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2013年01月創作発表97: 星新一っぽいショートショートを作るスレ4 (320)
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星新一っぽいショートショートを作るスレ4
- 1 :2012/02/13 〜 最終レス :2013/01/04
- スレタイの通り、星新一っぽいショートショートを作ってみようというスレです
ジャンルはSFでもコメディーでも何でも良い
「ショートショート」なので、長くても1レス(=60行)に収まる程度が望ましいかと
二次創作は他所でお願いします
コツというか特徴
・人名は極力使わない(変わりに有名な「エヌ氏」や「エフ氏」を使う)
・細かい描写は省く
・激しい性描写は使わない
前スレ
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1281171531/
- 2 :
- Wikipediaにもう少し詳しく書いてあったので一応
作品の特徴
星の作品、特にショートショートにおいては通俗性を出来る限り排し、具体的な地名・人名といった固有名詞はあまり登場させない。
また、例えば「100万円」とは書かずに「大金」・「豪勢な食事を2回すれば消えてしまう額」などと表現するなど、
地域・社会環境・時代に関係なく読めるよう工夫されている。また、機会あるごとに時代にそぐわなくなった部分を
手直し(「電子頭脳」を「コンピュータ」に、「ダイヤルを回す」を「電話をかける」に直すなど)したという。
激しい暴力や殺人シーン、性行為の描写は非常に少ない。このことについて星は「希少価値を狙っているだけで、
別に道徳的な主張からではない」「単に書くのが苦手」という説明をしている。加えて、時事風俗は扱わない、
前衛的な手法を使わない等の制約を自らに課していた。
星新一 - Wikipedia
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%9F%E6%96%B0%E4%B8%80#.E4.BD.9C.E5.93.81.E3.81.AE.E7.89.B9.E5.BE.B4
- 3 :
- 保管庫
http://www26.atwiki.jp/sousaku-mite/pages/804.html
避難所
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/3274/1280710474/
- 4 :
- テンプレは以上。
前スレの>>690は人の作品をパクらないように。
あれは俺がVIPに投下したネタだから。
- 5 :
- 1乙
>>4
690 名前: 忍法帖【Lv=27,xxxPT】 [] 投稿日:2012/02/12(日) 16:58:51.87 ID:e6XhQe+l
N博士は長年の苦労を重ねて絶対に消えないロウソクを開発した
博士は助手に言った
「これさえあれば電気なんて必要ない、電気代もかなり浮くはずだ。君も使いたまえ。」
助手にロウソクを渡してから博士は言った。
「そうだ、特許を申請して売り出そう。私はきっと大金持ちになれる!」
博士は特許を申請し、消えないロウソクを全世界に売り出した
ロウソクは大ヒットし、博士は巨額の富を得た。
数年後博士はとても大きな家に住んでいた
「最近なんだか息苦しいな・・・ワシも年だろうか。」
数ヵ月後、博士は息苦しさの理由がわからないまま窒息死した
ほかの人々もバタバタと倒れていった。
誰もいなくなった街では今日も不気味にロウソクが明かりをともしている
これか?
パクリかどうかはともかく凄く上手かったからコメントしようとしたら終わってた
パクリした奴は何を思ってやったんだろうな...
- 6 :
- >>1乙
こんな作品書けるなら
何故星スレに貼ってくれなかったんだー!w
- 7 :
-
「新スレが立った記念だ。新しい機械を作ったぞ」
どこかにある研究所で、エフ博士が発明品を完成させた。
「前のスレッドがゆっくり進行すると思っていましたから、機能を試す時間があまりとれませんでしたね」
「うむ。思えば、これまでも一年半ほどで次スレを立てていたというのにな。まあいい、早速祝ってもらうとしよう」
エフ博士は機械を作動させた。
すると、機械は軽快な起動音を響かせて動き始めた。
起動音が沈黙すると、今度はなんとも愉快な大衆音楽の演奏が始まった。
同時に機械は上部分を回転させながら、辺りに無数の丸い光を色取り取りに展開させた。
機械は、使用者が祝って欲しい時に、祝ってくれる機能を持っていたのだった。
室内を音楽と光であふれさせ、「おめでとう。おめでとう」と繰り返して祝い続けた。
エフ博士は機能の確認を済ませて言った。
「設計通りに動いている。しかし、なぜだろう。あまりしあわせな気分ではないな」
それには助手も同感だった。
「一体どうしてなんでしょうね。もっと機能を増やさないとだめなんでしょうか」
エフ博士は機械を止め、演出機能の効果を上げるにはどうすればいいかを考えて改良を加えた。
だがそれは、嬉しくならない決定的な理由に気付いていないということだった。
機械を使っていても、自分で自分を祝っている虚しさがあるからだということに。
- 8 :
- >>7
これはwww
テンプレに入れてもいいんじゃないかってレベルですね…ホントに…
面白かったです!
- 9 :
- 『攻撃は最大の防御』
隣国との戦雲に切れ間のない某国の秘密研究所では、長年に渡って開発の行われてきたとある兵器が完成の時を迎えようとしていた。
「ついに出来たぞ」
主任研究員であるエフ博士は、手に持った銀色の箱の最終チェックを終えると、満足そうに頷いた。
「やりましたね、博士」
助手もこの兵器の完成を心待ちにしていた様子で、明るい表情をしている。
「これが博士の生み出した絶対防御装置ですか」
「ああ、長年の研究の甲斐があったというものだ。一度この装置を使えば、強力なバリアーが国土全体を半永久的に覆い、長く続いているこの戦争もアッという間に終わるだろう。
いつまでもお互いに攻撃をし合っていても、武器の性能差はイタチごっこで埋まらず、戦火は拡大するばかりだ。そこで私は先達の、攻撃は最大の防御、という諺に注目したのだよ」
エフ博士も心なしかいつもより饒舌である。
「なるほど。あえて守ることで武器を無力化し戦争を終わらせるということですね」
「まぁ、大体そんなところだ。ミサイルはおろか、虫の一匹たりとも侵入を許さないバリアーだからな」
エフ博士は自慢の顎鬚をさすりながら続ける。「残る問題は……」
その時、突然後頭部に激しい痛みが走り、エフ博士は気を失ってしまった。
- 10 :
- (続き)
エフ博士が再び目を覚ましたのは、病院の一室である。
周囲には眉間に皺を寄せた国の将軍たちが集まっていた。
「ウーム」博士は後頭部をさすりながらベッドの上で半身を起こした。「私は一体どうしたというのだ……?」
「君の助手が完成した装置を持って国外に逃げ出したのだ。その時に君は力いっぱい殴られたというわけだ」
将軍の一人が、苦虫を噛み潰したような顔で説明を続ける。
「どうやらあの助手の男は隣国に雇われたスパイだったらしい。ああ、何と言うことだ。せっかく君の発明した装置で戦争に勝てると思っていたのに……」
エフ博士はそれを聞くと、突然笑い出した。
「お、おい君。だ、大丈夫かね?」将軍たちは訝しげな顔でエフ博士を見つめる。
「ええ、ええ。私はいたって正常です」
エフ博士は落ち着くと説明を始めた。
「あの装置には一つ問題があったのです。それは使うなら相手の国で使用しなければいけない、ということなのですよ。それがまさかこんなことになろうとは……」
将軍たちはエフ博士の説明を聞くや、跳び上がらんばかりに喜んだ。
その隣で、博士はふと寂しげな表情を浮かべ窓の外を見つめた。
人の出入りすら出来ない強力なバリアーに覆われてしまった隣国が遠くに見える。
「しかし、彼は有能だったので将来を楽しみにしていたのですが……」
- 11 :
- >>6
もともとのは文章があれで投下できなかった…。
文章がかなり手直しされてるんだけど、
文章力は評価せざるを得ない
- 12 :
- >>9-10
虫さえ通さないバリヤーが半永久的に・・・!
でも隣国の人々は案外なんとかするのかもしれませんね。
食料自給率次第ですけどww
- 13 :
- >>12さん
そうですね。それにあくまでも戦争を終わらすのが
エフ博士の希望だったため、隣国がごめんなさいしてきたら
すぐに解除装置を作ってしまうかもしれませんwww
拙い文章でしたが読んでいただいて(感想まで!)ありがとうございました
- 14 :
- >>11
世にも奇妙な〜スレに居た人だね
あそこは星新一風に書いて欲しいネタがいっぱいあった
- 15 :
- 久しぶりに投下します。
「つるぎ」
ある寂れた村に腕利きの石職人がいた。
いくら腕が良くても仕事が無ければ意味がない。
そう考えた彼は村の中心にある石像を作る事を考えた。
岩石のような土台の上にわざとボロボロに作った剣を、決して抜けない様に細工し、仰々しい飾り細工を施した。
土台には
"この剣を抜きし者には輝ける運命が待っているであろう"
というプレートを貼りつけた。
そして村の皆が寝静まった頃合いを見計らい村の中心に置いた。
翌日から村中の話題は誰がこんな物を置いたかより誰が抜けるかになり
我こそはと、力自慢達がこぞって挑戦したが、誰も抜けはしなかった。
いつしか剣の話題は他の村にも広がり、観光に訪れる人間が増えた為、寂れた村は輝きを取り戻した。
"これで俺が細工をこっそり外して
皆の前で剣を抜けば、有名になり仕事が増えるかも知れないな"
"だが今はまだ早い、もっと人が集まって、有名になってからではないと"
それから年月が経ち
剣が刺さったオブジェは今では村の観光資源になっていた。
"まずい。些か待ちすぎたか"
"今俺が抜いてしまえば、何もないこの村など、またあっという間に寂れてしまう"
"ならもう少し待つしかないか"
更に年月が経過し世界中から人が押し寄せるようになっていた。
村も大きく発展し、村民も裕福な暮らしを送れるようになっていた。
"よしよし。そろそろ頃合いだな。しかし予想より大分時間が掛かってしまった…"
"だがこれで俺が抜けば英雄扱いされるわけだ"
石職人は昂ぶる気持ちを押さえつつ広場のオブジェに向かった。
村の人間が並んでいる観光客を整理している。
「おや?あんたも挑戦するのかね?」
「ああ、今までは興味が湧かなかったが、もしかしたら私にも抜けるかと思ってね」
「それはいい。まあなんでも試してみるがいいさ」
石職人はほくそ笑んでいた。
今に度肝を抜いてやる。
さあ、そろそろ俺の番だと肩を回して気合を入れた時
石職人の前の男が抜けるはずのない剣を抜いてしまったのである。
"ばかな!あの剣は私以外には抜けないはずだ"
抜いた男は英雄となり世界一の有名人になった。
手にした剣は光輝いていて誰もが納得するような素晴らしい剣になっていた。
"あんな剣ではなかったはずだ"
"そうか。俺の腕は確かに素晴らしかったのだ"
"自分でも気がつかないうちに、あの剣に命を吹き込んでいたのだ"
長い年月、様々な人が偽の剣を素晴らしい剣だと思い込み
抜けば輝ける運命が待っていると思い込んだ。
そして剣は多くの人達の思いに"触れ"続けた。
いつしか剣自身も
素晴らしい剣だと思い込み
輝ける運命を望み俺も知らないうちに本物の
名剣になっいたのだ。
長い長い年月
思い込む事によって
その思いは偽物を本物にしたのだ。
あの剣を抜いた若者も
本物の輝きを身につけた剣も
きっと信じて疑わなかったのだ。
ならばまだ私も自分を疑う事をやめよう。
私は世界一の石職人なのだ。
これからも…このさきも…。
- 16 :
- 石職人が引き抜く直前にと、剣の意思で引き抜かれたかのようなタイミングですね。
センセーショナルなパフォーマンスをして注目を集めなくても、石職人は技術を誇っていていいというメッセージかもしれませんね。
- 17 :
- 「発展の箱」
A国とB国という隣り合う二つの国があった。
同じような地形、同じような歴史をもつ国だが、僅かな差でA国がB国に劣っている。
A国に暮らす青年も、それを感じていた。
ある日、青年はB国に住む友人の家を訪ねた。
機械技師をしている彼は、いつでもにこにこと幸せそうな顔をしている。
青年は部屋の片隅に置かれた大きな箱のような機械を見つけ、何気なくたずねた。
「その機械は、修理に出されたものなのか。それにしては何やら大切そうに置かれているが…」
「ああ。定期検査のため、国で保管されているものを特別に持ち帰ったのさ。
ここだけの話だが、B国では学校でも職場でも、この機械によって編成が決められているんだ。
国民一人ひとりの性格が登録してあって、よりよい組み合わせを自動的に考えてくれる。
不仲になりいがみ合ったり、お互いの足をひっぱりあうようなことが起こらないのさ。
B国が素晴らしい発明をできるのは、この機械のおかげなんだ」
青年は衝撃を受けた。なるほど、いくらA国が努力しても追いつけない差はこれだったのか。
仲の悪い者同士より、お互いを高めあえる仲間と励んだほうが、学業も仕事もうまく行くというもの。
しかし、この機械を壊してしまえば、B国は今までどおりには行かなくなる。
人間関係で苦労をしたことがない奴らのことだ、劣悪な環境で優れた発明ができるわけがあるまい。
青年は友人が席を立つのを見計らって、重々しく黒光りする機械にいくつか細工を加えた。
「浅はかな友情より、わが国の発展だ。ばんざい、A国ばんざい…」
それからしばらくの月日が流れた。
世界中どこの店にもA国の商品が並び、テレビでは次々とA国の商品のCMが流れている。
国が発展していくに伴い、国民の士気も高まってきた。
「まったく、すがすがしい気分だ。我がA国の産業はB国を追い抜き、発展を遂げている。
一方B国は国民同士でいがみ合い、どんどん落ちぶれていくのだ。ざまあみろ…」
英雄になったような気分で青年が気持ちよく酒を飲んでいると、バーの暗がりに座るの男を見つけた。
発展の喜びと笑顔にあふれる人々のなかで、男は一人暗い顔をしている。
「どうしたんだ、そんな顔をして。悩みがあるのなら訊こうじゃないか。同じA国の仲間だ」
「悩みなんてものじゃない。聞いて驚け、地方の町にB国から発射された爆弾が落とされたらしいのだ。
B国の重要な機械が故障したせいで国民同士が不仲になり、溜まっていたうっぷんがこちらにむけられたとか。
B国では我々の国の者が機械を壊したとうわさされているらしい。まったく、困ったことになったぞ…」
- 18 :
- パンドラの箱に似ているタイトルのように、A国にとっても手を出しちゃいけない箱だったということですね。
なんとなくですがA国の産業がB国の水準まで下がってまた均衡が保たれそうな気がします。
セリフの二行目以降の文頭に、スペースを空けてあったりして読みやすかったです。
- 19 :
- 『一杯のコーヒー』
メガ氏が自宅の一室で発明品の試用をしていた。
「君も椅子に掛けてくれ。しばらく見ていてもらいたい」
同伴者にそう言って、メガ氏は両手を二回鳴らした。
合図を聞きつけて、執事がドアを開けて現れた。
身体が金属で出来ているから、ロボットであることがわかる。
「コーヒーを一杯淹れてくれ」
メガ氏が指示をした。執事は即座に準備を終えてどうぞ、と言ってからコーヒーを机に置いた。
「この執事は最近作ったロボットだ。こっちも試用段階だが、今日試したいのは他のロボットだ」
執事は動作だけを見れば、なかなか人間らしかった。執事は礼をして下がっていった。
二人を挟んだ机の真ん中に、一杯だけコーヒーを置いて。
メガ氏は手元へゆっくりとコーヒーカップを寄せていった。
コーヒーを出されない同伴者は、客人として招かれたわけではなかった。
そしてメガ氏は世間話をし始めたが、同伴者に見せるであろう発明品の説明はしなかった。
しばらく話をしていると、同伴者はメガ氏に違和感を感じ取った。
注意深く観察してみると、メガ氏の言葉は不自然なほどイントネーションが一定だった。
「そうか。あなたはロボットだ」
机の向こうで、メガ氏は無言の反応をした。
「自分に似せて作ったロボットで、僕が気付くかどうかを試そうとしているんだ」
応えたのは物陰から出てきたメガ氏だった。
「君は察しがいいな。どうしてわかったんだい」
メガ氏は、自分を模したロボットと並んで椅子に座った。
「さっきはぎこちない所があったから気付いたんだ」
「それは喋り方がかい、それとも動作がかい」
メガ氏はとなりのコーヒーカップをスッと引き寄せた。
「色々とだよ。いまこうして本人と比べてみると違いがよくわかる」
それだけ聞いて、メガ氏は何も応えなかった。
「と、いうことは今度は気付かなかったようだな」
突然ドアを開けて、さらに一人メガ氏が現れた。
メガ氏は本物さながらの動きで椅子に座り、コーヒーカップを自分の方へ。
次から次へ現れるメガ氏に、同伴者はわけがわからなくなり機械音を立て始めた。
メガ氏は同伴者の耳に手をやり、スイッチを切った。
やはり、不可解な出来事にあうと行動不能になってしまう。試用と調整を繰り返さないといけないようだ。
「やれやれ。三人目が出てくるとは思わなかったか。
ロボットと入れ替わっているのに気付いたのはよかったがな」
メガ氏はロボットのメガ氏のスイッチも切り、少しぬるくなったコーヒーを手繰り寄せて飲んだ。
- 20 :
- おもしろい
視点が第三者になったり同伴者になったりする所に最初は少し戸惑いましたがラストでその理由がすっきり解明しました
尊敬します
- 21 :
- 別に視点は切り替わってないように思うが。
仮に映像作品にするなら時折同伴者の視界にするだろうけど、
それはあくまでカメラワークとしての演出を考えたらで。
最近また全体的にクォリティ上がってるなぁ。皆さんGJ
また何か考えてレベル下げてやろうかしらw…上げる側になりたいね。
- 22 :
- >>20さん>>21さん
感想ありがとうございました。
話の中心となる人物が二転三転するようなショートショートにしたかったので、
戸惑ってもらえて嬉しいです。
終わり方が[残った本物のメガ氏は何人目に出てきたでしょう]なので、
映像作品にするならカメラワークが大事になりそうです。
- 23 :
- その男は箱の中で産まれた。
暗く狭く冷たい箱の中。
外界の空気を知らぬまま
時は只々流れていった。
時折
箱の外で人の声が聴こえた。
声は振動となり
男の心に響いた。
「軽い声だ。心が見えない」
「この声は重い。心がぐしゃぐしゃだ」
男は声で感情を聴き分ける事が出来た。
「この声は…落ち着く声だ。とても暖かい」
「何故だろう。涙が出てきた。青黒い声だ」
「やめろ。こんな声は聴きたくない」
いくら耳を塞いでも
外の声は箱の中に
心の中に響いた。
「これは…薄い。とても薄い声だ」
「対象的に熱を帯びた声も聴こえる」
熱を帯びた声は次第に
大きな塊となり
男の心を襲った。
「四方八方から熱い声が聴こえる!
まるで薄い声を取り囲む様に!
」
聴き分ける事が不可能な程
分厚い熱量が男を悩ませた。
やがてけたたましい爆音が響き
激しい振動がなりやまない日々が続いた。
「暗く、青い声ばかりだ。
涙が止まらない!」
爆音の激しさと反比例するように
声の数は聴こえなくなっていった。
「とても…静かだ…もう何も聴こえない」
男はどれぐらいの時を
泣き明かしたのだろうか。
静かになった世界に安堵し
同時に青黒い声が聴こえなくなった世界に不安を覚えた。
「もう…声は聴こえないのか…誰もいないのか」
男は項垂れ
箱に寄りかかると
ベキベキっと音を立て
箱の一部が崩れた。
産まれて初めて見る外の世界
瓦礫が無造作に散らばる残酷な世界。
そして目の前には
頑丈そうな鉄の箱。
自分の入っていた箱に非常によく似ている。
男の入っていた箱と
目の前の箱
二つの箱には
掠れた文字で
こう書いてあった。
"adam"
と
"eve"
そして目の前には
赤い実がなる細い木が。
- 24 :
- 「アダムとイブ」のようですが、旧約聖書の創世記とは別の話なのかもしれませんね。
むしろこれは人類がいなくなった後の話で、登場人物は人間が創った生命の様な気がします。
- 25 :
- うーん、想像を掻き立てられる味のある雰囲気だけに
最後の最後「で、つまりオチは何?」と思ってしまう。
確かに外からの声を人類の終末(に至る闘争)と考えれば話は通るけど、
結局それを読み手に告げるどころか主人公すら悟った描写がない。
つまり形としてすら何も終わってなくね?
という訳でイブと共に真相と仲間or生存者を求めて旅立つ壮大な続編希望。
真面目な話これは10年かかる覚悟で描くべき連載漫画の第1話にしか見えないです。
- 26 :
- いや、面白かったのだけど、つい余計なことを。すみませぬ。
- 27 :
- >>19さんの作品も>>23さんの作品も視覚に訴えかけてくる
(情景が目に浮かぶような)短くも切れ味ある作品ですね
「最後のメガ氏は本当にロボじゃなく生身なのか?」や「箱の男はナニモノなのか?」
とどちらも余韻を感じさせてくれる構成で、これからどうなるのだろう、と想像力が掻き立てられました
騙し絵のようなメガ氏の実験も、退廃的な雰囲気の創世記も素晴らしいと思いました
- 28 :
- 『価値観の違い』
W国の首都にある広場に銀色の球体が突如として出現したのは、ある日の夕暮れのことだった。
最初に見つけたのは近所に住む子供たちだった。
次に街の人々が騒ぎ出し、警官や軍隊が出動するという緊急事態へ発展した。
W国の国王はすぐさま世界中から著名な科学者達を呼びつけ、球体を調査させるべく調査団を結成させたが、
球体が出現した理由や目的はおろか、材質すら分からないという結果が出ただけだった。
唯一、この地球で作られたものではなく、他の星からやってきたものという見解が出たが、それすら推測の域を出ないものだった。
最初の数ヶ月間はW国中だけでなく、世界中の人々が好奇の目で様々な見地からの調査結果の発表を
連日のワイドショーや有志が作ったインターネットサイト等で眺めていたが、
どうやら自分達に害の無いものだということが分かると、次第にそんな熱も冷めていった。
微動だにしないその球体は、人々にとってもはやただのオブジェとなった。
数年後には、何の成果も出せないまま調査団は解散し、銀色の球体はW国の観光名所のひとつとなった。
一部の人々は、その球体を崇める新興宗教を興したりもした。
時が流れ、W国は近隣の大国に吸収されても、依然として球体は何の動きも見せないままであった。
銀色の球体が突然現れた当時を知る子供たちは成長し、子供を育て、老い、孫を抱き、死んでいった。
いつの間にかかつての新興宗教は危険な思想を持つカルト集団とみなされ、弾圧された後になくなってしまっていた。
苔に覆われたその球体が地球のものでないという事実も過去の大国で生まれた与太話だと信じる人が大半になった。
さらに時は流れ、球体の存在を知る者はほとんどいなくなってしまった。
国の名は幾度となく変わり、多くの戦争が起こった。かつて広場だった場所は森になり、荒涼とした砂漠になり、再び深い森になった。
すでに人類は地球上から姿を消してしまっていた。
ある日、銀色の球体から音声が流れ出した。
「地球のみなさん、こんにちは。我々はS星人です。この度は、あなた方との有効的な惑星間関係を築く第一歩として
この親善カプセルを送ることになりました。突然のことでさぞ驚かれていることとは思いますが、
このカプセルは地球に到着後しばらくすると我々S星人のメッセージを自動で再生するもので、みなさんへの害は決してありません。
容量の関係上、わずかな時間しかメッセージを再生できませんが、どうかこの交信をきっかけに
我々S星と素晴らしい関係を築いていこうではありませんか!」
しかし、たとえ人類が生き残っていたとしてもその音声に耳を傾ける者は一人としていなかっただろう。
内蔵されたスピーカーがS星人にとって非常に手短なメッセージを流し終えたのは、地球の時間に換算してざっと数百万年後のことであったからだ。
- 29 :
- はじめまして。
前スレで投下したものの焼き直しですが大丈夫でしょうか?
オチが分かりにくいと言われたので少々修正してみました。
ご意見・ご感想(ここを直した方が良いetc)などありましたら
ご鞭撻の程よろしくお願いしますm(_ _)m
- 30 :
- >>27さん
騙し絵のような実験というのは面白い表現ですね。
感想ありがとうございました
- 31 :
- >『価値観の違い』
親善カプセルが地球に届いてから、メッセージが始まるまでに
世の中が移り変わって長い時間が経過していることがよくわかりました。
他星人との交流に根源的な齟齬が生じていて・・・、というテーマも星新一っぽいと思います。
たぶん、S星人は地球人よりずっと長生きする種族なんでしょうね。
一つだけ気になったことは、内容に一番大きく現れているのは(時間)感覚の違いだと思うので、
そんな感じのタイトルだったら、より合うんじゃないかなという気がしました。
もし、S星人の生涯の長さが人間と変わらないのに、数百万年後に向けてカプセルを用意していた場合は、
それはもう、価値観(人生観)が違うとしか言えないんですけどねww
- 32 :
- >>31
ご感想ありがとうございました!内容に関してはご推察の通りです。
たしかにタイトルは違うものの方が良かったかもしれませんね。
灰色さんの作品も楽しく読ませていただきました。自分も精進したいと思います。
- 33 :
- 自分も前スレと今スレ両方の『価値観の違い』を楽しませてもらいました。
感想ありがとうございます。
- 34 :
- 定年退職の夜 バー 真面目
このキーワードで誰か作ってくれませんか
- 35 :
-
【定年退職の夜】
エヌ氏は今までずっと真面目に生きてきた。
ゆっくりだが多少は出世したと思うし
離婚した妻にも ある程度の慰謝料と財産分与と養育費を払ってきた。
自分としては最大限真面目に律儀(りちぎ)に生きてきたつもりだ。
しかし、明日からどんな風に暮らそうか
たくわえと退職金があるので、生活費に困るわけではないが
明日から遊んで暮らすということは、真面目なエヌ氏にとって
考えられない事だった。
再就職を希望しているものの不況で失業率の高い時勢に
希望どおりの職種に簡単に再就職が出来るとも考えにくい。
バーで独りで飲みながら目的も無くスマートフォンをいじっていたら
色々な人達が、短い小説を書いて見せ合っているページを見つけた。
独創的な設定で、ひねりが聞いていたり ユーモアがあったり
こんな面白い小説を書く人達は、きっと頭がいいんだと思う
こんな人達に相談すれば、エヌ氏の今後の人生の
いいヒントを教えてくれるのではないか
そう思ったエヌ氏はリクエストを書いてみた。
「定年退職の夜 バー 真面目 このキーワードで誰か作ってくれませんか」
さて、どんなヒントがもらえるのか楽しみだ。
エヌ氏は、わくわくしながら作品を待っていた。
しばらくすると誰かが作品を書いてきた。その作品は………
(おわり)
- 36 :
-
エヌ氏はその小説を読んで少し笑った。
「ひねりが聞いていたり」 じゃ無いだろ 「ひねりが効いていたり」だろ。
『頭のいい人だって字を間違えるんだなあ』
そう思うと気持ちが少し楽になった。
『私も何か書いてみようかな』
エヌ氏は自分の作品の構想を練る事にした。
『そうだ、ここに書いて練習してから、電子書籍でも出版してみるか』
エヌ氏は今後の人生の目標を見つけたような気がした。
- 37 :
- 「トンネル」
まあくんとようちゃんとボクでいつもの公園にいった
きょおはようちえんもお休みなのであさからおやつもって、あそびにきた
ボクたちはいつものようにシーソーやブランコであそんで、さいごに
「ひみつきち」にあつまった
そこはちいさなこやまのなかにくらいトンネルがあってそのむこうはガケになっている
だれかがいってたけど、つきにいっかいはこのなかがよその国につながってよその国にいけるんだって
でもそれはたった1かいだけなのではいったらもぉもどってこれなくなるみたいだ
ボクらはいろんなおはなしをしていた
ようちゃんのかぞくのこととか
ようちゃんのだいすきだったおじぃちゃんはいま、しごとでデンマークという国にいるらしい
ようちゃんのママはあまりおじぃちゃんがすきでないようでデンワもかけないようだ
すこしわがままでかわりものだったおじぃちゃんとのおもいでがようちゃんにはたくさんあるらしい
きょぉもそのおじぃちゃんにあいたいなぁ…といっていた
「ママはおとなになったらあいにいきなさいねっていってた」
ようちゃんはすこしさみしそうだった
つぎのおやすみのひ、まーくんとようちゃんをさそいにいくと
ようちゃんのママはあおいかおでオロオロしていた
あさ、ようちゃんのおへやにようちゃんがいなかったそうだ
よるはちゃんとおへやでねてたはずなのに
げんかんからいつもはいているクツだけがなくなっていたそうだ
ママからおはなしをきくと、ゆうべはケンカしてようちゃんが
「もうボク、ぜったいおじぃちゃんのとこいくからねっ!」とさけんでたそうだ
「かってになさい!」ママもそういっておこったらしい
そておへやにはいってそのままねたみたいなんだけど…
けいさつにもれんらくしてるみたいだ
ようちゃんのパパもしんぱいそうにママたちとなにかはなしている
ボクらはいつもの公園にいった
そしてまっさきに「ひみつきち」にいった
きのうはあめがふってたのかすこしトンネルいりぐちがぬかるんでる
そのいりぐちにちいさなあしあとがのこっていた
「ようちゃん…」ボクらはなかにむかってよんでみた
なかへはいってゆくとしめっぽいにおいのなか、おくのかべにゆきあたった
「デンマークにいけたのかな?」
まーくんはトンネルのなかでボクにいった
「きいたんだけどさ、ほんとにいきたい国にだけいけるんだって…だから」
ボクもつきあたりをじっとみつめておもった
ようちゃん、おじぃちゃんにあいにいったんだ、そしてもうかえってこないんだって
あれからなんかげつもすぎたけど、まだようちゃんはゆくえふめいのままだ
- 38 :
- 酔っ払いが勢いで。
「定年退職の夜 バー 真面目」のお題で。
「定年退職」
エフ氏は今日、長年勤めたエヌ社を定年退職した。
しかし円満にこの日を迎えたわけでは無い。
経営陣と対立して、左遷された事もあった。
リストラ候補として名前が上がることも少なくなかった。
それでもエフ氏はしぶとく生き残り、会社の繁栄に貢献したのだ。
エフ氏は自分へのご褒美として、長年絶ってきた酒を飲むことにした。
そうだ、若い頃に訪れたあの店に行ってみよう。
しかし「あの店」の周辺は、再開発されて当時の面影は無かった。
エフ氏はがっかりして家路につく途中、見覚えのある店を見つけた。
覚えていた理由は、店構えが民家でありながら店名が『バー』で
印象が強かったのだ。
真面目なエフ氏は、普段なら近寄ろうとも思わなかったが
今日は何か記念が欲しい夜だった。
エフ氏は家の呼び出しベルを鳴らした。
出て来たのは、いかにも頑固そうな老人だった。
「誰だね、お前さん? 」
「あの、看板のバーを見て… 」
その言葉を聴いた瞬間、老人が心底うんざりした顔をした。
「お前さん、日本語が読めないのかね?
あれはバーじゃのうて『ハシ』じゃ!
うちは塗り箸屋! 」
- 39 :
- あげ
- 40 :
-
【はし】
ある日、エヌ氏が橋を渡ろうとしたら
『このはし、わたるべからず』と、書いてある立て札が目に入った
普通の場合なら、一休さんの話を思い出して
『ははーん、端ではなく真ん中を渡ればいいんだな』と、思うところだが
エヌ氏はそれどころでは無かった。
なんと言っても立て札が目に入ってしまったので、エヌ氏は痛くて痛くて
大急ぎで携帯電話を取出して、救急車を呼んだ、
幸い手当てが早かったので失明だけは、しなくてすんだが
その後2週間も眼帯をする事になったし、眼帯をはずした後も、
元は1.5だった視力が0.8に下がってしまった。
エヌ氏は、立て札を眼に入れると非常に痛いという事を経験した。
- 41 :
- 酔い覚ましのコーヒー。
>>37
微妙にホラーですね。
デンマークじゃなくてブラジルだと思った俺は病気。
>>40
この展開は好きです。
星先生っぽくなくても。
- 42 :
- 村の石碑が引き起こす悲劇。
石碑には、交通事故で死んでしまった家族がまつられている。
暗に交通違反をしたドライバーを批判している。
村の住民は石碑の主張を守るために、自動車を乗ることを忌避した。
自動車を乗っている村民は村八分の扱いを受ける。
そうして、村はより過疎化し森となってしまった。
- 43 :
- お題 ギャンブル 少年 大きな鞄
- 44 :
- ある所に少年がいた
少年は自分の体にコンプレックスがあり、それを照らし出す光を憎んだ
そうして少年は闇の世界に入りギャンブルにはまったが光は少年を執拗に追いかけた
少年はギャンブルであらゆる物を手に入れた
人間、大気、海、植物、大陸
物が増えてきたため、そして、自身を光から隠すため、少年はとても大きな鞄を手に入れた
今ではその大きな鞄が自分が勝ち続けてきた証で誇りだ
もう体を隠す必要もない、堂々と歩こう
今日も少年は闇の世界を歩きながらギャンブルに勤しんでいる
地球という大きな鞄を携えて
- 45 :
- 「ちょっとした賭けをしましょう。君が勝てばこの鞄をあげるよ」
男が言った。
傍らには一抱えもある大きな手提げ鞄が置かれていて、男はしゃがむとその口を開けて中身を見せた。
中にはぎっしりと札束が詰まっている。豪遊しすぎでもしなければ一生暮らせる額なのは一目瞭然だ。
一方それを見つめる少年の傍らには学生鞄が投げ出してあった。
中には彼の全財産…今までに貯めた小遣いが入っている。
少年はとあるつてからこのギャンブルの存在を知った。
恐らくは大金持ちの道楽なのだろう、「全財産を鞄に詰めて訪ねていけば相手は巨万の富を賭けてくる」ギャンブルのことを。
「君か私か、勝った方がこの大きい方の鞄を持って部屋を出る。いいね」
「総取りじゃないの?」
あまりに拍子抜けするルールに、少年は思わず問い返した。
「それではあんまり可哀想というものだろう。
大金をせしめられなかった方は明日にも首をくくらなくてはならなくなってしまう。
大金の入ってない方の鞄くらいは持って帰らせてあげなくては」
つまり掛け金の少ない方にはリスクがないということか。それでは本当にただの道楽ではないか。少年は呆れた。
同時にこういう怪しげなギャンブルに手を出すのは自分のような無鉄砲な子供を除けば借金苦に喘ぐギャンブル凶か失敗した事業家くらいではないのか、だとしたらなけなしの手持ち金などあってもなくても返済日には首を吊るんじゃないのか、少年はそうも思ったが黙っていた。
他にもっと気になることがあったからだ。彼はそれをまず確かめた。
「それは本物? それに、一枚だけ本物で下は全部白紙だったりしない?」
「なるほど、最近の子供はこういう物語を色々知っているから用心深いね。
大丈夫、全てちゃんとした紙幣だよ、ほら」
男は札束の山からいくつか手に取ると、端を指でパラパラとめくって見せた。
少なくともドラマにありがちな新聞紙の偽装などではない。
「でもそれが贋札じゃないっていう保証はないよね?」
「もっともな疑問だけど、そこは信用してもらうしかないな。手の込んだ詐欺でないと。
何なら勝負が終わったあと鞄の中身を銀行に預けるまで行動を共にしてもいいがね。その時贋札だとバレたら疑われて困るのはどちらかと言えば大人の私だ」
- 46 :
- 少年はしばし考えたが、問題ないというよりは他にどうしようもないという理由で承諾した。
「よろしい、では勝負を始めよう」
結論から言うと、少年はその勝負に負けた。
何度も勝ち越し、逃げ切りのチャンスに恵まれながらあと一歩思い切ることができず未熟さと臆病さを露呈し続けた、勝負は終始そんな流れだった。
だがリスクのないギャンブルゆえか、少年に悲愴さや悔しげな様子はなかった。
男は全ての勝負を終えると、自らが用意した鞄に手をかけながら満足げに微笑んだ。
「よい勝負だったね。では勝者の私はこの鞄を持って帰るよ」
少年もまた、満足げな顔で答えた。
「うん、その大金をせしめられなかった方のための鞄はおじさんのものだね」
男は黙って頷くと、底の抜けた鞄だけを持ち上げた。
勝負に負けた少年は残ったもの、つまり持ってきた鞄とさきほど確認した札束の山を持って帰ることになる。
「さ、銀行に振り込みに行こうかおじさん。
そうだ、その鞄を貸してよ。こんなにたくさんのお金は学生鞄には入りきらないもの…」
----------(ありがちなオチで失礼)--------
- 47 :
- 「ねえ、いいでしょう?? なにが不満なの??」
「別に不満があるわけじゃ…」
「だったらいいじゃないの、早く私のことを好きになってよ」
「ううん、でもそうは言っても…」
郊外のとある一室に、二人の男と女がいた。
女はしきりに男にすり寄っているが、男はそれをあまり嬉しくは思っていないようだった。
「私のなにが駄目だっていうの??」
「貴方の好みのタイプじゃないから??もっとグラマーな方がいいのかしら?」
女の問いかけに男は黙って首を振った。
実際のところ、その女は男の好みだった。とても美人だと思ったし、
グラマラスではないが非常に魅力的なプロポーションをしていると思っていた。
しかし、彼女のことを好きになるわけにはいかなかった。
「ねえ、どうして??」
女はなにも知らず、男に問いかける。なにも知らず、知らされず…
「目には目を、歯には歯を」の法案が通ったのは、つい最近のことだった。
国によって新たに作られた「執行機関」により、犯罪者が裁かれるようになったのだ。
刑はその言葉の通り、犯した罪に沿って執行される。
他人の家のガラスを割った者は自分の家のガラスを割られ、放火事件を起こした者は自分の家が焼かれる。
無差別に5人を切りつけて殺傷したものは5人から切りつけられ、殺される。
男には昔、付き合っていた恋人がいた。恋人は心の底から、男のことを愛していた。
二人は良いカップルだと周りの皆は思っていたが、男は違った。
男は恋人の財産だけを狙い、事故に見せかけて殺そうとしたのだ。
男はうまくやったつもりだったが、目撃者がいたためすぐに露見し、捕まった。
そして、刑の執行を待つ身であった。
「ねえ、早く私のことを好きになってよ」
- 48 :
- 太宰治の秋風記にちょっとインスパイアされて書いてみました
「ねえ、ゲームをしようよ」
と、男。
白い部屋、細い手首。
「ええ、かまわないわ」
と、女。
黒い長髪、太いチューブ。
「今から君にメモを渡すから、そこに一文字足して、また僕すんだ。その繰り返し」
と、男、何かを探っている。
かさかさ乾いた音を引き連れて。
「面白そうじゃない、でもそれ、終わらないんじゃないかしら」
と、女、髪を軽くかきあげる。
「終わらなくて、いいんだ。じゃあ、僕から」
その男の声のように薄くすすけたしきりから、頼りない細い手首が伸びる。
すこしシワのついたその小さな紙をうけとると、そこには「あ」の文字。
「一文字、足せばいいのね」
女はテーブルの上からえんぴつを取り出す。
静寂の白に、カリカリと何かを削るような音だけが響く。
「これで一回、ね」
女、紙を畳んで男に差し出す。
ぱさり、と、仕切りのたわむ音。
「どれどれ。おや、君も同じ事を考えていたのかい」
男、どこか悲しげにつぶやく。
「思えば、君とは永い付き合いだな」
男が女に紙を回しながらふいに呟く。
「今更なにを言ってるのよ」
「君となら、」
静寂。
「君となら、結婚してもいいかな、なんて。ね、思ったんだ」
女、すこし動揺したのか、くしゃりと紙を握る。
「馬鹿」
足された文字は「が」のひともじ。
女は、そこに繋がるであろう一文字を足して、男に回した。
その女の手首の細さは、男と大差なかった。
「あなたは、酷いひとよ。せっかく全て諦めて、ようやくそろそろ無になれそうだった私に、また生への執着に火を付けたんだもの」
女の、今までにないほど、冷たい声。
「そうだな、でも僕はそれだけの罰をきちんとこれから受けるつもりだ、勿論」
かさかさ鳴る紙にえんぴつを滑らせながら男は笑う。
「だからね、それが一番許せないのよ」
男の細い手首が伸びる。
女はその男の手の甲のようにくしゃくしゃな紙を受け取り、広げる。
「えっ、"さ"っ、てなによ。ふつう、そこは」
男の手は、女の手を握るような素振りをみせ、力なく落ちるように離れていった。
とある看護師が、無人の二人部屋で妙な紙くずを拾ったという。
"ありがと さ"
- 49 :
- >>48訂正
本文八行目
また僕すんだ×
また僕に渡すんだ○
誤字失礼しました。
- 50 :
- 文才無いけど頑張ってみた
ヘビ
私はやたらと腹が空いている、最近は全く獲物にありつけない
「何でも良い食べ物を」
そう思っていた矢先目の前に目の前に大きな卵が転がって来た。
私は他のものに取られまいと我先に飲み込んだ。
『Fire In The Hold』
遠くで人間が叫んでいるのが聞こえた
- 51 :
- 星新一大ファンです
こんなの書きました
感想いただけたら嬉しいです
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/yume/1330286005/232-238
- 52 :
- http://www.brandany.com
http://www.bvbag.net
http://www.lv-market.net
http://www.gccbag.com
- 53 :
- >>51
ろむさんの【レンズの向こう】を読みました
「即興のものなのであまり期待はしないでくださいね」 という
前置きがある割には、文章にまとまりがあって
上手な作品だと思います。
しかし。このスレでは、普通の即興作品よりも
星新一っぽい作品を期待しているので、
『意外な結末』の方向性が、期待していた方向と違ったり
文体が星新一っぽさを追及していなかったりするので
このスレの住人が期待しているような作品ではないから
どういう風に対応したらいいのか、迷ってしまいます。
現在では、自分の作品を発表する場所が、
ネット上に沢山存在するので、
色々探してぴったりだと思う場所で自由に作品を
発表するほうが良いのではないかと感じます。
この【創作発表板】だけを見ても260以上のスレが存在して、
http://engawa.2ch.net/mitemite/
2ちゃんねる以外にも小説を無料公開するサイトや
有料販売するサイトが沢山あるので
そういう場所も検討してはどうでしょうか
こんな風に書くと、追い出しているように思うかもしれませんが、
むしろ、ろむさんだけでなく このスレで優秀な作品を書いている人
全員に対して言いたいのですが、ご自分の作品をまとめて発表したり
販売して、わずかでも御小遣いにするべきだと思える人が、たくさんいます。
漫画家になりたい人がプロ作品の模写から始めるように
ここでは星新一の文体模写、作風模写をやって
練習をつんでから、いずれ、自分の代表作を
発表するべきではないかと思うので、
このスレに発表する場合は、「エヌ氏」「エフ博士」
「エム教授」「エス社」を登場させたり
レンズを題材にした作品を書くのであれば
そのレンズを使うと、何か特別なものが見えるとか
何かを集める、何かを拡大する、縮小する、増幅する
など、レンズっぽい機能を中心にして
ストーリーを展開してほしいと感じます。
ろむさんの【レンズの向こう】という話は、
「レンズ」と書いてある部分を「奇妙な物体」に置き換えても
ストーリーが、成立してしまうので、わざわざ「レンズ」という
言葉を使う必然性を感じないから
『星新一っぽくない』『スレの趣旨に合ってない』と感じて
みんな、どういう反応をしたらいいのか わからないのだと思います。
- 54 :
- それもあるかもしれないが、まず最初に
「ここに貼れ」。
話はそれからだわ。外にリンクなんか張られてもヒット数乞食のサイト管理人が釣りに来たか
さもなきゃ逆に私怨晒しにしか見えん。そんなもの端から誰も踏まんよ。
- 55 :
- >>53
感想いただけてうれしいです
ありがとうございます
途中から読んでも面白い
そんな作品目指してます
やはりショートショートが自分の武器だと思ってますので
これからも書き続けていくつもりです
- 56 :
- >>54
たしかにそうですね
失礼しました
これからは直接貼ります
- 57 :
- 子育て・親育て入門
http://big-hug.at.webry.info/200506/article_19.html
- 58 :
- ショート・ショート「追伸」
http://big-hug.at.webry.info/200506/article_10.html
- 59 :
- 「狼が出たぞー」
少年が叫んだ。
大人たちは武器を手に駆けつけたが、そこには何もいなかった。
「狼が出たぞー」
別な少年が叫んだ。
大人たちは武器を手に駆けつけたが、そこにも何もいなかった。
「お宝を掘り当てた」
また別な少年が言った。
駆けつけた大人のうち何人かが落とし穴に落ちた。
どの少年も最後には「やあい、騙されてら」と嘲笑った。
ある日、町外れの正直者の飼っている羊が襲われた。
「狼だ、助けてくれ」
町の人たちは答えた。
「ふうん」
「それにうちの息子が怪我をしたんだ、医者を頼む」
「お前までそんなくだらないことを始めたか」
「死ぬほどの怪我じゃないなら連れてこいよ。もうこっちから出かけていって騙されるのはごめんだ。
動けないほどの大怪我で狼の前に残してきたんなら、もう無理だ。諦めろ」
正直者は言った。
「なぜだ。なぜ誰も信じてくれないんだ」
誰も答えてはくれなかった。
あまりにもわかりきっていて、本気で理解できないとは到底思えなかったからだ。
- 60 :
- わからない
- 61 :
- 最初に出て来た少年達は正直者の息子?
- 62 :
- なにが込められているのかわからない
- 63 :
- 「ラッピングチェック」
ラッピングされた四角い箱が机の上に置いてある。
男はそれをながめながら昔を思い出す
楽しかったこと悲しかったこと。
そのプレゼントを貰った事を
ボンヤリと眺めながらも慈しむように眺めている所に猫が机の上に乗ってくる。
主人にお腹を撫でて貰おうと寝っ転がった猫のお尻に潰され、ラッピングされた"中身の無い"箱は
クシャっ
っという音と共に潰れてしまった。
やれやれ、またか
といった顔で四角い箱の形にまた綺麗に整えた。
こうしておけば
いつまでもプレゼントを貰ったあの時の気持ちになれるから。
- 64 :
- >>59
> あまりにもわかりきっていて、本気で理解できないとは到底思えなかったからだ。
のところは
「あまりにも(信じてもらえない理由が)わかりきっていて、本気で(何故信じてもらえないかが)理解できていないとは到底おもえなかったからだ。」
って感じですかね〜?
- 65 :
- ある宇宙船での会話
「これが何か分かったかね? ドクター」
「ああ、船長。まあ、生物の死体には間違いありませんな」
ドクターの言葉に船長は三つの目を見開いてその「死体」を見つめた。
「しかし、完全に干からびておる。自然にこんな状態になるとは思えんが」
「意図的な処置がしてある事は間違いありません」
ドクターは腕を組むと残る二つの腕で、死体が納められている細長い容器を調べながら頷く。
「この生物の体型にピッタリ合わせた容器までありますし」
「うむ、蓋までついているなかなか凝った容器だ。専用の容器まで作ったとなると、相当大事なものなのだろうな?」
「もしかすると愛玩用の動物だったのでしょうか? 愛するペットをいつまでも保存しておきたいという考えから作られたのかも知れません」
「しかし、目が二つに口が一つ、腕が二本に足も二本。干からびてしまっているということを考慮しても、とても愛玩動物とは思えんな」
「そうですなあ。うーん、腐敗を防ぐための処置が、意図的にしてあるのは間違いがない。と言って愛玩動物とも思えない。もし、ペットでもない生物を手間暇かけて保存するとしたなら、その理由は何だろう?」
ドクターは六本の足で、少しイライラしたように足踏みをしていたが、突如叫び出した。
「分かりましたよ、船長! 実に簡単な事です。その容器の使い道も分かりました」
「どういう事だね?」
「愛玩動物でもない生物を手間暇かけて保存するとしたなら、その理由はただ一つ、この生物は、きっとあの星の滅亡してしまった住人たちの食用家畜だったに違いありません」
「なるほど! ドライフードなのだな!」
「そうです、そしてこのピッタリの容器!」ドクターはマイクに向かって叫ぶ。「誰か、お湯を持ってきてくれ!」
「そうか! この容器にお湯を注いで蓋をするのだな!」
「そして三分待つのです!」
船長とドクターは四つに分かれた舌で二つある唇を舐めながら涎を垂らした。
おわり
感想ありましたらよろしくお願いします
- 66 :
- ファラオヌードルという単語が浮かんだ
面白かったです
- 67 :
- 群れだ。
星新一の群れだ。
- 68 :
- >>66
感想ありがとう!
うまいタイトルが思いつかなかったけど
ファラオヌードルがいいかもね
- 69 :
- >>65 【 インスタントファラオ 】
【 即席ファラオ 】
【 ワンタッチファラオ 】
【 玄関開けたら2分でファラオ 】
【 カップファラオ 】
【 ファラオ三昧 】
【 ニュータッチファラオ 】
- 70 :
-
日清【 ファ・ラ王 】
- 71 :
- 星新一のショートショートは名作だよね
- 72 :
- ここは創作スレなんだが
まあ、過疎ってるからいいか
- 73 :
- >>72
なんか創作してください
- 74 :
- >>73
あなたも創作してください
- 75 :
-
>>74 創作しました。
【 幽霊出現マシン 】
助手のエヌ氏が実験室で待っていると
エル博士が新開発の装置を持って現れた。
「 エヌ君、きみは『 幽霊出現マシン 』というのを聞いた事があるかね?」
エル博士の質問にエヌ氏が答えた。
「 さて、どうでしたか『 幽霊製造機 』とか『 幽霊発生装置 』なら
聞いたような気がするんですが 」
エル博士は実験装置を電源に接続して、電圧設定をしながら言った。
「そうだろう。私も先ほど電子計算機でヤッホーというのを検索してみたが
"幽霊出現マシン"の完全一致は一件も無かったよ」
「 なるほど、パソコンでヤフー検索をしたら一件もヒットしなかったわけですね」
「そのとおりだよ、エヌ君。きみは結構モダンな言い方をするなあ。
案外エヌ君はナウいヤングらしいな。
とにかく私の"幽霊出現マシン"は100パーセントオリジナルというわけだ」
「そういうものでしょうか博士」
「エヌ君、きみは今から50年ぐらい前に『 幽霊製造機 』を描いた漫画家が
別の作品では星真一とボッコ隊長を主役にしたことを知っているかね?」
「え?星新一とボッコちゃんですか?」
「いやいや、そうではない。星真一とボッコ隊長だ。
微妙にもじって『新一』を『真一』にしたり『ちゃん』を『隊長』に変えたりして
自分の漫画の主役にしたのだ。 微妙に変えれば『オリジナル』と
威張ってよいという事だ」
「なるほど、微妙にわかったような気がします」
「ではエヌ君。準備がととのったから、早速この金色のボタンを押してくれたまえ」
「わかりました」
エヌ氏がそう言ってボタンを押すと、バンッ!!という音がした。
しかし、その他に変わった現象は無く、エヌ氏が周囲を見回しても幽霊は見当たらなかった。
「博士、実験は成功したんですか? 幽霊はどこに出現したんですか?」
しかし、エル博士はその質問に答えないで、誰か床に倒れている人の
からだを引っ張って実験室から出て行って、ドアをバタン!と閉めた。
エヌ氏は、状況を詳しく知りたかったので、
エル博士のあとについて部屋を出た。 ドアを開けないで……
- 76 :
- 面白かった
ただ、オチが幽霊と関係ない方が良かった
- 77 :
- これからも読んでるだけだけど、いいスレだと思います。
ちなみに、【雑談OK】今日観た映画の感想【ネタバレ注意】19
映画板のこのスレも何気に文章力ある人が居るようで、
気分転換や暇つぶしでもどうぞ。
- 78 :
- >>75
いま三つ、ぐらいでしょうか
オチは良くあるパターンというか、陳腐と言えば陳腐。「実は死んでいた」というのは、さすがに今更というか……。
もちろん使い方・見せ方次第で面白くなるとは思いますが。その見せ方こそが「アイディア」かと。
オチ以外でも「ヤッホー」とか「ナウなヤング」とか
おそらく狙ってはいるのでしょうが(素なら寒すぎます)正直、面白くないです。
読ませて頂いて、ありがとうございました
- 79 :
- >>78
陳腐でなくて面白いのを書いてください
- 80 :
- くれkureは駄目!
指摘できるならして
傑作待つのが無料の楽しみだと思うよ
- 81 :
- 著名作家のエッセイから新しい楽しみ見つけるのと同じ。
違った視点が面白いと思fu
- 82 :
- >>79
75の作者がキレてしまったのか、善意(?)の第三者なのかは知らないけど
ここは批判的な感想は禁止なのかな?
自分としては、ただ率直な感想を述べただけのつもりだったんだが
無料で読めるんだから、作者には無条件で感謝するか
気に入らなければスルー、がこの板のルールなんだろうか
もし、そうだったのなら申し訳ない
ただ、批判されたら「じゃあ、お前やれ(書け)」は少し狭量じゃないだろうか
まあ、「新参はひっこんでろ」というなら、それまでだけどね
- 83 :
- >>80
お手本がなければ
何が面白いのかわからないから
お手本を要求しているのであって
くれkureとはまったく意味が違う
他人の作品を陳腐だ面白くないと書くからには
どういう作品が陳腐でないのか面白いのか
例を示さないと単なる意味不明な
暴言暴論でしかない
>>80は、まずそういう言葉の意味を理解する能力から身につけるべき
- 84 :
- なんだか、触れちゃまずい人に触れてしまったか。
>お手本がなければ 何が面白いのかわからない
2ちゃんでのお遊びとはいえ、曲がりなりにも創作をしようという人間が
「お手本がなければ分からない」とは……。
>例を示さないと単なる意味不明な暴言暴論でしかない
揚げ足とりでなく、このカキコが暴言暴論では?
この理屈だと、いちいち例をあげないと(批判的な)感想を書いてはいけないことになる。
言いがかりに近いと思う
ちなみに83は「陳腐でない作品とは星新一が書いたような作品です」
とでも書けば満足するのか。
- 85 :
- そんなムキにならなくてもw
- 86 :
- >>84
『陳腐でない作品とは星新一が書いたような作品です』
と書いたとしても、満足できるわけがない。
その書き方は、あまりにも範囲が広くて漠然としすぎている
『いちいち例をあげないと(批判的な)感想を書いてはいけないことになる。』
というのは、ほぼそのとおりであって、むしろそれ以上に『 例 』としてあげるのは
『○○さんが書いたような作品』ではなく、もっと具体的に書かなければ
何を書けばいいのかわからない。星新一自身も掲載誌の要求によって
いろいろなジャンル、タイプの作品を書いている。
どういう作品を『陳腐』と感じるかは明確な定義がなくて個人差が大きいので
>>78が「 この作品は陳腐ではない作品だ。」と言う作品を書いたとしても
「>>75より百万倍陳腐だ!!!!!」と言うことになる可能性が高い
『わかりにくい部分』や『矛盾した部分』など、客観的に検証しうる部分の
指摘、質問と違って、『陳腐』『面白くない』は単なる個人的な価値観による感情表現であって
>>84がどういう作品を『星新一が書いたような作品』と感じるかは>>84以外誰も知らない
だから『>>78>>82>>84』自身が書かない限り誰も書けない!
または『>>78>>82>>84』が【幽霊に小説を書かせるマシン】を発明して
星新一の幽霊に書かせるしかない
『なんだか、触れちゃまずい人に触れてしまったか。』と言うのは
間違いであって【人】ではなく【創作板】と言うところで、そういう個人的で客観性のない感想を
えらそうに書くことが許されないことであり作品発表する人がいなくなる原因。
つまり>>78>>80>>81>>82>>84が、創作板で書くべきでないことを書いている
これまでにも『>>78>>80>>81>>82>>84』のような連中が目をつけて、
荒らしに来たために作品発表する人がほとんどいなくなったスレが多い
『>>78>>80>>81>>82>>84』は、自分自身が『もっと面白い作品を書こう』
という努力をするべきであって、他人の作品の悪口を書いてはならない!
- 87 :
-
「ここは批判的な感想は禁止なのかな? 」と言うのは基本的には正しいが
この【スレ】ではなく【創作板】全体に対して言える事
>>80は「くれkureは駄目!」という自分勝手なルールを押し付ける前に
自分自身が作品を積極的にたくさん書くべき
>>80が最近どういう作品を書いたのか知らないが
漠然と待っていれば誰かがそのうち書いてくれると思っているのか?
自分自身が作品を書く>アイディアやあらすじを書く
>テーマ、題材を書く>何かきっかけになることを書く
という積極的なことを何かしなければ誰も書かなくなる
このスレに限ったことではなく創作板は
作品を発表するところであって
感情や個人的好みで批判するところではない
時々リクエストをすれば誰かが書くこともあるが
えらそうに批評、批判、好みの押し付け暴論、暴言は
完全な妨害、荒らし行為に該当する
道を歩いていて他人に向かってバカ、ブス、ブサメンと言ったらいけないのと同じ
創作板の各スレで>>78>>80>>81>>82>>84のような荒らし常習者が審査員気取りで
えらそうな批評活動を始めれば
書く人が減少するだけ。
ここはすべての人が対等に作品を発表しているところであって
上から目線で審査や、評論をするべき場所ではない!
作品の文章がわかりにくい場合やオチの意味がわからない
という指摘であれば説明のしようがあるが
「陳腐」「面白くない」という表現はバカ、ブス、ブサメンと同じで正解のない
単なる感情的表現であって 「 だったらどうすればいいのか」
何をしたら陳腐でなくなると言うのか、面白くなると言うのか
だから、陳腐でない作品、面白い作品を、自分自身が書いて
発表するべきであって、他人の作品に対して干渉することは
原稿料や賞金を支払う「編集部」や代金を支払う本の「読者」がやる事
2ちゃんねるの創作板でやれば妨害行為、荒らし行為以外の何物でもない!
- 88 :
- >>84は自分自身が完璧な言いがかりを繰り返しているにもかかわらず
他人に向かって 「言いがかりに近いと思う」 などと言う
悪質極まりない暴言を書いている
そして>>76は、そもそも 【 幽霊出現マシン 】と言うタイトルの作品のオチが
幽霊と関係がないほうがいいと書き込むことも暴言であって
タイトルによって結末がわかってしまうから、もっとひねって書けと言う意味なのか?
それとも単純に幽霊が嫌いだから書くなと言っているのか
その点についても漠然としすぎた表現であって、意味が伝わらない
タイトルどおりのストレートな、わかり安い結末がいいか
タイトルから離れて「ひねった結末」「意外な結末」が良いかは
表現の自由の問題であって、一方的に読者が作者に押し付けるべき性質の意見ではない
ひねったオチの作品が好きなのであれば、>>76自身がそういう作品を書いて見せるべきであって
人に強制するような書き方をするべきではない。また>>76が幽霊を嫌いであれば
最初から 【 幽霊出現マシン 】と言うタイトルの作品を読まなければ良い
いずれにしても創作に対してああしろこうしろと言う前に
自分自身が何をするべきかを学ばなければならない
そして、積極的に作品を書くべき。
- 89 :
-
まだまだ>>84の発言は意味不明の暴論だらけ
たとえば、
「 曲がりなりにも創作をしようという人間が『お手本がなければ分からない』とは……。」
なぜそんなことがわかると思うのか?創作しようとする人はテレパシーを使うと言っているのか?
いずれにしても>>84はテレパシーができない人にもわかるように、きちんと書くべき
>>82の
「 ただ、批判されたら「じゃあ、お前やれ(書け)」は少し狭量じゃないだろうか
まあ、「新参はひっこんでろ」というなら、それまでだけどね 」
と言う部分もまったく逆。むしろ「新参はひっこんでろ」と言うほうが狭量であって
2ちゃんねるなど匿名掲示板では「新参はひっこんでろ」というような、
常連による排他的な書き込みを、迷惑な荒らし行為として注意しているし
逆に「じゃあ、お前やれ(書け)」と言うのは対等な立場として当然の主張に当たる。
>>78が、「 俺様が批評、評論をしてやるから お前らが作品を書け。 」
と言って作品を書かずに悪口や誹謗中傷を繰り返せば法律によって罰せられる可能性もある。
- 90 :
- >俺様が批評、評論をしてやるから お前らが作品を書け
と言って作品を書かずに悪口や誹謗中傷を繰り返せば法律によって罰せられる可能性もある。
この異常なまでのプライドの高さはなんだろうか。
理屈にもならない理屈で理論武装(理屈武装?)しているつもりなのだろうが
早い話が作品をけなされてキレているだけではないだろうか?
「批判な感想は犯罪行為の可能性もある」とは、どこの国から来た人なのか?
たとえ2ちゃんといえど、ネットに晒したということは
全世界に向けて作品を発したということのはず(少し大袈裟ではあるが)
それなら批判的な意見もあって当然ではないだろうか。
お遊び半分ではあるにせよ創作をしようという人間が、
ここまで批判に、不寛容かつ覚悟がないとは驚きである。
- 91 :
- >「ここは批判的な感想は禁止なのかな? 」と言うのは基本的には正しいが
この【スレ】ではなく【創作板】全体に対して言える事
>このスレに限ったことではなく創作板は
作品を発表するところであって 感情や個人的好みで批判するところではない
この辺りも驚きである。
創作板は創作を発表し感想を貰う板、とある。
当然「感想」の中には毀誉褒貶の全てが含まれるはず。
この人にとっては誉める以外の感想は、感想ではないのだろうか。だとしたなら、あまりにも小児的である。
それでもローカルルールとして「この板では批判的な感想は禁止」というなら百歩譲って良しとしよう。
しかし創作板全般がそうだ、言うのはあまりに「独りよがり」な暴論であるといえる。
- 92 :
- スマン。同じカキコを二連投してしまった。
これは単なるミスで意味はない。スルーしてくれ。
- 93 :
- 同じカキコの二連ではなかったかな?
PCの調子が悪いみたいで、混乱させたのなら重ねがさねスマン。
まあ、他にもツッコミたいところは多々あるが
またPCが不具合を起こしてもなんだから、明日以降に続く、ということで。
- 94 :
- まぁ、気を抜いて麦茶でも。
且⊂(゚∀゚*)ウマー
既に知ってる人も多いかな?
『アイ・アム・レジェンド』(I Am Legend )2007年 ウィル・スミス
別エンドに納得!一度見た事ある人にもお薦めします。
何か取って付けてましたよねあのラスト?
マネキンの場面からの流れが死んでるジャンって?
※予備知識無しが面白い。
旧作レンタルなので、検索なんぞは鑑賞後にどうぞ!
スレ汚し済みません。自粛します。
- 95 :
- 何か知らんが基地外のふりして他人をからかってスレ荒らすのが趣味な奴と
基地外のふりしてるつもりの真性宥めるふりしつつ内心ほくそ笑むのが趣味な奴とで
じゃれ合ってるようにしか見えんとだけ言っていく。
- 96 :
- 過疎過疎
- 97 :
- こういうの書くの下手だから許してください。
『スイッチ』
ある日エヌ氏は「1秒を1年に錯覚するスイッチ」を発明した。
でも、エヌ氏は自分が試すのは怖いためやらずに、試験者募集という広告を貼り付け募集した。
だが、そんなものに手を出す人はいず、結局エヌ氏が試験体として「スイッチ」を押すことにした。
スイッチを押した途端に世界は歪む。歪みが終わったら酷い頭痛がエヌ氏を襲った。
その頭痛も終わったらエヌ氏はやっと自意識を取り戻した。そして気づいたことが動けないということである。
あくまで「1秒を1年に”錯覚”させる」だけなのであって肉体自体はそのスピードについていけるはずもない。
スイッチを押すためには何年かかるのだろうか。押したとしても錯覚が治るわけでもないかもしれない。
エヌ氏は絶望した。動けない。声も出せない。何にもできない。
地道に動こうとしても動かない。
他人にとってはたったの12時間だがエヌ氏は43200年生きた。
その頃にはエヌ氏はもう全てを悟っていた。
そして手にはもうスイッチがある。
「やっとスイッチを押せる!」
長年やってきた努力が報われるときがやっと来たのであった。
スイッチを236日かけて押す。
また激しい頭痛がエヌ氏を襲う。
次に意識を取り戻したときには世界は真っ暗で身体は動かせなかった。
彼にとって0.1秒が1年になった。
- 98 :
- >>97
マユリ様を思い出すね
- 99 :
- 猛者が多いから書くの躊躇ってたけど恥を承知で
あの作風をマネてオチを強くすると文全体のバランスがね・・・
"タイムマシン"
大勢の記者がエヌ氏の研究発表を心待ちにしていた。
「お待たせしました。私がタイムマシンを発明したエヌ氏です。」
「今回の発明はどのようなきっかけから生まれたのですか?」
「私が子供の頃見たアニメで、電子レンジに入れた猫がふと消えて未来へ送られてしまうのというものを見てね。それからというものこの人生を全てタイムマシンに注いで来た。学校にも行かず一人で進めてきたが、やはり時間がかかってしまったね。」
「ずっとご自分お一人で進めて来られたのですか?」
「私には助手もいないし、教養もないからずっと一人だ。今まで世間に知られたことも周りの人から注目されたこともない。だがついに完成した。これは一人で見るには惜しいというわけで君たちを呼んだんだ。」
「本題のタイムマシンですが、一見一回り大きな電子レンジのようですが。」
「そうだ。電子レンジにちょっと工夫を加えただけさ。早速だけどやってみようか。」
と言うとエヌ氏はリモコンのようなものを取り出してタイムマシンの調整を始めた。しばらくしてタイムマシンの扉を開けながら言った。
「それでは行ってくるとするよ。」
「待ってくださいエヌ氏。まだタイムマシンの理論をきいておりません。」
「おお、私としたことが早まってしまったね。私の研究の大部分はこのリモコンさ。猫の場合は外の人が起動すればいいが、自分が入ったらそうはいかない。なかなかに苦心した。電子レンジを中から操作できるリモコンを考えるのにはね。」
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