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2012年6月ニュー速VIP+124: 幼馴染「やっと……男君と……ひとつになれた……」 (425) TOP カテ一覧 スレ一覧 2ch元 削除依頼
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幼馴染「やっと……男君と……ひとつになれた……」


1 :12/06/12 〜 最終レス :12/07/07
幼(男君の舌が、口の中に入ってくる……)
幼(キスで気持ち良くなるなんて、知らなかった)
幼(男君の手が、私の胸を触ってる……)
幼(服の上から触られたことはあるけど、直に触られたのは初めて)
幼(首が固くなってるのがわかる)
幼(恥ずかしいけど、触られると、とても気持ちいい)
幼(男君の手が、少しずつ下に行ってる……)
幼(お腹……おへそ……そして……)
幼「んっ!」
幼(、濡れてるよね……)
幼「直接……触って?」
男「わかった」
幼「ひあっ……んん……」
幼(自分でするのとは、全然違う……)
幼(すぐにイっちゃいそうだけど……ずっと、されていたい……)

2 :
やっときたか

3 :
幼「男君……はうっ」
男「気持ちいいの?」
幼「うん……とっても……ああっ……気持ちいいの……」
幼(だから、男君にも、気持ちよくなってほしい)
幼(男君のアソコ……すごく大きくなってる……な形……)
男「お、おい……!」
幼(ホントに固い……確か、先の方の裏側がいいんだよね……)
男「ちょっ!そこ触られると……!」
幼(男君、ホントに気持ちよさそう……)
幼(あ、先の方から何か出てきた……透明で、少し粘ついてる)
幼(これをつけて、全体を握るように……)
男「やばっ!なんで、そんなにっ」
幼「ネットで調べたり、友達に聞いたりして」
男「納得……マジでやばい……」

4 :
男「なあ、幼……もう、いいよな?」
幼「……うん。いいよ」
男「本当に、ゴムは付けなくていいんだな?」
幼「うん。大丈夫な日だから。中で出しても、いいからね?」
男「……わかった。じゃあ、入れるぞ」
幼「あ、ああ……入って……来る……!」
幼(男君の固くて逞しいおが、私の中を押し広げてる……)
男「たぶん……これ、膜だな……」
幼「私が痛がっても、やめないでね」
男「わかった。ゆっくりやるから……」
幼(い、痛い……でも、我慢しなきゃ)
男「ホントに、大丈夫か?」

5 :
幼「大丈夫……じゃないけど……キスして」
男「ああ。わかった」
幼「ちゅ……うう……くちゅ……」
幼(もう少し……もう少しで……!)
幼「いっ!んんっ!んっ!……はあ……はあ」
幼(痛い、けど……奥まで届いてるの、わかる……)
幼「やっと……男君と……ひとつになれた……」
――――――――

6 :
――――――――
▼2ヶ月前
男友「よう、聞いたぜ。また振ったんだってな」
 男「……相変わらず、耳が早いな」
男友「このリア充が……そこのベランダから飛び立ってしまえ」
 男「背中に羽はついてないし、頭の上に光る輪っかもないぞ」
男友「そもそも、お前の第一の友人を自負する俺が知る限りにおいて」
男友「お前が女子に告白されて断った回数は、それぞれ7回だ」
男友「長期休暇の前や行事ごとの前後には、必ず告白された」
男友「んで、なんでいつも断るんだ?」
 男「ノーコメント」
男友「ムッツリスケベだって、実名晒してもいいのか?」
 男「やめろ。冗談に聞こえない」

7 :
期待しちゃうぞ☆

8 :
男友「なら、教えろ。今日の相手を見る限り、顔や外見の問題ではないんだろ?」
 男「何年か前に見たアニメに、視覚情報を盗み取るってナノマシンが出てたが、もしや……」
男友「SFは関係ない。俺は真実が知りたい」
 男「……ちっ、わかった。次の休み時間、顔貸せ」
――――――――
※投稿者より
昨日、宣言したSS投下作戦をこれより実行する
書き溜めは不完全であるため、途中から投稿速度が遅くなる
また、エロを含むが、主目的は別にあるので、了承してほしい
以上、暇つぶしになってくれれば、幸いである

9 :
――――――――
校舎屋上にて
 男「お前、女さんと同じ委員だよな?」
男友「ああ、そうだけど……え、まさか」
 男「違う。それは違う」
男友「じゃあ、誰なんだよ」
 男「女さんの友達、幼さん」
男友「へえ……ふむ……うん?」
 男「なんだよ?」
男友「いや、イマイチ、ピンと来ないというか、繋がらないというか」
 男「家が向かい同士で、小、中も同じ学校なんだよ」
男友「んな!まさか、お≠ゥら始まる関係か?」
 男「幼馴染って言いたいのか?ああ、そうだ」
男友「全然、気づかなかった。っていうか、お前と幼さんが話してるとこなんて、見たことないんだけど」
 男「色々と個人的で些末な事情があってな」

10 :
男友「ふ〜ん。まあ、いいや。察するに、俺から女さんに頼んで、間を取り持ってくれ、と」
 男「2人きりになれる状況を作ってくれるだけでいい」
男友「オーライ。丁度、明後日に委員会があるから、その時に話してみる」
 男「サンキュー」
男友「1個、貸しだからな」
 男「…………」
男友「ん?なんだよ」
 男「いや。ああ、すぐに返すよ」
――――――――

11 :
――――――――
2日後の放課後
男友「やっと委員会、終わった〜」
 女「はいはい、お疲れ様。じゃあ、また明日ね〜」
男友「あ、ちょっと待ってくれない?」
 女「ん、何?明日のアンケート配布の打ち合わせ?」
男友「委員会は関係ない。ちょっと個人的な話」
男友「……ここじゃあ、あれだから、人のいないところに」
――教室にて
男友(……よくよく考えれば、女子と放課後の教室で2人きりだ)
 女「それで、話って何?」
男友「ああ、ええっと、同じクラスの男のことなんだけど」
 女「うん……」
男友(夕陽に映る女さん……綺麗だな)

12 :
男友「あいつ、幼さんに気があるらしい」
男友「んで、告白したいから2人きりになれるよう、セッティングをしてほしいんだと」
男友(告白……か)
 女「へえ〜、そうなんだ。男君が幼ちゃんを……なんか、意外だな〜」
男友「あの2人、家が向かい同士で、幼馴染らしい」
 女「え、そうなの?ああ、でも、そうか……なるほど」
男友「それで、頼める?」
 女「うん。いいよ。いつがいいのかな?」
男友「早めがいいだろうけど、そっちの都合でいいってさ」
 女「ふむふむ、わかった。何とかしてあげましょう」
男友「ありがと。あ、ケータイのアドレス教えるから、決まったら教えて」
男友(この流れ、不自然じゃないよな?)
 女「は〜い」
――――――――

13 :
――――――――
数日後の放課後
先生「今日は以上」
「起立!」「礼!」
男友「うお〜、やっと終わった〜」
男友「というわけで、30分したら起こしてくれ」
 男「あん?」
男友「ぐーがーすーぴー」
 男「全く……宿題でもするか」
 女「女友ー、さっきの授業でわからないトコがあって〜」
女友「はいはい。どこかしら?」
 男「……とりあえず、待つか」
――30分後
 男(教室には、俺と男友と、女さんと幼だけ……)
 男「おい」

14 :
男友「ぐーがー」
 男「起きろ」
男友「うがっ」
 男「30分、経ったぞ」
男友「おう……よく寝た……ふあ〜〜」
 男「顔でも洗って来い」
男友「そうだな……そうする」
 女「いや〜助かった!宿題も手伝ってくれて、持つべきものはやっぱり幼ちゃん!」
 幼「どういたしまして」
 女「お礼にジュース買ってくる。ちょっと待ってて!」
 男(見事に自然なタイミングで2人とも出て行ったな……)
 男(さて、ここからが正念場か……)

15 :
 男「あの、幼さん……」
 幼「ん、何?」
 男「いや、その……こうして2人でいるのって、久しぶりだなっと思って」
 幼「そういえば、そうだね。小学生の頃は、よく一緒にいたのにね」
 男「あ、覚えてくれてるんだ」
 幼「当り前だよ……6年間、登下校もクラスも一緒だったんだよ」
 男「そうだよな……でも、中学に入ると、クラスが分かれたんだよな。登下校も一緒じゃなくなって」
 幼「仕方ないよ。お互い、部活とか勉強で忙しかったんだし」
 男「高校生になって、同じクラスになって、久しぶりに幼さんを見て……俺、ちょっと驚いた」
 幼「何が?」
 男「なんて言うか……その、大人っぽくなったっていうか……綺麗になったっていうか」
 幼「ふふ。ありがと」
 男「それに、嬉しかった。同じ高校ってことが」
 幼「…………」
 男「でも、なんか恥ずかしくて、なかなか話しかけられなくてさ」

16 :
 男「それに、忘れられてるってことはないって思ってたけど、今さら図々しいかもしれないって、不安だった」
 男「それで、2年になっても同じクラスになって、俺、決めたんだ……」
 幼「…………」
 男「俺、お前のことが」
――数分前、教室外の廊下
男友「おお、マジでやってる」
 女「何が起きるか知ってるだけに、こっちもドキドキしちゃう」
男友(俺も緊張してるが、それは女さんがすごく近くにいるからであって)
男友「幼馴染か……なんか憧れるな……」
 女「ちょっと運命的だよね」
男友「そういうの、信じる?」
 女「どうだろ。特に気にしないと思う。一目惚れはあるかもしれないけど」
男友「そうなんだ……」
 男『それに、嬉しかった。同じ高校ってことが』
 女「お、そろそろかな?」

17 :
男友「あのさ、女さん……」
 女「うん?」
男友「俺……女さんのこと……」
 女「…………」
男友「好きだ……付き合ってほしい」
 女「えっと、その……本気にしても、いいの?」
男友「ああ、マジだ。雰囲気に流されたとか、そういうのじゃなくて」
男友「この前、夕陽に照らされる女さんを見て、確信した」
 女「……そうなんだ。ありがとう……」
男友「そ、それで……どうかな?」
 女「え?あ、その、実は私も、前から男友君のことが好きだったの」
男友「それじゃあ……」
 女「うん。これから、よろしくね」

18 :
――教室内
 男「……まさか、最後にどんでん返しとは……」
 幼「本当は女ちゃんの方から告白するはずだったのに……」
 男「男友にもその気があったからこの計画に賛成したんだが……」
 男「バレたら、ちょっと面倒なことになるかも」
 幼「これくらい、もう時効だよ。それに、いつか、こうなってたと思うな」
 幼「私たちは、ただ特等席にいたってだけ」
 男「それより、この後はどうするんだ?計画は破綻したぞ」
 幼「じゃあ、私たちの方から何食わぬ顔で外に出るってのは?」
 男「シンプルだが、それでいこう。鞄、取ってくる」
 幼「あ、私のも」
 男「おっけー。ほいよ」
 幼「ありがとー」
 男「俺の鞄も確保と。じゃあ、出るか。上手いことやれよ」
 幼「任せてっ」

19 :
――ガラガラガラ
男友「うおっと」
 男「何やってんだ?」
男友「いや、えっと」
 男「まあ、いいや。先、帰るから。んじゃ、女さんも」
 幼「また明日ね〜」
男友「あ、ああ」
 女「うん、ばいば〜い」
――――――――
※投稿者より
言い忘れていたが、たまに他の物語からセリフを引用してるから
探してみると、おもしろいかも

20 :
――――――――
帰り道にて
幼「いや〜、一時はどうなることかと」
男「計画通りに進む計画なんてないって聞いたことがあるけど、マジだな」
幼「でも、良いモノ見れたよね」
男「それには同意」
男(それにしても)
男(女さんが男友に告白したいから仲を取り持ってくれってことで、久しぶりに幼と話したんだが……)
男(本当に、大人になったって言うか、綺麗になったよな……)
男(なんか、ミイラ取りがミイラになるみたいだが、言うしかないか)
男「なあ、幼」
幼「え?」
男「あの……教室で言ったこと、あれ、全部、本当のことだから」

21 :
女「…………」
男「それに、久しぶりに幼と話せて、嬉しかったし、楽しかった」
男「だから、俺、幼のことが好きだ。付き合ってくれ」
男(ああ、言っちまったよ……どうなっても知らねえぞ)
幼「……すごく、嬉しい」
男「それって……」
幼「でも、返事をするには、ちょっと足りないかな」
男「え?」
幼「私も、男君と同じ気持ち」
幼「中学の頃、一緒にいる時間が少なくなって、すごく寂しかった」
幼「高校が同じで、同じクラスになって、嬉しかった」
幼「今回の事で、たくさんお話しできて、とても嬉しかったし、楽しかった」
幼「だから、もし、男君に私の気持ちがわかるなら、私が何をしてほしいか、わかるよね?」

22 :
幼「目は、閉じてるから」
男(……目は閉じてるから、って)
幼(男君、わかってくれるよね?)
男(……答えは1つだけだよな、唇をちょっと前に出してるし)
幼(さん付けじゃなくて、小学生の頃みたいに名前だけで呼んでくれて、ドキッとした)
男(いや、敢えて意表を突いて、耳元で愛を囁くとか)
幼(その時、気づいた)
男(そのまま耳たぶを甘噛みして……)
幼(ずっと、好きだったんだって)
男(……キスの方がマシだ)
幼(だから、お願い。私の思いに、気づいて)
男「それじゃあ……」
幼(肩に、男君の手が……)
男(顔を斜めにするんだよな)
幼(男君の息の音が聞こえる)

23 :
幼「ちゅ……」
幼(男君の唇……柔らかい)
男(幼の唇……柔らかい)
男「ん……正解……だったかな?」
幼「うん……これからもよろしくね、男君」
――――――――
6月下旬、屋上にて
男(告白して1ヶ月)
男(梅雨も明けて、毎日が夏日)
男(梅雨の晴れ間を利用して、デートに出かけた)
男(雨の日は、雨宿りをしながら色々なことを話した)
男(今まで話をしなかった分を、互いのことをもっと知り合うために)
男(でも、今からする話は、そんな子どもの遊びでは片付かない)
男(一線を超える話だ)

24 :
幼「さ、お昼、食べよ」
男「ああ」
男(屋上には、俺達の他にも何人かいる)
男(どれも、男女1人ずつの組み合わせで、それぞれのグループが距離を置いている)
幼「卵焼き、いつもと味付けを変えてみたんだけど、どうかな?」
男「うん。甘くて、おいしいよ」
男(辛うじて味はわかるが、緊張で上手く飲み込めない)
男(他の彼氏も、こういう気分になるのか……)
幼「どうしたの?」
男「ん、何が?」
幼「具合が悪そうだけど……」
男「そんなこと、ないよ」
男(小学生の頃を含めたら、本当に長い付き合いだ)
男(下手に勘違いされる前に、話した方がいい)
男(それに、幼に嘘を吐いたり誤魔化したりするなら、真実を言って嫌われた方がマシだ)

25 :
男「あのさ、ちょっと込み入った話があるんだけど」
幼「聞いてるよ」
男「来週から期末テストだろ」
男「それで、それが終わったら、夏休みじゃん?」
男「だから……夏休みに……」
男「旅行に行かないか?2人だけで」
幼「2人……だけで……」
幼「それって……」
男「はっきり言えば、幼と夜を過ごしたい……!」
幼「……そう」

26 :
幼(私、今、どんな顔をしてるんだろう)
幼(驚いて、でも、とても嬉しくて)
幼(それをちゃんと、表情に出せているかな?)
幼(変な顔して、男君を不安にさせてないかな?)
幼(心の整理ができて、思っていることをちゃんと伝えられるようになるまで)
幼(もう少しだけ、待ってね)
幼「ちょっと、待っててね」
男「う、うん……」
幼(えっと、ケータイと手帳は……あった)
幼(私の記憶が正しければ……)
幼(……やっぱり、そうだよね)
幼(……ちょっと悪戯してみようかな?)

27 :
幼「あのさ……すごく嬉しいんだけど、夏休みはちょっと無理かな」
男「そ、そうなんだ……」
男(……やっぱり、そうなるよな)
幼(あ、落ち込んでる)
幼「だから!」
幼「夏休みが始まる前に」
幼「14、15、16日で、どう?」
男「……え?」
幼「どう?それとも、ダメ?」
男「あ、いや、そんなこと、全然ないよ!っていうか、その、ありがとうっていうか……」
男(うおお〜、よかったぁ〜)
男「でも、なんで、その日に?」
幼「それは、その日になったら、話す。ふふふっ!」
幼「旅行、楽しみだね!」
――――――――

28 :
――――――――
夜、男の家、食卓にて
 男「急な話なんだけど……」
 男「期末テストが終わったら、友達と旅行に行きたいんだよね」
男父「テストも始まってないのに、もう夏休みの話か」
男母「まあ、いいんじゃないの?夏休みなんだし」
 男「あ、あの、厳密に言えば、夏休みじゃあ、ないんだけど」
 男「14、15、16日で、1泊2日か、2泊3日か……」
男母「……テストが終わるの、5日よね?」
男父「本当に急な話だな。夏休みにはできんのか?」
 男「友達の部活の都合とか、委員会の都合とかで、ちょっとね」
 男「もちろん、テストは頑張るし、無茶はしないし」
男父「それは当然のことだ」
男母「行ってらっしゃいな。そういう経験も大切だもの」

29 :
男母「いいわよね?」
男父「母さんが、そう言うなら」
 男「えっと、それで……財政支援があると、ありがたいかな、と」
男父「それは、テストの頑張りによる」
 男「うん、わかった。ありがと」
男母(……ねえ、あなた?)
男父(……うん?ああ、わかった)
――夕食後、男の部屋にて
 男(あれで、なんとかなったか?)
 男(さすがに、向かいの幼と2人だけで、なんて言えないからな……)
 男(でも、やっぱり正直に言った方が……)
 男(とりあえず、勉強に集中しよう)
コンコンッ

30 :
男父「勉強中か?」
 男「うん、そうだけど」
男父「適当なところで切り上げて、俺の書斎に来い」
 男「え、うん、わかった」
 男(……もしや?)
 男(この問題解いたら、絞られに行くか……ははっ)
 男「はああ〜〜」
――書斎の前
 男(父さんの書斎、入るの久しぶりだな)
 男(仕事の邪魔しないようにって、小さな頃に入らないようになったんだよな)
 男(……嫌な汗が出てきた)
 男(……弱気になるな、俺。ちゃんとやれよ!)
コンコンッ
 男「入るよ?」
男父「おう」

31 :
 男「失礼します」
 男(……昔と変わってないな)
男父「まあ、そこに座れ」
 男「うん」
 男(このソファ、よくここに座って絵本を読んでもらったんだよな)
男父「さて、それで」
 男「ごめん、嘘ついた」
 男「旅行は、本当は向かいの幼さんと2人だけで行く予定」
 男(……黙ってられなかった。黙っていたら、いけないと思った)
男父「ああ、そうなのか。うん」
 男(あれ?)
 男「あの、その話じゃなかった?」
男父「あ、いや、その話で合ってる。余りにもあっさり言うから、驚いただけだ」
男父(母さんからアイコンタクトされて、何か隠してると思って呼び出しただけなんだが)
男父(なんとなく想像はしてたが……なるほどな)

32 :
男父「まあ、お前も高校2年生だ。夏休みにクラスメートと旅行に行くくらい、問題ない程度には大人だ」
男父「だが、同い年の女子と2人だけで、となると、状況が変わってくる」
男父「ここ1ヶ月のことは母さんから聞いてるし、評価できる」
男父「だが、何かあった時、お前が親の指示に絶対に従わなければならない子どもであることは、忘れるなよ」
 男「うん。わかってる」
男父「それから、俺の方から話は通しておくが、時間のある時に、一緒に向こうの家に事情を説明しに行く」
男父「当然ながら、あちらの返答が優先される。それもわかってるな?」
 男「うん」
男父「向こうのお嬢さんも、今日ご両親に話をすることになってるのか?」
 男「たぶん、そのはず」

33 :
男父「行先は?」
 男「まだ決めてない。旅行の話自体、今日決まったことだから」
 男「……支援の内容によるかな?」
男父「そして、それはお前の頑張りによる。テストだけではなく」
 男「うん。頑張る」
男父「じゃあ、今日のところは以上だ。風呂は、先に入っていいぞ」
 男「わかった」
 男「……あのさ……ありがとう」
男父「礼を言うのはまだ早いぞ」
 男「それもあるけど、今まで、全部」
男父「……それこそ、まだまだ早い」
 男「うん。わかった。風呂、入ってくる」
男父(まだまだ子ども……とは言えないか)
――――――――

34 :
――――――――
14日、朝、玄関にて
 男「それじゃあ、行ってきます」
男母「行ってらっしゃい。楽しんできてね」
男父「どうせだから、無茶して来い」
 男「それ、父親の台詞とは思えないよ」
男父「漢としての台詞だ」
 男「何それ……じゃっ」
ガチャ……バタン……
 男「朝だけど、もう熱いな……」
 男「さて、迎えに行くか……って、数歩先なんだけどな」
 男(緊張で倒れそう……って、気をしっかり持て、俺!)
ピーン……ポーン……

35 :
なんだろう
なんか読みにくいな
うーん素直な感想を述べておく

36 :
 幼「は〜い。男君、おはよう」
 男「おはよう。おじさんも、おばさんも、おはようございます」
幼母「おはよう」
幼父「…………」
 男(おじさんの視線が痛い……)
 幼「それじゃあ、行ってきます」
幼母「行ってらっしゃい。気を付けてね」
幼父「男君!」
 男「あ、はい!」
幼父「通販でスタンガンでも買って娘に持たせようかとも思ったが……」
 男「あ〜、はい」
幼父「娘は、君が守れ。いいな?」
 男「はい!お任せください!」

37 :
幼父「うむ。では、楽しんでこい」
 男「はい。ありがとうございます」
 幼「じゃあ、行こうか」
 男「うん。荷物、持つよ」
 幼「ありがとっ」
――――――――

>>35
たぶん、細かな描写をしてないからだ
最小限のセリフと心情だけで、どの程度の描写ができるかってのも、目的の1つなんだよ

38 :
――――――――
バス停→駅→駅のホームにて
男「だいぶ、緊張がほぐれてきた」
幼「ふふっ、色々あったからね。昨日、眠れた?」
男「2時間置きに目が覚めた。初めて目覚まし時計に勝った」
幼「私も、全然眠れなかった。ちょっとだけ、眠るのが怖かった」
男「え、なんで?」
幼「目が覚めたら、全部が夢になっちゃうんじゃないかって、おかしいよね」
男「…………」
幼「とっても幸せで、とっても不安」
男「……そういうことなら」
幼「え?ちょっ……あう」
幼(優しい口づけ……)

39 :
幼馴染っていいよな

40 :
男「……今、こうしてここにいる俺と君は、現実だよ」
幼「……もう、いきなりキスして。そんなセリフ、どこで覚えてきたの?」
男「う〜ん、わかんない。似合わなかった?」
幼「そんなことないよ。かっこいいし、安心した」
男「それは何より」
――――――――

41 :
――――――――
新幹線→駅→ホテルにて
男(新幹線に揺られること1時間、送迎バスに揺られること30分)
男(ホテル前に来たのはいいが……)
幼「すごい……素敵なホテルだね……」
男「あ、ああ。そうだな」
男(間違っては、ないよな)
男(支援をどっちがどれだけ出すかで、父さんと幼の親父さんが話し合って)
男(ホテル代は俺の父さんが出すってことになって)
男(母さんがこのホテルに決めたらしいが、俺達2人には内緒になっていたわけで)
男「とりあえず、入ってチェックインしようぜ」
幼「うん……」

42 :
ドアマン
 「ようこそ、いらっしゃいました。お荷物をお持ち致します」
男「ど、どうも。あ、彼女の分だけで、いいので」
男(本格的だな……おい)
幼「お願いします」
幼(こんなの初めて……!)
幼(ロビーもすごく綺麗……)
男(フロントは……あれか)
男「えっと、2泊3日で予約してた男と幼だけど」
フロント
 「お待ちしておりました。では、こちらにご記入を」
男(ええっと、これでいいのかな?)
フロント
 「ありがとうございます。少々お待ちくださいませ」

43 :
フロント
 「はい、ご確認させていただきました」
男「支払いは、済んでるよね?」
フロント
 「はい。基本料金はクレジット決済で完了しております」
フロント
 「追加分に関しては、チャックアウトの際にお願いします」
男(マジだよ、おい……)
フロント
 「では、係りの者が部屋へご案内致します」
――部屋に到着
幼「わああ〜、広〜い!」
男(父さんも母さんもやり過ぎだって……)

44 :
スタッフ
 「ジュニアスイートでございます」
スタッフ
 「部屋のカードキーはこちらになります」
男「どうも」
スタッフ
 「ドアの施錠はオートロック式ですので、紛失のないよう、お願いします」
スタッフ
 「紛失の際には、速やかにお申し出くださいませ」
男「わかりました」
スタッフ
 「明日の朝食は2階のレストランにて、ビュッフェ方式で、お時間は朝の7時から10時までとなっております」
スタッフ
 「それから、明日の夕食のお時間は、いかが致しましょう?」

45 :
男「え?明日の?」
スタッフ
 「はい。展望レストランでの夕食が、プランに含まれております」
スタッフ
 「予約制となっておりますので、夜6時から9時の間で、お時間をお伺いしたいのですが?」
男「ええっと、いつまでに決めた方がいいんですか?」
スタッフ
 「遅くとも、明日の朝10時までにお申し出ください」
男「わかりました……決めておきます」
スタッフ
 「ありがとうございます。他に、何かございましたら、ご遠慮なくお申し付けください。では、失礼致します」
男「どうも、ありがとうございます」
男「……ふええ。朝のビュッフェは聞いてたけど、展望レストランで夕食は聞いてないぞ」
幼「あ、でも、うちのお父さんから、ディナーに出られる服を持って行けって」

46 :
男「俺もそう聞いて一応用意してたけど、冗談じゃなかったのか……」
幼「男君のお父さんには、感謝しなきゃね」
男「2週間は肩たたきかな。後、ホテルを選んでくれた母さんのために、食器洗い2週間、と」
幼「親孝行だね」
男「これぐらいは、一応。じゃあ、さっさと行こうか。あそこに」
男(窓の外に見えるのは、大型テーマパーク)
男(ちなみに、2人分の2日間フリーパスは、俺のお年玉貯金から出した)
――――――――

47 :

書き溜め分、終了
しばし、お待ちを

48 :
読みづらく感じたけど慣れるとそれはそれで面白い

49 :
――――――――
テーマパーク内、レストランにて
幼「男君はやっぱりジェットコースターとか、そういうのがいい?」
男「それはそうだけど、ご飯食べた後だから、しばらくしてからでいいよ」
幼「じゃあ、これと、あれと……」
男「待ち時間も考えておけよ」
幼「わかってるよ」
幼「ねえ、覚えてるかな?小学生の時に、一緒に遊園地に行ったこと」
男「3年生の時だっけ。地元のだろ?もう潰れちゃったけど」
幼「そうそう。男君の家族と一緒に」
幼「男君、帰り際に迷子になっちゃったんだよね?」
男「それは……覚えてないな」

50 :
幼「私は覚えてるもん。迷子センターで大泣きしてたんだよ?」
男「やめてくれ。俺も覚えてるから」
幼「男君が泣いてるとこ、初めて見た」
男「俺だって、子どもだったからな」
幼「でも、私が頭を撫でて慰めてあげると、すぐに泣き止んだけどね」
男「あーあー、聞こえないなー」
幼「とっても……可愛かったんだよ」
男「……俺も、思い出した」
男「幼に泣いてるとこ見られたのがすごく恥ずかしくなって、しばらく口きかなかった」
幼「はいはい、ごめんごめん」
男「……頭、撫でられて……嬉しかった」

51 :
幼「また撫でてあげようか?」
男「それは俺の役割だから」
幼「ひやっ!ちょっと〜〜」
幼(いきなり撫でるから、変な声出しちゃった……)
男「変な声だな」
幼「言わないでよ〜」
男「お相子だよ。そろそろ出ようぜ」
幼「うん、わかった」
――――――――

52 :
――――――――
アトラクション待ちの行列にて
幼「うう……疲れた」
男「ヒールのせいじゃないか?」
幼「否定できないのが悔しい」
男「もうちょっと俺に寄り掛かったら?」
幼「いいよ。それじゃあ、男君が疲れちゃうじゃない」
男「いいから」
幼「うん……」
幼(この靴、お気に入りなのに……)
男「幼も、そういう靴、履くんだよな?」
幼「前から履いてるよ?」
男「そうじゃなくて、そういう年頃になったっていうか」
幼「え……うん。まあ、ね」

53 :
男「なんか、運動靴で走り回ってた印象しかないから、ちょっと新鮮でさ」
男「いつ頃から、ヒールとか履くようになったの?」
幼「ええっと、15歳の誕生日プレゼントに買ってもらったのが最初だから、そのくらいからかな」
幼「今、履いてるのは、今年に入って買ったものなんだけどね」
男「そうなんだ……」
男(本当に、大人になったんだな……)
幼「うん……」
男「…………」
幼「…………」
男(って、物思いに耽ってたら、会話が続かなくなった)
幼(話題が切れちゃった。どうしよう……)
男「…………」
男(あのこと、聞くのはやっぱりマズいか……)
幼(前から気になることがあるんだけど、聞いてもいいのかな……?)

54 :
男(でも、話のネタないし……軽いノリで)
幼(このままモヤモヤしたくないし、聞いちゃえ!)
男「あのさ!」
幼「あの!」
男「……」
男(かぶった)
幼「……」
幼(かぶっちゃった)
男「幼から、どうぞ」
幼「えっと、それじゃあ……」
幼「男君ってさ、今まで、お付き合いした人っている?」
男「え?」
男(俺と同じ、質問か……)
男(まあ、気になるよな)
男(中学の3年間と高校の1年間が丸々空白なんだから)

55 :
男「幼が初めて。告白されたことは、何度かあるけど」
幼「本当に?」
男「ああ。こんなこと言うのも恥ずかしいんだけど……」
男「ずっと、心のどこかで、幼のことが気になってた」
男「勝手な考えかもしれないけど、幼が傷つくんじゃないかって、不安だった」
男「だから、告白されても、その場で断った」
男(恥ずかしくて、幼の方を見れない……)
男(こういう男って、女の人から見て、どうなんだろう……)
幼「そっか……すごく、嬉しい」
幼「私も……同じ気持ちだった」
幼「いつも一緒にいたのに、少しずつ思いが離れて行って」
幼「離れていることがわかるたびに、男君を避けるようになった」
幼「男君には男君の考えとか、人生っていうと大げさだけど、そういうものがあって」
幼「また、私が側にいると、邪魔になるんじゃないかなって」
幼「不安だった……」

56 :
男(駅のホームで言ってたな、不安だって)
男(今、ようやく、その意味がわかった)
幼「でも、やっぱり男君のことが気になって」
幼「私も、何度か告白されたけど、男君を裏切りたくなかったから、全部断ったの」
男「そっか……」
男(互いに、こういう思いをするとわかっていたら、中学の頃もずっと一緒にいたんだけど)
男(よく考えてみると、綱渡りみたいな感じだな)
男(どっちかの思いが消えていたら)
男(今、ここに俺がいなかったかもしれないし、幼がいなかったかもしれない)
男(それぞれの隣に、別の誰かがいたかもしれない)
男「ありがとう。素直に、そう思う」
幼「ふふっ。恥ずかしい……」
男「キス、してもいいか?」

57 :
純愛だな
でもなんだろう…会話文の淡々さは…

58 :
幼「……うん、いいよ」
男(幼の唇の感触さえ知らずに、大人になったかもしれない)
男(幼の唇を、誰かに奪われていたかもしれない)
男(それだけは、考えたくないな)
幼「……キス、上手になった」
男「そ、そうか?」
幼「うん。そうだよ」
男(……急に恥ずかしくなってきたぞ!)
男「……感謝しないとな!男友と女さんに」
男「あの2人がいなかったら、キスも上達しなかったわけだし」
幼「うん、そうだね」
男「そういえば、今回の旅行、女さんに話した?」
幼「それが……さすがに恥ずかしくて……男君は?男友君に話したの?」
男「俺も話してない。あいつ、テストの結果が悪かったから」

59 :
幼「あちゃあ…確か、追試って今日だよね?」
男「いや、そこまで酷くはなかったから、大丈夫だろ。あいつらも、デートしてるんじゃないか?」
幼「メール、送ってみようか?」
男「それ、アリだな。ほら、サメに食べられそうになってる写メあっただろ」
幼「おっけーい。どんな返事が来るかな〜」
幼「……よしっ。送信完了!」
男「俺も送った。あ、そろそろ俺達の番だぜ」
幼「そうだね」
幼「そう言えば、男君はさっき、何を聞こうとしたの?」
男「それは……幼と同じこと」
幼「そっか……同じことか……ふふ」
幼(空白の時間があっても、ちゃんとお互いのことを思っていた)
幼(こういうことを、運命って呼ぶのかな?)
――――――――

>>57
会話だけ、だからな。エロシーンもまだ後の方だし
ちょっと申し訳ないが、ご容赦を

60 :
C

61 :
絶った

62 :
――――――――
数時間後、レストランにて
男(あれからアトラクションやパレードを楽しみつつ)
男(男友の激怒メールに返信しつつ)
男(女さんから励ましメールをもらいつつ)
男(気づけば夜になっていたわけで)
男「だいぶ、疲れてるみたいだけど、大丈夫」
幼「もちろん!全然、大丈夫だよ!」
男「メニュー、逆さまだぞ」
幼「うう……」
男(完全に、空元気ってやつだな)
男(昨日、寝つけなかったから寝不足なんだろうし)
男(俺はゲームや漫画で夜更かしは慣れてるが、幼はそうではないだろうし)

63 :
幼「ご飯食べたら、元気になるから!」
幼「夜は長いんだから、しっかり食べないと!」
男「寝不足で脂っこいものを食べるとお腹に悪いから、気を付けろよ」
幼「ううう……いじわる……」
――数十分後
男(案の定、幼の目尻が本格的に垂れてきた)
男(少し充血してるし)
男「今日のところは、ホテルに戻ろうぜ」
幼「う〜ん……ふああ〜」
男「…………」
幼「ちょっと〜、女の子の欠伸をまじまじと見るのは良くないぞ!」
男「それは失礼」
――ホテルの部屋に戻る
男「はい、到着」

64 :
幼「ありがと……」
男「少し休めよ」
幼「やだ」
男「いいから。風呂にお湯溜めるから、その間だけ、な?」
幼「ちゃんと起こしてよ?」
男「わかってるって」
幼「絶対だからね!」
男「はいはい」
幼「それじゃあ、少しだけ……少しだけ……」
幼「くう……くう……」
男(可愛い寝息だな……)
男「お湯、溜めるか」

65 :
――数分後
男(お湯は溜まった)
男(問題は、幼を起こすべきか否か……)
幼「くうー……ふにふに……」
男(先に風呂に入って、その間に起きなかったら、このまま寝かせる)
男「それでいこう」
――30分後
男(もしもの場合を想定して念入りに身体を洗ったわけだが……)
幼「くゆゆゆ〜……わふわふ……」
男(こんな寝息は聞いたことがない……)
男「信頼してくれてるのは嬉しいけど、ちょっと無防備すぎるだろ」

66 :
幼「男君……」
男「あ、起きたか?」
幼「……大好き……むにゃむにゃ」
男「寝言……か……」
男「俺も寝るかな」
男「おっと、化粧くらいは落としてやるか。拭くだけコットンとか、持ってきてるのか?」
――――――――

続きはまた明日                 なんてことにはならない・・・たぶん

67 :
――――――――
幼(車の後部座席、だと思う)
幼(隣には男君が眠ってる)
幼(そっと、手を繋いでみる)
幼(そして、私も眠りに落ちた)
幼(とても、幸せなひと時だった)
幼「…………」
幼「……うう」
幼(……眩しい)
幼「…………」
幼(まだ……寝ていよう)
幼「…………」
幼(……ん?)
幼(寝てたのか、私……)
幼「…………って!!!」

68 :
幼「……服、着てる。昨日のまま……」
幼(えっと、昨日は……晩ご飯食べたら眠くなって……)
幼(部屋に戻って……)
幼(お風呂にお湯を溜める音が聞こえて……)
幼「…………」
幼(服を脱がされた形跡も、ない……)
幼(ってことは……)
幼「あ、ちょっと、男君!起きて!」
男「うん?……うう……」
幼「起きてってば!」
男「……むう……おはよう……ふああ〜」
幼「ねえ!私、寝ちゃってた!?」
男「ふえ?……ん?」
幼「だからー!私、あのまま寝ちゃってたの!?」

69 :
男「んーっと、うん。そうだね……よく眠ってたよ」
幼「……よく、眠ってた……」
男「それが、どうかしたの?」
幼「どうして?」
男「へ?」
幼「どうして起こしてくれなかったの?」
男「いや〜、寝息が可愛くて、起こさない方がいいかと思って……」
幼「起こしてよ……」
男「幼……?」
幼「うう……起こして……よぉ……」
男「ちょっと?」
幼「うう……ひっく……ぐすっ」
男「もしかして……泣いてる……?」
幼「もしかしなくても泣いてるの!!!」
男「のわ!」

70 :
うむ。実に良い。

71 :
胸がキュンとしてきた

72 :
男(幼の泣いてるとこ、初めて見た……)
男(そして、その原因のいくらかは、俺にある……)
男(でも、あの寝息で起こせって、むしろ男としてダメでしょ)
男「とにかく、シャワー浴びて、さっぱりしてこいよ」
幼「それは昨日のうちに言ってよ!」
男「うわっ!」
男(枕が顔面をかすった……)
幼「ううう……男の馬鹿!意気地なし!」
男(呼び捨てにされたの、小学生の時以来だな)
男(落ち着くまで側にいるか……1人で顔を洗いに行くか……)
男(いや、逃げるな、俺)

73 :
男「幼が泣いてるとこ、初めて見た」
幼「……煩い」
男「久しぶりに、呼び捨てにされた」
幼「……呼び捨てで充分よ」
男「どっちも新鮮で、嬉しい……」
幼「原因は男にあるんだからね!」
男「でも、おはようって言ってくれないのは、寂しいな」
幼「…………」
男「付き合い始めてから、学校のある日は、いつも門の前で待っていてくれて」
男「笑顔で、おはようって、言ってくれたよな」
幼「…………」
男「笑顔になれないのはわかるけど、せめて、おはようくらい、言ってほしいな」
幼「…………」

74 :
台詞の言い回しが古いってかキモイってか寒い
トレンディドラマかよ
といいつつしえん

75 :
男(結構、頑張ったんだが……これで駄目なら顔を洗いに行こう)
幼「……おはよう」
男「できれば、笑顔も見せてくれると……」
幼「やだ」
男(うっ、問題の根は相当に深いぞ……)
幼「寝起きだし、泣いちゃったし、化粧も落としてないから、変な顔になってる」
男「あ〜、化粧は落とした。ほら、拭くだけのやつ、持ってきてただろ」
幼「……ありがと」
幼「じゃあ、シャワー浴びてくる」
――――――――

76 :
――――――――
ホテル2階、レストランにて
男「それで、今日はどうする?時間あるから、乗ってないやつ全部に乗れるぞ」
幼「全部は乗らない」
男「まあ、それもそうだな……」
幼「っていうか、激しいやつは、全部パス」
男「……え〜っと、それはつまり〜」
幼「体力温存。それから、ホテルにも早めに戻る」
男「あ〜、そう」
男(……微妙に、返答にトゲがあるような)
男「じゃあ、夕食の予約は7時にするか」
幼「うん……そうして」
男「おーけい」
男(じゃあ、せめて、それまでには、機嫌を直してもらわないとな)
――――――――

77 :
――――――――
数時間後、パーク内にて
幼(……どうしよう。機嫌を直すきっかけがない……)
幼(っていうか、悪いのは私の方だし……)
幼(色々、キツいこと言っちゃったし)
幼(でも、男君は優しくしてくれるし)
幼(ちゃんと、謝りたいんだけど……)
幼(なんて言えばいいのかな……)
男「ちょっと休む?冷たいの、買ってくるよ」
幼「うん」
男「そこに座って、待ってて。すぐ戻るから」
幼「うん」

78 :
幼(ああ、ダメだな〜。一言、ごめんって言えばいいのに)
幼(その勇気が出ない……)
幼(私って、こういう子だったのかな……)
幼(中学生の頃も、何度も話しかけようとして、そのたびに諦めてた)
幼(言葉が出なくなって、歩き去る彼を、ただ黙って見送った)
幼(今もそう……口が開いてくれない。声が出てくれない……)
幼(このままでいたくない。あの頃には、戻りたくない)
幼(とっても寂しくて、悲しくて、悔しくて……)
幼(きっと、男君が戻ってきたら……)
男「お待たせ」
幼「ひゃっ!冷たーい!」
男「驚いた?てか、また変な声出たぞ」
幼「煩いな〜」
男「まあまあ、はい、アイスティー。ストレートがいいんだろ?」
幼「うん、ありがとう……」

79 :
男「どういたしまして」
幼「ふん……」
幼(今だ、私!今しかない!)
幼「あ、あのさ」
男「ん?」
幼「男君は、怒らないの?」
男「何が?」
幼「私が、眠っちゃったこと」
男「何で?」
幼「だって、旅行を言い出したのは男君だし……」
男「可愛い寝息を立てる幼を見て、怒るわけがないだろ」
幼「でも、爆睡しちゃったんだよ?私!自分でも信じられない」
男「まあまあ、遊び疲れてたし、寝不足だったんだろ」
幼「それはそうだけど……でも……!」

80 :
ちゃんと見てるよ。

81 :
wktk

82 :
男「そりゃあ、確かに、色々と期待はしてた」
幼「でしょう?」
男「でも、それだけが目的じゃない。幼を楽しませて、幼を守ることも、俺の目的」
男「だから、起こさなかった。起こそうとも思わなかった」
幼「むぅ……」
男「それが、俺の本心」
幼「…………」
男「…………」
男(……これ以上は、言葉が続かないな)
男(キスも、効果は薄そうだし……)
男(できるだけ、待ちの姿勢はしたくないんだけど)
男(……恋愛小説、もっと読めばよかったかな)
幼「……私も、期待してた」

83 :
男「え?」
幼「男君に、私の初めてを捧げる。奪ってもらう。そういうことを、期待してた」
幼「それなのに、自分のせいでダメにしちゃった」
幼「それが、どうしようもなく情けないの」
男「幼の」
幼「今は、私の話を聞いて」
男「…………」
幼「自分のせいで、不機嫌になって、男君を困らせて」
幼「でも、こんなことで、また昔みたいに避けるようになりたくない!」
幼「私は、男君と一緒にいたい!」
幼「だから!」
男「ん!?」
幼「ちゅ……ちゅる……うう……」

84 :
幼「ぷはあっ!はあ……はあ……」
幼「本当に、ごめんなさい……」
幼「それから、今日は絶対に、あなたが満足するまで、私を眠らせないで」
――――――――

85 :
――――――――
男(あれから観覧車に乗って、人目を気にせずにキスをした)
幼(何度、唇を重ねても、飽きることなく、何度も)
男(外の景色とか、どうでもよかった)
幼(お互いにキスの先を我慢したことは、たぶん自慢してもいいことだと思う)
男(それから、展望レストランで見た夕陽は、今までに見たどんな夕陽より美しかった)
幼(でも、ディナーの味はほとんど覚えていない)
男(テーブルの下で、互いの足が何度も触れた)
幼(会話もほとんどなかった。言葉を交わす、必要がなかった)
男(食後のコーヒーもほどほどに、席を立った)
幼(たぶん、私の心臓の音は、男君にも聞こえている)
男(エレベーターが遅くて、時間が止まっているように思えた)
幼(ドアロックの解除さえ、邪魔に思えてくる)

86 :
男「幼……!」
幼「あん……ちゅる……まっ……待って」
男「無理、駄目、我慢できない」
幼「うう!……ホントに……少しだけ……」
男「何?」
幼「お風呂に、入らせて」
男「汗とか、気にしないから」
幼「そうじゃっ……ふう……なくて」
幼「私の初めてだから……綺麗な私を、見てほしいの」
男「幼は、綺麗だよ」
幼「お願い。一緒に、入ろ?」
男「……わかった」
――――――――

87 :
C

88 :
――――――――
幼「入るよ」
男「ああ」
幼「どうかな?私の身体」
男「…………」
男(意外と、胸があるな。思ってたより、大きい)
男(前に一度だけ、服の上から触ったことがあるが、着やせするタイプなのか?)
男(肌はかなり白い。触り心地は最高だろうな)
男(くびれのライン……綺麗だ……)
男(そして、おへそより下の……)
幼「何か、言ってよ」
男「え、ああ、その……綺麗だよ」
幼「ふふっ。ありがとう」

89 :
幼「2人で入ると、さすがに狭いかな?」
男「あ、じゃあ、俺、身体洗うよ」
幼「うん。でも、その前に……」
男「な、何?」
幼「ふふふっ。大きくなってる」
男「こ、これは……」
幼「もう少しだけ、我慢してね」
男「あ、ああ……」
幼「…………」
男「…………」
幼「男君は、髪から洗う?身体から洗う?」
男「髪から、かな」
幼「私と同じ」
男「そうなんだ……」

90 :
幼「…………」
男「…………」
幼「背中、洗ってあげる」
男「いや、別に……」
幼「いいから、ね」
男「……じゃあ、お願い」
幼「……よっと、ごしごしっと」
幼「力加減は、このくらいでいいかな?」
男「ああ。そのくらいで」
幼「は〜い…………」
男「それから……」
幼「何?」
男「時々、当たってる」
幼「わざとだから、気にしないで」
男「無理な注文」

91 :
幼「ふふふっ、どれどれ〜?」
男「ちょ、押し付けるな!でもって見るな!」
幼「ホントに大きくなるのね」
男「恥ずかしい……」
幼「まあまあ、準備万端ってことで」
男「不公平だ。こんなバレバレになるとか」
幼「ふぅん。それじゃあ……私の胸、触って?」
男「いや、我慢する」
幼「そうじゃなくて、ほら」
男「おっと……」
幼「ねえ、わかるでしょ?心臓の音」
男「……ああ、わかる」
幼「私もすごく興奮してる。あなたと同じように」

92 :
支援

93 :
筆者女?

94 :
幼「私が、男君のここ、洗ってあげようか?」
男「それは嬉しい申し出だけど、自分で洗う」
幼「出ちゃいそうだから?」
男「……その一言すら、かなりキツい」
幼「はいはい。じゃあ、私は湯船に戻るね」
男「風呂から出たら……手加減しないからな」
幼「ふふふっ。ねえ、なんで旅行の日をこの3日間にしたか、わかる?」
男「さあ、文化祭の準備で夏休みが忙しくなるから、とか?」
幼「はずれ。あのね、夏休みに2人だけでって聞いて、私、気づいたの」
男「何に?」
幼「私の、女の子の日」
男「あっ」
幼「それで、夏休みの大丈夫な日は、8月になっちゃうんだよね」
男「俺は、それでもよかったけど」
幼「私が、我慢できなかったの。あなたと、夜を過ごすって思ったら」

95 :
男「そう……なんだ……」
幼「それで、7月の大丈夫な日を計算してみて、この3日間になったの」
男「…………」
幼「だから、ゴムはいらないからね」
男「……わかった」
――――――――

>>93
すまん、男だ

96 :
>>95
だからこんな気持ち悪い言葉のチョイスなのか・・

97 :
>>95
いや、別に謝らなくてもいいんだよw
すごい言い回しだから女なのかなーと思っただけだ
野暮なこと聞いてすまんかったね
気にせず続けてくれ支援

98 :
――――――――
>>1
>>3-5
男「痛いよな……このまま、じっとしてるから」
幼「動いてもいいよ?」
男「まだ、ダメ。涙が出てる」
幼「こ、これは、汗だよ」
男「でも、ダメ。っていうか、実のところ、限界に近い」
幼「じゃあ、私が動く」
男「おっ、おい!……ああ、やば……」
幼「ひぁ……はあん!……いたっ」
男「無理、するなよ。そんな顔されたら、俺が遠慮しちまう」
幼「でも……男君に……気持ち良くなって……ほしいから……」
男「今でも充分、気持ちいいから、少し落ち着け」
幼「……うん」

99 :
男「その代わりに、痛みが消えるようにするから」
幼「ふえ?やっ!」
幼(耳たぶにキスされちゃった……)
幼(甘噛みされて……息を吹きかけられて……変な感じ……)
男「ずっと前から、こうしたかった」
幼「んん?」
男「愛してる」
幼「やっ!そんなこと、今、言われたら」
幼(自分でもわかる……お腹の中が、すごい反応した)
幼(男君を離さないように、思いっきり締め付けた……)
幼(ダメ……我慢、できない……!)

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