2013年01月エロパロ283: ドラマ『boss』でエロパロ5 (231) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

TIGER & BUNNYでエロパロ2 (171)
ヤマトナデシコ七変化 その2 (356)
アルカナハートでエロパロ 3 (653)
ちはやふるでエロパロ (204)
SS合作研究スレ【合作3品目】 (321)
淫魔・サキュバスとHなことをする小説 8体目 (673)
ハンマーセッションでエロパロ (192)
男ヤンデレ専用エロ小説スレ Part2 (738)

ドラマ『boss』でエロパロ5


1 :2011/12/22 〜 最終レス :2012/12/22
過去スレ
ドラマ『boss』でエロパロ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1248253042/
ドラマ『boss』でエロパロ2
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1302922052/
ドラマ『boss』でエロパロ3
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1309941774/
ドラマ『boss』でエロパロ4
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1313362745/

2 :
1乙

3 :
>>1乙だから

4 :
1乙

5 :
1乙

6 :
保守

7 :
こっちもあけおめ保守

8 :
すみません、前スレが500kb超えて書き込めなくなってしまいました。。
こちらに続きを書きますが、またがってしまいすみません。

9 :

「・・・はっ、あ・・・」
「はぁ、、すっげぇ、出ちゃった・・・」
「もう、汚さないでよ?職場なんだから・・」
一部始終を見てしまっていた木元。気付いたら体に力が入らない。
「どうしよう、動けない・・・・でも戻らないと見つかっちゃう・・・」
体に力を入れようとすればするほど、鉛のように感じてどうにも動けない。
「俺ちょっとタオル取ってくるわ」
「!」
やばいやばいやばい、このままじゃ見つかっちゃうーーーーー!



「・・・みー・・。真実?」
「・・・・ん・・?」
遠くから自分を呼ぶ声に薄らと目を開けると、そこには自分の母親の顔。
「え・・・?あれ?」
「ちょっとアンタ大丈夫?ずっとうなされてたから様子見に来たんだけど」
仕事の疲れがまだ残ってるんじゃない?と続ける母親に、体を起こそうとしたところで
布団越しに足の上に実家の飼い猫が2匹、丸くなって寝ているのに気付いた。
「アンタ達・・・・・」
どうりで重かったわけだ・・・だから動けなかったんだ・・・。
「何か悪い夢でも見たの?」
「えっ。。。ううん、いや、大丈夫・・・・」
「明日から仕事でしょ?今日中に支度して自分の家戻んなさい」
「はーい。。」



10 :

「あけましておめでとうございまーす!」
対策室内に無駄にやる気元気花形の声が響き渡る。
「あんた正月早々煩いのよ」
「ひどいなー、ボス。今年もよろしくお願いします!」
「おう、なんや新年早々。もっとまったりしたいんじゃ俺は」
「初日でも仕事は仕事。ばりばり働いてもらうわよ?」
「おはようございます・・・」
「あれ、木元?・・・いつもより早いけど、なんか元気ないわねー。風邪でも引いた?」
「えっ、いえ、、大丈夫です、、」
絵里子の声に自分が見た夢を思い出してしまい、なんとなく目を合わせることができない。
「よー、全員揃ってるかー?お、なんだまみりん今来たの?」
そして更に顔を会わせたくないもう一人の上司。
「今っていっても、まだ9時前ですし遅刻してませんよ」
視線を逸らしたまま答える木元に、野立がちょっかいを出す。
「まあまあ、今年もよろしく頼むよ、まーみりん」
「そんな手で触らないでください!!」
彼女の肩を叩こうとしたところで、もの凄い形相で睨まれ、野立は思わず怯んでしまった。
「・・・アンタなんかしたの?野立」
「いや、何もして・・・ないはずだけど。。」
「あ・・・ごめんなさい、つい・・・」
「つい、って?」
「なんでもないです!現場検証行くよヤマムー!」
「どうしたのかしらね、あの子。。」
「もしかしてみられちゃったか?」
「何をよ?」
「ナニをw」


11 :
以上です。
本来、木元の夢でしかなかったんだけど、
野立と絵里子は実のところヤっちゃってそう。的な。
そんなわけで皆様今年もよろしくお願いします。
 

12 :
新年早々素敵な作品が読めて嬉しいです
ありがとうございました!

13 :
おお〜!!
久々の新作、うれしいです。
ありがとう。

14 :
職人さん全滅かと思ったので、安心しました^^;
エロエロで素敵でした。最後まで見ちゃう木元に拍手w
ありがとうございました♪

15 :
ありがとうございます。
読めて嬉しいです。

16 :
久々の野絵+木でほっこりしました

17 :
ありがとうございます‼
書いてくださって嬉しい〜!

18 :
保守

19 :
職人さん待ってます。

20 :
今更ながら一話のベッドシーンを見た
野立は平気そうなのに絵里子は記憶ないからか動揺してたのが萌えた
それまでは脱いでベッドに入った事なかったのかね

21 :
ベッドシーン?だけど、あの状況で
何もしてないのなら凄いよ。


22 :
彼氏がいるのに、野立の家に行って脱いでベッド占領してる絵里子に萌える。

23 :
5年ぶりの日本で野立宅行くって、ねえ

24 :
酔っ払って前後不覚だったとはいえ。

25 :
いいオトナが、ねえ

26 :
全裸で身体もある意味前後不覚

27 :
そのわりに2ndではあの朝が5年ぶりってのが納得いかない

28 :
野立が自分はソファで寝たって言わなかったら絵里子はどうしたんだろう
覚えてないんだからどうとでも言えたよね
実は野立もベッドで寝てたりして
妄想が広がる

29 :
ソファで寝たとはいったけど。
してないとは言ってない。
やったあと・・・ソファで寝たとも言える。

30 :
2ndの1話でも、下着姿を平気で野立に見せる絵里子って
どうよw

31 :
悲しいほど、男として意識されてないのか? 野立は。
って、ツッコミたくなるよねw

32 :
意識させるんだ、野立

33 :
1の時は柱の影から絵里子をガン見したり
2の時も絵里子が好きだってオーラダダ漏れなのにね
ここはガブッといっちゃえよ野立

34 :
3あるなら観たいけど。

35 :
2nd8話の『好きだな』じゃ弱すぎるし、やっぱりここは押せ押せで行かないと、鈍感な絵里子さんは気づかないよね。

36 :
鈍感になったのは野立のせいじゃないかと

37 :
どうしてですか

38 :
本当に鈍感で気付いてないのか
はたまた絵里子が一枚上手で気付いてない振りしてるのか

39 :
鈍感絵里子もいいけどかくしんはんなのもイイ

40 :
絵里子に押し倒されたらどうなるかな
裸でベッド占領されたり下着姿でも気にしてないっぽいから、案外揺れ動かなかったり?

41 :
僧侶並みの理性の持ち主だよね
そこまでくると

42 :
絵里子を恋愛対象と認識してないのか。
女の形をした男と思っているのか。

43 :
でも絶対絵里子で妄想してひとりエッチしてるとオモ。
そんなのを職人さんが書いてくれると嬉しい

44 :
そうなるとおかずは8話の写メだな

45 :
いやいやピーパー写メ…はおかず…にはならんわな

46 :
こそ泥の平助さん…
いやなんでもない

47 :
2ndの1話のベッドシーンの最後…ガードマン人形にこずかれる絵里子をかなりガン見してるw
普通あの下着姿はかなりのおかずだろうけど…野立のツボなのかはわからんw

48 :
下着姿を男に見られても平気な女
女の下着姿を見ても平気な男
こりゃくっつくわけないわなw

49 :
平気なほどの関係ってもはやなんなんだろう。
熟年夫婦?
3こそは第一話で野立とベッドから出てきたらいいのに、、。

50 :
絵里子がいるベッドに木元を並べてみる。

51 :
木元と野立のカップリングか。

52 :
野絵+木元かな?
木元がけしかける感じとか

53 :
恋人じゃないけど、野立も絵里子も酔っててシちゃう。
途中で酔いが醒めたらw

54 :
絵里子は泥酔して記憶喪失タイプらしいけど。
野立は飲酒しても、わきまえて飲むみたいだから
前後不覚にはならないっぽい。

55 :
じゃあ酔った絵里子に頑張ってもらう。

56 :
制服を着た野立をガードマン人形と間違えちゃったらありうるかも

57 :
絵里子が野立を襲って姦る図式は
想像できるような、できないような。

58 :
絵里子が我慢できなくなって積極的になるの見てみたいかも

59 :
職人さん書いてほしいです。

60 :
あんな関係の2人だから、野立にうっかり欲情したら大変だろうなw
絵里子落ち込みそう

61 :
素面では絶対に無理でしょう。

62 :
酔っ払ってベッドに寝ている絵里子の素っ裸をおかずに自己処理中の野立
途中水を飲みに起きた絵里子に見つかり
同情して責任を感じた絵里子が積極的に協力して気が付いたらやっちゃってたかなw

63 :
野立が自己処理する姿は想像できない。
爆睡してる絵里子にソフトなキスして
胸とか足を愛撫するくらいかなとも思う。

64 :
>>63
それいいな
ニヤニヤしちゃったw

65 :
そいでちょっと寝言かなんかで絵里子がボソッと
野立ぇ
とか言うのにビクッとなる…とw

66 :
ノンケでモテる男が自室において、女(極上、が酒癖あり)と二人きり。
しかも相手は全裸ないし半裸。
これで何もしてないのなら、何が原因なのか。

67 :
手を出したら後からぎくしゃくするし、大切な絵里子を失いたくない
からじゃないかな。絵里子の中の人も含めて、友達かもしくは結婚
するつもりで付き合うかどちらかを選ばないと関係が崩れると思う。

68 :
今の関係が心地良いから崩しにくいし長年一緒過ぎて大切というか手出せないというか
ただ心地良さもさることながら歯がゆさ満点だけどw

69 :
そこが果てしなく萌えポイントw

70 :
手を出さないためにもシャワー中に解放したりして
それなりに対処してると思うけどな野立

71 :
潜入捜査で夫婦のふりして意識するようになったりしないかな
ばれない為にキスする事になってドキドキするとか
むしろ完璧にやり遂げるか

72 :
刑事は芝居してナンボとかいいながら意識しまくって
全然捜査にならなかったりしてねw

73 :
http://p.tl/6KAx←これってアイコラ?

74 :
職人さんカモン

75 :
職人さんカムバック!

76 :
もう職人さん来てくれないんだろうか

77 :
描いてほしい!

78 :
久しぶり来たら雑談で埋まっててワロタ。
前スレの騒動で職人逃げたんじゃね?
賑やかだった頃が懐いわ。

79 :
でも妄想雑談もなかなか面白いね
前スレ荒れてた頃は敢えて離れてて読んでないけど
マターリなスレ進行でいつか職人さんがふらっと戻って来られるような雰囲気
作ってたらいいんじゃないかね
職人ではない自分にできるのはそれくらいだ

80 :
たくさん書ける人は個人サイトたちあげるんじゃない?

81 :
上にあった潜入捜査で、誰か職人さん書いてくれないかな?

82 :
>>79
同意
放送終わって過疎ってから久しぶりに萌えを共有出来てる気がして楽しい
マターリ萌え雑談してるのがヒントになって職人さんも書きやすくなるかもだし

83 :
萌えではないんだけど気になった事を…
2nd1話冒頭の野立会で
「場所変わろっか、俺の家来る?そしたら45分後話の続き教えてあげる…」
って野立っちが言ってましたが
つまり、2人お持ち帰りして、即エッチして、ベッドで話の続き…って事ですか?
3Pで45分って短くないですか?
いや、それで2人満足させられる程凄いのか?
もちろん絵里子とは45分どころじゃすまないだろうが…
野立のお遊びエッチがどんななのか、気になるw

84 :
本命に相手にされないから遊んでるのか。
どっちにしろ旨く行かないというか

85 :
>>83
残り45分チャンネル変えないで見てね、という意味だと思った

86 :
>>85 やっぱり普通にそういう事ですかね…
変態なもんで、妄想しすぎですみませんw
狩りが好きな野立っちは、言葉では色々色っぽい事言って誘うことを楽しむけど
捕まえても案外食べずにリリースしちゃうのかもしれませんな
そんな20年を過ごしての絵里子との本気エッチだから萌えるわけですねw

87 :
自分は2nd6話の時に何かあったのかと思った。
せっかくの居場所が…とか、野立に何でいるのよって言ってたから。
避けてたんかな。

88 :
1の8話の廊下でのやり取り少し萌えた
野立は絵里子に池上との事忘れさせたかったのかと思えた

89 :
間違えた
9話だ

90 :
あーガッツリエロが読みたい…!

91 :
喧嘩して仲直りにガッツリ?

92 :
酔っ払って艶っぽい絵里子に欲情して
ガッツリとかはどうでしょう。

93 :
ガッツリならやっぱり浮気から仲直りかな?

94 :
ガッツリいいね。
話戻るかもしれんが、絵里子は普通に野立のベッドで寝てたけど嫌じゃなかったんかな。
匂いとか。
野立のだから平気だった?

95 :
酔っ払って記憶無くすほどだから、気にしてなかったと思う。
でも、絵里子さんは嫌なら違うところで寝そうだから、逆に安心してた
んではないかとも思った。

96 :
>>95
そうだった、それほど酔ってたの忘れてました。
それだとそんなに気にならないかあ。
でも逆に…っていいですねー。
もだもだする。

97 :
ヘロシがいるのに本能的に野立を求める絵里子萌え

98 :
野立も何気に絵里子をお持ち帰りしてるよね
普通は彼氏に連絡したり、絵里子の部屋に送り届けて帰るだろうに

99 :
野立の家で部屋飲みしてたんじゃないの?

100 :
部屋飲みで何もしないなんて。
相手は極上品なのに。

101 :
彼氏がいる女と家飲みするかな〜
それにいつも外で遊び回ってる野立が家飲みも想像しにくいし

102 :
ヒロシへの牽制ですよ(キリッ
野立→絵里子への深い愛に気づいて身を引くヒロシ萌え

103 :
外飲みからの部屋飲みかと思ってた。
テーブル?に何本か空の酒瓶並んでて、でも絵里子の靴は散らかってたような。
素面だと靴脱ぎ散らかしはないだろうし。

104 :
みなさん鋭いなあ。私も外飲みから酔って野立ん家になだれ込んでの家飲みだと思う。
絵里子が脱いでいくところは何気に見てそうだけど。
きっと何気にがっしり抱っこしてベッドに寝かしてると思われ。
「おかえり。」とか寝てる絵里子に呟いてるはず。

105 :
>>104
>「おかえり。」とか寝てる絵里子に呟いてるはず。
この場面を想像するだけで激萌えなのに、この後、頬にキスなんてしてたら鼻血吹きそう。
1stの冒頭は色々な意味で、我々に萌えを提供してくれますなぁ。

106 :
野立が酔ってる絵里子に手を出さない理由は色々考えられるけど、
自分が愛したことを覚えてて欲しいのじゃないかとも思ってる。
なので頬にキスより、あえて我慢にせつな過ぎて萌えちゃう

107 :
相変わらずの酒癖って野立に言われてたよね
てことは野立に何度も我慢させてるのか
小悪魔ですな

108 :
>>102
そんな感じのシチュのSSあった気がする。
気のせいかもしらんけど。

109 :
野立絵里子や片桐木元はバレンタインどうなるだろう。

110 :
野立が女の子からもらった大量のチョコを絵里子と一緒に野立宅で食べる
そんでいつも通り飲みすぎて酔っ払う絵里子とそれ見てチョコより絵里子がいいとか微笑みながら酒飲む野立
絵里子のカバンに忍ばせてある野立宛てのチョコに気付いてがぜんニヤニヤする野立
以上、妄想タイトルは渡せなかったチョコでした。

111 :
それ20代カプならいいけど、40代どうしだとキモいシチュな気がする。

112 :
絵里子の場合、実年齢はバカボンのパパより上だけど
恋愛年齢は20代っぽい感じがするので渡したいけど渡せないとかはありそう

113 :
そえが許せる雰囲気がのだえりにあるから人気があるんではなかろうか

114 :
そえがってなんだ
それがの間違い

115 :
付き合ってる前提。
絵理子さん忙しいから無理させたくない野立。
我慢して手を出さなくなる野立。
段々二人きりになるのを避けて目も合わせなくなったりして。
寂しくなった絵理子さんの方から…みたいな。

116 :
職人さんお待ちしております…

117 :
保守

118 :
職人さんいないですか

119 :
115さんの話、私も読みたいです!
職人さん書いてください(*^o^*)

120 :
保守

121 :
過去作品読んでいたら、絵里子に赤ずきんの格好してほしくなりました。
きっと赤似合うよね。

122 :
読んでみたいwww・・・赤ずきん。
TVを見てたら郷ひろみの言えないよが流れてさ、
これは野立の気持ちストレートだわ。

123 :
後悔120%が好きだったなあ
もちろん他の職人さんの作品達もすごく好きだったんだけど
もう来てくれないかしら…

124 :
作家さんたちの多くが苺夜の菊姫に行っちゃった予感

125 :
あそこには職人がたくさん流れてるね
でも栄枯盛衰だから、どこもこんなもんだよ

126 :
>>124 >>125
それどこ?

127 :
久々に投下。のだえりです。
なのに、エロなしのお目汚し。
おまけに、レス20くらい使いそうなんで、先に謝っておきます。
ごめんなさい。
「2時の憂鬱」で避けて下さい。

128 :
疲労困憊、という言葉を思い出しながら、
「憊」の字が思い出せないのに苛立つ。
雨の多い季節になると、今ひとつ滑りの悪くなる自宅の鍵に
更に苛立ちながら、乱暴に扉を開ける。
靴を脱ぎ捨て、上着を脱いで、ネクタイを緩めて、
靴下も脱ぎ捨てて、野立は派手な音を立てて、
ぐったりとソファに座りこんだ。
顎を上げて背もたれに頭をのせ、両腕も大きく広げて乗せる。
思わず「あ”ー」と出てしまう声に、不本意ながら年齢を感じ、
更に苛立った。
時計は既に日付変更線を超えている。
あれから一年。
日本版CIAを画策した各省庁の関係者は全て一掃された。
ただし、その膿を出すのに半年かかり、大勢の逮捕者・更迭者が出る度に、
とりあえずの組織改編や人事異動で、各省庁の現場は混乱を極めた。
今は検察に引き渡し中だ。
全てが落ち着くまでには少なくとも後一年はかかりそうだが、
とりあえず警察側の仕事は落ち着いた。
そして、関係者の一掃が一段落すると、今度は開かれた組織作りのために、
各省庁の枠を超えてのプロジェクトチームが立ち上げられ、
この半年で少しずつそれは形になり始めた。
警察機構も以前よりも風通しがよくなりつつある。


129 :
野立は、まずは日本版CIA画策事件の現場の指揮を任された。
政治家や官僚の数多くが関わっていたため、
この事件の対応は総監直轄の特別室として設けられ、
実質野立がトップだった。
人事から捜査方針、各省庁との駆け引き、黒原の逮捕直後から、
正しく分刻みでそれらの対応に明け暮れた半年。
退院して一月も経たないうちに、
再びアメリカに旅立った絵里子の見送りにも行けなかった。
それどころか、事件後当初の予定通り解散となった対策室だったが、
その後の人事を絵里子が直接総監に頼み、
アメリカに戻ることになった事を知ったのも、
絵里子が出発する前日だった。
更に、ようやく事件の収束が見えたのに、
開かれた組織作りのためのプロジェクトチームへの警察からの担当は、
嫌な予感はしていたが、野立となった。
このチームも総理直轄チームであり、各省庁より選ばれた者たちが
実質のトップであり、この半年で天と地がひっくり返るほどの
大英断が繰り返された。
この一年あまりにも大きなものとの闘いの日々に、毎日が疲労困憊だった。
おまけに、プロジェクトチーム立ち上げ直後に、
某省庁から選ばれた者への狙撃未遂事件が起こり、
その後プロジェクトチームの者には常にSPが付けられている。
これがまた、仕方ないと頭では分かっているが、
自他共に認める自由人である野立のストレスの増加に拍車をかけている。
そしてストレスが溜まれば溜まるほどに絵里子のことを思い出す。


130 :
先の事件の特別室の人事も、プロジェクトチームの人事も、
野立自身が選んだ精鋭たちだ。
一癖も二癖もあるが、長いものには巻かれない、根は真面目な正義感。
確固たる信念の下、野立と同じく日々闘ってくれている。
あの面子でなければ、事件の収束もプロジェクトも
恐らくもう半年や一年は遅れている。
けれど、後から後から湧いて出てくる仕事に、
この世で最も使える部下・大澤絵里子を思い出す。
基本方針さえ示せば、後は全て任せて安心、大澤絵里子。
言わなくてもこちらの意図を汲み、厳しくはあるが、
周囲への気遣いも忘れない。
「お前がいたら、俺の仕事も、半分とは言わないが、
今の2/3くらいになってるぞ。」
思わず口に出して、野立は苦笑した。
野立にとって絵里子は、同期であり、近年ではよき部下ではあるが、
大きな心配の種でもある。
そこらの男よりも、腕っぷしも鼻っ柱も強いし、頭もいい。
学生時代から、飄々とはしているが常にトップを走り続けている自負も
プライドもある野立が、唯一気を抜くと負けると思ったのが、
絵里子と森岡だった。実際、勝てない部分も多分にある。
その分、口にはしないが尊敬もしている。


131 :
ただ野立からすると、絵里子は自分の強さを過信していると思える。
「女だから」と下に見られるのを嫌がり、
心身ともに並みの男には負けない強さを持ったことを否定するつもりはない。
それに助けられたことも沢山ある。
けれど、目の前の多きな壁には真正面からぶつかっていくし、
開かない扉の前では諦めることなく扉を叩き続ける。
大抵の壁も扉も人が作ったものだから、弱いところはあるだろうし、
小さな綻びや、隙間だってある。
正面から向かってもダメなら、小さな窓や裏口だってありそうなものだが、
絵里子は正々堂々正面から向き合うことを選ぶ。
当然、傷つくことも多いが、大丈夫だと言って、
また満身創痍でも立ち上がる。
本当に惚れた男には猫のように甘えてるなどとほざいてはいるが、
あれだけ強情な性格が、そう簡単に180度変わるとは思えない。
人一倍人に気を遣うこともあり、相手の期待に答えているだけで、
素の自分を曝け出せているのかは、怪しいところだ。
演技だけは確かに上手い。
だから、どんなに傷を負っても泣きごとを言わない代わりに、
できれば傷つかずに、けれど絵里子が絵里子らしくいられるように、
可能な限り近い場所で、見守ろうと思っている。
もうちょっと若い頃は、それは恋愛感情かとも思ったが、
頑張りすぎる妹や娘を見守る兄や父親の心情に近いと思う。
今はもう、ただ普通に幸せになって欲しい。
絵里子が再びアメリカに発つのを知ったのは前日だったが、
きっと野立の希望と力を持って、それを反故にすることは出来た。
野立の部下として、手足として働かせたいと進言すれば、
易々と通っただろう。
けれど、そうはしなかった。
アメリカにいる方が、絵里子が絵里子らしく、
かつ能力も如何なく発揮できるのなら、その方がいいと思った。
ただし、研修は一年と言う期限付きなので、
本人が帰りたくないと言い、向こうで引きとめる様な要望がなければ、
来月末で絵里子の研修は終わる。
現時点でそのような話は出ておらず、
8月には日本に帰国の予定間違いない。
身近にそんな希望もあってか、
「まぁ、俺は俺で頑張るしかねえか。」と野立はつぶやいたが、
顔は笑っていた。


132 :
開き直ったように、また一つ大きく息を吐くと、
目の端に光るものが引っかかった。
顔をそちらに向けると、留守番電話の点滅が光るのが目に入った。
面倒くせぇなぁと思いつつ、立ち上がり電話の録音を再生した。
『もしもし?私…、絵里子です。突然なんだけど…。
私もう日本に戻らない…。こっちで明後日結婚する。…ごめん。』
腕を組んでぼーっと聞いていた野立の目が見開いた。
慌てて再度再生する。
時計の針は午前2時。
米国東部との時差は15時間。今、向こうは昨日の正午だ。
絶賛仕事中だろうが、迷わず携帯の短縮ボタンを押す。
三度かけたが、繋がった瞬間に留守番電話のメッセージに切り替わるだけだ。
自宅にも一応かけてみたが、当然留守電だ。
くそっ!と言いつつ乱暴に受話器を置き、自宅のPCの電源を入れる。
立ち上がるまでの数秒にイラつきながらも、
手早く自宅と携帯両方にメールを送る。
同じことを携帯電話からも行った。
おそらく、後数時間待たなければ、向こうからの連絡はない。
おまけにそれは「早くて」だ。
運が悪ければ、数日放っておかれることもある。
眉間に深い皺をたたえていた野立の目が再び見開かれた。
再度携帯とPCを前に、諸々の準備を始め出した。
その日の午後、野立は機上の人となっていた。


133 :
キャンセル待ちで取ったニューヨーク直行便のビジネスクラスの大き目の座席を
ギリギリまで倒して、野立は目を閉じ、この一年を思い巡らす。
去年の梅雨明け丁度位に絵里子が旅立ってから、
二回ほど野立は絵里子に会っている。
一度目は、ほぼ病み上がりで旅立った絵里子が気にかかり、
九月に無理矢理もぎ取った四日ほどの遅い夏期休暇で、
一泊四日で顔を見に行った。
人の心配を余所に、元気ハツラツ絵里子は仕事をしていた。
その時担当していた捜査で、結局絵里子と会えたのは、
帰りの飛行機の間際だったが、
どうせいないないんだしということで(いてもそうするつもりだったが)、
絵里子のアパートメントに泊まった時には、男の気配はなかった。
二度目は、つい最近三月だ。
野立のあまりの忙しさを見兼ねたのか、フロリダで行われる国際犯罪対応のための
各国警察首脳の会議の随行員として、選ばれた。
総監の直接命令で、「この忙しいのに!」と思ったが当然逆らえず、
仕方なく付いて行ったが、滞在五日間の予定の内、野立の仕事は二日だけ。
残りの三日は好きにしろと言われ、何をどう気を利かせたのか、
一人では何だからと案内役に絵里子を呼んでいた。
そして、誰の趣味なのかディズニー・ワールドのチケットと
そのオフィシャル・ホテルの予約をされており、
何故か絵里子と三日間そこで過ごした。
あの時は、確かに電話やメールを時々していたが、
まぁ付き合っている男がいるのかもくらいは思った。
が、結婚するなどと、そんな様子は一切見えなかった。
けれど、まぁいい。
いつどこで知り合ったどんな男でも、向こうに永住することになっても、
絵里子が普通に幸せになるなら、それでいい。
ただ、本当に幸せになれるのか、この目で確かめたかった。
兄気分も父親気分も相当なものだと我ながら思う。
お陰で機内食は一切手をつけられなかった。


134 :
JFK空港に降り立つと、時計は午前11時。
まずは、通信専用タブレットと携帯を取り出す。
結局、出発前に絵里子とは直接連絡が取れなかった。
だが、自宅と携帯へメッセージを残し、
携帯と自宅PC両方にメールを送った。
さらに、野立会の人脈および秘書として動いてくれている部下を使い、
絵里子の結婚式の日時と場所を調べさせていた。
電源を入れると、次々にメールが配信されてくる。
その間に、とりあえず携帯の留守電を聞くと、
怒った絵里子の声で5件もメッセージがある。
面倒なので、飛ばしていると最も必要な情報が部下の声で入っていた。
『セントラルパーク近くの○△教会で○日11時半より結婚式予定…』
専用ラウンジの更衣室で一応正装し、空港を出てタクシーに乗り込む。
急げばライス・シャワーくらいには間に合うはずだ。
運の悪いことに事故渋滞に巻き込まれ、その小さな教会に着いたのは、
午後の1時を過ぎた頃だった。
とても小さな教会で、既に人気がほとんどない。
恐らく式は終わり、パーティー会場にでも移動したのだろう。
絵里子の結婚式が見れなかったのは、
きっと一生の不覚と悔やむこと間違いない。
大きなため息をついて、けれど野立は一応教会の中を見ておこうと、
キャリーを重く転がしながら、足を進めた。
扉を開けようとしたところで、後ろから声をかけられた。


135 :
教会は小さいが古く由緒あるものらしく、扉は固く重かった。
中に入ると、一番前のベンチに座るウェディング・ドレスの後ろ姿がある。
キャリーを扉の横に置き、野立は足音高く近付いた。
床に散らばる花弁や金属やガラスかけらやら何やらを上手によけながら。
それに気付いた絵里子が振り返ったが、すこぶる不機嫌な表情をして、
再び前を向いた。
「よう。」
野立がいつもの調子で声をかけ、絵里子の隣に腰掛ける。
「やっぱり来たの。」
まったくその姿形に似合わない、表情と口調で絵里子が返す。
「お前の結婚式だ。俺が来ないで誰が来る。」
「帰りは?また忙しいのに無理矢理来たんでしょう?明日には帰るの?」
「いや、チケットが取れなくて、明後日の夜の便で帰る。」
「そう。私はこの後一週間休みを貰っているから、
明日も明後日も付き合えるわよ。泊まるところは?
どうせまだなんでしょ?またウチでいいわよ。」
乱れた髪飾りを無理やり引き抜いて、バサバサと絵里子は頭を振った。
「あぁ、疲れた。」と愚痴る絵里子を横目に野立は言う。
「結構似合うじゃねーか、それ。」
「当たり前じゃない。散々試着して買ったのよ。
それらしくするために、2千ドルもしたんだから。
ったく、ホントに経費で落ちるのかしら…。」
「ここ破れてるぞ。」
野立が袖口のレースを指した。
「えぇ!!!破損したら買い取りかも知れないのよ!!ちょっと!マジ?」
絵里子は額に手を当てて、がっくりと落ち込んだ。
「ま、買い取りだったら、本当の自分の時に使え。」
そう言って鼻で笑う野立を、相手をしかねない程の視線で睨み、
再び絵里子は盛大に大きなため息をついた。


136 :
腹の虫が鳴り始め、時計を見ると2時を過ぎていた。
お互いに朝からほぼ何も口にしてないことに気付く。
止まったタクシーに荷物を積んで、
ボリュームのあるドレスの裾を野立は持ち上げ、絵里子と並んで乗り込む。
邪魔くせぇなぁ、という呟きをギロリと睨んで
絵里子は言い慣れた部屋の住所を運転手に告げる。
「まぁ、異国の地で一人頑張っている完全に婚期を逃した女なら
囮に打ってつけだわな。」
「まだ逃してませんから。」
不穏な空気が流れる後部座席に見かねた運転手が声をかける。
『結婚式だってのに、ケンカかい?相当派手にやったみたいだねぇ。』
運転手は絵里子の乱れた髪を不躾に眺める。
『ええ、こいつ強いんですよ。いつも負けてます。
そうだ、指輪の交換がまだなんで、ここでしていいですかね?』
『はい、はい、どうぞ。』
野立は絵里子がずっと握りしめていた白いビロードのケースを奪うと、
中から指輪を取りだし、絵里子と自分の指にはめた。
「おっ、これ俺のサイズぴったり。丁度いいな。」
一瞬、何が起こったか分からなかった絵里子が声を上げる。
「ちょっと!何するのよ!!」
「どうせこれも買い取りだろ。サイズも丁度いいし、丁度いいんじゃねーか。」
「はぁ?何が丁度いいのか、全く分かりませんが!!」
再びケンカを始めたと認識した運転手が仲裁するように大きめに声をかける。
『健やかなる時も、病める時も』
『誓います』
言いながら近づく唇を阻止しようと、思わず絵里子は自分の口を両手で覆った。
至近距離で、眉を寄せた野立が低く告げる。
「教会の前でテログループの資金源・情報源になっているらしい
結婚詐欺の囮捜査だって聞いて、マジでほっとした。」
目が大きく開かれ、絵里子の口からゆっくりと手が離れる。
「それって私を好きだってこと?」
「ああ。だから年も年だし、もう結婚でいいだろ。」
ゆっくりと絵里子の瞼が下りる。
唇が合わさる直前に「指輪は5千ドルだから」という絵里子の台詞は、
野立は今は忘れることにした。


137 :
「2時の憂鬱」投下者です。
以上、とりあえず終了です。
久々だったので、レス量の試算を間違えました。
すんません。
次はエロを目指すので、見逃して下さい。

138 :
GJ!
なんかお洒落な感じでらしくていい!
こんな感じで映画化してくんねーかな
次回作お待ちしてます!

139 :
GJ!
エロも待ってます!

140 :
わぁ新作だ、やっば野絵はいい!
GJ!
私もエロ、気長に待ってます。

141 :
すてき!!
久々の投稿嬉しい!!

142 :
職人さん帰ってこないかな

143 :
寂しいけど、野絵の中の人はそれぞれ新しいドラマ始まるし
みんなそっち行っちゃったんじゃないの
終わってから大分たってるし

144 :
4月からは野さんのドラマの萌えポイントを絵さんに置き換えて妄想するんだ

145 :
てす

146 :
保守

147 :
保守

148 :
保守

149 :
中の人新作でもまた競演だね
そしてそちらでもまた萌える

150 :
>>149
どゆ意味?

151 :
>>149
ボス、片桐のことかな

152 :
片絵かー

153 :
自分は雑食人間なもんで野絵も片絵も大木も好きだ
でも一番は野絵だな

154 :
なるほど
自分は野絵しか考えられないから片絵という発想がなかったわ

155 :
片絵を取り扱ってるサイトもわりとあるもんね

156 :
片絵はアリだとは思うけど自分は全く萌えない
同じく片木もアリだとは理解できるけど萌えない
でも読むのには抵抗ない
萌えるのは野絵か絵木か絵玲木

157 :
私も野絵しか考えられない

158 :
エレキ(絵玲木)に不覚にも笑ったw

159 :
萌えないものをあえて萌えないと宣言することに何の意味が?
そういうのは心の中にしまっとけ

160 :
保守
門戸は広く、みな受入れようということで。
ちなみに自分はボスが皆に愛されてればそれでよし。

161 :
>>160がいいこと言った!

162 :
保守

163 :
保守

164 :
まとめ神さま乙です!
久々に読めて新鮮でした

165 :
まとめ神様ありがとうございます!
後でじっくり読ませてもらいます。

166 :
まとめ更新されてる?

167 :
まとめ見たけど変わってないよ?

168 :
更新されてるよ

169 :
>>168
本当だ、ごめん。
前のほう見てた
ありがとうございます!

170 :
保守

171 :
まとめ神様、ありがとうございます!
前にここでちょっと揉めた件もすべて考慮されていて、そのご対応の素晴らしさに感謝しきりです。

172 :
あげ

173 :
保守

174 :
保守

175 :
保守

176 :
保守

177 :
そろそろなんか書きたい

178 :
>>177
わああ待ってます!

179 :
絵里子って嫉妬することあるのかな

180 :
嫉妬してても気付いてなさそう
何かわからないけどイライラする! 何なのこれってなってる時に
木元か片桐に「ボスそれって嫉妬してるんですよ」
とか言われて顔真っ赤にしてそう

181 :
やだ萌える

182 :
絵里子さんのやきもちみたいw

183 :
みたいね
同僚の時に嫉妬か恋人になってから嫉妬か
どっちにしろ野立がオイシイw

184 :
続編劇場版とかでやってくんないかな
また盛り上がるのに

185 :
なんか思ってたより長くなりそう。それでもいいですか。。
ということでぽつぽつと投下させて頂きます。

186 :

「おい、聞いてないぞ」
不機嫌そうな声が参事官室に響く。
「あら、そうだった?」
「何も片桐じゃなくてもいいだろう」
「現場の人員配置を決めるのは室長であるこの私です。参事官は黙っていてください」
「今回の現場は危険すぎる」
「だから射撃の腕に一番見込みのある片桐を帯同するんじゃない」
「…SITの用意は?」
「要らない。そこまで大袈裟な捜査じゃない。向こうに気付かれたら元も子も無いのよ?」
「だがな、、」
「拳銃の携帯許可をお願いします。」
絵里子がこう言い出したら聞かないと分かっている野立は、止む無く承諾した。

187 :
---------------
「え…どうしてアンタがここに…って、なんで奈良橋さんまで?」
潜伏捜査に向かったパーティ会場で、絵里子の前に現れたのは同じ職場の2人。
「上からのお達しだ。捜査員も増やしてある。」
「関係者が増えることで、気付かれたらどうするのよ?」
「・・・これはこれは、お美しい御婦人方ですな」
こそこそと小突きあう2人+付き添いの2人の周りに、グラスを手にした御仁達が入れ替わり立ち代わりやってくる。
それもそのはず、ドレスコードのあるこの場所で、黒のタキシードを着こなした片桐の隣りには背中の大胆に開いた深紅のドレスを身に纏った絵里子。
そしてグレーに光るタキシードをびしっと着た野立の傍らには、淡いピンクのフェミニンなドレスで、これまた胸元から色気をふんだんに振り撒く奈良橋。
彼女の腰に腕を廻している野立に、得も言われぬ感情が絵里子の中に波立つ。
「…ス、…ボス?」
「…え?ああ、ごめん片桐、なんだっけ」
「岩井達からの情報ですと…、って、どうかしましたか?」
「ううんなんでもない。アイツのヘラヘラした顔みてたらちょっと腹立っただけ」
「…ボスでもヤキモチ妬くんですね」
「ば、馬鹿言わないで? 私がなんで野立なんかに嫉妬しなきゃいけないのよ」
ムキになる絵里子の様子に、片桐の顔に自然と笑みが零れる。
宴もたけなわ、となったところに突如銃声が響き渡った。
会場が一瞬にしてパニックに陥る。
「伏せろ!!」
麻薬密売の絡んだ暴力団同士の抗争。
ドレスの裾に隠し持っていた銃で絵里子が応戦する。
―バン!
鈍い音と共に絵里子が手を押さえてうずくまった。
「ボス!」
「大丈夫、銃はじかれただけっ」
そんな彼女の身を庇うように片桐が拳銃の引き金を引いた。
弾は相手の肩に命中し、慌てた仲間が蜘蛛の子を散らすように逃げていく。
「岩井、花形、入り口を封鎖しろ!」
無線で指示を出すと、片桐は絵里子の元に駆け寄った。
「ボス、大丈夫ですか?」
「大丈夫。ありがとう、よくやってくれたわ、片桐」
そんな二人の様子を、野立は自分の持ち場から離れることなく眺めていた。
 

188 :

---------------
事件が解決し、会場をあとにしようとした絵里子を野立が呼び止めた。
「怪我大丈夫か?」
「ああこれ?どってことないわよ」
「だから言っただろう。無茶するなって」
「してないわよ。それに解決したんだからいいでしょ」
強がる一方で、破れたドレスのスリットからみえる擦り傷が痛々しい。
「簡単に銃をはじかれるとはな。若い男にうつつを抜かしてるからだ」
「…なにその言い草。ていうか何よあんたこそ奈良橋さんにデレデレしちゃって」
「俺がいつデレデレしたんだよ」
「腰に手まわしちゃってさー。満更でもなさそうな顔しちゃって」
「そうでもしないと怪しまれるだろう?てかお前こそなんだよ、片桐の腕にずっと絡んでたくせに」
「あー、もう、、なんなのよ一体?!私先戻ってるから!」
苛立ちをあらわに脇をすり抜けようとした絵里子の腕を掴むと、野立は自分の腕の中にその体を引き寄せた。
「…ちょっ?」
「自分でもわかんねーんだよ・・・お前を護りたいのは俺だって同じなのに」
「のだて・・?」
野立の指が、絵里子の頬を撫ぜる。次いで、軽く唇が重ね合わされる。
「笑っちまうよな、この俺が部下に嫉妬するなんざ」
その素直な言葉に、先程の怒りはどこへやら、安堵したような気持ちが湧いてきて、思わず絵里子の体から力が抜けていく。
「…心配かけて、ごめん」
思わず出た一言に、野立が微笑んだ。
「無事ならいいんだ」
 

189 :

野立の掌が、スリットから覗く太腿に触れる。僅かに身じろぐ絵里子に、「痛むか?」と問う。
無言で首を振る彼女の腰に手を廻す。大きく開いた背中から、掌を滑り込ませる。
そのまま彼の手が、剥き出しの乳房に触れる。ドレスの作り上、絵里子はブラをつけていなかった。
てのひらが柔らかな胸をゆっくりと押しあげ、揉みしだく。得も言えぬ心地良さに、絵里子の理性も失われつつあった。
「…のだて」
潤んだ瞳で彼を見つめる。薄く開いた口元に、吸い寄せられるように野立が再び唇を重ねる。
首元で結わえられた紐をほどくと、形の良い、絵里子の白く透き通った乳房が露わになる。
「…これ、はずしていいか?」
野立から与えられる刺激で、絵里子の蕾はニップレス越しでもすでに勃ち上がっているのが見て取れる。
こくん、と力無く頷く絵里子の肌のいたるところに口付けを落としながら、舌先で優しく、舐めとる様に、野立はそれごと口に含んだ。
「…あっ…」
唾液で柔らかく溶かしながら、彼女を覆うものを器用に剥がしていく。軽く野立に歯を立てられ、思わず絵里子は嬌声をあげた。
その間にも野立の手のひらは絵里子の身体をくまなく愛していく。
自分の腰にその体を引き寄せながら、背部から下着に指を滑り込ませると、そこはすでに溢れていた。
「…もう濡れてる」
その言葉に恥じらうように絵里子は自分の手を野立の背に這わせた。彼の引き締まった筋肉を辿り、腰から、さらに彼自身へと手を延ばす。
スーツの上からでもはっきりとわかる、野立自身の滾り。絵里子はベルトに手を掛けると、中に手を滑り込ませた。
細い指先をそこに絡めれば、野立の口から小さな呻きが漏れる。脈打つ彼自身を優しく包み込み、ゆっくりと愛撫を始めた。
「っ、、…」
負けじと野立が絵里子の蜜壷に差し込む指を増やし、掻き回す。傍からみたらどんな風景だろうか。快楽に溺れていく二人。
このままひとつになれるなら、いっそどうなっても構わない。そんな思いがお互いを大胆にさせていく。
野立はわざと響くように空気を含ませて絵里子の中を掻き乱しながら、彼女の片脚を抱え上げた。よろめく絵里子の身体を支えながら、
ゆっくりと指を引き抜き、愛液にまみれたそれを彼女の目の前にかざす。
恥ずかしさに俯く彼女にお構いなしに、みせつけるようにその蜜を舐めとった。
「ん、絵里子の、、・・美味し」
「やめてよ、もう…」
そんな彼女の唇を強引に奪うと、野立は激しく舌を絡めていく。息が上がり、絵里子の口元から受け止め切れなくなった互いの唾液が零れていく。
「のだて…おねが、い…」
絶えず与え続けられる快楽に、意識が遠退き掛ける。絵里子の懇願に、お互い立ったままの状態で、野立は自身を一気に貫いた。
「んんっ、…っ!」
熱く脈打つ彼自身を最奥に感じ、絵里子は深く息を吐いた。甘い痺れが彼女を震わせ、さらに蜜を滴らせていく。
「…絵里子っ…」
もっと俺を感じろ。お前は俺のものなんだと思わせてくれ。そうだろう?
「…のだ、て、」
もっと私に触れて。その肌の温もりは私にだけ教えてくれればいいの。ちがう?
卑猥な水音が響き、荒い息遣いがこだまする。
野立の動きが一層激しくなると共に、絵里子の最奥に迸りを感じ―
二人は同時にその意識を手離した。
   

190 :

「…ごめん」
「何の、ゴメン?」
「いや、怪我してるのに無理矢理お前のこと抱いちまった。。」
「野立でも反省するんだ?」
「なんだよそれ」
野立の首に手を廻しながら、絵里子が笑う。
「私も、ごめん」
「何が?」
「野立が他のコと仲良くしてるだけで― なんか動揺した」
「玲子ちゃんのこと?同僚で、しかも人妻なのに?」
今度は野立が笑う。
「絵里子が妬いてくれるなんてなー。俺ちょっと嬉しいかも」
「やだ調子に乗らないでよ」

一方、車を出そうとしていた片桐。いつまで経ってもボスの姿が見えないため会場へ戻ろうとしたところ、どこからか現れた奈良橋に制される。
「あ、奈良橋さん…ボス見掛けませんでしたか?」
「今お取り込み中みたいだから放っておいてあげて」
「お取り込み…?」
「焼きもち妬くぐらいなら初めからあの2人で組めばよかったのに、ねえ?」
私たちも楽しんじゃう?
そう怪しく微笑んで奈良橋が片桐の首に両腕を絡める。
「な、な、奈良橋、、さん…?」
「なーんてね。私もう人妻だし〜。なにより木元に恨まれたくないから、もう帰るわ。お先に」

 

191 :

以上です。お目汚し失礼しました。
ネタはどなたかが絵里子さんのやきもちみたい、って仰ってたのをヒントにさせていただきました。
なんか長くなっちゃった上に期待値高かったらすんません。
しかも玲子ちゃん退職してるはずなのにいろいろ捏造してます。すんません。
片桐は二人の濡れ場を目撃してしまえばいい。

192 :
わぁぁ こんなに早く絵里子さんのやきもちがみられるなんて…!言ってよかった(笑)
素敵な野絵をありがとうございました!!

193 :
>>185
GJ
野絵はやっぱいいなぁ

194 :
GJですありがとうございます
片桐が見ちゃったらきっと色々大変だろうなw

195 :
絵里子て何で野立の髭嫌ってるんかな
何か気になって

196 :
新作きてた! 超GJ!
>>195
髭に対して何らかのトラウマがあり、野立が夜の時間を使いトラウマ克服
いつの間にか髭なしじゃだめな絵里子を妄想した
全然言うこと聞かない絵里子に対して
髭そるけどいいのか? の一言で絵里子を自在に操る野立も妄想した
文章力のない自分が悔しい
とりあえず脳内再生してくる

197 :
久々に来てた!
ノダエリはいいな
髭が嫌いと言うより、髭だとエロかっこよくなってキャーキャー言われる野だっちに
意味も分からずイラついてる絵里子に一票

198 :
野立はそれに気づいてるのかな

199 :
>>197 同じく一票ww
どうして野絵はこんなに萌えるんだろう

200 :
>>197
同じく一票
一応絵里子自身は野立が調子に乗ってるからやだとか言い訳してると思うw
>>198
野立は気付いてて絵里子に嫉妬しててほしいからわざとそのままにしてるとおもう

201 :
でも髭ってキスする時に当たりそう
ますます嫌がられるんじゃw

202 :
だがそのチクチク感がイイ

203 :
なるほど
絵里子は野立のチクチク髭が好き..._φ(.. )

204 :
絵里子さんがわがまま言ったりぐずったり甘えるとこを見てみたい…

205 :
と思ったがそれはもはや絵里子さんでない?

206 :
>>204,205
いや。高熱出して意識朦朧って設定ならありかも。

207 :
病気萌え〜お姫様抱っことかして欲しいな

208 :
具合悪い絵里子いいよねw
普段のキリッとした絵里子とのギャップで劣情が刺激されマスw

209 :
風邪で頬がほんのりピンク色で息が荒くて目が潤んだ絵里子
なんて見ちゃったら理性なんて吹っ飛ぶわ〜

210 :
>>204
素面じゃ恥ずかしいから、お酒の力をかりて…っていうのもありだよね。

211 :
>210
あ〜いいね
いつもより素直になりそう

212 :
絵里子の誕生日って今日だっけ?
明日か?

213 :
保守

214 :
片桐とラブシーンするんだね
片桐×絵里子好きの人たちよかったね

215 :
まとめ神様、更新ありがとうございます!

216 :
ほしゅ

217 :
我慢する絵里子
我慢できない絵里子

218 :
保守

219 :
保守

220 :
ドラマ見てると絵里子が野立をどう思っているのか掴めない
ただの同僚兼上司?

221 :
微妙な関係でしたね。
モルダーとスカリーみたい

222 :
絵里子が2ndからチョコ食べなくなったからトリックオアトリートのチャンス

223 :
保守

224 :
保守

225 :
保守

226 :
保守

227 :
保守

228 :
保守

229 :
野絵が好きだ

230 :
昨日BSフジでシーズン1一気にやってた。野絵素敵すぐる

231 :2012/12/22
前に野絵ソング出てたが
生物係の恋する乙女って曲を男女逆にすると野絵っぽいような感じが
TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

【陰毛】体毛フェチSSスレ【腋毛】 (182)
【ドラマ】眠れる森の熟女でエロパロ (114)
HUNTER×HUNTER エロパロ (119)
淫魔・サキュバスとHなことをする小説 8体目 (673)
▼ ガンスリンガー・ガールでエロパロ 3 ▼ (459)
【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B10F (763)
コードギアス 反逆のルルーシュ エロstage15 (533)
【キノの旅】時雨沢恵一総合スレPart?【アリソン】 (185)


















さらに見る