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2013年02月ニュー速VIP+100: カリフォルニアに転校してたときR捨てた話(補完) (225)
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カリフォルニアに転校してたときR捨てた話(補完)
- 1 :2013/02/05 〜 最終レス :2013/02/12
- 16〜18才のときカリフォルニアにいたときの話。聞いてく れる人いたら話したい。
- 2 :
- 2GET
- 3 :
- はよ
- 4 :
- 聞いてやろう
話せ
- 5 :
- はよ
- 6 :
- まず当時のスペック。 16才、172センチ、フツメン、空手二段、R、重度の中2 病。
- 7 :
- パンツ履いた
- 8 :
- 俺は当時(転校前)かなりバカだった。
どんぐらいバカか と言うと周りが皆自分よりバカだと思ってたくらい。
Jポッ プを批判して、ホントは良くわからん洋楽礼賛派。
そんなわけで友達もほぼいなくて、勿論モテず、
暗めの中 学生活を終えようとしていた俺に母ちゃん衝撃の一言
「父 さんと離婚する。私はしばらくあんたの面倒みれないから 、おじいちゃん家に行って」
- 9 :
- 俺「はっ?」んで、あれよあれよというまにカリフォルニ ア。
こ こらへんややこしいが、母ちゃんは産まれはアメリカだ けど、日本人。
今考えるときついが、当時の俺は外国にあこがれがあった 。
よくあるアメリカドラマみたいな学生生活に憧れてたか ら、
意外と抵抗はなかった。。 ってゆーか、友達もいない し、
第一志望高校も落ちてたから日本に未練などなかった のだ。
- 10 :
- パンツは履いといた方がいいの?
- 11 :
- 空港に着いた俺を出迎えたのはマーティ(従兄弟、同い年)、
ア ニス(従妹、マーティの妹、一個下)、ダグ(いとこ二人のオヤジ 、バツイチ)
の三人。 このときダグ以外は初対面ね。 みんな俺の境遇を痛み、
優しくいたわってくれた。 空港からの道中も、なんやかんや気を使って
いたと思う。 俺はひたすら生えてるヤシの気を眺めるフリをしながら、
意 外に可愛いかったアニスに好かれるためにはどうすべきか真剣 に考えていた。
ちなみに血はつながってないです。そして全部仮名です
- 12 :
- かなり走って家に到着。アメリカは広い。
道中長過ぎてウ ンコしたくなってまさかの野糞初体験
もっとコマメにトイレを 設置しろよメリケンが。 気分が悪いと行って車を降りたのだが
バレてたのかどうか は未だ不明だ。
家はスゴい豪邸に見えた。 「これは…セレブ系ハイスクールライフか」
と期待 まあ違ったけどさ。 で歓迎会的に庭で肉食った。
アニスに出来るだけ近づきたかっ たがムリだった。
何故ならコミュ力低いからだ。 その日は、
自分を慰めるべく高校デビュープラスを具体的 に妄想して眠りに着いた。
アメフト部の意地悪筋肉バカを殴り倒してヒーローと かさ 。
- 13 :
- あちらの学校は9月に始まるので、それまでは試験受けた り、ダラダラしてただけだから割愛。
そして新学期初日がきた。 マーティは車持ってて、三人で登校。
ちなみにこの時点ではマーティとはまあまあ仲良くなっていた と思う。やっぱり俺は、非イケメンとは国籍問わず仲良くなり やすいみたいだ。
- 14 :
- 所々入ってくる空欄がすげー気になる
- 15 :
- 日常会話は話せてたの?
- 16 :
- まぁね。母ちゃんが英語話せたし
- 17 :
- アニス:160前半くらい、赤毛、髪長い、
アメリカ人のくせに 貧R、目の下のホクロが可愛い、
運動神経がよくて可愛い、大 食で可愛い、日本語タメ、
サッカーやってて可愛い、よく笑 う、目と口でかくて可愛い。
マーティ:当時はまだ170前半くらい、ダーティブロンド天然パーマ、
声小さい、日本語わかる、華奢 こんな感じ
- 18 :
- アニス「マーティ、ちゃんと1を案内出来る?ごはんも一緒に食べ るんだよ?もしイヤじゃなかったらわたしも一緒に」 アニスは面倒見が良くて、俺たちのことを子どもみたいに扱う ことがあった。 最高だったね!
マーティ「いいよ。妹とランチなんておかしいよ。またなんか言わ れちゃうだろ…スタンとかに」
それをこのソバカス馬鹿野郎がぶち壊した。
ちなみにスタンもこの話の主要登場人物の人としてのちに登場 する。
- 19 :
- マーティは俺の面倒を対してみてくれなかった。
いや彼なりは 頑張っていたと思うけど、
なにぶんヤツもイケてないグル ープの人だから仕方ない。
アメリカの学校ってさ「朝の会」とか「ホームルーム」っ てないわけよ。
説明受けたあと、いきなり授業中の教室へ校長の手によっ て放られる。
「みんな、転校生の1だ」こんだけ。 えーっ、もっとなんかないわけ!?
とか思ってたら授業の 講師と生徒がみんな俺をみてる。
黙って空いてる席に移動 しようとすると、ザワザワ「OH〜Please!」
- 20 :
- これはアレか、自己紹介か?俺を見るいろんな色の目、目、 目。
「なんだこのアジアンは?クスクス」って感じがしたのよ。こ こでなめられちゃいかん、と思った。
- 21 :
- クスクスと笑い声、馬鹿にされてる気がした。俺は迷った。
な にせ日本ですらぼっちだった俺。
メリケンでジョック連中にいじめ られたら死んじゃうかもしんない。
おとなしめに目立たず 行くべきか
だがそこは2ヶ月の高校デビューイメトレの成果炸裂!
「 俺は日本からきた1だ。コリアンでもチャイニーズでもない。
特技は 空手とギター、アジア系だからって、バカにされる筋合いは ないな」
今考えるとホント無いと思う。
- 22 :
- みてるぜ
- 23 :
- C
- 24 :
- 見てる
- 25 :
- 皆ポカーン(・Д・)だった。今思い出しても恥ずかしい。
そんな自己紹介のあと、やたらレベルの低い数字の授業が 終わった。いたたまれなかった。
そして苦しい休み時間。マーティもアニスもクラスが違う。まわり全 部知らん外人、しかも自己紹介どんビキ。 この数字は2コマ連続のクラスだから移動もなし。新大陸一人ぼ っち。
俺はイヤホンを装置し、机に突っ伏した。 気ーがー狂いそう〜らーらーらーらーらー!!♪
そんな俺の肩を誰かが叩いた。
これがアマンダとのRだった。
- 26 :
- しえん
- 27 :
- 向こうの人ってやたら目をみて話してくるんだよな。当然ア マンダもそうで、俺をじっと見つめてくる。
俺はというと恥ずかしいから横目でチラチラと彼女の容姿 をチェックしたりしてた。
俺「で? なんか用?」
話しかけられて「なんか用?」って訊くやつは大体コミュ力低 いと思うの。
だが、アマンダはそんな俺にも気を悪くした風もなく口角をあ げて微笑むと意外な形で 会話を続けてきた。
ア「えーっと、ワタシノナマエハあまんだです(←日本語ね )」
俺はきょとんとした。
- 28 :
- 面白そう。はやくはやく!
- 29 :
- パンツ脱いだ
- 30 :
- 下手な日本語だったけど、意味はわかった。この人はアマンダ という人なのだな。 あーそうか、よく日本人がアイアム〜とか言うのは外国人 にはこんな風に聞こえるのね。 とか思ったりして、俺はノーリアクションだった。
ア「あ、あれ? 通じない? うそ。えっと、ワタシノ‥」
俺「アマンダさんでしょ? 通じてるよ」
俺が英語で答えると、彼女はうれしそうな表情を浮かべた 。
俺も釣られてなんか笑ってしまった。今思うと、俺はうれ しかったんだと思う。 アメリカ人ってさ、こっちが外国人でもおかまいなく英語 で話しかけてくるじゃん。 日本人は自国にいるアメリカ人には下手な英語で会話しよ うとするのにさ。
ア「あ、通じた? でもごめんね。これしか日本語わかん ないの」
そんな彼女の心遣いがうれしかった。 俺「大丈夫。一応英語はわかる」
アマンダは俺の前の席で、俺の机に両肘をつき、顔を支えなが らしゃべっていた。 ア「ホント? よかったー。でね、さっき自己紹介してくれて たじゃない?」
俺「ああ」 最悪だったけどな。
- 31 :
- 懐かしい!今度は最後まで書いてくれ!
- 32 :
- アマ「名前のところがぜんぜん聞き取れなかったよ。もう一 回教えてくれる?」
斜め下からくりっした目でのぞきこんできる。 俺の名前は少し長いクラシカルな和風の名前で、外国人には聞き 取れなかったようだ。
俺「えっと‥」 俺はノートを取り出し、ローマ字で自分の名前を書いた。
ア「ふんふん。‥長いよ」 俺「仕方ないじゃん」 ア「そういえば、日本の人の名前でチャイニーズキャラクターが使われ るんだよね? 書いて書いて」 チャイニーズキャラクター? ああ漢字のことか。
俺はサラサラと漢字をローマ字のよこに書いた。 「こう」 「へー、すごいね。きれいなマークみたいだね。どういう意味 なのこれ?」
なんだこの人、親日家か? ジャパニメーション好きか?
とか思ったが、なにせ相手は初めて会話してくれたメリケン女 子。俺も少しは気を 使って、漢字の意味と訓読みを教えた。
「そうなんだ! じゃあアナタは4月生まれ? 読み方も そっちのほうがいいな。 ハルって呼んでいーい?」
これ以降、俺のカリフォルニアでの呼ばれ方はそれになっ た。
- 33 :
- 最初から英語は喋れたの?
- 34 :
- 英語は半端に話せたよ
前は申し訳なかった。あれから結論もでたし
すこし書き方を途中から変えます。優しい人付き合ってください
- 35 :
- アマンダのスペック
身長160代中盤くらい。俺
以下アニス以上。 肩くらいまでのプラチナブロンド、
10代白人特有のすべ っすべできれいな 肌。
瞳の色は明るいブルー。スタイルはよい。
あちらの人 に
しては童顔でやたら目力が あった。
なんかうまくいえないけど、
シバサキコウをティ ーンの白人にした 感じ。
いつもミニスカートをはいていたイメージがある。
- 36 :
- 読んでるyo
- 37 :
- で、その後もアマンダはなんやかんやと俺に話しかけてきて、 周りにいた女の子たち も会話に加わったりしてきた。
俺は内心めちゃくちゃうれしかったのだが、クールな姿勢 をくずさなかった。
はたからみると、明るく朗らか美少女とその他メリケン女、そ して無愛想なアジアン という様相だっただろう。
ポツポツというおれの言葉が意外にうけたりもして ホントは小躍りしたくらいだったが、ぶすっとしていた。 それもウケた。
- 38 :
- その数日後、俺はマーティとカフェテラスで飯を食っていた。ア レね。あの並んで マッシュポテトとトレイに入れてもらうやつ。
二人で食っているとたまたま近くにいたアマンダが話しかけて きた
アマンダ「ハル? あー、ハルのいとこってマーティなんだ?」 とかいろいろ。ちなみにマーティとアマンダはこの時点で はべつになかよくはない。 同級生だから知ってただけだ。
- 39 :
- …ふぅ
- 40 :
- その時、マーティは、視線をある男にやって、そして露骨に目を反らした
少し離れた位置でメシをくっていた男をみるマーティ。
その男のことは見たことがあったし印象に残っていた。
と っても嫌いなタイプ だったからだ。
っていうか、マーティがみていたせいでソイツも俺たちに 気づいた。
思えば、マーティのせいだ、そうだ。まああとから考えた
らよかったんだけどさ
ヤツは俺たちのテーブルよってきた。
- 41 :
- かなり長くなりそうだね。
- 42 :
- 筋肉「おい日本人。元気か?」
がさつで無神経ではあるが、
一応このときはフレンドリー なにおいもあった。
あったのだ。
それなのに俺は馬鹿だった。
思ったのだ「こいつはよくいる。
アメフトとかバスケとか のキャプテンで人気者、
どうみてもいやなやつで馬鹿なのに調子こいてるクソ野郎 で、
きっとマーティもいじめられてて 俺にも絡んできているのだ。
きっとケンカも強くて一目置かれているのだろう。つまり」
俺がここでこいつとモメて、こいつをぶっ飛ばせば、
俺の ヒエラルキーは一気に上がり パツキンのチャンネーにモテモテ
になったりしてプロムとかに誘われたり するのだ。
そこで俺は好戦的な態度に出た。
思えばこのときの俺は異 国のストレスと蓄積されたヒーロー妄想 、
そして発散できない中二オーラでおかしかったのだ。
- 43 :
- 最後に笑ったww
- 44 :
- 俺「なんだよアメリカ人。そりゃアンタほどは元気じゃないさ」
マーティはうえっ、という顔をした。後から知ったのだが 、マーティとこの男、スタン は別に仲が悪かったりイジメ関係ではなかった。そう、俺 の先走りなのだ。
- 45 :
- 懐かしいな
極真空手だっけ?
- 46 :
- きょくしん空手。懐かしいな
このスレはわずかながら結果を希望する人いたから
立ててみた。途中までは一緒だ
ス「はっ? お前なに? なんか文句あんの?」
俺「アンタこそ、毎日毎日人の顔みてニヤニヤ笑いやがって、なん なんだよいったい」
多分、彼は同級生の誰にもこんなになめた口を利かれたこ とはなかったのだろう。 これ、どう考えても俺が悪いよね。
ス「たて」
俺「たったぞ」
あー、これ殴りかかってくるのかなー、とか思った。すん げー足が震えた。 びくびくした。 ケンカなんてしたことはなかったが、父さんのせいで空手はや ってたし、根拠はないのに 「俺は強いはずだ」とおもってはいたのだが、それでもび くびくした。
ミヤギさん、俺に力を、とか思った。 そして前触れなく突然会戦。
- 47 :
- 見てるぞ見てるぞ
- 48 :
- クソ面白えなこのバカ>>1は
しかし極真2段か凄え
俺は初段だからなぁ
二段の奴と本気で張り合って
ボコられたのはいい思いで
- 49 :
- 知ってた? 空手に限らず、格闘技とか武術なんて、
半端 にやってるくらいじゃ ぜんぜん意味ないんだぜ。
圧倒的な筋肉量の前にはもう、ぜんぜん。
突っ込んできた彼の肩のあたりに一発おれの正拳が入った 。
そんだけ まったく彼のベクトルには影響を及ぼさずおれは普通にぶ っ飛ばされた。
後ろのテーブルにつっこんでしまった。
ス「なんだお前」
そういうと彼はクールに去っていった。
俺はというと、立てなかった。 別にたいした怪我もしてないし、足にきてなどいなかった が、 とにかく恥ずかしくて恥ずかしくて、身動きとれなかった 。
あー、家帰りたい家帰りたい、早くこの場終われ、としか 思ってなかった。
しかもこのあと俺がひっくり返したテーブルの生徒には謝 罪と弁償を要求され 先生にも怒られた、スタンのほうはお咎めあったのかどう かわからない。
- 50 :
- それにしてもこの>>1ノリノリである
- 51 :
- これ前回いつだっけ?1年前どころじゃないと思うんだが。
- 52 :
- なかなかオモロイやないか
- 53 :
- 殆どバックトゥザフューチャーの登場人物で補完されている
この筋肉は完全にビフ
- 54 :
- The OCのパクりのやつだっけ?
- 55 :
- その後どうやって家まで帰ったかはあまり覚えてない。 多分恥ずかしすぎて記憶を改ざんしているのだ。
あとからマーティに聞いた話では 「いきなり来るからさ‥、とか畜生、今度は最初から俺も」 とか言ってたらしく、このときマーティは「あー、こいつ ダメだわ」 と思ったらしい。
- 56 :
- その後俺は急速に周りの人に距離を置かれだした。
そりゃそうだろう。英語も下手なくせにやたら無愛想で、 大きいことばかりいうくせに 実力も伴わない口だけ野郎と友達になりたいヤツなんてそ うはいない。
気づけば俺は日本にいたときと同じ状況になっていた。な んとチェスクラブの連中にすら 小馬鹿にされていた。それはつまりこの学校で一番下とい うことなのだ。
- 57 :
- @土曜の夜のパーティ。 よくあるじゃん? ほら誰かの家の親が不在でさ、
みんな 集まって酒のんだり おどったり、
寝室でカップルがフェラチオしてたりす
るアレ。その 最初の一回。 出入りはできたよ。
ずーっと端っこのソファでビール飲んでた。
誰にも話かけら れない。いたたまれなくなって 静かに帰った。
帰り道でお金がないことに気づき3時間く らい歩いて帰った。
A学校授業編 俺はわりと成績がよかった。
意外にもアメリカ史が面白かった 。
で、先生がペアで課題 をやるように支持があったとき、
俺は成績優秀であるにも かかわらず、誰からも誘われず 誰も誘えず、
次回からその授業に行かなくなった。単位を 落とすくらいで
「おーい、誰かー? ハルと 組んでくれー」といわれる屈辱を
避けられるなら安いもの だ。
B休日編。 朝から晩までゲーム。そしてポテチ食いすぎて俺はなんと体重 が15キロも増えた。
- 58 :
- ここまでは同じ。
次からちょっと違う。
詳しく書く。俺は今、身近な人に書けと言われて書いてるが、
おんなじなのもつまらんしな.角度とか詳しさとか
- 59 :
- しえん
- 60 :
- つC
- 61 :
- 初見だけどおもしろい
- 62 :
- しえん
- 63 :
- 四円
- 64 :
- しえん
- 65 :
- うーん、、、
昔、見た話っぽい
- 66 :
- Californication
- 67 :
- しえん
- 68 :
- 面白すぎる
- 69 :
- ほ
- 70 :
- 保守
- 71 :
- ほほほ
- 72 :
- ほ
- 73 :
- >>66
ちょうど今聴いてた
- 74 :
- このまま灰色のアメリカンライフか…と思ってたけど、
二つの出来事があって、俺はいいほうに変わることになった。
その辺ちょっと話す。
 
あっちにいって少したち、生活には慣れてきたけど、ジャパニーズな俺にとって
ストレスとなることは結構あった。
 
学校のカフェテリアでメシを食うときにお茶がなくて、みんなドクターペッパーとかを飲んでることとか、
メシ食うときに炭酸を飲むという習慣が当時かなりなじめなかった。。
 
そんななかで際立って慣れなかったのが、登下校だった。
最初のころ、俺は移動手段をなにももってなくて、朝も放課後もいとこのマーティの車に乗せてもらっていた。
 
歩いていくのはかなりめんどうな距離だった。
あと、俺はもう制服姿の女子高生とならんで下校したりはできないのか、と思うとちょっとさびしかった。
うんわかってる。そんなことはしたこともなかったし、日本にいてもできなかった。
 
脱線した。そういう環境だったので、授業が終わったあと、俺はマーティの部活が終わるまで
待つことが多かった。俺は当時部活をやってなかったから。
 
- 75 :
- ある日、マーティの車で帰るとき、ジョセフ君と言う人が車に同乗した。
ジョセフはそのとき車のトラブルがあって帰りの足がなかったところをマーティが
たまたま通りかかったのだ。
ジョセフとマーティはパーティの話をしていた
俺は聞いてませんよー、関心ありませんよー、という風を装い、窓の外をみていた。
マーティ「誰呼んでるの?」
ジョセフ「適当だよ適当! でもチアに話をまわしたから
わんさかくるぜ!」
マーティ「チア!? ふ、ふーん。じゃ、エイプリルもくるかな?」
エイプリルってのは、マーティがちょっと気になってる子だそうだ。
俺は興味ないふりして聞いていた、が内心
パーティあんの? ねえそうなの? 俺は? ねえ俺は!?
いやね。たしかに前回は惨めな思いをしたさ! でも一度くらいの失敗じゃへこたれないよ!?
チアってチアリーダーのこと? ジョセフ君!
とか思ってた。
- 76 :
- コテつけないか?
読みにくいぞよ
- 77 :
- そっか。指摘ありがとう
ふと、ジョセフが振り返った。
ジョセフ「そういうば、来るだろ?」
イヤッホホーーーーーウ!!!!
俺「んあ? 悪い。なんだっけ? …あぁ、いけたらね。たぶん大丈夫だと思うけど(キリッ」
んでパーティ当日。
このパーティってさ、パーティっていうけど、別に催しものがあるわけじゃないんだよね。
みんな飲んで適当に遊んでるだけ。
ジョセフの言葉通り、今回の参加者はチア大目だった。
ひそかにテンションが上がった状態でついたはいいのだが、早速俺は戸惑った。
どう動いたらいいのかわからなくて、とりあえずドリンクをとったり、飲んだり、とったり飲んだり
してた。
みんな楽しそうだなー。ふふふ。何を話してるんだろー。
あはは、うふふ。おいやめろよ。そういえばこの家ってジョセフんちだよな。
親不在みたいだけど、これ片付けとか大変じゃね? とか思ってた。
- 78 :
-
やることがなかったので、着てる人を確認してみた。
あまり大きい学校ではなかったので、(名前は知らないけど)顔は知ってる人たちが多め。
んで
俺「げ」
筋肉あらためスタンが入ってきた。よく考えてみれば、来るに決まっている。。
とりあえず彼の視界に入らぬようそそくさと移動した。
んで、仕方がないので、マーティとしゃべっていた
こんなところにきてまで同居人のイトコとしか話せない自分にファッキントッシュ
そういえばマーティってどの程度のヒエラレルキーに位置してんのかな、
ナードか、ナードなのか? あとから思い返すと当時(2年)のときのマーティは
ナードというよりプレッピーだったと思う。どっちにしろ後に変貌を遂げるが。
俺はちょっと困った。
むむ。しかしマーティとも話すことなどそんなにはないぞ。…そうだあれだ!
俺「そういえばさ、マーティって気になってる子いるんだろ? 誰?きてる?」
マーティ「言ってなかったっけ? きてるよ。ほら、あそこのホットな」
- 79 :
- なんか、デジャブな書き込みだな・・・、定期的に再放送されるもんなの? こういうのって・・・
- 80 :
- うん。ごめん。ちょっとしたことがあって最後まで書こうかと思って。
そうだよな。
- 81 :
- シーズン2から書いてもいいかもね。
俺はこのままでもいいけど。
- 82 :
- >>25
優しい歌がー好ーきーでー
- 83 :
- むむ。どうしよう。とりあえず今日書いたの投下して。
明日以降、考える。
マーティ「言ってなかったっけ? きてるよ。ほら、あそこのホットな」
目をやってみた。ムチムチしてて派手そうだった、俺からみるとポチャだったし、どこがいいのかさっぱり
わからなかったが、意外とそういうのが受けたりもするのが
向こうの不思議なところだった。 関係ないが、俺はこの子の名前も覚えていない。
当時も心の中では「ムチさん」と呼んでいた。しかしおれはこのシチュエーションに酔いたかった。
俺「ホットじゃん」
マーティ「だよね?」
キラーン! ここだぁ!
俺「じゃあ話しかけて来いよ。アプローチしなきゃ始まらないぜ?」
俺の脳内では「イケてない友人にアドバイスをするナイスガイ」という設定が生まれ、
これってマーティ・マクフライみたいじゃないですか! やったー!
とか思ってた。ただひとつ違うのは、俺はマクフライ君と違って、自分にできないことを
人に強いているという点である。
- 84 :
- 俺初めてだからこのまま続けて欲しいんすけど…
- 85 :
- しかしマーティは思いのほか勇敢な行動に出た!
マーティ「よ、よーし。いくぞ…」
そして取り残される俺。えー?
んで、俺は自分でけしかけたにもかかわらず、マーティの顛末をみることもなく
さらに壁際に移動し、壁にもたれながらドリンクを飲んでいた。
そんくらいしかやることなかった。マジで。
もう…帰るか…、ははは。
そう思った俺に話しかけてきた人物がいた。
それがザック君だった。
ザック「ハルだけ?」
俺「そう。君はザックでしょ?」
ザック「なんでこんな壁際にいるのさ?」
俺「ちょっとね。君はどうして?」
ザック「真ん中らへんはエアコン効きすぎて寒いから
そういって彼は笑った。
ザック君のことは知っていた。っていうか、同学年のたぶん全員が彼を知っていたと思う。
- 86 :
- ザックはスマートなイケメンで、前のシーズンでは一年生ながらバスケ部のエースだったらしい。
成績もかなりいい上に、オシャレだった。
なんかいつも細身のパンツで、決まっていた。ヘアスタイルもメリケンにしては長めだった。
フレンドリーでいつも穏やかな彼は女にもモテているが彼女はおらず、ゲイ説もある人だった。
ちなみにスタンは彼のことが嫌いなようだった。人気者同士でもタイプが違うからだろう。
話をふってみた。彼はとても話しやすい雰囲気の人だったからだ。
俺「何のんでんの?」
ザック「? ペプシだよ」
俺「ラム入りだろ?」
ザック「や。ペプシ100% うまいよ」
俺「酒飲めないの?」」
ザック「飲めるけどさ、今日はペプシの気分で。昨日MJのPVをみたからね」
当時、酒を飲むことはちょっと悪ぶったり、大人ぶったりする高校生たちにとってステータスでもあった。
だから俺はザックを変わったやつだな。と思った。
だけどなんとなく居心地がよくて、俺たちはしばらく会話した。
- 87 :
- ザック「そういえばさ、スタンとケンカしてたよね?」
俺「ケンカといえるほど互角じゃなかったと思うのです」
ザック「ケンカはよくないよ。いいことないしね」
俺「でもムカつくんだよアイツ」
ザック「かもね。でも僕は君もよくないと思うよ。あのときの前から、ハルはちょくちょくくスタン、
ってかフットボール部の人に色々言ってただろ? 知らないかもしれないけど差別用語とかも」
俺「…」
ザック「あっちもあっちで、君のことをちょっと見下してるようにみえたかもしれないけどさ。
今どうしてるの? スタンとは」
ぶっとばされた後、俺は、スタンとの直接的な接触は控えてた。
陰口言ったり、目があうと小バカにしたように笑ってみたり
でも近づかれる前に逃げていた。
俺「ま、友達じゃないね」
ザック「あいつ嫌い?」
俺「嫌い」
ザック「なんで?」
そりゃお前、だってお前、…あれ?
そういえば、なんでだっけ…?
- 88 :
- すこし考えてみた。
そして気づいた。スタンが俺を貧弱なアジアンと見下しているように
俺は彼をよく映画に出てくるようなアホで性格の悪い筋肉キャラというステレオタイプでみて
バカにしてた。
ホラー映画で金髪のチアリーダーといちゃついてたら真っ先に殺されるような
スーパーヒーロー映画で最初主人公をいじめてて、超人になった主人公にぶちのめされるような。
すこし恥ずかしくなったが、でもとりあえずこう答えた。
俺「なんでかわからんけど、嫌いだ」
実際俺への態度はよくなかったし、ぶっとばされたし
ザックは笑顔を浮かべた
ザック「そっか。んじゃ、言いたいこといえばいいよ。文句あるなら言っとこう」
俺「?」
ザック「スターン! ちょっといいかい?」
- 89 :
- ザックは困惑する俺の腕をひっぱり、スタンのもとへ連れ出した。
当時の俺は170前半くらいの背で、ザックは180くらいあった。
なんか連行されてるみたいだった。歩きながら周りをみるとアマンダが視界に入った。
今きたばかりのようだった。なんか心配そうな顔に見えた。
スタン「なんだよザック。そのナヨナヨ日本人、友達か? ゲイ仲間?」
スタンのジョーク?に品の悪い層の生徒がウケた。
ザックは明るい表情をくずさなかった。なにもんだよお前、
ザック「そんな性的多彩さはないんだ。ザンネンだけど。じゃなくて、ハルが君にいいたいことがあるんだってさ」
…だめだコイツ。早くなんとかしないと
ザックが大声でスタンを呼び、日本人の俺がなにか言うとのこと。
みんなの注目があつまった。すごく興味本位にみちた視線だった。
マーティはなんかオロオロしてた。
アマンダは真剣な目でこちらを見ていた。
勘弁してよ。なにこの無茶ぶり。おうち帰りたい
- 90 :
- なんか描写が細かくなった感じ?
- 91 :
- おもちれー
- 92 :
- 僕も初めてなんでできれば続けて欲しいです
- 93 :
- スタン「あ? そいつが? なんだよ?」
ヘラヘラと笑う彼。の野郎。俺がダニエル・ラルーソだったらツルの技くらわしてんぞコラ。
とも思ったが、もうここは仕方ない。俺は考えた。俺は重度のメモラーだったため。
選択肢を思い浮かべる癖があった。
1 まっすぐいってぶっ飛ばす。右ストレートでぶっとばす
2 や、やぁ、スタン。別になんでもないんだよ。ハハ俺帰るね。
3 ハンサムなハルナレフは起死回生のアイデアを思いつく
俺は日本男児だぞ。2なんてなさけないことが出来るか。
んじゃ1か? 120%無理だろ。100%ぶっとばない。20%の確率でぶっとばされる。
つか仮に俺が強くても1は、やりたくない。
俺はしばらく考えた。周りはそんな俺をはやした。
- 94 :
- はよはよ
- 95 :
- 風呂入ってくるから頼むよ!
- 96 :
- 考えたあげくに俺は3の手段をとった。
なんかある意味、キレてしまったのかもしれない。
どうやってもこの場をかっこよく切り抜けるのは無理だ。
どうせ恥ずかしい思いをすることになるんだ。開き直った
だったらせめて、人として、日本人として誠意ある対応をしなくてはならない
もう知るか。バカにしたければしろ。こっちは慣れてるんだよそんなこと。
俺「スタン。この前は、そして最初からなんだかんだ小馬鹿にして申し訳なかった。
すまん。お前のこと知りもしないのに。このとおりだ」
俺は深々と頭を下げた。俺は全身全霊で美しい立礼になるよう意識した
中学の卒業式で壇上で頭さげたとき、知らんおばさんにほめられほどの礼だ
アメリカよ。これが謝罪だ。
ジャパニーズOJIGIだ。ビジネスマンも戦国武将も、外交ではこれを使ったのだ。
そして、人は、悪いと思ったら謝るのだ。あやまるべきなのだ。
- 97 :
- スタンはじっと俺をみて、なんか戸惑っているようだったが、答えた
スタン「お、おう。わかった」
俺「いやまだだスタン。俺はまだ言いたいことがある。
俺の名前は春之助。ハルでいい。だから日本人って呼ぶな。それに俺のことをよく知らない
お前に馬鹿にされる筋合いはない。お前にも謝ってほしい。ケンカはしない」
俺は膝がガタガタ震えてションベンもちびりそうだったが、すげーがんばってスタンの目をみた。
「おいもういいだろ」
スタンの友達がスタンに声をかけた、が、スタンはその手を払って俺をみた。
スタン「…わかった。ハル、でいいんだな」
俺「そうだ」
スタンはここでアマンダを呼んでなにやらこそこそ聞いていた。
ちなみにスタンはアマンダとイトコで。アマンダがちょっと日本語わかるのはスタンも知ってた。
スタンは俺をみていった。
スタン「じゃあハル。あれだ、なんだ。ゴメンナサイ」
日本語だった。sorryといいたくなかったのかもしれない。それともあえて
俺のために日本語を使ったのか、わからないけど彼は謝ってくれた。
- 98 :
- 別にこのあと劇的にスタンと仲良くなったわけじゃない。
みんなが俺を認めてくれたわけじゃない。
だけど
ただ、周りにいたやつらが、あの無神経だと思い込んでいた民族が俺に小さな歓声を上げてくれた。
なんだか、すげーうれしかった。
けど、その場にいるのはさすがに恥ずかしかった。超家帰りたかった。
俺「じゃ。これで、騒がせてごめん」
俺は逃げるように会場を出た。
車はもっていない。また歩いて帰るのか…と思ったが、心はなんだか軽かった。
しばらく歩いていると俺の横に後ろからやってきた車がとまった。
今でも覚えてる。黄色い車だった。
ウインドウがあいて、ドライバーが俺に声をかけた。
- 99 :
- 「ハールっ」
窓から顔を出したのはアマンダだった。
俺「?? パーティは?」
アマンダ「車ないんでしょ? 送るよ」
俺「いやパーティは?」
アマンダ「いやなのかよぅ」
俺「いやいやそんなことはありません。あと、君はアルコールが入っているんじゃないの?」
アマンダ「飲んでないよ。ついたばっかりだったし。んで騒ぎが」
俺「すみません」
アマンダ「で、マーティが、『また徒歩か、大変だな…』ってジョーと話してたから」
あのソバカス野郎。いや、まて、まさかこれを計算に?
ソバカス様。
俺「じゃあ、ありがとう。月曜の昼飯でよかったら、おごる」
アマンダ「ホント? いぇーい。リプキンズでもいい?」
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