1read 100read
2012年2月エロパロ573: ■■ 大正野球娘。でエロパロ… ■■ (383) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

履いたまま気持ちよくなっちゃう女の子【3】★着衣 (738)
冨樫義博総合エロパロスレ2 (155)
【スケットダンス】SKET DANCEでエロパロ 2 (181)
傷ついた主人公をヒロインが慰めるSS (408)
【FF】FINAL FANTASY Z 総合スレ3【7】 (536)
マリオキャラでエロパロ (881)
■ タルタロスでエロパロ! ■ (308)
【【るろうに剣心でエロパロ】】 (614)

■■ 大正野球娘。でエロパロ… ■■


1 :09/06/26 〜 最終レス :12/01/19
やってみようか

2 :
スレ立て早過ぎないか?

3 :
写真
http://news.mp3bt.net/2ch-news062661-jpg"

4 :
オウム手配犯3人写真 
平田 信(43歳)
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/jiken/tehai/image/hirata001.jpg
高橋克也(50歳)
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/jiken/tehai/image/takahashi001.jpg
菊地直子(36歳)
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/jiken/tehai/image/kikuchi001.jpg

5 :
バットぶち込みプレイはあるんだよな?

6 :
小池定路だっけ

7 :
おぉl

8 :
人は集まるだろうか

9 :
サンキューカッス

10 :
野球chネタを持ち込むなよ・・・

11 :
晶子「わっ…わたしね、おっ男がすなるというあれを…してみようかしら…なんて思って///」
小梅「……?」
晶子「ほら、男の子がぼっ…棒を手にして…それで(あれ…男子は玉もいじるのかしら…、わからない、わからない)たまも…」
小梅「棒…?球…?もしかして野球!?」
晶子「!そっそうよ(ちっちがああう!)」

12 :
ロマンチックストライク♪

13 :
名作だわこれ

14 :
小梅の洋食屋で開催される祝勝会。だがそれは三郎の仕掛けた罠があった。
痺れ薬を盛られ、介抱の名目で別室に連れ込まれ、陵辱の限りを尽くされる部員。
なんての書いてみたいけど筆力が追いつかない。無難な所で静×巴の姉妹レズ?

15 :
確かに

16 :
やべぇ

17 :
どうなんだ?
ちなみにレズはいらん

18 :
じゃあ試合に負けて、相手チームに集団レイープで

19 :
レズしかいらん

20 :
ううむ、確かに使えそうな男がいないもんなぁ
三郎はいまいち立場があれだし、小梅の親父がいいかもしれんな!

21 :
レズはレズ百合板にスレ立ってるからあっちで盛り上げてやってくれ

22 :
最優秀選手は負けたチームから相手を指名してセックスするのがいいな

23 :
>>22
それなんてディシプリン?

24 :
晶子は男の言うことなら何でも従うマゾ奴隷に調教
乃枝は何も考えられなくなるまで輪姦
雪はさんざん犯ったあと獣姦してペットお嬢様として飼い慣らす
巴や静のような百合娘どもは男の良さをたっぷりと教え込んで
男根なしでは生きて行けないようにする

25 :
巴や静も男嫌いなわけじゃないよ

26 :
少なくとも巴はかなりの男好き
3話の反応で分かる

27 :
ランデブーと聞いて小梅とのおデートを妄想してただけですぞ

28 :
原作では男とランデブーしてる
巴から見た小梅かわいいはマスコット的なもので、恋愛対象は異性だよ

29 :
スレあったんだ、探したぜ
夕べ1話を観たヘタレSS書きが興味を持ちますた。何か書くかもしれませんので、その時はよろしく
BS-TBSのアニメしか観てない状態ですので、気長にお待ちくださいませ

30 :
をう、待ってるぜ

31 :

 東邦星華高等女學院、中庭。お昼休み。空は快晴、木漏れ日が実に気持ちいい。
 さて、親友である晶子…ややブラウンがかった長い髪が美しいお嬢様…から、とある提案を持ちかけられたおかっぱ髪の女学生・小梅は戸惑った。
「やきゅー、ですか?」
 晶子はうなずく。
「ええ… 男子がすなると言う、あれ、ですわ」
 今日の古典の授業でそういう一節があったなぁ… じゃなくて。何を言い出すのか、と唖然とする小梅に構わず、晶子は続ける。
「ぜひ、一緒に… 野球をして頂きたいの!」
 ここで、反射的に小梅は答えていた。
「じゃっく はっざ ばっとあんど つーぼーるす、ですね!」
「はひ? `●△●´;」
 今度は晶子が唖然とした。
「ほら、此間(こないだ)アンナ先生が授業でおっしゃってたじゃないですか」
「そ、そうでしたかしら?」
 晶子、麗しき小鳥のように小首を傾げてみる。
「じゃっく少年は一本の打棒と二つの球を自在に操り、後に米国野球の、主に夜(ないたー)の祖となったとゆー… あのお話ですよ!」
 はたと晶子は膝を打った。
「…小梅さん、そう言えばこの間、英語の時間に居眠りしてアンナ先生に叱られませんでしたか?」
「あ」
 実家の洋食店を手伝って、大車輪に手伝いすぎて、翌日疲れて寝ちゃった事があったやうな。
「その時、悪い夢でも見て、現実とごっちゃになっているのではないのかしら」
「そ、そうだったかなぁ… トンボを引きながらじゃっく少年は歌ってたコマーシャルフィルム…? あれれ?」
「でも、一本の打棒に二つの球って………ぽっ」
「?」
 急に赤面した晶子に、くえすちよんまーくを浮かべる小梅。
「い、いえ、何でもありません!」
 幼い頃、お父様と共に旅行先の湯治場で入浴した… 何故かその逞しい御姿が思い起こされた何て言えない晶子だった。
 その時。急に突風が吹いた。
「ひゃ?」
「いやっ」
 強い風に、何処からか飛んで来た東邦星華新聞が小梅の顔に漫画の如くかぶさって。そのまま彼女はひっくり返る。
 袴から覗くソックスが艶かしい。
 そうそう、晶子の長い髪も巻き上げられ、咄嗟に髪を押さえた所。
 深窓の令嬢の、かなり長めなプリーツスカートから両手が離れたせいで。
「…ガーター付きの白、しかも最新の輸入モノか! 流石は総合貿易商社(?)ですわね!」
 少し離れた木陰から一部始終を覗き込んでいたお下げ髪の少女、乃枝は。
 カール・ツァイス社謹製の眼鏡を何故かきらーんと光らせていた。
 頬を染めながら。
 今はこれが精一杯

32 :
またつまらぬものを読んでしまった

33 :
素直になろうよタマちゃん。性的な意味で

34 :
GJ!!
さぁその調子だ!

35 :
乙です、次は晶子と岩崎のエロSSお願いします!
あ、まだ1話じゃ岩崎出てきてないか…

36 :
晶子「男なんかに……! く、悔しい!」

37 :
感想ありがとうございます
BS版のアニメしか観てないので、週一くらいのペースになると思います
ほんわかしたエロエロが好きですが、リクエストがあればなるべく応えるのでよろしくお願いします
上のSSのラスト、「頬を染めながら」より「鼻血を流していた」の方がエロかったですね。失敗
晶子と岩崎、ですね。公式見て書いてみます〜

38 :
百合ネタはあちららしいので、リンクしておきます
大正野球娘。で百合
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1247236931/l50

39 :
岩崎氏は殿方だった… するとこっちか
すいません間違えましたorz

40 :

 南京錠、と言う物をご存知だろうか。
 U字型に曲げた金属の棒に、箱状の本体。いわゆる錠前と呼ばれる物で、土蔵や大店の金蔵などに用いられているアレである。
 簡単に図示するなら…『⊂田』…こんな風だろうか。今宵は、その南京錠のお話をしよう。
 東邦星華高等女學院。その學舎は、學院長・バーバラ女史の意向と趣味もあってか、大正モダニズム溢れる西欧風のモノであった。
 それは、厠も例外では無く。
 學院内、婦女子用お手洗い。その個室の一つにて、鈴川小梅は御花を摘んでいた。
「…」
 彼女が腰掛けている便座もまた、洋式の物であった。何やら難しい顔の小梅。
「どうも、踏ん張りが利かないんですよね…」
 実家の厠は当然和式だ。幼い頃からソレを用いてきた小梅にとって、この學院の洋式便座はかなりのデカルチャーであった。
 もとい、カルチャーショックであった。最初は使い方すらよく判らなかった。
 それでも慣れねば用を足せない。それしかないから、だ。戸惑いながらもレクチャーを受け、回数を重ねるごとに何とか用は足せるようになっていた。
「でも…」
 なーんかすっきりしない。力が入れにくいと言うか何と言うか。残尿感ってやつ?
「はぁ」
 溜息一つ。備え付けの桜紙で丁寧に拭き、帯を締め直す。さて、後はとっとと教室に帰る…
「…?」
 ここで小梅は、隣の個室から妙な音が聴こえてくるのに気付いた。お隣は確か。
 親友である小笠原晶子。彼女と連れ立ってここへ来て、ごく当たり前に隣り合った個室に入って。
 その彼女がいる個室から、小さな鈴のような… 金属音。
「???」
 はっ。まさか。
 晶子さんの身に何か異常でも起きてしまった?!
 さて、友を思うが故に小梅の、お転婆な一面が出てしまった。蓋を閉めた便器に乗って、小柄な体躯を精一杯伸ばして。
 貯水槽によじ登り、個室を仕切る木製の壁に両手をかけ、晒し首よろしくお隣を上から覗き込んだら?
「晶子さん、何かあったんで…」
 言いかけた言葉を呑んだ。
 はしたないコトを、かつ失礼なコトをしているのは判る。まずは普通に、壁越しに声を掛けるべきだったかもしれない。
 でも、体が先に動いてしまい、小梅は自分の軽率な行動を反省する前に衝撃を受けることとなる。
「こ、ここっここ小梅さん?!?」
 自分を見上げる端正な顔。その表情は羞恥と驚愕に満ちていて。それでも普段と変わる事無く、艶めかしく美しかった。
 むしろ耳まで真っ赤に上気した肌が、思わず劣情を催させてしまう。殿方なら間違いなくアヤマチを犯してしまう所だったであろう。
 が、小梅は女子であった。というかそんなことなど問題に成らないほどの驚きが小梅を貫いていた。
 晶子の丁寧にたくし上げられたプリーツスカート。太腿に下げられた、舶来物の白いショーツ。
 その奥には、両腿の付け根には、当然、乙女の花園競技場…

41 :
 ?
 が無かった。変わりに、何やら茶色味を帯びたズロースのようなものが股間を覆い、その中央にはキラキラと煌く、南京錠。
 小ぶりなそれは、年季の入った職人の手によるかの様に磨き上げられ、華美な装飾まで彫り込まれている。
「な、ななな、何ですかそれぇ?!」
 大声をあげて非難しても良い場面だが、余りの驚きにか晶子嬢は素直に答えてしまっていた。
「こ、これは、その… 貞操帯です…」
「てーそーたい?」
 そんな鯛ってあったっけ。家じゃまだ料理したことないなあ。
「…サカナじゃありません。貞・操・帯、です」
「何です、それって?」
「これは…」
 貞操帯。その歴史は古く、十字軍遠征の頃にまで遡ると言う。
 簡単に言うと、純潔を守っていることの物理的証明として、女子の性器に取り付けられる器械のことである。
 一度付けられたら最後、性交はもちろん自慰すら出来なくなる代物だ。
「私に、許婚が居ることはご存知ですわよね」
「え、ええ… え?」
 初耳だよ…
「その、正式な結婚の日がやって来るまで、この間お父様に取り付けられてしまったんです…」
「はいいいいいいいいいッ!?」
 そ、そそそ、そんなもの付けて。
「お、お手洗いはどうするんですかっ!! いや、て言うか、その」
 女子の血の道の処理は如何にせん。
「これは、亜米利加の最新式でして… セルロイド製で、軽くて丈夫で、用足しも生理の処理も完璧に行えるものなんです。ただ、その」
「その?」
「しゅ、しゅしゅしゅ、手淫は出来ないようになっていまして、この南京錠の鍵を外さない限り、無理なのですわ… くすん」
「晶子さん…」
 ここで涙をきらりと見せる晶子に、小梅はどきんとするものを感じた。
「そんなモノ、壊してしまいましょう! 幾ら何でも非道すぎです!」
「そ、それはいけません… お父様に叱られてしまいます…」
「だって…」
 小梅は憤慨していた。あ。
「普段は鍵を外しておけば… 結婚の時だけ付けとけばバレないですって。普段はスカート穿いてるんですし」
「それが、その…」
 困ったような顔の晶子。
「鍵は、許婚の… 岩崎様が鍵を持っているんです」
「うぇ?」
「将来の夫となる方ですから…」
「そんな…」
 酷い。あんまりにも酷い。それが正直な感想だった。そしてピンと来た。
「まさか、その鍵を返して欲しくて、野球を始めたいんじゃ…」
「その、まさかですわ」
 うなづいた。便座に座ったあられもない格好で真面目に。
「岩崎様が通う朝香中学。その野球部に勝てでもしたら、鍵をくれる… そういうことなのです」
「…うん。判った」
「小梅さん」
 激しい怒りの焔を燃やす小梅。上流階級だか何だか知らないが、女の子をモノ扱いするのは許せない。
「待ってなさい岩崎ぃ! 打棒でそのヘボ頭、スイカ割りにしてやります!」
「や、野球はそういうスポーツでは…」
 晶子、おたおたしてしまう。その大切な所の上で、ちりん、と南京錠が鈴の様な軽い音を立てた。
 大正の世。まだまだ古く、淫靡な風習が残る時代であった。
 後味悪く終わり
「あ、でも、胸と上の口はまだ大丈夫ですよね?」
「な、ななな何をおっしゃってるんです小梅さん?!」

42 :
エロくない… 何か変な物が出来上がりました
岩崎氏の絶対情報量が少ないので、こんな風になってしまいました
男よりも、女の子の絡みの方が書いてて楽しいです… ご指摘、批判をよろしくお願いします
失礼しました

43 :
失礼だと思ったらこんな所に投下出来ないはず

44 :
時代的な風俗を良く知らないと書けないよな
難易度が高い

45 :
面白かったよ
乙!

46 :
ハヤテ観終えてから来ました。皆様感想ありがとうございます。
1話観ただけだと、こんな感じになってしまいました。男女の絡みを期待された方はごめんなさい。
貞操帯グリグリして無理やり手淫しちゃうとかの方がHだったか。
ただ調べたら結構痛そうです… お尻の穴とかに金属差し込むんだとか。うわ。
一つ目のSS、公式によるとお嬢普通のソックスでストッキングじゃない→ガーター使う余地無いじゃん! し、しまった。
さて、叶うなら次の課題をくださいませ。個人的には百合を書きたいなー、と。
 …
「お嬢は貞操帯付き、と… メモメモ」
 學院内、婦女子用お手洗い。その天井裏にて、羽目板の隙間を覗き込みながら川島乃枝は万年筆を走らす。
 自作の懐中電灯に照らされた顔が不気味だ。
「この御時分に、テーソータイねぇ… 小笠原家も意外と古風ね。いや、むしろ西洋カブレ、かしらん?」
 乃枝は淡々と。
「でもちょっと、面白そうですわね… もっと快楽を追求したものを開発すれば…」
 薄闇の中、眼鏡がきらりと光る。
「ふふ、これから流行るかも。ふふふ」
 貞操帯が平成の世にまで、違う用途で生き残っていくなんて。
 先見の明、が彼女にはあったのかもしれない。
 余禄、終わり

47 :
乙!
作者さんの好きなように書いたら良いと思うよ!

48 :
うを、人がいらっしゃった
感想ありがとうございます。お言葉に甘えて、のんびり書くことにします
百合スレの方でも投下させていただきましたが、難しかったです…
で、でわっ(逃避)

49 :
トリ付けることにしました。これからもSS書いていきたいですが、NG指定が必要な方はどうぞです。

50 :
コピペ間違えた、こうです

51 :
>>49-50
もともと過疎だし、貴重な人材だから、こっちこそよろしく

52 :
巴が最低の奴にアナルファックされるやつ
頼む

53 :
タマちゃんが官能小説よんでモンモンしてるやつも頼む

54 :
了解です。ありがとうございます。
百合の方で指摘を受けたので、もう少し調べてから書きます。
時間がかかるかもしれませんが、気長にお待ちくださいませ。

55 :
おk、小説読破してる間は無いので、コミック版カテキタ
絵柄はこっちの方が、線しっかりしてて好み
まずはアナルですね わかります

56 :
そうですね
巴が雄野郎に、アナルです

57 :
コミック版1〜2読破完了。大体判った。
巴嬢の印象、大分変わりましたわ。小梅好きなのはともかく、活発と言うよりは冷静な印象。
さーて、どう料理して差し上げようかw
ご注文の品、繰り返します。巴が雄野郎に、アナルですね わかります
では暫くお待ちくださいませ...

58 :

『餓鬼 gaki』
 女學院、女子寮。甘味な響き。もう、夜も遅い頃合だ。
 少しだけ欠けた月が、雲に消えたり、隠れたり。宵闇が支配する時間と空間。静かだ…
 ぐうぅううっ。
 …静寂を破り、誰かの腹の虫が鳴いた。
「…お腹、空いた…」
 月映姉妹の部屋。
 部屋着姿のショートカットの少女、巴。彼女がその虫の親だった。つぶやきながら部屋の中、敷かれた布団の上を転がる。
 ごろん、ごろん。左右にころころ。
「あー、お腹空いた〜!」
「お姉様、はしたないですよ」
「って、別に良いじゃない、私達二人しか居ないんだし」
 姉に苦言を呈するは、双子の妹、静。巴とは対照的な、長く伸ばした黒髪を、櫛で梳いている。巴とお揃いの部屋着姿。
「良くありません」
「何でよ?」
 鏡台の前にて元々きちんと正座していたが、静は更に居住まいを正す。
「お姉様に憧れる下級生も多いのですよ? お姉様には皆の模範となる様、常に凛々しく美しくあって欲しいものです」
 淡々とお説教。
「うぇー、面倒臭い…」
 巴は下級生や同級生、果ては上級生にまで人気が有る。それは事実。
 背の高さ。整った、まるで人形の様な美しい顔立ち。そしてきりりとした、凛とした性格。まるで王子様の様。だが。
 その人気者は布団の上に転げたまま、本当に面倒そうな顔を見せた。案外、これが彼女の本当の姿、なのかも知れない。
「それに」
「ん?」
 続ける静。実は彼女も人気者だ。月映姉妹は二人セットで人気があった。
 巴同様、お人形さんのような美貌。いかにも大和撫子という、楚々とした立ち振る舞い。誰にでも分け隔ての無い優しさ。
 その彼女は、静はこう言った。
「まず私が、お姉様にそうあって欲しいのです」
 じっと、巴を見つめる。
「そんなコト、言われても、さ」

59 :
 ここで巴は起き上がり、
「お腹が空いたのは紛れも無い事実だ。いやっ、真実だ! ああもう喋ってたら余計にお腹空いてきた気がする… そうだ」
 そう言って、静を見つめ返した。
「しずか〜」
「…何ですか、急に猫撫で声なんか出して」
 此処で巴は悪戯っぽく、とある提案を示した。
「…食堂に忍び込んでさ、何か作ろうよ。お夜食」
 静、唖然とする。
「って、何言ってるんですかお姉様。もうすぐ消灯なのですよ?」
「だから、こっそり。さー行こ」
「私は同意してません」
「何よー、静のカタブツ」
 むーと、むくれる巴の一言に、静も少々カチンと来た。
「なっ… 大体お姉様? お夕飯をあれだけ召し上がって未だ足りないのですか?」
「あれだけって… あれだけだぞ? 皆の前もあって我慢した位だぞ?」
「足りないんですか…」
 幻滅したようにうなだれる静。と。
「大体やきゅーの練習で、何時もに増して身体使っ… ん?」
 言いかけて、巴は急に聴き耳を立てた。そのままきょろきょろ周囲を見渡し。
「夜鳴き蕎麦…」
 何という聴覚。静の耳には聴こえなかったのに。
 あ。
 姉の次の行動を察した静が血相を変える。
「まさか、姉様!」
「ちょっとだけ、行かないか…?」
「いけません! 夜間は外出禁止ですよ?! 見つかったら訓告、謹慎、停学、ひいては…」
 退学?
「大丈夫だって。さっと行ってさっと帰って来るから」
「だ、だだだ、ダメですっ! 夜道は禁止です! 危険です! 危い!」
 冷静だったはずの静は駄々をこねる子供の様に、両拳を胸元でぶんぶん。
「落ち着け」
「はぁ、はぁ…」
「判ったよ、もう」
「お姉様!」

60 :
 静は、やっと判ってくれたかと、ぱあっと明るい表情に、
「独りで行ってくるから」
「おね… ゑ?」
 なった後暗転した。
「静は来なくてもいいよーだ。べー」
「おおお、お姉様ッ!」
 軽く舌を出し妹を一瞥した後、巴は部屋着をさっさと脱ぎ捨て、何時もの制服に着替え始める。
 静の見立てによる、清楚な下着が色っぽい。
「ダメです、危ないです、お姉様!」
 必に制止する静だが、姉が一度言い出したら聞かない性格なことも、嫌という程承知していた。
「だから、ホントに大丈夫。すぐ帰って来るって」
「せ、制服は不味いのでは?」
「何で? 外出する時は制服着用だろ? 基本的にってか校則で決まってるし」
「いえ、その、制服を着ていたら學院の生徒だともろ判りでは」
 此処で、今度は静にもはっきりと、夜鳴き蕎麦のあのメロディーが聴こえた。
 それを聞いた巴は焦ったような表情になる。
「一々面倒だな静は… もういいっ!」
「お姉様っ! そ、そうだ、お夜食、私が作り」
「もう待ってらんないの! お腹が空いてにそうなのっ! 行ってくるっ! それじゃあねっ! べーだ!」
 一気にまくしたてて。売り言葉に買い言葉、ついつい静も、かあっとなってしまった。
「お、おおお… お姉様のばかぁッ!!」
 …子供じみた喧嘩だ。仲の良い証拠なのかもしれないが。
 兎に角、ぷんすかしたまま巴は部屋を出て行ってしまう。
 着てしまった制服に、防寒用に上着を軽く羽織って。寮長に見つからない様、慎重かつ大胆に。通い慣れた廊下をずんずんと。
 …
 独り、寮の部屋に取り残されてしまった静。基本、二人一緒に行動するコトが多い。急に、寂しく、不安になる。
「お姉様…」
 でも、こうも思う。
「な、何ですか! 自分勝手なお姉様なんて、もう知りませんっ!」
 こうして、妹を一人残し、巴は夜の街へ脱け出て行ってしまったのだった。
 自分の身に何が起こるかなぞ、知る筈も無く。
 続く

61 :
今夜は後一回くらい投稿できるか出来ないか...あんまり期待はしないでね(愛)

62 :
分かった
期待はしない

63 :
このアニメ、需要ないのかな?
こんどの冬コミ、既に取り掛かってるんだけど・・・

64 :
お嬢が出てくるなら俺は買う

65 :
>>61
いいねぇ
その調子だ!
続き楽しみにしてるよ^^

66 :

『餓鬼 gaki』続き
「えっと、この辺だったような…」
 如何に厳格な女子寮とは言え、其処に住んでいる身だ。建物の構造は目をつぶっていても判る。
 当然、抜け道の類も知っていたりする訳で。宵闇に乗じて、裏口から上手いこと抜け出し、巴は學院周辺の小道を歩いていた。
 目的は当然、夜鳴き蕎麦。見え隠れする、少しだけ欠けた月。
「逃しちゃったかなぁ…」
 右の人差し指で、ぽりぽり首筋を掻いた。月が、雲に隠れた。闇が覆う。街灯など、まだそんなには普及していない…
「…誰だ?」
 首筋を掻きながら、巴は冷たい声を出した。
 武道の心得が有る彼女。ゆっくり右手を下ろしながら、じりっと、重心を落とす。
「ご安心ください」
 闇の中から声がした。若い男の声だ。
「怪しい者です」
 思わず苦笑する巴。
「自分からそう言うなんて、面白い人ですね。で、何の御用でせうか?」
 何時でも戦える様、場合によっては逃げられる様、巴は身構えた。姿ははっきりとは見えないが、男は言う。
「実は、お願いがありまして」
 次の瞬間、巴は予想だにしなかった方向から打撃を受けた。ショートカットの髪が流れる、首の後… 延髄に重い一撃が加えられた。
「…?!」
 そうか、もう一人、居たの、か…
 恐らくは、自分より遥かに遣い手、だ。気配をまったく感じさせなかった、いや、会話に気を取られ、注意を怠ってしまったか。
 薄れる意識の中、彼女は自分より大きな何かに華奢な身体を抱え込まれるのを感じ取り。
 ブラックアウト。
 …
 次に目を覚ましたのは、それからどれ位経ってのことだろう。

67 :
「…?」
 まず判ったのは、裸電球の鈍い灯りだった。それから。
「くしゅんっ!」
 何だろう、肌寒い。寒い…???
「あ、え?」
 自分が一糸纏わぬ姿であることに気付いた。さらに。
「ちょっ………」
 両腕は束ねて背中側へ。両脚は、左右それぞれ膝で折り畳まれ、足首の所と腿の付け根を一巻にして荒縄で括られている。
 つまりは、イモムシの様なダルマの様な。
 兎に角四肢が使えない状態で、脚を大きく広げされられ、立膝に仰向けと言う姿勢で転がされている事に気付いた。
 全裸で。
 その事が何を意味しているか位、花も恥らふヲトメであっても判る。
「風邪引いたらどうするのよっ!」
 …判っていない様な。と、兎に角。
「がーっ!」
 とりあえず、もがいてみた。勿論、自由が利く筈も無い。ここで、現れた者があった。
「お気付きでありますか」
「!」
 見てみると、この部屋はかなり広い様だ。背中に感じるざらついた感触は… 畳だろうか。恐らくは、武道場?
 神聖な武道場で、こんなコトをするなんて。気恥ずかしさよりも先に、頭に来た。
 巴は人影に怒鳴りつける。
「一寸、あなた…! これは一体どういうことですか!?」
「…それは自分がご説明しましょう」
 もう一人、出て来た。随分と渋い声… ん、そうか。夜道で自分と会話していた奴とは違う人物。こいつが遣い手の方か。
「訳有って、身の上は明かせません。ご承知の程を」
 自分の身上をぺらぺら話す変質者はまず居ないだろうが。
「…で?」
 気丈にも、床に転がされた状態から巴は熱く燃える瞳で睨みつける。二人の男達は、覆面をしていた。目だけが開けられた覆面。
 ややくぐもった声で渋い声の方…若い声の方はひょろりとし、こいつは随分とがっしりした体格だ…が答えた。
「貴女に、お願いがあったのですが」
「お願い?」
 あくまで冷静に訊き返す。
「はい。こやつを… 男にして欲しかったのです」
 そう言ってひょろりとした覆面を示した。
「…はぁ?」
 話が見えない… !!!

68 :
 そういう事にやや疎い巴であっても、ようやく判った。頭に血が上る。
「そーゆーコトならねぇ、花街に行けば良いでしょうが!」
 ふと、後輩の菊坂胡蝶の控えめな笑顔が浮かんだ。彼女の母親も、確か芸子… いや、そんなことは取りあえず置いて。
「我々は、訳有って… 大っぴらには動きにくい身なのですよ」
 渋い声は続ける。
「それに、可能なら、清い淑女の方が良かれと思いましてな」
「…」
「アテはありませんでしたが、女學の周りを数日前から見繕っておりまして」
 思い出した。昼間に不審者を目撃した生徒が居て、アンナ先生にも注意されたんだった。そうか、だから静の奴、あんなに必に止めてたのか…
 馬鹿だ、アタシ。
「今夜も彷徨していたのですが。そうしたら偶々、貴女のようなはねっかえりが現れた。いや果報ですな」
 こいつらも馬鹿だ。女を何だと思っているんだ。
「仔を産む存在、ただ、それだけでしょう?」
 …馬鹿どもをしてやりたくなった。心底そう思った。
「ですが、その必要は無くなりまして」
「はい?」
「こいつは… 男しか愛せぬのですよ」
「は… はいぃ?!」
 いやさ、そう言うご趣味の人が居ること位は巴だって知ってはいるが。じゃあ、こんな格好の自分は何なのさ。
「失礼とは思いましたが、あなたが眠っている間、身体の隅々まで見学させていただきました。いや、なかなか御美しい」
 お前等に誉められても反吐しか出ない。
「ですが…」
「…?」
 ひょろりとした方が、ばつが悪そうにしている。
「こ奴は、残念ながら、ぴくりともせんかったのです」
 ビキィ。違う意味で頭に来た。
「ひ、ひひ、他人をひんむいておいて、興奮もしなかった… ですってぇ!!!!!」
 がーーー!
 コロス! してやる!! 女の敵以下!!!
「ですが…」
「何だッ!」
「こいつが唯一反応した箇所がありましてな」
「えっ」
 どっきん。ちょっと嬉し…いや、嬉しくない。…ひょろりとした方がおずおずと声を発した。
「貴女の肛門です」
「は」
 はいぃ?
「殿方とはまた違う、美しい肛門… 初めて見ました。…お願いです」
 何をだ。
「自分は矢張り、男しか愛せません。そこで、女を忘れる… 決別する記念に、貴女の肛門、味見させて下さいッ!」
「へ、へへ、へへへ…」
 巴、あまりの驚愕に震える。
「変態だーーーーっ!!」
 今宵は此処まで。どうなるんだ巴。

69 :
レスくれた皆様、ありがとうございます
アナルを煮詰めたらこんなんなりました。
続きは明晩に。では〜

70 :
sage忘れました。ごめんなさいorz

71 :


72 :
巴がアッー!される展開に期待
いや、女だからケツでもアーにはならんか

73 :
感想ありがとです。書いた分だけ続き行きますw

74 :

『餓鬼 gaki』続き
「変態… 嗚呼、最高の誉め言葉です」
 ひょろりとした方が恍惚の笑みを浮かべた。様に見えただけであって、素顔は相変わらず覆面の下だ。
「では、早速…」
「ちょ、この馬鹿!」
 ゆっくりと歩み寄る蕨の様なひょろひょろ男の手から逃れようと、巴は必で身をよじる。
 だが悲しいかな。四肢の自由を奪われている状態では、捕まえられるのは時間の問題でしかなかった。
「美しい… 何て美しい」
 巴の両膝を掴み、大きく押し広げて。男は秘所を覗き込む。
「…菊門なんだ」
 全く嬉しくない誉め言葉。と言うか仮にも男なら違う所を観て何か言えよ!
 いや、その。違う所を観られるのもイヤだけれど。現に観られてて、ああやだ、夢なら醒めて欲しい。
 さて、黙って観られている巴ではない。仮に縛られていようとも、この距離なら膝蹴り位。
 と思った時、渋い声の覆面に押え付けられた。
「若を… おっと、こ奴を蹴られる訳にはいきませんでな」
「…」
 仰向けの巴に覆い被さるように、渋声は両手足で彼女の自由を改めて奪った。
 さっき… 若を、と言ったか? どっかの華族か、それとも皇… いや、そんな。それは恐れ多い。
 ともかく、何処ぞの若様ってか。ケッ、御偉い方の御趣味は判んないね!
 …
 巴は腹を括った。この状態では如何ともし難い。じゃあ。
 アンナ先生の言葉、ベストが無理ならばベターを選ぶしかない時も有る。それを思い出す。
 …
 下手に抵抗を続けたら、それこそ命に危険が及ぶかもしれない。だったら、おとなしく、まあそれも癪なんだが。
 …言う事を、聞いてやるか。
 どうやら相手は尻にしか興味がないらしいし。嫁にイケナイ身体にされそうではない様だ。
 で、でも、お尻に、その。
 挿入するの?
 そ、その、殿方の、あ、アレを? ええええええええええ。
 …やっぱりお嫁に行けなくされてしまいそう…
 半泣きで苦悩する巴を他所に、若様は勝手におっぱじめていた。
 続く

75 :

『餓鬼 gaki』続き
「あン」
 覆面を半分だけ持ち上げ、若様は蜥蜴の様な蛇の様な舌を出した。それもひょろりと細長い。そして。
 おもむろに巴の菊門を舐め始める。
「や、やだァっ!!」
 身をよじって抵抗しようにも、渋声に押さえつけられ動けない。
「…美味、まっこと美味です!」
「この… 変態…!」
 ぴちゃぴちゃと敏感な所を舐め続けられ、どうにも気持ち悪い。これが気持ち良いなんて言う奴がいたらその神経を疑う。
 抵抗しても無駄なので、巴は身体から力を抜く。すると。
「ッ!!」
 にゅりゅうり。…舌が、巴の肛門へ入り込んできた。
「や、あ…」
 細長い舌が腸壁をくすぐる。
「御味は如何です哉?」
 渋声に、若様はニタリと笑った。面長らしい顔の下半分だけで。
「苦くて、少し柑橘の味がするよ… 中々の美味である。フフフ」
 変態め… また舌を差し込んできたこの馬鹿に、巴はささやかな抵抗をした。きゅっ、と肛門を締め上げたのだ。
「!!」
 流石に若様も驚いたらしい、が、舌を引き抜くとこう返した。
「締まりも良いねぇ。そうかそうか、この締まりを味わうのなら」
「え。ちょ」
 巴は軽はずみな行動を後悔した。若様は、己がベルトのバックルに手を掛け、立った状態で暫くがちゃがちゃしていたが。
 すとん、とズボンが落ちた。その下には下着を付けていない…
「!?」
 自分は何を見ているんだろう? 渋声の股座越しに見つめる巴の眼を疑わせ、絶望させたそれは。
 天井を指して屹立する、ラムネ瓶… いや、麦酒瓶程はありそうなイチモツであった。
「う、ぞ、でしょ…」
 何かの間違いではと願うも、ソレはびくびく震えながら激しく勃起している。
「そ、そんなの」
 挿入されたら壊れちゃうよぉ!!

76 :

「や、やぁっ」
 頭を軽く振りながら、ゆっくり歩いてくるそれに、巴は逃げ出そうと必だった。だが、その願いは叶わない。やがて。
 しっかりと太腿を掴まれ、臀部を持ち上げられる。渋声もそれに合わせ上手く拘束をずらし抜かりない。
 麦酒瓶のぬらぬらとした切っ先が、巴の菊門に押し当てられて。
「うむ? やはり少し硬いか。だが稚児よりは柔らかい…」
 え。必で、抵抗、して…
 ずん。
「ア''ぁあアッー?!」
 声にならない声。ちょっと強く力を込めて、若様の不埒な大松茸は、いとも容易く巴の菊門を突破した。
「…あっ、あ、あああ」
 それしか言えない。それしか声を出せない。いや、勝手に声が出る。
 極太の松茸が、巴の排泄物と腸を押し広げ、腹部を大きく膨らませた。まるで妊娠しているかのように。
「…」
 もう声すら出ない。巴は真珠の様な涙をぽろぽろ零しながら、大きく口を開け痙攣する。
「これがおなごの尻、柔らかい、それでいて程好く締まる… うむ、おなごもなかなか美味なものなのだのう」
 若様の口調が、さっきと違いおかしい。随分と古風な、いや雅な? こいつ、一体…
 だが、巴にはもうそんな余裕など無かった。
 静。
 ふふ、二人並ぶとまるでお雛様の様。
 お父様、だあいすき!
 …えっ、學院? 寮? そんな。
 …
 小梅。
 何時も明るくて、ちいちゃくて、子猫のように愛らしく、太陽のように暖かく…
 若様の松茸は、激しくピストン運動を繰り返した。もう抗うことのない巴の身体は、お人形のようにゆらゆらと揺らされる。
「どれ、あの体位を試してみるかの」
 菊門に挿入したまま、ぐるりと回され。寮の部屋の布団の上で、ころころ転がっていた時のように、簡単に。
 後背位となり、松茸はより深く巴の腹を抉ることになる。お腹を空かせ、夜鳴き蕎麦に誘われたお腹を。容赦なく。
 どれ位、運動は続いたろうか…
 どくん。どぷ。ぴゅりゅっ。どぴゅぴゅぴゅぴゅ。
「ひあッ?」
 不意に更なる脈動と異物を感じ、仰け反る巴。
 突然太さと硬度を増し、大きくなった松茸は。白く、やや黄色く濁った粘液を巴の腸内に噴出したのだ。
「…」
 もう、何の感想も浮かばない。

77 :

「はぁ、はぁ、はぁ」
 若様は暫しの後、瞳を輝かせて渋声に告げた。
「爺や」
「はは」
 事の最中、何時の間にか消えていた渋声が、若様の傍に控える。
「…おなごとは、中々良いものであるのだのう。うむ、このままこのおなごの…」
「それは、いけませぬ」
 渋声は、相変わらずの渋い声で諌めた。
「何故じゃ? 庶民の娘、事が済んだら何処ぞに捨て置けば良いではないか」
「なりませぬ」
 続ける渋声、いや、爺。
「おなごに興味を持たれたのは喜ばしいこと。いずれ良き御相手を見繕いましょうぞ。しかし」
「しかし?」
 疑問な表情を若様は浮かべた。暑いのか、何時の間にか覆面は外してしまっていた。
 末成りのキュウリのような、生白く細長い顔。
「この娘の秘所を観て、若様は『このような気持ち悪いものは嫌じゃ』と申され、『尻だけでよい』と言われた筈ですぞ」
「そ、それは」
「タダでさえ、見も知らぬ娘御を手にかけておるのですぞ。約束を破り、さらにこの娘を辱めるのは…如何かと」
 そう言い、爺は口をつぐみ若様を見る。…若様は。
「…それも、そうか。まあ今日はこれ位の収穫で良かろうて。だが」
「若様?」
「娘。…綺麗にせい」
 そう言ってにたりと笑った。そのまま、巴の口に汚物と精に塗れた一物をあてがって。
 呆けたように。まるで心を無くしてしまったかのように。巴は言われるがままにそれを舐め始め…
 翌日。早朝。
 何故か警視庁の車輌に乗せられ、巴は學院寮に帰ってきた。
 夜鳴き蕎麦の屋台で寝込んでしまい、どうしても起きないので、夜も遅いことだし警察が一晩預かった…
 それが、警官の説明だった。
 帰ってこない姉に半狂乱になり、一睡もしていない静は文字通り泣いて巴の帰還を喜んだ。
 巴の制服と上着はきちんと…勿論下着に靴下まで…着せられており、見た所何処にも異常は無いように思われた。
 警官の説明もあり、學院側は後ほど正式な処分を下すとして、巴を受け取った…
 女學院、女子寮。姉妹の部屋。
 勝手に寮を抜け出し、またそれを止めなかったとして、月映姉妹は二人とも謹慎処分となっていた。
 …良家の子女が夜鳴き蕎麦の屋台で寝込むなどと言う不祥事、退学になってもおかしくなさそうだったが。
 何故か、何処からか。學院に強い圧力が加えられたと言う噂も有るが、あくまで噂で終わった。
 さて。
「お姉様、本当に何も覚えていないのですか?」
「うん… 何でだろ…」
 巴の頭からは、一連の悪夢のような事件がすっぱり抜け落ちていた。
 人は理解を越えた恐怖や衝撃を受けると、記憶障害を起こすと言う話もあるが、はて、さて。
「でも、お姉様」
「なぁに、静」
 部屋の壁にもたれて。二人仲良く足を伸ばして座って。静はそっと巴の右肩に、自分の頭を乗せた。
「もう、独りは嫌です」
「…」
「今度は私も。…連れて行ってくださいね?」
「…」
 巴は少し間を置くと、きゅうっと静を抱き寄せた。
「ああっ!」
 空は、何処までも青く晴れていた。
『餓鬼 gaki』 終わり
(…でも何で、お尻、痛いんだろ…?)

78 :
おk、完結しました。巴を汚すアナルセックス… 難しかったですぅ。
…寝ます。起きたら次はタマチャンですね。ひひひひひひひ。

79 :
うん、GJでした。
華族の坊ちゃんにやられるって発想はなかったわw。

80 :
いいねぇ!!!
こりゃたまらんわ!
初投稿の長編が大好きな巴に関するもので
これほど嬉しいことはない!
GJ!!!
絵画能力のある人、これの同人化キボン

81 :
うお、人がいらっしゃった。感想ありがとうございます。
ついつい完徹して書いてしまったので眠くて仕方なかったですw
第1話とコミック版しか観てない状態なので、姉妹の口調が合ってるか不安です。
喜んでいただけたなら幸いです〜(愛)

82 :
おぉぉ…
巴の尻が柔らかそうで凄く読んでて挿入している側の
気持ちよさが伝わってきました
純潔が無事ならそれでおk!
掘られている時の巴が可愛かったので、俺のそのうち
巴アナル陵辱で一本書いてみたいです。
ラブラブのでもいいかなwとにかくお尻に拘って。

83 :
なんて投下以外の部分がウザイ職人なんだ

84 :

『星 star』
「何を読んでるんですか?」
 そう呼びかけられ、私は読んでいた同人誌から顔を上げた。
「…小梅、か」
 昼休みの教室。同級生達はあちらこちらの机に群がり島を作って、お喋りに花を咲かせている。
 もしくは、天気が良いから中庭か、活発な者は運動場か。
 とにかく、それぞれの昼休みを満喫している訳だ。私も私なりに、貴重な独りの時間を満喫していたんだが…
「随分平べったい雑誌ですね〜、粕取りですか?」
「あのな… それは昭和に入ってから、しかも戦後だぞ」
「しょーわ??? せんご???」
 私の席の傍らに立ったおかっぱ髪は、瞳をきょとんとさせる。
「ああいや、wikiの情報だからあまり気にするな」
「うい、き?… ????」
 それはともかく、だ。
 彼女は小梅と言う同級生の一人。ちみっこくて、同じく同級の巴の台詞じゃあないが可愛い。
 小動物のような感じの可愛らしさだな。うん。
 実家は洋食屋で、大分繁盛しているらしい。
 名のある作家方もちょくちょくいらっしゃるそうで、ああ私も、もうちょい小遣いが貯められたら行って見たいとは常々…
「で、何を読んでるんですか?」
 あ。そうだった。
「…同人誌、だよ」
「同人誌」
 鸚鵡返し。多分意味は判ってないと直感しt
「コミケとかで売ってる奴ですね! 判ります!」
 ぐっと、握り拳を胸元でガッツポーズ。
「だからそれは昭和、いや平成か? …お前な、判っててボケ入れてるだろう」
「それはともかく、ですう。同人誌って、何ですか」
 まったく…
「この時代の同人誌はな、和歌とか詩とか小説とか… そう言った物の同好の士が、集まって創る雑誌を示してる。アニメや漫画が加わってくるのはもう少し後の世にならないと… って何言ってんだ私は」
 …某るろ剣じゃないがバーチャル大正だ。気になるなら読み飛ばしてくれ。

85 :
 んで。本題。
「つまり、大正における、元々の意味の同人誌だよ。これは」
「へえー…」
 小梅、感心したようにうなずく。
「流石は文学少女、作家志望の環ちゃんですね〜」
 石垣環。それが私の名前だ。父は作家、母は記者。ペンとインクと原稿用紙と。文章に縁の深い家に育った。
 だから私も、叶うなら、いや叶えたい。作家を目指している。
「で、どんな同人誌なんです?」
 小梅は興味津々といった様子で覗き込んできた。私は本を軽く持ち上げ、表紙を示してやる。
「『星座』、というお題ですか」
「ああ」
 ここで私は一息入れた。窓の外は、やや雲が多めだが綺麗な晴れ。植えられた樹々もよく繁っている。
「家には… 父の仕事の関係でな、全国から雑誌や同人誌の類が集まるんだ。これはその一つ」
「へぇ…」
「それでこれは… 今年出たばかりのものでな。青森の中学生が作ったものだそうだ」
「あ、青森、ですか?」
「ああ」
「あの林檎と恐山が特産物の」
「…恐山は特産物じゃねぇ。名所だ」
 思わず突っ込んだ。
「地理の時間に習ったろ? 本州最北端、北海道の下。それが青森県。そこの中学生が作ったんだと」
 そう、大正十四年。今年だ。
「はるばる青森から、凄いですねー。鉄道網の威力恐るべし」
「まぁね」
 あちらにある雑誌社の出張所。そこの記者がこの雑誌を入手し、父へと送ってくれた。
 家に届いたこれをパラパラと読んでみて。どうも気になる一作品があって。
 それで父に借りて、此処で読んでいた訳だ。
「それでそれで、ご感想は?」
 うーん。
「…正直言うと、稚拙、か」
「うわ、手厳しいですね。男子の書かれた物なのでしょう?」
 小梅はじっと見つめてくる。
「全体でみると、矢張り稚拙な印象が強いんだが… 所々に、煌くものを感じるんだ」
「煌く、モノ」
 そう。それが正直な感想だ。稚拙ながらも、時折心を突き刺す鮮烈な輝き。
 棘のようなそれが、私の心に引っかかって気持ち悪い。
「あれ、環ちゃん、もしかして…」
「…何だよ」
「嫉妬。してませんか?」
 ええっ!?
「そ、それは」

86 :
 そうか。そうだったのか。小梅の一言でようやく気付いた。
 私は嫉妬していたんだ。その、あまりにも光り輝く才気の片鱗に。
「ふ、あはははは」
「たまちゃん?」
 小梅が、急に笑い出した私を心配そうに見つめる。おや、同級生連中も、普段人と交わらず、唐突に野球なぞも始めた変人たる私を何やら不安げに見つめているぞ。
 何か、愉快だ。
「いやさ、何でもない」
 そっか… 嫉妬か。お嬢が許婚殿の不躾な一言に切れて野球などを始めたように。
 私も彼の才能に嫉妬してしまってたんだな。胸の悶々はそれだったんだ。
 でも。
 私に書けるのか? まだ稚拙とは言え、光を内包する彼の作品を越えられる物を。急に不安になる。
「あら、お二人さん、どうなさいましたの?」
「今度はお雪か」
 宗谷雪。呉服屋の令嬢でこの学級の級長。幼馴染みだ… 未だにちょっとニガテな面があるが。
「環ちゃんね、同人誌に嫉妬してるんですって」
「あらあら、まあまあ」
 大げさにうなずくな。だから腹黒いっていわれるんだゾ。
「他所様の作品に嫉妬ですか… 作家志望らしい悩みですわね」
「ふん」
「で、書けそうですの? たまちゃんなりの作品は」
 う。
「か、書けるさ。…多分」
「あら、珍しく弱気ですわね」
 雪が面白そうにこちらを見つめる。一々腹が立つな、もう。
「じゃあ書いてやるっ! 何かお題を示せ! それを書いてやるよ!!」
 やけくそになっちゃった… 何言ってんだ私。
「では、そうですわねぇ…」
 少々考えて雪は、飛んでもない事を言い出しやがった。
「私達櫻花会の会員を題材として」
「だ、題材として?」
 次の台詞はこうだった。

87 :
「官能小説を書いてみては如何でしょうか」
 官能、あの官能。いや、他には知らんが。何言ってんだおい。
「普段書けるハズもないようなことに挑み、成し遂げる… これぞ真の小説家ですわっ!」
「は…」
 馬鹿だこいつー!
 だ、だが、売られた喧嘩は買ってやろうじゃないか!
「ようし待ってろ、思い切り扇情的なのを書いてやる!」
 そして家に帰り、自分の部屋、机に向かって一晩かかって書き上げたのが…
 翌日。
「…をい」
「環様…!」
 巴と静が憤怒の形相で私に詰め寄る。
「何だこの本、『餓鬼』はぁっ!!!」
「このスレの>>58-77と言う内容だなんて… 酷い、酷すぎます!」
「い、いや、これはあくまで小説であってダナ…」
 巴が詰め寄ってきた…
「仮にも仲間をこう書いてしまえるとは… 制裁ーっ!」
「えええー? お、お雪、元はと言えばお前が」
 お雪は心底気の毒そうに。
「此処まで書いてしまうとは思いませんでしたわ… よよよ」
「う、裏切り者ーー!」
 こうして環は、怒り心頭の月映姉妹にこっぴどく苛められてしまったのだった…
 ご愁傷様。
 さて、同人誌『星座』に寄稿した、青森の中学生とは。
 その名を津島修治と言った。…後の、太宰治である。
『星 star』 終わり

88 :
>>83
どう思おうが自由だが
うっとおしがられるだけだからストレートに書かない方が
いいんじゃないか?

89 :
皆様感想ありがとうございます。SSがどんな画になるか、同人は私も見てみたいです。
ウザイのは… すいません。思考が腐女子なので。
さて、エロパロスレなのに一般向けに成ってしまいました。雪から借りた官能小説を読んで、
思わず自慰をしてしまう環のネタは折があったら書こうかと思います。では〜。

90 :
SS以外のレスは1回の投下につき1レスくらいにしとけ

91 :
エスプリの効いたオチ、大変おいしゅうございました。
気が向いたらまたその筆力で愉しませてくださいまし。

92 :
三郎は小梅の○○らしいね 原作だと

93 :
アニメでも次回あたりでそうなりそうだな

94 :
奴隷?

95 :
個人的には百合のほうがいいな
アニメのほうはなんか意識してるな

96 :

第2話から小ネタ
 新聞部、部室。部員達がせっせと、學院新聞の作成に勤しんでいる。だが。
「ちょっと巴ー、貴女も部員なんだからちゃんと手伝ってよー!」
 お下げ髪の女生徒、記子が部長席から声を投げる。
 名を呼ばれた半ば幽霊部員、巴は、突っ伏していた机から顔を上げて応えた。
「んー… 今、それ所じゃないー…」
「…お姉様」
 長い髪を巫女のように結った巴の双子の妹、静が呆れたようにつぶやく。
「野球、の件ですわね?」
「まーね」
 ずっと考え事をしていたのか、気の抜けた風な返事。
「…まったく、いれて欲しいならいれて欲しいって、ちゃんと言えばいいのに」
 そんな巴に、記子が続く。するとそれに対し、巴はにやりと笑って返した。
「何だ記子ー、なーにを『挿れて』欲しいって?」
「なっ…」
 途端に赤面する記子。
「あー赤くなったw 記子ってばやらしー」
「な、と、巴が変な言い回しをするからでしょう?」
 記子、逆襲。
「いい加減にしてください」
 妙な会話を打ち切るように静が静かに、しかし威圧感たっぷりの声で二人に釘を刺す。
「締め切りが近いのですよ。お二人ともちゃんと仕事を」
 言い切る前に、突如部室の戸が開く。
「ハァーイ、皆さーん」
「カートランド先生?」
 陽気な声と共に入ってきたのは、金髪豊満な美形の白人女性。アンナ先生だ。
 疑問気に訊いた静に構わず、巴を真っ直ぐ見て話す。
「はい、巴」
「は、はい?」
「貴女先程の体育の授業で、タマを投げていましたね?」
 唐突な質問だが思わず答える。
「ええ、まあ」
 そして先生はこう言った。
「どうして… どうしてブルーマーではないのですかッ!」
「は、はぁ?!」
 巴、唖然。いやさ、確かに制服のまま体育をしてたけれど。
「かのブルーマー女史が、女性の身体向上のため開発したブルーマー… はい、今からでも遅くありませーん」
 言いつつにじり寄る。
「さぁ、このブルーマーを穿くのです! つーか穿け! 魅せなさい!」
「な、何だこのセンセイー!!」
 野球の話は何処へやら。ブルーマーを手にした先生に追いかけられる巴を、他の二人は茫然と見ていた。
 ら。
「貴女も、ブルーマーです! 何時もキモーノの静さん、貴女はもっと露出しなさい! 特に乳、尻、太腿ー!」
「い、今頃、かの横島忠夫の名ゼリフですかーー!?」
 そうして、何故か静も追いかけられるのだった。
「あ… アタシは蚊帳の外…?」
 記子は、ちょい涙目だった。
「もっと構ってよー! 出番も増やしてくださーーい!!」
 終わり

97 :

『新月 new moon』
 さて、石垣家。本と雑誌に埋もれた、それでも綺麗に整頓されている、自分の部屋に環は居た。
「官能小説、ねぇ…」
 新たな分野にチャレンジしたら? と幼馴染みの雪に出されたお題がそれだった。
 お陰で酷い目に遭ったが。
 そう言う分野(ジャンル)があることは勿論知っている。作家である父の影響もあり、自分も作家志望であり。
「だからと言って、そうそう書ける物じゃないんだな…」
 文章を、作品を創り上げる。その難しさと辛さを改めて思い知らされた。
 故に。
 ぜひとも新たな一文を書き上げ、皆をあっと言わせたい… のだが。
「書けん…」
 原稿用紙に向かった万年筆は、ぴくりとも走り出せなかった。
 殿方とのマトモな恋愛経験なぞ無い自分。文章が思いつかない、と言うのもあるが。
 怖い、え、怖い?
 批評されるのが? 鼻で笑われ見向きもされないのが?
 まあ女學の生徒に見せるのだ。少女向けの御伽話のような小説ならともかく、官能小説って。
「頭に血が上ってたとは言え、よく書けたよな、私…」
 そしてよく人前で見せられたものだ。今頃痛感する。その前によくそんなお題を出してくれたな、お雪。
「…」
 正座して向かっていた平机から、そのまま後へころんと寝転がった。天井の羽目板を何とはなしに見つめながら、考える。
 ………
 どれ位そうして居たか。ああ、いけない。思わず寝てしまった。
 夕餉は終わって片付けも終えて。宿題もきちんと済ませて。そうした上で小説書きに向かったのだが。
 今は、午前零時?
 うー。
 半端に眠ってしまったせいか、どうにも目が醒めてしまって仕方がない。ああもう。
 こうなったらまた徹夜するか。どうせ早朝には朝餉の支度をしないといけないし、野球の練習もあるし。
 それまで、書いてみるか。
 ………
「うあぁぁぁああ!」
 やっぱり。書けない。何だか、煮詰まってきた… こんな時、世の文豪はどうしているんだろな。
 そもそも文豪に、書けない、何てことあるんだろうか。
 そりゃ、あるのかも。巴が言っていた。
『剣術の試合で緊張しないなんて事は無い。それが、人間ってものだろう?』
 武道の達人たる彼女がそう言うのだ。そうなのだろう。自分が今感じているこの気持ちも、あって当然のモノなのかも。
「うぅん、と…」
 此処で環は、以前読んだ一文を思い出した。

98 :
 とある作家は煮詰まった時に。
 ますたぁべーしょん、をするのだと。
 そうすると頭に冴えが戻り、再び筆が走るようになる。
 …
「って、おい!」
 ぶんぶんと頭を振った。そ、そんな、じ、自慰行為だなんて、そんなの。
 い、いや、したことが無いとは言わないぞ? 自分だって、鬼も十八番茶も出花。腐っても婦女子。
 そーゆーことが嫌いな訳でも。無い。
「…」
 赤面しながら思う。も、ものは試し。…やってみようか。
 もぞもぞと、環は動き出す。
 着ていた寝巻きの上から、そっと自分の秘密の箇所に触れてみる。こするように。なでるように。
「あ」
 最初はただくすぐったいだけ。でもそれが段々、気持ち良くなってきて。何時の間にか、寝巻きも肌着もはだけてしまっている自分が居た。
「はぁ、はぁ」
 吐息が零れ始める。しっとりと濡れ、そこから身体総てに熱が伝わってゆくのが判る。
 っ!
 もっとも敏感な、小ぶりな鞘から顔を出し、ぴくぴくと震える充血した部分に指先が触れてしまった。
 もうちょっと、あともうちょっとで、いけ…
「…環、まだ起きてるのかぁ?」
「!!!」
 部屋の出入口の襖越しに。きちんと閉めたその向こうから父の声が突然響いた。
 慌てて寝巻きの前を合わせる。
「お、おおお、起きてます!」
 父は作家、締め切り間際には徹夜することもざらだ。己が書斎から偶々厠にでも出てきて、襖から漏れる電気に気付いたのか。
 思わず馬鹿丁寧な口調で応えてしまう。
「お前も小説書きか? ま、あんまり根は詰めんようにな」
 襖越しにそれだけ言って。父の足音が遠ざかっていく。
 …ああ、驚いた…
 へたり込んでいる自分に気付く。さて、どうしよう、続き。ん? どっちの続きだ? 物書き、それとも。
 自分のあまり大きくは無い胸に、触れることにした。
 再び夜着をはだけ、既に硬くなっている乳頭に触れ。

99 :
「んんっ!」
 準備が整っていたせいか、すぐにまた気持ち良くなる。そのまま柔らかく、時折激しく、揉み解して。
 とろとろと蜜が溢れてくるのを感じる…
 右手の人差し指を。そうっと刺し込んで行き。中でくんっと曲げる。
「…あぁんッ!!!」
 声が、出てしまう。すぐ近くの部屋では、父が仕事をしている。もし、この声を聞かれたら。もし、こんな所を見られたら。
 でも、もう、指は止まらなかった。
 くちゅ、くちゅっ、にゅりゅうっ!
 狭かった入口は何時の間にか緩み、他の指もするん、と入ってしまう。
「あ、あ、ああっ」
 激しく右手を動かし、左手は乳房を苛んで。そして。
「!」
 環は、果てた。蜜を畳一面に溢れさせて。
 …
「で、書けましたの? 例のショウセツ」
 朝の教室。雪がにこやかに話し掛けてきた。
「…書けなかった」
 環は正直に言った。
「でも」
「?」
 ぽうっと、頬を染めて。
「『かいて』は、しまった、かも」
「???」
 何のことか判らな気なお雪をそのままに、環は何時ものように本を開いた。
 深い密林の宵闇の中、月さえもその光を隠した時。誰にも知られること無く、大輪の花を咲かせる蘭のように。
 自分の花弁を開いてしまったなんて。
 …言えるか。
『新月 new moon』 終わり

100read 1read
1read 100read
TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

【敗北】特撮ヒーローピンチスレ【やられ】 (423)
お姉さん大好き PART8 (631)
【高津カリノ】WORKING!!エロパロNo.8 (627)
スクランスレ@エロパロ板 20話目 (415)
嫌われる女の子 (303)
賢い犬リリエンタールのエロパロスレですぞ! (273)
【堕ちる】調教で従順になって純愛へ【奴隷】 (215)
井上堅二 バカとテストと召喚獣でエロパロ E問目 (148)


















さらに見る