1read 100read
2012年4月創作発表131: 【初スレが】オリジナルなSS書くお!【クソスレ】 (213) TOP カテ一覧 スレ一覧 2ch元 削除依頼
ぼくのかんがえた聖杯戦争 (207)
アニメキャラで聖杯戦争リレーSS 第二戦 (155)
スレを立てるまでもない質問スレin創発板2 (164)
第1回全板チームトーナメント (552)
ジョジョの奇妙なバトルロワイアル3rd第三部 (499)
ジャンク屋「ロボットとかバトルとか」 (190)

【初スレが】オリジナルなSS書くお!【クソスレ】


1 :11/01/24 〜 最終レス :12/04/08
今までのスレを全く見ていないので、
ネタが被ってたりしたらほんとにごめんなさい
そこにはとある野球チームがあった
チームメンバー数は24人
しかも半分は女子だ
これでも活動としてはけっこうやっているほうで
適当に大会に参加しまくっている
練習試合もしばしば
そんなおかげかどう言う訳か
チーム戦力は強いとはいえないかもしれないながらも予想外な結果を生んでたりする
7回まで負けてたのに8回で逆に10点差つけるとか、
最初からものすごいペースで点荒稼ぎするとかもある
だが、投手陣が【アレ】なため
大量失点で敗北も珍しくない
まぁ【アレ】というのは…
12人いる投手で8人が女子であることだ

2 :
奇跡的に男女ともにめちゃくちゃフレンドリーだった
むしろ危ないくらいにフレンドリー
そのまま行くとそのフレンドリーぶっ壊れんじゃないかってくらいな時もある
平和だった
そんな自分らに、市大会の参加なんちゃらがきた
「しの大会に参加しませんか」
と書いてある
「変換されてないねこれwwwwしの大会ってなんか『死の大会』みたいwww」
女子の中で最も防御率のいい吉見たんが言った
「それはないから安心しろwwwwってかそれどんな大会だよwww」
キャッチャーの石原君は笑いながら言い返した
「負けたら全員死んでぇー、勝っても一人必ず消える、みたいな?www」
「くそこえぇよwwww出場しねぇよそれじゃwwww」
二人がくだらないこと言っていると、
「んなこといいからさぁッ、さっさと出場するか否か決めろッッッッ!」
キャプテンでライトの稲葉たんがマジギレしてきた
自分らは、「いつものことだし、出場するか」
みたいになり、出場することにした

3 :
一試合目は二週間後
一回申請に行かないとならないらしい
しかも申請可能日は今日だけだし…
とりあえず申請しに行くことにした
そこには、他の参加チームだと思われる集団がたくさんいた
「毎ッッッ回毎ッ回、人が多いなぁッッたくもぉー!時間かかりすぎだよぉ!」
いらついて稲葉たんが(最後だけ可愛く)ほざいた
『たくさんのチームに参加していただけるようで…まことに感謝しています』
主催者さんが挨拶みたいなのをはじめた
(ぞくっ……)
「(なんだろう…このいやな予感は…)」
一瞬なにかすごい寒気を感じた
主催者は
『皆様に参加していただくこの【し】の大会のルールを事前に言っておきますね』
(どくんッッ)
今明らかに…この主催者は【し】を強調した…
自分は、さっきのくだらない会話を思い出した
(「しの大会ってなんか『死の大会』みたい」)
まさか…そんなはずはない…
自分は多少ビビリながらも主催者の話を聞くことにした
『今回はリーグ戦です。』
あ、よかった、聞き間違いだ
きっとあの強調したように聞こえたのも勘違いだったんだ
そう思いたかったのに…
『ですが…ただのリーグ戦では、前回のようなつまらない結果となってしまうかもしれません』
『ここで…皆さんには【チームメンバー一人の命】をかけて試合を行っていただきます』
その場にいた全員の
背筋が
    表情が
         空気が
そして
              未来が
凍りついたような感じがした

4 :
長すぎる沈黙
それを破ったのは
「…どッ…どういうことだよッッッ!!!」
吉見たんだった
自分らも聞いたことないような怒声
そうだった
吉見たんはすごく仲間を大切に思っているんだった
「皆は…何も思わないのッッ!?藤川ッッ!!!」
自分がいきなり呼ばれた
「いや…落ち着…落ち着け…いったん落ち着け…最後まで話を聞こう」
そうだ
まだきちんと話を聞いてない
もしかしたらなにか…あるかもしれない
『負けたチームから一人、勝ったチームからも【場合によっては】一人消えていただきます』
『なお、消える人間は試合開始前に報告してください』
『そうでない場合は…全員に消えていただきます』
また沈黙
「むちゃくちゃだ…」
そう言ったのは自分でもなく、吉見たんでも石原君でも稲葉たんでもない
セカンドの後藤君だ
「おかしいだろ…スポーツで…ただのスポーツで…消えるとか…そんなの…」
声がだいぶ震えている
すると他のチームの奴らも
「頭おかしいんじゃねぇのか主催者ァァ!」
「意味わかんねぇよ!なんで消えるとかそういうあれなんだよ!!!」
叫んだ
自分にはその叫びが
怒鳴っているというよりも
悲鳴にしか聞こえなかった

5 :
主催者は何も言わない
ゆっくりと壇上から降り、下がっていった
そこに
他のチームのけっこうガタイがスゴイ柔道部っぽい雰囲気の奴が走って行った
「ふざけんなよォォォッ!!!!!」
大声で叫びながら突進していく

主催者が手をかざした瞬間、そいつの体が一瞬光ったかと思うと
真赤な肉の塊が自分らのほうに吹き飛んできた
『勝手なまねはよしてください。それと…棄権したい人は今ここで同じ姿にして差し上げます』
どうやら自分らは
闘わないといけないらしい

6 :
帰りの車の中の雰囲気は最悪だった
なんとかバカ担当キャラの投手金子たんと外野手下園くんが笑わせようとしてきた
普通に面白いはずなのに笑えなく
自分にはその行為自体が、恐怖を隠しているとしか思えなかった
拠点にもどってきた

相変わらずチームの雰囲気は最悪
さっきの二人も、もう笑わせる気力どころか
自分の笑顔も作れずにいた
「勝つしかない…負けたら…確定で一人消えちゃうんだもん…」
吉見たんが弱弱しく、けど確かにそう言った
「勝つためには…残りの二週間…全力で頑張るしかない……!」
声も体全体も震えているけど
みんなそうだけど
思いも同じだった
「じゃぁもう今から始めるぞッ!」
キャプテンの稲葉たんが叫んだ
皆もつられたのか、本心か、
「おおおおおおおっっーーー!」
大きく叫び練習を始めた
ただ一人だけ
セカンドの後藤をのぞいては…

7 :
練習してるやつらがいるのにどうして帰ろうとしているのか
理由なんてもうわかっていたが、それを聞きつつ止めようとした
「待てって。どうしたんだよ…んまぁ…ちょっとはわかるけどさ」
自分が言うと、後藤君は『ビクッ』となった
まさかバレてないと思ったのだろうか
「ならもういいんだ…ほっといてくれっ」
「そ、そんなこと言わなくてもいいだろ?こっちはお前の体調とか心配して…」
「ほっといてくれって言ってるだろッッ!うぜぇんだよッッッ!!!!」
「は!?何なんだよおまえ、そこまで言う必要があるk…」
「俺は死ぬのがこえぇんだよッッ!!!!もうなにも思い出させないでくれッッ!!お前といると…さっきの恐怖が襲ってくるんだよ………」
後藤君はそう言いながら肩を落とし、涙を流した
自分にはその恐怖を取り除いてあげることなんてできない
自分も取り除いてほしいくらいに恐れているからだ
自分は後藤君が走って逃げるように帰るのを止められなかった
時間は
残酷なまでに
いつも通り過ぎていく

8 :
この日は結局20時くらいまで練習した
帰り道は案外同じだったりする奴が多い
だが…
家の場所がクソなせいで自分だけはいつも一人で帰っている
こういうときくらい誰か「可愛い女の子」に寄り添ってもらいたいものだ
とか我ながらバカなことを思っていると
「あ…藤川っ」
吉見たんが声をかけてきた
「ん、あれ?お前ってこっち側だっけ?」
「いや、えーと、いつもは平気だけど、今は、一人じゃ、心細くて、い、一緒に、か、かえ、帰ろ?」
ひどく緊張した様子で言われたからこっちまで緊張しそうだった
てか普通に緊張した
とりあえず自分らは歩き始めた
立ち止まってても前には行けないしね
「あ、あのさ」
不意に吉見たんが声をかけてきた
(まさか告白か!!!?)
男子としては普通の思考回路だと信じたい
「あの時…急に怒鳴って…ごめん」
「あの時ってーと、あー、あんときか」
あれはまぁ確かに焦らされた
あと今ちょっとため息をつきたい
「私あの時、いきなり叫んじゃったけど、何言えばいいかわからなくて…」
「気にすることではない…」とふざけて答える
「あ、ありがと…」
沈黙…
でもあの時の沈黙よりも、明るい気がした

9 :
「じゃぁ、私、ここだから」
そう言って吉見たんの家の前まで来た
正直、10分くらい前に自分の家の前は通り過ぎてしまったけど
その10分くらいの会話は意外にも楽しかったし
吉見たん可愛いし
吉見たん可愛いからついてきた
「あぁ、じゃぁな。あんまり無理とかしないでくれよ?防御率No.1さん」
照れ隠しに変なこと言ってしまった

気にしていないようなのですぐにさっき通り過ぎて行った自分の家まで帰った
家には誰もいない
いつものことか
両親は仕事でどっかいっちまってるし
兄弟とかおらんし
「飯もないという…」
近くのコンビニで買ってきて一人で寂しく夕飯を食った

10 :
適当に自主練習を終わらせ
ベッドに入った
………眠れない……
ふと時計を見るともう1時か
あまりにも眠れないのでまた近くのコンビニまで歩いた
すると
「うおっ!なんだあれ…幽霊ってやつか!?こえぇ……やべぇ……」
小さい声で自分は驚いた
なんせ
柵に両腕を乗せて、月っつーか夜空を眺める中二b…ゴホン
女の子がいたから
ただ、少し、いや、かなり悲しそうな顔をしている
それどころか泣いてるんじゃね?ってくらい鼻をすすっている
よく見ると、見たことあるような人な気がしてきた
自分は、その人をビビらせないようにしたかったが、
なにぶん自分、不器用なもので
肩をつんつん、と叩いたら案の定
「・・・・・・・・・ッ……!!!!ふぁぁっ!」
と悲鳴を上げられてしまった
「って、あれ…藤川か…どうしたんだ、こんな夜中に」
稲葉たんだった
「稲葉t…ゴホン…稲葉もそういうエロイ声が出るんだな」
何を言っているのーーーー
「……夜だからね」
予想外の返答
「夜だとエロくなるのか?」
「そういうわけじゃないッッ!」
それは否定された
「んーーで?なにしてんだ?こんな夜中に?ってさっきも聞いたぞ」
「あ、あぁ、そうだったな、いや、なんか眠れんくて」
「そうか…藤川も私と同じか…」
「え?じゃぁ…お前も…ドなのか」
「お前はドなのかよ!そんな意味じゃねぇわ!私と同じで眠れないのかってことだよ!」
「夜中なんだから大声を出さないの。いい?」
「う…うるせぇよ……」
「へーんーじーはー?」
「は…はい……」
意外に可愛いな…

11 :
「お前はなんで眠れないんだよ」
稲葉がきいてきた
「知らんよwwwそれがわかったら寝てるよwwww」
笑いながら答えた
「wwwwだよなwwwwww」
なんか「だよな」がひどく聞こえた
「私は…どうしてだろう……」
稲葉たんが悲しそうな顔をして言った
「中二病なんじゃね?月眺めちゃったりしてさ」
適当にいいかえした
「…もしその程度だったら…どれほど楽だったろうな……」
「稲葉たん…」

『たん』つけちゃった
「たん…wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
稲葉たんは大きい声で笑っていた
「お前といるとあれだなwwww悩みが一瞬忘れられるなwwww」
「そ、そいつぁーどうも」
なんか複雑な気分だ
「ふああぁぁぁぁっっっとー……あー、なんか眠くなってきたかもしれん」
「私もそろそろ…っと」
自分と稲葉たんは家が逆方向だ
稲葉たんは
「ついてこなくてもいいってwwww大丈夫だってwwwww」
と言ってきた
自分が
「可愛い女の子一人をこんな時間に歩かせるわけにはいきません」
みたいなこと言ったら頬を赤らめて
「…ばか」って言われた
「でも、藤川、お前、私の家のほうまで来たら帰るの遅くなるんじゃ…」
「俺コンビニよるつもりで外でただけだったけど可愛い女の子のためだし、かまわんぜ!」
そして二人で歩き始めた
適当な雑談をしながら歩いた
夜中の1時半は
体は冷えて心があったまった
当然だと思うが
翌朝、自分と稲葉たんは風邪ひいた

12 :
とりあえず今回はここまでで寝ます
見てくださった方、ありがとうございました
お疲れ様でした
それでは
ノシ

13 :
無様にも夜中に出歩き風邪をひいてしまった自分は、
一応今日は練習には欠席の連絡を入れておくことにした
「あ、もしもし?俺、藤川だけど…」
「あー、はいもしもし、うん、どうしたぃ?」
バカ担当の金子たんが電話に出てくれた
「悪ぃんだけどさ、俺今日ちょっと体調悪いんでさ、練習休むわ」
「えー、そうなーん、どうしたーん?」
「ちょっとなかなか寝付けなくてさ、明日は普通に行けるかもしれんから」
「はいはい、了解しましたよ〜」ガチャッ…ツーツー
さーて、連絡も済んだし、稲葉たんは大丈夫かな
気になってメールを送ってみた
『俺今日体調崩したが、大丈夫か?』
すぐ返信が来た
『大丈夫じゃない、大問題だ、普通に風邪ひいたじゃんか、どうしてくれる』
どうしてもやれないのだけどね

14 :
うーん
風邪ひいて家にいてもやることがない
練習するか?いや何のために欠席したんだ
休むためだろ?
試合日は13日後だ
それも……仲間一人の命をかけなきゃならない
休むなら練習する時間につかいたい
それはそうだ
でも今やるべきことがあるだろ
今は、ゆっくり休んで、明日に備えよう
だから
寝よう
自分は、起きたばっかりながら布団にもぐりこみ
深い眠りについた

15 :
目が覚めた
時間と日付を確認した
なんだ
まさかの一日寝てたというのかwww
自分は適当に飯を食って
練習に行った
あと12日でどれほど
なにができるだろうか
それはよくわからないが
立ち止まっている暇はないんだ
今は一歩でも、半歩でもいい
とにかく前に進もう
そう思った
向こうに着いたときにはもうほぼみんな揃っていた
稲葉たんは今日も欠席か
よっぽど風邪ひどいんだな
今日お見舞いにでも行くか
「アイジャソシタラネ!イマカラネ!レンシュウハジメルカラネ!!」
石原君がなんかめちゃくちゃ震えている声で言った
練習開始だ

16 :
自分には気になることが一つあった
「今日って後藤いるのかな?」
周りを見た
「あ」
「?」
いたいた
なんだ、普通にいるじゃねぇか
「あ、藤川か、この前はスマンな」
普通に謝られた
「なんか、皆も怖がってたはずなのに自分だけさ、わりぃな」
「気にすんなよ、俺だってなんか…まぁ…うん…いや…いいや…すまんな」
みたいな会話をして
「んじゃぁ、俺はもう戻るよ、次は必ず勝たなきゃならんのでね」
後藤君はマジだった
「あぁ、じゃぁな」
後藤君と別れて、自分は投球練習を始めた
すると自分と同じ抑え投手、武田っち(♀)がいた
「よっ」
「おーす」
武田っちと軽い挨拶を交わし、投げ込みを始めた
「我ながらいい直球だ…」
などと言ったら
「あ、金子が本気出すらしいよwwwww」
と、いきなり言いだした
「マジかよ、ってかあいつこのチーム内では完封勝利めっちゃおおいよね」
「うんうんwwwなんかこの前まで長かった髪の毛バッサリ切って、セミロングっつーの?にしたらしいよ」
「それ…本気出すのと関係あるか?ww」
「金子は、あの長い髪がめちゃくちゃ好きだったらしい」
「それを切ってまで…みたいな?」
「そうっぽいね」
「ほう…負けてらんねぇな」
金子たんも本気を出し始めたんだし、自分もこのままじゃいられないな
「つっても藤川には切る髪の毛がないでしょwwすでに短いしwww下の毛でもきr…」
「あほか、お前は女子だろ」ゴツッ…と武田っちの頭をぶん殴った
「いってーwwwwww」
「当然の報いだw」
息抜き…しすぎかなぁ…?………

17 :
その後もいろいろ練習し、
17時くらいに終了となった
とりあえず自分は
「誰か稲葉家突入作戦に参加しないか?」
お見舞いのメンバーを数人集めようとした
「俺が行くぜー!」「私も行くんだぜええええ!」「え、んじゃぁ私もwww」「ついでってことで」
案外早い段階で前田君、吉見たん、岸さん、和田嬢が来ることになった
というか自分以外全員先発投手ということになってしまうとあいつも自分も気まずいので
あと一人、外野手についてきてほしかった
「誰か外野手いねぇ?」
そう聞くと
「外野手といえばお前じゃね?」「おーぎーのー」「いってらっしゃーい」
数名に呼ばれて荻野君が出てきた
「俺行っちゃうけどいいの?」
「「「いいよ」」」数名、奇跡的なハモリを見せてくれた
という訳で、稲葉家突入作戦という名のお見舞いに行くメンバーが決まった
先発の吉見たん、前田君、岸さん、和田嬢
俊足外野手の荻野君
そして抑え投手の自分
こんなメンツで大丈夫か?

18 :
ぴんぽーん
「さーせーん、あのー、藤川なんですけどー」
「前田と!」「吉見と!」「え、えと、岸と!」「和田も!」「俺…も、あ、荻野もいるぜ!」
全員、けっこうでかい声で言った
すると
「はーい、あらら、あの子のご友人の方たちかしら?」
家の中から稲葉たんの母らしき人が出てきた
「あ、ハイ、お見舞いに来たんですけれどもー」
「あー、ごめんねー、今寝ちゃってるみたいで、起こしてきますかね?」
「いや、いいです、あ、じゃぁこれ、お見舞いってことで、渡しといてください」
そう言って、さっきスーパーで買ってきたものを渡した
「あらー、ありがとうございますー」
「それじゃ、俺たちはこの辺で」
「あら、上がっていきませんか?」
稲葉たんの母らしき人がきいてきたが
「いや、気持ちだけ受け取っておきますね、アイジャー、皆帰ろうぜー」
「「「「おー!」」」」
と、無駄にシンクロして帰ることにした
その後
『ありがと、明日には戻れるから、大丈夫だ、問題ない』
みたいなメールが来た
「可愛いな…おい………」
自分ちの自分の部屋で一人、
そう呟いた

19 :
とりあえず今回はここまでにして寝ます
ここまで読んでいただいた方々には、心から感謝いたします
それでは、ありがとうございました、お疲れ様でした
ノシ

20 :
その翌日も、そのまた翌日も、そのまたまた翌日も
自分らは全力で練習しまくった
絶対に負けられないから
勝たないと、失うものしかないから
そして
まだまだこのメンバーで野球がしたいから
ついにこの日が来た
試合当日だ
緊張は隠し通せなかった

自分たちは今まですごい努力をしてきた
だから
自信を持って戦おう、そう思った
このクソみたいなルールでは
負けた時(勝った時も場合によっては)消えてしまうヤツを選ばなければならない
自分らは、考えに考えた
すると
「じ、じゃぁ…わた、私…が…」
和田嬢だった
「そんなッ…嬢が消えたらッ……!」
稲葉たんが不安そうに言った
「確かにそうだけど…要するに、勝てば消えなくて済むんでしょ?」
和田嬢は軽く首をかしげ、そう言い放った

その声からは
僅かに震えが感じ取れた
結局、皆から止められながらも和田嬢が敗北時消滅選手に選ばれた

21 :
最初の対戦相手は「群馬田井中レイヴァンス」というチーム
相手チームは、あまり名は売れていないが、
先発トーシー投手と、田井中捕手のバッテリーがとんでもなく息がぴったりで
「心通じ合ってんじゃねぇのか」と思うほどである
ただ
相手がどんなチームであろうと、
勝たなきゃならないのは確かだ
全力を尽くして
勝利をつかみ取るしかない
オーダー発表
 先攻 自分ら      VS   後攻 群馬田井中レイヴァンス
1 荻野(♂)  センター    1 田井中(♀) キャッチャー
2 川崎(♀)  ショート    2 赤木(♂)  ライト
3 青木(♀)  レフト     3 平沢ゆ(♀) セカンド
4 中村(♀)  サード     4 秋山(♀)  サード
5 稲葉(♀)  ライト     5 伊藤(♂)  レフト
6 石原(♂)  キャッチャー  6 ジャック(♀)センター
7 後藤(♂)  セカンド    7 トーシー(♂)ピッチャー
8 小笠原(♂) ファースト   8 バービー(?) ファースト
9 和田(♀)  ピッチャー   9 平沢う(♀) ショート
見ての通りDH制はない
投手も打撃しなければならないが
自分らはその点はぬかりないはず
勝ちは十二分にある
「アイジャソシタラネ!イッタンココニナランデモラッテ!アイジャアハジメマス!レイ!」
「「「「「「おねがいしまーす」」」」」」
試合開始だ

22 :
初回
荻野君が中前安打で出塁した
「クソッ、いきなりランナーでたしwww」
ニヤつくトーシー
スッ…(ここは手堅くバントだ)
サインを受けた二番、川崎さんは首を小さく縦に振り、構えをとった
「バントかよwww普通すぎるwww」
トーシーはまだ何か言いながらニヤニヤしている
そして、トーシーが投げようとした瞬間
荻野君が走った
トーシーはもちろん驚いている
そして、きっちりバントした、

荻野君は三塁まで爆走
それを見たトーシーは三塁送球
「間に合ったかっ……!?」
どちらのチームもそう思っていた
判定は…
「セーフッ!セーェフ!!」
フィルダースチョイスが記録された
「っしゃー!」
「いいぞー!Fooooooooo!おぎのオオオオオ!!!」
皆から歓声が上がった
「ナイスラン!」川崎さんが荻野君に言い放った
「ナイスバントォ!」荻野君が言い返した
そして、三番の打率チームトップの青木さん
(こんな髪の毛が逆立ってて目がでかくてウザエロそうな投手は大体、『なか』を攻めてくるんだろうな)
ギュンっ
(お、ほんとに来たwww)
カンッ!!
二遊間にボールが抜けた
かと思ったが
セカンド平沢(ゆ)がファインプレー、
ボールをショート平沢(う)が受け取り、
二塁で川崎さんアウト、一塁でバッターランナー青木さんがアウト
バックホームした一塁手は、一塁手とは思えないほどの肩を持つバービー
本塁送球はっ……!?
「セ、セーフっっ…!セェェェェフ!」
「うおおおおおおおおおお!!!!!!」荻野君、叫び過ぎだ
「「「「「「グッジョブウウウウウウウウウウウウウ!!!!」」」」」」
チーム全員が大声を出した
青木さんは
「やっちまったー、すまんー」
と言ってきた
「二遊間が鉄壁すぎwwww」
川崎さんはそう言って、ベンチに戻ってきた
(まぁでもこれで初回から点を取れたんだ、
和田嬢は多少だけどリラックスして投球できるはずだな)
とか思っているうちに4番中村さんがHR
これで2:0
「相手チームやべぇぞwwwwwwwww」
とマウンドでトーシーが嘆いている
そして
5番の稲葉たんが、外角ぎりぎりいっぱいのストレートに空振り三振し、チェンジ

23 :
「流れ切っちゃったみたいでスマンね」
稲葉たんが和田嬢にいった
和田嬢は軽く
「いいのいいの、私が完ぺきに抑えてしんぜよう」
と答えた
マウンドへ向かう和田嬢はどこか哀しげだった
だが
初回をたった3球で終わらせ、(1番→一直 2番→右直 3番→捕飛)
とっととベンチへ戻ってきた
和田嬢の本気(?)恐るべし

24 :
その後もだんだんと得点を積み重ねていき、
6回表開始時点で8:0
さらに相手はまだ一人も走者がでていないという状況
自分らの攻撃は5番稲葉たんからだ
「こんだけ打ったのに相手は投手変えてないから、それを後悔させてくる」
と、おぞましいオーラを体にまとい、稲葉たんが打席に入っていった
初回はあれだけいろいろ言っていたトーシーも疲労からか、
無言で淡々と投げている
トーシーは、なにかこだわりがあるのか、
それとも自信があるのかわからないが
直球をとんでもなく多く投げてくる(まぁ投げさせているのは捕手だが首を今まで一回も横に振っていない)
今まで投げた球種は僅かに3種類
直球、スライダー、フォークで
直球以外は球威も変化も大したことはなかった(初回の中村さんのHRもスライダーから)
だが
このイニングから何かが変わった
初球→直球
ここまではいつも通り
ギュンッ
(また直球…!)ぶんっ!
スカッ
(あれ…?)
稲葉たんはフルスイングしたせいで地面に尻もちをついた
(シ…シュート…!しかも、高速、高変化……!)
トーシーが投げた2球目
それは、直球と同じ球速で、しかも変化量がとんでもないシュートだった
追い込まれた稲葉たん
3球目………
(スライダーを…狙うッ……!)
稲葉たんはスライダーだけを狙うことにした
ギュン
…カキィ……ン
ファール
(おー…あっぶ…直球か…)
4球目
ギュルンッ
(来たっ!)
稲葉たんの目が一瞬光ったような気がした
そして、ジャストタイミングでフルスイング
ぶんっっ!!!
だが、ボールはスタンドではなく
キャッチャーのミットに入っていた
「ストライーッ!バッターアウッッ!」
「ほぇ・・・?」
稲葉たんが勢い余って回転しながら目をぱちぱちさせ、倒れこんだ
「なッッ………!」
チーム全体で、どよめきが起きた

25 :
スライダーだった
確かにスライダーだった
球速もさっきまでのものと同じだった
球威は少しくらいさっきより上がっていただろう
だが
変化が大きすぎた
曲がるとか動くとかそういうのじゃない
これは
『変化した』
それが一番ふさわしいのだろう
右打者の腰に一直線で投げてきても
「右打者の外角くらい」まで変化する、動く
トーシーが、初回とは違う、
どこか、恐怖すら感じる笑みを浮かべていた

26 :
そして、6回表は
急にトーシーがナックルやらシンカーやら使いだし、
自分らとしてはこの試合初の無得点で終えた
6回裏
「俺としてはこれは嫌いなんだけど、いつもいい方に転んでくれるんだよね
この『超スロースターター』ってのがwwwwいい感じに勘違いさせてくれるんだよね
さて、相手のいい雰囲気をぶち壊したし、こういうときは打てるんだよね」
トーシーがそう言って打席に入った
和田嬢としては、今まで通り、すぐ終わらせたい部分があった
いや、むしろそれで今の精神状態の大体は構成されていたかもしれない
それは逆に言うと
焦りだ
和田嬢は石原君のサイン通り、外角高めに直球を投じた

すっぽ抜けてど真ん中へ
「待ってました」
そう言わんばかりにとんでもないスイングをするトーシー
まずい、HRなんじゃ…
と思ったが…
ものすごい打球は投手の真正面に弾丸ライナー(人ライナーすぎるけど)
そして、まさかまさかの和田嬢の利き腕である左腕に直撃
「!!うぐっ…!ぁぁぁあああああぁああっっ………!!!」
腕を抑える和田嬢、打球の処理はセカンド後藤君が行い、一塁送球したが
セーフっ
初めてのランナーをだしてしまった
だが、和田嬢はそれどころではなかった
ボールの当たったところは真赤になっていた
というか普通に出血までしていた
「おいッ!何してんだよッッ!」
自分はトーシーに向かって怒鳴った

「何してるって、勝とうとしてるんでしょ?wwwwwwwwww」
と、ものすごい悪意に満ちた笑顔をみせた
「こいつッ…!」
自分が感情に負けてベンチから飛び出そうとすると
マウンドから、「やめろッッッッッッ!!!!!!」
怒鳴られた
和田嬢だった
「お前と私の所為で無駄にするわけにはいかないってことっしょ…このリードしてる試合を……」
「そうだけど…!」
「だったら…!おとなしくそこにいた方がいいんじゃない………?」
腕を抑えながら言った
その後、すぐに和田嬢は治療室に連れて行かれた
結果は
骨折だった

27 :
投手が交代された
寺原君だ
「抑えてくればいいんだろ?簡単さ」
マウンドへ向かっていく寺原君だが
8番→四球
9番→四球
二連続四球で無死満塁
大ピンチだ
「寺原ーッ!落ち着けぇぇ!」
と、自分は寺原君にいった

1番田井中が左前安打で8:1
ついに、失点
さらに勢いの乗った相手チームは
2番の打球は三塁手のエラーを誘い、8:2
3番はフェンス直撃の二塁打で8:4
さらにさらに4番にも二塁打を打たれ8:6
結局、一つもアウトを取れずに寺原君はマウンドを降りた
その顔は、蒼白く、
「血液とか全部抜かれてしまいました」みたいに説明されても
「へー、こうなるんだー、すげぇなぁ…」とうなずけるほどだった
次の投手は内海さん
「そんな顔して大丈夫か?」
内海さんが寺原君に聞いた
寺原君は
「一番…いいのを頼む……」
そう答えて沈み込んでしまった
内海さんは適当に無視しマウンドへ上がった
現状は、無死二塁、打者は5番
点差は2で、一発が出てしまえば同点
ピンチの場面で5番を三振に切って取った

28 :
だが6番、トーシーの妹ジャックに安打を打たれ一死一三塁
そして、
打者はこの地獄を作ってきたあの
トーシーだった
「追いつかれるのってすげぇ気分悪いよね、だからやるのさ」
打席にはいるトーシー
まず初球、スライダー
見逃し
~ベンチでは~
「大丈夫だろ寺原ー、落ち込みすぎんなってー」
自分が寺原君を慰めていた
「そうだよー、お前だけが悪いんじゃないんだしさ」
ベンチ入りの外野手、下園君と
「そうそう、私だって失敗することあるんだぁぁ、大丈夫さぁ!」
バカ担当金子さん、さらに
「それ完封多すぎの金子が言ってもなぁwwまぁww平気だってwww内海が押さえてくれるってwww」
武田っちがいた
「俺のこと許してくれるかな、嬢…」
寺原君が涙ながらにいった
「「「「大丈夫だ、問題ない」」」」
自分ら四人奇跡のハモリをみせた

29 :
二球目
カーブはボールに
(意外に慎重なんだなー)
カウント1、1
三球目は高めにチェンジアップが浮いた
(やばっ…)
悪魔はそれを見逃さなかった
「手でも抜いたのか?wwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
みたいなことを言いながらかるーくスイングした
カキィィィィィィッィ・・・・・・ン!
快音が
響いてほしくなかった快音が響いた
響いてしまった
全員が同じ方向を見た
「トッ…」
という音を立てて
打球は
落ちてはいけないところに落ちた

入ってしまった
逆転3ランHR
  8  :  9
まるで、トーシーに形作られたシナリオのような展開
一塁、二塁、三塁とニヤニヤしながらまわっていく
そして
ホームイン
その時トーシーは、
先ほどまでのニヤつきは跡形もなく消えており、
冷たい、残酷な目つきで、こちらを軽蔑するような目つきで内海さんを見た
内海さんは、マウンド上で口をぱくぱくさせながら
「あ…あぁ…うそ…こんな…のって……ひ……ひぐぅ…うぁぁぁああああ……!!!!」
涙をこぼした
震えが止っていなかった
チームに
「勝てない」オーラが漂った

30 :
~ベンチでは~
「寺原、マジで平気だから、和田嬢はそんなひでぇ奴じゃないから」
「そうだ、ってーさっきから言ってんじゃねーかーぃ」
「その通りだぁ!さっきから言ってんじゃねーかーぃ!」
「金子やめろwww可愛いwwww」
自分らは必死になっていた
その時
あの快音が聞こえた
「  「  「  「  「   え   」  」  」  」  」
落ち込んでいた寺原君も含め5人全員が
あいた口がふさがらないような状態に陥った
今日三度目の投手交代
次の投手は、石川たんのようだ
「がんばれー!」
それしか言えないから自分はそれを言った
「抑えられるよー!」
下園君もそんな感じだろうな
「行ける行けるよぉー!だいじょぶ、だいjぶ!」
ちょっと噛んでいたが金子さんも応援した
「俺が言うのもなんだけど抑えてくれ!情けない俺の仇をトルノデス!」
寺原君も言った
「はいはーい」
石川たんはひょこひょこ走ってマウンドへ上がった
そしてさっきの寺原君みたいな内海さんが戻ってきた
寺原君が
「よ、仲間!」
ふざけたこと言ったのに内海さんはまだ泣いていた
寺原君は無視されたことに心で泣いた

31 :
ということで、今回はこの辺でおわりー
ここまで読んでくださった方々、明日も期待してるよーという方々、
ありがとうございました、ありがとうございます
全部終了した時点でなにかコメントいただけると幸いです

まぁいいやww
それでは、お疲れ様でした、ノシ

32 :
すごい執筆量ですね。驚きました。

33 :
>>32 ありがとうございますww
   2chにスレ立てたの初めてで、
   しかもこういう場面でこんなの書くのも初
   内容はあまり良くないかと思いますが、
   少しながら、
   ほんとに1ミリでも応援していただけると幸いです

34 :
申し訳ありませんが、本日は、『PC使用時間長すぎ』と、親の逆鱗に触れてしまったようで、
続きを書く時間を作れなくなってしまいました。
明日、続きを書くつもりです
本日の更新がなかったことを、心よりお詫び申し上げます

35 :
応援してます!

36 :
6回裏 一死走者なし
点差は地獄の連鎖により8:0→8:9
投手は石川さんに交代した
8番→一ゴロ 9番→二ゴロ チェンジ
石川さんは打たせて取る投球で相手の8,9番を封じ
長い長い攻撃がついに終了した
残るのは、7回、8回、9回
逆転…できるか…?
いや
そうじゃない
逆転できるかな、じゃないんだ
しなければならないんだ
負けられないから
和田嬢のためにも
自分らの未来のためにも
勢いに乗って、残りの試合も全部勝つためにも
今この初戦を
勝たなきゃならないんだ

37 :
7回表
8番、小笠原君
初球、あのスライダーを見逃し、ボール
(ほんとにすごい変化だな)
構えなおす
二球目、ナックル
(お、おそっ…)
スカッ
タイミング合わずに空振り
カウントは1ストライク1ボール
三球目、
速い球
(直球じゃね!?来たぁあああ!!!)
しかし
予想していたのは直球だったが
事実は…
ぶんっ!!
「ストラーィッ!」
(消、消えた………!?)
スプリットだった
(こんなのも投げられるのかよッッ……!)
そして四球目
直球が来た

反応しきれず、空振り三振
前のイニングから、4者連続三振
9番、代打は出ずに石川さんがそのまま打席に立った

38 :
「私が投手だからって舐めるなー!私がチビだからって舐めるなー!うおおお!」
そんなことを言いながら打席に立つ石川さん
「ほんとに打たれそうだから困るwwww」
初回のときみたいな顔だが、
体の周りに渦巻いている(ようにみえる)気(のようなもの)は
どす黒かった
初球はいつも通りスライダー
いつも通りなのがまずかったのか(自分らとしては全然まずくないが)
石川さんがとらえた
打ったボールは高く上がって行く
そしてレフトの後ろまで飛んでいき
まさかまさかの二塁打
「っしゃー!!!」
石川さんが叫んだ
「すげぇぇぇぇ!!wwww流れは死んでなかったぞぉぉぉ!!!www」
自分はそう言った
1番、荻野君
(なんとかヒット打って、石川さんを本塁まで返したいな)
初球、相変わらずのスライダー
それにうまく合わせ二遊間抜ける勢いのライナー
だったが
ショートの平沢(う)が超ファインプレー
アウト
「ちょっ…」
荻野君が声を漏らした
すぐにベースに戻った石川さんはセーフだった
二死二塁とチャンスではある
1ヒットで同点だ
ここで2番
川崎さん
「絶対打つッ」
打席に入っていった

39 :
いったん落ちます
ノシ

40 :
(6回からすっごい球速くなってるように思えるから…流し打ちしよう)
初球、シュート
カンッ
「ファール」
「おっしぃー…もうちょっとでなー…」
「だいじょぶだいじょぶ!その調子ー!」
「そうそう、その調子ーwwwwwwwwwww」
トーシーがマウンドから笑いかけている
(あの感覚でもう少し早く…もう少し早く振れればな…)
二球目、スローカーブ
(あー!!!おそぉぉい……!)
カン!
少しだけ早く振ってしまったのか、
打球はセンターの前に飛んでいく
「落ちろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
ポトン
その打球をセンターが処理し、バックホーム
だがランナーの荻野君は走らず
二死一三塁
チャンスの場面が来た
バッターは、安打製造機とまで言われる青木さん
トーシーが投げる直前に、一塁ランナーの川崎さんが盗塁
すぐにキャッチャーの送球も
セーフ
「…ふぅー…」
一息つく川崎さん
「いいぞー!ナイスラン!」
自分らのベンチから歓声
すると治療室から和田嬢が出てきた
「あ、嬢、遅かったね」
金子さんが言った
「うーん、骨折れてるから当たり前だねー、むしろ出てきたことが奇跡と思ってくれてもいいよ」
なぜかきつく言った
「なんかwwww金子がかわいいwwwww」
武田っちはそれしか言うことないのか
そんなこんなでカウント2ストライク2ボール
5球目
直球
(おし、きたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!)
カーン!
打球は勢いよくレフトへ
レフト前に落ちた
そして三塁ランナーはホームイン
「やったぁああああああああああ!!!!!!」
同点
続けて川崎さんがホームへ向かう
レフトからとんでもない送球が帰ってきた
二塁ランナーの川崎さんは………
「アウト!アウトォォォォォォォォォ!」
「マジかよ!?」
チームが驚いた
「おー…wwwナイス赤木wwww」
トーシーも予想外だったようだ

41 :
あー、サーセン、さっきの『赤木』は誤爆です
正確には『伊藤』です
申し訳ございません

42 :
石川さんは7回裏も打たせて取る投球で
1番から3番まで、完ぺきに抑えてチェンジ
「ないすぴっちんぐー」
金子さんがベンチで石川さんを迎えた
「はいはーい、どうもどうもー」
軽く返す石川さん
8回表
4番中村さんは、四球により出塁
「やっべー、はいんねー」
トーシーは本気なのか演技なのかわからないがそう言った
5番稲葉たん
初球の直球を見逃し、二球目の直球を空振り、カウント1,1
三球目のスローカーブをよく見てボール
四球目はスライダーに反応できなかったが運よくボール
カウントは1,3
(ここまで来たら…待とうか…?いや、今がストライク取りに来るタイミングか…?…)
五球目、直球
カーン
「ファール!」
(相変わらず速いなー……でも…ひとつだけわかった…)
(今までトーシーは直球を投げる時、サイン見た後…一瞬だけ下を見る…)
(気の所為かもしれないが…もしそうだったとしたら……)
(直球か変化球かだけは見分けられるッッ……!)
六球目、サインを見たトーシーは一瞬下を見た
(私が間違ってなければ…直球……ッッッッ!!!!!)
そして投じられたボールは……
直球
「お、おっとッ…」
カーン
打球はライト前に転がっていき
ヒット
「っよしッッ!!」
大きくガッツポーズする稲葉たん
相変わらず可愛い…
「いいぞー!」
「続け続けー!」
6番石原君
「よし…来てみろよ」
かっこつけたが三振
7番後藤君
「打てる打てる」
そしてまさかのファーストがエラー
一死満塁の大チャンス
8番、小笠原君
「一発決めて、とどめさすッ」
初球をうまく二遊間へ
だが
そこはなんどもなんども神プレイを見せた二遊間
平沢シスターズだ
力強い打球だったがショートの平沢(う)がワンバンでキャッチし本塁送球
余裕でアウト
そしてキャッチャー田井中が一塁送球
だがファーストのバービーが取りそこねてセーフ
「うがー!!!すまん!」
小笠原君が嘆いた
「どんまいどんまい!」
皆これは心から思っているのだろうか…

43 :
9番、代打は出されず石川さんのままだった
まず初球、ナックルを見逃してストライク
「えー?今のがストライクぅぅ?」
審判に疑問をぶつける感じの目線を送る石川さん
だが受け入れられず
二球目、超高速シンカーに手が出てストライク
「追ぉいぃ込ぉまぁれぇたぁぁぁぁ」
そして三球目
チェンジアップにタイミングを外され
キャッチャーフライ
二死満塁の大チャンスだったが…
気分は重く、チェンジになった
この時ばかりは笑顔が出なかったか、
石川さんが暗い顔で謝ってきた
「チャンスだったのに…ほんと…ごめん」
「きにすんなって、まだチャンスはあるから、勝てるよ、だから今はピッOに集中してくれよ?」
自分が言った
「うん、それはわかってる」
石川さんはそう言い、マウンドへあがった
しかし打順が悪かった
4番、秋山
石川さんは身長が低いのと、投球スタイルのため直球の球威が軽い
そのため被本塁打律はチームでも高い
その投手相手にこの超長距離砲
まずいか、と思ったが交代はしなかった
まず初球
スクリュー見逃してストライク
(低めばっかりなんだな、だったらそこで待っててやるよ)
二球目、また低めにスローカーブ
それを打ち返した
打球は勢いよくセンターへ
荻野君が下がる…
余裕でキャッチし、一死
次は5番、伊藤
(ざわ…ざわ…)
球場から聞こえた気がした
が、あっけなく三振
6番、トーシーの妹、ジャック
(低めばっかりで打たれないかなー……)
不安は的中した
初球、直球をライトに持って行かれた
走者は二塁へ、 そして、二塁回って三塁へ
「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!行かせてたまるかぁああああああああああああああ!!!!!!」
稲葉たんの送球は…
「セーフ」
「嘘だろ……」
肩を落とす稲葉たん
そして打者は7番、トーシー
「ピッチャー、あんた疲れてるだろ?wwwww交代させて、そこの藤川ってやつを出させてやるよwww」
そんなことをほざいた
だが、二死ながらも走者は三塁
そして、この打者ならどんな展開をも考えられる
「大丈夫だぞ!落ち着いて投げてこいよ!」
キャッチャーの石原君が石川さんに伝えた

44 :
トーシーは
「打てるぞ打てるぞー!」
と応援されている
そのあたりからチーム内ではいい奴とかなんだろうか
まぁなんでもいいがそれに
「あったりめぇだっぜー!」と答えるのはいかがなものか
まず初球、スクリューにあからさまなアッパースイング
普通に空振り
「あららーwww当たらんかったwww」笑いながら一回打席の外でスイングし、打席に立ちなおす
二球目、またスクリューにアッパースイグ
コツン
あまり勢いのない音だったがライトまでは飛んだ
稲葉たんが落下地点に入った
だが、トーシーはまさに
『天までも味方につけた』
落下地点に入り、ボールのある空を見上げる稲葉たん
「よしよしよし…って、うおっ、目がッ…」
さっきまで雲がかかっていたはずの空から
さっきまで隠れていたはずの太陽が
その身を出し、球場を明るく照らした
それも
ボールが落ちるそのタイミングで
バッ
「まぶしッッつぅの……ってあれ……!?」
グラブに入ったと思ったボールは無情にも地面に落下
まさかのエラー
そしてその間に三塁走者ジャックがホームイン
また逆転された
9:10
稲葉たんは、またも肩を大きく落とした
「っざけんなぁああああ!!」
「…ッにしてんだッッッッラァ!!!」
自分らのベンチから怒声があがる
「やめろよッッ!お前らッ!やめッ…やめろッて!おいッッ!」
寺原君が制止させようとしたが、聞く耳を持たない
「てめぇの所為で嬢がッッ!!消えるかもしれねぇんだぞッ!」
(そんなの私だってわかってる……)
稲葉たんは小さく泣いた
仲間からの汚い罵声に
仲間が消えるかもしれない恐怖への現実感に
そして
それがこの自分の所為でかもしれない状況に
涙を流した
寺原君が
「てめぇらッッッ!!うるせぇんだよ!!俺には言わない癖にあいつには言うとか、女子には強がるとかクソかッッ!?ッざけてんのはテメェらだろぅがァァァッ!!!」
吠えた
(シー・・・ン)
ベンチ内が一気に静かになった
「ぐ、グッジョブ寺原・・・www」と自分
「ふ、屁でもねぇぜ」返す寺原
ここで投手交代
藤川

45 :
「ついに来たねwwww藤川wwww」二塁走者のトーシーが言った
「来ちゃったよ?打てなくなるよ?お前らwww」久しぶりにこういうこと言った
8番のバービーは簡単に抑えた
まさかボール球しか投げてないのに三振してくれると思わなかった
ついについに最終回だ
今回は打順よく、1番からだ
ベンチでは
「俺…わざと当たる」荻野君がいきなり言いだした
「ハァ!?なんでそんな」自分は焦りつつ聞いた
「いや…今は何としても…塁に出なきゃなんだ…だったら…俺があえて…」
「ふざけんな!お前、もしそれでケガなんかしたら…」
「俺のケガなんかどうだっていいんだ」
といい、最後に
「俺がほんのちょっと擦り傷つくるのと、和田嬢消えるのどっちがいい?」
と聞いてきた
少しの沈黙のあと
「わかった…あえてあたる必要は、打てばないと思うが…まぁ…足と頭だけには当たらないでくれ」
そう言って見送った
「こい!」
叫ぶと、荻野君はものすごく内側によって立った
「うお…wwwwそれ当たるんじゃね?wwwwww」トーシーは笑っていた
初球
「脅してやろうぜwwww」
そう言いながらシュートをインコースに投じた
荻野君はよけた(フリをした)
そして、脇腹に直撃
「いッッッッ………てぇええええええええ!!!!」
当然だろ
体を張って荻野君が出塁してくれた
ここで2番の川崎さんは手堅くバントを成功させる
一死二塁のチャンスで青木さん
ここでまたもファーストのエラー
一死一三塁
そして、
4番、中村さん
「ここにきて4番!?www辛いわーwwww」言っていることと表情が逆だ
そして、トーシーは「辛い」と言っておきながらも中村さんを簡単に追い込み、三振
二死一三塁のチャンス
打者は、8回裏に勝ち越しエラーを許した稲葉たん
そして唯一投手のクセを知っている打者だ
(チームメンバーに伝えようとしたが8回表の盛り上がりと、さっきのエラーでの気落ちによりできず)
「私が…この試合を…」
稲葉たんがゆっくりと息を吐き、ベンチから出て打席に立った
「さっきはすまんけど、頑張れェェェェェ!!!!!!!」
今はチーム全体が応援している
「頑張れッッ」「打てるッッ」
皆、口々にそう言っている
「盛り上がりwwwハンパネwwwwwwww」笑うトーシー
「そ、そのクソみたいな笑いも、もうここで終わりにしてやんよ……ッッ!!!」
にらみ返す稲葉たん
「おぉぅwww可愛い顔してそんな目つきは反則だぜwwwwwww」
軽く返すトーシー
「よっしゃぁぁぁぁぁ!!!!!!きやがれッッ!!!!」
稲葉たんが叫んだ

46 :
えーと、そろそろ寝るので、ここまでです
あまり内容もよくないし、
タイピング速度も遅いので更新も遅いですが、
それでもいいですよー、って方、よろしくお願いします
それ以外の人もよろしくお願いしますww
えーとじゃぁ
面白かったぜ、とか、次回も期待してるよ、とかって方、
心より感謝してます、ありがとうございます
それでは、ノシ

47 :
まず初球
サインを見た後、下は向かなかった
(直球ではない…か…じゃぁなんだ…?今までだと初球はスライダーが一番多かったが…)
ギュンッッ
(スライダーッ…!)
キンッ
打球はライトへ、予想外に伸びていく、
だが、ギリギリのところでポールの右側へきれてファール
(うー…ん、惜しいところだったな…ッ)
「どんまい!どんまい!」
稲葉たんは自分らの声援を受け、打席に入った
二球目、今回も下は見なかった
(また変化球…?)
ギュンッ
「ボール」
(スプリットあるんだっけ…!?あっぶないな…)
三球目、サインを見た後、僅かに下を見た
(直球………!これを、とらえれば……)
ギュルルンッッッ!
(今までよりも全然速いッッ…!?)
カィ…ン
「ファール」
(めちゃくちゃ速くなってないかッッ!?)
「落ち着いてけ!大丈夫だから!」
カウントは2,1だったが、四球目はスローカーブ外れてボール
五球目、僅かに下を見る
(次こそ……!!)
ギュルルルンッッ
(またさっきより速いッ……!!!)
カーン
「ファール」
「おー…あっぶねー…よく当てたよよく当てた!」
「すげぇーな…wwwwあれ速かったつもりなんだけどなーwwww」
というと急に稲葉たんを指さし
「次の一球!絶対ど真ん中にストレート投げるからな!wwwwフルスイングして決めてみろよ!wwwww」
宣言した
稲葉たんはそれに答えなかったが
少し構えを変えて、HRだけを狙う感じになった
(ほんとに投げてくるかわかんねぇけど……今はそれにすがりつくッッ…)
サインを見た後下を向いた
(やはりほんとに来るかッッ…)
ギュルルルルンッッッ
(き、来たあああ!!!)
「もらったぁああああああああああああああああああ!!!!!!!!」
カキィィィィンッッ!!!

48 :
ものすごい快音
6回裏のあの時と同じ
いや
それ以上にすがすがしいような
そんな快音が響いた
必死にボールを追っていくセンター
だが飛距離はどんどん伸びていく
「ジャックゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!行けぇええええええ!!!!!!」
マウンドでトーシーが叫んだ
センターと稲葉たんが同じタイミングで
「届けッッ……!!!!届けぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええええッッッッッッ!!!!!」
思いを乗せた
センターはフェンスによじ登りさらにジャンプし、腕を伸ばして捕球しようとした
そして落下
(ざわ…ざわ…ざわ…ざわ…)
センターは、すっ、とグラブを上げた
「頼む………HRで……HRであってくれ……」
自分らは皆目を閉じ、そう呟いている
そして…
掲げたグラブの中には
自分らの敗北が
自分らの思いを乗せたはずのあのボールが
入っていた
入ってしまっていた
「アウト!!アウトォォォォォッ!!!!」
「うほおおおおおおおぃ!!!!ナイスゥゥゥゥゥゥゥ!!!!ナイスジャックー!」
「いぇーい!」
センターがマウンドに走り寄り、ハイタッチをかました
「う…うそ……うそだ…こんなの……」
稲葉たんが目にたっぷりと涙を浮かべ、涙声でそう言った
「悪いけど、事実だぜwwwww俺らの勝ちお前らの負けwwwwwおK?wwwwww」
みたいなことを言って整列
「アイジャソシタラネ!9:10デネ!群馬田井中レイヴァンスノカチデスネ!オタガイニレイ!」
「……………ほんとに……ごめんなさい…キャプテンとして…情けないな…ほんとに……」
稲葉たんが自分ら全員に謝ってきた
「…」「…」誰も答えなかった
だが
「気にしなくていいんじゃない?」
和田嬢が言った
「嬢ッ…!でも…これで嬢は消える羽目になっちゃったんだよッ…!?怒らないのかッッ!?」
控え外野手の下園君が言った
「いいじゃないの、私が消えるくらいなら、稲葉を責めないでやりなって」
『お疲れ様でした』
久しぶりに主催者の声を聞いた
『消える選手は、和田選手、貴方ですね?』聞くと、
「そうです」とキリッ、みたいな感じで答えた
それを聞いた主催者が
一丁のけん銃をよこしてきた
(!?)
ざわつく自分ら
『それでは、これで自分で死ぬか誰かにしてもらってください』
「なッッ…そんなことできるわけッ…」
自分が言った
「そうだッ!仲間だぞッッ!そんなひでぇことできるわけが……」
皆が言った
「私が…」 「え…?」
「私がやる………」
稲葉たんだった

49 :
「私が責任を…」
稲葉たんはそう言って拳銃を突きつけた
「おい!ほんとにそんなッッ…!」
「それでいいよ、稲葉、はやく撃って」
「嬢ッッ!」
「いいんじゃない?負けちゃったんだから、私が消えるのも当然だね」
「でも嬢は一点しかとられて…」
「でもその一点もこの負けの中には入っちゃうじゃない?だからさ、稲葉、ほら?」
まんねんの笑みを浮かべる和田嬢
「ごめんなさい……ごめんなさい…」
泣きわめく稲葉たん
「泣いてないで早くして??」
「ごめんなさい…ごめんなさいぃ…」
「はやくして…よ……私…怖いんだよ…我慢できないよ…もう笑顔なんてできなくなっちゃうよ…死にたくない…でも…いや…だから…こんな辛さをはやく…私ごと…消して?……?」
当然だ、怖いのは当然だ
誰だって死にたくないはずだ
それなのに、最後まで笑顔でいようとするなんて、
和田嬢は強いな
そう思った
「ごめんなさい………さよならッッ…」
「うん?皆、バイバイ?」
バンッ…ババンッ…バンッ………
4発の銃声が轟いた
「う…うぐっ………うあっ……ひぐっ……うッぁああああああああああああああ!!!!!!!」
「嬢……俺の所為で…」
寺原君が頭を抱えた
「私も…失点しすぎたよ………」
続いて内海さんも、さらに
「も…もうこんなの…やだ…な……」
石川さんも嘆いた
そして、チーム全体で、号泣した

50 :
いったん落ちます
ノシ

51 :
和田嬢…
ところでもし今度スレ立てる時があったら話の内容をスレタイにした方がいいよ

52 :
>>51 なんか、スレタイ考えてたんですけど、
   「ぜんっぜん思い浮かばねぇwww」ってなって、
   今回は断念してしまった、という
   今度からそうします

53 :
試合終了後、自分らはいったん自分らの練習場に帰った
ミーティングではキャプテンの稲葉たんがいろいろなんか話した
「私が…キャプテンの私が…全然仕事できなくて…
大事な…大切な仲間を…失うこととなってしまってしまい…
ほんとに…ごめんなさい…………」
と泣きながら謝る稲葉たんに対してチームメイトは
「気にしすぎたら次も勝てないよ?」
「嬢だって…気にするなって…言ってたろ?だから…
今は振り返らないでさ…前向いて…行こうよ…次こそ勝ちに……ッッ」
みたいなことを言って励ました
稲葉たんはまだ頭を下げて、まだ泣いている
自分がなにか言ってやれないか…
自分が落ち込んでるヤツに対して言ってやれることは……
何も…思いつかなかった……
すると稲葉たんが
「そう…だな…いつまでも落ち込んではいられない…これじゃ…次も勝てないな…」
そういって頭を上げ、涙をためていたが決意に満ちた声で
「次は私が消える選手になる」
と宣言した
「ま、待てよ、お前…キャプテンだろ…?消えたら…」
「キャプテンでも同じチームの一員だ、同じキケンを背負ってもいい」
「稲葉たん……」
自分が声を漏らすと
「たん……?」
と吉見たんが言い、
「たんとかwwwwwwwwwww」
笑い始めた
「藤川ってこんな奴だっけ?wwwww」
皆笑い始めた
「え、どうし、え?何があったwww」
「お前www相変わらずだなwwww」
稲葉たんにもそう言われた
「www…さーて、とりあえず、今日はもう早く帰って、体を休めて、明日の練習に備えて」
稲葉たんが言った
「次の試合っていつなんだ?」
自分が聞くと
「また二週間後らしい」
らしい
その後自分らは家に帰ってゆっくりと休んだ

54 :
翌朝、(なぜか自分が一番遅く)練習に行くと
いつものメンバー(マイナス和田嬢)のほかに、
二人くらい人がいた
「お、なんぞなんぞ」と思って近づくと
「お、藤川wwwww」
「よー!」
トーシーと、田井中だった
当然、
「なッッ…何しに来たんだよッッ……なんだ?試合に負けた俺らへの嫌味でもいいに来たのか?」
「いや、そうじゃないらしい、なんか入団したいらしいが」
稲葉たんの言ったことに一瞬反応が遅れた
「…は…ハァ!?」
「なんかね、あいつらのチームの一塁手が消えたらしいんだ…」
「え、勝ったのにか?」
「私の推測だと…負けたからは確定、勝った方からも成績が悪すぎた者が消える…」
確かにエラーしたり三振したりしてたが…
「でも、それと俺らのとこへの入団に何の関係が?」
「あいつら9人ギリギリだったらしく、そこから一人消えたせいで8人になり、試合ができなくなったから、
主催者側に言ったら、全員他のチームにでも入れ、だと」
「マジか」
「よろーwwww」
「よろしくー」
信じても大丈夫なのだろうか……

55 :
ここらで寝ます
毎回、同じこと言ってますが、
ここまで読んでくださった方、次回も期待してるぜって方
ありがとうございました、ありがとうございます
それでは、お疲れ様でした、ノシ

56 :
まさかの展開だなぁ

57 :
トーシーと田井中は手をつなぎながら全員に挨拶し、練習を始めた
あの二人仲いいんだな
二人が
「練習やらないか」
「やらないか」
手を振りながら言ってきた
とりあえず自分は
「おう」
と答えたが内心は
(こいつら絶対裏あるな)
みたいな思いでいっぱいだった
すると金子さんが
「私もやるんだぜぇ」
と参加してきた
その後、18時まで練習し、ミーティング
稲葉たんが
「明後日から一週間、合宿するぞー!」
といった
「おお!何処に泊まるの!?」「まさかの風呂なし?www」「寝られればどこでもいいや」
吉見たん、岸さん、高須君がそれぞれのたまった
「それがね…」
??
「お風呂が……ね…」
稲葉たんが顔を真っ赤にした
「こ…こんよ…混浴…なんだ…」
沈黙
その一瞬の沈黙の後
「うおおおおおおおお!!!!!」「やった!やったんだ!!」「ついに男子の時代だ!!」
先発の前田君、遊撃手の鳥谷君、(死んでない方で)外野手の和田君が叫び、
「うがーwww」「そんなーwwww」「ボクシング習い始めようかな」
先発の吉見たん、抑えの武田っち、三塁手の中村さんが言った
「楽しみだっ……!」「だなっ……!」
トーシーと田井中は向かい合ってニヤついた

58 :
終了後、まさかのトーシー&田井中と帰る方向が同じだったらしく、
3人で一緒に帰った
「なー、藤川、お前らんとこの奴ってどうやって消えた?」
トーシーがいきなり聞いてきた
「どうに、って、お前らと同じだろ、拳銃渡されてすか自か、ってさ」
「え?お前らってそんなんだったの?」
何を言っているんだろうか
「俺らやばかったよねwwww」
「wwwww」
「笑ってないで教えろよ」
「wwwわりぃわりぃwwwなんかいきなり目の前で血吐いて、最後バラッバラになって死んだんだよ」
「ッッ!!!」
声が出なかった
「まぁ焦ったわwwwwあれは焦ったwwww」
「まぁ残念ではあったけどねwww」
消えるパターンが、いくつかある………?
現時点で分かっているのは
負けた方の俺らはされるor自だった
勝った方の奴らはいきなり吐血、バラバラになり死亡
勝敗で消え方が変わるのか……?
「何思いつめた顔してんだよwww」
「お前らしくもないぞー」
「いや、お前は俺のことしらねぇだろ」
「だ、だよねー」
「田井中wwwwww」
……意外にいい奴なんじゃね?
適当に喋っていたら
「あ、そうだ、あの試合は、ほんとにすまなかった」
いきなり謝られた
「え、ど、どうした」
「こっちも勝ちたい一心でさ、あんなこと言ったりこんなことしたりしてさ、すまなかった」
「いや、気にするなよ、過ぎちまったことだし、思い出したくもないし」
「わかった、そう言ってくれると助かるww」
「いいぞー藤川ー!FOO!かっこいいー!」
田井中が適当なことを言ってくる
やはり、こういうこと言うとフラグ建ててる気がするけど
少しは信じても平気、というか、いい奴な気がしてきた

59 :
家にかえり、稲葉たんに
『消えるパターンが複数あるらしい、
 俺らみたいに、さなきゃならないor自のと、
 いきなり吐血してバラバラになるパターンがあるらしい』
と、メールを送った
すぐに返信された
『そうか、ありがとう、情報が増えた、あと、他の試合の結果出たぞ』
らしい
『圧倒的なのが一つ、塩分ソルトマスターズ 140:0 埼玉常時スマイルス、しかもこれ先発の「ソルト」は完全試合したらしい』
「マジかよ……」
衝撃的な事実に口がふさがらない
『マジかwww絶対そんな相手にあたりたくないなwww』
そう送ると
『うちらの次の対戦相手だが?』
『寝るわ』
ちなみに自分らの所属してるBリーグの結果は
自分ら ★ 9:10 ☆ 群馬田井中レイヴァンス
塩分ソルトマスターズ ☆ 140:0 ★ 埼玉常時スマイルス
千葉明治アマテラス ★ 1:2 ☆ 廃人ゲーマーズ
イースター西高校 ☆ 7:3 ★ 聖器カタストロフィス
とのこと
主催者側は、
『リーグ戦で一位だったチームはトーナメントに出場していただきます』
らしい
A〜Dまでリーグがある
だからトーナメントでは結局二戦程度しかしないことになる
とりあえず、次の試合には勝ちたいな
そう思いながら布団の中にもぐりこんだ

60 :
翌日
練習を始めた
4時間ぐらい練習し、
休憩時間中に、金子さんが
「あー、藤川ー」
自分を呼んできた
「ん?なんか用か?」
聞くと、いきなり下をむいたと思ったらすぐ自分の目を見て、
「好きだッッ!」
「ッ…………?」
目も口も閉じなくなった
「そ…それはいったいどういう…」
「藤川のことが好きだッ!」
まさかの展開にもほどがある
(ドッキリなんじゃね?騙されてるんじゃね?でもここでフッたら次なんてチャンスないしな…)
「お…俺も…好き…かも?いや、わっかんねぇけど、まだわかんねぇけど!?ね!?」
「あ、ありがとぉっ!」
抱きついてきた
「え、ちょまwwww嬉しいけどもwww嬉しいけどもwwww」
自分が言うと
「はいじゃぁ休憩終了!練習始めて!」
遠くで稲葉たんが言った
「あ、ごっめーんwwwんじゃ、休憩時間終了っぽいから…戻るね?」
「とはいっても、練習場所同じだろ、投げ込みだし」
「あ、だね、お…おんなじとこで…ふぅ…ふぅ…」
「!?」
一瞬ビビった
これをトーシーと田井中にみられていたのか
チーム内に広まりまくっていた
終了後に
「ひゅーひゅー!似合いにもほどがあるー!」(トーシー)
「一発かませー!」(田井中)
「金子wwwww可愛いwwwwww」(武田っち)
「おめでとう(パチパチパチパチ)」(吉見たん)
「」(和田君)
「首斬れ」(前田君)
「首もぐぞ」(鳥谷君)
「ずっとやってろ」(石原君)
などの声援と罵声を浴びた
ぎゅっ?と腕をからめてくる金子さん
嬉しさと他者からの痛みで死にそうだった
「どうでもいいけどさぁッ…!明日から合宿だぞッッッッ!!忘れるなよッッッ!!!」
一瞬で場が鎮まった

61 :
翌朝早くに合宿場にバスかなんかでいった
「ついたぞ、ここだ」
結構まともそうな所だった
「ほう…風呂が楽しみだねぇ」
女子である金子さんが言った
「金子wwww可愛いなおいwwwwww」
武田っちお前……
「練習が目的で来たんだぞ?wwww」と、高須君と
「そうそう」唐川さんと
「藤川」石原君と
「首にフルスイングするぞ鼻くそやろう」小笠原君が言った
「んなことどうでもいいんだよッッ!とっとと受付済ませろウスノロどもがッッ!!!!!」
マジギレされた
自分は悪くなくね!?
生き延びれる気がしなかった
「とりあえず、金子、一つだけ条件を設けたい」
「どゆこと…?」
上目づかいやめてくれ
「次の試合、誰が先発するか、わかるか?」
「私でしょ?」
「そう、それで、次の試合で勝てたら、正式に付き合うことにしよう」
「えー…でも…私、藤川のこと、ほんとに好きだから…我慢できないというか…」
「   何   を   だ   よ   」
「セ」
「三振ーッッ!!」
「ぼはっ」
「とりあえず、そういうことだからな」
「わかったよ、要は、勝 て ば い い ん で し ょ ? 」
「あ、あぁ、そういうことだ…」
「本気になった私は……強いぜ?www」
笑っていたが、マジっぽかった
それから金子さんは今までよりも集中して練習していた
自分も、まえにも言ったけど、やっぱり負けていられないな
「あいつらwwwww」
「ラブラブが増えるなwwwwwww」
「だなwwwwwww」
トーシーと田井中にまた見られたようだ
どんだけついてくる技術高いんだ 

62 :
21時まで練習、そして
入浴
「よ…よし…行くぞ…俺ら男子軍の力を見せてやれェッッ!!!!」
「「「「「「「「「「おっしゃぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」」」」」」」」」」
自分を除いた、
男子全員
(鳥谷君、高須君、和田君、下園君、前田君、小笠原君、
荻野君、後藤君、石原君、田中君、寺原君)が叫んだ
自分は、意図的に叫ばなかったんじゃなかった
小笠原君と石原君に、
「てめぇにはもう『コレ』がいるんだろ?wwwwww」と小指をたてられ、
「じゃぁそいつとねちょねちょしなwwwww」中指を突き立てられた
生き延びれるか…これ……
そして、浴場へ……
そこへ広がっているのは
まさに
【生きている者】
だった
「うぉぉぉぉぉおぉぉぉおおおお!!!!!!」
「来てる!今最高に来てる!生きてる!まさに生きてるって感じだ!!!」
「死ななくてよかった!!!!!!」
「うおっほーい!」
うるせぇよおまえらwwwwwwwww
とか思っていると
つんつん
と背中を突っつかれた
「ッ…ん?あ、金子」
「近くにいようぜ?wwwwっていうか、いてwwww」
「おK」
ずいぶんと慣れた雰囲気だが実際そうではない
ビクビクしながら接しているわけで、
でも金子さんの顔を見るとすごく癒されるわけで、
でも風呂場とはまたけしからんわけで…
熱湯の中の熱闘が、終わった
結局騒いでた男子軍は
稲葉たんに
「てめぇら……3回首吊って2回死んで最後の一回は永遠に苦しんで結局、ってか、そうしてやろうか?あ?」
本気でやるぞオーラをくらい
「お、あ、いや、すまなかった^^」
と、最初意気込んでた和田君たちがあきらめ
結局入浴時間をずらすという形に終わった
「じゃぁね藤川ー」
「あ、あぁ、じゃぁ」
適当に手を振られたから手を振り返し、出て行った
あれ…
今トーシー普通にいなかった?
そう思った瞬間に、左の頬から大量の血を流して、風呂場からでてきた
「……なぁ、お前、ちょっと前に戻れるとしたらその時の自分になんて言いたい…?」
自分が聞くと、ゆっくりと
「混浴するのを………やめなさい……」といった
「wwwwwwww」
「wwwwwww」
夜は静かにふけていった

63 :
と、いうわけで、今回はここまで
お疲れ様でした
毎回毎回同じこと言うようですが、
ここまで読んでk(ry
それでは、おやすみなさい、ノシ

64 :
就寝時間直前
部屋が5つあり、元のメンバー24人−和田嬢+トーシー+田井中=25人
なので5人ずつ分かれることになった
方法は、くじ引き
そして……
A
稲葉たん、前田君、和田君、中村さん、田中君
B
下園君、石原君、岸さん、川崎さん、青木さん
C
荻野君、唐川さん、鳥谷君、寺原君、内海さん
D
金子さん、自分、トーシー、田井中、石川さん
E
武田っち、吉見たん、後藤君、小笠原君、高須君
となった
「おい、Dだけ仕組まれてるんじゃないか?wwww」
石原君が笑いながら言ってくる
「死にさらせ」
小笠原君がしてきた
「まぁまぁ、いいじゃなーい」
石川さんは抑制してくれた
「運良かったな!www」
「だなー!wwww」
トーシーと田井中はいちゃついてやがる
「藤川ー、」
「あ、金子、おんなじ部屋だな」
「だから呼んだんだよー」
「あらそう」
などと言っていると
「み、みんな楽しそうだね^^www」
と石川さんがみてきた
「んじゃぁ、明日に備えてゆっくり寝ろよー」
稲葉たんが言って、解散し、
部屋でゆっくり休むことにした  

65 :
夜中くらいに、なにかの音で目が覚めた
「(カチャ…カチャッ……しゅるしゅる)」
と、服を着脱するような音と、
「あんまりじっくり見るなよ…」
という田井中の声だった
(服の着脱…女性からの、あまりこっちを見るな発言…これってもしかして…)
そう思ったが、それ以上はやめておいた
「はやく…してくれ…」
「あぁ、わかった、今行くぜ」
「待てないよ」
「わかってるよ」
(何が起きているんだぁぁぁぁぁ)
「先に外行くぞ?」
「待って俺ももう、よし、おK、行ける」
(気になって寝れねぇよ……)
とりあえず目を閉じようとした
が、気になってしまって仕方がない
こっそり後をつけることにした
気付かれないように、気付かれないように
こっそりこっそりと、後をつけた
すると
T&T(トーシー&田井中)はグラウンドにでた
トーシーはキャッチャー田井中を座らせ、
投げ込みを始めた
「あんまり遅くまでやるなよ?…まぁ、いっても、もう遅い時間かwww」
「だから、いいんだよ、これくらいの時間でも」
「とりあえず体壊すなよ?お前は私の大事な…」
「あぁ、わかってるよ、俺はだれよりもお前のことを愛してるから」
「バカだろwww」
「バカだっていいんだよ、好きな人のために全力を尽くせるって、美しくね?」
「wwwww」
「さーて、そろそろ出てきたらどうだねwww藤川wwww」
バレてたか 

66 :
「よ、よう」
ぎこちなく言うと
「よくついてきたなwww」
「まさか、私とコイツがあんなことやこんなことしてアンアン言ってるとでも思った?www」
「まさにそれだったから困る」
「やはり、藤川、お前もオトコだな…wwwwww」
「wwww」
「うるせぇよww」
「ところで、なんでこんな遅い時間から練習してんだ?」
変なタイミングで聞くと
「勝ちたいから?かなぁ…」
「へぇ、そんな単純なんだな」
「俺が行動する理由なんて単純なんだよ」
「ふーん」
「単純だけど、まぁ、全力でやらせていただいてます」
「そうか……ふあぁーっ…眠い…」
「藤川はもう寝てなよ、だいぶ遅い時間だぞ?」
田井中に言われた時、腕時計の針は3時半を指していた
「あぁ、じゃぁ、寝るわ」
「おぅ、じゃぁな、俺が言えたことじゃないけど、遅くまで起きてると体壊すぞ」
「ほんとにお前が言えないだろwww」
「田井中、お前は核心を突くね、秘孔を突く練習をすればきっと強くなれるよ」
「知るかッ!」
「いてっwwww」
「…(楽しそうですこと)」
そんなこんなでトーシーとかが陰で努力してることがわかったわけだ
自分は結局部屋にすぐ戻り、
早い朝に備えて寝ることにした

67 :
翌朝、みんなよりも先に目が覚めた
自分より遅く寝たであろうトーシーどもは、
トーシーはともかく、田井中は可愛い寝息を立てて寝ていやがった
それを見た石川さんが
「起こす?」と聞いてきたので
「田井中だけ起こそうぜwwww」
みたいなことを返した
その後田井中だけ起こそうとし、田井中の体に触れた瞬間、
「おはよう、皆様」
と、なぜかいきなりトーシーが目を開いていった
「朝?朝なの?ねぇ、朝なの?」
トーシーがきょろきょろしている
「…うぅーん…そうだよ………」
寝言で答える田井中
(この二人、極めてやがる……)
こっちにまだ強敵がいた
「金子ー、起きろぉ、おい、おい」
人差指でつんつんしまくる自分
だが一向に目覚める様子はなかった
「ほうっておくか」
「だね」「だな」「……」
田井中は答えなかったが意見が合致したので放置、という手段をとった
そしてトーシーの「レイヴァニンストライク」という謎の技(耳に息を吹きかけるだけ)で
「んあぁっ?……あ…朝か…おはよ」田井中、起床
これでD部屋は金子さん以外起きたわけだが、他の部屋はどうだろう
「なぁなぁ、今ならさ、あのクール&びゅーちーな稲葉って奴と、可愛い吉見って奴の寝顔とか見れるんじゃね?wwww」
トーシーが甘い誘惑をしてきた
当然、チームメイトのそんな姿を見たところで何の特も……
「行ってみようぜ」
ないわけがないな
「まずA部屋から行こうぜー!」「おっしゃー!」
朝だからか、だいぶ思考がおかしい
「静かに行こう…ゆっくりと……」「おし…ゆっくり…ゆっくり……」
ガチャッ……
A部屋の戸をあけた
そこには、との一番近くに眠っている稲葉たんの姿があった

68 :
「「ゴクリ……」」
まさかトーシーと唾を飲み込むタイミングがかぶると思わなかった
「んー……」
寝返りする稲葉たん
「おおふ…」「あー焦ったーwwww」
結構テンションの上がる自分ら
「……d…じょ……」
稲葉たんが寝言を言っている、よく聞くと
「嬢……待ってよ…まだいやだよ……まt…」
「ヤベェんじゃね!?」
自分と
「よし起こせ起こせ!!」
トーシーが
「「稲葉ッッッ!!!!」」
二人で息を合わせ、稲葉たんを起こした
「ふえぇ……ッッ…?あれ…?j……あ、夢……?なんでお前らがここに…まさか寝込みを襲うつもりだった…?」
「その通りだ」「違うだろ」
やめろトーシー、すぞ
その時の稲葉たんの目には涙が見え、枕も多少濡れてる
「夢…見てたろ」「たろ」
たろ、じゃねぇよトーシー
「あぁ、嬢が…なんか…あの時の拳銃を持って、私に近づいてくるんだ……
『助けて、助けて』って泣きながら…」
「そうか……」「俺ホラー苦手ー」
やめろトーシー、ひきすぞ
「結構その夢見てるんだ、私、気にするなって言っておきながらね」
「まぁ、でも、もう誰も消えないようにするからさ」「いいから寝てくれ寝顔を見せろ」
お前はほんとにやめろ、トーシー
「お言葉に甘えてもっかい、寝る」
また稲葉たんが寝始めてしまった
「寝顔もまた美しい…」
「おまえ何なんだよ…」

69 :
はいじゃぁここまでにしときます
ちょっと最近、用事が多くなっちゃってるので
更新数が少ないかもしれませんが
生温かい目で見守ってやってください
それでは
お疲れ様でした、おやすみなさい、ノシ

70 :
「次はE部屋だなー!www吉見ってどんな寝顔なんだろうーwwww楽しみwww」
「ちくしょう、俺も少し楽しみだから困る」
ガチャっ
A部屋をでてE部屋の戸をあけた
「真ん中にいるね」
「よし、いくぜ」
「待てそこ小笠わr……」
「いてぇッ!」
「うおッ!?」
「だから待てとwwww」
「遅いわwww」
「あー…腹がー…いってぇぇぇぇ……」
トーシーが小笠原君の腹部を踏んでしまったらしい
適当に謝ったが
「うるさいなー……目がさめちゃったじゃん…あれ、藤川とトーシー?どうしてここに」
「間違えたんだ部屋を」
自分はそう言ったが
「お前の可愛い寝顔を見に来たんだ」
とトーシーが言いやがり、
何故かそっちを受け取り
「最悪ーwwww」
と言われた
「ふざけやがってぇぇぇぇ……!!!!」
トーシーを三発殴った

71 :
「さて、みんなまだ寝てたりちょっと起きてたりするくらいだけど、どうする?」
「そうだな、やはり、他の部屋も見回ってみたいな」
「お前はそればっかりじゃねぇかwwwww」
「男子ですから(キリッ)」
キリッじゃねぇよ
すると
「あ、練習って何時からだっけ?」
練習時間を聞いてきた
「いや、確かにはわからないけど、まだ全然時間あるよ」
「そうか、でも俺、スロースターターだから、行ってくる」
「え?お前ちょ…まだはえぇよ!」
「スロースターターなりにそれをかき消そうとしてるんです、留めないでください」
「わかったよ、じゃぁ俺も行くよ」
「ついて来てくれとか言ってねぇよwwww確かに俺くらいの怖いから夜も田井中について来てもらってたけどもwwww」
ビビりなんだな、意外にも
「俺も練習するんだよ」
「そうか、じゃぁついて来てくれてもかまわないよ」
なんで強気なのかはわからないが
ちゃんと練習する気があるのは確かだ
自分も、練習に付き合うことにした

田井中が
「私もいくかな」
付いて来ることになり、
「俺、浮いてるよね?」
みたいになった自分は金子さんを起こした
「起きてくれ、一緒に朝れんしようぜ」
「…あ、藤川、お前から誘ってくれるなんて…私は嬉しいよー!」
「目覚めよすぎだろ」
自分、トーシー、田井中、金子さん、の計4人で朝連を始めた

72 :
練習開始
軽くストレッチしたあと、適当にランニングし、それぞれの練習を始めた
自分と金子さんはキャッチボールしたり、
トーシーと田井中は、
夜中と同じ練習をしている
ちょっと時間がたった後、稲葉たんが再び起きて外に出てきた
が、芋虫みたいに体全体毛布にくるまっていた
「あれ、お前たち早いんだな」
「まぁスロースターターだから早く始めないとマジになれないからね」
「私は付き添い」
「俺も付き添い」
「私は付き添いの付き添い」
「そ、そうか」
トーシー以外まともに返していなかった
「稲葉たんはどうしたんだ?」
「なんかもう『たん』も普通に思えてきたなww
 いや、なんかさっき目が覚めただろ?私、それでさっきもう一回寝ようとしたんだけど
 何故か全然寝れなくてな」
(だからって毛布巻いて来る必要は)
自分は思うだけにしたが、
「だからって毛布にくるまったまま外出るとかwwww美し可愛いwwww」
トーシーが言い放ちやがった
「寒いんだから仕方ないだろッッ!うー…足が外に出ると寒いよぉー…」
(Oh……ちょっと可愛いな)
「可愛いwwww温めてしんぜよう」
「バカ野郎」バシンッ
「お前俺の頭部をすつもりなの!?」
「半分はな」
といってぶん殴った
「トーシー…私という女がいながら…」
「いや、ちがうんだ田井中!これは違うんだ!」
「うえーん、もう貴方なんて嫌いだー!」
「待ってくれー!」
「「「くだらねぇよ」」」
自分、稲葉たん、金子さんの息がぴったり合った

73 :
申し訳ありませんが、今回はここまでです
時間の関係で更新数が減るとは言いましたが、
まさかここまでとは自分でも思いませんでした

えーと、まぁ、ここまで読んでくださった方と次回にも期待してるって方に
心から感謝申し上げます
それでは、また次回お会いしましょう
お疲れ様でした、おやすみなさい、ノシ

74 :
「寒いなーほんと」
稲葉たんがそんなことを言うので
「毛布巻いてるのにか、風邪ひいたんじゃね?」
自分が半分本気で聞いた
「いや、部屋の中の温度が熱すぎて下着すら脱いだんだ、
 んで外が気になって、寒いけど着直すの面倒だし、
 毛布近くにあったからくるまってきた」
らしい
「ということは!毛布を剥げば生ってわけですね!!」
戻ってきた
トーシーは逃げる田井中を捕まえることができたようだ
「生とかバカかお前は」
稲葉たんは微笑みすら浮かべずにそう言った
その目は「落ちているごみをチラ見する」ような、
物凄く残酷な目つきだった
「怖いです!この人怖いです!ふざけただけでされます!」
トーシーは半泣きだった
「私はちょっと服着てくる」
「最初からそうしろよ」
トーシーが久々にまともなことをほざいた
「久々にまともなこと言ったね」
「だな」
金子さんと田井中さんが自分の感想を代弁してきた
(心読めるんじゃね?)
そう思った
すると
「じゃぁな…って、あがっ!」
稲葉たんが長い毛布に足を引っかけて転んだ
するとしゅるしゅると毛布がはだけ……
「ちょ、嘘、うわっ…www最悪だああああああ!!見られたあああああああああ!!」
叫ぶ稲葉たん
「元気出てきたぁああああああ!!!!!!!」
雄たけびを上げるトーシー

顔を隠す田井中と金子さん
自分は、
惜しくも目が離せなかった
その圧倒的美しさに
見る者の目をくぎ付けにするその
綺麗な肌、
整ったフォルム、
そして、
真っ赤に染まった顔
どれをとっても
「稲葉最強説………!」
その後、自分とトーシーが左頬から大量に血を流して倒れているのを、
練習に来た下園君と川崎さん、田中君に発見されるまで、
稲葉たんは部屋で顔を赤く染め、目に涙をうっすら浮かべ
「最悪だー……最悪だー……」と嘆いていたらしい

75 :
「何故助けてくれなかった、何故起こしてくれなかったッッ!?
 朝飯を返せッ!俺らの朝飯を返せッッ!!田井中ッッ!!」
トーシーと
「そうだッッ!金子!お前は俺が死んでることに気が付いていただろう!
 というか、目の前でされたじゃねぇか俺はッッ!」
自分が怒鳴った
「トーシー、私という女がいながら…」 「黙れ藤川」
ひどい言われようだった
とりあえず朝飯→練習の流れだったようだが、
自分らは倒れていたため、朝飯を飛ばされ、
空腹すぎる状態での練習となった
練習終了時、二人ほど餓死しかけている者がいたことは、
あまり語り継がれてはいない
とりあえず13時ごろ、ついに待ちに待った昼食だ
「これで死なないで済むな」
「だな」
トーシーがそれを80%くら本気で言っているのに気づいた
自分らは稲葉たんに、
「はやく食べ終われよ、全部食器とか洗ってもらうから」
と言われ、
反論しようとしたが、あまりの気迫に
「はい」としか言えなかった
結局、他の奴はけっこう普通に食ってるのに、
自分らはカップラーメンだけだった
自分らは誓い合った
「女子には優しく、エロくなく」


76 :
とりあえずそんなこんなで食器洗いをさせられ、
そのせいで午後練習に遅れたのに、
稲葉たんには「遅いぞ、まじめにやれ」
と怒られ、
他の女子から
「お前ら意外とアレなんだな」
と軽蔑され、
金子さんまでもが、この自分のことを
「さすがにひくわ」
としてきた
終始気まずい雰囲気で、その日の全練習が終了した
「俺、もう寝て過ごすわ……」
「俺、もう帰りたいです……」
自分らが嘆くと
稲葉たんと吉見たんが
「……流石にちょっとアレだったか、すまんww」
「反省してるよね?私だったら許してたけど稲葉だったのが運のつきだね」
笑 っ て き や が っ た 
「ごめんなさい」「もう二度としません」
自分らが深々と頭を下げるどころか
土下座までしたら
「いやwwそこまでしなくてもwwいいさ、もう気にしてないしな」
許してくれた
そして、
「とりあえず、今日はもう夕飯くって風呂入って適当に寝ろよ、明日もあるからなッ!」
こうして、合宿2日目が終了した

77 :
今から出かけてきます
それでは、
ノシ

78 :
翌日も、その翌日も、そのまた翌日も、
とことん練習しまくった自分ら
そして、
ついに一週間の合宿が終わった
次先発の金子さんも、
次消滅予定選手の稲葉たんも、
いきなり来やがったトーシーと田井中も、
そして、
何としても勝ちを掴み取らなきゃならない自分らも、
この合宿で多くの経験値を得たであろう
残りの数日で
まだ出来ることはたくさんあるんだ
自分にできることをしよう
そう思った
でも相手チーム「塩分ソルトマスターズ」もきっとこの2週間、
さらに力をつけているに違いない
ならばどうすればいいか
そう
相手を上回る努力をすればいいんだ
負けないため?違う違う
勝つために、だ

79 :
~稲葉視点~
………
…………
……………
試合当日になった
負けたら、消えると思うと、胸が苦しい
勝っても、ヘタしたら消えるかもしれないと考えると、息が詰まる
どうせならこのまま、
温かい布団にくるまったまま、
今日はサボりたい
けど
自分はキャプテンだから、
自分は、重要な役目があるから、
いや…もっと…
別の理由が…
そうだ…
また、皆と一緒に野球が出来るから
行かなきゃ
私は、温かさを振り切り、
すぐに着替えて、
朝食を食べ、荷物をきちんと持って
バス停に行った
緊張で心拍がやばい
きっと嬢もこんな感じだったんだろう
自分が消えるかもしれない状況での先発
緊張するなんてもんじゃない
でもそれを嬢は、
仲間を信じて乗り切った
結局、消える羽目になってしまったけど…
それでも、最後まで嬢は強かった
私も、信じよう
私も、強く生きよう
そして、
この試合、先発の金子を勝ち投手にしてやろう
あれ
何様だ自分は
してやろうじゃない、
するんだッッ……
皆と一緒に

80 :
けど…緊張は止まらなかった
不安もあるはあるし、
怖いなぁ………
~藤川視点~
さて、試合日か
今日の先発は完封大好きッ娘の金子さんだ
もしかしたら自分の出番はないかもな
そう思いながらバス停に行ったが、
いるのは稲葉たんだけだった
「あ、藤川…」
「よ、おはよう」
「あぁ、おはよう…」
「お前早いな、と、どうした?あ、そっか今回はお前が…」
「うん…緊張して仕方ないんだ…」
稲葉たんの足は小刻みに震えているように見える
「大丈夫だろ、金子が押さえてくれるに違いない」
「でもッッ!相手は前回の試合で140点も取っててッッ……!
 今日も先発するであろうソルトはッッ…完全試合までしてるんだぞッッ!!」
「過去は過去、今は今、確かに、
 相手は前回の試合より力をつけているかもしれないけど
 こっちだって頑張っただろ?じゃぁ勝てるさ」
「……単純なんだな…お前…」
「うるせぇ」
適当なことを言っただけだったが
稲葉たんは意外にもリラックスしてきているように見えた
自分より単純なのは稲葉たんではなかろうか……
そう思った
数分後に皆が来た
「お待たせぇぇ」
金子さん到着
「あ、後まだ来てないの誰?」
「トーシーと田井中」
あいつらかよ
「すまんすまんwww遅れたww」
「ごめんww群馬田井中レイヴァンスの元チーム員が何処に移籍したか確認が取れたからまとめてたww」
「ほう…聞かせてもらおうか」
稲葉たんが微笑みながら言った
先ほどまでの不安そうな表情はどこにも見えず、
むしろもうすでに勝ったかのような表情だった
やはり単純なのはこいつだったな
心の奥底で思った
「えーとね」
田井中によると
バービー    →消滅 
トーシー、田井中→自分ら
平沢シスターズ   →塩分ソルトマスターズ
伊藤、赤木   →廃人ゲーマーズ
秋山、琴吹   →埼玉常時スマイルス
となっているらしい
ちなみに、
群馬田井中レイヴァンスは無くなったことになる
それにより、未だ群馬田井中レイヴァンスと試合をしていなかったチームは、
1勝したことになる
(最初の試合で勝ったチームはすでに2勝しているということになる)

自分らは運悪く、群馬(ry と試合をしてしまったので、1敗となっている
でも今はこの試合に勝つことだけで良いや
ということになった

81 :
試合会場へ
皆の空気が一気に緊迫する
さぁ、試合だ
「アイジャソシタラネ!シアイハジメルカラネ!」
自分ら       VS   塩分ソルトマスターズ
後攻           先攻
1 SS 鳥谷        1 1B ???
2 2B 後藤        2 C ???
3 1B 小笠原       3 SS 平沢(う)
4 3B 中村        4 P ソルト
5 LF 和田        5 2B 平沢(ゆ)
6 RF 稲葉        6 RF ???
7 C 石原        7 LF ???
8 CF 下園        8 3B ???
9 P 金子        9 CF ???
この二週間やってきたこと
それをすべて出し切れば
勝てない相手じゃない
試合開始直前
金子さんが
「この前の約束覚えてる?」
と聞いてきた
「あぁ、この試合で勝ったら正式に付き合うってやつだろ」
「そう、それと…」
「それと?」
「私が言ったこと」
「なんだっけ?」
「仕方ないな、もう一度だけ言ってしんぜよう」
「一番いいのを頼む」
「本気になった私は……強いよ…ッッ」
この時、金子さんがマジで強そうだったから自分としては泣いた
試合開始ー

82 :
金子さんは宣言通り、
初回全員から三振を取り、早くもチェンジ
「ナイスピッチー」
「あいあいーwww」
ベンチに戻り、チームメイトとハイタッチ
まだ勝ってないだろうが
と思ったが雰囲気を壊す恐れがあるので口には出さなかった
1回裏
自分らの攻撃
一番、鳥谷君
まず、初球をしっかりとらえた が、打球はあの二遊間へ
相変わらずセカンドが捕球、アウト
「ないすwwwふぅ…ふぅ…ハァ…ハァ…」
「えへへー」
「あーっくっそー!そこはやっぱ駄目だったかー!」
「どんまいどんまい、気にしないで次打っていこう」
2番、後藤君
初球、二球目と見逃し
カウント1,1で三球目、
カーン
ライト方向へ大きなフライ
かと思ったが見た目以上に伸びるその打球は
ライトスタンドへ突き刺さる先制ソロHR
1:0
「ッしゃぁぁぁぁ!!」
「うおっし!!続け続けー!」
3番、小笠原君には四球
「よく見たよく見た!」
「っしゃー!中村かっとばせぇぇッ!」
4番、チーム内最強 中村さん
その主砲の一振り、
甘く入った直球を物凄いスイングでとらえると
ボールはバックスクリーンにしか行かないぜと言わんばかりに伸びて、 結局はいった
3:0
「やってくれると思ったぞー!」
「打ってきたよ」
「いえぇーい!」ぱしーん
「俺が打たれた時よりも遠くに飛んでくれて、俺は一安心だwww」
5番和田君
前回はベンチ入りだったけど、 パワーは中村さんにも劣らないくらいだ
そうこうあるうちにツーベース
ここで、
キャプテンの、6番稲葉たん

83 :
「前回は活躍できなかったからな、今回は、あの顔が気持ち悪い投手をボコボコにしてくる」
絶対嘘じゃないと思った
初球、ボール
二、三球目もボール
四球目でストライク取りに来たか、
甘いところに入ってきたスライダーを簡単にとらえ、
打球はレフト後方、ワンバウンドでヒットになった
その間に走者が生還し、はやくも4:0
「ナイスバッティーン!!!!」
「和田ー!遅れたけどナイスバッティン!あとついでにナイスラン!」
「打てる球が来たから、打てるとこに打っただけさ(キリッ」
「FOOOOOO!和田ぁぁぁ!!!」
さらに7番石原君が四球で塁に出て、8番の下園君にも四球
満塁の場面で9番、投手の金子さん
「行ってくるぅぅぅぅぅ!!」
「フライでもいいぞー!」
(とは言ってもね、ここは一発、綺麗なお花を咲かせてしんぜよう!)
(この打者は、投手だから打力はないはず…だから強気に攻めてもいけるな…)
「こーい!」
(あぁ言っているが、きっとあれだ、強く見せて弱気なピッOをさせ、
 それを打ってくる感じだ…惑わされないッッ!)
(気持ち悪い顔だな…ほんとにきめちゃるぜー!)
「ヒーローは、私が独り占めだぁあああああ!!!!!」
ヒロインじゃね?
そう思ったが…
ゴッッッッ!!!!!!
カキィィィィィィィッィィィィン!!
どう考えても投手が打ったとは思えない打球がレフトへ飛んで行った
「嘘だろ……」
投手はもう座り込んでしまった
なにせ、 自分で勝手に変な風に勘違いして、
強気に投げ込んだところを
綺麗に一発決められたのだから
8:0
「やったぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「すげぇぇえぇぇぇえええ!!!」
「最強の投手現るwwwwま、俺のほうがすごいけどねー」
「ところで、なんであんな簡単に打てたんだ?www」
自分が聞くと、
「投手の顔が気持ち悪かったからかなwww」
だそうだ

84 :
今回はここまでにして、寝ます
妹がインフルにかかってしまったので、
自分も注意せねば…
それでは
ここまで読んでくださった方々、次回も期待してるぜって方々
ありがとうございました、ありがとうございます
お疲れ様でした、おやすみなさい
ノシ

85 :
「どう言うことなんだよ……」
がっくりと肩を落とすソルト
だが、
自分らの猛攻は止まらなかった
打者一巡して、
一番鳥谷君→左前安打
二番後藤君→四球
三番小笠原君→四球
四番中村さん→グランドスラム (12:0)
五番和田君→捕飛 (二死)
六番稲葉たん→右二塁打
七番石原君→四球
八番下園君→三振 (チェンジ)
という結果で初回の攻撃が終わった
二回表は四番、ソルトからだった
金子さんは、初球、
顔面近くに投げ込んだ
かと思えば、ストッと落ちながら曲がるカーブ
これでストライク
二球目もカーブストライク
(三球連続でくるか?いや…そんなわけ…)
三球目
ど真ん中直球
(え)
「ストライーッッ!バッターアウッ!」
「ナイスピッチー!」
「三振ーッッ!」
その後五番、六番も連続三振を取り、すぐにチェンジ
この時点ではまだ被安打ゼロ与死四球もゼロ
「当然の結果だね」
金子さんが簡単にいった
二回裏
九番金子さんには敬遠
一番鳥谷君にも四球
二番後藤君は三振した
三番小笠原君がヒットで満塁
ここで四番中村さん

死球
「いってぇ!」
「あ、やべ、さーせんwwwwwwwww」
どうしても痛いというので治療室へ…
そして出た結果は、
交代
点差はさらに開いて13:0
だが、主砲が交代することになってしまった
代走、高須君
「じゃぁ行ってくるww」
「おうww頑張れwww」
皆に見送られ一塁へ
だが5番和田君が二塁への併打
「やっちまった…」
「どんまいww」
6番稲葉たんが遊直で3アウトチェンジ

86 :
「この回も頼んだよwww金子wwwww」
武田っちが言った
笑いながら答えると思ったが
「……当然だよ」
怒りに染まった表情だった
「ど…どうした…?」
武田っちがビビリながら聞くと
「ちょっとソルトとかいうクソ野郎ブッ潰すかもしれない」
と答えた
「それってどういう…」
「一つ云い忘れてた」
「な…なに?」
「本気出した私は強いけどね、本気で怒ってる私は…今まで誰からも打たれたことないよ」
そう言い放ってマウンドへ上がっていった
「あ……え……?どう…え?」
武田っちが混乱していた
七番への初球
ギュン
(なッッ!さっきよりも全然速いッッ!)
キャッチャーの石原君がビビった
それもそうだろう
なぜなら、
二回表よりも6キロ以上球速が速くなっているのだから
「あれ、金子って俺と同じ感じでスロースターター?」
「じゃないはずだぞ…あれはすごいな…」
結局三回表も三者連続三球三振、
これで九人連続三振だった
「金子…どうしたの?」
ビビりながら武田っちがきくと
「人にデッドボールしておいて笑うとか…顔も気持ち悪いし、
 イラついた、だから潰すしかないと思ってね」

87 :
こんな調子で時間はどんどん過ぎていき、
8回表
ここまで完全試合だった
(金子って…ほんとはチーム内最強なんじゃね?)
四番、ソルト
「おらぁぁぁぁぁッッ!!!」
ズバンッ!
まだ全然球速が落ちていない
バットに当てることさえ出来ずに三振
五番打者は一飛、六番も三振に切って取り、
8回裏
この回は追加点なしでいよいよ最終回
「この回で最後だから、みんなで勝ちにいこう!」
キャプテンの稲葉たんが言った
「おおおッッー!」
全員で意気込む
中村さんは、骨折はしていないものの 普通に痛いは痛いらしい
金子さんは、仲間が誰かの所為で痛い思いをしたのに
その誰かは謝りもせずに笑っていたから
叩き潰そうとしたらしい
「金子…お前ちょっとやりすぎじゃないか…?」
「うるさい」
「うるさいじゃねぇよ…だってこれ…確かに相手が悪いけどさ…」
「藤川はあれで謝られたつもりなの?」
「いや…でも…さ…」
「でもじゃねぇんだよッッッ!」
「……お前さ、中村がそんなことで喜ぶとでも思ってるのか?」
「はぁ!?」
「それ結局は自分が『僕、満足!』したいからやってるだけなんだろ?」
「何……いって……」
「今、お前は中村の分のダメージを相手に与えたい、じゃなく、
 自分が傷めつけたいと思ってるだけなんだろ」
「そ…そんなこと…」
「そうなんだろ?」
「そんなことないッッ!」
「だったらいいんだ」
「ふぇ……?」
「よかったよかった、
 俺はお前が自分のために人を傷つけるようなクズかと思ってしまっていたが、違うんだー、あー、よかったwwよかったwww
 どうした?はやく勝利投手になって来いよ
 黙ってたら何も分かんないぞ」
「…………私…自分のために、勝手に…怒ってたかも…
 中村がぶつけられたからってのもあったけど、
 あの投手の顔が気持ち悪いからってのもあった…
 …ほとんど自分のためだった…かも……」
「なら、そのキモイ面を拝まなくて済むように、とっとと終わらせようぜ?」
何故か金子さんを抱きしめた
「!?藤川ぁッッ!?いきな…」
「勝ってきてくれ、金子」
「う…うん!」
マウンドへ上がった金子さんは 先ほどまでの怒りみたいなのはなく
全力で野球に取り組み、 楽しんでいるように見えた

88 :
そして
ラストバッターを三振に取り、
奪三振22、
被安打、与死四球共にゼロ
完全試合達成
「やっっっったぁあああああああああ!!!!!!!!!」
「ナイスピッチング!」
「いぇーい!」ぱーん
「金子、ナイス!」
「うん!ありがと!」
「アイジャソシタラネ!51:0デネ!シアイシュウリョウデスネ!レイ!」
「「「「「「「「「「ありがっざいましたー」」」」」」」」」」
「とりあえず、私が消えなかったことに拍手」
パチパチパチ…
「そして、金子の完全試合に拍手ー」
パチパチパチパチ
「いやーwwwそれほどでもあるから困るよーwwww」
「KA!NE!KO!!KA!NE!KO!!」
「いぇーい!」
「FOOOOOOOOOOOOOOO!」 
むこうのほうで声が聞こえる
「やめてくれ!死にたく…
 うああああああああああああああああああ!!!!!」
「どんまい…wwwwwwww」
ソルトは笑いながら仲間を銃しようとした

89 :
名前入力し忘れてたwwwすいませんwww
とっ…とっ…とっ…
「…あ、おい!金子!何処行くんだ!?」
「ちょっと待ってて」
「じゃぁなwwwww」
「ちょっと待ちなよ」
「え」
「なんで仲間が死ぬのに、悲しまないでいられるの?」
「あ?」
「なんで自分たちがなにかを失うのに笑っていられるの?」
「こんな奴、仲間じゃねぇよ」
「!」
「え…ソルト…お前……」
「だぁら、てめぇなんかもう仲間じゃねぇっつってんだ」
「嘘だろ…やめてくれ…!」
「ルールはルールなんだwwwwwwwしね?」
「待てッッつッてんだろ!!」
「うるせぇ女だな、撃つぞ」
「撃ってみれば?」
「…く…くそ……!コイツを抑えろ!脱がせ!」
「あ…あぁ…!スマン…スマン……」
しゅるしゅる…
「はなして…!…やめてよッッ…!」
「綺麗な体だな!舐めてやるよ!www」
「うぅ…気持ち悪い…」
「「おい」」
「?」
「やっぱりやりやがったな顔キモ野郎」
「顔も性格も崩れているのか?」
「トーシー!藤川!」
「トーシー、お前はそっちの、俺はこの顔キモ野郎を潰す」
「俺もそう思っていたところだ!さぁて…GO!」
一瞬でトーシーが仲間Aを取り押さえ、
自分がソルトを抑えた
「畜生!放しやがれ!!!!」
「「その前に、テメェが死にやがれ!」」
二人で一発ずつ顔面を強打
「藤川…トーシー…」
「大丈夫か?」
「大丈夫だ、問題ない」
「ならよかった」
「よかったな、藤川」
「あぁ、サンキューな、トーシー」
「礼には及ばないさ」
「はぁ…お前ら…俺の近くに拳銃を転がしておいたのが運のつきだな!」
「「「!!」」」
ソルトはこちらに向かって銃を構えた
そして、引き金を…
ひいた
が、その瞬間
「ルール上、死ぬのは俺なんだよな」
といいながら、ソルトの仲間Aが飛び出し、
自分らの盾となった

90 :
「がはっ…!」
「な…なんでお前がこんなこと…!」
「てめぇの仲間だからだろ」
「!」
「てめぇが仲間だからだ
 てめぇが俺たちをしたら大変なことになるだろ?
 だから、ルール上死ぬことになった自分が盾になった、ってわけだろ」
「……」
トーシーがいい始め、
「……がはっ苦しい…」
仲間Aが苦しんだ
「速く」
「とどめを」
「さしてやれば?」
自分ら三人でタイミングを合わせ、いった
そして
バン!バン!
二試合目が…
終了した

91 :
えーと、1時になってしまったので寝ます
お疲れ様でした、ありがとうございました、おやすみなさい
ノシ

92 :
「ただいまー」
「俺もいるよー」
「私もいたりしてね」
三人で皆のところに戻ってきた
稲葉たんが何処に行ってたのか聞いてきたので
「トイレいってきたんだよ」
とトーシーが答えた
すると
「へぇ……じゃぁトイレの中で二人で金子にあんな事やこんな事をしたから、
 金子は今、ちょっと服がはだけてるんだな?」
……
それを聞いて、金子さんのほうを見た
「「「あ」」」
自分とトーシーと金子さん三人がまたもタイミングが合致
そして
「なんで…そのまま来たの?」
「着直す時間はあったよね?」
「あ…そうだね…wwwもしかして、これ…一般の方々に見られたりしたかな?」
「たぶん…」
帰りのバスで金子さんが半泣きしていた
そして、
自分らの練習場へと戻った
「今日の試合は圧倒的にこっちの力が上回ってた、
 でも次もそうとは限らないからきちんと今日は体休めて、
 また明後日の練習頑張ろう!」
「明日はオフなの?」
吉見たんが聞いた
「あぁ、明日は体休めるてきな意味でオフにしたから」
「わかった」
本日は解散となった
帰り道
相変わらずトーシーと田井中と一緒に帰った
「今日金子すごかったね」
田井中が言った
「あいつはもとからすごいけど本気出すともっと凄いんだな」
自分が返した
「逆に本気出したのに弱いってなんだwwwソルトかwwww」
「「wwwww」」
くだらない話をしていると時間がすぐにたってしまった
「んじゃ、私はここだから、ばいばい…」
「哀しい顔をしないでおくれよ田井中、気にが悲しむと俺も悲しいよ…」
「トーシー…大好きだよ…」
「俺も、ずっと、ずっと、大好きだから…」
二人をおいて家に帰ってきた

93 :
えーと、ここらで元の人物を紹介いたします
吉見たん→中日ドラゴンズ 吉見一起
和田君 →中日ドラゴンズ 和田一浩
藤川  →阪神タイガース  藤川球児
鳥谷君 →阪神タイガース  鳥谷 敬
前田君 →広島東洋カープ 前田健太
石原君 →広島東洋カープ 石原慶幸
石川さん→東京ヤクルトスワローズ石川雅規
青木さん→東京ヤクルトスワローズ青木宣親
寺原君 →横浜ベイスターズ 寺原早人
下園君 →横浜ベイスターズ 下園辰哉
内海さん→読売ジャイアンツ  内海哲也
小笠原君→読売ジャイアンツ  小笠原道大
和田嬢 →福岡ソフトバンクホークス 和田毅
川崎さん→福岡ソフトバンクホークス 川崎宗則
岸さん →埼玉西武ライオンズ  岸孝之
中村さん→埼玉西武ライオンズ  中村剛也
唐川さん→千葉ロッテマリーンズ  唐川侑己
荻野君 →千葉ロッテマリーンズ  荻野貴司
武田っち→北海道日本ハムファイターズ 武田久
稲葉たん→北海道日本ハムファイターズ 稲葉篤紀
金子さん→オリックス・バファローズ  金子千尋
後藤君 →オリックス・バファローズ  後藤光尊
田中君 →東北楽天ゴールデンイーグルス 田中将大
高須君 →東北楽天ゴールデンイーグルス 高須洋介
その他
トーシー→俺自身
ジャック→俺自身の妹のガチなあだ名
田井中 →田井中律
平沢  →二人ともそれぞれ唯 憂
秋山  →上記からご察しの通り
琴吹  →上記からg(ry
伊藤  →ざわ……
赤木  →ざわ……
バービー →知人のあだ名
ソルト →同上
これくらいですかね
抜けてたら言ってください
あと
今回は時間の関係でここまでです
お疲れ様でした
またのお越しをお待ちしております
おやすみなさい
ノシ

94 :
えっとですね、
2月7日がテストがあるので勉強してたら
書く時間が失われてしまいました
誠に申し訳ないです
次回は、2月7日の夜中あたりに書きます
あれ、今もそうか、
でもいいや
はいというわけで
おつかれさまでした
ノシ

95 :
いろいろとありまくりでここら辺かけそうにありません
ほんとに
はい
さーせん

96 :
             __(  しヘ 弋/ )\
            /ー'    \    └ヘ\
         └ヵ              |\
        / ̄\             〕 \
        └┐         _   -―-\  ヽー、
        ┌┘        ,.   /  ヽ \ 了   ト ∠ム / ヽ
        廴     /   /       ヽ`つ  ∨Y   ̄〕マ7_
         r┘   /              |  |└┐ | |  rヘ´ \ j!   _
         `つ   ./            |  |  | | 〔. ||<_ム__>  ̄__
         〔_ .′           |  | || |i `)|| 〔 ヘ\ <
           ヽ| | :  |  |    |  | ||  レハ 弋 |r= 、r┘ | \ `
            | | |  |||    |  川ィチレ,_| |({ヘ參〉)  !   \
            | | |  |⊥从_| /j//'ィ≡=k| |广7_ハ   ヽ
            \\ ィf千气      |{ ◎r}| | ∨/   \  \        ローザミスティカよこしなさい!!
                弋◎_り       `¨¨  | |∨     \  \      
                 | ∧    `cっ   ハヘ ハ      \  \    
                 | l| >_    / j / ̄ヽ.マ      \  \
                 /∧|/   __ア=ミく入`マ" ̄ ̄ /  

97 :
test

98 :
..

99 :
...

100read 1read
1read 100read
TOP カテ一覧 スレ一覧 2ch元 削除依頼
【初スレが】オリジナルなSS書くお!【クソスレ】 (213)
ジャスティスバトルロワイアル Part3 (507)
マルチジャンルバトルロワイアルpart20 (140)
ファイアーエムブレム的フォーマットで創作 (182)
アニメキャラで聖杯戦争リレーSS 第二戦 (155)
プレデター日記 4冊目 (500)
--log9.info------------------
ガビチョウ!? (125)
この板の名無しさんは・・・ (502)
レース鳩777(アラシ) (364)
★  鳥屋のスレッド  ★ (115)
おまいら笠井トレーディングについて語ってください (149)
アオバトのスレ (145)
** -- ** お な が 好 き ** -- ** (519)
【図鑑作成】野鳥観察板で鳥図鑑を作ろう! (184)
(´・ω・`)知らんがなin野鳥観察 (221)
【標識】バンディング調査について【足輪】 その2 (347)
野鳥から考える環境問題 (180)
日本イヌワシは絶滅する運命なのか。 (762)
☆よくいるよね! こんなウォチャー ☆ (157)
野鳥観察板自治巣れっど (409)
あなたは野鳥を獲って食べることに賛成?反対? (687)
雷    鳥 (101)
--log55.com------------------
市原市役所 part10
【ゴメンナサイで炎上も】神奈川県庁part86【パワハラ遺族に謝罪なし】
大阪国税局意見版11
徴収職員2
総務省はキチガイの集まり
◾◾柏市役所PART23円弧の仕込みは面接で◾◾
【 雇用保険】ハローワーク【 職業紹介】
【警視庁】首都を守るプライド その40 【警察官】