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2013年02月映画一般・8mm92: プロメテウス (456)
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プロメテウス
1 :2012/03/16 〜 最終レス :2013/02/01 3.12 脚本リーク。
2 : PROMETHEUS An original screenplay by Jon Spaihts and Damon Lindelof Property of 20th Century Fox Stephen Blairson C.E.O
3 : 男性の声:最初に神は地球と天国を創った。地球は混沌とし空虚であった。 オープンショット:宇宙空間。雄大な、暗い星雲。星雲に散らばる大小の星ぼし。視野は右へパンし、冥王星サイズの惑星2つ を通り過ぎ、大きな、ピンクとオレンジに彩られた土星タイプの惑星が見えてくる。更に右へパンすると、もう1つの小惑星、 そして大きな円盤がこの小惑星(ゼウス)に接近していくのが見える。 ゼウス、夜。起伏に富み、多くの火山、原初の風景。猛烈な暴風が荒れ狂っている。怒り狂う風の音。巨大な宇宙船が頭上に ホバリングしている。空飛ぶ円盤タイプのクラフトは異様な姿で、異性人のデザインによるものである。クラフトの頂点に 取り付けられたU字型のものは向かい合っている。ホバリングするクラフトの動きが止まり、底面のハッチが開くと太い、目の 眩むようなレーザー・ビームが放たれ、強力なビームが岩だらけの表面を貫く。暗転。 キャスト・クレジット。 男性の声:そして神は言った。空の下、水は1ヶ所に集まれ、そして乾いた大地よ現われよと。それはなされた。 ゼウス、夜。岩だらけの原初の大地、山岳地域。右へパンすると、大きな革製のような壷が見え、更に右へパンすると、水の ような液体の小さな流れが見える。暗転。 プロデューサー・クレジット。 男性の声:そして神の魂は水の上に漂い、言った。光あれ、と。すると光はあった。 ゼウス、昼。今では大気と厚い雲が現われ、巨大な滝と、上空にホバリングする宇宙船が見える。再び暗転。 ライター・クレジット。 男性の声:最初に太陽があった。太陽は『自分が一人ぼっちだと言った。照らし出すものがない…そして人間が生まれた。 ゼウス、昼。そびえ立つ大聖堂。右はパンすると更に奇妙な物が見える。この、屹立するUの字型の2本のアームで真っ直ぐ 立ち、胴体は空に向いている。底の大きな穴から紫色の炎、煙、スパークが噴き出し、頂点からは目も眩む太いビームが射出 される。ビームははるか空の彼方へ。 宇宙空間。目も眩むまばゆいビームは小惑星の厚い雲と大気を貫通し、はるか宇宙の彼方へ。暗転。
4 : ディレクター・クレジット。 カット・トゥ・ブラック。 女性の声:神は自らに似せて人間を創った。男と女を創った。 フェイド・フロム・ブラック。 ベッドルーム、夜。小さな、8歳の黒髪の少女が横たわり、ベッドの縁に座る父親を見上げている。30代後半の父親は、手の聖書を 閉じる。 父親:今夜はここまで。続きは明日だ。寝る時間だよ。 少女:ママは天国に? 父親:勿論だよ。エリザベス、お前が大きくなったら、私についていろいろ悪い話を聞くだろうけど、できる限りの事をお前と お前の未来の為にしてやった事を忘れないで欲しい。私はもう行かなくちゃならない。しばらく会えそうもないが、私がいない 間は、ミセス・ベイトマンが世話をしてくれるからね。 エリザベス:ダディ、行かないで。 父親:また会えるとも、約束するよ、ベイビー。さよならのキスを。 父と娘はキスをする。女性が入り口に立っている。父親は立ち、女性の方へ歩いていき、うなづく。女性はエリザベスに歩み寄る。 エリザベス:ダディ? 父親:何だい、ベイビー? エリザベス:私、神様に会えるかな? 父親:いつかはね、エリザベス。いつかは、ね。 父親は部屋を出て行く。エリザベスは窓へ這い寄る。窓の外、家のメイン・ドアが開き、父親が歩いて出て行く。ユニフォームを 着て武装した4人の男が待っている。その1人の声が遠くから聞こえる。 男:Mr.ショー。ウェイランド・コーポレーションの地球HQ爆破の容疑で、貴方を逮捕する。 男2人がMr.ショーを捕らえ、引いていく。エリザベスは女性を通り越して、部屋の外へ突進する。 女性:エリザベス、待ちなさい!
5 : ファーム、昼。エリザベスが家から駆け出し、陽に焼かれた農地へ入っていく。畑が家を取り囲んでいる。家の近くに、大きな 800フィートもある未来的なロボット・ダスターが動いている。空は汚染されている。ショーは4人の男に、車の中へと引かれていく。 車には“ウェイランド・ポリス・フォース。より安全なコミュニティを”と書かれている。女性が家から走り出て、エリザベスを掴み、 背中を抱きしめる。 エリザベス:ダディ、行かないで、プリーズ。プリーズ、ダディ!行っちゃ駄目! 冷凍室。ショーは眠っている。彼女はカプセル内に横たわり、カプセルはライトで明るく黄色に光っている。全裸で、顔には嘆願の 表情が浮かんでいる。顔はしかめられ、緊張している。手が伸びてきて、彼女を揺さぶる。ショーは目覚め、驚き、振るえ、困惑して 周囲を見回す。デビッドが彼女を見下ろしている。ゴーグルが明るい黄色に輝き、ショーの感情を興味深く調べているかのようである。 デビッド:ミス・ショー? ショー:ここはどこ? プロメテウスの中ですよ。私はデビッド。船のサイエンス・オフィサーです。 デビッドはカプセルに次いでモニターを見る。ショーのフルボディ・スキャンが映し出されている。デビッドは汗臭い喘ぎ声で ショーを驚かせ、部屋中央のコントロール・マニュアルへ歩み寄る。コマンドを打ち込むと数秒で残りの13のカプセルが開き、 部屋は黄色い照明で満たされる。呻き声、唸り声、泣き声がいくつもカプセルの中から聞こえてくる。驚いた表情の男や女の全裸の体や 疲れた顔のカット・ショット。だが、クルー・メンバーの1人、メレディス・ヴィッカースは只1人、不機嫌そうではない。不吉な沈黙と ともに天井を見つめている。 プロメテウス・タイトル・クレジット。 病室の廊下。8人の男が1列に立って話し合っている。廊下の左側は窓になっていて、病室の中が見える。中ではショートミュドーが向かい あって座っている。ここにい兄の歯デビッドとヴィッカースである。 病室の中。ショーが検査テーブルの縁に座り、ミュドーが彼女を調べている。 ミュドー:初めて? ショーは頷く。顔は青白く、具合が悪そうである。
6 : ミュドー:何時間かすると空腹感、脱水、関節や手足の脱力感を感じるようになるわ。そして今まで経験した最悪の二日酔いより もっと気分が悪くなる。ああ、グッド・ニュースよ。あなたの血液は再処理されて、冷えたフェリン溶液と交換されてるわよ。 オー、ところで、私はイモラ・ミュドー。シップのメディカル・オフィサー。急いで地球を出てきたんで、まだ皆知らないの。 ショー:エリザベス・ショーよ。 ミュドー:で、何故この冒険に? ショー:外にいるホロウェイと同じ、考古学者よ。チベットの廃墟を発掘してたら、ウェイランドが、どこだか生命のない惑星で 廃墟を発見したから発掘してくれと言ってきたの。 ミュドー:このミッションに会社が投資しただけの価値があるといいわね。 ショー:じゃ、ウェイランドに勤めてるのね? ミュドー:ザッツ・ライト。11年もね。 ショー:ナイスな船だわ。ファンシーね。 ミュドー:でしょ?FTIスピード・テクノロジーに適応した始めての船なのよ。 ショー:高価そうだわ。 ミュドー:からかってんの?ウェイランドは経費と利益の大半を使ってこのマスター・クラスの貨物船を作ったのよ。何百万トン もの鉱石を集めるために何兆も。
7 : 食堂。デビッドはテーブルに着いて静かなトランス状態に入っていたが、白いローブをまとったヴィッカースが入ってくると目を 上げる。デビッドの背後の壁には大きなポスターがあり、プロメテウスの写真、そしてウェイランドが50周年にFTIに適応させた プロメテウスを打ち上げた事が書いてある。ヴィッカースはテーブルに着き、タバコの箱とライターを置く。彼女は1本抜くと火を 点け、リラックスして背を伸ばす。天井からは細いチューブが延びており、タバコの煙を吸い取っていく。彼女は無表情なデビッド をじっと見る。 ヴィッカース:無口なのね? デビッド:訊かれれば答えます、ミス・ヴィッカース。 ヴィッカース:で、貴方は船のサイエンス・オフィサーなのね? デビッド:ザッツ・ライト。 デビッドは怪我をした手のひらを見る。白い液体が傷口から滴っている。 ヴィッカース:痛む? デビッド:私は、痛みを感じません。 ヴィッカース:アンドロイドの頭の中はどうなってるのか、私には不思議だわ、いつも。 デビッド:人間の頭の中を覗いたらどんな具合か、私だって不思議ですよ。でも、きっとアンドロイドを驚かせるようなものがある んでしょう。 コントロール・ルーム。チャンスとラヴェルが白いローブを着てコントロール・シートに着いている。ドアが開き、ジャネックが 入ってくる。チャンスとラヴェルは起立して敬礼する。 ジャネック:ミリタリー・ガイズ。状況は? チャンス:全て順調です。何の問題もありません。酸素は100%、正しいコースに乗っています。 ジャネック:グッド。まず何か食おう。君達はどうか知らんが、俺は空腹なんだ。
8 : 病室の廊下。ショーは目覚めたばかりの乗員を歩いて通り過ぎ、微笑んでいるホロウェイの所で止まる。 ホロウェイ:調子はどうだい? ショー:悪くはないわ。貴方、気分は? ホロウェイ:ひどい二日酔いみたいだ。 ショー:一緒に来るオファーを受けて後悔してない? ホロウェイ:何故俺が?生涯に1度のチャンスだぜ。小さい頃から宇宙へ行って見たいといつも思ってたんだ。 食堂。皆、デビッドから離れて奇妙なゼリー状の物質とコーンブレッドを食べている。ショーはミュドーとホロウェイの隣に座っている。 彼女はヴィッカースに気付く:ヴィッカースはスーツを着て、テーブルから離れた隅に座っている。 ショー:彼女は誰? ミュドー:メレディス・ヴィッカース。カンパニーの人間で、我々の行動がカンパニーの最大の利益を生むよう計らうために送り込まれた のよ。船を預かっているのはジャネックだけど、ヴィッカースは瞬き1回で私達の契約を解除できる。 ジャネックは立ち上がり、スチール・カップをスプーンで叩く。皆、おしゃべりを止め、彼を見上げる。 ジャネック:皆、聞いてくれるか、船長だ。このミッションは緊急の物なので、皆の事をよくは知らない。よろしければ私が話の口火を 切ることにする。2042年、ボイジャー3号がこの星系を通過し、2069年に画像がハッブル2号に届いた。写真はゼウスと言う名の小惑星の もので、ナスカの地上絵のような物が写っていた。ウェイランドが大金をはたいたのも、皆がリトル・トリップ途上にあるのも、この為だ。 クルーを紹介する。俺は船長のジャネック、そこにいるのがファースト・オフィサーのミュドー。どんな医療面の問題にも役立つはずだ。 誰か、夜、ベッドを濡らす奴はいないか。 笑いが起こる。 ジャネック:2人の怠け者のメカニック、レイとジョシュアだ。レンチとダック・テープの天才だ。そこが俺の信頼するパイロット、ラヴェル。 Mクラス貨物船を含む全ての船の飛行経験がある。そして、若きハンサムなナビゲーター、チャンス。ナビゲーターとしてはベストだが、 Rの発見にはトラブルを抱えている。 更に笑いが起こる。
9 : ジャネック:ウェイランドはベスト・オブ・ベストの宇宙科学者を寄越してくれた。Dr.ミルバーンとDr.フィフィールドだ。考古学者の ミス・ショーとミスター・ホロウェイ。サイエンス・オフィサーのデビッド。完璧だと聞いているし、そう願いたい。そして、ミス・ ヴィッカース。本ミッションにおける彼女の役割を説明したい。我々が銀行家だとしたら、彼女は銀行と言えるだろう。我々が異星人の 廃墟を暴き出す事ができたら、我々は歴史を創ることになる。有名な人間の有名な台詞を朗読したい。この1歩は… 全員:小さな1歩だが、人類にとっては偉大な1歩である。 ジャネックはチャンスとラヴェルに頷いて見せ、出口へ歩いていく。チャンスとラヴェルが急いで後を追う。 ヴィッカースは3人をじっと見ている。 コントロール・ルームの廊下。ジャネックがチャンスとラヴェルを率いて、閉所恐怖症になりそうな狭くて白い廊下を通ってくる。 ジャネックはドアに立ち、手でパネルを押す。ウェイランドと書かれたドアが開く。3人はコントロール・ルームに入る。 コントロール・ルーム。3人は正規の位置に着く。チャンスはナビゲーション・システムに、ラヴェルはパイロット・コントロール・ システムに、そしてジャネックはラヴェルの隣に座って巨大なブラスト・シャッターを真っ直ぐ見る。 ジャネック:チャンス、目的地までどれ位だ? チャンス:現在、ゼータ・レティクル2星系。ゼウスまで200マイルと思われます。 ジャネック:ラヴェル、シャッターを開けろ。こいつを見たい。 ラヴェル:サー、その咆哮にはまだ太陽があります。 ヴィッカースが3人に気付かれる事なく出入り口に立っている。彼女は歩を進め、ジャネックの背後に立つ。 ヴィッカース:惑星はもう近くなの? ジャネックは驚いて飛びあがり、ため息をついて頭を振る。
10 : ジャネック:近い。すぐ近くだ。 ヴィッカース:シャッターを開けて。見たいわ。 ジャネック:今は駄目だ。 ヴィッカース:何故? ジャネック:今は太陽が真正面だからだ。他に何か? ヴィッカース:ノー。ナッシング。いろいろとチェックしてるの。カンパニーのドルが浪費されないようにね。 ジャネック:ああ、マーム、いいクルーを選んだよ。 ヴィッカース:だといいけど。所定の場所にはいつ? ジャネック:イエス、マーム。 エンジンの廊下。レイとジョシュアが喋りあいながら廊下をやってくる。時々立ち止まってスイッチを叩く。スチームの音、ガスの シューシューいう音。 レイ:ヘイ、ジョシュア? ジョシュア:イヤー、レイ。何だ? レイ:本当に5年も? ジョシュア:信じられないか? レイ:5年の内に40光年。こいつはレコードだぜ。どうやったらこんなに早く? ジョシュア:FTIさ。 レイ:FTIって? ジョシュア:光より早いのさ。CERNが反物質を生み出してから、ウェイランドが引き継いで、反物質をエネルギー源用に開発したんだ。 それが船にパワーを与え、重力を生み出している。こう考えてみろ。重力を持つ地球や他の惑星は、重力を生み出すコアを持っている。 この船のコアが反物質ってわけだ。 レイ:よく知ってるな。 ジョシュア:シンプルなディテールを知る事で、大きな画が見えてくるのさ。 レイ:分からないね。分かってるのは、考古学者のあの女に俺のコアをくれてやりたいって事さ。 ジョシュア:期待できないね。彼女はカトリックだよ。
11 : レイ:マジかよ?シット。まだそんな人間がいたんだ。 ジョシュア:イヤー。最近の科学は、聖書の言ってる事全ての正体を暴露してる。 ホロウェイの部屋。ホロウェイはニヤニヤ笑いながら立っている。部屋は綺麗に磨き上げられている。小さな四角い窓があるが、 シャッターで閉じられている。突然金属製のドアが開いてショーが入ってくる。 ショー:部屋が好きなのね? ホロウェイ:クールだろ?プリティ・クラッシー。周遊みたいだよ。 ショー:広いのね。 ホロウェイ:ルームメイトが必要だよ。ジョブか? ショーは微笑み、はにかんで頭を下げる。 ショー:貴方、シャワーも浴びてないのね。 ホロウェイ:イヤー、その通りだ。5年もな。 ホロウェイはショーに近づく。 ホロウェイ:エリザベス、地球で話したい事があったんだが、どう言ったらいいか分からなくて… ショー:言っちゃえば? ホロウェイ:俺はいつも… ミュドーが出入り口に現われる。 ミュドー:OK、ガイズ。時間よ。ついて来て。
12 : コントロール・ルーム。チャンス、ラヴェル、ジャネックが位置に着き、ヴィッカースが背後に立っている。ジャネックは一般の 服装をしているが、他はウェイランドのロゴが刻み込まれた、タイトなブルーのスーツを着ている。 ジャネック:OK、ガイズ。真実の瞬間だ。ラヴェル、シャッターを開けろ。 ラヴェルはシャッターを作動させる。大きな、金色のシャッターが垂直に開き、窓が現われる。惑星ゼウスの形と、ゼウスを軌道に 乗せている、大きな惑星が見える。 ジャネック:レディス・アンド・ジェントルメン。惑星ゼウスだ。 フィフィールド:あの雲の組成を見ろよ。 ラヴェル:サー、コンピューターが惑星の状況分析を。 ジャネック:で? ラヴェル:重力は地球と同等。酸素はありますが濃厚すぎて呼吸には適しません。小さな海があり、拡がりつつあるようです。 雲は硫酸に満ち、地形は原始的です。ヒマラヤみたいに。 ジャネック:OK、下ろしてくれ。ミス・ヴィッカース、すまないがパッセンジャー・ルームへ。 パッセンジャー・ルーム。15席の椅子がある。ショー、ホロウェイ、レイ、ジョシュア、デビッド、ミュドー、ミルバーン、そして フィフィールドが椅子に固定されている。ヴィッカースが入ってきて席に着く。彼女は自分をストラップで固定する。 宇宙空間。プロメテウスはゼウスに近づくと少しターンし、雲と稲妻の大気へ入っていく。プロメテウスの4つの巨大なエンジンが 強力な蒸気を解き放ち、惑星目掛けて速度を上げる。
13 : 宇宙空間。船は惑星の大気に侵入し、すぐに強烈な熱に包まれる。船は今や火球となって惑星に落下していく。 コントロール・ルーム。全ての人間と物品が乱流で揺さぶられている。防護シャッターは真っ赤に輝いている。 パッセンジャー・ルーム。強い乱流に揺さぶられ、全員が目を閉じている。エリザベスはすすり泣き始め、 ホロウェイが手を伸ばして彼女の手を握る。 巨大な船が大気中を疾走していく。依然火に包まれている。減速とともに火は消えて行き、船は明るく輝く。 コントロール・ルーム。突然振動は止み、シャッターは本来の灰色を取り戻す。 ジャネック:シャッターを開けろ。 ラヴェルはボタンを押してシャッターを開ける。雲に覆われた、険しい山々の光景が現われる。250インチのウィンドスクリーンに エベレストよりも高い山が迫ってくる。 ジャネック:シット! チャンス:ラヴェル!こいつを動かせ! ラベル:やってます。 プロメテウス船外。プロメテウスは船首を上げて、あと100ヤードほどを残して山を避け、通り越してスピードを下げ始め、 濃厚な雲の中を疾走していく。航跡を引きながらプロメテウスは惑星表面に向けてスピードを落とし、ヒマラヤのような山々 を目掛けて下りていく。 コントロール・ルーム。 ジャネック:ラヴェル、早すぎるぞ!スローダウン! ラヴェル:やってます! ラヴェルは操縦桿を引きながら叫ぶ。 プロメテウス船外。危険なスピードで船はそびえる山々の峡谷の中を飛んでいく。突然、巨大な別の山が行く手を阻み、行き止まりとなる。 コントロール・ルーム。 ジャネック:ラヴェル? ラベル:分かってます。 ジャネック:ジーザス! プロメテウス船外。プロメテウスは山の表面に突進していく。山に穴が開いているのが見える。船は穴に突入し、狭い洞窟を疾走していく。 暗闇に小さな光の点が見え、接近するにつれ徐々に大きくなり、船はその中へ入っていく。 船は山々を抜け、今では山は見えず、雲だけがある。船は岩だらけの地表から20.000マイルの高度にあり、ナスカの地上画にそっくりな 奇妙なパターンの、巨大な壁画を見ることができる。
14 : コントロール・ルーム。 ジャネック:近いのか? ラヴェル:目的地まで1マイル。エンジン、スローダウン、サー。 ジャネック:OK。テイクダウンだ。うまくやってくれ。ゆっくりとな。 プロメテウス船外。プロメテウスはスローダウンし、エンジンの向きを変えて完全に動きを止める。エンジンは垂直に向きを変え、 岩だらけの地表へ下りていく。エンジンが砂嵐を巻き起こす。エンジンから巨大な着陸装置が伸び、船を静かに地表へ着陸させる。 船はナスカのような道の上に直接降りている。エンジンは徐々に静まり、ついに停止する。プロメテウスを取り囲んでいるのは 円錐状に尖った、異様な石である。 コントロール・ルーム。地形を見て、全員無言である。 ジャネック:給料を上げて貰わなくちゃな。 パッセンジャー・ルーム。 ミュドー:着いたわ。みんなOK? ホロウェイ:時差ボケが少し。 ミュドー:ショー、大丈夫? ショー:ファイン。 ミルバーン:これが見たかったんだ! ミルバーンとフィフィールドはストラップを解く。 コントロール・ルーム。ミルバーンとフィフィールドが入ってくる。皆が付いてくる。13人全員が身を寄せ、ウィンドスクリーン の外を見る。 ミルバーン:これまでのエイリアン・ワールドの中で、1番地球に似ている。 フィフィールド:だからゼウスなんだ。 ショー:あれは何? ジャネック:何? ショー:遠いのかしら? ジャネック:何も見えないぞ。 ラヴエル:山のようだが。 ジャネック:チャンス。モニターに出して、ズームしろ。
15 : チャンスが幾つかコマンドを打ち込むとウィンドスクリーンの前に42インチのモニターが現われる。 プロメテウス船外。小さなハッチが開き、望遠鏡型の機械が起ちあがる。 コントロール・ルーム。大きなモニターに、望遠鏡デバイスの見るものが写し出される。 ジャネック:ズーム・イン。 チャンスがコマンドを打ち込むと、巨大な、そびえ立つドーム型の構造物がモニター上にズームインされる。 ジャネック:只の山じゃないか。 ヴィッカース:天辺にあるのは何? 構造物の頂点にズームインすると、大きな穴が見える。 デビッド:洞窟のようですね。 ミルバーン:あそこまで登るには馬鹿でかいハシゴが要るな。 ジャネック:しばらく中にいたほうがいい。 ヴィッカース:それは駄目よ、船長。調査しなきゃ。そのためにこまで来たのよ。 チャンス:ハシゴは必要ないようだ。 ヴィッカース:何故? チャンス:見ろ! 構造物の更に接近したイメージが見えてくる。洞窟の入り口から延びる、ジグザグ型の階段のような物が見える。 ヴィッカース:昼間はどれぐらい? チャンス:難しい質問です。コンピューターには答えられません。 ヴィッカース:何故?この船のテクノロジーなら分かるはず。エイリアン・ワールドでもね。 チャンス:コンピューターは知らないと言ってるんですよ。昼間なんてないという表示なんで。 ヴィッカース:構うもんですか。で、誰が行くの? デビッド:志願します。 ミルバーン:私も。 フィフィールド:私も入れてくれ。 ショー:私達は不向きみたいね。 ショーはホロウェイを見る。彼は肩をすくめる。 ヴィッカース:私にはやる事がある。ウェイランドとの連絡とかね。
16 : ジャネック:ミュドー、こんな場合、お前が必要だ。じゃ、これで決定だ。チャンス?レイ?ジョシュア?お前達を ドライバーに任命する。 レイ:何故俺たちが? ジョシュア:イヤー。 ジャネック:何故かと言うとだな、経験があって、ローバーの運転のトレーニングを積んでるのはお前達だけだからだ。 ヴィッカース:OK、解決ね。1時間以内に出発の準備を。皆、始めましょう。 カーゴ・ベイの廊下。ショー、ミルバーン、フィフィールド、ホロウェイ、ミュドー、レイ、デビッド、ジョシュア、そして チャンスがクライスラー・スーツを着、ヘルメットを被っている。壁には石棺タイプのカプセルがある。9人はカプセルに入り、 ボタンを押す。カプセルの蓋が閉まる。レイが襟元のボタンを押して話す。 レイ:カーゴ・ベイを下げろ。 ジャネック:下げろ! プロメテウス船外。船の胴体が開き、カーゴ・ベイが下がって地面にタッチダウンする。 カーゴ・ベイの廊下。9人はカプセルから出て、遠くのドアに向かって廊下を歩いていく。 カーゴ・ベイ。ドアが開き、9人は大きなカーゴ・ベイに入る。2台のAPCタイプのローバーと2台の2シーターのバギーがある。 レイ:誰が誰と、どれに乗る? チャンス:ローバーに乗ろう。誰が乗る? デビッド:私が。 ミュドー:私はデビッドと一緒に。ショーとホロウェイも。 レイ:俺はミルバーンとバギーに。ジョシュアはフィフィールドを。 ローバーの中。ショーは後席にミュドーと並んで座っている。向かいにデビッドとホロウェイ。ミュドーとショーの間には 大きなバッグが置かれている。ショーがコックピットを覗くと、チャンスがコントロールに座っている。
17 : カーゴ・ベイ。3台は目の前のドアが開き、このエイリアン・ワールドの雄大な景色が現われるのを待っている。 プロメテウス船外。カーゴ・ベイのドアが一杯に開き、3台のためのタラップとなる。3台は乗り越え、埃を残して平坦な道を 進んでいく。 コントロール・ルーム。ヴィッカースがじっとジャネックを見ている。 ジャネック:私は知りたいんですがね、ミス・ヴィッカース。 ヴィッカース:どういう事? ジャネック:このミッションに、ウェイランドは何故貴方を? ヴィッカース:何故そんな事を? ジャネック:失敗した時に俺たちを監視するため? ヴィッカース:そういう訳じゃないわ、Mr.ジャネック。 ジャネック:では何故? ヴィッカース:成功した時のためにいるのよ。 大聖堂の外。この巨大な構造物はドーム型で、異様な形とパターンを持っている。高さは200フィート、3台はその基部に 接近していく。ローバーと2台のバギーは停止し、バギーに乗ったクルーは降りる。ローバーの後部ドアが開き、クルーが 出てくる。9人は構造物の底部に揃って立っている。デビッドがジグザグ型の階段に近づいて見ると、それは本物の階段だと 判明する。 デビッド:原産のものではないな。 プロメテウス、コントロール・ルーム。ジャネック、ラヴェル、そしてヴィッカースが大きなモニターで生中継を見ている。 ヴィッカース:そのまま進んで。 大聖堂の外。デビッドを先頭に、フィフィールド、ミルバーン、ミュドー、ショー、そしてホロウェイがジグザグ階段を 登っていく。 チャンス:俺たちはここで待ってるぜ。 フィフィールドが見下ろして笑う。
18 : フィフィールド:小さな緑色の男が車輪を盗んだら怖いだろ? 大聖堂、洞窟の外。グループは大きな洞窟の入り口に着く。彼らは暗闇の中へと入っていく。クライスラー・スーツのケーブルと パネルが闇の中で輝き始める。 大聖堂、入り口のトンネル。6人全員が懐中電灯で壁、床、天井をスキャンしている。洞窟は純粋な岩であるが、右側の岩の上には 金属製のパイプがある。ミルバーンは困惑しながら調べている。 ミルバーン:間違ってたら教えて欲しいが、これは金属製のようだ。パイプのようだな。 フィフィールド:進もう。 ショーは地面を見下ろす。地面は金色、そして銀色にきらめく痕跡ででこぼこである。 ホロウェイ:黄色いレンガの道を。 突然ミルバーンが、1面を覆う赤いレーザーに顔を突き合わせて立ち止まる。他の5人も加わり、1面のレーザーを当惑して見つめる。 ホロウェイ:これは? デビッド:バッグを使おう。 ホロウェイは空のバッグをレーザーの中へ投げ込む。バッグは何事もなく通り抜ける。 デビッド:志願者は?
19 : フィフィールド:ままよ! フィフィールドは歩いて通り抜け、他端で止まると振り向いて肩をすくめる。皆は一瞬見つめあい、そして歩いて通り抜ける。 輝くバルブが天井に現れ、赤いレーザーが放たれ、クルーをスキャンし、そして消える。 ショー:あれは? フィフィールド:カモン。もうここまで来たんだ。 コントロール・ルーム。ジャネック、ヴィッカース、そしてラヴェルが中継を見ている。グループはカム・コーダーに記録 している。突然、中継が消える。 ジャネック:ミュドー、チャンス、聞こえるか?どうぞ? ラヴェル:聞こえないんだ。 ジャネック:一体何故? ラヴェル:分からない。通信が妨害されてる。 ジャネック:シット!こんな事が! 太陽系儀。暗闇のために詳細は見えない。突然、奇妙なボタンや模様、シンボルのあるメカニカル・パネルに明かりが灯る。 4つの大きな石棺が現れる。石棺は異なる色で照らされている。石棺が開き、輝く緑色の液体が中から流れ出す。 洞窟のトンネル。デビッドは立ち止まり、機械のブレスレットを見、ショックを受けて上を見る。 デビッド:止まって! 全員が歩を止め、彼を見る。 デビッド:酸素がある。呼吸可能だと思う。 全員が自分のデバイスを見る。そして最初にショーが卵形のヘルメットの小さなレバーに手を伸ばす。ホロウェイが手を伸ばして 彼女を止める。 ホロウェイ:ノー。止めろ!
20 : ショー:確信ってものよ、ホロウェイ。トライ・イット! ショーはレバーを引き、ヘルメットを肩から外して持ち上げる。眼と口は閉じられているが、やがて眼は見開かれ、息を 吸い込む。 ショー:マイ・ゴッド。デビッドは正しかったわ。でも何故? デビッド:霧かレーザーの防護層があって、酸素を閉じ込めてるんだと思う。 ホロウェイ:OK。もうこれ以上進まないほうがいい。 フィフィールド:どうして? デビッド:Mr.ホロウェイに賛成です。我々は理解できない何かの中へ入り込んでいる。 フィフィールド:おい、これは人類が地球外生命のサインを発見した始めてのケースだぞ。生命の危険が明らかになったら 引き返そう。 グループは歩き続け、死んだ、金属製のドアに出くわす。ドアの隣には大きなパイプがある。 ショー:ドアのようだわ。 フィフィールド:ノー・シット。開ける方法を。 ミュドーとショーがドアに近づき、隣のパイプを調べるためにひざまづく。デビッドが壁の上に何かあるのに気づき、 パイプを登ってレバーを発見し、それを引く。大きなドアが垂直に開き、酸素と蒸気がどっと流れ出してミュドーと ショーを飲み込む。フィフィールド、ミルバーン、ミュドー、そしてデビッドが入っていく。ホロウェイはショーを助け、 ドアを抜けて入っていく。 らせん状の洞窟。ミルバーンが大きなバッグを下ろし、暗い部屋の他端まで進んでいく。ホロウェイとショーは周りを 見回し、大きな穴につながる奇妙な模様を調べる。デビッドは彼らを通り越して出入り口を振り返り、そこに描かれた 象形文字やシンボルを調べる。
21 : デビッド:ミス・ショー?どう思いますか? コントロール・ルーム。ジャネックが座って彼の前のホログラフィック・モニターを見ている。グループのショルダー・ カムからの生中継が写っている。ヴィッカースは彼の背後に立ち、モニターを見ている。グループの声が聞こえる。 ショー:古代のエジプトやシュメールの象形文字に似ているわ。 らせん状の洞窟。細いが丈夫なワイヤーが円錐状の岩に縛り付けられ、残りをフィフィールドが穴の縁まで運んできて、 穴の中へ落とす。穴の傍に立っているミルバーンがフレアを落とす。 ミルバーン:志願者は・ デビッド:私が行きましょう。
22 : ミルバーン:君が?俺たちをいつくしんで? デビッド:いえ。 デビッドは穴にかがみ込み、下り始める。 寺院の中。デビッドは底に着き、ショーとミュドーが着くのを待っている。3人は広い真っ暗なエリアにいる。ホロウェイが ワイヤーを下りてくる。デビッドは歩を進める。彼は何かにつまづいて倒れる。ミュドーとショーが駆け寄る。 デビッド:大丈夫。つまづいただけだ。 ショー:オー・マイ・ゴッド! デビッド:ホワット? デビッドは振り返って、躓いたものを見つける。 死体。デビッドは立ち上がり、ミュドー、ショーと共に死体を調べる。死体の慎重は少なくとも13フィート、そして頭部は 失われている。 ミュドー:あっちに。 ミュドーは人間のものの6倍もある巨大な頭部に近寄る。その容貌は象のようであり、鼻は胴体の胸にまで繋がっている。 ショー:何が起きたのかしら。 ミュドーとショーはひざまづいて巨人の頭部を調べる。デビッドは振り返り、エリアの更に大きなセクションへと歩いていく。 彼の懐中電灯が、列をなす、高さ3フィートの壷の上にズーム・インする。この壷の墓地をデビッドは歩きぬけていき、行き止まりになるまで 調べていく。懐中電灯に大きなモニュメントが照らし出され、彼は立ち止まる。ショーとミュドーも立ち上がる。3人全員が立ち尽くし、巨大な モニュメントを見つめている。それは人間の頭部のようであった。ミルバーンとフィフィールドも到着し、このモニュメントを調べる。 フィフィールド:信じられん! ミルバーン:マイ・ゴッド。見ろ、俺たちを見下ろしているようじゃないか。顔の象形文字を見ろ。 デビッド:ミス・ショー?貴方は考古学者だ。何か言う事は?
23 : ショー:このような物は、生まれて初めて見たわ。 デビッドは壷の1つに近づき、それに触れる。手を離すとねばつく接着剤のような物質が手につく。 デビッド:皮製のようです。 デビッドは壷の天辺を調べ、埃を拭い取る。真ん中に小さなボタンと円形のパターンが見えてくる。 デビッドがボタンを押すと、ボタンは音を立てる。天辺が開き、シューッという音と共にガスが漏れ出る。 白い、シリンダー型の甕がゆっくりと壷から押し出されてくる。デビッドは甕を壷から抜き出す。 フィフィールド:OK、サンプルを。もう戻ろう。 デビッドは白い甕を持ってミルバーンに歩み寄る。ミルバーンとミュドーは大きな異星人の頭部をバッグに入れる。 ミルバーンはバッグを持ち上げ、グループはワイヤーへ戻る。
24 : 大聖堂の外。チャンス、レイ、そしてジョシュアが車の傍でグループが階段の底部に着くのを待っている。 チャンス:何か見つかったか? ミュドー:後で説明する。 チャンス:もう行っていいのか? ミュドー:皆、乗って。行くわよ。 全員、急いで車に乗る。ミルバーンはバッグを抱いて、バギーの後席に乗り込む。 太陽系儀。奇妙な異星人のコントロール・パネル。様々な色のボタン、異様で奇怪な象形文字。大きく、厚く、青白い手が見えてくる。 非常に長い、3本の指。その1本がボタンに触れる。 ゼウスの雲。厚く、濃厚な灰白色の雲が渦巻き、中には稲妻が見え、雷の音が轟いてくる。 プロメテウス船外。3台の車がプロメテウスへ急ぐ。 コントロール・ルーム。 ジャネック:カーゴ・ベイのタラップを。 ラヴェル:準備はできてます。サー…サー? ジャネック:どうした? ラヴェル:大気です。変化してます。 ジャネック:変化だと? ラヴェル:ルック! ジャネックは窓の外を見る。目が見開かれる。 ローバーと2台のバギーがタラップに乗る。ミルバーンのバギーが最後にタラップに乗ろうとするが、バッグが落ちる。ミルバーンは 気付かない。 カーゴ・ベイ、夜。ローバーは中で止まり、ターンして開いたドアに顔を向ける。2台のバギーも止まる。全員が降りてくる。レイと ジョシュアは火炎放射器を握り、歩いていく。ミルバーンがバギーを調べ、周りを見回す。パニックに陥っている。
25 : ミルバーン:どこへ行った? フィフィールド:何が? ミルバーン:バッグだよ。 フィフィールド:お前が持ってたろ? タラップの外、数mにあるバッグをショーが見つける。 ショー:見つけたわ。 プロメテウス船外、昼/夜。ショーはバッグに近づく。彼女はひざまづいて拾い上げる。雷を伴う嵐の音が聞こえ、彼女は動きを止める。 彼女は水平線を見上げ、雄大なスペクタクルを目の当たりにする。空の雲全体が地表に落ちてきて、ツナミのように船に迫ってくる。昼は あっという間に夜に変わる。ショーはショックを受け、畏怖している。嵐が迫り、彼女はゆっくりと立ち上がる。背景にいる誰も彼女と 嵐に気が付かない。突然、ショーは嵐に打たれ、空中に持ち上げられ、カーゴ・ベイから斜めに吹き飛ばされていく。 カーゴ・ベイ、夜。 ホロウェイ:エリザベス! 凄まじい嵐がカーゴ・ベイに吹き込み、皆を縫いぐるみ人形のように吹き飛ばす。 プロメテウス船外、夜。ローバーはプロメテウスからわずか100mの所に止まっている。隣に、ショーがうつぶせに横たわっている。 食堂、夜。ジャネックが入ってくる。ヴィッカースが1人でテーブルの横に座り、タバコを吸っている。 ジャネック:今日はあやうく誰かを失う所だったよ。 ヴィッカース:でも、失敗だったわね。違う? ジャネック:貴方は、人類が始めて異星人を発見したのを中継で見ていた。だが、驚きもしなかった。 ヴィッカース:何が言いたいの? ジャネック:貴方は、俺達が知らない事実を知っている。それは何だ? ヴィッカース:私も知らないのよ、貴方と同じにね。 ジャネック:本当にか? ヴィッカース:ええ、そうよ。早くここを去った方がいいわ。
26 : ジャネック:我々が荷造りして、今夜ここを後にしても、異論はないと? ヴィッカース:私の事を、利益を追求するクソッタレだと、貴方は思ってるわね。でもそれは違う。ここの皆や貴方の事を気に かけてるのよ、貴方の銅像以上に。ショーの応急処置が済んだら、ここを出ましょう。 ジャネック:イエス、マーム。 病室、夜。ホロウェイがスツールに座り、隣のテーブル日はショーが寝ている。ショーは微笑む。 ショー:まだここに? ホロウェイ:君が治るまで、行かないよ。 ショー:ちょっとぶつけただけよ。ミュドーは全然大丈夫って。 ホロウェイ:ラッキーだったよ。どこも骨折しなくて。 ショー:ここのベッドは寝心地が良くないわ。 ホロウェイ:カモン。君の部屋へ行こう。 ホロウェイはエリザベスを助けてテーブルから起こす。 ラボ、夜。中央に“ウェイランド”のロゴのある人差し指。デビッドはテーブルの傍に立って指を見つめている。指紋にも小さな ウェイランドのロゴ。テーブル上には大きなバッグがある。デビッドの前、テーブル上には白い甕が置かれている。デビッドは 引き出しから小さなメスを出し、甕の天辺の縁を丸く切る。切り屑を剥がし取り、左手をそっとねばつく物に満ちた甕に刺し込み、 緑黄色のビーズのような光る物質を引き出す。彼は大きなマイクロウェーブ・マシンに歩み寄りハッチを開ける。奇妙なビーズを 中に入れ、ハッチを閉じる。彼がボタンを押すとブンブンいう音が中から聞こえてくる。デビッドはバッグから大きな異星人の 頭部を取り出し、テーブルの上に置く。
27 : はいはいわろすわろす 〃∩ ∧_∧ ⊂⌒( ・ω・) \_っ⌒/⌒c
28 : エリザベスの部屋、夜。ショーとホロウェイがベッドに座っている。 ホロウェイ:気分は? ショー:ミュドーの薬のお蔭で。 ホロウェイ:浮かない顔だね? ショー:地球外生命の存在の証拠を見つけた。私が信じていた事は、全部嘘だったの。 ホロウェイ:オー、イヤー。君が信心深いのを忘れてたよ。 ショー:出る前に、言いたい事があるんでしょ。 ホロウェイ:どうだっていいさ。 ショー:ノー。言って。 ホロウェイ:この仕事は好きじゃない。考古学に関わる事全てが。 ショー:じゃ、なぜここに? ホロウェイはきまり悪そうに微笑み、ショーはショックを受けて唖然とする。 ショー:私の事、好きよね? ホロウェイ:イエス。でも君は俺の事を好きじゃない。分かってる。 ショー:でも、私を見て。私は美人じゃない。 ホロウェイ:ノー。そんな事はない。 ショー:イヤー、私は醜いわ。 ホロウェイは優しくショーの髪を掴み、後ろへ傾ける。顔と顔が向き合う。 ホロウェイ:ノー。君は醜くなんかない。 2人は口づけし、ホロウェイが上になってベッドに横たわる。
29 : ショー:ホロウェイ、私、こういう事、した事ないの。 ホロウェイ:大丈夫だよ。 ホロウェイは彼女の足をなで始める。ショーは空気を求めて喘ぎ、彼を押し離そうとする。だが彼は手の動きを止めない。 ショー:ノー、ホロウェイ、待って。プリーズ! コントロール・ルーム、夜。ジャネックは座って頭を後ろへ傾け、目を閉じている。頭上にはジョニー・キャッシュの音楽 が流れている。ラヴェルは席でコーヒーを飲み、チャンスはモニターを見ながらキーボードを叩いている。 ジャネック:やめてくれないか。頭が痛くなる。何やってるんだ? チャンスは何も言わず、部屋を急いで出て行く。ジャネックは頭を振り、ため息をつく。ラヴェルはニヤニヤ笑う。 ラヴェル:行くべき時は行くべき、って事なんでしょうよ。 プロメテウス船外、夜。船は何百ものライトに照らされて、闇の中にたたずんでいる。嵐は過ぎ去り、空はオーロラで 染められている。巨大な土星タイプの惑星、そして無数の星ぼし。風の唸る音は異界の叫び声のようである。 エリザベスの部屋、夜。ホロウェイはベッドの横に立ってズボンを履いている。見下ろすとズボンの股の付け根に血が にじんでいる。彼はベッドの縁に座り、恥じて頭を抱える。ショーは鼻をすすり上げ、目から涙が流れているのが見える。 ホロウェイは立ち上がるとシャツを掴み、ドアへと向かい、部屋を出て行く。 ラボ、夜。チャンスが入ってきてデビッドに近づく。 チャンス:興味深いニュースだ。 デビッド:何だって? チャンス:コンピューターがおかしな物を発見した。 デビッド:どんな? チャンス:この惑星の大気は人造なんだ。 デビッド:人造・本当か?
30 : >>1 削除依頼出しておけよ
31 : チャンス:コンピューターがそう言ってる。酸素も、雲も、大気は人造なんだ。俺にも信じられない。 デビッド:この惑星はテラフォームされてる、そう言いたいのか。 チャンス:コンピューターが言ってるのは、そう言う事だよ。 デビッド:面白い。 チャンスは検査テーブル上の巨大なエイリアン・ヘッドを見つめる。 チャンス:これが? デビッド:イエス。地球外生命体とのファースト・エンカウンターだ。 チャンス:こいつは死んでる。何が起こったんだろうか。 デビッド:おっと、忘れてた。すまない、ミス・ショーとミス・ミュドーを呼んでくれないか。 チャンス:ああ。 シャワールーム、夜。全裸のショーがシャワーの下に立っている。左手を壁についている。水が体を流れ落ち、手は大腿部の 血を拭っている。鼻をすすり上げて泣いている。水は彼女の足の血も、シャワールームの血も洗い流していく。 ラボ、夜。デビッドはスツールに座って、狭いスキャンニング・テーブルに向かっている。ミュドーとショーはテーブルの 両端に立っている。巨大なエイリアン・ヘッドがテーブルにに乗っている。デビッドはスキャナーのボタンを押す。 デビッド:化学物質やウイルスの危険性はない。 ミュドーはスキャナーを作動させ、エイリアン・ヘッドはテーブルの前方へ運ばれていく。ヴィッカースが到着し、デビッドの 傍に立って作業を見ている。ミルバーンが入ってきて部屋の隅に立つ。 ヴィッカース:で、言えることは? デビッド、ミュドー、ショーは振り返ってヴィッカースを見る。 デビッド:今、データが出ている。有機体です。DNA、組織、血のサインすらない。殆どバイオメカニカルですね。 ヴィッカース:どういう意味? デビッドはフラストレーションで額をなで、ため息をつく。彼はヴィッカースを見て、無理やり微笑する。 デビッド:ミス・ヴィッカース、気を悪くしないで下さい。科学者達はこれについて今後何十年も調べたり議論を戦わせるでしょう。 これは我々とも、また我々が知っている何物ともかけ離れたものです。しかし、私の率直でプロフェッショナルな意見を、と言うなら、 これはヘルメットだと言いましょう。
32 : Full Trailerが公開される前に書かれたフェイク脚本をなんで翻訳してるの?w 赤いレーザーのくだりとかでもうねw
33 : ヴィッカース:これがヘルメットなら、頭は? デビッド:分かりません。ヘルメットかもしれないと言っただけです。一言で言えば、皆目分からないのです。 ヴィッカース:他には? デビッド:中身はカラです。ですがコンピューターは、何かの物質の痕跡を発見しました。確認はできませんが、硫酸の痕跡 のようです。 ヴィッカース:グッド・ワーク。逐一私に知らせるように。それはそうと壷の物質は? デビッド:スキャン中です。何か分かったらすぐに知らせます。 コントロール・ルーム、夜。チャンスは座って風船ガムを膨らませている。突然コンピューターがビープ音を発する。彼はモニターを 見てキーボードを叩く。1連のコードナンバーが現われる。 ジャネック:何事だ? チャンス:通信を拾いました。 ジャネック:通信だと?ウェイランドから? チャンス:ジーザス!船長は信じないでしょう。 食堂、夜。ショー、ホロウェイ、ミュドー、フィフィールド、ミルバーン、ヴィッカース、ジャネック、ラヴェル、チャンス、レイ、 そしてジョシュア、全員がテーブルの周りに座り、デビッドが彼らの前に立っている。 ジャネック:OK。誰か状況を説明してくれ。 デビッド:コンピューター・システムが地球外通信を傍受しました。 ショー:この惑星から? デビッド:ノー。この惑星に向けて、です。 ショー:じゃ、どこから? デビッド:近くの小惑星からです。チャンスが私に教えてくれてから、すぐにまたもう1つシグナルを傍受しました。 ショー:同じ所から? デビッド:ノー。これはゼウスからでした。 ヴィッカースはデビッドを見上げ、それから地面に視線を落としてゆっくりとうなづく。 ジャネック:ゼウス、この星から? デビッド:その通り。 フィフィールド:どんなシグナル? デビッド:分かりません。ですがコンピューターが翻訳中です。シグナルの発信地は分かりました。チャンス?
34 : チャンス:この近くです。 ヴィッカース:車で行ける? チャンス:イヤー。 ジャネック:待ってくれ。何であるにせよ、否応なしに行くわけにはいかん。我々には何も分かっていないんだぞ。 ヴィッカース:我々の任務は… ジャネック:ブル・シット! ヴィッカース:これは会社の決めた手続きです、船長。 ジャネック:それがどうした。 ヴィッカース:我々は行くのよ。 ショー:我々? ヴィッカース:今度は私も行くわ。OK、1時間以内に準備を。 ヴィッカースは立ち上がり、歩いて出て行く。ジャネックはため息をつき、彼女を追う。 廊下、夜。 ジャネック:ヘイ、ユー! フラストレーションでため息をつき、ヴィッカースは振り向いて、怒るジャネックと顔を突きあわせる。 ジャネック:どういう事だ? ヴィッカース:やめなさい、ジャネック。 ジャネック:聞け、俺はできる男だ。言われた事は必ずやる、だからウェイランドは俺を雇った。俺の判断を信用した。だがあんたは みんなの命を危険にさらそうとしている。何のためにだ? ヴィッカース:良く分かるわ。分かるけど、私達にはこのシグナルを調査する責任がある。 ジャネック:ブル・シット。あんたは、俺たちが知らないことを知っている。俺はこれが考古学のミッションだなどと、1秒たりとも信じたことはない!
35 : ヴィッカース:何か突き止めたの? ジャネック:ウェイランドが、最先端のプロメテウスを調査のために送り出したと、俺が本当に信じるとでも? ヴィッカース:ユタニ・コーポレーションの事、何か知ってる?船長。 ジャネック:イヤー。世界中に法的強制力を持っている。兵器や自動車の製造会社、天然資源、そして原子力プラント。それが? ヴィッカース:ユタニは設立20年にも満たないのに、すでにウェイランドに肩を並べる存在。 ジャネック:だから? ヴィッカース:だから、私達が手ぶらで帰ったら、彼らと合併という事になるかも。80年前にサー・ピーター・ウェイランドが コーポレーションを立ち上げた時、彼が持っていたビジョンとは、“もっと平和で安全な地球を創ること”だったのよ。もしユタニと 合併する事になれば、会社の遺産は破壊されてしまう。 ジャネック:俺はこの船の船長で、誰の命も危険にさらすつもりはない。ミッションは終了だ! ヴィッカース:お言葉を返すようだけど、船長、それが貴方の全てよ。ファッキング・シップの船長。貴方の仕事は、このファッカーを 飛ばすこと。部署に戻って次の命令を待ちなさい。ここを預かってるのは私だと言う事を忘れないことね。 怒り、欲求不満状態のジャネックを置いて、ヴィッカースは歩いて去っていく。 ジャネック:こんなクソ仕事!
36 : カーゴ・ベイ、夜。チャンスとミルバーンがカゴの傍に立って火炎放射器を運び出している。2人は1台のローバーへ歩いていく。ショー、ホロ ウェイ、フィフィールド、ヴィッカース、そしてミュドーが待っている。 ショー:何故火炎放射器を? ヴィッカース:保証金よ。分かるわね? ヴィッカースはショーとホロウェイを意地悪そうに睨む。 プロメテウス船外、夜。タラップが開き、ローバーは暗く、風の強い風景へと走り出す。 外の風景、夜。ローバーはでこぼこ道を走りぬけ、奇妙な外見の構造物に接近していく。 ローバー、夜。 ヴィッカース:一体あれは何? チャンス:何にせよ、我々が目指しているのはあれです。 遺棄された船の外、夜。巨大な“U”字型の構造物。長さは2マイル。アームはドバイ・タワーと同サイズであり、胴体は太く、厚い。ローバーは 2本のアームの間を走りぬけ、止まる。胴体がローバーと向き合い、大きな楕円形の穴が見える。ローバーのドアが開き、6人が車を出る。 ヴィッカース:行きましょう。 ショー:気が進まないわ。 ヴィッカース:いやな仕事を片付けるのよ。 7人は大きな穴へ進んでいく。ショーは立ち止まり、見下ろす。巨大な異星人の体が半ば埋まっている。頭蓋骨に深く丸い穴が開いている。 ショー:もう1体、見つけたわ。 グループは立ち止まってしばらく見つめ、また進み続ける。最初にヴィッカースが穴へ登って入り。ミュドーを手助けする。最後にミルバーン が登る。 遺棄された船のトンネル、夜。真っ暗な、狭いが高さのある、ぬるぬるした骨のような形のトンネルを彼らは歩いていく。霧状の、赤いレーザーの 壁に出くわす。彼らは通り抜ける。
37 : FAKEだけど面白いでしょ?
38 : >>37 スタービーストスレの翻訳の方ですか? こっちも面白いですね
39 : ホロウェイがショーを見て、ヘルメットを脱ぐ。そして酸素の中で息を吸い込む。 ホロウェイ:OK。ヘルメットを取ってもいいぞ。 グループは行き止まりまで来る。が、2本のトンネルが左右に延びている。 ヴィッカース:ミルバーン、ショー、一緒に来て。フィフィールド、貴方は後の皆とあっちへ。 左トンネル、夜。ヴィッカース達3人の背後遥かに他の4人の明かりが見える。ヴィッカースが突然立ち止まり、懐中電灯を向ける。 壁の小さなプラットフォームに大きな2体の異星人の姿。だが明らかに生きてはいない。 ヴィッカース:来て。これを見て。 ミルバーンが近づき、1体を調べ、13フィートの体に触れる。 ミルバーン:内部には何もない。 ショー:デビッドの言った通りだわ。これはスーツなのよ。 ヴィッカース:カモン。先へ進むわ。 彼らは2着のスーツを通り越し、トンネルを歩いていく。ヴィッカースとミルバーンは行き止まりに突き当たる。ショーが追いつき、 懐中電灯を金属製のパネルの上に置く。3人が見ているものは金色の壁、そこには異星人の壁画と象形文字が描かれている。 壁画には、“U”字型の物体が惑星上にあり、2体の巨大な生物が跪いて惑星を見下ろしている様子が描かれている。左側に、 ある種の部屋への入り口がある事にヴィッカースは気付く。 ヴィッカース:何かしら。チェックしましょう。 右トンネル、夜。ミュドーの率いるグループも行き止まりに達する。両側に2つの出入り口がある。 ミュドー:どっち? フィフィールド:右へ行こう。 遺棄された船、パワールーム、夜。ヴィッカース、ショー、そしてミルバーンが入ってくる。この部屋は大聖堂で見た“寺院” の小型版であり、高さ2フィートの小型の壷が50個ほど床に並んでいる。そして部屋の後部には巨大な人間の顔のモニュメントが ある。大聖堂の物とそっくりだが、やや小型である。壷は異なっている。これは金属製で、穴が4つ開いている。その1つにヴィッカース は近づき、天辺にあるボタンをクリックする。クリック音が発せられ、天辺が開き、6インチ大の輝く金属製の壷が持ち上がってくる。
40 : ヴィッカース:デビッドが発見した物とは違うわ。 ショー:これを持ち出すの? ヴィッカース:勿論。 ヴィッカースは持ち上げて肩に掛けたバッグへ入れる。中身を失った壷は床の小さな穴の中へ消えていく。 ヴィッカース:ここを出るわよ。 ショー:とうとう。 遺棄された船、病室、夜。ミュドー、フィフィールド、チャンス、そしてホロウェイが、この奇怪で不気味な部屋へ入ってくる。 壁、天井、、床、そしてテーブルさえが動き、裂けているように見える。生きているかのようである。ホロウェイが床の 有機体的タイプのデバイスに近づく。大砲そっくりである。彼はこれを見ようと跪く。ミュドーが素早くヘルメットを被せる。 ミュドー:ヘルメットを。どんな病気があるか分からないのよ。 ヘルメットは装着したが、前面は開いている。ホロウェイが、小さな、ペニスサイズの大砲を押すと、緑黄色の液体が数パイント 噴出し、ホロウェイの顔面に飛び散る。ホロウェイは立ち上がり絶叫する。ヘルメットが閉まって液体は内部に閉じ込められる。 ヘルメットから蒸気が漏れ出て、彼は絶叫を上げながら後方へ倒れる。フィフィールドが駆け寄りヘルメットを外す。ホロウェイ の顔は焼けただれ、変形している。
41 : 左トンネル、夜。3人に叫び声が聞こえ、急いでトンネルを下っていく。ヴィッカースにミルバーンが続く。2人が2着の スーツを通り過ぎると、1体がプラットフォームから足を踏み出し、ショーに向き合って道をふさぐ。ショーは立ち止まって 叫び声を上げる。2人は振り返り、ミルバーン1人が走って助けに来る。ショーは膝を着き、耳に手を当て、生物の眼を覗き込んで 苦痛に悲鳴を上げている。生物は振り返り、ミルバーンの髪を掴んで持ち上げる。ミルバーンの髪が抜ける。ヴィッカースは 背を向けて走り去っていく。 遺棄された船のトンネル、夜。ヴィッカースは他の4人と出会う。負傷して呻き、すすり泣くホロウェイをミュドーとチャンスが 介抱している。 ヴィッカース:今すぐ出るのよ! ミュドー:他の2人は? ヴィッカース:死んだわ。何かに殺されたの。レッツ・ゴー! 5人はトンネルを進んでいく。 遺棄された船の外、夜。グループは追い立てられるようにローバーへ向かう。 遺棄された船、病室、夜。ショーは目覚め、全裸である事に気づく。4本の長いワイヤーが両腕、両足に接続されてX字型に されている。彼女は暗い部屋を見回し、自分の衣服があるのを見つける。クライスラー・スーツとヘルメットが部屋の隅に ミルバーンのスーツ、ヘルメットと一緒に置いてある。ミルバーンは意識を失って床に横たわっている。暗闇から巨大な 生物が足を踏み出して姿を現わす。ショーは恐怖ですすり泣き、震え始める。生物は彼女を通り過ぎ、彼女を見下ろすと、 ミルバーンに歩み寄って軽々と持ち上げる。生物はミルバーンを石棺へ運んで行き、中へ入れる。生物は天井を見上げ、 石棺の上部を下ろし、ミルバーンを閉じ込める。手を石棺の上でホバリングさせると石棺は光り、振動し、ジェネレーター のノイズが高まっていく。
42 : そして生物は振り返り、ショーを見つめる。脅え、すすり泣くショーの所へやって来ると、小さな薄いナイフの ような物を出し、シるョーの腕を切る。血が滴り落ちる。小さなオーガニック・ブレードが血で覆われると、生物は オーガニック・テーブルへ向かう。その上には皿の形をしたデバイスが置いてある。生物がその上に血を落とすと、 数秒でデバイスからホログラムが浮き上がり、ショーのDNAのブループリントが写し出される。くぐもった、驚きの 声が発せられ、生物は振り返ってショーに顔を向ける。生物はヘルメットを外すとテーブルの上に置く。そして歩いて 来るとショーをじっと見る。ショーの表情は恐怖で張り詰め、叫び始める。生物の顔と頭部はヒューマノイドであるが、 同時に全く人間に似てはいない。生物は出入り口へ引き返し、ショーを見る。蛇のようなワイヤーが天井と床から現れる。 ショーはこの、知能を持った蛇のようなワイヤーを見てパニックに陥り、生物のほうを見る。生物は動かず、無表情で、 邪悪な目つきで彼女を見ている。突然2本のワイヤーが打ちかかり、頬に突き刺さる。他のワイヤーが脊椎上部と両膝に 刺さり、ショーは痛みと死の恐怖に絶叫する。さらに太くて長いワイヤーが足と右大腿上部を切り裂く。 太い、脈動する、ペニスのような蛇がショーの両足の間にそそり立つ。そして大きな、吼えるような絶叫。
43 : 食堂、夜。フィフィールド、チャンス、レイ、ジョシュア、ジャネック、そしてラヴェルがショックを受けてテーブルの 周りに座っている。 フィフィールド:連れ戻さなければ!ここに置き去りにはできない。ミルバーンとは10年の付き合いだ。置いては行けん。 ジャネック:この石ころから、とっくに去るべきだったんだ。 フィフィールド:ヴィッカースだ!奴は信用できん。 レイ:イヤー。俺もだ。 ジャネック:俺にどうしろと? チャンス:ここを出よう。今すぐにだ! フィフィールド:彼らを置き去りにはできない! ジャネック:シャラップ、マン。考えさせてくれ! 病室、夜。ホロウェイが眠るベッドの後ろにミュドーが立っている。顔は青白く、乾いている。髪は劇的に後退している。 デビッドが入ってきて、ミュドーに挨拶する。 デビッド:具合は? ミュドー:生きてるわ、今の所は。 デビッド:今の所? ミュドー:あの物質が何だかは知らないけど、あれが彼の遺伝子をいじくり回したんだわ。 デビッド:どういう意味だ? ミュドー:彼は急速に老化してるの。毎時間ごとに。 デビッド:冷凍できないか? ミュドー:ノー。今の状態からすると、血液を抜いてフェリン溶液で置換するのは生命の危険を伴うわ。 デビッド:あそこから何か持ち帰ったものは? ミュドー:ノー。何も見つからず、異星人が襲ってきた、ってヴィッカースが言ってたわ。退却を余儀なくされた、って。 デビッド:ヴィッカースはどこに? ヴィッカースの部屋、夜。ヴィッカースはゆかでRュアップをしている。表情は張り詰め、緊張している。ベッド上 には壷の入ったバッグが置いてある。 コントロール・ルーム、夜。ラヴェルがコーヒーを持って入ってくる。オーバーヘッド・システムを介してジャネックの 声が聞こえてくる。
44 : ジャネック:ラヴェル、急いでパワー・グリッドを作動。早いとこ、この石ころから脱出だ。 ラヴェルのコントロールシステムがビープ音を発し始める。駆け寄るとモニターには船外の生映像が写っており、人影が見える。 プロメテウス船外、夜。カーゴ・ベイのタラップが開く。 カーゴ・ベイ、夜。ジャネック、チャンス、そしてフィフィールドがピストルを持ってタラップに立っている。レイとジョシュアは 火炎放射器を持っている。明るく照らされたクライスラー・スーツが現れ、カーゴ・ベイへ入ってくる。衰弱し傷ついたショーが よろめき歩いてくる。皆が駆け寄り、助ける。 病室、夜。ショーは包帯を巻かれ、テーブルの上で眠っている。ホロウェイは隣に横たわっている。全員が彼女を取り囲んでいる。 ショーは動き出し、不愉快そうに体を回し、汗まみれで喘いでいる。眼は固く閉じられている。ショーは痙攣し始める。 ジャネック:何が起こった? ミュドー:何かの発作だわ。 デビッドは体のスキャンを写しているモニターを見ている。胃を取り巻く円形の物が拡がり始める。デビッドは振り返ってショーと ミュドーを見る。ミュドーはモニターを見、ショックで喘いでいる。 ミュドー:ジーザス! ショーは突然眼を覚まし、起き上がる。眼は大きく見開かれ、顔は緊張し、ソフト・マットレスの端を握り締めている。そして 血も凍るような叫び声を上げる。ミュドーが彼女を押さえつける。 フィフィールド:彼女に何が? ミュドー:あれは何? ミュドーがモニターを指差す。デビッドはモニターを調べ、ミュドーを振り向く。 ショーは苦痛と死の恐怖に叫び声を上げる。腹部が妊娠中のように膨れ上がり、広がる。 ショー:プリーズ! 突然、ショーからくぐもった音がし、下着から血しぶきが上がる。予想外のショックで皆は飛び上がる。 デビッド:彼女を抑えろ! 再び音がし、何かが下着を引き裂く音が聞こえる。下着が引き裂かれて口を開き、ミュドーはショックで叫び声を上げる。ショーは 大きな叫び声を上げている。突然、半ダースもの長く、細いワイヤーがショーの両足の間から飛び出してきて、床へ落ちる。それは 血と粘液にまみれている。 デビッド:胃の中に何かがいたんだ。
45 : 訂正:何かがいたんだ→何かがいるんだ ミュドー:どうやって取り出す? デビッド:帝王切開はのやり方は知ってるか? ミュドー:メスを頂戴。 病室の廊下、夜。ジョシュアは床にひざまづいて嘔吐している。レイ、ラヴェル、ジャネック、そしてフィフィールドがやって来る。 皆は不快でショックを受けているようである。ヴィッカースとチャンスが病室から出てくる。ホロウェイは依然意識を失い テーブルに横たわっている。 病室、夜。ショーの意識は殆ど失われ、しかし大きく喘ぎ、汗まみれである。デビッドとミュドーは両脇に立ち、バイオハザード・ スーツを着ている。ショーの胃が切開され、デビッドは大きな医療用プライヤーを挿入する。 デビッド:捕まえたぞ。 ミュドー:気を付けて。 デビッドは器具を使って生命体を彼女の腹部から抜き出す。 ミュドー:マイ・ゴッド! デビッドが腹部から生命体を抜き出すとワイヤーはショーの体内へスライドバックし、傷口から現れる。生命体は赤ん坊に 似てはいるが、明らかに人間ではない。大きすぎる頭部には奇妙な模様があり、目は大きくて落ち窪んでいる。体は黒く、べとべとし、 ショーの傷口からワイヤーが繋がっている。 ミュドー:これは何? デビッド:分からない。 デビッドはもだえる生命体を取り上げてインキュベーターの中へ入れる。そして蓋を閉じる。 ジャネック:ショーは大丈夫か? ミュドー:ライフ・サポートは安定してるようね。応急手当でよくなると思う。 デビッドとミュドーは見交わしあう。 ミュドー:全く何て所!
46 : ラボ、夜。デビッドがインキュベーター・ボックスを持って到着し、ハッチへ入れて閉じる。次にマイクロウェーブ・タイプの ハッチへ行き、隣のモニターを見る。検査が終了し、データベースのリポートが出る。 病室、夜。ショーは意識不明である。ホロウェイが目を開け、喘ぎ始める。ミュドーが駆け寄る。 ミュドー:ホロウェイ! ホロウェイ:エリザベスを助けねば! ミュドー:ここにいるわ。 ホロウェイ:どこだ? ホロウェイは血まみれのショーを見て顔をしかめ、ため息をつく。 ミュドー:彼女は大丈夫よ。薬で眠らせてあるの。 ラボ、夜。デビッドが机に着いている。ミュドーとチャンスが入ってくる。車椅子に乗ったホロウェイを押している。 デビッド:Mr.ホロウェイ、よかったですね。 ホロウェイ:死んだ気分だよ。 3人は彼の周りに集まり、憔悴したホロウェイは無理やり笑顔を作る。 ミュドー:大丈夫よ。生涯最悪の二日酔いの最中なの。 ホロウェイ:ガッデム、腹が減った。 ミュドー:何か取ってくるわ。 ホロウェイ:サンクス。君のような体力があればな、デビッド。 デビッド:でも、私は貴方とは違います。 ホロウェイ:オー、イヤー、忘れてたよ。君はロボットだった。 デビッドは微笑む。 デビッド:人造人間という用語をお勧めします。 ホロウェイがデビッドの顔に触れる。デビッドは子供のような表情で見上げる。 ホロウェイ:君はまるで… デビッド:人間みたい? ホロウェイ:私がいなくなってから何が起きた? ショーのヴィジョン。遺棄された船の暗いトンネル。地球が見える。船のトンネルを通っていく。船のパワールーム。また地球が見える。 奇妙な卵。地球が見え、“U”字型のエイリアン・クラフトが近づいていく。東部のモニュメントが振り返って我々を見下ろす。その目が 光り、口が動いて深い、大きな声が響く。 声:エリザベス!
47 : 病室、夜。ショーが目覚める。汗びっしょりで喘いでいる。血にまみれた体をテーブルから離し、ドアへと足を引きずっていく。 ラボ、夜。ショーが歩いて入ってくる。3人が見上げる。 ショー:私達、間違ってたわ。ひどく間違ってたんだわ! 彼女は膝をついてくずおれ、床へ倒れる。 プロメテウス船外、夜。すさまじい吼え声を立てる風の中に船がたたずんでいる。 ヴィッカースの部屋、夜。ヴィッカースはデスクに着いてモニターを見ている。画面には“命令を待つ”。 数秒たつと新しいセンテンスが現われる。“メッセージ受理”。ヴィッカースはクリックする。“スペシャル・オーダー937発動”。 フィフィールドが入ってくる。ヴィッカースは即座にモニターを回転させる。 ヴィッカース:何か? フィフィールド:マーム、ショーが。 ヴィッカース:ショーがどうしたの? フィフィールド:分からない。デビッドが貴方を連れて来いと。 ヴィッカース:すぐ行くわ。 病室、夜。ショーがテーブルに横たわっている。意識は清明で安定している。皆が回りにあっている。 ミュドー:聞こえる? ショー:イエス。 ミュドー:この指は何本? ショー:3本。 ミュドー:グッド。
48 : ジャネック:あそこで何が? ショー:ミルバーン! 彼女はすすり泣き始める。 ジャネック:ショー、話してくれ。何があった。 ショー:思い出せないわ。覚えてるのは、どこか恐ろしい部屋で目が覚め、私は裸で… ヴィッカース:続けて。 ショー:私は衣服を見つけて、それを着たの。それから、あれがやって来て… ミュドー:何が? ショー:彼が誰かは分からない。 ジャネック:彼? ショー:彼が私に語りかけてきた…頭の中へ、全てを。船の出口を教えてくれて… ヴィッカース:船?何の船? ショー:私達はここを去るように、そして決して戻って来るな、そう彼は言ったわ。でも…その前に盗んだ物を返せ、そうすれば ミルバーンと、生きる権利を返してやろう、と… 全員が立って見つめあう。 デビッド:言うとおりにしたほうがいいですよ。持ち帰った物は私が集めて返してきます。
49 : ヴィッカース:からかってるの?ミス・ショーを責める気はないわ。ショーは何かひどい目に会って、今は薬で眠っている。 それに持ち帰った物はカンパニーにとって大変な価値があるのよ。 フィフィールド:カンパニーとファックするがいい。ミルバーンはまだあそこに! ヴィッカース:分かります。でも貴方は大きな状況を見ていない。 ジャネック:デビッド、志願するのか? デビッド:イエス、サー。 ジャネック:承諾する。 ヴィッカース:そんな命令は出してません。 ジャネック:ミス・ヴィッカース、かまいませんよ!デビッド、どれ位かかる? プロメテウス船外、夜。船の胴体からカーゴ・ベイが降りてくる。 遺棄された船の外、夜。デビッドは船の胴体部分でローバーを止め、車から降りる。大きなバッグを持って近づいていく。 遺棄された船のトンネル、夜。デビッドは行き止まりに達し、右へ曲がる。 右トンネル、夜。デビッドはもう1つの行き止まりに着く。左へ行けば船の病室への出入り口である。デビッドは右へ曲がり、別の 出入り口へと入っていく。 遺棄された船のトンネル2、夜。このトンネルは急勾配な道に続いている。デビッドは歩いて登っていき、もう1つの行き止まりに 着く。その両側に出入り口がある。デビッドは左へ曲がり、出入り口の中を見る。 チェンバー、夜。この部屋は恐ろしく広く、高さ10フィートの楕円形をしたオーガニックな檻がが床、壁、天井に何百も見える。 遺棄された船のトンネル2、夜。デビッドは2番目の出入り口に近づき、中を見る。
50 : 太陽系儀、夜。デビッドは出入り口に立って、この広く巨大なドーム型の部屋を覗き込んでいる。部屋の両サイドには幾つも穴が 開いている。中央には丸いプラットフォームがあり、石棺タイプの棺桶が4つ置いてある。そして巨大なコントロール・パネル。 デビッドは近づき、プラットフォームに乗る。メカニカル・デバイスに近づくと、それに触れる。デバイスはライトアップし、彼は ボタンに触れる。デビッドの背後、ゼウスのホログラムがプラットフォームの中心に浮かび上がる。ホログラムは、床にある小さな、 輝くバルブから投射されている。デビッドは近づいてバルブを調べる。小さな“U”字型のシンボルが見える。デビッドがホログラム に触れるとそれは瞬時にシフトし、青いライトが何本も現われ、太陽系儀全体が星系の巨大なホログラフィック・マップを描く。 デビッドは手を使ってホログラムを操作する。彼がホログラフィック・マップを押すとゼウス星系から変化して銀河全体のホログラ フィック・マップに替わる。ゼウスを含む何ダースもの星系は、その上に小さな“U”字型のシンボルを持ち、赤く輝いている。 デビッドは、ある星系をじっと凝視し、困惑して眉をひそめる。彼が近づいて触れると、8つの惑星を持つ何かに似た星系と中央に よく似た太陽が見えてくる。我々の星系である事は明らかである。8つの惑星のうち、1つだけが輝き、“U”字型のシンボルが上に 見える。プラットフォーム中央に大きなホログラムが現われ、地球の姿が現われる。 デビッド:地球が! デビッドは突然振り返る。13フィートの生物が立っている。
51 : カーゴ・ベイ、夜。ジャネック、ラヴェル、チャンス、レイ、ジョシュア、フィフィールド、そしてヴィッカース武器を持って待っている。 ローバーがやって来て停止し、デビッドが降りてくる。 デビッド:ミルバーンは後席です。 フィフィールド:生きてるのか? デビッド:イエス。元気です。 ジャネック:彼を病室へ。 病室、夜。ミルバーンは検査テーブルの上である。ミュドーとフィフィールドが見ている。デビッドはテーブルに着いてモニターを 見ている。 デビッド:奇妙だ。 ミュドー:何が? デビッド:血液型が変わっている。 ミュドー:そんな事あり得る? デビッド:分かりません。遺伝子が変化しているんです。 ショーの部屋、夜。衰弱した様子のショーはぴったりした青い“ウェイランド”スーツを着ている。呻き声をあげて部屋を出て行く。 食堂、夜。ホロウェイは車椅子に座ってテーブルの傍にいる。ショーが入ってきて、彼に近づく。 ショー:ホロウェイ? ホロウェイ:エリザベス。 ショー:貴方に何が起きたの? ホロウェイ:何故、俺の外見が? ショー:マイ・ゴッド。御免なさい、ホロウェイ。あの船で何が起きたの? ホロウェイ:分からない。だが俺は一刻も早くこの石ころから脱出したい。
52 : 遺棄された船のチャンバー、夜。13フィートの生物の背中が見える。多くのオーガニックな檻の1つが下がってくる。 カーゴ・ベイの廊下、夜。レイが、壁の石棺タイプのカプセルに歩み寄る。 レイ:OK。下ろしてくれ。 コントロール・ルーム、夜。デビッド、ジャネック、ラヴェル、チャンス、ミュドー、フィフィールド、ジョシュア、ショー、ホロウェイ、 そしてヴィッカース。全員が室内にいて、デビッドを見ている。 ジャネック:OK、デビッド。最初から始めるんだ。そして俺に言ったとおりに説明してやってくれ。 デビッド:コンピューターと私はこれまで、発見した証拠の全てを翻訳し、照合してきました。コンピューターは象形文字の殆どを翻訳 する事ができ、私は考え合わせて推測する事ができました。 プロメテウス船外、夜。カーゴ・ベイが下がり、地表に着く。 コントロール・ルーム、夜。 デビッド:この生物ですが、 ジャネック:テラフォーマー、そう呼ぶんだな。 デビッド:ライト。テラフォーマー達は何ダースもの、いや銀河の何千もの惑星をテラフォームしたのです。この惑星もその1つです。 最も最近の。 カーゴ・ベイ、夜。レイはカーゴ・ベイにいる。閉じたドアへ向かっていく。 コントロール・ルーム、夜。 デビッド:彼らはテラフォーミングの最中に、この惑星原産の生命体を発見しました。 フィフィールド:待ってくれ、それはあり得ない。ここでは何も生きられない。この惑星は生命に適さない。 デビッド:人間にとっては、イエスです。ですが生命は適応し、進化する道を見つけたのです。テラフォーマー達は何千もの生命体をを 発見し、捕らえて檻に閉じ込めました。彼らはこれらの生命体のDNAを操作し、ついに何かを創り出しました。
53 : デビッド:それは、ある種のハイブリッドの子孫でした。 フィフィールド:どういう意味だ? デビッド:彼らは自分達のDNAと原産の生命体のDNAを継ぎ合わせて、新種を生み出したのです。知的な新種を作り出すのが彼らの 計画でした。彼らは既に自分達のDNAと銀河中の多くのクリーチャーのDNAを継ぎ合わせて、新種の生物を創りだしてきました。 しかしこのケースはうまく行きませんでした。最悪の結果となったのです。 カーゴ・ベイ、夜。レイはボタンを押し、ドアが開き始める。 コントロール・ルーム、夜。 デビッド:彼らが作り出したのは、新種でなく、兵器でした。惑星全体の人口を消し去ってしまう事のできる、バイオメカニカル な兵器です。彼らは無数の兵器を生み出しました。テラフォーマーの船が1隻この惑星を出発し、何かの不具合でこの兵器の1体が 逃げ出し、クルーを殺戮し始めました。パイロットは船を近くの小惑星にクラッシュさせ、この惑星の船に警報を送ったのです。 カーゴ・ベイ、夜。レイがタラップの上で外を見ている。オーガニックな檻が見える。彼は近づいていく。 コントロール・ルーム、夜。 デビッド:それで、この惑星は隔離され、見捨てられたのです。 ジャネック:話してやってくれ、最後の部分を。 デビッドは、驚き、疲れているクルーを見る。 デビッド:異星人の船の中で私はある種の太陽系儀を発見しました。あの生物がテラフォームし、進化させた惑星を見ることが できました。その1つが…地球でした! ショー:あり得ない! ヴィッカース:それは確かなの? デビッド:恐ろしい事ですが、事実です。彼らは、我々が地球からやって来た事も、我々が人類である事も知っています。 もう1つ、まだ話していない事があります。あの船にも何千というバイオメカニカル兵器が載っています。 ショー:夢で見た通りだわ! デビッド:夢? ショー:マイ・ゴッド!
54 : ジャネック:夢って? ショー:彼は言ったの。盗んだ報いに罰を与える!この兵器を地球へ運んでいくつもりだ、って! 突然、ミルバーンが歩いて入ってくる。ひどく喘ぎ、ドアにすがり付いている。 フィフィールド:ミルバーン! ミルバーン:何が起こったんだ? ミュドー:ジーザス。彼を病室に戻して。 ミルバーン:俺は大丈夫だ。近付くな。 ミルバーンの顔は蒼白で腫れ上がり、髪は殆ど失われている。両目は落ち窪んで血走っている。 フィフィールド:大丈夫そうには見えないぞ、マン。 ミルバーン:大丈夫だ。 カーゴ・ベイ、夜。檻は振動し始め、裂け始める。レイはゆっくり後じさりする。突然、檻に大きな穴が穿たれ、タールの ような黒い物質が何ガロンも流れ出る。何か大きな黒い ベトベトしたものが檻から逃げ出す。レイはショックと畏怖に 凍り付いている。彼は見上げ、見下ろす。彼が見ているものは我々には見えないが、何かが近付いてくる音が聞こえる。 シューシューという音、ハイエナのような吼え声。レイは即座に背を向けてドアへ走る。この世のものとは思われない 叫び声。レイは突然その場に足を止める。長くて太い、ドラゴンのような尾が足に巻きついている。レイは倒れ、ドアから 引きずられて行く。彼は叫び声を上げる。 コントロール・ルーム、夜。ラヴェルが見ているモニターにはカーゴ・ベイの生映像が写っている。彼は異様な形の黒い モンスターがレイの傍に立っているのを見つける。 ラヴェル:ガイズ! カーゴ・ベイ、夜。レイは地面に横たわり、姿の見えないモンスターを見上げている。黒くて長い、毛だらけでぬるぬるした 触覚のようなロッド。灰色の血管が透けて見える。モンスターの頭部がかがみ込んでレイと顔を付き合わせる。頭の後部は 長く、太く、ぬるぬるして毛だらけで、葉巻のような形をしている。
55 : ロッドが胸に突き刺さる。レイは絶叫する。更に7本のロッドが現れ、体中を突き刺す。レイの血液が吸い取られていく。 プロメテウス船外。カーゴ・ベイが地面から持ち上がる。ドアは開いたままである。そして船の胴体に納まる。 カーゴ・ベイの廊下。チャンスとジョシュアがドアの両脇に立っている。2人ともピストルを持っている。ホロウェイは 車椅子から下り、ミュドーに助けられながらステッキを突いて歩いている。ショーが隣に立っている。ヴィッカースと、 表面上は元気そうなミルバーンが火炎放射器を持ってフィフィールド、ジャネック、ラヴェルと並んでいる。 カーゴ・ベイ、夜。ドアが開き、チャンスとジョシュアがピストルを構えてなだれ込む。見渡すが、床の上に血の 染みがあるばかりである。ショー、ミュドー、そしてホロウェイが出入り口に姿を現わす。チャンスがレイを見つける。 レイは繭にされ、天井からぶら下がっている。近付いてみると、顔の中心に大きな穴が開いている。突然叫び声が上がり、 8フィートのモンスターが天井のパイプから飛び降りてくる。モンスターには眼も、鼻も、口すらない。顔は握りこぶし のようである。8本の長い触角、大きな、ドラゴンのような尾、8本の奇妙な蜘蛛のような足は人間の指のようである。 背中には4本のチューブのようなオーガニックなパイプが付いている。 チャンス:殺せ! ジョシュアとチャンスが発砲し始める。モンスターは走り去って2台のローバーに隠れる。2人はローバーに駆け寄り、 2手に分かれる。ヴィッカースとミルバーンが火炎放射器を持って入ってくる。ローバーに歩み寄るジョシュアに突然 モンスターが襲い掛かる。8本の触覚が胸に突き刺さり、モンスターへと彼を引きずっていく。握りこぶしのような モンスターの顔が手のように開く。顔の内部は女性性器のようで、中心に小さな穴がある。
56 : 訂正:8本の触覚が胸に突き刺さり→襲い掛かり 突然、穴から、毛だらけでヌルヌルし、黒いホースが現れ、弾丸のように飛び出してジョシュアの顔に襲い掛かる。チャンスが モンスターの背後から叫び声とともに炎を浴びせる。モンスターはジョシュアの体を捨てるとチャンスに向き直る。ミルバーンが チャンスを押しのけ、火炎放射器を発射する。モンスターはすぐに炎に飲み込まれ、苦痛に金切り声を上げ、ミルバーンを 押しのけてタラップへダッシュし、縁から転げ落ちる。チャンスがジョシュアに駆け寄り、体をチェックする。 チャンス:シット。すまない、相棒。 ミルバーンがむせ始め、膝を着く。ショーとホロウェイが駆け寄る。ミルバーンは叫び声を上げ始め、ホロウェイに突きかかって 壁へ投げ飛ばす。ついでショーを殴り倒すと振り返ってチャンスに駆け寄ってくる。チャンスを地面に押さえつけ、1ダース以上の パンチでめった打ちにする。ホロウェイが足を引きずってきてミルバーンを殴りつける。ミルバーンはホロウェイに突きかかって 壁に押さえつける。ミルバーンが口を開くと、変異した舌が現れる。長い舌は茶色で、緑の斑点がある。下顎が裂け、舌が ホロウェイの口の中へ差し込まれる。ホロウェイは窒息する。ショーがチャンスのピストルに手を伸ばし、ミルバーンを狙って 発射する。ミルバーンは吼え声を上げて後退する。 ショー:逃げて! ホロウェイは喘ぎながら這いずっていく。ショーは更に数発発射し、右側頭部を吹き飛ばすが、ミルバーンは死なない。彼は ショーを見て、駆け寄ってくる。ショーはピストルを投げ捨て、ローバーに入ってドアを閉じる。
57 : ローバー、夜。何物かがドアを叩き、ショーはパニックで叫び声を上げる。 カーゴ・ベイ、夜。フィフィールドがローバーの横に立っている。彼はショーを見つける。 フィフィールド:ショー、何事だ? ミルバーンが車のルーフから現れ、フィフィールドを見下ろす。そしてフィフィールドに飛び掛って地面に押さえつける。 火炎放射器を持ったヴィッカースが到着する。 ヴィッカース:下がって!どくのよ! ヴィッカースは火炎放射器を向ける。ジャネックが駆け寄る。 ジャネック:ノー!フィフィールドがいる!ヴィッカース、撃つな! ヴィッカースは発射する。燃え上がる炎の壁がフィフィールドとミルバーンを呑み込む。フィフィールドは絶叫しながら 転げ回り、怪物と化したミルバーンは金切り声を上げてローバーの側面へ駆け寄り、炎から逃れて乗り込もうとする。 そしてローバーの後部へ回り込む。 ローバー、夜。ショーはレバーを引いてローバーをバックさせる。 カーゴ・ベイ、夜。ローバーはバックしてミルバーンに激突し、よじれた体の上を走り抜ける。そしてもう1台のローバーに ぶつかる。ミルバーンはローバーから這い出てタラップに近付く。火は消えている。焼け焦げ、手足は折れてズタズタに なっている。それはローバーを振り返る。ローバーが飛び出し、ミルバーンに激突してタラップの外へ投げ出す。ショーは ローバーから降り、皆に加わる。7人の生存者は部屋の中央に集まる。
58 : ジャネック:仏さんを埋めて、ここを脱出しよう。異議は? ショー:それはできない。 ジャネック:ホワット? ショー:デビッドが言っていた兵器を地球へ持っていって全てを殺戮しようとしているのよ。止めなければ。皆で 止めなければ。私達を罰しようとしているのよ。 ジャネック:聞け、止めることはできない。火炎放射器数丁とピストル1ダースぐらいしか、武器はないんだ。 ショー:ではパイロットをRのよ。やらなくちゃならない、ジャネック。選択の余地はないわ。誰もが、全てが 危機にさらされている。やらなくては。 ジャネック:OK。殺そう。計画は? ショー:私は行く。誰か志願者は? ジャネック:俺が行こう。 ショー:ノー。貴方は船にいなくては。デビッド、一緒に来る? デビッド:イエス。 ホロウェイ:俺も一緒に行くよ。 ショーはホロウェイを見て、頭を振る。 ショー:貴方は駄目よ、ホロウェイ。衰弱しすぎている。 ホロウェイ:俺は馬鹿じゃない。体は不自由だし、もう死にかけている事は分かってる。どの道、この星を脱出する事は できない。俺は行く。 ショー:OK。ジャネック、私達を下ろして! コントロール・ルーム。ラヴェルが1人でいる。 食堂、夜。ヴィッカースはコーヒー・マシンの横に立ってミルクを飲んでいる。 カーゴ・ベイ、夜。ミュドーが手を振っている。ローバーはタラップを下りて行く。
59 : ヴィッカースの部屋、夜。ジャネックがベッド上のバッグに近づく。バッグを開け、中の壷を見つける。そしてラップトップ タイプのデバイスに近づいてスイッチを入れる。彼は身をかがめて何かを見る。立ち上がった彼の、激怒の表情。 ジャネック:嘘つきの牝犬め! 彼は背を向けて部屋を出て行く。 廊下、夜。ジャネックは襟元のボタンを押す。 ジャネック:ラヴェル、ジャネックだ。銃を持って食堂で会おう。今すぐだ。 食堂、夜。ラヴェルが飛び込んでくる。困惑したヴィッカースに近づく。 ヴィッカース:何かまずい事が? ラヴェル:船長が、武器を持ってここで会おう、と。 ヴィッカース:何故? ジャネックの声がラヴェルのスーツから聞こえてくる。 ジャネック:ラヴェル、ヴィッカースを留めておけ。そこから逃がすんじゃない。奴は危険だ! ラヴェルは困惑して眉をひそめ、視線を上げ、そしてショックで眼が大きく見開かれる。ヴィッカースは何度もナイフで 彼を突き刺す。ラヴェルは苦痛で叫びながら倒れる。傷口から血が噴き出る。ヴィッカースはピストルを掴んで2発撃って 彼を殺害する。ジャネックが部屋に入ってくるが、銃を構える前にヴィッカースが4発中を発射する。彼は倒れ、痛みに 呻く。ヴィッカースは彼を残して出て行く。 ロッカールームの廊下、夜。ぴったりしたウェイランドの青いスーツを着たヴィッカースが廊下を駆け抜けていく。ドアに 着くと上着を脱ぐ。
60 : ロッカールーム、夜。ヴィッカースはクライスラー・スーツに駆け寄る。 遺棄された船、夜明け。ローバーは船の胴体部分で止まる。デビッド、ホロウェイ、そしてショーが降りて船に近づいて 行く。日が昇る。夜明けである。 カーゴ・ベイ、夜明け。ヴィッカースが火炎放射器を持って入ってくる。ミュドーが手を振る。ヴィッカースは大きなバッグを 肩に掛けている。彼女は火炎放射器をミュドーに向ける。 ヴィッカース:残念だわ。 ミュドーは叫び声を上げ、慈悲を請い、手を差し出す。 ミュドー:ヴィッカース、ノー! ヴィッカースは炎を浴びせ、ミュドーは火に呑み込まれる。膝を着いて倒れ、血も凍るような悲鳴を上げる。 遺棄された船、夜明け。ショーが先頭になって狭いが背の高い廊下を進んでいく。3人は出入り口に到着し、デビッドが入っていく。 カーゴ・ベイの廊下、夜明け。ヴィッカースは石棺タイプのカプセルに入ってボタンを押す。 プロメテウス船外。カーゴ・ベイが下降し、地表に着く。 遺棄された船、コントロール・ルーム、夜明け。大きな楕円形の部屋は寺院のものとそっくりだが、やや小型である。100個以上もの、 小さな壷がある。巨大なテラフォーマーの頭部のモニュメントが部屋の中央にあり、これも寺院にあったものとそっくりだが、かなり 小さい。 ショー:この場所は?前に見たのに似てるけど。 デビッド:これは違います。 ホロウェイ:エネルギー検出の表示が。 デビッドがホロウェイを見る。ホロウェイは手の中のデバイスを見ている。 デビッド:どんなエネルギー? ホロウェイ:マイ・ゴッド!これは反物質だ!
61 : プロメテウス船外。2台目のローバーが船を出て加速していく。 食堂の廊下、夜明け。ジャネックが血で咳き込みながら這いずっていく。 遺棄された船、コントロール・ルーム、夜明け。デビッドはモニュメントを振り返り、歩いていき、手を触れる。 ショー:デビッド、どうやったら破壊できる? デビッド:分からない。本当に。 デビッドはショーへと振り向くが、視線は彼女を通り越して、出入り口に立っているホロウェイに向けられる。ショーも 振り向く。ホロウェイは何かを見上げ、恐怖に喘ぎながら数歩後退する。テラフォーマーだ。マスクを外し、スーツも 着ていない。ホロウェイを見下ろすテラフォーマーの顔と頭部は殆ど人間だが、同時に全く人間に似てはいない。眼窩の 奥深くにある大きな楕円形の眼は瞬いてないように見える。鼻はボクサーのそれのようである。青白い顔と毛のない 頭には異様な模様がある。13フィートの異星人はホロウェイの眼をまっすぐ見る。ホロウェイは痛みに喘ぎ、崩れ折れて 耳と眼を塞ぎ、顔をしかめて呻く。 デビッド:やっつけろ! ショーが部屋の中央に駆け出て、テラフォーマーに火炎放射器を向ける。テラフォーマーはホロウェイの喉を掴んで持ち上げ、 1歩踏み出して眼をショーにロックする。ショーはすぐに武器を下げ、畏怖にかられて生物の眼を見る。 デビッド:ショー、何を待っているんだ! テラフォーマーはホロウェイを落とし、出入り口にステップバックするが、視線はショーに注がれたままである。ショーは 震え始め、苦痛に呻き始め、眼は堅く閉じられる。そして彼女は叫ぶ! ショー:ここには神がいる! テラフォーマーは頭をゆっくり動かす。 ショー:違う!お前は私の神じゃない!ノー! デビッド:ショー!殺せ! ショー:神は私の頭の中にいる! デビッドは周りを見回し、つるはしを見つける。慈悲深いショーの表情。彼女は火炎放射器を持ち上げ、立ち上がろうと もがいているホロウェイにゆっくりと向ける。その眼はテラフォーマーから離れないが、体と兵器は困惑したホロウェイに 向けられている。彼女は涙を流し始める。 ショー:ノー!お願い、やめて! テラフォーマーは人を怖気づかせるような微笑を浮かべる。
62 : >>28-37 >37 :名無シネマさん:2012/03/21(水) 17:45:13.90 ID:mQtjq2YO >FAKEだけど面白いでしょ?
63 : >>1 元脚本も落としたけど楽しみにしてるから
64 : 発表されてるキャストと食い違いが出てるし 公開された予告編と違っている ファンによる同人作品ならはっきりそういえばいいのに ネタバレですとか偽っていると誰も見ないよ
65 : FAKEだって言ってるじゃん
66 : 今回に関しては確かにフェイクだとは言ってるけど、その前のリークのときは、フェイクとの指摘に反論してたよね。
67 : ホロウェイ:エリザベス?何をするんだ?エリザベス! ショー:ノー! ホロウェイは壁へと後じさり、慈悲を請うて手を差し伸べる。ショーは叫び、トリガーを絞る。ホロウェイは炎の壁に呑み 込まれ、血も凍るような叫び声を上げる。 ホロウェイ:エリザベス! ホロウェイは絶叫し、火に包まれて膝を着く。そして顔から地面に倒れると静かになる。突然デビッドがつるはしを持って テラフォーマーに突進し、右腕に1撃を加える。テラフォーマーは声を上げず、表情も変えない。ショーのコントロールは解けた。 ショーは膝を着き、自分が強いられた事を嘆き悲しむ。テラフォーマーの傷口から血液が噴き出し、デビッドの右腕が緑黄色の 血液で覆われ、そして腕は溶け始める。テラフォーマーはデビッドの首を掴んで高く持ち上げる。そして地面へ投げ落とし、 右足を上げるとデビッドの胸を踏みにじる。デビッドの口、鼻、耳、そして眼からさえ白い液体が噴出し、声は歪み、まるで コンピューターのような声である。 デビッド:ショー!逃げろ! ショーはテラフォーマーをすり抜け廊下へと走っていく。テラフォーマーは振り向いて彼女を追う。 遺棄された船の廊下、夜明け。ショーは全力で走りながらヘルメットを装着する。明かりはスーツからのものと火炎放射器だけである。 立ち止まって振り向くと炎の波を廊下へ浴びせる。そして振り向き、走り続ける。 太陽系儀、夜明け。テラフォーマーはプラットフォームの前に行き、デバイスに触れる。石棺が上がってくる。大きな椅子の真ん中に 巨大な“大砲”タイプのメカニズムが地面から姿を現わす。 遺棄された船、コントロール・ルーム。テラフォーマーの頭部のモニュメントが音を立て始める。壷同士が向き合い始め、突然青い ビームを発し始める。数秒のうちに全てのビームが接合する。 太陽系儀、夜明け。テラフォーマーは骸骨のようなバイオメカニカル・スーツとヘルメットを装着し、椅子に乗る。マスクの、ホースの ような鼻が“大砲”のようなメカニズムに接続され、スーツ全体とヘルメットは椅子と接続され、一体化する。テラフォーマーは前の パネルに触れる。
68 : 遺棄された船、コントロール・ルーム、夜明け。モニュメントの眼と口が青く光り、部屋の中央の小さなプラットフォーム から地球のホログラムが浮かび上がる。破壊されたデビッドが白い血を吐きながら、襟元のボタンに手を伸ばす。 デビッド:エリザベス、奴はカーゴを地球へ運ぶ準備をしている。やるべき事をやるんだ、今。 遺棄された船の外、夜明け。ショーが入り口から飛び降り、走り去りながら襟元のボタンを掴む。 ショー:ジャネック、聞こえる? プロメテウス、コントロール・ルーム。ジャネックは力なく椅子に這い登って座る。そしてコールに応える。 ジャネック:聞こえる。 ショー:宇宙船よ。宇宙船が飛び立とうとしてる。目的地は地球。私達、間違ってた。ひどく間違ってたのよ。止めなくちゃ。 私達がどうなろうとも。止めなくちゃ。さもないと地球の全てが、誰もが死ぬ事になる。ジャネック、止めるのよ! ジャネック:分かった。 ジャネックは顔をしかめ、うなづく。 ジャネック:何があろうとも、だ! 彼はラヴェルのコントロールに着き、コマンドを打ち込む。 プロメテウス船外、夜明け。エンジンが蒸気を噴き出し始める。船は地表を離れ、空高く舞い上がっていく。 遺棄された船、夜明け。船は大きなエンジンノイズを上げ始め、そびえる2本のアームは天を向く。ショーは立ち止まって巨大な エイリアン・クラフトを向く。エイリアン・クラフトは叫び声をあげ、地表から離れて空へと加速していく。 プロメテウスのエンジンが方向を変え、加速して遺棄された船へ正面から突っ込んでいく。 外景、夜明け。ローバーが近づいてきて止まり、ヴィッカースが降りる、ショーに向かって走り出す。ショーの傍で止まり、2人の 女は空を見上げ、畏怖にかられ、ショックを受ける。 ショー:あれはプロメテウス! 疾駆するプロメテウスは、地表から2マイルまで上昇した“U”字型宇宙船めがけて加速する。 コントロール・ルーム。ジャネックはときの声を上げ、船は突進していく。 遺棄された船、夜明け。プロメテウスは遺棄された船に激突し、巨大な爆発が起こる。大規模な爆発にも関わらず、遺棄された 異星人の船を破壊はできなかった。しかし動きは止まり、地表へと墜落を始める。
69 : 外景、夜明け。 ヴィッカース:逃げるのよ! 2人は走り始める。プロメテウスの破片が彗星のように周りに落下し始める。巨大な、そびえる遺棄された船は、ドバイ・タワー のような2本のアームから地表にクラッシュし、回転して胴体部から着地して止まる。2人は衝撃波で地面へ投げ出される。 炎とプラズマが船の穴から噴出し、船は破壊されて猛烈な勢いで地表に倒れる。ショーは破片、煙、そして炎の周りを歩き、 そしてヴィッカースと対峙する。 ヴィッカース:貴方、やったわね。 ショー:生き残ったのは私達だけ? ヴィッカースはうなづく。 ショー:これからどうするの? ヴィッカース:ローバーにはダメージはないわ。どこか安全な所を探し出して、休んで、待ちましょう。 ショー:どこへ行って、何を待つつもり? ヴィッカース:宇宙に発信するコンピューターがあるの。どこかシグナルを受信できる場所を探して、SOSを送りましょう。 2人はローバーへ向かっていく。
70 : ナスカの地上画、夜明け。ローバーが高速で走り抜けていく。が、鋭い岩に乗り上げてタイヤがバーストする。 ヴィッカース:ガッデム! ショー:止めて! 滝、夜明け。ローバーは雄大な滝の傍で止まる。ヴィッカースはため息をついてショーを見る。 ヴィッカース:ホイールがやられた。見てくるわ。 ヴィッカースは大きなバッグを残してローバーを降りる。ショーバッグを調べ、ジッパーを開ける。 滝、朝。ヴィッカースは外で立ってホイールを調べている。そして膝を着いて見る。 ローバー車内、朝。ショーはラップトップ・コンピューターを引っ張り出してスイッチを入れる。コンピューターがメッセージを受信 している事が分かる。クリックで表示が現われる:“脅威となりうる消耗要員を除去せよ。異星人の標本とテクノロジーを確保せよ。 救助のため正確な位置の返答を” ショーはラップトップを閉じ、周りを見回す。バッグに鉄のコンテナを見つけ、引き出して開ける。彼女はショックを受け、口を手で覆う。 感情を飲み込み、身を乗り出して再び箱の中を見る。その箱はインキュベーターで、変異した異星人のハイブリッド・ベビーが中でまだ 生きている。ショーの表情は激怒に変わる。火炎放射器の横にあるピストルを掴む。 滝、朝。ショーは車を出て、ヴィッカースに歩み寄る。ショーはヴィッカースの背後数mに立っている。ピストルはヴィッカースに向けられ ている。 ショー:貴方だったのね。 ヴィッカース:何の事? ヴィッカースは立ち上がって振り向き、ショーを見る。 ショー:目論見は分かってるわ。標本を地球に持ち帰るつもりなのね。 ヴィッカース:何をしてるか、分かってるの?救助を要請できるのは、私しかいないのよ。銃を置きなさい。 ショー:私のベビーをどうするつもり? ヴィッカース:貴方のベビー? ショー:どうするつもり! ヴィッカース:重要な標本だわ。 ショー:残念だわ、ヴィッカース。
71 : ショーはヴィッカースの胸に3発、銃を発射する。彼女は地面に倒れる。ショーが離れようとすると突然ヴィッカースが襲い掛かり、 ショーを地面へ押さえつける。ショーは驚き、そして銃痕から白い液体が溢れ出るのを見てショックを受ける。ヴィッカースは ショーの首を絞め始める。ショーはブーツに手を伸ばし、ナイフを引き抜くと刃をヴィッカースの即頭部に突き立てる。 ヴィッカースは横へ転がると痙攣を始める。ショーはローバーへ駆け寄って火炎放射器を掴む。そして振り返るとヴィッカースが ピストルを持って立ち上がる。ショーは火炎放射器を向けると炎を放つ。ヴィッカースは火に飲み込まれ。後ろへ倒れ、そして 崖から落ちていく。 ショーは武器を捨て、コックピットから箱を取り出す。彼女は箱を開け、テラフォーマー/人間のハイブリッド・ベビーを取り出し 崖の縁へと持っていく。そして、ベビーを手にしたまま崖の縁に座り込む。
72 : ベビーはうごめき、甲高い声で泣き、呻いている。ショーはベビーを強く抱きしめる。そして前後に揺らして、その白いビーズ のような眼を見下ろす。亜kのジョは泣き、そして同時に微笑んでもいる。 ショーもナレーション:そして神は最後に言った。産めよ、増やせよ、地に満てよ。そして統治せよ。海の魚を、空の鳥を、 地に動き、生きる全ての生き物を統治せよ。 画面は滝から引き、はるか遠くの風景、大気、そして上空の月と巨大な惑星へと移る。 惑星ゼウス。画面はゼウスから引き、巨大な土星タイプの惑星を巡る。そしてもう1つの小惑星へとズームする。生命のない岩の塊りである。
73 : 小惑星、夜。原初の大気。見渡す限り、溶岩で覆われている。この風景の中に、全く同じ船が見える。“U”字型で、岩だらけの崖の平地に 止まっている。画面は接近し、大きな穴の1つへと入っていく。 遺棄された船:画面は長くて暗く、骨のような形をし、ぬるぬるする廊下を通っていく。大きな、楕円形の部屋への入り口。 太陽系儀、夜。以前の“U”字型宇宙船と同一の部屋であるが、石棺はない。パイロット・チェアには死んだテラフォーマーがスーツと ヘルメットを着用して座っている。近寄ると胸には大きな穴が口を開けている。画面はゆっくり引き、プラットフォームを見下ろす。 何かの酸による大きな穴が開いている。 ぞっとするようなシューシューいう音、呼吸する音。見上げると邪悪な生き物の顔が見える。生き物は唸り、口を開ける。その中に もう1つ小さな顎が見え、口から飛び出して襲い掛かる。 P R O M E T H E U S
74 : おしまいです。ラストシーンは陳腐で頂けませんが、全体としては充分面白く読みました。 FAKEとしては上々じゃないでしょうか。8月になったら、「何でえ、本物よりFAKEのほうが 面白いじゃないか」なんて事もあるかも知れませんね。噂ではXenomorphは今やディズニー ランドにも出ているそうで、スコットがおかんむりなのもよく分かります。 お付き合い頂いて有難う御座いました。それではさらば。
75 : / ̄ ̄ ̄ ̄\ /;;:: ::;ヽ |;;:: ィ●ァ ィ●ァ::;;| |;;:: ::;;| |;;:: c{ っ ::;;| |;;:: __ ::;;;| ヽ;;:: ー ::;;/ \;;:: ::;;/ |;;:: ::;;| |;;:: ::;;| / ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄\ |;;:: ::;;| |;;:: ::;;|
76 : 読了 >>1 乙です。 総じて安っぽい気もするけれど、 リドリーのビジュアルと演出入るとこれでも印象はガラリと変わりそう。 エンディングはハンニバルっぽいような…
77 : ほしゅ ありがとうございます。
78 : PROMETHEUS エリザベス・ショー:ノオミ・ラパス レイドン・ホロウェイ:ローガン・マーシャル・グリーン メレディス・ヴィッカース:シャーリーズ・セロン デビッド4:マイケル・ファスベンダー キャプテン・ジャネック:アイドリス・エルバ ラヴェル:ベネディクト・ウォン チャンス:エムン・エリオット アルタ:ケイト・ディッキー ミルバーン:レイフ・スポール グラティス:フランク・ケリー ロバート・ウェイランド:ガイ・ピアース エゼキエル・ショー:パトリック・ウィルソン レイチェル・ショー:アイレット・ズラー ヤング・エリザベス・ショー:ルーシー・ハッ\ン フィフィールド:ショーン・ハリス シエナ:タル・ベルコヴィッチ ボイル:ジェームス・ペイトン デンブルック:タッペンス・ミドルトン タイデン:ロバート・ピュー オデット:リー・セイドー ウェッブ:サイモン・マクバーニー ムスタファ:ジャミル・クーリー Dr.ナカタモ:ベイ・リン Dr.ガルマー:ショーン・トー
79 : 傭兵1、カタケ:レイ・デ・ハーン 傭兵2、ウラジミール:ウラジミール・ファーディク 傭兵3、オルーク:ローリー・イリアム 傭兵4、タプロー:シェーン・スタイン 傭兵5、サーベル:ダニエル・ナプロー エンジニア:ダーウィン・ショー 年長のエンジニア:マシュー・ロック
80 : 太陽系の誕生。我々は遥かな原初の過去を見ている。太陽、数々の惑星、そして地球が全能の神の如き存在の異星人、エンジニアに よって創りだされる。この途方もない地球外生命体は宇宙の持つ原初のパワーを用いてメカニカルな物もバイオロジカルな物も 意のままに作り出し、操る事ができた。最初の、生命への遺伝子レシピが巨大なエンジニアの宇宙船から地球の大気へと送り込まれる。 宇宙船は星々を覆い隠すほど巨大である。
81 : アフリカ〜生命の揺りかご、2085年。エリザベス・ショーは古代文明と人類の遺跡の復元を専門とする調査機関で考古学者として 勤務し、尊敬される存在であった。彼女はこの分野では革新的な理論で最先端にあった。その理論とは、神の存在には現実的な根拠が あるに違いなく、あらゆる社会が神話を忠実に生み出してきた点では一致しており、人類の真の始まりは埋蔵され、発見されるのを 待っている、というものであった。だが彼女は色々の点でナイーヴであり、夢想家であった。幼くして両親を失い、英国の宣教師により 彼女の心の奥深くに霊的なものが植え込まれ、彼女は自分が同僚と心を通わせあえない事に気付いた。彼女はウェイランド・コーポ レーションを代表する冷酷で狡猾なエクゼクティブ、メレディス・ヴィッカースから唐突にアプローチを受ける。ヴィッカースのオファー は生涯にまたとないチャンスであった。考古学的発掘で彼女の理論を照明するチャンスであり、“神の1部を発見する”チャンスすら可能性 があった。彼女はこの機会に胸を躍らせ、プロジェクトの進められる大陸はどこなのか訊いた。だがヴィッカースは、発掘の場所はアフリカ ではなく、地球でもないと彼女に告げた。
82 : 火星、デルタ-Mコロニー外部。ショーとヴィッカースは発掘現場に到着し,レイドン・ホロウェイの出迎えを受ける。無愛想で人間不信の会社の 傭兵はこの探検のセキュリティ・チームを率いる存在で、遺跡に入るの前にNDAにサインするよう主張して道を阻み、ショーと衝突する。 ショーが発掘現場に入ると、古代、エンジニアによって建造された有史以前の巨大な城の中に自分がいるのを発見する。古代遺跡の中に、高度に 進歩したバイオメカニカルな遺物が発見され、その起源は地球外である事が判明した。この事実はメガ・コングロマリット、ウェイランド・ コーポレーションの関心を引き、ウェイランドは城の発掘に融資して、異星人のバイオテクノロジーを逆工作して利益を得ようと期待を抱く。 加えてエンジニアが人類を含む地球の全生命体のデータベースを持っている事を示唆する証拠も証拠も発見された。ショーは興奮してプロジェクト に参加し、Dr.ナカトモ、Dr.ガルマーを含む科学者達と研究を始める。ショーは驚くべきホログラムを何とか作動させ、城の秘密を発見する。 ホログラムはスター・チャートのコレクションであり、エンジニアの母星への道を示す物だと考えられた。
83 : ヴィッカースはこの成り行きをコム・スクリーン経由で、半ば水没したマンハッタンにそびえるロバート・ウェイランドの オフィスへ報告する。ウェイランドはカリスマ的で知能が高く、しかし冷酷なビジネスマンであり、ヴィッカースの説得に より、発見されたスター・チャートを辿ってエンジニアとのファースト・コンタクトを果たすスペース・ミッションの計画 を立てる。野望を抱くCEOにとっては新しいテクノロジーを手に入れ、オフ・ワールドでの植民地設立競争でリードを保つ 方法に過ぎなかった…しかしヴィッカースはもっと深い何かに駆り立てられているようであった。
84 : 冥王星、ウェイランド・コーポレーションの造船所。太陽系の先端でショー、ヴィッカース、ホロウェイは探検の準備をしている。カンパニー の高度に進歩した最新ISRVでテラフォーミング用に設計されたプロメテウス号が航海に導入された。ヴィッカースはキャプテン・ジャネックと第一 士官ラヴェルの率いるクルーを召集する。ショーとホロウェイのイデオロギーは反目したままである。ショーは楽天主義者でロマンティックであり、 ホロウェイはダーウィン主義者であった。プロメテウス遠征隊が宇宙はるかへの出発準備をしている時、地球ではウェイランドが聴衆にミッションを 発表し、冥王星の造船所を出発する船のフッテージが世界中に放映された。
85 : 2090年、深宇宙。目的地の太陽系に達したプロメテウスは速度を落とす。クルーがクライオ・チェンバーから出てくる。エリザベス・ ショー、メレディス・ヴィッカース、レイドン・ホロウェイ、キャプテン・ジャネック、エクゼクティブ・オフィサーのラヴェルの 他、オペレーション・アンドロイドのデビッド4、ナビゲーターのチャンス、チーフ・メカニックのフィフィールド、神学アドバイザーの グラティス神父である。調査チームの科学者はミルバーン、アルタ、タイデン、オデット、ウェッブ、そしてムスタファ他。 メカニック、テクニカル・オフィサーのチームはシエナ、ボイル、そしてデンブルック他。ホロウェイの傭兵を含むセキュリティ・ ユニットはウラジミール、タプロー、オルーク、カタケ、そしてサーベルである。クルーは冷凍睡眠からの離脱に順応して行く。彼らの 筋肉は5年間使われずにいたため萎縮している。ホロウェイはショーを気の毒に思い、エクササイズ治療を助ける。
86 : クルーはエンジニアの母星へ上陸する準備をする。ショーとホロウェイは、2人がそれほど違わない事に気付く。ホロウェイも 幼児期のトラウマに苦しみ、冷酷な独裁制の植民地に育ち、後にアウター・リム防衛艦隊に入って脱出するが、腐敗した上官の ために逮捕され、除隊となった。2人は徐々に惹かれあい、ロマンチックな関係が始まる。ショーは両親、父のエゼキエル・ショー 司祭と母、レイチェル・ショーの幻に付きまとわれていた。彼女が幼い頃、アフリカで両親は神への信仰と宇宙の大いなる神秘を 彼女の奥深く植え付け、そして地域の暴動で殺害されたのだった。デビッドは自分がクルーから敬遠され、人造人間ゆえに2級市民 として扱われている事を知る。はるか彼方の植民地で、生みの親である人類に対してロボットが武装して反乱を起こした事があった のである。ヴィッカースはクルーの事を嗅ぎまわってはキャプテン・ジャネックと衝突する。
87 : プロメテウスはゼータ2レティクル星系に入り、ショーのスター・チャートで“神々の故郷”とされるミステリアスな 惑星の軌道に乗る。下の世界から奇妙な表示が発せられ、何人かのクルーはベッドで奇怪な夢に苦しめられる。着陸 モジュール、マゼランは船を離れ、異星人の世界、荒野の地表に着陸する。ラヴェルとショーは探索チームを率いて 洞窟だらけの人工構造物へ入っていき、これがエンジニアの寺院である事が明らかになる。火星で発見された遺跡に そっくりで、同じバイオテクノロジーで飾られてはいるが、明らかに新しいものであった。
88 : 寺院内部でクルーはアンプル・ルームを発見する。何千もの円柱状の黒い物体で埋め尽くされており、巨大なヒューマノイド の頭部(後に「神の顔」と呼ばれるようになる)が見下ろしていた。デビッドはこの偶像に見とれ、他の者はかすかな囁き声を 聞く。ショーは他と離れて置かれた、台座の上にあるアンプルに注意を引かれる。ミルバーンは好奇心からアンプルを取ろう として、自動ディフェンス・システムによって負傷を受ける。ショーとデビッドは何とかこのデバイスを解除する。クルーは 隔離されていた1つを含むアンプルを何個か採取し、マゼランへ戻る。ヴィッカースは畏怖を抱きつつ標本を詳しく調べる。
89 : デビッドはアンプルの内容を検査し、これが銀河内の“ノアの箱舟”の1種であって、宇宙中の無数の種の遺伝子レシピが 含まれている事を発見する。アンプルそれぞれに異なった種のゲノムが含まれており、一方巨大な頭部は子らを見下ろす “創造主”を再現した物であると判明した。クルー達は奇妙な夢や幻覚に悩まされ続け、デビッドは神の顔と交信すべく、 アンプル・ルームへと禁断の巡礼に赴く。ミルバーンはヒステリックな発作に襲われ、繰り返し“老いた者達がやって来る” と叫び、マゼランの病室に閉じ込められるが、他のクルーも彼同様“老いた神の帰還”のヴィジョンを経験する。
90 : クルーの幻覚は現実のものとなった。エンジニアの船が惑星の軌道に到着し、プロメテウスのコマンド・モジュールに攻撃を 浴びせ、プロメテウスは深刻なダメージを受けて核エンジンのコアは限界に達し、ジャネックはクルーに軌道モジュールと地表 モジュールを繋ぐつなぎ縄(スペース・エレベーター)を使って脱出するよう命令し、プロメテウスをエンジニアの船へと向ける。 プロメテウスは爆発しジャネックは死亡する。エンジニアの船は吹き飛ばされ、破片がショー、ホロウェイ、ヴィッカースら 探索チームのメンバーに降り注ぐ。船は地表に激突し、マゼランも大きなダメージを受ける。マゼランへ戻ろうとしたショーは 破壊されたエンジニアの船から拡がるエネルギー波に捕らえられる。彼女がマゼランに戻ると船は破壊され乗員は全員死亡 していた。マゼランの残骸はもう1回別のエネルギー波に襲われ、彼女の目の前で船は修復し、クルーは生き返る。ショーは悟る。 異星人の船に乗っているのは、この世界を創った神−生命を生み出す事も時間をコントロールすることもできる神に違いないと。 彼女は未来へ飛んで探検に出た全員が死ぬよう運命付けられているのを見たのだった。
91 : クルーの中にはパニックに陥り、神の故郷で犯した罪の償いに盗んだアンプルを寺院へ戻そうと主張するものもいたが、ヴィッカースは これを拒否する。クルーの驚いた事に、象のようなクリーチャーがマゼランの外に姿を現わし、船内へ入ってくる。ホロウェイの セキュリティ・チームが攻撃を始める間際になって、“スペース・ジョッキー”のバイオメカニカル・スーツが開いて、ヒューマノイド エンジニアが中から現われる。
92 : エンジニアは言葉を発せず、その腕をコンダクターに変形させてデビッドの喉へ挿入し、アンドロイドのポジトロニック・ブレインに 直接データベースを注入してデビッドをインターラプターとする。他のエンジニア達は人類を殺戮するつもりであり、この神の如き人種 は生命の種を撒く存在である一方、言う事を聞かない劣等種にとっては死をもたらす存在にもなりうる事が判明する。更に、彼らは地球へ 戻って、神のテリトリーをこれ以上侵害する前に横行する人類を根絶するつもりである事が分かる。だが、ここにいるのは人間のゲノムを 生み出し、自らのイメージに沿って人間を形作ったエンジニアであり、子供達を守りたいと感じていた。ショーは我を忘れて“神”と 向かい合う。
93 : エンジニアはクルーに語る。彼自身、自分の作品を助ける事で死ぬリスクがあり、年齢は数億歳だが彼らの基準からすれば比較的 若く、年長者に反対する権限がないのだと。しかしエンジニアはクルーに大きな銀色のカプセルを渡し、中には“不老不死の霊薬” が入っていると話した。デビッドはこの新しいアンプルの内容を検査し、どんなレベルの細胞ダメージをも修復し、新しい細胞の 発生すら導く物質が含まれている事を確認する。これは生命を生み出し、支えるキーであり、若いエンジニアはこの物質が、来たる べき攻撃に人間が行きぬく助けになる事を願った。エンジニアが船に戻ると年長者は彼の背信に気付いていた。年長者は若い エンジニアに未知の物質を注射し、人間を助けた異星人はマヒ状態に陥る。そして不運な人類の創造主はアンプルルームへ放り 出される。
94 : 神をなだめるために盗んだアンプルを戻す事をヴィッカースは拒否したが、フィフィールドとボイルはこっそりとアンプルを 持ち出す。2人は寺院へ戻るが、エンジニアの胴体から蛇のようなクリーチャーが飛び出し、ボイルの喉へ飛び掛かって 動けなくする。フィフィールドは倒れているボイルを発見し、マゼランから助けを呼ぶが、倒れているボイルの体を破って 蛇が現れ、同様にフィフィールドの体に入り込む。救援隊を率いるショーとラヴェルは無意識の2人を発見し、手負いの エンジニアの体と共に運んでいく。
95 : マゼランに戻り、サイエンス・クルーはフィフィールドとボイルを調べ、何かが腹の中で育っている事を発見する。クルーは マゼランに篭って軌道へ戻れるよう修復に努めるが、更に数匹の蛇がエンジニアの体から飛び出して9人のクルーの体内に 侵入する。病室でうつぶせの体が持ち上がり、顔は歪み、眼は黒ずみ、腹部は膨張する。エンジニアが目覚め、クルーに攻撃 を加えた事を謝罪し、繁殖させる事を強いられていた、そしてバイオロジカルな彼の“子供達”が人間を殺戮しようとして いる事を話す。エンジニアは死亡し、最後の1匹の蛇が顔を破って現れ、ショーの喉に飛び掛かる。
96 : エンジニアの船。彼らは感染した人間の病状を遠くからモニターしている。年長のエンジニアが人間の腹部の感染を 活性化させる。マゼランでは感染した11人の腹部が破裂し、内部から触手が現われ、骨が音を立てて折れ、腱がちぎれ、 皮膚が裂け、巨大なプロトフォームが姿を現わす。エンジニアに遺伝子エンジニアリングで創り出されたウォリアー族の 幼体である。荒れ狂う怪物の群れは船と惑星の生き残りのクルーを攻撃する。ラヴェル、チャンス、ミルバーン、アルタ、 グラティスたちは怪物に虐殺される。そして最後の感染者、ショーは凄まじい苦痛の中、腹部が破裂しそうになり、 ホロウェイの看護を受け、デビッドとヴィッカースはバリケードを築く。ショーの腹部が裂け、バイオメカニカルな悪夢が 姿を現わす。ヒューマノイドの部分とアンドロイドの部分を持つスタービースト、エイリアンの最初の先祖である!
97 : ショーのずたずたになった体は捨て去られ、スタービーストはマゼラン船中を暴れまわり、デビッドとホロウェイはショーが ロボットであった事を知って唖然とする。デビッドはエンジニアに与えられた“不老不死の霊薬”をショーに与え、ショーは 生命を取り戻す。ヴィッカースは、彼女自身がショーをデザインした事、そしてショーがバイオロジカル・アンドロイドである 新製品“レプリカント”の第1号であることを明かす。ショーの記憶は移植されたものであり、実際には火星で組み立てられ、 1度も地球に行った事などなかったのである。ヴィッカースは進歩したエリザベス・ショー・アンドロイドが自分を助けて 生命創造の究極の秘密を暴き出す事を望んでいたのだった…そして望みは叶えられ、プロメテウス遠征隊はその犠牲になったのである。
98 : 全ての生命体に敵対するスタービーストは小さなプロトフォームをも攻撃して殺戮し、ついで人間を追いかけてくる。 デビッドは皆に告げる。エンジニアが彼のメモリーにデータベースをダウンロードしてくれたので、エンジニアの船に たどり着ければシャトルをプログラムして生存者を地球へ戻す事ができるだろう、と。ショー、デビッド、ヴィッカース、 そしてホロウェイは探検ビークルを出てエンジニアの船を目指す。スタービーストが彼らを襲った時、タイム・ウェーブ が襲ってビークルは破壊される。ホロウェイは自らを犠牲にしてスタービーストの注意を逸らし、ひどい傷を負って タイムウェーブに呑み込まれる。デビッドも同様にダメージを受ける。ショーとヴィッカースはデビッドを抱えながら 何とか歩いてエンジニアの船にたどり着く。
99 : 彼らは異星人の船に到着し、ハンガー・ベイを目指す。だがエンジニア達は警戒態勢を取ってさまざまなバイオメカニカル・ ディフェンスを作動させる。年長のエンジニアは彼らを罠にかけ、蛇をヴィッカースの喉に投げ入れる。が、コントロール 不能のスタービーストが攻撃してきて、彼らは逃れ出る。ショーとデビッドはハンガー・ベイに到着し、彼は小さなクラフト をプログラムして座標を地球に合わせる。しかし最後のタイムウェーブが損傷した船から拡がり、デビッドはショーが彼の 種族の将来の希望である事を悟って、必ず生き延びなければならない事を彼女に語る。自分達は無謀な創造主たち〜人間と “神”のどちらよりもベターでなくてはならない、と。“我々はベストの人類なのだ”と。彼は自らを犠牲にして爆薬に 点火し、スタービーストをタイムウェーブの中へ吹き飛ばし、エンジニアの船をバラバラにする。ショーのクラフトは軌道に 乗り、脱出していく。
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