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2012年09月ほのぼの134: ツンデレにこれって間接キスだよなって言ったら0.2 (391) TOP カテ一覧 スレ一覧 2ch元 削除依頼
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ツンデレにこれって間接キスだよなって言ったら0.2


1 :2012/09/09 〜 最終レス :2012/10/22
◆このスレは何?
ツンデレの妄想でひたすら萌え続ける場です。どんな形でもいいのでアナタのツンデレ妄想を垂れ流してください。
◆前スレ
ツンデレにこれって間接キスだよなって言ったら0.1
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/honobono/1339515594/
◆過去ログ置き場
http://www.tndr.info/
◆Wiki(過去ログ置き場以前の過去ログ・更新停止中のまとめ等もwiki参照)
http://www45.atwiki.jp/viptndr/pages/1.html
◆ツンデレにこれって間接キスだよなって言ったら 専用掲示板
http://jbbs.livedoor.jp/computer/21510/
◆うpろだ
http://tunder.ktkr.net/up/
http://www.pic.to/ (携帯用)
◆お題作成機
http://f3.aaa.livedoor.jp/~fake/odai/sel.cgi
http://masa.s23.xrea.com/
http://maboshi.yh.land.to/tundere/
◆規制中の人向け、レス代行依頼スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/21510/1275069975/

2 :
◆ツンデレって何?
「普段はツンツン、二人っきりの時は急にしおらしくなってデレデレといちゃつく」ようなタイプのキャラクターのこと。
◆このスレでよく使われる人物設定
男:デフォルトネームは別府タカシ。ツンデレに色々したりされたりする。
アッパー:デフォルトネームは椎水かなみ。感情表現豊かな基本形。
ダウナー:デフォルトネームはちなみ。ローテンションで「……」を多用して喋る。
お嬢:デフォルトネームは神野りな。お嬢様口調。というかお嬢様。
老成:デフォはまつり。「纏」と書く。わしは?じゃのう等、古風かつジジ臭い言い回しをする。
尊大:デフォはみこと。「尊」と書く。自信に満ちあふれたような、偉ぶった言い回しをする。
関西:デフォはいずみ。関西弁で喋る。
ボクっ娘:ボクっ娘ツンデレ。一人称「ボク」。デフォルトネームは決まっていない。
勝気:気の強い男勝りツンデレ。デフォルトネームは決まってい(ry
無表情:無表情ツンデレ。デフォルトネームは決まっ(ry
中華:中華系ツンデレ。「??アル」といった言い回しをする。デフォルトネームは決(ry
幽霊:幽霊ツンデレ。憑依したりする。アッパーだったりダウナーだったりする。デフォルトネームは(ry
山田:クラスメイトとして使われることが多い。いわゆる友人A。なぜかVIPPER口調で描かれがち。
友子:クラスメイトとして使われる事が多い友人B。好奇心が強かったり世話好きだったりいろいろ。
※名前の由来などについてはまとめサイト参照
・上記の名前や設定はあくまでデフォルト。
・投下許可は求めなくていいですが、長編SSについては、投下前に宣言をしていただけると他のSSとのごちゃ混ぜ防止になるのでスレに優しいです。
・書き上がってから一斉投下してね。 書きながら投下はイクナイ。
・感想レスは励みになるので大歓迎。
・投下のタイミングは自分で見計らおう。投下直前にはリロードを心がけよう。
・もしスルーされても泣かないこと。
・投下後に殊更に感想を求めたり、レスが付かないからって自虐したりすると、ツンデレに嫌われます。
・みんなも多少のことは大目に見てスルーしよう

3 :
前スレ870ですが、容量オーバーやらかしました(´・ω・`)
続きは仕切り直しで日付変わったら投下します

4 :
>>1
容量落ちのことをすっかり忘れてたな

5 :
そして今度は本スレの保守を忘れて落とすと……orz

6 :
>>1
本スレ落ちちゃったか

7 :
容量オーバーなんてものがあるのか……
ほの板のスレはここ以外見てないし、常駐してるの他はラノベ板くらいだから知らんかった
何はともあれ>>1乙!

8 :
>>1

9 :
>>7
昔はよく、VIPの荒らしに連投書き込み食らって容量オーバーでdat落ちしてた

10 :
500KBだから留意しておこう

11 :
では、予告どおり仕切り直しで
男が全く夏休みに帰省しなかったら敬語妹ツンデレが押しかけて来た話の前スレ分
http://tunder.ktkr.net/up/log/tun2622.txt

12 :
・男が全く夏休みに帰省しなかったら 〜後編〜
『なっ……!? 何でそんな、その……兄さんとデートみたいなことしなくちゃいけない
んですかっ!!』
「いや。嫌ならいいけどさ。俺も元々用事ない訳じゃないし。もう帰るなら駅まで送るか?
それともそれも必要ない?」
『な、何で来たばかりで追い出そうとするんですか!! 誰も、そんな来たばかりで帰り
たいなんて言ってもいないのに……』
「別に帰って欲しい訳じゃないさ。別に、気の済むまで部屋にいてくれたっていいし。た
だ、あんま遅くなるとお母さんとか心配するとは思うけど」
『そ、そこまで居座る気もありませんっ!! 思ったほど散らかってはいませんでしたけ
ど、それでもどことなくムサい感じがして嫌なんですよね。兄さんの部屋って』
「まあ、男の部屋だからな。で、どうする? 俺は敬子に合わせるけどさ」
『も、もう兄さんに任せます。兄さんが都内を案内したいって言うなら、付き合ってあげ
なくもないです』
「なるほど。真っ先にそれが口に出るって事は、やっぱり出かけたいって事なんだな。全
く、お前から希望聞き出すのも苦労するぜ」
『ちっ……違いますってば!! 私が行きたいんじゃなくて、兄さんが行きたそうだった
から、仕方なく付き合ってあげてもいいかなって思っただけですし、そもそも最初は兄さ
んが提案した事じゃないですか!! 何でそれが私が行きたがってるみたいになってるん
ですか!! 意味が分かりません!!』
「分かった。謝るから興奮すんなって。ちょっと待ってろ。友達に電話して、約束キャン
セルして貰うから」
 プルルルル……プルルルル……
「あ、もしもし山田……って、何でと……お前が出てんだよ?」
『(電話の人……誰? 何か声が甲高く聞こえるけど……)』
「何? 山田の奴まだ寝てんの? いや、勝手に帰ったって……だって、起こしても起き
なかったから。ちゃんとメモは残したじゃん。ああ、だからゴメンって」
『(何か女の人みたい…… それも何か、やたら親しげで……)』

13 :
「それでさ。今日、遊びに行くのさ。悪いけど用事が出来たから……何でって、急に実家
から妹が出て来たんだよ。それで、一日どっか観光でもするかって……」
『(まさか……兄さんの彼女って訳じゃないと思うけど…… でも、どんな関係なんだろう……
違うって思ってても……何でこんな、気になるんだろう……)』
「違うよ。そんなんじゃねーって。知ってるくせにからかうなよ。ホントだってば。ああ、
だからみんなに宜しく言っといてくれって。それじゃな」
『兄さん』
「ん? ああ。ちゃんと時間空けたからさ。少し休んだら出掛けようぜ。どこ行く?」
『その前に、一つ聞いていいですか?』
「ああ。別にいいけど、何?」
『今の電話。相手の人、女性でしたよね?』
「へ……? い、いやその……友達だって。マジで」
『何で隠そうとするんですか。妹相手に隠す必要もないと思いますけど。相手の人の声が
大きくて、電話から声が漏れ出てましたから』
「だって、何か昔っからお前、女の子がらみの話とかだと、やたら不機嫌だったりするじゃ
ん。だからまた怒るのかと思ってさ」
『べ、別にその……正直に言ってくれれば怒りませんてば。だから言って下さい。今の電
話の女性と、どういう関係なんですか?』
「だから言ったろ? 友達だって。大学のサークルで一緒のさ。性別言わなかっただけで、
それは嘘じゃない。あと、ついでに言えば、昨夜泊まらせて貰った友達の山田って奴の彼
女でさ。昨夜一緒に飲んで、彼女は帰ったんだけど、今朝俺もいると思って来たらいなかっ
たから、それで色々聞かれたんだって」
『本当ですよね。それだけですね? 嘘偽りは……ないですよね?』
「ないってば。これで満足したか? それともやっぱり不満か?」
『いえ。単なる好奇心ですから、別に不満を持つとか有り得ませんし。まあ、まさか兄さ
んみたいなダメな人に彼女が出来るとも思ってませんけど』

14 :
『(良かった…… 少なくとも、今はまだ…… ううん。断定は出来ないけど、でもさっき
の人は彼女じゃなくて…… 兄さんが家を出てから……ずっと不安だったから……)』
「ちぇっ。言ってろよ。自分だってまだ、彼氏無しなんだろ?」
『な……っ!? そ、そういう事言うと、本当に怒りますよ? わ、私は別にモテないわ
けじゃないんですから。むしろ私の方が理想高すぎじゃないかとか奥手過ぎとか、散々か
らかわれてる方なんですから』
「わ、分かったから落ち着け。で、出かける事が決まった訳だけど、どこにする?」
『に、兄さんが決めて下さい。私はまさかそんな兄さんとデ……出掛けるなんて考えてま
せんでしたから、急に言われても思いつきませんし』
「そうだな……じゃあ、ソラマチとか行くか? ちょっと遠いけど、新名所だし。あとは
お台場か、近場で済ませるならサンシャインって手もあるけど。そっちの方が景色楽しん
だりとかは出来るな。あとは飯食って、ショッピング街回ったり……台場なら、ヴィーナ
スフォートとか。お前、あんまりオシャレな店回ったりしないだろ。たまにはいいんじゃね?」
『し、失礼な事言わないで下さい!! そりゃ、中学の時までは全然オシャレとか、興味
ありませんでしたけど、今はそれなりに考えてるんですから。今日だって――って、べべ
べべべ、別に兄さんに会うからオシャレした訳じゃなくて、遠出するんだから、普通に女
の子の嗜みとしてオシャレしただけで、本当に、兄さんなんかの為じゃないんですから!!』
「はいはい。その口ぶりも久しぶりで懐かしいよ。お前の性格は十分分かってるから、心
配すんなって。勘違いなんてしないから」
『わ……分かっていれば、その……問題ないですけど……』
『(どっちなんだろう……? 言葉どおりの意味なのか……それとも……裏の意味まで知
られてるんだとしたら……私……)』
「ま、お前もせっかくの休みを親に使われただけじゃ可哀想だからな。今日は遠慮せずに
何でも俺にねだれ。ちょうど、夏に稼いだバイト代の余りでまだ少しは余裕あるからさ」
『無理しないで下さいよ、兄さん。妹の前でカッコ付けようとして余分な出費した挙句、
お母さんに仕送り泣き付いたなんて事になったら、私もバツが悪いですし』

15 :
「大丈夫だって。銀行の残高見て、ちゃんと使える分だけ下して来てあるからさ。お前は
何の心配もせずに、俺に頼っていればいいんだよ」
『全く……たまに妹の前で兄らしい事出来るからって偉そうに……って、ちょっと待って
下さい。今、何て言いました?』
「へ? いや。だから今日は何の心配もしなくていいぞって」
『その前です。銀行が何とかって』
「ああ。だから、ちゃんと使える分だけ下して来たから……って、やべっ」
『何だかまるで、私が来る事を予期していて下して来たみたいな口ぶりでしたね。そして
その態度。兄さん。私に何か隠していることがあるでしょう?』
「い、いやその……下して来たってのはさ。昨日、友達と飲んで金使ったし、週末は何か
と物入りだからって、別にお前の為に下ろしてきたわけじゃなくて……」
『私みたいなしゃべり方を真似しないで下さい。正直に言わないと、お母さんに兄さんは
仕送りの大半をRな物に注ぎ込んでるって嘘言って仕送り半減させますよ? 私の報
告と兄さんの弁解のどっちをお母さんが信じてくれると思いますか? あと、私の友達を
通じて兄さんの地元の友達にもその噂を流しますから』
「お前、人を脅すにしたって、嘘の情報を流すのは止めろよ。本気でお母さんが信じたら
どうすんだ? 俺、干上がるかも知れんぞ」
『だったら、正直に私に話して下さい。兄さん。私が来るのを知っていたんですか?』
「う…… えーと……まぁ……つっても、知ったの今朝なんだけど」
『一体どうやって? 誰が知らせたんですか? 教えて下さい兄さん。さもないと……』
「わ、分かった!! 言うから、殺意の篭った目で俺に迫るなって!!」
『早く教えて下さい。でないと私……自分が抑えられないかもしれませんよ……』
「い、いやだからさ…… そんなの決まってるだろ? お、お母さんからだって。つか、
他に誰がいるんだよ?」
『他にって、ゆーぽんとか英子ちゃんとか、兄さんも一応顔見知りじゃないですか。私が
今日、東京に行ったって知れば、勘付いてメール送るかもって……で、お母さんですか!?』

16 :
「ああ。友達のトコで寝てたら、朝一で電話があってさ。敬子が今日、そっちに行くから
相手してやってくれって。だから取るものもとりあえず帰って来たら、もう玄関先にいたからさ……」
『ちょっと待って下さい。他には何か言ってませんでしたか? 洗いざらい白状して下さ
い。でないと疑心暗鬼で兄さんを殺してしまいそうです』
「ぎ、疑心暗鬼で人をRな!! しまったな……お母さんからは絶対に言うなって言わ
れてたんだけど……」
『ダメです!! 絶対に言わないと、私が許しません!!』
「いやその……だから、夏休みに一度も顔出さなかったから、敬子が寂しさのあまり超不
機嫌になってて困ったから、そっちに行くように仕向けたんで、あと宜しくって」
『誰が寂しがってるって言うんですかーっ!! あああああ……そ、それじゃあ私がここ
に来た理由ってのは……も、もしかして……』
「ああ。それは敬子の事だから、多分私から頼まれたって言うだろうけど、適当に合わせ
てあげてくれって。えーと……本当にお兄ちゃんっ子で困ってるんだからって笑って……」
『おっ……おっ…………』
「け……敬子?」
『お母さんのバカアアアアアアッ!!!!』
「どわっ!?」
『あああああ……もうっ!!もうっ!! 当の本人に何てこと言うのよっ!! ヤダヤダ
ヤダッ!! 恥ずかしくて死にたいっ!!』
「落ち着けって。敬子。まずは静かにしろ。隣近所から苦情が来るから」
『これが落ち着いていられますかっ!! 親に自分の恥部を曝け出されてまともな神経で
いられる訳ないでしょう? こっち見ないで下さい兄さん。私……今、兄さんに見せられ
る顔してませんから!!』
「大丈夫だって。敬子」
 ギュッ……
『ふぇっ!? に……兄さん?』
「悪かったな。夏休みに家に帰らずに寂しい想いをさせてさ」
『そ……そんにゃっ……わ、私は別に……さ……寂しくなんて……』

17 :
「ああ、ゴメン。そうだったな。でも、不機嫌にさせたのは事実なんだし、今日はその埋
め合わせに、散々俺に甘えていいんだからな。今日は、敬子の物になってやるから、自由
に振り回してくれ」
『わっ……私の物っ……ですかっ? ににににに……兄さんが……?』
「ああ。だから欲しい物ねだろうが、八つ当たりに暴力振るおうが、好きにして構わないぞ」
『……ほ、本当ですよね? その言葉に嘘偽りはありませんよね?』
「ああ。誰が、可愛い妹を前にして嘘なんてつくかよ。本当の本当だから、信じていいぞ」
『……じゃ……じゃあ……早速……』
 ギュッ……
「何だ。甘えたかったのか? にしても、お前にしては珍しいよな。そういう態度見せる
事自体が」
『……こ、これはその……甘えたいんじゃなくて、単に興奮した心を落ち着かせたいだけ
です。黙ってて下さい兄さんは。落ち着いたら……離しますから……』
「ああ。わかった」
『覚悟して下さいよ? 今日は一日……兄さんを離しませんからね。疲れたとか、音を上
げたって……絶対に許さないんですから……』

終わり

18 :
ほす

19 :
甘すぎて死にそうだぜ・・・

20 :
>>17
うおおおおおおお
素晴らしい!素晴らしすぎる!!
敬語妹好きの俺の魂にクリーンヒットしたぜ超GJぅうう!

21 :
お題
つ・ツンデレの鞄が一杯になっているのを見て、何が入っているのか聞いたら

22 :
>>17
GJ!!
これは可愛すぎるぜ

23 :
前スレ容量オーバーしてるのに気づかず投下されるのを今か今かと待ち続けていたバカな俺……
>>17GJ

24 :
>>17
Gj!
これは萌えRるレベル

25 :
【くぱぁの日】
「俺は知らなかったのだけど」
「はぁ」
 とある放課後、俺は大谷先生と一緒に補習という名のお茶会をしていた。そんな最中、俺はあることを切り出した。
「9月8日はくぱぁの日だったらしいね」
「くぱぁ? なんですかそれは?」
 イノセントな感じの瞳に魅入られたので、事細かに説明してあげる。
「〜〜〜〜〜!!!」
 すると、顔を真っ赤にしながら俺をぺしぺし叩く人が出来上がります。素敵ね。
「な、な、な、な、何を教えてるですか!? 神聖なる学び舎で、聖職者に! にぃー!」
「聞かれたので」
「聞かれても! そーゆーことはある程度誤魔化したりするものなのですよ! 普通は!」
「ちなみにくぱぁとは、先生のそこを二本の指でこう、くぱぁと」
「もう聞きました!!!!!」
 先生は両手で耳を塞ぎ、イヤイヤと首を振った。興奮して顔が赤く、しかも涙目なので、俺の劣情をまあそそることそそること。
「ということで、先生」
「聞こえませんっ! 何も聞こえないのですっ!!」
「先生」
 聞こえないらしいので、純然たる善意からパワーオブゴリラ(訳:ゴリラ力)で先生の手を耳から引き剥がす。純然たる善意で。
「嫌なのですっ!!! 断固拒否するのですっ!!! そーゆーことは結婚してからなのですっ!!!」
「くぱぁをしてくれませんか」
「必死で拒否しているこの姿が見えないのですかっ!!?」
 半泣きで怒る先生は可愛いなあ。
 で。
「絶対、ぜーったい、絶対の絶対の絶対にお断りなのですっ! 断固拒否するのですっ! 今回ばかりは折れる気配がゼロなのですっ!!!」
 こんなに頼み込んでいるのに、先生ときたら一向にくぱぁをしてくれない。これでも聖職者なのか。ふんとにもう。

26 :
「でもまぁ、頼み込んだら“くぱぁ”してくれる聖職者がいても嫌だよな。わはは」
「あーっ!? ほらほら、やっぱり別府くんもおかしいと思ってるんじゃないですかっ! 分かったら一刻も早く先生にくぱぁをやらそうとするのはやめてくださいっ!」
「先生の口からくぱぁって聞こえると興奮するな。よし、録音するのでもっかい言って」
「御免被るのですっ!!!」
「あぁん」
 いそいそとケータイを取り出したのに、叩き落された。わたわたしながら拾う。
「わたわたしないでくださいっ! 先生は怒っているのですっ!」
「……ん、よし。壊れてないみたいだな。よかったよかった」
「むー……」
 口ではむーと言って不満を装っているが、壊れていないと聞いてこっそり安心しているのを俺は見逃していない。善人め!
「まあ、そこまで嫌がるなら、今回は諦めるよ。代わりにちゅーでいいや。ああ残念残念」
「そっちも当然お断りなのですっ」
「えええええーっ!? 超さりげなくしたのに!? いける雰囲気だと思ったのですが!」
「いけるわけないのですっ! 今日も別府くんは頭おかしいのですっ!」
「担任教師にくぱぁしてくれって頼んでいる時点で分かってるだろうが、たわけ!」
「なんで先生が怒られてるのでしょうか……」
 何やらショックを受けてる様子。
「分かったら俺にちゅーして今日のところは帰ろうか」
「ちゅーはお断りしますが、帰るのは賛成です」
「あ、気づいてないかもしれませんが、ちゅーとはキス、口づけ、接吻のことだから安心して行なってください」
「分かっているのです! 分かっているから断っているのです!」
「ディープの方でいいから」
「悪化してますっ!」
「ままならないなあ」
「超こっちの台詞なのですっ!」
 ということで、くぱぁはおろかちゅーまでしてくれなかった。なんて酷い先生なんだ。

27 :
合法ロr・・・大谷先生キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!
大人とは思えない初心さだなww

28 :
>>26
もう何もかもヒドいな!
GJ!!www
しかしある日分裂増殖した大谷先生が一匹うちにこないかな、
きたら毎日お菓子あげるんだが。

29 :
とりあえず大谷先生は真面目に補習を受けさせるべきだと思うんだwwww
GJ

30 :
お題
つ・ツンデレがどうも最近男にバカにされてる気がして悩んでいたら

31 :
GJ!
>>27
そりゃあRだもの

32 :
かっかっかつみのRはー
かーぜが無いのにゆっさゆさ

33 :
ちなみんのは風があっても揺れないね

34 :
それどころか地震があっても…ウグッ

35 :
友ちゃんのスカートが風でひらひら

36 :
お題
つ・理想と現実の違いに悩むツンデレ

37 :
久しぶりにお題ネタじゃあぁぁぁぁぁ!!

・ある日、男がツンデレの家を尋ねると、ツンデレがベッドで寝息を立てていました。
・起こすのも悪いと思った男は、ベッドの傍らでツンデレがいつ起きるか見守っていました。
・ツンデレの髪はさらりとベッドに流れ、美しい光沢を放っています。
・最初はその髪だけに目を向けていた男でしたが、次第にその無防備な寝姿に目が行くようになり、なんとも言えない気持ちになりました。
・一度意識すると劣情は止まらず、歯止めの効かなくなった男はついに、ツンデレに悪戯を仕掛けました。
・男は、ツンデレの二の腕をつつきました。ツンデレは、目を覚ましません。
・男は、ツンデレの頬に触れました。ツンデレは、それでも起きようとはしません。
・男は、ツンデレの太ももを撫でました。ツンデレは、全く気がつく気配もありません。
・そしてとうとう男は、寝ているツンデレに顔を近づけ、その唇にキスをしてしまいました。
・それでもツンデレは、寝息を立てたままです。
・男はその無垢な寝顔に自己嫌悪を覚え、キスしたことを激しく後悔しました。
・いたたまれなくなった男は、逃げるように部屋を後にしました。
・明日、事情を説明して土下座しようと誓う男でしたが、キスする瞬間のツンデレの
 肩が、微かに震えていたことにだけは、どうやら気がつかなかったようです。
・部屋の中に一人取り残されたツンデレは、目を閉じたまま、「男の意気地無し」と小さく呟いたそうです。

38 :
>>37
もうこれ完成してるじゃねえかGJ!!
萌え転げて顔面崩壊しちまったw

39 :
友ちゃんの髪くんかくんか

40 :
>>37
素晴らしすぎるのではやく文章にしやがれください

41 :
身体的に責めてくる浪花の大阪ツンデレ
精神的に責めてくるおっとり京都ツンデレ

42 :
方言ツンデレは萌えるけど、形にするのは難しいな

43 :
直ったか?

44 :
よし、書き込めた
お題
つ・ツンデレが男にメールを打とうと思ったのに、障害で繋がらなかったら

45 :
規制解除されてたら何か書く

46 :
鯖復帰おめ
お題・ツンデレにお前の身体エロいよなって言ったら

47 :
お題
つ・口ばかり達者な男にいい加減ツンデレがブチ切れたら

48 :
友ちゃんに甘えたい
豊満なRに顔をうずめてなでなでしてもらいたい

49 :
山田を甘えさせたい
もう止めてよって言うまでムギューってしてスリスリしてその気にさせたい

50 :
てす

51 :
『タカシさん』
「なんです京(みやこ)さん」
『昨日、駅前で偶然タカシさんを見たんやけど』
「はい…」
『美人さんと一緒でえらい楽しそうでしたなぁ』
「え?あー、はい、はい」
『うちの前では絶対しーひん様な顔やったわ』
『まぁタカシさんが誰と付き合ってようと、うちには関係あらへんけど、知り合いとしてはもう少しビッとしてほしいわ』
『まぁうちには関係あらへんけど、』
「あのですね、京さん。あれは姉です。夏休みなのに全然帰省しなかったのに、昨日帰ってきて買い物に付き合わされてたんです。」
『そうやったん?』(///)
「はい、ですからボクは誰とも付き合っていませんけど……って京さん、何処行くんですか?」
『もう!知らん!』(////)
『(一人で勘違いしてもーて、恥ずかしいて顔みられへん)』(////)

52 :
かんわいいいいいいいなあああ!
GJ!
あんまり方言らしい方言のないとこ出身なのでこういうの書けんのよなあ……うらやまし

53 :
京さん久々に見た!!

54 :
>>51
やきもち焼き京さん可愛いなあ
GJ!!

55 :
>>51
みやこさんくぁいいGJ!

56 :
もしも男の母親が
完璧なプロポーションをして綺麗で可愛い一面もありつつも偶に大人の色気をみせ
実家は誰もが知る名家で幼少の頃よりあらゆる習い事をして色々な所に名を残し
とても男の事を溺愛している完璧超人
だったら

57 :
>>56
ツンデレがどうやってお母さんを丸め込むのか見ものだね!

58 :
>>56
何とかお母さんに認めて貰いたくて、必死で頑張ろうとするツンデレ可愛い

59 :
そういえば週末だけど今日はスレ立つんかいな

60 :
お母さんも若い頃はツンデレだったんですねわかります

61 :
山「・・・ううう」
風邪ひいた。
やっぱ、雨に降られたのがいけなかったのかな・・・
ちょっと調子悪かったしなあ。
山「・・・へ、へっくしっ!!」
あー・・・ティッシュ無くなってきた。やっばいなあ・・・
・・・うん、寝よ。寝るのが一番だよね。
・・・。
山「・・・んぁ・・んんっ」
・・・寝てたのか。
山「・・・ん・・・」
明るさは、そんなに変わらない感じがするけど・・・
今何時だろ。携帯、携帯っと・・・
・・・んっ?
なんか、手に当たったよーな。
・・・ああ、友ちゃんか。
ん?
なんで友ちゃん・・・?
山「ええっ、とっ、友ちゃんっ」
いやいやいや、何でこんなところで寝てるわけ?
また窓から不法侵入したの!?

62 :
山「ちょっと、友ちゃん、起きてよっ」ゆさゆさ
友「ん・・・?・・・ああ、山田、起きてたのね・・・ふあぁ」
山「いやいやいやいや」
友「・・・あによ。あたしがいるのがそんなに変?」
そりゃもう。
友「大丈夫、今回は玄関から堂々と入ったから」
そうなのか、それなら・・・
山「・・・よかった、忍び込んだわけじゃないんだね。」
友「なによ、とーぜんでしょっ。そうそう、持ってきたのよ、これこれ」
じゃーん、という擬音でも付きそうな感じで友ちゃんが出してきたのは。
山「桃缶だね」
友「・・・あんたねえ、もーちょっとイイ反応出来ないわけ?せっかく持ってきてあげたのに」
ちょっと不機嫌になる友ちゃん。
ムスッ、っという擬音でも聞こえてきそうだ。
山「ああ、ごめんごめん」
友「・・・もう。今から用意するから、ちょっと待っててね」
・・・鼻唄を歌いながらキッチンに向かってる。
そんなに、看病が楽しみなのかな?
友「はーい、お待たせ〜」
さっきの桃缶だ。
丁寧に、小さくカットされている。
普段皆からは大雑把だと思われてるけど、友ちゃんって案外気が利くんだよね。

63 :
山「ありがと、友ちゃん」ニコッ
友「・・・!」
山「ん・・・友ちゃん?」
友「・・・あ、べっ、別になんでもないわよっ」プイッ
山「・・・?」
まただ。
最近は特に、こんなのが多い。
急に顔を赤くしたと思ったら、何でもない、とそっぽを向いてしまう。
この前は熱が出てるんじゃないかって、手を額に当てたら振り払われたっけ。
友ちゃんはコホン、と小さく咳払いをして、桃にフォークを刺した。
友「・・・とにかく、はい」
・・・え。
友「ちょっと何よ、あたしの桃缶が食べられないわけ?」
・・・いや、そうじゃなくて。
山「これって、あーん、ってやつ・・・だよね?」
友「・・・そ、そう言う人もいるわね」
大体の人はそう言うと思います。
友「あっ、あんたは一応病人なんだから、大人しくしてなきゃダメでしょ!?」
山「いや、別にこれくらいなら・・・」
友「う、うるさいわね、さっさと食えっ!」
山「んんぐっ」
・・・僕の口に無理矢理突っ込んできたよ、この人。
もう、フォーク刺さるところだったじゃんか。

64 :
山「・・・んぐんぐ」
友「どっ、どう?まずくない?」
山「おいしいよ。っていうか缶詰なんだから、まずいも何も・・・」
友「そういうこと言わないの。・・・ほら、まだまだあるんだから、はい」
早速、次のひと切れを持ってくる。
なんか恥ずかしいけど・・・ま、いいか。
友ちゃんも好きでやってるみたいだし。
山「・・・あー・・・んっ、・・・・んぐんぐ」
友「はい」
山「・・・んぐんぐ・・・あー・・・んっ」
友「あははっ、山田おもしろーい」
・・・やっぱり楽しそうだなあ。
そんなことをしていると、桃缶はなくなってしまった。
一人で食べてたら、多分残してただろうな、この量。
友「すごいわね、あの量を一気に食べちゃうなんて」
友ちゃんが押し付けたのもあるけどね。
山「さすがにもうお腹いっぱいだよ・・・ふう」
友「えー。まだまだあるのに・・・」
・・・もう無理です、マジで。
そんな残念そうな顔しないでください。
山「大丈夫、後で食べるから」
友「はぁ・・・しょーがない、っか・・・一応、あんた病人だし」
山「じゃあ、もうこれで・・・」
友「・・・そうね。おやすみ」

65 :
・・・で、なんでベッドに不法侵入するんですか。
山「・・・ちょ、ちょっと・・・風邪移るって」
友「何よ、移す気なの?」
山「そういうことじゃなくて・・・」
友「いいから、あたしが暖かくしてあげてんだから」
山「うー・・・ん」
友「そう、それでいいの」
友「・・・すぅ・・・・すぅ」
山(・・・眠れない)
主に隣の人のせいですが。
何故僕を抱き枕にするんですか。
一応、当たってるんですよ?わずかながら。
吐息も耳元ですーすー言ってるし。
・・・僕、男なんだけど・・・
山「・・・・はぁ」
山(ま、いいか)
その後、僕はずっと、友ちゃんをなでなでしていた。
・・・髪の毛、サラサラだなあ。
後日。
案の定友ちゃんは風邪をひき、僕はその看病をする羽目になった。
その日のことは、ちょっと恥ずかしくて、人には言えそうにない。

66 :
友ちゃんかわいいいいいい!!!

67 :
友ちゃんの看病編もあるんだよな?
GJ!!

68 :
>>65
もう結婚しちまえよwww
GJ!!

69 :
中学の時に生徒から没収した本に影響されてRになっていったお嬢
生まれながらのRなお嬢
男の家に初めて遊びに行ったときに、男のベッドの下から痴女もののHな本が大量にあるのを見て
恥ずかしさを押し殺して、なんとか男に振り向いてもらいたくてR的な言動を取るも
毎日家に帰った後に恥ずかしさが爆発してしまい、ベッドバタバタしたりお風呂でブクブクして
恥ずかしさを紛らわし、明日の為にとHな本やDVDで真っ赤になりながら勉強するお嬢


70 :
寝るときは全裸なお嬢とか

71 :
いっそ……
つ・家では全裸なお嬢

72 :
【ツンデレに思ったことを言ったら】
「あっ! Rと触れ合いたい!」
「…………」
 思ったことを言っただけなのに、さっきまで普通に会話をしていたちなみが俺から明らかに距離を取った。
「どうして離れる」
「……タカシは日々成長するのだなあ、という事実をまざまざと見せつけられたので」
「どういうこと?」
「……言動が気持ち悪い」
「なるほど。ところでちなみ、ものは相談なのだが」
「嫌」
「俺に」
「嫌」
「ぺろぺろ」
「嫌」
「されることに抵抗はあるか?」
「……三連嫌をこれほど容易く無力化するとは。タカシにはほとほと脱帽だ」
「いやぁ。でへへぇ」
「……褒めていない。早くR」
「なんと」
「……そして質問の答えだが、R」
「なんと」
「……どうしてタカシなんかにぺろぺろされなければいけないのか。それならまだ硫酸の海に身を投じる方が遥かにマシだ」
「生きながら溶ける方がマシとは。どれほど俺は嫌われているのだ」
「……これくらい?」
 ちなみは無表情なまま俺の頬に触れると、両手でむいむい引っ張った。
「痛い」
「……私に力があればこのまま引き千切れたものを。無力な自分が憎い」
「おや、知らず死に瀕していたようだ。世界は常に危険と隣り合わせと再確認できてよかったよ」
「……それはよかった。じゃあR」
「嫌です」
「……死んで?」(こてりと小首を傾げながら)

73 :
「はいっ! ああしまった、罠にはまった!」
「……R、死ーね」
 ちなみは嬉しそうに(と言っても無表情は崩していないが)腕をぱたぱたさせながら、俺を囃し立てた。
「うーん。分かった、俺のお願いを聞いてくれたら死ぬ」
「……嫌だ。何もできずに虫のようにR」
「虫だけに俺のお願いを無視する。なんちて。うひゃひゃ」
「…………」
「……分かってる。分かってるんだ。だけど、言わずにはいられなかったんだ」
「……がんばれ、がんばれ」
 ついさっきRと言ってきた奴に慰められたうえ、頭までなでられた。超泣きそう。
「……あまりに哀れなのでお願いを聞いてやる。なに?」
「自爆した甲斐があった。ええとだな、お前の顔をぺろぺろさせ」
「却下」
「なんと」
「……とても気持ちが悪いので」
「俺は気持ちよくなるよ?」
「……却下」
「なんと」
「……じゃあ、聞いたので、R」
「うーん、まあ、いっか。じゃあ数十年後に寿命で死ぬよ」
「がーん。騙された。……だが、死因を聞いてなかったのはこちらの落ち度か。仕方ない、今回は諦めるが、次はちゃんと死ぬように」
「はい」(なでなで)
「……なんでなでる」
 ちなみは迷惑そうに顔をしかめた。
「ちなみの顔を舐められなかったので、その代償行為」
「……うーん、いつだって気持ち悪い。すごい才能だ」
「じゃ、なでるのは諦めてちなみをぺろぺろするよ。ああ残念無念」
「……却下」
「ままならぬ」
 しょうがないので、ちなみをなでてました。
「……ん」
 あと、ちなみが迷惑そうだったのは最初だけで、なでられてなんかちょっと嬉しそうになってることは、俺だけの秘密だ。

74 :
>>73
全く。こんな夜中に何をやっているんだお前はwwww

ちなみんとの掛け合い良過ぎwwww

75 :
・ツンデレが男に見せる為に水着を購入したら その1
「あちぃ……」
 燦々と降り注ぐ夏の終わりの日差しを浴びて、彼は農道を歩いていた。
「全く、かなみの奴急に来いとか言いやがって。何でこんなクソ暑い真昼間に……」
 隣に住む幼馴染の女の子のややキツめで整った顔立ちを思い出し、彼は顔をしかめた。
隣、とは言っても家と家との間は数百メートル離れており、間には広い田んぼが両家の間
に広がっていた。
「土地は隣同士だけどよ。こんなのお隣さんとは呼べないよな」
 彼の両親や祖父母は、彼女の家をお隣と言うけど、彼は絶対にそれは違うと思っていた。
隣同士というのは、家と家が隣接して初めて成立するものだと。そんな事を内心愚痴って
いるうちに、さっきから見えていた彼女の家がようやく間近になった。玄関先で彼女の母
が、庭の植物に水をやっている姿が見える。
「こんにちは、おばさん」
 年頃の女子の母親とはいえ、小学校に上がる前から何度も遊びに来ている家だけに、彼
にとっては気安い間柄である。いつものように挨拶すると、彼女は振り返って彼を見ると
微笑んだ。
『あら、タカちゃん。遊びに来たの? かなみなら部屋にいるわよ』
 彼は頷くと、冗談交じりのしかめつらしい顔をして見せた。
「遊びに来たって言うか、呼び付けられたんですけどね。ついさっき、携帯で今からすぐ
来いって。今暑いからもう少し後じゃダメかって聞いたんですけど、ふざけんな。あたし
からの誘いを拒否るとかあり得ないって怒鳴られて」
 肩をすくめると、母親は困ったように家の二階――彼女の部屋のある方――を見上げて、
ため息をついた。
『全く、あの子にも困ったものね。いつになったら、女の子らしさっていうか、女子力を
身につけてくれるのかしら?』
「さあ」
 同意する彼と目を合わせて、母親は笑った。彼女の母親との間だと、変なお世辞は却っ
て空々しくなってしまうだけだ。
「それじゃあ、遅くなるとかなみの怒りが倍増するんで、上がらせて貰いますね」

76 :
 お辞儀をして、そう断わると彼女はホースの水を止め、慌てたように彼を押し止めた。
『ちょっと待ってて。と……階段のトコで』
 そう言うと、パタパタと駆けて縁側でサンダルを脱ぎ散らかして家の中に入っていく。
そういう所はきっと娘に引き継がれたのだろうなと思いながら、彼はお邪魔しますと挨拶
をして玄関から入り、言われたとおりに階段のところで待っていた。程なく、台所から母
親が姿を見せた。手に持つお盆の上には、濃い茶色のお茶――恐らく麦茶だろう――の入っ
たグラスが二つと追加用のガラスのポット。それに、皿の上にぶどうが二房盛ってあった。
『悪いけど、これ持って上がって。澤田さんところから貰ったぶどうがちょうどあったか
ら、かなみと二人で食べてね』
「すみません。ありがとうございます。ご馳走になります」
 お礼を言って、彼は両手でお盆を受け取ると、注意して階段を上った。彼女の部屋の前
に立つとノックをしようとして両手が塞がっているのを思い出し、声を掛ける。
「かなみー。入っていいかー?」
 すると、すぐに返事があった。
『いいわよ。どうぞ、勝手に入って』
「悪いけど、ドア開けてくれ。今、ちょっと手が塞がってて」
 彼の頼みに返事はなかった。やや、間があってから、ドアがカチャリと音を立て、外側
に開く。
『何なのよもう。開けていいって言ったでしょ? めんどくさいわね』
 仏頂面をして、彼女が文句を言う。部屋の中からは彼女のお気に入りのロックナンバー
が流れ、奥を窺うと雑誌が広げっ放しになっていた。どうやら、おくつろぎ中だったよう
だ。呆れた気分で、彼はお盆を掲げて見せた。
「ほれ、これ。二人で食べろっておばさんが」
 たちまちのうちに、彼女の顔が喜びで綻んだ。
『やたっ!! 巨峰じゃないこれ。あたし、好きなのよね〜』
 上機嫌で取って返すと、彼女はポン、とベッドから床に一つクッションを放る。彼が彼
女の部屋を訪れた時にいつも使っている物だ。
『座って。用事の前に、まずは食べちゃいましょ。冷たいうちに食べとかないともったい
ないもんね』

77 :
 ウキウキした声で彼を促すと、彼女は先に自分のクッションに座り、一粒房から取り、
皮から実を搾り出すように剥きながら口に含んだ。
『うん。美味しい。やっぱり初物っていいなぁ』
 彼女に倣って、彼もぶどうの実を一粒口に含む。冷たくて甘くてほのかに酸っぱさもあっ
て、それはむしろ抵抗感ではなく爽やかさを感じさせた。
「お? ホント美味いな。これ」
 もう一粒取りながら、彼は彼女に感想を言う。すると珍しく、素直に笑顔で彼女は頷い
た。
『でしょ? あたしが大好きだって知っててさ。お母さんのお友達が毎年実家から送って
くるのをお裾分けしてくれるようになったの。他のぶどうも好きだけど、これだけは一年
に一度しか食べられないから、特別なのよ。そういうのをご馳走してあげてるんだから、
感謝しなさいよね』
「はいはい。いや、本当に美味しいし、有難く思ってるよ」
 ちょっと恩着せがましい言葉に、やっぱりいつもの彼女だとおかしく思いつつ彼は頷い
た。彼女が満足気にぶどうを食べ続けているのを黙って見つつ、果たして何で自分が呼ば
れたのかを考える。勉強道具が広げてある訳でもないし、ゲームの攻略法が分からないか
らと呼ばれた様子もない。退屈してるなら、何かしら暇つぶしを持って来るように事前に
要求するし、めんどうな家の用事を手伝わされでもするのだろうか。
『早く食べちゃって。別にぶどうご馳走する為にアンタを呼んだんじゃないんだから』
 気が付くと、彼女のぶどうの房は、もう綺麗に無くなっていて彼女は二杯目の麦茶で口
を潤しているところだった。
「さすがにそれは分かってるよ。かなみがそんな親切じゃないってのもな」
 憎まれ口を叩き返すと、彼女の顔がみるみるうちに不満そうな色に染まる。
『わ、悪かったわね。親切じゃなくって。ていうか、失礼よ、それ。誰が親切じゃないっ
て? 確かにタカシに分けてあげるような親切心は持ち合わせてないけどさ。他の人には
そうじゃないんだからね』
「いや。だから、俺に対しては、そんなに親切じゃないんだろ? 別に間違ってないと思
うけど」
 言い負かした、とちょっと得意気になる彼に、彼女の表情が悔しげになる。

78 :
『目的語を省略しないでよね。わざとぼかしておいて後から付け加えるように言うなんて
ズルい』
 憤慨して、彼女はグラスに入った麦茶を一気にあおる。
「省略したって、状況とか前後の言葉で誰に対しての言葉かくらい察しないとな。そりゃ、
俺だってかなみが学校でも、近所の手伝いとかでも積極的に手助けしてるってのは良く知っ
てるし」
 からかいつつもさりげなく褒め言葉を混ぜられ、怒りと照れが同時に襲ってきて彼女は
歯噛みした。
『そういう言い方、卑怯!! もういいから、おしゃべりしてないで早く食べちゃってよ
ね。さっさと用事済ますんだから』
 敗北宣言とも取れる捨て台詞を吐いてから、彼女はとっとと言い合いから撤退した。あ
まりからかっても怒りを買い過ぎるだけなので、彼は言われたとおりに残り僅かになった
粒を口に含みつつ、我慢し切れなくなって聞いた。
「で、その用事って何なんだよ。何すればいいかくらい、説明くらい出来るだろ? お前
はもう食い終わってるんだし」
 すると、思いがけず、彼女が驚いたように目をパチクリとさせて彼を見た。それから、
落ち着かない様子で彼女の視線が宙を迷い、床へと落ちる。
『え、えーっと……用ってのはね。その……』
 もごもごと口ごもって答えようとしたものの、やがて言葉は消え入り、彼女は黙ってし
まう。訝しく思って彼がどうしようか聞こうと思ったその時、彼女は首を激しく振ってか
ら、彼を睨むようにジッと見つめて言った。
『やっぱりダメ!! 口で説明するより、実際にやった方が早いから。だから、早く片付
けちゃってよ』
「わ、分かったよ」
 思いもかけず自信の無いような彼女の態度に、普段と違うものを感じて、彼は黙って残
りを食べ始めた。こんな態度の彼女を見る事なんてほとんど無かったから沸き立つ疑問は
抑えられなかったが、彼女が頑ななのは知っているだけに、こうなったら絶対に食べ終わ
るまでは教えてくれないのは分かっていた。
「ほれ、食い終わったぞ」

79 :
 実が全部取られて枝だけになったぶどうを持ち上げて示すと、あぐらを掻いたまま体を
横に向けて窓の外を無言でジッと睨むように見ていた彼女が、ジロリと横目で彼に視線を
向けた。
『遅い。待ってる方の身にもなってよね』
「そんな事言ったって、あんまり詰め込んで食べるともったいないだろ。これでも急いで
食べた方なんだから、勘弁してくれよ」
 そう言い訳しつつ、麦茶を口に含む彼から視線を元に戻し、彼女はため息をついた。そ
れから、よっと勢いをつけて立ち上がると、やや斜め横に向き、彼を上から見下ろした。
『それじゃ、そこにそのまま座って見てて。あたしが聞くまで、何も言わないでね』
「は?」
 咄嗟に彼が聞き返す。用事があると言われて来たのに、何もせず座ってろと言われたの
だから、疑問に思っても致し方ない。が、彼女はまた怒った様子で彼を怒鳴りつけた。
『いいから言う通りにして。すぐ……済むから……』
「まあ、そう言うなら……」
 納得は行かなかったが、彼はそう言わざるを得なかった。渋々ながら頷く彼を見ると、
彼女は視線を逸らし、唇をギュッと真一文字に結んで床を見つめた。思っていたよりも体
は緊張していて、心臓がドキドキする。しかし、ここまで来た以上はもう前に進むしかな
い。グッと心の中で気合を入れると、彼女は両腕をクロスさせて、着ていたTシャツの裾
を一気に捲り上げた。
「お、おい!? 何やって――」
 黙っていろと言われたにもかかわらず、彼女がTシャツを捲り上げた瞬間、彼は思わず
声を出してしまった。白いお腹にくびれた腰つき。そして更にその上が捲れ上がり、彼の
視線に飛び込んできたのは、可愛らしいフリルの付いた、黄色のパステルカラーのビキニ
だった。
 Tシャツの袖から腕を外し、完全に脱ぎ終えると、彼女は綺麗に形を整え、簡単に畳んで
床に置いてから、言葉を失ったまま呆然と彼女を見ている彼に、不機嫌そうな視線を向け
て聞いた。
『黙っててって言ったでしょ? 何よ一体』
 すると彼は、慌てて手を振ってそれを退けた。
「い、いや。何でもない。続けてくれ」

80 :
 フン、と一つ荒い鼻息をしつつ、彼女はショートRに手を掛ける。この不機嫌さは、
わざとだった。予告無しに服を脱ぎ出した事で、彼を動揺させようという思惑は、どうや
ら成功したらしい。
『はい、お待たせ』
 ショートRも畳んで、Tシャツの上に置いてから、彼女は体を起こして彼に正面を見
せて立つ。部屋の中で晒された彼女の水着姿を声もなく見つめている彼に、彼女は両手を
腰に当てて偉そうなポーズを取り、彼を見下ろした。
『何、ボーっと見てんのよ。何か言ったらどう?』
 偉そうに命令口調で指図する彼女に、その肢体に見惚れていた彼は、ハッと我に返って
視線を外す。
「い、いやその……言えって、何を言えって言うんだよ?」
 困惑した彼の言葉に、彼女はまた、呆れたような大きなため息を一つ吐く。
『ハァ…… 女の子が水着姿晒してるんだから、色々と思うことあるでしょ? 可愛いと
か綺麗とか色っぽいとかさ。何でもいいから素直に感想言いなさいよって事。それくらい
理解しなさいよね』
 さっきの仕返しも含んで、ちょっとバカにするように彼女は言った。すると、急におか
しくなって、彼が思わず笑みを零しつつ、冗談っぽく文句を返して来た。
「お前、感想を要求するのは良いとしてもさ。普通自分から言っちゃうか? 可愛いとか
綺麗とか色っぽいとか」
 そこを指摘されて、彼女の体が一気に火照る。真っ赤になった顔で彼を睨みつけると、
彼女は怒鳴りつけた。
『う……うるさいわね!! あれは物の例えで……っていうか、いいじゃないのよ別に、
そういう感想求めたって。あたしだって女の子なんだから、やっぱりその……可愛いとか、
言われたいのよっ!!』
 そして、クルリと背中を向けてしまう。実は彼女も、正直言ってここまで恥ずかしさを
覚えるとは思ってもみなかったのだ。川や海で遊んだ事は何度もあるし、水着姿だって何
回も見せてはいるが、こんな風に自分の部屋で、初めて着た水着を二人っきりで彼に見せ
る事がこんなにもドキドキするという事に、彼女自身動揺していた。
「いや、その……」

81 :
 彼女の態度に、からかった事を彼はちょっと反省していた。何と答えれば彼女の気を良
くすることが出来るかちょっと考えたが、正直に答える事にした。お世辞を言っても、多
分彼女には分かってしまうだろうし、仮にバレなくても、自分の気が引けてしまう。なら
ば、仮に機嫌が直らなくても、この方が後悔はない。
「正直、突然の事でさ。何ていうか……驚いちゃって、つい見入ってたから……感想とか、
思いついてないんだ。悪いけど……」
 背中を向けたままの彼女を見つめる。田舎育ちなのにほとんど日焼けしていない白い肌
は、肩から腰までほとんど全てが露出している。ビキニの紐と、臀部をピチッと覆った、
これもフリル付きのRだけがそれを覆い隠していた。すると、彼女の肩がピクッと震
え、彼女が僅かにこっちを向く。
『……じゃ、じゃあさ……』
 彼女は胸の下で腕を組み、体を縮み込ませる。恥ずかしさに、弱気に流されないように
ともう一度心を引き締めてから、クルリと体を反転させ、片手を下ろし、視線を斜め下に
向けて俯く。胸がドキドキするのを感じつつ、彼女は口を開いた。
『今からでも……あたしをしっかり見て、そして、ちゃんと感想を言って』

明日に続きます(´・ω・)ノ

82 :
こんな風にされたらときめくわー
続きwktk

83 :
続きわくつか

84 :
突然だけど子供の頃って寝る部屋を間違えたりするじゃないですか、自分の部屋に入ったと思ったら寝ぼけてて違う部屋だったりとか。
もしくは一人で寝てるとつい寂しくて親の部屋に行ってしまうとか。
うちのお嬢様もそういうのが多くて子供の頃はよく一緒に寝ていたんですよ、本人は「タカシがさびしくないようにいっしょにねてあげます」とか言ってましたけども。
…まあでもそんなの子供の頃だけじゃないですか、普通は。なのになんでこのお嬢様は…
「…んぅ…」
なんでどうして僕の部屋で寝てるんですかどういうことなんですかほんと勘弁して下さい…
そりゃ子供の頃なら添い寝とかできたけどさ、流石に今は無理だって…絶対寝付けないだろうし、それ以前に朝まで理性が持ちそうにありません。
でもわざわざ起こすのも少し悪いし…かといってこのままだとなあ…やっぱり起こすしかないか…
「すぅ…」
…それにしてもほんと綺麗だよなあ、リナって。毎日のように男子から告白されてるらしいけどそりゃそうだ。こんな美人が同じ学校に通ってるなら誰だってお近づきになりたいって思うよ。
そう考えると同居してる自分って実はものすごく恵まれてるんだなあ…いやでも休みのたびに荷物持ちだなんだと引きずり回されるのは…うーん…
…しばらく起きそうにないし、少しくらいは、その、手を出してもいいですよね?いやいやこれはリナが悪いんですよ人がいない間に勝手に人の部屋で寝るようなことしてるんだし少しくらいなにかしたって別に僕は悪く…

85 :
「ん…っ」
!!!!!
…お、起きてない?大丈夫?寝てる?あー、びっくりした…
…しかしこの寝息のたびに上下するRとか、スケスケのネグリジェとか、布団越しでもわかるこのむっちりっぷりとか、こう、色々と…
…ええい、もう我慢できん。どうせ寝てるんだし少しくらいはいいでしょ。起きた時?謝り倒せばどうにかなる。というわけで…
「で、ではまずこのRから…」
ふにゅん
う、うわあ、うわあああ、やっちゃったよおおおお…で、でもすっごい柔らかい…こ、今度は触るだけじゃなくてちょっと揉んでみたり…
うわあ、すご…モチというか大福というか、指に吸い付いてくるような不思議な…でもなんか病みつきになるなこれ…というかサイズどれくらいあるんだろ…友子さんとかすっごい羨ましがってたけど…
といおうかリナ全然起きそうにないな…意外とこういうのじゃ起きないもんなのかな…うーん…
「やぁ…っ」
「!!!!ごごごごごごごめんなさいほんの出来心だったんですリナがあんまりにも無防備過ぎてついやってしまいましてでももう二度とやりませんのでどうか許して…ってあれ?」
ね、寝てる?まだ起きてない?ただの寝言?はああああああ、よかったああああああ…
…や、やっぱりリナの部屋まで運ぼう、うん、これ以上は流石にまずいし、それに…本格的に抑えとか効かなくなりそうだし…そうなったら、なんか、嫌だし
それまでの間起きないといいけど…そーっと持ち上げて…あ、そんなに重くないやってうわああ、腕に太もものやわらかいとこが…駄目だ駄目だ落ち着け…誰も部屋の外にいないといいけど…よし、いない、リナの部屋はすぐ隣だし…
ふぅ…なんとかベッドまで運べた…じゃあ僕も自分の部屋で寝よ…正直、眠れそうもないけど…っていうかあの布団、さっきまでリナが寝てたんだよなあ…あああ、なんか色々もやもやしてきた…これ絶対寝られないって…


「…いくじなし」

86 :
おぉ、>>37を消化してもらえるとは……
このお嬢がいずれ我慢出来なくなって積極的になる日を見てみたいな
GJ!!

87 :
立ててみた
ツンデレにこれって間接キスだよなって言ったら663.5
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1347861231/

88 :
テンプレしか投下されずに落ちたのかwwww
さすがに今のVIPで平日のこの時間にスレ立ては無謀だったかもね

89 :
>>88
気張らなくていいんだぜニートさん

90 :
>>75-81の続き投下します

91 :
・ツンデレが男に見せる為に水着を購入したら その2
 彼女の言葉と仕草に、普段感じた事のない色気を感じて、彼の心臓もドキドキし始めた。
思わず視線を外し、何か茶化すような事を言いたくなってしまう。
「いや、その……」
 しかし、それは言葉にならなかった。俯き、頭を掻いてからもう一度視線だけを上げて
彼女を視界に捉える。彼女もまた、何かに耐えるように、必死に自分を晒し出そうとして
いる姿を見て、彼は顔を上げた。足首からスッと伸びる白い素足にやや肉付きの少なめな
腰つき。そしてブラの効果もあるのだろうが、思いの外膨らんでいる胸の双丘はしっかり
と谷間を作っていて、最後にギュッと口を真一文字に結び、ひたすら何かを堪えるように
しかめつらしい表情をしている整った小さな顔を見つめた。
そして、その顔を見た時、彼の心は固まった。
「ああ。よく似合ってるとお……思うよ。可愛いし」
 その言葉に、彼女がピクリと反応した。
『ホント……に?』
 小さく、呟くように聞き返してから、彼女は跳ねるように彼の前にしゃがみ込んだ。顔
をグッと近付け、問い詰めるようにもう一度、同じ事を聞く。
『ホントに……似合ってるって……可愛いって思ってる? あたしが先に言ったから、お
世辞とか言わされてる感で褒めてるだけなんじゃないでしょうね?』
 その真剣な問い方に、彼は思わず上半身を逸らして身を引いた。
「いやいやいや。ちゃんとそう思ってるって。いや、最初はさ。こんなの褒めるの限定じゃ
んって思ったから、何かちょっとヒネた答えしようかと思ったけどさ。その……お前の姿
見てたら、そんな気分とかどっか行っちまって……まあ、その……ちゃんと、正直に答え
たっつーか……そういう事だよ」

92 :
 日頃一緒にいて、付き合い慣れてる幼馴染を相手に真面目に褒めた事が急に気恥ずかし
くなって、最後はちょっとぶっきらぼうな口調で答える。それに彼女は無言で、ジッと彼
を見つめていた。その視線の強さに、彼も顔を逸らす事が出来ず、彼女の顔を見つめてい
た。そのまま、少しの間まるで時が止まったような感覚を味わっていたが、やがて彼女が
小さくため息を吐く。
『ハァ…… 良かったぁ〜……』
 そしてそのまま、後ろに倒れるように尻餅を突き、両手で後ろに倒れないように支える
と、天を仰ぐ。
「良かった……って?」
 意外そうな口ぶりで彼が彼女の言葉を繰り返して聞く。その事に彼女は、思わず本音が
漏れ出てしまった事に驚き、パッと体を起こすと両手を前に出して思いっきり振って否定
する。
『ち……違うわよっ!! い、今のはその……安心したっていう意味であって、その……
う、嬉しいとかそういうんじゃないんだからね!!』
 体温が上がり、自分の顔が火照っている事に気付きつつも、彼女は一生懸命自分の心を
隠そうとする。無論、ホッとしたのも事実だが、それ以上に望んでいた答えが聞けて心が
弾んでいる事を知られたくなかったのだ。
「いや、まあ……それならそれでいいんだけどさ。でも……何で?」
 常日頃見せない、動揺した彼女の態度に面食らいつつ、彼は何とか会話を続けようとし
た。このまま黙ったら、何となく変な空気のまま別れなくちゃいけないような、そんな気
がしたからだ。
『何でって……何がよ?』
 動揺を治め、首を傾げる彼女から視線を逸らし、鼻に手を当てて擦ってから、彼は彼女
の問いに答えた。
「いや、だからさ。安心したって言うから……何で安心したのかなって」
『そ、それは……』
 視線だけ彼女に戻すと、彼女はペタンと正座を崩した女の子座りをして、不機嫌そうに
顔をしかめて俯いていたが、やがて顔を上げて挑むように答えた。

93 :
『だって、もし褒められなかったら悔しいじゃない。タカシみたいなヘタレ男子にさ。万
が一にも大人っぽ過ぎないかとか、水着負けしてるとか思われるのって、女としてのプラ
イドが許さないもの。けど、まあ一応最低基準はクリア出来たから、ホッとしただけの話
で……そ、それだけなんだからね!!』
「いや。だから、疑ってねーって」
 さっきからいちいち、弁解するような言い方をする彼女を宥めようとすると、彼女はプ
イと横を向いた。その顔にふと、何故か残念そうな表情が見えた気がして、彼は自分の目
を疑ってしまう。
『……ならいいんだけど。フン』
 何で褒めたのにこんなに機嫌悪そうなのか彼は不思議に思ったが、昔から彼女の感情が
気まぐれで、中学に入った頃から特にそれが酷くなったのにずっと付き合わされているか
ら、それは深く追及する気はなかった。それよりも、もう一つの疑問を彼は口にした。
「ところでさ。俺を呼び出した用件って……これでいいのか?」
 すると彼女はピクッと体を震わせた。
『……そうよ。わ、悪い?』
 相変わらずの不機嫌な言い方だが、どこか困惑したような響きが含まれていた。
「いや。まさかかなみが、俺に新しい水着を見せるためだけに呼び付けるって、ちょっと
意外な気がしたからさ」
 少なくとも、これまでにそういった事例はなかったはずだと、彼は頭の中で確認する。
彼女は彼に向き直ると、挑むように睨みつけ、一瞬ちょっと視線を落としてから、もう一
度視線を上げた。
『しょ……しょうがないじゃないのよ。アンタ以外に、他に、その……感想聞ける若い男
なんていないんだから』
 強気な態度が、徐々に薄れて自信無げになっていく。彼女は自分でもそれに気付いては
いたが、どうしようもなかった。
「別に俺じゃなくたって……クラスの女子とかでも良かったんじゃないのか? ゆーこさ
んとか」
 クラスでもとりわけ彼女と仲の良い女子の名前を彼を挙げた。それに彼女はブンブンと
首を振って拒絶する。

94 :
『それじゃダメなの!! 大体、女の子同士なんて絶対可愛い可愛いって褒め合っちゃう
んだから。そもそも、これってゆーちゃん達にそそのかされて買ったようなもんだし、試
着して見せてるんだから』
 そこでふと、彼はとある疑問に気付いた。
「ところでさ。新しい水着買ったのはいいけどさ。着る機会って、あったのか?」
 すると見る間に、彼女の顔が怒りに歪んだ。
『あるわけないでしょ!! っていうか、ほとんど毎日、一度は顔合わせてたんだから知っ
てるくせに。大体、でもなきゃわざわざアンタなんかに水着見せるか!!』
 耳元で怒鳴りつけられ、キーンとなる耳鳴りに顔をしかめて指で耳を押さえて、何とか
聴力を回復させようとする。
「いや、だからさ。何で海どころかプールに行く予定すらないのに、水着買ったのかなっ
て、それが不思議でさ」
『だから、そそのかされたって言ったでしょ? ゆーちゃん達の買い物に付き合った時に
さ。この水着、可愛いなーって思って見てたら、みんなして買っちゃいなよ、かなみなら
絶対似合うよって言われて、試着とかしたらどんどん欲しくなっちゃって、つい……』
 その時の事を思い出して、苦虫を噛み潰したような顔を彼女はした。
「でも、行く予定なかったんだろ? つか、ゆーこさん達とか、誘わなかったのか?」
 彼に聞かれ、彼女はブンブンと首を振った。
『誘わなかったっていうか……あたしはてっきり、みんなと行くもんだと思って買ったの
よ。だけどさ、いつ行くって聞いたら、みんなちゃっかり個別に予定入っててさ。もう買っ
ちゃった後だったし……』
 そこで彼女は、ムスッと口を閉ざす。その時みんなから、彼と行けばいいじゃんと囃し
立てられた事は絶対に口にする気は無かった。絶好のチャンスだとか、一線を越えろとか、
夏の思い出作れとか勝手な事を言われて、もちろん自分も夢想しないでもなかったが、結
局出来たのは、彼にこうして水着姿を見せる事くらいでしかなかった。
「なるほど。結果的には乗せられて水着買ったけど、結局着る機会がなかったと」
 おもしろがるような彼の口調に、彼女はむくれてプイッと顔を横に向けた。

95 :
『いいわよ、別に。人の事バカだって思うなら、勝手に思ってればいいじゃない。あたし
だってそう思ってんだから、何言われたって言い返せないわよ。フン!!』
 やけっぱちな気分で、鼻息も荒く自虐的な事を言う。今にして思えば、夏休みにあれだ
け時間があったんだから、みんなに言われたように彼を海に誘えば良かったのだ。しかし、
今さら後悔しても後の祭りである。
 追い討ちを覚悟して、次に何を言われるか構えていたのだが、彼は何も言い出さなかっ
た。気になってチラリと視線を向けると、何やら思案気に難しい顔をしている。
『……何よ。何か言いたい事、あるんじゃないの?』
 気になって促してみると、彼はハッと彼女を見つめた。そして、一瞬迷う風を見せたが、
すぐにそれを打ち消し、明るい感じで彼女に向けて提案してきた。
「あのさ。それじゃあ今から、せっかくの水着が役立てる場所、行かないか?」
『水着が役立てる場所……って、どこよ?』
 まだ夏の日差しが厳しいとはいえ、夏休みは終わってしまった。プールはもう閉まって
いるし、海水浴の時期でもない。そもそも、思い立って急に行けるほど海もプールも近く
ないのだ。
 しかし、訝しげな表情の彼女に、彼は笑顔を見せた。
「穂乃沢の事、忘れてるだろ。最近ちょっとご無沙汰だけど、前は良く遊びに行ったじゃん」
『あ……』
 彼の提案に、彼女はうっかりその場所を失念していた事を思い出した。まだ、彼に裸を
見せる事に全く抵抗の無かった幼い頃はそれこそ夏場は毎日のように、親に連れられて行
っていた近所の沢である。他の友達と遊ぶようになってだんだん行く機会が減り、最後に
二人で言ったのは、中一の夏に一回だけ。それ以後は受験もあったりして、一度もいって
いなかった。
「あそこなら、水遊びくらい出来るしさ。この暑さなら、多分気持ち良いと思うぜ。どう
だ?」
『……うん』
 何か、久し振りで嬉しくなって、つい弾んだ声を出してしまい、彼女は慌てて口を抑え
た。それから、照れ隠しをするように、感情を押さえたつまらなさそうな声で付け加える。

96 :
『ま……まあ、アンタが行きたいって言うなら、付き合ってあげてもいいわよ。どうせ暇
だし、暑いし』
 すると、彼は勢いをつけて立ち上がった。
「よし。じゃあ、善は急げだ。俺、一度家帰って、海パン履いて、タオルとか取ってくる
わ。すぐ戻って来るからさ。かなみも準備しててくれよ」
 床に置きっ放しだった、ぶどうの乗っていたお盆を手に持ち、去ろうとする彼に、彼女
は後ろから声を掛けた。
『グズグズしてないで、早く戻って来なさいよね。アンタってば、肝心な時にいっつも遅
いんだから』
「分かってるって。すぐ戻って来るから」

『穂乃沢か……久し振りだな……』
 日焼け止めのクリームを塗りつつ、弾んだ気分で彼女は呟く。地元では、景勝として知
られているが、観光地ではない為、人の入りはそんなに多くない。夏休みも終わったシー
ズンオフなら、きっと二人きりでいられるだろう。
『アイツも、たまには粋な提案するじゃない。フフッ……』
 夏に海に行けなかった悔しさも、これで少しは挽回出来るかなと、彼女は密かに期待し
ていた。

『あら? もう帰っちゃうの? もっとゆっくりしていけばいいのに』
 来る時と同じく、庭の草花の手入れをしていた彼女の母が、立ち上がって挨拶をしに来
た彼に声を掛けた。それに彼は首を振る。
「ああ、いえ。一度家に帰って、また戻って来ます。かなみと穂乃沢に行くんで」
『そうなの。気を付けなさいよ。まあ、あなた達なら危険な場所とか子供の頃にしっかり
教えといたから入る事はないと思うけど、それでも足を滑らせたりしたら、思わぬ怪我を
する事だってあるんだからね』
「はい、気をつけます」

97 :
 子供の頃から、穂乃沢に行く時必ず親に注意される一言である。穂乃沢は浅瀬で川の流
れも緩やかだが、ちょっと下流まで行くと、一気に流れの速くなるところがあり、何年か
前には水の事故でよそから来た子供が亡くなった事もあったらしい。
「……どうかしましたか?」
 彼女の母親が、彼を無言でジッと見つめている事に気が付いて、彼は訝しげに聞いた。
すると、物思いから我に返ったかのように、彼女の母親は、慌てて手を振る。その仕草は、
娘に何となく似ているように見えた。
『あ、ううん。何でもないの。あとは、余り遅くならない程度に、ゆっくり楽しんでらっ
しゃいね』
 微笑む母親に、彼も笑顔で頷いた。
「はい。ありがとうございます。あと、巨峰もありがとうございました。とても美味しかっ
たです」
『そう。良かったわ。また、手に入ったらご馳走するわね』
 丁寧にお辞儀をして立ち去る彼の背を見て、彼女は小さく呟いた。
『大人になったわね。タカシ君も……』
 そして、頭の中で、彼の横に自分の娘を並べてみせた。親の贔屓目に見ればお似合いだ
とは思うが、果たして我が娘は、彼に似合う立派な女性になれるだろうかと、ちょっと心
配にもなる。
『まあ、でもいいわよね。まだ若いんだし。うん』
 小さく呟いて、彼女は植物に肥料をやる作業に戻った。

続く

98 :
GJ!!
続きwktk

99 :
良いですなニヤニヤしますな
なんか描写が丁寧で雰囲気がよく伝わってくるぜ

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