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2012年3月ニュー速VIP256: ほむら「その……ま、まどか、あなたが好き……大好きなの……」 (103)
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ほむら「その……ま、まどか、あなたが好き……大好きなの……」
- 1 :12/04/01
- まどか「え!?」
ほむら(言っちゃった、断られるだけってわかってるのに)プルプル
ほむら(でも、これ以上気持ちを隠し続けるのは嫌だったから……これで……)
まどか「え、えっと……あ!もしかしてエイプリルフールの冗談?」
ほむら「え……」
まどか「も、もう!びっくりしちゃったよほむらちゃん」
ほむら「で、でしょ?じょ、冗談って言っても結構勇気がいるわね」
まどか「そ、そろそろ帰ろ?」
ほむら「えぇ、そうね」
ほむら(冗談ってことにしてくれたのかな……そうだよね、女の子どうしだし……)
まどか(や、やっぱり冗談だったんだ……」
まどか「よかったぁ、OKなんて言ってたらきっと冗談のつもりだったほむらちゃんが困っちゃうもん)
- 2 :12/04/01
- そして50年後・・・
- 3 :12/04/01
- つづけたまえ
- 4 :12/04/01
- ―帰り道―
ほむら「……」
まどか「……」
ほむら「はぁ……」
まどか「溜息なんてついたら幸せが逃げちゃうよ」
ほむら「そうね……」
ほむら(きっと自分のせいで落ち込ませたって気にしてくれているのね……)
まどか(なにか悩み事かな?私なんかじゃ力になれないのかな……)
- 5 :12/04/01
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SS誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって
マミ「あなた誰なの?」
QB「確かに “この僕” は、三時間ほど前まで君のそばにいたのとは別の個体だよそちらは暁美ほむらに撃ちされた」
まどか「わたしの願いでマミさんのそばにいた子を蘇生すれば、ほむらちゃんのこと許してあげられませんか?」
こんな感じの旧QB蘇生キュゥマミ魔法少女全員生存ワルプルギス撃破誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって
マミ「今日も紅茶が美味しいわ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1304834183/1
- 6 :12/04/01
- ほむら「今日は変な冗談を言ってしまってごめんなさいね」
まどか「ううん、でもドキドキしちゃったよ」
ほむら「そう、それじゃあね」
まどか「あ、その前に……」
ほむら「何かしら?」
まどか「えっとね、私は何の役にもたてないかもしれない、それでも悩みがあるなら相談してほしいなって」
ほむら「……ありがとう、まどか」
- 7 :12/04/01
- 猿除け
- 8 :12/04/01
- ほむ
- 9 :12/04/01
- ―ほむホーム―
ほむら「……」
ほむら「今なら泣いてもいいかな……」
ほむら「ってこんなボロアパートじゃおとなりにめいわくだよね……」
ほむら「泣いたら……多分声を我慢できなくなっちゃうし……」
ほむら「元々まどかが幸せに生きていてくれることが望みなのに欲張ったりするのがいけなかったのよ」
ほむら「今日が4月1日でよかったわ……」
ほむら「本当に……まどかとの関係が壊れなくて……よかった……グス……」
- 10 :12/04/01
- ttp://i.imgur.com/XXXn5.jpg
ttp://i.imgur.com/UM83u.jpg
ttp://i.imgur.com/i1NU3.jpg
- 11 :12/04/01
- >>10
kwsk
- 12 :12/04/01
- まどか「ほむらちゃん大丈夫かなぁ……」
まどか「もしかして、さっきの告白が本当だったからとか?」
まどか「ううん、そんなわけないよね……」
まどか「私がほむらちゃんが好きだから……だからそうだといいなって思っちゃうだけだよね……」
まどか「……」
まどか「冗談でも……ほむらちゃんに好きっていわれるのは嬉しかったな……」
- 13 :12/04/01
- しえんだーよ
- 14 :12/04/01
- 飯いく前に保守だーよ
- 15 :12/04/01
- いいぞいいぞ
- 16 :12/04/01
- しえんほむ
- 17 :12/04/01
- いいぞぉ
- 18 :12/04/01
- ―まどホーム―
まどか「はぁ……」
まどか「あ、ほむらちゃんに注意したのに私がため息ついちゃった……」
まどか「もしもあの冗談の時に……私も大好きって言ってたらどうなったのかな……」
まどか「ほむらちゃんが冗談なのにOKされて慌てちゃうんだろうなぁ……」
まどか「あ、そっか……その時に私も冗談だよっていっちゃえばほむらちゃんの気持ちが聞けたんだ……」
まどか「はぁ……」
- 19 :12/04/01
- まどか「今までずっとほむらちゃんは私のために戦ってくれた……」
まどか「おかげで私は契約してない……」
まどか「でもそれって、ほむらちゃんからしたら何気ないコトで私が契約する危険性があるってことだよね」
まどか「そういうふうにほむらちゃんが考えてたら……好きですなんて言ったらほむらちゃんは断れない……」
まどか「はぁ……」
- 20 :12/04/01
- ほむ
- 21 :12/04/01
- ―ほむホーム―
ほむら「ふふっ我ながらひどい顔ね……」
ほむら「まどかと離れるのも、まどかとの関係が壊れるのも……怖い……」
ほむら「あの子に嫌われても、どう思われてもあの子が生きていればなんて考えていたはずなのに……」
ほむら「見滝原を出ていく覚悟だってしていたはずなのに……今となっては口だけね……」
- 22 :12/04/01
- はよ
- 23 :12/04/01
- ぺろ
- 24 :12/04/01
- チャプ
ほむら「……」
ほむら「もしも勇気を出せたのが昨日や明日だったら結果は変わったのかしら……」
ほむら「エイプリルフールには早いよほむらちゃんなんて言われそうね……」
ほむら「ふふっこんな事考えても意味なんてないのに……」
ほむら「馬鹿みたいね私……」
- 25 :12/04/01
- ほ
- 26 :12/04/01
- ほむら「明日ちゃんと謝らないと……」
ほむら「謝ればきっとまどかは告白をなかったことにしてくれて……」
ほむら「そうすればいつも通りに……」
ほむら「前みたいにそばにいられる……よね……」
ほむら「まどか……」
- 27 :12/04/01
- はよ
- 28 :12/04/01
- ダメだ、すれ違いまどほむしたいのに展開浮かばないわ
だれか乗っ取ってくれると嬉しいな
- 29 :12/04/01
- . -‐……… ‐-ミ
......:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:.. 、
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..:::::::::::::::::::::::::::::,::´::::::::::::::::::::::::::::/二二二二ニヽ
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' :::::::::: /:::::::::::: / :::::::::::::::::::::::::: /:::::/ :::: /:::::: ,イ ::: / :::: i>―一 ' 〃ヾ、 ¨t―i}― 、
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|:::|:::::/:: | { .|::::::::::::::::::,:::::::|! `ミミ、 |l/ 「 /¨¨¨ 人. {{ Y´,彳
. X:::/::/:ヘ ` |:::::::::::::::: i:::::::| `ヽ .ノ | ,/ | `リ .|〃 |
|::/::/:::::::`::ー{:::::::::::::::: |:::::::| //// 「 ̄ ハ } / 从 \ .| 、从
|::::::|::::: /::::::::| :::::::::::::: |:::::::| j ヒッ Y / / ヽ 、 \ ミ=‐
/ ::: |::::/::::::::: | :::::::::::::: |:::::::| / /// ` }|/ / イ| >―≧=-
. /:::::::::|:::i :::::::: ∧ :::::::::::: |:::::::|:、 〉 ー‐=彡イ / | |` 、 ,ハ
/:::/::::::|:::|:::::::::::i ∨::::::::: |:::::::|:::.\ | ノ / ハ、 | ∨ {\リ
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/:::/ :::::::: |:::|:::::::: ノ .∨ ::: l::::: }!ーァ……ー―一 / イ´_} ノ }i | ト、 У ハ, ≧=-
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/:::/:: / \ ∨||::::::::∧ マ ::::ヽ ::∧\ ¨7 / `ミ| 从 \. | ル' ノイ
. /:::/:::,:′ \Vl|:::::i::: ∧ マ :::::l ::::∧__}___ //  ̄ ¨Y レ' ヽ } |
{: // }__|:::::|:::::::::} マ::::| ::::::::} ]/ 《=====≠" }}.\ | 、リ
|/〈 /;;; |:::::|:::::::::l、 | :::|::::::::::| ヘ. 〉 リ \! 乂
|:::∧ ,;;;;;;;;;|:::::|:::::::::|;;;、 | :::|::::::::::| l! >ー―< ====≠'" { ノ
- 30 :12/04/01
- またまたご冗談を
- 31 :12/04/01
- 1億2000万人がお前に期待してるんだぞ
- 32 :12/04/01
- おいおい頼むよ
- 33 :12/04/01
- ここはベタにさやかさんに相談だろ
- 34 :12/04/01
- ここを乗り越えればお前は人間として一皮剥けるんだ
- 35 :12/04/01
- さあ
- 36 :12/04/01
- ほらほら
- 37 :12/04/01
- >>13
もうちょっと詳しく
NG入れるのマジめんどいわ
こいつ最高に馬鹿
>>27,32
デマを流すなよ。お前大丈夫か?
おまえなんかイタすぎて体がむず痒いわ
- 38 :12/04/01
- あきらめないで
- 39 :12/04/01
- 生きるのを諦めるな!
- 40 :12/04/01
- 頑張れよマジで
- 41 :12/04/01
- あきらめたらそこで人生終了ですよ
- 42 :12/04/01
- ほれ
- 43 :12/04/01
- ほむっふるほむっふる
- 44 :12/04/01
- 今日はほむまどスレがいっぱいある
そのなかでもこのスレに期待してんだぜー
- 45 :12/04/01
- 翌朝
―学校―
ほむら「まどか…」
まどか「あ、ほむらちゃん…」
ほむまど「あ、あのね」
ほむまど「あっ」
ほむら「ま、まどかからどうぞ」
まどか「ほ、ほむらちゃんこそ先に」
的な
- 46 :12/04/01
- ほむまどで書きたいSSがあるんですが
誰か代理頼めますか
- 47 :12/04/01
- >>46
ここに書いちゃいなよ!
どんなの?
- 48 :12/04/01
- あ、俺も代理で頼みたい…
- 49 :12/04/01
- たてられるぜ
- 50 :12/04/01
- あー、フラストレーション湧いてきたわ
続き読んでもいい?結構有名な読み手なんだが
- 51 :12/04/01
- >>47
推理物です
『さやか「待て〜!ほむパ〜ン!」』で建てるつもりでした
水遁喰らってて駄目でした
- 52 :12/04/01
- じゃたてる
- 53 :12/04/01
- さやほむかとおもた
つかルパンか
- 54 :12/04/01
- >>52
お願いします
- 55 :12/04/01
- さやか「待て〜!ほむパ〜ン!」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1333288286/
ほらよ
- 56 :12/04/01
- 宙を飛んでるほむらの追っかけてるさやかが思い浮かんだ
- 57 :12/04/01
- >>55
ありがとうございます
スレ汚ししてしまい、申し訳ありませんでした
- 58 :12/04/01
- >>57
ガンバッテ
- 59 :12/04/01
- おとさん
- 60 :12/04/01
- おかさん
- 61 :12/04/01
- おにーさん
- 62 :12/04/01
- おねーさん
- 63 :12/04/01
- おじさん
- 64 :12/04/01
- おばさん
- 65 :12/04/01
- おNEETたん
- 66 :12/04/01
- >>65
新しすぎワロタ
- 67 :12/04/01
- この日を乗り切らねばならぬ
- 68 :12/04/01
- ほむ
- 69 :12/04/01
- ほみゃあ
- 70 :12/04/02
- ついに人々が皆正直者になる日を迎えてしまったようだな
- 71 :12/04/02
- エイプリルフールって午前中までらしいぜ
- 72 :12/04/02
- こまけえこたあいいんだお
- 73 :12/04/02
- ここが新たなまどほむホームでござるか
- 74 :12/04/02
- んじゃ即席でまどほむ書くかね、明け方コースでまったりと
- 75 :12/04/02
- どうぞどうぞ
どうぞ!
- 76 :12/04/02
- ほれほれ
- 77 :12/04/02
- ウェヒヒヒ
- 78 :12/04/02
- まどっち
- 79 :12/04/02
- ts
- 80 :12/04/02
- 「だめ、逃げないで」
服の隙間から指を這わせ、くすぐるように撫でていく。
身をよじらせるほむらちゃんは、空き教室の壁にもたれかかっていて、
その下半身は私が覆いかぶさるようにホールドしていて、身動きがしにくい姿勢になっていた。
情けなく床に手をついて、切なそうにこちらを見るほむらちゃんには、
普段教室で見ている凛々しさはなかった。
身体を重ねたくて、私はその華奢な身体にすり寄った。
身長差のせいで目の前にあるのはほむらちゃんの肩。
首筋に唇を当ててみる。
「んっ……」
小さく息を漏らして、身体を揺らすほむらちゃん。
襟元から覗く鎖骨の曲線を指でなぞる。
また高いトーンの息を漏らす。
「まどか、いじめないで……」
えへへ、ほんの少しいたずらしただけなのにな。
すっかり乱れた長い黒髪をかき上げて、柔らかく笑う。
私はそれに応えて、照れ隠しの笑いをして、また身体を重ねた。
- 81 :12/04/02
- なんかキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
- 82 :12/04/02
- ほむっふるほむっふる
- 83 :12/04/02
- 文武両道、頼れる優等生。
口数が少なくて怖いときもあるけど、面倒見が良くてしっかりしてる。
暁美ほむらはそんな人だった。
私は得意な科目はないし、運動も得意とは言えない。
取り立てて特技があるとも言えないし、人望のある性格をしているとも思えない。
私とほむらちゃんは正反対の存在だった。
それは突然だった。
ほむらちゃんが転校した当日、私が一人で委員の仕事を済ませていたときに彼女は現れて、
何の予告もなく、私は告白を受けた。
教室で見たほむらちゃんは、やや冷たくも感じるほどの無表情で、それを崩すことはなかった。
そういう委員長タイプの人なのかなと思っていたけど、
このときのほむらちゃんはどこにでもいる女の子らしい表情をコロコロと浮かべていて、
どことない安心感を抱いた。
夕日よりも頬を赤く染めて、思いの丈を告げるとほむらちゃんは返事を待たずに走りだした。
次の日、教室で会ったほむらちゃんは他の人にするのと同じように私に挨拶をするだけで、
期待していた話の続きや、進展を匂わせるアプローチは放課後になるまで訪れなかった。
放課後、やはり一人で委員の仕事を処理しているときにほむらちゃんは現れた。
昨日よりは冷静なのか、その表情は教室のときとあまり違いはなかったと思う。
ほむらちゃんは、返事はいつでもいいから、気持ち悪かったらそう言ってくれていいから、困らせてごめんね。とだけ告げて、
また昨日と同じように立ち去ろうとした。
女の子同士の恋愛なんて考えた事もなかったし、そうでなくても恋愛なんて私にはまだもったいないものだと考えてた。
けど、ほむらちゃんが私に見せる姿は、まるで漫画に出てくる気弱な女の子のようで、
私は自然と呼び止めて、友達から始めようと、そう答えた。
- 84 :12/04/02
- なんか良い腐陰気
- 85 :12/04/02
- 保守なんだよ
- 86 :12/04/02
- はよう!
- 87 :12/04/02
- ほむらちゃんは器用な人。
友達になって、初めての印象はこれだった。
教室では口数が少なくて、事務的に物事をこなせるほむらちゃんで、
私の前ではいじらしくて、整った大人らしい顔とは似つかわないほど可愛らしい。
どっちが本当のほむらちゃんなのかは、今でも自信がないことがある。
けど怖い人ではないなと、心を許し始めたのはこの頃だ。
ほむらちゃんの可愛さというのは、言葉では説明しにくいけど。
一緒に帰りたいのに約束をとりつけるのはできなくて、だから私が帰るまでずっと待ってて、
二人で下校しているときも、初めは声には出さなくても顔が喜んでるんだけど、
すぐに言葉につまって、困ってるような顔でチラチラと私を見てくる。
そんな小動物みたいな可愛さ。
普段はとても器用なんだけど、自分のことは不器用。
そういう人だった。
私が友達と会話しているときも、気が引けるのか緊張するのか、それとも人見知りなのか。
ほむらちゃんの方から混ざってくることはあまりなかった。
私がおいでおいでと誘うとよそよそしくやってくる。
自分というものを積極的に出せない一面もある人だ。
逆にそういうのはあまり気にしない私は、クラスで距離を置かれがちなほむらちゃんを溶けこませようと思って、
私のグループに誘ってみたりとお節介をしてみた。
これは今でも続けている。
ほむらちゃんが転校してから数ヶ月が過ぎて、私達は友達の線をいつまでも超えることができずにいる。
けど、私もほむらちゃんも少しずつ、ゆっくりと互いを求めていて、
たまにこうして、触れ合って好意を確認しあっている。
- 88 :12/04/02
- いいね
- 89 :12/04/02
- わっほーわっほー
- 90 :12/04/02
- ベルギーワッホー
- 91 :12/04/02
- 夕日がだんだんと暗がりを作り始めていた。
影になっているほむらちゃんの顔はもうよく見えない。
「まどか……」
風が吹けば消えそうな声に、なぁに、と小さく応えると、
汗で湿ったほむらちゃんの手が私の頬を撫でていた。
温かい。
細く綺麗な指が私のあごを引く。
ほむらちゃんを見上げる姿勢になった視線の先には、
リードしたはいいけれど、このままキスしてしまうの……?
と不安げな顔。
もう、しょうがないなぁ。
ほむらちゃんを抱いていた両手でそっと引き寄せて、小鳥のように唇を合わせた。
それはほんの一瞬。
だけど、わわわーと慌てるほむらちゃんの顔はしばらく続いてて、私はまた愛おしくなって、
暗がりが侵食する空き教室の中で、その身体に顔をすり寄せた。
「ねえ、聞いてもいいかな」
先に言葉を発したのは私だ。
ほむらちゃんの胸元に埋めていた顔を上げる。
もう顔の輪郭くらいしかつかめなくなっている。
私の顔はまだ夕日が指しているようだ。 頭を撫でていたほむらちゃんの手は、迷うことなく私の後ろ髪へと移動している。
- 92 :12/04/02
- いい
- 93 :12/04/02
- 「どうして私が好きなの……?」
なるべく優しく言おうとした。
けど、もしかしたら不安そうに聞こえたかも。
私は言葉にしてから慌てて両腕に力をいれて、ぎゅっと抱き直した。
「……一目、惚れ」
少しの間のあと、言葉を探すようにほむらちゃんは言った。
本当はもっと聞きたかったんだけど、気まずそうなほむらちゃんの声を聞くと、
いじめているようで可哀想なのと、まだそこまで知るのは怖い気持ちもあって、
この話は沈黙で終わりの合図をした。
けど。
「…………まどかのことは、転校するまえから知ってたから」
その声は少しだけ教室にいるときのほむらちゃんらしさを感じた。
「それって、もともとこの町に住んでたとか?」
「……うん」
会話はそこで途切れた。
きっと小学校のときのクラスメートだったのかも知れないなと、
勝手に想像したけど、ほむらちゃんはそれ以上を語ろうとはしなかったし、
私も本当のことを聞いてしまうのはやっぱり怖くて、
時計を見れば下校時間を過ぎようとしていたし、それを理由に今日は解散することとなった。
- 94 :12/04/02
- いいよいいよ
- 95 :12/04/02
- はよ
- 96 :12/04/02
- 二人のときの私達は、どちらともなく手を繋いで、歩くペースは自然と合うし、
寄り道もどちらかがわがままをいったり、過度に遠慮することもなく、順番にいきたいところを回っていた。
思い返すと私が合わせてもらっている場面が多いけど、気の合う仲なんだなと少し自慢気だった。
さっきみたいに触れ合うときは、やっぱりほむらちゃんはまだ消極的で、
ほむらちゃんの方からそれとなく誘うんだけど、最終的に先導するのは私だったりする。
恥ずかしいとは思うけど、ほむらちゃんが私を好きなら、これはおかしなことじゃないし、私は嫌とは思っていない。
そういうところもほむらちゃんらしくて好きだったし、
普段は助けてもらってるけど、二人のときは立場が変わるっていうのも仲良さそうで好きだった。
お風呂からあがると、本棚から小学校時代のアルバムを取り出した。
今日のことが気になっていた。
まだ真新しい表紙をめくって、ずらっと並んだ顔達を一つ一つ見比べていく。
一年のところから最後の集合写真までに目を通す間、
懐かしい思い出達を見つけては小学生の頃に思いを馳せる。
結局、アルバムの中にも、記憶の中にもほむらちゃんの姿はなかった。
私はもう深く調べる気はなかった。
転校初日に告白されるというものがおかしな話だった。
きっとそれとなく言い難い理由があったり、あるいは私が思い出せないほど古い付き合いなのかも知れない。
どちらにせよ、ほむらちゃんは優しくて思いやりのある人だったし、私達の関係は順調だったから、
ほむらちゃんが言う気になるまで、私から詮索するのはやめよう。
- 97 :12/04/02
- 期待
- 98 :12/04/02
- 地の文ありでここまで読ませられるのは久々だ
- 99 :12/04/02
- ほしゅ
- 100read 1read
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