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大槻ケンヂ 2


1 :06/12/15 〜 最終レス :12/05/24
あああ

2 :
ああああああああ

3 :
ああああああああああああああああ

4 :
あああああああああああああああああああああああ

5 :
あばばあばば

6 :
リンダリンダラバーソールを映画化したほうがいい

7 :
>>6
コマコ役は
Wあおいのどっちかにやってほしい。

8 :
縫製人間ヌイグルマーを長編アニメ映画に
主題歌は特撮の「ヌイグルマー」でEDは「綿いっぱいの愛を」
音楽はエディ担当で

9 :
http://www.youtube.com/watch?v=1omlj1X8tj4
古い時代

10 :
今日、オーケン
日曜美術館に出てるね。
再放送だけどね。

11 :
筋少のCD再版を
……どうせあるのかな?

12 :
筋少の好きなアルバムってなに?
俺は、「エリーゼのために」が最高
あと、「月光蟲」が次点

13 :
今日池田貴族の命日か

14 :
誰かライブのレポしてよ

15 :
か、過疎ってるぅ

16 :
>>14
ライブレポは本スレに行った方がいいんじゃないの?
いっぱい書いてあるよ。

17 :
2/6のほほんのチケが友人とダブってしまったのですが、需要ありますかね?

18 :
ステーシーのドリューがかわいいかわいすぎる

19 :
>>17
あるでしょ

20 :
天使とGuruが好き

21 :
のほほん学校って一人でも平気ですか??

22 :
過疎てる

23 :
誕生日オメ

24 :
あ、今日誕生日だったのか
おめでとうございます

25 :
あ、そういえばおーけん今日が誕生日。
昭和41年2月6日
今日で41だね
おめでとう!

26 :
トミーフェブラリーと一緒なんだもんなw

27 :
おととい位に中野ブロードウェイのパン屋に入って行くところ見たよ。

28 :
41のオ〜ケンよァもっとカレー食えゥそして オ〜ケンよァ何か書きこんで見やがれァ

29 :
今更だけど髪植えようよ、オーケン。金あるんだし
いつまでムキ|みたいな頭してるつもり?

30 :
たまに貼ってるけど
ダメかい?

31 :
ツレにグミ・チョコ借りて読んだんだけど
何だあれ??

32 :
今も全てのファンレターに目を通してるのかな。
昔もらった返事は今でも宝だよ(*´ω`)

33 :
昨日のBSで出町からのファンレ目通してるとこ、映されてた
髪も生えてたよ

34 :
祝・筋少ニューアルバム発売決定!

35 :
過疎ってるな
筋少復活でみんな本スレに移動したか

36 :
本スレから引っ越してきました
引越し茶ドゾ
つ旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦

37 :
うーん

38 :
そして誰も来なかった

39 :
そもそも本スレってHR板のこと?

40 :
このスレあまり使われていないようなので少しお借りします
大量投下ウザイ!てかた ごめんなさい
『レーベルを越えたオールタイムベストアルバム』
が出たんだから
『出版社を越えたオールタイムベストインタビュー』
も是非出してほしいがムリだと思うので
自分の手元にある範囲で後追いの方におすそわけ
『サーカス団〜』直後のもの

41 :
フールズメイト ’90.3月増刊 HYPvol.2
大槻ケンヂインタビュー by羽積秀明
「インタビュー場所はホテル・ニューオータニだった。
多忙なスケジュールの合間を縫うように、
TVの録画撮りからタクシーで乗りつけた大槻の第一声は『ここどこですかぁ?』であった。
「何処に行き、誰と会い、何をするか」
今の彼の生活の大半は仕事として管理されている。
心理学では、神経質な人間ほど自分の居場所や時間が認識出来ないと不安を感じると言うが、質問を始めたのはまず彼自身からだった。
「突然ですが、ホラーは好きですか?」という問いに始まり、
過去のプログレ/ニューウェイヴ・グループの動向、ポプラ社の「少年探偵団シリーズ」など、ひとしきりの話を終え、やがてインタビューに突入する。
と、彼の心中あったドロドロの暗黒が、まるでエクトプラズマの如き言魂の本流となって吐き出され、
煮えた”しゃぶしゃぶ”鍋の中までをその暗黒で満たしたのであった。

42 :
本人は詩人でありたいと語る。
それが本気であれ気分であれ、悩める人格複合人間大槻ケンヂは総てを信じて語り、
また同時にその真実の誤差の強度に苦悶しながら、それでもなおギャグのオチをカマすことも忘れないのだ。
例え人がどんなイメージで彼を見ていようとも、そのどのイメージも人格もが、
まさにかれの個性そのものなのである。
このインタビューは”ここまでいうか”と慄然すらした強烈な内容のまま、延々4時間を越えた。
これはメディアの許せる範囲で活字化された、その記録である。」

43 :
〈エロスと恐怖の幼年時代〉
---生まれは東京?
●そっす。中野区です。
---幼年時代って、どんな感じでした?
●オレ、割と病気がちだったんで、いっつも寝てたんですよ。
よく憶えてるのは、母親が洗濯物とか干してる時にね、なんかこう……寝てて、白日夢みたいなのばっか見てたんですよぉ。
例えばね、デパートのエスカレーターの前に立ってる映像が浮かぶんですよ。
ほいで、そのエスカレーターに乗ってデパート中を色々見て回ったりとかねぇ、してましたよ。
半覚醒状態って言うのかなぁ。
それから、目をつぶるとね、いきなりこうー、ヘンな顔がハッと目の前にあって、
それがバーッと近づいて来て『アァーッ』って起きちゃったりみたいなね、そういうのがすごく多かったの。
今でもね、幼稚園くらいの頃のそれが、夢だったのか現実だったのか、よく解らないですね。

44 :
あと、ススキの葉が黄金色に輝いている中にボクがいて、まぁ、つげ義春のマンガみたいな世界ですよね。
その中に、何だろう、何かいるんですよ、得体の知れないオッサンが。
その人と自分の関係はよく解らないんだけど、そのオジサンに遊びに連れてってもらったりとかね。
またこれは別のオジサンなんですけども、トラックで配達してるオジサンがいて、ボクはその荷台に乗せてもらってるんですけど、『じゃあ』とか言ったままオジサンずっと帰ってこないの。
それでなんか半分泣きそうになってる自分……とかね。
それが夢なんだか現実なんだか解んないんですよ。
小学校に上がるまでは、なんか大体そんなカンジでしたよね。夢と現実の間をずぅーっとウロウロしてて……。
---身体弱いってなにかの病気で?

45 :
●いやぁ、なんかいっつも変に微熱があったりしたんですねぇ、ええ。
---じゃあ、小さい頃の記憶というと、そういう幻みたいな、夢か現なものばかり?
●そういうの多いですねぇ、でもそういうのとは別にハッキリあったのは、あのーぅ、あれですよ。”エロスとホラーの中に生きていた少年(笑)!” とでも言おうか。
---早熟児?
●そうそう、子供の頃からスケベでねー。
なんて言うかねぇ、性の目覚めって言うのが4歳位であったかなぁ。
そのぉー……セクシャルな物を感じたのが、割とそのぐらいでしたスよねぇ、ええ。
---具体的に言うと?
●うー、なんていうのかなぁ……、ーの始まりのようなモンですかね。
---コレ、載っちゃいますよ。
●そーですねぇー。でも、このくらいはいいですよね、喋っても(笑)。
----------
★きょうはここまで

46 :
ありがとうありがとう!
本当に嬉しい。

47 :
乙、HYP持ってなかったから嬉しいよ
頑張れ

48 :
ありがとう!後追いには本当にうれしい!

49 :
★ここから
----------
---僕も結構アレな方でね。幼稚園に上がる前かなぁ、ほら、TVで「エイトマン」とか見るじゃない、そこでサチコさんがさらわれて監禁されたりするでしょ。そうすると妙に興奮を覚えたりとか……
●そうそう、もー、鬼のように興奮するでしょ。やっぱり、みんなそーいうので目覚めるみたいですねぇ。
オレね、ウルトラセブンがボーグ星人にやられるところを見てさぁ、すっごい興奮したんですよ(笑)。
高校生ぐらいになって、ライブハウスでやるようになって、それラママなんですけど、
そこのTVで丁度ウルトラセブンのそのシーンのビデオがかかっていたワケですよ。
そしたらね、そこにいた連中のひとりが、
『わっ、これ観るとオレは燃えるんだよなー。おーっセブンだ、コカなきゃ。ーしよう』(笑)
とか言ったんですよ。
それが誰かって言うのはちょっとオフレコですが、オレも『エッ! 君もかい?』みたいな(笑)。
---つまり、友達同志で元気よく外で遊ぶっていうタイプじゃなかったんだ?
●まぁ、近所だからっていうんで一緒に遊んでる子達はいたんだけど、あんまり好きじゃなかったんですよ、ボクはその子達のことを。
だから外に出てもツマんないから、うーん……、割とひとりで部屋の中で遊んでましたね。
---ひとり遊び?
●うん、結構ねぇ、そーだなぁ……、
ボクが詩の世界の中で描いているようなのに、一番実生活が近い頃でしたね。5歳半ぐらいまでが。
---TVとかは?

50 :
●TV観れなかったんですよ、ウチは。
ずっとねー、高校卒業するまでねぇ、オレ8時までしかTV観れなかったの……。
---エッ、ほんとに?
●家がキビしかったわけじゃないけど、変にそーゆうウチで、オレも特にそれに関しては反抗しなかったですね。
でも土曜日だけは9時まで観れたんで、それでドリフは辛うじて観れたんです。
---じゃ「キイハンター」は観れなかったんだ?
●あー、観れなかったですよ。
---兄弟は?
●アニキがいます。
---やっぱり性格違う?
●そりゃあ違うですよ。全然違う。
もぉー……、カインとアベルか(笑)ってヤツですね。
ソドムとゴモラか(笑)って……ま、中学ぐらいまではケンカとかしてたけどね、それ以降は喋んなくなっちゃった。
ボクが避けちゃったんだけどもね。
---音楽なんかも接点無い?
●うん、オレがYMOを聴いてた頃に、兄は横浜銀蝿を聴いていましたね(笑)。
最近でもボクが部屋でクリムゾンを聴いてると、兄の部屋からはガンガンに久保田が流れてくるっていう(笑)、そういうカンジですね。
---じゃあ、友達も兄弟も、みんな何か違うみたいな、自分の世界を伝える相手がいないというような、完全にひとりの世界にいたんだ?

51 :
●うん、さっきエロスとホラーの世界って言ったけど、エロスと恐怖の世界なのね。
とにかくねぇー、気が弱いもんで、それは未だにそうなんですけれども超コワがりで、
夜ひとりで寝てると、そばに掛けてある服が人の顔に見えてきたりとかね。
よくあるでしょ、人形が動き出すんじゃないかと思って何度も見たりとか。
そーいうのが、結構ヒドくてね。
その白日夢みたいなのにも、ハイにトリップするのとバッド・トリップとあるんですよ。
ハイの方だとすっごい楽しい妄想がずーっと続くんですよ。
だから一番貴重だったのはねぇ、8時に寝なさいって言われて、仲々寝ないんですけど、
8時から9時までの一時間くらいの間、その時が自分にとって一番大事な時間でしたね。
で、楽しい時はホントにどんどん楽しいほうに話が行って、
バッド・トリップになるとこうーどんどん怖い世界に入って行って、
そのうち「アッ、イケない」って思ってちゃんと起きても、
そのエモン掛けに掛けてある服が顔に見えたり、その顔が喋り出したりするワケですよ。
で、「ヒィーッ」みたいな世界が結構ありましたね。
怖かったなぁ。
というか、何でも怖かったんですよ。
あのね、家の中がまず怖かったの。
外に出るとあんまりそうでもないんだけど、とにかく家の中が怖くてねぇ。
なんか居たのかも知れないですね。
---それ、古い家?

52 :
●そーでもないです。フツーの家です。ボクはもう出ちゃったんだけど、
とにかく、家族の行動とかも、なんか……、なんだろうなぁ、
例えば子供の頃は兄と寝てたんだけど、アニキが柱に指で何かなぞってたりするでしょ、
そーすると「あれは呪いの文字を書いてるんだ」とか、なんかそう言うよーな……なんかねぇ……。
---感受性と空想力が豊かで、早熟で、自我の目覚めが早くて、それが全部もう制御できないくらい混ざってた感じですね、話聞くと。
●それがもう悪い方に悪い方に行くですよ。
---で、小学校に入って、そういうのはだんだん改善されていった?
●ま、夜になると相変わらずそーゆうカンジだったんですけど、昼はクラスの人気者だったんです。
ひょーきん者で、もう。
『”オオケン”は割と成績は悪いけど、ひょーきん者で、なんか色んなことを知っている、雑学博士だ』
みたいな、そんな子だった。
---内向的でひとり遊びが好きだった子が、ひょうきん者になるキッカケって、何かあったの?
●いや、キッカケは別になかったんですよ。そう……ですね、なんとなく、小学校時代に。
でもね、自分以外のクラスメイトとか割と見下してましたね。
というか、みんながバカに見えた。

53 :
2〜3人だけコイツは解ってるっていうヤツは居るんだけど、それ以外はみんな、「うーん、バカだなぁ」って思ってて。
オチャラケて見せて笑わせたりするんだけど、そのあと、カゲで、「ウフフフ、バカなヤツらめ」と思いながら……。
小学校の頃にコイツは解ってるっていう友達がいて、そいつと話し合った結果、みんなはバカだっていう結論が出てね。
「これからは皆のことを俗人間と呼ぼう、オレ達は解ってる人間だから、その俗人間を欺いて生きていこう」
と、夕焼けの児童公園で2人でブランコに乗りながら、そんなことを誓い合ったことがありましたねぇ、小学校5年くらいの時に。
---音楽っていうものを意識し始めたのは?
●うーんとね、小学校3〜4年の頃に長期で欠席したことがあったんですよ。2ヶ月位、なんかずーっと微熱が下がんなかったりしてね。
その頃ずっとラジオを聞かせてもらってて、で、「それゆけ歌謡曲」って番組がありまして、歌謡曲中心なんだけど、結構ニューミュージックとか、そーいうのもかかるんですよ。
ユーミンの「あの日に帰りたい」とかぁ、猫の「雪」っていう吉田拓郎が作った曲とか、小椋桂の「めまい」って曲なんかが。
フケてるでしょ、小学生が小椋桂の「めまい」だって(笑)。
陽水の「桜三月散歩道」って言うヤツも、もぉー凄い好きで。
でも「めまい」が一番好きだったなぁ……。
----------
★★きょうはここまで

54 :
★★ここから
----------
〈宮崎の気持ちがすごくよく解るんです〉
---昭和何年生まれ?
●41年。
---じゃ、音楽をやってみたいというキッカケになったのは?
●イエローマジックオーケストラです(笑)。
---あれ見て、やってみたくなった?
●ていうか、その音楽も好きだったんですけど、それ以外の面がすごくイイなって思ってたの。
ヘンなことしてたでしょ、揃いの人民服とか、テクノ・カットとか、トリオ・ザ・テクノとか(笑)。なんかそー言うところがね。
あとはディーボ。ディーボなんかオレ音楽全然聴いたことないけど好きだったモン、大好きだった。
---洋楽とのというのはどこら辺?
●キッスですね(笑)。あったんですよ、小学校時代、BCR派とキッス派に別れて。
---当然キッス派に属した。
●キッス、キッス、キッス派でしたよー。NHKでやったんですよ、キッスのライブ。
で、ラジカセをTVの前に置いて、録ったりしましたよー
『音立てるな、黙ってろ』って言って。
それもだから、音楽よりも、メイクとかそういう部分がすごい。『これは近いゾ!』って思って。
---近いって、自分のやりたかったことに?

55 :
●うーん、と言うか、自分はすごい才能あると言うか、そうゆうモノがあると確信してたんだけど、
でもオレ運動全然できないしー、勉強できないしー、掃除できないしー(笑)、片付けできないしねぇ、
とにかく”ダメヤツ”なんですよ。ホントにズボラな人間なんですよ。
周りに訊いたらよく解ってもらえると思うんですけどね、
ヒドイの、どーしょーも無いの、人間のクズなの、「男おいどん」の大山登太よりヒドイの、
だけどーぉ、でも絶対自分は周りの俗人間よりは頭イイって思ってたワケ。
何か、何かでそのうち世に出るハズだって思ってたの。
で、マンガ描いたりとかね、子供ながらに小説書いたりしてて、ま、三日ボーズだったんですけどね。
---どんな小説?
●推理小説(笑)。
---あ、おんなじだ。僕も書きました(笑)。
●やっぱ書きますよねぇ。そうそう、最初に書いた推理小説の探偵の名前とか、憶えてますよぉ。滝田六助って言うの(笑)
オレ、そーゆうのって忘れないんですよね、なんか。そのモデルはねぇ、かぐや姫の山田パンダだったんです(笑)。
---で、中学校もそんな感じで過ぎた?

56 :
●いや、それがね、コケたんです。中学校からボクの暗黒時代が始まったんですよ、うん。
ナンかねぇー、何だか解んないんですけどね、ダメになっちゃったんですよ。
ギャグがウケなくなっちゃったんですよ。一発目のギャグをハズしちゃって、ソレっきり。
それからもう、ギャグを言えなくなっちゃって、ハシャゲなくなっちゃってね。
で、それからどんどん性欲ばかりが膨れ挙がって来るんですよ。
中学から高校の1〜2年位までにね、もし日本スケベ合戦って言うのをやったらね、多分、上位に入賞する自信がありましたね(笑)。
日本ー野郎大賞とかあったらね(笑)、ゼッタイ上位にオレは食い込んだろうなっていう自信が。
そんなモンあってドーすんだってんだけど(笑)。
---じゃあ、もう小学校時代のひょうきん者という姿は微塵も無くなってしまった訳?
●そーですねぇ、て言うか、なんかもう暗くなっちゃったんですよ。
あのー、モテなくて、小汚くて、あ、その頃はまだそこまで行ってなかったんだ……まだ、そうではなかったんですけど、
でもね、とにかく教室の窓から外を見ると、空があるワケですよ。
それを見るともう、なんか悲しくなっちゃってねぇ。
なんかほら、昔の歌にあるでしょう。あのー、万葉集だか、なんだかなぁー、
”鳥にしあらねば〜”っていうやつ、鳥じゃないから遠くに行けないって言う歌、
なんか、あーゆう気分でねぇ、もう屈折のどんどん暗いほうに……。
---小学校から中学校って同じ人が上って来るんでしょ?

57 :
●いや、ボクの学校はそーでもなかったんです。
---友達もできなかった?
●ま、内田とかはいましたけどね。
でもね、その頃ホントひねくれてたからね、「内田も本当の友達じゃない」とか、思ってましたね、その頃は。
この世は自分だけで事足りるんだと思ってました。
だけど ”皆、自分の、このオレの天才を、何故解らぬか!” みたいな。
そういう感じで、なんかこのー、みんなクダラなくてね。
その頃の自分の作文とか見ると、すっごく可笑しくて、イイですよぉ。
---難しい性格ですよね、自信家で、でも怖がりで、コンプレックスの固まりみたいな……。
●だから、自分に何らかのパワーがあると自覚しながらも、それを発散する場所がどーしても見つけられないんですよ、ー以外に(笑)。
それで、どんどん性欲の方が膨れ上がる一方でね。
---的な性向とか、そういう方には……?
----------
★★★きょうはここまで

58 :
★★★ここから
----------
●うーん……、行きました。高校ぐらいからね。
いやもうブッチャケた話ね、いや結構ねぇ……まぁ……宮崎に近かったですよね。
ロリコン……って言うのかなぁ、あのー……誘拐までは行かないけど、それを頭の中で計画したことってゆーのは何度もありました。
---そういうのって、結構普通にあることだもんね、男の子なら。
●そうですかねぇ。
---つまりヤルかヤラないかでしょ。強姦願望みたいなのって言うのもそうだろうし……。
●いや、オレ、強姦ってゆーのはあんまり、したいと思ったことはないですね。
ダメなんですよ可哀想で可哀想で。
だからあの大藪晴彦とかいますね、あれダメ。『復讐の弾道』とかねぇ、読んでて可哀想でねぇ、どーもダメなんですよ、オレ。
---いい人なんだ、やっぱ。
●いや、女の子の方に感情移入しちゃうの、ヤラレてる方に。絶対にヤッてる方には感情移入しないの。ロリコンでマゾなんですかね、ボクは。
---じゃ、SMもダメ?
●SMには……、行きましたね。
それでとにかく宮崎の気持ちって、だから凄いよく解るんですよ。だから、だから、結局モテないって事なんですよね、宮崎の悩みは。
とにかく……そーゆう……、
やっぱ世の中、キチガイがバカを見るようになってるんだなぁ……。
あ、キチガイがバカを見るっていい言葉だなぁ(笑)。
でもねぇ、オレ最近ねぇ、何か人殺しちゃう夢見るんですよ。
あっ、オレさぁー、世の中にこんだけ人間がいればさ、例えばミュージシャンの中にも絶対過去に人殺したヤツとかいると思うんだ。そーゆうヤツに会いたくてさぁ、オレ。
人殺しちゃうって、どーゆう気持ちなんだろうって本当によく思う。
宮崎なんかでも、ある日もしもハッと正気に返った時、どうなんかなぁ……。
人殺しちゃったらさぁ、それを……それを一生ひきずるワケでしょ。なんか最近オレ、殺人事件とか見ると、被害者よりもまず殺しちゃったヤツの、そのツラさとかを考えちゃうんですよ。
---タイプもあるでしょ、罪の意識ということ自体を深く考えない人っているんじゃないかなぁ。

59 :
●いるのかなぁー。
そういう人って、人に同情する心とか、そこの神経が欠如してるんですよね。そーゆうのが無いから出来るんでしょうね。
---結構涙モロいタイプでしょ。感動屋さんって言うか(笑)?
●そうそうそう。
---文部省推薦映画とか見ると、すぐハマッちゃうみたいな(笑)。
●いやもう、プロレスで泣いちゃうもの(笑)。
---そういう人って人殺しには向かないよね。
●あとさぁ、戦争行った人って、どういう気持ちで生きてるんだろうって思うんですよ。戦争で人殺しちゃった人って言うのは、その後どーゆう心境で生きてるのかが不思議でねぇ。
---人生の考え方が変わるでしょうね。でも、それを引きずってる人と、正当化できる人と、色んなパターンがあるんじゃないかなぁ。
●うーん、もしかしたら、人殺しちゃうってことは、そんなに大したことじゃ無いのかも知れないですねぇー、引きずらなければねぇ……。
---人殺しても、戦争だったら、勲章貰えて讃えられてしまう訳だしね。
●でしょうー。
あと最近思うんだけど、人は生まれた時は平等でも、死ぬ時……人の死に方にもさぁ、その上下って言うか、差があるでしょう。
例えば、オレよく思うんだけど、ビルの屋上から今にも飛び降りようとしてる奴がいるとするじゃないですか、そういう時って皆んな、「アーッ」って笑いながら見てるでしょう。ウスラ笑いを浮かべながら「早く落ちねぇーかなぁー」って思いながら見るでしょ。
でも、それも同じ人間で、で、ほら、日航機墜落でしたっけ、坂本九とかが死んだ時。アレ、別に無関係な人間の生死を一刻一秒を争って皆がTVで見て、ほいで、黙祷までしちゃうワケですよ。その人達のさぁ、人生ってさぁ、何なのって思いません?
だからね、そこら辺が今のね、ボクの究極のテーマなんですよ。
---死ぬ形にも違いがあるよね。老衰で大往生するのと、メッタ突きでイタイ目みて殺されるのとか。
●だからナンで死に方までにね、同じ人間の死なのに「何でこれほどまでに」って。
例えば松田優作の死と、ほらパR屋でスリー・セブンが出た瞬間に「ヤッター」って言って、そのまま心臓マヒで死んじゃった人の死っていうのは、人間の死ということでは変わらないじゃないですか。
でも、片や「ホントに惜しい人を失くした」で、片や「可哀想だけど、笑っちゃうよなー」で(笑)。
なんかそのーぉ、絶対不平等ですよね。

60 :
生まれた瞬間から不平等になっちゃうでしょ。
だから、最初の生まれた瞬間と死ぬ瞬間だけが人間は平等で、あとはみんな不平等だと思って来たんですけど、考えてみると、生まれる前と死んだ後しか、やっぱ生まれる前だけかなぁ、それしか平等じゃないんですよねぇ。
だから思うのは、よくほらあのー、胎内回帰願望って言う言葉があるでしょ。あれって言うのは、よーするに、生まれる前だけが平等だから、それでみんなそこに戻りたいのかなぁーって思うんですよ。
死後願望みたいなのは無いでしょ。みんなこのぉー、母の母胎の中に帰りたいってゆう……、そうなんじゃないかなぁーって思うんですよ。
---うん、死後の願望って結局はエゴでしょ。死後も安楽でいたいから、今、ナントカ教に寄付をするとか、結局クラス分けだものね。
●あー、あの弁護士失踪事件も凄い展開になってきましたねぇ。なんかオレ、もー怖くて。シャレになんないですよねぇ。
---オウム真理教なんて興味あるでしょ?
●オレ、なんか久しぶりに、あの人が出てきた時にね、『コレはーッ』って思いましたよ。『ナンて、オレの感性にフィットする奴ダーッ』と。
だってアレってさぁ、アレッて殆ど、なんかもう筒井康隆の小説の世界でしょ。何かとんでも無いですよね。
だから、ある種完全にSFをやってくれてるワケでしょ。うーんオッカシイよなぁ。
それこそさぁ、カート・ヴォネガットとかさ、フィリップ・K・ディックとかさ、あーゆーのをもう現実でやってくれてるんで、なぁーんか結構興味あるんスよね、コワイながらも。
でも、ああゆーのがあると、まだまだオレもガンバンなきゃって思うですよ。
---宗教に興味ある?

61 :
●ありますよ。なんか笑っちゃうって言うと失礼だけど、ナンカ……なんか変でしょ。なんでそんなに夢中になるかね、っていう。
ソコら辺がよく知りたいっていうのが凄くあって、なんでそんなに頼っちゃうのかなぁ……っていう。
オレなんかもうー、いっつも落ち込んで暗くなってる人間で、悪い時なんかホント、遺書書いたりするタイプだけど、それでも別に宗教に行こうとは全然思わない。
それは何故かと言うと、自分が物を知らないっていうのを知ってるから。「無知の知」ってヤツですね。
それがあるから、まだまだ世の中知らないことがあるから……、
それなのに、みんな物知らない状態で、「この人こそ、この宗教こそ全てだ」って入っちゃうでしょ。なんで疑わないんだろうって思ってね。それを疑わせない、宗教のパワーってのがすっごく……。
でもロック・バンドなんかもそーですよね。
例えばAというバンドがあって、愛について歌ってるとするじゃない。ハタから見ると何言ってんだってカンジでも、それの信者みたいになってるファンっていうのは、もうほんとにそれを真に受けてるでしょ。
で、そのやってる方も、確かに愛とかそーゆうのを押し出してる部分が自分の中にもあるんだとは思うんだけど、ある種 ”まぁー、愛とか言ってっけど、オレもさ” ってのがあるハズなの(笑)。
それ自体は全然良い事だと思うんですよ。でもまあ、商売の一環としてみたいなのが皆ちょっとはあるハズだと思うの。
なのに、なんで信じちゃうんだろうって……。それを気付かせないロックの人はスゴイなぁって思うし、だから、そっちの人がスゴイのか、信じる方が……、まぁこう言っちゃ失礼かも知れないけど、物を知らないのか。
そこら辺が結構またひとつのテーマですね、ボクの。
---そういう意味では、筋少の詩って他のバンドとは完全に異質な世界があるよね。『明日に向かってオレは叫んで〜』みたいな歌詞ないし。

62 :
●あーゆう詞って、未だに書いてる人いっぱいいるからねぇ。
なんでみんな、変だなぁーって気付かないんだろう。みんな、バカなのかぁ、うーん。
でも14〜5歳ぐらいだったらね、まだ気付かないってのはあると思うんだけど。
---例えば、ユーミンとか中島みゆきとか、青春の心のヒダっていうんですか、『その気持ちワタシ解るぅ』みたいなところに行くのは解る気がするんだけど、「この道はまっすぐだゼ」みたいなのはね。
●人生の応援歌みたいなね、だからね、そりゃ水前寺清子に任しときゃいーんですよ(笑)。チータに任しとけばっ。
---三日で三歩って。
●そうそう、あの一曲で事足りるでしょう(笑)、あーゆう世界ってのは。なんで、イイ若いモンがねって思っちゃうなぁ。
---あと完全にナルシスティックな世界で簡潔してるんだったらいいとも思うけど。
●うん、だからオレね、ハウンド・ドッグの、大友康平さん、すごく好きなの。あの人って凄いナルシストでしょ。大友さんは日本のフレディ・マーキュリーだってオレ思ってるから(笑)。ある意味で尊敬してます。
----------
★★★★きょうはここまで

63 :
今と言ってる事違うね

64 :
そらまー
40過ぎたおっさんが
24の頃と同じこと言ってたらヤバいだろww

65 :
年つーか
パニック障害なってからガラッと言うこと変わったよな。。。

66 :
今が元気ならそれでいい

67 :
★★★★ここから
----------
〈いわゆるブルマーですか、女子体操着、アレへのフェティシズムがすごくてね〉
---話を戻して、中学校から高校時代だけど、要するにバンドを始める頃ね。キッカケはさっき言ったYMOとか、面白い事できるみたいなもので、特にこういう音楽をやりたいとか、こういう詞が書きたいとか歌いたいとか、そういうのはあったの?
●それは無かったですね。中学の頃はザ・ドンズって言うバンドでね。
---ああ、筋少系図の一番上にあるバンドね。
●そーです。あれはもう、あのバンドを超えるのはもう無いですよ(笑)。
いやもうみんな狂ってたんですよ。
誰も音楽できないのに、とにかく楽器を持ち寄ってね。もう、土人の音楽ですよ(笑)。
---とりあえず楽器は揃ってたの?
●いや、無い人はラークのゴミ箱とかを叩いたり、健康青竹踏み器を叩いたりとかね。
---アヴァンギャルド(笑)!
●アヴァンギャルドですよ、本人達の意識はなかったけど。
自分達はちゃんとした音楽をやろうとして、でも楽器できないし……、だけど内なる叫びがあるっていうんで……凄かったですよ。あんなバンドは無いですよ、もう。
---ヴォーカルを取ったのはなぜ?
●楽器ができないからですよ(笑)。
それに、ヴォーカルもやってたんですけど、実はオレ健康竹踏み器がメインで(笑)、別にヴォーカルがいたんですよ。
---もし楽器が弾けてたら、それやってた?

68 :
●してますよー。だからオレいまだにギタリストに憧れちゃうの。
---ほんと? でも、歌は自信あったとか?
●全然。だってオレ音楽1でしたよ。
---要するに、良く言えば、表現衝動に駆り立てられたというヤツだ。
●そうです、そうです。それそれ。それに他ならないですね。なぁーにか出来るハズだと。
でもまぁ……、音楽に携わってね、一番楽しかったのって、その頃ですね。
---で、バンドやってるうちに、その暗いコンプレックスは解消されてきた?
●全然されないですね。バンドやってるその時は楽しかったけど、でもなんか、相変わらずコンプレックスの固まりで、とにかく授業が終わると、すぐ逃げるように走って帰りましたね。
---でも、一体何がそんなにイヤだったの?
●つまり、何か出来るハズなのに何もやってない自分がイヤだったし、あと簡単に言うと、モテないってヤツですね。
それってまぁ、笑い事ではあるんですけどね。すーっごいコンプレックスでしたね、それは。
だからとにかく、「オレは一生、というものは出来ないであろう」「絶対、恋人というのは出来ないであろう」っていう恐怖があって、ソレって、今だと笑っちゃうんですけど、当時は物凄い恐怖でね。

69 :
で、高校行って、もっとヒドクなっちゃったの、ソレが。
中学ではまだね、多少ハシャイだりもしてたんですけど、高校行ったらずーっと机に座ってカッターを、あの頃はボン・ナイフですよ(笑)、それをいつも右手に持って、授業中ずーっとその芯を尖らしてるんですよ。
短くなったらまた他の鉛筆をずーっと削ってね、で、先を見て、こう……。
もーサイテー、人生最低の時期でしたね。
---友達なんか皆無?
●友達も、いたことはいたんですけど、でも学校終わってからは遊ばなかったですね。
でも最近会って、昔の友達はいいなぁってすごい思ったけど、その頃はまたもっとヒネクレちゃってたから……。
モテないってのがねー、どんどん、こうー……最大のコンプレックスでしたね。
---高校は共学?
●そーです。共学なんだけど、だんだんとねー、女の子に対してねぇ、憎しみと、そのー……憧れと、
うん、そういうものがどんどん自分の中でね、リビドーっちゅうんですか(笑)、もう膨れ上がってくるワケですよ。
---好きな子とかいたんでしょ?
●あー、いましたよ。でもね、いや、その子とは3年間で、一言ぐらいしか喋ってないっスよ……。
---じゃあ今度、初恋談義でも(笑)。で、そういうものが、さらにまたバンドに駆り立てたと?

70 :
●その頃はねぇ、そーですね。
とにかく自分は頭がいい、そのハズなのにモテない、成績が悪い、運動できない、トリエがない、もぉーそういうものが全てあのー、自虐的な方向に向かって行くんですよ。
だからステージに出ても、ロックってある種みんなナルシストだから、自分をカッコイイ方に見せるものですよね。
でもオレ、その逆をやりたかったんですよ。
とにかくもう「自分をムチャクチャみっともない物に見せる、その方向に行こう」って思って、顔を絵の具で白く塗って……、それでお客にワーッてウケると、心の中で「この腐れ切ったバカどもめ」とかね。
もうホントに、大暗黒ドロドロの時代でしたね。
その頃はその分、本と映画に浸ってたけど、依然どんどん性欲ばかりが大きくなって、うーん……。
うまい機会もなく、暗〜い方、暗〜い方へ行って。
そのうち高校2年の終わり頃かなぁ、思春期だとみんなあると思うんですけど、あのー、被害妄想みたいなのがヒドクなってきちゃってね。皆オレのことを見て笑ってるんじゃないかと。
ま、自意識過剰の裏返しなんですけども。
その頃にね、エロの妄想ばかりが拡がるんでね、「よし、オレはエロマンガ家になろう」と思って、結構真面目にねぇ、エロ漫画を延々と描いてた時期がありましたね。
---どんなマンガを?

71 :
●シュールなやつ。ロリコンものですね。いわゆる、ブルマーですか? 女子体操着。
あれへのフェティシズムがすごくてね。ブルマー漫画を延々と描いてました。
ですね、オレは(笑)。とんでもないですね。
ファン減っちゃうけど、いいや(笑)。
だからねオレ、そーゆう宮崎的人間の中で、唯一とは言わないけれども、あのー……宮崎的人生から何とか元に戻ってきたと言うか、更生した、社会復帰した人間である、という気持ちがすごくあるんですよ。
ホントにね、ちょっとでもズレてたら、オレ、宮崎になってたと思うから……これ冗談じゃなくて、本当になってたと思うんですよ。
---僕にはね、宮崎というのは男の子的世界の最後の反乱と思えるのね。今ロックを聴く世代の親ってベビー・ブーム世代で、その大抵の家庭では父権が失墜してるでしょ。団塊の世代は、お父さんよりお母さんの方が強いじゃない。
だから、研究心やプロセス踏んだ収集とか、本来の男の子的感覚が、今は ”オタク” とか言われて蔑まれて否定されつつある、そういう時代の狭間を生きてしまった世代の反乱、とも思えるんだけど。

72 :
●そうかぁー、それもあるかしんないなぁー。オタクって、すごく男の子的だモンね。
---ファンなんか見ても、そりゃ男の子も来るけど、昔と比べたら反応がすごく女性的じゃない?
●そうそう、ミーハーって言うか、なんて言うか、アーティストをいわゆる疑似恋愛の対象としか見てないでしょう、多分。
---だから今、ロックって殆ど女の子のものになっちゃったもんね。
●そう、なっちゃいましたね、男はなにやってんだろうなって、よく思いますね。
---宮崎もスタートは結局マニアだから。モノ揃えるとか、調べるとか、そうゆうのって、いわば向上心じゃない?
●向上心かなぁー、うーん。
て言うか、「オレの代わりにあそこまでやってくれたんだなぁ」とかね……
そんなことまで思っちゃうんだよなぁ、ボクは。
---優しいんだ、やっぱり。
●ウーン……そしたら、○○ちゃんの立場って、
殺されちゃった子の立場はどうかって話になるけども、
だって、いやぁー……、気持ち解るんだよなぁ。
あそこまで行っちゃった過程って言うのがねぇ。

73 :
あの女子高生コンクリート殺人ってあったでしょ、あれは全然解らない、オレは。
ほら、あそこまで来ると、なんかもう後は何て言うのかなぁ、悪魔の存在とか、そーゆうモノの方に行っちゃうような気がして、この世の犯罪とは思えない。イヤですねぇー。
あの裁判記録みたいなの見たとき感じたもの、いわゆる悪魔憑きとかさぁ、あーゆうモノってあるんだなぁって言うか……アレ絶対ねぇ悪魔憑きか、犬神憑きか解んないけど、絶対になんかそーゆう陰のパワーがね、彼らに憑依してたんだと思うんだけどなぁー。
そういう力ってあると思いません?
---集団心理として、そういうのはあるでしょうね。その点、宮崎は独立独歩、ひとりでやった訳だ。
●うぅぅぅん……宮崎ねぇー……解るなーあ。
解っちゃうと悪いような気もするが(笑)……でもねぇ、オレね、バンドやってなかったら絶対に性犯罪者でねぇ、捕まっていたとねぇ……確信……。
---やってたかねぇー?
●やってたでようね。ヤル寸前まで行ってたもん。結構ホントにギリギリの所まで行ったんですよ。
---具体的に言うと、どうゆう?
----------
★★★★★きょうはここまで

74 :
★★★★★ここから
----------
●や、や、ちょっとねー、そればかりは言えないっていうところが……あるんですよねぇ……。
あとは実行っていう所までですね。
とゆーかねぇ、何かねぇ、もう、そのぉー、実行するっていうことを考えてると、一晩中コーフンして眠れないんですよ。
も、楽しくて楽しくて……。
なんか、それを実行することで、何か自分というものが、
もう一回認識できるんじゃないかみたいな気持ちも有りましたね。
---でもさ、そういうのは誰しも結構考えるモンだからさぁ、夢物語みたいに色々とね、気に病むことではないよ、きっと。
●あのね、オレも最初そうだったんですけど、多分宮崎もそうだと思うけど、
だんだんそれがね、その夢物語の部分がどんどん拡がって、現実が無くなってくの。
いつもずーっとその事を考えてると、その世界が中心になって来ちゃうんですよ。
だから今でも時々夢で、それを本当にやっちゃって困ってる夢というのをよく見ますよ。
---凄いイヤな気持ちで、「アーッ」って目が覚めるってやつね。

75 :
●ホントにね、それはよく見てねぇ。
「アッ、やんなくて良かったな」
って思って、そーいう事があって、例のこないだの宮崎事件を見た時に、
「そうか、オレの代わりになってくれたんだ」
みたいなね、まぁ、それは勝手なこっちの想い入れですけどね。
でも、あーゆう夢って怖いですよねー。
あと、笑える方だとテストの夢って未だに見ません?
オレ、留年する夢、未だに見るの。
でもね、あん時ホントに犯罪に走ってなくてアタシは良かった。
---やはり、それを思い止まらせたのが音楽でしょうかね(笑)。
●や、そんなカッコイイ話じゃないんですよー(笑)。
---度胸が無かった?
●うん、それもあるし、単にそのーう……高校卒業したっていうことでしょうかねぇ。
学校っていうモノが、牢獄というか城壁というか、すごいそーゆうモノでしたから。
---ライブやり始めたのも高校の頃からですよね?

76 :
●ええ、やってました。
---じゃ、高校出てから、そういったコンプレックスみたいなものが改善されてきた?
●うん、ナンかぁー、とりあえず高校を出て一時的な躁状態に入ったんですよ。それが良かったのかも。
ずーっと、ホントにもう憂鬱だったのが、高校卒業してからやっとネ。
卒業式に自転車で行って、で、帰るのにナンヤカンヤで夕方までかかって、
夕方にこのー、校舎に夕日がかかるのを見ながら、オレ、ゲラゲラ笑い出したんですよ、ひとりで。気持ち悪いですけど。
もー、帰り道ずーっと笑いながらね、で、ひとりで自転車でグルグルぐにゅぐにゅウネウネ回りながら、
あんまりハシャギ過ぎて西武池袋線に轢かれそうになったり(笑)。
で、なんか家に帰ってからも、すぐこう、忍び笑いが出て来るんですよ。
---その後は?
●それから暫く専門学校に行ったんです、デザインの。
面白かったなぁアソコは。うん、もー、露骨にオカシイのが来てたからなぁ。
あだながピカソ君ってゆう奴とかね(笑)。もーホントにアブないヤツが一杯でね。
半年で辞めてストリッパーになっちゃった女の子とか、うーん、面白かったですね。
---レイアウト科?
●ううん、グラフィック・デザイン。いや課題がキツくてね、そこも半年しか居なかったんですけど、で、それから一年ぐらい変な躁状態が来ちゃって、何やっても楽しいってゆう……。
---で、高校時代のドロドロはフッ切れた?

77 :
●そーですね。で、信じられないことに、いわゆる彼女というものができて、それで、うん、犯罪に走らなかった……、
でも冗談抜きで高校があと一年長かったならば、絶対に、大変なことになってたと思う……な。
廃人になってたんじゃないかなって、これは冗談じゃ無くて本当に思いますね。
---じゃ、その彼女は恩人ってヤツですか、言ってみれば?
●いやいや、高校が、その三年が、早く終わったのが良かったんですよ。
で、そこを半年で辞めて、浪人したんです。浪人時代も明るかったですね、変に何か。そんなに暗くなかったなぁ。
でもそのうち、あんまり家にずっと居たもんだから、ちょっとオレね……、
なんかそーゆう特殊な状況にいると、すぐ変になっちゃうんですよ。
だからあのぉー、古本屋でエロ・テープ売ってるんですよ、あの隠し撮りの。
あれを買ってきてですねぇ、一日中それをエンドレスで聴きながら勉強してたんです。
だからある種、気が違ってたのかなぁ、あの頃のオレ。
でも、ノルんですよ凄く……楽しかったなぁ……
---で、大学を受けた?

78 :
●受けました。ま、たいした大学じゃないんですけどね。エレファント・カシマシとか、ゲロゲリゲゲゲのヤツがいる大学(笑)。
でも変なヤツ居たなぁ、そういえば。
オレはやんなかったけど、ひとり薬やってるのがいてね、
『オーツキさぁーん、色がキレイだぁ〜』
って言いながら来るヤツが居ましたね。
なんか、ライブやってたら来て
『ど、どーして来たの』
って訊いたら、
『今日はオーツキさんに会わなきゃいけないって言われたんだ』
って、で、誰に言われたか解んないの。
そーいうヤツとかいたなー。元気かなぁ。
---大学は真面目に行ってた?
●や、全然行かなかったですねー。
---もっぱらバンド? バイト?
●バンドもやったけど、もー、バイトの方はダメでねぇー、すぐクビになっちゃうんですよ、オレ。
---なんで? 時間守んないから?
●ダラダラやってるから。
もーでもね、バイトとかやってねぇ、思ったのは、自分に合わない仕事は絶対しないってこと。
一分が一時間ぐらいに感じられちゃってねー。
---どんなのやったの?

79 :
●ファミリーマートのレジとか、ビラ撒きもやったけど、
でもオレ、人が考えなくともイイような事をずっと考え出すんですよ。
んで、そういう仕事って創造的じゃないでしょ。
でもソレを一生の生業としてやっている人もいるワケでしょ。
だんでそーいう人がいるんだろうって悩み出しちゃって、ホントになんかねぇ、可哀想になってきちゃってね。
「まぁ、そういう人がいないと世の中は成り立たないなぁー」
とか考えて、それでねぇ、また一日中考え出すんですよ。
「なんで皆はサラリーマンとか出来るんだろう」
とか
「みんな実はゾンビなんじゃないか」
とかね。
ほら、精神と肉体とあるでしょ、あと自分っていうものがあるでしょ、で、
自分というものが一旦死んじゃった人間ってゆーのはもうゾンビだから、
だから自分が楽しくない仕事でもやって行けるのかなぁーとか思って、
するってぇとオレは、ゾンビの世界に生きてるのかぁーとか。
----------
☆きょうはここまで

80 :
ありがとう。物凄く感謝しています。

81 :
ありがとう〜
若いなオーケン

82 :
☆ここから
----------
〈内田、エディ、ケラさん、人生を変えた3人、ってやつですか〉
---ところで、どの辺りからバンドというものがクローズ・アップされてきた訳?
●(小声で)いや、未だにしてないんですけどね。
---そりゃないでしょう(笑)。
●なんでですかね、でもあんまり、
何かバンドはいつもあるっていう感じで、
それが今、生活の中心になっちゃってるんで、
結構それがまた悩みだったりして……。
それこそ、バンドだけやってられるからサイコーだって人もいるけど……。
---ミュージシャンって、そういう人達でしょ。
●みたいですねー。
なんだかなぁーって、思っちゃいますねぇ。
---この頃にナゴムから筋少はレコード・デビューするんですよね。最初がオムニバスの『あつまり』で、その次にデビュー・シングルの「とろろの脳髄伝説」。
●まだね、インディーズってことを”自主制作盤”って言ってた頃ですね。
「とろろ〜」を出した頃にインディーズって言葉あったかなぁ?
アレ出した辺りからインディーズってことになったんですよ。
---ナゴムから出したのは、かなり自然の成り行きみたいな?
●て言うか、まあケラさんがね、
内田の高校の先輩だったんで、だから。
そーだよなぁ、ケラさんとも長いよなぁ、付き合いが。
---「とろろ〜」出した頃の反応っていうと?

83 :
●レコードはあんまり売れなかったですね。
でも、あの頃はいわゆるライヴハウスがそんな盛り上がって無かった時期で、
ムチャクチャなブッキングのライヴとかね、
なんかあの頃は結構オカシかったですね、
皆んなでバカやって。
皆ホント若かったから、もーバカばっかりやってた時期でしたね。
---でも、コミック・バンドみたいなのを意識してやってた訳じゃ全然なかったんでしょ?
●そういうワケじゃないんですけど、
でもメンバーが流動的だったから……そういうカンジに……。
で、三柴江戸蔵が来て、
それでまぁ音楽的にも割とちゃんとしてみたいなカンジになって。
だからまず、内田雄一郎とケラさんとエディがいなかったらー、
多分、ボクは今……
こうは売れてなかったでしょうね。
人生を変えた3人、ってヤツでしょうね。
---当然まだ食えてなかった?
----------
☆☆きょうはここまで

84 :
小学生の頃、水曜annや印度とかで“おもしろキャラ”が際立ってたときに
何か強烈に面白い人が現れたな〜と思って興味持ったんだけどさ、
ある時、確か元祖高木ブー伝説引っさげて深夜の歌番組に出てた時に
凄いキャラ変わってて(暗い)「あれ?こんな人だっけか?」って思ったもんなあ。
んでHYP買ったんだけど、まだガキだったからこんなインタビュー読んでたら
買ってはいけないものを買ってしまった!と思って古本屋に売ったもの。
筋少関係のCDや本買うためのお金もらうための理由言わないといけないわけ。
そしたらファン発覚して
家族に、色々詮索されて担任に相談までされてほどだったから。
だから書き起こし嬉しいよ。ありがとう!!
いま読み返してもガチでやばいね、この頃w

85 :
☆☆ここから
----------
●全然もう、まだ親から小遣い貰ってましたから、
オレは大丈夫だったけど(笑)、なんてね。
---その頃はライブに明け暮れる毎日?
●それ程やってもいなかったですね。
ボチボチって言うカンジ。
練習代ががなくてね、
吉祥寺のペンタとか東高円寺のロサンゼルスとかね、
そこら辺でよくやってましたねぇー、みんな自費で。
---ライブのブッキングなんかも自分達で?
●そーです。
ラママに直接行って
『お願いしますよぉ』
とか言ったり、
あとケラさんが結構そこらへんのコネがすごかったんで、
大体ケラさんのツテで出てるのが多かったですね。

86 :
それでその頃はねー、
有頂天もねぇ、
動員ゼロとかいう頃でね、
悲惨だったんですよ。
オレ達の間でもね
「有頂天、ナンかもうダァーメだなぁ〜」
みたいな話してたんですよ。
「ケラさんもカワイソーに」
とか言ってたんですよ。
と、思っていたら、
いつの間にかその”インディーズ・ブーム”というのが到来して、
有頂天が突然人気者になっちゃったんですよ。
『Be! PUNX』っていうビデオがあったでしょ、
あれがキッカケみたい。

87 :
あれが出た次のロフトで、
今までは100人入ったら
「やぁー、今日はいっぱい入ったね」
って言ってたのが、
350人くらい入っちゃったりして、
あれからなんですよ。
「最近、有頂天が人気あるらしいよ」
「ウッソだよ〜ぉ、そんなこと、あるワケないじゃ〜ん」
とかね(笑)、
ホントにもうボロボロに言ってたんですよ。
でも、どうやら本当らしいって話になって、
それであの伝説の、ちっとも伝説じゃねーや(笑)、
あの「ナゴム総決起集会」の第2回。
あれに出て実感しましたね。
---で、その当時には例の性欲の固まりというか、コンプレックスは、かなり解消されてたんでしょ?

88 :
●カイショーされてましたねぇ。
以前は女の子を神聖視して、
神か悪魔か天使か魔女かのよーに、
そーゆー風に思ってたのが、
「あ〜ん、女なんてそんなことねーじゃん(笑)、
もうヤダなァ、騙されてたよオレ、
こんなモンで悩んでたのォー」(笑)
みたいなね、女性蔑視に変わって(笑)、
ホントにロコツにね、そー思っちゃいました。
サザンオールスターズの”女呼んでもんで抱いてイイ気持ち”っていう歌があって、
昔は「何たるフザけた歌だ!」とかすっごく思ってたんですけどねェー、
「解る、解るぅ」だって(笑)。
で、その後色々あって、
「こりゃヤッパ女の人はエライ」
って結論に今は達してるんですけどね(笑)。
ま、なんとか性犯罪者の道から、
まっとうな道に戻ってこれて……。
---で、インディーズ・ブームが来て、「ノゾミ・カナエ・タマエ」「高木ブー伝説」を立て続けに出して、もう圧倒的な……。

89 :
●と、思うでしょ。でも結構ライブの動員とか無かったんですよぉ。
---でも「高木ブー」って死ぬほど売れなかった?
●売れたけどー、でもねぇ、それ程なんかねぇ……
それ程でもなかったんですよ。
---あの頃CSVって所で顧問みたいなこともやってたんだけど、「高木ブー」は三ヶ月位ダントツで売れてたけどなぁ。
●あぁ、CSVかぁ……、その頃付き合ってた子とねぇー、
CSV行ったんですよぉー。
あー懐かしい……。
なんか遠い目をしてしまった(笑)。
そんな事どーでもイイんですよ、そんな話は(笑)。
---「ブー」で一気にって感じじゃなかったんだ?
●言うほど動員もなかったし……。
---売上は貰ってた?
●全然出ないですよ、一銭も……と言うか5万くらいかなぁ……貰っても。
あ、「ブー」は貰ってナイ。
ナゴムってイイ加減なの、その辺が凄く。
でもまぁ、ケラさんも友達だから、
まぁイイかみたいな世界でしたね。
---この頃にマネージメント事務所に所属するんだよね、PCMに?

90 :
●あ、ウワサの、伝説のマネージャーの登場ですね。
もう神話、生きる神話(笑)。
その前に有頂天のマネージャーやってて失踪しちゃって、
で、帰ってきて突然、突然ね、何て言ったと思います?
『筋少がヤル気なら、オレやるよ』
って言ったんですよ。
失踪していたその男が!(笑)
---彼、ウチでも失踪して辞めてるんですよ、ここだけの話だけど。
●(超小声で)エッ、そうだったんですかぁ。
あ、全部同じパターンだ。
筋少も2年半位やって、ある日いないんですよ。
『マネージャーは?』
って聞いたら、事務所の社長の江口さんが
『いやぁ、これからはオレが仕切る』
って、でオレ、その瞬間に全てが解ってしまいました。
---その10日くらい前かな、彼と一緒に飲んだんだけどね。でも、その時も彼は筋少の事を死ぬほど考えていたよ。
●ボクなんか、その前日に飲んだんだよ、朝の5時まで。
その日オレすごい落ち込んでて、
あの人がオレをハゲましてたんだよ
「ガンバローよ」って、
ほいで……次の日消えちゃうの(笑)。
---ま、とにかく、この辺で遂にメジャー・デヴューへとなだれ込む訳ですね。
----------
☆☆きょうはここまで

91 :
----------
☆☆☆きょうはここまで

92 :
☆☆☆ここから
----------
●ですかねぇー。
でも、なんでデヴューしたかと言うと、
留年が決定したからなんです、学校行ってなかったから。
親に言えなかったの、それを。
もう二浪してたし三流大学だったし、
アトがなくて、どーしようかと思って、
「デヴューすりゃいいかな」って(笑)。
「そーすれば親も納得するかな」(笑)だって。
---で、納得してもらえた?
●もらいました。
「それならしょうがない」
と言われました。
---いい家なんだね。芸術に理解がある家庭?

93 :
●いや、じゃなくて、
バンドでデヴューするって言ったら、
なんかあのー、
芸能人になると思ったみたいなんですね。
ウチ、堅い仕事やってるんですよ、父は。
でも、やりたいことをやるのが一番だって思ってくれたんじゃないスか。
---じゃあ割とスンナリと。家に帰ればゴハンも食べれるみたいな感じで?
●そうですね。ウチ過保護なんですよ、すごい過保護なの。
でも、デヴューまでは色々あったんですよ。
最初、小林克也の紅白レーベルっていう、
あそこから出る話があったんだけど、
その話はケラさんとかが「ヤメた方がいいよ」ってね。
でもあんなトコから出さなくてホント良かった。

94 :
そのあと東芝EMIから話が来たんだけど、
これがまた仲々決まんないの。
で、VAPの稲葉さん、
ラフィンとジュンスカと筋少を当てた男、
その稲葉さんがイイ人で、話が早いのよ。
会った時にもう
「レコードはいつぐらいでイイんじゃない」
とかね。で、
「じゃあ留年も決まってるから」と(笑)、
すぐに決めたんです。
---じゃ、バンドで成功するゾって感じでメジャー行くことに決めた訳じゃない?

95 :
●やぁー、留年が決定しちゃったことですね。
だからバンドしか逃げ場がなかったとでも言おうか。
もぉー、音楽一筋で、
何とかバンドでメジャーになろうって人がいる中で、
留年しちゃったからデヴューしようって言う、
とんでもないですよ(笑)。

96 :
〈白日夢の中の ”あっちの世界” の存在を信じきってました〉
---メジャー行った頃の生活は?
●あのね、デヴュー当時は全然もうすごいヒマで、
「まぁ、バンドもやらなきゃなぁ」
みたいな。
ツアー本数も少なかったし、
まぁなんか一週間に4〜5日位しか、あ、3日位かなぁ、
働く日ってなかったですね。
ともかくなんかヒマだったの。
最初は給料5万だったし、
でー、
”うーん、なんだかなぁ〜”
って感じでしたねぇ。
メンバーもコロコロ変わるし。
---で、『仏陀L』ね。個人的には音楽的に勝負に出たというカタチで見てたんだけど?

97 :
●あぁ、いやぁーでも、
オレね、聴いてないんですよ、その後。
だからよく解らないってゆうか、
なんの曲が入ってるかもよく憶えてないっていう世界で、
でもなんかぁ……そうなんですよ。
いけませんね、
オレ、真面目に仕事してないのかなぁー。
で、そうですね、
それからあの、
例のオールナイトニッポンが始まったんですよ。
最初、決まっても2部だって話だったから、
江口さんから
『大槻、驚けオイ、1部だぁ』
って聞かされた瞬間にオレ、
ホントねぇ冗談抜きで、
へなへな〜って腰砕けちゃったの。

98 :
しかもアレ、打ち合わせとか殆どないんですよ。
ホント、パーソナリティにおまかせっていう感じで。
で、それが始まる直前の一ヶ月って、
もうノイローゼ寸前、
プレッシャーで。
その頃はもーね、
夜になるとあの「ビター・スウィート・サンバ」ってゆー、
あのテーマ曲、
アレが寝てると頭の中を流れて来んの!
”パッパラ〜パッパララ、パッパラ”って。
そうするともう眠れなくなって、
ガバッて起き出してね、
真夜中なのに町中をマラソンしたりするんですよ。
オレ、プレッシャーとかに凄い弱いから。
---でも、あれ自体は面白かったよね?

99 :
●やってる本人はツラかったんだからぁー。
オールナイトやってた間はねー、
もう毎日毎日胃が痛くてね、
ヤリガイはあったけど、
もうホントにツラかったですね。
今日はダメだったなぁと思うと落ち込んじゃうし……。
---でも、まんが道の「ボヨヨンロック」という名曲も生んだじゃないですか(笑)。
●あー、あれバカだもんなぁ(笑)。
あれバカでイイですよね。
でもねぇ、オールナイトやってる頃にね、
あれ、「ボヨヨン〜」って
『シスター・ストロベリー』の後ですよね?
そうだそうだ、
実はね、
その頃のオレ、
結構ヤバイ方面に行ってたんですよ。

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