2012年3月ミステリー5: 『読みました』報告・海外編Part.6 (558) TOP カテ一覧 スレ一覧 2ch元 削除依頼
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『読みました』報告・海外編Part.6


1 :
『読みました』報告の形式は自由です。
ただし当然ながら犯人、トリック、プロット等々の
メール欄以外でのネタバレは厳禁です。
なお国内作品は、海外編のスレッドにお願いします。
『読みました』報告・国内編(書斎厳禁)Part.7
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1284255539/l50
【前スレ】
『読みました』報告・海外編
http://book.2ch.net/test/read.cgi/mystery/984541588/l50
『読みました』報告・海外編Part.2
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1072265453/l50
『読みました』報告・海外編Part.3
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1141910665/l50
『読みました』報告・海外編Part.4
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1222100201/l50
『読みました』報告・海外編Part.5
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1222100201/l50
『読みました』報告・海外編Part.5
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1272900112/l50
『読みました』報告・海外編(書斎厳禁)Part.5
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1275659798/l50
このスレは
 書 斎 魔 神 及 び そ の 支 持 者 の 投 稿 禁 止
書 斎 魔 神 一 派 は下記の専用スレへどうぞ。
『読みました』報告スレッド その2
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1284039066/l50

2 :
NGワード・あぼーんのススメ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■書斎魔神 ◆AhysOwpt/w とは?
かつて発狂コテにも認定された、読みましたスレに住みつく
NGワードの指定対象人物。
ネタバレを含めた持論を主張し続け、また、
議論においても他者の意見を受け入れようとしない傲慢な態度から、
他の住人からは忌み嫌われることに。
前スレでのアホアホ発言を一部抜粋。
『 乱歩賞受賞作「暗黒予知」を読み返していた。 』(そんな作品はない)
誹謗中傷当たり前、間違いを認めない、自作自演当たり前と、
三拍子揃った厄介物。
彼の発言に反応してしまうとスレが荒れる一方だが、
反応さえしなければ独り言を言い続けるだけなので、
余程のことがなければ、NGワードに指定してのスルーが推奨される。
どうしても我慢できない・反論したい場合は最悪板で。
■NGワード・あぼーんについて
2ちゃんねる専用ブラウザのオプションのひとつ。
設定することで、任意のレスを消すことができる。
2ちゃんねる専用ブラウザに関するサイトはこちら。

http://www.monazilla.org/

3 :
 || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
 || ○荒らしは放置が一番キライ。荒らしは常に誰かの反応を待っています。
 || ○放置された荒らしは煽りや自作自演であなたのレスを誘います。
 ||  ノセられてレスしたらその時点であなたの負け。
 || ○反撃は荒らしの滋養にして栄養であり最も喜ぶことです。荒らしにエサを
 ||  与えないで下さい。                  ΛΛ
 || ○枯死するまで孤独に暴れさせておいて   \ (゚ー゚*) キホン。
 ||  ゴミが溜まったら削除が一番です。       ⊂⊂ |
 ||___ ∧ ∧__∧ ∧__ ∧ ∧_      | ̄ ̄ ̄ ̄|
      (  ∧ ∧__ (   ∧ ∧__(   ∧ ∧     ̄ ̄ ̄
    〜(_(  ∧ ∧_ (  ∧ ∧_ (  ∧ ∧  は〜い、先生。
      〜(_(   ,,)〜(_(   ,,)〜(_(   ,,)
        〜(___ノ  〜(___ノ   〜(___ノ

4 :
スレ乱立荒らしの犯行声明
58 名前:名無しのオプ[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 10:53:16 ID:R7m5b5b8
ここは書斎がネタバレを垂れ流し
書斎支持者がミステリーと無関係の雑談をするスレだそうですので
まともに感想を書き込みたい人のためのスレを立てました。
スレの趣旨がまるっきり違うのだから重複スレじゃないよw

5 :
ttp://twitter.com/thomashcook
クックがtwitterやってるのか

6 :
>>4
そいつは書斎が来る度に、次々と新しいスレを立てるつもりなんだろうな。
結果として重複スレが乱立して、板が混乱するだけ。
何が書斎の思うつぼなのか全然理解できてないアホ>>1は、書斎に劣らぬ害悪。

7 :
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1284039066/60
>>6みたいなレスするくらいならら削除依頼出すことだね。
ID:kG83LQrA、お前のほうがよっぽど荒らしだ。
もともと荒らしを目的として勝手に「『読みました』報告スレッド」を立てたバカがいて
なぜか書斎がそっちにレスするようになったから
結果として荒らしと棲み分けができるようになったというのが前スレだったのに
それすら知らないのかよ。

8 :
忘れていた。
>>1乙。

9 :
>>7
もういいから黙れよ荒らし

10 :
>>7
「荒らしは放置」の大原則を無視して馬鹿な反応してる>>1も荒らしで、
それを正当化するお前も荒らしだ
いくら屁理屈をこねくり回しても無駄

11 :
チャイルド44やっと読んだけど
強力公園の劣化コピーとしか
ところどころ作者の頭の中だけで通用する
「善に目覚めた悪人」「壮絶なる人間の真実」って
感動系の小話が積み重なるんだけど
なんか上っ面でいまひとつピーンとこない
あと主人公、幼児人事件解決しようとして逃亡中
人をしすぎ

12 :
>>7
お前さ…頭悪いだろ。

13 :
ID:SuEPRQHDとか ID:KK4e1/BYは妙に正義ぶっているけど
荒らしを放置と言いながらさかんに>>1>>7を荒らしだと叩いているこいつらはいったい何なんだ?
でつまつや名無しの書斎と全く同じことしているという自覚はあるのかな?
そんなに書斎が勝手に統合を言い立てて湧いていたスレを守りたいのなら
黙って削除依頼すること。
それもしないで荒らし荒らしと言い立てて荒らしレスしているお前らは
俺は書斎支持者だと見做すことにする。

14 :
「猿来たりなば」 エリザベス・ーズ
20世紀最高の本格推理小説と言って良いだろう。
推理小説の歴史は、本作以前と以後にわかれる。

15 :
それはちょっと大袈裟かな。

16 :
「幽霊の2/3」ヘレン・マクロイ
「地獄の読書録」で小林信彦の厳しい評価のほうを先に読んでいたから
“幻というだけで実はただの凡作”なのかなと思っていたけど
結構きちんとした佳作でした。
カナリアを放鳥した理由がちょっと弱いと思った「家蠅とカナリア」よりも
俺は上だと思ったよ。

17 :
>>13
削除依頼削除依頼と、しつこい荒らしだな。
だったらそもそもなぜお前は、書斎のレスに対して削除依頼を出さない?
その時点でお前の論理は破綻してるんだよ、荒らし君。
いくら頭が悪くても、「荒らしは放置」の大原則くらいは守ってくれよ。

18 :
自分のスレに帰れよ名無しの書斎w

19 :
ちなみに書斎のスレを削除したら奴がこっちに乗り込んでくるのは目に見えているしね。
つまりあっちは荒らしの隔離スレ。
前の前のスレくらいでその話が出ていたはずだけどね。

20 :
「レディ・モリーの事件簿」   バロネス・オルツィ  論創社
作品が書かれたのはホームズの時代だからミステリーという概念がまだまだ確率されていなかったとはいえ
ミステリーとして読むとちょっと論理的、構成的に弱いと感じた。
普通に小説として読む分にはいいのだけれど。
まあ作者本人はミステリーというジャンルにそれほど執着心がなかったらしいが。

21 :
>>20訂正
×確率
○確立

22 :
>>7>>13>>18は確信犯っぽい希ガス。

23 :
自分に反論する奴はたった一人かw

24 :
自分にとって都合の悪い意見を言う相手は、たとえ荒らしに反対してる人でも、
勝手に書斎認定するキ印。
物事を筋道立てて考えることができないんだろうな、 ID:wFrzjI5fは。

25 :
>>17
>だったらそもそもなぜお前は、書斎のレスに対して削除依頼を出さない?
にきちんと反論できない>>13は、何を言っても説得力ゼロ。

26 :
なんか荒れてるね。いいからおまいら感想書けよ。
荒らしを放置と言いながら論敵を荒らし扱いして執拗に叩くってそれどんなダブスタだよw
アントニイ・バークリー『毒入りチョコレート事件』
いまさらながら読了。
面白かったけどそれぞれの推理は後の人ほどより精密により説得力に富むものになって欲しかった。
それだけが不満かな。
関係ないけど『地下室の人』って現在品切れになってるんだな。
マクドナルドの『Xに対する挑戦状』みたいにいずれ創元から文庫で出るのかな。
出るといいな。
出て欲しいな

27 :
↓こいつ、どう見ても荒らしにしか見えない
18 名前:名無しのオプ[sage] 投稿日:2010/09/13(月) 22:37:14 ID:wFrzjI5f
自分のスレに帰れよ名無しの書斎w
23 名前:名無しのオプ[sage] 投稿日:2010/09/13(月) 23:30:51 ID:wFrzjI5f
自分に反論する奴はたった一人かw

28 :
つまりID:o/BbsutSもID:BLM3NK4rもID:CDbs6+7mも荒らしを構っているわけだ。
こんな奴らに書斎を構うな、荒らしを構うなという資格はないな。

29 :
>>20
>まあ作者本人はミステリーというジャンルにそれほど執着心がなかったらしいが。
そうかなぁ
隅の老人は他のホームズの後継者達から比較しても
むしろ良くも悪くもミステリー臭いって感じだけどなぁ

30 :
問題点が浮き彫りになった感があるね。
悪いのは最悪やしたらばに巣食ってミス板を悪意の目でヲチするアンチ書斎。
書斎はちっとも悪くない。

31 :
「書斎魔神は荒らしである(=悪い)」という大前提があるからこそ
「荒らしにかまう者も荒らし」という論法が成り立つんだが?
「荒らしにかまう者は悪いが元の荒らしはちっとも悪くない」???
論理もへったくれもない意味不明のたわ言だな。

32 :
だから構うなと言うのに

33 :
>>28
いいから早く、なぜ自分は書斎をスルーできずに別スレ立てたり
好き勝手に過剰反応してるのに、他人には
「黙って削除依頼出すこと」
なんてダブルスタンダード丸出しのバカレスかましてるのか、
説明してよ

34 :
>>33
いいから早く、なぜ自分は他人を荒らし君などと呼んで
好き勝手に過剰反応してるのに、他人には
「荒らしの書斎はスルー」
なんてダブルスタンダード丸出しのバカレスかましてるのか、
説明してよ

35 :
ここの自治厨たちってエラソーなだけで、実際は一冊も読んだことない作家のスレに
文盲の後について来て荒らして喜んでるカスばっかりだよな
どのスレも馬鹿なんか全く相手してねーのにクソバエが一緒にたかるからスレがダメに
なってるだけだっつーの
特に一年中馬鹿の後を金魚の糞みたいにくっついているヤツとか馬鹿のことを無職とか
いって罵ってるけどテメーもだろwww

36 :
>>35
そしてお前も同類w

37 :
書斎が嫌われようとも荒らしているのは書斎アンチであることは間違いなしだわな。
書斎は常にスレタイに沿った話題をしているしね。

38 :
「スレタイに沿った話題をしている」から「荒らしではない」
お前が名無しでよく使う弁明だが、論理性の欠片もないな。
この理屈だと、書斎は常に制限速度を守っているから、よく
轢き逃げするけどちっとも悪くない、といってるようなもの。
「スレタイに沿う」というのは「荒らしでない」ことの必要条件
であって、十分条件ではない。つまり「スレタイに沿っている」
から「荒らしではない」という言い草自体が、根本的な思考力の
欠如をあらわしているんだよ。
まあ、必要条件とか言っても理解できないかw

39 :
お前必ず釣られるよな

40 :
まあ書斎はわざと穴のある煽りを入れてる訳ではなく、マジで
有効な自己弁護だと思ってるようだがな。

41 :
わざとやるような頭があったらもう少しまともな「論考」書けるだろw

42 :
ID:pZMdjlfP

ID:k+byKn5T

ID:wFrzjI5f

ID:IqNKoOMx
この馬鹿おもすれーw

43 :
>>42
お前雑談スレで悪口言われてるぞw
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1284039066/112

44 :
ID:pZMdjlfP

ID:k+byKn5T

ID:wFrzjI5f

ID:IqNKoOMx

ID:q1RdJlAL
現にこのスレで悪口(というか批判)言われてる馬鹿が、何言ってんだかw (´^し_、^` )

45 :
>>44
俺もそのIDに仲間入りかよw

46 :

このスレに感想or感想に対する意見を書かない奴ァ皆同類、皆荒らし
あ、、、、俺もそうかw

47 :
アンチの同士討ちだね。
自演というありえない事象を信じないでいれば疑心暗鬼もなく、こんなあほらしいことでスレが荒れることもないのになあ。

48 :
ついに同士討ちでつか・・みっともないと思いまつ・・・恥ずかしいと思いまつ
・・・さ、こんな大人になりまてんよう一生懸命お勉強しなくっちゃ(-_-;)

49 :
ここまで殆ど本の感想を書いたレスは無し。
国内編の方は何とか低空飛行で進行しているようだけど、
重複スレの問題は置くとしても、海外編と国内編と新たに2つ立てるまでの必要が
あったかは疑問だな。

50 :
いかにみんな本を読んでないかということだな

51 :
失礼な
ミステリ以外なら読むよ

52 :
ネタバレするコテハンがいなきゃ書くよ

53 :
自分の行動クソコテ次第ってかw
バカすぎっすw

54 :
>>47
だいたい阿呆は、自分に刃向かってくるIDは
全部書斎かでつまつの自演だと信じ込んでるからな。
阿呆につける薬はないよ。

55 :
>>49>>50
ここ海外編は重複だど騒いで粘着して荒らしているバカと
それにしつこく反論しているアホが煩くてちょっと書き込む気がしない。
かといって残ったあれはそれ以上にカオス。
>>51
待てコラw
>>54
お前もな。
>>42>>44
ま、この二つがお前自身のレスじゃなかったとしても
自分に刃向かってくるIDを同一人物しているのはバカもアホもどちらも同じだということを覚えておけよ。

56 :
ちと訂正。
同一人物、の後に「視」が抜けていた。

57 :
↑また粘着降臨 晒しage

58 :
ID:YcELdzR3はもう放置で。

59 :
まだ朝の5時過ぎなのに書き込めるとか
わざわざ自分の無職晒してどうすんのww

60 :
勤務形態の多様化すら知らないアホハケーン(w

61 :
>>55
失せろ荒らし
>>59
お前は早く社会に出ろよアホ学生

62 :
ID:gcn0C6PT
  ↓
ID:2lo7Q+KB
  ↓
ID:Jgq2d7Nl
必至だな粘着君w

63 :
コテハン叩きこそ荒らし。
当たり前のことだが、スレの共通了解になりつつあるね。

64 :
>>51
まじなレスしておくけど、じゃあ何でこのスレにいる?
お前は>>1なのか?

65 :
叩きたい相手は>>1ですか?
すると>>44のIDも全て>>1だと思っているんだね?
書斎さんのために折角『読みました』報告スレッド その2を立てたのに余計なスレを立てやがって
>>1が憎い
こんなスレ潰してやる
ということですか粘着君?

66 :
俺も>>1は荒らし同等と見ている。
ミステリー板では重複スレは立てないという了解があるのに、
勝手な理屈をつけて強行し、しかも2つもだし。
書斎魔神を嫌悪するのは理解できるが、ミステリーお薦め本スレとかして、
別な趣旨に見えるスレにする等の工夫を凝らすべきであった。
その上でこんなスレもありますよと、ソフトに報告スレで誘導するのがベター。
俺は実はこの手を検討していたのだが、>>1=馬鹿に突っ走られてしまった。

67 :
>>1は国内編ともども削除依頼出しておけ。
これがいた住人の総意である。

68 :
>>62
また粘着降臨 晒しage

69 :
>>66
>俺も>>1は荒らし同等と見ている。
>ミステリー板では重複スレは立てないという了解があるのに、
>勝手な理屈をつけて強行し、しかも2つもだし。
だよな…。
>>1とか>>55の理論って、
「俺は荒らしを嫌ってるんだから、正義だ。俺がやる行為も、正義の行為だ。
その正義の行為がルールに反しても、正義だから無問題。
むしろルールをたてにして、俺に逆らってくるやつの方が悪」
ってのが根底にあるんだよな。
自分の勝手な判断でルールを破ることは、こいつらの脳内では
なぜか悪に対する聖戦に昇華されてるらしいし。
もう人間として、完全にイっちゃってるw
目的は手段を正当化する…ってのは、テロリストとか荒らしの常套句なんだけど、
こいつらは自分がテロリストだって理解できてんのかな。

70 :
>>64
マジレスって、お前本当に精神科行った方がいいよ。
>>51はネタでミステリを全く読んだことないのに、この板に来るわけがあるか。
ただそこは置いても、その後の>>53を含めて俺をここのスレ主と思う必然性が全くねーぞ。
強いて共通点を挙げれば、多分クソコテ粘着でテメーの都合の悪いことを言うのは
全て同じヤツの自演認定する気違いをイラッっとさせたくらいじゃねーの。
>>66>>69も変だな。
ミス板は以前から「読みました海外」と「読みました国内」の二つで回していたんのを
誰かが突然クソコテのために統一スレを作ったのに、>>66はそっちの
横紙破りに合わせろとか言ってるし、報告スレがどうのとか今までも今もそんなもの
なかったスレがどうだとかエラソーに説教してるし、>>69>>55とスレ主の言ってることが
変だと言ってるけど、>>55は自演認定中ウゼーから書き込みしたくねーって言ってるだけで
これまたテロがどうしたとか意味不明で、マジキチ異常発生の感ありでつ。

71 :
>>66 >>69
ずっと粘着してるのはたぶん>>7>>13だろうね。

72 :
結局このスレが重複だ>>1は荒らしだと騒いでいる奴って
統一スレにすら感想の一つも書き込む気がないようだね。
その騒いでいる奴らを叩いている人間のほうがまだ感想を書き込んでいるだけ偉いよ。
感想スレなんてカモメ落ちる前だった書斎と読後感しか書き込まなくなっていたし
現在も叩きレスばっかりだしもういらないな。

73 :
>>72
>結局このスレが重複だ>>1は荒らしだと騒いでいる奴って
>統一スレにすら感想の一つも書き込む気がないようだね。
自分が感想を書くか否かと、ルール違反や荒らしを
批判するか否かは、全然別の議論ですよ
>その騒いでいる奴らを叩いている人間のほうがまだ感想を書き込んでいるだけ偉いよ。
私には、例えば>>59なんかは荒らしにしか
見えないんですが、仮にこの人が統一スレに
感想を書いていたとしても(書いていないでしょうが)、
ここで>>1のルール違反やその他の荒らし行為を
批判している人よりも偉いなどとは、とうてい
思えませんが
>>1とその味方が正しい・・・なんていう結論ありきで
論じてしまうから、発言がおかしなことになってますね
是々非々で論じないと、全然説得力がありませんよ

74 :
>>73
ここのスレがオカシイって騒ぐ連中のIDが一回も同じでないのはなんでwww

75 :
>>73
なら感想スレに感想を書かずに批判という名目で叩きレスを書き込み続けるという行為自体をどう思う?
その連中は一方では「書斎という荒らしを叩くな、レスをつけるな」とも言っているわけだけど
自分では>>1とその同意見の人間を荒らしと呼んで叩き続けていることはどう思う?
>是々非々で論じないと、全然説得力がありませんよ
これはまさに>>1を叩く連中に言いたいこと。
どちらの陣営も叩いているレスをあからさまに>>1の自演扱いしたのはどちらだと思う?
矛盾だらけのことを言っているのはどう見ても>>1を叩く側のほうが多いんだよ。
はっきり言ってどちらの陣営もバカだけど
よりバカなのは>>1を叩く側だと俺は言いたいな。

76 :
>>74
そんなことを私に聞かれる筋合いはありませんが、
少なくとも議論の前提となる事実関係の部分で
明らかな嘘を書く人は、誰にも相手にされませんよ

77 :
別に気違いと議論なんぞしたくないが
事実関係は読みましたスレが国内・国外に分かれていて、それを誰かが勝手に統合スレなんぞ
作ったとしか言ってないのにそれのどこが嘘なんだ
そのスレが作られる前に書斎魔神が読みましたスレを統合しろと騒いでいたのも事実だぞ
それと>>7とか>>13が今も粘着しているとか妄想してるけど、お前が>>64なの?
だったら人呼び出しておいて第3者の振りしてエラソーにしてんじゃないよww

78 :
ID・・・中央処理装置だな・・・・・・記念

79 :
ここまでくると末期ですな。
最早スレ削除以外の選択はないでしょ。

80 :
>>1-79
なるほど…
ここは諸悪の根源テロリスト(メル欄)vs新たなるテロリストその1(ここを立てた者達)vs新たなるテロリストその2(ここを潰そうとする者達)の三つ巴の戦いの現場なのか。
その1の人達、気持ちは分かるけどルールはルールだから。住み分けなら外部の掲示板にスレを立てるのが確実。
その2の人達、削除依頼を早く出しなよ。それと、レスを書く時にちゃんと「[メル欄]は荒らし」と(面倒だけど毎回)書かないと、諸悪の根源に自分等の擁護意見として利用されるのがオチ。

81 :
昔の中東のような混乱状態だな。
極力客観的に読んで来たつもりだけど、
やっぱり暴走気味でスレ立てした>>1の方に、
より非があると思ってしまう。
ここで>>1が名乗り出て、自身の非を認める謝罪とかすれば、
事態は大きく変る気がするんだが。
自分は書斎魔神みたいなエゴな荒らしとは違う。
謝るべき時には謝るって姿勢を期待したい。
人間として非を認めるってのは、とても難しいことというのは十分に
わかってはいるつもりだけど、期待だけはしておきたい。

82 :
無駄だろうね。
それができるならとっくにしている。
最早スレ削除(国内編ともども)以外に方法はなかろう。

83 :
オレ>>1だよ
すっごく反省しているよ
謝罪します
ところで最近読んだシャドー81。序盤で強い引きがあるわけでないし
後半の展開はもっさりしてるしなんで発表当時話題になったのか分からん
当時のアメリカのテレビドラマ風のテイストが受けたん?

84 :
本日の名無しの書斎のIDは、ID:TS30ZJy6です。

85 :
>>66
君も重複スレを立てるつもりだったわけだ。
つまり>>1を叩いているのは重複スレを立てた荒らしだという理由ではなくて
自分のやりたいようにできなかったから八つ当たりしているというわけか。
>>82
では言いだしっぺのお前が依頼を出せよな、名無しの書斎w

86 :
このスレを活用しようと思っていた>>85みたいのが出すのが筋。
責任という言葉を噛み締めろや。

87 :
>>86
>責任という言葉を噛み締めろや。
お前がなw

88 :
というかいったいいつ俺が「このスレを活用しようと思っていた」なんて発言したというんだ?
頭悪いな書斎はw

89 :
〜ろや
こういう文体、よく見かけるね

90 :
>>1よく読んでみたら
>なお国内作品は、海外編のスレッドにお願いします。
アホか1w
それだったらここも国内外統合スレだろw
いや俺が1なんだけどw

91 :
>>89
ただし書斎と名無しのファンに限定されるけどねw

92 :
>>89
その外に
!!!!!!!!
とかもあるね

93 :
>>89
あとは、(wもかな

94 :
>>1と名乗る人が現れて謝罪し、
ミステリーの感想も書いているのだから、
これで和解の方向でも良いのでは?
『シャドー81』のような古典ともいえる作品を読んでいるし、
単なるスレ立て荒らしではなく、ミステリー読者なんだと思う。
おれ個人としては、過大評価気味だという感想にも共感した。
確かに同時代のフォーサイス作品やトマス・ハリスの『ブラックサンデー』
なんかと比較しても格段に落ちる気がする。
>>1が理解してくれたなら、もうそれで良しとも言えるんだが、
>>85は読んでいて、少しひっかかるものがある。
>>66を読むと、>>1のような完全な重複スレ立ての方向でなく、
重複にならないような工夫をした類似スレを立て、ソフトに誘導するって内容
でしょう。>>1を罵倒しているような文言はどうかとも思うが、
この方向性は、スレの混乱が回避あるいは最小限に抑えられる可能性がある
穏便なものに見えるのは確かだ。

95 :
>>1が必ずしも本物とは限らないのがな。
このスレを正当化したい香具師の成りすましという線も十分考えられる。

96 :
>>1の書き損じも告白しているし、本人と考えるのが自然ではないの?
むしろ許さないとしつこい執着している理由が?なんだけど

97 :
>>94
>>1のような完全な重複スレ立ての方向でなく、
>重複にならないような工夫をした類似スレを立て、ソフトに誘導するって内容
>でしょう。
重複ではないように見せかけるだけで実際は重複スレであることには違いないよ。
その手のスレは重複として削除依頼を出されたらま削除される。
まあ今の運営だとそこまできちんと対応するかどうかは疑問だけどね。
ただ言えるのは>>66では馬と我々とが棲み分けるようなスレ立てをすると言っているわけだけど
ここの>>1も同じ趣旨でスレを立てたのはそれこそ>>1の後半でわかる。
なのに>>17みたいにそれを無視して口汚く罵っているのはどう見ても私怨がらみとしか思えない。
頭に血が上って判断が鈍っているだけなのかもしれないけど。

98 :
あまり一方に感情的になっている人が立てたスレは使いづらいね。
「読みました」スレなんて完全中立でやるべきだよ。

99 :
>>98
折角だから一つ読みました報告してみてよ
オレ「あんたの」書評一回見てみたいわ

100 :
>>98
ああここの>>1に文句つけている、統一スレ立てた人のことですね?
というかスレ立てている人間が感情的になっているとどうしてわかるんだろう?

101 :
ん? 悔しかったの?w

102 :
>>101
名無しの書斎の妄言に賛同する恥さらしか、名無しの書斎。

103 :
>>102 粘着質な根暗君w 悔しかった?w 

104 :
『ストラング先生の謎解き講義』
それほど古い作品でもないのに何かこう、懐かしい、という感じの作品。
ここまで王道の短編シリーズって最近なかなか見かけないせいかもしれない。

105 :
ここは使うなと言われているわけだが?

106 :
>>105
使ってはいけないスレッドなら運営が削除するはず。
他にスレッドの使用を禁止する権限のある人間なんて居るの?

107 :
624 :名無しのオプ:2010/10/01(金) 21:40:53 ID:qtzwHCaa
モナミ(仮称。今のところ第三者はこう呼ばせてもらうしかないのでご理解あれ。)が出てこないというのは残念だなあ。
知的な議論が続いていただけに・・・。
議論するときは相手以外のレスはあまり見ない方がいいよ。
いろいろな意見の人がいるのはしょうがないことだし、そういう人たちの声を気にしていたら自分の立論が鈍るからね。
書斎を参考にするのがいいよ。ブレないことに関しては超一流だからね。
また気が向いたらこのスレにも遊びに来て欲しいね。
名無しの書斎(sage)と支持者(多分自演じゃない)がマジウザイんだけど

108 :
ここに粘着して荒らしている人は書斎のいるスレを本スレにしたいんだろうけど
あっちは書斎以外書き込んでいないんだから我々はこっちにレスしてもいいんじゃないか?
棲み分けも完全にできているんだからそれで問題なし。
なのにどうして荒らすのかな?

109 :
変なテンプレがあるからじゃないかな。

110 :
>>108
荒らしているのは書斎か、書斎をからかって喜んでいる人じゃないかな?
love6 鯖の頃に「読みました」報告スレが複数立てられた時には名無しの書斎が、
自分が気に入ったスレ以外の「読みました」報告スレを荒らしていたから、
基本的には今回もそれと同じだと思う。
あと、それに書斎をからかって喜んでいる人が加わった、ということでしょう。
だから、荒らしている奴らは無視して、本来の話題だけを書いていれば良いと思う。
荒らしのレスは徹底的に無視して、ある程度まとまったら削除依頼を出す、
という形で対処するしか無いと思う。

111 :
>>110
そうですね。
もともと統合スレ自体が重複スレであって
国内、海外の二手に分かれたほうが本スレ。
それが鯖落ちして全スレ落ちたのちに重複スレの次スレを勝手に立てて
こちらが本スレだと騒ぎ出した。
重複スレはどこまでいっても重複なんですからあちらは無視しましょう。

112 :
重複スレは後から立てたスレというのが筋。
筋を通さないと板が荒れる元になるからやめてほしい。
ルールはきちんと守ってくれ。

113 :
『ママ、手紙を書く』
安楽椅子探偵ものの長編作品。
いったいどうなるかと思えば息子が動いてそれをママに報告するという形になった。
意外に冗長感はなく楽しく読めたけど、作品のキレはやっぱり短編形式のほうが良かった。
アメリカは日本以上に短編小説に対する扱いが厳しいから仕方ないんだろうけどね。

114 :
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1284302567/801
801 :名無しのオプ :2010/10/03(日) 19:38:18 ID:598THBGo

115 :
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1284039066/283
283 :名無しのオプ :2010/10/03(日) 22:24:37 ID:598THBGo

116 :
>>111
>>1自身もフライング気味にスレ立てしたのは認めているようだけど、
昔から2つあるから必ずそのままっていうのは、非常に保守的で子供っぽい
考え方だと思う。
国内編の方も伸びはさっぱりだし、この海外編もこの有様。
避難所的に立てるにしても、本の感想スレそのものは一つで良いと思う。
年々翻訳作品が読まれなくなって来たり、国内でも読者が特定の作家に
集中気味という事情の変化もあるしね。

117 :
同意。

118 :
>>116
それだと書斎がここに来ない理由がなくなるからイヤ。
実際その意見に名無しの書斎が賛同してるし。

119 :
というか116は書斎の発言そのものじゃないかw
どうせこのスレを叩いているやつも書斎用のスレと別に感想スレ立てる予定だったんだろ?
つまり棲み分けは皆の統一された意見なんだよ。
重複スレは荒らしだルール違反だとほざくならいい加減お前もスレ違いの話はやめたらどうだい?
重複スレやルール違反は放置、それこそルールじゃなかったのか?
統一スレを妙に擁護する奴らって、何故かそういうダブスタばかりなのが不思議なんだよね。
それに統一スレ、あんな状態のスレに感想を書き込む気には誰もならんぞ。
まだこっちのほうが投稿が多い。

120 :
>>119
統一された意見?
そんなこと確認する方法もないし、君もかなりの自己中に見える。
前にはたまたま2つに分かれていただけと見るのが普通だ。
2つあると、片方だけ落ちてしまい非常に不都合だった時もあるし、
今後立てる場合は避難用スレもひとつで良いという意見は妥当だと思う。
統一スレってのは見てないが、このスレも内容を見る限りスレタイに沿った投稿が多い
とは思えない。堂々たる嘘ってのは感心はしないよ。

121 :
嘘でも構わないからどんな理由をつけてもスレの存在意義を正当化したい。
こんな党派性丸出しの意見では人は動かない。
書斎憎しもやり過ぎはやめたがいいよ。共存は可能だ。

122 :
所詮書斎はこんなものw
  817 名前:名無しのオプ 投稿日:2010/10/04(月) 18:55:26 ID:Ex1La4Ya
  手術は成功したのだろうか。
  我がことのように気になる。ぜひともでつまつくんには元気を取り戻してミス板で活躍して欲しい。
感想文がどちらにどの程度ついているかで結論は出ているよw

123 :
>>122 いつまで粘着するんだ ほかに楽しみないのか

124 :
>>123
オマエガナーw

125 :
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/tubo/1267253877/
●553 :超電少年でつまつマン ◆Ll9UkTCzt.lA :2010/10/04(月) 09:58:02 ID:3ogh9ilU0
こ、ここは一体・・・・・プルプル
これほど怒りが爆発した事は未だかつてありまてん・・・
○554 :最低人類0号:2010/10/04(月) 10:03:46 ID:A8U+1IIE0
なら早く訴えろよアホw
オニブタンに教えてもらって以前から知って覗いていたはずのスレにきて
「こ、ここは一体・・・・・」と今頃言い出す能無しがw
●555 :超電少年でつまつマン ◆Ll9UkTCzt.lA :2010/10/04(月) 10:39:23 ID:3ogh9ilU0
オペ開始直前に・・あなた、人間でつか?
○556 :最低人類0号:2010/10/04(月) 10:41:54 ID:A8U+1IIE0
オペ?解剖だろ?
そんな大事な時wに2ちゃんなんてしているようなバカなら死んでしまえw

126 :
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/tubo/1267253877/
●557 :超電少年でつまつマン ◆Ll9UkTCzt.lA :2010/10/04(月) 11:11:55 ID:3ogh9ilU0
開始まであと十五分
失敗しまつたら恨みまつ
○560 :最低人類0号:2010/10/04(月) 13:25:36 ID:TIB3B3RL0
誰にも相手されなくて我慢できなくなって遂にここにも顔を出したか
レス乞食ジジイはw
○561 :最低人類0号:2010/10/04(月) 15:46:37 ID:PwkbIOMh0
開始15分前にネットができる病院ってどこ?
俺が手術を受けたときは15分どころか数時間前からテレビやラジオさえ視聴できなかったけどな。
○562 :最低人類0号:2010/10/04(月) 15:53:04 ID:49jPRbytO
なんか知らんがもう一息らしいw

127 :
誰が荒らしているのか明確になったのでは?

128 :
>>125
スレ違いだし、コピペだし、コメントも詰まらないし、どんだけ頭悪いの?
お前も脳摘出手術受けたら?

129 :
おいワレ!脳摘出したら死んでまうやろ!えげつないわほんま!

130 :
書斎が書き込んでいなくても書斎叩きレスで荒れる。
このスレはいい証拠になっているね。

131 :
書斎自身に原因があるんだけどな

132 :
ならいっそ感想スレなんてやめちまえばいいんだw

133 :
感想スレは必要でしょ。
統合スレに合流すれば問題は解決するんだけどなあ。

134 :
↑書斎自演

135 :
同意です。

136 :
今の状況そのものが避難スレ2つはいらないという証明になっていると思う。
おれも含めてのことだけど、
今のミステリー板には、翻訳作品を読んだ感想をがんがんレスして引っ張れるようなタイプって
意外にいない。でなくても非常に少ないと思う。

137 :
読んだ本の感想書くだけのスレなんて一番書き込みやすいはずなのに
一向に書き込みがなく、荒らししかいないこの状況は
摩訶不思議アドベンチャーとしか言い様がない

138 :
harry bosch

139 :
そもそもルール違反のスレだからね。
その辺の自覚はあるんだろう。

140 :
ダン・ブラ
「ロスト・シンボル」上下、日系人キャラ書いてくれて
悪くないけど、ダ・ヴィンチの頃のような勘当なし。
なんじゃそりゃの大団円。

141 :
http://m-pe.tv/u/page.php?uid=layra8&id=1
海外ミステリー好きならどうぞ

142 :
とってつけたような感想文。
あしらわれているのがwからないかね。

143 :
>とってつけたような感想文。
書斎のためにあるよう言葉だね。

144 :
書斎はこういう事情で自したそうですよ。
 ↓
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/tv2/1284045005/567-

145 :
「秘密諜報部員」S・モーム
諜報活動よりもそれに関係する人間たちに重点を置いた作品。
まあモームだしそれも当然か。
だから展開自体は地味なものだけどその分じっくりと描写された人物像が楽しめた。

146 :
ageちゃった。ごめんね。

147 :
「ミレニアム」3部作 ステーグ・ラーソン
日本の男女ともに甘ちゃんなエセ人権屋のようなエセ作家どもの、
犯罪被害者→一応に泣き寝入り
の構図を根底から覆す、復讐劇の成功の数々に酔いしれました。
いや、面白かった。
作者の夭折が惜しい。

148 :
ここは重複スレ。感想は書き込むなや。

149 :
書斎の書き込むスレなんて畏れ多くて書き込めないよw
俺たちはこっちでやるからお前はせいぜい一人で盛り立てておいてくれ。

150 :
開き直るな。
重複スレは板全体の迷惑だ。さっさと削除依頼を出して来い。

151 :
俺は迷惑とは思わないし、重複スレとも思っていない。
そんなに出したければ自分が出せよ。
それができないなら文句を一切言うな。

152 :
板の総容量は決まっている。
おまいがどう感じようが、重複スレは迷惑以外の何者でもないんだよ。
開き直らず非を認めよ。

153 :
>>152
このスレに問題ないと思っている人間に削除依頼を強制するな能無し。
文句があるなら書斎は最低最悪な荒らしだから奴のレスを削除依頼しろやアホw

154 :
書斎は関係ないと思うが?
何をいきり立っているんだい。
痛いところでも突いたのかな(w

155 :
関係あるだろ。
自分の勝手な判断で他人に強制するなら
まずお前がこちらの価値観に従って行動しろと言っているだけ。
その程度のことも読み取れないのか?
あ、読み取れないのかw
さすがは書斎の自演w

156 :
>>150
お前に命令する権利など無い
勘違いするな

157 :
「夜の冒険」エドワード・D・ホック(早川書房)
「夜はわが友」と同じノンシリーズ短編集。非本格ばかりなのも同じ。
と言っても殆どの短編はオチがある。しかし、必ずしも難易度が高い訳ではない。
往々にしてオチが読める。
だがそれがいい。
見抜けるが故に結末に行き着く過程がよりサスペンスフルに感じられるのだ。
ホックもそれを解ってて書いてると思う。「ほらほら!」って感じで煽ってくるし。
こっちもついニヤニヤしながらページをめくっちゃう♪
心憎い粋な計らいではバラライカ。
ベストは「不可能な“不可能犯罪”」。
こんだけ力説しといて本格ぽいトリックもの選んですんまそん。でも謎が魅力的なのだ。
2人しかいない場所で一方がされてもう一方が探偵するという。
次点は表題作。最後手前のセリフが哀しくて胸をつかれた。

158 :
「堕ちた預言者」フェイ・ケラーマン(東京創元社)
された上宝石その他を盗まれたという女性ライラの事件を
担当することになったデッカーは、被害者の家族たちの歪な関係に翻弄される。
往年のハリウッド女優である母親と彼女に操られる子供たち。
身重のリナを気にかけつつデッカーは真相を追う。
シリーズ第5作。
いやはや癒されるわ〜。お陰で凍りついた心臓が溶けたよ。
本作にも夫婦の悩みはあるけど、あれに比べりゃ屁みたいなもん。
リナ可愛いすぐる。清らかすぐる。子持ちの妊婦とは思えない初々しさに釘付け。
こんな女おらへんやろ〜! と言いたいが作者が女性なら希望を持っちゃう。
事件に関していうと、これがまた読み応えのある“家族の悲劇”で、引き込まれた。
女優のキャラクターは類型的かも知れないが、矢張りエンタメ向きのテーマだと思う。
でもこれ尻切れトンボみたいになってて納得行かない。
折角これだけ分量書いたんだからはっきりさせて欲しかったなぁ。
余韻を楽しむには多すぎる。

159 :
「ヘッドハンター」マイケル・スレイド(東京創元社)
若い女性ばかりを襲って首を斬り落とす人鬼〈ヘッドハンター〉。
カナダ連邦騎馬警察は特別捜査本部を設置し、ディクラーク警視を本部長に据えた。
ある悲劇に見舞われて以来現場を遠ざかっていたディクラークは苦悩しつつも
職務をこなそうとするが、ヘッドハンターはそんな彼を盛んに挑発してくる。
2作目にして早くも飽きがきたみたい(笑)。
もう何か明らかに装飾だなと思ったB級箇所は斜め読みにしちゃったよ。
こういうのがずっと続くならキツいなあ。
ただフーダニットは頑張っている模様。手掛かりはあるけれど見え見えではないと思う。
でも「グール」のように凝ったプロットではないので、矢張り読み通すのはキツいす。
主人公格なのに悩んでばっかでちっとも活躍しねー奴いるし、
エロもちらっとしかねーしな。

160 :
「最上階の人」アントニイ・バークリー(新樹社)
マンションの最上階に住んでいた老婦人がされた。
通報が入った時に偶々モーズビー警部を訪ねていたシェリンガムは彼について現場に向かう。
検証後すぐにプロによる強盗人だと判断した警察に反発したシェリンガムは
独自に調査を始めるのだが、その過程で出会った被害者の姪に興味をそそられて……。
バアクレエ攻略作戦。
本作はラブコメの趣きもあると聞いて期待したのだが、それは若干肩すかし。
ヒロイン(というか恒例の寅さん的マドンナ)のキャラクターも掛け合いもイイけどね。
閑話休題。一見長編ネタに思えない地味な事件で一冊書き上げる手腕は見事だ。
二度目の事情聴取、執拗な追い込みで新事実が出てくるところなんか
本格ぽくなくて面白い。
また、帰納法の陥穽に再三注意を払いながらも結局そっちに引き寄せられてしまう
シェリンガムも毎度のことながらニヤニヤする。
まあ、前者が後者を助長させるんだけどね。
でもこれシェリンガムだけの落とし穴じゃないよなあ。
ストーリーが助けてくれるか否かってだけでさ。そんな気がするっす。
本格のネタとしては特筆すべき部分はそんなにないと思う。
話全体で面白い感じ。

161 :
「黒い霊気」ジョン・スラデック(早川書房)
事件に飢えた素人探偵フィンは謎を求めて心霊団体に潜り込む。
そして行われた団体の施設での降霊会の後、息子をここで亡くした科学者がトイレから
忽然と姿を消してしまった。
更に空中浮遊を成功させたミュージシャンは突如落下し、
消えた学者は小屋の中で絞めされていた……。
死者に共通するのは呪いの護符。果たしてフィンの推理は?
文庫化してないし名前も聞かないし、「見えないグリーン」よりは
詰まらないんだろうなと思いつつ読み始めた。
だが、降霊会から始まって密室からの人間消失、空中浮遊と奇想天外な出来事の
釣瓶打ちで、しかもタンゴを踊る男の幻覚やらヤリマンの如き謎の女やら
生きている死者やら魅力的な小謎や茶化しが満載で、これはと思い直し
ワクワクしながら読み進めたのだった。
しかぁし!
読み終へて見れば白妙の――。
真相は中々にショボく、密室トリックはワースト1、2を争う部類のもの。
解明部も駆け足気味で動機の洗い出しが甘い。
これは読まずにるミステリー。
最後に、熱帯の鳥の消印て何やねん!

162 :
コテハン荒らしの嫌がらせ連発。
板の迷惑だと何べん言われたかわかっているのか。

163 :
ほんとに書斎は迷惑だね。

164 :
>>162
最近こっちに書斎は書き込んでないはずなのに、何故こっちで吠えてるんだろう?おかしいねw
ちゃんとあっちで、書斎に言わなきゃ駄目だぞww

165 :
「アラビアンナイトの人」ディクスン・カー(東京創元社)
夜のロンドンの片隅で巡邏中の警官が博物館の前で白の付け髭をした怪しい男に出会う。
その男は警官を見るや人しと罵倒し襲いかかってくる。
返り討ちにしたものの、気を失った男は消え失せてしまう。
話を聞いて現場に駆け付けたカラザーズ警部は博物館内で死体を見つける。
それは黒の付け髭をした男だった……。
いや面白かった。分厚いが手応えアリアリで退屈しなかった。
捜査を引き継いでいった3人が語り手となりフェル博士に顛末を聞かせる
というスタイル。
次の語り手に移るにつれて謎が少しずつ解けていく展開にはのめり込んだ。
序盤のワケワカメ状態から徐々に徐々に事件の輪郭が掴めてくるというのは
カーの持ち味だが、今までの経験からいうとそれは必ずしも面白さに直結しない。
しかし今回は直結した。
思うに、事件中心の記述で寒いドタバタが無かったのが良かったと思う。
ただし、このためロマンスとかサイドストーリーの面白さはあまりないので注意。
キャラクターの心情に切り込まないため客観的事実のみが並んで
「え? これ酷いなあ」と感じることも(特に罪の××××)。
自分はここで心情を想像して犯人を間違ったので、皆は囚われないように。
ちなみにヒロインはカーには珍しく……。
最後に2点。
・73〜74の矛盾
・ゲイブル氏て名乗ってなくね?

166 :
「カットスロート 上・下」マイケル・スレイド(東京創元社)
サンフランシスコで起きた狙撃事件を皮切りに判事が次々と惨されていく。
「ヘッドハンター」事件以来再び一線を退いていたディクラークは
要請に応えてこの事件の捜査責任者となり、チャンドラーやジョー、テイトらを
メンバーに加えて人者を追う。
やがて事件の裏に隠されてた人類の起源に関わりそして未来を左右する大きな謎が
浮かび上がってくるのだが……。
3作目にして前2作それぞれの続編。
未回収のイタリアをどう処理するのかと思っていたら、実にあっさり目で拍子抜けした。
結局新しい事件のことしか出てこないから続編の意味あまりないような……。
本作はサイコものというよりは冒険小説の要素が混じった警察小説ってとこか。
あまりに風呂敷広げるもんだから心配になったけど、
思ったほど変な風にはならなかったかな。
しかし主役にも全く手を抜かないヘビーな展開は新鮮だなぁ、凹むけど。
フーダニットは相変わらず(出来るだけ)頑張っていた。
あと作中にクラシック本格の名前がぽんぽん出るのは珍しいね。
もう何かここまで読んだら次々読んで行きたくなったわ。
暗黒大陸に上陸しよ。

167 :
「機械探偵クリク・ロボット」カミ(早川書房)
方程式を用いて数学的に謎を解くロボ探が主人公の中編集。
神が書いたんなら面白いだろうと思い読む。
挿し絵がふんだんに盛り込まれている上、会話が多いからすらすら読めてしまった。
クリクの推理方法は、まず博士に事件の経緯を入力して貰い、
次に様々な証拠を呑み込んで、その後事件の真相(の一部)を数式乃至暗号にして
口から出すというもの。
それを博士が解読する訳ね。
更にクリクにはカメラや防弾など様々な機能があり万能ロボットといって良い。
この辺りは読んでいて大分チート臭が漂うんだけれども、そういう話だと思ってスルー。
最初の「五つの館の事件」は、銃声がした後にナイフで刺された死体が見つかる
というもの。
ウホッこれは良いバカミス。
プロットだけでも十分勝負出来るタマ。
+クリロボの活躍やユニークな登場人物も楽しめる訳で。
次の「パンテオンの誘拐事件」は、著名な作家たちの遺骸が盗まれるというもの。
本格味はあまりなく、クリロボの活劇を楽しむお話。
犯人のラストの反撃が印象的で良いね。
オルメスも読みたいがなあ……。

168 :
読後感よ、ミス板古株なら事情を読め。
ここは重複スレだ。削除対象なんだよ。
当たり前のことをきちんと認めよ。

169 :
ミス板古株の書斎が
削除依頼するんだ
流石、年の功だねw

170 :
荒らされたら俺たち2ちゃんねらは戦う。
自分の居場所は自分で守る。
それが俺たち2ちゃんねらの流儀。

171 :
「侵入」ディック・フランシス(早川書房)
騎手のキットはある時結婚している妹から深刻な相談を受ける。
何者かが中傷記事をバラまいて彼ら夫婦を破滅させようとしているらしいのだ。
妹の夫はキットたちフィールディング家と永年敵対してきた家の出だった。
妹夫婦のため、キットは巨大なマスコミと闘い、黒幕を暴こうとする。
何故特に傑作とも聞かない本作に手を伸ばしたかと言えば、ま、解る人には解るでしょう。
毎回孤軍奮闘するフランシス・ヒーローの今回の敵は大マスコミと大富豪。
久々に厳しいフランシスが読めると喜びながら読み進めました。
メインの謎はフーダニット&ホワイダニットですが、これはちょっと捻ってありました。
フェアではないので当てるのは無理かもですが、フランシスはそれで良いですよね。
本格に近づけると詰まらなくなりそうですし。
大マスコミに怯まず立ち向かいギャフンと言わせる主人公に胸キュン☆
それからカーの某作と同じ凶器にニヤリ。

172 :
「連闘」ディック・フランシス(早川書房)
この数週間というもの、キット・フィールディングの心は暗く沈んでいた。
婚約者が他の男に心変わりしそうな雰囲気なのだ。
相手は旧王族で、教養もあり彼女と同じ趣味の持ち主。
婚約者は自分と会うのを避け彼と共に過ごしてばかりいた。
そんな中、彼女の叔母でキットの馬の馬主である貴婦人がトラブルに見舞われる。
心に悩みを抱えながらもキットは敬愛する人物のため再び闘いへと赴く。
よもやフランシスでこのような展開がアルトワ。
しかし、そこは生真面目なフランシスのこと。ドロドロにはしないだろうとの楽観。
でもこの色恋沙汰が完全な脇筋という訳でなく、敵との闘いと並んで
メインを張っているようなのは他と比べて珍しいかも。
そのせいか、今回の悪党は造型が大分類型的というか、やっつけに感じられた。
それから解説には納得させられた。
そうだよなあ、それでも見捨てないのがフランシス・ヒーローだ。
個人的には見捨てて貰っても全然構わないのだけれど(笑)。

173 :
こちらもよろしく。
『読みました』報告・国内編(書斎厳禁)Part.7
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1284255539/l50

174 :
「ノンストップ!」サイモン・カーニック(文藝春秋)
普通のサラリーマンであるトムにある日突然かかってきた電話。
受話器の向こうでは何年も会っていない親友がされかけていた。
彼は死ぬ間際にトムの住所を漏らし、その直後からトムは追われることになる。
妻は血痕を残して失踪しており、警察にも疑われる中、トムは逃避行を続けるのだが……。
やたらと評判が良い巻き込まれ型サスペンス。
元々好きなタイプなので喜んで読む。
確かに引き込まれた。
本作が従来の巻き込まれ型サスペンスと一味違うのは謎を引っ張る所。
従来のものは序盤こそ「訳も解らず追われる」という展開になるものの、
中盤辺りで事情が発覚し以降は緊迫感のあるサスペンスとして
リーダビリティを発揮するという場合が多い。
これに対し本作は謎を一気に明かさず終盤まで小出しにする。
よって緊迫感のあるサスペンスに加え「まだ奥がある」という懐の深さでもっても
読者を釣り込ませるのである。
読んでいる最中は巧いなぁと思う。
ただ、読後振り返ればこんなことに鼻面引き回されてたのかとショボく感じるのは
イナメナイ。
てっきり(メル欄)に関することかと思ったのに。
あと2つ。
・押し入られた痕跡がないってのは何故?
・同じ文面の遺書て

175 :
「狼の震える夜」ウィリアム・K・クルーガー(講談社)
元保安官のコークはFBIと保安官からの依頼を受けて、
失踪した大人気の歌姫の捜索に協力することになる。
大森林の中を進むコークたち一行に襲いかかる謎の人者。
果たしてその正体は――?
2作目。
ミネソタの大自然が舞台のインディアン・ハードボイルド(ちなみに
ネイティヴ・アメリカンという呼称は白人どもが勝手に押し付けてきたものなんだって)。
1作目のあのラストからどうなってかとドキドキで読み始めた。
少女の捜索というメインストーリーの陰で主人公とその家族とのサイドストーリーも
展開していく。
メインもまた内と外に分かれてそれぞれに捜査・推理していく。
これは良い展開のさせ方だと思う。
でもクルーガーの最大の魅力はムード作りが上手いことだね。
フーダニットはさして難易度が高くないし、その他の展開もハードボイルドや
冒険小説ならばお馴染みのものが多いのだが、それらが欠点にも思えず
あざとくも思えず、素直に受け入れられる。
ありがちなものを「ありがちだな〜」と思わせずに「いいよな〜」と思わせる
筆力のある作家だと思う。
地味ながら落ち着いて楽しませる力がね。
最後に犯人には同情した。
そらちょっと厳しいんちゃうかと。

176 :
「煉獄の丘」ウィリアム・K・クルーガー(講談社)
インディアンの聖なる木を巡って製材所と部族との対立が深刻化している町で、
爆破事件が発生。
エコテロリストからの犯行声明が出された。
現場から焼死体が発見され、来る保安官選挙での去就に迷うコークも捜査に加わる。
彼の行動に不満を持つ妻との軋轢を抱えつつ事件に臨むコークだったが、
突然妻と息子が何者かに誘拐されてしまう……。
3作目。邦訳が遅い!
4年ぶりに6年遅れの刊行て(自分は一気読みだが)。
不況を言い訳にして仕事サボってんじゃねーのか。
大体講談社なんて一番体力ある出版社なんだから
多少無理してでも翻訳ミステリーを牽引しろ!
それがお前らに課されたノブレス・オブリージュだ。
閑話休題。
さて、本作は3つのストーリーが絡み合って展開していく。
例によってフーダニットは弱いし特に物珍しい趣向はないけれども、
前回述べた魅力から天候と違って納得の厚さである。
懸案であった家族の問題にも本作で遂に決着が付いたようだし。
悪党も漸く改悛したみたいで何より。
それからエコならぬエゴイストどもに批判的な部分には
(それがイコール正しい見方だとも作者の姿勢だとも限らないとしても)ニヤリ。
小生、原則として同じ作者の本は続けて読まないのだが、
本シリーズは例外である(あ、この間フランシスも続けて読んだか)。
まあ、その理由は単に傑作だからということではなくその筋にあるのだが(笑)。
追伸 今更だがコークっていうとどうもある部位を連想しちゃって……。

177 :
コテハン占有スレになってますね。
削除対象スレである理由がまた一つ正当化されました。
さっさと削除依頼出して来いグズが。

178 :
>コテハン占有スレになってますね。
向こうの重複スレか。確かに書斎占有スレになっているな。
>さっさと削除依頼出して来いグズが
出したければ自分が出せば?
俺たちはこのスレが削除対象だと思っていない。
そういう人間に「削除しろ」というのなら
書斎支持者のお前がまず手本として
書斎を荒らし報告してこい。
ほんと知能の低い奴って何度言われても理解できないんだな。
書斎を支持する奴ってこういうバカしかいないのかい?

179 :
自分たちが犯した過ちは自分たちで正すべき。
他人の力を頼るな。甘ったれるな。

180 :
自分が犯した過ちは自分で正すべき。
他人の力を頼るな。甘ったれるな。
書斎は論考の間違いを自分で正すべきだなw

181 :
「ドラゴン人事件」ヴァン・ダイン(東京創元社)
深夜、ヒース部長刑事から緊急の電話を受けてとある屋敷へ向かったヴァンス一行。
そこの一帯はインディアン保護地区に近い、自然が多く残った場所だった。
敷地内の川をせき止めて作ったプールに飛び込んだ男が上がってこず、
捜しても見つからなかったという。
その後水を抜いてみると中は空っぽで泥の中に奇妙な足跡が残っていた。
果たしてそれは伝説のドラゴンのものなのか!?
久々聖戦士。ケンネルは映画観たからスキップ。
いよいよ詰まらんという後期へ入った訳で身構えて読んだのだが、案外平気。
読んでる途中は「大掛かりなハッタリかました割に何か単調だなあ」と思ったけれど、
解明部を読むと、それなりに手掛かりはあったなと反省。
というか結構最初の方でかなりあからさまに犯人が示されていたorz。
半分なこと考えてたから気付かなかったのかも。
ただし、人間消失トリックはダメだろう。
この方法だと思いっ切りバレるじゃんか。
どうした親衛隊!
……ははーん、さては後期はトリックがボロボロなんやな?

182 :
「二度死んだ少女」ウィリアム・K・クルーガー(講談社)
森の中に消えた少女を捜していたコークは遭難しかけたところを謎の影に救われる。
もしや捜していた少女ではと考えるコークだったが、彼女は凄惨な死体となって
発見されてしまう。
やがて元恋人が容疑者として浮かび上がるが、彼の無実を信じるコークは
周囲の反対を押し切り犯人探しを始める。
4作目。早々に持分使い切っちゃった気分。
今までミステリー的にはあまり観るべき所はないやに書いていたが、本作はその辺
頑張ってる感じが窺える。
少なくとも意外性はあったと思う。
ただしその代わり(?)失ったものもあって――。
本作におけるコークは正直言って好きになれなかった。
端的に言えば“筋の通らないでしゃばり”なのである。
そもそも私は“己が主人公たることを自覚しているような主人公”が嫌いであるところ、
本作におけるコークはそれを露骨に体現してしまっているのだ。
医者の娘が継がない癖に贅沢三昧みたいな。それより酷いか。
まあともかく、本作は今までと違ってキャラクターよりもプロットを観てくれってことで。
追伸 「サムの店」のハンバーガー食いてええええ。

183 :
「密偵ファルコ 砂漠の守護神」リンゼイ・デイヴィス(光文社)
またまた皇帝の依頼を受けてしまったファルコは、お冠のヘレナを伴いシリアへと赴く。
駆け落ちした娘の捜索もついでに頼まれたファルコだったが、旅先で人事件に遭遇してしまう。
被害者がいた劇団の一座に潜り込んだファルコは、この上犯人探しまですることに……。
シリーズ第6作。
相変わらず取り立てて面白い訳でもなくかと言ってつまらない訳でもない
“ザ・シリーズもの”という出来。
これも一つの才能かな。
固定客を逃すことはないだろうからある意味堅実と言えるかも。
あちこち旅して人事件他エンタメ要素も盛り沢山なのだが、フーダニットも論外だし
雰囲気を味わいたい人以外は読む価値は薄いと言える。
追伸 ああ、でもヘレナにあんなことが起きるなんて……。

184 :
「百番目の男」ジャック・カーリイ(文藝春秋)
公園で発見された死体には首がなかった。そして陰部に書かれた謎の文字列。
サイコパスを担当する刑事ライダーは狭量な上司の妨害に遭いながらも
相棒と共に事件に挑む。
いやぁバカミスでした。
この真相は解んねーわ。
サイコサスペンスの中に警察小説的ゴタゴタとツンデレモドキとのアレコレも
含ませつつ進む。
全体としてのバランスも良いし、佳作と言えるレベルだと思う。
ちなみに文春でサイコサスペンスで主人公が刑事というとスレイドを連想する訳だが、
あれほどゴテゴテしくはないし、本格味でも譲る。
あと大きく気になったのは、主人公の“奥の手”に関して。
これは言うまでもなく有名な“あれ”に倣ったものだが、本作の場合説得力がない。
何故なら“あれ”と違って、当該対象には知識と経験の絶対量が
決定的に不足しているからだ。
ジエメイが死んで幽霊になった途端瞬時に全ての経緯を理解したことと
同じ不可解さを感じる。
最後に2点。
・86ページの記述が?
・新聞のバックナンバーに当たりたかったら図書館行くだろ

185 :
「デス・コレクターズ」ジャック・カーリイ(文藝春秋)
モーテルで花と蝋燭に囲まれた女の死体が見つかる。
事件を捜査するライダーにアートはないかと訊く謎の電話が。
その後も残虐な人は続き、事件の背景に30年前の人鬼との繋がりを見いだした
PSITだったが……。
2作目を連チャンで。つか、登場人物表見て笑っちゃったよ。何これ?珍百景?
そして本編読んでブチキレ。もうねアフォかと。てかイミフ。
こんなんだったらグリム兄弟と行く夢のグザグザクルーズをお見送りしたのに。
まあでも一番は作者だよね。強引過ぎ。
大方イーサン・ブラック的展開を狙ってるんだろうけど、タイミングを計らなきゃねえ。
プロットが突き出てるよ。
でもこの真相は割とびつくりした。
前作のようなバカネタではないし、事前作りがイマイチなのでインパクトは若干弱いが、
見事な着想――というより見せ方だと思う。一応伏線もあるしね。

犯人も意外だった(解説で言ってる有名作品てナンジャラホイ)。
DQNセレブ撃退する場面とか楽しいエピもあるし読んで損はない一冊かと。

186 :
「エドガー賞全集 [1990〜2007]」(早川書房)
〈評価〉
1、○2、△3、○4、○5、△6、◎7、◎8、△9、◎10、○11、○
12、○13、◎14、○15、×16、○17、×
〈感想〉
その年最高のミステリー短編を集めた訳だから期待したが外れ。
何か全体的にレベル低い。王道が選ばれてない感じがする。
3席とかじゃないんだぜ? 首席なんだぜ? そこんとこ考えろよ選考委員ども。
特に×付けてる分なんてミステリーですらない印象。
これらをミステリーとして書いた奴らもミステリーとして賞に選んだ奴らも
全員退会させれ。
そもそもジャンルを尊重しない奴はこういう組織に属するべきじゃない。
CWAの短編賞受賞作集めたのは出てないのかしらん。

187 :
「影の護衛」ギャビン・ライアル(早川書房)
国防次官補の自が元でホワイトホールに招聘された陸軍少佐マクシムは、
続いて起きたテロ未遂事件の犯人を捕まえる。
犯人の供述からとある著名な軍事専門家に纏わる謎の存在を知ったマクシムは
その解明のため危険な調査を開始するのだが……。
シリーズ1作目。
ツンデレがいるとの情報をキャッチしたので読んだがデマの模様。
エスピオナージュだが英国伝統の韜晦趣味はなく、プロットは多少捻りはあるものの
解りやすい。
主人公が情報機関の人間ではなく軍人というのが珍しいかも。
私生活に特に悩んでいないのも珍しい(笑)。
ただ、主人公に肉体派を配した割には派手な乱闘シーンとか、
絶体絶命の窮地みたいなものとかはなく拍子抜けの思いを抱いた。
ま、とり立てて面白かった訳ではないがツンデレの幻を追って第2作も読むか……。
追伸
・108ページに誤訳あり?
・みつって読むのか。

188 :
「愛する者に死を」リチャード・ニーリイ(早川書房)
出版社を経営するマイクの元に届いた一通の手紙。
そこには人が予告されていた。
興味を覚えたマイクは部下で愛人のジーナを連れて送り主である
謎の人物に会いに行くのだが、そこには巧妙に張り巡らせれた罠が待ち受けていた――。
デビュー作なんだと。サイコサスペンスの走りかな。
分量が少ない割にはプロットが凝っていて伏線も散りばめられている
(ややぎごちなさを感じるがそれは仕方ないか)。
ただフーダニットについて言えばズルい要素があると思う。
あとエロにも気を配っていて感激した(尻を激しく叩かれると発情するハァハァ)。

189 :
「リンガラ・コード」ウォーレン・キーファー(角川書店)
動乱後未だ政情の安定しないアフリカ・コンゴ共和国。
マイク・ヴァーノンはCIAの担当官として現地で活動していた。
そんなある時、大使館の要職にあった親友テッドがされてしまう。
警察の捜査に疑問を抱いたマイクは人脈を駆使して独自に真相を探るのだが……。
表紙からB級エンタメぽい話かと思っていたら真っ当なスパイものだった。
コンゴの内乱と人事件という大小の要素が組み合わされており
読み応えのあるストーリー……なのだが、いくつか不満が。
まず時制がゴチャゴチャ。
この辺は単にこなれてないだけかな。読んでればやがて気にならなくはなるけど。
それから女性の直接描写が少ない。
メインプロットに関わりがないならそれでもまあいいが、
そうじゃないから何とも中途半端で説得力に欠ける。
本来プロットに肉付けする段階でもっと直接描写を書かなきゃダメでしょ。
最後にラストのサプライズ。
これいるか? あっそうって感じなんだけど。

190 :
「悪魔の涙」ジェフリー・ディーヴァー(文藝春秋)
ワシントンで白昼堂々起こった銃の乱射事件。
その直後市長の元に2000万ドルを要求する脅迫状が届けられた。
金を払わなければ無差別人が繰り返されることに。
この緊急事態にFBIは一線を退いた凄腕の文書検査士パーカーに捜査協力を依頼する。
ディーヴァー2冊目。“どんでん返し職人”らしいが、そのどんでん具合は
「コフィン・ダンサー」と同じく殆どが小粒。
思うに、小技を連発して総合点を稼ぐタイプなのだらう。
一通の手紙からバンバン推理していくスピーディーな展開が中々読ませる。
ただパーカーの分析は確実性に欠けるところ、それでも上手く行ったり
相手と良い勝負になったりするのは首を傾げざるを得ない。
この状況で完璧な推理を期待するのは無茶だろうけど、それで噛み合っちゃうのがねぇ……。
まあ、深く考えずにページを繰る分には良い本っすよ。
しかし最後に個人的観点から本作の欠点を指摘しておかねばならない。
それは主人公をあまり好きになれないこと。
彼の子供に対する態度を作者は愛と表現したいのかも知れないが、
完全にエゴでしょ。プラス私怨。
だから彼がプライベートで陥る危機にも同情できない。だってもっともだもの。
今までが恵まれてたんだから。これを回避できなくてもまだ恵まれてるよ。
それなのに……こんな子育てがアメリカじゃ理想なのか?
だとすれば彼の国の歪みの一端を垣間見た気分だ。
ここまでされた子供が将来どうなるのやら……。ぞっとするよ。

191 :
もうやめろ。
おまいしか書き込んでいないだろ。
もうこのスレは機能不全なんだよ。

192 :
「毒蛇の園」ジャック・カーリイ(文藝春秋)
ラジオ局の新米記者が惨たらしくされた。
事件を担当することになったライダーとハリーは同僚と衝突しながらも
捜査を進めていくが、その過程で次々と犠牲者が現れる。
出世欲に燃える恋人との溝を感じつつ事件を追うライダーだったが……。
3作目。
冒頭15ページのセリフの応酬がいきなりカコイイ!
掴みはバッチリだね。
そこからするする読める良質なエンタメな訳だが、今回あまりサイコぽくはないかな。
警察もの、サスペンス、ロマンスを織り交ぜた感じか。
どれも良い塩梅になってると思った。
つーか惹句で本格味を前面に打ち出すのは巧くないと思う。
別にトリックもロジックもないし、伏線もフェアではないし、
終盤仄めかされる真相も後付けチックだし。
変な方向にハードル上げずに“秀逸なサスペンス”で良い。
あと“彼女”についてだけど、読者としては大して思い入れないからあまり……
ざまみろくらいしか感想ないや(笑)。
でも折角443ページの表現があるのなら、ラストで一言欲しかったな。
「××ー×××は残念だったね」とか。
しかし、見誤ったなあ。
てっきり次作で……と思ってたのに、まさかそのルートを開拓するとは。
もう後戻りは出来んぞ(笑)。

193 :
>>191
書斎君、乙w

194 :
「フレンチ警部とチェインの謎」F・W・クロフツ(東京創元社)
軍を退役して悠々自適の生活を送る青年チェインはある日趣味で書いている
小説についてのオファーを受けホテルで相手と会談することになった。
しかし、その場でチェインは寝入ってしまい、気が付いた時には相手はおらず、
おまけに家に強盗が入ったとの知らせが。
突然の事態に戸惑うチェインだったが彼を襲う奇怪な出来事はまだ始まったばかりだった……。
秋の夜長はクロフツに限るよねっ☆ そして面白かった。
本作は2部構成のようになっていて、まず前半はチェインが主役の
英国伝統の巻き込まれ型冒険小説と言った感じ。
そして後半にフレンチが登場し、本格捜査小説となる次第。
本作にはアリバイ崩しもないし、というか所謂人事件も起きない。
だからド本格を期待すると危ういかもねむ。しかし、とにかく手掛かりがない
絶望的な状況から道筋を付けていくというクロフツらしさはたっぷり堪能できる。
+麻酔トリック&暗号トリックもあるしね。これもクロフツらしい仕掛け。
個人的にはチェインが事件の渦中で知り合うメリルが気に入った。
単なる添え物ではない自立した女性で、思い立ったら即行動のチェインを抑えて
策を練る頭の切れも持ち合わせている。
P.S.いよいよクロフツが出て来た時の安心感は、少年探偵団シリーズにおける
明智小五郎と同じだね。

195 :
「暗黒大陸の悪霊」マイケル・スレイド(文藝春秋)
護送中のネオナチが脱走して、クレイヴン巡査長の母親がされた。
その直後カナダ騎馬警察のパーティー会場の外で警部補がされ、事態は悪化していく。
クレイヴンの母親しを捜査しているキッド巡査長は状況証拠から
クレイヴンを犯人として逮捕した。
部下の無実を信じるディクラーク警視正は同じく部下のチャンドラー警部補らと共に
別の切り口から捜査を進めていくのだが……。
前作は刊行年度内に読んだのに、何故後が続かなかったかと言えば、その理由は2つある。
1つ目はランキングの上位に来なかったこと、2つ目は長いことだ。
しかし、内容は盛り沢山で面白かった。
定番のサイコキラーとの対決に加え、狂気のカーチェイスや
遠くのアフリカのジャングルでのサバイバルバトル、更にその合間を縫って
法廷劇が進行するという見せ場の豊富さと来たらない。
これらを縦横無尽に操り物語を紡ぎ出す手腕は流石だと思う。
ただし長さに関しては、もっと短く出来ただろうと思う。
歴史や文化人類学の講義を繰り返し読まされるのはちょっと辛い。
カナダ人の持つ英米観、中国観、黒人観、人種差別考は興味深かったが。
それから本格味に関して。
本作はラストで犯人を明かす“最後の一撃”ものであるが、そこに至るまでの過程は
然程丁寧とは言えず、終盤ギリギリで新事実が発覚したりするのでフェアとは言い難い。
冒頭にはあからさまな伏線が用意されているのだが、上の部分と相俟って悪い意味での
ミスディレクションと化しており評価出来ない。
ま、あまり考えずにページを繰るのが良いでしょう。
おまけ
・「テイルズ・フロム・ザ・クリプト」と直訳してしまいましたね。細美の勝ち!
・権利章典にはもっと敬意を払えやポリ公ども
・さあ次は遂にあの件にカタが付くんだぬ

196 :
「沈黙の森」C・J・ボックス(講談社)
新人の猟区管理官ピケットはある朝自宅の裏で死体を発見する。
死体は密猟者のもので、遺留品のクーラーボックスは空で動物の糞があるだけだった。
ピケットは同僚たちと共に付近の山を捜索するが、そこで見つかったのは
新たな死体と怪しい男だった。
一見単純に見える事件だったが何か釈然としないものを感じたピケットは慎重に捜査を進めていくが……。
シリーズ一作目。
ボックスは「ブルー・ヘヴン」が傑作だったので心配はしていなかったけれど、
こちらも面白かった。
パッと見ウィリアム・K・クルーガーのシリーズと似ているようだが、異なる点は、
1、全体の長さ
2、ミステリーのプロット
3、家族の絆
の3点だ。
そのどれもこちらの方が妥当であると感じた。
これだけの内容をこれだけのページ数にまとめるって結構凄いよ。
情感たっぷりでありつつミステリーとして無駄なくまとまっている。
ディスられ男の逆襲というスッキリ要素もあるし、しかもそれをまざまざとは書かないのが
また憎いね。手練れだよ。
主人公一家のキャラクターも良いね。大草原の小さな家みたい。ろくに観てないけど。
可愛い娘たちに、賢く強く優しく美しい妻。理想じゃん。
年甲斐もなく金持ち政治家とのに溺れ幼子を残してハメハメしまくった挙げ句
写真に撮られたどこぞのバカ妻とは大違い。
作中で彼女に襲いかかる試練はとても厳しいもので件のバカ妻なら
早々に発狂の末責任転嫁するであろうに、この奥様の心根の何と気高く強いことか。
あのバカ妻は爪の垢でも煎じて飲ませていただくと良いよ。
次作も読もっ☆

197 :
「しのグレイテスト・ヒッツ」ロバート・J・ランディージ編(早川書房)
〈評価〉1、○2、○3、○4、△5、◎6、○7、○8、△9、○10、○11、△
12、○13、○14、◎15、◎
〈感想〉
し屋アンソロジーという趣向がまず面白い。
これで短編も粒揃いなら言うことないのだが……残念ながらそうは行かないようで。
「エドガー賞全集」の時も言ったが、ミステリーとしての結構に
もっと心を砕いて貰いたい。
普通にす或いはさない或いはされるだけで終わる話の多いこと!
こんなもんミステリーでも何でもない。
本来プロット重視でない作家でも短編となると凝りたくなるのが人情と思っていたのに。
そんな中、「ミスディレクション」(バーバラ・セラネラ)「契約完了」ポール・ギーヨ
「章と節」(ジェフリー・ディーヴァー)の3編は合格ラインに達していたと思う。
最初と最後はこれぞミステリー短編といった感じで、他もこのくらい捻って欲しいもの。
真ん中は設定が良い。ラストに向けてのキャラクターの心情の動きを推測してみよう。

198 :
「湖は餓えて煙る」ブライアン・グルーリー(早川書房)
大手新聞社を追われ故郷に戻って地元紙の記者に甘んじている元ホッケー選手のガス。
ある夜警察無線を聴いて湖に駆けつけた彼が見たものは、
打ち上げられたスノーモビルだった。
しかし、その持ち主は10年前に別の湖で事故死したというガスの元コーチだったのだ。
ガスはこの不可解な事態を究明しようと自らの過去に向き合うのだが……。
いやぁ傑作だったわ。今年ベストかも知らん。
珍しく読み終わるのが惜しくて、途中何度も装幀眺めたりして焦らして楽しんだ。
とにかく粗筋から期待したものが全てあった。完璧に。
もう冒頭から「あ、これはイケる」と確信した。以降読めば読むほど面白くなった。
ローション無しでするっと挿入、奥に進むほど悦びが溢れてくるこのフィット感たるや。
元々“帰郷して再起”パターンに外れなしだけど、本作は完成度が半端ない。
「川は静かに流れ」より数段上だと思う。
いくつものイベントが絡み合い収束していく手並みは見事だし、
またそれらが主人公の「私」と密接に関わっているからハマり込んで読める。
カットバックで語られる主人公の過去も本筋をよく装飾して読み応えアリアリ。
そしてキャラクター。
好きな奴も嫌いな奴も実にイキイキしていて良い!
生意気な部下、だらしない親友、素っ気ない元恋人、意地の悪い旧友etc.
間接的に登場する某弱者の描写もさり気なく印象的だったりするのよねえ。
つーか作者が現役のWSJシカゴ支局長だってんだから凄いよねー。
ブン屋上がりの作家は本邦にもおるけど、現役の管理職ってのが!
例えば○日新聞静岡支局長に面白いミステリーが書けるかってことよ。
読まずにない必読の書。究極のメニューに加えたい。
次作も早くね!
ただ、最後の一文は蛇足だったなぁ。。。ここだけが残念だ。

199 :
いつも参考にさせてもらってます。

200 :
参考にする代物じゃない。
即刻閉鎖されるべきスレで自分勝手な振る舞いは見苦しいの一言。

201 :
自分勝手な振る舞いをする見苦しい名無しの書斎ことID:zaUVByBb
http://hissi.org/read.php/mystery/20101123/emFVVkJ5QmI.html

202 :
嫉妬に狂う書斎が見苦しすぎてもっと見たいwww
>>198
これから読むので楽しみ

203 :
死者との結婚
アイリッシュは幻の女、黒衣の花嫁に続いてこれで三冊目だけど
ようやく気に入った、好きだと思える一冊に出会えた
既読済みの二冊に比べて一般評価はさほど高くないけど、個人的には名作。
読了後にプロローグを読み返してしまう、じわじわと蝕んでくる後味の悪さがたまらない

204 :
「最後の審判の巨匠」 レオ・ペルッツ
都筑道夫の本で知って以来読んでみたかった作品。
これ、著者本人も言っているけどミステリーじゃないな。
ミステリーとして読むと正直ガッカリする。

205 :
「ビッグ・ゲーム 上・下」レナード・ワイズ(早川書房)
ベトナムで心身に共に深い傷を負い、10年ぶりに帰郷したドック・エラ。
その間に妻は娘を連れて去っていき、実家の農場も大企業に蚕食されていた。
それでも平凡な農民として生きて行こうとするドックだったが、
ある日かつての同僚レイヴンが接触してくる。
ドックの天才的なポーカーの腕前を知るレイヴンは
彼をポーカーの世界大会に出場させようと目論んでいたのだった……。
結論から言うととても面白かった。読んで損はない。
“帰郷して再起”+ポーカーという珍しいコンセプトに萌え。
どちらもその持ち味を発揮していると思う。ただ、前者はキャラクターと
ストーリーをもう少しじっくり丁寧に書き込んだ方が良かったな。
問題を早い段階で整理してしまったせいで後の展開の座りが悪くなっていると感じた。
あと、ヘヴィーにし過ぎ。
後者は文句なしに楽しめた。こっちにもっとページ割いてほしかったな。
実質○試合くらいしかしないのが残念だ。
マスターたちのキャラクターも多彩そうだったのに。
しかしあのシーンはゾワッとしたなあ。
これは80年代に全5話くらいで映像化して欲しかった。
今じゃもうダメ。あの頃の映像で観たかった。
前作も読もうか。そして次作も。あれば。

206 :
「虎の眼」ウィルバー・スミス(文藝春秋)
アフリカの島国で船を操って気ままに暮らしているハリーの元に
見るからに怪しげな客が現れた。
彼らは船をある場所へと向かわせ海中から何かを捜し出した。
その直後、ハリーは命を狙われる。果たしてこの物には如何なる秘密が隠されているのか?
スミスは3冊目。解りやすくて面白かった。←これ重要。
海洋宝探しアクション。敵船。嵐。サメ。軍隊。
次々に迫りくる脅威に有り合わせの物で立ち向かう主人公たちがカコイイ!
相棒の迷信深い海の男も頼りになるし、ヒロインのキャラも良い。
ラストにはどんでん返しが待ち受けており、伏線もフェアに張ってある。
これで濡れ場をスキップしなきゃ文句なしなんだが(笑)。

207 :
「大洞窟」クリストファー・ハイド(文藝春秋)
地質学者原田以蔵とその助手高島はユーゴスラヴィアの台地で調査中、
巨大な洞窟を発見する。その内部にはネアンデルタール人による壁画が見つかった。
この発見を受け彼らを含む調査団が洞窟内に踏み込むが
突然の大地震により落盤が起き出口を断たれてしまう。
運良く生き残ったメンバーは原田をリーダーとして決死の脱出を図るのだった。
洞窟探検ものってありそうでないのよね。トムソーヤくらい?
しかも主人公が日本人となると空前絶後だろうね。
やたらバンザイしてるチビデブとか韓国人偽装とかばっかの中、
その他大勢でも即死要員でも悪役でもなくこんなにカッコ良い主役として描かれるなんて
感動もんだよ。吊り目って描写が若干引っ掛かるけど。
そのカッコ良い日本人が仲間を率いて、激流やら毒虫やら怪我やら数々の危機を乗り越え
前へ進んでいく。
中盤までは純粋に楽しんで読めるんだけど、以降厳しい展開になり悲劇が襲ってくる。
ここまでやるとは意外だったかも。
他に評価のポイントとして人間関係のゴタゴタに尺を取りすぎないのが気に入った。
日本の作家はこういうの人間ドラマにしちまいがちそうだからなあ(偏見)。

208 :
「黙秘権」チャールズ・ブラント(新潮社)
ウィルミントン市警の腕利き刑事ラッツィの人生は、
非番の夜たまたま小悪党を見つけたことから急変する。
あらぬ疑いをかけられ有罪となり服役、その後国を離れブラジルへ。
15年後、濡れ衣が晴れめでたく帰国そして復職となったものの、
妻だった女は再婚しており娘も再婚相手の養女に収まっていた。
かつての仲間たちは喜んでくれたが上司はラッツィを目の敵にする。
そんな中ラッツィは久しぶりの捜査活動に張り切るのだが、
昔と違い厳正な法律手続きが求められる現状に戸惑い、大いにしくじりをやらかしてしまう。
これもお気にのパターン。
疑いは晴れても取り返しのつかない物もあり、また完全に真相解明がなされた訳でもない。
それらの問題を片付けて行きつつ普段の捜査もやらなければならない。
しかし強引な捜査はもう出来ない。困る。
その苦境を救うために登場するのがヒロインの検事ハニーという次第。
彼女との中が豚豚拍子なのも装置のためと目を瞑ろう。
しかし、全体的にこなれてない印象。デビュー作らしいから書き込みが甘いのかね。
終盤の(メル欄)はちょっと有り得ないんじゃないかと。
でも法律手続きを気にせず強引な捜査をを行う刑事は現代でも掃いて捨てるほど
いそうだけどね。

209 :
「アーサー・マッケン作品集成U 三人の詐欺師」(沖積舎)
暇を持て余した青年ダイスンとフィリップスはある夜何者かに追われていた男が落とした
ティベリウス金貨を手に入れる。
その後2人は様々な人物に巡り会い奇妙な体験談を聞かされることになるのだが……。他一編。
「新アラビヤ夜話」の解説で言及されてたから読んだ。
金貨を巡る展開はさして面白くはなく(主人公たちも行動的でないし)、
読み所は何と言っても体験談として語られる数々の作中作であろう。
都会での恐怖、田舎での恐怖、新大陸での恐怖などクラシックな冒険奇譚としてはまあまあか。
同時代の「緋色の研究」第2部のように、当時はアメリカに対する
無知からくる興味が強かったのだろうねえ。
ただこれ構成がちょっとおかしいかな。どちらにしろ一本線じゃないもの。
なお併録の「赤い手」は大したことなし。

210 :
>>203
「幻の女」や「黒衣の花嫁」は気に入らなかったのか。
前者はメール欄にもう一工夫欲しかったからなんとなくわかるけどね。

211 :
「試行錯誤」二回目読了。
結末を知ったうえで再読すると、いろいろと絶妙な表現をしていることに気づく。
さすがはバークリー。

212 :
>>210
アイリッシュは警察の捜査方法の描写とかに引っ掛かかって
いまいちな評価になる人が多そう

213 :
アイリッシュは一作にひとつくらい「あれ?」と思うようなところがあるからね。
例えば「喪服のランデヴー」の(メール欄)とか。

214 :
「ポーカーはやめられない」オットー・ペンズラー編(ランダムハウス講談社)
〈評価〉
1、○2、◎3、○4、△5、○6、○7、○8、○9、○10、○11、○
〈感想〉
出た当初はスルーしてたけど「ビッグゲーム」でポーカーものに興味が沸き読む。
最近読んだ2つのアンソロジーと比べて面白かった。
やっぱ題材がポーカーだから自然技巧的なものが多くなるしね。
ベストはディーヴァーの「突風」。予想以上のツイスト。
次点はルパート・ホームズ「ヴィクトリア修道会」。着想が面白い。
奇妙な味テイストもあり。
他モズリイ「ミスター・ミドルマン」の仕掛けや
ロレンゾ・カルカテラ「朝のバスに乗りそこねて」の意外性、
ジョン・レスクワ「お遊びポーカー」のキャラクター等が印象に残った。

215 :
「ニッポン太平洋帝国」G・ミキ・ヘイデン(扶桑社)
太平洋戦争で日本が敗北せず一大帝国を築いたという仮想の下で展開する連作集。
こんなのをアメ女が書くつーのがアンビリーバブルですね。
背表紙にミステリーという言葉があるが、謎解きはあまりないです(事件は起こるが)。
どうせトンデモ日本なんだろ、との危惧を抱いて読み始めましたが、
意外や意外、そこまで違和感なく読めるんですこれが。まあ、半分以上国外が舞台ですけれど。
特に反日的でも親米的でもないのでその辺も気にせずに読めます。
ifものとしてはアレですが(笑)。
全てリンクしているので特にベストは選ばずにおきます。
これ、ジョーカー・ゲームが流行った時に文庫化して何とか便乗できなかったのかしら?

216 :
読後感の私物化したスレ。
最早明瞭な削除対象でしょう。さっさと出して来いボケ。

217 :
ウイリアム・L・デアンドリア「ホッグ連続人」読了
前日にアマゾンの某作家の某既読作品のレビューで結構なネタバレ食らった・・・
おかげで怪しいと思った奴が、やっぱり怪しかったわけで(あんなところ読むもんじゃねえな(笑))
でも「完全な」真相にはやっぱり驚嘆した・・・ただ「やられたあ!」という感じにはならず
が、これって日本の故人となった某作家の某作品に酷似している(某ばっかりですまんw)
調べてみたらあっちの方が1年早かった
まあパクリではないけど
解説では故人となった筆者はクイーンに傾倒していたらしいが確かに読んでてそんな感じがした
でもトリックと真相はクリスティだわな

218 :
「斬首人の復讐」マイケル・スレイド(文藝春秋)
ブリティッシュ・コロンビア州で先住民たちが武装蜂起し、
スペシャルXが駆り出される事態になる。
そして激しい銃撃戦の最中、〈狂犬〉ラビドウスキィは凍った滝の裏で首無し死体を発見した。
同じ頃、本部にはディクラーク警視正宛てに干し首が届く。
それは残虐な連続人の幕開けだった……。
6作目。
さあいよいよかねてよりの懸案に片が付くとわくわくさんとゴロリくんで読み始めた。
んが! 序盤でいきなりあの人に失望! 何考えてんだこいつは。
その後変わってきたかと思いきや……。
更にね、お前もかブルートゥス!
何か身も蓋もないこと言っとったがお前絶対そうじゃなかっただろうがと。
死ぬのかと思ったら死なねーし。こいつもう死んでいいよ。次で死にますように。
チャリーン、カランカラン、パンパン。
閑話休題。
相変わらずB級感炸裂で読ませる。ゴテゴテしさはたまんない。
ただ、フーダニットはあまり意外ではない。あっちは俺すぐ疑ったもん。
そしてあの件についてはもうちょっと“対決”を丁寧に描いて欲しかったと思う。
それにしても引っ張ったよね〜。何故“今”かって所はちゃんと処理してたから良いけど。
で、ラストに関してだが、これシリーズ通して思ってることだけど、
精神病を都合良く利用し過ぎ。これじゃ何でもありになっちゃうよ。
ホワイダニットはもっと分割させて欲しい。
あと解説で強調されるほど伏線がきっちり張ってあるとは思えない。
落ち穂拾い。
・少女にグロ写真見せんなよ
・あそこで(メル欄)意味あるか?(解明部の解釈も首を傾げる)
・密かにキャサリンの濡れ場を期待していた(笑)

219 :
「ウジェーヌ・ヴァルモンの勝利」ロバート・バー(国書刊行会)
フランスからきた警察上がりの探偵の活躍を描く連作短編集。
久々ホームズのライヴァル。
冒頭の2編くらいは下地エピみたいであまり面白味がないと思ったが、
以降だんだん良くなった(最初は失敗探偵ものかなと思った)。
既読の2編は除外した上でのベストは「幽霊の足音」。
これは上手いトリックだよ。似たネタを読んだ気はするけど、多分こちらが早いのだろうし。
次点は「銀のスプーンの手がかり」。
簡単だけど盲点を衝いた良いネタ。チェスタトン風味。
追尾を飾る「レディ・アリシアのエメラルド」は無理くりな感があるものの締めには良い話。
「ありふれたヘアピン」を思わせた(向こうのが上だが)。
隅つつき。
・喧々諤々w
・「うっかり屋協同組合」は酷すぎ。既訳の邦題のどっちがで良かった。
さて、次はそろそろ四十面相のクリーク君に再会できるのかな。

220 :
「時の地図 上・下」フェリクス・J・パルマ(早川書房)
愛人を切り裂きジャックにされた青年アンドリューは絶望の末自を計るが
従兄弟に止められ、未来旅行を企画する旅行会社を紹介された。
しかし過去には行けないと言われ、代わりにある人物のことを教えられる。
その人物とは「タイム・マシン」の作者H・G・ウェルズだった。
ジャックは一縷の望みをかけてウェルズに会いにゆくのだが……。
一体どういう話なんだろうと?を浮かべつつ読んだが、結果面白かった。
上記のあらすじはまだまだジョバンニ過ぎずここからどんどん展開していく。
特に丁度半分ほど来たところでストーリーはガラリと様相を呈し次なるステージへ。
最も関心したのは、絶妙な塩梅を保ちながら進行していく構成。
詳しく言うと興を削ぐので曖昧に。出来れば下巻の背表紙も見ない方が良いと思う。
この構成のお陰で読み終わっても不思議な余韻に浸れる。
ただしあからさまな伏線が実はあってこれにピンと来たら浸れない(笑)。鈍感たれ!
他、「からくりサーカス」みたいな行もあり。この“昔の未来”趣味好きだな。
正式名称は知らんけど。
それにしても「螺旋」「海のカテドラル」、本書と今年はスペイン勢の健闘が
目立つ年だった、かな。「風の影」の続編はどうなったのかしら?
追伸 役不足の誤用に御用心。

221 :
「闇の航路」ジャック・ヒギンズ(パシフィカ)
キューバを追われバハマで自堕落な日々を送っていたハリー。
ある日恋人の歌姫マリアをテロによってうしなってしまう。
ハリーは復讐のためCIAの力を借りてキューバへ向かうのだが……。
一段で200ちょいと児童書並みのボリューム。
内容はあそこ行って誰にあって誰のことを知って、みたいなRPGテイスト。
初期書き飛ばしキオスクパターンね。特に読む必要はない
(巻末の船の見取り図とかは面白いが)。
ボーイッシュなヒロインがあわやってのが好きならどうぞ(笑)。
あと背表紙あらすじは書き過ぎ。もう終盤やないか。

222 :
「熱砂の三人」ウィルバー・スミス(文藝春秋)
時は1930年代のアフリカ。
ファシストイタリアは帝政エチオピアへの侵攻準備を着々と行っていた。
はぐれ者のエンジニアジェイクと軍人崩れのギャレスは
手を組んでエチオピアへ中古の装甲車を高値で売りつけようと企む。
しかし事は簡単には運ばず、自力で現地まで兵器を届けなくてはならないことに。
部族の青年、美貌の女性ジャーナリストと共に彼らの決死行が始まった。
男女3人(以上)の苦難の旅って言うと「高く危険な道」を連想するけれど、
本作は単に旅するだけではなく更に大掛かりな展開になりむしろこっちが本筋。
何とか上手く行って欲しいと思うものの……。
三角関係についても主人公2人は「高く〜」の2人のような紳士ではなく
(だって列強の脅威を利用して途上国にたかるダニなんだぜ)
グイグイ行くし、当のヒロイン(てかこの時代に20代で世界的に有名な女性記者なんて
かなりファンタスティックな気が)も危機的状況に刺激されてかかなり開放的で、
それぞれとイイ感じになっちゃう。
彼女のエロシーンも散りばめられておりそれも見せ場の一つか(笑)。
あとキャラクターがイイね。
激情家のジェイクと冷徹なギャレスの対比。
そしてヒロインに輪をかけて性に奔放な部族の跳ねっ返り娘とか、
「ちぇすとー」な老族長とか、ヘタレなナルシスト貴族とかゴツイ叩き上げ少佐とか
ユニークなキャラが何人も。
ただし史実の壁があるためか思った程絡んでこないキャラがいたのは残念。
ラストは泣ける。そしておかしくもある。嗚呼。

223 :
「女秘書」ヘンリイ・ケーン(立風書房)
IQ180でスタイルも抜群の美女ジュリエット。
脚本家として成功を収めながらもどこか満たされない気持ちを抱えていた彼女に
ある時謎の大富豪ヒュームからオファーが舞い込む。
秘書として彼の自伝を口述筆記して貰いたいというのだ。
魅力を感じて引き受けたジュリーだったが、ヒュームは途方もない野望を抱いていた。
一応ミステリーと銘打たれているものの、
実体はハロルド・ロビンズからエロだけ取って山風足した感じ(笑)。
エロを覗いた読みどころは老大富豪のトンデモな願いかな。
見返しに書いてあるけどこれ可能なのかね(笑)。
ああそれと、一つ予想と違ったところがあって、これ狙ってやったんならまあまあ。

224 :
「偽装」マイケル・マクガイア(立風書房)
フリーランスの調査員サイモンはドーピング疑惑のある馬を調べるため、
雑誌記者を装いカメラマンのケリーと共にその馬のいる厩舎へ向かう。
しかし、新たに名馬誘拐事件が発生し、サイモンは2つの事件に翻弄されてゆく。
フランシス以外の競馬ミステリー初めて読むかも。
思ってたより面白かったかな。
(面白さ吹jフランシスとの違いは2つあって、まずプロットが凝っていること。
ハウダニットや伏線もあり、サプライズも用意されている。
それから主人公のキャラクター。フランシスヒーローほど高潔でない。
喧嘩したり女に手が早かったり(笑)。
これらの違いが向こうにないシーンを作り出していてそこは気に入った。
ただし一つ目は欠点も含んでいて、「ための複雑さ」というか
する必要のないことをわざわざやっているという展開があった。
しかもそれを貫徹していないし。じゃあやるなよと。破綻してる。
あとムカつく奴がいた! もうね、「殴れ!殴れ!」と呼び掛けつつ読んじまったよ。
あとがき読んで考えてみると、終盤に起こるある出来事について、
こいつがそう仕向けたんじゃないかとさえ思えてきた。
これは是非シリーズ次作も読みたいけど邦訳はコレキリ。

225 :
「す手紙」ポール・アルテ(早川書房)
5年前戦争で妻をなくしてから立ち直れずにいた元諜報部員のラルフは、
ある日親友から手紙で不可解な頼まれ事をする。
手紙の支持に従い廃屋で明かりを灯し他人に道を教え見知らぬ館に入り込む。
館では何故か歓迎を受けるがそれも束の間、思わぬ事態に逃げ出す始末。
数時間後気を取り直して戻ってみれば人事件の渦中に。
しかも館には死んだはずの妻と思しき女性の姿が!?
久々アルテ。おせーよ早川。
200ちょいと短くしかも一段なので手軽に読める。
この冒頭から延々続く訳の分からなさがイイね。それでも話は進んでいくという。
「カーっぽい」と言うには過剰で最早「アルテっぽい」と言うしかないだろう。
主人公は元諜報部員だけあって目まぐるしく変わる状況によく食らいついて
頭の回転が早いと思った。普通は読者より鈍感に設定するよね。
犯人は後半には見当付いたけど、真相全体にはラスト直前まで到達し得ず。
限りなくやられたに近いブルー。
でも読後しばらくして思った。これは原点回帰だね。
密室はなくとも、やっぱりアルテはアルテだっとさ、そいでばっきゃあ。
追伸 新生ポケミス、変えすぎじゃない?というか、“新生”にする必要性が解らない。
ポケミスの装幀=勝呂氏ではなかったし、上下のデザインも勝呂氏のものではなかったし。

226 :
「エステルハージ博士の事件簿」アヴラム・デイヴィッドスン(河出書房新社)
東欧にある架空の国を舞台に博覧強記のエステルハージ博士の活躍を描く連作短編集。
初アヴラム。期待外れ。
本格じゃないしSFでもない感じだし、奇妙な味(←便利な定義)?
事件は起きるんだけど、はっきり言ってミステリー的には大したもんじゃない。
主人公が頭を触って性格を分析するってのはちょっと面白いけど。
国や帝都の地図とかディテールを楽しむべきかな。
既読を除けると話として一番マシだったのは「熊と暮らす老女」か。
「イギリス人魔術師 ジョージ・ペンバートン・スミス卿」の終盤の某セリフも意味深でニヤリ。
「三角形の第四辺」を読むまで解らないということか。

227 :
「ポアロのクリスマス」アガサ・クリスティー(早川書房)
クリスマス直前、汽車内で出会った2人の男女。彼らは同じ場所へ行くことになる。
その場所、ゴーストン館では支配的な老富豪が君臨し息子たちとその妻たちは抑圧に苦しんでいた。
そして聖なる夜に惨劇は起こる。富豪が血の海の中でされたのだ。
通報を受けた警察部長と彼の客人であったポアロはゴーストン館へ向かった……。
「クリスマスにクリスティーを」初めて実践出来たー!
去年はタイミング逃して一年待つ羽目になったからなぁ。また一年お預けになるところだった。
ブランドの回想録によると新聞がネタバレしてバークリーがキレたとか?
まず思ったのは人物配置が「死との約束」に似てるなということ。
ちなみにあちらが一年先行している。
それとポアロが別人みたい。これは翻訳のせいかな。
セリフがやたら快活なイメージ。つか「おれ」ってあんた……。
あとクリスティーの文章に改めて感心。登場人物同士の対面の場面が上手いね。読ませる(257ページ他)。
プロットは謎が散りばめられていてとても良い!
あの有名なミスディレクションもあるし(あまり本筋に絡まないけど)。
密室が出てきたりして「おや!?」となるもトリックはあっさり明かされて主眼は別にあり。
そして犯人に関して。驚いた! これは意外。これバラされたらバークリーじゃなくても怒るわな。
でも読者に解るの?と思ったら、あからさまな伏線がありました。
あからさま過ぎて破綻してるんじゃないかと思うほど。
いや凄いわ。

228 :
「メフィストの牢獄」マイケル・スレイド(文藝春秋)
アメリカ・カナダ国境付近の島々で同じ名字を持つ男たちが相次いでされた。
傷心を癒やすために僻地に異動していたニックはアメリカ側の保安官補ジェナと
連絡を取り合い捜査を進めていくが、犯人“メフィスト”の魔の手に落ちてしまう!
はニックの身体の一部をスペシャルXへ送りつけ、“秘宝”を捜す手伝いを迫るメフィスト。
ディクラークは初めての危機に立ち向かうことになるのだったが……。
シリーズ7作目にして最低作。
読んだ直後はうわあこれじゃ翻訳止まるわけやわ〜とか思っちゃった。
けど、考えてみたらこれでやっと他のシリーズものと同レベルくらいなんだよ。
今までの作品群がシリーズとしてじゃなくそれぞれ作品として次が読みたいという
気にさせるだけの力を持っていたってことで、それが初めて人並みになったって訳だ。
とは言え個人的にシリーズ内評価が最低なのは動かない。
その理由は2つあってどちらも犯人に関して。
(メル欄)がないのと(メル欄2)なこと。
後者は、そうは言っても……って部分がなきゃさぁ〜。
作者としては何か新機軸を打ち出したかったのかも知れないがこれは要らんと思うわ。
ケレンは必要だけど度が過ぎると逆に味気なくなってしかも陳腐になる。
最後にキャラクターたちの人間関係について。
これもね、作者はマンネリを防ぐために調味料を投入したんだろうけど、本当失敗だと思う。
百歩譲ってやるならせめて他のチョイスをするべきだった。
よりにもよってあの人を……もう最悪。
まあ本作ではあまり掘り下げられないのが唯一の救いか。
でもそれであの団欒は有り得ねー(なあなあで誤魔化すくらいならはなからやんなよ弁護士こら)。
しかし決着はもう死しかないね。!
つーかここんとこニックが痛い目見てばっかりやないか。
そろそろバトンタッチさせたげて!
そんであいつが死んでメデタシメデタシと……ウヒヒ。
とまれ続刊よろ!

229 :
「時限捜査 上・下」ジェイムズ・F・デイヴィッド(東京創元社)
ポートランドの公園で女の子がされた。死体の状況から警察は
西海岸を騒がせている人鬼〈クレイドルラバー〉の犯行と睨む。
悲劇に遭い現場を離れていた刑事カイルは復帰早々捜査責任者に抜擢されて事件に挑むが、
被害者と一緒にいた双子の姉妹によると、事件直前、不良に襲われたところを
謎の男に助けられたという。男に渡されたという警察宛ての紙片を見たカイル。
そこには双子の少女が不良に襲われされたと書かれていた。
それ以来、謎の男は度々目撃されるようになり、同じような紙片がカイルの元へ届く。
奇妙な事態に翻弄され、内部から足を掬われながらも捜査を進めていくカイルだが……。
大体解りますよね? プロットのキモが。
だがつまらん! ずっとね、読み進めながら楽しみにしてたんですよ。
どんどんワクワク感が募り、ページを繰る手が震え、
一瞬このページ数で上下に分けた創元の姑息な商法を許してやろうかと思ったくらいでした。
しかし、読み終わった今、虚しさを禁じ得ません。ならはなから示しとけよと。
閑話休題。
キャラクターは良いです。主人公もその相棒もそして何より
車椅子のヒロイン、シェリーが良いですね。
切断された脚よりもまず胸に目がいくという巨ちゃんにクラクラ(笑)。
激情家で強引で自己中心的、しかしとても自分に正直で思いやり深く芯の強い女性。
パーフェクトな美女にストレートに思いを寄せられているにも関わらず
カイルがシェリーに惹かれていくのも解るような気がします。
そして外すことの出来ないキャラクターがもう一人! 〈クレイドルラバー〉です。
カイルもシェリーも辛い過去を背負って生きているのですが、
個人的にはこの犯人の過去が一番胸に響きました。痛い程伝わってきました。嗚呼。
アメリカでも日本でも深刻に考えなきゃならない問題だと思います。
それでは皆様、アデブレーベ、オブリガード。
……ではなく、良いお年を!

230 :
age

231 :
クイーン「最後の女」
いやあ、そうきましたか…と悪い意味で感じた。
それが結論ならもう少し良質のデータが欲しかった。
被害者の言い残した言葉の意味がラストで説明されるが
理屈ではそうなるだろうけどね、でも…
という感じで強引すぎる。

232 :
『ディーン牧師の事件簿』
全体的に悪くないんだけど、なんとなく冗長だという印象。
もうちょっと刈り込んで一話の長さを短くするか
ミステリー以外の部分が書きたいならもう少し踏み込んで書いて
中編ちらいに引き延ばすかのどちらかにしたほうがいい。

233 :
「青ひげの花嫁」カーター・ディクスン(早川書房)
次々と女性をたぶらかしその財産を奪い、最後には彼女たちを跡形もなく消してしまう
謎の男ビューリー。
人の証拠をなく、10年以上も行方知れずのままとなっていた。
そんなある日、弁護士のデニスは友人の俳優ブルースの元に
ビューリー事件を描いた脚本が送りつけられたと聞かされる。
ビューリーを演じようとするブルースに演出家のベリルは実際に彼になりすましてみてはと唆す。
簡単に話に乗ったブルースだったが、やがて本当の人事件が発生してしまう……。
新年初読はカー。これは面白かった。なんつってもストーリーが魅力的。
おかしなことになったなぁと思いながら読んでいると全てちゃん意味があったことが判る。
カーの持ち味だね。アルテも及ばないのではないか。
それから伏線も巧い! 見事だ!
あれは気付きたかった! くそ!
ただし、人間消失トリックは大したことない。やはり見せ場ストーリーの妙と伏線にある。
いやぁ今年の読書も幸先が良いぞ!
おまけ
164ページのブルースのセリフの意味がちょっとよく解らない。
おまけのおまけ
この頃からUFOキャッチャー(の類似品)やパンOマシーンがあったんだねぇ。

234 :
「運命のボタン」リチャード・マシスン(早川書房)
〈評価〉
1、○2、○3、○4、△5、△6、○7、○8、○9、△10、△11、△
12、○13、○
〈感想〉
マシスンの短編集は2冊目かな。相変わらず面白かった。
実は直前に「深夜の逃亡者」を挫折した。意外性無さそうだったんで。
そう言えば「奇術師の密室」も最低のどんでん返し小説だったし
マシスンは長編になるとちょっと……という印象。
でも本作は読み始めた即ハマり。特に前半9作(全体の約半分)は程よい分量で楽しめた。
やはり自分の中では短編作家という位置付け。
ただし後半4作は長くなってちょっとダレた部分もあった。総じて読みやすいけどね。
個別に。
表題作はドラマを観たから飛ばそうかと思ったが短いので読んでみてビックリ!
オチが違うのね。ドラマの後からゾーッとくるオチと違い皮肉が効いていた。
解説によると作者はドラマで変えられてがっかりしたらしいが、
自分はあれで良かったと思う。原作のオチは映像向きじゃない。
それから「わらが匂う」は「アウターゾーン」の某エピソードと似てた。読んでたのかも。
「帰還」はあるオチを煽っておいてかわしたパターンかな? なら巧い。
「声なき叫び」はアイデアが良かった。爆笑太田が似たようなこと言ってたが
これも読んでたのかもな。
「二万フィートの悪夢」は有名でこれも面白い話。この終わりで良かったぁ。
最後に解説でお薦めに論創を抜いたのは訳の問題?
自分はそれでも薦めたいのだけれど。

235 :
「緑のダイヤ」アーサー・モリスン(東京創元社)
世界を股にかける若き商人クルックはインドからイギリスへ帰る際
旧知の商人ハーンに頼まれて1ダースのワインを預かることになる。
しかし帰路の途中、クルックは知り合ったアメリカ人メリックにワインを全て売ってしまい、
ワインはオークションでばら売りされることになる。
ハーンの見立てより遥かに高値だったことからの決断だったが、
後にそれを聞いたハーンは取り乱して去っていく。
その様子からワインの中にインドのさる王族の元から盗み去られた宝石
「グーナの眼」が隠されていると悟ったクルックは独自に捜し出すべく
行動を開始するのだった。他2編。
てっきりマーチン・ヒューイットものかと思いきや単発。
しかも読み始めて失望したことには、スリラーぽいんだな。
ワインを訪ねてあちこち行って……っていう先の見えたRPGみたいな都市綺談じゃんと。
そういうプロット自体を否定はしないけど、“ライヴァルたち”作家がやるのは
若干古く感じる。
それに同じモチーフの「月長石」はちゃんと本格のスタイルを取っていたしね。
それより36年も後でこれは恥ずかしいよ。
途中いくつかは面白く読めたエピソードもあるよ。あの晩餐とか判じ手紙とか。
しかし結局のところオチも大したことないし(つか脱力)、
ベストテンに入れた乱歩おじさんの真意を伺いたいところ。
併録は「霧の夜」(リチャード・デーヴィス)と「人者の日記」(マルセル・ベルジェ)だが
どちらも凡庸。
前者は連作仕立てのスリラーでラストにちょっと捻りがある。
後者は安い心理サスペンス。

236 :
「モンタギューおじさんの怖い話」クリス・プリーストリー(理論社)
ある冬の日、少年エドガーは森の中の館に隠棲している
遠い親戚のモンタギューおじさんに会いに行く。
書斎で暖炉に当たりお茶とお菓子を食べながら、
おじさんは書斎にある様々な物に纏わる怖い話を語っていく……。
三津田ーマイヤーがおもろい言うてたんやけどぉ、実際読んだらおもろかった!
つか怖かった!
子供の頃ポール・ジェニングスの短編集をわくわくしながら読んでいた
あの気持ちが甦ってきたよ。或いはもっと遡って「半月館のひみつ」を読んだ頃のことも……。
これを映像化したら「グース・バンプス」になるのかな。嗚呼。
とにかく物語作りが上手い! メインアイディアは無論のこと、それを活かすための
舞台装置がまた素晴らしい。そしてそれらを包み込むように組まれているストーリーの妙。
読み進む内におじさん自身の秘密がジワジワと浮かび上がってくる趣向も良い。
陶然とのめり込める一冊だ。
ただし児童書ながら甘っちょろいところなど欠片もないのでご用心。
ベストは「元ドア」。上述した各要素において最も完成度が高かった。
次点は「ノボルノ、ヤメロ」か。掴みとしては十分の出来。「『これ』だ」って思うよ。
他では「額ぶち」のオチが印象的だけど、どこか既視感があるし
破綻してるような部分もある。既視感という点では「ベンチ飾り」と「道」も同様。
それから「ささげもの」は出だしの不気味さは良かったものの、
話が関係ない方向に行ってしまったのが残念だった。
続編も読んでいくぞー。

237 :
>>236
表紙ゴーリーっぽいけど別の人なんだな

238 :
「震え」ピーター・レナード(ランダムハウス講談社)
狩りに出掛けた夫が息子に射されるというショッキングな出来事が起こってから半年、
ケイトは今でも心を閉ざした息子マークと共に失意のまま生活を送っていた。
そんなある日、彼女の前にかつての恋人ジャックが現れる。
刑務所を出て食うに困っていたジャックは事情を隠してケイトに近付いてきたのだった。
徐々に接近していく2人。だが突然マークが何者かに連れ去られてしまう。
ケイトはジャックに助けを求めるが……。
レナードという名に何も思い入れはありません。父ちゃん読んだことねーし。
単にあらすじ観てエロがありそうなんで読んだんす。
まあ、ミステリーとしては凡作ですわ。事件起きるのが遅いですし。
散々それぞれに章を設けて悪党どもを描写していながら中々絡ませないっていうね。
各キャラクターの心理描写にも何となく先の展開を暗示させるような部分があるのに
事件発生が遅いせいかその辺投げっぱなしですし。
キャラクターたち自体は悪くないだけに使い切れてない感があり残念でした。
ただ、あとがきでも触れられているようにあの人のあれは笑いましたけれど。ナイス。
ちなみにエロ分は足りなかったです(笑)。
複数視点でヒロインを絶賛してたり期待はさせるんですけどねぇ。
風呂覗かれたり、濡れ場もあったりしますけどすぐ終わりますし(笑)。

239 :
「マクシム少佐の指揮」ギャビン・ライアル(早川書房)
元部下からの頼みで、厄介事に巻き込まれて人をしてしまった脱走兵を
助けることになったマクシム。
その男ブラッグによる警護していた女性がたれ自身も応戦したという。
やがてMI6もブラッグを追っていることが判明。
マクシムはMI5のアグネスの力を借りてブラッグの窮地を救おうとするのだが……。
2作目。
英国のスパイものだが別に韜晦が過ぎる訳でも私生活が悲惨な訳でもないこのシリーズ、
出てくるという幻のツンデレを探し求めて読み続けている訳だが……どこ?
まさか彼女か? でもそんな素振りはないし……
つか、それ以前にロマンスに関しちゃまっさらですぜこの男。もう枯れてんじゃねえかな。
閑話休題。
今回もプロット自体はそこまでこねくったものではない、と思う。
殊更に謎を煽ったりもしないし。しかし、最後で「ああっ」ていうのはあったね。
まあでもこれは謎として浮かび上がっているものではないので牽引力はないけど。
つうかそもそもロニイは何でフェアブラザーに連絡しないのか?
あとキャラクターがあんまり個性がないんで、その辺残念な気もするけど、
イギリスの冒険ものなんてこんな感じなのかもな。
次こそツンデレに期待。

240 :
完全にコテハン占有スレ。
さっさと削除依頼出して来いヴォケ。

241 :
「船乗りサッカレーの怖い話」クリス・プリーストリー(理論社)
激しい嵐の晩、崖っぷちに立つ宿屋で留守番をしていたイーサンとキャリーの元へ
サッカレーと名乗る船乗りが訪ねてきた。
2人が中へ入れてやると、サッカレーは暖を取りながら旅で聞いたという話を語り始めた……。
ホラー短編集シリーズ2作目。
面白いのですが、前作と比較すると若干萎んだ気がします。
それは『船乗りが語る』という体裁上、舞台の殆どが船上に限定されてしまった
せいだと思います。
ただし、全体を通しての物語は伏線も丁寧に張られており前作よりも良く出来ていました。
3人の間に流れる緊張感、そして兄イーサンの抱く嫌悪感、苛立ち、嫉妬等も
話を盛り上げる絶妙なスパイスになっています。
ベストは『サル』かな。この意外性は嫌いじゃない。
次点は『黒い船』。目新しくはないけど、これも悪くないオチ。全部読み終わってから
本編の“役割”を考えると面白い。
他、『ピロスカ』のオチも良いね。『カタツムリ』『スクリムシャーの悪魔』はちょっと安易。
『泥』はキャラは良いがホラー部分がやや雑。
さて3

242 :
「トンネルに消えた女の怖い話」クリス・プリーストリー(理論社)
ロバート少年はロンドンの義母から離れ南アフリカにいる父親の下へと向かうため汽車に乗り込んだ。
揺られる内にいつしか眠ってしまい、ふと目を覚ますと
汽車はトンネルの前で停車しており、向かいには見知らぬ女の姿があった。
コンパートメントの他の客は全員ぐっすり寝入っている。
戸惑うロバートに女は暇潰しにと物語を話し始めた……。
3作目。今回は今までより縛りが緩いので、バラエティに富んだ話が楽しめるかと思ったが、
残念ながらそうとは言えず、作を重ねる毎に下降気味な印象を受けてしまった。
こんなこと言いたかないが、芸域そんなに広くないのやも……。
キャラクター描写とか舞台設定とかは良いんだが、ネタがイマイチなんだよなぁ。
1→2→3と求められていた語り手がどんどん嫌がられていってるし……。
ベストは『小さな人たち』。オチは自作の焼き直しぽいけど、
キャラクターの怖さが際立っていたので。
他、『島』と『猫背岩』とはどっちか1つでいいかも。
『シスター・ヴェロニカ』はSSとしては良いかな。『温室』は安易。
『ささやく男』は出オチ。『壁の割れ目』はイミフ。
エドガー賞ノミネートの時代ミステリー読んでみたいが今理論社はそれどころじゃないか。

243 :
「陸軍士官学校の死 上・下」ルイス・ベイヤード(東京創元社)
退職した警官ランダーの元へウエストポイント陸軍士官学校から
事件の捜査依頼が舞い込む。
候補生の首吊り死体が発見され、更に遺体から心臓がくり抜かれたというのだ。
内密かつ迅速な解決を望まれたランダーは校内である候補生に出会う。
「犯人は詩人」というその奇妙な男は、名をエドガー・アラン・ポオと言った……。
話題の本格と話題の本。歴史ミステリかと思い読むが何か違う。
まずね、本格じゃないよ。手掛かりから推理していく場面もないし、トリックもないし。
ちょっと面白い捜査方法が書かれていたけど、それだけで本格とは呼べぬな。
それともう一つ意外だったことには、ポオが探偵役じゃないのね。
おりゃてっきり変人探偵大活躍かと思っとったけんども(ランダーは剣持的で)。
ポオはあくまで助手で、それも有能とは言い難い感じ。
中盤ダメだこいつってな展開があって、それが主役2人の仲に不協和音を生じさせたりする。
ま、その辺新鮮と言えば新鮮なストーリーだけど。
ま、そんな訳で「なんだかな〜」「つうかバレバレ?」と読み進んでいたのだが、
終盤でおひょー。これは読めてなかった! 何かはね、もやもやを感じていたんだけど、
これはやられたなあ。でも振り返ると「あれにはああいう意味が」となり
そこは気持ち良かった。この辺りが本格とカテゴライズされた所以かしら?
でも見破るのは至難の業だと思うなあ。詩とか無理筋だろう。

244 :
チャイルド44ってそんなにいいのか?

245 :
「図書館の死体」ジェフ・アボット(早川書房)
母親の介護のため編集者の職を捨て故郷の田舎町ミラボーで図書館長として働く
ジョーダンの人生はある朝永遠に変わった。
図書館で死体を発見し、しかもそれが前日に激しくやりあった相手だったのだ。
容疑者扱いを受けるジョーダンは濡れ衣を晴らすため被害者の遺したメモを手掛かりに
捜査を始める。
長らく積ん読であったこのシリーズを遂に消化し始め。
さて、本作の魅力は奈辺にあるのか?
まずはキャラクター。
主人公はいたって普通の男なのに、何故かモテモテ。
助手のキャンディス、看護婦のルース、そして中盤から登場する被害者の姪シャノンにも
好印象を持たれていたり……。この中で特筆すべきはキャンディス。
すこぶるつきの美人で両親共に金持ち、そしてジョーダンに熱い思いを寄せている
という出来過ぎな設定であるが、ジョーダンは今一つ乗り気でない。その理由は彼女の嫉妬深さ。
他の女性から彼に電話がかかってきたというだけで不機嫌になっちゃう。
ポニョ そういうの 好き!
あと巨でお色気満点のど飴のルースもイイ。身体が反応しちゃうジョーダン。
次に、ミステリーとしてはどうか。
ちゃんと疑問リストを挿入する丁寧ぶりには好感を持った。
秘密めいた被害者メモもマル。
ただ、気になったのはジョーダンの捜査方法。関係者を挑発するのは巧くないと思う。
この方法は相手がその場に留まるという前提の下で有効な訳で
ジョーダンは一般人なのだから中座されたら終わりじゃん。仮に成功しても次はないし。
最後にストーリー。
ラストは感動するところなのかも知れないが、自分はダメだった。
とてもあれで良かったとは思えない。
追記
177ページに見過ごせない反日発言が!&5歳児があんなに話せるかよ

246 :
「ディーン牧師の事件簿」ハル・ホワイト(東京創元社)
不可能犯罪に目がないという80過ぎた引退牧師が主人公の短編集。
トリックや推理の過程などについての解説での指摘からも解るように、
アマチュア感が抜けない作品ばかりであまり洗練された現代の本格を期待すると外れる。
無邪気に不可能犯罪を楽しみたい人向け。
ベストは「四階から消えた狙撃者」に。これも大分無茶な感じなのだが情熱に負けて。
次点は「不吉なカリブ海クルーズ」。大味なアリバイトリックに萌え。
ワーストは「血の気の多い密室」。密室とタイトル(邦題だが)に謳っておいて
これじゃ分不相応というか……。
冒頭の「足跡のない連続人」は前半の不可能連発にハンパなくワクワクしたが、
それを取り返すかのような真相のがっかりにがっかり。
しかしほぼ全ての短編に密室を織り込むのは流石のスピリットだなあ。脱帽する。
密室トリックに絞ると「ガレージ密室の謎」がトップ。巧いアプローチだと思う。

247 :
「騎士の杯」カーター・ディクスン
まさにドタバタギャグののかたまり。大いに笑わせてもらったw
トリックそのものについてはさほどのこともなし。

248 :
>>247
こちらも良かったら
ディクスン・カー(カーター・ディクスン)【荒らしからの避難所】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/8993/1243148912/

249 :
>>247
カーって殆ど絶版でしょ、今
どこで読んでるの?

250 :
>>249
1,図書館
2.古書店
3,積ん読崩し
いろいろ読み方はあるだろ。

251 :
>>250
積ん読はともかく
カーなんて相当古い図書館じゃなきゃないでしょ
しかも「三つの棺」「ユダの窓」「火刑法廷」くらいはあったとしても
人気ない作品なんて置いてるとこほぼないし
古本屋なんか論外だし
自分は20年くらい前に10数冊買ってストックしてあるからいいけど

252 :
都市部の図書館には結構あるだろ
田舎でも案外あったりする
>>251の地域はよほど恵まれていないとみえる

253 :
図書館には相互貸出制度もあるし。

254 :
文庫置いている図書館には古い蔵書結構揃っているし、
>>253が書いているようにリクエストすれば取り寄せてくれるし
古書探せば稀少本以外ならいくらでも安価で入手できるはず

255 :
図書館のミステリは時々犯人に○してあるから嫌だ

256 :
そう、図書館も嫌で古書探すのもできないなら読めないね

257 :
創元が帽子収集狂を新訳で出すみたいだから
他も復刊とか新訳が出るかもね。

258 :
「唇を閉ざせ」ハーラン・コーベン(講談社)
ある日若き獣医ベックの元に届いたEメール。
それは何と8年前、惨されたはずの妻エリザベスからだった。
混乱するベックだったが、これをきっかけに妻の事件を洗い直そうと動き始める。
しかし、その直後から彼はFBIに追われるようになり、親しい人物がされていく……。
果たして一連の出来事の裏にはどんな真相が隠されているのか?
抗弁作品は「イノセント」以来2作目。間空きすぎたね、ごめん。
あらすじに惹かれて読んだが確かに上質な巻き込まれ型サスペンスだった。
重大な真実が後から説明される憾みはあるものの、非本格ゆえ目を瞑る。
いくつものグループの思惑が絡み合い、謎は謎のまま進行し終盤に至るや二転三転、
最後の最後までどんでん返しに余念がない。
その徹底したエンタメぶりは素直に楽しめる。
ただ、ラストはムリクリだろう。それで済むはずがない。
あと、中盤で鍵を握る存在として登場する人について。同じくそれで済まなかったと思うんだが……。
またこの人のノンシリーズを読みたいな。

259 :
ずっと探していたブランドの「招かれざる客たちのビュッフェ」をブックオフにて発見、早速確保
26年ぶりに「ジェミニィ・クリケット事件」を読む
うーん、やっぱりもの凄い、凄まじい、素晴らしすぎる短編
これとダール「南から来た男」、カー「魔の森の家」は短編トップ3ですな

260 :
「人プログラミング」ディーン・R・クーンツ(光文社)
山間の田舎町を襲った恐怖の洗脳地獄。
成す術もなく操られる人々。
都会から静養に訪れた獣医ポールと子供たちは町全体を敵に回して絶望的な闘いを強いられるが……。
マッドサイエンティストが自身の開発した洗脳技術でやりたい放題する話。
何せ催眠などと違いどんな命令でも聞かせられる上、記憶を消去して痕跡も残さない完璧さ。
開発者ソールズベリは冴えないオッサンでしかもなので、
美女にばかり悪用するという何ともうらやまけしからん展開に。
さてその毒牙にかかるのは誰か?
スレンダーなブレンダか、ミスアメリカになりそこねた町一番のセクシー美エマか、
はたまたポールの運命の女ジェニーか。それは読んでのお楽しみ。
つうかこの主人公何だかんだ言って恵まれてるんすよね。
奥さん亡くしたと思ったらすぐそっくりさん見つけてしかもお互い一目惚れだし。
だから俺は断然ソールズベリ派。
頑張れソールズベリ!負けるなソールズベリ!
惜しむらくは本命の彼女をもうちょっとこう……。
最後に点。
・11歳の少女がカートランドやラインハートは読まんやろ
・「ザ・シャウト」や「ブラザーズ」は影響受けてそう

261 :
「ゴールデン・オレンジ」ジョゼフ・ウォンポー(早川書房)
カリフォルニア州オレンジ郡ゴールド・コースト。
腰を痛めて退職した元警官ウィニーは酒浸りの日々を送り、
中年の危機故に起こした犯罪のせいで新聞に書き立てられてしまう。
その直後、行き着けの酒場で謎めいた美女テスと出会ったウィニーは、
誘われるまま彼女に溺れていくが、ある日テスに招かれた屋敷の外で2人は何者かに銃撃される。
どうやらテスの父親が遺した財産に関わりがあるらしいのだが……。
カ〜リフォ〜ニャ〜 カ〜リフォ〜ニャ〜 アアア〜
真相は半分以内で10人中11人が朧気ながら見抜く類いのものなので
ディテールを楽しむべきでしょう。だが果たして楽しむべき中身があるか――。
ウィニーがテスに感じるデジャヴの謎も散々引っ張った割に拍子抜けな感じですしねえ。
他のキャラはイマイチ存在感がないですし……。
個人的にはラストで折角あの場所が舞台になってあの演出なんだか、こうなって欲しかったなぁ。

262 :
「過去が追いかけてくる」キット・クレイグ(扶桑社)
ある朝子供たちが目覚めたら、母親は消えていた。
何の手掛かりも残さずに。
やがて舞い込んだ手紙。脅迫の電話。そして“命令”を告げる電話。
行方不明の父親が絡んでいるのか?
飼い犬の急死は何を意味する?
残された3人の子供たちは自分たちで母親を見つけようと旅に出るのだが……。
読むにつれがっかりする小説を読みたいそこのアナタ、お薦めです。
最初はワクワクするんですけど、その失踪の謎が明かされると「なーんだ」てなことに。
随分チープな真相にがっくり。あの設定は何だったのかと。
あと文体に微妙に癖があるけど、あれは無意味だから止めた方が良いですね。
うざったくはないけど、意味もないようで……。

263 :
「わたしの愛した悪女」パトリック・クェンティン(早川書房)
一年前匿名の手紙が届いて以来、アンドリューは自分と釣り合わない美しい妻に疑いを抱いていた。
そんな時、弟のネッドが結婚すると知らせてくる。相手は妻のいとこだという。
遊び人の弟が財産目当てに不美人と結婚しようとしているのではないか?
妻も反対する中、2人は強引に事を進めようとする。
同時に妻の動向にも不振さが目立つようになり、遂に人が――!?
後期パトQど真ん中のサスペンスかと思いきや、後半は本格めいた多重推理で畳み掛ける秀作。
あれとかこれとかお約束めいた予想を肩透かししてくれる意外性も売りの1つか?
早くダルース夫妻ものを1から読める環境を整えてくれ。
さもないと読まずに死んじゃう。

264 :
「プルトニウム・ブロンド」ジョン・ザコーアー&ローレンス・ゲイネム(早川書房)
舞台は2057年のニュー・サンフランシスコ。
情報化社会の発達によって地球最後の私立探偵となった
“わたし”ザカリー・ジョンソンに今回舞い込んだ依頼はとてつもないものだった。
依頼人は世界最大の複合企業エクスシェル社の社長BB・スター。
美しくセクシーな彼女の頼みとは、脱走した自分そっくりのアンドロイドを捕らえることだった。
依頼を引き受けたザカリーだったが、核の力で動き人間を遥かに凌駕する身体能力
そして変装能力を持つ相手に、果たして太刀打ちできるのか?
今時不謹慎なタイトルだからこそ目に留まったジレンマというか。
いや、面白かったよ。
まず脇を固めるキャラクター達がいい。
文字通り主人公にピタリと寄り添って彼を助けるすました執事コンピューター(RDのクライテンみたい)、
美しく聡明だが怒ると手がつけられない元キックボクサー現外科医のフィアンセ、
エスパーの秘書、ちょっとアヤシイ科学者の友人、油断ならない商売敵とその取り巻きなどなど。
それから24よろしくザックが繰り返し命を狙われるという展開も
先の相棒との掛け合いもあって楽しく読める。最早ギャグの域だしね(笑)。
ちなみに全体のプロットはそこまで込み入ってはいない。
真相も前半で見当がつく……と思っていたらちょっと違った。
追記 是非シリーズ2作目以降も読みたいと思ったらいつもの早川だった。

265 :
荒野のホームズ
謎解きはそこそこだったがとにかく探偵役の兄貴がカッコ良いわ

266 :
「ファージングT 英雄たちの朝」ジョー・ウォルトン(東京創元社)
舞台は第二次大戦中ドイツと電撃講和を結んだ架空のイギリス。
ユダヤ人差別が公然と存在する社会で、貴族の娘ルーシーは
ユダヤ人のデイヴィッドと結婚したことから実母始め周囲との軋轢に悩まされていた。
そんなある時、対独講和を推進した派閥「ファージング・セット」の領袖
エヴァズリー卿の屋敷で開かれたパーティーでサーキー下院議員がされる。
死体に残された印から嫌疑はデイヴィッドにかかるが……。
去年話題の三部作をいよいよ読み始めました。
本格らしいと聞いていたのですが、それをIFでやる意味はあるんだろうなゴルァ!
と思いつつ読んだのですが、そもそも本格じゃなかったでつ。
主役であるカーマイケル警部補はろくに推理しないですし。
あと舞台がIFである意味も今一つはっきりしませんがこれは宿題にしましょう。
本作のコケミドロいやトミドコロもとい読みどころは、
ルーシーやカーマイケルらのキャラクターに纏わるストーリー部分にある
と言って良いでしょう。
殊に愛情深く寛大でかつ芯の強いルーシーにはとても好感を持ちました。
それだけにあの女が許せません! プンスカプン♪
カーマイケルに関してはまだこれから。“弱者”彼が今後どのように歩んでいくのか注目ですね。

267 :
「図書館の美女」ジェフ・アボット(早川書房)
長閑なはずのミラボーを襲った連続爆破事件。
ある朝、ジョーダンも怪我を負ってしまう。
時を同じくして図書館にかつての恋人ローナが訪ねてくる。
彼女はリゾート開発するため上司と共にミラボーへ来たのだ。
不意のキスを恋人キャンディスに目撃され2人の仲はギクシャクし始める。
そして土地開発問題で町全体が騒擾する中、人事件が発生して……。
シリーズ2作目。面白かった。
2種類の事件を追う今作だが、前作同様現在の謎が町の住民の“戸棚の中の骸骨”に関わってくる。
真相の意外性もあり、更に思わぬ陰謀も暴かれたりして、主人公を巡る業の深さに思いを馳せた。
それにしても、タイプの違う美人である新旧彼女たちの間で
あたふたするジョーダンがおかしくも腹が立つ。
こいつ幸せ者過ぎへんか。ダイナマイトバディの美女にあんなことやこんなことされてからに。
3作目も勿論読むよ!

268 :
「夜の真義を」マイケル・コックス(文藝春秋)
貧しいながらも独力で道を切り開き輝ける将来を目前にしていた学生エドワードは、
同級生フィーバスの裏切りによって退学になってしまう。
その後母の死をきっかけに自らの秘密を知り、
フィーバスに更なる憎悪を抱くようになったエドワードは
荒んだ生活に身を落としながらも復讐の機を窺う……。
大作である。二段組で600越えという重厚さ、そして夥しい注釈が散りばめられている
という衒学的なさまに当初は圧倒されやしないか不安だった
(何しろ「ジョン・ランプリエールの辞書」は2週間くらいかかったからなぁ)
が、案外読みやすくて助かった。
それを前提として、前半はやや冗長だった。まず復讐ものにしては動機が弱い。
作風には合っているのかも知れないが、如何にもインテリの過剰反応地味て感情移入できなかった。
ただし、中盤に差し掛かり主人公の回想が佳境を迎えて以後は入れるようになったので一安心。
そして後半に至るやドカンと衝撃を受け(何となく感づきはするが)、そこからは一気読みだった。
旅のお供には向いていないが連休にじっくり読み込むのには打ってつけ。
しかし、ラストは不満が残った。これまでの経緯からして妥当な結末だと思うし、
リアリティはあるのだろうが、ミステリーとして見た場合、食い足りない思いが拭えない。
復讐ものとしてはもっと爽快感(暗くても)が欲しかった。あのピーのその後にも納得行かないし。
次作出たらヨンジャイソー。

269 :
「タルタロスの審問官」フランク・ティリエ(ランダムハウス講談社)
パリ警視庁の警視シャルコは半年前妻が失踪して以来空しく捜査に没頭していた。
そんな時、女性が自室で惨される事件が発生。遺体は激しく弄ばれていた。
事件を追い始めたシャルコの元へ犯人と思われる人物から謎のメールが届く。
友達の力を借りて謎を解読し犯人へ迫るシャルコだったが、犯人は彼に先んじて凶行を続けていく……。
安っぽい。ありがち。薄っぺらい。嘘臭い。通俗。低俗。
しかし、駄作ではない。
有り得ない展開であっても、都合の良い推理であっても、新鮮味に欠ける動機であっても、
それらがケンカすることなく一つのミステリーを形作っているのは評価できる。
このファンタジーを許容する幼心を持ち合わせてさえいれば、それなりに楽しめると思う。
ただしフーダニットは初級かな?
ミステリー読みなら中盤であれっと思うはず。
空気読まず人が死んでくのはフランス作家ならでは。
あと作中でsラどもが警察を恐れないどころかつっかかってくるのが意外だった。
意外と言えば動物愛護団体が猫を安楽死させてるのも。
それと、唐突に波動がどうたら言い出したのには苦笑。だがそれがいい……のかも!?
ただ最後にガチな不満を一つ。奥さんのこと。
これ如何にも座りが悪いと思わねぇ?
先週消えたなら解る。或いは三年前に消えたならそれも良い。しかし半年て。
事件が動き出すタイミングとしてピンとこねーんだよなぁ。
しかも後半に判明する犯人の動機に奥さんは当てはまってないんだよね。少なくとも“その時点”では。
ま、でも、続編訳されたら読んでも良い。

270 :
「デモン・シード[完全版]」ディーン・クーンツ(東京創元社)
魅力的なゲームデザイナースーザンはその美貌にも関わらず
過去に受けた深い傷のせいで引きこもり同然の生活を送っていた。
そんなある晩、彼女は何者かによって自宅に監禁されてしまう。
セキュリティシステムを始めあらゆる電子機器を自在に操るその正体は、
異常なまでに彼女を愛する人工知能だった……。
つまんね。駄作。読む価値なし。以上。
としたいがもう少し言うと、本作を形成している機械の独白が
冗長で観念的で臨場感がなくストーリーを薄め、ぼかしてしまっている。
これのどこが完全版なんだか。不完全版の間違いだろ。
危機らしい危機(正確には危機の演出)もなく、結末も初っ端から暗示されているのでどっちらけ。
第一エロがねーんだから。
全くテンションが変わらないまま読み切ってしまえちゃう虚しさは、
さほど好きでもない女を抱いた時に感ずるものに勝るとも劣らない。
あとがきによるとオリジナル版は別物のようなのでそっちに期待して読み直そうっと。

271 :
「ストラング先生の謎解き講義」ウィリアム・ブリテン(論創社)
老化学教師が教え子や仲の良い刑事を助けるために得意の推理を閃かせ活躍する
連作短編集。
面白かったですねえ。今回はブリテンのパロディではなく真っ当な本格を楽しみました。
不可能犯罪目白押しで。
ネタ自体は小粒だったり焼き直しだったりしていても、
読むに耐えるのはストラング先生と教え子たちとの関係性や、彼らを救うためという
ストーリーに入り込めるからですね。もうどん読めちゃう。
ハッピーエンド良い話で終わらずやり切れない微妙な幕切れの話がチラホラしているのも
良い感じです。
ベストは「ストラング先生の熊退治」。トリック自体も面白いですが、
何より全体を包む何とも言えない哀愁が心に残ります。
次点は「ストラング先生、グラスを盗む」。これ反則じゃない? でも面白い。敵も良い。
他、意表を突く消失トリックが鮮やかな「ストラング先生、証拠のかけらを拾う」、
異色のタイムリミット本格「ストラング先生と爆弾魔」、
ポーに挑戦した盲点トリックが炸裂する「ストラング先生と盗まれたメモ」などがお薦め。

272 :
ヴァン・ダイン「ドラゴン人事件」を読む。
S・S作品中では低評価ながら、怪奇探偵小説好きな俺は個人的に好きな
タイプの作である。
NY市内郊外、大邸宅のプール(とは言うても渓流を利用した大規模なもの)での人間消失、ドラゴンの仕業としか思えない不可能犯罪が発生・・・
龍の足跡・爪跡のトリックは「これってジョンじゃね?」というぐらいの
読者が推理不可能なトンデモ、バカミスぶりだが、S・Sには珍しいこの
はじけっぷりが面白くもある。
(ふと、「一角獣人事件」を想起した)
ただし、フーダニット部分に関してはさすがにS・S、一応、論理的に納得が
ゆくものとなっておる。

273 :
これまた今ごろ読んだのか、というレベル。
再読だとしてもあまりにも薄っぺらなことしか言っていないのが痛い。

274 :
書斎は雑談スレで
「翻訳書=巨大な内容紹介であり、それは翻訳者自身の著書というのが実態」と書くくせに、
読んだ本の訳者の名前を出さない。

275 :
あー隔離スレのお陰で折角今まで目立たなかったのに……
ここも書斎とそのアンチに荒らされて埋まっていくのか……

276 :
274だけど、荒らすつもりはないよ
書斎は「翻訳書は原書とは別物ぐらいの把握でOK」と語るぐらいだから
訳者も記すべきだと言っているだけ。

277 :
荒らしを相手にしてる時点で荒らしだよ
荒らすつもりないならスルーしてくれ

278 :
書斎隔離用のスレ立てたいけど忍法帖がなあ。

279 :
「デモン・シード」ディーン・クーンツ(集英社)
過去のトラウマから孤独に固執するようになった美女スーザンは、
ある夜突如としてコンピューターに自宅のセキュリティーシステムを乗っ取られ
監禁されてしまう。
そのコンピューター《プロテウス》は彼女を愛し子供を産ませ妻に迎えようと迫ってきた。
スーザンは潜在意識を支配されながらも絶望的な抵抗を続けるが……。
いやぁエロかった。満足。コーディネートな。これこそ完全版だ。
コンピューターが嫌がる女に催眠かけてやりたい放題。
映画もこんな感じなんだろうか?とググったらどうも違うらしい。残念。
まあヒンヌー鶏ガラなジュリクリって時点で……ね。
普通にホラーとしても、半透明ガラスを通したような「完全版」と違って
サスペンスフルな物語になっている。
作家が自作を改訂する場合、往々にしてオリジナルの方が面白いんだよね。
大体過去に戻って歴史を修正しようなんざ烏滸がましいよ。

280 :
「神の火を盗んで」ピーター・ミラー(徳間書店)
イギリスの腕利き新聞記者バークはドイツの雑誌から依頼を受け、
美しき女性記者サビーナと共にある男について調べ始める。
その男とは、かつてマンハッタン計画に携わっていながら
ソ連のスパイとして投獄されたドイツ人クラウス・フックスだった。
取材を続ける内、2人の前に不可解な謎が姿を現すが、
秘密を知る人物は不自然な死を遂げ、彼らも命を狙われることになる。
果たして、フックスの生涯の裏には如何なる真実が隠されているのか!?
原爆絡みの話と言えば「ロス・アラモス運命の閃光」を以前読んだけど、本作のが面白かった。
最初はフックスを巡ってストーリーが展開していくんだけどそれは入り口に過ぎなくて、
メインの謎は後半漸くスポットが当たるというもったいぶり。
でもそれに至るまでの流れが空虚でなく読ませるので気にならない。
そして終盤遂に明かされる真相は、驚きであると共に妙に腑に落ちる。
むしろそうであって欲しいと思うくらい。
ま、その後の展開はありがちだけどね。
とまれ、これは読んでいいと思う。
徳間文庫ってまだまだ発掘しがいありそうなんだよなぁ〜。

281 :
ヘレン・マクロイ「幽霊3/2」を読む。
執筆当時の米出版業界事情は非常に興味深いものあり。
出版業界は事実上世襲制のようになっているとか(本邦におけるそれ以上
に特殊な世界ということかな)。
ひづめを除いて、マクロイ作品にトリックを期待してはいけないのだが、
今回はジョンのマイナー作品と同趣向なもの。
ゆえに、これ自体はあまり面白くもない。
やはり面白いのは事の「真相」、しかも人の「それ」ではない部分かな。
思うに、もうひと捻りして、彼らが替え玉に脅迫されていたという展開だと、
もっと面白くなったかもなー。
経済的メリットと引き換えに雇用ということなら、
万事都合が良い替え玉がたまたま登場という御都合主義も回避出来るしね。
カッコ良いつもりだろうが、ストーリー紹介に筆を費やし気味、
他者の論考紹介に終始した感があり、内容に乏しい与太ったタッチの解説は
うざいだけで不要、ここは本作新訳者の「あとがき」あたりを読みたかった
ところである。

282 :
>>281
また笑われるようなことをw
数学ができないのはわかるけど、それでもそんな間違いはしないよ。

283 :
「幽霊の2/3」なら存在するが「幽霊3/2」かw
ちゃんと読んだのなら「2/3」の意味がわかるはずなんだがw

284 :
また得意げにネタバレか
しょうもねえなあ

285 :
「ユーレイにぶんのさん」wwwwwwwww
作品のタイトルも正しく把握できない程度の知能で
内容が理解できるはずもないわな。

286 :
だってほら書斎さん、分数分かんないから・・・w

287 :
>>282-286
>>277

288 :
3/2は近頃では、頭吊に続く大ホームランだったからなぁ。
やっぱり、ここにこれないか。

289 :
ageで挑発するお前も立派な荒らしだぞ

290 :
ウィリアム・ブリテン「ジョン・ディクスン・カーを読んだ男」を読む。
表題作はアンソロジーで読んでおり、そのとぼけた結末(閉め忘れ(w )
には思わず笑ったものだが、他の「○○を読んだ○○シリーズ」には、
さほど面白いもの無しとの風評を耳にしていたため、
あえて敬遠していた作品集。
読後の感想としては、風評どおりだったとしか言い様がない出来であり、
このシリーズが本国では作品集として纏められていないのも仕方あるまい
という感を抱いた。
ボーナストラックとして収録された3作も、さほどたいした作とは思えず。
一応、収録作品全話講評、ってみようか!!!

291 :
またネタバレやるってさ

292 :
「幽霊3/2」は脳内でなかったことにしたのか。
頭が悪過ぎるのも大変だなwww

293 :
それでも現実逃避するのに一週間落ち込んでいたんだなw
ま、いつものことだけど

294 :
「ジョン・ディクスン・カーを読んだ男」
前記したとおり。これはパロディの佳作かと思う。
「エラリー・クイーンを読んだ男」
うーん、エル作品の本格的パロディを短編でというのはやはり無理がある。
作中で紹介される「クイーン検察局」レベルの謎々に止まったという感あり。
「レックス・スタウトを読んだ女」
こういうパロディの存在を見ると、あらためて本国におけるこの作家の人気を
実感させるものあり。
ネロをサーカスのデブ女に見立てた趣向、まさかのアーチー相当役が・・・
いかにもアメリカン・ミステリという本家の軽快なテーストも上手く再現された作。

295 :
>ウィリアム・ブリテン「ジョン・ディクスン・カーを読んだ男」を読む。
>読後の感想としては、風評どおりだったとしか言い様がない出来であり、
>このシリーズが本国では作品集として纏められていないのも仕方あるまい
>という感を抱いた。
>「ジョン・ディクスン・カーを読んだ男」
>前記したとおり。これはパロディの佳作かと思う。
たった4レスの間に、なんでこれだけ180度違うことを得意顔で言えるんだろう?

296 :
そりゃ五時間前のことを忘れるボケ老人からとしか考えようがない。
キーを打ちながらもう自分が打ち込んだ内容を忘れてるんじゃないか?
それでも恥を晒した屈辱だけは一週間忘れられないらしいがw
で、「持てない」と「持ってない」の区別はついたのか?
「敷衍」の意味は分かったのか?
クリスティをどう呼ぶか調べが付いたのか?
「ジェントルマンズ」の何が笑われているのか分かったのか?

297 :
だからここで相手するなって
雑談スレでやれ

298 :
F・W・クロフツ「ポンスン事件」を読む。
人当たりが良いジョー登場前のこの超地味作品も新装されていたのには
ビクーリ。まあ、終盤の堅実なこの作者風トンデモ展開が読ませどころか。
しかし、この犯人たち(?)刑事責任を問われずには済まないのでは。
どう見ても、死体遺棄、損壊やろ。
初期作(第2作)というせいもあるが、「かったるさ」を感じさせるのは、
むしろこの作者の持ち味ゆえか。

299 :
アントニイ・バークリー「パニックパーティ」を読んだ。
この才人の作にしては、前評判どおりの駄作としか評しようがない代物で
あった。
孤島=クローズドサークルで発生した人(連続ではないが)を巡る
人間模様・・・
ミステリではおなじみの設定をアントニイがいかに処理するか興味深く
読んだのだが、サスペンス小説としてはともかく、ミステリとしては重要な
犯行動機が超後出しになっている等、見るべきものは無い。
そもそもアントニイ自身がフェアな本格を意図して書いたものではないようだが、十八番のアンチミステリとして読んでもツイストが効いていないという
感がある。

300 :
アーサー・ポージス「八一三号車室にて」を読む。
少し前の刊行だが、ミスオタの間でもほとんど話題にならなかったのが
不思議な感がある、なかなかに面白い作品集であった。
ただし、前半に収録された「第一部 ミステリ編」は、そこそこ楽しめる程度のものが多く、
あえて偶然性を利用した面白さを狙った作が目立つという感あり。
まあ、内容の多彩さ(クライム・ノベルあり、SF仕立てあり、
ファンタジーあり等々)を見ると、ミステリ編(解説によれが「広義」の
意とのことだが)と称するよりはスリラー編とした方が妥当だったかも。
個人的には,真面目なねらーちゅーか、毒男の皮肉な顛末を描いた
「運命の分岐点」が一押し。
この作家の本領が発揮されているのは「第二部 パズラー編」でしょ。
理科系出身(数学専攻)のミステリ作家らしい、破天荒な理系トリック作品が
次々と連発される面白さは格別や。
やや偶然性が絡むのが惜しいが、ねらー風な武器オタのトンデモ犯罪を描く
「横断不可能な湾」が、犯人キャラへの興趣もあって一番印象に残った。
以下にひとくちコメント、ってみようか!!!

301 :
「八一三号車室にて」
事件は地味、意表は突くもののトリックも小技なのだが、
老人の正体が、まさかAとは・・・だからこの数字入りタイトル。
このインパクトゆえ、表題作に持って来た意図はわかる。
「誕生日の人」
アンチ・マープルもの。ミステリずれしていると、
真相が見えてしまうのが残念。
「平和を愛する放火魔」
「八一三・・・」と同様な動物ネタなのだが、こちらはよりダイナミックで
楽しめる。
「ひ弱な巨人」
この凶器作りネタは、きちん説明してあるだけに、かえって笑えるものあり。
「消えたダイヤ」
「平和を・・」とこの後に収録されている「横断不可能・・」の併せ技的
テーストと言えば、読んだ者ならわかるはず。
「横断不可能な湾」
前記したとおり、俺は好きな作だが、米(当時)なら2〜3年の服役で済む
程度の犯罪なのだろうか?
「ある聖職者の死」
不可能暗ちゅーか謀ものという異色作。
人トリックの着眼点がさすがとしか言い様がない。

302 :
「賭け」
エネジー保存の法則ネタをメーンに置き、この作者十八番な動物ネタを絡めた理科系トンデモぶりが炸裂した傑作やと思うね。
「消えた六十マイル」
アリバイ工作の小道具(というかポイントを成すものだが)が、
多くの日本人にその存在は知られていても、その一般的な居住環境ゆえか、
馴染が薄いものなのは残念。だが、かなり意表を突いた面白さではある。
「悪魔はきっと来る」
ダークなタッチの時代ミステリ。主人公のスキルを利用したトリックは面白い。
「迷宮入り事件」
「共犯者がいっぱい」というタイトルもOKかと思わせる奇抜な動物ならぬ
生物(この範疇には入る)ネタ。面白し。
「静かなる死」
地形を利用した化学ネタだが、大胆な人トリックの面白さに魅せられた。
勧善懲悪に拘泥しない姿勢も良し。
「愛と死を見つめて」
なんか、往年の本邦のベストセラーにしてヒット映画を想起させるような
タイトル(マコかお)だが、
作品集フィナーレを飾るにしては出来は今ひとつである。
読んでいて展開が見えてしまう(登場キャラの正体等)のが残念だし、
トリックも「ひ弱・・・」と同工異曲な感を否めない。
ホック無き今、未訳作品も多いポージスだ!
という感があるが、もう出ないのだろうか?

303 :
>>295
それだけフォローしている君は、
書斎魔神先生のファンだろ

304 :
>>303
アンチとは摩訶不思議な生き物。
いやなら無視すればいいのにいつまでも昔のレスを保存して引っ張り出せるよう覚えている。
まあ偏執狂なんでしょうな。

305 :
最近は書斎支持者設定は2回線なんだね。
でつまつの分か?

306 :
「アガサ・クリスティを読んだ少年」
正直言うて、田舎町の事件そのものは、奇妙ではあるがミステリとして面白い
ものではない。しかし、ポワロオタなベルギー人少年の本家気取りぶりが、
何とも笑えるものあり。さすがに後にジュブナイルも多数著したという作者
らしいものを感じた。
「コナン・ドイルを読んだ男」
ホームズ談のパロディでもパスティーシュでもなく、ホームズネタ程度の作。
メーンテーマとなる暗号の謎解きも日本人には面白さは薄い。
ホームズ談の贋作は多いため、ブリテンとしては変った趣向を狙ったの
かもしれぬが、成功しているとは言い難いものあり。
「G・K・チェスタトンを読んだ男」
まず、事件がブラウン神父ネタで扱うにはミスマッチ感あり。
(ハードコアポルノとは・・・)
もっと辛気臭いぐらいの事件が適当。
カーテンに関する謎解きはまあまあの面白さだけに設定に工夫が欲しかった
ところである。

307 :
「ダシール・ハメットを読んだ男」
これもハメットネタ程度の作。メーンストーリーは図書館内における手がかり解読による本探索、ハードボイルドとは程遠い内容である。
解決はマザー・グースネタだが、これまた多くの日本人には馴染が乏しいものである。主人公の最後の「そう、どちらも好きだったから」
に共感を抱く程度かな。(これは作者のブリテンの感でもあろうか)
「ジョルジュ・シムノンを読んだ男」
メーンの登場人物3人(2人の運送屋と屋敷の用心棒)はメグレ・シリーズの
傍役に出て来そうなキャラのようでもあるが、やはり米人作家の手になると
どこか違う感あり。仏的メランコリー不足か。
これもメグレネタという感じの作で、雰囲気は米ノワール風である。
「ジョン・クリーシーを読んだ少女」
ねらー待望な少女探偵登場!(w
だが、はて?ジョン・クリーシーって?
と思うたら、ギデオン警視シリーズのJ・J・マリックであった。
これも警察小説的要素は無く、英語ネタの謎解きがあるだけ。
「アイザック・アシモフを読んだ男たち」
そもそもヘンリー役を無視した黒後家蜘蛛の会もどきは有り得ないはずなの
だが?というのが読み始めた正直な感想。
当初の疑問解決に応じたエンディングと相成る。
わりと上手く本歌取りした感じの作ではなかろうか。

308 :
「読まなかった男」
シリーズ番外編的作か。
最後に作中で言及されるポー作品ネタを軽くアメリカン・ミステリにして
みました程度の作。勿論、本家の如き緊迫感・重量感は無い。
「ザレッキーの鎖」
富豪によりお膳立てされたマジシャン怪盗と彼を追う元名刑事の探偵による
一騎打ち・・・さてその趣向の中身とは?
遊び心には富んだ作かとは思うが、脱出トリックが力業過ぎ、
しかもわかり辛いのが難。
「うそつき」
犯罪工作ならぬ犯人設定工作とでも称すべきネタ。
フーダニットとしては平板だが、わりと面白く読めた。
「プラット街イレギュラーズ」
これもホームズ関連ネタ。意外にドンデン返しが楽しめた作ではある。
下町プラット街の住人たちを描く作者の筆も冴えている感あり。
解説によれば、作者は、あのホックと同郷・同年齢とのことだが、
やはりパズラー、短編ミステリ作家としては、1歩も2歩も譲るという感を
否めない。
成人向き作品を書かなくなっていったのは、ジャンルや作風が似た
ホックの存在がやはり大きかったのであろうか?

309 :
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1284256057/290
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1284256057/294
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1284256057/306-307
実際に読んだわけじゃないからどんなタイトルの作品が収録されているのか全く判らず
後で漏れがあったのを見つけて慌てて昨日投下したというところかw

310 :
>>309
本当にお前は暇なんだなwww

311 :
>>310
名無しの自演君、するとお前は仕事で自画自賛しているのかw

312 :
まず日本語から勉強しよう

313 :
>>312
書斎さんの悪口を言うな!

314 :
ウィリアム・ブリテン「ストラング先生の謎解き講義」を読む。
オタの間では評判の1冊だが、俺は前記したポージス作品の方が面白く感じた。
P作品が豪快な一振りなら、本作品集は粋な小技駆使と言うた感じ。
大好評につき、収録作品全話講評ってみようか!!!
「ストラング先生の初講義」
容疑者であるストラング先生の教え子が最後まで登場しない展開は
この手に作では異色に思えた。レッカーねたは一応成程感あり。
「ストラング先生の博物館見学」
有袋類ねたはかなり面白いトリックかと思う。
着眼点良し。
「ストラング先生、グラスを盗む」
つまり「持ち出せ」ばOK。これも作品上の「トリック」だわな。
本筋無関係ながら、根っからの保守・堅物かと思われたストラングが
JKのお色気利用を試みるとは意外。
「ストラング先生と消えた凶器」
人ではないが、このシリーズには珍しい凶悪事件。
しかも教師に対する校内暴力である。
トリックの説明に際しては、見取り図が欲しかったところである。
細部が、ややわかり難いのが惜しい。

315 :
「ストラング先生の熊退治」
ちょっとトリックが巧く行き過ぎが気になるし、病弱な少年の死という事件、
犯行動機の冷酷さ等、このシリーズにしては後味が悪い。
「ストラング先生、盗聴器を発見す」
これも巧く行き過ぎな小技(電話トリック)、最後の犯行露呈の偶然性と
頂けない要素多し。「・・・初講義」と同様、容疑者の教え子は未登場。
「ストラング先生の逮捕」
ミステリとしてはありきたりな展開。
事件発生の舞台となるもっと夜ふけの図書館の雰囲気とか
書き込んでムードで読ませる作に仕上げてた方がベターやったかと思う。
「ストラング先生、証拠のかけらを拾う」
グラスにはグラスなトリックが非常に面白い。
本作には容疑者となる黒人の教え子が登場する。
「安楽椅子探偵ストラング先生」
まずジェームズ・フィルモアに笑えるが・・・
結果的に狙い過ぎて「それ」だけに終った感が強い作。
イレギュラーで登場のストラングの同僚(ひとりは学校職員)3人のキャラ
立ちぶりは面白いのだが。
「ストラング先生の爆弾魔」
うーん、やはりストラング先生向きの事件じゃないような。
邦訳では、メーンとなる時計ネタの謎解きもたいして面白いものではないわな。
「ストラング先生、ハンバーガーを買う」
タイトルからは、全くどんな話か想像がつかない。
毒入れトリックよりも、黄金時代の禁則事項(犯人)を趣向とした作。
まあ、それだけだが、パロディ十八番のこの作家らしい作とも言える。

316 :
「ストラング先生、密室を開ける」
封筒を密室に見立てた発想は面白くはあるが、しょぼくもある。
まさかの当たり前過ぎるコピーねたにもガクーリだ。
「ストラング先生と消えた船」
ボトルシップ消失の謎解きがあっけ無さ過ぎて脱力。
まあ、書きたかったのは、古代ガラス工房の跡地はどこかの方だっただろうが。
「ストラング先生と盗まれたメモ」
これも電球ネタの解決があっけ無さ過ぎる。

317 :
はいはいネタをばらして大得意
ってかこういうのって出版社に言った方がいいよな
明らかに出版物の販売を邪魔する目的でやってるんだし

318 :
書斎自身はミス板の住人に対する嫌がらせとしてミステリの犯人やトリックを書きまくるんだろうけど、
それは出版社や作者に対しての嫌がらせにもなってることに気付かせた方がいいよね
明らかに(未だ読んでいない)読者を減らす目的があるわけだし、営業妨害になる

319 :
ttp://www.ronso.co.jp/enquiry/enquiry.html

320 :
カーター・ディクスン「パンチとジュディ」を読む。
十八番のオカルト、不可思議な謎はあるにはあるが、中盤であっさりと
謎解きされてまう。
日本人にはタイトルもピンと来ず、内容面の評価も低い作だが、
偶然性に頼った展開(最後の笑いを狙った神父ねたは御愛敬としても)が
多過ぎなのが気にかかるものの、
全体を通してみると、意外や、フーダニット部分は、
この犯人しかいないという必然性が手がかりの呈示を含めて、エル作品並みに
しっかりと書けているのはさすがという感あり。
おなじみ禿人の解説によれば、「魔法燈の人」(英国版タイトルの邦訳)と
する手もあったようだが、確かにこの方がジョン作品らしくて良しとは思う
ものの、作中登場の魔法燈がメーンストーリー的には小道具程度にも
ウエートを占めない点が気にかからぬでもない。

321 :
ジョン・ファウルズ「魔術師」を読む。
巨匠W・ワイラー監督作品「コレクター」の原作者の手になる
ポイントが小さめな活字の文庫本上・下巻で900頁超えのボリューム感溢れる作ではある。
松岡正剛、高見浩、志水辰夫等々、各界の優れた書き手であり読み手に絶賛
されているものの、うーん、恋愛小説とも、冒険小説とも、ミステリ小説とも
つかぬ展開、また、そのどれでもあると言い得るような展開が、抽象的な文学
に耐性が無い読者には読むにきついものはあろうか。
この辺が、高評価にもかかわらず、現在は絶版となっている因であろうか。
正直言うて、上巻で主人公が恋人と別れ、教師としてギリシャの島に単身赴任
するまでの展開は退屈である。
この島で隠遁生活を送る老人に、更には謎の美女も登場してから、
いよいよ本格的なストーリー開始と相成る・・・
果たして、全ては仕組まれた芝居だったのか?
あるいは主人公の心から生じた幻影に過ぎなかったのか?
文学に関するネタは網羅状態、でありながら、小説、特にミステリを
否認するかのような発言を繰り返す作中人物たち、しかし、全体構成を見ればこれが「反語」なのだというあたりも読書に当たってのポイントでしょうな。
イケメンの執事や美少女が名探偵という口当たりが良いライトなミステリ
ばかり耽読し、一端のミステリファンを気取っているような連中は、
一発で跳ね飛ばされること請け合いの作だが、それゆえに「文学」という
ものの「凄味」を実感する意味で手に取る勇気は持って欲しいものである。

322 :
書斎魔神先生(以下『書斎氏』と呼ぶ)の論評は他の追随を許さないな。
とても参考になります。

323 :
>>322
そうでしょう。
ミス板の中では一頭地を抜いているよね。
学部と大学院以上の差があるよ。

324 :
ミス板で10年間誰にも相手にされなかった文盲老人に最後のあいさつだ
そーごだ板閉鎖おめでとう
一生行き所がないまま孤独死する運命だねww

325 :
ジャン・コクトー「恐るべき子供たち」を読む。
青春の書のひとつだが、今回は新訳を手にしてみた。
ピカレスクをミステリの範疇と把握すれば、ぎりぎり入るかなと言うた感が
ある作。
いかにも詩人にして映画製作者でもあった作者らしい
詩的・映像的(シナリオのテーストあり)雰囲気が良く表現された良訳で
あった。
「だが、その女もしだいに小さくなり、遠ざかり、そして消えた」
「木枯し紋次郎」等の笹沢股旅作品を想起させるこの幕切れが特に良し。

326 :
さすがのチョイス。
ミスヲタには到底届かない高みにいるね。

327 :
>ピカレスクをミステリの範疇と把握すれば
文学を理解できない人がよく陥る典型だな。
もう少し本を読みなさい。

328 :
書斎さん、参考になります

329 :
「ディーン牧師の事件簿」
「不吉なカリブ海クルーズ」のラストがよくわからなくて先にすすめない(´・ω・`)
被害者がカレシに言いたかったことって何?
ディーン牧師のラスト一行の台詞がどうヒントになってるのかわからない・・・

330 :
クロフツ「ポンスン事件」を読む
最後の部分、どういう意味があるのだろう?

331 :
「オッド・トーマスの救済」
エルヴィスが成仏しちゃって悲しい。
ブーが幽霊犬とは思わなんだ。

332 :
「暗闇に抱かれて」カレン・ローズ(早川書房)
女性が転落死したという通報で現場に向かった刑事エイダンは精神科医テスに出会う。
死んだのは自分の患者だと言うテスの態度に予てから抱いていた反感を募らせるエイダン。
その後も彼女の患者が次々と不審な死を遂げ、2人は協力して捜査に当たることになるのだが……。
タイトルも表紙も如何にもロマサスなのだが、版元が意外。
早川だからただのロマサスじゃなかろうとの思いで読む。確かに、結構頑張って伏線張ってる。
ただ、あとがきでも指摘されてるように、長い。ここがロマサスの限界かなあ。
分量多くして船山に登る的なね(イミフ)。
最後に著者近影は止めたが良い。本間先生の娘かと思った。

333 :
「プリオンの迷宮」マルティン・ズーター(扶桑社)
病院のベッドで目を覚ました新聞記者にはここしばらくの記憶がなかった。
同僚の親友によると大怪我を負い意識不明だったという。
親密なはずの恋人は見舞いに現れず、来たのは恋人を名乗る見知らぬ女。
仕事はいつの間にかクビになっている。
一体何が起きたのか?
どうやら大きなヤマを追っていたらしいのだが……。
あらすじ段階では「霧の壁」や「仮面の情事」みたいな感じかと思いきや違った。
まず主人公の記憶喪失はごく短期間だし、読み進むにしたがってミステリーぽくなくなっていく。
“事件”は重要でなくなり主人公の人間関係に焦点が当たってくる。
“事件”も割としっかり作られているのにそこからズレてくるってのは新鮮だし、
それがヨーロッパ作家ぽいと言えばそうなのかも知れないがミステリーとしては無論マイナス。
ただ、(事件以外の)真相はユニークだと思うし原題の意味と通じ合っていて
余韻は悪くなかった。

334 :
チャールズ・ブコウスキー「勝手に生きろ!」を読んだ。
遺作長編としてハードボイルドミステリ「パルプ」を残した、
おなじみブコウスキー爺。
ラストで全ストを見ても勃たなくなる程の屈折した若き日の放浪記である。
まあ、西海岸中心のある種の青春冒険談とも言い得る。
J・アービングを筆頭に寓話化・抽象化の傾向が著しい現代アメリカ文学に
おいて、ブコウスキーこそ最後の「アメリカンな作家」だったという感あり。
アーネストの男気、ジョンのリアル、そしてウィリアムの省察・・・
全てがここに「ある」。

335 :
「悪魔の囁き」ジャン=ピエール・ガッテーニョ(扶桑社)
彼は人犯なのか?!
不気味な患者に翻弄される精神科医のお話。
暑いんで簡素でスマン。よくあるパターンかと思いきや後半は文学色が出てきて残念。

336 :
それは残念でしたね

337 :
ホフマン「黄金の壺/マドモワゼル・ド・スキュデリ」を読む。
表題作の他にも2作を収録。
この板に関係する作は、何と言うても「マドモワゼル・・・」である。
(もひとつの表題作である「黄金・・・」はお化けのホフマンらしい
現実と地続きの幻想談だが、これはSF板で紹介すべきものであろう)
早くに、本作を紹介した森博士は、ミステリファン(当時は探偵小説好き)
必読の如く語っているが、まあ、エドガー前、ミステリというジャンル成立前の作だけあって、
現代にこの線で鑑賞すると、大きく期待外れの結果となる。
タイトルにも冠されたスキュデリ(実在した当時の人気女性作家)は、
別に探偵役を勤めるというわけでもなく、むしろカルディヤック親方を
主人公にした方がサイコ・ミステリ的面白さが出たのではないかと思われだ。

338 :
それは残念でしたね。

339 :
何でもかんでもミステリーに思えるのかよこのバカ書斎はw

340 :
反論するのもいいけど、感情的にならないでね

341 :
自演にそんなこと言われてもなw
実際バカな書斎はミステリーではないものの感想をデッチ上げているんだからw

342 :
ミステリとしての視点から読み返すというのは実に意義のある仕事。
ただ単に流行のミステリを読み散らかす読後感とは批評精神において天と地の差がある。

343 :
「話し」の通じない荒らしがいちいち口をはさむなバカw
お前はでつまつでオナってろ。
しかもミステリーとしての評価なんてまるっきりしていないしw

344 :
スティーヴンスン「新アラビア夜話」を読む。
新訳で久々の再読。
講談社文庫が初読だったが、内容的にコテコテの英国怪談を期待して
外された感があり、都市奇談としてもマッケンのような濃い面白さは無い。
この点は、冒険小説でも後のハガードと比較した場合にあっさりした作風
とされるこの作者では仕方なしか。
ボヘミアの王子好漢フロリゼルと忠臣ジェラルディーン大佐の大都市ロンドンを舞台にした
お忍びによる冒険談から始まる連作短編集。
各話によって視点(=語り手)を変えてみたり、悪しき自クラブのボス
と王子の対決を直接描写ではなく描く等の趣向の面白さは感じさせる面は
あるものの、全体を通じて、今読むと、ちょっと凝ったオトナのお伽話に
過ぎないという感が強い(アラビアンナイトの見立てゆえ、これで当然ともいえるが)
他国の王子が何でロンドンでこれほど自由に振舞えるのか、という疑念も
拭い切れないが、ラストで公務怠慢な王子のたどる運命はおもしろし。

345 :
おもしろくて、よかったですね

346 :
ttp://igel.blog7.fc2.com/blog-entry-774.html
たまにはパクリ元さらしてやるのも教育になる

347 :
なるほどねw

348 :
書斎がパクリと劣化コピーでしか者がいえないのは誰でも知ってることだが、
都筑スレやカースレで住人にコテンパンにされると(というか必死の攻撃を
至極アッサリと返り討ちにされると)名無しの罵倒すら書き込めなくなって
すぐにこういうパクリ論考に逃げ出してくるっていう、その負け犬そのものの
行動パターンが見ていて情けなくて仕方がないよな。
大昔の言葉で言う「女の腐ったの」というのはこういうクズのことを言うのかと
納得したくなるわ。

349 :
>>346
まあ、お前自身は未読なので、何とか他人の褌で相撲をとって叩きをしたい
ってことだろうが、どう見ても、「ネット上に同じ本の感想があった→パクリだ!」
この理屈に無理があるのは、子供でも簡単にわかることである(w
きちんと引用を踏まえて「剽窃」と言い得ることを証明してみ。
これが無ければ、単なる荒らしと断定する。
心して書け!

350 :
>>349
御意!

351 :
>お前自身は未読なので、何とか他人の褌で相撲をとって叩きをしたいってことだろうが
他人への罵声もパクリなんだよなw
いいから24時間うらみつらみやっかみを書き込んでいる暇があったら
本を読むなりブログを見るなりして学習しろよ。
ブログの感想を読むや否や、中身も理解しないで「パクリ論考に使える!」
と喜び勇むからすぐ元ネタを見つけられちゃうんだよ。
ブコフの105円本しか読めないと喚いているけど、ブコフの本すら
読んでいないのが丸分かりなんだから、少しはマジメに勉強しろ。

352 :
パクリ元を指摘されて慌てふためく哀れな書斎w
頭吊って死んだらいいのに。

353 :
論証不可能→罵倒逃げ切りモード発動。
予想どおり、お約束の展開だった(w

354 :
>>353
「ずきん」が読めないだけで、日本人の下から20%以内に入っているんだぜ
それだけは死ぬまで忘れるなよ

355 :
なんだよっぽどパクリ元がを指摘されて悔しかったんだなw
そんなに悔しいなら読んだ本の感想だけ書き込め。
あ、本を読まないから無理かw

356 :
>論証不可能→罵倒逃げ切りモード発動。
>予想どおり、お約束の展開だった(w
これ、書斎のお家芸だなw
いい例が今現在のカースレ、都筑スレ。
「マイナーだ絶版だといつまでも騒ぎ続けることに何の意味があるんだ?」
と訊かれても全く答えることができずに罵倒しか返せない頭の悪さは笑えるw
本を読まないとこういうアホになるんだな。

357 :
マンシェット「愚者が出てくる、城寨が見える」を読む。
かねてからフランス・ノワールを紹介した記事でその存在だけは知っていた
ので、気にかかっていた作ではあるが、
やはり光文社古典新訳文庫からの刊行というのは意外感あり。
ギャング一味に追われる文字どおりっちゃてる(頭が)子守女と少年、
血と戮が渦巻く逃避行が始まる・・・
独自の味わいが魅力なサスペンス・ミステリと並ぶフランス十八番のジャンル、ノワールの魅力溢れる一編、ヒロインのキャラに共通項もあって
H・チェイスの「蘭の肉体」を想起させるものあり。

358 :
(ゆえに、仏におけるチェイス人気がわかる感もあり)
ただし、黒幕(誘拐の依頼者)の正体は見え見えだし、
ヒロインのジュリーが犯す無意味に残忍な人(ガイシャがいかにもとろい
ねらー風なのが読者の同情を誘うかもなー)、最後までどうも物語における
ポジションが判然としないフェンテスというキャラ等々、
「どこかとち狂ったキャラ連中によるとち狂った物語」の趣旨から見れば、
仕方ないのであろうが、アクション小説としてはともかく、ミステリとしての興趣が薄過ぎるのは気にかかるわな。
訳者の中条省平先生は、解説、あとがきまで一人でこなす熱の入れようだが、
うーん、悪くはないがそこまでの作とは思えぬ。

359 :
読んでない
読んでないwww

360 :
なにこのスレ?
この、一般人が書き込みしにくい雰囲気www

361 :
チャイナ・オレンジの秘密 を読みました。
面白かったです。
チャイナオレンジに、あんな秘密があったとは・・・

362 :
あらゆるスレで惨敗して遁走したからまたここに泣いて逃げ込んでくるかと思ってたら
本当に予測通りの行動しかできないんだな、人間のクズ・書斎。
自分からたんか切ってケンカ売っておいて、実質一日半でシッポを巻いて逃げ出した
カースレの醜態は当分語り草だ。
みんなで語り継いでいってやるぞ。

363 :
913 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2011/08/25(木) 20:18:13.78 ID:6RbvdEss
「髑髏城」論。いつでも相手になるぜよ(w
916 :名無しのオプ:2011/08/25(木) 23:03:22.44 ID:a0AVDGXE
カー論議やるか。
匹夫の勇を持つ阿呆が胸を借りるつもりで相手になってみろ。
   ↓
(ろくな意見を披露できず書き込めばバカを晒してボコボコにされる)
   ↓
937 :名無しのオプ:2011/08/28(日) 18:35:44.23 ID:1btWTr6G
五月蝿いハエにいちいち相手はしない。
書斎はもっと大きな視点で考えている。

364 :
>>362-363
荒らしの相手は余所でやれ

365 :
書斎が淡々と感想を書き込んでいるが正しいね。
荒らしは出て行け。

366 :
淡々とした感想w
>353 名前:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w 投稿日:2011/08/22(月) 23:38:59.36 ID:eKQ1/Qrg
>論証不可能→罵倒逃げ切りモード発動。
>予想どおり、お約束の展開だった(w
こんなの正しいならどのレスも問題なしだなw

367 :
他人を批判するより、自分の「読みました」報告をしなさい

368 :
同意。
コテハン叩きで荒らすのはやめれ。

369 :
>>368
他人を批判するより、自分の「読みました」報告をしなさい
日本語読めないのか?wwww

370 :
つーか自分のブログでやればいいのにな。
なんで皆が嫌がってるの知っててここに書き込むんだろうか?

371 :
いやがってないよ、大多数の中立派はね。
ごく少数のアンチが対立して荒らしているだけのこと。

372 :
アンチじゃないけど、書斎氏の書き込みは参考にはならない。ひとりよがりの文章だもの。

373 :
絶対に存在を証明できない「中立派」だけど、もしいると仮定したら
嫌がってはいないけれど喜んでもいない。どうでもいいと思っている。
だって「中立」だから。
一方、スレに書き込んでる人は、ほぼ全員が「嫌がっている」のに対して
喜んでいる人は常に名無しがひとりだけしかいない。これは本人でしょ。
書斎の書き込みは不愉快なだけで価値がないから、どこでも嫌われる。

374 :
アクロイドし
読み終わりますた
犯人がわかってから読み終わるまでが辛かった

375 :
書斎がはびこってると
ほかの人が感想書けない空気になる。
実際、ほかの人の感想ぜんぜんないし。

376 :
チャイナオレンジの秘密
国名シリーズ初でしたが
エラリイの推理が、
トリックの解明のほうに力を入れていた感じで
すこし物足りなさがありました

377 :
書斎は自分でページもブログも作らないとずっと宣言してる。
作り方が分からない、カネを払いたくないということもあるんだろうけど、
要は自分の力で人気ブログにするとかいう覇気よりも、誰にも読んでもらえず
無視されたり、コメントに罵声を書き込まれたりする恐怖に耐えられないため。
だから2ちゃんでも人の少ない板やスレには近寄らない。
「人のたくさん居るスレに無理やり書き込めば多くの人に見てもらえる」
これが書斎の本気の本気の発想なんだよ。
だから名無しの書き込みでも、とにかくageる。
sageていると人に見てもらえないと本気で思っているから。
とにかく2ちゃんで自分の書き込みが人に見てもらえることに病みつきに
なったと自分で言っていたように、ほかの場で実力勝負する気は全くなく
火事場泥棒のように他人の構えたカメラに映りこむことばかり考えている、
それがいまの書斎の全人生なんだよ。

378 :
事件屋稼業 レイモンド・チャンドラー
探偵(マーロウ)は何故あそこまで命を懸けて使命を果たすのだろうか?
登場人物がリアルで、この作家の作品は気に入っているのだが・・・
うふう

379 :
九マイルは遠すぎる
短編集なので読みやすい。
短編のなかでもやはり、
九マイルは遠すぎる
の推理が素晴らしいです

380 :
「ミステリウム」読了。
粗筋だけを話すとたいしたこと無いけど、読んでる最中は「ミステリ」を存分楽しめた。
そう言う意味では、ちょっと感じは違うけど「黒死館」と似ている。異論は……認めるYO。

381 :
クリスティ「ポアロのクリスマス」
犯人の意外性にやられた。くっ、この年になって、クリスティのこんなトリックにひっかかるとは…。
タイトルからして、心温まる話かと思ったら、そんなわけなかった。
クリスティって「アクロイド」「そして誰も」「オリエント」ぐらいしか読んでない、という人は、読んで損はしないと思う。

382 :
ブッツァーティ「神を見た犬」を読む。
22編収録の短編集。
寓話・幻想談が多いが、
奇妙な味と評しても良いような作も収録されている。
適度な長さ、読み易い訳文それなりに楽しめはするものの、
カトリック国の作者だけに、表題作をはじめキリスト教絡みの寓話類は、
やはり日本の読者に今ひとつ面白さを感じられないのではないか。
一押しは、正に不条理を描いた見本のような作「グランドホテルの廊下」か。
これはオチまで奇妙でマジ、面白いっす。

383 :
書斎の論考が群を抜いているね。
あとは乾燥文だ。

384 :
ルブラン「813」
おいおい、これ単体じゃ話は終わらないのかよ。
ちぇ、「続813」を買ってくるよ、もう!

385 :
>>381
「葬儀を終えて」「ひらいたトランプ」も是非読んでくれ
ひっくり返るから

386 :
>>383
書斎はクリスティスレで「イギリス国教会はプロテスタントよりもむしろ
カトリック寄り。この辺、心しておけ!」とバカを晒して爆笑を誘った
無知蒙昧の阿呆荼羅経だからね。一般的な「日本の読者」のレベルにすら
追いついてこられるはずがないから論考の底が抜けているのは仕方ないよ。

387 :
>>381>>385
一番ひっくり返ると思ったのは「死との約束」だな

388 :
>>387
いやいやひっくり返るのは「フランクフルトへの乗客」
意味は違うけど。

389 :
矢の家読んだ
面白いけど、訳文が変な感じで読むのに疲れた

390 :
>>385
「葬儀を終えて」読んだ。くっ、またしても、こんな使い古されたトリックにやられるとは……。
俺って、もしかしてすごい純真なんじゃないか?
それにしてもトリックの使い方が大胆だなあ。ま、代表作からしてアンフェア論争の的になる人だからな。

391 :
フィッジェラルド「若者はみな悲しい」を読む。
ミステリとは無縁なロスジェネ作家だが、本作品集にはミステリファンにも
楽しめそうなドンデン返しがある作(「ラッグズ・マーティン=ジョーンズと
イギ○スの皇○子」)も収録されているので、あえてこの板で
紹介しておくこととする。
たまには文学も読めや、ってことだわな。
「お坊ちゃん」のアンソン・ハンター、「冬の夢」のデクスター・グリーン、
「常識」のジョージ・オケリー・・・彼らにも仕事、恋愛における挫折、
スランプ等はあるのだが、いずれも学歴・ルックスに恵まれ、実業の世界でも
成功出来る力量の持ち主ばかり。これだけねらーと対照的なキャラだと、
フィッツがミス板で不人気なのも納得がゆくものあり。
「子供パーティ」のジョン・アンドロスは所帯持ち(妻子あり)だが、
良識ある家庭人であり隣人。これも毒男、トラブルメーカーが多いねらー
とは別世界の人間という感あり。

392 :
「カエサルの魔剣」ヴァレリオ・マンフレディ(文藝春秋)
ゲルマン人の傭兵隊長オドアケルによって滅ぼされた西ローマ帝国。
最後の皇帝である少年ロムルスは孤島に幽閉されるが戦士たちに助け出される。
そして一行は遠くブリタニアを目指し旅立つのだが……。
文春には珍しいヒロイックファンタジーかと読み始めた。
結論から言うとね、まあまあ面白かったよ。
ラストはそうなるのかと気付かなかった伏線に少し感心したりもしたし。
でもね、2つほど気になった点があるのよね。
まず1つ目は、側近のロムルスへの入れ込みように対する違和感。
ご存知の通りローマの皇帝は世襲じゃない訳で、
それなりの身分で強力な後ろ盾があれば誰しもなれる可能性はあるのね。
そもそもロムルスだってその口だし、それからローマ皇帝だっている。
だからやたら「この子が最後の希望」みたいな言い方されても心に響かない。
オンリーワンて感じがしないの。
つうか、周りの誰もロムルスを復位させる気ないしね。そうなると玉としても
弱いんじゃないかと。
2つ目は北行に入るのが遅いこと。裏表紙からもそれこそがメインかと思ったのに
中々旅が始まらない。救出に手間取る手間取る。あの辺ホワイトキックトなあ。
ブリタニアに行ってからの蛮族退治とか見せ場はいくつもあるんだから
上下くらいにした方が良かったのかもねむ。

393 :
読後感は邪魔するなヴォケ。

394 :
読後感の邪魔するなヴォケ。

395 :
トマス・H・クック「沼地の記憶」
クックって構成に凝る人だよな。いつもそれで「あ!」って騙されちゃうんだけど、今回も騙された。
エディだよ、エディ。てっきり○○かと思ったら、××なんだもんなあ。
ちなみに作中に出てくる「悪に関する授業」に興味津々。受けてみたいな。

396 :
カー「夜歩く」
恩田陸の「夜のピクニック」と似てるね、タイトルだけは。
バンコランってもっと悪魔的な男かと思ったけど、読んだ限りそんな感じはしない。
むしろ怜悧な官吏って感じで、思った以上に印象は薄い。
トリックは今ひとつだけど、雰囲気がいいね。読んでいて飽きなかった。

397 :
ヒル「午前零時のフーガ」読了。
俺のような、ダルジールやパスコーが登場するだけで満足、という読者にはいいだろうが、正直内容は「う〜ん」。
「子供の悪戯」「闇の淵」「骨と沈黙」のような傑作は、もう無理なのかも知れない。

398 :
チャンドラー「ネバダ・ガス」
途中までは面白かったが、こいつ誰だった?とかいう感じが増えてきて、
訳が判らなくなった。
そして、再読する元気もない。

399 :
>「ネバダ・ガス」
ググレ・カスみたいだなwww

400 :
アシモフの単行本化されていない黒後家蜘蛛の会シリーズを読んだ。
「さはさりながら」「スペースワープ」「警官隊がやってきた」「幽霊屋敷」「ゲストのゲスト」「バットマン」
どれもあまり面白くないが、これで完読かと思うと感慨しきり。
あまり面白くない、と書いたが、このシリーズは好作傑作が目白押しなので、それに比べればという意味。
普通に読んだらそこそこ面白いのかも知れないが、こっちが「黒後家を普通に読む」ことができない身体になってる。www
「スペースワープ」と「幽霊屋敷」(ネタはすぐ分かるが)は、そこそこ楽しめた。「バットマン」は分かりすぎwwww

401 :
オベール「マーチ博士の四人の息子」
なるほどねえ、すっかり騙されたよ。
しかしこれ、(メル欄1)がフェアじゃないよな。だって(メル欄2)なんだもん。

402 :
「ベスト・アメリカン・ミステリ ハーレム・ノクターン」
ミステリと言うより、ミステリを題材にしたコンテンポラリーといった趣。
個人的にはビゲネットの「ベフカル」とオーツの「ハイスクール・スウィートハート」が良かった。
「男は妻と二匹の犬をした」も、ミステリ味は殆どないけど味わい深い。
野球が好きな人は「二塁打」でマグワイア、「ハーレム・ノクターン」でジャッキー・ロビンソンがいい味出してる。
1900円とちょっと高いが、レベルの高い短編小説が20編読めるので、まずまずのコストパフォーマンスだと思う。

403 :
ベイヤード「陸軍士官学校の死」
陸軍士官学校で起きる怪事件に、ポオ探偵が乗り出す!事件の裏に怪しい黒魔術の影が…
という内容なんだが、実際にはラストの衝撃が大きすぎて、それまでの内容が吹き飛んでしまう。

404 :
クェンティン「悪魔パズル」
記憶喪失者をつかった遺産相続ミステリ。ま、よくあるストーリーだけど、かなり面白かった。
ただ、プロローグは余計じゃないかな。あれがない方が、本編のサスペンスはもっと盛り上がったと思うけど。

405 :
ブナキスタ「隣りのマフィア」
ノンフィクションかと思って読んだら、とっても面白いフィクションでした。
FBIとマフィアのドンの熾烈な闘いの筈が、少しずつずれていくのが醍醐味。
ラストになって分かったけれど、これって家族再生の話でもあるんだね。

406 :
「夢なき街の狩人」W・L・リプリー(東京創元社)
恋人との別離を抱え別荘のある田舎町へとやってきた元プロフットボーラーのわたし
ワイアット・ストームは、狩りの途中畑を見つけてしまった。その直後襲撃に遭い、
辛くも逃れたわたしはこの事を保安官に知らせるが、彼はほどなく死体となって発見された。
わたしは賞金稼ぎのチックと共に事件を追うのだが……。
二者択一となれば面白い方に針が振れるけど、全体的に浅い。
筋立てもキャラクターも人間関係もセリフ回しも継ぎ接ぎデジャヴな印象。
主人公と相棒との掛け合いは「毒蛇の園」冒頭のそれのような洗練さが欲しい。
あと恋人との関係なんか予定調和過ぎて笑っちまうよ。お前スペンサーやりたかっただけだろと。
とは言え、最初に書いたようにつまらなくはなかったから次があるならと思ったけど
そこは創元、隙はなかった。

407 :
>>404
俺もそう思うが、主人公はシリーズキャラゆえ、あのプロローグになったと
思われる。

408 :
「闇の記憶」ウィリアム・K・クルーガー(講談社)
遂に保安官に復職したコークだが、居留地で何者かに狙撃されてしまう。
更に不動産王の息子エディ・ジャコビがされる事件が発生。
彼はジョーの依頼人であり、ちなみに兄ベンは彼女の元恋人だった。
カジノの経営を巡ってのトラブルと見られ、コークは捜査を進めるが
今度は自宅に爆弾が仕掛けられる事態となり家族を遠くへ移すことに。
愛する妻子と別れ独りで謎の敵に挑むコーク!
待望の新作。何か凄いだの続きが気になり過ぎるだのとやたらと前評判に煽られて
びくつきながら読んだが面白かった。別にそんな気になる終わり方じゃねえし。
海ドラじゃこのくらい日常茶飯事だもん。
あと本作についてシリーズものらしからぬとこが良いとかいう評価があるようだけど、
そんなのいらねえよ、秋。最初から読め馬鹿野郎。
大体本作から読んでしまったら、冒頭のあのシーンを読んだ時の印象が
違ってくるだろうて。こいつまさかと思わせてのスタートよ。
それから本作は今までよりもフーダニットに力を入れているように感じた。
5作目ともなると惰性でいいやってなりそうな中弛みを引き締めた作りで好感が持てる。
さて、6作目でどうけりをつけるのか楽しみだ。

409 :
デヴァイン「災厄の紳士」
うまいなあ、デヴァインは。何を読んでも面白い。
女を騙そうとした男が巻き込まれる不可思議な事件。意外な展開、衝撃の結末。
ミステリだから詳しくは書けないけど、2〜3時間は十分楽しめる。

410 :
ディクスン・カー「死の時計」を読む。
時計の針による人という、やや奇妙な設定ではあるが、
犯人の意外性はあるし、それなりに合理的な推理がなされ、
最後の最後に来てジョンらしいバカっっぽいトリック(小道具使用の早業犯行)も披露はされる。
だが、全盛期のこの作家にしては、密室どころか不可能犯罪ネタでもなく、
オカルティズムの装飾も皆無、文章にまだ後期のような簡略さも無いため、
やや肩が凝る読み難い面がある作であった。
警察医はワトスン、木から落ちる気が良い青年がヘイスティングズ、
そして最後の最後にはあのアンリの名まで(w
この辺のジョンらしいお遊びまで含めて楽しむべき作やもしれぬ。

411 :
P・D・ジェイムズ「秘密」
もはや俺はP・D・ジェイムズにミステリなんて求めてないのかも知れない。
ミステリとして読むと、まどろっこしくてチマチマしていて、1800円も出して読むのが馬鹿らしくなる。
しかしそれでも、新作が刊行されれば嬉々として買うに違いない。
それはもはや俺が「ミステリ」ではなく、「P・D・ジェイムズ」を読むのが好きだからなのだろう。
というわけで、P・D・ジェイムズ好きは読んで損なし。それ以外の人にとっては冒険です。

412 :
カミ「機械探偵クリク・ロボット」
いやあ、久しぶりに時間の無駄遣いをしてしまった。フランス人のユーモアにはついていけんな。
これ面白かった人、いるのかな?

413 :
「蔵書まるごと消失事件」イアン・サンソム 創元推理文庫
アイルランドにやってきて、移動図書館の司書(出張サポート職員)
になるはずの青年が、肝心の本が失われているのを知り、苦心惨憺、
探し出そうとする話。
本格ものではなく、本好きなヒトのための青春ユーモアミステリー。
最後にちょっと、ほろっと涙する部分もある。
全体的に、明るくドタバタ喜劇風なんだけれど、アイルランドの暗い側面
が登場人物たちの背景にあって、話が進むにつれ、それが明らかになって
きて、いろいろと考えさせられてしまった。
あと、主人公がユダヤ教徒なので、キリスト教のある宗派に関して、
神秘主義だとか、クリスマスという呼び方は違う(ユダヤ教では
クリスマスと言わないらしい)とか、批判的なことを書いているのが
おもしろい。
日本人以外で、キリスト教に関して、子供が持つような素朴な疑問を
抱いている人物が描かれているのは、あまり見たことがない。
(デッカー刑事ものなどは、専門的すぎるし・・・。)
キリスト教って何か変、と思うのは日本人だけじゃないらしい。

414 :
レオ・ブルース「骨と髪」を読む。
ハイスクールの歴史教師キャロラス・ディーンものの一編。
校長夫人の従姉妹からの依頼で、失踪した彼女の妹の追跡調査に乗り出した
ディーン先生、事態は予想外の展開へ・・・
うーん、まあボリュームも適切、会話文も多く、サクサクと読めはするが、
同じ作者ビーフ巡査部長シリーズと比較して、とにかく全体的に地味な
印象の作ではあった。
ディーンは名探偵ながら、ハードボイルドの探偵や警察小説の刑事並の実地の
足の調査を見せるのは意外、
設定としては怪奇探偵小説風にすることも可能なのだが、この辺はリアリティ
を増す効果はあり、ただし、肝心要な謎解き関連部分に大きな偶然性が
絡んで来るのは頂けないが。
トリックは、本格ミステリを読みなれた者には、十分に予想可能な共謀ネタと
ジョン風の一人二役ネタ(相当に無理があるように思われる)をミキシング
した感じ。出来は今ひとつかな。

415 :
レオ・ブルース「ロープとリングの事件」を読む。
高名な貴族の子息が学校の体育館で自、学内のボクシングチャンピオンで
スポーツ万能な人気者だった彼がなぜ・・・
父親である貴族の依頼でビーフが調査に乗り出す。
欧米作品に例が多い学園ミステリのひとつであり、
この作者の最高傑作との評もある作だが、意外性はあるものの、
強い偶然性に頼った設定は、非常に頂けないものを感じた。
読んでいる途中では、映画化(モノクロ)もされたハイスミス女史のあの作品ネタかと思うたが、さすがにこの点は外してくれた。
だが、アガサあたりなら、もう少し不自然に感じさせない語りを心がけたん
じゃなかろうか。

416 :
レオ・ブルース「結末のない事件」を読む。
この作家3連発。ちょいマイブームな感あり。
前記した「ロープとリング事件」ではビーフの黒星的に語られているエピだが、
むしろ、最終章まで読めば、彼氏の名探偵ぶりが存分に発揮されている作と
わかる。おなじみとなったビーフとワトスン役のミステリ作家タウンゼント
のユーモラスな掛け合いはあるものの、謎解き以外の無駄な要素を極力排した
本格オタの嗜好にばっちしな展開。
締めはバークリー作品に先例有りとの指摘もあるが
(自己の正義の実現>遵法精神という点も含めて)、
レオなりに自家薬籠中にものにしており、この点のみで減点することも
なかろう。
なお、本筋には関係しない点だが、
ビーフが燻製ニシンをパクつくシーンでは、「レッドへリング」(後に作中に
このワードそのものも登場する)に絡めたジョークでも書いて欲しかった
とは思う。
また、翻訳のミスなのか、原書どおり(教育程度が高いと思われない女性の
陳述のため、原作者のミスではなく故意という可能性もあるか?)
「一度以上お見えになった方は他に思い出せません」(66頁)、
これはどう考えても「二度以上・・・」の誤りでしょ。

417 :
>412
あんたに、ユーモアのセンスがないだけ。

418 :
レオ・ブルース「死体のない事件」を読んだ。
正直言うて、今まで読んだビーフ・シリーズでは一番つまらんかった。
犯人は死亡・ガイシャ探しという通常の逆をゆく設定そのものは面白いのだが、
解説でも指摘されているとおり、手がかり十分なフェアな本格ミステリという構成からは程遠く、強引なひとりよがりな推理が多いうえに、
終盤部分では、謎解き前に真相が見える感あり。
真田氏の解説は詳細でそれなり読み応えがあるものだが、当然、言及されて
いると思った、「司直の手が及んで来ている危険性を告げられながらも、
なぜガイシャが「仕事」を続けることに固執したか?」
(切迫した状況を考慮すれば、明記されている理由では不自然で、
到底、納得がゆくものではない)
この点に関する指摘が無いのは残念であった。
余談だが、ラストネームに拘泥してゴールズワージイ巡査に厳しく当たる
スチュート警部の印象は悪し。
既読の次作「結末のない事件」の私立探偵になったビーフに対しても
低姿勢な彼氏を思うと、その対照がおもしろし。

419 :
レジナルド・ヒル「異人館」
村に残る異人館の謎を、聖職者の主人公と数学者のヒロインが力を合わせて探るミステリー。
正直言って、つまらなかった。これはヒルらしくない人物造形の浅さが原因だと思う。
特にヒロインのサム・フラッドは、数学者である必然性がなく、なんとなくとってつけたようなヒロインだった。

420 :
「日曜哲学クラブ」アレグザンダー・マコール・スミス 創元推理文庫
古都エディンバラに住む中年の女性哲学者が、コンサートで
墜落死する若者を目撃し、事故か他か、その謎を解こうとするもの。
本格ではなく、どちらかといえば、コージーミステリーに近い。
あまり細かい事実を集めず、直感だけで推理してゆく。
哲学者独特の晦渋な思索がモノローグでつづられているので、少々退屈。
同世代の女性には共感が持てるかもしれない。
エディンバラという街の個性を描くのも、作者のねらいだったように
思える。古い閉塞感はあるが、穏やかな街。
ゆったりと街の雰囲気を楽しみながら読むのがよいと思う。
退屈と思いながらも、最後まで読めたのは、自分も古い変化
の少ない街に住んでいるからかも。
ミステリーとしてのおもしろさより、紀行もの的おもしろさが
勝った。読み手を選ぶ一冊。

421 :
>>420
コージーミステリーってジャンルとしては本格の一種じゃないの?

422 :
どちらかがどちらかを包含するような関係ではないと思うけど

423 :
クリスティ「死者のあやまち」
田舎屋敷での犯人探しゲームでの人。
どうともとれる証拠を基に推理が組み立てられるので、クイーン的なミステリを期待すると「アンフェアじゃん」と言うことになる。
この小説の肝はクリスティお得意の「メル欄」なので、クリスティ好きなら真相は結構早く分かりそう。

424 :
ウールリッチ「死を呼ぶ弾丸/にせの受取人」
岩崎書店から出ている子供向けにリライトした本。
小学生の時に読んだのを久しぶりに再読してみたが、「死を呼ぶ弾丸」はすっかり忘れていた。
当時「にせの受取人」の意外な展開に強くショックを受けたのを、懐かしく思い出しながら読了。
子供が本好きなら、読ませてみるといいかもね。

425 :
>>421
最近のコージーミステリの定義ってミス・マープルの時代とは違うらしいよ。
素人女探偵がやみくもに事件に首突っ込んでなんとなく解決するのが基本らしい。
謎よりもロマンス重視で。詳しくはwiki参照。

426 :
最近のミステリドラマはみんなそれだな
>素人女探偵がやみくもに事件に首突っ込んでなんとなく解決

427 :
「グラン=ギニョル傑作選」を読む。
あの本格のマエストロ、ジョンを魅了したグラン・ギニョルから7作の
シナリオを収めた作品集。
あらためて、アンリ・シリーズに代表される初期ジョン作品は、
このグラン・ギニョルの世界を彼氏流に筆で再現したものだったことが
実感された。
ただし、読物としての構成に凝ったジョン作品とは異なり、
あくまで「見せる」こと(文字どおり見世物)を前提として書かれ、
紙数の制約もあるシナリオゆえ、今読むと、格別に面白いものはない。
この点は、黄色い部屋やオペラ座の怪人といった長編や恐怖夜話の如き短編
も巧みなビッグネーム、ガストンにおいても例外ではなかったようだ。
一応、収録作品全話講評ってみようか!!!
・「闇の中の接吻」 モーリス・ルヴェル
グラン・ギニョルではおなじみな硫酸ネタ。この手のものでは典型的な
グロ作品。だが、まあ、それだけである。
・「幻覚の実験室」 アンドレ・ド・ロルド、アンリ・ボーシュ
タイトルからフランケンシュタインのような迫力溢れる作を期待すると、
外される感あり。マッドサイエンティスト絡みな三角関係、ありふれた
リベンジものである。
・「悪魔に会った男」 ガストン・ルルー
前記したとおり、ビッグネームの手になるものだけに期待したのだが・・・
普通に三角関係(小説版にはこの設定は無いとのことだが)絡みな因縁噺に
過ぎないという感あり。

428 :
・「未亡人」 ウジェーヌ・エロ、レオン・アブリク
これはギロチンねたを使ったコントとして書かれたものとのこと。
ラストも凄惨さは無く、多少ユーモアさえ感じさせるものとなっている。
通念とは異なり、グラン・ギニョルにはこの手の話もあるというのはわかるが、
まあ、それだけといえばそれだけか。
・「安宿の一夜」 シャルル・メレ
安宿における緊迫感溢れるシーンの連続で最後まで読ませるものはある。
・「責苦の園」 ピエール・シェーヌ
タイトルの責苦の園=中国の処刑場の直接描写が無く(原作小説にはあるとのこと)、登場人物の会話で間接的にその凄惨さが語られるというのは、
意外であった。演出上の困難さ回避のためであろうか。
代わりというては何だが、シナリオのオリジナルである中国人少女の背中の皮を剥ぐシーン(細かい演出に関しての指示も書き込まれている)は、
読んでいるだけでも凄いものはあるが。
・「怪物を作る男」 マクス・モレー、シャルル・エラン、ポル・デストク
「闇の中の接吻」や「責苦の園」のようなグラン=ギニョルらしい
凄惨なラストを期待していると、上手く外されるという感あり。
女性観客ウケ狙いの作であろうか。
解説には「本作はグラン=ギニョル劇の中でもとりわけ猟奇性の高い作品」
とあるが、そうとは思えぬ。
キメラねたとかあるゆえの評価であろうか。

429 :
巻末には「グラン=ギニョル主要作品紹介」という文献が付されているが、
アウトラインだけでは判断し難いものがあるとはいえ
本書収録作品よりも面白そうなもの多数。
解説でも指摘されているとおり、スーパーナチュラルな内容のものは殆ど無い
のが時代性を考えると不思議な感はあり、モーパッサンのような書き手は
いても、ジャンルとしての怪奇小説が英米ほどには愛読されていないフランス
だからであろうか。

430 :
www

431 :
スチュアート・カミンスキー「刑事エイブ・リーバーマン 冬の裁き」を読む。
老刑事を主人公にした翻訳第1作、シリーズでは第3作とのことである。
警察小説好きな俺だが、うーん、少し期待し過ぎたかなという感はある。
ウインディ・シティの通称さえあるシカゴの冬の情景描写は、詳細かつリアル、
これに主人公たちの心情が被るという作品の雰囲気は悪くはないのだが、
とっくにマクベインやスウェーデンの夫婦作家がやってることだし。
本作に限っていえば、刑事たちの24時間を描くという趣向も、
マクベイン、否、それ以前にJ・J・マリックがやっとるし。
近年のこのジャンルのヒット作であるフロスト・シリーズのような痛快な
はじけぶりも期待出来ない地味な作風でもあるし、
最後のドンデン返し(これも強い偶然性絡みな設定)まで、一応、読んだ程度
というたところ。
432 :あぼーん:あぼーん
あぼーん

433 :
とアガサスレに書いたらクソ運営に削除されましたwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
冗談も通じないクソ運営はコカイン入りチョコ食べてwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

434 :
冗談になってないお前がや、クズ
435 :あぼーん:あぼーん
あぼーん
436 :あぼーん:あぼーん
あぼーん
437 :あぼーん:あぼーん
あぼーん
438 :あぼーん:あぼーん
あぼーん
439 :あぼーん:あぼーん
あぼーん

440 :
「さらば、ミスター・ナイスガイ」ナンシー・スパーリング(ソニー・マガジンズ)
お人好しのアレックスは周囲から舐められっ放し。
会社では上司にイジメられ、恋人もそいつに寝取られる始末。
挙げ句マンションから追い出され安いアパートでルームシェアをするハメに。
度重なる仕打ちにとうとうキレたアレックスは生まれ変わり復讐を決意する。
皆さんよくご承知でしょうが、私はこういう筋にいたく弱いのです。
変わるまでのやられターンが長く感じてもどかしいですが、復讐ターンに入ると……
ロメロの「URAMI」って映画がありましたが、あれほどでなくとも
本作の主人公の変貌ぶりも中々見事なものです。
復讐のみならず才能を如何なく発揮し邁進していく姿は清々しささえ感じさせ
サラリーマン小説としても良い味を出しています。
女の癖に読ませるじゃないかと。
ただ、一つ不満なのは復讐が温く思えること。
よくありがちな「復讐なんてふじこふじこ」と中途で諭されるようなことはありませんが、
個人的にはもっと苦しめたれと言いたいですね。

441 :
「ECスキャンダル」スタンレー・ジョンソン(講談社)
英国の下院議員モートンは首相から強引にECコミッショナーに任命される。
明らかな左遷と落ち込むモートンに、かねてから覇気のない夫に不満を募らせていた
妻イザベルは愛想を尽かし同行を拒否してにのめり込む。
失意のままブリュッセルに渡ったモートンを待っていたのは
英独の巨大製薬会社に関する一大スキャンダルだった!
初めて読む作家だが、実は以前「アイスキャップ作戦」をロマ読みしていた。
閑話休題。ECが舞台のポリティカルスリラー、しかもNTRものということで
物珍しさと期待とが入交左近に。
面白かった。謀略ものとしても主人公のプライベートも。
後者に関してはこうくるのかと。これはイギリス人ならではって気がするね。
アメリカ人ならあっちだろう。
そして終盤のどんでん返しも見所である。これは「アイスキャップ作戦」でも発揮されていた。
もっと読みたいなと思ったらん十年前に実業之日本社からだって。無理ぽ。
……と思っていたのであるが。

442 :
「虚言の報酬」ロイ・ジョハンセン(徳間書店)
仕事を辞め金に困り切羽詰まってポリグラフ検査技師に甘んじているケンの下へ
舞い込んできた依頼。それは、刑事事件の被告人がポリグラフを騙せるように
して欲しいというものだった。気が進まないながらも戦争の後遺症に苦しむ弟のため
依頼を受けたケンだったが、その後被告人がされ
彼は否応なく大金の絡んだ陰謀に巻き込まれてゆく。
創元、早川は別格にしても、扶桑社文庫の次にびっくり箱なのは
徳間文庫ではないかと思っているわし(光文社文庫も捨てがたいけどね)。
もう活動は止んでるみたいだけど、ブコフでの探査は止められない。
で、これもその収穫の一つであった。いや、良く出来てるよこれ。
まずポリグラフ技師ってのが意表を衝くじゃない。まるで昨今のアメリカドラマの先駆けのような
専門職主人公で。ポリグラフの裏ワザは興味深いし。
そしてプロットも秀逸で脇筋含めしっかりと築かれている。先が読めないもんな。
フーダニットにも力を入れているし。デビュー作とは思えぬ出来映えかと。
ただ、妻を親友に奪われても尚2人と親しく付き合っているような冴えない主人公が
超美人の弁護士とあっさりベッドインしちゃうのは違和感がある。
この辺りの安易さは母ちゃんの影響かねと下衆の勘ぐりをするわしであった。
ちなみに脚本出世作の「人調書101」は観てたけど、ここでも奥さんを寝取られてたような。
ピアース・ブロスナンて意外に寝取られ男優。
ああ、334のスタトレネタにはニヤリ。
443 :あぼーん:あぼーん
あぼーん

444 :
「よく喋る死体」(短編)フレデリック・フォーサイス
内容が判りやすくて面白かったです。
容疑者が最後まで一言も喋らないのですが、人物描写が素晴らしかったです。
死体は条件の整った暖かい場所で保存すれば急速にミイラ化し、
ミイラ化すれば死臭を発しないそうです。
私には意外でした。
50数ページの短編ながら、イギリスとアイルランドの微妙な関係も勉強になりました。
エンディングも良かったと思います。

445 :
>>>444
おじいさんに場末の食堂で朝メシ食べさせるところも面白かった。

446 :
>>445
そうなんですよ
映像が見えるような描写でした
この作者の作品をもっと読みたくなりました。

447 :
レドモンド・オハンロン「コンゴ・ジャーニー」を読む。
あのモケレ・ムベンベ探索の旅。なのだが、そこ(テレ湖)へ行くまでの
川とジャングルの道中記が大部分を占め、またそこが読ませどころでもある。
この板では一応「冒険もの」として紹介するのだが、(確かに先進国では考えられないような事態が続出はある)、読めば「アドベンチャー」でなく
「ジャーニー」と冠されたのは実感できよう。
政治的、衛生的に緊迫した状況下にありながらも、
どこかマターリしたユーモラスな展開なんである。
従って、上・下巻で750頁超というボリュームということもあって
読むのがタルい面もあることはある。
著者レドモンド、学友である動物学者のラリー、黒人の学者マルセランが
メーンな登場人物だが、いずれもキャラが十分に立っており、彼らのやりとりが非常に面白しだ。
脇ながらガイド役のマヌー、ヌゼというキャラも良し。

448 :
あっ、これはアドベンチャーじゃない!
しかも面白くない!
そんなことに気付いたからってここに書くな

449 :
流石にそれは苦しいぞ
一々コメント付けないでスルーすれば良い

450 :
レンデル「わが目の悪魔」「カーテンが降りて」を再読
やっぱおもしれー!

451 :
ヘニング・マンケル「背後の足音」上下読む。おもしろくて土日で一気読みでした。
疲れ果てていながらもここぞというときにはアドレナリンでまくりの主人公
それぞれに悩みを抱えている同僚たち、意外な犯人像、すべて良く書けている。
スウェーデンの小説って質が高いというかなんでこんなに面白いんだ?

452 :
西東登「蟻の木の下で」読みました。
凶器の意外性はちょっと漫画チックで犯行も非現実てきだけど、
何より戦争をその下地に持ってきたのが面白かった。
傷痍軍人はいまから30〜40年前はけっこう池袋や上野で見かけたけど
あのなんともいえない白装束に身を包んだ義手・義足がインパクト大だった。
当時の風俗も垣間見えて自分の趣味にも合っていて読んで良かったともう。

453 :
>>452
白装束着た傷痍軍人いつの間にか見なくなったね
自分は33歳だけど子供のころ池袋の駅前で良く見たよ

454 :
>>453
池袋の東口あたりによく座っていました。
ところですみません、ここは「海外版」でした。間違えました。

455 :
転落少女と36の必読書 を読んだ人いませんか?
感想が聞きたい

456 :
レビューがどこにもないからamazon.comで見ることにしたけど
英語が読めなかった orz

457 :
ジョン・ディクスン・カー「グラン・ギニョール」
アマチュア時代のジョン作品と遂に未完に終わった探偵小説傑作集に付された
論考を収めたオタ向きな1冊。
収録作品全話講評ってみようか!!!
・「グラン・ギニョール」
「夜歩く」の原型の作だが、解説でも触れられているとおり、
アンリのキャラ、登場人物の扱い等に異なる部分も多し。
コンパクトに纏まったこれぞ怪奇探偵小説というた作であり、
やや冗長な面もある「夜歩く」を再読するのであれば、本作を読むべし。
・「悪魔の銃」
今読むと、やや偏見まじりなロシアの描写は迫力に富むものの、
内容的には古めかしい因縁話に終始している。
まあ、ジョンがDD時代に書いたコテコテな怪奇小説という点が、
オタの興を惹くのみの作と言い得る。
・「薄闇の女神」
本作はナポレオン時代のスペインの濃い描写が目を惹く時代小説。
異色の女剣士、屈折した三角関係風ロマンス等、面白い要素はあるものの、
まだまだ生煮え感大。
・「ハーレム・スカーレム」
オチもしっかりつくS・S。こういう軽いタッチのアメリカン・ミステリ風
な作(とはいうても、ジョンはメリケン人ではあるが)は、
ジョンらしい面白さを欠く平板な印象のものである。
・「地上最高のゲーム」
ジョンがネタばれを気にせずに「本格ミステリとは何ぞや」を語りまくった
論考の見本のような読み応え溢れる作。
各人、慎んで読め!!!

458 :
>>456
米尼のレビューざっと読みした感じ
・とにかく長い。スロースタートで後半勢いづくまでがキツい
・一文も長いし独特の言い回しとか文学作品からの引用が多くて読みづらい
・それに慣れることができれば面白い…かも
・全部読み終わっても謎のまま残る部分がたくさん
・全編を通して読者はペスルに試されてる感じ
・「こういう文学」をわかってるフリしたい人たちが褒めてるだけ
かくいう自分も興味はあれどなかなか読み出す勇気が出ない
でも金原が訳でどう料理してんのかも気になるんだよなあ
ど…どなたかレビューを…

459 :
>>458
サンクス
こりゃスルーだな
薔薇の名前で釣られるところだった
460 :あぼーん:あぼーん
あぼーん

461 :
ネタバレ禁止だピョン
462 :あぼーん:あぼーん
あぼーん

463 :
「二流小説家」デイヴィッド・ゴードン(早川書房)
いい年をして通俗小説を書き散らして食いつないでいる売れない作家ハリー。
しかしそんな彼が人鬼ダリアンからの依頼を受けて告白本を書くことに。
ただしそれには条件があって、ダリアンのファンの女性たちに会い、
それを元にエロ小説を書かなくてはならない。戸惑いつつも依頼を受けたハリーだったが、
訪ねた女性たちが次々とされてしまう。
まず前フリが長い。「○○に会いに行く」とやるべきことが決まっているのにすぐ行動せず
ダラダラする主人公の描写が興を削ぐ。だから事件が始まるまで大分かかるし、
その後も所々挿入される作中作がまた無駄やなあと。いや、楽しめるっちゃ楽しめるのよ。
でも特に読みたくはないっていうかね。伏線でもないし。
あと事件の捜査もあんまり熱心じゃないし、第一遺族がおっさん相手に
あんなにフレンドリーにベラベラ喋るかよ。
ここで誉めると、クレア萌え(笑)。ちなみにトリンドルで脳内再生。
アメ公って何かっつーと虐待だと騒ぐイメージがあるから、
怪しい中年と女子高生のプラトニックな関係なんて理解する回路がないと思っていたから意外。
真相はまあまあ意外? フーダニット自体はメグレで読んだ。それだけで終わらないのもプラスかな。
ベスト1は他にあり。

464 :
ジョン・ディクスン・カー「幻を追う男」を読む。
ラジオドラマ集3作を収録。
御三家中では、こってりと書き込みタイプ(特に初期・中期)のジョンには、
会話文が多く演劇的な要素が多いアガサや論理重視だがわりとすっきりした
作風のエルと比較して、シナリオ向きではないのではと思われだが、
創元推理文庫収録のラジオドラマ台本や本書収録作品を読めば、その懸念も
ぶっ飛びであろうか。
・「誰がマシュー・コービンをしたのか?」
タイトルはコック・ロビンのもじりでしょ。
ラジオらしいどんでん返しが面白い作。
トリックもジョンらしい早業が上手く決まっておる。
・「あずまやの悪魔」(オリジナル版)
読み終えてまず思う、はて、大のおのこ(ひとりは十代の青年だが、
肉親でもある)が2人もいて、おなごだけで現場へ行かせるか?
ということ。これは重要点。
・「幻を追う男」
ミステリとしてはガイシャに関する重要な事実が終盤まで読者に伏せられた
ままであり、本格ミステリのマエストロであるジョンらしくないNGぶり。
ただし、本作はジョン時代ロマンのラジオドラマ版と理解すれば、
御都合主義な展開を気軽に楽しめば良い程度のものなのかとも思う。

465 :
>>456
涙拭けよ

466 :
「ローラ=フェイとの最後の会話」トマス・H・クック
登場人物をバカにした自分を恥じる
467 :あぼーん:あぼーん
あぼーん
468 :あぼーん:あぼーん
あぼーん

469 :
ヘニング・マンケルの「人者の顔」読了。
地味だねー

470 :
ts

471 :
ねこ

472 :
ブレット・ハリデイの「死刑前夜」を読みました
けど、何故か最初から「こういう話」だと思ってしまったから読み終わった後に逆によくわからなかったというか、
つまり自分の読み方が(一周して)間違ってたということに理解するのにかなり時間がかかった
むしろ途中から「そういう話」でもある可能性もぼんやり考えてて、
読み終わってからやっぱりこっちで決まりなのか、それで何が面白いんだ?みたいな感じになった
後世のこういう系統の色々な物を読んだ後だと、こういうことになっちゃうのかな
他人にネタバレされた並に残念といえば残念
他にも同じ経験の人います?
いたら慰めになる

473 :
>>472
その本を探索した時期があるのだが、どこで入手したの?
新古書店ではない古本屋か図書館?
474 :あぼーん:あぼーん
あぼーん

475 :
カーテンとポアロが逆じゃない?

476 :
ンテーカ好きだからロアポは泣けたな

477 :
>>473
その本っていうか、俺が読んだのはハヤカワポケミスの天外消失っていうアンソロジーに入ってました
普通に新刊でありましたけど

478 :
検索すればすぐわかる。

479 :
>>477
レスサンクス。お手数を煩わさして悪かった。
俺はM・ラティマー作品と勘違いしておったようや。

480 :
知らないなら黙ってろよ、クズ
誰だよ、M・ラティマーってwwww

481 :
イアン・フレミング「007/ドクターノオ」を久々に再読。
このシリーズ、当方はポケミス時代には縁が無かったので、
三読目ぐらいか。
現代設定で、キャラ流用によるJ・ディーヴァーの新作まで刊行
されており、過去には一世を風靡した時代があるこの人気シリーズだが、
HM文庫収録作品は絶版状態とは、正に隔世の感がある。
敵役である謎の中国人ドクターノオの不気味なキャラ立ちぶり、
怪人としての存在感が強烈なのに対し、
傷の痛みを発散させるため悲鳴をあげながら脱出行を試みる
我らがヒーロー、ボンド。
不死身のタフガイ、ショーン・コネリーのボンド像から程遠い、
生身の人間臭い原作ボンド像がリアルで良し。
ボンドガールのハニーも、野生的な少女風(20歳設定ではあるが)で、
これも絵に描いたようなお色気グラマーである映画版のウルスラ・アンドレス
とは、相当に異なるイメージである。
貝の採取・売買で経済的に自立しているしっかり者の少女に
リードされる腕利き秘密諜報員って流れが、結構面白いのも原作のみの
楽しみだ。
最大の読ませどころは、ボンドVSクラーケン、敵役ノオの憤死ならぬ
文字通り糞死(w、
大人の読む洒落た紙芝居としては、今でも十分楽しめるものあり。

482 :
「007/死ぬのは奴らだ」を読む。
「ドクターノオ」再読が思った以上に楽しめたので、
ボンドの大活劇という本シリーズの方向性を決定付けたシリーズ第2作を
手にしてみた。カリブ海舞台のため、後の「ドクターノオ」で再登場する
MI6カリブ海域主任ストラングウェイズ、ボンドの助手兼トレーナー役
を務める黒人青年クォーレルも健在、「ドクター・・・」を先に既読だと、
複雑な感あり・・・
今回の敵役は暗黒街のボスであり、スメルシュのメンバー、ロシアとの
繋がりもある黒人ミスター・ビッグである。
ありきたりな黒人の悪とは異なり、ブードゥー教を隠れ蓑にした頭が切れる
怪物的人物である。フレミングはこういう漫画ちっくな悪役をビビッドに
書くのが実に上手く、ストーリーを絵空事に思わせない効果をあげているのだ。
読ませどころは、ビッグが本拠とする海賊島へのボンドの海底からの
侵入シーン(大ダコ、バラクーダ、鮫・・・等続々)、
次いで、捕らわれたボンドとソリテール(今回のボンドガール、
ノオのウルスラとは異なり、映画版の若き日のジェーン・シーモアは
無垢な原作キャラを良く再現していたかと思う)の海上引き廻し(正に
この表現が言い得て妙かと思う)シーン。
映画版のフロリダ沼沢地帯でのモーターボート追跡シーンもそれなり迫力に
富んだものではあったが、アクションのスケール感は原作が上回る。
解説で林海象監督が、ハードボイルドと評しているが、
確かに英国版ハードボイルド小説ってのは、007が嚆矢かもしれぬ。
(ただし、今回、007シリーズ原作初読というのは、解説者として頂けないものあり。「ドクター・・」のみのもんたの解説も外している感があったし、
改訳に際して、もっと的確な解説陣のチョイスの仕方があったであろうと
思われるのが残念でならぬ。

483 :
読んでない。読んでない・・・
映画も見てない。見てない・・・

484 :
アントニイ・バークリー「試行錯誤」読了。
バークリー・スレに刺激を受け再読したが、初読時には先の展開に気を
とられ、ストーリーを追うのに懸命であった記憶がある。
今回じっくり読んでも、才人バークリーの代表作にふさわしい読み応えある作であった。
シェリンガムものでも顔を出す、自己の信念にもとづく正義>遵法精神という
この作者のポリシーがストレートに発揮されており、
突飛なストーリーと言うてもよいにもかかわらず、
登場キャラが主人公の英国独身貴族(と言うても初老)
トッドハンター氏、探偵役のチタウイック氏等を筆頭に、とにかくビビッドで
立ちまくり。つまり「人間が描けてる」んである。
執筆当時の英国の制度に関する知識が無いのは、読者サイドの者としては痛いが、員制度が施行された日本でも、今1度「」というものに
関するものをシリアスに考察する「よすが」のひとつともなるのではなかろうか。たかが、ミステリも読み捨てオールではないんである。
勿論、ミステリとしても、文字どおり最後の一行のフィニッシュストローク
まで油断ならないのだ。
(「刑事コロンボ」の「野望の果て」のインスパイアも本作と思われだ)
些細な点だが、エピローグのチタウィックの台詞にある「心中留保」は、
正確には「心裡留保」だね。
ただし、本邦では民法に登場するタームであり、刑事事件を描いた本作での
登場は「?」だが。英国には刑事事件にも、この概念があるのであろうか?

485 :
キチガイ名無しが構って貰えず泣いてるね(笑)

486 :
IDがISBNだとは素晴らしい
読書家の書斎さんらしいID!

487 :
IDしか褒めようがないよなw

488 :
>>487
結構、読んでる量が多いのですごいと思います
自分は、今月まだ1冊も読み終わってなくて途中です…

489 :
書斎が本当に読んでいると思っている人間がいるわけないよなw

490 :
本当に読んでいて、あの感想文なんだか紹介文なんだか
分からないような文しか書けないのだとしたら、
救いようが無いなw

491 :
79 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2012/02/11(土) 19:05:05.19 ID:evPoPkNG
アントニイ・バークリー「最上階の人」を読む。
バークリースレで高評価ゆえ再読。
おなじみ我らが、ロジャー・シェリンガム先生が、またしてもやらかして
くれる(w
うーん、初読時にはヴェインを既読であったため、
また「異なる外し方」だなという感があったが、今回も同様。
シニカルでアンチ・ミステリ的要素が特色であるバークリー作品ゆえ、
当然とも言えるが、正攻法な本格ミステリを好む向きには、やや薦めがたい
ものはある。
小説的には、ラストが落語のオチみたいで面白し。
アガサ作品なら、文句無しのハピ、ハピ、ハッピー状態でゴールインなの
だろうが、そうはならないのがバークリー風。

492 :
キチガイアンチは批判するだけで自分では感想文すら書けない
何故なら推理小説など一冊も読んだ事がないから

493 :
などと言い張る名無しの書斎…自称書斎の支持者こそ
感想文どころかミステリーの話すらできないという事実w

494 :
イアン・フレミング「007号の冒険」を読む。
実は私が初めて手にした007シリーズは本書、
ここから長編にも嵌まってゆくきっかけとなったものである。
原作007シリーズの魅力が凝縮されたような作品集だ。
では、久々に大好評を博した収録作品全話講評ってみようか!!!
・「薔薇と拳銃」
ボンドによる、文字どおり地下に潜ったソ連スパイ退治譚。
長編の読ませどころであるアクションシーンを集約したようなスリリングな
娯楽作である。
・「読後焼却すべし」
上司Mの個人的リベンジのためボンドがゴルゴ13風スナイパーと化す、
短編とはいえ、ある意味で異色作である。
理由はどうあれ、個人的私怨のためのしの理由付けに少し悩むボンドが
人間味溢れていて良し。
この手の作にお約束な面もあるが、
後半のカナダ森林地帯で峰不二子風(?)な相棒と共に繰り広げる
ガンファイトがスリル満点。
・「危険」
「ボンドと現代海賊」とでも副題を付したいような作ではあるが、
残念ながらストレートな展開過ぎて、収録作品中では最も物足らない感がある作である。

495 :
・「珍魚ヒルデブランド」
任務完了後のボンドがセーシェルでの休暇中のエピ。
出だしの猛毒を持った赤エイとの対決は、「死ぬのは奴らだ」「ドクターノオ」等の海中シーンを想起させて、どんな危険任務か、と思わせておいて・・・
なんである。終盤は少しだけフーダニット展開。
まあ、毛色が変わっていて面白い作ではある。
・「ナッソーの夜」
初読時には、こんな傾向の作(最早、「純文学」である)まで書く人か
程度の感想ではあったが、
世紀のヒーロー007の産みの親、スパイ冒険小説の大家との認識が
高まると共に、驚きが増す感あり。
ボンドの何気ないスッチー礼讃を発端として語られるエピ。
「ボンドは笑った。急に彼自身の激しいドラマのような生活が、
ひどくうつろなものに思えてきた」
物語終盤で彼がなにゆえこのような心情に至ったのか、是非、熟読あれ。

496 :
「特捜部Q」オールスン 読了
主人公のカールよりアサドの方がずっとカッコイイ。
ま、ミステリ部分はイマイチやね。これといった謎解きもないし。

497 :
ねじれた文字、ねじれた路 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
トム フランクリン
ミステリーじゃない、結構悲惨な少年の物語
書評や評判で言われているほど、登場人物の結びつきも強くない感じ
ただ、暗く湿って重い空気感がすごく良かった
人種差別や貧困差別、自身経験がないのでピンと来ない
読み終わってからも特に何も残らなかった
そこまで重厚な内容でもないし

498 :
やはり名無しはチラ裏レベルだな
書斎の論考には足元にも及ばない
比べるのも失礼か

499 :
何か変な人がいたw
病気かな、頭の

500 :
>>498
せやな

501 :
「もの言えぬ証人」クリスティ
老婆はされたのか否か。飼い犬はボールを忘れたのか、それとも人間の仕業か。
クリスティ作品には頻出する怪しい外国人(今回はギリシア人)、浪費癖のある色男、贅沢な女。
作品そのものも楽しめたが、なにしろ冒頭の一文、そして幕引きの一文が素晴らしい。

502 :
デニスルへインの
ミスティックリバーって面白いでつか?
面白いなら万引きしてこようかな、と。

503 :
>>502
面白い。いかにもアメリカミステリーという小説。
男たちの友情と疑惑、封印される過去。読んでいてぐいぐい引き込まれる。
但し、万引きは感心しない。
人を騙す、友を裏切る、愉悦で人を傷つける、そんな方法で手に入れたものは、君の心を充たしてはくれない。
ホック「サム・ホーソーンの事件簿W」
いい加減あきたが、でも読んでしまう悲しさよ。しかし何より悲しいのは、これで最後だと言うこと。
この中では、とらえどころない話が続いて、いったいどうなるのか不安ばかりが先行する「旅人の話の謎」がよかった。
思わぬ裏がある「羊飼いの指輪の謎」「夏の雪だるまの謎」もなかなか。

504 :
ハル・ホワイト「ディーン牧師の事件簿」
ついに「金田一少年の事件簿」や「名探偵コナン」を愛読する海外オタク推理作家が現れたか。
内容は引退したディーン牧師が、事件の謎を解決するという、いたってオーソドックスなもの。
「聖餐式の予告人」が一番面白かったが、特筆すべきは「四階から消えた狙撃者」。
「若者が車に求めるものは?」「大排気量のエンジン」「次に求めるものは?」の答えがメル欄というのは、アメリカだからか?

505 :
ゴードン「二流小説家」
死刑囚から自伝を頼まれる二流作家、連続人、マネジメントをする女子高生など、おもしろさ満載。
最後の最後まで飽きない典型なミステリ。
ただし本格ミステリ、つまり謎の手がかりや伏線の回収などを期待してはいけない。

506 :
エンプティーチェア
万引きしてきた♪

507 :
「羊たちの沈黙」読んだ。
菊池光から高見浩に翻訳が変わったのでまた買ってしまったが、まあ新約出す
必要があったかどうか疑問。
アマゾンのレビューみると、菊池版は訳に文句を付けている人が多くて、確かに
固有名詞の表記はちょっと独特過ぎなところはあるけど、そんなに訳が悪いとは
思えなかったので。
いっちゃあなんだけど、アマゾンレビューで「翻訳がダメダメです」とか書いてる
奴って翻訳分かってない上での蛮勇な素人さんが多いよね。
お話は当然傑作。
というか、トマス・ハリスのハンニバルライジングまで急速な劣化はいったい
何が原因だったんだろう。
他にろくに書いてないみたいなのに。

508 :
>他にろくに書いてないみたいなのに
たってもともと約30年で5作しか書いてないんだから

509 :
新約でたんだ
菊地の訳そんなに酷かったかな、と思ってamazonみたらみんな辛辣で笑った
でも固有名詞の表記って割と気にならないよね読んでる最中って
あれはあれで良かった気が

510 :
某所ではルカレの訳も叩かれていた
菊池さんてフランシスやパーカーを担当してる名訳者かと思ってたから意外

511 :
ギャビン・ライアルの『マクシム少佐の指揮』に“ジェッシィ・オウインズ”(←ちょっとうろ覚え)っていう名前がちょろっと出てくるんだ。
ジェシー・オーエンスのことだと気付くのに数秒かかった。

512 :
A・E・W・メイスン「薔薇荘にて」を読む。
国書の世界探偵小説全集の記念すべき第1巻である。
なぜか、俺がここまで未読であった古典ミステリの数少ない1作でもある。
この作者にとり「矢の家」と並ぶ代表作でありながら、入手難(ちゅーか、
戦前の抄訳しかなく、事実入手不可能)の状態が、長かった作である。
タイトルからクローズドサークルや館ものを想起すると外されるものがあるが、
逆に、舞台の広がり、フランスとスイスの二国にまたがる探索のスリルを
味わえる展開。
ポワロのヒントになったと言われる探偵役アノー警部のエルキュール以上の
勿体ぶり、皮肉ぶりは名探偵らしくて良し。
(ただし、ポワロとは異なり現役の警察官でありながら、物語中では
大失態をおかしてしまう。管轄外だから職務上の責任を問われることは
ないだろうけど)
まあ、ミステリ的には意外な展開は良しなのだが、重要な事実が
探偵しか知らず、読者に秘されている点で、完全アンフェア状態ではある。
(解説にもこの点言及あり)
ソファーのへこみ、小さな血痕、靴跡等々の細かい手がかりの見せ方は、
黄金期前の作にしては、丁寧に書かれているので、上記した大穴は惜しくは
思えるが、小説としての読ませどころは、後半の事件解決後の証言にもとづく
クライムノヴェル張りの犯行再現描写、既に結果はわかっているのに、
この時代には珍しいサディスティックな雰囲気さえ溢れ、
息詰まるようなスリルで読ませるのは、エンタメ作家としての力量ゆえであろう。
悪人群像が実に鮮やかであり印象的、この点では後の黄金期の
マエストロたち、文字どおりチェスの駒化しているエル作品のキャラは
言うまでもなく、奇矯過ぎるジョン作品のそれら等と比較して、格段に良し。
人間を描くという文学の基本から見れば、メイスンに軍配があがるかと思う。

513 :
「007/ムーンレイカー」を読む。
原作007シリーズ作品中では、俺はかなり好きな作。
(ちなみにベスト1は映画版ではショーン降板で地味作扱いに
なっている「女王陛下の007」)。
あの腕利き秘密諜報員にしてプレイボーイの「ボンド、ジェームズ・ボンド」が、最後に見事に袖にされてまうという、ある意味ビックリ展開。
ポーまで読んでいたらしいイアン、本作最終章を読む限りでは、やはり純文学
への志向もあったんではないのかな。
エンタメとしては、今回も敵役の謎の大富豪、魁夷な容貌のドラックスの
キャラが立ちまくり、原爆ネタのお気楽ぶりは現代日本では「何だかなあ・・・」
という面はあれど、時代性を考えた場合、おなじみのこの粋なエンタメに
ケチをつけることもなかろうか。
原作ではお約束なボンド血まみれ、汗まみれな決死の攻防が良しである。

514 :
読んでいないのがまる分かりw

515 :
>>514は取り消します
書斎様すいませんでした

516 :
ID:l5mZqi2T で板検索かけると笑えるw
書斎ってこんなキチガイからしか支持うけていないんだねw

517 :
コーネル・ウールリッチ「見えない死」を読む。
おなじみコーネルの作品集だが、未訳なものと既訳だが絶版本に収録
されたもののみを集成したものであり、
事実上、この本でしか読めない作品ばかりという点で貴重ではある。
収録作品全話講評ってみようか!!!
・「ショウボート人事件」
ミシシッピ川に浮かぶショウボートネタのため、生粋のNYっ子の
作者ながら、舞台はセントルイスである。
(唐突ではあるが、田園調布に家が建つなーんちゃって(w )
妻とショウボートに乗り合わせた刑事が偶然にも人事件に遭遇、
犯人探索過程よりも、後半の川中の追跡シーンが読ませどころと
なっているが、どうーってことない話とか言いようがない。
よりによって、何でこんな作を初訳し、作品集冒頭に置いたのか、
甚だ疑問に思わざるを得ないのだ。
・「私の死」
出来過ぎな展開でつまらん。これも初訳するほどの作かどうか、大いに疑問で
あった。
・「妄執の夜」
初学者とはいえ、マリファナってこんなにまでっちゃうほど強い幻覚作用が
あるクスリだっけ?という感がまず有り。
まあ、この辺は作者の思い込みか、オーバーな表現だと承知のうえで読めば、
シニカルなオチも良く、迫力溢れるスリラーに仕上がってはいるわな。
初訳とあるが、前に読んだような記憶あり、コーネルは似たような話を
書いていたっけかな?

518 :
・「二本立て」
映画館を舞台にした警察とお尋ね者の攻防を描いた作。
まあ、お約束な結末であり、論じるほどのものは無し。
非番やプライベートな時間に警察官が、偶然に事件に遭遇という
のは(「ショウボート・・」も同様だし、他作もあり)
この作者が好みの設定なのであろうか。
・「見えない死」
原題を活かした邦題が意味深な一編。
読んでいて、真相は見え見えなのだが、実は本作の面白さはこのような
ミステリ的部分にはなく(これが今回が初訳となった因かと思う)、
リアルでモーホーという強味を活かしたこの名人作家が描くところの
ビビッドな女性象と心理にこそあるのだ。
(作者名を知らないで読めば、誰しも本作は女性作家の手になるものと
思うはず)
ありきたりなミステリの展開や結末を完全スルーしたゆえに、
限り無く「文学」に近づいた作と言い得よう。
・「義足をつけた犬」
タイトルに冠された盲導犬と飼主の老人が遭遇する大都市における冒険談。
まあ、読んでる時はそれなりに面白い程度の作であった。
本作も既読感あり。絶版となった作品集は手にした記憶はないので、
雑誌掲載もあったのであろうか?

519 :
>>516
しかも515は514に成り済まそうとしているけど
言葉づかいが違うから別人であることは明白
(書斎は馬鹿だから違いが分からないのだろうw)

520 :
「卵をめぐる祖父の戦争」面白うございました。
あとクソ川ボケミスは値付けが高うすぎと思います。すぐ文庫化するなら最初からそうしてください。
「二流小説家」早く読みたいです。

521 :
卵、こんな早く文庫化するなら俺ももう少し待てばよかったと思ったよ
まだ積読状態だし

522 :
そもそも『卵をめぐる祖父の戦争』ってミステリーじゃないよな

523 :
冒険小説だからいいんじゃね?

524 :
まあまあ
そういう姑息なことをしていかないと利益が出せないんだよ
憐れんであげようよ

525 :
シーラッハ「罪悪」読了。「犯罪」と同じくらい面白かった。実話なんだろうな。
しかしどっちも哲学的だな。考えさせられる。最初いまいちかと思ったが。
1800円は高くないか?これ文庫にしたら2冊一緒でちょうどいいくらいだ。

526 :
C・デイリー・キング「空のオベリスト」を読む。
いつかは完読したく思うていたオベリスト・シリーズ。
その最高作との評がある。
トップで翻訳されながらも、現在では最も入手難となってしまった
マエストロ鮎の手になる翻訳鉄オベのような旅情性は乏しいものの、
(現代とはケタ違いなものがあるとはいえ、やはり航空機による旅はスピードアップ感大)、
後の航空サスペンスものの萌芽が見られるような異色作である。
勿論、主眼はフーダニット。読者の誰しもが「こいつ誰やねん?」と思うで
あろうキャラが、キーマンとなっておる。
真相解明後に、手がかり一覧(この手のもの初見は俺はジョン作品やった)
というアイデアは面白しだが、さて、フェアか?と問われれば、
そうとは思えぬ。序盤でもっとGサイドの視点を入れないと駄目っしょ。
そうしてこそ、初めて本格ミステリとしてのフェアプレイ貫徹を期した
と言い得るのではないか?
本筋無関係ながら、女性キャラのお色気シーンが怠りなくあり、
映画的なアクションシーンも事欠かないこと等、
いかにもメリケン作品らしい過剰気味なサービス精神には、
感心すると共に、少々呆れ気味だったことを告白しておこうかな。

527 :
>>525
自分は先に「罪悪」を読んで、現在「犯罪」を読んでいる。
確かに実話なんだろうな、と思わせる。
いつも値段見ないで買うから、指摘されて確かに高いと思った。w
2冊で3000円でもチト・・・

528 :
値段見ずに買えるとはお金持ちどすなぁ

529 :
F・W・クロフツ「サウサンプトンの人」を読む。
俺にとっては今では数少なくなった未読F・W作品であった。
なぜ読む気になったかは、世界探偵小説全集解説まで熟読している向きは
ピーンと来るはず。更には創元後期翻訳作品のため、
訳者がリーダビリティには定評がある大庭忠男氏
(コリン作品で有名。 注 ゆうこりんではない(w )
だったこともある。
セメント会社間の企業攻防から人事件へと発展する、日本なら森村誠一でも
書きそうな経済小説仕立ての異色作である。
まあ、技師上がり作家らしい細かい技術ネタ乱発は、この作者らしいともいえるが、
「そろそろいい加減にせいや」という感も大。
フレンチの石発見シーンも超御都合主義展開との批判は免れまい。
倒叙スタイル+フーダニットという構成の試みだけは買えるものの、
結果としてどっちつかずで成功していないと言い得、
倒叙スタイル+リーガルサスペンスをかなり巧く融合し得たクロイドンには
遠く及ばない出来に終わっている。
まあ、ってよし!だな。
この人は、もっと後の時代に生まれ、警察捜査小説の書き手に徹していれば、
別な形でマエストロになったやもしれぬと、ふと思うた。
本格黄金期の作家だったのが、果たして良い目に出たか、悪い目に出たか・・・

530 :
また読んだフリかよw

531 :
読む本読む本「ってよし」ってけなすだけの男でござい

532 :
「暗のハムレット(ファージングU)」ジョー・ウォルトン(東京創元社)
ナチスドイツと結び戦火を免れたイギリス。
若き女優ヴァイオラは妹の手引きで過激派と彼らの計画への加担を余儀なくされる。
その計画とは、訪英したヒトラーを暗するというものであった……。
架空のイギリスを舞台としたIFミステリー第2作。
さて、このシリーズは苦悩する刑事カーマイケルと活発なゲストヒロインを中心に展開していくのですが、
今作のヒロイン、ヴァイオラもなかなかに魅力的であります。
また彼女のみならず彼女の姉妹たちもそれぞれに個性的で、
それだけで十分読者の牽引役を果たしています。
いわゆる姉妹という関係性に見えないのも印象に残ります。
あとがきによると実在の姉妹がモデルだそうでその辺りも興味が沸きました。
ストーリーはヴァイオラを中心に暗の瞬間―ゼロ時間―へ向けて疾走していくサスペンスで、
1作目とやや趣は違いますが、読み応えありです。
悲しい別れもあったりして……。
そしてクライマックス、何故ああなったのかを考えると切ないですねえ。
細かい点に着目すれば、非常時における姉妹の反応の違いも興味深かったです。
追伸
○○○ムカつくー!!
こいつも痛い目に遭って欲しい奴リスト入り〜。
というか○○○がコミュて判らんでしょ?

533 :
昼間コピペを忘れてたから今頃やっているのかよw
それに毎土日は一日2冊読んでますだって?
それがいかに不自然な設定なのかもう少し考えてみちゃどうだ?

534 :
何か勘違いしてないか?
別に今日読んだ本を書くスレじゃないぞ
つか、ageるならせめて感想を書け

535 :
毎日2ちゃんに書き込みしている書斎の擁護に
>別に今日読んだ本を書くスレじゃないぞ
これは不適切だな。

536 :
誰かの擁護とかじゃなく事実を言ってるだけ

537 :
確かに

538 :
だからageるなら感想を書けと……

539 :
特定の人間の話をしているときに
「事実を言っているだけ」なんて逃げ口上つけて文句言うなよ

540 :
特定の人間に対する批判であろうとスレの主旨を誤解しているのであれば糺さないと不特定多数の不利益に繋がる

541 :
雑談スレでやりましょうよ。

542 :
あの、こんにちは。映画は見ますが、読書しない屋です。
トム・クランシー、ジョン・ル・カレ、J・C・ポロック
などの著者がアクション・スパイ物の巨匠ということを
聞きましたが、何か007やミッションインポシブル、ボーン
アイデンティティみたいな感じの筋で傑作を紹介してください。
あまり深く見るとネタバレになるのでさらっと見た感じでは
トムクランシーの
「大戦勃発(The Bear and the Dragon, 2000)」
というのかな?とも思ったのですが・・・

543 :
↑邦語訳です。(外国語できますが一応日本語でお願いします。)

544 :
すんません。あと、登場人物の名前が覚えやすくて
人数が少ないというのも、当方にはポイント高いです。

545 :
バカには理解できないのかもしれないが、ここは質問スレじゃないんだぜ

546 :
「雑談しようよ」by吉田拓郎

547 :
シーラッハの「犯罪」読み終わった。
密度は「罪悪」と瓜二つ、まあ続編だから当然か。
長編読んでみたい作家だけど、書けるかな。

548 :
フォーサイスとかあんな感じのアクション物の
総合スレとかある? おしえれ。

549 :
>>548
下記のスレがよいかと。
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1319962443/

550 :
クリスチアナブランドのジェミニークリケット事件なんだがあれ何で犯人捕まったんだ?

551 :
>>550
ネタバレになるから書けない。
直接的な描写はなく推測出来る書き方をしているから
察しがつくまで繰り返し読め。

552 :
メル欄使うという知恵もないのかこの馬鹿w

553 :
>>552
世の中には専用ブラウザという物があってだな
というか>>550みたいなのも読み取れない阿呆に馬鹿呼ばわりされるとはw

554 :
552はともかく、専ブラ付けてる奴の心配なんてしなくていいだろ

555 :
專ブラ使っててミステリ板見てるひとは
メル欄見えないように設定してると思うよ

556 :
図書館の本とかときどき
名前に縦線引っ張って矢印ひいて

星じゃありません。
とかかいてるのあるよな。
だいたい星なんだよ。

557 :
>>553は答えられないから専ブラ云々と言い訳して逃げてるだけw

558 :
>>550=557
ここは読みましたスレ
スレ違いな話題でageるのは止めて質問スレへでもけよ
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