2011年10月1期中国英雄【李陵】中島敦【山月記】
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【李陵】中島敦【山月記】
- 1 :07/03/01 〜 最終レス :11/10/23
- 中島敦の作品には中国古典を題材にしたものが多くあります
ちょっと語ってみませんか。
- 2 :
- 弟子(ていし)孔子の弟子の子路が題材
- 3 :
- 俺は山月記と弟子が好きだな
- 4 :
- 弟子は良いよな
あれの子路には痺れる
孔子に対するイメージも変わった
- 5 :
- 孔子と子路のと勝海舟と坂本龍馬のは似ている。
- 6 :
- 名人伝も捨てがたい
- 7 :
- スレタイと上に上がったものの他に、わが西遊記は外せない。
妖氛録も好き。
- 8 :
- 弟子や李陵、光と風と夢なんかを読むと、
信念を貫いてるなら本望だ、って意識が強かったように思う
体が弱かったのもあるだろうけど、叔父さんの影響もあったのかな?
- 9 :
- やっぱり山月記。
王道でしょ。
- 10 :
- >>8
理想としてはそうなんだろうけど
中島自身は李徴や悟浄だったんだろうな
- 11 :
- 北方謙三まかり通る
- 12 :
- ヘコんだ時なんかは「山月記」を読んだりする。
「この気持は誰にも分らない。誰にも分らない。
己と同じ身の上に成った者でなければ。」
血を吐くような叫びだよなあ。
- 13 :
- 「山月記」を読むと、もっと頑張ろうって気持ちになる
- 14 :
- 君子は冠を正しゅうして死ぬものだぞ
- 15 :
- 塩漬けはもう食わんぞ
- 16 :
- 山月記は大好きだ
- 17 :
- 中国史にほとんど興味無い人も薦めてくるんだけど
そんなにオススメ?
- 18 :
- いい作品書いた人だよ
繊細で剛直で、人の持つ感性の美しさを教えてくれる
- 19 :
- 歴史背景を知らなくても十分堪能できるね
知ってたらもっと楽しめるはず
- 20 :
- >>17
読み始めは、難しそうな漢字や言葉が目に付いて抵抗あるかもしれない
でも、そういうのが独特のリズム感を生んで、逆に読みやすさを生んでると思う
歴史というよりは、人間性を表現した作品が多いかな
ここでも評判いいけど、弟子はいいよ
- 21 :
- 文章のリズムは確かに感じるな
漢文調の部分もそうだが、>>12の辺りや弟子の終盤における
山場での描写には引き込まれるものがある。
- 22 :
- 卒論で山月記を扱った俺、参上。
読んでるときの気分によってとらえかたが変わる不思議な作品だと思う。
スレ違いになるけど、山月記読んだ後に光と風と夢を読むと中島の理想と現実がより一層わかるかと。
- 23 :
- 中国古典といったら、
悟浄出世
悟浄歎異
もお忘れなくね。傑作。
あおぞら文庫にて閲覧可能。
- 24 :
- 出世と歎異はどっちが人気あるのかな?
- 25 :
- 両方好きだが、歎異が明るさでちょい上。
読むと元気の出る小説。
- 26 :
- 一番有名なのは山月記かな。
国語の教科書にも載っていたから、読んだ人は特に多いだろう。
- 27 :
- 名人伝も載ってた
- 28 :
- 国語の高校入試問題の文章に使われているのをちらほら見る
とくに好きなわけではないが問題にするのには適している
子路と孔子の話などは問題つくるほうとしてもかなり意欲がわいてくる文章
- 29 :
- よく『漢文調』って言われるけど
それって出だしの辺りが主で、読み進めていくとそうでもないように思うんだが
どうなんだろ。
- 30 :
- >>29
最初の内は作者も意識して漢文調に努めてるんだけど、話が進んで
次第に筆が乗ってくるにつれ、いつのまにか口語調になってるよね。
(例えば山月記だと、李徴の独白以降は丸っきり口語体になってる。)
そういう意味じゃ、漢文だけがデフォの状態から必死に口語体を生み出した
明治の文豪たちと違って、いくら「江戸漢学の余風あり」と称された中島敦でも、
やっぱり大正昭和の人なんだよね。感情が入ると自然と口語文になっちゃう。
- 31 :
- 悟浄歎異の各キャラは日本で描かれる西遊記のキャラを少しばかり
深めた感じで、妙にしっくりくるんだけど、むしろこの作品が日本的
西遊記キャラの源なのかな?
特に悟浄が理屈っぽいインテリとして描かれるあたり
- 32 :
- q
- 33 :
- >>30
作中の人物が乗り移ったかのような書き方は、
なんか『李陵』の司馬遷に通じるものがあるんじゃないかな。
李徴の独白なんか、まさにそうだろう。悲痛だけど、実に生き生きとしている。
悟空と八戒の会話はすごく好きだ
- 34 :
- 高校生です
中学のとき塾でやりました
沙悟浄が主人公なのがとても新鮮でした
- 35 :
- 自分は高校の国語の教科書だったな
- 36 :
- 八戒が現世の楽しみ方を語る下りのおかげで
昼寝も焼肉も大好きになりました
- 37 :
- 中島敦は偉いよ
喘息と戦い抜いた
- 38 :
- wikipediaの写真ワラタ
もっといい写真なかったのかよw
- 39 :
- wikiの画像はろくなものがない。
- 40 :
- >>30
そうか?李徴の独白以降も立派に漢文調であるように思うけど。
- 41 :
- >>38
wikiの写真、吹いた。
布施博か岸谷五郎に牛ビンの底メガネをかけさせたようだw
- 42 :
- まがりなりにも武術をかじった私だが
師匠が絶対「名人伝」を読めと言ったのを思いだした
確かに究極だ
- 43 :
- 何故
- 44 :
- いいスレがあると思ったら過疎ってる…
中島の写真は学生時代のやつが好きだな
- 45 :
- ろーせーのりちょーわはくがくさいえー、てんぽーのまつねんわかくしてなをこぼーにつらね…、だったっけ?
オレにとっては、中島敦は「声に出して読みたい日本語」だなぁ。
- 46 :
- >>23
超名作だよな
- 47 :
- この人と橋本左内と鴎外の三人には
あと四半世紀は生きていただきたかった
- 48 :
- 鴎外は人間のクズだろ。
奴が脚気感染症説に固執した挙句軍医総監の職権を濫用して兵士への麦飯支給案を
拒否したせいで3万人もの兵士が脚気で死んだんだぞ。
しかもビタミンB1不足との因果関係が証明された後になっても死ぬまで己の間違いを認めなかった。
日露戦争中ロシアのどの将軍よりも多くの日本兵をした外道医者だ。
- 49 :
- 我が玉にあらざるを怖れる。
- 50 :
- うちの高校
山月記を全部暗誦できたら国語10なんだけど
出来たやつ10人以上いたかも
- 51 :
- >>50
いい高校だな。
うちの高校は、教師が人生論にしてしまっていたよ。
科挙に合格して賤吏とは何事だとか、
下積みで辛抱できない人間は、
失敗する典型的な人間だとか、、
で、その当時は中島敦は好きになれなかったというか、
ほとんど意識の外だったな。
その後、ちくま文庫の全集を読んで好きになったな。
特に「名人伝」は好きで、全部暗誦できるよ。
「山月記」、「牛人」も江守徹の朗読を何遍も効いているから、
主なところは、暗誦できる。
- 52 :
- 李徴なら高官になっても虎になるよなw
- 53 :
- 三月記について質問です。最初、李徴は袁さんのことを「故人」と言っていますが、途中から袁さんが李徴に言ったのと同じように「友」と呼ぶようになっています。
理由が分かる方がいらっしゃれば是非教えてください。
- 54 :
- >>53
李徴の自尊心の高さを念頭に於いてくれ。
最初はあくまで「故人=旧知の人物」であり、気障でよそよそしい感覚。
友と呼んだ頃にはそんな虚飾を投げ捨てて気を許している。
- 55 :
- 和歌でない歌?
?http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%92%8C%E6%AD%8C%E3%81%A7%E3%81%AA%E3%81%84%E6%AD%8C
遍歴
??ある時は淵明(えんめい)が如疑はずかの天命を信ぜんとせし
?ある時は李白の如く醉ひ醉ひて歌ひて世をば終らむと思ふ
?ある時は王維をまねび寂(じやく)として幽篁の裏(うち)にひとりあらなむ?
ある時は阮籍(げんせき)がごと白眼に人を睨みて琴を彈ぜむ?
ある時は老子のごとくこれの世の玄のまた玄空しと見つる?
ある時は巣父の如く俗説を聞きてし耳を洗はむ心?
遍歴(へめぐ)りていづくにか行くわが魂(たま)ぞはやも三十(みそぢ)に近しといふを
- 56 :
- 中島敦かっこいい。
でも、読み始めが漢文とか混じっててとっつきにくいな。
漢文読めないから。
山月記はあんまりだが弟子がよかった。
あとパラオの日記と小説は名作が多いな。
- 57 :
- 山月記を高校の教科書に載せるのはいいけど
高校教師が教えるのは腹が立つな
何時間もかけて段落分けたり、一行一行「筆者の気持ち」とか、記憶もできない単語メモったり、
トラの状況を無理やり現代人の全員に当てはめたり
それなら音読CDを何周も流し続ける方が何倍も有益。あとは自分で考えろ、今はわからんくてもいいって感じで。
正直高校生で作者がなんであんな作品を描いたか共感できるやつがいたらあぶないわ
- 58 :
- 自尊心と羞恥心のせいで虎になるってどういう理屈だよ
意味わかんねえよ
- 59 :
- まあ虎人伝あっての話しだし
- 60 :
- 要するに改悪だよね
- 61 :
- 和漢混交文
- 62 :
- >>58
2chでは、自尊心と羞恥心を抱えた虎が、あちこちで吠えまくってるんだぜ
見たこと無い?
- 63 :
- 無い
比喩としても低レベル
何も感じないし何も価値がない
ただ勘違い負け犬が浸ってるだけのゴミ
人したから罰で虎になりましたって方がシンプルで美しい
明らかに改悪
- 64 :
- 文学って負け犬のーなの?
- 65 :
- “己が玉にあらざるを潔しとせず”で、虎に変容しちまうんだろ?
いいじゃん、虎だよ虎!シャクトリムシとかミソサザイとかに
されてもよかろうに、強くてかっこいい動物になるとは。
- 66 :
- 文体は神がかってるけど
元ネタありきってのが中島敦を微妙な評価にしてるんだろうなぁ…
俺も虎に変身する理由はオリジナル人虎伝の方が納得いく。
中島敦は自分がオリジナルから変えた部分と整合性が取れるように
虎に変身するという部分も丸々変えるべきだったと思う。
- 67 :
- 人虎伝では虎になった理由として李徴が袁サンに答えたのは、
「わたしがいつも忘れないことがある。南陽城の郊外で、かつてある後家とねんごろになった。
その家人はひそかにそのことに気づき、いつもわたしを害しようと企んでいた。
その後家は、それからは二度とつきあえなくなった。
わたしは、風につけこんで火を放ち、一家数人、ことごとく焼きして逃げたのである。
これが心のつかえなのだ。」
ここでは残虐な行為の報いという因果応報が明確にされてるね。
- 68 :
- 山月記だとこの部分は外されて、虎になった理由は実ははっきりしていないんだよね。
李徴は理由を色々考えて、納得の行く説明をつけようとしているけど、
彼がそう考えているだけで、結局は分からないまま終わっている。>>69
中島が後家しの部分を外して、虎になった理由をはっきりさせなかった理由は、
「理由も分からずに押しつけられたものをおとなしく受け取って、
理由も分からずに生きていく」人間の生き方を描く意図があったんだろう。
- 69 :
- 例えば、ある部分で李徴は
「人間はだれでも猛獣使いであり、その猛獣に当たるのが、各人の性情だという。
おれの場合、この尊大な羞恥心が猛獣だった。虎だったのだ。」
と自らの性情が理由で虎になってしまったと語る。
ところが別の部分では違う理由をあげていて、
「本当は、まず、このことのほうを先にお願いすべきだったのだ、おれが人間だったなら。
飢え凍えようとする妻子のことよりも、己の乏しい詩業のほうを気にかけているような男だから、
こんな獣に身を堕とすのだ。」
と詩にかまけて愛情に乏しい人間だから、虎になってしまったのではないか、と考える。
さらに別の部分では、
「いったい、獣でも人間でも、もとは何かほかのものだったんだろう。
初めはそれを覚えているが、しだいに忘れてしまい、
初めから今の形のものだったと思い込んでいるのではないか?」
と、何かから人間になり、今また虎となったのではないかとも考えている。
- 70 :
- そもそも理由なんてないんだろうなw
- 71 :11/10/23
- 理由も分からず押しつけられたものを〜っていうのは中島敦の他作品にも頻出のテーマだよね
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もし曹操がいなかったら・・・・・
周瑜 魯粛 呂蒙 陸遜 陸抗 呉の軍師を語るスレ 6
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