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2013年01月エロパロ4: 優等生を堕落させたい2 (446) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

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優等生を堕落させたい2


1 :2012/09/09 〜 最終レス :2013/01/05
優等生を堕落させたい
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1286460576/

2 :
―――1月15日、受験生が人生を賭ける一日。
閉め切ったカーテンの隙間から漏れる日の光は喘ぐ少女の白い背中に警告を鳴らす。
しかし少女はその警告を聞き入れることなく腰を振り続ける。
少女の頭にもはや未来など見えていなかった。見えるのは目の前の快楽のみ。
少女の名前は「弥生」。不正・怠惰を嫌う全校生徒の鏡。容姿はモデル並み、学力は常に学年トップ。なんと満点以外採ったことがない
絵に描いたような才女…だった。3年の夏までは。
男に手渡された白い錠剤を水で流し込みながら彼女は汗と精子でベトベトになった身体を見た。
――しあわせ。
まもなく流し込んだ錠剤は彼女の身体に再び性欲を甦らせ始める。
――そういえば今日って入試の日か。みんなごくろうなことね・・・
彼女はそんなことを思いながらまた男の待つベッドへ向かった。
弥生は張り出された塾の模試の順位表の前である違和感を感じていた。
1位はオール満点、いつものように弥生の名前が印刷されていた。そこに違和感はなかった。
しかしその後ろ、2位の席に親友である「美紀」の名前がないことが違和感の正体だった。
美紀は常に弥生を数点の差で追っており、弥生にとってもいい刺激になっていた。
でも今回その名前はいつもの場所に無かった。その名前はいつもよりほかの名前に埋もれたところにあった。
「15番?風邪でもひいていたのかしら?」
案の定、その日の授業に美紀は出ていなかった。
しかし1か月後、それは風邪が原因ではないことがわかった。
とうとう美紀は上位のみが貼り出される順位表から姿を消したのだ。
代わりに、美紀の名前は隣に不名誉に飾られているクラス変更通知書にあった。
弥生は普段決して近寄らない下のクラスの教室に入るとバカそうな生徒のやり取りを掻き分け、美紀に詰め寄った。
「いったいどうしたのよ!? 最近休みも増えたし・・」
返却された美紀の答案用紙は驚くほど真っ白だった。数行あがいた形跡はあるものの解答まで辿りつかないものばかりだった。
「ほっといて。」
おおよそ親友から放たれた言葉ではなかった。
弥生は驚きながらもさらに詰め寄ろうとした。そのとき。
「みーきー」
その声は葵。今にも下着が見えそうな短いスカート、毒々しい金髪、濃い化粧。弥生とは正反対の女だった。
「今晩この間の禿親父がまたアンタとヤリたいってサw 8時の約束だし授業いいからいこーぜw」
弥生が混乱する中、美紀は葵と共に教室を出て行った。

3 :
それからの美紀はひどかった。1か月も経たないうちに一番下のクラスに落ちた。
髪の色は見るたびに明るくなり、日サロに通ったのだろう。真っ白だった肌はすっかり黒くなっていた。
その容姿は一番下の落ちこぼれの教室によく馴染んでいた。弥生はそんな親友を見ていられなかった。
なんとか真実を知りたかった。なんとか親友を救いたかった。
弥生は葵を呼び出した。
「美紀に何をしたの?」葵をにらみつけた。
「べーつにー」
「とぼけないで!」
「勉強よりも楽しいことがあるよって教えただけ。」
「っ!!」
後一歩のところで弥生はその手を降ろした。
「美紀を返して」
「ばっかじゃないの。誘拐してるわけじゃない。美紀が自分で判断して私らとつるんでんだよ?」
「ま、でもどうしても…って言うなら…そうね、明日の模試、一問間違えて☆」
たった一問。その一問で順位が下がるわけでもない。記録なんてどうでもいいし、美紀のが大切。
「わかったわ」
結果発表の日。弥生の無傷伝説は終わりを告げた。898点。それでも美紀が落ちぶれた今、弥生はぶっちぎりで一位だった。
その結果を見たとき、弥生はほっとした自分に驚いていた。ずっと満点を採らなければならないというプレッシャーに置かれていた
彼女にとってそれは「解放」を意味した。――満点じゃなくても一位じゃない。なんにも変らない。一位。
その晩、美紀が葵達に連れて行かれることはなかった。
もっとも、美紀は不満げな顔をしていたが。数日後、やはり、というべきか美紀は葵達に近寄り始めた。
葵達の言った通り元々本人には連れまわされている感覚なんてないからだ。
一方の弥生はスランプに陥っていた。もう満点を続ける必要が無くなったため、彼女に難題をなんとか解ききるという執念のようなものが
薄れてしまったのだ。今解いた問題で90点以上は確定。どうせだれも解けない。一位は揺るがない。
全国規模の模試で満点を採るとなるとそういった執念も必要になる問題がある。
彼女の心のゴールが「全ての問題を解ききる」から「一位をとる」ということにシフトしてしまった時点でそれは解けなくなる。
そしてそのことは彼女の心にわずかな隙を生み出し始めた。
今日は2時まで、と決めて勉強しても1時30分を越えるころには時計ばかりを気にする。結局1時50分には切り上げる。
たった10分。それは彼女に最近生まれたたった2点という考えそのままだった。

そういった感覚というのは浸食が早い。いつしかそれは今日1日ぐらい、という感覚に育った。
それは突然だった。今やすっかり遊び人になった美紀が塾帰り弥生をカラオケに誘ったのだ。
弥生は今やすっかり美紀のその容姿や行いを見ることに慣れてしまい親友としての関係を取り戻していた「今日一日くらい変わらないよ」
にこやかに友人は提案した。そう、たった数時間。息抜きしたっていいじゃん。帰ったらその分勉強すれば。
弥生はついていくことにした。――いつ以来だろう。勉強に明け暮れた弥生にとって持つマイクの感覚はとても新鮮だった。
――楽しい。 彼女はとりあえず聴いたことのある曲を必に夢中に歌った。
その度に周りは盛り上がる。その快楽は彼女から時間感覚を奪った。
そのうち「このままオールしちゃう?」誰かが提案した。
その時はじめて彼女はケータイを見た。――1時。メールボックスには親からのメールが溜っていた。
「美紀の家に泊まる」彼女が最も嫌っていた「嘘」「不正」。それらを生れてはじめて受け入れた瞬間だった。
ケータイを閉じると彼女は再び歌う曲を探し始めた。
―― 一日ぐらい。

4 :
密室のため何時かわからない中、弥生は目を覚ました。
ソファーで無理な体勢で寝たため身体がだるい。使いに使ったのども痛い。
けだるさの中、彼女は時間を確認し驚いた朝の10時だった。遅刻。遅刻遅刻遅刻。
生まれて初めての失態に頭が混乱した。美紀を起こす。だが美紀は驚くほど冷静だった。
そして昨日弥生に生まれた言葉を口にする。「いーじゃん『一日ぐらい』。今から行ったら遅刻しただらしない子と思われるよ? 休んじゃいな。」
弥生の歌い疲れた声は電話対応の先生の同情をひくのに十分だった。「お大事にね。」
電話を切ると弥生は眠さからまた横になった。
あれ?べんきょうしなきゃ・・・そう思いながら弥生はまぶたを閉じた。塾に行く時間だな。・・・と思いすぐに思い直す。
そうだ。今日私は風邪で休んだんだ。塾には学校の友達もいる。わるいことしたのがバレちゃう。
「皆俺んち来ねえ?」一人の男の提案。今家に帰るわけにもいかないしな。
弥生はついていくことにした。今日ぐらい。そう思う裏でなにかひっかかる。(あれ?これ昨日も同じことを…)
だがそんな考えは目の前の楽しそうな選択肢にあっさり消された。
その男の家はアパートの一室だった。
男は冷蔵庫からチューハイを取り出すと一人ひとりに配った。
「ごめんなさい、私未成年なんで・・・」だが。気づく。ここに成人はこの男一人だけ。
みんなうまそうに飲んでいる。もちろん美紀も。
以前ならこの状況、すぐに気づき、飛び出して警察か学校に通報していたはずだった。
しかしここにいるのは楽しい一日を過ごしたともだち。そうしたイケない甘さが弥生には生まれていた。
そして、ついに手を伸ばした。未成年が手を出したらおまわりさんにつかまってしまう、そんな小学生でもわかる
イケないものに。この数日で優等生から一般人、そして弥生はついに法律を守らないイケない子にまで身を落とした。
――おいしい。頭がふわーってなって気持ちいい・・・
弥生は当たり前のように置かれた2本目に何の躊躇なく手を伸ばした。
昨日の晩から着ている制服。着心地悪い。スカーフを外し弥生はボタンを2つ外した。靴下をだらしなく足の指で脱ぎ、いままで折り目ひとつ付かなかった
スカートをその白い太ももが見えるまで折り込んだ。
入学以来完璧に着こなされていた制服達は見る影もなかった。「いいじゃん!」周りは褒めた。大げさなぐらいに。
アルコールからくる酔いにイケないことをしている快感。この二つは今まで経験したことのない感覚。
そしてそんなイケないことをしていてもニコニコしていてくれるともだち。もう踏みとどまる必要性を見出すことはできなかった。
「たばことか持ったら様になるかも!」美紀の提案。
「火つけないし持つだけでいいし!」とまるで弥生が迷うことをはじめからわかっていたように逃げ道を差し出す。
――もつだけなら…場の雰囲気壊したくないし…
弥生は咥えた。なにか大人になった気分だった。
「かっこいい!」周りはまた褒める。「これ火ついてたらほんとかっこよくなるだろうね。煙吐きながらねw」
1時間が経った。もちろん弥生は気づかないが。
アルコールの酔いと場の雰囲気が完全に弥生の判断力を奪っていた。そこにあったのは脚をだらしなく広げ、
だれかにいたずらでめくられ白い下着が見えていることを気にせず、下品にケタケタ笑い煙を吸い込み咳き込む弥生だった。
もうすべてが楽しかった。
そして2時を過ぎる頃、男にその豊満な胸を弄られながらかすかな思考の中で弥生は思う。
――あれ?きょうもべんきょーしなかったなあ?それでもたのしかったし…いいや。

5 :
負のスパイラルだった。
なんとなく空が明るくなりはじめたころようやく弥生は眠りについた。
起きたのは11時。ガンガンと痛い頭を押さえながら昨日と同じ要領で学校に電話。
昨日と違うのはその格好。ブラジャーが片側の肩にかろうじてつり下がり、胸があらわになり、パンツは団子状になってその辺に投げ捨てられていた。
もうだれがこの女を優等生と呼ぶだろうか。
電話が終わると大の字で寝始めた。
――そういえば今週模試だっけ?ま、なんとかなるでしょ。

弥生は泣いた。テスト用紙を目の前にして。
それは周りからすれば異様だった。わかっていたが、泣いた。
解けない解けない解けない。元々知識の詰まっている弥生だ。解けないはずがない。
しかし、一年中頭を動かしていたと言っても過言ではない弥生の脳はマグロのようなもので動き続けなければ働かない脳になっていたのだ。
その訓練を一週間怠った。そこまで来ている答えがあと一歩で出ない。さらに時間が経つにつれタバコが吸いたくなってくる。
もう、だめだった。弥生は試験まっただ中、席を立った。そして残された時間、用紙に向かうことなくトイレの個室でタバコを吸った。
結果は葵や美紀にとってすばらしいものだった。
小学校から居座り続けた1位の座に弥生の名前はなかった。いや、正確には順位表に名前がなかったのだ。
この瞬間弥生はすべてのプレッシャーから解放された。まんてんも1いもとらなくていいせかい。
その夜、親は泣き、怒鳴った。――もうここにいばしょはない。弥生はその日以来家に帰ることが少なくなった。
たばこに火をともした後、弥生はそのライターで使い込んだ問題集や教科書を焼却した。
「やるねーやよいちゃん☆」「かっこいいー!」

堕ち続ける日々。
さいこーにしあわせだった。
万引きも今やゲーム感覚。みつかりゃ逃げるなりものわかりのよさそうなおっさんなら
この体で買収w
そーそー最近彼氏が白いクスリを飲ましてくれる。すっごくきもちよくってさ、
一晩ぶっ通しで腰降っちゃった☆
せっくす漬けの毎日。最初は抵抗あったけど知らない人とやるのもきもちいい☆
べんきょーやらなくなってえーっと・・・5か月?もー1月か〜
まあもともと全国1位だよ?満点だよ?受験前にちょっとがんばれば…あれ?じゅけんっていつだっけ?
いいや。今を楽しもう。 んっ・・・あっあっ♡ちょっと疲れてきちゃった。おクスリちょーだい♡

あれから1年・・・
塾のチラシに合格という文字の横に笑顔で載るバカどもにムカついて
もっかい勉強してみようとした時期もあった。…でも、ムリw
そもそも字が読めないんだもんw 日に日にばかになってくのがわかる。
それでもわかることが二つ。クスリはきもちいい、せっくすはさいこーってこと。
もうこの快楽から抜けようなんて絶対考えられない…
べんきょーなんてじかんのむだ。だって稼げるじゃん。こんなにきもちいい世界で。
色んな人相手にしているうちに刺青とか入っちゃったし、最初の彼氏がくれた白いクスリより
もっと強いクスリも貰っちゃったw 髪の色もださいし金にしてみたら大うけw
あとぉ最近ハマってんのが私が行ってた塾の賢い賢い子をえっち漬けにすることかな☆
あははw見てw今私のおっぱい必に埋もれながら腰振ってるの学年1位だった鈴木君だよw
ま、もちろん「だった」だけどねw
そのうちクスリもあげる予定☆

みんなこっちの世界にくればいいのに…

6 :
つややかさを失った痛みきった金髪。焦点の定まらない目。
大きなイヤリングをぶら下げた耳には膿がのぞく。
そして日焼けたその背中には大きな蜘蛛が住み着いている。
かつて優等生と言われた、日本で一番優秀とされた女はすべてを失いそこにいた。


7 :
成績表を横に並べてももう誰も信じないだろう。
かつて弥生と呼ばれた女は社会から消えていた。
日が差さない地下部屋でピンクの光の中で次から次へと入ってくる男と絡み合っていた。
壁や床には高校のときの写真や成績表。床にあるものはくしゃくしゃになり、誰かの趣味だろう。
白い液体が半渇きになりながらも異臭をはなっている。
枕元には大量の注射針や薬。
かつてどんな難問も解いた彼女の頭は今、幼児以下になっていた。
知っている単語はもはや「クスリ」「もっと」・・・それだけだ。
回らない呂律の中彼女は必にもごもごさせて知っている単語を口にする。
「く・・・くしゅ・・・くしゅり♡」
「よく言えましたねえ〜^^ いいこ いいこ♪」
かつての自分に遠く及ばない中卒の男に頭を撫でられよろこぶ女。
「いー・・・こ♡ やおい いーこ♡」


8 :
全国屈指の有名校として誇らしげだった制服は今は何人もの男の精液によって
汚されたただの異臭を放つ布きれ。

――その役割は精液をふくこと。それだけ。

後はくしゃくしゃにされて大きなベッドの端に投げ捨てられていた。
凛々しい顔をした黒髪の美少女が写る生徒手帳は枕元にクスリや注射器と並ぶように
置かれている。
その比較対象をオカズに男の腰を振る速さが一段と増す。
どぴゅっ・・・!!
当然のように中で放出されたソレを弥生は一滴も逃さない。
余韻に浸る余裕もなくその男は追い出され、また新たな男が部屋のドアを開ける。
そうして時間も昼夜もわからないまま、本来社会の第一線で活躍していたはずの彼女は
社会にも見放された底の底で1度しかない人生の、貴重な貴重な時間を貪っていった。


「や・・おい・・いー・・・こ♡ やおい・・・・しあ・・わせ・・♡」



9 :
ちょっと付け加えました(^^;
自分的には前よりまとめれた気がします。←

また一言感想いただけたらうれしいです(^^)

10 :
なんともよい幸先
新スレ早々乙乙!

11 :
新スレ乙

12 :
少し前に同中だった女子二人と
偶然あってファミレスで中学の思い出話をした
片方は真面目な感じがして、ちょっといいかなって思っていた子だった
A子(上の真面目な子)は制服や服装をきちんと守っていた
ただ三年になると、スカートが膝上になり、髪も派手でない茶髪になり
制服の中はブラウス等の地味な色と決まっているのに
制服の中の服は赤やオレンジ等の派手な服を中に着るようになっていた
当時は真面目なA子がと思ったものだった


13 :
話は戻るけど、三人で中学の話をしていて部活の話になった
女子は男子より上下関係が厳しくテニス部だった二人も
よく先輩に怒られたというか、後輩をストレス解消に虐めていたと言っていた
特に同級生で先輩の先輩だった姉がいるB子(もう一人)は
それで、他の子より先輩のターゲットになり、数回クラブハウスで
ボコボコにされたことがあるらしい
あと、裏ルールがあり、中三以下はスカート改造禁止とか
学年で事細かなルールがあった一年が違反していると
一年と同時に二年も連帯で責められていた

14 :
そんな環境でA子もB子も、最初は後輩には優しくしようと言っていたが
三年が部活引退する頃には考え方がすり替わっていた
授業が終わってから部活までは三年が学校にいるので
クラブハウスの中で着替えと談笑していて、三年がいなくなると外に出ていた
俺が卒業する翌年までブルマだったのだが
A子もB子も三年がいない部活では体操服を外に出す三年しかしてはいけない
着こなしをしていて、他の二年もそんな感じだったみたい

15 :
三年が卒業した後は、それぞれ裏ルールも一学年上になった
俺とA子B子は部活が離れているので、部活中に会う事は無かったし
三年がいたので、真面目に見えたけど夏から徐々に変わっていた
三年がいなくなった体育の授業で体操服を外に出していたA子を見た時には
真面目なA子が体操服を着崩してる事に興奮していた
二人はスカートの話をして、最初は恥ずかしいと思ったけど
二年の間に先輩に厳しく言われる事で、恥ずかしいと思っていたのが
いつの間にか短いのが格好いいと思うようになったらしい

16 :
そして二人は三年の事を話をして、
「三年の時はトイレやばかったよね」と言いだした
内容的に、最初は不良数人しか吸っていなかった煙草が徐々に広まり
クラスの女子の半分がトイレで吸っていたらしい(A・B子も含む)
俺は知らなかったので、それを創造すると興奮してしまう
クラブハウスでも吸っていて、一年・二年を外で見張らせていて
煙草を吸うのも、髪やスカート短いのも、箔を付けるためだったと言った

17 :
A子もB子も、懐かしいなぁと思って何気にいっていたのだが
このスレタイのタイトルみたいなのが好きな俺には
下品ないい方だけど、いい夜のオカズができてしまっただけだった
あと、これが一番利いたのだが
体操服にしろスカート丈にしろルーズソックスにしろ
男子の目があると思ったのだが、
二人ともそういう事が格好いいと思った事には、
男子に見られると逆に意識されてエッチな気持ちになったよねだった

18 :
前スレにも投下されてるしssの嵐や。。。ありがとぉぉぉぉぉ〜!
むろんひとつひとつに感謝!!

19 :
婦警さん。どんなイメージを持つだろうか。
着こなされる制服、小さな違反も許さない正義感、素行は市民の模範。
そんなイメージを裏切らない、というよりその中でも特別優秀な部類に入るであろう
女性、それが小百合であった。彼女は幼少の頃より優しく真面目で正義感の溢れる父
に憧れていた。そのことは彼女のここまでの人生に大きな影響を与えている。
高校時代は剣道においてインターハイ出場を果たす一方勉学にも励み、日本で一番の
難関大学とされる東○大学において主席を獲得。満をじして今年、警察に入った。
さらに彼女の完成された人柄はここでも発揮される。彼女は本庁勤めを蹴り、かつて
の父と同じ派出所勤務を選んだのだ。
・・・「かつての」という言葉が意味するのは父親が今はそこにいないということだ。
どこかへ転勤になったワケでもない。ではんだのか?..それも違う。
いや、そうであったならどれだけ良かったか。小百合の父は今、ある病院の一室で指
一本動かすことのないまま未来を待っていた。俗に言う「植物人間」である。
違反車を追いかける最中事故を起こしてしまったのだ。その時不審なふらつきがあっ
たともされているがパートナーは亡、違反車も乗り捨てられていたことから今では
確かめることもできない。
そんな忌々しい事件の影響も受け、彼女はこの職場を選んだ。

そんな彼女が、である。
今、喫茶店の端にある禁煙席でタバコに火をつけた。
もちろん今まで吸ったこともない、持ったこともない。その手つきにはぎこちなさ
が見られる。だがその震える唇が咥えていたのは間違いなくタバコ。
小百合を知る者知らない者無関係にそのルール違反者に視線を向けた。信じられな
いといった顔で。無理もない。その服装は紛れもなく正義の象徴、警察の制服だっ
たのだ。小百合はかつてないほどの屈辱感と恥ずかしさから顔を真っ赤にしていた。
やがてウェイターがやってくる。
気まずそうな顔をしながら「申し訳ありませんがここ禁煙席なので・・・」
謝って席を立とうとしたとき耳元から。
「そのまま座ってろ。 ウェイターが行ったらもう一本だ。」

数時間前、彼女に一本の電話が入った。
「? どちら様ですか?」
『・・・。』
「あの・・」
『・・・。』
「切りますよ?」
『…お前の父親の命は預かった。』
「!?」
イタズラかと思った。こんな真昼に病院から患者を運び出すなんて不可能
極まりない。しかし切れた携帯画面にメールが一通。
そこには紛れもない父の姿。背景は..明らかに病院ではない。
なにがなんだかわからない。とりあえず病院と警察に連絡をと思いメール
画面を閉じようとした時、もう一つファイルが添付されていることに気づく。
そのファイルには先ほどの小百合が起こそうとした行動など犯人が不利に
なるような行動の禁止について事細かく記載されていた。

20 :
20分後、指定された遊具も撤去され廃れた公園に小百合はいた。
男性トイレの一番端の個室に二枚の封筒。生まれて初めて入る男性トイレに恥ずかしさを
覚えながら、またベンチに座るホームレスの好奇な目に屈辱を覚えながら彼女は入っていった。
一枚に小百合の連絡手段となるものや警察手帳等の小百合の持ち物を入れ、もう一枚に入った
トランシーバーをつけた。
そしてまだ封筒には膨らみが。    −−−たばこである。

ウェイターが行ったあと、彼女は指示通りタバコを咥えた。
「ゆっくり吸い込め・・・」
耳元の指示に従う。
「咳き込むなよ?ゆっくり吐き出せ。」
ふーーーっ
−−・・・できてしまった。
彼女はとてつもない罪悪感によって気づけなかったが、実はこの時かすかに先ほどのトイレで
の練習が実った達成感が生まれていた。
その時、再びウェイターがやってきた。今度は神妙な顔つきで。
「お帰りください。」

−−「お帰りください。」
軽蔑の眼差し。とびきりの優等生小百合に向けられた初めての冷たい眼差し。
耳元からはひどく下品な笑い声。小百合はおかしくなりそうだった。ちょうど
小さい頃迷子になったときのあの足が地面についていないようなあの感じ。
小百合はパトカーの中で泣いた。
涙を拭こうと擦る袖はかすかにタバコの臭い。
さっきトイレであれだけ練習した賜物だ。
耳元から。
「おつかれさん。ルールも守れない婦警さん♪」
「落ち込んで引きこもってもらうのも結構だけどまだ契約は1週間あるからね♪」
「私たちになんの恨みがあるのよ!!!!」
普通の反応である。一般的には。だがさゆりに限ってこのセリフは大きな意味を
持つ。
−−怒りから声を荒げるなんていつ以来だろう。
届きもしないことをわかって叫んだとき彼女は思った。彼女は幼少から本当に敵
を作らなかった。周りも彼女が声を荒げる姿など剣道以外では見ることはなかった。
それだけにこのことは彼女にとっての大事件だった。もちろん彼女自身は気づいて
いないが。

2日目。
巡回と称して小百合はまたあの公園に来た。
昨日と同じように2枚目の封筒からタバコとトランシーバを取り出した彼女は
ノルマのタバコ2本をこなした。昨日より慣れてしまった自分に驚く。
その日も要求は同じだった。
昨日とは違う喫茶店で禁煙席へ。
今日も向けられる軽蔑の眼差し。そして今日も言われる「お帰りください」。

21 :
三日目。
全く同じことをこなした。
ノルマが3本になり、ちょっとウェイターへの態度が
変わっただけ。あと泣かなくなった。
−−なんでよ!私は被害者なのよ!?事情もしらないくせに!!

−このタイミングを犯人は待っていた。
その夜、彼女の耳のトランシーバから新しい命令が言い渡された。

店員も少なくなったスーパーに彼女は立っていた。
いつものように買い物・・・ではなかった。
しきりに周りを気にしてオロオロする姿は普段の堂々と立ち振舞う彼女とはかけ
離れていた。その姿はさながら 
                
                 −−万引き犯のそれであった。
彼女は普段絶対に手を伸ばさないただの10円菓子を手にとった。
おろおろと目をやりながらそれをポケットに突っ込んだ!
そのあとふたたび周りを見渡す。    
−−成功だ。
ここでも味わってしまうかすかな達成感。
必に否定しようとするがもう遅い。
指示の聞き間違えを理由にもう一つ、と手を伸ばした。

自宅に帰った後、小さな駄菓子3つを前に小百合はまだ残る見つかるんじゃないのかというドキドキ感と
後から押し寄せる罪悪感に押しつぶされていた。
−−なにやってんだろ。わたし。
同時に周囲への怒りが込み上げる。
なぜ親戚はだれも父の異変に気づかないのか。なぜ私だけこんな目にあわなければならないのか。
いよいよ彼女の精神は限界を迎えていた。

22 :
次の日の朝。その精神はさらに追い込まれることになる。
いつもの封筒に入っていたのは大量の写真だった。そこに映るのは禁煙の札とともに
映るタバコを持つ自分、トイレでタバコを吸う自分、そしてどうやって撮ったのか、
ポケットに駄菓子を入れる自分まで。
−−限界。
−−それでも父のために行かなくては。
・・・こうして彼女の4日目は始まった。

派出所に入ろうとした彼女は気づく。ひそひそ話に。
「あの人タバコくさくない?」
「だよね?そうだよね!・・・気のせいじゃなかったんだー」
「まさかあの小百合がねー優等生みたいな感じだしといて・・・人ってわからないものね・・・」
頭が真っ白になる中、彼女の頭はそれでも必に間違いであることを証明しようと記憶を探り出す。
まず、対象が「私」ではない可能性。−−ない。確かに聞いた「小百合」という人間の名前。
次に、匂いなんてするはずがないという可能性。−−・・・・ここで彼女は自分の失敗に気づく。
3日目の派出所に帰る前の記憶があいまいだった。
それもそのはず。疲れきった精神に強い怒りの感情がのしかかる彼女が今まで経験したことない負荷が
かかっていたのだ。
--その際。
彼女は確実ににおい消しという行動をとっていなかった。
そこまで彼女は追い込まれていたのだ。
そうしてこの話が自分のものであると不本意ながら悟った小百合は自分の制服の異臭に気づく。
完全に忘れていた。
今日吸った4本のタバコのにおいは彼女に纏わりついたままだった。

23 :
小百合はあわてて引き返そうとした。
が、
――「パトロール一つでどれだけ時間かかってるのよね〜最近ダレてきてるわあの子。」

――引き返せない。
実際そうでもなかった。ただの一動作、徒歩2〜3分のコンビニで消臭剤を買うだけ。
自棄になったか、少しでも評価を下げないようにと思ったのか。
それはわからない。
だが彼女はそのまま派出所に入っていくことを選んでしまった。

この日、彼女に起きた事件はこれだけではなかった。
仕事が進まない。
書類の文字は目が滑るばかり。
すーっと4〜5行を流した後、理解できていないことに気づきまた初めから。
本来ノルマを達成してなお他を手伝うほどの余裕が生まれる彼女の才女っぷりは消えうせていた。
この日彼女は初めて上司に怒られることになる。
次第にイライラが積もってくる。
彼女はカバンを探る。目当ての物に手が触れた。

              ――たばこの箱だ。
(だめよ!!)
(なにしてるのよ私・・・)
ノルマはもう達成している。吸う必要なんてない。
しかし再びその手は伸びる。
箱の中には意地悪くたばこが1本だけ残っていた。
(1本だけ・・・)
(効率を上げるためだし・・・)
彼女はとうとう握りこんだ。
そして誰も入っていないことを確認し、トイレへと入って行った――
トイレから帰ってきたあと、彼女は本来の作業効率を取り戻した。
――30分だけ。
次第に集中力が切れ始める。
しかしもう吸えない。
箱の中はカラ。気が狂いそうだった。
昼休み。
彼女は生まれて初めてその手にたばこの箱を持ってレジに並んでいた。
周りに気遣う余裕もなかった。制服姿のいかにも純朴な女が持つのはたばこ。
周りの好奇の眼は喫茶店のときのそれとおなじであった。

結局その日の小百合の作業内容は散々であった。
午前中に仕上げるように言われていた書類はなんと昼の3時に半分も手が付けられていない状態だった。
彼女が4回目に席を立とうとしたとき、上司と目が合った。怒りの目だった。
−−その夜。
小百合は今までにないイライラ感にまとわりつかれた状態であった。
怒られた、怒られた、怒られた。
長らく、ほんとに長らく怒られたことのなかった彼女にはこの一日は耐え難いものだった。
事情も知らぬ上司(バカ)にプライドを傷つけられ、その揺れ動きつつあった怒りの矛先は
この日完全に周りに向いた。正常な状態であればそのことがおかしいことに気づく。
本来の矛先を向ける相手は犯人一択なのに。
だがその心はまるでおかしな宗教の信者のように正常な視界にモヤをかけていた。

24 :
−−冷たい?
午前3時になろうかという頃、彼女は自分の周りの状況に気づく。
そこには無数の空き缶。
冷たさの正体は彼女がテーブルを蹴った際にこぼれた酒であった。
帰りに買った灰皿にはタバコと灰の山。
ぼーっとしながら当たり前のようにタバコの箱に手を伸ばす。
しかしその箱はすでに空だった。


コンビニについた彼女は店員が品出しのため一人で雑誌を並べていることに気づく。




−−−盗った。
あっさりと。そこに感情の動きはなかった。
そして何事もなかったように店員を呼ぶ。「13番、○○スターで。」


コンビニから出た彼女は男に囲まれた。
「オネーサン、盗ったよね?^^」

空が薄暗くなる頃、彼女は乱れた服、そこから見える下着そのままに帰路についていた。
何もかもがどうでもよかった。
ベットに倒れた彼女が次に目を覚ましたのは11時30分。
着信履歴にはおびただしい上司の名前。勤務先。
だが、彼女は何一つ驚く様子もなく私服に着替えた。
彼女がこんな態度なのには理由があった。
−−だって、犯人が要求したもの。
前日の仕事終わり、彼女は新たな要求を受けた。
無断欠席だ。
だからしょうがない。どうせ休むなら飲もう。嫌なことから逃げたいもの。
そうした過程の結果、あの夜中に終着した。

25 :
いつものトイレの個室。
もう封筒にはタバコは入っていなかった。
しかしその個室にはタバコの煙、香りが所狭しと犇めく。
封筒には錠剤が一粒。
同封された紙に書かれた文章はもはや命令口調ではなかった。
小百合もある程度その薬がどういう効能を持つか想像できた。
小学生の教科書にも載るその錠剤。
だれに聞いても首を横に振り、逃げ出すその錠剤。
小百合はためらわず口に運んだ。
コクっと喉を通った時、彼女はなにかが終わった気がした。

トイレの前に車が止まった音がした。
初めての100点、初めての1位、インターハイ出場、司法試験合格。
それら彼女が経験してきた最高レベルの快楽達はたった一粒のもたらすそれに敗れ去った。
彼女は立っていられずしゃがみこんだ。
意識は朦朧としているが、その心地よさははっきりわかる。わかりすぎる。
ストレスでいっぱいだった彼女の頭は空っぽになった。

                        −−理性とともに。
−−ああ、こんな世界があったのか。
彼女は恍惚な表情を浮かべながらその快楽に身を任せていた。
そんな中それを男の声が邪魔をした。
「開けろ。」


その声に彼女は聞き覚えがあった。

−−犯人だ。
しかしクスリのもたらす快感は怒りが生まれるスペースすら作り出すことを許さ
なかった。
開けられたドアの向こうに犯人が見たのはタバコの臭いと共存するただのヤク中。
キマりきった目は焦点が定まらず、狭いスペースに目いっぱいだらしなく広げら
れた脚。その付根からは下着が顔を覗かせている。
男は彼女のワンピースの肩紐を強引に下ろした。反応を見たかった。
その反応は期待通りだった。
「やめろぉ」
呂律も回らず表情も緩んだまま。とても怒っているようには見えな
かった。

26 :
男はニヤッとすると他の男共に彼女を車へと運ばせた。
−−頭が、髪の毛が痛い。
彼女にかすかに正常な感覚が戻ろうとしたとき、鼻をつままれる。
−−苦しい
彼女はたまらず口を開ける。
そこに流し込まれる水と新たなクスリ。
痛いという感覚、違和感が再び薄れる。
だが目の前の鏡に確かに映る自分の現状。
だらーんとした自分が大きな椅子に座らされ、髪の毛につけられる何やら怪しい液体。
揉みこまれた部分からくる鈍い痛み。(もちろん彼女はそれを「痛い」と認識していないが)

時計のない部屋でそれでも2時間は経ったことがわかるほどの時間の後、戻りゆく意識の中で彼女の視界に入ったのは――

――鏡に映る金髪の女。

もはやそこに鏡があるかということまで疑えるほどの光景。
童話のお姫様のような美しい金色(こんじき)の髪、とは決して形容しがたいムラのある染まり具合。そこに拍車をかけるのはその顔。化粧。
真っ赤な唇、アイシャドウや付けまつげによって不自然に大きく強調される目。
元々顔だちもよく、また警察官としての規律への忠誠から本当に軽い化粧しかしてこなかったその顔はすっかり化粧に埋もれていた。
「キャバ嬢。」
そんな言葉が似合う容姿になっていた。
――痛い。
首の皮膚に痛みが走る。
髪をかき分けその痛みの根源をなぞる。
やはり突き刺すような痛み。
「見たいか?」
男はケータイで首元を撮ると目の前に突き出した。
そこにはきれいなアゲハチョウが一匹。

――混乱。
彼女の頭の中は混ざり、乱れた。

27 :
少し落ち着いたとき(というより混乱に溺れ、感覚すらなくなった、というのが正しいだろう。)
彼女を縛っていた道具は外された。
まだ力の入らない彼女の体は無様に椅子から滑り落ちた。

どさっ・・・
なにか自分の上に落とされる。
「いい時間だぜ。それ着て街ん中歩いてみな。」
そう言ってクスリと紙切れを残し男たちは出て行った。

長い時間の後、彼女は立ち上がり、鏡の前で今は不似合となったワンピースの肩ひもに手をかけた。

スルっとあっけなくその布は埃っぽい地面に落ちた。
そしてあらわになった自分の下着姿。手に握る渡されたソレとは正反対ともいえる純白なデザイン。
すっかり暗くなった目で鏡越しにその姿を冷たく見つめた後、彼女は。脱いだ。
代わりに居場所を与えられた黒とピンクのデザインのソレは驚くほど今の彼女の容姿に馴染んでいた。
そればかりかいっそう彼女の生まれたばかりの黒さを引き立てていた。
うっとりとその姿を堪能した後、男に与えられた服に手を通した。
鍛え抜かれた美しいボディライン、そして下着の模様をくっきりと映し出した赤いドレスは彼女に
更なる恍惚感を与えた。
――イマ カガミニウツルワタシ ハ ワタシジャナイ
              ダカラ ナンダッテ デキル

そう。もう何も怖くないのだ。
怒られたって、軽蔑されたって、正義に反することをしたって。
化粧を落として、髪を黒く染めて、また紺色の制服に身を包めばただの別人。
またお父さんのような正義に燃える、仕事もできるワタシに戻れる。


そうして、彼女は閉じ込められていた重たい倉庫のドアを開けた。


28 :
壮絶な打ち切り臭がする終わり方になってしまいましたがひとまずこれで完。ということで(^^;
結局親父どうなったんだよwとか早百合のこの後についてはまた気が向いたときにでも書きます
この物語、元々はだれかがSSを投稿してくださるまでの繋ぎとして書き始めたのでひとまず役割は終了かな。
ということで撤退します(^^;
へったくそな文章、最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。

29 :
次またいつか書く機会をもらえるなら多分スポーツ系になると思います。

前の案は少し保留で; 意見をくださった方申し訳ありません(><)

30 :
乙乙
新作にも期待しています

31 :
ありがとんとんです

32 :
久々に投下します。
成績優秀スレが消えてしまったので、こちらにも出します。
あれは2月、志望校の入試の日。
彩は県内で一番の進学校を受験するはずだった。試験会場に向かうバスの中で彩は意識を失った。
気づいたときはバスの車庫だった。彩の異変に周りの乗客は知らない振りをして、放置されていたのだった。
同じ中学からの受験生もなく一人で試験会場に向かっていたことも不運だった。受ければ99%合格の判定があったのに・・・・
ふらふらのからだで学校に着いた時には試験は終わっていた。
「無断欠席」=「受験放棄」と判定され、彩は行き場を失った。
春休み中泣いて、家に引きこもっていた。それを見かねた両親が、東京の知人に頼み込み、内申だけで受験できる高校の入学手続きをとっておいてもらった。
桜の咲く中、彩の通うことになった女子高校の入学式があった。
中学浪人することを訴えていた彩を世間体のために無理やり東京の女子高に通わせた。
学校に近い1Kのマンションも借り、一人ぼっちの見捨てられた生活が始まった。
入学式が終わり、母親がマンションで一通りのことをすると、
「また見に来るから、彩はできる子だから一人でできるよね?」といって帰っていった。
「アー、一人になっちゃった。今度こそは受験に勝っていい大学に受かってみせる!3年間の辛抱だ。ファイト」
前向きな彩がそこにいた。
こんな感じで始まります。
よくあるパターンを想像されるかもしれませんが・・・同展開するか思案中です。

33 :
成績優秀スレ落ちたのか…誰かURLがわかったら貼ってくれないかな
>>32
乙! 確かによくあるパターンだけど、それゆえに安心して楽しめそうで期待してるよw


34 :
おつおつです
まぁこっちの範疇でもあるよね
成績優秀は優等生も入るだろうし、
堕落の一つに知能低下も入るだろうし、
お菓子の中のクッキーみたいな

35 :
学校の授業は退屈だった。何せ誰でも入れる高校、周りはみんなギャル高生だった。
それでも彩は大学を目指して一番前の席でまじめに授業を聞き、まっすぐ家に帰る生活を守った。先生たちも彩のまじめな態度に共感して応援してくれた。
予備校にも通い、学校でも特別授業を受けた。常に学年1位の成績を3年続けて、いよいよ大学受験の時を迎えた。
「今度は失敗しない!絶対T大に入ってみせる!!中学の時の友達には負けない。」
3年間の成果を今度は100%発揮して、見事T大文Tに合格した。
「よかったわね。よくがんばった。」先生からも、親からも祝福されて桜咲く中、入学式に出た。
世間知らずの勉強一筋の彩は、入学することが目標であって、入学してからは抜け殻のようになっていた。
学校に行って講義に最前列で聞いていても、むなしさがあった。通いなれたマンションに戻って明日の講義の予習をする、そんな大学生活は苦痛だった。
そんな時、同じ中学出の亮子と偶然出会った。亮子は進学校からストレートでK大に入学していた。
「あれ?彩じゃない?」「私亮子、同中の亮子だよ!元気にしてた?東京の高校に進学したと聞いていたけど。」
「うん。東京で3年一人暮らしして、T大に入ったんだ。」
「え?T大ですって?すごいじゃん。やっぱり彩は頭いいから・・・優等生だもんね。」
「亮子は?どこに行ってるの?」
「K大、やっと東京に慣れてきたところ、先輩の彩に教えてもらわなきゃ。」
「私は全然だめ、毎日学校と家の往復だったもの。新宿も渋谷も原宿も行ったことないもの。」
「何だ、残念。私は今お姉ちゃんと2人で住んでるの?遊びに来る?」
「うん。正直友達もいないし、毎日時間をもてあましていたの。」
こうして遅まきながら彩の青春が始まったのです。

36 :
亮子のマンションは隣の駅の近くで、おしゃれな造りだった。
「入って、散らかっているけど。お姉ちゃんは出かけてるみたい。」
部屋は2DKで、亮子の部屋は今時の女子大生のグッズで一杯だった。
「こんなにいろいろな洋服や化粧品どうしたの?」
「全部姉のお下がり、姉の部屋見る?  どう?まるで女優の楽屋みたいでしょ。」
確かに部屋中ものであふれているし、香水の匂いも半端ではなかった。
「ガチャ、」玄関の開く音がした。
「亮、帰ってるの?あれ誰かいるの?」
「はじめまして、同じ中学だった彩といいます。遊びに来ました。」
「そう、どこの大学行ってるの?」
「T大です。」
「T大?マジ?なるほどお勉強一筋の真面目ちゃんね!」
馬鹿にしたような、皮肉めいた言い方で彩のことをなめ回すように見る響子だった。
「面白そうな子ね。亮子よりも素材はいいみたいだし、掘り出し物になるかも?T大がポイント高いわよね。」独り言をつぶやく響子。
「同じ○○出身なんだから遠慮はいらないわ、いつでも遊びに来て、私は響子。W大3年なの、1年留年してるけど。」
部屋に戻ると亮子はいろいろ姉のことを教えてくれた。
自慢の優等生の姉が東京に出てきて、すっかりギャルになったこと。遊びすぎて留年したこと。自分が姉のお目付け役として同居させられたこと。
姉の彼氏や友達が頻繁に出入りすること。自分もだんだん姉に染まってきたこと。まだ2ヶ月が経っただけだったが、亮子は化粧もファッションも姉とそっくりだった。
「ふー、彩も吸う?」
亮子はバッグからシガレットケースを取り出すと慣れた手つきでタバコを吸い、彩にも勧めてきた。
「私、タバコ吸ったことないし、未成年だし。」
「周りの子はみんな吸ってるでしょ?T大の子は真面目だからそんな子はいないか。」
「そんなことないよ、でも女の子で吸っている子は見たことないかな?」
「じゃ、隠れて吸ってるかもね。一本ぐらい経験してみれば。」
一本くらい、その言葉でタバコを手に取ると、亮子に火をつけてもらった。
「ごほっ、」「無理みたい、煙がしみるわ。」
「最初はみんなそうよ、彩も大人にならなきゃ!」
この日はいろいろな話をして、帰りに亮子からお下がりのお下がりの洋服やバッグ、靴やアクセサリー、化粧品の数々を大きな紙袋3つももらって帰った。
「彩は女子大生らしくないから、よかったら使って、また今度きた時ににもあげるから。」
確かに高校生というか中学生みたいな格好の彩は子供ぽかった。
「ありがとう。お姉さんにもよろしく」

37 :
家に帰るともらった洋服やバッグ、化粧品などを整理した。
初めてアイシャドーを塗り、真っ赤なマニュキュアをしてみた。一番派手な胸元の開いたドレスを着て鏡を見た。
「私も亮子のお姉さんみたいにきれいになれるかな?女子大生になれるかな?」
新たな目標が彩の中に芽生えた。
紙袋の中にあったシガレットケースに、タバコとライターも入っていた。
タバコを取り出すと自分で初めて火をつけて吸ってみた。鏡に映る自分を見て感じた。
「大人の女。」
響子の行った言葉をつぶやき、立て続けに3本も吸ってしまった。もう咽ることもなかった。
今日はここまでです。
これから少しづつ堕ちていく予定です。不定期に投下します。期待しないで待っていてください。

38 :

期待して待ってる

39 :
私ゎ紗希といいます。
このまえ彼氏と初Hをしました(>ω<)↑↑
彼氏の家でしました〜。
初めてだったから最初ゎちょっと痛かった(汗)
んで!!彼氏が写メとったのッッ(>д<)
私、恥ずかしいんだけど・・見られるのゎ好きなんだっ♪
だから・・・みんなに見てほしいんだ〜(>A<)↑↑
でも、モロ見られるのゎ嫌だから、
この文章を5箇所に貼ってくれた人のみにみせようと
思いますっ♪
5箇所に貼れば、【★】←がクリックできるようになるの!
こんなのありきたりで誰も信じてくれないかもっ!と思うけど、コレゎ本当なんだよっっ!!!
ぜひ見たい人ゎやってみてねっ(>ω<)↑↑
なんかぁ〜すっごいエロいみたい!
もろアソコとか濡れまくりだった・・・(汗)

40 :
>>39
わかる、わかるぞ
元は優等生だったんだろ?
それがこんなに堕落してアホになって…セクロスしまくりで、タバコ吸いまくりで、ピアスだらけで、タトゥーも入れまくってるんだろ?
わかったから、偏差値60超のあんたがそうなってしまった経緯を書いてくれ。

41 :
>>40
盛大にワロタw

42 :
はじめに
今回の主人公はナイスバディで学力も全国一位をとるような、またプロに注目されるようなバリバリな才女ではなく、
体格はザ・中学生(なんじゃそれ;;)で、中学の時大体の人が見たことのある、クラスの中で人脈もあり勉強も部活
もしっかりこなそうと努力する近場の(?)優等生って感じの娘をイメージしました。
あと、それにともなって「なるべくリアル」をコンセプトに今回はやっていきます。
今5000字くらい書いているんですが自分史上一番長い文章になる割に、はっきり言って波(盛り上がるところ)があまりないですw エロもさほど^^;
それでもいいという方だけ読んでください;;
↓↓
「青空の白球」

43 :
3年間共に戦ってきた仲間。
いつも支えてくれた両親。
時に厳しく時に優しく指導してくださった先生。
自分に関わったすべての人間に感謝し、振りぬいた一振り。
それは快音とともに太陽が輝く青空に美しい弧を描いた。
サヨナラホームラン。
紗彩は中学生活最後の全中という晴れ舞台で信じられないような奇跡を起こした。
――やった!やった!!やった!!!
手に残る感触を確かめながら、仲間の歓声を背に受けながらゆっくりダイヤモンドを回る。
やがてホームベースへ。
囲まれる、笑顔、笑顔、笑顔。
最高のひと時だった。
「ありがとう!キャプテン!!」
「紗彩ありがとおーー!!!」
「あんたすごすぎ!!!」
あいさつ後、打たれた相手側のエースが歩み寄ってきた。
「完敗です・・・ 高校でも続けますよね?」
その表情はどこか清々しかった。
紗彩はそれに負けないような清々しい笑顔で即答した。
「もちろん!!」

44 :
数週間後、教室には進路先に悩む紗彩の姿があった。
学級委員長であり、ソフトボール部の部長、勉強も常に安定した成績。更にはその明るい
性格で人望も厚い。内申書はもはやどの高校にも通じるフリーパスのようなものだった。
そんな彼女が悩むのには理由があった。ソフトボールで目覚ましい活躍をした彼女には
地元の強豪私立校「慶徳高校」から誘いが来ていた。もちろん彼女も大好きなソフトボー
ルで高校でも活躍したかった。だが一方で両親を思えば地元一の公立進学校「聖怜高校」
に進むことが望ましい。元々裕福とはいいがたい家庭。少しでも楽をさせてあげたかった。
慶徳高校は入学料こそ免除してくれるとはいえ、その他は自己負担。そしてなによりこの
高校、あまり風紀がよくないという噂がある。

45 :
紗彩は悩んでいた。
その日の夜、食卓で両親はニコッと笑い、
「あなたがやりたいことをやりなさい」
と迷えるわが娘に言った。
「でも・・・」
そう言いかけた娘を遮る。
「それくらいのお金はあるわよ。あんまりパパを見くびっちゃだめよ? ねえ、パパ?^^」
「もちろんだとも」
「勉強だってきっと頑張り屋さんのあなたならどこだってできるわ^^」
「ありがとう。パパ、ママ。」少し泣きそうになるのを堪えながら紗彩は感謝を伝えた。
こうして紗彩は慶徳高校に進学を決めた。

46 :
梅雨、うっとうしい毎日。彩はほぼ毎日亮子のマンションに寄って行った。
「最近化粧も上手になったね。」
「いつも亮子や響子お婦さんに教えてもらったから、この服もちょっと手を入れてみたんだけど。」
「器用だね!前屈みになるとモロエロいね。」
「私、わかったの。女の武器が・・・・」
「でも彩はまだ処女でしょ?」
「うん、でもこれからは変わるんだもの。」
「じゃぁお婦に言って彩をギャルにしてあげるよ。」
『ありがとう!』彩の顔は輝いていた。
「高校の制服持って来ました。」
「ダサい制服、、どこの高校?」
「本当はみんなこんな感じでしたけど」そう言ってスカートを折り込んだ。
「これって、馬鹿高?」
『そうです、世間では底辺の高校です。私が初めてT大に合格しました。」
「嘘みたいな話、よく頑張ったね。」「これからは自分を出せばいいよ!!」
「でもまず、貴重な初物をお金に買えなくちゃ。」
こうして私は、高校生の振りをして初めての援交、処女喪失をさせられたのでした。
「ヤリ高の割にはいい値段がついたね。」「処女10万円だよ!!」「18歳まで守ってきた甲斐があったよね。」
こうして援高デビューと共にアルバイトが始まりました。
黒髪にきちんと着こなした制服、誰もが処女と思う振る舞い。
一月で100万近くのお金を手にして、彩の理性は完全に崩壊した。

47 :
転落、その言葉の通り、彩はSEXと快楽に溺れた。
「彩、最近どう?」
「元気にしてるよ!」大学以外の友達が声を掛ける。
夏休み前には彩はそこら辺にいる「黒ギャル」に変身していた。
初めて吸ったタバコは毎日一箱以上になり、ピルを飲み中田氏OKのヤリギャルになっていた。
当然のように金髪に染められた髪の毛はあの優等生だった彩の面影はなかった。
彩に彼氏ができた。
ヤリコンで出会ったW大のチャラ男。イケ面だけど芯のない、頼りないやつ。

48 :
彩の男はただのやりたがり、毎日彩を拘束して自分が果てれば終わり。
連れて歩くには最高の男だけに彩は従った。
男の要求はエスカレートし、3Pや援交、最後にはソープに売られた。
ここで、彩は女として強く生きることを悟った。
1年留年したけれど、単位もしっかり取り、国家公務員上級試験に合格した。

49 :
彩の親です。
一気に書きすぎました。ごめんなさい。
展開が乏しくなりました。少し休憩します。
出直します。ごめんなさい。

50 :
彩の親さん、おつかれさまです!
はさむような形になってしまい申し訳ありません(−−;

51 :
やはり、というべきか噂通り慶徳の風紀はあまりいいものではなかった。
スポーツ推薦という枠があるものの、一般で受けても3〜4番手の公立高校の滑り止めレベル。
さらにその一般枠の生徒にはサークルこそ認められても部活動をさせないという決まりがあっ
た。そのため多くの生徒がその時間をもてあそび、そうした環境は風紀や勉学においても影響
を与えていた。問題視した学校側はしばらくして「同好会」という名目でなら活動を許可する
形をとったのだが時すでに遅し。それはただの馴れ合い、表面上多くの同好会は存在するが実
際には活動していない、なんていうケースがほとんどだった。

52 :
そんな中紗彩はがんばった。
持ち前の明るさ、壁をつくらない性格でクラスにしっかり居場所をつくり、授業も周りが
寝たり漫画を読んだりする中真剣に聞き、最初の中間テストでは堂々の1位をとった。紗
彩自身1位をとるというのは初めてだったため(中学では3位が最高で後は10〜20位
をとるくらいだった)両親とともに大変喜んだ。ソフトボールでは元々ずば抜けたセンス
やパワーがあるわけではなく、強豪と呼ばれるチーム内ではベンチを温める日々が続いて
いたがその努力は誰もが認め、1年生の中ではすでに中心人物になっていた。
そういったところで紗彩の高校生活はとても充実していた。

53 :
今日はこの辺で(^^)
次回投稿分から崩れていきます。
「またいつか」がまさかの2日後(−−;
思いついたんだから仕方がない。←
毎日投稿目指して頑張ります!

54 :

しかしその充実した日々に突然陰りはやってきた。
いつものようにストレッチ、ランニングとこなしキャッチボールに入りいよいよ
遠投といった距離まで広がってきた、そんなときだった。
紗彩は不思議な感覚に襲われた。
突然目の前に広がる相手までの距離がとてつもなく遠いものに感じられたのだ。
彼女はその感覚を振り払えないまま無理やりボールをリリースした。
――数秒後。
その放り出された球は投げ終わった紗彩の数メートル先で転がっていた。
肘に残る確かな違和感。どんどん、どんどんその痛みは増していく。
「紗彩!?」
周りが駆け寄ってくる。
「すいません。ちょっと力みすぎました」
にこっと返す。
(いえない。まだ実績もあげてない私がこんなところで痛いと言ってしまえば――)
この日、騙しだましで彼女はその後の練習をなんとか熟した。
さらに入部以来日課にしていた練習後の素振りでは痛みはそれほど感じられず、
いつものノルマをこなした。
(なんだ、これならすぐ痛みも引きそうね。)

55 :

――だが。
その考えは甘いものだった。日に日に痛みは増すばかりだった。
最初の違和感から10日もしないうちに紗彩の素振りの日課は潰えた。
それでも断固として人前の練習では弱音を吐かなかった。
そうした努力の末、途中出場とはいえ1年生ながらついに試合に出ることとなった。
試合は6回裏の最終回手前、2点リード、紗彩はライトで守備に就いた。
ランナーは2・3塁仮に走者がかえっても同点。先輩の投げた球の球威に押し込まれ
た打球は浅いライトフライになった。
(きた!)
「オーライ!」
パシッ!
しっかり捕球。
だがほっとする間もなく三塁ランナーがタッチアップ。
「紗彩!バックホーム!!」
ランナーの飛び出しが少し遅れた。距離的にも刺せる。誰もがそう思った。
――しかし。
紗彩の返球は勢いなくとんでもない方向に転がっていった。
あわててセカンドとセンターがボールを拾いに来たがようやくとった時には打者が三塁を回っていた。
右腕を抱えかがんでいた紗彩が顔を上げたときその目に映ったのは喜ぶ相手側ベンチと心配、驚き、そして押しされるかすかな紗彩への失望感。それらをまとった味方側ベンチ。
紗彩は、泣いた。

56 :
病院の検査の結果は肘の軟骨の骨折。いわゆる野球肘だった。
成長期に起こってしまうと非常に厄介なもので紗彩は長期離脱を余儀なくされた。

そこからは退屈な日々が彼女を襲った。
ランニング、部分筋トレ、ボール拾いに声だし。
これも試練だと言い聞かせ紗彩は必に耐えた。しかし心の底でやはり退屈さを感じずに
はいられなかった。
こうしたリズムの狂いはしだいに勉強面にも影響を及ぼし始める。
はじめはソフトができない分、と思い以前にも増して勉強に集中していたのだが、そのこ
とがかえって仇となった。彼女の自宅学習が学校の進捗状況を越えたあたりでその問題は
起こり始める。
(これ、2週間前にやったやつ… ランニングで疲れたしちょっとぐらい寝たって大丈夫だ
よね?)

――授業を真剣に聞かなくなり始めたのだ。
言い訳にしたランニングもいままでだって熟していた。しかし違いは充実度。これまでの
体の疲れはすべてそのままソフトをできる喜びに打ち消されていた。だが今はその打ち消
してくれる支えがない。
自宅学習という貯金が彼女をダメにしていった。その貯金もまだ大丈夫、まだ大丈夫とし
ているうちにすっかり使い切り、授業に追いつかれたころにはすっかり授業中寝ることが
習慣づいてしまっていた。
素振りの代わりにランニングを取り入れた自主トレも授業に支障をきたすという根拠なき
理由をつけ、1か月をする頃にはすっかりご無沙汰になってしまった。
その理由もやがて忘れ始める。それまで自主トレを理由に断っていたクラスの友人の誘い
をすっかり断らなくなったのだ。カラオケ、ボーリング(左手だが)。その時間は彼女がそ
れまで必にバットを振り続けていたことが馬鹿らしくなるほど楽しかった。

それでも部活には常に参加していた。

57 :
だがそれも2カ月もしないうちに崩れる。
その日紗彩は放課後友人から隣町へのショッピングに誘われた。
勿論この日も部活があった紗彩は断った。部活後ではとても間に合わないからだ。
――が、友人の一言。
「紗彩今まともに練習できないんでしょ?」
――続く、誘惑。
「たまには息抜きも必要だよ。 病院行くって言えばいいじゃん。」
あの試合以来どこか居心地の悪さを感じていた彼女は心のどこかで開放を願っていたのか
もしれない。友人の言葉はいともたやすく脳内に流れ込んでいった。

その日の放課後、グラウンドに紗彩の姿はなかった。

58 :
今日はここまでで^^;

59 :
おっつおつ!

60 :
>>33
ttp://pele.bbspink.com/eroparo/kako/1308/13080/1308083921.html
その2もあった気がするけど見つからんかった

61 :
怪我からちょうど半年。
部活の時間に街を歩いていたという噂が少しずつながら漏れ出したころ、紗彩は親に連れ
られ接骨院に来ていた。痛みもすっかり退き、最終チェックのためだった。
「今日、OKが出るといいわね^^」
母の優しい笑顔。
「うん。」
しかしその返事とは裏腹に
(もう少し休んでいたい)
という気持ちが彼女の心にあった。
だが結果は。
「大丈夫です。よくここまで辛抱しましたね。」
その一言に母と心から喜び合った
――フリをした。
(また、厳しい練習が・・・)
そんなことを思い首を振る。
(なにいってるの私!?やっとソフトができるんじゃない!もっと喜ばないと!)
その晩すっかり伸びていた髪の毛を再び肩にかかるかどうかまで切り翌日に備えた。

62 :
復帰した彼女に待っていたのは怪我していた時の何倍も苦しい現実だった。
厳しい練習を積んできた周りの一年生は半年で大きく成長していた。入学当初からは考え
られないような振りの速さ、紗彩が見ていて抜けたと思った打球にも追いつけるような守
備力、そのあとの返球も鋭さを増していた。さすが強豪校といえるような練習の成果だっ
た。
その一方で。自分は。
復帰前に数段劣る肩、向かってくる球が信じられないほど速く見えるようになった眼、鈍
いスイング。
結局その日奏でた金属音はやっとの思いで当てたボテボテのピッチャーゴロだけだった。
さらに彼女の心を折ったのは自分が苦しい思いをしている全く同じ時間、友達とアイスを食べながら街を歩く同級生。その存在だった。
(なんで私こんなところにいるんだろ・・・)
練習後、自主練に励む気にもなれず、救いを求めてケータイを開いた。
救いの、遊びの誘いメールは来ていなかった。
(今日から復帰するって言っちゃったしな・・・)
その人脈から怪我の時遊びに誘ってくれる友人は多かった。ケータイを開けばいつもそこ
にお誘いメールがきていた。
――新着メールはありません

紗彩はその画面に寂しさを感じていた。

63 :
二年に上がった紗彩は学校では相変わらず上位をキープしていた。

・・・点数は下がったが。
紗彩は50点台の混じる60点台のテスト結果を前に満足していた。内容としてはそれほど
難しくないのだが70点台が紛れていればなお喜んだ。
この学校ではこれだけ取れれば十分10番以内だった。
学校の規則にもすっかり甘えるようになる。
髪はすっかりロングといえる長さになり、少し茶色くなった。眉もすっかり周りと同じよ
うに薄く細くなった。
スポーツ推薦入学という名目上ソフトボール部に籍を置き、部活にも出ていたがその向か
う姿勢は一年の時とは変わっていた。とりあえず部活はこなす。練習にも出る。だがそこ
に覇気やレギュラーへの執着心などはなく、こなすだけ。練習が終われば友人と合流し街
へ消えていく。すっかり中心人物から外れていた。
恵まれない体格ながらも必にバットを振り続けていたころの体つきは影をひそめ、すっ
かり丸い、女性らしいものになっていた。成長とともに胸も膨らみ、もう完全にスポーツ
選手の体ではなくなっていた。

64 :
体格だけではない。
彼女はトイレでタバコを吸っていた。
きっかけはあの復帰した日の数日後だった。
めずらしく部活動自体が休みの日曜日。
以前の紗彩ならレギュラーを取るため休日返上でグラウンドへ向かっていただろう。しか
し耐え忍んだ1週間。思いっきり羽をのばしたかった。ケータイを見ればばっちり。
そこには遊びのお誘いメール。内容はみんなで免許を持つ先輩の車でドライブというもの
だった。
一通りドライブを終え、先輩の住むアパートへ。
部屋はいかにも、といった部屋で、雑誌や空き缶が散らかりタバコの臭いが充満していた。
そこでの時間は本当に楽しかった。部活での孤独感が嘘のようだった。
雑談で盛り上がり、マージャンも教えてもらった。
「これで、ろん、なのかな?」
「うおっ!それあがってるよーしかもデカいて!」
「ははっ初心者に振り込むなんてダッセーw」
「あはは」
そうやって盛り上がるうちに完全に場に飲み込まれていった。
ある男が紗彩に提案する。
「吸ってみない?」
もちろん紗彩は教科書通りの言葉を返す。
「すいません。私、未成年だしタバコは体にもよくないそうですし」
「あははw保険の教科書そのままの会話じゃんw」
「さっすが優等生w」
優等生。その言葉になぜかカチンときた。
男は続ける。「そんなに堅けりゃ人生やっていけないぞ〜w」
(勉強だけできてもいい大人にはなれない。 そんなことだれかに言われなくてもわかっ
てる!)
「何事も経験だよ? こういうことも経験しました、でいいじゃん。」
「・・・・・じゃあ、一本だけ・・・」
これがきっかけだった。
結局うまく吸えなかったからノーカン、なんていう風に崩されていきその日はおみやげと
してタバコひと箱とライターを鞄に帰された。
人通りも少なくゴミ箱も何か所か設置された帰り道。捨てようと思えば捨てることはでき
た。だが彼女は帰宅途中けっしてそれを鞄から出さなかった。
次の日の朝、いつもより早く学校に着いた彼女は誰もいない女子トイレの一番奥の個室で
鞄からそれを取り出し口に加えると先に火を灯した。
イケない煙が喉から肺へと満たしていく。それは想像すればおぞましく、そして気持ちの
いいものであった。
―ダメな自分。大切になんかしたくない。

こうして彼女はタバコの味を覚えた。

65 :
今日はここまでで^^;
申し訳ないのですが突然旅行の予定がはいったので
明日明後日は投稿できないです><;

また感想・要望・アドバイスなどあれば参考にしたいのでお願いします^^

66 :
おつっ!

67 :
いいなぁ、活気があって。SS書いてる方々お疲れ様です&ありがとう!

68 :
まぁ金払って買えるもんじゃないし
感謝するしかないからな
おつおつ

69 :
大津!

70 :
前スレの>>1で「悪堕ちとはちょっと違う」とあったが、シスターとか巫女とかをサキュバス化するのはスレ違い?

71 :
>>70
悪堕ちスレがあるから、そっち向きじゃない?

72 :
>>70
サキュバス化っても悪堕ちスレなり異形化スレなりサキュバススレなりそれぞれだかんなあ
サキュバス化すると「派手好きになるとか素行が悪くなる」とか(←ここ重要)それならこのスレ向き
需要はともかく、シチュエーションはなんであれ、「品行方正な人物が素行不良になる」という趣旨
で立てたつもりのスレだったりするんで、そこメインならあとは好きに書くのがいいと思う!!
とか前スレの>>1は思ってます。

73 :
ちょっと次の作品のアイデアが生まれたので導入部分書いてしまいます。


いらっしゃいませ。
堕落堂へようこそ
お客様は初めてのご来店ですね?
簡単にシステムの説明を。
当店ではあなたの堕落欲にお答えします。
あなたは「失う」ことができます。
知性、学歴、立場、お金、人間関係、才能、しがらみ、理性・・・
そして私たちは逆にその「失った」世界をあなたが存分に楽しめるようお「与え」ます。
あなたをダメにする友人、クスリに出会うシチュエーション、馬鹿な学校、異常な性欲・・・
あなたは夢の中で日頃叶わぬ堕落した自分を楽しめるというわけです。
目が覚めれば全ては元通り。
夢の中であなたに起こったことは考えの変化までも含め全てなかったことになります。
料金ですが私どもは一切頂いておりません。
その代わりといたしまして、ご利用中、あなたの身分・ステータスの確認できる物品をすべて
こちらで預からせていただきます。お洋服・身につけておられるものはこちらのかごに。
このスエットにお着替えください。

注意点ですが、
1時間で10日間、最大6時間で60日間の夢が楽しめますが、
もしそれを超過した場合あなたの堕落体験はすべて現実世界へ持ち込まれます。
しかしご安心ください。1日ごとに、そして60日目にスタッフからご確認の電話をさせて
いただきます。その際終了の意思を伝えて頂ければ終了させていただきます。
いかがでしょうか?

ありがとうございます。
それではそちらの更衣室でお着替えを済ませた後御手数ですがもう一度
フロントへお越し下さい・・・

74 :
お「与え」ますw
思いついたのをそのまま文章にしたのでいつも以上に誤字脱字がひどいです(:▽;)←

まあこんな感じになるんだ〜ぐらいに思っといてください(^^;


75 :
期待しています

76 :
>>73
おもしろそう

77 :
「堕落させ屋」に依頼して劣等感の原因である優等生を堕落させる
しかしその代償は自分がさらにその元優等生以下の超劣等生になること…
みたいな人を呪わば穴二つっぽいネタを考えた

78 :
2年になった彼女に更なる堕落が待っていた。
その日、紗彩は職員室に呼びされた。
そこでひとつの提案を受ける。
それは衝撃的でうれしくもあり、またどうしようもなく悲しくもあった。


――スポーツ特待生の撤回。

すなわち部活のクビ。一般的に高校側はこういったシステムを公にはしない。
したがって紗彩がそのことを知らなかったことも自然であった。
1年のとき半年怪我で離脱。復帰してからも目立った成績は残せていない。
試合すらでていなかった。
しかし一方で勉強面では常に上位に立っている。勉学に専念させたい学校側の考えだった。
技術的にも体力的にも気力的にも。
もう周りに追いつくことはできない。紗彩のソフトボールへの情熱はとっくに薄れていた。
だが引っかかるのは2年前。

なぜ自分がこの高校を選んだのか。選べたのか。
両親への申し訳なさが彼女を襲った。

79 :
その夜彼女は両親の前で泣いて謝った。
両親はそんな娘を2年前と同じく暖かく迎えた。
「道はひとつじゃないわ^^あなたの勉強の頑張りが学校にも魅力的だったのよ。」
――ごめんねママ。授業ちゃんと受けていないんだ。

「おまえはこの2年充分苦しんだ。それだけで価値があると思う。」
――苦しんでないよ。パパ。

違ったのは娘。
紗彩にはもうこの暖かな環境が苦しくて仕方なかった。
本来部活をしていた時間。
差し込む夕日の中、紗彩は自室で抜け殻のようにベットで大の字になっていた。
何もしない時間。何もしなくていい時間。何もすることがない時間。
――なんて楽で、なんて退屈なんだろう。
情熱が無くなったとはいえそれでも行きつづけた部活。追い続けた白球。
空しさの中、思い出す全中でのサヨナラホームラン。あのときの感触。囲む歓声。笑顔。
そんな思考の渦に溺れ、土日を食事・風呂以外の時間をほとんどベッドで過ごした。
何もしない2日間。
(こんなのいつ以来だろう。)
(・・・小学生の時熱を出して以来か・・・)

80 :
月曜日、泣きつかれたその目には確かな陰り。
それまでの紗彩とは何かが違う。見た目はなにも変わらない。しかしそう周りが気付くほどの変化。
「なんかあったの?」
クラスメイトが聞く。

するとその表情は数秒前には考えられなかったほどの親しみやすい笑顔で答える。

「部活辞めることになったんだ^^」

―聞いてはいけないことに触れてしまった。
クラスメイトはその表情に困る。
「マジ?」
「うん。」
「そっか・・・うさん晴らしに今日遊びにいこっか!!」
無理やり勢いをつけ紗彩を誘う。
「うん!^^」


81 :
いよいよ(まだ4回目ですが;;)書き溜めを使い果たしました(^^;
6800字もこうして見ると頼りないですね;;
堕落堂はいろんな人のパターンを書いていけたらなーとか思っています。
まあそれ以外は今のところ真っ白ですが;;

次で4つめの投稿ですが、文章表現とか一向に改善しません(_ _;
お気づきでしょうが、他の投稿者さんに比べセクロス方面の堕落表現
がびっくりするぐらい下手くそですorz
・・・挫けずがんばります((( ;−−)←

82 :
堕落していても、ちゃんと親への心苦しさを感じているってのがいいなあ

83 :
>>82
友達連中も悪意じゃなくて善意からの行動なんだよな
だからこそ堕落していくってのが生々しくていいわw

84 :
悪意も好きだぜ
というか堕落ならなんでもだけどw

85 :
一週間後。
そう、ただの一週間の後。
沙彩は変わっていた。
2年生に上がって以来茶色がかっていた黒髪はその明るさを増し、金に近い茶色に。
授業中、教科書が新たなページをめくられることも以前よりさらに少なくなった。
友達とラクガキを見せ合い小声のおしゃべり。それに飽きれば机に伏せる。
部屋に目を移せばソフトボールに関する教則本やスポーツ雑誌は本棚から消えうせ、
代わりにまだ立たせるほどはない同年代の女の子が読むファッション雑誌が横たわる。
部活を辞め、より一層その使用頻度が高くなるはずだった勉強机には前日の教科書
達がカバンから出されたままの状態で2日前の教科書達を押しつぶす。
沙彩が帰ってこれば開いたスペースにカバンが置かれ、いよいよその机は勉強机では
なくなる。そして案の定帰ってきた沙彩は雑誌を取りベッドへ。

両親も娘の変化に気づいていた。
しかしどこまで口出しをすべきなのか。
ずっとソフトボールを頑張ってきた娘。
絶望しても仕方ないような事態。
それでも娘は笑っている。楽しそうに学校へ通っている。
今この楽しみを取り上げてしまえば娘にはつらい思いしか残らない・・・
それに・・娘なら、沙彩なら立ち直ってくれる。常識ある最後のところで踏みとど
まってくれる。本当にダメなそのときに初めて介入すべき。
こうして容認してしまっていた。
娘を想うが故の判断の鈍り。



−−この判断を彼らは後に心底後悔することになる。


86 :
大学の夏休み明けて・・・なかなかこっちに手が回らないです(:▽;)←
読んで下さってる方、本当にすみません;;
なんかちょっと思ったんですが堕落系が好きなのって絶対イヤと思いながらも一方で自分が
堕落したいって気持ちがあるからなんですかね?
同時並行でもう一つ人生があるなら(?)とことん堕ちてみたい!
んで「もう一つの人生=堕落系ヒロイン」・・・みたいな(笑)
夜神月の最期にちょっと憧れ抱いたときはさすがに自分を引きましたけどorz

87 :
おつ!

88 :
1ヶ月後、学校で行われた全国模試の結果。
並ぶE判定。
しかしそれよりも沙彩の目に留まったのは自身の点数と校内順位だった。
30点台の数字が並ぶ。
2年生から始まった数学UBはなんと24点。
今回の試験はむずかしめ。
周りもできていないだろうから問題ない。
そんな彼女の考えを打ち砕く順位。


112位。
帰り道。
「聞いて〜わたしさあ〜今回数U36点だったんだ〜最高記録☆」
「きゃははwなにそれw今回学年平均40点でいつもよりみんなできてんのw」
「え〜順位だって97位で初めて100位以内だよ〜わたしがんばった☆」
「きゃははw沙彩に笑われるよw」
「えー沙彩、そんなことないよね〜?w」
「う、うん!もちろん!京子がんばったじゃん!」
「うん〜?今つまったでしょう?馬鹿にしてるな〜??w」
馬鹿になどしていなかった。
頭が真っ白になりそうだった。
「で、沙彩さま、今回の御得点は??」
「・・・・12位である!」
「ひゃーさすがでございますwあれ?京子あんた何位だっけ?w」
「うるさいなーw そういうあんたは?w」
「うっ!・・・・103位・・」
あはははは!…

家に帰った沙彩はその順位票を小さくたたむと見つからないように机の引き出し
の奥に突っ込んだ。




89 :
「勉強しなくては」
一通り落ち込んだ後、沙彩は教科書を開いた。
「分かるところから復習だな。」
ページを戻していく。

−−−−だが。
やがて戻るページがなくなった。
ならばと1年生のときの教科書を引っ張り出す。
再びページを戻していく。
まだ勉強していた頃の範囲なら。
しかし。
一通り目を通した沙彩の足は地面に着いていない感覚に襲われていた。
授業もそこそこ、復習などまったくやってこなかった時期の記憶はほとんど消えかかっていた。
ほとんど1から。
かつての沙彩ならそんな逆境にも立ち向かっていただろう。
だが、今の彼女には−−
プルルルル・・・
「あ?沙彩?今から遊びに行かない??」
(・・・明日からがんばろう)
沙彩は最近買ったミニスカに脚を通すと部屋を出て行った。


90 :
この後の授業課題の進捗状態によりますが
今晩もう少し話を進ませる予定ですd(−−;
最初にも書いたように素行堕落の中の一つの要素でエロ要素が入ってきますが
あまり比重は置かないつもりです。エロ堕落<素行堕落って感じです。
この作品はなるべくリアル路線を主線としてやっていきたいのでこれに関して
は目をつぶっていただければと(><;

91 :
乙乙
ただ堕落するだけなのになぜかエロく感じるから不思議だ
こういうジャンルに入り込む人間ならなんとなくわかってくれると思うけどw

92 :
その明日が来た。
朝の5時にアラームが鳴る。
朝に勉強しようという計画。中学から朝練でずっと起きてた時間。
その気になれば起きれるだろう。そんな考え。

−−だが。
中学の時の朝練を起きれる要素として取り上げるなら想定すべきことを一つ忘れていた。
単純。生活リズムだ。
昨日帰ってきてシャワーを浴び、ベットについて雑誌に一通り目を通し寝たのは3時手前。
眠りについて3時間も経たない内に起こされた身体は猛烈な拒否反応。
結局何度もアラームを止めているうちにようやく身体を起こしたのは6時10分。
ふらふらっと机に向かい、教科書を開く。

当然集中できるはずもない。
教科書を持つとベットへ。
寝転びながら読もうとする。
だがその視界はだんだんぼやけバサっと教科書が手から離れる音を遠くで聞きながら
沙彩は2度目の眠りについた。

93 :
優等生が怠惰になっていくことが、どうしてこんなにも興奮するのか

94 :
そんな中途半端な生活をしているうちにとうとう学校に遅刻し始める。
2度寝の後目を覚ませば、という展開である。
「沙彩、まだ起きなくていいの?」
ドア越しの母親の声を聞いたとき、沙彩は遅刻を確信した。
結局この早朝勉強は彼女に2度寝の気持ちよさと授業中の居眠りの悪化を誘った
のみであった。

夏休み直前の中間テスト。
彼女の成績表は改善するどころか更なる悪化をみせた。
その結果はこの前の模試が偶然ではなかったことを克明に示していた。
国語34点、英語40点、日本史28点、世界史32点、化学18点、物理14点、数学12点。
直前の詰め込みがまだ効く文系教科はなんとか体を成していたが完全においていかれて
しまった理系科目はとうとう20点を切った。
心なしかそのピンクのペンで書かれている数字はこれまでよりも雑に書かれているよう
だった。
そしてもう一つその変化に気づく。点数の横に「再」という字。
(これってまさか・・・)
「うわー今回4つも追試じゃん(T T)」
成績表返却後周りから聞こえるいつもの声。だが、その聞こえ方はこれまでとまったく
ちがった。
「はーい。さわぐなー。返却された答案用紙に再ってかかれたやつは来週の金曜日放課後
空けとくように。」


95 :
どうしよう。
もう周りに嘘はつけない。
次の金曜日には皆に認識される。自分が赤点を取ってしまったことを。
それも体調が悪かったなんて言い訳のつかない、3教科。


・・・。
・・・・・・。
・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・もういいや。
沙彩の頭の中でなにかが吹っ切れた。

放課後帰り道、沙彩は友人達に自分の今回の点数を明かした。
信じられない、という空気が包んだ後、
「まさか沙彩がなーw こちら側へいらっしゃい!w」
「どの教科ー??一緒にべんきょーしよー☆私5つ落としたから絶対被ってるしww」
「あはは5つとかださーw」
「え?私?日本史でしょ?化学、英語、国語に物理、あ、物理もそーかw」
「おい6教科ww 逆に何とれたんだよww」
本人にとってこれまでの人生でトップクラスの重大事件はこの集団においては
ただの帰り道の一つの話題でしかなかった。
−−なーんだ。本気で落ち込んだ自分がバカみたい。そうだ。皆だって赤点とってんだもん。
「よっしゃー!沙彩も加えて祝勝会ならぬちくしょう会やりますかーー!!!」
「いいね〜!明日は休みだし今日は朝まで歌うぞーー!!」
「おーーーっ!!!」
夕日に照らされる中、河原沿いを走っていた数台の自転車は進路を変え街へと消えていった。

96 :
訂正です;
もう一つの物理→数学で(^^;


97 :
今日はここまでです。
「今日は」です(^^;
いい加減長いんだよぉ!という声も聞こえてきそうですが
まだ完結にはしません;;
やっぱり弥生の話もそうでしたが学生が主人公だと卒業、
さらにはその後・・まで書いてこそかな、とおもうので(^^;
こんな稚拙な文章ですがもうしばらくお付き合いくださいm(_ _)m

98 :
優等生から普通の人になったことで、1つストッパーが消えた感じだけど
優等生の選民思想とかプライドみたいのが崩れる瞬間がたまらないわ

99 :
乙!ひとつひとつ段階を踏んで堕落して行ってるよね
実に興奮する

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