梓「なめてねーっすよ。ただめんどくせーからやってなかっただけですわ」
律「あ？ その態度が舐めてるっつってんだよ！ 部長なめんなクソが」
紬「ちょ、まてや、まて。落ち着け二人とも」
梓「だから舐めてねーっつってんだろが！ 尊敬もしてねーっすけどセ・ン・パ・イ？」
律「お前マジぶっつぶす」
紬「まてーや！ 落ち着けていうとるやろ！」
律「今中野と話してんだよ。琴吹はでしゃばんな」
梓「そっすわ、なんすか。ケンカ売ってんすか」
紬「まてーやいうとるやん。まず中野。お前態度悪いで？ 田井中は先輩やろが。なんやその言葉遣い」
梓「先輩だからって偉そうにしてんのは許せないんですよ」
紬「まあ一理あるわな。田井中も田井中や。ドラムくらい自分で整備せいや」
律「は？ 普段整備してるんですけど？ お前こそキーボードを他の部に掃除させたりしてんじゃねえか」
紬「ま、まあキーボードも備品やからな……いや、ちゃうやん。ちょ、澪も何とか言うてーや！」
澪「うるせーカスども」
/;;:: ::;ヽ
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| | | ● ● ::::::::::::::| 何これ・・・
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舐めとんのかおどりゃ
梓「あ？ なんだてめえ、ケンカ売ってんのかクソアマ」
紬「なーんで日に油注ぐねんかなー！ お前らはほんまにもー！！」
律「やってらんねーわ。カスみたいな後輩にテンパるドブの匂いがするクソベース。うるさい眉毛。ゴミだなこのバンド」
紬「おまっ」
梓「言っとくけどこの中で一番下手なのおめーだろ田井中せんぱぁい？」
澪「言えてる。ウケるわマジ」
律「あ？ とちってソロもできねえギターとリズム取れないベースが居るからだろが」
澪「は？ 勝手にフィルインとかアドリブされても対応できねーし」
律「テンポは取ってんだろがドブネズミ」
梓「勝手にアレンジするドラムも対応できないベースも糞でしょが」
澪「あ？ ぞ」
紬「あーもーおまえらなぁ」
／..:／.:/ .;ｲ :. :.丶.:.: ＼
〃:.:./ .:./:.:/小:.: ',:.:.ヽ:.:.:. ',
l:{.:./ .:./':__j:! l ヽ_:.ヽ:.:.＼:.:.!
ｉ:}:ﾊ .:7ｨ=ﾐj:ハ >=ミヽ:.:ﾍヾ、
､_メ!.:i.:.ﾊ r'_;j r'_;j ∧:.:}:.fヾ
乂;ｲ.:.∧.:::: ::::./ｲ V:.:.| ﾘ
_／ j/_:ﾉ:.介 .､ ｀´ ,.イ:.l:|:..|:.:.:.!
´/:.:,':.:.:j:|:ﾉｰf夭‐ﾍ :j:|:.:ｌ:.:.:.:!
/.:.;ィ7´ｌ:|＼/ﾑﾍ／｀l:| ｀ヽ.:.:i
/.:/i // !| に不こ) !|l /!:.:.i >>２ まさにこの顔ｗ
/.:/| ヽl ｌ !|/〈/ i| ヽ｣ !| !./│:.:.i
./.:/: | | | !l: i|: ＼!l│ |:.:.: ',ヽ
/.:/.:.:;'! | ﾚ'l:! ｃ.i|: }l:ﾄj /!:.:.:.. ヽ＼
, '.:./.:.://! j∧ !! ｰ =i|ﾆ j l:Ｎ/ :l',:.:.:.:.:.:ヽ:.＼
／.:.:/.:.://:.:| l! i| ﾉ ﾍ! |:. .:.:.:.:.:.:.:ヽ: ＼
. ／.:/:.:/.:.://.:.:.:l lヽ. i| /' i |:.:.. :.:.:.:.:.:.:.: ヽ:. ヽ
//.:/:.:/.:.://.:.:.:.ﾊ i { ｃi| } j ﾊ :.:.ヽ:.:.:.`､:.:.:.ヽ:. ',
律「あんだとこら、ボコすぞ」
澪「リズムも乱すわ、勝手に暴れるわ。かき乱してるだけじゃねーかよ。ドラマーじゃくてマドラーって名乗れよ」
梓「クソ笑えるわ、いいなそれ」
澪「てめーの言葉遣いが糞なのは田井中に同意だけどな。ギタラーが」
梓「あ？ ギタリストだボケ。ケンカ売ってんのかクソベーサー」
澪「ベーシストだ。お前マジ語彙ねーのな。すぐケンカ売ってるの、て。欲しいなら買えよ」
梓「上等だてめこら」
紬「おーちーつーけや！」
梓「おめ、ぜって後でぶっ」
律「ぶはっ！ 今やれよ。今やれよヘタレ」
紬「田井中！ 落ち着いたのに笑って煽んなや！」
澪「お前もうるせーなぁ、眉毛それよ」
紬「ええやろ、今は眉毛関係ないやろ」
律「いや、それよ」
紬「あーもう。ええわ。もうええ。矛先がこっちに向かうことで落ち着くんならそれでええわ」
梓「あー、剃るんすか。ウケる」
紬「剃らんわ！ もー、はよ唯ちゃんきいへんかな……いややわもうこいつら……」
紬「来たで！ 唯ちゃん来たで！ ナイスタイミング……いや、ちょっと遅かったけどナイスや」
梓「ちっ……はよーっす」
律「うす」
澪「……」
唯「ムギちゃんどったの？」
紬「いや、またこいつら揉めてん。勘弁してほしいわー……」
唯「まぁ日常茶飯事だしね。お疲れ様」
紬「唯ちゃんだけが救いやわ。ホンマに」
唯「まあ私も他に楽器できる人いるなら、こんなところ居たくないんだけどねー……」
紬「そんな言わんといて。ええやん、学校終わったら他人やし我慢しよや……な？」
唯「いや真面目な話ね」
ここからイケメンりっちゃん()にでもなるんだろ？
紬「そんな、堪忍してや……」
唯「いやまあ、外で集まるとどうしてもメンバーの生活リズムが違うからうまくいかないだろうし、集まっての練習時間考えたら我慢するけどさ」
紬「せやいうてくれて助かるわホンマ……」
梓「っうぜー、真面目ちゃんぶってなんだよ」
紬「聞こえとるわ！ 態度改めい言うたやろ！」
梓「はいはい、さーせんした」
紬「ったく……」
律「でもさぁ、唯はよお、外で組んだ方がいいんじゃねーの？」
紬「おまっ」
律「ぶっちゃけあわねーだろ、この空気。唯はさ。うめーし」
唯「だからやめた方がいいって？」
律「そうだよ」
梓「だったらこの部で一番上手いの琴吹先輩っしょ。なんで平沢さんだけ」
澪「てめーはセンコーに色々とチクられんのが嫌だから言ってるだけだろが」
律「っち、うぜーな、いちいちつっかかりやがってよお。そーだよ、ぶっちゃけうぜーよこいつ」
紬「ちょ、おまえら」
唯「は？」
澪「ひぃ……っ！」
律「……あ、ご、ごめん」
そう感じました
梓「あん？」
紬「ゆ、唯ちゃんも落ち着こ、な？」
唯「一応、あたしの目標はお前らみたいなのも感動できるような音楽やることなんだよね」
紬「そうそう。ええな。夢あって。せやからはよ、練習やろ、な？」
唯「ムギちゃん、ちょっと黙って」
紬「あ、はい」
唯「バカでも音楽で更生できるんじゃないかな？ って。綺麗事って笑うなら笑えばいいよ」
澪「……」
律「真面目ちゃんうぜー……」
唯「だからここでやってるの。悪い？」
律「だからそういうのがうぜーってんだよ！ 何かとすぐセンコーにチクっしよお！」
梓「バレるほうが悪いっしょ。バカじゃん？」
律「あ？ てめーふざけ……」
唯「だからそういうのをやめろって言ってんだろ！」
梓「あぅっ……す、すいませんした……」
律「あ、おう……」
唯「大きな声出させないでよ……部員同士のケンカで休部とか困るからさぁ……」
紬「そ、そうそう。仲良うしよ」
唯「部活内で問題起こすのやめてくれない？ 無関係なあたしの内申にも響くし」
律「結局それかよクソが」
唯「田井中もさぁ、さっき中野が言ってたけど悪事は誰にもばれないようにやってね？」
律「あ？ バレなきゃいいのかよ」
唯「学校にバレなきゃ田井中の人生が肥溜めになろうとしらないよ」
紬「いやいやいや、それはあかんて。悪事はそもそもあかんやろ！」
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>>41
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律「あ？ 中野がドラム磨いてなかったからだよ」
梓「いや、そもそもドラマーじゃない自分がドラム磨くのおかしくないすか」
律「学校の備品だからやれっていってんだよ！ 試合出てねえ一年もサッカー部はボール磨いてるだろ！」
梓「それとは話違うっしょ」
唯「うーん……じゃあ、普段はどうしてるの？」
律「普段は自分でやってるけど、最近中野調子のってっからよぉ……」
澪「あー、うちらの部活入って一目おかれてんだっけ？」
律「そうそう。それで先輩にもセンコーにも偉そうにしてっから順位を叩きつけてやろうかと思ってさ」
唯「中野、それ本当？」
梓「ちょっと最近調子乗ってたってのはまあ、マジすけど……」
唯「うーん、それは中野も悪いねぇ……でも、田井中も言い方とかあるでしょ、いつものように横着な態度で磨けって言ったんじゃない？」
律「そうじゃなきゃ勉強なんねーと思ったし」
唯「人間は言葉があるんだから、対話しようよ」
紬「せ、せや。ちゃんと喋らんと伝わるもんも伝わらんわ！」
○横柄な
唯「うん、田井中はえらい！ ほら、中野は？」
梓「す、すいませんした。ちょっと改めますわ……」
唯「うん、これで、この話はおしまい！ いいね？」
澪「待って。田井中にクソベース扱いされた件は解決してないんだけど」
紬「なんでまたほじくり返すん……」
唯「そりゃあ練習不足だよ。皆ね。ほら、練習すればそんなのすぐ直るから練習しよ。ね？」
紬「その通りや、ほら、みんな立って立って！」
梓「ケッ、めんどくせぇ……」
律「あーもうしゃあねえ……」
澪「納得いかねぇ……」
唯「れ・ん・しゅ・う！ しよう？ ね？」
澪「……はい……」
和「ほんと、面倒ばっか押し付けてごめんね」
唯「いやぁ、なんだかんだ聞き分けはいいし慣れたよ」
和「学校自体に問題児はそんなに多くないのになんで軽音部はあんなに……」
唯「なまじロックにかぶれてる人間が濃く抽出されたのが軽音部だからアナーキーなのかな」
和「そういうものなの？」
唯「うん。体感的にね。アニソンから入る人間は一人でもバカ居たらやめちゃうから残るのはどうしてもねぇ……」
和「しかし、唯が軽音部ねぇ……てっきり部活には入らず家でサンプラーでも叩き続けるのかと思ってた」
唯「ヒップホップもいいけど、バンドサウンドの方が受け入れられやすいっていうかさ」
和「まあ、夜な夜な街を出歩かなくなった分マシかな……」
唯「やめてよー、もー。まあそれにムギちゃん居るし」
和「ああ、琴吹さん？」
唯「そうそう。本人の能力もすごいしコネも凄そうだし」
和「相変わらずゲスねぇ……」
唯「違うよー、苦労せずに生きたいだけだよー」
昼間で保守しておけよニートども
了解っす、先輩
唯「あ、どうしました？ 山中先生。生徒会室に来るなんて珍しいですね」
さわ子「あ、あのね、一年生の中野さんが、ちょっと職員の間で問題になってて……」
唯「あー、それなら梓ちゃんなら先ほど話しました。生徒の中でも話題になってたんで」
さわ子「そ、そうなの……？ でも平沢さんがそういうなら……」
唯「ええ、だから、大丈夫だとは思いますけど、また問題ありましたらご連絡くだされば」
さわ子「い、いつもごめんなさいね……、それで部の方には……」
唯「大丈夫です。りっちゃんも澪ちゃんも落ち着いてますし」
さわ子「ごめんなさいね……生徒が怖いなんて教師失格で……」
唯「いやぁ、あの二人は怖いですから。私はたまたま友達だから大丈夫ですけど！」
さわ子「いつもありがとうね平沢さんだけが頼りだわ……それじゃ、失礼するわ」
唯「はい！」
唯「へへっ」
和「秋山さんや田井中さんよりもよっぽど問題児なのはこの平沢唯でしょうが……」
唯「やだなー、もう昔の話だよー」
和「まだバレてないんだ」
唯「んー、もう先生たちにはバレないんじゃないかな。半ば都市伝説になってるし」
和「ま、いいけど、あ、ヤバ。お菓子出しっぱなしだった……」
唯「山中先生だからそれくらいは見逃してくれるよ。指摘してなかったっしょ」
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>>20
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唯「はははっ、昔ならねー」
和「もうやらないんだ」
唯「機材買うためにお金必要だったしさー……それに、今は身代わりいないし」
和「あー……憂ちゃん。そうだ、いつ出て来るの？」
唯「今年の冬には少年院から出てくるんだって」
和「そうなの。なら、お祝いしないと」
唯「自ら私の代わりにネンショー入ってくれるなんてつくづく愛しい妹だわ、ほんと」
和「出たらどうするのかしら？」
唯「面倒は死ぬまで見るつもりだけど多分大検でも取って大学行って普通に就職するんじゃない？」
和「頭いいもんねぇ……なんでこの姉が居て妹はあんなにできた人間なんだか」
僕はただ、苗字で呼び捨てにし合うよそよそしく殺伐としたけいおんが見たかっただけなんです。
＿＿＿_
／:::::::::: u＼
／:::::::::⌒ 三. ⌒＼
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収集つかなくなって困ってんだろ
あかんか
頑張ってくれよ
和「別に会長じゃないんだけどね」
唯「でもいつも一人で仕事してるじゃん」
和「まあ、他が使えないからねえ。一人でやるしか……」
唯「そうじゃなきゃ、たかだか小さい生徒会の権限をさらに分割されてめんどうなんでしょ」
和「唯には叶わないなぁ、もう」
唯「いい具合に悪役だねえ」
和「それも唯にはいわれたくないわ」
唯「ま、生徒会の力なんて期待してないけど先生たちを抑える役は任せたよ」
和「できる限りのことはやるわよ」
唯「じゃないと顔面ごとメガネへし折るからね」
和「はいはい」
唯「じゃあねー」
梓「あー、また書き置きとお金ですか」
梓「ネグレクトって言うんだっけ……」
梓「手作りの料理とかいつから食べてないっけ……。は……、そりゃグレるわな……」
梓「あー、独り言増えたわ……クソ……クソが！」
梓「やってらんねーよクソ！」
梓「はは、ははっ……どうせこうやって家で暴れて物壊しても怒りもしねーんだろ……」
梓「まだ軽音部のクソみたいな先輩たちの方がうちの親よりマシだわ……」
中野を頼んだぞ
澪「あ、うん……大丈夫……ちゃんと今日も学校行ったよ……」
澪「大丈夫だから、大丈夫だから……だい……」
澪「大丈夫って言ってるでしょ！ そうやっていつもいつもパパもママも！」
澪「自分で考えることくらいできるもん！」
澪「もう引きこもったりもしてないし！ ちゃんと学校にも行ってるじゃない！ 娘をそんなに信用できないの！？」
澪「過保護なのはもうやめてって言ってるでしょ！」
律「え、また出かけるの？」
律「あ、ああそう……今度の人はいい人だといいね……」
律「うん、いってらっしゃい……」
律「……」
律「っちっ……また男かよ……、母親よりも前に女なのかよ……」
律「あたしが何かやっても喜ばないくせに、男の前では笑いやがって……」
律「ぜってえあんな女にはなんねえ……」
律「クソが……」
そして律だけが残った
紬「ほんまもー、今日もぎょうさん疲れたわ……」
紬「あ、ええて、ええて。服くらい自分で脱げます」
紬「ほんまええて」
紬「あー、せやったら、ちょっとこの鞄持ってくれます？ 教科書おもーてかなわんわ」
紬「あ、ご飯できてへんねやったら、先にお風呂はいってきますわ。三十分で出てきますけど、できてたら待たずに先に食べとってくださいな」
紬「はー、極楽やわぁ……疲れが飛ぶなぁ……」
唯「流石に憂が出てくるまでは二人とも帰ってこないだろうなぁ……」
唯「でてきても捕まった時のショック具合見る限り戻ってくるのかどうか……」
唯「まー、悪いの私なんだけどねー」
唯「仕送りもなくなったらどうしよ……、ま、その時は真面目に汗流して働けば憂くらいは養える……かな」
唯「あー、暇だなー……」
さわ子「あ、まだチーズ残ってた。よかった」
さわ子「んくんくっんくっ、ぷはー、ビールおいし……」
さわ子「なんで軽音部の顧問なんか押し付けんのよハゲ主任……」
さわ子「もう……学校行きたくない……」
さわ子「そういえばただいまって言うの忘れてた……」
さわ子「完全に独り身が板についててもう女としてもダメね私……」
俺の爽子ちゃんじゃない！
和「うん、じゃあすぐ作るわね」
和「ご飯できるまでにどっちかお風呂はいってきなさい」
和「残った方は洗濯物畳んで」
和「はい、つべこべ言わずにやる！」
和「わがまま言うと唯を呼ぶわよ」
和「うん、最初からそうやってちゃんと聞き分けてくれればいいんだけど」
梓「なんすか、来て早々ため息とか不景気なツラやめてもらえませんか」
律「相変わらず後輩はクズだし」
梓「あ？ もっぺん言ってみろや」
律「クズっつったんだよ。昨日唯がキレたのに相変わらず言葉なおってねぇから言ってんだよ」
梓「ずりぃぞ……そこで平沢さん出すなよクソが……」
澪「……」
律「あの根暗は黙っててなに考えてるかわかんねーし……おい、ヘッドホンから音もれてうるせーよ」
澪「……ちっ」
律「おー、こわ……、関西眉毛はなんか紅茶いれてっし」
紬「うわっち、あっつ！ お湯飛んでびびったわホンマ。あ、田井中きてたんか。ちょうど紅茶はいったわ。飲んでおちつこや」
律「今日は落ち着いてるよ」
紬「そーかそか、そらよかったわ。昨日みたいなんは勘弁やからな。唯ちゃんキレたらかなわんでホンマ」
紬「またそうやって唯ちゃんのこと言うてから……」
律「まだ信じてねーのかよ。あいつが中学の頃、暴力団の構成員狩りとか援交斡旋とかしてたの」
紬「それ全部ほんとは妹さんのことなんやろ。唯ちゃんは言わへんけど、知ってんねやで」
律「あー、なまじ知ってるせいで説明めんどくせえ、で、平沢は？」
紬「なんや山中先生と話ある言うて職員室行っとったで」
律「ちっ、部長じゃなくて平沢に話かよ」
紬「田井中柄悪いからなぁ、しゃあないやろ」
紬「せやけど、不良のくせに結局部活には来るんやな」
律「あ？ 誰が不良だ」
紬「自分の目からすりゃ唯ちゃん以外全員や」
律「……けっ、まあ家には帰りたくないしな」
梓「先輩、家に帰りたくないとかどこのガキみたいなこと言ってんすか」
律「てめーもいつも来てんじゃねーか」
梓「家に帰ってもやることねーすし」
律「たいしてかわんねーだろそれ」
紬「自分は、この部活にはなんやかんや好きやからな。待ってたらみんなくるし」
律「はっ……じゃあ明日からこねーよ」
紬「さみしいこと言わんと、来たってや」
梓「大丈夫すよ、この人帰れないから来てるから結局来るすよ」
律「あ？ 中野てめえさぁ……まあいいや。そうだよ、その通りだよ」
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