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2013年05月古文・漢文9: 【勝手に】感じで漢詩【解釈】3 (518)
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【勝手に】感じで漢詩【解釈】3 (518)
【勝手に】感じで漢詩【解釈】3
- 1 :2010/09/19 〜 最終レス :2013/04/29
- 漢詩を『我的翻訳』してみます
<注意>
スレ主が書き込むのは、決して正当な訳文ではありません
漢詩そのものも、IMEでは出ない漢字が有る為、当て字になっていたり、
読み下しも全くの適当、つまりデタラメです
なので、他人様の役にはちっとも立ちません
悪しからずご了承ください
<お願い>
皆様、どうか、どーん!と構えていて下さい
そこんとこ、ヨロシクですよ (* ^ー゚)ノ
<前スレ>
【勝手に】感じで漢詩【解釈】
ttp://academy6.2ch.net/test/read.cgi/kobun/1160294538/
【勝手に】感じで漢詩【解釈】2
ttp://desktop2ch.net/kobun/1207406368/
- 2 :
- こんにちはですよ
前スレ【勝手に】感じで漢詩【解釈】2 が何処かへ旅に出たまま音沙汰もねーので、
継続スレ立ててしまいましたよ
あはははは♪
さてさて、お彼岸や仲秋の名月も近づきましたから、我々も秋を思って見ませうか
今日は許渾の『秋思』をどうぞ
- 3 :
- 『秋思』 by許渾
*棋樹(きじゅ)の西風 *枕箪(ちんてん)の秋
楚雲 湘水 同遊を憶(おも)う
高歌 一曲 明鏡を掩(おお)う
昨日の少年 今は白頭。
*棋樹:棋は玉偏に其が正しい字です
*枕箪:箪は竹冠の下に西、早が正しい字です
- 4 :
- 厄してみましたw
木々を色付かせる西風が吹き始め
夏物の枕や竹茣蓙では もう 少し肌寒さを感じる秋
流れ行く楚の雲や湘湖の水に いつか遊んだ日のことを思い出す
つい懐かしくて 一曲高らかに歌ってしまったが
鏡に映った己の姿に気付き 思わずそれを覆った
盛りの季節が過ぎたように 私の盛りも過ぎていたのだ
- 5 :
- たとえ〜kamomeが戻ってこなく〜ても〜
過去ログあるから 立てても〜いいさぁ〜 (以上「みちのくひとり旅」で)
ルビー・Dさん、おかえりなさいませ。
秋は詩の季節ですね。楽しみにしています。
- 6 :
- ルビー・Dさん先週は心配しました良かった!
- 7 :
- こんばんはですよ
いきなり寒く成りましたが、皆さん大丈夫ですか?
自分を守れるのは自分だけですし、自分に一番思いやりを持てるのは自分だけですよ
無理はしても無茶はいけません
余裕を無くすと遊べなくなるからつまんねーですよ、ホントに
>>5、>>6
あああ、なんて優しい言葉なのでしょう。゚・(ノД`)人(´Д`)人(Д` )・゚。
また、まったり遊んでやって下さいね
宜しくお願い致しますよ>ALL
では、9月最後の日曜日は李賀の『李憑箜篌引』で参りましょうか
- 8 :
- 『李憑箜篌引』 by李賀
呉糸(ごし) 蜀桐(しょくとう) 高秋に張れば
空は白く 雲を凝(こ)らし 頽(くず)れて流れず
江娥(こうが)は竹に啼き 素女は愁う
李憑(りひょう) 中国に箜篌(くご)を弾ず
崑山 玉(たま)砕けて 鳳凰叫び
芙蓉 露に泣いて 香蘭笑う
十二門前 冷光を融かし
二十三糸 紫皇(しこう)を動かす
*女渦(じょか) 石を煉(ね)って天を補う処
石破れて 天驚き 秋雨を逗(ひ)かん
夢に神山に入り *神媼(しんおう)に教うれば
老魚 波に跳(おど)り 痩蛟(そうこう) 舞わん
呉質(ごしつ)は眠らず 桂樹に倚り
露脚 斜めに飛ぶ 寒兎(かんと)を湿(うる)おさん
*女渦:渦の字が本当はさんずいではなく女偏です
*神媼:媼の字が本当は女偏に區です
- 9 :
- やくモドキしてみましたよw
呉の糸と 蜀の桐 そこから生まれた音が 高く澄んだ秋の空に満てば
姿を変えながら流れていた雲は 貼り付けられたように止まり
その胸を打つ調べは 湘江の二女神に 竹に涙注がせ
音楽を知る伝説の素女に 感動の涙を流させる
ああ 今 李憑が都で箜篌を弾いているのだ
それは 崑崙の玉が砕け散る音 鳳凰の歌
蓮からこぼれる密かな涙 蘭の花の妖しい微笑み
都を守る厳めしい12の門さえ開かせる
その23弦の変幻自在の音色は 皇帝陛下のお心すら動かした
もし 女渦が石を煉り 共工が天に空けた大穴を直そうとしている時
この調べが流れて来たなら かの女神はうっとりと聞き惚れてしまい
再び石は破れて天を驚かせ そこから天の川が秋雨となって地に降り注いだろう
李憑が夢で仙界を訪れ 一弦琴の名手 太真王夫人に手ほどきをしたなら
大海に潜む*昆(こん)は波間を跳ね 深海に潜む蛟竜が天に昇って舞っただろう
月の大桂を切り倒せぬ呉質は 疲れ果てて眠るより 音に聞き惚れ桂に凭れ
休む間もなく仙薬を突く月兎さえ しばしの憩いを得たことだろう
*昆:本当は魚偏が要ります
- 10 :
- こんにちはですよ
朝の龍井、午後の烏龍がめっきり美味しくなった今日この頃、皆さんはどんなお茶を
楽しんでおられますか?
一服というのは簡単ですけど、か〜な〜り大事なことなのですよ
ゆとりを取り戻すというのは、自分のテンポを取り戻すことですから
そうそう、ゆとりと言えば、今月は夜空を眺めてみては如何でしょうね
9日頃にジャコビニ流星群が北西の空で、22日頃にはオリオン座流星群が東の空で
ピークを迎える他、20日が十三夜だそうですから
まあ、今日はひとつ、そんな繋がりで月にちょっこし浪漫ちっくしてみましょうよ
- 11 :
- 『関山月』 by戴叔倫 ????
月 出でて 関山を照らし
秋風 人 未だ還らず
清光(せいこう) 遠近無く
郷涙(きょうるい) 半書(はんしょ)の間
月が昇り 関所も故郷の山も 同じように照らされる
早くも 秋風が立つ頃となったのに 大切な人はまだ戻らない
月光は隔てなく降り注ぐのに 私達は遠く隔てられたまま
あなたからの手紙を 半分も読まないうちに 涙が溢れて読めなくなった
- 12 :
- あ、そうそう
題名の後ろの ???? は、並んで月を眺めてる人の後ろ頭だと思って下さい
- 13 :
- >>12
なにそれ
- 14 :
- つまり、並んで月を眺めてるのは若い(尼)僧たちなのですね。
逆光の月あかりに照らされているのが、斜め後ろから見えます。
- 15 :
- >>14
見えねえよ馬鹿
- 16 :
- このスレ楽しみにしてます
- 17 :
- こんにちはですよ
秋は静かな筈なのですがなぜかバタバタで、優雅に物思いに耽る間もありませんよ
まったくもう
やっと出来た余暇ですから、しみじみ李白ワールドに浸りますよ
- 18 :
- 『秋浦歌 其一』 by李白
秋浦 長(とこし)えに秋に似たり
蕭條(しょうじょう)として 人をして愁えしむ
客愁(かくしゅう) 渡(すく)う可(べ)からず
行きて 東大楼に上る
正西(せいせい)に 長安を望み
下に 江水(こうすい)の流るるを見る
言(げん)を寄せて 江水に向かう
汝の意 儂(われ)を憶うや不(いな)や
遙かに一掬(いっきく)の涙を伝えて
我が為に揚州に達せよ
- 19 :
- 訳っぽいものw
秋浦はいつも秋景色
なんとなく淋しくて 切なくなる
沈む心をどうにも出来ず
町の東の大楼山に上ってみた
ここより真西にずっと行けば長安
眼下には長江が流れている
万感の想いを一言にして 川に託そう
あなたはまだ私を憶っていてくれますか
止め処なく流れる涙と共に 伝えてくれ
遙々と 私の為に揚州まで
- 20 :
- 余談ですが、私、恥ずかしながら「一掬の涙」の意味を「ほんの少しの涙」だと思ってました
本当は「両手に掬うほど大量の涙」で、時には「少しの涙」の意味にも用いるのですね
(あああ、マジで阿保です私……orz)
わかっているつもりでも辞書を引く
基本的なことですが、実に大事だと思いましたよ
- 21 :
- 「蕭條」は「うら寂しい」様子
漱石の漢詩にしょっちゅう使われている。
- 22 :
- 李白キタ━(゚∀゚)━!!
- 23 :
- うら‐さびし・い 【▽心寂しい/▽心×淋しい】
[形][文]うらさび・し[シク]なんとなく寂しい。もの寂しい。こころ寂しい。「―・い冬木立」
- 24 :
- こんばんはですよ
どうしてでしょうねえ、秋は何かいろいろ物思いに耽ってしまいますよ
跡もなき 庭の浅茅に結ぼほれ 露の底なる松虫の声(式子内親王) とか
あだに散る 露の枕にふし詫びて うづら鳴くなり 床の山風(藤原俊成娘) とか
ついつい我が身に準えてしまいますねえ
さて、露は冷たき世間から生まれるのでしょうか
それとも、自分の揺らぐ心から生まれるのでしょうか
しばし みんなで旅人になりましょうか
- 25 :
- 『西山』 by常建
一身 軽舟と為る
落日 西山の際
常に 去帆(きょはん)の影に随い
遠く 長天の勢いに接す
物象(ぶっしょう) 余清(よせい)に帰し
林巒(りんらん) 夕麗(せきれい)を分かつ
亭々として 碧流暗く
日 入りて 孤霞(こか)継ぐ
洲渚(しゅうしょ) 遠く陰映し
湖雲 尚お明霽(めいせい)なり
林 昏(くら)くして 楚色来たり
岸 遠くして 荊門(けいもん)閉ず
夜に至りて 転(うた)た清迥(せいけい)
蕭々として 北風 氏iはげ)し
沙辺(さへん) 雁鷺(がんろ)泊し
宿処 蒹葭(けんか)蔽(おお)う
円月 前浦に逗(とど)まり
孤琴(こきん) 又 揺曳(ようえい)す
冷然として 夜 遂に深く
白露 人の袂を沾(うる)おす
- 26 :
- はい、お訳束ですw
小舟のような旅暮らし
(今日も早や) 陽は西山に落ちかかる
いつも この舟を見守るかのように聳え
その姿は 天に届きそうだ
何もかもが 秋の清々しさに包まれる中
山麓は夕映えに染まる
長江は青く 暗く 遙か彼方へ流れ行き
日が落ちた後には 朱色を映した一片の雲
遠くの中洲や渚は 仄かに明るく
湖上の雲も まだくっきりと見えている
(やがて 残光は消え) 林は 闇と寂しさに包まれ
ずっと向こうの荊門も 閉ざされてしまった
夜になると いっそう気温が下がり
冷たい北風が 身に凍みる
岸の砂地の巣の中で 雁や鷺が眠っている
私は 葦の茂みの中に宿りしよう
まん丸な月が 目の前の入り江を静かに照らしている
そこへ 漣に煌めく月影に合わせるように
哀調を帯びた琴の音が響く
冷え冷えと更け行く夜
私の袖は 露でしとどに濡れていた
- 27 :
- ところで、この板の方々は奥床しい方ばかりとみえ、(素敵だなあ(≧∇≦)b )と憧れていた、
美しい言葉を語り継ぐ素晴らしい幾つかのスレは未だ復活していません
大変勿体なく、残念に思い、過去ログを持たぬ私は露ならぬ涙で袖を濡らしていますよ
- 28 :
- http://desktop2ch.net/kobun/に無い過去ログですか。
当時のスレのURLがあれば、DAT落ちスレミラー変換等で見られるかもしれませんが…
スレの復活は絶望的みたいです。
ルビーさんのように新たにスレを立てるしかないようです。
ルビーさん、いっそスレ立てて当時の住人さん達を召還しちゃえばいいのでわ。
- 29 :
- おはようございますよ
知り合いが「台風を蹴飛ばしたら消えた」と言ってましたが、なんのこっちゃ?
>>28
レスして頂いてありがとうございます
>いっそスレ立てて当時の住人さん達を召還しちゃえばいいのでわ。
そうですね
実はそれも考えましたが、私のような糞コテが他人様の大切なものに手出しするのは
烏滸がましいことです
でも、復活して欲しい気持ちも山のように有りますし
今しばらく悩み続けますよ
さあ、それでは今日の詩を
- 30 :
- 『夜食炒栗有感』 by陸游
歯根(しこん)浮動して 吾が衰えを嘆く
山栗炮(や)き燔(あぶ)りて 夜の飢えを療(い)やす
喚び起こす 少年 京輦(けいれん)の夢
和寧門(わねいもん)外 早朝し来たるを
- 31 :
- 訳さなくても良いでしょうが、まあ「お決まり」と言うことでw
歯がぐらつくようになった
ああ 歳は取りたくないものだ
夜 小腹が空いたので 山栗を焙って食べたら
若かりし日のことを思い出した
宮中に出仕していた頃 早朝の時間待ちの間に
よくこうやって炒栗を食べていたなあ
- 32 :
- 異国での焼き栗って、なんだかお洒落で美味しそうな感じがしませんか?
私も昔、某マンガで主人公が美味しそうに焼き栗を食べている所を見て、
ずっと憧れていたのですよ
ただ、疑問がひとつありました
その時の擬音が「ポリポリ」だったので
普通は「もぐもぐ」とか「ぱくぱく」みたいな感じでしょう?
でも、数年前の正月、イスタンブールで焼き栗を食べてわかりました
鉄板の上で焼かれている栗は、外側が焦げているわりにさほど熱くもなく、
甘みはほんの少しあるものの、どちらかと言えば青臭くて固い生焼け風で、
我々が思っている甘栗のような焼き栗とは全然別物だった訳ですよ
さて、陸翁が食べた炒栗はどんな味だったんでしょうね
- 33 :
- おはようございますよ
このところ、どこもかしこも雲行きが妖しいですねえ
節が曲がりすぎじゃないかと思える人も多いので、ちょっとこんな詩を選んでみましたよ
『書端州郡斉壁』 by包拯
清心は 治の本(もと)為(た)り
直道は 是れ 身の謀(はかりごと)なり
秀木は 終(つ)いに棟と成り
精鋼は 鈎(かぎ)を作らず
倉 充(み)たば 鼠雀(そじゃく)喜び
草 尽きなば 兎狐(とこ)愁う
史冊(しさつ)に遺訓有り
来者に 羞(はじ)を貽(のこ)す毋(なか)れと
- 34 :
- もう、これはそのまんまですね
はいヽ(^^;)
清い心は理念の根本である
正義の道を歩むべく 常に思いを巡らせよ
真っ直ぐな木は やがて棟木となって建物を支えるし
立派な鋼で 曲がったカギを作りはしない
しかし 国庫が豊かになれば それを喰らおうと貪官が喜ぶし
暴き立てれば 小狡いだけの小物ばかりが悲しむことになる
歴史上にはそんな教訓がたくさん残されている
“後世に恥を残す勿れ”と
- 35 :
- しかし国庫〜以前と以後のつながりがよくわからない
清心だけでもダメってことでしょうか?
- 36 :
- おはようございますよ
黄砂のお陰で、昨日はせっせと窓を洗いましたよ
>>35
為政者の腐敗・堕落に憤りを感じ、彼らを倒して新しく政治を司った人々も、最初は
クリーンな政治・民衆の為の政治を心がけたと思うのですよ
しかし、地位と名誉、それに伴う財産が出来てくると、彼らもまた前の人々同様
自分の欲望を満たす事に傾いて行き、やがて別な人々にとって替わられてしまう
……と言うことではないかと思うのですよ
- 37 :
- こんな詩もありますよ
『閑居感懐』 by方孝孺
我は 今世の人に非ず
空しく懐(いだ)く 今世の憂
憂うる所は 諒(まこと)に他無く
慨想す 禹の九州
商君 以て秦に為し
周公 以て周に為す
哀しい哉 萬年の後
誰か 斯(こ)の民の為に謀らん
- 38 :
- 私は 時代遅れな人間だ
だが どうにもならないとわかりつつ
今の世の中を憂えている
嘆かわしい
この国は伝説の禹が開いたと言うのに
商君は 秦の為に
周公は 周の為に政を司ったのに
しかし 悲しいことに それから万年の後の今
誰が国民の為に心を砕いていると言うのか
- 39 :
- わざわざ似た詩までひいてくださるとは!ありがとうございます。
- 40 :
- 漢文に長じた方々の集まりとお見受けします。
ネットであちこち探しましたが(探し方が下手くそなんだろ...)
どーしても見つけられなんだ。
もし下記の七言律詩の書き下し文や現代語訳をご存知の
方がいましたら是非教えて下せ〜
題東谿公幽居 李白 作と思います
杜陵賢人清且廉、東渓卜築歳時淹。
宅近山同謝眺、門垂碧柳似陶潜。
好鳥迎春歌後院、飛花迭酒舞前簷。
客到但知留一酔、盤中祗有水精鹽。
- 41 :
- 杜陵:今陝西省西安市東南
賢人:指東谿公
東渓:(今)塗県近くの川
卜築:隠居
歳時淹:長い時間がある
青山:(今)塗県近くの山
門垂碧柳:門の前に柳を植える
同、似:似せる
謝眺、陶潜:人名、有名な詩人
好鳥迎春歌後院:鳥が裏庭に歌う
飛花迭酒舞前簷:花びらと酒の香りが屋下に舞う
客到但知留一酔:客人が来れば酒で招待する
盤中祗有水精鹽:でも、おかずは塩だけ(清廉)
- 42 :
- こんにちはですよ
今日はいいお天気で、私、近くのお寺の縁日に出かけておりましたよ
ああいう所の出店というのは不思議なもので、新品からガラクタ、重宝な物から不要な物まで
すっげーいろんなものが売られています
見て歩くだけでも楽しいですが、お目当ての物に出会って値段が折り合った時は、ホントに
嬉しいことですよ
あー、さてさて
40さんのご依頼ですが、最初に言っておきますよ
私の場合はスレタイでおことわりしているように、【読み下しも適当で、訳もデタラメ】です
わはははは!
さあ、それではやってみましょうか
41さんの調べて下さった事と全然違う部分がいっぱいありますが、そこは笑って下さい
ヨロシクですよ
- 43 :
- 題東谿公幽居
杜陵の賢人 清にして廉
東渓に卜築(ぼくちく)し 歳 まさに淹(わた)る
宅 青山に近く *謝眺に同(ひと)し
碧柳 門に垂るるは 陶潛に似る
好鳥 迎春を後院に歌い
飛花 前檐(ぜんえん)に送酒を舞う
客 到らば ただ一酔を留むと知る
盤中 水精の塩あるのみ
*謝眺:眺は目偏になっていますが、正しくは月偏です
- 44 :
- こんな感じですかw
清らかで高潔な人だと皆が言う 杜陵の賢人は
東渓に良い土地を求めて住居し もう一年になろうとしている
その家から見える雄大な山の景色は まるで謝眺が詠んだ詩のようだ
門前の緑滴る柳の木は あの陶潜が書いた物語を思わせる
裏庭では 小鳥が好い声で 春の喜びを歌っている
花びらは 酒を勧める技女たちのように 艶やかに軒先を舞い飛んで行く
旅人が訪れたなら きっとほろ酔いで夢を見たのだと思うだろう
膳の上には 水晶の塊のように澄んだ酒が置かれているのみ
- 45 :
- >44さん:その感じですよ
えっと、僕>41です、日本人ではありませんけど、漢文と日本語が大好きです。
ここでみんな様と一緒に勉強したいです。よろしくお願い致します。
- 46 :
- >>44
>>45
ありがとうござります〜!!!
それで...
題名?らしき「題東谿公幽居」は何と読めばいいの?
- 47 :
- >>45
よろしく!
>>46
『東谿公(とうけいこう)の幽居(ゆうきょ)に題(だい)す』でいいんじゃあるまいか
- 48 :
- >>44
でたらめでも全く知識がない者から見たら
これが正解になります〜(^◇^;)
>>47
お二人方?
とても助かりました!
ありがとうございました。
- 49 :
- こんにちはですよ
(ああー、もうじき師走ですよ)なんて思っていたら、知人は昨日忘年会をやったとか
何でも、12月じゃあメンバーの都合の合う日がなかったんだそうです
なんとまあ…
>>45
こちらこそよろしくですよ
ネット上ではリアルのことは全然関係ねーですよ
同じことを一緒に楽しめるなら仲間です(* ^ー゚)
>>48
お礼なんてとんでもねーことですよ
私も知識がねーので、毎回辞書を引き引きやってますから
もし、他所でここの読み下しやら訳なんぞを披露したら、不名誉を被ること確実ですよ(汗
えー、今日の詩は前回「陶潜」が出て来たので、その繋がりで行きますよ
- 50 :
- 『於王撫軍坐送客』 by陶淵明
秋日 淒(せい)として且(か)つ氏iれい)なり
百卉(ひゃくき) 具(とも)に已(すで)に腓(や)む
爰(ここ)に霜を履(ふ)むの節(せつ)を以て
高きに登りて 将(まさ)に帰らんとするに餞(はなむけ)す
寒気 山澤(さんたく)を冒(おお)い
游雲(ゆううん) 倏(たちま)ち依る無し
洲渚(しゅうしょ) 四(よ)もに緬獏(めんばく)たり
風水 互いに乖違(かいい)す
夕べを瞻(み)て 良讌(りょうえん)を欣(よろこ)ぶも
離筵(りえん) 聿(ここ)に云(ここ)に悲し
晨鳥(しんちょう) 暮来(ぼらい)還り
懸車 餘暉(よき)を斂(おさ)む
逝くと止まると 殊路を判(わか)つ
駕を旋らせば 悵(ちょう)として遅々たり
目送す 回舟の遠きを
情は万化(ばんか)に隨いて遺(わす)る
- 51 :
- 秋の日は冷やかに 速やかに過ぎて行く
様々な草木も 盛りの時を過ぎてしまった
そろそろ 朝夕に霜を踏むようになった頃
寒々しい気配が 山や沼に立ち込め
浮浪雲は 流れ流れて姿を変える
川の中州の波打ち際は どこもかしこもぼんやり霞み
風はこちらへ 川はあちらへ 離れ離れに
素晴らしい夕景色と 立派な宴席は喜ばしいが
これがあなたとの別れなのだと思えば 言葉に出来ぬ程悲しい
朝 巣を飛び立った鳥が 日暮れと共に戻り
空を染めた残照も 次第次第に翳り行く
再び戻ることのないあなた ここに留まる私 この先はもう離れ離れ
帰りの馬車を呼ぶが 後ろ髪を引かれる思いでなかなか乗り込めず
遠ざかるあなたの舟を いつまでも見送った
だが この悲しみもきっと 時の流れと共に心の奥に埋もれてしまうのだろう
- 52 :
- ちょっとおまけ
「離筵」が「離言(別れの言葉)」になっているものもあるそうです
- 53 :
- はい、「離筵」ではなく、「離言」です。
秋日淒且氏C百卉具已腓。
爰以履霜節,登高餞將歸。
寒氣冒山澤,遊雲倏無依。
洲渚四緬邈,風水互乖違。
瞻夕欣良宴,離言聿雲悲。
晨鳥暮來還,懸車斂餘輝。
逝止判殊路,旋駕悵遲遲。
目送回舟遠,情隨萬化遺。
- 54 :
- こんにちはですよ
なんか一気に加速して冬ですよ
暖かい鍋物と酒がウマー!な季節ですよ
しかし、飲んでも良いですが、他人様に迷惑を掛けちゃいけねーですよ
お酒は楽しく飲まなくちゃあ、ね
そんな訳で、今日はちょいと楽しい酔っ払いの詩をどぞー♪
- 55 :
- 『遣興』 by辛棄疾
酔裡 且(しば)し歓笑(かんしょう)を貪(むさぼ)らんも
愁いを要す 那(なん)ぞ功夫(こうふ)を得んや
近来 始めて覚(さと)る 古人の書
著わせしを信ぜしも 是とする処(ところ)全く無し
昨夜 松の辺りに酔い倒れ
松に問う 我が酔い何如(いかん)
只だ疑う 松の動きて来たり扶(たす)けんとす
手を以って 松を推して曰く 去れと
- 56 :
- こんなもんでしょうか
酔っている間だけでいいから 楽しくやりたいと思うが
悲しいことに夢のまた夢 そんな暇があるものか
最近 昔の人の書いた事が やっと少しわかってきたのだが
なるほどなと思うところはあるが 現実には役に立たない
昨夜 松の木の側で酔って寝転んだ
で 松にちょっと聞いてみた 「どうだい 私の酔いっぷりは」と
すると 信じられないことに 松が動いて私を助け起こそうとしたので
慌てて手で松を押し返し あっち行けと言ったんだ
- 57 :
- それは詩じゃなく、詞です。詞牌の名は「西江月」です。
- 58 :
- 「もし,GMにMSのような技術があれば,我が社の自動車の性能は次のようになるだろう。」
1.特に理由がなくても,2日に1回はクラッシュする。
2.ユーザーは,道路のラインが新しく引き直されるたびに新しい車を買わなくてはならない。
3.高速道路を走行中,ときどき動かなくなることもあるが,これは当然のことであり,
淡々とこれをリスタート(再起動)し,運転を続けることになる。
4.何か運転操作(例えば左折)を行うと,これが原因でエンストし,再スタートすらできなくなり,
結果としてエンジンを再インストールしなければならなくなることもある。
5.車に乗ることができるのは,Car95とかCarNTを買わない限り,1台に1人だけである。
ただその場合でも,座席は人数分だけ新たに買う必要がある。
6.マッキントッシュがサンマイクロシステムズと提携すればもっと信頼性があって,
5倍速くて,2倍運転しやすい自動車になるのだろうが,全道路のたった5%しか走れないのが問題である。
7.オイル,水温,発電機などの警告灯は「一般保護違反」という警告灯一つだけになる。
8.座席は,体の大小,足の長短等によって調整できない。
9.エアバッグが動作するときは「本当に動作して良いですか?」という確認がある。
10.車から離れると,理由もなくキーロックされてしまい,車の外に閉め出されることがある。ドアを開けるには,
1ドアの取っ手を上にあげる,2キーをひねる,3ラジオアンテナをつかむ,という操作を同時に行う。
11.GMは,オプションとしてRandMcNally(GMの子会社)社製の豪華な道路地図の購入を強制する。
もしこのオプションを拒否すると,車の性能は50%以上も悪化する。そして司法省に提訴される。
12.運転操作は,ニューモデルが出る毎に,はじめから覚え直す必要がある。
なぜなら,それ以前の車とは運転操作の共通性がないからである。
13.エンジンを止めるときは「スタート」ボタンを押すことになる。
- 59 :
- 書道の課題に出た詩の内容がが判らなくて悲しんでおります。
検索しても、現代語訳というか?解釈ですか?がヒットしません。
文法的に厳格な訳は必要ないのですが、おおよそどのような
ことを詠んでいるのか、お聞かせ願えませんでしょうか?
スレに集っていらしゃる方々のお知恵を、無学なわたくしに
どうか分け与えていださいませ。
朱處士希晦 朱希晦
寄周廷石(←という人?)
門外曾無長者車,一身奔走豈安居。誰憐杜老常為客,我怪洪喬不寄書。
煙色春歸楊柳底,雨香紅入杏花初。溪山咫尺風塵隔,却憶情人會面疎。
- 60 :
- こんにちはですよ
昨日今日と家の大掃除をしたら、体中がギシッて痛ぇー!ですよ
元々、私は肉体労働には不向きなヒトなのです
これに懲りて、会社の大掃除はうまく口実を作ってフケる事に致しますよ
>>57
ナイス突っ込みありがとう!ですよ
いやいや、一人滑りだったらどうしようかとドキドキしてたので、すんげー嬉しいですよ
>>59
冗談とノリで良ければやってみましょうか
しかしですね、大切なことは遊び場で適当に聞いたりしねーで、師匠や先輩方にきちんと
教わるべきだと思いますよ
- 61 :
- 門外 長者の車 かつて無し
一身に奔走す 豈(あに)安居せざるや
誰ぞ憐れむ 杜老の常に客と為り
我は怪しむ 洪喬の書を寄せざるを
春の色は 楊柳の底(うち)に帰して煙り
雨は 紅入り初(そ)めし杏花に香る
溪山 咫尺(しせき) 風塵を隔て
却って憶う 情人の会面疎し
- 62 :
- こんなん出ましたけどw
金持ちの門前に そこの車が止まっていたことは全くない
旦那自ら車に乗り込み 毎日東へ西へ走り回る なんでちっとも休まないんだろう
世間様は そんな金持ち旦那を 漂泊の詩人“杜甫”みたいだと憐れんでいるが
私は “洪喬”に手紙を託せば川に捨てられるから 自分で出掛けるんじゃないかと思ってる
あたりは春霞みに覆われ どこもかしこも 楊柳の早緑色でいっぱいになり
雨でさえ ようやく赤く咲き始めたアンズの花の香りを運んで来る
ほんの少し 山や谷川に分け入れば そこはまさに別天地
とても親しい人と会う事でさえ なんだか億劫に思えてしまう程だ
- 63 :
- >>60
送って頂いた手本で通信ぽくやってるのですが、先生にたずねて
良いものなのか、業界?のしきたりを知らないので尋ねることを
ためらっていて、こちらで教えを乞いました。
お手本を丁寧に臨書すれば見た目はそれらしき物は仕上がりますが、
やはり内容がわかると筆の運びも良くなる気がしてきます。
ご教示くださり本当にありがとうございました。
- 64 :
- 書初めのお題がさっぱり意味がわからないんです
どなたか教えていただけると幸いです
春草池塘詩夢裏 梨花庭院酒樽前(武衍)
ネットで調べてみると
こんなのがありましたが、裏と樽の字が違ってるのが気になる・・・
睡?
睡???忽惘然,起翻云母?炉烟。
半醒不醉宿酲思,欲雨又晴寒食天。
春草池塘?梦里,梨花庭院酒尊前。
?怜倦客?安市,?物?心?旧年。
- 65 :
- こんばんはですよ
>>63
少しきつい言葉になってしまったようで、申し訳ねーですよ
ただ思うのですよ
知識なら、本を読んだり、目の前の箱やモシモシで検索すれば簡単に得ることが出来ます
が、それだけですよ
師匠や先輩方からものを教わる時には、必ず幾ばくかのプラスαが付いてきます
そのプラスαこそが知恵であり、人間性の幅を広げ深みを与えてくれるものなのですよ
だからこそ、『師匠や先輩方にきちんと教わるべき』だと私は思うのです
>>64
すみませんが、まずはお題を出した方に尋ねてみて下さい
- 66 :
- さてさて、日曜日に“年末お買い物ツアー”なるものに参加して参りましたよ
日本海の幸を堪能し、楽しくどっさり買い物して家に戻り、マツバガニと日本酒で締め括って
さあ寝ようと思いましたら、とんでもないアクシデントですよ
なんと、長年愛用の羽布団が少し裂けて、部屋中に羽毛がふわ〜!Σ(゚д゚lll)ガーン
真夜中なので掃除機をかけることも出来ず、とりあえず真新しい布団カバーで破れた布団を
くるみ、ホコリ取りと手で必死に羽毛を集めて捨てましたよ
いや〜、禍福はあざなえる縄の如しと言いますが、本当ですねえ
こんなおバカな事をやってる内に、今夜は既に世間で言うイヴ・イヴですよ
大事な人に逢える人も逢えない人も、相手のことを思うのに良い日ではありませんか?
ロマンティックに流れ星を見たい方は、こぐま座流星群が活動中ですから、北極星の方を
見ると良いですよ
こちらは李商隠の詩をどうぞ
- 67 :
- 『無題』 by李商隠
重幃(ちょうい) 深く下(おろ)す *莫愁(ばくしゅう)の堂
臥して後 清宵(せいしょう) 細々として長し
神女の生涯(しょうがい) 元(もと) 是れ夢
小姑(しょうこ)の居処 本(もと) 郎(ろう)無し
風波に 菱枝(りょうし)弱きを信(まか)せず
月露 桂葉の香を誰に教(つ)げしめん
直(たと)え 相思 了(つい)に益無しと道(い)うも
未だ妨げず 惆悵(ちゅうちょう)は是れ清狂(せいきょう)なるを
*莫愁:洛陽の美女の名前です
- 68 :
- はいはい、適当ですよ
幾重もの帳(とばり)を深く下ろした 莫愁の部屋
彼女は独り横たわり 清らかな時間だけがゆっくり静かに流れて行く
巫山の神女の契りは 元々 夢の中の話だった
青渓の少女のところには 恋人など現われなかった
もしいたなら か弱い菱の枝を風波に翻弄させたりしないだろう
冷たく輝く月の光に 誰が桂の香り高さを思ってくれるだろう
恋愛など 無駄なことだと世間は言う
だが 恋狂いと呼ばれても 我が愛は止まず
- 69 :
- >>64
「睡覺」
睡覺東風忽惘然,起翻雲母續爐煙。
半醒不醉宿酲思,欲雨又晴寒食天。
春草池塘詩夢裡,梨花庭院酒尊前。
誰憐倦客長安市,節物驚心憶舊年。
これですか?
私 日本語苦手ですから、ルビー・Dさんの解釈を待ちましょう。
- 70 :
- chūn mián bù jué xiǎo
春 眠 不 觉 晓 ,
chù chù wén tí niǎo
处 处 闻 啼 鸟 。
yè lái fēng yǔ shēng
夜 来 风 雨 声 ,
huā luò zhī duō shǎo
花 落 知 多 少 。
- 71 :
- 七步诗
zhǔ dòu rán dòu qí
煮 豆 燃 豆 萁 ,
lù chǐ yǐ wéi zhī
漉 豉 以 为 汁 。
qí zài fǔ xià rán
萁 在 釜 下 燃 ,
dòu zài fù zhōng qì
豆 在 釜 中 泣 。
běn shì tóng gēn shēng
本 是 同 根 生 ,
xiāng jiān hé tài jí
相 煎 何 太 急 。
- 72 :
- こんにちはですよ
早いもので、今日が本年最期の日曜日となりましたよ
みなさま、この1年間、こんなおバカなスレにお付き合い頂いて本当に有り難うございました
少々早いですが、一足先に仕舞わせて頂きますよ
どうか、誰方様もみな良いお年をお迎え下さい
また来年、お会い出来ることを楽しみにしております
それでは、本年最期の詩をどうぞ
- 73 :
- 贈従弟司庫員外*球 by王維
少年 事を識ること浅し
強いて学んで 名利(めいり)を干(もと)む
徒(いたず)らに聞く 躍馬(やくば)の年
人に出(い)づるの智無きに苦しむ
事に即(つ)く 豈(あ)に徒言(とげん)ならんや
官を累(かさ)ぬ 試みざるに非ず
既に 性を遂(と)ぐるの歓び 寡(すく)なし
恐らくは 時に背くの累を招かん
清冬に遠山を見れば
積雪 蒼翠(そうすい)を凝らす
皓然として 東林より出で
我が遺世(いせい)の意を発す
恵連(けいれん) 清(せい)を素(もと)より賞す
夙(つと)に 塵外の事を語る
手を携うるの期を 緩(ゆる)うせんと欲す
流年 一に何ぞ駛(はや)き
*球:本当は糸偏に求と書きます
- 74 :
- やく:
若い頃は 考えが浅く
ひたすら勉強して 名誉と利益を得ようとした
出世するには43年有ればいいと 話には聞くけれど
人に抜きん出た才覚もなく 悩むばかりの日々だった
ただ 働くのは一生懸命働いた 嘘ではない
次々官職に就いたのだから 怠けていた訳ではないのだ
しかし 自分の才能を活かせる歓びは ほとんどなく
それどころか 高潔の士気取りだと 陰口を叩かれる有様
清々しい冬のある日 遠くの山を眺めれば
降り積もった雪が 濃い緑の木々をすっかり覆い隠している
真っ白に輝いて 東の林の向こうから姿を現し
私に 俗世から去ろうとする気を起こさせる
君は謝恵連のように 普段から 清らかな暮らしを良しとし
昔から 煩わしい世間を離れた生活について語っていた
いつか一緒にそんな暮らしをと言いつつ なんとなく延び延びになっているが
流れる月日というのは 本当に恐ろしく速いのだよ
- 75 :
- 井伏鱒二の訳なんか好きなんですが、
>>1さん影響とか受けてたりしますか?
- 76 :
- あけましておめでとうございますよ
本年も相変わらずよろしくお願い致しますよ
初詣にちょいと遠くへ出掛けて、帰って来たら日本列島が冷え冷えで参りましたよ
お酒が買ってあって良かったですよ
なけりゃ今頃凍えてますよ
>>75
返事が遅くなって済まねーですよ
うんにゃ、そんな大先生の影響なんぞ全然ねーですよ
思うのですが、文学などは百人百様の受け取り方や解釈の仕方があって良いのでは
ねーでしょうか
人はみんな資質も環境も違うのですから、感じ方が違ってもおかしくねーでしょう?
まあ、学校のテストの答えはひとつしかねーですがヽ(^^;)
あああ、酔っ払ってると文章がますます怪しいですよ
申し訳ねーですよ
そこで今日は、酔っ払ってもすげー才能を発揮した人々の事をうたった詩をお送りしますよ
どうぞ楽しんで下さいよ
- 77 :
- 『飲中八仙歌』 by杜甫
知章が馬に騎(の)るは 船に乗るに似たり
眼花(がんか) 井に落ちて水底に眠る
汝陽は三斗にして 始めて天に朝し
道に麹車(きくしゃ)に逢えば 口に涎を流す
恨むらくは 封を移して酒泉に向かわざりしを
左相の日興(にっきょう) 万銭を費やす
飲むこと 長鯨の百川を吸うが如し
杯を銜(ふく)み 聖を楽しみ 賢を避くと称す
宗之は*瀟洒たる美少年
觴(さかずき)を挙げ 白眼にして青天を望む
皎(きょう)として 玉樹の風前に臨むが如し
蘇晋は長斎す 繍仏(しゅうぶつ)の前
酔中 往々 逃禅を愛す
李白は一斗 詩百篇
長安市上 酒家に眠る
天子 呼び来たれども 船に上らず
自ら称す 臣は是れ酒中の仙と
張旭は三杯 草聖(そうせい)伝う
帽を脱ぎ 頂を露(あらわ)す 王公の前
毫を揮い 紙に落とせば 雲煙の如し
焦遂は五斗 方(まさ)に卓然
高談 雄弁 四筵(しえん)を驚かす
*瀟洒:洒の字が本当はさんずいに麗です
- 78 :
- いつもながら、適当にやりましたよw
知章が馬に乗っていると 船上にいるように揺れている
眼が眩んで井戸に落ちても 水底でそのまま眠っているだろう
汝陽王は 三斗の酒を飲んでから やっと朝廷に出向くが
道中 麹を積んだ車に出会えば 涎をたらたら
酒の湧く泉がある所へ 任官したいと願っている
左相である李適之は 毎日の楽しみに大金を費やす
巨大な鯨が百の川の水を一息に吸い込むような飲みっぷり
飲む度に 聖人の境地を楽しみ 賢人なんかになりたくないと言う
宗之は 上品な美少年
杯を挙げ 世俗を離れ 青い空を見上げる様は
まるで 神々しい宝玉の樹が 静かに風に吹かれているようだ
蘇晋は 長々 長々 刺繍の仏を拝んでいるが
酔うとすぐ 坐禅をサボろうとする
李白は 一斗飲むごとに 百篇の詩を作る
長安の居酒屋で酔いつぶれている所に
皇帝から呼び出しが来たが 迎えの舟に乗らなかった
そんな彼が自分で言う 私めは酒の世界の仙人なのです と
張旭は 三杯飲めば筆に神を宿し 人は彼を草聖と讃える
彼は 王公の前でも平気で被り物を取り 素頭を曝す
だが 紙上に筆を揮えば たちまち雲が湧くように 素晴らしい文字が踊る
焦遂は 五斗ほど飲めば それはもう気高さに溢れた人となる
そして 高尚な話を滔々と語り 満座の人々を感動させるのだ
- 79 :
- こんばんはですよ
年明けからこちら、思い切りガクブルですよ
風邪の人がいらしたら、本当に大変だと思います
この季節、滅多に雪が積もらない大阪でも雪が降ったりしますよ
すると、雪国に暮らす人々から見れば笑い話のような小さな事故があちこちで起こります
雪に慣れていない所為なのですが、そんな所だからこそ降雪の大変さを思うより、
雪景色に憧れを持ってしまうのですね
今日はそんな詩の中から、“豚の角煮”で有名な蘇東坡の詩をひとつお送りしますよ
- 80 :
- 『雪後書北台壁 其一』 by蘇東坡
黄昏 猶お雨の繊々たるを作す
夜 静かにして 風無く 勢い転(うた)た厳なり
但だ覚ゆ *衾綢(きんちゅう)の水を*溌(そそ)ぐが如し
知らず 庭院の已に塩を堆するを
五更の暁色 書幌(しょこう)に来たり
半月の寒声 画簷(がえん)に落つ
試みに 北台を掃(はら)いて馬耳を看れば
未だ埋没に随(あ)わずして 双尖(そうせん)有り
*衾綢:綢の字が糸偏ではなく衣偏です
*溌ぐ:本当はさんずいに發と書きます
- 81 :
- こんな感じですかw
夕方 細々と降っていた雨は
夜には止み 風もおさまったが 代わりに寒さがひどく厳しくなった
寒い寒い 布団や夜着は冷水を浴びせられたみたい
しかし まさか 中庭に塩の山が出来ていようとは
夜明けの光が 書斎のカーテンに届き
半月の 寒さと嬉しさが綯い交ぜになった歓声が
軒先の雪に乗って滑り降りる
使用人に 北台(庭の北の築山の建物)の雪掻きをさせ
馬耳という名の 近くの名山を看れば
まだ ピンと立った二つの峰が 雪に埋もれることなくそそり立っていた
- 82 :
- 私にとって、詩の半分は音韻で、残りの半分は内容だ。
音とリズムに身をまかせる心地よさ。
その意味で、上の方で 音表記を載せられた方に敬意を表したい。
また、この点について学識高きルビーさんの見解を求めたい。
- 83 :
- 訂正:×音表記→○ピンイン表記
- 84 :
- こんにちはですよ
今日は強烈に寒いですよ
さっきゴミ出しに行って帰って来たら、鼻の下に氷柱が下がってましたよ
ああ、他人様に目撃されねーで良かったですよ
>>82
>学識高きルビーさん
鼻から脳味噌吹いちゃいましたよ、まったくもう
私なんざ“春眠 暁を覚えず”と聞いて、aa(みんみん)の餃子食いてーと思うような、
学識どころか知識の欠片もねーアホですよ
なので難しいことは全然わかりませんよ
でも、楽しみや楽しみ方は人それぞれですよ
同じ「旅行」が好きな人でも、精力的に観光地を見て回りたい人もいれば、お気に入りの
場所でだらーんと過ごしてたいひともいるでしょう?
デミタスカップでエスプレッソ飲むのが好きな人も、マグカップでアメリカンを飲むのが
好きな人も、どっちも「コーヒーが好きな人」ですしね
好きなものを思うように楽しめばいいと思いますよ
さてさて、今日の詩はこんなんですよ
- 85 :
- 『宿温城望軍営』 by駱賓王
虜地 寒膠(かんこう)折れ
辺城 夜柝(やたく)聞こゆ
兵符(へいふ) 帝闕(ていけつ)に関し
天策 将軍を動かせり
塞 静かにして 胡笳(こか)撤(とお)り
沙 明らかにして 楚練(それん)分かる
風旗 翼影を翻し
霜剣 竜紋を転ず
白羽 揺らいで月の如く
青山 断って雲の若(ごと)し
煙は疎にして 幔を巻くかと疑い
塵は滅して *雰(ふん)を消すに似たり
筆を投じては 班業(はんぎょう)を懐(おも)い
戎(いくさ)に臨んでは 顧勲(こくん)を想う
還(ま)た 応(まさ)に漢の恥を雪(すす)ぎ
此を持して 明君に報ずべし
*雰(ふん)を消す:雰はきがまえの中に分、消すは金偏+(小の下に月)が正しい字です
- 86 :
- (訳しながら、アンタ現場へ行ってねーでしょう?と突っ込んでしまいましたよw)
蛮族の住むこの辺りは 凍ったニカワが折れる程
そんな辺境の城に 夜回りの兵士が打つ拍子木の音が響く
朝議で討伐軍の出陣が決まり
それを預かる将と軍が遣わされた
静かな城の中を 寂しげな蛮族の笛の音が通り過ぎる
白く輝く砂と 兵たちの練り絹の軍服
風をはらんだ戦旗は 羽根飾りと共に大きく翻り
霜のように冷たく光る剣は 刀身の竜の姿を煌めかせる
兵を指揮する白羽扇が 月のように高く掲げられて揺れると
周囲の山並は 野を断ち切り 地平に湧く雲かと見紛うし
薄い霧は 陣営の幕を上げたかと思わせ
いつもの砂塵と同時に 不穏な気配すら消え去ってしまったかのようだ
私も筆を投げ捨て あの班超のように 異郷で功績を立てたく
また 戦陣に臨んで 顧栄のように武勲を打ち立てたいと思う
さあ 今こそ蛮族を倒して 我等の名誉と領土を奪い返し
英明なる皇帝陛下のご恩に報いようではないか
- 87 :
- こんばんはですよ
冬の夜空は美しいですが、夜明け前もなかなか美しいですよ
殊にこの数日は西の空の有明の月が見事でした
が、夜明け前と言えばやはり金星は外せませんね
まだ空が白みかける前の東の空に、くっきりはっきり輝いて
それはそれは美しいものですよ
今日は、そんな夜明けの空の描写から始まる詩をお届けしますよ
- 88 :
- 『早朝』 by王維
皎潔として 明星高く
蒼茫として 遠天 曙なり
槐霧(かいむ) 暗くして開かず
城鴉 鳴きて稍(ようや)く去る
始めて聞く 高閣の声
更衣の処を弁ずる莫し
銀燭 已に行を成し
金門 *趨馭(すうぎょ)儼(げん)たり
*趨馭の趨は走にょうではなく、馬偏が正しいです
- 89 :
- これは朝廷へ出勤する官僚の姿をうたった詩だそうですよ
天高く 明けの明星が清らかに輝く頃
暗い夜空の彼方で 夜明けが始まる
槐の木を覆う霧は まだ深く立ち込めているが
城のカラス共は 朝の一啼きをして だんだん飛び立って行く
やっと 建物の辺りで人のざわめきが聞こえ始めたが
まごついて 休憩所が何処なのやら 聞くことすら出来ない
もうとっくに 銀の燭台を持ち 列をなしている人々すらいるのに
金馬門の周辺は 御供の騎士を従えた厳めしい馬車ばかり
- 90 :
- >>89
すみませんが、まずはお題を出した方にいつ出勤されるのか尋ねてみて下さい
- 91 :
- >>90
>お題を出した方
誰それ?
- 92 :
- 元は是れかな
早朝
皎潔明星高
蒼茫遠天曙
槐霧暗不開
城鴉鳴稍去
始聞高閣声
莫弁更衣処
銀燭已成行
金門儼〓馭
で去声五御韻か
原文書いてくれると有難い
- 93 :
- >>92
- 94 :
- >>92
>原文書いてくれると有難い
それはしないと前スレでルビーさんが言ってたYo
- 95 :
- こんばんはですよ
日本列島冷え冷え!ですが、立春まではもう少し
来週には春節祭ですよ
爆竹鳴らして、獅子舞が来て、熱々の水餃子を頂くですよ
傍らのお酒は関帝などが宜しいですw
あ、さてさて
>>90
宿題やってる訳ではねーので、“お題を出した方”というのはいねーですよ
中国・朝廷等のキーワードでググってみては如何でしょう?
>>92
申し訳ねーですが、ここでは原文はスルーしてるですよ
さあ、それじゃ今日の詩行ってみましょうか
- 96 :
- 『幽州新歳作』 by張説
去歳(きょさい)荊南(けいなん) 梅 雪に似たり
今年(こんねん)荊北(けいほく) 雪 梅の如し
共に知る 人事は何ぞ嘗(かつ)て定まらん
且(しばら)く喜ぶ 年華(ねんか)の去って復(ま)た来たるを
辺鎮(へんちん)の戍歌(じゅか) 夜を連(つら)ねて動き
京城(けいじょう)の燎火(りょうか) 明に徹して開く
遙々(ようよう)として 西のかた 長安の日に向かい
願わくは上(たてまつ)らん 南山の寿 一杯
- 97 :
- 適当に、まあ
去年 荊南にいた頃は 舞い散る梅が雪に見えた
今年 荊北にいると 雪が梅のように降りしきる
人生 何が起きるかわからない とは誰でも知っているが
とりあえず 新玉の春の再訪を祝おう
この辺境の町では 夜通し 守備兵達の歌が聞こえるが
都では 宮廷の篝火が一晩中焚かれていることだろう
我が君が南山の如く長寿を保たれるよう 乾杯
- 98 :
- こんばんはですよ
いやいや、立春に入った途端に3月なみのポカポカ陽気とは恐れ入りました
でもだがしかーし、油断は禁物ですよ皆様
これからは三寒四温、四日は暖かですが三日は寒いというアメムチ状態に突入!です
ちょうどそんなアメムチ状態の詩を見付けましたのでお届けしますよ
では、どうぞw
- 99 :
- 『立春』 by杜甫
春日 春盤(しゅんばん) 生菜(せいさい)細やかなり
忽(たちま)ち憶う 両京(りょうけい) 全盛の時
盤(ばん) 高門より出でて 白玉(はくぎょく)を行(めぐ)り
菜 纎手より伝わりて 青糸を送る
巫峡(ふきょう)の寒江 那(なん)ぞ眼に対せんや
杜陵(とりょう)の遠客(えんかく) 悲しみに勝(た)えず
此の身 未だ知らず 定処(ていしょ)に帰するを
児を呼び 紙を覓(もと)めて 一詩を題す
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