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2012年6月家ゲーSRPG12: 歴代FE主人公が兄弟だったら 44章 (560)
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歴代FE主人公が兄弟だったら 44章
- 1 :12/06/01 〜 最終レス :12/06/26
- ここはファイアーエムブレムの歴代主人公が兄弟だったら、という前提で
彼らとそれを取り巻くFEキャラ達の生活を描くネタスレです。
前スレ
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/gamesrpg/1335426263/
保管庫
http://wikiwiki.jp/fe_family/?FrontPage
雑談・議論掲示板
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9373/
絵版
http://cat.oekakist.com/FE_heros/
- 2 :
- 【ミカヤ】
一家最年少に見えて実は最年長。占いで家計を支えている。ユンヌが身体をよく乗っ取る。
【シグルド】
グランベル商社に勤めるサラリーマン。とてもお人よしだが、近親相姦アレルギーなのでKINSHINを察知すると凶暴化する。
【エリンシア】
一家で最も家庭的だが、怒らせると「ぶっ飛ばして差し上げますわ」の声と共にぶっ飛ばされる。ガチムチ好き。
【アイク】
グレイル工務店で働く漢。一家最強だが恋には鈍感朴念仁でフラグクラッシャー。他人のフラグもへし折る。
【クロム】NEW!
周りに振り回されがちな常識人で、他者との絆を大事にする姉想いな男。実は結構なムッツリスケべ。
【エリウッド】
一家で最も常識的な人。兄弟の迷惑行為に胃を痛める日々が続く。たまに壊れて「蝶サイコーッ」と叫ぶ。
【ヘクトル】
口は悪いが友情を大切にし、不器用ながらも優しさも兼ね備えている。 周囲からメタボだと思われている。
【エフラム】
自他共に厳しいつもりだが妹とに弱い歩く妹製造機、シスコンロリコン疑惑をかけられている。ヘクトルとよく喧嘩する。
【エイリーク】
ルネス女学院に通う。高貴、気品さにおいては兄弟の中では随一。成績も良い。努力家でもあるが、その努力が胸だけには実った事は無い。
【リン】
肝っ玉母さん的存在。年齢に合わないスタイルのせいか老けて見られる。それをからかうマルスをよくフルボッコする。
【マルス】
権謀術数に長けている兄弟一の腹黒。リンをよくからかうがそれは愛情の裏返しなツンデレ姉萌え。スマブラが大嫌い。
【アルム】
セリカラブ。セリカといちゃつく度にシグルドに襲われる。畑で野菜を作るのが趣味だが、影が薄い。
【セリカ】
アルムラブ。それを除けば一家の中では普通だが一度怒らせると毒舌家になる。ミラ教(狂)信者。
【セリス】
一家の中では一番笑顔がよく似合う。人形が好き。通称マミー君を一番気に入っている。
【リーフ】
怪人・イモータルムッツリ。年上のお姉さんが大好き。運が悪く、よく荒事に巻き込まれる。この人でなしー。
【ロイ】
エリウッドと並ぶ常識人。ツッコミ担当。女性関係はほぼハーレムになっている。ヘクトルに対しては黒い。
- 3 :
- ゝ~"~< -;
,ζノ=lノ=l〉 //
レ、d ゚ ロ゚ノゞ. 、// <既存の設定はこんな感じだが、特にガチムチに定められたものではないので必ず従う必要は無い。
/,--┬'^つ</、 歴代FE主人公が兄弟でさえあれば、他の設定はどんなんでもOK!
|∪===|~〆 他人の設定に乗っかるもよし、自分独自の設定を作るもよし!
. ノ___r T ! ゝ …自分に都合のいい設定だけ一緒にするのもありだな
i_/、」 ~~
・嫌いなネタに文句をつけるより、自分の好きなネタを書きましょう。
ゝ~"~< -; ・好きなネタを読んだら、面倒くさくても「GJ」の一言ぐらい書いてみましょう。
,ζノ=lノ=l〉 // つまらないネタに無理矢理レスしろとは言いません。面白かったらつけましょうという話です。
レ、d ゚ ロ゚ノゞ. 、// ネタ書く側も「喜んでくれる人がいるんだな」とほっとします。
/,--┬'^つ</、
|∪===|~〆 ・感想しか言えない、ネタなんか書けない、という人でも、「このネタ嫌い」と言うよりは、
. ノ___r T ! ゝ 「こういうネタも読んでみたい」と言った方が建設的だし平和的です。
i_/、」 ~~ 「梅雨のネタが読みたい」とか「兄妹で仲のいい話が読みたい」といった漠然とした希望でもいいから、
試しに書いてみてはいかが?
・誰が兄弟か、はスレの軸となる大切な要素なのでスレ住人全員で共有。勝手に減らしたり増やすのはやめよう。
スレの平和的利用のために、上記の文をよく読んで欲しい
ゝ~"~< -;
,ζノ=lノ=l〉 //
レ、d ゚ ロ゚ノゞ. 、// <【注意!】 AA規制の関係で、最初の一行が空行だと、警告なしでレスが消えるぞ。
/,--┬'^つ</、
|∪===|~〆
. ノ___r T ! ゝ
i_/、」 ~~
・新作発売時は未クリアの住人へのネタバレに配慮してネタバレ禁止期間を置くものとします。
ネタバレ禁止期間は新作発売日から一ヶ月間とします。
発売前の事前公開分の情報を使ってネタを書くのはOKですが、新キャラを直接出すのは禁止です。
後は各自の判断に任せますが、グレーだと思ったら投稿を控えるようお願いします
- 4 :
- 以上で。
他キャラの紹介はとりあえず削りました。
- 5 :
- >>1乙であります
- 6 :
- >>1乙
前スレであったクロムがミカヤ達になでなでされると言うネタがあったが、原作でも実際にされてたんだな。
判明した場所が場所だから全く笑えないけどね。
- 7 :
- >>5-6、なぜオレの前で乙った。
>>1、悪いがあんた乙までだ。乙↓乙↑。
- 8 :
- シャンブレー「うう……最近酷い目に遭ってばっかりだ。このままじゃ絶滅しちまう……」
リン「ならば自らを鍛えるしかないわ!」
シャンブレ―「う、うわぁっ!? だ、誰だあんた!?」
リン「わたしは草原に生きる女……あんたの友よ!」
シャンブレ―「は、はぁ……?」
リン「いい、シャンブレー。自然界の掟は厳しいの。このままではあんたは絶滅を待つばかりよ」
シャンブレ―「や、やっぱり!? うぅ、どうしたら……」
リン「だからこそ、この弱肉強食の自然界で生き延びるために己の野性を研ぎ澄まさなければならないわ!」
シャンブレ―「や、野性……!?」
リン「窮鼠猫を噛む、一頭の獅子に率いられた百頭の羊は、一頭の羊に率いられた百頭の獅子に勝る……つまりはそういうことよ」
シャンブレ―「そ、そういうことなのか……なんかよく分かんないけど」
リン「ともかく生存の鍵を握るのはあんたの野性、獣性なのよ! それを目覚めさせるために……さあ、ついていらっしゃい!」
シャンブレ―「うう……よ、よし、こうなったらやってやる! 絶滅しないぞーっ!」
〜数日後〜
リン「……というわけで、大自然の中で野性を磨いてきたわ」
シャンブレ―「ウウウゥゥゥゥゥ……」
ロイ「……な、なんかシャンブレ―さんむっちゃ唸ってるんだけど、大丈夫?」
リン「これが野性の力なのよ。それが証拠に、ハイ!」
シャンブレ―「!! フシャーッ! ガツガツ、グチャグチャ」
ロイ「うわぁ、肉の塊骨ごと喰ってる!? これもう兎じゃないよね!?」
リン「ふふ……今のシャンブレ―は己の生存のためならあらゆる物を喰らう最強の野獣……!
どんな環境下においても不死身の耐久力で生き残るその様はまさに異能生存体と呼ぶにふさわしい」
リーフ「つまり僕と同じってことだね!」
リン「……」
ロイ「……」
シャンブレ―「……あ、なんかやっぱり駄目な気がしてきた……」
リーフ「ちょ、酷くない!?」
- 9 :
- 実際絶滅の太陽は敵兵の肉を喰いちぎっているようにしか見えないので、試せる親なら試してみるといい
- 10 :
- クロム「やはり男たるもの常に体を鍛えなければな……うおおぉぉぉぉぉおっ!」
ドガシャアッ!
エリウッド「うわぁっ!? く、クロム兄さんっ!?」
クロム「す、すまんエリウッド、勢い余って壁を壊してしまった……!」
エリウッド「はは……そっか。次は気をつけてね」
クロム「って、お前全く怒らないな」
エリウッド「そりゃあねえ……」
ヘクトル「おらぁっ!」
エフラム「はぁっ!」
アイク「ふんっ!」
アルム「うわぁっ、アイク兄さんたちの戦闘の余波で僕の家庭菜園が吹っ飛んだーっ!」
セリカ「やめたげてよぉっ!」
エリウッド「……あれに比べたら随分マシだからさ」
クロム「比べる対象が間違ってると思うぞ……」
覚醒の部屋会話によるとエメリナ様の部屋の壁ぶっ壊してたらしいぜクロムさん。
姉さんの部屋の壁壊してどうするつもりだったのかなぁー? んー?
- 11 :
- シグルド「クロム…! また壁を壊したのか!」
クロム「す、すまん兄さん! だが壁を見ると何故か壊さなくてはという気分に」
シグルド「何を訳の分からないことを言ってる!?」
リン「あー、分かるわ」
ロイ「分かる分かる」
ヘクトル「壁があったら壊すだろJK」
シグルド「何故に共感!?」
リーフ(武器レベル上げるのに便利だからな…シグルド兄さんには分かるまい)
- 12 :
- マリアベル「ハァ…」
ラーチェル「あら?マリアベルではありませんか。ため息などついてどうしたのです?」
マリアベル「ラーチェルお姉様!お恥ずかしい所をお見せしましたわ」
ラーチェル「構いませんわ。誰にでも悩みはあるものです。現に私もエイリークにこの愛が届かない事を…あら私としたことがはしたない」
マリアベル「………」
ラーチェル「それにしても新しいDLCのエイリークの花嫁姿は本当に美しいですわ。見栄を張って胸に詰め物をするいじらしさもたまりません。エイリークの魅力は胸程度では損なわれませんのに」
マリアベル「ラーチェルお姉様!その事でお話しがありますの!」
ラーチェル「?一体なんですか?エイリークを譲って欲しいというのは聞き入れませんわよ」
マリアベル「いいえ、違いますわ。実は…リズの事ですわ」
ラーチェル「リズ…?あなたの親友のシスターの事ですか」
マリアベル「そうですわ。…私、実はリズの事を愛していますわ!」
ラーチェル「まあ、なんと素晴らしい!みなまで言わずとも分かりましたわ。同じ道を歩む者としてアドバイスが欲しいのですね」
マリアベル「その通りですわ…なにぶん流石の私もこんな経験初めてですの」
ラーチェル「いいでしょう!私が百合の道がなんたるか、手取り足取り教えて差し上げます!」
マリアベル「やってやるですわ!」
ブレディ「何故だか自分の存在がバックトゥーザフューチャーしそうな気がする」
マーク♀「さあさあお薬の時間ですよー!今日はマミーに屍兵にドラゴンゾンビにリーフの髪の毛にとゾンビ尽くしです!飲めば死んでも死なない生命力が手に入るはずですよー」
ブレディ「コノヒトデナシー!」
マリアベルとラーチェルは似てる気がした
- 13 :
- 〜ファウダー家〜
ロリルフレ「クロム、お茶が入ったわ」
クロム「ありがとう。悪いなルフレ、こんな朝早くに」
ロリルフレ「いいのよ。たまたま早く起きただけだから。クロムはジョギングの帰りだったのよね?」
クロム「ああ。日課でな」
ロリルフレ「たゆまぬ鍛錬ってわけね。立派だわ」
クロム「そんな風に言われるとこそばゆいな……」
姉ルフレ「おはよう……あら、クロムじゃない」
クロム「おはよう、ルフレ」
ロリルフレ「かくかくしかじか」
姉ルフレ「なるほど、ジョギングの帰りね。お疲れさま、クロム」
クロム「いや……しかし、なんだ」
姉ルフレ「なに?」
クロム「起き抜けだって言うのにいつもと全然変わりないな、お前」
姉ルフレ「ああ。まあ……いつどんな来客があるか分からないからね」
ロリルフレ「そうね。うちの兄弟は何でだかやたらと交友関係が広いから」
姉ルフレ「もっとも、そんなことお構いなしに気を抜いてる子もいるんだけど」
クロム「ほう。誰だ?」
ガラッ。
妹ルフレ「……うー……おふぁようございます……」
クロム「……」
妹ルフレ「んえ…… …… !? く、クロムさんっ!? な、なんで……!」
ロリルフレ「かくかくしかじか」
妹ルフレ「そ、そうだったんですか、それはお疲れさまで」
姉ルフレ「それより妹ちゃん。いいの、その格好」
妹ルフレ「へ……え、あっ……!」
ピシャッ! バタバタバタバタ……ドスン!」
ロリルフレ「あ、転んだ」
姉ルフレ「いくらなんでも慌てすぎよ……まったくあの子ったら」
クロム「……」
ロリルフレ「……クロム、戻ってきて」
クロム「……お、おお。なんだ、どうした?」
姉ルフレ「いやそれはこっちの台詞なんだけど……そんなに衝撃的だった? 妹ちゃんのあれ」
クロム「あ、ああ……なんというか、み、見事なジャージスタイルだったな」
ロリルフレ「ちい姉さん家だといつもあんな感じよ」
姉ルフレ「妹ちゃんの衝撃的な場面に出くわすのはクロムの習性みたいなものだけど……今回は方向性が違ったわね?」
クロム「いやまあ……なんだ、何というか……」
ガラッ。
妹ルフレ「……お、おはようございます、クロムさん」
クロム「お、おう……」
ロリルフレ(うわ。ばっちり決めてきた)
姉ルフレ(家の中でそんなフリフリのはないでしょ……せめていつも通りの戦術師服でいいのに)
妹ルフレ「……お、お茶、わたしももらえますか?」
ロリルフレ「はいはい」
- 14 :
- クロム「……」
妹ルフレ「……」
姉ルフレ「……」
妹ルフレ「……ち、違うんですよ!?」
クロム「うおっ……な、なにがだ?」
妹ルフレ「いつもあんな感じってわけじゃなくて、きょ、今日はたまたま……!」
姉ルフレ「見栄張らないの。いつもああでしょうが」
妹ルフレ「ね、姉さん……!」
姉ルフレ「まったくもう。だから軍師たるもの常に気を抜かないようにっていつも言っているのに」
クロム「いや、軍師はあんまり関係ないんじゃないか……?」
妹ルフレ「うう……あ、ある意味裸を見られるより恥ずかしいです……」
クロム「は、裸……」
妹ルフレ「ちょ……な、なに想像してるんですかクロムさん!?」
クロム「うおっ……べ、別に何も想像してないぞっ!?」
妹ルフレ「嘘ですっ、鼻の下が伸びてましたっ!」
クロム「ほ、本当か!?」
姉ルフレ「ええまあ、それなりにね」
妹ルフレ「も、もう……相変わらずムッツリなんですから」
姉ルフレ「いやいや。自分で裸がどうとか言い出しといて、そこで怒るのは筋違いでしょ」
妹ルフレ「あう……」
クロム「……」
妹ルフレ「……」
姉ルフレ「……あー。わたし、ちょっと用事思い出したわ」
妹ルフレ「えっ……ちょ、ね、姉さん!?」
姉ルフレ「じゃあクロム、ちょっと失礼するわね。後はいろいろとごゆっくり」
クロム「い、いろいろ……!?」
妹ルフレ「変な想像しないでくださいっ!」
〜部屋の外〜
ロリルフレ「……」
姉ルフレ「……やっぱり見てたわね」
ロリルフレ「姉さんこそ。用事なんて嘘でしょ」
姉ルフレ「そりゃね。どうなってる?」
ロリルフレ「無言のままだわ。ああでも、クロムなんか想像してる。顔がやらしい」
姉ルフレ「相変わらずムッツリね……」
クロム「……」
妹ルフレ「……あのう」
クロム「うおっ!? い、いや、何も想像してないぞっ!?」
妹ルフレ「いや聞いてないですから」
クロム「う……」
妹ルフレ「そうじゃなくてですね……あの、幻滅しました?」
クロム「え?」
妹ルフレ「あの、さっきの……」
クロム「あ、ああ……いや、確かに衝撃的ではあったが、幻滅はしてないぞ?」
妹ルフレ「ほ、本当ですか?」
クロム「ああ。家ならみんなあんなもんだろう。うちはリンがちょうどあんな感じだしな」
妹ルフレ「えっ、リンさんが?」
クロム「ああ。中学時代のジャージを未だに寝間着にしててな。胸がぱっつんぱっつんだから目のやり場に困るといつもマルスが」
妹ルフレ「な、なんでそうやらしい方向に持っていくんですか!?」
クロム「えっ、い、いや、違う! あ、あとはそうだ、エフラムなんかなぜか作務衣にタオル巻いて出てくるし、
リーフはたまに葉っぱ一枚でヘクトルなんか暑い日は素っ裸でぶらぶらさせながら」
妹ルフレ「す、ストップ! それ以上はなんか本当にまずい気がしますよっ!?」
クロム「お、おうっ……」
- 15 :
- 妹ルフレ「……と、ともかく、幻滅はしていないと……」
クロム「あ、ああ……いや、と言うか、な」
妹ルフレ「え?」
クロム「……いつもキリッとしてるお前の、力を抜いた姿を初めて見られてなんかこう……新鮮だったというか」
妹ルフレ「……!」
クロム「そ、それになんだ。将来的なアレを考えるとああいう無防備な姿に今の内から慣れておくのも悪くないと言うか」
妹ルフレ「く、クロムさん……!」
クロム「……ほ、本気だからな?」
妹ルフレ「……は、はい……」
クロム「……」
妹ルフレ(……ああ、なんだか図らずもいい雰囲気になっちゃってるけど、
やっぱりさっきのは恥ずかしい……! で、出来ればクロムさんの記憶を消したいぐらいで)
ドタドタドタドタドタドタ、ガラーッ!
マーク♀「おはよーございますっ!」
マーク♂「おはよーございますっ!」
クロム「うおっ……!?」
妹ルフレ「ま、マーク!?」
ファウダー「フハハハハハハ! グッドモーニングだ子供たち! 実に爽やかで爽快な朝であるっ!」
クロム「ふぁ、ファウダー……!」
ファウダー「む? これはこれは、婿殿ではないか! フハハハハハハ! 朝帰りならぬ朝訪問とはさすがであるな!」
マーク♀「さすがムッツリ王子!」
マーク♂「性欲キングですね!」
クロム「何を言いたい放題言ってる!? というか、ファウダー……!」
ファウダー「なんだ?」
クロム「あんたのその格好はなんだ!? なんで上半身裸で頭にターバン巻いてるんだ!?!?」
ファウダー「フハハハハハハ! 寝間着である!」
クロム「マジかっ!?」
マーク♀「ターバンはわたしたちもお揃いです!」
マーク♂「色違いですよ!」
クロム「聞いてないっ!」
ファウダー「ちなみに寝床はランプ型だ! ジャファー的に考えて!」
クロム「それも聞いてない……っ!」
妹ルフレ「……(ポカーン)」
姉ルフレ「……助かったわね」
妹ルフレ「え……?」
姉ルフレ「父さん、本当はさっき、もっと静かに降りてきたんだけどね。
部屋の中のあんたの表情覗き見るなりいきなりあんな音高く突撃して」
妹ルフレ「は、はあ……?」
ロリルフレ「クロムの記憶、これですっかり飛んじゃったんじゃない?」
妹ルフレ「……!」
ロリルフレ「父さんに感謝しなくちゃね?」
妹ルフレ「うう……ふ、複雑です……」
- 16 :
- 兄弟家の寝起きってどんなだろうなと書きながら思った。
- 17 :
- 敵
敵ノ敵 <ふははははっ! 我は>>1乙っ……悪を討つ心強き>>1乙よっ……!
敵ヴ敵 <貴族的に>>1乙しようじゃないか。優雅に、華麗にね。
敵ヒ敵 <アッー! タスケテ>>1乙!
敵
そしてネタを投下
- 18 :
- アンナ「紋章町商店街『アンナのデパート』へようこそ! 毎日特売日だからたくさん買い物していってね(はぁと)。
あ、武器や魔道書は入り口の受付に預けていってね」
―1階・食品売場―
アンナ 「1階はみんなの食卓を彩る食品売場よ。毎日産地直送採れたての野菜、魚、お肉が届くのが自慢ね。
ちなみに今日は『バレンシアのおいしい水』がお買い得。ケースで買うともっとお得よ」
アイク 「食い物といえば、やはり肉だな」
ヘクトル 「やっばこう脂身がコッテリのってる肉がいいよな」
エフラム 「脂身は苦手だ。脂肪の少ない鶏肉が一番いい」
クロム 「おっ、熊の肉があるじゃないか。山羊や羊の肉もいいな」
アルム 「兄さんたち、もう少し野菜も食べようか?」
エリウッド 「エリンシア姉さん、僕たちは上の階で自分たちの買い物済ませてくるから。アルム、ロイ、エリンシア姉さんの
手伝い頼むよ」
アルム・ロイ「「はーい」」
エリンシア 「うふふ、それでは早速、アルムちゃん! ロイちゃん! タイムセールへGO〜!」
―2階・婦人服売場―
アンナ 「2階は婦人服売場よ。服以外にも化粧品にバックに靴に小物に装飾品と女の子に必要な物はこのフロアに
ぜーんぶ揃ってるから、自分なりのコーディネートを楽しんでってね」
ルキナ 「この赤と黒のまだら模様のキャミソールなんかどうでしょう?」
セレナ 「却下よ」
ルキナ 「それではこの黄色と紫のドクロが散りばめられたブラウスは……」
セレナ 「却下」
ルキナ 「こちらのオレンジの下地に『あいらう゛聖王』とプリントされたシャツなんて素敵だと思うのですが……」
セレナ 「あーっ、もうっ! それ着てあたしの横歩いたら絶交だからねっ! やっばりあたしが選ぶ!」
エイリーク「このがっ! このがあああああっ!」グワシッ! ムギュウウウ!
リン 「いだだだだぁっ!? ちょっとエイリーク姉さん痛いってばぁっ!」
セリカ 「姉さんたち、試着室で何やってんのよ……?」
クロム 「…………」
マルス 「クロム兄さん、婦人服売場をガン見してどうしたんですか?」
クロム 「お、俺は別に下着売場を見ていたわけではないぞっ!?」
マルス 「……僕は『下着売場』なんて一言も言ってませんよ?」
- 19 :
- ―3階・紳士服売場―
アンナ 「3階は紳士服売場よ。紳士服といってもカジュアルからビジネス、冠婚葬祭用の礼服まで幅広く取り揃えてあるから
用途に合わせて利用してね」
シグルド 「さて、夏用のスーツを仕立てるか。アイク、クロム、お前たちも社会人なんだから一着ずつ持っておきなさい」
アイク 「俺はほとんど着る機会がないと思うが」
クロム 「俺も勤め先で制服が支給されてるから、まず着ないな。会社までは私服だしな」
シグルド 「黙らっしゃい! とにかく一着あると色々便利だから、仕立てていきなさい!」
アイク 「シグルド兄さんがそう言うなら」
クロム 「確かにいざ必要という時に無いのは困るな」
リーフ 「…………」
マルス 「あ、いたんだ、リーフ。神妙な顔してどうしたんだい?」
リーフ 「この人でなしー。いや、アイク兄さんがスーツ着て出かけたら、その日のうちにボロボロになりそうだなって」
マルス 「そういうことはもう少し小声で言おうか?」
エリウッド「もう聞こえてるよ……あいたたた」
―4階・家具家電売場―
アンナ 「4階は家具家電売場よ。寝具から冷蔵庫、テレビその他生活に必要な小さな雑貨も全てこのフロアで買い揃える
ことができるわ。本と文房具も取り扱ってるから、是非寄っていってね」
リーフ 「えーと、外付けハードディスクは……」
マルス 「さて、新しいルーターでも……」
リーフ 「ルーター? 今のところ無線LANは必要ないんじゃない?」
マルス 「今は、ね。でも、そのうち家にパソコンが増えたら必要になる。増える予定なんてないけど、一応ね」
アイク 「む……二人が何の話をしているのか、さっぱりわからん」
マルス 「人間、得手不得手がありますから。アイク兄さんがわからないことは、僕たちに任せてください」
アイク 「ほう、言うようになったな」ゴツンッ!
リーフ 「あいたっ!? 何で僕っ!? もう少し手加減してよ、この人でなし……っ!」
アイク 「充分力を抜いたつもりだったが、痛かったか。すまんな」
エリウッド「あぁ、あったあった。探してた参考書」
エイリーク「私も探していた辞書が見つかりました」
ヘクトル 「ふぁ〜あ。急に眠くなってきたぜ……」
エフラム 「こいつらは動かんからな……つまらん」
- 20 :
- リン 「あ、この少女漫画、最新刊出てたんだ」
セリカ 「……ミラ様。ヘクトル兄さん、エフラム兄さん、リン姉さんが無事に進級できますように……」
シグルド「う〜ん、薄型液晶テレビかぁ……」
クロム 「シグルド兄さん、迷ってるんだったら買ってみたらどうだ? いつまでもブラウン管テレビというわけには……」
シグルド「お前たちが壁に穴を開けたり、家を壊さなければ即買いなんだが……う〜ん……」
クロム 「それは、その……すまない……」
―5階兼屋上・催事場―
アンナ 「5階は屋上と繋がっていて、毎週違うイベントを開催してるわ。どんなイベントを開催してるかは、チラシまたは
ホームページを見てね。今週はマミーランドから等身大マミー君が数量限定アイテムの即売会に来てくれたわ」
セリス 「あっ! あれはマミーランドでも手に入れるのが難しい『マミー君KINNIKUムキムキバージョン』!」
セリカ 「……今まで姿が見えないと思ったら、ここにいたのね。ていうか、何あの人形? 『マミー君』なの?」
セリス 「うん、人気出ないだろうってことでそんなに数多く作られてなくてね、でもそこがマニアに受けちゃって
なかなか手に入らないんだ。今日も売り切れちゃったみたい」
セリカ 「……そ、そーなんだ」
セルジュ「あら、ごきげんよう、セリス。あなたも来ていたのね」
セリス 「あ、こんにちは、セルジュ。その手に持ってるのって……!」
セルジュ「えぇ、『マミー君KINNIKUムキムキバージョン』よ。ミネルヴァちゃんが飛ばしてくれたおかげでゲットできたわ」
セリス 「いいなぁ……『屍兵ドラゴンゾンビバージョン』なら持ってるんだけど……」
セルジュ「セリス、今何て?」
セリス 「え? いいなぁって」
セルジュ「その後よ」
セリス 「『屍兵ドラゴンゾンビバージョン』なら……」
セルジュ「これとその『屍兵ドラゴンゾンビバージョン』、交換してもらえないかしら?」
セリス 「えっ!? でも全然価値が違うから、セルジュに悪いよ!」
セルジュ「いい、セリス? 金銭的な価値は問題じゃないのよ。心がどれだけ欲しているか、なの。少なくとも私の中では
『屍兵ドラゴンゾンビバージョン』の方が価値は上なのよ」
セリス 「……うん、わかった。セルジュがそう言うなら」
- 21 :
- セルジュ「ふふ、わかってもらえて嬉しいわ。じゃあ、はい、これ。先に渡しておくわね。後日、お家に伺うわ」
セリス 「ありがとう、セルジュ。必ず取りに来てね」
セルジュ「えぇ、もちろんよ。それでは、ごきげんよう」
セリカ 「……わからない。私、時々セリスがわからないわ……」
セリス 「まぁ、自分でも変な趣味してるかなぁってたまに思うけど」
セリカ 「……自覚あったんだ。それにしてもあのセルジュって女の人、エリンシア姉さんに雰囲気が似てるわね。
あの手のタイプは怒ったら絶対怖いわよ」
―1階・デパート出入口―
アンナ 「今こちらの『メンバーカード』に登録してもらうと、次回のお買い物のポイントが倍になって大変お得よ。
このチャンスを見逃さないで、ぜひ利用してね」
エリンシア 「えぇっ……と、マルスちゃん?」
マルス 「買い物の額に応じてポイントが貯まって、そのポイントを次の買い物の時に使うことによって値引きができます。
作っておいて損はしませんよ」
エリンシア 「そういうことでしたら……ありがとう、マルスちゃん。私、カードとかよくわからないから、助かったわ」
マルス 「どういたしまして。ところで、アンナさん」
アンナ 「何かしら?」
マルス 「今この場に五人のアンナさんがいて、各フロアにも複数のアンナさんがいたわけですが」
アンナ 「うんうん」
マルス 「一体、何人姉妹なんですか?」
アンナさんズ「「「「「さあ?」」」」」
終わり
おまけ
―兄弟家―
ミカヤ「ふぅ、やっぱり十六人分の衣替えは大変だわ……ちょっと休憩っと」
ユンヌ「ねぇ、ミカヤ〜。アイクの古着ちょ〜だい(はぁと)」
ミカヤ「ダ・メ(はぁと)」ニッコリ つ【メダリオン】
ユンヌ「最っ高にかわいい笑顔いやあああああっ! 何でミカヤが持ってるのおおおおおっ!?」シュルルルル……ポンッ!
ミカヤ「マルスが置いていったのよ。現れるとしたらこっちだろうって」
ユンヌ「読まれてたっ!? あんの腹黒おおおおおっ!」
今度こそ終わり
- 22 :
- >>19
イレース「スーツ姿のアイクさんって…絶対そそりますよね」
ユンヌ「ボロボロになって上等。エロいことこの上ないじゃない」
普段絶対着ないものが意外と似合うことってあるよね
- 23 :
- スーツ姿で剣ぶら下げて立ちはだかるアイク
ヤのつく自由業ですね
- 24 :
- 冠婚葬祭と言うイベントのときにはやはり必要となるわけだが
シグルドの振りって可能性はきっと微粒子レベルでも存在しないんだろうな
- 25 :
- 絵板の広告…
サラ金の過払いを取り返す に吹いてしまった
- 26 :
- アンナーズ「ちなみに当店はシルバーカードのご利用は禁止になっています」
- 27 :
- >>22
イレース「アイクさんがスーツのときって……やっぱり……」
アイク「イレース……何も言わず、この指輪を受け取ってくれ」
イレース「アイクさん……これって……」
アイク「言っておくが俺は本気だ。着飾るのが苦手な俺がわざわざこんなスーツまで用意するくらいだしな」
イレース「アイクさん……そんな……いくら最近話題だからって『花嫁姿のお前が食べたい』だなんて……」
ワユ「また入り込んじゃってるよ……」
ミスト「たまにあよね……」
- 28 :
-
クロム 「次の異界ではエイリークが登場か」
ロイ 「でも何で僕とアイク兄さんとの争いでエイリーク姉さんが出てくるんだろ?」
マルス 「僕とセリスとの争いでアルムが出てきたけど、一応カチュアで繋がりがあったからまだ分かるんだけどね」
リーフ 「メタ的な理由を述べると、同じGBAの作品だからかな?封印烈火聖魔VS蒼炎暁みたいな感じで」
ロイ 「本当にメタいね。理由が本当にそれだとしても何で姉さんのクラスが花嫁なんだろ?状況が全く分かんない」
エイリーク「花嫁衣装が女性として憧れてはいましたけど、実際に着ると結構恥かしいですね」
エフラム 「と言うかエイリークの花婿になる輩は誰だ!俺が行って心の臓貫いてくれる!!」
ロイ 「シスコン兄さんはちょっと黙っててね」
クロム 「…!分かったぞ」
マルス 「何が分かったんですかクロム兄さん。ルフレさんの花嫁姿がですか?」
クロム 「似合ってて凄く綺麗だろうな…って違う!異界ではアイク兄さんとロイが争っている。エイリークは花嫁姿。
つまり兄さんとロイの争いの理由は…エイリークの婿候補としての争いだったんだよ!!」
全員『 な 、 な ん だ っ て ー ! ! ? 』
シグルド 「KINSHINは許さんぞー!!」
ヘクトル 「いや、ねーよ!アイクの兄貴に限ってんな下らん理由」
エフラム 「そうだな。アイク兄上がそんな事するわけがない」
リーフ 「朴念仁通り越して朴念神なアイク兄さんが嫁求めて争い?ありえん(笑)」
マルス 「その発想は無かったてかその発想は無いわ。アイク兄さんがそんな事するわけないでしょ」
エイリーク「た、確かにアイク兄上は兄上にも勝るとも劣らない殿方ですけど、ちょっとそういうのは想像出来ないです」
ロイ 「いやいやいや皆!何でアイク兄さんばかりで僕の事スルーするの!?僕ならするとでも言いたいの?!」
クロム 「ま、まぁ確かに兄さんの性格上だとそんな事は100%ありえないな。流石に突拍子過ぎたか」
ロイ 「終いにゃ泣くよ僕!!?」
マルス 「エロイは黙っててね。…そういや異界クリアすると、今回だとエイリーク姉さんが仲間になるんだよね」
クロム 「仲間と言っても魔符、要するに幻影だがな」
マルス 「…なるほど、花嫁姿のエイリーク姉さんをクロム兄さんが持ち帰ると言うわけだね」
クロム 「いや、仲間になるのは強制じゃないぞってか何だその言い方?」
マルス 「分かった!エイリーク姉さんの花婿は、争ってる二人を蹴散らした挙句、奪い去るクロム兄さんなんだよ!!」
全員『 な 、 な ん だ っ て ー ! ! ! ? 』
クロム 「ちょっと待てええええぇぇぇぇぇぇ!!!」
シグルド 「KINSHINは許さんぞー!!」
ヘクトル 「見損なったぜクロムの兄貴。無理矢理奪うとか…」
エフラム 「表へ出ろクロム兄上!その心の臓貫いてくれるわ!!」
リーフ 「アイク兄さんとロイ蹴散らして奪い取った挙句、花嫁衣裳着せるとかクロム兄さんの人でなしー!」
エイリーク「クロム兄上…流石の私でもそういうのはどうかと思うのですが…」
ルフレ 「み、見損ないました!実の妹に花嫁衣裳着せて奪い去るなんて…。クロムさんの!!」
クロム 「お前等な!アイク兄さんの時と反応が全く違うぞってか何でさり気無くルフレまでいるんだ!?」
ロイ 「…で、誰も僕の事は擁護してくれないんだね…orz」
マルス「そりゃ君、原作で色んな女性に手出しまくってるからね」
<糸冬>
でも冗談抜きでアイク対ロイで花嫁姿のエイリークが出てくるんだろうな?w
- 29 :
- >>28
エリンシア「どう思われますか、ミカヤお姉さま?」
ミカヤ「うーん……多分エイリークのことだから……またなんか騙されたんじゃないかなって」
リン「そうよね、今までも何回か『騙されやすい』って面を強調されてきたし」
セリカ「えっと。よく分からないけど結婚詐欺ってこと?」
リン「それはちょっと違う気がするけど」
ユンヌ「どっちにしろ、言えることは一つ」
エリンシア「なんでしょうか」
ユンヌ「誰にどんな騙され方したか知らないけど、花嫁衣装で戦場に出ることを了承する
エイリークちゃんの騙されやすさマジパねぇ」
ミカヤ「テリウスに来たら血の誓約書百枚ぐらい書かされてそうな勢いだわ……」
いや本当の所はまだ分からないけどね。
でも戦闘後の会話でも騙されやすさに言及してるし、やっぱりそういう事情なんじゃないかなw
- 30 :
- イドゥン「……」
エフラム「……なぜあんたはウェディングドレス姿で俺の前にいるんだ?」
イドゥン「いえ……ミルラが一生懸命花を集めて、『エフラムのためエフラムのため』と呟いていたので。
日頃の感謝を表すのだろうと思って、わたしも花束を持ってきたのですが……」
エフラム「それがどうしてこうなったんだ」
イドゥン「分かりません……花束を見つめていたら、どうしてか急に婚礼衣装を着ていました」
エフラム「意味が分からん」
イドゥン「……婚礼衣装……」
エフラム「……」
イドゥン「……ふつつか者ですが」
エフラム「勘弁してくれないか……」
- 31 :
- >>28
ロイ「結婚システムは覚醒の目玉だし、それにほらえっと……六月だし。何て言ったっけ?」
ヘクトル「ああ、あれだ。『ジューン・ブレンダン』ってやつだな(得意気)」
マルス「そう、その通りですよ、ヘクトル兄さん。(ロイには後で教えるとして、ヘクトル兄さんには黙っておこうw)」
- 32 :
- >>30
イドゥンさんが久しぶりすぎて全米が泣いた(大げさ
- 33 :
- >>28
ルフレ「そういえばミカヤさんやエリンシアさんの魔符をGETしたとき…」
マーク♂「「まったく胸元深すぎだろ」とか「あざとい太腿だな」とか言ってましたもんね。ぼくも引きました」
マーク♀「つまりちょっとでも肌色見せればクロムさんの餌食になると」
リーフ「ぼくみたいなオープンスケベは対策立てやすいけどムッツリは何考えてるか分かんないからねえ」
マーク♀「あ〜こわいこわい」
マーク♂「兄弟家の中では父さん地味かと思ったけど、こりゃ筋金入りの危険人物ですね」
マーク♀「エイリークさんの場合はどうだったの?」
マーク♂「「胸元がさびしいけどまあいいか。もともと胸はさびしいもんな」って」
ルフレ「え〜何ですかそれひっどい!」
マーク♂「父さんすみません、ぼくはここまでのようです」
マーク♀「まあ流石にこれは弁護のしようがないしねえ」
クロム「お前らいいかげんにしてくれ、頼むからorz」
- 34 :
- ルフレ♂「嫌なら否定すればいいじゃないか、原作で本当にそういうこと言ったわけでもないし」
クロム「否定したらもっと面白がるだろうあいつらは」
ルフレ♂「まあそれはそうだが……」
クロム「それに、少なくともあれを信じられてしまう程度にはいやらしい男だと思われているらしいしな……」
ルフレ♂「確かに、多少噂が先行し過ぎている感はあるな。
まあ元気出せクロム、実際に手を出したりしない限りそこまで嫌われはしないだろう」
クロム「だといいんだが」
ルフレ♂(それにしても……)
ルフレ♀(まったくクロムさんときたらいやらしいんですから。早く何とかしないと……
でも何とかすると言ってもどうしたら……ほ、他の人に目が向かないように
わたしがちょっと大胆な格好をしてみるとか? だけどそれで何の興味も示されなかったらそれはそれで……)
ルフレ♂(……こっちはこっちで割とムッツリな気がするんだが、その辺には誰も言及しないのが少し不思議だ)
- 35 :
- いやぁ女性のムッツリなんかイジったら怖いことにしかならないでしょう?
- 36 :
- 今気づいたけど、>>1の前スレ間違ってるな
正しくはこちら
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/gamesrpg/1337523386/
- 37 :
- 〜 注意 〜
・このネタはいわゆる紋章町が舞台ではありません。
・戦国時代の兄弟の生涯…生まれてから亡くなるまでを追っていく形になります。
従って一部を除いてキャラが歳を取ります。物語後半は老人中心になっていきます。
・キャラが死にます。あなたの好きなキャラが死ぬかも知れません。
・合戦、決闘等のシーンがあります。描写は抑えてありますが人によってはキツく感じるかも知れません。
・中には悲劇的な末路を辿るキャラもいます。
・ギャグやほのぼのはほぼありません。基本シリアスに徹しました。殺伐としてるかも知れません。
・ネタというより小説です。ちょっと毛色の違うのをやってみたかったんだい!
それにほら…話のパターンや形式も色々開拓してみたいじゃない。
・俺設定満載です。苦手な人は注意。便乗してくれる方はご自由に使ってください。
・場面によってはキャラの口調が時代がかってます。時代劇ですので。
・長編になります。
・筆者は歴史好きですが色々時代考証とか間違ってます。その辺は生暖かい目で見てやってください。
・その辺とか好きな漫画とかを元にしたエピソードとかあります。元ネタ知ってる人はクスリと笑ってくれると嬉しいっす。
・日本をモデルにした東方の島国が舞台になります。
地名については(例)クリミア国とか出たら日本で言えば甲斐国とか武蔵国とかみたいな一地方と思ってください。
あくまでも基本一国の中の話です。
長い注意書きで申し訳ない
上記が駄目な人はスルーしてください
前々スレ>>433-437の続きです
- 38 :
- 炎治五年…東国の情勢は混沌を極めていた。
東国の大半を領有し残るオスティア攻略も差して時間は掛かるまいと思われていた東国の雄ゼフィールではあるが、
炎正十三年にオスティアをネルガルが領有した事によりにわかに戦況は変わっていたのである。
妖術師ネルガルの操る同じ顔をした傀儡らはオスティアの城から際限なく湧き出してきておりこれらを討ち破る事はベルンの精鋭をもってしても容易な事ではない。
戦況は一進一退の呈を示しつつあり、ネルガルのオスティア支配とゼフィールとの争いが始まってより五年の歳月が過ぎ去っていた。
ここベルン本城では連日軍議が開かれていた。
上座にはこの年、二十二歳を迎える若き大名ゼフィールが座し居並ぶ列将を見据えている。
主な議題の中心は北国の平定を完成させたグランベルの大名アルヴィスの事であった。
武将の一人ゲイルが口を開く。
「みなも承知の通り、先月最後までアルヴィスに抵抗していたアグストリアが陥落した。
この五年…名将エルトシャンのもとでよく持ちこたえていたのだが…」
「将が良くとも将を用いる大名が馬鹿じゃ飾りみたいなものさ。むしろ五年も持った方が驚きだろうよ。
それでどうするか?奴が南下してくるならネルガルもろとも打ち砕くまでのことさ」
猛将ヴァイダが口を開く。
懸念はまさにそこにある。北国の平定を終えたアルヴィスはおそらく今後は都への上洛を狙って南下してくるであろう。
南北に弧を描くような形をしたこの国では北国から都を目指そうと思えば東国の通過は避けては通れない。
天下取りを目指すアルヴィスを阻むためには一刻も早く東国を平定し磐石の構えで戦わねばならぬのだが現状はネルガルと一進一退。
このままでは漁夫の利のごとく両軍戦い疲れたところをグランベルの大軍に蹂躙されてしまうだろう。
そのためにもグランベルが出兵の準備を終える前にゼフィールはネルガルを片付ける必要に迫られていたのだ。
臣下たちの口論を眺めながらゼフィールは顎を撫でた。
若干だが髭が濃くなってきたようだ。この間まではまめに剃っていたのだがいっそ伸ばすのもよいかも知れない。
天下を取るまで髭は剃らぬ…などと願掛けにもなろうか?
埒もない…他愛もない事を考えたものだ……自嘲的な笑みを浮かべるゼフィールに目線を向けてきたのは武将の一人ナーシェンである。
「…それがしに一計がありまするぞ。それがしにお任せくだされば一月を経ずしてネルガルの首を取ってご覧にいれましょう」
ナーシェンの言葉に将たちはどよめいた。
打ち倒しても打ち倒しても敵軍はオスティア城から無数に湧き出してくるのだ。
この五年間ベルンの精鋭たちが必死に戦って倒せなかった敵将をどうして容易く倒せるというのか?
ゲイルが不快げに口を開く。
「ナーシェン殿。大言されるからには相応の自信がおありなのであろうな?」
「当然だとも。将たるもの戦うからには必勝の方策を整えて当たるものよ。
そなたたちはただ槍を振るうだけが戦とお思いのようだが戦とはここでするものだよ。ここでね」
嘲るような響きの声でナーシェンは自らの頭を指で小突いてみせた。
この男はこうして他者を見下すような悪癖があり、同輩には余り好かれてはいなかった。
マードックやブルーニャが無言で成り行きを見守る中、かっとしてゼフィールに向き直ったのはヴァイダである。
「殿!姦計を用いるなどベルン武士の名折れ!何卒我等にお命じください!正面から堂々と戦うべしと!」
だがゼフィールは片手を挙げてヴァイダを制するとナーシェンに目線を向けた。
「…今の言葉…間違いはあるまいな?」
「二言はございませんとも」
「よし…大言したからには責任を取れ。事が成った暁にはオスティアの統治はそなたに任せる。
他の者は後備えに当たるがよい」
- 39 :
- …こうして軍議がまとまり、諸将が一礼して退室する中、ただ一人マードックが微動だにせず座布団に座している。
おそらく何か一言言いたい事があるのだろう。ゼフィールは上座に留まりマードックに顎でしゃくるような仕草をして発言を促した。
この男の事は幼少からよく知っており概ね言いたい事は察している。
「…殿…あえて申し上げます。ナーシェンは少々知恵が回るだけの小人物。大事を任せるべきではございませぬ」
「だからこそだ」
「は?」
「うまくいけばそれもよし。奴がしくじればそれを理由に切り捨てるだけの事よ。天下取りには相応の人材を集めねばならぬ。
父上の代からの譜代の臣というだけで将の座にあり続けるのは望ましくない」
マードックは深々と頭を下げた。
「そこまでお考えでしたら申し上げることはございません」
そう…ゼフィールは家臣団の整理を考えていたのだ。
父、デズモンドの代には父に媚びる事で能力も無く高位を得た者が少なからずいた。
ゼフィールはそうした者を疎んじていたが理由も無く地位から追っては謀反の恐れがある。
そこで彼らの手に負えない職務を与えてその失敗を期待していたのだ。まして自分から買って出た以上はどのような罰を受けても文句はいえまい。
それに…ナーシェンなど当てにはしない。ネルガルを討ち取るのは己の手で為さねばなるまい。
ナーシェンに限った事ではない。ゼフィールは心の奥では誰も信用していなかった。
長らく忠節を尽くしてくれたマードックやブルーニャにすら自分はどこかで心を閉ざしている。
「話はそれだけか?ならばもう下がるがよい」
「…御意に…」
深々と礼をして退室するマードックの背を見送るとゼフィールは深々と息を吐いた。
窓口から風が凪ぎ……蝋燭の炎が消え居室を闇が満たす。
囁きかけるような声が響いてきたのはこの時である。
「立派な大名ぶりだこと。天下のためには誰を捨石にするのもかまわないのですね?」
「そなたか……父上といいそなたといいあの世も存外退屈なものと見えるな?」
窓辺に姿を見せていたのは忘れもしないベルンの姫。ゼフィールの妹ギネヴィアである。
五年前から何も変わっていない。変わる筈もない。なぜならギネヴィアはもう年を取らないからだ。
「必要ならなんでもする。わらわの時も父上の時も…次はナーシェンの番?
その次は誰でしょうや? ゲイルかヴァイダか…それともブルーニャ?マードック?」
「許せとは言わぬ。詫びるつもりもない。呪いたくば呪うがいい」
「天下平定のため…万民の安寧のためと申すのでしょう?
結構な事。数百万の民のためならばわらわ達の死など小さな事。ですが兄上の本心はそうではないでしょう?
何故なら兄上は民だろうが家族だろうが誰も他人の事を想っておられませぬ。いつまで寛大な名君の面を被り続けるのですか?」
どこか透き通ったような姿でおよそ存在感も質感も感じられないギネヴィアに向かってゼフィールは呟いた。
「この世の事は生者が為す。死者などせいぜい人の心を乱す程度の事しかできぬ弱者よ。
暇ならばまた来るが良い。死者の繰言を聞くのもまた一興よ」
鼻で笑うとゼフィールは蝋燭に火を灯して窓辺にかざす。
そこにあったものはただ風に揺られてたなびく薄布に過ぎなかった。
- 40 :
- さて…オスティアをネルガルが領有した今、元のオスティア大名ウーゼルは激減した手勢を連れて流軍と化し東国を転々としていた。
もはやネルガルと戦うだけの兵力は無く、かといって長年敵対したゼフィールの軍門に降る事もできずその進退は窮まりつつあったのだ。
今はトリア山の奥に作られた隠し砦に潜伏し息を押しようにして東国の情勢を見守る日々である。
その中に…赤い髪をもった青年の姿があった。
やや細身ではあるが引き締まった肉体と長身を持ち鋭い眼光に燃えるような赤毛の若武者。
この年二十歳を迎えたこの男は大名ウーゼルの信頼厚き家臣にして片腕である。
彼は腰に鞘を差し、上半身をもろ肌脱ぎにして巻きわらの前に佇んでいた。
激戦を潜りぬいた武者らしくその体にはいくつかの古傷が残されているが特に大きな物は腹から胸にかけてついた太刀傷である。
かつてゼフィールと戦って受けたその傷は雪辱を望む証………武者の名をロイといった。
一瞬の剣閃が煌き、巻きわらが真っ二つになる。
裂帛の気合とともに放たれた居合いはよほどの者でなければ目に留める事もできなかったであろう。
「お見事なものですな」
従士のロウエンが呟く。だがロイは頭を振って彼の賞賛を否定した。
「いや…こんなものではなかった。ゼフィールの太刀筋はもっともっと鋭くて力強いものであった。
まだ足りない…まだ勝てぬ…」
「お言葉ですがお館様とて拙者の目からは達人と映りまする。その親方様がそれほどまでに称するゼフィールとはそこまで強いのですか?」
「今の私の十倍は強いだろうよ」
ロイの太刀が鞘に納められる。
ウーゼルの軍の中ではその名を知らぬほどの男にこうまで言わしめるゼフィールとはどれほどの猛者なのか…
ロウエンは思いを致さざるを得なかった。
…あの日…オスティアを追われ…エリウッドが落命し…
その後ウーゼルらと合流してからは多くの激戦を潜り抜けロイはより逞しくなった。
今は立派なフェレ家の当主である。
元々フェレ家の当主エルバートはロイを養子に欲しがっており跡取りに考えているふしがあったが、
それは彼の死後にかなうこととなった。エルバートの妻エレノアはロイを養子に取り、ウーゼルも彼のフェレ家継承を認めた。
そのエレノアも二年前に亡くなり、今やロイは単身で家督を背負っている。
「ロウエン、巻きわらを持て」
「御意に」
ロイはさらに稽古を続けるつもりだ。
ロウエンは知っている。ロイは一日千回は太刀を振るう。
その鞘走りの音はあたかもより高きを目指そうとする若獅子の咆哮のごときものだ。
かつて天才と呼ばれながら真の天才の前に挫折を知った凡才は不屈の男として立ち上がった。
この方ならどこまでも強くなっていく。
歯を食いしばり修羅のごとき形相で巻きわらを断ち切る主の姿を見てロウエンは確信を強めていた。
- 41 :
- その時である…
風の音に紛れて鐘の音が響き渡ったのは。
「敵襲!敵襲!すぐに備えよ!」
兵達が大声を発しながら走り回っている。
「何があった?」
ロウエンの言葉に足軽の一人が足を止めた。
「この隠し砦がネルガルに見つかりました。傀儡たちが山を登ってきます!ウーゼル様より直ちに迎え撃てとご命令を」
その言葉にロイは動じる色も無かった。
「ロウエン、私の鎧を持て。馬を引け」
「御意に」
ロイは燃える炎のごとき真紅の鎧に身を覆っていく。
兜には二本の角があつらわれており、戦場での彼の戦いぶりと相成ってその武勇は赤鬼に例えられるほどである。
ネルガルの軍勢がどれだけこようがびくともするまい。
その佇まいはそれをロウエンに信じさせるに充分なものであった。
やがてオスティア兵たちが砦の近辺を固め終えた頃…ネルガルの軍勢は姿を見せた。
漆黒の髪と金色の瞳を持つ同じ顔の兵団である。
彼らは決して死を恐れぬ幽鬼の如き者達であり無数に押し寄せてくる様はまさに脅威。
だが今回は少し勝手が違った。
彼らの先頭に様相の違う男が一人立っているのだ。
生気の無い顔をしている。
「あれは…?傀儡には時に死んだ猛者を加えている事があるが…その手合いか?」
砦の柵の上からその姿を認めたロウエンが呟く。
かつてのオズインがそうだったように死んだ強者をネルガルが傀儡に作り変えたのだろうか?
ならば油断のならない敵の筈だ。
その男は隆々たる筋肉に全身を覆った逞しい巨漢であり、青い髪を短くそろえている。
武器の類は持っておらず着物からもろ肌を脱いでその豪腕を誇示していた。
体には見事な刺青が彫られており、戦の場であるにもかかわらずどこか華やかだ。
存在感に溢れた大男は、しかしながら死者さながらの生気の無い瞳をオスティア軍に向けている。
「門を開けろ。私が討って出て奴を討ち取る。御殿様へのよい土産になろう」
その姿に戦意を刺激されたのであろう。若々しい猛々しさを持ってロイが歩み出た。
「お気をつけて。お館様…」
ロウエンは小さく呟くと砦の門を押し開いていった――――――
次回
侍エムブレム戦国伝 風雲編
〜 ヘクトルの章 魂 〜
- 42 :
- 侍の人GJ
いつもながら読み応えありますね
んじゃちょっと長めの投下します
- 43 :
- 『アイクVSセルジュ』
セルジュ「さあ、今日こそ年貢の納め時よ?」
アイク「クッ、追い詰められたか…」
魔物の群れを相手に修行中のアイクを例によってセルジュが追い掛け回していた。
アイクとしては苦手な相手なのでいつもなら逃走していたのだが、
ミネルヴァに乗って空から追跡するセルジュに巧みに誘導され
行き止まりに追い詰められてしまったのだ。
セルジュ「ふふふ、さあ観念しなさい」
アイク「(こうなったらやるしかあるまい…守ったらやられる…進んで活路を切り開く!!)」
ドス黒いオーラを纏ったセルジュがゆっくりと斧を振り上げ、ミネルヴァがそれに応えるように上昇する。
アイクは呼吸を整え、交錯するその一瞬に集中した。
「ハァァァァァァァァァァ!!!」
「大↑ 天→ 空↓ !!!」
ガギーン!!!
凄まじい金属音と共に両者が交差する。
アイクが着地した数秒後、アイクの後ろにセルジュの斧が空中より落下した。
アイク「…ッフゥ…!」
全身に溜まった気を吐き出す。
そしてゆっくりとセルジュの方を振り返る。
セルジュ「クスッ、私の負けね…その剣で私を好きにすればいいわ」
振り向かずにセルジュが言う。
アイク「いや…何もせん。今日はこれで帰らせてもらう」
セルジュ「あら、情をかけたつもり?」
アイクの言葉を侮辱と受け取ったのか、不機嫌な顔をしたセルジュが振り向く。
アイク「俺は自分を高め、強くなるために魔物と戦うという方法をとった。
それが正しいのかどうかなどわからんが、自分を高めようとする道を貫こうとしていることには変わりはない」
セルジュ「………」
アイク「そしてあんたは魔物を守るために俺と戦う道を選んだ。
自分の道を貫こうとしている俺に、あんたの道を否定する資格はない」
セルジュ「でも、このまま私を生かして帰せばまたあなたの邪魔に表れるかもしれないわよ?」
アイク「そうかもな…だがそれは仕方がない。エリンシア姉さんのように話し合いで解決しようというのならともかく
俺の選んだ道は戦いの道だ。お互いの信念を戦いでぶつけ合う、そういう道だろう…それに」
セルジュ「それに?」
アイク「正直ここまで追い詰められたのは久しぶりだ。
ここであんたと戦えた。それだけで自分で考えていた以上の修行になった。」
セルジュ「あら、それじゃまるで私があなたの修行相手になったみたいな言い方ね」
アイク「気に触ったならスマン、だがそれが俺の本音だ。じゃあな」
セルジュ「待ちなさい」
- 44 :
- 踵を返して帰路につこうとするアイクの背中にセルジュからの声がかかった。
怪訝そうな顔をして振り返るアイク。
たとえ再戦しようにも少なくとも彼女の腕はしばらく痺れて動かせないはずだ。
セルジュ「つまりあなたの身になる修行ができれば魔物ちゃんたちは殺されずに済むのよね?」
アイク「まぁ…確かにそういうことにはなるかもしれんが…」
セルジュの問いに疑問符を浮かべるアイク。
セルジュ「確かあなたはセリスちゃんのお兄さんなのよね?」
アイク「ああ、セリスは俺の弟だ。まぁあんたがうちに来たときは俺は隠れていたが」
バツがわるそうに頭をかくアイク。
それを見たセルジュは軽く微笑んでアイクに告げた。
セルジュ「じゃあ今度セリスちゃんと一緒にヴィオール家においでなさい」
アイク「何?」
セルジュ「魔物ちゃんたちを殺されるよりは私が相手を務めたほうがお互い都合が良いのではなくて?」
アイク「確かにそれはそうだが…いいのか?」
困惑するアイクにセルジュは笑顔のまま続ける。
セルジュ「私としても魔物ちゃんたちを殺されるよりは全然いいもの。
その代わり、魔物ちゃんたちをのはやめて頂戴ね?」
アイク「あ、あぁ…」
アイクが武器も持たない女性に気押されるというのも珍しいが
この場合相手が悪かったというべきだろう。
否応なしに頷いてしまった。
セルジュ「ふふ…よろしい。では失礼させていただくわ」
そう言うとまだ痺れているはずの腕で落ちている斧を取り、ミネルヴァと共に空に舞い上がり消えていった。
アイク「参ったな…」
そして一人残されたアイクは苦り切った表情で頭をかくのだった。
- 45 :
- 数日後
セリス「じゃあ、行ってきまーす!! お昼ご飯はいらないからね!」
ミカヤ「ええ、行ってらっしゃい、気をつけてね」
セリス「うん!」
マミーくん人形を持ったセリスが出かけようとしたところに声がかかった。
アイク「セリス、もしかしてヴィオール家に行くのか?」
セリス「うん、そうだよ! よくわかったね!」
アイク「そうか…すまんが俺も連れて行ってくれんか?」
「「「「えええええぇぇぇぇぇ!?」」」」
兄弟たちから驚きの声が上がる。
確か修行を邪魔されて以来アイクはセルジュを苦手にしていたはずだ。
アイク「何故そんなに驚く?」
エフラム「い、いや、兄上はあの女性は苦手だと散々こぼしていたからな…」
ヘクトル「あ、わかったぜ! お礼参りに行こうってんだろ!?」
エリウッド「そんなわけじないじゃないか…きっとお詫びに行くつもりなんだよ」
アイク「あいにくどれもハズレだ。セリス、かまわんか?」
セリス「うん、わかった!こっちだよアイク兄さん!!」
珍しくアイクと出かけられるとあってセリスの声が弾んでいる。
あっというまに兄弟たちの視界から消えてしまった。
リン「一体何があったのかしらねぇ…」
ミカヤ「ねぇエイリーク、ヴィオールさんのとこにお詫びに行く時の贈り物買っておいてくれないかしら」
エイリーク「は、はい! 早速行ってきます!」
ロイ「迷惑掛けに行くのはもう確定してるんだね…」
そんな兄弟たちのやりとりとは裏腹に、アイクとセリスはヴィオール家の話をしながら道を進んでいた。
セリス「それでね、ヴィオールさんの家ってすごく広いんだ!」
アイク「そうだろうな、なにせ飛竜を飼ってるんだから」
セリス「あ、そういう言い方しちゃダメだよ兄さん。
ミネルヴァちゃんはペットじゃなくてセルジュさんの家族なんだから!」
アイク「そ、そうなのか? すまん、気を付けよう」
セリス「で、ヴィオールさんはね…」
- 46 :
- そんなことを話しているうちに二人はヴィオール家についた。
呼び鈴を鳴らすとセルジュの声がインターホンから聞こえてくる。
セルジュ「はい、どちらさまでしょう?」
セリス「あ、セルジュさん? セリスです! 今日はアイク兄さんも一緒なんだけど」
セルジュ「まぁ、お二人ともよくいらっしゃいました。すぐに向かうので少々お待ちを」
しばらく待つと門が開いてセルジュが表れる。
無意識に手に汗握るアイクをセルジュは微笑みながら見つめる。
セルジュ「あら、ずいぶん緊張しているようだけどちゃんと約束は守ってもらっているのかしら?」
アイク「ああ、俺は約束を破るようなことはせん。ただどうも苦手意識が抜けなくてな」
セルジュ「ふふっ、ならいいわ。お二人ともこちらへ。アイクには一応私の主人を紹介しておくわね」
アイク「主人?あんた結婚してたのか?」
セルジュ「あらあら、主従といったほうがよかったかしらね。私はヴィオール家に仕えているのよ?」
アイク「そ、そうか。すまん」
今まで接してきた女性陣とはいろいろと異なるマイペースのセルジュには
さすがのアイクも調子を狂わされている。
庭に案内されると長髪の紳士風の男が二人を迎えた。
ヴィオール「やあ、よくきたねセリス君」
セリス「おはようございますヴィオールさん!ご機嫌いかがですか?」
ヴィオール「フッ、私は今日もいつもと変わらず貴族的に遅めのモーニングティータイムを過ごしていたところだよ。
そしてそちらがセリスくんの兄君かい?」
アイク「ああ、アイクだ」
ヴィオール「君のことは街の噂やセルジュくんから聞いているよ。いや実に災難だったねぇ
よりによってセルジュ君に目を付けられるなんて…ってセルジュ君!?
じょ、冗談だよ冗談! とりあえずその斧を下ろしてくれたまえ!!」
この従者にしてこの主ありか、等と考えるアイク。
さて、挨拶したはいいがどうしたものであろうか、考えているとセルジュがさっさとティーセットを片付け始めた。
ヴィオール「セ、セルジュくん!? まだ私のティータイムは終わっていないのだが…」
セルジュ「ご心配なさらず、場所を移すだけですわ。
ここだと訓練に巻き込まれるかもしれませんから
そちらでセリスちゃんとティータイムの続きをしてくださいね」ニッコリ
ヴィオール「ふぅ…了解したよ。ではセリス君、我々は世にも稀なる闘技を観戦しながら
優雅にティータイムの続きと洒落込むとしようではないか?」
セリス「闘技ってヴィオールさんとアイク兄さんが?」
ヴィオール「フッ…私が彼と戦ったりしたら一瞬で星にされてしまうことは火を見るより明らかだよ」
セリス「えぇっ!? じゃあ兄さんとセルジュさんが戦うの!?」
ヴィオール「そのとおり、事前に話は聞いていたし心配することはないよ。
我が家は薬も多数取り揃えてあるからね」
セリス「大丈夫かなぁ…」
- 47 :
- 心配するセリスをよそにお互いの獲物を持って構えるアイクとセルジュ。
アイク「今日はあの飛竜…ミネルヴァだったか? あいつには乗らないんだな?」
セルジュ「ええ、ミネルヴァちゃんは今日は休憩中。それに私はバトルシスターでもあるから遠慮はいらなくてよ?」
アイク「なるほど…」
バトルシスターは杖も使うが耐久力に優れた斧使いという面も大きい。
セルジュの技量をもってすれば特にハンデにもならないのだろう。
アイク「ではいくぞ! ぬぅん!!」
セルジュ「でやぁぁぁぁぁ!!」
ガキーンガキーンギャーコノヒトデナシーブォンガガガガガゼツメツスルーチュイーンビシュッ
セリス「うわぁ、すごい! セルジュさん全然アイク兄さんに負けてないよ!」
ヴィオール「ふむ…噂通りの腕だね、まぁどちらも本気を出しているとは言いにくいが…」
セリス「えっ? そうなんですか?」
ヴィオール「あの二人が本当に本気を出したら我々の茶席どころか屋敷が倒壊してしまうよ
あれはあくまで基本の型をぶつけ合う型稽古のようなものだね」
セリス「へぇ、それでもあんなにすごいなんて二人とも本当に強いんですね」
ヴィオール「まぁ本来なら武器が斧のセルジュくんの方が若干不利なはずなのだが
君の兄君は少々やりづらそうな感じだね。
噂では女性相手でも手加減などできないと聞いていたのだが」
セリス「う〜ん、たぶん修行中に追いかけられてそれがトラウマになってるんじゃないですか?」
ヴィオール「なるほど! ハハハ! たしかにセルジュくんが目の色を変えて追い掛け回してきたら
トラウマにもなるだろうね。アッハッハうわっ!!」
ヴォン!! ガス!!
ヴィオールの鼻先を手斧がかすめて柱に突き刺さる。
セルジュ「あらあら、申し訳ありませんヴィオール様。うっかり手が滑りました」ニッコリ
ヴィオール「セセセセルジュ君、明らかに確信犯的な命に及ぶような警告はやめてくれたまえ!」
セルジュ「その口が閉じたら手が滑ることもなくなると思いますわ」
アイク「………」
- 48 :
- 今の割とどうでもいいやりとりはともかくアイクはセルジュの技量に内心舌を巻いていた。
確かに打ち合いならば自分のほうが有利ではあるが、巧みな位置どりと防御で
剣と斧の不利を見事に相殺している。
単純な力勝負になれば押し切れるかもしれないが、そんな無粋をするにはもったいない相手だ。
セルジュ「さて、では続きをしましょうか。というところだけど一ついいかしら?」
アイク「なんだ?」
セルジュ「この前のように力でねじ伏せようと思えばできるはずなのにそれをしないのはなんでかしら?」
気づかれていた、鋭い女性だ。
手加減していた、等の理由によっては許さないという誇りの高さを感じる。
アイク「あんた程の斧の使い手は俺の記憶の中でもそうはいない。
俺は勝つためにここに来たわけじゃない、前にも言ったが自分を高めるために来たんだ。
だからあんたとは純粋に技量で勝負したい」
アイクの言葉を聞いたセルジュはニッコリを笑みを浮かべると斧を構えなおす。
セルジュ「ふふ、嬉しい答えね。それじゃ行くわよ!」
鋭い一閃がアイクの胴をかすめる。
冷静にその軌道を見切ったアイクがカウンターを入れようとするが
鋭く弧を描いて戻ってきた斧にはじかれる
アイク「かなり やる」
セリス「うわぁ…また動きが早くなった」
ヴィオール「だんだん本気を出してきた、というところだねぇ。しかし…」
確かにヴィオール家の庭は広い、がさすがにこの二人が気合を入れて戦うにはさすがに足りない。
攻防の所々で柵や家具が破壊される。
ヴィオール「まぁ、たまのことだから仕方ないね」
苦笑するヴィオール。
達人同士の戦いを特等席で見られるのだから文句は言うまい。そんな顔である。
そしてそうこうしているうちに昼を告げる鐘がなった。
ヴィオール「はい、二人ともそこまでだ!」
ヴィオールが手を叩いて二人を止める。
かなり長い間打ち合っていたはずだが多少生きの乱れはあるものの両者共目立った疲労は見られない。
ヴィオール「(本当に私と同じ人間なのかね)」
少し呆れるヴィオールであった。
- 49 :
- セリス「兄さん、セルジュさん! 二人ともすごい!!」
興奮した様子のセリスが二人に駆け寄る。
アイク「さすがだな」
心底感心したという顔でアイクがセルジュを讃える。
セルジュ「ふふ…お褒めに預かり光栄の極み、というべきかしら?
そうそう、セリスちゃん。お昼を作るのが遅れてしまったから手伝ってくれないかしら?」
セリス「うん、わかったよ!」
頷くセリスだが、アイクが呆れたような声を上げる。
アイク「あれだけ打ち合った後なのに今度は昼飯作りか? タフだな」
セルジュ「あら、あなたもあまり人のことは言えないんじゃなくて?」
アイク「それはまぁ、そうなんだが…」
アイクは訓練で相手が女性だろうと手抜きはしない、それは相手にとっての侮辱だと考えているからだ。
だがそれでも男女の体力差は知っているつもりだ。
それだけにセルジュのタフネスには驚かされてしまう。
ヴィオール「さて、アイク君。そういうことだから我々が優雅に昼食を待とうではないか。
出来るまでの間お茶でも飲むかね?」
アイク「いや、水でいい」
残念そうな顔をしたヴィオールだがコップに水を入れてアイクに手渡す。
アイク「すまん」
ヴィオール「なに、構わんよ。本気でセルジュくんの相手をしてくれた礼さ」
アイク「確かにあれほどの技量では本気で戦える相手などそうはいないだろうな」
ヴィオール「まぁ、ね。そういうわけだから君を追い掛け回していた時のセルジュくんは
実に生き生きとしていたよ」
アイク「その話は勘弁してくれ」
顔をしかめるアイクを面白そうに見つめるヴィオール。
ヴィオール「それに私としても町内最強と呼ばれる男の力の一端を見れて実に有意義だったよ」
アイク「俺などまだまだだ」
ヴィオール「おやおや、謙遜など…ん? どうやら昼飯ができたらしい。案内しよう」
アイク「俺も行っていいのか?」
ヴィオール「今日の君はヴィオール家の客だからね、遠慮等することはないさ」
- 50 :
- そしてヴィオール家の食卓に足を踏み入れた二人だが…
ヴィオール「セ、セルジュ君!? これは流石に量が多すぎやしないかね!?」
セルジュ「あら? そんなことはないと思いますが?」
ヴィオール「確かにあれだけの運動をすれば食欲が出るのはわかるが
これだけの量を食べたらスタイルにも悪影響が出てただでさえ遅れている婚期が…
って冗談だからその斧をしまってくれたまえ!!」
セリス「あのね、ヴィオールさん。これ、アイク兄さんの分なんだよ」
ヴィオール「そ、そうなのかね!?」
アイク「いや…確かに俺はかなり量を食うほうだが、わざわざその量に合わせてくれたのか?」
セルジュ「ええ、今日のあなたはお客様ですもの。お客様から不満が出るような料理は出せませんわ」
ニッコリと微笑むセルジュ、おそらくアイクの普段の食事を聞くためにセリスに手伝わせたのだろう。
つくづく抜け目のない女性だ。
呆れ半分感心半分で席に着くアイク。
そして少々遅めのランチタイムが始まった。
ヴィオール「セルジュくん、すまないがヴァルム風ドレッシングをとってもらえるかい?」
セルジュ「どうぞ」
セリス「やっぱりセルジュさんの料理は美味しいね!!」
セルジュ「うふふ、ありがとうセリスちゃん」
もう一人は、というと三人のやりとりに全く関心を向けずひたすら食う、食う、食う。
ヴィオール「う〜ん、4人でもこの量はいささかどうかと思ったが全くの杞憂のようだねぇ」
セリス「ごめんねセルジュさん、兄さん美味しい食事が出ると全然喋らないで食べることに集中しちゃうから」
申し訳なさそうなセリスに笑顔を返すセルジュ。
セルジュ「あら、じゃあお味の方は気に入ってもらえたのかしら?」
アイク「ああ、家の料理以外でこんなに美味い料理を食ったのは久々だ」
セリス「うわっ!アイク兄さんが食事の最中に喋った!?」
アイク「何を言っているんだセリス?もう食い終わったぞ」
セリス「嘘っ! 僕まだ半分なのに!?」
ヴィオール「いやいや、凄まじいばかりの食欲だね。そんなに気に入ったのかい?」
アイク「ああ」
セルジュ「あらあら、おだててももう残ってないわよ?」
ヴィオールの呆れたような言葉とセルジュの冗談に真顔で返事を返すアイク。
アイク「俺は世辞は言わん。本当に美味かった、すごいなあんたは。
あれだけの使い手なのにこんなに美味い料理まで作れるとはな。
俺など作れて肉の丸焼きが精々だ」
ヴィオール「まぁセルジュくんは家事全般得意だからねぇ」
セリス「う〜ん…でも家事全般得意でこういう料理を作る兄さんって想像できないから
別にいいんじゃない?」
アイク「確かにそうかもしれんな」
セルジュ「ふふ、ありがとう」
人によっては赤面してしまいかねない賛辞にも余裕を崩さずに笑顔で答えるあたり
さすがはセルジュと言えるのかもしれない。
- 51 :
- 昼飯と後片付けがひと段落し、4人はセルジュの入れたお茶を飲んでいた。
ヴィオール「さて、午後になったら工務店を呼んで庭の修繕を頼もうかね」
セルジュ「あら、あのくらいだったら私が直しますわ」
アイク「いや、俺がやろう」
セルジュ「あら、お客様にそんなことさせるわけにはいかないわ」
アイク「半分は俺が壊したものだしな、飯の礼も兼ねさせてくれ
それに今日セリスはあんたに会いに来たんだろう?
相手してやってくれないか?」
ヴィオール「そういえば君は工務店で働いているんだったね、ならお願いしようか」
セルジュ「ヴィオール様!」
抗議の目線を向けるセルジュにヴィオールは飄々と答える。
ヴィオール「本来の君の用事はセリス君のお相手だろう?
それに彼は打算等ではなく純粋な厚意から言ってくれている。
断るのもそれはそれで礼儀に反するのではないかね?」
アイク「俺も工務店で働いている人間だ。後からあんたの手を煩わせるような修繕はせん、頼む」
セルジュ「ふう、仕方ないですわね、ではお願いしますね。セリスちゃん、じゃあ私の部屋に行きましょうか」
セリス「うんっ!」
セリスとセルジュが廊下の先に消えたのを確認したアイクはヴィオールに声をかけた。
アイク「気を使ってもらってすまん」
ヴィオール「何、構わんよ。人の行為を素直に受ける寛容さも貴族としては必要だからね」
ニヤっと笑うヴィオールに苦笑するアイク。
アイク「それなら面倒ついでに修繕の監修を頼めないか?
あんたの目から見ておかしくなければ後で文句も出んだろう」
ヴィオール「フッ、そのくらいお安い御用さ」
- 52 :
- マルスが大人チキに会っていないという設定で。
???「起きて……起きて……」
マルス「う〜ん……あれ? ここは?」
???「ここは異界。時間や空間を超越して
色々と誤魔化せる便利空間よ」
マルス「そんなメタ設定を言う君は誰?」
???「分からない? マルスお兄ちゃん」
マルス「その髪の色にその呼び方……もしかしてチキ?」
チキ「正解♪ 分かってくれるんだ、マルスお兄ちゃん!」(抱きつき)
マルス(ウッ、む、胸の感触が……抑えろマルス。
クロム兄さんやリーフの様になりたいのか!?)
チキ「あっ! ごめんなさい、苦しかった?」
マルス「だ、大丈夫だよチキ、それよりもどうして君が?」
チキ「……うん、ねぇ、マルスお兄ちゃん」
マルス「?」
チキ「私にとってマルスお兄ちゃんは大事な人だから
伝えなくちゃいけないと思って……」
マルス(もしや、この展開は!)
チキ「私ね、マルスお兄ちゃん。 す」
マルス「いけない、チキ! 僕にはシーダが!」
チキ「……? 知ってるよ?」
マルス「えっ?」
チキ「マルスお兄ちゃんは大事な人だから、
私の婚約者を紹介しようと思って」
ルフレ「やぁ、マルス君!」
マルス「!?」
チキ「実はもう赤ちゃんも///」マルス「うっ」
マルス「ウワァァァァァッ!!」(ガバッ
マルス「夢? それにしてはリアルだった……」
(階段を降りる)
クロム「おはようマルス、って酷い顔だぞ?」
ルフレ「おはようマルス君、俺の顔に何か付いてるかい?」
マルス「いえ、天然ジゴロってこういう人を
言うのかと思いまして」(ニッコリ
(勢い良くドアを閉める)
クロム「…………」
ルフレ「……俺、何かしたかな?」
クロム「……さぁ?」
ある日の主人公一家の朝の出来事。
- 53 :
- 夕方
アイク「セリス、もういいのか?」
セリス「うん! でもすごいね兄さん! あんなに壊れてたのに半日で元通りにしちゃうなんて」
セルジュ「餅は餅屋、というわけね。流石に私じゃこう早くは直せなかったわ」
アイク「本当か? あんたならやりかねない気がするんだが…」
セルジュ「うふふ、私だって万能じゃないわよ。じゃあセリスちゃんまたね」
セリス「うん、バイバイ!セルジュさん!」
アイク「今日は世話になった、礼を言う。また手合わせを頼むかもしれんが構わないか?」
セルジュ「ふふ、構わないけどここでちゃんとした立ち会いをしたいなら魔物ちゃんたちを殺しちゃダメよ?」
アイク「わかった」
そう苦笑するとアイクはセリスと帰路についた。
数日後 マルスの部屋
リーフ「マルス兄さんまたデイトレ?」
マルス「今日はもう終わりだよ。それよりこれ見てみなよリーフ。ププ」
リーフ「ああ、紋章町板? なになに?
【アイクの嫁候補に戦闘家事万能年上美女参戦!?】Part471
…なにこれ?って勢い3万超えってVIPじゃあるまいし…」
マルス「これでも勢い落ちたほうだよ、なんたって立てたのは数日前だからね」
リーフ「ああ、やっぱり立てたのマルス兄さんなんだ。
ってこれってこないだアイク兄さんがセリスとセルジュさん家に行った時の話だよねこれ。
僕も行きたかったなぁ」
マルス「君は朝からアズールと街にナンパに出かけてただろ?自業自得だよ」
リーフ「それはそうなんだけどさぁ、って何書いてんの?」
マルス「燃料の投下 空想覚醒風S支援会話」
リーフ「なにそれこわい」
- 54 :
- アイク:セルジュ。
セルジュ:あらアイク、今日も手合わせかしら?
アイク:いや、今日はお前に渡したいものがある。
セルジュ:あら、あなたがプレゼントなんて今日の天気はラグネルかしら?
アイク:天気がラグネルってなんだ…とにかくこれだ。
セルジュ:まぁこれは…ソードバスター?
アイク:ああ、あんたがこれを使ってくれれば俺は更に高みに上り詰められる気がする。
セルジュ:うふふ、あまりロマンチックな贈り物じゃないけどありがたく頂いておくわ。
アイク:あともう一つ…渡したいものがあるんだが…。
セルジュ:どうしたの?あなたが言い淀むなんて珍しいわね。
アイク:これだ。
セルジュ:まぁ…指輪? これって…
アイク:俺は他人に何かをねだったりとかそういうことにはほとんど無縁で生きてきた。
だが、お前にはねだりたくなったんだ。
これからもずっと俺の生に付き合って…そしてずっと美味い料理を作ってくれないか?
セルジュ:あらあら、ずいぶんと身勝手な結婚要求ね。
アイク:すまん、だが俺には着飾った言葉が言えん……ダメか?
セルジュ:まさかフラグブレイカーなんて呼ばれる人からこんな言葉が聞けるなんて思わなかったわ。
ふふ、でもあんなに美味しそうに私の料理を食べてくれるなら悪くないかしら。
それにあなたといれば魔物ちゃんも殺されずに済むしね。
アイク:そうか…ありがとう。礼を言う。
セルジュ:うふふ、婚期を逃したなんて思ってたけどまさかの展開ね。
アイク:そうなのか?俺には十分綺麗に見えるが…
セルジュ:まったくもう、そんなだからフラグメイカーなんて呼ばれるのよ。
でも嬉しいわ。これからもよろしくね、アイク。
アイク:ああ、こちらこそよろしく頼む。セルジュ。
書き込みますか? Y/N
マルス「ほい、投下」
エリンシア「みんなご飯よ〜!」
リーフ「どうするの?」
マルス「とりあえず夕飯の後にどうなってるか見てみようか」
夕飯後
マルス「鯖落ちワロスwwwwwww」
リーフ「これはひどい、空想支援会話一つで鯖とばすとかアイク兄さんはイチローですか」
以上投下終了
まぁこういう話があってもいいかなということで
- 55 :
- ごめんなさい、リロードしてませんでした。
かぶり失礼しましたorz
- 56 :
- >>55
気にしたら負けだ!
ガンガン行こうぜ!!
- 57 :
- >>43-54
レテ 「……」
ワユ 「……」
ミスト 「……」
イレース「……」
ユンヌ 「……」
サナキ 「……さて諸君。端的に言って、危機である」
ユンヌ 「まさかポッと出の新キャラにここまでリードされるとは……!」
ワユ 「それ以前にわたしたちってそもそもまだ土俵にすら上がれてない感があるし」
レテ 「何故奴はブレイクされなかったんだ……信じられん」
イレース「わたしたちと違ってアイクさんを恋愛対象と見ていないからではないでしょうか……」
ミスト 「じゃ、じゃあわたしたちも意識せずにお兄ちゃんと接すればフラグをブレイクされずに済むのかな?」
サナキ 「尼にでもなるつもりか、ミスト。我々にそんなことができるはずもなかろう」
ワユ 「情けないことを堂々と言うね、サナキ……」
ユンヌ 「……一つ確実なのは」
全員 「確実なのは?」
ユンヌ 「アイクと渡り合えるぐらい強くなれれば、少なくとも同じ土俵には立てるということ……!」
全員 「……!」
ワユ 「……今日からトレーニングのメニュー倍に増やそうかな」
ミスト 「わたしもお父さんに正式に訓練してもらうわ」
イレース「アルムさんの畑の作物を全部喰らい尽くします」
レテ 「半年ほど山籠りするか」
サナキ 「ベグニオン魔法研究所に連絡して新魔法を開発させよう」
ユンヌ 「姉さんと強引に融合して最強を目指すわ」
かくして、アイクの嫁候補たちは己を高めるべく動きだしたのであった。
ロイ 「なんか最近紋章町の女の人たちの間でトレーニングブームが起きてるんだって」
エリンシア「そう……皆遂にKINNIKUの素晴らしさに目覚めたのね」
ミカヤ 「違うと思うけど……」
- 58 :
- クロム「…で、何でまた俺の部屋にいるんだ……?」
ラナオウ「我にとって、ワープの杖を使うことなど造作もないわ!!」
クロム「シスターだからな…。でもそうじゃなくて…」
ヴァルハルト「うぬの妹御が結婚すると聞いたのでな!!」
ゼフィール「わしらが再び祝ってやろうと思い、ここに集まったのだ!!」
クロム「いや、それならエイリークを直接祝ってやってくれ…。
というか、そもそも結婚するわけじゃないからな…」
ファウダー「フハハハハハ、我らの間に遠慮は無用だぞ、婿殿!」
クロム「別に遠慮しているわけじゃ…」
アシュナード「クハハハハ! 我らの祝福に歓喜し、咽び泣くがいい!!」
クロム「」
- 59 :
- クロム「くそっ、こいつらマジで酒盛り始めやがった……!」
ハーディン「おう、ここかファウダーの言っていた宴会場と言うのは!」
ガーネフ「ふぉふぉふぉ……騒がしいことよ」
アルヴィス「この程度で満杯とは……クロムよ、貴様の部屋も所詮その程度か」
ユリウス(セリスの花嫁姿は見られないのかな……って、何を考えてるんだ僕は!)
ネルガル「くくく、素晴らしいエーギルだ」
フォデス「べ、別にエイリークを祝いに来てやったんじゃないからね!」
ドーマ「花嫁と触手って最高じゃね?」
アスタルテ「祝ってやる祝ってやる祝ってやる……」
ギムレー「約束通りメンバー集めてきたぞファッちゃん!」
ファウダー「フハハハハハハ! よく来たな皆の衆! さあ存分に飲むが良いぞ!」
クロム「ってどっから湧いて出たお前らっ!? やめろ出てけ、部屋が壊れるー!」
ワーワーギャーギャー!
ロイ「……なんか二階が騒がしいね」
マルス「配信のおかげであり得ないメンバー仲間に出来るからなあ、クロム兄さん」
リーフ「錚々たる面々に好かれるのもそれが故か」
マルス「いざとなればマイユニット名鑑で最強ルフレ軍団召喚できるしね」
リーフ「いろんな意味で交友関係広いよねえ」
ロイ「兄さんたち何の話してんの……?」
- 60 :
- >>57 無関係のアルムカワイソス…(´・ω・`)
しかしセルジュとアイク、また強烈な組み合わせが出たなあw
- 61 :
- >>43-51 >>53-54
GJ!セルジュさん好きだからうれしいぜ
セルジュ「あら、今日のはいつもと趣向が違うのね。でもとっても可愛いわ」
セリス「えへへ!そうでしょ!自信作なんだー!」
アイク「なあセリス、そのセルジュと見せ合っているノート、少し興味がある。見せてくれ」
リーフ「ちょ、アイク兄さん!それh…」
セリス「うん!いいよ!」
アイク「………」バタン
クロム「見た瞬間あのアイク兄貴が泡吹いて倒れたー!?」
リーフ「あぁ…あのSAN値直葬の化け物ノートを見るなんて…」
セリス「…ユリウスもユリアもラナもなんでみんな同じ反応するんだろう…こんなにかわいいのに…」
セルジュ「ヴィオール様もです。ほんと、不思議よねえ」
- 62 :
- >>43-51,52-54
地の文ありの力作グッジョブです。
マークとクロム、一部「同盟」系以外のクロスオーバーとしても面白かった。
>>57
デジェルはまだ参入してないのねw
- 63 :
- 中の人的便乗
>>61
ルキナ「そんなにすごいのですか?私にも見せてもらえないでしょうか?」
セルジュ「ええ、いいわよ」
クロム「やめろルキナ!!死ぬ気か!?」
ルキナ「わぁ、素敵ですね」
セリス「わっ、ルキナさんはわかってくれるよセルジュさん!」
ルキナ「う〜んでもセルジュさん、この絵は多少平凡ではないでしょうか?」
セルジュ「そうかしら?」
ルキナ「(チョイチョイ)これでどうです?」
セリス「す、すごい!」
セルジュ「この発想は無かったわ…」
シグルド「クロム…」
ヘクトル「クロム兄…」
リーフ「クロム兄さん…」
クロム「なんで俺を見るんだ!? 俺は知らん!何も知らんぞ!!」
- 64 :
- いや、中の人のこと考えんでもルキナも結構凄いセンスだからな……
案外キャラ的にも普通にあり得るかもしれんw
- 65 :
- あの人が画伯として(有る意味)評価を得ている事も含めてルキナの中の人としてキャスティングしたんじゃないだろうなスタッフよ・・・w
- 66 :
- サラ「最近、花嫁って言葉が話題みたいだけど」
エフラム「そうらしいな」
サラ「私も似合うかな、ウエディングドレス」
エフラム「……ああ」
サラ「ちょっと、気の抜けたこと言わないでちゃんと評価してよ」
エフラム「またいきなり現れて何なんだよ……。それに、なんでウエディングドレス姿なんだ?」
サラ「……見せたかったから。それより、ウエディングドレス姿の女の子と夜にベッドの上ですることって一つしかないと思わない?」
エフラム「ベッドの上にいるのは俺が寝てるときにお前がリワープで来たからだろ。それと、することって何だよ?」
サラ「初夜」
エフラム「……な、何か色々間違ってる気がするんだが!?」
サラ「いいじゃない細かいことは……それより」
エフラム「……とにかく降りろって」
サラ「えー……せっかく一番かわいい穿いてきたのに……見たくない?」
エフラム「お、お前な……いい加減に……」
サラ「もう……わかったわよ。じゃあこの姿で一緒に写真撮って、それならいいでしょ? デジカメ持ってきてるから」
エフラム「あ、ああ……それくらいなら」
サラ「じゃあちょっとこっちに寄って……」
エフラム「……何か妙に近い気がするんだが」
サラ「まあいいから……よし、いいよ」
エフラム「これで気が済んだか?」
サラ「じゃあ次はお姫様抱っこしてるシーンね」
エフラム「……一枚じゃないのか」
サラ「はー……ふう」
ンン「どうしたのですか? やられる寸前のゾンビみたいにとろけてますけど。あれ、その写真……」
サラ「これ? 昨日撮って来たの」
マーク♀「中々よく撮れてるじゃないですか、ドレスも似合ってますよー」
サラ「ありがと。……後でパソコンの壁紙もこれにしとこうかな」
マーク♀「でもどうせ乗り込むならバサークなりスリープで好き放題しちゃってもよかったのでは」
サラ「流石に私もそれは……」
ンン「ドン引きなのです……」
- 67 :
- >>66
孫のPCの壁紙がウエディングドレス着てエフラムと一緒に写ってる写真なのはマンフロイ的にはどうなんだw
あとサラ様どんな穿いて(ry
- 68 :
- >>61
すげえ。アイク相手に立ったフラグを自分でへし折りやがった。
- 69 :
- マンフロイ「ほっほっほ、もちろんOKじゃよ?一分一秒も早く嫁に行って幸せになっておくれ」
- 70 :
- >>59
魔王まで居るwwwwww
- 71 :
- マルス「一時間書き込みがなければアイク兄さんとセルジュが結婚します。阻止されたらリン姉さんが蛮族にクラスチェンジw」
- 72 :
- >>71
リン「HOOOOOOOO!!」
ドドドドドドドド……
マルス「う、うわぁー! シャンブレ―に跨った姉さんがスワンチカ片手に追ってくるーっ! 誰か助けてーっ!」
リーフ「リン姉さん的には問題ないんだ、蛮族……」
ロイ「さすが野生」
- 73 :
- フロ○ーナ「リンの蛮族姿…ブバァァァァァァ」
- 74 :
- リン 「ふふふ……これぞ新兵種タグエルナイト! 野性と野性が合わさり最強に見える」
シャンブレー「ひぃー、こんな扱われ方したんじゃ絶滅しちまうー!」
リン 「絶滅しないためにやっているのよ。さあ、野性の力を高めるために草原を駆けまわるわよ!」
シャンブレー「た、助けてくれーっ!」
クロム 「やってることが無茶苦茶だなオイ……」
マーク♀「むー。わたしもウサギさんに乗りたいですー」
クロム「しかも新たな災難の種が……」
ルフレ♀「と、とか言って『シャンブレーにリンが乗る』って部分に反応したんじゃないですかクロムさん! 破廉恥です!」
クロム「まだ何も言ってないだろ!?」
- 75 :
- >>69
マンフロイ「サラ、最近あのエフラムという青年とは上手くいっているのか?」
サラ「何よ上手くいってるかって。……普通に仲良しなんじゃないの」
マンフロイ「サラ、少し待て」
サラ「何? 今から出かけるんだけど」
マンフロイ「兄弟家に行くのであろう? これを土産として持って行くとよい」
マンフロイ「サラよ、もうエフラムから婚約指輪は貰ったのか?」
サラ「……何言ってんの」
マンフロイ「その様子だとまだのようじゃな」
サラ「バカじゃないの? 婚約なんてしてるわけないでしょうが……したいけど。と、というか何なのよいきなり」
マンフロイ「なに、もし婚約するならわしの許可を待つ必要はないということは言っておきたくての」
サラ「……最近、おじいさまが微妙にうざいんだけど」
エフラム「お前を心配してるんだろう……多分」
- 76 :
- >>74
シャンブレー「ヒィヒィ…なんとか逃げ切れたぜ。これで絶滅しなくてす…」
マーク♀「私もダグエルナイトに挑戦ですよー!」
シャンブレー「ヒィィ!?マーク♀!?やめろー絶滅する−!…ん?」
マーク♀「心配しなくていいですよー!もうダグエルは手に入れました!」
シャンブレー「…まさか」
ベルベット「ピョン」
シャンブレー「かあちゃーーーーーーーん!」
ベルベット「別にアルムの高級人参で餌付けされたわけじゃ…モグモグ…ないわよ」
シャンブレー「されてるじゃねえかー!このままじゃ親子そろって絶滅しちまう!」
リン「見ーーーーーーーつけたーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
マーク♀「おお!リンさん!ここですよ!早く一緒にダグエルナイトをやりましょう!」
シャンブレー「コノヒトデナシー!」
シンシア「うぅ…すごくヒーローっぽい!私も負けてられないわ!こうなったら必殺マムクートナイトを!」
ンン「やらないですよ!」
- 77 :
- >>76
俺も最初間違ってたけど、ダグエルじゃなくてタグエルだぜ、兄弟!
ノノ「マムクートナイト? わー楽しそう、やろうやろう!」
ファ「ファもやる、ファもやるー!」
ンン「って、なんでみんな乗り気なんですかもう……」
ミルラ「エフラムを乗せて魔王退治……王道なのです」
ンン「むー……わたしの感覚がずれてるだけで、実は魅力的な遊びなんでしょうか……ん?」
ニニアン「……わたしは斬られる側でした……」
ンン「……」
ニニアン「……わたしは斬られる側でした……」
ンン(か、かける言葉が見つからないのです……!)
- 78 :
- >>77
マジでかwww
まぎらわしいな
- 79 :
- 昔…自分はマムクートをマクムートと呼んでいた…
初めてプレイしたばかりのころはファイヤーエンブレムと呼んでいた…
カミュをカミユと間違えていた…
- 80 :
- >>72
草原っていうか、サバンナって感じになってるぞw
>>77
イドゥン「私もロイさんに斬られる側でしたよ。一緒ですから、安心してくださいニニアン」
ニルス(想い人にぶった斬られたニニアンと、逆にフラグが立ったようにも見えるイドゥン姉さんを
並べても、なんだか余計ニニアンが惨めな気が・・・」
ユリウス「おい、途中から声に出てるぞ」
ニニアン「……」
- 81 :
- >>67
あとサラ様どんな穿いて(ry
サラ「ここで兄様限定クイズ、今わたしの穿いてるの色は何でしょう?」
@:白
A:黒
B:紫
C:縞々
D:はいてない
サラ「正解すると直接スカートをめくって確認する権利が…」
エフラム「…まず俺の話をだな」
- 82 :
- >>81
5…い、いや4でお願いします
- 83 :
- 不正解でも
サラ「残念、○○よ」
とか言って自分で捲るんだろ!?
- 84 :
- ビラク「ウホッ、ここでヘっきゅん限定クイズだZE!今俺の穿いてるの色を当ててくれYO!@……」
ヘクトル「知るかぁっ!つか何でおめえがスカート穿いてんだよっ!おいやめろ、捲るなぁーっ!」
- 85 :
- >>83
やはり天才か…
- 86 :
- >>83
天才現る
ちょっと長いの投下
>>43〜の続きみたいなもの
サナキ「ウム、全員集まったようじゃな」
ワユ「大事な用事って何? 修行が遅れると取り返しがつかなくなりそうで怖いんだけど」
レテ「うむ、いつ先を越されるやもしれん状況だしな」
イレース「アルムさんの畑の野菜…とても美味しかったです…」
ユンヌinメダリオン「あの年増を出し抜くためには手段を選ばないわ!さぁ、何をするの!?」
ミスト「(あなたの方がよほど年寄りだと思うんですけど…)」
サナキ「用事というのはここじゃ!」
ルーテ「それで、みなさん揃って優秀な私に何のご用でしょうか?」
サナキ「ウム、そなたを見込んで頼みがあるのじゃ」
ルーテ「なるほど。さしずめアイクさんとセルジュさんの関係について、といったところでしょうか」
ミスト「え!? なんで知ってるんですか!?」
ルーテ「私優秀ですから」
ワユ「答えになってないよ…」
ルーテ「そうですね、端的に言いますとここ数日頻繁に紋章町板のサーバーがダウンしていることが多いので
調査してみたところ、ひとつのスレッドに負荷が集中しすぎていることが判明したので
これが原因と断定しました。私優秀ですから」
レテ「な、なるほど…」
ユンヌ「そんなことはいいわ! あの年m」
サナキ「話が進まなくなるからそなたは少しメダリオンでおとなしくしているがよい。
それで用件なのじゃが、アイクとセルジュに新たなフラグが発生した場合
どういう結果が出るかというシミュレーターを作って欲しいのじゃ。
折れるようならそれで良し、折れぬようならその原因を分析することで
我々のフラグ成立に役立つはずじゃ、資金に糸目は付けぬから早急に頼めぬか?」
ワユ「な、なるほど! さすがはベグニオン財閥の総帥! 目のつけ所が違うね!」
ミスト「その発想は無かったです! お願いしますルーテさん!」
イレース「(私の食費も出していただけないものでしょうか)」
レテ「(シグルーンとタニスが出費に頭を抱える姿が目に浮かぶようだが…せ、背に腹は代えられん)」
ルーテ「分かりました、では迅速に対応しましょう。経費はサナキさん宛でよろしいですね?」
サナキ「おお! 引き受けてくれるか!! うむ、私名義でかまわぬぞ! では出来上がったらすぐに連絡をくれぬか!?」
ルーテ「はい、私としても興味のあるテーマですので全力で制作させていただきます。私優秀ですから」
サナキ「では皆一旦引き上げて朗報を待つことにしようぞ」
ワユ・ミスト「おー!!」
イレース「では私もこれで」
レテ「うむ、そういう事なら修行の続きは携帯の圏内で行わなければならんな」
ユンヌ「(私も会話に参加させてー!!)」
数日後
ルーテ「というわけで完成しました」
サナキ「もう出来たのか!?」
ミスト「はやい!」
ワユ「出来た! シミュレーター出来た!!」
イレース「(メインディッシュを食べる前だったんですが…)」
レテ「これで勝つる!!」
ユンヌ「(……!!………!!!)」
サナキ「おっと、ユンヌの封印を解くのを忘れておった」
ユンヌ「…ップハァッ!! ち、窒息するかと思ったわ!」
- 87 :
- ルーテ「では簡潔にシミュレーターについて説明しましょう、私優秀ですから」
サナキ「うむ、どれほどの性能なのじゃ?」
ルーテ「はい、まずこれまでに記録されている限りのアイクさんのフラグメイキング能力及び
フラグブレイク能力をデータ化し、シミュレートを可能としました。
また紋章町とその付近のフラグ発生ポイントを徹底的に追求し、
ありとあらゆるシチュエーションでのフラグ成立パターンに対応しています。
さらに紋章町に住むあらゆる方々のデータも詳細に入力し、
カオス理論により突発的なアクシデントを含めた様々な状況を詳細に再現します」
ワユ「な…なんだか頭が痛くなってきたよ」
ミスト「よ、よくわからないけどこれでサナキさんの言ってた事を予想できるってことですか?」
ルーテ「はい、簡単に言うとそうなります。私優秀ですから」
レテ「待て、ということはつまり…これを使えばアイクと私たちを対象にした予想も立てられるのではないか?」
ルーテ「はい、そうなりますね。ちなみに精度を測るための実験としてみなさんのデータを使用させていただきました。
結果をお聞きになりますか?」
ユンヌ「もちろん私とアイクがラブラブになるって結果が出たのよね!」
ルーテ「いえ、残念ながらユンヌさんは相変わらず騒動を起こすたびにメダリオンに封印され
ミストさんとワユさんとイレースさんは今の関係から抜け出せず
レテさんはツンデレ成分がことごとく裏目に出て失敗し
サナキさんはアプローチをことごとくスルーされました」
全員「orz…」
サナキ「し、しかしそれは今までの行動パターンを入力しての結果じゃろう!?
今回の目的はアイクとのフラグ成立パターンの発見という目的もあるのじゃから
それを考慮すれば結果は変わる可能性があるのではないか!!?」
イレース「サナキさん…必死ですね」
ミスト「他人事みたいに言わないでください…」
ルーテ「そうですね、その可能性は否定しません。
なのでセルジュさんとアイクさんのパターンを試すのはこれが初になりますので
どうぞご覧ください」
ルーテがスイッチを入れると大型ディスプレイに紋章町の風景が表れる。
レテ「す、すごい再現度だな」
ルーテ「はい、風景や建物はもちろん人物のモデリングも可能な限り本物に近づけて製作しました。
私優秀ですから」
ワユ「あれ? ここはちょっと見かけた記憶のないところだね」
切り替わった先の風景は彼女たちが見た記憶のない光景だった。
コンソロールを操作するルーテが解説する。
ルーテ「ふむ…ここはバレンシア地区のドーマの臓物と呼ばれる場所ですね。
現在も活火山であまり人が近寄らない場所のようです。
魔物もあまりいませんし修行の場所と考えるには不自然ですね」
ミスト「あれ? セルジュさんよね…なんか倒れてるけど…」
ルーテ「ここは場所によって火山性の有毒ガスが発生することが稀にあるそうです。
時間も不規則ですし回数も多くないので知らない人の方が多いのでしょう。
確か私も資料の伝聞で入力した記憶があります」
レテ「む? 図ったように賊共があらわれたな」
ジョージ「こんなところで美人の行き倒れに遭遇するなんてついてるねハンサム」
ハンサム「AH…濡れ手に泡ってこういうことを言うんだろうねジョージ」
ジョージ「HAHAHA じゃあ早速回収して人買いに売り払ってリッチメンと洒落こもうじゃないかハンサム」
ハンサム「おや、誰か近づいてくるよ?ジョージ」
ジョージ「人のものを横取りするなんてエレガントじゃないね、ここは僕に任せてもらうよハンサム」
アイク「ぬうん!」
ジョージ「AHAAAAAAA!!」
ハンサム「OH! なんてこった!! こうなったら僕がキミのお相手をするよ。
そしてこの女性を売り払ったお金でお墓を立てるよ。ハンサムのね」
アイク「天↑ 空↓!!」
ハンサム「NOOOOOOOOOO!!」
- 88 :
- イレース「…相変わらずすごいタイミングで現れますね…アイクさん」
ワユ「でも魔物もいないんでしょ? 大将なにしにきたんだろ?」
アイク「ん? セルジュか? おい! しっかりしろ!」
セルジュ「…う…ぁ…ア、アイク?」
アイク「ああ、もしかしてガスにやられたのか?」
セルジュ「どうやら…そうみたいね。…ミネルヴァちゃんが調子を崩しちゃったから特効薬の材料を取りに来たんだけど
まさかこんなガスが発生するなんて知らなかったわ…」
アイク「ここのガスはいつ発生するかわからん上に滅多に噴出しないからな、知らんのも無理はない」
セルジュ「…あなたは知ってたの?」
アイク「ああ、俺も昔こいつにやられて三日三晩ここらで倒れっぱなしになったことがあってな…
意識は残ってるんだが体が動かんから腹が減ってしょうがなかった」
セルジュ「…よく無事だったわね」
アイク「近辺の奴らは近寄らんらしいからな。さっきの奴らは流れ者だろう、危なかったな」
セルジュ「…ええ、ありがとう…でもあなたはなんでここに?」
アイク「妹に儀式の材料を取ってきてくれと頼まれてな。危険な場所だから俺が来ることにした」
セルジュ「…そうだったの…うっ…」
アイク「無理に動こうとするな、薬の材料は取れたんだな?」
セルジュ「…ええ」
アイク「わかった、とにかくここから運ぶぞ」
そう言うとアイクはセルジュを抱え上げる。
サナキ「お、お姫様抱っこじゃと!?」
ユンヌ「キーッ! 羨ましい!!」
セルジュ「…ちょ、ちょっとアイク…! 普通におぶってくれればいいわよ…!」
アイク「今のあんたは体に力が入らんはずだ。おぶって走りでもしたら落としかねん」
セルジュ「ふうっ…確かにそうね…お願いするわ」
ルーテ「ちなみに似たような状況がレテさんにもありましたが
ライさんが来ることになってるからと言い張ってお姫様抱っこを拒否して
結局フラグブレイクしました」
レテ「orz」
紋章町に入ったアイクとセルジュをすれ違う人が驚愕で目を見開く。
アイクは当然表情一つ変えないが、セルジュの方も既にアイクに任せっきりという表情だ。
ミスト「なんか無駄に凝ってますね…」
ルーテ「私優秀ですから。でもきっとみなさんこうのような反応をすると思いますよ」
ワユ「確かに…」
アイク「とりあえずうちの方が近いからそこで休んでいてくれ。
ヴィオールには俺が伝えに行ってくる。ついでに薬もミカヤ姉さんやセリカに話せば調合してくれるはずだ」
セルジュ「…そうね…ごめんなさい…。お言葉に甘えさせてもらうわ…」
アイク「気にするな」
兄弟家の家に入ったアイクたちを兄弟達が驚愕の顔でみつめる。
- 89 :
- セリス「え? セ、セルジュさん!? どうしたの!?」
ヘクトル「アイク兄が女をお姫様抱っこしている…だと!?」
エフラム「少し前まで苦手だと言っていたのに…さすがは兄上…侮れん…」
リーフ「うおォォォ! 兄さん! ちょっと位置代わっtグハァ」
アミーテでリーフをぶっ飛ばしたエリンシアが心配そうにセルジュを見つめる。
エリンシア「アイク、セルジュさん一体どうしたの?」
アイク「ドーマの臓物のガスにやられたようだ、前に話したはずだ。俺が三日三晩動けなくなったアレだ」
マルス「ああ、そんなこともあったね…それでどうしてうちに?」
アイク「ミネルヴァの薬の材料をとるために入ったところでガスが湧いたらしい
俺はこれからヴィオールのところに知らせに行ってくるから
その間にミカヤ姉さん、セリカ、薬の調合をやってくれないか?」
セリカ「ええ、それは全然構わないけど兄さんは大丈夫だったの?」
アイク「ああ、俺の方は大丈夫だ」
ミカヤ「そういえばアイク、ヴィオールさんのところに住んでるのはセルジュさんとヴィオールさんだけなのよね?」
アイク「ああ、そのはずだが」
ミカヤ「それなら彼女の体調がもどるまでうちで面倒を見ることにしたらどうかしら?
体が動かない状態で男性に世話をさせるのもどうかと思うし」
ユンヌ「ちょっとミカヤ! 何言い始めるのよ!! 赤の他人である女とアイクがひとつ屋根の下なんてモガモガ」
イレース「…ユンヌさん、ちょっと黙っててください」
セルジュ「…いえ、そこまでご迷惑をかけるわけには…」
アイク「そのへんはわからんが、ヴィオールにはそれも含めて話してみる」
セルジュ「…ちょっと…人の話を…」
アイク「今のあんたは体の自由が効かないんだ。とにかく無理はするな。じゃあ行ってくる」
ヴィオール「ふむ…セルジュくんがね…。帰りが遅いと思ったらそういうことだったのか」
アイク「ああ、それとミカヤ姉さんが体調が完全に戻るまでうちで世話をしたほうがいいのではないかと言っていたんだが」
ヴィオール「なるほど、確かに全く体を動かせないのなら
男の私が結婚前の女性の世話をするというのは好ましくないね。
君の姉君がそう言ってくれるならお言葉に甘えるとしよう」
アイク「そういうものなのか? まぁ、わかった」
ヴィオール「フッ、君はもう少し女性に対するデリカシーを学んだほうが私のように貴族的になれると思うんだがね。
とにかくセルジュくんには普段よく働いている分ゆっくり体を休めたまえ、と伝えてくれるかな?」
アイク「ああ、それとミネルヴァの薬の調合が終わったら届けに来る。
そうだな、その時には料理の差し入れでも持ってこよう」
ヴィオール「フッ…それは助かるよ、何しろ私の生活能力は著しく低いからね。
おっと、今のはセルジュくんには内緒にしてくれたまえよ?」
アイク「別に内緒にせんでもセルジュはわかってるんじゃないか?」
ヴィオール「うっ…い、いや、今のはあくまでセルジュくんの心労を減らすための発言であってだね…
まぁ、そういうわけでよろしく頼むよ」
アイク「わかった」
ワユ「なんか着々とフラグが立ってるんですけどー!?」
ミスト「お、落ち着いてワユさん! きっとお兄ちゃんのことだから大どんでん返しがあるに違いないわ!」
- 90 :
- 場面変わって兄弟家の居間
エイリーク「セルジュさん、お加減はいかがですか?」
セルジュ「ええ、まだ手足は動かないけれど意識はだいぶはっきりしてきたし喋ったりするのは問題無いですわ」
セリス「本当? 無理しないでねセルジュさん」
セルジュ「ふふ、ありがとうセリスちゃん」
エリンシア「もうすぐ夕飯ができますけどセルジュさん、喋れるのならお食事をとることはできますか?」
セルジュ「はい、多分大丈夫だと思います」
リーフ「是非その役は僕が口移しで!ってアッーコノヒトデナシー!!」
エリンシア「お気になさらず、とりあえずぶっ飛ばして差し上げましたわ」
リン「マールースー!! あたしの顔と蛮族の体にくっつけた画像作ってネットに流してたわね!?」
マルス「え!? いやいやいやいや!! それ僕じゃないですよ!? いくらなんでもそんな悪趣味なことしないですよ!!
まぁ確かにあのコラ画像はかなり笑えましたけどプププ…」
リン「しねッ──!!!」
マルス「ギャー!!」
セルジュ「ふふ…」
騒々しい光景を楽しそうに見つめて笑うセルジュ。
エイリーク「すみません、騒がしい家で」
恥ずかしそうなエイリーク。
セルジュ「いいえ、ヴィオール家ではたまにお客様が来る時以外は私とヴィオール様だけのことが多いから
こういう賑やかなのって新鮮で楽しいわ」
セリカ「あ、セルジュさん。今ミカヤ姉さんと薬の調合中なんですけど手順はこれで合ってますよね?」
セルジュ「ええ、それで合ってるわ。セリカちゃんは薬学に詳しいのね」
セリカ「いえそんな、私なんてまだまだですよ」
レテ「おい!? なんかすごい馴染んでるぞ!?」
サナキ「おおお落ち着くのじゃ! まだ慌てるような時間ではない!」
そうこうしていると2階からエフラムが降りてくる。
エフラム「やれやれ…」
ヘクトル「どうした? またに襲撃されたのかロリコン」
エフラム「当たらずとも遠からずだが客人の前で人聞きの悪いことを言うなデブ」
ヘクトル「んだとコラ、やる気か?」
エフラム「フッ、望むところだ」
エリンシア「二人ともいい加減にしないとまとめてぶっ飛ばしますわよ?」
ヘクトル・エフラム「すいませんでした」
シグルド・アイク・クロム「ただいま」
セリス「あ、兄さん達お帰りなさい! 一緒だったんだ?」
シグルドとクロム、そしてアイクが帰宅した。
シグルド「ん? そちらがさっきアイクが話していた…」
セルジュ「セルジュです。ヴィオール家にお仕えしております。このような姿で申し訳ありませんがお見知りおきを」
シグルド「いや、これはご丁寧に。家長のシグルドです。ヴィオール卿には取引で何度か顔を合わせたことがあります。
こちらこそよろしく」
セルジュ「ふふ、私もヴィオール様から聞いたことがありますわ。上司のアルヴィス様ととても仲がよろしいとか」
シグルド「い、いやいや。彼とは学生時代からの腐れ縁でしてね。で、では私は着替えてくるので失礼!」
クロム「逃げたな…」
ロイ「逃げたね」
アイク「さて、ヴィオールには事情を話してきた。『普段よく働いているのだからゆっくり体を休めたまえ』だそうだ」
セルジュ「ふう…生活能力がないのにそう言われてもあまり安心できないわね」
アイク「そのことだがエリンシア姉さん、ヴィオールのところに差し入れを持って行きたいから
後で余った料理を詰めてくれないか?」
エリンシア「あら、そういう事ならちゃんと作るわよ。大事なお客様の御主君様に差し上げるものですからね」
セルジュ「申し訳ありません…」
エリンシア「ふふ、普段セリスちゃんやアイクがお世話になってるんですもの。このくらい気にしないでね」
- 91 :
- アルム「エリンシア姉さん、もうすぐ炊き上がるよ。
みんな、そろそろ料理を持ってくるから机の上片付けてね」
ロイ・セリス「はーい!」
そんなこんなで夕食が始まった。
ミカヤ「セルジュさん、熱かったりしたら言ってくださいね?」
セルジュ「はい、ありがとうございます。まぁ…とても美味しいですね」
エリンシア「ふふ…ありがとう。でもセルジュさんの料理もすごくおいいしいってセリスちゃんとアイクが言っていたわよ?」
セルジュ「うふふ、お二人も『うちの料理は美味しい』って仰ってましたわ」
エリンシア「あらまぁ、照れますわね」
セルジュ「それにしてもこのお野菜とても美味しいですね、お店で売っているのと全然味が違います」
セリカ「あ、それはアルムが農場で作ってる野菜なんです! たまに市で出したりするんですけどとても評判がいいんですよ!」
セルジュ「まぁ、そうなの? こんなに美味しいなら今度私も買いに行こうかしら」
アルム「いえ、別に商売でやってるわけじゃないですから今度兄さん達に持たせますよ。
気に入ってもらえるなんて嬉しいですし」
セルジュ「あら、でもそれじゃ悪いわ」
アルム「さっき姉さんも言ってましたけど二人が普段お世話になってますし気にしないでください」
セリカ「やっぱりアルムは優しいのね」
アルム「そんなことはないよセリカ…」
シグルド「KINSINはyグハッ!」
エイリーク「兄上…今日くらいは自重してください…」
ヘクトル「喉にチョップが入ったぞ…」
エフラム「あれは痛いだろうな…」
セルジュ「それにしても本当に美味しいですね、アイクの食べっぷりをみてるとよくわかりますわ」
ミカヤ「あら、そうなの?」
セリス「うん、兄さんセルジュさんの料理食べる時もこんな感じですごい勢いで黙々と食べてるもん」
リン「へぇ…それは本当に美味しいってことよね…」
マルス「戦闘力もアイク兄さんに引けを取らなくて家事全般得意とかチートですね。
どっかの誰かさんとちがっtイテテテ別にリン姉さんのことだなんて言ってないでしょ!?」
リーフ「(クッ…セルジュさんに口移しで夕飯を食べさせるという僕の甘い計画が…)」
ロイ「リーフ兄さんなんで泣きながらご飯食べてるの?」
セリス「きっと今日のご飯が泣くほど美味しいんだよ!」
マルス「(どうせエロいこと考えてるんだろうなぁ)」
クロム「…………」
マルス「(やっぱりエロイ事考えてるんだろうな)」
夕飯も終わり、アイクはセリスと一緒にヴィオールのところに差し入れに向かい。
セルジュを空き部屋に連れて行ったあと、例によって家族会議が始まった。
ミカヤ「さて、こんなことはいつぞやのイドゥンさんの時以来な気もするけど」
エイリーク「セルジュさんとても自然に馴染んでましたね」
セリカ「だいたいうちに来ると圧倒される人がほとんどなのにねー」
エリンシア「礼儀正しく家事に長け、さらに互角に戦えるとか
チートスペック的にアイクの嫁として非常に相応しい気がしますわ」
リン「問題は兄さんのフラグクラッシュが発動しないかよね…」
ミカヤ「それに関しても彼女、精神的にとても大人の女性だから心配は少ない気がするわ」
エイリーク「これはもしかすると…もしかするのでしょうか…?」
セリカ「初対面の印象が悪いほど好感度の上がり方は大きいって言いますし!」
エリンシア「後はお互いがお互いをちゃんと意識するかが問題ですけど…」
ミカヤ「急いては事を仕損じるわ! 今日みたいなのもあったことですし
今回に限っては時間が経てば自然と仲が深まる、ううん!そういう気がするの!巫女の勘的に!!」
- 92 :
- ヘクトル「なぁ…どう思う」
エフラム「と、言われてもな。兄上はあの通りの人だから正直わからんのだが
あの女性ならなんとなく上手くやれてしまいそうな気がしなくもない。お前はどう思う?」
ヘクトル「ん〜…まぁアイク兄だしなぁ。ただあの人斧の達人なんだろ?もし義姉になるんだとしたら
俺としちゃ嬉しいんだけどな」
セリス「僕もセルジュさんが本当のお姉さんになってくれたら嬉しいなぁ」
アルム「そうだね、ちょっと話しただけだけどすごく優しそうな人だし」
マルス「さて、リーフ。君的にこの会話の流れをどう思う?」
リーフ「僕がセルジュさんとよろしくできる可能性が消えるのは痛いけど
義理の姉としてひとつ屋根の下に住むことになんてなったら例えばお風呂場でのハプニングとかブバァァァァァ」
ロイ「リーフ兄さん…」
クロム「………」
マルス「クロム兄さん、何前かがみになってるのさ?」
クロム「ち、違うぞ!? 別にリーフのいった光景を想像していたわけでは!!」
ロイ「想像してたんだ…」
ヘクトル「でもよ、所帯持ちっていうか妻帯者になったアイク兄って想像できるか?」
エフラム「う〜む、とりあえず今のところの候補から想像してみるか?」
ワユ「あれ? これってあたしたちの話題?」
イレース「…そのようですね」
──
サナキ「アイク! 気をつけて仕事に行くのじゃぞ!」
アイク「ああ、行ってくる」
マルス「う〜ん、エフラム兄さん臭がしますね…」
エフラム「…ぶっとばすぞ」
──
ミスト「行ってらっしゃいお兄ちゃん!」
アイク「ああ、行ってくる」
シグルド「KINSINは許さんぞォォォォォ!!」
クロム「単に呼び方の問題じゃないか…」
──
ワユ「大将! 行ってらっしゃい!」
アイク「ああ、行ってくる」
ロイ「今とあんまり変わらないね」
──
レテ「ア、アイク…そ、そのだな。い、いや、なんでもない」
アイク「そうか」
リーフ「ツンデレ乙」
──
イレース「…あの…アイクさん…お土産においしいものを買って来て下さい」
アイク「給料日前だから無理だ」
ヘクトル「もはや見送りのやり取りですらねぇ…」
──
ユンヌ(ry
ユンヌ「ちょっと! なんでわたしは飛ばされるのよ!?」
ルーテ「シミュレーターが不要と判断したのでしょう」
──
- 93 :
- セリス「じゃあセルジュさんの場合は?」
セルジュ「うふふ、行ってらっしゃい。あなた」
アイク「ああ、行ってくる」
アルム「…あるぇ?」
──
リーフ「違和感仕事しろ」
ロイ「なんかものすごく自然に脳内映像が再生されたんだけど」
シグルド「クッ…認めたくないものだな…弟に先を越される悲しみというものを…」
クロム「いや、別にそうと決まったわけじゃなし…」
ヘクトル「なんだかなぁ…これはひょっとして」
エフラム「…ひょっとするのか?」
ブチッ
ルーテ「さて、シミュレーターの結果は以上ですが質問等ありましたらお願いします」
ワユ「え!? 終わりなの!? フラクラされないの!?」
ルーテ「別に必ずフラグクラッシュされるようなプログラミングをしているわけではありませんので」
ミスト「で、でもずいぶん中途半端なところで終わっちゃった気がするんだけど!」
ルーテ「ええ、この装置的にこれ以上のシミュレートは不必要だと計算したのでしょう。
あとはおそらく時間の問題だと判断したのだと思われます」
イレース「…え、え〜と…つまり…アイクさんとセルジュさんの組み合わせではフラグクラッシュが発生しないと…?」
ルーテ「理論上はそうなることになりますね」
レテ「ま、待て! それではこのシミュレーションをした意味がないじゃないか!!」
ルーテ「そうですね、しかし皆さんとセルジュさんの違いを考慮した上で今のシミュレーションの結果を鑑みて
フラグクラッシュ発生の有無を私なりに考察してみました。私優秀ですから」
サナキ「な、なんじゃそれは!?」
ルーテ「はい、では優秀な私がまとめたセルジュさんとみなさんの相違点を書き出します。
ノートの用意を忘れないようお願いします」
1:両者共戦闘力がチートスペックである
ルーテ「この点に関しては両者共に同性異性を問わないポイントであると思います。
特にアイクさんは自身の向上に全てをかけるような人ですし」
2:家事全般が得意であり、特に料理が絶品である
ルーテ「これも特に美食家でないにしても、兄弟家の料理で舌の肥えているアイクさんにとっては重要なところでしょう。
とはいえ1が大前提の話ではありますが」
3:懐の大きさ
ルーテ「このあたりは流石大人の女性というところでしょうか。
ここにはいませんがララベルさんも資質的には近いものを持っていますが
アイクさんを尻に敷いた上で嫌がられない性格と言うのはなかなかいないと思われます」
サナキ「こ、こんなチートスペックな女がおるかぁぁぁぁぁぁ!!」
ミスト「サ、サナキさん落ち着いて!!」
ワユ「で、でもこれは中々厳しいものがあるよ」
レテ「このような存在にどう対処すれば良いというのだ…」
イレース「…ちょっとおなかが減ってきました」
ユンヌ「これじゃ八方塞じゃない!! ちょっと!あんた優秀なんでしょ!? 打開策はないの!?」
ルーテ「そうですね、ないこともないです」
全員「え!?」
- 94 :
- ルーテ「因果律的に話をしますと結果と言うものは原因があるから発生するのです。
つまり原因であるフラグをそもそも発生させなければ今のシミュレートのような結果は発生しません」
ワユ「ど、どういうこと!?」
ルーテ「つまりアイクさんとセルジュさんのフラグになりうる全ての要素を0にするのは不可能かもしれませんが
限りなく0に近づけることによって進展そのものを遅らせ、消滅させるということです」
レテ「ぐ、具体的にはどうすればいいんだ!?」
ルーテ「フラグが発生しそうな場所はあらかじめ確保してフラグ発生ポイントとして成立させないようにする。
それ以前の対処策として可能な限りアイクさんとセルジュさんを対面させない。
緊急的な方法ではありますがフラグ発生時に第三者として強制的に介入し
無理矢理フラグクラッシュを誘発させる、等の方法があります」
サナキ「……もしもし、うむ、わたしじゃ。ドーマの臓物付近の有毒ガスが発生するポイントを徹底的に調査し
その土地を強制的に我が財閥で買い取るのじゃ。ええいつべこべ言うでない! これもわたしとアイクのためじゃ!!」
ミスト「行動はやっ!!」
ユンヌ「フ、フフフ…邪神と呼ばれたものの名において運命を捻じ曲げてでもフラグを消滅させて見せるわ!!」
イレース「…なんだかメタ的に非常にまずいことを言っている気がします…」
サナキ「とにかく!! 我ら一致団結して彼の者等のフラグ成立を阻止しようぞ!!」
他「おー!!!」
ルーテ「皆さん行動が早いですね。ただシミュレーションはあくまでシミュレーションなので
プログラミングに表れない不確定要素が発生することなどもままあることなのですが…
とはいえシミュレーションとしてはなかなかの出来でしたね、私優秀ですから」
一方
アイク「セリス、今日はヴィオール家に行くのか?」
セリス「うん! あ、アイク兄さんも行くかもってセルジュさんには伝えておいたよ!」
アイク「そうか、すまんな。では行くか」
セリス「うん!」
別にアイクとセルジュが好きだから書いたわけじゃないんだからね!!
- 95 :
- 超GJ!
アイクとセルジュがこんないい感じの組み合わせになると誰が予想しただろうかw
- 96 :
- 深夜にきてたー!GJです!
あまりに良い組み合わせすぎて、自分が今書いてるアイクメインの話に罪悪感を覚えてしまったよwKINSHINだし
- 97 :
- 俺得なので早く投下してくだしあ
- 98 :
- 6月とはいえ朝はネクタイいっちょじゃ冷えるんだ
はよ
- 99 :
- アイクメインがアクメインに見えた、しにたい
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