2011年10月1期新シャア専用種死&リリカルなのはクロスオーバーSSスレ TOP カテ一覧 スレ一覧 削除依頼
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種死&リリカルなのはクロスオーバーSSスレ


1 :10/10/14 〜 最終レス :11/11/29
ここは種死&リリカルなのはクロスオーバー作品を取り扱う所です
シンが八神家やフェイトに餌付けされたり
レイがリリカルな魔法少年になったり
なのはさんが種死世界に行き、世直しをしたり
デバイス達がMS化したりその逆もあったり
キラがフルバーストでガジェットを一掃したり
アスランは相変わらず凸ていたり
他様々なIFが用意されています
・職人様はコテとトリ必須。
・職人様は荒れているときこそ投下強行。全裸wktkに勝る流れ変えなし。
・次スレ立ては950を踏んだ人が立てる事
・1000に達する前に容量オーバーになりそうな時は気づいた人が立ててください
・各作品の考察は該当スレにて宜しく頼みます
・煽り、荒らしは無視しましょう、反応した貴方も荒らしだ。
まとめサイト
ガンダムクロスオーバーSS倉庫
[arte.wikiwiki.jp]
新種死&リリカルなのはクロスオーバー避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/13738/

2 :
綺羅星!

3 :
綺羅星!!

4 :
綺羅星!!!

5 :
あれ、今後こっちなの?

6 :
つか、こっち投下しておk?

7 :
止めろとは言わないが

8 :
じゃ、一週間以内位でなんか投下します
避難所の方には全然投下してなかったんだけど
このジャンル興味あったので失礼します

9 :
全裸にニーソ履いて待ってます!

10 :
ネクタイ着用で待つよ!

11 :
すいません。風邪引いてた為、少し投下遅れます

12 :
気にするな俺は気にしない

13 :
OKOK,事情がわかるだけでも待つ間の気分変わるよ

14 :
では、投下始めます。10レス予定です。
規制になった場合、明日の朝に再開するので避難所で報告します。

15 :
`/_[z>我、再生を妨げF*から始まる物語の終結を乞う
F*アルハザードの物語の終結
難易度:観測不能 判定単位:介入者による行動
制限時間:8話 ターンピリオド:1話
前提条件:なのは×種死の二次設定クロスSSに登場させられるモノ
抽出条件:幸福なBADENDよりも素晴らしいエンディングを導く為の行動
`/_[z>行き成りの懇願をすまない
`/_[z>システムに関してピンと来る者はその者に説明を請うて欲しい
`/_[z>此方には時間が無いのでルール説明から入る
`/_[z>持たせるのは8周期
`/_[z>現実世界における8話分に相当する
`/_[z>このままでは、アルハザードは拡大し続ける
`/_[z>そして、それを購う術を私は持っていない
`/_[z>私に出来ることは囁くことだけ
`/_[z>前提条件を満たせる「生きている存在」に囁くだけ
`/_[z>死人は介入出来ない
`/_[z>介入者はされる事は無いが相手側に捕らえられる可能性もある
`/_[z>最悪敵対する可能性も考えられる
`/_[z>以下、私が失敗した事例と次回この世界に介入しようとする人間を紹介する
    Fの魔法陣 
      第0話「失敗事例:必中悲願」
「共に……事を提案す……シン・アスカ。ギルバ……デュランダルは失……た。
 しか……界を、全ての人間……福に出来る……成否はまだ試さ……ない。
 君……は心残りが……る筈だ!」
 デュランダル前議長が目指した人類の革新、デスティニープラン。
 その為に揃えられたスーパーコンピューターの墓場での通信を最後にシン・アスカはその場から姿を消してしまう。
 戦後、改修されたデスティニー・ガンダムと共に。
「ってのが報告書なのよね。失踪事件に当たるの?」
「だね。うーん、まさかシンが持ち逃げって訳でも」
「んー、ありえそうねぇ」
「いや、そこは否定しなよ」
「冗談よ。いくらシンでもねぇ」
「ちょっと疑ってるじゃん」

16 :
 通信が交わされる声は明るさを滲ませており、狭いコックピットにそれは反響する。
 メインモニターに映る良く解らない真っ黒な光景を打ち消す為の配慮であった。
 ダーク・マターかブラック・ホール? 俗に言う暗黒物質という奴か解らないが
 兎に角黒いなんだかよく解らない球形の空間が発見された。
 場所は報告書に上がっていたスーパーコンピューターが置かれていた部屋を中心に
 丁度、戦艦が一つ入る位がすっぽり入る大きさである。
 それに対峙するブラストインパルスガンダムはとても小さく見えており
 傍に居たら、そのまま吸い込まれてしまいそうだ。いっそ、中央に両手を広げた
 金髪の人食い妖怪少女でも居れば少しは話は楽なのだろうが
 生憎そんな幻想的な雰囲気は持ち合わせていなかった。
 あらゆるデータの測定、レーダーから感知する事の出来ない闇。
 現代科学において正に神秘の塊であるそれの第一の接触者となる事を志願した少女。
 ZAFT軍MSパイロットルナマリア・ホークである。
「でもさぁ……いや、当然なんだけど」
「ん?」
「なんで、わざわざ一番手を志願したんだ?」
「ふふ……笑わないでよ?」
「何?」
 整備スタッフであり、ずっと彼女と共に同じ戦艦で戦っていたヴィーノ・デュプレにとって
 二人が恋仲であった事は周知であり、そもそもヴィーノのほのかな想いも打ち砕かれていたりもする。
 恋人が行方不明(現在関係続いているかも不明)が失踪したとなれば居ても立っても居られないのは当然であり
 それは猪の一番に飛び込んで行きたいのも事実である。ただ、ルナマリアはそれほど短絡的でも
 感情的に動くほど幼くも無かったのでヴィーノにとって今回の志願は当然だが不可解でもあった。
 未知の空間への単独専攻。しかもMSではどうなるか解らない。
 そのまま、高い圧力で中身ごと押しつぶされる事も考えられるし、エイリアンでも出てきて
 食いされる可能性だってある。それでも調査隊、救助隊が動く前の先行偵察なんて命知らずも良い所であり
 ヴィーノにとってそれが愛情の現われなのか確認したかったのだ。
 その問いにルナマリアは自嘲気味に声を漏らしながらもヘルメット越しに自らの額に手を当てる。
 ヴィーノの頭にはわかりやすくはてなマークが浮かんで沿うな表情と声で返す中、ルナマリアの一声にに衝撃が走った。
「声が聞こえたの?」
「シンから通信が!?」
「違う……もっとこう機械っぽいんだけど、女の人だったかな?
 ”シン・アスカはあの中に居る。早く来る事を願う。間に合わなくなる前に”ってね」
「……オカルト?」
「あははは、やっぱそー思うよねぇ。ま、そんな下らない理由よ」
 驚きと共に確認をしたそれから事態はやや斜め上にすっ飛んだオカルトな返しに
 ヴィーノはそのまま椅子からずっこける。ルナマリアもそのリアクションは想定していたのか
 狭いコックピットで肩を竦めている。当然だ。誰がどう聞いてもスピリチュアル(笑)的な何かであり
 それを信頼できるほど彼女は超常現象の信奉者でも無く、むしろ普通だったら笑い飛ばす様な事象。
 ルナマリア当人ですらそんな囁きでこんな任務を志願した事が信じられない。
 何故か彼女には確信があったのだ。彼女の意識以上の無意識の何かに。

17 :
「じゃ、行って来るわ。通信は繋いだままにして
 データも送り続けるから、帰って来れなかったらよろしくね」
「……あ、うん。その……」
「何?」
「…………………………………………いや、帰ってからでいいや」
「じゃ、それは楽しみにしてるわ」
 ヴィーノは何か言いたそうだったのは通信から手に取る様に解っている。
 ただし、その真意は聞かないで置く事をルナマリアは決めた。
 決心が、恐怖を打ち消す鼓舞が揺らいでしまうから。それを、伝える様な沈黙の数秒。
 空気が読めたのかヴィーノはそれから先を言う事を断念した。
 恐らく当人にとっては最後のチャンスであり、もう今後言う事が出来る確率は0に近い。
 だが、ヴィーノはそれを言わない事を選択した。その決断は彼のプライドかそれとも臆病か何かかから
 来たかは当人にも良く解ってはいなかった。
 インパルスがその黒い何かへと突っ込んでいく。ルナマリアにとっては不思議な感覚だった。
 何故か、重力を感じない。ふわふわと宇宙遊泳している感覚に近い。
 しかし、宇宙の希薄な感じというよりは何かがみっちりべっとりと詰め込まれている感覚。
 泥と言えば良いのだろうか? 空調から空気も何もかもが重く、肌にまとわりついてくる。
 真っ暗で海底探索をしているかの様でモニターにも真っ暗にしか見えない。
 距離もつかめず、時間の経過も解らない。時計も何故か止まっている。
 レーダーは何も応えてはくれずココがどういう地形なのか?
 そもそも、飛んでいるのか、落ちているのか進んでいるのか
 下がっているのか、潜っているのか、浮いているのかすらも解らない。
「はぁ、なんだか暗いわねぇ」
「歓迎はする。ただし、その機械のお人形はいらない」
「……え? 通信!?」
「対象の武装を強制解除」
「ちょ、あ、ま……っ!? 何こいつら!」

18 :
 突然の通信。そして、それとほぼ同時に遠く彼方からピンク色の粒子による砲撃が打ち込まれる。
 誰? そもそも今のは何?と考えているとふとMSの3分の1位だろうか?
 4〜6m程の西洋甲冑の化け物の群れの接近をレーダーが伝えてきた。
 人形を詰め込んだ玩具箱をぶちまけた様にその化け物の群れは接近してくる。
 白兵武器ばかりで一体何をしたいのか良く解らない編隊だ。
 あんなのでは近づく前に打ち落とされるのが関の山である。
 だが、その化物は止まらない。ハルバートを掲げ、剣を腰に挿し
 戦斧を担ぎ、ウォーピックを両手に携え、突き進んでくる。
 一糸乱れぬ戦列を引っさげて、死屍累々になる事が既に数百年前に分かっている筈の
 軍が近代軍事技術の粋であるMSに挑んでくる。
 ルナマリアにとっては何もかも理解不能な光景であった。
「ちょっと待って! 貴方は一体なんなの!? そもそも、ココは!」
「聞いても貴女は何も有利にならない。平気、死にはしないから」
「って、こんなのどうかんがえても!」
 バッテリーや燃料にも限界があり、武器も磨耗してしまうだろう。
 だから、交戦は控えたかった。そもそも、通信の声からして年端のいかない少女の声だ。
 うっかり、蒸発させてしまうのも寝覚めが悪い。そんな事を考えながらも距離をとろうとする……が
 その考えを改めなければいけなかった。今度はその群れの”中”から砲撃が飛んでくる。
 砲撃を喰らった甲冑の化け物はそのまま黒い塵芥になり、虚空へと還っていく。
 相手の動きに注力していたのでなんとかルナマリアは機体を避ける事が出来た。
 しかし、それを皮切りに相手の行動は一つの指向性を持って進められていった。
 わらわらと剣やらハルバートを持った甲冑の化け物が詰め寄る。距離をとろうと速度を出せば
 それを狙い済ましたかの様にその移動先を狙って砲撃を撃ち込まれていく。
 甲冑の化け物との距離はどんどんと詰められていく。ルナマリアは僅かに呼吸を置いて
 ぎゅっとトリガーを握り締めて反撃に打って出る。両脇に抱えられた魔犬の名を持つ
 高エネルギー長射程ビーム砲。それでなぎ払うかの様に一掃する。
 甲冑の化け物はその火線に当たれば、そのまま相手の砲撃と同様塵へと還っていく。
 見た目に反してそんなに硬くはないというのは理解出来た。
 しかし、問題は数である。先ほどから無尽蔵に増えていく。
 金太郎飴、雨後の筍、イナゴの大発生? よく解らないが兎に角気持ち悪い。
 ビームでなぎ払う。しかし、沸いて出る。じりじりと近寄る圧迫感。
 化け物ごとなぎ払う相手の砲撃に休む間ももらえない。
「しつこい!」
「早く、降参すればいい」
「いやよ! ていうか、話を聞いて!」
「却下」

19 :
 押すことすらままならなさそうな問答とセットでいたちごっこを繰り返し
 ルナマリアは徐々に焦りを積もらせる中、視界に映るソレを二度見する。
 放ったビームのそれの光の影から人影が見えた。
 否、それ自体が既におかしい。よく解らない空間に何故かその人影、しかも明らかに10代前後の
 少女が浮いていて、戦艦の主砲並の砲撃を繰り返していたのだ。
 手には矛槍の様なモノを持ち、そこから得体の知れないビームらしきモノを吐き出している。
 そして、服装はロングスカートだろうか?
 冬服の様なきっちりとしたローブとグローブとブーツ。なんだか、RPGに出てくる服装みたいだ。
「……な、さっきのは……女の子……が生身!?」
「砲撃位置から予測出来なかったの? それとも当てられなかった?」
「う、うるさい! って、なんでこんな小さい子が……しかもあんなビーム撃つなんて
 って、それじゃあたしのが当たったら蒸発しちゃう!?」
「ビームじゃない。後、そんな事考えてる余裕も無いと思う」
 砲撃と甲冑による進撃は続けられる。ルナマリアの砲撃は
 相手の正体を知り命中率が低下していった。端的に形容するなら”目も当てられない”。
 甲冑の化け物をなぎ払う事は出来ても、砲撃目標へ砲を向ける事すら出来なかった。
 少女の人影が移動した気配も形跡も探知できない。避ける事が出来ないのか避ける気が無いのか
 そもそも回避行動を取る必要性すら見出されてないと思うと情けなくなってくる。
 当てられない事と焦りが積もり重なっていく。どうしたらいいか解らない。
 ルナマリアの至高が焼き切れそうになりそうな中、声が頭の中に鳴り響く。
 それは彼女に決断をさせたあの声と一緒であった。
「な……に?」
`/_[z>接続準備及びインストール完了
`/_[z>当てなさい
`/_[z>貴女は先に進まなければいけない
「ダメ。あたしには当てられない、いや、当たらない」
`/_[z>大丈夫
`/_[z>貴女には当てられる
`/_[z>だって、貴女はケルベロスの猟犬従える狩人
「……え?」
`/_[z>知って居ます
`/_[z>私は貴女を知っている
`/_[z>貴女は”魔弾の射手”
「何を言って」
`/_[z>有象無象の区別無く
「「”私(貴女)の銃弾は許しはしないわ”」」

20 :
 頭に響く声とルナマリアの声が重なり、二門のケルベロスの咆哮す。
 それは少女の人影を掠る事無く、通り過ぎて行く。
 僅かな空白とその行動から自棄っぱちになったのかと思われていた。
 しかし、その認識が誤りだと少女の人影は感付く。
   ”ビームが曲がる”
 鋭角鈍角お構いなしに”ループ”すら描くことも無くだ。まるでUFOの機動の様に
 定規で引いた様な軌道はそのまま、甲冑の化け物のハラを食い破っていく。
 一体を貫いて衰えるも無く、貪欲に、強欲に、甲冑の化け物は回避動作を取る事も出来ない。
 次々に食い破るそのビームはまるで餌を求めてさまよう狗。匂いを嗅ぎ付け
 逃がすことも無く、砲は文字通り地獄の2門となりケルベロスを解き放ったのだろうか?
 次々と落とされていく甲冑に少女は増援を呼ぶ。だが、甲冑は現れた途端に二匹の魔犬の食い破られる。
 間に合わない。徐々に数は減っていく。少女の人影が砲撃の準備を使用とすれば
 それを狙い済ましたかの様に魔犬の一匹が頭から突っ込んでくる。少女の人影は避ける。
 しかし、魔犬の勢いは衰えない。門から搾り出される高エネルギーの粒子は終わりを知らず
 銃身が焼け付くのが先か少女に当たるのが先か。それすら考える間も無く猟犬の煌く輝きは
 少女へと喰らいつき、焼き尽くそうとしている。
「落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ
 落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ
 落ちろぉぉぉっーーーーーーーーーーー!!!!!」
「…………………………ふんっ」
 ルナマリアの目はすでに灼光の様に赤く輝きながらも狂気に染まっている。
 どういう魔法を使っていたかは知らないが虚空漂う少女はその様子に気づいたのか。
 避けるのを止めた。二匹の猟犬はそれを好機と捉えて上方と真正面から少女へと突進する。
「やったか!? ……ってこれは言っちゃダメ!」
「教えてあげる」
「素手で……止めた? ビームを!?」
「砲撃は当てるモノじゃない、追い詰めるモノ。
 勝手に追い詰められているアナタは砲撃手には向かない」
 ルナマリアが自ら立てたフラグをそのまま踏襲するかの様に少女は悠然とその場に立っていた。
 二匹の猟犬を素手で捉えており、上と真正面それぞれを片手で鼻っ面を抑えていた。
 酷く軽蔑と仄暗い色合いを見せた瞳のまま、少女は淡々とした口調で囁きかける。
 そして、投げ返す。その猟犬を、まっすぐに、ルナマリアが乗っていた機体へと。
 驚きと共にルナマリアの機体の手足になぜか黄色の輪が括りつけられている事に今更気付く。
 抜け出せない。回避行動を取る事もなく、猟犬に食い破られたその機体は満身創痍。
 しかし、少女はそれで終わらない。大きな杖からは魔法陣の様なものが虚空に描かかれていく。
 本能的に危機を感じるがもうルナマリアは声を出すことも出来ない。
「終わり…………ブレイカー!」
 次の刹那、ルナマリアは虚空で塵芥となり、星の光に殲滅させられた。

21 :
介入行動者:ルナマリア・ホーク  判定:失敗
行動結果:防衛システムに検知され突破失敗。能力の制限を受けて住人化を施される。
       接触は現在も可能。以後、当人の真意については確認の必要アリ
〜第0話アフターロール
―アルハザード4-4-8マンションNAGATO 402号室
 朝の訪れは平和な日常の象徴でもある。
 雀の鳴き声にまぶしいほどの朝日は瞼の裏を真っ赤にそめていく。
 急に開かれたカーテンからの直射日光にまるでゾンビの様な呻きを上げる。
 紫色のうねりのある長い髪は腰ほどまでに伸びており、ノートパソコンのキーボードの
 痕が僅かに頬に残っており、近くに置いてあるカレンダーの丸と?印から推理するに
 仕事に追い込み掛けているのがありありと解る。
「ぬぁあっ……うぅふぁ」
「母さん、朝……ご飯出来てる」
「今、何時?」
「えっと、7時30分」
「ぇっ?! っと、朝ごはんは?」
「もうできてるよ?」
 扉を恐る恐る開けている少女の視線に女性は気付く。
 少女はまだパジャマ姿だったが母親と名指された女性はふらふらと立ち上がり
 うねりのある髪を軽く手ぐしで掻き上げつつも部屋を出て行く。
 リビングの食卓にはすでにこの家の主たる男がコーヒーをすすり
 内容の薄そうな新聞を眺めている。ちらりっと横目でその女性を見た後、男はつぶやく様に吐き捨てる。

22 :
「プレシア、また徹夜だったのか?」
「ん、ごめんなさい。クルーゼ」
「あまり無茶はするな。お前はいつも根を詰めすぎる」
「解ってるわよ」
 女性はプレシアと呼ばれていた。溜息と共に視線をそらすことから
 罪悪感を感じているのだろう。クルーゼと呼ばれた男は
 やや眉間にシワを多く作りながらも目玉焼きの乗ったトーストをかじる。
 半生だったのかとろりと中の黄身が垂れそうになるのを気づいてか
 トーストを置きつつもふむっと小さく頷き次の言葉を紡ごうとした刹那
 先程起こしに来た少女が制服に着替えながらもきょろきょろと部屋の周囲を見回している。
「ママー? 私のリボン何処か知らない?」
「マユ、リボンってドレ?」
「えーと……赤くてー」
「コレか? ドライヤーで乾かせば間に合うと思うが」
「あっ……うぅっ、ありがとうレイお兄ちゃん…・・・ってそれ!」
「洗濯物だが?」
 マユと呼ばれた少女はセリフ通り長い髪を振り乱しながらも
 ソファーのクッションをひっくり返したり、猫の様にテーブルの下を覗き込んでいる。
 その中、声をかけられてばマユは大きく立ち上がろうとし、当然のごとくごつっと音を立てて
 テーブルを頭に打ち付ける。くらくらとする頭を抑えながらものそのそとテーブルの下から見上げる先には
 一人の少女にも見えないでも無い少年が居た。さらさらの金髪に肩まで伸びている髪は
 とても男とは思えない。マユ自身も少し羨ましいと思っているレイと呼んだ相手の少年の掲げる
 リボンにこくこくっと頷きながらも礼を述べる。そして、述べている間にようやく意識も
 落ち着いてきたのか自ら生産したコブを押し込めつつも視線の先の洗濯かごに目が行く。
「あ、あの! 下着がね!」
「ん? 気にするな、俺は気にしない」
「私は気にするの!」
「ああ、レイ。私が後はやっておくから学校に行きなさい」
「了解した」
「レイ、冷静なところはギルバート似で結構だがもう少しデリカシーを持て」
「了解した」
「後、マユはやらんぞ」
「? ……了解した」

23 :
 マユはあぅあぅと顔を真赤にして手をばたばたとその熱量を発散しつつも
 思春期的な気恥かしさの主張をしようとしていた。手にした洗濯かごには
 少女の下着や母親の下着やらがまとめてぶち込まれており
 リボンもその中から手探りでたぐり寄せた次第である。
 その所作に気づいたマユは思春期の少女らしい羞恥心に身悶えつつも
 抗議の声を上げていた。レイはマユに大してそういった類の劣情などを
 感じていないのできょとりとしたリアクションが更に事態を悪化させる。
 プレシアは大きなあくびをしつつも籠をレイから奪う様にして学校にいくことを促す。
 その様子を見ていたクルーゼは横目でちらりと見たまま
 新聞を眺めつつもレイに対して注意をする。そして、コーヒーを軽く啜って間を置いた
 次の瞬間ギロリとした鋭い視線と共にドヤ顔でレイに宣告を告げる。
 レイは一瞬固まり、とりあえず了承の意を示すのだが。
 
「あぁ? なんだ、その微妙な間は! レイ、やはりマユをぉぉっ、ぐっはぁぅっ!」
「クルーゼも朝から預かったお子さんに喧嘩売らない。
 なんでアナタのシリアスは30分持たないの?」
「プレシア! お前は私のかわいいマユがどうなってもいいのか!?」
「産んだのは私。アナタのじゃないでしょ」
「孕ませたのはわた――っがはあっ!?」
「マユが聞いてるのよ? 後、洗濯物が汚れるからつば飛ばさないで」
「マユ、遅刻をする。リボンは今日は諦めろ」
「あ、うん。い、いってきーます!」
 コーヒーのマグカップを置いてがたっっと大きな音を立てたまま、立ち上がるクルーゼ。
 剣幕はもはや気の域に達している中、クルーゼの視界をプラスチックと水を吸った繊維の塊が強襲する。
 プレシアが手に持っていた洗濯かごをそのまま、遠心力をつけてクルーゼの顔面にぶち当てた。
 大きく体を仰け反らせるクルーゼだったが、その場へなんとか踏みとどまる。
 ひりひりとぶち当てられた顔を抑えつつも反論を叩きつける。
 プレシアは軽く唇を引く付かせながらもなんでこんな男と軽く自己嫌悪に陥る中
 数度の会話のやりとりの後、無言で再び籠をボーリングの珠を放る様にクルーゼの腹部へとぶち当てる。
 その会話のやりとりにやはり思春期の少女らしい羞恥心を感じて呆然としていたマユを
 レイは背中を押しつつも部屋へと促してお互い登校の準備を進めていた。
 二人が玄関を出た時も週に何度かある愛のじゃれ合い(笑)を続けている
 プレシアとクルーゼの声は聞こえていたが構っているほど、朝の学生に余裕はない。
 二人がエレベーターで下へ降りようと待っているとエレベーターの中に既に先客がいた。

24 :
「あ、マリおねーちゃんおはようございます」
「はぁい、マユちゃんおはよー。ナイト様も何時も通りね」
「マキナミ。おはようだ」
「はいはい。さ、がっこー行こっかー」
 自動で扉が開けば、一人の人影が佇んでいる。
 眼鏡を掛けたレイと同年代の女子学生はにこやかに微笑みつつも、二人をエレベーターの中へと迎え入れた。
 ル――女子学生は何z――か、マリ・マキナミと名乗っていた。
 降りていく。レイ・ギルバートとマユ・クルーゼ。彼女は二人と共にオリテイク?
 タノシイタノシイ平和ナ罅ヲ過ゴス為二、カノジョモ一緒二堕リテクまる
 
○次回予定
 第一話「行動宣言者:フェイト・T・ハラオウン&アルフ」
「どうしても行くんか? フェイト」
「うん」
「けど、大丈夫かなぁ。何人も帰ってきてないんやで」
「心配しないで……私は大丈夫だから」
「今回はあたしも付いていくしね」
「まぁ、これは誰かいかんとしゃーないしなぁ。段々と規模も大きくなっとるしぃ。
 アルフ、無理そうならフェイトをふんじばってでも連れて帰るんやで?」
「解ってるよ」
 一人の魔法少女、フェイト・T・ハラオウンは突如として探知された。
 時空の歪みについての調査任務を担うことになった。
 そう、彼女にも声が聞こえたのだ
`/_[z>お母様が囚われています
`/_[z>早く助け出さないと間に合わなくなる
 と。

25 :
なんとか投下完了。最後まで規制にならなくてよかった
以上です。ご意見、ご感想、ご介入あれば幸い。では、投下失礼しました

26 :
乙、なんか小難しい内容だなあ……。

27 :
乙だ。
誰かがやってるなんかの実験世界ってことなのか…?

28 :
保守

29 :
ところで婆さんや、「A.C.S.E」の続きはまだかのう…?

30 :
やですよおじいさん、一年ぐらい前に投下されたばかりじゃないですか。

31 :
「A.C.S.E」のシンはらしくて良いものなのに(´・ω・`)ショボーン

32 :
あの気だるさと狂気の入り混じった感じはいいよねー

33 :
以前の避難所の書き込みを見て思い付いたネタ
新番組! グレィトォ! プリキュアSEED!
〜キャスト〜
キュアフリーダム:キラ・ヤマト
キュアジャスティス:アスラン・ザラ
キュアデスティニー:シン・アスカ
キュアノワール:スウェン・カル・バヤン
メップルっぽい何か:イザーク・ジュール
チャーハン屋店員:ディアッカ・エルスマン
魔王なのは:高町なのは
フェイト将軍:フェイト・Tハラオウン
八神参謀:八神はやて
ヴォルケンリッター四天王:ヴォルケンリッターの皆さん。

34 :
第1話「キュアジャスティス死す! 新たなるプリキュア登場!」
なのは「スターライトブレイカ―!!」
チュドオオオン!!
キラ「うわー! 第一話からラスボスが出るなんて反則だぁー!!」
シン「2人とも頑張ってくださいねー。」
キラ「デスティニーも戦ってよ! さっきの僕の攻撃に妹さん巻き込んだのは謝るからさ!」
シン「マユを傷つける奴は地獄に落ちろ!」
アスラン「くそ! こうなったら最後の手段だ!」
キラ「ジャスティス!? 一体何を!?」
なのは「なーのなのなの!(←笑い声)私に生半可な攻撃は通用しないの!」
アスラン「太陽拳!」ピカッ!
なのは「うぉ!まぶしっ!」
アスラン「今だ!」がしっ
なのは「くっ!? こいつ背中に取り付いて……!?」
キラ「よせ! ジャスティース!」
アスラン「さよならキラさん……どうか死なないで。」
ドォォォォォン!!!!(←自爆)
キラ「アスr恭也「餃子ぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」
シン「汚ねえ花火だ。」
なのは「ふう、脅かしやがってなの」
キラ「しかも生きてるし!」
恭也「餃子はもうドラゴンボールで生き返れないんだぞ……!」
キラ「アンタさっきからうるさいよ! 誰なんだよ!?」
なのは「服がボロボロになったから帰るねー。」
シン「バイバーイ。」
イザーク「貴様等何をしている!? この腰ぬけが!」
キラ「イザーク……アスランが死んでしまったんだ……。」
イザーク「ふん! こんな事もあろうかと新たなプリキュアを探しておいた!」
キラ「早っ!?」
スウェン「今度から仲間になるキュアノワールだ、よろしくな。」
シン「仲良くしましょうねー。」
キラ「僕はどうしてこんな所に来てしまったのだろう……?」

35 :
第二話「恐怖! 残酷なのは戦争勃発!」
ヴィータ「おらおら! 街を壊しまくってやる!」ポカポカ
フェイト「あんまり壊すと街の人困るから程々にね。」
キラ「まてーい! これ以上はやらせない!」
シン「あ、フェイトじゃん、今日仕事?」
フェイト「うん、そう言えばこの前入ったって人はどうしたの?」
シン「風邪ひいて休み。」
キラ「喰らえ! フリーダムキック!」
ヴィータ「ギガントシュラーク」
ドッゴオオオオン!
キラ「うおおおお!? なんてパワーだ!?」
シン「なあ、今度映画見に行かねえ? ムービー大戦2011のチケットが二枚取れたんだ。」
フェイト「え? それってもしかしてデートのお誘い……?///」
キラ「デスティニーも戦ってよ! アスランがルナちゃん寝取った事黙ってたの謝るから!」
シン「その事はもう心底どうでもいい。」
ヴィータ「トドメだあああああ!!!」
キラ「ぎゃあああああ!!!!」ぐしゃ!
ヴィータ「よーっし、終ったから帰るぞー。」
シン「それじゃ日曜日に駅前で待ち合わせなー。」
フェイト「うん///楽しみにしてる///(新しい服買わなきゃ……///)」
キラ「畜生……どうしてこんな……!」
シン「あ、生きてたんすね。」

36 :
第三話「大苦戦! 八神参謀の卑劣なる罠!」
キラ「くらえ! ビームサーベルアタック!」
シグナム「こいフリーダム! 私は一回刺されただけで死ぬぞー!」
グサッ!
シグナム「ぐわあああああ!!!」
ヴィータ「くっくっく……シグナムがやられたか。」
シャマル「だが奴は四天王最弱……」
ザフィーラ「ニートごときにやられるとはヴォルケンズの面汚しよ……。」
リインU「おねえちゃーん、リイン眠くなってきたですー。」
アギト「私もだー。」
リインT「2人とも我慢しろ。」
シグナム「ただいまー。」
ヴィータ「あれ? 帰ってきた?」
シャマル「無事だったのねシグナム!」
シグナム「ああ、フッケバインの事もあったので腹にコンプエースを仕込んでおいたのだ、お陰で助かった。」
ザフィーラ「キュアフリーダムは?」
シグナム「ある程度ボコボコにしたら泣いて帰っていった。」
はやて「みんなー、ご飯できたでー。」
ヴォルケンズ「「「「「「「はーい!」」」」」」」
※因みにシンはフェイトとデート、スウェンは急にバイトが入ったのでお休みでした。
続く?

37 :
でチャーハンの出番は?

38 :
来年こそは、「A.C.S.E」の続きが読めますように

39 :
いっそ自分でそれを超える作品を書いてみたらどうだい?
男は度胸、何でもやってみるもんさ

40 :
>>39
だが、書いたとしてもそれは「A.C.S.E」ではない…
試しに原作を全話見直して見るわ
何か思い付くかも

41 :
腕投げたりメカニックな身体で戦うっていう要素だけだとサイボーグものっぽいしな

42 :
二次の奴だけど、流離う翼たち使用のキラや凸やシンとなのはを絡ませてみたい
とりあえず、6課で書類の山を処分させられて涙流しながら薬あおる凸の姿が思い浮かんだ
敵にはユーレクとか、アルフレッドに鍛え上げられる6課新人ズとか

43 :
保守

44 :
tes

45 :
tes

46 :
あげゃ星

47 :
tes

48 :
寒い…暑いけど…

49 :
tes

50 :
たろっさ

51 :11/11/29
ここまだあったのか
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