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2012年6月アニキャラ総合725: 【クロス】ジョジョの奇妙な東方Project 9【SS】 (402) TOP カテ一覧 スレ一覧 2ch元 削除依頼
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【クロス】ジョジョの奇妙な東方Project 9【SS】


1 :09/03/04 〜 最終レス :12/02/08
ここは東方キャラとジョジョの奇妙な冒険のキャラが
弾幕ごっこしたり能力を使って交流したり、ただ単にイチャイチャしたりスマブラしたりするスレです
荒らしはスルーするかNGに入れるのがいいってけーねが言ってた
キャラクターに愛情を注ぐのを忘れないでってエルメェス兄貴も言ってた
part8
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/cchara/1222336272/
part7
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1217092019/
part6
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1214213069/
part5
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/cchara/1211408891/
part4
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1210432541/
part3
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1206340134/
part2
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1200662990/
part1
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1187114387/
ジョジョの奇妙な東方Project避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/11393/
まとめ
http://wiki.livedoor.jp/shinatuki/d/%a5%c8%a5%c3%a5%d7%a5%da%a1%bc%a5%b8?wiki_id=69409

2 :
嵐は全力スルーでsage進行
これ絶対

3 :
乙!言わざるを得ない!

4 :
板違いだキモオタども

5 :
削除依頼しとけよ屑

6 :
すでに立っていた……だと……!!!1

7 :
だから削除しろって言ってるだろ

8 :
人がいないぜ

9 :
削除!削除!とっとと削除!しばくぞ!
            /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
            /:::::::::::::::::::ノ ̄ヘ::::::;―、::::::::::::::::::::::::ヘ
          /:::::::::::;-' ̄     ̄    ̄ヘーァ:::::::::i
          i:::::::::彡              ミ:::::::::::ヘ
          |:::::::メ   ........        ......,   ヾ:::::::::::|
          |:::ノ   /   ヽ    /   ヽ ミ::::::::::|
          |::| /    _       _    ヾ::::::l
          |::|    イ(:::)ヽ     イ(:::)メ    |::::::|
          |ノ i    `ー'ノ i    ヽ` ~    イ::イ
          | j }    ~~  ノ;            い
          ゝ:.:.{: . : .    γ    ,、 )、      i丿
          厶:.:.ヾ : .    ` ''`  ~   ヽ     ノつ
          /i:.:.:.:. : .       ,_    i    /
        /  ヘ:.:.:. : .  i   ハニエ!-!‐ヽ |    ,イゝ、__
      /|     ヘ:.: .  │〈.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ノ ノ    /   \:;:- 、 _
    /:;:;:;:;ヽ     ヽ   ! ヾエエEァ´     /      i:;:;:;:;:;:;:;\
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10 :
ジョジョの奇妙な東方Projectに粘着する荒らし
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/tubo/1236597567/l50

11 :
ID:SRwM923Y

12 :
>>10-11
だから触ってはいけないとあれほど……

13 :
そんな事より楽しい事やろうぜ!!
今度の新作はミキタカでネタができそうだよなあ・・・。
ネタバレが嫌な人もいるだろうからあんまり話せないけど・・。
なんか東方みたいな感じでジョジョで異変を解決するみたいなゲームがでたら自機は誰だろう・・。
やっぱ承太郎か、首をつっこみたがるジョセフか・・・。
場合によってはジョルノもありそうだな・・・。

14 :
STR早く完結してくんねぇかな……
まとめて読みたいんだよ

15 :
>>14
荒木「ナマ言ってると血ぃ吸うぞ!このビチグソがァーッ!!」

16 :
DB

17 :
良かったまだ残ってた。久しぶりに遊びに来れたぜ。
>>13
だって新作は新手のスタ……ゲフンゲフン。ともかく今回は四部と親和性高そうだったなw
東方みたいにジョジョ異変解決なんてあったら(一部と二部は旧作、win版は三部からでメイン自機は主人公等からと考えるとして)
最初(紅魔郷ポンジョン)はともかく、次(四部妖々夢)で自機にブルマッチョが出て
次(五部永夜)には吉良&猫草、ヴァニラ&DIOが自機化してしまう悪寒w

18 :
>>17
対みすちー戦
みすち「透明な真珠の〜よ〜おに♪」
猫草「ふしゃっ!ふしゃー!」
みすち「え!?何!?」
吉良「ふむ…どうやら猫草は…君を【餌】として見ているようだ…」
みすち「ちょ!何とかしなさいよ飼い主!失礼にも程があるわよッ!」
吉良「ふむ…鳥は小骨が多いから猫には食べさせてはいけないのだが…」
猫草「ふにゅ〜?ふにゃ!」
吉良「…ふぅ。仕方ない。食べ過ぎるなよ猫草。」
猫草「にゃ♪」
みすち「典型的なダメ飼い主だ!?」
という戦闘前会話を妄想した

19 :
>>17
その流れなら風で自機が二体(承太郎、ジョセフ)に戻って
地で承りのアヴ装備、花装備、犬装備
ジョセフのシャボン装備、ナチス装備、クラッカー装備
星で新自機プッチ神父とかかな

20 :
ポルが・・・w
クラッカーだと単体だから、ジョセフ+アヴにして承り+ポルか・・・老ジョセフだけど
21 :
あぼーん
22 :
あぼーん

23 :
ザ・ワールド!

24 :
スレは止まる・・・
25 :
あぼーん

26 :
もうここも死んだな・・・
27 :
あぼーん

28 :
そういえば、例大祭が先週あったらしいが
東方の新作に面白いキャラとかジョジョっぽいキャラはいたかい?
行った人教えてー

29 :
頭の良い重ちーと可愛いヌケサクと自律行動する近距離パワー型のスタンド使いがいた。
総じて四部に馴染みそうだった
30 :
あぼーん

31 :
ジョジョキャラに酒が大好きな人いたっけ?
東方のほうは思い浮かぶんだがジョジョの方がそんなに思い浮かばないんだよなー

32 :
仗助のじいちゃんくらいか・・・・?
確かにジョジョに酒ってあんまり出てこない気がする。

33 :
承太郎は未成年の癖に飲酒する。
留置場に引き篭もっている時にビールを飲んでいる。

34 :
「み・・・見失った?!マジかよ!!」
メローネが息子から受けた報告に、イルーゾォは声を荒げる
「あぁ!!マジもマジだ!!ホルマジオだ!!」
「わけわかんねぇよ!!落ち着けよ!!」
だが、じかに報告を受けたメローネが、一番慌てていた。
訳の分からない事を口走りながら、必死にキーボードを叩く。
「バオーの移動スピードってどれくらいだっけ?!いやでも森だから・・・・。」
「落ち着けよメローネ!!とりあえず俺達は、鏡の中に入れば安全なんだからよ!!」
「そ・・・そうだな・・・・・。」
イルーゾォの言葉を聞いて、メローネは深く息をついた。
「ったく・・・、そんなんだから蛇に簡単に噛まれて殺されるんだ。」
「・・・・自信過剰で、三対一で敵に挑んで慢心と油断で死んだ奴に言われたくない。」
だが、安心しすぎたのか、イルーゾォの辛辣な一言に、メローネもいい返す。
売り言葉に買い言葉、二人は今の状況にも関わらず、喧嘩を始めた。
「んだと?!メローネ!!鏡の中でボコボコにされたいのか!!」
「いいよ!!鏡の中じゃ助け呼べないだろうからその分俺もお前に悪戯するぜ?!マンインザミラーとお前感覚共有してるんだから見てろよ!!」
「スタンドまで守備範囲なのかよこの!!」
「おうともさ!!そのスカートとかひらひら部分に手をつっこんでやんよ!!」
「やめろぉぉぉぉぉぉ!!」
だが、結局が勝った。
下手したらジョジョ中最強の能力を持つスタンド使いにも、は勝つのである。                                 \すげぇ/
「うぅ・・・、気持ち悪い・・・・。」
「イルーゾォのスタンドっていいよね、こう・・・隠れてる感があって。」
「そんな事思いつくのはお前だけだよ・・・・あぁ、どっと疲れた・・・。」
そうため息をついて、イルーゾォは腰を地面に腰を下ろす。

35 :
「あー・・・、本当にこれからどうなるんだろ・・・・・。」
ぼやきながら、イルーゾォは空を見上げる。
森の木々の間から、月の光が漏れていた。
そういえばこんな月の日は、魔法の儀式にいい、とアリスが言っていたのを思い出す。
そんな日常に戻れるのは、あと何時間後だろうか。
「・・・・・・・・。」
気をつけたものの、天狗や河童をいたぶるのに夢中だったのか、服の端々には血がついていた。
もう、この服は着れないだろう。
「あーあ、やっちまったな・・・・。」
再びため息を付いて、イルーゾォは空を見上げる。
雲が出てきたのか、月はすっかり隠れてしまっていた。
いや、違う、今日は雲はまったくなく、星空が綺麗な夜だったはずだ。
次の瞬間、イルーゾォは反射的に動いた。
「メローネ!!伏せろ!!」
スタンドを出す余裕もなく、メローネを突き飛ばす。
次の瞬間、イルーゾォとメローネがいた上にあった枝が、ドサッと落ちてきた。
枝を切り裂いて空から降りてきたのは、腕から刃を生やしたバオーだった。
幻想郷に来てから、ジェラートは空を飛ぶ能力を手に入れた、
その能力をバオーが利用して、空を飛んでも何もおかしくない。
「メローネ!!全力で逃げろ!!A−40にいるホルマジオが一番近い!!」
「・・・・頼むっ!!ソルベ!!こっちにバオーが来た!!」
ソルベのスタンドに連絡をしてから、メローネは懐から拳銃を取り出し、引き金を引く。
そして、メローネは森の中に、イルーゾォはバオーの方へ向かっていく。
だが、バオーが素早く腕を動かすと、キンキンッと金属がぶつかり合うような音がする。
次の瞬間、メローネの撃った弾が全て、真っ二つに斬られていた。
「うおらぁ!!」
イルーゾォは隙を逃すまいと、マン・イン・ザ・ミラーでバオーに攻撃をしかける。
鏡を出す暇も、スタンドの固有能力を発動させる時間もない。
とにかくラッシュで、敵を一方的に攻撃するしかない。
幸い、スタンドでカバーできればこちらに怪我は出来ない。
何とかメローネが他の奴らを呼んでくれれば、うまく行くかもしれない。
その間の時間を、稼ぐのだ。

36 :
「うおおおおおおおおっ!!」
イルーゾォは叫びを上げながら、バオーを攻撃していく。
バオーは両腕をクロスして、イルーゾォの攻撃を防いでいる。
防御力も攻撃力も段違い、少しでも手を緩めたらあっという間にやられてしまう。
しかし、バオーも一方的に攻撃されているわけはない。
突然、バオーが防御していた両腕を、バッと広げる。
「っ?!」
そして、イルーゾォが怯んだ瞬間、バオーは思いっきり、マン・イン・ザ・ミラーの腹部を蹴り上げた。
腹部を貫かれる、という事は無かったが、その衝撃でイルーゾォは思いっきり吹き飛ばされる。
数メートル吹き飛び、木の幹に背を撃ちつけられた。
ポケットから、鏡がカタン、と地面に落ちた。
「ぐ・・・マン・イン・ザ・ミラー!!」
次の瞬間、イルーゾォは、落ちた鏡その中に潜ろうとする。
だが、バオーのスピードは尋常ではない。
「ひっ・・・・・うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
イルーゾォの左腕が、バオーの刃によって切り裂かれる。
だが、なんとか鏡の中に入る事には成功した。
「ぐあ・・・うぅっ・・・・。」
鏡の中で、イルーゾォは目に涙を浮かべながら、腕を押さえる。
『おい!イルーゾォ!!大丈夫か!!』
彼の肩に止まった、バタフライからソルベが声をかけてくる。
どうやらこのスタンドはメローネにはついていかず、ここに残ったらしい。

37 :
「わるい・・・・、足止めできなかった・・・・。」
血に濡れた上着を脱ぎ、それで止血する。
片腕だけだったが、マン・イン・ザ・ミラーにさせたのですぐに作業は終わった。
「うぅ・・・・腕が・・・腕が・・・・・何か胸も痛いし・・・。」
応急処置をしたとはいえ、お粗末なものである。
おそらく肋骨も折れているのだろう。背骨が無事なのが、幸いだった。
しかしこのままでは、イルーゾォの命が危ないだろう。
『無茶すんなよ!!俺達で何とかするから、お前はそこで安静にしてろ!!』
スタンドの視界を通じてイルーゾォの傷の様子を見たソルベが、動こうとするイルーゾォを制止する。
すると、青い白く輝く蝶のスタンドの姿が、どんどん光を失っていく
『っ・・・、悪いイルーゾォ!スタンドパワーが限界だ・・!!助けに行くからそこを動くなよ!!』
そういい残して、バタフライは完全に光を失い、ボロボロと崩れていった。
だが、おそらく今頃バオーは自分から目標を外して他の奴らを追ってきているだろう。
「しくじった・・・・、バオーを鏡の中に閉じ込めればよかった・・・。」
生きるか死ぬかの瀬戸際だったのだからしょうがないが、イルーゾォは自分に対して怒りを覚えた。
いつだってまっさきに自分が鏡の中に逃げてしまうのが、腹立たしかった。
イルーゾォは切られた腕を押さえながら、立ち上がる。
「追いかけないと・・・・皆が危ない・・・・。」
イルーゾォは自分のスタンドが強力なのを、よく理解している。
ゆえに、いざと言うときは自分が率先して仲間を助けなければならないのである。
たとえ腕がなくなろうとも、スタンドさえあれば、彼の自信は、誇りは揺るがない。
「いかなきゃ・・・・・・俺は、あの時何もできなかったから・・・・今度こそ・・・。」
バオーが残した破壊の後を頼りに、イルーゾォはバオーの後を追っていった。

38 :
『メローネ、大丈夫ですか?』
「大丈夫なもんか!!まったく・・・・・・!!」
メローネは、逃げている最中でバオーを追跡していた息子と合流したのだ。
『フランドールを呼びましょうか?彼女なら・・・・・。』
「馬鹿!!フランを危ない目にあわせられるか!!そもそもフランの能力じゃジェラートが死んじまうだろ!!」
余裕のない様子でメローネは目的の場所に向かう。
「とにかく合流だ合流!ギアッチョはどうした!!」
『すみません、はぐれました。』
「あぁぁぁ!!もう!!」
最悪な運勢に文句を言いつつもメローネはひたすら走る。
一応、身体は鍛えてあるので体力の消耗はそれほどでもないが、そんなこと程度でどうにかなる相手ではない。
「使い捨てに出来ないしなぁ・・・・・。」
いざとなったら、昔は『息子』を囮にでも捨て駒にでもして、逃げられた。
だが、この『息子』は自分だけの息子ではない。フランの『息子』でもあるのだ。
『・・・・・?!メローネ!!逃げてください!!』
そう言われて、メローネはバッと振り返る。
そこに現れたのは。
「メロォォォォネェェェェェエ!!」
本日二回目、メローネは再びフランドールに激突された。
「げほっ・・ぐぼえぇえぇ・・・・。」
今度は思いっきりフランの頭が腹に命中したせいか、メローネは咳き込む。
「・・・・またやっちゃった・・・・。」
しょぼん、とフランは落ち込む。
『力』の使い方は最近だいぶ改善されてきたが、自分の身体能力は、いまだもてあましたままだ。
「ふ・・・・フラン・・・・、危ないからきちゃ駄目だって言っただろ・・・?レティ達はどうした?」
痛みに目に涙を浮かべながらもフランを注意する。
すると、フランは自信満々に言った。

39 :
「レティ達なら置いてきたわ!本気を出せばそこらの妖怪なんて平気で振り切れるもの!!」
『フランドール・・・・・・・。』
フランの言葉に、無表情かつ冷静に育った彼には珍しく、ベイビィ・フェイスは呆れた様な表情をする。
「フランッ!!」
だが、メローネの怒鳴り声にフランはビクッと怯える。
おずおずとフランがメローネの表情を伺うと、その表情は明らかに怒っていた。
「ふざけるなッ!!今はそんな場合じゃないって分かるだろうッ!!」
本気で怒るメローネに、フランはおずおずと言い出す・・・・。
「うぅ・・・・、だって・・・。」
「だってじゃない!!」
メローネは一際大きい声で、フランを怒る。
だが、今度はフランは怯えるのをやめ、キッとメローネを見つめる。
「黙って聞いて!!」
フランは、メローネの目を見つめてはっきりとそう言った。
予想だにしていなかったフランの行動に、メローネは思わず怯んでしまう。
フランは拳をぎゅっと握り締めながら叫ぶ。
「わたしね!!自分の力、自分の為にしか使わなかったの!!自分が遊びたいから!!自分が気に入らないから壊してたの!!
 ずっと一人ぼっちだったからそれ以外の使う必要がなかったの!!
 でもね!今はメローネが外に出してくれたから、チルノとか大ちゃんとか、友達が出来たの!!お日様の下は無理だけど!!
 かくれんぼとかおいかけっことかはじめてして・・・・。」
フランは必死に、五百年近く生きてて、今までなかったくらいに必死に話す。
「一人じゃできないことって、いっぱいあったの!!遊びでもそれ以外でも!!私を閉じ込めてたのは、外が大変だからって事がわかったの!!
 お姉さまがいっぱいいっぱいわたしの分まで外で頑張ってくれてたってわかったの!!
 いままで私はいっぱいいっぱいお姉さまとか咲夜とかパチュリーとか美鈴に甘えてて!!」
感情が昂ぶりすぎて訳が分からなくなっているのか、フランの目から涙がポロポロとこぼれる。
「でも今の私は違うの!!レティを見てて思い出したの!!私は・・・今の私は・・・・『お母さん』だから!!
 お母さんは家族を守るものだって、ご本で読んだもの!!だからベイビィ・フェイスもメローネも、私が守るの!!」
そう言ってフランは、泣きながら笑う、吸血鬼に似つかわしくない、明るい笑顔だった。
「私の心配なら大丈夫よ!メローネよりベイビィ・フェイスより、ずぅっと私は強いんだから!!」
その表情を見て、メローネは呆気に取られる、ベイビィ・フェイスも同じような表情だった。
メローネとベイビィ・フェイスが顔を見合わせる。そして、お互いに呆れたような笑みを浮かべた。
「分かった、じゃあ手伝ってもらおうかな。」
『弾幕ごっこと同じと思っていると、痛い目に遭いますよ。』
「わかってるわよ!もう!!」
場の雰囲気に似合わない和やかさで、三人は森の中で笑いあった。

40 :
「あぁ・・・・もう!!」
ソルベから、バオーを見失ったと言う連絡を受けてレティは大妖精、それにチルノを連れて、森の中を低空で移動していた。
三人とも空を飛ぶのは慣れているので、木々の間をすいすいと飛んでいく。
よりによってそんなタイミングで、フランドールが何処かに行ってしまったのだ。
そのスピードはレティより遥かに早く、追いかけたがあっという間に見失ってしまった。
「とりあえずギアッチョと合流・・・・っ?!」
そう言ってレティは固まる。
「レティ?!どうしたの?!」
「レティさん?!」
固まったレティに、チルノと大妖精が声をかける。
レティは、わなわなと震える。
「そんな・・・ギアッチョ・・・ギアッチョ・・・・。」
彼女が感じたのは、ある一つの喪失感だった。
使い魔の契約のパスから流れてくるスタンドパワーを、一切感じなくなったのだ。
今は寒いため、レティはギアッチョのスタンドパワーを必要としていないが、それでも契約は続いているので、スタンドパワーがほんの少し供給されている。
その感覚が、急になくなってしまったのだ。
スタンドを失ったギアッチョは、ただの人間でしかない。
そんな彼が、バオーと遭遇してしまったら・・・・・。
また、既に遭遇していて戦闘との消耗の末、スタンドパワーがなくなってしまったとしたら。
「ギアッチョ!!」
レティは必死に希薄なったギアッチョの気配を辿り、飛んでいく。
チルノと大妖精も必死に、レティについていく。
「レ・・・レティさん・・・・、急にどうしたのかな・・・・?」
三人の中で一番力の弱い大妖精が、息も絶え絶えに言う。
すると、チルノはきょとんとしながら言った。
「大ちゃんわからないの?だめねぇ、そんなのだからいつまでたってもさいきょーになれないのよ。」
妖精としては破格の力を持つチルノは、平然としながら大妖精に答えた。
「な・・・・・、何・・・・?」
「"こいするおとめはないすぼーと”って奴よ!!」
自信満々に、チルノはそう大妖精に告げた

41 :
代理投下終了

42 :
乙カレ!

43 :
乙ですよー
つか俺バオー見たこと無いんだよね・・・

44 :
乙ですよー
45 :
あぼーん
46 :
あぼーん
47 :
あぼーん
48 :
あぼーん

49 :
圧迫祭りをしそうな東方キャラってだれだろうか?
50 :
あぼーん

51 :
>>49
天子が大統領夫人が妥当か?

52 :
保守、

53 :
パキッ

54 :
そういえばさ
幻想郷に矢を持ち込んだら、東方キャラの才能がスタンド化されたりするんだろうか

55 :
いや、スタンドは精神の現れだから、そうとは限らないと思う。
能力とはまったく別の能力のスタンドが出たり、能力を使うのに邪魔な能力を持つスタンドが発現するかもしれない。
そういう状況でジョジョチックな戦闘とかしたらすごい面白そうだな。

56 :
糞ホモ荒らし消えたみたいだなwwwww
相手してやるからかかってこいよ、ホモ!

57 :
怖くなったのか?糞ホモ野郎!

58 :
ジョジョ風東方
ピチューン→ピィチュゥゥン
違うか……

59 :
ピチューン→メメタァ!
こうじゃね?
60 :
あぼーん
61 :
あぼーん
62 :
あぼーん

63 :
>>55
スタンドって才能の具現じゃないのか?
6部あたりはその傾向が強い気がする。
64 :
あぼーん

65 :
>>54
それに関連するかどうかは分からないけど昔
「幻想郷にブラックサバス放流(違)したら大惨事になるな」
ってレスがあったなw
というかルーミア(闇を操る能力)と組んだら弱点がほぼ無くなるという。
66 :
あぼーん

67 :
>>65
吸血鬼組はサバスの弱点つけないな。
68 :
あぼーん

69 :
それはとても甘くてクリーミーで、私はきっと特別な存在なのだと感じました
byジョルノ
70 :
あぼーん

71 :
「はぁっ・・・・はぁっ・・・・・!!」
ギアッチョは必死に空を飛んでいた。
地上を逃げていては、おそらくバオーに掴まるだろう。
幸い、自分は曲がれないが飛ぶ速度は早い。
スタンドパワーが切れた以上、これ以上戦闘を続けるわけにはいなかった。
そして、しばらく飛んだ後、そこで止まり後ろを振り返る。
「ま・・・撒けたか・・・・?」
息も絶え絶えになりながら、ギアッチョは言う。
こんな風に空を飛ぶのは、ギアッチョにとって滅多にない。
弾幕勝負などほとんどする機会はなかったし、訓練でも被弾ばかりしていた。
「くそっ・・・・・、他の奴らは大丈夫か・・・・?」
もはやスタンドパワーを失った彼は、ただの青年である。足手まといでしかない。
「せめて多少の・・・・・・・・・。」
息を落ち着けさせた所で、ギアッチョはスタンドを出そうと精神を集中させる。
スタンドと精神はリンクする。先ほどまでは余裕がなかったが、落ち着いたので多少は回復しているはずだ。
「ホワイトアルバ・・・・・・・っ?!」
ギアッチョは気配を感じ後ろを振り向く。
次の瞬間、ギアッチョの横を、三日月型の刃が通り過ぎていった。
「・・・・っ!!やっぱり撒けなかったか!!」
ギアッチョがそうぼやく。
おそらく、バオーは地上から自分の匂いを辿ってきたのだろう。
攻撃があたらない、と言うことはまだ明確な場所
「ホワイトアルバムが装着できれば・・・・・クソッ!!」
毒づくが、ギアッチョにはどうしようもない。
ソルベのスタンドパワーが切れた今、今は仲間との連絡手段もないのだ。
彼に出来る事は、この場から一刻も早く逃げ出すことだ。
ふたたび、ギアッチョは空を全力で飛行する。
調節が苦手な彼が飛ぶ姿は、さながら弾丸のようである。
だが、弾丸は何かに当たるまで、止まることはない。
「ぐあっ!!」
「きゃっ!!」
そして、ギアッチョは空中で見事に何かにぶつかってしまった。

72 :
「っ!!」
敵かと思い、ギアッチョはすぐに体制を立て直す。
だが、その相手は、突然ギアッチョに抱きついてきた。
「うわっ!!」
「ギアッチョ!!無事でよかった!!」
そう叫ぶのは、聞きなれた女性の声。
彼にぶつかったのは、チルノ達を連れて非難していたはずのレティだった。
「レティ!どうしたんだよ?!」
ギアッチョは驚いて、腕の中のレティに話しかける。
すると、レティは目に涙を浮かべながら言う。
「だって・・・・スタンドパワーが切れたから・・・・・・。」
どうやらレティはギアッチョのスタンドパワーがきれたのを感じて、飛んできたらしい。
「馬鹿!!あぶねぇのは分かってるだろう!!」
「うるさい!!あなたの方が心配よ!!今はただの人間なんだから!!」
怒るギアッチョに、負けじとレティも言い返す。
ギアッチョの胸板を、ぽかぽかと殴る。
「お・・おい!!こんな事してる場合じゃねえんだよ!!」
「うるさい!うるさい!」
そんなやり取りをするレティをギアッチョを、チルノと大妖精はどきどきしながら見ていた。
「本当に・・・!そんな場合じゃねえっつってんだろ!!」
ギアッチョは乱暴に、ドンッとレティを突き放した。
「きゃっ!!」
ソレを見て、大妖精とチルノはギアッチョに突っかかろうとする。
「お前!レティに何すんだ!!」
チルノはレティを庇う様に立ちふさがり、大妖精はよろけたレティを支える。
だが、ギアッチョはふんっとその様子を鼻で笑い、振り返りもせずに下に下りていった。
「何だあいつ!!」
チルノは冷たいギアッチョの態度に憤る。
「レティさん、大丈夫ですか?」
突き飛ばされたレティを、大妖精が気遣った。
「私は大丈夫・・・、それより早くギアッチョを追いかけなくちゃ・・・・。」
「レティ!あんな奴ほっとけばいいのよ!」
それでもギアッチョを追おうとするレティを、チルノは止める。
だが、レティはチルノの声を聞こうとはしない。
「駄目!!」
そう叫んで、レティはチルノと大妖精の静止を振り切り、ギアッチョを追う。
「待ってください!!」
「どうしてレティ!!」
二人も慌てて、レティを追う。
「二人とも・・・、どうしてギアッチョが、私たちに一度も背中を一度も見せなかったか分かる?」
「え・・・・・?」
レティは苦々しげに、顔をゆがめる。
(もうっ・・!!私の馬鹿!!冷静にしていればすぐに分かったじゃない!ギアッチョが何かから逃げてるって事・・!!)
つまり、自分達はギアッチョの逃走の邪魔をしてしまったのだ。
そして、ギアッチョは決してこちらに背中を向けなかった。
「お願い・・・!!間に合って・・・!!」
そう言って、レティは必死に森の中に入っていったギアッチョの気配を探った。
73 :
あぼーん

74 :
「あぁ・・・、クソッ!!こんな所で終わりかよ・・・・。」
そうぼやいて、ギアッチョは地面に降りる。
その背中には、三日月型の刃が、ざっくりと刺さっていた。
幸い、肺にも脊椎にも当たっていないが、治療しないと致命傷な事には間違いない。
「あの時とどっちがマシだって話だな・・・・・。」
ギアッチョは、自分が死ぬ寸前の事を思い出す。
あの時はスタンドパワーも切れておらず、なおかつ相手もただのスタンド使いである。
「あー、あっちの方が断然マシだな・・・クソッ、まあ、お前ほどじゃねえだろうけどなぁ、ジェラー。」
そう言って、ギアッチョは目の前に立っている、バオーに話しかけた。
化け物が何を考えているか分からないが、何故かまだ、止めを刺されずにいる。
もしかしたら、ジェラートが精一杯抵抗してくれているのかもしれない。
「こーゆータイミングで、誰か助けに来てくんねーかなー・・・・。まぁ無理・・・・。」
ギアッチョがぼやいた瞬間、空から大量に巨大なツララが落ちてきた。
バオーはそれを避けるため、ギアッチョから距離をとる。
だが、次の瞬間、バオーの上にちょっとした建物ほどもある巨大な氷の塊が落ちてきた。
「大丈夫か?!ギアッチョ!!」
そう言って草むらから飛び出してきたのは、ホルマジオだった。
「なっ・・・・ホルマジオ!!チルノ達と合流しやがったのか?」
「・・はぁ?ちげえよ・・・、アレは・・・・。」
キエーーーッと声を上げて、ギアッチョの前に降り立ったのは、自分達を散々な目に合わせた鳥だった。
「ペットショップ?!」
思わずギアッチョは、大きな声を上げてしまう。
「俺もいるぜー。」
そう言って、ペットショップの背中から、ぴょこっと猫が顔を出す。
「ドルチ?!何やってんだてめぇ!!」
予想外の展開に、ギアッチョはただただ驚くばかりである。
「いやいや、ペットショップが突然家に来て、『闘争の匂いがする、だが俺は夜は目が効かん、手伝え。』とか言ってこうやって無理やり駆り出されたってわけだ。」
そう言って、ドルチはニャアと鳴く。
「まあこうやってあんたらが助かったから、俺としては結果オーライ何だが・・。
何だかよく分からないが、どうやら自分は助かったらしい。
ギアッチョは安堵の息をつく。
「っ?!」
だが、緊張が解けた瞬間、一気に鋭い痛みが背中を襲う。
「ぐうっ・・・!?」
「おい!急に動くな!!」
そう言ってホルマジオは、ギアッチョの背中を見る。
「おいおい・・・、こりゃ相当深く刺さってるぞ・・・。抜いたら血が出ちまうから、そのまましばらく我慢するんだな。」
「マジかよ・・・・。」
今更、痛みに思考が追いついてきた。
「とにかくソルベを探してとっとと・・・・・。」
次の瞬間、ピシィッと、何かに罅が入ったような音が聞こえた。
振り返ると、バオーを押しつぶした氷塊に、罅が入っている。
「・・・やべぇ!!逃げろ!」
そう言うなり、ホルマジオはギアッチョに肩を貸し、逃げ出す。
一方、ペットショップとドルチは空高く舞い上がり、様子を見る。

75 :
「クア?」
ペットショップが、様子を報告するようドルチに促がす。
「あぁ、氷塊に罅がどんどん入っている。多分、割ってでてくるんじゃねえか?」
ドルチの報告に、ペットショップは頷く。
そして、彼の後ろに同じように羽ばたくは、骨の怪異のヴィジョン、ホルス神である。
ペットショップの周囲に、次から次へと先ほどと同じくらい巨大な氷の塊が現れる。
次の瞬間、バオーを閉じ込めていた氷が割れる。
間着かずに、ペットショップは氷の塊を地面目掛けて発射した。
木々をなぎ倒し、巨大な氷の塊が次から次へと落ちていく。
だが、ペットショップは容赦なく、氷の塊を発射する。
気がつくと、周囲は氷の塊で埋め尽くされていた。
木々は無残にも押しつぶされてしまい、氷が解けたあとはまるで戦場のあとのようだろう。
「まあ、こんだけやりゃあ奴さんも逃げるのに時間が掛かるな・・・・・。むしろ他の奴らがだいじょうぶなのか・・・?」
この惨事に、ドルチは呆れにも近い感情を覚える。
一方、ペットショップは何処か得意げな表情だ。
「こんだけやればすぐにここで何かあったか分かるだろうし・・・そろそろ帰ろうぜ?」
いい加減疲れたのか、ドルチがそうペットショップに言う。
ペットショップも気が済んだのか、暗殺チーム邸に飛んでいこうと旋回する。
次の瞬間、ペットショップの翼を、何か針のような物が貫いた。
「ギャッ?!」
「ペットショップ?!」
ボッと言う音が聞こえたかと思うと、その針は翼に突き刺さったまま、燃え出した。
「ギッ!!」
ペットショップは針を凍らせ、とっさに全身が燃え上がることを防いだが、そのまま落下していってしまう。
「お・・・・おい!!!!」
ドルチが慌てるが、どうにもならない。
ペットショップも必死にバランスを整え、落下速度を落とそうとするがどうにもならない。
このままでは、氷に激突してしまう。
「ちぃっ!!」
舌打ちして、ドルチはひらりとペットショップの背中から降りた。
ペットショップの首根っこを掴み、空中でくるんくるんと回転する。
そして、足の爪を立て、なんとか氷の上に着地することに成功した。
だが、何本か足の爪がやられたのか、足元の氷が赤く染まっていた。
「はぁ・・はぁ・・・・・。」
思わぬ急展開に、ドルチは荒く息をつく。
どうにかして生き残れたが、このあとが問題だ。
そう思いながら、彼は別の氷塊の上に佇む、バオーの姿を見た。
どうやら先ほどの針は、こいつの仕業らしい。
「あの化け物みたいなペットショップがやられるなんて・・・・清く正しい猫の俺にどうしろってんだよ?!」
どう考えても、勝てるはずがない。
「くそっ・・・!!」
見逃してくれればありがたいが、そうも行かないらしい。
こちらにどんどん近づいてくるバオー。
出来れば逃げたいが、負傷して移動できないペットショップを見捨てるわけにも行かない。
「あぁ!随分とお猫好しになったもんだ!!」
悪態をつきながらも、動けないペットショップをかばうようにドルチはバオーを威嚇する。
意味など無いと分かっていても、彼はその行為をやめる気はなかった。
そんな彼の前に、突然、風が巻き起こった。
「ふむ、猫ながらも中々でござるな。」
「何だと!お前!猫を舐めるなよ!!」
そう言ってドルチの前に立ったのは、黒の耳と二つの尻尾を持つ少女。
さらに、白い耳と尻尾を持つ少女が、巨大な剣でバオーに切りかかっていた。

76 :
「橙・・・!」
「大丈夫か?逃げるぞ!!」
そう言って橙は、ドルチとペットショップを抱える。
「任せたぞ犬天狗!!」
「犬ではござらん!白狼だ!!」
橙は二匹を抱えて、その場から離れる。
一方、椛はバオーと退治していた。
彼女の鼻は、目の前の怪異がジェラートであることを証明していた。
「ジェラート殿!!目を醒ましてくだされ!!」
椛が語りかけるが、バオーは容赦なく両腕についた刃を振り下ろす。
それを椛は、盾で受け止める。
「ふっ!!」
そしてバオーのわき腹を狙い、刀を薙ぐ。
だが、その剣はバオーの肌を傷つけるだけで決定的な攻撃にはならない。
「くっ!!」
舌打ちをしながら、椛は後ろに跳び、バオーから距離をとる。
バオーも椛を強敵と見ているのか、むやみに追撃をしようとはしなかった。
(何と言う強度だ・・・。片腕ではとても・・・・・。)
そして椛は冷静に、現在の状況を見極める。
足元が氷なのは障害にはなりえない、彼女は普段からすべりやすい滝の近くの警備をしており、そこで鍛錬を積んでいるからだ。
純粋に問題なのは敵だ。
おそらく報告を受けてきた妖怪が目の前のアレなら、多少の対策は考えてあるが・・・。
そして、椛は様子見のために弾幕を放つ。
渦潮のような青い弾幕が、バオーに襲い掛かる。
だが、バオーは見事に弾幕の間を潜り、椛に接近をする。
(よし・・・、距離をとれば・・・?!)
椛がそう思った瞬間、バオーの頭部から椛に向かって何かが発射された。
獣の反射神経で、椛はとっさに盾でそれを防御する。
河童の技術で作られた特殊素材の盾が、いとも簡単に貫かれる。
完璧に貫通はしなかったが、それでもその針が恐るべき強度を持っており、かなりの速度で放たれたことがわかる。
そして椛がその針に触れると、その針は一気にボウッと燃え上がった。
(これは・・・・、受け損ねたら仕舞いか・・・。しかしあの肌を貫こうとするなら両手で刀を構えなければ・・・・。)
椛が考えあぐねていると、突然肩に、ふわりと青い蝶が舞い降りる。
それは椛には見えなかったが、何かの気配が現れたことを、椛は感じ取っていた。
『よぉ椛!妖怪が妖怪退治か?!』
突然耳元で聞こえたソルベの声に、椛は驚く。
「ソルベ殿?!一体どこに・・・・。」
『あぁ、お前らが戦っているのが見えるとこまで来てるんだが・・・。このバタフライも最後の一匹でなぁ、正直真正面から戦える状態じゃない。』
椛は弾幕を放ち、バオーを牽制しながらソルベと会話する。
『だが、一応そっちに頼りになる奴が向かってるからな。そいつに指示をしてやってくれ。』
次の瞬間、バオーの乗っていた氷塊が、赤い光りで真っ二つに切り裂かれた。
バオーはとっさに、すぐ一つ向こうの氷塊に飛び移る。

77 :
「あー!!逃がした!!」
『フランドール、それではジェラートを殺してしまいます。』
そう話すのは、光り輝く宝石のような羽を羽ばたかせる少女に、その背に背負うのは異形の赤子。
満月を背景に、二人は無邪気な笑みを浮かべる。
その姿に、椛は驚愕する。
「な・・・・悪魔の妹?!フランドール・スカーレット?!」
「いえす!あいあむ!!」
椛の言葉に、フランはビシッとポーズを決める。
『自分はメローネのスタンド、ベイビィフェイスです。以後お見知りおきを。』
「あ、これはどうもご丁寧に。拙者は犬走 椛でござる。」
丁寧なベイビィ・フェイスの言葉に椛も思わず返す。
『知っています、以前ジェラートと戦っている所を見ていましたから・・・・。』
「それはそれは、失礼いたした。」
『いえ、気にしないでください。』
「ちょっと!!何話してるのよ!!」
フランドールの言葉に、二人は戦闘中であったことを思い出し、ハッとする。
フランはその強烈な弾幕で、バオーを見事に抑え込んでいた。
「あれをやっつけるんでしょ?あんたはどうするつもりだったの?」
フランは、先ほどまで戦闘していた椛に話を聞く。
「あぁ・・・、接近できればおそらく致命傷を与えられるんだが・・・・。」
「殺しちゃ駄目なんでしょ?!」
「無論だ!!拙者とてジェラート殿をつもりはない・・・。だが、奴の動きを止める術を思いつかないのだ・・・。」
そう言って椛は歯軋りをする。
「ベイビィ・フェイス、あいつバラバラに出来る?」
フランは今度は、ベイビィ・フェイスに尋ねる。
『そうですね・・・・、自分の能力は直接触れなければならないので、やはり難しいです。』
おそらく、近づいて攻撃できたとしても相手をバラバラにするまでに彼はやられてしまうだろう。
『それだったら安心してくれていいぜ。』
「「「うわっ!!」」」
突然聞こえてきたソルベの声に、三人は思わず叫ぶ。
『人の事忘れんなよ、いくらベイビィフェイス以外に姿が見えないとはいえ・・・。』
「びっくりしたー・・・・。」
「す・・すまないソルベ殿?それで?何か策でも?」
ドキドキする心臓を押さえながら、フランと椛はソルベに問いかける。
『まあな、バオーはまだ氷の上にいるんだろ?』
「うん、今は私と椛の弾幕で抑えこんでるよ。」
ソレを聞いて、ソルベは満足したらしい。
『じゃあ丁度いい、スタンドパワーも弾薬もないなら、身体一つで勝負だからな。』
バタフライ越しに、ソルベが笑ったのを三人は感じる。
「何か手段があるの?」
『あぁ、ナイスポジションだ。バオーを今の場所から、動かないようにしておいてくれ!!
 そうそう!あとフランドールの嬢ちゃんは飛んだままでいる事!いいな?!』
そう言って、青白い蝶は風に乗って消えていった。

78 :
「今の場所・・・かぁ。このまま弾幕だと避けてるうちに移動しちゃうよね?」
「ならば拙者が再び白兵戦を挑むでござる。フランドール殿は弾幕を放ちつつあいつの飛ばす針を破壊してくだされ。ベイビィ・フェイス殿は拙者の援護を。」
そう言うなり、椛は弾幕を放つのを止め、まっすぐバオーの方へ跳ぶ。
慌ててベイビィ・フェイスも、その背中に飛び乗った。
椛は盾を捨て、両手で刀を構える。
「防御のサポートを頼む!!」
『了解しました。』
そう二人が会話した後には、既に椛はバオーの目前に迫っていた。
「はぁぁぁぁっ!!」
思いっきり振りかぶった刀に体重をのせ、バオーに振りかざす。
バオーはそれを、右手で受け止めようとする。
「?!」
だが、予想以上に威力があったのか、あわてて両腕で刀を受け止めた。
そのままバオーと椛は、つばぜり合いする形となる。
しかし僅かにバオーの力が上だったか、椛はその攻撃を弾かれることとなった。
そこに、バオーの好きが出来る。
『はぁっ!!』
ベイビィ・フェイスがバオーに向かって拳を振り下ろす。
だが、ベイビィ・フェイスに向かってバオーの頭部から、針が飛んできた。
「させないっ!!」
次の瞬間、弾幕の檻を作っていたフランが、針をその視界におさめる。
拳を開き、握る。
「キュッとして・・ドカーン!!」
ベイビィ・フェイスに届く前に、その針は粉々になって風に飛んでいった。

79 :
「おー、やってるやってる。」
ソルベは大量の氷塊がならぶ、森の一角までやってきていた。
氷はちょうどいい具合に溶け出し、表面は水に包まれている。
そして、ソルベは足音も立てずに、バオー達が戦っている氷塊の元へくる。
「はーっ・・・・。」
一つ、息をついてから、ソルベは拳を構える。
それはまるで、中国拳法のような構えだった。
そしてその体制のまま、ソルベは奇妙な呼吸を始める。
たった一秒の間に、十回も呼吸をするのだ。
ソルベの身体の中に、膨大なエネルギーが溜まりつつあった。
紅魔館の門番がみたら、驚いただろう。何と膨大な量の陽の気だ、と。
「いまだ!椛!飛べ!!」
下から聞こえてきたソルベの言葉に、ベイビィ・フェイスは椛の背に飛び移り、椛は空へと舞い上がる。
そして、椛が飛び上がった瞬間、ソルベは拳を氷塊へと突き上げた。
「オーバードライブッ!!」
膨大な量の陽の気・・・・波紋が氷の表面の水を流れる。
そして、それは氷の上に立っていた、バオーへと伝わる。
「?!?!?!?!?!」
全身に走る不可解な電流に、バオーはもがく。
だが、ソルベは容赦なく、波紋を氷に流し続ける。
「ジェラート!!しっかりしろ!!」
そう叫んで、ソルベはさらに水に波紋を流し込む。
「あ・・・・・・・・・・が・・・・。」
バオーが、声を発した。
次の瞬間、長く伸びた髪の毛は短くなり、腕に着いた刃は消えうせる。
額の赤い複眼状の触覚は引っ込み、肌は硬いそれから、やわらかい人間の肌へと戻っていく。

80 :
「・・・・つぁっ!!」
ソルベが声を上げて、氷から手を離す。
「はーっ・・・はーっ・・・、ちくしょー・・・、久々にやったからうまくいったか・・・・?」
荒い息をつきながら、ソルベは氷の上をみる。
すると、上にいる人影が、倒れるのが見えた。
「ジェラート!!」
ソルベは疲労した身体に鞭打って、飛翔する。
そして、倒れこんだジェラートを何とか腕の中に収めた。
元の姿に戻ったジェラートはバオーになることでエネルギーを使ったのか、疲労した様子でソルベの腕の中で眠っていた。
その様子を、フランたちは空の上から見ていた。
ソルベは三人に手を振り、もう大丈夫だと告げる。
ゆっくりと、椛とフランが降りてくる。
「ソルベ殿・・、ジェラート殿は・・・?」
「平気だ、気を失ってるだけだ。」
そういいながら、ソルベはジェラートの頭を撫でる。
「じゃあ、私メローネとチルノちゃん達のところ言ってくる!!」
「あぁ、ついでに他の奴らも呼んできてくれ。多分ここの近くにいると思うから。」
「分かった!!行こう、ベイビィ・フェイス。」
『はい、フランドール。』
フランドールに呼ばれ、ベイビィ・フェイスは彼女の背中に飛び移る。
そして、メローネとチルノ達を探しに、二人は森の中へと消えていった。
「あー、もう駄目だ。本当に一匹もバタフライだせねーし、久々に波紋使ったから節々痛いし・・・・。」
そういいながら、ソルベは巨大な氷の上に座る。
椛もその隣に座り、ジェラートの顔を覗き込む。
「ジェラート殿が起きたら真っ先に謝らねば・・・・・・。」
椛は耳と尻尾を垂らしながら、落ち込んだ様子で呟く。
「あー、是非ともそうしてくれ。でも、出来たらでいいぜ。」
「?」
以前とはまったく違うソルベの反応に、椛は小首をかしげる。
その椛の仕草に、ソルベは笑いを浮かべる。
「あんたも知ってるだろうが、こいつの感覚は獣以上だ。あんな状態になっても、ちゃーんとあんたが自分の為に何をしてくれたか分かってるのさ。」
ソルベの言葉に、再び椛はジェラートの顔を見る。
その顔は、どこか幸せそうな寝顔だった。

81 :
代理投下終了

82 :
乙かれさまっした!

83 :
乙ー
清く正しい猫・・・?正しい猫は喋らnゲフンゲフン
84 :
あぼーん

85 :

ソルベの過去が非常に気になる話だった
86 :
あぼーん

87 :
代理って作者の許可取ってんの?
88 :
あぼーん
89 :
あぼーん
90 :
あぼーん

91 :
ザ・サン!≒空気

92 :
ジョルノが歯を一本クラゲに変えてアバ茶を吸わせる・・・
あんな一気に吸い込めるものなのだろうか・・・アバ茶少し飲んでるよね絶対

93 :
しかもあれだけの水吸ってるんだから、もっと膨れないとおかしいよね
つまりほとんど素通り・・・
94 :
あぼーん

95 :
あれは歯を全部クラゲに変えてて, あの場面はクラゲを歯に戻すとこだったんじゃないかな?
それなら何とかアバ茶全部吸えるかな?
96 :
あぼーん

97 :
もしくは、クラゲで吸収→ろ過して飲むってコンボを決めたのかもしれないぞ
98 :
あぼーん
99 :
あぼーん
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