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2013年01月バスケット37: 【必勝不敗】能代工業 十九冠目【V58】 (449) TOP カテ一覧 スレ一覧 2ch元 削除依頼
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【必勝不敗】能代工業 十九冠目【V58】


1 :2012/12/23 〜 最終レス :2013/01/11
過去スレ
【必勝不敗】能代工業 十八冠目【V58】
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/basket/1353334867/
【必勝不敗】能代工業 十七冠目【V58】
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/basket/1338302027/

2 :
【三年生】
五十嵐 駆 F 新潟・亀田西
土屋 真人 G 山形・上山南
野里 惇貴 SF 青森・弘前津軽
畠山  凌 SF 秋田・能代南
三浦  基 G 秋田・能代南
吉川 雄磨 G 秋田・秋田城南
【二年生】
安保 友貴 SG 東京・京北
小田桐匡志 SG 青森・弘前津軽
佐々木健登 F 秋田・美郷六郷
砥綿 啓伍 PG 福岡・筑紫野筑紫野
中島 強太 PF 埼玉・加須昭和
松本 大河 G 埼玉・所沢柳瀬
水木  隼 SF 秋田・能代南
湊  俊樹 SG 秋田・井川井川
三根 一求 PG 長崎・長崎小ヶ倉
【一年生】
荒木  直 C 東京・町田忠生
猪狩  渉 PG 福島・いわき中央台北
伊藤 諒哉 SF 東京・実践学園
長谷川 暢 G 埼玉・上尾大石
渡邉 竜也 SG 秋田・秋田飯島
【戦力】
PG 土屋3 砥綿2 三根2 猪狩1 
SG 小田桐2長谷川1吉川3 渡邉1 
SF 野里3 松本2 安保2 湊2  
PF 佐々木2畠山3 伊藤1 
C 中島2 荒木1 

3 :
WC県予選決勝メンバー
4○ 土屋 真人 3
5○ 佐々木健登 2
6○ 松本 大河 2
7○ 野里 惇貴 3
8  長谷川 暢 1
9  畠山  凌 3
10― 中島 強太 2(不出場)
11  安保 友貴 2
12― 小田切匡志 2(不出場)
13○ 砥綿 啓伍 2
14  吉川 雄磨 3
15  荒木  直 1
16  三根 一求 2
17  渡邉 竜也 1
18  伊藤 諒哉 1
19  湊  俊樹 2
20  猪狩  渉 1
21  幸崎 竜馬 ?

4 :
乱立いい加減にしろよ

5 :
荒らしも荒らしだけどファンもファンだな

6 :
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7 :
荒してんのはモップだろ

8 :
大体三人しか出ないけど、今まで出たやつとこれから出る可能性のあるやつを纏めてみた
ただの思いつき
从;゚∀从 ドキドキ

从;゚∀从 お母さん、外行ってくる……

< 夕ご飯までには戻りなさいよー

从;゚∀从 わかってる…! 行ってきます…

第十九話「※貞子です」
从;゚∀从。0(誰かに会ったらどうしよう…

 商店街

从 ゚∀从 。0(休みの日に外出るの久しぶりだ……

从∀゚ *从。0(オシャレな店…入ってみたいなあ

 今日はハインリッヒの憂鬱(※貞子のHP)に載せるために野外撮影を結構中

从 ゚∀从。0(どこのポイントで写ろうかな…
< 春もの入荷してまーす
从;゚∀从 あっ…
< よかったら店内でご覧くださーい
从;゚∀从 あ…いや…とも、友達がいるので!
< は、はい…

从;゚Д从。0(危なかった…入ったら最後、死ぬところだった…
从 ゚ー从。0(やっぱ服は通販だな

从 ゚∀从。0(あーなんて楽しいんだろう…私、街に溶け込めてる

从*゚ー从。0(男の子に声かけられちゃったらどうしようかな…

9 :
< おい、あれ…
< マジすか?
从 ゚∀从。0(どっか、人通りの少ないとこで写真とろっと…

< すんませーん

从 ゚∀从

< あのー

从;゚Д从 え!?
( ・∀・) ちょっといい?
从;゚∀从 !?
从;゚∀从。0(モララーくんだ! わーばれた!? 男子と話したの久々だ!
        (ナンパ!? 彼女いるんじゃなかったけ!?
( ・∀・) もしかして、今日のキャノンボーイ立野のライブ観に行く人?
从;゚∀从 はい……?
( ;・∀・) あれ、違ったかな? ライブハウスの場所がわかんなくてさ…
      いや、ごめん、人違いだった。ごめんねー
从;゚∀从 う…あ、はい……

(・∀・; ) 違ったじゃないすかフォックスさん!
< 人は誰でも間違いを犯すもんだ
(・∀・; ) それ間違えた人が言うセリフじゃないすから!

从;゚Д从。0(よくわかんないけど…ばれてない…よね?
        (よかったー! 危なかった! 休みの日に男子と話したの初めてだ! わー!

从;゚∀从。0(この格好で昼間に出たことないんだよなぁ…気を抜けないぞこれは
从 ゚∀从。0(あ…映画館だ。ここの裏辺りはどうかな…暗すぎるかな?

< 大丈夫キューちゃん?
< そんな泣くアレだった?
< うぇ…う…う…うっ…

10 :
从 ゚∀从 ?
o川*;ー;)o だってー!
ξ;゚听)ξ べったべたの恋愛映画じゃん。つまんなかったよ
ζ(^ー^;ζ 王道だったね

从;゚∀从 はわっ!

o川*;ー;)o だってだってだって、アグレッシブ小松の気持ち考えたら悲しくて…
        親友のために身を退くだなんて私無理ー!
ξ゚听)ξ それよりも、病室でコサックダンスを踊り始めたマンマミーヤ佐々木に笑ったわ
ζ(゚ー゚;ζ なんでファッキンアースホール木暮は彼を止めなかったのかしらね?
o川*;ー;)o 佐々木の気持ちを考えたら止められるワケないじゃん!
        あれはキラースピアーズ聡子がお漏らしをしたのを誤魔化したいっていう恋心で…

从;゚∀从。0(クラスの子だ! 逃げないと!

 タッタッタッタ

ζ(゚ー゚;ζ きゃっ
从;゚Д从 あっ

 パシャ

ζ(゚ー゚;ζ あ…大丈夫!?
从;゚Д从 わー! 服に…!
ζ(゚ー゚;ζ ごめんなさい
从;゚∀从 あ、いや、私こそ…すみません
ζ(゚ー゚;ζ 私ハンカチあるから……ゴソゴソ
从;゚∀从 いいです! 気にしないで!
ζ(゚ー゚;ζ でも、私が持ってたジュースだから
从;゚∀从 いいんです! さよなら!

 タッタッタッタ…

11 :
ζ(゚ー゚;ζ あちゃー、悪いことしちゃったな
o川*゚ー゚)o しかもデートの待ち合わせ途中じゃなーい? あんなにばっちりオシャレしちゃっててさ
ξ゚听)ξ そうねー。キュートよりもオシャレで可愛かったねー
o川*゚−゚)o ほんとにねー!
ζ(゚、゚*ζ 大丈夫かなあ……あとで謝ろうっと
ξ゚听)ξ でも誰かわかんないじゃん。うちらの学校の人だったら会えるかもしれないけど
o川*゚ー゚)o 見たことない子だったし、他校じゃない? ほら、あの女子校の
ζ(゚ー゚*ζ 会えるに決まってるよ。だって……
o川*゚ー゚)o 知ってんの?
ζ(゚ー゚*ζ あー……わかんない
ξ゚听)ξ 何それ
从;゚∀从。0(今日はもううちに帰らないと……この服はさっさとクリーニングに出して……


从 ゚∀从。0(あ、ゲームショップだ。入ろうかな……ちょっと見ていくだけ……

 ウィィィィン
('、`*川 ヌッ
*(‘‘)* ピョコ

从 ゚Д从
('、`*川 最悪だったわー
*(‘‘)* やはり人気ゲームは予約するべきでしたね
('、`*川 人気っつってもほぼBLゲーだよ?
     ファンタジーRPGなのに主人公六人が全員イケメンなんだよ?
     くそーニッチなジャンルはオッケーかと思ったのに!
*(‘‘)* 杉田や石田が声優ですからね。色んなファンが買いそうではあります

从;゚∀从。0(ペニサス! ヘリカル! いやああああああ!
       (ばれたら死ぬ人たちのリストに入ってる人来た!
从;゚∀从。0(神さまお願いしますばれませんように…

从;゚∀从 コソコソ…

12 :
('、`*川 ん?
*(‘‘)* おろろ?

从;゚∀从。0(こっち見るな! ばれた!?
('、`*川 じー
*(‘‘)* じー


从;゚∀从。0(逃げないと!

 スタタタタタ…

*(‘‘)*  ('、`*川
('、`*川 見た?
*(‘‘)* 見ました

('、`*川 あれぜってーデートの待ち合わせだよねー!
     やだやだ。こちとらファンタジーの世界にデート行こうとして失敗したってのに!
     この辺りはゲームショップと電気屋ばっかなんだから、ああいう子は来ないで欲しいよねー!
*(‘‘)* ん? んー、そうですね!
('、`*川 なによ。歪んでるのは背中だけじゃなくて心もって言いたいワケ!?
*(;‘‘)* そんな意地悪いいませんよ!
('、`*川 じゃあなに?
*(‘‘)* 今のさだちゃんじゃありませんか?

*(‘‘)*   ('、`*川

('ー`*川 ないない! それはないわー!(笑)
*(‘‘)* そうでしょうか…
('ー`*川 あいつが化粧したの見たことある?
*(‘‘)* ないですけど、でもさだちゃんっぽい顔立ちでしたよ
('ー`*川 絶対違うって。あいつこの時期はユニクロのパーカー以外着ないし
*(‘‘)*。0(それはペニサスちゃんでは…

13 :
('、`*川 それにあいつの髪がなんで長いか知ってんの?
*(‘‘)* ええ、まあ
('、`*川 デコめっちゃ出てたじゃん。だから違うよ
*(‘‘)* 出てましたね。左半分だけ
('、`*川 てかあの子前に見たことある気がすんだよな。どこだったかな…
*(‘‘)* それはそうと小腹が減りました
('ー`*川 さっきお昼食べたばっかじゃーん! 仕方ないなー
      じゃあ近くの牛丼やにでも行く?
*(;‘‘)* がっつり食うな自分!?

終わり

从 ゚Д从 さんざんな一日だった…
('、`*川
*(‘‘)* 問題です! 怪盗天使サミュエルの第二期、13話を…
川д川 ラグナロク山田とシーシェパード小杉
*(;‘‘)* 素晴らしい! 作画監督だけならまだしも音楽監督の名前まで知っているとは!
川ヮ川 常識だけど?フフフ

14 :
第二十話「昨日の続き」

('、`*川。0(あの女の子が貞子? 信じられん…
*(‘‘)* 続きまして第十五問! サミュエルのライバル、曇天模様黒木が使う…
川д川 ポンキッキ
*(;‘‘)* グレイト! 曇天模様黒木が使う刀を研いでいる職人の
      姪っ子が子供の頃毎朝見ていた番組はポンキッキです!
川д川 この辺は押さえてるから
*(;‘‘)* 何が凄いって問題を推測できるのがまず凄い!

('、`*川 あのさ
川д川 ん?
('、`*川 きのう商店街の近くにいた?
川д川 は?
('、`*川 いなかった?
川д川 ずっと家にいたけど
('、`*川 ふーん

川;д川           ('、`*川 じー
 ドキドキドキドキ
川;д川。0(やっぱり勘づいてた! 意地でもしらを切らないと
('、`*川。0(そういえばだーこの顔ってよく見たことなかったな

*(;‘‘)* ほら、今はクイズ中ですよ! ペニサスちゃんもチャレンジしてください!
('、`*川 私はサミュエル見てないからわかんない
川;д川 アニメよく見るんでしょ? あれは見て損はないと思うけど
川;д川     ('、`*川
     *(;‘‘)*

*(;‘‘)*。0(おそらくきのうのアレは、やはりさだちゃん…
       (隠したいのでしたら、ヘリカルは空気を読みますよ!

('、`*川 だーこ、顔見せて
川;д川 やだ

15 :
*(;‘‘)* そーいえばきのうは惜しかったですねー!
      欲しかったゲームが売り切れてて…
('、`*川 そうなのよねー。やっぱり硬派なゲームって男の子に人気だからさー
川д川 え? BLゲームなんでしょ

川д川 ?         *(‘‘;)* ('、`;川

('、`;川 あー! やっぱりきのうの!
川;д川 え? あ……いやっ! 違う…けど…
('、`;川 てめー! くっ、デートか!? デートだったのか!?
川;д川 はぁ!?
*(;‘‘)* 落ち着くんでやんす! 淑女はどんなときも冷静に!
('、`;川 顔見せろやああああ!
川;д川 やめて! きゃー!

< どうした!?

('、`*川 あ……

< こら! なにしてるんだ! 大丈夫か?
('、`;川 ち、違うんです先生…
川;д川 そうです……ただじゃれてただけで…
< 本当に?
川;д川 はい
< そうか…だが、学校で騒ぐのは関心しない。早く帰りなさい
('、`*川 はーい…
川д川 わかりました…
*(‘‘)* おやすいご用でやんす!

16 :
 帰り道
('、`;川 だーこのせいで怒られたー!
     いつも優しいビッグペニス大谷先生がかんかんだったよ!
川;д川 あんたのせいでしょーが!
('、`*川 間違いないな
川;д川 反省しろよ!
*(;‘‘)* お二人とも、淑女は帰り道で声を荒げてはなりませぬぞ?
川;д川 だってー…
('、`*川 だって…どうして見せてくんないのよ
川д川 なんで見せなきゃいけないの
('、`*川 友達じゃん
川д川 はいはい…

*(‘‘)* でもさだちゃんの顔、一度まじまじと見てみたいかも…
川;д川 ヘリカルー?
*(;‘‘)* すまぬ…
('、`*川 きのうのアレ、似合ってたじゃん
川д川 アレわたしじゃないし…
('、`*川 じゃあどういうときに顔を見せるのさ
川;д川 とき?
*(‘‘)* 家族にはお顔を見せないのですか?
川д川 見せない…かな
('、`*川 誰にも見せてないの?
川д川 皮膚科の先生には見せてるよ
('、`*川 あぁ…
*(‘‘)* あぁ…

('、`*川 恋人ができたらどうすんの?
川;д川 …さあ
*(‘‘)* 流石に顔は見せるのでは?
('、`*川 顔見せないとデートできないよ?

17 :
川;д川 突拍子ないな…顔見せなくてもできるし
('、`*川 見つめあーうとー
*(‘‘)* 素直にお喋りできないですよ?
川;д川 ……はぁ?

('、`*川 キスするときも顔隠したまま?
川;д川 だから突拍子ないな!
*(‘‘)* さだちゃん…
('、`*川 よしお…

   ンチュー
*(‘3‘)*('ε`*川

('、`*川 的なことできないよ?
川;д川 私…そんなことしないし!
*(‘‘)* 将来的にはするでしょう
川д川 しないし……恋人とか…できないもん
('、`*川

   ンチュウ
川゚д('ε`*川

 ギィィィィヤァァァァァァァァ!!!!

川;゚дリ なにするのよ!?

('ー`*川 顔見えたー! あと初チューゲット!
*(;‘‘)* 流石のヘリカルもそれはないですぞ!
川;゚дリ サイテー! ヘンタイ! ばか!
('ー`*川 ありがとう。最高の褒め言葉だ
*(;‘‘)* ち、ちなみに感触と顔は…?
('、`*川 けっこうカサカサ。顔はあれ。関根の娘に似てた
*(;‘‘)* 史織!

18 :
川д川 帰る!
('、`;川 わーごめん! 怒らないでだーこ!
*(;‘‘)* ヘリカルも全力で謝罪しますからー!
川д川 知らない! もう話しかけてこないで!
('、`;川 すみません! 貞子さま! ケーキおごるよ! あとお菓子も! メロンも!
川;д川 メロン…

川д川 そ、そんなので許す訳ないし!
('、`;川 一瞬よだれが見えたけれども…
*(;‘‘)* とにかくごめんなさいです。今度クッキー作ってあげますので…
川д川 最悪だぁ…もう
('、`*川 慰めになるかわからないけど、私は親戚のおじさんに唇だけは石原さとみって言われてるから
川;д川 だからなんだよ!

終わり

('、`*川 ごめんよぉ〜愛してるよ〜だーこ〜
川д川 ……うるさい
('、`*川。0(よし、あと一押しだ

19 :
 ハインリッヒのため息
  お知らせ   2012/12/02
 この度、管理人ことハインリッヒの一身上の都合により
 ホームページは閉鎖することになりました。
 それに伴い、こちらのブログも更新を停止します(ブログのみ削除はしません)
 皆様の応援を裏切る形となってしまい、大変申し訳ありません。
 いつかまた、何処かでお会いできれば嬉しいです。
 今までありがとうございました。

 拍手[213]   コメント数[86]
(´・ω・`) いきなりだけどR紳士だよ

(´・ω・`) 今日は僕の個人ホームページ「靴下だけのR」に寄せられた
      お悩みメッセージに対してコメントしていくよ
(´・ω・`) それではハンドルネーム「DD」さんから
      私の悩みを聞いて下さい。私は男の子にあまり興味がありません
      格好いい人を見たり、私を好きになったりしてくれる男の子がいても
      ドキドキしたりすることはありません
(´・ω・`) ふむ…

(´・ω・`) でも私には少し気になる子がいます。彼女は同い年の女の子なのですが
      ふと気がつくと目で追っていたり、笑顔を見ていると小さい体を抱きしめたくなります
      想像で、キスしたらどうなるのかな?と考えたこともあります
(´・ω・`) 私は同性愛者なのでしょうか。他の女の子にはこんなことを思ったりはしません
(´・ω・`) というメッセージだが、中々興味深い内容だったね
(´・ω・`) おそらくだけど、DDさんは同性愛者じゃないと思うんだ
      女の子全般に対して性欲を感じる訳ではないし、同性愛者の方は
      異性とフランクに付き合う人が多いけど、どうもそうじゃないみたいだしね
(´・ω・`) DDさんが気になっている子は小さい体の子なんだよね
      ならもしかすると、母性からくる愛情が一番正しい答えなんじゃないかな
      例えば、自分に子供が産まれたら抱きしめたくなったりキスしたくなったりするだろう
      それと同じさ
(´・ω・`) もしもキス以上のことがしたくなったら、一度自分の胸に手を当ててよく考えてみよう
      軽はずみな行為で友達関係を壊してしまったら、お互い損だからね
(´・ω・`) 「靴下だけのR」でもお悩みメッセージを募集中です
      みなさんどしどしメッセージを送ってください
(´・ω・`) あと出来れば写真もつけて欲しいです
(´・ω・`)
(´・ω・`) 連絡先とかも書いてくれると嬉しいかな
終わり

20 :
('、`;川 だーこ! お願い! 今日一日これ預かって!
川д川 なにこれ?
('、`*川 エロ本…
川゚д川

第二十一話「いつから安価をすると錯覚していた?」

*(;‘‘)* ななななんちゅーもんを学校に持ってきてんですか!
从'ー'从 〜? それなに〜?
('、`;川 何でもないよ〜!?
从'ー'从 そうなの〜

('、`*川 なべちゃん。これ(120円)で美味しいものでも食べなさい
从*'ー'从 いいの〜? じゃあジュース買ってくる〜!
ヾ('、`*川
川;д川 で、なにがどうしたのよ
('、`*川 実は今日の夜親戚の子が泊まりにくんの!
     部屋が足りないから私の部屋で寝るんだって!

('、`;川 だからベッドの下のこれを避難させようと…
川;д川 ……ばーか
*(‘‘)* よくもまあこれだけ集めましたね…
('、`;川 お願いだーこ! なんだったら使ってもいいよ!?
     私のお薦めはね、月刊「Rーラビット」の緊縛特集で…
川;д川 見ないけど!

川;д川('、`;川 おねげぇしますだ貞子どぉ〜〜〜ん!

川;д川 ……ヘリカルじゃだめなの?
*(;‘‘)* 無理です! 私のお母さんはニヤケモードのコナン並に鋭い人ですから!
川;д川 ぐっ…じゃあケーキおごって
('ー`*川 ありがとー! チューしてやんよ
川;д川 やーめーろー!

21 :
 一日だけエロ本を預かることに

 帰宅中
川д川。0(てか紙袋がぱんぱんになるまでエロ本集めんなよ…
川д川 はぁ…

 トコトコ

川д川

川д川。0(どんくらいエロいんだろう……

川д川。0(意外と水着程度とか……?

川д川

川;д川 ちょっとだけ……ガサガサ

川゚д川
 つ□と

川゚д川 わー……

川;д川 うわ……わー………えぐっ

 ガサガサ

川;д川。0(あかん……これあかん……警察に見つかったら補導される!

 タッタッタッタッタ
川;д川。0(最近走ってばっか………

 ドンッ

22 :
川゚д川 ぎゃっ!

 ガサガサ!

< お……悪い
  _
( ゚∀゚) 大丈夫?

川;д川 ぎゃー!!
  _
( ;゚∀゚) あ…ごめん。てか貞子さん?

川;д川 ぎゃー!!
  _
( ゚∀゚) 俺だよ。俺。ジョルジュ。同じクラスの……なんだこの本?

川;д川 ぎゃー!!
  _
( ;゚∀゚) お……っ!? おぉう…!?

川;д川 違う違う違う違う違う違う!!!
  _
( ;゚∀゚) ごめん! いや、あの、誰にも言わないから!

川゚д川 ギィィィヤァァァァアアアアア!!!??
  _
( ;゚∀゚) すいません! なんかすいません!?

 五分後

川;д;リ うぇ…ぐぇ……グス……
  _
( ゚∀゚) コーヒーと紅茶買ってきた。どっちが好き?
川;д;リ 別に…どっちでもいいけど……
  _
( ゚∀゚) じゃあ俺コーヒーね
川;д;リ 私のじゃないからね!
  _
( ゚∀゚) おう。信じる

23 :
川;д;リ 本当に!?
  _
( ;゚∀゚) そりゃ、ちょっとは疑ってるけどよ
     でもよく考えたら貞子さんがこんなの持ってる訳ねえし
     今日のことは誰にも言わねえから。お互い忘れようぜ
川;д;リ サイアクダァー サイアクダァー
  _
( ;゚∀゚) 泣くな。今誰かに見つかったら俺がやべえ
  _
( ゚∀゚) じゃあな。気ぃつけて帰れや

川д川 ………ばいばい

川д川。0(最悪だぁ…最悪の日だ………

川д川。0(絶対噂になる………またいじめられる………

川д川 ハァァァァァアア………


 ちなみに噂にはならなかった

終わり
  _
( ゚∀゚)。0(まさかフォックス先輩以外にRーラビットを知ってる子がいたとは…
      (おっと、駄目だ駄目だ。忘れる約束だったぜ
(゚、゚トソン ちーちゃん、一緒に帰ろう
*(‘‘)* すみません! 女子会があるので私は教室戻ります!
(゚、゚トソン ハァ? 女子会?
*(‘‘)* ペニサスちゃんたちと一緒にジョッスィな会話で盛り上がるのです
(゚、゚トソン ふーん。私も行っていい?

24 :
モップというとすぐ飛んでくるな

25 :
第二十二話「ギャル 来日」

*(;‘‘)* それは………どうなんでしょうか
(゚、゚トソン 邪魔?
*(;‘‘)* そういうのじゃないんですけど、ペニサスちゃんたちは人見知りですから
(゚、゚トソン 人見知りって…同じクラスじゃん
*(;‘‘)* 理屈ではないのですよ。人見知りというのは
(゚、゚トソン 何でもいいよ。早くいこ?
*(‘‘)* umm... oh god...

('、`;川

川;д川

*(;‘‘)*

(゚、゚トソン

   (゚、゚トソン。0(なんで黙ってんの…?


('、`;川。0(え、なにこの状況。あり得ないんですけど
       (私は学校で唯一大声を出せる神聖な場所になんでギャルが?
       (コンビニでアゲハでも立ち読みしてろっつーの!

川;д川。0(やっぱりエロ本の噂が!? 私を馬鹿にしにきた!?

*(;‘‘)*。0(感じる。二人の押しつぶされそうなソウルのスクリームを感じる…!

(゚、゚トソン あんたたち、いっつも何話してんの?

('、`;川 え……なにって……
川;д川 別に……ねえ?
('、`;川 ねえ? そんなね……?

(゚、゚トソン はー?

26 :
川;д川 ビクッ ('、`;川
*(;‘‘)* いっつもアニメの話とか漫画の話とかしてますよ!
(゚、゚トソン ふーん。アニメって、ナルトとか?


 本音
川д川 んなクソつまんねー忍たまのパクリなんかみねーよ! カカシのフィギュア持ってるけど!

 現実
川;д川 そうそう。そういう感じのアレを…
(゚、゚トソン ふーん

('、`;川 今日はアレね、ちょっと寒いねー
*(‘‘)* そうですね! 風も強いです。トソンさんはスカートめくれたりしないですか?
(゚、゚トソン 別に見られても減るもんじゃねーし
('ー`;川 あはは…
川;д川 うんうん…

(゚、゚トソン

('、`;川 ……はぁ
川;д川 風がねぇ……


(゚、゚;トソン ……

 トソンの頭に幼少の頃の記憶が蘇る


< トソンちゃん、あなたの新しいお父さんよ
< 君がトソンちゃんか。怖がらなくていいんだよ?

(;Д;ロリン うわぁーん! わぁぁぁん!

27 :
< ごめんなさいねぇ。この子、ちょっと人見知りで
< はっはっは。この頃の子供は仕方ないさ。のんびりやっていこう

  人 見 知 り
  (゚、゚;トソン。0(……って確かに辛いけど

('、`;川 富山県が一番風速凄かったってさ
川;д川 へぇー…富山がねぇ…

(゚、゚;トソン。0(こじらせると、こうなるの!?
*(‘‘)* 私なんて昨日は飛ばされかけましたよ
('ー`;川 あははは…
川;д川 ちーちゃんらしいねー……

(゚、゚;トソン。0(マジで? てか知らないやつじゃないじゃん私って
       (同じクラスのやつなのに、人見知り治ってねーとこうなんの?
       (てか空気おも。私のせい? 私だよな。やっべー。気まずい…
( 、 ;トソン。0(でも無理いって私から入ったんだから、私が何とかしねーとなぁ…

(゚、゚;トソン あ、あのさ

('、`;川 はいっ?
(゚、゚トソン あー……なんつーの。好きな音楽とか、ある?
川;д川 バンド名ってこと?
(゚、゚トソン 曲でもいいし…ジャンルでもいい。何でも
('、`*川
川д川

('、`*川。0(アジカン。ラルク。バンプ…
川д川。0(志方あきこ、 倉橋ヨエコ、アリプロ…

28 :
('、`;川 ……ロック
川;д川。0(そうか! そういうくくりがあったか!
(゚ー゚トソン マジ!? いーじゃん、どんなの聴くの?

('、`;川。0(ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
川;д川。0(おーっとペニサスのピーカブースタイルがこじ開けられた!
*(;‘‘)*。0(トソンさんのガゼルパンチがジョーにヒットです!

(゚ー゚トソン 私はさ、けっこう激しいの好きなワケ。昔はメタルとか聴いてたんだけど
      パンテラとかドラフォとかね? シンフォは結構聴くやつ多いけどどっちかっていうとスラッシュ?
      でも今はハードコアとかエモがばりやばいワケ。フィンチって知ってる? もう活動してないけど
('、`;川
川;д川
(゚、゚トソン スクリーモって軽く思われがちだけど、メロディックでのりやすいし…それに………


     *(;‘‘)*
川;д川     ('、`;川
        (゚、゚;トソン

(゚、゚;トソン。0(やばっ、ノリ間違えたくせえ

(゚ー゚;トソン Jミュージックなら、エルレ辺り? エルレガーデン。これは知ってるよね
('、`;川 あー、エル…知ってる知ってる。この前ライブした…んだっけ?
(゚、゚;トソン 08年から活動してないけど…ほそみーがハイエイタスやり始めたから
川;д川 あぁー…
('、`;川 ハイエー……うん、ね…
( 、 ;トソン。0(しくった――! 別の話題、なにか…こいつらが食いつきそうなやつを…

('、`;川 あの…お腹空いたからもう帰るね
(゚、゚;トソン え?
川;д川 私も……
*(;‘‘)* さだちゃん…

29 :
*(;‘‘)*    (゚、゚;トソン
(゚、゚;トソン ……………ごめん
*(;‘‘)* とんでもないです! トソンさんは凄く頑張ってました!
(゚、゚;トソン 私も人見知りだったからさ、何とかなると思ってたけど…
*(‘‘)* 上には上がいるのですよ
(゚、゚トソン しかもオチなし
*(‘‘)* 以上、現場のヘリカルがお送りしました!

終わり
(゚、゚トソン。0(あー…ミセリとちーちゃん以外の友達できる気しねー…
('、`*川 聞いてよー。昨日すごいこと知っちゃった
川д川 ほんと? 私もすごいこと知ってるんだけど……
*(‘‘)* 奇遇ですな! ヘリカルもです!

30 :
第二十三話「まぎぃー」
('ー`*川 えー絶対あたしのが一番ショッキングな情報だかんね!
川д川 フラグくせぇー…
*(‘‘)* ペニサスちゃんのショッキングなニュースを聞かせて下さい!
('ー`*川 そう焦るなって。やっぱさ、一番びっくりくるのがトリなのがフツーじゃん?
川д川 じゃああんたが一番だよ
('、`*川 度肝ぬくわよ私の情報は!
*(;‘‘)* うぅー気になるぅー!
川д川 誰が最初に話す?
('、`*川 まー妥当なところでいえばちーちゃん辺りかな?
*(‘‘)* むぐっ、それはそれで腑に落ちません! 私のニュースもかなーりショッキングですよ!
('、`*川 えー、どうせ近所の野良猫が徒党くんで犬と戦争してるとかでしょ?
川;д川 それだったらトリだろ!
('、`*川 ぜっっっっったい私のが…!
川;д川 わかったわかった…じゃああんたがトリだよ
*(‘‘)* では順番は…
川д川 じゃんけんでいいよ
*(‘‘)* フェアーでいいですね! じゃーんけーん…
川д川 ぽん

 というわけで

*(‘‘)* 私が一番手となりました!
('、`*川 うぃー
川д川 ぱっぱっと説明して…

*(‘‘)* どうやら数学のビッグペニス大谷先生と、生物のアワビ豊島先生が付き合っているようなのです

川;д川 えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!! ('、`;川
('、`;川 うっそ!? マジ!?
*(;‘‘)* ね、ねー!? ショッキングっしょ!?
川;д川 あり得ないでしょ…元読モのアワビ豊島先生と…

31 :
('、`;川 あんな冴えない感じのビッグペニス大谷先生と?
*(‘‘)* 確かな情報です!
('、`*川 どこ情報よ?

*(‘‘)* 保険医のデーモン石倉先生です
('、`*川 あー…
川д川 じゃあガチなんだ…
*(‘‘)* もしかしたらアワビ豊島先生は学校をやめるかもしれないですね
('、`*川 どっちかっていうとビッグにやめて欲しいところだけどね
川д川 数学苦手だもんね

*(‘‘)* では続いてさだちゃんお願いします!
川;д川 くっ…ちーちゃんの次やりづらいんだけど。私の大した話じゃないし…
('、`;川 あんたそれ言ったら、私のトリビアにも程があるっての
川;д川 あんた自分からトリやりたいっつったのに…

 二番手 貞子

川д川 ドラえもんって…いるじゃん
('、`*川 猫型ロボットの?
川д川 そう。あいつってさ、空飛べると思う?
*(‘‘)* タケコプターを使えば飛べますが…

川д川 実はあいつって、常にちょっとだけ浮いてるらしいよ…
('、`;川 えぇ!?
*(;‘‘)* うそ!?
川д川 ほら、足音とか変じゃん?
('、`;川 確かに! しゅくしゅごるしゅるるるぅ〜!っていうもんね!
川;д川 まあ…そう…うん、言いたいことはわかるけど

*(‘‘)* あんなに見慣れたキャラクタにも秘密があったのですね
('、`*川 スリーサイズと体重が全部同じ数字っていうのは知ってたのにー
川д川 とりあえず私はこんな感じ

32 :
*(‘‘)* さあ出ましたペニサスちゃんですよ!
('、`;川 いやー、もういいじゃん。帰らない?
川;д川 はぁー? 自信あったんでしょ?
('、`;川 もういいよー。私が聞いたやつってさ、ちょっと専門的過ぎるっていうか…
      たぶん二人とも興味わかないと思うんだよ
*(;‘‘)* そんなことないですよ。ショッキングな出来事というのは至る所にあるものです
('、`;川 いやぁ〜でもー…
从'ー'从 みんな〜何の話してるの〜?
('、`*川 トリビアを出し合ってるの〜
从'ー'从 楽しそう〜

*(‘‘)* なべちゃんもトリビア的なことありますか?
从'ー'从 えっとね〜南アメリカの国でね〜
川д川 それボリビア
*(‘‘)* トリビアというのはですね、「へぇー!?」とか「そうなんだー!」って思わず言いたくなるような
     日常の隠れた情報のことでして、今それを各人で出しあっておるのですよ
从*'ー'从 それってタモさんが出てた番組に似てるね〜
('、`*川 それだよ。まさにそれ

从'ー'从 あ、私もトリビアあるよ〜!
川д川 どんなの?
从'ー'从 私ね〜よく本を読むんだけど〜しおりを挟むの忘れちゃうの〜
从'ー'从 それでね〜この前もね〜しおり忘れてて〜
从'ー'从 どこから読むのがわかんなくて〜
从'ー'从 適当なページを開いて悩んでたの〜
从'ー'从 そしたらね〜そのとき開いてたページが〜
从*'ー'从 私がちょうど前に読むのやめたとこだったの〜! びっくり〜?

*(´`)* なべちゃん和むわ〜
('、`*川 いよっ! マイナスイオンの申し子!
从'ー'从 シダックスちゃんもびっくり〜?
川д川 貞子。うん、色々とびっくりしたけど
从'ー'从 よかった〜

33 :
从'ー'ノリノシ じゃあね〜
*(‘‘)ノシ またよろです!
('、`*川 あの子、いつもふらっと学校歩いてるね
川д川 目的の場所まで行ったら目的忘れるから、ずっと歩きっぱなしっていう噂を聞いたことある…
川д川 で、ペニサスは?
('、`*川 なにが?
川;д川 あんたのトリビア
('、`;川 言うの〜?
*(‘‘)* そりゃもう、ここまで来たら

('、`*川。0(まあしかし、なべちゃんの後ならまだマシか
('、`*川 よし、聞いて驚くなよ!
川;д川 驚こうっていう趣旨なんだけど

('、`*川 野球ってあるじゃん
*(‘‘)* ありますが…
('、`*川 でさ、プロ野球ってさ…知ってる? 全員…って、選手全員ね?
川д川 うん
('、`*川 信じられないかもしれないけど、木製のバットしか使っちゃいけないらしいの! びっくり!?
川д川 ん?
*(‘‘)* え?
('ー`*川 びっくりした!?
川;д川 え…え!?
*(;‘‘)* んん? なに…なん…はい!?
('、`*川 えぇー聞いてなかったん? プロ野球選手って、木製のバットじゃないと駄目なの!
     金属製のバットとかだと飛びすぎるから駄目なんだって。これ凄いよね!

*(‘‘)*     川д川

川;д川 そうなんだー!
*(;‘‘)* じゃあ金属製のバットで打ったら全部場外ホームランなんでしょうね!

34 :
 二人は慈愛の心に包まれている

('ー`*川 そうそう! そういうこと! これ初めて知ったときはたまげたなぁー
川д川 ふぅん…
*(‘‘)* バットといえば、フォックス先輩の部屋にはバットやバスケットボールや
     ほこりの積もったギターなどがあるようですが、全て三日坊主らしいです
     一番続いているのが囲碁だとか
('、`*川 へぇーへぇーへぇー
川ヮ川 3へぇー頂きましたー
*(;‘‘)* くそー粗品まであと77へぇーか!

終わり
从'ー'从。0(教室にかばん忘れてたんだった〜
('、`*川 だーこってなんで化粧しないの?
川д川 え……なんでしなきゃいけないの?
('、`*川 いやぁ、だってさー
*(‘‘)* さだちゃんはダイヤの原石ですよ! (ハートを)磨くっきゃない!

第二十四話「タイトル考えるのが本当にめんどくさい」
川;д川 だって恥ずかしいし…
('、`;川 普通はしない方が恥ずかしいと思うぜ?
('、`*川 正直さー、モテるんじゃね?
*(‘‘)* 絶対モテます! 間違いなく!
川д川 いいよ別に……もてなくて。可愛くないし、可愛げもないし
('、`*川 私がレズだったら絶対貞子狙うけどなー
川;д川 シャレになんないからやめて……
*(‘‘)* 前に街で見たさだちゃんは一級品でしたよ!
川д川 いいよもう…そういうの
*(;‘‘)* もったいない! もったいないお化け!
('、`*川 なんで諦めてんのさ

35 :
川д川 理由聞きたい?

('、`;川 ← 深刻な過去を聞かされる予感がして言葉が出ない
*(;‘‘)* ← 同上
('ー`;川 ま、まあさ、望みはあんじゃん
*(;‘‘)* そう…そうですよ! 私なんか男の子と付き合える未来が浮かばないですもん!


('、`*川 今のは嘘だよね……ヒソヒソ
川д川 むしろ一番その未来が近いよね……ヒソヒソ
*(;‘‘)* 目の前でひそひそ話しないで!
('、`*川 私なんか時代が私の魅力に追いついてないからさ、なかなか難しいぜ?
川;д川 よくもまあ、そういう自信が出てくるねあんたは
*(‘‘)* ペニサスちゃんは人見知り直さないと駄目ですね
('、`*川 それなんだよなー。そこさえいければまだイケる気がするんだけど
川д川 あとはすぐエロい話に持ち込む性格を直して……
*(‘‘)* だらだらな生活を改善すれば……
('、`*川 無理ゲー
('、`*川 一回さ、化粧して学校来てよ
川;д川 はー?
*(‘‘)* 絶対ウケますよ!
川;д川 例えウケるとしても、別にウケたい訳じゃないし
('、`*川 わからん…その武器を使わない理由がわからんわ
*(‘‘)* もったいのぅございまする
('、`*川 もったいないよね…
*(‘‘)* 使えばいいのに…

川д川 ごめん。そういうの、本当にやめて

('、`;川 ごめんなさい…
*(;‘‘)* すみません…

36 :
モップ

37 :
思ったより苦戦しなかったな
五十嵐は全十字靭帯やっちゃったか・・・
荒木は成長したね、もちろんまだまだだけど

38 :
('、`*川 とりま、彼氏欲しい勢は私だけか
*(‘‘)* 合コンとかどうです? 女子高生は需要ありますよ〜
('、`*川 初対面の人間とかほとんどモンスターに近いからね
川;д川 あんた…
('、`*川 てか前から気になってたけど、ヘリカル化粧うまい
川д川 私もそう思う
*(;‘‘)* マジでやんすか!

('、`*川 子供っぽい顔してるくせに、けっこう手が込んでるでしょ
*(‘‘)* それはお母さんの影響かもしれないです

 女は顔っていう武器があるんや 愛嬌も顔からやで!
*(‘‘)* ……っていつも言われていたので。化粧の仕方も習いました
('、`*川 いいなー。私もヘリカルママに化粧習おうかな? ガチで
*(‘‘)* それならもっと身近に、さだちゃんがいるではないですか
川д川 私は自分用の化粧しか知らないから、教えたりはできないけど…
('、`*川 いいなーいいなー。二人とも自分の武器もってるじゃん。私は肌つやとお尻くらいだよ
*(‘‘)* ペニサスちゃんのお尻は魅力的ですが、南米の方がもてそうですね
('、`*川 あーちーちゃんに嫌味言われた
川д川 意外と口悪いよね…
*(;‘‘)* そ、そんなつもりは…!
('、`*川 はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜付き合いたい…誰でもいい。人型だったら許す
*(‘‘)* 志だけは高くってヘリカルいっつも言ってたでしょ!
('、`*川 はぁ〜〜〜〜…………
川д川 いいじゃん。別に付き合わなくても
('、`*川 将来的に結婚とかどうするのさ
川д川 一人でも生きていける
さだちゃ〜〜ん*(‘‘)*川;д川('、`*川 だ〜〜こ〜〜〜〜

川;д川 暑苦しい!
('、`*川 何があんたを歪めたのか知らないけど、過去は過去だぜ
*(‘‘)* 未来には素敵なことが待っていますよ

39 :
川д川 わかったわかった……別に絶望してるわけじゃないけど
('、`*川 なんか最近、メリハリが無いなー
*(‘‘)* メリハリ?
川д川 何なの急に
('、`*川 生活にメリハリ。部活でも入ってみようかなー
*(‘‘)* ちょっと調べてみましょうか? もしかすると部活編に繋がるかも!
('、`*川 ん? うん。お願いね
終わり

从'ー'从 ありがと〜やっと職員室にたどり着いたよ〜
(゚、゚トソン てか職員室になんの用事だったの?
从'ー'从 ………………ん〜?
(゚、゚;トソン ………ばか
('、`*川 やっと二年生になれたわけだが?
川д川 うちのガッコってクラス替えないから進級した気がしないんだけど
*(‘‘)* 新たなRもないんですよねー

最終話「あとがき必見」

*(‘‘)* そういえばモララーくんとクーさんが別れたようです
('、`;川 ま、マジ!?
*(‘‘)* マジマジ
川д川 もしかしたらペニサスくるんじゃね?
('、`;川 いやー、ないっしょ。ないよね。うんないわ
*(;‘‘)* 諦めたら恋愛終了ですよ!

('、`*川 しかしまあ時の流れは早いというか…
*(‘‘)* もうすぐ夏休みですもんね!
川;д川 え? そんな経つんだ…卒業したらどうする?
('、`*川 もちろん理系の国立大学に進学するのさ! 三年は理系クラスに進む
川д川 引きずってんじゃん
*(‘‘)* それはそうと、海に来たんだから泳ぎませんか?

40 :
('、`*川 えー私浮力には自信あるけど泳げないんだもん
*(‘‘)* それにしてもさだちゃん、意外とAラインなんて着ちゃって! しかも似合うー!
川;д川 やめてって…
('、`*川 パーカーも脱げば?
川;д川 断る
*(‘‘)* あー! 大変ですよ二人とも!
('、`*川 どうしたん?
川;д川 げ!
('、`;川 なにこれ!
*(;‘‘)* 修学旅行の席順、結局くじ引きで決まってしまったようで…
川;д川 私の隣……ミセリさんだ
('、`;川 ……モララーくんだわ……キター
川;д川 ちっちゃい声で喜んでんじゃないよ!
('、`;川 でも、なに話したらいいんだろう?
川;д川 私が聞きたいって!
( ・∀・) でさ、今度のレアルの先発が…
('、`;川。0(サッカー以外の話題が一切でねえ! 誰か助けて!

ミセ*゚ー゚)リ つーかめっちゃバス揺れね? でさ、私は絶対無理って言ったの!
      そしたらね、レモナちゃん的には有りって! マザコンとかなくね?
      恋愛対象外ってか、ポッキー食べる? やべ、次のPAいつ? さっきトイレいっときゃよかったー
川;ヮ川 アハハ…
  _
( ゚∀゚) ………わりぃ、けっこう酔う方なんだよ。トソンと話したかったろ?
*(;‘‘)* いえいえ、そんな、お気遣いなく……

ミセ*゚ー゚)リ というわけで、男の子の宿舎にトツゲキする人この指とまれー!

川;゚ -゚)  |゚ノ;^∀^)  (゚、゚;トソン

41 :
|゚ノ;^∀^) 先生に見つかったら怒られるよー?
ミセ*゚ー゚)リ センコーが怖くて夜這いができるかっての
(゚、゚トソン あんたのせいで、私らも怒られたらどうすんのさ
ミセ*゚ー゚)リ 一蓮托生でしょーが!
川 ゚ -゚) デレが…
(゚、゚トソン え?
川 ゚ -゚) デレがいない。どこに行ったんだろう
ミセ*゚−゚)リ あーもしかしてデレにゃん一人で夜這いに!?
|゚ノ ^∀^) 絶対違うと思うよー
ミセ*゚ー゚)リ わかってるって! 言ってみただけですぅ〜
从'ー'从 トランプしよトランプしよトランプしよ〜!
('、`*川 大富豪する?
ξ゚听)ξ 私も入れてもらっていいー?
川д川 いいけど…トランプでいいの?
ξ゚听)ξ ん? んー。せっかくだしさ
从'ー'从 ブーンくんと会えなくて残念だね〜
ξ;゚听)ξ はー? なべちゃんさあ、ちょっと意味わかんないかなー
('、`*川 てかちーちゃんどこ?

ζ(゚ー゚*ζ ごめんね、変なこと言っちゃって
*(;‘‘)* いえ、そんな…

ζ(゚ー゚*ζ 今日の話、忘れてほしいかも
*(‘‘)* …ヘリカル的には、覚えておいておきたいです。誰かに言ったりはしませんよ
ζ(^ー^*ζ ありがとう…ちーちゃん




.

42 :
 高校生活も(ダイジェストで)終わり

 彼女たちの物語も 一つの区切りがつこうとしていた

 これから待ち受けるものが何なのか

 それは彼女たちも知らない

(-、-*川 しかし…グゴ……いかなる困難であっても…地味子たちは支え合い……スー……


< ヘリカル。うしろの馬鹿を起こしてやれ
*(;‘‘)* ペニサスちゃん! 起きてください! 先生の顔が見たことない表情に引きつってますよ!
川;д川 寝言が漏れまくりなんだけど



43 :
思ったより苦戦しなかったな
五十嵐は全十字靭帯やっちゃったか・・・
荒木は成長したね、もちろんまだまだだけど

44 :
電車がトンネルの中に入って、どれくらい経っただろう。
突然、ずっと黒一色だった視界が真っ白に染まった。
(;"ゞ)「っ!!」
反射的に閉じた瞼はどこか赤っぽく、顔には逃げ出したくなるほどの熱さを覚える。
少しだけ目を開けると、鮮やかな新緑と俺の前髪が見えた。
上から注がれる日射しを手で遮って、細めていた目をぱっちりと開く。
( "ゞ)「おお……」
目に飛び込んできたのは、はるか遠くまで広がっている向日葵の絨毯。
青空に浮かぶ入道雲は、ひとつひとつが宙に浮かぶ城でも入っていそうなほど大きい。
だけど、何よりも俺の目を釘付けにしたのは、
( "ゞ)「俺、沖縄まで来ちゃったのかな……」
向日葵畑の向こうで綺羅綺羅と輝く、空の色を映したような海だった。




( "ゞ)は夏を待っているようです
第一話 ワン・サマーガール
照りつける太陽の暑さに耐えきれなくなって、反対側の席へ避難する。
直射日光が射さない分だけ、暑いけれどまだマシだ。
金網の上に旅行バッグを置いたままだけど、取りに戻る気力が湧く気がしない。
( "ゞ)「駅に着いてからでいっか……」
手もとの時計に目をやると、もうすぐ1時になろうとしていた。
事前に調べた時刻表によれば、そろそろ駅に着く時間だ。
そして、本当なら冷房の効いた自分の部屋でぐうたらしている時間でもある。
(;"ゞ)「冷房とか……あるわけねぇよな……」
海に入るだけで、山を見るだけで涼しくなれたらどれだけよかっただろう。
だけど、それが可能なら冷房が作られるはずがない。
しばらくお預けになるであろう涼しさを思い出すと、勝手にため息が漏れてきた。
(;"ゞ)「かと言って、じいちゃんとばあちゃんほっとけないしなあ……」
都会生活に慣れてすっかりクーラー病の俺が、なんで真夏の田舎に向かっているのか。
これにはもちろん、それ相応の理由がある。

45 :
――――――
『はーい、分かった。お盆にでもそっちに行かせるわ。
じゃあ、体に気を付けてね。ばいばい』
( "ゞ)『かあさーん、今日の夕飯なに?』
『あら、デルタ。ちょうどよかったわ』
(;"ゞ)(やべ、これ買い物頼まれるパターンだ)
(;"ゞ)『ん、なに?』
『お盆休みにね、おじいちゃんの所に行って欲しいの』
(;"ゞ)『なんで?』
『おじいちゃん最近腰が悪いらしくって、畑仕事手伝って欲しいんだって』
(;"ゞ)『えぇー……』
『デルタも小学校くらいからずっと行ってないでしょ?』
(;"ゞ)『まあ、そうだけどさ……』
『どうせ家でゴロゴロしてるだけなんだし、行ってきなさい』
(;"ゞ)『ぐっ……分かったよ』

――――――
(;"ゞ)「……はあ」
ただの手伝いならともかく、体を悪くしたとあっては行かない訳にはいかない。
数少ない友達から誘われたプールも断って、きつい農作業をしに行く事になった。
今頃、友達は水着の女の子を眺めてると思うと帰りたくなってくる。
「次は〜ラウンジ〜、ラウンジ。お出口は左側で〜す」
前のアナウンスからどれくらい経っただろう、ようやく目的地の名前が呼ばれる。
窓から前を覗くと、小さく茶色い建物が見えた。
小さい頃に探検と称して侵入していた、家の近くの廃屋を思い出す。
(;"ゞ)「無人駅だったらどうしよう……切符どうすればいいか分からねえ……」
不安と憂鬱で重くなった腰を上げる。
向かいの金網に乗せたバッグを下ろした時、流れる景色が止まった。
背後でドアの開く音がして振り返ると、誰もいないホームが広がっていた。
(;"ゞ)「……無人駅だ」
とりあえず降りたけど、人どころか蝉の死骸すらない。
嫌な予感ほどよく当たるのは本当らしい。

46 :
モップ

47 :
荒木は既に三年時の熊谷くらいやれてるな
しかし危ないパスばっか多いな、松本がガードの時が全体的にパスが雑だった

48 :
(;"ゞ)「どうすりゃいいのよ、これ……」
切符を持ったまま、太陽の照りつけるホームに佇む。
いっその事、今しがた見送った電車が戻ってくるまで待って、運転手さんに聞こうか。
そんな考えがよぎったけれど、その前に俺が干物になってアリにたかられそうだ。
(;"ゞ)「……奇跡的に誰かいないかな」
とりあえず日陰を求めて駅舎へと逃げ込む。
すると、普通なら改札がある場所に大きな箱があった。
マジックで「切符はこちら」とでかでかと書いてある。
(;"ゞ)「ふいー……焦らせんなよ」
安堵のため息が漏れて、胸が軽くなる。
切符を箱へ入れて駅舎を出ると、正面に白い軽トラが止まっていた。
そして、車内には見知った顔がふたり。
(`・ω・´)「久しぶりだな、デルタ」
从 ゚∀从「あらぁ……大きくなったわねぇ」
俺のじいちゃんと、ばあちゃんだ。


( "ゞ)「じいちゃん、ばあちゃん。久しぶり」
最後に会ったのは小学校高学年にもなってない頃だから、7年も前だ。
近付いてみると、ふたりともだいぶ白髪が増えた気がする。
(`・ω・´)「なんでえ、このワカメみてえな髪は」
(;"ゞ)「あだだだっ、じいちゃん痛いってば!」
じいちゃんがいきなり前髪を引っ張ってくる。
肉体派のじいちゃんからすれば、女みたいな髪型に見えるんだろう。
だからと言って、ムキムキの腕で引っ張られるのは勘弁願いたい。
从 ゚∀从「お父さん、これがきっと若い人の流行りなのよ。ねえ?」
(`・ω・´)「最近の奴はみんな女みてえな頭なのか?」
(;"ゞ)「ん、ああ……まあ……ね」
ばあちゃんの仲介が入って、ようやく手が離される。
最近の流行りなんて分からないけど、とりあえずそういう事にしておいた。


从 ゚∀从「デルタが来てくれて、ばあちゃん嬉しいよ」
( "ゞ)「……ごめん、ずっと来なくて」
从 ‐∀从「いいんだよ、デルタが元気でいてくれるだけで」

49 :
ばあちゃんが俺の手を取って、両手で包み込む。
覚えているよりずっと小さくなっていて、しわも増えていた。
腰も随分と曲がってしまったように見える。
( "ゞ)「……俺、これからはなるべく来ようかなって思う」
大きくなるにつれて、中で遊ぶのがどんどん好きになっていった。
そのうち、何もない田舎のラウンジがつまらなく思えてきて、いつしか行かなくなった。
俺と相反するように小さくなってしまったふたりを見て、その事を後悔する。
从 ‐∀从「そうかい……ありがとうねえ、ありがとうねえ」
(`・ω・´)「言ったからには、ワシが死ぬまでこき使ってやるからな!」
(;"ゞ)「縁起でもない事言わないでくれよ……」
今からでも恩返しが出来るなら、するに越した事はないだろう。


从 ゚∀从「疲れたでしょう? 手伝う前に家で休んでいきなさい」
(`・ω・´)「荷物も置いていかないといけないしな」
( "ゞ)「ありがとう、そうさせてもらう」
とりあえず家に向かう事になって、車に乗ろうとする。
ドアを開けたところで、軽トラの座席がふたつしかない事に気付いた。
どう考えても三人座れるほどのスペースはない。
(;"ゞ)「じいちゃーん、これ三人も乗れないんじゃ……」
(`・ω・´)「何言ってんだ。デルタはこっちだ、ほれ」
じいちゃんが指す先へ視線を移す。
軽トラの荷台以外は、田園風景だけしかなかった。
そういえば、昔はよく乗せてもらってた気がする。
(;"ゞ)「……」
(`・ω・´)「大丈夫だ、一回も捕まった事なんてねえ」
刑法なんて知らずにはしゃいでた頃が懐かしく思える。
独りで車の後を走るわけにもいかず、バッグを先に乗せてから荷台によじ登る。
車内を覗くとじいちゃんと目が合って、それを合図に車は走り出した。


(;"ゞ)「あだっだだだだっだだ」
舗装されていない道は激しく揺れて、その度に尻が跳ねあげられて痛い。
肌に感じる風は涼しいけど、直射日光が見事に相殺してくれやがっている。
(;"ゞ)(俺の尻が割れる……いや、砕ける前に着きますように……)
必死で揺れに耐えているうちに、潮の匂いがしてくる。
前方を覗きこむと、電車から見えた海と砂浜が広がっていた。
海岸線の道は舗装されていて、海を横目に走り始めると揺れが収まる。

50 :
( "ゞ)「ふう……」
やっと落ち着く事が出来て、景色を楽しむ余裕が出てきた。
不規則に揺れる水面が綺羅綺羅と輝いて、有無を言わさずに心を奪われる。
( "ゞ)「……ん?」
視界の隅にちらり、と白い何か砂浜に転がっているのが見えた。
目を向けると、それは砂浜の色ではなく、雲の色を映したような純白。
車が近付くにつれて、姿形がはっきりしてくる。


( "ゞ)「人か……」
謎の物体の正体は、白い服を着た座っている人だった。
麦わら帽子を背中にぶら下げて、海を見つめたまま動かない。
顔は見えないけど、服がワンピースという事は女性のようだ。
( "ゞ)(こっち向かないかな……)
もしかしたら可愛い女の子で、ひと夏の恋に落ちるかもしれない。
淡い期待を抱きつつも、こっちを振り向かないまま車は進んでいく。
そして、いよいよ通り過ぎてしまう時になって。

( "ゞ)そ(おっ!!)

想いが通じたのか、車の音に反応しただけなのか。

ミセ*゚ー゚)リ

ショートカットの黒髪をなびかせて、彼女は振り向いた。


(;"ゞ)(うおっ、どストライク!!)
顔つきは幼さが残っていて、俺と同い年か少し年下に見えた。
小動物の様なくりくりとした黒く大きな瞳が可愛らしい。
飾り気はないけど、磨けば光りそうな美少女の原石とでも言えばいいだろうか。
ミセ;゚д゚)リ「!!」
(;"ゞ)(立った!? てか、ばっちり見られてる!?)
おもむろに立ち上がった女の子は、明らかにこっちを、俺を見ていた。
離れていても互いの視線が絡み合っているのがはっきり分かる。
この距離で見つめ合うなんて異常だとは思いつつも、目を逸らせない。

51 :
ミセ;゚ー゚)リ
(;"ゞ)(ああ……美少女が離れていく……)
女の子は車に向かって二、三歩だけ足を踏み出す。
その間にも俺の体はどんどん彼方へ運ばれていって、ついには海からも離れていく。
やがて、白い点になった女の子は曲がり角の向こうに消えていった。


( "ゞ)(何だったんだろう、あの子)
考えれば考えるほど、不思議な点が出てくる。
俺は見ず知らずの女の子に一目惚れされるくらい顔がいい訳でもない。
かといって、こっちに同い年くらいの知り合いがいた記憶もない。
(;"ゞ)(美的感覚がおかしいとか、俺が馬鹿だから忘れてたり……)
理由をこじつけようにも、ご都合主義な発想ばかりが頭の中をぐるぐる廻る。
ゲームやアニメでしか見た事が無いものばかりで、自分で考えていて馬鹿馬鹿しくなってきた。
(;"ゞ)「ああー、もう分かんね」
もやもやした頭の中身の捌け口を求めて空を仰ぐ。
狭まった視界を埋め尽くす入道雲の色は、あの子のワンピースの色だった。
(*"ゞ)(ちょっとしか見えなかったけど……可愛すぎだろあれは)
鮮明に脳裏に焼き付いたあの子の姿が蘇ってくる。
(*"ゞ)「……うへへっ」
つい口角が上がって、吐息と共に気持ち悪い笑い声が漏れた。


(;"ゞ)「んなあっ!?」
突然、意思と関係なく体が後方に投げ出される。
水中に浮かんでいるような感覚を覚えた後、にぶい音がして後頭部を激痛が襲った。
::(; ゝ)::「お、あ、ああ……」
酸欠の金魚みたいにぱくぱくと開く口からは、勝手に声にならない声が出る。
涙で視界が滲んで、見える物すべてから輪郭が消え失せる。
ぶつけた部分にそっと触れると、針で刺したような痛みが走った。
(`・ω・´)「着いたぞデルタ……って何してんだおめぇは」
車のドアが開く音がして、じいちゃんの素っ頓狂な声がした。
物思いにふけっていて気付かなかったけど、どうやら家に着いたらしい。
(;"ゞ)「いきなりブレーキかけないでくれよ……」
(`・ω・´)「ちゃんと座ってねぇお前が悪い!!」
陳情をあっさりとかわしたじいちゃんは、そそくさと家へと歩いていく。
俺も涙を拭うと、鞄と一緒に荷台から飛び降り、小走りでじいちゃんを追いかけた。

52 :
モップ

53 :
大人と子供の戦いw

54 :
能力差だったな
もっとやれたようにも見えるけどあれが今の限界かな
三年生は悔しいだろうけどお疲れ様

55 :
(もう能代スレって崩壊してる?ここに書いて意味あるかな…)
いやー、広島まで見に行ってきたけど衝撃だったなー
年々弱くなってる気がする
洛南より良かった点なんて一つもないけど、特に印象的だったのがフィジカルの弱さ
何かもう見るからに細い、当たり負けして吹っ飛ばされてる
ディフェンス全然効いてないし、オフェンスもチグハグ
たまに出る速攻が昔を思い出させる程度
山形南や若松商の方が(負けたけど)いいバスケしてた

56 :
あと、富山の日本代表候補がすごかった
動きがまるで異次元、あのガタイで突然猛スピードでドライブ
ディフェンスが棒立ちで置いてかれてた
途中で怪我しちゃったのが残念

57 :
いいたくないが田舎のバスケだよな.......

58 :
秋田人には雪かきが似合ってるよ(笑)

59 :
>>55
フィジカルの差は確かに感じた
荒木はともかく他も結構細いんだよなあ
三彦時代はそういうことほとんどなかったのに
佐々木なんかは頑張れば馬場みたいになれる
運動能力は高いしボールへの執着心もある
荒木も目に見えて成長してるのがわかった
後はサイズがそれなりにあるSFが欲しいな
中島がもっと状況判断良くなれば積極的に使えるけどあの周りの見えなさはひどい
松本にPGやらせてたけど今の段階だと通用しない
悪い部分ももちろんあったけど
土屋のディフェンスに代表するようなボールへの執着心が全体的に見えて良かった
でも他のチームと比べるとウィンターカップなのに全然完成されてないのが悲しいな

60 :
(`・ω・´)「荷物置いてちっと休んだら、畑行くからな」
( "ゞ)「あ、はーい」
玄関先で追いついたかと思うと、じいちゃんはそれだけ言って奥に見える倉庫へ行ってしまった。
大きなトラクターらしき物が見える辺り、畑仕事の準備をしに行ったんだろう。
( "ゞ)「とりあえず荷物でも置いてくるか……」
家の中に入ろうと引き戸に手をかける。
鍵はかかっておらず、がらがらと音を立てて玄関が目の前に現れた。
(;"ゞ)「……これは、いいのか?」
意識の違いに戸惑いつつも、とりあえず中に入って靴を脱ぐ。
脱ぎ終わって顔を上げると、ちょうどばあちゃんが帰ってきた。
从 ゚∀从「ごめんねぇ、ばあちゃん歩くの遅くて」
( "ゞ)「いいっていいって、無理される方が困るよ」
从 ゚∀从「待っててね、部屋まで案内するから」


家に上がったばあちゃんの後に付いて廊下を歩いていく。
足を踏み出す度に木材の軋む音が響く。
从 ゚∀从「ここだよ」
案内された部屋の戸を開けると、すぐに青草の匂いが漂ってくる。。
ひとりで使うには広すぎる程の部屋一面に、青々とした畳が敷かれていた。
( "ゞ)「こんな広い部屋、俺ひとりで使っちゃっていいの?」
从 ゚∀从「いいんだよ。掃除したけど、使ってなかった部屋だから埃っぽかったらごめんね」
( "ゞ)「ううん、ありがとうばあちゃん」
この広さを曲がった腰で掃除するのは、きっと大変だっただろう。
俺が倒れなければ、畑仕事以外も手伝ってあげようと思った。
( "ゞ)「さて、と」
とりあえず部屋の中央に荷物を置いて、その横に寝転がる。
さっきぶつけた部分はまだ少し痛いけど、気にするほどじゃない。
天井の木目と見つめ合いながら、これからの事に想いを馳せた。


( "ゞ)(畑仕事と家の手伝いは決まりとして……)
手伝いが主な理由とはいえ、せっかくの田舎の夏休みだ。
ただ畑で土をいじって帰るだけじゃ味気ない。

61 :
(;"ゞ)(高2の夏休みだぞ、青春だぞ!?)
プールで水着の女の子を堪能するのも、所詮はその場限りだ。
大人になっても覚えているような、ひと夏の思い出を作らないでどうする。
そう考えると、俄然やる気が出てきた。
( "ゞ)(よし、畑が終わったら遊びに行くぞ……!)
だけど、計画を練ろうとしてはっとする。
(;"ゞ)(……しまった、どこに何しに行こう)
遊ぶための物も持ってきてないし、一緒に遊ぶ相手もいない。
さらに言えば、遊ぶ場所の当てもない。
(;"ゞ)(考えろ、俺! ここでくじけたら俺の17歳の夏が何の思い出もないまま終わる!)
振り返れば夏休みに入っての一ヶ月間、特に何もせずゴロゴロしてた記憶しかない。
こんなに悩むなら、キッズウォーの再放送とか見てないで遊びに行ったりすればよかった。


ミセ*゚ー゚)リ
ふと、空白だった頭の中にさっきの女の子の顔が浮かんだ。
(;"ゞ)(そうだ、さっきの子に会いに行ってみようかな)
俺がよほどのナルシストでなければ、あの子は確かに俺を意識していた。
記憶にないだけで昔の知り合いだったりするかもしれない。
今を逃せば、あんな可愛い子と知り合える機会なんてこの先ないだろう。
(*"ゞ)(そしてふたりは恋に落ちて……うえっへっへへっへへ)
从 ゚∀从「デルタ、顔赤いけど大丈夫かい?」
(;"ゞ)「ばっばばばばあちゃん!? な、なにっ!?」
妄想の世界に旅立っていた俺の眼前に、ばあちゃんの顔が現れた。
慌てて跳ね起きて、手遅れな気はしつつも平静を装う。
从 ゚∀从「暑かっただろうから、麦茶持ってきたよ」
(;"ゞ)「あ、ありがとばあちゃん。俺平気、うん。全然なんともない」
从 ゚∀从「そうかい?」
(;"ゞ)「そうそう、そうだから、うん」


从 ゚∀从「さっきね、おじいちゃんも準備出来たみたいだから。
      デルタがよければいつでも畑に行けるって」
もう少しだけ畳に転がって休んでいきたい気持ちはあった。
しかし、早く手伝いを終わらせないとあの子が帰ってしまう可能性もある。
それだけはなんとしても避けないといけない。

62 :
( "ゞ)「よっし、すぐ行くから!!!」
持ってきてくれた麦茶を一気に飲み干す。
通り過ぎていく気持ちいい冷たさが、火照った全身に広がっていく。
心も体も元気を取り戻した俺は、鞄から作業用セット一式を取り出す。
从 ゚∀从「あらま、もう休まないでいいのかい? これも若さかねぇ……」
( "ゞ)「そうだよばあちゃん!! これが若さ、青春だよ!!」
帽子を被り、タオルを首にかけて、最後に軍手をぐいっと引っ張って手にはめる。
今となっては、ほんの一秒すら何物にも代え難いくらい惜しく感じられる。
( "ゞ)「じいちゃあああああああん! 畑行こおおおおおおおおおおおおおお!」
準備の出来た俺は、大いなる目標に向かって駆け足で部屋を飛び出した。
〜〜〜〜〜〜


::(  ゝ)::「や、や、やっと、終わった……」
(;`・ω・´)「なんでぇ、威勢よく飛び出してったってのにだらしねぇ」
全ての作業を終えた家へと向かう車内。
揺れに抗う体力すら残っていない俺は、寄りかかった窓ガラスに頭をぶつけ続けていた。
::(  ゝ)::「聞いてない……あんなに広いなんて、聞いてない……」
(;`・ω・´)「俺んとこは都会の家庭菜園じゃねえっての」
::(  ゝ)::「まったくです……」
意気揚々と手伝いに出かけた俺を待っていたのは、地平線まで広がる畑だった。
広い場所なんてせいぜい校庭くらいしか知らなかったから、ただ絶句するしかなかった。
::(; ゝ)::(死んじゃう! これがあと3日続くとか死んじゃう!)
かごを持って畑を練り歩き、じいちゃんに言われるがままに雑草や悪くなった野菜を取る。
満杯になったら軽トラまで持っていって、また畑へと戻る。
単純作業の繰り返しだけど、これが精神的にも肉体的にもきつい。


::(; ゝ)::(なんかさっきから、生まれたてみたいに全身ぷるぷるしてるし!)
疲れのせいか、あきらかに俺の体がヤバいサインを発している。
これは俺の今後についてじいちゃんに要相談だ。
(`・ω・´)「そうだ、家に帰ったら荷台のゴミを全部捨てといてくれ。
      最近は重い物持つと腰が痛くなってな。捨てる場所は後で教えるからよ」
(; ゝ)「」
(`・ω・´)「デルタが腰かがめる仕事をしてくれて助かったぜ、今日は腰が幾分か楽だ。
      大変だろうが明日も頑張っちゃくれねえか?」

63 :
(; ゝ)「……うん、任せて」
(`・ω・´)「わりぃな、頼むぜ」
まだ仕事が残っているのを知って諦めたのか。
それとも、嬉しそうに話すじいちゃんを見たからか。
いつの間にか口をついて出たのは、了承の言葉だった。
(;"ゞ)(今は美少女を……あの子を支えにして、頑張ろう)
遠くに見える向日葵畑の、さらに奥に見える海岸線に想いを馳せる。
気付けば、体の震えは止まっていた。


(`・ω・´)「よっと、到着だ」
どれくらい時間が経っただろう。
空を見上げて入道雲がちぎれていくのを眺めていたら、不意に車が止まる。
視線を正面に移して、そこでようやく家に着いたことに気付いた。
(`・ω・´)「デルタ、荷台のゴミはあっちに行けばゴミの溜まってる場所がある。
      そこに全部捨ててきてくれ。これで今日の仕事は終わりだ」
じいちゃんが指差す方を向くと、ちらりと汚らしい一角が見えた。
( "ゞ)「ん、分かった。ところでさ……」
(`・ω・´)「なんだ?」
念には念を入れて、出掛ける旨も言っておく事にする。
( "ゞ)「これが終わったら、その辺プラプラしてきていい?」
(`・ω・´)「ああ、日が暮れる頃までには帰ってくりゃあいい。ちょうど晩飯の時間だ」
それだけ言うと、じいちゃんはさっさと家の中へ入っていく。
じいちゃんの背中越しに、微笑みながら出迎えるばあちゃんの姿が見えた。
可笑しい光景でもないのに笑みがこぼれて、少し心臓の辺りが軽くなる。

( "ゞ)「よし……」
携帯をポケットから取り出して時間を確かめると、午後3時半を過ぎていた。
すでにあの子は帰っていてもおかしくはない。
だけど、一縷の望みに賭けてみるほどの価値はある。
( "ゞ)「さっさとやりますか」
大きく伸びをして、荷台に積まれたゴミの山を睨みつける。
異性に縁がない俺にとって今回は大きなチャンスだ。
そのチャンスを潰そうとする障害は、何であろうとすべて叩き伏せる。
( "ゞ)「今の俺の前に立ちはだかった事……後悔するんだな!」
この山を乗り越えた先には美少女が待っている。
そう思うと、体の内側から力が湧き出てくるような気がした。
〜〜〜〜〜〜

64 :
モップ

65 :
>>59
選手が頑張ってるのはすごく伝わってきた
逆に言うとそれだけなんだよなー
監督変えなきゃもう勝てないと思う、あの人は何を教えてるの?
それとも勝ちへの執念がもう薄れちゃったか

66 :
(;"ゞ)「終わったああああああああああああああっ!!!」
タオルも軍手も放り投げて、玄関で仰向けに倒れ込む。
ほんのり背中に感じた床の冷たさもすぐに消え失せ、シャツが吸った汗の感触だけが残った。
少しだけ休んで着替えたら、急いで海岸に向かう事にしよう。
从 ゚∀从「よう働いてくれたねぇ、お疲れ様。はい、麦茶だよ」
(;"ゞ)「あっ、ばあちゃんありがと……」
天井だけが映っていた視界に、逆さまになったばあちゃんの顔が入り込んできた。
上半身を起こして持ってきてくれた麦茶に口を付ける。
働いた後の一杯だからか、出掛ける前に飲んだ物よりも何倍も美味く感じた。
( "ゞ)「俺さ、この後海岸まで行ってくる。日が暮れるまでには帰ってくるよ」
从 ゚∀从「迷子にならないように気を付けるんだよ?」
(;"ゞ)「大丈夫だよ、もうガキンチョじゃないんだから。携帯だってあるし」
从 ゚∀从「迷ったら電話くれればすぐに迎えに行くからね?」
(;"ゞ)「ははは……はーい」


俺の言った事を聞いていたのかいないのか、ばあちゃんはまだ心配そうな様子だ。
もっとも、むこうからすれば俺はいつまで経ってもガキンチョなんだろう。
( "ゞ)「じゃ、ちょっと着替えてくる」
从 ゚∀从「今はお父さんが入ってるけど、お風呂沸いてるよ。入らないのかい?」
( "ゞ)「ん……いいや。急がないといけないんだ」
正直、ゆっくり湯船に浸かっておっさんみたいな声を出して疲れを取りたい。
だけど、時間が経てば経つほどあの子が帰ってしまう確率は高くなる。
( "ゞ)「ごめんね、ばあちゃん」
从 ゚∀从「いいよいいよ、水辺だから危ないところには行かないんだよ?」
( "ゞ)「ん、分かった」
立ち上がって放り投げたタオルやらを拾い、荷物を置いた部屋へ向かう。
ばあちゃんの親切を無下にしてしまった事に、少し心が痛む。
代わりといってはなんだけど、帰ったら疲れてても何か手伝おう。


(;"ゞ)「おおう……これは洗濯機行きだな」
部屋に戻って汗だくのシャツを脱ぎ捨て、タオルで軽く体を拭く。
新しいシャツを取り出して着替えると、まとわりつくような不快感は消え失せた。

67 :
( "ゞ)「服よし、財布よし、携帯よし。元気は……あまりないけど美少女の為なら頑張れる」
考え事をしていたせいで、ここから浜辺までどれくらいかかるかは分からない。
だけど、家の前の道沿いに歩けばそのうち着くだろう。
俺の体力とひと夏の恋のチャンス、どっちが大事かは明白だ。
( "ゞ)「ま、なんとかなるだろ」
脱いだシャツを持ち、部屋を出ようと戸を開ける。
从 ゚∀从「あらぁ、もう行くの?」
すると、ちょうど目の前にばあちゃんが立っていた。
持っているお盆の上には氷入りの冷たそうな麦茶が乗っている。
どうやら俺に持ってきてくれたところのようだった。


( "ゞ)「うん、行ってくる」
そう言ってコップを掴んで麦茶を一気に飲み干し、再びお盆に戻す。
手に残る水滴の冷たさが気持ちいい。
从 ゚∀从「やっぱり子供は元気だねぇ。シャツはいいから行ってきなさい」
( "ゞ)「あ、ありがとう。んじゃ、行ってきまーす」
シャツをばあちゃんに託すと、そそくさと玄関へ向かい靴を履く。
気を付けるんだよ、と背後から聞こえた声に軽く応え、俺はまた日射しの下へと飛び出していった。
〜〜〜〜〜〜


(;"ゞ)「あー……ああ……」
息を吐く度に勝手にうめき声が漏れてくる。
変わり映えしない田園風景と暑さのせいで、完全に参ってしまった。
それでもまだ足が前へと進むのは、浜辺がすぐそこに迫っているからに他ならない。
(;"ゞ)「海よ……母なる海よお……」
あの子がいた浜辺に出るまで、あと曲がり角ひとつだ。
だんだんと潮の香りを胸一杯に吸い込む。
(;"ゞ)「俺をっ、包みこんでくれええええええっ!」
半ばヤケクソ気味に叫んで、駆けながら角を曲がっていく。
その瞬間だけ鉛の様だった体が、風になったみたいに軽くなるのを感じた。


(;"ゞ)「着いたぞ……前人未到だ……難攻不落……いや、そうでもないか」

68 :
ようやく浜辺に辿り着いた、という達成感で妙にテンションが上がる。
しかし、一面に広がる涼しげな青と白を目にして、すぐに冷静さを取り戻した。
ここに来た本来の目的であるあの子の姿を探して、辺りを見渡す。
(;"ゞ)「いるかな……? いや、いてくれ……頼む……」
ぱっと見た限りでは、砂浜には人の姿はおろか砂以外は何も存在しない。
とてもいい事だけど、俺にとってはそれじゃ困る。
(;"ゞ)(いませんでしたー☆、だったら俺ショック死しちゃうよ!?)
美少女と知り合える機会を逃して生きていられるほど、俺のハートは強くない。
もっと近くから探そうと、道から海岸に降りてあの子を探し始める。
何とか見つかってくれ、と願いながら波打ち際に沿って歩を進めた。
(;"ゞ)「……おっ?」
歩き始めて少し経った頃。
数時間前の記憶と寸分違わず。
砂浜と同じ真っ白なワンピースを着て。






ミセ*゚ー゚)リ




あの子は海を見つめていた。







(;"ゞ)(まだいた! 神は俺を見捨てていなかった!)

69 :
期待と不安が半々だった胸中が、まるで今の空模様のように晴れ渡った。
高揚感で心臓が強く脈打つのがはっきりと分かる。
(;"ゞ)(で、でもどうしよう!? どうやって声かけよう!?)
悲しいかな、こういう事に関しては経験不足だ。
普段はあまり使われない頭を、必死で回転させる。
そして、ひとつの結論に辿り着いた。
(;"ゞ)(無難にいこう、何してるんですかって普通に聞こう! うん、それがいい!)
まずは下手を打たない事を最重要課題とした。
もし最初でコケたら、そこから挽回できる気がしないからだ。
(;"ゞ)「っうん、あーあー」
軽く咳払いして、話しかける際の声のトーンを確認。
裏返ったりしたら第一印象最悪なので、入念に。
(;"ゞ)(いくぞ……いくぞ……)


ミセ*゚ー゚)リ
意を決して、一歩一歩近付いていく。
俺に気付いていないようで、あの子はまだ海を見つめたままだ。
(;"ゞ)「あ、あのー」
あと数歩の距離まで近づいても、まだ気付く気配はない。
少し不安と焦りがこみ上げてきたけど、出来るだけ平静を装って声をかけてみた。
ミセ*゚ー゚)リ
(;"ゞ)(あれれ〜? 反応がないよぉ〜?)
波の音に紛れてしまったのか、わざと無視されているのか。
実は人間じゃなくて置物なんじゃないか、というくらいに微動だにしない。
もう一歩だけ近付いて、さらに声を張って話しかけてみた。
(;"ゞ)「こんな所で何してるんですか!?」
ミセ*゚ー゚)リ「え?」
ようやく俺に気付いて、顔だけをこっちに向ける。
黒く大きな瞳から放たれる視線が、俺を真っ直ぐに射抜く。
何故かそのまま、さっきまでと同じようにぴくりとも動かなくなった。


(;"ゞ)(ん? え? 何、何これ?)
戸惑いの連続で、暑さとは違う汗が顎をつたって砂浜に落ちていく。
もしかして、俺とは違う世界に生きる人だったりするんだろうか。
もちろん危ない意味で、だ。

70 :
>>59
選手が頑張ってるのはすごく伝わってきた
逆に言うとそれだけなんだよなー
監督変えなきゃもう勝てないと思う、あの人は何を教えてるの?
それとも勝ちへの執念がもう薄れちゃったか

71 :
ミセ*゚ー゚)リ
(;"ゞ)(動いて、動いてよ! 暴走しない程度に!)
向こうが動かないから、つい俺まで固まってしまう。
この浜辺で、波だけが時間の流れている証明のようだった。
(;"ゞ)(……お?)
固まり続けてどれくらい経った頃だろう。
まず、瞳が飛び出てしまうそうなくらいに大きく目が見開かれた。
ミセ;゚ー゚)リ
次に、ゆっくりと桜色の唇が開かれた。
それから、金魚みたいにぱくぱくと開いては閉じてを繰り返す。
ミセ;゚д゚)リ


(;"ゞ)「な、に? その――」

幽霊でも見たような顔は、と。
そう問いかけようとした瞬間だった。


ミセ;゚д゚)リ「デルタぁああああああああっ!!??」

(;"ゞ)「はいいいいいいいいいぃ!?」

あの子は、俺の名前を叫びながら押し倒すという暴挙に打って出た。


ミセ;゚д゚)リ「そうなの!? ねぇ!!」
(;"ゞ)「そうですけどおおおおおおお!?」
真夏の砂浜で馬乗りになって俺の肩を掴んで、がくがくと前後に揺さぶる美少女。
なんでこんな事になったのかも分からず、視界が揺れる度に思考がぐちゃぐちゃになっていく。
とりあえず訳が分からない状況から逃れたい一心で、彼女の問いに応えた。
ミセ;゚д゚)リ「やっぱり!」
俺の肩を揺さぶる手が止まって、景色が彼女の顔のどアップで固定される。
しかし、まだ俺の体の上からどいてくれる気配は無い。
それどころか、何かを探るように見つめてくる。

72 :
(;"ゞ)「あ、の、ところで……やっぱり、って……なんですかね?」
下心は完全に消え失せて、警戒心で胸が満たされる。
自分でも驚くくらいどもりながらも、恐る恐る疑問をぶつけてみた。
ミセ;゚д゚)リ
ミセ;゚ー゚)リ
それに対する返答はなく、代わりに驚きに満ちていた表情が困り顔に変わった。


ミセ;゚ー゚)リ「もしかして、さ」
(;"ゞ)「なんでしょうか?」
ミセ;゚ー゚)リ「覚えて……ない?」
(;"ゞ)「……?」
さっきまでの騒がしさはどこへ行ったのか、波が寄せては返す音だけが流れる。
だんだん冷静になっていく頭の中で、ひとつひとつのピースが組み立てられていく。
(;"ゞ)(そういえば、この子はなんで……俺の名前を知ってるんだ?)
俺と彼女は初対面のはずなのに、名前を知っているはずがない。
加えて、俺の顔を見た時の反応といい、俺に覚えていないのかと聞いたり。
ミセ;゚ー゚)リ
(;"ゞ)(まさか……)
あるひとつの可能性が頭をよぎって、汗が一気に引っ込む感覚を覚えた。
よりによって、こういうケースで一番あってはいけない可能性だ。


(;"ゞ)「えーっとですねー、はい、あの」
ミセ*゚ー゚)リ「?」
口に出した後の事を考えると、喉に綿が詰まったような息苦しさを感じる。
何度か咳払いをしてようやく決心が固まり、非常に聞きづらい質問を彼女に切り出した。
(;"ゞ)「もしかしてですね、わたくしとあなたさまは……」
ミセ*゚ー゚)リ「はあ……」
(;"ゞ)「前にどこかでお会いした事があったのでしょうか、なんて……」
もし、本当にそうだったなら失礼極まりない事態だ。
だけど正直な話、こんなに可愛い子なら俺が覚えていないはずがない。
小中高全ての可愛い子の顔と名前は、全員覚えているのが数少ない俺の自慢なんだから。

73 :
ミセ*゚ー゚)リ
ミセ*゚−゚)リ
ミセ#゚−゚)リ
(;"ゞ)(アウトおおおおおおおおおおおおおお!!)


口元を尖らせて、誰にでも分かるくらい不機嫌そうな表情に変わる美少女。
そんな顔をしてても可愛らしさは変わらないけど、それを堪能する余裕がない。
場を取り繕うために熱暴走寸前の頭を回転させる。
(;"ゞ)(うわあああああ頑張れ俺えええええええ!!)
ミセ* − )リ「ほんとに……覚えてないの?」
(;"ゞ)「……え?」
怒っていたかと思うと、彼女はすぐに顔を伏せて残念そうに呟く。
打って変わってしおらしさ全開の態度に、自責の念がこみ上げてくる。
(;"ゞ)「ごめん……なさい」
気付くと俺は、自然と謝罪の言葉を口にしていた。
数瞬して再び顔を上げた彼女は、改めて俺の目を真っ直ぐに見つめる。
それから、視界の端に見えていた桜色の唇がゆっくりと動いた。
ミセ;゚ー゚)リ「……ミセリ」
(;"ゞ)「へ?」
ミセ;゚ー゚)リ「あたしの、名前」

(;"ゞ)「ミセリ……ミセリ……」
うわごとのように何度も繰り返しながら、頭の中の引き出しを開けていく。
しかし、やっぱり思い出す事が出来ない。
ミセ;゚ー゚)リ「10歳の時、実家から来たけどここに独りでいたあたしに、遊ぼうって声をかけてくれて」
俺を見かねてか、謎の美少女改めミセリが口を開く。
ミセ;゚ー゚)リ「あちこち連れて行ってくれて、家に呼んで一緒にスイカ食べたりして」
(;"ゞ)「う……ん……」
何も無い真っ白な空間に少しずつ下描きがされていく感覚。
それはやがて綺麗な線画になって、極彩色で染まっていく。
ミセ;゚ー゚)リ「あたしが帰る日になって、泣きながらわがまま言ってる時に」
(;"ゞ)「くっ……ん……」
描かれた絵がアニメのように動き始めて、声が付いていき。
そして、

74 :
>>59
選手が頑張ってるのはすごく伝わってきた
逆に言うとそれだけなんだよなー
監督変えなきゃもう勝てないと思う、あの人は何を教えてるの?
それとも勝ちへの執念がもう薄れちゃったか

75 :
――――――
ミセ*;д;)リ『やだぁああああああ!!! もっとデルタと遊ぶぅううううう!!』
『わがまま言うんじゃありません! すいません、わざわざお見送りに来てもらったのに……』
(`・ω・´)『うちの孫と仲良くして貰ったんですし、全然構いやしませんって』
从 ゚∀从『この年なもんで、満足に遊んでやれなくて……本当にミセリちゃんには感謝しております』
ミセ*;д;)リ『デルタぁあああああ!! ああああああああん!!』
( "ゞ)『ミセリ、ミセリ』
ミセ*;д;)リ『?』
( "ゞ)『俺さ、毎年夏休みはこっちに来るんだ。だからさ、また会えるよ』
( "ゞ)『俺も寂しいけど、もし来年も来てくれたら、絶対にまた会えるから』
ミセ*;д;)リ『……』
( "ゞ)『それまでに絶対身長抜いてやるからな! 待ってろよ!』
ミセ*つд;)リ『……うん』


――――――
ミセ;゚ー゚)リ「来n」
(;"ゞ)「来年も来てくれればまた会えるから」
ミセ;゚ー゚)リ「えっ?」
(;"ゞ)「とか言って、慰めたんだっけ?」
脳裏に少しだけ蘇った記憶と、ぴたりと重なった。
ミセ*゚ー゚)リ「そう……だよ」
僅かな静寂の後、海から涼風が一際強く吹き荒ぶ。
それに乗せるかのようにミセリが、安堵と寂しさの色が混ざった笑顔で囁いた。
ミセ*゚ー゚)リ「ずっと……ずっと待ってたんだから」
(;"ゞ)「ご……めん」
風で舞い上がるミセリの前髪が俺の鼻先をくすぐる。
それがきっかけで、俺は互いの距離を改めて意識する。
途端に顔だけがやたら熱くなり始めて、鼓動が加速していくのを感じた。

76 :
ミセ*゚ー゚)リ「あれから毎年待ってたのに、デルタは一度も来てくれないし」
(;"ゞ)「ひゃい、す、すいましぇん」
鼻にくすぐったさを感じるたび、潮の香りとは違う香りがしてくる。
恐らく、ミセリの髪の香りなんだろう。
なんだか、夏の暑さ以外の原因で倒れてしまいそうになってきた。
ミセ*゚ー゚)リ「でも……許してあげる」
(;"ゞ)「あ、い、いいの……?」
クラクラしてきた頭で、しどろもどろに聞き返す。
ミセ*゚ー゚)リ「うん、大遅刻したのはいただけないけど」
ミセリは少しもったいぶるような仕草をして、

ミセ*^ー^)リ「デルタにまた会えたってだけでも、指折り数えて夏を待っていた甲斐があったから」

心底嬉しそうに笑いながら、そう言ってくれた。


家族以外の異性とは特に縁もなく、17年間生きてきた。
そんな俺に訪れた、二次元の中でしか見た事が無いようなシチュエーションの連続。
(;"ゞ)(美少女と運命的な再会を果たして超密着してずっと待たれててあばばばばば)
どうやら、これほどまでのときめきに耐えられるほどの体力は俺にはなかったらしい。
( ゝ)「その笑顔は……はんそkゴフッ」
ミセ;゚д゚)リ「でっ、デルタぁあああああ!?」
ギリギリのところで保たれていた俺の意識は、ミセリの笑顔でノックアウトされた。
〜〜〜〜〜〜


( "ゞ)「ん……んん?」
どれくらい時間が経ったのだろう。
真っ暗だった視界に光を感じて、そっと目を開ける。
ミセ;゚ー゚)リ「あっ、起きた……大丈夫?」
和らぎ始めた日差しと、片手に麦わら帽子を持ったミセリの顔が視界に飛び込んできた。
徐々に体の方も目覚めてきて、後頭部に柔らかな感触を感じる。

77 :
(;"ゞ)(って、これはまさかっ!)
ミセ;゚д゚)リ「うひゃっ!?」
慌てて跳ね起きて、自分の頭があった場所へ目をやる。
そこには女の子座りになっているミセリの脚があった。
(;"ゞ)(ひ……膝枕!!)
(#"ゞ)「くそおおおおお! こんな時に俺は何をやってたんだああああ!!」
美少女に膝枕をしてもらう、男なら誰もが心躍るはずのシチュエーションだ。
なのに、俺はせっかくの膝枕タイムの時に何をのんびり昏倒なんてしていたのか。
自分の愚かさを悔やんでも悔やみきれず、思わず砂浜を殴りつける。


ミセ;゚ー゚)リ「え、えっと、なんかもう元気っぽいから大丈夫かな?」
ミセリが戸惑いつつも立ち上がって、俺に恐る恐る呼びかけてくる。
そこでようやく、膝枕以外の事が頭に入ってきた。
(;"ゞ)「あ……はい……大丈夫です。ご迷惑おかけしました」
ミセ;゚ー゚)リ「日射病かと思って焦ったよー……」
とりあえず、ミセリに要らない心配をかけた事を平謝りする。
俺の謝罪をを聞いたミセリは、安心したように大きく息を吐いた。
ミセ*゚ー゚)リ「重くて運べないから、引きずって海に放り込もうかと思ってたんだから」
(;"ゞ)「はははは、はは、は……」
もっと心の強い男になる事と、日射病対策に全力を注ぐ事を固く誓った。
ミセ*゚ー゚)リ「ところでさ、デルタはまだ時間ある?」
( "ゞ)「日が暮れるまでだから、まだまだあるよ」


空を見上げると、日射しはすでに淡いオレンジ色を帯び始めていた。
身を焦がすような暑さも影を潜め、じっとりとした空気が肌を撫でる。
ミセ*゚ー゚)リ「じゃあさ、デートって事でちょっと付いてきてくれない?」
ミセリが俺の顔を下から覗きこむように身をかがめて、かわい子ぶった声で誘ってくる。
行動のひとつひとつがいちいち愛くるしくて、頬がつり上がらざるを得ない。
(*"ゞ)「喜んで付いていきますとも!」
ミセ*^ー^)リ「ありがとー♪」
二つ返事で答えると、ミセリは俺の手を握って嬉しそうに笑った。
おかげで、自分の心臓の音がどんどん大きくなっていく。

78 :
( "ゞ)「そういえば、どこに行くの?」
ミセ*゚ー゚)リ「ここから少し歩いたとこ。どんな場所かは付いてからのお楽しみ」
( "ゞ)「よーし、期待しちゃうぞー」
ミセ;^ー^)リ「あんまりハードル上げないでよー」
自信満々な表情だったミセリが少し困ったように笑い、海沿いの道の方へ歩き出す。
俺もその背中を追いかけて、そのまま砂浜を後にした。


ミセリの少し後を付いていきながら、海岸線に沿って歩いていく。
海から吹く風で、彼女の首にかけた麦わら帽子が揺れていた。
小さな後ろ姿を眺めつつ、ぼんやりと昔に想いを馳せてみる。
(;"ゞ)(言われれば思い出せそうだけど……自力じゃさっぱりだな)
不思議と、11歳の夏の記憶だけが思い出せなかった。
もやがかかっているような感覚で、見えそうで見えないのがもどかしい。
仕方ないから思い出せた記憶だけを振り返ってみた。
( "ゞ)(よくアレからこんな美少女に成長したもんだ……)
記憶の中のミセリは、男の子だと言われれば信じてしまいそうなルックスだった。
しかし今、目の前にいるミセリはワンピースの似合う見事な美少女。
面影はあるけど、時の流れというのはここまで人を変えるものなのか。
ミセ*゚ー゚)リ
(*"ゞ)(こっちの方もなかなかの成長具合ですなうへっへへへ)
強い風が吹くたび、ワンピース越しに体のラインが浮き上がる。
安産型は大好物です、本当にありがとうございました。


ミセ*゚ー゚)リ「そろそろだよー」
(;"ゞ)そ「お、おう!」
急に振り返ったミセリに話しかけられ、慌てて相槌を打つ。
とっさだったからか、なんだか自分のキャラに合わない相槌になってしまった。
ミセ*゚ー゚)リ「どうしたの? そんなにびっくりして」
(;"ゞ)「いや、全然普通だけど?」
ミセ*゚ー゚)リ「そう? まあいいや」
お尻を見てニヤニヤしてました、なんて言える訳がない。
なるべくいつもの声色で平静を装って返事をする。
どうやらごまかせたみたいで、ミセリは再び前を向いて歩き出した。
(;"ゞ)(あっぶねえ、ひやひやした)

79 :
安堵のため息を漏らして、吹き出した額の冷や汗を拭う。
これ以上危ない橋を渡る前に早く目的地に着かないかと、視線を道の先へ向ける。


( "ゞ)(あの黄色い所……なんだ?)
ちらりと、黄色に染まった一角が見えた。
それは近付いていくにつれて、どんどん広くなっていく。
( "ゞ)(ああ、向日葵か)
行きの電車の車窓から見えた、海の方まで広がっていた向日葵畑を思い出す。
もしかしたら、ここはその端なのかもしれない。
ぼんやり考えているうちに、道の片側が向日葵で埋め尽くされる。
ミセ*゚ー゚)リ「こっちこっち、もう少しだよ」
( "ゞ)「はいはい」
ミセリが海沿いの道から、向日葵畑の中に続く道へ進路を変える。
連れていきたい場所というのは、ここの事だったみたいだ。
両端を向日葵が埋め尽くす、ゆるやかな登りになっている道をふたりでずんずんと突き進んでいく。
ミセ*゚ー゚)リ「とうちゃーく!」
登りの頂上でミセリが立ち止まった。
遅れて俺も頂上に着いて、彼女の右隣に並ぶ。

ミセリの表情を窺おうとしても、少しうつむき加減でよく見えない。
ただ、ちらりと見える口元は笑っていた。
ミセ* ー )リ「なんか、会いたい会いたいばっか考えてたのに」
向日葵畑を駆け抜ける風に乗せるように、ミセリがそっと呟いた。
ざわめきに紛れてしまう声を聞き逃さまいと、聞き耳を立てて次の言葉を待つ。
ミセ* ー )リ「会えたら消えちゃってもいい、とか思ってたのに」
それは死ぬほど俺に会いたかった、という解釈でいいのだろうか。
いくらなんでも大げさだと言いかけたけど、ミセリから有無を言わさぬ雰囲気を感じ取る。
何か言うのはすべて聞いてからにしようと思った。
ミセ* ー )リ「いざ会ったら、どんどん欲が出てきちゃった」
そう言って、ミセリは顔を上げて俺を見る。
そこにあるのが分かっていたみたいに、俺の視線とミセリの視線がぴたりと重なった。
ミセ*゚ー゚)リ「また明日も会いたいな。明後日も、明明後日も」
胸の辺りがしめつけられるように痛む。
だけど、同時に言いようのない心地良さで満たされてもいた。

80 :
( "ゞ)「いいよ、お盆休みでこっちにいる間は」
ミセ*゚ー゚)リ「ほんと!? やったー!!!」
ミセリは俺から離れて、ガッツポーズしながらぴょんぴょんと跳ねまわる。
その場で回転したり、麦わら帽子を意味もなく被ったり脱いだり、全身で喜びを表す。
その姿は今すぐ抱きしめてやりたいほど、とても愛らしかった。
ミセ*゚ー゚)リ「お盆休みって16日まででしょ? その間は毎日だからね!」
(*"ゞ)「明日も明後日も明明後日も、って言われたからには当然ですとも!」
ミセ*^ー^)リ「ありがとー!!デルタ大好きー!!」
(;"ゞ)「っておああっ! ちょっ、抱きつき、あの、とても柔らかいものが、って大好き!?」
得意げに胸を張っていたらミセリが飛びついて来て、首に手を回された。
香ってくるいい匂いと、どうしても当たる柔らかい感触が頭の中をシェイクされる。
密かに飛び出したとんでもない発言も相まって、全身が一気に熱くなってくる。
(;"ゞ)「とりあえずはにゃれてください! 色々決壊するから!」
ミセ*゚ー゚)リ「何が?」
(;"ゞ)「俺の体とか、あとちょっと理性とかもおおおお!」


ミセ*‐3‐)リ「は〜い」
渋々といった様子で、ミセリは俺の首に回された手をほどいて離れる。
本当に色々危なかった。海まで引きずられて放り込まれるのは勘弁だ。
(;"ゞ)「と、ところでさ。明日はどこで何する?」
この空気を引きずらないように、早々と話題を変える。
ミセリは顎に手を添えて、唸りながら考え始めた。
ミセ*゚ー゚)リ「んー……何も考えてないや。明日会ってから考えよ?」
( "ゞ)「会うっていえば、ミセリの家知らな……いや、俺が忘れてるだけか」
ミセ*゚ー゚)リ「いいよ、いつも浜辺にいるから。これからの集合場所は浜辺ね」
(;"ゞ)「いつもって言っても、俺じいちゃんの畑手伝わないといけないんだよ」
畑仕事がいつ始まって、いつ終わるのかはまったく知らない。
いつもいるとはいえ、炎天下の浜辺に待たせ続けるわけにはいかないだろう。
ミセ*゚ー゚)リ「気にしないで、近くに日陰もあるし。とにかく、デルタが終わったら来てくれれば絶対いるから」
(;"ゞ)「そ、そう……? だったら、なるべく早く来るようにするから……」
あまりの押しの強さに、ついミセリの案を受け入れてしまう。
満足げに頷いたミセリは大きく伸びをして、背後に広がる海の方へ振り向いた。

81 :
ミセ*゚ー゚)リ「それじゃ、日も暮れる前に帰りましょうか!」
ミセリに言われてはっとして振り返ると、太陽は海の向こうに沈み始めていた。
空はすでに藍色を帯びてきている。
ミセ*゚ー゚)リ「デルタと会った場所まで送るよ。さあさあ、こっちこっち」
ミセリが一足早く、来た道を戻ろうと一歩を踏み出す。
( "ゞ)「ああ、ありが――」
お礼を言いながら振り返ろうとして、言葉を失って立ち尽くす。


思わず魅入ってしまった。

沈んでいきながら強く輝く夕日と、鮮やかな橙色に染まった海に。

藍色と橙色が混ざり合って、マーブル模様の空に。

両端を向日葵が埋め尽くした、海まで真っ直ぐ伸びる砂利道に。

海風でなびく白いワンピースの裾と、夕日に透けて綺羅綺羅と光る黒髪に。

ミセ*゚ー゚)リ「行こ?」

なにより、振り返って俺を見つめながら、逆光を背負って微笑むミセリに。



「……ああ」


何もされていないのに、とてつもなく顔が熱くなるのを感じた。
( “ゞ)は夏を待っているようです
第一話 ワン・サマーガール
終わり

82 :
モップ

83 :
いやー、広島まで見に行ってきたけど衝撃だったなー
年々弱くなってる気がする
洛南より良かった点なんて一つもないけど、特に印象的だったのがフィジカルの弱さ
何かもう見るからに細い、当たり負けして吹っ飛ばされてる
ディフェンス全然効いてないし、オフェンスもチグハグ
たまに出る速攻が昔を思い出させる程度
山形南や若松商の方が(負けたけど)いいバスケしてた

84 :
もっとやれたようにも見えるけどあれが今の限界かな

85 :
洛南戦は動きが悪かったな、いつもより
組み合わせは、もっと悪かった 北陸ブロックだったらよかったのに

86 :
蒸し焼きにされているような暑さにうなされて目が覚めた。
体を動かそうとする気力も湧かないまま、蚊帳越しに見える天井をぼんやり眺める。
(;"ゞ)「……あぢぃいいいい」
扇風機もぬるい風を送ってくるばかりで、その役割を果たしてはいない。
冷房の効いた自分の部屋が懐かしく感じる。
(;"ゞ)「ああー……顔でも洗ってくるか」
水でも被れば、少しは暑さも紛れるだろう。
なるべく早く涼しくなりたい一心で、洗面所に向かうために体を起こそうとした。
(;"ゞ)そ「あぐおおおおっ!?」
その瞬間、体中に激痛が走る。
思わず制止すると、痛みはあっという間に引いた。
(;"ゞ)「……」
(;"ゞ)「筋肉痛……だと?」

87 :
第二話 アストロノーツ









(;"ゞ)「くっ……ぬおおおおおお」
腕の痛みに耐えて引き寄せる、ぷるぷると震える箸の先に乗る焼き魚。
なんとかご飯の上に乗せると、どっと疲れが押し寄せてきた。
今日一日、こんな調子なのかと思うと気が滅入ってくる。
(`・ω・´)「デルタ、おめえ筋肉痛か?」
(;"ゞ)「あー、うん……」
(`・ω・´)「なんでえ、だらしねえな」
一方、すでに還暦を超えたじいちゃんはピンピンしている。
シャツから覗く二の腕は俺の一回りも二回りも大きい。
俺がもやしっ子なだけなんだろうけど。
(`・ω・´)「ま、今日は昼には終わるはずだからな。それまでくたばるなよ」
(;"ゞ)「頑張ってみる……あだだだっ」
返事をしながら卵焼きに手を伸ばすと、再び痛みが走る。
食べておかないと昼まで持ちそうにないし、何よりばあちゃんの料理は美味い。
どんなに痛くても、箸を止めるという選択肢はなかった。


「ここ、VIP湾では今夜1万2000発もの花火が打ち上げられる……」
たまご焼きを頬張りながら、ふとテレビに視線を移す。
キャスターがやたら高いテンションで現地からの中継をしていた。
从 ゚∀从「やっぱり都会はすごいねぇ……」
( "ゞ)「都会でもこれは特に大規模だけどね」
从 ゚∀从「ほほう……」
ばあちゃんがテレビを見つめて、しみじみと呟く。
俺が注釈すると、感心したようにゆっくりと首を縦に振る。
そして、俺の方に向き直って一言。

88 :
从 ゚∀从「デルタは行ったことあるのかい? 女の子と……でぇとなんかで」
(;"ゞ)「ぶふっ!?」


(;"ゞ)「ごっほ、いきな、り、えほっ、何言って、んぐん、るの!?」
唐突に切り出された話題に驚いて、飲み込もうとしたご飯が変なところに入ってむせた。
とりあえず、一番そばにあった味噌汁を飲んでなんとかしようとする。
从 ゚∀从「あら、行った事あるのかと思ったんだけどねぇ」
(;"ゞ)「ごめ……っほ、行った事もないし、相手も、けほっ、いない……」
咳き込みながらばあちゃんの質問に答える。
残念だけど、花火大会の日は毎年ひとりぼっちで変わらない生活を送っている。
浴衣でVIPに向かう電車に乗るカップルを見て、軽い嫉妬を覚えるのが恒例行事だ。
(;"ゞ)(なんかもう……自分で言ってて悲しくなってきた……)
咳も落ち着いてきて、もう一度テレビを見る。
相変わらずハイテンションのキャスターが、さっきよりうざったく感じる。
同時に、そんな思考に至る自分に嫌気がさした。
(;"ゞ)「はあああ……」
(`・ω・´)「女にモテねぇくらいでしょげてんじゃねえ。天気見たら畑に行くからな」
(;"ゞ)「はーい……」


「それでは全国の天気です。全国的に今日は晴れ模様の一日と……」
画面が中継からスタジオに戻って、天気予報が始まる。
ラウンジも一日中快晴のようだけど、太陽にあまり出しゃばって欲しくないのが本音だ。
「今週の天気です。ラウンジは明日の午後から天候が崩れ始め、週末まで雨が続く模様です……」
(;`・ω・´)「おう……まいったなこりゃ」
( "ゞ)「へ?」
じいちゃんが口からため息を漏らして、考え込むように顎鬚をいじる。
少し唸った後によし、と呟いて俺に向き直った。
(`・ω・´)「デルタ、明日の分も今日やっちまいたいんだが」
(;"ゞ)「……ちょっ、え?」
唐突にとんでもない事を言われて、上手く言葉が出てこない。
こんな事になるなら、出しゃばって欲しくないとか考えるんじゃなかった。
うろたえる俺を尻目に、じいちゃんは続けて話す。
(;`・ω・´)「雨が降ると腰の調子がどうも悪くてな……」
(;"ゞ)「じ、じゃあしょうがないか……」

89 :
ばつが悪そうに話すじいちゃんを目の当たりにすると、そう答えるしかなかった。
何かあっても困るし、明日に雨の中で俺だけで農作業なんて事も出来ない。
ただ、どうしても引っかかって気になってしまう事がひとつだけある。
(;"ゞ)(いつ終わるんだろう……ミセリだってずっと待ってる訳ないだろうし)
家まで来るとはいえ、何時間も待たされたら帰ってしまうだろう。
よくよく考えれば、いつ頃来るのかも決めていなかった。
(;"ゞ)「じいちゃんじいちゃん、今日っていつ頃終わるかな?」
(`・ω・´)「昼に帰ってきて飯食って休んでからもう一度……終わるのは夕方になっちまうな」
(;"ゞ)「そっか……うーん……」
(;`・ω・´)「昼に帰ってこなきゃ、もっと早く終わるだろうけど……なぁ?」
じいちゃんが何か言いたげに尋ねてくる。
言いたい事は大体分かる、俺の体力が持たないとかだろう。
悔しいけど、ご察しの通りだから何も反論は出来ない。
(;"ゞ)「それだときっと死ぬから……うん、今日やろう」
手伝いません、なんて選択肢は当然ないから、最初の計画通りにするしかない。
実はミセリが俺にベタ惚れでどんなひどい事をされても怒らない、なんて事もないだろう。
ミセリに会って開口一番、頭を下げるしか今の俺に出来る事は無かった。


(`・ω・´)「昨日も今日もわりぃな。んじゃ、さっそく行くとするか」
(;"ゞ)(どうやって謝るかな……)
(`・ω・´)「ん? 行くぞデルタ」
(;"ゞ)「はっ!? あ、うん分かったすぐ行こう、うん」
呼ばれてる事に気付いて、急いで顔を上げて返事をする。
从 ゚∀从「暑いからふたりとも気を付けるんだよ?」
(`・ω・´)「おうよ」
(;"ゞ)「んー……」
ばあちゃんの声もいまいち頭に入らないまま、じいちゃんに着いて行って居間を出る。
そのまま玄関に向かって外に出ると、爛々と光る太陽に出迎えられた。
空を見上げると、放射状に太陽の淵から伸びる日射しが眩しい。
(;"ゞ)「向日葵みたいだな……はあ」
昨日見た向日葵畑と、帰り際のミセリの笑顔を思い出す。
まるで鉛でも括りつけられたように、心臓の重さが増した気がした。

90 :
〜〜〜〜〜〜


(`・ω・´)「帰ったぞー」
从;゚∀从「おかえりなさ……あらまあ」
(; ゝ)「み……ず」
筋肉痛でうまく動かない体のせいで、作業は昨日より時間がかかる羽目になった。
しかも、今日はまだ午後に明日の分が残っている。
これじゃ雨の中で作業する方が幾分かマシな気がしてきた。
从 ゚∀从「はい、麦茶」
(; ゝ)「んぐっ……ん」
ばあちゃんが用意してくれていたらしい麦茶を受け取って、一心不乱に口をつけた。
口の中のぬめついた不快な感触が、冷たさに流されてみるみる消えていく。
息をする暇も惜しく思えて、そのまま一気に麦茶を飲み干した。
(;"ゞ)「ぷっはあああ! 生き返るうううう!」
今なら仕事終わりにビールを飲んで、思わずこう言ってしまう大人の気持ちが分かる。
まるで、生きるためのエネルギーが補給されている気分だ。


从 ゚∀从「お疲れ様。今日はお風呂入るかい?」
(;"ゞ)「えーと……ちょっと待って」
玄関に置かれた履き物をざっと見渡す。俺の靴以外は若い人が履くような物はない。
どうやら、ミセリはまだ来ていないようだった。
(;"ゞ)(あー、でも……入ってる間に来たらどうしよう)
これから女の子と会う、と考えると入っておいた方がいい気がする。
かと言って、ただでさえこっちに来てもらう手間をかけさせている立場だ。
これ以上、俺の都合でミセリを振り回すべきじゃないだろう。
(;"ゞ)「ごめん、今日もお風呂はいいや」
从 ゚∀从「そうかい、でも汗だくだと風邪引くよ? タオルでちゃんと拭いておきな?」
ばあちゃんはそれだけ言うと、麦茶の入っていたコップを持って台所へと歩いていく。
玄関に倒れ込んだまま、その後ろ姿を見えなくなるまで眺めていた。
(;"ゞ)「着替えないと……」
部屋に戻るために立ち上がろうとして、少し足元がふらつく。
なんだか頭も重いし、思っていたよりずっと疲れていたらしい。
とりあえず、縁側で麦茶でも飲んでミセリを待つ事にした。
〜〜〜〜〜〜

91 :
(*"ゞ)「ああ〜麦茶うんまい〜」
汗も拭いて着替え終わった後、台所のばあちゃんから麦茶の瓶をひとつ貰ってきた。
縁側で風鈴の音に耳を傾けながら、氷のたっぷり入ったコップに注いで飲む。
まさに夏ならではの過ごし方だ。
(*"ゞ)「麦茶さえあれば、いくらでもここで待っていられるわあ……」
さっき、じいちゃんは日射しが和らいできたら午後の仕事に行くと言っていた。
今は12時を少し過ぎた頃。ミセリを待ってる時間は2時間以上ある。
一旦コップを脇に置いて寝転がり、天井をぼんやりと眺めてみた。
( "ゞ)「……」
今日のお昼はなんだろう、ミセリに土下座したらどんな反応をするだろう。
そんな風にあれこれ考えていて、ふと何か忘れている気がした。
(;"ゞ)「……じいちゃんとばあちゃんにミセリが来る事言ってねえ」
ミセリが家の場所を知っているという事は、ふたりとミセリも面識はあるはずだ。
とはいえ、一応は来る事くらい言っておいた方がいいだろう。


( "ゞ)「えーっと、ばあちゃんは台所として……じいちゃんどこだろ?」
ふたりを探すために起き上がって、家の中に戻ろうとした時だった。
「あー、いたいたー!」
聞こえてきた女の子の声と近付いてくる足音。
二、三歩バックして縁側に戻り、身を乗り出して入り口の方を覗き見る。
ミセ*゚ー゚)リ「こんにちわー!」
俺に手を振りながら、ミセリが小走りでこっちに向かってきていた。
日射しから逃れるためなのか、昨日は首から下げていた麦わら帽子を被っている。
ミセ*゚ー゚)リ「玄関に行こうと思ったらデルタが見えたから、こっち来ちゃった」
縁側までやってきたミセリが、少し息を切らしながらそう俺に語る。
頬から顎へと一筋の汗がつたって落ちるのが見えた。
(;"ゞ)「それは全然いいんだけどさ、じいちゃんとばあちゃんにミセリが来るのを言い忘れてて」
ミセ;゚д゚)リ「え……?」
(;"ゞ)「今言ってくるからさ、悪いけどここで座って待ってて」


俺は踵を返して、再び家の中へと戻ろうとした。
ミセ;゚д゚)リ「ああああ! 待って、ストップ!」
(;"ゞ)「うおったたたたた!?」

92 :
>>85
それを言ってしまうと切なくなるよ
動きはいつも通りだったし、組み合わせがどこだろうとあの程度じゃ8つに残るのも厳しかった
能代工からは決定的な何かがもう失われてしまった
それは取り戻せるかもしれないし、もう永遠に戻ってこないかもしれない

93 :
今はもう集まらなくて勝てないし、
日本バスケの歩みを遅らせた元凶だと言われてるし、
スレも荒らしとそれに構う荒らしで進むし、
救いようがなくなってきたな。

94 :
ここまで弱くなったんじゃ、能代カップやる意味ないかも
呼ばれる側にしたら能代工と試合する意義がないんだから、呼んだって来てくれなくなる
思い返すと、三彦の監督交代がどうも不自然だったなー
あんた、自分が監督なる時は事前にちゃんとアシスタントコーチ何年かやらせてもらってたじゃん
信長なんて直前まで現役プレーヤーだったわけで、指導者として何か下地あったの?
あの辞め方は「放り投げた」感がある、もしくは辞めさせられたのか
こう言っちゃなんだけど、信長も決して「上手い」選手っていうイメージじゃなかった
ハッスルプレーで盛り上げ役って感じで、でもそれって指導者に向いてるのかな

95 :
スタメンに秋田人3〜4人で優勝してた三彦はやっぱりすごいわ

96 :
能代は高校バスケの導火線
もう役目は終わったのさ
火が点いたかどうかは別だが

97 :
しかし、いきなりミセリが大声で俺を引きとめてきた。
ジーンズの裾を引っ張られて、危うく転びそうになるおまけ付きだ。
ミセ;゚д゚)リ「おじいちゃんとおばあちゃんってさ……デルタの?」
(;"ゞ)「そうに決まってるじゃん……どうしたんだよ一体?」
ミセリが真剣なまなざしで俺に尋ねてくる。
ただならぬ様子に、思わず生唾を飲み込んで身構えてしまう。
ミセ;゚д゚)リ「い、家の人には会いたくないなー……なんて」
(;"ゞ)「なんで? じいちゃんはぱっと見怖いけどばあちゃんは……」
ミセ;゚д゚)リ「え、えっと、そ、そのおじいちゃんが……」
急にミセリがうろたえ始めて、両手が落ち着きなく右往左往する。
発するべき言葉を探すかのように、唇が開いたり閉まったりを繰り返す。
じいちゃんとばあちゃんに関して、余程気まずい事があるらしい。


ミセ;゚д゚)リ「むっ、昔デルタのおじいちゃんにゲンコツで頭殴られてさ!!」
(;"ゞ)「そんな事あったの!? ていうかそれが会いたくない理由!?」
どんなに重大な事実が隠されているのかと思ったら、拍子抜けしてしまった。
だけど、当のミセリは真剣そのもので俺に理由を力説してくれる。
ミセ;゚д゚)リ「デルタと遊んでて帰りが遅くなったらさ、こう! ガッツン!!」
(;"ゞ)「ええ……あったっけ……?」
ミセ;゚д゚)リ「デルタもやられてふたりで大泣きしたんだよ!!」
わざわざ動きまで加えて説明してくれても、そんな記憶は頭の中にない。
まさか、その時のショックで馬鹿になってしまったんじゃないだろうか。
それとも、苦い記憶だから忘れてしまったんだろうか。
ミセ;゚д゚)リ「それがずっとトラウマなの! だからあたしの事絶対言わないで! 会ったらショック死しちゃう!」
俺はともかく、ミセリにとっては苦い記憶程度では済まないようだ。
必死に訴えかけてくる様子からもその事が読み取れる。
いまいち納得は出来ないけど、ひとまずミセリの要求を飲む事にした。

(;"ゞ)「んー、分かったよ……」
ミセ*´д`)リ「ありがと〜、安心した〜」
緊張の糸が切れたのか、一気に気の抜けた声色に変わる。
表情もこれ以上ないくらい安心している、と言わんばかりだ。
ミセ*゚ー゚)リ「なんか喉乾いちゃったな……これ飲んでもいい?」
縁側にちょこんと腰を下ろしたミセリが、麦茶を指差して尋ねてきた。
別に飲むのは構わないけれど、年頃の男子としては気になってしまう事がひとつ。

98 :
(;"ゞ)「飲んでもいいけど……その……」
ミセ*゚ー゚)リ「ああ、別に間接キスとか気にしないから大丈夫」
(;"ゞ)(見抜かれてたっ!)
先に言われてしまうと、自分から言うのとは違う恥ずかしさが込み上げてくる。
汗でも風でもない何かに肌を撫でられて、全身にむずがゆさを覚えた。
ミセ*^ー^)リ「やっぱ夏はこれだよねー♪」
そんな俺を気にすることなく、ミセリはだいぶ氷の解けてしまったコップに麦茶を注いでいく。
満足気に笑う横顔を見ていると、なんだか自分の心が穢れている気がしてきた。


ミセ*゚ー゚)リ「そういえば今日の事、まだ何も決めてなかったよね?」
(;"ゞ)「そ、そのっ、その事なんだ、けど……」
思い出したかのように、ミセリが麦茶に口を付けつつ俺を見上げて問いかける。
反射的に俺はその場で膝を折って、額を床に擦りつけた。
(;"ゞ)「ごめんなさい急に午後も手伝いしないといけなくなりましたああああっ!!」
ミセ;゚д゚)リ「ちょっいきなり土下座して一体何なのってえええええええええええ!?」
誠心誠意を込めて謝ると、頭上からミセリの戸惑いと驚きの声が聞こえてきた。
そしてしばらくの間、蝉の鳴き声と風鈴の音色だけが聞こえる時間が過ぎる。
(;"ゞ)「本当に申し訳ございません……」
いたたまれなくなって、かしこまった謝罪の言葉をぼそりと呟く。
少し経ってもミセリの返事はない。
恐る恐る顔を上げて、むくれた表情になっているであろうミセリを見上げた。


(;"ゞ)「……?」
ミセ*゚ー゚)リ「あ、やっと顔上げた」
意外にもミセリは、別段変わった様子もなく麦茶を飲みながら俺を見つめていた。
あまりに普通すぎて、逆に怒っているんじゃないかと疑うくらいだ。
念には念を、と探りを入れてみることにする。
(;"ゞ)「あの……」
ミセ*゚ー゚)リ「ん?」
(;"ゞ)「怒って……」
ミセ*゚ー゚)リ「ないよ?」
あっさり返されて呆気に取られてしまう。
俺がミセリの事を覚えてないと言った時の、あの露骨に不機嫌な顔が脳裏にちらつく。
目の前の光景がまだ、心のどこかで信じ切れない。

99 :
(;"ゞ)「で、でも昨日覚えてないって言ったらめっちゃ機嫌悪そうな顔して……」
ミセ;゚ー゚)リ「あれは舞い上がって我を忘れてた、ってだけだし」
(;"ゞ)「いやもうほんとごめんなさい……」
ミセ;゚ー゚)リ「もおー、あたし気にしてないから頭下げないでよー」


ミセ;゚ー゚)リ「そんなさ、頭下げるより今日どうするか考えてくれた方が嬉しいから……」
(;"ゞ)「あ、そっか……どうしようか」
ひとまず頭を上げてからミセリの左隣に並んで座って、これからの事を考えてみる。
だけど、出てくるのはまとまらない思考を音にしたような唸り声だけ。
ミセ;>〜<)リ「うーん……ううー、あー」
それはミセリにも言える事だった。
ちらりと様子をうかがってみると、口を固く結んでこめかみをぐりぐりと揉んでいた。
(;"ゞ)「終わるの6時くらいだろうしなあ……」
ミセ;´д`)リ「そんな遅くからやる事ないよー……」
コップの氷が解けて涼しげな音を立てる一方、澄み切った青空に俺達のため息が消えていく。
吐き出されたもやもやが雲になったなら、きっと空を埋め尽くすほどの入道雲になるだろう。
ミセ*;´д`)リ「ご飯食べて会う頃には夜になっちゃうよー……」
( "ゞ)(……夜?)


ミセリが何気なく呟いた一言が何故だか強く焼き付いて、頭から一向に離れない。
その理由を探して、記憶の引き出しを手当たり次第に開けていく。
そして、ひとつの引き出しを開けた瞬間だった。
( "ゞ)「そうだ……夜だよ」
ミセ;´д`)リ「え?」
脳内がプールに浮かんでいるような清涼感で満たされていく。
(*"ゞ)「夜なんだよ、ミセリ!」
ミセ;゚ー゚)リ「ど、どしたの? 知恵熱?」
それとは裏腹に、思考のスパイラルから抜けだした解放感でテンションが上がっていく。
戸惑うミセリににじり寄って、今更な事を何度も言わずにはいられなかった。
(*"ゞ)「夏の夜って言ったらさあ……」
ミセ*゚д゚)リ「……そっか!!」

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