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2012年3月エレクトロニカ197: エレクトロニカと付き合い始めた (156) TOP カテ一覧 スレ一覧 2ch元 削除依頼
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エレクトロニカと付き合い始めた


1 :
ニカち〜ん、折角の休日なんだし本ばかり読んでないでお外いこうよ

2 :
nika「やだ。外は雨だしヤダー。ヘミングウェイ読むのー。」

3 :
nikaの横では愛犬のポストが腹をだして横になっていた。

4 :
ステレオからはル・サージュの弾くシューマンの子供の情景がかかっていた。
昼食を創りにキッチンへ向かおうと立ち上がった時、ちょうど大好きなトロイメライが流れてきた。
ニカはそれに合わせて口笛を吹きながらキッチンへと向かった。

5 :
ブチッ プチチッ ピキーッ
キッチンから妙な音が聞こえてきて、僕は思わず体を跳ね上げたが、
すぐに気が付いた。これは彼女の口笛なのだ。
彼女と出会ったばかりの頃はこのノイズのような口笛が不快に思えたが、
今は何もかも心地よく思える。

6 :
nika「う、上手く吹けない訳じゃないもん。...フェ...フェルドマンの真似だし><」

7 :
うつむくニカの視線の先には、二つのペダルがあった。

8 :
彼女は自身の細くしなやな足でクイっと踏んだ。
「ピッ プツツー」
心地良いノイズが流れる。

9 :
nika「あ・・・ああ・・・・・・。」
周波数の心地良さについ甘い溜め息をついてしまうnika

10 :
さて、昼食をつくらなくちゃ!ニカはかた焼きそばを作った。
どうかしら?この歯ごたえとバキバキした食感は?
僕は少し戸惑ったけれど、この食感というかバキバキした音が実に素晴らしいね、と僕は言った。
そして彼女は満面の笑みを浮かべながらバキバキ音を立ててかた焼きそばを平らげた。

11 :
ニカはリビングでおもむろに立ち上がると
天井に空いている10円玉大のの穴に吸い込まれていった。
ああ、もうそんな時間か。
外からは激しいフィードバックノイズが聞こえてくる。

12 :
ザー――――――――

13 :
しばらく耳の奥で鳴り止まないノイズ音に酔いしれていると
二日酔いにも似た感覚が襲ってくる。
このまどろみのまま、寝入ってしまおうか・・?と
ふと、考えたが、せっかくの休日を無駄に過ごしてはいけないと思い
僕は街へと繰り出した。
空が限りなく澄んでいた。

14 :
休日の雨上がりということもあり、街の人影はまだ薄く、時間は穏やかに流れていた。
ニカはさっき出て行ったばかりで当分戻りそうにない。
街を30分程ふらついたが、特に目当てがあった訳でもなかった。
だが、歩くにつれ新しくCDを買いたい衝動に駆られた。
僕はその足でワルシャワへと向かった。

15 :
なんか笑えるww

16 :
支援

17 :
あげ

18 :
何か好きな雰囲気だ

19 :
外走ってこい

20 :
店内に入ると、耳なじみのあるBGMが聞こえている。
ArovaneのCry Osaka Cryだ。次の曲はたしか…

21 :
頭の中で曲順を走らせながら、棚を漁る。
テテテンテンテテンテン
曲のイントロが始まった。『ウ〜ン 海はちか〜い』
『フフ…そうだった、こんな出だしの曲だ』
僕は思わず微笑む。
『暗くてしゃみしい海…』
次の瞬間、曲にハモルようにか細い声が聞こえた。
『え?』
振り返るとそこにはニカが佇んでいた。
『こんなに遠くまでこなかったでしょう。for you』
ニカはそうつぶやくと、僕の手を取る。
今日はニカを海へ連れてってやろう。
せっかくの休みだ。
僕はそう思った。海はちか〜い

22 :
だが我慢できずに僕達はらぶほてるに直行し、
部屋に入るなり僕はニカを押し倒した。
ニカ「やっ!お風呂が先でしょ?」

23 :
お風呂からはシャワーの音に混じって、ニカの鼻歌が聞こえてくる。
僕は頭の後ろに手を組んでベッドの上に寝そべりながらそれを聴く。
目を閉じてけばけばしい空気を追い出し、澄んだ風だけを感じるようにする。
僕はそこに京都の鮮やかで艶やかな匂いを感じる。
「一緒に入らないかい?」 ニカの声が聞こえた気がした。

24 :
ニカたんのおは世界いちいいいいいいいいぃぃぃぃ!!!!!!!

25 :
ニカの声が、耳の奥で鳴り響いている。
「一緒に・・・入ら・・・ない・・・かい・・・?・・・一緒・・・に・・・。入ら・・・ない・・・?一緒・・・に・・・。」
ふと、気がつくと僕は布団の中で酷い寝汗をかいていた。夢を見ていたらしい。
ニカが出掛けた後、二日酔いの感覚に酔いしれてしまい、どうやら寝入ってしまってたみたいだ。
酷い頭痛をも、同時に感じている。
僕は深い溜息をつき、立ち上がり、部屋の窓を開け放った。
新しい空気が欲しかった。

26 :
窓を開けると、冷たい風が部屋を満たした。
僕は頭痛を振り払う様に冷たい風を胸一杯に吸い込んだ。
辺りは既に日が落ちていた。
時計を見るともうすぐ午後の7時だった。
ニカが出掛けて随分時間が経つ。
もうすぐ帰ってくる頃だろう。
ニカが帰ってきたら夕食を食べにカフェにでも出掛けようと僕は考えた。
愛犬のポストも一緒に連れ行こうと思った。
冷たい夜の風がまた部屋を満たした。
僕はもう一度冷たい風を胸一杯に吸い込んだ。
心地良かった。

27 :
風だけを吸い込んだつもりが、どうやらまた僕は油断していたみたいだ。
突然の轟音が肺の中で響き出し、僕はとっさに激しく咳き込んだが、もう遅かった。
またこの季節だ。またこいつが風に乗ってやってきた。
シューゲイザーだ。
ニカが帰ってくるまでにこいつを僕の中から追い出さないと。

28 :
身体中に汗をかき、背筋に絶え間無く悪寒が走りだす。
まともに立てなくなった僕は
四つん這いになり眼球が裏返ったまま
30分程嘔吐を繰り返す。
傍らには愛犬のポストが心配そうに
尾っぽ降りながら僕を見つめていた。
嘔吐をし続けたが、やがて
身体中の力が抜けていく。
なんとかシューゲを追い出せたみたいだった。
しかし、まだ肺の中では若干のノイズ音が残っていた。
僕は重い頭を抱え
壁づたいに歩きだし、棚から薬を取り出した。
「万が一、シューゲに襲われた時に」と、言われて掛かり付けの医者から渡されていた
タミフルだった。
無造作に数粒、手の平に広げて飲み込む。
やがて、肺のノイズ音が治まってきた。
時計を見上げる。
針は午後の8時17分をさしていた。辺りはもう真っ暗だった。

29 :
ぇれくとろりかれす。

30 :
気付くとーに耽っていた

31 :
ニカが戻るまでに嘔吐物の掃除をしておこうと思い、綺麗に掃除した。
ひと掃除終えたら、水を飲みたくなって、ニカが冷蔵庫に冷やしていた硬水を飲んだ。
今日はニカの帰りがやけに遅い、と思っていると
背後でふいに音がした。
振り返ると頭上に、十円玉大の穴が開いている。
十円玉大の穴は、ニカを部屋へ吐き出した後、閉じて消え去った。
ニカに目をやると、疲れきっている顔をしている。
残業をこなしてきたらしい。
僕は疲れきっているニカに、おかえり、と一言声をかけた。
部屋にニカの匂いが膨らんだ。
夜はまだ、永そうだった。

32 :
ここ結構好き
書いてるやつ頑張ってくれ

33 :
なんじゃこりゃ笑
妄想小説リレーか

34 :
仕事から帰ってきたニカと話しをした。
今日一日中眠ってしまっていた事、断続的に見ていた夢の事、
シューゲの事などをとり止めも無く一通り話した。
ニカは疲れていながらも程よく相槌をうってくれて、笑ってもくれた。
こういう時間が好きだった。
僕が話し終えると、ニカがどこかへ食事に行きたい、と言い出した。
僕もそう思っていたと言い、二人で食事をしにカフェへ出掛ける事にした。
街へ出ると夜の空気がまだ肌寒かった。僕とニカはピッタリと寄り添って歩いた。
街灯が二人の影を映し出していた。二人の影もピッタリと寄り添っていた。
>>32
はい。頑張ります。

35 :
寒空の中ニカとカフェを探す。やがて、ぼんやりした明かりの、
けれどどこか寂しい佇まいの店に入る事にした。
ガーーーーーシュゴゴゴー  扉を引く。
『……。いらっしゃい。』
愛想の悪い髭面の男がカウンターに立っている。
その男を見るや否や、ニカが頬を紅く染めながら叫ぶ。
『あ、ポストロックさん!』
なんだか嫌な予感がした。

36 :
し、しまった!ポストは愛犬の名前か!
男の名前変えて続きどうぞ。

37 :
『ポストロックじゃないですよ、マスロックですって』
愛想が悪いと思われた男は、突然はにかんだ笑顔を浮かべ、
白い歯を光らせた。
その顔はどこか幼く、男の僕でも惹きつけられるものがあった。
でも、よかった、名前を間違える程度の仲なんだ。
その時、僕は勝手に幼稚な想像を膨らませていた事に気付き、恥ずかしくなった。
「あっ、ご、ごめんなさい」
『ニカさんはいつも間違えてくれるな』
いつも?

38 :
このスレ好き。
佐々木マキの羊男、ピクルス街
真鍋博
Lemon Jelly
の絵がうかぶ。
イメージちがったらスマソ>書いてる人

39 :
どうやらマスロックさんは、十円玉大の穴での仕事と関わりがあるみたいだ。
本業はこのカフェwarpらしいが、
ニカもマスロックさんも穴での仕事について詳しい話してくれない。
僕は急に居心地が悪くなって、楽しげに会話する2人をよそにコーヒーを胃に流し込んだ。
するとドアがノイズを出して開いた。
「あっ、IDMさん。こんな時間に珍しいですね」

40 :
IDM「Hello Everything」
やっべー外人きたよー
僕は差別と外人が何より嫌いなのだ

41 :
IDMの本名は、"Isan.de.Morr"
ドイツ出身のカーディーラーで、「頑丈じゃなければ車じゃない」を信条としている

42 :
IDMと呼ばれた男は、かなりマッチョな体系のようだ。
招き猫イラストのピチピチの青いチビTが、さらに体のラインを強調させる。
……。なにか嫌な視線を感じる。
IDMが僕を見つめている。真っすぐに。穴が空きそうなくらいに。
次の瞬間、IDMがものすごいビートを刻みながら僕とマスロックさんの席の間に
割り込んで座ってきた。
どうやら僕は彼に気に入られてしまったようだ。

43 :
結局この後、Warpには男女合わせて19人もの人間が集まった。
時計の針は夜の11時6分を回ったばかりだった。
それでも、カフェは賑わっていた。
ごめん、と言いながら、眉間に皺を寄せた顔で、人を掻き分けながらニカが僕のテーブルへ近寄ってきた。
凄い賑わいだね、とニカにぽつりと言うと、皆、同じ穴の同僚で残業帰りなのだ、と言う事を教えてくれた。
ご飯食べて、早く帰ろう、とニカが言う。ニカの言葉の端に、疲労の色が見えていた。
きっとプライベートまで、仕事を持ち越したくないのだろう。
そうだね、と又ぽつりと僕は言うと、ニカと僕は同じものを頼み、早々と食事を済ませ、店を出た。
店を出ると、やはり外の空気は肌寒かった。さっきみたく、二人共ピッタリと寄り添って歩いた。
ニカの仕事は今だになんなのか、解らない。
だが、僕にはそれを突き止めたいという欲求はまるでなかった。
詮索をしてしまえば、何かしらの余計な物がついてまわる気がしていた。
条件でさえ、欲望でさえ、リスクでさえ。
ぼんやり歩きながら、そんな事を考えていると、ニカが、飲みなおさない?と僕を見上げて言う。
そうだね、と又ぽつりと言い、帰り道のコンビニに寄って、ジーマとエビスビールを6本ずつと硬水を2本購入して家に帰った。
二人で、夜の3時過ぎまでアルコールを飲んで、シャワーを浴びて、をして眠った。
街はあと少しで、朝を迎え入れる頃になっていた。

44 :
広がった展開を長文で押さえつけてどうする

45 :
>>43


46 :
このスレ和む

47 :
ブツッブーン…
突如、低周波音が僕とニカの部屋に響き渡った。
目が覚めた僕は眠い目をこすりながら、天井を見上げた。
そこにはなぜか10円玉大の穴が空いている。
「こんな時間に空くなんて…」
僕はそう思いながらも、穴から目が離せないでいた。
ニカはまだ僕の横ですやすやと眠っている。

48 :
ネタ切れ?

49 :
酷い二日酔いと、今まで、まどろみの中にいた為、脳がまだ
萎縮をしている様な感覚を憶える。
茫と、穴を見つめていながらも、ニカを起こさなくてはならないという思いが
こみ上げてくる。
ニカ、ニカ、と問いかけながら、傍らで眠っているニカを揺するが、
深い眠りの中へ落ちてしまっているニカは、まったく反応を示さない。
いつの間にか十円玉大の穴は、部屋中に膨らんでいた。
それはまるで、この部屋を飲み尽そうとしているかの様だった。
愛犬のポストが、怯えながらも穴に向かって吠え続けている。
時計の針を見ると、朝の6時52分を過ぎた辺りだった。
>>48
スマソ。
若干のネタ切れ&親類と今まで揉めてたので、考えるのに余裕なかったです。
なるだけ更新します。

50 :
ニカはちょっとメンヘラっぽい所があるっつうイメージ
社交的で穏やかな性格だけど時折、思考や言動にノイズが突然混じる、みたいな子

51 :
西之園萌絵だよな?な?

52 :
ニカは突然、ラーメンのどんぶりを引っくり返し、机にたたき付けた。
驚くことに、汁は一滴もこぼれていなかった。
それを見てニカは呟いた「

53 :
Teach Us to Outgrow Our Madness.

54 :
エレクトロニカ pass away..

55 :
「これは、いったい何なのかしら?」
ニカはさっき届いた、僕宛の小包を開けて言った。
「それは……」
僕は言葉に詰まった。
それは、僕がこっそり頼んでおいたエロゲーだったからだ。

56 :
「ねぇ、答えなさいよ」
ニカが再び僕に尋ねた。
僕は黙ってうつむいた。
「言えないようなモノなの?」
ニカが箱を取り出す。
ハピネスでリラックスなパッケージが露わになった。

57 :
「あなたって、こんな趣味があったのね……」
ニカは蔑むような目で僕を見た。
「か、返してくれよ」
僕は熱くなった顔を上げた。
「返してほしいの? ヘンタイさん」
僕は黙って頷く。
耳まで赤くなっているのが、自分でも分かった。
そんな僕を見たニカは、うっすらと加虐的な笑みを浮かべた。

58 :
「そう簡単には、渡せないわ」
ニカはそう言うと、エロゲーを包んでいたエアキャップを手に取った。
「な、何を――」
嫌な予感がした。
ニカは気泡の一粒をそっと摘むと、指先に力を入れた。
プチッ。
小気味の良い音が部屋に響いた。
「ああっ!」
細い針で、脳を突き刺すような快感が走った。

59 :
プチッ、プチッ、プチッ、プチッ。
立て続けにエアキャップが破裂する。
その度に、突き刺すような、痺れるような快感が僕を襲う。
「も、もう止めて……僕が悪かったよ……」
快感に耐えながらニカを見る。
「あら? まだ始まったばかりじゃない」
ニカは愉快そうに笑った。
こんな時のニカは、驚くほどサディスティックだ。

60 :
エロゲーのタイトルは、「わーるずえんど?ガールフレンド」

61 :
あ、ミスってる
わーるずえんど♥ガールフレンド

62 :
まだ続いてたんだここ

63 :
エレクトロニカとポストロックはすれ違いの微妙な距離感が狂おしい。
たまにクロスオーバーしてお互いが偶然に出会う。でもまだこの偶然が必然であることに気づいていない。
そのとき恋に発展するかは、ニカ次第だと思う。

64 :
ニカの「お仕置き」は二時間ほど続いた。
僕はその快感に耐えきれず何回も果た。
最後には真っ白になり、その場にぐったりと倒れ込んだ。
ふと、頬に冷たい物が触れた。

僕はうっすらと目を開ける。

65 :
ニカだ。
彼女は、冷えた硬水を入れたグラスを持って微笑んでいた。
「ごめんなさい。ちょっとやり過ぎたみたい」
彼女は小さな舌を出して謝った。
僕はグラスを受け取ると、ゆっくりとそれを飲み干した。
クリアで冷たい水が全身に染み渡る。喉が潤い、体に生気が戻ってきた。

66 :
それから僕たちは少し遅めの夕食をとった。
ニカは得意の手料理、BOLAのムニエル、レモンソースがけを作ってくれた。
僕もトマトとレタスで簡単なサラダを作った。
夕食を食べながら、とりとめの無い話をする。
僕たちは幸せだった。

67 :
鯔先生wこんなところで・・・

68 :
食事を食べ終え、後片付けをしていると、
突然、外から凄まじい轟音が響いてきた。
僕はびっくりして、ジノリの皿を一枚割ってしまった。
「いったい何なんだ!」
僕はその轟音の正体を確かめようとベランダに出た。

69 :
ベランダに出た僕はとんでも無い光景を目にした。
改造したオートバイに乗った集団が、道路を占拠していたのだ。
彼らは騒音、雑音、爆音といった物をまき散らしながら走行している。
「あれはいったい何なんだろう? 知っているかい?」
僕は隣にいたニカに尋ねてみた。

70 :
「godspeed you black emperor……」
ニカは呟くようにそう言った。
「通称『gybe』よ」
ニカの説明によると、gybeは街のシステムに反抗している集団らしい。
僕はそんな連中が存在することに驚きを隠せなかった。
僕はもう一度gybeに目を向ける。
彼らは夜の街を切り裂くような轟音を立ながら、彼方へと去っていった。

71 :
ピッ、プンツー
また僕の第二通信回路が開いた
「ザー...ピルルル...ブシュー....」
「イマ...ドコニイルノ..,,ワタシハ....ジャイヴニ....」
「グザシュー...ピップッ.....プンツー」
夜のネオン街と脳内波が干渉を起こしまるでフェネスのようなノイズがこだましている
ニカに何があったのだろうか...

72 :
だよね

73 :
ニカに、もしもの事があったなら。
僕は演歌に乗り換えなくゃいけなくなる。
それだけはゴメンだ。

74 :
   /二二ヽ
   ||・ω・||
.  ノ/  / >
  ノ ̄ゝ

75 :
今日は10時過ぎに目が覚める。ニカはいない。
朝食にトーストに目玉焼き、軽いサラダをつくる。
天気は晴れ。
まだ寒くはあるが、日差しから春の始まりを感じる。
空に平和な雲が浮かび、明るい色の服を着たくなる頃だ。
朝食を済ませ、身支度を整えた。
僕は柔軟剤を買いにでかけた。

76 :
まだ靴下二枚履きだけれども、冬は明けた。
そんな気がするのはやはりこんなに天気が良いからなのだろう。
ドラッグストアで柔軟剤を手に入れた僕は公園のベンチに座っていた。
赤ちゃんも、母も、おじいちゃんも居る、公園。
ゆっくり時間が流れていくのを感じる。ゆっくり…。
目の前では三輪車で遊ぶ女の子。
ピアノの音が頭の奥からきこえてくる…。

77 :
女の子はしばしの間、僕の脳内ピアノと一緒に遊んでいた。
ワールド イズ ビューテホー…… ウフフフ
聞き慣れた声が耳に入り、振り向くとニカが立っていた。
さらさらした藍色のワンピースを着て、胸には子猫を抱いていた。
「ニカ!」僕は思わず叫んだ。「無事だったんだね…。」
「おうち、かえろ。」
ニカと僕と子猫はまだ子供のはしゃぎ声がしている公園を後にした。

78 :
「いいんだよ・・・」
彼女はすこしかすれた声で囁くと、やさしく微笑んだ。

79 :
ー--、           ./|、:;l゙   _,,,iiiiilill;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::: :::: :::::
 ,        ┼  、  ./  |::|  .'lllll!!゙゙゙      `ヽ、:::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::
 ヽ__    /  i ヽ  7_ ゙l::lllト‐oiillllllllllii、  `'、::::::::::::::::::::::: :::::::
          〆、    /  ゙ll,,,iii,゙l−、=・=゙゙″   ゙l/⌒ヽ:::::::::::::::::::::::  ::::::::
                /    ゙l゙ │  i、           | :::::::::::::::::::::
 才,_     /     /    │l゙   `ゝ          6 ゙i:::::::::::::::::::::::  ::::  ::::::
 /|/  )   /       i     り .(              _ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::
  .|   (_   /'⌒ヽノ   l     / `」 ~゙'人; ∵;      ヽ:::::::::::::::::::::: :::: ::: ::::::: :::::::
                >   l  ` .,ノ゙''ー-         l::::::::::::::::::::::::::::  :::: ::::
   |            {       ヽ__,il''',''"   ` .''''''i、     .|:::::::::::::::::::::::::  :::::::::::::
   |       ̄フヽヽ ゝ       `>__,,,---__,、 │     ゙l::::::::::::::::::::::::::::  :::::::::
   |     ̄ ̄フ    {        .ゝ卮∨',゙| .ゝ     " 、::::::::::::::::::: ::::  :::::::::::
          (_    ゝ             ,]-yrイ/、       ノ::::::::::::::::: ::::::: ´
.   ̄ ̄)          {             l゙゙┴゙‐'│  ,!│  丿:::::::::::::: ::: ::
    ´            \         .\__,/   .| ,!  /
  ////          __>         ゙l    .l゙ ゙._,‐:
  ・・・・         / '               ヽ、_ _,レ'
            /
/|/ ̄|/ ̄ ̄`Y´{

80 :
糸冬 了

81 :
きも

82 :
口が臭そうなスレだな

83 :
いや続き書けよ!ニカは何の仕事してんだよ!

84 :

(*^o^)
 ∨)
 ((
))
((
ω

85 :
ニカ…

86 :
古いインクの匂いはエレクトロニカだ。
ずっと嗅いでいると胸焼けを起こしそうになるけど、時々無性に懐かしくなる匂い。
古本屋では息が詰まってしまう。新書店では味気ない。
私にとって、たぶん大学の図書館は天職なのだと思う。
一日の仕事で一番好きなのは、請求があった本を閉架に取りに行くこと。
ドアを開けた瞬間、むせ返るような甘い匂いがする。
館長からは、貴重な文献もあるから慎重に扱うように、との注意を受けているが
私には希少性なんてものはどうでもいい。私は単に古インクの匂いが好きなだけなのだ。
ある時、そこいらにあった本を適当に取って顔を埋めていたら
たまたま閉架室に入ってきた同僚に変な顔をされた。
嘘をつくのも面倒くさいので、正直にインクの匂いを嗅いでいた旨を話すと
同僚はさらに変な顔をした。他人の趣味に不寛容な人間はばいいと思う。
一日の仕事で一番嫌いなのは、貸与期限を過ぎた本の返却請求をすること。
私にとっては信じられないことだが、この大学には2年間も本を借りたままの人間がいる。
そんな人間に幾ら請求をしたところで、とても返すとは思えない。そもそも
返すつもりの人間は、こちらが何も言わずとも期限内にきちんと返してくるのだ。
いつ連絡しても留守電で、折り返し電話するようにメッセージを残しても
返事がきたためしがない。自分がいかに非生産的な仕事をしているか上司に
説明し、貸与した資料を諦めて新しく買いなおしてはどうかと提案したら
「でも、まぁ、仕事だからね。」と困った顔をされた。ばいいと思う。

87 :
http://www.myspace.com/chicopido

88 :


89 :


90 :
その日は、”私”は一人で地下室に行き、古書の整理をすることになった。
古書の匂いに飽和した薄暗い密室の中で、私は目を閉じた。
恍惚・・・
細く優しい線でなぞられる感覚。
意識がだんだん遠のいていく・・・いく・・イク・・・

91 :

どれくらいの時間が経ったのだろうか。
いつのまにか、気を失っていたみたいだった。
「もう帰らなきゃ・・・」
蛍光灯のスイッチを切り、地下室を出ようとしてドアを開けた。
パチパチッ・・・
小さな音に気付いて、地下室を振り返る。
さっき確かに消したはずの蛍光灯に明かりがついている。

92 :

パチッ・・・パチパチ・・・パチッ
地下室の蛍光灯が、ひとりでに何度もついたり消えたりしている。
パチッ・・・パチパチ・・・パッ・・・パチパチッ・・・
静寂の中、か細く小さな音が周期的に鳴り響いていた。
ザーーーーーーーーー・・・・
地下室の空気が、蛍光灯の出す信号に反応して渦を描きはじめた。
自ら歩み寄ったのか、それとも引き込まれたのか、私はいつのまにかその渦の中心に立っていた。
目の前には、一冊の古びたノートがあった。
そのノートの表紙にはこう書かれていた
”アルヴァ・ノート”

93 :
oiw oioioiw
最後ダジャレかよ!

94 :
このスレ面白い。支援

95 :
34 名前:A[sage] 投稿日:2008/07/08(火) 15:16:25 ID:Jz2P9V5b
物静かなニカだけど元気なPOPとは仲が良いんだ。
この前なんて2人で一緒にダンスを踊ってたよ。POPと遊ぶようになって外へ出掛ける日が多くなったかな。
楽しそうなニカを見ていると、凄く幸せな気分になってくるよ。
夕方はJAZZ爺さんと一緒に散歩へ良く行ってる。
早すぎず遅すぎず、JAZZ爺さんの歩調に合わせてゆっくり歩くのがコツなんだってさ。
ニカは優しくて柔軟な娘だから、比較的誰とでも友達になれるみたい。
35 名前:B[sage] 投稿日:2008/07/08(火) 16:08:29 ID:Jz2P9V5b
だけどこの前HIPHOPに泣かされて帰ってきた時はさすがに驚いたよ。
突然後ろから肩を撫でてくるや否や「最近調子どうYO?」って言いながら何回もお酒を奨めくるんだって。
断ったら、今度は太股を触りながら何回も韻を踏んできて、側にいたR&Bやレゲエに助けを求めたんだけど、葉っぱ吸ってて知らんプリだったみたい。
確かにホンワカして優しいニカだけどさ。
ソコにうまく突け込んで、あわ良くば利用してやろうって人が多いのも事実。
自分の身は自分で守るんだよ?ってニカには十分言い聞かせてるんだけどね。
物静かなニカを見ていると、この先一人で大丈夫かなって心配になってくる。
そこがまたニカを放っておけない魅力の1つなんだけどさ。

96 :
日付が変わる。
しかしだからといって現実でなにか変わるわけではない。
音の出ない目覚まし時計の音が定期的なリズムを打っている。
その目覚ましの長針が12を指すとき、「カチッ」と少々音をたてるだけだ。
カチッ   チク  タク  チク  タク ズー タク チク ズー チク フガッ タク
隣で寝ているニカの寝息が不定期に合わさる。

97 :
サザエさんw このスレ大好き 作者おつかれ

98 :
なにこの文学的スレ

99 :
ニカが本を読んでいる。
彼女は哲学書が好きなようだ。
飯などを食べているとたまにこんな話が始まる。
「私って無形のものを表現することが好きなの。芸術っていうのかしら?
 でもあたしは芸術自体はそんなに好きじゃないの。
 文学も無形を文字で表現するものよね?あたしはそれが好き。
 だけどときどきふと思うのね、それって文学と芸術って結果が違うだけで
 物を作り出す本質は一緒だと思ったの。
 文学も芸術もイマジネーションが必要なのよ。
 感覚的に表現するイマジネーションだけじゃなくて、
 論理的に形成するイマジネーション、両方必要なのよ。」
ニカの口から発せられる言葉はわかるようでいてわからない。
だが芸術だとか云々を語る人間は自分の語りが終わったときにはだいたい満足そうな顔をしている。
僕はそのほころんだ満足そうな顔をみるだけでとりあえず満足だ。

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