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2012年08月ニュー速VIP235: さやか「あ、あたしたちの中に化け物が……?」 (289) TOP カテ一覧 スレ一覧 2ch元 削除依頼
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さやか「あ、あたしたちの中に化け物が……?」


1 :2012/12/08 〜 最終レス :2012/12/09
さやか「っ……い、いやだ!あたし、こんなとこに居たくない!」
まどか「さ、さやかちゃん!?」
ほむら「あなた、何を……!」
さやか「あたしはここを出て行く!
    化け物が居るかも知れないのに、こんなところに居られないよ!」
マミ「み、美樹さん、落ち着いて……!」
杏子「外は嵐なんだぞ!?それに外に出たってどうしようもないだろ!」
さやか「う、うるさい!嵐だろうがなんだろうが、ここよりは安全だ……!」

2 :
おいこいつ死んでるじゃねーか!

3 :
http://www.imgur.com/Gt68j.jpeg

4 :



その日の朝
さやか「みんなおっはよー!」
ほむら「あなたが集合時間より早く来るなんて、珍しいわね」
さやか「そりゃそうでしょ!だってせっかくの旅行だよー?もー楽しみで楽しみで!」
マミ「ふふっ、楽しみで寝られなくて遅刻、なんてことにはならなくて良かったわ」
杏子「あー、さやかならあり得るね、確かに!」

5 :
この中に一人、ゾンビがいる!

6 :
お前も魔装少女にしてやろうか

7 :
さやか「し、失敬な!確かにあんまり寝られなかったけどさ……。
    それより、まどかたちはまだ来てないの?」
ほむら「そろそろ集合時間だし、もうすぐ来るとは思うけど……」
まどか「みんな、おはよー!ほらママ、パパ!もうみんな来ちゃってるよぉ!」
詢子「ほぉー、まだ集合時間1分前だってのに、みんなきっちりしてるねぇ」
ほむら「おはようございます」
詢子「うん、おはよう。いやぁごめんね。
   せっかくの子どもだけの旅行に大人が付いて来ちゃってさ。
   でもまー万が一ってこともあるからね。
   あ、出来るだけみんなの邪魔はしないようにするから、そこは安心して良いぞー?」

8 :
くぅ〜疲れましたw これにて完結です!
実は、ネタレスしたら代行の話を持ちかけられたのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、まどか達のみんなへのメッセジをどぞ
まどか「みんな、見てくれてありがとう
ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」
さやか「いやーありがと!
私のかわいさは二十分に伝わったかな?」
マミ「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいわね・・・」
京子「見てくれありがとな!
正直、作中で言った私の気持ちは本当だよ!」
ほむら「・・・ありがと」ファサ
では、
まどか、さやか、マミ、京子、ほむら、俺「皆さんありがとうございました!」

まどか、さやか、マミ、京子、ほむら「って、なんで俺くんが!?
改めまして、ありがとうございました!」
本当の本当に終わり

9 :
ウィザードとのクロスSSかと思ったら

10 :
マミ「いえ、邪魔だなんて。付いてきていただいてありがとうございます」
知久「あはは、どう致しまして」
さやか「たっくん久し振りー!しばらく見ない間に、こんなに大きくなってー!」
タツヤ「あい!おーきくなった!」
杏子「しばらく見ない間って、あんたたちこないだ会ったばっかじゃなかったっけ?」
さやか「むむ、野暮な奴め!たっくん!成敗してやれー!」
タツヤ「あいー!」
杏子「おわっ!やめなよ、子どもは手加減ってやつを知らないから苦手なんだって!」
まどか「えへへへっ。良かったぁ、みんな馴染んでくれてるみたいで」
詢子「よーっし、それじゃあみんな揃ってるし、早速行こうか!」
さやか「はーい!」

11 :



詢子「……さてと。チェックインも済んだし、それぞれの部屋に向かおうかね。
   それじゃ、みんな楽しみな。行動は別々だけど、何かあったらすぐ連絡するんだよ?」
ほむら「はい、ありがとうございます。みなさんも、ごゆっくり」
さやか「じゃあね、たっくん。
    お姉ちゃんの面倒はこのさやかちゃんがばっちり見ちゃいますからねー!」
まどか「も、もう。さやかちゃんってば」
知久「それじゃあみんな、まどかをよろしく頼むね」
マミ「ふふっ……はい、任せてください」
タツヤ「ばいばーい」

12 :
杏子「はぁ……やっと解放された。来たばっかだってのにもう疲れちゃったよ」
マミ「鹿目さんのご家族、とっても良い方ばかりね。付いて来てもらって良かったわ」
杏子「まー、まどかの家族は良いとしてさ。……なんであんたまで付いて来てるわけ?」
QB「なんでって、魔法少女のケアも僕の仕事だよ。
  確かにワルプルギスの夜を越えてからの見滝原は比較的平和だけど、
  旅行先で何か無いとも限らないからね」
さやか「別に付いてくるのは良いけどさ……出来るだけ遠くに居てよね」
QB「やれやれ、嫌われたものだね」
ほむら「当然でしょう。みんなあなたの正体を知ってるんだから。
    どうせ付いて来た理由も、本当はまどかが目的なんでしょう?」
QB「…………」

13 :
まどか「わ、わたしは契約なんてしないからねっ!」
QB「……もちろん機会があれば契約を提案しようと思ってるのは事実だ。
  でも、君たちに何かあったら困るというのも本当だよ」
杏子「ふん、どーだか」
マミ「まぁ、拒否しても結局こっそり付いて来ちゃうだろうし、仕方ないわね。
   付いてくるのは構わないけど、さっき美樹さんが言ってた通り、
   あんまり近くには寄らないでね、キュゥべえ?」
ほむら「無闇に近付くと体が1つ減ることになるわよ」
QB「はいはい、わかったよ」

14 :
さやか「それはそうとマミさん、これからの予定なんかは何かあるの?」
マミ「えぇ。この近くにね、島があるらしいの。
  小さな島なんだけど、自然が豊かで景観がとっても綺麗なんですって。
  だから、まずはそこに行ってみようかなって」
ほむら「良いんじゃないかしら」
杏子「あたしは島の景色より美味いものが食べたいよ。
   海が近いんだし、海鮮系の名物とかありそうじゃん?」
まどか「あははっ、美味しいものなら晩ご飯でたくさん食べられるよ」
杏子「んー……まぁ、我慢した方が美味しく食えるかもね。よしっ、じゃあ早速行こうぜ!」
さやか「食べ物のことばっか考えてないで、ちゃんと自然も楽しみなさいよ?
    でも早く行きたいっていうのは同感だね!
    さっさと部屋に荷物置いて行っちゃいましょうよマミさん!」
マミ「ふふっ、そうね。1泊2日しかないんだもの。
  時間をめいっぱい使わないともったいないものね」

15 :
期待してる

16 :



船着場
さやか「ここに船が来るんだねー……って、あれ?」
詢子「ん?おー、なんだ。もしかして、みんなもあの島に行くのかい?」
まどか「えっ、うん。っていうことは、もしかしてママたちも?」
詢子「まぁねー。しかし、あの島に目を付けるとはなかなか渋いねぇ。
   結構穴場だって聞いてたんだけどなぁ。さては、かなり下調べして来たね?」
杏子「あー、通りでマミの奴、夜遅くまで雑誌やらパソコンやらを見てたわけだ」
ほむら「そうなの?一生懸命調べてくれたのね」
マミ「も、もう、佐倉さん!みんなには言わないでって……」
杏子「なんでだよ?別に良いじゃんか」
マミ「だって、あんまり張り切りすぎちゃってるのが知られたら、
ちょっと恥ずかしいじゃない……?だから……」

17 :
さやか「くぅ〜!マミさんってばもう!やっぱり可愛いなぁ!」
マミ「こ、こら!先輩をからかうんじゃありません!」
まどか「……ぷっ、あははははっ」
マミ「鹿目さんまで……」
まどか「あ、ごめんなさい……でも、えへへっ。やっぱりちょっと、可愛いなって」
マミ「……もうっ」
ほむら「ふふっ……良いじゃない、巴さん。褒められてるんだから」
杏子「そうだぞ、マミ。喜んどきなよ」
マミ「あんまり褒められてる気がしないわ……」

18 :
くぅ〜w

19 :
マミ「あ、そうだわ。それより、電話しないと」
さやか「電話?」
知久「それなら大丈夫。もう僕たちの方でしておいたよ」
マミ「まぁ、本当ですか?すみません、ありがとうございます」
まどか「マミさん、電話って何ですか?」
マミ「えっとね。あの島は住んでる人も居ないし人の行き来もあんまり多くないから、
  普段はフェリーみたいなのは出てないらしいの。
  だからシーズン以外は、たまに島に行く観光客のために出してくれる小さな船があるくらいで。
  後は、自然や遊歩道を管理するための定期船くらいみたい」
杏子「なるほどね。こんな妙な時期に島に行きたいなんて変わった観光客は
   自分で連絡して船を出してもらうってわけだ」

20 :
ほむら「つまり無人島、ということになるのかしら」
マミ「そう言うと大袈裟に聞こえるけれど、そういうことになるわね」
さやか「へー。なんていうか、本当に穴場っぽいなぁ。よく調べられましたね、マミさん」
杏子「だから言ったろ?毎晩夜遅くまで……」
マミ「もう、佐倉さん!」
ほむら「……船、来たみたいよ」
まどか「あっ、ほんとだ!」
男「いやー、お待たせしました。そんじゃ、行きましょうか。
 早速乗っちゃってください。足元に気をつけてくださいねー」

21 :



さやか「おぉー!結構スピード出るもんだねぇ!」
マミ「船が小さめだから、思ったよりも揺れるわね」
ほむら「まどか、大丈夫?船酔いはしてないかしら」
まどか「う、うん。まだ大丈夫……」
杏子「思ったより距離があるね。島までもつかい?
   まー、最悪でも海に魚の餌をばら撒くことになるだけだしね」
QB「魚の餌?まどかは魚の餌なんて持ってるのかい?」
ほむら「持ってないわ。黙りなさい。話しかけないで。近くに寄らないでと言ったでしょう」
QB「近寄るなと言っても、船が小さいんだからしょうがないじゃないか」
ほむら「魚の餌になりたいの?」
QB「やれやれ……わかったよ。極力話しかけないようにするよ。
  だからその物騒なものをしまってくれ。まどかの両親に見付かってしまうよ?」

22 :
>>8の破壊力が毎回凄すぎる

23 :



詢子「ふー、着いた着いた。思ったより長かったねぇ」
タツヤ「ねっちゃ、だいじょーぶー?」
知久「船酔いしちゃったのかな。大丈夫かい?」
まどか「えへへ、大丈夫。ちょっとだけ酔っちゃったけど、すぐに治るよ。心配しないで」
さやか「まどかのことはあたしたちで看てるんで、先に行っちゃってください」
詢子「そうかい?んー……ま、確かにそんなに酷く酔ってるわけでもなさそうだし、
   ここはお言葉に甘えておこうかね。
   それじゃ、こっからは当初の予定通り別行動ってことで」
男「帰りは何時頃にしますかね?大体決めてもらえればありがたいんですが」

24 :
詢子「それじゃー……3時頃で良いかな。みんなはどうだい?」
マミ「はい、大丈夫です」
男「3時頃ですね。そんじゃ、お待ちしてますんで」
知久「はい、ありがとうございます」
杏子「あ、そうだ。なぁおっちゃん。この島で何か美味いもんとか食うとこないかい?」
さやか「あんたまだ諦めてなかったのか」
男「ん〜?美味いもん、ねぇ。一応、もしもの時のために食料を備蓄してる建物はあるが、
  そりゃあ非常用だ。観光客用に、ってのは今はねぇなぁ。一応シーズンなんかには、
  新鮮な魚介をその場で調理するってのもやってるんだけど、まぁ時期が悪かったな」
ほむら「だそうよ。残念だったわね、佐倉さん」
杏子「ちぇっ。やっぱ夜まで我慢か」

25 :
詢子「そんじゃみんな、また3時頃にここで待ち合わせね」
知久「まどかのこと、よろしくね」
ほむら「はい、それでは、また」
さやか「……ねぇまどかー。あんまりきついんだったら、魔法で治そうか?」
杏子「船酔いなんて治せんのか?怪我を治すのとはわけが違うぜ?」
マミ「治せないということはないでしょうけど……」
まどか「う、ううん、良いの。こんなことで、魔力使わせられないよ。
    それに本当に大したことないから、大丈夫」
ほむら「酔い止めを持ってくるべきだったわね……ごめんなさい」
まどか「ほ、ほむらちゃんが謝ることないよぉ」

26 :



まどか「……うん、もう大丈夫!みんなごめんね、わたしのせいで待たせちゃって……」
さやか「あれ、もう良いの?まだ10分くらいしか経ってないよ?」
マミ「気を遣ってるんじゃない?本当に大丈夫?」
まどか「はい、本当にもう平気です。心配かけちゃってごめんなさい」
ほむら「少しでも体調が悪くなったら、すぐに言うのよ?」
杏子「むぐむぐ……。ん、もう治ったのかい?よっし、そんじゃ行くかー」
さやか「って、あんた何食ってんのよ!?」
杏子「見りゃわかんだろ?おにぎりだよ」

27 :
>>8
これの元ssがいつも気になる

28 :
さやか「あ、あんた……1人だけリュック背負ってると思ったら……。
   なーんで自然散策だって言ってんのに食べ物持ってきてんのよ!」
杏子「歩きながら食うんだよ。いつものことじゃん」
さやか「そりゃそうだけどさぁ……」
まどか「あははっ、旅行先でも杏子ちゃんは杏子ちゃんだね」
ほむら「花より団子という言葉はこの子のためにあるようなものね」
マミ「食べ歩きは構わないけど、ゴミを捨てたりしちゃ駄目よ?」
杏子「だいじょーぶ、そんくらいは分かってるよ」
マミ「そう、なら良いの。それじゃ、行きましょうか」

29 :
異種姦スレかと思ったのに・・・

30 :



まどか「わー、こんな自然の中歩いたのなんて、何年ぶりかなぁ」
ほむら「自然の中は空気が美味しいというけど、本当にそう感じるわね」
さやか「ん〜、こうして思い切り息を吸い込むと、森の香りとほのかなマヨネーズの香ばしい……。
    って杏子ぉ!あんたもうちょっと離れて歩きなさいよ!」
杏子「あん?なんでだよ?」
さやか「あんたのツナマヨのせいで雰囲気台無しになってんの!風下に行きなさい風下に!」
杏子「ちぇっ。はいはい……」
マミ「他に人が居なくて良かったかもね。
   周りの人にまで食べ物の匂いをかがせちゃうところだったわ」
まどか「もしかしたら、匂いに釣られて動物が集まって来ちゃったりして!」
さやか「あははっ、そりゃ良いね。でも、熊とか出てきちゃったらどうするー?」

31 :
まどか「えっ!?そ、それは怖いよぉ」
ほむら「待って」
まどか「……ほむらちゃん?」
ほむら「みんな、気付いたかしら」
杏子「ちっ……あーあ、マジかよ」
まどか「!ま、まさか、本当に熊が……!」
QB「いいや、熊なんかじゃないよ。これを幸いと捉えるかどうかは別にしてね」
まどか「キュゥべえ!じ、じゃあもしかして……」
マミ「まったく……こんなに人が居ないところに出るなんて、変わったこともあるのね」

32 :
ほむ

33 :
さやか「移動中にたまたま見つけちゃった、って感じですかね?」
QB「そうだろうね。きっと人の多いところへ向かっている途中だったんだろう。
  君たちに見付かってしまったのは、魔女にとって運がなかったと言えるね」
杏子「ったく。せっかくの休暇だってのに邪魔してくれちゃってさ」
マミ「仕方ないわね。早く倒してしまいましょう。
  放っておいたら鹿目さんのご家族が危ないかもしれないものね」
ほむら「そうね。まどか、今から結界に入るわ。私のそばから離れないでね」
まどか「う、うん!」
さやか「そんじゃ、行きますか!」

34 :



15時、船着場
詢子「おっ、来た来た。ぴったりだね」
知久「みんな、楽しかったかい?」
さやか「いやー、自然って良いですね!
    完全にリフレッシュしちゃいました!思ったより早く倒せたし!」
詢子「倒せた?何が?」
さやか「えっ、あー、なんでもないです!こっちの話、こっちの話!」
まどか「そ、それより、たっくんどうだったー?お散歩楽しかったー?」
タツヤ「あい!たのしかったー!」
マミ「そう言えば、まだ船は来てないんですか?」
知久「そうみたいだね。まぁ、もうすぐ来るとは思うよ」

35 :
支援

36 :



30分後
まどか「うーん……なかなか来ないね」
さやか「混んでるのかなぁ?」
ほむら「海の上で何が混むというのよ」
知久「一応、電話してみた方が良いかも知れないね」
マミ「あ、だったら今度は私が……あら?ごめんなさい、圏外みたい……」
さやか「えっ!……うわ、あたしもだ」
ほむら「……私もね」
まどか「わ、わたしも……」

37 :
さやか「杏子、あんたは……って、あんた携帯持ってなかったわね」
杏子「ふん、悪かったね」
詢子「あたしもパパも駄目……ってことは、全滅か。参ったね、不便な島だよ。
   仕方ない、もう少し待ってみるか」
……電話が使えないのなら待つしかない。
しかし、そこから更に30分が経ち、そして1時間経ったが……
一向に船が現れる気配はなかった。
まどか「たっくん、寝ちゃったね……」
詢子「……ったく!良い大人が仕事もきっちりできねえのか!」
知久「ママ、落ち着いて……。でも困ったなぁ。
   このまま待ってても船は来そうにないね。
   みんな、ちょっとここで待っててくれるかい?どこかで電話を借りれないか探してくるよ」

38 :
そして、更に1時間後。
もうすぐ日が暮れようかという頃に、知久は戻って来た。
しかし、その表情は暗く……
知久「駄目だ、かなり探してみたけれど、電話は1つしかなかったよ。
   しかも、その電話も使えなかった。電話自体が故障していたのか、
   回線に問題があったのかは分からないけど……」
詢子「えぇ!?おいおい、ってことは……」
ほむら「……今日はこの島に泊まることになりそうね」
マミ「そんな……!もう向こうのホテルにお金払っちゃってるのに……」
詢子「そこは大人に任せな。あのおっさんに、きっちり責任取らせてやる」
さやか「さ、流石まどかママ、頼もしい……」

39 :
支援

40 :
杏子「泊まるのは良いとしてさ、どこに泊まるわけよ?どっかアテがあるの?」
詢子「んー……この島の大きさが大きさだからなぁ。無人島に宿泊施設があるかどうか……」
まどか「……あ、確か山の方に、ペンションみたいなのがあったと思うよ!」
マミ「そう言えば……えぇ、確かにあったわね。散策中に、少し離れたところに見えたわ」
知久「本当かい?だったら、そこに案内してもらえるかな」
さやか「へー、ペンションかぁ。でもいきなり行って泊めてもらえるかなぁ?」
ほむら「そもそも、今営業しているのかも怪しいわね。
    けどここに居ても仕方ないし、とりあえず行ってみましょう」
マミ「そうね。それじゃ鹿目さん、行きましょうか。2人で案内しましょう」
まどか「あ、はい!」

41 :



マミ「……ここで、間違いなさそうね」
まどか「はい……良かったぁ、ちゃんと着けて」
詢子「ほー、結構立派なペンションじゃないか。観光シーズンはそこそこ盛況してるみたいだね」
知久「でも、明かりが点いてないね。やっぱり人は居ないのかな……」
杏子「まぁ良いや。とりあえず入ってみようぜ」
さやか「あのねぇ杏子、誰も居ないのに鍵開いてるわけが……」
杏子「……開いてるみたいだけど?」
さやか「えっ、マジで?」

42 :
杏子の言う通り、確かに扉の鍵は開いていた。
しかし、中はやはり暗い。
人の気配もない。
まず杏子が先陣を切って中に入り、スイッチを探り当てて明かりを点ける。
杏子「おーい、誰か居ないのかーい?」
知久「……誰も居ないみたいだね」
詢子「じゃあなんで鍵が開いてたんだ?閉め忘れか?」
まどか「どうしよう……。誰も居ないのに勝手に泊まったりしたら、怒られるかなぁ?」
ほむら「でも……今から別の泊まれるところ探すとなると、少し大変になるわね」
さやか「もう日も落ちてるし、この暗い中、
    山道を歩くのはちょっとなぁ……。たっくんも居ることだし……」

43 :
詢子「……仕方ない。誰も居ないけど、ここを使わせてもらおう」
知久「そうだね……。僕たちだけならまだしも、君たちに何かあったら大変だ。
   さやかちゃんの言う通り、もう外はかなり暗い。
   明かりもないし、こんな状態で山道を歩き回るのはさすがに危ないからね。
   責任者の人には明日にでも事情を説明しよう。責任は僕たちが持つよ」
マミ「えっ、で、でも……」
詢子「まー良いから良いから。こういう時こそ、大人には頼っておくもんだよ?」
杏子「……だってさ、マミ。普段あんまり頼れないんだ、ここで頼っておこうぜ?」
マミ「え、えっと……あ、ありがとうございます!」
知久「どういたしまして。それじゃ、僕はタツヤをベッドに寝かせてくるよ。
   さすがに、腕が疲れてきたからね」

44 :



さやか「うーん、なんていうか……誰も居ないペンションに泊まるっていうの、
    なんか悪いことしてるみたいでドキドキしちゃうよね」
マミ「実際、悪いことだと思うんだけど……」
杏子「まー固いこと言うなって。ワケありなんだし、別に大して悪いことでもないっしょ」
さやか「あんたが今までしてきたことに比べればそうかもね、なーんて!」
杏子「ちぇっ、今そのことを引き合いに出すなよな。もうやってないっての」
さやか「あははっ、ごめんごめん」
まどか「ほむらちゃんも、あんまりドキドキしてないみたいだね……」
ほむら「……まぁ、私のしてきたこともかなり悪いことばかりだから」

45 :
さやか「あー、確かに時間停止なんて、ガンガン悪いことに使っちゃえそうだよね!
    テスト中に時間止めちゃえば、カンニングし放題じゃん!
    はっ……あんたまさか!」
まどか「さやかちゃん……ほむらちゃんはそんなことしないよ」
ほむら「悪いことをしたとは言え、私利私欲のために使ったことなんて一度もないわ……」
マミ「テスト中に時間を止めるだなんて……」
杏子「そんな発想すんの、さやかくらいじゃないの?」
さやか「えっ!?う、うそ!?」
杏子「時間停止があんたの魔法じゃなくて、本当に良かっ……ん?」
さやか「あれ、この音……雨?」
マミ「あら、本当……それも結構強いわね」

46 :
体内に化け物が産み付けられるエイリアン的なものかと思ったら…

47 :
くぅ〜疲れましたw これにて完結です!
実は、ネタレスしたら代行の話を持ちかけられたのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、まどか達のみんなへのメッセジをどぞ
まどか「みんな、見てくれてありがとう
ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」
さやか「いやーありがと!
私のかわいさは二十分に伝わったかな?」
マミ「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいわね・・・」
京子「見てくれありがとな!
正直、作中で言った私の気持ちは本当だよ!」
ほむら「・・・ありがと」ファサ
では、
まどか、さやか、マミ、京子、ほむら、俺「皆さんありがとうございました!」

まどか、さやか、マミ、京子、ほむら「って、なんで俺くんが!?
改めまして、ありがとうございました!」
本当の本当に終わり

48 :
ほむら「降り出す前にここに着けて、良かったわね」
まどか「そうだね……あ、パパ、ママ。おかえりー。たっくん、どうだった?」
詢子「あー、もうぐっすり。よっぽど疲れたんだね」
知久「この感じだと、夜中に目を覚ましてそのまま寝てくれないっていうパターンかも知れないね」
詢子「あははっ、それは勘弁してよー。こっちも結構歩いて疲れてるんだからさぁ」
知久「そうだね。でもまぁ、雨に濡れずに済んだから、それはラッキーかな」
詢子「確かにねー。それに、雨が降ったとなればこのペンションを使う理由が1つ増えたよ。
   こんな状態じゃあ、無断で使ったってそこまで怒られることはないだろ!」
知久「こらこら、滅多なことを言うものじゃないよ。良くないことをしてるのは確かなんだし」
詢子「わかってる、冗談さ」

49 :
詢子「それより……もうこんな時間だ。さすがにお腹空いてきちゃったね」
杏子「あー、確かに」
さやか「あんた、あんだけ食べといてやっぱりお腹減るんだね……」
マミ「でも、どうしましょう。食べるものなんて何も……」
詢子「んー、一応昼間の弁当の残りならあるよ。
   別に痛んじゃいないとは思うけど……こんなので良かったら、食べるかい?」
杏子「痛んでないんなら全然問題ないよ。それ、みんなで食っちまおうぜ!
   食い物を粗末にするわけにもいかないしね」
詢子「そうかい?そんじゃ、そうしよっか。
   量はそこまでないけど、まぁみんな女の子だしね。一晩越えるくらいにはなると思うよ」

50 :
知久「女の子だし、か。それじゃあ僕は、ちょっとだけ我慢しなきゃね」
詢子「まー良いんじゃない?最近ちょっとお腹出てきたような気もするしさ」
知久「え、そうかなぁ……あはは、参ったね」
さやか「…………」
詢子「ん?どーした、さやかちゃん」
さやか「あ、いえ。2人とも、すごく仲良さそうで良いなー、って」
マミ「自分と上条くんもあんな風に……ということかしら?」
さやか「おぶんっ!?」
まどか「えー?今のさやかちゃんたちも十分仲良しだと思うけどなぁ」
マミ「あのね、鹿目さん。美樹さんは将来、上条くんとけっこ……」
さやか「ちょ、ちょっとマミさぁああん!?」

51 :
さやか「あなた何言ってんすか!ほんとマジで!」
マミ「ふふっ、昼間にからかわれたお返しよ」
さやか「うぐっ……!お、おのれぇえ……」
杏子「マミって結構根に持つ性格してるからな。今後は気を付けなよ、さやか」
マミ「佐倉さん?何か言った?」
杏子「!あー、いや、なんでもない。お、おぉ!これ美味そうじゃん!いっただきー!」
ほむら「……この人はあまり怒らせない方が良いわね」
まどか「う、うん、そうだね……」

52 :
まみまみ

53 :
マミ「でも本当に美樹さんの言う通り、仲が良いですね」
知久「あはは、面と向かって仲が良いって言われると、ちょっと照れるなぁ……。
   そうだ。僕はちょっとタツヤの様子を見てくるよ!」
詢子「あ、逃げた。まったく、何も照れることなんてないと思うけどなぁ」
まどか「パパってば、たっくんさっき寝かせに行ったばっかりなのにね。
    どうせすぐに戻ってくるのに……」
まどかの言う通り、知久はすぐに戻って来た。
ただ、その様子は先ほどとは少し違っていた。
詢子「?なんだ、どうかしたのか?」
知久「いや、それが……タツヤが居ないんだよ。
   確かにさっきまでベッドで寝てたはずなのに、居なくなってるんだ」

54 :
まどか「へっ?起きてどこかの部屋に行っちゃったのかな?」
詢子「……よし、あたしも探すよ」
ほむら「あたしたちも、手伝いましょうか?」
詢子「あー、大丈夫大丈夫。部屋の数はそう多くないし、すぐ見付かるからさ。
   みんなはそこでのんびりしてて」
そう言い、詢子は立ち上がって知久と2人席を外した。
杏子「あーあ、これだから子どもってのは。ちょっと目を離すとすぐどっかに行きやがる」
マミ「そんなことを言わないの。あなただってそんな時期があったはずよ」
杏子「いーや、あたしはそんなことなかったね」
さやか「そんなのあんたが覚えてないだけで……」
と、その時……廊下の方が突然騒がしくなった。

55 :
きょこきょこ

56 :
杏子「なんだ、急に……?」
マミ「……何かあったみたいね。行ってみましょう」
その場に居た5人は一斉に立ち上がり、声のする方へと急ぎ足に向かう。
すると、廊下の奥から知久と詢子が姿を現した。
その様子は、明らかにおかしい。
血相を変え、2人ともかなり慌てたように見える。
まどか「ふ、2人ともどうしたの!?たっくんに何か……!」
知久「う、裏口が開いてた!」
さやか「えっ……!?そ、それってもしかして!」
詢子「全部の部屋探したけど、見付からなかった……!
   タツヤ、外に出ちまったんだ!この暗いのに、雨も降ってるのに、山の中に1人で!」

57 :
マミ「そんな……!」
まどか「す、すぐ探しに行かなきゃ!」
さやか「あたしたちも手伝います!」
詢子「いや、あんたたちは待ってろ!あたしたちで探す!」
まどか「でも……!」
詢子「これ以上心配の種を増やすなって言ってんだ!」
まどか「っ……」
知久「ママ、駄目だよ、少し冷静にならないと……!」

58 :
じゅんじゅん……

59 :
今思ったけどワルプルギスってほむらの盾にしまってしまえばよくないか?

60 :
詢子「冷静にだって……!?こうしてる間にもタツヤが……」
知久「良いから、落ち着くんだ!……みんなにも少し、手伝ってもらおう」
詢子「て、手伝ってもらうったって、でも……」
知久「ただし、このペンションの周りだけだ。ペンションの位置が見えるくらいまでなら、
   山の中とは言ってもそう危険な場所はなかった。
   そのくらいの距離までなら、この子たちにも任せて良いはずだよ」
詢子「っ……わかった、じゃあ手伝ってくれる子は懐中電灯持って外に出てくれ!
   部屋に1つずつあるはずだ!
   ただし、絶対ペンションから離れすぎるんじゃねえぞ!」
そう言い残して詢子と知久は外へ飛び出し、
ペンションには5人が残される。

61 :
まどか「わ、わたしたちも……!」
ほむら「待って、まどか!」
まどか「ほむらちゃん!?と、止めないで、たっくんが……!」
杏子「いいや、あんたはここで待ってろ。あんたの弟はあたしたちで探す」
まどか「そ、そんな、どうして……」
マミ「あなたはここで、たっくんの帰りを待っていて。
  もしかしたら、戻ってくるかもしれないでしょう?
  その時に誰も居なかったら、下手をするとそのまま、またどこかへ行ってしまうかもしれないわ」
まどか「っ……そ、それは……」
さやか「まどかには、まどかの出来ることをして。
    外の捜索は……あたしたち魔法少女の仕事だよ!」

62 :
まどか「みんな……!」
マミ「それじゃあ鹿目さん、留守をよろしくね!」
さやか「たっくん、絶対帰ってくるから、心配しないで!」
ほむら「信じて、待ってて」
杏子「ったく、世話のやけるガキだね、ほんと」
魔法少女の4人は変身し、外へ飛び出し、バラバラに散らばった。
確かに魔法少女なら、タツヤ捜索の成功率は格段にあがるだろう。
まどか「……お願い、たっくん、無事で居て……!」
……あれから何分が経っただろうか。
30分は経ったようにも感じるが、もしかしたら10分も経っていないかもしれない。
まどかには1分1秒が、長くも、短くも感じていた。
QB「大変なことになったね、まどか」

63 :
きゅっぷい?

64 :
まどか「キュゥ、べえ……な、何しに来たの……!」
QB「言わなくても察しは付いてるんじゃないかな」
まどか「っ……」
QB「みんな魔法少女に変身して君の弟を探しに行ったみたいだけど、本当に見付かるのかな?
  昼間ならまだしも、今は夜中だ。草木も生い茂っているし、それに雨足も強い。
  これじゃあ視覚にも聴覚にもほとんど頼れないよ。
  いくら魔法少女の感覚が強化されてると言っても、
  こんな状況で小さな子どもを探し出すなんて不可能に近いとは思わないかい?」
まどか「そ、そんなこと……」
QB「君が本当にそう思ってるなら良いんだけどね。
  でもそんなことを言って、手遅れになったとすれば君は間違いなく後悔するよね。
  ただ君の選択次第では、そんな運命を避けることは造作もないよ。
  君の祈りはもう決まってるはずだ。だから僕と契約して、魔法少女に」
ほむら「それには及ばないわ……!」

65 :
ほむほむ

66 :
まどか「ほむらちゃん……!?」
QB「……まどかの弟を探しに行かなくても良いのかい?」
ほむら「巴さんから、たっくんだと考えられる動きを感知したとテレパシーがあったわ。
    もうすぐ、連れて帰って来てくれるはずよ」
まどか「ほ、本当!?たっくん、見付かったの!?」
QB「なるほどね……。リボンを細く長く、蜘蛛の巣のように張り巡らせたのか。やるじゃないか。
  ただそんなことをすれば魔力の消費もそれなりになるはずだよ」
ほむら「昼間狩った魔女のグリーフシードがある。何の問題もないわ」
まどか「じゃあ、本当に大丈夫なんだね……!?」
ほむら「えぇ。きっとそろそろ……」
マミ『みんな、見付けたわ!やっぱりたっくんだった!
  今は気を失ってるみたいだけど、ちゃんと無事よ!』

67 :
さやか『本当ですか!』
杏子『へっ、手間かけさせやがって』
ほむら「……今確認が取れたみたいよ。たっくん、ちゃんと無事だって」
まどか「よ……良かったぁあ……!」
マミ『今から、ご両親の近くまで行って、気付いてもらえるように寝かせておくけれど、
   それでも良いかしら?そうでもしないときっとあの人たち、
   見付かるまで何時間も探し続けるわ。
   山道が危ないのはご両親にも言えることだし、それに早く安心させてあげたいから……」
さやか『確かに、そうだね。それじゃあ、マミさんお願いしても良いですか?』

68 :
まみまみ

69 :
杏子『せっかく見つけたのに、ここからヘマするってのは勘弁だぜ?』
さやか『こらぁ!フラグを立てるな!
    マミさんのフラグ回収率結構高いんだからやめてよ!』
マミ『……美樹さん、あとでちょっとお話良いかしら?』
さやか『えっ』
ほむら「……たっくんよりさやかの心配をした方が良いかも知れないわね」
まどか「えっ!さ、さやかちゃんどうしたの!?大丈夫!?」

70 :
ファサ

71 :
さやさや……

72 :



さやか「な、なんてこった……あたしとしたことが失言を……」
マミのテレパシーを受け、さやかはペンションへと戻っていた。
タツヤが見付かったという安心感と、
帰ったらどんなお仕置きが待っているのかという不安で、複雑な心境だった。
そんな精神状態で、既に集中力も切れており、
さやかの視界は先ほどよりはクリアでなくなっていた。
集中していればあるいは、それが見えていたかもしれない。
さやか「……ん?今、何か……」
視界の端で、何かの影がちらりと動いたような、そんな気がした。
あのシルエットは……人……?
しかし常識的に考えて、こんな時間に、
雨の中で、山の中を、1人歩いている人間なんて考えられない。
あり得るとすれば自分たちのような特殊なケースか、あるいは……人間でないか。
視界の悪さとその“常識”が、
見間違えという結論を導き出したのも仕方のないことだった。

73 :
おしおきさやさや

74 :



まどか「ママ、パパ!たっくん、大丈夫なんだよね!」
知久「うん……!怪我もないし、今は眠ってるだけだよ!」
詢子「心配かけさせやがって、このバカ息子……!
   目ぇ覚ましたら、たっぷり叱ってやるから、覚悟しろよ!」
まどか「うん、うん……ぐすっ……」
知久も詢子も、目に涙を浮かべながらタツヤに顔を寄せて笑う。
まどかも安心したのか、泣き出してしまった。
さやか「いやー、ほんと!無事見付かって良かったよ」
マミ「ただちょっと、全身濡れちゃってるから風邪をひいたりしないか心配ね」
知久「そうだね……とりあえず服を脱がせて、体を拭いてあげよう。
   着替えはないけど、室温をあげて布団をかぶせればきっと大丈夫だ」
詢子「よっし、それじゃあタオルの準備だ!備え付けの奴が十分あったはずだよ」
まどか「わ、わたしは布団の準備してくるね!」

75 :
そうして、鹿目家は全員タツヤについて、一部屋に集まった。
リビングには魔法少女とキュゥべえだけが残される。
杏子「あんたさ、いい加減にしなよほんと」
QB「そう言われても、契約を結ぶのが僕の仕事なんだから」
さやか「たっくんは無事に見付かったんだから、契約に頼る必要なんてないでしょ!?」
QB「それは結果がそうであっただけだよ。
  事実、あの時点ではまだ見付かっていなかったじゃないか」
さやか「このっ……!」
マミ「やめておきなさい、美樹さん。これ以上口論したって無意味に苛立つだけよ」
QB「やれやれ……そんなことより、ちょっと気になることがあるんだ」
ほむら「今この状況で、あなたの話を聞くと思うの?」
QB「そう言わないで聞いて欲しいな。これは君たちにとっても重要なことになるはずだよ」

76 :
杏子「重要なこと、ねぇ。どうあたしたちに関係するってのさ」
QB「君たちが今ここに居る原因に関わる話だよ」
マミ「ここに居る原因って……乗って帰るはずの船が来なかったからよね?
  それと関係するって言うの?」
QB「その通りだ。その船が見付かったよ」
さやか「は?どこで?」
QB「君たちが待っていた場所から見て、ちょうど島の反対側の船着場さ。
  そこにあの船が泊まっていた」
杏子「おいおい、マジかよ?
   じゃあ何、場所間違えてたっての?しっかりしてくれよな、おっさん」

77 :
きゅっぷい

78 :
マミ「もしかしたらそっちが帰り専用の船着場だったのかも知れないけど、
   それにしたって説明不足よね?まったくもう……」
さやか「それで、操縦士の人は?」
QB「遠目に見ただけだから姿を確認したわけじゃないけど、
  近くに小屋があったからそこに居るんじゃないかな?」
さやか「…………」
ほむら「……さやか、どうかしたの?」
さやか「えっ?あー、いや、別に。ま、とりあえず良かったね。
    船が来てるってことは、この嵐さえやめばすぐにでも帰れそうだし」
事故だとか、何か問題があったわけではなくて、一安心。
タツヤも無事見付かったし、みんながほっと気を抜いた、その時。
異変は起こった。
  「きゃぁあああああああああッ!?」

79 :
さやさや?

80 :
突然の悲鳴。
リビングに居た4人は、雷に打たれたように立ち上がる。
マミ「今の、鹿目さんたちの部屋からよね……!?」
ほむら「まどか……!!」
まず最初に駆け出したのはほむら。
後に続いて、3人とキュゥべえも悲鳴の元へ向かう。
まどかたちが居る部屋へ辿り着き、ほむらは勢いドアを開け、
ほむら「まどか、どうした……」
言葉を最後まで続けることができなかった。
ほむらに続いて、マミ、杏子、さやかも部屋に着く。
そして部屋の様子を見、同じように言葉を詰まらせた。

81 :
ほむほむ?

82 :
まどか「ぁ、あぁ……ぃ、ぁ……」
床に座り込み、壁に背を付けるまどか。
背中に壁があるのに、それでもまだ後ろへ後ろへ下がろうと、足を動かしている。
そしてその体は、真っ赤に染まっている。
まどかの体だけではない、部屋中が、真っ赤に染まっている。
まどかの目線は、1箇所に釘付けになっているようだった。
同じように、他の4人も、キュゥべえすらも。
1箇所から目が離せなかった。
それは、ベッドの上。
そこは本来、タツヤが寝ているはずの場所。
しかし、今そこに居るのは……
タツヤ「あぅー、きゃははははは!」
顔は、タツヤだった。
しかし、顔以外は、タツヤなんかではない……人間ですらない。
いや、あんなモノは、誰も見たことがない。
喩えて言うならまさに……化け物だった。

83 :
タツタツ…

84 :
たつ……たつ……?

85 :
タツヤの顔をしたそれの体は、色や質感は人のそれに近かった。
しかし、昆虫のような足が何本もあり、胴体からは触手のようなものが何本も飛び出し、
うねうねと動き続けている。
この異常な状態で真っ先に動くことが出来たのは、杏子。
ソウルジェムをかざし、魔法少女に変身する。
杏子「て……てめぇッ!一体なんなんだ!?」
タツヤ「うー?きょーこ、きょーこー!きゃはははははは!」
“タツヤ”は顔だけを杏子の方へ向け、一見すると無邪気な顔で笑う。
マミ「き、キュゥべえ!あれは何なの!?た、たっくんなの!?」
QB「まさかアレは……!違うよ、マミ。アレは鹿目タツヤじゃない!」
さやか「っ……!じ、じゃあ……」
ほむら「見た目通りの、化け物ということね……!」
杏子「それなら……遠慮はいらねぇな!?この、化け物がぁああッ!!」

86 :
きょこきょこ

87 :
杏子は、“タツヤ”に斬りかかる。
そして、触手の1本を斬りおとし、
タツヤ「ぃぎゃぁああアアア!!オォオオオオオオオオッ!!」
杏子「なっ……ぐうッ!?」
さやか「杏子!!」
“タツヤ”はおぞましい叫び声を上げたかと思うと、残りの触手で杏子の体を吹き飛ばした。
壁に激突した杏子はうめき声をあげたが、すぐに立ち上がる。
杏子「ってぇな、くそ……!」
QB「その攻撃じゃあ無理だ。アレを倒すには、脳を破壊しないと!」
ほむら「……脳の位置なら、大体わかるわ」
そう言ってほむらは拳銃を取り出し、狙いを付け……発砲した。
銃弾は、“タツヤ”の額の中央を撃ち抜き、そして……
“タツヤ”は倒れ、そのまま動かなくなった。

88 :
ほむほむ

89 :
杏子「し……死んだのか?」
さやか「た、多分……」
マミ「……!そうだわ、鹿目さんのご両親は……ッ!」
詢子と知久は、探すまでもなくすぐ近く……ベッドの横に居た。
ベッドの上の化け物に目線を奪われていたから、気付かなかったのだ。
しかし、床に倒れている2人は……一目見ただけで手遅れだと分かるほど、酷い状態だった。
この部屋全体を真っ赤に染めたのは2人の血なのだということが、その場に居た全員に理解できた。
QB「これは……もう、無理だね。死体は修復できたとしても、蘇生は不可能だ」
マミ「そ、んな……」
さやか「うぅッ……!」
杏子「……くそっ……」

90 :
じゅんじゅん……

91 :
貴重な食事役が!

92 :
3人は、3つの死体を見て呆然とする。
その3人を尻目に、ほむらは部屋の隅で震えるまどかの元へ駆け寄り、声をかける。
ほむら「まどか、大丈夫!?怪我はない……!?」
まどか「っ……ぇ、ぁ……ほ、むら、ちゃ……」
目を見開き一点を見つめ、小刻みに震えていたまどかだったが、
ほむらの呼びかけに反応して顔を向ける。
そしてその直後、ほむらに寄りかかるように倒れてしまった。
ほむら「まどか!?しっかりして、まどか!?」
QB「大丈夫、気を失ってるだけだ。命の危険はないよ」
マミ「暁美さん、あなたは鹿目さんの体を綺麗にしてあげて。
   血の汚れと、それから、どこか怪我をしてないかも診てあげて……」
ほむら「え……えぇ、わかったわ」

93 :
ほむらはまどかを浴室へと運び、
そして、死体のある部屋には、3人とキュゥべえが残る。
さやか「……2人の死体、傷は一応治しておいたよ。でも……」
マミ「やっぱり、駄目だったのね……」
QB「それは仕方ないよ。でもあそこまで酷かった遺体の損壊を直すなんて、流石さやかだね」
さやか「……うるさいな」
QB「あれ?褒めたつもりだったんだけど……」
杏子「おい、それよりキュゥべえ……。こいつは、何なんだ?魔女……じゃないよな?」
QB「そうだね、これはれっきとした生命体だ。ただし……この星の生き物じゃないけどね」
さやか「こ、この星の生き物じゃない!?そんな、漫画みたいな……」
杏子「……いや、逆に納得できるな。こんなのが地球の生き物だって言う方がどうかしてるよ」
QB「きっと隕石か何かに付着して、この星に辿り着いたんだろうね。
  詳しいことはほむらが戻ってきてから説明させてもらうよ」

94 :
って、なんで俺くんが!?

95 :



リビング
さやか「ほむら……。まどか、大丈夫そう?」
ほむら「……分からないわ。少なくとも怪我はなかった。眠ってるように見えるけれど、
    目を覚ました時に何か精神的ダメージが残ってないとも限らない……」
マミ「そればっかりは、仕方ないわね……」
ほむら「3人の、遺体は……?」
杏子「まだ部屋に置いてあるよ。
   ここで埋めちまうか、明日病院に連絡するか、まどかに決めてもらおうと思ってさ」
さやか「ただ……たっくんの死体は……」
マミ「……そのことも、鹿目さんの目が覚めてから考えましょう」

96 :
ほむぅ……

97 :
マミ「今はそれより、優先することがあるわ」
ほむら「……そうね。キュゥべえ、アレについて説明してちょうだい」
QB「アレはね、鹿目タツヤに擬態していたんだよ」
マミ「擬態って……ニセモノのたっくんということ!?
   じゃあ、本物のたっくんは、どこに……」
QB「残念だけど、本物はもう居ないよ。アレに捕食されてしまった」
ほむら「っ……捕食、ですって……?」
QB「つまり、アレの細胞は獲物の細胞を食い尽し、その細胞に成り代わるんだよ。
  そうやって細胞レベルで擬態しつつ増殖し、その生き物自身に成りすまし、
  同種の生き物に接近し、同じように捕食する。
  それを繰り返して、自分の仲間をどんどん増やしていくんだ」

98 :
きせいじゅうきゅっぷい

99 :
宇宙からきたヤツか……

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