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ファンタジー剣士バトルロワイアル 第三章


1 :10/08/10 〜 最終レス :12/01/20
ここは創作作品に登場する剣士っぽいキャラクターでバトルロワイヤルをする企画スレッドです。
前スレ  
避難所  ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/13953/
まとめwiki  ttp://www35.atwiki.jp/irohahifumi/
名簿
3/4【魔法騎士レイアース】 ○獅堂 光/ ○龍咲 海/ ●鳳凰寺 風 / ○ノヴァ(レイアース)
3/3【DRAGON QUEST-ダイの大冒険-】 ○ダイ/ ○ヒュンケル/ ○ノヴァ(ダイの大冒険)
2/2【刀語】 ○錆白兵/ ○宇練 銀閣
2/2【喰霊-零-】 ○土宮 神楽/ ○諫山 黄泉
2/2【サクラ大戦】 ○大神 一郎/ ○真宮寺 さくら
2/2【侍戦隊シンケンジャー】 ○志葉 丈瑠/ ○腑破 十臓
1/2【ドラゴンクエストU】 ●ロラン(ローレシアの王子) / ○サトリ(サマルトリアの王子)
2/2【ファイナルファンタジーX】 ○バッツ・クラウザー/ ○ギルガメッシュ
2/2【ファイナルファンタジーZ】 ○クラウド・ストライフ/ ○セフィロス
2/2【ファイナルファンタジータクティクス】 ○アグリアス・オークス/ ○シドルファス・オルランドゥ
2/2【Fate/stay night】 ○セイバー/ ○アーチャー
2/2【ベルセルク】 ○ガッツ/ ○グリフィス
1/2【ランスシリーズ】 ●ランス / ○小川 健太郎
1/2【ONE PIECE】 ●ロロノア・ゾロ / ○ブルック
1/1【エンジェルハウリング】 ○ミズー・ビアンカ
1/1【CLAYMORE】 ○クレア
1/1【海皇紀】 ○トゥバン・サノオ
1/1【学園キノ】 ○静
1/1【スターウォーズ】 ○ダース・ベイダー
1/1【聖剣の刀鍛冶】○セシリー・キャンベル
1/1【ゼロの使い魔】○平賀 才人
1/1【戦国BASARA】 ○伊達 政宗
1/1【空の境界】 ○両儀 式
1/1【とある魔術の禁書目録】 ○神裂 火織
1/1【東方Project】 ○魂魄 妖夢
1/1【テイルズオブヴェスペリア】 ○ユーリ・ローウェル
1/1【テイルズオブシンフォニア】 ○ロイド・アーヴィング
1/1【テイルズオブファンタジア】 ○クレス・アルベイン
1/1【鋼の錬金術師】○キング・ブラッドレイ
1/1【ファイヤーエムブレム烈火の剣】 ○リンディス
1/1【ブギーポップシリーズ】 ○高代 亨(イナズマ)
1/1【魔法少女リリカルなのは】 ○シグナム
1/1【魔法陣グルグル】 ○ニケ
1/1【魔法先生ネギま!】 ○桜咲 刹那
1/1【ワイルドアームズ アルターコード:F】○ブーメラン
48/52
【基本ルール】
全員でし合いをしてもらい、最後まで生き残った一人が勝者となる
生き残った一人だけが、元の世界に帰ることができる
  ゲームに参加するプレイヤー間でのやりとりに反則はない
ゲーム開始時、プレイヤーはスタート地点からテレポートさせられMAP上にバラバラに配置される
プレイヤー全員が死亡した場合、ゲームオーバー(勝者なし)となる

2 :
【スタート時の持ち物】
プレイヤーがあらかじめ所有していた武器、装備品、所持品は全て没収(義手など体と一体化している武器、装置はその限りではない)。
また、衣服とポケットに入るくらいの雑貨(武器は除く)は持ち込みを許される
ゲーム開始直前に以下の物は「デイパック」などの鞄類、もしくはそれに類する持ち運び可能な物に詰められ支給される
「地図」「コンパス」「照明器具」「筆記用具」「水と食料」「時計」「ランダムアイテム」「刀剣」
「ランダムアイテム」 → 何かのアイテムが1個入っている。
(回復アイテムや装飾品、補助武器など。バランスを崩しそうな物は書き手の自己責任で制限、巨大ロボットなど、制限の仕様のないものは支給不可)
「刀剣」→全参加者に一振り、必ず剣か刀などの刀剣類が支給される
【予約について】
  騙り防止のためにトリップ必須。書き込む前にトリップキーが割れていないか検索を推奨。
  したらばの予約スレッドにトリップをつけて書き込んで予約する。
  予約期限は予約時間から3日。延長申請すればさらに2日期限を延ばせる。
【禁止事項】
  一度死亡が確定したキャラの復活
  大勢の参加者の動きを制限し過ぎる行動を取らせる
  時間軸を遡った話の投下
  話の丸投げ
  トリップ割れによる成りすまし
【議論・修正協議について】
  したらばの議論スレにて発議。
  本スレは投下と感想の場であることを徹底し、次に投下する人の邪魔にならないようにする。
  これはリレー小説です、一人で話を進める事だけは止めましょう。
【禁止エリアについて】
  放送から1時間後、3時間後、5時間に2エリアずつ禁止エリアとなる。
  禁止エリアはゲーム終了まで解除されない。
【放送について】
  0:00、6:00、12:00、18:00
  以上の時間に運営者が禁止エリアと死亡者、残り人数の発表を行う。
【作中での時間表記】
  深夜:0:00〜3:00
  黎明:300〜6:00
  朝:6:00〜9:00
  午前:9:00〜12:00
  昼:12:00〜15:00
  午後:15:00〜18:00
  夕方:18:00〜21:00
  夜:21:00〜24:00

3 :
/   //   /   //    ______     /   //   /
 / //   /|   r'7\ ,.ヘ‐'"´iヾ、/\ニ''ー- 、.,   /    /
  /   / |  |::|ァ'⌒',ヽ:::ヽrヘ_,,.!-‐-'、二7-ァ'´|、__
`'ー-‐''"   ヽ、_'´  `| |:::::|'"       二.,_> ,.へ_
         /  //__// / / /      `ヽ7::/
 か っ も  |  / // メ,/_,,. /./ /|   i   Y   //
 ァ  て う.  |'´/ ∠. -‐'ァ'"´'`iヽ.// メ、,_ハ  ,  |〉
  |  約 ク  ヽ! O .|/。〈ハ、 rリ '´   ,ァ=;、`| ,ハ |、  /
  |  束 ソ   >  o  ゜,,´ ̄   .  ト i 〉.レ'i iヽ|ヽ、.,____
  |  し  ス  /   ハ | u   ,.--- 、  `' ゜o O/、.,___,,..-‐'"´
  |  た  レ  |  /  ハ,   /    〉 "从  ヽ!  /
  |  じ  は  |,.イ,.!-‐'-'、,ヘ. !、_   _,/ ,.イヘ. `  ヽ.
 ッ .ゃ .立   |/     ヽ!7>rァ''7´| / ',  〉`ヽ〉
 ! ! な  て   .',      `Y_,/、レ'ヘ/レ'  レ'
   い  .な    ヽ、_     !:::::ハiヽ.   //   /
   で   い   ./‐r'、.,_,.イ\/_」ヽ ',       /  /
   す      /    `/:::::::/ /,」:::iン、 /    /
          〈  ,,..-‐''"´ ̄ ̄77ー--、_\.,__  /
      ,.:'⌒ヽ ´         | |  , i |ノ   `ヾr-、

4 :
>>1乙です

5 :

だが>>1でいきなりネタバレがあるのはいかがなものか

6 :
即死回避ってどのくらいだっけ?

7 :
とりあえず適当に伸ばしとく

8 :
 

9 :
10じゃね

10 :
 

11 :
10だっけ?

12 :
代理投下します
241 : ◆I2ss/4dt7o:2010/08/11(水) 22:26:08 ID:UUVk7Mso
リンディス、十臓、トゥバン投下します

13 :
-T-
「ぬ!?」
「どうした、トゥバン」
クラウドが去った後、まだ呑気に寿司を食べていた十臓とトゥバンサノオ。
結局寿司を全て喰われてしまい、少し悲しい顔をしていた十臓が、トゥバンの声に首を上げた。
「この塔……揺れておるぞ」
「地震など、そう珍しい事でもあるまい」
地震が多い国に住んでいた十臓は平然としていたが、トゥバンは違う。
トゥバンとて船に乗って自然の揺れを感じた事はある。
それとこの揺れとは、明らかに質が違っていた。
「この断続的な揺れ……何者かがこの塔に攻撃を加えておるのではないか!?」
「何を馬鹿な……二の目を出した外道衆ならともかく、このデカブツを動かせる者など……」
十臓が塔の縁に立ち、周囲を見渡す。
そこには巨大な怪物も、機械で構築された侍の王もいなかった。
だが、揺れは収まるところを知らない。
もしやと視線を下に向ける十臓にトゥバンも倣う。
常人を遥かに上回る二人の視力は、信じられない物を捉えていた。
「女……か?」
「塔の外壁に向けて剣を振るっているように見えるが……な!?」
揺れが、20倍ほどに膨れ上がる。
これは崩れる―――直感した時には既に遅い。
塔の天辺にいながら落下する感覚を覚えつつも、剣士二人は何故か笑っていた。

14 :
−U−
「あはははははっ!凄いよこの剣ッッッ!!リスゥ!今帰るからね!?」
哄笑をあげながら崩れ落ちた塔を見つめる女、リンディス。
服がびしょ濡れであるところを見ると、橋を渡らずに川を泳いできたらしい。
彼女はあくまのしっぽから来る悪魔の囁きとの対話を続けたことにより、完全に狂気に陥っていた。
ロワの目論見どおり、凶悪な人者【ジョーカー】へと成り果てていた。
巨大な魔獣、ギガンテスをも屠る破壊の剣の圧倒的攻撃力を連撃として放てる破隼の剣。
その恐るべき威力の前に興奮を隠しきれず、リンディスは確信していた。
「全てを破壊すれば、皆の元に帰れるんだ……必ず帰れるんだ!」
だが、その笑いはやがて止まる。
崩れた塔の跡から、二人の剣士が何事も無かったかのように姿をあらわしていた。
これほどの崩壊から生還する相手がいるとは(それも二人もだ)、リンディスも身構える。
「ふん、期待してはいたが。ただ強大な力を得ただけの小娘とはな。笑わせる」
「そういうなジューゾー。力を持つ者に貴賎はない。
 わしを満足させてくれるならば鉄屑だろうと小娘だろうと構わんよ」
ふてくされたように瓦礫の山の上に座る十臓を流し目で見ながら、トゥバンサノオは剣を抜く。
リンディスもまた破隼の剣を構え、塔を破壊した力を一人の人間に向けようとする。
だが、その激突に十臓がまったをかけた。
「待てトゥバン!貴様、志葉丈瑠の刀を小娘の血で汚すつもりか?こっちを使うがいい」
「勝手な奴だ……この女、慣れぬ剣で易々倒せる程度の相手ではないぞ」
言いつつ、トゥバンはシンケンマルを十臓に投げ渡し、放られたクレイモアを受け取ろうと手を伸ばす。
しかし、その瞬間を見逃すリンディスではない。
あくまのしっぽが呪いのように繰り返す友の声に従って敵の懐に飛び込み、
先ほど塔を落とした破隼の剣での奥義を放つ。

15 :

   ロ   ン        ダ ル キ ア
「草原氷鳴散らす―――極寒の猛禽!」
ロンダルキア。邪神官ハーゴンが支配する異教にして魔境の地。
そも、破隼の剣はその地の中でも最も濃い悪意を孕む場所でしか存在し得ない、奇跡に等しい剣である。
否、剣だけではなく『呪い(デメリット)を無視して本来最高峰の性能を持つ呪具の真力を使う』秘技の産物の総称なのだ。
ロワが当然のようにこのし合いの地に地球の記憶が保管しているサーヴァントを呼び出せたのと同じく、
この剣もまたロワが行った奇跡によって召還された、いわばアーティファクト・サーヴァント。
僅かな力量の上昇や装備の変更でも霧のように効能が霧散する、儚くも無敵の装備群。
優れた戦士がそれらを以って放つ奥義は時代と気候を超えて、在りし日の威容(チート)を再現する。
刀身は音速に至り、直撃すれば150mmの厚さの鋼鉄壁をも砕く二連撃。
だが、それをトゥバンは容易くかわした。
「な……!?」
「全てにおいて森守以上の一撃ではあった。だが、借り物の一撃ではわしの心は恐怖に凍りはせん」
クレイモアを受け取り、振り上げたトゥバンが嘯く。
だが、この時点ではリンディスが未だ有利。
懐に飛び込んでいる相手を斬るには、クレイモアは大きすぎる。
なんだかんだと言っても、リンディスの渾身の一撃をかわしたのだ、トゥバンの体勢も乱れている。
トゥバンがあの剣を振り下ろす前に、もう一撃奥義を放つ余裕があると判断し、リンディスが剣を構える。
が、次の瞬間、トゥバンの左手がリンディスの細首を掴んでいた。

16 :

「―――」
「ぬん!」
トゥバンが力を込め、声も出せないリンディスの首を圧し折る。
操り師をなくした人形のように力なく崩れ落ちるリンディスを見届け、
トゥバンは背を向けて十臓の方へ歩き始めた。
(出来れば剣で決着を付けたかったが……ああしなければやられていたか。
 あの男なら、こんな葛藤を感じることはないのだろうがな。
 しかし、わしが剣だけで勝てぬ相手がこれほどおるのならば、世界最強などより
 遥かに上の称号を、ここで見つけられるかもしれんのか……)
「トゥバン、油断したな」
「!?」
物思いに耽っていたトゥバンが、背後の気配を読み取る。
振り返るより先に、トゥバンの命脈は絶たれていた。
十臓は、それをつまらなそうに見届けつつも、シンケンマルを抜き放った。

17 :

−V−
「ぎゃあああああああ!!!」
断末魔をあげてトゥバンが崩れ落ちる。
同時にクレイモアを、破隼の剣が粉々に砕いていた。
「トゥバン……貴様とは短い付き合いだったが、同じく修羅の道に墜ちた身。骨くらいは拾ってやるか」
トゥバンの死体を脇に蹴り飛ばして迫るリンディスに、十臓が外道衆の真の姿をもって向き直る。
リンディスは突如姿を変えた十臓に警戒したのか動きを止め、破隼の剣を持ち直した。
「回復のからくりは……それか」
「気付かないほうが悪いのよ、違う?」
リンディスの足元に転がった瓶。【エリクサー】と記されたその薬品によって、リンディスは不意打ちを敢行したのだ。
十臓が、異形の口で返答する。
「いや、悪いのはお前だ。治療の術を戦場に持ち込むなど、臆病者のやること。
 トゥバンの意気に対し、貴様は奇策で返した……お前の罪は重い」
十臓の姿が掻き消える。
リンディスはとっさに破隼の剣を構えたが、本性を現した十臓のスピードはトゥバンの5倍以上。
人知を超えた動きの前に、リンディスの焦りが積もる。
剣戟は次第にリンディスの知覚限界を越え、もはや破隼の剣に頼った防戦一方である。
「く……これほど強いなら、なぜ仲間を助けなかったの……?」
「俺に仲間はいない」

18 :
防戦にも限界は来る。
リンディスの一縷の隙を突き、十臓がその脚の腱と、尻に付けられた尻尾を斬り飛ばした。
たまらず倒れこむリンディスの目に、光が戻る。友の声は聞こえなくなり、恐怖心だけが残る。
「やはり、その魔臭濃い尻尾が貴様の心を染めていたようだな……正気に戻ったか、娘」
「わ……わたしは、ロワにそそのかされて……」
「そんな事は聞いていない」
「い、いや!死にたくない!わたしはまだ死ぬわけにはいかないの!」
「……死ぬ覚悟もなく甘言に乗り、人をす貴様はもはや剣士とは言えん。介錯はせんぞ、小娘……!」
冷徹な声で断ずる十臓。
愛すべき家族が封じられた刀で多くの命を奪ってきた彼に、慈悲の心など存在しない。
リンディスを正気に戻したのは、出来る限り苦しめてすためだった。
まず、右足を切断する。それを横腹に倒れているリンディスの目の前にまで持っていき、八つ裂きにする。
悲鳴をあげるリンディスに一切構わず、十臓はその行為を淡々と行った。
「ばぱゃああああああああっ!!!」
「楽にるとは思うな。これをあと三度繰り返し、達磨になったお前の身体の残りを少しずつ踏み砕く」
「あ……が……」
「頭を潰すまで、死ぬんじゃないぞ……む?」
左腕を切断した直後に、リンディスはショック死したようだった。
舌打ちして、破隼の剣を拾い上げる十臓。なるほど、これは名刀だ。
「あんな小娘に使われて辛かっただろう。これからは俺がお前を裏正のつなぎとして持っていてやろう」
『その通り……彼女はとんだ期待はずれでした』
「!?」
変身を解いた十臓の頭に、聞き覚えのある声が響く。
忘れるはずもない、この声の主は……!
目を凝らせば、謎の女がリンディスの死体の傍に立っていた。

19 :

「ロワ……とか言ったか。小娘の妄言は真実だったようだな」
『その通りです、腑破十臓。私はそこのゴミをこのゲームの管理人として選ぶつもりでした。
 しかし彼女は弱かった……アイテムで補強しなければし合いも出来ないような者を選択したのが
 そもそもの間違いだったのかもしれません。次は、貴方を指名します。その剣を用いて、
 思うままにこのし合いを加速させてください』
「それは別に構わんが、貴様はこの遊戯の主催者のはず。表に出てきすぎではないのか?」
『……やむを得ないことなのです。私の主に残された時間は少ない。
 いつ奴らがここを嗅ぎつけるかも分かりませんし、出来る限り早めに最強の一人を決めねばならないのです』
十臓としては、戦えればそれでいい。
誰の顎で使われようとも、気に入らなくなればその顎を切り飛ばして次にいくまでだ。
「条件がある。このシンケンマルを志葉丈瑠―――本来の持ち主の下へ戻せ」
『……いいでしょう。しかし、彼の居場所は教えられません。貴方が満足して死んでしまっては、
 またすぐにジョーカーを選びなおさなくてはならなくなりますから』
「チッ。まあいい。とっとと失せろ、貴様の存在は何故か気に障る」
『頑張ってください。なるべく早く、この剣は志葉丈瑠の元へ届けます』
ロワが、獅子ディスクをはめたシンケンマルを持って姿を消す。
十臓はトゥバンとリンディスの死体を放置し、あたらしい寝床を捜して歩き始めた。
日は昇り始めている。
【リンディス@ファイアーエムブレム烈火の剣 死亡確認】
【トゥバン・サノオ@海皇記 死亡確認】
【残り46人】

20 :

【B-2/廃墟(塔跡)/一日目/黎明】
【腑破十蔵@侍戦隊シンケンジャー】
【状態】疲労(小)
【装備】破壊隼の剣@ドラゴンクエストU
【道具】基本支給品×3
【思考】基本:志葉丈瑠との決着をつける。斬り合いを存分に楽しむ。
 1:とりあえず、拠点を探す。
【備考】
 ※シンケンレッドとの決闘直前からの参加。
 ※ロワの手により、シンケンマル@侍戦隊シンケンジャーと獅子ディスク@侍戦隊シンケンジャーが
   志葉丈瑠の元へ送られました。いつ届くかは以後の書き手氏にお任せします。

21 :
250 : ◆I2ss/4dt7o:2010/08/11(水) 22:33:35 ID:UUVk7Mso
投下終了です。
先に避難所に書き込んだ後「あれ?俺本スレにかきこめね?」と思ったのは秘密だ

22 :
投下乙です
あの剣が十蔵に渡ったか…

23 :
またこういうのかよ
もう悪意隠すつもりすらないんだな
まあ特に矛盾とかはないし、通しでいいと思うけど
俺はもう無理
金輪際このロワに関わる気失せた
あとは勝手にやって

24 :
この作者、色々言われてたランスを一話目でした人だよね?
今度は主催サイドになったリンディスを一話し。
こういうのがロワの進行のために良いとか勘違いしてるんじゃないかな?
二度やったなら三度、四度とやるだろうね。

25 :
ギルガメッシュの人と同じ基準で言えばアク禁ですな
ジャスティスロワ辺りに放流しようぜ

26 :
>>25
> ギルガメッシュの人と同じ基準で言えばアク禁ですな
> ジャスティスロワ辺りに放流しようぜ
そういうのは冗談でもやめような

27 :
あんな明らかに荒らし目的の奴でも、満場一致で糾弾することも出来ないんだな
擁護してる奴の気が知れない
あの書き手残しといていいことがあると、本気で思ってる奴がいるのか

28 :
擁護している奴は作者の自演なんじゃ?

29 :
まぁナチュラルに荒らし成分高めの奴は多いからなぁここ

30 :
アウトローな方向性でいいんじゃないの
こういうロワもあっていいさ

31 :
ほらみろ、やっぱりあのバ書き手、最初から荒らしだったんじゃないか
さしずめ自分の書いたOPが不評だったのが気に入らなくて、企画自体潰そうとしたってとこかな
実際あいつのせいでここ去った人も結構いそうだし

32 :
それ以前にここは読み手の態度が最悪に近いからなあ
感想なんて皆無に近いし、議論の際は煽り口調が普通
どこぞのスパロボロワじゃないんだから

33 :
議論スレはトリつきの書き手の発言でなければ意見ではないとした方がいいよな
例の書き手も名無しで荒らしてたし

34 :
この空気だと書き手離れが心配だ

35 :
どうでもいいけど、SS自体の議論がされてないからSSは破棄なのかどうか決まってないね
書き手や管理人は声高に叫ぶだけ、そのうえ書き手の中に荒らしも混じっててまともに議論が機能しないんじゃ
そりゃあ空気も悪くなるわ

36 :
むしろあの流れで破棄されてないんじゃないか、とか思うお前のほうが・・・
こっちで言うあたりすでにアク禁されたかIP握られたくないだけだろうけど

37 :
まともな議論なんてなくても、書き手が荒らしだったんだから破棄は確実だろ
まあ議論がしっかりしてないのは今回に限った事じゃないから気持ちは分かるが

38 :
やっぱり毒吐きスレは必要だったかなぁ
議論スレの4〜5割近くが毒吐きの領分みたいな書き込みだし

39 :
管理人氏が明言した酉を出さないと議論スレへの書き込みは無効ってのが完全に無視されてるのはちょっとな
めんどいけどルール議論スレみたいなの作らないと駄目か

40 :
したらばに投下来てるけど、また露骨な処理SSだなぁ
ああいうのってあまり早くこっちに転載しないほうがいいの?
昨日の荒らしSSもこっちに持ってこられて混乱してたし

41 :
>>39
そんなん明言してたか?
ざっと見てみたが鳥出しで…ってのは一回だけ提案されたくらいの話だった気がしたが

42 :
えっ、あれは問題ないだろ
大した実力も無いのに迷いを抱いたままブルックに会えばあよ
それに処理だったとしてもこれで道連れにされる危険性が無くなったと思えばOK

43 :
意図は丸見えだけど、昨日のと比べれば道連れもいないしまあマシ
俺は転載する気起きないけど、転載すること自体には問題はないと思うよ

44 :
大体、書き手枠の道連れで
票をちゃんと獲得したキャラが死ぬってなんの冗談だ

45 :
まあ誰得ぞろいの書き手枠をいかに上手く根絶するか、が序盤の課題といってもいいしな
しかし書き手枠なぁ 書き逃げor何も考えずに好きなキャラを出す連中ばかりに
奪われるのを当初から予測しろってのが無理なのはわかるが 惜しかったよなぁ

46 :
>>44
いや、その考え方はおかしいが…登場話できっちりこいつの先が見てみたいと思ったの筆頭くらいだもんな
あとWノヴァも混乱を招きそうだ

47 :
強いて言うなら静…実際には静に振り回される刹那くらいかな、先が見たいのは
せっかく特別枠で出したのに他の誰でも出来るような役回りをさせられてる奴はちょっと…

48 :
言い過ぎたか…
別に最終選考に残ってたキャラは良いんだよ
こいつ、選考にすら残ってなかったんだろ?
トゥバンとかならまだしも、そんな奴の葛藤とかいらないしズガンを責める理由がないよ
首輪の盗聴機能とか現代人の知識をセシリーに伝えたしもういらないです

49 :
ラノベのキャラだのエロゲのキャラだの、節操がなさすぎるんだよね
しかも剣士!とかファンタジー!って感じのキャラってわけでもないし
まあ済んだ事を掘り返すよりガンガン排して先に進む事を考えた方が健全だぜ

50 :
セシリーは「剣士!とかファンタジー!って感じのキャラ」ど真ん中だったけどな
そういやログ見なおしてみたら◆I2ss/4dt7oとかいうカスのOPって得票数0だったのなw

51 :
クロスの奴だっけw
実は俺あの時結構ネガキャンしてたんだけど、大正解というwww
それにしても誰も代理投下しねえな
仮投下スレの感想があんまりでちょっとかわいそうになってきた

52 :
承知の上だろ

53 :
確か今通ってるOPの書き手も追放されたんだっけ…オリ主催書く奴にはろくなのがいないって事でFA?
>>51
感想って言うか…内容自体へのレスが皆無じゃん

54 :
別に追放されたわけじゃない
サイトセシリーズガンにキレて出てったんじゃなかったか
まぁ鳥が違ってたからどうだか知らんけど

55 :
処理だったとしても、普通に話として面白ければ何も問題ないだろ
とりあえず代理投下するわ
こんだけ人いるんだったら支援してくれよな

56 :
代理投下します

57 :
平賀才人は優しき人間である。
犠牲を厭い、犠牲に愛する人間が宛がわれるならば、己を犠牲する人間だ。
その優しき性根に併せ、神の左手、ガンダールヴの印をその左手に秘めており、困難を乗り越える力を身につけている。
だがそれをひけらかすこともせず、親しき者はそんな彼を身分の差を越えて扱い、慕い、接する。
まさに理想的な人間だろう。
だが欠点があるとすれば、良くも悪くもサイトの行動原理が「愛する人間」にあるということだ。
朝焼けが広がる頃、草原地帯を歩む彼の顔が晴れぬのもそのためである。
彼は迷い続けていた。
ロワから受信したメール。
“本当の願いは優勝すれば叶う。何も得ずに死にたくはないだろう?”という一文。
彼は理由は無いがセシリーには送られていないと確信していた。
だがその根拠の無い確信は自らの全てを見透かされているような気分にさせた。
日本のそれなりに豊かな学生としての日常を捨て、異世界ハルケギニアに飛ばされ、
使い魔として生きることになった自分の背景も事情も。
そして彼は「if」を考え始めた。
もしも平賀サイトがし合いに乗ったならばという「if」
彼の脳裏に過ぎったのは、一人目の仲間、セシリー・キャンベルである。
(セシリーはこんなこと絶対おもわねえだろうな……)
あの正義感の塊のような少女。
このし合いに乗った実力者グリフィスすら止めようとした彼女である。
今頃、反逆せんと意気込んでいるだろう。
短時間しか話せなかったが信頼するに値する人物。
しかし優勝するということは彼女すら、今差している刀で―――――――――
「……やめだやめだ」
はぁ、と深くため息をついた。
単独行に伴う緊張で短時間ながら疲れているのかもしれないとサイトは思った。
こんなことを想像して、良い事なんて無い。
考え方を変えて携帯をとりだし、ロワからのメールを再度開く。
人の弱みにつけこむ忌々しいメールを見つめ、『返信』を押した。
(こっちからも送れるか……?)
このメールがロワ自身によって送信されたものという確証はない。
しかし、もしも送信されたならば。
それは独自の交渉ツールを得たことになる。
交渉によって、このゲームから脱出する難易度を下げることができれば。
例えば、報酬も神の力を持つ剣を得るという権利も放棄し、ロワが指定する人数、もしくは人をすことができれば帰してくれるとか。
駄目で元々と自らを戒めつつ、サイトはそんな淡い期待を抱いた。
だからだろうか、目先の餌に釣られ警戒が疎かになっていたのは。
文字を入力しようとしたその時、サイトの目が大きく見開かれた。
その位置から離れるため、サイトの体が弾かれた様に左に飛んだ。
ガンダールブとして、戦士としての嗅覚がサイトを飛ばせた。
しかし遅い。
彼が反応するよりも数瞬早く、襲撃者は踏み込み、右へと切り払っていた。
サイトが動きに遅れて視界の片隅に剣戟を視認したときには、
切り口から血を撒き散らしながら携帯電話を持っていた右腕が宙を一回転していた。

58 :
>>55
む、被るか?
どうぞどうぞ

59 :
げ、被った
どうしよう
続けていい?

60 :
うおおおお
支援だ!

61 :
支援に回ります

62 :
続けての一閃。
サイトはこれをかわした。というよりも襲撃者が外したというべきか。
根元から片腕を失い、うまくバランスを取ることができず転倒したサイトの動きを計算できなかったのだ。
7万の軍勢を相手どった時も腕を失えど戦い続けた経験を持つサイトだが、それは事前に覚悟していたため。
今回は死角から不意の一撃であり、その差は大きい。
それでも偶然ながら襲撃者の足元に潜り込んだサイトは、無我夢中で右足を前方の脅威の腹部につきだした。
バキ
その音はサイトの予想とは違った。
人間の柔らかい腹部を蹴った感触ではなく、むしろ物を蹴ったような感触。
しかも予想以上に軽く、蹴っただけで吹っ飛んだ。
そうして足元にいたので見えなかった全体像も、蹴られて後退した為見えた。
「なんだよ……こいつは……」
ギーシュやフーケが練成したゴーレムなどを撃破してきたサイトでも驚嘆を禁じえなかった。
その姿はあらゆる人々の終着点である死の象徴、骸骨。
あるいは右腕を奪われたサイトには命を刈り取りにきた死神にも見えた。
周囲への注意が散漫だった後悔と、傷口より零れ落ちる鮮血、切られた後になってからやってくる苦痛、
そして近づいてくる物言わぬ死神は彼に冷静さを取り戻す余裕すら与えなかった。
(剣を……剣をとらねえと!)
サイトが刀の柄を握ると骸骨が用心したように反応を示した。
サイトは震えが止まらなかった。
尻餅をついた体勢では不利ということで、立ち上がるために刀の柄を離そうとしても、吸い付いた様に離れることは無い。
「近づくな……!俺に近づくなぁ!!!!!!」
7万の軍勢を前にしても勇猛果敢に立ち向かった男が、恐れを顔に浮かべる。
7万の軍勢といっても、彼らは自分と違って魔術が使え、ルーンなど無いが確かに同じ人間だった。
だが目の前の者は違う、別次元の存在であった。
サイトに歩み寄る死の恐怖、一度経験したものとは性質が違う。
何も為せず、迷いを抱いたまま、無意味な死を遂げる事への恐怖。
意思に反し和道一文字は抜けなかった。

63 :
――――――――スィ〜〜〜〜〜〜
すると襲撃者はサイトの眼前で剣を動かし始めた。
サイトは突然のことで唖然として、前後左右に動くそれを目で追うしかできなかった。
頭がついていってないのだ。
動作を終えると襲撃者はサイトの脇を通り過ぎた。
その足取りは軽い。それがどれほどサイトを刺激したかは言うまでも無かろう。
刀で背後の死神を断て!!
左手のルーンがサイトを鼓舞するように光る。
だがサイトにはそれを実行することができなかった。
死神を見つめていた筈の視界が一転し、気づけば空を見ていたからだ。
―――――――――スゥゥ
立ち止まったブルックが剣を鞘に収め始めた。
「…鼻歌三丁…」
サイトとブルックには根幹で共有する部分がある。
人をすことを良しとしないこと。
戻るべき場所を有すること。
そのためにし合いに乗るか考えたこと。
しかし、大きな違いもまた存在した。
サイトはセシリー・キャンベルをすことすらイメージできず
ブルックは鳳凰寺風を実際にその手に掛けた。
そんな二人のは偶然であった。
しかしこの結果は必然であった。
平賀サイトの敗因は迷いを断ち切れぬ「人間」であったから。
ブルックの勝因は迷いを断ち切った「死神」であったから。
迷いのために彼は全てにおいて後手に回ってしまったのだ。

64 :
支援

65 :

矢筈切り!!!!!!!!!!!!

【平賀才人@ゼロの使い魔 死亡】

◇ ◇ ◇
ブルックがサイトを見かけたのは偶然だった。
違うことに気を取られているのか、つけられている事にすら気づかぬ少年。
初めは誘われているのか、とブルックは用心し疑ったが、彼の注意が右手に集中していると分かれば思い切り良く近づいた。
近づききった頃にようやく反応を示したが、遅い。
命を奪うことはできなかったが、右腕を奪い、終始ペースを保ちながらすことができた。
「喋らずに戦ってみましたが、調子が出ないですね……」
ブルックは今回、試みに声を漏らすことなく、戦った。
声を出して戦えばブルック自身の戦意も高まり、敵を恐れさせることができる。
それらの効果を捨て、あえて声を出さず戦うことで、相手に混乱をもたらした。
これは彼の外見をあってのことである。
風との接触で自分の外見の特異性を思い知らされた。
なるほど、死と隣り合わせの場に放り込まれ、これほど好ましくない外見をしている者もおるまい。
クレス・アルベインのようにあらゆるタイプのモンスターと戦いなれている人間でなければ
場合によってはブルックを人間から乖離した脅威として見なすこともありうる。
何よりも忘れてはならないことに奇襲の成功。
死角からの一撃で右腕を切り落としたことで、戦力を大幅に削ぐ事に成功した。
これが無ければ、どうなっていたか分からない。
何も言わぬことによる混乱、彼特有の外見と突然襲撃を受けたことでのパニック。
これらの要因あっての今回の結果なのだ。

66 :
「これは……」
ブルックは戦利品の回収を始めた。
最初に手にとったのは腰に差された、結局一度も抜かれることの無かった刀、和道一文字。仲間の愛刀である。
それを複雑な面持ちで回収したブルックは、サイトの支給品一式、謎の鍵、首輪、加えてサイトから衣服を奪った。
首輪も衣服も何かに使えるかもしれない。
デイパックはどうなっているのか、重量を感じさせず入れ放題であることだし、あるに越したことは無いだろう。
「これはなんでしょう……?」
次にサイトの腕が飛んだ際に零れ落ちた携帯電話をブルックは手に取った。
サイトが死ぬ原因ともなった携帯電話だが、ブルックの世界には存在しないため操作方法が良く分からない。
結局、今は保留ということでデイパックに入れた。
「にしても疲れましたね、休憩しますか……」
ブルックは首を回し、音を鳴らした。
短時間で2人。十分すぎるスコアである。
とはいえ、ギリギリであった。
風をせたことも、クレスから逃げられたことも、サイトへの奇襲が成功したことも。
彼の身体のみならず精神を疲弊させるには十分だったのだ。
「まだまだ死ぬわけにはいきませんからね……」
これだけしたのだから、しばらくは人目につかないところで休もう。
そう考え、去るブルックの頭上には時の経過に従って太陽が昇り、草原を照らす。
その草原の中、全てを奪われた悲しき使い魔の死骸があった。
【F-4/草原/一日目/黎明】
【ブルック@ONE PIECE】
【状態】 健康、疲労(大) 
【装備】 ドラゴントゥース@テイルズオブファンタジア
【道具】支給品×2 和道一文字 謎の鍵 携帯電話  首輪 平賀才人の衣服
【思考】基本:生き延びて約束を果たす
  1: 優勝して元の世界に帰る
  2: 休む
 [備考]
  ※参戦時期はスリラーバークで影を取り戻した直後です

67 :
仮投下終了
改行多すぎって言われたから適当に分割してたら手間取った

68 :
投下&仮投下乙乙
したらばは行制限がこっちより緩いからな
ブルックはこれでトップマーダーか

69 :
処理&代理投下乙
さーてこれでロワがどう動くか期待

70 :
投下&仮投下乙
これは変な迷いを抱えてたサイトの負けだわ
哀れ
そしてブルックはこれでトップマーダーに

71 :
リンディス、ブラッドレイ投下します

72 :

破壊隼の剣を入手したリンディスの行動は迅速だった。
悪魔のしっぽが自分についている事にも気付かず、他の参加者を全力で索敵する。
その単純な行動が身を実を結んだのはほんの数分後であった。
闇夜が消える境界線。町外れの一角に、見据える軍服の男の影。
「はあああああっ!」
余計な言葉など一切かけず、全力で斬りかかる。
だがそのリンディスの一閃は、迷いなき攻撃ではない。
『最強の目』を有する軍人―――否、王であるキング・ブラッドレイには避けることなど容易いものだ。
「やれやれ……連戦かね。年寄りを労わるつもりのない若造どもめ」
不機嫌そうに眼帯を懐に仕舞うブラッドレイに、違和感を覚えるリンディス。
この男……人間ではないのか?
その身体から発する気は、鍛えられているという言葉では軽すぎる鬼気である。
「わたしは人間だよ。多少混ざっている物はあるがね。ここを壊せば死ぬ、全力できたまえお嬢さん」
脳天と心臓を指すブラッドレイに、リンディスが噛み付くように襲い掛かる。
リンディスの脳裏には、【皆しにして生還する】という目的しかなかった。
故に行動は散漫となり、本能と知性を融合した高度な剣術と体術を用いるブラッドレイには一歩譲る。
全ての攻撃を回避され、逆に痛打を積み重ねられる。
戦場は徐々に町外れから市街地中心へと移り、障害物も増えてくる。
二刀流のブラッドレイにとっては、不利な戦場だ。
「狙ったわけではないだろうが……ね!」
「く…… !? そ、その剣は……」
「ようやく気付いたかね。そう、君の剣と同じ物だよ」

73 :

閉塞空間でも飄々と有利を保つブラッドレイの右手に持つ剣は、リンディスのそれと同じ形状。
レイピアにも似た細剣であり、流麗な軌道で敵を追い詰める。
もう一方、左手に持つ剣は、異形の蛮刀。非幾何学的な形状のそれは、
時折旋風を巻き起こしながら、強大な威力でリンディスを攻める。
その二本を時に持ち替え、時に交差させながら、ブラッドレイの猛攻は勢いを増し始めた。
「二刀流と言うのはね、お嬢さん。二本の剣が同じ器でないと案外隙が多い物なのだよ」
「…はあッ!」
「そう、今君がついた隙のようにね。しかしそれは罠だ」
意図的に生じさせた罠に踏み込んだリンディスに、ブラッドレイが返しの刃を入れる。
致命傷とまではいかなくても、リンディスの動きを制限するダメージを与えた。
「……!」
「悪あがきは……!?」
もはや恥も外聞もなく剣を振り回すリンディスの一撃をとっさに交わすブラッドレイの目に、信じられない
出来事が見えた。粉々に砕かれる民家。先ほどの武士との戦いの中でも何度も見た光景だったが、
その質が違う。『吹き飛んだ』あの武士の攻撃とは違い、『砕かれている』のだ。
『最強の目』を持ってしても見抜けなかった驚愕の威力。
これを幾度もスレスレで避けてきたと思うと、ブラッドレイの背中に冷や汗が走る。
「ありえん……!」
「ありえてるでしょうがッッ!」
リンディスの攻撃に気合が乗る。
ブラッドレイの狼狽を勝機と見たか、リンディスは勝負に出た。
ロンダルキアはハーゴン神殿でしか存在できないはずの兵器、破壊隼の剣。
それは持ち主の力量に関わらず、強大な力を振るう剣を越えた剣だった。
外見は同じでも、隼の剣とは比べ物にならない一撃が、放たれる。
「……ならば!」
「え!?」
ブラッドレイが、稲妻の剣を投擲した。
破壊隼の剣の一撃の軌道を読み、的確にそこに放り投げる。
稲妻の剣とて、店売りはしていない至玉の一品。
だがそれを簡単に砕く破壊隼の剣の威力、恐るべしというべきか。
いや―――恐ろしいのは、それによって起こる現象を予測していた、ブラッドレイだ。

74 :

「風が―――!?」
「ぬん!」
破壊された稲妻の剣から、溜め込まれた『バギ』の魔力が暴発する。
魔術としてはあまり使えず、その威力を制限された力も暴走する事で、その真価を発揮していた。
突風で、リンディスの手から破壊隼の剣が離れる。
逆風に乗り、一気に距離を詰めるブラッドレイの隼の剣が煌く。
だがリンディスもさるもの。その突出した幸運のステータスは、
飛ばされた剣が逆の手に収まる事を許した。当然、リンディスは迫るブラッドレイを迎撃する。
ブラッドレイの顔が曇る。これは予想外だった。だが、もはや退けない。
未だ、最強の目には特別リンディスの力が優れているという『筋肉の張り』は見えない。
ならば、あの剣こそが超常的な破壊力を生んでいると考えるのが妥当。
隼の剣では勝ち目は皆無―――。
(よいではないか)
ブラッドレイは、それでも心を自ら折る事をしない。
死が目前に迫っても戦う事こそ、ブラッドレイのホムンクルスとして、
そして自覚があるにせよないにせよ「一軍の王」としての矜持。
今、二本の剣が激突する。
ガッキィィィィィン!!
「……え?」
「……ぬうううううっ!!!!」
リンディスの疑問の声と、ブラッドレイの勝鬨の声が重なる。
箸を割るがごとく隼の剣を圧し折るはずだった破壊隼の剣は、まったく互角のつばぜり合いを演じていた。
リンディスもブラッドレイも理解できるはずもなかったが……破壊隼の剣は、
一度リンディスの手を離れた事により、その効力を失っていたのだ。
剣を滑らせるように進め、一撃を放つブラッドレイ。その斬檄はリンディスに今度こそ致命傷を与え。
彼女が手を離した破壊隼の剣―――今やただの隼の剣になったそれを、空手となった左手に握り。
ブラッドレイが、トドメの双斬・四連撃を討つ。
「……」
言葉ないまま倒れるリンディスのつけた悪魔の尻尾を、ブラッドレイが切り払う。
いかな呪いのアイテムでも、尻の皮ごと切り離せばその効力と装備判定を失うのだ。
このアイテムから、良くない気が彼女に流れ込んでいたのは目が捕らえていた。
ブラッドレイは倒れたリンディスを脇に持ち上げ、どこかへ連れて行く。
その目には、何故か希望の光が差しているように見えた。

75 :

「……生き、てる」
「おはよう、お嬢さん」
目を覚ましたリンディスが、自分の傷痕を見る。的確に治療されていた。
同時によみがえる、戦闘の記憶。
目の前の壮年の軍人は、いきなり襲い掛かった自分を介抱してくれたというのか。
それどころか、頭の中に響いていた声もなくなり、圧迫するような恐怖感も解消されている。
「あ……ありがとう」
「礼を言われるようなことはしていないし、するつもりもない。
 何故君があのようなバーサーカーになっていたのか、それを聞きたいのだよ」
バーサーカー。
狂戦士、確かにそうだ。自分はただ生き残るために、人を無差別にそうとしていた。
リンディスは記憶を捻り、必死で思い出す。
―――そうだ、自分はこのゲームの主催者と契約を結んでいた。
洗いざらい全て話し、うつむくリンディス。
自分がした事が、未だに信じられない。まるで悪夢のようだった。
「だが、全ては君が選んだ事だ。君はその罪から逃れられないし、逃れるべきでもない」
「っ……!」
「今、もう一度選びたまえ」
ブラッドレイが、隼の剣の片方を放り投げる。
目の前に落ちたそれをおずおずと握るリンディスに、非常な言葉で問う。
「契約を続行し、再び私を襲うか。それとも、人間としての矜持を選び、自ら命を絶つか」
それは、どちらにせよ彼女に死を宣告しているような物だった。
リンディスは少しだけ考えて、微笑んで遺言を残す。
「ごめんなさい、お爺様……」
隼の剣は、リンディスの喉元に向けて突きつけられた。

76 :

キング・ブラッドレイが、無人の街を通り抜ける。
彼にとって人間とは、支配すべき存在であり、唾棄すべき愚郎。
ホムンクルスとして新生した時から頭にこびり付く『憤怒』がざわめく。
ホムンクルスのプライド、人間としての矜持。
それらとは違う、もう一つのブラッドレイの誇りを、あのロワという女は踏みにじったのだ。
「鍛え抜かれた戦士同士でし合い、最強の者を決めるというなら納得はしよう」
「だが、その聖域に土足で踏み入り、手前勝手なバランスとやらを弄るだと?」
「鍛え鍛えし剣士を無礼るなよ、女郎……!」
憤怒が、臨界点に達する。
天秤を動かす神気取りで、この戦いをゲームと呼ぶ主催者共。
いいだろう、今は貴様らの前で踊ってやる。
「だが……最後の一人になった私を前にした時がその天秤の砕けるときだ。戦士の本分を篤と教えてやろう」
ブラッドレイが燃える。
今、彼は王ではなく、一介の戦士になりきったのだ。
「……それにしても、この島にはまともな剣士はいないのか?」
ぼやきながら歩くその姿は、あるいは『父親』のようにも見えた。
【C-4 草原 一日目 黎明】
【キング・ブラッドレイ@鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST】
【状態】疲労(大) ダメージ(小)
【装備】隼の剣@DQ2、隼の剣@DQ2
【道具】基本支給品×2、ランダムアイテム(個数、内容ともに不明)
【思考】基本:『お父様』の元に帰還するため、勝ち残る。
 1:とりあえず人を探す。
 2:介入してきた主催者への怒り。
【備考】
 ※『最強の眼』を使用している間は徐々に疲労が増加。

77 :

リンディスは、震えていた。
恐怖にでも、戦いへの欲求にでもない。
ただただ、自分の情けなさを恥じて震えていた。
ブラッドレイが、自刃しようとした自分の突き出した剣を素手で止め、言った言葉を思い出す。
『人間よ。矜持を破られ、ただ死ぬのは戦士ではない、ただの葦だ。
 お前がその今にも消えそうな命を捨てるのは勝手だ。
 だが、ここに招かれている以上、お前もまた剣を取り得る剣士だろう。
 ―――生き残り、再びわたしの目の前に立ってみるがいい。
 わたしはまだ、お前と決着がついたとは思っておらん。』
『剣士としての本当の貴様を、見せてみろ。戦って、人間!』
「……キング・ブラッドレイ」
再戦を願いながらも、一切の容赦をせず自分の全てを奪っていった最強の目を持つ男。
その男に対し、どういう感情を抱けばいいのか?
リンディスにはまだ、答えが出ない。
【B-4 村はずれの草原/一日目/深夜】
【リンディス@ファイアーエムブレム烈火の剣】
【状態】瀕死(最低限の治療済み)、疲労(極大)
【装備】なし
【道具】なし
【思考】基本:???
     1:???

78 :
投下乙
さすがはブラッドレイだ
半端ねーぜ
隼二刀流とは恐ろしい

79 :
以上で投下終了です
状態票ミス発見
【B-5 村/一日目/黎明】
【リンディス@ファイアーエムブレム烈火の剣】
【状態】瀕死(最低限の治療済み)、疲労(極大)
【装備】なし
【道具】なし
【思考】基本:???
     1:???
こっちで

80 :
投下乙です
ブラッドレイさんは強いだけでなく貫録あるわあ
村を出たのか。これはどうなるか期待
リンディスも立ち直れるのだろうか…

81 :
リンの登場話で起こされたネタが全部潰されたな
たった一話で何の広がりも持たずに
これがリレーか

82 :
まあキャラ崩壊・一話目から主催介入なんて荒らしみたいなもんだからな
この調子で書き逃げの傷跡を癒していってまともなリレーに軌道修正ほしいところだ

83 :
ふーん、ジョーカーの話書く人って荒らしなんだ
すげー初耳

84 :
言っとくがまだまだ下らんネタはあるぞ
取り敢えずまともな書き手なら錆は次ですべき
ランスの怨みはそう簡単には消えん

85 :
ジョーカーってwww
何の裏付けもなく洗脳してマーダー化させただけのものはそういう風には言わんよ
主催との間にきちんとした契約の描写があって尚且つそれに自分の意思で乗らないと薄い
ぶっちゃけリンディスは次の話で生き残ってるのがありえないレベル
せない書き手っているもんだなと思った

86 :
リンディスは投票参加キャラなのに酷い扱いだったからなあ
まあしたらばでキャラ紹介してたのも合わせて、まともに書きたかったんだろうね
キャラ違いのままリレーしても誰も得しないし

87 :
正直例の話でテンション下がって、ブルックもサイトも原作が好きではないので何の感慨も湧かなかったけど
キング・ブラッドレイが格好良くて嬉しくなってきた。
隼の剣二本揃える過程もお見事!

88 :
>>83
しょーもない話をいつまでも引きずってもしょうがない
時にはばっさり切るのもリレーってもんだ

89 :
処理だのなんだのと発想が機械的な奴が多いな
無理してでも楽しんでる空気は出さないと書き手に逃げられるぞ

90 :
>>67
投下乙
>>78
投下乙です
ブラッドレイがカッコいい!
王より戦士を選んだか・・・お父様の呪縛がねーとイキイキしてるなこいつ
リンディスは乙
尻の皮を斬られて痛いだろうが我慢汁
>>89
そういわれても、空気は読み手じゃなくて書き手の投下するSSが決めるものだしねぇ
テンションあがる話が来ないとどうにもならんだろ
大体一話目から、期待されてたキャラが軒並み微妙だったし
ダイはいきなり腕喪失して貴重な対主催戦力ダウン、だからって悪の華キャラのダースベイダーが変な時期から出されて台無しに
トゥバンのおっさんは何故か馴れ合いキャラに格下げされてるしネギまロワで活躍した刹那もにとりつかれ
アグリアスはFFキャラで固まっていらんフラグを押し付けられるわセイバーが原作を十数時間プレイしないと出てこない=書けない黒で出され
これだけ酷いとそれを繋ごうとする人もなかなか出てこないし議論ロワになりかけてる風潮すらある
これでどう楽しめと、いや面白いSSは面白いんだけど
あと誰かwiki更新してくれ

91 :
文句言うだけならどうぞ他所にお行きなさい
書きもしないwiki収録もしない消費するだけの読み手など誰も引き止めはしませんので

92 :
感想も言ってるだろ
お前と一緒にスンナ
あーあ、どうしてこうなった

93 :
気に入らない物を叩くのはどうかと思うが、俺もダースベイダーだけはないわと思った
あれならアナキンで出した方がまだマシだったはず

94 :
少なくともこの前のリン書いた書き手はもう来ないだろう
これじゃあ

95 :
最初が単調だったり書き逃げ多かったり、変化球気味でもちゃんと続いてるロワはある
空気が悪いのは書き手のせい?荒らしがいたから空気が悪くなった?
・・・そんなもんは住民それぞれの心構え次第でどうとでもクリアできるんだよ
まず相手を煽る癖と気に入らなかったらすぐ愚痴をこぼす癖を改善しろ
住民全部が今のままの流れに乗っかってると、そのうち沈むぞ、ここ

96 :
>>94
ああいう自己中書き手はいらん
っていうかあの手のバカを排除するために、まともな書き手が涙を飲んで処理SSを書いてるんだろ
そしてそういうのの筆頭に書かれた錆も次ですべき

97 :
そんなことより把握のためにレイアースのアニメを久しぶりに見てみたんだけど、やっぱこのOPいいよな
一番最初のと3つ目の奴が好きだ
あとDQ2のキャラの元ネタらしいモンスターズ+も買ってきた
まだ読んでる途中だけどめちゃくちゃいいじゃんこれ
ドラクエ好きにはたまらんわ

98 :
レイアースのOP良いよね
全部の歌詞に光・海・風が入ってるんだっけか

99 :
レイアースはなんかたまに異様にテンション低い回があったような
違うアニメかも知れんがあの真っ暗な画面でブツブツ声が聞こえるのはトラウマだわ

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