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2013年07月おいらロビー274: ルシフェルの天使と悪魔の辞典 (131) TOP カテ一覧 スレ一覧 2ch元 削除依頼
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ルシフェルの天使と悪魔の辞典


1 :2011/11/25 〜 最終レス :2013/01/12
やぁ、よく来たな
此処では、とある書物を参考文献として、天使と悪魔の姿や能力について話をしよう

2 :
【ミカエル(Michael)】
古代に始まり、中世にピークを迎えた欧州の天使崇拝は、「神に等しい者」という偉大な名をもち、「天使の王子」の異名もあるミカエルへの熱烈な崇拝を中核に発展した。
旧約聖書のダニエル書や新約聖書の黙示録のほか、ユダヤ、カトリック、イスラムなどの伝説にもたびたび登場する最も著名な天使。
その活動は今も止むことがなく、かの眠れる予言者エドガー・ケイシーの前にも現れ、数々のお告げをもたらしている。
この天使界のプリンスの役割は、鎧をまとい、手には剣と秤をもち、足下にサタンを踏みしだく戦士の姿に、よく現れている。
つまり、人間を永遠の真理から遠ざけ、堕落に導こうとして働く悪魔の勢力から人々を守り、神の名代としてサタンの軍勢と戦い、打破するのがミカエルの第一の属性なのである。
その様子は、天界でサタンの軍勢を破り、地に落としたというヨハネの幻視(黙示録)や、光の君主として暗黒の支配者ベリアルと対抗する姿(死海写本)などに、端的に描きだされている。
ミカエルが登場するのは何も聖書に限らない
彼が軍神として表れた典型的ケースに、ジャンヌ・ダルクの史実がある。
15世紀初頭、フランスの一農民の娘として生まれたジャンヌ・ダルクは、13歳のときから、ほぼ連日のように天使とコンタクトするようになった。
当初、天使は、「いい子でいて、たくさんの協会に行きなさい」とジャンヌを教え導いていたが、彼女が長じるにしたがい、"主がお決めになった"聖なる使命を伝えだした。
その使命とは、「ヘンリー5世の率いる英国軍を打ち払い、シャルル王太子を無事フランス国王として即位させよ」という、ひとりの田舎娘にとっては、まさに荒唐無稽としかいいようのない使命であった。

3 :
【ミカエル(Michael)U】
けれどもジャンヌは、天使の指示に忠実に従い、17歳のとき、ついにシャルル王太子と謁見するチャンスをつかんで、未来の国王に天使からのメッセージを伝えた。
周囲はジャンヌを精神異常と謗ったが、王太子は彼女の言を受け入れ、軍隊を与えた。
そしてジャンヌに率いられた軍隊は、みごと勇猛な英国軍を打ち払った。
この奇跡の勝利の背後には、彼女を守り導いた天使の存在があった。
その天使こそが、ミカエルだったのだ。
その後ジャンヌは、彼女を異端視し、悪魔憑きと見なす協会勢力によって有罪の判決を下され、1431年5月28日、火刑に処されてしまう。
けれどもミカエルに守られてフランスの苦戦を救った「オルレアンの乙女」への敬慕は燃え上がり、死後19年目には有罪判決が撤回された。
そして1920年、彼女はついにベネディクトゥス教皇により、カトリックの聖女に列せられたのである。
ミカエルの正装ともいうべき鎧姿や手の剣は、こうした軍神としての属性を象徴するものだが、彼には、もうひとつの重要な属性がある。
それは、中世以後に盛んになった死者の魂を霊界に導く「死の天使」としての属性で、手にした秤は魂の公正さを計る役目を象徴している。
この方面における興味深いエピソードが旧約偽典「アブラハムの聖約書」に残されている。
それによるとこうだ。
後のイスラエルの民やイスラムの民の祖となったアブラハムに死を告げにいったのはミカエルだという。
そのときアブラハムは、ミカエルに全世界を見せてほしいとダダをこねた。
そこで神は、ミカエルに名じて、アブラハムを智天使の引く戦車に乗せ、天国を見物させてやった。
けれども、アブラハムは、まだ死を肯じない。
そこで、神がミカエルとは別の死の天使を遣わすと、アブラハムは恐怖で失神したという。
その隙に、死の天使がアブラハムの指から魂を抜き取り、ミカエルが神の力で織られた布切れに包んで天国に運んだと伝えられる。
ミカエルを自分たちの「守護天使」と見なしているユダヤには、予言者モーゼの墓を暴いてユダヤ人を偶像崇拝に陥らせようとするサタンの企みを阻むために、ミカエルが彼の遺体を隠したという伝承がある。

4 :
【ミカエル(Michael)V】
またカトリックでは、マリアに死を告げたのはミカエルだといい、彼を煉獄の門番とする伝承もある。
煉獄で苦しむ罪人のために行う祈りは、ミカエルに捧げられる。
その祈りが天に通じ、罪人の罪が神によって許されるとミカエルが救済のために顕現し、哀れな魂を煉獄から天国へと運ぶ。
地獄の亡者を救う地蔵菩薩などと通じあう属性が、ミカエルには付与されていたことがわかる。
このほか、天国の偉大な医者として、人々の苦悩や病魔を癒す権能も、ミカエルには与えられた。
彼が沸きださせ、癒しの効果をもつと伝えられる泉が、今も欧州のそこかしこに残されているようだ。

5 :
悪魔・堕天使編
【アシュタロス(アスタロト)】
異教の豊饒の女神アスタルテ(ローマ神話のヴィーナス)がユダヤ・キリスト教の中で悪霊化し、のちに男性の魔神と化したもので、名門の出身である。
彼のルーツに関しては、幟天使の筆頭だったサタンと行動をともにして堕天使になったというが、もちろん嘘八百のでっちあげだ。
竜にまたがり、手にはマムシを持ち、40人のデーモン軍団を率いる。
ミカエリス神父の悪魔一覧表では、地獄の第一階級に属し、座天使の君主に対応する地位にある。
地獄の大公爵とも、地獄の主計局の大臣ともいわれる。
怠惰と安逸を好み、それを人間に吹きこむと言うが、またコイツは学芸の保護者でもある。
アシュタロスの召喚は水曜日の夜10時から11時にかけて行う。
耐え難い悪臭を放つので、悪臭除けの用意が必要だ。
過去と現在と未来の隠されていること一切を知り、どんな質問にも答えてくれるぞ。

6 :
悪魔・堕天使編
【アモン】
コイツは地獄の侯爵だ。
デーモンの王族の中でも、最も強靱な肉体をもつ
エジプトの神アモンが悪霊化したもので、顔はフクロウ、体は狼、尾は蛇という醜悪な姿で描かれる。
過去と未来に通じ、気が向けば仲たがいした友人の仲裁も買って出るそうだ。

7 :
天使編
【メタトロン(Metatron)】
名前の意味は不明だ。
「子ヤハウエ」の異名からもわかるように、キリスト教におけるミカエルに匹敵する、ユダヤ教で最も重要かつ偉大な天使だ。
イスラエルの12部族を導き、配下を使ってノアの洪水を伝えさせ、カバラの秘密を啓示し、「生命の樹」の頂点に立つなど、数々の秘教的働きが伝承されている。
この天使はまた、かの義人で大預言者たるエノクが変身した姿ともいわれている。
天界に上がったエノクは、神の御業のすべてを記録した大天使プラヴュイルから教えを受けた後、30日間で366冊の本を書いた。
その後、神から天地創造の秘密を教えられ、36万5000の目と36組の翼をもつ、天の書記たるメタトロンに変身させられたそうだ。

8 :
天使編
【ラジエル(Raziel)】
ユダヤ教、とくにカバラで重視されてきた天使で、名前の意味は「神の秘密」だ
天地のあらゆる知識や、宇宙を解読するための秘密の鍵を網羅した「天使ラジエルの書」を書き、神の命令に従って、それをアダムに授けたという
ところが、それに嫉妬した他の天使がアダムからラジエルの書を盗み、海へと投げ捨てた。
その後、同書はエノクの手に渡り、旧約偽典の「エノク書」に取り込まれたという神秘的な伝説がある。
ラジエルはときに、大天使とも座天使長ともいわれているぞ。

9 :
◆悪魔・堕天使編◆
【ネフィリム(Nephilim)】
天使と人間の娘の間に産まれた怪物の一種だ。
ヘブライの伝承で、「太古の巨人」「堕天使」「神の子ら」の子孫などを意味する語。
「創世記」第6章には『当時もその後も、地上にはネフィリムがいた。これは、神の子らが人の娘たちのところに入って産ませた者であり、大昔の名高い英雄たちであった』との記述がある。
ただしその正体は正確には明らかではない。
イスラム世界には、ネフィリムがバベルの塔を築いたとする伝承もある。
またユダヤの伝承によると、巨大な体をもち、極めて破壊的であって、食べ物がなくなると人間を襲って食べたり、共食いをしたりしたという。
ネフィリムの統率者はヘレルだ
大洪水は、彼らネフィリム族を滅ぼすために神が引き起こしたものだともいわれるが、完全に滅びたわけではなく、巨人ギボリムのように逃げたまま姿をくらましているものが多数いるらしいぞ。

10 :
◇天使・堕天使編◇
【神の子】
神の子とは、天界から地に下った天使のことで、後に人間の娘に欲情して神に背き、堕天使=サタンとなったとされる天界族の総称だ。
「創世記」では、こう語られている
「神の子らは、人の娘たちが美しいのを見て、おのおの選んだ者を妻にした。……地上にはネフィリムがいた。これは、神の子らが人の娘たちのところに入って産ませた者であり、大昔の名高い英雄たちであった」
預言者エノクによると、200人の神の子が1万2000年前に地のヘルモン山に下った。
その最初の使命が人類の監視にあったことは、彼らの「ベネ・ハ・エロヒム(見張る者)」という名にも表れているし、堕天使アザエルらが、最初は人間が価値ある生き物かどうかを調べるために地上に遣わされたとする伝承にも表れている。
神の子は、たんに肉欲のためにだけ地に留まったわけではない
彼らは文明のルーツであり、数々の文明を人類に伝えた
預言者エノクによれば、以下の知識が堕天使によって人間界にもたらされたという(カッコ内はその知識を与えた堕天使名)
・占星術(バラキヤルまたはバライル)
・天文学と星座の学問(コカベルまたはカウカベル)
・大地の微と秘密に関する学問(アラクィルまたはアラキル)
・太陽の記号(シャムシル)
・月の軌道(サリエル)
・気象に関する学問(エゼキル)
・魔術(シェミハザ、アグニエル)
・魔法の解き方(アーマロス)
・刀剣や盾の製法(アザエル)
・戦争兵器(ガドリール、エクサエル)
・宝石や化粧道具の使い方(アザエル、エクサエル)
・筆書法(ベネムエル)
・堕胎術(カスダイ)
・医療と薬学と診断術(ファルモロス)
・根を切る法(シェミハザ、アグニエル)

11 :
◇天使・堕天使編◇
【サリエル(Sariel)】
天使とも堕天使ともいわれる存在だ。
「死海文書」のひとつ、「光の子と闇の子の戦い」においては、「第3の塔」の盾にその名が書かれている。
オカルティズムにおいては白羊宮を支配する天使で、また、夏至を司る九位の天使の一位であるともいわれている。
人類に月の軌道の知識を授けたのは、このサリエルだ。

12 :
◇天使・堕天使編◇
【サリエル(Sarile)】
なお、サリエルについてもっと詳しく知りたければ、こちらのウィキを参照してくれ。
http://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%AB?title=%E3%82%B5%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%AB&seg=0&useformat=

13 :
◆悪魔・堕天使編◆
【バアルゼブブ(Baalzebub)】
「蠅の王」の異名を持つ強大な悪魔だ。
元来はシリアの神で、ペリシア人の都市エクロンの守り神「バアル・ゼブル」だった。
バアル・ゼブルとは「崇高なるバアル」の意味だが、イスラエル人はこれを「バアル・ゼブブ」すなわち「蠅のバアル」と呼んで嘲笑し、悪魔化させた。
蠅は、キリスト教では腐敗や病気など、ネガティブなものの象徴だが、マルコム・ゴドウィン『天使の世界』では、バアル・ゼブブのルーツに関してこう記している
『多くの古代宗教においては、蠅は魂を運ぶと信じられ、民間信仰では女が蠅を呑むと子を孕むとされている。
ギリシア語のプシュケーは実際には蝶を意味する。
バアル・ゼブブは「蠅の王」として、実際にはプシューコポンプ、あるいは魂の支配者であった。こうした称号をもっているにもかかわらず、12使徒のなかの3人によって、悪の化身、「混沌の王」、デーモンの首領であると主張された。』
ゼブルは「王子」を意味するが、ヘブライの書記が「悪意ある曲解」(ジョン・グレイ『オリエント神話』)によって「ゼベル」すなわち「糞」に置き換えたという。
ここにも、糞にたかる蠅というイメージのルーツがあるようだ。
「列王記下」第1章によれば、ヤハウェの預言者エリヤは、バアル・ゼブルを崇拝していた王アハズヤの配下100人を焼き殺し、王自身も呪い殺している。
のちに『新約聖書』の時代になると、悪魔化の度合いはいっそう進み、たとえば『マタイによる福音書』では「悪魔の頭(かしら)ベルゼブル」などと呼ばれるにいたっている。
「ベルゼブル」とは「バアルゼブブ」のギリシア語形だ。
カバラにおいては、地下世界の悪魔の9位階の頭とされているぞ。

14 :
◆悪魔・堕天使編◆
【ベルゼブル(Beelzebul)】
シリアやカナンの神がユダヤ・キリスト教で悪魔に編入されたもので、ルシファーにつぐ高い地位にあり、「悪魔の天使長」の異名がある。
「蠅の王」バアル・ゼブブとも習合しており、しばしば巨大な蠅の姿で描かれる。
ちなみに蠅は、腐敗や病い(罪)、悪などの象徴であり、悪霊の代表的化身のひとつでもある。
悪魔や魔神の多くは中世以降の妄想たくましい聖職者や学者、迷信ならなんでも喜ぶ庶民らによって生み出されているが、この神は古く由緒正しい。
『マタイ福音書』や『ルカ福音書』では、イエス・キリストその人が、パリサイ派から「悪魔の頭ベルゼブル」の力によって悪魔祓いを行う者と非難されている。
この蠅の王が地獄界で有力な地位を保ちつづけることができた理由のひとつは、この福音書作家の記述に求められるだろう。
ベルゼブルはキリストの時代以降も、ずっと人に憑いて悩ませてきたらしい。
フランス国王の最初の顧問官ロアイエによれば、悪魔憑きにかかった婦人の悪魔祓いをしたところ、口から「蠅の姿」をしたベルゼブルが飛び出したという。
『魔法』の著書のカート・セグリマンによると、ベルゼブルは地獄界で大いに幅をきかせている「蠅魔」のボスで、「他の蠅魔どもを産んだ。すなわち、イングランドの魔女にRで育てられた小悪魔どもや、ロンバルディ王のクニベルトを刺した大きな蠅である」という。
19世紀の珍本『地獄の辞典』でも、ベルゼブルは地獄の最高君主のほかに、「蠅騎士団の創設者」という栄誉をになっている。
蠅騎士団は地獄の名門中の名門らしく、その指揮官には、死の君主エウリノームや、地獄軍の総司令官バアル、大法官アドラメルクなど、そうそうたるメンバーが名を連ねている。
ベルゼブルは、悪魔との契約の際に召喚の対象になる主要な悪魔のひとりであり、魔女を支配する主要な悪魔のひとりでもある。
サバトにおいて、魔女は、「ベルゼブルの名において」キリストを否定するという。
この蠅の王の名は、恐怖とともに欧米のキリスト教信奉者の無意識に刻み込まれており、ベルゼブル憑きの報告例は、20世紀まで続いているのだ。

15 :
◇天使編◇
【ウリエル(Uriel)】
ウリエルは『聖書』の正典には登場しないが、外典・偽典にその名が現れる。
名は「神の炎」「神の光」の意味で、預言と解釈を司る天使であり、本と巻物を手にした姿で描かれることが多い。
カバラを人類に与えた天使とする伝承もある。
『エノク書』によれば、「雷と恐怖を見守る天使」であり、またノアに洪水が来ることを伝えた天使だ。
『アダムとイヴの書』では、この天使は精霊の一種であり、『創世記』第3章に登場する「ケルビム」のひとりとして、エデンの門に置かれたという。
また、破壊の天使としての側面も持ち、『列王記下』第19章でアッシリアの軍勢18万5000人を一夜のうちに皆殺しにするのもこの天使であるという。
旧約聖書の『第二エズラ書』には、ウリエルが重要な役割を帯びて登場してくる。
祖国を失って苦難の道を歩むユダヤ人の預言者エズラの前に現れ、エズラの幻視したものの意味を次々と解き明かしてゆく。
そのなかには、生きる意味、終末と裁きの様相、アダム以来の超古代史などから、死後の霊がたどる道まで、実に多様な内容が語られている。

16 :
◇天使編◇
【ウリエル(Uriel)U】
たとえば死者の霊のうち、神の道を軽んじて守らなかった者、律法を軽蔑した者、神を畏れ敬う人々を憎んだ者の霊は、7日間かけて7つの苦難の道を歩く。
逆に神と神の道に忠実に生きた者は、栄光と安穏に満ちた7つの階段を、7日間かけて歩む。
その後、彼らは「自分たちの住まい(天国ないし地獄)に集められる」のだ。
ウリエルは、イギリスを代表する錬金術師にして神秘学者のジョン・ディーの前に現れたこともある。
そのときこの天使は、オレンジ大の淡いピンク色をした水晶玉を手にしていた。
次に現れたのは大天使ミカエルで、ウリエルの持つこの水晶玉を、占いに用いよとディーに指示した。
この水晶は、今もディー関係の遺品とともに、大英博物館に収蔵されている。
ウリエルのもうひとつの重要な顔は、罰を与える天使としての顔だ。
最後の審判の際、冥府の門を開いて、すべての霊を審判席に座らせるのはウリエルの役割であり、冥府を主宰する長官とも見なされている。
また、炎の剣をもってエデンの園の門に立つ智天使としても描かれ、雷と恐怖を司る天使として恐れられている。
なお、ウリエルには地上に降りて人間(ヤコブ)になったとの伝承もあり(旧約偽典『ヨセフの祈り』)8世紀には協会会議で堕落者として非難された。
その後、この天使は、聖ウリエル──つまり人間の聖人として復権を果たし、炎をもつ手によって象徴された。

17 :
oくdリめ∀め)b keep!

18 :
ノξ"ヮ")¶ 0-G Love♪

19 :
|_め*) so cute…

20 :
終わったのか?結構楽しみにしてたんだが…

21 :
スレ忘れた悪寒

22 :
>>20
うとうとしていたが、君のレスを見てモチベーションが上がったのでね。
今、レビヤタンを書き上げたよ。次はベヘモットとブエルを書くことにしよう。
>>21
ん?まだ起きてたのか?

23 :
◆堕天使・悪魔編◆
【レビヤタン(Leviathan)】
こいつの地獄での職は海軍大提督だ。
七つの大罪のうちの「嫉妬」をつかさどる。
「水の怪物」を意味する巨大な鯨の姿で描かれることの多い海獣だ。
『旧約聖書』に登場する海の怪物であり、陸の怪物である「ベヘモット」と対比される。
英語読みの「リヴァイアサン」の名でも知られている。
原義は「螺旋状に巻かれたもの」
ラビの伝承によれば、原初、神は牡と牝のレビヤタンを同じく牡と牝のベヘモットとともに創造した。
ところが、2匹が世界を壊しかけたので、牝のほうを殺して救世主の食事にするために塩漬けにしたという。
そうなると、神はメシアのために巨大牛のベヘモットと海獣レビヤタンの2種の肉を、天地創造時からメシアのために用意していたということになる。
レビヤタンは『ヨナ書』では「鯨」、『イザヤ書』では「逃げる蛇」ないし「海にいる竜」とされる。
『ヨブ記』第41章の記述によれば、その背は盾の列のような鱗に覆われ、その鱗から放射される光は太陽さえ曇らせるという。
口からは火炎を吹き、深い淵を沸きあがらせ、海を坩堝にするという。
『ヨブ記』のイメージでは巨大なワニのようだが、『イザヤ書』によれば「曲がりくねる蛇」とされている。
いずれにせよ、ユダヤ教以前のメソポタミア神話のイメージが『旧約聖書』に混入したものと考えられる。
牡のレビヤタンは、今も地球の海のどこかに潜んでいると信じられており、旅行者に取り憑く機会をうかがっているという。
ただし、レビヤタンの運命も最後の審判の日までであり、そのときは神に殺される運命だ。

24 :
あらまあおかえりなさいませ

25 :
>>24
おや?ただいま。
かなりウトウトしてきたが更新するよ ミd^廿_廿)

26 :
◆堕天使・悪魔編◆
【ベヘモット、ベベモス、ベヒモス、バハムート(Behemoth)】
名の語源は「動物」
一応、こいつは堕天使ということになっているが、獣の姿をした超古代の怪物としか思われない。
ヤハウエ自身が、こう語っている。
「見よ、ベヘモットを。お前(ヨブ)を造った私はこの獣も造った。
これは牛のように草を食べる。見よ、腰の力と腹筋の勢いを。
尾は杉の枝のようにたわみ、腿の筋は固く絡み合っている。
骨は青銅の管、骨組みは鋼鉄の棒を組み合わせたようだ。
これこそ神の傑作、造り主をおいて剣をそれに突きつける者はない」
ベヘモットの出来栄えには、神もよほど自信があったと見えて、自ら「傑作」と呼んでいる。
ただし、ユダヤ教の伝承では、メシアの響宴に提供されて食肉となる運命の雄牛だという。
神に創造されて以降、彼は毎日1000の山に生える干し草を食べつづけているが、草は翌日には生えそろうので、この怪物は山を離れず、ひたすら食べて肥えつづけているという。
『エノク書』ではデンディンという砂漠に放逐されている。
鯨、象、牛、犬、狐、狼など、様々な動物に姿を変えることができるが、牡牛ないし巨大な腹をもつ象の姿で描かれることが多い。
腹が強調されるのは、ひとつにはベヘモットの力の根源が、臍にあるとされたからである。
悪魔界ではソムリエと酌人頭を務めるという説が、彼には似つかわしい。

27 :
◆堕天使・悪魔編◆
【ブエル(Buer)】
50の魔軍を率いる地獄議会の議長。
5本の足を持ち、車輪のように回転しながら進むユニークな奴だ。
その姿からは想像もつかないが、論理学と倫理学の大家で、同時にその分野の総裁でもある。
また、薬学の大家で、あらゆる病気を治す力をもっていることでも知られており、20世紀最大の魔術師アレイスター・クロウリーが、友人の病気治療のためにこのブエルを召喚している。
全ての人間を癒やせるが、特に男性を癒やす力をもっている。
太陽が人馬宮にあるときに現れ、召喚した者に良い使い魔をくれる。

28 :
>>19
|_廿*) Thanks!

29 :
お。祝再開!あんな一言でやる気を取り戻してもらえるなんて光栄だな。
これからも陰ながら応援してます。

30 :
>>29
ありがとう。そういってもらえると本当に嬉しいよ。またやる気が出てきたなω

31 :
ノル*赱_赱ル look forward to…

32 :
お疲れさまです
今後は月一くらいで現れます∠(ゝ_бレbゝ

33 :
>>31
ミd`癶_癶) You've got a friend.
>>31
ミd^廿_廿)ゞ
うむ。一条中尉、承知した。貴君には礼を言うぞ

34 :
◇天使編◇
【ガブリエル(Gabriel)】
ミカエルと双璧をなす天使で、『旧約聖書』(トビト書を除く)にその名が登場する天使は、このガブリエルとミカエルしかいない。
天使名は「神の英雄」「強き者」を意味し、語源の”GBR”(ガブル)はシュメール語の「統治者」の意味だ。
イスラム教においては、140対の翼を持ち、真実を司る天使ジブリールとされるが、ユダヤ教では罪深い都市を破壊する死の天使であり、ソドムとゴモラを滅ぼしたのもこの天使であるという。
啓示と復活、慈悲と死の天使であり、また、聖母マリアのもとを訪れ、神聖受胎を告げた天使として、ガブリエルは古代から今日に至るまで、特別な輝きと崇敬を保持しつづけている。
一説に、ガブリエルは唯一の女性天使ともいわれており、『天使の世界』の著者であるマルコム・ゴドウィンは、この天使の背景には、アダムの最初の妻で、その専横を嫌って彼や創造主と別れ、冥府の女王になった魔女リリスの影響があると指摘している。
「受胎告知」の図像では、ガブリエルは手にユリの花を持った優美な女性的天使として描かれるのが常で、ユリそのものがガブリエルの象徴になっている。
しかし、異教的伝統のなかでは、ユリはR神や豊饒の大地母神の多産性の象徴であり、彼女らが零落した後の姿の一種である、リリスの象徴でもあった。
西欧で蛇かつのごとく忌み嫌われたリリスという名も、ユリ”LILY”(リリー)に由来していることは注目に値する。
キリスト教の伝統のなかでは、ガブリエルは、何よりも神の啓示などを伝える告知者として信仰を集めてきた。
預言者ダニエルの前に現れたガブリエルは、「人の子よ、この幻は終わりの時に関するものだということを悟りなさい」といって、諸国が神によって滅ぼされる幻視などの意味を、預言者に何度も告げている。

35 :
◇天使編◇
【ガブリエル(Gabriel)U】
『新約聖書』の「ルカの福音書」では、ガブリエルは重要な告知の場面に2度登場する。
最初は洗礼者ヨハネの誕生に関するもので、祭司ザカリアの前に現れ、「あなたの願いは聞き入れられた。あなたの妻エリサベトは男の子を産む。
その子をヨハネと名付けなさい。
……彼は主の御前に偉大な人になり、……既に母の胎にいるときから聖霊に満たされていて、イスラエルの多くの子らをその神である主のもとに立ち帰らせる」と告げている。
この子が後の洗礼者ヨハネとなって、ナザレのイエスに洗礼を授けるのだが、そのイエスの受胎告知の際もガブリエルが登場することは先に述べたとおりだ。
ガブリエルには、ほかにも死の天使や破壊を司る天使などの側面があるが、秘境的伝統のなかで最も重要と思われるのが、隠された叡知を伝える天使としての属性だ。
ユダヤ教に伝わる最も神秘的な「魔法の石」伝承のなかでも、ガブリエルは実に重要な役割を帯びて登場している。
ローズマリ・エレン・グィリーの『天使と精霊の辞典』にしたがって要約しておこう。
ユダヤ人の父祖であるアブラハムがまだ赤ん坊だったころ、彼の母は嬰児狩りをしているニムロド王から我が子を守るために、彼を洞窟に隠した。アブラハムには、神の命を受けたガブリエルが付き添った。
ガブリエルの親指から流れでるRと蜜には、1日で1年分の成長を促す力があったため、赤ん坊はたちまち成長し、3日目には、自力で洞窟内で光る石を見つけだした。
その石はエデンの園の光の精髄が凝ってなった「ツォハール(光)」と呼ばれる神秘の石で、元来、天使ラジエルによってアダムに与えられたものだった。
それが息子のセトに伝えられ、エノク、メトシェラ、レメク、ノアと継承されてきたが、大洪水の後、アララト山に降り立ったノアがワインで祝杯をあげているうちに酔っ払い、海に落としてしまう。
以後、行方知れずになっていたが、幼アブラハムが洞窟でツォハールを発見したのである。

36 :
◇天使編◇
【ガブリエル(Gabriel)V】
ガブリエルは、ツォハールをアブラハムの首にかけた。
やがて彼はユダヤの族長となり、生涯この石を肌身から離さなかった。
不思議なことに、その石を見た者は誰もが癒されたという。
さらに、この石は天体観測儀としても活用され、天界の秘密の一端をアブラハムに漏らしたのである。
その後、ツォハールはイサク、ヤコブ、ヨセフと継承され、かの大神秘家モーセへと伝えられたと「ミドラシュ」(ユダヤ教のラビによる様々な旧約解釈書の総称)は記している。
この謎の石にまつわる伝承には、天界の叡知に関する伝承が巧みに組み合わされており、ガブリエルも、そこに深く絡んでいる。
つまりガブリエルは、啓示やインスピレーションをもたらす天使と見なされてきたが、実際、イスラムでは、ガブリエルはムハンマドに『コーラン』を伝えた。
叡知と天啓の天使ジブリールとして、特別な崇敬を集めてきたのである。

37 :
◇天使編◇
【ラファエル(Raphael)】
カルデア起源の天使で、元来の名は「ラビエル」だ。
ラファエルの”Rapha”とは「癒す者」「医者」の意味で、「人間の子らのあらゆる病を癒やす」(旧約聖書外典『第一エノク書』)天使を代表する。
その名が最初に言及されるのは、『旧約聖書』外典の『トビト書』である。
ここでラファエルは自ら「わたしは、栄光に輝く主の御前に仕えている七人の天使のひとり、ラファエルである」と名乗る。
トリテミウスによれば、ラファエルは『黙示録』の7天使のひとりである。
また伝承によれば、ソロモン王はあらゆる悪魔を従えることのできる指輪を持っていたが、この指輪を彼に授けたのはラファエルだった。
ソロモンはこの指輪の力によって悪魔を使役し、ヤハウェの神殿を築かせたようだ。
ラファエルの癒しの業に魔術的手法が含まれていたことは、同じく旧約外典の『トビト記』に、よく表れている。
人間に化身したラファエルは、同書のなかで、アッシリアの補囚だったトビトの息子トビアと旅に出る。
その途次、トビアが川で足を洗おうとして大魚に襲われると、ラファエルはトビアに向かって、その魚をしっかりと捕らえ、胆嚢と心臓と肝臓を取りだして保存しておくよう命じた。
やがて二人は、メディアの近くまで辿りついた。
そこでトビアは、胆嚢と心臓と肝臓にはどんな薬効があるのかとラファエルに尋ねた。
ラファエルの答えはこうだ。「魚の心臓と肝臓は、悪魔や悪霊に取り憑かれている男や女の前でいぶしなさい。
そうすれば、悪霊どものどんな力も消えてしまい、今後いっさいその人に及ぶことはありません。
胆嚢は、目にできている白い膜に塗り、その部分に息を吹きかけなさい。
そうすれば、目はよくなります」
ラファエルに関するエピソードは、この種の癒しに関するものが圧倒的に多い。

38 :
◇天使編◇
【ラファエル(Raphael)U】
ユダヤの伝承によると、神は割礼後の痛みに苦しむアブラハムを慰めるよう、ミカエル、ガブリエル、ラファエルの3天使に命じた。
最初、大天使らは血に染まった不浄の地に行くことを拒んだが、神が「アブラハムの生け贄の匂いは没薬(もつやく)とR香(にゅうこう)より喜ばしいものだ」と諭したので、アラブ人の旅人に姿を変えてアブラハムのもとに訪れた。
そして、激痛に苦しむアブラハムを癒したのがラファエルだと伝えられている。
このほか、天使と格闘して足の間接を痛めたヤコブを癒したのも、ノアに医学書を授けたのもラファエルだ。
殉教者の前に現れて苦痛を取り去ったり、信仰深い修道女の病を癒すのもラファエルだと信じられている。
彼が現れると甘い香りが漂うそうだ。
カバラでは、ラファエルは生命の樹の守護者であり、愛、祈り、平和、喜びなどもラファエルの受け持ちとされているようだ。

39 :
意味がわからんばい

40 :
>>39
察しろ、ハリ。よく読めばそのうち分かる。

41 :
◆堕天使・悪魔編◆
【リリス、リリト(Lilith)】
ユダヤの伝承によれば、リリスは女悪魔で、悪の天使サマエルの妻だ。
リリスの起源は、おそらくメソポタミアの女の悪霊であるリリであり、更に遡れば古代の女神だ。
あまたる悪魔のうちでも、最も神秘的で謎に満ちているのが、中近東から西欧まで、広大な地域で恐れられてきた女悪霊リリトだ。
バビロニアの「夜の悪霊」がユダヤ・キリスト教に取り込まれたものといわれるが、古代の母権制時代の女神の零落した姿だろう。
完全な父権社会であるキリスト教世界では、男性・支配者・太陽・善などの方位である右が重視され、女性・被支配者・月・悪などに当たる左は一段低いもの、不吉なものとして蔑まれた。
だが、古代の母権制社会では事情はまったく逆で、祭祀風俗、日常生活、髪型から服装に至るまで、「より崇高な尊厳は左側に宿る」というルールがあった。
この時代には、日中(=父権)より夜(=母権)
太陽(=父権)より月(=母権)
生者(=父権)より死者(=母権)が重視された(J・J・バハオーフェン『母権制』)
夜行性で、月が欠けだすときに最高の力を発揮するといわれるリリトは、まさにこの母権制社会の女神の特徴を兼ね備えていた。
ただし、彼女が女神でいられたのは、あくまで母権制社会の中であって、女性蔑視を軸とするキリスト教的世界観の中では、忌むべき夜の悪霊でしかなかった。
そこでリリトは、赤ん坊や出産時の女性を襲って命を奪う悪鬼、眠っている男から精液を盗んでデーモンの子をつくる夢魔の親玉と信じられてきたのだ。

42 :
◆堕天使・悪魔編◆
【リリス、リリト(Lilith)U】
カバラの説くところによれば、彼女はアダムの最初の妻とも、アダムがエバと別れた後の妻だともいわれている。
ラビの伝承では、こうしてリリトが生んだ最初の子供こそカインであり、ゆえにカインはアダムとエバの子であるアベルを殺したのだという。
リリトは、夫のアダムがユダヤ・キリスト教で唯一公認の「伝道の体位(正常位)」でしか交わろうとしないことに腹を立て、ヤハウェに訴えた。
しかし、神には話が通じなかったので、アダムを捨てて天界から飛び出した。
その結果、毎日、無数の子を産み、そのうちの100人が日々死んでいくという呪いを、ヤハウェから受けたという。
彼女の変容体に、欧州各地で祀られている450体の真っ黒なマリア──黒い聖母がある(イアン・ベッグ『黒い聖母』)
一説に、リリトは天界から逐電したあと、サタンの花嫁になったといわれている。
イスラムでは悪魔イブリースの妻で、その子がジンだ。
そして、リリトの娘は地獄の娼婦のリリムである。
ちなみにリリトの名前の由来は、百合の花を意味する英単語の”LILY”(リリー)が語源だ。

43 :
<dめ_めbゝ I'd like to gaze.

44 :
今知ったけど、なんという良スレ

45 :
>>43
ノξ"ヮ") I love you, so

46 :
>>44
やぁ、ありがとう
その言葉が励みになるよ!

47 :
◆堕天使・悪魔編◆
【ベリアル(Belial)】
名は「無価値」を意味する。
古代フェニキアの神で、『バルトロマイの福音書』(3世紀)では、自分が最初に創られた天使だとベリアル自身が語っている。
古代から中世にかけて、最も主要な悪魔のひとりとして活躍した。
ヘブライ人の間では堕天使のひとりだが、キリスト教では「地獄の王」とも「反キリスト」とも「サタン」とも見なされる。
美しい姿と声をしているが、生まれながらの性悪で、嘘八百を並べ立てて平然としているなど、その評判はすこぶるよろしくない。
前出福音書では、エバを誘惑し、水に混ぜた自分の精液を彼女に飲ませたという。
伝承によれば、ソロモンによってベリアルの指揮する軍団ごと瓶詰にされ、バビロン郊外の大きな井戸に投げ込まれた。
だが幸いなことに、宝の隠し場所と勘違いした盗人が井戸に降りて瓶を割ってくれたため、ベリアル軍団はすべて逃げ出すことができた。
首領のベリアルは偶像の洞窟に逃げ込み、そこで神託を下しはじめたので、バビロン人が神として崇拝するようになったという。

48 :
◆堕天使・悪魔編◆
【ベリアル(Belial)U】
ベリアルを主人公にした怪著『ベリアルの書』(15世紀)では、彼は地獄の権益を代表して、神の法廷にイエスを訴え出る。
その訴えとは、「イエスと呼ばれる人物が不法にも地獄の権利に干渉し、彼のものでない事柄、すなわち、地獄、海、大地、大陸に住むすべての者の支配権を強奪した」というもので、神は裁判官にソロモン王を選び、被告イエスは弁護人としてモーセを要求した。
何とか勝訴しようと、ベリアルはソロモンのご機嫌を一所懸命うかがったが、初審ではイエスに有利な判決が出たので、ベリアルは控訴した。
今度はエジプトのファラオの代理のヨセフが議長となり、ローマ皇帝のオクタヴィアヌス、大哲アリストテレス、預言者のエレミヤとイザヤがメンバーになって控訴審を裁いた。
結局、ベリアルの訴えは退けられ、イエスは無罪となったが、地獄サイドも最後の審判の日に地獄に落とされる不善のもの一切に対し、権威をふるってよいということが確認された。
このように、ベリアルには地獄を代表するほどの能弁の才と、法律知識があるが、ほかにも、性的倒錯や、姦Rなどをつかさどり、人間を欲情の虜にする力があるとされる。
悪魔との契約の際、召喚の対象となる主要な悪魔のひとりだが、『地獄の辞典』では、なぜかトルコ大使に任命されている。

49 :
◇大天使◇
【アルカンジェリ(Archangel)】
神と人間を仲介する、最もなじみの深い天使だ。
鎧姿で描かれるのは、大天使がサタン軍との戦いで指揮を執ると考えられてきたためだ。
また、アルバ姿で描かれることも少なくない。
ほかに、第9階級の天使を統括する役割もある。
大天使の候補については諸説があるが、人数は7人とするのが定義で、そのうち確実に大天使と見なされてきたのは、前途したミカエル(聖書の中で唯一「大天使」と呼ばれている天使)ガブリエル、ラファエル、ウリエルの4人だ。
とくにウリエルを除く3人は、カトリックにおける天使信仰の中核を担ってきた。
この4天使以外の候補としては、メタトロン、ラジエル、アナエル、サリエル、ラグエル、レミエルなどの名が挙がっている。
ここでは、メタトロンとラジエル、アナエル以外の大天使について略述しておこう。
【サリエル】
人間に月の満ち欠けを教えたとも、モーセに知識を授けたともいわれる秘境的天使だ。
その名は「神の命令」を意味するが、本体は謎に包まれており、セラフィムに配当されることもあれば、堕天使の仲間とされることもある。
【ラグエル】
ほかの天使の行いを監視する役割の天使で、名は「神の友人」を意味する。
義人エノクを天界に運んだ天使として知られ、死者の魂を天国に運ぶ役目もある。
8世紀に堕天使として排斥された不遇な時代もあった。
【レミエル】
天使名は「神の慈悲」だ。
魂を最後の審判の場に導く天使とされる。
また、7人の大天使の指示を伝え、その教えを広めるという役割もある。
旧約聖書の『バルク黙示録』では、預言者バルクにアッシリア王センナケリブとの戦いで勝つとお告げをするのが、このレミエルだ。

50 :
◆魔術師と悪魔◆
【アグリッパの悪魔召喚】
魔術の究極目標のひとつに、悪魔を呼びだし、使役することがある。
それゆえ著名な「魔術師」には、悪魔にまつわるエピソードが数多くある。
ルネサンスの「普遍人」のひとり、コルネリウス・アグリッパはまさにそうした人物の好例だろう。
ある時アグリッパは、自分の仕事部屋の鍵を妻に預けて外出したことがあった。
当時、アグリッパの家には一人の学生が下宿していた。
彼は、アグリッパが悪魔を使役して不思議なことを行うのを目撃しており、自分もいつか悪魔を従わせてみたいものだと考えていた。
そこで彼は、主人の留守を幸い、アグリッパの妻に強要して、仕事部屋の鍵をまんまとせしめた。
こうして首尾よくアグリッパの仕事部屋に潜入した彼は、テーブルの上に一冊の魔法書を見つけた。
読むともなしに読んでいると、悪魔を呼びだす呪文に目がいった。
そこで彼は、何気なくその呪文のひとつを発音してみた。
すると、あろうことか、悪魔が出現したのである。
「なぜ、この俺を呼びだしたのか」と悪魔はたずねた。
学生は恐怖で声も出せず、ただただ震えあがるばかりだった。
そこで悪魔は、無造作に学生の喉をつかむと、やおら彼を絞め殺してしまった。
帰宅したアグリッパは、この惨状を見て仰天した。
「このままでは、自分自身が学生殺しの嫌疑をかけられてしまうだろう」
そう思ったアグリッパは、再び件(くだん)の悪魔を呼びだし、「短時間でよいからこの学生を生き返らせろ!」と命じた。
こうして悪魔の力によって、見たところ健康体となった学生は、そのまま広場に出かけていった。
そうしてしばらくウロウロしたあと、衆人環視の下で倒れ、そのまま息絶えた。
アグリッパはひと安心したが、その後、死体が検視にかけられ、死因が絞殺であることが判明してしまった。
そのため、アグリッパは、結局、その町から逃亡することを余儀なくされたという。

51 :
◆魔術師と元素霊◆
【スペアの人工精霊】
20世紀の異端の魔術師として知られるオースティン・スペアが創りだした「人工精霊」は、アグリッパの悪魔に負けず劣らず不気味な存在と言えよう。
オースティン・オスマン・スペアは、1886年、ロンドンに生まれた。
表向きの本業は画家ということになっている。
確かに彼は「デューラーやレンブラントにも匹敵する」画才の持ち主ではあった。
しかし、彼の才能はもっぱら、終始、彼にまとわりついて離れなかった見えない世界の住人たち、すなわち、"元素霊"や"使い魔"などを描くために用いられることとなった。
そういう意味で、彼の本業はまさしく「魔術師」と言えるだろう。
あるときスペアは、2人のオカルトマニアから元素霊を見せてくれるように頼まれた。
むろん、スペアはこれを拒否した。
元素霊とは、いわゆる四大元素と結びつく下級の精霊であり、人間に好意を示すこともあるが、たいていの場合は敵意を抱いている。
さらに厄介なのは、魔術師が創りだす人工の元素霊であろう。
人工の元素霊の寿命は短いが、忌まわしい動物や、半分人間の形をした怪物のような姿をしており、ほとんどの場合、ひどい悪事を働く。
にもかかわらず、スペアの友人たちは、この人工の元素霊を創ってみせろ、とスペアに要求してきた。
2人はスペアの忠告にまったく耳を貸そうとせず、しつこくせがみつづけた。
「自分たちは魔術の心得があるので、たとえ元素霊が刃向かってきても大丈夫だ!」と言いのけた。
断りきれなくなったスペアは、仕方なく彼お得意の「シジル魔術」を用いて元素霊を呼びだしはじめた。
しばらくは何も起こらなかったが、やがて、部屋の中だというのに、海草を液体化した靄のようなものが空中に漂ってきた。
そうこうするうちに靄は徐々に凝固し、悪臭を放つドロドロとした塊になった。
そしてついに、凝固した靄の中に火のように輝く二つの目玉が出現し、一同を凝視したのである。
「もう十分だ、消してくれ!!」
2人は恐怖に駆られて叫んだ。すぐさまスペアは、この精霊に退去の命令を出した。
だが、すでにこの時、元素霊は2人の潜在意識の奥底に、癒すことのできない傷跡を残していたのだ。
1人はそれから間もなくして自殺し、もう1人は精神に異常をきたして、病院に収容されたという。

52 :
◆堕天使・悪魔編◆
【アスモデウス(Asmodeus)】
この悪魔の名称の語源はゾロアスター教の悪神アーリマン(アンラ・マンユ)のけん族神である「アエシュマ・ダエヴァ」が、ヘブライ人の中で「アシュマダイ」となり、キリスト教に取り込まれて「アスモデウス」となった。
名は「破壊者」を意味する。
アスモデウスは、元来はユダヤ教の悪魔ではなく、ペルシア系の悪魔だった。
また、ノアを泥酔させたのもこのアスモデウスの仕業であるとされる。
ユダヤの伝承では、堕天する前は熾天使の君主のひとりであったが、サタンとともに天界から追放された。
女悪霊のボスのリリスの夫、ないしリリスとアダムの間に生まれた子といい、R欲をつかさどる悪霊として恐れられる。
また、エバを誘惑した蛇とは、実はこのアスモデウスのことだという伝承もある。
人間と牡羊と牡牛の3つの頭、雄鶏の足、蛇の尾、醜悪な翼をもち、地獄の竜に乗る悪魔界きっての名士であり、悪魔の階級一覧表で知られるセバスチャン・ミカエリス神父によれば、彼は地獄の第一階級に属し、実は今も熾天使なのだという。
古代から名の通った悪魔らしく、アスモデウスは『旧約聖書』の「トビト書」に「アスモダイ」という名で登場する。
それによると、この悪魔はサラという女性の7人の花婿を次々と殺して彼女を悩ませたが、大天使ラファエルの知略にあって追い払われた。
アスモデウスはエジプトまで逃亡したが、そこで大天使ミカエルに捕らえられ、その場で手足を縛りあげられている。

53 :
◆堕天使・悪魔編◆
【アスモデウス(Asmodeus)U】
アスモデウスはまた、ソロモン王にも封印されている。
ラビの伝承によれば、アスモデウスはソロモンに鉄かせをはめられて、エルサレム宮殿の建設に従事させられた。
その後、ソロモンの魔力の源泉である魔法の指輪(神と人間を仲介するあらゆる霊的存在に命令し駆使する権能をもつ)を盗み出すことに成功し、ソロモンを失脚させて自らが王位についたが、最後にはソロモンに指輪を取り返され、壺の中に封印されたという。
この指輪はソロモンの墓に納められているといい、これを手にした者は世界の支配者になれるというが、残念ながら墓の所在は今も明らかでない。
ルシファー同様、アスモデウスもミカエルないしソロモンによって捕縛されて、身動きがとれなくなっているはずなのだが(ほかに洗礼者ヨハネもアスモデウスの天敵とされている)実際にはチョロチョロと人間界に顔を出しているようだ。
フランスのルーダンという町の修道院で起こった悪魔憑き事件では、アスモデウスが仲間を率いて修道女たちにとり憑いた。
最も激しく憑かれたのは、ルイ・ベシエ男爵の娘で、野心家のジャンヌ。
彼女が無意識に誘導する形で、修道女たちが次々と精神錯乱状態に陥った。
紆余曲折の末、エクソシストのゴール師が、悪魔から退散の約束をとりつけたのだが、その際、アスモデウスに署名させたという契約書が、今もパリの国立図書館に保管されている。
文章はこうだ。
「私は、この修道女から立ち去るとき、針ほどの長さの切り口を心臓の下につくり、その切り口は彼女の下着、胴着、上衣を血で染めるであろうことを約束します。
そして明日、5月20日の日曜日午後5時、悪魔のグレジルとアマンも同様にして、やや小さい切り口をつくることを約束します──
私はレビヤタン、ベベモット、ベーリその他の仲間たちがした約束、すなわち、出るときは聖十字架協会の登録簿に署名するという約束を認めます。
1629年5月19日記
アスモデウス(署名)」

54 :
◆堕天使・悪魔編◆
【アスモデウス(Asmodeus)V】
召喚魔術によってアスモデウスを呼び出した場合は、まず乗り物である竜から降りて王冠を外すよう命じなければならない。
ついで、アスモデウスに向かって「あなたはアスモデウスに間違いない」といいきると、アスモデウスは何でも正直に答えてくれ、「星まわりの指輪」もくれる。
さらに、秘宝のありかも教えてくれるそうだ。
アスモデウスはまた、地獄における幾何学や算術や天文学、力学の権威であり、それらを教えてくれるというから、ただの「破壊者」ではなく、相当のインテリといえよう。
悪魔界の説教師も彼の役割とされ、魔女のサバトではアスモデウスが説教壇に立って、反協会・反キリストの熱弁をふるうと信じられている。
アスモデウスの、このインテリぶりは、七つの大罪のうちの「欲情」をつかさどるという彼の属性とは噛み合わない印象をうけるが、そもそも地上の学術は、天使が人間の娘に欲情して結ばれた結果もたらされたものだ。
してみると、欲情は学問の母なのかもしれない。
古来、協会は学術の敵として立ち塞がってきた滑稽な歴史も忘れてはならないだろう。

55 :
◆北欧神話編◆
【ロキ(Loki)】
その名は「閉ざす者」ないし「終わらせる者」を意味する。
ゲルマン神話では、神々はアース神族とヴァン神族に分かれる。
主神のオーディンはアース神族だが、アース神族が善で、ヴァン神族が悪だというわけではない。
この系統の異なったふたつの神族が絡みあうことで、世界は運営されてきたと言えよう。
彼らの中で、最もデーモンに近いのが、アース神族の鬼っ子ともいうべき「ロキ」であろう。
神であり、且つ巨人族にも族しているロキは、美男子だが男女の両性を備え、ずる賢く邪悪で、仲間の神族を裏切っても平然としている。
世界は、彼が原因で破滅した。
世界が破滅に至る神話は「神々の黄昏」という詩的な呼び方で語り継がれ、『エッダ』に記録された。
それによると、破滅のきっかけは、ロキがオーディンの息子で光の神のバールデールの殺害に手を貸し、投獄されたことを恨んで、デーモンや巨人族と手を組み、アース神族との戦いに乗り出したことである。
この反乱に加わったのは、ロキの子の狼「フェンリル」、同じく子供の大蛇「ミズガルズ」、娘である冥界の女王「ヘル」の国の住人たち、そして親族の巨人たちだった。
凶悪なフェンリルは神々によって鎖につながれていたが、鎖を断ち切って逃げ出し、彼や彼の子は、太陽や月を呑みこんだ。
海からは、さまざまな軍団が神の国に押し寄せた。
西からは、ミズガルズに導かれて、巨人の操縦する妖怪を乗せた船がやってきた。
北からは、ロキや冥界の住人、フェンリルを乗せた船もやってきた。
南では巨人国のズールトが巨人を率いて蜂起し、その鋭利な剣で地を払うと、岩は崩れ火炎が噴き出し、天は裂け、地は荒れて、世界は未曽有の混乱に陥った。

56 :
◆北欧神話編◆
【ロキ(Loki)U】
オーディンはフェンリルに殺され、フェンリルはオーディンの息子に殺された。
人間の住まいの保護神トールはミズガルズを殺したが、この大蛇が撒き散らした大気や海が臭くなるほどの毒液で、トールも死に、世界は汚された。
ロキは怨敵の光の神をRが、そのロキも敵軍の手によって殺される。
かくして、天地をまるごと巻き込んだ太古の神々の大戦争は壮絶な共倒れに終わった。
トールを失って人類は滅び、星は虚空に落ち、世界は大地から噴き出す焔で焼けただれた。
ついで、大洪水が起こり、陸地は沈んだ。
けれども、一切が消滅した後、世界は更新され、新たな神と、新たな自然と、新たな人類とが現れる。
魔法の杖に刻まれたルーン文字では、前時代の生き残りであるオーディンの友によって、新たな時代にもちこされた。
ゆえに今の我々は、この新時代に生きているのだ──。

57 :
※誤字、脱字の訂正
○ 熾天使
× 織天使
○ 属し
× 族し
○ ルーン文字は
× ルーン文字では

58 :
◆堕天使・悪魔編◆
【ルシファー(Lucifer)】
堕天使の筆頭にあげられる天使で、悪魔界でも最高の権威を保持しつづけてきた。
もともとは「暁の輝ける子」という意味の「ヘレル・ベン・サハル」が正式呼称であり、熾天使のさらに上位の天使と位置づけられている。
初期キリスト教の文章ではサタンの同義語とされ、またサタンの堕天前の名前であるともいわれる。
元来この語はラテン語で「光を運ぶ者」を意味し、日の出の出前に輝く明けの明星、すなわち金星の意味であった。
『旧約聖書』の「イザヤ書」では、預言者イザヤがイスラエルの民を捕囚したバビロン王を呪って歌う次のような一説がある。
「ああ、お前は天から落ちた、明けの明星、曙の子よ。
お前は地に投げ落とされた。もろもろの国を倒した者よ。
かつて、お前は心に思った。『わたしは天に上り、王座を神の星よりも高く据え、神々の集う北の果ての山に座し、雲の頂に登って、いと高き者のようになろう』と。
しかし、お前は陰府に落とされた。墓穴の底に」
これはバビロン王を金星になぞらえ、その失墜を歌うものだが、これが後世、堕天使すなわち悪魔のことを歌っていると誤読され、「ルシファー」なる悪魔が創造されたのである。
元来、『旧約聖書』においてはサタンはあくまでも神の御使いのひとりであり、「堕天使」という発想は存在しないことに注意されたし。
このルシファーをサタンと同一視するのは、聖ヒエロニムスをはじめとする初期キリスト教の教父たちであり、ミルトンもこの伝統に従い、『失楽園』においては次のように歌う。
「あれは天からルシファーが──そうだ、それが、星の中の星ともいうべきあの暁の明星以上に、かつては天使の群の中でも最も輝ける天使であった彼の名だ」

59 :
◆堕天使・悪魔編◆
【ルシファー(Lucifer)U】
ヘレル・ベン・サハルを地に投げ落としたのはユダヤの神ヤハウエだが、この仕打ちを受ける以前、彼は近東諸国の暁の星・金星神であり、その変容である女神だった。
補足説明をしておけば、明けの明星の光が大地の深淵に下るのは、古代神話でおなじみの天と地の融合・まぐわいの象徴的表現にほかならない。
天は雷=光=蛇となって母なる大地に下り、雨をもたらし、それによって大地に豊かな実りをもたらす。
また、曙の神は、暗い夜の闇の時の終わりを告げる。
したがって、この古代の星神を悪魔に編入したのは、宇宙のすべてをわがものとせずには気のすまなかったヤハウエおよびキリスト教会の嫉妬心に由来するといっていいだろう。
かくしてヘレル・ベン・サハルは堕天使サタンと同一視され、ラテン語に訳されてルシファーと呼ばれるようになり、中世には悪魔の総代、地獄界の皇帝となった。
ただ、地獄界の皇帝といっても、その境遇は悲惨の一語に尽きる。
分厚い鉄の枷で地獄の底につながれ、業火に焼かれながら、息を吐くときは亡者を吐き出し、息を吸うときには亡者を吸い込んで、バリバリと噛み砕く。
この際限のない不浄な仕事を、ルシファーは苦しみ悶えながら、最後の審判で滅ぼされる日まで続けねばならないのだ。
だがこれは中世、最も人気の高かった『ツンダルの幻想』におけるイメージだ。
この他にもダンテのイメージによる別バージョンもある。

60 :
◆堕天使・悪魔編◆
【ルシファー(Lucifer)V】
もっともルシファーは、実際には黙って神のいいなりになっていたわけではない。
地獄から抜け出して人間と契約を結んでいた証拠が、いくつも残されている。
それらのうち、史上最も有名なものに17世紀末に起きたルーダンの悪魔憑き事件がある。
この事件では、ユルバン・グランディエという名の司祭が、悪魔と契約を結んでルーダンのウルスラR会修道院の修道女たちに魔法をかけたとして逮捕され、生きながらに火炙りの刑に処せられた。
彼の家から発見されたと称する契約者が今も残っており、いわゆる鏡文字でこう書かれている。
「我ら、全能なるルシファー、およびその介添え人たるサタン、ベルゼブブ、レヴィアタン、エミリ、アスタロト、およびその他の者は、本日、我らが郎党なるユルバン・グランディエとの同盟の契約を受領したり。
我らはこの者に、女どもの愛、Rらの花、修道女らの純潔、世俗の栄誉、快楽、富を与えん。
……これなる契約の力によりて、彼は人に交わりて地上に二十年の間幸福に生き、終には神を呪わんために我らが許に来らん。
悪魔議会(悪魔全員の署名)」
魔術方面では、ルシファーの召喚は月曜日とされているが、礼物は「ハツカネズミ一匹」でよいとしている。
悪魔を安くこき使うのは、有能な術者の当然の権利と考えられていたようで、バックに暴力団ならぬ神の栄光とソロモンの魔力をちらつかせながら、悪魔を脅しあげる方法が、数々考案された。
かのファウスト博士の『偉大にして強力な海の幽霊』(17世紀末)という魔術書でも、召喚した悪魔は、魔術師によって、さんざん罵倒され、呪詛され、脅しあげられねばならないとされている。
そのうえで「お金と宝石を手に入れ、ルシファーか去ってしまえば、賛美歌を歌って神に感謝せよ」と、この厚顔な博士は述べている。
つまり、盗人から存分に上前をはねたら、あとは天界の警察権力の庇護に預かれといわんばかりのアドバイスで、これでは人間とルシファー、いずれが本当に腹黒いのか、ちょっと分かりかねる気もする。

61 :
◆堕天使・悪魔編◆
【ルシファー(Lucifer)W】
なお、17世紀の高名なエクソシスト(悪魔祓い師)セバスチャン・ミカエリス神父は、悪魔の階級および能力の最も完全な一覧表を作ったことで知られるが、彼の一覧表でも、ルシファーは第一階級の最高位の悪魔3人の筆頭(残り2人はベルゼブブとレビヤタン)とされている。
ルシファーの姿や言動については悪魔崇拝者(サタニスト)であり、「エフレム・デル・ガット」という、30人ほどの教団を率いるセルジョ・ガットはこう語る。
「私の信仰するルシファー
天から墜ちた光の天使は、1972年に、一度だけ儀式の途中に出現したことがありますが、美しい、見事な肉体の若者でした。
角や尻尾なんて馬鹿馬鹿しい限り。
彼はこう告げました。『われわれの生は死後にあるのではなく、この世にあるのだ』と」
また、1987年、イタリアのボローニャで「サタンの子供たち」という教団を興したマルコ・デミトリも、黒ミサの最中に「サタンの存在を強く感じることがしばしばある」のだという。
>>60、誤字訂正
○ 契約書
× 契約者

62 :
ルシファーキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
着々と追加されていっててすごい情報量になってますねw
聖書関連の知識に明るくないので後々とても役立ちそうでありがたいです
ルシフェルさんどうもありがとう

63 :
>>62
おっと!やはりルシファーは人気者なのか、ふふ
やや見苦しい文章だが、読んでくれているヒトがいるなら嬉しいよ、ありがとう♪

64 :
◆天界の戦いと堕天使伝説◆
【金星神アッタル(ルシファー)】
天使の一部が天から放逐され、堕天使となった理由として数え上げられてきたもののひとつに、神話時代の"天界大戦争"がある。
それによると、一部の最も高貴な天使は、その自由意志によって悪に染まり、神に忠実な善天使グループと戦った末に敗れ、地に落ちて悪魔になったというのだ。
この神話がヤハウエを唯一絶対の主とし、正義とするイスラエル側からの一方的な"決めつけ"だということは、今日では学界の常識となっている。
ここでは、イスラエルがそこから学び、取り込んだことが明らかになっている先行文明の地カナン(現在のシリアとパレスチナ)の神話から、ルシファーと悪魔に関連する部分をとり上げて紹介していくことにしよう。
旧約正典のうち、明確に堕天使神話が語られているのは「イザヤ書」だ。
そこでは「明けの明星」と呼ばれる天使が「地に投げ落とされた」ことが語られているが、この天使=ルシファーは、カナンの主神「エル」の子である「アッタル」を指している。
彼は金星の神であり、エルを筆頭とした天上の神々の議会のメンバーの一員であり、かつ堕天する神なのだが、それについて記す前に、エルおよび彼の議会について説明しておこう。
神々の議会は、エルを中心に組織・運営される。
つまりエルの下に、多数の神々がおり、それぞれの役割を得て働いているわけだ。
実はイスラエルの神ヤハウエも、そのうちのひとりであったらしい。
それを暗示する何とも奇妙な記述が、ユダヤ教で最も重視されるモーセ五書のうちの一書「申命記」に出てくる。
「いと高き神が国々に嗣業の土地を分け、人の子らに割り振らられたとき、神の子らの数に従い、国と国の境を設けられた」
この記述は、「いと高き神」が民族ごとに彼らの支配する土地を分け、国境を定めたことを語っている。
普通に読めば、この「いと高き神」とはヤハウエのことのように思われる。
ところがこれに続く詩句は、そうではないことを示すのだ。続きを読もう。
「主に割り当てられたのはその民、ヤコブが主に定められた嗣業。
獣の吠える不毛の地で(主は)これを見つけ、これを囲い、いたわり、御自分の瞳のように守られた」
ここに出てくる「主」、これがヤハウエを指すことはまったく疑い得ない。

65 :
◆天界の戦いと堕天使伝説◆
【金星神アッタル(ルシファー)U】
主ヤハウエは、数ある民族の中からイスラエルの民を「割り当てられ」「これを見つけ、これを囲い……守られた」のである。
とすると、ヤハウエにイスラエルの民を割り当てた「いと高き神」とは何者なのか。
牧師でスコットランドのアバディーン大学ヘブライ語・セム語教授のジョン・グレイは、実に明快に、こう記している。
「『申命記』32の讃歌……に見られるイスラエルの歴史は、「エルの息子たち」の集会において、イスラエルが「いと高き者」によって神ヤハウエに割り当てられたところから始まると記されている」(『オリエント神話』)
まず、このことをしっかり銘記していただいたうえで、問題のアッタルに移ろう。
「人々の父」と呼ばれるカナンの主神エルは、天地の行政をある偉大な神に一任する。
天界の首相ともいうべきその神の名は「バアル・ハダド」(バアルは主人、ハダドは雷神)という。
『聖書』で最も忌まれてきた、ヤハウエの最大のライバル神である。
バアルは雨に先駆ける雷神であり、大地を潤す農業の神である。
この神は、夏に死に秋から冬にかけて再生する。
東洋の季節感からいうと逆のようだが、この地方では植物がすくすくと育つ豊饒の季節は秋から冬にかけてであり、夏は万物が枯死する死と不毛の季節、死の季節と見なされた。
そこで、バアルは、夏に死ぬのだが、このとき代理首相となってバアルの座につこうとしたのが、金星神アッタルだと、カナン神話はいうのである。
金星は、「宵の明星」と「明けの明星」のふたつの顔をもっている。
宵の明星はこれから深い夜の闇が訪れることを告げる相であり、明けの明星は、その闇が晴れて再び太陽が昇り、世界が再生することを告げる相を表す。
金星がもつこのふたつの相を、アッタルは体現している。
バアルの死に際して現れる彼は宵の明星であり、バアルの復活の前触れとして現れ、その後、地・冥界に下る彼は明けの明星なのである。
これをカナン神話は、「彼は力強き者バアルの玉座に彼の座席をとる。
(その後)……バアルの玉座より下り、そして彼は広大な、冥界全域の王となる」と歌いあげている。
この詩こそが、ルシファーの堕天の原型なのである。

66 :
◆天界の戦いと堕天使伝説◆
【金星神アッタル(ルシファー)V】
アッタルは金星神から農業神になった神であり、冥府に降りた神だが、彼の分身であるふたりの金星神についての、実に興味深い神話が、カナンに残されている。
その神話では、宵と明けの明星が、「双子の神」として登場し、宵の明星はシャルム、明けの明星はシャリムと呼ばれている。
彼らは「エル」の息子であり、天界の住人だった。
ところが彼らは、「恐ろしい砂漠」に追われる。
その理由を、カナン神話は彼らの大食が原因とする。
「生まれたその日から大食であり、(母の)胸のR房に吸いつく者。
彼らは一方の唇を大地に、一方の唇を空につけ、そして彼らの口に入るものは、空からは鳥、海からは魚。
そして彼らは食物から食物へと飛び廻り、それでもなお満たされない」
この砂漠に追われた金星神は、まさしくユダヤ・キリスト教でいう堕天使の子どもたちの原型といっていい。
「創世記」によれば、天使の一部は人間の女に欲情して堕天し、彼女らと交わって怪物ネフィリムを産んだ。
このネフィリムは、ユダヤの伝承では、異常な大食いで、食べ物がなくなると人間を襲って食い、ついには共食いまでする種族となった。
けれどもその一方で、「創世記」は彼らを「大昔の名高い英雄たち」だとも述べている。
それも当然で、彼らは、もとをただせば「エルの息子たち」だからである。
さて、ここに登場したエル、バアル、アッタル、シャルム、シャリムのその後はどうなったのだろう。
まず、本来、カナンの最高神であったエルは、「ラファ・エル」や「ガブリ・エル」「ミカ・エル」など、「エル」の語尾をもつ天使に分散され、ヤハウエの配下となった。
バアルは最も汚らわしい悪魔として放逐され、アッタルは堕天使ルシファーに落ちぶれた。
ちなみにアッタルは、バビロンなどで崇拝されたイシュタルと同根の神であり、シリアなどの女神アスタルテ、ギリシアのアフロディーテ、ローマの金星の守護神ヴィーナスの先祖である。
また、シャルム、シャリムは複数の名をもつ魔界の子となった。

67 :
◆天界の戦いと堕天使伝説◆
【金星神アッタル(ルシファー)W】
ラサから出土したとされる3本の角をもつ山羊の姿の青銅獣の像は、月の神と一体になった金星神アッタルと推定されている。
後世、山羊が悪魔の典型的な姿とされたことは、あえていうまでもないだろう。
神話時代の天界大戦争とは、無邪気な空想家が考えるような神と魔の戦いなどではなく、土地と人民をめぐるヤハウエと、それ以外の神々の覇権をかけた争いであった。
そして敗者は、悪魔となって、すべての神々を祀る神殿「万神殿」(パンテオン)から放逐され、空になった万神殿には、ただひとりの勝者である神の座が設けられた──。

68 :
◆堕天使・悪魔編◆
【ビスコルネ】
こいつは、パリのノートルダム寺院の扉の左右の鉄扉の鉄細工をつくりあげたとされる、天才的工芸家の悪魔だ。
「そこにはどんな切れ目も見当たらず、溶接や組立の跡もぜんぜんない。
つまり、これらの鉄細工は一枚作りであり、鉄を全部一緒に溶かして、赤熱のうちに細工し、冷えたところに鑢(やすり)をかけて仕上げたと考えられていた」(グリヨ・ド・ジヴリ『妖術師・秘術師・錬金術師の博物館』)
この、ほとんど知られていない悪魔を収録したのは、悪魔界の中に非常に数多くいると考えられてきた建設や工芸などの天才的職人たちに敬意を表するためである。
悪魔を口汚く罵るのは教会関係者とその取り巻きだけであり、農民など一般庶民はしばしば悪魔から力を借り、彼らに親愛の感情を抱いていた。
というのも、悪魔と蔑まれた者のなかには、民衆が伝統的に慣れ親しんできた精霊や異教の神々がたくさんいたからである。
悪魔が人間のためにした仕事で最も有名なのは架橋工事で、西欧には各地に悪魔が架けたという「悪魔の橋」がある。
有名なパリのサン・クルー橋もそのひとつだ。

69 :
◆堕天使・悪魔編◆
【サタン(Satan)】
「サタン」は、おぞましい悪霊・魔神の代表のように見なされている。
だが、ヘブライ語のサタンには、元来、「妨げる者」「敵」「障害物」を意味する一般名詞にすぎなかった。
たとえば、『旧約聖書』の「民数記」では、サタンとは、イスラエルの民を呪うために出かけた魔術師バラムをこらしめるため、神の命を受けて遣わされた天使のことを指す。
また「ヨブ記」でも、ヨブの信仰心を試すために遣わされた天使が、サタンと呼ばれている。
これらは敵対する者、障害する者の意味であり、悪霊という意味は含んでいない。
このように、サタンは、神が書いたシナリオに沿って悪役を演じる通常の天使にすぎず、サタンという言葉も、元来そうした"役割"を指すものにすぎなかったが、後には役柄と本性が混同され、悪役ではなく、悪そのものと見なされるようになった。
『旧約聖書』においては最後まで神に従属する天使のひとりであり、サタンを「神と対立する悪の根本原理」と見なすに当たって最も力を発揮したのは、キリスト教の福音書作家である。
彼らはサタンを、自ら罪を得て地に下った神の敵対者、キリストの誘惑者と位置付け、熱心に攻撃し、悪魔の代名詞として普及させた。
その結果、エデンの園においてイヴを誘惑した蛇や、「ヨハネの黙示録」に登場する龍などもサタンと同一視されるに至る。
だが、「福音書」の記述によれば、イエス自身、頓珍漢(とんちんかん)なことをいう弟子のペトロ(後にカトリックの初代教皇となる)に対して、「サタン、引き下がれ。あなたはわたしの邪魔をする者。
神のことを思わず、人間のことを思っている」などと叱りつける場面があり、イエス自身の(もしくは「福音書記」の)サタン観がのちのキリスト教におけるそれとはかなり異なっていたことがうかがえる。
かくして、一般名詞のサタン(satan)は、固有名詞のサタン(Satan)に変わった。
このサタンという言葉を含む『旧約聖書』がギリシア語に訳されたとき、訳に当たった3世紀のエジプトのユダヤ人は、「ディアボロス(diabolos)」という言葉を訳語にあてた。
これがイタリア語のディアボロ、英語のデヴィルなどの語源となったのである。
ディアボロスとは祖国を失って流浪するユダヤ人=悪魔に仕える者との観念もキリスト教の中で生まれた。

70 :
◆堕天使・悪魔編◆
【サタン(Satan)U】
ひとたび悪霊に認定されると、次にはサタンに関するおびただしい物語が創作されていった。
ただし、古代につくられた物語の中では、サタンはまだ天使時代の輝きを失っておらず、一方では忌むべき堕天使とされつつも、もう一方では、天使の中でも最も偉大で美しい者、天界の摂政という高い地位に就いていた者として記述された。
もともと、後にサタンと呼ばれるようになった天使には、神に対する反逆心はなかった。
しかし、神がアダムを創造し、すべての天使にアダムを崇めるようにと命じたとき、サタンに反逆の心が生まれたのだと、聖書作家は信じた。
偽典『アダムとエバの生涯』の中で、サタンはこう語っている。
「わが敵意、恨み、苦痛のすべては汝(アダム)に由来する。
……神が汝に命を吹き込まれたとき………ミカエルが汝を連れてきて、神の前でわれわれに汝を崇めさせた。
私は答えた。『いいえ、私には自分自身より劣ったものを崇める理由がありません。
私はどんな被造物よりも先にいたのですから……』
父なる神は私に腹を立てられ、私とわが栄光を、配下の天使たちとともに天から追放せよと命じられた」
ここで注意しておきたいのは、サタンが悪魔たちの総称、ないし神に敵対し、人間を堕落と破滅に導く役割を負った霊的存在の総称だという点である。
サタンは神によって天を追われたが、それはサタンという名の個人の天使が天を追われたということではなく、サタンと呼ばれる役割の、何らかの天使が天を追われたのである。
魔術師エリファス・レヴィは、適切にもこう書いている。
「この霊(サタン)はペルソナを形成するわけではなく、これを一種の黒い神というふうに理解すべきではない。
それは、道を踏み外したあらゆる知性に共通の退廃のことなのである」(『魔術の歴史』)

71 :
◆堕天使・悪魔編◆
【サタン(Satan)V】
サタンには、ルシファー、サマエル、ベリアル、アザゼルなど、数々の異名があるが、これらは、ルシファーという名前のサタン、ベリアルという名前のサタン……、というように理解すべきであって、サタンという名と人格をもった堕天使がいたわけではない。
一方、ルシファーやベリアルなどの固有名詞をもつ悪魔(堕天使)たちは、もともとはそれぞれが独自の個性をもつ異教の神だったのであり、ユダヤ・キリスト教によって力づくで悪霊化させられた、零落した神なのである。
ただし、悪魔が隆盛を極めた中世以降、悪魔界は大いに混乱を極め、ついには悪魔と魔神(ダイモン)の区別もつかなくなった。
悪魔界の人名録は増えつづけ、その中で、サタンも一個の個性ある悪魔のひとりと見なされるようになったのである。
たとえば、人間の七つの大罪を悪魔と対応させた悪魔学者ビンスフェルト(16世紀)は、ルシファーに驕り、アモンに強欲
アスモデウスに好色、ベルゼブブに暴食
レビヤタンに嫉妬、ベルフェゴールに怠惰の罪を当て、これら個性をもった悪魔の中にサタンも入れて憤怒の罪を配当している。

72 :
◆堕天使・悪魔編◆
【マモン、マンモン(Mammon)】
7つの大罪のうちの「強欲」をつかさどる悪魔で地獄界のイギリス大使。
名はアラム語で「富」を意味する言葉だ。
「マタイによる福音書」第6章で、イエスが「あなたがたは、神と富とに仕えることはできない」といっているところから、悪魔の一種と解されたらしい。
最終的には中世の魔術書において、富をもたらす悪魔とされるに至った。
金銭・物欲の神でりんしょくの魔神にして誘惑者たちの君主。
イギリスの中世騎士物語を代表する『妖精の女王』では、マモンは地獄の門のすぐそばの「富の館」に住み、その庭には黄金のリンゴがなっている。
また、『失楽園』の著者ミルトンによれば、大地から財宝を掘り出す方法を最初に人間に教えたのはマモンであり、地獄に落ちたサタンの宮殿の土木工事を指揮したのも彼だという。
マモンに限らず、悪魔はしばしば金銀財宝で人を誘惑するが、悪魔の使う金銭は日本の狐狸(こり)の金銭と同じで、しばらくすると馬糞や灰に変わってしまう。
また、地に投げると燃え上がるという。
>>71脱字訂正
○ マモンに強欲
× アモンに強欲

73 :
なんだ?このスレ・・・
勉強になるな〜

74 :
>>73
やぁ、感想ありがとう
役にたってくれたら嬉しいけどね!

75 :
◇神の使いになった"古代の神々"◇
【地に下り、駆逐された"神の血を引く者"たちの末裔】
天使のルーツを探し求めていくと、キリスト教によって駆逐された異教の神々にたどり着く。
『聖書』正典のなかで個人名が出てくる天使はミカエルとガブリエルのみだが、「神のごとき者」という意味の名をもつミカエルは、元来カルデアの神だったと考えられているし、ガブリエルも「統治者」を意味するシュメール人の神だった可能性が高い。
もともと神と天使と人間の間には、そう大した距離はなかった。
カバラに伝承されるアダム神話では、アダムは天界に住む、ほとんど神に等しい霊的・天使的存在として描れているし、キリスト教内部でも、人間と天使に本質的な違いはないとする意見は、古代から一貫して存在していた。
太古、人祖が天界に住んでいたとする神話は、世界各地に見られる。
たとえばインドのムンダ族の神話では、源初、人間は天界でシングホン神に仕えていた。
しかしあるとき、鏡に映った自分の姿が「神と同じ」であることに気づき、神に仕えることをやめた。
怒ったシングホン神は人間を天から追放し、地に追いやった。
鍛冶の技術は、こうして天界から下った人祖が伝えたのだという。
この神話は、人間が神と相似するにもかかわらず、神のような万能性をもたない理由を上手に説明している。
西アフリカのニョセニョセ族の間では、人間は「大地から生まれた人々」と「天から下った人々」に二分されると信じられている。
大地から生まれた人々は、種子に魂を与えたり奪ったりする力をもつ。
また、天から下った人々は、雨の造り手、雲と風の主、大気と炉の火を制御する方法の保持者だとされる。
この「天から下った人々」は、ユダヤ・キリスト教の伝統では、「堕天使」「神の子」「見守る者」とも呼ばれてきた。
さらに、より直接的に人間と神の血統を結びつける神話が、『旧約聖書』の「創世記」にアイデアを提供したメソポタミアの各地に残されている。
シュメール神話をもとにしてまとめられたバビロニアの神話では、人間は大地の女神ニンフルサグが、ほかの神々に命じて造らせたことになっている。
その方法は、ひとりの神を殺し、その血と肉を粘土に混ぜあわせるというもので、人祖は明らかに"神の血を引く者"としてとらえられているのだ。

76 :
◇神の使いになった"古代の神々"◇
【地に下り、駆逐された"神の血を引く者"たちの末裔U】
こうして出来あがった人類は、その後、大地に満ちて神々を悩ませるようになった。
そこで神々は洪水を起こして人類を滅ぼすことに決めたのだが、知恵の神エンキはアトラハシスという人間に、船を造って家族や財産、動物たちを乗せ、洪水から逃れるよう指示を与えた。
かくして人類は、滅亡を免れたのである……。
この神話が「創世記」に取り込まれ、最初の"神の血を引く者"はアダムに、アトラハシスはノアになる。
ユダヤ・キリスト教には、ノアに洪水の到来を教えた天使の伝説が多数残されているが、その天使の原像も、ここに出てくる。
それが、メソポタミアの知恵の神エンキだったのである。
かつて世界は八百万(やおよろず)の神々で満ち満ちていた。
けれども、ユダヤ人は大胆な神々の粛正を行い、ヤハウエのみを唯一絶対の創造神と位置づけた。
ヤハウエ以外の神が、この世界に存在しないということになったとき、それまで神だった者は、ヤハウエによって造られた霊的存在というポジションに身を置く以外、生き残る術がなくなってしまう。
かくして、「使者」「伝令」を意味するアンゲロス(ギリシア語)が誕生した。
それらアンゲロスのうち、ヤハウエとイエスに従順な者は、"善なる天使"として天界に住まうことを許され、反逆する者は"堕天使"として天界を追われ、地獄に寄せ集められた。
こうして、おなじみの天使と悪魔の世界観が出来上がったのである。
天使のエピソードは、『聖書』に頻出しているが、そのイメージは、今日信じられているような優美なものではない。
よく知られているように。預言者エゼキエルの前に現れた座天使は怪物と何ら変わりがない。
こういった異形の天使は、ほかにもいくらでもいる。
天使の属性と信じられている翼も、実は後代のフィクションで、『聖書』では翼の有無は、ほとんど言及されていない。
それを反映して、初期のキリスト教の図像では、天使は無翼の男性形───神の似姿としての人間の形で描かれている。
翼のある天使像がキリスト教美術に定着しだしたのは、ギリシアやローマ神話の有翼の女神に影響を受けた4世紀以後とされており、翼の生えた異教の神の姿が、後の天使のモデルになったのである。

77 :
◇神の使いになった"古代の神々"◇
【地に下り、駆逐された"神の血を引く者"たちの末裔V】
325年のニカイア公会議で、教会は初めて天使を、キリスト教の教義に含まれるものとして公認した。
かくして天使信仰の基礎は定まった。
天使は異教の神々から切り離され、後のキリスト教哲学に甚大な影響を与えた教父アウグスティヌス(354〜430年)によって、神の言葉から生まれた者と定められた。
「神はいわれた。『光あれ』。こうして、光があった」と、「創世記」は述べる。
この「光」こそが天使の実体であり、彼らは神の言葉から発せられた光の流出からなった、肉体も性別ももたない純粋に霊的な被造物だと信じられるに至ったのである。

78 :
くdリ芍_芍)っ□D~~

79 :
>>78
ミd^廿。□D~~
温かいよ、ありがとう リック

80 :
◆堕天使・悪魔編◆
【バアル・ベール(Baal)】
堕天使のひとりで、66のデーモン軍を率いるとも、6万の軍団を率いるともいう。
大公爵、地獄界の東方の大王、地獄軍総司令官、蝿騎士団の指揮官など、華麗な肩書きを多数付与された地獄の大名士。
彼を地獄の王の筆頭に据える魔法書もある。
首尾よく彼と契約できれば、人を欺く才能と、必要に応じて透明人間になる方法を手に入れることができる。
もともとはヤハウエと勢力を分かち合ったカナン人の大神(◆天界の戦いと堕天使伝説◆参照)であり、紀元前3000年紀から前1000年紀にかけて、パレスチナで広く崇拝された神だ。
雷神にして豊饒神でもあり、戦士の姿で表される。
イスラエルの民がヤハウエと契約を交わしたあとも、農民たちはしばしば古くからなじみの深いこの豊饒神を信仰したので、ヤハウエ主義の知識人たちはこれを激しく批判し、『旧約聖書』のいたるところにバアル信仰に対する攻撃が書き込まれることになった。
たとえば「列王記上」第18章では、ヤハウエの預言者エリヤとバアルの預言者たちが、それぞれの奉じる神の験力を競い合い魔術合戦を行う。
この戦いに勝利した預言者エリヤは、敗北したバアルの預言者450人を皆殺しにしている。
カバラの伝承では、ラファエルと等しい地位にあるとされる。
3つの頭をもち、中央が人間、左右が猫とヒキ蛙という異様な相貌で描かれる。
ヒキ蛙の吐く息には猛毒が含まれていると信じられ、その目でにらまれると金縛りにあったり失神させられると信じられた。
因みにヒキ蛙と猫は、魔女の使い魔であり、愛する魔神の化身であり、魔女の秘薬の原料でもある。

81 :
◆堕天使・悪魔編◆
【ベルフェゴール(Belphegor)】
名は「人間嫌い」を意味する。ルシファーの有能な副官であり、数少ない女悪魔だ。
アモン人が崇拝する異教の古代神が魔神化したもので、バアル神の尊称のひとつ「バアル・ペオル」が転訛し、悪魔の名とされたものである。
穴や岩の割れ目を好み、そこに住む。
「モアブ人はバールフェゴールと呼び、フェゴール山の上で崇拝した」(『地獄の辞典』)
してみると、彼(彼女)はヤハウエの宿敵であるフェゴール山のバアル神ということになる。
ラビの伝承では人間の排泄物を捧げられた魔神だといい、「屁の神」「男根の神」とも同一視されたというから、豊饒をつかさどる古代の豊饒神(バアル神)が、転じて財物の神になったものかもしれない。
ベルフェゴールと排泄物を結びつけたのは、ラビたちが、この神を貶め、かつ悪魔の象徴である蝿(バアル・ゼブブ参照)と結びつけようとしたためだろうが、古代世界では、排泄物は金銀財宝の象徴でもあった。
絵では、二本の角と牛の尻尾を生やした醜悪な大男の姿で、便器に座った姿で描かれている。
出エジプト時代、ユダヤ人もこの神を崇拝して生け贄を捧げていたというが、バアル崇拝はメソポタミア各地で行われていた。
後代、魔神化してからは、しばしば若い女に化けた姿で現れると信じられている。
ミルトンによれば、ニスロクの別名のひとつであるという。
ベルフェゴールは中世において最も親しまれた悪魔であり、次のような滑稽なエピソードがある。
──あるとき、地上には「結婚の幸福」というものがあると聞いた地獄の悪魔たちは、その実態を探るべく地上にベルフェゴールを派遣した。
かくして地上において結婚というものの実状をつぶさに観察した(不幸せな結婚家庭を見て回った)ベルフェゴールは、地獄にはそのような制度がないことに感謝しながら、帰路についたという。
七つの大罪では「怠惰」を担当する。
そしてなぜか、地獄のフランス大使に任命されている。

82 :
◆堕天使・悪魔編◆
【アザゼル(Azazel)】
アグリッパが記録したとしている悪魔のひとつだ。
名の意味は「荒れ地」
200の堕天使を束ねる21人の長のひとりであり、7つの蛇の頭と14の顔と12の翼をもつ。
ルーツは原始セム族の地方神とされる古代神だ。
ユダヤ教にとりこまれて以後は、人間の女と同棲した堕天使のひとりと見なされた。
ユダヤ教の古い祭儀に、アザゼルが登場する。
ユダヤ暦7の月の10日に、贖罪の日に先立つ清めの儀式が行われる。
この日、2匹の雄山羊のうちの1匹はヤハウエに、もう1匹はアザゼルに捧げられたが、アザゼルに捧げられたほうの山羊は、イスラエルのすべての罪を背負わされて、荒れ野に放されることになっていた。
この儀式の背景には、罪などの悪は動物の中に追い払われるというユダヤ人の古代信仰がある。
清めの供犠の山羊はアザゼルそのものであり、彼はイスラエルの罪を背負って荒野に捨てられる。
文字どおりのスケープゴートとなったのである。
ラビの伝承によれば、神がアダムを創造して礼拝するようアザゼルに命じたとき、「炎の子(=天使)が土くれの子(=アダム)を拝することなどできません」といって拒絶し、天界を追われたという。
同じエピソードがサタンにもある。
彼はまた、地上に文化をもたらした英雄でもある。
というのも、アザゼルは人間の男に「剣と盾の作り方」を教え、女には「美しく装う術と瞼を飾る術(化粧道具の使い方)」を教えたという。
『ゾハール』では、アザゼルは「蛇に乗る者」として描かれ、またイレナエウスはアザゼルを「堕天はしたが、依然として強力な天使」と呼んでいる。
また、イスラム教の悪魔イブリースは、このアザゼルのことだ。

83 :
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84 :
◇天使編◇
【アンジェリ(Angel)】
ヘブライ語の「マラーク(伝令、使者)」のギリシア語訳が「アンゲロス」で、ここからおなじみの「エンジェル」という言葉が生まれた。
アンゲロスの意味はマラークと同じだ。
『聖書』に頻出する「神の御使い」という言葉は、まさにこの「伝令」をさしている。
最下級のアンジェリから最上級の熾天使まで、あらゆる天使は神の取り次ぎにすぎない。
決定権や命令権のいっさいは神が握っており、天使にいかに超越的な力が備わっているように見えても、その源泉はすべて神にあると考えられている。
人間の最も身近で働く天使だけに、人間的・肉体的な誘惑に勝てず、堕落してサタンの側についたアンジェリは多いと信じられている。
その神話的表現が旧約偽典『ヨベル書』などの「神の子」で、本来、天使として創造されたにもかかわらず、神から与えられた自由意志に基づいて地上に降り、人間の女を妻として天界の知識を地にもたらしたといわれている。

85 :
◇『エノク書』による天界の階層◇
()内は(階層と支配者)
《》内は《天界の様子》
(第7天 カシエル)
《熾天使、智天使、座天使、主天使ら高位の天使が住む至高の天界》
(第6天)
《天使の大学があり、智天使、大天使、フェニックスなどが住む。
天地宇宙の秘密を学ぶ天使、それを教える天使
自然界に存在する万物や人間の行いを調査する天使、博物学者のように、それらいっさいの目録を作っては記録している天使など、さまざまな天使が活動している。
天界における知の殿堂。》
(第5天 サンダルフォン)
《人間の女に欲情して捕らえられた堕天使の王子グリゴーリが、最後の審判まで閉じ込められている天界。
サンダルフォンはメタトロンの双子の兄弟で、預言者エリヤの変身によって生まれた天使。》
(第4天 ミカエル)
《霊的エルサレムと神殿がここに存在する。
エデンの園とも酷似しており、Rや蜜などの流れる川、生命の樹などもある。》
(第3天 アナヘル)
《天国と地獄のある天界。
善なる魂が住む天国は300人の光の天使によって守られ、寒冷と灼熱が同時に存在する地獄は、拷問の天使による罰が待ち受けている。》
(第2天 ラファエル)
《堕天使が囚われている、牢獄の天界。》
(第1天 ガブリエル)
《地球に最も近い天界で、アダムとエヴァの住まい。
天体を支配する200人の天使が守護している。》

86 :
Do You Remember Love? (芍。芍レbゝ

87 :
Yes! of course I remember you! ノξ*μ。)

88 :
ネザリアン発表を機に、勉強しに来ました
>>85
エノク書にも天界の階層分けがあるんですね
ダンテの神曲ぐらいしか知らなかった

89 :
>>88
やぁ ありがとう、嬉しいよ。
エノクが見た天界の階層は神から啓示を受けて見せられた天界のようだね。
ダンテやミルトンの創作した天界も面白いけどね。

90 :
◆堕天使・悪魔編◆
【シェミハザ(Shemhaza)】
仲間のアザゼルとともに神の命令によって地に下った天使。
グリゴリの天使たちが人間の娘と交わることを決めたとき、唯一それに反対した天使でもある。
だが、やがてシェミハザ自身も人間の娘の魅力に屈してしまう。
彼はエバの娘のひとりに惚れこんで同棲を始め、1日にラクダと馬と雄牛を1000頭ずつ食べるというふたりの怪物の子をもうけた。
この不行跡を恥じて、シェミハザはオリオン座に身を投げ、今も逆さ吊りの姿でそこにいるという。
一節に、これがタロットカード12番の「吊された男」だという。
なお、オリオン座に身を投げたのはシェミハザではなくアザゼルだとする伝承もある。

91 :
◆堕天使・悪魔編◆
【カイム(Caim)】
堕天使、地獄の大総裁で30の悪霊軍団を率いている。
地獄一の雄弁家として知られる異能の悪魔で、通常はツグミの姿をしている。
鳥の歌や動物の鳴き声、自然の音の背景にある意味まで聞き取る能力があるとされているが、これらはいずれも古い時代の神霊ないしその取り次ぎの属性である。
また、世界各国の言語にも精通しているらしく、首尾よくカイムと契約できれば様々な言語を会得できるだろう。
人間に化けるときは、細いサーベルを持ち、燃え盛る炎の中に現れる。
また、羽飾りをかぶり、クジャクの尾をつけた姿で現れることもある。
カイムは、かの宗教改革者マルティン・ルターとたびたび論争を交わしたことで知られる悪魔だ。
天界戦争ではルシファー軍の広報担当を担い、連絡将校よろしく、そのズバ抜けた飛翔力と雄弁さを遺憾なく発揮し、縦横無尽に戦場を駆け巡った。

92 :
◇守護の天使◇
【モンスの天使】
天使たちは、人類が行うもっとも愚かな行為、すなわち戦争の場面にもしばしば姿を現す。
ジャンヌ・ダルクの前に現れ、フランスを救いだしたのはミカエルだったが、近代戦争の場面においても、天使たちは出現しているようなのだ。
その最も有名な例は、「モンスの天使」と呼ばれる事件である。
第一次世界大戦中に起こったこの出来事はいまだに語り継がれ、ワルツの曲名にまでなっているほどである。
「モンスの天使」事件は、1914年8月26日から翌27日にかけて起こる。
場所は、ベルギーにあるモンスという名の地。
ここでは、イギリスとフランスの連合軍が、ドイツ軍にすっかり包囲されていた。
連合軍は、その装備においても、また人数のうえでも圧倒的に不利な状況にあり、生還はとても不可能だと思われた。
しかし、このときまさしく奇跡が起きたのだ。
彼らは説明のつかない力によって、安全な地域に撤退することができたのである。
いったい、モンスで何が起こったのだろうか。
兵士たちは、帰還するや、口々にモンスで起こった不思議な出来事を報告しはじめた。
ある者がいうには、ドイツ兵の前にまるで亡霊のような弓手(きゅうしゅ)の一軍が現れて、敵を威嚇してくれたのだという。
またある者は、白馬にまたがり、黄金色の髪をした士官が登場して、士気を高め、鼓舞したのだという。
なかには、天から天使たちが割って入り、敵を撹乱したという者さえいた。
イギリス兵はそれをイギリスの守護聖人セント・ジョージだといい、フランス人はミカエルだとも、ジャンヌ・ダルクの天使だともいう。
しかも、敵側のドイツ兵の中にも、そうした超自然的な存在を目撃した者がいたのである。
一説には、この話は怪奇作家アーサー・マッケンの小説が下敷きになった噂話にすぎないともいわれる。
しかし、その後も天使の目撃談はあとをたたなかった。
モンスで何らかの奇跡的な力が働いたのは、間違いないのであろう……。

93 :
◇天使編◇
【ドミナティオス(Dominations)】
英語名はドミニオンズ
中級天使は観念的につくりあげられた存在のため、非常にエピソードが乏しい。
とくに話題の乏しい天使が主天使だ。
しかし、中級天使界にあっては、神の摂理を実現する際のリーダー役に任じられている。
そのため緒天使の務めを統制し、慈悲を司る天使ともされる。
冠をつけ、長いアルバをまとい、手にはしゃくや宝珠、剣、本などをもった姿で描かれる。

94 :
◇天使編◇
【ヴィルトゥテス(Virtues)】
英語名はヴァーチャー
主天使から発っせられた命令は、エネルギーを司どる力天使によって実現される。
具体的には、天体の運動する力、四季の循環、自然界の諸力などが、この天使の管轄と見なされる。
また、勇気や恩寵、奇跡などにも力天使が介在すると信じられている。
旧約偽典『アダムとエバの生涯』では、エバがカインを産む際、力天使が次のようにミカエルの補助として付き従っている(邦訳『天使の世界』(青土社)では力天使が「産婆役」を務めたとしているが、その事実はない)
「アダムはエバのため、主に祈った。すると、見よ、十二位(12人)の天使と二位(2人)の力(ある天使)がやってきて、エバの左右に立った。
そして、ミカエルは右に立って‥‥エバに言った『エバよ、そなたはアダムのゆえに幸いな者だ。
彼の祈りと願いが大いなるものなので、そなたがわたしたちの助けを受けるよう、わたしがそなたに遣わされた。
さあ、立って、出産のために用意しなさい』と」
ここに出てくる「力」が力天使とされているのだが、右に引いたとおり、その性格は偽典では述べられず、ミカエルの補助的立場以上のものではない。
その姿は、高僧の上着を着て、典礼道具とユリないし、カルタゴの丘でキリストが流した血から産まれたとされる赤いバラをもった形で描かれることが多い。

95 :
◇天使編◇
【ポテスタテス(Powers)】
英語名はオーソリティーズないしパワーズ
主天使から下され、力天使によって実現された神の摂理を維持し、断続的に機能させていく働きを司る天使だ。
また、サタンの軍勢と戦うのも、彼ら能天使だとされている。
そのため、サタンと"よしみを通じた"との嫌疑をかけられることもあり、一説に堕天使を最も多く輩出した天使階級ともいわれている。
ローズマリ・エレン・グィリーは、能天使について、こう記している。
「聖パウロはその善にも悪にもなりえる可能性を示唆し、教皇グレゴリウスは彼ら(能天使)がデーモンを統括していると信じていた。
彼らの長はサマエルかカマエルだといわれ、両方とも暗黒の天使である。
『テオドトス抄録』は、能天使は最初に創られた天使であると言っている」(『天使と精霊の辞典』)
能天使の「能」は権威のことで、この天使は英語で「オーソリティーズ」とも「パワーズ」とも呼ばれる。
そこで、『新約聖書』中の権威に関するパウロの書簡、「ローマの信徒への手紙」が、よく引き合いに出される。
そこには、「権威者は、あなたに善を行わさせるために、神に仕える者なのです。
もし悪を行えば、恐れなければなりません。
権威者はいたずらに剣を帯びているのではなく、神に仕える者として、悪を行う者に怒りをもって報いるのです」と述べられているが、後代、能天使と重ねられたのであろう。
能天使は、"神が最初に創造した天使"とされる。
だが、堕天使化した者も多く、地獄の公爵になったり、デーモンとして多くの魔女のサバトに召喚された者もいた。
悪魔と戦う天使だけに、能天使は、甲冑に身を包み、剣ないし鞭をもち、鎖につながれた悪魔群を率いた姿で描かれることが多い。
名称に冠された"能"は権威を意味することから、国家と関係づけられることもある。

96 :
◇天使編◇
【プリンキパトゥス(Principalities)】
権天使は下級天使界のトップで、国家や民族など社会全体を広範囲に監視し、その盛衰などを司る。
また、宗教を統治し、信仰者を擁護するのも彼らの役割とされ、甲冑の上にローブをまとい、冠をかぶり、剣ないししゃくをもった姿で描かれ、頑固で正統的な善悪勘をもつとされる。
権天使長の候補として名が挙がっているのは、ニクロス、アナエル、ハミエル、ケルウィル、レケルなど。
マルコム・ゴドウィンによれば、ニクロスは本来アッシリアの神で、オカルト文献では地獄のデーモン王の料理人頭だという。
また、アナエルは7人の創造天使のうちのひとりで、主天使とともに地上のすべての王国と指導者を管理する大天使との説もあり、金星を支配する天使でもある。

97 :
◆堕天使・悪魔編◆
【アドラメルク(Adramelech)】
アッシリアで崇拝されていた地方神だ。
元は座天使で、ラバの頭部、人間の胴体、孔雀の羽をもつ。
蝿族の大法官、地獄の尚書長、地獄の君主の衣装部屋係、悪魔上級議会の議長など多数の肩書きをもつ。
キリスト教では、孔雀は不死や復活、聖人などの象徴であり、羽の眼球状の模様は、すべてを見通す教会の象徴でもある。
それを身にまとい、愚鈍なラバの頭をつけて現れるのだから、神と教会と聖人の愚弄者と見ていいだろう。
孔雀に化身するデーモンとしては、ほかにもアンドロアルフュスがいる。
アドラメルクは、幾何学や天文学を得意とし、彼と交渉する人間の顔を鳥に変えて、逃亡を助けてやるという。

98 :
バチカンの攻撃怖いよ

99 :
お邪魔します!初めてここにきました、とても勉強になります^^
これからも頑張ってください♪楽しみにしてます

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