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2013年04月ほのぼの465: 【また君に】素直クール【会いに来たよ】 (245)
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【また君に】素直クール【会いに来たよ】
- 1 :2012/05/14 〜 最終レス :2013/03/31
- いつの間にか落ちていたので立てた
テンプレは頼む
- 2 :
- とりあえず保守
- 3 :
- ここは素直クールに萌えるスレです。
「素直クール」とは
・冷静沈着で感情的になることはまずない
・完全自立型
・表情が薄いあるいは無表情
・ガチで愛してくれている一途
・愛情表現がストレート
・照れが少ないあるいはない
・「素直」と「クール」の矛盾したアンバランス感が最高にいい
▼投下時ルール
・多くレスを使う投下は、投下前後に開始・終了の旨を書いたレスを入れるのが好ましい。または「何レス目/総レス」を名前欄に
・投下許可を求めない。ダメなんていう人はいません
・作品投下が終わった後の自虐は、読み手が不快に感じるので書かない
・投下前は、他作品への割り込みを防ぐ為必ずリロードしよう。
・コテは投下時にだけ付ける
・性描写(エロ)は空気を読んで程々に。 過激なSSについてはtxtうpを推奨
・Wikiに保管してほしくない人、それから批評がほしい人は投下と一緒に要望を伝えてください。 批評は避難所の批評スレで聞けます
▼2ちゃんねるのおやくそくについては
http://info.2ch.net/before.html
*特に荒らしは徹底スルー
- 4 :
- ■前スレ
【何度も】素直でクールな娘【君に会うよ】
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/honobono/1281613855/l50
■前々スレ
【君とまた】素直でクールな娘【ほのぼの】
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/honobono/1253293348/l50
■前々々スレ
【君と】素直でクールな娘【ほのぼの】
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/honobono/1205366496/
■素直クール保管所Wiki
http://sucool.s171.xrea.com/
■素直でCOOLな娘避難所
http://yy17.kakiko.com/sucool/
■あぷろだ@素直クール保管所
http://sucool.s171.xrea.com/up/
携帯からはこのへん
写メうpろだ http://kjm.kir.jp/index.php
@ぴた http://pita.st/index.html
■素直クール過去ログ保管所
http://sucool.skr.jp/kakolog/
姉妹スレ
■素クールライフ Part3
http://etc4.2ch.net/test/read.cgi/motenai/1149149846/
■お題/性格ジェネレーター
http://udonkari.run.buttobi.net/
- 5 :
- また君に会いに来たよ
「やぁ。また会ったね」
「こんばんわ。最近、よく会うね」
「そうだろうね。だって、また君に会いに来たんだから」
「えっ?」
「君が好きだ。愛してる」
偶然をよそおって
必然となっていって
また君に会いに来たよ
彼女の声は弾み
彼の声もはずむ
- 6 :
- お題、ありますか?
- 7 :
- ・クーの手料理
・頬と頬
・お尻と胸
- 8 :
- おっと忘れてた
>>5GJ!
- 9 :
- みんな乙!
- 10 :
- >>7
初めての手料理
「初めてだから、恥ずかしいな」
「えっ?そうなの?」
「うん、うまくできなかったら。残してくれても構わないよ」
「そんなことしないよ」
「ふふっ、だと。いいな。じゃぁ、ちょっと待っててね」
……
「はい、召し上がれ」
「いただきます。って、美味しいよ」
「そう、ありがとう」
「初めてって、嘘でしょ?」
「嘘じゃないよ。君に振舞うのは、初めてじゃないか」
「あっ……」
初めての手料理
彼はお腹いっぱい
彼女は胸いっぱい
堪能して
- 11 :
- >>7
すりすり
「ねぇ、クー」
「んっー?」
「どうしたの?頬っぺたくっつけて」
「こんな、気分なんだ。うん、うりうり」
「柔らかさと、擽ったさが同居してるんですが」
「私は、君と触れ合えて満足だよ」
「そうですか」
頬を重ねて
のんびり過ごす時間
心も重ね
甘い一時
- 12 :
- >>7
特等席
「クー、またですか?」
「うん、すまない。またなんだ。君の膝の上は私の特等席だ。許してもらうとは思わない。私のお尻とRを堪能して落ち着いて欲しい」
「いや、むしろ落ち着けなくなるから」
「熱い夜を過ごそうよ」
「えっと、その」
「もう、意気地なし。いいだろう。そっちがそうならこっちにも手がある」
「えっ?」
彼にもたれかかる彼女
それはピッタリ合わさったパズルのように
楽しげな
一枚の絵
- 13 :
- クーえろい可愛い
- 14 :
- ほしゅ
- 15 :
- 披露宴
「おめでとう。綺麗だよ」
「ありがとう。クーよりも、先に式をあげちゃった」
「ふふふっ。賽子の最初に良い目がでたからとゴールは別さ」
「だね! ほら、君もクーが準備できてるんだから一押しだ!」
「はい。おめでとうございます。お似合いですよ」
「ありがとう。君とクーの晴れ姿が先だと思ってたんだけどな」
「石橋叩いて渡る主義なので。そろそろ準備できるので、招きの際は」
「絶対行くよ! ふふふっ楽しみだ」
「もう、私は聞いてないよ」
「ふふふっ。めでたい席だ喧嘩はダメだよ! 喧嘩は夜ベッドの上でしなさい」
「花嫁がなんて事を。彼とは喧嘩なんかしないさ」
「ならば良し。ブーケは、クーに渡そう」
「それは、不公平だ。なぁに、自分で掴みとるさ」
「流石だ!今日来てくれて本当にありがとう」
「「こちらこそ、招きいただき」」
「ふふふっ。籍もまだなのに本当に夫婦だな」
祝いの席
祝うは純白の花嫁と花婿
バトンは
二人に渡され、
- 16 :
- クーにウェディングドレスは映えるねぇ
GJ!
- 17 :
- 「通り雨」で一つお願いします
- 18 :
- >>17
通り雨踊り出す
「おっと、雨だ」
「ホントだ。クーは、折りたたみ傘は?」
「ない。多分、通り雨だ。すぐにやむさ」
「そっか。じゃあ、雨宿りしようか」
「いや、もう帰ろう。濡れて、困る物はないし」
「えっ、ちょっと!」
「ふふふっ。たまにはいいじゃないか。ほら、水も滴るいい男になったよ」
「じゃあ、君は水も滴るいい女だね」
「うふふっ。君の前では、いつもいい女のつもりだけどね」
「あー、そうだよ。クーは良い女だよ。もう、早く帰るよ」
「うん」
通り雨の中
駆けていく二人
踊るように
手をつなぎ
二人の家へ
向かっていく
- 19 :
- >>18
あざっす!クーちゃんは絶対良い女だ
- 20 :
- ほ
- 21 :
- お題浮かばないので、お題募集します。
- 22 :
- 「扇風機」でお願いします
- 23 :
- >>22
扇風機の前で
「ふぅ、涼しいね」
「うん。暑いけど、涼しい」
「蒸し暑さには、困ったものだよね。もう扇風機出してしまったよ」
「いや、まずくっつくのをやめれば」
「そんなつれないことを言わないでくれよ。くっつきたい、でも暑い」
「うん」
「それを解決する、理にかなった答えじゃないか」
「まぁ、ね」
「さっき買ったパピコ食べよう。そして、のんびりしよう」
「はいはい。クーは、風当たり過ぎて風邪ひかないようにね」
「おや、洒落かい?寒いと感じた時は、君に温めてもらうさ」
扇風機の前
彼を座椅子に
風を受ける
- 24 :
- >>23
ありがとうございます
クーさんあっためてぇ…
- 25 :
- >>23
扇風機の風でたなびくクーの髪ハァハァ
GJ!
- 26 :
- 夏風邪
「ほらほら、寝ててね」
「クー、風邪移すとまずいから看病はいいよ」
「だめだよ。君が早く治ったほうがいい」
「でも」
「でももなにもないさ。ほら、しっかり休んで早く治そう。夏風邪は、治りにくいから」
「うん」
季節とともに
熱をおびる身体
夏風邪は熱く
夏風は涼しく
- 27 :
- >>26
GJ!
・飲み会からの帰り
男「たらいま……」
女「お帰り……っと。大丈夫か?」
男「あんまり大丈夫じゃないかも……」フラフラ
女「お酒に弱いのに、無理をするからだ」
男「上司からのお酌は断れないよ……」
女「君は優柔不断だな。私は君の全てを愛しているが、そこだけは治すべきだと思うぞ」
男「うん、分かってる……」
女「全く……ほら、こっちへ来なさい」
男「うぇ……?」
女「ぎゅー」ギュッ
男「クー、ダメだよ。俺いま超酒臭いから……」
女「構わないよ。お酒が抜けるまでこうしてるつもりだから」
男「うぁ……クーの胸、柔らか……」
女「ゆっくり眠るといい。起きたころには、全て元通りになっているさ」
男「……うん。ありがと、クー」クテッ
女「ふふ……可愛いな。まるで子供みたいだ」ナデナデ
- 28 :
- >>26
>>27
両氏GJです
- 29 :
- お題ください
- 30 :
- >>29
梅雨
紫陽花
六月の花嫁
夏風邪
蝸牛
雨傘
合羽
長靴
- 31 :
- 紫陽花
男「ただいま」
女「おかえり……ん? それは?」
男「近所の人がくれたから、クーにあげようかと思って」
女「ほう、紫陽花か。なかなか風流だな」
男「クーって寒色系の色みが好きだったろ? だから青いのもらってきた」
女「ふむ。そういえば紫陽花という花は、地質によって色が変わるんだそうだ」
男「あ、なんかそれ昔聞いたような覚えがある」
女「土壌が酸性だと青に、アルカリ性だとピンクに色づくらしいぞ」
男「へぇー、クーって博識だねぇ」
女「まぁ、この紫陽花の美しさの前には些末なことだな」
男「ふふ……クー、綺麗だよ。紫陽花よく似合ってる」
女「……君はたまに、すごくキザな台詞をさらりと吐くな」
男「そ、そうかな……(ヤバ、ちょっと臭い台詞すぎたかな)」
女「そんな台詞を吐かれると、私まで君色に染まってしまうじゃないか」
男「ちょっ……うわ!!」
ガバッ、ギューッ!
男「く、クー、苦しいよ……」
女「駄目。絶対離してあげない」ムギュ
- 32 :
- >>31
GJ
お題たくさん置いたけど、応えてくれてありがとうw
- 33 :
- >>30
紫陽花
「君は、紫陽花の花言葉を知っているかい?」
「いや、知らないけど」
「移り気、浮気」
「へぇ」
「私には、似合わないね」
「そう? 雨の中で映える紫陽花はクーに似合うと思うんだけどなぁ」
「ふふふっ。絵になるかな」
「うん、なるよ。花言葉なんか、気にしなくていいじゃんか。クーが、浮気するとか思わないし」
「当然じゃないか。さて、雨が止んでいるうちに散歩に行こうか」
「えっ?」
「君が褒めてくれたから、紫陽花が好きになりそうだ」
雨の合間
歩く二人
紫陽花の花を眺める彼女
それは
一枚の美しい絵
彼の心のキャンバスに
描かれていく
- 34 :
- GJ!クー綺麗だよクー
- 35 :
- 梅雨
女「……」
男「どした、クー。外ばっか眺めて」
女「あぁ……いや、雨だなと思って」
男「そうだな。こう雨が続くと参るよなぁ」
女「湿気は私も不得手だが、実を言うと雨はそんなに嫌いじゃないんだ」
男「へぇー、なんで?」
女「水も滴るいい女、という言葉を知らないのかい?」
男「それを言うならいい男だろ?」
女「ふふ、冗談だよ。本当のところ、私は雨気質なんだろうな」
男「雨気質ってなんぞ?」
女「陰陽で云えば陰。明るくはなく、朗らかさとは程遠い性格」
男「うーん、そう言われりゃそうかもしれないけど……」
女「けれど雨は同時に人に潤いを与える、無くてはならない物だ。私も君にとって、そういう物になりたい」
男「なるほどね……けど大丈夫。クーはもう俺にとってかけがえのない物になってるよ」
女「そうか……ありがとう、男」
男「あークソッ、俺もクーに感化されて臭い台詞さらっと言うようになっちまったな」
女「それなら私は、あの絶え間ない雨のように、たくさんの愛の言葉を君に投げ掛けてあげよう」
男「……じとじとしてるからあんまり引っ付かないでね?」
女「嫌だ」ギュ
- 36 :
- ・六月の花嫁
女「ジューンブライドというのがあるな」
男「うん、あるね」
女「あれは欧米の季節を基準にしているから、日本人
には相応しくないという考え方もあるらしい」
男「それも一理あるかな。日本じゃ六月は梅雨真っ只中だもんね」
女「しかし、おかしな話もあったものだ。結婚の様式は西洋を真似て
おきながら、今さらのように季節のことを話題にするのだから」
男「うーん、そっか……」
女「それなら最初から神前結婚にすればいいんだ。
それなら全て屋内で済ますことが出来るしな」
男「クーはウェディングドレス、着たくないの?」
女「結婚式はただの儀式だ。大切なのはその後の生活だよ」
男「そっかぁ。俺は見たいな、クーのウェディングドレス」
女「それなら式は、夏の盛りに挙げるとしよう。いつまでも
熱々でいられるように、列席者に見せつけてやらねばな」
男「いいね、それ」
女「問題は、いつ君がプロポーズしてくれるのかということなんだが……(※)」
男「す、すみません。努力します……」
(※)クーは何度もプロポーズしたが、男が自分からプロポーズしたいと言ったので待っている。
- 37 :
- >>35-36
GJ
梅雨
「ジメジメして、暑いな」
「そうだね。湿気が高くて、暑いよね」
「なにか、さっぱりするものはないかい?」
「ないねぇ。クーは、アイディア無いの?」
「ふむ…。そうだ」
「どうしたの」
「温めのお風呂に二人でのんびり浸かろう。さっぱりするし、疲れも取れるよ」
「なんか、熱くなりすぎて、疲れそうなんですけど」
「ふふふっ、そうなってもいいんだよ」
蒸し暑い梅雨時
より熱い愛情
二人は浴場で
二人は欲情し
さっぱりと
- 38 :
- 欲情した描写kwsk!!
GJ!
- 39 :
- >>30
六月の花嫁
「クーはさ、六月の花嫁に憧れはあるの?」
「ふむ。突然だね。君も、年貢を納めてくれる時が来たのか」
「期待持たせて悪いけど、クーでも憧れるのかなとね」
「女性の憧れだね。もっとも、私は君とならいつでも良いさ」
「そっかぁ…」
「まぁ、少しでも幸せが上乗せされるなら良いかもね」
「うん、なら。来年、六月に式を挙げようか」
「えっ?」
「待たせて、ごめんね。これは、約束」
「ふふふっ。綺麗なドレスを着れるように準備しなくちゃね」
彼女の指に光る指輪
それは約束の印
六月の曇り空の下
水面に反射する日の光の用に
星の光の用に
小さく眩しい輝き
雨のカーテンの向こう
映るは未来の花嫁
幸せな六月の花嫁
- 40 :
- GJ!クーの花嫁姿オレも見たいぜ!
- 41 :
- SP
「クー、誕生日おめでとう」
「えっ? あぁ、そうだった。今日が、誕生日だったな」
「ホントに、忘れてたの?」
「覚えてたさ。今日か明日かがごちゃごちゃになっただけさ」
「もう、自分のことはなおざりなんだから」
「うふふっ、そうかな?」
「そうだよ。はい、プレゼント」
「ありがとう。嬉しいなぁ。もう、祝ってもらうような歳じゃないと思ってたからねぇ」
「クーの誕生日を、いつまでも祝うよ。この先、何回も」
「ふふふっ、一番嬉しい言葉だな。ありがとう。私も、君と一緒に年を重ねるよ」
「うん」
サプライズプレゼント
彼の想い
彼女の笑顔
一つ重ねた歳は
一つ積み重ねた
二人の愛
- 42 :
- 1日遅れたがGJ!
リアルに誕生日忘れたことのある身としてはクーが他人に思えないwwww
- 43 :
- >>30
雨傘
「そろそろ帰ることにする」
「駅まで送ってくよ、雨降ってるし」
「雨、止まないな」
「うん、ここに来る前は降ってなかったのにね」
「君は雨は好きかい?」
「んー、やっぱりあんまり好きじゃないかな、こうやって傘を差すのも面倒だし」
「悪いな、送らせて」
「クーのためならお安い御用だよ」
「君は雨は好きじゃないと言っていたが、私は好きだぞ。こういうことも出来るからな」
「っえ………」
梅雨の空
雨傘が隠す二人の時間
- 44 :
- ふぅ……GJ!
- 45 :
- >>43
GJ
雨傘
「私は、雨傘が嫌いかもしれない」
「急に、どうしたのさ? 持つの、めんどくさい?」
「いや、この二つ並んだ傘の距離感がね。君と、引き離されてるようで。いやだ」
「あぁ〜。でも、仕方ないでしょ」
「むぅ。少しでも、そばにいたいという乙女心なのに」
「はいはい。帰って、のんびりしようね」
「あっ、君の傘。大きいよね」
「えっ? っと。もう、濡れないでよ」
「そう言いながら、私の方に傘を傾けてくれるって良いねぇ。ふふっ、こうすれば濡れにくいさ」
「はいはい。歩きにくくなったけどね」
二輪の花は一輪に
相合傘の二人
歩は遅く
距離は近く
雨傘を叩く雨音は
二人だけのための音
- 46 :
- クーと二人なら雨でもへっちゃらですね
GJ!
- 47 :
- 保守っとな
- 48 :
- 星に願いを
「七夕にさ」
「うん」
「クーは、どんな願いを書いたの?」
「ふふふっ。そういうのは、聞くことじゃないよ」
「だよねぇ。僕は、単純にくーと一緒に入れますようにって書いたよ」
「言いだしっぺからか。そう言われると、答えるしかないじゃないか」
「ごめんね」
「私も、同じだよ。君と、ずっとずっと一緒にいれますように」
「あはははっ。織姫と彦星をあやかって?」
「まさか。年に一度しか会えないなんて、嫌に決まってるじゃないか」
二人の願いは重なり
二人の愛は重なり
二人の願いを
二つの星が見守っていた
- 49 :
- ぐぅぅぅぅじょっ!
- 50 :
- ヤバイなこれは。これはヤバイなうん
GJ!
- 51 :
- 会いに来てくれて嬉しいなヽ(´▽`)/
- 52 :
- あの…その…でも…毎日暇なの?
- 53 :
- SS投下します。
少々長いかもしれませんが乞う、御容赦。
――――――――――
「暑い」
新聞社のロゴタイプが入った安団扇を煽りながら、僕は呻いた。
それでどうなるというわけでもないのだが無為に一処には留まっておられず、
また無為に苛苛と立ち上がり、窓の外を見上げた。
安物の書割のような、底の浅い青空が白々しく広がっている。
其処彼処に砂でも撒いたような薄雲が散ってはいるが、
陽を遮るでもなく徒らに漂っているばかりだ。
路地を挟んだ向こうの家の軒先でぢゅんぢゅんと啼く雀の声も、
お天道様に容赦を陳情しているように思える。
「あッつい」
ぶつけようのない苛立ちと虚しさが、
今日何度目とも知れぬ単語を吐き出させた。
「そう暑い暑いと云ったところで、涼しくなる訳でもあるまいに」
独自性に乏しい呟きが聞こえた。
彼女は、窓の傍らの壁に凭(もた)れ掛かるようにして本を読んでいる。
格好こそ半袖のTシャツにジーンズという夏を感じさせる軽爽なものだったが、
汗を浮かべる様子もなく黙然と文庫本に目を落としていた。
「仕方ないだろう。
生理現象のようなものだ、我慢してくれ」
僕も僕であまりに面白味のない応えを返す。
「なに、我慢するほどのことでもないさ」
彼女は本から目を離すことなく応じた。
- 54 :
- 彼女は変人である。
否、変人というのは語弊があるかもしれない。
奇矯奇特の人とでも云うべきか。
彼女との付き合いは大学時代からだった。
そのように記憶している。
いつの頃からだったかは覚えていない。
気が付けばいつの間にやら側に居た。
大学を出た後も僕が休みの日になると、
朝早くからこの兎小屋のような下宿にやって来て、
日が暮れるまで特に何をするでもなく黙々と持って来た本を読み耽る。
なぜそう云う奇矯な真似をするのか深く穿鑿(センサク)するつもりはないが、
まあ兎に角、飯の支度はしてくれるので重宝ではある。
なんでも実家は相当な資産家で、
調度の良い高級マンションに一室を借りて住まっていると風の噂に聞くが、
なぜこんな今どきエアコンもない巣箱のような処に足繁く通うのか、
甚だ疑問ではある。
だが今日もまた彼女は、
梅雨明け間もない蒸し蒸しとした晴天の下、
この巣箱のような寝床に几帳面に通って来ては、
やはり読書に耽っている。
冷房の備えてあるであろう自室に居るほうが、
よほど快適であろうに。
だが彼女には暑さなど無関係のようで、
涼しい顔をしてまたページを捲った。
その肌は雪を思わせるように白く、磁器のように滑らかだ。
冷感を期待させるその肌に手を伸ばしたくなる衝動を、僕は堪えた。
忙しく団扇を振って、その邪念を払い飛ばす。
- 55 :
- 「君は暑くないのか」
僕は、今朝からずっと腹の中で据わりの悪かった疑問を訊ねた。
彼女は、
「なに、夏は暑いものだと諦めてしまえば、
それなりに気分も落ち着くものさ」
と、淡々と本から目を離すことも無く答えた。
「あとは必要に応じて対策を打っておくとかな」
「対策?」
「肌着は着けない」
僕の、団扇を持つ手が、止まった。
「冗談だろう?」
「まあ、冗談かもしれないな。
虚実の判断は君に任せるとしよう」
そんなもん任せられたって――と、語尾を有耶無耶にしつつ僕はぼやいた。
思春期の中坊でもあるまいし、
その程度のことで徒らに動揺などするまい。
僕は彼女の躯(カラダ)を覆う薄い布地の奥から発せられる引力に抗い、
窓の外に目を凝らした。
熱く湿った微風が吹き込む。
さっきの雀は、もうどこかに飛んでいったようだ。
- 56 :
- 「暑い」
結局無為のままに、僕はまだ上げていない煎餅布団の上に戻り、胡坐をかいた。
「よくこの暑い中、そんな分厚い本が読めるなあ」
彼女の読む本は、厚さが文庫本の横幅に迫るばかりのものだった。
カバーは掛けてないが、おそらくK社の学術文庫だろう。
文庫本の癖に、結構な値段のする代物だ。
「本の厚さと気温の高さに相関性はないからね」
「おっしゃるとおりで」
僕はばたんと上体を倒した。
後頭部に硬く乾いた感覚があった。
引っ張り出すと、まだ片付けてなかった昨日の新聞だった。
海開きがあったとかで濃藍の海原と薄茶をした砂浜に、
水着の鮮やかな色合いが染みることなく点々と散らばっている写真が、
一面に大きく掲載されている。
肖像権やらなにやらの関係なのだろう。
空撮の面白みのない写真ではあったが、なんとなく心が動かされるものがあった。
僕は特に考えもなしに云ってみた。
「なあ、海にでも行かないか」
「行ってどうするつもりだい」
硬く無機的な声が、即座に返ってきた。
「そりゃあ、海に行ったら泳ぐと相場は決まっているじゃないか。
こんないい歳になって砂浜でお城を作るわけでなし、
潮干狩りに適した砂浜でもなし」
「君は金鎚じゃなかったのか?」
「足まで波に浸かってじゃぶじゃぶやるだけでも、
暑気冷ましにはなるだろう」
「なら盥に水でも張って、足を突っ込んでおけばいいだろう」
酷く素気無い応えが返された。
表情も声色も変わりはないが、なにか強い拒絶感があった。
- 57 :
- 「まあ、僕はご存知の通り金鎚だ。
水に浸かると潜水艦より速く潜行して、それっきり自力では上がれない」
「それは潜行というのではなく、沈没と云うんだ」
彼女は本から目を逸らすことなく、僕の発言を訂正した。
「ああ、僕は身の丈より深いところまで行くと泥舟のように沈むがね。
でも君はそうじゃなかろう。
確か、高等学校のときに水泳で賞を獲ったとか聞いたよ」
「昔のことさ。今じゃ私も金鎚だよ」
どうやら梃子でも行きたくないらしい。
そうまで拒まれると、何としてでも連れ出してみたくなる。
僕は相当に臍の曲がった天邪鬼であるようだ。
乏しい語彙をあれやこれやと総動員して、説得を試みる。
とは云っても、適当に思いついた情景を並べ立ててみる程度のことなのだが。
「ああ、青い空、白い砂浜、紺碧の波間に綺羅綺羅と輝く陽の光。
海の家ではソース、醤油の焦げも香ばしく、ヤキソバやトウモロコシが焼けている。
波に洗われ冷えた体を乾いた畳に落ち着けると、暖かい心地よさに包まれる。
疲れた体にカキ氷の甘いシロップがじわりじわりと沁みこんでいく。
その眩く輝く氷片の山の向こうに、
水着で波打ち際を駆ける小麦色した少年少女が――」
- 58 :
- 「それだ」
「は?」
ようやく、彼女は本から目を離した。
「私は、水着を着るのが厭なんだ」
彼女は場都(ばつ)悪そうに視線を逸らした。
まあ、随分と時代は廻り、女性が開放的になって久しい昨今ではあるが、
それでも保守的な人ならば衆目に肌を晒すのを厭うということもあろう。
その辺を根掘り葉掘りに聞くのは野暮天もいいところだ。
もともとそれほど強い意志で言い出したのではなく、
彼女に対するからかいがてらのことだったので、
些かの反省と自己嫌悪を感じつつ、
「うん、じゃあやめとこう」
と、僕は提案を取り下げた。
「やめるのか」
彼女は僅かに眉を顰(ヒソ)めて問いかけてきた。
途端、人形のような端正な面立ちが急に、人間的な生々しさを帯びた。
「まあ、僕は金鎚で、君は水着を着るのが厭というのならば、
わざわざ海まで出張る必要性は消えるだろう。
もともと大したことも考えずに、思いつきで云っただけなんだ。
忘れてくれ」
しかし彼女は承服しかねるようで、
文庫本に栞を挟んで閉じると、正座し、僕に正対した。
「君がプレゼンしてくれたおかげで、私の心は海に行きたいと靡(ナビ)いたのだ。
にもかかわらず、あっさりと提案を引き下げるのは納得がいかないな」
彼女の声は硬く、強く僕を打った。
- 59 :
- 「いや、しかしだね、君は海に行くのは厭だったんじゃないのか?」
「私は海に行くのは厭だと云った覚えはない。
水着を着るのが厭なだけだ。
こんな貧相な躯、人目に晒したところで愧(ハ)じるしかあるまい。
美しくも、面白くもないのだぞ」
「――はあ」
本人はそうは云うが、
すっきりとした細身は十分に美麗と賞するに値する――と、思うのだが。
「それに私はスクール水着と競泳水着しか持っていない。
海水浴場で競泳水着を着るのは不似合いだし、
二十歳を過ぎてスクール水着を着るなんていうのは、
それこそ犯罪行為と云うに値する。
よって、私は海水浴に行くことに抵抗しているのだ」
「然様でござんすか」
「そしてだな、一番重要な点なんだが、
たとえ水着を着ることになったとしてもだ、
私は君以外の人間にその姿を見てもらいたくない。
私の愧ずかしい姿は君にならば全部曝け出してもいいが、
他の人の視線に晒されるのには堪えられない」
- 60 :
- 「――ああ、ええと――」
彼女は顔色を僅かにも変えることなく、
宙に浮かんだ見えない台本を読み上げるかのように、淡々と云った。
全く、冥利に尽きるお言葉である。
だからと云ってむやみやたらに浮かれてはしゃぐのもみっともないし、
かといって素気無く応えるのも彼女に悪いと思った。
それでいて、何か歯の浮くような応えが出来るわけでもない。
結局私は、「ああ」とも「うん」とも「ええと」ともつかぬ、
訳のわからない声を口の中でごにょごにょと掻き回すばかりだった。
視線は須臾彼女の膝の脇に走る畳の縁を行ったり来たりさせていたのだが、
僅ながらも頭が冷えると、話を繋がねばと思い起ち、
ゆるゆると彼女の顔色を窺った。
動揺しきりの僕とは裏腹に、甘く鋭角な言葉を投げかけた当人は、
相変わらずの人形のような白い面差しで僕を見つめ続けていた。
「つ、つまりは、水着を着るのは厭だけど、
海には行きたいと、そういうことかい」
「そうだね。ヤキソバが食べたい。トウモロコシが食べたい。カキ氷が食べたい」
詰まる所は食べ物に釣られたということか。
「それなら、僕が今から買い出しに行って来るよ。
海まで行かずともヤキソバとトウモロコシとカキ氷なら、
近くのスーパーでも売ってる筈だから」
彼女は再び柳眉を顰めて小さく溜息をつき、分かってないと呟いた。
- 61 :
- 「私が希望しているのは、海の家でそれらを食べることだ。
ヤキソバが焼き豆腐になっても、トウモロコシが冬瓜(トウガ)の煮漬けになっても、
カキ氷がカキフライになったとしてでも構わない。
兎にも角にも、海の家で私は食事がしたいのだ。否――」
彼女は上体をぐいとこちらに近づけた。
「君と一緒に海を見ながら食事がしたいのさ」
そう云うと、彼女はおもむろに体を戻し、畳に視線を落とした。
「――すまない。これは理屈の通らないわがままだったな。
気にしないでくれ。
ちょっと暑くて、頭がオカシクなっただけだから」
彼女はそう云って足を崩し、また分厚い文庫を開いた。
また、あの暑いだけの無為な時間に戻っていく。
僕はあれこれと言いたい事こそあったものの、
なんと言い表せば良いものかも判らなかった。
ごちゃごちゃに絡まり縺れた脳味噌に命じられ、立ち上がる。
今度は無為に立ったのではない。
壁に掛けてあった上着を羽織り、ポケットに手を突っ込んで中身を確認する。
ポンコツ軽四の鍵をそこから取り出した。
- 62 :
- 彼女が見上げている。
何か気の利いた言葉が思いつかないのがもどかしい。
「海、行こうか」
彼女は無言で頷くと本を傍らに置き、無音で立ち上がった。
僕は、玄関の扉を開けた。
相変わらずの抜けるような青空と、じりじりとした暑さ。
陽の光が目に痛い。
後から追いすがってきた彼女が僕の左腕にしがみついた。
どうやら彼女も人並みに暑さを覚えているらしい。
その手は、じっとりと汗ばんでいた。
(了)
――――――――――
以上です。
目汚失礼、書捨御免!
- 63 :
- >>53-62
GJ
また、機会があればよろしくお願いします。
情景の浮かぶ描写。
冷静な彼女のちょっとひねりながらもしっかり意見を伝える場面。
悶えそうなほど面白いです。
- 64 :
- 乙ー
- 65 :
- 海にたゆたう月
「クー、泳がないの」
「うん。クラゲがいるからね」
「あー、ホントだ。でも、一匹だけだよ。泳がない?」
「綺麗だよねぇ」
「うん。たゆたう姿が綺麗だよね」
「……私、まだ泳げないんだ」
「そっか。じゃあ、今日は浮き輪でクラゲみたいに一緒にうこうか」
「うん」
海にたゆたう海月のように
浮き輪に揺られるふたり
海という空に浮かぶ
月のように
ふたりはゆっくり
時を過ごす
- 66 :
- クラゲは時と場合によっちゃ死に至ることもあるから気をつけるんだぜ
まぁ二人のどっちかが刺されても、片方が毒を吸い出したりしそうだけど
GJ!!
- 67 :
- 「――“神様”って、本当に居るのか?」
ぽつり、賽銭箱には涙が落ちる。年相応、よりは少し小柄な浴衣姿が問い掛けた。
小さな声、それは確かに懇願する様な、儚く悲痛な声だった。
漆黒に混じる艶やかな長髪がさらりと揺れ、吹き上げられた夜風で梳けた。
「居るなら猫柳、私を……」
――「もっと、素直にしてくれ!!」――
堪えた涙、決壊した涙腺から止めどなく光が墜ちる。
ひとつ、ふたつ、みっつ……滴る雫が月無き夜に落ち、小さな飛沫が夜に映えた。
久住桜(くずみ さくら)、は賽銭箱へと両手を着いた。
慟哭する、ひたすらに叩き、嘆き、泣き叫んだ。
(どうして彼を……振り向かせられないんだ? 教えてくれ、神様……!)
『簡単じゃないか、告白しなよ?』
「……!?」
しゃらん、そんな厳かな音色。不意に木霊した声。
久住が振り返る。御髪が揺れ、しなやかな曲線を描いた。
『なんなら、私が力を貸してやろうぞ? 久住が家の十三代よ』
すると、背後――鳥居の真下、花火を背中に少女が現れた。
むしろ、何時から其処に居たのかも分からなかった少女が、起伏に乏しい胸を張った。
巫女の様な和服、サラシが胸から覗くがどうみても中身は大きくは無い様だ。
人ではない気を纏う少女。ぴょこつく耳尾、それはどうみても狐だった。
- 68 :
-
『“お前は誰だ?”……そんな顔をしているな、十三代』
はっとした様子で驚く久住に、狐の少女はそう言った。
見事に心中を察され、久住の顔が青ざめる。
実際、これは良くある“考えを当てましょう”“貴方は当たらないと思いましたね?”の応用なのだが、
この少女の場合は、それ以上の事を優に知りえている為に一介の下手物とは確が違う。
久住は、確かに十三代目に当る長女なのだから。
そして、狐の少女は耳をひくつかせ、口角を吊り上げ不敵に笑った。
『私は……そうだな、人が寄越した名では猫柳という。
一先ずはそう名乗っておこうではないか』
「ねこ、やなぎ……」
響きを口中に反芻する。どことなく不思議な雰囲気、神秘性がそれにはあった。
対して、猫柳なのに狐な少女が、屈託の無い笑みで頷いた。
『そうだ、別に呼び捨てでも構わんが、そこは好きにすればよかろうて。
時に十三代、お前は男に惚れてるな? 程よく淡い、薄荷の様な味がするのう?』
当たりだ、私は男――戸賀崎乙矢(とがさき おとや)に心酔していた。
猫柳、この猫柳神社分社に住まう神様、それが恐らく彼女だろう。
今更ながら、呼び捨ても申し訳ないので、ひとまず敬称をつけて久住は言った。
「――正解です。あの……猫柳さんは、神様で良いのか?」
『くくっ、こそばゆいのう。やはり呼び捨てで頼む、堅苦しい付き合いは苦手じゃ。
察しの通り、それが正解だな。厳密には、無理矢理祀られた地方妖怪なのじゃがのう?』
そう言うと、猫柳は袖で口元を押さえて笑い、風も無いのに低空を舞った。
こちら側に腰を向け、上半身を流す様にして近づき、彼女は賽銭箱に腰を下ろした。
- 69 :
-
『いやまあ、我は妖怪の癖して飛んだ変わり者でな。
困っている人は見過ごしては置けんのじゃよ、妖怪御節介狐……なんてのう』
そう言いながら独りでに笑い、猫柳は久住の首に手を回す。
ぶら下がられるが殆ど重さは無い。そして、耳元を囁きが擽る。
『安心せい、元より見て呉が優れ取るお主の事だ。
幸い祭りと時候も上等、恨めしい位賑わって居るのだから大丈夫じゃ……主ならできる』
ぐっ、と背中を押される感覚。
『素直になりに――行こうでないか?』
これは――少女が親切狐に助けられ、想い人と結ばれるまでのお話。
真夏の孤独の檻の中、空には花火が瞬く夏の候だった――
「乙矢……私は、いつか君に!」
【久住 桜】
中身は素直、体裁不器用な黒髪ロングの色白美少女。
乙矢という少年に恋焦がれているが、人前では中々素直になれない。
◆花言葉(桜):精神美、優れた美人、優美な女性
【猫柳(ねこやなぎ) 】
元地方妖怪のお稲荷様。口調の古風な素直クール狐耳。
神としても、狐としても異例の若さで、実際性別は明確では無い。
◆花言葉(猫柳):自由、努力が報われる、親切、思いのまま、率直
お久しぶりです。【何度も】【君に会うよ】の頃にGlassNoteと名乗っていました。
久々に、クゥが恋しくなって帰ってきました。修行の成果を、是非ご覧に入れたいと思います!
- 70 :
- とりあえず、尺と書き溜めの都合で今回は此処までです。
素直クール、暫く書いていないが書けるのだろうか……と頑張りますね〜。
では、またの機会に。
- 71 :
- GJ!続きに期待!
- 72 :
- 線香花火
「日が暮れてきたね」
「だね。ちょっと、暑いけど外に出ないかい?」
「どうしたの?」
「これ、やらないか」
「線香花火?」
「うん。なんか、国産とかで友人が君とやれば言いって押し付けてきた」
「うわぁ、見たことあるけど。たしか高かったはず」
「なんでも、自分じゃ絵にならないだそうで」
「あはははっ。なんだそれ。じゃ、せっかくだし甘えようか」
「うん」
「水準備するね」
……
「ふふふっ。綺麗だね」
「だね。浴衣着れば雰囲気もっと出たかな?」
「そうだね。まぁ、それは今度の祭りに」
「楽しみにしてるよ」
「ふふふっ」
夏の夜
小さく弾ける花火
夜に落ちる小さな火玉
夏の途中を
優しく彩る
- 73 :
- >>30のお題解消
水無月
「梅雨の季節は、私は好きだな」
「そう? 僕は苦手だなぁ」
「だって、紫陽花は綺麗だしかたつむりも合羽を着たちびっこも可愛い」
「うん」
「雨傘に君と一緒に入るのも、長靴で水たまりを踏むのも楽しい」
「あぁ、やってたね」
「夏風邪を引いた君を看病するのも好き」
「お世話になりました」
「そして、六月の花嫁にも憧れるしね。君が、好きだ。結婚して欲しい」
「…式は、来年の六月でいい?」
「うん」
水無月を楽しむ二人
交わす約束は未来の事
はねる雨は優しく楽しく
- 74 :
- くーるぽえまーGJ!
あなたのような叙情的な話が書きたい!
- 75 :
- ・素直クールなR魔
男「ただいまー」
女「おぉ、お帰り。ちょうど良かった。この服を見てくれ」
男「ぶはぁっ!? クー、なんて格好してんのさ!?」
女「ボンテージというらしいな。どうだ、似合うか?」
男「なんでボンテージなんか……?」
女「知り合いが勧めてくれてな。なんでも、夏コミ?とかいうイベントに着ていってくれということだ」
男「そのイベントは行っちゃ駄目ぇぇぇぇぇ!!」
女「む、何故だ?」
男「何でもです!! とにかく、その知り合いには俺から断っとくから、絶対ついてっちゃ駄目だよ!!」
女「そうか……なら仕方ない、この衣装は君のために使うとしよう」
男「……え?」
女「知っているか? このボンテージ、サキュバスというR魔のものらしいぞ」ニヤリ
男「ちょ、クー、目が怖いよ……うわぁぁぁぁぁ!?」ドサッ
- 76 :
- >>75
GJ
男の叫びが面白いw
- 77 :
- 死ぬかと思った
だから、お題募集。
- 78 :
- お題
・素直クールが死に際に放つ一言
・素直クールの死ぬかと思った話
・臨死体験してたら素直クールな彼女に連れ戻された
- 79 :
- 最後の一言
「もう駄目みたいだねぇ」
「そうか。寂しくなるのぅ」
「ふふふっ。あなたを置いて行くのは不本意だけど、幸せだよ。子供や孫にも看取られるしねぇ」
「儂も、お前さんとすごした歳月幸せじゃったよ」
「あなた」
「うんっ」
「大好き」
「そして、幸せでした」
目を閉じる彼女
手を握る彼
皺は二人が重ねた歳月のように
二人の愛の終着点
素直に気持ち重ねた
二人の愛の軌跡
- 80 :
- いいなぁ……胸にジンとくる
- 81 :
- >>79
あっ、失礼。
>>79は>>78のお題消化ですわ。
- 82 :
- 注釈しなくても読めば分かるから大丈夫wwww
- 83 :
- >>78
君の声
「起きてよ」
クーが、読んでいる声がする。
「ねぇ…」
どこか、弱々しい泣きそうな声
「君が、好きだから」
知ってるよ。目を開けて、クーを撫でようにも動かなかった。
「君がいるから、いつも楽しかった」
僕もだよ。クーがいるから、楽しくてたまらなかった。
「君の声、聞かせてよ」
クー。意思はあっても、何も動かない。自分の身体じゃない感覚。
「君が、死んじゃったら私…」
「大丈夫」
「えっ?」
クーの泣き顔、艶やかな髪。見慣れているはずなのに、新鮮で。
「ふふふっ。お寝坊さんだな」
「うん、おはよう。クー」
長い眠り
覚醒は彼女の声
寝坊した彼は
彼女に告げる
始まりの言葉
- 84 :
- こういう鬱になりきらないの好き
GJ!
- 85 :
- 「ぁあぁー」
「...なにやってるんだ」
「何って、別に?扇風機の前で声を出してるだけだけど」
「なんで」
「声が変わってたのしーじゃん?ぁあぁあぁー」
「本当にそう言うところは子供なんだなぁ」
「童心を忘れないのが人生を楽しむコツなんだって水木さんが言ってた」
「まあ、それはどうでもいいから首を回してくれるかい?此方に風が来ないんだ」
「ん、りょかい...ってあれ」
「どうしたんだ?」
「首が回らん、どっか錆びてるのか?」
「ん、みせてみろ...本当だな動かない」
「駄目だなまわら...」ペキ
「...」
「...あ、ぁあぁあぁあぁー」
「いや!ちょ!クータイム!タイム!待て包丁危ない!やめ!次のバイト代で扇風機買い直すから許して!
うわ!髪の毛掴んでなにするきですか!ちょっと!やめて!頭の風通しなんて気にしなくていいから!ちょっとーーーー!」
- 86 :
- クーwwwwそれじゃただの危険人物やwwwww
GJ!
- 87 :
- お代をくらさいませ
- 88 :
- ・素直クールの卵
- 89 :
- >>78
危機一髪
「いやぁ。危なかったね」
「ホント、ね。クーはなんでそう冷静なの」
「君が助けてくれて、君に抱きしめてもらってるからかな」
「そう、良かった。もう、離す?」
「もうちょっと、このまま。君の心音が落ち着いく」
「うん。ほんと、良かったよ」
「ありがとう。君は命の恩人だよ。愛してよ」
彼が引いた彼女の手
抱き止めた温もりは
明日へと続く確かなもの
二人の愛は深まり
誓うは永久の愛
- 90 :
- >>89
おぉ……GJ!
しかし路上で抱き合うと危険ですぞwww
- 91 :
- 夏が終わり
「8月が、終わってしまったね」
「早いね。この夏も楽しかったね」
「君と過ごした日々の思い出。目を瞑れば昨日の事の様だよ」
「蛍見に行って、蛙の歌を聴いて。海に行って」
「蝉の声を聞いて。花火を見て」
「あっと言う間の夏だったね」
「うん。楽しかった。君と居る時間長かった筈なのに、あっと言う間にすぎた」
「不思議だね」
「不思議だね。でも、寂しくないさ。まだまだこれから君と思い出を重ねるから」
夏が過ぎて
重なる夏の思い出
秋を迎え
重ねる秋の思い出
二人は思い出を確かめ
二人の愛を確かめ
新しい季節を迎える
- 92 :
- >>88
卵をてに入れた
別になんてことはない、うちの猫がなにやらくわえていたので見てみたら
なにやら卵を加えていたのだ
ちょうど小腹を空かしていたのでお湯を沸かせて茹で玉子にする
「...食あたり起こすかもしれないな、冷静に考えると」
とか思っていたら電話がなった
火を止めて電話に向かう
「ん?なにクー...明日学校午後には終わるから料理教えろって?別にいいけど」
そんな調子で小一時間ほど話していた
そして電話を切って、鍋に向かったときだ
「ふぃー」
...鍋には卵のからと小さな指人形ほどの女の子が目玉親父みたいにくつろいでいた
「....えっ」
それから数週間後
「美味しいかちびっこ」
「コクコク」
「よし、では報酬として今年の誕生日プレゼント何を欲しがっているか彼のもとまで行って調べるのだ」
クーが引き取った
名前はQoo、クーとのコンビネーションがすさまじいせいで
前よりもクーのこちらへの態度が悪化し出した
- 93 :
- >>91
クーとならどんな夏でも思い出です!
>>92
曲解してくるかと思ったらストレートに来たなwww
お二方ともGJです
- 94 :
- 定期age
ついでにお題ください
- 95 :
- >>94
残暑
夕日
夕立
- 96 :
- ・残暑
男「あっつ〜…」
女「そうだな」
男「もう九月なのに、一向に涼しくならんね」
女「じきに涼しくなるさ。それまでは我慢だ」
男「とか言う割にはクー、あんま汗かかないよな」
女「体質らしいな。本当は、熱を逃がすために汗はかいた方がいいそうだが」
男「あ、そう。じゃあ暑くないから汗かかない訳じゃないんだ?」
女「それよりもむしろ私は、のぼせ上がるほど君から愛して欲しいね」
男「クーの要求通りにしてたら、こっちは亜熱帯どころか砂漠だよ……」
女「そう言うな。ミイラになったら、私が介抱してやるから」
男「そうなる前に、愛情の手綱くらい緩めて欲しいもんだ」
- 97 :
- ・夕日
女「おぉ。男、見てみろ。見事な夕日だぞ」
男「本当だ。なんか熟れた柿みてーな色してんな」
女「裸眼で直視すると目を焼くぞ。サングラス貸すからそれを使え」
男「なんでグラサンなんか持ってんだよ」
女「私はこの時期の夕日が大好きなんだ。だから君といつか一緒に見たいと思って」
男「それだけのために持ち歩くかね……」
女「私にとっては至って普通のことだよ。そら、君の分だ」
男「ん。サンキュ」スチャッ
女「では私も」スチャッ
男「なんかこうしてグラサンかけた二人が並んでると不気味じゃね?」
女「なんの。もし何か言われたら、君が眩しいからと答えるさ」
男「……それ普通、男が女に言う台詞だろ」
女「どうであれ君が魅力的なのに変わりはないよ」クスクス
- 98 :
- ・夕立
女「ふぅ……ただいま」
男「おかえり……うわ、濡れたなクー」
女「にわか雨にやられてな。家までもうすぐだったから走って帰ったよ」
男「どっかで雨宿りすれば良かったのに」
女「それもそうだが、一刻も早く君に会いたかったからな」
男「あんまり無理すっと風邪ひくぞ。ほらタオル」
女「ありがとう……では、風邪をひかないように君が温めてくれたまえ」
男「はいはい。風呂入ってからな」
女「む……ならば」ギュ
男「ぐわっ、濡れた体で抱きつくなよ!」
女「ふふふ。これで君も風呂に入らなければならなくなったな」
男「そういうことかよ。この策士め」
女「私は背中を流すから、君は私の前を流してくれたまえ。心行くまで、好きなだけ、な」
男「……えーっと、じゃあ、頑張ります」
- 99 :
- >>96-98
お題消化乙
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