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中国ものが好きなのに、金庸の小説が面白くなかった


1 :2007/07/22 〜 最終レス :2012/05/15
 なんとなくそう立ててみた。
『三国志演義』や『水滸伝』『三侠五義』などを読破し、他の中国もの小説に飢えていて、
金庸の小説の紹介で存在を知り、『中国の吉川英治もしくは山田風太郎』と聞いて期待していた。
そして『書剣恩仇録』全巻を買ったのだが。
 つまらなくはないが、面白くもないという感じ。『碧血剣』も同様。
(吉川英治や山田風太郎は大好きだったのに)
それでも他作品はと思ったが、
『侠客行』『笑傲江湖』『射G英雄伝』『連城訣』『雪山飛狐』『越女剣』
どれもそれほどとは思えなかった。
(『雪山飛狐』はまあまあ面白かったが)
本スレがあるが、乱すのとよくない。
人それぞれ感じ方が違うのは分かるので、アンチではなく、同様に感じた人話し合おう。

2 :
封神演義もなかなかいいぞ。
原作版は入手困難な状況なのでまずは安納版に目を通し
後は間違った知識を専門サイトで補強、補完すれば面白い作品。
大まかな流れなら安納版でもつかめる。

3 :
金庸の武侠小説は、受けない人には全然受けないからね。
それは仕方ない。
武侠小説は好き嫌いがわりとはっきりと分かれるから。
古龍の武侠小説も試してみたらどうかな?
歴史性がないミステリー調で、金庸と作風がかなり違うから。

4 :
レスありがとう。
>>2
『封神演義』も読んでいる。安能版も光栄版も楽しめた。『十三妹』や『今古奇観』も
『水滸新伝』も面白かったのだけど。なぜか、金庸ものはな。
つまらないと有名な『隋唐演義』『説岳全伝』すら最後まで読めたのに。
(さすがにこの二つよりは自分の中でも評価は高いけど)
>>3
古龍も読んだ。自分は中国ものには歴史性も求めている。こっちもあわなかった。
忍法帳ものも好きなのになぜだ? って気分。

5 :
>>4
そんなら、騙されたと思って梁羽生も読んでみられたら…。
古龍・金庸と比べて古風な感じで意外と御気に召すかも。

6 :
俺は社長読んだら、面白すぎて寝ないでよんだよ。剣侠なんてネットで即全巻かったよ。かなり感動した。
君珍しいよね。金庸あわい人いるんだね〜俺も水滸伝や三國志またかなり読んできたけど、金庸が一番面白かったけどね。



7 :
三国志が好きで、金庸は肌に合わない、ってのは珍しくないと思うけど、
三侠五義がよくて、金庸は駄目ってのは、ちょっと珍しいかもね。
三侠五義なんかだと、武侠小説と同系統に入る気がするから。

8 :
俺シャチョウ読んだ時は飯食う事や寝る事を忘れてしまうくらいのめりこんだが。
>>1は神鳥侠侶読んだ?

9 :
はまる人とはまらない人の差が極端ということなんだろうな。
俺は笑傲江湖で徹夜してしまったけど。

10 :
まずは金庸小説の駄目な部分を列挙するべきだな

11 :
歴史的背景はあるものの、大局からの展望に欠ける。大概は、主人公があちこち遍歴してるうちに話が進む。
オチがとってつけたような印象あり。
主人公は明確な目標をもって強くなるというより、なりゆきであちこち移動して義兄弟を
つくってるうちになんとなく強くなることが多い。
たぶんこんなとこじゃないだろうか。
ところで>>1は宮城谷の晏子や太公望はどう思ってるのだろう。
太公望では、謎の秘剣を身につけた若き太公望の「さわやか」大冒険って感じだったが。

12 :
>>10-11
そうだね。駄目というより合わなかった点を列挙するか
自分でも考えた。
『書剣恩仇録』と『碧血剣』を題材に
@敵が、乾隆帝と崇禎帝、ホンタイジでは燃えない。全員、善人とはいいがたいが、
 あそこまでつけ狙うほどの悪人とは思えない。
 また、清の兵士がそれほど悪くないと感じるので可哀想に思えてくる。
 皇帝の責任を問おうとするのは分かるが、和坤や魏忠賢とかが敵の方が感情移入できる。
 その点、水滸伝の方が燃える。
A主人公に感情移入できない。陳家洛はなんのビジョンもないのに、父が仕えた清王朝の政治を
 批判するばかりで何もできないし、紅花会のメンバーには政治を担えるものがいない。
 袁承嗣は、あれほどの力と血筋、部下がありながら、ただのテロリストで終わっている。
 二人ともただの強いだけの青臭い書生に感じる
Bキャラクターの強さが簡単にランキング分けできる
 紅花会の差配は番号が若い順に強い。技は多彩だが、相性など関係なく、A>B、B>C
 なら、A>Cである。山田風太郎の小説は、技の相性よって結果が異なるのに、
 技に関係なく、強いものが強いとなっている。 
 また、袁承嗣の強さが荒唐無稽過ぎ、一人で一万人を殺せるほどに思えるので
 歴史に流されるという説得力に欠ける。
とりあえず、こんなところかな。1で挙げた他の作品はこの二作よりは工夫が見られる
が、この欠点を克服できるほどには思えなかった。

13 :
>12
勧善懲悪の物語が好き?
だとすれば金庸小説全般が不向きかもしれないね。
歴史の波やからみ合った怨恨、通念的な正邪善悪といった価値観に翻弄されながらも、自己の身の処し方を探そうとする人々を描くのが一貫したテーマだから。


14 :
つづき。
決して勧善懲悪が悪いってわけではないですよ。
勧善懲悪は恋愛とならぶ永遠不変のテーマですし。
ただ、金庸の小説はその範にとどまらないというだけのこと。

15 :
>>12
まー、書剣と碧血は最初期の作品で、
後に書かれた作品に比べると面白くないというのが一般的な評価なので、
入口がちょっとまずかったかも知れない。

@とAについては、金庸の作風がだんだん変わってくるから、
最初の作品で、中華思想、漢民族中心主義的な思想を一応は奉じているものの、
後の作品ではそれで崩れてくる。
最初に書かれた書剣恩仇録と最後に書かれた鹿鼎記を読み比べると面白いかも知れない。
どちらも清代で、設定が似たところが多いんだけど、
主人公の性格が正反対になっているから。

16 :
>>12
Bはまさにそのとおり。金庸の場合強さ関係が絶対的なものに近い。
まあ、それが好きだという人もいるだろう。俺は『碧血剣』とかで強い主人公を読んでて爽快だった。
古龍、そして日本では有名じゃない温瑞安の作品なら時と場によって強さ関係が変わる。
まあ中国もの小説が好きだというのなら、武侠以外のジャンルもかなりあるし。戦要素が無いが、聊斎志異は傑作。

17 :
>>12 には全面的に同意するが、>>1
(『雪山飛狐』はまあまあ面白かったが)
ってのは理解できん。おれは飛狐外伝のほうが好き

18 :
>>17
自分は青春小説風の飛孤外伝はあまり乗れなかった。
一番好きなのは天龍八部。
伝奇小説の笑傲江湖、ビルドゥングスロマンの射雕英雄伝、
純愛小説の神雕侠侶、歴史小説の書剣恩仇録、ユーモア小説の侠客行、大河群集劇の天龍八部、サスペンス小説の連城訣‥‥。
すべてタイプが違うから、好みは十人十色だとおもうよ。

19 :
>>18
うん、そのとおりだな
だが、金庸作品が合わなかったという >>1 に言ってるわけ
わかりやすく言うと、合わなかった金庸作品の中で「雪山飛狐」がまあまあ面白いと
言ってるのは、>>12 を見るとわかるんだけど、どうして姉妹作の「飛狐外伝」を
読まなかったのかな? それともつまらなかったのかな? ってことだよ。
まあ「飛狐外伝」にせよ不自然なヒロインの扱いについて酷評されてたりするがw

20 :
碧血剣とか書剣はまさに武芸が強いだけの青臭い若造が、
恋に義侠に奔走する話だからなぁ。
むしろ三国志なんかには決定的にかけている、恋愛要素はどうなんだろう。
つか紅花会の席順は強い奴順に決めてるんだと思ってたw

21 :
書剣恩仇録、碧血剣のような初期の作品はまだこなれていない感じなんだね。
碧血剣は、金蛇朗君でキャラの研究をしているような感じだし。

22 :
でも碧血剣も書剣恩仇録も個人的ランクでは上位に入るんだよなw
というかどの作品も同程度に好きだ。俺、信者だなw

23 :
感情移入度がポイントなら「神雕侠侶」読むしかないなあ。
あれでダメならマジ武侠に向いてない。

24 :
三侠五義読んでるなら武侠そのものは面白いはず。
次は七剣十三侠を読むべし。

25 :
・主人公の強さは加速度的に上がっていく
・秘伝>>>>>>>>>>>>>(万里の長城)>>>>>>>>>努力
・ヒロイン十中八九男装の麗人、そしてツンデレ
・老婆は全般的に強い
・毒薬と解毒剤をめぐっててんやわんや
・基本的に人の話は聞かない&聞いてくれない
・主人公らが密室に閉じ込められてもトイレの問題はノータッチ
・チベット人=根性が捻じ曲がっている モンゴル人=知能がたりない ロシア人=知能が大幅に足りない
・無茶な自分ルールを立てているヤツが一人は登場する(謝煙客、南海鰐神など)
悪い点というより、金庸先生のお約束。

26 :
>>25
チベット人と言うよりはチベットのラマ僧だな。
密教系でいろいろ怪しげなところがあるから、悪役に向いているんだよ。
モンゴル人は、純朴さを強調することで、
漢人の貪婪さと対比させているところがある。
ロシア人は・・・・・・嫌いなのかな?w

27 :
>>25
それと、R描写は寸止めなのもお約束だね。

28 :
>>23
俺はむしろ神雕侠侶がとりわけ苦手だった。金庸作品中でも随一とラブストーリーとして人気高いらしいが、
あの七転八起する展開は疲れてて、先へ進む勇気が起こらない。俺の精神が弱いかもしれない。
しかし連城訣はトラウマに残るほど大好きだったし、天龍八部とかも楽しめた

29 :
驚天動地な展開ってのは苦手な人もいるかな。

30 :
>>19
「飛狐外伝」は読んでいない。胡斐の因縁が分かった時点でその過去話を
掘り下げようという興味はなかったからだよ。金庸もこの時点で読まなくてもよい
と判断したのもある。
「神雕侠侶」も読んでいない。郭芙とかいうわがまま娘のやりたい放題を
父であり、前作の主人公である郭靖が見逃し続けると聞いたらゲンナリする。
(ちなみにこれを聞いて、郭靖と黄蓉もいやになった)
やはり、三侠五義のような正義軸がはっきりしていて、真の義侠に生きる男たちの
話の方が単純でもすっきりするし、自分的に面白い。
>>15
金庸(少なくとも初期の)の思想にあるのは、中華思想ではなく、
(紅花会が回族と手を組んでいるのが証拠)
皇帝制度を否定し、民衆反乱を階級闘争ととらえる共産主義思想、毛沢東思想だと思う
(これは批判ではない。当時の中国人なら当然のこと)
これも自分には合わない原因だと思う。
余計な思想のせいで、水滸伝のような溢れるパワーがなくなったと感じる
あと、別の原因に
C主人公の仲間が多すぎる。張召重との戦い、碧血剣のラスボスとの戦い、
 どちらもリンチみたいであった。キャラが多い上にあまり死なないし、
 整理されないので緊張感に欠ける
 (あれだけいれば誰か助けてくれるだろうという安心感がある)
D味方に比べ、敵が弱い。書剣恩仇録は張召重と白振、碧血剣は色魔のラスボス
 しか強いものがいない。
 また、全体的に女に甘く、女のわがまま、残忍な行為は許されている
 女にも容赦なしが中国ものの醍醐味だと思う自分には不満である
 こんなものかな? 今回はだいぶ好みがでて、批判は当を得てないかも知れない
 でも自分の中では金庸は水滸伝、三侠五義を越えずというのが印象
 自分はあまり恋愛ものは好きじゃないから辛くなっているのは分かっているつもり

31 :
共産主義思想、毛沢東思想については、
金庸はかなり批判的だと思うよ。
小説執筆以外の政治活動でもそうだし、
香港に住むことになった原因を考えても。

32 :
シャチョウは毛沢東が生きてるときに書いたんだった?

33 :
1さんはかなりゲーム好きでしょ?

34 :
単に>>1が武侠というジャンルに合わないだけなんじゃね?
日本の時代ものが好きな人でも、面白いと思える時代劇とそうでない時代劇があるようなもんで…
作品のノリやストーリーの好き嫌いはどうしようもないだろう

35 :
そうかもしれないなあ。言ってることは的を得ているとは思うけど、
やっとまあまあ面白いものを見つけたのに、見切りをつけてしまうのは
やっぱり、おれにはちょっと信じられないし、読んでもいない本を
決めつけてしまうのもどうかと思うなあ。まあ、何か期待して本を
読むようなときは、裏切られたと思うことのほうが多いものだ

36 :
まあ恋愛ものが苦手な人に神雕侠侶はお勧めできまい。
>>32
ろくでもない目にあう女は結構いるけど、悪女は悪運も強いからなあ。
それに比べ男ライバルはほとんど罰ゲーム的なポジションだw

37 :
>>25
努力が秘伝にかなわないという点について。
『碧血剣』の袁承志のように秘伝書そのものを見つけるケースもあるし、偶然偉人に出会
って秘伝を授けられるケースもある。ただ、これは現実の世界でもそうなので、特に金庸
作品のお約束というわけではないような気がするんだな。現実の人生でも、人とのR
って、すごく重要。
今は昔と違って、一部の偉人と大多数の凡人に分かれてるわけでないし、知識も均質化
してるから、一方的に情報を与えるというのはあまりないけど、人との交流や情報収集が
重要なのは、今も昔も変わらない。
じゃあ、努力は必要ないかっていうと、それは違うような気がする。努力がなければ秘伝も
役に立たないわけだし。
秘伝>>>>>>秘伝なしの努力
ということだったら、その通りかも知れない。

38 :
三国志が好きで、金庸が嫌いなだけなら分かりやすいんだけどね

39 :
>>1 は書いてないが金庸作品にはストーリー展開が煽情的で、
続きを読ませる仕掛けに満ちている割りには拍子抜けの結末、
という特徴があると思う
これは欠点でも長所でもなく、単に特徴だ。だが、これは金庸作品が
好きになれなったり、なんとなく違和感を感じたりする理由の一つに
数えることができると思っている
新聞連載という発表形態を考えれば、むしろ正しい手法だと思えるが、
梁羽生が淡々とストーリーを進めながら印象的な結末を用意しているのと
対照的で、おれはむしろ梁羽生のほうが好きなんだが、だからといって
梁羽生をすすめたりはしない
残念なことに梁羽生は濫作の傾向があるので、傑作と呼べる作品は限られている
それ以外の作品は、ある意味、どのような批判の的にもなり得てしまう
それに、中国ものが好きだからという理由だけで、梁羽生が好きになれるとは
とても思えないからだ

40 :
梁羽生は細かい設定の部分で結構いい加減だったりするからね。
金庸ほど奇をてらってもいないし。

41 :
まあ、ここで梁羽生を語ってもしゃあないし
おれが梁羽生を引き合いに出して言いたかったのは、金庸ならどうして
中国ものが好きという理由だけで、面白いと期待できるんだ? ってこと
最後に、もう >>1 は金庸を読む気はないかもしれないが、「飛狐外伝」だけは
なんかのついでに、期待しないでさらっと読んでみることをすすめとくよ
そんとき、このスレがまだあったら感想を聞かせてくれ

42 :
金庸作品は、書剣恩仇録が最初に翻訳されたのは失敗だった。

43 :
金庸作品は、ファンから見れば作品によって高低あるんだろうが
それほど好きでもない人間から見ればどれも似たような作品。
書剣でダメな人が、別な作品で大ファンになるってのもあまりないと思うよ。

44 :
そうか?書剣は1巻途中で投げたが、連城訣は面白かった。

45 :
とにかく、皆さんレスありがとう。
>>41のいうとおり、機会があったら、「飛狐外伝」を読んでおくことにする。
あと「鹿鼎記」は割りあい面白そうだ。これも時間があったら読んでみる。
>>42のいうことも本当かも知れない。始めに『連城訣』と『雪山飛狐』を読んでいれば印象は
違ったかも知れないとも思う。
なお、自分の評価は(10点満点で)
8 『雪山飛狐』>『連城訣』
7 『侠客行』>『射G英雄伝』>『笑傲江湖』
6 『碧血剣』>『鴛鴦刀』>『越女剣』
5 『書剣恩仇録』>『白馬は西風にいななく』
正直、8クラスの本はジャンルにこだわなければ(中国ジャンルに限ればさほど多くは
ないが)世にたくさんある。
ただ、中国ジャンルが好きなのは事実。
あと、書剣恩仇録がいまいち乗れなかった理由がもう一つあった。
紅花会が散々、清兵を殺しておいて、自分たちは華やかに(葛藤もあるが)恋愛劇を
演じている姿が好きになれなかった。
カスリーの死はさすがに哀しかったが、恋人に見捨てられた上であるし、
無益な殺戮と判断誤りばかりをやった紅花会の罪を一身に背負った感じがさえした。
世情の評判とは別の意味でなんかしっくりいかなかった。
ううん。こんなところかな。とにかく、ありがとう。

46 :
>>30
共産主義思想、毛沢東思想じゃなくて、民主主義(あるい民本主義)だと思う

47 :
>>45
このスレは結構、中身が濃かったと思うよ
一つ、「書剣恩仇録」について
おれの場合、これはほんとに読みづらかった。最初のほうで殺される子供が
可哀そうでしょうがなかったし、虫けらのように清兵を殺して平然、というのも
どうかと思ったし、そのへん同じようなことを感じたよ
だが、先行していた梁羽生の初期二作品に比べれば、はるかに小説としてはよく出来ていて、
梁羽生が三作目の「七剣下天山」(1956) で見違えるような小説を書いているのは、
確かに金庸のこの「書剣恩仇録」(1955) の影響があるからだと思える
二人はこの時期、同僚で仲もよかったらしい。いわゆる新派武侠小説を切り開いた
二人が、最初は手探りで自分のスタイルを模索していた時期なんだと思う

48 :
金庸と梁羽生はお互いの作品を比べて、参考にし合っていたんだろうね。
士大夫層の出身で、古典等の教養がある点など二人はよく似ているし。

49 :
金庸の前の世代の武侠小説とか翻訳されてるのあるのかな。

50 :
翻訳されている武侠小説は、
金庸作品といくつかの古龍作品、梁羽生の七剣下天山に、
柳残陽の梟覇ぐらいじゃないかな。
金庸、梁羽生らより前の世代の作品はなさそう。

51 :
コレ食わせろ
http://cas.bellarmine.edu/tietjen/Fun%20Stuff/fun_wi5a.jpg
もしくはコレ
http://cas.bellarmine.edu/tietjen/images/worms2.jpg


52 :
>>50
先陣を切った書剣恩仇録がコケた影響で、金庸の一連の作品も売れ行きはイマイチ。
そのために、他の武侠小説も翻訳は頭打ちな状況。

53 :
書剣恩仇録大好きなんだけどなぁ。
女の人にしおらしさがあるし、
名前忘れたが軍師と結婚した娘のツンデレとか、
何よりカスリーとの長城での別れのシーンは、
今まで読んできた小説の中でも屈指だった。
あ、女の話ばっかだな。
金庸小説中最も女性が素直な話だと思っている。
もはや武侠小説の感想ではない気もするがw

54 :
【解慕漱】朱蒙(チュモン)【召西奴】 パート3
http://tv11.2ch.net/test/read.cgi/tv2/1187694591/

55 :
>>53
書剣恩仇録は、ちょっと武侠小説に慣れてから読んだ方がいい作品だと思う。
初心者を引き込む力では、他の作品に見劣りする。

56 :
朱元璋と其の周辺の時代が好きだから
いてんとりゅーき買ってみたけど、
最初の数十ページ読んだあたりで挫折してしまった。
ってかこれ元末群雄割拠関係なくね?
同じ時代を扱ったモンで同じ中国製小説なら
まだ時代背景を良く描写している巨商沈万三のが面白かったぞ。

57 :
あいつの作品てさ
戦いの描写が自分の脳内だけで盛り上がってるだろ
訳のわからん技名だけ書いてたり
結局状況がわからんまま

58 :
>>56
武侠小説は根本的には歴史小説と違うからな。
金庸の作品は、歴史の虚実を取り混ぜるから、
一見歴史小説っぽく見えることがあるけど。

59 :
>>56
主筋が歴史の表舞台と関係ない半地下世界の話だからな。
58も言ってるが歴史小説ではなく、伝奇時代小説みたいなノリ。
ただ元末の群雄はサブキャラ扱いでちらほら出てくるし、
朱元璋は最後に結構インパクトの強いエピがある。

60 :
>>57
武侠小説の闘いの描写ってのは、作家によってかなり違う。
金庸はかなり細々と描くので、
逆に分かりにくかったり、鬱陶しいと感じる人は結構いるだろうね。
技の名前は、意味合いとかが凝ってて、
あれはあれではまる人が結構いる。

61 :
「よし、いくぞ! ペガサス流星拳!」
「なんの、こっちはギャラクティカ・マグナム!」
みたいなもんだから。
技の説明は一回しかないことが多いので慣れないとわかりづらいのはしょうがない。

62 :
技の名前を叫ぶ描写は基本的にはないね。
まあ実際やったらかなり変だし。

63 :
第一作とはいえ、最初が書剣恩仇録というのは失敗だよなー。
射G英雄伝とかの方が入りやすいのでは。
って今更いっても遅いけど。
金庸作品は、原作を活字で読むより映像化されたものを見た方がおもしろく感じる。
なぜか。翻訳が下手なだけかな?

64 :

あくまで自分の感覚ね。
ファンはドラマ駄目かもしれん。

65 :
翻訳自体は、あれでいいと思うけどね。
原文と読み比べても、上手いこと訳しているなと感心するし。
古本屋とかで見かけるのが、書剣恩仇録が圧倒的に多いことを考えると、
最初の書剣恩仇録でつまずいて、金庸に対する評価が定まり、
以後は発行部数が減らされたことが推測される。

66 :
>>64
同じく原作ファンで、ドラマは『神雕』しか見てないけど、ドラマの方は気に入らなかった。
原作にあった奥深さが全部すっ飛んで、単なるメロドラマに成り下がってる。
小説とドラマはターゲットにしてる層がぜんぜん違うだろうから、別にいいんだろうけど…

67 :
>>66
失礼、64さんは、原作ファンじゃなかったね。

68 :
ドラマに関して言えば、自分は射雕英雄伝、神雕侠侶、天龍八部はおおむね満足だったけど、
笑傲江湖が受けつけなかった。
令狐冲と任盈盈が、個人的なイメージに合わなかったり、
気に入りの場面に限って改編されていたり、世界観が微妙に合わなかったり。

69 :
それと小説の方だけど、>>56さんみたいに、
歴史小説と勘違いして読み出すと、何じゃこりゃ? な反応になることが多いだろうね。
金庸の小説って、ぱっと見に歴史小説っぽく見えるものが多いから。

70 :
>>66
自分は、「神雕」に関してだけ原作の方がダメなかったな〜。
楊過の複雑な人間像とかはおもしろかったが、
バカップルが別れては再会するというプロットは
小説で読むのはちと辛かった。
ドラマはもっとバカップルだったけど、
美女の舞みたいな視覚的な要素で楽しむことができたかな。
まぁあのメロドラマについていけない人が多いのは十分理解するが。

71 :
新しい神雕侠侶は中国でも年配者からめっちゃ評判悪い。
(たしかに二人が見つめ合うシーンだけが多すぎ)
まあこういうのはリメイクにつき物のやっかみが大部分ではあるが。
旧作の役者がいいのは認めるけどいかんせん絵が古すぎてね。
バカップルが右往左往する話、というのは原作もある意味そうだから。

72 :
>>71
ドラマ版ですべき話かもしれないけど、小龍女に関してだけは新が良いと思う。
一番原作の描写に近い。

73 :
ハイハイヨカッタネ

74 :
おおっ! まだ、このスレあったのか。こなくて、悪い悪い。
飛狐外伝は読んでないけど、他の中国ものを読んでいる。
でも、考え直して好みの問題を考慮しても、
金庸はすぐれた作家であるけれども、ストーリーとテーマが甘い感じがする。
吉川英治や山田風太郎と同列に並べるのは正直、無理があるような・・
この二人みたいな時代が変わっても胸を打ったり、驚かされるような展開には
金庸は達成していないと思う。これも、日本では人気がでなかった理由じゃないかな
(柴田錬三郎みたいな一代を風靡した流行作家って感じがする。シバレンは自分も好きだったけど)
書剣恩仇録が先陣というのも当然あるけれども。定価で全巻買って、あれはショックだよ。
大味なところが改善された水滸伝もしくは三侠五義だと思ったのに。
紅花会の軍師が言っていた「紅花会一人で清兵五人(四人だっけ?)を相手にすれば勝てる」
ってのも萎える。銃を装備し、曲がりなりにも外征も成功されている清軍相手に
R集団である紅花会が勝てると考えるのは小説の世界でも違和感をおぼえる。
しかも、小説上ではこの判断は多分、正しいのだろう。
民衆反乱が、内部分裂のせいで敗北したという農民起義思想はどうしても受け付けない。
(あとの作品でこの点は改善されるが、印象が悪い)
また、Mス相手にあれだけ大見得をきった郭靖がわがまま娘一人を処断できないのは
他国は批判するくせに自国は所業には寛大な中華事大主義ともとれる。
こう言っては叩かれると思うが、王朝や軍閥による言論統制の歴史が長く、
その後もすぐに文化大革命を迎え、今も統制にあっている中国の小説のレベルは
日本にはるかに劣るのではないだろうか。(古典においては中国の方が上と思うけど)
だから、成熟度が足りず、中国でトップクラスの金庸は
日本においてはちょっと趣向がこった作家クラスに落ちてしまうような
全部読んでいない自分が、ここまでいったら怒られるかも知れないが、そんな気がする。

75 :
>>74
ファンタジーである武侠小説に、やや合理性を求めすぎているように感じる。
>>71
年配者と言うか、香港版ドラマの熱烈なヲタだな、あれは。
香港版以外は、何が何でも絶対に認めないぞ、って感じだし。


76 :
べつに香港版ヲタじゃなくてもあの演出には問題ありだと思うけど。
役者ヲタは必死に否定するがw

77 :
ドラマの話は海外テレビ板でやるべし。

78 :
>>74
金庸の小説は基本的にキャラクター重視の作品であり歴史性はキャラクターを
活躍させる舞台設定という意味が一番大きいので歴史の厳格さなどは
考慮されてません。「歴史小説」というよりは「時代劇」にフォーマットが
似てると思います。
金庸作品に関しては私が一番似てると思ったのはデュマの「モンテクリスト伯」などの
キャラクター重視の姿勢で書かれた小説ですね。金庸自身相当デュマから
影響を受けたと発言してます。


79 :
俺は「鹿鼎記」の中であった呉三桂VS李自成のタイマンの部分が大好きです。

80 :
>>74
いやそりゃ認識が違うって。
中国でも金庸の位置づけは、あくまでも庶民にもっとも愛されてる
通俗時代小説家というものでしかないよ。
とくに相手の話をろくに聞かずにまず戦ってしまうような強引な展開とか、
そのおかげで実につまらない誤解が国を巻き込むような大抗争に発展しがちとか、
そういうパターンがすべて武侠映画のお約束になってるくらい。
そのお約束を楽しむ世界観なんだな。
少なくとも大の大人が真面目に読むような本ではない。
普通の中国人はみんな子供のうちに読み終わってます。

81 :
今中1だけど親の金庸の本読んでいる。
個人的には射Gが好きだな。
でも鹿鼎記は武侠が好きじゃなくても読めるんじゃないかな。
中国が好きじゃなくても。
というより小宝の性格は子供にも共感を与えるかもしれないし

82 :
東洋史好き。中国の征服王朝好き。
だけど金庸の本は訳が悪いのか、ストーリーとか前後の脈絡がつかみにくい。
この人がなんでそういう行動とってるのかよくわかんないまま派手な戦闘シーンになっちゃう。
その場の行動は描写されてるけど、いまいち人物の内面が書かれてない。
「清朝皇帝」で映像化された時からずっと、何でこの人たちはこんな動きしてんの?
その設定の意味は? がわからなくてはまれません。

83 :
武侠小説は根本的に歴史小説ではないということだな。

84 :
つか武侠小説はライトノベルだから
読んでてそれがわからない人ってどうかと思う
>>74とか痛過ぎる

85 :
武侠小説の中でも、金庸は外見が歴史小説っぽく見えるところがあるからね。
勘違いしちゃう人も多いんだろう。

86 :
>>84
すまん、今の今まで分からなかったw

87 :
中学生の男子が回し読みして休み時間に
「くらえ!降龍十八掌!どひゅーん!」
とかってやってるのが中国での金庸作品と考えてもらって構わない
子供のうちに金庸読んだこと無い男子ってのはかなりアリエナイ
日本で言うと「え?ドラゴンボール読んだこと無いの?」みたいな感じ

88 :
そんな奴けっこういるぞ

89 :
中国人全員が金庸に詳しいと思い込むのもどうかと。

90 :
全員ではないだろうけど、かなりの率なのは確かだと思う。
あちらの反日厨が集っている掲示板で、
試しに金庸の話題を振ってみたら、食いつき方が凄かったから。

91 :
中国でネットやってる層は日本に比べると年齢幅がう〜んと狭い。

92 :
>>84
それぐらいの認識はあるって。(というか、途中で見方はきりかえた)
ちなみに、86氏は自分ではないよ。
それでも期待していたのとは違っていた。
宣伝では、そうじゃないように書かれていたしな。
金庸は現代中国の偉大な作家で、それがファンタジー世界であることを前提に
武侠チャンバラを楽しみながらも、重厚な歴史の展開を楽しめるような感じで書かれていた。
 郭靖がMスに言った台詞なんて、重みのある言葉として紹介本に書かれていた
あんなどこかで遊んできた(Mス視点では)養子がいきなりあらわれて陳腐な説教かます展開とは思わなかった。
古龍や『笑傲江湖』ならともかく、
乾隆帝やMスが歴史上の人物としてでている以上、ただのライトノベルと片づけられても困る
Mスにあれだけ言う以上、郭靖にはもっと人生に覚悟があって欲しいと考えて悪いのかな?
しかし、あれだけの漢字が多くて、(中文だから当たり前だが)
内容はライトノベルというのなら、読者を選ぶというのも分かる。
なら、一層、単純な勧善懲悪の方がいいって、自分は思うな。

93 :
ファンタジーにしたって整合性とか説得力がないと読んでて違和感ありすぎ。
ラノベにしても説得力って必要だと思うし、単純な勧善懲悪するにも何が善で何が悪ぐらいは
はっきりさせたい。でも今のところ金庸作品にそれができてるかというと甚だしく疑問。
ネイティブな文章で読んでいないので何ともいえない。
コレにはまってる人は何処に魅力を感じてるのか正直いってわからない。

94 :
武侠小説は中国ではラノベに近いものがあると思うな
というかラノベ以上に広い読者層を持っている
それを何か重厚なもののようにして紹介するのもどうかとは思うが
>>1 は全巻買っちゃったなら「神雕侠侶」読んじゃえば?
>>30 みたく世評で評価してはいけない
郭芙は本来、素質的にはトップを目指せる遺伝子を受け継ぎながら
師匠としては愚鈍な父親に師事せざるを得ず、逆に師匠としては
優秀なはずの母親からは甘やかされて、性格がネジ曲がった不幸な娘
更に武兄弟が父親に弟子入りし、ちやほやされて楊過への思いに
気付くことすらできなかったというのがドツボにはまっている
ネタバレだけど有名な話だから書いちゃうが、郭芙が楊過の腕を
切断する場面にしても誤解が重々ある上に、手にしていたのは
小龍女から渡された非常に鋭利な宝剣w
単に威嚇するだけのつもりだったのは、楊過が防御のために上げた
右腕が切断され、驚いていることからも明らか
R気なら腕ごと首を持っていってるはず
あと >>93 で整合性の話がでてるが、この「神雕侠侶」は毒が
ストーリーに深く関わっているが、その効果が非常に都合よく
解釈されているところにも注目

95 :
こっちのスレの方が“金学”スレっぽくなっているね。

96 :
てか
不満があったり、つまらないと感じるなら、無理して読まなくてもいいじゃん

97 :
金庸ヲタが余りにもでしゃばりすぎるので、何か言いたくなるのさ。

98 :
でしゃばるって、他板に出張して布教でもして回ってるのかw?
武侠スレ内で盛り上がってるだけならでしゃばりとは言わん罠

99 :
上の方でもあったけど、心理や内面の描写が殆どないから、
脊髄反射的に人殺ししてるように見えるのが嫌われるのかもしれないね。
原文でもそんな感じなのかな。
あと、ファンタジーというほどファンタジーでもないような。
基本的には登場人物が強いだけで魔物神仙の類が出てくるわけでもないし。
人間同士の争いなんで善悪は定めがたし、と何回も出てくる。
でもG兄は魔物かもしれんw
>>98
日本での人気を考えると一つの板を作るようなレベルではないってことじゃないか。

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