Microsoft Windows の MP3 オーディオコーデックにおけるバッファオーバーフローの脆弱性
1 :2011/09/01 〜 最終レス :2013/09/02
1.概要 Microsoft Windows の MP3 オーディオコーデックにバッファオーバーフローを引き起こしてしまう脆弱性が報告されました。 ユーザが悪質な AVI ファイルを閲覧した場合、リモートの第三者によってシステム上で不正な操作が実行される可能性があります。 この脆弱性は、Microsoft が 2010/4/13 にセキュリティ情報 MS10-026 として報告した少し古い問題となりますが、 2011/8/13 に脆弱性を悪用する攻撃ツールが Metasploit で公開されました。 脆弱性を悪用された場合の影響度が高いため、対象のユーザは可能な限り以下の対策を実施することを推奨します。 2.深刻度(CVSS) 9.3 3.影響を受けるソフトウェア Microsoft Windows 2000 SP4 ※1 Microsoft Windows XP SP2/SP3 Microsoft Windows XP Professional x64 Edition SP2 Microsoft Windows Server 2003 SP2 Microsoft Windows Server 2003 x64 Edition SP2 Microsoft Windows Vista SP2 以前 Microsoft Windows Vista x64 Edition SP2 以前 Microsoft Windows Server 2008 for 32-bit Systems SP2 以前 ※2 Microsoft Windows Server 2008 for x64-based Systems SP2 以前 ※2 ※1 2010/7/14 付けで Windows 2000 は、サポート終了となっています。 ※2 Server Core インストールは、この脆弱性の影響を受けません。 4.解説 Microsoft Windows の DirectShow 用の MPEG Layer-3 (MP3) オーディオコーデック (l3codecx.ax) には、AVI ファイル内の MP3 オーディオストリームのデコード処理に不備が存在します。 http://scan.netsecurity.ne.jp/archives/52007655.html