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2013年06月ニュー速VIP+24: 男「俺の師匠が可愛い」 (411)
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男「俺の師匠が可愛い」
- 1 :2013/04/13 〜 最終レス :2013/06/24
- ノリと勢いで書いていきます
書き溜めなしです
この物語は完全な作り話
つまりパーフェクトフィクションです
- 2 :
- この世の中には争いが溢れている
口論から始まり暴力にまで発展することもある
これらを一般には喧嘩という
その喧嘩にプロがいるとしたら・・・
- 3 :
- 男「・・・・・」
いきなりだが絶体絶命である
不良A「あぁ?財布持ってねーだと?」
男「わ・・・忘れて持ってないんだよ・・」
見ての通りカツアゲである
不良B「ぎゃはははははっ!!なんだその言い訳wそんなんで見逃すわけねーだろっ!!」
ドンッ!!
男「っ・・・!!」
これまた柄の悪い奴らに絡まれた
男「持ってないものh・・・」
ドカッ!!
男「ぐぅっ・・・」
不良A「ごめーん思わず殴っちゃった〜」
- 4 :
- 歯で口の中を切ってしまった
口の中に血が広がる
この場所は完全に人目のないカツアゲには格好の場所だ
そして目の前にいるのは中学の頃の同級生だ
不良B「ほらほら〜!早く財布出さないとボッコボコになっちゃうよぉ〜?」
俺は中学まで虐められていた
だから勉強だけは頑張ってそれなりの高校に進学した
なのに・・・
奴らの学校と俺の通う学校は同じ街にあって今も現に絶体絶命だ
- 5 :
- 男「くっ・・・無い物は・・・っ」
との時・・・
不良Bがいきなり消えた
と、いうより誰かが不良Bを投げ飛ばした
不良B「ぐげぇっ!」
不良Bを投げた乱入者は素早く倒れた不良Bのみぞおちに打撃を撃ち込み不良Bは動かなくなる
不良A「お・・・おい!」
乱入者が不良Aを睨む
不良Aが乱入者に掴みかかる
次の瞬間には不良Aも地面に組み伏せられていた
男「・・・・・」
- 6 :
- この酉はあの人か
支援しまふ
- 7 :
- 乱入者「・・・大丈夫か?」
男「あ・・・ああ」
キャップを目深にかぶっていたので分からなかったが
男「・・・女・・・?」
乱入者「・・・・」キッ
睨まれた
男「あ・・・いや・・・すごい強かったからさ・・・」
乱入者「・・・お前・・・」
乱入者ちゃんが俺の顔を覗き込む
その顔に俺も見覚えがあった
男「あ・・・たしか同じクラス・・・だよね?」
- 8 :
- 乱入者「・・・たしかそうだ。と思う。」
男「・・・?」
乱入者「だがお前の名前は知らない」
あ・・・覚えてもらって無かったのね
男「俺は剣って書いてツルギっていうんだ」
乱入者「・・・剣か。覚えられたら覚えておく」
男「あ、うん・・・」
乱入者「・・・じゃ」
乱入者ちゃんがそのまま去ろうとする
男「あ、ちょっと!名前h・・・」
颯爽と走り去ってしまった
まぁ名前は明日学校で聞けばいいや
- 9 :
- 姫と幽霊の人か
- 10 :
- 翌日の学校
とはいえ俺も復讐が怖くてまともに出歩けない状況だ
剣「・・・・ふぅ」
友人「またあの元同級生にやられたのか?」
俺の顔には大きなアザが残っている
剣「ああ・・・でも昨日は結局助かったんだ」
友人「逃げ切ったのか?」
剣「助けてもらった」
友人「誰に?」
そういえば同じクラスの・・・
剣「・・・!?」
- 11 :
- 昨日の乱入者ちゃんは居るのだが
昨日とはイメージが違う
と、いうより違いすぎる
乱入者「・・・・・・」
昨日はかけていなかったメガネをかけていかにもインテリって感じだ
剣「あの人って・・」
友人「えっと・・・平和さん?」
剣「平和さんっていうの?」
友人「あの人誰とも喋らないからよく分からないんだよね」
俺たちは高校に入ってからまだ数ヶ月だ
頑張って新しく友達でも作らないとボッチ確定だ
剣「ひらわさん・・・か」
友人「何?気になっちゃう感じぃ?」
剣「あ、まぁ・・・」
友人「あんま喋らないけど可愛いしなぁ」
- 12 :
- そっか・・・確かに可愛い
友人「話かけて来たら?」
剣「え・・・でもなぁ・・・」
だが昨日のお礼を言わねばなるまい
剣「・・・行くか・・・」
意を決して平和さんに近づいて話しかける
剣「お・・・おはよう・・・」
なんだこいつ・・・見たいな目で見つめられる
剣「ほら・・・昨日助けてもらった」
平和「あ〜・・・あの時の」
思い出してもらえたようだ
- 13 :
- 剣「昨日はありがとう」
平和「ああ・・・」
ちょっと間が空いて
平和「ちょっといいか?」
剣「?」
平和さんに連れられて校舎裏的なところに連れて来られた
平和「頼む・・・昨日の事は忘れてくれ」
剣「へ・・・?」
平和「その・・・昨日の事が公になるとまずいんだ」
そりゃそうか
理由はどうあれ喧嘩は罰則の対象だ
剣「わかった・・・誰にも言わないよ」
平和「そうか・・・」
平和さんは少し笑った
- 14 :
- 剣「それにしても平和さん強かったよ!何か武道でもやってるの?」
平和さんは少し考えてから
平和「のどか・・・」
剣「・・・え?」
平和「名前・・・平和の和と書いてのどか」
剣「・・・名前で呼んだ方がいい?」
和「任せる・・・」
平和和・・・すごい名前だな
和「それに・・・あれは武道なんかじゃない」
剣「そうなの?」
和「あれは喧嘩。それ以上でもそれ以下でもない」
剣「・・・・?」
- 15 :
- 和「私の父は喧嘩を極めた喧嘩のプロなんだ・・・」
剣「喧嘩の・・・プロ?」
和「プロ」
何だかわからないが・・・
俺もその喧嘩のプロになったらもう奴らに怯えなくて済むのだろうか?
剣「和さんも喧嘩のプロなの?」
和「そうだ」
すごい自身だな
だが彼女の強さは本物だ
剣「俺に喧嘩を教えてくれたりとか・・・お願いできる?」
和「・・・」
何か悩みだしてしまった
和「それは・・・私の弟子になりたいという事か?」
- 16 :
- 保守
- 17 :
- もしや、鮎の人?
- 18 :
- お〜新作待ってた!
- 19 :
- マダー
- 20 :
- 剣「で・・・弟子!?」
なんだか大きな話になったが大方間違えていない
剣「まぁ・・・そういうことかな」
和「だったら私からも頼みがある」
和さんはうつむきながら少し恥ずかしそうに
和「私と・・・友達になってくれ・・・」
剣「友達?」
なんだか意外なお願いだった
弟子で友達か・・・
変なの
- 21 :
- 和「実は・・・私には友達というのがいなくてだな」
恥ずかしそうにもじもじしている彼女は昨日の豪快さもさっきまでのクールさもない女の子だった
和「・・・良かったら・・・友達に」
剣「わかった。友達になろう!・・・その代わりちゃんと喧嘩のやり方教えてくれよな?」
和「・・・ああ」
嬉しさを隠している様にも見えたがその表情には笑顔がにじみ出ていた
- 22 :
- そこから和から喧嘩を教わり俺は友達との付き合い方を教える不思議な関係ができた
俺も友達は多い訳ではないが友達付き合いならそこそこしっかりやっているつもりだ
剣「じゃぁメアド教えてくれないか?」
和「め・・・めあど?」
剣「メールアドレス」
和「・・・め、メールか・・・!」
メールになぜか緊張する和
剣「まずは友達第一歩ってことで」
和「お・・・おう」
- 23 :
- はよ
- 24 :
- しえん
- 25 :
- ・・・・・・
翌日
和「おはよう・・・」
剣「・・・おう・・・」
現在午前5:00
和「走ろう」
この早朝に来て「走ろう」って・・・
剣「あ〜・・・もしかして喧嘩の練習の一環?」
和「そうだ。師匠として来た」
ならば拒否する権限はない
剣「わかった。準備するから待ってて」
急いでジャージに着替えてランニングの準備をする
- 26 :
- 玄関を出ると和が柔軟体操をしていた
なんだかとても心惹かれる光景だった
何よりスタイルがいい
和「来たか」
剣「お待たせ」
和「行くぞ」
和はさっさと走り出してしまう
俺は柔軟体操していないが・・・
ちょっと走るくらいなら大丈夫だろう
ちょっと走るくらいなら・・・
- 27 :
- タッタッタッタ・・・
軽快に並んで走る
朝日が眩しい
横を走る和はポニーテールにしている
これもまた可愛い
和「少し聞きたいのだが・・・」
剣「ん?」
和「と・・・友達どうしはどんな会話をするんだ?」
なかなか難しい事を聞いてくる
剣「色々と・・・昨日見たテレビとか?」
和「テレビか・・・」
- 28 :
- 和「昨日は・・・ど、どんな番組を見た?」
剣「・・・昨日はなにも見てないかな」
和「・・・私もだ」
ただ無駄にしゃべると走っているので疲れる
と・・・いうよりどこまで走るのか?
タッタッタッタッタ・・・
さっきから和のペースは落ちない
剣(走り慣れているな・・・)
早朝の街を二人は走り続けた
- 29 :
- 剣「・・・はぁ・・・はぁ・・・」
和「もうばてたのか?」
随分走っても和は息切れ一つしていない
剣「いつも・・・どのくらい・・・走ってるんだよ・・・」
和「この3倍くらいだ」
化け物かよ・・・
剣「すげえな・・・」
和「速く走るのは苦手だが長く走るのは得意だ」
体力すげぇな・・・
- 30 :
- 和「喧嘩が強くなりたいのだろ?」
剣「そ・・・そうだけど・・・」
和「喧嘩は武道じゃない。ルールも無ければ勝敗もはっきりしない」
確かに・・・
和「体力が無ければ話にならないぞ?」
俺だって強くなりたい
もう怯えながら暮らしたくない
剣「よ・・・よし!頑張る!」
和「では再開しよう」
- 31 :
- 保守
- 32 :
- ほ
- 33 :
- しゅ
- 34 :
- これ面白いかな?
なんか微妙な気がする
- 35 :
- >>34
俺は好きだ
- 36 :
- >>34
残念俺も好きだぞ
- 37 :
- 奇遇だな俺も好きだ
- 38 :
- 俺たちは一通り走ったあと元の俺の家の前まで帰って来た
和「ちゃんとシャワーを浴びてから学校に行くんだぞ」
剣「わかってるよ。てか和さんこれから家まで帰るの?」
あたりはもう明るくなり人もちらほら出てきている
和「そうだが・・・?」
和「えっと・・・それと私の名前は呼び捨てでいい」
唐突な提案・・・というより要望だ
剣「あ・・・えっと・・・の、和」
和「それでいい」
和はにこりと笑った
剣「どうせなら一緒に学校いかない?」
和「え・・・?」
剣「いや、友達・・・だし?」
和「そうか・・・そうだな!」
- 39 :
- 和「また剣が変な輩にからまれないように護衛も兼ねてな」
女の子に守られるってこれほどかっこ悪い事もない
剣「まぁ・・・特に深い意味はなく普通に親睦を深めるというか・・・」
和「なら30分後にここに来る。そうしたら一緒に行こう」
剣「俺が迎えに行くけど?」
和「私の家は少し遠いからな・・・。やはり私が来よう」
遠いって・・・どのくらい?
聞く前に和は走って行ってしまった
- 40 :
- 30分が過ぎたあたりで家のインターホンが鳴った
剣「じゃぁ行ってくるわ」
母「あら?今日は誰かと一緒なの?」
鋭い母
剣「まぁね」
母「彼女とかだったら嬉しいのになぁ〜」
剣「残念、師匠だ」
母「師匠?」
剣「行ってきます」
玄関を出ると髪は束ねず下ろして眼鏡をかけた学校モードの和がいた
剣「おはよう」
和「・・・?今朝それは言ったぞ?」
- 41 :
- 剣「いいんだよ。朝会ったらおはようなの」
和「そうなのか・・・。では、おはよう」
不思議な朝の挨拶を済ませ俺たちは歩き出す
剣「和ってあまり学校で誰かと話してるところ見ないよな・・・。クラスの連中苦手?」
和「苦手・・・ではないが、何を話しているのかわからない時がおおい」
剣「例えば?」
和はすこし考えてから
和「例えば・・・ゲキオコプンプン丸とは何だ?日本史の教科書にそんな武将は居なかったはずなのだが・・・」
剣「ぷっ・・・!」
思わず笑ってしまった
- 42 :
- ほしゅ
- 43 :
- ほ
- 44 :
- 保守
- 45 :
- ほっす
- 46 :
- ほ
- 47 :
- よし
今日は頑張って一気にかく!
- 48 :
- よっしゃあ
- 49 :
- 頼むぞー!
- 50 :
- てす
- 51 :
- さて・・・
- 52 :
- 教室
彼女は本当に女子高生なのか?
そんな風に考えてしまうほど現代の友人関係が下手だ
女生徒「平和さん今日日直だよ」
和「あ・・・そうだった。わざわざすまない」
そこで会話は終わり女生徒は離れていく
剣「そっけな・・・」
和「いつもこんな感じなんだ・・・」
和の顔は寂しそうに見えた
和「そもそも何を話せばいいかもわからないからな・・・」
本当に友達がいないようだ
剣「テレビとかなんでもいいんだよ。どんな話題でも大抵盛り上がるからな」
和「そういうものなのか・・・?」
- 53 :
- 剣「練習として俺が相手になるから何か話して」
和「そ・・・そうだな・・・」
すこし考えてから
和「・・・何を話そう・・・?」
話題が見つからなかったようだ
剣「例えばさ・・・昨日学校帰ってから何した〜?とか」
和「昨日は帰ったらお父様と実戦形式の練習をして・・・」
何やら特殊な臭いがする話だ
剣「実戦形式って・・・喧嘩の?」
和「そうだ。私の師は父だからな」
どうやら特殊な家庭のようで・・・
- 54 :
- 和「貴金属を付けたチンピラとの喧嘩を想定した練習でな。ネックレスやブレスレットを有効にこちらの武器として以下に手早く回収するか」
しばらく和は生き生きと語り続けた
和「そこでとどめにボールペンで首筋を・・・」
剣「いや、もういいよ」
見るとクラスの1/3くらいの視線がこちらに集中している
剣「・・・日常会話で喧嘩の話しとかダメな?」
和「それでは私がついていける話題が・・・」
その話題には周りがついて行けないだろう・・・
- 55 :
- 剣「とりあえず勉強しよう・・・。日常会話を。俺もサポートするから」
すると和は不思議なことを言い出した
和「それは剣が私の先生になるということか?」
剣「先生ってより・・・。なんだろ・・・?」
和「むしろ私から頼みたい。私に友人との付き合い方を教えてくれ」
頼まれたよ・・・
剣「いや、俺も友達付き合い得意な訳じゃないし」
和「いや!そんなことはないぞ!」
和「・・・私も・・・剣と居ると不思議と楽しいんだ」
剣「ほぇ?」
和「それはきっと剣が友達との付き合い方が上手いからに違いない!」
- 56 :
- 一瞬ドキッとした
剣「・・・ま、まぁ・・・俺が分かる程度なら。」
和「決まりだ」
こうして師匠と先生という奇妙な関係がスタートした。
- 57 :
- 二人ともかわいいなぁ
- 58 :
- たまらなくイイ
- 59 :
- 期待
- 60 :
- たまらなく面白い
- 61 :
- 続きはよ
- 62 :
- 保守
- 63 :
- ほほほ
- 64 :
- ほーほほほ
- 65 :
- パンツが無かった
ほ
- 66 :
- 保守
- 67 :
- ほ
- 68 :
- し
- 69 :
- ゅ
- 70 :
- う
- 71 :
- だ
- 72 :
- よ
- 73 :
- 。
- 74 :
- ワロタ
- 75 :
- 谷
- 76 :
- 亮
- 77 :
- 太
- 78 :
- しえん
- 79 :
- あい
- 80 :
- おい
- 81 :
- 保守
- 82 :
- ほ
- 83 :
- 翌朝
和「おはよう」
剣「おう・・・・」
朝は本調子にならない
てか、朝は苦手だ
和「朝は苦手か?」
剣「ああ・・・眠い・・・」
和「しかし私たちは学生だ。時間は限られている」
もっともだ
剣「わぁってるよ・・・。」
ぱちんっ!
自分で頬を叩いてめを覚ます
剣「よし、行こう!」
和「よし」
二人はまだ薄暗い街を走った
- 84 :
- たったったった・・・
軽快なリズムで二人は走る
俺も何となく昨日より余裕がある気がした
実は昨日は少し早めに寝たのだ
剣「和は普段どんな練習をしてるんだ?」
喧嘩の練習なんて聞いたことが無かっただけあってちょっと楽しみだ
和「私は基本実戦形式の模擬戦を主に練習しているな・・・」
剣「実戦形式ってことは相手は?」
和「父の弟子が主な相手だ」
おいおい・・・父親に弟子がいるのかよ
剣「お父さんは・・・強いの?」
和「あれは鬼だ。」
多分相当強いのだろう
もしかしたら鬼という表現も比喩ではないかもしれない
- 85 :
- 剣「前にお父さんと実戦形式の練習やったって言ってたけど・・・」
和「殺されかけた」
そうですか・・・・
和「練習とはいえ本気だからな」
剣「・・・・・」
和「どうした?顔色が悪いぞ?」
剣「お、御手柔らかに練習お願いします」
和「・・・?」
この先の練習が不安だ
- 86 :
- しばらく走ると昨日のコースとは違う道に曲がった
剣「こっち行くのか?」
和「そうだ」
俺は黙って和について行った
しばらく走って坂道を駆け上がると広い場所についた
俺たちの住んでいる街が一望できる
長年この地区に住んでいたがこんな場所は知らなかった
剣「ほぉー・・・!こんな場所あったんだな」
和「よくここで兄たちと遊んだことがある」
剣「兄がいるのか?」
和「姉もいる」
そういえばこんな話するの自体初めてか
- 87 :
- 剣「やっぱお兄さんたちも強いんでしょ?」
和「兄は体が生まれつき弱いが確かに強い。姉は・・・強い」
みんな強いのね
剣「へぇ〜」
和「さて、構えろ」
へ・・・?
剣「な、何を?」
和「練習だ。どんなことをしてもいい。私を倒してみろ」
いきなりだなぁ
だが、そもそもここに連れて来られた時点でそのつもりだったのかも知れない
剣「よ・・・よぉし・・・!」
- 88 :
- 俺は宇宙の果てから地球を守るために飛来した巨大な宇宙人風のファイティングポーズをとる
剣「何でもありなんだな?」
一応聞いておく
喧嘩にルールなどないと言っていたがいざとなると不安がある
和「何でもありだ。私を押し倒して犯すつもりで来い」
なんですと!?
剣「お、おお!?」
和「まぁ万が一本当に私を倒せたらだが」
舐められてるな・・・
仮にも俺は男・・・!いや、仮ではなく男!
ここでやらなければ!!
変な闘志が燃え始める
- 89 :
- 剣「どぉぉぉりゃぁぁぁぁ!!」
勢いよく和に突進した
あの細い体ならパワーで勝てると踏んだのだ
直後、俺の視界はグルンと回った
ドシャッ・・・!
剣「あ・・・・?」
目の前には朝の空
そして背中の痛み
和「弱いぞ」
俺は一瞬で投げ飛ばされた
- 90 :
- 剣「うっそぉ・・・」
ゆっくり立ち上がると和が何だか残念そうな顔をしている
和「もう少しがんばれ・・・」
がんばれ・・・この場合は激励ではなく『不合格』とほぼ同じ意味をもつ
剣「も、もう一回だ!」
和「いいだろう」
再び宇宙人風ファイティングポーズをとる
むやみやたらに突っ込んでもダメだ
もっと頭を使ってインテリジェンスに考えてジーニアスな戦法で・・・
すると和が動いた
いや、その動きすら俺は捉えられなかった
一気に間合いがつまり再び視界が回る
ゴンッ!!!
- 91 :
- 地面に強く後頭部を打ち付けた
剣「・・・っ〜!?」
視界が一瞬ノイズが走ったように揺れた
和「空きだらけだ」
そうか・・・宇宙人のファイティングポーズは空きだらけなのか・・・
剣「ま・・・まだまだぁっ!」
よろけながら立ち上がる
このまま素直に負けを認める訳にはいかない
和「うん、いいぞ。その気持ちこそ勝利への鍵だ」
何がいいのかさっぱりだ
- 92 :
- 和「父が言っていた。喧嘩に明確な勝敗がない以上自分が負けを認めない限り負けではない・・・と」
なるほど・・・喧嘩に明確な勝敗はないか
剣「よぉし!!もう一回だ!!」
再び突進する
和「だが・・・」
突進した俺の足元を片足で払われる
その動作だけで俺はすっ転んだ
和「それだけでは一向に勝てないがな」
俺は地面に激突した
そこで俺の意識は途切れた
- 93 :
- 再開まってたよ
- 94 :
- ほ
- 95 :
- ・・・・・
剣「・・・・あれ?」
目が覚めたら俺は短い草の上に倒れていた
もう日が高く登っている
剣「やばっ!!」ガバッ
飛び起きると隣に和もいた
というより寝ていた
腕時計をみるともう学校が始まっている時間だ
剣「ちょ・・・和!起きろ!」
和「ん・・・?・・・気がついたのか・・・?」
目をこするその仕草がかw・・・ってそうじゃない!
剣「学校は!?」
和「・・・・あ」
二名遅刻決定
- 96 :
- ほ
- 97 :
- す
- 98 :
- ゴールでんウィーク中に完結させるぞ!(目標)
- 99 :
- 結局俺たちが学校についたのは1時間目が終わった頃だった
友人「おっそいぞ」
剣「寝坊だ」
友人「平和とか?」
和「そうだ」
友人「・・・・・」
剣「・・・・」
なんてやり取りをして和はさっさと自分の席に着いた
友人「お前・・・平和と付き合ってるのか?」
剣「そんなんじゃねぇよ」
喧嘩の師匠だなんて言えない
なぜか?
そりゃぁきっと和だって今まで黙っていたのは・・・あれ?
友人「・・・・どうした?」
剣「和っていつも一人だよな・・・」
友人「そうだな・・・っていつの間に名前で呼び合う仲になったのよぉっ!」
なんて軽く流れてしまったこの話が意外にも重い話だったなんて俺は考えもしなかった
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