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2012年3月創作発表134: モブ少女-3- (234)
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モブ少女-3-
- 1 :
- ※新ジャンルじゃなくて、単発ー台詞系ssです、期待して開いた方はすんません
※移転騒動があった為3スレ目立てました、前スレはこちら↓
「モブ少女」
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1252765752/
「モブ少女-2-」
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1256653829/
※一応最後まで構想は練ってありますが、反応見ながら書きたかったので書き溜めてません
※投下予告はなるべくしたいと思っていますが、リアルの都合で更新が停滞する場合があります
※それでも付き合ってやるよって方は楊枝加えながらまったり見ていってやってください
- 2 :
- 長い事離れてたら・・・移転やら何やらで落ちてたんですね
絶賛規制中で以前書き込めないままです、情報板見てきたら3ヶ月とか書いてありました・・・
スレ立てなど、代行さんにやって頂いております、ありがとうございます!
本編は修学旅行初日ぐらいまでは書き溜まりました、レス数にして約30ちょいでしょうか
流石にそんな数を頼むわけにはいかないので、もう少し様子を見ます
あと、キャラ投票が凄い事になっててびっくりしました・・・!
投票してくださっている方、ありがとうございます!
そんなことで、何ヶ月もお待たせしていて本当に申し訳ない限りではありますが、もう少々だけお待ちを・・・
- 3 :
- 以上、レス代行はここでおk その2
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/3274/1265379030/593-594より
レス代行させていただきました
- 4 :
- この作品すごい好きだから、スレが復活して嬉しいぜ
規制で投下できないようだったら、量が多くても遠慮せず依頼所使っちゃってくれ
- 5 :
- >>1です、休日のうちに投下したいと思います
ただ、長い事空けてしまったので、おさらいと修正を兼ねて前回の分から投下します
修学旅行本編はまた次回投下の予定です
- 6 :
- 学校
友人「おはよう!」
少女「おはよう、友人ちゃん」
友人「久し振りねぇ〜!」
少女「そう・・・でもないよ?」
友人「ばか、こういうのは気分よ気分」
少女「あはは、確かに、夏休み明けの学校って、何だか新鮮な気がするよね」
友人「でしょ〜・・・って、そういえば少年君は?」
少女「今朝はまだ見てないけど・・・」
友人「・・ってか少年君どころか、男Aも男Bも女Aも来てないじゃない」
少女「みたいだね」
友人「珍しいわね・・・あいつらいっつも早く来ちゃ騒いでるのに」
少女「まぁ、そんな日もあるよ」
友人「ん〜・・・あいつらが居ないと、なんかしっくりこないわねぇ」
少女「そうだね、なんか、寂しい感じがする」
友人「・・・」
友人(『寂しい』か・・・)
少女「・・・友人ちゃん?」
友人「ん?」
少女「いや、なんかボッとしてたから・・・」
友人「あぁ、いや、なんでもないさ」
少女「そう?」
ガラッ
少年「・・・」ヌボー
少女「あ、少年君、おはよう」
友人「オッス少年!」
少年「・・・ああ、おはよう」
友人「おやぁ?元気がないなぁ」
少年「まぁな・・・」
少女「どこか体調が悪かったりとか・・・」
少年「いや、単なる寝不足だ」
友人「わかった、さては夏休みぼけだな」
少年「・・・まぁ、そんなところだ」
友人「まったく、意外と自己管理がなってないなぁwww」
少年「・・・」
少女(・・・?)
少女(なんか、どこかいつもと違う気が・・・)
ガラッ
男A「おーっす!!みなのもの、おはよう!!」
友人「おや、こりゃ騒がしいのがおいでなすったぜぇ」
- 7 :
- 男A「よっす、3人とも」
友人「よっす!」
少女「おはよう」
少年「・・・おう」
男A「あり?他のやつは?」
少女「まだ来てないみたい」
男A「へぇ、珍しいな」
友人「そう言うあんたこそ、今日はいつもよりも遅めの登校だったみたいだけど?」
男A「いやぁ、はは、宿題が終わんなくてさ」
友人「宿題・・・ははぁ〜ん、さては徹夜でやってたな?」
男A「な、何故分かるっ!?」
友人「いや、あんたのキャラを考えれば、想像に難くないね」
男A「お、おいおい!これでも一応成績は優秀なんだぜ!」
少年「それで、宿題の方は終わったのか?」
男A「ああ、もうばっちしさ!!」
友人「本当は?」
男A「ごめんなさい終わってません」
友人「だと思った・・・」
男A「い、いや、あとは数学だけなんだ!こいつさえ片付けば!!」
少女「また一番厄介なのが・・・」
男A「だってめんどいんだもん」
友人「どうしようもない奴だねこいつは」
少女「でも、気持ちは分かるかも」
男A「だろ〜?もしかして、少女ちゃんもまだ宿題残ってたり?」
少女「え?う、ううん、私は頑張って全部終わらせたけど・・・」
男A「ですよねー・・・」
友人「ふ、自分を律する事ができないとは、哀れね男A・・・」
男A「くそっ、お前に言われると何か凄い屈辱感が・・・!」
女A「・・・なにやってるのかしらあいつら」
男B「朝から元気な奴らだな」
- 8 :
- 少女「あ、二人とも、おはよう」
女A「おはよう少女」
男B「おはようさん!」
男A「おぉ、男B・・・俺はもう駄目だ・・・」
男B「どうしたんだ?」
友人「数学の宿題をやり忘れたんだってさ」
女A「あんた・・・あたしがあれだけ早いうちからやっとけって言ったのに・・・!」
男A「ひ、ひぃぃぃ・・・」
男B「何だ、そんな事か・・・」
男A「・・・え?」
男B「怯える事は無い、立ち上がれ、同士よ・・・」
男A「お、男B・・・まさかお前・・・」
男B「ふ・・・たった一人、お前を置いて逃げ出す俺じゃないぜ」
男A「男B・・・!!」
男B「さぁ、いこうぜ・・・ピリオドの向こうへ・・・!!」
男A「あぁ!!」
ダダッ!
友人「・・・なんだあいつら」
女A「おおかた、先生に期限延長の土下座でもしにいったんでしょ」
友人「つまり、奴も終わってなかったと言う事か・・・まぁ、あの二人らしいわ」
少年「あ、はは・・・」
- 9 :
- 友人「あ、そう言えば少女、従兄さん来てるんだって?」
少女「へ?あぁ、お兄ちゃんはもう一週間前ぐらいに帰ったよ」
友人「あ、さいですか・・・」
少年「部屋は見つかったのか」
少女「うん、『高津にあるアパートでいい所があった』って言ってて、早々にそこに決めて契約してたよ」
女A「あら、少女あんたお兄さんなんていたの?」
少女「えっと、お兄ちゃんって言っても、従兄だけど」
女A「あぁ、なるほど」
友人「いや、私としてはそこより、何故少年君が従兄さんの事を知っているかが気になるね?」
少年「?」
少女「あ、いや、それは・・・」
友人「いま『部屋は見つかったのか』って言ってたわね」
少年「ああ」
友人「ってことは従兄さんが来ていると言う事を、事情も含めて知っていると言う事」
少年「ああ」
友人「なんでそんな身内情報を、君が知ってるのかな〜?」
少年「直接会ったからな」
友人「・・・ほう?」
少年「こいつの家に行った時に直接話しを」
少女「わーっ!わーっ!わーっ!!///」
女A「・・・それは、聞き捨てなら無いわね」
友人「ま、まさかもうすでに外堀を埋めにかかっていると言う事・・・!?」
少年「・・・?」ムッ
少女「あ、あのねっ、少年君が家にきたのは、勉強を教えにきたからであって、けっして変な意味じゃ!」
友人「ほほぅ!?二人っきりで勉強会を!?」
女A「またもや、聞き捨てなら無いわね」
少女「い、いや、あの、えと、その・・・///」
少年「・・・何か迷惑だったか?」
少女「まさかっ!」
友人「即答かいっ!」
女A「新学期早々、お熱い事ね」
少女「だ、だからそういうのじゃ・・・///」
ガラガラッ
担任「はーいおはよう、出席とるから席付けー」
少女「あっ!せ、先生来ちゃったね!!ほら、みんなせき座らなきゃ!」
友人「ちっ、これから面白くなる所を・・・」
女A「・・・あら?」
男A「・・・」ズーン
男B「・・・」ズーン
少年「・・・どうやら、交渉は失敗に終わったようだな」
女A「まぁ、お約束ね・・・」
- 10 :
- 担任「・・・っと、よし、全員いるな、感心、感心」
少女「そういえば、今日は少年君、朝来なかったね?」
少年「・・・すまん」
少女「え?あ、いや、責めてるわけじゃなくって!」
少年「少し、家の方でばたばたしてた」
少女「そ、そうなんだ?」
少年「あぁ」
少女「そっか・・・」
少年「・・・もしかして、待たせたか」
少女「あ、ううん、大丈夫!」
少年「やはり伝えに行った方が良かったか」
少女「ほ、ほんとうに、大丈夫だよ、私も今日は中庭行きたかったし、あまり待ってなかったから・・・」
少年「そうか」
少女「むしろ、勝手に待ってたのは私なんだから、少年君が気に病む必要は無いよ」
少年「・・・」ムッ
少女「あ、えっと、だからといって一緒に行きたくなかったわけじゃなくて!何となくと言うか///」
少年「声がでかいぞ」
少女「う、ご、ごめん・・・・」
少年「明日からは、いつもの時間に行ける」
少女「あ、う、うんっ、分かった・・・」
少年「・・・」ムッ
少女「・・・」
少女(うぅ、何か最近、自爆癖がついているような・・・)
少女(それにしても、家の用事って、なんだったのかな?)
少女(流石にそこまでは聞けないし・・・)
担任「それじゃあ、この後は始業式だから、9時までに体育館に集合な」
全員「うぃー」
担任「お、お前らなぁ、若いんだからもうちっと元気な返事を・・・まぁいいか、それじゃあホームルーム終わりっ」
キリーツ
レーイ
アザシター
- 11 :
- 体育館
校長『えー、諸君、長いお休みは十分満喫できたじゃろうか』
ザワザワ
校長『うんうん、どうやら思い思いに楽しんだようじゃの』
校長『諸君らが日のもとで元気に遊んでいるか、それだけがこの夏の間の心配事じゃったが』
校長『どうやら、黒く日焼けした諸君を見る限り、それは杞憂だったようじゃの』
校長『この2ヶ月の間、諸君はそれぞれの思い出をさぞ沢山作った事じゃろう』
校長『それは人生の上でかけがえの無い宝物となる、大切にする事じゃ』
校長『さて、そんな前振りをしつつ・・・今日は諸君に伝えておきたい事がある』
校長『もう登校した時に気付いた者もいるかもしれんが、前から掲示してあった旧校舎の改装工事がめでたく終了した』
校長『まぁ改装工事と入っても、ほとんど見た目は変わっておらんがの、老朽化した部分の修繕と言った方が正しいかもしれん』
校長『一時は立て壊しも考えたんじゃが、古くからある物を大切にして欲しいという意味を込めて、あえて木造のままで修繕してある』
校長『そのために本職の大工さんに来て頂いたりしての、このようなものに触れることができるのは大変に貴重な事じゃ、どうか大切にの』
校長『そしてその肝心の使い道じゃが、以前から要望のあった部活動の為の部屋を確保する目的として、使わせてもらおうと思う』
校長『ま、要するに部室棟じゃな、今ある部活動全てに割り当てられる予定じゃ』
ザワザワ
友人「とうとう完成したのね」
少女「うん、凄いんだよっ!」
少年「もう見てきたのか」
少女「今日の朝、中庭の手入れをしている時に見たんだ」
男A「ほほう、どんな感じだった?」
少女「なんかもう・・・ででーんっ、って感じ」
男B「ででーん・・・」
友人「ででーん・・・」
少女「あ、あれ?分かりにくかったかな・・・じゃあ、ばばーん、かなぁ・・・?」
男A「ばばーん・・・」
少年「・・・」ムッ
少女「え、えっと・・・とにかく、凄いんだよ!うん!」
女A「・・・まぁ、とりあえず、あんたが喜んでるってのは理解したわ」
- 12 :
- 校長『この部室棟は、名前こそ部室棟となっておるが、全ての生徒に平等に扱われるようにと、様々な設備が入っておる』
校長『普段部活動にいそしむ者は勿論、自分の趣味に時間をあてる者も、是非利用してくれたまえ』
校長『それでは、私からの話しは以上じゃ、今回はちっと長くなってしまってすまないの』
ドッ ワハハ
男B「それにしても部室棟ねぇ・・・」
女A「余った教室は、何になるのかしら?」
少女「余った所は、簡易図書室やパソコンルームになったりするみたい」
少年「詳しいな」
少女「用務員さんから話を聞いているうちに、いつの間にか・・・」
男A「しかし、そりゃいいもんができたってもんだ」
男B「少女ちゃんの中庭はどうなるんだ?」
少女「それも変わらず、私が好きに弄っていい、って言ってくれたんだ」
友人「良かったじゃない!」
少女「うんっ」
教頭『それではこれで、平成21年度、2学期始業式を終了します、一同、礼』
教頭『・・・では、3年生から順番に教室へと戻ってください』
男A「・・・お、教室戻れってさ」
男B「よし、んじゃ行きますか」
友人「一番最初についた人は一番最後についた人からジュース一杯!」
男A「のった!」ダダッ
男B「同じく!」ダダッ
友人「あーっ!!フライングはずるいぞーっ!!」ダダッ
女A「・・・どうしてあいつらは、隙さえあれば騒ぐのかしら」
少女「げ、元気があって、いい事だと思う・・・たぶん・・・」
- 13 :
- 女A「でも、いよいよあんたは大変になってきたわね」
少女「へ?」
女A「今までと違って人目に付くわけだから、手が抜けない、ってことよ」
少女「う、そ、そう言われるとプレッシャーが・・・」
女A「はは、ごめんごめん、まぁ、中庭は校舎から少し離れてるし、そんな気負う必要は無いわよ」
少女「う、うん、そうだね、それに・・・」
女A「それに?」
少女「最近、ちょっと思うんだ、お花の咲いた中庭を、少しだけで良いから見てくれる人が増えると言いな、って」
女A「へぇ、それはまた、あんたらしからぬ発言ね」
少女「はは、そうかもしれない、前だったら絶対こんな事言わないのにね」
女A「そうね、きっと赤い顔して『なるべく気付かないでほしいなぁ・・・』なんて事、言ってそうだわ」
少女「うっ、反論出来ません・・・」
女A「ま、良い傾向よ」
少女「うん・・・ありがとう」
女A「礼を言われる事じゃないわ」
少女「あ、そうじゃなくて」
女A「?」
少女「心配、してくれたんだよね?」
女A「・・・まぁ人目が気になったら言いなさい、手伝える事なら手伝うわ」
少女「ふふっ、うん、でも大丈夫」
女A「そう?」
少女「ちょっと、本当にちょっとだけど、自信ついてきたから」
女A「・・・ほんと、最初に会った頃とは大違いね」
少女「そう、かな?」
女A「ええ、前よりずっと、社交的になったと思うわ」
少女「そ、そっかな・・・///」
女A「そんな照れる事無いじゃない」
少女「あ、いや、なんていうか、あんまりそういう風に言われた事無いから・・・」
女A「ま、そうでしょうね」
少女「でも、もしそうだとしたら、私がこうなれたのは、女Aちゃん達の御陰だよ」
女A「そうかしら」
少女「うんっ、沢山、色んな事を貰ってる、と思う」
女A「・・・それを言うなら、お互い様よ」
少女「え?」
女A「私だって、あなたから色々貰ってるってこと」
少女「そ、そんな、私なんかが・・・」
女A「本当よ、本当・・・あなたの御陰で、色々と・・・」
少女「・・・?」
女A「・・・」
少女「女Aちゃん?」
女A「・・・え?あ、ごめんなさい」
担任「おーい、そこー、ささっと戻れー」
女A「話しすぎたわね、教室、もどりましょうか」タスタス
少女「あ、ま、まってよー」テトテト
- 14 :
- HR
担任「えー、今日は始業式なのでこれまでだが・・・お前ら宿題はちゃんとやってあるだろうな?」
男A「ギクリ!」
男B「同じくギクリ!」
担任「ぎくりじゃねぇよこの野郎・・・お前らが不真面目だと俺まで不真面目に見えるだろ!?」
男A「はい先生、実際不真面目だと思います」
担任「まぁな」
男B「認めるんかい・・・」
担任「まぁしかし、そうか・・・、よし、お前ら二人は特別に夏休みの宿題を免除してやってもいいぞ」
男A「え、マジっすか!?」
担任「まじまじ」
男B「うぉぉぉぉぉ!!どんな奇跡が起こった!?まぁいいやとりあえず喜んどこう、やったー!!」
担任「ただ、来年も同じ“高校二年生の”修学旅行に行きたかったらの話だが」
二人「「はっ、全力でやらせて頂きます」」
担任「よろしい、って、この馬鹿二人はほっといて、真面目にやった奴らは各授業中にしっかりと提出するように」
全員「あーい」
担任「と、もう一つ話が、その修学旅行の件なんだが、夏休み中に親御さんの方に書類が届いていると思う」
友人「あー、なんか来てたなぁ、そんなん」
担任「そんなんで片付けないで、重要な書類だから心当たりがないやつは俺の所まで来ること、いいな?」
全員「ぇーい」
担任「じゃ、今日はこれまで、解散っ!」
キリーツ
レーイ
アザシター
- 15 :
- 友人「終わったぁ〜!少女、女A、帰りましょー」
少女「うん」
女A「・・・ごめん、私ちょっと先生と話があるから」
友人「ん?そうなん?」
女A「ええ、長くなると思うから先に帰ってて」
友人「そ、そうかい、分かったけど・・・」
担任「女A〜、ちょっと」
女A「はい・・・じゃあ、また明日」
友人「あいさ、また明日・・・?」
少女「ばいばい・・・?」
少女「・・・お話って、なんだろうね?」
友人「さぁ?まぁ、どうせ修学旅行のことじゃないの?」
少女「え?修学旅行の事って?」
友人「だってあの子うちのクラスの実行委員じゃん」
少女「え?そうだったの?」
友人「知らんかったんかい!まぁ、夏休み直前に募集してたから、知らなくても不思議じゃないけどさ」
少女「そんなのやってたんだ・・・知らなかったよ」
友人「実は私も立候補したんだけどね」
少女「へぇ?」
友人「ただ、1クラス1人しか出せなくって、あの子に席を譲る事になった訳だけど」
少女「そっかぁ・・・」
友人「その事についての集まりじゃないの?よくわかんないけど」
少女「そっか、そうかもね」
男B「それより、お前が立候補してた事に驚きだぜ・・・」
友人「うおっ!どっから湧いてきたっ!?」
男B「地獄の底から・・・ってそんな事は置いといて、なんでまたそんなもんに出たんだお前は?」
男A「あぁ、一番無縁そうなやつなのに」
友人「あんたらひどいなぁ・・・私はこのクラスに楽しい修学旅行を送ってもらいたいなと言う純真な想いからだね・・・」
男A「そ、そうなのか・・・知らなかったぜ、お前がそんなにクラス想いのやつだったとは・・・」
男B「あぁ・・・俺らどうやらお前の事、勘違いしてたみたいだな・・・」
友人「なに気にするな、分かれば良いのよ、分かれば・・・」
男A「で、本当の所は?」
友人「そんなん内申書よくなるからに決まってるじゃない!!」
男B「やっぱりですよねーっ!!」
少女「でも、友人ちゃん、りーだーしっぷあるから適任だと思うけど」
友人「あぁん!やっぱり少女は私の事を一番に理解してくれるのね〜!」グリグリ
少女「うぅぅぅ!あ、暑いよ友人ちゃん!」
男A「あ、何かこの光景凄く久しぶりに見るな」
男B「忘れてたけどこいつだったな、そういえば」
- 16 :
- 友人「で、あんたの愛しの少年君はどこ行ったの?」
少女「いとっ・・・だから、そういうのじゃ・・・///」
男A「そう言えば見かけねぇな」
男B「俺さっき見たぜ、なんか用事あるとか言ってそうそうに帰っちまったけど?」
友人「ありゃそうなんか、せっかく午後まるまる空いてるから、遊びに行こうかと思ったのに」
少女「・・・」
男A「お、いいね!どこ行く?カラオケ?ボーリング?」
男B「とりあえず腹減ったから俺は飯が食いてぇなぁ〜」
友人「あほっ、あんたらは帰って宿題でしょ」
男A「え〜!?なにそれ!?」
男B「お前達だけで楽しもうたって、そうはいかねぇからな!」
友人「あんたらねぇ・・・はぁ、こういう時女Aがいれば一発ぶん殴って黙らせてくれるのに・・・」
男B「お、おいおい、もうちょっと穏便な解決法をだな」
少女「でも、なるべく早く終わらせた方がいいと思うけど・・・」
男A「ふふ、少女ちゃん、俺たちは気付いちまったのよ」
男B「夏休みの宿題を提出するのは初回授業・・・つまり数学の場合は、来週の水曜日!」
男A「と言う事はだ!俺たちにはまだ一週間弱の猶予期間が残されているってことさ!」
男B「今日一日ぐらい遊びほうけたって、余裕綽々、屁の河童!ってわけよ!」
友人「あんたら、どうせ夏休み終わる直前もそんな事言って、結局やってなかったんでしょ・・・」
男A「まぁそうだが」
男B「否定はしない」
友人「・・・あえて二の舞を演じるその度胸には、乾杯させてもらうよ」
少女「あれ?でも数学は直接提出だよ?」
男A「・・・え?」
少女「職員室前にある提出ぼっくすに、直接入れにいく形になってるけど・・・」
男B「・・・え?」
友人「ちなみに!担任情報だと一日遅れるごとに一点減点になるとかならないとか」
ガタッ
男A「じゃあな二人とも!また明日!!」
男B「今日は一日ゆっくり楽しんでこいよ!」
バタバタバタ…
友人「・・・あいつらのああいう底なしの明るさは、見習う必要があるかもね」
少女「そ、そうだね・・・」
- 17 :
- 廊下
男A「はぁ・・・帰って宿題か・・・」
男B「ま、当たり前なんだけどな・・・なんだけど・・・だるいよな・・・」
男A「それにしてもそうか、直接提出は盲点だった・・・」
男B「やっぱ人の話しはよく聞いてないと駄目だな」
男A「どうする?一緒に片付けちまうか?」
男B「いーや!俺らの場合、勉強会が懇談会になっちまうから、やめといた方が良いな」
男A「それもそうか・・・」
男B「お前どれぐらい残ってる?」
男A「まんま」
男B「だよなー・・・高校2年になって計算ドリル50ページは勘弁してほしいぜ・・・」
男A「考えるだけで頭が痛くなる・・・」
男B「ああ、俺なんて考え過ぎて尿意を催しちまったぜ」
男A「それ単に小便したいだけだろw早く行ってこいよ」
男B「えー、連れションしようぜー」
男A「きしょい!近寄るな!」
男B「ちぇっ・・・いってくらぁ」
ダッダッダ・・・
男A「ここらで適当に待つか・・・」
??「・・・で、・・・・・・考えて、どうだった?」
??「はい、やっぱり・・・・・・・・と思います」
男A「ん?どっからか声が・・・って、この光景なんかデジャブ・・・」
男A「この教室からか?」
- 18 :
- 担任「親・・・・・・は?」
女A「承諾して・・・・・した」
担任「そうか・・・本気な・・・・・な」
女A「冗談でこ・・・事・・・・・・ません」
男A(ありゃ、担任と女Aじゃんか、あんな真剣なツラして何を話してんだ・・・?)
男A(くそっ、よく聞き取れねぇ・・・)
担任「・・・卒業してからじゃ・・・・・・か?」
女A「もちろんです・・・・・・から・・・・・・す」
担任「・・・・・った、お前がそこまで・・・なら・・・・・るよ」
女A「・・・・・ます」
担任「・・・」
男A(なんか、マジ話っぽいな・・・どうしたんだ・・・?)
担任「でも、どうし・・・・・・・に?」
男A(うーん、『でもどうして俺に?』か?)
女A「・・・・・・なんです」
男A(わからんなぁ、『いぼ痔なんです』とか、まさかな)
担任「・・・つらいぞ」
女A「覚悟はできてます」
男A(お、なんか急に聞こえるように)
女A「先生・・・私、退学します」
男A(・・・!)
- 19 :
- 翌週
担任「えー、というわけで、今回の修学旅行は5泊6日の京都・奈良、高校最後の修学旅行だ」
担任「それについて、実行委員から話がある、女A、よろしく」
女A「はい」
女A「えー・・・たいしたこと無いんですが、実行委員からいくつか注意事項です」
女A「本来なら、今年はロンドンに行く予定だったんだけど、あっちの方は現在テロの危険性を孕んでいるため計画はおじゃん」
女A「その代わりに、急遽京都・奈良になったのは、皆知ってると思います」
女A「ただし、こっちもこっちで、修学旅行生のマナーの悪さから引き起こされる事件が多発してて、今とても警戒されてます」
女A「せっかくの修学旅行なんだから、羽目を外すのもしょうがないとは思うけど・・・」
女A「まぁ、くれぐれも調子に乗りすぎないよう、節度を持って観光しましょう」
女A「と・く・に!先生の話はよく聞いて、く・れ・ぐ・れ・も!聞きそびれてどうすれば良いか分からないなんて事がないように!」
担任「分かったな男A、男B」
男B「え、ちょ、俺ら限定かよ!」
女A「あんたらが一番信用出来ないのよ」
男B「ホワァイ!?」
女A「日頃の行いかしら」
男B「ああ、なるほどね」
友人「そこで納得する辺り、不安を感じるねぇ・・・」
女A「男Aも、わかったわね?」
男A「ああ」
少年「・・・」ムッ
- 20 :
- -放課後の教室-
『最終下校時間まで、あと10分です、まだ残っている生徒は速やかに下校して下さい、繰り返します・・・』
女A(先生・・・私、退学します)
男A「・・・」
男A(ダメだ、どうしても、気になる)
男A(だって退学だぞ?学校やめるってことだぞ?なんでまた・・・)
ガラガラ
女A「・・・あら?まだいたの、あんた」
男A「・・・ああ」
女A「てっきり男Bと一緒に帰ったのかと思ったわ」
男A「あいつは部活だ」
女A「あ、そ」
スタスタ
キシィ…
男A「・・・」
女A「・・・なによ?そんな人の事見て」
男A「・・・おm・・・いや・・・」
女A「?」
男A「こんな時間まで、何してたんだ?」
女A「実行委員の話し合い、あんたこそ、なにしてんのよ」
男A「いや、特に」
女A「・・・クスッ、変な奴ね」
男A「・・・!」
女A「そろそろ下校時間よ、あんたも早く支度しなさいね」
男A「・・・」
女A「・・・ちょっと、聞いてる?」
男A「え?あ、あぁ・・・」
女A「どうしたのよ、さっきからぼーっとして」
男A「いや・・・わり、俺先帰るわ」
女A「え?う、うん?」
男A「また明日な、んじゃっ」ダダッ
ガラガラッ
バタンッ
女A「・・・??」
- 21 :
- 男A「・・・」
少女「あ、男A君」
男A「!」
少女「今帰り?」
男A「あ、あぁ・・・」
少女「そっか」
男A「・・・少女ちゃんは?」
少女「私は中庭と花壇の手入れ」
男A「ああ、例の」
少女「うん、修学旅行中は用務員さんに任せちゃうから、せめてそれまではしっかり手入れして上げたいんだ」
男A「そうか、偉いな」
少女「そんなことないよ」
男A「はは、謙遜しなくて良いぜ」
少女「え、えっと、そういうわけじゃ・・・///」
男A「・・・」
少女「・・・男A君?」
男A「・・・ン?」
少女「あ、ううん、なんでもない」
男A「なんだそりゃwww」
少女「あ、はは」
『最終下校時間になりました、まだ残っている生徒は速やかに帰宅して下さい、繰り返します・・・』
男A「おっと、門が閉まっちまう、んじゃ先行くぜ、少女ちゃんも急ぎな!」
少女「うんっ、また明日〜」
男A「おうっ!」ダダッ
少女「・・・なんか、元気ない、かな?」
少女「なんとなく、いつもより覇気がなかった気が・・・」
守衛「お〜い、少女ちゃん、門閉めるよ〜」
少女「あ、はーい!今帰りまーす!」
少女「う〜ん、まぁ、気のせいだよね」
- 22 :
-
ー修学旅行前夜ー
少女「ハンカチよし、ティッシュよし、しおりよし、・・・うん、準備ばっちり!」
少女「明日はいよいよ修学旅行か〜・・・楽しみだなぁ」
少女「・・・あ、そうだ、少年君に電話して、家を出る時間を決めなきゃ」
少女「明日もいつも通り6時で良いのかな?」
少女「集合時間からしたら早すぎるぐらいだけど・・・」
少女「まぁ、暇な時間はお喋りしてれば、いいかな」
少女「えっと、少年君の電話番号は・・・」
少女「・・・」
少女「・・・」
少女「・・・な、なんか、少年君と一緒に家を出る事が当たり前のようになっている気が・・・」
少女「明日も特に約束とかしてるわけじゃないし・・・め、迷惑かな・・・」
少女「い、いや、でも、いつも一緒に出てるんだし、明日もきっと・・・」
少女「あ、でも、この間みたいに用事があるかもしれないし・・・」
少女「うぅ・・・なんか凄く電話かけづらくなって k」
テュルルル
少女「っうぇあっ!!は、は、は、はいっ、もしもしっ!!///」
少女「あ、しょ、少年君・・・こ、こんばんわ・・・///」
少女「・・・う、ううん!全然平気っ!な、なにかな?」
少女「・・・あ、明日?う、うん、特には・・・」
少女「・・・・・・へ?」
少女「・・・あ、いやっ、なんでもないっ!大丈夫っ!うんっ、うん・・・///」
少女「・・・分かった、6時だね、うん、うん・・・」
少女「・・・・・・・・・うん、待ってるね」
少女「・・・うん、おやすみなさい」
少女「・・・」
少女「・・・」
少女「・・・・・・・き、切るね?///」
少女「うん、おやすみなさい・・・また明日・・・」
ピッ
少女「び、びっくりしたぁ〜・・・///」
少女「心臓が破裂するかと思った・・・うぅ〜・・・」
少女「きょ、今日はもう寝よう・・・」
少女「・・・」
少女「・・・明日、楽しみだなぁ・・・」
少女「・・・」
少女「・・・///」モゾッ
- 23 :
-
翌朝
少女「・・・」そわそわ
少女(五時半かぁ、流石に早すぎたかな・・・)
少女(でも、なんか眠れなかったし、お花の水やりも終わっちゃったし・・・)
少女(集合時間って、たしか九時半だよね、どうしよう、まだ四時間もあるや)
少女(行きの新幹線で寝ちゃいそうだなぁ)
トットットッ…
少女「あ・・・!」
少年「・・・もういたのか、早いな」
少女「う、うん、なんだか眠れなくって・・・おはよう少年君」
少年「ああ、おはよう」
少女「ど、どうしよっか?まだまだ時間あるけど・・・」
少年「・・・なんだ、水やりにいかないのか?」
少女「え?家のお花なら、もうやってあるけど・・・」
少年「そうじゃない、学校のだ」
少女「・・・学校の?」
少年「あぁ、てっきりそうするもんだと思ってたんだが」
少女「・・・そ、そっか、学校のお花・・・そうだったね・・・」
少年「珍しいな、お前が忘れるなんて」
少女「あ、あはは・・・」
少年「・・・」ムッ
少女「じゃ、じゃあ、行こっか、学校」
少年「・・・あぁ」
少年「・・・」ムッ
- 24 :
- -中庭-
少女「あとは、ここだけだね」
少年「そうか」
少女「ありがとう、やっぱり誰かと一緒にやると早く片付くや」
少年「それは良かった」
少女「うんっ!・・・あ、これもう咲いてる、今年は暖かかったからかなぁ」
少年「・・・なぁ」
少女「へ?」
少年「ひとつ、聞いておきたい事があるんだが」
少女「う、うん、なにかな・・・?」
少年「・・・」
少女「・・・」
少年「・・・」
少女「・・・?」
少年「・・・いや、やっぱりなんでもない」
少女「・・・えぇ〜・・・」
少年「いや、あまり、聞いてはいけない事のような、気がする」
少女「な、なんか、余計気になってきちゃったんだけど・・・」
少年「・・・しかし・・・いや・・・すまん、やっぱ言う」
少女「う、ぇ、う、うん・・・?」
少女(そ、そこまで言いよどむ事って、どんな事だろう・・・)
少年「もしかしたら、俺の勘違いかもしれない」
少女「うん・・・?」
少年「ただの、お節介かもしれん」
少女「うん・・・」
少年「それを踏まえた上で、聞いて欲しいんだが」
少女「・・・」
少年「お前、最近無理してないか?」
少女「・・・え?」
- 25 :
- 少女(無理・・・?無理って、何に・・・?)
少年「・・・」
少女「・・・」
少年「・・・どうなんだ」
少女「い、いや、その・・・急にそんな事言われても、何の事だか・・・」
少年「・・・そうか」
少女「・・・」
少年「・・・」
少女「・・・えっと・・・少年君がどうしてそう言ったかは、分からないんだけど・・・」
少年「・・・」
少女「大丈夫だよ、無理なんてしてない」
少女「ずっと前に、友人ちゃんと約束したから・・・」
少年「・・・いや、そう言う事ではないんだが」
少女「え?」
少年「・・・」ムッ
少女「・・・え、えっと」
少年「・・・」ムッ
少女「・・・ぅ」
- 26 :
- 少女(な、なんだろう、少年君・・・怒ってる?)
少女(なんとなくだけど、そんな感じが・・・)
少女「あ、あの、少年君・・・」
少年「・・・まぁ、それならそれでいい」
少女「え?う、うん・・・?」
少年「行こう、そろそろいい時間になった」
少女「・・・あ、あのっ、少n」
少年「今言った事は忘れてくれ、やっぱり、俺の勘違いだったみたいだ」
少女「ぅ・・・」
少年「ここから東京までは遠い、余裕を持って、もう行こう」
少女「う、うん・・・」
少女(や、やっぱり、怒ってる・・・よね?)
少女(分からないけど・・・少なくとも、何か言いたそうなのは確かだし・・・)
少年「 」
少女「あ、ご、ごめん、考え事してた・・・」
少年「 ?」
少女「え?何か良く聞こえな」
『いわゆるモブってやつです』
少女(!!)
少女(あ、あれ・・・この言葉・・・)
少年「 !」
『顔も名前も無いキャラクター』
『つまりですね、あなたは本来描かれる事の無い役割なんですよ』
『描かれる事の無い役割なんですよ』
『なんですよ』
『』
少女「ぁ」
ドサッ…
- 27 :
- ??『 ちゃんはお花が大好きなのねー』
??『う・・・』
??『そんなに怖がらなくて良いんだよー、ほら、先生だよー』
??『・・・うん』
??『大きくなったらお花屋さんかな?』
??『・・・うん』
??『そっかぁ!よーし、じゃあお花屋さん、それ一つ下さいな』
??『・・・はい』
??『わっ、ありがと〜、綺麗だな〜』
??『・・・///』
??『ねぇ、 ちゃん』
??『・・・?』
??『 ちゃんは、皆とお外で遊ぶの、嫌い?』
??『・・・』フルフル
??『じゃあ、今日は皆とボール遊びしてみない?』
??『・・・』フルフル
??『嫌?』
??『・・・』
??『・・・よし、分かった!じゃあ今日は先生と遊ぼ!』
??『・・・』
??『それなら、恥ずかしくないよね?』
??『・・・』
??『さ、行こっか!』
??『・・・ぁ』
??『ほら、おいでっ!』
『少女ちゃん!』
少女「!」
- 28 :
-
ガバッ
少年「・・・」むっ
少女「あ、あれ?・・・私・・・」
少年「大丈夫か」
少女「あ、えっと・・・うん、あれ?」
少年「落ち着け」
少女「う、うん・・・」
少年「深呼吸だ」
少女「う、うん・・・すー・・・はー・・・」
少年「・・・」
少女「・・・すー・・・はー・・・」
少年「・・・」
少女「・・・」
少年「・・・落ち着いたか?」
少女「う、うん、ありがとう・・・」
少年「また、急に倒れたんだ」
少女「え?」
少年「下が土で良かった、怪我は無いな」
少女「うん、それは大丈夫だけど・・・」
少年「あと1分で目が覚めなかったら、家に送ってる所だ」
少女「私、どれぐらい、倒れてた?んだろ?」
少年「いや、そんな長い間じゃない、5分程度だ」
少女「そ、そっか」
少年「しかし、無理はしない方が良い、今日は帰って」
少女「そ、それはだめっ!」
少年「・・・」ムッ
少女「あ、ご、ごめん・・・でも、せっかくの修学旅行だから・・・」
少年「・・・」ムッ
少女「・・・」
少年「・・・」ムッ
少女「・・・ぅ・・・」
少年「・・・分かった」
少女「あ・・・」
少年「ただし、保険先生には伝える」
少女「う、うん」
少年「付き添いで来るから、どちらにしろ集合場所まで行かないと行けないが」
少女「うん、大丈夫」
少年「・・・無理はするな」
少女「う、うん、ありがとう・・・」
少年「・・・」ムッ
少女「・・・あ」
少年「・・・?」
少女「もしかして、怒ってるのって、これのせい、かな・・・?」
少年「・・・」ムッ
- 29 :
- 少年「・・・怒ってる?」
少女「う、うん・・・あれ?違うの?」
少年「俺がか?」
少女「うん、そう、見えたから・・・」
少年「・・・」ムッ
少女「だって、なんか、いつもと感じが違うと言うか、雰囲気が・・・」
少年「・・・はぁ」
少女「あ、ご、ごめんなさい・・・」
少年「何故謝る」
少女「だ、だって・・・」
少年「・・・そんな顔するな、こっちが困る」
少女「う、うん・・・」
少年「別に、怒ってなどいない」
少女「・・・ほんとに?」
少年「あぁ、それより」
少女「?」
少年「本当に、なんでもないんだな?」
少女「あ、うん、大丈夫・・・だと思う」
少年「・・・なら、いい」
少女「・・・」
少年「・・・もう少し休んだら、行こう」
少女「そうだね・・・ごめんね?」
少年「だか・・・いや、もういい、今は休め」
少女「う、うん・・・」
少年「・・・」ムッ
少女「・・・」
少女(また、迷惑かけちゃったな・・・)
少女(怒ってないって言ってくれたけど、こういう事の積み重ねが良くないのかも)
少女(今度から気をつけないと・・・)
少女(・・・)
少女(・・・でも、これってなんなんだろう)
少女(まえからたまに起こってた事だけど・・・)
少女(なんか、凄く今更になって・・・怖くなってきた・・・)
少年「・・・顔色が」
少女「あ、だ、大丈夫!へいきへいき・・・」
少年「・・・」ムッ
少女「そ、そろそろ行こうか、もう落ち着いたから」
少年「・・・あぁ」
少女(どうかこれから、何も起こりませんように・・・)
- 30 :
- とりあえずここまでです
元々10レスだったものが、気付いたらかなり増えちゃいましたね、精進精進・・・
投下予告したい所ですが、諸々あってちょっと未定です、すみません
あと、感想とかその他のレスも一字一句感謝しながら呼んでます、いつも無限のありがとうを!
- 31 :
- >>5-30
代理投下
- 32 :
- 投下乙ー、代理の人も乙ー
うおー女Aも少女ちゃんもどうなるんだろ
どっちにも幸せになってほしいなぁ
- 33 :
- 遅くなってしまったけど、>>1さん再開&投下乙です!
>>4さんと同じく自分もこの作品好きです
マターリ続きを待ちますよー
代行の方も乙です!
- 34 :
- 創発キャラ人気投票で第一位、少女ちゃんおめでとう!
- 35 :
- やっぱりほのぼのしてていいなあ
女Aも少女ちゃんも大きな動きがありそうで気になるところ
あと、人気投票一位おめでとう!
- 36 :
- >>1です
久しぶりに次回投下の予告をしておきます
9/19(日)の20:00〜開始です
しかし、まだまだ規制中の身、このレスも代行の方にやって頂いています
その日までに解除されなかった場合、また避難所の代行スレを利用することになるかと・・・
レス数はおよそ20の予定です
ご迷惑おかけしますが、宜しくお願い致します
>>34-35
ありがとう!そして俺からもおめでとう少女!
- 37 :
- wktk
- 38 :
- >>1です
時間を過ぎてしまい申し訳ない
予定をずらし21:00から投下開始します
投下場所は避難所にある「個人スレ」を利用したいと思います↓
スレッド名「個人スレ」
URL:http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/3274/1283415836/
およそ10分間隔で投下していきます
- 39 :
- 以上代理レス
- 40 :
- >>1ですが、書き込める?もしかして書き込める!?
- 41 :
- 解除おめ!
- 42 :
- いつの間にか規制解除・・・!
なんと言う間抜け、代理人さんに会わせる顔がねぇ・・・!
何はともあれ、規制解除されているのでこちらで進めます
避難所の転載分からスタートです
- 43 :
- -東京駅- AM 8:30
男B「うーっす」
担任「ん?おお、お前かお早う」
男B「まだ少ないっすねー」
担任「まぁここまで遠いからな」
友人「はよーっす!」
男B「お、とか言ってたら騒がしいのがきた」
担任「よう、おはようさん、しかしお前ら以外と早かったな」
友人「まぁねー!本当はもうちょい早く来るつもりだったんだけど」
担任「なんだってそんな早くに来たかったんだお前は」
友人「ふふふー、よくぞ聞いてくれました!これよこれ!じゃじゃーん!」ガバッ
男B「ん?カメラ?」
友人「えっと録画は・・・ここか」
ピッ
友人「はーい!皆さんグッモーニン!今日から待ちに待った修学旅行でーす!」
担任「なるほど、物好きな奴だなぁ」
友人「本当は一番乗りで来て、皆が到着する様子を映したかったんだけど・・・」クルッ
男B「お、これ回ってるの?いえーい!母ちゃん見てるー?」
友人「御覧の通り、すでに馬鹿が一匹到着してまーす」
男B「“匹”じゃねぇ“匹”じゃ!」
担任「いや、そこじゃねぇだろ」
友人「そしてこちら!今年でめでたく30になる担任先生でーす」
担任「ほっとけ!」
友人「そしてこの私!プリティでキュートな学園のマドンナこと友人が」
男B「お、あれ少年達じゃないか?」
友人「うぅ、反応が冷たい・・・って、本当だ、少女もいるねぇ」
少年「集合場所はあそこか」
少女「友人ちゃんと男B君はもう既に来ているみたい」
少年「具合はどうだ」
少女「大丈夫だよ、今は何ともない」
少年「そうか」
少女「ありがとう、それじゃあ私、保健先生の所言ってくるから、先に行ってて」
少年「いや、付き添う」
少女「本当に大丈夫だよ?」
少年「心配なだけだ」
少女「そ、そっか・・・わかった」
友人「って、あら?こっち来ないでどっか行っちゃったよ?」
男B「もしかして集合場所分かってないんじゃないか?」
友人「んー、かもしれないねぇ、私ちょっと行ってくるよ」
- 44 :
- ピピピ…ピピピ…
保険「んー、熱も無いし、顔色もいいし、ただの貧血だと思うよ」
少女「そうですよね」
保険「でも、倒れた事は事実なんだから、あまり無理はしちゃ駄目だよ?」
少女「はい」
保険「せっかくの修学旅行だし、体調管理には気をつけてね」
少女「はい、ありがとうございました」
少年「・・・」ムッ
保険「そういえば、前にもこんな事あったね」
少女「え?」
保険「ほら、朝倒れて少年君が飛び込んできたとき」
少年「・・・」ムッ
保険「もしかしたら低血圧なのかも、一度きちんとお医者さんに行って計ってみてね」
少女「で、でも、そんなに大したものではないと思うんですけど・・・」
保険「何言ってるの!そう言っている人が一番危険なんだよ?」
少女「う・・・」
保険「あまり行きたくない気持ちは分かるけど、また同じ事があるかもしれないでしょ?」
少女「は、はい」
保険「その時は少年君がいない時かもしれないし、とにかく自分の体は大事にしてね」
少女「はい・・・」
友人「しょーうじょっ!」ダキッ
少女「ひゃうっ!」ビクッ
友人「あーもう可愛いなぁ〜」グリグリ
少女「ゆ、友人ちゃん、お早う」
友人「どしたの保険先生なんかと話してー、どこか具合でも悪いのかい?」
少女「う、ううん、なんでもない、大丈夫だよ」
友人「嘘付け〜、あんたが手をもじもじさせる時は気まずい時か嘘ついてる時だからね」
少女「えっ!そ、そんな癖あったかな・・・///」
友人「少年君もおはようさん!」
少年「・・・」ムッ
友人「朝から難しい顔してるねー、そんなんじゃ皺が固まって狛犬みたいになっちゃうぞ!」
少年「・・・いや、その手に持っているものは?」
友人「ああこれ?ふふーん、よくぞ聞いてくれました!」
少女「かめら、だよね?」
友人「ちっちっち、ただのカメラじゃあないんだなぁ!」
少女「?」
友人「少女、修学旅行への意気込みを一言!」
少女「え、え?えっと・・・た、楽しみです・・・って、なにこれ?」
友人「ほら、もっと他にあるでしょ、例えば『この修学旅行で気になるあの人ともっと接近したいと思います!』とか」
少女「そ、そんな人いないよ///」
少年「ムービーか」
少女「へ?」
友人「ばれちゃあしかたない!ほら少女、もっと可愛らしいポーズとかエロエロな声とかやって!」
少女「こ、これ録画されてるの!?///」
友人「ほらー、うっふーん、あっはーん」
少女「ゆ、友人ちゃん、恥ずかしいよ・・・///」
友人「お、いいねぇー!その羞恥に満ちた表情!かわいいー!」
少女「も、もぉー!///」
少年「・・・先が思いやられるな」
- 45 :
- 男B「おっす、少年」
少年「ああ」
男B「あり?友人とかは?」
少年「あっち」
友人「逃げるな少女〜!」ドテドテ
少女「わ、私かめらとか苦手なんだってばー!///」
男B「あー・・・先が思いやられるぜ」
少年「・・・」ムッ
男B「そういえば、あいつらまだ来てないな」
少年「男A達か」
男B「ああ、多分一緒に来るだろうけど」
少年「・・・どうだろうか」
男B「ん?」
少年「気付いてないのか」
男B「何の事だ?」
少年「・・・はぐらかすのか」
男B「いや、だから何の事だよ?」
少年「・・・」ムッ
男B「・・・」
少年「・・・」ムッ
男B「・・・」
少年「・・・」ムッ
男B「わ、わかった、すまん、降参だ」
少年「・・・」
男B「でも『なんとなく』ってのには変わりねぇよ、長年の付き合いで、『なんとなく』な」
少年「あまり放置すると危険じゃないのか」
男B「んー、まぁ、今までもなかったわけじゃねぇし、大丈夫だとは思うが」
少年「そうか」
男B「しかし・・・おまえ、意外と見てんのな」
少年「それしかできんからな」
男B「どういう意味だ?」
少年「俺は奴らの事を少ししか知らない」
男B「・・・よく知ってる俺が仲を取り持てって?」
少年「そうではない」
男B「ん?」
少年「自分で言っただろう、長い付き合いがあると」
男B「あぁ、まぁその通りだし」
少年「つまり、間に割って入れるのは、お前しかいない」
男B「・・・」
少年「何も無ければそれでいい、ただ、何かあった時はお前しかいない、そう言う事だ」
男B「そう、かもな・・・」
少年「・・・すまん」
男B「いや、確かにその通りだ、幼なじみの俺がきばらんといかん」
少年「・・・」ムッ
男B「これ以上ギスギスしてるのは見たくねぇしな、まぁとりあえずは様子見だが」
少年「・・・」
男B「今日も一緒に来るっていってたし、なんもねぇよ、きっと」
少年「・・・だと、いいんだが」
男B「そうだ、何もねぇ、何もおきねぇ、大丈夫だ・・・」グッ
- 46 :
- 男A「っと、集合場所は・・・」
女A「あっちじゃない?」
男A「そうか?こっちじゃねぇのか?」
女A「こっちは出口でしょ」
男A「ん、あぁ、そうか」
女A「もぅ、しっかりしなさい」
男A「うるせー」
女A「しかし、結構時間かかったわね、全く、新幹線なら横浜でもいいじゃないの」
男A「今更それを言ってもな、色々都合があんだろうよ」
女A「まぁ、そうかもしれないけど・・・」
男A「・・・」
男A(大丈夫、いつも通りに話せる)
男A(なんだ、どっちにしろ変わんねぇじゃねぇか)
男A(気にせず、いつも通りにしてればいいんだ)
女A「もう他の人は来てるかしら」
男A「そうだろうな、なにせもう5分過ぎてるからな」
女A「え?」
男A「いやだから、集合時間5分過ぎてるって」
女A「・・・それ、冗談?」
男A「だと良かったな」
女A「・・・」
男A「・・・」
女A「ば、ばかっ!そう言う事は早く言いなさい!」ガシッ
男A「ちょ!お、おい!」
女A「走るわよ!」ダダッ
男A「わかった!分かったから手を・・・!」
女A「はぐれたら困るでしょ!いいから走る!」
男A「・・・ったく!」ダダッ
男A(いつも通り・・・だよな?)
- 47 :
- 規制解除おめ!
- 48 :
- -のぞみ221号車内- AM 9:15
男B「お、やっときた」
男A「お、おっす・・・はぁ・・・はぁ・・・」
友人「重役出勤とは、流石リーダーは格が違うねぇ」
男A「う、うるせー・・・はぁ・・・はぁ・・・」
女A「あら?友人、私たちの席ってここだったかしら?」
友人「うんにゃ、あたしらは号車が違うよ」
女A「じゃあなんでここにいるのよ」
友人「そりゃ、あんたらの必死な姿をカメラに収める為さ」
女A「・・・趣味悪いわね」
友人「へへっ、よく言われるぜ!」
女A「誉めてないっつうの」
男A「って、てか、なんでおまえは、息切れして、ないんだよ・・・」
女A「普段から鍛えてるからよ」
男B「お前は少年みたいなことを言うなー」
少年「・・・いや、言った覚えは無いが」
女A「ともかく、席はあっちね」
友人「ああ、行くなら私も一緒に行くー」
男A「お、おう、また後でな・・・」
女A「あんまり新幹線の中で騒がないのよ」
男A「わ、わかってらぁ」
女A「どうだか・・・それじゃあね」タスタス
友人「また京都でー」タスタス
男A「ったく、まるで姑みたいな奴だ・・・」
- 49 :
- すみません、1時間ほど退席します
少女「あ、友人ちゃんお帰り」
友人「たっだいまー」
女A「おはよう少女」
少女「あっ!間に合ったんだね、よかった〜・・・」
友人「さっきから『もし乗り遅れちゃったらどうしよう・・・!』とか、さんざん言っててさ」
女A「まったく、心配性ね」
少女「だ、だって・・・」
友人「で、今何分?」
少女「いまは、えっと・・・」カパッ
女A「あら、それが少女の携帯?」
少女「へ?あ、うん、そうだよ」
友人「そっか、見た事無いっけ」
女A「だって学校に持ってきてないし」
少女「あはは、なんか、恥ずかしくって・・・あ、今は9時17分だね」
友人「恥ずかしいの意味が分からん!だがそこがいい!」
女A「にしても、なんか寂しい携帯ね」
友人「あれ、スルーですか?なんだか最近私の扱いひどいなぁ・・・」
少女「友人ちゃんと一緒に選んで、難しい奴じゃなくて分かりやすいのを選んだから」
女A「そうじゃなくて、いや、それもそうなんだけど、ストラップも何もついて無いじゃない」
少女「すとらっぷ?」
友人「ほら、こういうの」ジャラ
少女「あ、かわいい」
女A「これ位付けてもいいのよ」ジャラジャラ
少女「う、うわ、なんか凄い、滝みたい・・・」
友人「まぁこんな滝みたいに付ける必要は無いけど」
女A「い、いいじゃない!つい色々付けたくなっちゃうのよ!」
少女「それが、ストラップ?」
友人「そ、あとはプリ貼ったりとか、デコったりとか」
少女「ぷ、ぷり・・・でこ?」プスプス
女A「本当にこの手の事には疎いわねあんた」
少女「ご、ごめんなさい・・・」
女A「いや怒ってないけど」
友人「まぁ、なんか可愛いの見つけたらつけてみな、盗難や忘れ物防止にもなるしね」
少女「う、うん、頑張るよ!」
女A「・・・その努力のベクトルは、どこがおかしいわね」
- 50 :
-
キュィィィィィ…
ガタン…
ゴトン…
女A「ようやく動き出したわね」
友人「こっからおよそ2時間半って言ってたねー」
少女「長いなぁ・・・」
女A「なんか暇つぶし持ってきた?」
少女「私は雑誌を持ってきたよ」
女A「本?」
少女「うん、これ」パラッ
友人「何々・・・『NHK趣味の園芸10月号』?」
女A「『今から始める、秋植え球根大特集』・・・」
友人「『クリスマスローズの上手な育て方』『あの人が勧める一押しの便利グッズ』・・・」
少女「今月号は薔薇の特集がのっててね、復習として買ったんだけど結構ためになったよ」
女A「・・・」
友人「・・・」
少女「?」
女A「・・・そりゃ、ストラップに全力を出さざるを得ないか」
友人「なんだろう、凄く女性らしい雑誌なのに、とても違和感を覚える・・・」
少女「あ、あれ?変かな・・・?」
女A「いえ、趣味に情熱を注ぐのは、素晴らしいと思うわ」
友人「そうそう!それに少女らしいと言うか、なんと言うか・・・うん・・・」
少女「??」
女A「それで、友人は何もってきたの?」
友人「私はパソコン持ってきたよ」ゴソゴソ
女A「・・・え?」
友人「いやだから、パソコン、正確に言えばMacBook」カパッ
ボオォ~ン…
女A「あんた何もって来てんのよ・・・」
少女「せ、先生に見つかったら・・・」
友人「大丈夫、許可とってるから」
女A「とれたんかい!」
少女「なんか、友人ちゃん色々もってるんだね」
友人「私の唯一の趣味だからねー」
女A「そうなの?」
友人「おうさ!なんていうか、凄く意味の無い事を全力でするのが面白い!」
女A「あぁ・・・なんか今凄く納得したわ」
友人「ま、でもこれはビデオの保存用で持ってきただけだから、あんまり使わないと思うけど」
女A「なんというか、物好きね」
少女「女Aちゃんは何か持ってきた?」
女A「いいえ、私は何も」
友人「なんだい、人に聞くだけ聞いといて、自分は何にも持ってきてないのかい」
女A「必要ないと思ったからよ、このメンバーなら暇しそうにないしね」
友人「・・・ま、それもそうか」
少女「お話ししてれば、京都なんかあっという間だね」
女A「そういうこと」
友人「きっと男子はトランプでもやってるんだろうなぁ」
男A「フルハウス!」
男B「ちっ、ワンペア」
少年「・・・ぶた」
球A「俺ストレートー!」
球B「くっそー!またツーペアか!」
担任「楽しそうだなお前ら・・・」
- 51 :
- 少女「えっと、トイレトイレ・・・あった」
保険「おーい、少女ちゃん」
少女「あ、保険先生」
保険「どう?体の具合は」
少女「はい、御陰さまで何ともありません」
保険「そっか、この調子なら大丈夫かなぁ」
少女「だと、思います」
保険「ま、何にせよ無理はしないでね」
少女「はい」
保険「・・・ところで」
少女「はい?」
保険「トイレ、入りたい?」
少女「え、えっと、まぁ、はい///」
保険「・・・どうしても?」
少女「え?」
保険「我慢、できない?」
少女「い、いえ、そんなことはないですけど・・・」
保険「じゃあ私先はいるね!!」ガチャ
バタンッ
少女「・・・い、急いでたのかな」
社会「お、少女ちゃんじゃん」
少女「あ、社会先生」
社会「体調崩してるんだって?大丈夫?」
少女「あれ?保険先生から聞きました?」
社会「そ、無理しないでねー、つらかったら遠慮なく言ってくれよ!」
少女「あはは、はい、ありがとうございます」
社会「・・・ところで」
少女「はい?」
社会「その保険先生見かけなかった?」
少女「あ、今トイレに入ってますよ」
社会「・・・なるほど」
少女「どうしたんですか?」
社会「いやいや、なんでもない、じゃあ体に気をつけてね〜」スタスタ
少女「は、はい・・・?」
- 52 :
- 社会だと、保険の行方を聞いたり少女の体調を聞いただけでもに見える不思議
- 53 :
- 申し遅れましたが>>1です
うーん、駄目だ、まったく会話しない・・・
せっかく解除されたので、明日(9/20)の22:00から続きをやります
あと、改めて>>47さんありがとう!助かりました
- 54 :
- 投下乙!
焦らず自分のペースでいいんだぜ
- 55 :
- >>1です
またしても時間がずれてしまいますが、今日の投下は0:00からにします
あと、「保険」ではなく「保健」でしたwww
訂正をば
- 56 :
- どうやら完全にスランプっぽいです、面目ない・・・
昨日投下分も修正が多々あるので、その分のレスを再度投稿します
- 57 :
- >>45
男B「おっす、少年」
少年「ああ」
男B「あり?友人とかは?」
少年「あっち」
友人「逃げるな少女〜!」ドテドテ
少女「わ、私かめらとか苦手なんだってばー!///」
男B「あー・・・先が思いやられるぜ」
少年「・・・」ムッ
男B「そういえば、あいつらまだ来てないな」
少年「男A達か」
男B「ああ、多分一緒に来るだろうけど」
少年「・・・どうだろうか」
男B「ん?」
少年「気付いてないのか」
男B「何の事だ?」
少年「・・・はぐらかすのか」
男B「いや、だから何の事だよ?」
少年「・・・」ムッ
男B「・・・」
少年「・・・」ムッ
男B「・・・」
少年「・・・」ムッ
男B「わ、わかった、すまん、降参だ」
少年「・・・」
男B「でも『なんとなく』ってのには変わりねぇよ、長年の付き合いで、『なんとなく』な」
少年「あまり放置すると危険じゃないのか」
男B「んー、まぁ、今までもなかったわけじゃねぇし、大丈夫だとは思うが」
少年「そうか」
男B「しかし・・・おまえ、意外と見てんのな」
少年「それしかできんからな」
男B「どういう意味だ?」
少年「俺は奴らの事を少ししか知らない」
男B「・・・よく知ってる俺が仲を取り持てって?」
少年「端的に言うとそうなる」
男B「またそんな簡単に・・・」
少年「自分で言っただろう、長い付き合いがあると」
男B「あぁ、まぁな」
少年「つまり、おまえが一番二人の間に割って入りやすいんではないか、ということだ」
男B「・・・」
少年「何も無ければそれでいい、ただ、何かあった時はお前に頼らざるを得ない」
男B「・・・」
少年「・・・」ムッ
男B「・・・まぁ、その通りか」
少年「・・・」ムッ
男B「俺としてもこれ以上ギスギスしてるのは見たくねぇしな」
少年「協力は惜しまん」
男B「あんがとよ、まぁとりあえずは様子見だろ」
少年「・・・」
男B「今日も一緒に来るっていってたし、なんもねぇよ、きっと」
少年「・・・だと、いいんだが」
- 58 :
- >>48
-のぞみ221号車内- AM 9:15
男B「お、やっときた」
男A「お、おっす・・・はぁ・・・はぁ・・・」
友人「重役出勤とは、流石リーダーは格が違うねぇ」
男A「う、うるせー・・・はぁ・・・はぁ・・・」
女A「あら?友人、私たちの席ってここだったかしら?」
友人「うんにゃ、あたしらは号車が違うよ」
女A「じゃあなんでここにいるのよ」
友人「そりゃ、あんたらの必死な姿をカメラに収める為さ」
女A「・・・趣味悪いわね」
友人「へへっ、よく言われるぜ!」
女A「誉めてないっつうの」
男A「って、てか、なんでおまえは、息切れして、ないんだよ・・・」
女A「普段から鍛えてるからよ」
男B「お前は少年みたいなことを言うなー」
少年「・・・いや、言った覚えは無いが」
女A「ともかく、席はあっちね」
友人「ああ、行くなら私も一緒に行くー」
男A「お、おう、また後でな・・・」
女A「あんまり新幹線の中で騒がないのよ」
男A「わ、わかってらぁ」
女A「どうだか・・・それじゃあね」タスタス
友人「また京都でー」タスタス
男A「ったく、まるで姑みたいな奴だ・・・」
男B「いいじゃねぇか、それだけ心配なんだよ、お前の事が」
男A「俺は子供かっつうの!」
少年(実際そう思われているんだろう、とは言わない方が良いな)
- 59 :
- >>50
キュィィィィィ…
ガタン…
ゴトン…
女A「ようやく動き出したわね」
友人「こっからおよそ2時間半って言ってたねー」
少女「長いなぁ・・・」
女A「なんか暇つぶし持ってきた?」
少女「私は雑誌を持ってきたよ」
女A「本?」
少女「うん、これ」パラッ
友人「何々・・・『NHK趣味の園芸10月号』?」
女A「『今から始める、秋植え球根大特集』・・・」
友人「『クリスマスローズの上手な育て方』『あの人が勧める一押しの便利グッズ』・・・」
少女「今月号は薔薇の特集がのっててね、復習として買ったんだけど結構ためになったよ」
女A「・・・」
友人「・・・」
少女「?」
女A「・・・そりゃ、ストラップに全力を出さざるを得ないか」
友人「なんだろう、凄く女性らしい雑誌なのに、とても違和感を覚える・・・」
少女「あ、あれ?変かな・・・?」
女A「いえ、趣味に情熱を注ぐのは、素晴らしいと思うわ」
友人「そうそう!それに少女らしいと言うか、なんと言うか・・・うん・・・」
少女「??」
女A「それで、友人は何もってきたの?」
友人「私はパソコン持ってきたよ」ゴソゴソ
女A「・・・え?」
友人「いやだから、パソコン、正確に言えばMacBook」カパッ
ボオォ~ン…
女A「あんた何もって来てんのよ・・・」
少女「せ、先生に見つかったら・・・」
友人「大丈夫、許可とってるから」
女A「とれたんかい!」
少女「なんか、友人ちゃん色々もってるんだね」
友人「私の唯一の趣味だからねー」
女A「そうなの?」
友人「おうさ!なんていうか、凄く意味の無い事を全力でするのが面白い!」
女A「あぁ・・・なんか今凄く納得したわ」
友人「ま、でもこれはビデオの保存用で持ってきただけだから、あんまり使わないと思うけど」
女A「なんというか、あんたも大概物好きな奴ね」
友人「それは褒め言葉として受け取っておこう!」
少女「女Aちゃんは何か持ってきた?」
女A「いいえ、私は何も、だって暇しそうにないと思ったからね」
友人「ま、それもそうか、うるさい面子ばっか集まってるからねー、うちの班は」
女A「きっと今頃、トランプでもやって騒いでるんじゃない?」
友人「はは、容易に想像できるねっ!」
男A「フルハウス!」
男B「ちっ、ワンペア」
少年「・・・ぶた」
球A「俺ストレートー!」
担任「ったく、どこ行っても何しててもうるせぇ奴らだ・・・」
- 60 :
- ここから新しい分です
-京都駅- AM12:30
担任「ほーい、じゃあこっからバス乗って市内行くぞー」
友人「とうとうやってきました、古都京都!」
女A「他の学校の生徒も結構いるわね」
男A「そりゃそうだ、なにしろ修学旅行のメッカだからな」
少女「東京駅も大きかったけど、京都駅も凄く大きいね」
男B「つかよ、まずどこ行くって言ってたっけ?」
少年「まずは昼飯だ」
男B「あー、そういやそうだった」
男A「待ってました!朝飯抜いてきたから、さっきから腹鳴りっぱなしでよ・・・」
女A「自業自得ね、ぎりぎりまで寝てたあんたが悪い」
男A「いや、昨日の夜は色々やる事あったんだって!」
女A「ほほぅ?じゃあ聞かせてもらおうかしらね?何がそんなに重要な事だったのかしら?」
男A「おう!例えばだな・・・」
女A「ちなみに、ゲームしてたり漫画読んでたり、音楽聞いて暴れ回る事は重要な事に入らないからね」
男A「・・・」
女A「図星じゃない!」
男A「い、いや、それでも間に合うようには起きたって!」
女A「でも準備が全く済んでいなくて、慌てて衣類を詰め込んでたら、結局時間が過ぎたんでしょ」
男A「う・・・そんな事言ってもよ、朝のあの短い時間で準備するってのは、タイムショックもびっくりな」
女A「前日までに準備しとけば良かったでしょ!」
男A「ま、まぁ、その通りなんだけどよ・・・」
女A「まったく、あんたは夏休みの宿題といい、どうしてそんな後回しにする癖があるのかしら・・・」
男A「後回しにしてるんじゃねぇよ、ただ、自分がベストの時に実行したいだけだ」
女A「要するにやる気が起きなかったんでしょ!まったく、いいわけばっかり言って・・・」
友人「かかあ天下だなぁ、あの二人は」
男B「ははっ、間違いねぇ」
少年「・・・」ムッ
少女「みんな〜、先生達が待ってるよ〜」
友人「おっとまずいまずい、ほら、そこの夫婦漫才!行くよ〜!」
女A「め、夫婦漫才言うな!」
男A「我がまま勝手な事ばかり申し上げて」
女A「あんたも乗るな阿呆!」
- 61 :
- -定食屋「二重」- PM 1:00
社会「あー、全員集まったかー?集まったなー?よし・・・」
社会「えー、ここまでの長旅ご苦労さん、いよいよ俺たちは京都に着いた、やったね!」
社会「んで、これから市内の名所をバスで回っていくわけだが、その前にまずは腹ごしらえだな」
社会「1時間位時間とるからゆっくり食えよ、ほいじゃ、いただきまーす」
イタダキマース
友人「うっひゃー!うまそー!」
少女「こういうお弁当って、なんて言うんだっけ?」
少年「幕の内弁当」
少女「あ、そうだ、まくのうちべんとー」
女A「どうしてそう言うのかしらね」
少年「諸説様々だが、江戸時代の芝居小屋で出されていた所から始まったとされる説が有力だ」
男B「お、始まったな」
少女「芝居小屋で出されていたら、どうして『幕の内』になるの?」
少年「芝居小屋は芝居と芝居の間に幕が閉じる、その幕が下りている間、つまり『幕の(降りている)内』に食べることからそう呼ばれたらしい」
友人「毎度の事だけど、一体どこでそう言う知識を身につけるんだか・・・」
男A「幕の内だか宮田だかなんだかわからんが、俺は先に食うぜ!腹へって倒れそうだ・・・」
女A「そうね、じゃあいただきます」
男B「いっただきまーす!」
- 62 :
- 男A「ん〜!うまい!!」
男B「弁当は弁当でも、質がちげぇなやっぱ!」
女A「なにを分かったように・・・」
少女「・・・」ソ~…
少年「・・・」ムッ
少女「あとすこし・・・」ソ~…
少年「・・・どうした」
少女「へ?あ、はは、えっと、いやなんでもないよ〜・・・」ソ~…
友人「おっと少女、その手は食わないぜ」パシッ
少女「う・・・」
少年「・・・」ムッ
友人「そう言えばそうだったね〜、あんた、これ苦手なんだっけ」
少女「う、うぅ〜・・・どうしても・・・」
男B「お、なんだなんだ?どうしたん?」
友人「いや、少女が苦手なものを私の所に移そうとしてたからさ」
男A「少女ちゃんが好き嫌いとは、珍しいな」
少女「は、恥ずかしながら・・・///」
男B「何が駄目なんだ?」
友人「ふっふっふ、それがさぁ・・・」ヒョイッ
少女「わ、わ、近づけないでよ〜!」
女A「それは・・・梅干し?」
友人「そ、これだけは口の中に入れる事ができないんだってさ」
少女「うぅ、友人ちゃんお箸どけて〜、臭いよ〜・・・」
男A「俺は好きだけどなぁ、梅干し」
女A「私も割と」
少女「なんでみんなそんなに平気なの〜・・・」
男B「逆に聞くが、どこがそんなに駄目なんだ?」
少女「もう全部だよ・・・匂いといい食感といい・・・そして何よりあの味・・・!」
男A「酸っぱいのが苦手ってことか?」
少女「ただ酸っぱいだけならいいんだけど、この匂いが混ざると・・・」
男A「まぁ人間誰しも苦手もんの一つや二つあるってもんだ」
少女「そ、そうだよね・・・」
男B「おう、無理に食う必要なんて無いぜ」
友人「そうそう、ところで少女こっち向いて?」
少女「え?うん?何?」
友人「いや、さっき虫歯みたいのが見えたからさ・・・」
少女「え、本当に!?」
友人「うん、口開けて」
少女「あ〜・・・」
友人「はい」ポイッ
少女「ん!?」パクリ
少女「・・・」
少女「・・・・・・・・・・・!!!///」パタパタ
友人「うっは、かわえ〜ww」パシャッ、パシャッ
女A「鬼かあんたは・・・」
- 63 :
- 切りがいいのでここで終了にします
20レス予定がまさかの10レス以下・・・
ちょっと練り直してからまた書きます、お待たせしてる人には申し訳ない!
次回はだいぶ間があいてしまいますが、10/3の22:00〜始めます
- 64 :
- 少女ちゃんがかわいすぎてヤバい
- 65 :
- 乙でっす!
友人の鬼畜っぷりがヤバいww
デンプシーロールをお見舞いしてやらう
- 66 :
- |_ ./ノ ノ三ミ
| ヽ ノ ,,ノ三ミィ彡'⌒
| ̄ ̄| .ィ彡` ノ彡
| | ノ -=ニィ三彡⌒
| | ┌─┬─┬─┐
|::: ・ | │ | | | _.ィ彡
|:: |<| | | |'
|_ノ | │ | | |
| | └─┴─┴─┘ヽ
| | ィ三ミヽ ヾミ
|__| -=ニ彡'⌒ヾミヽ、
| ヾ、ミヽ
| みちびきさんがこのスレッドに興味を持ったようです
- 67 :
- に、二週間以上も間をあけてしまった・・・>>1です
待っていてくださった方に会わせる顔がありません・・・!
やっぱり出来もしない投下予告はやめた方がいいですね、深く反省します
今日は仕事休みなので、一日書いて夜に投下します
今から寝るんすけどね・・・21時目標で頑張ります
>>66
そんなAAあったのかw
みちびきさんめっちゃ応援してる!!
- 68 :
- wktk
- 69 :
- 投下します
ペースはおよそ10〜20分間隔で
- 70 :
- 担任「ほーい、じゃあ最初の所行くぞー」
少年「大丈夫か」
少女「うぅ、まだ梅干しの匂いが・・・」
友人「いやぁ、ごめんごめん」
男A「そういえば、食い物の好き嫌いの話しなんて、一度もしたこと無かったな」
男B「そりゃ、そんなありきたりな話、話題に上がら無い限りは話さんだろうよ」
友人「まぁどうでもい言っちゃどうでもいい話しだしねー」
女A「そんなこと無いわよ、アレルギーを持ってる場合は周りが知っておいてあげないと」
少女「この中にアレルギー持ちの人っているの?」
男A「俺は無いな、好き嫌いも無い」
男B「同じく、腹が満たせればそれでいい」
少年「・・・」コクリ
友人「流石はお年頃の男子、こういう事には節操がないね」
少女「友人ちゃんは結構好き嫌いあったよね?」
女A「あら、そうなの?」
男B「そりゃ意外だな」
友人「どういう意味さそれは・・・まぁどうしても無理ってものは無いかな」
少女「なんだかんだでちゃんと食べるから偉いよ」
友人「あぁ〜ん!少女に誉められたー!!」ギュゥゥゥ
少女「あ、あぅ・・・お、女Aちゃんは苦手な食べ物とかあるの?」
女A「私はパイナップルが駄目」
友人「ほほぅ、パイナップルかぁ、話しにはよく聞くけどね〜」
女A「あの鼻を突く臭い!見ているだけでも痛くなる外見!そしてアクの強い味・・・!」
男A「理由が少女とほぼ一緒だな」
女A「アレを最初に食べようとした人とは、一生分かりあえる気がしないわ」
男B「きっともういないから、安心しろ」
友人「まぁこれでアレルギー持ちはいない、ってことが分かったわけだ!」
男A「変に気を使わなくて良いな」
少女「こ、個人的に梅干しだけは遠慮したいんだけど・・・」
友人「安心して!少女に危害を加えるものは、私が片っ端から投げ飛ばすから!」
女A「じゃあ今すぐ自分の肩をつかんで前転する事ね」
男B「言えてらwww」
男A「・・・とか話している内に着いたみたいだな」
友人「お!待ってましたオードブル!・・・で、どこ?」
女A「・・・そういえば、あんたも人の話し聞かない奴だったわね」
少年「広隆寺だそうだ」
友人「おぉう!名前聞いた事ある!これはいきなりメインディッシュか!?」
女A「いちいちテンション高いわねあんたは」
男A「しゃー!!広隆寺ぃぃぃ!!」
男B「かかってこいやぁぁぁぁ!!」
女A「しまった!この班半分が馬鹿だった!!」
- 71 :
- 担任「それじゃあ今から境内を拝観させて頂くわけだが―――」
男B「坊さんがわざわざ案内してくれるのか」
男A「あー、おれこういうお固い説明って苦手なんだよなぁ・・・」
女A「馬鹿、失礼でしょ、もっと敬いなさい!」
少年「・・・さしずめ二児の母だな」
少女「しょ、少年君、それは聴こえてはいけない言葉だと思うよ・・・」
友人「ん〜・・・あ〜・・・あれぇ〜・・・?」
少女「・・・友人ちゃん?どうしたの?」
友人「いやぁ、何か見覚えあるっていうか、デジャブっていうか」
少女「広隆寺?」
友人「んー、前にここ来たっけなぁ?そんな気がするんだけど・・・」
少女「それって、家族旅行とかで?」
友人「いや、確か・・・少女もいた、ような・・・」
少女「えっ?」
女A「ほらそこ、行くわよ」
友人「はいよー!んー、まぁ気のせいかも知んないし、とりあえずいいや!」タスタス
少女「う、うん・・・」テトテト
少女(友人ちゃんと一緒に京都・・・?)
少女(そんなことあったかな・・・)
少女(そもそも、生まれてこのかた旅行なんて一度もしてなかったはずだけど)
少女(あるとすれば・・・小学校の時の修学旅k)
\[ ]_/ : @ ^-p ; .] :@ ;[p^-][
];:@ _/[ -\ ][_\ [ p @: @
少女「っ・・・」
少女(ま、またこれ・・・!)
少女(な、なんで、どうして・・・!)
- 72 :
- ??『 !』
少女(この声は・・・友人ちゃん・・・?)
??『 !』
少女(夕日・・・ブランコ・・・目、目の前が急に・・・)
??『 ゃ 、 日 あ 親 !』
少女(駄目だ、頭の中がぐちゃぐちゃで、整理できない・・・!)
??『 ろ)_ね、《ぐ/!』
少女(こわい、こわいよ・・・)
じょ・・・
しょうじょ・・・
友人「少女ってば!!」
少女「ぅ・・ぁ・・・・・・」
友人「なにぼーっとしてんの、ほらいこ」
少女「あ、あれ・・・友人ちゃん・・・」
友人「なにさ?」
少女「あ・・・う、ううん・・・なんでも・・・」
友人「しかし思ってたよりも地味だったねぇ、もっとこう色々あるかと思ったけど」
少女「え?」
友人「聖徳太子だか何だかってお坊さんは言ってたけど、私にゃさっぱりだわ」
少女「しょ、しょーとくたいし?」
友人「ほらお坊さんが説明してたじゃない・・・もしかして、聞いてなかった?」
少女「え、あ・・・」
友人「ちょっと本当に大丈夫?顔色悪いけど、また気分悪くなった?」
少女「だ、大丈夫、ちょっと考え事してただけだから・・・」
友人「ほんとに?」
少女「ほ、ほんとほんと」
友人「んーならいいけど・・・」
少女「あ、はは・・・」
少年「・・・」ムッ
- 73 :
- 男A「しかし、ガイドも無いバスなんてしけてるなぁ」
男B「普通こういうのって旅行会社がつけるもんなんじゃねぇの?」
友人「まぁまぁ、これはこれで楽だしいいじゃないか」
女A「少し残念ではあるけどね」
少女「・・・」
少年「・・・」ムッ
男A「確か次は、六波羅なんとかだったな」
男B「ああ、六波羅なんとかだ」
女A「ろ く は ら み つ じ!もぉー!案の定先生の話し聞いてないんだから・・・」
保健「少女ちゃん」
少女「あ、はい・・・?」
保健「さっきから顔色悪いけど、大丈夫?」
少女「あ、だ、大丈夫です」
保健「本当に?嘘は駄目だよ?」
少女「少し酔っちゃっただけで、大した事は無いですから・・・」
保健「酔い止めあるけど、飲む?」
少女「本当にそこまでではないので、平気です」
保健「そう・・・体調悪い時は色々気をつけて、無理はしないでね?」
少女「はい、ありがとうございます・・・」
球A「ほっけんっちゃーん!!」
保健「ひゃうっ!?」
球B「ふふー、自らこのデンジャラス地帯にくるとは、先生も物好きだなぁwww」
保健「え、ちょ、私は少女ちゃんの」
女C「ねー保健ちゃーん、後どれくらいで着くのー?」
保健「え?あ、あと10分ぐらいjy」
女D「保健ちゃんなんかやってー」
保健「え、えぇぇ!そんな急に言わr」
球B「うはー、やっぱちっちぇー、俺の胸辺りまでしかねぇよ」
保健「もーみんな落ち着いて・・・そしてそこっ!聞こえたよ!余計なお世話ですっ!」
担任「おーい後ろのほー、もうちっと静かになー」
保健「あ、あぅ、すいません・・・」
男B「すげぇ、教師が教師を注意してるぞ」
友人「保健ちゃん可愛いからなー、いじりがいあるし」
男A「・・・あぁ、何かおまえが言うとすっげぇ説得力あるぜ」
女A「はぁ・・・初日からこんなんで、うちのクラス大丈夫かしら・・・」
少女「あ、はは・・・」
少年「・・・」ムツ
- 74 :
- 保健「うぅ、ひどい目にあった・・・」
担任「なにやってんすかwww」
保健「め、面目ないです・・・」
担任「はは、なんか学生時代を思い出しましたよ」
保健「毎年毎年ほんともぅ・・・」
担任「まぁそれだけ愛されてるってことでは?」
保健「・・・そういえば、担任君も学生時代は、さんっっっっざん弄ってくれてましたね?」
担任「時効っすよ時効」
保健「そんな都合のいい時効はありませんっ!」
担任「しかし、ロンドンの件は残念でしたね」
保健「またそーやってすぐ話題転換しようとするんだから・・・」
担任「ははっ、でもほんと、ちょっと期待してたんですけどね」
保健「そうですね、でも実はちょっとホッとしていたり」
担任「あれ、そうなんですか」
保健「あっちの方は飲酒が16歳から可能ですから」
担任「可能と言ったって、バーで飲めるってだけで購入は無理でしょう」
保健「まぁそうなんですけど、実際生徒を遠ざけるのは難しいと思いますし」
担任「そうでしょうかね?大人同伴じゃなきゃ飲めないんですから、僕たちが付いていかない限りは・・・」
保健「それを一番やりそうな人がいるじゃないですか」
担任「・・・あー、主任ですか?」
保健「社会先生はああいう人ですから、それぐらいすぐやってしまいそうです」
担任「いやぁ、いくら何でもそれは・・・」
保健「・・・」
担任「・・・あるかもですね」
保健「でしょ?」
担任「まぁ、僕も学生の頃は意味も無く飲みたいとか思ってましたし、舐めさせるぐらいなら」
保健「そ・れ・が!いけないんですっ!」
担任「は、はい・・・」
保健「恐れているのは飲酒の危険性ではなく、それが帰国した後に常習化する事なんです!それをあなた達は・・・」ブツブツ
担任「は、はは、そうですね」
担任(うーん、確かに保健先生がうるさそうだから、京都・奈良で良かったかもしれんなぁ)
担任「あ、でも、ホッとした本当の理由は英語が苦手だから〜、とかだったりしてwww」
保健「・・・」ビクッ
担任「・・・図星ですか?」
保健「そ、そんなまさか!教師たるもの、英語ぐらいはできないと!」
担任「そうですよねーwww」
保健「そ、そうですよ!そうです、別に会話が苦手とか外国の人が怖いとかそう言うのでは・・・」
担任「・・・」
保健「・・・も、もぉー!結局京都・奈良になったんだからいいんです!私はドイツ語だけできればいいんです!」
担任「あ、着いたみたいですよ」
保健「む、無視しないでくださいっ!もぉー学生の頃と全然変わってないんだから!!」プンスカ
男A「前の方、楽しそうだな」
友人「ああ、可愛いなぁ・・・流石は『私が頭をなでなでしてあげたい人ランキング』第二位・・・///」
少年「・・・いざとなったら逃げろ」
少女「う、うん、無理だと思うけど頑張る・・・」
- 75 :
- -六波羅蜜寺- PM 15:02
担任「そいじゃあここは自由行動だから、各自好きなように見学してこい、集合は30分後の15時30分な」
担任「くれぐれも他の参拝客の方には迷惑かけないように、んじゃ、解散っ!」
友人「30分もあるのかー」
女A「いや、意外と少ないと思うわよ」
男A「つってもなぁ、なんか広隆寺よりだいぶ小さいし・・・」
男B「おう、これぐらいのだったら家の近くにもありそうだぜ」
女A「またそんな罰当たりな事を・・・」
友人「・・・ってあれ?少女は?」
女A「少年君もいないわね」
男B「二人ならあっちで社会に捕まってるぜ」
女A「え?」
社会「だー!せっかくクラスの奴らとおさらばできたのに、何でおまえがいるんじゃ!」
少年「・・・同じ班だからだ」
社会「なら他の奴はどうしたんだよ!」
少年「あっちだ」
社会「あ、ほんとだー、それなら安心だね!・・・ってそう言う事じゃなくてだな!!」
少女「あ、あの、社会先生・・・」
男A「おー、いい感じにカオスってるな〜!」
男B「俺らも混ざろうぜ!」ダダッ
友人「おうともよっ!」ダダッ
男A「あ、まてよ!」ダダッ
女A「なんか、すでに最終日並みの疲れを感じ始めてきた・・・」
校長「ほほっ、しっかり者は気苦労が絶えないのぅ」
女A「ええ本当に・・・って校長!?」
校長「楽しんどるかね?」
女A「あ、え、えぇ、まぁ・・・」
校長「そうかそうか、せっかく来たんだから存分に楽しむとええよ」
女A「はぁ・・・」
校長「存分に楽しみ、そして沢山思い出を作るとええ」
女A「・・・はい」
友人「女A〜!早くおいで〜!」
男A「今から面白いもんが見れるぞ〜!」
社会「こ、こいつら、どこまでも馬鹿にしやがって・・・!!」
校長「ほら、呼んどるぞ」
女A「あ、はいっ、それでは・・・」タスタス
校長「おぉ、いってらっしゃい」
校長「・・・本当に、楽しい思い出が、沢山できると良いな」
- 76 :
- 女A「で、一体なんなの?」
友人「いまから社会先生がこのお寺を説明してくれるんだってさ」
女A「なんでまた・・・」
社会「だ、だってこいつらが『社会先生って本当に社会科の先生なんですかー?』とかいうから!!」
男B「要するに、からかわれてムキになってんだよ」
社会「こ、このぅ・・・いいだろう!!そこまで言うなら説明してやる!!」
女A(あーあ、いいように使われちゃって・・・)
社会「この寺のメインは、なんと言っても空也像だろう、これを見ずしては帰れない!」
男B「空也・・・あー・・・何か聞いた事があるような・・・」
社会「お、おまえな・・・俺が教えてないみたいに聞こえるから覚えといてくれよ・・・」
男A「で、どれがそのクーヤゾーなんだ?」
社会「あれだあれ、あの空を見上げてるやつ」
友人「んー・・・あった!」
女A「広隆寺のものとは随分違うのね」
社会「そこがみそだ、空也ってのは民間における浄土教の先駆者でな、この像は京の町を歩く姿を表している」
少女「座ってないお坊さんの像って、新鮮だね」
社会「当時の京の町は疫病が蔓延していてな、見かねた空也は車に観音像を乗せて歩き、念仏を唱えつつ、病人に茶を振る舞って多くの人を救ったという」
社会「その時の姿かどうかは分からんが、素朴な空也の人柄が浮かんできそうで、俺はこの像が京にある像の中では最も美しいと思っているよ」
男B「ここまでまともだな」
男A「ああ、社会教師っぽいぞ」
社会「そもそも六波羅蜜ってのは悟りの境地に達する為に修行している者が修めなくてはならない6つの実践徳目の事で・・・」ベラベラ
友人「あ、とうとうスルーし始めた」
女A「熱が入り始めたわね、こうなると長いわよ・・・」
少女「・・・」
少年「・・・熱心に聞いてるな」
少女「へ?あ、うん、こういうお話は結構好きだから」
少年「そうなのか」
少女「勉強になると別なんだけどね、実際にここにきて説明してもらったら実感沸いて面白いと言うか、なんと言うか・・・」
少年「知的好奇心だな」
少女「そ、そんな大層なものじゃないと思うけど・・・///」
社会「・・・っつうわけで!!この寺はお前らが勉強する教科書に載ってるほど有名なわけだ!!分かったか!!」
男A「おー、なんかよくわからんが凄いってのは分かった」
男B「同じく、とりあえず凄いんだってのは分かった」
社会「お、お前ら・・・人にここまで説明させときながら・・・」
友人「本当に社会教師だったんだね」
社会「・・・はぁ、もういい、疲れた・・・ほら、あっちにも見るとこあるから、行ってこい・・・」
友人「はーい!せんせーありがとー!」
男A「おぅ!割と楽しかった!」
社会「ったく・・・まぁ、今はそれでいっか・・・」
女A「あ、なんだかんだでもうすぐ時間みたい」
少女「ほんとだ、ちょっと急ぐ?」
男B「そうだな、んじゃまたな先生!」
少年「・・・」タスタス
社会「おーぅ、集合遅れんなよー・・・」
社会「まぁ、あいつらが楽しめるのはもう少し先か・・・」
社会「・・・だーっ!?つうか俺少女ちゃんとろくに話してねーっ!!」
社会「せ、せっかくのタイミングが・・・くそっ、もういい・・・バス戻る・・・」グスン
社会「・・・って、あぁ?バス前に誰か居るな・・・」
- 77 :
- 支援
- 78 :
- 女C「うはー!ねー見てー!めっちゃハゲ面!すごーい!」
女D「あー、ちょー暇・・・」
女B「確かに、寺なんてきたって何も面白くないし」
女D「つかなんでロンドンじゃねぇの?わけわかんなーい」
女B「それはほら、テロがうんぬんかんぬん」
女D「知るかよwww」
女B「ねー自由行動とかどうする?京都って何があったっけ?」
女D「寺」
女B「いや、今来てるしwww分かってるしwww」
女D「寺しかないんじゃーん?」
女C「ねーひまー!」
女D「あーあーあーっるさいっるさい」
女B「つか女Aは?」
女D「また男Aに尻尾でも振ってるんでしょ」
女B「何か最近、あっちいってばっかだよね」
女D「ってかなんなの?意味分かんなくない?」
女B「そりゃ一番可愛がってくれるとこに行くに決まってんじゃんwww」
女C「女A、可愛いもんねー」
女D「はぁ!?どこが!?なんかいっつも皺よってるし、おばんみたい」
女B「おwwwばwwwんwww」
女D「だってそうじゃない?『いい!!わかったわね!!』ってwww」
女B「『あんたが一番心配なんだからねっ!!』とかwww」
女D「うっわ、きっもぉ〜!!www」
女B「あれだ、ツンデレってやつ!」
女D「やばいやばいやばい、きもいきもいきも〜い!!www」
女B「やっば!私オタクだしwww」
女D「まぁ〜じでっ!勘弁してマジ!!www」
社会「おーいお前ら、もう回ってきたのかー?」
女D「うわっ、社会だ」
女B「最悪・・・」
女C「相変わらずぼさぼさだなー」
社会「こんなとこで何してんだ?」
女D「一通り見て回ってきたので、遅れたらいけないと思って早めにきちゃいましたwww」
女B「すごかったー!」
女C「うん、なんか変な像いっぱいあった!」
社会「変な像って・・・まぁいいや、そろそろバス出るし、中に入っとけ」
三人「はーい」
- 79 :
- -永観寺- PM 16:09
少女「うわぁ〜・・・」
友人「ひゃー、こりゃまたおっきいねー!」
男A「なんかのテーマパークみたいだな」
女A「まさかテーマパークと呼ばれる日が来るとは、この寺も思ってなかったでしょうね・・・」
男B「おー!こういうとこ来たかったんだよ!」ダダッ
女A「やっぱり走りやがった!」
男A「俺もいくぜー!!」ダダッ
友人「私もー!!」ダダッ
女A「はっ!しまった!連鎖したか!!」
少女「あははっw」
少年「・・・」ムッ
女A「はぁ〜・・・ったく、仕方ないから私たちも行きましょ」
少女「あ、私その前に・・・」モジモジ
女A「え?」
少女「え、えっと・・・///」モジモジ
少年「すまん、トイレ行ってきていいか」
女A「あ、ええ、確かあっちにあるって書いてあったわ」
少年「先に行っててくれ」
女A「でも、これだけ広いと迷うわよ?」
少年「こいつ借りてく」ポンッ
少女「へ?」
女A「・・・あー、分かった、じゃあ宜しくね」スタスタ
少女「あ、ちょ・・・」
少年「すまんな、付き合ってもらえるか」
少女「う、うん・・・」
少年「行くぞ」タスタス
少女「あ、ま、待って」テトテト
- 80 :
- 少年「ここらで待っててくれ、すぐ戻る」
少女「うん、分かった」
少年「・・・」スタスタ
少女「・・・」
少女「・・・い、今のうちに私も・・・」テトテト
ズラァァァ…
女D「・・・ちっ」
女D(なにこれ込み過ぎ・・・)
女D(まいっか、どうせ見て回るとこないし、適当に時間つぶせば・・・)
少女「うーん、やっぱり観光地は込んでるなぁ・・・」
女D(ん?私の前の奴、少女じゃない?)
女D(・・・ん、多分そうだ)
女D(調理実習位しか一緒になってないから、思い出すの時間かかっちゃった)
女D(・・・確か、この子も同じ班だったな)
女D(・・・)
女D「ねぇ」
少女「ひゃっ!?」ビクッ
女D「・・・」キョトン
少女「あ、ご、ごめんなさい・・・って、あれ?女Dちゃん?」
女D「う、うん・・・wwごめん、驚かせる気はなかったんだ」
少女「こ、こちらこそ、ごめんなさい」
女D「あいつらは?」
少女「女Aちゃん達は先に行ったよ」
女D「一緒じゃないんだ?」
少女「わ、私はトイレに・・・///」
女D「ふーん」
少女「女Dちゃんは、確か3班だっけ?」
女D「そっ、球A達と一緒」
少女「そっか、そしたら楽しそうだね」
女D「・・・まぁねー」
女D(たのしかねぇっつうの)
少女「あ、一つ空いたみたいだよ」
女D「そうだね、早く行って来なよ」
少女「お先にどうぞ?」
女D「え?」
少女「私急いでないし、すぐ空くと思うから」
女D「・・・そう?」
少女「うんっ」
女D「・・・わるいね、ありがとっ!」タッタッ
少女「ううん」ニコッ
女D(・・・意味わかんね)
女D(阿呆じゃないの?まぁどうでもいいけど)
女D(・・・そういえば)
女D(確かあの子少年君と仲良かったな・・・)
女D(・・・ふふっ、いい事思いついた)
- 81 :
- チャララチャラ~♪
ガチャ
少女「ふぅ・・・」テトテト
キュッジャー
パシャパシャ
キュッ
フキフキ
少女(・・・前髪ちょっと変かな)サラッ
女D「変じゃないと思うよ」
少女「わぅっ!?」ビクッ
女D「ぷっ・・・いっつもそんな驚いてたら疲れるでしょwww」
少女「お、女Dちゃん・・・」
女D「さっきはありがとね、優しいなぁ」
少女「う、ううん、そんな、大した事じゃないから・・・」
女D(ほんとにな)
女D「・・・ところでさ、少女ちゃんって少年君と仲いいよね?」
少女「えっ、ど、どうしたの急に・・・?」
女D「いやぁ、ちょっと気になってさ」
少女「な、なにを?」
女D「少女ちゃんと少年君って、付き合ってるの?」
少女「・・・へ?」
女D「いや、だって朝も一緒に来てるって聞くし」
少女「あ、いや、あれはたまたま家が近所で・・・///」
女D「そうなんだ?でも放課後によく二人でどっか行くよね?」
少女「あ、あれも中庭の手入れをたまに手伝ってもらってるだけで、別にどこかに出かけてるとかじゃ・・・///」
女D「ふーん・・・そうなんだ?」
少女「う、うんっ・・・///」
女D「じゃあ、少女ちゃんは少年君の事好きじゃないの?」
少女「え、え?」
女D「いや、だから付き合ってないならさ、多少そう言う気持ちは持ってないの?ってこと」
少女「そ、そんなっ!わ、私なんかじゃ・・・///」
女D「恋愛対象としては、見てないってことだよね?」
少女「・・・う」
女D「・・・」
少女「・・・うん・・・」モジモジ
女D「・・・」
少女「・・・///」モジモジ
女D「・・・そっかー!」
少女「あ、え?」
女D「そっかそっか、そうなんだー・・・よかった」
少女「あ、あの、何が何やら・・・」
女D「じゃあ私が好きになってもいいってことだよね?」
少女「・・・え?」
- 82 :
- 女D「いやー、実は割と転校してきた時から気になっててさー」
女D「ほら、運動もできるし、テストの点もそれなりにいいじゃん?あとよく見ると美形」
女D「いいなーとは思ってたんだけど、少女ちゃんと仲いい事、女Aから聞いて知ってたからさ」
女D「何か悪いなーって思ってて、何もしなかったんだよねー」
少女「ぁ・・・」
女D「でもそっかー、別にそう言う気持ちは無いのかー」
女D「ならあたし、頑張っちゃおうかな!」
少女「・・・ぅ」
女D「少女ちゃんもさ、応援してよっ!」
少女「・・・ぇ」
女D「少年君と仲のいい少女ちゃんが応援してくれたら、私頑張れると思うんだっ!」
少女「・・・」
女D「・・・それとも、私は駄目?」
少女「ぁ、その・・・」
女D「それもそうだよね、あんまり話した事無いし」
少女「ぁ、いや・・・そういうわけでは・・・」
女D「じゃあ応援してくれるよねっ!」
少女「・・・ぅ」
女D「・・・」
少女「・・・ぅん・・・」
女D「ほんとっ!?嬉しいっ!」
少女「あ、はは・・・」
女D「決めたっ!私頑張ってこの旅行中に告白する!」
少女「・・・!」
女D「だって、もしかしたら、もしかしたらだけど付き合ってくれるかもしれないしさー」
少女「・・・」
女D「行動あるのみ!どうなるか分からないっ!」
少女「・・・」ギュッ
女D「・・・ふふっ、じゃあ私、班に戻るね」
少女「あ、う、うん」
女D「『譲ってくれて』ありがとう!じゃあねっ!」タッタッタ
少女「ま、また・・・」ヒラヒラ
少女「・・・」
- 83 :
- 少年「・・・」ムッ
少年(遅い・・・)
タッタッタッ
少年(・・・ん?)
女D「あ」
少年「・・・」
女D「・・・ふふっ、じゃあね、少年君」タッタッタッ
少年「・・・」ムッ
テトテト…
少年「・・・」ムッ
少女「ご、ごめん、結構込んでて・・・」
少年「・・・いや、大丈夫だ」
少女「・・・」
少年「・・・どうした」
少女「う、ううん、なんでもない・・・皆と合流しよっか」
少年「・・・ああ」ムッ
社会「それでその時その阿弥陀が動き出してな!立ち尽くす永観に『永観、おそし』というわけよ!」
男A「なぁ、なんでまたこいつ熱弁してんの?」
女A「あんたが不用意に焚き付けるからよ」
男B「『きっとここの寺も完璧に案内できるんですよね』・・・どう考えても墓穴だろ」
友人「・・・あ!二人戻ってきた!」
男A「お、ほんとだ」
男B「おかえりさん」
少年「・・・ああ」
少女「ただいま」
友人「もー、さっきから社会先生が止まんなくてさー」
社会「そう言った所から見返り阿弥陀は『思いやり深く周囲を見つめる姿勢』を表したものと言われていてだな!」ベラベラ
少女「す、すごいね・・・」
男B「そういえば、今時間は?」
女A「・・・あら、もう集合時間になりそうだわ」
男A「まじか、少年は永観寺の思い出がトイレしか無くなっちまったな」
少女「ご、ごめんなさい・・・」
男A「へ?何で少女ちゃんが謝るん?」
女A「・・・察しなさいバカ!」ボカッ
男A「ったぁ〜!?」
友人「んじゃ、戻りますかね」
少年「・・・これはどうするんだ?」
男B「ほっときゃ気付くだろ」タスタス
女A「そうね、いきましょ」スタスタ
友人「ああ、とうとう女Aまで扱いがぞんざいに・・・先生、強く生きて・・・」タッタッタッ
社会「どうだ凄いだろう!なに?もう一度聞きたい?仕方ねぇなぁ〜!いいかよく聞け?この阿弥陀如来像はな・・・」
- 84 :
- 担任「上の段、もうちっと中央に寄ってー」
女A「そういえば記念撮影するって言ってたわね」
男B「おい実行委員」
女A「う、うるさいわねっ、ちょっと忘れてただけよ!」
男A「・・・なぁ」
友人「どうしたウサギちゃんw」
男A「何で俺は京都の寺まで来て、ウサミミなんか被ってんですかね?」
女A「あら、似合ってるわよ」
球C「ああ、まるでクラスのマスコットだぜwww」
男A「誰だこんなの持ってきたのは!しかも最下段センターだし!!何のいじめだこりゃ!?」
担任「おい、そこのウサギうるさいぞ」
男A「あんた真っ先に止めるべき人間だろうがぁぁ!!」
男B「発言するなら語尾にぴょん付けろ、ぴょんwww」
男A「おまえ後で覚えてろだぴょん!!」
男B「ほんとにつけた」
球A「お似合いでちゅよーwww」
球B「かわいいでちゅよーwww」
男A「くそーっ!!こうなったら完璧なウサギを演じてやるぴょぉぉぉん!!」
少年「・・・なぁ」ムッ
女D「んー?」
少年「もう少しそっちへよってくれないか?」
女D「えー、だって真ん中詰めろって言われたしー?」
少年「だからといって、抱きつく必要は無いだろう」
女D「えー?もしかして私に抱きつかれるのはいや?」
少年「そう言う事ではなくだな」
女D「じゃあいいじゃーん?」
少年「・・・」ムッ
少女「・・・」フイッ
友人「しょーうじょっ!」ガバッ
少女「あ、あぅ」
友人「もー、そんなに少年君の隣が良かったかい?」
少女「・・・」
友人「あれ?ほんとに?」
少女「あ、いや・・・」
担任「ほーい!じゃあとるぞー・・・っと」ポチッ
ジー…
友人「あ、ほら少女、笑って笑って!」
少女「う、うん・・・」ニコ…
担任「お、おい、俺のスペースどこだよ!」
男A「残念ながら俺の隣しか無いぴょん」
男B「はい先生!」カポッ
担任「ウサミミッ!?なんだこれっ!話しが違ぇぞ!」
女A「早くしないとタイマー切れますよ」
担任「く、くそー!!」
男A「先生、駄目ぴょん、語尾にぴょんつけるぴょん」
担任「は、はめられたぴょぉんっ!!」
女D「・・・えいっ!w」
少年「!」ムッ
カシャッ
- 85 :
- -バス車内- PM 16:41
友人「いやー、楽しかった!」
女A「まぁ、なんだかんだでね」
男A「くそ・・・卒アルに乗るんだぞ・・・」
男B「最高だったぜwww」
友人「隠し持ってた甲斐があったねwww」
男A「主犯はお前らかこのやろっ!」グイグイ
男B「あーたたたた!www」
友人「あ、あばれちゃいかんよー!www」
少女「・・・」
少年「・・・大丈夫か」
少女「え?」
少年「・・・」ムッ
少女「・・・あ、体調は、大丈夫だよ?」
少年「・・・」ムッ
少女「・・・」
少年「・・・なぁ」
少女「え?」
少年「・・・」ムッ
少女「・・・な、なに、かな?」
少年「・・・さっき」
女D「ごめん、ちょっといい?」
少女「!」
少年「・・・」ムッ
女D「なんか酔っちゃったみたいでさ、悪いんだけど、できたら席交換して欲しいんだ・・・」
少年「・・・」スクッ
女D「あ、窓際がいいから、できれば少女ちゃんに・・・」
少女「・・・うん」
女D「ありがとー!保健ちゃんの後ろの席だよ」
少女「うん、わかった・・・」
少年「・・・」ムッ
男A「このっ!このっ!」
男B「だーっ!だんだん本気になってんぞ!」
男A「俺はいつでも全力だこんにゃろう!」
男B「あたたたたた!!!」
友人「あっはっはっはwww」
スタスタ
少女「・・・」
友人「はっは・・・ん、少女?」
少女「え?」
友人「・・・どしたの?」
少女「あ、ちょっと、気分の悪い子と席交換して・・・」
友人「そう・・・?」チラッ
女D「少年君、何か飲みもの持ってる?」
少年「・・・ああ」
女D「ごめん一口くれないかな?」
少年「・・・かまわないが」
女D「ありがとっ!」
少女「・・・前の方だから、いくね」
友人「・・・ん、あいよ」
- 86 :
- -旅館『庵乃』- PM 17:04
男B「おー!なんか豪華なとこだな!」
男A「ああ、こんなとこ、俺らみたいな学生が泊まっていいのか?」
女A「なんでも修学旅行生に人気の旅館なんですって、お高いけど」
友人「どっからそんな金が出てきたんだい?」
女A「ロンドン旅行のつもりで集金してたから、予算に余裕ができたのよ」
男A「あれ?でも余った分は返金するって・・・」
女A「勿論、充分にあてた上で残ったものは返金されてるわ」
友人「なるほどねー・・・じゃあ存分に堪能させてもらいますか!」
女A「それがいいわね」
社会「あー、とりあえず初日お疲れさん」
オツカレッシター
社会「まぁ何事も無く終わって御の字だな」
社会「これからのことだが、フロントで鍵を貰って、荷物を置いてこい」
社会「すぐ飯になるから、置いたら下の食事会場に直行だぞ、一部屋しかないから迷わないはずだ」
社会「その後の事は食事の後に話す、まぁとりあえずは部屋見てきな、いい部屋だぞー」
ザワザワ
社会「んじゃ、決められた班ごとに分かれて鍵貰ってこーい」
友人「にしても3人部屋とは、豪勢な使い方だねぇ」
女A「いいじゃない、人数は少ない方が面倒じゃなくていいわ」
少女「・・・」
友人「・・・」チラッ
女A「鍵はもう私が貰ってるから、とりあえず部屋行きましょ」
友人「・・・そだね、よし少女いこーっ!」グイッ
少女「あ、わわっ!」
- 87 :
- とりあえず、ここまでにします
明日(もう今日)の同じ位の時間にまた投下します、初日終わりそう・・・!
- 88 :
- 女Dめ、俺の少女ちゃんになんてことを!
- 89 :
- >>1です
23:00から投下します
- 90 :
- 今日の投下間隔はかなり不安定になりそうです
10分〜30分、場合によっては1時間程空けてしまうかも・・・と断っておきつつ投下開始
-202号室-
友人「おぉ〜!これまたいい部屋ですな〜!」
女A「ほんと、テレビで取り上げられていそうな部屋ね」
少女「・・・」
友人「さて、とりあえず荷物置いて・・・すぐ下だっけ?」
女A「ちょっとは余裕あるわよ、10分位」
友人「じゃあ荷物出しとく位はできるね、実はパソコンの充電切れちゃってさー」ゴソゴソ
女A「私は先に行くわね」
友人「あり、なんで?」
女A「実行委員は大変なの、鍵の管理任せたわよ」
友人「あいよー」
少女「いってらっしゃい」
女A「ん、じゃああとで」ガチャ
バタン
友人「・・・少女」
少女「なに?」
友人「さっきから、なに悩んでるの?」
少女「え?」
友人「私が気付かないとでも思った?あんまり親友舐めないで欲しいわね」
少女「友人ちゃん・・・」
友人「らしくないよ、いつもの笑顔はどこいった?」
少女「・・・」シュン
友人「・・・その悩みは、私が聞いていい話?」
少女「・・・」
友人「・・・」
少女「・・・分からない」
友人「え?」
少女「悩んでる、とは違うような気がするし、困ってる、とも言えないような・・・」
少女「そもそも、どうしてこんなに心が重いのかも分からないし・・・」
友人「・・・そっか」
少女「ごめんね、なんか、気を使わせちゃって・・・」
友人「・・・ん」
少女「・・・」
友人「・・・まぁ、じっくり考えな」
少女「うん・・・」
友人「でも、とりあえずそれは後回しにして・・・今は修学旅行を楽しみましょ」
友人「考えるのは後からだってできるけど、修学旅行は一生に一度しかないんだから」
少女「・・・うん」
友人「焦ってもいい結論なんて出やしないし、そういうことは自分の時間ができた時にゆっくり考えればいいわ」
少女「・・・そうだよね」
友人「そうよ、だから今は笑顔笑顔!ねっ?」
少女「・・・うんっ、ありがとう、元気でたよ」ニコッ
友人「ん、その顔が一番似合ってるわ」ニコッ
少女「そ、そうかな・・・///」
友人「・・・よしっ、それじゃあ、あたしらも下に行きますか!」
少女「うんっ」
- 91 :
- -菫の間- PM17:30
男A「お、来たな」
友人「よっすー、もう来てたんだね」
男B「もう10分前からスタンバってるぜ」
友人「早く来たとこで早く食べられるわけじゃなかろうにwww」
少女「わ、なんか凄い準備してある」
男A「だろー?なんか餌を前に待てをされてる犬の気分だぜ」
少年「・・・」ムッ
男B「あれ?女Aは?」
友人「何か実行委員があるとかで先に出てったんだけど・・・いないね?」
男A「まぁどっかで打ち合わせでもしてんだろ」
友人「だろうね」
少女「・・・あの、少年君」
少年「・・・?」ムッ
少女「さっきは、ごめんなさい!」
少年「・・・なんのことだ」
少女「あの、バスの中で・・・」
少年「・・・」ムッ
少女「ほら、話しかけてくれてたのに、聞いてなくて・・・」
少年「・・・」
少女「ごめんなさいっ!」
少年「・・・謝る事じゃない」
少女「でも・・・」
少年「大した話しではない、気にするな」
少女「う、うん、ごめんね?」
少年「・・・」フッ
少女「?」
少年「いや、なんでもない」
少女「う、うん・・・?」
少年「・・・」スクッ
少女「あれ?どこか行くの?」
少年「・・・トイレだ」
少女「あ、ご、ごめんっ、いってらっしゃい///」
少年「・・・」スタスタ
少年(そういえば、謝るなと言っても謝り続ける奴だったな)
少年(あいつらしいといえば、あいつらしいか)
少年(・・・それにしても、今日のあいつは妙だ)
少年(心ここにあらずと言うか、なんというか・・・)
社会「あっれー?なんで?」
少年(・・・ん?)
- 92 :
- ※旅館の従業員=「従業」で
保健「でませんかー?」
社会「んー、駄目だな」コンコン
担任「どこか断線してるとかじゃないですかね?」
従業「いや、そんなはずは無いと思うんですが・・・」
少年「・・・」ムッ
少年(マイク握ってなにやってるんだ?)
少年「先生」
担任「ん?おぉ、少年、どうした?」
少年「トイレってどこですか」
担任「あぁ、トイレならあっちだ」
少年「有り難う御座います」
社会「ん?あ!てめぇ少年!何しに来やがった!」
少年「・・・親の敵か俺は」
社会「関係者以外は立ち入り禁止だ、あっちいけあっち、しっし!」
少年「・・・言われんでも行く」スタスタ
社会「ったく、トイレ位自分で探しやがれ・・・」
保健「んー、駄目ですねー?」
従業「も、申し訳ありません・・・」
社会「いえいえ、最悪声を張り上げればいいだけですから・・・」
担任「でも、マイク無しってきつくないっすかね?」
社会「頑張れ」
担任「え!?僕っすか!?」
社会「ああ、主任の代役だ、光栄だろ?」
担任「い、いやいやいや・・・誰か他に分かる人って?」
従業「そ、それが本日休みを頂いておりまして・・・」
保健「あちゃ、タイミング悪いですね」
従業「申し訳ございません・・・!」
社会「いえいえ、こいつ若いから大丈夫ですよ」
担任「も、もうちょっと頑張りましょうよ!」
社会「おまえ分かるのか?」
担任「いや、僕もこういうのはからっきしですけど・・・」
社会「じゃあ諦めろ」
担任「そ、そんな〜・・・」
保健「誰か生徒の中に詳しい子とかいませんかね?」
社会「いるわけないだろ、放送部とはわけが違うんだから」
保健「ですよね〜・・・」
担任「・・・あ!」
社会「うおっ!び、びびった・・・いきなり大声出すんじゃねぇよ!」
担任「もしかしたら・・・」
- 93 :
- 少年「・・・」スタスタ
担任「あ、帰って来た、おーい、少年!」
少年「・・・?」ムッ
担任「いや、実はさ、さっきからマイクの調子がおかしくってさ」
担任「おまえ確か親父さんそう言う仕事だったよな?」
少年「・・・まぁ、そうですね」
担任「そう言う事、詳しくないかな?」
少年「・・・多少なら」
担任「お、まじで!良かったー!」
少年「・・・」
社会「こいつがぁ〜?」
少年「・・・迷惑ならやめるが」
社会「はっ、やるやらない以前に、そもそもお前に分かるのかぁ?」
少年「・・・多少だが」チラッ
社会「いうじゃねぇか・・・じゃあ俺の手に持ってるマイクが出ないのは何故か、即決に述べてもらおうじゃないか!」
保健「いやいや、まだろくに見てもいないのに・・・」
少年「・・・ちょっとマイクを貸してくれ」
社会「お、おぅ・・・」
ポチッ、ポチっ
少年「・・・従業員さん」
従業「あ、はい?」
少年「スピーカーはAux送りやC/ROutで出してるものもありますか」
従業「え?あ、え、えっと・・・」
少年「・・・ここにスピーカは、いくつありますか」
従業「あ、た、確か舞台の前に二つと、会場の横に二つ・・・」
少年「・・・有り難う御座います」
担任「分かりそうか?」
少年「多分」
担任「まじか!」
社会「ほんとか〜?」
少年「・・・音出しますよ」
担任「おぉ、頼む」
クイッ
少年《へいっ、はっ、ツー》
保健「でましたっ!」
少年「・・・マイクどうぞ」
社会「お、おぅ・・・」
- 94 :
- 担任「凄いなおまえ!」
少年「いえ、スイッチ押しただけなので」
社会「スイッチ?」
少年「あとはここのフェーダーで音量調節してください」
保健「わかりましたー」
従業「あ、ありがとうございます!」
少年「・・・いえ」
担任「結局、何が原因だったんだ?」
少年「このタイプはONでChannelの音をMasterFaderに送る必要がある」
担任「ん?」
少年「それとGainが全く上がっていなかったのと、Line入力になっていた」
保健「分かります?」
社会「悔しいがさっぱり」
少年「・・・簡単に言うと、ただマイクを刺しただけでは音がならないようになっていた」
従業「あれ、おかしいな・・・先輩はこれでいいって・・・」
少年「・・・マイクを一度、ミキサーから外しませんでしたか?」
従業「あ、はい、昼間ここを掃除する時に・・・」
少年「恐らくその時、元に戻す所が違ったのかと」
従業「え?」
少年「ここのチャンネルがそれらしい回し方になってます、外す前は一つ隣の所に刺さっていたのでは」
従業「あ!そ、そうかもしれません・・・」
担任「ほー、少し見ただけでよくそこまでわかるな」
少年「・・・それでは、俺はこれで」スタスタ
担任「お、おぉ!ありがとな!!」
社会「くっ、何か凄く負けた気分だ・・・!!」
保健「生徒の方が教師より詳しいって、どうなんでしょうね・・・」
- 95 :
- やはり駄目だ、昨日あれだけ書けたのに今日はさっぱり・・・
とりあえずここで区切ります、目標達成ならず・・・
これからも合間縫ってぼちぼち更新していきます
- 96 :
- 投下乙
社会ざまあw
- 97 :
- >>1です、物凄い今更なんだけど、トリップって付けた方がいいのかな?
何となく自己主張激しい感じがして今までずっと付けてなかったんだけど・・・
雑談かどっかであった方がいいと言う流れを見たので、あった方がいいのか?とも思ったり
ずっと無しでやって来たし、特に必要ないならこれからも付けずに投下するつもりです
次回、土曜日21時〜始めます
流石に今回もすっぽかすとマイナスの信用が突き抜けてブラジルまで行きそうなんで、今回は時間通りで!
- 98 :
- 荒れたときのことが心配なら念のためつけた方がいいんじゃね?
このスレなら心配しなくても大丈夫だろうけど
投下wktk
- 99 :
- >>1です
それでは今まで通り、付けずに投下する事にします
万が一必要な状況に成ったら、そのとき考える方向で
あと、つい先日「キャラクターなんとか機」を知ったんですが、あれ凄いですね
明日投下する内容で、ちょうどキャラクターのビジュアルに突っ込む場面があるので、参考程度にupしときます
ただ、会話系って読み手のイメージに任せる部分があると(勝手に)思ってるので、そこを考慮してZipで
作者の頭ではこんなのが蠢いてると思ってもらえればw
ttp://u6.getuploader.com/sousaku/download/324/%E3%83%A2%E3%83%96%E5%B0%91%E5%A5%B3_%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%81%AA%E3%82%93%E7%B5%B5.zip
にしても配布改変フリーって、制作者は天使か・・・創発では有名なんだろうなぁ
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