実は上の二つのスタイルの原曲とでもいうべき曲が既に60年代にラスカルズの フェリックス・キャバリエ&エディ・ブリガッティによって作られている。 A girl like you http://www.goear.com/listen.php?v=586b541 Lonely too long http://www.dailymotion.com/video/xro3q_young-rascals-ive-been-lonely-to-lo_music 曲の完成度としては上掲の70年代の2組のアーティストが勝ると思うが、例えば “A girl like you”のマイナー7th的出だしから4度下に転調しながらメジャーなサビに 持っていくところなんか彼らの並々ならぬセンスを感じる。彼らの作品全体を通して聴けば このようなソウル的なものに限らず、フレンチ風、スパニッシュ風、サイケ風etc かなり作風の幅の広い、才能あるライターチームであることが分かる。 なお録音時期を考えると、ノーザンソウル→ラスカルズ→ローラ・ニーロ→ロバート・ラムと 間接的に作曲スタイルが伝播していったのではないかとも想像している。
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上のようにサタデイ・イン・ザ・パークはストーニー・エンドから、ストーニー・エンドは ロンリー・トゥー・ロングから直接の影響を受けたと個人的にはにらんでいるんだが、 その場合、時代が下るほど完成度が増すのは当然として、ロンリー・トゥー・ロングに 直接影響を与えた曲として最も可能性が高いこれを作ったスモーキー・ロビンソンもやはり 評価しなければいけないだろう。 Marvin Gaye“I'll Be Doggone”http://www.youtube.com/watch?v=X5NBkw2c3EU&feature=fvw
追記; ビージーズの学習能力に秀でた例として>>50のスタイリスティックスの「誓い」 (You make me feel barnd new)と彼らの「失われた愛の世界」(Too much heaven)を 聴き比べてみてほしい。 http://www.youtube.com/watch?v=NbaVUClpPUQ&feature=related 彼らは過去のヒット曲を作り直してNo.1ヒットを生み出すスペシャリストとも 言えるのではないだろうか。もっともこれはトム・ベルが偉大である事の証明でもある訳だが…