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2012年5月エロパロ185: 牙狼<GARO>でエロパロ (655) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

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牙狼<GARO>でエロパロ


1 :11/10/12 〜 最終レス :12/05/05
二期も出たことだし

2 :
過去に牙狼スレってあった?
需要あるかも謎だが、書き手がいるかも謎
見たいけどさ…
まったくスレがすすんでないし、人いないんじゃないかな
誰かいるかー?!

3 :
まさか今になって牙狼のエロパロスレができるとは

4 :
本スレでまさかと思ったら本当にあったとは
以前、特撮系エロスレで牙狼の投稿が
あったようななかったような…???

5 :
鋼牙とカオルでないかな?

6 :
昔々、特撮総合のスレがあった。
ぶっちゃけ、スレ立てたの星神シリーズ見たかった自分なんだが
当時もライダーと戦隊しかなくて、他の作品用のスレ無かったからね。
それでも2年くらいして落ちたけど。
作品単体は厳しいんじゃないかなあ…

7 :
牙狼本スレでは…
鋼牙→確実に童貞
カオル→恐らく処女
零→童貞?遊び人?
翼&邪美→当然ヤってるだろう
という見解みたい
鋼の咆哮では子どもがいるから、鋼牙とカオルの初夜は間違いなく来るんだろうけど
さて、職人が現れるとしたら、どんなシチュで描いてくれるのだろうか
ネット小説だと、鋼牙×カオルのいちゃラブ率が高いかな
腐女子ウケが良いかは知らないけど、住み分けするよりエロなら何でもみてみたい
カオルとアサミのレズものとかw
個人的に気になるのは、鋼牙が精通を覚えたのはいつなのか、夢精パンツはやっぱりゴンザが洗っていたのかって辺りだ
エロ雑談でも良いから、折角だし盛り上がろうぜー

8 :
一期はエロパロと鋼牙のなりきりスレがあったな
あと太陽のザルバなりきりスレ
前スレは一、ニ作で落ちてしまったが今回はどうなるかな…

9 :
・触手系ホラーで済ませている
・サキュバス系ホラーに奪われている
鋼牙はどっちかだと思います

10 :
鋼牙とカオルがいたしてる時、やっぱザルバ喋るの?

11 :
いたす前に外して箱の中に入れとくのでは

12 :
ザルバ付けっぱなしは三人のうち誰も得しなくねw
いや読む分にはうっかり外し忘れてがっつく鋼牙・焦るカオルとか
ザルバ実況とかネタとして十分面白そうだけどさw

13 :
最初にそういうシチュになった時に喋って鋼牙がうるさいっとか言ってそうw

14 :
営みに手馴れてきたころ、カオルへの羞恥プレイの為に付き合わされてるザルバが浮かんだ
鋼牙の初めての相手はカオルであって欲しい
出来ればカオルも処女であって欲しい
カオルとの婚約が決まった夜に、ゴンザから事前に渡された魔界騎士に伝わる性技術指南書を熟読
一週間かけてイチャイチャして最終日についに結ばれる…みたいな妄想

15 :
>>7
零は静香で実は経験済みなのではと思ったり
静香は婚約者だし道寺も子を作れとか言ってたしさ
それとも結婚するまではお預けだったのだろうか

16 :
カオルは、時間を絵を描く事と画材を購入するためのバイトに
費やしてたみたいだから、男に元々興味持ってなかったように見える。
結婚観も「大富豪と結婚してお屋敷に住むんだ!」程度だったし。
鋼牙とカオルは相思相愛だけど、相手に対する感情の強さは
二期はともかく一期は鋼牙>>>><カオルぐらいだったんじゃ。
鋼牙がカオルを抱きしめる事はあっても、カオルが鋼牙に抱きつく、
抱き合う描写はいまだに無いんだよね…。やっと手を繋ぎにいったくらいで。
まあ、そんなとこも大好きなんだが。

17 :
二期で、再開シーンで「ここはお前との再会の場所じゃない!」って言った時
勿論危険だからってのもあるんだろうけど再会の場所色々考えてたんだろうかと想像して萌えたw
>>16
自分も鋼牙がカオル大好きで逆になかなかカオルから行動に出ないところツボだw
カオルの書いた絵の場所に二人が行くシーンで
カオルがありがとうって言った時の「んっもう」みたいな鋼牙がたまらんww

18 :
カオルから抱きついていかないと進展しないような気がする。

19 :
カオルからいったらもう即出ちゃうんじゃない?w

20 :
鋼牙はカオル大好きすぎて大切すぎて
とうとう何にもできなくなった気がする
カオルから来てくれてやっと動けるような
で、いつかタガが外れて歯止めが効かなくなると

21 :
先行上映で9話まで見てきたんだが
詳細は伏せるけどなんか期が近いと悟った鋼牙が思い出作りモードに入ったように見えてしょうがない
最後の思い出にってことでとうとうカオルに手を出しちゃう鋼牙もありだななんて思ってしまったのは
間違いなくこのスレのせいw

22 :
キスシーンすらないのかな…

23 :
>>22
一期でも一応キスシーンはあったから
二期なら一応じゃないキスシーンくらいはあるんじゃないかと信じている

24 :
キスシーンあったっけ?
やべー忘れてる

25 :
>>24
川平が出てきた回(ダンタリアンだっけ?)で魂戻すときのアレだよw
あのとき唇奪ったこと鋼牙は未だに話してなさそう

26 :
話してなさそう
てか鋼牙あれ絶対ファーストキスだろww

27 :
連レスすまん
デートで舞台見に行ってたけど鋼牙はあの白マントのまんまなんだなw
スーツ姿カッコいいから普段着の鋼牙も見てみたい

28 :
>>23
いや、何かある。あると信じる。
だって製作発表でぽろっと夫婦って言ったじゃないかー!
手をつなぐのを夫婦とは言いませんw!
もっとも、何もかも飛び越えていきなり子供抱いてる図とかに行き着いてる可能性はあるかも…
>>26
下心も何もなかっただろうけど、意識し始めるには充分。
おまけにもう考えまいと払拭しようとしてる時にしおらしく謝られた上
凭れかかりの波状攻撃。何ぞもやもやした夢の一つも見たかも知れん。

29 :
>>28
>何ぞもやもやした夢の一つも見たかも知れん。
ワロタww
二期になってから変に大人な鋼牙になっててちょい寂しい・・・・
いきなりベッドシーンも困るけど(いや見たいけれども)もっとカオルにしどろもどろになってる鋼牙が見たいぞ

30 :
ここでのネタバレはしないでくだされ…orz

31 :
ここでネタばれすんの止めてくれよ
本スレと足並み揃えてほしい

32 :
ネタバレネタバレって騒がないでスルーすれば良いのに
騒げば面白がってネタバレされるだけだぞ
それに別にネタバレってほどでもないと思うけど

33 :
ここで投下。
・鋼牙×カオル
・あまりやらしくない。
・とりあえずMAKAISENKIの後?
・NGワードは「表裏」で

34 :
鋼牙は行ってしまった。いずこかもしれぬ戦場(いくさば)へと。
カオルはベッドの上で何回目か分からない寝がえりを打った。
カーテンとカーテンの隙間から、白く輝く丸い月が見える。
昨日の夜は鋼牙は確かに隣にいた。けれど、今日の夜はいない。
明日は…明日の夜はいてくれるのだろうか。
いや、明日どころかいつ会えるのかさえ分からなかった。
布団を深くかぶると、かすかに彼の匂いがした。
昨夜ここで交わりあった、その名残。
今はその名残さえも愛おしく、そして哀しい。
鋼牙は黄金騎士牙狼。
守りし者として人知れずホラーと戦い続け、人を守り続けるのがあの男の宿命。
強くなればなるほど、より強いホラーと戦うことになる。絶えずと隣り合わせの生き方。
(でも、鋼牙は必ず戻ってくると言った。鋼牙はいつだって約束を守ってくれた。
だから、きっとまた会える)

35 :
鋼牙と交じり合うことは、自分の心と体をキャンパスに、彼を描きとめる行為だ。
吐息も体の熱さも汗も匂いも何もかも全て。
けれど、何度描いても描きれない。もっと深く強く刻んでほしいと望んでしまう。
「また泣かせてしまったな…すまない」と謝る鋼牙の頭をかき抱いて
「好きだよ、鋼牙」とささやき、「もっと」と求め、その唇をむさぼり、傷だらけの背中に爪を立てる。
黄金騎士であるときの鋼牙の顔も好きだが、交わってるときの鋼牙の顔はもっと好きだった。
このときだけは魔戒騎士ではなく、人間の男になってくれるから。

36 :
--------------------------
魔界道が途切れて視界が開け、土の匂いが辺りを満たす。
どこかの山中だ。不穏な気配が漂っている。
「予想通りだな…鋼牙、向こうだ」
魔導輪ザルバが教える。鋼牙はうなづき、足場の悪い山中をものともせず駆ける。
背中にかすかに甘い痛みを感じる。カオルが昨日つけたものだ。
カオルを置いて戦いに出ることは、やはり辛いものがあった。
魔戒騎士の戦いに終わりはなく、いつどこでぬかもしれぬ身。
彼はその宿命を受け入れている。
けれど、一方でカオルを悲しませたくない、1人にしたくないという気持ちはコインの表裏のように存在していた。
機械ごとくホラーを倒していたときはそんな辛さはなかった。
けれど、喜びもなかった。喜びと辛さは表裏一体なのだ。
出立の前夜はいつもよりも強く求めてしまう。
体力差を考えればカオルの体に気を配ろうとするも、いつも途中で抑えきれなくなり、
苦しげに喘ぐカオルの首に胸に口づけ、吸い、細い腰を強く引き寄せ、さらに深く追いつめたくなる。
いや、追いつめられているのは自分の方かもしれない。
カオルが「好きだよ、鋼牙」とささやくだけで、愛おしさが押さえられなくなるのだから。

37 :
そう、男と女が交わるということは愛を育み、愛を成すものだ。
しかし、反面、己の身勝手な欲望のままに一方的に交わるということも人間の世界ではままある。
目の前で広げられる光景に、鋼牙は苦々しさを禁じえなかった。
女の白い肢体が月の下に暴かれている。
もはや何度目の交わりなのだろう、女の顔も胸も腹も股も精液で汚れていた。
女は助けを求め、涙を流して懇願するが、それは男達の下卑た笑いに容赦なくかき消される。
そもそも、ここは人家のない山中だ。助けを求めても誰も来るわけがなかった。
男達は街で女を無理矢理車に押し込み、山中で犯すことを楽しんでいた。
慣れた手口が初犯ではないことを物語る。
拘束を解こうとするも、女1人の力では無駄なあがきでしかなかった。
「次は俺だ」と1人の男が女にまたがり、別の男が女の口に自分のものをおしつける。
女は顔をそむけるが、男はそんな女の髪を容赦なくつかむ。
「どけ」
背後からその男の肩をつかみ、後ろに投げ飛ばす。
誰もいないはずの山中、男達は思わぬ闖入者に一瞬ギョッとするが、
1人と分かるや嘲笑い、罵声を上げて殴りかかってきた。
それらを赤子をあしらうように払いのけ、あっと言う間に男達は地に沈む。
「な、なんだ、てめぇは…」
「去れ」
射抜くような鋭い目と低く凄みの利いた声に、逆らえる者などいなかった。
男達は「ヒッ」と悲鳴を上げて転がるように車に乗りこみ、その場を猛スピードで立ち去る。
山中に静寂が訪れた。

38 :
「あ、ありがとう…ございます…」
女はよろよろと上体を起こし、腕で胸を隠すと、涙に濡れた顔を上げた。月光が涙を照らし出す。
女は救い主の男に助けを求めるように手を差し伸べるが、その手は虚しく空をつかむだけだった。
代わりに男が差し出したのは、美しい装飾を施されたライターだった。緑の炎が灯される。
「え?」
驚き、怯える女の目の中に映し出されたのは…異界の文字!
「やはり貴様が」
男の刃が音を立てうなり、人とは思えぬ異様な動きで女はそれを避けた。
そして、大きく跳躍すると離れた地面に飛び降り、ゆっくりと顔を上げる。
男を睨みつけるその禍々しい顔は、もはや人ではなかった。
精液にまみれた裸体を隠しもせず、逆に挑発するように淫らにさらけ出す。
「よくも邪魔をしてくれたな。大量の餌が喰える絶好の機会だったものを」
ホラー・アラクネー。このホラーは交わった人間の男の肉が好物である。
あの男達の狩り場である裏通りに打ち捨てられたオブジェが、このホラーのゲートとなった。
「あんな醜い人間の男共など、喰ってしまった方がよほど人のためになるだろうに。
愚かな魔戒騎士よ」
「人を守り、ホラーを狩るのが俺の仕事だ」
その決意にはもはや一点のためらいも曇りもない。ホラーは口を歪め、鼻で嗤う。
「鋼牙、油断するなよ。この地域の魔戒騎士と魔戒法師をしたのはこいつだ」
ザルバが忠告する。
「ああ、分かっている」
剣を構え、ホラーと向き合う。女の両肩と左右の胴から長い腕が飛び出し、男に襲いかかる。
かくして満月の下、魔戒騎士とホラーの闘の火ぶたが切って落とされた。
(待っていろ、カオル。俺は必ず戻ってくる)
黄金の狼の咆哮を、カオルは確かに聞いた気がした。

39 :
以上です。ありがとうございました。

40 :
以後ネタバレ気をつけますスミマセン
>>33-39
ありがとう
いいねえこういうのもっと見たい

41 :
>>33
GJ!
想いはつながっててもなかなか一緒にいられない感がせつないな
だがそれがいい

42 :
某ブログの鋼牙カオルのキスの描写がマジ濡れた

43 :
特撮作品総合スレでググると前にあったスレが見れるよ
かなり良いレスあるね

44 :
>>33
職人キテタ━━━━━━(´∀`)━━━━━━!!!!!!!!
GJ!!
ありがとうありがとう!!

45 :
昨日のファミ劇でやってた番組で監督が言ってたんだけど
邪美役と鋼牙役とで幼馴染役をやるから二人だけで食事に行って仲良くなれって監督が命令したらしい
でもその真の目的はカオル役にリークしてヤキモチを焼かせることだったらしいんだが
これで誰かストーリ作れる職人さんいないかな?

46 :
やっぱ誰もいないか〜

47 :
いるよ!

48 :
いてくれた!!

49 :
>>45
エロにまで行かないんだわ

50 :
そうなのかぁ
まぁこればかりは職人さんにお任せするしかないよね

51 :
鋼牙とカオルでぬるーく一本書いたので投下します
時系列はMAKAISENKI後を想定してるけどぶっちゃけ適当
NGワードは「強敵と書いて『とも』と読む?」でよろしく
ではいきます

52 :
「鋼牙?来たよ」
「ああ。入れ」
無愛想な言葉とは裏腹に鋼牙の口調は驚くほど柔らかい。
おじゃましまーす、と声をかけてカオルは扉の内に足を踏み入れた。
「鋼牙が自分の部屋に私を呼ぶなんて、珍しいね」
しかも寝室になんて、とは、あからさま過ぎる気がしてさすがに口には出さない。
ちらりと鋼牙の左手を盗み見る。
気配に敏感な鋼牙のことだからどんなに気をつけたところでばれているような気もするのだけれど、
こういうのは気分の問題だとカオルは思っている。
鋼牙が夜に声をかけてきて、そしてその左手に何も居ないときは、つまり、
だいたいそういうコトになる、というのがカオルが経験から学んだことだった。
そして今、鋼牙の左手に鈍色に輝く指輪はない。
さりげなく見たつもりではあったけれどやはり鋼牙は気づいていたのだろうか。
ややばつの悪そうな顔をした鋼牙が目線で一方向を指し示す。
カオルがその視線の先を辿れば、ベッドサイドのナイトテーブルに置かれた木箱、
その台座にザルバが収まっていた。
カチカチと金属音を鳴らしながら髑髏の口が開閉する。
『そう露骨に残念そうな顔されると、一体何を考えてたのか勘繰りたくなっちまうんだがなあ』
「ちょ、やだ、ザルバったら何言ってるのもう……!」
そんな顔してません、とカオルはザルバに近寄り抗議するも、
この魔導輪がその程度で口をつぐむはずもない。
『カオルこそ何を想像して真っ赤になっているんだ?
 まあ、お前さんたちの間柄なんて今更隠されたって』
「わーわーわー、言わないで!」
『と、言いたいところだが、このオレ様も今日ばかりはさすがにお前さんに同情してるんだ』
「私に?同情?」
「ザルバ、いい加減に――」

53 :

それまで黙っていた鋼牙が口を挟むがザルバはなおも言を継いだ。
『先に断っておくがなカオル、オレは一応止めたんだぜ?
 だが鋼牙がなあ、どうしてもって言うから』
「うるさい!」
「ザルバ?なになに?なにか面白いことでも起こるわけ?ね、鋼牙――」
「いいから、こっち来い」
鋼牙がカオルの手首をつかみ、幾分強引にその身体を引き寄せる。
きゃ、とバランスを崩したカオルを抱え上げるとそのままベッドに押し倒した。
ふわりとカオルの髪が広がり、鋼牙がその上に影を落とす。
やや性急な展開にカオルは目を丸くしたが、降ってくる鋼牙の口付けを何も言わずに受け入れた。
額に。瞼に。頬に。鼻の先に。それから唇に鋼牙の唇が這わされていく。
啄ばむようなキスが次第に深いものに変わっていくのにそう時間はかからなかった。
薄く開いた唇から鋼牙の舌が進入して、カオルを蹂躙していく。
舌を絡められて吸い上げられ、どちらのものかわからない唾液を飲み下すことに
カオルが懸命になっていると、鋼牙が服の上からカオルの控えめな乳房を愛撫し始めた。
「ん……ふぁ……っ」
自らの甘ったるい声にカオルは赤面して、両手で鋼牙の身体を押し返した。
キスだけで思わず流されそうになった自身の身体をうらめしく思う。
キスだけだけならともかく、これ以上なんて、今はダメだ。
だって。ここには私と鋼牙のほかに、もう一人。
「鋼牙、ザルバが見てるよ……」
「そうだな」
しかし鋼牙はその手を止めることなくカオルに触れ続ける。
その瞳に、声に、触れる指に鋼牙の本気を見て取りカオルは焦った。
「そうだな、って……え、うそ、待って!鋼牙!」
「悪いが、待たない」
そういうと鋼牙はカオルのワンピースのすそに手を差し入れ脱がしにかかった。

54 :

「ダメ、ダメだよ鋼牙、こんな……っ」
カオルの抵抗もむなしくワンピースが抜き取られた。
鋼牙はカオルの両手首を片手でシーツに縫いつけると自らも上半身の衣服を肌蹴ていく。
いつの間にこんなに器用になったの、などとカオルが混乱している間にも脱ぎ、脱がされ、
気づく頃にはお互い一糸まとわぬ姿になっていた。
カオルの耳朶を甘く食みながら、鋼牙の指先がカオルの輪郭をなぞるように滑っていく。
「や、ダメ……、っやぁっ」
拒絶の言葉を吐きながらもカオルの身体は鋼牙の愛撫に敏感に反応する。
既にたち上がっていた乳首を指先でくすぐられ、時に摘まれたかとおもえば
乳房全体を大きな掌で揉みしだかれ、
両腕を戒められたままのカオルは身をよじらせる。
「ひゃっ、あ、やだ、ダメ、んん!」
その反応に気を良くしたのか鋼牙は反対側の頂に唇を寄せた。
唇で食み、ゆるゆると歯を立てる。舌で押しつぶすようにこね回し、吸い上げると
カオルの嬌声はますます高くなった。
「ふぁ、ああん!!やっ、やだ、鋼牙、……やめて……ん、んんっ」
それでもなお拒絶の言葉を紡ぐカオルの唇を、頂から離れた鋼牙の唇が封じる。
鋼牙の拘束から逃れようとしてカオルはその唇に無我夢中で噛み付いた。
「……っ!」
「……っ!?」
唇に血をにじませた鋼牙が虚を衝かれたようにカオルから身を離した。
鋼牙がひるんだ隙にカオルはその下から逃れると鋼牙と向き合う。
カオルの表情を正面から捉えた鋼牙はようやくその尋常ならざる様子に気づいた。
いつもより抵抗が激しいのはザルバの存在を意識するが故の羞恥心からだと疑いもしなかった
己の鈍感さを心中で鋼牙は呪う。
カオルの瞳が湛えているのは快楽による涙とは明らかに別の種類のものだ。

55 :

「どうして……。鋼牙……」
無理やりじみた迫り方をした割には意外なまでにその表情に恐怖の色はなかった。
傷ついたその表情を彩っているのは拒絶と混乱。
鋼牙にはその表情に見覚えがあった。
忘れようはずもない、水槽に潜むホラーの断末魔に真実を告げられたカオルが
鋼牙の前から去ったあの時。
しかし、今度はカオルは逃げなかった。
「なんで……なんでこんなときまでザルバがいるの……?」
「カオル……?」
「鋼牙が大変なときに一番傍にいるのはいつだって私じゃなくて。
 指令が届いたときだけじゃない、お屋敷の中でだって鋼牙はずっとザルバと一緒じゃない!
 私が血に染まりし者になったときも、サバックでたった一人で使命を果たしてたときも、
 使徒ホラーと戦ってたときのことも、破滅の刻印のことも私は何も知らなくて、
 ……ずっと一緒に居たザルバだけが最初から全部知ってた」
「それは、」
「わかってる、わかってるよ。
 話してくれなかったのは私に心配かけさせたくない鋼牙の優しさだってことも、
 魔戒騎士にとって魔導具が本当に大切な相棒だってこともわかってる。
 だけど、私だって鋼牙の傍に居たいんだよ!?
 鋼牙のことをもっと知りたい、鋼牙の一番傍に居たいって思ってるのに、
 いつだって、鋼牙の傍に居るのはザルバで。
 こういうコト、するときくらいしか、本当の意味で鋼牙の一番近くで二人きりにはなれないのに、
 よりにもよってこんなときまでザルバと一緒なの!?」
ぽろぽろと涙をこぼしながらまくし立てるカオルに鋼牙は圧倒される。
ザルバが見ている前でというのは珍しく――鋼牙にしては本当に珍しく――顔をのぞかせた
ちょっとした悪戯心からだった。
その戯れが思いがけずカオルの心を抉ってしまったことを知り鋼牙は言葉を詰まらせた。
ザルバに妬いてるのか?
魔戒騎士であるがために思うように時間をとれない自分を何も言わずに待っていてくれるカオル。
恨み言一つ言わないカオルに自分は甘えるばかりで、
その陰でカオルがどれだけさびしい思いをしているのか、真剣に考えたことがあっただろうか。
ザルバのように常に傍に居られたらいいのに、とのカオルの気持ちも無理からぬことではないのか。

56 :

鋼牙が内心で自問自答していた時、カオルからとんでもない発言が飛び出した。
「ザルバなんかに鋼牙は渡さないんだから!!!」
『おいおい、カオル』
「カオル?何を言って――っ!?」
鋼牙の視界が90度傾く。気づけばカオルが馬乗りになって鋼牙を見下ろす格好になっていた。
半ば自失していたとはいえ、およそ百戦錬磨の黄金騎士とは思えない失態だった。
カオルは台座に鎮座しているザルバに真っ赤な目で挑むような視線を一度送ると
既に十分な質量を持っていた鋼牙の屹立に手を添え、その昂りの先に自らの秘裂を擦り付けた。
途端鋼牙は我にかえり、カオルを制止しようとするものの。
「カオル、ダメだ、まだちゃんとお前を慣らしてない!」
「んっ、はぁっ、……あ、あぁぁ!」
「っ!?」
ひときわ高くカオルの声が響き渡り、鋼牙のそれがぐちゅっという音をたてて
熱くぬかるんだカオルの中に収められた。
そのまま息つく間もなくカオルの腰が動かされる。
上下に、前後に、カオルがゆれるたびに淫靡な水音が響き
もはや鋼牙の声すら聞こえていない様子でカオルはあられもなくその身を悶えさせていた。
「あぁっ、……っ、ごめん、ごめんね、鋼牙、んっ、ああ!!」
自分からこんな風に鋼牙を求めたことなどカオルにとって初めての経験だった。
鋼牙がどんな表情で今の自分を見ているのか、それを知る勇気がなくて鋼牙と視線を合わせられない。
伏せた視線の先には、いくつもの傷跡の残る鋼牙の身体。
この傷一つ一つが鋼牙の戦いの記憶であり、この中にはカオルを救うためについたものもあるのだろう。
けれどどの傷がいつ出来たものなのか、自分の為についた傷がどれなのかさえカオルにはわからない。
そしておそらくザルバは――その記憶は一度は失われたとはいえ――その傷のほとんどを知っていたはずだ。
私じゃ勝てない。でも、それでも。

57 :

「お願い、今は、私だけ見てて!
 今だけでいいの、今だけでいいから、……鋼牙の一番でいさせて……!!」
そうだ。ザルバにも見せ付けてやればいい。それがたとえ一時のものでも、今だけは。
鋼牙の一番近くにいるのは私なんだから。
「っ、……カオル、」
「あ、やあっ、あ、あああぁ!」
高まりから一気に開放されて、カオルは鋼牙の上にくず折れる。
いつもならそのまま鋼牙に身を委ねて甘い余韻を楽しむところであった。
下半身からずるりと異物が抜かれる感触。
鋼牙はカオルから身を離すと無言でベッドから離れていく。
交わりの後に鋼牙に置いていかれたことなど今までなかっただけに、
それがどうしようもなく悲しくて、鋼牙の姿を目で追うこともなくカオルは力なく枕に顔を埋めた。
本来の主がいないベッドを占領していることがいたたまれなかったが
それでも起き上がるには体力も気力も何もかもが不足していた。
言いたいこともいわずに黙っているのは自分らしくないということも、
もやもやした気持ちを吐き出してすっきりしたというのもカオルの本心ではあったが、それでも。
冷静になって先ほどまでの自らの振る舞いを省みると自己嫌悪の海に沈んでいく心地がした。
あんなことを言って、鋼牙を困らせるつもりはなかったのに。
自分からあんなふうに鋼牙に仕掛ける気なんて、もっとなかった。
しかもその動機が、ザルバに嫉妬してるからだなんてどうかしてる。
その挙句に自分ひとりだけ鋼牙のいないベッドに取り残されて。
……馬鹿みたい……
部屋を出て行ったはずの鋼牙がこちらに戻って来て、カオルは意識を現実に引き戻した。
ほとんど時間はたっていないはずだ。
シャワーを浴びにいったものとばかり思っていたけれどどうしたのだろうか、と考える。
なんにせよ、鋼牙が戻ってくるのはいずれ時間の問題ではあった。
ここは鋼牙の部屋なのだから。
あんな顛末のあとで何食わぬ顔で居座ることなどカオルには出来なかった。
もうこの部屋を出なければならない。

58 :

ぎし、と音がして、近づいてきた鋼牙がベッドに乗り上げたことを伝える。
タイムリミットだ。……大丈夫、顔を上げたら、いつもどおりの私。
そう自分を励ますとカオルは無理やり上半身を起こして鋼牙へと振り向いた。
「ごめんね、鋼牙。もう出て行くから。噛んだりしてごめんなさい。
 勝手なこと言うようだけど、今日のことは、」
今日のことは、忘れて?――という言葉は鋼牙の唇に阻まれ、音になることはなかった。
身体ごと引き寄せられ、なだめるように抱きとめられる。
触れているだけなのに全てを与えられるような優しい口付けに、ここにいていいのだと言外に伝えられて
一瞬身をこわばらせたカオルの緊張がゆるゆるとほどけていく。
やがて二人の唇がはなされると、鋼牙はカオルの両肩に手をかけ、カオルと視線をあわせた。
こういう風にして鋼牙が話すとき、彼がこれ以上ないほど真摯に胸のうちを明かしてくれることを、
そして普段は寡黙で照れ屋な所もある彼にとって、それがどれだけ大変なことであるのかをカオルは知っている。
「お前の気持ちも知らずに、くだらない戯れに付き合わせて、傷つけた。
 ……すまない」
そんなに真面目に謝らなくてもいいのにとカオルは思う。
くだらないのは自分の嫉妬心であり、謝るべきは鋼牙に噛み付いた自分であるはずだった。
「ううん、謝るのは私のほう。
 ね、さっき言ったことなら気にしないで?自分でも変なこと言ったと思ってるし。
 鋼牙は魔戒騎士なんだから、ザルバといる時間が一番長くなるのは当たり前じゃない。
 私は、今だけでもこうして鋼牙が一緒に居てくれる、それで十分――」
「カオル、」
鋼牙はカオルの言葉をさえぎり、そのままカオルを胸に抱きすくめた。
「俺にとって一番大切なものは、一番傍に居たいのは、いつだってカオル、お前なんだ。
 だから、今だけでいいなんて言うな」

59 :
どこまでも真っ直ぐで誠実な声がカオルの鼓膜を震わせる。
「……いつでも、私が鋼牙の一番って、思ってもいいの?」
「そう言っているつもりだ。わからないのか」
わかるよ。どうしよう。嬉しい。あったかい。幸せ。泣きそう。……大好き。
そのどれ一つとして言葉にならなくて、カオルはただただ鋼牙の背に腕を回して抱きついた。
背を抱く鋼牙の力がきゅっと強まり、カオルの想いが伝わっていることを物語った。
どれだけそうして抱き合っていただろうか。
「……。まさか、ザルバに俺は渡さないなんて言って襲ってくるとは思わなかった」
「あ、あれは勢いっていうか、もののはずみっていうか……」
そこまで言いかけて、カオルは完全にザルバのことを失念していたことに思い当たった。
今更と言えば今更ではあったが、こういう状況をザルバに見られていると思うとやはり落ち着かない。
カオルは視線をめぐらせた。
ナイトテーブルの上に――いない!?え、箱ごといなくなってる?
鋼牙の左手に視線を移すが、やはりそこにもザルバはいない。
にわかに慌てだしたカオルが何を懸念しているのか鋼牙にはすぐ見当がついたようだった。
「さっき置いてきた。ザルバはもうこの部屋にはいない。今度こそ――」
――二人きりだ――
耳元で囁かれた低くかすれた声に、カオルは一気に体温が上昇するのを自覚した。

60 :

「んっ、ああ、あ、……ぁ、はぁっ」
たっぷりと濡れたカオルのなかに鋼牙が押し入り、抜け落ちる。
一度達してより敏感になっているカオルの中を鋼牙の楔が容赦なく責め立てていく。
カオルの弱い部分を知り尽くしたその動きにカオルはなすすべなく蜜と声をこぼすしかない。
「ああっ、鋼牙ぁ、そこ、やっあぁ……っ、だめぇぇ」
と、カオルを甘やかに苛んでいた鋼牙がぐっと体を倒し
鼻先が触れ合うほどの距離でカオルに囁きかける。
「お前が本当に嫌がるなら、もうしない」
「そっ……、」
「どうする?ここでやめるか?」
「っ……。もぅ、意地悪、しないでよ……」
「わかった」
くつくつと鋼牙は笑い律動を再開した。
強く。速く。深く。
カオルはさらに高い声で啼くと、鋼牙に巻きつけた脚に力をこめる。
その瞳を濡らしているのは今度こそ鋼牙から与えられた快感だった。
背に爪を立て、切なげにしがみついて来るその様に鋼牙も煽られていく。
「あ、ああっ、こ……が、鋼牙ぁ!っやぁああんん!!!」
「はっ……カオル、っく、ぅあ……っ!」
弓なりに背をそらせたカオルが痙攣するように震え、胎内の鋼牙を締め上げると、
半拍おくれて鋼牙もその熱を解き放った。
翌朝。
どんな顔をしてザルバに会えばいいのかと今にも泣きそうなカオルをなだめて
ザルバを左手に嵌めるまでに鋼牙は一苦労するのだが
それはまた別の話である。

61 :
以上です
ちょっとだけ補足すると
あ…ありのまま 今 起こったことを話すぜ
「俺は>>14にインスパイアされて
ザルバに見られながらの羞恥プレイで真っ赤になって恥ずかしがるカオルを書くつもりが
いつの間にかカオルが鋼牙を押し倒した挙句鋼牙がリベンジを要求した」
な…何をry
ってことです
ザルバはカオルにとってある意味一番の強敵だと思う今日この頃
お付き合いありがとうございました

62 :
>>51-61
むっはぁっっっぁぁぁぁ
うp乙&ありがとう!!!
深夜に良いもん読ませていただきました
番組でもせめてキスシーンぐらいはあっても良いのになぁ
やっぱないかなぁ・・・・・・

63 :
>>61
GJ!! すっごい楽しめた!
え!そのシチュ?と最初は思ったけど、カオル可愛いし、
最後鋼牙の反撃があったとこがよかったっす。
カオルの言葉にホロリときたのは内緒…w

64 :
>>51〜GJ過ぎ!!!
カオルの攻めって何か新鮮w

65 :
保守

66 :
GJGJGJGJGJ!!!!!!!!!!!!!!
>>14の妄想がまさか形になるとは思わなかった!
職人さん、ありがとう!

67 :
保守

68 :
20番台でのキス話について忘れられてそうなんで言っておく
白銀の魔獣ラストは絶対してるだろう
それもリンたんとのやり取りで優しい気分になってるだろうし
がっつく訳じゃなく自然にいきそう
自分としては翼と邪美が致してるというのに疑問符
いや、邪美さんならやりかねんけど
なにぶん翼の護りたい度合いはまだまだリンたんであって教育上ry

69 :
>>68
でも、妖赤の罠を見る限り
翼と邪美が恋人か夫婦のような雰囲気になっていて
2人でちょくちょく出かけたりしているみたいだし、
翼が邪美に惹かれていると鈴も気付いているしなぁ…

70 :
妖赤からしばらく経ってるし、今はもう致してるんじゃないかなーと思ってしまう自分がいる
邪美は未だに鋼牙を引きずってそうだし、翼は翼で奥手だから、伸展は遅いんだろうけど…

71 :
鋼牙カオルよりは早そうだよね。こっちはいまだに手を繋ぐだけの純愛過ぎるw

72 :
連投出来れば貼ります
鋼牙×カオル、>>14の後半の設定を改変して第一夜のみ書いてみました
エロに至らず、すいません…

…話がある。
相変わらず手短に用を告げる彼なのだが、その声色に何故だろうか違和感を持った。
…寝る前に寝室に寄るように。
話があるならその場で言えばいいのに、わざわざ部屋に呼び寄せるとは何事だろう。
ただならぬ恋人の態度を思い出しながら、ドアの前でカオルは右往左往していた。

「鋼牙、入るよー」
ノックをし、慣れない彼の部屋にこっそりと入り、まず目に入ったのは彼がいつもと違う装いでいたことだった。
「どうしたの?!その格好!鋼牙が普通のパジャマ着てるなんて…!」
「そんなに珍しいか、ただの服だろう」
「ただの服だから驚いてるの!」
部屋の主は普段身に纏っている黒のレザースーツではなく、綿素材のバスローブを羽織り、履き物も同じような素材で出来たものを履いていた。
年中無休で白いコートに黒のバトルスーツの彼が、そんな格好をしているのだから、カオルが驚くのも無理は無かった。
「これが正装らしい、仕方ないだろう」
「せいそう?清掃?…え、正装?!ってその格好で、何をするつもりなのよ」
「ああ、だから話があると言ったんだ」
ベッドに腰掛ける彼の態度は大きく、けれども神妙な面持ちで…その表情と身につけている物のギャップに、思わず吹き出しそうになるのを堪えながら、カオルは考えていた。
パジャマが正装で、行うこととは何だろうか?

73 :
「えええええええええええええ??!!!!」
その晩、冴島邸には未だかつて無い大きさの絶叫が響き渡り、それは尋常ではないカオルの悲鳴に、執事のゴンザがノックを忘れ主の部屋に転がり込む程であった。
「ごめんなさい、ゴンザさん…ちょっと驚いちゃっただけなの」
「そうだゴンザ、大したことではない」
「…左様でございましたか。ではごゆっくりと、おやすみなさいませ」
老齢の執事は一礼をし、部屋を去っていた。
カオルは去り際の彼が、心なしか口元に含みのある笑みを浮かべていたように思えて、顔を赤らめている。
「鋼牙の馬鹿!絶対ゴンザさんに変に思われたよーっ」
「それはお前が後ろめたさを感じているからだろう」
「べ、別に後ろめたくなんか…ただ、恥ずかしいだけで……ひゃあ!」
視線を反らすカオルに対して、鋼牙は彼女の前へ立ちはだかり、軽々と抱き上げた。
「カオル、俺は真剣だ」
「…それも指南書に書かれてたこと?」
「違う、俺がしたくて、こうしている」
鋼牙の真っ直ぐな瞳を直視出来ない…
カオルは更に頬を紅潮させて、視線を反らしがてら、はだけた彼の胸元に顔を埋める。
「………」
「嫌なのか?」
「………じゃ…い」
「聞こえないな」
「…や……ない!」
カオルと彼女を抱える鋼牙のやり取りは、その後しばらく続く。
降参したのはどちらかなのは、ご想像にお任せすると言いたいところだが、まあ分かりきっているだろう。

魔戒騎士や魔戒法師を目指す若者は、まず一般人のような義務教育を受けることは無い。
里に住まう子は里に住まう師や家族から、一子相伝の家系の者は両親から、術や修行だけでなく生活する上の知恵・外界と魔界の違い等を授けられる。
外界の娯楽から遮断された世界にいるので、性的な知識に関しては殆ど学ばずに成長していくのが常の為、作られたのが<契りの儀式における指南書>。
愛する者と共に歩み生きていくことを決めた時に、初めて閲覧を許される書物。
男女の営みに関しては、ホラーを呼び寄せる因果にもなるので、知ってはいたものの、実際どのようようにして行うべきなのか…
鋼牙はそれを、この書物から学んだという。カオルからしてみれば、驚くのも無理は無い。
マンガ、テレビ、小説、友達(特にアサミ)との会話の中で、セックスとは何かを少しづつ知った身としては、一週間かけて指南書を読んだからさあしよう!なんてノリには到底ついていけない。

74 :
でも、彼の腕に抱かれ、熱く鋭い視線を浴びて、NOとはとても言えないのが現状だった。
そしてカオルは今、鋼牙のベッドに隣り合わせで横たわっている。
「私もね、…初めてなんだよ。ずっと絵を描くことしか考えてなかったから、恋をしたりとかこういうことするなんて…興味が無かった」
「そうか。…俺達くらいの年代には、済ませているのが普通だと教わったがな」
「なっ…!確かに…アサミとかには煩く言われたけど、誰もがみんなしてる訳じゃないわよっ」
一度横になってしまうと、鋼牙の温もりに包まれているようで、緊張感が徐々にほぐれていった。
どうやら彼もそのようで、いつになく饒舌で、いつもより優しい笑顔を浮かべている。
初めは恥ずかしかったのに、不思議なものだ。
「ねえ、鋼牙。…指南書には、
どんなことが書いてあったの?私、さっきも言ったけど…初めてだし…うまく出来ないかもしれない」
「確かに、互いが初めての者同士の営みは、難しいとあった。だが、カオルは心配しなくても良い」
「どうして?!私だって、魔戒騎士のルールなら、ちゃんと知りたいのに」
「違う、違うんだカオル」
カオルが心の何処かで魔戒法師に対抗心を抱いていることを、鋼牙は知らない顔をしつつも悟っていた。
生まれも育ちも違う中で、共に生きようと決めた彼女が、ムキになるのは当然だ。
「相手が仮に、魔戒法師だったとしてもそれは変わらない」
「…邪美さんや、魔界竜をくれたあの子でも?」
「ああ。指南書にはこうあった、女はただ男の営みに心から応えるのみで良し…と」
「こたえる…だけ?何もしないの?!」
「そうだ。男が求めればそれに応えよ、男が触れればそれを感じよ、心のあるままに。それだけだった」
鋼牙はゆっくりとカオルの首の下へ腕を潜り込ませ、もう片方の腕を腰に回した。
腕枕をした方の掌を頭の上にやり、引き寄せる。
二人の距離は今までの何よりも近いものになった。
「…カオル、何かを感じるか?」
「…そんなの沢山ありすぎて、答えられないよ」
「何を感じる?沢山あるなら、全て答えれば良い」
向き合う表情、吐息、鼓動、体温。その全てがひとつになって、カオルの身体中を駆け巡る。
ひとつひとつを知覚し、答えることはなかなか難しい。
「鋼牙を、感じるよ…。鋼牙は?鋼牙は何か感じるの?」
やっとのことで答えたカオルは、自分だけが答えるのは恥ずかしいという心理で、やりかえす。
「カオルの気配を、感じる」
「気配って、私はホラーじゃないんだから!」
「そうだな、すまん…確かに、これは答えにくい」
「ふふっ…」
してやったという目配せ。
大きな瞳がパチパチと輝くような瞬き、唇から漏れる笑い声、指先に絡む黒髪、腕の中にある温かく柔かなカタチ。
愛おしいーー
「鋼牙?どうしたの?急に黙っちゃって」
「いや、何でもない」
言葉にすると、何て陳腐な物だろうと思ったこともある。
愛とはどういうものか、愛に纏わる因果を理解出来ないことが多々あった。
暗く閉ざされた闇に生きてきた自分に、守りし者としての在り方を、愛の意味を教えてくれた女性。
彼女と同じ寝所で抱き合うだけで、こんなにも心が満たされることは、この書物が無ければ知る由も無かっただろう。

75 :
「何でもない訳ないじゃない」
「……ああ」
「なら、どうしたの?」
この指南書が先祖代々受け継がれてきた理由が、理解出来た気がする。
指南書通りに進めると、自然と次にするべきことが、すんなりと受け入れられるのだ。
「カオル、目を瞑っていろ」
「!…えっ…それって、ちょっと待って…」
「嫌なら開けていても良い」
見開かれた瞳に吸い寄せられるように、顔を近付けた。
自分の意思なのか、これが人間としての本能なのか、考える間もなく唇と唇を重ねる。
「んっ…ん……」
離しては重ね、重ねては擦り、唇を咥えあい、押しつける頃には、カオルは瞳を閉じそれを感じる応えていた。
息つく暇も無い程の口づけは、二人が眠りにつくまで続く。
「鋼…牙ぁ……私良いのかな、こんなに幸せで…」
「カオル…人は、幸せになる為に生きているのでは無いのか?」
「そうだよね…うん、私、幸せだよ…むにゃむにゃ…」
寝ぼけ眼のカオルが寝入ったことを確認してから、もう一度だけ…と、その時、聞き慣れた金属音が部屋に響いた。
「おいおい、鋼牙…俺様をしまったのはいいが、蓋を閉め忘れてるぜ」
「……!!!」
思わず跳ね起き、小箱を置いたはずの場所へ駆け寄ると、やはりそれは幻聴では無く、鋼牙の相棒に違い無かった。
「流石にカオルが起きてる時には言えなかったがな、明日からはちゃんと閉めておくことだ」
「…悪かったな、気を使わせて」
「それにしても、お前達はまだ儀式を終えて無かったんだな。てっきり俺様が記憶を無くす前に済ませてるモノだと思ってたぜ」
「…指南書と儀式の存在は知っていた」
「何だ、知ったいたのにヤってなかったのか。全く、人間って奴はこれだから良くない。欲求には忠実である方が良いだろう」
「それは少し違う」
「何が違うんだ?人間でいうところのセックスは、好きな女相手なら早くしたいんじゃないのか?」
カチカチと長話をする相棒の話は右耳から左耳へ聞き流し、鋼牙はカオルに視線をやりながら呟いた。
「待てば待つ程、満たされた時の充実感は多大になる…」
その言葉でザルバは失った以前に得た記憶を思い出す。
鋼牙の呟きは、指南書の冒頭にあった男の心構えの記述とそっくり同じだったのだ。
そしてザルバは、盛大に笑い声をあげた。
「鋼牙、お前さんはそこらの人間よりもよっぽど欲深いな。せいぜいあと六日の間、ホラーに取り憑かれない様にすることだ」
「余計なお世話だ」
からかうザルバの口振りに、鋼牙は乱暴に相棒が納められた箱の蓋を閉める。
儀式は一週間をかけ、徐々に行うとされている。
残り六日に思いを馳せて、彼女の温もりで満たされたベッドに潜り込み、鋼牙は第一夜を無事終わらせた。

76 :
読み返したら誤字脱字が多々ありました、読みにくくてすいませんが、脳内保管でお願いします
ということで、晒しage
GAROを知らない職人さんには、是非このドラマを見て欲しい

77 :
>>76
GJ!!
第二夜以降も期待していいですか!!
しかし>>14大人気だなw

78 :
>>72
nice!ナイスです職人さん!
回りくどさがまたたまりませんw
一般人はまず学校で習うなんて考えたこともないだろうなぁw

79 :
保守

80 :
保守

81 :
保守あげ

82 :
レオが仮面の男だとするなら
黄金騎士の大切な女を辱めてやる…とかいう
展開もできそうだな
まだ推測の枠を超えないから書けないけど

83 :
やだなにそれ読みたい

84 :
キスシーンどころか抱き合うことすらなさそうな悪寒しかしないや…

85 :
キスはないだろうなあ…、と思っているけど、抱き合うぐらいはしてくれると思ってる。
つーか思いたい。
1期のDVD7巻ジャケ裏に本編ボツカットとしてあるんだよね。
しかも撮影終了がこのカットだったという。ほんともったいない……。

86 :
婚約指輪はめてーのチュしてーので良いと思うんだがなあ
中の人等も仲良いんだしキスの1つや2つしておくれよ

87 :
チューは流石にしてるだろう
朴念仁ではあるがいちおう教育係がいるし
財閥経営してるビジネスマンだし
直々に顔出すような場面じゃスキンシップ拒めない環境だべ
女ホラーでフェチ的な話読んでみたいな
雨宮すんばらすぃ

88 :
>>87
>財閥経営してるビジネスマンだし
これってwikiに記載されたままになってるけど
没設定じゃなかったっけ?

89 :
してるだろうけどその描写を画面で見たいw

90 :
>>88
え、ゴンザが「お時間です」つって車で移動することあるから
普通に働いてるんじゃなかったの
エロなしでも萌えるキスシーン妄想とかいいなハァハァ

91 :
某社長みたいな格好だから、冴島財閥の本社ビルがどんな格好してるのか興味出てきたw
昼間はホラーの予防してるし夜はホラー狩ってるならビジネスしてる暇があるとは思えんし・・・
リーマンショックは影響あったのだろうかw

92 :
社長社長って言うからググったらあまりにソックリで吹いた記憶がw
実写化するなら決まりだなって言われてたよね。
スーツで仕事してる鋼牙の職場に会いに来たカオルとのオフィスラブも良いかも

93 :
牙狼SSを求めて、Pixivからうろうろしてここを見つけました。
>>51-61
>>72-76
職人様ありがとうございます!すっごい楽しめました!
是非もっと書いて頂きたいです

94 :
職人さんカモンage

95 :
呼ばれて飛び出t、もといぶった切って投下です
・仮面の男でカオル陵辱ネタ
・シチュありきなので力技というか色々適当
要するに>>82二行目で やだなにそれ書きたい とやらかした結果の産物
流れに乗り損ねた上に勝手にネタお借りしてますがどうかご容赦を
ネタ的にどうしても人を選ぶのでその辺は自己責任でお願いします
NGワードは「Lacrimosa」でよろしく
ではいきます

96 :
「頭痛い……ここ、どこ?」
気がつくと見知らぬビルの一室にいた。
カオルはまだはっきりとしない頭で記憶を辿り始める。
そうだ、絵本の打ち合わせを終えた帰り道、誰かに呼び止められたような、……そこからの記憶が途切れている。
時計を確認する。気を失っていた時間はそう長くないようではあったが、しかし。
まずい。よくわからないけど、非常にまずい。
何度も危機に晒されてきたカオルの直感が告げている。
これはただの犯罪なんかじゃなくて、もっとこう、ホラーとか、そう、魔界がらみの――
「気分はどうだ」
男の声がした。その方向に振り向く。
突如何もない空間から男が現れた。少なくともカオルにはそう思われた。
青いローブを纏い顔には異様な赤い仮面をつけた長身の男。
姿といい現れ方といい、ただの人間であろうはずがなかった。
「あなた、何者なの?いったいなんのつもりで私を――」
「冴島鋼牙の“敵”、という答えで十分だろう?御月カオル」
男がカオルの言葉にかぶせるようにして告げる。
端的な表現だったが、実際カオルにとってはそれで十分であった。
冴島鋼牙は魔界にかかわりのある人間にとっては紛れもない有名人であるが、
その想い人たるカオルのことを知る者は多くない。
顔と名前を一致させられる人間は更に少ないだろう。
鋼牙の敵と名乗るこの男がそんなカオルと接触するからにはその目的は限られてくる。
「私をどうしようっていうの?人質?それとも……鋼牙を誘う餌?」
「少なくとも人質ではないな」
男は微妙な言い回しをした。
どうも単純に鋼牙をおびき寄せて罠に嵌めるというわけではなさそうだ、とカオルは思った。
「鋼牙は、絶対助けに来てくれる。あなたなんかに負けないんだから」
精一杯の虚勢を張る。もっとも虚勢であるのは語気だけで、その内容そのものにはカオルは絶対の自信があった。
――鋼牙は、必ず来る。そして、こいつに勝って、私を助けてくれる――
男は拍子抜けするほど涼しい様子でそれを受け流した。
「当然そうだろうな。こちらとてまともにやり合って勝とうなどとは端から思っていない」
「だったら、なんでこんなこと!」
「冴島鋼牙の精神を、その黄金騎士としての、守りし者としての誇りを傷つけるために」
「鋼牙を、傷つける……?」
「……先程の質問に答えてやろうか。お前をどうするのか、という話だ」
男はそこでいったん言葉を切ると魔導筆を取り出し、無造作にカオルに向けて振った。
カオルの両腕は見えない力に拘束されて頭上に纏め上げられ、わずかに足が地面から浮いた。
手首からつるされているような姿勢で何もない空間に縫いとめられる。
つかつかと男がカオルに歩み寄ってきた。
鋼牙以上の長身に思われた仮面の男の顔が今はカオルの正面にある。
その口元に妖しい笑みが浮かぶのを見て取りカオルは言い知れぬ恐怖に襲われた。
男の唇が再び声を紡ぎだす。

97 :

「黄金騎士の大切な女を、辱めてやるのだよ」
「っ!!」
「本来なら奴の目の前でお前を犯してやりたかったが、さすがにリスクが高くつきすぎる。
 一戦交えてそう判断した。伊達にガロの称号を継いではいないということか」
手にした魔導筆の穂先でカオルの唇をなぞると、その穂先を鳴札に押し付ける。
ふっと息を吹きかけると中央の札がくるくると回転し禍々しい紫の魔導火を生み出した。
「黄金騎士のもとへ」
小さな火の玉となって暗闇に浮かび上がったそれは夜空を一直線に駆けていく。
「お前の気をあれから感じ取ったときの奴の反応を見てみたいものだが、」
鬼火の行方を目で追いつつそうつぶやいた男がカオルへと向き直る。
「あの男がこの場所を見つけるまで、せいぜい楽しませてもらおうか」
男はカオルの服に手をかけると一気にそれを引き裂いた。
「っ!!いやあぁ!!」
「貧相ななりをしていると思ったが、剥けば外から見るよりはあるものだな」
まとわりつく服の残骸をはぎ、その異形の爪で下着を切り裂く。
男は小さな瓶を取り出すと、その中身を無理やりカオルに流し込んだ。
「んっ……んぅ!!」
「一日だけ五感を敏感にする秘薬だ。本来の用途とは異なるが、まあ余興としては悪くない」
そう言って男が魔導筆で虚空に陣を描くと、無数の腕がカオルにまとわりつくように出現した。
黒い紋様を刻まれた幾多の白い手がカオルの肌を這いずり回る。
本来見えるはずの無い腕のまとう邪気まで今のカオルには見えてしまっていた。
「嘘、やだ、なにこれ……っ!!」
恐怖と嫌悪感がカオルを支配していく。
それでも無数の腕に肌をなぞられ、更にいくつかの腕が薄く色づいた胸の頂を責め始めると
薬の影響も手伝ってカオルはその感覚に身をよじらせだす。
「っ……、んっ……!」
眉を寄せ、声を漏らすまいと唇をかみ締めるその様子は
男の嗜虐心を満たしたようであった。
カオルの膝を無理やり開かせると自らのその異形の手でカオルの秘裂をなぞる。
「やめ、あ、や、ああっ」
ぬるりとした感触をみとめ、男の唇が酷薄に弧を描いた。

98 :
「口でなんと言おうと身体は正直なものだ、とはまさにこういうことを言うのだろうな。
 なんとも陳腐な台詞だが、多くの場合にそうであるからこそ多用もされ、陳腐にもなるというわけだ。
 まったく、こんなにされて感じているのか。冴島鋼牙が泣くぞ」
「いや、ちがっ、……っっ!!」
男がカオルの中心に無造作に指を突き入れ、カオルは息を詰めた。
ぐちゅぐちゅと男の指がカオルの蜜壷をかき回す。
カオルは自らの肩に顔を押し付けて必に声をした。
秘所から溢れる蜜は快感というよりは生理的な防衛本能の産物であったが
その奏でる卑猥な水音は男の言葉と混じりあいカオルの意識を強く苛んだ。
なんで。こんな。こんなことされてるのに。
鋼牙、違うの。信じて。わたし、そんなつもりじゃ。
なんで。なんでとまらないの。なんでわたしこんな身体なの。
鋼牙、ごめんなさい、鋼牙……
いつの間にか白い腕は消えていた。
男はカオルの右脚を抱えあげるとその蜜口に自らの雄をぐちりと押し当てる。
「っ、やめて……!」
「聞く耳持たんな」
無慈悲に切り捨てると一気にカオルを刺し貫いた。
「っっ!!いや、いやあぁぁぁっっ!!!」
無理やり身体を押し開かれた衝撃にカオルは悲鳴を上げる。
そこは未だかつて誰にも――鋼牙にさえ――許されたことのない聖域であった。
くくっと男が満足そうに笑う。
「今のお前の表情を奴に見せつけてやったら何と言うだろうな」
そこで男は、ふと思いついたように先ほどのものとはまた別の小さな瓶を取り出した。
中に入っていた透明な液体を飲み干す。
仮面をつけていてもその顔が別人のものに変化していくのがわかった。
一通りの変化が終わった様子の男が仮面を取り去ると、その下に現れたのは鋼牙の顔であった。
男が口を開く。その声まで鋼牙のものへと変容していた。
「せめてもの情けだ。どうせなら愛しい男の姿の方がよかろう?」
「っ!!どの、口が、情けなんて、言うの……っ」
心身の苦痛にあえぎながら切れ切れにカオルが反駁する。
悪趣味極まりない嫌がらせとしか言い様がなかった。
秘薬の効果でいまや鋼牙の姿をしたその男がにやりと口の端をゆがませた。
カオルに口付ける。
固く口を引き結んだカオルの拒絶を受けるが、男は無理にこじ開けようとはしなかった。
あっさりと唇を離すとあざ笑うかのように囁いてみせる。
「俺を受け入れてはくれないのか、カオル」
「〜〜〜〜!!やめて!!」

99 :
鋼牙の姿で、声で、弄ばれているということも耐え難い苦痛だったが、
それ以前に、その擬態そのものが鋼牙をも汚す行為であるようにカオルには感じられた。
「別人とわかっていても動揺せずにはいられない、か。哀れなものだ。
 いっそあの男と思い込んでしまえば楽になれるものを」
そういうと、ろくに馴染んでもいない男根を強引に抽挿させ始める。
「そんな、こと……っ、できるわけ、ない!」
身を裂かれる痛みに耐えてカオルは何とかそれだけ絞り出した。
何もない空間に縫いとめられているはずなのに背中側に壁のような感触があり
腰が逃げることも許されない。
男は薄く笑うばかりで、ひたすらカオルの中を抉り続ける。
傷つけるためだけに行われる行為は痛みしかもたらさなかった。
何か一言でもしゃべれば泣いてしまいそうな気がしてカオルは色を失うほどに唇をかみ締めた。
ここで泣いてしまったら、きっと、心が折れてしまう。そんな気がした。
それはなによりも鋼牙への裏切りであるように思われた。
声をし、目を閉じ、それでも聞こえてくる水音、肌のぶつかる音、荒い息を心で無視して、
カオルはひたすらいつまで続くとも知れない責めに耐え続ける。
やがて男は低く呻くと自らをカオルから引き抜く。
カオルの身体に男の白濁が降り注ぎ、どろりと肌を伝っていった。
苦痛からの開放に肩を喘がせながらカオルはがくりと膝をつく。
そのまま崩れ落ちなかったのは術が未だカオルの腕を捕らえていたからに過ぎなかった。
と、男が何かに気づいた様子で背後を一瞥するとカオルから一歩離れた。
「どうやらここまでのようだな」
そう言うと男は仮面を被り、もう一度変化の秘薬を口にする。
直後、靴音を響かせその場に飛び込んできたのは男の待っていた人物であった。
朱鞘の魔戒剣を携えた黄金騎士――冴島鋼牙。
カオルの姿を自らの陰に隠して仮面の男は鋼牙と向かい合った。
「騎士様のお出まし、というわけだ」
「カオルをどうした!」
「知りたいか」
男が後方に飛び退る。ばさりとローブが翻り、その陰から現れたのは――
「カオル!!!」
無残に服を引き裂かれ、白濁に塗れたカオルの姿であった。
手首を吊られているように膝立ちにさせられているカオルのその秘所を
本体から切り離された赤い異形の左手がぐしゅぐしゅと犯している。
その内腿に伝う一筋の赤がカオルの身に起きた悲劇を鋼牙に伝えた。
鋼牙を視界に認めたカオルは言葉を発そうとして、しかし次の瞬間秘芯を押しつぶされ
身体を震わせながら耐えるように自らの肩口に顔をうずめて声を押しした。
その光景に鋼牙は心臓が握りつぶされたかのような衝撃を与えられた。
一瞬思考が麻痺し――次の瞬間には無意識が、激情が、鋼牙の体を突き動かしていた。
カオルに駆け寄りながらすらりと魔戒剣を抜く。
カオルを弄んでいる左手を切り払うが、刃が触れた刹那腕は火の粉と散り男のもとに収まっていた。

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