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2012年08月一般書籍40: 司馬遼太郎をあれこれ語る 34巻目 (503) TOP カテ一覧 スレ一覧 2ch元 削除依頼
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司馬遼太郎をあれこれ語る 34巻目


1 :2012/11/05 〜 最終レス :2012/12/06
前スレ
司馬遼太郎をあれこれ語る 33巻目
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/books/1346486590/l50
〔燃えよ剣/新選組血風録/幕末〕

2 :
【過去ログ】
司馬遼太郎をあれこれ語る 29巻目
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/books/1314512612/
〔梟の城/上方武士道/空海の風景/鬼灯/風神の門〕
司馬遼太郎をあれこれ語る 30巻目
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/books/1318845804/
〔胡蝶の夢/最後の伊賀者・兜率天の巡礼ほかの短篇〕
司馬遼太郎をあれこれ語る 31巻目
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/books/1325657994/
〔竜馬がゆく〕
司馬遼太郎をあれこれ語る 32巻目
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/books/1336720073/l50
〔菜の花の沖〕

3 :
>>1
乙〜
『幕末』は終了したようなので『項羽と劉邦』を始めてもいいですか?

4 :
>>3
いま大急ぎで項羽と劉邦を読んでいます。始めちゃってください。

5 :
>>1
お疲れさま。
項羽と劉邦は無理やり尖閣ネタに引っ張らないようにお願いします。

6 :
『ひとびとの跫音』『胡蝶の夢』『菜の花の沖』と、
よく知らない主人公が続いた後だったから、
『項羽と劉邦』が書店に並んだときは嬉しかったな。

7 :
>>6
私も一時司馬離れしていましたが、項羽と劉邦から再び読むようになりました。
とくに「跫音」には参りました。まず題名の漢字が読めませんでした。

8 :
ガキのころに読んだからみんな知らない主人公ばっかりだったよ

9 :
本宮の『赤龍王』では、しょっぱなに出てくるのが放浪時代のカイ通なんだけど、
韓信に仕えていた頃のカイ通と顔が違うよね。

10 :
>>9
中国が舞台の作品をやる場合、人名のカタカナ表記が増えないか、それが心配だね。

11 :
>>9
おっと、三国志の顔良・文醜の悪口は、そこまでだ。

12 :
項羽と劉邦、ぜんぜん始まってないじゃんw

13 :
宮本武蔵の長編ってあんま本屋においてないね。
メジャーな人物なのに。司馬作品では影が薄いのはなんでなの?

14 :
宮本武蔵といえば吉川英治のイメージが強すぎるんだろうな。
演劇化されるときもフィクション性の強い吉川版が原作に選ばれることが多かった。
司馬版宮本武蔵は吉川版に比べ史伝性・客観性を高めてみました
というこまっしゃくれたスタンスで書かれている。
ヒロインが登場しないし、歴史ノンフィクション・タッチで淡々と進行するから、演劇化しにくかった。
また、近藤中心だった新選組を土方中心に変えるという新鮮さもない。
吉川宮本武蔵のせいで影が薄いのだろうね。

15 :
>>8
高校で漢文やらなかったの?

16 :
>>10
人名はこれでだいたいいけるぞ。
カイ通とレキ食其はカタカナでいくしかないな。
http://kanso.cside.com/

17 :
カタカナは雰囲気を損なう。
レキ食其は「麗食其」でいこう。
カイ通は適当なのがないな。
そのうち探すわ。

18 :
焚書坑儒
焚朝坑毎

19 :
第1章 始皇帝の帰還
紀元前210年7月、沙丘で始皇帝が崩御。宦官・趙高の陰謀により、長子・扶蘇と
功臣・蒙恬は退けられ、末子・胡亥が帝位に就きます。宰相の李斯までが斬首された頃、
陳勝・呉広の乱をはじめとした反乱が全国に広がりました。

20 :
正確には、丞相の李斯が趙高の讒言により腰斬の刑に処される前に、陳勝・呉広は死んでいるけどな。
陳勝・呉広の乱から二月ばかり遅れて、項羽や劉邦も反乱に立ち上がっている。

21 :
「項羽と劉邦」は編年体ベースで物語が進行するが、微妙に紀伝体要素を残している。
それが物語を理解しやすくしていると同時に、物語の面白さを増幅していると思うが、
気をつけないと、事件の発生順序を間違えて覚えてしまう可能性がある。

22 :
BC210
始皇帝南巡。途中、沙丘平台にて没す。
宦官趙高、詔を偽造し長男扶蘇を自殺させ、末子胡亥を即位させ二世皇帝とする。
BC209
二世皇帝胡亥、趙高の進言を入れ12公子・10公主をR。
7月;陳勝&呉広、楚にて挙兵。
9月;項梁&項羽、呉にて挙兵。劉邦、劉邦、沛にて挙兵。
BC208
陳勝・呉広死す。
項梁、定陶にて秦の章邯に敗れる。
秦の丞相李斯(りし)、趙高の讒言により腰斬の刑に処される。

23 :
趙高の偽作した詔勅を信じてしまったのが、蒙恬の盲点だったな。

24 :
楚漢軍談は故事成語の宝庫だし、キャラの立った人物が豊富なんだが、人気の面では
いまいち三国志に追いつけないな。

25 :
日常用語としてすっかり定着している馬鹿は、趙高と胡亥にまつわる故事成語だもんな。
そのうちこの小説にも出てくると思うが。

26 :
>>15
鴻門の会は、なぜかガキにバカウケ

27 :
この小説で司馬さんは当時の中国の人口を5千万人としている。
根拠はおそらく中国で最初に全国的な戸籍が作られた平帝の元始2年(後2年)の
戸籍であろう。それが約5,950万人。
しかし、最近の研究では、秦から漢初の人口は戦国時代とほぼ変わらず2千万人
ぐらいではないかと云われている。
2千万人だと、徳川幕府が調査を始めた1721年の2600万人より、やや多いぐらい
とイメージしておけばよいと思う。

28 :
2,200年前の物語という点を考慮しても、中国人よ、人殺しすぎ。
邪魔者は即殺せだもんね。

29 :
楚漢軍談は戦の話が多くて面白いが、漢帝国成立後の呂皇后一族による
粛清の嵐は、読んでいて吐き気がしてくるよな。
まあ、そこのところはこの小説には書かれていないから、安心して読んでくれ。

30 :
始皇帝の死という大事件を扱っているが、この章の主役は宦官の趙高だな。
日本の時代小説にも陰謀好きの人物は登場するが、趙高のようにアクの強い
人物は少ないな。足利義昭や岩倉具視が、かわゆく思えてしまうよ。

31 :
「聞け」
真紀子は、おそろしい顔をしていった。
「三大学は、不認可になったのではない。
新しい認可基準の下で設立が認可されることは有り得る」
もしそうでない事実を口外すれば、不忠の者としてR、九族までR、よいか、といった。
(なんというばかばかしさだ)
李斯は、自分の肉を毟りとって投げつけたいような衝動にかられた。

32 :
やがて、真の思考停の死体は沙丘を出発した。
死体の政権継続ということは、以前にも以後にもない。
臨時国会には、柩の中に納まった思考停とともに真紀子が乗っている。

33 :
(もうすこしの我慢だ)
車の中で、佳彦は思った。
思考停の死体に言い聞かせているのではなく、佳彦が佳彦自身に言い聞かせている。
疑似皇帝である佳彦は気を失いそうなほどの支持率の低さの中で、呼吸していた。

34 :
真説 宮本武蔵が好きな俺は
長編の宮本武蔵も読んだほうが良い?
ああいう実は武蔵はこういうやつだみたいなスタンスで
長編も書いてるなら読みたいんだけど。

35 :
さきに、王侯将相寧んぞ種あらんやと揚言した橋下は、辺境の漁陽という地へ送られつつあった。
この一団が大沢郷という土地まできたとき、反旗をひるがえしたが、すぐに鎮圧された。
そのあとつぎつぎに誘爆してゆくようにして石原、亀井などが各地で蜂起したが、
彼らは一つにまとまることができず、各個に撃破された。
宮廷の中の趙高は野にみちている反乱の火にはつよい関心を示さず、
政権に居座っていさえすれば秦は永劫に続くと思い込んでいた。
「われわれがやるしかあるまい」
沛の劉邦と呉中の項羽は、ついに立ち上がった。

36 :
>>34
吉川武蔵のイメージを払拭するために健闘している小説といった感じ。
新選組に関しては子母沢寛と並称されるまでになったが、
武蔵に関してはそこまでは上れなかった。
武蔵を売名の天才のように描いていて、
マスコミ周辺でゴロゴロしている人々と重ね合わせると面白い小説だよ。
失敗作ではない。

37 :

          r〃〃〃 f7⌒ろ)
           l‖‖‖ ||   f灯     
            |‖‖‖ ||   | |
            |儿儿儿._」⊥厶     
           〔__o____o_≦ト、
.          i / ⌒  ⌒  ヽ )    
          !゙ (・ )` ´( ・)   i/
          |  (_人__) ∪ | \       
          \  `ー'    /  / ー- 、
.          ,ィ(⊆≧リ≦⊇)〃   /     rク\
.       /   | ̄r少}¨ ̄〃   /    /′ ヽ
      〃 l   |  l| | l| 〃    /     /    └ヽ
     / ?  l  |l | |l/″   /      !  厂    \
    く,  Y   ! l」fレト!    /       | /        1
    丿  |   | 丿} じ’  /      | /         |
   /     l   | `¨      /      レ′        |
      真の思考停(紀元前259年 - 紀元前210年)

38 :
第1章 始皇帝の帰還
[主役]趙高
紀元前210年7月、沙丘で始皇帝が崩御。宦官・趙高の陰謀により、長子・扶蘇と
功臣・蒙恬は退けられ、末子・胡亥が帝位に就きます。宰相の李斯までが斬首された頃、
陳勝・呉広の乱をはじめとした反乱が全国に広がりました。
(註)群像劇であり、各章ごとに中心人物が異なるので、冒頭に各章の[主役]を掲げることにしました。


39 :
第2章 江南の反乱
[主役]項梁
始皇帝の死の翌年(紀元前209年)7月、江北の宿県で陳勝・呉広の乱が勃発。
会稽郡の郡守・殷通は、町の顔役・項梁に秦への謀反を口にするが、項梁は
甥の項羽に殷通を斬らせ、自らが郡守となる(同年9月)。

40 :
弥生人の起源については、南方長江文明人説にしたがっているな。
チョン君、残念でした。

41 :
楚の滅亡の話のなかで懐王の話が出てくるが、ここはちょっと紛らわしい。
項梁の父の項燕は楚の滅亡当時の将軍であるが、懐王は楚の滅亡よりも
76年前に死んでいる。書かれている内容は本当だが、ちょっと時代が違う。

42 :
「先んずれば則ち人を制し、後るれば則ち人の制する所となる」は、この作品にあるように
殷通の云った言葉というのが、『史記』の「項羽本紀」の叙述である。
なお、『漢書』の「項籍伝」には、項梁の言として記されている。
司馬さんは、その両方を採用してアレンジしている。

43 :
この章では、陳勝・呉広が首都・咸陽を窺っているという話が出てくるが、詳細には語られていない。
胡亥は対策会議を開いているが、その席上、叔孫通が云った言葉が故事成語になっている。
「歯牙に懸くるに足らず」(あんなんただの盗賊や。ほっとけや)

44 :
>>27
この章では、呉中(現在の蘇州市)の人口が書かれている。
103万2,604人と、いかにも本当くさい書き方なんだが、史料残っているのかね?
呉中だけで103万人もいるとなると、あんたの2千万人説も怪しいんだが。

45 :
103万人がみんな路傍にRしていたと想像すると耐えられんな。

46 :
この時期、信濃川に近い町で、
「わたしは、大きな声ではいえぬが、田中角栄の子だ」
と、ひそかに仲間たちに素性を明かしていた六十婆がいる。
田中眞紀子である。

47 :
「大臣は、王でしょうか」
眞紀子は、父にきいたことがある。
「王ではなく、官だ」
父はこたえた。
「王と官は、どのようにちがうのです」
「似てはいる。しかしちがう」
そのあたりの機微がおもしろい、と角栄は、説明をはじめた。
王でないことの一つは、かつての王が保有したような自由裁量権をもたず、
法律の定めた基準に適合した私大設立申請については
それを認可するだけの存在だ、ということである。

48 :
「秘密の話である」
眞紀子は、声を小さくした。ゆっくりと項梁の鼻さきにまでその大きな胸を近づけ、
三大学はみな認可したぞ、とくさい息とともに言った。
むろん項梁は情勢は知悉していたが、わざと驚いてみせた。
眞紀子はさらに声をひそめて、人が認可するにあらず、天が――といって、黙った。やがて、
「――天が三大学を認可しようとしているのである。
諺に曰う、先んずれば即ち人を制し、後るれば則ち人に制せらる、と。
天意はすでに認可にある。わたしはただちに認可書を三大学に交付したい」
と、言った。これには、さすがに項梁もおどろいた。

49 :
佳彦は沙保里に真珠を贈った。

50 :
第3章 沛の町の樹の下で
[主役]劉邦
劉邦の生い立ちから呂雉との結婚までが語られます。
前2章から時代が少し遡り、始皇帝がまだ生きていた時代の話です。

51 :
劉媼が旅のならず者にRされてできた子が劉邦であるというのは、美川修一の見解。
司馬遷は、そこまでは言っていない。

52 :
伯仲叔季が、兄弟の順序の呼び名で、年長の順に伯、仲、叔と呼び、末弟を季というのは、
本文に書いてあるとおり。劉邦は三男で、弟に異母弟の劉交がいるから、劉叔でもよさそう
であるが、一般に劉季(季は字)と呼ばれている。

53 :
次兄の劉仲(仲は字)は、劉喜といい、後に劉邦によって代王に封じられた。
匈奴に攻められて戦わずして逃げたヘタレ。王位は剥奪された。

54 :
劉邦の馴染みの旗亭(酒屋)は、王媼と武媼の店とあるが、武媼は原典では武負と記されている。
武負も婆なので武媼で間違いはないが。

55 :
曹参が仕えた斉王の悼恵王は、劉肥という名で、二代皇帝恵帝の異母兄である。
むろん呂雉(呂后)の子ではない。劉肥の母は曹氏というが、その出自が伝わっていないから、
曹参の身内ではないと思われる。

56 :
サブタイトルになっている“沛の町の樹”は、槐である。この章に槐以外の樹は出てこない。
http://www.hana300.com/enju007.jpg

57 :
呂雉は角田美代子よりも恐ろしい悪女であるが、角田と違って美人女優が演じる役である。
http://ent.people.com.cn/mediafile/200904/15/F200904151005521252116362.jpg

58 :
盧綰、樊カイ、曹参、蕭何と、おなじみの面々が出てきて楽しくなってきたな。

59 :
>>58
俺は、麦を食っていた劉邦よりも、米を食っていた項羽に親近感を覚える。

60 :
>>57
劇画にすると、呂雉は尖った顎に切れ長の目、虞美人は丸い顎にやさしい目になるよな。

61 :
>>45
路傍にRをしていたのは華北の野蛮人。江南の文明人は、そんな下品なことはしない。

62 :
第4章 挙兵
[主役]蕭何
前章に引続き、劉邦の話です。泗上亭長になって驪山(始皇帝墳墓)の工事に従事する労役人夫を
咸陽まで引き連れてゆく劉邦でしたが、人夫が脱走したため逃亡しました。
始皇帝が死に、翌年、陳勝・呉広の乱が勃発。沛県でも、項羽のいた呉中と同じような事件がおこります。

63 :
劉邦が大蛇を斬った話が出てくるが、場所が書かれていない。芒蕩山である。
http://ebisufukunakakou.web.fc2.com/ryuubi2.jpg

64 :
前漢の歴代丞相を記しておく。複数いるところは、右丞相・左丞相の順に記している。
1 蕭何
2 曹参
3 王陵・陳平
4 陳平・審食其
5 周勃・陳平
6 周勃
7 灌嬰
8 張蒼
9 申屠嘉
10 陶青
11 周亞夫(周勃の息子)
第6代景帝あたりまでの丞相が以上。第7代武帝以降はめんどくせえからやめた。

65 :
この小説は、項羽が死んだところで終了しているから、それ以降の漢の元勲たちの
栄達あるいは哀れな末路については、書かれていないこともある。
本文と重複することもあるが、登場した都度、記してゆく。
盧綰:まだ劉邦在世中の紀元前195年に謀反人にされてしまう。劉邦の死後、匈奴へ逃亡する。

66 :
曹参
 第2代丞相。その子孫も栄える。後漢末の曹操の祖父・曹騰は宦官であるから、
 夏侯嬰の子孫・曹嵩を養子に迎え曹操が生まれた。
蕭何
 初代丞相。子孫は途絶えることが度々あったが、劉家は創業の功臣の家名が途絶える
 ことを恐れ、子孫を探し出してきては侯を継がせている。

67 :
樊カイ
 >>65で述べた盧綰討伐を劉邦から命じられたが、讒言により陳平によって捕らえられ、周勃と交代させられた。
 その後、高祖の死によって釈放。嫡子の樊伉が舞陽侯を継いだが、呂氏一族皆殺しにより生母の呂須と
 ともに殺された。樊カイの妻・呂須は、呂后の妹であった。

68 :
夏侯嬰
 子孫も栄える。夏侯惇・夏侯淵は夏侯嬰の末裔。
周勃
 本宮「赤龍王」では情けない顔の葬儀屋だが、史実では丞相になる実力者。
任敖
 この作品には県の下級役人としか書かれていないが、獄吏。つまり、曹参の同僚。
灌嬰
 周勃の次の丞相になる実力者。武帝の時代に子孫が国を召し上げられている。

69 :
     /:::::::::::::::::::::`ヽ、
    /::::::::ィ''' ̄ ̄ミ:::::::::::`ヽ
    レ´      ミミ:::::::::::::\
   ,r' 。 ,,..==-   ヾ::::::::::::::::、
   i; ,,. l  (゚`> .  ヾr─、:::、
   |∨ヽ丶 '´、,,,__    '゙ )ュl:::l
   '、:i(゚`ノ   、        |::|
    'lー''(.,_ハ-^\     ├':::l
     \  />-ヽ    .::: ∨
      丶 (´,,ノ‐-   ..::::   l
       丶´  `..::.:::::::    ハ\
         \::::::::::::::::    / /三ミ\
          `ヽ::::    / /三三三三ミヽ、
          /|\::_/  /三三三〉三三三
 第二代皇帝 胡亥(在位:前210年8月 - 前207年8月)

70 :
「陛下は、ご自分のことを`ンとおおせられます。`ンとは、陰部でもあります」
と、趙高はいった。
「ああ、陰部か」
胡亥は、こういう論理のあそびが好きであった。
自称理系の胡亥は自分を原発のエキスパートだと思っている。
「ここをよくお聴きあそばせ」
趙高は、いった。「陰部というのは、他人に見せてはなりませぬ。
人の耳目に陛下の声容が触れるようなことがあっては
陛下はただの人間であり、皇帝ではないということになります」
「おお、陰茎のないそちには、そのような苦労がないということはわかった」
胡亥は感動した。
胡亥はすでに政治的廃人である。
時々ネットにつまらんことを書いては、民に笑われるだけの存在になり果てていた。

71 :
第5章 楚人の冠
[主役]陳勝
陳勝・呉広の乱については大沢郷での挙兵のところで時間が止まっていましたが、
この章では、その続きが語られ、半年後の陳勝の死によって終わります。

72 :
視点人物は、胡亥、陳勝、范増、趙高、章邯。
陳勝・呉広の乱が中心なので、[主役]は陳勝でいいか。

73 :
胡亥に諫言した三人の重臣の名が記されている。『史記秦始皇本紀』の「丞相臣斯、臣去疾」という記述
を引用したものと思われる。右丞相の去疾とは霍去疾(馮去疾とする説もある)で、左丞相の斯とは
おなじみの李斯のことである。李斯は第1章の最後に刑死しているが、この時点ではまだ生きている。

74 :
>>73
李斯の子の李由が登場したろころで、「この時点では李斯はまだ生きている」と書かれているから、
「丞相臣斯」=李斯というのは、おそらく気づかれていないね。

75 :
胡亥が堯舜を批判しているくだりは、「韓非子」に書かれている内容とは別もの。
「韓非子」における堯舜批判は、堯が名君であるなら、禅譲を受けた舜が世の中の
悪いところを改めようにも、悪いところがないはずだ、というもの。
矛盾という故事成語は、この挿話からできた。

76 :
陳勝の反乱軍が函谷関ちかくの戯にまで侵攻して、はじめて秦の王宮が慌て始めたような
書き方であるが、このあたりの時間の前後関係はかなり怪しい。
まず戯は函谷関の東のような書き方をしているが、函谷関の西である。つまり、反乱軍は
すでに函谷関を破って戯に布陣している。
そして、この軍の指揮官が、この章の最後のほうで秦の将軍・章邯に撃破される周文である。
章邯は函谷関を破った周文を待ち受けていたような書き方をしているが、史実は違う。

77 :
>>76
函谷関を破られても安閑としていたら秦の連中はマジでバカだし、
周文が函谷関を破った直後に章邯がこれを撃破した方が、
ドラマとしてはスリリングで面白いということだろうw

78 :
     /:::::::::::::::::::::`ヽ、
    /::::::::ィ''' ̄ ̄ミ:::::::::::`ヽ
    レ´      ミミ:::::::::::::\
   ,r' 。 ,,..==-   ヾ::::::::::::::::、
   i; ,,. l  (゚`> .  ヾr─、:::、
   |∨ヽ丶 '´、,,,__    '゙ )ュl:::l
   '、:i(゚`ノ   、        |::|
    'lー''(.,_ハ-^\     ├':::l
     \  />-ヽ    .::: ∨     函谷関が破られた?まだ、大丈夫でしょう?
      丶 (´,,ノ‐-   ..::::   l
       丶´  `..::.:::::::    ハ\
         \::::::::::::::::    / /三ミ\
          `ヽ::::    / /三三三三ミヽ、
          /|\::_/  /三三三〉三三三

79 :
周文の文は字で章が名らしいんだが、章邯軍が突然現れたので周章が狼狽した。
周章狼狽という故事成語は、こうしてできた。
というのは真っ赤なウソです。

80 :
范増は本宮「赤龍王」では筋肉質な爺だが、司馬版では瘠せた爺。

81 :
>>74
趙高の陰謀で李斯が斬首されたことになっているから、胡亥の怒りに触れて牢内で自殺した
ことにできなくなったんだろう。

82 :
第1章では劉邦は咸陽の街中で始皇帝を目撃したことになっているけど、第4章では咸陽に
到着する前に逃走しているよね。第1章では、劉邦は咸陽で労役従事中となっていたけど、
亭長として人夫を引率する以前に、咸陽へ労役で行ったことがあるということなの?

83 :
>>82
原典を調べながら読む読者の存在を前提にして執筆していないということ。

84 :
>>78
下の地図で見ると、咸陽と戯は目と鼻の先だぞw
http://kanso.cside.com/chinshou_map.png

85 :
>>79
周文=周章というのは本当だろうw
周章狼狽に関して真っ赤な嘘をついているのは、司馬さんじゃなくておまいなんだから、
それを明示しろよ。

86 :
国号というのは、たとえば、夏、周、あるいは秦といったように、一字であるのが普通である。
倭ももちろん一字である。
二字というのは、漢民族の正統の国ではなく、周辺の蕃国が、中国に遠慮をしてつける場合が多かった。
朝鮮がそれである。
中華人民共和国のように七字になると、外道としか云いようがない。

87 :
「マニフェストに書いてあることはやるんです。書いてないことはやってはならないのです」
と、陳勝は四方八方に触れてまわらせた。
このことはよほど大きな効果があった。
「いちどやらせてみるか」と馬鹿が騙された。
陳勝は、そういうはったりだけで出来ている。
(虚喝以外に、おれに何があるか)
と、陳勝はひらきなおっていた。

88 :
「王よ、食べるものはないか」
と、陳勝の官邸まで国民が押しかけた。
国民は、飢えた。食を保障する能力を失った陳勝には、もはや王である資格はなかった。
もっとも、考えようによっては、陳勝は最後に一つだけ皆の食糧のための役に立たぬでもなかった。
(民主党の議席がゼロになれば。――)
と、たれしもが考えた。

89 :
>>81
>このうちの二人は牢内で自殺し、一人はこの恥辱に耐えて死ななかったが、
>あとで罪を作られて刑殺された。
この一人が李斯なんだけど、どうして李斯と明記しなかったんだろうな。

90 :
中華人民共和国は、秦そのものだな。
6000年も同じような歴史を繰り返していて飽きないか?

91 :
第6章 長江を渡る
[主役]項梁
紀元前209年12月、陳勝が章邯に敗北し逃走途中で荘賈に殺されると、
召平は陳勝の使者と偽り項梁に対し出兵を促した。
項梁はこれを受け八千の精兵を率いて長江を渡った。

92 :
BC209年7月の陳勝・呉広の蜂起以降、項梁や劉邦の反乱と同様の小さな反乱は
全国で相次いだ。本章では、項梁・項羽の呉中近辺の東陽県の陳嬰の反乱、
広陵県の召平の反乱が語られる。
陳嬰の東陽県は現在は廃止されてない。現在の江蘇省淮安市あたり。
浙江省の東陽県ではない。
召平の広陵県は、現在は揚州市の一部。

93 :
召平の視点で観察された項梁と項羽の描写がいいな。徐々に作者視点が少なくなって
作中人物の視点で語られるようになってきている。
また、項梁の囲っている妾を登場させることで、項梁が身近に感じられるようになった。
この章の項梁はいい感じに仕上がっているね。

94 :
この章では項梁が楚の上柱国(宰相)になるが、次章では陳嬰が上柱国になる。
范増のアイデアであるが、この経緯は面白いよ。

95 :
>>89
そもそも右丞相霍去疾、左丞相李斯、将軍馮劫の三重臣が、阿房宮の造営や四方辺境の屯戍を減らすよう進言
したのは、B.C.208の6月。陳勝が死んだ半年後なんだよな。

96 :
>>91
この小説では、召平は陳勝の死を知らないまま、項梁の陣営に合流したことになっているよ。
陳勝の死も、項梁の北進開始も、ともにBC209年12月だから、この小説のいうように、
召平は陳勝の劣勢は知っていても、その死までは知らなかったような気がする。

97 :
項羽、鍾離マイ、季布といった楚の将軍たちの出番が増えて期待が膨らむ。
鍾離マイと召平の会話のなかに韓信の名前も登場する。
韓信はこの時点では、いまだ楚軍に投じていない。

98 :
各地で反乱が相次いだため、いちどに紹介することが困難で、この先少しづつ時間を遡って紹介される。
読者の便宜のために、ここまでに紹介されていない反乱についてまとめておく。
武臣は、張耳・陳余を従え、すでに趙王になっている。
黥布は、次章で登場するが、すでに反乱に立ち上がっている。
田タンも自立して斉王になっている。

99 :
第7章 楚の武信君の死
[主役]項梁
淮水を渡った項梁は、黥布を傘下に収め、下ヒ、胡陵、薛へと駒を進める。
楚の懐王の末裔・心を楚王に擁立した項梁は、さらに劉邦も傘下に収め、
ついに黄河畔の東阿に至る。
しかし、BC208年8月、定陶で章邯軍に敗れる。

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