2013年01月エロパロ220: 【菊池あかね】浦安鉄筋家族でエロパロ【仁ママ】 (310) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

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【菊池あかね】浦安鉄筋家族でエロパロ【仁ママ】


1 :2012/08/19 〜 最終レス :2013/01/04
スレタイ通り、浦安鉄筋家族のエロパロです
「菊池あかねから仁ママまで」つまり制限なし。
やや長編でも単発一レス話でもかまいません。

2 :
小鉄  あかねちゃんに惚れてるバカガキ。「うおー興奮してきたー」
あかね パワーオブマネーの使い手。「いくら〜?」
のり子 小鉄の隣の家に住む女の子。「もっとブスブス言ってー」
 仁   金を積めば何でもする。「1分50円…」
フグオ どう見てもカルピスです。本当にありがとうございました。

3 :
ほんとに立ってた
これから週一ぐらいで覗きに来るわ

4 :
ドッカン
          ドッカン
                  ☆ゴガギーン
        .______
.        |    |    |
     ∩∩  |     |    |  ∩∩
     | | | |  |    |    |  | | | |  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    (  ,,)  |     |    | (・x・ )<おらっ!出てこい、>>1!!
   /  つ━━"....ロ|ロ   . | l   |U \___________
 〜(  /   |    |    |⊂_ |〜
   し'∪  └──┴──┘  ∪

5 :
>>1
いや、仁ママのとか要りませんからwww

6 :
こういうスレだとノブの出番はなさそうだなw

7 :
あかねちゃんの相手は小鉄よりノブのがいいだろ
小鉄はのり子とラブラブするか順子かーちゃんに甘える以外だとなんかムカつく

8 :
ノブは性知識皆無の小鉄たちを指南指導する役目があると思う。

9 :
小鉄は性教育しても無駄で10代のうちにのり子孕ませそうだがなw
板崎恵介先生と丸山ポパイ先生の濃厚セックスは見たいような見たくないような

10 :
あかねちゃんは仁の事好きなのかとか思ってたけど
最近はノブの活躍が増えてきた影響でやたらあかねちゃんとノブのフラグが
乱立してるね
10年以上”よく見ればイケメンの普通キャラ”で生き残ってきた甲斐あって
あの花子ですら気を許すっていうモテモテ設定でも腹が立たんわ

11 :
あかねちゃんの相手が仁かよwww

12 :
小学3年生がセックスするのは無理だけどオヤマ菊之介みたいなわいせつ行為は可能かと
拘束したのり子に女体盛りした料理をノムさんに食わせるみたいな

13 :
小鉄の場合だとレイプしか道が無いwww

14 :
というかあかねちゃんが最終的にウンコまみれにされる気がする

15 :
発想が汚ねえw
なりそうだけど

16 :
今でもあかねちゃんの本命は仁だと信じている俺がいる

17 :
>>13
小鉄「あかねちゃん、女ってどうやっておしっこすんの?」
あかね「ど、どうやってって?」
小鉄「ちょっとどうなってるか見してくれよー」
あかね「小鉄っちゃんったらー、ちょっとだけだよー?」チラッ
小鉄「うおお!穴だ!穴になってる!すげー!!」
小鉄「あかねちゃん、お礼に俺のも見せてやんよー!」
あかね「きゃっ!突然パンツ脱ぎださないでよー、もー!」
小鉄「俺のちんことあかねちゃんの穴……。なんか合わせられそうだな……!」
小鉄「うおりゃーーあ!突っ込めーーい!!!」ズボッ!
あかね「きゃっ……んっ!痛いぃーーっ……!あっ、あっ、あっあっ……。」
小鉄「うおおーーー!めっちゃ気持ちいいぜーー!あーーーーっ!!!」

18 :
>>17
実際小学校低学年の性に対する意識なんてこんなものだよね。(小鉄達はもう3年だが)
俺が小学2年の頃だってプールの着替えの時は普通に女子のアソコ見え放題だったのに
女子はほとんど気にしてなかったし。。。

19 :
浦安鉄筋家族の幼女たちはすでに恥じらいの意識あるだろ
透ける眼鏡かけた(と思い込んでる)小鉄にガン見された時にクラス女子全員嫌がってた
のり子なんか机と椅子で胸と股間隠すようにしゃがんでたし
天然のノムさんでも晴郎がロリコンに目覚めて下半身露出させて迫ったりしたら嫌がるかとw

20 :
>>19
浦鉄のキャラは精神的に成熟してるからねw
現実と同じ風に年をとったらもう30歳くらい?ww

21 :
今週ののり子の格好エロすぎ、と思ったらコートの下全裸の幼女とかすでにやってるんだよね
雨森れいんちゃん各地のダムに来てくれー

22 :
小鉄とのり子は家が隣同士で男女の幼馴染というラブコメの条件を充たしている。

23 :
しかし小学生だしな
中学生ならまだしも

24 :
小鉄がのり子の入浴or着替覗いて初夢精しちゃうみたいなネタやるのも早いな
みつどもえみたいな小6、せめて小5くらいにならないと

25 :
エロい

26 :
あかねちゃんをトランクに押し込めて大鉄のタクシーに乗せてホテルに向かったら120%亡フラグだ

27 :
http://mobilesozai.com/c_a_site/f_n_doujin/1329/data/17.jpg

28 :
のり子がロリコン変態にレイプされかけた所を小鉄が助けて…って展開が見たいけど
そういうヒーローポジションは順子さんやあかねちゃんのが似合いそうだという

29 :
>>28
小鉄や大鉄はいざというときヘタレだからね。
無印前半の破壊系ギャグのときはあかね誘拐回やのり子レイプ回ができそうだったけど。
>>27
PINKちゃんねるスーパーリンク
【浦安鉄筋家族の女子を愛でる】…ふぅ2発目
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1340088498/

30 :
誰か>>27のシチュで一筆お願いします

31 :
    γ~三ヽ
    (三彡Oミ)
    (´・ω・`)  どんな願いも
     ( ∽ )  聞き流してやろう
     (  (~
      ~) )
   Ω ((~~
  _γ⌒ヽ、)
 (_| ̄ ̄_フ
   > <

32 :
>>28
貴方とは良い酒が飲めそうだw

33 :
保守

34 :
だーれかー

35 :
ラジオ体操回でのり子がマワされる妄想しようとしたけど池上彰な体操おじさんの顔が真っ先に浮かんで萎えたw

36 :
のり子の小鉄以外との組み合わせは認めない

37 :
かたいこと言うなよ。のり子とあかねちゃんがニャンニャンするかもしれないだろ。

38 :
小鉄LOVEはのり子の重要な魅力の一つだから小鉄以外の男にやられるのは嫌ってのは分かる
あかねちゃんとセット&いかにも浦安的なキャラとはいえ原作でも未遂っぽいのやったように
確実にレイプ展開で不快だし、原作みたく未遂で男がぶちのめされるオチ以外許容できない
NTRは桜のが向いてるし、晴郎・ノブ・涙は他の子いるし裕太はまだ無理だしできる男いない

39 :
>>38
分かってくれるかw同志よw

40 :
ニャンニャンwww

41 :
ベタだが肩に乗ってデート?してたら晴郎がロリコンと誤解されてキレるノムさん見たい

42 :
浦安第6巻まだカナー

43 :
レス40もいきながら>>17のみしかエロパロ板らしいレスが無い件

誰か書いてくれよー

44 :
保守は任せろ

45 :
あかねちゃんは空気
のり子たんぺろぺろ

46 :
小鉄を人質にして痛めつけながら脅せばのり子はどんな凌辱も受け入れそう
あかねちゃんに同じことやるとどこかのスーパーサイヤ人みたくキレて撲される

47 :
>>46
想像したら胸糞
だがボロボロになったのり子を小鉄が優しく抱き抱えて
のり子が大泣きするところを想像したら泣けた

48 :
のり子は汚されたところをきれいにして、と小鉄に頼むのであった。

49 :
のり子がレイプされそうな所を小鉄が助けるネタ考えたけど全然エロくないから投下できない
エロ描写書けなくて脱がしたり触ったりする前に助けちゃう別の意味で早漏なのしか作れない

50 :
毎度5巻のマスク被ってのっぺらの回でのり子がエロ記事読んでたっぽい描写の派生
のり子がその後も小鉄の家でエロ記事読んでるのが、順子さんにバレて逃げようとして気絶
気がつくと晴郎がノムさん連れ込む為に作った隠し調教部屋に拘束されてて
鬼畜ママに変身した順子さんが小鉄にのり子を犯すよう命令するけど拒否、
代わりに晴郎がのり子を襲おうとしてキレた小鉄にプロレス技かけられる
みたいなあらすじのありがちな夢オチネタ、晴郎の扱い酷いし投下は自粛

51 :
夢オチならいいんでね?w

52 :
>>49
構わん、もうパンツ脱いだからはよ

53 :
「あら、のりちゃん。小鉄なら仁ちゃんたちと遊びに行ってるわよ」
「今やってるドラマの再放送見させてもらえますかー?
 家のボロテレビじゃ映り悪ぅて」
「ああ、それなら小鉄たちがいない今のがいいわね。あがって」
「おじゃましますー」
ドラマを見たいというのは口実で、のり子の目的は別にある。
浦スポの真ん中あたりに載っているエロ小説だ。
マスクを被ったのっぺら仁ママが浦スポの一面記事を飾った時に
読んで以来ハマっているのだ。

54 :
>ヒロインの名前は自分と同じノリコ。
>ノリコは片思いしていた好青年テツオに勇気を出して告白し交際をはじめる。
>だがテツオの正体は女性を強姦したり変態的なプレイで辱めるのが趣味の色情狂。
>ノリコは強引に処女を奪われた後、様々な調教を受けてしまう…。
といったカンジのいかにもなストーリーだ。
卑猥な挿絵や下劣な性的描写を嫌悪しつつも、
自分とちょっとだけ似ている設定についつい惹かれ、
のり子は大沢木家がとっている浦スポを盗み読みしていた。

55 :
今日も小鉄がいない隙を狙って大沢木家を訪ね、
エロ小説を読んでいた。しかし…
「のりちゃん、あたしも一緒に見ていい?」
「どわぁー!順子さんーっ!」
「…あら?何読んでるの?」
母親がパートから帰るか小鉄たちが戻るまで一人ののり子に気を遣って
一緒にTVを見ようとした順子に気付かれてしまった。
「あ、あのっ、これはっ…!う、うわわぁー!!」
恥ずかしさと気まずさで混乱したのり子は顔を手で覆ったまま
大沢木家から逃げだそうとする。
「あっ、のりちゃん!危ない!!」
「えっ?キャーッ!!」
のり子は玄関に置かれたスリッパを踏んで転び、気絶してしまう。

56 :
「…うう、痛っつぅ〜。あれ、ここは…?」
気がつくと、のり子は窓のない薄暗い部屋の壁に拘束されていた。
ヒトデのように足を開いた形でがっちり手足を固定して磔されている。
「うわっ、なんやこれー?動けんがなっ!?」
「お目覚めね、おはよう、のりちゃん」
「えっ、順子さん?な、なんか怖いでー」
いつもの優しいお隣のおばさんとは別人な怖い顔をした順子が目の前に立っている。

57 :
ギィィ…。重く鈍い音と共に順子の後ろの扉が開き、晴郎と小鉄が入ってきた。
「あれ?のり子オマエ何やってんの?
 かーちゃん、面白いことやるってコイツのデコにラクガキでもすんの?」
「ふざけんなーアホ猿!そんなことしたら一生恨むで!」
「いじめる?…ふふふ、そんなところかしらね。
 子供が見ちゃダメなエッチな小説読んでたのりちゃんにおしおきをするの」
「はぁーっ?」
「な、なんやてっ?」
「小鉄、海パンを脱ぎなさい。そしてのりちゃんの服を引き裂いて犯すのよ」

58 :
「わっしゃしゃ!かーちゃんのジョークおもしれー」
「たはーっ!こんな状況でも馬鹿笑いするんかいこのアホは!」
「ジョークじゃないわよ、小鉄。早くのりちゃんを犯しなさい」
「やめてや!今日の順子さんなんかおかしいで!」
「おかす、って?あ、そっか!わかったよ、かーちゃん!
 ハッピーターン取ってきてのり子に食わせるからちょっと待ってて」

59 :
「とぼけないで。かーさんも時々ドン引きする変態なあんたなら意味知ってるでしょう。
 のりちゃんに襲いかかってエッチなこといっぱいしなさい。今なら何してもいいわよ」
「勝手に決めんなー!おいハゲ、変なことしたらあとですぞコラ!!」
「うっせーブス!かーちゃん、コイツ相手じゃなんかやりたくねーよ!
 大体俺、まだそういうの興味ねーし。あかねちゃんの裸なら見たいけど…」
「そう、いくらスケベでもまだ小3じゃ射精どころかオチンチン大きくするのも無理か。
 じゃあ、仕方ないわ。晴郎、小鉄のかわりにのりちゃんを襲いなさい」

60 :
「ええー!?マ、マミーそれはちょっと…のりちゃんはワシの友達でちゅし、
 小鉄以外にやられちゃうのはかわいそうだっちゃ」
股間を気にしてかがみ込みながらやりとりを聞いていた晴郎は慌て出す。
「こんな小さい子相手に勃起してるくせに何言ってんのよ。
 だいたいこの隠し部屋だって幸っちゃんを連れ込んで酷いことするために作ったくせに。
 やらないとあんたが監禁趣味のロリコンだってこと幸っちゃんにばらすわよ」
「そ、それだけは勘弁でやんすー!のりちゃん、ノムさん、ごめんだっぴー」

61 :
「アホ!晴郎やめぇや!」
「プゥーッ!本気かよ、アニキ?」
晴郎はパンツごとズボンをずり下ろし、勃起したチンコを露出させる。
「うわあっ!?なんやそのキモチン!そんなん見せんなー!」
小鉄や花丸木や父のせいでチンコは見なれてしまっているのり子だが
勃起したのを見るのははじめてだ。のり子は首を振って必に拒絶する。
「やめてーや、晴郎ちゃん!近づかんといて!ウチこんなの嫌やー!!」
「スマンでちゅねー、のりちゃん。できるだけ痛くせずにするから」
「嫌や、助けてーな!お母ん、お父ん!こ、小鉄ぅー!!」
「…のり子っ!うおおおー!!」
のり子に名前を呼ばれた瞬間、小鉄は弾かれたように動きだし、晴郎に突進する。

62 :
「やめろーバカアニキ!のり子に変なことするんじゃねー!!」
「ペドッ!」
アイアンママ直伝の首刀を当ててからのバックドロップで晴郎をKOし、
のり子をかばうように手をひろげて順子をにらみつける。
「かーちゃん、いい加減にしろよ!のり子を放してやれよ!」
「小鉄ぅ…」
感激のあまり号泣するのり子と怒りと照れで顔を紅潮させる小鉄。
二人の顔を交互に見て、順子はほくそ笑む。まさに計算通りの展開だ。
「あらー小鉄、かっこいいとこあるじゃない、見直したわよ。
 あんたの男前な行動に免じて、のりちゃん、あなたが小鉄のお嫁さんになること、
 絶対他の男に浮気しないことを約束すれば許してあげるわ」
「ええー?何だよそりゃ!?」
「…約束する、約束するわ!ウチ、小鉄の嫁になるわ。
 だってウチ、小鉄のこと好きやねん。他の男に…こんなことされんの、絶対嫌や…」
「うわぁ、キモーッ!オマエが女の子らしいこと言うと似合わねーなー」
「どはぁー!せっかく告ったのになんやその反応はー!
 やっぱこんなハゲの嫁になんかなってたまるかー!ねやアホ猿!!」
のり子は拘束を引きちぎり、小鉄にビンタを食らわせる。

63 :
「ディーブィ!」
「あっ、動けた!…って、あれ?ここは…?」
小鉄の悲鳴を聞いてのり子は意識を取り戻す。
どうやら気絶したショックでしばらく幻覚を見ていたようだ。
「痛てーな、いきなり何すんだよ、看病してやったってのに!」
順子が保育園に裕太を迎えに行く間、順子に呼び出されて早めの帰宅した小鉄が、
転んでできた頭のコブを冷やすなど看病くれていたようだ。
「そっか、ごめんなー…って小鉄、ウチが気絶してる間変なことしてないやろーな?」
「するかバーカ、オマエみたいなブス頼まれたってセクハラしねーよ!」
「なんやとー」

64 :
「ただいまー。あ、よかった、のりちゃん気がついたのね。
 コラ小鉄!のりちゃんは怪我人なんだから優しくしてあげないとダメでしょ」
順子はさきほどの幻覚とは別人のいつもの優しい隣のおばさんだ。
「あははっ、兄ちゃんとのりちゃん夫婦げんかー」
「変なこと言うな裕太、誰がこんなブスと!」
「ブスブスうっさいわ、このハゲ!」
裕太に冷やかされ、やかましく口喧嘩をはじめる小鉄とのり子。
いつもの大沢木家の大騒ぎのはじまりだ。

65 :
「じゃあ、今夜はお母ん遅くてウチが夕食作らないとなんで帰るわ。
 どうもおじゃましましたー」
帰宅し、夕食の準備をはじめるのり子。
得意のチャーハンでも作ろうと野菜を洗っていると順子が訪ねてきた。
「のりちゃん、さっきフグオちゃん家でもらったジャガイモお裾分けするけど?」
「おおきに、順子さん。…ってアレ?この新聞…」
順子がジャガイモを包んで渡してきたのはさっきのり子が読んでいた東スポだ。
エロ記事欄は取り除かれているようだが。
「じゅ、順子さん、ごめんなさーい。もう読まんから!
 あれ読んでたこと、お母んや小鉄らには言わんといて」
「うん、わかったわ。でものりちゃん、今後はあれもう読んじゃダメよ」
「はーい」
「それから、あの小説みたいなことは大人になるまで禁止。
 あと、あたし的にはうちの小鉄以外とするのも認めません」
「つはぁー!!やっぱ今日の順子さんなんか怖ーっ!」

66 :
つC

67 :
以上です。SS自体はじめて書いたから酷い駄文で無駄に長いけど投下しました
目障りな人はコテNGしてください。
なんか黒い順子さん&酷い扱いの晴郎スマソ

68 :
>>53-63>>67
ハラショーハラショー。「ペドッ!」や「ディーブィ!」が浦安的でいいね。
女の子の方がませているというけどのりちゃんやっぱり晴郎をそう見ていたか。
支援したと思たら終わてた。今は忍法帳があるから連投支援って必要なかったかな。

69 :
文才あるなぁ....GJ!

70 :
実に素晴らしい…

71 :
宮崎さんが晴朗様を逆レイプするSSきぼんぬ

72 :
それならクリスマスの話で「一緒に着替えましょ」って言ってたシーンが最適だな

73 :
半角二次で元祖383固め「千代子」のSS書いてるという方、完成したらこちらに投下して欲しいです

74 :
凄く良い。
本番が無くてもキュンと来るのはSS作者の力量は勿論
浦安の長い歴史のなせる業なのかもね
大人になって久々に浦安読んだら
恋愛色が強くなっていて何とも言えない幸せな気持ちになる。
……大人になったキャラ達のSSとかなら本番も書けるかな??

75 :
俺は次回ものり子が襲われてピンチネタ妄想中、今回は元ネタ的にレイプ未遂必須
試作書いたら悪役が酷い事しすぎてドン引きしたので修正中、オリキャラの分際で

76 :
レイプ....未遂!さすが分かってる!
個人的にレイプネタは大事なモノを奪われた場合は糞だと思ってる。
特に好きなキャラなら尚更不快感が増す。

77 :
二作目できた、前回の三倍くらいになったので分割して投下
未遂でも今回はそれなりに酷いことされるので苦手な方はNGして
といってもエロパロとしては全然薄いけど

78 :
マッドケミスト押実。
数々の違法薬物を開発し、多くの麻薬犯罪の元凶となってきた極悪人だ。
押実がいま開発しているのは、究極の強壮剤『クリーピング』だ。
精通前の少年から萎れた爺さんまで理性をぶっ飛ばし股間をギンギンにして、
精子が枯れようとも薬が切れるまでオナニーやセックスが止められなくなる
超危険なエロ猿製造薬である。
試薬を作った押実は投与する実験台を探していた。
できるだけ幼く元気でバカそうな少年と、彼を慕う物好きなガールフレンドを。
そして押実は、二人で遊んでいる小鉄とのり子に目をつけた。

79 :
数日後、押実は再び小鉄とのり子が二人きりでいる時を狙い、声をかける。
「ちょっと失礼。私は飲料水メーカーの社長なんだが、
 近々発売予定の新しいジュースを試飲してもらえないかな?」
「えっ、ジュースおごってくれんの?俺飲みたいー」
「そやなー、ちょうどノド乾いてるし」
「ありがたい、じゃあ早速飲んで…といきたいが、ジュースは今ここになくてね…。
 他社が類似品を作ろうとスパイしているせいで今は外に持ち出せないんだ。
 悪いけど、ジュースがあるところまで一緒に来てもらえないかな?」
「なんや、ジュースの試飲くらいで大げさやな?」
少し警戒するのり子。いかにも誘拐犯が使いそうな手口だからだ。
「そう、確かに大げさだ。手間をとらせることになる。
 だからもし試飲アンケートに答えてくれたらお礼するよ、こんな風に」
そう言うと押実は小鉄とのり子に千円札を1枚ずつ渡す。
「うおおーっ、千円ー!」
「飲んだ感想をアンケートに書いてくれたらもう1枚あげるけど、どうかな?」
「いいなー、俺アンケートやるぜー!のり子、オマエどーする?」
「金でホイホイ釣られんなやー。仁じゃあるまいし」
そう言ったものの、のり子は小鉄以上にお金に釣られている。
貧乏な我が家の懐事情を考えると、もらえるなら千円でも2千円でも欲しい。
のり子は改めて声をかけて来た男を観察する。
自分の父親や大鉄と同世代の中年オヤジだが、この男の方がずっと男前だ。
見るからに高そうなスーツや腕時計、乗りつけた外国製の高級車。間違いなく金持ちだ。
自分たちのような貧乏そうな子供を誘拐するリスクを冒す奴には見えない。
小鉄と二人なのだから、万が一コイツが悪人でも逃げられる、という油断もあった。
のり子もつい甘い誘いに乗ってしまう。
「まあ、確かにうまい話やな。…ええわ、ウチも飲んだるわー。
 けどおっちゃん、ウチらに変なことしたら血ぃ見るでー」
「ははは、肝に銘じておくよ。それじゃあ、二人とも、車に乗ってもらえるな?」
内心舌なめずりしながら、押実は小鉄とのり子を車に乗せる。

80 :
「塾まで一緒に来なくてもいいのに、あかねちゃんも物好きだな」
「コジャックのお散歩中だったんだからいいじゃないー。
 もしかして、あたしと一緒に歩くのイヤ?」
「嫌じゃないし楽しいけど、ちょっと恥ずかしいかな?
 塾の友達に見られたら冷やかされちゃうよ」
「もう、ノブ君たら照れちゃってー。…あれ…?あの車…」
あかねが信号待ち中の押実の車に気づいた。
「車?ああ、珍しい外車だね。…あれっ?なんで小鉄とのり子が?」
車の後部座席に車とはミスマッチな友人たちが乗っている事に気付き、ノブも不審に思う。
「うん、のり子たちが乗ってたのも気になるけど…。
 …運転してる人の顔、どこかで…?…あっ!」
信号が変わるまでしばらく考え込んでいたあかねが突然、押実の車を追いかけて走りだす。
「どうしたの?あの車、ヤバいの!?」
チェーンを気にしながらノブも自転車にまたがる。
「ママに気をつけなさいって言われたの思い出した!運転してたの、悪い人なの!
 のり子たちが危ないわ!走って、コジャッーク!」
あかねはコジャックにまたがり、車を追跡する。ノブもその後を追いかけるが、
すぐに自転車のチェーンが外れ、置きざりにされてしまう。
「ノブくんは順子さんに連絡して、大鉄タクシーの出動準備して!」
「わかったよ、あかねちゃん!今だけは災難遭わないように気をつけてねー!」

81 :
「わしゃしゃー、カーペットふかふかー!ソファー寝心地最高ーっ」
「ホンマでかい家やなー。刀の板崎先生とええ勝負の金持ちやわー」
「ははは、気に入ってもらえて嬉しいよ」
二人が豪邸のリビングを物色する間に、押実はジュースに細工をする。
小鉄に飲ませる方には当然、試薬の男性用強壮剤クリーピングを、
そしてのり子の方には売春や強姦に悪用される開発済の合成麻薬を半量入れる。
「それでは、こっちのテーブルに座って、このジュース試飲してもらえるかな?」
「おお、うまそーじゃん!いただきまーす」
「うわっ!これ最初甘いのに後味苦いなーっ、ドクターテッパー系かー?」
「そうなんだよ、どうかね?後味強すぎるかな?」
「そやなー、このままやとあまり売れんのとちゃう?」
「フグオんちの激甘麦茶の逆かー、あれよりは飲めるけど」
味に違和感を覚えたものの、試飲だという刷り込みと喉の渇きのせいで疑いを持たず、
二人はジュースを飲み干してしまう。
「試飲ありがとう、じゃあ先に謝礼の残りを払っておくから、
 このアンケートを書いてね。書き終えたら君たちの家まで送るよ」
「うおおー、千円札もう1枚ー!」
「サンキュー、おっちゃん!」
小鉄とのり子は礼金をもらって喜び、じゃれ合いながらアンケートを書き始めた。
押実は二人に悟られないようにほくそ笑む。
(これで、薬が効くまでの時間が稼げるな…。
 君らへ本当にアンケートしたい『実験』までの時間が…。)

82 :
「おっちゃん、アンケート書けたでー。…うん、あれ…?」
アンケート用紙を持ち立ち上がったのり子は、急にめまいがして倒れそうになる。
「おっと大丈夫かい、アリスちゃん?少しソファーで休むといい」
押実に抱き止められ、ソファーに寝かされる。
「…す、すまんなー、おっちゃん。なんか急に頭クラクラしてきたわー」
(ウチ、急にどうしたんやろ?まあ、ええか、家帰ってすぐ寝れば治るやろ…。
 にしてもなんやアリスって?ウチの名前は小鉄が何度も言うてんのに)
何か嫌な予感がしたのり子は、ぐずぐずしている小鉄を急かそうと声をかける。
「おい小鉄、さっさとアンケート書いて帰るでー。…んっ?」
小鉄の様子がおかしい。うつむいたままで、手足が痙攣したように震えている。
手にしていた鉛筆を床に落とすが、拾おうともしない。
「小鉄、どないしたんや…?」
「小猿くんはね、本当に私が聞きたかったアンケートに答えるための準備中さ」
「なんや、それ?自分、小鉄に何かしたんかー?」
「すぐに分かるよ…。そら、お目覚めだ!」
「…ウキッ、ウキキーィィッーッ!!」
突然、奇声を上げ、小鉄がテーブルに飛び乗る。
書きかけのアンケート用紙を引き裂き、テーブルの上で跳ね回る。
その様子は、文字通り猿だ。
「つはあーっ!小鉄が猿になってもーた!
 元々サルみたいなヤツやけど、これじゃホンマの猿やー!」

83 :
モンギィー!!
小鉄のストンピングに絶えられず、テーブルが音を立てて壊れる。
「ワトスーンッ!」
うつぶせに倒れた小鉄は股間をおさえてしばらく悶絶する。
海パン越しにも分かるほど勃起したペニスを強打したのだ。
「うわあーっ!小鉄のチンコおっ立とるーっ!?まだ小3なのにありえへんーっ!?」
「可愛い顔しておませさんだね、アリスちゃん。
 普通ならありえないけど、私の薬を飲めば可能なんだよ。彼みたいにね」
「なんやとっ?あのジュース、そんなヤバい薬やったんかーっ!?」
「そうだよ、ははは。私にガンつけてないで彼をよく見てなよ。
 これからが面白いんだから」
「ふざけんなーっ!おいハゲ、猿マネはその辺でやめとけや!
 このヘンタイぶちのめして逃げるでー!」
のり子が声をかけたその時、小鉄は海パンをずり降ろし、脱ぎ捨てた。
そして小学生のペニスとは思えないほど大きく勃起した竿をしごきはじめた。
「づあああーっ!オマエなにやっとんじゃーっ!!」
「ハァハァ…ウホッウホッウホッ!!」
「やめんか、アホー!ウチが見とんのに恥ずかしくないんかーっ!」
のり子がいくら叫んでも小鉄は反応せず、ひたすら股間をシコシコといじり続ける。
「無駄だよ、小猿くんは今は君よりチンコしごくのに夢中なんだよ。
 よく言うだろ、オナニーを覚えた猿はぬまで続けるって」
激怒したのり子が振り向くと、押実もズボンを脱ぎ捨てて下半身を露出させ、
勃起した醜悪な肉棒をのり子に見せつけるようにしごいている。
「くぅっ、このロリコンが…!オナニー猿は自分やないか…っ!」

84 :
「遅いわね、順子さんたちまだかしら…?」
コジャックに乗って押実の車を尾行したあかねは、高い塀に囲まれた、
押実邸の丈夫そうな鉄製の門扉の前で大鉄タクシーの到着を待っている。
携帯のGPS情報で現在地、押実邸の場所を調べ、メールで順子に送った。
タクシードライバーの大鉄なら迷わず向かってくるはずだ。
110番通報もしようと思ったが、できなかった。
押実は『女性の敵』としても悪名高い男なのだ。性欲を満たすためではなく、
体以上に心を汚して女性を辱めることに快感を覚えるサイテーの異常者なのだ。
そんな男にのり子が拉致されてしまったのだ…!
うかつに警察を呼んでこの事件を表沙汰にするわけにはいかない。
押実を警察に突き出すのはのり子と小鉄を助けて押実が二人を襲った事を
言いふらさぬよう(どんな手段を使っても)口止めしてからだ。
今、自分がやるべきことは全てやった。
荒事は浦安一頼りになる小鉄っちゃんのお母さん(とそのダメ夫)に任せるべきだ。
後はお金とコネと知恵を活かした事後処理を担当するだけだ。
そう自分に言い聞かせるが、あかねは気が気でない。
親友のり子は酷い事をされているのだろうか?
彼女ほどではないが、一緒に捕まっている小鉄も心配だ。
「はっ!」
想像したくないと思えば思うほど想像してしまうもの。痛めつけられ拘束された
小鉄の目の前で押実に乱暴されて泣くのり子の姿を思い浮かべてしまった。
「…あのヤローッ、ゼッタイ許せなーいっ!!」
想像に怒り狂い、あかねの理性と恐怖心が吹き飛んだ。
順子たちの到着を待たず、自力で小鉄とのり子を助けることにした。
仁のようにピッキングで門をこじあげようとするが、うまくいかない。
「お願い、開いてっ!開いてよっ!…開けって言ってるでしょ、このーっ!」
イラつき門を蹴りつける。こうなれば力ずくでこじ開けるしかない!
理性のぶっ飛んでいるあかねは思いきり助走をつけて門に突撃する。
自慢の石頭をぶつけてぶち破る捨て身技だ。
「コナン・ザ・ドイルゥゥゥーッ!」
ホームッズーンッ!!
あかねの怒りのダイビングヘッドバットが門を吹き飛ばす。
あかねは額を切って流血し、勢い余って地面を転がり、すり傷だらけになった。
ダメージは大きいが、激怒し我を忘れている今は痛みも感じない。
「待ってて、のり子、小鉄っちゃん!必ず助けるから!」
立ち上がり、コジャックを従えて、広い庭を走り抜ける。

85 :
「小鉄を元に戻せやーっ!戻さんとそのキモいチンコ潰すぞーっ!」
立っているのもつらくなり、ソファーにもたれかかりながらも、
のり子は気丈に醜い本性と下半身を剥き出した恥知らずな男をにらみつける。
「本当に君は元気良くてかわいいね。でもそんな状態じゃ抵抗もできないだろ?
 気持ち良くなる薬飲まされちゃったんだから。かわいそうに」
「くそーっ!やっぱウチにも一服盛りおったんかー!」
「かわいそうなアリスちゃんはもう逃げられないんだよ、こんなことされてもね!」
押実はのり子をソファーに押し倒してのしかかる。
「キャーッ!お、重っ!」
「あ、ごめん、重かったか。じゃあこの体勢はどうかな?」
押実はのり子を抱えてソファーから立ち上がり、彼女を後ろ抱きにして座り直す。
「わあああっ!さ、触んなーっ!」
右手で体操服の半ズボン越しにのり子の秘所を包むように触りながら、
浅ましくそそり立った肉棒が彼女の小さなお尻に密着するよう強く押さえつける。
のり子の腰を前後から挟み、布地越しの責めから逃れられないように拘束する。
左手は体操服の上からのり子のまだぺったんこな胸をベタベタとなで回す。
「は、離せやっ!汚いーっ!」
のり子は必に抵抗しようとするが、麻薬を飲まされた小さな女の子が、
大人の男に力ずくで襲われているのだ。抗えるはずがない。
「パパにもこんなのされたことないだろ?小猿くんにはどうだい?はははっ!」
「嫌やっ、嫌やぁっ!」
発育前の薄い胸を、一番大切で恥ずかしい所を、見知らぬ男の手で乱暴に触られ、
下劣なこの男の分身そのものの醜悪な肉棒をお尻に擦り付けられ、汚される。
布地越しとはいえ、初潮もまだの無垢な少女には残酷すぎる凌辱だ。
「痛ぁっ!…ううっ、き、気持ち悪ぅ…っ!」
「まだ全然子供の体で私には物足りないけど、触り心地はなかなかだね。
 顔も美少女だし性格も健気で可愛いし、将来楽しみだよ」

86 :
「もう、やめぇや!自分、大人の男のくせしてこんな事して恥ずかしくないんかっ!?」
「恥ずかしくないね!男ってのはどんなに表向きは紳士面した奴だろうと、
 本心じゃ女の子を乱暴に犯したいと思ってる恥知らずな生き物なんだよ!
 君の彼氏くんだってそうだ!見ろよ、大事な彼女が目で襲われてるのに、
 怒るどころか大喜びでチンコいじってるじゃないか!」
「ウキキィッ、ウキキィーッ!イヒッ、イヒヒヒヒーッ!」
薬を盛られてエロ猿化した小鉄は、押実に襲われ嫌がるのり子を見て一段と興奮し、
先ほどよりも激しくペニスをしごいて、歯をむき出しだらしなく笑っている。
「やあああっ!やめてやーっ!いい加減猿オナニーやめてウチを助けろや!
 …ウチ、もうこんなの…こんなの嫌やあーっ!…うう、うわわあああーーーっ!」
卑劣な責めに耐えきれず、気丈なのり子もとうとう泣き出してしまう。
押実に襲われていること以上に、小鉄がこの凌辱を許容し楽しんでいることが
のり子の幼く純粋な心を傷つけていく。
「助けてや、小鉄…、お願いや、ウチを助けてや…!
 こんな奴にされんの嫌やあーっ!ウチは小鉄、オマエと…
 ううう…こてつ、小鉄ぅーーーっ!!」
「ウキィッ!?ウウゥ…ノ…ノリ…コ…?」
激しく名前を呼ばれて怯えたのか、まだかすかに理性が残っているのか、
小鉄はオナニーを止めてのり子を見上げる。
(悪ノリが過ぎたか。そろそろ目的の『実験』をはじめるか…)
「ついイタズラしすぎちゃった、ゴメンね。でも私は君が嫌がるのを楽しんだだけで、
 君の小便臭い体そのものには興味ないから安心してよ。さて、小猿くんもオナニーに
 飽きたようだしそろそろ本来の実験をはじめようかな」
「嫌やっ!もうこれ以上は堪忍してぇな…!」
「君たちに一足早い初体験をプレゼントするために色々準備してきたんだから、
 楽しんでくれよ!」
「キャーッ!」
押実はのり子を抱いたまま立ち上がり、彼女を小鉄に向けて放り投げる。
小鉄は易々とのり子を抱き止め、押し倒し襲いかかる。
「ウヒヒィーッ!」
「いやあああっ!小鉄、ウチこんなの嫌やあああーーーっ!」
「なんだよ、さっきは『オマエとやりたい』って言いかけたくせに!
 好きな男の子に抱いてもらえて幸せだろ!もっと嬉しそうに犯されろよ!」
ソファーに座り直した押実がのり子に下卑た嘲笑を浴びせたその時、

87 :
「いい加減にしろおおおおーーーっ!!」
ガッシャーロック!
ガラスをぶち破り、何者かが飛び込んできた。
驚いてソファーから立ち上がった押実が何事かと見れば、
「ベネットォーッ!?」
気に満ちた血まみれの少女が立っている。
額からの流血で顔も服も赤く染まったあかねだ。
彼女は先ほどから室内の様子を窺い、こみあげる憤怒を懸命に抑え、
押実がのり子から離れるのを待っていたのだ。
「コイツを噛みせコジャーック!」
あかねに続いて侵入してきたコジャックが押実に飛びつき、喉笛に食らいつく。
「プレスベリィーーーッ!!」
悲鳴をあげ、押実は床に転倒する。しばらくコジャックともみ合っていたが、
あかねが壊れた机の残骸を手にして、すっかり縮んだ股間を強打すると動かなくなった。
睾丸が潰れたのかもしれない。
「うぎゃあああーっ!あ、あかねーっ!?」
「ヒイィィィッ!?」
あかねの容赦ない血の制裁は友達の小鉄とのり子も心底恐怖させる残虐さだった。
盛られた薬と先ほどまでの凌辱で精神も肉体も限界だったのり子は気絶してしまう。
床に倒れそうになったのり子を小鉄が抱き止める。
「小鉄っちゃん、アンタもまだやるかーっ!!」
「ジェレミィーーーッ!」
再度のり子を襲ったと勘違いしたあかねは小鉄のバックを取り、
必の魔女絞めで制裁を加える。

88 :
数分後、大鉄のタクシーが到着し順子が駆けつけた時には、
出血多量で倒れたあかねと疲れ果てたコジャックも含め全員が床に転がっていた。
順子の証拠隠滅とあかねの母親、国会議員、市長ら浦安の有力者たちの尽力により、
事件は表沙汰になることなく処理された。
押実は多数の別件の犯罪容疑で逮捕されたが、あかねに受けた制裁と恐怖で精神崩壊し
廃人になっていたので、この極悪人の口から漏れる心配もない。
あかねやノブら目撃者、関係者は一応に口を閉ざしている。
小鉄は薬を飲んでからの事はほとんど覚えていない様子で、口を滑らせる心配もない。
こうして事件は解決した。
ただ一つ、のり子が受けた深い心の傷以外は…。

89 :
この後もダラダラ続きますが、今日はここまで。無駄に長いです。
あかねちゃんとコジャックを暴力的にしすぎたかも

90 :
書き忘れた、この前半の元ネタは
コナン・ドイル原作のドラマ、シャーロック・ホームズの冒険の『這う人』という回です

91 :
お疲れ!!やっぱ文才あるわぁ
それにしても小鉄頼り無さすぎ!!しっかりせい!!

92 :
とりあえず乙

93 :
昨日の続き、後半部分投下します
コテのサブタイはまたシャーロック・ホームズの冒険のもじりです
今回は内容的には関係ありません

94 :
事件の翌日、学校は休日だった。
飲まされた薬の副作用もなく、体力の回復した小鉄は、
いつものように休みでも学校に行こうとしていた。
「小鉄、ホントに今日も学校行くの?」
「当然だろー。これくらいで学校休んでたまるかよー!」
「仕方ないわね。じゃあ寄り道せずに帰って、のりちゃんお見舞いに行くのよ」
精神的なショックの大きかったのり子は部屋に閉じこもって寝込んでいるのだ。
「ハァ?なんでだよー?」
露骨に嫌な顔をした小鉄を順子が小突く。
「あなたは都合良く忘れてるそーだけど、のりちゃんは…大変だったのよ…。
 …半分はあなたのせいだろうから、お見舞いするのは当然でしょ!」
「イテテ…。めんどくせーな、俺はなにも覚えてないんだから別にいーじゃん」
「ダメよ、小鉄!記憶にございませんで逃げるなんて、許さないわよ」
「わかった、わかったよー!いってきまーす」
小鉄は順子のお説教から逃げるように道路に駆け出す。
数メートルも行かないうちに立ち止まり、順子の様子を窺うフリして振り向く。
だが視線は母親でもなく自宅でもなく、のり子の家に向いている。
しばらくのり子の家を眺めてから首を振り、学校に向けて走りだす。
順子はそんな我が子を苦笑しながら見送る。
そして小鉄が見えなくなると、のり子の家の二階を心配そうに見上げた。
(のりちゃん、もうすぐ小鉄が会いに行くから、早く元気になってね…)

95 :
「よっしゃー今日も登校達成だー、わしゃしゃーっ!」
校庭に飛び込んだ小鉄が浮かない気分を盛り上げようと大げさにバンザイした時、
「…おはよう、小鉄っちゃん」
「おう、やっぱり来たか、タフだなー」
「あれ?あかねちゃんにノブじゃんか、オハヨー」
いつもなら休日の学校に来るはずのない二人がいた。嫌な予感がする。
「小鉄っちゃん、もうのり子のお見舞いには行ったの?」
「…やっぱその話かよー。なんで俺が?」
「オマエが小鉄だからだよ、男子で一番のり子と仲良い、な」
「ハァ?なにそれ?…ってか、ノブ、オマエもこの事…知ってんの?」
「外車にオマエらが乗ってるところ、あかねちゃんと一緒に俺も見たから」
「そっか。でも『その後』のことは知らねーよな…?チェーン外れるとかで?」
「わはは、そうだよ。チャリのチェーン外れて置きざりで、詳しくは全然知らねー」
「そういう小鉄っちゃん、あんたは『その後』のことどこまで覚えてるの?」
「は、はっきりした事はなにも覚えてねーよ、記憶ブッ飛んでて…。
 あっ!助けてくれたあかねちゃんが超怖かった事だけは良く覚えてるー!
 アイリーンッ!そ、そう、こんなカンジで…」
いつもみたいにふざけて誤魔化そうとする小鉄にイラついた、あかねのビンタが飛ぶ。
名誉?の負傷で頭に包帯を巻いたあかねは、まだ昨日の怒りがおさまっていないようだ。
「小鉄っちゃん、覚えてるのはそれだけ?
 のり子が何され…いえ、何が起きたのか本当に覚えてないの?」
「し、しつけーなっ!ほとんど覚えてないって言ってんじゃん!」
「ホントは覚えてるならのり子に会ってちゃんと謝りなさい。
 全部忘れてるならなおさらのり子お見舞いしないとダメよ。」
「だあああっ、うっせーなっ!わかったよ、謝りゃいーんだろ!
 かーちゃんに早く帰れ言われてるから俺もう帰るぞー。じゃーなー」
「あっ、小鉄っちゃん!」
小鉄は逃げ出すように走り去る。
残された二人は顔を見合わせて苦笑する。
「小鉄、ゼッタイ何があったか覚えてるな」
「うん、あの様子なら放っておいても大丈夫だったかも…。
 ゴメンね、ノブくん。朝早くから付き合わせちゃって」
「いいよ、別に。俺の方こそゴメン、昨日は全然役立たずで」
「そんなことないよ!ノブくんと一緒にいなかったから誘拐に気付いたんだし。
 今日だって、何があったか全然詮索せずに協力してくれてるし」
「知ったらムカつきそうだから知りたくねーだけだよ。
 でも、のり子を…アイツらいじめたクズは思いきり殴ってやりたかったな。
 ありがとう、あかねちゃん。俺の分までクソヤローぶちのめしてくれて」
「ノブくん、やっぱカッコよくてステキー!」
「わはは、そうかなー?小鉄のがカッコいいって思ってるヤツもいるけどね…」
「…のり子、小鉄っちゃんに会えば元気になってくれるわよね?」
「大丈夫だよ、小鉄と一緒にいると無駄に元気出るから。特にのり子は」
「…うん、そうだよね!ノブくん、今日もありがとう」
「ああ。じゃあ、俺たちも帰ろっか」
二人も校門の方へ歩き出す。

96 :
(かーちゃんも、あかねちゃんも、ノブも、みんなおせっかいだなー!
 のり子に謝らねーとダメなことくらいわかってるよ!)
帰り道、小鉄は忘れようとしても忘れられない昨日の出来事を思い出す。
(のり子は俺の見てる前でヘンタイにサイテーなことされて…!
 それなのに俺は、助けるどころかチンコいじって喜んでた…。
 …おまけに俺、あかねちゃんが止めてくれなかったら、
 あのエロオヤジよりエロいことをアイツにしちゃったかもっ!?
 マジに昨日の俺、サイテーだった…)
昨日のことを思い出すといつものカラ元気もしぼみそうになる。
(あんな事したくせにノコノコお見舞い行って、のり子は許してくれるかな?
 あかねちゃんも言ってたけど、すっげー怒ってそうで怖ぇーっ!
 気まずいしどう謝りゃいーかわかんなくてイヤだけど、今回だけは謝んねーと…
 小うるせーブスだけど、一応は女の子なんだし、友達なんだし、イイ奴だしな)
「よーし、もうウジウジ悩まねーっ!うおおーっ」
単純明快なのが取り柄の小鉄はらしくもなく考え込むのをやめ、走り出す。

97 :
のり子は目が覚めてからもトイレに行く以外部屋から出ず、閉じこもっている。
肌を露出したくないのでやたらと厚着している。
いつもは上着の下に着る、体操服のTシャツと半ズボンは、
それを撫で回した手の気持ち悪さを思い出してしまい、着られない。
暑苦しいのでもっと薄着になりたいのだが、どうしても脱ぐことができない。
肌を露出すると男に襲われた時のことを思い出し、泣き出しそうになる。
男を見るだけで恐怖し嫌悪してしまう。特に大人の男が怖い。
愛読していた男性アイドルが表紙の雑誌は残らず窓から投げ捨た。
父親ですら近寄られると息苦しくなり、悲鳴を上げそうになる。
すれ違う男たちが怖くて外を歩けないので、当分は学校へ行けそうもない。
行けたとしてもクラスメートの男子たちと、今までのように接する自信がない。
今は春巻や花丸木にすら怯えてしまいそうなのだから。
服の上から触られただけ。
それ以上の強姦をされる前に助けられた。
それなのに、のり子の心は深く傷ついた。
彼女は健気で芯の強い女の子だ。一人でいる時に襲われたのなら、
これほど傷つくことはなかったかもしれない。
だが、彼女は一人ではなかった。のり子は小鉄と一緒の時に襲われた。
理不尽な悪人は、のり子だけではなく、彼女が恋する男の子までも辱めた。
片思いする小鉄を色情狂に貶め、彼を道具にしてのり子を犯そうとしたのだ。
襲われたトラウマや男への恐怖心以上にのり子を苦しめているのは、
小鉄に会いたいのに会うのが怖くて会えないジレンマだ。
小鉄に会いたい。会って、抱きついて、胸で涙が枯れるまで泣きたい。
だけど、もし小鉄を他の男と同じように恐れ、嫌悪してしまったら…!
彼女の心は完全に折れ、二度と立ち直れなくなってしまうかもしれない。
のり子は自分の部屋で一人、膝を抱え、声をし泣いていた。
(小鉄、オマエに会いたい…。早くお見舞いに来んかアホ…!
 …いや、やっぱ来たらあかんっ!オマエまで嫌いになっとたらウチはもう…!
 ウチはオマエだけは嫌いとうない…好きなままでいたいんやっ!
 小鉄、ウチはどうしたらええ…?助けてやっ!小鉄…)

98 :
開けた窓から何かが入ってきた気配に気付いて、のり子は顔を上げる。
こうやって勝手に図々しく侵入するヤツは一人しかいない。
「のり子、オマエ、泣いてたのか…?」
「う、うわああああーーーっ!こ、小鉄…!」
のり子は驚いて飛び上がり、後ずさりして身を固くする。
「い、いつもいつも勝手に入んなっ!ウ、ウチは今、オマエに会い…」
「のり子、ゴメーーーンッ!」
のり子が言い終わらないうちに小鉄は土下座して床に坊主頭をすりつける。
「こ、小鉄?」
「許してくれーっ、のり子!
 オマエが本気で怒ったらあかねちゃんより怖いって聞いたんだよーっ!
 俺、なにがあったかよく覚えてねーけど、とにかくゴメン!
 頼むから、頼むからさないでくれーーーっ!!」
「ブゥーッ!ウチがあんな残虐ファイトやるかアホー!」
小鉄のいつも通りのアホな反応にずっこける。アホはぬまでアホだ。
のり子はこんなヤツを恐れてしまうかもしれないと悩んでいた自分に腹が立った。
そして、このひたすらアホで騒々しい少年が、たまらなく愛しかった。
「…この、このアホハゲがあーっ!」
「ぎゃあああっ!許してーっ!」
のり子は小鉄に飛びかかって押し倒し、力一杯抱きついた。
そして海パン一丁で裸の胸に額を当て、声の限り泣いた。
「うわああああっ!小鉄、小鉄ぅーーーっ!」
「の、のり子っ?」
「わああああっ!小鉄っ、好きやっ!ウチはオマエが大好きやっ!うわあああんっ!」
「のり子、ゴメンな…。許してもらえないかもしれねーけど、ホント、ゴメン…」
「…許さへん、ゼッタイ許さへんで…っ!ウチは一生オマエにつきまとって、
 オマエもウチのことが好きで好きで仕方ないようにしたるわ…!覚悟しぃや…!」

99 :
「のり子…やっぱオメェーのが怖ぇーっ!あかねちゃんはこんなに執念深くねーもん」
「どはあーっ!いくらアホでもこんな時くらい空気読めやーーーっ!!」
「あどらーーーっ!!」
告白をスルーしてボケる小鉄に激怒したのり子は、馬乗りになってタコ殴りする。
数分後、のり子が暴れ過ぎたせいでボロい家は倒壊し、小鉄とのり子は生き埋めになった。
すぐにかけつけた順子に助け出されたが、頭を強打した二人は数日間の記憶が飛んでいた。
こうして、この事件は完全に解決した。

100 :
以上です、後半はほぼエロなし
小鉄×のり子やったり、ノブに意味ありげなこと言わせたり、
前半のレイプ未遂より欲望の赴くまま書きました
前半猿ってた小鉄にヘタレ返上させようと思ったけど無理でした

101 :
乙!今なら全裸で>>100に服従出来る

102 :
オチに繋がるあかねちゃんの重要なセリフ
「のり子を本気で怒らせるとあたしより怖いのよ」
が抜けてたorz

103 :
>>95 中のあかねちゃんのセリフは
「ホントは覚えてるならのり子に会ってちゃんと謝りなさい。
 全部忘れてるならなおさらのり子お見舞いしないとダメよ。
 のり子を本気で怒らせるとあたしより怖いのよ」

だったことにしといてください。このセリフないと展開おかしすぎる

104 :
脳内補正完了

105 :
>>78-88>>94-99
ハラショーハラショー。いつのまにかスレがすげー進んでると思ったら大作じゃないですか。
随所にあふれる浦安鉄筋イズムが良い味を出してます。押実=プレスベリーと読むのですね。
原作だとウンコだけどいざというときの国会議員や市長の肩書は頼もしい。
勇ましく荒ぶるあかねちゃん、そして何かコジャックが巨大化してませんか。
のりちゃん堅実だけどその上をいく大人の汚さに涎が止まりませんね。
何はともあれハッピーエンドで良かったです。
それにしてもノブとあかねちゃん出来すぎー。もう付き合ってんのかい。

106 :
他の人も投下して欲しいです、エロなくても逆にエロ追求しまくりでもいいので
のり子に愛されてる小鉄と立場替わりたいと思ってるくせに、あかねちゃんとフラグ立てていって
罪悪感ありまくりなノブ主役の非エロ、みたいなのを次に書きたいけどなんかまとまらない

107 :
「ノブくんいいなー!!モテまくりでー!」
「…平均・平凡・平穏の『三平』…今時のモテ男…しかもイケメン…」
「がっしゃっしゃっ!なんでも78点くらい『普通』にできるもんなー。
 あかねちゃんとも仲いーし、うらやましーぜー!」
「そうかー?みんなも結構モテるだろー?
 俺は小鉄とのり子の仲の良さだって羨ましいと思うけどなー?
 勇ちゃんは野球知ってるヤツじゃないと相手できないし、
 仁くんて顔のわりに優しくて良い人ねー、ってNYAが噂してたぞー」
「なに言ってんだオマエー、あんなブスとあかねちゃん一緒にすんなよー!
 だいたい、のり子はそんな色気づくよーなヤツじゃねーよ!わしゃしゃしゃー!」
「ゆ、勇ちゃんとは野球の話題で盛り上がるだけで僕はべつにそーゆーつもりじゃ…」
「…良い人、どうでもいい人…って言う…じゃん」
「たははははー、いかにもオマエらな答えー!」
(特に小鉄、オマエらしいけどニブすぎ…!もったいねーな…)

男子四名が自分らのモテっぷりについて話したらこんな感じかね?

108 :
>>107
うまいね。
そうやってほめしてノブの家へ入る許可を得ようとしている気がした。
それにしても文章だけでも作品つくりってホント難しい。見開きシーンはできてもオチが決まらない。
最後で日常の浦安に回帰させるか、投げっぱなしジャーマンカオスエンドかで、やっぱり前者がキレイだよね。
しかし原作でも50年後宇宙人が来たり投げっぱなしの話もあるし、う〜ん。
作品完成できる人はやっぱスゴイわ。

109 :
ある日の夕方、大沢木家の長男と次男はテレビを見ていた。
何かと彼らの世話を焼いてくれる、かなり物好きでとても可愛い女の子二人も一緒だ。
「クッ王(キング)プリンセスまりんちゃんは今日も美少女なりー!」
「ホンマ可愛えなー、料理もめっちゃ上手やし」
「可愛くておいしそうな料理も作れて、まりんちゃん、ちゃいぽーデス」
「ノムさんも同じくらいかわいいぜー!まりんちゃんに似てるしー!」
「ええーっ!?ちょっと、小鉄っちゃんー!?」
驚いた幸子は、ちらりとのり子の顔色を窺わずにはいられなかった。
「…確かに、ノムさん、まりんちゃんに似とるなー。同じくらい美人やしー」
一瞬表情を曇らせたものの、すぐに笑顔に戻ったのり子も同意する。
「我らの美少女ノムさんなら二代目クッ王プリンセスも夢じゃないズラー!」
「晴郎さんやのり子さんまでー!もーやだー」
困惑しつつも、晴郎に美少女と言われた幸子は内心「よしっ」とガッツポーズ。
「ノムさんがクッ王プリンセスになったら、材料が今の何倍も必要だぜー、
 まりんちゃんよりずっと大食いだからなー!わっしゃっしゃーっ!」
「あっしゃしゃしゃー!作り終える前に全部つまみ食いしそうやなー」
「クッ王&爆食プリンセスさっちゃんだっちゃー」
「わーん、みなさんひどーい!もーいやー!」
幸子は手足をばたばたさせて泣き出してしまう。
「ノムさーん、泣かないでなのだー。牛丼おごるから機嫌なおしてほしいなりー」
「言いすぎたわ、ゴメンなー。コラ小鉄ー、オマエのせいやー!」
「あらもーどっ!」
ケンカするほど仲のいい、カップル?二組であった。

110 :
和んだぜ
GJ!

111 :
感想少なすぎだな...
ただ過疎ってるだけなのか、ここの住人が冷たいのか...
誰かが作品を投下したら感想ぐらい書いてやれよ...

112 :
スレ立った時から妄想練ってた、のり子レイプ未遂×2と小ネタは投入したらむー
あかねちゃんとデートした夜にのり子襲う夢見て小鉄に気遣われるorzなノブとか
読書週間にのり子がノムさん推薦の本読むとか、他にもエロ薄いの妄想中
俺は特に感想求めてないです、原作にはないエピソード妄想して萌えるのが目的だから
投下したのは投下するつもりじゃないと絶対まとめないからなのと、
他の人も釣られて投下しないか期待してるだけなのでw

113 :
>>109
GJ。手足をばたばたノムさんカワエエ。
うん、晴郎はまりんちゃんを絶対見てるよ。ソルトのコスプレをしながらね。
>>111
なるべく毎日チェックしようと思ってるんですよ。スレ住民の絶対数が少なすぎるのも要因かと。
浦安で萌え消費するイノベーターが増えないとにんともかんとも。
>>112
へへっ、いつもすいやせん。お世話になりやす。

114 :
まさか原作でガチにクズい性犯罪者出すとは…前出た時はここまで酷い奴だとは
口調だけは丁寧だけど、可愛くない方とかネチネチ侮辱しておきながら、犯すのはやめない
顔のキモさといいひたすら不快で最低なロリコン変質者ですごすぎ
襲われるのがのり子なのはやっぱりだが、ガチに怯えて抵抗できなかったのは衝撃的
あかねちゃんとか涙とか他の子が助けないと一方的にやられちゃう脆さもある女の子なんだな

115 :
乙!

116 :
「笛舐めさせてくれないなら君が笛を舐めてよ」
とかほざいてキスもしたことないのり子にイラマチオさせるとか平然とやれるクズかと
あの笛の変質者のオッサン使えば、まだ小3だからとか長年培ってきた世界観とか
無視してのり子を徹底的に凌辱できるな、バッドエンドも可能だろうし
問題は不快すぎて書くに耐えないこと、あんなのに可愛い幼女が犯されるの嫌すぎ

117 :
あまりにあっけない笛泥棒の再登場にもしかして脱獄してんのかな。最凶刑囚?
…だけどサッカーボールキックを股間にくらってたような。
ホラふきじーさんはお悔やみ申し上げます。
ホラふきじーさん「わしは昔千人斬りしたんじゃ」
小鉄「え、人し?」 あかね「戦争のお話ですか」
「いや千人斬りというのはじゃな…」
ホラふきばーさん「その1001人目になるのが私よ」
「ここでは見立ち過ぎるんじゃ。場所を変えるかの」
「なんやなんや」 小鉄「また決闘するんだって」
ホラふきじーさん&ばーさん「いざ」「ロールミー!」「ロールユー!」
あかね・のり子「いやーーーー」
小鉄「すっげぇ興奮する」

118 :
>>117
なんかじーさんの方を秀治じゃなくて内○裕也でイメージしちゃったよ乙

119 :
「ヒデ爺さんは亡くなってもワシは不滅じゃっ!」
「うおおー、よかったー!」
「ホラ吹きじーさん、バンザイ…」
「ところで、知っとるか?太っちょの兄貴がオマエに似てない理由を」
「なんや、早速ホラ吹くんかー?」
「ホント、こりない人ねー」
「あのデブ兄貴はオマエとは父親が違うんじゃ」
「はぁーっ?アニキのとーちゃんはとーちゃんに決まってんだろー?」
「わしゃしゃーっ!バレバレすぎてホラになっとらんでー」
「笑いごとじゃないわ!晴郎くん、オマエの兄貴はな、オマエの母親、順子さんが
 新婚間もない頃に性犯罪者に乱暴されて孕んだ子なんじゃ」
「きさまー!ふざけた事言ってんじゃねー!」
「追悼企画だから、殴るのダメ…」
「小鉄っちゃんが怒るのも当然よ!いくら何でもひどい嘘すぎー!」
「晴郎や順子さんにも失礼や!…そういう…ことを、ネタにすんなやー」
「オマエたちが怒るのも無理ないが、これは事実なんじゃ。
 20年前、新婚間もない順子さんは、ブクブクと太った巨漢の変質者に拉致され、
 三日三晩犯され続けたのじゃ。寝食を忘れて順子さんを陵辱し続けた男は精根尽きて
 服上したが、順子さんは奴の子種を孕まされてしまった。それがオマエの兄じゃ」
「そ、そんな…!」
「嘘だ!嘘つくなー!」
「嘘ではない。世の中には男の風上にも置けない恥知らずな輩がおるのじゃ。
 可愛いお嬢ちゃん方、オマエたちも心当たりあるだろう?」
「ううっ!…た、確かにおるな、そーゆーキモ男…」
「のり子…」

120 :
「じゃあ、ホント、なの…?」
「ああ、そうじゃ。晴郎には、あの強姦魔の忌まわしい血が流れておる。
 あいつの気持ち悪いオタク趣味や幼女愛好がその証じゃ」
「嘘だ!みんな信じんなー!このジジイがホラ吹きだっての忘れたのかよ!
 これだっていつもの大ボラだー!」
「そうや!晴郎がそんな変態なら、とっくの昔にノムさんに絶交されとるわー!」
「桜さんにも嫌われず、『お兄ちゃん』って呼んでもらえてるんだから!」
「影の薄い姉ちゃんや大食いのお嬢ちゃんは身も心も調教済みで晴郎のいいなりじゃ。
 雌奴隷がご主人様に逆らうわけあるまい?らむーの裸小僧なんぞはカモフラージュじゃ。
 兄の太く大きなイチモツを知ったら、あんな極小チンコに満足できるものか」
「ノムさんや桜さんまで、そんな…」
「嘘だっ!あのアニキが…デブで無職だけど優しくていい奴なアニキが…。
 信じねーぞ、俺は絶対信じねー!」
「そんなに信じられんのなら、晴郎が姉や大食いちゃんを犯す場面を想像してみろ。
 今より若い順子さんが晴郎に似た変質者に…でもいいぞ」
>「やだやだ、もーいやー!こんなことするの、晴郎さんじゃない!イヤーーーッ!!」
>「わああっー!そーなのだ、ノムさんー!ワシはこんなことしないでやんすー!
> 今すぐ助けるから泣かないでなのだー!」

>「お兄ちゃん、やめて!あたしたち兄妹なのよ!花丸木くん、たすけてー!」
>「落ち着くのだー、桜。ワシは近親モノもNTRもドン引きで苦手ズラー」

>「晴郎、じゃなくて晴郎似の変態!あなた、こんな事してただで済むと思ってるの!?
> これ以上やるならチンコ潰してスクラップにするわよ!」
>「ひいいいーーーっ!マミーじゃなくて順子さんごめんだっちゃ!
> 今すぐ解放するから命だけは助けてなのだー!」
「やっぱゼッタイ嘘だーーー!!」
「ようやく気づいたか。ワシがホラ吹きだってわかっとるのにいつも騙されおって」
「ジジイきさまー!!」
「シャレにならん嘘つきおってー!順子さんたちの分まで殴ったるわー!」
「エロホラジジイ」
「コラー!まちなさーい!!」
「捕まらん!オマエらの足じゃ捕まらん!」

121 :
なんか酷いホラ吹かせちゃった、これじゃ追悼ネタじゃなくて逆の意味っぽい
ヒデ爺さん、ごめんなさい

122 :
小説書いてくれてる人にはマジで感謝
個人的にはあかねかノムさんのハードエロが読みたいです

123 :
「ただいまー。あら、晴郎、またカスプレして子供向け番組見てるのね」
「コスプレなのだ。今日もまりんちゃん最高だっちゃー」
「あなたホントこの主役の子好きねー。幸っちゃんに似てて可愛い子よねー?」
「小鉄も同じようなこと言ってたのだー。まりんちゃんもノムさんも可愛いっちゃ!」
「まりんちゃんに似てるから幸っちゃんのこと好きなの?それとも逆かしら?」
「ワシはノムさんを恋愛対象としては見てないズラー。(少なくとも今は…)
 ノムさんはユニークで可愛い子だけど、年の離れた弟の同級生だっちゃ。
 あんな小さな女の子を下心ある目で見たらかわいそうなのだー」
「小さな女の子だから好きなんじゃなくて源氏物語の紫の上みたいな感じなのね。
 よかったー、かーさん安心したわー。何年も我慢するの大変だと思うけど、
 プラトニックな交際、がんばるのよー」
「…あのー、もしかしてマミー、ワシをロリコンだと思ってないデスラー?」
「え、違うの?こーゆー番組やアニメ好きな太った男の子ってロリコンなんでしょ?」
「マミーひどいのだー!ワシは違うズラー」
「でも、カチューシャの暴力少女より幸っちゃんのが好きなんでしょ?」
「そ、そりゃそうでちゅが…(宮崎さんを比較対照にするのはやめてなのだー)」
「あはははー、だったらロリコン呼ばわりなんか気にしないの、いいわね?
 それはそうと晴郎、あなたコンドームは持ってる?当分使用はNGだけど、
 念のため用意はしておくのよ。使い方は知ってるわよね?」
「だから、このテの話題もう勘弁なのだー!(こういう時のマミー怖いのだ…)
 そもそも、避妊具ならワシより小鉄や桜のが先に必要でやんすー。
 のりちゃんは押しに弱くて危険でちゅし、桜の彼氏はすぐ裸になる子ズラー」
「桜はもう使い方知ってるわ。相手が花丸木くんだから当分いらないと思うけど。
 問題は小鉄よ。中学生になったらのりちゃんをママにしかねないから教えないとだけど、
 ヘタにエッチな知識吹き込むとヤブヘビになりそうで…贅沢な悩みだけど困ったわー」
「確かに、二次性徴後の小鉄にコンドーム与えると猿みたいにやりそうで危険ズラー。
 ガサツだから破って出しちゃいそうでちゅしー」
「晴郎、あなたもなんだかんだ言って年頃の男の子なのねー。
 たまってたらオナニーしていいけど、小鉄たちに見つからないようにするのよー」
「…(マミーに見つかるのが怖くてオナニーなんかできないでやんすよー!)」

124 :
ノムさんが紫の上ってことは晴朗は光源氏?ww

125 :
先にこっちを書いてたんだが、訃報を聞いて似たネタ水増しして昨日の投下したズラー
>>122
本番までやっちゃうの書きたいけどなんかうまくまとまらない
のり子に横恋慕してムラムラしてるノブがあかねちゃんを慰み者にしちゃうとか
隠し持ってるエロ本見つけたノムさんが晴郎に押し倒されるとかを夢オチで妄想するんだが

126 :
>>119-120
ノムさんと桜のエロパロって原作の登場頻度が少ない分なんかいいね。
最後はキンチョールのCMって今気付いた。GJ。
>>123
順子さん好きじゃ〜。そこまでぶっちゃけトークする順子さんなら頼めば筆おろしもしてくれるんじゃ…
自分だったらわざと見つかるように順子さんに見せつけるけど。

127 :
ノムさん主役、のり×小鉄、好きな小説紹介、の三兎追いSSいきます
実在の小説を紹介する都合もあってエロなしです
保守も兼ねて起承転結で4回に分けて投下します、一応それぞれオチつけます
今回は短い導入部。モブですが勇ちゃんを出して共演させてみました

「ああ、面白かった。感動してちょっと泣けてきちゃった…」
昼休み、幸子が大好きな本を一冊読み終えて余韻に浸っていると、
「ノムさん泣いとんのか?やっぱ給食足らんかったんかー?」
「えーっ!?ち、ちがいますよ」
のり子の一言をきっかけに、クラスメートたちが集まってくる。
「わしゃしゃーっ、ノムさんまだ腹減ってんのー?フグオのアイス食いなよ」
「小鉄っちゃん、あんたがそうやって冷やかすから給食遠慮しちゃうんじゃない!
 ごめんね、ノムさん、食欲の秋なのにー」
「久々に大食い、見たい…」
「今年のロッテの成績じゃ、ヤケ食いもしたくなるよね」
「そりゃオマエだけだ、ロッテネタでノムさんに擦り寄る糞ナンパ小僧がー!」
「だから、ちが〜う〜」
空腹で泣いたと勘違いされ冷やかされて、別の意味で大泣きの幸子だった。

128 :
昨日の続き、起承転結の承の部分です。今回はノムさんに本を紹介してもらいます
超マイナーなパロキャラも登場します。非エロなので朝立ち投下

「ノムさん、さっきはごめんなー」
「いいですよ、全然気にしてませんから」
放課後、のり子は幸子に昼休みのことを謝りながら、彼女と一緒に図書室に向かう。
「おお、野村さん、よく来たね」
「失礼します、芥川先生。今日は持ち込んだ本を読みたいのですが」
「君は漫画を持ち込んだりしないから何の問題もないよ。ゆっくり読書していきたまえ」
「ハイ、ありがとうございます」
短気で口やかましく子供たちに怖がられている図書の芥川先生だが、幸子には優しい。
読書好きで礼儀正しい彼女は先生のお気に入りの生徒なのだ。
(すごいなーノムさん。ごっつう怖い芥川先生もメロメロの優等生っぷりや)
そう感心しつつ、のり子は芥川先生を怒らせないよう小声で幸子に話しかける。
「それにしても、ノムさんが本に感動して泣くとは思わんかったわー」
「のり子さんは、本を読んで泣いたことないんですか?」
「うーん、感動しても泣くまでは…。ウチ、あまり本読まんから」
首を振るのり子のツインテールが揺れるのを見て、幸子は先ほど読んだ本を思い出した。
「そうなんですか…。それじゃ、この本はどうでしょう?」
幸子はランドセルを開けて、昼休みに読んでいた本を取り出し、のり子に差し出す。
黒板のラクガキのようなかわいい表紙の文庫本だ。
「『くちぶえ番長』?これ、さっきノムさんが読んでた本か?」
「ハイ。これなら、のり子さんもあたしみたいに感動して泣いちゃうと思います。
 お貸しするから読んでみてください」
「うん、読んでみるわ。ノムさん、ありがとなー」
「こちらこそー。読み終えたら感想聞かせてくださいね」
別の本を読み始めた幸子の隣に座って、のり子は『くちぶえ番長』を読むことにした。

129 :
その時、勢いよくドアが開き、小鉄が駆け込んできた。
「ノムさーん、のり子見てないー?…んっ?なんだ、オマエここにいたのか」
「あら、小鉄っちゃん。今のり子さんは読書中です」
「図書室で大声出すなやー。なんか用か?」
「…一緒に遊ぼうと思ってたけど、ノムさんに先越されちゃったか。
 仕方ねーから別の奴と遊ぶわー。じゃーな」
いつもならしつこく遊びに誘う小鉄があっさり引き下がり、図書室から出ていった。
「なんか、小鉄っちゃんにしては珍しいですね、いろいろ」
「そやなー、まあ、あのハゲのことはどーでもええわ。今のウチは読書や」
久々の読書を邪魔されて不機嫌なのり子は、小鉄の微妙な態度に気がつかなかった。
気を取り直して、『くちぶえ番長』を読み始める。
プロローグというサブタイトルのついた最初の数ページを読んだだけで、
のり子は切ない気持ちになった。
『くちぶえ番長』は、今は大人で作家になっているという主人公ツヨシが、
小学四年生の一年間を一緒にすごしたヒロイン、マコトとの思い出を綴った物語だ。
マコトは転校初日に番長になると公言する、強くて元気で優しい女の子だ。
転校生で、ツインテールと横ポニーテールとの差はあるものの同じように髪を結んでいて、
性格もちょっぴり自分に似ているマコトに強く惹かれたのり子は夢中で読み進める。
プロローグでも予告されていた通り、マコトは一年で別の学校に転校してしまう。
そしてその後ツヨシと再会できずに三十年以上が経ってしまったのだという。
ツヨシとマコトは両思いになるまでに仲良くなり、別れる時にはお互い告白したのに…。
そんな悲しい別れで終わるのに、物語は爽やかに楽しく読めるようになっている。
そしてラストもマコトと再会できないことを悲しむのではなく、それを逆手にとって、
前向きで楽しい想像を広げて終わっている。
読み終えたのり子は、幸子同様に感動して泣き出してしまった。
「どう、のり子さん。本に感動して泣いた気分は?」
「うわーん、マコトォー。ホンマ、ええ本てこんなに泣けてくるもんなんやな…」
「よしっ。昼休みの仕返し、できましたー」
「ううー、やられたわ、ノムさーん」
大泣きしすぎたのり子は、本を濡らしてしまった。
「ゴメンなー。ノムさんの本なのに」
「全然いいです。そんなちゃいぽーに感動してくれるなら…。
 その本プレゼントしますので、よかったらもらってください」
「ホンマかー、ありがとな!それにしても、この本、ええわ…」
感激したのり子は、幸子と『くちぶえ番長』の感想を熱く語り合うのだった。
「野村さんだから大目に見るが、神聖な図書室でおしゃべりは原則禁止だぞ」

130 :
続きが待ち遠し過ぎる\( ^∀^)ノ

131 :
「首を振るのり子のツインテールが揺れる」ところ何かいいね。
+(0゚・∀・) + ワクテカ

132 :
全四回の三回目です。今回はのり×小鉄がある激甘臭しそうな見せ場、のつもりです

「3年1組のマコトは絶対のり子さんですよー」
「ウチはマコトとはちゃうよー。ウチはあんなに強くも優しくもないもの。
 学年もちゃうし、あんなじゃりン子チエみたいな髪型しとらんわー」
「そんなことないですよー。のり子さんも強くて優しいです」
「ノムさんは褒め上手やな。将来ゼッタイあげまんになるでー。わしゃしゃーっ」
のり子と幸子が『くちぶえ番長』の感想を語り合ううちに日も暮れかけ、
図書室の子供は彼女たち二人だけになっていた。それに気付いた芥川先生が声をかける。
「そろそろ図書室を閉めるぞ。最近、変質者が出るらしいから早く帰りなさい」
「!?…は、はーい。ノムさん帰ろうや」
「のり子さん…?ええ…」
その変質者に2回も襲われた(とは言えない)、のり子は少し取り乱した様子で、
もらったばかりの『くちぶえ番長』をランドセルにしまう。
幸子は、そんなのり子の様子を心配そうに見守る。
「じゃあ、先生さようなら」
「さようなら、野村さんとその友人」
「…ああ、さいなら」
変質者の話題が出た途端、のり子は急に怯えてしまい、先生への挨拶も元気がない。
のり子を元気づけようと、幸子は再び『くちぶえ番長』の話題を振ってみる。
「やっぱりうちのクラスのマコトはのり子さんですよー。
 のり子さんにもツヨシみたいに仲のいい男の子がいるじゃないですか」
「プゥーッ!いきなり変なこと言うなやー!ウ、ウチは小鉄とは別に…」
「あたしは小鉄っちゃんだとは言ってませんよー」
「だからちゃうって、ノムさーん!」
「神聖なる図書室でのろけ話は禁止だ。後で私小説を書く時のネタにとっておけ」
「わーん、先生までー。これじゃいつもと逆やー」
「わはははー、今日は仕返しいっぱいしちゃってます」
「ホンマ、小鉄とはそんなんちゃうよ。あいつはツヨシと全然ちゃうし。
 …小鉄やったらウチに”転校するな”なんて言うてくれへんと思うし」
そう言いながら、のり子が図書室のドアを開けると、
「なにーっ!?のり子、オマエ、転校すんのか!?」
「うあああー!こ、小鉄、なんでオマエが!?」
別の子と遊ぶと言って帰ったはずの、小鉄が廊下に立っていた。
のり子と一緒に遊びたくて今まで待っていたのか?それとも彼女を心配して…?
とにかく、のり子の”転校”という言葉を偶然聞いて、小鉄は勘違いしてしまったようだ。

133 :
「なんだよ、それ?何でオマエが転校すんだよ!?」
小鉄はのり子の両肩を掴んで激しく揺さぶる。
「い、痛…っ」
「小鉄っちゃん…!?」
いつものヘラヘラした裸のバカ大将とは別人のように激高する小鉄に驚いて、
のり子も幸子もまともに言葉を発することができない。
「ロッカーの裏にいたオッサンのせいか?涙は助けたって言ってたのに…、
 ホントは違ったのかよー!?くそっ、ふざけんなよー!」
「小鉄…!」
「そんなことくらいで逃げるなんてオマエらしくねーよ!転校すんなよ、のり子!」
「!?うあ…」
言ってくれるはずがないと思っていた言葉を小鉄がかけてくれた。ツヨシと同じ台詞を。
本に感動した時と同じように、のり子の目頭が熱くなる。
「あんなヘンタイ、俺が…俺たちがぶっとばしてやるから、だから転校すんじゃねー!
 オマエがいねーと、なんか学校つまんなくなるだろ…えっ?」
「あっ、のり子さん…!」
感極まったのり子は小鉄に飛び付いて、海パン一丁の裸の体を強く抱きしめる。
「小鉄、ごめんな。ごっつう心配させて…。ホンマ、ごめん…」
「の、のり子!?」
のり子の大胆な行動に驚いて、今度は小鉄が言葉に詰まって呆然とする。
「ウチは転校せんよ…。オマエに会えなくなる転校なんかできるわけないやろ、アホ…」
キスするように唇を小鉄の耳元へ近づけ、のり子は優しくささやいた。
「のり子…」
抱きついてきたのり子は、いつも以上にいい匂いがした。
のり子の返事と匂いに安心した小鉄が彼女を抱き返そうと腕を動かした時、
「まだ小3のくせに、なかなか感動的な交際をしているんだな」
「ハイ。のり子さんと小鉄っちゃん、ステキです…」
もらい泣きの幸子とニヤニヤしている芥川先生の声が聞こえた。
「は、離せブス!転校だとか紛らわしいこと言いやがってー!」
急に照れくさくなった小鉄は、憎まれ口を叩いてのり子を突き飛ばす。
さっきのスキンシップや告白同然の言動が恥ずかしくなったのり子も逆ギレする。
「うっさいわハゲ!ウチらが出てくるのを待ち伏せしおって、キモいんじゃー!
 ストーカーかオマエはー!」
「ぶこめっ!」
のり子は照れ隠しにグーパンチで思いきり小鉄を殴る。せっかくのいい雰囲気が台無しだ。
「やめとけ、オマエら。そんな夫婦ゲンカしてると『藪の中』みたいになりかねんぞー」
芥川先生が止めに入る。
ケンカするほど仲がいい。幸子はこのやかましくて愛らしい二人の友達が大好きだ。
「のり子さんと小鉄っちゃん、ちゃいぽーデス」

134 :
素晴らしいんだぜ!
甘酸っぱ過ぎて見てらんないんだぜ!!( /∀`)

135 :
うひょーうひょーうひょー。
ニヤニヤが止まらんとですよ。

136 :
今回でラストです。最後にノムさんにもう一冊本を紹介してもらいます
今度はのり子に加えて小鉄にも読んでもらいます

翌日の放課後も、のり子は幸子と一緒に図書室にいた。
「昨日はノムさんにもらった本のせいでキモ猿にセクハラされてもーたわ」
「アハハハ、どーも、すいません」
幸子は噴き出しながらもぺこりと頭を下げる。
「でも、ありがとな。面白い本を教えてくれて。ウチ、あの本大好きや。
 ノムさんのプレゼントやし大切にするわ。ホンマ、ありがとなー」
「よしっ。のり子さんに読書の面白さわかってもらえてうれしいです。
 じゃあ、次はこの本なんかどーですか?」
そう言うと、幸子はランドセルからまた本を一冊取り出す。
「なんや、またオススメ本か?ノムさんホンマ読書好きやなー」
「ハイ。この本も面白いですよー」
幸子がのり子に手渡したのは、剣を持った男の子と女の子と怪物が表紙に書かれた本だ。
「『二分間の冒険』か。タイトルといい表紙といいファンタジーか?」
「ハイ。これは小鉄っちゃんにも読んでもらって、二人に感想聞きたいです」
幸子はそう言ってにっこり笑った。

137 :
おまけ
数日後、のり子が読み終えた『二分間の冒険』を、今度は小鉄に貸すことにした。
「小鉄っちゃん、この本をお貸しするので読んでみてください」
「うおおー、剣持って怪物と戦うみたいな表紙で面白そー!」
「ハイ、そんなカンジで、小鉄っちゃんに合ってる本ですよー。いろんな意味で…」
「早く読みてー、けど読むのめんどくせー!ノムさん、膝枕しながら読んでよー?」
「えーっ!?絶対イヤー!浮気はちゃいぺーですよー!」
「浮気って…あかねちゃんは全然ふりむいてくれねーんだから別にいーじゃん。
 俺にもアニキみたいに優しく世話焼いてよー」
「もーやだー!小鉄っちゃんの鈍感ー!」
いつものように幸子をいじって騒いだものの、結局小鉄は『二分間の冒険』を借りた。
一週間後、いかにも読みふけったという感じで傷んだ本を幸子に返した小鉄は、
「ゴメン、ノムさん。最初の数ページしか読まなかったから、感想は何も言えねー。
 やっぱ俺には読書なんて無理だよー、わしゃしゃーっ!」
としらばくれるが、黒ネコを探し回るようになっていたので、幸子は噴き出してしまった。
小鉄が読んでかなり傷んだ『二分間の冒険』もプレゼントしたのり子に感想を聞くと、
「…ごっつう面白かったけど、本使うて変に煽るのもうやめてやー」
それだけ言って、あとは国会議員のテーマ曲を口笛で吹いてとぼけるのだった。
でも、あかねと談笑する小鉄をちらちら窺う表情を見れば、聞かなくても本音はバレバレ。
(小鉄が”二分間の冒険”するなら、コンビ組む女の子は誰なんやろ?
 あいつはやっぱあかねとがええんかな?…ウチと組んでくれたら…)
自分の薦めた本をちゃんと読んでくれて、期待通りの反応(感想)まで見せてくれる。
幸子はそんな純朴で付き合いの良い二人の友達が本当に大好きだ。
「小鉄っちゃんとのり子さん、ホントちゃいぽー」

138 :
以上です
作中でノムさんが紹介してる本は以下の二冊です
重松清『くちぶえ番長』新潮文庫
岡田淳『二分間の冒険』偕成社文庫
どちらも小学生の恋愛を含む児童向小説です
くちぶえ番長は雰囲気やキャラが浦安にちょっと似ていて、浦安SSの参考資料に使えます
二分間の冒険は、SSにも書いたように小鉄とのり子に読ませて感想聞きたくなる内容です
芥川先生がつぶやいた先生の小説家時代(芥川龍之介)の作品、『藪の中』も傑作です
短編ながら叙述ミステリーでNTRネタまであって濃い内容です

139 :
数はそれなりに投下したけど非エロやエロ薄いのばかりです
非エロのが好きだけど、せっかくのエロパロスレなのでエロいのも書きたい
次は出番多くして動かし方を模索した晴郎とノムさんがヤっちゃうのを妄想中です
夢オチなのを逆手にとって本番までいっちゃうの書きたいけど、書けるかどうか

140 :
GJ。
『二分間の冒険』は以前NHKFMのラジオドラマで放送してたけどちゃんと聞いてなかったなぁ。
二冊とも読んでみようと思う。
小鉄が本を読むシーンで今週の団地ともおを思い出した。
ついにノムさんの「合体」とは心せねばなるまいて。
応援しております。

141 :
最新巻は11月8日か〜待ちきれぬ

142 :
まだ未完ですが、とりあえず前半までは書けたので部分投下します
今回は起承転結の起の部分、ノムさんじゃない&断片的だけど一応エロもあります
毎度3巻と4巻のノムさん登場回が主な元ネタです
ポシャらずに完成させたいけど、もしかしてポシャっちゃったらごめんなさい

ある晴れた秋の休日、大沢木家は恒例の家族旅行に出かけようとしていた。
しかし、今回はこれまでと少し様子が違う。長男の晴郎が留守番すると言いだしたのだ。
「晴郎、あなたホントに留守番でいいの?」
「ワシが同行するといつも事故の原因になるっちゃ。(そして酷い目に遭うズラ……)
 だから、今回の紅葉狩りはパスして自宅警備任務を続けるでござる」
「やったー、今回はいつもよりはマシな旅行になりそー!サンキュー、アニキー」
「へっ、オメェーにしちゃ気の利いたこと言うじゃねーか」
「漢じゃな、晴郎」
「晴兄ちゃんは最強の自宅警備員だー!」
「ごめんね、お兄ちゃん。コスプレQPあったらお土産に買ってくるわね」
「声援サンクス、マイファミリー。さあ、後はワシに任せて早く行くのだ」
「じゃあ、留守番お願いしちゃおうかしら。ごめんね、晴郎」
「諸君らの健闘を祈る!敬礼なのだ!いってらっしゃーい!」
こうして晴郎は一人、留守番することになった。
優しい母の順子は除け者扱いしてしまってかわいそうだと案じていたが、
晴郎本人はむしろご機嫌である。彼は以前からこの機会を狙っていたのだ。
(家族旅行で酷い目に遭うより、留守番した方が賢明でやんす。
 マミーも小鉄たちもいない今は、アレを見るチャンスだっちゃー!)
家族がいないこの機会に、晴郎は普段見れないアダルトDVDを見るつもりなのだ。

143 :
「かなり季節を先取りでちゅけど、これを見るズラー」
秘蔵AVの中から晴郎が選んだのは『美人サンタをプレゼント』というコスプレものだ。
クリスマスの街角で、金持ちのハゲのオジサンがサンタ姿の美女をナンパして、
札束と引き替えに春をプレゼントしてもらうという、どこかで見たような内容だった。
<※毎度4巻57キンポのパロディです>
「んん、んん……。パパのオチンチン、おいしい♪」
「デヘヘー、サッちゃん(サンタちゃん)はご奉仕上手でちゅねー。
 ワシもお返しにサッちゃんのアソコ舐めてあげるのだー」
「やだ〜、パパぁ、そこはダメ〜」
オジサンの口調が自分に似ていて笑えるし、サンタちゃんの外見も好みだ。
晴郎は癖のない長い黒髪で、二重まぶたの大きな目をした美少女が好きなのだ。
ツボに入った晴郎は股間をギンギンにしながら食い入るように見る。
「サッちゃんのオマンコ、グチョグチョだっちゃー、もう挿入しちゃうのだー!」
「あ〜ん、もっと優しくして〜」
(サンタちゃん、なんか大人になったノムさんみたいでたまらんばい!
 同じサッちゃんでちゅし。……いや同じじゃないっちゃ。ノムさんのが可愛いズラー。
 ノムさんが大人になったら、サンタちゃんの何倍も美人になるのだー!)
本番がはじまった頃には、晴郎は見ているエロDVDの映像そのものにではなく、
その映像から連想される、自分と自分が愛する少女とのセックスの妄想に欲情していた。
年の離れた弟、小鉄のクラスメート、ノムさんこと野村幸子を欲望のままに犯す妄想に。

144 :
「ああんっ、オジサンのオチンチン、大きい〜♪」
「デヘヘー!お金とオチンチンがワシの自慢なーのだー!」
晴郎は決してロリコンではない(少なくとも自分では思っている)。
彼が野村幸子を好きなのは、彼女が野村幸子だからで、幼女だからではない。
むしろ晴郎は幸子が幼女であることを時々残念に思っているくらいだ。
まだ小学3年生の幼女では、いくら好きだろうと下心を抱いてはいけないからだ。
ましてや幸子は弟の友達なのだ。今の幸子を性欲の対象にすることは許されない。
それなのに晴郎は最近、無防備な幸子をつい視姦してしまうことがある。
そして彼はその度に罪悪感と自己嫌悪で憂鬱になり、数日間ひきこもってしまう。
母や妹弟たちの目を気にして、おちおちAVも見られず、欲求不満なせいだ。
このままでは彼の愛する”ノムさん”にとんでもないことをしてしまうかも……!?
そう思った晴郎はこの機会を作って、エロDVDを見てオナニーすることにしたのだ。
今日はいつも理性で抑え込んでいる幸子への劣情もあえて剥き出しにして、
チンコが痛くなるまでヌくつもりだった。
「サッちゃん、イキそうでつー。コンドームしてないから膣内に出ちゃうのだー」
「やだぁ、膣内だけはイヤ〜!パパ、お願いだから膣外にぃ〜」
「じゃあ、サッちゃんの可愛い顔にぶっかけちゃうのだー!デヘヘー」
サンタちゃんをバックから突くオジサンの腰の動きが激しくなってきた。
フィニッシュは顔射のようだ。晴郎の脳裏に幸子の愛らしい笑顔が思い浮かぶ。
オジサンの射精に合わせて1発目をヌこうと、晴郎がティッシュを用意していた時、
インターホンが鳴って、玄関から可愛い声が聞こえてきた。
「晴郎さん、こんにちは。一緒に肉まん、食べませんか?」
晴郎が今まさに犯して顔射するのを妄想していた美少女、野村幸子の声だった。

145 :
今回はここまでです。
晴郎がAV見るならアニメのが、と思いましたが偽ノムサンタ出すためコスプレものに

146 :
いやー、ノムさん逃げてー。

147 :
今回は起承転結の承の部分です。例によって未遂止まりですが、ノムさんがピンチです。

「わああああ、なんでノムさんが!?」
晴郎は飛び上がらんばかりに驚く。射精寸前だったペニスも一瞬で萎えた。
慌てて、アダルトDVDとオナニーの痕跡を隠す。
「晴郎さん、出てきませんね。いないんでしょうか?」
「いや晴郎は絶対おるで。今日は家族旅行置いてけぼりで一人留守番やからな。
 おーい晴郎ちゃん、早く開けてやー!ノムさん待たせたらあかんでー」
弟小鉄のガールフレンドで幸子の友達のお隣さん、西川のり子の声も聞こえた。
(もしかして、のりちゃんが呼んだでやんすか?)
どうにかDVDを隠した晴郎は、階段を駆け下りて玄関を開け、二人の少女を招き入れる。
「ノ、ノムさん、のりちゃん、こにゃにゃちはー。二人してどうしたでちゅか?」
「こんにちは、晴郎さん。いきなり押しかけてすいません」
長い黒髪を揺らして、幸子はぺこりと頭を下げた。
「謝る必要ないで、ノムさん。どーせ部屋でゲームでもしてたんやから。
 それにしても自分、いつもだらしない格好やなー。ウチのお父んとええ勝負や」
お決まりの学校指定のジャージを着たのり子が晴郎の服装を見て呆れる。
晴郎はTシャツにステテコ風のトランクスを履いた下着姿だ。
太っていて超暑がりでだらしない彼はいつもこういった姿で彼女たちと会っていた。
おかげでさっきまでオナニーしていたこともバレずに済みそうだが……。
派手な縦縞柄と濃い色のおかげでトランクスが微妙にシミているのも気付かれない。
「た、確かにちょっとだらしないけど、でも晴郎さんには似合ってますよー」
晴郎にはどこまでも甘くて優しい幸子が、フォローになってないフォローをする。
ブラウスの上にピンクのカーディガン、短めの丈のプリーツスカートに黒ソックス。
おしゃれな幸子にしては控えめな服装だが、彼女の性格とマッチしていて、とても可愛い。
<※毎度3巻裏表紙”毎度!キャラ図鑑”の服装、のつもりです>
「フォローありがとなのだー。じゃ、じゃあみんなで肉まん食べるっちゃ」
「ハイ、おじゃまします」
幸子が持って来た、袋に4個+1個入りの肉まんをレンジであたため、二人に振る舞う。
大沢木家の食卓に腰かけた幸子は最高の笑顔で肉まんをほおばる。
「んん、んん。肉まん、ちゃいぽーテス」
「あっしゃしゃ!ノムさんが食べてんの見るとこっちまで幸せになるわー」
「ど、同感ズラ……」
幸子の食べっぷりを見てはしゃぐのり子に同意したものの、晴郎はどうにも後ろめたい。
ついさっき、この笑顔で”ご奉仕”してもらえたら……と、下卑た妄想をしていたからだ。
「さてと、ウチは家の掃除せなあかんし、ノムさんに借りた本も読みたいから帰るわ。
 二人きりやからって変なことしたらあかんで、晴郎!」
「ブゥーッ!の、のりちゃん!?」
「もー、晴郎さんは変な事する人じゃありませんよ。小鉄っちゃんとは違います」
「やっしゃしゃしゃー、ホンマ可愛えー。ウチ、ノムさん大好きやー」
微妙に意味を取り違えている幸子の反応に、のり子は腹を抱えて爆笑する。
そして皿に1個残っていた肉まんを手に取り、ぱくつきながら帰って行った。
(ま、確かに小鉄のエロ猿とは違うか。まさか晴郎ならノムさんにセクハラせんやろ)

148 :
のり子が帰って幸子と二人きりになると、晴郎の気まずさは一段と増した。
さっきまでAVを見て妄想しながらオナニーしたせいで、性欲が過敏になっているのだ。
足を交互にぱたぱた振る幸子の可愛い癖を見ているだけで、ムラムラしてしまう。
一瞬でも気を抜いたらまた勃起してしまって、それを幸子に気付かれてしまいそうだ……。
「もーのり子さんたら、いつもあたしをからかって笑い者にするんだからー。
 だけどのり子さん、ホントはとっても優しくて良い子なんですよね。
 今日だって”一人でお留守番の晴郎さんがかわいそうだから差し入れに来て”って
 電話で呼んでくれたんですよー。あんなステキなお隣さんがいて、羨ましいです。
 あたし、のり子さん大好きです。晴郎さんものり子さんのこと、好きですよね?」
晴郎が何か悩んでいる様子なのに気づいた幸子は、晴郎を慰めに来てくれと依頼してきた
のり子の細やかな観察力と面倒見の良い優しさに感動し、無邪気にそれを口にした。
「う、うん。でもワシはのりちゃんよりノムさんのが断然好きだっちゃ」
股間を気にして注意力散漫になっていた晴郎はつい本音を漏らしてしまった。
「えっ?ええーっ!?」
晴郎の発言に驚いた幸子は椅子から飛び上がり、両手をついて床に座り込む。
「わああああっ!?ノ、ノムさん、違うのだ、い、今のは……」
晴郎は慌てて立ち上がり、弁明しながら幸子を助け起こそうとしたが、
だるまさんが転んだでもしてるかのように途中で固まってしまった。
スカートから伸びる、幸子のまだほっそりした白い太股が視界に入ったからだ。
脚を開いているので覗き込めば、スカートの中が、パンツが見えそうだ……!
そう思った瞬間、晴郎は股間がムクムクと膨れ上がっていくのを感じた。
「晴郎さん!?そ、それ……?」
幸子の表情の変化とうわずった声から、彼女に勃起を気付かれてしまったことを悟った。
「ノ、ノムさん、これは……」
何秒かの気まずい沈黙の後、なんとか晴郎が何とか言い訳しようと言葉を発した時、
「……やだ、やだやだやだ!イヤーーーッ!!」
パニックに陥った幸子が手足をバタバタ振って暴れだした。

149 :
「ノムさん、落ち着くのだー!」
勃ったままの股間を気にしながらも、幸子をなだめようと晴郎が彼女に近づく。
するとタイミング悪く幸子の振り回す手が晴郎の股間に伸びて、
「うおっ!」
「きゃっ!」
幸子はトランクスの布地越しに晴郎の勃起した肉棒をぎゅっと握りしめてしまった。
「や、やだぁっ!……あっ、スミマセン……」
幸子は慌てて手を離してうつむく。少し乱れた長い黒髪が揺れて艶めかしい。
真っ赤になって恥じらう幸子を見下ろす晴郎は思わず生唾を飲み込んだ。
羞恥と恐怖と嫌悪と、そして興味が入り交じった無垢な美少女の初々しい反応……。
しかも彼女は自分が愛している女の子なのだ。幸子を自分の、自分だけのモノにしたい。
晴郎の理性は崩壊寸前になってしまった。
「ノ、ノムさん!もう我慢できないっちゃ!」
「キャーッ!は、晴郎さんっ!?」
晴郎はトランクスをずり降ろし、そそり立つ劣情の化身を幸子に見せつける。
大きく見開いた幸子の美しい目にナミダがたまっていく。
「お、大きい……!」
幸子の期待通りの反応がより晴郎を興奮させる。
実際の晴郎のペニスは、肥満の巨漢にしてはむしろ短小だ。
だが、はじめてそれを見せられた小さな女の子を怯えさせるには十分な大きさだった。
こんな醜悪に膨れた肉棒を、まだ幼い幸子が受け入れられるはずない。
……だったら、さきほどのオナニーで妄想したように顔射してしまえばいい……!
晴郎は右手でペニスの竿をしごきながら、幸子に一歩にじり寄る。
「やだ……!」
何をされるのか本能的に悟ったのだろう、幸子は床に座り込んだまま後退る。
「逃げないで。ノムさん、好きなのだ」
左手で幸子の髪を掴み、引き寄せようとする。
「キャッ!晴郎さん、やめて……」
言葉と裏腹に幸子の抵抗は弱い。恐怖で動けないのか。それとも本心では……?
「やだやだ!いやぁ……」
「ゴメン、もう止められないっちゃ」
晴郎は幸子の拒絶を無視して、彼女の愛らしい顔にペニスを擦り付けようとした。
「お願い、です、やめて、ください……。こんなのイヤ……。
 こんなの、あたしの好きな晴郎さんじゃない……!もーやだ……」
大粒のナミダをこぼしながら悲痛な哀願をした後、幸子は気を失ってしまった。
無垢で気弱なまでに心優しい彼女にはショックが強すぎたのだ。

150 :
「うああああっ!?ノ、ノムさん!!」
理性を取り戻し我に返った晴郎は、気絶した幸子をそっと床に寝かせて、
ひざまで降ろしたトランクスを履いて、醜い己の分身をしまう。
自己嫌悪と罪悪感に押し潰されて、性欲もペニスも萎みきっていた。
ちょうどその時、呼び鈴が鳴って、誰かが玄関を開け家に入ってきた。
「ノムさん、本と肉まんのお返しにガム持って来たけど食うかー?」
なんとなく変な胸騒ぎを感じたのり子が、口実をつけて再び訪ねてきたのだ。
「どはあーっ、ノムさーん!?」
そしてのり子は気を失った幸子を一目見て、おおよその事態を察した。
「晴郎、オマエ……!?」
「のりちゃん、ワシは、ワシはノムさんに……!」
「……!」
のり子は無言で晴郎の頬を張り飛ばす。目に憤りと悲しみのナミダをためて。
そしてのり子は気絶している幸子を背負って、隣の自宅へ戻ろうとする。
「のりちゃん……」
「……来るな!気ついた時にオマエが側におったら、ノムさんバツ悪いやろ。
 ウチはオマエをボコボコにしてやりたいけど、ノムさんが悲しむからやめとくわ。
 オマエはここで頭冷やして、ノムさんに謝る文句でも考えとけ、エロ猿兄貴……」
追いかけてくる晴郎を振り向かずに制して、のり子は幸子を背負い帰っていった。
「ノムさん、ゴメン、ゴメンなのだ……!うおおおーっ!」
晴郎はその場で泣き崩れた。

151 :
今回はここまでです。好きで書きやすいせいか、らむー系のエロばかりです。
次の転の部分はかなり長くなっているうえ書き直し中なので投下にはしばらくかかりそうです。

152 :
お疲れ様です。鬼っすねー晴郎・・・どうやって信用を取り戻すのか・・・?
それとのり子はやっぱり頼りがいがありますな〜(^_^)

153 :
>>147-150
乙乙。ノムさんの泣き顔は見たくないのに、くやしい…!でも…感じちゃう!
まだ中盤なんですね。続きが楽しみです。

154 :
起承転結の転の部分がやたら長くなっているので、より細かく分けて投下することにしました。
今回は一時的にクールダウンする静かなシーンから、淫夢パートの導入部までです。

気絶してしまったあたしは、夢を見ていた。
最初に見たのは、朝、のり子さんからの電話に出た時のこと。
「おはようございます、のり子さん。朝早くどうしたんですか?」
「オハヨー。ノムさん、小鉄の家に食べ物でも差し入れに来てくれんか?」
「えっ!?小鉄っちゃんが怪我とかですか……?」
「ちゃうちゃう、そんな深刻な事やあらへんよ、心配せんで。
 今日な、小鉄の家族が紅葉狩りに出かけたんやけど、晴郎だけ留守番しててな、
 なんか気の毒やから、あいつと仲ええ優しいノムさんに慰めてもらいたいんや。
 晴郎が寂しがってる時に会ってやれば、ポイント稼げると思うんやけど?」
「やだー、変な事言わないでくださいよー!でも、晴郎さんへの差し入れ、了解です。
 またのり子さんにお貸ししたい本があるので、それも持っていきますね」
「ホンマかー、ありがとな。ノムさんやっぱ優しいわー」
「優しいのはのり子さんの方ですよ。お隣のお兄様を気遣うなんて、ホント優しいです」
「わははは、そうかなー?じゃあ待ってるで、ノムさん」
「ハイ、待っていてください。おいしい肉まん、一緒に食べましょう」
ホントに、のり子さんは優しすぎるくらい優しい子で、あたしの大好きな友達の一人だ。
あたしが気絶したのは自分のせいだと、優しいのり子さんが苦しんでないといいけど……。

155 :
「ゴメンな、ノムさん。ウチが呼んだりしたせいや。ホンマ、ゴメン……」
二階から自分の布団を持って来て、一階の居間に寝かせた後、
のり子はずっと幸子に寄り添い、心配そうに友達を見守っていた。
幸子は寝息を立てて眠っていて、身体的には大丈夫そうだが、問題は心だ。
幸子は男に女の子として酷いことをされて、気絶したのだ。
それも幸子が好意を寄せる晴郎に、彼女が慕う年上の男への信頼につけこまれて。
幸子の受けたショックを想像すると、のり子の胸は張り裂けそうだ。
(晴郎のアホが!あいつの方も、ノムさんのこと、好きやと思ってたのに……!
 なんでノムさんにこんなこと……?笛の変態といい、大人の男ってみんなこうなんか?
 小鉄も大人になったらこんなことすんのか?……あいつなら今でもやりかねんか)
「ノムさんがこんなことになったんは、ウチのおせっかいのせーや。
 何でもええ、償いをせなあかん。ウチにできんのは……」
自分にできる幸子への償い。それが何か気付いたのり子は台所に立ち、
手を洗って料理の準備をはじめた。
「ウチにできんのは、ノムさんが起きた時に食わせる料理作るくらいや。
 待っててや、ノムさん。ウチの特製チャーハン、ごちそうするから!」

156 :
次に夢に見たのは、さっきの……、アクシデントのリプレイ。
のり子さんが帰ってあたしと二人きりになってから、なんだか悩んでいる様子だった
晴郎さんが、突然、別人のようになって、その……下半身を露出させて、それから……。
夢でくり返し見ても、怖くて、嫌たけど、一番嫌なのはあたしが気絶しちゃったことだ。
あたしが気絶したせいで、のり子さんも晴郎さんも悲しんで、苦しんでそうだから……。
あたしが気絶したのはあたしが気弱だからで、他の誰のせいでもない。
もちろんのり子さんは全然悪くない。あんな優しくて良い子が悪いはずない。
晴郎さんだって、悪くない。あれは、ちょっと魔が差しただけ……!彼は男性なんだから。
男性の、せ、性欲については本で読んで、ある程度は知ってる……つもりだ。
さっき気絶しちゃったのは、実際にああいう体験するのはじめてで、
しかもあの晴郎さんが、あたしによ、欲情した?からで……。
晴郎さんを男性扱いしていないわけじゃないけど、むしろその反対だけど……、でも、
彼があんなことすると思わなかったから……。いつもの晴郎さんは優しいお兄様だから。
晴郎さん、あの後、あたしに、何かしたのかな……?
晴郎さんならきっと、気絶する直前のお願いを聞いてくれて、やめてくれたはずだけど、
もし、もしもだけど、もっと……されてたなら、晴郎さんでも、ちょっと……。
晴郎さんがいますぐ、あたしと……したいのなら、受け入れないとなのかな?
晴郎さんのこと大好きだけど、ああいうのは……、イヤだな……。

157 :
(ワシはノムさんにサイテーなことをしてしまったのだ!ワシはサイテーだっちゃ……。
 絶交されて当然でやんすが、せめてもう一度だけ会って、謝りたいズラー)
晴郎はのそのそと自分の部屋に戻って、いい年をして泣きべそをかいていた。
(でも、どう謝れば……?あんな事したくせに、合わせる顔がないでやんすよ!
 もう二度と、ノムさんには会えないなり……)
さきほどの幸子への男として最低な行為を心底後悔していたが、後の祭りだ。
(ノムさんに二度と会えないなんて嫌ズラ!ワシはノムさんが大好きだっちゃ!!
 さっきのことだって、ノムさんが好きだからやってしまったことなのだ……!)
ウジウジと後悔しているうちにいつのまにか、言い訳がましいことを考えていた。
(さっきは、タイミングが悪すぎたなりー!オナニーしてる時にノムさんが来るなんて! のりちゃんがノムさんを呼んだりしなければ、あんなことには……)
そして、のり子に責任転嫁するような卑怯な思考に至ってしまい、愕然とする。
(ワシはなんてことを!のりちゃんはワシを気遣ってくれただけなのに!)
反省すら真摯にできない自分の心の弱さを痛感して、晴郎はさらに落ち込む。
(ワシを慕ってくれるノムさんに欲情して、彼女の優しさにつけこんで襲っておきながら、
 ワシを心配してくれたのりちゃんのせいにして言い訳しようとするなんて……!
 ワシは、やっぱりサイテーのクズだっちゃ!ノムさん、のりちゃん、ゴメン……!!)
泣きながらウジウジしているうちに睡魔が襲ってきた。
昨晩、留守番を口実にAVを見てオナニーする計画を思いついて興奮し、
一睡もしなかったツケが回ってきたのだ。
(ノムさんに、のりちゃんにも謝らないとだけど、謝っても許してもらえないっちゃ。
 ワシは自分の性欲を満たす為に、あんな良い子たちを平気で傷つけたクズ男ズラー。
 もうワシはおしまいなのだー!ふて寝して、現実逃避してしまうでやんす……)
晴郎は目をつぶり、5分とたたずにいびきをかいて熟睡してしまった。

158 :
二階でふて寝したはずのワシは、いつのまにか一階に立っていた。
そして気絶したノムさんを見下ろして、舌なめずりしながらサイテーな発言をする。
「今のうちに、ノムさんにワシの童貞を捧げて、彼女のバージン奪っちゃうズラー!」
あれ、おかしいズラ?さっきはこんなこと言わなかったのだ?
そう首をひねったとき、ワシはいつのまにか全裸になっていることに気付いた。
Tシャツもトランクスもいつのまにか消えていて、これじゃ花丸木くんなりよー!
「ブゥーッ!!こ、これは、夢だっちゃー!?やばい、早く目覚めないと……」
これが夢であることを悟ったワシは、目覚めようとしたが、できなかった。
……いや、違う。後ろめたさを誤魔化すため、そう思い込んだだけだっちゃ。
ワシは、これが夢であることをいいことに、さっきは、現実ではできなかった、
ノムさんへの酷い事の続きをしようとしていたのだ。……ワシは酷い男だっちゃ。
「これは夢だから、ワシの目の前のノムさんは本物のノムさんじゃないんだから、
 どんなことをしてもいいのだ……!どうせ目覚めれば消えてしまう偽物なりー。
 ワシを邪魔する、いや違う、ワシを止めてくれるのりちゃんもいないっちゃ。
 こんな、こんな都合の良い夢を見て、止められるわけないズラー!」
ワシは、意識を失ったまま仰向けに床に横たわるノムさんに覆い被った。
そして、ピンクのカーディガンとその下のブラウスのボタンを一つ一つ外していく。
二枚の上着のボタンを全て外して前を開くて、下着のキャミソールが露わになった。
細かな横縞のボーダー柄が可愛いらしい。ノムさんは下着までおしゃれなのだ。
カーディガンとブラウスを両腕から引き抜いて、剥ぎ取ってしまいたいけど、
ノムさんの肩や腕はとても細く小さくて、乱暴に引っ張ると壊れてしまいそうで、
脱がせるのを躊躇してしまう。夢の中の偽物でもノムさんが痛がるのは嫌だっちゃ。
ワシのTシャツやトランクスのように消えてしまえばいいのに……。
そう考えていると、本当にカーディガンとブラウスが消えた。これは、もしかして!?
「これは夢だから、服を脱がせたいと思えば一瞬で脱がせることが可能でやんすか?」

159 :
いかにも夢な都合の良い設定に気付いたワシは、ノムさんのスカートを見つめる。
綺麗な折り目のついた、等間隔のひだがたくさんで可愛いプリーツスカートを。でも、
脱がせたいのはこれじゃない。ノムさんの秘所を守る神聖なる布地、パンツだっちゃ!
スカートの中に手を入れて引き抜かなくても、思い浮かべるだけでいいはずなのだ。
目をつぶり、数秒間待つと、
「うおおおお、キターッ!」
さっきまでノムさんが履いていたはずのパンツを右手で握りしめていたっちゃ!
上のキャミソールに合わせたデザインの、横縞ボーダーのショーツだったのだ!
手にしたノムさんの縞パンツにキスの雨を降らせながら、くんくん匂いをかいでみたけど、
夢なせいか、ワシの想像力が足りないせいか、ノムさんの匂いもぬくもりも感じられない。
ちょっと失望していたら、いつのまにかパンツも手の中から消えてしまったなりー。
「この調子なら、一瞬でノムさんを生まれたままの姿にすることもできまちゅか?」
ワシは慌てて目を瞑った。もうノムさんが全裸になっているかもしれないからだっちゃ!
この夢は都合が良すぎて、情緒がない。ワシはもっと雰囲気あるのがいいズラー。
「一瞬で脱がせられるなら逆に着せるのもできるはずなりー、試してみるでござる」
ワシは、ノムさんに一度コスプレさせてみたかった服をイメージしてから、目を開く。
「やったでござる!ハピハピハッピー!」
イメージした通り、ノムさんはクッ王プリンセスのコスチュームを着ていたなりー!
まりんちゃんの成長に合わせてリニューアルした新コスチュームじゃなくて、
子供っぽくてシェフ、いやパティシエか?の服っぽかった旧の方だっちゃ。
こっちのがワシ好みだし、何よりまだ小さいノムさんに着せるなら断然こっちだっちゃ!
ピンクと白のカラーリングも、エプロンやスカートのふわふわのフリルも、
帽子や服についたたくさんの果物・野菜のアクセサリーもどれも最高にかわいい。
旧コスチュームを着たノムさんは、まさにクッ王プリンセスそのものだっちゃ!
ノムさんはまりんちゃん以上の美少女なのだー!
<※ノムさんにベタ惚れしている晴郎の、著しく公平性を欠いた意見です>
「ウヒョーッ!こ、これはたまらんなりー!やっぱサイコーの夢だっちゃ!」
いつのまにかDJシュガーのコスプレをしたワシはすっかり調子に乗ってはしゃぎ出す。
起きていた時の現実のワシはあれほど自己嫌悪と罪悪感にさいなまれ、
後悔していたはずなのに、夢の中のワシはノリノリでノムさんを弄んでいる。
……これがワシの本性でやんすか?
「いつまでもノムさんが気絶させたままじゃ、かわいそうだっちゃ。
 眠れる森の美少女をワシの口づけで目覚めさせるなりー」
中世ヨーロッパ貴族みたいなタイツとマント姿になったワシは、
クッ王プリンセスのコスチュームで眠る、ノムさんの唇を奪おうと顔を近づけた。
……ワシはやっぱりノムさんに絶交されて当然のクズだっちゃ……。

160 :
今回はここまでです。 >>157の改行ミスったorz
夢のパートは一人称になっています。夢のノリは三人称だと書きにくかったので。
ノムさんの一人称は書いていて恥ずかしいです。
今週の原作に萌えまくりました、のり子もあかねちゃんも、小鉄までかわいい

161 :
乙乙。DJシュガーはからあ〜げ好きなんでしょうね。
のり子のチャーハンどうなるんですかね。
ノムさんやっぱり押しに弱そう。土下座すればけっこうスゴイことまでしてくれそう。
続きが楽しみすぎる。
ホント今週の浦安は盛りだくさんでした。やっぱりカボチャマスクは生臭かった。
そしてスカートなのにプレロスでハラハラでした。

162 :
今回は淫夢パートの2回目。コスプレを強要されてノムさんが困惑しちゃいます

いつのまにか”次”の夢になっていた。あたしは目を閉じて、床に横たわっていた。
唇が湿っていて、暖かい。なんかスイカみたいな匂いがする。あたし、スイカも大好き。
そんなことを考えながら、目を開けると、
「――!?」
おとぎ話の王子様みたいな服装の晴郎さんが覆い被さって、あたしにキスしていた。
晴郎さんらしい、唇と唇が触れるだけの、優しい口づけ。
好きな人とのファーストキス。嬉しいはずなのに、なぜか喜べない。
あたしが目覚めたのに気づいて、晴郎さんは唇を離してほほえむ。
「おはよう、ノムさん。やっぱり眠れる美少女を起こすには口づけだっちゃ」
そう言いながら、あたしの手を取って立ち上がらせてくれた。
「晴郎さん、い、今のは!?なんで、晴郎さんがあたしの夢の中にいるんですか?」
「ワシがノムさんの夢にいるんじゃなくて、ノムさんがワシの夢の中にいるズラー」
晴郎さんの答えに首をかしげる。もしかして、あたしたち共通の夢を見てるの?
「ノムさんはワシの夢の、ワシが妄想するワシだけの、ワシの為のノムさんだっちゃ。
 だから、どんなことをしても許されるなりー。いきなりこんなこともできるのだー!」
「えっ?は、晴郎さ……、んんっー!?」
晴郎さんはいきなりあたしを抱きしめて、もう一度キスしてきた。
強引で、無理矢理だけど、キスそのものはさっきと同じで、唇が触れ合うだけの口づけ。
本で読むだけでも嫌悪した、舌で唇や口の中をなめ回されるいやらしいのじゃないし、
大好きな晴郎さんがしてくれることだから、我慢して、受け入れたけど……。
ちょっと長すぎて、息苦しい。それに少し、怖かった。
「んん、んむぅっ……!」
あたしが息苦しそうにしているのに気づいて、晴郎さんはようやく唇を離してくれた。
「はぁはぁ……、は、晴郎さん、なんで、こんなこと……?」
「これがワシが見てる淫夢だからなのだ。夢の中のノムさんはワシの慰みモノだっちゃ」
「そ、そんな!?」
晴郎さんは夢だと思考停止しているみたいで、せ、性欲を剥き出しにしている。
さっき、現実で襲われた時以上にいつもの、本当の晴郎さんと別人で、……怖い。

163 :
「この夢ではワシもノムさんもワシの思うままコスプレすることができるのだ。
 ノムさんが着ている旧クッ王プリンセスコスチューム、似合ってるでやんす」
「ええーっ!?なにこれー?」
言われてようやく、あたしはクッ王プリンセスの格好をしているのに事に気がついた。
いつもTVで見ている可愛いコスチュームで、着てみたいと思ったこともあるけど、
こういうシチュエーションでいきなり着るのはなんか異常で、嬉しくない。
「可愛いコスプレをした可愛いノムさんに可愛そうなことしちゃうのだー!」
いつのまにか裸になっていた晴郎さんはそう言いながらあたしの前に跪いて、
クッ王プリンセスのフリルふりふりのスカートを掴んでめくろうとする。
「キャーッ!晴郎さん、やめてーーー!!」
慌ててスカートを押さえる。わけわかんないけど、とりあず抵抗する。
恥ずかしいのはもちろんだけど、晴郎さんがこんなことするの、やめて欲しいから……。
「頑張るズラ、スプーンガール!ヒーロー、いやヒロインは悪に屈しちゃダメなのだ!」
「えっ、なによ、これー?クッ王プリンセスだったはずじゃー!?」
あたしの仮装は、一瞬のうちにスプーンガールに変わっていた。
マントとアイマスクをつけたアメコミ風コスチュームを着ていて、髪も紫に染まっている。
晴郎さんが掴んで、あたしが押さえてるスカートも、チェック柄の地味なのに変わってた。
でも、あれ?前に見せてもらった晴郎さんの想像図となんか違う気が……。
「あのー、晴郎さん、スプーンガールってスカートの下にズボン履いてるんじゃ……?」
「スカートめくられたら大ピンチって演出のためには、生足じゃないとだっちゃー」
「もーわけがわかりませんよー!とにかく、スカートから手を離してください!」
「お断りズラー!ワシはスプーンガールを襲う極悪エロ怪人だから説得は無理なりー!」
「そんな、晴郎さんは怪人なんかじゃありませんよ!お願いです、やめてください!!」
「嫌だっちゃ。ノムさん、いやスプーンガール、ワシの事より自分の心配をするのだ!
 もっと抵抗しないとスカートめくっちゃうなりー!ヒロインなのにか弱いズラー!」
「やだやだやだ!お願いだからやめてーーー!!」
チェック柄のスカートを押さえて必に抵抗するけど、晴郎さんの力には全然敵わない。
「スプーンガールの抵抗か弱くて可愛いなりー。めくるだけじゃなく破っちゃうのだ!」
「イヤーーーッ!!」
抵抗するあたしの手をはねのけるものすごい力で、晴郎さんはスカートをめくった。
その力に耐えられずにスプーンガールのコスチュームはビリビリと破けてしまった。

164 :
「やだーっ!晴郎さん、み、見ないで!!」
慌てて下着を手で隠そうとするあたしを見て、晴郎さんが噴き出す。
「見られて恥ずかしい下着じゃないから大丈夫だっちゃ。というか水着なのだー」
「えーっ、なんでーっ!?」
晴郎さんの言う通り、あたしは学校の水着を着ていた。髪も元の色に戻っている。
夢だから何でもありなんだろうけど、何でもありすぎてついていけないわ……。
「ノムさんのスクール水着姿とっても可愛いでござる。写真撮影したいなりー」
晴郎さんはいつのまにかデジカメを持っていて、あたしの写真を撮りだした。
プールや海で泳ぐ時には他の人もみんな水着だから気にしてなかったけど、
太股を露出した水着姿をいやらしい目で見られたり、写真を撮られるの、恥ずかしい。
「もーやめてください!晴郎さん、さっきからおかしいです!!」
「なんでなりー?ワシがコスプレ好きなの、ノムさんも知ってるはずだっちゃ?」
「これ学校の水着じゃないですか!?コスプレってもっと変なの着るものでしょ?」
「もっとコスプレらしい水着でちゅか?じゃあ、これなんかどうだっちゃ?」
「えっ……?キャーーーッ!!」
晴郎さんがそう言った瞬間、水着が黒い学校用のものから、極小のビキニに変わっていた。
胸や股間は辛うじて隠せてるけど、ほとんど裸同然で、しかも透けそうな白……!
恥ずかしさのあまり、しゃがみこんでしまう。こんなの写真撮られるの、絶対嫌……!!
「しゃがんでたら、エッチなアングルで撮れないなりー。立て、立つんだノムさんー。
 座ってるならもっと開脚するズラー。四つん這いでお尻突き出すのでもいいズラー!
 オマンコやお尻のお穴はポロリしないから心配いらないっちゃ、デヘヘー!!」

165 :
彼は今まで見たことがない、いやらしい顔をして、卑猥な言葉をかけてきた。
違う……!晴郎さんはこんなこと言う人じゃない。こんな顔する人じゃない!
……晴郎さんは、あたしの大好きなお兄様は、絶対こんな人じゃない……!
「もーやめてー!!こんな晴郎さんらしくないこと、やめてください!
 なんでこんな、こんな自分を貶めるようなことばかりするんですか!?」
夢の晴郎さんが、この偽物の晴郎さんが晴郎さん自身を傷つけ、辱めている事に
我慢できなくなったあたしは、思わず大声で怒鳴ってしまった。
「なんで、夢の中のノムさんまでワシを拒絶するんでやんすか!?
 夢なのに、夢の、ワシに都合の良い偽物のノムさんのはずなのに……?」
あたしに怒鳴られた晴郎さんは、殴られたように後退り、そして泣き出した。
「は、晴郎さん?」
「現実のワシはノムさんに絶交されちゃうのだ!もうノムさんには会えないズラー!
 だから、だから夢の中でくらいノムさんを好きにしてもいいはずだっちゃ!
 それなのに、なんで拒絶するなりー?ワシは、ワシはノムさんが大好きなのに……!」
「――!?」
晴郎さんの予想外の反応に絶句する。
晴郎さんは、現実のあたしに絶交されると思って、自暴自棄になっていたのだ。
彼のそんな気持ちに気付かず、感情的になって怒鳴ってしまった自分が恥ずかしかった。
「ごめんなさい、晴郎さん……。でも、現実のあたしに絶交されるってのは違います。
 あたしはあんなことで、あんなことくらいで、あなたを絶交したりしません!
 現実のあたしも、この夢のあたしも、晴郎さんのこと、大好きですから……。
 だから、もうこんなことは、晴郎さんの方が傷つくことは、やめてください!」
あたしはそう言いながら、うずくまって泣いている晴郎さんにそっと近づく。
いつのまにか、いやらしい水着じゃなくて学校の体操着を着ていた。

166 :
今回はここまでです。本番への道程が長くてすいません
この二人が行くところまで行かせるためには二重三重のお膳立てが必要なので…

167 :
乙乙。おい、晴郎!ぐぬぬ…相思相愛じゃねーか。
マイクロビキニはイイね。
支援支援。

168 :
長くなりすぎた起承転結の転の部分も今回がラストです。ようやくエロくなってきます
色んな意味でノムさんに猛抗議されそうな内容です

「やめて欲しいなら、ワシの質問に答えてなのだ」
ワシの肩に触れようとしたノムさんの手がピクッと震えて、止まる。
「えっ?な、なんですか……?」
おずおずと手を引っ込めたノムさんの表情が不安で曇っていく。
「なんでノムさんはいつも体操着の下はジャージなんでつか?」
「ええっ?な、なんでそんなことを……?」
立ち上がり、ノムさんの体操着姿を舐め回すように視姦しながら尋ねた。
勃起したままのオチンチンを見たくないのだろう、ノムさんは慌てて背中を向ける。
「体育の時、いつもジャージのズボンを履いてるって、小鉄が言ってたでやんす。
 ジャージ脱ぎたくないんでちゅか?短パン履くの恥ずかしいなりかー?」
「そ、それは……」
「のりちゃんがいつも履いてる学校の短パンを、恥ずかしい格好だと思うなんて、
 ノムさんはいけない子だっちゃ。お仕置きが必要でござる」
「そんなこと思ってませんよー!お仕置きなんてやめてください!」
「お仕置きに短パンよりもっと恥ずかしいの履かせて、襲っちゃうのだー!」
「キャーーーッ!やめてーーー!!」

169 :
背を向けているノムさんに襲いかかり、後ろから抱きつく。
ジャージのズボンは消えてなくなり、ノムさんは赤色のブルマーを履いていた。
ブルマーに包まれたノムさんの小さなお尻に剥き出しの勃起したオチンチンを押し当てる。
両手でまだ膨らみのない彼女の薄い胸を乱暴にベタベタ撫で回す。
「い、痛いっ!晴郎さん、落ち着いてください!!」
「ワシは落ち着いてるのだ。ノムさんをどう犯すか、計算済みだっちゃ。
 ノムさん、ブルマーの履き心地はどうでちゅかー?」
「キャー、なに、これー?」
「これはワシが小学生の頃の女子の体操着、ブルマーなりー!
 今の短パンよりセクシーなのだ。見られてもいい、見られる為のパンツだっちゃ!」
「こ、こんなの恥ずかしいです!は、離してください!」
ノムさんのか弱い抵抗に興奮したワシは、勃起したオチンチンを彼女のブルマーに
激しく擦り付け、布地越しに小さな可愛いお尻を汚していく。
「やだやだやだっ!晴郎さん、許して……」
「全部やらせてくれたら許してあげるのだ!おほっ、乳首発見、触っちゃうなりー!」
体操着の布地越しに左右の乳首を指で摘んで、執拗にいやらしく愛撫する。
「やだぁっ、触らないで!イヤーーーッ!!」
ノムさんの悲鳴が一段と大きくなる。
「晴郎さん、やめて……。痛いの、いやなの……」
ワシの卑劣な責めに耐えかねて、ノムさんは泣き出してしまった。
首を振ってイヤイヤするうちに長い髪が乱れて、幼女とは思えないほど色っぽい。
きめの細かい柔肌は紅潮して汗がにじみ、愛らしい顔がナミダに濡れている。
ワシに犯されて泣いているノムさんはすごく可愛そうで、すごく可愛い。
「は、恥ずかしいの……、も、もーやだのー……」
サイテー野郎のワシにとってサイコーの快感だ。快感なのに、全然楽しくないっちゃ。
ワシはさっきから、なんで泣いてるなり?気持ちいいはずなのに……?

170 :
「やだやだ、……お尻、いやなのぉ……!」
「オチンチン感じちゃってるでやんすか?ノムさんはいやらしい子でちゅねー」
「こんな、固くて、お、大きいの、いやぁ……!こんなの、やだぁ……」
彼女は左右の乳首を摘んで愛撫されるのより、肉棒をお尻に擦り付けれる方を嫌がってる。
クズなワシにふさわしい醜悪なオチンチンだ。嫌悪されて当然だっちゃ……。
もっとオチンチンへの嫌悪と恐怖を煽ろうと、ワシはノムさんに卑猥な言葉を浴びせる。
「ノムさんはお尻の方が敏感なりー。まだ小さいのにエッチでやんすー。
 ブルマー越しに感じるワシのオチンチンはどうでちゅかー?答えてなのだー!」
「違う、こんなの違います……。晴郎さん、やめてください……」
ノムさんが泣きながら必に哀願してくる。現実ではこれに負けちゃったけど、
今のワシには……クズな本性に目覚めたワシには、通用しないのだ……。
「さっきと違ってこれは夢だから、いくら泣き落としても無駄でやんす。
 いくらやめてって言われても、今度はやめないっちゃ……」
「違うの……!前につけ麺の食べた時、晴郎さんと体が密着して、お、オチンチンが……、
 あ、当たってたけど、こんなのと違ったの……!あたし、嬉しかったのに……」
「ブゥーッ、な、なんでそんなことを!?」
ワシは突然、過去の出来事を語りだしたノムさんに驚いた。
しかも、無垢で清楚でまだ小さい、美少女のノムさんが、こんな大胆な発言を……!
「あ、あの時は食べすぎて気持ち悪くてそれどころじゃなかっただけだっちゃ……」
「ウソ、ウソです!ホントの晴郎さんはあの時の晴郎さんです!こんなのウソです!
 全然、大きくならなかったあの時の晴郎さんの、お、オチンチンがホントです……。
 こんな酷いことして、ぼ、勃起してる晴郎さんは、ウソに決まってます……!」
愛撫されながら恥ずかしい事を言う、二重の恥辱に耐えかね、真っ赤になりながらも、
ノムさんはそう断言した。こんな小さな女の子がぬほど恥ずかしいのを我慢して……!
「お願いです、晴郎さん!ホントの晴郎さんに、優しい晴郎さんに戻ってください!
 こんな、あたし以上に晴郎さんが傷つく酷い事は、もーやめてください!
 こんな偽物の晴郎さんの、いやらしい大ウソのオチンチンなんか、大嫌いです!!」

171 :
「ノムさん……!」
ノムさんにそう言われた途端に、痛いくらい勃起していたオチンチンが、一瞬で萎えた。
彼女の言う通りなのだ。ノムさんは正しい。ワシの大好きな女の子の言うことなんだから。
ワシはノムさんから離れて彼女を解放し、土下座して、謝罪する。
許されることじゃないけど、謝らないと……!
「ゴメン、ゴメンだっちゃ、ノムさん!ワシは現実でも夢でもなんてことを……!」
「もういいんです、いいですから、晴郎さん。あたし、全然気にしてませんから……」
まだナミダ声のノムさんは、ワシの肩に手をかけて、優しくそう言ってくれた。
「でも、ノムさん、ワシはノムさんにまた酷い事を……」
「これは夢ですよ。夢なら何でも許されるって、晴郎さん自分で言ったじゃないですか」
「でも、ワシは現実でもノムさんに酷い事してしまったのだ。あれは夢じゃないズラー」
「あれは魔が差しただけですよ。よ、欲求不満で、ちょっと暴走しちゃっただけです。
 だから、半分はホントだけど、半分はウソです」
下がジャージの本来の体操着姿に戻ったノムさんが、いつものように擁護してくれた。
さっきまで、あんなに酷い事を、現実でも夢の中でもあんなサイテーな事をしたのに……。
ノムさんは、何事もなかったように、いつものように無理なフォローをしてくれたのだ。
「そ、それはちょっと、好意的な解釈すぎて無理ありすぎでやんすよ……」
「無理ありすぎだって、いいじゃないですか。あたしと晴郎さんが納得できれば。
 あたしの好きな晴郎さんはホントで、嫌いな晴郎さんはウソ。それでいいんです」
「う、うん。いつもフォローありがとなのだ。酷い事してホントにゴメンだっちゃ……」
「よしっ!いつもの、ホントの晴郎さんに戻ってくれました!嬉しいです……」
「ノムさんゴメンだっちゃ。ホントにゴメンだっちゃ、許してなのだ!」
ノムさんは、うずくまって泣きじゃくるワシの頭をなでながら、優しく慰めてくれた。
ワシよりずっと年下のまだ小さい女の子なのに、ノムさんはお母さんみたいなのだ。
「ハイ、許しちゃいます!だって、あたし、晴郎さんのこと大好きですから……!」
「ありがとうなのだ……!ワシも、ワシもノムさんのこと大好きだっちゃ!」
ワシとノムさんは顔を近づけ、口づけをかわした。
今度こそ、ノムさんに嫌われるウソのじゃない、ホントのキスなのだ。

172 :
今回はここまでです。エロをもってエロを制す、って感じでノムさん形勢逆転です
女の子に押されると超脆そうな晴郎の性格を表現したくてこういう超展開にしました
宮崎危機が晴郎に執着するのもこういう性格のせいじゃないかなと思いますので
次回からは二人が結ばれて(当然夢オチ)、エピローグに至る、結の部分になります

173 :
乙乙。ノムさんマジ天使。胃袋と心の広さは伊達じゃない。
ノムさんは基礎代謝が常人の何倍もありそうで
ひっつくと熱いと感じるのだろうなと思いつつ、
ついに結ということで「合体」なのでしょうか。オラわくわくしてきたぞ。
向寒の折、体調を崩さぬようご自愛ください。

174 :
のり子が野グソしちゃうスカ小説とか見たいっす

175 :
スカは浦安らしいネタですが、国会議員が大量にこいてる図が真っ先にイメージされる諸刃の剣
のり子がお漏らししそうになった時、あの猪木が現れて浦安を埋め尽くすのをダァーッ!とやる、
みたいなのしか想像できませんw俺が書いたら絶対エロくならないです
とりあえず無駄に長くして墓穴掘り気味の晴郎とノムさんの淫夢ネタ完結させないと
一応エピローグまで書けましたが、なんか出来微妙なのでもう少し推敲・修正してからうpします

176 :
>>174
無印13巻189発目にのり子のウンコが映ってるからとりあえずそれで我慢しとけ。

177 :
>>176
稲川の話であったなそういえば
それで我慢しますか

178 :
ようやく終盤、起承転結の結の部分の開始です。今回は、本番前のお戯れです

3回目にようやくできたホントのキスを終え、唇を離したあたしたちは、
顔を見合わせて、しばらく無言でほほえみ合う。
「それじゃ、夢のノムさん。現実のノムさんにも謝らないとだから、そろそろ……」
現実と同じ、ちょっとだらしない下着姿に戻った晴郎さんは、そう言って立ち上がる。
早く目覚めて、本物のあたしに謝りたいのだ。急がなくても、絶対許してあげるのに……。
「えっ、夢のノムさん?」
小鉄っちゃんみたいなイタズラ心が起きてしまったあたしは、
晴郎さんの大きな体に抱きついて、起きるのを邪魔する。
「謝ったらさっさと目覚めてサヨナラなんて、ちょっとひどいです」
「ええーっ!?でも、さっきは許してくれるって……」
「それは、お、襲われたこと……に対してで、すぐ目覚める事にじゃありません」
「そうでちゅか、ゴメンなのだ。でも……、困ったでやんす」
晴郎さんは困惑し、汗だくになってオロオロする。もう完全に、いつもの晴郎さんだ。
「現実のあたしはこれからもずっと晴郎さんと一緒ですけど、この夢のあたしは
 晴郎さんが目覚めたら消えちゃいます。すぐ目覚めたら酷いと思いませんか?」
「た、確かに酷いズラー。夢のノムさん、ワシはどうすればいいんでやんすか?」
さっきとはホント別人のように優しくて、ちゃんとあたしの意見を尊重してくれる。
この晴郎さんこそが、ホントの、あたしが大好きな晴郎さんだ。だから……。
「ハイ。晴郎さん、あたしを、だ、抱いて……ください。さっきみたいな、ウソの、
 怖くていやらしい晴郎さんじゃなくて、優しいホントの晴郎さんのやり方で……」
だから、あたしは現実じゃまだ何年も待たないといけないお願いをしてしまう。
これは夢なんだから、何でもありの夢なんだから、何でも許される夢だから。
だから、こんな、は、はしたないお願いしても許してくれますよね、晴郎さん……?

179 :
「ブゥーッ、だ、だめだっちゃ!そんなこと、できないのだ!!」
ノムさんの爆弾発言に、ワシはうろたえてしまった。
「さっきまで、2回もあたしを襲ったのに?できないはずありませんよー」
「さ、さっきまでのワシは、欲求不満とかヤケクソでおかしくなっていて……、
 ノムさんが言ってくれた通り、ホントのワシでは……ワシらしくなかったのだ」
「じゃあ、今後も欲求不満やヤケクソになったら、またあたしを襲うんですかー?
 あたし、そんなの嫌ですよ!もうゼッタイにウソの晴郎さんにならないように、
 この夢で、この……あたしで、欲求不満を解消してください!!」
今度は、ノムさんの方が別人のように積極的になってしまった。どうしちゃったのだ?
「そ、そんなことできないっちゃ!ノムさんを慰みモノにするなんて酷いズラー!!
 ス、スッキリするための成人向DVDがあるから、またそれを見れば……」
「えっ、そんなの見てるんですか?……あたしよりそーゆーDVDのが好きなの……?」
し、しまったでござる!つ、ついホントのことを、ホントでも知られたくないことを!?
「ち、違うのだ、ノムさん!ワシが好きなのはノムさんだけだっちゃ!
 成人向DVDは性欲抑制のための隠しアイテムにすぎないなりー」
「全然抑制できてないじゃないですかー!むしろ余計ムラムラして襲ってきて……。
 抑制したのはそんなDVDじゃなくて、あたしですよ!!」
「う、うん、確かにそーだったのだ、でも……」
「そーですよー!晴郎さんの欲望を抑制できるのは、あたしだけです!!
 だから、そんなDVDなんか必要ありません!もーゼッタイ見ないでください!
 晴郎さんのせ、性欲はこの夢で、こういう夢で、あ、あたしが受け止めますから、
 だから、だからお願いします!!あたしを、あたしだけを見ていてください……」
真っ赤になって最後は俯きながら、ノムさんはそう言ってくれた。
彼女はワシのために、ワシが暴走しないために、恥ずかしさに耐えてこんなことを……。
ノムさんの気持ち、とっても嬉しいのだ!でも……、
「ノムさん、ありがとうなのだ……!でも、でも、ワシ、もう勃たないっちゃ……」
さっき、ノムさんにダメ出しされてから、ワシのオチンチンはフニャフニャのままなのだ。

180 :
晴郎さんの言う通り、彼の、お、オチンチンはいつものように小さいままだ。
あたしはこっちの方が好きだけど、あ、愛し合うためには、また大きくしないと……。
「だ、大丈夫です。あたしがまた、大きくしてあげますから……」
「ええっ?ノ、ノムさん何を……、うわあっ!」
あたしは勇気を振り絞って、トランクス越しに晴郎さんのオチンチンをぎゅっと握る。
さっき、現実のアクシデントで触ってしまった時と違って、フニャフニャで、小さい。
「そ、そこはダメだっちゃ!や、やめてなのだー!!」
真っ赤になった晴郎さんが悲鳴をあげる。
大人の晴郎さんなら簡単に腕ずくであたしを引き離すことができるのに、
優しい晴郎さんは、あたしを痛めつけるのを恐れて、腕を掴むことすらできずにいる。
かわいそうだけど、ここでやめるわけにはいかないの。晴郎さん、すみません……。
「いきなり、こんなことされたら、嫌ですよね?やめて欲しいですよね……?」
「あっ!?……ノムさん、ゴメンなのだ……!」
意地悪くさっきまでのことをあてこすり、晴郎さんを言いなりにしてしまう。
「あたしの方こそすみません、こんなことして。おまけに、大きくできなくて……」
あたしがいくら触っても、晴郎さんのオチンチンはさっきみたいに大きくならない。
「も、もういいのだ、ノムさん!気持ちだけでうれしいっちゃ、だから、もう……」
「ダメです!あたし、そんなDVDなんかに、他の女の人なんかに負けませんから!」
あたしは晴郎さんの優しい忠告を無視して彼の前に跪き、オチンチンに口づけする。
ホントじゃない夢の中で、布地越しだからやっちゃったけど、ぬほど恥ずかしい……!
「ひゃあっ!?ノ、ノムさん、そ、そんなこと……!」
「すいません、晴郎さん……。は、はしたないですけど、軽蔑しないでください……」
晴郎さんの顔を見上げ、そう言い訳してから、あたしは下着越しのキスを再開する。
お肉の塊みたいな晴郎さんの体は柔らかくて、暖かくて、口づけすると、気持ちいい。
彼のオチンチンはなんだかモツみたいだ。小鉄っちゃんのお兄様だからかしら?
「ハァハァ……、ノ、ノムさん、もうやめてっちゃ……!」
何度も、長く口づけしてみたけど、晴郎さんのオチンチンは全然大きくならない。
「なんで、さっきみたいにならないの……?」
子供のあたしじゃこんなことしても、晴郎さんは気持ち良くないのかな?
それとも、直接しないとダメ?いくら夢でも直接オチンチンにキスは、ちょっと……。

181 :
「ノムさん、もうやめてっちゃ……。ワシのオチンチンなんか、汚いのだ!」
手触りのいいノムさんのサラサラの髪をなでながら、懇願する。
「汚くなんかありません!!晴郎さんが汚いはずないじゃないですか!?」
「こんな時までフォローしてくれて嬉しいけど……ホントやめてっちゃ!
 ノムさんはまだ子供なんだから、こんなことしなくていいでやんす!!」
「!?……ごめんなさい、晴郎さん。下着越しなんかじゃダメですよね。
 ちょ、直接しますから、こんな子供のあたしですけど、感じてください……」
「あっ!?ち、違うのだ、ノムさんやめてっちゃ!!」
ワシの不用意な言動がかえって彼女を追い詰めてしまった。
ノムさんはトランクスに手をかけ、一気にずり降ろしてしまった。
「う、うわあああっ!!」
「ワヒャ!!」
再び剥き出されたオチンチンは一瞬のうちに、痛いくらい最大に勃起していた。
「は、晴郎さん……、これは!?」
「ノムさんがこの状態しかイメージできないのも影響しているかもしれないズラー。
 ノムさんはこうなっている所しか見てないから……夢だから何でもありだっちゃ」
「なんにしても、”よしっ”です!そ、それにしても、ホントにお、大きい……!」
「ありがとう、ノムさん。男として最高に嬉しい反応だっちゃ」
「そ、そうなんですか、喜んでいただけて、よかったです」
「じゃあ、ノ、ノムさん、ホントにしてもいいんでつか?」
「ハイ。晴郎さん、今度は優しくしてくださいね……」
「うん、今度は絶対、ホントに、優しくするのだ……」
ノムさんとワシはもう一度口づけを交わした。あくまで唇触れ合うだけだっちゃ。
オチンチンと間接キスなんて考えもしなかったのだ。
ノムさんの唇が汚いなんて言う奴いたら、ゼッタイ許さないでやんす……!

182 :
「あ、あのっ、晴郎さん。あたし、は、裸でするの、恥ずかしい……」
自分から言い出したくせに、あたしは勝手なことを言い出してしまう。
「大丈夫なのだ、ワシもコスプレのが好きなのだ。これなんかいかがかな?」
「あっ、これ……」
いつのまにか、クリスマスにケーキ屋のバイトで着るサンタの服を着ていた。
いつも晴郎さんとやっている、楽しくてステキなバイトの衣装だ……!
「ハイ、これがいいです。この服、大好きです!今年も一緒にバイトしましょうね……」
「了解だっちゃ。そ、それで、前戯はどうするでござるか?」
「えっ、なんですか、それ?な、何かしないとなんですか……?」
「い、いや、夢なんだからしなくても大丈夫かもしれないのだ、しれないけど……」
不安と恥ずかしさが顔に出てしまったのだろう、慌てて晴郎さんがフォローしてくれた。
「しれないけど……?」
「前戯をしないと濡れてなくて、ノムさんが痛いかもしれないズラー」
「そうなんですか。それで、その前戯って具体的にはどんなことするんですか?」
「それは……」
晴郎さんは真っ赤になって脂汗をダラダラたらしている。
……そんなに恥ずかしいことなんだろうか?……こ、怖いな。
怖いけど、今の、このホントの晴郎さんなら、絶対酷い事しないって信じられるから……。
「わかりました。前戯、してください。できるだけ優しくしてくださいね……」
「しょ、承知でござる。目を瞑ってするのだ。夢だから、可能なはずだっちゃ。
 じゃ、じゃあ、仰向けになって、脚を開いて、スカートたくし上げてなのだ」
晴郎さんは宣言通り、目を閉じてくれた。あ、あたしもがんばらないと……。
「ハイ。……恥ずかしいけど、が、がんばります」
できるだけ脚を開いてから、サンタの衣装のスカートをたくし上げた。
スカートの中には、衣装とおそろいのサンタっぽい半ズボンを履いていた。
前戯って、これを脱がないとなのかな?怖いけど、晴郎さんを信じなくちゃダメよね……。

183 :
恥じらいながらも、ノムさんは言う通りにしてくれた。
今ノムさんはスカートの中に半ズボンを履いてるはずだけど、すぐにこれは……。
ワシはうつぶせになると、匂いと心眼を頼りに、ノムさんに這い寄っていく。
「や、やだ、晴郎さん、怖い……!」
「大丈夫だっちゃ、今度はゼッタイ、乱暴にしないから、信じてなのだ」
「す、すみません。続けて、ください……」
そう言ってノムさんを安心させてから、再び彼女にゆっくり近づいていく。
ウソじゃないつもりだけど、これからすることを考えると、後ろめたいのだ……。
ノムさんの開かれた両脚の間に辿り着き、たくし上げたスカートの中に顔を埋める。
そして彼女のワレメに口づけして、ピチャピチャと音を立て舐めはじめる。
「きゃあっ!?晴郎さん、やだぁ……!」
ノムさんは驚いて悲鳴を上げたけど、さっきのとは違う事を理解してくれたのだろう、
ワシの頭を両手でぎゅっと掴むだけで、暴れることなく、懸命に恥ずかしさに耐えている。
「やっ……やだぁっ……。は、晴郎さん、やぁっ、ああっ……ああんっ」
こんな健気で可愛い、ワシの愛するノムさんの信頼を裏切るわけにはいかないっちゃ!
挿入する時、ノムさんが痛くないように、濡らすためにやっているのだ。
それ以外の、不要なエッチ行為はNGなのだ!お尻の穴は舐めちゃダメなのだ……!
ワシはノムさんのワレメに舌を這わせ、とめどなく溢れる生唾をそこに含ませていく。
目を閉じたままで確認できないけど、ワレメの奥にも流れ混んでいるはずだっちゃ。
「やだぁ……晴郎さん、は、恥ずかしい……。そんな所、汚いです……!」
「ノムさんがさっき言ってくれたのと同じズラー。ノムさんが汚いわけないのだ!
 ノムさんのここ、とっても綺麗だっちゃ。世界一綺麗なオマンコなのだ」
「そ、そんな!?……あっ、あああっ、は、晴郎さん、いやぁ……」
ワレメに口づけたまま、ワシはそう断言した。
陰毛一本生えていないつるつるのオマンコは、生まれたままに純潔で、美しいのだ。
清らかなノムさんを象徴する彼女のそこは、味も匂いも感触も最高だっちゃ。
夢の中の妄想とはいえ、ノムさんのここを舐められるなんて、ワシは幸せでござる!

184 :
「やだやだやだ、もーやだぁ……、晴郎さん、まだしないとなの……?」
欲望に負けてしつこく舐めすぎてしまったために、ノムさんはまた泣き出してしまった。
「ご、ごめんなのだ!も、もう大丈夫だと思うのだ……」
ワシは慌てて彼女の美味すぎる秘所から口を離し、言い訳した。
「前戯って、恥ずかしすぎます……。現実でこんなことされたら、んじゃいます……」
前戯から解放されてもノムさんはまだ泣き続けている。……当然だっちゃ。
こんな小さな女の子が、一番大切で恥ずかしい所をいきなり男の舌で愛撫されたのだから。
優しくするって言ったくせに、ワシはまた結局ノムさんを辱め泣かせてしまったのだ……。
やっぱり幼いノムさんにはまだこんなことしちゃいけないのでは?
「ノムさん、無理しなくていいのだ。ノムさんが辛いならこれ以上は……!」
「ダメです、やめないでください!この夢でしないとあたしたち、ずっと後まで……!
 あたしは大丈夫ですから、お願いですから、もっと、最後まで……してください」
幼い彼女の心身には辛く酷な恥辱にすすり泣きながらも、ノムさんはそう言ってくれた。
そうだっちゃ。いけないことでも構わないのだ。ワシもノムさんも、したいのだから。
だから、してしまっていいのだ。これは、この夢はそういう夢なのだから……。
「了解だっちゃ。ノムさんと合体、しちゃうのだ」
「ありがとう、嬉しいです……晴郎さん、大好きです」
ワシはノムさんを抱きしめ、もう一度彼女にキスした。

185 :
今回はここまでです。寸止めですいませんが、本番まで入れると連投になりすぎなので
ノムさんの清純派イメージを守りつつ、できるだけエロくするのに苦労してます

186 :
乙乙。ぎゃ〜、ノムさんが大人の階段を登ってしまう〜(歓喜)。
原作でもあかねちゃんが「小鉄っちゃんが大好きー」な夢を見るし、しかたがないのかな。
「なんだかモツみたいだ。小鉄っちゃんのお兄様だからかしら?」焼き肉ネタ(笑)。
ノムさんが原作ノムさんらしく読めます。苦労ばかりかけていつも頭が下がる思いです。
ノムさんは清純派で良識あるけど衝動に駆られると止まることがないでしょうし、
エロスに突き進んでほしい。

187 :
今回は、本番いきます、です。夢なので犯罪でもOKですが、その分いろいろ変です

優しくキスしてくれた後、晴郎さんは再び目を瞑って、あたしに覆い被さってきた。
晴郎さんの大きな体は重くて、暖かくて、心地良かった。
「じゃあノムさん、い、挿れるけど、大丈夫でやんすか?」
「ハイ、晴郎さん。……恥ずかしいけど、大丈夫です」
「また脚を開いて、スカートもたくし上げて、できるだけ力を抜いていてなのだ……」
「わ、わかりました。こう、ですよね……?」
言われた通りにさっきと同じように脚を開いて、スカートをたくし上げる。
晴郎さんはさっきたくさん舐めてくれた所にオチンチンをそっと当てがう。
こんな、大きいのが、ホントにあたしの中に入るのかな……?
「や、やだぁっ!こ、こんなの、入らないよ……。晴郎さん、怖い……!」
どうしても不安を抑えきれなかったあたしは、思わず悲鳴をあげてしまった。
「ダメなのだ!この夢はワシらの思い通りになる夢だから、怖がって、痛そうだって、
 想像したら本当に痛くなっちゃうのだ!入らないとか想像しちゃダメだっちゃ!
 絶対大丈夫だから、痛くしないから……。ノムさん、トラストミーでござる……!」
そんなあたしを、晴郎さんは優しくなだめて、リードしてくれる。
「ハ、ハイ、晴郎さん、すみません……!」
晴郎さんの言う通りだ。これは夢なのだ。
現実のあたしでは、小さな子供の体では晴郎さんのオチンチンを受け入れるのは無理でも、
この夢なら可能なのだ。大好きな晴郎さんを信じていれば、きっと……。
「すみません、も、もう大丈夫ですから……」
「了解なのだ。ノムさん、優しくするのだ。ホントだっちゃ」
深呼吸して晴郎さんと同じように目を閉じると、彼はゆっくりとあたしの中に入ってきた。
「ああっ!……お、大きい……!」
大きくて、固くて、熱いけど、痛くない。晴郎さんの言う通りだ……。

188 :
ワシはノムさんを組み敷いて、幼い彼女の小さな入口に、少しずつ挿入していく。
ゆっくりと中に沈んでいくオチンチンに、メリメリとこじ開けるような感触が伝わる。
前戯でたっぷり注いだ唾液に濡れているけど、やはり中は狭くて、スムーズには入らない。
現実でこんな行為をしたら、間違いなくノムさんは激痛にさいなまれてしまうはずだ。
だけど、これは現実ではなくて、夢だっちゃ。ワシとノムさんに都合の良い夢なのだ。
「あ、ああっ……!いやぁ……は、晴郎さんが、入ってくる……」
うっすらと目を開くと、ノムさんは、サンタ服と同じくらい真っ赤になって、
泣き続けているけど、痛がっているようには見えない。これなら大丈夫そうなのだ。
この夢なら、ノムさんを傷つけることなく、彼女と一つになれそうだっちゃ。
ゆっくりとオチンチンを沈めていくと、壁のような何かに当たった感触がしたのだ。
こ、これが、処女膜……?夢だしワシの妄想の産物なんだろうけど、生々しいっちゃ。
この先に進まないとだけど、膜を破ってしまったらノムさんが……!
彼女に苦痛を与えることなく、この膜を消してしまえたらいいのに……。
欲望とオチンチンにブレーキをかけて、破瓜を回避するご都合展開をイメージする。
数秒間じっと待っていると、オチンチンに当たる感触がなくなった。
「……どうしたんですか?晴郎さんの方が、痛いの……?」
すすり泣いていたノムさんが、不安そうに聞いてきた。
「し、心配無用でござる。ノムさんが痛くないように、ってお祈りしてたのだ」
「そうなんですか。おかげで全然痛くないです、ありがとうございます」
ノムさんはまだナミダが止まらないのに、無理矢理に笑顔を作って見せてくれた。
「よかったなりー。じゃあ、もっと挿れるのだ」
「ハイ、晴郎さん、大好きです……」
絶対、ノムさんに痛い思いをさせないっちゃ!改めてそう決意し、挿入を再開する。
破瓜の痛みに与えることなく、奥に進むことができたのだ。都合のいい夢だっちゃ。
「……あ、ああっ……あぅ……」
ノムさんはすすり泣き、あえぎ声をあげながらも、ワシを受け入れてくれている。
そして、とうとう彼女の子宮の奥までたどり着いた。
「やだああああっ!!こ、これ以上は入らないのーーー!!」
子宮の奥を先端で突いた瞬間、ノムさんが悲鳴をあげて、体をのけぞらせた。
ノムさんが動いたせいかオチンチンが急に締め付けられて、危うく射精しそうになる。

189 :
晴郎さんに体の一番奥まで触られた瞬間、全身に電撃が走るような感覚に身もだえして、
あたしはものすごい大声で、恥ずかしい悲鳴をあげてしまった。
こ、こんなの、何度もされたらおかしくなっちゃう……!
「ダメェーーーッ!!お願い、動かさないで!!」
恐怖と恥ずかしさに耐えられず、あたしは思わずそう叫んでしまった。
あたしの方からしたい、って言ったくせに、勝手すぎて、カッコ悪すぎる。
「ノ、ノムさん、落ち着いて!やめるにしてもすぐには抜けないなりー!
 言われた通り動かないから暴れないで!(射精しそうで)危ないっちゃ!」
あたしを落ち着かせようと頬をなでてくれる晴郎さんにぎゅっと抱きついて、
しばらく大声で泣きじゃくる。晴郎さんは黙って優しく抱き返してくれた。
晴郎さんの体は大きくて重くて汗でべとべとで、とても暖かい。
お肉の塊みたいな彼の体は、なんか焼いた豚肉のおいしそうな匂いがするような……。
そんなことを考えているうちに、ようやく気分が落ち着いてきた。
「ノムさん、大丈夫でやんすか?抜いて終わりにしましょうか?」
「い、いえ、最後まで続けてください。お願いします……。
 すみません、あたしの方からお願いしたのに、嫌がってばかりいて……」
「謝る必要ないズラー。ノムさんの反応は当然だっちゃ。ワシのしてることは犯罪なのだ。
 ノムさんみたいな無垢で可愛い小さな子に、こんな事するのは現実じゃ許されないのだ。
 現実ではノムさんが大人になるまでもう絶対こんなことしないのだ。約束するっちゃ」
晴郎さんは、そう約束してくれた後、再びあたしの中で動きはじめた。
「……ありがとう、晴郎さん、うれしいです……」

190 :
「……あ、ああっ……ああんっ」
「くぅ……、ノムさん、き、気持ちいいっちゃ……」
ノムさんの意思を確認した後、ゆっくりと腰を動かしはじめた。
さっきみたいに奥に強く当たらないように注意しながら、オチンチンを出し入れする。
できるだけゆっくりと優しく。ノムさんを痛がらせたくないのはもちろんだけど、
それ以上にゆっくり動かないと、気持ち良くて射精してしまいそうだっちゃ……!
ノムさんの中は、ぎゅっとオチンチンを包み込んで、射精を促すように締め付けてくる。
ノムさんとするの、サイコーだっちゃ。ノムさんとのエッチ、気持ち良すぎるのだ……!
「ううっ……あぅっ!……あ、あああっ……」
ノムさんは相変わらずすすり泣き、あえぎながらも、ワシの行為を受け入れてくれている。
もしかして感じてくれているんだろうか?
「ワシは気持ち良くて、すぐにもイっちゃいそうだっちゃ。ノムさんはどうですか?」
「イっちゃいそう、って何ですか……?あたし、よく分かりません……。
 ただ、晴郎さんの、オチンチンが……、大きくて、固くて、とっても、熱くて……。
 動くと、変な声が出ちゃって、止められないんです。あたし、変でしょうか……?」
ノムさんの嬉しい返事を聞いて、また目頭が熱くなってきたのだ……!
「変じゃないっちゃ!ノムさんが変なわけないっちゃ!ノムさんはサイコーなのだ!」
「うれしい……。晴郎さんも、ちゃいぽーテス」
「ノムさん、大好きなのだ!愛してるっちゃ!!」
「あたしもです!晴郎さんのこと愛してます!大好きです!!」
好きだと、愛してると言ってくれる度に、ノムさんの締まりがよくなる気がする。
嬉しさと気持ちよさの余り、射精してしまいそうになる!ダメだっちゃ!
もう少し、彼女と愛し合いたいのだ!この夢が終わったらもう次はないかもなのだ!
でも……。
「ノムさんの愛、オチンチンにビンビン伝わってきて、気持ち良すぎだっちゃ!!」
「晴郎さん、大好きなのっ!!大好き、大好き、大好きーーー!!」
でもワシ、早くも限界なのだ……!ノムさんの中、ホントに気持ち良すぎだっちゃ……。

191 :
「ノムさん、そろそろ出ちゃうのだ。このまま中に出していいでつか?」
「えっ?出すって……?……あっ!」
晴郎さんが何を出したいと言っているのか、理解するまで数秒かかってしまった。
その間にも晴郎さんはしゃ、射精したいのを我慢して苦しんでいた。
「す、すみません、中はダメです!今はダメ!!」
「なんで?ワシは愛するノムさんの膣内に出したいなりー!」
「ダメです!それは、夢じゃないホントのはじめての時に、してください……。
 晴郎さんの、お嫁さんになれた時にして欲しいんです、お願いします……!」
「ノムさん……!わかったのだ、外に出すっちゃ!!」
あたしの意思を尊重して、晴郎さんはゆっくりとオチンチンを抜きはじめる。
嬉しいけど、このままだと間に合わずに中に出されちゃうんじゃ……。
「晴郎さん、大丈夫ですから、はやく抜いて!!それで、か、顔に……!」
「えっ?顔射していいんでちゅか!?」
「現実の晴郎さん、顔に出したがってたから……。それが一番気持ち良いなら、
 現実じゃ絶対イヤですけど、夢なら、この夢なら、受け入れます……」
にたいくらい恥ずかしかったけど、晴郎さんにそう提案した。
この夢は晴郎さんの欲求不満を解消するための夢だから、このくらい、してあげなきゃ!
現実では絶対されるのイヤだけど、これは夢だから、受け入れられる……はずよね?
「了解だっちゃ!顔に出しちゃうなりー!エッチなノムさんも大好きなのだ!!」
「そ、そんな事言わないでくだっ、……ああぅっ!!」
晴郎さんはあたしの提案に従い、勢いよくオチンチンを引き抜いた。
自分から言い出したことだから仕方ないけど、ちょっと、かなり、痛かった……。

192 :
そして、晴郎さんはあたしの目の前にオチンチンを突きつけて、うなり声をあげた。
「出る、出ちゃうのだノムさん……!ううっ、うおおおおっ!」
「キャーーー!!」
その瞬間、晴郎さんのオチンチンから大量の白い液体が放出されて、
あたしの顔に、髪に、かぶってるサンタの帽子に、びちゃびちゃと降りかかってきた。
ものすごい量で、驚いて悲鳴をあげたために大きく開いた口の中にも入ってきた。
「うえっ……!?けほっ、けほっ!……や、やだぁ……!」
あたしは思わず反射的に吐き出し、咳き込んだ。
さっき晴郎さんは汚くありません!て言った直後なのに、彼の精液を嫌悪してしまった。
ちょっと自己嫌悪……。
晴郎さんのだからだろうけど、白い精液は本に書かれてるほど臭くなんてないのに……。
むしろとっても良いにおい。肉や野菜やご飯の香ばしく焼けた香りがブレンドされた、
とてもおいしそうなにおいだった。あたし、このにおい、大好き。
……あれ?このにおいって……。

193 :
今回はここまでです。フィニッシュがこれなのは、エピローグへの繋ぎのためです
この設定でこの展開の場合は、中よりこれのがエグいと思いますし

194 :
ノムさん×晴郎SSも、今回がラストです、エピローグはエロなしなので早朝投下します

「……これは、チャーハンのにおいだわ!チャーハン、食べたーい……」
台所から漂うチャーハンのにおいに誘われて幸子は意識を取り戻した。
「ノムさん、気がついたんか!?」
「あれっ、のり子さん?あたし、なんでここに……?……あっ!?」
夢うつつから覚め、気絶した自分をのり子が介抱してくれていたらしいことに気付き、
恐縮した幸子はガバッと布団から跳ね起きたが、掛け布団に躓いて転倒しそうになる。
コンロの火を止め駆け寄ったのり子が間一髪抱き止め、再度の気絶を免れた。
「大丈夫か?まだ無理せんで、横になっててや」
「す、すいません。のり子さん、ご迷惑をおかけしてしまったようで……」
「迷惑かけたんはウチの方や、ゴメンなー。全然償いにならんけど、
 チャーハン食べてもらいたいんや。できるまでもうちょいかかるから待っててや」
「そうなんですか……。あのおいしそうなにおいは、晴郎さんのせ、……じゃなくて、
 のり子さんが作ってるチャーハンだったんですね」
そう呟いた幸子は、さきほどの夢での秘め事を思い出し、真っ赤になる。
(あたし、なんであんな夢を?もしかして、欲求不満だったのはあたしの方なの?)
現実で襲われ気絶したことよりも、その後に見た夢の方がショッキングで恥ずかしかった。
そんな幸子の様子を誤解した、のり子の表情が見る見る曇っていく。
「ゴメンな、ノムさん、あんな辛い思いさせて……。ウチのせいや!」
「あっ、ち、違うんですよ!あたしはもー全然……」
「ウチのお節介に巻き込んでせいで、ノムさんの晴郎への気持ちを台無しにしてもうた!
 晴郎がおかしくなったんもウチのせいや!ウチが余計な事言って煽ったから……!
 全部ウチのせいや!ゴメンな、謝っても取り返しつかんけど、ホンマ、ゴメンな……」

195 :
幸子に抱きついて、のり子は泣きながら謝罪の言葉をくり返す。
そんなのり子を抱き返した、幸子の目からもナミダがあふれ出す。
「違います!のり子さんのせいじゃありませんから、もう泣かないでください!
 あたしの方こそすみません。気絶して、のり子さんを悲しませちゃうなんて……」
「ノムさん、ウチのこと許してくれるんか……?」
「許すもなにも、こんなちゃいぽーのお友達を恨んだりしたらバチがあたりますよ。
 あたし、のり子さんのこと、大好きです。心配をおかけしてすみません」
「……うう、うわーん、ノムさーん……!!」
「ホント、優しすぎますよ、のり子さんは……」
二人は固く抱き合い、気が済むまで号泣し合った。互いの頬や髪を濡らすナミダは、
この美少女たちが、心もまた美しいことを証明するかのようにキラキラと輝いていた。
「……泣いてる場合やないわ。ノムさんがお腹空く前にチャーハン作らなあかん」
ナミダをぬぐい、落ち着きを取り戻したのり子は、再び台所に向かう。
「ありがとうございます、のり子さんのチャーハン、楽しみです」
布団の上に座り込み、親友にそう答えた時、幸子の脳裏に、
さきほどの恥ずかしい夢で逢った、彼女が恋する男の巨体が思い浮かぶ。
夢の中で愛し合った彼の大きな体に、晴郎の肩に乗りたくなった。
「……あの、のり子さん。作っていただくチャーハン、できたら小鉄っちゃんの家で、
 ……晴郎さんと一緒に食べたいんですけど、よろしいでしょうか……?」
「ノムさん……!そやな、隣の太りすぎの自宅警備員にもお裾分けしてやらんとな……」
恥ずかしそうに俯いて、そう提案した親友の意図を察して、また泣き出しそうになる。
ナミダをこらえて、のり子はチャーハン作りを再開するのだった。

196 :
目が覚めると晴郎は、夢精していた。
いつもなら自己嫌悪に陥ってうんざりする生理現象だが、今回は気分爽快だ。
今回の夢精はさきほどまで見ていた夢で、彼が愛する少女と結ばれた証だったからだ。
(夢のノムさん、ありがとうなのだ。おかげでスッキリできたでござる……)
後始末をしながらも、淫夢の余韻に心地よく浸っていると、玄関のチャイムが鳴った。
「……今度は誰だっちゃ?」
そう首をひねりながら階段を降り、ドアを開けると、
「ノ、ノムさん……!」
「は、晴郎さん、また、お邪魔します……」
チャーハンが山盛られた大皿を抱えた幸子が立っていた。
さきほどの夢での行為を思い出し、二人とも真っ赤になって俯く。
「コラ、晴郎!そんな所に突っ立とらんで、ウチらを中に入れてや。
 謝るのはノムさんがウチのチャーハン食ってからにしときや」
晴郎の分の、グリーンピースばかり目立つチャーハンの中皿を持ったのり子のツッコミで、
ようやく晴郎は我に返り、さきほどと同じように二人を食堂に招き入れる。
「わぐ、わぐ、わぐ、わぐ……。のり子さんのチャーハン、ちゃいぽー」
「ウチ手料理、気に入ってもらえてメッチャうれしいわ!ノムさん、ありがとなー」
食卓に座り、山盛りチャーハンを幸せそうにほおばる幸子を見ていると、
のり子も自然と笑顔になる。幸子のために毎日手料理を作るのも悪くないかもしれない。
幸子は自分のお姉になるかもしれない子なのだから……。のり子の妄想は膨らんでいった。

197 :
そんな幸子とのり子のやりとりを晴郎は脂汗を垂れ流しながら、気まずそうに眺めていた。
しばらく躊躇した後、晴郎は席を立ち、深々と頭を下げ、幸子に謝罪した。
本当は土下座したかったのだが、幸子のパンツを見てしまうのを恐れて自重した。
「ノムさん!さっきは、酷い事して、ホントに酷い事してゴメンなのだ!!
 許されることじゃないけど、できることなら許して欲しいっちゃ……!」
「はひ、ゆるいひゃいまふー!あはひ、もーぜむぜむ、きにひてませむはらっ!!」
夢を見ていた時から考えていた答えを言ったつもりの幸子だが、
口いっぱいにチャーハンをほおばっていたせいで、せっかくの台詞が台無しだ。
「ノムさん、言いたいことは大体分かるけど、言うのは食べ終わってからにしてやー。
 あ〜あ、だから謝るのは食い終わってからしろって言うたのに、晴郎のアホー」
「ゴメンなのだ。のりちゃんにもホントにゴメンだっちゃ……」
晴郎はのり子の方に向き直り、幸子と同様に頭を下げ謝罪した。
「ああ。もーええから、オマエもチャーハン食え。グリーンピース、残すなよー」
「そーですよ。もーいいですから、一緒にのり子さんのチャーハン食べましょう……」
「ノムさん、のりちゃん、ありがとう……。色々迷惑かけちゃったのだ……」
二人の寛大さに感激して、晴郎は号泣しながら、チャーハンを食べ始めるのだった。
こうして、晴郎と幸子の間に生じたちょっとした(ではない)ハプニングは解決した。
「晴郎、オマエもノムさん見習って当分は色気より食い気にせなあかんで。
 あと何年かは我慢せんとロリコン犯罪者やでー」
「ブゥーッ!!」
「や、やだもー、のり子さ〜ん!!」
幸子と晴郎が同時に口からチャーハンを噴き出し、真っ赤になってオロオロするので、
のり子の腹筋は崩壊寸前だった。
「あっしゃしゃー!ホンマお似合いの年の差カップルやー!」

198 :
やたらと長くなってしまいましたが、以上で完結です。
当初は、偽ノムサンタと金持ちのハゲたオジサンのAV見てた晴郎が居眠りして、
すぐノムさん相手の淫夢がはじめるもっと短いほぼエロだけのだったのですが、
ノムさん×晴郎は2回目書けるか疑問で、できるだけ思いつくエロネタ全部やらせたくて、
膨らませていくうちにここまで長くなってしまいました
本番までやっちゃう都合上、ノムさんと晴郎の恋愛感情は原作より誇張しまくってます
宮崎危機が読んだら、怒り狂って、肩のせデート中に襲撃しそうなの目指しました

199 :
大・団・円!
鳴り止まない拍手ッ。ハラショーハラショー。
晴郎はDTのくせにうまくやりすぎ。まあ夢ですけど。
ノムさんが義理の姉、その考えはなかった。イイね。
キャラの口癖など浦安らしさもすばらしい。
長編大変お疲れ様です。

200 :
ww

201 :
http://blogs.yahoo.co.jp/etu047/10138296.html
お野菜たっぷりだね。

202 :
旨そう
てか誤爆か?

203 :
幸子との間にある事件が起きた日の夜、晴郎は悪夢を見ていた――。

全裸で荒縄に縛り上げられ、床に転がるワシを、笑顔の女の子が見下ろしている。
外見だけなら、ノムさんにも劣らない、いや妙齢の分、ノムさん以上かもな美少女が。
でもワシは騙されないなりー。彼女の本性はこの外見とは、ノムさんとは正反対なのだ。
彼女こそ、ワシがこの世で最も恐れる女性だっちゃ!そう、彼女は……。
「ごきげんよー、晴郎様ー」
「み、宮崎さーん!!」
彼女はカチューシャの美しき狂悪魔女、宮崎危機だっちゃ!
「な、なんで宮崎さんがワシの夢にー!?」
「今夜は、晴郎様の夢精をお手伝いしようと参りました。でも……」
宮崎さんはそう言うと、いきなり、剥き出しで無防備なオチンチンを蹴りつけてきた。
「カオナシッ!!」
激痛に悶絶する。ゆ、夢なのに……リアルすぎる、痛み、だっちゃ……!
「なんですかこのオチンチンは?なんで夜の夢の前に夢精してるのよ……!」
「オコトヌシーーーッ!!」
ワシは悲鳴をあげた。ホ、ホントに痛いのだ……!
彼女がオチンチンに片足を乗せ、グリグリと踏みにじってきたのだ。
「AV見ても射精できないインポ野郎の晴郎様がなんでヌいてるのよ!
 キモいデブオタクだからエロゲーとか漫画とかならオナニーできるんですかー?」
「ち、違うのだ……!ワシは漫画やゲームをオナニーの道具にはしないっちゃ……」
「じゃあ、他の女でヌいたのね?どこの泥棒猫が……!?晴郎様、教えてください。
 母親や妹に欲情しちゃったんですか?晴郎様みたいな方は、そーゆーの好きだから……。
 ……それとも、まさか、あの糞ガキどものどれかなの……?」
や、やばいっ!昼間のことが、ノムさんのことが宮崎さんにバレたら……!

204 :
「そうですか……。晴郎様はあんな糞ガキどものオシッコ臭いオマンコが好きなの……」
宮崎さんはがっくりとうなだれ、瞳を潤ませて泣き出しそうな顔をした。
だが、次の瞬間には彼女の顔は憤怒に染まり、瞳はナミダではなく狂気がたまっていた。
「どれですか?どの糞ガキでヌいたのよ?茶髪の金持ちウンコ?タコ頭の貧乏関西弁?
 ……違いますね。晴郎様がよく肩に乗せていらっしゃる長髪の大食らいでしょ!?
 ……初潮もまだの糞ガキの分際で……!……ぶっしてやる……!」
「や、やめてだっちゃ!ノムさんに手を出すのだけはやめてなのだ!」
「晴郎様のご命令でも、いえ、晴郎様のご命令だからこそ絶対にやめられませんわー!
 晴郎様を惑わす、あの『ノムさん』とかいう糞ガキを滅するのはあたしの使命です」
「み、宮崎さん……!」
「ただすだけでは飽き足りない……!手足をヘシ折ってして逃げられなくしてから、
 息絶えるまで粗暴で恥知らずな性犯罪者たちに輪姦させてやりますわ……!
 そしてその様子を撮影し動画サイトに流して、晴郎様にも見ていただくわ!!」
宮崎さんは瞳を狂気に輝かせながらそう宣言すると、大声で笑い出した。
彼女の暴言を聞いているうちに、ワシもクレイジーな気分になってきた。怒り狂ってきた。
ノムさんを、口にするのも汚らわしいサイテーな方法で害しようとする宮崎さんが、
ノムさんの敵が、許せない。ワシはノムさんをいじめる奴だけは絶対許せないのだ!
「やめるのだ宮崎さん!ノムさんに、ノムさんにだけは手を出しちゃダメだっちゃ!!
 やめて、やめてっちゃ!!うう、うおおおおっ、やめろおおおおーーーーっ!!」
「怒った晴郎様、素敵ですわー!ヒャハハハハーーーッ!!」
拘束していた荒縄を引きちぎって、オチンチンを踏みつける宮崎さんの足を掴み、
彼女を投げ飛ばした。そして宮崎さんに飛びかかり、絞しようと首を締め上げる。
だが――、

205 :
「クシャナッ!な、なにすんのよ晴郎ーーー!!」
彼女はものすごい怪力で晴郎の腕を撥ね除け、必の高速ビンタをお見舞いした。
「ナギハラエーーーッ!!」
晴郎の巨体が吹き飛び、彼の部屋のオタクな所有物の山の中にドスンと沈んだ。
「もー、あなた以外は旅行帰りで疲れてるんだから、寝るの邪魔しないでよー!」
「あっ、マミー……さっきのは、夢……?よかっ、た……」
晴郎を一撃KOしたのは宮崎危機ではなく、母の順子だった。
晴郎がうなされて暴れる物音で起きて、様子を見に来たところを寝ぼけた長男に襲われ、
返り討ちにしたのだ。
こうして、晴郎の悪夢は、彼の勇気と母の鉄拳で消え去った。
だが、彼と幸子に危機が迫る日は、……近いかもしれない。

おまけ
「なんか宮崎危機が実物より凶悪になっとらんか?」
「そうね、宮崎さんを嫌ってる晴郎さんの夢だから、本物より怖くなってるのかも」
「いくらあいつかて、ノムさんを性犯罪者に襲わせるなんてせんよなー?」
「本物の宮崎さんなら、晴郎さんの方を狙うと思うけど、嫉妬に狂ったら、
 ノムさんにも酷い事するかも……。なにせ相手はあの宮崎さんだから……」
「ホンマ怖いわー。ノムさんと晴郎が仲良ええこと、あいつに知られたらあかんな……」
「ええ。ただでさえノムさんって優しくてちょっと気弱で、悪い男に狙われそうなのに、
 そのうえ宮崎さんにまで襲われそうだなんて……。友達と友達のお兄さんのカップルが、
 NTRで引き裂かれるなんて、あたし、絶対認めないしそんなことさせないからー!」
「なんやNTRって?略語じゃわからんわー」
「のり子は知らなくていいスラングよ。あんたと小鉄っちゃんなら心配ないから」
「コラあかね、ウチと小鉄はそんな関係ちゃうわー!ホンマNTRってなんやー?」

206 :
以上です>>71みたいなネタをやれそうな前作の設定を再利用しました
資料不足で宮崎危機を扱いきれない為、本格的な逆レイプは諦めました
晴郎の夢なのをいいことに思いきり狂わせてますが、宮崎危機、好きです
最後のおまけはあかねちゃんを出すのが目的です

207 :
お疲れ様です。盛大に笑わせてもらいましたw
最後の楽屋ネタ的なやり取りもハイレベルで参考になりました♪

208 :
毎度6巻の表紙もう出てるね。ついにノブが表紙飾ったねw

209 :
小鉄についてひそひそ話すのり子とあかねちゃんをノブが笑ってるってちょっと意味深
毎度ではあかねちゃんとフラグ立てる一方、なんかのり子に気がある?と勘ぐれそうな
態度や行動もとってるノブってなんか底が知れないというか、良い奴演じてるみたいな
感じがして興味を惹かれるキャラです。ノブ主役のSSも書いてみたいです

210 :
原作の晴郎は「僕」「ワシ」「吾輩」「拙者」など回によって一人称が違いますが、
投下したSSではノムさん回で使うことの多い「ワシ」に統一してあります
語尾の口癖に加えて一人称まで複数使うとくどいし分かりにくいので

211 :
>>203-205
乙乙。
あかねちゃんはインターネット使ってるようだしやっぱり知識が抜きんでてるね。

212 :
乙です。自分は>>71ですが、適当に書いたネタ拾って頂いて感謝です〜
次はチャーリー先生に無理矢理レッスンされてしまう順子さんネタがいいかな(笑)
宮崎危機、いいですよね。何といっても一途だし、「して して 頭突き(はぁと)」とかちょっとHぽいしw
彼女を救えるのは晴郎しかいないのでは?
本編でもノムさんと晴郎に絡んできてほしいですね
>>709
やはりゴッドハンド(笑)

213 :
間違い>>209

214 :
今週の勇ちゃん回と落差大きすぎて今書いてる涙×勇ちゃんネタポシャったらむー
6巻といい内容はちゃいぽーなので悔いはないです、やっぱ原作&はまけんはスゲー
>>212
胸わしづかみにしたチャーリーさんが両腕バキバキ折られて虐されるの想像しちゃったw
凌辱無理そうだし、和姦はエロ回避しまくりの大鉄がする光景想像できないし、順子さんのエロ難しいです
近親は小鉄と晴郎は彼らを好いてる子にDT捧げるべきだし、裕太は幼児すぎるしで無理そうですし

215 :
>>214
「君のマミーのあそこは最高だよ!」
…いや最低だな…
6巻の勇ちゃんはTシャツ脱ぐシーンとか色々ヤバ過ぎですねw
作者相当気に入ってるなこれは。
勇ちゃんSSボツとはもったいない!新作楽しみにしてますです

216 :
涙×勇ちゃんネタいきます。一端ボツにしようかと思いましたが、
今週の勇ちゃん回を直接の原作としたSSに書き直しました
涙が黒化して勇ちゃんを襲っちゃう…展開(涙のイメージ的に本番まではいきません)
設定上、やや鬱っぽいノリで涙が情緒不安定なので、苦手な方はご注意ください
今回は起承転結の起、導入部分です

3年1組の5時間目は図工。水彩絵の具で画用紙にお絵かき、テーマは自由。
とくれば、プロ野球オタクの少年少女が何を描くか、言うまでもない。
涙と勇子はお互いの贔屓球団のチームフラッグを描いて見せ合い、自慢し合う。
そして例によって、ロッテと広島のどちらがが上だ下だと不毛な言い争いを始める。
「最終順位はカープ4位、マリーンズ5位なんだからカープの勝ちだにゃ!」
「今年限定勝負なんてマリーンズに不利でズルいよー!
 万年4位以下のカープと違って、マリーンズは一昨年、日本一だったんだぞー!」
「またはじまったわ、ウザい野球オタク口争……。ホントよく飽きないわねー」
「あかねが煽ったのも一因やろー。責任とってなんか争い終わらせる方法考えてやー」
心底うざったそうにため息をつくあかねに、のり子は呆れ顔でツッコむ。
「しょーがないわねー。……じゃあ、学校らしいやり方を解決してみるわね。
 ハイ、そこの野球オタクの佐渡さんに梅星くん、静粛にー。
 これからロッテと広島、どっちの勝ちか、クラスの多数決で決めまーす」
「わっしゃしゃー!さすが、あかねちゃーん」
のり子にツッコまれたあかねは、いかにも彼女らしい解決法を提案した。

217 :
「いいよん、それで」
「勇ちゃんの身の程知らずめー!多数決なら地元千葉ロッテマリーンズの圧勝だよ!!」
「ハイハイ」
根拠なく勝ちを確信し、はしゃぐ涙に、哀れむような視線を送った後、
勇子はすっと立ち上がり、クラスメートを見渡し、こう宣言した。
「カープに投票してくれた人には、広島土産もみじ饅頭を一人一箱あげちゃうよー!」
「な、なんだってーーー!!」
途端に、クラスが騒然となる。
「うおおーっ、一人一箱ってスゲー!」
「勇子、買収かー!?もみじ饅頭何十箱も買えるお金あるんかー?」
「お母さんが懸賞で百箱当たったんだー、テヘッ」
「そ、そんなー、ズルいよ勇ちゃん!!」
舌を出しておどける決めポーズの勇子に猛抗議する涙だが、すでに手遅れだった。
「もみじ饅頭おいしいですよねー、あたし大好きですー」
「生地もアンコも甘さ絶妙絶品プー!」
「秋に安芸の宮島のもみじ饅頭、風流ですね」
「くれるなら…絶対もらう……」
「おもしれーし、俺も広島にするぜー、あっしゃしゃー!」
「小鉄っちゃんが広島にするなら僕も……」
「あーあ、決まったな……。あまり気落ちすんなよ、涙」
クラスメートたちはあっさりもみじ饅頭に釣られ、広島支持に傾いた。
「どーだ、涙クン。カープの強い味方、もみじ饅頭の威力、思い知ったかー!
 まー最大の功労者は、懸賞で当てたお母さんなんだけどー」
「……かーちゃんに頼るなんてズルイよ……。く、くそっ、負けてたまるかー!
 あかねちゃん、買収なんて卑怯なことしちゃダメだよね?ねっ、ねっ?」
「あたしはどーでもいいので買収ありでーす、じゃあ広島の勝ちでいいわね、みんな?」
「はーい!」
「クロイキリーッ!!」
「やったー、みんなありがとー!テヘッ」
ショックの余り気絶した涙を無視して、広島の勝ちということで決まってしまった。

218 :
「うぁぁーん、みんなひどいよー!それでも千葉県民かー!?わあああーーーっ!!」
放課後になってもまだ、涙は机に伏して号泣し続けていた。
「涙クン……。カープファンなのにジャイアンツィズムで邪道すぎたかにゃ……?」
「別に、いーんじゃない?勇ちゃんが転校してくる前は、話題についてける人いなくて、
 涙くん調子のりまくってうざかったから、いい薬かもしれないし」
「最近ホンマ言いすぎやで、あかねー!」
「うん。でも……」
少々やりすぎたと反省した勇子は、謝罪はしないものの一応フォローしようと歩み寄る。
「大丈夫、涙クン?カープほどじゃないけど、マリーンズだって善戦したわよ……。
 多数決はゲームセットだから握手して、今度は野球で勝負しよっ」
左手をそっと涙の肩に置き、右手で握手を求めた。
「……ふ、ふざけるなナベツゲ二世ーーー!!」
「むにゃ!?」
突然、逆上した涙は勇子の手を振り払って立ち上がり、彼女を突き飛ばした。
目から流したナミダでベトベトの涙の顔は、悲しみではなく憤怒に染まっていた。
「買収なんてそれでもプロ野球ファンか貴様ーーー!!
 ……お母さんのお饅頭って、僕への当てつけかよ!?」
「涙クン……?」
「貴様なんかカープファン失格だッ!勇ちゃんのバカ娘ッーーー!!」
「ウニャーーー!!」
握りしめていたボールを至近距離から勇子に投げつけると、涙は教室から走り去った。
運動神経抜群の勇子はボールを落とさず、体で受け止めた。
至近距離からなので痛い。右胸、乳首の辺りを強打して、勇子はうずくまる。
「だ、大丈夫か、勇子っ!?」
真っ先に駆け寄ったのり子が、心配そうに勇子の肩を軽く揺さぶる。
「い、痛っ……い、いい……!ウニャ〜」
「あらら〜」
痛み自体よりも快感に耐えかねてうずくまっていたようだ。思わずのり子は脱力する。

219 :
「勇ちゃん、平気なの?いきなり乱暴するなんて、涙くんひどーい!!」
「……ひどいんは自分やろ、あかねー!?ええ加減に……」
「なにマジギレしてんだよ、涙はー?クサいノリ似合わねーよー、わしゃしゃー」
最近、妙に失言ばかりするあかねに憤慨したのり子が、思わず手を出しそうになった時、
ヘラヘラと大失言をしながら、海パン一丁の裸のバカ大将が割り込んできた。
「小鉄っちゃん……?」
「……この、アホ猿がーーー!!」
「バッチコーイ!!」
のり子は思いきり小鉄を殴りつける。小鉄が張り倒されるのを見たクラスメートたちは、
窒息しそうな気まずさから解放され、小鉄や勇子の周りに集まってきた。
「ゴメンなさい、のり子、勇ちゃん。小鉄っちゃんと……涙くんも」
「ったく、KYはほどほどにしてや、あかねー」
「痛ってー!!グーで殴るなよオメェー!!」
「うっさいわハゲ!オマエも空気読めなすぎじゃアホー!!」
「アザースッ!!」
小鉄とのり子ならではの粗暴なやりとりが、教室の空気を元に戻していく。
そして、勇子が立ち上がり、帰り支度をはじめると、完全にいつもの3年1組に戻った。
「勇ちゃん、ホントにゴメンね……。大丈夫?」
「大丈夫よーん、テヘへー。……ねえ、ホームルーム前に帰りたいんだけどいいかな?」
「うん、いいけど……」
「ありがとっ、あかねちゃん。じゃーね、みんな、バイバイだにゃー」
何事もなかったかように、舌を出すかわいいポーズを決めて、勇子は教室から出ていった。
彼女が涙のボールを左手に強く握りしめていたことに、気がついた友達はいただろうか?

220 :
今回はここまでです。今週の勇ちゃんの語尾の再現を試みたつもりです
あかねちゃんがちょっとうざかったので、SSでは謝ってもらってます

221 :
ほほえましいですなー
母親の事で涙を傷つけてしまった勇ちゃんの気持ちを考えるとタマラナイ

222 :
乙。
元佐渡絵夢ちゃんの本性も見れちゃうのでしょうか。わくわく。

223 :
乙でした

224 :
「勇ちゃんにひどいことしちゃったな……」
腰かけたブランコを軽くこぎながら、涙は先ほどの勇子への非紳士的行為を反省していた。
発作的な怒りは、学校から公園まで走っている間にすっかり鎮まっていた。
「勇ちゃんにあんな事言って、ボールぶつけるなんてサイテーだよ……!」
クラス唯一の球友で、クラスの女子で一番仲良くしてくれる大切な友達の勇子に、
理不尽な怒りをぶつけたうえ、野球のボールまでぶつけてしまった。
日頃、神聖だと言っているくせに、野球のボールを友達を傷つける道具に使ってしまった。
野球愛は誰にも負けないと自負する涙にとって、恥ずべき最低の反則行為だった。
「女の子の勇ちゃんに、あんなひどいことして……!
 ……いや、勇ちゃんが女の子だからこそ、しちゃったのか……」
なぜ自分があれほど怒ってしまったのか、涙はその理由が分かっていた。
女の子である勇子が母親の自慢をして、涙に母親のことを思い出させたからだ。
女の子に自分の母親がいないことを指摘されると、涙は怒り狂ってしまうことがあるのだ。
彼、梅星涙は3年1組の男子の中では、ノブこと上田信彦の次くらいに女子に優しかった。
同時に涙は、男子で最もスケベだと思われている小鉄以上に女子に興味が強かった。
小鉄がエッチなイタズラを巻き起こす時にはいつもどさくさに紛れて、
女の子たちの恥ずかしがる様子を観察したり、スカートの中を覗こうとしていた。
可愛い童顔の美少年で、性格も素直で優しいのにもかかわらず涙はモテないのだが、
野球での暴走に加え、この女好き、ムッツリスケベも災いしているのかもしれない。
この涙の女の子好きの原因は、母親の不在だった。
野球と千葉ロッテマリーンズをこよなく愛する涙は、同様に母親を愛していた。
涙にとって母親は、野球やロッテと同じくらい大切でかけがえのない存在だった。
だが、彼の母親は存在しなかった。涙には母親がいなかった。
だから、涙は自分の母親の話題を徹底的に避け、母親の不在を意識しないようにしていた。
そして涙はクラスの女子へ興味を向け、彼女たちを母親の代わりとして愛でていた。

225 :
幼い少年の悲しい代償行動なのだが、決して全否定されるような醜い感情ではなかった。
女の子がピンチの時には、危険をかえりみず助けようとする、騎士道めいた純粋で
美しい感情でもあったのだ。先日、のり子を変質者から救ったのは好例だ。
一方で、当然ながら弊害もあった。前述したように女子にウケが悪くモテないこと。
そして、母親の不在と寂しさを忘れさせてくれる、母親の代わりに愛を捧げられる女の子
を求めるが故に、女の子がそれに応えてくれないと、つい不機嫌になってしまうことだ。
特に自分と親しい女の子、母親の代わりに優しくしてくれる、愛を捧げるに値する子が、
自分の思い入れに反する行為を、母親の代わりを拒否するかのような行動をすると、
裏切られたような気持ちになって、涙は理不尽な不満を募らせてしまうのだ。
涙はブランコから飛び降る。
「勇ちゃんは悪くないよ。買収はズルかったけど、絶対に悪い子じゃない。
 むしろ勇ちゃんは良い子だ。良い子だからこそ、僕はあんなことしちゃったんだ」
佐渡勇子は転校生ながら、現在、クラスで一番涙と仲良くしてくれる女の子だった。
そして勇子は、のり子と並んで涙が母親のようだと感じることの多い女の子だった。
勇子と一緒にいると、母親がいない寂しさを忘れることができる。
勇子は母親の代わりになってくれそうな気がする。涙は、勇子が好きだった。
だから勇子には他の女の子より馴れ馴れしく接してしまう。
勇子が母親の不在を思い出させると、理不尽な八つ当たりをしてしまう。
涙は、勇子に甘えているのだ。そして、その結果、彼女を不当に傷つけてしまった。
「悪いのは僕だ。勇ちゃんをかーちゃんにダブらせてる、自分勝手な僕だ。
 勇ちゃんに謝ろう。そして、いつもみたいにキツく叱ってもらおう」
勇子に謝罪するしようと決意した涙は、勇子の家がある団地を目指して走り出す。
外出していて、留守だったら、彼女が帰ってくるまで待つつもりだった。
自分が長距離走が苦手であることを失念し、よせばいいのに全力疾走していた。
馬鹿で純粋な涙ならではの、ほほえましいうっかり凡ミスだった。
そして、このミスが、さらに事態を悪化させてしまうことになるのだった……。

226 :
涙が勇子の家へ向かって走り出した頃、ちょうど勇子は帰宅したところだった。
「ただいまー。って、今日は一人だから言わなくてもよかったんだにゃ、テヘッ」
両親はラブラブ夫婦旅行で外泊中。今日、勇子は一人でお留守番だった。
幼い娘に一人留守番させるのを渋る両親を勇子が説得して、二人で旅行に行かせたのだ。
名前の通り勇気いっぱいな勇子は、一人きりで一晩過ごすことに不安も寂しさもなかった。
ただ、友達の涙とトラブルになり、彼を傷つけてしまったことを両親に打ち明けて、
どう謝ってどう仲直りしたらいいか、アドバイスを聞けないのがちょっと残念だった。
(夜になったらお母さんが電話してくるだろうから、その時に聞いてみよーかなっ?)
壁のように積み上げられた、懸賞品のもみじ饅頭を崩さないように注意しながら、
勇子はランドセルと涙のボールを床の上にそっと置いた。
そして、カープのレプリカユニフォームと赤いアンダーウェアを脱いで、
部屋着用のカープユニフォーム型Tシャツに着替えた。
涙にボールをぶつけられた右胸はちょっと赤くなっていて、触るとまだ少し痛かった。
(悪ノリしすぎちゃったな、涙クン、ゴメンね……。でもなんであんなに怒ったのかな?
 お母さんの話をしたのがまずかったみたいだけど……)
先ほどの涙の激しい怒りの理由がわからず首をかしげていた時、電話が鳴った。
母親がかけてきたのだろうか?とにかくすぐに受話器を取った。
「もしもし、勇子ちゃんと同じクラスの菊池ですけど、勇子ちゃん、いますか?」
「あかねちゃん、どしたの?」
電話はあかねからだった。携帯電話からのようで、ちょっと声をひそめている。
「出かけてなかったのね、よかった。……さっきはホント、ゴメンね」
「帰る時にも言ったじゃん、全然気にしてないよん。そんな気を遣わなくていいのにー」
「ありがとう、勇ちゃん。実はね、謝りたいのはさっきのことだけじゃないの」
「えっ、どーゆーこと?」
「それは……ゴメン、ちょっとノブくんに替わるから待ってて……」

227 :
何やら口にしにくい話題らしく、あかねは信彦に代わって話してもらうつもりのようだ。
信彦はクラス一の聞き上手だが、話をするのも上手いのだ。それにしても、打ち明け話の
代役を頼めるほど信彦と仲がいいとは……。勇子は少々あかねが羨ましくなった。
「もしもし、勇ちゃん。信彦だけど」
「わぁーノブくん、電話だと生より声かっこいいねっ」
「たはははーっ、そうかなー?……それじゃ、本題に入るね。
 俺たちが勇ちゃんに謝らないといけないことって……涙のことなんだ。
 涙の家族のことを、勇ちゃんにちゃんと話してなかったことなんだ」
「えっ?それって今日、あたしが涙クン怒らせちゃった、お母さんの事とか……?」
「うん。実はね……」
涙の尊厳を傷つけないよう、勇子にショックを与えないよう慎重に言葉を選びながら、
信彦は涙についての打ち明け話をはじめた。
涙も2年生の時の転校生で、酒に溺れた父親との貧乏な二人暮らしで母親はいないこと。
よくつるんで遊んでいる仁も境遇は似ているのだが、相棒に比べて涙は家庭環境への
コンプレックスが強いようで、母親の事は決して語ろうとしないこと。
そのため、友達の間では涙に母親の話題を振るのはタブーになっていること。
ただし、小鉄が母順子の話題を振るのは、小鉄の無神経さにすっかり慣れているのか、
順子には涙も色々世話を焼いてもらっているせいか、涙も許容していること。
涙の訳ありな事情を、信彦は小学生らしからぬ配慮の行き届いた絶妙な語り口で伝えたが、
やはり内容の重さは誤魔化しきれなかった。勇子はショックを受け、泣き出してしまった。
「……あたし、そんなことも知らずにお母さんのことで涙クンを……。
 涙クンが怒るの当然じゃん……!あたし、糞女だにゃ……」
「泣かないで、勇ちゃん。こんな、重い話いきなり電話でしちゃってゴメンね。
 ……やっぱ涙に言われた通り、伝えない方がよかったのかな?」
「えっ?どーゆーこと……?」

228 :
最後にもう一つ、伝えておきたいことを信彦は語りはじめた。
今度は勇子のショックを和らげ慰めるため、さっきよりくだけた調子で語ることにした。
「うん、まだ勇ちゃんが転校してきてすぐの頃なんだけど、
 勇ちゃんのキツイ事言われて泣かされるのを羨ましそうに見てた小鉄が、
 絶対悪口言われたくない事は、かーちゃんの事とかは、俺経由で勇ちゃんに伝えれば?
 って遠回しに涙に聞いたことあったんだけど……」
「うそっ、さすが猿海パン、無神経ー」
「あはははっ、小鉄の奴マジ嫌われてんなー!……ああ、ゴメン。そしたら涙ね、
 そんな事僕のプライドが許さないし、勇ちゃんに嫌な思いさせちゃうから絶対嫌だ、
 僕の……家族のことは勇ちゃんには言わないで、って言ったんだ」
狙い通り勇子を慰められたかどうか、信彦自身かなり疑問だった。
だが、伝えたかった事は、涙の勇子への思いは、伝えられたかな、と彼は思った。
「そうだったの。涙クン、優しいんだね。……ノブくんと、猿……小鉄くんも」
「うん。涙っていろいろ面倒な所もあるけど、優しくて良い奴なんだ。
 だから、勇ちゃん、今日の涙が君にボールぶつけたこと……許してあげて。
 今の俺の話もあまり気にせず、これまでと同じような態度で涙に接してあげてね」
「そーするよん、テヘッ!ありがとう、ノブくん。あかねちゃんにもお礼言ってねっ」
「こちらこそ。ありがとう、勇ちゃん。じゃあ、また明日ね」
「うんっ、ノブくん、あかねちゃんもバイバイだにゃー!」
勇子は鼻声を誤魔化して、精一杯おどけた明るい口調で電話を終えた。
受話器を置くと、涙に投げつけられたボールを拾い、両手で包むように握りしめた。
「ゴメンね、涙クン、お母さんの事で嫌な思いさせて……。
 明日謝ったら、許してくれるかな……?」
勇子の瞳からナミダがポロポロこぼれ落ちて、涙のボールを濡らしていく。
名実ともに涙のボールの完成だ。勇子は泣き止んで笑おうと、そんなことを考えていた。

229 :
「しまった〜、走るんじゃなかった……メロス〜!」
マラソンが苦手なくせに学校から公園、さらに公園から団地にある勇子の家へと
2回も全力で長距離を走った涙は体力が尽きて、バテバテになってしまった。
そして3階にある勇子の家を目の前にした、団地の敷地内の地面に倒れ込む。
「つ、疲れた〜、喉カラカラ〜」
尻餅をついたまま、涙がそう訴えると、誰かがビンに入った飲み物を差し出した。
ビンにはジュースのような鮮やかな緑色の液体が入っている。メロンジュースだろうか?
「ホラ、飲め」
「あっ、ありがとう」
どこかで聞いた声だと思いながらも、疲れきっていた涙はろくに相手を確認しないまま
ビンを受け取り、キャップを開け、ぐいっと一気に半分くらい飲み干した。
メロン味で炭酸がきつめなものの、甘くて、飲みやすい。しかし……。
「ゲホッ、ゲホッ!!なんだよ、これっ!?い、胃が、胃が熱ちいぃぃぃーーーっ!!」
ジュースではありえない強烈な後味と胃を焼くような熱さに、涙は身もだえする。
取り落としたビンからこぼれた液体が、地面を濡らしていく。
これは……お酒だ!涙のような子供に平気でお酒を飲ませる大人って、もしかして!?
涙は胃をさすりながら、お酒のビンを渡した男の顔を見上げる。
「カクテルの味はどーだっ、涙ぁっ?ベースボール・イズ・デッドォ〜!!」
「と、とーちゃん!?」
カクテル入りのビンを涙に渡して彼に飲ませたのは、涙の父親、梅星球道だった。

230 :
「とーちゃん、なんでここに……?なんだって僕にお酒を!?」
「親が飲んでるんだから、子供のオマエだって飲むのは当たり前だろぉ〜っ」
例によって球道は泥酔している。この団地で何か仕事をしていたのだろうか?
もしかして空き巣?火傷したかのような胃の痛みに加えて、めまいも感じながらも、
涙は不安そうに父の顔色をうかがう。
「まだもう1本あるぞ〜!飲め、飲むんだっ涙ぁっ〜!うぃっ」
「だ、だめだよ、とーちゃん、僕はまだお酒なんかっ!や、やめてよ……!」
球道はもう一本カクテルのビンをポケットから取り出し、キャップを開けて、
涙の首根っこを押さえ、息子にさらに酒を飲ませようとする。
早くも酔いが回りはじめたのか、めまいがしてフラフラの涙はろくに抵抗もできない。
口元にビンの飲み口を突きつけられた。カクテルの甘い香りが涙の嗅覚を刺激したその時、
「涙クンを離せ糞変態ッ!!いたいけな少年を襲うなキモオヤジーーー!!」
「サンフレーッチェ!!」
涙の声を聞きつけ、団地の階段を駆け下りてきた勇子が、
球道の側頭部に怒りの跳び蹴りシュートを食らわせた。
父親失格の涙の父親は、宙を舞い、道路と団地を仕切るフェンスに頭を強打し、
泡を吹いて失神した。
球道が気絶し、再度襲ってこないのを確認した後、勇子は涙を抱き起こす。
勇子はユニフォーム型Tシャツに着替えていた。薄着なので抱きつかれると、
彼女のぬくもりが、匂いが、柔らかさがダイレクトに涙へと伝わる。

231 :
「大丈夫、涙クンッ!?……このにおい、お酒飲まされちゃったのっ!?」
「ありがとう、勇ちゃん。謝りに来たのに、また迷惑かけて……ゴメンね」
「謝る必要ないよっ、涙クン悪くないもん!それより、ホントに大丈夫?
 ……この最低糞アル中男が、涙クンにこんなことしやがってーーーっ!!」
涙が虐待されるのを目撃し激怒している勇子は、気絶した球道に罵声を浴びせる。
その暴言は、涙への友情と勇子の正義感が言わせた当然で正しい感想だった。
そして、その正しさが一層、涙のプライドを傷つけてしまった。
涙の目から大粒のナミダがポロポロとこぼれ落ちる。
「……その人、僕の……とーちゃんなんだ……。だからもう、許してあげてよ……」
「ええっ!?こ、この人が涙クンのっ!?」
嗚咽をこらえながらの涙の告白に勇子は衝撃を受ける。
さきほど信彦から聞いたばかりの、涙の大酒飲みの父親が、まさかこの男だったなんて。
素直で可愛い涙が、この一目で父親失格だと分かる男と暮らしているなんて……!
それ以上に勇子にとってショックだったのは、あんな男とはいえ涙の父親を、
涙の目の前でぶちのめしてしまったうえに、父親に対するストレートすぎる感想を、
勇子独特のキツい毒舌で言ってしまったことだ。
一日に二回も涙を傷つけてしまった。母親に続いて、父親のことでも……。
子供にとって一番傷つく家族のことで……!
さっき信彦から、涙の事情を打ち明けてもらいながら、また涙を傷つけてしまった!
勇子は今日の自らの「糞」もいいところなサイテーすぎる所行を心から後悔した。
「涙クン、ゴメンなさい……!あたしっ……!」
「謝らなくていいよ、勇子ちゃんは悪くないから。悪いのはとーちゃんと……俺だよ」
「涙クン……。ねっ、とりあえず、あたしの家で少し休まない?
 今日はお母さ……家族は外泊であたし一人だけだから、気兼ねいらないよっ」
「うん、ありがとう、勇子……ちゃん」
家族のことで、涙を深く傷つけてしまった。一日に二回も。母親に続き父親のことでも。
勇子は罪悪感に苛まれていた。なんとか今日の糞な所行×2の償いがしたかった。
さらに信彦から聞いた、涙の薄幸な家庭環境に心から同情し、なんとか涙を慰めたかった。
暗い顔ですすり泣く涙の手をひいて、勇子は団地の階段を登り、彼を家に招き入れる。
泣いている涙の口元が、嘲笑うような形に歪んでいたことに、勇子は気がつかなかった。

232 :
今回はここまで、起承転結の承の部分です
涙と勇ちゃんにかわいそうな鬱っぽい展開になってしまいました、二人ともごめんね
離婚なのか別なのかウヤムヤにしたうえで涙の母親の話題を振るのに苦労しました
梅星球道の台詞がちょっといい加減だったり、涙の両親をネタにしたのは墓穴掘ったかも

233 :
優しい勇ちゃん最高w
うーん勇ちゃんは下手したら涙にオッパイぐらい吸わせてしまいそうな展開ですなー

234 :
「名実ともに涙のボール」良いですな。
うん、涙はのり子のパンツ見ようとしてたね、確かに。
次はついに涙のナイターがプレイボールするのですね。

235 :
今回は転の部分、黒化した涙が勇ちゃんを…のレイプ未遂(ワンパ)パートです

父に酒を飲まされ酔ってしまった涙を休ませようと、勇子は彼を自宅へ招き入れた。
玄関の鍵を閉め、戸締まりを確認した後、勇子は酔いが回ってフラフラしている涙を、
ダイニングキッチンの食卓に座らせて、改めて今日の彼に対する態度を謝罪する。
ダイニングの片隅には、もみじ饅頭の箱が塔のように高く積み重ねられていた。
「涙クン、大丈夫?ホント今日はいろいろゴメンね……」
「う、うん……」
うわの空で答えながら、涙は彼を心配そうに見つめる勇子の顔を眺めていた。
あかねやのり子、幸子らほど整った美少女ではないが、勇子は十分可愛い女の子だ。
三白眼のキツめの顔立ちも、勝ち気なスポーツ万能少女の中身にピッタリで涙の好みだ。
「あたし、ホント言葉キツすぎだよね。いつも涙クンをいじめて糞だよね、えへへ……」
特に、こうやっておどけて笑う時に見せる舌と八重歯がとても可愛くて大好きだ。
この可愛い小柄な女の子を、こんなにも優しくしてくれる勇子を、涙は独占したかった
母親への思慕をこじらせて膨らんだ劣情を、母親のように優しい勇子に慰めて欲しかった。
「そこに座って、ちょっと待ってて。すぐに寝られるようにするからねっ」
勇子はそう言うと、和式の寝室に入り、押入から自分の布団を出して敷きはじめた。
自分の布団に男の子を寝かせるのは抵抗あるのだが、涙なら許容できる気がした。
ちょっと照れくさいので、勇子は涙に背を向けたままで布団を敷く作業を続けた。
そのせいで、涙が忍び寄っていることに気がつかなかった。
「うん、いいよん。もー寝られるよっ。寒くなりそうだから掛け布団も出そっか?」
敷き布団を敷き終えた勇子がそう言いながら振り返った時、

236 :
「ゴメン、勇子ちゃん。俺、もう我慢できないよ……」
「ひゃあー!」
忍び足で近寄って来た涙が、もたれかかるように抱きついてきた。
勇子は敷いたばかりの布団に押し倒され、組み敷かれてしまった。
「な、涙クン、大丈夫!?気持ち悪いのならトイレに……」
反射的に殴ろうと握りしめた左手を懸命に理性で抑え込みながら、勇子は涙に尋ねた。
殴ってはダメだ。ただ躓いただけかもしれないのだから。躓いただけであって欲しかった。
「気持ち悪くないよ。むしろ気持ち良い。勇子ちゃんと抱き合うの最高に気持ち良いよ」
「えっ!?涙クン、ど、どーしちゃったの?」
「勇子ちゃん、お母さんみたいに俺と一緒のお布団で寝てよ。俺を慰めてよ!」
「ウニャーーーッ!!」
涙は、いきなり勇子のおしりを右手でわしづかみして、撫で回しはじめた。
勇子は思わず悲鳴をあげた。彼女独特の悦楽を含んだ、なんだかエッチな悲鳴だ。
「ちょ…ちょ…涙クン!?ダ、ダメだにゃ!!」
「ダメなわけないだろ!?一人で留守番中に男を招き入れて布団まで敷いて誘っといて」
「ウギッ!!ち、違うよ!あたし、そんなつもりじゃ……!涙クン、やめてよ!」
「酒のせいで今の俺、小鉄っちゃんよりエッチだから、もうやめられないよ!」
「そんなっ!?ひ、酷いよっ!……ううっ、ウニャ〜!」
カープユニフォーム型ハーフパンツに包まれた、勇子のおしりを、欲望のままに愛撫する。
スポーツ少女な勇子のおしりは小さくて引き締まっていて、触ると弾力がたまらない。
しかも勇子は本気で嫌がりながらも、同時にキューンと感じて可愛い悲鳴をあげてくれる。
これほど襲い甲斐のある反応をしてくれる女の子はクラスでも勇子だけだ。
涙がもう少し年上だったら、確実にペニスを勃起させたことだろう。
「ちょ…痛いっ!涙クン、やめてよ!!……ウニャ〜」
「そんなにキューンって感じまくられたら、やめられないよ!あははっ!!」
「ち、違うもん!感じてないもん!キューンなってないもん!……ウニャ〜」
どう見ても感じまくっているのに、勇子は必に首を振り、それを否定している。
心は襲われるのを嫌悪しているのに、身体は乱暴されることに快感を覚えている。
男の劣情を、嗜虐心をこれ以上ないくらい刺激する、最高のマゾ反応だ。

237 :
「我慢しないで気持ち良いの認めなよ!もっとキューンってさせてあげるからさ!!」
「ウニャー!!ダ、ダメだにゃーーー!!」
勇子の反応に興奮した涙は、右手でのお尻への愛撫に加えて、
左手でもカープユニフォーム型Tシャツ越しに胸をベタベタ触りはじめた。
勇子はキャミソールなどの下着を着ていないので、存分に彼女の柔肌の感触を味わえる。
「痛っ!右胸痛いよっ!やだよ、触らないでよっ!!ウニャーーーーッ!!」
「勇子ちゃんの反応がエッチすぎて、もっと触りたくなっちゃうよ!あはははっ!!」
咳き込むほど馬鹿笑いして、涙は勇子を嘲った。酒臭い息といい、下劣な言動といい、
性欲剥き出しの笑顔といい、今の涙は彼の父親そっくりな醜い男に成り下がっていた。
「ホント乱暴されるの好きなんだなー、ドスケベ勇子!あははははーーーっ!!」
「!?涙クン……!」
勇子は涙のこんな醜い姿は見たくなかった。
いつもプロ野球の話題でいがみ合い、ケンカしながらもクラスで一番仲の良い男の子の、
色々台無しにはなっているものの、結構好みの可愛い美少年だと思っている涙の、
こんな情けない姿を見るのが嫌だった。自分で自分を貶めている涙が許せなかった。
「さあ勇子、次はTシャツ脱いで、胸を見せてよ!オッパイ飲ませてよ!!」
「ウニャーーーッ!!」
涙は勇子のTシャツの裾を掴み、一気に首までめくりあげた。
まだ薄く膨らみはないものの、一目で男とは違う女の子だと分かる清楚な白い胸が、
小さな蕾のような一対の可愛いピンク色の乳首が、露わになった。
右の乳首の周りは、ボールをぶつけられた部分は、まだ少し周りより赤くなっていた。
ミルクのような甘い匂いがするのは幼子だからだろうか、女の子だからだろうか。
勇子の顔が一瞬蒼白になった後、みるみる紅潮していく。
恥ずかしさより怒りが頬を赤く染めていった。
「お、女の子の胸ってこんなに綺麗なんだ……!
 勇ちゃんのオッパイ、スゲー可愛い……!さ、触っていい……?」

238 :
生唾を飲みこんだ後、涙は勇子の乳首に触れようとおずおずと両手を胸に近づける。
酔っているせいもあるが、隙だらけだった。
「ちっ!」
勇子は左拳を握りしめ、涙の右脇腹に突き刺すような渾身のボディブローを叩き込んだ。
「まりーんっ!!」
激痛にうめく涙を押しのけ、めくられたTシャツを直して胸を隠し、立ち上がる。
そして脇腹をおさえ、うずくまっている涙の頭を踏みつけ、グリグリと踏みにじりながら、
淡い想いを踏みにじった涙に、信頼を裏切ったボーイフレンドに言葉の暴力を叩きつけた。
「ドスケベはどっちだ糞パ野郎!!オマエはこんな事する卑怯者だったのかよ!?」
「ゴーーーイッ!!」
これ以上涙を傷つけてはいけないと分かっていても、勇子は怒りを抑えきれなかった。
卑怯な性犯罪者と化してしまった涙を思う存分叩きのめさずにはいられなかった。
勇子は言葉責めや暴力や性的暴行に弱い真性のマゾヒストだが、
同時にやられたらやりかえさずにはいられない生粋のサディストでもあるのだ。
「せっかく謝って許してもらおうと、なんとかして慰めようとしてたのに!
 ちょっと可愛いかもって……少しだけカッコいいかも、って思ってたのにっ……!
 それなのに酒飲んだらこんな卑怯者になってあたしを襲いやがって!!
 オマエなんか大っ嫌いだ!!糞エロッテ小僧ーーー!!」
涙の頭をグリグリ踏みにじりながら、勇子は声の限り、涙を罵倒し続ける。
目から流れ出る方のナミダが止まらない。顔がベトベトで気持ち悪い。
踏みつけている馬鹿と同じ名前の、この目から出てくる方のナミダも大嫌いだ!
目から出ない方の涙は、さっきまでは好きだったのに。本当は今でも好きなのに……!
「……ズルいよ、勇ちゃん」
「なっ!?……なんだとーーー!!」
逆上した勇子は、怒りにまかせて涙の頭を蹴りつけた。
そして仰向けに倒れた涙に馬乗りになって、襟首を掴んで怒鳴りつける。
「あたしを襲った糞レイプ魔球小僧がふざけたこと言ってんじゃねーーーっ!!」
「……いやズルいよ、勇ちゃんは。こんな優しくて良い子で、両親もちゃんといて……」

239 :
「えっ!?」
ストレートパンチを喰わせようとした勇子の左手が、涙の鼻先で止まった。
号泣する涙が、許せない卑怯な強姦魔ではなく、本来の彼に戻っていることに気がついた。
「かーちゃんがいなくて、とーちゃんがあんなで、それでヤケクソになって、
 とーちゃんみたいにお酒飲むと、勇ちゃんにこんなサイテーな事する僕なんかじゃ、
 どんなに頑張っても勇ちゃんに勝てないよ……。こんなの、ズルいよ……!」
「涙クン……!」
涙は大泣きしながら、ずっと一人で抱え込み苦しんでいた思いを打ち明けた。
「僕もう嫌だよ……!かーちゃんがいないのも、とーちゃんと二人だけの家に帰るのも、
 勇ちゃんに嫉妬して酷い事して、君を傷つけてばかりの僕自身も、何もかも……!」
「!?……何もかもって、あたしも、あたしたちも嫌なのかよ!涙クンの馬鹿っ!!」
「勇ちゃん!?」
勇子は涙を抱きしめ、彼女らしい言動で彼を叱りつけ、そして慰める。
「家が、家族が嫌だって、涙クンには学校が、野球があるじゃない!?
 あたしたち、友達がいるじゃない!あたしがいるじゃん!それもみんな嫌なのかよ!?
 嫌なことがあったら、あたしに、あたしたちにぶつけて吐き出せばいいだろ!?
 なに一人きりで抱えて、ウジウジして、おかしくなってんだよ、この馬鹿野郎っ!!」
さきほど襲われた怒りはすっかり忘れて、心から涙に同情し、ナミダを流していた。
勇子はサドでマゾで短気で超毒舌家だが、明朗快活で寛大で、根は心優しい女の子なのだ。
「……でも、そうやって勇ちゃんに八つ当たりしてたらどんな酷いことしちゃうか……。
 今日だって君にボールぶつけたり、襲おうとまでしちゃったじゃないか……!」
「ウギッ、た、確かにさっきみたいなのは絶対やめて欲しいけど……。
 でも、カープの悪口程度なら全然いいよん、全力でロッテの悪口言い返すからっ」
「勇ちゃん……」
涙の頬をなでながら、勇子はキツくて優しいお説教を続ける
勇子の目からこぼれたナミダが涙の頬に落ち、彼の流したナミダと混じり合う。
「涙クンに酷い事されても、今みたくガツンと仕返した後で、絶対仲直りしてあげるから、
 だから自分が嫌いだなんて言わないでよ。名前からして泣き虫なのは仕方ないけど、
 ヤケクソの酒糞はやめてよ!あたしと張り合うカッコいいライバルの男の子でいてよ!
 涙クンのこと、ちょっとだけ……好きかもしれないんだから、失望させないでよ……」
「ゆ、勇ちゃん……う、ううっ……」
キツい毒の中に甘く優しい本音が混じった、勇子らしい言動が、涙の心を癒やしていく。
抱きしめ、頬ずりしてくれる勇子のぬくもりは本当に母親のようで、心地良かった。

240 :
そして、ただでさえ早すぎる飲酒や勇子渾身のボディブローで大ダメージを受けたうえに、
勇子に馬乗りされ圧迫された涙の胃は、すでに限界に達していた。
「勇子ちゃん……僕、もう……うっ!」
「涙クン……」
勇子ははじめての口づけを涙に捧げようと唇を近づける……。
嬉し恥ずかしで目を瞑った勇子は、涙が目を白黒させ、苦しんでいることに気がつかない。
「ゴメン、勇ちゃん!!うっ、ううっ〜!」
「ウニャーーーッ!!」
涙は勇子を突き飛ばし、口元と胃を抑えたまま前傾姿勢でトイレへ駆け込む。
ダイニングキッチンを走り抜けた振動で、隅に積まれたもみじ饅頭の箱が崩れ落ちた。
「ゲェロォーーーーッ!!」
間一髪間に合い、嘔吐物は全て便器の中に吐き出された。
突き飛ばされ、布団の上に尻餅をついた勇子は、隣室の床中に散乱したもみじ饅頭の箱を、
数秒間呆然と眺めていた。襲われたのを水に流して告白したのに、あんまりな結末だった。
ファーストキスが胃液の味になる惨劇は回避されたものの、乙女心はボロボロに傷ついた。
「やっぱ絶対許さねーぞ!んじまえ、糞ゲロッテ小僧ーーー!!うわーーーん!!」
涙は洗面所でうがいしたかったが、ヒステリーを起こして泣き叫ぶ勇子が怖くて、
しばらくの間、トイレから出ることができなかった。

241 :
今回はここまでです
勇ちゃんのMとSの二面性を書こうと思ってこういう展開に、ゲロは余計だったかも
途中で涙の一人称を変わってるのは意図的です
猿田彦と天鈿女命の伝説みたいにしたくて、ちょっと脱いでもらいました
あまり涙に酷い事させたくなかったのですが、勇ちゃんゴメンね

242 :
乙乙。
勇ちゃんはいい子やね。
「エロッテ・ゲロッテ」はいつか原作の方で使われそうな響きがします。
今気付いた「5ーーー位ッ!!」ってことですか。
ゲロも浦安鉄筋家族らしさを構成する要素ですから余計には感じませんでした。
ゲロ顔射をしない所に勇ちゃんに対する優しさを感じます。

243 :
「涙クン、もう怒ってないから、出てきて洗面所使いなよ」
「ありがとう、勇ちゃん。吐いちゃってごめんね、トイレ掃除しておいたから」
数分後、落ち着きを取り戻した勇子は崩れたもみじ饅頭の箱を元通りに積み直し、
顔を洗った後、涙に洗面所を使うよう促した。念入りに鼻までうがいし、顔も洗って、
涙は今度こそおとなしく勇子の布団で横になって休んだ。
コップについだミネラルウォーターを飲ませたり、額の汗をタオルでふいてあげたり、
勇子はかいがいしく涙の世話を焼いて、彼に寄り添ってくれた。
勇子の献身と、母のような優しさに安心して、涙はぐっすりと眠りについた。
夢も見ないほど、深く安らかな快眠だった。
涙が目を覚ました時、すでに午後8時を回っていた。
勇子はお風呂に入っているようで、浴室からシャワーの音がしている。
もう酔いもかなり醒めたと感じた涙は、そろそろ帰ろうと考えた。
父の球道があんななので、外泊は自由にできる涙だったが、
両親が留守な勇子の家で、彼女と二人きりで泊まるほど厚かましくはなかった。
ましてや自分はさきほど、勇子に襲いかかり、彼女に酷い事をしてしまったのだ。
寛大で優しい勇子は許してくれたが、絶交されて当然な男として最低の行為に及んだのだ。
勇子と二人きりで一夜を過ごす資格など、あるはずがなかった。
(勇ちゃんありがとう。今日は色々酷い事しちゃって、ホントにゴメンね……)
彼女が入浴している間にそっと帰ろうと、できるだけ音を立てずに布団を畳み、
忍び足でダイニングキッチンを抜け、靴を履いて玄関の鍵を開けようとしたその時、
「ちょ…涙クン待ってよ!鍵開けちゃダメだよーーー!!」
脱衣場を兼ねている洗面所から勇子が飛び出して絶叫する。
振り向いた涙は、勇子の姿を見て絶句する。
彼女は、濡れた体をカープ公式グッズの巻きタオルに包んだだけの無防備な格好だった。
夏にのり子が同じような格好で外出しているのをよく見かけるが、それとは色気が違う。
タオルの中が裸だからだろうか?涙がのり子より勇子の方を好いているせいだろうか?
「涙クンが鍵開けるのを悪い奴が待ち構えてたら……じゃなくて、
 鍵開けたまま帰っちゃって、誰かがあたしの入浴中に侵入してきたらどーすんだよ!?
 涙クンはお風呂入ってるあたしが変態に襲われてもいいのかよっ!?」
巻きタオルがちゃんと隠したい所を隠せているか気にしながら、勇子は涙を一喝する。

244 :
「ご、ゴメンね、勇ちゃん!!」
勇子のあられもない姿とものすごい剣幕に圧倒された涙は、
慌てて彼女から視線を逸らし、靴を脱ぎ捨て、寝室へと駆け戻った。
「もー、今日はエラー多すぎだにゃー。……ゼッタイ覗かないでね。覗いたらすよ」
脅し文句とは裏腹の、なにやら後ろめたそうな表情をした勇子は浴室へ戻っていった。
勇子の巻きタオル姿を見ただけで、破裂しそうなほど動悸が高まってしまった涙には、
とても彼女の裸を覗く勇気などなく、寝室の畳に座り込んで悶々とするばかりだった。
「あー、さっぱりしたー。涙クンもお風呂入りなよっ」
「えっ、そ、そんな、悪いよ……」
「酒の勢いであたし襲ったくせして今さら照れんなよー。……遠慮しなくていいから」
「うん……」
しばらくして、寝室の戸を開けた勇子にうながされるまま、涙もお風呂に入った。
お湯はぬるめだったが、入浴前から頬が火照ってていた涙は、のぼせてしまった。
「うう〜」
「大丈夫?なんで温めのお湯でのぼせるかなー?」
風呂から出た涙は、ダイニングの食卓に突っ伏してぐったりしていた。
勇子は苦笑しながらも、団扇であおいでくれた。
今日何度目の醜態だろうか。そしてまたしても、勇子に迷惑をかけて甘えている。
「勇ちゃん、ゴメンね。今日の僕、ホントにサイテーだ……」
「ドンマイドンマイ。もー謝らなくていーよ、聞き飽きたしー」
その時、電話が鳴った。
「もしもし、お母さん?……うん、あたし、お利口に留守番してるよん、テヘッ」
勇子の母親からだ。横目で涙を気遣いながらも、勇子は声を弾ませている。
今日一日、勇子に甘えっぱなしの涙は、彼女の優しさの中に母親を見いだしていたが、
この光景を見ると、勇子自身もまだまだ母親に甘える子供なのだということを痛感する。
そして改めて、今日の勇子に対する、男として最低な仕打ちを心から悔いた。
「ゴメンね。つい長話しちゃって」
「謝るのは僕の方だよ、今日は色々ゴメンね。じゃあ、僕そろそろ……」
「こ、これから夕ごはん食べようと思うんだけど涙クンも食べてかない?
 冷食だけど、おいしい広島風お好み焼きがあるよっ。……一緒に食べようよ」
電話が終えるのを待って帰ろうとした涙を、勇子が再び引き留めた。

245 :
「そんな、悪いよ」
「だからー、遠慮しなくていーよ。一人で食べるより涙クンとのが楽しいもん。
 それとも、あたしよりあの糞親……お父さんと一緒の夕ごはんのがいいのー?」
「それはもちろん勇ちゃんとのが……!うん、夕ごはん、ごちそうになっていきます」
「やったー!じゃあ、お好み焼きチンするね。もみじ饅頭も一箱開けて食べちゃおっ」
断り切れず、涙は勇子がレンジで温めてくれてお好み焼きを一緒に食べはじめる。
お好み焼きも、その後に二人で一箱平らげてしまったもみじ饅頭もとてもおいしかった。
冷食やお土産なのになぜだか愛情のスパイスがかかっているような気がしたのは、
勇子と一緒に談笑しながら食べたせいだろうか?
「スゲーおいしかったー、ごちそうさま。勇ちゃん、ありがとう」
「テヘへー。お好み焼き食べたから歯が青のりだらけだね。一緒に歯磨きしよっか?」
「えっ、でも僕、歯ブラシ持ってないけど……」
「未使用の歯ブラシ買い置きしてあるからそれ使いなよっ」
「う、うん、ありがとう……」
涙はうながされるまま、勇子と交代で歯磨きを済ませた。
「使った歯ブラシは持って帰ってね。ケチくさすぎるお土産だけどー、テヘへ」
「ありがと。じゃあ、僕これで帰……」
「イチローと黒田が出場辞退しちゃったけど、今度のWBC、三連覇できるかな?」
「えっ?うん、痛いよね……。この前のキューバとのテストマッチは勝てたけど」
「山本監督の采配でメジャーの穴を埋めて欲しいなー。山本さんならいけるよね?」
勇子にWBCの話題を振られ、涙はまたしても帰り損ねてしまった。
野球の話になるとついつい熱くなる涙は勇子と語り合ううち時間を忘れてしまう。
あくびが出てはっとした時には、時計の針は午後11時近くを指していた。
「こ、こんな遅くまでゴメン!僕、帰るね!」
「……涙クン、待って!」
慌てて玄関に向かおうとした涙の腕にすがりついて、勇子は彼を引き留める。
「勇ちゃん、ど、どーしたの!?」
「こんな夜中に、一人で帰るなんて危ないよっ!……涙クン、泊まっていってよ」

246 :
少し赤面した勇子の提案に涙は驚愕する。寒い夜なのに、冷や汗が出てきた。
「ダ、ダメだよ!?一人きりでお留守番してる勇ちゃんの家に泊めてもらうなんて……」
「……涙クンが泊まってくれればあたし一人じゃないよん。ねっ、泊まっていかない?」
「そんな、僕と二人きりで一晩過ごすんだよ!?そんなの、あ、危ないよ!」
フグオのように汗だくになりながら、涙は勇子の誘いを断ろうと必だ。
一度勇子を襲ってしまったその日に、二人きりで彼女の家に泊まるなんてできなかった。
「涙クンが帰ったら、あたし一人で一晩過ごすんだよ。そっちのが怖……危ないよ」
上目遣いで目を潤ませながら、勇子は涙に泊まってくれるよう懇願する。
一人きりで一晩過ごすことなどへっちゃらなはずだったはずの勇子が怯えているのは、
涙を寝かしつけた後、うとうと昼寝した時に見た悪夢のせいだった。
帰ろうとした涙が鍵を開けると、ナイフを持った男がドアの前に立っている。
男は涙を刺した後、家に侵入してきて勇子に襲いかかり、ナイフで彼女の服を切り裂く。
血まみれの涙の目前で、勇子はなすすべもなく凌辱され、涙は息絶えてしまう……。
見ている勇子自身も途中で夢だと気がついた、いかにも夢な現実離れした悪夢だったが、
涙が帰ろうとした直後だったことと涙を刺し勇子を凌辱する男が涙の父親だったという
二点が妙に気になり、馬鹿馬鹿しいと思いつつも怖くなってしまったのだ。
涙が目を醒ましたときに勇子がシャワーを浴びていたのは、夢の中で、涙の父親の唾液や
精液で汚されてしまった(ように錯覚する)体を洗い清める為だった。
内容が内容なだけに悪夢のことを打ち明けるのをためらい、わざとらしく彼を引き留める
うちに、このような誘惑していると誤解を与えかねない危ない状況になってしまった。
(あんなアクシデントの後にこんなこと言って、ゼッタイ涙クンに誤解されちゃうよ〜。
 ……今度は襲われても文句言えないかも。でも、怖いよー。涙クン帰したくないよー)
「……勇ちゃん、もしかして一人だけで寝るのが怖いの?」
「ウギッ!じ、実はそーなの。く、糞弱虫すぎるよねーあたし、テヘへ……」
「そんなことないよ。勇ちゃんは弱虫なんかじゃないよ。僕がいけないんだ。
 よりによって勇ちゃんが一人でお留守番する日にあんなことした僕のせいだ……」
「涙クン……」
涙の誤解は勇子が危惧したのとは違う誤解だった。
勇子は内心ほっとすると同時に、涙を見直した。ちょっとカッコいいかも、と。

247 :
「涙クンのせいじゃないよー。さっき涙クンが寝てる間、あたしも寝ちゃったんだけど、
 その時、なんだか怖い夢見ちゃって、それで一人で夜過ごすのが怖くなっちゃったの」
そして勇子は悪夢の内容をぼかしたうえで、涙を引き留めた理由を打ち明けた。
「あたしも子供だよねー、テヘへ。だから涙クン、泊まってくれるかな?……おねがい」
「そうなんだ……。うん、わかったよ、今日は泊めてもらうとことにするよ。でも……」
ついに涙も泊まる事を承諾してくれた。
瞳を輝かせた勇子は、涙に心変わりさせまいとグイグイ畳み掛ける。
「よかったー!じゃ、さっきのあたしの布団で寝てね。あたしはお母さんので寝るから」
「ええーっ!勇ちゃんと一緒の部屋でなんて寝られないよー!僕は隣の洋室で……」
「あっちはお父さんの部屋だから立ち入り禁止。こっちの部屋で一緒に寝ようよ。
 あたしたちまだ子供なんだし、一緒のお布団で寝るわけじゃないし、心配いらないよ」
勇子は押入から母親の布団を出して、涙に貸した自分の布団と並べて敷き始める。
「心配いらないって、僕はさっき君を襲ったんだよ!もっと心配してよ!!」
不安にかられた涙は思わず声を荒げた。
この状況で理性を保てるかという以上に、勇子の無防備な優しさが気がかりだった。
実を言うと、涙は何度もこうやって勇子の家に泊まり、彼女と同じ部屋で寝る妄想を
したことがあるのだが、その妄想の中の勇子はもっと嫌々そうで、ガードが固かった。
本物の勇子がこんなにも無防備であっさり妄想をかなえてくれると、逆に不安になる。
「涙クンなら襲われても心配いらないよん。さっきみたく返り討ちにしちゃうもん」
勇子は微笑みながら、さっき返り討ちにした時に言った啖呵をもう一度くり返した。
「そんな、勇ちゃん無防備すぎるよ!」
「何言ってんのよ、あたしは無防備じゃないよん。
 ボディガードとして涙クンに一緒に寝てもらうんだもん。
 涙クンに守ってもらうんだもん。むしろ鉄壁ガードだにゃ!」
「ぶわああー!!」
そして、冗談めかしながらも、本心を告げる。
「勇ちゃん……!わかったよ、僕は一緒に君と寝るよ。今夜は僕が君を守るよ……!」
効果てきめん、純情で元々女の子に優しい涙はいちころだ。

248 :
「ありがとう、涙クン。これはお礼だよ……」
「あっ……!」
そしてとどめのほっぺに口づけ。
耳まで真っ赤になった涙は、完全に勇子の虜に、忠実で誠実な近衛兵士になった。
こうして涙は勇子の布団にくるまり、母の布団で眠る勇子の横で一夜を明かした。
あどけない勇子の寝顔を見つめて冷や汗をたれ流すばかりで、涙は一睡もできなかった。
翌日、勇子がいつもよりかなり早い午前5時に目覚めた時、涙はすでに布団を畳んで、
膝を抱えた体育座りの姿勢で、彼女が起きるのを待っていた。
「オハヨー。ずいぶん早起きだねー」
「う、うん、おはよう。……それから、サヨナラー!!」
「あっ、涙クン!?」
勇子に朝の挨拶をするとさっと立ち上がり、玄関に駆けだして鍵を開け、
逃げるように帰って行った。
「涙クン……悪い事しちゃったな。昨日は色々お疲れ様でしたー」
勇子はベランダから、走り去っていく涙を見送り、ぺこりと頭を一礼した。
2時間半後、登校した勇子が3年1組の教室に入ると、涙は机に突っ伏して熟睡していた。
勇子の家を飛び出した後、直接学校に来たのだろうか?
「おい涙ー、昨日はどこ行ってたんだよー?」
「野宿で風邪ひいてるなら…保健室で休めば?」
「今日の涙くん、あたしより早く登校してたのよー。珍事よねー!」
「あ、勇子オハヨー。おい、勇子来たけど、もー仲直りしたんかー?コラ、涙ー」
取り囲む小鉄たちが体を揺さぶり、呼びかけても涙は起きなかった。
そんな涙の様子をちらりと眺めた後、勇子は席に着く。
ランドセルから昨日涙が投げつけた野球ボールを取り出し、両手でお手玉のように弄ぶ。
(昨日あたしの家で起きたことは、あたしの家に泊まったことは二人だけの秘密だよっ。
 もしバラしたら、永久にあたしの彼氏兼ボディガードにしちゃうからなー、テヘッ)
色々あったが、昨日のことを思い出すと、自然と顔がほころぶ勇子だった。

249 :
以上で涙×勇ちゃんSS完結です
最後の結の部分は、原作のノブ主役回風のテンポの良いほのぼの展開を目指しました
当初は二人が一緒に入浴する予定でしたが、勇ちゃんが痴女っぽくなったので変更
あらすじだけ書いた勇ちゃんが見た悪夢もボツネタのプロットです

250 :
おまけ
「うぉ〜、俺も勇ちゃんの家に二人きりでお泊まりしてーなー!」
「あれ?オマエ涙が勇ちゃんの家に泊まったこと知らないんじゃなかった?」
「そーいえばおかしーな、わしゃしゃー。ノブはなんで知ってんだ?」
「俺はあかねちゃんの代役で勇ちゃんに電話した時に、なんとなくそーなるかな?
 って予想しただけだよ。涙ってなんか女の子に甘えるの上手いキャラだしなー」
「わーっははははー!!そーいえば涙ってよくのり子にもまとまりついてるなー!
 あーゆーのが女の子にモテるのかー、よーし俺も涙みたく女の子に甘えるぞー!」
「オマエはそんな小細工不要だろ……もうモテてんだから」
「えっ?俺あかねちゃんにモテてるのー?代わりにのり子に殴られた甲斐あったぜー!」
「たははははー(のり子の気持ちバレバレなの気がつけよ、もったいねーな)」

251 :
乙でした。小学生でこんな甘酸っぱい思い出ができるなんていいなあ…
寂しがりな勇ちゃんはなんだかしっくり来ますね?読んでてふと気づいたんだけど、(この設定と矛盾しちゃうけど)
涙の母ちゃんが居ないのは元ネタから想像できるとして、本編をよーく読み直してみると実は勇ちゃんも…?
あくまで想像なんで明言は控えますが、だとしたら男らしいキツい言葉にウニャーとなるのも…
そんな素敵設定もつい想像してしまいますw
浦安は本当にサイコーですねw

252 :
>>243-250
乙乙。
うおっ、チューした。薬で平常心がないとか夢の中じゃないのに、勇ちゃんおませさん。
浦安キャラは精子も卵子も出してないのが主なる面子なので浦安SSはソフトなエロスが自分は好きです。

253 :
ノブとあかねちゃん、友達以上恋人未満みたいにならないかな。
それもすぐそうなるんじゃなくて、どっちかっていうとあかねちゃんの一方通行でノブが次第に流されていく的な…。

254 :
「キャー」って涙独特の女の子みたいな悲鳴入れ忘れた
「僕」が興奮すると「俺」になるとか、涙は言動からして女ウケしそうな感じがします
>>251
勇ちゃんを母子家庭にしようか迷ったのですが、経済的に困窮してなさそうなのと、
涙に加えて彼女まで鬱環境だとノリが暗くなりすぎたのでこの設定にしました
>>252
小3という主要キャラの年齢的にも、毎度のノリ的にもソフトなのが似合いますよね
俺もエロそのものよりも性的なネタ含む恋愛パロディが書きたいですし
>>253
今の聞き上手人格者ノブのキャラ大好きなので主役回も書きたいです
あかねちゃんの他、小鉄とのり子も絡めて後の四角関係の前触れみたいなのが…
金欲しさに仁とベムが小鉄や涙・ノブらを誘って薄い本作ろうと企むとか
春巻がどうぶつの森新作遊んで遭難した春巻が異種姦の幻覚見るとか
次作は男キャラがエロ妄想するバカらしい話を妄想してるのですがw

255 :
浦安鉄筋家族のエロパロスレなんて要らんだろ…
とかスレが立った頃に思っていた私を許して下さい
乙!

256 :
凄すぎる!
最高だった!
涙と勇ちゃんはほぼ公式みたいなもんだけれど
SSの様子がそのまま漫画で描けるくらいキャラも自然だった
これで一週間頑張れる!乙!!

257 :
前半は仁、後半はベムが中心になる予定のSSいきます
薄い本をダシにした男性陣のエロ&カプ談義ネタで、エロはこれまで以上に薄いです

258 :
「今日はごっつう寒いなー!」
「ああ。おかげで遊びに来る奴少なくてつまんねー!」
「寒いから…今日は大沢木旅館に泊めて……」
11月も末のその日は冷たい雨が降ったりやんだりの、真冬のような寒い一日だった。
いつもなら大勢して大沢木家に遊びに来る小鉄の友達も、今日は家がお隣ののり子と、
泊めてもらうつもりの仁だけだった。
「こーゆー時にデブがおると暖房代わりになるんやけどー。晴郎呼ぶかー?」
「アニキは呼んでも降りてこねーよ。冬ミコだかなんとかいうイベントで売る物を作る、
 とか言って部屋にこもってんだよー」
「えっ?売る……?」
「なんや、晴郎が商売するんか?珍しいなー」
予想外の答えを聞いて、仁とのり子は驚きの声をあげる。
「うん。あいつノムさんに食べ物おごる金が欲しい、ってやたら張り切ってんだよー。
 詳しく話さないからよくわかんねーけど、おもちゃかなんか作って売るつもりみたい」
「あしゃしゃー!ノムさんの食い気(と色気)のためじゃいくら稼いでも足らんわー!
 でも少し晴郎を見直したでー。あいつにも甲斐性あるんやなー、わははははー!」
「部屋から出てきたらまた痩せてそーだし、おもしれーよなー、わしゃしゃー!」
晴郎の彼なりの甲斐性を、小鉄とのり子は笑い飛ばす。
嘲笑と晴郎への好感が入り混じった、この二人らしい憎めない馬鹿笑いだ。
仁も釣られて笑顔になるが、彼は晴郎本人よりも「冬ミコ」のことが気になっていた。
「その冬ミコって…お金もうかるの……?」
「プッ、仁って金の話題にはホンマ食いつきええなー」
「アニキはYAOOOオークションに次ぐ収入源にしたいとか言ってたよー。
 俺はよくわからねーから、あいつが部屋から出てきたら聞いてみろよー?」
「うん……」
その夜、泊めてもらった仁は、掛け布団にくるまって晴郎の部屋の前の廊下で寝たが、
晴郎は部屋から出てこなくて、「冬ミコ」について聞くことはできなかった。

259 :
「こいつ昨日はアニキに冬ミコのこと聞きたくて廊下で寝たんだぜー」
「マジかー?ものすごい執念やなー」
「だーっははははは!さすが仁」
「仁くん、そこまでして晴郎さんに聞きたいことあったんですかー?」
「うん…冬ミコのこと…聞きたくて……」
翌日の教室では、さっそく「冬ミコ」に対する仁の執着ぶりが談笑のネタにされていた。
「小鉄っちゃん、その冬ミコってなんなの?」
「俺もよく知らないんだけど、アニキは自作のおもちゃとかをそれで売るんだって、
 毎日徹夜で部屋に閉じこもってなんか作ってるんだよー」
「えっ!?晴郎さん、そんなことしてるんですかー?……体壊さないといいけど……」
最近、晴郎が遊んでくれなかった理由を知り、表情を曇らせる幸子を尻目に、
話題は仁や晴郎から「冬ミコ」そのものへと移っていく。
「晴郎さんがおもちゃを売る冬ミコ、意味不明ね……?ノブくん、知ってるー?」
「俺も聞いたことないなー」
「それは冬ミコじゃなくて冬コミですね。冬のコミックマーケットです」
首をひねるばかりの友人たちを見回し軽く頷いてから、中田(本名田中)が正解を言った。
彼女はジャンルによっては晴郎とオタク談義もできる、なかなかのサブカル通なのだ。
「おおー、中田さん知ってるの?」
「ハイ。コミックマーケットというのは大規模な同人誌即売会のことです。
 年2回開かれていて、冬コミは12月、今年は29日から31日までの開催です」
「それで…どうすればお金…儲かるの?」
「えっ?あたしもテレビとか雑誌とかで聞きかじっただけで実際行ったことはなくて、
 それほど詳しくないんですけど……。分かる範囲でお答えしますね」
アップで迫って積極的に質問する仁に、少し戸惑いながらも中田は解説を続ける。
「コミケとかコミケットとか略されてますが、コミックマーケットは大きな会場で、
 事前審査をパスしたサークル・個人が製作した漫画とか小説とか(これが同人誌です)、
 グッズ(晴郎さんが作ってるのはこっち?)なんかを売っていて、それを目当てに
 たくさんの入場者が訪れて、同人誌やグッズを買っていくみたいなイベントです。
 すごく大規模でお祭りみたいです。お祭りの屋台での売買みたいな感じですかね?」
「お祭りみたいなのかー、おもしろそー!アニキに連れて行ってもらおーかなー?」
「いいなー、小鉄っちゃん(あたしも晴郎さんと一緒に行きたいな……)」
「楽しそうなイベントで良かったねー、仁」
「うん…冬ミコ行って…お金儲けたい……」
「だ、ダメですよ!お二人には、い、いえ、あたしたち子供にはコミケは早すぎます!」
無邪気に「冬ミコ」への期待を膨らませ、はしゃぐ小鉄と仁を、中田は慌てて諫める。

260 :
「なんや、中田ちゃん?いきなりすごい剣幕でー?」
「その冬ミコだか冬コミだかって、子供は行っちゃダメなの?」
「いえ、その……子供が行っちゃダメというわけではないのですが……」
のり子とあかねにツッコまれた中田は、幸子の顔をチラチラ窺いながら、言いよどむ。
「その行っちゃダメな理由って、何かあたしと関係あることなんですかー?」
「いっ、いえ……ノムさんの前でお話するのは、ちょっと気が引けるもので……」
「ええーっ、そーなんですかー!?」
「そーゆー言い方されると余計気になっちゃうよなー、ノムさん」
「うん…理由…教えて」
「うっ……。ハ、ハイ、わかりました。みなさん、落ち着いて聞いてくださいね」
幸子や小鉄や仁にも総ツッコミされ、中田は理由を説明せざるを得なくなってしまった。
「実は、コミックマーケットは子供が読んじゃいけない……い、いかがわしい内容の
 同人誌というか薄っぺらな18禁のエ、エッチな漫画がたくさんあるそうなので、
 小鉄っちゃんや仁くんが行くのは、まだ時期尚早だと思うのですが」
顔を赤らめ、幸子を心配そうに窺いながら、中田はコミケの性的な傾向を嫌々説明した。
「な、なんだってー!!」
中田が危惧した通り、彼女の話を聞いた友人たちは興奮して騒ぎ出す。
「そんなー、晴郎さんがそんなのに行くなんてー!?……ううっ、うわ〜ん!!」
「ノムさん、泣かないでください。晴郎さんが作ってるのは非エロのグッズですよ、多分。
 彼は子供みたいに幼稚……いえ純粋な方ですから、エロ目当てじゃないと思いますよ」
ショックで泣き出してしまった幸子を慰めるのに中田がかかりきりの間に、
他のクラスメートがギャーギャー騒ぎ出して、3年1組の教室はパニック状態になる。
「冬ミコってエッチな漫画売ってんのー!?うおおーっ、行ってみてー!」
「興奮すんなやエロ猿!キモいんじゃアホー!!」
「マセガッ!!」
「うわぁ〜、小鉄っちゃんと仁くん、そんなのに行くつもりなのー!?」
「えっ!?……エッチなイベントだなんて…知らなかったから……」
「……涙クンも一緒に行くつもりなんでしょ?この糞エロッテ小僧がーー!!」
「ち、違うよ!勇ちゃん誤解だよっ!キャーーッ!!」
(こりゃ今日一日、この話題で持ちきりだなー。いや、一日じゃ済まないかも……)
信彦の予想通り、この冬ミコ騒動は当分の間3年1組を賑わすホットニュースとなった。
「それで…エッチな漫画とそうじゃないグッズって…どっちのが売れるの?」
「えっ!?ハ、ハイ。出来がよければどちらでも売れると思いますが、
 出来が悪くても売れるのはエ、エッチな方……でしょうか?」
「なるほど……。エッチな漫画作って…お金儲けたい」
「仁くんのバカエロー!」
「ゲルマンッ!」
そして仁は、冬ミコで一儲けする妄想を膨らませていくのだった。

261 :
今回はここまで、導入部はこんな感じです
普通のエロパロでは目立たせにくい仁や中田さんら渋い脇役を活躍させたくて書いてます
ノムさんと勇ちゃんが脇役で同時に出る、みたいな欲望をかなえられるのがSSの醍醐味です

262 :
乙乙。
自分が同人誌などについて知ったのはネットもまだない中学生の時だったなぁ、
のび太とジャイアンのホモパロ同人だったと思い出しつつ。

263 :
「キャーッ!さ、寒いよー、小鉄っちゃん!」
「がっしゃしゃ!だからいーんだよー!」
その日の放課後、小鉄と仁はクラスの男子を誘い、浦安フジ頂上の休憩小屋に集まった。
メンバーは仁の相棒でエッチや女子への関心も強い涙、なんとなくついてきた金子翼、
カイロ代わりに連れてこられたフグオ、そして言い出しっぺの小鉄と仁を加えた五人だ。
塾があって来られない信彦を除けば、小鉄の親友というべき男子はほぼ全員揃っていた。
「こーゆー寒い日のここなら、女子に盗み聞きされるとか心配なくて安心だぜー」
「さすが小鉄っちゃん、ワイルドボーイです」
「うん…土地勘はスゴイ……」
「登るの疲れたキプー」
目的はもちろん、今日の学校で話題になった冬ミコ(正しくは冬コミ)についての相談だ。
冬ミコで仁が売る(つもりで妄想している)エッチな漫画の内容を議論するという口実で、
女子禁制エロトークで盛り上がるつもり(ただし仁だけは本気で考えている)なのだ。
「しかし、冬ミコなんておもしろいイベント、全然知らなかったよー」
「(勇ちゃんとか)女子が怖くて大きな声じゃ言えないけど、行ってみたいよね」
「うん。じゃあ…みんな…冬ミコで売れそうな…エッチな漫画のアイデア…考えて」
「ハ、ハイ(大好きな小鉄っちゃんとこんなに密着できるなんて、冬ミコに感謝です)」
「暑いプー、家帰ってクーラー当たりながらアイス食べたいキプー」
「暑さ我慢しながら食べた方がアイスうめーぞ、フグオー!わしゃしゃー」
今日も強風が吹き荒れる、昨日に劣らずの寒い日だ。
わざわざこんな日に風が吹きつける高台にやってくる物好きは、彼らの他にいない。
ここならのり子たち女子に盗み聞きされる心配もなく、心おきなくエロトークができる。
ベンチの中央にフグオを座らせ、その左側には仁と涙、右側には小鉄と翼が座る。
左右の二人×2は交代で位置を変え、デブのフグオにしがみつき暖をとれば、
強風吹きすさぶ寒さもなんとかしのげそうだった。
「浮かんだアイデア…どんどん教えて」
「俺は断然、あかねちゃんのエッチな漫画がいいと思うぜー!」
「プッ」
「あははははー、さすが小鉄っちゃん!」
「3年1組の担任代行兼クラスのアイドル的美少女だし、妥当な選択ですね」
「あかねちゃんといっしょにアイス食べたいキプー」
小鉄の提案に他の四人も異議なさそうだ。
「じゃあ…あかねちゃんがどんな…エッチするのがいいかな?」
「そりゃもちろん、俺とラブラブデートしてチューして、それからさらにー」
 あかね「今夜の小鉄っちゃん、ステキー!キスしてもいいよ……」
 小鉄「うおおーっ、やったー!じゃ、じゃあ、いくよー!ちゅうううー」
「それはありえないよ」
「シツレーッ」
小鉄の言う前からだいたい予想のついた提案を、
暑くてフラフラのフグオを除く三人は異口同音に却下する。

264 :
「なんだよオマエらー、口揃えて否定すんなよー!」
「あははは、ゴメン。でもその展開はちょっと無理あるよー」
「そういう正統派なデートはノブ君のが……。
 小鉄っちゃんはもっとニヒルでクールなイメージですよ」
「えっ!?そーかなー?」
「そう…小鉄っちゃんなら…あかねちゃんと間違えて…NYAの民さん襲うとかのが」
 小鉄「あかねちゃーん、俺とおさわりOKのプロレスごっこしよーよー!」
 民子「キャーー!!ち、違っ……あたし、あかねちゃんじゃ……」
 和江「ひぃ〜、た、民子……」
 静香「こ、小鉄っちゃん……や、やめてください……!」
「がっしゃしゃー!そんな間違い俺がするかよーー!」
「プッ!ま、前に間違えたこと…あるのに」
「えっ、そーだっけー?」
「腹痛い……」
「あははは……」
あかねと民子を間違えたのが実話だと知るのは仁だけだが、
他の三人も小鉄ならありそうなことだと笑う。
「小鉄ちゃんが女の子にエッチなことするのってイメージしやすいよねー」
「俺ほどじゃないけど、オマエだって結構イメージしやすいだろ、涙ー?」
矛先が自分に向いたことに驚き、涙はベンチからずっこける。
「えっ!?そ、そーかな?」
「勇ちゃんとは断然俺よりオマエのが仲良いじゃん。悪口言い合うの俺もやりてー」
「ズボシーッ!」
「確かに佐渡さんと涙くん、仲良いですね」
「勇ちゃんのエッチなら…相手は決まってて…いいね」
 涙「カープのユニフォーム脱いでよ!勇子ちゃんのオッパイ、俺に飲ませてよ!」
 勇子「ウニャーーッ!!涙くん、らめだにゃーー!!」
そして必然の流れとして、涙が勇子にエッチなことをする光景を思い浮かべる一同だった。
「キャーーッ!そ、そのネタはヤバいよー!!勇ちゃんにされちゃうよーー!!」
「がっしゃしゃしゃー!ただの妄想なのになに慌ててんだよオマエー!」
本当に勇子を襲うわけでもないだろうに大慌てする涙を見て、小鉄は爆笑する。
「だ、だって勇ちゃんにそんなエッチな事するなんて……酷いよ(僕はそれを……)。
 それに、勇ちゃんよりもっと可愛い子のがウケるよー(勇ちゃん、ゴメン)」
「ええーっ?勇ちゃん可愛いーじゃん?どっかのブスと違ってー」
「そ、そりゃ可愛いけど、こーゆーのはもっと美少女のが……(ホント、ゴメンね)」

265 :
「美少女かー。そういや、廊下に立たされた時遊んだ2組の女の子、美少女だったなー」
「えっ、誰それ?どんな子だったのー?」
シャレにならない勇子と自分の話題をなんとか終わらせたい涙が、話に飛び付いた。
「うん、無口なんで名前は聞けなかったけど、スゲー可愛い子だったよー。
 ずり落ちる眼鏡をくいってやる癖がおもしれーんだ。髪がシャンプーのいい匂いして、
 あかねちゃんよりお嬢様っぽい可愛い服着ててー。また一緒に遊びたいなー」
「へぇー、いいなー!」
「さすが小鉄っちゃんです」
「新商品も食べたいキププー!」
「じゃあ…その子と小鉄っちゃんが…エッチな遊びするのは……」
 小鉄「トイレ行きたいのー?じゃあ、二人で一緒にオシッコしよーぜー?」
 鈴「……!?」
「いくら俺でも会ったばかりの子にそんなことしねーよー!
 オマエらも結構ムッツリスケベだなー、わーっしゃしゃしゃしゃしゃ!」
「アハハ……」
うまいこと勇子と自分から話題が逸れて、涙はほっとする。
「小鉄っちゃんってモテるよねー。ノブくんと並んでウチのクラスの2大モテ男だよー」
「おおーっ、よくわかってんじゃん、涙ー。わーっはははははーー!!」
「猿もおだてりゃ…海パン履く」
「仁くんも今日はクールですね」
そして涙は、さらに話題を逸らそうと、小鉄をおだてる。これも成功だ。
「小鉄っちゃん、モテモテでホントうらやましーよ。特にのりちゃんとの関係とか……」
安心し、気の緩んだ涙は、このどさくさ紛れにずっと小鉄に聞いてみたかった話題を振る。
「ハァー、なに言ってんだよ涙ー?俺はあんなガリブス興味ねーぞー」
「ツンデレ」
「のりちゃんはブスなんかじゃないよー。あかねちゃんと同じくらい可愛いよー」
「僕もあかねちゃんとそんなに差があるとは……」
「のりちゃんはお肌サラサラで性格も優しい甘さで大好きプー」
予想通りの答えの小鉄に四人はここぞとばかりに集中砲火でツッコむ。
のり子はブスどころか、あかねや幸子や2組の眼鏡っ娘とも遜色ない、かなりの美少女だ。
色気より食い気のフグオや、女の子には全然興味がない翼ですら、のり子を可愛い女の子
だと認識している。
それなのに小鉄はなぜか、のり子のことをブスだブスだと言い張っている。
のり子に片思いされているのはかなりバレバレなのに、小鉄は全然気がついていない。
普通だったら、とぼけているのでは?と怪しむところだが……。
「わーっしゃしゃしゃしゃ!オマエらのり子なんかが好みかよー、ブス専だなー!」
小鉄の場合、本当にのり子の魅力と気持ちに気がついていないのかもしれない。
なにせ、小鉄は浦安一のおバカ少年なのだ。

266 :
「じゃあ小鉄っちゃん…僕らが大勢で…のりちゃんにエッチな事して…いいの?」
「なっ……!?」
涙に便乗した仁の生々しい提案に、思わず小鉄はベンチから立ち上がり、絶句する。
 のり子「キャーーッ!!オマエら、なにすんじゃコラー!は、離せー!!」
 涙「ハサミで服を切っちゃうから、みんなしっかりのりちゃんを押さえつけててね」
 のり子「や、やめえや涙!痛っ!仁とフグオ、そ、そんなとこ触んなーー!!」
 仁「乳首小さくて…可愛い」
 フグオ「お尻も弾力あっておいしそうだキャププー!」
 のり子「金子先生、オマエまでウチを……!?い、今すぐやめて、あいつ呼んでや!」
 翼「の、のり子さん……」
 のり子「い、嫌やっ!!助けろや、ハゲーー!!」
「うわああー!じ、仁、ヤバいよその設定ーー!!」
「のりちゃんかわいそうキャプー!」
「ぼ、僕は女の子にそんなことする事はとても……」
仁の提案にドン引きした涙・フグオ・翼の三人は、恐る恐る小鉄の顔を窺う。
一瞬青筋を立ててキレかけたように見えた小鉄は、三人の仁に対する苦言が終わる頃には、
いつもの緊張感皆無の頭悪そうなヘラヘラ顔に戻っていた。
「だーっしゃしゃしゃしゃ!オメェーらじゃのり子襲っても返り討ちだバーカ!!
 だいたいオメェーらにそんなことする勇気ねーだろ!?みんな良い奴ばっかだし」
 のり子「オマエらええ加減にしろー!うおりゃあーーっ!!」
 四人「ご、ゴメンなさーい!リンカーーッ!!」
「おおーっ、小鉄っちゃんの正論スーパークールだぜ」
「た、確かに…のりちゃんにそんなこと…ホントにしたら…僕らされる……」
「怒ったのりちゃん怖いキプー!」
「だろ?そもそも、のり子みたいなブスを襲う馬鹿なんていねーから、わしゃしゃー!
 俺、のり子なんかじゃ興奮できないから他の子のエロ考えよーぜ」
「う、うん……」
「……じゃあ、今度はノムさんだなー。アニキが相手だと犯罪だからやっぱ俺が……」
珍しく正論を言った小鉄の妙な迫力に圧され、のり子の話題が終わりかけたその時、
「のりちゃんを襲う馬鹿、いるよ。僕も見たことがある、あの笛泥棒の変態オヤジ……」
「あっ……!」
涙は実際にのり子がその変態に襲われそうになった現場に居合わせたのだ。
「あいつがまた、のりちゃんを襲ったら、小鉄っちゃん、どうするの?
 小鉄ちゃんや僕たちがいない、一人だけの時に襲われたら、のりちゃんは……」
「うっ……。バ、バカ、なに言ってんだよ涙オマエ。さっきの勇ちゃんの仕返しかよ。
 仁といい今日のオマエら、俺よりエロいぜー。わ、わしゃしゃ……」
今度も小鉄は笑い飛ばそうとしたが、顔が引きつって上手く笑えない。そして……。

267 :
 男「……笛を舐めさせてくれないなら、君が僕の笛(アソコ)を舐めてよ」
 のり子「ひぃっ!い、嫌や……!そ、そんなことウチ、できへん……」
 男「ちょっとくらい、オチンチン噛んでもいいから……ホラ」
 のり子「いっ、嫌やあああーーっ!!小鉄、たす……うむぅーっ!?」
そして小鉄たちは、その変態男にのり子が凌辱される最低最悪の光景を想像してしまった。
「き、きさまーーっ!!」
「うわああっ!!こ、小鉄っちゃん!?」
逆上した小鉄は涙に飛びかかり、馬乗りになって襟首を掴んで涙を締め上げる。
「涙、きさまーっ!!のり子にっ……のり子がそんなっ……!ふざけんなーーっ!!」
「ぐっ、苦しい……!小鉄っちゃん、ゆ、許して……」
「こ、小鉄っちゃん…やめて……!」
「大変キププーー!!」
「お、落ち着いてくださ……!」
怒り狂って涙に襲いかかった小鉄を制止しようと他の三人がしがみつく。
「許さねーぞ、きさまらーー!!のり子が、あいつがそんなことされるわけねーだろ!?
 あのブスにそんなのキメェーんだよ!俺はゼッタイ許さねーぞ!うおおおーーっ!!」
五人の暴れる振動で休憩小屋が倒壊して、ケンカした友人たち共々浦安フジから転げ落ち、
頭を打って気絶するまで、小鉄の狂乱ファイトは止まらなかった。
今まで見た事がない小鉄の完全に理性を失った憤怒ぶりと、怒りに任せた暴れっぷりに、
仁たち四人はタジタジだった。
「いてて……みんな、大丈夫?」
「ハ、ハイ、なんとか……」
「アイス地面に落としちゃって食べられないプー!」
「うん…小鉄っちゃんも…生きてるよ」
派手にケンカして、浦安フジから転げ落ちた彼らは、痣と擦り傷だらけになってしまった。
全ては自分の妄想に怒り狂って、友人たちに八つ当たりした小鉄のせいだ。しかし……。
「さっきの小鉄っちゃん、すごかったね……」
「うん…あんなにマジギレしたの…珍しい」
「ワイルドでシビれました」
「さっきの小鉄っちゃん、アツアツ焼き芋みたいキプー!」
しかし四人は、小鉄を恨むどころか、むしろ逆に彼への友愛の情をより強くしていた。
ブスだなんだと毒づきながらも、小鉄がのり子を思いやっていることを知ったからだ。
恋愛感情かまでは分からないが、小鉄にとってのり子が大切な存在なのは、間違いない。
「のりちゃんが小鉄っちゃんを好きな理由、なんとなく分かった気がする」
「うん…かっこいい大馬鹿……」
「ハイ。小鉄っちゃんはカリスマプレミアムボーイです」
「アイスで言うならハーゲンダッツプー?」
四人はボロボロの顔を見合わせ、気絶した小鉄を顔を見下ろして、笑い合った。
(やっぱ…小鉄っちゃんとのり子さんのエッチが一番売れそうだけど…バレたら怖い)
そして仁はまだ、「冬ミコ」でエッチな漫画を作って売る夢を諦められずにいるのだった。

268 :
今回はここまで、起承転結の承の部分です
最初はもっとバカ話に終始するはずが、今週の原作の影響で、
小鉄のバカッコイイ所を見せる展開に…。ちょっとクサいです
小鉄がマジギレする都合もあって、のり子のエロ妄想だけエグくなってしまいました

269 :
最初の小鉄以外みな想像力たくましすぎw

270 :
>>263-268
乙乙。激怒する小鉄って何か新鮮です。
やんちゃする側だから怒られるのがデフォなためですね。

271 :
今週、あかねちゃんにくびれがあって何だかセクシーですな

272 :
女教師あかね、良いストーリーないかな。
学園物でありがちで原作でやってない行事というと遠足・写生会・学芸会・身体測定かな。
身体測定で覗き。小鉄たちは興味無さそう。年上のタイガー軍団の出番か。

273 :
12月に入ると、3年1組を賑わした冬ミコの話題も、すっかり飽きられてしまった。
一番執着していた仁ですら忘れかけていた。
そんな仁の冬ミコ熱を再発させたのは、売れない怪奇漫画家、十三階段ベムだった。
公園で小鉄と二人で遊んでいた時に、ベンチで頭を抱えるベムと出会い、
いつものように路頭に迷う彼の愚痴を聞いたためだ。
数ヶ月前、描き下ろした漫画を読み切り掲載して欲しいと、
王様(週刊少年チャンピ王編集長)と彼の編集を担当する宮田寿に泣きついたベムは、
「今は若手の新連載ラッシュで、オメェーの読み切りなんか載せる余地ねーよ」
と一蹴された後に、冬コミに同人誌を出すようアドバイスされたのだった。
「小遣い稼ぎしてーなら、薄い本(同人誌)でも作って自力で売れ!
 萌えだけで売ってる連中と競ってオメェーに欠けてるものがなにか学んでこい」
「冬コミ申し込みの手続きはあたしがやっておきますので」
なんだかんだでベムを見捨てず面倒を見てくれる編集長と寿が考えた一石二鳥の提案に、
ベムは乗り気で承知した。
「ハイ、わかりました、王様!ではこの作品を同人に……」
「それじゃ意味ねーっつーの!」
「にーちぇ!」
編集長はベムの顎を蹴りつける。
「編集長、ベム先生に暴力はやめてください!」
「コイツの世話は俺に任せて、寿ちゃんは冬コミの申込書を通販で買う手続きしといて」
「ハ、ハイ……」
寿に聞かれないのを確認してから、編集長は小声でベムに命令する。
「十三階段、冬コミに出す薄い本は18禁にしろ。エロ漫画を売るんだ」
「えーっ!?ぼ、僕にエロ漫画なんて……!」
「独身の男性漫画家がエロ描けなくてどーする?日頃の欲求不満を漫画にぶつけろ。
 寿ちゃんが原稿取りに来て、深夜に家で二人きりとかなった時ムラムラすんだろ?
 そーゆー劣情を漫画のネタにしてみろってんだよ」
「こ、寿ちゃんを……」
 ベム「僕が君を寿退社させてあげるから、今夜は一緒に楽しもうよ!」
 寿「せ、先生!?や、やめてください!イヤーーッ!!」
「寿ちゃんは美人で素敵な女性ですけど、僕はそーゆー目で彼女を見たことは……」
顔を赤らめ、首を振るばかりのベムを、編集長は鼻で笑う。
「それだからオメェーの描く漫画は糞だってんだよ。もっと女の子の魅力に注目しろ。
 寿ちゃんとかポパイ先生みたいな、可愛い女の子のエロを描いてみろー」
「そ、そんな〜」
この調子で編集長に押しきられ、冬コミに18禁の同人を出すことになったベムだが、
どうしてもエロが描けず悩むうち、締め切りが迫ってきて、途方に暮れていたのだった。

274 :
「わしゃしゃしゃー!!ベムにエロ漫画って無茶だろーー!」
「アイデアは良いけど…ゼッタイ無理」
話を聞き終えた小鉄と仁は腹を抱えて爆笑した。
ベムの漫画は何度も読んでいるが、どう見てもエロと合いそうな絵柄や作風ではなかった。
「そ、そーですよね、やっぱり僕がエロ描くなんて無理ですよね……。
 誰かが協力してくれる人いないかな……?」
「えっ?」
ため息混じりにつぶやいたベムの一言が、仁の忘れかけていた「冬ミコ」熱を再発させた。
「お金…くれるなら…僕らが協力するよ……」
「えっ?協力してくれるの?是非お願いします、仁くん、小鉄くん!」
「なんかおもしろそーだなー、俺もやるぜ、あっしゃしゃー」
溺れる者は藁にもすがる、な状況に陥っていたベムは、ろくに後先も考えず、
仁の提案に飛び付いて、仁と小鉄に臨時アシスタントを依頼した。
先日、のり子のエロを想像してマジギレした事などすっかり忘れている小鉄も承知する。
こうして三人で冬コミに出すエロ同人を描くことになった。
「冬ミコ」でお金儲けする、という仁の夢が一歩現実に近づいた、かもしれない。
ベムの借家兼仕事場で、三人はアイデアを話し合うことになった。
「やっぱベムは寿ちゃんのエロが描きたいのー?」
「ハイ。彼女は美人で良い子ですし、王様にもアドバイスされたことですし……」
「ポパイ先生より…寿ちゃんのが…好き?」
「えっ?た、確かにポパイ君も美人で、漫画家としても優秀な愛弟子ですが……」
「どっちも美人で可愛いよなー、わしゃしゃーっ!」
「ふ、二股ベム……」
ベムが寿とポパイを女の子と認識していることを知った小鉄と仁は爆笑する。
「オトナをからかっちゃいけませんよ。寿ちゃんもポパイ君も美しいお嬢さんだと
 は思いますが、僕はそれ以上の下心はありませんよ。まして二股なんて……」
「がっしゃしゃしゃー!現実じゃなくて漫画なんだから、二股したっていーんじゃない?
 寿ちゃんとポパイ先生の二人とエッチなことするの描いちゃえばー?」
「さすがエロ猿」
「寿ちゃんとポパイ先生二人とエッチですか……」
 ベム「ポ、ポパイ君!?寿ちゃんも!?そ、その格好は!?は、裸エプ……!」
 ポパイ「ベム先生。実はあたし、前から先生のことが……」
 寿「あたしも、初めてお会いした時から……お慕いしていました」
 ベム「マタサキーッ!」
「す、すごいですね……!僕に描けるかは分かりませんが、すごくエッチです……」
「そーだろ、わしゃしゃしゃー!ポパイ先生と寿ちゃんの二人のエッチを描こーぜ!」
「あはは…いけそう」
顔を赤らめ、生唾を飲み込みながら、ベムは小鉄の提案に同意した。

275 :
「それで、どういうストーリーにしたらいいでしょうか?」
「俺たちで描いたこの漫画が大ヒットして、二人がそのご褒美に
 エッチなことさせてくれる、ってのはどーかなー?」
「ス、スゲッ……」
「あ、あの二人がご褒美にそ、そんなことを……!」
 寿「おめでとうございます、先生。さすが、あたしが見こんだ漫画家さんです」
 ポパイ「あたし、板崎先生の所を辞めて、先生のアシスタントになりたいです……」
 ベム「二人とも、ありがとう。嬉しいです」
 ポパイ「今夜は、お祝いとして、あたしたちのバージンをプレゼントしちゃいます」
 寿「ベム先生、優しくしてくださいね」
 ベム「ありえなーーいっ!?」
「がはは…無理ありすぎだけど…いい」
「こ、小鉄くん、ホントに凄い発想力だね……」
「あっしゃしゃしゃしゃー!いーだろ?エロくてー」
かなり無理のある設定だが、エロ漫画なんだからこの際構わないだろう。
ましてや正規の漫画雑誌に掲載ではなく、同人誌でゲリラ的に売るのだから。
「それで、ベムはあの二人とどんなエッチなことしたいのー?」
「大人のエッチ…興味ある」
「ええーっ!?そ、それは……」
 ポパイ「んんっ……んんっ……!ベム先生の、おいしい……」
 寿「うむぅ……ぷぁっ……はぁはぁ……。先生、気持ち良いですか?」
 ベム「う、ううっ……。二人とも、すごく上手ですね……」
「そ、そんなの言えませんよー!君たちにはまだ早すぎます!!」
「なんだよ、それー?よけい気になるじゃん、教えてよー?」
「わはは…ムッツリベム……」
真っ赤になって股間を押さえうずくまるベムを、小鉄と仁が小突き回す。
「や、やめなさい二人とも。や、やっぱり僕があの二人を相手にエッチするのは
 ちょっと無理ありますよー。ここは、あの二人だけでするのが……」
「えっ?あの二人だけでって、ポパイ先生も寿ちゃんも女の人だぜー?」
ベムの意外な提案に小鉄と仁はきょとんとする。
マセガキの彼らにも、女の子同士でエッチする、という発想はなかったようだ。
「百合の花に例えられる、可愛い女の子同士の美しいエロスがあるんですよ……。
 男が女の子にするのより華やかで、綺麗で、漫画映えもするそうです」
「うおおーっ!いいな、それー!なんか興奮するぜーー!!」
「超エロそう……!」
「でしょでしょ?僕に描けるかは分かりませんが、超エッチですよね!?」
小鉄や仁と話すうちに、照れや後ろめたさを忘れ、ベムも大胆になってきた。
「ポパイ先生と寿ちゃんが、女の人同士でチューしたりすんのか……」
「ええ。あの二人が一緒にお風呂入って……なんてどうでか?二人とも、想像してみて」
 ポパイ「寿ちゃん、肌すごくキレイ……。胸も大きいし、うらやましいな」
 寿「先生のオッパイだって、ティーンみたいで可愛いですよ。アソコの毛も薄いし」
「うおおーーっ!すっげーエロいーー!!ベム、それで描いてよー!」
「うん、早速ネーム描いてみるよ!」
「これでお金儲かる…やった」
鼻息も荒く、ポパイと寿のエロ同人のネームを描きはじめるベムだった。

276 :
「がっははー!あ、アホやー」
「あーはははははっ!お腹いたーい」
「笑いごとじゃありません!編集長ったら、ベム先生に同人を描くよう薦めるなんて!
 それもよりによってえ、エロ漫画なんかを……!」
ベムがお風呂で百合の花が咲く、エッチな薄い本のネームを描き始めた頃、
寿は偶然出会ったのり子とあかねと共にベムの仕事場兼アパートへと向かっていた。
「ゴメンなさーい、あはははー!でも別にそんなの描けなくていいんでしょ?」
「ええ。実際の冬コミの申込書のジャンルは全年齢・ホラーで、それで通ってますから。
 修行になるから直前まで先生には黙ってろって編集長に口止めされてただけで」
「だったらそんなムキにならんでもう少しほっといたらええやん。
 ベムにエロ漫画なんかどーやったって描けないんやし」
爆笑するのり子とあかねとは対照的に、寿はプリプリ怒っていた。問題は多々あれども、
異性としては紳士で、好意ではないものの、信頼のようなものを寄せていたベムが、
無理強いされてエロ漫画を描かされているのだ。義憤を禁じ得なかった。
「いいえ、もう我慢の限界です!最近のベム先生、僕は同人すら落とすダメ漫画家だって
 すごく落ち込んでるんです。あんな先生、かわいそうで見てられません……。
 今日こそは、先生にホントの事情をお伝えします!」
「寿ちゃん、優しいなー」
「うん。美人だし、ベム先生にはもったいない編集さんよねー」
のり子とあかねはベムを嘲笑いながらも、そんな間抜けなベムを親身になって世話を焼く、
寿に好感を抱いていた。そして二人は掃除なり何なり寿のお手伝いをするからと申し出て、
一緒にベムのアパートへと向かっているのだった。もちろん、最大の理由は興味本位だが。
「でもよかったわー。ベム先生が小鉄っちゃんに相談したりしなくて」
「ああ、あのハゲ猿が知恵つけたら、ベムでもエロ漫画描きかねんからなー」
「そうなんですか。じゃあ、余計急がないといけないかも」
「そうね、あははー」
察しのいいあかねとのり子だったが、今まさに小鉄に知恵をつけられたベムが
エロ漫画を描いている最中だとは、さすがに想像できなかった。

277 :
 あかね「あっ、あんっ……!のり子、激しすぎるよ……」
 のり子「い、痛っ!あかねこそ、か、噛むの……やめてや……」
「うおおおーーっ!あの二人のお風呂でちゅっちゅ超見てーーっ!!」
「は、鼻血…出そう……」
「ブゥーッ!ぼ、僕はロリコンじゃありませんよ……」
異様に興奮する小鉄と仁を、ドン引きしてしまったベムは呆れ顔で見守る。
百合ネタにしたのは失敗だったのでは?とようやく悟ったが、もう手遅れだった。
「お風呂でちゅっちゅ!のり子とあかねちゃんがお風呂でちゅっちゅ!」
「お風呂でちゅっちゅ…あはは……」
「ちょっ、ちょっと、二人とも落ち着いて!」
妄想に興奮した小鉄と仁が大声ではやし立てながら暴れ出したちょうどその時、
「ちゃーす、ベム」
「ベム先生、おひさしぶりー」
「なんだか騒がしいけど、どうかしたんですかー?」
のり子とあかね、そして寿の三人がドアを開け、入ってきた。
「うおおーーっ!お風呂でちゅっちゅキターーッ!!」
「マ、マジに来た……!」
「うわっ!?こ、小鉄っちゃんに仁ちゃん……?」
「な、なんでオマエらがっ!?」
予想外の小鉄と仁の存在に、のり子とあかねは驚き、一瞬隙が出来た。間の悪いことに
ちょうど理性が吹き飛び、エロ猿と化していた小鉄と仁は、その隙を見逃さなかった。
「のり子、風呂入ってーーっ!!」
「あ、あかねちゃんも……!」
「キャーーッ!!」
小鉄はのり子を、仁はあかねに飛びかかって押し倒すと、服を脱がそうとする。
お風呂に入ってもらうためにやっているのだが、呆然とその様子を端で眺める
ベムや寿から見ても、強姦目的で襲いかかったようにしか見えなかった。
そして当然、襲われたのり子とあかねもそう解釈した。

278 :
「な、なにすんじゃ、エロハゲーーッ!!」
「ユリィーッ!!」
「このバカエローーッ!!」
「ゲラァッ!!」
怒りの膝蹴りやパンチが炸裂し、小鉄や仁は一発KOされてしまった。
「せ、先生、これは一体!?なんでこの子たちとが先生と一緒に!?」
「あっ、こ、寿ちゃん、こ、これは……」
小鉄と仁の悲鳴を聞いて我に返った寿に詰め寄られ、ベムは青くなる。
「なんですか、このネーム……!?……先生、これはどーゆことですか……?」
自分と丸山ポパイの百合ネタのネームを見つけた寿は、怒りに震える。
「こ、これは、僕とこの二人の合作の、せ、精一杯のエロ漫画……」
「……くっ、糞漫画ならまだしも、こーゆーのは絶対許しませーーんっ!!」
「タイシャーーッ!!」
お仕置きドロップキックを喰らったベムは頭から窓ガラスに突っ込み、全治一ヶ月の重傷。
ベムの血で汚れた描きかけのネームは、実際に描かれることなく闇に葬られた。
冬コミに出す同人誌にはベムが週刊少年チャンピ王に持ち込んだ読み切り用のホラー漫画
をほんの少しだけコピー本として作って売る事に決まった。
そして、ベムが怪我する原因を作った小鉄と仁には、一切報酬が払われないことも。
「お金儲け…できなかった」
「おもしろかったからいーじゃん、わっしゃしゃーー!」

279 :
以上です。できるだけ色々なキャラ出そうとやってみましたが、出来が微妙…
ポパイ先生まで出すと収集つかなくなるので、妄想エロシーンのみの出番に
>>272
あかねちゃんのエロってなんか難しいですね、暴走しにくいノブが相手なせいもあって
このSSでネタにしたようにのり子と百合るのが一番想像しやすいですw
次ので春巻とあかねちゃんを絡ませる予定ですが上手くいくかどうか

280 :
乙乙。
編集寿ちゃんやポパイ先生も出てくるとは大変おいしゅうございます。
「バージンプレゼント」を思いつくとかこの世界の小鉄は将来有望すぎる。
のり子とあかねの百合確認。
ネットを見れるあかねちゃんが興味を持って色々試そうと親友のり子にちょっかい出してもいい気がするんですけどね。

281 :
毎度大作乙!でございます
ベムは最初の3Pのネームを寿ちゃんに見られなくて良かったですねw(いや惜しかったと言うべきか?)
結局完成せずに残念でしたが、もし完成していたらきっとのり子なんかはこっそりと…

282 :
春巻SSポシャったちょー、今週投下するの無理だホーイ
ただ春巻がとび森遊んで喜ぶだけのリプレイにしかならなかったチェーン
借金の返済迫るあかねちゃんを凌辱するみたいなのも考えたけど無理だツィー

283 :
あかねママに逆レイポされる春巻ssでいいだろ

284 :
欲求不満そうではあるな
「菊地ー。俺のことをパパと呼んでもいいちょー。」
「ふ、ふ、ふざけんなあー!」
ドグシャッ「フリーン!」
〜終〜

285 :
「わああああっ!?」
屋外トイレユニットのドアノブを掴んだまま、佐藤早苗は上昇を続けていた。
トイレの順番待ちをめぐって尻に交通標識を挟んだ見知らぬ男とケンカした後、
トイレのドアを叩いていたら、突然トイレがロケット発射し、空高く舞い上がったのだ。
「な、何よこれ!?オナラでトイレが空にっ!?」
ありえない事態に早苗は混乱する。
ただ一つ分かっているのは、この状況では間違いなくぬということだけだ。
現に強風とGでトイレも早苗の体も今にも押し潰され、吹き飛ばされそうだ。
「あ、ああっ……い、いや……」
早苗は恐怖の余り失禁してしまった。元々トイレを我慢していたのだ、無理もない。
ショーツが、制服のスカートが、ソックスや靴までが小水に濡れ、汚れていく。
女子高生にもなって失禁。普段の早苗にとってはにたくなるほどの恥辱の行為だったが、
本当ににそうなこの状況では、まだ生きている事を実感させてくれる生理現象だった。
「イヤーー!!トイレのせいでにたくないーー!!誰か助けてーーっ!!」
そして早苗が腹の底から助けを求める悲鳴を上げたその時、
「んっ?外に誰かいるのか!?」
屋外トイレの中から男の声が聞こえた。
そうだ。この異常現象としか言いようがない猛烈な放屁をした男がトイレの中にいるのだ。
早苗は藁にもすがる思いで、必にドアをノックして、男に助けを求めた。
「た、助けてっ!!あ、あんたのオナラのせいなんだからなんとかしてよーー!!」
「了解しました、いくぞーーっ!!1、2、3……」
「あっ!?ちょっ、ま、待って……」
「ダァァァァァァ!!」
「キャーーッ!!」
早苗の制止を無視して男はショルダータックルでドアをぶち破り、飛び出してきた。
ドアにしがみついていた早苗は当然吹っ飛ばされ、男もろとも空中に投げ出された。
思わず肩にかけていたカバンを手放してしまった。
「し、ぬーーっ!!」
「大丈夫だ!今助けるッ!」
「えっ!?キャーーッ!!」
トイレに入っていた男、国会議員は早苗の腰の辺りを掴んで、彼女を抱き寄せた。
空中だったせいだろうか、ツームストーンパイルドライバーというか69というか、
お互いの顔を股間にすり寄せるようなデンジャラスな体勢になってしまった。

286 :
制服スカートが捲れて露出した早苗の濡れたショーツには国会議員のアゴが、
ズボンを履き忘れて剥き出しの国会議員のペニスの先端には近眼の早苗のかけるメガネが
押し当てられている。非常事態のアクシデントの産物とはいえ、どう見ても淫行の体勢だ。
「イヤーーッ、汚いっ!!は、離してっ!!」
「離したら君がんでしまう!私に下心はない、信じてくれ!」
「こんな状況で下半身丸出しで69する奴が信じられるかーー!!」
「とっさのことでズボンもパンツも履き忘れてしまいました。お恥ずかしい……」
「恥ずかしいのはこっちよ、バカ!!」
の恐怖に加えて、見ず知らずの男にわいせつ行為をされる恥辱に、早苗は狂乱した。
火事場の糞力で暴れる早苗を押さえるのに必で、国会議員は便意を取り戻せずにいる。
このままでは起回生の地球一の大便をひり出せない。彼も早苗も助からない……!
「やむをえん。女子高生よ、私のお尻に浣腸するんだ」
「か、浣腸って!?イチジク型のアレなんて持ってないわよ!!」
危機的状況にまるでそぐわない国会議員の要求に、早苗はついマジレスしてしまった。
「指の浣腸で私のお尻を突くだけでいいんだ!そうすれば、ウンコが出る!」
「こ、こんな状況になってもまだウンコしたいのかよ!?バカヤロォォォ!!」
追い詰められたうえ、ふざけているとしか思えない国会議員の言動に逆上した早苗は、
罵声と共に渾身の力で国会議員の下腹部を殴りつけた。
「い、いいパンチだ……。もっと闘魂注入してくれ」
「う、うわああああっ!!」
の恐怖からの逃避行為だろうか、こんな状況でもわいせつな行為やふざけた言動を
続ける国会議員に激怒したのだろうか、早苗は絶叫しながら猛然とボディブローの
ラッシュを国会議員に叩き込み続けた。髪は乱れ、メガネは汗と涙で濡れてろくに視界
も利かなくなっていたが、それでも早苗はひたすら国会議員を腸を責め続けた。
そして、ついに……、
「で、出るぞっ!バイショオオオッ!!」
「えっ!?キャーーッ!!」
国会議員は雄叫びとともに洪水のようなすさまじい量の大便を一気にひり出した。
下腹部への容赦ないボディブローの嵐に呼び起こされた便意で放出された大量の大便は、
浦安市上空で巨大爆弾のように炸裂し、市内を覆うように落ちていく。まさに地獄絵図だ。
脱糞の圧力で彼と早苗の落下速度は低下し、まるでパラシュートを開いたかのように、
ゆっくりと舞い降りていく。大量の大便がクッションにもなることだろう。
の危険は去ったが、浦安市ともども大便まみれになるので惨劇には変わりない。
早苗は浦安市を飲み込んだ大便の海に落ちる前に意識を失った。
せめてもの救い、かもしれなかった。
「うわああああっ!ば、ババの雨やーーっ!!オエッ!」
「ウンコ男のウンコヤローー!ぎゃああああっ!!」

287 :
おまけ
「ノラァァァー!また腹が痛くなってきたツィー」
女子高生佐藤早苗に殴り倒された後、そのまま公園の地面に寝そべって、
早苗が屋外トイレごと空高く舞い上がるのを手を振って見送った後、
春巻はぶり返してきた便意に襲われ、腹を押さえながら公園の草むらへとやってきた。
「もうトイレまで我慢できんホーイ。ここで野グソするリャン」
黒のカンフーズボンごと下着を降ろしてしゃがみ込み、恥じらいもなく屋外で大便をする。
「俺はロリコンじゃないから女子高生には興味ないチェン。ケツアゴも嫌だウー」
ゴミ箱から拾った新聞紙をトイレットペーパー代わりにして尻を拭きながら、
春巻はぶつぶつと独り言を呟いていた。
「でもトイレを我慢してムズムズガクガクしてるのはちょっとだけ萌えたハーク。
 学校はじまったら奈々子先生がトイレ入るのを小鉄に邪魔させてみるちょりそー!」
先ほど言い争った早苗に代わって一方的に好意を寄せる職場の同僚、長崎屋奈々子の顔を
思い浮かべると、途端に春巻の顔がだらしなく緩む。
奈々子が失禁する様子を眺めて、それをネタに交際を強要できたら、などとありえない
妄想と股間を膨らませて、春巻は上機嫌だった。
「リー?まだウンコ臭いホーイ。もう少し尻ふかないトン」
この世界一バカな糞教師に野グソの神罰が下ったのはその数秒後だったじょー。

288 :
異常(以上)です。春巻主役は諦めて増刊の新作の続きを妄想しました
女子高生がトイレ我慢してるの見て我慢できずつい書いてしまいました
前にも書きましたがスカネタはエロくできないです、国会議員が出てくるせいで

289 :
乙乙。
増刊まだ読めてないけど新作の読み切りはそんな感じなんですね。
エロスの多寡に関係なく楽しく読ませていただきました。

290 :
今日初めてこのスレ読んだんですが、定期的にSS投稿して頂いている方の
内容が素晴らしくついつい読み耽ってしまいました。
ありがとうございます。
元祖終盤から急激に可愛くなった民子ちゃんがお気に入りなんですが、
彼女が徐々に仁の優しさに惹かれていくエピソードは執筆可能でしょうか。
もちろん相手が仁なのでエロは無しで問題ありません。

291 :
遅れましたが乙。
国会議員カッコイイ!かつ紳士だ!
春巻は駄目すぎw本当にこういう事考えてそう…
まあ奈々子となんかあるにしても、酔っ払った奈々子に暴行されながら逆レイプとかの方がしっくりくるw

292 :
【関西の論議】
尼崎の“悲劇”…主犯格自の連続変事件で「風評被害」の訴え
2012.12.23 18:00 (2/4ページ)[westピックアップ]
ドラム缶や民家の床下などから6人の遺体が相次いで見つかり、まれにみる凶悪事件に発展している兵庫県尼崎市の連続変事件が、
思わぬ形で「尼崎市」に風評被害を及ぼしている。今年10月以降、各メディアで連日、「兵庫県尼崎市の…」と報じられ、
いつの間にか「尼崎事件」と呼ばれ始めたからだ。再開発が進むJR尼崎駅前。商業施設やマンションなどが整備され、交通の便の良い快適なまちに
実際、尼崎市の民家から新たに3人の遺体が見つかった10月以降、
尼崎市役所には「尼崎のイメージダウンを一掃する取り組みをしてほしい」などと対応を求める市民の意見が相次いでいる。
中には「事件以降、尼崎に住んでいることが恥ずかしくて、人にようしゃべらんようになった」と辛い胸の内を明かすも人もいるという。

ヘドロの埋立地、浦安の悲劇と似てるわw

293 :
増刊をネタにしたのはまずかったかも…読めない難民多いんですね
>>290
民ちゃん主役のNYASSのプロットを考えてみますが、余り期待はしないで
必ず和江と静香もセットで難易度高そうな気がしますから
ノブをついついストーキングとか、大鉄が順子さんにお触りしたのを目撃して言いふらすとか
今はあかねちゃんが小悪魔ぶり発揮するSSを妄想中なので、書けるようならそれらの後に…
全部ポシャるかもしれませんが

294 :
「この稼ぎ時に何やってんのよー!待ちなさーい!!」
「ぎええーーっ!!」
ファミレスべーやんで仕事をさぼっているのがバレでもしたのだろうか、
大鉄は怒った妻の順子に追われて、逃げ回っている。
「か、かーちゃん、落ち着けよーーっ!ゆ、許してくれーっ!!」
「許して欲しいなら逃げるなーーっ!!」
「ますからーーっ!!」
順子は大鉄の振り向きざまにフライングクロスチョップをお見舞いして、
さらにダメ夫に鉄拳制裁しようと馬乗りになる。
「バ、バカ!や、やめろーーっ!!」
「きゃあっ!?」
夫に左の乳房をぎゅっと鷲掴みされて、順子が悩ましげな悲鳴をあげた。
殴られまいと必に抵抗するうち、大鉄が順子の豊かな胸を触ってしまったのだ。
たわわに熟れた果実のような順子の乳房は、今でも十分な弾力と瑞々しさを保っていた。
「だ、だからやめろって言ったじゃねーか……!」
大鉄は慌てて妻の胸から手を離すと、そっぽを向いてぶつくさ文句を言う。
「あ、あなたこそ、こんな所で、や、やめてよね……」
身軽にバックステップして大鉄から離れた順子も、左胸をおさえながら夫をなじる。
初々しい婚前カップルのように赤面した大沢木夫妻は、知った顔に目撃されていないかと
周囲を見回す。こんな所をませた息子の小鉄やその友人たちに見られたら面倒だ……。
「わあ〜〜っ!小鉄ちゃんのお母さんとお父さん大胆ーーっ!!」
「真っ昼間から勘弁してやー。うちのお母んやお父んはそんなにベタベタしとらんでー」
「ひぃーーっ!あ、あかねちゃんに、のりちゃーん!?」
不安は的中。小鉄のガールフレンドコンビに目撃されてしまった。
「ストーカーかオメェーらはっ!?何で見てんだよー!?」
「いい大人の男女が大声張り上げながら追いかけっこしてたら誰だって注目するわよー」
「そーや。おまけにそのオチは夫婦なのをいいことに白昼堂々のセクハラなんてなー。
 さすが小鉄のお父んやわー。親子揃ってキモいエロ猿やー」
何とか誤魔化そうと大鉄はあかねとのり子を怒鳴りつけるが、口ケンカで女の子二人に
勝てるはずもない。ツッコまれてヤブヘビになるだけだ。
「親ってだけで小鉄と一緒にすんじゃねー!俺はあのバカと違って女に興味ねーよ!
 ましてやこんなオバさんの胸なんか触ったって全然嬉しくねーんだよーっ!!」
「な、なんですってーーっ!!」
「コーハンッ!!」
余計な失言をしてしまった大鉄は、激怒した順子の高速回転エルボーを顔面に叩き込まれ、
血ヘドを吐いて昏倒した。大鉄女難の年末年始のはじまりであった。

295 :
まだここまでの冒頭、起の部分までしか書いていません
完成は年明けになりそうです
あかねちゃんを主役にするはずが大鉄主役に

296 :
乙。
普段大鉄が順子さんに抵抗せずに逃げ回るのはそういうことが起こるからなんですね。
良いお年を。

297 :
これは照れるw

298 :
確かに大沢木家の家族構成見ると大鉄と順子
中年になってもよろしくやってるんだなって感じだもんな。
しかも割と計画的に。元祖〜毎度の段階だとこんな感じか。
晴郎:20歳/桜:15歳/小鉄:9歳/裕太:3〜5歳

299 :
裕太はああ見えてまだ1歳なんだぜ。
晴郎が受験失敗したのは夫婦の夜の営みを垣間見たせいじゃなかろうか。

300 :
「白昼堂々、人前でおかーさんにセクハラしたって、マジなのー!?キモッ!」
「エッチなのはいけないと思うでやんすー」
「色恋の事になると決まって硬派ぶるくせしおって、情けない……」
「う、うるせーっ!あれはただの事故だって言ってんだろーーっ!!」
大鉄の白昼乳揉み事件は瞬く間に家族全員の耳まで伝わり、その日の大沢木家の晩の食卓
では、白い目をした金鉄や子供たちは、大鉄を吊し上げ、口々に非難していた。
せっかくのおいしい順子の手料理も、こんな話題をしながらでは、気まずくてまずい。
「も〜、せっかくの夕食がおいしくなくなるからもうこの話題はやめてよ〜。
 あれはこの人が言う通り、たまたまというかはずみで、いやらしい意図はないわよー。
 大体、あたしたちは夫婦なんだから、あ、あのくらい別にいいじゃない……」
いつもなら一喝して家族を黙らせる順子も、話題が話題なだけに今夜は形勢が悪い。
「とーちゃんはかーちゃんのオッパイ揉み放題かー!いいなー、わしゃしゃー!」
「ちょっ、小鉄ったら変なこと言わないでよ!」
「パパはママのオッパイぎゅーってするのが好きなのー?ママー、僕もしていいー?」
「裕太までー!」
さしもの順子もタジタジで、寒い晩なのに汗ダラダラだ。
「裕太や、今夜はお風呂も寝るのもワシと一緒じゃぞー。
 かわいい孫に教育上良くないものを見せたくないからのぅー」
「はーい」
「コラ、ジジィーッ!」
大鉄の必の抗議も、父親の威厳丸つぶれの現状では、家族の耳には届くはずもなかった。
「やったー!裕太、今夜は枕投げして遊ぼーぜ!」
「うん!兄ちゃんやおじいちゃんと一緒に寝るの久々で楽しみ〜」
「うわ〜、準備万端で夜の一戦ヤるつもりー?お風呂先に入らせてよねー」
「ワシは最後に入る主義だから、今夜はお風呂やめとくっちゃ」
「だからちげーよ!俺はエロ親父じゃねーーっ!!」
言われ放題煽られ放題である。

301 :
「もーっ、いいかげんにしなさーいっ!!」
ついに堪忍袋の尾が切れた順子が、後ろめたさを振り払って、家族を叱りつける。
「別に浮気したり痴漢したわけじゃないのよー!?それなのに性犯罪者を見るような
 目でネチネチ嫌味言って!夫が妻にスキンシップするのは犯罪行為なのーー!?
 ……人目を気にして最近は手を握るのだって控えてたのに……。もーアタマきたー!
 そんなにあたしたち夫婦に夜の一戦ヤらせたいなら望み通りヤってやるわよーー!!」
「か、かーちゃん!?お、オメェー……」
「マ、ママ……(僕、弟より妹の方がいいなー)」
「わぁー!おかーさん大胆ー!」
「マミーはハンサムウーマンなりー」
「じゅ、順子さん、こ、子供たちの前で、そ、そーゆー発言は……」
「かーちゃんととーちゃんのデスマッチキター!すぐ終わりそーだけど見てーよー!
 フィニッシュはピープルズエルボーで頼むぜー!わしゃしゃーっ!」
「じゃあ決まりねー。あなた、今夜は……いいわね?じゃあみんな、もうこの話はやめて、
 晩ゴハン食べましょー。コラ、小鉄!はしゃぐのは食べ終えてからにしなさい!」
「は、はーい」
順子の潔すぎる「今夜夫とヤります」宣言に毒気を抜かれた家族一同は、もう騒ぐのを
やめ、黙々と順子のおいしい手料理を食べ始めた。
(うわ〜、奥さんやるわね〜。いや、ヤるのはこれからかー、あはははーっ。
 あの硬派ぶってる大鉄がどんな顔してこの美人の奥さんとヤるんだろ、楽しみー)
大鉄から見えない彼の背後に立って、こみ上げる笑いを懸命に噛みしている女性がいた。
ひょんなことから大鉄に片思いし、彼に取り憑いている幽霊、山田真夜だった。
幽霊である彼女は、動物や霊感の強い人間、大沢木家では大鉄とペット達に注意すれば、
一家団らんの光景を覗き放題だった。……こんな事をしているから成仏できないのだが。

302 :
「お、おい。風呂出たぞ」
夕食から数時間後。入浴を終え、寝室に戻ってきた大鉄は少しどもりながら呟いた。
頬が火照っているのは、湯上がりのせいだけではなかった。
「そう。じゃあ、あたしも入ってくるから、待っててね、あなた……」
「さ、先に寝ちまうからな……」
順子は苦笑しながら、寝室を出て行く。
(夫との夜の一戦に備えて入浴する美人妻かー。後学のため見物させてもらおーっと)
真夜は順子の入浴を覗こうと、彼女の後を追いかける。本当は大鉄の入浴が見たかったが、
さすがにはしたないので、彼の妻の方で我慢することにしたのだ。
彼女が片思いする大鉄と結婚し、四人も子供をもうけるほどよろしくやっている順子が、
どれほどの女性か見定めてみたいという気持ちもあった。
覗かれないか心配したのだろう、順子は祖父の部屋の戸を少し開け小鉄の様子を窺うが、
小鉄は裕太と遊ぶのに夢中だった。ませたエロガキとはいっても所詮は子供だ。
安心した順子は脱衣場を兼ねた洗面所に入ると、服を脱ぎはじめた。
「またちょっとウエスト太くなっちゃったかしら……?」
上着を脱ぎながら、順子は盛んにウエストを気にするが、年の割には十分細い。
ブラジャーを外すと、こぼれ落ちるようにたぷんと揺れて、白い乳房が露わになった。
順子の膨らみはただ大きなだけではなく、色も形も可憐で美しい。
特に乳首は、40過ぎの三男一女の母親のものとは思えない清楚なピンク色をしている。
「奥さんの胸、大きくてキレイ〜。あたしも胸には自信あるけど、か、完敗だわ……」
下も手早く脱いで、着ていた服を洗濯機に放り込むと、順子は浴室へと入っていった。
ヒップも胸と同じく大きく立派で形も良い。陰毛は濃すぎず薄すぎず。
秘所のワレメも小さくて、とてもここから4人も子供を産み出したとは思えなかった。
大沢木順子は顔だけではなく体も若々しく美しい、文句のつけようのない美女だった。
「奥さんホントに美人ねー。……こんな美人、大鉄と釣り合うのかよ……?」
同性から見ても魅力的な順子の裸体に見とれるうち、真夜はつい嫉妬にかられてしまった。
「はぁ……たまにはいいわよねー、こーゆーのも」
夫に横恋慕する幽霊に覗かれて、嫉妬されていると知るよしもない順子は上機嫌で、
鼻歌を口ずさみながら、豊満な美しい体を洗っていた。
最近はいつも裕太と一緒に入っていたので、一人きりの入浴は久々だ。
夫との行為に備えて体を洗い清めるのは、大鉄と愛し合うのは……さらに久々だ。
幽霊山田真夜は、そんな順子の入浴風景を複雑な表情で見ていた。

303 :
「ホントこんな美人、イケメンでもマッチョでもない大鉄とじゃ釣り合わないのに……。
 大鉄の奴、どーやってこの人をモノにしたんだろ?……って、えっ?ええーっ!?」
ぶつぶつと文句を言っていた真夜が突然、驚いて絶叫した。
脇のムダ毛処理に続いて、順子が陰毛を剃り始めたからだ。
「あの人、ここの毛を嫌がるから、キレイに剃らないと……」
「――!?」
順子のつぶやきが、真夜の嫉妬心を一層煽った。
この美しい人妻は、夫の為に、大鉄に要求されて、剃毛しているのだ。
「な、なによこれー!?は、反則だろ、こんな美人妻がーっ!?」
動いていないはずの心臓が締め付けられ、順子に祟りたくなる衝動にかられてしまう。
幽霊ならではのこの負の感情を抑えるには、他の人に八つ当たりして紛らわすしかない。
真夜が八つ当たりする相手は、一人しかいなかった。
「だ、大鉄の最低ヤローッ!つるつるオマンコにしかオチンチン勃たない変態のくせして、
 4人も子供仕込みやがってーーっ!閻魔に代わってお仕置きしてやるーー!!」
浴室を飛び出し、幽霊ならではの壁抜けショートカットで順子と大鉄の寝室へと移動する。
「やすす〜」
電気の消えた寝室に入ると、大鉄はわざとらしい寝息を立てて眠っていた。
「コラーッ!起きろー!!」
「んっ!?もう風呂出たのかー?かーちゃんにしては早えーな」
寝ぼけている大鉄が順子だと勘違いして、声をかけてきた。
大鉄は幽霊の真夜の存在を認識し、声を聞いたり姿を見ることができるのだ。
テレてそっぽを向いているせいで、声の主が幽霊の真夜だとは気づいていなかったが。
「……」
「な、なんだよ、幽霊じゃあるまいし、気持ち悪ぃーな。突っ立ってないで寝ろよー」
「――!?」
相手が妻ではなく幽霊だと気づかず、不用意な失言しまったのが運の尽き。
ウ・ラ・ミ・ハ・ラ・サ・デ・オ・ク・ベ・キ・カー!と真夜の怨念を刺激してしまった。
「ちぇめー!幽霊なめんなーーっ!!」
「うわぁーっ!?幽霊のストーカーねーちゃん!?な、なんで冬に出てくんだよー!?」
いきなり真夜のひんやりした幽体に抱きつかれた大鉄はパニックに陥る。

304 :
「幽霊が夏以外出ちゃいけないルールなんてないんだよー!
 美人の奥さんとヤれるからってオチンチン突っ立ててないで寝ろよー!」
「バ、バカッ!オメェーみてーな綺麗なねーちゃんが、へ、変な所触るんじゃねー!!」
「キャハハハー!いーじゃーん、減るもんじゃないんだしー!」
「や、やめろー!か、かーちゃんに見られたらされるー!!」
順子との夜の一戦に備えてボクサーブリーフ一枚の大鉄は、下着の中に手を突っ込まれ、
美しい妻を抱ける期待に否が応でも膨らんでしまったペニスの竿を掴まれ、悲鳴をあげた。
幽体である真夜の手はひんやりと冷たいが、陶器のようになめらかで、指の動きには
愛情がこめられている。文字通りの愛撫だ。これはこれで気持ち良い……。
だが、今は状況が悪すぎた。もうすぐこの美人幽霊よりもさらに美しい妻を抱けるという
直前に夜這いされては、困惑するだけで嬉しくなどない。
ましてや、大鉄の美しい妻順子はそのたおやかな外見とは裏腹に、鬼のように強いのだ。
こんな浮気の現場を見られたら、間違いなくされる……!
久々の順子との営みへの期待に膨らんでいた大鉄のペニスは、恐怖でどんどん縮んでいく。
「フニャチンになっちゃったー、子供みたいでカワイイー。オチンチンもつるつるだしー。
 ……って、ええーっ!?な、なんでアソコの毛がないのーっ!?」
「バ、バカッ、脱がすなっ!キャーーッ!!」
妙にすべすべなペニスの感触を不審に思った真夜は、大鉄のボクサーブリーフを
一気にずり降ろして脱がせる。そして顔を近づけ股間を覗き見て唖然とする。
すっかり萎んだ大鉄のそこは、陰毛が丁寧に剃られていたのだ。
「あははははーーっ!!なんでアンタまで剃毛してんだよー!?」
真夜は爆笑した。不毛な嫉妬心など一瞬で吹っとぶ、珍妙なチン景だった。

305 :
「なに笑ってんだよーっ?ムダ毛生えたままヤったら気持ち悪ぃだろーがっ!?」
「そ、それでヤる時には夫婦揃って剃るのー!?お、面白夫婦すぎーーっ!!」
「うっせーっ!!チンコ見んなーっ!冷たい手で触んなっ、……うひゃあっ!?」
大鉄は情けない悲鳴をあげた。真夜がいきなりペニスに口づけしてきたのだ。
「大鉄って、ホントにカワイイ……。奥さんの前座に、あたしもしてあげるからね……」
「バ、バカやめろ……っ!こ、こんな所をかーちゃんに見られたら……!ひぎぃっ!!」
真夜は大鉄の抗議を無視して、ペニスを口に含んで、舌で転がすように愛撫する。
変態的なプレイを嫌う順子は一度もしてくれたことがない、口でのご奉仕。
生身の女にされたなら、快感に浅ましくペニスを膨らませイキそうになる淫靡な行為だが、
幽霊である真夜の舌や口内はひんやりと冷たいせいか、あまり気持ち良くなかった。
そのうえ、生気を吸い取られているようで、だんだん気が遠くなっていく。
あの世に逝きそうになる危険なプレイだった。当然勃起などするはずもない。
「どひて?ひもちひょくなひの?」
「す、すのーまん……」
大鉄が永久の眠りにつきかけたその時、
「あなた、おまたせ……。もう寝ちゃったの?起きて……楽しみましょ、うふふっ!」
下着をつけていないバスローブ姿のあられもない格好の順子が寝室に入ってきて、
バタンとドアを閉めるなり、夫に抱きつこうと飛びかかった。
「れーがんっ!!」
「うらめしーーっ!!」
大鉄の股間にしゃぶりついていた真夜は、無防備の背後からボディプレスを喰らわされ、
千切らんばかりに大鉄のペニスを強く噛んでしまい、大鉄ともども激痛に悶絶する。
「キャーーッ!!あ、あなたどーしたの!?し、しっかりしてーー!!」
幽霊を認識できず、なぜこのような惨劇が起きたか理解できない順子はパニックに陥った。
急所から鮮血を流し悶え苦しむ大鉄は、救急車で運ばれ、病院で年越しする羽目になった。
当然、久々の夫婦の夜の一戦はお預けとなった。
順子は自分でも気がつかぬうちに、見知らぬ女と淫行を働いた不貞な夫と、
夫を逆レイプしようとしたふしだらな幽霊に天誅を下したのだった。
「大鉄ごめんなさーい……。それにしても奥さん、マジに怖〜〜い!」

306 :
今回はここまです、以上が前半です
順子さんの本番を書きたいのはやまやまなんですが、
本番ヤっちゃうと大鉄のキャラが崩壊する気がしたので、
代わりに覗きやら逆レイプやらバカな剃毛やらいろいろやってみました
さらに後半に続く予定ですが、まとまりが良いのでポシャったらここで終わりになるかも

307 :
乙乙!すんばらしい。
お盛んだな〜。
剃毛による明るい家族計画なんですね。剃ってあったら今夜はOKと。
ホント大鉄と順子さんのセクロスは謎ですよ。
頭を打って真面目大鉄になったときなのか、
裕太が気絶した大鉄を操ったように順子さんも睡眠中の大鉄を
肉バイブと変えるコマンドを使えるのでしょうかね。

308 :
山田真夜さんデタw
真夜さんにフェラされると生気を吸い取らてしまうのか…それは困った(笑)
あと桜の発言が大胆過ぎてワロタ

309 :
最高です!
ロリより人妻好きの自分なんで!

310 :2013/01/04
乙です。毎回完成度の高いSSで頭が下がります。
ただここまでくるとやはり大鉄順子の本番が気になりますね。
今更だけど3年1組のイケメン、美少女順ってこんな感じ?
男子
ノブ>>小鉄=涙>>>>垣>>仁=金子先生=江戸五郎>>>フグ夫=赤門
女子
あかね>のり子=ノムさん>民子=勇子=れいん>>静香>>>中田>>>花子=和江
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