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2011年10月1期バイク【復活】バイクにまつわる泣けた話【8発目】 TOP カテ一覧 スレ一覧 削除依頼
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【復活】バイクにまつわる泣けた話【8発目】


1 :11/04/23 〜 最終レス :11/12/16
前スレ
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/bike/1257207853/

2 :
>>1

3 :
特に無いな

4 :
僕の名前はGU76A。みんなは僕を「カタナ」って呼ぶから
兄弟達のご主人以外で僕の本名まで知ってる人はあんまりいない。
よく覚えていないんだけど、僕は「しずおか」ってところで生まれたらしい。
僕らは生まれるとすぐ船に乗せられて、何だか凄く蒸し暑いところに連れて行かれた。
一緒に連れてこられた兄弟達と何だかここ錆びちゃいそうでイヤだね、なんて
箱越しに話をしていると結局船から降りないままに再び僕たちは生まれたこの国に帰ってきた。
僕たちはそこで離ればなれになり、僕はそこでトラックに乗せられて
見たこともない街に連れてこられた。
そこには50歳くらいのおじさんと30歳いかないくらいのツナギを着たお兄さんがいて
「やっとカタナのイレブン入ってきましたねー」なんて話をしていた。
トラックから降ろされた僕はツナギを着たお兄さんの手で
お店の窓際に停められた。僕の兄弟は一人もいなかったけれど、見たこともない
知らない人がそこにはたくさんいた。僕と同じように一度海外旅行して
帰ってきた人や生まれてすぐここに来た人、それに色んな理由でご主人と
お別れした人がいた。僕は他にすることもなくて暇だったから、そんな先輩達から
色々な話を聞いた。ご主人に綺麗にしてもらって嬉しかった話や日本中を旅した話、
「みーてぃんぐ」とかいう集まりで工場を出て以来離ればなれになっていた兄弟と
何年かぶりに出会ったなんて楽しい話もあったけど、
一方では買ってくれたご主人がちっとも面倒を見てくれなくて体調が悪いのに目一杯走らされて
おかげで今でも体調が悪いまんまだって話や毎日野良猫におしっこをかけられた話、
中には知らないお兄さんにさらわれたこともあるなんて怖い話もあった。
まだご主人に巡り会ってない僕はそんな話をワクワクしたりビクビクしたりしながら聞いていた。

5 :
お店には毎日色々なお客さんが来た。若い人やおじさん、男の人が多かったけれど
時々女の人もいた。お客さんの中には僕のことをしげしげと眺めたり色んな所を
触ってみたりする人もいて、その度に僕はドキドキしたけれど、殆どの人はそのまま行ってしまうか、
「欲しいんだけどなぁ」なんて言いながら名残惜しそうに帰って行く人も何人かいたけれど、
中には「タイヤ細えー」とか「今更カタナでもないよねー」とか「鈴菌w」とか僕に聞こえてないと思って
酷いことを言う人もいた。僕より後に入ってきたゼファー君やスティードさんなんかすぐご主人の下に
行ってしまったのに僕は相変わらずお店の窓から同じ風景を眺めているだけ。
このまま誰も僕のご主人になってくれないんじゃないかと思ったりもした。
そんなある日の午後、いつものようにボーッと外を眺めていた時に僕を見つめる視線に気が付いた。
その人はお店のガラス越しに食い入るような目で僕を見ていた。10分ぐらい眺めてその人は
帰って行ったけれど、その後何故か6日おきの午後に現れるようになった。いつも同じジーンズに
ちょっとくたびれたシャツとブルゾンで現れてはお店にも入らないし何も言わないで僕のことを
あまりにもじーっと見てるもんだから、僕はこの人が前に聞いた人さらいじゃないかとちょっと怖くなった。
きちんと数えた訳じゃないからおおよそなんだけど、その人が悪い人じゃないって解ったのは
その人が来るようになってから10回目、2ヶ月位経った頃だったと思う。いつもと同じように現れたその人は
僕をチラリと見るといつもと違ってお店の中に入ってきた。その後お店のおじさんとお話ししたり
紙に何か書いたりハンコを押したりしていたんだけど、それが終わると僕の所にやってきて
凄く嬉しそうな顔で「やっと取れたよ〜長かったよ〜♪」だとか「買っちゃったよ〜♪」だとか言いながら
いつもより長く僕のことを眺めた後、ポケットからおもむろにカメラを取り出して
何枚か僕の写真を撮ってからウキウキしながら帰って行った。
こうして僕のご主人が決まった。

6 :
「売約済」と書かれた紙をおでこに貼って貰った次の日からお店のお兄さん達が仕事の合間にワックスを
かけてくれたりお店の奥でガソリンを入れてくれたりエンジンだとかメーターだとかブレーキだとか
あちこち点検してくれたりして僕も日に日に気分が高揚していった。
お尻にナンバープレートをつけて貰ったときは凄く誇らしかったのを今でも覚えている。
その数日後にご主人が僕を迎えに来てくれた。
「ならしちゅう」だからってゆっくり走っただけだけど、僕もご主人もとてもご機嫌だった。
やっと3月になったばかりで夜はとっても寒かったんだけど、寒さもバスの排気ガスの臭いも気にならなかった。
30分位走って辺りの民家がまばらになってきた頃、僕らはご主人の家に着いた。
ご主人の家は途中で見た他の家より大きくてとても古く、僕らが入ったのとは別に立派な門があって
木の看板に大きな字で「専法寺」って書いてあった。母屋の勝手口の脇にガレージがあり、ご主人は
僕を停めるとガレージの鍵を開け、ガラガラと大きな音を立ててシャッターを開けた、
ここが僕の部屋か、でもちょっと大きすぎるかもなんて思ったけど残念ながら僕の個室じゃなかった。
そこには二人の先輩が居たんだ。

7 :
そこにいた二人の先輩は僕よりもかなり年上だった。一人はご主人のGPz400さん、もう一人は
ご主人のパパさんがお仕事で使ってるジョグさんだった。ジョグさんはお喋り好きで色々と教えてくれた。
ご主人は東京の大学を出てすぐ京都でお坊さんの専門学校みたいな所に1年通って今年の春から
パパさんの仕事を手伝ってること、GPzさんとご主人は大学の頃からのつきあいであること、
ご主人は僕に乗るために仕事が暇な「ともびき」の日に「げんていかいじょ」とかいう難しい試験を受けたん
だけど10回以上落ちたこと、ご主人は4人姉弟の末っ子でお姉さんが三人いること、お姉さん達は
みんなお嫁に行ったんだけど二番目のお姉さんは旦那さんともうすぐこの家に引っ越してくるらしいこと・・・
僕は一々へえ、とか、そうなんですかーって返事してたものだから段々調子に乗りすぎちゃったみたいで
つい「でもあれね、この子が来たからアンタもアタシとおんなじ下駄に格さ・・」と言って急に口を閉ざし
「ゴメン、言い過ぎた」と言ってそれきり黙ってしまった。しばらくの間何となく気まずい空気が漂って
居心地の悪さを感じていると、今まで黙っていたGPzさんが「俺はここに居れりゃそれでも別に構わんよ」と
おもむろに口を開き、「俺の前のご主人はそれはもう酷い人でなぁ」と問わず語りにGPzさんは話し始めた。

8 :
「車検も通らねぇようなマフラー買ってきて馬鹿みたいにでかい音たてて走ったり車と車の狭い隙間を
意味もなくすり抜けて得意がったり急ぎでもないくせにキチガイみたいにすっ飛ばしてみたり
怪しげな添加剤俺に飲ませて“やっぱこれだよな”なんてこきやがったりよう。あんなもん飲まされたら
こっちは却って調子悪くなるっつんだよ」と吐き捨てるように言い、「挙げ句の果てにゃ峠で無茶して自爆して
飛んでった先のガードレールで頸椎やっちまって再起不能よ。そんで用済みになった俺は横っ腹の擦り傷だけで
済んだこともあってさ、すぐ入院代の足しにって売られちまってよ。売られた先にはご主人を事故で
亡くしちゃって悲しんだり自分を責めてる奴も居て俺も同情されたりしたけど悪いが俺ぁ清々したね。」と
一息にしゃべった後、ふっと穏やかな声になって「それに比べると今のご主人はすげえいい人だよ。
俺を買ってくれたときもよ、あれだ、お前さんを見に行ってたときと同じよ。毎日俺が居た店の窓に
羽虫みてぇにへばりついてよ、じーっと俺のこと見てんだよ。碌に運動もやってないくせに夜中に土方の
バイトしたりどっかの治験のバイトしたりでいつもフラフラしててよ。んで俺買った後もよ、前の馬鹿が
無茶したせいでちょこちょこ色んなトコ悪くなるんだけどあの人文句の一つも言わねぇで修理してくれてよ、
金が無ぇもんだから自分はだまーってパンの耳かじって一週間暮らしてよう。だから俺ぁあの人のトコに
居られるんなら下駄でも草履でも構わねぇんだ」そう言った後俺に「坊主、お前さんホントついてるよ、
良かったな」と言ってちょっと恥ずかしくなったのか「ま、そんかわり女には見事なくらいもてねぇぞ。
見てくれはそれなりに男前なんだが押しが弱ぇっつーか、いい人過ぎるっつーのかな。
兎に角俺ぁ足かけ6年一緒にいるがその間あの人に女ができたことは一回もねぇ。」そういって笑った。

9 :
4月に入った最初の週末にご主人のお姉さん夫婦がこの家にやってきた。昼頃やってきたトラックから
荷物を運び込む様子をガレージのシャッター越しに聞いているとカチャリと鍵が開きシャッターが開いた。
そこに立っていたのはご主人ではなく初めて見るおじさんと呼ぶにはちょっと早いくらいの男の人だった。
背がすらりと高く、それでいて鍛えているのか全体にがっしりした感じで、悪い人ではないけどちょっと
目つきが鋭くて、僕は最初その人が少しだけ怖かった。
その人は勝手知ったる、といった感じで中に入ってくると僕を見て「おー、トモ君ホントに限定解除
取ったんだなあ。カタナかぁ〜綺麗に乗ってんじゃん・・・ってまだ慣らしも終わってねーのか」なんて
独り言を言って再びシャッターを閉めてどこかへ行ってしまった。その人が居なくなるとジョグさんが
「あの人がお姉さんの旦那さんよ。白バイに乗ってんの。なんでも異動で官舎から遠くなるからってのと
マイホーム資金貯めるのにお姉さんが昔勤めてた保育園でまた働くからってんで引っ越してきたらしいわよ」と
相変わらずの地獄耳で得た情報を提供してくれた。
僕達はその人を白バイさんと呼ぶことにした。白バイさんの奥さん、つまりご主人のお姉さんは良く言えば
明朗活発、悪く言えばおっちょこちょい、露骨に言えば粗忽者といった感じの人で、夕ご飯前になると
「うわーっ!」だの「あちあちあちあち」だのといった声やガッシャーン、パリーンといった音が
度々漏れ聞こえてきて、僕たちはその度にまたやったかとクスクス笑いあった。それでもお姉さんは
毎朝早く起きて白バイさんの非番の日以外は自分と白バイさんのお弁当をきちんと作ってから仕事に出掛けた。
白バイさんが非番の日にはよくご主人が白バイさんに色々教わっていた。勿論僕も一緒にだ。
近所にある潰れたホームセンターの駐車場で白バイさんのバイク講座は行われ、最初に白バイさんが
僕に乗ってお手本を見せるんだけど、白バイさんは流石プロだけあって僕が僕じゃないみたいな動きを
させてくれたりした。ご主人は白バイさんに比べると上手ではなかったけれど、それでも白バイさんに
教わる度にちょっとすつ上手になっていった。

10 :
白バイさんが非番の日は僕らの仕事が一つ増えた。いつもは毎朝ちゃんと起きるお姉さんが必ずといって良い程
寝坊するのだ。お姉さんはお化粧もそこそこに「お母さーん!ごめーん!お昼はバイク便で宜しくー!」と
大声で言い残して慌ただしく出掛けていった。GPzさんは「またかよ。懲りねぇ人だよな」と言いながらも
嬉しそうにご主人とお姉さんのお弁当を乗せていそいそと出て行った。
そんなある日、いつものようにお弁当を届けて戻ってきたGPzさんがニヤニヤしながら「おい坊主、
バイク便の仕事な、あれ次からおめぇの仕事になるかもしんねぇぞ。いや、絶対なるね。」と僕に断言した。
果たして次のバイク便の日、ご主人の手には本当に僕のキーが握られていた。僕は狐につままれたような
気分だったがお姉さんの働く保育園へといつもよりちょっぴりスピードを出して走った。保育園に着いて
僕を駐輪場に停めるとご主人はヘルメットを脱ぎ、僕のミラーを覗き込みながら乱れた髪を整えていた。
初めて見る仕草だった。更に入り口と正反対の子供達が居る方へと鼻歌交じりに歩いていき、
5分位してほんの少し上気した顔で戻ってくると来たときと同じようにちょっとだけハイペースで、
今度はちょっとだけ遠回りをして家に帰ってきた。

11 :
ガレージのシャッターが降りると待ちかねたようにGPzさんが「な?な?俺の言ったとおりだべ?」と
話しかけてきた。一部始終を話してそれでもまだ“?”マークを浮かべている僕を見て
「ったくガキだなあ。女だよ女。俺の3倍近いエンジン積んでんだろ?3倍っつったらシャア専用じゃねぇか。
それなのにそんなこともわかんねぇのかよ。」なんてワケの解らない事を言っていたが、
GPzさんによるとどうやらその保育園にはどえらい美人の保母さんがいて、あろうことかご主人は
その保母さんに一目惚れしてしまったらしい。「だからよ」といってGPzさんは
「今日はおめぇに乗って行ったべ?ありゃあ本人格好付けてるつもりなんだよ。バイクに乗らねぇ女にゃ
俺で行こうがおめぇで行こうが一緒だっつうのにな。その辺が解ってねぇんだよ」と続け、「まあ、俺も
チラッと見ただけだがありゃあ無理だな。相手が上玉過ぎらぁ。どうせいつものように何も出来ねぇで
指くわえて見てる間に他の男にかっさらわれるか、さもなきゃ当たって砕けてサヨウナラ。どっちにしても
無理無理。ま、そんときゃ多分おめぇが失恋旅行のお供だろうからよ。どこに行くか知らねぇが精々頑張って
あの人を慰めてやれや。」とフォローのかけらもない見解を述べた。
その次からバイク便は毎回僕の仕事になり、帰ってくるとガレージで待つ二人に進捗状況を報告するのが
習慣になった。その内に段々ご主人が戻ってくるまでの時間が長くなり、戻ってきたときのご主人の顔は
とても幸せそうだった。6月に入り、もうすぐ梅雨を迎える頃、バイク便のために出てきたご主人は
昨日買ったばかりのお洒落な服を着ていた。いつもより随分早く戻ってきたご主人は、幸せそうと言うより
夢見心地といった雰囲気だった。その日の帰り、ご主人は2回も車の列に突っ込みそうになった。

12 :
つC

13 :
僕が初めてご主人の意中の人、由佳さんを見たのはその週の週末だった。由佳さんはご主人が自分の服と同じ日に
買ってきたばかりのヘルメットを被り、僕の後ろにちょこんと座った。僕たちは最近綺麗に作り直された
眺めの良い海沿いの道をしばし走ったあと、ちょっと遠くの遊園地へ行った。僕はその間一人で
お留守番だったけど、初めてのタンデムだった筈なのにご主人結構上手だったな、白バイさんのお陰かなぁとか
思い返したり、ご主人と同じように女の人と仲良く歩いてる男の人を見たり、ジェットコースターから
聞こえてくる歓声を聞きながら、ご主人達も楽しんでるのかななんて想像してたからそんなに寂しくなかった。
まもなく梅雨に入り、僕がご主人と出かける機会は一気に減ってしまったけれど、ご主人は週末になると
朝から出掛けるようになった。何だか凄く帰りが遅い日もあった。あんまり帰ってこないので僕が
ご主人遅いけど大丈夫かなあって言ったらGPzさんが「ばーか、帰りが遅いから大丈夫なんだよ。」って
またよく解らないことを言った。意味を聞いたけど「ガキにゃわかんねぇよ」といって取り合ってくれなかった。

14 :
そうして朝から降り始めた雨がふっと止んだある日の夜、台所の換気扇がカシャンと音を立てて切られたかと
思うとその横にある窓が勢いよく開けられた。珍しくご主人とお姉さんが二人で飲んでいたようで、
開け放たれた窓から二人の会話が僕らの所にも聞こえてきた。
「・・・だからさぁ、アンタ自分がどれだけあり得ない状態にあるか解ってんの?」どうやらお姉さんは
多少酒癖がよろしくないようでご主人はお姉さんの言うことをうんとかいや、それは・・・と返すくらいで
殆どお姉さんの独演会になっていた。
「あのね、本来ならね、由佳ちゃんみたいないーーーーーい娘がね、アンタみたいな冴えないバイク小僧の
相手するなんてあり得ないわけ。あんだけさぁ、綺麗で明るくって性格も良くって立ち居振る舞いや
礼儀作法もしっかりしてる娘だったらね、もーーーーーーっといーーーーーーいオトコと一緒にいるのが
世の中の道理ってもんでしょうが。」それに何事かご主人が反論していたが、お姉さんは畳みかけるように
「大体さぁ、大学生じゃあるまいし、いい年した男がこんな田舎でバイクでデートなんてありえないっしょ。
あのね、アンタ多分解ってないだろうけどさ、バイクだとさぁ、女の子がお洒落できないワケよ。わかる?
スカートもはけないし綺麗にセットした髪はヘルメットでグシャグシャ。おまけに顔も腕も煤や埃まみれに
なっちゃうしさぁ。お年頃の女の子がそんなのいつまでも我慢できるとでも思ってんの?できっこないわよ。
とにかくね、アンタ、あの子逃したら次はないよ。年末ジャンボ1等プラス前後賞三連チャンくらいの
幸運なんだからね。バイクなんかとっとと叩き売ってさ、良い車買えなんて言わないからせめてもうちょっと
カッコに気を遣うとかさ、した方が良いんじゃないの?あたしゃね、アンタを責めてるワケじゃな・・・」
お姉さんは尚も続けようとしたが再び降り出した雨に慌てて窓を閉め、それきり雨の音しか聞こえなくなった。
僕が何だか心細くなって「僕達・・・売られちゃうのかなぁ・・・」って言ったらGPzさんがフン、と笑って
「おめぇはほんっと解ってねぇな。あの人からバイク取り上げて何が残んだよ。少なくともおめぇさんは大丈夫さ。」と
言ってくれたけど、それきり黙ってしまった。僕も何だかモヤモヤした気持ちが残った。

15 :
梅雨が明けて夏が来て再び僕がご主人と出かける機会が増えた一方で、GPzさんがご主人と出かける機会は
ますます減っていった。GPzさんは気にすんな、楽しんで来いよっていつも言ってくれたけど、
何だか申し訳ない気持ちだった。そんなある日、非番の白バイさんとご主人がガレージにやってきた。
いつものバイク講座かと思いきや二人はヘルメットもグローブも持っていなかった。白バイさんが
「なあ、ホントにコイツ手放しちゃうの?」っていきなり言うもんだから寝耳に水の僕らはびっくりした。
「学生ん時からずっと乗ってきたし、愛着もあるんですけど・・・コイツにまで乗る暇が無くて。」
「まぁなー、飾りモンじゃないんだしバイクは乗ってナンボだしなあ。で、いつ持ってくの?」
「このまま渡すわけにいかないですから・・・とりあえず社長のとこには早めに持って行こうかと思ってるんで
お義兄さんの都合の良い日で。」白バイさんはひい、ふう、みい・・・と指折り数えて
「んじゃ来週の水曜でいい?」「はい、じゃそれでお願いします。」といって二人は家の中に戻っていった。
GPzさんがよそに貰われていくことが決まった。

16 :
僕が何て声を掛けて良いか解らなくって、それでもGPzさんのことが気になってチラチラ見てたら
そんな僕の気持ちに気づいたのか、GPzさんが「ほらほら、そんなしょぼくれてんじゃねぇよ。ああ、もう
これじゃ気になって売られていく処じゃねぇだろうがよ。シャンとしろよ。」と言って「俺もよ、いつか
こんな日が来るだろうなーって思ってたんだよ。何しろ俺ぁ見ての通り中古で買われた10年以上前の
ポンコツだしよ。俺が先にくたばるかあの人が先に俺を売っぱらうかどっちが先かでちっとばかし
俺が長生きし過ぎただけよ。・・・おっと、あの人のお陰で今日までくたばらずに長生きできたんだから
そんなこと言っちゃいけねぇな。
ま、事故にも遭わず売られもせず飽きられもせずで最期まで面倒見て貰ってあの世にいけるバイクなんざ
滅多にねぇんだからよ。それこそ年末ジャンボ3連チャンだよな。」明るくそう言ったけれど、
それが強がりだというのはまだガキの僕にでも解った。
GPzさんが売られていく日が近づいても、ご主人は最後にお別れのツーリングに行くでもなく、
綺麗に掃除してあげるでもなくいつもと同じように過ごしていた。僕はそんなご主人を冷たい人だと思った。

17 :
つC

18 :
そしてとうとうGPzさんが売られていく日になった。冷たいご主人は別段いつもと変わった様子もなく、
GPzさんのエンジンに火を入れた。アイドリングの間、朝からずっと黙っていたGPzさんが俺に
「坊主、あの人のこと頼んだぞ。」と僕に向かって言った。うん、と頷くまもなく「こけそうになったら
おめぇが踏ん張るんだぞ。雨の日は気をつけろよ。あと砂浜の近くとかマンホールの上とかも油断すんなよ。
それから・・・・」最後は言葉にならなかった。ご主人はそんな人の気も知らず、GPzさんに跨ると
車に乗った白バイさんと一緒に出て行き、2時間程で帰ってきた。
その日から僕はご主人に反抗するようになった。GPzさんに最後に言われたことを忘れたわけではなかったけれど、
ご主人のしたことがどうにも許せなくて、アクセル開けられても息を止めてわざとゆっくり走ってやった。
そんなことを数日続けていると流石にご主人も気になったのかキャブやプラグを触ってみたり、
白バイさんに見て貰ったりしたが、白バイさんも首をひねるばかり。それも当然で僕はどこも悪くないんだから
何も解るわけ無いし、それに悪いのは僕じゃなくて冷たいご主人の方なんだ。
毎日がつまらなかった。いっそのこと僕も売ってくれよって思った。
それからおよそ1ヶ月後、ご主人は僕をお店に連れて行き、お店の人に僕の状態を告げ、来週の連休に
ちょっと長距離走る予定があって心配なんで見て貰えますかと頼んだ。お店の人もあちこち見ていたが
悪くない物は見つけようもなく、いや、これで調子悪いなんて考えられないですけどねぇと言った。
そしてふと思い出したようにこないだのGPz、あれ先方さん取りに来られましたから、と言った。
ご主人は余り関心無さそうに、あ、もう来ましたか。とだけ言った。いつもなら待ち遠しい遠出が
鬱陶しかった。雨でも降ればいいのにと思った。

19 :
そして当日、僕の願いは神様には聞いて貰えなかったようで、見事なまでのバイク日和だった。
いつにも増してご機嫌で、僕はそれがとても癇に障った。後ろにテントや寝袋なんかをてんこ盛りにして
僕らは出発した。いつものようにすぐに高速に乗るのかと思いきや、反対方向へ向かった。
向かう先には由佳さんの住むアパートがあった。おいおいこの上由佳さんもかよ。そんなの無理だろJK・・・
という僕の嘆きを無視して最後の角を曲がると、そこには既に準備万端の由佳さんと、同じく荷物てんこ盛りの
GPzさんの姿があった。驚いて声も出ない僕にGPzさんは「よう坊主、久しぶりだな。元気か?」と
何事もなかったかのように声を掛けてきた。「なんだよ、シカトしてんじゃねぇよ」と笑って
「まあいい、すぐ出発みたいだから話はまた後でな。」そうして僕らは走り出した。
走り出して2時間程で僕らは道の駅に停まり、待ってる間に僕はその間の出来事を聞いた。
由佳さんがつい最近バイクの免許を取ったこと、タダで譲るとはいえきっちりオーバーホールするために
引き取られていったこと、憂鬱な気分で待っていると引き取りに現れたのが由佳さんで心底びっくりしたこと、
由佳さんから僕の調子が悪いと聞いて僕が拗ねてるんだとすぐにピンときたこと・・・
「ったくやっぱおめぇはまだガキだな。あの人のこと頼むぞって言ったべ?あんくらいで拗ねてんなよ。」
といって「それによ、由佳さんだけどよ。流石に免許取り立てだから危なっかしいし気が気じゃねぇんだけどよ。
あの人さ、いいケツしてんだよなあ。オーバーホールもして貰って絶好調だし、いやいや長生きはするもんだねぇ。
智英様々だよ」と一人で悦に入っていた。余りの豹変ぶりに呆気にとられてる僕にGPzさんは
「そうそう、すぐじゃねぇとは思うんだけどよ。その内多分俺あの家に帰ると思うからよ。由佳さん込みで。」
と言った。あの、それってもしかして・・・とい言いかけた僕に「お、なんだ。解ったのか?ガキがちったぁ
大人になったみてぇだな。」と言って笑った。
(ご愛読ありがとうございました)

20 :
PWPdFI3Bさん
お疲れ様です!
最初からリアルタイムで読んでて感動しました!

21 :
ttp://mar.2chan.net/up/j/src/1303298970298.jpg

22 :
同じくオツカレー(_´Д`)ノ~~デス
リアルタイムで読めてよかったです

23 :
くっそ泣けた

24 :
だからこういう心がモヤモヤすんのは止めろよ
あと、鈴菌はほめ言葉だろ

25 :
琵琶湖の横の公園で寝てたら話し掛けてくれたおばちゃん。
「会社辞めてちゃってこれから九州行くの」って話しえたら
サンドイッチ作って持ってきてくれて去って行った。
袋の中にお年玉袋をハケーン。中には
「良い仕事見つかるといいね。」のメモと千円札。
大泣きしながらサンドイッチをいただいた。

26 :
カタナの話は続編があったよな?
あれも頼む。
最後まで読んだら、必ず自分のバイクを洗車とかして
綺麗にしたくなるからw

27 :
>>21
号泣した

28 :
>>21
バイク買い替えるのやめました

29 :
このスレは残すべき

30 :
普通のサラリーマンの父。
ただし、無類のバイク好き。
家に大型バイクを3台所持し、年に1回は九州から北海道まで行く。
そんな父が高校の父母懇談会に隼という大型バイクで登場。母は仕事で不在。
コの字型校舎で中庭の端に駐車場があり学校に残っていた生徒に丸見え。
わざわざ見せつけるようにちょっと空ぶかしして颯爽とバイクを降りる父。
それを駆けつけた先生方数人で取り囲む事態に。
そして「○子〜!助けて〜!お父さんつかまっちゃたぁ!」と大声で窓から同級生と見ていた私を目ざとく見つけて叫ぶ。
あわてて父のもとに駆け付け先生に謝り、「なんでバイクで来たの!」と怒ると
「馬鹿野郎。男どもに見せつけてお前に変な虫がつかないようにするためだろ!」
怖い父親を演出したかったようですがここは女子高だよお父さん…
でも女子高校生に囲まれてタジタジのお父さんに萌えたよw

31 :
>>30
みせい

32 :
>>30
なんか、逆にDQNが群がりそうじゃねぇか?w

33 :
http://www40.atwiki.jp/xzx1qk5/m/pages/1.html
今PCないからそのうちネタ投下するね
それまでこれ読んでてね

34 :
>>33
マダァ-? (・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン

35 :
 .:⊂⌒ヽ.:./づ゙  ゙゙つ:/⌒つ:.
  .:\ ヽ/   \   /.i  ./:. …な…なんとしても…
   .:|  |   ●   ●.|  |:. …このスレを…上げねばならぬ…
   .:|  彡 u  .( _●_) .ミ ./:. 
   .:\_,,ノ    .|WW|、._ノ:.  
    .:/⌒ヽ.   ゙⌒゙/⌒ヽ:.
   .:(             .):.
    .:ヽ   \   /   /:.
   .:(⌒______):´ ̄`:(______⌒):.

36 :
80年代バイク万歳!だね!
面白かったです。GPzさん、なかなか良いキャラしてますね。

37 :
いい話や、涙腺が崩壊したわ!

38 :
上げ

39 :
 .:⊂⌒ヽ.:./づ゙  ゙゙つ:/⌒つ:.
  .:\ ヽ/   \   /.i  ./:. …な…なんとしても…
   .:|  |   ●   ●.|  |:. …このスレを…上げねばならぬ…
   .:|  彡 u  .( _●_) .ミ ./:. 
   .:\_,,ノ    .|WW|、._ノ:.  
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   .:(             .):.
    .:ヽ   \   /   /:.
   .:(⌒______):´ ̄`:(______⌒):.

40 :
>>4から続く話ってコピペなのか!すごく良い話だね!

41 :
 .:⊂⌒ヽ.:./づ゙  ゙゙つ:/⌒つ:.
  .:\ ヽ/   \   /.i  ./:. …な…なんとしても…
   .:|  |   ●   ●.|  |:. …このスレを…上げねばならぬ…
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    .:ヽ   \   /   /:.
   .:(⌒______):´ ̄`:(______⌒):.

42 :
先日ゼファー750を買ったんだ。
38,000`走行だったんだけど状態はかなり良く、前のオーナーが大切に乗っていたのがうかがい知れた。
それなりに値も張ったが、奮発して購入。
そして家まで乗ってきてwktkしながらいろいろゼファーを見てたさ(みんなもバイク買った時は眺めまくったろ?)
そのあと車載工具でも見てみようと思ってケースから出したらケースの底の方にまだ何か残ってる感じがしたんだ。
なんだろうと思ってよく見たら、隠すように奥の方に畳んで入れられた紙らしきものを発見。
何かの説明書かなと思って出してみて開いたら、前のオーナーが書いたと思われる手紙が入ってた。
「今までありがとうな。楽しかったよ。
 俺はお前を手放さなければならなくなってしまって、申し訳ない。
 お前に大切に乗ってくれるオーナーさんに出会えるといいな。
 これからは新しいオーナーさんと一緒に走ってください。」
さらにもう1枚
 「新しいオーナー様へ
  勝手にこのような物を忍ばせたことをお許しください。
  手放した側は何も言うべきではないという事は重々承知の上でございますが、
  ぜひともこのゼファーを大切に乗ってやってください。
  手紙は破棄してください。」
もうね、俺の涙腺崩壊。
そうだよな、前のオーナーさんとの思い出もいっぱいあるよな。
これからは俺と一緒に走ろう。大切にするよ。

43 :
初代1のコピペではないですか ナツカシス

44 :
C

45 :
速度違反で捕まるのがウザくて大型免許取ったんだけど、
そこまで遠出とかしないからってことで中古の04年式トリッカーにした。マフラーとか替えてあって30万。
08年式以前のトリッカーって始動性が若干悪くてチョーク引いてやらないとなかなかエンジンかからないってやつで、
4月頭の寒い日の朝、友達が事故って病院に担ぎ込まれたって電話があって急いで向かおうとしたんだけど、こいつが一向にエンジンがかからない。
そのうちセルも勢いがなくなってきて、ヤバいバッテリーが切れる!って焦ってたら、
庭の隅っこに停めてあったGS50が光った気がしたんだよな。多分ハンドルバーに付けてた古い腕時計に朝日が反射したんだろう。。
トリッカー買ってからほとんど動かしてなくて、黄砂でほこりっぽくなってたヤツなんだけど、
もしかしたらと思ってキー回してキック入れたら、弱いながらも一発でエンジンがかかったんだな、少し懐かしい音で。
オフ用のメットで原付に乗ってる様は周りから見たら不恰好だったんだけど、まぁなんとか病院に着いた。
3年前に買って、もう5万kmは走ってるすっかりボロのGS50なんだけど、エンストとか調子が悪いということもなく病院までしっかり走ってくれた。
久しぶりに乗ったGSは何だか小さく感じた。ハンドル握ってる手が足に当たるくらいに小さかった。
友達も腕の骨が折れたくらいで元気だったんで、軽い話して帰ってきた。
家に帰ってもう一回トリッカー見てみると、燃料コックが微妙にズレてただけってオチだった。面倒くさいヤツめ。
今度晴れたら2台ともしっかり洗ってオイル替えてやる予定。
まだGS50は手放さない。

46 :
連れの兄貴の話。
学生からの連れ、Yに俺の4つ上の兄貴、Aがいた。
乗っているのがMT原付。いい年だったが免許は原付だけ。
愛車は惚れて即買いしたというRZ50だった。
携帯も持たず、休みになればフラリと消えて、特産品をお土産に帰ってくる。
起きていて家にいる時は飯か風呂か、車庫の隅で工具握ってる。
俺も何度かお土産をもらったり、RZに乗らせてもらったりした。
バイクを教えてくれたのはその人だった。
何度も各地の山や、名所へ連れて行ってもらった。
夜中にパンクして、助けてもらったこともあった。
原付しかないけどバイク好き、そんな人だった。
「夜中のバイパスってさ、高速みたいですげぇ綺麗なんだぜ」
「そういえば中免とか取らないんすか?」
「まぁ、金が貯まったら、取れればいいな」
そんなAがいきなり亡くなってしまった。
仕事場で倒れ、病院に運ばれ、半月も経たずにってしまった。
短い入院中に病棟の窓から、俺に持ってこさせたRZを見るあの顔は、未だ忘れられない。
枕元には常にキーを置いて、今輪の際にも鍵を持っていたそうだ。
その時、俺にはそれが怖くすら思えた。もう十年近く前の話だ。

47 :
この前、Yと久しぶりに飲んだ。この時、俺は初めて真実を知った。
Yの家はAが学生の頃、親父さんの職場が潰れ、親父さんも倒れ、大変な時期だったらしい。
学校が終わるとAはバイトをし、家族の生活費を稼いだ。Aは学生時代はバイトで金を貯めることが、出来なかったのだ。
高校卒業の手前で親父さんが退院、だがAは進学はしなかった。「大学とか、そんなことが出来る状態じゃなかったんだよ」
座った目で、Yは話を続けた。
高校卒業後、Aはバイトしていた近所の工場に就職した。毎日油まみれの作業服で、洗濯が大変だったそうだ。
そして、少しずつ金を貯め、あのRZを買った。
一方、親父さんは退院後、自営業を始めた。仕事が軌道に乗り、Yの家は一気に裕福になった。
Yも車の免許を取り、親父さんに車を買ってもらった。
Aは、RZに乗り続けた。雨の日も風の日も、台風や雪でも。
「俺は全部親が買ってくれた・・・兄貴は、全部自分で買った」Yは伏目がちにコップを空けた。
車の納車の日には、よかったな、よかったなと一緒に喜んでくれたという。
「兄貴な、最後の時はずっと鍵を握っとった。」
「親や俺が手を握って、反対の手はずっと鍵を握っとった。あれだけやった、兄貴には、RZしかなかった」
Aの葬式の日の事を思い出した。
庭にRZを押していき、バイク屋の人がエンジンをかける。
響く2stサウンド。だが、それに答える者はもういない。
全開、高鳴る高音・・・・やがて、回転と音が静まり、火が落とされる。
エンジンが切られたとき、自分が崩れ落ちた事を覚えている。
出棺の前、遺言でしてほしいことだったそうだ。
そして、メインキーは棺の中へ。
今頃、彼は向こうで走っているんだろうか。
RZを見ると、Aを思い出す。様々な思い出を。

48 :
テスツ

49 :
ご無沙汰していますが、今書き込んで大丈夫でしょうか?

50 :
>>49
C

51 :
4発目191です。
あれから3年たちました。
今日、担当弁護市から連絡があり、事故の過失割合が10:0で確定したとのことです。
簡単に経緯を説明させていただきます。
私の事故は当時ノリックがなくなった事故と同様、4輪が左折後にqのようにターンし、
4車線道路を横切ったため、車を避けきれずに車の下に入り込み、27箇所の骨折、
その後人工関節置換へと相成りました。
そのとき、231氏をはじめ、多数のバイク乗りに励まされ、力をいただきました。

52 :
そんな中で、お世話になったかたがたに報告もせず、日々をすごしていましたが、
今日、復活したこのスレッドを見つけ、経過報告をさせていただきます。
あの頃、バイクに乗ることだけを目標にしてきましたが、ひょんなことから
またバイクがうちに来ました。
私のファーストバイク、モンキーバハ。
また原点から始めて行こうと思います。
お世話になったかたがた、励ましてくれた方々。
本当にありがとうございました。
今はとりあえず、報告まで。

53 :
元気になって良かったね。
またバイクライフを楽しんでください。

54 :
このスレ復活したんだな。
知らない間にもう8発目とかw
またよろしこ

55 :
>>51
勘違いだったらスマンがninja乗りの人だっけか?
オチビちゃんとタンデムできる日が早くくると

56 :
途中で送信しちまったw
オチビちゃんとタンデムできる日が早くくるといいな

57 :
鼻血の人もこのスレじゃなかったけ?
バイク降りちゃったからこの板にこないだけだよね

58 :
>>52
(*^o^*)オ(*^O^*)カ(*^e^*)エ(*^ー^*)リーー!

59 :
>>52
つC

60 :
友達の家に、バイク仲間と遊びに行った時の事。そいつの嫁が俺たちにこう言った。
「最近、私の友達がバイクの免許をとったんだけど、初心者だから怖くてツーリングとか行けないんだって。他の女友達も連れて行くから、一度一緒にツーリングしてあげて。」
コッチは俺を除いて5人、相手はバイク初心者だって言う女とその妹と友達の嫁、他に免許を持たない女が3人。つまり、全員若い女とタンデム。しかもその妹ってのは女子高生ときた。
バイク乗りのご多分に漏れず大してモテもしないヤロウどもの事、俺以外は大盛り上がりだった。 俺は足手纏いになる初心者の、しかも女なんぞ面倒なので、その日は仕事って事にしてパスを決め込んだ。
合コンツーの2日前、俺にその友達から電話が来た。他のメンツが、次々に行けなくなったらしい。体調を崩したり、急に仕事が入ったり。
相手の女共も都合が悪くなり、来るのは初心者女とその妹だけになってしまったらしい。仕切り直しで延期したらって俺は言ったが、折角だからぜひ一緒にって初心者女は言うらしい。
「俺のR1はシングルシートだから、妹さんは乗せられないよ。」と俺は言ったが、「あと一人、必ず確保するからオイラのメンツを立ててくれ」との事。普段からそいつには世話になっているんで、俺は渋々承諾した。

61 :
面倒なツーリングの初日、初心者女はZRX400でやって来た。その女も妹も人並みより美人だった。「バイク乗りの女なんてイマイチだろう。」なんて言う、(今考えると)トンデモナイ偏見に満ち溢れていた俺にとっては、意外な事だった。
俺のR1とZRX、女子高生タンデムのXJR1200、友達とその嫁が乗るCB100SFの4台は、ソロソロと出発した。
ツーリングは案の定、最悪だった。ZRXは燃料コックをリザーブに入れたままガス欠して2キロほど押す羽目になるは、
軽自動車にはアオられるは、
ドライブインで昼食にしたらバイクを出す時にUターンはできないは、
大型トラックにスポーツバイクが道を譲るって言う前代未聞の屈辱を受けるは、
挙げ句の果てに途中で雨が振り出したら、その女のタンクバッグにはお菓子が一杯だった。「コンニャロ!!」と思いながら、俺は卸したばかりのレインウェアをZRX子に着せた。
言い出しっぺの友達は新婚ヨメとイチャイチャ、もう一人のXJR男は、女子高生妹相手に鼻の下を伸ばしっぱなし。俺の苦労は完全にスルーだった。
こうして合コンツーは、走行距離150キロの最低記録を立てて終わった。

62 :
あの最低ツーリングからもう何年経ったか。俺はR1を下取りに出してZRX1200を買った。ついでに中古だけど家も買った。郊外で職場からはちょっと遠いけど、ガレージ付きってのが気に入った。
ガレージにはステップワゴンとZRX1200、その横にはあの時よりちょっと古くなった俺と同じ色のZRX400がある。

63 :
MO$GE☆RO♪
おめでとっ

64 :
さらに1年後、嫁が妊娠してZRX50が生まれた

65 :
カワサキ乗りになったよ、っつー事を報告したかったんだろ。
あっちも初心者だった、んな話なら、MO☆GE☆ROって感想www

66 :
このスレ復活したのか

67 :
泣けた話と言うよりは恋愛話だね

68 :
18で初めて買った原付。福岡で買って九州走り回って進学のために一緒に神奈川へ。
神奈川に来てからも近県一緒に走り回って6年間で4桁のメーターが何周もしてた。
3月の寒い夜、買い物帰りに急にエンジンかからなくなってさ。家まで10キロ、近くのバイク屋も閉まってる時間。
休み休みで何時間もかけて押して帰ったよ。次の日には直してやるからなって思いながら。
翌日バイク屋が出した答えは、廃車。ここまで走ったのが凄いって。
一週間考えさせてくれって頼んで、悩み抜いてお別れすることに。最後に写真を撮らせてもらって、右側しか無かったミラーを記念にいただき
さよなら。
その日は風呂に浸かって泣いた。一時間以上泣いた。
ありがとうって気持ちとごめんなって気持ちでいっぱいだった。
長いこと乗るとやっぱり愛着わくんだなぁって思った。
あれから3年、今は二輪免許も取って立派なSUZUKI乗りだよ。
長文すまん。

69 :
就職のため、上京。
バイクは実家に残していた。帰省の度にチョイ乗り。
何度目かの帰省の時、どうしてもエンジンがかからない。
バッテリーも弱ってるけど何とか押しがけでエンジンかかってたんだけど・・。
30分近く悪戦苦闘したが全くかかる気配無し。
ついに次の押しがけを最後と決めた。
このままこの先、朽ちていくバイクを見るのも辛いのでもう手放そう
だけど次の押しがけで、もしエンジンがかかればどんな大変でも
このバイクを東京に乗っていこう・・・・・そして最後の押しがけ
・・・・いとも簡単にエンジンがかかった。
あれから21年。
そのバイクは今も乗り続けている。
元々不人気車だったから部品も手にいれるのも大変
でもどんな大変でも乗り続ける。
いままでの辛い時・楽しい時・北海道への移住全て傍に居てくれた。
嫁さんよりつきあい長い。
一生乗り続ける。

70 :
>>69
イイハナシダナー

71 :
福島県にツーリングに行ったときのこと
ド田舎の道を走っていると、やたらと臭いエリアに入った。
これだから、田舎は嫌なんだよ!!買ったばかりのipodで聞くPerfumeも台無しである。
さらに50Kmほど走ったが、臭いが消えない。
臭いの正体は、俺の口臭だった。

72 :
>>71
俺は、そっちの泣ける話は聞きたくないw

73 :
>>71
ある意味泣けるな

74 :
2ストに乗ってる時にツーリング行くと「臭い煙たい、一番後ろ走れ」って言われてて
、4ストに乗り換えたのに「やっぱり臭いから一番後ろ走って」って言われた俺もここに居てもいいですか?

75 :
>>74
腋臭が眼にきた

76 :
>>74
煙たそう

77 :
煙たくて泣ける

78 :
2stが臭い

79 :
俺が20歳のときの話なんだけどさ
これ本当にネタじゃなくてリア話なんだけど
昨日まで絶好調だったバイクがなぜかエンジンかからなくなってこれからツーリングだっていうのにどうしようってあたふたしてたら
その友達がたまたま帰り道に俺の目の前歩いてきたのね
おおー久しぶりだなぁとか俺が話したらさ
友達がの第一声が「さっき父親死んだ」
この時はマジでバイクってなにかしら命が宿るのかと思った。
その後ツーリングやめてしばらく昔話にふけったってのを覚えてる。
みんなバイクは大切にしましょうぜ

80 :
その友達ってどの友達?
帰り道って どこから誰が帰ってきたの?
友達の父親か死んでなぜ昔話にふけるの?
バイクに命が宿ってまで 君にさせたかった昔話ってどんなの?
さっぱり わからないから 泣けない。

81 :
もういやと思った俺に生きる力を与えてくれたNS250R、そして慰安台所にいるあいつとのもつくってくれた。
でも、結婚し子供が出来て母親となると、さすがにつなぎで飛ばすときだけのこいつは、匂いも含めいががられた。
つい先ごろ、NSブログみてほしいって言ってくれる人が出てきたから、大事に乗ってくれるっていってるから手放すことにた。
これで最後の夜と乗ったときも、BASまで乗っていくのもどうってこと無かったのに、係りの人が状態をチェックして引き渡すとき、最後と思ってエンジン掛けようとしたらかからなかった。。。
電話したら、相手は俺を信じてるからそのまま発送してくれといった。「おい、すまんが、俺が選んだ相手だ、楽しませてやってくれと声に出し、タンクをたたいてい分かれた。」
数日後、受けとった相手がBASから「エンジン1っぱつでかかった。いまから家に帰る大丈夫みたい。」と連絡があった。
バイクは魂がやどると俺は信じてる。

82 :
推敲くらいしましょうよ。
これじゃ、イラっとする話のようなもの。

83 :
ちゃっと気分でかいちまった、すまん、以後気をつけるな(多分またやる性格だと自覚してるけど)。

84 :

この一文の書き方だけでもイラつく。
カタカナ、漢字、句読点はきちんと使ってくれ。

85 :
やだ!

86 :
そんな些事でイラつくのは、精神のバランスが崩れかけているぞ。
一度、医師に診てもらった方が良いかも知れん。

87 :
イラついてる84はNS250Rを買った人だったりしてw

88 :
何だかんで一番感動したのは初めて自分で買ったバイクに乗って走ったときだよな
あの自由だ!っていう感覚はもう感じられない

89 :
初めてのバイクはヤマハMR50だったな〜 

90 :
あれ?俺いつ書き込んだっけ??
>>89
黄色?

91 :
15年ほど前、俺は東京へ単身赴任していた。
本当はかみさんと一緒に引っ越す予定だったのだけど、まあ色々な事情があってかみさんは東京から200km離れた地方都市にのこることになった。
転勤とはいえ、仕事の都合上ウィークリーマンションみたいな所に毎週のように転々と移動していたのでバイクは実家に置いたままにしていた。
毎週金曜日の夜にかみさんは地方都市から俺のアパートへ通い、日曜の夜に帰っていくのが日課になった。
バイクに乗りたくても普段乗れない俺の為に、俺のバイクに乗ってアパートに来た。
雨の日も風の日もかみさんはいつも俺の所にぴかぴかに磨かれたバイクを運んでくれた。
今ごろの季節、俺はかみさんを乗せてツーリングした時に言った。
俺「来週は車で来いよ。」
か「あんた、バイク乗りたいんでしょ」
俺「まあな、でももう寒いだろ」
か「しょうが無いでしょ、あたしバイク乗りの女房だし」
ばかやろう!なんだかシールドが曇ってきたじゃないか!!

92 :
なあ、お前ら、バイクって生きてるというか妖精が憑いてると思わないか?

93 :
妖精はどうか知らんが
魔法使いが跨がっとるのは確かだな

94 :
おいらのは女神さまが

95 :
俺のはTENGAが付いてる

96 :
確かに、ただの道具、ただの機械とは思えないな。
前のオーナーはどんな奴だったんだろう、そのオーナーとどこへ旅したのだろうなんて考えると、運命的なものも感じてしまうし。
愛着というか、馬鹿馬鹿しいが正直愛情に近いものもある。
20年落ちの大型ツアラーと30年落ちの250ツイン所有してるが、いづれも遠く県外からやってきた相棒。どちらも可愛くてもう手放せない…
あ、ごめん俺は新車かったことないの。

97 :
788 名前: 774RR [sage] 投稿日: 2008/01/10(木) 03:41:30 ID:YW5hinJh
高校の時に必死にバイトして頭金貯めて親に土下座してローン組ませてもらってやっと買えたNSR250
チャリでは行けない遠い所に連れてってくれたし峠では速く走る事を教えてくれて本当に大事にしてた。
でも車の免許を取り次第に車への興味が大きくなりNSRを売って車を購入。
またバイク欲しいなぁと思いつつも金銭的余裕もなく踏ん切りが付けきれずに十数年が経過。
2スト生産終了を知り再び同型のNSR購入。
洗車しててフレームの裏に傷が…
そー言えば盗難にあった時の為にイニシャル打刻してたの思い出しもしかしてと思いよく見たらイニシャルが。
同じNSRを二回購入してたんですねぇ
純正部分が無くなりつつあり直せなくなってバイク本来の役目は果たせなくなるだろうけど、一生手放さずに大事にしてやります。

98 :
>>95
拾ったからあげるよ
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99 :
>>97
良い

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