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2012年07月懐かし邦画123: ◆◆ 木下恵介監督 総合スレッド 二作目 ◆◆ (527)
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◆◆ 木下恵介監督 総合スレッド 二作目 ◆◆
- 1 :06/09 〜 最終レス :12/07
- 異才の人 木下惠介を語りましょう。
- 2 :
- 復活ありがとうございます。先日図書館で「戦場の固き約束」という著書を見つけて読んでみました。
シナリオ自体はピンと来なかったけど、木下氏本人の頭の中に展開していた演出プランはすごかっただろうな、
と惜しまれます。収録されていたエッセイも感傷的でありながら抑制がきいててで見事した。どこかに遺稿をまとめた本があればいいのに。
- 3 :
- 木下監督、原節子のコンビが「お嬢さん乾杯」の一作だけというのが、
なんとも惜しい。
- 4 :
- ◆◆ 木下恵介監督 総合スレッド ◆◆
http://that4.2ch.net/test/read.cgi/rmovie/1072622220/
秋野太作とはどんな関係ですか?
- 5 :
- TSUTAYAでレンタルした成瀬巳喜夫の「妻、母、娘」という映画が結構楽しめました。
脚本が松山善三で「妻」が高峰秀子。その夫が森雅之で「娘」を勤めるのが
小姑の原節子。「結婚するしか能がないのよ」と笑って再婚して実家の窮地を
救います。杉本春子演じる姑と折り合い悪く、老人ホームに行かせるはめになる
草笛光子はこないだ「結婚出来ない男」でご自分が高級介護施設に行こうとする
エピソードがあったっけ。木下惠介と小津安二郎をミックスさせたような辛口
ホームドラマでした。「わたおに」ってこれを延々TVでやってるんですね。
- 6 :
- 前スレは1000行かずして消えたのは何故?
そんなに下がってもいなかったのに。
- 7 :
- >>2
木下恵介の脚本は必要最低限の台詞だけで情景描写などは記されていないから
脚本を読んだだけではおもしろくないと久我美子だかが言っていたね。
- 8 :
- 吉田喜重もシナリオ書きだけはまったく参考にならなかったと。
木下さんは口述筆記しながらも、頭の中に映像があるけど、
それをシナリオに書き留めるわけじゃないからと。
木下さんのは独自のやり方と言っていた。
しかしそれではなぜ門下から脚本家が育っているのか、なぞ。
けどもしかしたら、せりふの多いが脚本家多いですかね…
- 9 :
- >>7
確か吉村なんたらさんの「木下恵介の世界」だったかなぁ、「野菊の如き君なりき」
について
・・・・木下の脚本が原作を超え、・・・
なんて記述があったような気がしたけど。
- 10 :
- >前スレは1000行かずして消えたのは何故?
>そんなに下がってもいなかったのに。
最終カキコから時間が経過してれば圧縮時にDat落ちする。
板内部の順位はまったくなんの関係もない。
- 11 :
- >>9
脚本を読まずに映画だけ観て脚本を語る方はよくいるので
その手合いなのでは。
- 12 :
- 「香華」はやっぱ凄かったなあ。
黒沢もそうだけど、木下の映画って、50年代よりも60年代の作品の方があきらかに技術的には上手くなってるよね。
- 13 :
- 黒澤同様、技術的に完成すると作品としてのエネルギーは薄くなっている。
- 14 :
- 二人とも技術的完成とは掛け離れた作風だが…
- 15 :
- >>14
技術的完成とはどういう意味?
- 16 :
- 木下って姓はやっぱ本名は朴で在日なのかね?
- 17 :
- >>16
根拠もないのに「在日認定」するのって実は韓国系メディアが多いって知ってた?
(日本で活躍する人間を噂だけで「同胞」認定する癖がある)
嫌韓厨って、自分たちがいちばん嫌っている人種と同じことをするヘンな奴ら。
- 18 :
- 木下って姓で純日本人を俺は知らない。そもそも木下という姓は日本人の姓なのか?
- 19 :
- >>18
豊臣秀吉も在日か???
- 20 :
- 豊臣家滅亡後もなど足守木下家、立石木下家などの大名家が複数存続しているし、それらの分家も多数存在するし、
木下長嘯子など武士を辞め文化人として生きた人々の子孫もいる。
明治になってから秀吉にあやかって木下姓にする人も大勢いた。
- 21 :
- >>18みたいな日本人として当たり前の歴史常識が欠落したヤツが、「愛国」
とか言っているのを見ると、これはもう笑うしかないな。
- 22 :
- ひさしぶりに「夕焼け雲」を観た。やっぱり俺的には最高傑作(地味だけど)
なんべん観ても泣ける。この作品には失われた古き良き昭和30年代がぎっしりと凝縮されている。
主演の田中晋二の瑞々しい演技(地かも知れない)昔はこんな少年ホントに居たなぁと想う。
妹を演じた子役はどういう人は判らないが、この子がホントに泣かせる演技をやってくれて(涙)
「今日はお兄ちゃんと一緒に寝る」と言う台詞がホントにグッと来る。
大坂へ貰われて行く妹。駅迄送る兄。
いったん背中を向けるが叉かけ戻り「兄ちゃんきっと迎えに行くからな」
この場面は滂沱となる。まだ昭和30年代初頭は本当に貧しい子だくさんの家は
口べらしのようなことがあったんだなあ。いくら店の立て直しと病気の親父がいたとは言え。
そうした感じで「三丁目・・・」を観るとただ懐かしいだけの絵空事のような気がしてくる
- 23 :
- >>22
久我美子がもっとも輝いている映画。
- 24 :
- >>豊子ってひでぇ女だね。でも現代なら、あれがあたりまえなのかも。
それにしても久我さん、よく演っているね。
男同士で肩組んだり、手をつないだり、胸に花を刺しっこしたりウフフなシーンもこの映画の見どころかも。
さすが木下先生。
- 25 :
- 「異才の人 木下惠介」をやっと読みました。レンタルされてない「夕焼け雲」や「遠い雲」見たいなあ。
最近NHKBSで邦画あまり流してくれないしな...。今日は田村氏目当てで「白い巨塔」を
観て来ました。40年前の大阪って結構威勢よさげでっした。里見助教授は微力ながら
志を曲げないところが良く出てて、「女の園」の下田三吉のままでした。
- 26 :
- 転載
http://saleshop.web.fc2.com/
激安問屋市場が移転セール
- 27 :
- >>25
レンタルしていますよ。置いている店が少ないだけで。
- 28 :
- 12月15日 午後1時BS2にて「日本の悲劇」放映age
- 29 :
- 「野菊の如き君なりき」を観るたびに泣かされます。
最近の日本映画特有の合成甘味料のようなムカつく甘さではない、
三温糖のような自然の優しい甘さを感じさせる佳作で、私的には
木下恵介作品の中では最高の位置づけです。
ところで、たみさんを演じた有田紀子の娘さんも木下作品に出演している
との話をどこかで聞いた覚えがあるのですが…
お分かりになる方は情報をくださいませ。
- 30 :
- 2006年11月7日(火) 22:00〜22:59
NHKスペシャル「愛と怒りと 映画監督・木下惠介」
ttp://www.nhk.or.jp/special/onair/061107.html
- 31 :
- >>30
本日ですね。
- 32 :
- それ二十四の瞳だけでしょ。
木下の真髄は反戦よりも現代的なニヒリズムにあると思う。
- 33 :
- あと一時間弱。
録画予約もしたし楽しみだけど、竜巻の影響も気になる。
気の毒だ…>佐呂間町
- 34 :
- 予定通り放送開始age
- 35 :
- 実況は実況板で
NHKスペシャル〜映画監督・木下惠介〜
http://live23.2ch.net/test/read.cgi/livenhk/1162903272/
- 36 :
- 最悪の切り口の番組だったな。おかげで今後キノスケが再評価
される可能性はほとんど無くなってしまった。
売国TV局がてめぇの工作活動にキノスケを利用しただけ。
サイアク。まったくサイアク。
- 37 :
- 監督の平和への願いに感動しました
- 38 :
- デコとのツーショットが見られただけでもいいや。
- 39 :
- デコちゃん、貫禄あって、しゃべりも面白かったな。さすがだ。
もう少し若ければ今のバラエティでも人気出ただろうな。テレビなんて出ないだろうけど。
- 40 :
- 売国TV局が、映画もマンガも学者もプロパガンダの道具としか見ていない
ことがハッキリわかった。キノスケは二流の映画監督だが、それでも自分
の政治的な主張をするために映画を作り続けるほど、バカでは無かった
はず。こんなアタマの悪い番組を恥ずかしげもなく作っちゃったバカは
今すぐクビくくってよ。
- 41 :
- 楽しみにしていたのに残業で見損ねた…
- 42 :
- >>34-35
スマナイ
リアルで見られず実況で雰囲気だけ掴んでた。
タイトル見る限り作品や監督を映画的観点から語る感じではなさそうだったが、
木下監督がメッセージ性をもって作品を作ってたことを思えば
切り口そのものは的外れじゃないと思うし、
名場面や名優さんを見るだけでも楽しみだが。
- 43 :
- 俺も想像したよりはよかった。40はたぶん番組観てないよw
切り口とか言ったって実際に木下本人がしゃべってる映像も
たくさんあったから、よくある低能左翼番組とは違うんじゃない?
映画番組じゃないからこんなもんでしょ。
木下恵介の一部分であって全体じゃないから。
ピカソだってゲルニカとかくだらん絵書いてるし。
- 44 :
- 養子をとったといっていたが、出てこなかったような。
- 45 :
- 真面目なスレに申し訳ないが、オネエぽい喋り方には衝撃を受けた。
- 46 :
- 番組はそれなりによく出来ていたから、興味を持ってくれた人もいるかも。
でも、木下ファンにとっては物足りない出来でしたなぁ。
『衝動殺人 息子よ』と『この子を残して』が“メッセージ”だってんだもの。
メッセージ先行で映画作家を矮小化するなよ、と言いたくなる。
- 47 :
- 最後の女子高生はまずいだろ。関係なさ杉。
- 48 :
- 番組作った連中、木下映画あまり見てないというか知識が足りないのと違うか?
- 49 :
- マニアを喜ばせる番組作ってたらTVでは生き残れないから。
木下もそれは自分の体験で良く知っているだろう。
こてこての予定調和(平和賛歌を映画に込めるなど)が好まれる。
1940〜60年代の映画界がそうでなかったのが、本当に不思議で貴重なことだった。
- 50 :
- 吝嗇な奴だと、黒澤が嘆いていた。
確執など出せるわけ無いね ww
- 51 :
- >>35
NHKの木下の番組はいい番組でしたね
今まで木下と言えば叙情派、女々しい涙を流させる監督というイメージが強かった
が社会派として再評価されるべのようにも思う。「この子を残して」などは
木下の努力にもかかわらず、不評&不入りだったわけで、こうした社会的な
主張は日本の映画製作者、批評家、観客、2chの幼稚な若者にはいずれも
喜んでくれない。にもかかわらず巨額の製作費をかけて作る訳でそこには
監督の意志がはっきり読み取れる。
「戦場の固き約束」「女たちの戦場」が製作され、うまい演出ができてい
れば木下の評価は社会派、日本の良心といったものに変わっていたかもしれ
ない。彼が松竹というホームドラマを得意とした会社をベースに活動したの
が一つの幸いでもあり不幸でもあった。これが東映なら喜んでつくったんじ
ゃないかな。
木下恵介に関しては結構多くの本があるけど、そうした部分への切り込み
をした研究者はいない。日本の映画研究者はまだまだすべき事があるね。
- 52 :
- ついでに書くと木下恵介の天皇ぶりにも切り込んだ本て少ない気がする
日本の大監督はいずれもスタジオ内では絶対的な権力を持って自分の意志を
通した訳だが、それを悪いもの、我儘とただ批判するのではなく、芸術家の
気性として肯定的に説明できないと、TVや本の俎上に乗らないね。
黒澤が如何に世間知らずのバカモノだったかは「虎、虎、虎」の製作過程を
追った本で明らかにされちゃったが、木下恵介についてももっといいエピソ
ード、バカばかしさと同時に作品にかける意欲を明らかにする事件は、もっ
とないものか。もう時効だからそうした一種の粗探しもしてもいい時期だと
思うし、それは面白いお話になると思うのだが。
例えば「陸軍」の製作経緯は、見方を変えれば「笑いの大学」のシリアス版
と言える様なものになるだろう。それを政治的視点でやればコスタガブラス
のような映画に、芸術家の思いという視点ならピカソを主人公にした映画の
ようになるのではないか。そうしたネタで誰かその内書いてくれるのを期待する。
- 53 :
- 木下恵介がいかにケチだったかというドラマだったらうけるかな?
- 54 :
- 小林正樹は『怪談』で製作費がつき、木下に一千万円の借金を申込んだところ、
木下は現場状況を確認した上で五千万円貸してくれたそうだ。
- 55 :
- http://www.joyo.com/detail/product.asp?prodid=bkys609247&ref=SR&uid=w9ssatp1u9g7mwgquws7sgusg
大曽根家の朝 DVD
- 56 :
- http://www.kyokiren.net/_voice/vote/vote
- 57 :
- >>54
で、利率は?
トイチ? トサン?
- 58 :
- 松竹以外の映画会社にいたら芽が出なかったような気がする。
- 59 :
- 東宝でもよかった気はするけどね。
- 60 :
- スカパーで2夜連続で木下作品を見た。
「カルメン故郷に帰る」は、芸能の本質を追求した作品で、このテーマは
決して古びないと思った。ストリッパーという軽蔑の対象でしかない職業
に羞恥心を持たないイカレ女が「故郷に錦を飾る」つもりで帰郷するが、
父親は恥ずかしくてたまらない。しかし、村の男たちは大喜び。
1950年頃の浅間高原の風景は懐かしいが、人間喜劇は今でも古びない。
「なつかしき笛や太鼓」は、瀬戸内海の小島に赴任した教師が、バレーボール
を通じて投げやりな村人とその子らを改心させ、尊敬を獲得して島を後にするという
物語。去年の佳作「フラガール」と似通った作品だ。ただ、バレーボールの試合の
シーンが長すぎる。
- 61 :
- BOX売れたのかな。俺はカルメン故郷に〜がはいってるのだけ買ったが
画質もたいしたことなかった。綺麗な部分もあるが全体的にザラついてて
期待はずれ。ビデオのほうがまだ滑らかさがあった。何本かばら売りされてるが
風前の灯や純情すは出てないしあのジャケットではなあ。
正直もっぺん作り直して欲しい。
- 62 :
- 来週には「喜びも悲しみも幾年月」「日本の悲劇」BS2で放映age
- 63 :
- 木下監督の楢山節考見たけどぶっ飛んでんなコレ
- 64 :
- 「永遠の人」をビデオで見た。
初めは音質劣化のため字幕スーパーが付いていると思ったが・・・
- 65 :
- 「喜びも・・」は国会中継のため中止(延期?)になった模様。
- 66 :
- 「喜びも〜」はこないだやったばかりだし、滅多にやらないのが観たい。
「太陽とバラ」とか。
- 67 :
- それもこの前やったよ。CSだけど。
- 68 :
- 他に面白いのがあるかっていうーとねえ・・。
「風前の灯」とかは大好きだけど。
- 69 :
- 「善魔」を見たい。
木下の実験的な要素が入った映画が好きだ。
- 70 :
- 永遠の人初めて見るけど面白い。音楽が良い。こういう音楽の使い方は木下流の実験的というやつなのですか?
- 71 :
- この監督の相手をつとめた男優って誰と誰ですか?
- 72 :
- いっぱい
- 73 :
- 竹脇無我も含むの?
- 74 :
- >>70
「永遠の人」は人間関係の愛憎の錯綜のさせ方が凄まじいな。次男が全学連の活動家になっ
てしまい、母親からカネをもらって悪びれもしない、などというあたりも辛らつ。
活動家でも目端の利く奴は就職してビジネスマン・マスコミ人になったり院進して大学教授に
なったり長じて政治家になったりしたものだが-もちろん、職業活動家になってしまったりブルーワーカー
となり陋巷に死した者も多かった-、あの次男はどうなってしまったのだろう?
結末が呆気ないが、今後も死ぬまであの夫婦は憎み合うだろうが、小さな和解だけは
遂げたということか。木下は「二十四の瞳」のお陰で感動ものの監督のように遇せられているが
実にシニカル。その人間観を接いだのが山田太一なのか。
- 75 :
- >>50 >>53
木下はソロバンが弾ける人なのでしょ? もう松竹では自分の撮りたい企画は
通らないと察したので弟子筋を連れてTBSに身売りしてプロダクションを立ててTV進出。
もうTVではやることはないと察したのか飯島敏宏に任せて木下プロのTVドラマ制作から手を引き、
晩年は自分の撮りたい映画を数年おきにポツポツ撮っただけ。
その頃から木下プロはドラマ以外の番組も普通に手掛けるようになり、木下亡き後は
ドリマックスとなり何の変哲もないただの制作会社に。
映画とTVのいちばんいい時代を上手く渡ってきた人という感じ。素もおねえ
言葉で皮肉っぽい人だったようだが、人間観察眼だけは鋭かったな。
周囲がただの感動ものの監督のように扱って誤解を振り撒いているな・・・戦後の反戦
(厭戦)だけは本物だったようだが。心底、軍隊が嫌いなんだろうな。
- 76 :
- わりと 根に持つ人だったらしいね。
- 77 :
- 俺もそういうシビアさが凄いと思ってたけど
作品にムラがありすぎてなんかのめり込めない人だ。
- 78 :
- 「永遠の人」のラストは和解というより最も性質の悪い嫌がらせのような…
- 79 :
- >>77
演出が即興的で時間をかけないから、
アラが目立つ作品が多いね。
企画、脚本は第一級なのに。
- 80 :
- >>62
「日本の悲劇」(53)は、社会の荒廃がいかに人心を苦しめたかというテーマを
真正面から大真面目に描いた力作だが、戦後の新しい教育が始まって、教師が「自分も
騙されていたんだ」と言い抜けてしまうあたりは凄いな。戦前的な体制だけではなく戦後
民主主義の欺瞞までを昭和28年の時点で描いてしまった。
「カルメン純情す」(52)といい、木下が再軍備を本当に嫌がっていて、政治や
知識層に対する憎悪も相当に濃いことがよく分かる。この監督が翌年に運動の陰の悲劇を描く
「女の園」を経て市井の立場からの非戦映画「二十四の瞳」に至るわけか。
木下が戦後民主主義の反戦監督であるかのように扱われるのは、本当は木下にはそれだけでは括れな
いもっと激しい面があるのだが、そこは無いことにしておいた方が世間的には穏当ということなのだろう。
自分の弱さを利用して女の同情を買おうとする上原謙の卑怯さ、桂木洋子が自分の境遇を変えるためにその罠を拒絶
しつつ乗るあたりも強烈だね。「待ちきれなくて来てしまった」とは、「我慢できない、今すぐにキミを抱きたい」と言っているも同様
なわけで、ああいう場面を作れるのは木下が男性心理をよく理解しさらにそれに対する幻想が薄いせいだろうか?
- 81 :
- 「日本の悲劇」望月優子、凄い熱演だった。
どこかのサイトで見たけど当初は絹代さんが主演の予定だったんだって?
ヤミ取締の警官から逃げるシ−ンで足を捻挫したんじゃないかっていうのもあった。
キャスティングよかったと思う。高橋貞二も魅力だった。
- 82 :
- 「日本の悲劇」は桂木洋子のエピソードが突出していてバランスを欠くのだが、
あの時代にああいう屈折した女性像をリアルに描いたというのは凄いね。
これで田浦正巳もちゃんと描いていればなおよいのだが男の子の描写は本当に下手。
- 83 :
- 「夕やけ雲」毎回泣いてしまう
- 84 :
- >>83
今日図書館で借りることができたんだけど、久我美子本当に良いね
- 85 :
- 今村がテレビで言ってたんだけど
このひとの「美少年好き」がキニナル。。。
誰かそこにターゲット絞って
新藤の溝口伝記映画みたいなの作ってくれないかな
- 86 :
- 「新・喜びも悲しみも幾歳月」の植木さん、ひょうひょうとした
祖父役がよかったよ。合掌。
- 87 :
- ジャズギタ−の名手でもありました。また唄もうまかった。
合掌
- 88 :
- 木下恵介DVD-BOXの廉価版が出るそうな。
35,000円→20,000円に。
在庫があぶれて困っています、ということなんかいな。
- 89 :
- DVD-BOX自体売ってるのをほとんど見かけたことがないな。バラは見るが。
スペースとるだけで店頭に置いても売れないから在庫は当然あぶれるだろう。
- 90 :
- 訃報:桂木洋子さん76歳=元女優、故黛敏郎さんの妻
桂木洋子さん76歳(かつらぎ・ようこ<黛住恵=まゆずみ・すみえ>元女優、作曲家の故黛敏郎さんの
妻)3月に死去。葬儀は近親者で済ませた。親族代表は長男でNHKエグゼクティブディレクター、りんたろ
うさん。
1946年、松竹歌劇団に入団。木下恵介監督に見いだされ「肖像」で映画デビュー。黒澤明監督作品に
も出演。53年に結婚、63年に引退した。
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/fu/news/20070428k0000m060160000c.html
- 91 :
- 「日本の悲劇」「遠い雲」「喜びも悲しみも幾年月」…
後年はひどい役しか振られなかった。
嫌われていたんだと思う。
- 92 :
- 【広告】ラピュタ阿佐ヶ谷にて「死闘の伝説」絶賛上映中。今日までだよ!
- 93 :
- 木下に嫌われたら端役にもなれんだろw
「日本の悲劇」なんておいしい役じゃないかな。
- 94 :
- >>93
桂木洋子が上原謙の手を自分の胸に押しつけるくだりなどは当時としてはかなり大胆な演出だったと思う。
当初は上原がとにかくヤリたい一心で自分の気弱さを利用して桂木にネチっこく迫っ
ているのに、いつのまにか立場が逆転しまい、桂木が上原を誘う(自分の人生を変えるため
に優柔不断な上原に自分の体を与える)くだりなどは思い返しても本当にドキドキする。
あのあと、どんなに激しく二人で乱れたことだろうと観客に生々しく想像させるものね。
の快楽さえ男女の駆け引きの言い訳である、とここまで突き放して厳しく描ける
演出家は今の日本にはもういない。
- 95 :
- なるほど・・
あの映画の歌子桂木洋子に上原謙だけでなく敵役の高杉早苗もうまくバック
アップしているように感じたな。
- 96 :
- 邦画初心者ですが、木下監督も溝口ほどじゃないにしてもワンカットワンシ−ン
ですね。
- 97 :
- >>95
上原謙は田舎で英語塾などをやっている零落した駄目インテリという感じがよく
出ていますよね。天下の二枚目にああいう役をやらせるのが意地の悪いところだが、
上原は戦後はあんな役が多いですね。高杉早苗のツンツンした感じは同年(53)の「妻」の高
峰三枝子に似ているので、可能なら高峰にやらせたかったのかも。
>>96
溝口は現場を統率するために意地でも割りたくないのだろうけど、木下はカット割が出来
るので、長回しのカットは純粋に芝居の流れを断ち切りたくないが故では? スタッフも大変ですが、
何よりも俳優と演出家に相当に力がないと場が綺麗に流れないですよね。
- 98 :
- >>97
確かに、カット割、長回しと器用でしかもクセのない画面つくりという感じが
しますね。木下監督は。
野菊の如き君なりきでは風景描写の美しさに感心した。動くモノクロ風景写真と
いう雰囲気でした。
- 99 :
- 作品によって撮り方を変えますね木下監督は。
モンタージュの上手さでは当時の監督の中ではぴかいちなのでは。
- 100read 1read
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