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2012年2月文学16: マルセル・プルースト8 (234) TOP カテ一覧 スレ一覧 2ch元 削除依頼
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マルセル・プルースト8


1 :12/01/14 〜 最終レス :12/02/05
▽前スレ
マルセル・プルースト6(実質7)
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/book/1321162711/
▽過去スレ
マルセル・プルースト6
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/book/1314888613/
マルセル・プルースト5
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/book/1311425550/
マルセル・プルースト4
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/book/1309272869/
マルセル・プルースト3
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/book/1307003330/
マルセル・プルースト2
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/book/1292503087/
マルセル・プルースト
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/book/1284102860/
▽関連過去スレ
失われた時をもとめて について何度でも語る
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/book/1003073055/
「失われた時を求めて」について語る
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/book/1131810328/
「失われた時を求めて」について語る 第二巻
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/book/1190464274/
▽前スレのログ速版
(ここの1から、他の過去スレ、関連過去ログも全部●なしで閲覧できます)
マルセル・プルースト6(実質7)
http://logsoku.com/thread/kamome.2ch.net/book/1321162711/

2 :
>>1
乙です!

3 :
>>1
おっつ〜
このスレでもためになる話をいっぱいしてね!

4 :
前すれの終わりで話題になったNRFについて。
手元にツンドクになっていた井上究一郎の「ガリマールの家」があったので読んでみた(再読ではない)。
ガリマールが一度出版を断った原稿の件でプルーストのところへ「奪還」に駆けつけた、とか、
「ジードのような人たちにさえ、興味はなかったね。−私にとってプルースト以上のものはなかったのだ!」
みたいな記載があって面白い。
NRFの本をペーパーナイフで切りながら読む、という経験はないけれど、この質問で本が読めて面白かった。

5 :
>>1
乙〜
前スレの後ろのほうは読んでないなー。
もうログ化されてるのかな。
ガリマールって日本の出版社でいうとどんなポジションなんだろう。
岩波あたり?

6 :
ガリマールは気が変わったのか。面白いね

7 :
>>5
ほい
http://logsoku.com/thread/toro.2ch.net/book/1321162711/

8 :
>>5
岩波はよく知らないけれど、
http://www.gallimard.fr/catalog/html/pdf/historique_gallimard.pdf

9 :
>>8
補足。wikiもバカにできない。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AC%E3%83%AA%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%AB

10 :
>>7
さんきゅ! 助かるよ。
>>8-9
なるほど。後でじっくり読んでみるね。

11 :
前スレG氏のレス(993〜997)から多少拾って
◆「失われた時を求めて」について
>部分(木)が全体(森)を反映している
ミクロコスモスがマクロコスモスとパラレルになっているという、
そういう視点はヴァントゥイユの七重奏のときもちらって考えましたよ。
◆ヴィトゲンの言語ゲーム
>共通のルールに則っているという保証は未来永劫に与えられない
キルケゴール→マルクス→柄谷の言葉でいえば「命がけの飛躍」なしに
ゲームに参加できず、ルールを共有してる保証も与えられず、
また、ルールもいつ変更され、破棄されるのかもわからないというのは、
経済においても紙切れに価値を共有してる(と思い込んでる)のと
同じ構造で、言語だけではなく経済(あるいは人間の営為全般)にいえそう。
◆CSBの例の箇所について
>編者のファロアがすぐれたに書き換えたのではと思い至った
そういう編集者の行為はあってもいいけど注記として記してほしいなあと。
◆ガダマー「真理と方法」について
>「終わりなき対話」同様、さっぱり完訳されない20世紀の重要作品のひとつ
ガダマーは一度も読んだことがなく…「終わりなき対話」のほうはGさんからの刺激もあり、
無駄になるかもしれないけどとりあえず原書を注文。
英訳メインで多少は参照しながら少しずつ読んでみようかと。

12 :
NRFあってのガリマールなんだね。
ドリュ=ラ=ロシェル絡みのナチス時代のことも
どこかでちらっと読んだことがあった。
甥がカミュと一緒に自動車事故にあったのは有名だね。

13 :
フランスの出版社といえばまずガリマールが思い浮かぶなあ。
あとは、エディシオン・ドゥ・ミニュイ、フラマリオン、スイユ、ガリレぐらい。

14 :
>>11
>ミクロコスモスがマクロコスモスとパラレルになっているという、
そういう視点はヴァントゥイユの七重奏のときもちらって考えましたよ。
ナティエ「音楽家プルースト」(音楽の友社、2001)でも、あの七重奏曲は
「失われた時を求めて」全体の縮図であると出ていました。
七という数が、アウグスティヌス等によればトータリテ(全体性)を象徴すること、
作品にでてくる楽器を足していくと七を超えてしまうにもかかわらず、プルー
ストが七にこだわっているのは「失われた時を求めて」自体も七編からなっている
ことと符合するのではないか(アセ氏の指摘)等以前ここでも話題になりましたね
http://logsoku.com/thread/kamome.2ch.net/book/1311425550/306-312

15 :
>>11
>同じ構造で、言語だけではなく経済(あるいは人間の営為全般)にいえそう。
柄谷行人の「探究」読まれたのですね
確か、レヴィ・ストロースだったか、言語・貨幣・女の交換の共通性について指摘していました。
(女の交換というと聞こえが悪いけど、交叉イトコ婚等婚姻をめぐるタブーの話ででてくる)
貨幣については、岩井克人の「ヴェニスの商人の資本論」等一連の作品もスリリングでした。

16 :
>>4
「ガリマールの家」。2冊の井上究一郎文集の「フランス文学篇」の方にも
収録されていますね。

17 :
>>14
過去スレで話題になっているDeleuze - Proust et les signes [PUF 1964]は
http://www.mediafire.com/?kjwyptl190y
からダウンロードできる。
翻訳見ながらPDFみると、おもしろい。

18 :
>>16
文集は高くて、パスしたような記憶がある。

19 :
>>15
「探究」はまだ途中で、岩井克人は未読ですね。
それにしても守備範囲が広いなあ。
>>17
そこのサイトいろいろな意味でちょっとヤバイよね〜

20 :
>>17
前に話題になったとき、随分、訳の質が取り沙汰されていたのを思い出します。
それでも、やはり訳はないより、あった方がずっといいなあ。
翻訳がひどいと星ひとつにしているスワンさんという人のアマゾンのレビュー、
その他にも随分プルースト関連の本が取り上げられていて、参考になりました。
(今日、たまたま、まとめ読みし、ドゥルーズのこの本の英訳版やらプルースト
にでてくる全絵画の図版集など注文してしまったところ。ルーブルに収蔵されて
いる全絵画の図版を1冊に収めた本なんかも出ているんだな)
http://www.amazon.co.jp/gp/pdp/profile/A26AP1ROGNV14U/ref=cm_cr_dp_pdp

21 :
>>20
Louvreは1回しか行っていないけれど、見た、というよりは歩いた、という記憶しかない。
モナリザも周りに人が少なくて、かえってビックリしたくらい。
あと自分の好きな、というか見たい絵があったのか、見過ごしたのか、どこか外にでていたのかさえわからなくなっていた。
次は時差ボケのなくて、体調のいいときにゆっくりみたいな。
画集はないことはないけれど、本物にはかなわない。
プルーストは、カペーを馬車か車で全員寄せ集めてコルク張りの部屋で演奏させたが、絵については画集もずいぶん気に入っていたみたい。

22 :
>>19
個人で使う分にはいいんじゃないかな、とおもっている。
Googleでかなりひっかかるので、日本語以外の本はほぼ買わなくてすみそうなくらい。

23 :
>>20
もちろんいくら悪訳でもないよりはあったほうが100倍いいのだけれど。
もうちょっと別や翻訳者を法政大出版局は立てられなかったのかと、
まあそんな思いもありつつ、ということで。
同じ労力をかけて読むなら、少しでもいい翻訳で読みたいということですね。
>>21
ルーヴル行ってみたいな。
プルーストはベーコンの絵が好きだったみたいだね。
>>22
アメリカは電子書籍市場が成熟しつつあるからよく出回るんだろうなあ。
読者としてはうれしい反面、著者の立場に立つと…という面もあるね。

24 :
フランシスベーコンはプルースト好きだったらしい

25 :
書き込み1つで寝てしまった。
>>18
5、6年前、八重洲BCにプルースト篇、フランス文学篇が揃いでずっと
置いてあった。たまに箱から取り出して覗いてみるのだけど、そのたび
に買うのを思いとどまり、半年ほどが過ぎたのを思い出す。
結局、その間、誰も買わなかった。
高いと言えば、レヴィ・ストロース(1908−2009)の主著「神話論理」
(1964−1972)。これも新刊で1冊(全5冊)9000円前後する。
これもなかなか翻訳がでなかった20世紀の重要作品で著者の晩年(と
いっても100歳まで生きた)にようやく刊行が開始された。最後の1冊
だけが生前に間にあわなかった。
新刊が出るたびに神田神保町の八木書店ですぐにそれが古本として売られていた。
買ってすぐ売る人がいるのか、それとも
著者自身が最後の著作になるだろうといった(その後、写真が主の本は出ているみたいだけ
ど)「みる きく よむ」(1993 みすずから翻訳がでている)ではプルーストも取り上げられている。

26 :
>>19
柄谷行人って、実は読んでもよくわからない
(意味不明と言うのとも違う)
結構若い頃にかぶれる人は多いのだけど
松浦寿輝や四方田犬彦同様、ある程度の年齢になってから
は鼻につくようになり敬遠している。
かつて、彼らがいずれも東大に行くのが当たり前の中高一貫の
男子校出身で、実際に東大に行っていることがその嫌みさ(いば
りんぼう、自己美化等)と関わっているではないかと指摘した
http://logsoku.com/thread/kamome.2ch.net/book/1314888613/48-56
昨日たまたま灘高出身者による灘高についての記事を読んで、俺の
仮説は結構的を射ていたのではないかなと改めて感じたのだが
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/545

27 :
>>21>>23
俺もルーヴル行ってみたいな
数年前、ワシントンDCに行った際、空き時間にナショナルギャラリー
に行ったのだけど、フェルメールが数枚あり、まわりに誰もいないこと
に驚いた。ラファエロの聖母子像のまわりにも。
カペーは録音残ってますね。
http://d.hatena.ne.jp/tougyou/20080113/p2

28 :
>>23
>同じ労力をかけて読むなら、少しでもいい翻訳で読みたいということですね。
同感。
フーコーの「知の考古学」についても同様の感想をいう人が多いですね。

29 :
>>23>>24
FBって、ジョイスと同じダブリナーだったんだ
プルースト、ベーコンで検索したら、こんな記事が出てきた。
ベーコンって油っこくてあまりプルーストの好みでないように
思っていたが実は案外好きだったのかも
http://www.taberuno.com/senora/7.php

30 :
>>20
アマゾンのこの人のレビューはおもしろかった。
保苅瑞穂の「プルースト・印象と隠喩」を高く評価していたのは同感。
シャルダンの絵はルーヴルにあるはずなのに、何故か見れなかったのは残念。
http://www.amazon.co.jp/gp/pdp/profile/A26AP1ROGNV14U/ref=cm_cr_dp_pdp
は本屋で平積みになっていた。
でも隣に「ルーヴルはやまわり - 2時間で満喫できるルーヴルの名画」
があって、実際に行くならこっちの本のほうがはるかに便利。
昨年末、フィレンツェに行ってウフィツィでボッティチェリもいいけれど、シャルダンとかレンブラントもあって、よかった。
ウフィツィもラファエロやレンブラント、ボッティチェリのプリマヴェラのあたりでも混みすぎて見えない、ということはなかった。
行列もなく普通に見れるのが不思議だった。
ローマのシスティナ礼拝堂は大きすぎてオペラグラス持っていけばよかったと後悔したが、こちらは狭い礼拝堂にたくさん人がいるので、警備の人が「シーーッ」と叫んでいた。
万国共通語なのかな。
>>27
カペーは
http://www.h6.dion.ne.jp/~socrates/capet.html
によると全16曲の録音しか残っていないらしい。東芝EMIのは手元にあって、よく聴いていた。
ペインターの伝記では毛布にくるまったプルーストに呼び出されたカペーのメンバーはコルク張りの部屋の響きがいいのに驚いた、ような記載があったはずで、おかしかった。

31 :
しまった! 失礼! ベーコンとターナーを書き間違えてたorz
ベーコン論を書いたドゥルーズの名前に引っ張られてしまったみたいで。
でも怪我の功名というか>>29みたいなこぼれ話につながるのは面白い!

32 :
レヴューには吉田城の「草稿研究」も載ってるんだね。

33 :
光文社と岩波の現在翻訳中の人の結構年いってるね

34 :
>>23
>プルーストはベーコンの絵が好きだったみたいだね。
>>31
>しまった! 失礼! ベーコンとターナーを書き間違えてたorz
画家のフランシス・ベーコン(Francis Bacon、1909年10月28日 - 1992年4月28日)
だと前後が逆だし。
ターナーはルーヴルにもあるらしいけれど、
http://www.louvre.fr/jp/oeuvre-notices/%E3%80%8A%E3%82%B5%E3%83%B3%EF%BC%9D%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%B3%EF%BC%9D%E3%82%A2%E3%83%B3%EF%BC%9D%E3%83%AC%E3%82%A4%E5%9F%8E%E3%81%AE%E7%9C%BA%E3%82%81%E3%80%8B
見に行くならテート・ギャラリー。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%AE%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC

35 :
>>34
フランシス・ベーコンのフォルムのゆがみみたいなものとは違うけれど
ターナーの「機関車」なんかに見出せる不定形な運動の痕跡を見ると、
少し前に話題にした、時の流れそのものを描きたいという、
不可能で無謀な野心にもつながるかもしれないね。

36 :
>>30
シャルダンの赤エイ、ルーヴルにあるのですね。
http://www.salvastyle.com/menu_rococo/chardin_raie.html
カペーのBOXは私も持っていて、結構聴きました。
プルーストが自宅で聴いたのはドビュッシーで、その他フランク、
ベートーヴェン晩年等はプーレ四重奏団のようですね。

37 :
>>31
>>34さんが指摘してくれているようにフランシス・ベーコンが11歳のときにはプルーストは
亡くなっているので計算が合わないなあと思っていたけど、ターナーの間違いだったんですね。
もしかして、ベーコンを題材にした絵が好きということかなと思い、検索してしまったw
>>32
吉田城「草稿研究」は今年になってからのレビューですが、以前のも参考になります。
そんなに数も多くないし。

38 :
>>37
どうも失礼をw 頭ではターナーのことを思い描きながら
キーボードはベーコンと押してしまったみたいでw
ドゥルーズに「感覚の論理」というベーコン論があって、
「プルーストとシーニュ」の話題が直前にあったので、
そこから連想が働いてしまったようで…。>>34のとおり。
ターナーはエルスチールのモデルはともいわれてますね。
評論選Uの美術論では、シャルダンとレンブラント、
ワットー、モロー、マネの名が。

39 :
>>33
こうしてみると、吉川、高遠ともむしろ先行の2人より早い。
これまでの研究・業績の集大成的意味もあるし。
(第1巻出版時の年齢は誕生日と刊行日の先後まで調べていないので
1歳程度の誤差はあるが)
                   第1巻  最終巻 第1巻刊行時
井上究一郎(1909−1999) 1973−1988  64歳
鈴木道彦(1929生)       1996−2001  67歳   
吉川一義(1948生)       2010−      62歳
高遠弘美(1952生)       2010−      58歳

40 :
そういえばベーコンの伝記を少し前に図書館で借りて読んだんだが、
ベーコンはかなりの文学好きだったみたいで、
特にギリシャ悲劇は作品のモチーフにしてる程読み込んでたらしい
プルーストは好きだけどジュネは大嫌いだったとかいうエピソードもあったw

41 :
>>36
Thanks.
プーレ四重奏団というのは知らなかった。
ググッたら、次の記事がでてきた。今はホント便利だ。
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/111124/wlf11112415000014-n1.htm

42 :
へ〜知らなかったなー、ベーコンがプルースト好きとは!
これも怪我の功名w

43 :
>>39
翻訳家って長生きなんだね

44 :
ちくまのPR誌に鈴木道彦がおやじのことを連載している。
その中に、東大の仏文をつくった面々が全く生活を考慮しないで
研究が遊びそのものでやっていたことが書かれている。(鈴木、辰野、渡辺は
戦前の資産家の生まれであったらしい)
…で、戦後の農地解放で鈴木家も東大教授の給料だけで生活することになり
とても生活が出来ないので、せっせと翻訳を精をだしこなしていたことが
書かれている。(鈴木信太郎は、齢50歳になっても親の脛を齧り(財産で)
生きてきたと自伝で書いているそうだ)
そういう背景があり、東大仏文の教授は、ここをでてもどこも使ってくれないと
語っていたようだ。

45 :
>>44
辰野の父親は、金吾という有名な建築家ですよね。

46 :
日銀本店は有名。ああいう建築どうして空襲で焼けなかったのか?

47 :
>>44
辰野隆と夏目漱石のwikiを見ていたら、
「1916年(大正5年)の辰野の結婚式に夏目漱石が出席した際、出されたピーナッツを食べて胃潰瘍が再発し床に臥し没した。」
辰野隆の本は何か買ったような気もするが、今度実家を探してみよう。

48 :
>>36
「ルーヴルはやまわり - 2時間で満喫できるルーヴルの名画」
で確かめたら、フェルメールのある部屋(3F38)にシャルダンもあるはず、らしい。
フェルメールはしっかり見た覚えがあるが、まわりは誰もいないくらい閑散としていた。
この本で紹介されている絵はだいたい見ていたようでした。
シャルダン目当てであれば、朝早い時間帯でモナリザ見てから、この部屋を目指すといいでしょう。
初めて行ったときはフロアガイドも見ず、何も準備していなかった。
行くときは何を見るか、それは何処にあるかをチェックしたほうが、いいです。

49 :
>>45
辰野金吾は毎日ふんどしを締めて東京駅か日銀の方向を向いて四股を踏んでいた、となにかで読んだような気がする。
wikiでは相撲好きで隆を相撲部屋に入門させた、とあって思い出した。

50 :
>>44
度々でスマソ。
鈴木、辰野、渡辺と並べたら、山田珠樹と森茉莉も忘れられない。
wikiだけでもおもしろいが、本はもっとおもしろい。

51 :
野田総理 マニフェスト 書いてあることは命懸けで実行
http://www.youtube.com/watch?v=y-oG4PEPeGo&feature=youtu.be
今と間逆でマジ腹かかえて笑えるww youtubeって大事だねw 必見

52 :
>>51
お前はカスだ ゴミ箱へけ

53 :
51はマルチコピペだね。
>>50
>山田珠樹と森茉莉も忘れられない。
鴎外の娘、貧乏サヴァランの森茉莉か。
むしかしたらプルーストを読んでたのかな。

54 :
かつて、芥川龍之介の作とされてきたポルノ小説「赤い帽子の女」について
鹿島茂は辰野隆説を唱えていますね。
http://mimizun.com/log/2ch/book/1001905153/
作品の一部
http://blogs.yahoo.co.jp/urairo64/37342323.html
ワシントンのナショナルギャラリーに展示されていた
フェルメールのうち1点は「赤い帽子の女」なのだけど、
真作でないという説が強い
http://takannex.fc2web.com/vermeer23.html
逆に「失われた時」には当時フェルメールの真作か不明であった絵につき、
スワンが真作と断言するエピソードがあり、現在それが定説になっていますね。

55 :
>>48
どうもです。
ルーヴルでもフェルメールのある部屋は閑散としているのですね
(そのときシャルダンはたまたま、どこかの展覧会で貸し出されていた
可能性が高いですね。赤エイ、毛を逆立てた猫等題材もインパクトがあり、
もしあれば多分印象に残っているのではないかと思います)
国立新美術館に「牛を注ぐ女」がきたときは凄い人だかりだったのに
http://www.salvastyle.com/menu_baroque/vermeer_milkmaid.html

56 :
>>55
ルーブル行ったのは10年くらい前だけれども、フェルメールのある部屋はやけに壁が空いていて、外からの日差しが妙に明るかったことは覚えています。
部屋番号をチェックしなかったのは無謀でした。
日本でフェルメールが騒がれるようになったのはここ数年くらいなのでは?
20年くらい前、上野に「真珠の耳飾りの少女(青いターバンの娘)」が来たときは、騒がれもせず、閑散としていた。
http://www.salvastyle.com/menu_baroque/vermeer_meisje.html
そういえば年明けに荻須高徳展行こうとおもっていたのに、時差ボケと遅れてきた正月で行きそこなってしまった。

57 :
>>53
森茉莉はかみさんが好きできいてみたら、「贅沢貧乏」にプルーストの写真の記載があった。
「彼の肖像の二つの目は、真実の現実であるところの心象に写るものを、今も見つめている」
「プルーストを見ることができなかったことを、嘆いている」
と書いてあるので、きちんと読んでいて好きだったのでしょう。

58 :
>>47
自己フォロー。
買った本は、実物は未確認だが、
http://www.amazon.co.jp/%E8%BE%B0%E9%87%8E%E9%9A%86-%E6%97%A5%E4%BB%8F%E3%81%AE%E5%86%86%E5%BD%A2%E5%BA%83%E5%A0%B4-%E5%87%BA%E5%8F%A3-%E8%A3%95%E5%BC%98/dp/4104102024
辰野隆 日仏の円形広場 出口 裕弘 (著) だった。
ところでamazonのレビューの小谷野敦ってホンモノ?
wikiみたら結婚していてビックリした。
スレチになりそうで、スマソ。

59 :
>>58
ブログ「猫を償うに猫をもってせよ」の文体と比べても小谷野敦(読みが
トンに変わってる)本人だと思います。
娼婦・遊女を美化したような本に極端に辛い点をつけるところも。
(売文も業としているのにブログ、レビュー、ツィートと驚くべき文章量)
のレビューまでしている(男子必見とあるので思わず見てしまったが
私とは趣味が違うようだ)
http://www.amazon.co.jp/review/RH59SO2F5HRN2
2008年に、婚活のため、系サイトを利用した話を赤裸々に雑誌に
綴ったこともあるが、現在は彼好みの知的な女性と無事再婚しています
http://triple-c.sakura.ne.jp/hatena_dl/each_hatena_show.php?id=45561
辰野隆(ユタカと読みますね)は、古本屋で500円で売っていた創元社の
現代随想全集(内田百閧ニ併録、昭和28年。月報は鈴木信太郎が書いて
る)で読んだけど、あまり印象に残っていないです。
読み返すと、露伴、漱石、寺田寅彦ら人物評が多い。
巴里の街なかでベルグソンをみかけ、わざわざ追い越して、顔を正面から
次に横から眺め、さらに後ろ姿を見送った話も出ていた。

60 :
>>56
確かに一昔前まで画家というと印象派、とりわけゴッホ、それと
モナリザでしたね。
2007年の大ベストセラーである福岡伸一「生物と無生物のあいだ」
を読むと、アメリカでのフェルメール盗難事件のことが書かれています。
前後して「フェルメールへの旅」的な新書も誰か出していたと記憶している。
(点数が少なく、制覇しやすいというのもポイントかな)
福岡は衛星放送の番組だったかで須賀敦子の本を紹介し、その文章を褒め湛え
ていたことがあるが2人の文体の美質って共通するように思う。
また、一度書いた断片的な文章をコピー&ペーストを駆使して前後を入れ替え作品
に作りあげていくというパソコン(前身のワープロも含めた)時代ならではの名文とい
う気がする。
昔の作家も手作業でやってはいたのだろうけど、すごく手間がかかったと思う。
プルーストも現代に生きていたら、パプロールなんて面倒くさいものを家政婦
を使って切り貼りなどしないで済み、ジャンプ機能等も駆使し、紙の本だと遠く
離れた関連する場面に飛べるような電子本を書いたのではと想像してしまう。

61 :
>>57
>彼の肖像の二つの目は、真実の現実であるところの心象に写るものを、今も見つめている
ジャック・リヴィエール「フロイトとプルースト」85頁
>羚羊を思わせる大きな目と、懶げな瞼の、あのペルシャの若い貴公子
(ポール・デジャルダンのNRFに収録された文章の引用)
エルマンによる評伝293頁
>「作品に身を捧げて疲れ切ったような老けた青年で、経帷子をまとってラザロの
ように作品の中から立ち現れて、私たちを貪るように見つめていた。」プルーストは
若いころあれほど人々に印象を与えた、あの飛び出したようなまなざしをあいかわ
らずもっていた。
(モーリヤックが、晩年のプルーストに食事に招かれた際の文章の引用)
プルーストって、いかにもあの「失われた時」の作者にふさわしい眼、顔をしている。
作品と作家の顔の幸福な合致として、芥川龍之介と双璧だと思う(逆は、梶井基次郎)。
芥川が日本人にとっての小説家というイメージの原型みたいな顔だとすると詩人は中原
中也あたりだろうか。
実は、中也の有名な帽子をかぶった肖像写真は、その「夢みる少年」性を強調するため
に後世、瞳を拡大させる等の修正が施されているらしい(出典 石原千秋他「読むため
の理論」世継書房、1991)

62 :
>>25
自己フォロー
レヴィ=ストロースの「神話論理」が売ってたのは八木でなく、村山書店でした
(八木は国文学系の店だった)
おととい会議の前に神保町に寄って気がついた。
神話論理でまだ買ってなかった巻のほか、サイードの「音楽のエラボレーション」
(みすず書房、1995、新装版2004)という本を何気なく開いたら、プルーストと
音楽について書いてあったのでこれも買ってきた。
スヰート・ポーズの餃子を食べた。
そういえば別スレでアセ氏に欧明社の位置を水道橋近くと言ってしまったけど、
飯田橋の間違いでした。

63 :
>>60
福岡伸一は「フェルメール 光の王国 (翼の王国books)」という本も出したみたい。
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AB-%E5%85%89%E3%81%AE%E7%8E%8B%E5%9B%BD-%E7%BF%BC%E3%81%AE%E7%8E%8B%E5%9B%BDbooks-%E7%A6%8F%E5%B2%A1%E4%BC%B8%E4%B8%80/dp/4863240406
福岡伸一の評価は低くないみたいだけど、個人的には何となくピンとこなくて、立ち読みしても買ったことがない。スマソ。
須賀敦子はかみさんに教わってから好きになって読んだ。
http://www.ne.jp/asahi/cmcc/top/kaihou20.htm
シモーヌ・ヴェーユのイタリヤ語訳もしたらしい。
死の直前、一人の神父を訪ねた彼女は、「これから宗教と文学について書きたかった。それに比べれば今までのものはゴミみたい」と述懐したそうである。
というのを読むとつらいです。

64 :
>>62
横レスで失礼。
http://www.h6.dion.ne.jp/~senegal1/language/french/book/index.html
滅多に行かないけれど、フランス語で書かれた本を探すのであれば、
飯田橋の欧明社、神保町の田村書店、新宿のフランス図書あたりで、アマチュアの自分には十分すぎです。


65 :
>>63
実は福岡伸一の本、「生物と無生物のあいだ」でセンス・オブ・ワンダーを詩的な美しさ
を湛えた文体でしかも明晰に語っていることに新鮮な魅力を感じ、次にでた本もすぐに
入手し読んだのですが、期待が大きすぎたせいか、あまりぴんと来ず、その後は読んで
いないのです。
フェルメール本を含め、あれから、随分、著作が出ているのですね。
「世界は分けてもわからない」は須賀敦子の足跡を辿って、プルーストとも縁の深いヴェネ
ツィアを訪ねる内容のようなのでそのうち読んでみようかな。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20100215/212798/?rt=nocnt
文庫版須賀敦子全集第8巻にある、未定稿の部分とスケッチだけ残っている「アルザスの曲
がりくねった道」。
私も、今後描き上げようとしているこの作品に比べれば、あとはゴミみたいと死の直前の彼女
自身が語ったというエピソードを読んだことがあります。でも、残されたものだけ読んでもどうも
ぴんと来ないところがある。
神谷美恵子の日記なんかも、あとの方になるほどつらいですね。
35歳で死んだヴェイユの「重力と恩寵」の次の断章などは日本人にはちょっと理解しかねる
ところがある。それともヴェイユのように子ども時代から激しい頭痛の発作・手足の血行障害
に悩まされ続けた人であれば日本人であってもピンとくるのだろうか。
>死の苦悶は、さいごにくぐる暗い夜であり、完全を得た人たちでさえも、絶対的な純粋さに
いたるためにそれを必要とする。そのためには、苦しみがつらくきびしい方がいい。

66 :
>>64
田村書店って、この間、新潮社のムージルの「特性のない男」全巻揃と、それに
プルースト本を何冊か買った店ですが、フランス語、ドイツ語の原書も扱っていた
のですね。
http://tamura-shoten.ocnk.net/
ネットで検索すると名物店のようですね。
http://www.aguni.com/hon/back/topic/2000/000115a.html
http://yondance.blog25.fc2.com/blog-entry-991.html
http://blogs.dion.ne.jp/tokusan/archives/9887912.html

67 :
>>57
森茉莉&プルースト、で検索してみたところ、
http://www4.ocn.ne.jp/~fields/proust/sodomeetgomorrhe2.htm
>作家森茉莉はプルーストを「私と同じだ」と思って愛読したということですが、
>読んでいて私も時々そう思うところがある、なー。
というコメントが。
森茉莉はフランス文学をかなり読んでいた感じもしたし、
同性愛的なキャラクターが登場する小説も書いてもいたから、
きっとプルーストも読んでいたんだろうなーと。

68 :
>>62 >>64
欧明社は有名なんですね。
神保町の田村書店では随分と本を買いましたよ。
洋書を扱ってる2Fのほうはたまに覗く程度だったけれど。
amazonで取り寄せできない洋書は紀伊国屋ブックウェブなんかも。
(といってもめったに注文しないけれど…)

69 :
もりさん 小説 へたくそ

70 :
>>66
http://tamura-shoten.ocnk.net/product/8746
PROUST,M. A la recherche du temps perdu. 8 tomes en 13 vol. Paris, Grasset et Gallimard, 1914-1927. Edition Original.
グラッセ版は実物を見たことがない。見学だけでも行ってみるか。550万で買う人いるのかな。

71 :
550万!

72 :
インドでトヨタのプリウス550万だと。(関税100%で、倍くらいの価格らしいが)

73 :
>>65
ヴェイユの「重力と恩寵」とか「工場日記」は学生の頃読んだことがある。
安易なことはとてもいえない。
http://www.sam.hi-ho.ne.jp/s_suzuki/suga_kaidoku.html
もともとユルスナールは目的じゃないんでしょうね。
たぶんこの話で大事なのは、固有名詞じゃなくて、「どこまでも歩いていく」という動詞なんでしょうね。
カティアの靴と一緒で、これも靴の話です。
自分の生まれたところからしつかり地面を踏んでどこまで行けるか、それが人生である。
ヴェイユは近過ぎたんじゃないかしら。こういう形での自己表現もあるという試みだったんじゃないか。
須賀さんの周到さみたいなのがあって、けっこう遠回りしていきますよね。
だからヴエイユとかエデイット・シュタインなんかでは、あまり自分が出過ぎちゃうと思ってたんじやないかな。
というコメントあたり以上のことは難しいです。スマソ。

74 :
>>70
2階に行くとこんな凄いのがあったのか
「子どもより古書が大事と思いたい」なんてタイトルの本も書いている
鹿島茂は東京郊外のマンションが1棟(1室ではない)丸ごと買える
くらいは書籍購入につぎ込んだとある。
彼なら、もっと状態のいいのを持っていそう
出版社が違っても装丁が同じだし、100年近く前のもあるのに背革、
金箔でいれた文字ともきれいなのは、自家装丁だからだろうなあ
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110321/bks11032107440003-n1.htm

75 :
グラッセ版は、どこからも出版を断られた挙げ句の実質、自費出版らしいですね。
ジャック・リヴィエール(1887-1925)
第一次大戦前からNRFに執筆しており、大戦中休刊されていた同誌復刊後は編集長となる。
NRF出版社(ガリマール書店の前身)により版権買い取りには彼も関連しているんだろうか。
1923−4年の講演を収めた「フロイトとプルースト」(岩崎力訳、弥生書房1981)より
>1914年にはじめて《スワン》を読んだ時ほど強烈な感動を、生きているうちにふたたび感じる
ことがあるかどうか、私にはわかりません。
>プルーストの作品は、私の感覚というお菓子をそっくり作り直してくれたのです。57頁
>最初私にもっとも強烈な驚きを与えたのは、この本の第二部『スワンの恋』でありました。私は
全く新しい世界に入りこんでおりました。愛について、それまで誰も気付かなかった扉が開くのを
見るような気がいたしました。その扉は、苦悩に満ちた無数の小さな星のまたたく、暗く壮麗な空
の下に通じておりました。
>それは最初から、自分の目の前で突然一種の奇蹟が実現したような印象でありました。
147頁。

76 :
>>73
いやいや、ありがとうございます。
池澤夏樹へのインタビューがネットにあることはじめて知りました。
日本人でありながらカトリックであった須賀敦子
一方、ヴェイユの方はフランス人でありながらカトリック教会の受洗を
最後まで拒否していたようですね
これも「重力と恩寵」より
>神についてどんな体験もしたことがないふたりの人の中で、神を否認する人
の方がおそらく、神のいっそう近くにいる。
須賀敦子は一時、まとめて読み、結局、ユルスナール・セレクションにも手を出
してしまいました。その解説がすばらしく堀江敏幸にも注目するようになりました。
>>56
>年明けに荻須高徳展行こうとおもっていたのに
日本人でありながらパリで過ごし活躍した画家というと30歳で夭折した佐伯祐三
は知っていましたが、この人はほぼ同時代人で、しかも84歳で亡くなるまで、第
二次大戦で敵国となった期間以外のほとんどをパリで過ごしているんですね。

77 :
>>68
確かに、洋書なんだから、紀伊国屋という手がありました

78 :
>>75
井上究一郎の「ガリマールの家」からの抜粋。
グラッセ版を読んだガリマールとリヴィエールは、口をそろえていう。
「われわれ仲間がつくるどんなものよりすぐれている。」
ガリマールはプルーストと工作したのち、グラッセ社にいく。
500-600部残っていたが手押し車で運び、初版の表紙を全部はがしNRFの表紙を貼り付けた。
NRFの表紙のついた初版本を買った連中がグラッセに駆けつけてグラッセ版の表紙をくれ、といった。
社長は表紙を1枚2000フランで売った。
私が持っている初版本もことによったら、この残部のなかの1冊で一度上着をぬぎかえているかもしれない。
プルーストとリヴィエールの書簡が始まるのは1914年からで、出版を軌道にのせたのがリヴィエールと営業部長のトロンシュ、となっています

79 :
>>74
鹿島茂は20c.よりは19c.に興味があるし、
「愛書狂」「子供より古書が大事と思いたい」「歴史の風書物の帆」あたりの本は読んだが、
プルーストについてはほとんど触れていなかったとおもう。

80 :
>>76
須賀敦子のわかりにくさは池澤夏樹もいっているように、
友だちが修道院に入ってしまったとか、そういう話はあるんだけど。
最後まで揺らがなかった心の一番奥の部分は書かなかったんですね。
「書きたい」と「最終的にはそこまで書きたい」の間にあって揺れていたところですね。
キリスト者であることを表へ出さない。
という部分だとおもいます。
福永武彦は以前新潮文庫にあったものは一通り読んだけれど、池澤夏樹は未読。
ユルスナールの「ハドリアヌス帝の回想」は浅田彰がコメントしていたのをきっかけで読んでいました。
須賀敦子も読みだしたのは「ユルスナールの靴」からです。
荻須高徳はかみさん曰く、「普通のおじさんなところがいい」らしいです。

81 :
>>78
ありがとうございます。「ガリマールの家」確認しました。
付け加えるとグラッセ初版は1100部印刷されたはずとあります。
1100部−5、600部=5、600部
これがいったん表紙がはがされることなく無傷のグラッセ版の部数
残りは、いったんはがされた表紙を2000フランで買い足し、
「上着をぬぎかえた」(グラッセ表紙→NRF表紙→グラッセ表紙)
ということですね。
グラッセ版がいかに希少であるかわかります。
NRFの表紙を貼りつけた版を買った連中全員が、グラッセ版の表紙
を200フランも出して買ったわけではないでしょうが、当時すでにこ
の初版本が歴史的価値を有することになることを見抜いていた人は
多かったということになりそうですね。

82 :
>>81
装丁についてはまったく知らないのですが、表紙だけ張り替えることができる、表紙だけを売る、というのがいまだに理解できません。
当時の初版本がオリジナルで皮張りだったのか、フランス装丁だったのかもわからないでいます。
たぶんフランス装丁のほうだとおもうのですが。
装丁については、
http://www.yushodo.co.jp/pinus/73/kashima/index.html
http://plaza.rakuten.co.jp/jm3jrh3/diary/200709160002/
http://www4.ocn.ne.jp/~hisanaga/soutei.htm
そういえば、森有正でググッていたら、椎名其二とか、野見山暁治の「四百字のデッサン」の記事が見つかって、
http://www.kosho.or.jp/servlet/top
で検索して「四百字のデッサン」を古本屋で入手できました。
本屋の方があちこち探してやっと出てきましたが、インターネットはすごい。
自分で歩いているだけでは見つからない。
ルリユールを仕事にしていた椎名其二とかかわっていた森有正の記載もすごい。

83 :
>>79
確かに、鹿島茂の蔵書を写真、一部鹿島の肉声付で紹介した
「le cerf qui rit 笑う鹿」というブログにも次のように出ていますね。
19cは「スワンの恋」の舞台、語り手の幼少時の舞台なので参考
になりますが。
>パリ第3大学に籍をおく際、研究テーマを「風俗」として届けたが、
実際には古本を集めるのに忙しくなり大学には出なくなった。国立
図書館に行っていちいち借りるより買った方がいいと考えたからだ。
これをきっかけに19世紀古本の道に入ることになる。

84 :
>>83のリンク貼り忘れ
http://45208404.at.webry.info/200705/article_2.html

85 :
>>83 >>84
Thanks.
鹿島茂はオスマンのパリ改造前のほうに関心があるようにしかみえませんでした。
いろいろと書いているようなので見てみます。

86 :
文学板崩壊後もここは相変わらず良スレだな。
住民のモチベーションの高さには感服するよ。

87 :
ていうか、ほとんど、自分とG ◆vDcOqdC/aA :さんしかでてこないのは寂しい。

88 :
>>82
私も稀覯書の収集癖はないし、装丁についても無知なので
>>70で紹介された田村書店の写真をみて悩んだのです。
おそらく、>>74で書いたように、フランス綴じのものをあとから所有者
がモロッコ革で装丁したのだと思います。
手元にやはり田村書店で買った「プルウスト研究」(大空社)
という昭和初期の雑誌の復刻版があり、フランス綴じになって
います。
これをみるとアンカットの折り畳んだ紙を何枚か重ねたものをさらに
囲うように薄い無地の紙(ちょうど表・背・裏を1枚の紙でカバーする
サイズ)を背の部分で貼りつけてあります。そしてその紙を包み込む
ようにさらに題名等のはいった表紙(表だけでなく裏、背表紙も1枚と
なっていて上下左右とも本体より一回り大きい)をかぶせてあります。
現在の文庫や単行本のカバーに似ていますが上下も縁を折り曲げ
ているところ、また背表紙部分が糊付されはずせなくなっているところ
が違います。
多分、ガリマールは「ばかだったから」(本人曰く)ここをべりっと剥したのでしょう。
言葉で説明するのはむずかしいですね。
下記のフランス装キットのカバー用の紙(緑・紫の紙)が表紙
なのだと思います。
http://misuzudo.shop13.makeshop.jp/shopdetail/001002000004/

89 :
Gは元気でやってるな。安心した。

90 :
>>80
>福永武彦は以前新潮文庫にあったものは一通り読んだけれど、池澤夏樹は未読。
自己フォロー。
本は読んだことはないがwikiをみていたら、アンゲロプロスの映画は岩波ホールで見ていた。
特に彼でないと、というのはないけれど。

91 :
魂の分野を扱う作家は苦手だ。

92 :
>>88
Thanks.
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%AB%E3%83%AA%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%8A%E3%81%98%E3%81%95%E3%82%93-%E3%81%84%E3%81%9B-%E3%81%B2%E3%81%A7%E3%81%93/dp/4652040504
ルリユールおじさん
ググッていて見つけた本。探してみます。

93 :
>>90
私も「母なる自然の」を途中まで読んだくらい。
彼が個人編集している個性的な世界文学全集は何冊か入手しました。
まだ、フォークナーのアブサロム(篠田一士訳)と、短編集のうちいくつ
かしか、読んでいませんが。どれもおもしろそう。
あとは、「星の王子さま」の翻訳くらいか。
父親の方も新潮文庫ででていた何冊か程度ですね。「草の花」
「夢見る少年の昼と夜」「愛の試み」あたり

94 :
>>91
>魂の分野を扱う作家
作家ではないけれど、Michel Eyquem de Montaigne,René Descartes,Blaise Pascalはなんだかんだ書いていてもここに行きつく。
Simone Weil,須賀敦子も同じことを配置だけ変えて繰り返し語っているように読める。

95 :
>>94
宗教(特にキリスト教?)の議論を誘っているわけではないので、誤解しないでください。
基本的に政治と宗教は話題にするつもりはありませんので。

96 :
>>96
自己フォロー。
René Descartes,Blaise Pascalの研究から始めた森有正がValentin-Louis-Georges-Eugène-Marcel Proustにたどり着いた経緯は興味深いです。
やっとこのスレに戻ってきた。
wikiから拾ったフルネームがこんなに長いのは気にしていなかった。

97 :
>>76
須賀敦子は上品ですね。言葉の選び方が。
そして余計な飾りがなく、しかも感情を行間でうまく伝える。
>>78
ジャック・リヴィエール抜きでNRF誌は語れないだろうし
ということはガリマールについてもそうなんでしょうね。
リヴィエールの名前を目にすることはしばしばあるけれど
最初に知ったのはアルトーとの書簡集『思考の腐食について』だった。
プルーストとの手紙のやりとりも相当あるのだろうか。

98 :
>>97
書簡までは読んでいないけれど、ググッたらこんなのがあった。
リヴィエールの参照作品数、頻度も出ている。
http://ci.nii.ac.jp/naid/110004613814

99 :
>>97
アントナン・アルトーAntonin Artaudは、宇月原晴明の伝奇小説「信長―あるいは戴冠せるアンドロギュヌス」
に登場していますね。
この人の「ヘリオガバルス または戴冠せるアナーキスト」って小説、題名には妙に魅かれながら結局
読んでいない(いや、目は通したけど、覚えていないだけかも。ちくま文庫の「ヴァン・ゴッホ」にしても)
ドゥルーズ=ガタリの「器官なき身体」(CSO)という概念がこの人から来てるってことでも有名ですね。
リヴィエールとアルトーとの往復書簡についての論文が出てきた。
アルトー、やたらと魂という言葉を使ってる
http://dspace.wul.waseda.ac.jp/dspace/bitstream/2065/27612/1/020.pdf

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