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2012年5月昔270: 【古書屋 想鼠堂】 (273)
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【古書屋 想鼠堂】
- 1 :02/02/17 〜 最終レス :12/05/14
- .
.
∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(´∀` )< ここは何のスレ?
∧_∧ . ( ) \_________
( ・Дメ) | | |
(つ|⌒|⌒| (_(_) .∧ ∧ホンバッカヨンデネーデ ソトデアソベ!
(⌒)(⌒) (゚Д゚ ) ̄ ̄ ~〜
___∧_________ U U ̄ ̄U U
|ここは、過去(昔)に読んだ本を持ち寄るスレ。
| 一分一秒前に読んだものでもかまわん。
| ま、詳しくは>>2-10ぐらいをを見てくれ。
- 2 :
- みなさん、今までに色んな本を読んできたと思います。
思い出に残っている本、漫画等があるでしょう。
雑誌、その他で言えば「歌詞カード」でもかまいません。
(横開きでページがめくれるなら、『本』って事にしてください(笑)
その中で「心に残るフレーズ」「好きな格言」
「ストーリーそのもの」でもかまいません。
それらを紹介して欲しいのです。
作者、本の題名なども載せてくれたら嬉しいです。
とは言っても、俺が気に入ったのを載せたいがために作ったスレなんですが、
「あ、それ見た事ある!」ってのでもいいんで、
ご協力くれた方には、もれなく俺からのレスが付きます(笑)
- 3 :
- そして俺は「言葉」とそれに対する「想い」に
少し、こだわる所がある。
そんな想いゆえに立てた、俺の自スレ。
昔板
『[次世代突入] 〜想〜 part2』
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi/mukashi/1013777526/
壁板
『鼠鼠鼠アノ日!アノ時!アイツの言葉!鼠鼠鼠』
http://choco.2ch.net/test/read.cgi/wall/1008846467/
純情恋愛板
『〜想〜@名無し』
http://love.2ch.net/test/read.cgi/pure/1010590262/
- 4 :
- ま、ここは壁以上にマターリしてるんで、
ゆるりといきます(笑)
- 5 :
- 貴志 雄介著『クリムゾンの迷宮』
ただいま、読書中・・・
人生を謳歌していた男が、ある日失業。
堕落した生活を送るが、気が付くと別世界にいる事に気づく。
その男の回想シーンより
『だが、気が付いたら失業者だった。
社宅からの退去期限の三日前に、杏子は家を出て行った。
子供もいなかったし、今から思えば、
会社が傾きかけたときには、すでに腹を決めてたに違いない。
世間体を気にして、時期を見計らっていたのだろう。
もともと、妻と心が通い合ったことは一度もなかった。
あの女はただ、ピーク時の俺の年収と、
安定した将来という幻想に、心惹かれただけだったのだ』
・・・、結婚って、やはりこんなもんなんだろうか。
悲しい事だ。
- 6 :
- じゃ、マンガでいくで!
ハロルド作石著『BECK』4巻
何の取り得もない少年(中学生)が、
ひょんな事がキッカケでギタリストを目指す。
しかし、不良どもに目をつけられハブに。
ある日、転校生が話し掛けてくるんだが、
「自分に近づくと、キミもいじめられるよ」と忠告。
その時、転校生が言った主人公への励ましの言葉。
『この世の中には2種類の人間がいる』
『賢い人間と素直な人間だ』
『賢い人間は、誰かの作った規律と道徳が、
この世の中を動かす全てだと思っている』
『だがおれは、そんなもん屁とも思っちゃいない』
・・・、うーん、耳に痛い言葉やな!
- 7 :
- >6=Kazサン
今日、その『BECK』を買いに行ったけど、
売られてなかったよ・・・。
これ読んでもっと欲しくなったよ〜
- 8 :
- >7=ナイン
ん!ええぞ!このマンガは!
ハロルド 作石著『BECK』6巻
ついにはいじめて来てたヤツと、
ギターを通じて強敵と書いて「とも」と読む関係に。
本当に、共通の趣味ってすごいものがあるな。
俺もこんな風に堂々と人前で出来るものがあったらなぁ。
いや、今から作り出せばいいのか・・・。
- 9 :
- すいません、わけあってここは
他の板に移転させます。
ホント、申し訳ない。
手前のミスです。
http://www7.big.or.jp/~mb2/bbs2//test/read.cgi?bbs=dame&key=013952929
↑
移転先はこちら。
その名も「へたれ板」
へたれな俺に、もっとも相応しい・・・ってコルァ!
- 10 :
- 京極夏彦 著 『姑獲鳥の夏』
自分と関係の無い事件なのに、首を突っ込もうとする関口。
どうやら久遠時涼子に特別な思い入れがあるようだ。
それを一度は止める京極堂だったが・・・。
『いいか、関口。<主体と客体は完全に分離できない>、
つまり完全な第三者というのはあり得ないのだ。
君が関与する事で、事件もまた変容する。
だから、君は善意の第三者では既になくなっているのだ。
いや、むしろ君は、いまや当事者たらんとしている。
探偵がいなければ、起きぬ事件もある。
探偵などというものは、はなから当事者であるにもかかわらず、
それに気付かぬ愚か者なのだ』
・
・
・
これまた・・・(w
- 11 :
- うむ、誤爆した。
しかし、あっちの類似スレがレス数超えちゃったしな。
こっちでも続ける事に決めた。
ま、相も変わらずマターリいきます。
- 12 :
- 「ソフィーの世界」
「世界一やさしい哲学書」として世界・日本でベストセラー。
昔は1冊の分厚いやつだったらしいけど、
私が買ってもらったのは上下に分かれた復刻版。
(それでも分厚い・・・)
はじめから最後まで1回読んだら、もう1度はじめから
読まないとダメな本。
はじめの方で思っていた先入観をひっくり返されます。
哲学の本でもあるしミステリーでもあるし、
とりあえず読んでみるとおもしろいですよ。
途中で飽きちゃったり最後までなかなか読み終わらない大人も
いるようですが・・・
私は2日で読んじゃったよ。夜中ベットの中で。
ほんのちょっと飛ばしたけどね。
ま、集中力と興味があれば難しくても読み進められるんだなと。
- 13 :
- へー、ももこは>>12哲学とか読むのか。
「世界一やさしい」
それなら哲学でも読めるかもなぁ。
それに「ミステリーでもある」ってのが興味をそそる。
次は新ジャンルってのもアリだな。
ああ・・・、日に日に読みたい本が増えていく・・・。
- 14 :
- 田口雅之 画 『バトルロワイヤル』4巻
高見広春 著
孤島内でクラスメイト全員の殺し合いの中、仲間の典子が傷を負い高熱を出す。
手遅れにならない内に診療所へ運ぼうと言う秋也に対し、
川田は「今は動くべきではない」と冷たく言い放つ。
ついには別行動を起こす秋也だったが、
「いくら正しい判断でも、人の心が分からなければ正解ではない」
という言葉に動かされた川田に、今まさに殺されようとする所を救われる。
「オレがもっと考えて行動していれば。正しい答えを見つけていたら」
と謝罪する秋也に対して言った川田の言葉。
『もういい・・・、その事は言いっこ無しだ。
俺もだ・・・、
俺もお前も少しずつ間違っていたんだ。
だから俺とお前でだ。
俺の判断とお前の心が一つになって本当の正解だ』
と、譲り合って仲直り。
いいねぇ、友情ってヤツは・・・。
- 15 :
- 本じゃ無いですけど、、。
中島みゆき『時代』
「そんな時代もあったねと
いつか、話せる日がくるわ
あんな時代もあったねと
きっと、笑って話せるわ
だから、今日はくよくよしないで
今日の風に吹かれましょう
廻る廻るよ時代は廻る
よろこび悲しみ繰り返し
今日は別れた恋人達も生まれ変わって巡り会うよ」
中島みゆきサンの曲は特に歌詩がイイです。
嫌な事が色々あった時にこの曲を聴くとすごく気持ちよかったです。
他の曲もメロディーと歌声、詩が良くあっててイイですよ。
- 16 :
- ん、歌詞カードも本の形をしている。
と、いう事で。
古本屋で売れそうなのは何でもいいよ。
近頃ではゲームまで売ってるそうだしね(w
歌って、その時々のココロ、状況によってはまってしまうよね。
「ああ・・・、この歌詞、分かるなぁ」と。
その年でその歌詞は驚きだが(w
中島みゆきはあまり知らないけど、好きな歌はあるよ。
ひとつは「ひとり上手」
もう一つは・・・、
- 17 :
- 中島みゆき 『空と君のあいだに』
『君が涙のときには 僕はポプラの枝になる
孤独な人につけこむようなことは言えなくて
君を泣かせたあいつの正体を僕は知ってた
ひきとめた僕を君は振りはらった遠い夜
ここにいるよ 愛はまだ
ここにいるよ いつまでも
空と君とのあいだには今日も冷たい雨が降る
君が笑ってくれるなら僕は悪にでもなる
空と君とのあいだには今日も冷たい雨が降る
君が笑ってくれるなら僕は悪にでもなる』
これと同じ状況になった事があった。
でも俺はカッコツケだったんで、言えなかったんだ(w
「好きな子に告げ口」ってのがどうしてもダメで。
で、結局そのコは捨てられて俺は後悔して。
「言っとけばよかったのか」と。
それからそのコとしばらく遊んでたけど、
お互い忙しくなって段々疎遠になって。もう何年も会ってない。
元気にしてるかなぁ。
- 18 :
- おすすめアーティスト
小松未歩 DEEN
小松未歩の「君がいない夏」(をDEENに提供してる。小松verの方が好き)
『忘れかけてた甘い夏の日を
あれからどれくらいの時間がたつの?
大好きだったあの笑顔だけは
しばらく近くで重ねあう日々を
ahh もう戻れない時を小さく祈っている
忘れかけてた甘い夏の日も
いつかは二人の胸によみがえる
少し大人になれる気がしてた
それぞれ違う人生を選ぶことで
ahh もう戻らない時を小さく祈ってる
鮮やかすぎる 君がいない夏
あの声 あの仕草が 広がってく
言葉になんかできなくてもいい
こぼれた日差しに心がにじんだ
ahh もう戻れない時を小さく祈っている』
今日は暑くて夏みたい。
空気が暖かくなるとこの曲を思い出す。
小松未歩はいいねぇ・・・続く。
- 19 :
- 「青い空に出会えた」小松未歩
『せいいっぱい愛した
でもあなたの夢については行けなかった
ほらあの夏が近づいてく
「願い事は叶うよ」そういつも話していたね
ああ笑って会える日がくるなんて寂しい』
夏の歌が圧倒的に多い気がする彼女の歌は。
私は特に夏に思い入れはないけど、でも好き。
春の歌を作って欲しいかも。
続く。
- 20 :
- またまた夏の歌、今度はDEEN。
「少年」
『どんな辛いこと起きたとしても
無口で逃げる真似はしたくない
遠い夏の日
探していた宝物は見つからないけど
家路を急ぐ少年たちを眺めていたなら
君の笑い声聞こえた気がして
何かをあきらめることが
大人になることじゃない
捨てる物ひとつもなかった
あの日の僕らのように
自由に…
遠い夏の日
探していた宝物は見つかったかい
都会の流れに
大切なこと忘れそうな時は
君のまっすぐな瞳が見つめてる』
夏の歌。しかも大人が少年時代を懐かしむ歌なんだよね。
「僕は週末以外ネクタイ締めてありきたりな日常」
とかあるし。
でもなんか好きな歌。
私も昔を懐かしんでるさ・・・まだ若いのに(w
以上。
今度は本も書かせてもらいますです。
- 21 :
- ネズミーマウスパレードより。
「(´∀`)ズコー(´∀`)ズコー(´∀`)ズコーズコーズコ」
感動した。
- 22 :
- 菅浩江 著 『五人姉妹』収録「KAIGOの夜」
遠い未来、原因不明の疫病で人間が死に絶えた世界。
そこは中枢という名のコンピュータが人間(ロボット)を
シミュレートしている。
中枢が人間恋しさにロボット介護士に語らせる言葉。
「人間は、我儘で嘘つきな存在なんですよ」
SF界のせつなさの女王がせつなくさせてくれます。
他に「夜を駆けるドギー」という2ちゃんねるタッチの
短編も収録されていて吉。
- 23 :
- DEENは俺も好きだよ。
というか、>>18それって・・・。
>少し大人になれる気がしてた
>それぞれ違う人生を選ぶことで
こんな歌をイイと思える人生をすでに送ってるんだね(w
その歌>>19、ここがいいな。
>せいいっぱい愛した
>でもあなたの夢については行けなかった
で、>>20ここ、最高。
>何かをあきらめることが 大人になることじゃない
これを胸に生きていきたいな。
- 24 :
- ・・・、どこをどう感動したのかわかり辛いが、
>>21確かにいいフレーズだな。
流行りそうだ。
その作者>>22、見た事あるな。
ほかに何か書いてたはず・・・。
いい言葉だ。
でも、そう思って人と付き合いたくはないね。
>SF界のせつなさの女王
これが激しく気になるな(w
- 25 :
- 次は本を書こうかと思ったけどちょい後回し。
おすすめな歌詞、やっと見つけたんですよ。
カップリングだからなかなか歌詞載ってるサイトなくて・・・。
長くなるけど全部書かせてください。
「光色のかけら」愛内里菜
『何を守ろうとしていて 何を守りたかったのか
思いあぐねる胸を何度痛めただろう?
動けずに目に閉じてたよ ここに存在することに
おびえながら 何も見えないフリをつづけてた
真実を最初から疑い
確かな言葉は風に流され・・・
この涙の果てに見つけた光色のかけら
誰も奪うことはできない 守ってみせるよ
僕らは生きているんだから 悩んでゆけばいい
意味を見つけたいからこそ悩み
大切な痛みを知ってくよ
流れてく雲の行方は 分からないものだけれどね
まるで夢をのせて 運んでいるようだった
何が ”イイコト” かなんてね 終わってみなきゃ分からない
だからこそ そう僕らは いまを生きたいと思える
大きな流れの中のちっぽけな僕らを
とりまくものは多すぎるけど・・・
この涙の果てに見つけた光色のかけら
誰も奪うことはできない 守ってみせるよ
出来事は幸せなことばかりじゃないけれど
僕らにあたえられたとくべつなものだから
通りすぎないでいて
ここに見え、聞こえるものがすべてキレイゴトじゃないと僕らは知っているなら
目をそらさずに、強くあることだけだよ。
この涙の果てに見つけた光色のかけら
誰にも奪うことなんてできないけれども
きっと強くなった僕は これから出会ってく
大切な人に光色のかけらをずっとあたえてゆけるだろう』
いいフレーズが多いです!
私はこれ聞いて感動しましたね。
カップリング曲だから知ってる人少ないけど。
光色のかけら・・・関係ないけど光物は大好きです。
宝石とか目がないね(w
ダイヤとかピンクトパーズとかアクアマリンとか。クリスタルも。
う〜ん光るものってステキ。
- 26 :
- >>25
何か深い詩ですね。個人的には
『何が ”イイコト” かなんてね 終わってみなきゃ分からない
だからこそ そう僕らは いまを生きたいと思える 』
って所が好きです。
- 27 :
- 俺も詩をひとつ。。
「金もうけのために生まれたんじゃないぜ」RCサクセション
『金もうけのために生まれたんじゃないぜ
金もうけのために働くのはいやなのさ
金もうけに疲れて
死んでいくなんて 悲しいことさ
金もうけのために したくない仕事に
金もうけのために 一生かけるなんて
それで人間かよ ロボットと同じさ 虚しい事さ』
この詩を初めて聞いた時はスゴク驚きました。
こんな詩は今までの聞いてた歌に無かった詩で
すごく感動しました。
- 28 :
- 古いけど、心に残っている歌詞なので
「歩いていこう」JUN SKY WALKER(S)
言葉じゃたりなくて
気持ちじゃ見えなくて
から回りしている時の中
走って来た
なぜか君の目は
悲しく語ってた
自分を信じて
あせる事は何もない
WOO- 歩いていこう
WOO- これからもずっと
WOO- 歩いていこう
前が見えるように
分かった僕は今
おお金つまれたって
ただの紙切れに
火をつけて燃やしてやる
生まれ変わった僕は
何も恐れてない
こんなにきれいな
空だってちゃんと見える
WOO- 歩いていこう
WOO- 振り向かずずっと
WOO- 歩いていこう
前が見えるように
色々な意味で迷っていた時に聞いて、本当に大事な物って
なんだろうって考え直した歌です。
- 29 :
- うっ、しまった。>>26先に言われたか(w
俺もそのフレーズが気に入ったな。
しかし>>25
>う〜ん光るものってステキ。
これは・・・、女心ってやつか?難しい・・・。
しかし全てがいいね、その>>27歌詞。
けれどそれを見て「当たり前だろ」て思わなきゃいけないんだろうな、
本来ならば。
深い。>>28
『色々な意味で』ってのが、意味深長だ(w
きっと、大変な時期だったんだろうな。
しかし懐かしい・・・(w
- 30 :
- 三浦実子の「リターン」
主人公はいきなり事故で死んでしまう。
で、同時刻に死んでしまった女の子の体に憑依。
自分の家に向かうが、
葬式後、母は普通に買い物、
友人はナンパ、親友は笑って過ごしてる。
『人の死ってその程度の事なのか、
それとも自分がその程度の人間だったのか』と悩む主人公は、
「おれなんて いてもいなくてもよかったのかな。
おれの16年間て いったいなんだったんだ?
誰にも必要とされない事が、こんなにも寂しい事だったなんて。
今度生まれ変わったら誰かを愛したい。
心から愛して、愛されたい。
そんな人がいたら、その人さえいれば、
世界中の人から見捨てられても 寂しいなんて思わないのに」
と、泣く。
・・・、そして僕も泣きました(笑)
- 31 :
- 夢野久作「ドグラ・マグラ」
読んだら一度は精神に異常をきたすといわれる
幻想怪奇小説。物語は主人公が精神病院らしきとこの中で
目覚めるところからはじまる。
まぁ単刀直入にいってしまえば基地外が主人公の探偵小説。
評価としても、表現・描写はそこらへんの小説と同じ。
だけど、これ、マジで夜中とか読めません。
流れが正常なハズなのに、ベクトルが極端に曲がっているらしく、
漏れの場合本から視点をハズしたまま
20分ぐらい思考停止してました。怖かった。
思いっきり"自分"という存在を見失える作品です。
最後まで読めませんでした。漏れ。
- 32 :
- すごく読みたい・・・>>31
つーか、持ってきてくれなかった・・・(ナンテナw
言いたいことは伝わるけど、実際どんな心境になるのか想像もつかん。
今ある本を読んだら買いに行こう・・・。
(いつになるのか)
- 33 :
- 尾田栄一郎 著 『ONE PIECE』
ボン・クレー最高!!
ボン・クレーがいきなり現れていきなり去って行く時、
主人公達に言うたセリフ!
「アラ!もうお別れの時間!?残念ねい。
悲しむんじゃないわよう、旅に別れはつきもの!!
でもこれだけは忘れないで、
(ここで親指を突き立て)
友情ってヤツァ・・・、つきあった時間とは関係ナッスィング!!!」
カッコ良すぎ〜!!
- 34 :
- 「リターン」読みました。全部まとめて1時間ほどで(w
生まれ変わるのはずるいだろ(話として
と思ったけど泣けましたね。
男→女はいいかもしれないが
女→男はいやだなぁと思う私であります。
親友っていいなぁ・・・としみじみ思いましたにょろ。
生まれ変わりネタで思い出したのは、
アニメ「セイバーマリオネットJtoX」あかほりさとる原作
ですね。
原作は違うのかな?Jの方も話は違うみたい。
このアニメの最後、何度見ても号泣ものでした。
解説は↓
- 35 :
- 男しかいない惑星テラツー。地球環境悪化で
新しい星を探しに出た何百年も前の宇宙船。
それがテラツーに不時着。生き残ったのは男たちと一人の女。
テラツーにはその女性のみが唯一生きた女性で
あとはクローン?によって生まれた男性のみ。
意志をもたないマリオネットが女性のかわりとされている。
そんな中、乙女回路という意志をもったマリオネット3体が
目覚め・・・。
最後だけみてもそれまでのあらすじ知ってれば泣けます。
涙ぼろぼろです。
OPとEDは主人公の声優、林原さんの歌ですが
この歌詞も今聞くと話と合ってて良いです。
おすすめにょろ!!
JtoXはあんまりいい評価がないみたいだけど
私は好きです!!
- 36 :
- う〜ん、ごめんな、>>34友情物で(w
けど良かったろ?
今、「これが一番」ってのを思い出したんで、また紹介するよ。
セイバーマリオネットか〜。
それは実は見た事ある。
というよりも、思い出に残っている(w
友人に勧められて見たんだ。
最初はバカにしてたんだが、なかなかどうして良くてな。
『あやつり人形な毎日の中で、ゼロと無限の狭間を迷ってる。
からまった糸を断ち切る力は、キミの心の中にまだ眠っている』
だっけ?なぜか覚えているよ。すごく内容と合ってていい歌だった。
エンディングは・・・、どんなだっけな・・・?
- 37 :
- >>36
その歌詞知らない・・・Jの方では?
EDは
「信じている 信じられる これから歩くこの道を
君がいるよ 僕がいるよ これ以上何もいらない
生まれた意味探すよりも 今生きてること感じて
答よりも大事なもの ひとつひとつ見つけてゆく」
ってやつ。OPの方がマリオネットっぽいかも??
懐かしいなぁ・・・。
- 38 :
- しまった。検索してみたらJの歌詞だった。
すまん(w
- 39 :
- RCサクセション『イマジン』
天国はない ただ空があるだけ
国境もない ただ地球があるだけ
みんながそう思えば簡単なことさ
社会主義も 資本主義も
偉い人も 貧しい人も
みんなが同じならば 簡単なことさ
夢かもしれない でもその夢を見てるのは
一人だけじゃない 世界中にいるのさ
誰かを憎んでも 派閥を作っても
頭の上には ただ空があるだけ
みんながそう思うさ 簡単なこと言う
夢かもしれない でもその夢を見てるのは
きみ一人じゃない 仲間がいるのさ
ジョンレノンのイマジンの日本語バージョンです。
簡単そうな歌詞に見えて、凄く深いです。
いろんな事が起きている今にふさわしい曲だと思います。
個人的には『みんながそう思うさ 簡単なことさ』ってのが好きです。
- 40 :
- おお、それは>>39すごく有名なやつじゃないか。
そんな歌詞だったんだね。
俺はキミの
>いろんな事が起きている今にふさわしい曲だと思います。
このセリフが気に入ったよ(w
- 41 :
- >>40
そこにツッコまれると、恐ろしく恥かしいです(w
- 42 :
- 島田荘司 著「アトポス」
読んでから、三つ目の作品だと知った・・・。
意地でも1、2、を読まなければ・・・。
- 43 :
- GAKU-MC 「昨日のNo,明日のYes」
ほっとくといつも君は全てを一人で背負うようなトコがある
だからそういう意味だ 頑張りすぎのようだ どことなく
さぁ 感じるこのビートに その身を委ねてもいいのに
もっと Take It Easy 気楽に行けばいい
寝不足のそのまぶた 隠そうとする帽子目深にかぶって
歩く かなり脇目も振らずガムシャラに
心配事は尽きないほうだね いつのまにか社会人と呼ばれ
君を理解する人はNo Body 不条理なこの町にもうダメ
たまの休み あの子とすれ違って する事も無く寝ちまって
しまいにゃ寝違えて なんかパッとしねぇな まるで三日目の二日酔いみてぇだ
あの日描いてた大人の理想 かけ離れて流れてここにそう
たどり着いた場所で己に問う
「鏡の中のキミは誰でしょう?」
昨日のOh!No は明日のYes 変えるのは君なのです 君なのです
こけるのは何度だってかまわねぇのです
昨日のOh!No は明日のYes 変えるのは君なのです 君なのです
最後に笑っていればそれでいいのです
サイコー。てか泣いた(ワラ
- 44 :
- 少し毛色のかわった旅行ガイド本を、
紹介させていただいてもよろしいでしょうか・・・。
望遠郷:同朋舎出版
一冊1都市紹介で、内容は500頁弱あります。
(もとは外国の出版社のガイドで、それを日本語訳したもののようです。
情報は最新のものではないと思いますが、
想像力をかきたててくれる構成になってます。
都市の町並みや、産業、建築物の縦断図等、
挿絵入りでとても美しい本です。
本屋サンでも置いてるところは少ないのですが、
見つけたら立ち読み(いや、立ち眺めヵナ・・・)してみてください。
どんな旅行ガイドとも違います。(多分
旅行に行かない人が欲しくなる旅行ガイドです。
旅行に行ったつもりで・・・・・・・・旅行本。(ハハ;;
という方にはうってつけの本です。
- 45 :
- >>43
>昨日のOh!No は明日のYes 変えるのは君なのです 君なのです
>こけるのは何度だってかまわねぇのです
>昨日のOh!No は明日のYes 変えるのは君なのです 君なのです
>最後に笑っていればそれでいいのです
ここがすごくいいな。
いろいろあるだろうけど、がんばってください。
>>44
題名がいいな。
しかし・・・高そうだ(w
読みたいけど、本当に立ち読みになりそうだよ。
- 46 :
- 『詳しい地名は・・・、ま・・・いいだろう。
そこにとある牧場があってなあ。
牧場っつーても、そんなに大きくないんだけど
そこの夫婦は齷齪働いてたよ。
そしてその一人息子はそんな生活が嫌だった。
朝早くから 「さあ 仕事だ」
休日?んなもんあるか。
同級生のどの親よりも自分の親は老けて見えた。
多分・・・、息子が最も嫌になったのは、
母親の霜焼けで真っ赤になった指を見た時だと思う。
ぱんぱんに膨れ上がった指の皮は、
その膨らみに追いつかずピシピシと割れた。
血と汁が滲み出、指もよく曲がらない。
でも母親はそれを当然のように受け入れる。
息子はたまらなくなり、18の時に家を出て、
東京での悠々自適な生活を夢見る。
「俺は」「こんな所で一生を終わらせる気はないね」
しかし現実は甘くなかったね。
そいつは東京で落ちぶれていたのさ。
望郷の想いが募り、仲間にぽつぽつと語る。
次第に帰郷の念に駆られるんだけど、息子には家を出た意地がある。
そんな中。
数年ぶりに田舎へと連絡を取ってみると、電話の向こうから母親が言う。
「父さんの具合が芳しくない――――――― 」』
- 47 :
- 浦沢直樹 著 「20世紀少年」
一九六九年に、
ウッドストックフェスティバルっていうのが開催されてな・・・。
40万人以上の人間がコンサートに集まったんだ。
愛と平和の祭典なんて言われてるけど、
しょせん世の中、金だ。
金がなけりゃ、あんなすごいメンツそろえられるわけがない。
ところが、
押し寄せた大群衆にゲートもフェンスもなぎ倒されて・・・
いつの間にかフリーコンサートになっちまった。
しょせんは世の中 金だが、
それがすべてじゃない・・・
本気で勝負すると。
何かが決壊するんだ。
- 48 :
- 『仏様の罰(バチ)って当たった事あるかい?
ほら、子供の頃よく言ったろ?
"いい子になりますから願いをかなえてください"
だけど本当は、いい子にしてたって叶わない願いは叶わないし、
叶う願いは何やってたって叶うわけだ。
俺だって、
決して優しくも友達思いでも無かったし、
バレなかっただけでいい子じゃなかってけど、他の子供よりずっと恵まれてたし、
俺より正しく優しく生きてる奴らと争っても、俺は勝ててしまうんだ。
いくらでもあることだよな。
世の中はものすごく不公平に出来ていて、成功不成功は善悪に関わってこない。
悪い方向でなきゃ、成功しない奴だっているかもしれない。
天上の人達は下界からの願いを無視し続ける。
人は自分に向いた生き方をすればいいんだ』
そんなアイツに言いたかったんだ、
世界中で一番自分自身を嫌ってるアイツに。
『悪い奴は、いずれちゃんと負けるし、
善い奴は貧しくても幸せになるし。
世の中は不公平でも、お前が心配してるほど悪くない。
お前が自ら不幸になる必要なんか無いんだから』って・・・。
- 49 :
- うーん、俺ばっか書いてるな・・・。
いや、まあ別にいいんだけど・・・。
- 50 :
- 東野圭吾 著 『悪意』
浜岡少年がいじめの標的になった理由は明確になっていない。
浜岡少年によれば、
「ある日突然悪霊の封印をはがしてしまったかのように」
いじめは始まったのだ。
これは昨今のいじめ事件にも共通していえることである。
彼は負けまいとするが、やはり次第に恐怖と絶望が胸の中を支配するようになる。
『彼が恐ろしいと思ったのは、暴力そのものではなく、
自分を嫌うものたちが発する負のエネルギーだった。
彼は今まで、
世の中にこれほどの悪意が存在するとは、想像もしていなかったのだ』
- 51 :
- 身近な悪意の最も恐ろしい部分は、
連鎖によって生まれるのかもしれないね。
- 52 :
- 岡倉天心 著 「茶の本」より
『茶道は美を見出さんがために美を隠す術であり、
あらわす事をはばかるることをほのめかす術である。』
こういう視点に慣れておくと、
自分の今ある環境の中に、救いを見つけやすいように思う。
田舎に逃げ出さなくても、都会の中の自然、ガラクタの中に埋もれた宝物、
・・・自分のココロ救うものに敏感になる極意だと思う。
是は人間が相手でもそうだろう。
現状が辛い時は、つい遠くのゴール(?)ばかりに
目が行ってしまう(逃避?)ものだが、
「遠い」ということは「現在」の自分の身の丈には
あってない答えということだ。
そういう時に、実は現在の自分に馴染む答えは、
足元にあったりするもの。
いい意味でアラサガシ。(w
ええ、座右の銘です。(w
- 53 :
- おや、珍しい。お客さんか(w
>>51
でも自分が出来る事は、
それを恐れたり警戒する事じゃなく、
自ら出る突発的な悪意を どうにか封じ込める事だと想ってる。
>>52
「風流」ってやつだね?(w
>そういう時に、実は現在の自分に馴染む答えは、
>足元にあったりするもの。
「望む答え」じゃなく「馴染む」って所に共感。
- 54 :
- 真船一雄 著
初めて患者に死なれ、落ち込む若い医者。
それに対して冷静な先輩を 若い医者は「冷たい」と罵るが――――――
お前・・・、いっぺんに二人死なれた事あるか?
オレはある。
オレがまだ医者になりたてで、
寺沢病院に入ったばかりの時、患者に死なれてな。
脳腫瘍だった。
オレが初めて受け持った患者だった。
悔しくて、やるせなくて、オレは自分の非力を責めた。
今のお前みたいに荒れてな、オレは病院を脱け出した。
とにかくオレは病院にはいたくなかったんだ。
その日、当直であったことも忘れてな。
街を五、六時間歩いただろうか。
オレは当直であった事を思い出し、走った。
急患が運び込まれていない事を願いつつ。
- 55 :
- 「それで急患は?」
いたんだ。
オレが着いた時、先輩が・・・・
『交通事故だ、全身打撲に内臓破裂。
それに脳内出血もあったからなぁ。たった今、息を引き取ったよ』
脳内出血。
オレの専門の分野だ。
『お前のせいじゃないよ。
お前がいたとしても結果は変わっちゃいなかったさ』
オレは一日に二人も死なれたんだ。
確かに先輩の言うとおり、オレがいたとしても助けられなかったかもしれん。
だが、オレは今でも夢に見る。
オレが最初からいれば、なんとかなったんじゃないか・・・と。
何よりも、オレが前の患者の死を引きずり過ぎた為に、
医者としてその患者を看取ってやる事ができなかった。
その事が今でもオレの心に深く突き刺さっている。
- 56 :
- 確かに患者が死ぬのは辛い。
だが、医者であるオレ達が泣きぬれていてどうする?
周囲の人間は、泣いている医者をいい人だとは思ってくれるだろうが・・・、
果たして患者が自分の身を任せようとするだろうか?
看護婦が必死にサポートしようと思うだろうか?
オレ達は平凡な町医者だ。
お前の知り合いの先生のような、スーパーマンとは違う。
だから、せめて。
自分の手の届く範囲の患者だけは、
確実に治してやれるように万全の準備をしておこうじゃないか。
さあて!12時を回った!!
これでようやく二人とも晴れて非番となったわけだ!
今日は飲むぞ!オレがおごってやる!
・
・
・
良き先輩がいると、それだけで財産になるね。
- 57 :
- 荒木飛呂彦 著
小学校教師
『○○さん、お宅の典明君は友達を全く作ろうとしません。
そう、嫌われているというより、まったく人と打ち解けないのです。
担任教師として、とても心配です』
母
『それが・・・、恥ずかしい事ですが・・・。
親であるわたしにも何が原因なのか・・・』
子供の時から思っていた。
町に住んでいると、それはたくさんの人と出会う。
しかし、普通の人達は一生で真に気持ちが通い合う人が、
一体何人いるのだろうか・・・?
- 58 :
- 小学校の●●くんのアドレス帳は、友人の名前と電話番号でいっぱいだ。
50人ぐらいはいるのだろうか?100人ぐらいだろうか?
母には父がいる。父には母がいる。
『自分は違う』
TVに出ている人とかロックスターはきっと何万人といるんだろうな。
『自分は違う』
『自分にはきっと一生誰一人として現れないだろう』
『なぜなら、これが見える友達は誰もいないのだから』
『見えない人間と真に気持ちが通うはずがない』
みんなに出会うまで、ずっとそう思っていた。
彼らの事を考えると背中に鳥肌が立つのは何故だろう。
それは、目的が一致した始めての仲間だったからだ。
数十日の間だったが、気持ちが通い合っていた仲間だったからだ。
・
・
・
さて・・・。
- 59 :
- 藤田和日朗 著 「うしおととら」
常に偽者の笑顔で過ごして来た少年が、
災難に会い、また逃げようとする。そこで・・・
『まーた逃げるんかー?
生きてりゃさ・・・
なんでこんな目に会うんだ―――とか
なんでオレばっかり――――とかいう目にゃ、山ほど会うわなァ。
事故とか病気とかな。
なんでかなァ?
現に今、私らがこんな恐ろしい目に会ってるのに、
のほほんとメシ食ってる人間もいるんだよなァ。
不公平だよな。なんでだと思う?
- 60 :
-
わかんねえのさ。
いろんな不幸が、なんで自分に起きるのか・・・なーんて、
先生にも私にも・・・誰にもわからんのさ。
でも・・・、抵抗するしかないもんなァ。
そのなんだから分からんもんにスネてみても・・・
逃げてみても・・・仕方ねえもんなァ。
みんな、自分(てめえ)の為、家族の為、抵抗すんだよなァ。
「そんなコト・・・分かってる・・・」
なら一緒に抵抗してくれる、
自分っちゅうパートナーを好きんなってやらんとなァ。
そのカオは、自分(てめえ)がキライでキライでしょうがねえってツラだなァ。
野村くんよ。
トンネルってよ、いやあな時みたいだなァ。
一人っきりで・・・寒くてよ。
でもな。
いつかは抜けるんだぜ!?』
- 61 :
- 今日は罪の話を・・・
私の最も好きな日本映画と原作本。
日本映画中の名作中の名作だと、
個人的には評価しています。(オーバー w
松本清張 原作「砂の器」
ある老巡査が、国鉄の操車場で殺された。
刑事が被害者を調査しても、出て来るのは、
彼の素晴らしい人格を裏付けるものばかり。
彼の生前の人格を知れば知るほど、刑事は
その殺人に疑問をもつ・・・
なぜ彼は殺されなければならなかったのか。
ある病についての、認識の薄い時代の日本がよくわかります。
是非楽しんでいただきたいので、
こんなありきたりのあらすじしか書けません。(スマン
VIDEO化もされていますが、何と言っても後半の映像が圧巻です。
科白ナシ、音楽のみで、美しい四季をバックに苦しい遍路の旅を続ける親子の姿は、
見ているだけで号泣ものです。
映画を見て泣くということが殆どない私ですが、
このシーンばかりは泣きました。(苦笑
私はVIDEOで感動して、後で本を読みました。
設定は少し違いますが、どちらも間違いなくお奨めです。
本の方も読み応えはすごいです。
長い夏休み中に是非一度読んで欲しい本ですね。
- 62 :
- >>61
オーバーではないよ。
清張はそれは良い作品が多い。
(と、慣れ慣れしい呼び方をしてみようか(w
しかし、それも読んでいるはずなんだけど、
小学生の頃とはいえ、内容も題名もあやふやで・・・。
読み返しすべきかなぁ・・・。
うーむ、素敵なあらすじのせいで、楽しめそうだよ(w
- 63 :
-
『きっと・・・、気付かないものなんだろう、そういう事は。
今、自分がどれぐらい幸せかとか、
どれぐらい愛されてるかとか。
気付いたその時には・・・』
- 64 :
- 島田荘司 『アトポス』
「私はあなたが好き。
花が雨を欲するように、
不治の病が、それでもつかの間の薬を欲するように、
あなたが好き。
この想いが忘れられたら、どんなに楽でしょう」
- 65 :
- 藤田和日朗 『うしおととら』
『咳をする・・・
風を捲いてへばりついた犬の遠吠えが・・・
ぼくの外套(コート)にべったりと・・・
こすってもこすっても三日月の形に落ち込んでゆく・・・
真直ぐな深淵は・・・
ななめに歪む夜に・・・
虚しく咳こんでぼくをうつす・・・
ぼくは浅ましくない・・・
もう一人の家にいこう・・・
母さん・・・母さん・・・
ぼくは病んでいるんだね・・・』
- 66 :
- 『頼り方』
あれは9歳の頃だ。
学校から帰ると、父はもう帰ってきてたんだ。
驚いたよ。
夜の7時前に薬局を閉めるなんてなかった人だったから。
母は一生懸命、風呂に入れるようにと父のシャツを脱がせようとしてたが、
父は払いのけて・・・、かなりの痛みがあるようだったのに。
父は、俺が見ているのに気付くと「あっちへ行け!」と怒鳴った。
父はもう何年も関節炎を患っていたんだ。
知らなかったがね。
でもそれが父の信念だったんだろうなあ・・・。
男たるもの、泣いてはならぬ。
男は、不平不満を零してはならぬ。
頼ってはならぬ。
心配する家族まで遠ざけて・・・
俺は、そんな父を見て、大きくなったんだ。
- 67 :
- 『優しいという事』
「でも・・・。でもやっぱり僕は、
お兄さんだったら、
小さい妹や弟は大事に守ってあげなきゃと思うけど・・・」
「守られてばっかりいたら弱くなるのは当たり前だろう!!
他人がやっちゃいけない事なのに、
お前がやらなかったら、一体誰がこいつを泣かすんだよ!
そんでその時は、嫌われても憎まれても、
ほんとの気持ちはいつかは伝わるんだから・・・」
- 68 :
- 『僕から君へ』
友人が死ぬ間際に残した詩。
≪ありがとう ありがとう
話してくれて ありがとう
遊んでくれて ありがとう
怒ってくれて ありがとう
笑ってくれて ありがとう
僕は言葉を選ぶのが下手だから 上手く言えないけど
僕から君へ
親友の君へ
ありがとう≫
- 69 :
- 東野圭吾 著 『秘密』
この夜の食事は、直子と結婚して以来最悪の食事となった。
どちらも一言も口を利かず、ただ黙々と箸を動かした。
かつて何度か夫婦喧嘩をした時と決定的に違っていたのは、
気まずさの底にあるのが、怒りではなく悲しみだという点だった。
平介は腹を立ててはいなかった。
直子と自分との間にある、未来永劫埋まる事の無い溝の存在を認識し、
たまらなく悲しくなっていた。
そして同様の思いを彼女も抱いていることは、
身体から発せられる雰囲気でわかった。
皮肉な事に、こんな時だけ夫婦特有の以心伝心というのものが働くのだった。
- 70 :
- 『懐想』
子供だった頃 毎日毎日驚きの連続だった
子供だった頃 僕はよく 露の降りた芝生に寝ッ転がり
果てしない夜空を横切って飛ぶ流れ星を待ち受けた
子供だった頃 友達と森の奥深くに探検に行き 死神の話しをしたものだ
片手に鎌を持って 次の犠牲者を冷酷に探す
でも怖くはなかった 死ぬのは年寄りだ 僕らじゃない
子供だった頃 寂しい時は母の腕に飛び込んだものだ
何かに迷った時は父の目を見た
子供だった頃 不思議だった いつ大人になるのか
きっとあの頃から
僕は「いまのうちに いまのうちに」って焦って生きてきたんだ
でも 大人になった今
もう一度子供に戻れる気がする・・・
- 71 :
- きたがわ翔 著 『HOTMAN』
「ねえ ゆうやけって
どうして あんなにきれいなのかなあ」
「・・・・それはだな、きっと・・・・
お別れする時が何でも 一番きれいだからさ」
「おわかれ?」
「そう・・・今、空のお日さまが、
俺や七海やみんなのいるこの地球に
別れの挨拶をしているところなんだ・・・」
- 72 :
- 綺麗、
キレイ、
きれい。
ひらがなで書くのが一番「きれい」に見えるのは俺だけだろうか。
さて、相変わらず客のいない本屋だが(w
続いて営業していこう・・・。
- 73 :
- 船橋タケル 著 『ほんとう(幸せ)を探して』より
ぼくは探してる
ほんとうを探してる
それは遠くに
きっと遠くにあるのだろう
ぼくは旅に出る
見つかるまで旅をする
だけど ぼくは帰りたい
ほんとうは―――――
ほんとうのことは
とても近いところにあるかもしれない
とても普通のところに
あったらいいなと思う・・・
- 74 :
- 『別々の進路』
「なあ、女って何考えてるか分かるか?
俺はさー、思った事がすぐ態度に出るんだけど、
女はさ、その態度の裏の裏に気持ちがあるわけよ。
そんなのわかんねーよなー。俺バカだしさー・・・」
- 75 :
- 東野圭吾 著 『秘密』
「世の中には、素晴らしい物が本当に沢山あるのよね。
そんなにお金をかけなくても幸せになれるものだとか、
世界観が変わっちゃうものだとかが、簡単に手に入る。
どうして今まで気がつかなかったのかなと思っちゃう」
感動する本や音楽に出会った時など、彼女は目を輝かせてこう言うのだった。
- 76 :
- 『後継ぎ』
「――――お父さんのお蔭だ。この恩は絶対忘れない」
「・・・なあ、だからここに来たいのか?
急に「病院を継ぎたい」なんて・・・恩返しのつもりか?」
「違うよ!そんなんじゃないよ。
僕はただ・・・僕がこの病院を継げばお父さんも喜ぶかと想って・・・。
・・・何?」
「ふふ、今、急に、昔の事を思い出してね。
10歳の時、お前は何を思ったかヨットに乗りたいと言い出した。
小さいから無理だと言っても耳を貸さないし・・・。
基本を教えてやって、いよいよ一人で海に出した。
最初の何時間かは酷かったよ。全然ヨットが進まないんだ」
「覚えてるよ(w
それでも僕は意地を張ってた」
- 77 :
- 「そうやって散々悪戦苦闘して、ついにお前は勝った。
風をヨットの帆にいっぱいはらませて、
すべる様に走り出した時のあの笑顔といったら・・・。
俺は浜に座って、お前がいくのをただ、眺めてた。
・
・
・
お前の人生なんだ。思うとおりにやりなさい」
「お父さん!!」
「いいかい?子には親から受けた恩は返せない。
返さなくていいんだ。
お前が俺に感謝してくれるというなら、
その気持ちを自分の子供に与えてやりなさい。
さあ。
母さんが待っている。帰ろうか」
「お父さん・・・」
- 78 :
- 東野圭吾 著 『同級生』
由紀子の死を知ったときの事を、俺は何度も振り返ってみるのだった。
あの時の感情の起伏が、恋人を失った男のものとしてふさわしかったかどうか、
俺にはさっぱり自信がない。
そして、そんな自分をもう一人の自分が見ていて、そういう計算をする事自体、
お前が最低の人間だという証拠だと、耳元で囁きかけてくるのだった。
- 79 :
- tesuto
- 80 :
- >>79
おや?お客さんじゃない・・よな?
なにかあったらどうぞ。
- 81 :
- 『11年前』
彼女は
最後まで 昨夜の俺の行動を責めなかった
だから俺は気付かなかったんだ
彼女が酷くキズついていたことを
結婚後もそういう事が 多々あった
なぜだろう?
今なら分かる
彼女は人をキズつける言動を恐れていた
それ位だったら自分が耐えればいい
そう想っていたようだ
それに気付いた俺は
ショックと自分の無神経さに腹が立ったが
後に彼女が俺へと甘えてくれた事が せめてもの救いだった
- 82 :
- あとで、人を傷つけてた事を知るのって・・・、ほんとツライよな。
- 83 :
- 『9時52分』
「そう・・・人形は変わらない。死にもしない・・・。
だが、人間は違う。
彼は・・・私が手当てをしなければ死んでしまうのだ。
ああ・・・なんて愛しいのだろう、人間という生命は。
いくら年を経ても、赤子のまま、
儚く、頼りなくて・・・。
他人がいなければ生きてゆけないのだ」
- 84 :
- 「それ」をちゃんと理解出来る者こそが、本当に強い人間なんだろうね。
- 85 :
- あれ?
スレのシャッフルがあった・・・?
ま、いいか。
- 86 :
- インド古代叙事詩『ラーマーヤナ』より
その昔・・・、
国を追われ、この森で生活していた、英雄ラーマとその最愛の妻シータがいました。
しかし、それが魔王ラヴァナに見つかり・・・
ラーマが目を離した隙に、シータだけが連れ去られてしまったのです。
ラーマは嘆き、悲しみました。
そして、その事を彼に知らそうともしなかった森の全ての精霊に言いました。
「この森の全てよ、呪われてしまえ!!」
- 87 :
- 気持ちは解らんでもないが、勝手なやつだな(w
- 88 :
- 『かわらない明日』
「俺 キミがほんとに好きだった。
一緒にいるにはどうすればいいか、ってことばかり考えていた。
キミのことばかり考えていた。
キミの気持ちが俺に向かないのが理解できなかった。
でも、そういうこともあるって、ほんとは気がついてた。
だから、もう、会わないよ・・・」
- 89 :
- 自惚れた奴だ。
だがしかし、この切なさは一体・・・。
- 90 :
- 作詞・バリー・マクガイア。訳詞・高石ともや『明日なき世界』
「東の空が燃えてるぜ 大砲の弾が破裂してるぜ
お前は殺しの出来る歳 でも選挙権も持たせれちゃいねぇ
鉄砲かついで得意になって これじゃ世界が死人の山さ
でもよぉ 何度でも何度でもオイラにいってくれよぉ
世界が破滅の前夜だなんてウソだろぉ!!」
いつ聴いても、これはホントにすごい。
- 91 :
- >>90
うん、すごく、「強い」「力のある」言葉だね。
そういうセリフは、俺からは出てこない・・・(w
- 92 :
- 東野圭吾 著 『同級生』
だが俺はこいつらでさえ、
やはり心の片隅には、俺を疑う気持ちを持っているだろうなと思っていた。
もちろん、だから誰も信用できないというのではない。
俺が彼らの立場でも、そうであろうと思うし、それが当然なのだ。
ただ彼らはそのことで、無意識のうちに俺に対して後ろめたさを感じてくれている。
そしてそれが俺への気遣いとなって現れているのだ。
- 93 :
- 「信頼」、「信用」か。
難しいね。
- 94 :
- 東野圭吾 著 『トキオ』
「変な奴だな。まあいいや。
でもそうすると、お前の事を何て紹介すればいい?」
「友達でいいじゃないか。それとも、友達じゃ駄目かい?」
「構わねぇよ、俺は。じゃ、友達って事で」
拓実は頬杖をついていた腕を外し、首の後ろを掻いた。
友達という響きは彼を落ち着かなくさせていた。
久しく自分にはそういう存在がいなかったことを思い出していた。
親しくなった人間に対しても、決して心を許すまいと思って生きてきたのだ。
- 95 :
- しかし「それ」を得ることが出来れば・・・
- 96 :
- 藤田和日朗 著 『Au revoir, ルシール』
時間切れさ。
人生は、そういうものだよ。
生まれた時、人は白い画用紙と色とりどりのクレヨンを渡されて、
「なんでも描いていいよ」と言われる。
さて、何を描こうか考えてるうち・・・
たっぷりあったはずの時間は過ぎてゆく・・・。
- 97 :
- ようやく描きたいものが決まった時には。
もう帰る時間さ。
描きかけの紙とクレヨンは、取り上げられてしまうんだ。
私はね、ずっと、紙の端を黒く塗っていたよ。
ウサギを描きたかったんだけど、気付いた時には・・・、
もう、白い所は全て塗り潰していた。
大切な人を守って、守り抜いて、ずっとその人を愛するがいい。
自分の持ち時間は決して、憎む事に使ってはいけないよ。
愛する事に使うんだ。
そうすれば逝く時が来ても、
きっと。
後悔はしない。
- 98 :
- 特に
>自分の持ち時間は決して、憎む事に使ってはいけないよ。
>愛する事に使うんだ。
ここが好きだな。
- 99 :
- ―――想いを返してもらうことだけが恋じゃないよ
追いかけて追いかけて
最後までわがまま言って
それでも駄目で
下を向くことがあっても
それは絶対 かっこ悪いことなんかじゃないよ
前を向かずに大切な物なんて
手に入るわけないから―――
某漫画より。
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