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2012年3月携帯ゲーキャラ62: 【ダンガンロンパ】霧切響子はクーデレかわいい【FILE.8】 (163)
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【ダンガンロンパ】霧切響子はクーデレかわいい【FILE.8】
1 : 超高校級の“???”である「霧切響子」(CV:日笠陽子)について語るスレです(キリギリッ) ◆ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生(※音量注意) http://danganronpa.com/ ◆キャラ総合スレ 【論破】ダンガンロンパキャラ総合【7回目】 http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/pokechara/1312334728/ ◆前スレ 【ダンガンロンパ】霧切響子はクーデレかわいい【FILE.7】 http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/pokechara/1324566968/ ◆ダンガンロンパSSまとめwiki http://www43.atwiki.jp/dgrpss/ 次スレは>>970 ぐらいでスレ立て宣言してから立ててください。 sage進行推奨でお願いします。
2 : これは住人代表の>>1 乙なのよ!
3 : >>1乙君のくせに生意気ね
4 : 暇だからナエギリの卒業後結婚して 朝日奈さんと大神さんがいろいろあってナエギリ家に居候する話を書いてみた まず適当にpixivにあげた(´・ω・`) ここに投げようか投げまいか
5 : ピクシブなんて久しぶりに見たがナエギリ作品多いな 今夜の過ごし方が決まった >>4 いいんじゃない?
6 : んー無駄に悩む こんな俺が投げてもイイのか あ、pixiv作品の小説名は「急な訪問」ですね 今は「2日目」「3日目」、「4日目」書いた(´・ω・`)
7 : 異世界に訪問する筋書きはワクワクするですの!?♪。
8 : まあどうするかはお前さん次第だが、とりあえずsageてくれ
9 : そういやSSまとめwikiの更新がすっかり滞っているな 暇をみてボチボチやっていかにゃあな
10 : 8スレ目か 思えば遠くへ来たもんだ まだまだ霧切さんを語っていけたらいいなあ
11 : >>9 とりあえずちょっとだけ更新しといた 暇な人は協力してくれると嬉しいんだぜ
12 : 乙 しかし改めてみると、このスレのSS数は圧巻だな…
13 : , --- 、, ---- .、 ''"´ `ヽ , ' / ヽ / ./ ' / ′ ' / ′ ハ { { ./ .! ____ : | .i! :! l .: / r‐< ,イ :! | .|! l | l |_i レ// ,ヘノ彡| i|_|___八_i__i!_|斗ャヤ´ { 。゚ 。 ヽ`i! .| r====斥 ,斗芳/ \。゚ Y .| 'ゝ,込z夛 ヒソ〈 リ .マイ´ ̄`丶、 //// 、 イシ\ //.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l __ ´ , |`ト、冫 八.:.:i!.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト ‘='’イ 人丕ト、 / .∧.:.:i!.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.lト≧_ ==个 | | | (乂) / ./ .冫.: i!.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l トf圦‐┤ |x.i___ (乂) / ./ ./ ヽ.:i!.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l |}{|゚。 ゚。| |.:.:./ (乂) . / ./γ'¨ ̄ Y.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l_,ト、/ヘ、| |< (乂) / ./ /.:.:.:.:.:.:.:.:.Yl.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l γ´⌒Y.| |.:.:.:.:`丶、 (乂) 良いSSに恵まれて霧切さんも喜んでるな
14 : 大人ナエギリの人また書いてくれないかなぁ
15 : 受験で忙しくしてたら8スレ目に到達しててビビった ちなみに試験の日までしっかりこのスレに毎日来てたら 第一志望の大学受かった これも霧切さんのおかげか…
16 : それは違うわね 他の誰でもない、あなた自身の力よ… と、霧切さんなら言ってくれるはず 合格おめでとう
17 : 先生を考え中(´・ω・`) 今決まってるの 理事長、霧切響子(苗木誠の嫁・・?) 校長、モノクマ(熊) 教頭、モノクマmark2(熊) 家庭科、苗木誠(霧切響子の夫・・・?) 体育、大神さくら あと、数学、国語、社会、理科、英語の先生募集中
18 : オーガ先生! 先週に引き続き体育は理事長室にてじっくりと見学させて頂きます。
19 : あれか苗木君と霧切さんの体育・・・ エロパロいってくる・・・(´・ω・`)
20 : 霧切さんのいた外国ってどこだろう アメリカ? ヨーロッパ?
21 : アメリカはあんまりイメージに合わない気がするかな
22 : イギリスの方がらしいね
23 : やっぱりイギリスかな、名探偵的には フィッシュ&チップスをポリポリやってる霧切さんなんてのはちょっと想像しづらいが… 大味なイギリス料理ばかりの日々から日本に戻ってきて、 味覚の豊さに静かに感動する霧切さんの姿が見えた
24 : 霧切さんは甘党だろうか辛党だろうか
25 : 見た感じブラックっぽいルアックコーヒーを喜ぶあたり、 甘いものよりそうでないものの方が好きなのかも
26 : 無駄な話だけど 決まった(´・ω・`) 数学 十神白夜 社会 石丸(ときどき石田) 理科 腐川ぐらい 英語 セレスさん 国語 江ノ島(´・ω・`)ギャル語だけ教えそうだな 情報 不二咲 これで適当に書いてみるか(´・ω・`) 初ssになると思います(´・ω・`)
27 : >>24 食べ物にはあんまり頓着なさそうなイメージがあるな ああ見えて好き嫌い激しかったりしてもそれはそれでかわいいが >>26 まずsageような
28 : 無表情でさりげなくグリンピース撤去作業する霧切さんか。。 たしかに好き嫌いあったら一層いいかもw
29 : 霧「苗木君、あなたグリーンピースは好きかしら?」 苗「うぅん…特に好きでもなければ嫌いでもない、かな」 霧「そう。平凡を自認するあなたらしい答えね」 苗「…今バカにしたでしょ」 霧「してないわ。むしろ誉めてるのよ」 苗「本当かなぁ…」 霧「まぁ…それはともかく。私のグリーンピース、あげましょうか?」 苗「え?」 霧「はい、どうぞ(ポィッ ボィッ」 苗「ちょ、ちょっと! まだ『もらう』って返事してないんだけど!?」 霧「あら? 嫌いじゃないんでしょう?」 苗「いやそうだけどさ…」 霧「なら、いいわね(ポィッ ボィッ」 苗「ていうか霧切さん、その…自分の箸で摘んで僕の皿に寄越すのは…」 霧「二人だけなんだから、多少のテーブルマナー違反くらい構わないでしょう?(ポィッ ボィッ」 苗「いや、そうじゃなくて…あのさ、僕に食べさせるのに自分の箸でって…霧切さんは気にならないの?」 霧「? 何のことを言っているの?(ポィッ ボィッ」 苗「いや、だからその…わかるでしょ?」 霧「ごめんなさい。わからないわ、本当に(ポィッ ボィッ」 苗「ああ…なんかもういいや…」 霧「そう、なら私もいいわ。さて…これで全部ね。さあ、どうぞ」 苗「……」 霧「どうかした? まだ何か気になることでもあるの?」 苗「あのさ、なんで僕にグリーンピースを? それも皿の中のやつ全部なんて」 霧「…別に。何でもいいでしょ」 苗「もしかして、霧切さん…グリーンピースが苦手とか?」 霧「……」 苗「……」 霧「……だから言ったでしょう。理由なんてなんでもいいじゃない。そうでしょう?」 苗(あ、図星なんだ) 霧「そんなことより…苗木君、もらった以上はきちんと食べてもらうわよ?」 苗「いや僕はもらうとは一言も…」 霧「い い わ ね?」 苗「は、はい…」 苗「それにしても霧切さん、グリーンピースが苦手だなんて…意外とかわい…」 霧「何か言ったかしら?」 苗「…何デモナイデス」
30 : かわいいじゃないか…
31 : ああ…平穏な世界を舞台にナエギリを楽しみたい 背比べしてちょっと自慢気な霧切さんとか逆にちょっとヘコむ霧切さんとか 霧切「苗木くんはもう少し大きくなるべきね」とか素敵やん
32 : 霧切さんはドヤ顔しそう>背比べ
33 : >>29 GJ 微笑ましくて和むのう >>31 身長差いいよな 俺としては(苗木君小さくてかわいい…ずっとこのままの身長でいて欲しいわ)な霧切さんでも(ry
34 : そういや以前、霧切さんがヒールブーツを愛用しているのは 探偵稼業で女だからとなめられないよう身長を高くみせるためという説があったっけ しかしそんな霧切さんが苗木君を異性として意識するようになって以降、 身長差を縮めるためにヒールの低い靴を選んで履くようになったり… とか、そんなのはありませんか
35 : 小説版って霧切さん目当てで読む価値ある?
36 : 霧切さん自身の出番はそんなに多くないかな(苗木よりはずっと多いけど) お父さんの関係をより深く知りたいなら読むべし 霧切さんマジファザコン
37 : ファザコン霧切さんか… よし、ちょっと本屋行ってくる
38 : 一度霧切さんが悲鳴をあげるところを見てみたい 具体的に霧切さんに悲鳴をあげさせる方法がさっぱり思いつかないが
39 : 男前だからなあ、霧切さん 青褪めることはあっても悲鳴だけはどうあってもこらえそうな気がするな まぁそれだけに「きゃっ!」とか「ひゃっ!」とか「ひぎぃ!?」とか声をあげているところを見てみたくはある
40 : 苗木君が死体のふりしたら一発でしょ! 意外に冷静だったりして・・・
41 : 苗木君をたくさん用意すれば・・・
42 : >>39 待てちょっと待て 「ひぎぃ!?」ってどういうことだおい >>41 「苗木君が一杯…!?」と嬉しい悲鳴をあげる霧切さんか その発想はなかった
43 : 流れを切ってすまんが、>>34 見て思いついたのがあるので載せてみます。 短いのは御愛嬌で。 彼女の声はいつも僕の頭よりずっと上から聞こえていた。 初めて言葉を交わしたのは、この学園に入学して直ぐの事だったと思う。 はじめは他愛の無い挨拶だけ。 幸運という、あるか無いかも分からない物しか持たない僕と、本物を持っている周りのみんな。 そんなみんなに溶け込むためにも、僕はクラスのみんなと特に仲良くしようと声をかけていた。 だから最初は、クラスメイトの一人として以外全く意味を持たない。僕と彼女が付き合っていなかったら、 単にすぐ忘れられてしまうだけの時間だったのだろう。 その日、僕は下校途中にたまたま校門で出会ったクラスメイトに挨拶しようと。ただそれだけの気分だった。 「霧切さんだよね。えっと、同じクラスの僕の名前は……」 「もう知ってるわ。苗木くんでしょ、霧切響子よ」 よろしくの一言も告げない彼女を随分とクールな人だと思ったのを覚えている。それに、すごく美人だとも…… それに座っていた時には気付かなかったけど結構背が高い。 当然大神さんにはかなわないけど、それ意外だと一番だ。 単純に僕よりも身長が高いんだろうけど、霧切さんの履くブーツの底の分が+されて見たところ、 僕よりも10cmは高かった。 「霧切さん。せっかくだから、一緒に帰ってもいいかな。僕もこっちに行くし」 「別に構わないわ」 そう告げるとスタスタ行ってしまう。 僕は小走りになりながら、霧切さんの後を追った。 住宅街の静かな通りで、なんてことない日常会話をする。 「霧切さんは、どこかの部活に入るの?」 「私は、いまある部活に入るつもりは無いわね。新しく作るのなら考えがあるけれど」 「へ〜。1年なのに新しい部を作るんだ。すごいんだな霧切さんって」 「そんな事もないわよ。私の欲しい部が無い以上作る。それだけの事だもの、苗木君もどうかしら、入部してみる?」 「う〜ん。入部はともかく仮入部はしてみたいな。なにやるのか興味があるし」 霧切さんの方が歩幅が長い分歩くのも早いから、それに負けない位に僕も早足で歩く。 身長の差がこんな所にも現れるなんて不便だ。 「探偵部、というか学校内に公認じゃ無くても、いいから私の事務所を作るつもりよ。苗木君は……力仕事は無理そうだから、お茶汲みかしらね」 「あはは、霧切さんお茶汲みだけが仕事って、ひどいな」 「そうかしら、苗木君荒事は苦手そうじゃ無い?それに結構お茶入れるの似合いそうだけど、可愛くて」 高校生男子に対してプライドをずたずたにする事をいいながら、真顔の霧切さん。 僕は何も言わないで歩調を速くした。 低身長のちょっとした抵抗だ。僕だって男らしさはあるんだぞ、と全く男らしくない方法で表現してみた。 ちょっとだけ、自分でも僕自身もお茶入れ霧切さんの方がデスクに座っている方がさまになると思ったは秘密だ。 たまたま、夕方だったせいで、二人の影が路面に伸びていた。 路上に落ちた影は、大きく引き伸ばされて僕らの頭の位置は、マンホール一個分も違って見えた。 それが、僕と霧切さんの大人さとか本物を持ってる事の違いに思えて、聞こえないように小さくため息を吐いた。
44 : >>43 続き それからは、なしくずし的に探偵部に入部してしまう事になった。部員はたったの二人、活動時間は月〜金。 といっても、依頼がそんなにあるわけでも無いから、ひたすら部室で本を読んだり宿題したりして、霧切さんと一緒に帰るだけなんだけど。 僕はあいかわらず早歩きを続けていた。最初にそれで見つかってしまっていたんだし、最初に見栄を張っていたと今さらながらに言うのも嫌だったからだ。 「苗木くん、一緒に帰りましょう」 いつものように、整った顔で告げる霧切さんに頷き返し、僕はティーカップを流しに片付けた。 入部の頃よりも大分日が長くなっている。 部活終わりの遅い時間でも、まだ日が出ているなんて。 僕達はいつもの下校ルートを辿った。 いつものような他愛無い話、部室で暇な時はずっと話をしているのに、それでも帰りになるとまた新しい話題がみつかる不思議。 僕はその頃すでにもう、霧切さんに夢中だったから、すごく幸せな時間だ。 「今年の夏の甲子園はどうだろうね?桑田君の活躍があれば優勝だって夢じゃないよね」 「優秀な生徒がいれば勝てると思うのは早計よ苗木くん。野球はチームスポーツだもの、彼一人の力ではどうにもならない事もあるわ」 「そうだね。でもさ、あれだけ凄いんだから勝ってくれるといいな〜」 「楽観的すぎるわね。でも、それがあなたの良い所でもあるわね」 おしゃべりをしながら、前と同じ道に差し掛かる。 二人の影の長さは、マンホール半分くらい差をつけている。 うん?前はもっと長く無かったかな?そう思って、影と僕達を交互に見る。 日の高さが違うせいじゃ無くて、もっと別の原因がありそうな。 「あ!」 「どうしたの苗木くん?」 僕は影の長さが違う原因に気がついた。 霧切りさんの足元が、底の厚いブーツから厚さの無いローファーに変わっていたのだ。 「そういえば霧切さんってブーツ履かなくなったよね?どうして」 そう聞くとなぜか少し顔を赤くする。色白だから隠そうとしても、すぐに分かる。 「た、たいしたことじゃ無いわ」 うろたえる霧切さんなんて滅多に見られない。僕はここぞとばかりに、追及した。 「ふ〜ん?夏になったから、変えたとかじゃ無くて何か理由があるんだ?」 一瞬しまったという顔をしながら、また頬をあからめながら言った。 「苗木くん。私はあなたに興味をもち初めているのかもしれないわね」 「は?」 「だ、だから、私はあなたに興味があるのよ。これで分かったでしょ?」 「興味って?何か気になるなら、応えるけど?」 「あのね苗木くん。どれだけ、話をしても興味が尽きないのよ。むしろもっと深くなる位。分かったかしら?」 「いや、ごめん霧切さん。ぜんぜん分からない。それと、ブーツと何の関係が?」 霧切さんは、さっきのちょっと染まった頬を、真っ赤に染めて言った。 「いい?一回しか言わないからきちんと覚えておきなさい。さっきも、いったけど私はあなたに興味があるの。 それは、いくら話をしても尽きないくらい。だから、もっと近くで話したいと思うしたった3cmの靴の厚さまで、 気になってしまうだけなのよ。苗木くんでもここまで言ったら分かるでしょう?」 僕の顔も、すでに真っ赤になっていたと思う。冷静な口調でいて、霧切さんの顔も真っ赤なままだった。 真っ赤な夕日の中でその日初めて僕らは、手を繋いで帰った。 彼女の声はいつも僕の頭よりずっと上から聞こえていた。 でも、今はまえよりちょびっとだけ、僕の近くで聞こえている。 以上です。割り込み失礼しました。
45 : >>34 だけどGJ! 2828させてもらったよ こうして自分のレスに目を留めてもらえるのは嬉しいもんだのう
46 : >>45 ありがとう!また、思いついたら書かせてもらいますね!
47 : やばいな。prprしたいわ
48 : GJ!! この日常的な感じがいいわぁ…
49 : >>44 乙乙 二人ともかわいいなぁ >>40 果たして苗木君の死んだフリが霧切さんに通用するだろうか…
50 : 【耳へのキスは誘惑の】 暑い日だった。 エアコンなんて贅沢品もないから、窓を全開にして、窓辺に扇風機を置いて。 お風呂上がりには冷水を浴びて、タオルケットを掛け布団の代わりにして。 日が沈んでも肌がじっとりと汗ばみ、服を着ていることすら煩わしかった。 だから、そういう気分ではなかったのに。 人肌は熱いから、そう言うと彼に服を剥ぎ取られ。 外に声が聞こえてしまうから、そう言うと唇を塞がれ。 「――…ケダモノ」 事を終えて、汗やら何やらでグショグショになったシーツを手繰り寄せる彼に言い放つ。 やはり心根の優しい人だから、ギクリと身体を強張らせる。 けれども今回に限っては、愚痴の一言二言で終わらせるつもりはない。 足に力が入れば、殴ってやれるのに。 「……ゴメン」 「苗木君らしくないわ。あんな、無理矢理なんて」 「うん…」 いつもは私の方がもどかしくなってしまうくらいに気を使うのに。 「…発情期かしら?」 「に、人間には来ないんじゃないかな」 でも、と、言いながら彼は私の体を持ち上げる。 抵抗は、止めておく。暴れても危ないし、どうせ力が入らない。 「似たようなものかも…」 「…」 「なんか…霧切さんのしっとりした肌見てたら、その…ドキッとしちゃって」 「……ピロートークのつもり? だとしたら及第点には程遠いわ」 暑い夜は、何をしても暑い。 冷たいものを食べようが、浴槽で汗を流そうが、何もしなくたって、結局暑いのだ。 体を幾度重ねたって、変わらない。 それなら、 「う、わ」 体を抱かれたまま、体勢を変える。 首元を両手で抱き、口をその耳元に寄せて。 「私の眠りを妨げたのだから、あの程度で許してもらえるとは思わないことね」 耳元に、舌を這わせる。 苗木君の体が震える。 「霧切さん、がっ…僕の布団に入ってくるから、」 耳孔に舌を突っ込むと、男の子らしくない嬌声が、その言葉の続きを遮った。 言い訳なんて欲しくはない。 「火を付けた責任…取ってもらうわよ」 「…とりあえず、浴槽に行こっか」 明け方に入る頃、狙い澄ましたように雨が降り出した。 突発的に思いついたので俺も投下 単発ネタなので続きはなし エロパロ行きかとも思ったんだけど、直接描写がないのでこっちに落とさせてもらうスマン
51 : >>50 GJ 霧切さんの「ケダモノ」がグッと来た
52 : おお、久し振りの大人ナエギリだ! これは…実にグッとくるな… GJ!!
53 : GJ! いいなぁ…まさに大人ナエギリ 俺も霧切さんに「ケダモノ」と言われたいです
54 : 霧切さんに山葵入り海苔巻きを食べさせてみたい
55 : 霧切さん海外長かったそうだし、ワサビには馴染みがなさそうな気はするな 後からジワジワくるワサビの辛さって外国のスパイスには余りないタイプと聞くし 軽い気持ちで口にいれるものの、予想していなかった種類の辛さに襲われて涙目になる霧切さんか…
56 : 平静を装いつつ無言で涙目の霧切さん・・・ いいね!
57 : ワサビに悶絶する霧切さんの姿をカメラに収めたい
58 : しかし苗木君の方はワサビ平気でパクパク食べていて、 さらに「あれ、霧切さん食べないの? もしかしてワサビ苦手なの?」なんて言われたりして、 「っ……そんなわけないじゃない……!」とムキになって箸を進めるものの、 見事玉砕し更に涙目になってしまう霧切さんの画像下さい
59 : うむ…いいな 実にいい
60 : このスレの住人の妄想力は相変わらずだなw 俺も涙目の霧切さん見たいです >>50 遅ればせながらGJ! こういう気だるげな大人の雰囲気のナエギリは今まで無かった方向性でいいなあ そして下品にならない程度のエロさも素敵
61 : お前らそんなに霧切さんを涙目にしたいか! 俺はしたいです
62 : 奇遇だな…俺もだ
63 : ああ…よかった 霧切さんを苛めてみたいと思っていたのは俺だけじゃなかったんだな
64 : 霧切さんのポーカーフェイスを崩してみたいという欲求は 人としてきわめて正常なものだと思います ハイ
65 : そうか、だから霧切さんのおしおきは興奮するんだな
66 : ポーカーフェイスの裏に押し込められていたものが零れ出る瞬間… こう…非常にグッとくるものがありますよね、ええ
67 : 霧切さんに「めっ」てされたい
68 : 「めっ」か… 想像するに凄まじい破壊力だが、霧切さんにそんな叱り方をしてもらうのはなかなか難易度が高そうだな
69 : 冷たく突き放すように叱るところや理知的に諭すように叱るところは容易に想像できるが… 霧切さんに『めっ』してもらうにはどうするべきか…
70 : 霧切さんに自発的に言わせるのは難しそうだな ここはあれだ、発想を逆転して 舞園さんが苗木君に「めっ」→それを見ていた霧切さんも対抗して「めっ」という展開ならどうか
71 : 苗木は舞園さんに「めっ!」って言われたら鼻の下のばしそうだが、霧切さんに言われたら「目?目がどうかした?」なんて返しそうだから困るw
72 : 霧切さんにちょっと頬を赤らめながら「めっ」なんて言われた日にゃ、 もうのたうち回るしかねぇ…
73 : >>71 そしてスネギリさん発動ですね
74 : スネギリといえば4章だけどあそこまで怒るってのが苗木にどれだけ心寄せてた かって裏返しなんだよなあ それなりの奴にしか見てなかったらこんなもんかって感じで態度変わらなかっただろうし
75 : 遅まきながら新スレ移行記念。 大人ナエギリが需要あったから、その路線で。 ※他作品とのクロスです。 「ふふっ、意外に積極的なのね。嫌いじゃないわよ、そういうの」 「は? なぜ? えっ、どこへ?」 「いいからいいから」 戸惑う対象<ターゲット>の反応を無視して女性は彼の腕を引っ張って先を歩く。 そのまま彼の尾行を続けようと思った矢先、後ろから放心めいた声が聞こえた。 不覚にも背後を取られてしまったらしい。 警戒しながら振り返ってみたら――。 「ラ、ラブリーン?」 魔女探偵ラブリーンの格好をした小さな女の子がいた。 まさか、こんなかわいい同業者に巡り合うとは――。 彼女の手に収めていた玩具の虫眼鏡がコロリと地面に転がる。 『素行調査は弊社におまかせ!』 転がった拍子でボタンが押されたのか、搭載されている効果音が夏の空に響いた。 〜 Beauty of Destiny 〜 「そんなラブリーンに会ったんですよ」 「いやいや、魔女探偵よりも"番長"の件について私は聞きたいんだが」 処変わって希望ヶ峰学園、東地区にある学生食堂の一つ。 二代目"超高校級の料理人"が取り仕切る第三学生食堂で遅い夕食を取っている時だった。 既に明日の仕込みも終わっているようで、僕らの座る席しか照明は点いてない。 余談になるけど、二代目"超高校級の料理人"は僕が学生時代に在籍した初代"超高校級の料理人"を超えるべく山篭りしたらしい。 そしたら何故かオーガニック系の料理人として覚醒し、自然志向のメニューばかりが名を連ねるようになった。 「もちろん彼の調査に抜かりはないですよ、学園長」 「今は名誉顧問だよ誠君。……おっと、そろそろだね」 そう言ってペリペリと蓋を開けて、香り立つ湯気が浮き上がる。 元・学園長、現・名誉顧問である霧切仁氏と夕食を交えての報告はカップラーメンという何とも貧相なメニューだった。 僕はCUP GOKUBUTOのしょうゆ味、学園長はシーフード味だ。 太目のちぢれ麺を啜り、しばらく空っぽになっていた胃袋の再起動を図る。
76 : 「ズズ……んぐっ。最初は"番長"っていうから大和田君みたいな人かと思っていたんですが、まったく違いましたね」 「写真で見た彼の姿はごく普通の高校生だったよね?」 「はい。寡黙で積極的に前に出るタイプではなさそうですが、人付き合いや面倒見が良くて交友関係は広くて深い関係でしたね」 「それなら"番長"の資質であるリーダーシップの要素は十分に兼ね備えているね」 「証拠は掴んでいませんけど、連続人事件の容疑者である高校生を確保したのも彼らのグループらしいですよ」 「その情報の出処は……?」 「探偵王子、ですよ」 「へぇ、白鐘家の五代目に……」 「下手な腹の探り合いをするより素直に正体を明かせば聞きだせるっていうのが、現・学園長のアドバイスでしたよ」 一度箸休めをして、懐から名刺を一枚取り出す。 『希望ヶ峰学園 学生課 霧切 誠』 そう記載された名刺を例の探偵王子に渡したら吃驚していたし。 やはり同業者の間では今も尚、霧切の名は健在だったようだ。 ――――― ここで一つ、個人的な話をしよう――。 今の僕の仕事は来年に入学する第八十八期生の高校生たちを探し出すスカウトマンだ。 この国の将来を担うであろう彼らを追い求めて西へ東へ全国を駆け回っている。 今回も八十神高校に通う高校生・鳴上悠(ナルカミ ユウ)君が"超高校級の番長"として入学できる人物かを調査してほしい、という学園長の指示の下で稲羽市八十稲羽まで足を運んできたわけで。 少し前までは連続怪死事件の舞台で大騒ぎだった場所だ。 容疑者と思しき高校生が逮捕されてからは治安が戻ったのか、住民達からも情報を聞き出しやすかったし。 そんな中で前述したように、僕は鳴上君にバレないよう尾行をしていたら魔女探偵ラブリーンの格好をした女の子と遭遇した。 ――正確には、その鳴上君が居候している家の従妹、堂島菜々子ちゃんに。 「ところでムコ殿」 「なんですか、お義父さん」 フリーズドライされたタマゴとナルトを口に運んでいる時にあまり呼んでほしくない呼称を使われる。
77 : 「八十稲羽は人材の宝庫なのか? もし私が現職だったら二代目の"探偵"と"アイドル"も本科の候補に挙げているところなんだが……」 「僕も思いましたね。ついでに調べてきますか、って尋ねたら"必要ないわ"って一蹴されましたよ」 ジュニアアイドルとして短期間で準トップアイドルまで上り詰めた久慈川りせ、通称りせちー。 警察捜査に大いに貢献してきた探偵一家の五代目にあたり、連続人事件の調査で八十稲羽にいた白鐘直斗。 二人とも原石で、磨けばダイヤモンド級の輝きになるのでは、って最初は思っていたけれど。 「でも彼を調査して思いましたね。八十稲羽にいるからこそ真価を発揮するんじゃないのかって……」 「八十神高校に転入する前はごく普通の高校生だったらしいね」 「何だか昔の僕に通じるものがありましたよ。それに……」 「それに?」 「まだ例の事件は解決してないような気がするんですよね、元・探偵助手の勘がそう騒ぐんです」 「もし新たな事件が起きれば、また彼らは動き出すな」 「真実を追い求めて……。昔の僕らみたいに」 「そこまで言えば答えは出ているようだな」 「はい」 残ったスープを一気に飲み干して、ごちそうさま。 口元を軽く拭って席を立つ。 「それでは。今からこの一件を学園長に報告してきます」 「孫の顔を早く見たいってことも伝えておいてくれ、誠君」 「そうなったら誰が学園長の代理をすると思っているんですか?」 「君以外に他に誰がいるって言うんだい?」 「勘弁してください、評議委員の人達が黙っていませんよ」 ただでさえ、今の学園長は就任して2年目の時期なのに。 ――――― 生徒の立ち入りが禁止されている教職員棟も職員ならば自由に行き来できる。 その廊下を足早に進んだ先にある目的地には"学園長室"というプレートが掲げられていた。 扉を軽くノックして一声かける。 「失礼します、学園長」 『……どうぞ』 数日ぶりに聞いた生の声を聞けたことが嬉しく、少しに強めに扉を押し開いた。 「あら、もう来たの。早かったわね」 奥のデスクで食事をしていたと思われる学園長――霧切響子、もとい僕の妻が笑顔で迎えてくれた。 その手にはCUP GOKUBUTOの期間限定・クラムチャウダー味の空容器があった。 ……意外にチャレンジャーだね、響子さん。
78 : 「はい、報告を直接お伝えしたくて」 「そう……」 空容器をゴミ箱に入れ、黒縁の伊達メガネを掛ける響子さん。 仕事モードに切り替えるためのアイテムで、その時に『響子さん』なんて呼べばたちまち怒られてしまう。 「学園長、単刀直入に申し上げます。"超高校級の番長"である鳴上悠君の入学を見送ってほしいです」 「……その理由を聞かせてくれるかしら?」 「彼が"超高校級の番長"として覚醒したのは八十稲羽という環境下にいると思うからです」 続けて、というアイコンタクトをメガネ越しの瞳から受け取る。 「ごく普通の高校生として学業や部活やアルバイトに励み、居候先の家族や学校の友人、町の人々といったコミュニティとの交流を築いていました。 しかも現在進行形で築き上げた絆は一回りも二回りも大きくなっていると感じます。 勇気・知識・根気・伝達力・寛容さが「わかったわ」……学園長?」 今度は伊達メガネを外して僕を見つめる。 プライベートに切り替えるサインの一つで、僕個人としての意見が聞きたいらしい。 余談だけど、プライベートモードで『学園長』なんて呼ぶと腰に手を添え、僕の鼻先に指を当てて「めっ」と咎めてくる。 「彼とその友人達が連続怪死事件の真相を追っているという噂を聞いたんだ」 「その容疑者は先日逮捕されたんじゃないかしら?」 「容疑者の高校生を逮捕したのも彼らだっていう説がある。危険を顧みずに一連の事件の解決のため奔走する姿を見ていると昔を思い出してしまうよ」 「昔の私達みたいに?」 「そう。……それにあの事件はあれで終わったようには見えないんだ」 「あら、奇遇ね……。私もそう思っていたの」 「僕らはもう探偵として活動できない分、彼らに託そうと思うんだ。"超高校級の希望"を」 直接彼らに僕らの気持ちを託したわけではないけれど、真実を追い求める姿は昔の僕らと同じだった。 彼らならどんな苦境であろうと、どんな強敵だろうと、決して諦めない強さを持っている。 「……そう、わかったわ。今回の一件は見送ることにするわ」 「えっ、そんなにあっさり引いていいの?」 「他に重要な話が動き出したこともあるわ。……誠君、少し付き合ってもらえるかしら?」 指先でクルクル回転させているのは彼女が所有する愛車の鍵だった。 エキサイティングなドライブへのお誘いだった。 ――――― 希望ヶ峰学園の学園長という職業上、プライベートの時間なんてあってないもの。 短時間でリフレッシュを図れることを模索していたら、響子さんはドライブという趣味に辿り着いた。 彼女が後部座席に乗っているだけの黒いリムジンは真っ赤なスポーツカーに買い換えられた。 在籍している"超高校級のメカニック"へ教材代わりにその車を渡して、日々好きなようにカスタマイズをさせて"私の愛馬は、凶暴です"状態になっている。 僕は当初ナビゲーター代わりに助手席に乗車していたけど、回数を重ねるに連れて車の性能をどこまで引き出せるのかという探究心からエキサイティングなドライブと化している。
79 : それでも、目的地はいつも一緒。 街と学園を一望できる絶好の夜景ポイントだ。 都心部の夏は夜も蒸し暑いけど、ここの高台の夜風は涼しい。 「ここは相変わらずね……」 「そうだね」 私服に着替えず、黒の喪服のようなスーツ姿のままで乗車していたから上着が皺になっている。 帰ってきたらお互いのスーツをクリーニングに出すようにしよう。 「ところで誠君、一つ確認させてもらうわ」 「ん、なにかな?」 「稲羽市に滞在していた時に宿泊していた旅館のことなんだけど……」 「天城屋旅館のこと? 近くにビジネスホテルがなかったから老舗旅館に宿泊したけど、何か問題かな?」 「コンパニオンなんて呼んでいないでしょうね?」 「よ、呼ぶわけないでしょ!? 昨夜だって電話で確認したよね!」 旅館の娘さんは綺麗だと認めるけれど、僕が響子さん一筋なのは今も昔も変わらない。 むしろコンパニオンなんかより、温泉の方が魅力を感じるのが事実だ。 出張の先々で日帰り温泉や健康ランドがあれば、ついつい寄り道してしまうほどになっている。 僕なりに短時間でリフレッシュを図る手段は確立されているが、響子さんに先日そのことを言ったら「爺くさい趣味ね」と小馬鹿にされた。 「それともう一つ。明日の会議でも話すことになっているけど、外部監査という名目で臨時の評議委員を2人招き入れることにするの」 「へぇ……」 基本、僕は外回りの営業みたいなものだから、響子さんが関わる学園の運営とかは蚊帳の外だったりする。 お義父さんの元・学園長は学園のスポンサー獲得とコネクション拡大のために政財界との人達と腹の探り合いをしている。 「その一人に十神財閥の会長を推薦しておいたわ」 「えっ、十神君を!?」 「もう一人は桐条グループの令嬢さん」 「"氷の女帝"って……どちらも客観的というより、支配的だね」 「双方とも利害の一致を明確にすればすんなりと加入してくれるはずよ。だから誠君……」 ポンっと右肩を軽く叩かれる。 何だか嫌な予感がした。 「窓口の交渉役はまかせたわ」 「それは厳しいよ! せめて十神君だけにさせてよ!」 「……仕方ないわね。桐条グループの方は私が受け持つわ」
80 : 人が走った後のレールを走り続けることは一見、楽なように見えてしまう。 でも、その轍を絶やさないように紡いでいくことがとても大変だということを知った。 僕らが歩いた道に次の世代の人達は着いてきてくれるだろうか? 僕らが歩いた道に希望を遺していけるのだろうか? 時々そんな不安に駆られてしまう時があるけれど、その度にここの夜景を眺めて希望の灯火が絶えていないかを確認している。 「ねぇ、響子さん。この先僕らはどこまで行くのかな?」 「決まっているじゃない、わからないの?」 わかりきった答えだと知っているけれど、敢えて僕らは何度も口にする。 「君と一緒に」 「あなたと共に」 「「行けるところまで」」 Bonds of people is the true power. どういった経緯で霧切さんが学園長になったのかっていう部分がごっそり抜けているのはご愛嬌。 大事なのは新スレに移行したことなんだよ!
81 : GJ! おぉう、こういう方向は予想していなかった 本当にネタ尽きないなぁ
82 : GJ! 学園長霧切さんいいなあ というかナチュラルに婿養子か苗木君w
83 : GJ! 大人霧切さんの「めっ」…なるほどその手があったか
84 : この流れに乗ってSS投下します。本当は13日に出したかった・・・
85 : 設定は苗木が専業主夫、霧切さんが探偵として働いている、といった感じでお願いします [明日はホワイトデー] 「えぇー嫌だよー」 そういったのは僕らの息子であるナエギリ息子だ。 「困ったな・・・」 「どうしたの二人とも」 そう言って台所に入って来たのは僕の妻であり、一家の大黒柱である響子さんだ。 「ちょうどよかった。ママからも言ってあげてよ。明日のためにクッキーを作ろうって言ってるんだけど、嫌だって言って聞かないんだよ。」 「明日?・・・あぁ、そういえば明日はホワイトデーね」 そう、明日は3月14日。男子から女子へバレンタインデーのお返しをするホワイトデーだ。 「何故ナエギリ息子はクッキーを作りたくないのかしら?」 そう聞いたのは響子さんだ。その眼は事件を捜査しているときの響子さんの眼と同じだった。こうなったら例え僕たち家族でさえ逃げる事はできない。ナエギリ息子もそれが分かっているらしく渋々といった感じで喋り出す 「・・・だって男がお菓子を作るのなんてかっこわるいもん!」
86 : 確かに男の子がお菓子作りというのは、かっこわるいと思われがちかもしれない、が 「じゃあ、いつも家で料理しているパパはかっこわるいかしら?」 響子さんが言った事から分かる通り、僕は専業主夫をしている。料理は毎日するし、たまにお菓子を作ったりもする。もちろん、ナエギリ息子も料理中の僕の姿は、いつも見ているだろう。 「・・・ううん」 少し考えた後、ナエギリ息子は首を横に振った。 「そう。なら、嫌だと言う理由はなくなったはね。パパも手伝ってくれるから一緒に頑張りなさい」 「うん!」 そう答えて手を洗いだすナエギリ息子。母は強しとはこの事である。 そして響子さんは付け足すようにナエギリ息子に言った。 「あと、ナエギリ息子」 「なに?」 「女の子には優しくしないと、めっ!よ」 「うん!分かった!」 ナエギリ息子の返事を聞くと、響子さんは満足そうにリビングへと戻っていった。 「さて、じゃあ始めようか」 「うん。僕は何したらいいの?」 「まずは・・・」 その後、四苦八苦しながらなんとかクッキーを完成させた。作ったのはチョコチップを混ぜただけの簡単なクッキーだ。
87 : 作り方は簡単だったけど、ナエギリ息子をサポートする形で進めたため、予想よりも時間がかかってしまったのだ。その後、数個ずつ袋づめし終えた時には夕食時になっていた。 「もうこんな時間か。早く夕食の準備をしないと。ナエギリ息子はリビングで待っててね。すぐできるから」 「僕も手伝うよ」 その言葉に僕は少し驚いた。いつもは、料理が完成するまで待っていて、手伝いをする事などなかったからだ。小さな事だけど、ナエギリ息子が日々成長してるんだなと思うと嬉しくなる。 「ありがとう。じゃあ皿を並べてくれるかな?」 「うん!」 クッキー作りの時に気づいたことだが、ナエギリ息子は僕に似て料理の才能があるようだ。自分に似ている部分を見つけるとナエギリ息子は僕たちの子供なんだなと実感する。
88 : 冷蔵庫に入っていた物で簡単な料理を作り、食べ終えた後、ナエギリ息子を寝かせ、響子さんと僕はコーヒーを飲みながら残り物クッキーを食べていた。 「おいしいわね。このクッキー」 「うん。ナエギリには料理の才能があるみたいだね。」 「きっと、あなたに似たのね」 そういって響子さんは僕に笑いかけてくる。僕は少し恥ずかしくてコーヒーを飲むフリをしながら視線をそらした。 「でも、これは誠君が作った物でしょ?」 そう言われ、僕はギクリとした。 「・・・やっぱり、分かった?」 「えぇ。他の物に比べて形が整い過ぎているもの。何度か作った事がある人じゃないとこうは出来ないわ」 「あの子が作った物の中に混ぜたら分からないと思ったんだけどなー。さすが現役の探偵だね」 「あら、私を騙せると思っていたの?誠君のくせに生意気ね」 「う・・・ごめんなさい」 そう言った後、響子さんは突然 「明日は特に予定は無かったわよね?」 「え?う、うん。特に何もないよ。響子さんも明日は休みだよね」 「えぇ。それはそうと誠君。さっき私を騙そうとした罰よ。口を開けなさい」
89 : 何故、罰の前に明日の予定を聞いたのかは分からなかったが、騙そうとしたのは本当なのでおとなしく口を開ける 「誠君。あーん」 「あ、あーん」 そう言ってクッキーを口の中に入れられ、サクサクとした触感が口の中に広がる。 「おいしい?」 「・・・うん。おいしいけど、今のが罰?」 「そうよ」 「?」 分けが分からなかった。今のが罰というのは、どういう事だろうか。確かに少し恥ずかしかったが、二人きりの今はそれもさほど気にならない。どちらかと言うとご褒美だと思う。 「誠君」 「何?響子さん」 そう言いながら僕はコーヒーを口に含んだ。 「そろそろ二人目が欲しいわね」 「・・・・・・」 危うくコーヒーを吹くところだった。 「ま、待ってよ響子さん。いきなりどうしたの!?」 「結婚する前に言っていたでしょ?最低でも男の子と女の子を一人ずつ欲しいって」 「言ってたけど・・・」 「あの子もだいぶ大きくなったし、そろそろ良いんじゃないかしら?」 「それは、そうだけど・・・」 そう言いながらクッキーをまた一つ頬張る響子さん。それにしても、さっきから体が熱い。・・・熱すぎるくらいに
90 : 「・・・響子さん 「何かしら誠君?」 響子さんは微笑を浮かべてこちらを見ている。間違いない彼女がクロだ。 「さっきから体がすごく熱いんだけど、これが罰?」 「いいえ、それは下準備よ。」 そう言いながら響子さんはポケットから小さな瓶を出して、その中身をクッキーに少しだけ垂らし、口に入れた。 「響子さん。それって・・・」 「あら、さすがの誠君でも分かったかしら?」 そう言った響子さんの顔は赤く、呼吸も荒くなっている。響子さんと僕の今の状況から考えると、瓶の中身は・・・ ビ○○ (閃きアナグラム開始!) 「・・・まさか、媚薬?」 「その通りよ。これで分かったでしょ?私が何故いきなり明日の予定を聞いたのか・・・」 「・・・うん」 正直、僕は限界だった。確かに僕は草食系と言われる部類に入るのだろうが、それでも男なのだ。 「そろそろベッドに行きましょうか。誠君、今夜は寝かせないわ」 「・・・・・はい」 その日、僕は誓った。絶対に響子さんを騙すような事はしないと。
91 : 長文失礼しました。ミスが多々ありますね、俺だらしねぇな。最後の流れをやりたかっただけです。注意点などあったらお願いします。 >>88 ナエギリ× ナエギリ息子○
92 : 乙 エロいな あと、sageてくれると嬉しい
93 : 続編では苗木とセットで出てきて欲しいな 二人のその後はかなり気になる
94 : 下手に出てくるとひどい事になりそうでちょっと怖い
95 : まあ確かに されるとかなわんのもあるからな 霧切さんが「一緒に」と言ったからには一緒にいるだろうと推測のところで止まるのも良いのやも ついでに続編イラストの霧切さん似のヒロインが元超高校級の希望と探偵の子と判明する のが最高なのかも
96 : 学園長みたいにOPで処刑されるなんてことだけはないように願いたいべ
97 : しかし大人になった霧切さんの姿も見てみたいというこのジレンマ
98 : そもそも2がいつの時間帯の話なのか、それからだな
99 : むしろ2とは別にスピンオフ的な感じでナエギリコンビが活躍する外伝をだな 過去編でも1のED後でもいいから
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