>>3 「目的語」の概念を,学生に理解させるためには,まずいかの言語事実をあげます。 私は,母国話者としての言語直感を援用するために,日本語の事実も援用します。 (1) a. I broke the vase. b. X I broke. (2) a. X The car won't start this park. b. The car won't tart. (ロイヤル英文法 24頁) (1')a. 私は,本をもっている。 b.X私は,もっている。 (2')a. X 火がその部屋燃える。 b.火がもえる。 以上の言語事実を学生に観察させて,意見を述べさせます。 そこで,どうして(1b)(1'b)がだめなのかを考えさせます。 ある学生は,「「−を」がないから 」と観察程度のことを述べますが, ある学生は,「動詞の対象となるものがないから」とわかっているのかどうか(笑)を言います。 私は,力学専攻の学生なら,「ビリヤードに喩え[Causal Chain理論](Croft,W ,1991,Syntactic Categories and Grammatical Relations)], brokeは,エネルギーを持っているね。その力をうける玉が必要だね」というと, ある学生は,「brokeが力の支点となり,その力を受ける玉がいるわけか..」と面白いことを言い出します(笑)。 このあたりで,(1)と(2)の対比を挙げ,目的語の概念を説明し,その有無によって,動詞が2分類できることを説明します。
5 :
>>4 化学の得意な学生なら,Tesniere (1979),Elements de syntaxe Structurale.の理論を応用して, まず,分子 水(H2O)について「どうして,どうしてこのような構造をもつのですか?」と考えさせます。 すると,原子Hは原子価1で.原子Oは原子価2ですから,H−OーHという構造を持つことを答えてきます。 そこで,動詞も,原子核が中心となり(ここで,動詞が文を形成する核となることを教える),Hのように,手を一本もつもの, Oのように,手が.2本持つものがあると考えれるよね。と次の図を描きます。 ● a. ○ーstart 「ーH」 b. ○ーbrealー○ 「ーO−」 図を示しながら,動詞も原子のように,原子価をもち,自動詞の場合は,主語だけをとり,原子価1で,他方他動詞は,原子価2であることを示します。 さらに,「原子価3の動詞はないかな?」と質問し,考えさせます。☆考えさせることは,とても教育上,思考力養成のため,重要です☆ そうして,二重目的語をとる授与動詞の話にもっていきます。 この教え方で,どんなものでも,ミクロ(原子)やマクロ(太陽系)でも,核があり,その周りに,電子(ミクロ)や地球(マクロ)がひきつけられた構造をしていることをきづかせて, 言語の場合も,核「動詞」となるものがあって項「名詞」がひきつけられているときづかせ,どの世界も同じ構造をしているのかな?などと,想像力を養成する。
>>8 意味には, What does this mean? の疑問文が問う意味(意味論)と What do you mean by this?の疑問文が問う意味(語用論)がありますね。 計算機言語は,語用論が扱う意味は,無論無理ですが, 意味論が扱う意味は,どの範囲で,どの程度,完全に自動解析できると前提しているのでしょうか?
>>11 ジョー役(ペック)が,アン役(ヘプバーン)が,彼のアパートで, 女王様かどうかを,確かめる場面があります。 彼女は,自分の身分を隠そうとしますが,英語でばれてしまします。 つまり, 助動詞 mayとcanの使い方です。 彼女は,無意識に."You may sit down" "You may call me Anna" と,言っています。この,may は,王様しか使いませんね。 また,髪を切って,スペイン広場で,アイスクリームを食べながら,階段を上っているとき, ジョーは,あとをつけてきたのに,偶然にあったように,ジョーは, "Well, it's you. Or is it?" すると,彼女は, " How do you like it ?" 単語は簡単な英語ですが,とても英語的表現で,私たち日本人には、難しいと思います。 皆さんは,どのように訳されますか? 以上,私の拙い授業の一例ですが, 皆さん,良い教材となる映画・音楽などがあれば,紹介してください。
以下は,The Simon and Garfunkel の有名な曲のBridge Over Troubled Waterで,ある人が,なぜ ”Like the water over the troubled water I will let me down" は,I will let myself downでは?との質問があり, 親スレで,次の様に答えたので,皆さんコメントください。 確かに,I lay myself downという型があるが,『基本動詞辞典』小西友七編 研究社.829ページ. に,その意味では,I lie down. という自動詞が普通とあります。 私見ですが,再帰代名詞が次の例のように,再帰代名詞が省略されて,他動詞が自動詞かする例が多いです。 (1) I washed (myself). (2) I dessed (myself) quickly. 実際,「ジニアース英和3版」に,1062頁に,He laid himself on the grass. は,<He lay on ...が普通> (彼は草の上に身を横たえた.自動詞解釈)の例が出ています。 以上から,I lay (myself )down. 自動詞の読みとなります。 そこで,この曲には,友人をたすけるために,橋になろうといっているわけで,自分自身がつらくても,無理をしてでもという内容で,自分を客体化して,それに強いる, つまり,次の例のように,使役性のある他動詞の読みがふさわしいですね。 (3) I lay a baby in its crib. (私は赤ん坊を寝台に寝かせる) 他動詞の読みをもたせるためには,歌のように,代名詞 me を用いなけれなりません. I will let me down. (私は,なにがあっても,この身を横たえよう) まとめますと,再帰代名詞を用いた場合は,自動詞の読みで,代名詞を用いた場合は他動詞の読みです。
15 :
>>14に補足。 再帰代名詞,代名詞,指示表現との分布に関しては,変形文法の束縛理論が扱っています。 そこで,その理論が説明しようとした再帰代名詞と代名詞と違いを表した事実が以下の例です。 (1) John hurt himsef.[John = himself] (2) John hurt him. [John ≠ him] (1)と(2)の対比が,(3)と(4)にもいえます。 (3) I lay myself down .[ I = myself] (4) I lay me down. [I ≠ me] そこで,(4)の場合,自分を客体化していて,使役の対象となり他動詞の読みとなります。)
16 :
私が,親スレで答えたものを,次にもう一つ親スレから貼り付けますので, コメントお願いいたします。 「車で曲がることを,shakeという動詞が使えるのか?」 とのご質問に対しての,私の見解を書かしていただきます。 次の(1)のように,turn は「一方向へ向く,曲がる」とういう運動を表すので, 方向を表す[to the left]と共起可能ですが,前後・上下を表す [ back and forth/up and down ]とは,共起しません。 他方,次の(2)のように,shake は「外部の力で物が上下・前後・左右に動くが本義(ジニアース英和3版.1706頁)」とういう運動を表すので, 方向を表す[to the left]と共起不可能ですが,前後・上下を表す [ back and forth/up and down ]とは,共起可能です。
(1) a. I turned (the car) [to the left]. b. *I turned (the car) [ back and forth/up and down ]. (2) a. *I shaked (the car) [to the left]. b. I shaked (the car) [ back and forth/up and down ]. 以上の,(1)と(2)の対比から,shakeは,車を振るように運転するの意味では可能(あまりない事例)ですが, 「車で曲がる」の意味は, turnを用います。 補足.*は,非文法的であるということを示します。 (1)と(2)の例文の文法性は,nativeに確認済み。 (1)の the car は,話者がドライバーの場合,省略可能ですが, 次の例のように,ドライバーが車の中で,首を動かして,窓を見る意味も出てくるので, はっきりと,車を動かしていることを意味しているとき,the car を省略しない。 (3) I turned to the left and looked at the wondow
>>19 注意点のAですが、ページ数は「可能なら」記すということで宜しいかと思います。 手持ちの作成資料でページ数まで記してある人は多くないでしょう。 出典がわかっていれば他の人が調べるのは容易なので、出典を明記していれば問題ないと思います。 CGEL=A COMPREHENSIVE GRAMMAR OF THE ENGLISH LANGUAGE LGSWE=LONGMAN GRAMMAR of SPOKEN and WRITTEN ENGLISH などは千数百ページに及ぶため、11.2 などの表記があるといいですね。 「第5版」等の表記は右肩に小さな数字が出せないので、 (5)や(5th)などのように適当に示して良いでしょう。 出典の表記は慣例的な方法で良いと思います。 PEU (3rd)=Practical English Usage (3rd edition) LDOCE (3rd)=Longman Dictionary of Conremporary English (3rd edition) CCEU (2nd)=COLLINS COBUILD ENGLISH USAGE (2nd edition) 等が表記例ですね。
Does anyone have good ideas about how to teach the adjective usage of to-infinitive? When I use such sentences as "I have books to read." or "I have many things to do.", classes don't get lively atomosphere.
25 :
>>24さん。 不定詞の形容詞的用法の教授法の質問ですが,確かに学生に教えるとき苦労しますね。 私は,>>3で述べたように,文法用語を使いません.その概念を理解させることに,努力します. 修飾語となるのは,形容詞と副詞ですが,形容詞は名詞を修飾し,副詞は,名詞以外のものすべて(動詞,文など)を修飾します.それを, 簡単な,例,The next train to arrive.などをあげ,to arriveはtrainを修飾していると示します. ここまでは,学生は理解します. しかしながら,貴方があげられた,books to read, many things to do となると,躓きだします. その原因は,books many とthings が,それぞれ,他動詞read,と他動詞doの目的語になっている体と思われます. これは,伝統文法では,遡及不定詞とよばれているものです. これを教えるには,まず,次の例をあげます. ○ He is easy to forget. 訳としては,「彼は忘れられやすい(特徴がないので影が薄い)」という意味ですが, 学生は「x 彼は忘れっぽい」と誤訳します. この構文は,〔easy のような難易を表す形容詞+to do]の場合は,遡及不定詞をとり, It is easy to forget him → He is easy to forget という書き換えが示すように,目的語himが,主語位置に現れます. 以上の不定詞の用法(遡及)が 名詞+不定詞にも使われます. ex. to read a book →a book to read この不定詞の用法を学生に理解させることが重要です.
26 :
>>25 補足.親スレで,以前この不定詞の用法を書いたので貼り付けます. 遡及不定詞は,変形文法では以下のように説明します. 変形文法の観点からは,>>86, (1)のように,「難易,快・不快」を表す述語を用い,不定詞節内の目的語の位置に生ずる空所が主節主語に対応している構文は, tough 構文と呼ばれています。 (1) John is easy to please(●空所).なお(2)の空所のない例と対比. (2) John is eager to please. 『チョムスキ-理論辞典』原口等編.研究社.487頁 など参照. したがって,>>169さんがいうように,(3)で正解.(なお,格の要請はあるが,強調ではない) >>169さんの(2)の読み「彼は忘れっぽい」では,He is forgetful. となります。>>169さんの提案には賛成です。 >>152,>>156さんの,現場でどうこれをわかりやすく教えるのかについては,教えてください。 例えば,高校の参考書では,『フォレスト』石黒監修.桐原書店.177頁に,『難易を表す形容詞+to不定詞』の項目がありますが,良い教授法を示していると思います。
27 :
tough-移動に関して補足を二つ書いておきます。 (a) tough-移動に使う代表的な形容詞 easy, hard/tough/difficult, impossible, interesting, comfortable, pleasant, safe, nice, amusing, convenient, tricky, dangerous, awkward, agreeable, exciting, hopeless 等 (CDGE, CGELから抜粋) (b) 形容詞だけでなく、名詞でもtough-移動が可能な場合がある。 e.g. It is a pleasure to teach Elizabeth. → Elizabeth is a pleasure to teach. ―CGEL (p.1394) 「エリザベスに教えるのは楽しいことだ」 e.g. It is fun (for us) to be with Margaret. → Margaret is fun (for us) to be with. ―ibid 「マーガレットと一緒にいるのは楽しい」 ※ CDGE=A Comprehensive Descriptive Grammar of English (Renat Declerck)
28 :
>>27さん。 補足ありがとうございます。 tough-移動に関しては,動名詞にも生じますね。 いわゆるworth構文で生じます。 例.It is worth visiting the planetalium → The planetalium is worth visiting 『ジニアース英和3版 2193』 これからよろしくお願いします。 研究者の方のようですが,学会の発表や質疑応答で,「あほ」なことを言ってしまうと命取りになってしまいますね.(笑) このスレは,匿名ですがら,恥の書き捨てでよいと思います.そこが,匿名性の強いこのサイトの良いところですね. どんどん,お互いが利益になうように,議論しましょう.
29 :
Difficult explanations to understand are written above. Junior high school students learn adjective usage of to-infinitive, but they learn only the case in which modified nouns are originally objectives of to-infinitive. That's what you call 遡及的不定詞. I think that it is hard for me to teach this to younger kids. I will have to go on to the lesson where classes handle this type of grammer. I don't think I have to make a complicated explanation. I'll go through it quickly.
>>30 補足。 貴方だけではありませんが,私たちの説明をcomplicated explanationといわれましたが, それは,誤解です。>>3でのべたように, >文法は,言語学者が,発見し,開発している概念,法則などであって, 教師が,これをいかに,深く理解し,細かい事実を述べるのではなくて,一般性があり, 体系的に有機的に,応用がきくことを述べる事が,重要であると思います。 例えば,この例では,生徒に a book to read を個々の事実として記憶させるのではなくて, He is easy to please, A book is worth reading と関連させて,その現象には同様の原理がかかわっていることをおしえることにより, 有機的に応用の利く理解につながります。 (ただし,どの学年で教えるのかを考慮しなければなりません.例えば,中学性の場合はeasy構文は習っていませんね。どの程度「目的語の繰上げ」現象を 説明するのか工夫が要ります) >>29さん。失礼なことを書いたかもしれませんが,お許しください。 これからも,中学生の授業例など教えてくださいね。 これからも,よろしくお願いします。
32 :
>>31 補足。 私の授業での経験ですが, a book to read と The book is easy to readとに,同じ原理が働いていることに 気づいた学生がいました。本当のことです。若い生徒は不思議に思う力がありますが, その力を伸ばすのが教師の重要な使命だと思います。 その時,皆さんはどのように答えられますか? 「目的語繰上げを引き起こす遡及不定詞」 という概念を教員が理解してなければ,ただ,個々の事実として「理由はいいから,個々の事実として,ただ覚えなさい」 ということになると思います。私見ですが,最悪の英語教師だと思います。 私がここで言いたいことは,私たちが提案している教授法は 生徒の考える力を養成するのにも役立つもので,あればなぁと思います。
>>39 続き. このスレでは,両方の「愚問」が,気楽にできるスレでありたいのです。 前者の,勉強不足の愚問も,「もっと勉強して..〕という答えも良いのではないでしょうか? 後者の,自分の気づかない質問(愚問?)は,もっと歓迎されるものです。 たとえば,私も学生の意外性のある質問や,親スレで,I would rather と I wish の関連を質問された人がいて,自分がかんがえていなかった質問で,勉強になりました。 このような,お互いに利益になるようなスレを望んでいます。 あなたのもう一つの指摘ですが,
続き. もう一つの質問答えさせてもらいます. ●a student at [x of] Oxford University ですが, 他方,a student of Oriental art. の例のように,この場合は,前置詞 of は可能です. どうしてでしょうか? 名詞句a student of Oriental artの 主要部studentと補部Oriental artとの意味関係は,Oriental artはstudentの対象物 となっています.ただそれは,個々の現象を観察・記述したことにとどまります. の 主要部studentと補部Oriental artとの意味関係は,Oriental artはstudentの対象物 となっています.ただそれは,個々の現象を観察・記述したことにとどまります. その関係は,〔目的語関係〕という「文法的関係概念」です。 例としては,a statement of the facts 事実の陳述(○Somebody states [stated, will stateなど〕the fact の名詞化表現」「ジニアース3版1294頁」 名詞句a student of Oriental artは,Somebody study Oriental art という文から『名詞化(nominanlization)』された名詞表現です. 名詞表現と文表現は,事態を静的(絵など)にとらえるが,動的(映画など)にとらえるかの違いです. したがって,●文表現の他動詞(study)+目的語(Oriental arts)の関係は,名詞化されると,『他動詞から派生された名詞』(study) [of ]目的語(Oiental arts)のように, 文法関係を示す「of」(このofは,所属などのような意味をもたない前置詞,変形文法では,後続の名詞に格を付与するだけのものとしている)が挿入される)● 例,destroy the city →destruction of the city
>>54さん. つづりミス訂正ありがとうございます。 私は,つづりミス多くて((笑) このサイトはスペルチェッカが働かない..(笑) 『名詞化』の定義を(1996)『コンサイス英文法辞典』安井稔編.三省堂.484ページから挙げておきます。 ○名詞以外の,主として動詞あるいは形容詞等の述語を名詞に変え,その述語を伴った文を名詞句にすること. 例えば,John refused the proposal.→ John's refusal of the proposal. Romans destroyed that city. → Romans' desturuction of the city.
56 :
>>52と>>53の説明は,現場での英語教育について有効かどうかコメントください. この説明で,『名詞化』などの概念を使い,難しいので,中高生にはこの説明は有効ではないと,批判される人が多いと思います。 しかし,学習辞典で,a statement of the facts 事実の陳述(○Somebody states [stated, will stateなど〕the fact の名詞化表現」「ジニアース英和3版1294頁」と 『名詞化』については,述べています。親スレで,私は, >『ロイヤル英文法』は,文法現象の説明はないが,記述としては高校生のみならず,一般社会人には,(もちろん英検1級,TOEICの文法)には,十分過ぎるほどのないようです. さらに,記述力があり,ジニアースの辞書学の権威である小西友七教授が,20世紀最大の文法書であると絶賛されたのは, [Quik et al.(1985)] A complehensive grammar of the English language. Longman. や 語法書としては,[小西友七編(2006)『現代英語語法辞典』三省堂.などが,上級者にお勧めです. 『ジーニアス』は,『現代英語語法辞典』などの語彙文法の学問的な成果を,英語教育学的に, 高校生.大学生用に提供したものです.その意味で,『ジー二アス英和辞典』が盛り込んだ,最新の言語学・英語学の成果を使いこなしている人は少ないです. と書きました。[上述の名詞化もその例です〕 私見としては,英語教員としては,このような知識は必要だと思います。 しかし,この概念を使った説明が,どの学年で有効なのが私の関心事です。 中学生には,論理的思考の発達不十分・習得した英語事実の少なさから不向きだと思います。 私が,大学でこの概念を使って授業したとことろ,この説明が分かる学生と分からない学生とはっきりと分かれました。 分かる学生には,かなり有効みたいで,英語に興味を持ち出し始めました。 一方,分からない学生には,,,,(冷や汗) 先生方のご意見お願いいたします。
57 :
訂正。 A [complehensive] grammar of the English language. Longman. → comprehensive
TOEICの問題で,『名詞化』に関わる問題があったので,以下にあげます。 『新TOEIC テスト860点攻略本』旺文社 87頁 ☆The company's ----- not to participate in the conference was a disappoinitment to many. (A) interest (B) verdict (C) involment (D) decision よろしければ,この問題にどのように『名詞化』がかかわるのか,考えてみてください。 ○私の授業で,『名詞化』などの概念を使った理論を講義すると,興味のある学生は聞くが, TOEICなどのスコア向上を狙っている学生は関係がないととります。 そうではないことを,実際の英語の問題(TOEIC ,TOEFL,英検など)をあげて,その理論をつかうと(例えば,『名詞化』を理解すると) どんな問題でも解けることを示す必要を感じています。 このスレを見てくださっている方も,理論に興味なく,TOEICなどのスコアの向上,教授法だと思います。
■■ バカ町山の誤訳で学ぶ英語(その1)■■ (よく誤訳してる馬鹿な奴が、意味不明の訳文を提出してきたら、また誤訳かな? と疑うのが普通だと思うが。) 原文: We really went after actors who'd gone on news programs. http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20041015 町山のオリジナル誤訳> 僕らは俳優たちがテレビのニュース番組に出るのを追っかけて観た 「追っかけて観た」って、テレビで見るのに追っかける必要は無いから、 「俳優たちがテレビのニュース番組に出るのを追求してテレビ視聴した」というのが町山の解釈か? 原文: We really went after actors who'd gone on news programs. この原文の意味わかりますか? (ヒント:町山のは完全な誤訳) > この場合の"go(went) after someone"っていうのは「誰だれを追い込む」とか「誰々を狙って」という意味ですね。 その通り! 町山の(修正後)誤訳> 僕らが実際「チーム・アメリカ」でいたぶったのは、テレビのニュース番組に出たことのある俳優たちだ ■ 間違いポイント@ really went after ・・・「really」 は「実際」ではなく「徹底的に」「容赦なく」の意味。 ■ 間違いポイントA who'd gone on ・・・ この過去完了は「出たことのある」(経験)じゃないよ! このシロート君は、「えーと、現在完了の意味は4種類だったかな? 過去完了も同じかな?」 と、高校受験生クンみたいに悩んだようだ。 1.継続〔(いままで)ずっと〜している 〕 2.完了〔(ちょうどいま)〜してしまった〕 3.経験〔(いままでに)〜したことがある〕 4.結果〔〜して(その結果,いまは)〜だ〕
62 :
☆The company's ----- not to participate in the conference was a disappoinitment to many. (A) interest (B) verdict (C) involment (D) decision (company's decision (not to participate in the conference))の部分が名詞句で、これを他の名詞句で言い替える練習が良いかもしれん。 (The fact) that the company decided not to participate in the conference The discovery that ... To find out that ... The company's deciding not to ... The decision by the company of not participating in the conference The company's non-participation decision in the conference The company's conference non-participation decision
63 :
A: You know Rick, Jim and Katie. B: Yeah, what about them? They are the top three who run the company, aren't they? A: Right. Well, they decided not to be in the conference. B: Really? Oh, no! We all know the conference would make all the difference. A: Let's find out why they decided not to.
64 :
>>62さん。 出来事(event)をあらわす名詞句は,文表現に書きかえれるので平行性がみられ,同様の変形規則(受動変形など)が適用されますね。 xバー理論へとの変革を起こした,Chomsky(1970) "Remarks on Norminalization," Readings in English Transformational Grammar, ed. by Jacobs and Rosenbaumで,詳細に文表現と名詞表現の平行性が論じられています。 この論文は,私は感動し,何度も読みました。読まれることをお勧めします。 >(company's decision (not to participate in the conference))の部分が名詞句で、これを他の名詞句で言い替える練習が良いかもしれん。 とたくさんの書き換えを示してくださり,勉強させてもらっています。ありがとうございます。 私も,大学でこの書き換えを指導したことがありますが,本当に良くできる学生(英検1級などの所持)しかできませんでした。 かなり,高度なレベルの書き換えだと思います。ここまで,授業できると教師冥利につきますね。 書いてくださったが書き換えについて,コメントすると,日が暮れる((笑)程の内容なので,割愛させていただき, 2,3とりあげコメントさせていただきます。
65 :
>>64 続き. ☆動名詞への書き換え(名詞化の一つ) >[company's decision [not to participate in the conference]]→[company's deciding not to ....] の書き換えの例ですが,これは動名詞への書き換えですね。 例をあげると,The enemy destroyed the city→The enemy's destroying the city と動名詞に書きかえれます。さらに,これを,派生名詞化形にも書きかえれます。 @The enemy destroyed the city→AThe enemy's destroying the city.→BThe enemy's destruction of the city. AとBがみな等しく名詞の性質を示すかというとそうではない。 「名詞らしさ」について,次のような階層関係がなりたつことを(1973)Ross "Nouniess""でのべています。 ○that節<for...to<wh疑問節<〜ing<名詞 「節(文)的<−−−−−−−−−−>「名詞的」 (1984)『文1・講座・学校英文法の基礎』村田勇三郎著.研究社.235頁参照. 以上から,@からBへと,動名詞は,文と名詞の中間の「名詞らしさ」を持ちます。
66 :
>>65 続き. ☆名詞句内へ受動化 >[company's decision [not to participate in the conference]]→[The decision by the company of not participating in the conference ] この書き換えは,文に受動化変形が適用されるのと同じように,その名詞表現にも,受動化が可能です。 例.The enemy destroyed the city →(受動化)The city was destroyed by the enemy→(名詞化)the city's destruction by the enemy ここで,注意する点は,BE destroyed(Be動詞+過去分詞」が名詞化されてdestuructionとなっているということです。 したがって,destructionの訳は,「破壊すること」と「破壊されること」があるということです。
>>65 補足。 ☆動名詞と派生名詞との違いを示す解り易い例が,『新TOEIC テスト860点攻略本』旺文社 185頁 にあったので,あげておきます。 (1) Mr. kim's responsibilities include [training] new employees in computer skills. (2) In this cource, I have received [training] in every aspect of the job. (1)のtrainingは動名詞で目的語new empolyeesを取っていて,新入社員に「教えること」という意だが, 一方,(2)のtrainingは,完全に名詞化されて,派生名詞であり,「研修,訓練」の意である。 派生名詞の他の例としては,parking「駐車」 accounting 「会計」 meeting「会議」など。
72 :
>>71 ↑ 動名詞と派生名詞に関するTOEICの問題,『新TOEIC テスト860点攻略本』旺文社 184頁 ■ The market survey conducted recently reveals customers' strong ----- for gas stoves. (A) preferring (B) preference (C) prefers (D) Preferable よろしければ,考えてみてください。
73 :
>>71 Mr. Fuckers resposibilities include trainings for new workers' skills for the PC. となると、完全に名詞化されてしまう。つまり、複数形を取れるか取れないかも一つの区別でけるポイントですな。
74 :
>>73さん。 trainings と完全に名詞化された複数形(動名詞ではありえない)の例文ありがとうございます。 勉強にになります。 専門的な話になりますが,英語史の観点からは,>『(-ing)形は動詞を名詞化する語尾でした。14世紀頃に,He is on huntingの類が影響します。 このhuntingは動詞からつくられた抽象名詞であり,onはそれを支配する前置詞でis on hunting=is in the couse of hunting, engaging in hunting,であった。 MEにおいて現在分詞の語尾が-ingとなって,動詞からつくられた抽象名詞と同形となってしまったので, この抽象名詞が動詞的性格をおびてきて,いわゆる「動名詞」を発達させられた。』 (1979)『英語発達史』中島文雄著 229 頁 と述べています。 そうすると,train(動詞)→a training, trainings(派生名詞) → training people (動名詞) と,英語の歴史から,発達?(ある人は退化という)((笑))したのでしょうね。 英語史的観点からみると,名詞化の過程は,おもしろいかもしれません。 追伸。 お願いがありますが,いつも良い例をあげてくださり,勉強になり感謝しております。 よろしければ,出典を教えていただければ,ありがたいです。よろしくお願いします。
75 :
A: You know the market survey recently conducted by the gas company? B: Oh, yeah? What does it say? A: Well, it shows how strongly people prefer gas stoves to electric stoves. B: As for me, I prefer elctric stoves because it's safer. The only problem with an electric stove is that you can't use it on high so that it's not good for cooking Chinese... >>67 出典などあるわけないよ。オレのクレイジーな頭からつむぎ出された会話なんだから。 もちろん冗談で言ってるんだろうけど。
>>61さん。皆さん。 私のスレではなく,皆さんのスレですので書き込みすぎですが,お許しください。 私にとっては,とても勉強になっています。少ない人数ですが,恐らく分野が違うから引き合うのだと思います。 私は,理論言語学を分野ですが,同業者はこのスレには興味ないでしょう...私が書いていることは,基礎の基礎ですがら,, 例えば,>>61さんがあげられた映画のセリフで, >We really went after actors who'd gone on news programs のreallyの解釈,理論的に興味あります.あなたの読みでいいと思います。 私は,今もモダリティ(話し手の心的態度)が研究対象です. この,reallyは,文字通りの意味(現実ー実際)から,話しての態度をしめす,談話標識(Discourse marker)として使われているのではないでしょうか? この場合,話しての強い心的態度を表していると考えれます. 一つ例をあげれば,■(1) I think that he is honest. と(2)He is honest, I think. との対比を考えてください.(1)の場合はI thinkは文字通りの意味「私は,・・思う」という意ですが, (2)での,I thinkは,挿入節としてつかわれ,話しての命題の確からしさを表し,陳述を弱める働きをしています. 「たぶん」probablyというような,談話標識と使われています.■ reallyにも,この過程が見られると思います.ここでは,あげれませんがいわゆる4letter words の用法もそうですね。 おねがいがあるのですが,是非この映画の出典と,短文ではなくて,文脈がわかるように,少し>>75さんのように全体の会話文をかいていただけませんか? いろいろな,面白い生きた英語を,映画などから,おしえてくださいね. ●分野がちがうからこそ,お互いに役に立つスレになると思います。皆さん是非気楽にレスしてくださいね●
78 :
>>73さん。>>74■訂正 あなたが例文で, >Mr. Fuckers resposibilities include trainings for new workers' skills for the PC. triningsと複数形をあげてくださったのですが,ご自身で作られた文でしょうか? native数人に確認してもらったところ,traningは,不可算名詞と判断しました。 したがって,この文は,非文法的だということです。よくするには,many training courses. もし,あげられるなら,meetingがよいとおもいます。それは,可算・不可算両方で使われます。 ーing形は,基本的には数えれない抽象名詞を作る接尾辞です。 私も,以下のように訂正させてもらいます。 ■訂正.>>74 train(動詞)→a training, trainings(派生名詞) → training people (動名詞)⇒(訂正) meet(動詞)→a meeting, meetings(派生名詞) → meeting people (動名詞) 追伸. 可算・不可算の区別は,我々non-nativeには,解らないですね。 nativeの直感にたより,判断してもらうしかないみたいですね(笑)
79 :
>>77 補足.■reallyについて この語は,基本的に「ある出来事や状態が,事実に即している,実際に一致している」ことを表す. .....文中位では,@通例文の真実性を強める強意副詞として働き,特に出来事などの現実面を強調し,「実際に」の意や, A話しての主張の正しさを強調して「本当に」の意があらわれる。....Bさらに,Aの「本当に」の意から発展的に,段階的な語句を修飾して. very とほぼ同義的に「非常に,実に」の意でも用いられる. ☆Bの例.He really likes her⇔He likes very much.彼は「実に」彼女が好きだ.[cf. Quirk et al,p586] (段階的な動詞と共起すると,really はその後続する動詞との意味的結びつきが強くなり程度副詞にちかづく) 以上の記述は,『英語基本形容詞・副詞辞典』,小西友七編,研究社.1514-1522頁からです. 私の解釈は,>この,reallyは,文字通りの意味(現実ー実際)から,話しての態度をしめす,談話標識(Discourse marker)として使われているのではないでしょうか? この場合,話しての強い心的態度を表していると考えれます. で,Bの意です。あなたと同じ解釈で,go afterという段階的動詞と共起しその程度を強めています. 「実に」,または,あなたの解釈「徹底的に」「容赦なく」はとても的確な役だと思います. あなたの英語力に感服しています. これからもよろしくおねがいします。
今読んでいる本の中に It is all lies. という文が出てきたんだけど、何でliesって複数形なんかなあ。 句読点さん、分かる?
85 :
>>84 面白い質問ありがとう。勉強になります。 『英語基本形容詞副詞辞典』83頁に,all A (人の行為・状態について)ひたすらA ☆この意のall は通例’S<人>be all A'の型でもちいられる。 Ardian was all smiles again.-clement,Colombo 3.エイドリアンは再び満面に微笑をうかべた。 このallの用法について,『ジーニアス英和3版』 49頁allの項目.3・・・に満ちた,・・・だけの,すっかり・・・. He was all apologies.彼はおわびばかりしていた。 以上のallの用法であると思います。ただ主語が,人ではなくて物になっているのは, That's a lie. うそつけ<●相手のうそを非難する言葉;You're a lier.よりも控えめな表現>と, 『ジーニアス3版』1083頁に述べているように,間接的な非難の言葉として用いられます. 以上から,It is all lies. は,<それは,ひたすら嘘で固められている> という意で,allの用法で,その後は上述の例のように複数形になります。
86 :
蛇足ですが、The WordBankに2例ありますので挙げておきます。 "Er, that's all lies." "All that about being late and the new teacher ... it was all lies so that you wouldn't know ..."
87 :
>>85 補足. OALD5版に,allの頁の5項目に,物が主語のとなったItis all liesの例が出ていたのであげておきます ☆5.consisting or appearing to consist of one things only: The magazine was all advertisements. She was all smiles (=smiling a lot).
>>89さん。 ありがとうございます。私は,ずっとChomsky理論などに基づいた理論志向の研究をしてきていますが, 言語事実に基づいた,実証的な研究の必要だと思っています。 いろいろなデーターベースをこれからも教えてください。 例えば,>>77で■(1) I think that he is honest. と(2)He is honest, I think. との対比を考えてください.(1)の場合はI thinkは文字通りの意味「私は,・・思う」という意ですが, (2)での,I thinkは,挿入節としてつかわれ,話しての命題の確からしさを表し,陳述を弱める働きをしています. 「たぶん」probablyというような,談話標識と使われています.■ と 挿入節をあげました。 挿入節に関して,理論言語学者は,(3)の対比のように,主節が疑問文である場合,文尾に挿入節do you thinkのような疑問文の形式を添えることができるが, 平叙文の形式you thinkの形は許されないとのデータを示します。 (3) a. Is he honest, do you think? b. *Is he honest, you think? 否定文にかんしても,(3)と同様なことが,(4)で示すようにいえます。 (4) a. He doesn't speak Japanese, I don't think. b. *He doesn't speak Japanese, I think. 私は,今,以上の現象を研究していますが,理論言語学者は以上のような例しか示しません。 実際の英語事実はどうなのかを,コーパスにあたって調べる必要があると思っています。 コーパスで「挿入節」に面白いのがあれば.是非,教えてください。 これからも,よろしく,お願いいたします。
92 :
>>85-86 どうもありがとうございました。 ところで二重否定で挿入節(っていうんですか?)の例はよく 話し言葉の中ではありますね。 He won't come, I don't think. みたいな。 でも、教養のある人は眉をひそめるのかもしれない。
93 :
>>92さん。 all liesの質問の件, 私も勉強になりました。これからも,お互いに質問解答して,気楽に楽しく英語の話しをしましょう。 挿入節の件で, >He won't come, I don't think.の例ありがとうございます。 あなたの言われるとおり,この形は,論文によると,話し言葉で使われるそうです。 「彼は,来ない」という陳述を挿入節Idon't thinkを付加して,「彼は,来ない「よね」」と聞き手に同意を求める意のように, 私には思えるのですが,あなたは,どう思われますか? これは,I don't think he won't comeという文と同意ではなく,二重否定ではありません。 I don't thinkは,あくまで,「話しての態度」を示す挿入節として用いられていて, He won't comeが否定文だから,否定文の形にしているだけです。 おもしろいことに,平叙文の形,「I think]型の挿入節を付加すると, ×He won't come, I think.は非文法的です。 どうして,そうなるのかを説明するのが,私の研究ですが,英語学は「経験科学」であるので, 英語の事実を,新聞,小説などの,実際のデータから,見てみたいと思っています。 是非,おもしろい例があれば,教えてください。 追伸。 >>91では,●この現象は,書き言葉ではなくて話し言葉で使われる●と書かなかったのに, Cattell, (1973) "Negative Transportation and Tag Questions." Language 49, 612-639が指摘した。 あなたは,それを,>ところで二重否定で挿入節(っていうんですか?)の例はよく 話し言葉の中ではありますね。と,ご指摘されているので,驚きました。 かなりの英語力のお持ちの方と思います。 これからも,よろしくお願いいたします。
study 1. To apply one's mind purposefully to the acquisition of knowledge or understanding of (a subject). 2. To read carefully. 3. To memorize. 4. To take (a course) at a school. 5. To inquire into; investigate. 6. To examine closely; scrutinize. 7. To give careful thought to; contemplate: study the next move. learn 1. To gain knowledge, comprehension, or mastery of through experience or study. 2. To fix in the mind or memory; memorize: learned the speech in a few hours. 3a. To acquire experience of or an ability or a skill in: learn tolerance; learned how to whistle. b. To become aware: learned that it was best not to argue. 4. To become informed of; find out. See synonyms at discover. 5. Nonstandard To cause to acquire knowledge; teach. 6. Obsolete To give information to.
96 :
>>94さん。 類義語に関することは,シノニム辞典が扱い,よいものがたくさんあります。 その中で,解りやすい説明がある 『英語基本動詞辞典』,小西友七編,研究社.844頁.を挙げておきます。 ■learn とstudy: learn というのは「覚える」「身につける」という受動的な過程であるのに対し, studyは「(努力して)勉強する」という積極的・能動的意味をもつ。 よってstudyは命令形が可能(自動詞ではlearnは不可):Study [X Learn] every day. 統語的にはstudyは直接目的語をとるときのみlearnと同じ文型をとるが不定詞,that節は目的語にならない: learn [study] O'/ learn [x study] to do/ learn [x study] that... また,I have learned French.というと仏語の習得が完了したことになり,それ以上の学習を含意することはないが, I have studied French.では継続の意を含んでいる. ■名詞化の観点からは,私が,>>52.>>53で,>●なぜ英語「「student」は,「学生と学者,研究者」という意味があるのでしょうか? は,現場で「学生」としか訳せない生徒が多いからさせていただきました。 答えは,文法的には,student という名詞は,studyという述語語から派生されています。このような名詞を〔派生名詞化形(derived norminal)]といいます。 動詞studyは,learn(学ぶ)等と異なり,自発的に研究する意をもちます。その意味が,名詞形(student)をとっても引き継がれます。 したがって,student は,pupil(生徒)と違って,学生(大学生以上に用いる)であって,学者・研究者です。 また,おっしゃるとおり,studyの派生名詞化形は,agentを表す語尾>“study”(学ぶ)+“ent”(ラテン系語尾「〜する人」)とstudy(行為・出来事)があります。 とのべましたが,「learn」の派生名詞「learner」には,「学者・研究者」という意味がありません。
97 :
>>96 補足. 『ジーニアス英和3版』1067頁 ■ learnの語法 (1)studu Englishには「身につける」という含みはない。単に「勉強〔研究〕する」ことをいう. (2)この意味のlearnはhardで修飾できない:study [x learn] English hard; cf. He learned English properly. (3) 「学ぶ」意味ではstudyに接近し,進行形可:I am learning English. 追伸. ●>>56で>記述力があり,ジニアースのわが国の辞書学の第一人者である小西友七教授が,20世紀最大の文法書であると絶賛されたのは, [Quik et al.(1985)] A complehensive grammar of the English language. Longman. や 語法書としては,[小西友七編(2006)『現代英語語法辞典』三省堂.などが,上級者にお勧めです. 『ジーニアス』は,『現代英語語法辞典』などの語彙文法の学問的な成果を,英語教育学的に, 高校生.大学生,社会人用に提供したものです.その意味で,『ジー二アス英和辞典』が盛り込んだ,最新の言語学・英語学の成果を使いこなしている人は少ないです.と書きました。 『英語基本動詞辞典』『英語基本形容詞副詞辞典』『英語基本名詞辞典』も,『小西辞書学の語彙文法研究』の成果です。 以上の辞書は,高度で専門的なので,『ジーニアス英和辞典』を丁寧に読むことをお勧めします。それから,以上の辞書を使いこなし,本格的に勉強してくださいね。
98 :
連投失礼します。 さらに,『ジーニアス3』の1067頁に例と1859頁に解説があがっていたので挙げます. ●<learnは「覚える」「習得する」という結果的意味,studyは「そのために努力して勉強する」の意> 例.He [studied] French at school, but he never did [learn] it.<○studyとの対比に注意> ■クイズ■「結果的意味」に関する問題をだします. よろしければ,皆さん,考えてみてくださいね. 問題 「彼は,川でおぼれた.(注.その時彼は生きている).それでライフガードが水に飛び込んだ」 の英文:He was drowned in the river,so the lifeguard raced into the water.は間違いです. どうしてでしょうか?
99 :
>>93 >かなりの英語力のお持ちの方 また持ち上げてもらって恐縮です。ごく普通の英語教師で、十分ではないと 感じることが多い毎日です。 >>98 He was nearly drowned. だったらオッケーですか?