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2013年01月SM616: 肉奴女王、永遠への旅路 完結編 (220) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

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肉奴女王、永遠への旅路 完結編


1 :2006/12/27 〜 最終レス :2012/10/09
2002〜2004 ぐらいにSM板にあったスレッド
【ムチムチ熟女をコギャルガ延々クンニ責め】に書いていた
「肉奴女王永遠への旅路」の本編の完結編を
書き込みたいと思います。
当時の方はもういらっしゃらないかもしれませんが
新しくお読みいただける方も含めて、どうか、よろしくお願いします。

2 :
初2ゲット 僕マゾ豚男です。

3 :
久しぶりなので、2002〜2004に書き込んでいた時の簡単な
あらすじを書いておきます
1.SM女王の夏美、コギャル3人に囚われる。
2.延々と続く淫らなリンチ、夏美の親友の女王・洋子も囚われる。
3.山手線リンチの開始と滝沢レズ軍団の登場
4.滝沢軍団との陵辱旅行 名古屋→浜松→高山→東尋坊→京都
5.結ばれた夏美と洋子の愛の逃避行、北海道へ 追う滝沢軍団
6.温泉での修羅場、夏美と洋子、大雪山で力尽き捕らえられる
7.地下プロレズに落とされる夏美と洋子、瑠璃香の救出作戦
8.瑠璃香の処刑、大逆転で滝沢軍団の崩壊 夏美と洋子の解放
9.新天地四国へ、高松でSMクラブ「タイトマダム」開店
10.花島率いる聖隷館の登場、タイトマダムへの包囲網
11.精谷島でタイトマダムは敗北、瑠璃香は花島の奴隷に
12.復讐と瑠璃香の救出を目指して夏美と洋子は大阪へ
13.コギャルを利用した聖隷館の諜報失敗、夏美と洋子の逃亡
14.境港で囚われ処刑寸前の夏美と洋子は、九州SM軍団に救出される
15.九州SM界女王軍団の総決起、聖隷館との全面抗争へ
16.聖隷館の猛攻に九州女王軍団は惨敗、夏美と洋子も捕らえられる。
17.九州女王軍団と夏美・洋子は宮崎で聖隷館の公開処刑で悶絶

4 :
18.夏美と洋子はマカオに肉奴隷として売り飛ばされる
19.夏美と洋子は、救愛会の李と出会い売春撲滅組織に入る
20.上海で聖隷館との対決、そして中国大陸、三峡での最終決戦
21.李の機転で花島と聖隷館は壊滅、瑠璃香・洋子・夏美は日本へ
22.東京で性問題の探偵業を始める3人、夏美と洋子の別れ
23.それぞれ男性の恋人が出来た夏美と洋子に迫るコギャルの魔の手
24.罠に落ちた夏美・洋子・瑠璃香へのコギャル達の徹底した陵辱
25.瑠璃香の娘、ルリの登場、徐々に女王の血に目覚めていくルリ
26.実の娘の淫刑に喘ぐ瑠璃香、夏美と洋子との最後の愛欲図
27.コギャルの熟女3人に対する全面勝利、入念な淫刑で3人は精神崩壊
28.熟女王3人の敗北で ひとまずEND

5 :
 独特のお香の香りで、夏美は目覚めた。あたりを見回すと、古いオリエンタルな家具が
並ぶ、古い館の一室だった。館の窓から街のざわめきがわずかに聞こえる。
全裸の上にバスローブを纏っただけの自分の姿に、鈍痛のする頭をさすりながら、必
に記憶をたぐった。コギャル達に囚われて、別荘で過ごした数ヶ月、処刑を前にしてコギ
ャルの目を盗み3人で肉の契りを結んでいる振りをして夜にささやきあった作戦‥‥‥
「奴らは美香を発狂させた私達が許せないわけだから、私たちが責めに敗れて発狂すると、
溜飲が下がるはず。狂った振りをして油断させ脱出の機会をうかがう」
‥‥‥そういう作戦だった。
 そして、無惨な官能責めの末に3人とも発狂した振りをした。しかしその後も官能責め
の嵐は3日も過ぎ、最後には発狂の演技をする気力も尽きようとしていた時‥‥‥。
 銃声が何度も響き、複数の男達や女達の怒声、コギャル達の悲鳴、やがて自分の肉をい
ましめていた縄が解かれる感覚をわずかに覚えている。

6 :
記憶があるのはそこまでだった。
(!それにしても洋子や瑠璃香さんは?) おびえながら暗い室内を見回す夏美。
まだ自分達がコギャルの魔の手から助かったという確証はないのだ。
ギイ〜 ‥‥‥とドアが開く音がして ハッ! と夏美は身構えた。
「‥‥‥久しぶりだね  夏美  」
聞き覚えのあるイントネーション、
暗がりの中から歩み寄ってきたその人物の顔が見えた時、夏美は、驚きの声を漏らした。
「 り、‥‥‥李さ‥‥ん 」
聖隷館との闘を一緒に戦った、救愛会の前首領の李董花だった。
「洋子と瑠璃香も無事だよ、 ただ瑠璃香はちょっと精神的ショックが
 酷くて、今麻酔を打って寝かせてある」
夏美の切れ長の目は、事態の展開が飲み込めてないように何度もまたたく。
「ど、‥‥‥どうして、 李さんが‥‥‥‥?  
 こ、‥ここは、 日本なんで‥‥‥すか?」

7 :
李は朗らかに笑った。
「あたり前だよ、いくらなんでも、気を失ってるお前さんたちを
 飛行機に乗せられるもんかい」
それにしては、この部屋は漢方薬の独特の匂いで満ちている。
「ここは 横浜の中華街だよ つまり 私のふるとさ‥‥‥‥」
夏美は「あっ」と思い出した。李が横浜中華街で育った生い立ちを
自分たちに語ってくれた過去を。
「‥‥‥‥で、でも なぜ?‥‥‥」
「まあ、ことの次第は、お前さん達が療養して元気になったら
 ゆっくり話すよ 今は安心して寝な、あの鬼娘たちはここにはいないから」
笑いながら李は、立ち上がろうとする夏美の肩を抱いてベッドに寝かしつけた。
安堵したせいか、夏美の目から涙があふれ出てきた。
「ほかの二人は、今は別の部屋に寝かしてあるよ、
 こういうときは 別々に寝るのが一番さ」

8 :
3人は約1週間、李の手厚い介護を受け、ようやく元の精気が蘇った。
李の部屋に通された3人は、お互いの生還と再会を熱い抱擁をしながら喜び合った。
李は3人を前にゆっくり、事の顛末を語り始めた。
 まず、男に攫われて一足先に別荘をでるはめになったエミーが、男達から脱出して、
国際電話を使って、救愛会に助けを求めたこと。
しかし、引退した李が丁度、ふるさとの横浜の中華街で人生の最後を過ごそうと中華
料理店を出店して日本にいたために、その李にすぐに連絡が入り、在日華僑のネット
ワークを通じて3人の行方を追い、救愛会と繋がりのある華僑団体の男女十数人で武
装して別荘を急襲し3人を救出したこと。などをまだ訛りの残る日本語で丁寧に説明
した。
 「 ありがとう ございます 」 瑠璃香が深々と頭を下げた。
 「 私と夏美は二度もあなたに助けられたんですね 」洋子も涙ぐんでいる。

9 :
「あんた達こそ、救愛会の恩人だからね、必ず助けてやろうと思ったよ。 
 でも、私も仕事から引退して暫くたっていたから、ちょっとしんど
 かったけどね。今回は特別さ」 
高らかに笑う李の顔を見て、3人も顔を見合わせて笑う。
「 ああ!そうだ あの鬼娘たちのことを話してなかったね」
李の言う鬼娘とは当然コギャル達のことだ。3人は目を見開いた。
「 私たちの手で だいぶ制裁を加えてやったよ、 でも ここは日本だから命まで
  取るような真似は出来ない、3日くらいあの別荘に監禁して脅かして、
  長野あたりの県道に、衣服だけで、ばらまいてやったよ」
その話を静かに聞く瑠璃香の心中は複雑である。その「鬼娘」の1人は我が子ルリ
なのだから‥‥‥。しかし助けてくれた恩人に対して、その処置を追求する立場で
はない。

10 :
 その瑠璃香の様子を察し、夏美が口を開いた。
「‥‥‥‥李さん ‥‥‥‥‥実は、 あの中の一人は この瑠璃香さんの娘さんなんです」
「な、‥‥‥‥なんだって!!」 
李が驚愕した。瑠璃香は突然顔を覆って泣き出した。
「 夏美! 」洋子が怖い顔で夏美をいさめる。夏美も思わず言ってしまったが後悔した。
「じゃ‥‥‥じゃあ‥‥‥実の娘が、母親をあんな酷い目に遭わせていたのかい‥‥? 」
李は信じられないといった風情だ、それもそのはずだろう、親子で辛苦を舐めてきた李に
とって、子が親の尊厳を汚し抜くなど信じられない、というよりこの世であってはならない
ことに思えた。
「‥‥いったい、この日本は、しばらく見ないうちに なんて国になっちまったんだい‥‥」

11 :
 泣き崩れる瑠璃香を別室で洋子が介抱している間に 夏美がこれまでのいきさつ
を李に詳しく話した。李は夏美の話が、まるで絵空事のように現実感が湧かない。
「ふ〜ん あんた達を取り巻く状況は とても複雑なんだね‥‥‥」
しばらく考えていた李だったが、やがて夏美の目を見て話し始めた。
「そこまで腐れ縁のある奴等が、あんた達をつけ狙うなら、いっそどうだい?
 ここで暮らして 私の店を手伝ってくれないかい? 」
夏美は、李の申し出に、安易に乗ってしまうのは申し訳ない気がして躊躇した。
危機を救ってもらい、その上で3人も居候になってしまうのは‥‥‥‥。

12 :
懐かしさに記念パピコ

13 :
「何言ってるんだい あんた達が救愛会で活躍した話は、ここの店の連中にも話してあるし
みんな,あんた達を、この私の恩人だとわかってるから、むしろ大喜びするよ
 それと、あんた達のような色っぽい女がいる店は繁盛するんだ。それに理由はまだある
 ここの店員は、日本に来て間がない連中ばっかりさ、言いたかないが、そういう連中の方
が安い給料で一生懸命働くからね。そういう店の中で日本をよく知ってるあんた達にいて
もらうと安心なんだ、あんた達のことも華僑の団体で、あの鬼娘連中から守ってやれるしね」
李の言葉は、つつみかくさず、すべて本音だった。
この辺が民族性なのだろう。その大らかさに夏美はうれし涙をこぼした。
「ありがとう 李さん その良いお話 二人に話してもいいですか?」
翌日から3人は深いスリットの入ったチャイナドレスを豊満な熟女の肉体に纏って
ウエイトレスとして店に立った。

14 :
 李の店は中華街の中でもメインストリートともいえる「中華街大通り」に面して立つ
古いが3層の頑丈な建物だった。前にこのビルに入っていた店が急遽廃業し、物件を探
していた李が、自らの貯金と華僑団体からの借金を併せて、ようやく借り受けたのだった。
店の名は、かつて李が少女時代に父がこの中華街で開いていた店名と同じ「安翠楼」と
していた。
3人の熟女王が店に立つようになってから、助平な中年男性客が大幅に増え、売り上げ
を急速に伸ばし始めた安翠楼は、雑誌にも取り上げられようになり、李は人生の最後に、
ようやく安定した日々が訪れたようだった。
「よかったわね 夏美 洋子」 瑠璃香の顔にもようやく生きていく張りが蘇っていた。
「ええ、瑠璃香さんと、一緒にこんな暮らしが出来るなんて‥‥」洋子も笑う
「普通に暮らすってことが、どんなに大事なことか わかった気がするわ」夏美の言葉は
いつわらざる本音だった。過去の流転と激動の日々を思うと今の穏やかさがずっと続いて
くれるとよいと、3人は思わずにいられなかった。
3人とも李にお世話に成っている手前、お互いの肉欲は強く戒めていた。それがさらに
生活の穏やかさに影響していたかもしれない。

15 :
 夜の帳が降り、中華街に極彩色のネオンが瞬く頃、
同じ横浜でありながら、深い闇の世界に彩られた街が静かに呼吸し始める。
横浜赤金町‥‥‥‥京浜急行線のガード下に存在する、その漆黒の世界は、
さながら日本のカスバの観を呈していた。
戦時中は大量の空襲の者を出し、しばらくその遺体がガード下に山と積
まれ、うち捨てられたままの状態であったという鬼気迫るこの町は、戦後
もすぐに、ヒロポン中毒患者が闊歩する麻薬窟と化し、横浜の最暗黒の代
名詞として、知る人ぞ知る存在になっていく。
今では、ピンク色の妖しい灯りをともした小さなスナックが立ち並び、
そこでは誘惑するためだけの衣装を身に纏った女性が通り行く男達を手招
きするという遙か昔に姿を消したはずの赤線さながらの街となっている。
 そんな この世の果てのような街に、コギャル達とルリは身をひそめて
いた。華僑軍団に、長野の山村にばらまかれたコギャル達は不足の事態が
起きたときに落ち合う場所を事前に決めておいたため、すぐに再集合した
が、しばらくは華僑の圧倒的な力への恐怖から意気消沈していた。

16 :
 ルリは久しぶりに家の父に電話をしてみた。少しでも当座の金が欲しかった。
しかし‥‥瑠璃香の名前を出すと、父は猛烈に不機嫌になり、
「お前は、やっぱりあの女の子供だな、そんなにあの女が忘れられないならもう
 親子の縁を切る勝手にしろ!」そう一方的に言って父は電話を切った。
(お父さん、私、知ってるのよ お父さんに新しい女がいるってことを‥‥‥)
父は、その女性が現れてからルリに邪険になった。今度のことで体よくルリを
放逐出来たわけだ。
ルリは泣き崩れた、女王に目覚めたといってもそこはまだ18才の少女だった
ルリはもう父とは他人だと思った。その分、自分を捨てた瑠璃香のSM人生に
憎悪を燃やしていくのだった。
 東京で、熟女王たちの行方を探っていると、ある雑誌に中華街に登場した
3人のチャイナドレス姿の熟女の写真が写っていた。まぎれもない3人の姿は、
精神を崩壊させたはずの痕跡をまったくとどめていなかった。
「ちくしょう! 私たちを だましたんだね!」
重子と奈美は絶叫し、あかねと良子は、自分たちのレズテクが無意味だった
ことを知り、放心した。ルリだけが静かに冷静に次の一手を考えていた。

17 :
 そして彼女達が出した結論が至近距離の赤金町への潜入だった。
風俗慣れしている4人は、すぐにここの商売に馴染み、収入も安定したが、
ルリは未成年なので当局の手入れの際にまずいとの結論から、ほど近い
ボロアパートで未だ精神を病んでいる美香の介抱をして暮らしていた。
その間もルリの頭脳は瑠璃香への復讐心で高速で回転していた。
 きらびやかなネオンに飾られる横浜中華街、約6千人の華僑が暮らす
この町は、週末になると異国情調に触れようと多くの観光客が押し寄せる。
李の店につとめて早2年が過ぎた、店から久しぶりの休暇を貰い李と会食
することになった3人の熟女王は、できるだけ目立たぬよう地味な普段着で、
指定の店「東方楼」に向かった。
 本来自分たちの店で会食しても良さそうだったが、4人には他の店員に
は話せない話題もある。それと仕事を忘れてゆっくりさせてあげたいとい
う李の親心もあった。
 久しぶりに繁華な通りを歩く3人の熟女達は、人間らしい生活がまた味
わえる喜びに満ちていた。

18 :
 輸入雑貨を扱う店の前で、ショッピング好きな夏美がいつものように
目をかがやかせて立ち止まっている。やれやれと洋子は夏美の尻をつつき、
小声で「夏美の悪い癖は、これだけの経験をしても変わらないんだから」
と瑠璃香に囁き苦笑させる。
3人は東方楼に着いたが、その雄大な門構えに驚愕した。入り口では、
正装した店員が客をエスコートするという、熟女達の想像を超えた中華
料理屋だった。
「‥‥‥すごい ‥‥‥‥私たちの店と天と地の差ね‥‥‥」3人は店
の中に入るのも気後れしそうだった。
 店員に白亜の大理石が敷き詰められた廊下を案内され奥に進んでいくと、
中庭には小さいながらも噴水があり、これも大理石の白鳥像がそれを囲ん
でいる。
思わず顔を見合わせる3人は、李がこのような店に招いた真意が計りかねた。
 李の待つ部屋に招かれた3人は、李がいつものように笑って迎えてくれて、
少しホッとした。
「さあ 疲れを取るには豪華な料理が一番さ 
 体重を気にせず どんどん注文しな」

19 :
 満腹になってお互いのお腹を触って、ふざけ合う3人に、李が突然切り出した。
「あんたたち OWQ を知っているかい?」
夏美と洋子は、初めて聞くのその単語について何もわからず、首をひねったが、
瑠璃香の顔色が変わった。
「あんたは知ってるようだね‥‥‥」と李は瑠璃香を見据えていった。
「OWQ‥‥‥OTHER WORLD QUEENDOM
 世界のSM界の頂点に君臨するSM疑似帝国よ‥‥‥場所は欧州のチェコ共和国」
「さすがは元伝説の女王だね、」李はニヤリと笑った。
何か得体の知れない不吉な話が目前で展開してるようで夏美と洋子は李に訪ねた。
「そのOWQが、どうしたんです‥‥‥?」
李はしばらく目をつぶっていたが、やがて意を決したように言った。
「あんた達、そこに行ってみる気はないかい? もちろん女王としてさ」
3人は滝から落とされたかのように驚愕した、李はいったい何を言い出すのか?

20 :
「店はあんた達のおかげで繁盛して、あと少しで借金も返せる所まできてる。
 あとは私たちだけで大丈夫さ、そこであんた達を自由にしてやろうと思ってね、
 私に気兼ねして出て行きずらいんだろうが、もうじゅうぶん恩は返して貰ったさ」
「で、‥‥‥でも何で OWQなんです?」洋子が言った。
「あんた達はSMで身を立てて来たんだろう? 最後にその人生をかけたSMで
 もう一花咲かせちゃあどうだい?」
「李さん、お気持ちはありがたいけど、SMなんて 私たちには、もう‥‥‥」
李がドサッと机に1冊のSM雑誌を置いた、夏美と洋子の部屋にあった物だった。
「‥‥‥‥あっ! こ、これは‥‥‥違うんです‥‥‥」
「いいよ、隠さなくても、人はやっぱり自分の生きてきた道をそう簡単には捨て
 られないもんさ」
2年以上に渡る禁欲生活の末、思わず客が忘れていったSM雑誌を、李が物置に
隠してあったのを夏美と洋子はそれぞれが、こっそり眺めていたことは事実だった。
突然雨が降ってきたため洗濯物を取り込もうとベッドの下に置き忘れたままだった。
「ごめんなさい‥‥‥ああ、瑠璃香さん」
先ほどから黙っていた瑠璃香は意外にも微笑んでいた。
「実は私も、それ‥‥‥‥少し見ちゃったのよ」笑い声が座を包んだ。

21 :
 3人は、李の申し出に正直悩んだ。
李の話では、華僑仲間にそのOWQにSM用具に加工するための革の素材を
輸出している業者が居て、その業者の話では、OWQでは最近、奴隷(とい
っても顧客だが)のニーズから東洋系の女王を探していたという。
その話自体が1年以上も前だったのだがSMに惹かれている熟女王達を見て、
李がその業者を通じて打診すると、年齢にやや難があるが女王の経験歴は申
し分ないし、やる気があるなら是非3人とも来てほしいというのだそうだ。
 3人は部屋にあるPCでOWQのHPを閲覧してみたが、そこには白人女性
が白人男性を奴隷に君臨しているSM世界が現実のものとして展開していた。
瑠璃香はある程度の予備知識は持っていたが、夏美と洋子は初めて見る現実の
SMの疑似国家の倒錯性に心を囚われ始めていた。
「いいわねヨーロッパって一度も行ったことないし‥‥素敵な所なんでしょうね」
「何言ってるの洋子 観光しにいくんじゃないのよ」
そう言う夏美もHPの写真を目をかがやかせて見つめている。
その光景を見て瑠璃香は、ある決意をするのだった。

22 :
 その頃、赤金町ではある男のことが話題になっていた。大枚をはたき一晩で何人もの
女を買う男。その中年男は精力絶倫で、何人の女性を「はしご」してもいっこうに衰え
ないという怪物じみた男だという。しかも地元の資産家で、日本人ながら中華街で大き
な料理屋も経営してるという。コギャル達からこの話を聞いたルリは、その男に興味を
持った。
 寒風が吹きすさぶ赤金町の午前3時、幾多もあるいかがわしい店の一軒から女性の官
能に啼くすさまじい声が響いていた。その店の陰にルリが立っていた。
 やがて女の声がやみ、寒風の音だけが響き始めた頃、その店の中から、その男‥‥‥
女性の啼き声を搾り取っていた行為の主が姿を現した。
 その男は、大丘川にかかる橋を渡り帰路につこうとしている。後ろからつけていたル
リに気がつくと、不意に振り向き、口元をゆがめて言った。
「わしに何の用だ?」 男は40代半ばの中年といった感じの相貌だ、しかしその眼光
は鋭く、ルリはしばし射すくめられた。

23 :
「‥‥‥こりゃ、ずいぶんと若い立ちんぼだな
 ‥‥よせよせ 俺とやったら壊れちまうぞ」
また口元をゆがめる独特の笑い方で男はつぶやくように言った。
「ふ〜〜ん 噂は本当のようね 4軒もはしごして まだやる気じゅうぶんね」
「ああ、それだけが自慢だからな」
男が笑いながら近づいてくる。ルリは警戒しながら落ち着いた口調で語りかけた。
「あなたのそのバケモノじみた精力を見込んで頼みがあるのよ」
「なに? なんだって? 」男の足が止まった。
「ええ、もし私の言うことを聞いてくれたら、ただでやらしてあげるわ」
男は少し考えていたが、やがてルリのまだ成熟しきらない若枝のような腰を抱いて
ホテル街へ消えていった。
ルリは男の胸に抱かれながら、うっすらと涙を浮かべながらつぶやいた。
(いまさら処女なんて‥‥‥もう私にとっては どうでもいいわ 今はあの憎い瑠
 璃香さえ破壊できれば‥‥‥それで私は‥‥‥)
自分を捨てた瑠璃香、そして一度ならず二度までも自分から逃げた瑠璃香、そして
淫らな女の本性を自分にこれでもかと見せつけた瑠璃香‥‥‥‥ルリの凝り固まっ
た復讐の炎は、もうその逆恨みにも似た思いこみで、修正は効かなかった。

24 :
 男は椹木盛造といい46才だった。コギャルの情報通り、横浜ではある程度名の
知られた資産家で、奇しくも熟女王達がつとめる李の店「安翠楼」の3軒隣の中華
街大通りで最大の店「萬華苑」のオーナーだった。それだけではない、中華街の食
材貿易のかなりの部分を占める商社の経営もしていた。
 そして何より、真実だったのは、その怪物じみた精力だった、処女を散らしたば
かりのルリを何度も絶頂に押し上げ絶叫させ、失神させたあげく、ついに自分は精
を放たなかったのだ。
ベッドに散る鮮血を見て椹木は、
「‥‥君は、初めてだったのか‥‥‥‥」と優しく失神しているルリの頭を撫でた。

25 :
そこへドカドカとコギャル軍団が入ってきた。
あっけにとられる椹木に隠し撮りした性交の写真をつきつける。
「おじさん、これってヤバイんじゃないの?」
「そのコが被害届出したらおじさんつかまっちゃうよ、そのコ15だし〜」
「ちゃあんと証拠もあるしね〜」
真っ青になった椹木は、あわてて衣類をかき集めた。15というのはもちろんウソで
本当は18だったが、処女を散らした事実が説得力を持ち、椹木の脳裏に淫行の2文
字がかすめる。
「お前ら、新手の美人局か‥‥何が望みだ、金か?」椹木の額には汗が噴き出ている。
「金ね〜 金もいいけど おじさんのその財力と立場を使ってある女達を追い込んで
 欲しいのよ」
「‥‥‥お、女達‥‥‥‥?」
いぶかる椹木に、コギャル達は
「ま、ここじゃ話もなんだし、どっか喫茶店でも行きましょうか」
と失神してるルリを正気付かせながら、椹木を追い立てた。

26 :
李の店は、相変わらず繁盛していた。瑠璃香・洋子・夏美もチャイナドレス
で店に立っている。
ある日、中年の男が店に入ってきて高級老酒を注文し一人で飲み始めた。
李は瑠璃香に耳打ちした。
(あれは、この界隈の実力者の椹木だよ。私たち華僑もあの男には頭があがらないんだ
 なんせ中華街の食材のルートを大部分押さえているからね‥‥‥)
瑠璃香は、そっと椹木を見た。一人で老酒をあおる中年男の目つきは悠然としていなが
ら鋭く、久しぶりに何とも言えない濃い男の匂いを嗅いだような気がした。こんな気分
は、あの花島と会って以来だ。
「もう一本くれないか」椹木が言い、瑠璃香が盆にのせた酒を運んでいった。
「どうぞ‥‥‥」瑠璃香が酒を置いた時、椹木の目は瑠璃香の豊満な胸と、
豊かな腰、そしてスリットからのぞくパンストをはじきそうなくらいにムッ
チリと張った脚、そして何より年齢を感じさせないミルクのように白い肌。
それらに素早く目をやった。
それだけで、瑠璃香は肉体の奥で得体の知れない昂ぶりを感じた。
(何なの‥‥‥‥この男‥‥‥初対面の私をこんな目つきで‥‥‥‥‥)
昂ぶりは、不快感も伴って、瑠璃香に思わず男の目線をはじき返すよう
な怒りを眸に宿らせた。その様子を見て李が、声をかけた。
「椹木さん、お酒がお強いですね。 でも飲み過ぎは毒ですよ」
「ああ‥‥‥‥李さん、ひさしぶりですね‥‥‥確かにこりゃちょっと
 飲み過ぎだな   今日は、この辺でやめとこう 」
さほど酔ってもいない様子だったが李の一言で椹木は席を立った。 
瑠璃香も、あっけなく帰っていった椹木に少し拍子抜けした。
夏美と洋子の二人は瑠璃香を気遣って店の奥で声をかけた。
「思ったよりも素直なお客さんね、あの目つきから言ってもっと
 しつこい人かと思ったわ」
さすがに夏美と洋子もよく見ている。

27 :
「ええ、そうね。とにかく、もう男はこりごり。 
 男の居ない世界で生きられたらなあ」
瑠璃香は二人に笑ったが、それはいつわらざる気持ちだった。
そして3人とも わたしたちの男運の悪さは相当なものね、と笑いあった。


その次の日の夜、瑠璃香は店の屋上に夏美と洋子を呼び出した。
色とりどりのネオンが瞬く中華街の夜景を見下ろしながら、瑠璃香は
そっと切り出した。
「夏美、洋子。 覚えてる? 私たちが初めて会った日のこと」
夏美と洋子は、瑠璃香のいつにない穏やかな口調につられる様に話し出した。
「もちろんよ、 瑠璃香さんは面接に行った私に優しく声をかけてくれたわ」
洋子も、眼下に瞬く街の灯をしっと見つめながら、その時の光景を思い浮かべる。
「私は雑誌で見ていた瑠璃香さんが、お店に最初に出勤したときにドアを開けて
 くれた時、信じられない想いがしたわ、あれからずっと瑠璃香さんは私たちの‥‥」
憧れだった。という言葉を言おうとして夏美は何故か飲み込んだ。
これでは、まるで別れのやりとりみたいではないか。

28 :
「夏美、洋子。 あなた達は、OWQに行きなさい」瑠璃香はにっこりと菩薩の様に微笑んだ。
「‥‥‥‥る、 瑠璃香さんは‥‥‥‥?」二人は瑠璃香の顔をじっと見つめた。
「私は、‥‥‥‥日本に残るわ。 許してね 夏美、洋子。‥‥」
その一言を聞いて、夏美と洋子はこらえていた激情が堰を切って溢れ出した。
「瑠璃香さんが行かないなら、意味が無いわ。 私たちも行かないわ」
「聞いて、夏美、洋子。  私は、もう女王としては限界よ、自分のことはよくわかるの。 
でも、あなた達は、まだ可能性を秘めているわ。きっと日本から世界のSM界にはばたくこと
ができるわ。‥私達の女王世代で叶わなかった夢を、あなた達に託したいのよ‥‥‥それと」
「ルリちゃんのことね。」 洋子が涙で頬を濡らしながら聞いた。
「‥‥‥ええ、あんな酷い別れ方をしても、やはり気になるの。
‥‥‥‥でも、そんな私の個人的 な事情で、あなた達の可能性を摘むようなことは
したくないの お願いわかって 夏美、洋子」
「‥‥‥‥る、瑠璃香さん‥!」夏美の頬を大粒の涙がしたたり落ちる。
3人は、しっかりと抱き合い。いつまでもお互いの温もりを確かめるように泣き続けた。

29 :
ファンだったんだけどさ、どんでん返しにどんでん返しを繰り返してバトルを延々続けるより、
熟女が徹底的に敗北して飼いならされてく様を楽しみたかったよ。

30 :
数週間後、出国の手続きをすべて終えた夏美と洋子は、
李や瑠璃香、店の従業員十数名ら見送りの人々とともに成田空港に来ていた。
「李さん、そしてみなさん、何から何までほんとうにお世話になりました」
二人は深々と李と従業員等に頭を下げた。
「あんた達が、どこまで活躍できるか、日本で楽しみにしているよ」
「いわばメジャーリーグに挑戦しに行く野球選手のようなもんだからね、がんばってよ」
「向こうの男には気をつけるんだよ」
握手をしながらも、夏美と洋子は涙が止まらない。
「‥‥‥瑠璃香さん。瑠璃香さんもお互いが落ち着いたら、私たちに会いにきてね‥‥‥‥」
「もちろんよ、いの一番に行くわ。その時には あなた達は世界の女王になっていてね」
瑠璃香の眼にも涙があふれる。この2人とは本当に苦楽をともにしてきた‥‥‥。
「本当よ、ぜったい また会いましょうね‥‥‥」 夏美と洋子は強く瑠璃香の手を握りしめた。
二人を乗せた、10:20発プラハ行きのチェコ航空機は静かに離陸を始めた。
(‥‥‥ああ、 しばらくの間 さようなら日本、さようなら瑠璃香さん いつか、また‥‥)
二人は小さくなっていく地上に万感の思いを込めて、心の中で絶唱していた。
(夏美、洋子、がんばってね。あなた達なら出来るわ‥‥私たち日本の女王達の夢を‥)
瑠璃香も、見えなくなっていく機影を涙でかすむ眼で追いながら、手を振り続けた。
しかし、3人はこれが今生の別れと成ることを、この時はまだ知るよしもない。

31 :
旧東欧諸国の街の中でもプラハは宝石に例えられる美しい街だった。
スメタナの交響曲で知られるモルダウの流れが市街を貫き、中世そのままの
風情を残すこの町は世界遺産に登録されている。かつてのボヘミア王国の勢
威の象徴として豪華な宮殿が市街を見下ろすように建っている。
空港に降り立ち、OWQから案内係に指定された旅行代理店の市河という
若い日本人女性と落ち合った二人は、車で市街を案内された。ヴァラーツェ
フ広場やナ・プシーコピュ通りという繁華街、そして有名なカレル橋を見て
廻った。
「すごいわね。東欧の都市だって言うから少し不安だったけど、すごく都会ね」
「本当ね。 でも、建物を見てると、まるで中世に来たみたい」
二人は、チェコに着いた日の記念に、繁華街で、それぞれネックレスを買った。
今まで身に付けていたものは、いかにも安物で、OWQに行くにあたって装飾品も
それなりのものをと考えたからだ。

32 :
街の様子に感嘆の声を漏らす二人を市河はOWQに指定されたアパートに
連れて行き、大家に引き合わせた。二人とも李からの話があって以来、
1ヶ月たらずでチェコ語を猛勉強してきたがまだ自信が無く、市河に契約
をまかせた。
 とりあえず重い荷物を下ろすと、明日12:00に迎えに来ます。とい
う市河を送り出しベッドに倒れふした。
「‥‥‥本当に来ちゃったのね。 私たち‥‥‥」
天井を見つめながら言う洋子に
「そうね‥‥‥もう、あとは前に進むだけね‥‥‥洋子‥‥」
夏美は、久しぶりに洋子と二人きりになれた想いから 洋子の手を握った。
「‥‥‥夏美、今はやめておきましょう。 私たちが立派にここでやって
 いけるようになったらその時に‥‥‥」
「‥‥‥わかったわ、洋子。 私も同じよ。 その日まで、‥‥‥お互い、
 くじけそうになったらこのネックレスを見て、チェコに来た日のことを
 思い出しましょう。」
「夏美‥‥‥」肩を寄せ合うだけで、二人は無言で決意を新たにした。

33 :
>>1
昔よくお世話になってました。
申し訳ありません。
1〜12あたりまでは把握していたんですが、13〜28は
どこのスレで連載されていたんでしょうか?
スレタイだけでもお伺いできれば幸いです。

34 :
すみません、かなり前のことなので、もうネット上には無いようです。
スレタイは、最初のスレタイにパート2をくっつけただけだったような‥‥。

35 :
翌日プラハ郊外へ車で送られた二人の眼に、中世の城さながらのOWQの建物が
見えてきた。緊張の面持ちで、膝の上の手を握りしめる二人。
 門前で車を降り広大な敷地に市河に先導され二人は歩を進めていった。
はるか遠くにボンデージを装着した女王とおぼしき人物が全裸の男性を四つん這
いにして犬のように散歩させている光景が眼に飛び込んできた。
二人は、本物のSM帝国に足を踏み入れたのだ。動悸が高鳴る。
建物の応接室に通された二人の前に、総支配人のグローツという温厚そうな
チェコ人の中年男性と、研修係の年配のダイアナ女王が現れた。
「 ドブリー デン」と覚え立てのチェコ語で握手をする二人をにっこり微笑んだ
グローツは、通訳を兼ねている市河に契約の説明を始めた。
市河の通訳によると
「2ヶ月間は研修期間、その間は半分の給与で働いてもらう。研修には一通りの
SMプレイのレッスンから、英語も含めた語学、そして女王としての立ち居振る
舞いなど」だそうだ。

36 :
 説明を真摯な態度で聞く彼女達に教育係のダイアナ女王は満足そうに見つめた。
(この二人は日本人にしては大柄だし、女王の気品のようなものを持ってるわね)
グローツの次にダイアナが質問をいくつかし始めた。
夏美と洋子は聞かれるがままに、過去のSM経験を語る。
その希有な経験談を、興味深そうに聞いていたダイアナは、さらに彼女たちを
真の女王に仕上げる自信をふかめた。通訳の市河は、ここで退席したが、英国人の
ダイアナは英語で話してくれるので二人もおよそ意味がわかる。
 ダイアナは二人を伴い、城の中を案内してくれた。二人が見る光景は日本のSM
クラブで見る女王とM男のプレイと同様だったが、中世の城という舞台装置と、
金に糸目をつけずにあつらえたプレイのための器具、そして圧倒的に美しい白人女性
のボンデージ姿に眼もくらむような衝撃を覚えた。しかしその眼に消極的な怯えは
無く、食い入るように見つめる二人の熱い眼差しに、ダイアナはさらに確信を深めて
いった。
 二人は、オーダーメイドの女王仕様のボンデージを作るために採寸室に入った。

37 :
 その夜、日本から来た女王を歓迎するレセプションが城の大広間で開かれた。
居並ぶ女王達のすごみに圧倒される夏美と洋子だったが、ワインの酔いも手伝っ
て料理の名称などを、それぞれの母国語で言い合うなどして女王達とうち解けて
いった。
 170cm近い夏美と洋子も、この女王軍団の中ではまったく目立たない。
現女王として最高位に君臨するドイツのエメラルダ女王はヒールを履いているの
で、180cmを超えている。もちろん身体的な圧倒性だけではなく女王の持つ
優美さや気高さがすべての所為に身に付いてる。
少なからずショックを受けた夏美と洋子は、タクシーを呼んでの帰り道、
車の中で率直に話しあった。
「私たち日本人が、彼女たちと同じ土俵で勝負するのは無理ね」
「‥‥そうね、何か彼女たちに無い何か、 日本女性の持つしなやかさ、
 みたいなものが、だせればね‥‥‥」
「ボンデージもいいけど、着物ってのはどうかしら?」
二人は、過去の過酷な経験から、常に前向きな思考を身につけるように
なっていた。二人の真剣な論議は、アパートに帰ってからも続いた。

38 :
二ヶ月の研修期間に二人は、教えられている事だけでなく、暇があれば
館内を見て回り様々な文化のSMに接する努力と、和風SMの西洋への
融和の方策を模索した。
 その熱心な研究ぶりは、研修生とはいえ他の女王達から早くも一目置
かれ始めた。
フランス出身のソフィー女王は一番の年少で、この日本の女王によく
くっついてきた。
ひとたびボンデージに身を包むと表情が一変するが、普段は妹のよう
な愛くるしいソフィーは、二人にいろいろ教えてくれた。
「みんな、あなた達を見て、やっぱり日本人はワーカホリックねって
 笑ってるわ」
夏美と洋子は苦笑したが、人種的なハンディを背負ってる自分たちは、
これでもまだ研鑽することが足りないと想ってるくらいだ。
(見ててね瑠璃香さん、日本の女王の名を汚さぬように 必にがん
 ばるわ‥‥)
チェコの夜空に堅く誓う夏美と洋子だった。

39 :
>>34
レスありがとうございます。
そうなんですか…
それはそれとして続きを期待しています。
がんばってください!!

40 :
 李の店は苦境に陥っていた。食材を納入する業者が、次々と契約を破棄
しはじめたのである。原因は全くわからなかったが、椹木が裏で糸を引い
ているのはよくわかっていた。
 華僑商会を通じて、椹木に連絡を取ろうとしているが、何故か椹木は李
に会おうとしなかった。周囲の店も同情するが、やはり商売上の影響を考
慮して、表立って椹木に異を唱えることは出来なかった。華僑という立場
は異国である地において、やはり実権を握る日本人には分が悪いのだ。そ
のことを痛いほどわかっている李は、周囲の店や華僑仲間を頼ろうとせず
、じっと堪え忍ぶしかなかった。
瑠璃香も状況はわかっていたが、何もすることはできなかった。
やがて、従業員の給与も滞るようになって、開業当初から苦楽を共にした
従業員は1人また1人と店をやめていった。
 そんなある日、中華街を震撼させる事件が起きた。李の店の若く血気盛
んな男の従業員周が、店の惨状に耐えかね椹木の店「萬華苑」に包丁を持
ち殴り込んだのだ。
「椹木ぃ〜っ!! 出てこいっ!!!」
大勢の食事客は真っ青になった。テーブルを蹴り倒し、わめく周は、すぐ
に数十人の「萬華苑」の従業員に取り押さえられたが、周囲にはパトカー
が来てただならぬ騒ぎになった。
 警察に呼ばれた李は、「こっちにも非があるので、起訴はしない」とい
う椹木の申し出を聞かされ、李に泣きながら詫びる周を伴い、安翠楼に帰
ってきた。
 奥の客間のソファーに身を落とし、がっくり首を垂れる李を瑠璃香は、
慰める言葉が見つからず、そっと肩に手をおいた。
深夜、従業員が帰り、店は李と三階に間借りしている瑠璃香だけになった。

41 :
「李さん まだ寝ないの?」
「ああ、あしたの仕込みをもう少ししておくよ」
仕込むといっても食材は、すでに底をつきかけている、しかし瑠璃香は李を
1人にしておこうと思った。
深夜になって、店のドアが開く音がしたのを寝付かれない瑠璃香が聞いた。
足音を忍ばせ降りていき、窓ガラス越しに暗い店のフロアをのぞき込んだ
瑠璃香はもう少しで声をあげそうになった店に椹木が来ていたのだ。

「‥‥‥どうも、このたびは、何とお詫びしてよいやら‥‥‥」
椹木に向かい李は頭を深々と下げた。その様子を瑠璃香は唇を噛みながら見
ている。
「どうかお顔を上げてください。 同じ中華街で店を構える物同志、今回の
ことは水に流しましょう ただ、私にひとつお願いがあるんです。‥‥」
椹木は穏やかだが有無を言わせぬ口調で李に語りかけた。
李に、かつて救愛会の首領だった時の迫力は消えていた。異国で商売をする
ということはこんなにも過酷なものなのか‥‥瑠璃香は、運命の非情さに立
ちつくしていた。
「あんたの所の瑠璃香さん、うちに来てもらえませんかね?」
李は椹木の目をのぞき込んだ
(この眼は‥‥‥‥)

42 :
椹木は当然、ウエイトレスの瑠璃香ではなく瑠璃香の「女」を欲している、
欲望に満ちた眼だ。
「申し訳ないですが、それだけはお断りします。あの人は私の大事な友人です」
李の声に毅然とした調子が戻っていた。瑠璃香は涙がこぼれそうになった。
「そうか‥‥‥‥それは残念だ‥‥‥。そういうことでしたら、今日はこれ
 で失礼します」
この辺の引き際が椹木の独特の所だった。むしろその行為が相手に無言の
圧力をかけている。李は、丁重に椹木を送り出した。
瑠璃香は、階段を登り屋上から 街を歩いていく椹木の後ろ姿を眺めた。
「あんな男に‥‥‥」
卑劣な手を使い、どんなことをしても欲しい物を手に入れる、瑠璃香が一度
は本気で愛したかもしれない花島がそうだった。どうして自分はそんなタイ
プの男にばかり縁があるのだろう。そしてそのタイプの男は今の瑠璃香が一
番嫌悪する種類の男だった。しかし恩人の李が今最大の危機を迎えている。
花島のような直接的な攻撃をしかけてこない分、今度の相手はたちが悪い。
(夏美、洋子 私はどうすればいいの‥‥‥)

43 :
 夏美と洋子は研修期間を終え、女王として正式にOWQと契約すること
になった。HPにも二人の女王姿が掲載され、デヴィーも間近に迫った。
忙しくて瑠璃香に手紙やメールを送る暇もなかったが、このHPを日本で
瑠璃香が見てくれれば少しは安心してもらえるだろう。
 最初の客は、夏美はドイツ人の中年男性、洋子はオランダ人の若者だった。
彼女たちは、マニュアルをある程度踏襲したが、細やかな和風のプレイ
を随所に取り入れてみた。客がさほど経験豊かでないことをプレイ中のコミュ
ニケーションで知ると、ハードな責めから淫靡な責めに切り替えるなど、自在
のプレイで男達の喜悦の啼き声を搾り取った。ソフトな責めの後に徐々にハー
ドさを上げていくと男達の表情から、かつて味わったことのない恍惚感に支配
される様子が手に取るようにわかった。
マジックミラーからそれを眺める教育係のダイアナ女王や他の女王も舌を巻いた。
(成功だわ、OWQに東洋の血が流れ込み、より倒錯的な空間になりそうね)
汗びっしょりになって、最初のプレイを終え シャワールームに帰ってきた
夏美と洋子を先輩女王達が、拍手で出迎えた。
「ブラボー ナツミ ヨーコ!」ソフィーが言う
「ありがとう 」
照れながらも夏美と洋子は自分たちがOWQの一員に成れた実感がようやく
湧いてきた。
(瑠璃香さん、ありがとう 私たち‥‥ がんばるわ)

44 :
 中華街の早朝、李が目覚めると、寝室のドアの隙間に手紙がはさまっていた。
瑠璃香の置き手紙だった。
「李さん、今まで本当にありがとうございました。 逃げ場のない私たちを長
 い間置いていただいて。どんなに感謝しても仕切れません。
 悪いとは思いましたが、昨日の夜の椹木さんとのお話聞いてしまいました。
  もし、それで、お店が救われるなら、私は喜んで椹木さんの元へ行かせて
 もらいます。こんなことを書くと、李さんはすぐに私を連れ戻そうとするか
 もしれませんが、どうかそんなことはなさらないで下さい。
  私に出来る唯一の恩返しをさせて欲しいのです。その気持ちを、どうか
 わかってくださいませ。あなたは幸薄かった私や夏美、洋子に本当の母親
 のように暖かく接してくださいました。こんな形でお別れすることになっ
 てしまい心残りですが、どうやらこれが私の運命のようです。初めて椹木
 さんを見た時からこうなる予感がしていたのです。どうか街で私を見かけ
 ても、もう気になさらないでくださいね。それと夏美と洋子にはこのこと
 は、内緒にしておいて下さいませ。      
                    
                 親愛なる李董花様   瑠璃香  」
皺の刻まれた李の眼から大粒の涙がこぼれ落ちた。
「る、‥‥‥瑠璃香 」
手紙を握りしめ李は、いつまでも嗚咽を漏らしていた。

45 :
瑠璃香は「萬華苑」のインターホンを押し、
「社長にお会いしたい、瑠璃香が来たと伝えてくださいませ」と従業員に伝えた。
シャッターが開き、無愛想な従業員が出迎えた。通された豪華な「鳳の間」という
部屋は、宿泊施設としても使用できるような、いわばホテルの一室のような部屋だ
った。瑠璃香は椹木の淫靡な企みを想像し慄然とする。
15分ほど待っていると、扉をあけて椹木が入ってきた。
「おはようございます。」
瑠璃香の肉感的なを無遠慮に睨め回した椹木は、あいさつから入った。
「おはようございます。 昨夜の李さんへの申し出、承るべく、お目にかかり
 に参りました」
丁重に頭を下げる瑠璃香の肩に早くも椹木が手をかける。虫酸が走りそうな嫌
悪感をこらえて、瑠璃香はそっと手を押し戻した。
「その前に、約束してくださいまし、私があなたのものになったら、安翠楼へ
 の食材を確保して下さるんですね?」
「もちろんです。 私の一声でどうにでもなります」
なんて卑劣な男なのだろう、瑠璃香はますます椹木に嫌悪を覚える。
「あなたは、私を手に入れたいがために、こんな手の込んだ嫌がらせを
 したんですか?」
怒りを隠さない瑠璃香の眼を、挑むように見返した椹木は、
「ああ、そうです。 そして、こうしてあなたは私のものになった」
瑠璃香の平手打ちが椹木の頬に響いた。
「あなたに似た酷い男を知っているけど、あなたほど陰湿じゃなかったわ!
 あなたは最低よ!」
瑠璃香は思わず叫んでから、花島のことを無意識に言ってる自分に気がついた。
叩かれた頬をさすりながら椹木が瑠璃香に近寄って来た。
「‥‥‥や、やめて 来たら舌を噛むわっ」
「そんなことしたら、李さんの店は元の黙阿弥ですよ。 さあ大人しく‥‥」

46 :
李の店のことを出され 瑠璃香は絶望して体の力を抜いた。
椹木は瑠璃香の豊かな体に張り付くような濃紺のスーツを脱がし、ブラウスを引き裂く。
白くしっとりとした胸元が露わになり、ぴっちりとしたハーカップブラに包まれる巨乳が
揺れる。
「ああ‥‥‥ゆるして」
人前で、しかも男の前で肌をさらすのは久しぶりで瑠璃香は羞恥で染め上げられていく。
タイトスカートのホックを取ると、ベージュのパンストに包まれた雄大なヒップとその下
にぴっちりと張り付いてる水色のパンティが椹木の目前に現れた、それは成熟仕切った女
の色香をむせかえるように発散し、椹木の手は思わずその巨尻のあわいに潜り込んでいく。
「ひっ!   や、 やめてぇ!」
ブラとパンスト、パンティだけに剥かれた白く豊かな女体を椹木の手の中でくねらせなが
ら官能の火だけは呼び起こすまいと瑠璃香は歯を食いしばる。
 椹木の指先がパンティの上から、瑠璃香の女芯を捉えて微妙な刺激を加え始めると、
その瑠璃香の努力も無駄だった。
(‥‥‥ああ ‥‥‥‥夏美、洋子)
瑠璃香の官能の火がつきかけてる事を確信した椹木は、ベッドに瑠璃香の重い肉体を
ドサッと放り下ろした。 ベッドの上でふるえる瑠璃香の真白く豊かな背中にかかる
ブラをはずし、思わず豊かな胸を隠す瑠璃香の下半身からパンストとパンティを慣れ
た手つきで抜き去った。
 真っ白く熟し切った瑠璃香の裸体が朝の光に照らされて、ベッドで妖しいばかりに
輝いていた。
「‥‥‥ふむ ‥‥‥予想通りのすばらしい肉体だな‥‥ どれ、あそこはどうかな」
椹木のゴツゴツした指先が瑠璃香の股間に潜り込もうとする。瑠璃香は必に身を揉
んでそれから逃れようと悶えた。

47 :
「いい加減にしないか」
椹木は瑠璃香を仰向けにさせて、その豊かな頬に 数発強烈な平手打ち
を打ち込んだ。 強い衝撃で、瑠璃香の中で何かが壊れた、陰湿なばか
りだと思っていた椹木の獣性に触れ思わずショックで金縛りにあったの
かもしれない。抵抗が弱まった瑠璃香の股間をむっちりした白い太腿を
抱えるようにして椹木の指が潜っていく。瑠璃香の眼から涙がとめどな
く零れていく。
たっぷりネチっこい前戯で瑠璃香の股間から熱い滴りを入念に絞ってお
いて、椹木は自慢のものを瑠璃香の奥深く突き立てた。
(あっ‥‥‥‥‥‥‥!!!)
その雄大さに瑠璃香は思わず腰がふたつに割られるような衝撃を受けた。
それでいて長閑をかこっていた女肉は、その雄大なものに自分でも信じ
られないほど濃密にからみついた。
「おお‥‥‥これは‥‥」
椹木は、感嘆した。 これほどの蜜が豊富な肉壺にはお目にかかったこと
がない。挿入した瞬間の湿った音は天井を震わせるほどだったからだ。
それは瑠璃香も同様で、こんなに膣を満たされる充足感は、未だ味わった
ことがない。
(‥‥‥だ、だめよ。‥‥‥‥か、感じては‥‥‥あああっ!!!)

48 :
捕手


49 :
椹木の淫靡な挿送が始まった。瑠璃香は豊かな腰の中心から湧き上がってくる、
女の喜びの感覚から逃れようが無くなってきている。
「あ‥‥‥あうっ  う‥‥うんっ!」
女のからだの中にぴったり密着した雄大なものを前後に動かされるという感覚は、
瑠璃香の過去の経験をはるかに超えた、深く甘い感覚だった。
序々に瑠璃香が感じ始めてる様子を楽しみながら、椹木は技を駆使して瑠璃香を
翻弄し始める。
(ああ!‥‥‥あう!‥こ、こんな‥‥‥うっ!)
瑠璃香は必に首を振るが、その動きはいやがるそれではなく、深い肉の官能を
伝えるためのようだった。やがて椹木の深いひと突きで瑠璃香は絶叫し、大きく
のけぞった。
「ああっ!  いいいっ!」
そして、それを機に椹木は一気に瑠璃香を屠るべく追い込みにかかった。
「あ、‥‥‥あんっ!! う、いいっ!!! 」
瑠璃香の肉壺からは大量の透明な粘液が溢れ出し、連結部からは獣の営みのよう
なナマナマしい音が洩れて瑠璃香の脳裏をかき乱す。
「それっ! これでも食らえっ!」 椹木のストロークが瑠璃香の官能の最深部
を深くえぐって、かき回し、こねくり回した。瑠璃香の肉は感電したかのように
激しくのけぞる。


50 :
瑠璃香のモチモチした白い肉に激しい痙攣が走り、髪をおどろに振り乱した瑠璃香は
あたりはばからぬ痴声をあげて絶叫した
「あ、あうっ!!! いっ いくっ!!  い、いくぅっ─!!」
しばらく、仰向けのまま白く無惨に割り裂かれた股間も露わに 瑠璃香の痙攣は
ビクンビクンとしばらく続いた。
椹木は、自分の雄大な物を喰い閉めつつ痙攣する肉壺からゆっくりと引き抜いた。
「ああっ‥‥‥」
その感覚に思わず呻きをもらす瑠璃香を腹ばいに転がし、真っ白な背中と豊かな
輝きを持つ巨尻を、タバコに火をつけながら眺めた椹木の股間は、まったく衰え
てなかった。
「久しぶりだったのかね? ずいぶん喜んでもらえて わしも嬉しいよ」
瑠璃香の官能の余韻を隠そうとつっぷしてる顔を、髪をぐいと掴んでさらしあげた
椹木は皮肉っぽく聞いた。
「‥‥お、 おっしゃらないで」
一度官能の極限を味あわされた瑠璃香の口調の微妙な変化に椹木はやや満足したが、まだこれで瑠璃香を許すつもりはない。

51 :
瑠璃香は、たった一度の破壊でここまで女を叩きのめす椹木のテクニック
と道具に恐怖を感じた、しかし一度屈服させられた肉体は気怠く、からだの
隅々に力が入らない。
瑠璃香の吸い付きそうな白い肩の肉に無骨な手をかけて重い瑠璃香の肉体
を引き起こした椹木は、あぐらをかいたまま「後ろ抱き観音」のスタイルで
つながろうとして瑠璃香の巨大な白いヒップを持ち上げた。瑠璃香は形ばか
りの抵抗はしたが、結局自分の腰部の肉を捕まえて離さない椹木の手に誘導
されて、的を自分を刺し貫く物の頭頂部に触れさせる
 やがて肉を再び切り裂かれる苦悶と快楽に、瑠璃香は「ああっ」と背中を
くねらせた。
そして、椹木自身が先ほどよりも深く埋まりきった時、首が折れるかと思う
ほど快楽にのけぞった瑠璃香は濃密な絶息を天井にむけて放った。


「ああっ だめっ! ま、また いっちゃうっ!!」
息も絶え絶えにあえぐ瑠璃香の重いヒップをがっしりと抱え込みながら、椹木は前後左右に動かして、瑠璃香の嬌声を搾り取ることを楽しんでいた。
瑠璃香の脂ののった豊かな背中の肉に舌を這わせて、吹き出る汗を舐め、そこから白く肉付きのよいうなじに責めのぼる。

52 :
「ああっ だめっ! ま、また いっちゃうっ!!」
息も絶え絶えにあえぐ瑠璃香の重いヒップをがっしりと抱え込みながら、
椹木は前後左右に動かして、瑠璃香の嬌声を搾り取ることを楽しんでいた。
瑠璃香の脂ののった豊かな背中の肉に舌を這わせて、吹き出る汗を舐め、
そこから白く肉付きのよいうなじに責めのぼる。
「あうっ! いいっ! あっ!!!!  そこっ! だめっ! いい!」
あぐらの足に大量に滴りおちる瑠璃香の液を感じながら、椹木ははげしく
捏ね回す。
「あうっ!  イク い、いきます  イクッ!!!」
隆起した乳首をひねられ、もう一度激しい絶叫を漏らした瑠璃香は、深い
陶酔に襲われてがっくり意志を失った重い肉体を椹木にあずけ、ぐったり
と動かなくなった。
卑劣な憎い男に蹂躙されて、女体を屈服させたみじめな自分の姿を見て
いる自分がいる。
そんな夢から醒めた瑠璃香は、相変わらず椹木が自分の胎内で律動してい
る感覚に思わず腰をよじった。
「ああ‥‥‥‥も、もう ダメ 休ませて‥‥」

53 :
そんな瑠璃香の哀願などどこ吹く風で、椹木は巧みに腰を使いいっこうに
衰えない雄大な物で瑠璃香の蜜に溢れた女体を突き刺してくる。
(‥‥‥な、なんて人なのっ‥‥‥こんなことって)
花島には出来なかった‥‥‥。そう感じて瑠璃香はまたも、こんな状況下
でも男を花島と比べようとする自分に嫌悪を催す、しかしそれにしても
花島を始め瑠璃香が付き合った男は、この椹木に比べたら前戯みたいな
ものだ。瑠璃香は椹木と出会ってしまった自分の運命を呪う。
「あ、‥‥‥‥あう!!」
そんな瑠璃香の感慨も再び下半身から突き上げてくる官能のマグマに
消し飛びそうだ。
瑠璃香は激しく啼いた、啼いて、椹木にすがった。女の肉体は1回目
よりも2.3回目の方がより深い官能が訪れることがある。
「ああっ  いいっ!  いい   いいわっ!!!!」
もう、この一瞬に身を焼き尽くしても構わない、そんな風情にまで
瑠璃香をおとしめて満悦した椹木は、瑠璃香の半狂乱の悶絶をより深く
味わうべく肉壺の中を全身で感じとろうと突き刺し、捏ね掻き回す。 

54 :
「ああっ! さっ 椹木さんっ!! きっ気持ちいいっ!!! 」
先ほど自分を毛虫のように嫌っていた瑠璃香の完膚無きまでの屈服の姿は、
どんな高級な酒よりも、椹木を酔わせる。
「それ! 瑠璃香 さっきひっぱたかれたお返しだよ  これでも食らえっ!」
椹木の怒張は、貧欲に吸い付く瑠璃香の肉の動きを逆手に取るように、強引に
引き、そして瑠璃香の子宮にぶつけるかのように一気に刺した。
「うっっ! イク! イク!! イク、イクイク イク───っ!!!!!」
長い絶叫がほとばしり、より深い悶絶にビクつく瑠璃香の女体から湯気が立ち
上った。
焦点を失った瑠璃香の美しい瞳は、深い官能を伝えるかのように白眼が生々し
く剥かれた。
「瑠璃香‥‥‥‥」
椹木は瑠璃香のあまりに激しい肉のいななきに、その感激と勝利をつたえるか
のように、瑠璃香の濡れた唇にむしゃぶりついた。
もはや瑠璃香にそれを拒む様子は無く、女体の官能を椹木に伝えるかのように
夢中で舌をしゃぶりあった。
おどろにほつれた栗毛色の髪を、椹木に優しくなぜられると、椹木の胸に自分
の顔をうずめていった。瑠璃香の脳裏に、もう花島のことは浮かんでこなかった。
(この男に、もっと抱かれたい‥‥‥)
自分でも信じられないが、からだがそう言っていた。
そして、自分は花島を超える男を無意識に探していたのだということが、わかった。
そして、その男に出会ってしまったのだ。

55 :
椹木と瑠璃香は、さらに獣のように激しく体をもとめあった。
椹木にしてみれば、これだけ性感豊かな女に巡り会えたことで、夜な夜な女を
買うはしごをせずにすむ。瑠璃香を最初に見たときからその匂いを感じとって
いたものの、これほど自分とぴったり会う女は二度といまい。
 「あっ! まっ またよ! またイクわっ!! あう!」
瑠璃香はもはや肉欲の権化と成り果てている。もうプライドも何もかもいら
ない、この世にこの快楽さえあれば‥‥‥。
「ああ  ‥‥‥瑠璃香 」
「あああっ いい! イク イクわっ!!椹木さん 瑠璃香イクわっ!!!」
瑠璃香の激しい悶絶に引き込まれそうになりながらも椹木は発射をこらえた。
瑠璃香は面相が変わり、椹木は般若を抱いてる錯覚を覚えた。
(これがさっきまで、頑強に恥じらい、取り繕っていた 
 あの瑠璃香なのか‥‥‥)
「‥‥‥‥ああ さ、椹木さん‥‥‥る、瑠璃香は‥‥あなたのものです」
瑠璃香はそんなセリフを言う自分が信じられない、今までそんな事を男に
言ったことはない。
凄絶な色香を漂わせ自ら屈服宣言する瑠璃香の甘い体臭に顔をうずめなが
ら椹木は、最後のとどめをさすべく抜かないままゆっくりと律動を始める。

56 :
「ああ───!  うれしい!   もっと もっと 
瑠璃香をメチャクチャにして!」
「椹木さん、る、瑠璃香を愛して! もっと瑠璃香と、してっ!」
「ああ椹木さん ぬっ! 瑠璃香 気持ち良すぎて んじゃうっ!!!!」
椹木の情け容赦のないピストン運動で瑠璃香は、完全に椹木の肉奴隷に落ちていく。

「あ─!! イク イクわっ!!  今よっ!!  ふっ 深く突いてぇっ!!!」
その言葉にのせられた椹木は、瑠璃香の肉体そのものを刺し貫くがごとく深く鋭くえぐった。
「イク──イクイク──イクっ!!! ああ!  あうっ! あうっううっうう!!!!!!!」

ビクビク痙攣し、いななく白い肉体を椹木の目にたっぷりと晒しながらドサリと崩れ落ち
た瑠璃香は、白目を剥いた壮絶な討ちにといった体で深い失神をしていた。

57 :
紫煙

58 :
瑠璃香は、股間をまさぐられる感覚で正気を取り戻した。
その手にそっと肉感的な指をからませて椹木に甘えるように言った。
「‥‥‥、良かったですわ とても‥‥‥」
肉欲の権化となって乱れ狂ったさっきの瑠璃香に比べると、]
信じられないようなしとやかな仕草だったが、もはや椹木に参って
しまった瑠璃香は椹木の触るにまかせている。
「ふふ よほど 溜まっていたのかな? すごい喜びようだったね」
椹木が洪水のように濡れそぼった肉壺を指でくじるようにいじめる。
「‥‥‥だって、あんなに良かったのって 初めてなんですもの ひどい方‥‥」
その言葉に自信を深めた椹木はとどめをさすように言った。
「瑠璃香は今日から私の奴隷だ、いいね?」
「‥‥‥‥わかりました。 瑠璃香は椹木様の奴隷です 
お気のすむまで嬲ってくださいまし」
伝説の女王として知られた瑠璃香にとって屈辱的な奴隷の誓いを立てさせ
られてるにもかかわらず、花島の幻影から解放された瑠璃香の顔はかつてない
官能の喜悦に満ちあふれていた。

59 :
翌日から瑠璃香は椹木の萬華苑の3階にあるオフィスで秘書として
働くことになった。最初に椹木に犯された部屋は、その後も瑠璃香の
住居兼プレイルームとして与えられた。
李の店を出たときに近くのホテルに預けておいた手荷物一式を引き取り、
その日から瑠璃香の奴隷生活は始まった。椹木は、夜になるとその瑠璃香
の部屋に訪ねてくる。瑠璃香は、毎夜のようにたっぷりと時間をかけて椹木
からなぶり抜かれるのだが、官能が日に日に深く豊かになっていく自分が
信じられなかった。
 瑠璃香は、住居が萬華苑にあるので、なるべく李を始め安翠楼の人には
見られたくない理由もあり外出を控えていた。


60 :
 ある日、瑠璃香は早朝眼を覚ました。昨夜部屋で深夜まで椹木に絞り抜かれ
て、そのまま眠ってしまったのだ。椹木はすでに帰ったようで姿が見えない。
秘書専用のスーツに着替えるべくシャワーで体についた淫らな行為の残滓を
洗い落とす。豊かな肉体を拭いて、パンテイとパンストを身に纏った瑠璃香は、
思わず鏡を見つめた
(ああ‥‥‥、 このからだは、 あの男の思うがまま‥‥‥)
豊かな白い上半身に無数の吸引の後がある。
(こんな淫らな姿になって‥‥‥。 )
不意に夏美と洋子の顔を思い浮かべた瑠璃香は、顔を覆って泣き出した。
(夏美‥‥‥、洋子‥‥‥ こんな淫らな私を 許して 許して‥‥)
そして指は自分のそんな想いとは、うらはらに股間にのびていくのだった。
哀しく激しい自慰で新しいパンティとパンストを汚した瑠璃香は
放心状態でベッドにうつぶせになっていた。
何度も椹木の触り方、指での淫靡ないじめ方を思いだしながら
下着姿のまま、恥ずかしい姿をさらす鏡の中の自分に、さらに
許せない気持ちがわき起こり、自分を痛めつけるように指を動かし 
何度もむっちりした肉体をベッドの上に崩れさせた。
(‥‥‥もうダメ 私は‥‥‥もうダメよ 夏美‥‥‥洋子‥‥)
汗と肉蜜と涙に濡れたベッドに顔をうずめ瑠璃香は泣き続けた。

61 :
ムチムチ熟女をコギャル達が延々クンニ攻め!
http://www2.bbspink.com/sm/kako/1023/10230/1023076935.html
【ムチムチ熟女をコギャルが延々クンニ責め】Partt2
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1036399874/
【ムチムチ熟女をコギャルがクンニ責め】Part3
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1091247138/
ミラーはこれで作ろう
http://www.geocities.jp/mirrorhenkan/

62 :
 夏美と洋子が日本からいなくなったと聞いてコギャル軍団はしばし途方に
暮れた。彼女たちに復讐したい一心で、赤金町に潜伏していたのに。
 さらに、SM雑誌でSM界の最高峰であるOWQで東洋の女王が誕生し、
絶大な人気をさらい始めているとの情報記事に載っていた夏美と洋子の姿を
見て、コギャル軍団は、大いにうちひしがれた。
 椹木からルリに対する美人局で脅し取った金で当座の生活には困らないが、
何かギラギラした彼女達特有の目標が遠のいていく空しさを感じた。
 もっともルリは母親への復讐が目的だったから、その成果は徐々にあがっ
ているわけだが‥‥‥。
そのルリにしてみれば、瑠璃香の前にすぐにでも現れて、思い切り罵声を
浴びせたいのだが、それはコギャル達に止められていた。理由は、椹木の
肉棒によって瑠璃香が完全に支配された時、身も心もささげ従順な奴隷に
成った時こそ、その肉棒が娘の処女を奪った事実を突きつけ、
瑠璃香を地獄の苦しみに落とす方が効果があるということだった。ルリに
してみれば今すぐにでも、その事実を淫らな母親に突きつけ発狂させたい
くらいだったが。 もちろん椹木は今でも、そんな計画を知らずにただ、
瑠璃香に復讐したいというルリの話を聞いて、またコギャル達に淫行の
事実で脅されて協力したまでだ。


63 :
 ただ、コギャル達は椹木には、瑠璃香を犯した翌日に店に呼んで、
ルリが瑠璃香の実の娘だということは話してあった。
「もし瑠璃香が、あんたが娘の処女を奪った男だって知ったら何を
 するかわからないわね」
 確かに、娘の処女を散らした凶悪な肉棒に自分自身が突き嬲られて、
何度も喜びの声をあげていたという事実は瑠璃香を二度と立ち上がれ
ないほど打ちのめすだろう。
そして同時に瑠璃香がどういう行動に出るかわからない。
 椹木は性悪なコギャル達の巧妙な罠にはっまたことを内心歯ぎしり
したが、あれだけの肉体の女を手放す手はない、ここはひとつこの
コギャル達の復讐に乗った振りで、しばらく瑠璃香の肉を楽しむと
するか‥‥と、とっさに考えた。
 しかし、ルリはコギャル達のその計画に 何かとってつけたような
不自然さを感じている。
(彼女たちは今でも椹木から金をせびっている。私との淫行のネタに
 加えて、親子を犯した事実を瑠璃香にバラすというネタを有効に使
 って、さらに金をせびりとるつもりなのかも。
 もしそこで事実を突きつけ今の関係のバランスを崩すような事態に
 なったら、椹木から金が廻ってこなくなるからじゃないの‥‥‥?)
一度芽生えた不審は中々ぬぐいされないが、かといってコギャル達仲間
がなければ復讐は困難であり、ルリは仕方なく時折、赤金町のコギャル
の店を訪れる椹木が酔った勢いで語る瑠璃香の乱れようを聞いて溜飲を
さげるしかなかった。しかしルリの予想は当たっておりそれが、さらなる
悲劇を産むことになる。


64 :
保守

65 :
 それから1年が過ぎ、瑠璃香は完全に椹木の生ける肉壺奴隷と化していた。
夏美と洋子はというと、希少価値な東洋系の女王ということで、マニアック
な白人M男性の人気が集まり、ますます女王としての名を売っていた。
しかし気がかりは瑠璃香から何度送っても手紙の返事がこないことだ、
だが自分たちのスケジュールを見ると、今は日本に帰ることはできない。
(瑠璃香さん‥‥‥‥。どうしたのかしら‥‥‥)
李も瑠璃香の頼みによって、夏美と洋子には手紙をだしていない。
そんな不安を振り切るかのように、夏美と洋子は今日も白人男性の大きな
背中に鞭をふるう。
 ルリは、コギャル達が自堕落な生活に陥り、瑠璃香に対する変なアクション
を起こさずに、このまま椹木の奴隷にしておいた方が、椹木から搾りとれる
と考えていることに確信を持った。ある夜に店で油断した奈美が口を滑らしたのだ。
「あの瑠璃香が、このままずっと椹木の奴隷になってれば、元町あたりの
 マンションに引っ越せるかもね」

66 :
「結局、あんた達には 復讐する気なんて最初からなかったんだね!」
ルリが凄絶な怒りをこめて叫んだ。あかねと良子がニヤニヤ笑いながら言う。
「何、わめいてるのよお嬢ちゃん。先立つものがなきゃ復讐もへったくれもないわよ」
しかしルリも負けていない。
「私と瑠璃香の関係を利用して、男から金を搾り取ってただけじゃないの!」
「何キレてんのよ まあ落ち着き成って。」
肩にかけようとする奈美の手を振り払って、ルリは店を飛び出し夜の町へ駆けだした。
「あ! 逃げたわ! まずいわ」
コギャル達が焦って追いかけたが、ビールの飲み過ぎで運動不足だったコギャル達は
ルリにとても追いつけなかった。
「まずいよ重子、椹木に携帯で知らせた方がいいよ」
「ああ、そうだね 」重子がかけるが椹木の携帯は留守電になっている。この時間では
店の電話は通じない。しかも留守電ということは‥‥、今、椹木と瑠璃香はあの最中で
そこにもしルリが踏み込みでもしたら、すべてが木っ端みじんだ。
「ちくしょう!」携帯を叩きつけた重子は、
「みんな先回りするんだよ ルリは萬華苑に行くに決まってるよ!」
コギャル達の予想通り、タクシーを飛ばしたルリは萬華苑の前に立っていた。
見上げたビルの三階に電気がついている。(あそこに瑠璃香が‥‥‥)
この日の為に萬華苑の退店した店員を籠絡して、作っておいた合い鍵で裏口のドアを
開ける。階段を3階まで登ると、廊下の奥の部屋から女性の悲鳴のような声が聞こえてきた。

67 :
まぎれもない瑠璃香の艶めかしい喜悦の声だった。
ドアを蹴破ったルリに、びっくりして跳ね起きたのは椹木の方だった。
瑠璃香は行為の中断に、驚いたがそれでもまだ官能の中を彷徨って
いるようだった。
「久しぶりね 瑠璃香 ずいぶんお楽しみのようね」
その声が一気に瑠璃香を現実に引き戻した。椹木のキスマークだらけ
の白く豊満な肉体を晒したままで瑠璃香は叫んだ。
「ル、 ルリっ!!」
なんという親子の再会だろう。瑠璃香はあまりに残酷なこの場面が夢
であってくれればと思った。椹木はあわててズボンを穿きながら怒鳴った。
「何しに来たんだ! ここはお前が来るような所じゃない!」
その言葉に瑠璃香の顔が青ざめた。
「あ、‥‥‥あなた達‥‥‥し、知り合いなの‥‥‥‥?」
椹木はしまったと、口をつぐんだが、どのみちルリがいる状況では
もうバレバレだ。ルリは狂ったように笑い出した。

68 :
「あははははは!!  この男は、私の処女を奪った男さ! 1年前だったかしら?
 あんたは娘の処女を散らした その薄汚いモノに 毎日突きまくられてヨダレを
 たらして嬉し泣きしてたんだよ! これが笑わずにいられる? いかが? 感想は?」
ルリの言ってることが、信じられない瑠璃香は、思わず椹木を振り向いた。
開き直った椹木は、いまいましそうに言った。
「ああ そうさ。 もう少し、お前の体を楽しみたかったが、こうなっちゃあもう
 終わりだな。 おい! ルリ もう気がすんだだろ 出て行けよ」
椹木が連れ出そうとする手を振り払って、ルリの悪態は続いた。
「冗談じゃないわよ、これから警察に行って洗いざらいしゃべってやる!
 あんたが捕まれば、あんたの薄汚いモノが大好きなそこの助平女が 泣きながら
 オナニーでもするかもね きゃははは 」
「馬鹿な‥‥、そんな事をしたら お前も脅迫罪で‥‥」
「はあ?そんなの、ぜんっぜん怖くないわよ。もう落ちるトコまで落ちたんだし、
 あんた達にも地獄を味わってもうらうわよ。 あたしは この女に捨てられ 
 親父にも捨てられたんだ 
 もう誰も 私を心配する人なんて この世にいないんだよ!」

69 :
 瑠璃香は豊満な肉体を隠すことも忘れ、悪鬼が乗り移ったかのようなルリの姿と
話の内容に呆然としていた。
(わ、‥‥‥私は、今まで何のために生きてきたんですか‥‥‥ああ神様‥‥‥)
「くそっ! 行かせるか! 」
椹木はテーブルの引き戸から護身用の拳銃を持ち出した。さすがにルリもひるんだが、
それをかいくぐって逃げようとした。しかし椹木に部屋の隅に追いつめられた。
「この野郎、大人をナメやがって !」激情にかられた椹木の興奮は収まらず
ルリに拳銃を向けた。ルリの目が恐怖で大きく見開かれた。
パン!
と乾いた音がした。床に鮮血が飛び散った。 ルリをとっさにかばった瑠璃香の
白い裸体がどさりと床に崩れ落ちた。瑠璃香は腹部を撃たれていた。

70 :
紫煙

71 :
保全

72 :
「お、! お前が悪いんだぞ〜 お前が〜!」
そこへようやく到着したコギャル軍団が階段を駆け上ってきた。
「キャ─────!!」
部屋の鮮血の修羅場を見て、重子、奈美、あかね、良子は絶叫した。
拳銃を構えたままガタガタ震えている椹木のズボンには失禁した後がある。
「お、 お母さん!」
ルリが瑠璃香を助け起こす。その声を聞いた瑠璃香は変色しはじめている唇でかすかに言った。
「や‥‥やっと‥‥‥‥お‥‥‥かあ‥‥‥さんって‥‥‥言って くれたのね‥‥‥」
「だめよ! んじゃ おかあさん ごめんなさい! ルリを許して お母さん!!」

コギャル達は腰を抜かしながらも必に裏口から抜け出した。
「ど、どどどど どうするの し、重子〜〜〜」
奈美が、震えながら言う
「と、とにかく 赤金町の店から持てるだけの金を持って逃げるんだ!」

73 :
 ルリは窓を開け放って中華街大通りに向かって叫んだ。
「誰か〜!! 誰か来て! お母さんを お母さんを助けて────!!!!」
騒ぎを聞きつけて、李たち安翠楼の従業員が飛び出してきた。
腰を抜かして放心状態の椹木から、拳銃をむしり取ると
李はベッドシーツを引きちぎり瑠璃香の止血をした。
「瑠璃香‥‥‥今救急車を呼んだからね、しっかりするんだよ」
「李さん‥‥‥‥、わ‥‥‥わたし‥‥い、今‥しあわせ‥‥‥なの
 だって‥‥ルリが ‥‥ルリが ‥‥‥私のこと‥‥‥お母さんって‥ 」
「わかった、わかったから もうしゃべらないで ね 瑠璃香」
その光景を放心したように見ているルリを 李はものすごい気のこもった眼で見る。
救愛会の首領の眼に戻っていた。
「もしここに瑠璃香がいなければ あんたを顔の形がわかんない位にぶん殴ってるよ」
そこまで厳しい口調だった李だが、そこからは何かを思い出したような顔になって
「でも、これが親子なんだ よく覚えておくんだね‥‥‥」

74 :
瑠璃香は、李の適切な処置もあって、一命を取り止めた。
横浜中華街を舞台にした、この陰惨な事件にマスコミはこぞって取材を
申し込んできたが、李は瑠璃香親子を守りぬいた。
 しかし警察に対してはそうはいかず、椹木は人未遂、ルリは脅迫罪と
淫行による罪で起訴された。陰で糸を引いていたコギャル達にも逮捕状が
出ていたが、事件が複雑なために全貌を把握するのに時間がかかり、その
間にコギャル軍団は行方をくらましていた。
李の奔走によって、ルリは瑠璃香の病室に手錠をかけられた姿でやってきた。
ルリが収監される前に、せめて親子を会わせておきたいとの李のはからいだった。
護送の警察官が見守る中で、親子は対面した。
「‥‥‥‥ルリ。 ごめんね、 私は‥‥‥悪い 悪いお母さんだったわ 」
「いいえ、お母さんは 命をかけて 私を守ってくれたのよ あの時すべてがわかったの
 私を、この世で愛してくれてる人は お母さんだけだって ことを‥‥‥‥‥」
ルリは瑠璃香の手を静かに握った。二人の瞳から涙が零れる。
「お母さん、 お母さん」 ルリは今までの分も含めて万感の思いをこめて何度も呼んだ。
「あなたが 帰ってくるのを待っているわ。 今度こそ 二人で一緒に暮らしましょう」
瑠璃香の一言で、ルリはさらに泣きじゃくった。
「本当ね‥‥‥お母さん。 ‥‥‥待っていてね お母さん」
病室の片隅で李もそっと目頭を押さえた。
ルリの刑は、未成年で初犯ということもあり、情状酌量がはかられ1年の懲役刑
ということになった。椹木は8年だった。


75 :
李は夏美と洋子に向け 長い長い手紙を書いた。
その手紙を今、夏美と洋子はプラハのアパートで、やはり涙をこぼし
ながら読んでいた。
 二人が日本を発ってからの、李の店の困窮と、瑠璃香がそれを察し
て自ら椹木の奴隷に身を落としたこと。そして発砲事件と瑠璃香親子
の和解について‥‥‥。慣れない日本文字で事細かく書かれていた。
そして最後に
「 今まで 二人に心配をかけまいと 連絡しなかったことを謝ります。
 でも、それは瑠璃香の想いでもあったことを 覚えていてください。
  それと、ここから先の文章は、まだベッドからおきられない瑠璃香が
 あなた達に向けて書こうとした手紙を、私が代筆しました。
 夏美 洋子  あなた達には、本当に心配をかけてしまってごめんなさい。
 二人の活躍の様子は日本で、くわしく聞いてます。本当にがんばったわね。
 あなた達と最初に出会った時に、いつか私たちの世代の女王を大きく超えて
 最高の女王になれるって信じていたわ。
  私たちSMにたずさわったものの夢をかなえてくれてありがとう。
 私は、これで心おきなくSMの世界から足を洗うことができます。
 私はこれからは、娘のルリのために生きていこうと思います。こんなこと
 を手紙で伝えるのは心苦しく。本当に申し訳ありません。
  いつか きっと 再会出来る日を信じています。 二人とも体に気を
 つけて最高の女王になってください。
                         瑠璃香     」


76 :
 夏美と洋子は一晩中泣きはらした。
瑠璃香が、自分たちと同じ世界から身を引いた寂しさと、二人を思ってくれる
深い愛情に‥‥‥かつてないほど、二人は泣いた。
(瑠璃香さん‥‥もう 私たちの憧れだった瑠璃香女王は もういないんだわ)
しかし、同時に瑠璃香の人生の新しい門出を喜んでやらねばならない。
二人は泣きはらした眼で、李と瑠璃香と遙かな日本に思いをはせた。
意気消沈している二人をOWQの女王仲間が心配して、会食に誘って
くれた。二人は、そこで今までの自分たちのこと、そして尊敬する瑠璃香女王
のこと、を今までの複雑ないきさつも含めみんなに話した。
それを聞いた女王達から感嘆の声があがる。
「‥‥‥すごい その人こそ リアルクイーンね!」
「自らの命を投げ出して 娘を守るなんて ホンモノのクイーンよ」
「そんな すごい人に SM教わったんだから ナツミとヨーコは強いのね」
二人は瑠璃香のことを各国の女王達が絶賛する事が、わが事のように嬉しく、
ようやく元気を取り戻した。
(私たちの歩んできたSMの旅路は決して間違ってはいなっかたのよ 瑠璃香さん)
その夜のことも手紙に書き添えた二人は翌る日にポストに投函した。そして晴れ晴れと
した決意を新たにOWQの城に向かった。
‥‥‥しかしその二人を物陰から見つめる邪悪な眼があるのを、二人は気づかなかった。

77 :
sien

78 :
AGE

79 :
 発砲事件の巻き添えを食って、逃亡するはめになったコギャル達は、ついに
夏美と洋子という永遠の獲物を目指し執念でプラハにやってきていた。当局の特定
よりも早く国外脱出を図ったコギャル達5人は、捨て鉢になって、夏美と洋子を
地獄の道連れにしようと考えていた。海外でSMのスターになった二人に対する
嫉妬も加わりその憎悪はかつてないほど燃え上がっていた。
 OWQでの仕事を終えて、夏美と洋子は深夜帰宅した。
「今日も 疲れたわね」ベッドに腰を下ろす洋子に向かって
「ええ、 あのイタリアからのお客さん、すごく喜んでたわ また来月来たいって」
今日のプレイを振り返りながら、二人はSM談義に花をさかせていた。
「喉が渇いたわ 何か 飲まない? 深夜営業のお店で 買ってくるわ」
と夏美が言って。洋子も
「待って、私も行くわ」と上着を着た。
アパートを出て、暗い路地を歩き始めた二人に 数人の人影が取り囲んだ。
「‥‥‥‥!」
物取りかと思い、身を構えた二人に、暗がりの中からうっすら顔を現したのは、
忘れもしないコギャル達だった。
「久しぶりだねお二人さん」重子がにやっと笑った。
息を呑む二人の背後に回ったあかねと良子が二人のふくよかな背中に刃物を突きつける。
「ここでブスッとやられたくなかったら 大人しくついてくるんだよ」
「‥‥‥‥あ、あなた達‥‥‥」
まさか、こんな所まで自分たちを追いかけてこようとは‥‥。しかし不意をつかれ刃物を
突きつけられた二人は相手にしたがうしかなかった。 李の手紙ではコギャル達は警察に
追われていると記述してあった。何をするかわからない。


80 :
モルダウ河沿いの使っていない船の倉庫に二人は引きずり込まれた。
すぐに服を剥かれた二人は、白く肉感的な裸体を並んで柱に縛り付けられた。
「こ、‥‥‥こんな‥‥何が目的で‥‥‥こんなことをっ!」
ニヤニヤ取り囲むコギャル達を、女王の眼光で射すくめる夏美と洋子。
しかし、重子は夏美の豊かに実った白い乳房を軽く揉みながら言った。
「目的?  ‥‥‥‥目的ねえ‥‥‥」奈美が続けて言う
「私たちが警察に追われてるってことは 知ってるわよね? 
 もう私たちは日本には帰れないんだよ」
「こうなったら 一生逃げ回ってやろうって みんなで決めたのさ、
 それにはまず軍資金がいるからね。 あんた達にお金の都合つけ
 てもらおうと思ってね」
あかねがしゃあしゃあと言う
「だっ 誰が そんなことっ! するもんですか!」
叫んだ洋子の柔らかい腹部に良子のパンチがめり込む。
「うぐっ!」思わずのけぞる洋子の股間に、良子の指が這う。
「久しぶりに 味わってみる? 洋子さん?」とネチネチいたぶり始める。
 かつてのレズの天才だった良子の技量は、さび付いたとは言え、
 長いこと禁欲してきた洋子にとっては、その指は悪魔のように感じる。
「やめなさい!」夏美が叫ぶ。
「あれ〜 なんか口調も 女王様っぽくね?」奈美がおどけて言う。
その夏美の豊かな腰も重子の指の悪戯の餌食になっている。
思わず歯を食いしばる夏美だったが、官能の波は無情だった。
「ほらこれ どう? 久しぶりに可愛がってやるよ」
張り形を突きつけられ、思わず目をつぶる二人。やがて数分後には
二人の股間から淫猥な肉壺の音が聞こえ始めた。

81 :
夏美と洋子の豊満な白い肉から汗が飛び散る。張形を前後左右に巧妙に操る
あかねと良子のテクニックは残酷までに官能に正確だ。
やがて二人は白く肉付きのいいうなじを大きくのけぞらせ淫らな昇天を迎える。
「ああっ!  イク だめ イクッ!!!」
「わ、 私も イクわっ!! ああ イクっ!!!!」
二人揃って、執拗な張形責めに屈してぐったりと力なくぶらさがる夏美と洋子。
「ふふ 世界の女王も これにかかると 私たちの方が上ね」
「今夜は徹底的にお仕置きして 世界の女王の肉壺をじっくりと 
 こね回してやるわ」
「従順になるまで何度もイカせてあげるわよ」
汗で輝く豊かなヒップを撫で回されながら、夏美と洋子に迫るコギャル達。
コギャル達の徹底した陵辱に夏美と洋子は何度も悶絶したが、コギャル達が
聞き出そうとする銀行の口座番号には頑として口を割らなかった。
(瑠璃香さん‥‥‥私たちは もう負けないわ )
(女王のプライドにかけて、どんなに辱められても‥‥‥)
確かに夏美と洋子は変わっていた。以前と違い汚されても決して自分を
見失っていないのだ
瑠璃香に対する思い、そして女王として心だけは屈服しないという
強固なものが彼女たちの心の内側に構築されていたのだ。
 そんな二人の様子をさらに憎悪したコギャル達は、より徹底して
執拗に責め抜き、女王の淫らな処刑に熱中した。
明け方まで淫猥なリンチは続き、夏美と洋子はついに失神し官能で
汗まみれになった白い肉体を転がされていた。


82 :
コギャル達は、いまいましそうにぐったりしている夏美と洋子を見た。
二人のバッグから銀行カードは探して抜き取ったが、肝心の暗証番号を二人は、
どんなに猥らに責められても頑として口を割らなかったのだ。
「重子 これじゃあ、こいつらから金が引き出せないね‥‥‥ どうする?」
奈美が耳打ちする。重子もため息をついた、かつての二人だったらこれだけ責めれば
屈服していたかもしれないが、世界のSM女王となった今の二人には、犯しがたい
プライドまでもが備わったということなのか‥‥‥‥‥‥。しかし金が無ければ
自分たちの逃亡はこれまでだ。
あかねと良子が失神してる夏美と洋子の豊かに張った臀部をなでまわし
ながら言った。
「ふふふ 自分たちから 言いたくなるように仕向けるのよ」
「二人のプライドってもんを逆に利用するのよ」
頬を張られて目を覚ました夏美は、天井からの吊りを下ろされていることに気がついた。
しかし、全裸のまま後ろ手と足にに縄が巻きつき身動きは取れない。
しかし洋子は相変わらず、猿轡をされて天井からぶらさげらている。
白く豊かな洋子の腰が左右に揺れている。その洋子を取り巻くコギャル達は
恐ろしい形相で夏美をにらむ。
「ふふ 親友がこんな目にあっても、まだ口を割らないの?」重子と奈美が
洋子の白く重い太腿をかつぎあげるようにして夏美の目前に洋子の生ナマしい
股間を晒す。
夏美は目を見開いた。洋子の股間の穴から無数に伸びるコードの群れ‥‥‥。
洋子の膣内とアヌスには合計で10個のローターがぎっしり埋め込まれていたのだ。
洋子は、初めて味わうその苦悶といっていい圧迫感で腰を悶えさせていたのだ。


83 :
「や、‥‥‥‥やめて 洋子を‥‥‥!」夏美が叫ぶと同時にコギャル達は、
10個のスイッチを同時に入れる。
「ぐ!!! ぐむぉ――――――――っ!!!!!!」
洋子の白く肉感的な体が実験動物のようにピンピンと跳ね、汗が飛び散った。
「うぐっ!!!! むぐぐっ!!!!」
狂乱し吊られた肉を乱舞させ悶える洋子の乳房にに、あかねと良子がからみつく。
「うっ!! うぐ ‥‥グ!  ‥‥グ!!  ‥‥‥‥グ―――――っ!!!!」
汗みどろの肉をのたうたせ洋子は、無残に昇りつめた。しかし膣内とアヌスの
ローターのスイッチは切られずに、ぐったりした洋子の肉体はまた乱舞しはじめる。
「スイッチは切らないよ 洋子が何度気を失ってもね‥‥‥‥」
その重子の冷酷な言葉通り、洋子はたて続けに3回も悶絶する狂態を示したが、
コギャルたちは、いっそう過酷に淫らに洋子を責め続ける。
「ぐ!  ‥‥‥あふ!  ひっ!ぐむむっ!!!!」
夏美は、壮絶な官能責めにかけられる洋子を涙が溢れる目で見ながら、必に自分の
心に問いかけた。
(る、 瑠璃香さんっ 私は どうすれば いいのっ?)

84 :
「夏美 あんたが 口を割るまで 洋子の地獄は続くのよ 私たちは何日でも
 責めぬく覚悟よ」
重子が汗にまみれる柔らかい洋子の乳房を入念に揉み込み、絶息するような
喘ぎを搾り取りながら冷酷に言う。
不意に、夏美の脳裏にルリを拳銃から身を挺してかばった瑠璃香の姿が
幻影のように映った。そしてOWQの女王たちがその瑠璃香の崇高な精神
を称えた声も蘇る。
今、いつ終わるとも知れない地獄の官能責めにのたうつ洋子を救えるのは
自分だけなのだ。
OWQで精進する過程で昔と違う強い意志を洋子とともに身につけた夏美は、
卑劣な敵に精神的に屈服しないことだけが、女王の証であると考えていたが、
瑠璃香のみせた究極の優しさこそが女王たるものの重要な資質なのではないのか‥‥‥‥‥?
「やめてっ!! もうやめて!」夏美は絶叫した。
「‥‥言うわ。‥‥‥暗証番号を。  だから‥‥もう洋子を 
 いたぶらないでっ!!」
夏美の絶叫は、連続6回目の悶絶を迎える洋子の耳にかすかに届いた。
(ああ‥‥‥‥な、 な つ み‥‥‥‥)


85 :
失神した洋子を吊から下ろしたコギャル達は、夏美の口から聴いた暗証番号で
銀行から夏美と洋子がコツコツためた金を 全額近く引き出した。
奈美はレンタカーを借り、5人のコギャル達は全裸に縛り上げられてる夏美と
洋子を寝袋につめてワゴン車の後部に放り込む。
日が暮れはじめた道を3時間も走っただろうか、プラハ郊外の湖に車を止めた
コギャルたちは、霧が立ち込める中、あたりに人の気配がまったく無いのを確認
してから、二人を寝袋から引き出した。
「ふふふ、お金のありかを教えてくれたお礼に、じっくり可愛がってやるよ」
重子の号令で、念入りなリンチが始まった。コギャルたちは全精力を傾け、
二人の肉壺から愛液のすべてを絞りぬくかのように弄り抜いた。苦悶と官能の
脂汗でヌルヌルと滑光る
白い肉体が、澄んだ月夜の下でのたうち、やがて哀切な絶唱が静かな霧の湖畔
の水面に響き渡った。
 翌朝、顔をあげる気力もなくなった二人を重子と奈美が、後ろ手の縄を
厳しく縛りなおした。そこへ朝から出かけていたあかねと良子が車に帰ってきた。
「言われた通りボートを二つ借りてきたわよ。」
「ねえ ホントに二人を バラしちまうの?」奈美が不安そうに聞く。
「そうよ、とうとうこれで私たちの復讐も完成するわけよ」
重子は興奮しながら言う。
「世界のSM女王に登り詰めた二人が 私たちの手にかかって止めを
 さされるなんて最高ね!」残忍なあかねが、はしゃぐように言う。
「日本であれだけの事件を起こした私らは永久に逃げなきゃならないわ
 今、やつらを生かしておいたら すぐに足がついちゃうしね」
良子は冷静を装うが、仇敵である二人に今度こそ止めを刺す快感に
身震いがとまらない。

86 :
コギャルたちは、この湖がよく霧が出る神秘的な湖だということを
調べて知っていた。そのために、身投げをする人が後を絶たないと
いうことも‥‥‥。
コギャルたちは精根尽き果てた全裸の夏美と洋子を、後ろ手に縛った
まま荷物のようにボートに運び込み、湖に静かにボートを出した。
  夏美と洋子は濃密なリンチで気力と体力をすべて奪われ、ぐったり
横になりながらも、おぼろげな意識の中でコギャルたちの洩れ聞こえる
会話から静かに覚悟を決めていた。
(洋子‥‥‥‥今度こそ お別れね‥‥‥‥‥ありがとう 洋子‥‥‥)
(夏美‥‥‥私の人生に悔いはないわ‥‥‥だって あなたとこうして
 最後を一緒に‥)


87 :
湖の中ほどでボートを止めたコギャルたちは、ついに夏美と洋子に勝利する
瞬間の感慨にしばし浸りながら、二人の縛り上げられた官能味溢れる白い肉体
をなでまわした。
「夏美 洋子 そろそろ お別れね 」重子が感慨深げに言う。
「あんたたちが 私たちの本番行為を店にチクったのが始まりだったわね」
奈美がやけに古い話を持ち出した。
「あの時から いつの日か仕返ししてやろうと思っていたのよ 女王面して
 いろいろ偉そうなことを言うあんた達が憎くて仕方なかったわ 今日やっと
 その夢がかなうのよ!」
奈美は思いのたけを吐き出し、人を犯す罪悪感や恐怖を紛らわせようとしていた。
がっくり首を垂れて もう生ける屍同然の二人の白いヒップにあかねと良子が最後に
入念に女陰にコブがあたるように股縄をかける。最後の最後まで辱めようという二人
の残忍さには重子や奈美も苦笑する。精神を病んでる美香は、ニヤニヤ笑いながら
この光景をぼんやり見てる。
「美香 よくみるんだよ あんたの復讐なんだからね」奈美が美香を振り返って言う。

88 :
 霧の中でコギャルたちは、重い夏美と洋子の裸体を抱えあげた。
そして反動をつけてゆっくりと振る。振られながら夏美と洋子は薄れる
意識の中でお互いを呼び合った。
(‥‥ああ さようなら 洋子‥‥) (‥‥さようなら  夏美)
コギャルが、掛け声をかける。
「美香の復讐よ! 美香!よく見るのよ この女たちのみじめな最後を!」
「夏美! 洋子!  とどめよ!」
「それ いっち にの さ―――んっ!!!」
二人の白い裸体は、空中に放り上げられ、一瞬幻影のように霧の空中に浮かび、
そして、ドッボン!!という水しぶきをあげて水中に落ちた。
息を呑んで二人の女王の最後を見つめるコギャルたちの目に二人の股縄が無残
に食い込んだ真っ白い臀部が一瞬水面にプカリと浮かび ゆっくりと水中に没して
いった。
「やった! やったわ! とうとう とどめを刺したのよ!」 あかねが絶叫する
「夏美女王 と 洋子女王 のみじめな最期に万歳! 」 奈美も叫ぶ
「女王の処刑に万歳!」
ついに仇敵の夏美と洋子を屠った感激と、ついに人を犯してしまった興奮で
コギャルたちは躍り上がった。


89 :
ktkr

90 :
wktk

91 :
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92 :
sage

93 :
巨大なモーターボートのエンジンの轟音がコギャルたちの歓喜の絶叫を
うち消したのは、そのすぐ直後だった。
OWQの女王軍団が乗るモーターボートから湖に飛び込んだ元シドニー
五輪競泳競技のチェコ代表候補だったヴァーシャ女王と、オランダの
ライフセーバーだったボナリー女王が、沈んでいく夏美と洋子の肉体を
引き上げた。
 「ゲホッ グボッ」 「ゴブッ 」 水を飲んでむせ返る夏美と洋子
の顔が水面に出てきた時、OWQの女王軍団は歓喜の声をあげた。
 信じられない展開に唖然とするコギャル軍団。今度は怒号をあげながら
OWQの女王軍団のモーターボートがコギャルたちの貧相なボートに近寄って
くる。
重子は絶叫した。
「に、逃げるのよ!!!!」
「ひ―――――っ!!」
必にボートを漕ぎ出すコギャルたちだった。まだ夏美と洋子から奪った
金は湖畔の車に置いてある。そこまで逃げるしかない。
 しかし手漕ぎボートとモーターボートでは端から勝負はついていた。
あっという間に追いつかれ、ボートに横付けされたかと思ったら屈強な
女王軍団が すぐにコギャルたちを取り押さえた。わめくコギャルたち
にその巨体でのしかかった女王軍団からもう一度勝利の歓声があがった。

94 :
 ボートを岸につけ、コギャルたちの車から夏美と洋子の金を
取り戻した女王軍団はコギャルたちを縛って転がし踏みつけていた。
 エメラルダ女王始め、女王軍団に介抱されようやく意識が
はっきりとした夏美と洋子は助けてくれた彼女たちに涙で頬を濡ら
しながら、何度もお礼を言った。
エメラルダは二人を救出するまでのいきさつをゆっくり説明した。
「ナツミ、ヨーコ 無断欠勤などしない貴方達が一昨日から店に来て
ないんで、心配した支配人があなた達のアパートを訪ねたの。
すると部屋が空きっぱなしで、電気やTVもついていた。
それを聞いて、とっさに誰かに拉致されたんじゃないかと思ったのよ。
この前、貴方達から日本のルリカ女王の話を聞いた時に、貴方達を付け
狙ってる性悪な女どもがいるって聞かされていたからね。 
それで、女王全員が昨日は城を一日休業にしてプラハじゅうを探し回ったの。
警察にも行ったけど、事件にならないと警察は動かないから私たちの手で
なんとかしなきゃって思ってね。 レンタカー屋に来た日本人の女がいるって
情報から、その車が向かった方角の情報へたどり着いて この湖に来たの。
着いてすぐに、ボートを借りた日本人の女がいるというので、貴方たちの
身に危険が迫ってると確証して、あわててモーターボートを借りたってわけよ。 
でも間に合って良かったわ。」

95 :
にっこりと微笑むエメラルダ女王の手を握り締め、絶体絶命の窮地か
ら生還した喜びに震える夏美と洋子に、ソフィーを始め何人もの女王が
かけより祝福する。
「ナツミ!何の罪も無いあなた達がぬなんてことになったら私は女王やめてたわ」 
「ヨーコ! また一緒に働けるわね またいろいろなプレイを教えてね!」
なんという喜びだろう、世界中の女王がしのぎを削るOWQに来て、
必にがんばっていた自分たちを、周囲の女王がこんなに暖かく認めてくれている。
夏美と洋子は泣きじゃくりながら何度も女王たちと熱い抱擁をした。

しかし、その横では、その喜びとは正反対の絶望の淵に立たされているコギャル
たちへのOWQの女王たちの凄惨な制裁が始まろうとしていた。
「お前ら、覚悟はできてんだろうね! ただじゃ済まさないよ!!」
「警察に引き渡す前に 夏美と洋子が味わった苦しみを 数倍にして返してやる」
この辺が西洋人の敵に対する徹底した過酷さだろう、重子の髪をひっぱりあげて
立たせたハンナ女王が、豪快な回し蹴りを打ち込む。ハンナ女王はスイスの
大学時代に女子格闘技で欧州大会にも出た本物のファイターだった。
 重子の顔面から、鮮血が飛び散る。
「う、うぎゃああ―――――――ぁ!!!!」

96 :
日本の女王には無い圧倒的なOWQの女王の「本物の」ド迫力に 
コギャルたちは恐怖のどん底の落とされる。 
「た、助けて 誰か たすけてぇ!!!」
奈美のいまさらながらの哀願もむなしく、コギャル達に次々と女王軍団の
鉄槌が振り下ろされる。精神を病んでる美香だけが殴られてもヘラヘラと
笑っている。
 その凄惨な暴行シーンを見ていた夏美と洋子の脳裏に、またもやルリを
拳銃から身を挺してかばった瑠璃香の姿が幻影のように映った。

「まって! お願い 」
「彼女たちを 許してあげて!」
夏美と洋子はほとんど同時に、殴られ蹴られのた打ち回るコギャル達
の前に素肌にかけられた毛布もはねのけ、全裸のままのふらつく体で
飛び出していた。
 「‥‥‥‥‥!! ?」
暴行を加えていた女王たちは、びっくりして一瞬動きを止めた。
「みなさん、この通りです。彼女たちを許してあげてください」
真白い裸体を地面にこすりつけるようにして夏美と洋子は土下座した。

97 :
「な、‥‥‥なに やってるんだい ナツミ ヨーコ!!」
ハンナ女王が、巨躯をふるわせながら叫ぶ。他の女王も口々に
「こいつらは、ついさっきあんたらをそうとしたんだよ?気はたしかかい?」
「しかも、聞くところによれば こいつらは日本にいた時から、
ずっとあんたたちを むごく嬲り抜いてきたそうじゃないか!!」
頭を下げ続ける夏美と洋子に詰問する。
顔をあげた夏美と洋子は、涙で濡れた瞳で訴えた。
「彼女たちをここまで追い詰めたのは、私たちにも原因があると思うんです」
「今まで、彼女たちと心を割って話をしたことがなかったんです。でもさっき
 彼女たちは私たちを湖に沈めようとした瞬間 初めて心の本音を語りました。」
「確かに今までの彼女たちは聞く耳を持たなかった。でも今の彼女たちは、
 初めて経験する恐怖で、責められるもののつらさを身にしみてわかり始めてると
 思うんです。」
と未だただたどしい英語で必に訴える夏美と洋子の気魄に女王達が息を呑んだ。
夏美と洋子は、コギャルたちを振り返った。
「重子、奈美そして美香、もっと早く貴方たちの気持ちをわかってあげるべき
 だったわ、ずっとあなた達を憎み避けていた私達を許して。」

98 :
四円

99 :
(*´д`*)

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