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NHK時代劇「あさきゆめみし〜八百屋お七異聞」Part4 (311)
西郷輝彦&松坂慶子の江戸を斬るpart8 (138)

水戸黄門一行リレー小説 第九部


1 :2013/10/07 〜 最終レス :2013/10/25
過去スレ
水戸黄門一行リレー小説
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/kin/1317998261/
水戸黄門一行リレー小説 第二部
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/kin/1322282054
水戸黄門一行リレー小説 第三部
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/kin/1326518152/
水戸黄門一行リレー小説 第四部
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/kin/1329794991/
水戸黄門一行リレー小説 第四五部
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/kin/1332658462/
水戸黄門一行リレー小説 第六部
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/kin/1337825764/(レス数984でdat落ち)
水戸黄門一行リレー小説 第七部
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/kin/1346510488/
水戸黄門一行リレー小説 第八部
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/kin/1379286531/
【関連スレ】
・水戸黄門一行リレー小説作戦本部
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1380117831/
・水戸黄門一行リレー小説避難所(したらば掲示板内テレビドラマ板の避難所)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/movie/10200/1378392347/l30
・大岡越前一行リレースレ 第一部
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/kin/1327113101/

2 :
監督、とりあえずお帰り。俺も規制解除になったばかりだ。
ところで気になったので少し意見を。
昨日の監督はちょっと感じ悪いぞ。確かに、このスレにおける監督の貢献度は
大きいが、今まで自分一人の力でこのスレをもたしてきた訳ではないだろ?
そういう高慢ちきさを漂わせていると気分を害する人も出てくると思う。
ここは皆で作ってきてここまで育ったスレだろ?
只でさえ監督の過去はアレだから、もうちょっと「謙虚」になったがいいと思う。
それとリレー小説とは関係の無い自分マンセーネタと人気投票ネタは控えた方がいい。
読んでると、それがいつも脱線に繋がっているように感じるから。
【リレー小説スレの注意書き三箇条】
一、監督はスレの盛り上がりを自分ひとりの手柄にしない事
二、監督は思い上がりを捨てて謙虚になる事
三、人気投票ネタと監督マンセーネタで話を脱線させない事

3 :
過去ログ
第一部http://archive.2ch-ranking.net/kin/1317998261.html
第二部http://archive.2ch-ranking.net/kin/1322282054.html
第三部http://archive.2ch-ranking.net/kin/1326518152.html
第四部http://archive.2ch-ranking.net/kin/1329794991.html
第五部http://archive.2ch-ranking.net/kin/1332658462.html
第六部http://like2ch.com/ag/anago/kin/1337825764/all
第七部http://archive.2ch-ranking.net/kin/1346510488.html
第八部http://www.logsoku.com/r/kin/1379286531/

4 :
日付はスタート年月日
例外2011年10月15日「タイトル無し」(江戸・水戸・京都)大友柳太郎、有島一郎
例外2011年10月25日「旅一座と老公一行」(草津)鮎川いずみ、森次晃嗣
例外2011年11月06日「陰謀吹き荒れる江戸の戦い」(江戸)西郷輝彦、藤岡琢也
例外2011年11月26日「無し」(江戸)竹脇無我、天知茂
例外2011年12月10日「無し」(江戸)森繁久彌、加藤剛
1話2011年12月18日「無し」(江戸、水戸、三島)森繁久彌、竹脇無我
2話2011年12月18日「波乱の旅立ち」(三島)竹脇無我、金田龍之介 
3話2011年12月30日「悪乗り一条三位、若殿さま」(京)有島一郎、藤田まこと
4話2012年01月06日「壮絶な戦い」(大阪)森繁久彌、藤田まこと
5話2012年01月07日「独りで進行大阪の謎」(堺)毛利菊枝、南原宏治 
6話2012年01月12日「大岡の乱」(高松)加藤剛、片岡千恵蔵 
7話2012年01月15日「印籠が盗まれた」(高知)西郷輝彦、松坂慶子
8話2012年01月17日「荒野の戦い」(大洲)夏八木勲、月丘夢路
9話2012年01月19日「汗と涙の職人魂」(宇和島)加藤嘉、内田朝雄
10話2012年02月05日「暴れん姫様格さんに恋!」(博多)ジュディ・オング、安部徹
11話2012年02月21日「暴力と権力」(大津)磯村みどり、芦屋雁之助
12話2012年02月22日「女と男の別府の湯」(別府)本阿弥周子、高峰秀子
13話2012年02月23日「謎の祈祷師軍団謎の白頭巾」(阿蘇)嵐寛寿郎、高峰秀子
14話2012年03月03日「プリプリこそ人生」(宮崎)萬屋錦之介、浜木綿子
15話2012年03月04日「光圀の野望」(薩摩)森繁久彌、山田五十鈴
16話2012年03月05日「お銀にチンポが生えた!?」(大坂・彦根)高峰秀子、竹下景子、宇野重吉、横内正
17話2012年03月06日「ゑすえむと死」(膳所)大川橋蔵、香山美子、横内正、大河内傳次郎
18話2012年03月06日「子供孕ませ合戦」(京)西村晃、あおい輝彦、吉田義夫
19話2012年03月07日「紅白結婚歌合戦!紀伊殿救出大作戦」(大坂)大坂志郎、加山雄三、宇佐美淳也
20話2012年03月08日「カスを食べる」(和歌山)近衛十四郎、品川隆二、芦田伸介

5 :
21話2012年03月08日「格さん大復活!」(吉野・ブチクン島)宇野重吉、松坂慶子、朝比奈順子、横内正
22話2012年03月08日「恐怖・女の館」(桑名)岩下志麻、森光子、市川右太衛門、かたせ梨乃
23話2012年03月10日「暗雲立ちこむ大騒動」(名古屋)森繁久彌、美空ひばり、西郷輝彦、黒川弥太郎
24話2012年03月25日「いざ決戦」(和歌山)杉村春子、下川辰平、左とん平、山形勲
25話2012年03月28日「黒い謀略」(箱根)杉村春子、二宮さよ子、山形勲、月丘夢路
26話2012年04月07日「船大事故」(仙台)二宮さよ子、宮部昭夫、上田吉二郎、潮健児
27話2012年05月10日「親子再会将棋大会」(天童)桜木健一、三木のり平、月丘千秋、神山繁
28話2012年05月12日「痛快!悪を斬る白頭巾」(庄内)土田早苗、近衛十四郎、品川隆二、保積ペペ
29話2012年05月13日「婆なまはげ女必殺拳」(秋田)志穂美悦子、松坂慶子、工藤堅太郎、初井言榮
30話2012年05月16日「向田家の一族」(大館)岡田英次、宝生あや子、荻島真一、長門勇、加藤武
31話2012年05月19日「暗雲立ち込める弘前城下・前編」(弘前)細川俊之、多々良純、御木本伸介
32話2012年05月22日「暗雲立ち込める弘前城下・後編」(弘前)若山富三郎、木村功、菅貫太郎
33話2012年05月31日「穴兄弟仁義に託した見世物小屋」(青森)松坂慶子、近藤洋介、地井武男
34話2012年07月20日「人生いろいろ」(松前)山形勲、遠藤太津朗、谷村昌彦、曾我廼家五郎八
35話2012年07月31日「潮来の黄門様薄情そうな大対決」(恐山)小川眞由美、山本昌平、曾我廼家五郎八
36話2012年08月04日「戦いとは何か」(津軽海峡・蝦夷)志村喬、山形勲、三國連太郎、佐藤慶
37話2012年08月18日「蝦夷編(仮タイトル)」(※2012年8月31日を最後に中断中)

6 :
1話2013年08月31日「タイトル無し」(水戸・江戸)森繁久彌、宇野重吉、悠木千帆、ペニス一郎
2話2013年09月05日「暗雲立ち込める佐渡の謎」(水戸・江戸・佐渡)片岡千恵蔵、左卜全、加藤嘉
3話2013年09月10日「光圀危機一髪!輪島の極悪人」(輪島・富山・金沢・佐渡)丹波哲郎、橋田壽賀子
4話2013年09月17日「嵐の夜、皆殺しの村」(親不知)丹波哲朗、若林豪、島かおり、蟹江敬三 
5話2013年09月21日「光圀危機!高田に立ち込める暗雲いかに 前篇」(高田)松山容子、丹波哲朗、杉村春子
6話2013年09月27日「光圀危機!高田に立ち込める暗雲いかに 後編」(高田)片岡孝夫、松山容子、片岡千恵蔵
7話2013年10月02日「(近々完結予定)」

7 :
まったく前スレの最後なんやねんw
じゃあ次スレも頑張りまっせ

8 :
CM
テレビはPanasonic4K有機EL!
もちろんECOナビ!(満面な笑顔の吉瀬)

9 :
第8話開始↓
老公を駕籠に閉じ込めた助三郎格之進弥七お新は松井田にやってきた(芥川)早く出せ早く出せよ!(駕籠の中でわめいている光圀)

10 :
どうします?(お新)駕籠事川に流しちまいやしょうぜ(弥七)待て、それではわしたちは水戸藩からお咎めを受ける。こうなったら一思いにやってしまったほうがいいのでは?(格さん)うーむ。取りあえず思いから宿を探そう(助さん)

11 :
監督(監督◆v5d1kQsIAA)は少し離れた街道の茶店にいた(芥川)お団子はいかが?(婆)お茶だけでいいよ(監督)しけた客だよ!(婆)

12 :
『監督4回目の卒業宣言を撤回!!もはや様式美!!』と一面に書かれている瓦版を読んで監督はむっとした(芥川)こんなに大きく書くことないだろ(監督)

13 :
ーーーーー卍ーーー卍ーー卍ーー(グサッ…カラカラカラ…)弥七からの文か(風車を抜く監督)

14 :
監督さん いつか田毎庵でオフ会やろうぜ 会費は30文 恥ずかしいならプロレスの覆面か母上の下着をかぶってこい 俺が腕によりを掛けた蕎麦を食わせてやるぜ(文を読む監督)

15 :
あああれほどオフ会には行かないって言ったのに!忙しいんだ!(監督)顔を上げると目の前に覆面屋があった 監督は何かに導かれるようにふらふらと店に入った(芥川)

16 :
店内にはプロレスの覆面の他に女の下着もおいてあった(芥川)いらっしゃい(主人)

17 :
変わった店だな(監督)いかにも金の無さそうな流れ浪人か 冷やかしなら帰れ(主人)

18 :
今なんて言った!(監督)怒った監督は刀を抜くと主人を脅して覆面と女物下着と売上金50文を盗んで逃げた(芥川)

19 :
それは全部夢だった(芥川)

20 :
>>10の続き
どこも宿はいっぱいだな。(助さん)なんかご隠居が言ってるぞ(格さん)プハッ。ええい俺を出せ!(光圀)おいまた閉じろ。(助さん)泊まる所がなければ野宿でもすればいいだろう(光圀)

21 :
あーおっぽん!お邪魔します!えー、この唐丸籠はいったい何事ですかな?(松井田宿役人)いやコレは・・・その・・・(助さん)

22 :
いや実はボソボソ(役人にコッソリ話す格さん)なんと!、あなた方は水戸家の方々ですか!いや〜素晴らしい!という事はコレは重罪人の護送の途中ですね、なるほど通りで!この唐丸籠の網目も何とも味わい深い編み方ですね(役人)ふざけておるのか?この役人は(光圀)

23 :
いやー申し遅れました、手前この松井田宿を預かる安中藩町奉行所同心・建物探吉郎(渡辺篤史)と申します、お見受けしたところ今宵の宿をお探しの用ですが、あいにく何処もいっぱいの筈(建物探吉郎)

24 :
どうやらそのようですね(お新)いや〜とんだ所へ御出でになりました。水戸家と言えば御三家、常ならば本陣へ案内する所、明日の明け方には沼田藩の将軍家御用お雪さまが御到着なされます、よって今宵は宿場の火の使用も厳禁です(建物探吉郎)

25 :
お雪さま??(助さん)沼田藩といえば信州松代の分家、真田家だったな?そんな名のお姫様がいたかな?(格さん)カカカカカカっ!お前たちは相変わらずモノの知らぬ奴らじゃな(唐丸籠の中の光圀)

26 :
お雪さまというのは、毎年夏に沼田藩が将軍家に献上する雪の事じゃよ、草津万座温泉の先の万年雪から掘り出して昼夜を駆けて江戸まで送り届けるのよ(光圀)いや〜罪人のクセに物知りで素晴らしい!(建物探吉郎)

27 :
いや〜わかりました、それでは皆さまを特別に脇本陣をご案内しましょう!(建物探吉郎)それより今は夏だったか、たしか前回までは冬だったような?(弥七)おまえさん、今は本エピの前のパラレル進行だから細かい事は良いんだよ(お新)パラレルってなんだ?(弥七)

28 :
脇本陣の小田屋さんです。何とも趣のある造りでしょう!さる高名な設計家が3年の歳月を掛けて外観は2階建のように見えますが実は10階建の造りで、そのうえ中央の吹抜に向かって床が傾斜しているという・・・ではお邪魔してみましょう!(建物探吉郎)どんな造りだ?(光圀)

29 :
ようこそ。これはこれは建物様お久しぶりでございます(小田屋主人藤吉:田崎潤)ちょっとね中を案内しようと思って。この旅の御方今日泊めさせてあげてね(建物)

30 :
どどっどごーん!(爆発音)んっ地震だ!危ない揺れているぞ!(助さん)わははっは!浅間山が爆発したんですなー大丈夫大丈夫、すぐ治まりますよ(小田屋藤吉)

31 :
ガチャーン!あーでも御主人、家財が吹抜から落ちて来てますよ(お新)わはは!そりゃ床が傾斜していますからね(小田屋藤吉)いやー素晴らしいー(建物探吉郎)このお役人は何があっても褒めるんだな(弥七)いやーカカカッ!こりゃえらい所に来てしもうたワイ(光圀)

32 :
お父様、お母様が家財に埋もれてしまいました(小田屋の娘 お美代:遠藤真理子)た、助けて〜死にそう〜(小田屋の妻 おぶん:東恵美子)

33 :
わはははっ!どうせ古女房だ、そんなのは放っておいて!さっさっお泊りのお客様に濯ぎをお出しして(小田屋)バリバリ! おまえっさんっ!(自力で脱出したおぶん)ギャー!(小田屋)

34 :
大変だぁー宿外れの覆面屋が押し込みに襲われましたぜ!(探吉郎の手下文吉:三ツ木清隆)なんですって!(建物探吉郎)主人夫婦に丁稚の都合3人が殺され金箱や倉も破られましたぜ(文吉)

35 :
近所の者の話によるとにそこら辺を薄汚いごろんぼ浪人がうろついていたそうですぜ、恐らくその野郎が(文吉)明朝には本陣にお雪さまが参られるというのに(建物探吉郎)

36 :
探吉郎は現場へ急行した(芥川)こちらが覆面屋ですか。お邪魔してみましょう!ほう、覆面と女性物下着の同時展示は調和が難しいのではないかと思いますが、この特製の陳列棚を使う事で見事な調和を成して落ち着ける空間になっていますね。いや〜素晴らしいです(探吉郎)

37 :
主人夫婦と丁稚の死体です(文吉)ほう、一見すると雑な斬り方にも見えますがよく観察するときちんと急所を突いてるなぁ。素晴らしい。室内と一体となったかのようなこの死体のさりげない置き方はまるで自然の中にたたずんでいるような気分にさせてくれますもんね(探吉郎)

38 :
瓦版が落ちてました(文吉)見出しは「監督が4回目の卒業撤回、もはや様式美」…これからの作戦本部スレでの恒例のお祭りのような物になるんじゃないでしょうか。盛り上がるから今年中にあと三回はやって欲しいなぁ。スレ住人の一致団結ぶりが実に美しいんだ(探吉郎)

39 :
これが破られた倉です(文吉)まずは外観ですが、無数の壁のヒビ割れが歴史を感じさせて趣き深い味わいがあります。この珍しい扉も倉破りが楽しくなるような形をしていますしね。開け心地もいいです。もう中は空っぽですか。う〜ん、この空っぽの景色好きだなぁ(探吉郎)

40 :
何でも好きなんだな(小田屋の番頭喜八:高品格)

41 :
その頃、信州下諏訪の街道〜 前回松本で通り掛かりの男(杉良太郎)の合気道がさく裂し重傷を負った八兵衛は佐渡の脱走囚人として捕らえられ江戸での吟味の為、やはり唐丸籠に入れられ護送されていた(芥川) 

42 :
その護送隊の指揮を執るのは甲府奉行所与力・神山左門(天知茂)

43 :
先の江戸南町奉行所与力、剃刀左門、地獄の左門とまでいわれ世の悪党達に恐れられる存在であったが新シリーズ第一話でラッパ吹き一郎、サナギマン兄弟に恥をかかされたのがケチの始まり、ついには甲府の山流しの憂き目にあったのであった(芥川)

44 :
地獄の左門とまで呼ばれた旦那ほどのお方が、「宇狩八兵衛」だぁ〜こんなケチな男の護送をさせられるとは情けねえ〜(下っ引権次:宮口二郎)ケチな男でわりゅかったなーイテテ(八兵衛)

45 :
私語は厳禁。早くまいるぞ(左門)はいはい。w(権次)お待ちくだされ!(松井田藩城代家老佐野杤木守:浜田寅彦)何者じゃ!(左門)お待ちくだされ。こちらの駕籠に入っているのは我が藩の藩主義房様でございましょうに。(佐野)藩主?何いってんだこのジジイ(八兵衛)

46 :
貴方様は一体?(左門)私は松井田藩城代家老佐野杤木守。藩主の義房殿が2日前から姿を消して探索をしておりました。まさか殿がこんな所におられるとは。(佐野)何を申す。この駕籠の中の男は八兵衛と申して佐渡の脱走囚人。江戸まで連れていこうという最中なのだ(左門)

47 :
ええ?脱走囚人?どこからどう見たって殿にしか・・・(佐野)他人のそら似だよ。早くお帰りください(権次)いいや、義房様に違い無い!どうしたって連れて参る!(佐野)

48 :
ご家老、やはり別人ですぞ・・・(杤木守の側近矢田:剣持伴記)ううむ。仕方無い。またどこかでお会いしたらその方をお借りするぞ。では(足早に去っていく佐野)

49 :
一体どうなってるんだい。(八兵衛)うるさい。参るぞ(左門)こんな下品な顔している奴と松井田藩のお殿様の顔が似てるだなんて世の中紙一重だな(権次)

50 :
街道外れの観音堂では十数人の男が覆面屋から奪った金品を分けていた。この男達は江戸を根城にしていたペニス一郎配下の盗賊団「鬼龍組」であるが、度重なる作戦の失敗によりペニスの逆鱗に触れて江戸を追放され、今や田舎の押し込み強盗団に成り下がっていた(芥川)

51 :
鬼龍組の面々はそれぞれ好きなプロレスラーの覆面を選んでいた(芥川)おカシラ、その覆面、似合いますよ(びっくり箱の鳩の助:松山照夫)俺はタイガーマスクのファンだったから。これ欲しかったんだ(タイガーマスクの覆面をかぶった鬼龍組組長・佐吉:山本麟一)

52 :
そう言うお前はマスカラスか(佐吉)華麗な空中殺法に憧れましたからね(鳩の助)そこにいるのは誰だ!(佐吉)やあ、監督です。柱の陰ですっかり聞かせてもらいました。私はあんたらより先に覆面屋で盗みを働いたんだが、主人夫婦や丁稚を殺しちまったんですか(監督)

53 :
騒いだからな(佐吉)私は盗みはするが殺しはしない主義。エロも苦手だ。だが私も佐渡以来ツキがない。挽回したいので仲間にしてくれ(監督)いいぞ。お前も覆面をかぶれ(佐吉)おや、もう覆面がない。お前はこれをかぶって顔を隠せ(監督に女性用下着をかぶせる鳩の助)

54 :
しばらくはこの観音堂をアジトにする。野郎ども、金目の物を探しに行くぞ(佐吉)その頃、行方不明となった松井田藩主・義房(高橋元太郎※二役)は散歩していた小田屋の娘・お美代に襲いかかっていた(芥川)おやめ下さい(お美代)えへへ。苦しゅうないぞ〜(義房)

55 :
――――卍‐‐‐卍‐‐‐グサッ(風車)いてーっ(股間を抑える義房)八。てめーもう脱走しやがったのか。白昼堂々、娘さんを手篭めとは相変わらず破廉恥な野郎だ。その殿様みてーな着物はどこで盗んだ?(弥七)わしは松井田藩主・義房だ。頭が高い!(義房)

56 :
この野郎!(義房の顔面を殴打する弥七)ひいい〜無礼者〜(義房)鼻血を出した義房は転げ回りながらどこかへ逃げて行った(芥川)お美代さん、大丈夫かい(弥七)お知りあいですか?(お美代)ああ。前から行儀の悪い奴だったが今ではすっかり悪党になっちまった(弥七)

57 :
弥七はお美代を連れて小田屋へ戻った(芥川)八が脱走しやしたぜ。殿様みてーな豪華な着物を着てお美代さんを襲ってやがった(弥七)ご隠居を奪い返しに来るかもしれんな(助さん)カカカ。さすが八じゃ。お前さん方をギャフンと言わせようとしとるんじゃろ(唐丸籠の光圀)

58 :
神山さま、松井田といえば上州は中山道の宿場町、あそこは安中藩の板倉様の御領地で松井田藩など聞いた事がありませんぞ(同心田村:北町嘉朗)

59 :
岩松のとっつあんは物知りだろ?どうなんだい(小者銀次:岡部正純)そうさなー、たしかに松井田藩は聞いた事ないな〜その昔戦国の世に松井田城という山城があったがのう(物知りの小者岩松:岩城力也)

60 :
何?そういえば松井田藩なんて無いなと先ほどから思っておったんじゃが・・・(左門)そういや先日新しい藩が出来たって話江戸のお偉いさんから聞きやしたぜ(権次)

61 :
旦那、中山道と甲州街道の分かれ道ですぜっ 左を行けば甲州街道、甲府に出てまっすぐ江戸へ、右は中仙道でその松井田までは碓氷を越えてざっと3日の道のりですかね(小者見習い竜巻太郎:左とん平)こらっ余計な事を(田村)

62 :
兇悪の匂いがするっ!有るかないか実際に赴いて確かめればよい!(左門)あーまた目が光りはじめたぞ(田村)よっ旦那、待ってました!(竜巻太郎)

63 :
よし、これより我々はこのまま中山道は松井田へ向かうぞ!(左門)行くんなら独りで行けばいいのに・・・(と思う田村)駆け足で3日の道のりを1日で走破する!おまえ達も行くぞっ〜!(左門)えええっ〜(銀次)旦那は馬に乗って相変わらず非情ですぜ(権次)

64 :
この方角はご隠居の匂いがする〜ちょうどイイヤ、何度もおいらを置いてけぼりにしやがって〜今に見てろよ〜 アッ唐丸籠が急に揺れ出したイタイ!イタイ!もっと優しく運んで〜(八兵衛)うるせー!(銀次)

65 :
しかし松本からだと左が中仙道でワシらが進んでいる右は甲州街道ではないかのう(田村)てへっ!良いんですよ〜どうせ凶悪の匂いなんてアテにはならないんですから、このまま江戸にかえりましょう(竜巻太郎)

66 :
よおーし!これより我らは進路を左にとって間道を抜け先廻りをするぞ〜まずこの泥田を突っ切ってあの崖を登るぞ〜Rっ!逝くんだ!(左門)ええええっ!間道どころか道が無いじゃないですか(一同)やはり非情だ〜(権次)

67 :
ライセンスだからね(与力四方:葉山良二)

68 :
一方、松井田宿。近所へ買い物に行っていた小田屋の妻・おぶん(東恵美子)が小田屋へ帰って来た(芥川)いや〜びっくりしたわ。帰り道でいきなり羽交い締めにされて襲われそうになったから張り手かましてやったわ。手篭めにされかけたなんて生まれて初めてよ(おぶん)

69 :
どんな奴でしたか(格さん)殿様みたいな格好してたわ(おぶん)八の野郎だ(弥七)それは妙だ…八は若い娘にしか興味がない。婆を襲うとは解せん。見境いがなさ過ぎる(助さん)誰が婆だって!(助さんの胸ぐらを掴むおぶん)趣味が変わったのかもしれないわね(お新)

70 :
カカカ。八兵衛ともあろう者が醜いしわくちゃ婆に手を出すのはあり得ん。世の中すべての婆は道端の石ころも同然。八の得意の「うっかり」じゃ。うわ!何をする(唐丸籠の光圀)おぶんは光圀を唐丸籠から引きずり出すと激しいハイキックの連打を浴びせた(芥川)

71 :
ほほぅ。日頃から鍛え上げている女将のハガネの足から繰り出されるこのハイキック、プライドを傷つけられた女の深い哀しみと怒りも感じさせていつ見ても戦慄しますねぇ。さりげなく上段回し蹴りも巧みに取り入れた合体技という所も嬉しいなぁ(探吉郎)

72 :
この巧みな足さばきは長い時間見ていも飽きませんねぇ、う〜ん、時間を忘れそうだぁ(探吉郎)「見る者すべてを戦慄させ、渾身の力を叩きつけた女将の怒りと哀しみの必殺技。御老公の打撲傷は8584箇所、切り傷は5792箇所でした」(建物探吉郎のナレーション)

73 :
女将さん待って下さい。それ以上やったら殺してしまいます(おぶんを抑えつけてなだめる助さん格さん)かろうじて息はあるみたいね(お新)助さん達はぐったりして死んだかのように突っ伏して血だるまとなった光圀を再び唐丸籠の中に放り込んだ(芥川)

74 :
街道外れの観音堂では鬼龍組はといと(芥川)そろそろ金も尽きてきた。通りかかった旅人でも襲って金の調達をしよう(佐吉)おう。しかしどうしやす?この変誰も通りやせんぜ(嘉助:中田博久)

75 :
おい、ありゃ役人だぜ(鳩の助)なんだと(呑丸:大前均)お前が行け、おとりになるんだ(佐助)お、おいらですかい?美少年の俺には無理だな〜(監督:松平健=友情出演=)監督は本当かっこいいよな。綺麗な顔して二枚目のイケメンだ(嘉助)

76 :
美少年の監督には荷が重すぎるとなり監督は一味から手を引いて旅人に変装して街道を歩き消えたのであった(芥川)

77 :
だが思い直した監督は街道を引き返して一味に復帰した(芥川)お帰りイケメン(鳩の助)さすが監督やっぱり帰ってくるとおもってたぜ(呑丸)

78 :
だが監督は元の顔に戻っていた(芥川)なんだよイケメンじゃなくなってるじゃねえか(佐吉)

79 :
いいか?監督は女物のパンティストッキングをかぶって素っ裸になって走りまわれ(嘉助)

80 :
監督が役人の目をひき付けている間に俺たちが旅人を襲うからよ(鳩の助)しっかりやれ(呑丸)

81 :
パンティストッキングをかぶって素っ裸になった監督は狂ったような叫び声をあげながら街道に躍り出た(芥川)

82 :
あ!真昼間から堂々と全裸で街道を走りまわるとはなんという大胆不敵な奴!あの変態を召し捕れ!(役人)

83 :
へへへ〜おいで〜おいで〜こっちこっち〜こっちおいでよ〜(尻をぺんぺん叩き肛門を押し広げて役人を挑発する監督)

84 :
ごくり…あんな魅力的で綺麗なお尻は見たことがない…ええい〜者ども召し捕れ〜(役人平原徹之進:カルーセル麻紀)

85 :
そして夕刻には安中城下よりお雪さま警備の藩士たちが松井田宿に入った(芥川)おーいおーい、誰か居らんのかのう!宿役人の出迎えはないのかのう!(安中藩板倉家筆頭家老・剣持頼母:常田富土男)

86 :
はっ!(同心志茂田の影吉:志茂田景樹)ちょっとあたしが捕えるわいいえあたしよ(役人の杉:おすぎ 役人のピイ田:ぴー子)こまったわね。あたしがもらうわ(役人百瀬由一:美川憲一)

87 :
ええ今日はお酒が合いますな。あああんな所で役人達が雪?を待っているぞ(珍捻:なぎら健壱)

88 :
御家老っ!いつもいつも、そんな控えめな態度でなく、安中藩の筆頭家老としてもっともっと堂々として下され!あーまたもじもじする!(用人・松浦義助:青木義朗)そんなねぇ、ワシはこういう性格なのだから(もじもじする剣持頼母)

89 :
どうなっているんだ。雪が来ないぞ(警備の藩士A:福本清三)仕方ありません、雪が溶けてしまって(安中城下の使者:遠山金次郎)た、大変だ。今すぐ安中藩に知らせを(警備の藩士B:笹木俊志)

90 :
ちょいとお役人さん何してるの?酒飲む?(珍捻)うるさい!旅人なら早う通れ(警備の藩士D:峰蘭太郎)あああ〜お雪さまが・・・私は暖簾を降ろしてでも悔いはします。ああああ(雪問屋相模屋:真弓田一夫)旦那様〜(番頭達:市川男女之助)

91 :
ふふふふふっ… コレは御家老さまぁ〜よく御出まし下さいましたぁ〜(本陣主人)ワシは家老ではない!用人の松浦だ(松浦)そりゃご無礼を雪は明日の明け方に輸送に当たる沼田藩御一行が参りまして、当本陣で休息を取ります(本陣主人)

92 :
涙なんか流してないでさ、酒呑もうぜ酒。(珍捻)ええいうるさい斬るぞ!(警備の藩士D)待ってよ。雪ならねあそこのあそこの洞窟に山のようにあるよ(珍捻)

93 :
松浦!何かこの本陣の主人、怖い〜!(今にも泣きそうな顔の剣持頼母)申し遅れました、私はこの松井田宿本陣を預り宿場の名主総代をしております流屋右近と申します(安藤昇=特別出演=)

94 :
はぁはぁ・・・(警備の藩士B:笹木俊志)お主はお雪様の警備の者ではないか。(剣持)大変です。雪が雪があああ溶けました(警備の藩士D)なんだとおおおおおおおおおおおおおお(剣持)

95 :
溶けただって。そりゃただ事じゃねえ(流屋)どうも雪問屋の相模屋が不手際で溶かしてしまったらしくて(警備の藩士B)殿はあのお雪様を見るのが毎年の楽しみ。なのになんてことを(剣持)

96 :
うそだぁぁぁ〜総代名主なんて絶対ウソだぁぁぁ〜(剣持頼母)なにをおっしゃいます、わたしはれっきとした本陣の主人で宿場の総代名主ですよ〜ねぇ〜松浦の旦那、強いて言えば一度こういう役もやってみたかったですよ〜(目がギラリと光りニヤリとする流屋右近)

97 :
ま、まずは信じるけども。今はお雪さまが溶けてしまった問題の方が大切ですからね(剣持)まずは相模屋をぶっ潰しやしょう。ねえ(流屋)

98 :
流屋の旦那!どうやら相模屋の野郎が火を焚いた挙句に安中の殿さまに献上の雪を溶かしたみたいですぜ!(流屋の手代・五郎蔵:高城丈二)バカヤロウ〜そんな雪なんざどうでもいいんだぁ!(流屋右近)

99 :
でいじなのはぁ〜明朝ここを通る沼田藩が江戸の公方さまに献上するお雪さまの警備に手落ちがあったらこの安中藩はぶっ飛ぶんだぞ!アレほど火を使うなと言っておいたのに〜よくもオレに恥をかかせやがったな(流屋右近)

100 :
相模屋にヤキを入れましょうか?(五郎蔵)バカヤロウ!堅気の衆の責任にするんじゃねえ!てめえ仕切りがなってねえからだろうが〜(五郎蔵をボコる流屋右近)ひいいひいい〜主人も手代も怖い(剣持)

101 :
とんだ身内の恥をお見せいたしました、まずは御家老には奥でごゆるりと…(再び目がギラリと光りニヤリとする流屋右近)話によると押し込みが発生したと(松浦)今そっちの方は建物の旦那方が出張っておりますよ(流屋右近)

102 :
皆の者よいか!将軍家御用のお雪さま一行は明け方には到着し日中は本陣で休息を取られ夕刻に江戸に向けご出発される!(松浦)

103 :
押し込み強盗などは宿役人に任して構うな!警備の者たちはこの松井田宿を中心に内外を固めよ!万が一もしもの事があったら流屋の申す通り輸送の沼田藩はもとより当安中藩もタダでは済まされぬぞ!これで良いですか御家老(松浦)ウン…(家老剣持)

104 :
一方脇本陣の小田屋では(芥川)日も暮れて暗くなったのに行燈も付けられないし、夕げの膳も冷たいですね(お新)申し訳ありません、明日夕刻のお雪さま出発まで宿場中、火の使用は厳禁になっておりますので(小田屋)

105 :
将軍家御用ともなると警備も物々しいな(格さん)そりゃもう並の大名行列より最優先で、お雪さまご通過の際は皆土下座してお見送りいたします(小田屋)雪に土下座ですかい、それにしても何故昼間に休息をとるんですかい?(弥七)

106 :
ほりゃまあな、びゅるまに運ぶと暑くて・・・(唐丸籠の中の傷が癒えない光圀)訳しますと…お雪さまは葵の御門の木箱に収めされて周りを熱を通し難いオガ屑や炭、塩で守られてますが昼間だとこの暑さで雪が溶けたらいかんので夜間駆け抜けるワケですよ(小田屋)

107 :
じかし、沼田藩はびょうびゃんがあるいのう・・・(光圀)訳しますと…輸送役の沼田藩の方々は将軍家の御威光を笠に無理難題を色々言われ難儀しておりまする、今度も何も起こらなければ(小田屋)ムミャムミャ(光圀)腹がいっぱいになったから寝るだそうです(小田屋)

108 :
一方、宿役人の「鬼龍組」の捜査は火器使用厳禁で提灯松明もうっかり使えず月明かりのもと難航を極めた、それどころか「鬼龍組」は逆手に取ってペニス一味と堂々と名乗り周辺の村々を荒し始めたのであった(芥川)

109 :
バリバリバリ(戸板を破る音) ガハハハッ!俺たちはペニスだぞ泣く子は居ねだか〜あ(鬼龍組嘉助)ギャー!(村娘・おさち:志麻いづみ)

110 :
旦那、いま叫び声が聞こえませんでしたかー(文吉)この茅葺の乗せ方が・・・(探吉郎)あーダメだこりゃ(文吉)んっそこに居るのは誰でぃ!(文吉)

111 :
くっさー、くっさー、、、、、くっさーくっさー(監督)ななんだぁーコイツ、自分のすかしっ屁を嗅ぎながら歩いているのか?やい、お上の御用だぞ〜どこへ行くんでぃ!名を名乗りやがれ!(文吉)

112 :
監督だ!忙しいから邪魔しないでくれ!(自分のすかしっ屁の匂いを嗅ぎながらぐるぐる歩き回っている監督)やい、てめえ盗賊だな!そりゃーいってえ何のマネでい!(文吉)

113 :
う〜ん、自分がひねり出した強烈なガスをひたすら嗅ぎ続けたいという強い意志。ひたむきさが伝わって来てこちらも嬉しくなって来るじゃありませんか。安らぎを感じる香りですね(探吉郎)

114 :
どこが安らぎですかい。卵を腐らせたような匂いだ。ゲホッゲホッ。うう、めまいがして来たぜ(フラフラする文吉)

115 :
ほう。悪玉菌が監督さんの大腸の出口近くで未消化だったタンパク質を腐らさせて発生するガスの匂いですね。これまた近所から漂う肥溜めの匂いと見事に調和している所が素晴らしい(探吉郎)

116 :
結局、探吉郎と文吉は鬼龍組に捕われて縛り上げられてしまった(芥川)

117 :
ほう。この縄の縛り方、キツくもユルくもなく絶妙な縛り具合です。夜目にもわかるほど縄の色も落ち着いた色ですしね。うれしいなぁ〜来て良かった。フガフガ(猿轡をかまされた探吉郎)

118 :
どうしますこいつら?(鳩の助)色々と褒めてくれたから命だけは助けてやる。野郎ども、次の村へ行くぞ!(佐吉)

119 :
平原徹之進・志茂田の影吉・百瀬由一ら同心達や杉&ピイ田らの捕り方達も鬼龍組を追って真っ暗闇の中を駈けずり回った(芥川)

120 :
ちょっとあのお尻の綺麗な兄さんはどこいったのさ(百瀬)知らねえよんなもん。こちとら鬼流組追わなきゃならねえんだよ(平原)

121 :
鬼さん、おいで〜(尻をぺちぺちと叩く監督)あ!あの魅力的なお尻の男じゃん!捕えろー(笑顔の平原)だが監督の尻に魅了された一同の頭上に網が降って来た(芥川)罠だったか!(平原)

122 :
平原・百瀬・影吉の同心3名も鬼龍組に捕まってしまった。三人の目の前を監督がわざとお尻を振りながら魅惑的なモンローウォークと流し目でこれ見よがしに行ったり来たりしている(芥川)

123 :
畜生!なんていいケツしてやがんだ(平原)あんな綺麗なお尻は見た事がないわ(百瀬)惚れぼれするようなプリプリした尻だなあ(影吉)三人は生つばをごくりと飲み込んだ(芥川)

124 :
最近作戦本部スレが監督しかいないから誰か来てやって

125 :
ふふ(監督)三人の気持ちを見透かしたかのように監督は三人に尻を向けたまま左手で尻の割れ目をこじ開けると、顔だけこちらへ向けて右手の親指を噛んでウィンクする決めポーズで挑発した

126 :
ひどいじゃないか。これじゃ蛇のナマ殺しだ(平原)なんて小憎らしいの。縄をほどきなさいよ(百瀬)ああ〜もう気が狂いそうだぁ(身もだえしながら床をのたうち回る影吉)

127 :
辛うじて逃げる事の出来た捕り方・杉とピイ田は松井田宿へ戻って来た(芥川)同心の旦那方が捕まっちゃった(杉)提灯松明も使えなくて月明かりだけを頼りに捕えろなんて無理よ(ピイ田)

128 :
>>124
ありがとう
ここが盛り上がってくれればアッチはいらないからね
皆話すことも無いんでしょう
それにしても私の尻はそんな綺麗ではないぞw

129 :
>>128
いいえ^^どういたしまして…
あっちは「時代劇板監督と戯れるスレ」(仮題)
にしましょう

130 :
>>129
どうもどうも
そんなスレにしなくていいよw
普通のライターさんに失礼だろう
スレ汚しすいません
話再開させてください

131 :
なんだと役人どもが逆に賊徒に捕まってしまっただと!(松浦)一大事ではないか、この本陣にも襲ってくるのではなかろうのう〜(家老剣持)アンタ!チャン!(流屋右近の女房おりん:水野久美、息子佐吉:下村宏之(子役))…(流屋右近)

132 :
ここは警備の藩士で固めておりますが万が一に備え城下へ藩兵の出動をさせるべく人をやらせました(松浦)テメエたちも建物の内外をしっかりと守るんだ(流屋右近)ヘイっ!(五郎蔵)

133 :
おーい野郎ども!出て来いっ!(五郎蔵)ドカドカ! おうー!(本陣の奉公人たち:岩尾正隆、成瀬正、阿波地大輔、野口貴史、鈴木金哉、秋山勝俊)

134 :
まあそうは言っても、どうにかなりまするぞ(松浦)最悪の事態。それはお雪さまが盗まれることじゃ(剣持)それが日本昔話になるんですね旦那(五郎蔵)

135 :
やいテメエ等!性根を入れてこの宿場、本陣を守り、無事お雪さまをお迎えするんでぃ!分かっているだろうな!(五郎蔵)おうー!(奉公人たち)ひぃぃぃぃぃぃぃ〜こわい!こわい!(家老剣持)

136 :
松浦さま、お侍方はこの際打って出るべきでは…攻撃は最大の防御といいます(流屋右近)だから、それは…藩兵の到着を待って、その上で…(しどろもどろの松浦)そんじゃ捕まった建物さまや宿役人の命はどうでもいいと…………?(ギランと目が光る流屋右近)

137 :
い、いまは雪が大事なのです!(言いきってしまう剣持)

138 :
そう…です…かい… …………(黙って剣持らを睨みつける流屋右近)

139 :
その頃、左門一行の八兵衛護送部隊も道なき山の中を松井田に向けての強行軍は続いていた(芥川)

140 :
あややや。これはやばいぞ(松浦)旦那・・・へっ。へへへへへへw。(右近)お前さん駄目だよ。それ以上駄目だよ。ああああ!(おりん)

141 :
神山さま、いくらなんでも夜間の山の中は危険です(同心田村)ダメだーRー逝くんだー(神山左門)非情だ(権次)はへーあの●ゲ、本当は自分も街道を通りたいクセに言いだしっぺだから目の間に皺を作って意固地になりやがって(竜巻太郎)

142 :
だが左門たちが向かうその先には八兵衛を行方の知れぬ我が主君・松平義房と勘違いし、奪還を目論む佐野杤木守たちが待ち受けていた(芥川)

143 :
殿は公儀から必ず取り戻す!そしていつの日かかつて栄光を!駿河大納言家の再興を我が手に!今や腐りきった公儀に代わり我が八兵衛嶽党が天下を!わははははははっはははははははははわはははhっははは(杤木守)うるさいなー(側近矢田)

144 :
駿河大納言とは三代将軍徳川家光の弟忠長の事である。さかのぼること寛永10年に改易された忠長は配所の上州高崎で自刃した、だがその血脈は義房と受け継がれその遺臣の子孫たちと廃城となった松井田城を拠点に八兵衛嶽党と名乗り暗躍していたのであった(芥川)

145 :
八兵衛嶽党はこっそりと八兵衛護送部隊を付かず離れず追っていた。杤木守の横へ一人の側近が走り寄った(芥川)大山か。どうだ。義房様は見つかったか?(杤木守)手分けして探しているのですが一向に…(ヅラを直す側近・大山:藤巻潤)

146 :
もうこの際、殿の捜索はあきらめてあのそっくりな護送囚をさらって殿に仕立て上げてはいかがですか(側近矢田)あのアホそうな顔ですからどうせ中身の方だって我が殿とたいして変わりはないでしょうし。しょせんお飾りですから(側近大山)

147 :
そうするか。しかしあの護送部隊は何だってわざわざ道も無いこんな険しい山の中を進んでるんだ。責任者はアホじゃなかろうか。無能な上司の元で働く部下は気の毒だな(杤木守)まったくです(杤木守をじろじろと見る矢田と大山)

148 :
さて、そうなるとどこでどうやって護送囚を奪うか計画を立てないと(杤木守)その仕事、俺達が引き受けようか(木陰から出て来た男)何奴だ!(杤木守)俺たち鬼三人衆は隠密をやっていて経験豊富だ。銭さえはずんでくれればやってやるぜ(中魔鬼十郎:田崎潤※二役)

149 :
よかろう。成功したら幾らでもやるぞ(杤木守)この男達はかつてペニス一郎の隠密として輪島へ派遣されたが、まったく何も行動を起こさなかったためにペニスから解雇を言い渡されて路頭に迷っていた(芥川)ふっふっふ。俺たち鬼三人衆の腕は高いぜ(中魔鬼十郎)

150 :
おカシラ、いいんですかい引き受けちゃって?(手下の鬼丸:大前均※二役)しかも今回は三人とも配役がかぶってますぜ(手下の鬼助:山本麟一※二役)実を言うと俺も出ていいものかどうか悩んだんだ。そっくりさんネタで同じ回に一気に4人ってややこし過ぎるだろ(中魔)

151 :
まあ、ややこしかったら途中で配役変更になるかもしれないからそれはそれとして。ところでお前ら護送囚を奪ういいアイディアは無いか?遠慮なく言ってくれ(中魔鬼十郎)俺が思いつく訳ないじゃないですか(鬼丸)うーん…護送囚を奪う計画ねえ…お頭は?(鬼助)

152 :
俺がそんな計画を考えられる訳ないだろ。俺にそんな立案力と行動力があったらすでに輪島で何かしてるよ(中魔鬼十郎)そうか。だから俺たちクビになったんですね(鬼丸)駄目だこいつら(杤木守)

153 :
無いから俺達やっぱり消えやしょうぜ(鬼丸)確かにややこしくて見てる人や書いてる人が分かり辛くなるなw。よおしドロン(消えてしまった鬼十郎)ドロン(鬼助&鬼丸)

154 :
奴らには任してられん。わしに任せ(闇の蔵人:目黒祐樹)貴方様はいつぞやに蝦夷で話題になった(矢田)

155 :
はっはっは。蝦夷で話題になった事はパラレルワールドだから話題にしてほしくないのう(闇の蔵人)こいつも中々怪しい奴じゃな。さっきのとあまり変わらないんじゃないか?(杤木守)

156 :
おおい。出て来い(蔵人)なんでございましょう?お頭様(山森雄:金子信雄)女軍団はどうした?(蔵人)皆浜島庄兵衛の人形になっちやいやして(山森雄)

157 :
唐丸籠で運ばれていた八は尿意を模様した(芥川)小便させてくれよー洩れそうだよーもうガマンできねー!おいらの小便はすっごく臭いんだぞ!(八)仕方がない。籠から出してやれ(左門)

158 :
ジョロジョロ〜(八の立ちションの音)その様子を杤木守の側近・矢田が遠くから双眼鏡で見ていた(芥川)あ!あれは!ご家老、あのホクロを数えてみて下さい(双眼鏡を杤木守に渡す矢田)

159 :
ひいふうみーよーいつむーなな…おお!あの護送囚のチ○ポには星型のホクロが七つあるではないか。あれぞまさしく義房様!(杤木守)護送囚というのはやはりウソだったんですね!(矢田)

160 :
護送部隊の連中め!我らを騙しおって!義房様を拉致してどこかで始末するつもりか!ぐずぐずしていられん。一刻も早く義房様を救出するのだ。蔵人!山森!頼んだぞ!(杤木守)

161 :
はあ気持ち良かった。そうだこのまんまとんずらしちゃおうかな。(八兵衛)待ちな、おめえを逃がさないぜ(山森)なんだいおめえ達は!確か去年の夏に蝦夷で会ったっけ?(八兵衛)その事はパラレルワールドだから秘密ね(蔵人)

162 :
【松井田宿】
▼本陣「流屋」
・流屋右近(安藤昇)本陣主人。松井田宿の名主総代
・五郎蔵(高城丈二)流屋の手代
・本陣の奉公人(岩尾正隆、成瀬正、阿波地大輔、野口貴史、鈴木金哉、秋山勝俊)
・おりん(水野久美)流屋の女房
・佐吉(下村宏之)流屋の息子
――――――――――――――――――――――――――
▼脇本陣「小田屋」
・藤吉(田崎潤)主人
・おぶん(東恵美子)妻
・お美代(遠藤真理子)娘
・喜八(高品格)番頭
・光圀(※唐丸籠の中)、助さん、格さん、弥七、お新
――――――――――――――――――――――――――
▼安中藩士(お雪さま警備の藩士)
・剣持頼母(常田富土男)気が弱い安中藩板倉家筆頭家老
・松浦義助(青木義朗)剣持に代わって指示を出す用人
・藩士(福本清三、笹木俊志、峰蘭太郎)
――――――――――――――――――――――――――
▼松井田宿の住人
・相模屋(真弓田一夫)雪問屋
・相模屋番頭(市川男女之助)
・珍捻(なぎら健壱)
――――――――――――――――――――――――――
▼安中藩町奉行所
・建物探吉郎(渡辺篤史)同心。鬼龍組に捕まる
・文吉(三ツ木清隆)探吉郎の手下。鬼龍組

163 :
▼宿場役人
・平原徹之進(カルーセル麻紀)鬼龍組に捕まる
・志茂田の影吉(志茂田景樹)鬼龍組に捕まる
・百瀬由一(美川憲一)鬼龍組に捕まる
・杉(おすぎ)捕り方
・ピイ田(ピーコ)捕り方
▼元ペニス一郎配下の盗賊団「鬼龍組」
・佐吉(山本麟一)組長。タイガーマスクの覆面着用
・びっくり箱の鳩の助(松山照夫)マスカラスの覆面着用
・嘉助(中田博久)
・呑丸(大前均)
・監督(監督◆v5d1kQsIAA)お尻が綺麗
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
【道の無い山の中】
▼八兵衛護送部隊
・神山左門(天知茂)現・甲府奉行所与力。元・江戸南町奉行所与力
・四方(葉山良二)与力
・田村(北町嘉朗)同心
・権次(宮口二郎)下っ引
・銀次(岡部正純)小者
・岩松(岩城力也)物知りの小者
・竜巻太郎(左とん平)小者見習い
・八兵衛※護送中
▼八兵衛嶽党(本拠地:松井田城<廃城>)
・松平義房(高橋元太郎※二役)徳川家光の弟・忠長(駿河大納言)の子孫で八兵衛嶽党の党首。行方不明
・佐野杤木守(浜田寅彦)八兵衛嶽党の家老
・矢田(剣持伴記)佐野の側近

164 :
何奴だ貴様らは!(左門)俺達は闇の蔵人よ!八兵衛嶽党の党首はいただいていくぞ(山森)あ。また小便したくなって来たぜ。ジョボジョボジョボ〜〜(八の立ちションの音)

165 :
長い小便だな。まだ終わらねえのかい。さっきからもう5分は続いてるよ(竜巻太郎)蔵人がニヤリと笑って右手を振り下ろして合図を送ると護送部隊を急に激しい突風が襲った(芥川)

166 :
わわわわわ(八兵衛)八の小便が強い風に乗り、無数のしぶきとなって護送部隊を襲った(芥川)うわー!臭い(小便のしぶきを全身に浴びて苦しみ始める同心田村)

167 :
うあああ!(与力四方)うううう、身体がしびれる…(権次)ああっ!(両手で必死に頭部を抑える左門)護送部隊は大混乱に陥った(芥川)

168 :
わはは。見たか!「闇の蔵人」が科学の粋を結集して開発したこの大型ウチワの威力を!(大型ウチワを山森と一緒になってあおぐ蔵人)

169 :
さすが闇の蔵人。あんな凄い突風を起こせるとは(遠くから見ている佐野杤木守)うわ。こっちにまで強い風が来ますよ(側近矢田)ああ!待てー(風に飛ばされたヅラを追いかける側近大山)

170 :
八兵衛嶽党の皆さんがあちらでお待ちかねですぞ(蔵人)八兵衛嶽党?おいらのファンクラブかい。やっぱりおいらって人気者なんだなー(芥川)党首、御無事で何より(平伏している杤木守)

171 :
うっかり八兵衛だ。ファンクラブの諸君、ご苦労(ニヤニヤする八兵衛)義房の名前は正式には「松平八兵衛義房」というので八兵衛嶽党は八の今の発言を聞いても誰も不思議には思わなかった

172 :
ささ、党首、お家に早く帰りましょう(杤木守)ん?何となく美味しい飯が食えそうだな。いいよ連れてって(八兵衛)じゃあ今度はちゃんとした駕籠で(矢田)

173 :
ふふふふふっバカめ(頭部を整え取り繕う左門)奴等、佐久から富岡街道を上州下仁田に抜ける気ですな(同心田村)やはり行き先は松井田か(左門)旦那になんでそれが分かるんです?(権次)

174 :
あいつ等、八兵衛嶽党といってましたね、やつらは上州松井田の山部にとぐろを巻いているとか…しかし噂には聞いた事があるますが本当にあったとはね(岩松)じゃみすみす八兵衛を奴らに?(銀次)

175 :
あはははっその通りだ、奴らを付けて敵の本拠地を突き止め一気に急襲する!その為にワザと逃がしたのだ(得意げに話す左門)本当にワザとかどうか怪しいもんだな(竜巻太郎)

176 :
左門!オレはお前の作戦には反対だぞ!我々は囚人を江戸に護送するの任務だったハズだ、いつも独断過ぎるぞ!第一こんな一か八かの作戦は危険じゃないか(与力四方)

177 :
こうでもしなければ我らは江戸に復帰する事は出来ん、それにオレは何より悪を見逃す事は出来ないのだ〜分かってくれ四方!(左門)うーむ(四方)あーあ、丸めこんじゃったよ(竜巻太郎)

178 :
とにかく八兵衛のお守からは解放ですね、アイツ五月蠅いしよく食べるし臭いし正直アッシらも持て余してやしからねー八兵衛嶽党の連中はよくもあんなのを…(権次)よし!俺たちは松井田に先廻りをする逝くぞ〜(左門)

179 :
まーた左門のやつ眉間にしわを作くちゃって、まあー(竜巻太郎)  デーン 一旦CM

180 :
ディーガは4番組同時録画(滝川クリスタル)

181 :
お・も・な・し

182 :
じぇじぇじぇっ!

183 :
CM明け
参考までに、これは松井田宿一帯の略図である(芥川)※カッコ内の距離は松井田宿からの直線距離(▲=山)

                            ▲旧・松井田城(1.3km)
●碓氷峠(14km)〓〓〓●横川(6km)〓〓〓〓●松井田宿〓〓〓〓〓〓〓〓中仙道〓〓〓〓〓〓江戸(110km)
                    
                        ▲妙義山(4km)
  
●佐久(28km)〓〓〓〓〓〓富岡街道〓〓〓〓〓〓●下仁田(11km)
・八兵衛嶽党
・左門一行

184 :
エイホっ!エイホっ! 深夜の信州の山道を人足たちの掛け声が響き渡る、将軍家に献上するお雪さまの入った葵の紋の大きな木箱を蓮台に乗せ沼田藩お雪様御用の一行が夜を徹して遮二無二に駆けていたのであった(芥川)

185 :
丑三つ時の軽井沢宿である、ここは信州小諸2万石松平能登守の領内、ここから中山道江戸方は碓氷越えに入る、坂本宿、碓氷関所を経て上州松井田宿まではおよそ5里の道のりである(芥川)

186 :
小諸藩警備の担当はこの軽井沢宿までで、これより安中藩は〜松井田〜安中〜板鼻宿と高崎藩に引き継ぐまでの警備を受け持っていた。宿場の問屋場ではお雪さまの蓮台を受け継いで担ぐ安中藩の人足達が待機をしていた(芥川)

187 :
なんだ安中藩の人足は、あんな連中で碓氷を越えられるか?モヤシみたいな奴らに年寄じゃないか(小諸藩警備隊長・笹川采女:芝本正)・・・・・・(安中藩人足達:大泉滉、及川ヒロオ、横山あきお、山内八郎(以下松竹京都映画より客演)沖時男、伊波一夫)

188 :
余所の藩の事など放っておきましょう(用人森村・重久剛一)それもそうだな(笹川) ♪デデデーン〜パアパア〜 エイホっ!エイホっ! おおっ!来たぞ!お雪さま一行が参られたぞ!(笹川)

189 :
エイホっ!エイホっ!     ぉぉぉぉ〜ぃ ややややろうども〜行くぞ〜おぁぃ〜(人足頭ハッちゃん:山内八郎) はぁぁぁぁぁぃ〜(人足達)ドテっ!(気の抜けた掛け声にずっこける小諸藩警備隊たち)

190 :
止まるな!走ったまま受け継げ!(馬上で指揮を執る沼田藩警備隊長) それぃぃぃぃぃぃぃぃ〜(ハッちゃん)人足達が蓮台を引き継いだその時である(芥川)グオオーンー ドドド!!!! 人足達はターボのスイッチが入ったかのように豹変し物凄い勢いで走り出した(芥川)

191 :
オイ逃げろ!巻き込まれるぞ(笹川)ヒぃぃぃ〜(森村) ぇぃホ…ぇぃホ……  舞い上がった砂埃の嵐がおさまった時にはお雪御用一行は遥か遠く峠道を駆け上って行った(芥川)なんてやつらだ〜(笹川)でも掛け声は変化なしでしたね(埃まみれの森村)

192 :
夜間は堅く門が閉じられ厳重に警備される碓氷関所もこの時ばかりは別、取調も一切無用で将軍家お雪御用一行は轟音を立ててあっという間に通過していった 〜通過の風圧に耐えながら土下座する関所番士たち〜(芥川)

193 :
碓氷関所の微笑ましい光景に反して八兵衛嶽党が行く下仁田に程近いの富岡街道は西牧関所の光景は凄惨なものだった(芥川) パリーン!バリバリ!  狼藉者!関所破りだ!出会え!出会え!(西牧関所番士)

194 :
山間に西牧関所番士の断末魔がこだまする。蔵人と山森の投げた手裏剣が突き刺さって次々と倒れていく番士たち。駕籠から飛び出した八兵衛も番士たちに襲いかかって袴をひんむき、その尻の割れ目に片っ端から屋根瓦を深々と突き立てていった(芥川)

195 :
へっへ〜んだ。どんなもんだい。ざまーみろ(八兵衛)党首殿、たいした腕前ですな(蔵人)とても素人とは思えぬエゲツない技。感服しました(山森)殿、お見事です(拍手する杤木守)

196 :
殿がこのような技をお持ちとは(拍手する側近矢田)アホづらはお変わりありませんが、どことなく以前の殿よりワイルドになられたように感じます(拍手する側近大山)えへへ。そうかい?あんまり褒めんなよ〜照れるじゃねーか(八)

197 :
昔のおいらは屋根の上から敵に屋根瓦をよく投げつけてたんだが、ある時よ、その瓦をケツの穴の中に隠し持ってたら便利じゃねーかなーと思ったわけよ。ファンクラブの諸君もそれ位は知っておかないとファン失格だぜ〜。えへへ(倒れている番士を蹴っ飛ばす八)

198 :
不勉強で申し訳ありません。よし、ここは突破した。殿をお守りして城へ戻るぞ!(杤木守)八は駕籠に乗り、再び富岡街道を進み始めた。しばらくして山林の中から神山左門たちが顔を出した

199 :
いや〜ひでえもんですねぇ(倒れている番士達を見て回る権次)まったくむごい事を(尻だけをむき出しに倒れている番士達を眺める与力四方)ナンマンダ、ナンマンダ(手を合わせる竜巻太郎)

200 :
この悲惨な光景は番士たちの遺族には見せられませんな…(同心田村)兇悪な奴め。番士達の仇は俺が取ってやる。そして必ず南町奉行所に復帰してやる(眉間にシワを寄せて遠くをにらむ左門)

201 :
街道の外れにある観音堂の前に探吉郎・文吉・平原・影吉・百瀬らの5人の役人が縛られたまま鬼龍組に連れて来られた(芥川)お前ら、この中へ入っておとなしくしてろ。騒ぐと命はねーぞ(鳩の助)と〜きど〜き♪遠くを♪見つめ〜る〜不安そうな〜♪あなた〜の〜♪(特別BGM)

202 :
おはようございます建物探吉郎です。今日は鬼龍組のアジトの観音堂にお邪魔しました。外観の枯れた味わいが風情を感じさせて何とも落ち着いた気分にさせてくれますね。忘れられたかのように街道の外れでヒッソリとたたずんでいる所がけなげじゃないですかフガフガ(探吉郎)

203 :
おとなしくしてろって言ったろ(探吉郎に猿ぐつわをはめる鳩の助)こいつらは一旦ここへ置いておく。他の村を襲うぞ(佐吉)へい!(一同)鬼龍組は闇夜の街道をしばらく歩いていたが間違えて峠道へ来てしまったので引き返した。すると背後から地響きの様な音が聞こえて来た

204 :
……ドドドド…ぇぃホ…ぇぃホ…ドドドドド……(謎の音)この音は何だ?(佐吉)急に風が強くなりましたぜ(鳩の助)一同は目をこらして振り返った。街道を爆進する謎の集団が夜目にもハッキリとわかるほどの土煙を巻き起こしながら凄まじい速度でこちらへ暴走して来た

205 :
「ドドドド!!!!」うわー突っ込んで来るぞ!あぶねえー皆よけろ!(佐吉)うおお!!(沼田藩警備隊長)エイホっ!!エイホっ!!(人足)ギャー(鬼龍組の藤蔵:堺左千夫)轟音をたてながら猛烈な勢いで鬼龍組の面々を軽々とハネ飛ばして行ったのはお雪様の行列だった

206 :
鬼龍組の組員の十人程が次々と宙を舞った(芥川)「…ドドドド…ぇぃホ…ぇぃホ…ドドド……」(遠ざかっていく音)何だったんだ今のは?…おい、しっかりしろ!(佐吉)お、お頭…ガクッ(息をひきとる藤蔵)お雪様一行が通過した後の路上には逃げ遅れた組員達が倒れている

207 :
こりゃあーひでえ有様だ…(佐吉)早過ぎて何も見えませんでしたぜ(鳩の助)猪の集団かな?(呑丸)ホッ。お尻に傷がつかなくて良かった(監督)鬼龍組は負傷者を観音堂に運び込み、林の中に藤蔵の墓を建てた(芥川)おや、これは…?(路上のひとカケラの雪を拾う佐吉)

208 :
うおお!…さっき悲鳴が聞こえなかったか?うおお!(沼田藩警備隊長)エイホっ!!…いえ、何も気づきませんでしたぜエイホっ!!(ハッちゃん)エイホっ!!エイホっ!!(人足達)暗闇の中、お雪様御用の一行は砂埃の嵐を巻き起こしながら轟音と共に峠道を下って行った

209 :
お頭、多分その暴走集団は毎年夏に将軍家に献上する雪を運ぶ沼田藩の行列ですよ。それと驚いた事に松井田宿の本陣の主人は流屋右近ですぜ(松井田宿へ探索に行っていた嘉助)流屋右近だと!(佐吉)鬼龍組の面々は騒然となった(芥川)流屋って?(お尻を磨いている監督)

210 :
昔、鬼龍組は流屋右近の流組と江戸で抗争をしていた。そうかい、右近は今や本陣の主人かい。面白れーじゃねーか。ワハハ(佐吉)宿場は安中藩士達が警備してますが提灯も松明も使っていないので真っ暗闇ですぜ。お雪様御用の一行が来るから火気厳禁なんでしょうね(嘉助)

211 :
ほう、それじゃ俺達が将軍家御用のその雪を松井田宿で溶かしてやったら大変な事になるだろうなぁ〜(佐吉)流屋右近と警備の安中藩はただじゃすみませんぜ。お上からキツ〜いお咎めがあるでしょうねぇ(鳩の助)お雪様の一行は明日の夕方まで本陣にいるようですぜ(嘉助)

212 :
昔の江戸の恨みを松井田で晴らしてやるか。ワハハ(佐吉)旦那、こりゃ大変な事になりやしたぜ…(文吉)フガフガ(一人だけ猿ぐつわをはめられている探吉郎)お雪様が溶けたら俺達は切腹かもしれんぞ(平原)まあ、何て恐ろしい!(百瀬)あ〜監督のお尻ぃ〜っ!(影吉)

213 :
ここでひと暴れして名を売ったら俺達はまたペニス様に雇ってもらえるかもしれん(佐吉)一方、脇本陣「小田屋」に宿泊中の助さん達は月明かりのさす部屋で主人と話をしていた(芥川)本陣の御主人の鋭い眼光…あれは只者じゃありませんね。どういう人なのですか(助さん)

214 :
元は江戸の渋谷村を縄張りにしてた親分さんです。江戸の旅籠・新日本の御主人を襲撃して捕まったが3年後に御赦免となり、紆余曲折があって今はこの松井田宿の名主総代として本陣の主人をしているという訳で(小田屋)あの左頬の傷跡から只者ではないとは思ったが(格さん)

215 :
逃亡生活中の記録をまとめた本も出ています(本を取り出す小田屋)「流屋右近のわが逃亡とまぐわいの記録」。興味をそそられるタイトルですな(助さん)ワシにも読ませろ(唐丸籠の光圀)さて夜が明ける頃にはお雪様御一行も到着されるでしょう(二階から街道を見る小田屋)

216 :
本陣「流屋」の縁側では右近が月明かりに光る刀を手入れしていた(芥川)フフフ、鬼龍組。江戸から遠く離れたこんな田舎で懐かしい名前を聞くとは。この刀を使うのも久しぶりだぜフフフ(流屋右近)隣では手代の五郎蔵やコワモテの奉公人達が黙々と武器の手入れをしていた

217 :
親分、もうすぐですね。日も暮れてきましたし(五郎蔵)親分じゃねえよ。旦那さんと呼べってあれ程言ったじゃないか。(右近)すいやせん・・・旦那さん(五郎蔵)

218 :
それに「日も暮れてきましたし」じゃねえよ。今は丑三つ時>>185(午前2時から2時半頃)だ。五郎蔵、てめえ、寝ぼけてんじゃね〜ぞ(五郎蔵をボコる流屋右近)

219 :
すいやせんおいら寝ぼけてやした。(五郎蔵)見て見ろ。こんな真っ暗なのに日暮れ時な訳ねえだろうが(右近)

220 :
あんた!そんなことやめておくれっ(おりん)うるせー!女子供の出る幕じゃねぇ!(流屋右近)だって、今のあんたは渡世から足を洗って堅気の男なんだよ、先代の流屋の旦那さまに拾って貰わなかったら私たちは今頃野垂れ死か獄門台に首が乗っかっていたんだよ!(おりん)

221 :
それを何もかも承知であんたの器量を見込んでこの本陣流屋と宿場の総代名主を譲ってくれたんだ、今さらそれを放りだすなんて!残された人はどうするんだい?チョー坊=佐吉から変更=(下村広之)に父ちゃんの事をどう言えばイイのかい?(おりん)

222 :
………(チョー坊の寝顔を黙って見る流屋右近) お雪さまだーお雪さまが間もなく到着するぞ!(警備の安中藩士の声)思ったより早かったな、さすがはハッちゃんだなぁ(流屋右近)

223 :
おりん、裃を出してくれ(流屋右近)それじゃあんた!(おりん)血がのぼってオレは本陣の旦那って事を危うく忘れるところだったよ、おりん有難とよ、さあお雪さま一行をお出迎えするぞ(流屋右近)旦那ー!(涙で目が腫れている奉公人たち)

224 :
御付き!御付き!お雪さまの御到着!(沼田藩輸送隊)おおおお役目御苦労で御座りまする、えー某は、そのーえーっと…(剣持)安中藩板倉家筆頭家老剣持頼母に御座いまする(松浦)でござる(剣持)

225 :
御家老が直々にお出迎えとは痛み入ります、某はお雪さま輸送を宰領する沼田藩真田家番頭の井上主水でござる、しかし物々しい警備ですな流石は板倉様で御座いますなー(井上主水:鈴木瑞穂)

226 :
本陣流屋を預かりまする右近めに御座いまする、お雪さまは地下倉へ、井上さまをはじめ御一行の方々は出発までの間ごゆるりと(流屋右近)御酒などでも召しあがって・・・(剣持)役目で御座る酒などトンデモない(井上)

227 :
脇本陣小田屋では〜 どうやらお雪さまが御付きになったようだなー(助さん)ずいぶん早かったなー(格さん)そりゃもう御一行は恐るべき勢いで走り抜けましたからね(弥七)

228 :
沼田藩の宰領は善良そのものって感じに見えましたね(弥七)御隠居は将軍家の御威光を笠に無理難題を色々言われ難儀とか言ってたが、まぁ相変わらずいい加減だなー(助さん)ムミャムミャ、あーよく寝たワイ(相変わらず唐丸籠の光圀)

229 :
でっ宰領の名は?(光圀)御隠居聞いておられましたか、たしか井上主水とか(格さん)井上主水?あーそうかそうか奴か、カッカカカカー(光圀)ならばワシらも本陣に参ろうかの〜これは見モノじゃて、唐丸を出しなさい(光圀)???(助、格、弥七、お新)

230 :
再び本陣流屋では〜 ♪チャンカチャンカ〜 わはははは〜(どんちゃん騒ぎの音曲&声)こここれは、ななにごとで?(巡回から戻った松浦)ご覧の通り、御家老さまが井上さまたちと宴を催す事となりました(流屋右近)

231 :
で井上さまは何処に参られたのだ(松浦)御家老さまの目の前に(流屋右近)んっ?居られぬではないか、御家老の前にはふんどし一丁の酔っ払いしか…(松浦)井上さまです(流屋右近)

232 :
えーあのふんどし男がか???全くの別人ではないか(松浦)ご家老さまがさかんに御酒を薦められて井上さまが召し上がられますと、見る見るうちにあのとおり顔付が変って行きまして(流屋右近)

233 :
ギャハハハハハ!てめえもっと酒を注げ!この野郎〜女も呼んで来い!ゴラ〜、おれっちの沼田藩は御大老の堀田さまにも覚えが目出度えんだぞ〜安中だぁ〜こんなクソ田舎の小大名なんぞ叩き潰してしまうぞ(酔っ払いの井上主水:泉谷しげる)クククっ(全身が震えている剣持)

234 :
何だあーこの糞まずい飯は!ちゃんと火を通せ火を〜!(井上主水)あ、いえ、今この宿場は火気厳禁なので…(剣持)お雪様の宰領たる俺様に逆らうかあ!気に食わねえ!裸踊りしろ!(井上)

235 :
は、はい…ぐすん、あ、ソレソレ〜(手桶を持って裸踊りをする剣持)てめ〜このヤロ〜汚ねえモン見せんなあー!(剣持に盃を投げつける井上)ひいい〜ごめんなさい〜(平伏する全裸の剣持)

236 :
ギャハハ!お約束の帯解きだ〜(井上)あーれー(芸者)ギャハハ!そーら次は野球拳だ〜(井上)アウト!セーフ!よよいのよい!(幇間:コント55号)全部脱げ〜(井上)いや〜ん(芸者)

237 :
宰領様はちょっと羽目を外しすぎじゃねえですかい(五郎蔵)お雪様を運ぶ責任者だ。その心の重圧といったら並大抵の物じゃねえ。あれ位の羽目を外さなきゃ、やっていられんのだろう(流屋)

238 :
助さん達も本陣に入っていた。中庭を挟んだ真向かいの部屋から宴会の行われている大広間の様子を眺めている(芥川)酒が入っただけであそこまで変わるのか(助さん)酷い酒癖だ(格さん)

239 :
さっきは善良そうな人に見えたのに…(お新)人相まですっかり変わっちまってるぜ(弥七)カカカ。沼田藩の井上主水といえば酒癖の悪さで知られておる。無茶苦茶な奴じゃ(唐丸籠の光圀)

240 :
酒を飲むと人格と人相が変わって酷い乱暴者になる。何をしでかすか楽しみじゃ。カカカ(光圀)もし雪を溶かしたらな、こんな田舎の藩なんかお前らの首と一緒に簡単に吹っ飛ぶぜ!(井上)

241 :
でもよ〜こんな雪を運ぶ仕事なんざアホらしくてやってらんねえよーなー!なあ、お前もそう思うだろ〜このヤロー!(井上)え、えと…そ、それは、お役目ですので…(頭を叩かれる剣持)

242 :
うぃ〜、ヒック。ちきしょー!雪なんか無くなっちまえー!何がお雪様だあ〜バーロー!(脇に置いてあった刀を抜いて振り回す井上)キャー(逃げまどう芸者たち:田中真理、白川和子)

243 :
突然、井上はどこからか油壺を取り出した。口に油を含むと霧状に噴射し、素早く火打ち石を打った(芥川)ゴオオオオオ〜(火炎放射の音)ギャハハ!俺は口から火を吐けるんだぜー(井上)

244 :
火が座布団や障子に燃え移った(芥川)あわわわ〜かか火事だあ〜(慌てふためく剣持)キャー(芸者たち)流屋の顔色が一変した(芥川)火を消せ!(流屋)へい!(五郎蔵と奉公人達)

245 :
脱いだ着物でバタバタと叩き、必死に消火作業に当たる奉公人達を尻目に井上はギャハハと大笑いしながら部屋を飛び出していった(芥川)カカカカッ。やりおったわい(手を叩いて喜ぶ光圀)

246 :
井上は口から火炎を吐き散らしながら本陣の中を走り回った。本陣に怒号と悲鳴が響き渡った(芥川)自分がお雪様の宰領なのに何て事をするんだ(助さん)信じられん。無茶苦茶だ(格さん)

247 :
ギャハハ!雪なんか俺っちが全て溶かしてやるぜ〜このヤロ〜!雪はどこだあ〜!ゴオオオオオ〜(井上)取り押さえろ!(流屋)助さん格さん弥七も奉公人達と一緒に井上の後を追った

248 :
地下倉はどこだ〜こっちかあ〜ギャハハ〜(井上)まずいぞ。あの火炎放射を吹きつけられたら雪が溶けてしまう(助さん)宿場と安中藩の命運がかかってる。絶対に止めるんだ(格さん)

249 :
そこから先にはいかせんぞ。(流屋右近)どけ!お前を溶かしてやろうかいwいや〜!(右近の妨害を阻止しようと突進する井上)春夏秋冬の気持ちを忘れたのか!ゴンッ(持っていた棒切れで井上の頭を叩く右近)

250 :
ジャン!ジャン!・・・(早鐘の半鐘が鳴り響く) ♪デーンーデーン〜!デンデンデンデンデデデーン!

251 :
それぞれ立場の者達が、それぞれの場所で明け方の松井田の真っ赤な空を目撃した がコレはまだクライマックスではない(芥川)

252 :
うええええええええええええええん。うぎゃあああああああああああ(立ちすくみ大声をあげる井上)とその瞬間井上は元の井上に戻ったのであった(芥川)わ、わたしは何をしてるんだ?ん?(井上主水:鈴木瑞穂)目が覚めたかい?(右近)

253 :
親分がもってるあの棒切れはすげえ棒切れなんじゃねえか?!(五郎蔵)おまえさんっ。これで一件落着だね(おりん)いいやまだ落着とはいかねえぜ。親分って呼んだ五郎蔵を〆なきゃな(右近)

254 :
本陣の中もあちこち焼けてしまったな(助さん)助さん達が部屋へ戻ると唐丸籠の中では真っ黒に焼けこげた光圀がわめき散らしていた(芥川)火事なのにわしを置いていきおって!(光圀)

255 :
火の粉がこっちの部屋まで飛んで来て御隠居に引火して駕籠ごと燃えてしまったんだよ。私ひとりじゃ消化できなくて。唐丸籠だけ新しい物に取り換えておいたけど(お新)

256 :
♪デーンーデーン〜!テンテンテンテテテテーン!パアパアパアパア〜パ〜〜  カンカンカーン!カンカンカーン!(鳴り響く半鐘)まずい!マズイ半鐘の音が変わったぞ、近所にも燃え広がっているようだ(右近)  

257 :
宿場が朝火事のようですぜ(びっくり箱の鳩の助)だいぶ燃え広がっているようだな(呆然と立ち尽くす佐吉)頭!どうやら火元は本陣のようですぜ(呑丸)ゴクリ・・・(嘉助)

258 :
くっさー、くっさー、、、、、くっさーくっさー(透かしっ屁を嗅ぐ監督)コイツはどうしようもねえな〜(佐吉)

259 :
どうしようもないのはお前たちもじゃ〜あの炎を見て何をまごまごしておるのじゃ(松平義房)なんでぇお前は(佐吉)余は駿河大納言の血筋を組む松平八兵衛義房じゃ(松平義房)すす駿河大納言!そんな事をイキナリ言われても難しい事は・・・(佐吉)

260 :
ニャハハハハ!なら分かりやすく言えば、これが好機よ!いま宿場は大混乱しておる!そこを一気に襲うのじゃ〜 行け!狙うは本陣流屋じゃニャハハハハッハ〜(松平義房)そそうか、よおーし!テメエ等いくぞぉぉぉぉぉぉぉ(佐吉)おおー!(鬼龍組)

261 :
本陣ではというと(芥川)良かった良かった。お雪さまだけは無事なようだな(流屋右近)とりあえず掃除手伝います(格さん)こんなに灰が舞っちゃ掃除も大変だわ(おりん)

262 :
えら〜い事になったのう〜どうしよ〜かのう〜 んっ?ひゃあ〜(上を見上げる家老剣持)ゴオオオオ〜、燃えた柱が剣持の頭上に落ちて来た  危ない!(神山左門)剣持を突き飛ばす左門!バリバリッ! グヒーたふけてくれー(壁にめり込む剣持)  

263 :
凶悪の匂いが〜(眉間にシワを寄せて遠くをにらむ左門)ご貴殿方は!?(松浦)我らは甲府奉行所与力神山左門とその一行(左門)神山左門!あの地獄の左門どのか(松浦)

264 :
これは「八兵衛嶽党」の仕業ですな〜おのれ〜(左門)ささ左様で御座る(冷汗状態の松浦)そんなこと言っちゃってよいの(壁から引っ張り出された剣持)御公儀の面々に事実を言えますか?(松浦)

265 :
西牧関所を全滅させたにとどまらず、このような〜(左門)何ですと、天領の西牧関所がっ、あの八兵衛嶽党が?(松浦)八兵衛嶽党一味はこの先の松井田城に逃げ込んだに違いない、そこで倒幕の狼煙を〜(西牧関所)

266 :
おのれ〜八兵衛めぇ〜ここまでの事をしでかすとは〜(眉間にシワを寄せて遠くをにらむ左門)おまえが八兵衛をワザと逃がすからこういう事になったんじゃねえかよ(竜巻太郎)

267 :
しかし神山どの、松井田城と申しましても戦国の昔に造られた砦程度の山城で今はその跡地に「まついだ山荘」という保養旅篭が建っておりまして、とても倒幕の狼煙の舞台になるような所では(松浦)そこだ!すぐあないして頂こう!(左門)

268 :
その前に火を消すのを手伝え〜ゴラっぁ〜本陣はなんとかなったが宿場のあちこちに燃え広がっているんだぞ〜誰のせいでこうなったと思ってんだ〜そこで見栄を取っている●ゲ!オメェもだぁ!(目が据っている流屋右近)クククっ〜(竜巻太郎)

269 :
火消に火事が多い事で有名な前橋から火盗改めと定火消が派遣された(芥川)火を消せー消すんだ〜!(定火消し加賀虎の永吉:井上昭文)前橋から参った。お雪様は無事かな?(火盗改め権藤:睦五郎)

270 :
うむ。本陣だけは無事であったが、宿場がな。大事な人名じゃ、人1人R訳にはいかぬ。早く火を消してくだされ(剣持)今わし等の配下の加賀虎が消している。安心せい(権藤)

271 :
狼藉者〜賊だ〜出会え〜(警備の藩士)鬼龍組だぁ〜右近出て来いっ!(佐吉)うるせーやい!ぶっRぞゴルぁ〜(鬼の形相の右近)ヒぃっ怖っ!(鬼龍組)テメェ等も消火の手伝いをしろっ!(右近)ハハイっただ今すぐに(鬼龍組)

272 :
加賀虎の永吉 鬼龍組の佐吉 流屋右近の3ショットを見た3歳の子供はトラウマになり翌日から外へ出れなくなったという話はまた違う機会でお話しましょう(芥川)

273 :
チョー坊(訂正→下澤広之)には大物になってほしいな〜(右近)平凡ではいいわ、真っ直ぐな子に育って欲しいわ(おりん)……(鬼龍組)おいよ佐吉、オメェとは昔いろいろ有ったがこれを機に足を洗って宿場の再建に手を貸してくれねえかい(右近)

274 :
右近、マジで言ってるのか?(佐吉)オメェもペニスなんざワケの分からねえ野郎に使われていると噂に聞いて内心は心配していたんだ…(右近)でもよぉ今さら、第一、俺たちは覆面屋を襲って…(佐吉)

275 :
あそこは八兵衛嶽党の見張所だったんだよ、後の村々の押し込みもどうせ其処に居る不細工な殿さまとケツのキレイなゴロンボ浪人に入れ知恵だろう?その悪党顔を見れば一目瞭然だ(右近)

276 :
右近、実はそうだったんだよ(涙を流す佐吉)おい!おまっ!(松平義房&監督)やっぱりそうだったのかー佐吉、奴らと手を切るんだ(右近)おおっ!今からお前を親分と呼ばしてくれ!(鬼龍組)

277 :
おめえ達は今から流屋の番頭、手代に丁稚じゃねえか、親分はいけねえ(ニヒルににやける右近)旦那っー!(鬼龍組)これを男気というのかのう………(一部始終を見届けて頷く真っ黒焦げの光圀)

278 :
そりゃ無理さ、俺にはまだ幼子のコイツ(チョー防)もいるし、妻のおりんを裏切る訳にはいかねえ(右近)おめえも堅気になったんだな。仕方ねえおいらも足洗うよ(嘘にしか聞こえない佐吉の発言)

279 :
くっそーくっそーくっそーくっそーくっそー、またしてもこの俺をつんぼ桟敷にしやがってー オレは無実だぁ(松平義房&監督)ハハハハハッー悪の栄えた試しなしー八兵衛ー神妙に縛に付けっ!(神山左門)

280 :
あれは八兵衛っ(助さん格さん)いやアレは八兵衛ではない、別人じゃ(光圀)くっそーくっそーくっそー(苦し紛れにチョー坊をさらう義房と監督)あっチョー坊!(おりん)近寄ったらこのガキの命はないぞ!監督!松井田城に逃げ込むぞ(義房)しまった!(右近)

281 :
顔姿もだが往生際の悪さは八兵衛そっくりじゃな(光圀)待てっ!(左門)旦那、あたまあたまっ!肝心な事になんでズレるかな、もうー(竜巻太郎)あああー(頭を押さえる左門)

282 :
こうして事態は義房と監督の逃げ込んだ八兵衛嶽党の言う所の「松井田城」、が地元では「保養旅篭まついだ山荘」と呼ばれた建物で人質籠城立て籠もりを巡っての攻防戦と変化してゆくのであった(芥川)

283 :
しかし其処には・・・  わはははは!おーい酒と飯が足らんぞ〜もっと持って来い(八兵衛)よく食べるなー(佐野杤木守)  既に八兵衛と駿河大納言の残党、八兵衛嶽党が先着していたのであった(芥川)

284 :
おいあっちあっち。あっちに逃げやしょう(監督)待て、誰か人がいるぞ(義房)え?奴らですかね?(監督)ん?いや奴らは爺じゃ。城代家老の佐野杤木守がいる。あれ?わしにそっくりな男もいるぞ(義房)

285 :
そなたは何者かな?ムシャムシャ(口の中に食い物がいっぱいの八兵衛)余は松平八兵衛義房じゃ、オレは監督だぞ(松平義房と監督)なにっそなたも八兵衛か?おいらも八兵衛じゃ(八兵衛)???(杤木守)

286 :
これはどうなっているんだ?(闇の蔵人)お頭!それより麓に役人たちが集まってきていますぜ(山森)

287 :
こいつ等ナニをして来やがったんだ!相手は地獄の左門だけじゃねえ、宿場の連中や安中城下からの増援の藩兵も連れてきたみたいだなーざっと500はいるな〜ここもじき取り囲まれるぞ(闇の蔵人)まずい事になりましたね(山森)

288 :
お客さん、こちらは大広間ですよ。お泊まりですか(「まついだ山荘」の半纏を着ている矢田)え?(義房と監督)はい、お客さんだよー。二名様ご案内〜(矢田)は〜い、ささ、どうぞこちらへ。お部屋へご御案内致します(義房と監督を押していく仲居のお春:中原果南)

289 :
いや、わし達は…(お春に背中を押される義房)あ!俺のお尻に触るな!(監督)さーどうぞ。こちらです(お春)義房と監督は「梅の間」の札のかかった客室に案内された(芥川)あの、わしにそっくりな男が気になる(義房)この小汚い旅籠がお殿さんのお城かい?(監督)

290 :
駿河大納言家の再興を目指し、かつての栄光を夢見て腐りきった公儀に代わって天下を狙う我が八兵衛嶽党のお城だ。「保養旅篭まついだ山荘」とはあくまで世間を欺くための仮の姿よ。まぁ、最近は常連客も増えてすっかり旅籠の方が本業になりつつあるが(義房)

291 :
お食事になさいますか?先にお風呂になさいますか?(お春)お前わしの顔を知らんのか?(義房)この宿のお馴染みさんですね。私は今朝、雇われたばかりなのもので(お春)しょうがねーなー。そんじゃ風呂に入って来るか(義房)

292 :
義房と監督は露天風呂へ向かった(芥川)さっきここへ顔を出したあの殿にそっくりな客は何者でしょうな(番頭の格好をした杤木守)

293 :
しけた客たちですよ。心付けも寄越さないし。もう一人は汚いごろんぼ浪人でなぜか袴のお尻の部分だけをくり抜いてこれ見よがしにお尻をむき出しにしてるんですよ。それがあんまり綺麗なお尻なんで、ついつい触っちゃいました(お春)

294 :
わかった!さっきの奴はおいらの熱烈なファンだ。おいらそっくりに顔の整形手術をしたんだよ。おいらになりきりたいっていうファン心理さ。そんな熱狂的なファンを持つおいらはやっぱり凄いなー(八)そんなに似ているんだったら奴は殿の影武者として使えますな(杤木守)

295 :
ご免下さい。表の貼り紙を見て伺った者ですが…こちらで従業員兼戦闘員を募集しているとか。俺ら鬼三人衆を雇ってもらえませんかね(中魔鬼十郎と鬼助と鬼丸:田崎潤と山本麟一と大前均※二役)よし採用!しかし汚い姿だね。ウチの露天風呂に入って汚れを落して来な(矢田)

296 :
おカシラ、あの鬼三人衆は麓の事情をまだ何も知らないんですね。気の毒に(山森)人は人だ。俺達が八兵衛嶽党のために500人と命のやり取りをしなければならん義理はない。それに俺達はいつか蝦夷編で見せ場があるかもしれんから手の内を余りさらしたくないしな(蔵人)

297 :
露天風呂では義房とチョー坊の背中を監督が流してやっていた(芥川)よし、今度は余が監督の背中を流してやろう(義房)義房は監督のお尻を見て感嘆の声を漏らした(芥川)なんという見事な美尻。世界お尻博覧会に出品したら優勝間違いなしの天下一のお尻じゃ!(義房)

298 :
へへへ。誰にも負けない自信のある自慢のお尻です(監督)久々の風呂だなー。お邪魔しますよ。おおっと!これは凄い美尻だ(義房の顔の前に尻を突き出している監督を囲む鬼三人衆)監督のお尻を囲み、たちまち美尻品評会が開かれて褒め言葉が露天風呂に飛びかった(芥川)

299 :
ところでお殿さんのチ○ポにあるそのホクロも珍しいな。星型のホクロが北斗七星と同じ配置で並んでる人なんて、この世に二人といないよ(監督)余は天に選ばれた人間なのだろう。このホクロはその証しだと思っておる(義房)おじちゃん凄いね!(露天風呂で泳ぐチョー坊)

300 :
これも本当に凄い。俺は副業でホクロ占い師もやってるんですがね、これはチ○ポにそのホクロを持つ者は天下の王になると言われている伝説のホクロですぜ(中魔鬼十郎)えへへへ。やっぱりそうかい。余は今のそちの言葉で駿河大納言家は必ず再興できると確信した!(義房)

301 :
このホクロを持つあなた様は一体?(鬼三人衆)余はこの山荘のオーナーだ。そち達は今から余の家来兼従業員として採用してやろう。共に栄華を極めようぞ!(義房)おー!(こぶしを上げて盛り上がる全裸の五人)ハックショイ!うー湯ざめしちまった(風呂に飛び込む五人)

302 :
気分が良くなった五人は梅の間に戻って食事をとった。チョー坊はハシャギながら裸のまま廊下を走り回っている(芥川)こら待て〜着物を着なさ〜い!ほら捕まえた〜!あ。杤木守様、梅の間の殿そっくりさんに連れが出来て五人になりましたよ(チョー坊に着物を着せるお春)

303 :
五人?その内の三人はさっき矢田が雇ったと言っていた鬼三人衆とかいう奴らだな。お客様気分でいるとはふざけた奴らだ。後で従業員の心得を叩きこんでやらねば。ところで春ちゃん、殿のそっくりさんを大広間へ来るように呼び出してくれ(杤木守)

304 :
「あーあーテステス、ただ今マイクのテスト中。…えー、梅の間にお泊りの成り切り八兵衛様ぁー成り切り八兵衛様ぁー、誠に恐れ入りますが大広間の方へお越し下さい」(山荘内の放送)何が成り切り八兵衛だ。無礼な!(立ち上がる梅の間の義房)

305 :
義房が大広間へ入って来た。いきなり両側から矢田と大山が飛びかかり、義房は浴衣をひんむかれて全裸にされた(芥川)何のマネじゃ杤木守!(義房)そっくりさんよ。お前にはおいらの影武者になってもらうぜ。おいらになれるなんてファン冥利に尽きるだろ。えへへ(八兵衛)

306 :
余が本物の八兵衛義房じゃ!杤木守、矢田、大山、騙されるな!そこにいるのは余の偽者じゃ!(義房)フっ、こ奴、すっかり殿になり切っておりますな(杤木守)えへへへ。熱狂的ファンってのはそういうもんよ(床の間に腰かけてムシャムシャと料理を食っている八兵衛)

307 :
あれ?お前はチ○ポもおいらの真似してるのかい(八)なんだって?(義房)ほう、チ○ポに星型ホクロの北斗七星の刺青もしているとは本格的ですな(杤木守)まさにファンの鏡だ。こんな熱狂的なファンに会ったのは初めてだぜ(自分のチ○ポを露出して比較する八兵衛)

308 :
あ!余と同じ星型ほくろチ○ポ!(驚く義房)やい、そっくりさん!お前はおいらが危なくなった時は身代わりになるんだぞ。この檻の中へ放り込んでおけ(八兵衛)ハっ!おい、そっくりさん、この中へ入ってろ(八の近くにある檻の中へ義房を放り込む矢田)

309 :
あそこでハシャいでるのはお前のガキか?(八)あ!忘れてた。あれは流屋の息子のチョー坊だ。余と監督が誘拐して来たんだ(義房)流屋の息子!余計な事してくれたな!そっくりさん(杤木守)流屋って何者だ(八)お忘れですか。流屋は宿場の名主で本陣の主人です(杤木守)

310 :
麓で人を集めてその内に息子を奪還しに来ると思うな(義房)こうなっては仕方がない。いつかは決着をつけなくてはいけなかった相手です(杤木守)面白れーじゃねーか(八)大事な人質だ。おい春ちゃん、奥の部屋でその子供の相手をしていてくれ。目を離すなよ(杤木守)

311 :
人質?この子、そっくりさんのお子さんですよね(お春)こっちは忙しい。子供を連れて向こうへ行ってなさい(杤木守)おばちゃん遊ぼー!(チョー坊)おばちゃんじゃなくてお姉ちゃん…じゃなくて春ちゃんと呼びなさい(お春)鬼ごっこしよー(チョー坊)よし来た!(お春)

312 :
その後、杤木守は梅の間で酔っ払っていた鬼三人衆と監督を呼びつけて説教し、庭に連れ出して「まついだ山荘・従業員の心得十ヶ条」「八兵衛嶽党・党員の心得十ヶ条」を覚えるまで大声で読み上げさせた。監督もなぜか従業員および党員として働かされる事となった(芥川)

313 :
春ちゃん、どうなってんだいここは(まついだ山荘の女将お涼:音無美紀子)この女将は元は松井田藩の腰元として働いていたが、この有様なので現在はその人望ややり手ぶりを見込まれ女将として働かされている(芥川)

314 :
杤木守様とお殿様たちと御重臣方が集まって難しい相談事をしてるんですよ。経営に失敗して夜逃げの相談でもしてるのかもしれませんよ(チョー坊と遊ぶお春)私達は流しの女将と仲居だからねぇ。この山荘の先行きが暗いなら、さっさとよそのいい所へ移りましょ(お涼)

315 :
それもそうですね(お春)春ちゃん、ボクも一緒に行く(チョー坊)檻の中に入ってるのお父さんでしょ?(お春)チ○ポに北斗七星がある凄いおじさんだけど知らない人だよ。お父さんは麓にいるの(チョー坊)荷物をまとめたお涼とお春はチョー坊を連れて山を下りてしまった

316 :
おい監督、人質のガキはどうした?(杤木守)知りませんよ(監督)女将や女中の姿も居ないぞ!(矢田)闇の蔵人たちも姿もふつっと見えなくなったなームシャムシャ(八)とういか、銭箱が空っぽですぞ!あぁ売上金や仕入金が〜(矢田)

317 :
おまえたちはすでに包囲されている、無駄な抵抗は止めて投降するんだ〜(拡声器の神山左門の声)なにっ!地獄の左門め、遂にここを嗅ぎつけたか(杤木守)しつこい奴等め(八)

318 :
この「松井田城」はもの凄い人数で十重二十重に取り込まれておりますぞ(矢田)クソっ〜ここでおめおめと投降してなるものか〜人質を探せっ〜(杤木守)すでに山を下りております、ホラあそこにみえるでしょ(矢田)

319 :
まついだ山荘は神山左門の指揮のもと、安中藩兵、松井田宿警備の役人、流屋一門に人足衆、前橋からの火盗改めをはじめ火消したち、そこに破られた西牧関所を管轄する板鼻代官所の手勢も加わって取り囲み800人もの体制で空前の捕物陣が敷かれたのであった(芥川)

320 :
まついだ山荘の女将お涼です。(お涼)同じく中居のお春です(お春)ちゃんっ!(チョー坊)チョー防!怪我は無いか!良かったぞ。心配したぜ。(右近)わしは最大の怒りに包まれた。あの八兵衛はここで始末してやるわ!ええい皆の者出撃じゃ!(左門)

321 :
私共は前から攻める。(左門他甲府役人)ならばわしらは後ろから(松浦他安中藩兵※剣持は城で掃除ちゅうの為参戦拒否)私たちはどういたします?(百瀬)お宅探訪と参りましょう(建物)

322 :
たすけて〜(風呂に入っていたふんどし姿の常連客)あぁぁ〜待ってくだされ〜常連のお客様たち(矢田)ついにこれで失うものは無くなりましたな〜殿も御覚悟を(杤木守)てへっ(八)

323 :
それっ掛かれ〜!(左門)てっコラッ左門!ハゲっ!正面は崖じゃないかよ〜(竜巻太郎)逝くんだ〜崖をよじ登れ〜逝くんだ〜(左門)非情だ(権次)てめえも来いよっ〜吹き曝しじゃねえか!(竜巻太郎)

324 :
これは持久戦になりそうだな(安中藩代表・松浦)ハッちゃん、寺の金を鋳つぶして鉄の球を作って、それから・・・(人足のハッちゃんに指示をする流屋右近)あぃあぃ(ハッちゃんをはじめ人足達)

325 :
俺達はどうする?(助さん)見てるだけじゃあつまんねえし。いっちょ参戦すっか(格さん)わじをわじをおいてってくれないでええ〜丸焦げなの〜(唐丸籠の光圀)

326 :
これでもくらぇ〜(長柄杓の中味を崖の左門の頭上に振りかける八兵衛、杤木守たち)うわぁー(四方)ギャー、ウ●コだぁー(竜巻太郎)あたまにかけるな〜ウゲっ!!(左門)

327 :
二階の窓で笑っているの八兵衛じゃないか、相も変わらず下品な作戦じゃのう(光圀)しかし、正面の攻め方は散々ですね(助さん)参戦は見合せるか、ウ●コを掛けられては堪らんからな〜(格さん)

328 :
えーい、人質はいないのか!クソーっ、こうなったらお前が人質だー(中魔鬼十郎の首に刀を当てる杤木守)それウチの従業員ですよ(矢田)矢田!大山!お前らもやれ!(杤木守)側近の矢田と大山は渋々と鬼助と鬼丸の首にそれぞれ刀を当てた(芥川)ひい〜(鬼三人衆)

329 :
奴ら人質の命がないぞと喚いていますぞ(弥七)あっ八っあんが二人!(お新)人質にされているのは八兵衛ではないなーしかし幕府転覆を狙うワリにはお粗末な先方じゃのう〜奴らの先も見えたわ、それに比べ攻め方は・・・ほれっ見よ(光圀)あっ鉄の大きな珠(お新)

330 :
あ!あそこで人質になっているのは中魔鬼十郎!私の双子の弟です!(双眼鏡を覗く小田屋:田崎潤※二役)あれは俺の双子の弟の鬼助だ!(鬼龍組の佐吉:山本麟一※二役)あれは俺の双子の弟の鬼丸だ!(鬼龍組の呑丸:大前均※二役)

331 :
八兵衛嶽党め。追い詰められてついにややこしい配役かぶりネタを使って来やがったな(左門)従業員を人質にするとはなんて卑怯な奴らだ(助さん)

332 :
いいかハッちゃん!まついだ山荘の横のあの一本松に鉄球をぶらさげ振らして山荘にぶち当てろ、火消しの衆は穴が空いたら其処へ竜吐水で一斉放水を(流屋右近)ぁぃぁぃ、まかしときやがれっ!(はっちゃん、加賀虎の永吉)憎しみがこもっておるな〜(権藤)

333 :
あ、考えてみたら昔から俺たちと弟たちはすごく仲が悪かったので、助けなくていいです。もう遠慮なく皆さんやっちゃって下さい(小田屋・佐吉・呑丸)

334 :
あんな弱々しい男に年寄たちがあんな鉄の玉を・・・(助さん)ぃぃぃくぞぉぉぉい〜(ハッちゃん)ほぉぉぉぃ〜(鉄球に繋がった綱を引っ張り上げる人足たち)持ち上げっちゃったよ(格さん)そぉれぃぃぃぃぃ〜(ハッちゃん)

335 :
ドゴーン! 一本松に釣り上げられた鉄球は勢いよくまついだ山荘の側面を襲ったのであった(芥川)放水!目標まついだ山荘側面の穴!打ちぃ方〜始めっ!(権藤)それっ(永吉) プッシュー(竜吐水の放水音)

336 :
ガタガタガタガタ(轟く騒音)殿!私はここで天命を全ういたします!はようお逃げください!(落下傘を八兵衛に渡す杤木守)え?あんたはいらないの?分かった。おいらも命は大事だからよう。すまねえぜ(落下傘を受け取る八兵衛)

337 :
一気に旧松井田藩、まついだ山荘は壊れていった。(芥川)やったぞ。皆の者やったぞ!(歓喜に触れる左門)

338 :
八兵衛達は山荘の外に出ていた(芥川)壊れちまったかムシャムシャ、だがあきらめるなよ、勝負はここからだぜ。アンタらは兵隊を何百人くらい抱えているんだい?(落下傘を背負う八)

339 :
山荘と運命を共にされた杤木守様を除くと、殿と側近の私と大山、そっくりさんと鬼三人衆で全てです。使用人の小者が数名いたのですが逃げてしまったようで、殿を入れて七人ですかね(矢田)

340 :
まじ?(八)慢性的な人手不足なもので。ここ半年で面接に来たのは女将と仲居と今朝来た鬼三人衆の五人だけですから(大山)そんなんで、よく天下征服とか言ってたなぁとか我ながら思いますね(矢田)今から募集したらまだ間に合うんじゃね?ムシャムシャ(八)

341 :
やった。まついだ山荘は破壊したぞ(助さん)ハッちゃん、人足のみんな、よくやってくれた(流屋)すると山の上から大量のビラがヒラヒラと飛んできた。助さんが一枚を手に取った(芥川)

342 :
なになに。「来たれ若人よ!従業員・戦闘員募集。君も山荘で働きながら八兵衛嶽党に入って駿河大納言家の再興を目指してみないか。社会保険完備、有給有、制服貸与、給与その他は応相談」。なんて往生際の悪い奴らだ(助さん)

343 :
ムシャムシャ。ファンクラブの諸君、さらばだ。このファンクラブは全国に支部はないの?ここだけ?そう。んじゃ檻の中のそっくりさんを俺って事にしといてねムシャムシャ(八)殿、いつか駿河大納言家を再興して下され(矢田)任せろ!(適当に答えて山から落下していく八)

344 :
八兵衛てめえ!(格さん)へっへんだ助さん格さんお久しぶりですね。(八兵衛)とっ捕まえてやるわ!(お新)それはできねえよ。ほらこの落下傘。じゃあね〜(徐々に宙に上がっていく八兵衛。なんとこの落下傘は浮く技術もあるそうだ)

345 :
一方神山左門達はというと(芥川)どうしやす?(権次:宮口二郎)あ、あれは!あたしの好きな尻が綺麗な男よ!(平原徹之進:カルーセル麻紀)追うんだ!(左門)追うのよ!(平原)

346 :
平原徹之進、志茂田の影吉、百瀬由一ら同心三人は監督の尻を追って駈けて行った(芥川)八の奴め、もう見えなくなったか(助さん)よーし、八兵衛嶽党を召し捕るぞー!ついて来ーい!(左門)左門を先頭に一行が山荘跡に全速力で駈けあがって来た(芥川)

347 :
八兵衛嶽党!八兵衛護送中の我らを襲い、西牧関所を全滅さぜ、近隣の村々へ押し入り、お雪様を狙って本陣に放火し、チョー坊を誘拐、そして「保養旅篭まついだ山荘」を隠れ蓑に倒幕を企むなど数々の悪行許しがたし!首謀者の八兵衛ともども全員を召し捕る!(左門)

348 :
えー?倒幕は企んでたけど実際は山荘を細々と経営してただけだし、唐丸籠を襲ったのは闇の蔵人だし、関所全滅は殿と蔵人だし、お雪様と村への押し入りは無関係だし、チョー坊誘拐はそっくりさんと監督だし、俺らは何もしてないんだけどなー(側近大山)

349 :
俺達は求人広告見てここに来ただけなんだけど…人質にされたし…(鬼三人衆)こいつら、何を言っても聞く耳持たないって顔してるぞ。えーい、こうなったらヤケクソだ!そうとも!全ては俺達、八兵衛嶽党の仕業だー恐れいったかー!(矢田)そんな嘘つくなよ!(義房)

350 :
者どもー!かかれー!(左門)左門一行、助さん格さん弥七お新、流屋の奉公人達、ハッちゃんら人足達が八兵衛嶽党に襲いかかった(芥川)テ〜テ〜テ〜テ〜テーテーテ〜ン♪(乱闘時のBGM)

351 :
ドカッ!バキッ!ボコッ!(殴打する音)助さん格さん左門さん、もういいでしょう!(唐丸籠の光圀)

352 :
やかましい爺!罪人の分際で仕切るな!(唐丸籠を蹴飛ばす左門)義房、矢田、大山、鬼十郎、鬼助、鬼丸は袋叩きにされて捕えられた(芥川)八兵衛はこの神山左門が捕えたー!(左門)控えおろー(印籠を向ける唐丸籠の光圀)バーン!(印籠の効果音)

353 :
引っ込んでろ爺!(唐丸籠を蹴飛ばす左門)やったな左門!(四方)これで南町奉行所に復帰できるぞ!(左門)旦那、あたまあたまっ!肝心な事になんでズレるかな、もうー(竜巻太郎)あああー(頭を押さえる左門)

354 :
左門様のそのおカ●ラ、職人の手作業で丁寧に編み込まれたと思われる毛の一本一本に魂のこもった匠の技を感じますね。造り物とは思えない本物の毛の様な質感が素晴らしいフガフガ(左門に猿ぐつわをはめられる探吉郎)

355 :
おのれ誰がお前なんかに捕まってなるか。バキバキ、バキバキ(身体が巨大化して唐丸籠を突き破る光圀)なんだ!なんだあれは!(左門)うわっはっは。わしの秘伝の技、巨大化じゃ!踏み潰してやるわ!(光圀)皆逃げるんだ!逃げろ!(四方)

356 :
ぐしゃ!(まついだ山荘を踏み潰す光圀)やばいやばい、カツラを押さえなければ。ええい皆の者逃げるんだ〜!(カツラを押さえて必死に逃げる左門)

357 :
いや〜水戸に居る時変な医者にもらったこの薬。まさかこんな時に役立つとはな。しかしこれじゃあ松井田が無くなってしまうわい。皆わしから離れて行った事だからこのまんま江戸まで行こう(光圀)

358 :
か、帰る!?あんたは何の為に来たのですか!(松浦)こ、甲府で大事な仕事もあるし。何より私たちはあなた達とは関係ない。それじゃあまたどこかでお会いしましょう。(左門)なんて非常な御方なんだ(掃除終わりの剣持)カツラが心配なんでしょ。(竜)おおい行くぞ!(左門)

359 :
光圀が歩いている場所、場所は壊滅的な被害を受けていた。当の光圀は既に小さくなり水戸へ向かっていったのある(芥川)

360 :
私どもももう用無しなので帰ります(前橋の火盗改め権藤&火消加賀虎の永吉)あたし他に良い男見つけたから、もうあの尻が綺麗な男追うのやめたわ(平原)あたしもー(百瀬)姐さんあたしもなのよ。(志茂田)

361 :
元松井田藩で現在まついだ山荘で働いてる亡くなった佐野杤木守の側近大山と矢田はというと・・・(芥川)あ!あれは殿さまじゃねえか!(矢田)ちげえよ。ほらあのそっくりさんだろ。(大山)

362 :
あの〜お殿様ですか?(矢田)お前達!今まで俺を偽物だ何だいいやがってこの野郎!(義房)俺達佐野様にマインドコントロールされてたんだな。どう見てもこの方がお殿様にしか見えねえ(大山)
そういえばお殿様は耳たぶにホクロがあったはず。やっぱりこの方が殿さまだ(矢田)やっと分かってくれたか・・・(義房)

363 :
しかしのう、わしはもう松井田藩を復藩させようとは思ってない。また前みたいに山荘の民宿をやっていこうじゃないか(義房)おう!やりましょう!やりましょう!(大山&矢田)かくして再び別の土地にまついだ山荘が立つ事になった。一件落着である(芥川)

364 :
そして安中藩では。(芥川)あんな奴らは置いといて、俺達は松井田の復興が重要だ。(流屋)仕方がありませんな。頑張りましょう(松浦)はい(剣持)

365 :
おーい、お前監督だろ(八兵衛)おめえ殿さんか?いや違うな(監督)おめえ鬼龍組とは手を切ったのかい?(八兵衛)ああ。奴らは足を洗って故郷の伊賀へ帰っちまったよ(監督)じゃあ今日から俺とお前は兄弟だ。2人旅だ(八兵衛)勝手にどうぞー(監督)

366 :
いや〜この崩れかけたお屋敷も旧松井田城も中々ですな。うーん外観に哀愁を感じる(建物)旦那、そんな話してないで復興に力を貸してよ(小田屋)そういやあなたの双子の弟はどうなったの?(おぶん:東恵美子)ドロンして消えちまったよ(小田屋)

367 :
ご隠居のせいで松井田城下は滅茶苦茶だな。しかし私達はご隠居を追うしかないんだな(助さん)はっつぁんもどこで何してるんだか(お新)そろそろ話を〆て松井田を去るかな(格さん)へい(弥七)
お取り潰しになった藩の怨み、八兵衛そっくりお殿様、助三郎主従、光圀、八兵衛&監督は松井田を去っていった(弥七)
チャラチャチャラチャチャラチャチヤーンチヤーンチャアーン(BGM)
第8話完

368 :
追伸
※ちなみにお雪さまは無事お江戸に届けられたそうです。(芥川)

369 :
非情のライセンス追加のお話〜
あーあ、ご隠居独りで行ってしまったよ(助さん)お若いお方、やはりあっちの唐丸籠の御仁は水戸の御老公だったんでしょ(小者岩松)

370 :
えっなんでそれを?(格さん)以前、紀州様のお茶会で御一緒した事が御座いましてな(岩松)とっつあんの過去の方が気になるなー という事は左門は水戸の御老公を2度も足蹴にしたのか?(四方)

371 :
あのバカ野郎、この事を知ったら髪の毛全部抜けるんじゃねえかな?クククっ(竜巻太郎)

372 :
♪チャン!チャラララチャララ〜 うまれた時が悪いのか〜 それとも俺が悪いのか〜 事件が終わって煙草をふかしながら独り街道を歩く左門

373 :
かみそり与力神山左門… この件で筆頭与力榊(渡辺文雄)からこっ酷く怒られ、左門が江戸に復帰したはもうしばらく後の事である(芥川)

てってーん          あらためて完

374 :
第8話「松井田藩を取り戻せ!お雪様と波乱の巻」(松井田)
東野英治郎(水戸光圀)
里見浩太朗(佐々木助三郎)
伊吹吾郎(渥美格之進)
高橋元太郎(うっかり八兵衛・松平義房)
宮園純子(霞のお新)
中谷一郎(風車の弥七)
━━━━━━━━━
目黒祐樹(闇の蔵人)
渡辺篤史(建物探吉郎)
常田富土男(剣持頼母)
中原果南(お春) 監督◆v5d1kQsIAA(監督)
三ツ木清隆(文吉) 青木義朗(松浦義助)
高品 格(喜八) 鈴木瑞穂・泉谷しげる(井上主水)
浜田寅彦(佐野杤木守) 藤巻 潤(大山) 遠藤真理子(お美代)
コント55号(幇間) カルーセル麻紀(平原徹之進) 左とん平(竜巻太郎)

375 :
━━━━━━━━━
安藤 昇(流屋右近)=特別出演=
━━━━━━━━━
田崎 潤(小田屋藤吉・中魔鬼十郎)
金子信雄(山森雄)
葉山良二(与力四方) 東恵美子(おぶん)
岩城力也(岩松) 美川憲一(百瀬由一)
山本麟一(佐吉・鬼助) 宮口二郎(権次)
堺左千夫(藤蔵) 井上昭文(加賀虎の永吉) 睦 五朗(権藤)
剣持伴記(矢田) 中田博久(嘉助) 北町嘉朗(同心田村)
松山照夫(びっくり箱の鳩の助) 岡部正純(銀次) 大前 均(呑丸・鬼丸)
真弓田一夫(相模屋) 高城丈二(五郎蔵) 芝本 正(笹川采女)
大泉 混(安中藩人足) 及川ヒロオ(安中藩人足) 山内八郎(ハッちゃん) 下澤広之(チョー坊(子役))
志茂田景樹(志茂田の影吉) おすぎとピーコ(杉 ピー田) なぎら健壱(珍捻) 横山あきお(安中藩人足)
重久剛一、田中真理、白川和子、志麻いづみ、市川男女之助
福本清三、笹木俊志、峰蘭太郎、遠山金次郎、岩尾正隆、成瀬正
阿波地大輔、野口貴史、鈴木金哉、秋山勝俊、沖時男、伊波一夫、小峰隆司含め連名
協力 俳優座・松平健
音無美紀子(お涼)
水野久美(おりん)
天知 茂(神山左門)

376 :
第9話開始↓
一時大きくなり、再び小さくなった光圀は1人、街道を歩いていた(芥川)1人旅も偶にはよいのう。この街道は何というのじゃろうか?(光圀)おい爺さん道にでも迷ってるのかい?(渡世人の健:堺正章)この街道の名前を教えてほしいのじゃが(光圀)

377 :
ここの街道の名前は、「日光例幣使街道」っちゅうんだ。次は鹿沼の宿場に当たりつくぜ(健)ほう。鹿沼か。行くのは久々じゃな(光圀)おいらは、鹿沼の湯屋『松の湯』で働いてるんだが、家出しちまってよう。旦那さんと女将さんに合うのが心配でならねえ(健)

378 :
お前さんも鹿沼に参るのじゃな。わしもその湯屋へ立ち入ってみたいのう(光圀)ならおいらについてきな。紹介してやるよ(健)

379 :
同じく助三郎格之進弥七お新は一足早く鹿沼へやってきていた(芥川)いや〜なんか汗かいたな。どっかに湯屋でもないもんかな(助さん)あそこに『松の湯』っていう湯屋があるから入ってみよう(格さん)

380 :
ちょいとお前さんお客さんだよ(松の湯女将まつ:森光子)あ、どうも。おおい誰か、お客さんだから荷物持ってあげなさい(松の湯主人祥造:船越英二)すいません内の旦那さんと女将さんあういう人なんですよ(松の湯の従業員お浜:悠木千帆)

381 :
見てな、あたいのこの白い肌。番台のアイドル、おまつだよ(まつ)中々楽しい湯屋だなw(助さん)おい助さん、あっちにゃ女の裸が見えるぞ(女湯の脱衣所を覗く格さん)中々いいなw。(助さん)

382 :
おいおい、オレにも見せろよ(浅太郎)あれっ!おまえ与力の神山左門の下っ引き見習いをやってた竜巻太郎じゃないのか?(助さん)竜巻だぁーおれはそんなヘンな名前じゃないぞ、この松の湯に出入りしている浅太郎てんだよ(浅太郎)

383 :
それにしてもよく似ているなー(格さん)大体、下っ引き見習いって何だよ!オレはそんなケチな男じゃねいぜ(浅太郎)じゃあーなんなんだ?(助さん)オレはドチンピラの浅太郎よ、どうだ驚いただろ!(浅太郎)・・・竜巻よりケチな男じゃないか(格さん)

384 :
なんだとやるか!(浅太郎)おうっ!受けて立つぞ(助格)チョットチョットおかみさん!(お浜)おいコラ!お前らちょっと番所まで来てもうおうかなー(宿役人杉山:曽我廼家一二三)あーあ、そら見た事でしょ(お新)
お前らも一緒に来るんだよ(杉山)こうして助格お新弥七に浅太郎は番所に連行された(芥川)

385 :
杉山さんもいつになくピリピリしているね(まつ)そりゃそうだよ、もうすぐこの鹿沼に日光例幣使さまが御出でになるんだから、宿場のお取り締まりも厳しくなっているんだよ(祥造)また来るのかーあーイヤだね(お浜)コラコラ、聞こえたらエライ事になるよ(祥造)

386 :
日光例弊使とは朝廷より毎年、日光東照宮に幣帛を奉献するために遣わされる勅使の事である、往路は中山道から例幣使街道を経て日光へ、帰路は日光街道から江戸へ至り将軍家に挨拶の後、京への帰途につく、問題はこの勅使たる例幣使の所業である(芥川)

387 :
下に〜下に〜 街道を行く例弊使行列 ホホホホホっ!麻呂は満足でおじゃるぞ、麻呂はこの旅で儲けて儲けまくって羽根を伸ばすでおじゃるよ、のう六条殿(一条三位:菅貫太郎)ヒョヒョヒョ!左様でおじゃりますなー(副使・六条三位:蜷川幸雄)

388 :
ああ駕籠が揺れたでおじゃる〜 ドテッ!あーイタイイタイでおじゃる(一条三位)あーまた始まったよ(八兵衛)お約束の小遣稼ぎですね(監督)まーそなた達も甘い汁を吸っておるクセに(六条三位)

389 :
この連中の経緯はこういう事である〜(芥川)此処は上州大田宿 下に〜下に〜 ああ駕籠が揺れたでおじゃる〜 ドテッ!あーイタイイタイでおじゃる(一条三位)あぁ〜これは〜例幣使さまお怪我は?(大田宿世話役:溝田繁)

390 :
あーイタイイタイでおじゃる、ここの駕籠持ちはけしからぬぞよ〜(一条三位)これはとんだ粗相を(世話役) 当然その夜は世話役の掛かりでどんちゃん騒ぎである(芥川)

391 :
ヒョヒョヒョ!ササをどんどん持ってくるでおじゃる〜(六条三位)これは先ほどの御迷惑料で御座いまする(世話役)100両か…まぁこれでイタクなくなったでおじゃるホホホホホっ!(一条三位)一条三位よ〜相変わらずセコイ事をやっているなー(ぬーっと現われた八兵衛)

392 :
キャー、狼藉者でおじゃる(一条三位)三位、オレだよ俺っ!(八兵衛)あっどっかで見た事ある顔でおじゃる、そなたは水戸の・・・(一条三位)そうよ〜第1部の3話以来だな〜今は爺と別れて、この俺の使い走りをさせている男と二人旅よ(八兵衛)監督です(監督)

393 :
今さら麻呂になんの用でおじゃる(一条三位)それよーおいてめー俺たちを今からおめぇの家来にしてもらおうかー(八兵衛)それが人にものを頼む態度でおじゃるか(六条三位)

394 :
ウルセー!外野は黙ってなー!おい監督!(八兵衛)あいよ(六条三位に透かしっ屁をかます監督)クウウウくっさー(六条三位)なんか、しばらく見ない間に凶暴になったでおじゃる(一条三位)

395 :
俺もこうなるまでには、いろいろ有ってなーオメェもあの爺にはいろいろ思う所もまだあるだろう(八兵衛)八兵衛はこれまでの経緯を一条三位に話したのであった(芥川)

396 :
こんどはオメェは勅使だ、それで俺たちは勅使の家来ってワケだぁ、オレの確かな情報筋では爺は日光に向かっている(八兵衛)あい分かったでおじゃる!皆まで申すな!麻呂もあの水戸の爺はどれだけ煮え湯を飲まされた事か(一条三位)

397 :
かくして卑怯な相談は成立したのであった(芥川) 〜大田宿での回想シーン終わり〜

398 :
そして>>388へ(芥川)あーイタイイタイでおじゃる。ここの駕籠持ちはけしからぬぞよ〜(一条三位)これはとんだ粗相を(鹿沼宿の二つ手前の楡木宿の世話役:細川俊夫)日光例幣使の悪い噂を聞いていた世話役は青くなった(芥川)ホホホっ!(小声で笑う一条三位)

399 :
一方「松の湯」の近所の町角では(芥川)あれがお前さんの働いてた湯屋か(光圀)湯屋の下働きがイヤで三年前に飛び出した。帰りたいけど顔を出しにくい…そうだ変装するか(健)健は風呂敷包みから着物を取り出して浪人姿になるとモジャモジャの大きな髭を付けた(芥川)

400 :
爺さんもその全裸のままじゃマズいぜ。これを着な(健)着物を着るのは輪島以来かのー(いつものお馴染みの御隠居スタイルになる光圀)爺さんはどこかの大商人、俺はその用心棒って事にしようぜ。…なんか地味だなぁ。爺さん、景気づけに髪も髭も派手に染めちまえよ(健)

401 :
付け髭で顔下半分を隠した健と七色に髪と髭を染めた光圀がのれんをくぐった(芥川)いらっしゃい(おまつ)おまつは番台に金を置く二人を不思議そうに眺めた(芥川)怪しそうな年寄りだね…あら?あの髭浪人はどこかで会ったかしら?…まさかそんな事ないわよね(おまつ)

402 :
健と光圀は湯には入らずに湯上り客の休憩場所である二階の広間に上がった(芥川)バレるかと思ったぜ…(健)「松の湯」の隣家の二階の窓際ではムクんだ顔の歯並びの悪い年増の肥満女が、巨体を横に揺らして三味線をかきならしながら大きなダミ声で歌を歌っていた(芥川)

403 :
さよならのー♪言葉さえー言えなかったのー♪(お毬:現在の天地真理)うるさいのう(光圀)あのデブ、まだ生きてたのか。奴は俺がここで働いてた時から隣に住んでる乞食のキ○ガイ女だよ。夜になると二階の窓際に腰かけて三味線をジャカジャカ弾いて大声で歌うんだ(健)

404 :
キチ○イだからなぁ(客の正司屋敏助:正司玲児)近所迷惑で困るわ(正司屋の女房お敏:正司敏江)隣は元は女郎屋だったが今は荒れ果てた空き家なんだ。あのお毬っていう元は女郎のキチガ○女が居残って勝手に住みついてるんだ(健)白雪姫みたいな♪心しかない私♪(お毬)

405 :
どこが白雪姫だ。静かにしろデブ!(お毬に皿を投げつける健)グサッ(効果音)皿はお毬の額に突き刺さり、お毬は額から滝のような血を吹き出しながら断末魔の悲鳴を残して二階の窓から落下していった(芥川)ほう!見事な腕じゃ。死んどる(光圀)やっと静かになった(健)

406 :
健さんじゃない?ねえ健さんよね(お美代:浅田美代子)し、しらねえよ。だ、誰だよおめえ(健)あたしよ、おとっつぁんおっかさんを亡くしてこの松の湯で働いてるお美代よ(お美代)

407 :
静かにしろ。その通り健だよ(健)やっぱり健さんだわ。女将さんに知らせてくる〜(お美代)おい待て、そんな急じゃあ緊張するじゃねえか。おい待てよ!(とっさにお美代を止めようとする健だが勝手にお美代は行ってしまう)

408 :
松の湯の玄関では主人の祥造と和菓子屋の主人の徳一が話をしていた(芥川)おい祥さんよう。また日光例弊使が来るらしいぜ(徳一:江戸家猫八)あれは迷惑な奴らだからねえ。この松の湯もあんたの亀屋も影響がなきゃいいけどね(祥造)

409 :
おい美代ちゃんどうしたんだい?そんなに急いで(徳一)女将さんはどこ?旦那さんでもいいわ。あ、徳一さんには内緒よ(お美代)あははw。一体どうしたんだい?(祥造)大変なの、健さんが帰ってきたの(祥造の耳元で小声で囁くお美代)
な、なんだって健が帰ってきただってえええええええ(大声で言う祥造)

410 :
外へ買い物に出ていた女将のお松と従業員のお浜にも祥造の大きな声は聞こえた(芥川)ちょいとお浜、今旦那さんの声で何か聞こえなかったかい?(お松)はい。健が帰ってきたって聞こえました(お浜)

411 :
そうかい、健が帰ってきたって言ったのかい。って健が帰ってきただって!(お松)魚屋さん、御代置いときますね。女将さん早く帰りましょう(お浜)もういないようですねw(お浜が御代を置いた瞬間にダッシュで駆けていったお松を見た魚屋:福本清三)

412 :
本当女将さんは足が速いんだから。待ってくださいよ(お浜)
チャラチャチャチャンチャン
CM

413 :
CM明け
お毬を仕留めた健は二階にいた客たちに囲まれていた(芥川)たいした腕だべなー(湯屋に客として来ていた鹿沼宿の世話役・平吉:由利徹)ありがとう!ありがとう!(涙を浮かべる客たち)

414 :
あの基地外女には宿場中の人間が悩まされていたんだ(客A)今日から安眠できるよ(客B)あんたは英雄だ(客C)英雄だなんて照れるなぁ。俺は当たり前のことをしただけさ(健)

415 :
お前さんのあの皿投げの技はたいしたもんじゃ。湯屋の三助だった男がどこであの技を身につけたんじゃ?(二階の壁の小窓から女湯を覗いている光圀)

416 :
俺は三年前に松の湯を飛び出した後は大道芸人一座に入ったんだ。そこで座長に仕込まれた。他にこんな事もできるぜ(健)皿を取り出した健は皿回しやテーブルクロス引き等の数々の芸を見せた

417 :
女湯には婆しかおらんわい(舌打ちする光圀)他にこんな事もできるぜ(健)健は懐から皿を何十枚も取り出すと手裏剣のように壁に皿を投げつけた。皿は次々と壁に突き刺さった(芥川)

418 :
あ〜あ。健さん、壁にこんなにたくさん穴あけちゃって。女将さんに怒られても知らないから。あ!そこのお爺さん!女湯を覗くなら別料金を払わなきゃ駄目よ(お美代)健が帰って来たって?(二階に上がって来た祥造と徳一)

419 :
この髭もじゃの浪人さんが健だって?(平吉)えー?(正司屋夫婦)ち、違うよ。俺は…やっぱり逃げよ!(二階の窓から下の表通りに飛び降りる健)ドサッ!…いててて(健)玄関の外の路上で健が立ち上がるといきなり平手打ちが飛んで来た(芥川)バシっ!(平手打ちの音)

420 :
健にビンタを張ったのはおまつだった(芥川)健!三年もどこへ行ってたんだい。皆がどれだけ心配して探し回ったか。懲らしめてやる!(おまつ)おまつは健を倒して健の両足を持つと股間に右足を乗せてグイグイ責めた(芥川)必殺の電気アンマ!(お浜)あれは効く…(祥造)

421 :
お、おかみさんすいやせん。お、おいら帰りたかったんです。でも、でも怖くなっちまって(健)
あんたがこうしてまた帰って来てくれた事は率直にうれしいよ。でもね何で素直に帰ってこないんだい。私が怒ってるのはそこなんだよ。普通に旦那さん女将さんおかえりって暖簾をくぐってくれたらあたしは怒りゃしないよ(お松)

422 :
俺は不安だったんです。家出同然にここを飛び出した俺を皆は暖かく迎えてくれるんだろうかって(健)暖かく迎えるに決まってるだろ(お松)それに俺はさっきお毬を殺っちまった(健)

423 :
気にしなくていいさ。あの嫌われ者の基地外女は死んだ方が世のため人のためだったんだ。あんたがやらなくてもいつか他の誰かが殺ってたさ(お松)また俺を雇ってくれるんですかい?(健)

424 :
当たり前じゃないか。これでもかという位、ガンガンこき使ってやるよ!(お松)女将さん…(涙ぐむ健)これで一件落着だな。お帰り、健(祥造)オヤジさん…(涙ぐむ健)

425 :
さあ、健も帰って来た事だし、今日から改めてまた新たな気分で皆で力を合わせて頑張っていこうじゃないか(お松)おおー!(一同)女将さーん、大変でーす!湯船がーお湯がー(お美代)

426 :
一同が湯船に向かうと、光圀が「あゝ人生に涙あり」を熱唱しながら湯につかっていた。だが、七色の髪と髭を湯船の中で洗ったために湯が真っ黒になっていた(芥川)あー!(一同)

427 :
爺さん!何て事をしてくれるんだい!(お松)まだこれから深夜まで営業するっていうのに(お浜)カッとなったお松は光圀を湯船から引きずり出すと必殺技の電気アンマをかけた(芥川)

428 :
ああぁんうぅぅうんあぁぁあぅふうぅうん(興奮する光圀)こりゃあー喜んでるようだべー(平吉)駄目ね…この爺さんには効かない。私の電気アンマが通用しない相手は初めてだわ(お松)

429 :
フン、いいさ。ちょいと爺さん!あんたは今からウチの三助としてタダ働きしてもらうからね!(お松)こうして光圀は健と共に松の湯で働く事になった(芥川)

430 :
おい待て!おまえはワシが雇った用心棒ではないのか?勝手な事は許さんぞ!(光圀)光圀はコサックキックを健にお見舞いしようとするが健は難なくかわしお敏が餌食になった ギャン!(お敏)バリバリっー 二階から転落するお敏

431 :
ありがとう爺さん!よくやってくれた。さあーこれで俺も若くて綺麗な新しい嫁さんを探すとするか(光圀に握手を求めて喜ぶ正司屋)

432 :
大丈夫かいな。おいジジイ!うちの女房に何すんねん!許さへんで(敏助)

433 :
お前さんは喜んだり怒ったりどっちじゃ!二重人格か!(正司屋敏助にもコサックキックを見舞う光圀)

434 :
その時ちょうど、松の湯の前の通りを日光例幣使出迎えと巡察の為に通行していた鹿沼領主の行列と転落した正司屋夫婦と鉢合わせになったのだ(芥川)ぶぶぶ無礼者っ御領主さまなるぞっ!(駕籠脇の側用人)

435 :
そこへなおれ(側用人)おお許しを〜(土下座で謝り倒す夫婦)まあまあ貫太郎、よいではないか(駕籠から顔を出す鹿沼領主・釜田信濃守:かまやつひろし)殿、なりませぬぞ(側用人・宮内貫太郎:小林亜星)

436 :
そちは頑固じゃのう、あれは正司屋夫婦ではないか〜、狭い領内の我が子も同然の領民の事じゃ、許してやれ(釜田信濃守)うーん、本来ならば堪忍しがたいところではあぁあるが(宮内貫太郎)

437 :
そんな事より貫太郎、はよ毬ちゃんを呼んでくれ、余はのう〜毬ちゃんの歌が大好きなのよ〜あの歌を聴いていると心が洗われるのよ〜はよはよっ(釜田信濃守)ははっー然らば仰せのとおりに(宮内貫太郎)

438 :
ガラッー あーゴメン、やっこここコレは・・・・・・・・!(仕留められて放置されたままのお毬の死骸を発見し驚愕する貫太郎)(事態に気付きすっかり青ざめている世話役・平吉)(コソコソ逃げ出す松の湯の客たち)

439 :
あらか、釜田様・・・ようこそお越しくださいまして(頬が赤くなるお浜)よう。お浜。お毬ちゃんは元気かい?(釜田)

440 :
お毬ちゃん?さあ〜知りませんね〜どこかへ出かけたんじゃないですかぁ〜。歌なら私が歌ってあげますよグフフ(お浜)お浜は日頃から釜田信濃守に可愛がられているお毬に嫉妬していた

441 :
お松達は松の湯の玄関先で宮内が入って行った隣の空き家の様子をうかがっていた(芥川)女将さん、まずい事になりましたねー(お美代)死骸を早く片付けておくんだったよ。私とした事が!(お松)

442 :
女将さん…俺、自首します。皆に迷惑はかけられないよ。お毬の死骸の額には俺の皿が刺さったままだろうし(健)行っちゃダメだよ!いいかいみんな、口裏を合わせるんだよ。何を聞かれても知らぬ存ぜぬで通すんだよ(お松)

443 :
話は全て聞かせてもらいましたよ!(光圀)え?(振り返る松の湯の一同)キチ○イとはいえ何の罪もない女を殺害し、それを隠蔽しようとは言語道断。そのような悪党は許しておけぬ。健と松の湯の一味め、ワシが成敗してくれよう!(光圀)

444 :
待って下さい御隠居さん、それだけは勘弁してやって下さい。健は心根の優しい子なんです。皆を困らせていた迷惑者のお毬を自らの手を汚して殺ってくれたんです。どうか見逃してやって下さい。この通りです。どうかご慈悲を(光圀に土下座するお松)女将さん!(松の湯一同)

445 :
それなら条件がある。ワシが黙っててやる代わりにこの松の湯の経営権をワシに譲渡するのじゃ。どうじゃ出来るか?断われば健がお毬を殺ったと奉行所に訴え出てやる。カカカカ(光圀)

446 :
人の弱味につけこみやがって。やってる事はユスリだ。脅迫じゃないか…(祥造)女将さん、俺やっぱり自首…(健)駄目だよ!(お松)カカカカ。庶民をいたぶるのは愉快じゃのー(高笑いする光圀)

447 :
一方・・・ 殿っ一大事ですぞ!(ドタドタ走り込み貫太郎)ナニっ〜俺のお毬ちゃんが〜(全身が震える釜田信濃守)ゴロゴローピカッ! それまで晴天だった鹿沼の空が急速に暗雲が立ち込めてきた

448 :
誰が殺ったのじゃ〜!ゆゆゆゆゆるーさーん!(釜田信濃守)ひぃ〜殿、お静まりを〜あのその事故かもしれませんし〜(貫太郎)殺されたに決まっておるわ〜下手人はだれじゃぁぁぁぁ〜(信濃守)

449 :
おまえらか〜(信濃守)ヒエエエエー、私どもではありません(正司屋夫婦)ナニぃ〜こ奴らを即刻逆さ磔にせい!(信濃守)あー言いますっ言いますっ、隣の松の湯の使用人で健っていうふてぇ奴が犯人です!(正司屋夫妻)

450 :
よおーし!それでは逆さ磔は勘弁してやるっ!貫太郎っこ奴らを打ち首に致せ!(信濃守)ひょえ〜(正司屋夫妻)正司屋夫婦はそのまま引き立てられていった(芥川)貫太郎、抜かるな!踏み込むぞっ!それっ!(信濃守)

451 :
信濃守たちが踏み込むと・・・(芥川)カカカカっ!久しいのう弘史どの(光圀)・・・・・ 何だこの全裸の仁王立ち爺は(信濃守)まぁここは風呂屋ですから(貫太郎)

452 :
ただの客か!どけいっ!(信濃守)グエーっ!(光圀)光圀は信濃守、貫太郎をはじめ家臣たちに踏み潰された(芥川) 

453 :
くわわわわー、てめっーたかだか吹けば飛ぶような1万2千石の陣屋小大名のくせに、よくも天下の副将軍を踏み潰したなー(釜から取りだした火の付いた薪を両手に持って逆上した光圀)うわぁっ〜貫太郎!(信濃守)

454 :
光圀と信濃守が松の湯で戦っている隙をつき、お松達は裏口から隣家に侵入していた(芥川)今の内にお毬の死骸を始末するよ(お松)信濃守様が毬ちゃんの大ファンだって忘れてましたね(お美代)世界で唯一人のファンだろう(祥造)一同が空き家の裏口まで死骸を運んだその時

455 :
その死骸をどうするつもりだ(榊伊織:竹脇無我)あ!(松の湯一同)これには事情が…(お松)くそ!(棒を構える祥造)待って!(お松)お松は榊の目を見つめた。沈黙が流れた(芥川)この方の目を見ればわかる。私の眼力に狂いが無ければ、この方はきっと大丈夫…(お松)

456 :
事情を全てお話しします(お松)いいんですか?女将さん(お浜)私は人を見る目に自信があるの。この方はきっと私達の力になってくれるわ(お松)お松の話を聞いた榊はうなずいた(芥川)私は医者だ。考えがある(榊)榊はお毬の亡骸をうつぶせに置かせるとメスを取り出した

457 :
榊はお毬の亡骸の背面を頭から足先まで切り開いて臓腑を全て取り出し、中を空洞にして綿を詰め、様々な処置を施した(芥川)…(息をのんで見つめる一同)完成した。亡骸を利用して作ったお毬の着ぐるみだ。表の皮だけを残し、内部に綿を詰めて肥満体も再現した(芥川)

458 :
防水加工も防腐加工もしてある。これを着れば誰でも簡単にお毬になれる(榊)ありがとうございます先生!(涙を浮かべるお松)礼には及ばん。では失礼(榊)榊伊織は静かな微笑を浮かべて去って行った(芥川)誰かがコレ着て信濃守様に歌を聴かせてやりゃーいいだべ(平吉)

459 :
お美代、あんたがお毬の着ぐるみを着なさい(お松)え〜(お美代)あんたは酷い音痴だし、お毬の唄声を再現できるわ。何年も聴かされて歌詞も覚えてるでしょ(お松)え〜(お美代)頑張りなさいよお美代ちゃん!(着ぐるみを着たお美代の背中のファスナーを上げてやるお浜)

460 :
その頃、松の湯では炎に包まれて火ダルマとなった光圀と信濃守が取っ組み合いをしていた。周りでは貫太郎がオロオロしている(芥川)あなた〜を待つの〜♪テニスコート♪(酷い歌声)え?毬ちゃん!(燃えている信濃守)そこへ肥満体のお毬が三味線を弾きながら現れた

461 :
木立ちのなか残る♪(お毬の着ぐるみに入っているお美代)生きてるではないか!(聴き惚れて燃えながらリズムを取っている信濃守)??(燃えている光圀)隣家の死骸は?(貫太郎)貫太郎は隣の空き家へ確認に行ったが血痕もお松達によって拭きとられた後なので何も無かった

462 :
二人の夏よ消えないでねどうかずっと♪(ひどいくらいに音程が外れて歌うお毬の着ぐるみに入っているお美代)お毬ちゃん、そのチャックは何だい?(釜田)なんでもないわよ〜あはは(野太い声で言うお毬の着ぐるみに入っているお美代)

463 :
あの女、生きておったのか。庶民をいたぶる暇つぶしネタが出来たと思ったのにつまらんのー。それにしてもこの騒音公害のような歌声をありがたがる信濃守は相変わらず酷いセンスじゃわい(キセルで阿片をふかしている光圀)

464 :
毬ちゃ〜ん(ペンライトを振りながらリズムを取る釜田信濃守)パチ、パチ、パチ(釜田の背後で手拍子をさせられている家臣達)うまくいってるようだね(お松)酷い音痴ねぇ。私の歌声の方がまだマシだわ(お浜)

465 :
松の湯で開かれた毬ちゃん即席ライブは三時間にも及んだ(芥川)余は満足じゃ〜毬ちゃんの歌はいいわ〜心が洗われるの〜癒されるわ〜。そちもそう思うじゃろ?(釜田信濃守)は、はあ…(家臣達)

466 :
そうじゃ。日光例幣使様の接待の席で毬ちゃんに歌ってもらおう。聴く人全てを幸せな気分にさせてくれるのが毬ちゃんの歌声じゃ。例幣使様もお喜びになるじゃろう(釜田信濃守)

467 :
え〜(お毬の着ぐるみに入っているお美代)殿、隣家にあった死骸が見当たりません。私は白昼夢でも見ていたようで…申し訳ございません(貫太郎)よいよい、そんな小さな事を気にするでない。そちは働き過ぎて疲れておるのじゃろう。無理をせず身体をいたわるのじゃ(釜田)

468 :
毬ちゃん、そういう訳で日光例幣使様との宴席で歌ってね。ギャラもはずむからね(釜田信濃守)…女将さん、どうするんですか(小声のお浜)お美代に歌わせるしかないだろ…(小声のお松)

469 :
…女将さん、これはいつもの御給金とは別ですよ。特別手当をはずんで下さいよ(ヒソヒソ声で話すお毬の着ぐるみに入っているお美代)わかってるよ…(苦虫を噛み潰した様な顔のお松)

470 :
…健さんも今月の給金は全額、私に差し出しなさいよ。誰のせいでこんな重労働をしてると思ってるの(ヒソヒソ話すお毬の着ぐるみに入っているお美代)ハイ。仰せの通りに致します…(健)

471 :
しかしあのチャックは何なんだろうな〜(釜田)チャックでございますか?(貫太郎)ああ。お毬ちゃんの背中にチャックが見えるんだよ。(釜田)殿、気になるのならば私がそのチャックを開けさせてみますよ(貫太郎)

472 :
貫太郎が着ぐるみの背後に回りそうっとチャックに手を触れようとした瞬間 てめェ〜勝手に触るんじゃねえよ!ゴルァ!ぶっRぞ!このデブ!ハゲ!(鬼の形相のお毬)ヒィ〜怖っ!(貫太郎)

473 :
おい信濃よ、てめぇも家来の躾ぐれいしっかりしておかねえと金輪際おめぇの前はおろか、例幣使の席にも出てやらねえぞ(お毬)悪かった悪かった〜許してくれ(釜田信濃守)おのれ〜殿に向かって〜(刀に手を掛ける貫太郎)

474 :
親父やめろよっ!殿もお毬さんに謝っているじゃないかっ!どうしてそう頑固なんだよっ!分かってやれよっ!親父なんでそうなんだよっ!(唐突に食って掛かる息子・宮内周平:西城秀樹)

475 :
うるさいっ!(周平を突き飛ばす貫太郎)バリバリっー 〜松の家の貴重な襖を突き破って吹っ飛ぶ周平〜 やりやがったなっ!(貫太郎に掴みかかる周平)お前に何が分かるんだっ、小姓のクセにお前は黙って殿のお世話をすればいいんだっ!(今度は庭に投げ飛ばす貫太郎)

476 :
松の湯での貫太郎、周平の激しい死闘は三時間にも及んだ(芥川)

477 :
もう三時間も越えた事だし抑えて抑えて、な?貫太郎や(釜田信濃守)うるせえ!黙ってろ!(信濃守を投げ飛ばす貫太郎)うわー(吹っ飛ばされて湯船に頭から突っ込む信濃守)

478 :
親父が今投げ飛ばしたのは殿だぞ!(周平)それがどうした!(貫太郎)俺達にとってはご主君様じゃないか!(周平)親に向かって口ごたえしやがって!それで一人前のつもりか!(周平を投げ飛ばす貫太郎)うわー(庭の灯籠に頭から突っ込む周平)

479 :
ほう。ここまで凄まじく派手な親子喧嘩を見物するのは初めてじゃわい。これは巻き込まれん内に出た方が良さそうじゃ(湯から上がってさっさと着替えて松の湯を出て行く旅の隠居:吉田義夫)

480 :
突然、白髪の老婆が駈け込んで来て貫太郎に突進して来た(芥川)いい加減におしー!(貫太郎の母・お欽:悠木千帆※二役)貫太郎はヒラリと身をかわした(芥川)あー!(お欽)バリバリっー(破壊音)お欽はそのままの勢いで壁板を突き破って姿を消した(芥川)

481 :
誰か二人を止めてくれ〜ウチが壊れちまう〜(祥造)もうやめてくれー。全ては俺が悪いんだー。俺がお毬フガフガ!(松の湯の一同に口を塞がれて押しつぶされる健)毬ちゃんがどうしたって?(手ぬぐいで全身を拭いているフンドシ姿の信濃守)

482 :
いえいえ。こっちの話でして。お毬ちゃんのさっきの歌声は素晴らしいって言ってんですよ健は。ね?えへへ(愛想笑いを浮かべるお松)そうかそうか。健とやら、そちもいいセンスしとるのー(信濃守)

483 :
小姓の分際で一人前の口ききやがって!勝手にしろ!(怒りながら松の湯の外に出て行く貫太郎)待てよ親父!(周平)これこれ周平、そちも冷静になるのじゃ(信濃守)……(血まみれ姿で床に座り込む周平)あ〜あ、ここまで壊れたんじゃ今日はもう店じまいですねー(お浜)

484 :
おまえさん何やっているんですか。(貫太郎の妻 お里:加藤治子)おめえ何のようだい(貫太郎)自分の息子をあそこまで酷い目に合わせるなんて。あなたとは今日で離婚です。(三行半を出すお里)

485 :
女が男のする事に口出しするな!こんなもん、こうしてやる!ビリビリっー(離縁状を破る貫太郎)まあ。なんて事するの!バシッ(貫太郎にビンタするお里)

486 :
さらに怒った貫太郎はお里を町家の壁に投げつけた(芥川)バリバリっー お里は町家の壁を突き破って家の中まで吹っ飛ばされた(芥川)お袋に何て事するんだ!(松の湯から飛び出す周平)

487 :
バリバリっーバリバリっー(破壊音)舞台を路上に移して貫太郎と周平の激闘は続き、町家を十軒ほど巻き込んで破壊してしまった(芥川)う〜ん、困ったのう(釜田信濃守)

488 :
カカカカっ、いっその事、この宿場町を廃墟にしてしまうといいわい(軒先に腰かけて阿片を吹かす光圀)釜田様、家臣の方々をお借りしますよ(お松)

489 :
お松は家臣や松の湯従業員に支持を出し水を入れた桶を持たせた(芥川)それー!(お松)バシャーン(二人に水をぶっかける一同)宮内様、このままでは町が廃墟になりますよ!(お松)

490 :
…フンっ(貫太郎)仏頂面の貫太郎はスタスタとどこかへ行ってしまった(芥川)放っておけばいいわ。どうせ居酒屋へ飲みに行ったのよ(お里)

491 :
いやぁー女将すまんのう。弁償といっては何じゃが。これ、あれを持って参れ(家臣に何かを持って来させる釜田)女将さん、これはかなりの金額をくれますよグフフ(お浜)

492 :
日光例幣使様を接待する宴会券じゃ。皆で出席して良いぞ(紙の束をお松に渡す釜田)「日光例幣使様歓迎会・無料招待券」…はぁ〜あ(露骨なまでにため息を洩らすお松)お毬ちゃんのリサイタルもあるよ!(釜田)

493 :
〜今回は一部生放送ドラマでお送りしております〜  ここまでのパートは東京放送協力による生放送ドラマ・以下からのドラマは収録パート

494 :
*ここは江戸城外郭内のさる大名屋敷の中庭の休息所〜
くそっ〜くそっ〜水戸の爺ぃめぇ〜凄腕の男めぇ〜大岡忠高めぇ〜ついでに監督 ◆v5d1kQsIAAめぇ〜 蔵人!その方の報告はこのワシのカンに障るものばかりではないか!キキッー!(刀を振り回し椿の木に八つ当たりをするペニス一郎)

495 :
あーあペニスさま、そのように太刀を振り回しては折角の椿の花がボロボロと落ちて台無しですぞ、なるほど一行リレー小説あらすじ巻物は凄腕の男から大岡忠高の手に渡ったと考えるべきでしょう、しかもその後彼奴らは水戸へ向かったとの報告が…(闇の蔵人)

496 :
水戸で落ち合う気だなー それでは万事休すではないか!キキッー!(再び刀を振り回す)ハハハッーそうでもございませんよ、今回の光圀のパラレルワールドの旅を考えて御覧なさい、佐渡、高田、松本、上州と逝き先々で問題を起こしておりまする(闇の蔵人)

497 :
もはや巻物どころでは有りません、御大老の堀田筑前守さまも相当にご不興の模様でー、ねえっ(横の人物に振る闇の蔵人)・・・(もう一人、休息所の腰掛に座って頷く頭巾の人物)

498 :
今、水戸の爺ぃめは例大祭が行われる日光は手前の野州鹿沼におります、ついでに監督は日光例幣使の行列に紛れ込んでいるよし、その日光で何かが起これば…こたびは朝廷との関係も御座りまする、さてどうなりますものか〜?(闇の蔵人)

499 :
爺や水戸家、いや現公方様の治世そのものが吹っ飛んでしまうかも… うひょ!これは面白いー面白いー、しかしそう上手く何かが起こるものかな?(子供のようにはしゃぐペニス一郎)何かを、起こさせればよろしいのです(闇の蔵人)

500 :
それっ!(闇の蔵人)キキっー!(生き残った水野出羽守2号:萩原健一を1号に繰り上げ首領として順次2号:島田順司、3号:江藤潤、4号:西田良、追加募集の紅一点5号:浅香光代で強化された水野出羽守軍団)

501 :
これより直ちに日光方面へ赴け!お前たちを拾って貰ったペニスさまの恩に報いるのだ!(闇の蔵人)キキっーキぃー!(水野出羽守軍団)憎たらしい監督の始末を忘れるなよ〜 うひょ!(ペニス一郎)念には及ばないよぉ〜(出羽守5号)

502 :
そう簡単に監督は殺させないけどね。うふふ(こっそり水野軍団を追う老婆:野村沙知代)

503 :
5号姉貴!あーてくしも参加するわ〜(貴婦人根本七保:デヴィ・スカルノ)こりゃ根本の奥様!ご時勢ありがたき幸せごぜえやす(5号)あーた心配することはないのよ。ねえ百瀬さん(七保)
はい私もご時勢するわ。だってお尻が綺麗なあの人を忘れらないわ。逆に怨んでるわ。殺してやる!(松井田の役人をやめて浪人となった百瀬由一:美川憲一)

504 :
おい何話してるんだ5号!(4号)心配なさんねえでくだせえ。アタシ達に時勢してくれる方々です(5号)根本夫人ってお呼びっ(七保)おうし座の男で〜す(百瀬)

505 :
ババアとオカマにようはねえよ。帰れ(4号)←この台詞が4号最後の言葉となった。百瀬の必殺カツラ絞めで殺されてしまった(芥川)

506 :
もうゴロンボ浪人の監督の事などお忘れなされい、今やペニスさまは3万石の大名で幕府奏者番寺社奉行に任じられ将来は大政参与であられるお父上さまの10万2千石を御相続される御身、もはや勝負はついておりまする(闇の蔵人)

507 :
いやじゃ〜監督の息の根は止めねばならんのじゃ〜キキっ!(再び刀を振り回すペニス一郎)

508 :
やれやれ…(闇の蔵人)バカ殿の世話も大変じゃな〜(頭巾の人物)あのバカをこの家の嫡子とすり替えるのは難儀をしましたがもうひと押しです、柳沢さま(闇の蔵人)

509 :
♪デーン うむっ(頭巾をはずす将軍家側用人・柳沢保明:山形勲)では私も… バリッ! あはははははー(それまでの目黒祐樹の仮面を外す闇の蔵人:緒形拳)

510 :
その顔がその方の本当の顔だったかな?(柳沢保明)さぁてそれは、私もどれが本物の顔だったか分からなくなりましたなー、あはははははー(闇の蔵人)

511 :
こうしてイザコザの上に再々編成された必殺の水野出羽守軍団は闇の蔵人の命を受け早々のうちに尽く乗馬の上、日光方面に繰り出すのであった(芥川)

512 :
そこから本腰を入れた闇の蔵人の行動は早かった、日光方面にはあらぬ噂が撒き散らされたのであった、そしてその罠である噂に引っかかったのは…(芥川)

513 :
*日光山守護職役所(後の日光奉行の前身) =協力・新国劇=
この人物は日光山守護職、梶定良(辰巳柳太郎) 三代将軍家光に仕え、その死後は四代将軍家綱の命で日光に赴き、家光の廟堂を始めとする日光山の管理、日光目付と共に日光町の庶政に携わっていた(芥川)

514 :
なんじゃと〜お毬じゃと!、そのような歌姫がこの近隣におったとは初耳じゃのう〜(梶定良)なんでも元はれっきとしたやんごとなき姫君だったとの事で(日光目付・近藤十蔵:大山克巳)

515 :
ふんっ!釜田信濃のアホめ、田舎小大名の分際で点数稼ぎをしおってからに怪しからん!(梶定良)では?(近藤十蔵)知れた事じゃ、すぐさま鹿沼に人をやりお毬を日光山の祭りで招聘せんかい!(梶定良)

516 :
しかし守護職さま、畏れ多くも江戸より輪王寺宮御門跡さまの御来駕もありますれば、そのような者を…(近藤十蔵)ちょうどよい折りじゃ、御門跡さまの旅のお慰めになろう、ウンウン(独りで勝手に納得する梶定良)

517 :
さてその輪王寺宮御門跡様ー公弁法親王ー(島田正吾)とは。。。 このスレで解説をするのには、あまりにも畏れ多いの尊い御身分の方なので今回ばかりは省略する事とする。。。(芥川)

518 :
こうして鹿沼は釜田信濃守の陣屋に日光守護職の使者が出向いたのであった(芥川)…という事でお毬においては信濃守殿共々遺漏なく連れて参るようになー(守護職使者:清水彰)それは…(信濃守)

519 :
あっそれから1枚5両のお毬歌謡ショーの一般観覧席2000席販売のうち、1700席は責任を持って鹿沼藩が取り仕切る様との御命で御座るわ(上から目線の守護職使者)5両!!! へへー(真っ青の信濃守) 〜収録パートおわり〜

520 :
………(真っ青な信濃守)お毬が日光まで評判がとどろいていた程の名のある歌い手だとは知りませんでしたなぁ(貫太郎)…毬ちゃんの才能と魅力のわかる優れたセンスを持つ者は余だけでは無かったという事じゃ。嬉しいような残念なような複雑な気分じゃ…(信濃守)

521 :
わかりますよ。「複雑なファン心理」という奴ですね(周平)お毬は日光例幣使様の宴席で歌わせるのでは?(貫太郎)例幣使様は歌謡ショー抜きの普通の宴会でよいじゃろ。今の日光山守護職様の御使者の話では、日光山の祭りには輪王寺宮御門跡様も来られるそうな(信濃守)

522 :
なんと!輪王寺宮御門跡様!(貫太郎)毬ちゃんの出演は日光山祭りの方を優先しなければならんじゃろ。それにしても一枚5両の毬ちゃん歌謡ショーの前売り券1700枚を我が鹿沼藩がさばかなければならんとは頭が痛い(真っ青の信濃守)いかがされますか(貫太郎)

523 :
家臣も総動員して一枚5両の券を売って売って売りまくれ。使えるものは何でも使え。名主でも世話役でもヤクザでも何でも使え。あの手この手どんな手でも使え。領内を通る旅の者にも無理矢理に売りつけろ。売れ残れば我が藩がその分の金額を補填するはめになるぞ(信濃守)

524 :
「松の湯」にもさばかせてはどうでしょう。あそこは湯屋ですし、人がたくさん集まる所ですから(貫太郎)そうじゃな。あそこは繁盛しておるし、番台に置いて客に買わせればいいじゃろう。ともかく赤子から寝たきりの年寄りまで誰でもいいから売りつけろ(信濃守)

525 :
こちらは松の湯(芥川)御免。隣の家にお毬がいないが何処へ行ったか知らんか?(貫太郎)ええっと…買い物にでも出かけたんじゃないですかね…?ああ、そうそう、お毬ちゃんのマネジメントは我が「松の湯」が担当しておりますので私が御用件をお伺い致しましょう(お松)

526 :
この度、輪王寺宮御門跡様も来られる日光山祭りでお毬の歌謡ショーを開く事になった。詳細はまた後日。いつでも出発できるように準備しておけとの殿の仰せだ。それとこれは一枚5両の前売り券。松の湯の割り当て分だ。責任を持って急いで売るように。では御免(貫太郎)

527 :
お、女将さん!(お松を支えるお浜)めまいがして来たわ…(お松)あーあ、やんなっちゃうな。女将さん、出張手当ちゃんと付けて下さいよ。さて、歌の練習でもして来ようかな〜(お美代)不機嫌そうにも見えるけど何処となく嬉しそうにも見えるなーお美代の奴(祥造)

528 :
しかし5両なんて大金払う人がどこにいるんだろうね(お松)でも今回の件を上手くしなければ松の湯の信用はガタ落ち。圧力で閉店にでもありゃ大変ですよ(お浜)よしお金は貯金を切り崩そう。この前売り券は10文で売ろう(お松)

529 :
母さん、貯金を切り崩そうも所詮が湯屋。5両×1700枚はえーと・・・(祥造)父さんしっかりしてよ。でもねその通りだ。貯金なんて雀の涙ほどしかないよ(お松)おいお前達。金がほしいのかい?(したり顔で現れる光圀)

530 :
な、なんだい!話聞いてたのかい(お松)待て待て、お前達は俺に借りがあるだろう。有り難くわしの意見に従うんだ(光圀)でその意見って何ですかい?(お浜)

531 :
金がほしいのなら、この薬を塗るんだ(懐から謎の薬を出す光圀)それは一体?(祥造)この黄色い方が身体が大きくなる薬。緑の方が身体が小さくなる薬だ。わしが薦めるのは、小さい方を飲んで大店のお店に忍び込み金を盗むんだ(光圀)

532 :
間違えてしまったわい。最初塗ってって言ってるが本当は飲むんだぞ(光圀)へ〜じゃあ飲むね〜(光圀の手から黄色の薬をぶんどるお美代)あ!そっちは!(光圀)

533 :
ドンドン ドンドン(身体が大きくなる効果音)バシバシバシ。(松の湯の天井を突き破りお美代が巨大化する)ぎゃあああああああ(お松)女将さん助けて!お願い助けて!(お美代)そこから動くんじゃないぞ!身体の大きさは1日待たないと治らないのじゃ(光圀)

534 :
おい爺さんどうしてくれるのよ。その小さくなる薬飲ませればいいじゃないの(お松)それが1日2錠は効果が無いのじゃ。つまり1日1錠しか駄目って事だから仕方が無い(光圀)
それじゃあお美代はどうするんですか!この松の湯はどうすればいいんですか!この貧乏神!糞爺!(鬼の形相で言うお松)

535 :
お美代にばかりつらい思いはさせないからね。爺!あんたも飲みなさい!(お松)お松は光圀から印籠を奪うと大きくなる薬を取り出して光圀の口の中へ放り込んだ(芥川)ごくん(光圀)光圀も50mまで巨大化し、しゃがんでシクシク泣いているお美代の隣に並んだ(芥川)

536 :
そうじゃ。ワシにいい考えがある。任せておけ。えーと方角はこっちじゃな(光圀)光圀はズシンズシンとどこかへ歩いて行った(芥川)約六時間後の明け方に戻って来た光圀は50個の千両箱を手のひらに乗せていた(芥川)

537 :
どうじゃ。全部で5万両ある(芥川)ご、ご、5万両!必要なのは8500両だからお釣りが来るわ…爺さん、この金をどこから?(光圀を見上げるお松)名古屋城まで歩いて行って金蔵を屋根からぶち破って一つかみしてきわい。尾張光友め、驚いておるじゃろ。カカカカ(光圀)

538 :
数時間前の深夜、名古屋城では(芥川)大納言様ぁー!(尾張藩家臣:藤沢徹夫)何事じゃ。こんな夜中に!(尾張光友:森繁久彌)城内の金蔵が破壊され、5万両が盗まれました!(家臣)なんじゃと!(尾張光友)

539 :
警備の者が少し目を離した隙に盗まれまして…。地響きと建物が倒壊する音が聞こえ、警備の者が駈けつけた時には金蔵がすでに破壊された後で千両箱が50個無くなっていました。深夜の事ゆえ、目撃者もおらず、賊の逃げ足も早かったようで姿が見当たらず…(家臣)

540 :
おのれ!天下の名古屋城に忍び込んで金蔵を襲うとは何たる大胆不敵な奴。尾張を愚弄しおって!それにしても何処のどいつの仕業じゃ!何としても賊を捕えて極刑にせい!それにしてもこんな事が出来る奴は鼠小僧くらいしかおらん…いや、もう一人、心当たりがあるが…(光友)

541 :
翌日、光圀とお美代は元に戻った(芥川)爺さん助かったよ。でも尾張様から盗んだ金だから罪悪感があるわねぇ(お松)構わん。所詮あの根性のひん曲がった光友が庶民をいたぶって作った汚れた金じゃ。ワシが何に使おうが問題はない。光友め、ざまーみろ。カカカカ(光圀)

542 :
大納言様!ー(尾張藩家臣)まだ何かあるのか(尾張光友)よく調べたら当初の5万両の他に、もう一つの金蔵にあった100万両もなくなっています。さらにお城の・・・(家臣)ふむ、お城の?(尾張光友)

543 :
光圀がお松に渡した5万両というのは光圀が盗んだほんの一部で光圀は実は100万両を盗んでおり、ついでに背伸びをして55.6メートルの高さの名古屋城の屋根にある金のシャチホコも取り外して100万両と一緒に秘密の場所に埋めて隠していたのだった(芥川)

544 :
金のシャチホコが盗まれたと知られては我が尾張は天下の物笑いじゃ!全国に恥を晒す事になる!(尾張光友)光友は急いで金のシャチホコののレプリカを作らせて天守閣の屋根に設置させた(芥川)

545 :
ところがであるー(芥川)えーっと、実際に盗まれたのは1250両ですな(算盤を弾く尾張藩勘定方:田渕岩夫)えっーどういうこじゃ?(重臣:海老江寛)そんなもん箱の中の上の部分だけ本物を25枚並べて、箱を積み上げた天辺の50箱だけソレで後は石ころの箱ですがな(勘定方)

546 :
そもそも考えてみなはれ当家に105万両もの金があるわけ御座りませんがなー 105万両のというのは当家が大坂からの商人にから借りた金と同じ額ですっーつまり我が尾張家全部が3年間飲まず食わずと同じ額という事です(事務的に話す勘定方)

547 :
えー(重役)何がえーですねんなー 元々有ったお金はうちの殿さんの胃袋へ行ってもうたんでっせー、あんさんら重役衆がお殿さんにええ顔して止なんだからこの始末ですわっー分かってますんかいな!(怒りだす勘定方)……ゴメンね(重役)

548 :
シャチホコ?アレも元からレプリカ、レプリカー、そんなもん当の昔に殿さんの酒代に化けてまんがなー、今回の金蔵の修繕代かってナンボ掛かるとおもてまんねん、エライ出費ですわ〜千両の箱台かってタダやおまへんネンで〜もっとシッカリしなはれ(機関銃のよう話す勘定方)

549 :
ほんとうにごめんなさい……ね(重役)ええ事教えてあげますわ、盗まれた1250両の小判、あれも使えまへんで…「丸に尾」の尾張家の刻印入りですわー つまりその小判を使ったモンが蔵破り犯人という事ですなー(憎たらしい顔の勘定方)ふーん、なーるほど(重役)

550 :
そんな事を知らない信濃守は(芥川)松の湯はたいしたもんですな。千両箱を11箱、しめて一万一千両を持って来るとは(貫太郎)日光山守護職には9箱、日光例弊使のワイロに1箱を当てて、残りの1箱は鹿沼藩の藩庫に入れておこう(信濃守)

551 :
日光山守護職様への9箱は余が毬ちゃんと一緒に日光祭りの時に持って行けばよかろう(信濃守)当初の予定の8500両を越える九千両ですからな。日光山守護職様の殿への覚えもめでたくなるでしょうな(貫太郎)そういう事じゃ〜ワハハ(信濃守)

552 :
ところがである(芥川)ナニっ完売したじゃと!お毬とやらはよっぽど人気があるのじゃなーさすれば昼夜の2公演を致し、もう2000席追加販売をし多くの者どもに鑑賞してもうおうではないか(梶定良)田舎大名の浅知恵、早く完売したのが仇になったのである(芥川)

553 :
こうして日光山祭りお毬の歌謡ショーの波紋は各地に広がった、そして1枚5両の前売り券の巡って悲喜交々の物語を繰り広げるのであった、ココは日光の麓は今市宿の貸元、長沢屋孫八の家では…(芥川)

554 :
長沢屋孫八、今市・日光を縄張りとして賭博場に遊廓の他、鬼怒川に温泉宿をも経営し、今回の日光の祭の興業、香具師も取り仕切っている顔役である(芥川)

555 :
あーあ、釜田のお殿さまから例の前売り券をさばいてくれだってよー(長沢屋孫八:伊吹聡太朗)親分、何枚ですかい?(乾分・赤大黒の円蔵:最上龍二郎)300もだよ(長沢屋孫八)1枚5両として1500両ですね…(円蔵)守護職の梶さまからもキツイお達しでな(孫八)

556 :
ふっふーん!これは金儲けの匂いがする、親分、こたびは強気で1500枚引き受けましょう!(播磨山宗俊:三波伸介)あっ経営指南のセンセー、でも1枚5両もするんですよー大丈夫なんですかい?(孫八)

557 :
播磨山の旦那がこれまで親分に損をさせた事があったかい?(御家人崩れの直次郎:戸塚睦夫)頭を使って大儲けですわいな〜(伊東屋お弁)要するにお得意の騙りで又ひと儲けって事ですね(孫八)

558 :
てなこんなやで、鹿沼の釜田藩陣屋〜 失礼ながら1枚1両であっしの所で引き受けさせていただきましょう(孫八)長沢屋〜、それでは幾らなんでも足元を見すぎであろう〜(貫太郎)しかし1700を完売してさらに200では流石に釜田さまの所でも息切れなのでは?(孫八)

559 :
………(信濃守)ようガスっ!あっしも男だぁ、清水の舞台から飛び降りたつもりで1枚2両、当初の800ではなく1500枚お引き受けいたしやしょう(孫八)1500枚も、この際背に腹は代えられぬ、よろしくお願い致す(信濃守、貫太郎)ふっふーん!あっあれっ?(孫八) 

560 :
♪チリリーン それからどうしたっ(それからおじさん:愛川欽也)再び今市〜 1枚2両でも1500枚だと3000両ですよ、本当に大丈夫なんですね(孫八)

561 :
ふっふーん!所詮はバカな田舎小大名、売る所が間違っておる!歌謡ショーの内容などどうでもよいのだ!宣伝文句と付加価値を付けて売れる所で高値で売り抜ける!(播磨山宗俊)宣伝文句と付加価値?(孫八)

562 :
翌日には水戸領内において「@輪王寺宮御門跡様‘と鑑賞する日光歌姫歌謡ショー、日光鬼怒川温泉の3日間の旅 おひとり様7両」の募集か掛けられた(芥川)

563 :
尊王思考の有る土地での輪王寺宮御門跡様の効き目は抜群だった、日光鬼怒川温泉の付加価値も相まって7両という高額商品にも関わらず1500枚をたちまち完売したのであった(芥川)

564 :
こちらは松の湯(芥川)女将さん、客足がすっかり半分に減っちゃいましたね(従業員・お市:川口晶)そりゃそうさ。あれじゃ女湯へ入りに来る客なんていないさ(お松)

565 :
お松たちの視線の先には番台に座っている光圀の姿があった(芥川)女湯はガラガラじゃのう…たまに来ても婆ばかりじゃ(光圀)好色そうな爺をなぜ番台に座らせてるんだって文句がたくさん来てますよ(従業員・お幸:西真澄)

566 :
私もさっき買い物先で文句言われちゃいました。ウチの売上と評判はガタ落ちですよ(従業員・お富:紀比呂子)女将さん、宿場の若い娘はあんな爺さんに裸を見られる位なら家で行水してる方がマシだって言ってますよ。あの爺さんの好きにさせていいんですか(お浜)

567 :
仕方ないだろ。金を工面してくれたし、お毬の件もバレてるし、強い事言えないよ。…それにしても日光山祭りの歌謡ショーの方も参ったねえ(お松)しかも昼夜公演ですからねぇ(お浜)今もいつバレるんじゃないかとヒヤヒヤしてるのに、私は寿命が縮みそうだよ(お松)

568 :
しくじったらその時はその時で皆で夜逃げしちゃいましょうよ。千両箱はまだ39箱もありますしねグフフ(お浜)そうだね。この金を元手に江戸にでも行って湯屋でもやろうか。それにしても、こんなたくさんの小判が揃ってる所を見たのは生まれて初めてだよ(お松)

569 :
お松たちは千両箱のフタを開けて中にズラリと並ぶ小判を眺めた(芥川)おや、この刻印は何かね?(お松)「丸に尾」の刻印みたいですね。何かの記念じゃないですか。何かおめでたい時にでも作ったんですよ(お浜)べつに気にしなくていいね(お浜)

570 :
庭では健が皿手裏剣の練習をしており、壁際には祥造が両手を広げて立っていた。健が投げた皿が次々と祥造の頭と顔と肩と脇の下スレスレに突き刺さった(芥川)生きた心地がしないよ。俺はまだ死にたくないんだ(祥造)大丈夫ですよ〜。俺の腕に狂いはありませんから(健)

571 :
歌謡ショーの前座で俺の腕前を披露してやるぜ(皿を祥造へ投げる健)グサッ!(効果音)うわー(地面にしゃがんでよける祥造)すまねえ旦那さん、浮かれて調子に乗って手元が狂っちまった。本番は旦那さんじゃなくあの爺さんにでも的役を頼むから安心して下さいよ(健)

572 :
日光例幣使一条三位らの一行はようやくにして鹿沼に差し掛かった、さん(芥川)ホホホホッ麻呂は満足におじゃるぞよ(一条三位)ほんにのう一条殿〜ヒョヒョヒョ(六条三位)一つの宿場に長逗留しすぎなんだよ(八兵衛)

573 :
そうは言うがのう、一番飲んだり食ったりしておるのは、八兵衛〜その方ではおじゃらぬか(一条三位)まぁそりゃそうなんだが、ボヤボヤしている間に御隠居に逃げられたらどうするんだよ(八兵衛)

574 :
その心配はないでおじゃる!光圀めぇ日光の例大祭に必ず現れるでおじゃる、その時には積年の恨みを・・・(ギランと眼が光る一条三位)金玉潰してやろうかな(左に同じの八兵衛)

575 :
というワケでまもなく鹿沼でおじゃるな、ココでもヒト稼ぎするでおじゃる〜ホホホホホっ(一条三位)よう監督よ(八兵衛)なんです?(監督)こう20〜30両くらいの小銭をチマチマ稼いでも埒があかねンだな、俺は大物だから一時にもっとドーンとやりたいんだな(八兵衛)

576 :
じゃあドーンとやりましょう(監督)ああ駕籠が揺れたでおじゃる〜(駕籠から転落しようとした一条三位)そおーれ!(一条三位の駕籠に体当たりして大きく揺らす)あ〜れ〜(駕籠から放り出される一条三位)

577 :
どべっ!(肥だめに頭から突っ込む音)ぐへへへ〜くっさ〜(一条三位)ああっ一条殿!(六条三位)おまえもだぁ〜(六条三位の駕籠に体当たりして大きく揺らす八兵衛)あ〜れ〜(駕籠から肥だめへ飛ばされる六条三位)どべっ!

578 :
服を脱がせ!(八兵衛)へい!(烏帽子から服から何から何まで一条三位と六条三位から剥ぎ取る監督)全部駕籠にいれて逃げるぞ!(駕籠の片方を持ち待機している八兵衛)へい!(必死に剥ぎ取った物を駕籠に入れ、駕籠の片方を持つ監督)

579 :
えいほえいほ(脅威のスピードで逃げて行った八兵衛&監督)おい!どうなっておじゃるのじゃ!(一条三位)きいいいわしらをこんな無様な恰好にしよって!許さん!(六条三位)とりあえず湯屋にでも寄って、泥をおとすぞよ(一条三位)

580 :
どへへへ〜何をするでおじゃる〜(クソまみれの一条三位)うわぁ〜近寄らないで(監督)無礼者!おおお畏れ多くも例幣使さまにななんという駕籠持ちを手配いたすんでぃ!野郎っそこへなおりやがれっ!(刀に手を掛ける八兵衛)うわわわ〜へへっ〜(世話役・平吉:由利徹)

581 :
前後が何かよく分からなくなったが、とととにかく例幣使さまを湯屋にご案内するべ(スレも含め事態を収拾しようとする平吉)

582 :
八のアニぃなんでこんなことするんです?(監督)いや〜体が勝手に動いてしまってな〜(八兵衛)

583 :
こんなクソまみれの装束や道具を質屋に持って行っても二束三文ですよ〜それより今度は一条三位をクソまみれにしたという事で鹿沼から行掛けの駄賃に500両のトコ、いやうまく行けば千両は踏んだくれますよ(監督)

584 :
監督よ、おめぇも悪知恵がはたらくようになったじゃねぇか(八兵衛)いや〜師匠の指南が良いからですよ(監督)三位のやつらクソまみれになったんだ、きっと湯屋に担ぎ込まれるだろう、俺たちも行くぜっ(八兵衛)千両千両!(監督)

585 :
ここはとある街道の茶店である(芥川)フゥー(キセルを吹かす大岡忠高:片岡千恵藏(特別出演))次の出番は最終回あたりと思われるワシらがなぜここで出なきゃならんのだ(臨時の大目付・長坂血槍九郎:左卜全)監督のリクエストだそうじゃ(忠高)※唐突な挿入場面終了

586 :
血槍、一杯やるか(ニヤニヤしながら飲むポーズの大岡忠高)まだ陽が高いぞ〜おい(血槍九郎)うちのバアさんみたいに堅い事言うなよ…(忠高)
撮影カメラが徐々に引いてナレーターが流れる
プロデューサー、ライター達は裏で歌舞伎界の超大物を特別出演させ水野出羽守軍団あたりに絡ませる事も考えたのであったが、急遽の出演交渉は難航を重ねていたので思わぬところで手間が省けたのであった(芥川)

587 :
制作陣の手間が省けていた頃、日光例幣使の肥えだめ転落の報は鹿沼の釜田藩陣屋に早馬でもたらされていた(芥川)あわわわ、大変じゃ〜(釜田信濃守)例幣使様は今どこに?(貫太郎)

588 :
世話役の平吉からの報せでは、糞を洗い落とすため松の湯へ向かわれたとの事です(家臣)全身クソまみれの客に来られるなんて松の湯も災難続きで気の毒だなー。営業妨害レベルだ(周平)

589 :
駕籠から転落されるまでは想定内だったんだが…(信濃守)当初の予定通り、銭で解決すれば良いのです。松の湯が持って来た千両箱11個の内の一つを例幣使様へ渡せば万事解決です(貫太郎)

590 :
えー。あの中の一箱をそっくりあげちゃうの〜?あの一箱の使い道はさー、例幣使様へ差し出す分を100両以下で済ませて、余った900両以上を余のお小遣いにする予定だったんぞよー(信濃守)

591 :
全身クソまみれという緊急事態ですので、悠長な事を言ってる場合ではないのですが…では200両から交渉を始めてみてはどうでしょう(貫太郎)せいぜい500両あたりで勘弁してもらいたいのー(信濃守)周平、例幣使様用に保管していたあの千両箱を持って参れ(貫太郎)

592 :
信濃守たちは千両箱のフタを開けて箱の中にズラリと並ぶ小判を眺めた(芥川)おや。今まで気づきませんでしたが、小判の表面にあるこの刻印は何でしょうな(貫太郎)ふむ?「尾」という文字をマルで囲ってあるのう(信濃守)

593 :
何かおめでたい時の記念に作られた記念小判では?(貫太郎)多分そうじゃろ。刻印があっても小判が小判である事に変わりはないから気にせんでよい(信濃守)一方、糞まみれの一条三位達を乗せた駕籠がこちらへ急行していようとは知らない松の湯へ浅太郎が来た(芥川)

594 :
爺さん誰だよ?(浅太郎)また男か。これ以上、番台におっても意味ないわい(怒って二階へ行く光圀)お取り調べは終わったのかい(お松)杉山様が言うには、俺を竜巻太郎とか言って因縁つけて来た助さんとかいう奴らは脱獄囚だぜ。佐渡から手配書が回って来てたよ(浅太郎)

595 :
佐渡からの脱走囚人か?(祥造)そうみてえなんだ。(浅太郎)世の中にはそっくりさんが3人はいるって言うから心配する事ないよ。でもそんなお尋ね者がこの鹿沼にいるなんて怖いねえ(お松)

596 :
▼鹿沼宿の湯屋「松の湯」
・お松(森光子)女将。現在は尾張藩の千両箱39個を所持(実額は975両)
・祥造(船越英二)主人
・お浜(悠木千帆)従業員。釜田信濃守に惚れている
・お美代(浅田美代子)音痴な従業員。お毬の着ぐるみと歌唱担当。日光祭の歌謡ショーに出演予定
・お市(川口晶)従業員
・お幸(西真澄)同上
・お富(紀比呂子)同上
・健(堺正章)三年振りに復帰した三助。元・大道芸人。お毬を皿手裏剣で殺害
・光圀※=居候。尾張藩から千両箱50個(実額は1250両)+100万両(実際は石ころ)+シャチホコ(レプリカ)を強奪。信濃守を「弘史」と呼ぶ旧知の仲?
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
▼松の湯の常連客・鹿沼宿住人
・平吉(由利徹)鹿沼宿の世話役として日光例弊使の行列に付き添う
・浅太郎(左とん平) 松の湯の常連客。助格と喧嘩騒ぎを起こしたチンピラ
・亀井屋徳一(江戸家猫八)和菓子屋の主人
・正司屋敏助(正司玲児)髪結いの亭主。釜田信濃守に打ち首されそうになる
・正司屋お敏(正司敏江)正司屋の女房。同上
・お毬(現在の天地真理)酷い歌声で宿場に迷惑をかけていた基地害。健に皿手裏剣で殺害され現在は着ぐるみに改造
・杉山(曽我廼家一二三)宿役人。例弊使が来るためピリピリし、喧嘩騒ぎを起こした助・格・弥七・お新・浅太郎を番所に連行
・助さん・格さん・弥七・お新※=浅太郎と喧嘩騒ぎを起こし、杉山に番所に連行され、佐渡の脱走囚人だとバレる
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
▼鹿沼領主の釜田藩
・釜田信濃守(かまやつひろし)1万2千石の陣屋小大名で毬ちゃんファンの鹿沼領主。現在は尾張藩の千両箱11個を所持(実額は275両)光圀とは旧知?
・宮内貫太郎(小林亜星)側用人。乱暴者で松の湯と近所の町家10軒を親子喧嘩に巻き込んで破壊
・周平(西城秀樹)貫太郎の息子で信濃守の小姓。同上
・お里(加藤治子)貫太郎の妻
・お欽(悠木千帆※二役)貫太郎の母

597 :
▼日光例弊使 ※往路は日光例幣使街道を進んで日光へ。帰路は日光街道から江戸に行き、将軍へ挨拶後に京へ帰る予定
・一条三位(菅貫太郎)例幣使街道タカリ旅で儲ける正使。第一部では丁稚に扮して光圀・玄竜・藤吉の漫遊旅に同行した過去あり
・六条三位(蜷川幸雄)副使。八兵衛の作戦により一条三位と共に駕籠から肥えだめに転落。糞を落とすため松の湯へ向かっている最中
・八兵衛※=押し掛け家臣で一条三位を脅して一緒に甘い汁を吸う。金儲けと光圀への復讐心に燃える
・監督(監督◆v5d1kQsIAA)八兵衛配下で下働きのゴロンボ浪人。お尻が綺麗で必殺技はすかしっ屁
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▼日光方面
・梶定良(辰巳柳太郎)日光山守護職。闇の蔵人の流したデマに踊らされ、日光祭でお毬歌謡ショーを企画。前売り券一枚を5両で販売するノルマを各地へ課す
・近藤十蔵(大山克巳)日光目付。梶定良の配下
・守護職使者(清水彰)梶定良からのノルマを信濃守に伝える
・輪王寺宮御門跡様(島田正吾)公弁法親王。このスレで解説をするにはあまりにも畏れ多い尊い御身分の方。江戸から日光山の祭りにゲストとして参加予定
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・長沢屋孫八(伊吹聡太朗)今市・日光を縄張りとする顔役。賭博場、遊廓、鬼怒川で温泉宿も経営、日光祭の興業と香具師も取り仕切る
・赤大黒の円蔵(最上龍二郎)その乾分
▼てんぷく詐欺師トリオ
・播磨山宗俊(三波伸介)第7話に登場。今話は長沢屋に経営指南する先生。お毬歌謡ショーの前売り券1枚7両(1500枚)を宣伝文句と付加価値を付けて水戸領内で完売させる
・直次郎(戸塚睦夫)第7話に登場。播磨山の仲間。御家人崩れ
・伊東屋お弁(伊東四朗)第7話に登場。播磨山の仲間。ちなみに女

598 :2013/10/25
▼水野出羽守軍団 ※闇の蔵人の配下で馬に乗ってまずは日光方面へ向かう
・水野出羽守1号(萩原健一)第7話でペニス一郎に江戸でスカウトされた松本藩主のクローン
・水野出羽守2号(島田順司)同上
・水野出羽守3号(江藤潤)同上
・水野出羽守5号(浅香光代)追加募集の助っ人。根本を「根本の奥様」と呼ぶ
・根本七保(デヴィ・スカルノ)根本夫人と呼ばれる水野軍団助っ人の貴婦人。5号を「姉貴」と呼ぶ
・百瀬由一(美川憲一)監督のお尻が好きな水野軍団助っ人。4号を必殺カツラ絞めで殺害。元・松井田宿役人で現在は浪人
・謎の老婆(野村沙知代)5号とは犬猿の仲で水野軍団を密かに尾行する
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▼水戸方面?
・大岡忠高(片岡千恵藏)「蝦夷編あらすじ・まとめ巻物」を所持し、水戸へ向かっている七つの顔を持つ奈良奉行。監督のリクエストにより今話は一場面に出演
・長坂血槍九郎(左卜全)忠高の相棒。臨時の大目付
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▼幕閣その他
・堀田「筑前守」正俊(芥川比呂志)大老。下総古河13万石城主で幕府の最高実力者
・柳沢「出羽守」保明(山形勲)徐々に頭角を現わし始めた将軍家側用人。のちの柳沢「美濃守」吉保。ペニス一郎を「バカ殿」呼ばわり
・闇の蔵人(目黒祐樹→緒形拳)様々な顔を持つ柳沢配下の刺客。ペニス一郎を「あのバカ」呼ばわり。水野軍団を日光方面へ派遣。お毬が歌姫というデマを日光方面へ流す
・ペニス一郎 ※監督を憎む3万石の大名。今は「幕府奏者番寺社奉行で将来は大政参与」である武士の嫡子とすり替わっており、10万2千石を相続予定
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▼尾張藩
・尾張光友(森繁久彌)尾張藩第2代藩主。藩のお金と名古屋城のシャチホコを酒代に化けさせた
・尾張藩勘定方(田渕岩夫)光圀に盗まれた千両箱50個(実額1250両)+1000個(石ころ)の被害額を正確に1250両と算出
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