僕はきっと愛を知らない
君もそうならついておいで
この果てしない物語の彼方へ
マイベスト１！！
子供の頃から僕には、ある種の情緒が欠落していたんだ
いま思うと学校のせいでもない。まして、親のせいでもない
僕は先天的に他人の痛みを感じることのない人間なんだ
それでいて僕は表面、とてもおだやかで、よく気のつく、優しい子供を演じることができた
大人達の誰もが僕を実際好きになったんだ
僕はがらんどうの心を誰にも見せずに、うまくやっていけた
盗みも、傷害も、人を騙すことも
万が一、捕まっても、僕は少し涙ぐんだ芝居をして、その罪は軽減された
僕の涙は、透明でとても美しい
そこに真実があると官ですら欺いた
透明の涙…傑作だろ？
そりゃ、透明のはずさ
僕の心は、がらんどうなんだからね
いや、心など、無いのさ
おもちゃの拳銃を突きつけてね
優しく笑って言ったよ、お金を貸してってね
もたもたしてるんで一発殴り倒してやった
そして金をポケットに詰め全力で走ったよ
おっと、その前に、殴ったおばさんにチップをいくらか置いてね
ついてないってことはよくある話さ、通りに出た僕は、いきなりバイクに跳ね飛ばされたんだ
一瞬、ポケットにあった札束がばらまかれて、宙に浮いていた
そして気付くと、薄暗い病院のベットだった
体が動かない、たくさんの機械を取り付けられてね、酸素吸入もしていた
ぼんやりする意識の中で、自分が死ぬのが分かったよ僕は急に怖くなった
心の無い僕が、とてつもない恐怖を感じていたんだ
僕は地獄に落ちる、確信めいてそう感じた
心など無かった僕が、初めて恐ろしくて、演技ではなく涙が溢れた
狂おしいほど、心が泣いたんだ
その時…その時、マリアが現われた
いや、今思うと、それは白衣の看護婦だったのかもしれない
でも、その時の僕は、自分が地獄に落ちるのと同じ確信で、マリアだと感じていた
僕は、すがるように彼女を見つめ、彼女は全てを理解しているように優しく笑いかけてその手を僕の頬に、そっと触れた
眩しい光が差して…僕は蘇生した
医者は奇跡だと言ったよ
でも、その意味は分からない
僕に奇蹟など施される理由は、今も分からない
そして君も覚えてるね
留美と出会ったあの雨の日を
僕はずぶ濡れの彼女に驚いた
しかし、驚いたのは、そんなことじゃない
留美は…僕が病院で見た彼女と瓜二つだった
そして僕は、その留美を…
心の無い筈の僕は、その留美を…一瞬で愛した
その人を、嘘いつわりのない自分の心の目で感じてあげたいんです
そうして、実際のその人よりもほんの少し良く描いてあげる
太っている人はスリムにとか…
そういうことだけでなく、ほんの少し明るい色を使ってあげるんです
専門的に勉強したわけでもない僕が言うのもおこがましいんですが、僕が描いた絵を見て、ほんの少し元気を出して欲しいんです
頑張って仕事をしよう
勇気を出して恋愛をしてみよう
人生は、悪いことばかりじゃない…
サービスだぞ
また見たいとレンタルに行ってもなかったし、DVD化もされてないんだよね。
日テレのスカパーみたいなやつで再放送されてるらしいよ
ありがとう。
しかし予想どうりこのスレ伸びないｗ
好き嫌いが分かれるのか・・
当時の視聴率としてはあんまりだったからみてない人が多いのか・・
僕は見てるぜ！
何話がすき？
どの回も好きだけど
目が見えなくなった彼女が手術して見えるようになった花火屋さんの話とか
谷啓が出たハムの話とか好き。横スンマソ。
コオロギさんの話いいよね
このスレの人たちは何歳くらいなのかな
僕いま27
野亜も27なんだよね
当時三上博史が出演した回のお題。
これが座右の銘。
そうだよ
つがいで行動する鳥だろ
どちらかが死ぬともう一方も死ぬそうです
変な鳥だな
どうして？素晴らしいじゃないですか
愛に生き、愛に死ぬんですよ
ムキになんな
僕は見たいんだ、そんな美しい愛の形があることを
僕も結局は、自分が一番かわいいのかもしれない
だけど僕が好きなのは、あなたを好きな自分なんだ
振り向いてくれなくったっていい
僕が想っているのは、あなたがこの宇宙でゆいいつのあなただからなんだ
この目を潰しても！あなたは宇宙で一人だけなんだー！
いまの話、あいつはバカだから感動しちまったが
俺にはあんたの懺悔に聞こえたよ
父さん、負け惜しみじゃなくってね
僕は愛って、貧しさの中にあると思うんだ
世の中は、物がどんどん豊かになっていって、こうやってひとつの物を分け与う機会が少なすぎるんだ
それこそが本当の愛なのに
つべでも観れるべ
僕はいつも不思議だね
人は見えるものを欲しがるんだ
いずれ自分は消えていくのに
笑ってください
何言ってんのかわかんないけど
いいぞ
マロンのお兄ちゃん
生きにくい世の中、いつも違うレベルだが存在する
感性が豊かであるがゆえに、はぐれる人間がいるということだ
矛盾や抑圧から不登校になる子供たちは認める
いつか目が覚め、世の中を救うからだ
しかしこいつのようにわかりやすくグレるのは、頭の悪いバカか親のしつけの問題だ
縁日の柔らかいモナカだ
その心はすぐに破れて金魚もすくえない
このドラママジ神ってた。普段そんなに野島ﾏﾝｾｰじゃない(というか監督の人物だとかはあんま興味ない)んだけど、
この作品は本当に忘れられない。
見れる
つべで検索すれば出る
これは覚えてた。
サービスだぞ
それはお前が、救いがたく心のいやしい人間だからだ
自分はちっぽけで小さな人間だと理解しながら、一方で自分より小さな人間を貪欲に探している
まるで、自分より不幸な人間を探して同情するワイドショー好きの主婦のようだ
しかもなお悪いことに、人間の価値を表面的な見てくれで判断しようとする
俺には、愛の花火がどこで打ち上げられたか、全力で大汗かいて探し回った彼が星の王子さまに見えたけどな
それに比べたらお前など星のクズだ
いや単なるゴミだ
僕たちはきっと、空を飛ぶことはできない
長い間試してみなかったせいで
僕らは皆、臆病になっているんだ
その翼を試したら、死んでしまうのかもしれない
そして僕もまた、決して飛ぶことはなかっただろう
翼折れてなお飛ぼうとする、君に出会うまでは…
愛を語る上で恥ずかしい陳腐なものに変えたのはあなた方だ。
いまさら愛について語れる資格もない。
例えば？
読んで聞いて見て恥ずかしくなるような物だ。
未成年はほとんど見れなかった；
愛。
わたしが初めて他者に興味を持ち愛した女性はわたしの身勝手さでした。
温もりを与えてくれた女性は不貞。男のもとに走った。わたしとチビを残し。
自我。このトラウマから我というものがなくなった。
どんだけ愛しても所詮幸せになることはない。否、幸せ自体あってなきものか。
例えば、幸せを感じるように脳をインプットしてやれば、どんだけ不幸の状態でも
幸せを感じられる。脳内の分泌、これだけで・・・
しかし、その幸せもつかの間。幸福状態にいるとその状態が当たり前になり
幸せを感じられなくなる。幸せにして不孝。ではどのようにして元の幸せを感じられる
ようにするかというと、この幸せ状態を脱すればよいだけ。
つまり、不幸になるということ。そうしたなら前以上に幸せを享受できる。
もはやこれは、幸せというより幸福感を得るための幸せ探し。
青い鳥の結末と同じで、幸せは足元にある。苦労（苦痛）を与えることにより
初めて幸せを実感できる。
苦いコーヒーを飲んだ後のケーキはうまかろう。暑い日中を耐えて飲むビールは
そうかいだろう。
ようは、幸せなんてものは続かず、それを追い求める最中が幸せといっても過言ではないだろう。
造られたものだと。結局は脳に行き着く。
自分を持ってる人間、大成功を納めたモノ、どれしも所詮我を張ってるにすぎん。
まぁ、頑張れよ。人間どもｗｗｗ
断っておくが、わたしは人間ではない、生きる屍・世界最弱のモノだ。
泣いた
僕もずっとかくしてきた
引きこもりだったこと、不登校だったこと
僕も、おくびょうでずる賢い王さまだった
ええ。もし飛行機が発明されなかったら、人間は空を飛べたんじゃないかって
翼もないのに？
だから、そのうち翼が生えてきて
生物学的にいうと、おかしいんじゃないかな。ほら、外敵から身を守るとか、生態系で必要にせまられて進化していくものなんでしょう？
ですから、この場合、見えないプレッシャーとか、子供で言うたとえばイジメとか、そういうものからの逃避
逃避？
できのいい兄さんとぼくは、親からよく比べられましたから
いつもいつも比べられて……。いつしか自分自身も兄さんのような生き方はムリだから、無難なほう、無難なほうにって思いはじめた。……仕事も安定した公務員
翼があればって、よく思いました。そしたら、空を飛んで……
なんで寂しの？お土産↓
http://www.youtube.com/watch?v=BFsgFCcsxkk&feature=related
ドラマの引用してただけなのね…
ありがとう
何被害者ヅラしてんのコイツｗ
このままだと負けなのだろうか
悔しいけど、僕はそれでもきっと
眠ってしまうんだろう
お前は、将来のこととか考えて不安になることとかないの？
きゅうにはえらくはなれないから、ペコペコ頭下げるんだよ
俺なんて一生えらくはなれねぇから
一生ペコペコしっぱなしさ
初めから愛情で繋がっていると考えるのは、幻想なんだ
お互いの歴史の中に介在し、ゆっくりと育んでいくものなんだよ
君も家族を持ちたまえ
いいかね、自分だけのために生きる人生は、いつか必ず後悔をするんだ
結果、誰にも影響を与えていないってことに気付くんだよ
スポーツでも学問でも、芸術でもそうだ
他人に影響を与えていると思うのは、うぬぼれに過ぎない
世の中がもっともっと荒れた時代が来ると、それらは何の役にも立たず、ただただ本質的なものだけが残る
食べて、眠り、愛するということだけだ
家族だよ
しょせん最後は家族なんだ
一人ぼっちで死んでいくというのは、出来の悪い映画的なダンディズムに過ぎない
オルフェウスは恋人を黄泉の国から助け出そうとした
決して振り返ってはいけない
振り返ると恋人を現世に連れ戻すことは叶わない
オルフェウスは不安でついに振り返ってしまった
そして階段は崩れ去り、恋人は再び黄泉の国へ…
Trust、信頼関係が崩れたということだ
恋人はオルフェウスの背中を見ながら振り返らないでと祈ったはずだ
恋人もまた、不安だった
不安という一滴の濁り水が、鋼鉄の愛にやがて穴を開ける
愛とは互いの揺るぎない信頼
悪いのは僕を愛さない女たちじゃないか
愛されることばかり求める女たちじゃないか
僕はただ、誰かに愛されたかっただけなんだ…
ふたりで小さな家を買うんだ
小犬をもらって…子供は多い方がいい
ひとりっ子はかわいそうだから…
彼女はいつも優しく僕に微笑みかける
まばたきをするのを怖がるくらい
いつも瞳の中に、小さな僕をつかまえようとしている
そして彼女は子供たちにこう言うんだ
“ママはパパを世界一好きなのよ”って…永遠に
五体満足のくせしやがって
Pな不満はタラタラ駄弁る
そうだろ
ドブにはいるのは俺たちの方なんだ
あえて見なかったことに…後悔している。
野島伸司は暗い
そうゆう…先入観で…あえて見なかった。 （今では）最高の作品だと思ってる。
And the land is dark
And the moon is the only light we see
リップスティック、世紀末の詩はDVD化されてないみたいだね
それにしても野島伸司は二回目の高校教師あたりからつまらんね
高校教師２で起こったと思っている。
続編を書きたがらない野島と続編でも新しいストーリーで
クオリティ高い作品を作ろうとする伊藤。
結果数字的には失敗してしまった。
ぼくたちの失敗か、、、。
リップスティックってどっかで見れない…？
できればハングルの字幕なしで
壱成かっこいいけど茶髪であんな前髪長い教官いないだろｗ
壱成の茶髪って地毛？
やっぱ好きだわ…このドラマ
僕も不登校だったから壱成の台詞泣ける
あんな風に成長したい
ふと思ったんだけど、葛西くんの苗字って「家裁」にかけてんのかな
すぐにやめてしまうが…」
これ、小説版だと最後に葛西くんが新しくはいった教官に言うんだよね
ドラマ版でも最終回の葛西くんは前髪をあげてるんだけど、
これは先輩の三上博史を尊敬してるんだと思った
あゆむ「どっか、わりの？」
たつお「あたまわりいだ〜ｗｗｗｗ
…おらさびしいだ〜とわもたえこもいねえからとわもたえこもともだちだがら〜」
森がある人は、他人に優しくできる
痛みを癒す、綺麗な泉があります
彼のアコーディオンはつたないが、心を癒す
砂漠がある人は、孤独です
夜がくれば、全てが暗闇に包まれる
救いを求めているが、誰もいないことも知っている
デクの母「あんたひとりで無理するからよ」
デクの父「ばかやろう、まだまだくたばってたまるか」
デクの母「もう少しこの子がねえ…」
デクの父「バカいうな。こんな優しい息子が他にいるか。
俺はな、いつも神様に感謝してるんだ」
デクの母「今朝から銀行からの電話がすごいのよ」
デクの父「仁の前で金の話をするな！」
デクの母「…どうせ、わかりゃしないんだよ！」
デクの父「ババァがすねるんじゃねえってんだ、なぁ。お前は良い子だな。」
萌香「え？」
ヒロ「ライブ」
萌香「見てた？」
ヒロ「うん」
萌香「いろんなとこ、行こうと思って…楽しそうなとこならどこでも…」
ヒロ「え…？」
萌香「あたし、決めたんだ…冒険しようって…。冒険しよう、って。」
ヒロ「そんなこと…」
アリサ「んーん、きっとそう。だからあなたの前から消えたのよ」
ヒロ「どうして？」
アリサ「大切な思い出にしたいから
じぶんのコンプレックスを知ってなお好きだって言ってくれたの、あなただけだったのよ
を売り物にしてた私が言うのもなんだけど、同じ体なんていつか飽きるし飽きられるわ
飽きないのは、温度だけだと思うよ」
ヒロ「…温度？」
アリサ「温かくて、やさしい温度
慣れ親しんだ二人だけのぬくもり
そっちの方がずっと大切なのよ
するよりも、眠る方が大切なように」
いまの子たちはどうしてそんな簡単に死のうとするのか
簡単じゃないですよ
僕もね、昔いじめられて死のうと思ったことがあるんですよ
今でもその時の気持ちを思い出すと、吐き気がするほどです
大人は今の先輩みたいに死への恐怖感や価値観がなくなってきたと言いますが 死ぬことはいつだって怖いんです
けど、それしか方法はないと思い詰めちゃうんです
純粋だから、汚されてまで生きられないんです
そこの場面大好き
野島ドラマのいっせいは本当に輝いてたなぁ…
ヒロ「兄さんまた試合勝ったってね」
辰巳「たまには試合観に来いよ」
芳史「博人、ただいまくらい言ったらどうだ」
ヒロ「…ただいま」
辰巳「ヒロ、紹介したい人がいる
新村萌香さんだ」
萌香「初めまして」
ヒロ「どうも･･･あ･･･」
芳史「ラグビーってのはね一瞬のひらめきが大事なんですよ
特にスタンドオフってポジションはね、頭脳と才能、これが必要不可欠なんですよ」
萌香「ラグビー連盟の会長をやっていらっしゃるって」
芳史「ん、まああれは名誉職ですな、ははは」
辰巳「小さい頃から鍛えられたんだよ、俺も、ヒロも
まるでラグビー版巨人の星さぁ」
芳史「まあもっとも、ひとりはまったくあてが外れたがな」
辰巳「父さん…ヒロには向いてなかっただけなんです」
芳史「向いてない？じゃあ辰巳、博人に向いているものは一体なんなんだ
勉強はまるで駄目、スポーツもまるで興味が無い
お前、一体毎日何を考えて生きているんだ」
ヒロ「はん…別に何も」
芳史「博人！お前何か一度でも努力をしたことがあるのか！
何かこう熱くなるものがないのか！！」
ヒロ「ハハハ･･･」
芳史「何がおかしいんだ！！」
ヒロ「まるで大昔の青春ドラマみたいだからさ
あの夕日に向かって走ろう！！！へっ…」
芳史「なんだと！」
辰巳「父さん！お客様もいらしてるんですから…」
萌香「私は別に…」
辰巳「ヒロ、父さんに謝るんだ」
ヒロ「出来の悪い息子で発散したきゃ殴ればいいんだ…！」
芳史「博人！」
萌香「……」
ヒロ「…すいませんでした…
もう、いいですか？友達から電話…」
辰巳「ああ、おやすみ」
芳史「母親そっくりだ…
いつも何かに不満そうだったあの顔に…」
ヒロ「う、うん」
萌香「お兄さんに会いに来たついでね」
ヒロ「あなたに会いに来たんですよ
もう一度会いたくて…」
萌香「また遊びに行かせてもらうのに」
ヒロ「いや、そうじゃなくて…つまり…その、何が言いたいかっつうと…」
萌香「私のことが…好き？
どうして？お兄さんのことが、憎いの？
ヒロ「…え？」
萌香「あなたはお兄さんにコンプレックスを持ってる
それで、お兄さんの恋人かもしれない私に告白して奪ってしまおうって」
ヒロ「兄貴は関係ないんだ！！」
萌香「付き合って、私とキスがしたい？
がしたい？
ヒロ「そんなこと考えてないよ…ただ…」
萌香「ただ？」
ヒロ「…」
萌香「さようなら」
デク「ｗｗｗｗｗ」
ヒロ「何がおかしいんだよぅ
彼女はな、まんざら俺に気がないわけじゃないんだ…ほんとだよ？
チャンスはまだあるさ…
いいか？彼女はきっとバッグから傘をだすハズだ…
その色が…青ー…いや…赤だ！
赤なら俺にも脈があるってもんだ！
そしたら恋の真っ赤な花火がドーン！！って…いいか赤だぞ…
赤… ねえ何色だった？
（デク走り出す）
ねえ何色？あれ？おい！何色！！？
赤 だ … ！！！！！
イイイイイイイヤアアアホオオオオウウ！！！！！」
-------明日が、雨でも晴れでも関係ねぇ
ただ彼女に俺は、この先も…
ずっと、ずっと、思いっきり…
会いたいだけなんだ
私の名前は、ぽっぽ
忘れないでね
忘れないよ…忘れない…
苦しいことや、悲しいことに比べてどうだい
比較になどならないだろ
きみらはいい時代に生まれた…大人はみなそう言うね
この国には戦争もなく、平和な何不自由のない暮らしがある
貧富の差もほとんどなく、機会は平等に与えられる
しかしそのことが、僕らに何の言い訳も与えないように追い詰めているんだ
ストレスとプレッシャーだけの毎日…
逃れるには、もはや宗教にでもすがるしか道はない
ストレスは一定以上丸く蓄積されると、突然鋭くなって向かうべきベクトルを探す
自分に向かう者は自し、他人に向かう者は理屈を失う
そうなるともはや狩りに近い
人間狩りさ
精神は近代を拒絶し、原始をさまよい、大昔の祭りで盛り上げる、狩りをする
失望と怒りは別の人格を作りだす
生きていればいいことがある、そんなきれいごとはもはや子供にも通じない
彼らもまた、すでにストレスに支配されているからね…
お前みたいなエリートが、政治家や官僚になるんじゃねぇか！
世の中都合よくつくってきたんじゃねぇのか…
…泣いてるのか？
しらけたこと言うからさ…
それでも冒険してるやつだっているんだ…
何が？
何がって…
知らない人とすること？
うん…
そう思う？
思わないよ。全然思わない
だったらどう思うの？
牧村紘毅に…なにか弱みを握られていたのかなって
やっぱりその程度の考え
そう言われても仕方ないけど
僕には理解できないから…君のような、綺麗な子が…
綺麗な子だと思うなら、何で抱かなかったの？
それは僕が臆病なモラリストだからさ
クビになると困るし
札付きのワルだったんじゃないの？
それはウソ。見栄を張ったんだ
正直作戦に変更だ
ああ。けど、僕が臆病だと言ったのはそのとおりの意味じゃないよ
臆病で、ズルイ大人たちは君に金を払って済ませていたはずだ
僕の臆病さはまたちょっと違うんだ
どう違うの？
きみが…とても痛々しくて見ていられなかった
抱いてと言った君を、性的な意味だと思わなかった
抱いてというよりもむしろ、“助けて”…
はずれてらごめんよ
勘違いもいいとこ。なんで私がそんなこと思わなきゃいけないの？
をしたのだって、紘毅のためだけじゃない。私が肉体を放棄して、心だけで紘毅を愛するためよ
そう彼に吹き込まれたんだね
けど、きみは苦しんでいた…見知らぬ、好きでもない男たちに抱かれることを
私が未熟だから
彼に怒られたの？
んーん…紘毅はただ、哀しそうな顔をするの
けど…心と、体は、離せないよ
紘毅は離せるの。紘毅は選ばれた人間だから
そして私は、その紘毅に選ばれた…
知ってるかい…？
これから何にもないとこ目指すのさ
知ってるさ…
知ってるさ…！
そこにはきっと、ホントのことしかないってことを……
瞬間でもそういう気持ちになったことがない
今思うと、それは両親のためという感情すらなかったんです
一方的に受ける愛情を、当然のようにしか思わず、ときにはそれをうとましいとまで感じた
いつも、どこへ行っても独りでした
体は苦痛だったけど、何故か心は穏やかでした
いや、むしろ喜びに満ちていた
けど、それは彼女のためというより僕自身の心が喜んだんです
誰かのために生きていると…
けどほんとは、それすら僕自身のためでしかなかったんです
簡単にメッキがはがれてしまった
チッポケな僕の正義感なんかじゃ、牧村鉱毅には勝てない…
これやばい…
わからない
最初は単に潔癖性なのかなって…
度が過ぎるね
でも、たぶんポッポに聞いちゃいけないんだよ
もしかして…口がきけない？
ううん、そういう意味じゃなくてね
言えない事って誰にでもあるのよ
ゆっくりゆっくり時間をかけて、ふたをしたい事…
藍もそうでしょ？
いい名前だよね
ありがと…お父さんがね、つけてくれたの
真っ白な、洗い立てのシーツの匂いが好きだったからって
去年一度だけね、名古屋に会いに行ったことがあるんだ
子供の頃もらった住所を頼りに…
優しそうな人だった
頭で思い描いていた通りの、強くて優しそうな…
けど、そばには小学生くらいの女の子がいて…再婚してたの。
声かけられないで帰ってきちゃった…
でもね、それ見て逆にお母さんがかわいそうになったの…
お母さんはひとりぽっちだから、あたしが必要なんだって…
だから、変なやつはやっつけてあげたの
お母さん代わりに…お母さんの代わりに。
私は…私の親は…
いいよ、無理に言わないで
いつか、あたしのこと友達だと思ったら話して
親友だったら話せるでしょ…？ね…？
何かを夢想することさえも許されはしない
その結果、未来に何が起こるかはわからないがおそらくその未来さえも禁止されるに違いない
それならば神よ…
僕はなぜ生まれ、なぜ生きているのか…？
ああそうでしたね…質問も禁止事項でした
きたねぇ大人になるように…
いつの間にか変わっちまったんだ…
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