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2012年07月お笑い小咄210: おまえらの厨二病設定でSSを書くスレ (204) TOP カテ一覧 スレ一覧 2ch元 削除依頼
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おまえらの厨二病設定でSSを書くスレ


1 :2011/08/07 〜 最終レス :2012/08/04
設定書いてけ

2 :
安価で?

3 :
とりあえず真っ白じゃ何も書けない
適当に

4 :
主人公
鈴木 楽天(すずき えでん)
DQNの両親の元育った少年。現在高校生。
名前のせいで社会から不遇な扱いをうけたため重度の人間嫌いになった。
人間の友達は皆無だが、動物は好きでよく話しかける。
左右で瞳の色が違っており、特に右の真紅の瞳がコンプレックスとなっているが、
その瞳には本人も知らない隠された能力がある。
能力>>5

5 :
能力:危ない相手が来たら、右の真紅の瞳が光り、狼になり危ない相手をやつけれる
身長、体重、得意科目などは>>6

6 :
身長:166cm 体重:56kg
得意科目:体育
視力:両目とも2.0(しかし右目は・・・)
性格など他の設定は>>7よろしく

7 :
身長体重とか必要ない気がするんだけど
性格は暗く、あまり人とかかわらない
話しかけられる分には大丈夫だがあまり込み入った話をされるのが嫌い
ヒロイン>>8

8 :
ヒロイン
井河蓮(いがわれん)
中1の時に主人公の隣の家に引っ越してきた。
対魔忍である母親の能力を強く受け継いでいる。
中2の夏に町のDQNにされそうになるのを主人公に助けてもらってから片思い中。
身長・3サイズ・能力は>>9

9 :
身長156cm
スリーサイズ B.70 W.58 H.68
能力
退魔忍の血を受け継いでいる為、
高い身体能力を持つ。
また、退魔を行う際に術や札、呪術や儀式などを行う為、霊的能力も高い。
しかし、それはあくまで退魔の為に用いる為の物なので、人間に対しては力を行使出来ない様に遺伝子レベルで制約をかけられている。(但し、生命の危機に陥った際にはこの限りではない。)
性格等は>>10

10 :
性格
明るく、お節介焼きのツンデレ
母親のアサギが巨に対し、貧の為、異常な程のコンプレックスを持つ。
妹は>>11

11 :
井川楓(いがわかえで)
蓮の妹。現在中学生。
生まれ付きの退魔忍としての資質が高く、
一族会議では退魔の跡取りということになっている。
その為に蓮以上に修行に時間を費やす必要があり、中学生だが、学校への出席率は低く、同世代の友人も少ない。
跡取りとして行動に制約の多い自分と違い
割と自由に行動できる姉を羨ましく思っている。
登場人物の友人とか脇役は
>>11以降にお頼み申す

12 :
石田光也(いしだみつや)
楽天と蓮のクラスメイト。
背が低く、丸い眼鏡をかけた少年。
普段からPCを持ち歩いており、高い情報収集能力を持つ。
その力を買われて、蓮に魔物や獣魔人の情報提供などをする。
(楽天のような、自らの肉体を獣へと化身させる人を"獣魔人"と呼ぶ)
戦闘に向いた能力は持っていない。
のほほんとした性格で、その場を和ませるムードメーカー的存在。
よく蓮のことを貧と呼んでからかったりする。
また、友達は大切にする性分で、誰よりも他人を思いやる気持ちを持つ。

13 :
ゴメン忘れてた
>>14はもう1人脇役or友人考えてくれ

14 :
紫逢院綾乃(しほういん あやの)
親の反対を押し切り、楽天と同じ普通の学校に通うスーパーお嬢様。
楽天とは同学年だがリアルでの面識は一切ない。
品行方正で非の打ち所がない完璧超人と専らの噂だが、
どこで間違えたのかパソコンを見ながら、ふひひサーセンwとか普通に言ってしまうキモオタの裏の顔を持つ。
楽天とはネットでの知り合い。
キモオタであることがばれたら自害する決意がある

15 :
安価忘れてた
もうキャラはいいだろ
>>15
プロローグ

16 :
自分に安価してどうすんだw
>>16頼む

17 :
頭悪すぎ死にたい...otz
>>18

18 :
>>15-17もちつけw
プロローグ
この世界には二種類の"人類"が存在する。
一方は、呪術や儀式を行える『人間』
もう一方は、自らの肉体を別の生き物へと変化させる『獣魔人』
二種の生物たちは太古より対立し、戦い続けてきた。
獣魔人は、人間を食う魔物と手を組み、勢力を広げた。
また、人間たちの中では、より強力な術式や武具を開発する退魔忍が対抗した。
彼らの戦いは更に激化していった。
――長い年月が過ぎた。
全ての魔物が退魔忍によって封印され、ほとんどの獣魔人がいなくなった。
戦争は人間たちの勝利に終わり、平和な時が訪れる。
いつしか魔物と獣魔人の存在は歴史から抹消され、人々の記憶からも消えていった。
そして、西暦2011年
獣魔人の生き残りである鈴木楽天はその正体を隠し、不幸ながらも平凡な日々を送っていた・・・・・・。
>>19>>4-18と自分の新しいアイデアを使って、世界観設定をまとめてください

19 :
[眠れない街 熊谷]
俺、鈴木楽天はこの地に住んでいる。
別に好きで住んでいるんじゃない。出ていった両親が残したこの家しか帰る場所がないから―
友達なんていなくていい。
まだクーラーも効いて無い部屋に帰って真っ先に点けるのはスタンバイ状態のPC―
鼻毛マッスル:今、帰ってきたクマー!
とぐろマヨラー:遅いのです熊高生!待ちくたびれたのですわ!
ネットの世界は広大だ―
俺は名も知らぬ相手に相談を持ちかけたのはつい1ヶ月前。
始めは興味本位で覗いた22chだったが獣魔人のスレに気が付き書き込みをした。
続きを>>20

20 :
この「とぐろマヨラー」というのは俺の相談相手で、本人の俺でも知らないような獣魔人の情報をよく教えてくれる。
何でも、この人は獣魔人を個人で研究しているらしい。まぁ俗に言うオカルトマニアのようなものだ。
とぐろマヨラー:退魔忍の関係者に当たってみたら、また新たな情報を得たのですわ
この人の情報網は侮れない。以前、地方の博物館から獣魔人に関する情報を得てきたこともあった。
鼻毛マッスル:kwsk
とぐろマヨラー:ズバリ、退魔忍の獣魔人を倒す方法ですわ!
        どうやら退魔忍は何か呪術や神器のような物を用いてのです
しかし、その呪術や神器を扱うには長い修業期間が必要ですわ。扱いがとても難しいそうですの
俺は思わず生唾を飲み込んだ。いつか退魔忍が俺を殺しに来るのだろうか・・・・・・。
このことに関してはとぐろマッスル氏以外に相談できる人はいない。
他所でうっかり獣魔人であることを明かしたら、真っ先に殺されると以前忠告されたからだ。
だから俺のことを獣魔人だと知っているのはとぐろマッスル氏だけだ。
鼻毛マッスル:ありがとう。また情報ができたらお頼み申し上げまする
とぐろマヨラー:おk
まぁ今まで退魔忍に会ったことすらないのだから、大丈夫だろう。
しかし、この時、俺の運命を左右する大きな出来事が、すぐそこまで迫っていることにまだ気づいていなかった。
>>22続き

21 :
間違い。>>21続き

22 :
じゃなくて>>23続き!
>>14と同じ間違いをしてしまったw

23 :
とりあえずとぐろマッスルなのかとぐろマヨラーなのかどっちかにしろよw
続き>>24に書こうと思う。

24 :

 夜になるといつもの発作が始まる。
 獣魔人としての自分が内側からじわじわと己の理性を食い破ってくる。
 自分がなくなっていく恐怖。誰でも良い、何かを殺して食らいたくなる衝動。それらを俺は頭を振って否定する。
 精神安定剤を服用する。飲めば少しは症状が緩和される。だがそれも徐々に効かなくなり、服用する量も僅かずつだが増えていっている。
 完全に薬が効かなくなるのはいつなのだろう? 俺が人間としての余命は?
 自分が異形の化け物になってしまうのが恐ろしい。
 歪に歪む視線の先――PCの画面にはとぐろマヨラーとのチャットのログが並んでいる。それが一行増えた。
とぐろマヨラー;寝落ち?
 助けを求めるようにキーボードを操作する。
鼻毛マッスル;いつものきた
とぐろマヨラー;大丈夫ですの?
とぐろマヨラー;薬は飲んだ?
鼻毛マッスル;飲んだけどすぐに効くわけじゃないから
 彼女あるいは彼とチャットをしている間は理性が保っていられる。きっと薬だけでは、俺を蝕む破壊衝動によって理性はとっくに飲み込まれていただろう。
 この衝動に気づいたのは、彼女あるいは彼に相談を持ちかけた半年前。最初はそれほど強い発作ではなかった。
 だが徐々に自分がおかしくなっていることに気づき、恐ろしくなった。
 獣魔人という存在を知ったのはそれから三ヶ月後だった。
 それからしばらくしてインターネットで彼女あるいは彼と知り合った。
 そして、獣魔人と退魔忍の争いの歴史を聞かされるに至る。獣魔人は大昔、人類の守り手である退魔忍と血で血を洗う戦いを繰り広げていた。
 理由は単純、獣魔人が人に害を為す存在だからだ。
 そう、今の俺のように理性を削り取られ、その果てに実際に人を襲う獣魔人は少なくはないのだと聞いた。
 故に全ての獣魔人は例外なく討ち取られた。俺のように人間社会に溶け込んだ者を除いて――。

25 :
 どうやら薬が効いてきたようだ。まだ安心はできないが峠は越えたようだ。俺の中の人外がなりをひそめる。
鼻毛マッスル;ようやく落ち着いてきた
とぐろマヨラー;それはよかった
鼻毛マッスル;けど喜んでばかりもいられない。結局症状を緩和して先延ばしにしているにすぎないのだから
とぐろマヨラー;そうですね。何か手があればいいのですが
鼻毛マッスル;もし俺が、本当にどうしようもなくなったら
鼻毛マッスル;退魔忍に俺をして構わないから
とぐろマヨラー;厨二病乙wwwwそんな悲観するなwwwww
鼻毛マッスル;俺は真面目に話してるんだけど
とぐろマヨラー;フヒヒwサーセンwwww
鼻毛マッスル;どうせあんたならIPアドレスとかなんかから俺の家を特定するなんて簡単だろう?
とぐろマヨラー;まあなwwww頼まれればついでにおまいのDドライブからエロフォルダだけを抜いて見せるぜwwwwww
とぐろマヨラー;とまあ冗談は置いといて、私は貴方を売る気はありませんわ
鼻毛マッスル;どうして?
とぐろマヨラー;それは……
とぐろマヨラー;それが、世界の選択だから。なんつってwwwwwww
 彼女あるいは彼はそれから終始ふざけた調子でレスを返し続け、結局人間の敵である俺を助ける理由を言わないでチャット部屋から退室した。
***
次回から安価じゃなくて宣言制にするべき。じゃないとコメントも書き込めないし、かぶる恐れもあって書く気が失せる
というわけで次書く人は宣言してから書いてくれ

26 :
続き書きます

27 :
第二章
翌朝、俺はいつものように起床し、登校した。学校から帰ったら、またとぐろマヨラーと喋ろう。
俺が通う市立熊谷高校は普通の学校だ。大した行事やカリキュラムもない、普通の高校。ちなみに制服は男女共に紺色のブレザー。
「あ、楽天くん、おはよう」
「ああ、おはよう」
教室に入ると真っ先に声をかけてきたのは石田光也だ。今日もPCのディスプレイとにらめっこをしている。
光也は、あまり他人との関わりを持とうとしない俺に対して積極的に話しかけてくる。光也は他人に対して偏見などを抱かない人のようだ。
「す、すす、鈴木! ・・・・・・お、おはよう」
「おう」
「井川さん、おはよう」
俺の後から教室に入ってきたのは井川蓮だ。中1の時の事件をきっかけによく話すようになった。何故か俺と話す時は、顔が赤くなったり、挙動不審になったりする。今も顔が真っ赤だ。
そして、彼女は光也とも結構仲がいい。
「井川さん、また情報が手に入ったから、USBを放課後に渡すよ」
「わかったわ」
この二人は、時々俺にもよくわからない内容の会話をする。そして、井川が少し険しい表情をしたのが見えた。
*****
>>19,20,24,25までを第一章「眠れない街 熊谷」として、ここから先を第二章とします。
第二章のサブタイトルは、第二章の最後を書いた人がつけてください。
では、続きお願いします。

28 :
一章のサブタイトル面白いなw

29 :
暇だから書くよ

30 :
「それより越谷の事件知ってる?」
俺の椅子を後ろ向きに跨がり、光也にノートPC越しに話しかけた。短いスカートが軽く捲れ水色の縞パンが見えているが、こいつの貧貧尻に興味が無いから無視しておこう。
俺は窓の桟にもたれて妙義山を望んで見る。別に意味はないがな。
「越谷の…あぁ、DQN5人が川の中洲で刺殺されたってやつ?僕的には5BQN事件ってフォルダにしたやつだね」
光也は左手で眼鏡の真ん中を軽く上げながら右手で素早くフォルダを開いていく…器用な奴だ…
「そうそう、犯人は川の中洲まで行って犯行に及んだんでしょ?そこまでいくと怨恨なのかな?」
蓮は短いスカートが気になるのか右手でスカートの裾を確認していく。馬鹿め…捲れてるのはそっちじゃない。
「僕がハッキングした情報だとね…どうやら刺殺じゃないらしいんだ」
相変わらず画面とにらめっこの光也。
「へぇ〜…じゃあなんなの?」
「うん…どうやら5人とも首を噛み千切られたらしいんだ…」

31 :
眼鏡クイッw厨二www
構わん続けろ

32 :
書くよ

33 :
噛み千切られた…
俺はとっさにノートPCの向きを片手で自分の方に向け目をみはる。
そこには
越谷警察第〇〇号事件概要
中川中洲でBBQしていた建築作業員5人が何ものかに襲われた事件。遺体の首を噛み千切られた痕があるため大型の獣に襲われたと思われたが、現場に5人以外の足跡が残っていたため事件事故両方の線で――
俺以外の獣魔人…か…?
身体に冷たいものが走る。
「あぁ…液晶掴んだら割れちゃうよ」
光也が不満そうに呟く。
その刹那―
ドゴォッ!
「ぐふっ!」
俺は左脇腹を抑えてうずくまる。
「あんた…私の見たでしょ?」
右手の拳を震えさせ顔を赤らめた蓮が仁王立ちしている。
「見てねぇよ!お前の汚ねぇ縞パンなん―」
ノートPCが縦に頭にヒット―
あぁ…朝なのに星が…
「最低っ!あんた見物料としてお昼熊スペ奢りなさい!」
熊高学食メニューの最高峰に位置する料理、熊高スペシャル。通称 熊スペ。
カレー、カツ、焼き肉、寿司、小ラーメン、フィギュアが付いた学生達羨望のメニュー。が値段が2500円と軽く小遣いが飛ぶ。

34 :
暇だな書くよ

35 :
ガガッピー…
『全校生徒に連絡します…全体朝礼を行いますので…体育館に集合して下さい…』
「ほらっ!そこの!朝礼だって!行くよ!」
俺は軽くスネを蹴られた。
光也はクスクス笑っている。ちくしょう…後でブラクラ仕込んでやる…
体育館に集合した生徒は背の順番に並んで座る。ワイワイガヤガヤと喚く愚人共がこいつの登場によって静寂を迎える。
バシィン―!!
「静かにせんかぁー!」
床を竹刀て叩いたのは生徒指導の鬼頭。別名|バンブー。略してoだ。
身長は160と小柄だが柔道部顧問でありガッチリした体格である。角刈りで常に竹刀を持ち歩き、殴ったりスカートを捲ったりと自由自在だ。
生徒指導と偽って女子生徒を食い物にしているとの噂もある。
ウゼェ…ヤレヤレだぜ…
整列が終わると舞台中央にある演壇にアイツが来る。
「ハァハァ…皆さんおはようグフフ…」
超絶メタボ。校長の原黒米雄…通称黒。
こいつが赴任そうそうプールが無かった熊高にプールを作りやがった。
校 長 室 の 目 の 前 に な。
だから今年の夏はプールの授業がありそうだ。良くも悪くも一応感謝しておくか。

36 :
気分がいいので連続書き込み

37 :
「グフフ…学生の本分は学業であり…ハァハァ不純異遊はzipで……」
ありきたりな朝礼。眠くならぁ。うつらうつらしてると周りが急に立ち上がった。
熊高高歌斉唱―
1番
♪そびえ立つ八風山 おろし風は届かない
夏暑ければ 冬寒い 我慢してたら汁が出た
あの派出所は寿司屋の前まで良かったのにな
シールケシールケいつ穢される 冨樫はそろそろペン持てよ
嗚呼〜我等が熊谷高校〜♪
2番
2getしたかとドヤ顔したら 5getの時の残酷さ
母ちゃん、俺明日から本気出すよ そしてこの戦争が終わったら結婚するんだ
そして世界は動きだす ロードローラーだっ!
一繋ぎの話はチョッパーまで良かったよ
嗚呼〜我等の熊谷高校〜♪
…正直歌うの辛いな…
13番まであるらしいが1番さえアカペラで歌えるか不明だ。
ただ、校長はいつも熱唱してる。思い入れでもあるのだろうか?

38 :
貧貧尻に興味ないとか言いながら、しっかり見てるw
まあ男ってそういうもんだよな
そして校歌おいwww

39 :
校長のこの挨拶をありきたりという奴もなかなか…

40 :
校歌全番希望

41 :
続きはまだか

42 :
>>41
書いてくれよ

43 :
続きいきまーす

44 :
 校歌を歌い終える頃、校長の発汗量は初めの2倍程にまでなっていた。
 朝礼も終わりに近づいてきて、生徒たちがざわつき始める。
「石田、今日の放課後は越谷の事件現場まで行ってみるわよ。あの事件は臭うわ」
「え? 僕も行くの?」
「当たり前じゃない! データを取るのもアンタの役目でしょ!」
「僕はインドア派なんだけどなあ……」
 俺のすぐ後方で蓮と光也がひそひそと話していた。越谷の事件とは、今朝彼らが話していた事だな。
 首を噛み千切られて死ぬ。どう考えても普通の事件ではない。獣魔人が関わっている可能性はあるだろう。
 行ってみる価値はある。
「なあ、俺も行かせてくれ」
「「え!?」」
「なっ、何だよ」
「カラオケや映画に誘っても一度も首を縦に振らなかった楽天が、一緒に来る!?」
 光也はあまりの驚きに顎を震わせていた。
 確かに俺は今まで彼らと一緒に遊んだ事など一度もなかった。学校以外での付き合いなど面倒なだけだ、と全て断っていたからだ。
 今回、俺がわざわざ足を運ぶに至ったのは、何か獣魔人について新しい事がわかるかもしれないという淡い期待を抱いたからである。
「うるせぇな! たまには俺だってそういう時もあるんだよ」
「アンタ、頭でも打ったんじゃないの!?」
 お前にはさっき腹を殴られたがな。
「楽天が来るとなると、なんかワクワクしてきたよ。蓮と二人だとつまらないんだよね〜」
「何よそれ! アンタまさか男に目覚めたんじゃ……」
「まあ、井川さんに色気がなさすぎるから、男に目覚めても仕方ないよ」
「何だとォオ! おまっ、殺したろか!!」
 蓮は怒りを爆発させた。そして、今朝俺にも放った華麗なる右ストレートを、光也の腹に叩き込んだ。

45 :
 バシィイン―!!
 その直後、俺の背後で床が叩かれる音がした。ふと俺は周囲が静まり返っていることに気が付いた。おそるおそる振り返ってみると、鬼の形相をした(元々鬼みたいな顔だが)oが立っていた。
「そこの馬鹿共……、今が朝礼中だと理解した上での行動なんだろうな?」
 oの説教は3時間目の授業まで食い込んだ。途中から竹刀を凶器として扱い始めたoは、完全に悦に入っていた。だが、蓮を殴ろうとした所で他の教師が止めに入ってくれたのは助かったよ。
 放課後、俺達は越谷の事件現場へ向かった。目的地で待ち受けているのは、大いなる脅威であることにも気づかずに……。
第二章[5BQN殺人事件] 完
*****
越谷とか中川中洲とか調べてみてもイマイチ場所が把握できない
誰か説明してくれ
あと次回から第三章頼みます

46 :
実際の所場所とかは創作でよくねーか
地元皆しかわからないだろうし

47 :
続きマダー?

48 :
はーやーく〜

49 :
>>45を書いた者だが
誰も書かないみたいなので、続き書きます
ちょっと時間かかるかも

50 :
頼むで
待ってるからな?

51 :
第三章
 バスに揺られること一時間。俺たちは越谷にたどり着いた。小さな小屋のような建物があるだけの殺風景なバス停だ。周りは雑木林や畑以外に何もない。
普段外出などしない俺にとって、少し離れた町に行くだけで新鮮な事ばかりだ。いつもならば、今頃家で2chに潜っているだろう。
「事件現場まではここから20分ほど歩くみたいだよ。この辺りに来るのは久しぶりだなあ」
 光也は、携帯で地図を確認しながら言った。
 学校を出たときから光也と蓮はずっと喋っている。今回の事件に”奴ら”が関わっているのか、今月はこれで3体目だとか。俺は普段から一緒にいる訳じゃないから、よくわからなかった。
 まさか、こいつらも獣魔人と何か関係があるのだろうか……。
 そうこうしていると、俺たちは目的地に着いた。そこには「KEEP OUT」の黄色いテープが貼られていて、その前で一人の警官が、野次馬が現場に立ち入らないように見張っていた。
 殺人事件現場に来るのは初めてだが、刑事ドラマなどで見るよりも地味だ、というのが第一印象だ。
「あー、そこの君、中は立ち入り禁止だよ」
 なんと蓮がテープをくぐり抜けて中へ入ろうとしていて、警官に呼び止められた。
 蓮はむすっとした顔をして抗議したが、全く受け入れてもらえず、渋々諦めた。いかにも残念そうな顔をして俺と光也のもとに戻ってくる。
「入れてもらえなかったわ」
「ま、普通、事件現場に一般人の僕らが入れる訳ないでしょ。中は忙しそうだしね。ここに犯人の手がかりは大して見つかりそうにないし、帰ろうよ」
「仕方ないわね……」
 蓮は肩を落として、とぼとぼと来た道を引き返した。俺と光也が後を追う。
 結局、何も収穫はなしか……。残念だったが、何故か安心した。
――俺は、知るのが怖いのか? 俺自身の正体を……。

52 :
 帰る途中、一人の大柄な男とすれ違った。一本道だったからその男も事件現場へ行くのだろうか。
「あの……、この先では事件があって、一般人は立ち入り禁止になってますよ?」
 光也は大柄な男に声をかけた。
「いや、俺はそこにちょっと用事があってな。行くだけ行ってみるよ」
 そう言って男は歩いて行った。男は少し笑ったように見えたのは気のせいだろうか。
「人の話聞いてたのかな? 立ち入り禁止だって言ってるのに」
「お前はいちいち他人の事に首を突っ込むなよ」
 愚痴っていた光也に俺は言った。確かに事件現場へ向かった男は気になったが、関わる必要はない。
 ふと、さっきから黙っている蓮の様子を伺った。何か考え込んでいた。やはり事件現場へ入れなかったことが不満なのだろうか。
「ねえ、やっぱり事件現場へ行くわよ。何か嫌な予感がするわ」
「え〜!? また行くの? 面倒くさ! どうせまた追い返されるだけだよ」
 愚痴り続ける光也を無視して蓮はまた道を引き返した。彼女はさっきよりも速いペースで歩いて行った。
「一体何があるっていうんだ」
 俺と光也は後を追った。やれやれ今日はこの女に振り回されっぱなしだな。
 この時、そのまま家に帰っていたら、俺はまたいつも通りの日々を過ごせていただろう。
 この後、まさかあんな事を知るとは思いもしなかった。

53 :
 事件現場の入り口へ再び辿り着いた時、俺たちを謎の違和感が襲った。何かがおかしい。だが、一体何が……?
「警官がいない!」
 蓮が早くも異変に気づいた。つい十数分前までは見張りの警官がいた。しかし、今は姿が見えない。
「井川さん、楽天くん! こっち来て!!」
 光也が近くの茂みの中で何かを発見したようだ。声の感じから冷静さを失っているように思われる。
 俺と蓮は急いで茂みの中に入り、光也が発見した物を確認した。
「これは……!!」
「見張りの警官か!? ついさっきまで生きてたのに!」
 光也が発見したのは変わり果てた警官である。全身は血まみれで傷だらけ。しかも、首を噛み千切られた後がある。
 俺は寒気を感じた。この近辺に獣魔人がいる。しかも、警官をすぐに殺せるような恐ろしい獣魔人が。
「鈴木、石田、奥へ進むわよ。そこには絶対に”奴”がいる……!!」
 蓮が険しい表情となり、俺たちに言った。そして、蓮はポケットから1000円札ぐらいの大きさの紙を数枚取り出した。何か文字が書いてあるように見えたが、読み取れなかった。
 今、光也も蓮も何が起こっているのか把握できているようだ。しかし、口には出さない。只ならぬ緊張感は伺えるが、動揺はしていない。

54 :
 事件現場の奥は、入り口よりさらに悲惨なものとなっていた。いたる所に警官達の死体が転がっている。言うまでもなく全ての死体は首を噛み千切られてある。
 そして、現場の川の中には一人の男が立っていた。その男は、先程俺たちとすれ違ったあの大柄な男だ。
 男は俺たちに気づく。
「おや、招かれざる客が来たようだ」
「この越谷の事件も、ここの警官を殺したのも、全部アンタの仕業ね!」
 蓮は男に向かって怒鳴った。
 よく見ると男の口元には血がこびり付いている。おそらく警官たちの血だろう。
「だったらどうする?」
「ここで倒すわ」
「ぷっ、ククク……、くははははははっ!!」
 男は大きく口を開け、高らかに笑った。その笑い方は明らかに俺たちを見下している。
「たかがガキ3人に何ができるってんだ!? この姿を見て、恐れ慄き平伏せ!!」
 すると、男は変身した。
 両手を地に付け、大きな尻尾が生えた。口からは鋭い牙が生えた。なんと、男は橙色の虎へと変化したのだ。しかも、普通の虎より一回り大きい。
間違いなく獣魔人だ。俺は自分以外の獣魔人は初めて見た。そして、獣魔人の恐ろしさを初めて知ることとなる。
「虎の獣魔人! アンタはここで退魔忍である私が倒す!!」
 蓮は先程見せた紙を数枚取り出した。その内の2枚を人差し指と中指の間に挟み、それを顔の高さまで持ってきた。
――俺は呆然とした。

55 :
「退魔忍………だと………」
「ああ。楽天くんは知らなかったよね。井川さんの家系は代々退魔忍を継承しているんだ。退魔忍というのは――」
 光也の説明はほとんど耳に入ってこなかった。初めて他人の獣魔人を見た事よりも何倍もの驚愕が俺を襲っていた。
 俺の友人が、俺をための存在であるという事実は、受け入れがたいものだった。
 蓮と虎の獣魔人との闘いは始まろうとしていた。
「何がなんだか知らねえが、俺がてめえを食い殺してやる」
 虎は勢いよく蓮とびかかった。
*****
以上です。たくさん書いてしまいました
今後誰も書かないなら、俺が一人で進めていくことになっちゃいそうだ
あと感想・意見・アドバイスとか欲しいです
では続きお願いします

56 :
乙w盛り上がってまいりました
コードギアスみたいに一方は正体隠してもう一方は知ってるって設定引っ張ると面白いかもなw
正直一人で回すのは大変だからあんまり時間取れないけど俺も書いてみるよ
今から書くので時間かかるかもだけど。短かったらごめん

57 :

「蓮!」
 俺はそう彼女の名前を無意識に叫んでいた。同時に身体が動く。
 だが、彼女の元に駆け寄ろうとした俺の肩を光也が掴み、その動作を止めた。
「おい、何をする! 蓮が危ないんだぞ!」
「大丈夫、どうして彼女が僕たちみたいな民間人を二人も連れてここに来れたと思う?」
 俺が答えに窮していると光也は笑いながら続ける。
「彼女には僕たちを護りきるだけの自信とそれを裏付ける力があるんだ。獣魔人一人くらいに遅れは取らないよ」
 そんな光也の落ち着いた言葉を聞いても、俺の心配はなくならなかった。光也から視線を外し蓮の方に見る。
 蓮は、涼しい顔で、一筋の汗もかかずに、獣魔人を、追いつめていた。
「てめぇ……何者だ……」
 獣魔人は蓮の放った札を体中に浴びて、動きが鈍っているようだ。理屈は分からないが、あの札には張られた対象に枷をつける効果があるようだ。
「ふ〜ん、ここまで好き勝手やれた理由はそれなの。だけど私たち退魔忍を知らないようじゃ長生きできるわけもなかったわ」
「退魔忍、だと……?」
「その分じゃ仲間もいない野良ね。また情報の洗い直し、か」
「くそ、俺をどうするつもりだ……? 助けてくれ! 俺だって我慢したんだ! ただ衝動を抑えきれなかっただけなんだよ!」
「ま、下手につるまれるよりその方が駆除しやすいけどね」
 蓮は獣魔人を見おろしながら、しかし彼の言い分を全く聞かず独り言を呟いていた。
 彼女が何か呪文のようなものを唱えると、獣魔人はまるで電気ショックを浴び続けているかのように苦しみのたうち、その後しばらくして絶命した。
 獣魔人の命乞いは最後まで彼女の耳に届く事はなかった。

58 :
「蓮、お疲れ」
「別に、そうでもないわ」
 光也が彼女の方に近づいていく。俺はただその様子を呆然と見ているだけで、彼と共に彼女の元へ向かう気にはなれなかった。
 二人はなんでそんなに平然としているんだ。人が、死んだんだぞ……?
 周りにはたくさんの警官の死体。そして――
 蓮が人を殺した……。獣魔人を……殺した。その事実が恐ろしい。
 胸が苦しい。呼吸が出来ない。酸素が足りない。視界が赤黒く変色していく。
 気づけば俺は固い地面に突っ伏していた。駆け寄ってくる蓮と光也が見える。
 来るな。寄るな。許してくれ。俺を殺さないでくれ。
 俺は先ほど殺された獣魔人の命乞いを思い出しながら、俺は意識を失った。
****
とりあえずこれだけ。短くてすまん

59 :
乙です
他にも書く人がいてくれてよかった
物語も盛り上がってきたから、人がたくさん集まるといいなあ
あと第三章は頃合を見て終わらせてね

60 :
今更気づいたんだが蓮の名前の呼び方が前半と違うw
まあ、主人公は思わず動揺して下の名前を呼んでしまったってことで。
光也のほうはあまり蓮との仕事の関係を知られたくないってことで、学校では名字で呼んでいるということにしようw

61 :
確かにキャラの呼び名はバラバラだとおかしいね
さっき設定見て気づいたけど
蓮って楽天の隣に住んでるみたいだな
お隣さんが天敵ってw これからどうすんだwww

62 :
そろそろ書いてくれてもいい頃だと思うんだw

63 :
>>62 お前ならやれる。

64 :
>>63
いやいやお前のほうがいつだってうまくやれるだろ?

65 :
>>63,64
別に本編の続きを書かなくてもいいけど、キャラや武器などの新設定を書いてほしい
敵キャラの案が不足してるし、あと個人的に井河家の設定を深くしっかりさせてほしい
主人公が獣魔人でヒロインが退魔忍だから、退魔忍の敵も獣魔人の敵も出てきていいよな
でも、設定とか考える時は、既にある設定と矛盾が生じないようにしてね
俺もそのうち書くよ

66 :
>>65
その手があったか。
じゃあ敵というか獣魔人のキャラ一人追加しよう
那岐城 燈歌(なぎしろ とうか)
黒髪ロングの大人びた少女。
両親が両方獣魔人の純血で、獣魔人としての能力を色濃く引き継ぐ。
獣魔化した時の姿は強固な表皮を持つドラゴンだが、本人はその姿を嫌っている。
持ち前の強固な意志の力で獣魔人の意識を封じ込めることに成功している。
かつて両親を退魔忍に殺され、退魔忍の一族に尋常でない恨みを持ち、
退魔忍に対抗する獣魔人のグループを組織する。
自らの天敵である退魔忍を逆に根絶やしにするのが目的となっている。
深紅の魔眼をもつ主人公を王と呼び、彼が仲間になることを望んでいるが、
蓮や楓の命を狙うことになり、それを阻止しようとする主人公と敵対することになる。
こんなもんでどうでしょうか。
主人公は正体を隠して退魔忍を守る謎の獣魔人という設定w

67 :
>>66
乙。龍の獣魔人だとかなり強キャラになりそうだな。組織のボスみたいだし
主人公の立場は、これから話を書いていく人にゆだねられると思う
申し後れました。>>55を書いた者ですが、次書きます

68 :
「助けてくれ! 俺だって我慢したんだ! ただ衝動を抑えきれなかっただけなんだよ!」
 強い電気ショックを受け、ぐったりと倒れる虎の獣魔人が見えた。
 その傍には、血まみれになった井河蓮が立っていた。そして、俺に向かって呟いた。
「ツギハオマエダ」
 濁った声を放った蓮がゆっくりと近づいてくる。彼女の手には数枚の札が握られている。
――やめろ……! やめてくれ……!! 俺をな!!
 叫ぼうとしたが、声が出なかった。足も動かない。……殺される。
「シネ。獣魔人=v
 蓮が札を俺に向かって放ったのが見えた。
「………………はっ! …………夢か……」
 俺は深い眠りから覚めた。息が苦しい。全身から流れ出る汗が止まらない。
 ここはどこだろうか。俺が目覚めた部屋は、六畳ほどの広さの和室だ。四方は襖に囲まれていて、明かりも点けていないので、とても狭く感じられる。
 俺は今までの出来事を振り返った。蓮、光也と共に越谷へ行き、そこで獣魔人に遭遇した。そして、蓮が退魔忍である事が発覚し、俺はショックのあまり意識を失った。
 呼吸が整うと、何故か鮮明に思い出せた。だが、今日起きた事実を全て素直に受け入れる事はまだできない。

69 :
 すると、部屋の襖が開かれた。
「あ、目が覚めましたか?」
 そこから現れたのは、一人の少女だった。年齢は中学生ぐらいだろう。腰まで真っ直ぐに伸びた長い黒髪が特徴的だ。
「あの……、ここは?」
「あ! 皆さんを呼んできますね」
「え? ちょっと!」
 少女は俺の話を聞かずにドタバタと走り去ってしまった。
 数分後、少女が蓮と光也を連れてきた。
「楽天くん! 目が覚めたんだね! いや〜、よかった、よかった。急に倒れちゃうからさ。心配したんだよ」
「アンタ……。大丈夫なの?」
 二人はいつもと変わらないテンションで話しかけてきた。まるで、何事もなかったかのように。
 俺は一瞬ためらった。またいつもと同じようにコイツらに応じていいのだろうか。獣魔人を平然とコイツらに……。
 だが、俺はいつものように応じる事にした。もしかしたら、ここで態度を変えたことで、疑われるかもしれないからだ。

70 :
「俺は大丈夫だ。ちょっと寝不足だったのかも。それより、ここはどこなんだ?」
「ここは私の実家よ。今私はアンタの隣の部屋に住んでるけど、私の家族はここに住んでる」
「蓮の家は代々退魔忍を受け継いでいてね。一家全員が退魔忍なんだよ。蓮ってば、見かけによらずお嬢様なんだよね」
「退魔忍の家族!?」
 俺は思わず大声を出していた。今日は色々な事が起きすぎてついていけない。
 つまり……、今、俺は敵の巣窟にいるという事か! 凄まじい危機感が俺を襲う。
――俺の正体がバレるんじゃないか……!?
「ちなみにこっちは私の妹の楓よ。楓、コイツは私の知り合いの鈴木楽天。ちょっと根暗入ってるけど、石田ほどウザくはないわ」
 どんな紹介だ。もうちょっと好印象を与える事言えよ。
「井河楓です。よ、よろしくお願いします」
 先程の少女が前へ出てきて、ペコリと頭を下げた。蓮の妹にしては随分穏やかな印象がある。
「せっかくだからさ、この家をちょっと案内してあげるよ。――立てるか?」
「ああ」
 俺はゆっくりと立ち上がると、蓮、光也、と蓮の妹の楓と共に部屋を出た。
*****
とりあえずここまで。蓮と楽天は同じマンションに住んでいるという設定で
楓は性格について書かれてなかったので、勝手に敬語キャラにさせてもらいました
次回は楽天に井河家を案内させてあげてください

71 :

ついに妹もでてきたなw
続きが楽しみすぎるw

72 :
とぐろマヨラーはもうちょっとしたら再登場するのかな?
こいつの背景も気になる。
本当に興味本位の研究者なのか、
それとも後ろに獣魔人達の組織が関わってるのか、
もしくは、獣魔人に協力する振りをして、獣魔人を監視しているかもしれない。

73 :
続きまだ〜?
誰か書いてくれたら俺もそれに続くから頼むw

74 :
週末なら続き書けるかも

75 :
待ってる

76 :
予告通り続き書きます

77 :
「私達のお父様は、現在の井河家の当主で、普段は剣術の道場で子供たちに剣道を教えています」
俺達が最初に辿り着いたのは小さな道場だった。中からは竹刀と防具のぶつかり合う音が響いている。小さいとはいえ、家の中に道場があるとは……。どうやらこの家は予想以上の豪邸らしい。
稽古中に邪魔をすると父怒るので中には入らないでおきましょう、と楓は付け加えた。
「ほっほっほっ。蓮が客人を連れてくるとは珍しいのう」
 背後から声がしたかと思い振り返ると、一人の老人が立っていた。老人はすぐ近くまで来ていたのに、全く気配がしなかった。いつのまに背後に立っていたんだ?
「ちょっと! お爺ちゃん! 気配なく人の背後に回りこむ癖やめてよ!!」
「いやいや。長年かけて編み出した技を今使わずに何時使うというのじゃ」
「ちゃんと使うべき時に使ってよ!」
 蓮と老人が何やら口論している。人の背後に回りこむ癖って……、何だよ。
「お主……。いい眼をしとるのう……。特にその紅い眼は――」
「いえ、これは別に……」
 老人は、蓮との会話を打ち切り、俺に急接近してきた。俺は思わず後ずさりしてしまう。この老人には何か異様な迫力があって、圧倒されてしまう。
「まあ、いいわい」
そう言うと、老人は去って行ってしまった。
「い、今のは私達の祖父です。現在は現役を退いて、サポートなどをなさっています」
「蓮のお爺さんも相変わらずだね」
 楓が遅れて説明した。蓮も楓も祖父の奇行には手を焼いているようだった。光也も彼には敵わないのだろうな。

78 :
「お前らの爺さんは何者なんだ?」
「さあ……? でも、かなりの実力者らしいですよ。本気を出している所は見たことありませんが……」
 楓は、彼女の祖父が去って行った方向をずっと眺めていた。
 もしかしたら、あの老人も退魔忍なのだろうか……? だとしたら、一体どれほどの強さなのだろう。
 次に辿り着いたのは、応接間のような場所だ。ソファと机が並べられているが、その中に和の雰囲気がある独特な部屋だ。
 そこには一人の青年が座っていた。青年は俺達に気づくと、立ち上がった。
「やあ、蓮。久しぶりだね」
「雨沢……。来てたの?」
「ああ。先程探していた獣魔人をようやく殺せたからね。その報告さ」
 どうやらまた蓮の知人のようだ。彼女の表情を見る限り、この雨沢という名の青年をあまり得意としてないようだ。
 雨沢はこちらに気づくと、途端に哀れむような顔つきになった。
「しかし、蓮、君はまだこんな下級市民とつるんでいたのかい。いい加減こいつらと縁を切って、僕の女にならないか?」
「何度言ってもお断りよ。私の友人は私が決めるわ。アンタなんかに指図される筋合いはない」
 蓮は雨沢を睨みつけた。
「君のような上級退魔忍は僕のような上級エリート退魔忍と一緒にいるべきだよ。君も、その下級市民の二人も、立場をわきまえたほうがいい」
 そう言って、雨沢は去って行った。
「今のは雨沢雪英。すぐに他人を見下すような腐った性格してるけど、退魔忍としての腕前は本物よ。でも、やっぱり関わらない事をお勧めするわ」
「僕もあの人はあんまり好きじゃないな」
「アイツも退魔忍なのか……」

79 :
 確かに第一印象は最悪だった。俺を見て、いきなり下級だの言われると腹が立つ。だが、あの自信はそれなりの実力を持っている証拠なのだろう。
 井河家は広いだけじゃなくて、多種多様な人間がいるようだ。蓮はなかなか面白い家に住んでいたんだな。
「あー!! もうこんな時間!! ヤバイヤバイヤバイ!! 用事があるんだった!」
急に光也が叫び出した。おもむろに帰り支度を始める。
気づけば既に夜の8時を過ぎていた。窓の外は真っ暗だ。
「僕、もう帰るね! 竜源さんにはよろしく言っといてね! じゃあまた!」
 俺と蓮と楓が別れの挨拶をする前にさっさと行ってしまった。まったく騒がしい奴だ。
「じゃあ、俺もそろそろお暇するよ。今日は済まなかったな。えぇと――」
「私の事は遠慮なく楓≠チて読んで下さい! でも、私には楽天さん≠チて呼ばせてくださいね!」
「ああ。別にいいぜ」
 楓はにっこりと笑った。素直に笑える所は姉とは正反対だな。
「じゃあな。蓮、楓」
「今度はぶっ倒れるんじゃないわよ」
「また来てくださいね。楽天さん」
 そう言って俺達は別れた。今日はいつもより早足で帰路を歩いた。
「とぐろマヨラーに話す事がいっぱいできたな」
 今日、まさか人生初めて獣魔人に会った事、友人が退魔忍だった事、その友人の実家が退魔忍の名家だって事。色々な事があった。そして、とぐろマヨラーに全て話したい気持ちで今はいっぱいだ。
 帰ったら、早速2chしよう。道中そんな事を考えていた。
*****
とりあえず、ここまで。読みにくかったり、意味がわからない部分があれば言ってください
あらかじめ言っておきますが、最後に出てきた女性は那岐城さんです

80 :
ごめんなさい。まだありました。那岐城さんこっちだったw
*****
「あッ」
「いてっ」
 不意に、道行く人と肩がぶつかってしまった。しかも、相手は女性だ。怪我などをされたら大変だ。
 ぶつかった女性は転んでしまったようで、俺は急いで駆け寄った。
「あの……、大丈夫ですか?」
 よく見ると、女性は俺と同じくらいの年齢だった。だが、長い黒髪のせいか、顔つきよりも大人びた印象を与える。そして、とても端整な顔立ちをしている。
「……………………………」
 女性は俺からの質問に返事をせず、じっと俺の顔を見つめてきた。俺は思わず視線を逸らしてしまう。
「あっ、大丈夫……。何ともないよ」
 女性はゆっくりと立ち上がり、そしてまた口を開いた。
「キミは……、人の上に立とうと思ったことはある?」
 訳がわからない質問をしてきた。俺は返答に困る。
「ああ、ごめん。何でもないよ。ありがとう。じゃあね」
 そう言うと、女性はゆっくりと歩いて行った。後ろ姿からは、長い黒髪が綺麗に輝いて見えた。
俺も再び道を歩き出した。俺の頭の中は、さっきの女性の事よりも、これからとぐろマヨラーと話す内容の事で頭がいっぱいだった。

81 :
以下設定
井河家
古くから退魔忍を継承する由緒ある家系。
井河の血を受け継ぐ者全員が退魔忍である。
また、最近は井河の血を受け継いでいない部外者も、井河家という退魔忍グループに所属している。
現在の退魔忍の人数は37人。当主は井河竜源。
また、井河家に所属する退魔忍は、表向きは、それぞれ別の職業や身分を持っている。
井河竜源(いかわ りゅうげん)
現在の井河家当主であり、蓮と楓の父親でもある。
獣魔人は全て滅するべき存在であり、敵に対しては絶対に容赦はしないし、逃げる事もない。
身内にも厳しい性格で、特に跡取りの楓には厳しい修業を強いている。
戦闘時は、竜源自身が呪術を練り込んだ大きい妖刀を使って闘う。また、結界を扱う技術も持っている。
表向きは家で剣術道場を開いているので、剣の腕も高い。
色々すいません。続きよろしくお願いします

82 :
雨沢がフェイトのわかめに見える不思議w

83 :
奇遇だな。俺もだ。
でもそうなると楓が可哀想なことになる。

84 :
短いけど書くよ

85 :

 帰宅後パソコンを立ち上げてとぐろマヨラーに報告をする。
 事件の事、初めて自分以外の獣魔人に出会った事。そして、知り合いが退魔忍だった事を。
 とぐろマヨラーは特に何も言わずに少し考えたいとだけ書き込みチャットから消えた。拍子抜けだった。
 ちなみにその時の俺のチャットネームはマッスルブリーダー。特に意味はなく、思い入れなど微塵もないのでないのでまた変わるかもしれない。
 誰もいなくなったチャットを退室し、ベッドに倒れ込む。
 今日は……精神的に疲れたな。だが、気を失っていたからか体力的には元気そのものだ。
 このまま家に引きこもる気にはならない。
 外に出て風に当たって来よう。俺は散歩に出ることにした。
 もう日が落ちていて外は暗い。普通なら街灯の明かりだけが頼りの所だが、獣魔人の俺は夜目が効く。多少の暗闇ならば昼間と同じように周囲が見渡せる。
 ついでにコンビニにでも立ち寄ろうか……?
 そう思ってた所に、蓮の家で会った雨宮を見つけた。
 何やってるんだ……?
 目を凝らすと、雨宮の身体の影に何者かがいる事が分かる。
 あれは先ほど俺とぶつかった少女ではないだろうか。
 雨宮が軽薄そうな笑顔で少女に話しかけている。いわゆるナンパというやつか。
 少女の方は特に困った様子ではないので助けに入る気はないが、何かが気になる。
 事の成り行きを見守っていると雨宮が少女の肩を抱き、二人で人気のない方角に歩いて行った。
 おかしい、あちらは神社がある方向だ。周りには雑木林しかないはず。そんな場所に何の用が……?
 流石に少女が危険ではないかと思いこっそりと尾行をする。自分でもその行動に違和感を感じたが、何だか胸騒ぎがしたのだ。
 二人は俺の考えてた通り神社に入って行った。俺は雑木林に身を隠し、二人の経過を見守る。
 彼らがもし睦言を始めるのなら興味はない。その時は大人しくお邪魔虫は帰るとしよう。だがそうじゃない時は止めなければならない。
 息をひそめて事の成り行きを見守っていると、二人は少し距離を開けて向かい合った。

86 :
 最初に言葉を発したのは雨宮の方だった。
「ねぇ君、こんな人気のない所に連れてきてどうするつもり? もしかして僕といやらしい事でも、」
「黙れ」
 少女が雨宮の言葉を途中で止める。その表情には猥褻な発言をされただけではない、ただならぬ怒りの色が浮かんでいる。
 緊迫した空気が辺りに漂い、雑木林に潜伏している俺はさらに息苦しくなっていた。
「お前に聞きたいことがある」
「何かな? 僕の恋愛事情なら今は、」
「お前は退魔忍、そうだろう?」
 少女がそう訊ねると、雨宮はぎょっとした。俺もおそらく彼と同じような顔をしていたに違いない。
「な、んでそれを知っているんだい……? もしかして退魔忍への依頼?」
 呆けた顔で問う雨宮に少女はうすら寒い笑みで答える。
「ああ、そうだ。退魔忍への依頼だよ」
 そこで一呼吸置いてから彼女は再び口を開いた。
「頼むから、死んでくれ」
「え……?」
 雨宮の頭部はそんな間抜けな声をもらしながら一瞬にして胴体から切り離された。
 何が起こったのかすぐには理解が出来なかった。おおよそ現実的でない状況に脳の処理が追い付いていない。
 ただ、雨宮の首をはねた少女の手が真っ赤に染まっている……。
 彼女は凶器など持ってはいなかった。そもそも、その手は物を掴むようにはできていないのだ。
 そこにあるのは人間の手では決してない。それは、異形の、そう、まるで爬虫類のような凶悪な人外の腕だった――――。
 
  

87 :
おわりw
雨宮さん脱落させてしまってすみません。
もしお気に入りのキャラだったら影でも式神でも身代わりに生き返らせてください。
ちなみに燈歌さんは部分獣魔化することが可能な設定です

88 :
しまたw雨沢さんだったwww
OTL

89 :
さて…久々に書くか…

90 :
血のしたたる獣の腕を見て俺は身構える。
「お前…何者だ…?」
少女は腕に付着した血を払いながら言った。
「構えなくていい。あんたも獣魔人なんだろ?こんなとこで油売ってないで贄を集めたらどうなの?」
贄?にえってなんだ?
俺は少女を無言で見つめる。
「あんた…何も知らないの?もしかして新入り?どこの所属?」
所属?どういうことだ?
「あぁ…俺は新入りなんだ…ところで贄って何だ?」
俺は少女の口車にのった。
「はぁ?贄も知らないのかい?これはうちの頭領からあんたの頭領に指導してもらうしかないね!所属はどこ?白虎?玄武?朱雀?まさか…うちの青龍じゃないよね?」
少女は獣の腕を人間の腕に戻すとゆっくり近づいてきた。

91 :
暇だからもう3話ほど

92 :
「あぁ…思い出した…白虎だ…最近物忘れが酷くてね…」
俺は構えを解いたフリをしつつ最低限の戦闘体制を崩さない。
「へぇ…白虎のとこねぇ…白虎は相変わらず鬼のような顔と身体をしてる?」
少女は軽く笑顔を見せながら更に近づいてきた。
「あぁ…まるで鬼軍曹さ…あんな怖い男はいねえよ…」
その刹那――
グハッ!
俺の左右に砂塵が舞い吹く。
速いっ!
少女はまた獣の腕になり俺の首を左手で締め上げる。
くっ…何だ…
「残念だったわね〜白虎は幼い女の子なの。それを男だなんて…あんた…何者?その目は獣魔人だけど糞退魔忍の臭いがプンプンするわ!」
少女の右目が妖しく光る。
「…俺は…ガハッ…新入り…で…」
「嘘だっっっ!!!!」
更に左手が首に締まってくる。
こうなったらなりふり構ってられねえよ!
「ウォォォォォッ!」
衝撃波が辺りを包み込む。
「へぇ…私のハンギングを解くなんてねぇ…えっ…まさか…」

93 :
この身体になると視線が低くて困る。だが人間の身体能力を遥かに凌駕する力を得れる。
「ウォォォォォン…」
大気が激しく揺れ、木がざわめき、ガラスが震える。
「…銀…狼…!?」
少女は俺を凝縮している。まるでショーウィンドウ越しに楽器を眺める少年のように。
相手との距離…約33m…今の俺ならさっきの少女の速さを凌駕できるっ!
俺は白銀の毛一本一本を集中させる。
が――
「オイオイ、今の鳴き声はなんだ?」
先ほどの遠吠えで民家から人が集まってきた。
ちっ…この姿はまずい…
しかしこの姿を見られて少女を黙って帰す訳にもいかない…
「こっちだ!トカゲ女!」
俺は瞬足で駆け出す。
「ト…カ…ゲ…?あぁぁぁぁぁん?」

94 :
気分がいいので続けます
読みにくいのは素人だからですお

95 :
「ト…カ…ゲ……この高貴なる龍の一族である私が…トカゲ…許さない…許さないぃぃぃぃぃっ!!!!」
ブアァァァァァォォォォォンンッッ!!!
俺は獣の咆哮を尻目に疾走する。あいつは俺に付いてくる…何故なら俺もあいつの姿を見たから…
獣魔人は獣魔人を引きよせる― とぐろマヨラーもそう言ってたなぁ…
土手の草むらを駆け抜け、民家の屋根を飛び辿り着く。
ここなら人も来ないだろう…
赤城神社―
広大な杜に佇む霊験あらたかな神社。
神様ゴメン…少しの間借りるぜ…
俺は鬱蒼とした森の中であいつを待つ。湖面に浮かぶ月が綺麗だ…もし生きて帰れたなら人の姿で参拝でもするか…
ッ― ドゴォォォォン!
猛烈な地響きが目の前を覆う―
間一髪の殺気を感じて飛び退いた先に―

96 :
龍!? 月明かりに照らされた黒い龍が降ってきた。いやこいつ…飛んできたのか…
胴体と両翼を合わせれば4mはあろうかという羽を広げ俺を威嚇する。黒いワイバーンそのものだ。
「踏み潰してあげようかと思ったけど避けるなんてさすが王ね」
王?貞治?ブンブン―違う!意味分からんorz
「高貴なる龍の血族を小馬鹿にした罪…あなたの命で償わせてあげる!」 
「そうかい…なら年上としてお前の尻をペンペンしてやんなきゃな!」
フラッシングタックル!!!!!!
俺は全神経を足と頭に集中させ高速で体当たりする…
要は高速の頭突きみたいなもんさ。北斗の拳で物凄い目一杯なチョップを岩山両斬波と言うみたいなやつだな、うん。
ドグンッ!!強烈な一撃が龍を3m後退させる―
「くっ…さすが王…速い…でもこれならどうかな?かなァッッ!!」

97 :
ゴメン、もちっと続けます

98 :
「フレイムストーム!」
龍の口から巨大な火炎放射が襲いかかる!
遅いよっ!そんなんじゃ汚物は消毒できねぇ!
俺は小刻みにジャンプを繰り返し避ける。
ボディがぁ がら空きだぜっ!
再度のFタックルで更に相手を仰け反らせる―
龍は軽く悶えつつも火柱を吐き出し続ける。
どこ狙ってんの〜?俺は足元だぜ?
Fタックル!
「ガハァッ!」
龍は悶えながら湖岸まで後ずさった。
「さすがは王…ただ…状況判断は鈍いようね…」
何を言ってるんだ?
俺は帰ったらの大きい楓ちゃんにプロポーズするんだ…

99 :
「ちょっと痛かったけど…お前を閉じ込めることに成功した…素早い者は先ず足を封じろ…Do you understand?」
俺は後ろを振り返る…そこは火炎放射により燃え盛る火の森…半円状に燃え盛る炎は木の高さ以上だ。
前は龍と湖…俺の素早さをして龍を抜いても先には湖面…毛で覆われた身体は水を吸い湖の藻屑…
「さて…これから始まるのは戦いでは無い…私による一方的な暴力よ…Do you understand?」
背中の方で木が煌々と燃える…マズイナ…その刹那― 龍がその体格には似合わない速度で突進する!
俺は軽く斜め後方の飛ぶが…熱っちぃぃぃぃ!!
「尻尾がぁぁ…尻尾がぁぁぁぁぁっ!!」
俺はスタントマンが身体に付いた火を消すように転げまわる…
「あははははぁっ!無様ねぇっ!!王ともあろう者が体当たりと転げまわるしか能が無いなんてね!」
やっぱあの台詞は死亡フラグなのかい…

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