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2011年10月1期高校野球1960年代の高校野球を語ろう  TOP カテ一覧 スレ一覧 削除依頼
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春季地方大会情報スレ
【常連 古豪 新鋭】滋賀の私立【入り乱れ】
【久々】高校野球史上最強のチームは?23【復活】
星稜vs明徳 松井の5打席連続敬遠とは何だったのか


1960年代の高校野球を語ろう 


1 :09/10/02 〜 最終レス :11/12/18
法政二高ー浪商から松山商ー三沢までの1960年代の高校野球を
熱く語り合おうではありませんか。

2 :
昭和40年(1965)の三池工について語って下さい。

3 :
おじいちゃんの集まるスレ

4 :
妊娠検査薬

5 :
69年生まれです。ぜひとも盛り上がって欲しいです。当時の甲子園について色々と語って下さい。

6 :
工業高校全盛時代

7 :
>>6
小倉工、大宮工、三池工などですか?先輩殿。

8 :
法政二(柴田)vs浪商(怪童・尾崎)の名勝負3番
1960年夏・二回戦
法政二 000 000 040=4
浪 商 000 000 000=0
(法政二が全国制覇)
1961年春・準々決勝
法政二 000 020 100=3
浪 商 010 000 000=1
(法政二が全国優勝。夏春連覇)
1961年夏・準決勝
浪 商 000 000 002 02=4
法政二 100 100 000 00=2
夏・春・夏の3期連続優勝を狙う法政二は、
8回まで2点のリード。9回表の浪商の攻撃も二死一塁。
誰もが法政二の勝利が濃厚と思ったが、
そこから浪商が奇跡の反撃で同点。ついに、延長の末に法政二を下す。
(浪商が全国制覇)


9 :
>>
やっぱり、その(1969)年の三沢VS松山商だろう。
ただ両方ともVTR映像が残ってないのが惜しいが。

10 :
松山商ー三沢・興国ー静岡商の決勝戦はYOU TUBEにありますがそれ以前はないですね。

11 :
この世代は知らないですが高校野球の雑誌では
よく見ます。
ビートルズの世代ですよね、松山商×三沢なんかは今でも話しを聞きますね。

12 :
>>9
(>>の部分に)5
入れるの忘れてた

13 :
65年頃の人口
東京23区 860万
大阪市  315万
名古屋市 190万
横浜市  178万
京都市  171万
神戸市  120万
福岡市  75万
広島市  50万
札幌市  不明

14 :
このスレは50代以上でないとリアルタイムでは
語れない・・・
自分は40代半ばなので記憶にはないことばかり
ですが、いろんな話が出ればいいな、と思います。

15 :
名前はしらないけど、68年の選抜2回戦か準々で大宮工の選手が
左中間に中段に放ったホームランが木製バット時代の最長飛距離だと聞いたことある。(推測するに約135メートル)
この選手誰か知ってる人いる?

16 :
60年代の甲子園のスター
尾崎(浪商)、尾崎(徳島海南)、柴田(法政二)、池永(下関商)、木樽(銚子商)
太田幸司(三沢)、平松(岡山東商)、八木沢、加藤(作新学院)、藤田平(市和商)
谷木(北海)

17 :
>>15
 大宮工の4番布施でしょう。凄い打者でしたがプロからの指名はなく
その後の球歴がわかりません。

18 :
ちょちょ、、、、、、相手香港かよwwwww

19 :
やはりスレが伸びないな・・・
年代が古すぎるか・・・

20 :
>>19 確かに・・50歳以上人じゃないと語れないよね。期待してるんだが。俺は太田幸司が活躍した年の生まれだから語れるはずもない・・

21 :
>>20
いや49歳の俺は松山商ー三沢はぎりぎりリアルタイム。

22 :
0ー21

史上最弱のセンバツ準優勝校清峰高校おめでとうございます。

23 :
>>22
こいつは年代スレをいつも荒らしやがるな

24 :
たしか66年?に駒大苫小牧が出場しているはずですが
(横浜一商(横浜商大高)に敗れてる)
どなたかその当時を知る人はいませんか?

25 :
この当時の応援てどんな感じだったんですか?
ブラバン、応援曲、チア等
情報求む。

26 :
ベビーブームが過ぎて学校経営が苦しくなり廃校になったり
公立に移管したりした学校が少なからずともありますた。

27 :
廃校といえば飯塚商。小鶴をはじめ多くの名選手を輩出し、68・69年には2年
連続甲子園出場した。

28 :
三重県に、甲子園まであと1勝のところまで行った、ジ・オリオン高校ってのがあったらしいね。
これもすでに廃校だけど。

29 :
>>28
ジ・オリオンのことは、「にっぽんの高校野球 東海編」
に詳しく載ってますよ。

30 :
>>25
60年代も、ブラバンやチアガールは今と変わらない感じだったね。
68夏優勝の興国なんかは、ミニスカートで旗を振る応援スタイルが印象に残ってる。

31 :
>>25>>31
ブラバンはあったけど、連呼中心の記憶が。
松山商業VS三沢は笛がうるさかったような。

32 :
応援スタイルは、基本的に「かっとばせ、かっとばせ」「ワッショイ、ワッショイ」的な連呼が中心。
あとはそれぞれの学校や、地方固有の応援だね。
広島だと、当時からしゃもじを叩きながらの「宮島さん」は定番。

33 :
早稲田のコンバットが出来たのが昭和40年前半だったかな…。それからダッシュケイオウができて、高校野球にも使われだすから、1960年代のアルプスでは、ブラスバンドは校歌や応援歌を演奏するくらいだったはず。
俺も三沢vs松山商のVTR見るたびに「笛うるせ〜」って思ってました。プレー中のホイッスル使用は、確か80年頃に禁止になったはずです。
応援にも、移り行く時の流れを感じます。

34 :
>>24
駒大苫小牧のユニフォームは以前は大学と同じ
デザインでした。
66年の初出場時は知りませんが、報知高校野球の
北海道大会の記事のところで写真にでてました。

35 :
69年センバツ決勝の三重応援団に当時のスタイルがうかがえます。
http://www.youtube.com/watch?v=I53Uu2w2Hr8

36 :
北北海道勢唯一選抜白星を挙げている釧路第一が唯一出場したんが
昭和44年選抜大会で二回戦堀越に敗れていますな。
その後労使紛争が原因で廃校になってます。
なお、同じく学校法人希望学園の札幌第一とは兄弟校の関係ですた。

37 :
68夏、開幕戦で、愛知・享栄が珍しいヘルメットを使用してた。
遠目には普通の布製の帽子にしか見えない、不思議な代物だった。
後にも先にも、あの時の享栄だけだなぁ、あんなの見たのは。規則上、間違いなくヘルメットなんだろうけど…。

38 :
60年代のどの年について語って欲しいですか?

39 :
断然昭和43年記念大会年

40 :
昭和43年記念大会の期間中に飛騨川バス転落事故があったなあ・・・

41 :
ではリクエストにお応えして・・・・・
【昭和43年 選抜】その1 出場展望
今回の選抜は40回の記念大会だったので例年の24校から30校に増やされた。
地方ごとの割り当ては以下の通り。
★北海道・東北 2→3
北海道は3拍子揃った苫小牧東が根室を4−1で下して3年ぶり3回目の優勝。
東北は仙台育英と磐城が決勝を争ったが磐城が9回裏に4点差を追いつく奇跡を演じて同点延長に
持ち込み結局引き分け、再試合も大接戦となったが1−0で磐城が優勝。
2チームとも大型で実力伯仲だったので、北海道1、東北2となる公算が強い。
したがって選出は苫小牧東、仙台育英、磐城が予想される。
★関東・東京  3→4
関東2、東京2となる公算が強い。関東は好投手吉沢を擁する大宮工が3割打者7人を並べる
銚子商を決勝で9回裏逆転サヨナラで下して初優勝。続くのは鎌倉学園だが銚子商を抜くのは苦しい。
東京は試合運びの上手い日大三が佼成学院を下して優勝、3位は岩倉だが実力的には日大桜ヶ丘
堀越、荏原あたりも見劣りしない。しかし順当なら決勝の2校だろう。
★東海・北信越 5→5
内訳は北信越1、東海4になるだろう。東海は昨年の甲子園経験者7人が残る中京が名電工を下して
優勝し、この2校は確実。その2校に迫るのは速球投手古沢を擁する清水商と岐阜の中京商。
浜松工や岐阜南、ジ・オリオン、津商なども好チームだが力不足
北信越は本格派投手の前田擁する高岡商が優勝で選抜当確。続くのは金沢や羽水だが
東海が3校にならない限り苦しい。
★近畿 6→7
平安が豪腕東尾擁する箕島を5−2で下して優勝、ベスト4には市神港と興国が入った。この4チームは確実。
後は初戦敗退ながら優勝した平安を1−2と苦しめた御所工、2−3と苦しめた星林が選ばれよう。甲賀は箕島の
東尾にノーヒットノーランで初戦敗退したが1−0と健闘したので7校枠なら有力だ。
★中国 2→4
全国屈指のハイレベルな地区のために4校枠が見込める。決勝は広島決戦となり、広陵が3−2で尾道商を下した。
ベスト4も岡山勢の倉敷工と岡山東商となり、岡山広島で4強を独占した。ただし岡山東商は尾道商に9−2の大敗
のため地域性からも苦しく、ベスト8止まりだが尾道商を2−1と苦しめた防府商が有力か。出雲は1勝したが5−2の完敗で苦しい。
★四国 3→3
徳島商と高知商が圧倒的な強さで決勝進出、接戦の末3−2で徳島商が優勝。この2校は確定だろう。
3位決定戦では今治西が南宇和を7−0で下して有力。ただ初戦敗退ながら優勝した徳島商を2−1と苦しめた土佐もあり得る。
★九州・沖縄  3→4
沖縄1校が確実なのでその枠は沖縄優勝の沖縄高校で決まり。あとの3校を九州本土で争う。
別府鶴見丘が2−0で佐賀工を下して初優勝、佐賀工は全試合でヒット5本で準優勝という奇跡を演じた。
博多工はエース田中を負傷で欠いたがベスト4進出、準決勝でも優勝した鶴見丘に延長18回の激戦を演じた。
部員わずか10人で2勝しベスト8の小倉は佐賀工に4−1の完敗で苦しいか。

42 :
昭和43年 選抜】その2 出場校選出
★北海道・東北(3校)
北海道優勝の苫小牧東、東北優勝の磐城は文句なし。3校目は順当に
磐城に再試合で敗退した仙台育英となった。特に議論の余地はなかった。
★関東・東京(4校)
優勝した大宮工は好投手吉沢、準優勝の銚子商は0.348の脅威の打線が評価され選出。
決勝が接戦だったこともあり、鎌倉学園は食い込めなかった。東京も決勝の日大三と
佼成学園が他明確に上回っているとされて議論無し。
★東海・北信越(5校)
北信越は優勝の高岡商で問題なく決定。東海は優勝の中京以外は議論となったが、浜松工
が静岡1位であること、優勝した中京を一時は逆転したことが評価され2位で選出。続いて
準優勝の名電工、残りの1校は4−1で清水商が勝利しているので岐阜の中京商は落選となった。
★近畿(7校)
ベスト4の平安、箕島、興国、市神港は問題なく決定。のこり3校は好投手山口の御所工が5位、
箕島に1−0と食い下がった甲賀が6位、最後の1校は1勝した郡山と平安を2−3と苦しめた
星林の争いとなったが、郡山の興国戦の7−1の大敗がマイナスとなり星林に決定。
★中国(4校)
決勝の広陵、尾道商、ベスト4の倉敷工は実力伯仲ということですんなり決定。最後の1校が
大激論を呼んだ。ベスト4だが2−9の大敗の岡山東商、ベスト8だが尾道商に2−3の防府商、
1勝した山陰唯一の出雲の争いとなったが、実力評価で防府商が選出された。
★四国(3校)
決勝で接戦を演じた徳島商と高知商はすんなり決定。最後の1枠は3位確定の今治西と初戦敗退
ながら徳島商を2−1と苦しめた土佐との争いとなったが、総合力は互角だが北四国が0になるとの
危惧の為、地域性で今治西に決定。土佐は補欠に泣いた。
★九州(4校)
優勝した別府鶴見丘が文句なく1位で選出。その鶴見丘と準決勝で延長18回を戦った博多工が2位。
最後の1枠は準優勝の佐賀工、ベスト4の小倉、初戦敗退の玉竜の争いとなったが小倉も玉竜も佐賀工に
負けているので佐賀工に決定。沖縄は沖縄と浦添の争いとなったが沖縄1位の沖縄で満場一致となった。
全体的に波乱の少ない、順当な選出となった。揉めたのは中国の4校目だけといっていい。
7校のうち初戦敗退が4校(御所工、興国、甲賀、星林)も選ばれた近畿が目を引く。

43 :
訂正
失礼、近畿の初戦敗退校は3校(御所工、甲賀、星林)でした。

44 :
【昭和43年 選抜】その3 組み合わせ決定と大会展望
大会の優勝候補筆頭はビッグ3と言われた平安、広陵、中京の3強。
それにせまる有力校が尾道商、倉敷工、銚子商、名電工、徳島商、高知商、
佼成学院、日大三、今治西といったところ。
ダークホースとして面白いのが星林と箕島の2校。どちらも初出場の
無名校でなじみがないが、初戦突破で波に乗れば一気に上位進出する力を持つ。
特に箕島は近畿大会で2試合連続ノーヒットノーランという化け物投手の東尾を
擁しており打線も強力だ。
★Aブロック
(防府商VS大宮工)VS浜松工
(興国VS仙台育英)VS(平安VS博多工)
★Bブロック
(今治西VS日大三)VS(広陵VS中京)
(箕島VS苫小牧東)VS(高知商VS磐城)
★Cブロック
(市神港VS別府鶴見丘)VS(尾道商VS佼成学園)
(沖縄VS高岡商)VS(甲賀VS名電工)
★Dブロック
(徳島商VS佐賀工)VS(御所工VS銚子商)
(星林VS清水商)VS倉敷工
組み合わせが決まったが、優勝候補筆頭の中京と広陵がいきなり初戦で激突した。
平安も田中、岩崎の強力なエース2本柱を持つ博多工と当たる好カード。有力チームは
いきなり苦しい戦いを強いられる組み合わせとなった。
ブロックごとに予想すると、Aブロックは大宮工と平安、Bブロックは中京と広陵の勝者が
そのままベスト8に、もう一方は箕島と高知商の争いが予想され、エース東尾対高知商打線
の対決は注目。Cブロックは別府鶴見丘と尾道商の勝者、がそのままベスト4まで勝ち上がるだろう。
Dブロックは徳島商と御所工、銚子商が潰しあう激戦、もう一方からは倉敷工が順当に来るだろう。
したがってベスト4の予想は以下のようになる
A 平安と博多工の勝者
B 中京と広陵の勝者
C 別府鶴見丘と尾道商の勝者
D 徳島商と倉敷工の勝者
ただビッグ3がいきなりの激戦になるため疲弊して足元をすくわれ敗退、ダークホースが
勝ち上がる展開も十分予想され、その場合は打線のいい高知商、銚子商などよりも投手力のいい
チームの方が有利だと思われるのでむしろ倉敷工、御所工、箕島あたりのほうが買えるかもしれない。

45 :
【昭和43年 選抜】その4 1日目
★防府商VS大宮工
両チームとも投手は打たせてとる投手であり守備にも内野に不安がある。ただ打線は
大宮工が上なので、防府商は先手をとりたいところ。
大宮工000 020 011 1=5
防府商031 000 000 0=4
防府商は2回にヒットと四球をからめ満塁からの3塁打で一挙3点。更にスクイズで
4−0と圧倒したが、エース古谷が徐々に大宮工打線につかまり3安打集中で2失点、
8回にホームランで1点差にされ、9回にはアウト満塁から犠飛で同点。もう防府商には
余力がなく延長10回連打で決勝点を奪われ敗退。無念の逆転負けとなった。大宮工は
薄氷の初戦突破。
★星林VS清水商
ともに打撃が看板。投手力は清水商の古沢が上。攻撃の多彩さがある清水商のほうが
活路を見出すかもしれない。
星_林401 010 100 000=7
清水商200 003 101 001=8
開幕戦に続く大激戦。星林が立ち上がりから打ちまくり、更に足をからめた
攻撃で大量リードを奪う一方的な展開だった。清水商は5回までわずか1安打だったが
6回から打席の立位置をベースよりいっぱいにしてから打線が打ちまくり形成が逆転。
9回裏に犠飛で同点に追いつくと延長12回2アウト3塁からサードゴロ。しかし
3塁手がステップを踏みすぎて内野安打になりサヨナラ負け。
星林は11安打3四球に大会新記録の12盗塁を絡めたがエース寺下の交代が裏目に出て
反撃を許してしまい無念の逆転負け。
★興国VS仙台育英
仙台育英はエース引地は184センチ、平均身長も174の大型チーム。打撃も力強く
スケールでは上。興国は大型チームの荒さをつけば面白いが、序盤に主導権をとられると
勝ち目は少ない。
興__国000 210 131=8
仙台育英041 101 101=9
興国守備陣が大混乱でエラー連発。2回に興国のエース丸山がバント処理を
連続で失敗し牽制を連発しては打者に注意が利かなくなり打ち込まれ、野手も
牽制球をそらし大量失点。スクイズを空振りさせても飛び出したランナーを
挟みながらエラーでホームインさせて失点。結局興国は打たれたヒット7本に
四死球を8つも与えエラーを7つやらかして大量8失点でサヨナラ負けした。
9回裏も2塁手のエラーで出したランナーを2塁手のトンネルでホームインさせ
サヨナラ負け。興国は相手を上回る12安打を打ち8点得点したが、エース丸山も
2回も持たずKOされ、打線以外はまったく見せ場もなく無様に敗退した。
 

46 :
>>40
その事故の一周忌の日が松山商×三沢の延長18回引き分け試合が行われた日だね。

47 :
>>41ー45
乙です!
そういうのがみたかったんや!
確か防府の選手と数年前に蒸発した実兄が甲子園で再開したっていうエピソードが
毎日新聞に掲載されてなかったかな?

48 :
【昭和43年 選抜】その5 2日目
★平安VS博多工
大会屈指の好投手池田を擁する平安は投攻守全てにハイレベルで優勝候補筆頭。
2枚エースに高い機動力を持つ博多工の攻撃がどこまで池田に通用するかが見もの。
しかし打線の上位と下位に差があるため池田攻略までは苦しいだろう。博多工は
投手陣がふんばり接戦に持ち込みたい。
平_安000 200 030=5
博多工000 000 000=0
平安エース池田は立ち上がりから制球が定まらず5回までに5四球の乱丁
だったが博多工のボール打ちに助けられ無失点、5回以降は徐々に調子を
あげて結局1安打に封じて悠々完封した。8回までノーヒットに封じており
大記録達成の期待も抱かせたが9回に初ヒットを打たれて惜しくも逃した。
打線も走塁ミスが多く課題が残ったが集中打で徐々に得点して危なげなく
逃げ切った。博多工は序盤のチャンスを悪球に手を出し潰したのが痛かった。
★今治西VS日大三
共に投手力に軸がなく継投で乗り切ってきたチームで打線が看板なので打撃戦が
予想される。ポイントは投手の継投時期か。
日大三000 000 001=1
今治西101 010 00×=3
今治西が相手のミスにバントを上手く絡めて得点して逃げ切った。四球、バントから
タイムリーで先取点を挙げると3回には3塁打と相手の中継ミスで1点、5回にも
ヒット、バントからまたもタイムリーで加点した。日大三は8,9回に四球にヒットを
絡め満塁など必死に反撃したがここ一本が出ず1点にとどまり逃げ切られた。
★広陵VS中京
事実上の決勝戦ともいえる程のハイライト。大会屈指の左腕宇根の広陵に強力打線の中京が
挑む。また中京の豪腕水谷に対する広陵の多彩な攻撃も見もの。優勝の行方を大きく左右する一戦。
広陵000 000 012=3
中京000 000 001=1
中京は2回に2四球、バントにダブルスチールで1アウト2,3塁の先制の
チャンスを迎えたがスクイズを外されて無得点、以降は広陵の宇根にしぶとく
待球作戦で立ち向かったが散発4安打に抑えられて攻略できなかった。広陵は
8回に好投する中京水谷からようやくタイムリーで先制、9回には2ランホームランで
駄目押し、最終回の中京の反撃も1点に押さえて逃げ切った。
★箕島VS苫小牧東
初出場ながら強力打線と好投手東尾を持つ箕島はダークホースで実力では上。苫小牧東は守備のチームで
箕島打線を抑えて小差の接戦に持ち込みたい。
苫小牧東100 001 000=2
箕__島300 101 00×=5
箕島が攻守に力の差を見せ付けて快勝した。1回に苫小牧東は四球、盗塁、タイムリーで
幸先よく先制したがその裏箕島は4安打を集中してあっさり逆転し、それ以降も東尾の
ホームランなどで加点して悠々逃げ切った。箕島のエース東尾は制球が悪く6つもの四球を
出したが12の三振を奪い散発4安打に封じて危なげなかった。

49 :
あとは昭和38年の春夏にも興味有ります。

50 :
昭和38年といえば池永の年でした。
選抜優勝、夏準優勝、国体優勝・・・・凄かった。

51 :
>>48
第二試合で敗れた日大三高の控え選手小枝守が、高校野球屈指の監督になるとは・・・・

52 :
>>49
63夏に初出場したのが、今や超名門の横浜。
当時としては非常に珍しいグレーのユニフォーム。帽子のマークなども今と同じで、違うのはストッキングのデザインだけ。
セカンドの佐野や、控え投手の平岡などは、プロでも渋い働きをした。

53 :
>>51
それは知らなかったな・・・・・

54 :
【昭和43年 選抜】その6 3日目
★高知商VS磐城
高知商の打線は今大会でも随一の破壊力を持ち、磐城のエース村山がうまく変化球を使って
投げないと大量失点は免れない。磐城が先手をとって主導権をとれば面白いが・・・。
磐_城200 200 000=4
高知商000 610 03X=10
磐城が初回に高知商のミス(四球、エラー)で満塁から暴投と押し出し四球で2点を先制、4回にも3本の長短打で2点を追加し
4−0とリードする予想外の展開だったがそれが4回裏で一転した。それまでボール球に手を出して凡退を繰り返した高知商が
待球作戦に切り替えたために4者連続四球で1点、変わった小豆畑投手からも2安打にエラーをからめて一挙6点で逆転、後は
高知商ペースのまま試合終了。磐城は願っても無い展開に恵まれながら、投手陣が10の四死球を与え自滅した。
★別府鶴見丘VS市神港
実力はほぼ互角。攻撃のきめ細かさとしぶとさをもつ市神港が地元の利を生かして序盤で主導権をとれば優位に立つ。
投手は共に打たせて捕る投手なので守りがしっかり守れるかどうかが鍵。
市_神_港413 200 000=10
別府鶴見丘003 100 000=4
別府鶴見丘のエース栗田が制球に苦しみカウントをとりにいった球を狙われて次々に失点。初回は四球に犠打から連打で2点を
先制すると更に相手の野選につけ込み2点を追加、2回には四球、ヒットにダブルスチールで1点、3回には連打で3点と打って走って
変幻自在の攻撃で4回で8−0。ここでリリーフした長野が以後無失点で乗り切っただけに継投の遅れが惜しまれた。
鶴見丘も必死に反撃したが、失点が大きすぎて焼け石に水。
★尾道商VS佼成学園
両チームとも大型投手を持ち打線も強力、守備も堅い。どちらの打線が先に爆発するかが鍵か。粘り強さと足をからめた攻撃が
得意な尾道商のほうが先に活路を開くか。
尾道商業020 000 000=2
佼成学園001 000 000=1
点差こそ1点差だが12安打を放った尾道商の一方的な試合となった。尾道商は2回に連打と四球の満塁からタイムリーで2点を先制。
その後も毎回のようにヒットで塁上を賑わせたが追加点が取れなかった。佼成学園はヒットのランナーをバントで送り、犠飛で1点を
返すのが精一杯。あとは尾道商エース井上に押さえ込まれ2安打散発に封じられた

55 :
>>48
中京の水谷は、ロッテで長い間活躍した左腕の水谷投手ですね。
村田が故障中は開幕投手も務めました。
プロでは、ちょっと癖のあるフォームの軟投派のイメージですが、
高校時代は豪腕といわれていたのですか?

56 :
68年、優勝候補に挙げられた平安は、春・夏ともに大宮工に敗れた。
特に、夏は1回戦で顔を合わせ、0対0の息詰まる投手戦となったが、ノーヒットに抑えられていた平安が、エース池田の一打で八回裏1点先取。春のリベンジなるかに思われたが、九回表、逆転を喫し返り討ちとなった。
それでも、敗れた平安のエース池田の表情は清々しく、印象的だった。

57 :
>>55
水谷投手ですが、評価されていたのは速球であり球威で相手を押さえ込むといった
力任せの投球で勝っていた印象です。ただ速球投手にありがちですが、調子の波と
制球力に難があり、優勝は水谷の調子次第といった感じでした。
広陵の対決でも、球威では水谷、安定感では宇根が上回ると言われていました。

58 :
>>57
広陵の宇根は素晴らしいピッチャーだったね。
公称168cmの小柄なサウスポーだけど、投手として求められる、あらゆる要素を備えていた。
67夏は、県決勝で利き手の指を負傷しながら、甲子園では血染めのボールを投げ込み、準優勝。
三年時は、春夏どちらかで優勝するものと期待を集めたけど、ともに準々決勝で思いがけない相手に敗退。
高校卒業後も近大→電電中国で活躍し、今でも、高校野球広島県大会でのTV解説などでお目にかかれます。

59 :
【昭和43年 選抜】その7 4日目
★沖縄VS高岡商
実力は高岡商が上。沖縄は攻撃と投手力は水準に迫るが守りが不安。エース比嘉を
バックが守り立てれば勝機が見えるかも知れない。
高岡商600 215 000=14
沖_縄000 000 010=1
1回で勝負が決まった。初回に沖縄は雰囲気に呑まれたのかいきなり四球を出し後に
エラー、犠飛で先制され、更にエラーと安打を集中されて大量6失点。後も高岡商は
のびのびと打ちまくり14安打で14点を挙げて圧勝した。沖縄は攻撃でも4回の無死
2,3塁をあっさり凡退して無得点。打線がつながらず力の差を見せ付けられ大敗した。
★名電工VS甲賀
甲賀は打線が弱く、エース岡村の好投が不可欠。逆に名電工は打線が看板。
焦点は岡村が名電打線にどこまで持ちこたえられるか。
甲_賀000 000 010=1
名電工000 000 02X=2
甲賀の岡本投手が好投して名電工を押さえ込み、0−0。8回には中島が粘って
ついにタイムリーを打って先制。甲賀の勝利が濃厚かと思われたが、そういう意識が
出てしまったのか、甲賀が突然崩れ逆転を許した。いきなり死球、エラー、四球の
満塁からスクイズで同点、更に犠飛で逆転。それまで僅か2安打に封じていた岡本が
先制した途端に乱れたのは惜しまれた。名電工は相手の自滅につけ込み3安打で勝利
★徳島商VS佐賀工
投打に徳島商が1枚上。徳島商は本格派の松村投手を軸に打線も強力。佐賀工は打線が
非力で得点が期待できないだけにエース井田がどこまで踏ん張れるか。
徳島商000 000 010=1
佐賀工000 000 000=0
息詰まる投手戦。力の松村と技の井田の投げ合いは0−0のまま進んだが8回表に
ついに徳島商が均衡を破った。1アウトから敢えてバントで2塁に送ったランナーを
トップ高橋がレフト線にタイムリーヒットで先制。値千金の決勝点となった。佐賀工は
エース井田が強打の徳島商打線を散発5安打に封じる好投を見せたが、打線が松村を
打てずわずか3安打。7回の2アウト2塁も牽制で刺されてものにできず完封された。

60 :
>>57
ありがとうございました。
水谷投手が高校時代に豪腕というのは意外ですね。
プロ入りして制球力重視のためにイメチェンしたのでしょうかね。
あと、>>54の市神港のエースは速球王の山口ですが、
記録を見ると、甲子園には春夏連続で出場しているものの、
選抜の1勝だけで、夏は初陣の秋田市立に打たれて負けています。
高校時代の山口の評価はどのようなものだったのでしょうか。

61 :
水谷投手ですが、やはり高校の打者とプロの打者のレベルの差ではないでしょうか?
高校時代には通用した速球がプロの打者には通用せず、変化球や配球などの技との
複合がないと生き残れないと悟ったのではないでしょうか?
山口投手ですが速球投手とは呼ばれていたようですが、大会レベルではとても速球王
というほど突出はしていない投手でした。むしろ、コントロールや制球力、安定感や
フィールディングなどに全く穴の無い総合的にバランスのいい投手として評価されていた
イメージでした。しかしその店でもトップクラスというわけでもなく、そこそこにいい
投手といった、あまり注目されない好投手といったイメージではないかと思います。

62 :
選抜の興国は7エラーで初戦敗退だったが、大会の最多エラーは1試合しか
していない興国高校だったという事実。
この無様なチームが夏に全国制覇するとは予想もできなかった。

63 :
>>61
重ね重ねありがとうございました。
山口投手は高校を卒業してから飛躍的に伸びた、ということなのでしょうね。

64 :
甲子園で二度決勝に進出し、二度とも2点先制しながら、3点取られての逆転負けというパターンにはまった尾道商。
この詰めの甘さは伝統となり、夏の広島県大会では、あと一歩で甲子園を逃したこと数知れず…。

65 :
【昭和43年 選抜】その8 5日目
★御所工VS銚子商
共に投手力が今ひとつで打撃戦は必至。御所工が機動力を生かした幅広い攻撃を
するのに対し、銚子商は3割打者7人を並べる重量打線。正攻法なら銚子商が有利か。
御所工200 002 000=4
銚子商000 130 20X=6
中盤までは互角。御所工が四球からの長短打で2点を先制すれば銚子商も3,4回と
集中打で同点にし、なおも相手のバント処理エラーに犠飛からめて逆転。御所工も四球に
2つの犠打にエラーを誘って同点。しかし7回疲れの見えた御所工山口が2四球で乱れ
満塁からタイムリーを許して失点、逃げ切られた。銚子商の打力が僅かに上回った感じ。
★浜松工VS大宮工
浜松工は2投手の継投で勝ちあがった。今回も継投のタイミングが鍵。打線も短打主義で
しぶとい。大宮工は初戦の防府商に4点差を逆転して勝ち上がった。打線の勝負強さは
上回っているが、投手の吉沢が調子を挙げているかどうか。守りは浜松工が上回る。
大宮工101 124 000=9
浜松工000 002 012=5
序盤から打撃戦となった。大宮工が強攻の連続で小刻みに次々と加点していったのに
対し、浜松工は走者が盗塁失敗や満塁からの凡退など後1本が出なかった。浜松工は
リリーフの大石が大誤算。中盤にリリーフさせたが更に集中打で4失点して試合が
決まってしまった。後半の打線の反撃があっただけに、大石の踏ん張りがあればと
惜しまれる。
★清水商VS倉敷工
大会屈指の左腕倉敷工小山に1回戦で14安打した清水商打線が挑む。決め球のドロップを
持ち昨年の甲子園マウンドも経験済みの小山相手では清水商打線も苦しいか。当たっている
中軸が小山を打てるかどうかがポイント。
倉敷工000 102 000=3
清水商000 000 000=0
小山が立ち上がり制球を乱し四球とヒットでピンチを招いたがここを無失点に抑えると
あとは徐々に調子を上げて結局散発7安打で完封した。打線も爆発力は見られなかったが
4回に長短打で先制すると6回にも3安打を集中して2点を追加。そつなくチャンスを
ものにして逃げ切った。清水商の打線も小山には通じず、4回の1アウト3塁の同点
チャンスも後続の凡退でものにできなかった。

66 :
60年代の出来事
62年 作新学院(栃木)が史上初の春夏連覇
66年 中京商(現・中京大中京)(愛知)が春夏連覇
69年 夏決勝の松山商(愛媛)−三沢(青森)が18回0−0引き分け、再試合4−2で松山商で優勝

67 :
【昭和43年 選抜】その9 6日目(2回戦)
 
★仙台育英VS平安
1回戦で大量9点を叩き出した仙台育英打線が平安のエース池田を打てるかどうか。
池田は1回戦でしぶとい博多工打線を1安打であっさり完封と前評判どおりの実力を
見せ付けた。仙台育英は池田の高めの速球につられないバッティングも必要だろう。
平__安202 000 201=7
仙台育英000 000 003=3
1回の攻防が明暗を分けた。平安はいきなり死球のランナーを犠打で送り、すかさず
3盗。これで動揺したのか平凡なファールフライを落球し、直後にタイムリーを打たれ
失点。さらに連打と内野ゴロで2点を先制された。これで主導権を握った平安は以降も
四球に安打と犠打を絡めて次々に得点、一方の育英は池田の速球に振り遅れて連打が
出ず、最終回にやっと連打と相手のエラーで反撃したが失点が大きすぎた。
★今治西VS広陵
共にバランスのとれた好チームだが、投手力の差が大きく広陵の優位は動かない。広陵の
弱点は宇根投手の大きいモーションと捕手の肩の弱さだけに、今治西が得意の機動力を
使って広陵守備陣を揺さぶれば勝機が見えるかもしれないが・・・。
広_陵000 110 100=3
今治西000 000 010=1
広陵の宇根が投打に活躍する一人舞台で快勝した。4回に四球の走者をバントで送って
宇根のタイムリーで先制すると5回にも連打で1点、7回にはヒットに足を絡めて加点
した。宇根は投げても今治西の打線に的を絞らせず散発5安打に封じて危なげ無し。
4回のノーアウト3塁のピンチも3,4番を連続三振にとって得点を許さなかった。
今治西は8回に四球のランナーをタイムリー返して完封を免れるのが精一杯だった。
★箕島VS高知商
大会屈指の高知商の強力打線とノーヒットノーラン男のエース東尾がぶつかる注目の
一戦。東尾は初戦ややかたくなったが、それでも余裕で苫小牧東を4安打に抑えた。
今回は緊張もなくなげるだろうから高知商打線も手を焼くだろう。高知商としては田村が
箕島打線に失点するのは免れないので早い援護がないと苦しいか。
箕_島000 101 000=2
高知商000 000 001=1
高知商打線と東尾の注目の対決は箕島東尾の圧勝に終わった。高知商打線は東尾の速球に
タイミングが合わず凡打の山で8回まで僅か2安打。やっと最終回に四球の走者を3本目の
ヒットで返したがそれが精一杯。一方の箕島はヒットに高知商のエラーもあって毎回走者を
出しながら拙攻で得点できなかったが4回に東尾のタイムリーで先制すると6回には鮮やかな
スクイズを決めて加点。結果的にこの得点が大きかった。高知商の中川投手は毎回のピンチを
よく踏ん張ったが、内容的には箕島の一方的な試合で高知商の完敗。

68 :
乙!です。
毎回楽しみにしてます。

69 :
68〜69年当時の高校生の野手で、一番目をひいたのが、平安の渋谷通。
身体能力、打撃センス、ルックス、いずれをとっても、「こんな選手が当然、プロでスターになるんだろうなぁ」と思わせるタイプだった。
入団した広島でも、「王二世」と言われ、いきなりの背番号1で期待を集めたけど、一本足打法やら何やらといじくりまわされて、パー。可哀想の極みだね。
「渋谷3兄弟」は当時有名で、下の2人も平安、報徳で甲子園出場し、末弟は主将として選抜で優勝した。

70 :
北海道新聞の仙台育英対平安の見どころの見出しは「仙台育英、平安に歯が立つまい」
だったような。はっきり書きすぎ(笑)

71 :
確か渋谷三兄弟は山形県出身だかで(父親が国鉄職員?)
野球留学生ではなかったやろか?
野球留学といえばレベルの低いところから高い地区へ留学するのが普通の時代やね。

72 :
>>71
そのとおり、山形の出身です(ちなみに、「渋谷」は、新潟、山形に集中的に多い姓)。
まぁ、当時の山形じゃ、在学中四度の甲子園は、あり得なかったわなぁ。

73 :
【昭和43年 選抜】その10 7日目(2回戦)
★尾道商VS市神港
投打に尾道商が一枚上。尾道商は1回戦でも12安打を放ち特に下位打線が7安打と
大当たり。市神港の山口ではこの打線を抑えきるのは難しいだろう。市神港も1回戦で
12安打を放ったが、大量点を挙げたのは相手捕手の弱さを機動力でついたものだった。
今回の尾道商の守りは堅く、市神港は苦しい戦いを強いられるだろう。
尾道商000 000 000 2=2
市神港000 000 000 0=0
市神港山口投手の予想以上の好投により試合は両者がっぷり四つの投手戦となった。
市神港は初回に死球、バント、ヒットで1アウト1,3塁の絶好のチャンスを迎えたが
ここでかけたダブルスチールが失敗し無得点。市神港は初戦で5盗塁で鶴見丘をかき回した
足が真っ向から封じられて、以降走れず攻撃力が半減。尾道商もヒットは打つが山口に
決定打を封じられ無得点のまま延長戦となったが、延長10回1アウトからヒットが出て
送りバント。これを山口が無理な体勢から2塁に投げて野選としてしまい、更にヒットを
打たれ1アウト満塁。ここでついに北にタイムリーを打たれ決着。山口のミスが勝敗を分けた。
★高岡商VS名電工
初戦で14安打で楽勝した高岡商と完全に負け試合を3安打で逆転勝ちした名電工。
対照的な両チームだが実力はほぼ互角で好勝負が期待できる。高岡商が初戦の勢いで
先制するか。粘り強さは名電工が上だが・・。
高岡商000 000 000=0
名電工000 000 20X=2
予想に反して両投手が好投し我慢比べの投手戦となった。名電工は2回の1アウト3塁を
スクイズを外されて無得点に終わり、以降抑えられてしまったがようやく7回2点先制した。
四球、ヒットの無死1,2塁からの3塁線のバントをサードが悪送球してついに1−0。なおも
2、3塁からまたもサードゴロの悪送球で2点目。名電工は棚ボタの2点を守って辛勝した。
名電工は1回戦に続きこの試合も相手の自滅で勝ちを拾ってベスト8。高岡商はわずか4安打。
3塁も踏めず、好投する前田を見しにしてしまった。
★徳島商VS銚子商
大型チーム同士の興味深い一戦だが投手力で上回る徳島商がやや有利か。銚子商は1回戦で
打線が11安打と当たり、チャンスでの強さも見せた。一方の徳島商は佐賀工の井田に打線が
不発。銚子商が1回戦の勢いを生かせば勝機も十分。
徳島商000 000 000=0
銚子商100 000 00X=1
銚子商は初回に四球、内野安打のチャンスに町田がレフト前ヒットで鮮やかに先制。この1点を
エース高野が守りきってベスト8進出を決めた。高野は絶妙のコントロールで球威のなさを補う
見事な投球。徳島商はエース松村が打たれながらも要所を抑えて好投していたが打線が高野の
術中にはまり得点できなかった。4回に1アウトから四球。次の中井が右中間を破る2塁打を
放ったがコーチャーミスで3塁止まり。更に次打者の犠飛でホームインしたが離塁が早くアピール
プレーで併となり無得点。なんとも痛いミスが続いて好投の松村を見しにした。

74 :
>>73
乙です。これでベスト8がそろったわけですが、徳島商が敗れたのが波乱と
いえば波乱で、強豪が順当に勝ち進んでいるという感じですね。

75 :
68年は、上位進出こそならなかったものの、高岡商が結構印象に残る。
特に夏は、優勝候補の津久見にたっぷり冷や汗をかかせる大健闘。
バッテリーがプロ入りしたけど、捕手の土肥はロッテで長く活躍したね。

76 :
【昭和43年 選抜】その11 8日目(準々決勝@)
★大宮工VS平安
共に打線が好調。特に大宮工は2試合で29安打14打点打率0.349と大当たり。
2回戦でも浜松工の左腕山下を打ち込んだ。この打線が大会屈指の本格派左腕
池田にどこまで通用するか見物。池田の速球かキレのよいカーブかどちらに的を
絞るかがポイントか。一方大宮工は投手の吉沢が今一歩。2戦とも相手に打ち込まれ
失点を重ねた。平安の打線は大会でも一級なだけに4,5点の失点は覚悟しなくては
ならないかもしれない。投手力で上回る平安の優位は動かないが大宮工打線の奮起に期待。
平_安000 002 001=3
大宮工203 000 01X=6
優勝候補筆頭の平安がまさかの完敗を喫する大波乱。しかも内容は平安のエラー
などのミスではなく正攻法で力負けした内容だっただけに大宮工の底力に驚かされた。
大宮工は初回に井出が3塁線を破り、続く吉沢が内角の速球を弾丸ライナーでレフト
頭上を破って先制、更に高山にもレフト前に打たれ2点目。池田は決め球のカーブが
狙い打たれて集中打を浴び、更に3回にも四球の吉沢を1塁において4番布施がレフトに
2ランを打ち込み4−0、更に高山も3塁打とたたみかけスクイズで5−0。序盤で
一方的な試合となった。以後も大宮工はのびのびと打ちまくり2桁安打の11本、うち5本
までが長打だった。平安は池田が打ち込まれるまさかの展開に焦りが出たのか吉沢の丁寧な
投球の前に打線が空回り。1回には1アウト1,2塁のチャンスに渋谷がボール球に手を出し
二ゴロ、6回も1アウト2、3塁のチャンスに池田がカウント1−3からボール球に手を出し
センターフライ。コントロールに苦しんでいた吉沢をみすみす立ち直らせてしまった。吉沢は
丁寧にコースをついてボール球を打たせ、あせる平安を5安打に翻弄。バックもノーエラーの
守りで盛り立てて、正攻法で平安をねじ伏せる大金星を挙げた。
★広陵VS箕島
広陵は中京、今治西といった前評判の高い強敵を力でねじ伏せ勝ち上がった。エース宇根の
活躍が大きいが品川を中心とした打線も守備も穴がなく隙が見当たらない。一方の箕島は
初出場ながらエース東尾が投げて打っての大活躍で2回戦では強敵の高知商に快勝した。
自力では広陵が一枚上なだけに、箕島としてはこの勢いを生かしてなんとしても先制して
主導権をとりたいところ。
広陵000 110 001=3
箕島220 102 00X=7
広陵が信じられないミスを連発して崩れ一方的に敗れ去る大波乱。第一試合の平安の完敗を
目の当たりにして平常心を失ったのか、広陵は鉄壁の守備が5エラーで崩れエースの宇根も
11安打を打たれて完敗を喫した。箕島は1回、無死1塁からの併コースの遊ゴロを本田が
はじいてオールセーフ。バントで2、3塁から東尾を敬遠し満塁で木村と勝負に出たが強襲
安打を打たれ1−0、更に野際には初球スクイズを決められて2−0。尾藤監督の采配もズバリ
当たった。2回にも箕島は2アウト1塁からの遊ゴロをまたも本田が悪送球してオールセーフ。
続く上田、東尾が宇根に連打を浴びせて4−0。守りに足を引っ張られた宇根は動揺したのか
次々に連打を浴びた。4点を追う広陵も必死に反撃。4回には4安打を集中したが決定打が出ず
わずか1点止まり。5回にも品川の三塁打で1点を返したが、箕島は6回に1、2塁から宇根の
牽制悪送球、更に東尾のタイムリー3塁打で2点を追加して駄目押し。最終回の広陵の必死の反撃も
大量リードに守られた東尾が悠々と投げきった。広陵は2回戦までの鉄壁の試合が嘘のような
大崩壊で東尾に11三振を喫して完敗。中京も平安も消えた段階で優勝を意識したわけではないだろうが・・。

77 :
【昭和43年 選抜】その12 8日目(準々決勝A)
★尾道商VS名電工
尾道商は打線が好調で2試合で21安打を放った。しかし中軸のあたりが今ひとつで
この点が得点4点止まりの原因にもなっている。むしろ投手井上を中心にした守りの方が
すばらしく、市神港の機動力も見事に封じた。名電工は1,2戦とも打線が不発でエース
岩瀬の踏ん張りで勝ちを拾った。球威がないだけに余程丁寧な投球を心がけないと尾道商
には打ち込まれるだろう。名電工の劣勢は否めないだけに先制して波に乗りたいところ。
尾道商000 100 001=2
名電工000 010 000=1
両投手が頭脳的な投球を展開して好投し、試合は1点を争う大接戦となった。尾道商は
4回清水、田中の連打のチャンスに井上がショート右を破って先制、しかし続くチャンスに
ダブルスチールが失敗し1点どまり、続く5回も無死1,2塁のチャンスを迎えたが強攻策
が実らず無得点。チャンスは作るが決定打が出ないという、過去2試合と同じ展開となった。
名電工は5回、田中のレフト前ヒットを野手が後逸する間に2塁に進み、田中和がライト線に
打ち返して同点、見事にワンチャンスをものにした。しかし名電工は力をセーブして丁寧に
投げる井上に押さえ込まれわずか4安打。好機をものにする勝負強さはさすがだが、チャンスが
なくてはその力も発揮しようがなかった。試合を押しまくりながら決定打が出ない尾道商は9回
中前打の今田を水戸川が送り、山根のライト前ヒットでようやく勝ち越し。粘る名電工を振り切
ってベスト4進出を決めた。名電工は防戦一方の試合を懸命に耐えたが最後は自力の差で押し切
られて敗退。尾道商はタイムリー欠乏症でこの試合も9安打2得点。課題が残った。
★倉敷工VS銚子商
好調な銚子商打線は御所工山口、徳島商松村とも打ち込んで好調。この打線が注目の左腕小山に
挑む。小山の直球は打てるだろうが、問題は決め球のドロップ。これに幻惑されると小山の術中に
はまる。銚子商の高野は球威がないだけに徳島商戦のような投球が不可欠。倉敷工打線を抑えきる
力はないだけにある程度の失点は覚悟しなくてはならないだろう。小山を擁する倉敷工が優位。
銚子商打線が不振なようなら倉敷工の一方的な試合になる可能性もある。
倉敷工002 020 000=4
銚子商000 000 000=0
銚子商打線対小山は小山の圧勝で決着した。銚子商斉藤監督は小山のドロップに的を絞ったが
小山は上手い配球でそのドロップを巧みに散らして銚子商打線を翻弄。裏をかいた速球勝負に
次々に討ち取られて空回りした。絶好のチャンスは4回。斉藤四球に名島のヒットで1死1,2塁。
ここで仕掛けたダブルスチールが見事に決まり1アウト2,3塁、しかも4番町田を迎えた。しかし
小山は内気満々の町田にドロップを封印して裏をかき外角のボール球を振らせて三振、高野も
外角直球でファールフライに討ち取り無得点に封じた。左腕三羽烏といわれた平安池田、広陵宇根が
決め球のカーブをむきになって投げ打たれたのとは対照的なすばらしい投球だった。倉敷工は打線も
ソツがなかった。富永、亀山の連打の後土倉が粘りに粘って死球で満塁。山口が安易にストライクを
とりにきた初球をライト線に落とし2点を先制。5回にも富永のヒットでチャンスを作り土倉、藤川
の連続タイムリーで4−0。バットを短く持つミート打法が効果的に高野を捉え、徳島商を完封した
高野はあえなくKOされた。投打に歯車が噛み合った倉敷工は銚子商も問題にせず危なげなくベスト4
進出。銚子商はドロップを狙わせた斉藤監督の采配が外れて一矢も報いられなかった。

78 :
この時代のサウスポーの決め球といえば、ドロップが定番。倉工・小山、広陵・宇根はその典型だった。
当時の高校生の打撃レベルでは、それで十分だったってことで、マシンの性能が目覚ましく向上した現代は、本当に投手受難の時代だよねー。

79 :
坂井輝久

80 :
68年の銚子商は、杉山、市原、町田とプロ入りする選手を並べた、なかなかの強力打線だった。
それでも、倉工・小山の投球術の前に、手も足も出ないとは…。

81 :
坂井輝久

82 :
77です。ここのところサーバー規制の巻き添えを食らって全く書き込めない
ために連載が中断してました。本当に困ったものです。特定のバカがいてそいつが
いつも暴れているために必ず全員巻き添えになる・・・何とかならんもんかな。
やっと規制解除→2日程でまたサーバー規制→1週間して解除→また2日後に規制
これの繰り返し。多分またそいつが暴れて規制されるから即書き込み不能になると
思います。とりあえず選抜連載を規制の前に終了させたいと思います

83 :
お待たせしました!続きです
【昭和43年 選抜】その13 9日目(準決勝@)
★大宮工VS箕島
両チームとも打撃が強力。特に大宮工は3試合で40安打をたたき出し、準々決勝では
大会屈指の左腕、平安の池田をも打ち砕いた。一方の箕島も東尾を中心に0.333の打率
を残しており、広陵の宇根も11安打で粉砕してその破壊力を見せ付けた。打撃はほぼ
互角だが箕島がエース東尾が好調なのに対し、大宮工は吉沢が大会前から肩を痛めており
不調で今ひとつ。さらに大会中に発熱からジンマシンを起こし緊急入院する大ピンチ。
登板すら危うく、もし登板できても完調には程遠い状態にあり、箕島打線に打ち込まれる
のは必至。箕島の優位は不動で、大宮工は打線が投手を援護できないと苦しい。
大宮工000 200 120=5
箕_島210 000 000=3
大宮工が奇跡的な大逆転勝ちで決勝進出を決めた。心配された吉沢が病院から駆けつけて
マウンドに上がった大宮工だが立ち上がりで失点。1回は内野ゴロエラーの後ヒット、東尾
敬遠で満塁策をとったが続く木村にタイムリーを打たれ2点を失い、2回には2死2,3塁
からの遊ゴロを悪送球してまた失点。序盤で守りが足を引っ張り3−0の箕島の一方的な
試合になり、もう勝負は決したかに思われた。この流れが変わったのは4回。大宮工は四球
からのライトフライを落とし四球で満塁。ここから布施が三振の後高山の一ゴロが突然はねて
イレギュラーで2点が入った。外野手のミスに内野ゴロのイレギュラーで失点という、東尾に
とっては気の毒な失点だった。これで息を吹き返した大宮工は7回に内野ゴロで同点、8回には
死球、盗塁、パスボールから布施のタイムリーで勝ち越し、更に盗塁から高山のタイムリーで
点差を広げた。大宮工は吉沢が序盤に味方に足を引っ張られても腐らず丁寧に投げたのが巧を奏して
後半も毎回打たれてピンチの連続だったが決定打を許さず苦しい試合を9回完投し、強打の箕島を
自責点1の3失点で抑えきった。箕島は東尾が大宮工の強力打線を5安打に抑える好投だったが
守備が足を引っ張り、イレギュラーヒットの不運もあって5失点。打線も相手の倍以上の11安打を
打ちながら決定打が出ず10残塁の拙攻で東尾を援護できなかった。大宮工は押されっぱなしの試合を
幸運もあって逆転でものにして初出場で決勝進出を決めた。

84 :
【昭和43年 選抜】その14 9日目(準決勝A)
★倉敷工VS尾道商
お互い手の内を知り尽くした中国勢同士の対戦。焦点は両エースの投げあい。
倉敷工の小山は球威もあり得意のドロップも健在。直球狙いの清水商、ドロップ
狙いの銚子商もその投球を攻略できなかった。これは小山の落ち着いた投球術と
捕手の見事なリードによるもの。昨年の甲子園で投げたキャリアがあるのも大きい。
投手力では一歩譲るが、投手を含めた守備力では尾道商も引けはとらない。尾道商
としてはこれまでのようには小山を打てないだろうから、数少ないチャンスをものに
することが必要。今までのような拙攻で逃すようなら主導権は取れない可能性が高い。
尾道商は2回戦から3連戦で井上も3連投。対する倉敷工は2回戦から登場しており
1試合少ない分、スタミナの利もある倉敷工がやや有利か。
倉敷工010 000 000=1
尾道商100 011 000=3
大方の予想を裏切る打撃戦となり、お互いに2桁安打を打ち合う試合は効果的な
タイムリーが出た尾道商に軍配が上がった。尾道商は1回、小山の制球の乱れに
つけ込み連続四球と捕手の悪送球でチャンスをつかみ山根のタイムリーで先制。
5回にはヒットの走者をバントで送りまたも山根のセンター前で勝ち越し。6回にも
四球、バントの後井上のライト前で突き放した。バントが有効に得点に結びつき、
また小山のカーブを狙い打った作戦も見事に当たった。ベンチの作戦勝ちの試合とも
言えた。倉敷工は小山が立ち上がりに予想外に制球を乱して先制を許し、ピンチでも
低めの球が決まらずカーブを狙われて次々にタイムリーを許す予想外の展開。打線も
井上をよく打ち10本のヒットを打ったが決定打を奪えず9残塁。2回は相手のエラー
に3安打を集中しながら1点どまりの拙攻。以後も毎回チャンスを作ったが要所での
井上のカーブに討ち取られて追加点が奪えなかった。8回の1アウト3塁もスクイズを
外され無得点。作戦がことごとく裏目に出て井上を崩せなかった。尾道商は手堅い攻めと
堅い守りが井上を見事に盛り立てベンチワークも噛み合って快勝。2度目の選抜決勝進出
を決めた。

85 :
【昭和43年 選抜】その15 10日目(決勝)
★尾道商VS大宮工
大会前から優勝争いの有力校に挙げられていた尾道商と、完全にダークホースと
見られていた大宮工の顔合わせとなった。大宮工は打力で相手を打ち込んで勝ち上がり
対照的に尾道商は井上と堅い守備陣のディフェンス力で競り勝ってきた。必然的に
試合の焦点は井上投手対大宮工打線ということになる。井上投手は準々決勝までの
3試合を2失点、準決勝の倉敷工も1点に抑えておりディフェンス力は大会随一。市神港
の機動力も倉敷工のスクイズも見事に封じた。井上が波に乗る大宮工の主軸に丁寧な投球を
すれば大崩れはしないだろう。対照的に大宮工はエースの吉沢が病み上がりで体力を欠いて
おり苦しい状況。準決勝の箕島戦は気力で完投したが、その精神力がどこまで持つか。
手負いの吉沢を楽にするためにも大宮工は序盤で井上を打ち込んで優位に立つことが不可欠。
尾道商優位の感は否めないが、大宮工打線の奮起と吉沢の気力に期待したいところ。
尾道商200 000 000=2
大宮工000 300 00X=3
劣勢が予想された大宮工が鮮やかな逆転勝ちで見事に初出場、初優勝の快挙を達成した。
序盤は完全に尾道商のペースだった。1回に北、山根の連打で2,3塁として清水の犠飛で
先制すると続く井上は鮮やかなライト前で2点目。早々に2点をリードし、井上も大宮工打線
を1安打に抑えた。この流れが一転したのが4回裏。大宮工は石井、吉沢の連打の後、布施の
投手強襲安打で満塁。ここで高山は井上の内角球に完全に詰まらされたがその打球がセカンド
後方に落ちるポテンヒットになる幸運で1点、ここで2塁ランナーの吉沢が暴走で本塁に突入
したが予想外の走塁に慌てたのか、捕手の清水は完全にアウトのタイミングだったバックホームを
後逸して吉沢の生還を許したばかりか1塁ランナーの布施まで生還させてしまった。討ち取った
当りがヒットになり、エラーも重なっての3失点。井上にとっては不運な、大宮工にとっては実に
ラッキーな逆転となった。このプレーをきっかけに試合の流れが逆転し、以降は大宮工が押し気味の
ペースになり尾道商は焦りからかチグハグはミスを繰り返した。4回ヒットの清水が2盗した無死2塁
は井上のヒットエンドランがサードライナーで併、5回の無死1塁も盗塁失敗となりチャンスを
自ら摘み取ってしまった。心配された吉沢は1回に打ち込まれ失点したものの、後続を断ち、以降は
十分な間合いをとりながら巧みにボール球を使って打者をじらして打ち取る心憎い投球。球威はなかったが
それを補う制球力と気力で見事に完投、優勝投手の栄誉を勝ち取った。病み上がりの体力不足の体調で
実に見事としか言いようが無い。対照的に尾道商は惜しい試合を落とした。序盤の理想的な先制、井上の
好投・・・完全に尾道商ペースの試合があの4回裏で狂ってしまった。それだけにあまりにも大きい
清水捕手の後逸エラーだった。あれで吉沢をホームアウトにしていれば得点は2−1のまま。まだ尾道商
ペースは崩れなかったかもしれない。

86 :
大宮工は2回戦の浜松工に勝ったものの最後は吉沢が体調不良でフラフラだったので、
あの時点で優勝どころか次の平安に勝てるとも思わなかった。
決勝で大宮工の外野手が打球を後逸したようなトリックプレイをして、新聞で
たたかれていたね。

87 :
大会前から言われていたことだが中国地区のレベルの高さが際立っていた。
4校枠に増やされたが広陵、尾道商、倉敷工の3校は大会前から優勝候補に
挙げられており、尾道商は準優勝、倉敷工も4強進出。ベスト4の時点では
優勝に一番近いのは倉敷工だという声もあった。広陵は最初から優勝候補筆頭。
中京、今治西と評判どおりの実力を見せてベスト8進出したが、箕島戦の
守備陣の大崩壊はまったく予想外。まるでアクシデントとしか思えない内容の
敗退だったが、潜在能力の評価は揺るがないだろう。唯一初戦敗退となった
防府商も優勝校大宮工に4−0からの大逆転負けで延長の末惜敗したもの。
終わってみれば、優勝チーム大宮工を最も苦しめたのは初戦の防府商だった。
広陵の守備のミス、防府商の終盤での息切れがなければベスト4を中国勢が
独占してもおかしくなかったのかもしれない。

88 :
尾道商の井上は、プロ入りしたけど芽が出なかったなぁ。
広陵の宇根は近大→電電中国で活躍。
倉敷工の小山のその後は?

89 :
素晴らしく読み応えのある熱戦譜だったよ、どうもありがとう!
尾道商は1960年代、選抜で二度も準優勝しながら夏はことごとく広陵にチャンスを潰された。
調べてみたら10年間で優勝校に敗れること六回、結局今に至るまで二度目の夏の甲子園は果たせていない。
そろそろ春だけでも復活を見たいものだ。

90 :
倉敷工の小山は岡山商大附の監督です

91 :
【昭和43年夏 選手権】その1 予選展望@
今回は50回の記念大会のため選抜同様、参加校を増やし、各県1校(北海道のみ2校)
の48代表で争う大会となった。地区大会の予選展望は以下の通り
★北・北海道
道内屈指の左腕有沢擁する北日本学院に滝川商、根室が絡む混戦。帯広北、網走向陽が追う。
★南・北海道
夏に強い北海を札幌光星、選抜出場の苫小牧東、江差、函館工などが横一線で追う。
★青森
昨年の東奥義塾のような突出チームがなく大混戦。しいて挙げれば八戸工、大湊、東奥義塾、
好投手太田の三沢あたりか。
★岩手
春の盛岡地区を制した盛岡三が有力。追うのが好投手瀬戸をもつ大槌、黒沢尻工、花巻商、
遠野あたり。
★秋田
秋田市立と大曲農の2強のマッチレースか。追うのが春の県大会制覇の能代、大館商、
秋田工に伝統の秋田、秋田商あたり。
★山形
春の県大会優勝の日大山形が投打にずば抜けており大本命。波乱を狙うのが山形東、
山形南、長井あたりだが実力差は大きい。
★宮城
選抜出場の仙台育英が有力。対抗は強打者八重樫捕手を擁する仙台商。若生、佐藤の
2枚エースの東北が続く。
★福島
春の県大会優勝の福島商、選抜出場の磐城の2強に打力の平工、投手力の若松商が迫る
混戦。小高工、梁川などが続く
★茨城
春の関東大会ベスト8の取手二、下館一に水戸工、土浦三、取手一がからむ混戦模様。
取手二は昨年全国制覇した習志野を東関東大会で追い詰めたチームから5人が残る布陣。
下館一は春にノーヒットノーランの菊池投手のワンマンチームだが調子にのれば面白い。
★千葉
選抜ベスト8の銚子商が頭一つ抜けており大本命。追うのが春の関東大会ベスト4の木更津
中央、続くのが成東、千葉商、昨年全国制覇の習志野あたり。
★栃木
春の関東大会準優勝の小山が筆頭。県内随一の鈴木投手を擁しており総合力はトップ。
追うのが深沢投手の鹿沼農商、橋本投手の宇都宮工、強力打線の作新学院あたり。
★群馬
本命不在の大混戦だが前橋工、桐生、桐生工の3校がしいていうなら候補か。
これに春の覇者桐生商、農大二あたりが絡む。
★埼玉
選抜覇者の大宮工がエース吉沢が故障で登板できず苦しい状況だが本命に挙げられる。
これに迫るのが昨年覇者で強打の新井擁する大宮。続くのが春の覇者川口工、立教、熊谷商。
★山梨
大混戦だが春の県の覇者峡南に磯山工、甲府工、甲府一などが横一線で優勝を狙う。
続くのが甲府商、巨摩あたり。

92 :
【昭和43年夏 選手権】その2 予選展望A
★東京
4強の争い。選抜出場の佼成学院、日大三に左右2枚エースの日大一、総合力の荏原らが
争うと見られる。追うのが好投手星野の攻玉社、昨年覇者堀越、打力の中大附、修徳など。
★神奈川
昨年の代表であり、春の関東王者の武相が候補の筆頭。主戦島野は県下屈指の好投手で昨年の
甲子園経験者4人が残り大本命。追うのが島野投手のライバル曽我投手の鎌倉学園。ダーク
ホースがバランスのいい横浜商、神奈川工、向上、横浜あたり。
★長野
北信越大会優勝の松商学園が筆頭。軸になる投手がいないが打力は北信越でも突出している。
これを追うのが好投手田中の飯田長姫、打力の丸子実、松本工、好投手豊田の岡谷工など。
★新潟
昨年秋から県内無敗の柏崎工に新発田、長岡商、新潟南、高田北辰がからむ大混戦。更に
昨年代表中越に北越商、新発田商などが続く。
★富山
選抜出場の高岡商が春も北信越準優勝と強さを維持しており優勝候補の筆頭。エース前田も
完全に復調しており死角がない。続くのが本格派投手西田の魚津工、まとまりの富山北部あたり。
★石川
突出したチームがなく横一線。北信越に出場した金沢、桜ヶ丘、金沢商、小松工の4校に加え
夏に強い金沢市工、石川県工、泉が丘、七尾商などが絡む大混戦。金沢と桜ヶ丘の2つがやや有力か。
★福井
昨年の代表でエース乗替が健在の若狭、春にその若狭を下した北陸の2強のマッチレース。割って
入るダークホースが羽水。他は横一線で三国、高志、敦賀工、敦賀、福井、武生など。
★静岡
春の県大会覇者浜松西、選抜出場した清水商、1年生ながら力を持つ好投手新浦を擁する静岡商の
3強による争い。これを追うのが昨年暴力事件で出場停止を食らった静岡、選抜出場の浜松工など。
★愛知
攻守に隙の無い中京、選抜ベスト8の名電工の2強によるマッチレースとなろう。波乱を狙うのが
伝統の東邦、享栄の他、大府、愛知、岡崎工あたり。
★岐阜
中部大会準優勝の中京商が筆頭。追うのが春の大会で選抜8強の名電工を下した岐阜南。続くのが
好投手糟谷の多治見工の他、大垣、岐阜東、岐阜短大附、中津商など。
★三重
県内で圧倒的強さを誇る三重が中部大会も制覇し優勝候補の大本命で死角がない。あえて対抗を
あげるとジ・オリオンだけだろう。続くのが津商、海星、四日市、四日市南などだが差が大きい。
★滋賀
選抜出場して名電工相手に惜敗した甲賀が優勝候補だが、それに迫るのが春の覇者大津商。
ダークホースは彦根東、長浜北、甲南信楽、石山、昨年覇者守山など。

93 :
>>80
子供心に憶えていますけど、本当に銚商が手も足も出なかった試合でしたね。
山本投手の球の速さが印象的でした。余談ですがこの年の銚商からは杉山(巨人)、
町田(日石−阪神)、市原(ロッテ)の3人がプロ入り。エースの高野、外野の坂中が
後に監督に就任している濃い年代でした。

94 :
【昭和43年夏 選手権】その3 予選展望B
★京都
選抜でも優勝候補に挙げられた平安が最有力。エース池田が選抜後調子を落としていたが
ここにきて上向き加減で打線も調子づいており好調。これを追うのが春の府大会準優勝の
大谷と強打者梅原擁する打力の東山。花園、西京商、加悦谷、峰山なども伏兵的存在。
★奈良
選抜に出場し春の県大会でも圧倒的な強さで優勝した御所工が本命。追うのが豪腕西本を
擁する郡山。この2校を天理、智弁学園が追うがやや力不足。桜井商、田原本農、榛原が続く。
★和歌山
選抜ベスト4の箕島が候補の筆頭。東尾が選抜以降調子を落としているが、それでも県下
では打ち崩せるチームは見当たらない。打線も強力で総合力ではNO1だ。対抗できるとすれば
選抜出場の星林、県和歌山商、新宮、海南あたりか。桐蔭、笠田、新宮商は伏兵どまりか。
★大阪
大混戦。優勝候補グループを形成するのは春の府大会優勝の近大附の他、昨年優勝の明星、
選抜出場した興国、総合力の浪商、PL学園、大鉄、大阪学院などが横一線。さらに公立校も
力をつけており、岸和田、城東工、生野工、富田林などがダークホースに挙がる。
★兵庫
春の県大会を制した上郡が好投手前田を擁して筆頭に位置し、それを選抜出場の市神港が追う
展開。しかし後続グループとの差がなく、三田学園、報徳学園、私神港、滝川などが続く混戦。
★鳥取
春の県大会を制覇した米子東と、県下屈指の本格派投手松原を擁する鳥取西の2強の争い。
続くのが好投手坂出の倉吉東、夏に強い米子南、波に乗ると力を出す鳥取工など。
★岡山
エース小山が肘を痛めて休んでいるのが不安材料だが倉敷工がやはり本命に位置する。対抗が
岡山東商の他、倉敷商、関西、笠岡商あたり。勝山、作陽、岡山南、備南がダークホース。
★島根
春の島根を制した邇摩と秋の中国大会出場の出雲が2強を形成。それを追うのが浜田、益田農林、
津和野、江津工、大田、出雲商、三刀屋など大混戦。思わぬ伏兵が登場する可能性も充分あり得る。
★広島
共に選抜に出場し、全国制覇可能な戦力を持つ広陵と尾道商が潰しあう大激戦地区。やはりこの2強が
最短距離だが、他にも夏に強い広島商も遜色なく実質的には超ハイレベルな3強争い。追うのが崇徳、
福山電波工、呉港あたりだがいずれも穴があり総合力では難しそうだ。
★山口
高いレベルで多くのチームが固まっている激戦地区。トップ集団を形成するのが選抜出場の防府商、
春の中国準Vの岩国、打力の強い宇部、下松、宇部商、下関商、投手力の早鞆、宇部鴻城、豊浦など
団子状態でどこにもチャンスがある。

95 :
小山高の県内随一の鈴木投手とはピロチのことだな。

96 :
>若生、佐藤の2枚エースの東北
この若生というのは、東北高でダルビッシュを育て、今は九国大附の監督を務めている若生さんですか?

97 :
せやで。

98 :
1966年(昭和41年)夏・第48回全国高校野球選手権大会(決勝)
中京商(現・中京大中京)(愛知)
001 010 100 = 3 (史上2度目の甲子園での春夏連覇、夏6度目の優勝)
010 000 000 = 1
松山商(愛媛)
(中)加藤−矢沢 (松)西本−沢田
中京大中京の前回の43年前の全国制覇
今夏、43年ぶりの夏の甲子園での全国制覇
高校野球界の王者が見事に復活した

99 :
>>91
この年の夏、軍艦マーチの校歌を甲子園に響かせた盛岡一の名前がないのは意外ですね。

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