【コジョピー】しあわせソウのオコジョさん 12 (621)
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【コジョピー】しあわせソウのオコジョさん 12
1 :2011/08/19 〜 最終レス :2013/09/04 公式サイトオコジョさんWeb http://www.hakusensha.co.jp/okojo/ 前スレ 【変】しあわせソウのオコジョさん B2F【なの〜】 http://logsoku.com/thread/comic5.2ch.net/anime2/1100823443/ 関連サイト・過去&関連スレ等は、>>2-10 あたりに
2 : 過去ログ さらば【しあわせソウのオコジョさん】跡地 http://comic2.2ch.net/test/read.cgi/anime/1034457673/ 「しあわせ荘のオコジョさん」 http://choco.2ch.net/anime/kako/1001/10010/1001077158.html しっぽをたてろ【しあわせソウのオコジョさん】2階 http://comic.2ch.net/anime/kako/1004/10045/1004506303.html 痛快!【しあわせソウのオコジョさん】3階 http://comic.2ch.net/anime/kako/1011/10110/1011095756.html 妄想!【しあわせソウのオコジョさん】4階 http://comic.2ch.net/anime/kako/1016/10163/1016321444.html 白くて長い…【しあわせソウのオコジョさん】5階 http://comic.2ch.net/test/read.cgi/anime/1020267548/ チョロリ食べたい…【しあわせソウのオコジョさん】6階 http://comic.2ch.net/anime/kako/1026/10262/1026228266.html ついに・・・【しあわせソウのオコジョさん】最終階 http://comic.2ch.net/anime/kako/1032/10320/1032058001.html [関連スレ] ちょろりたん http://comic.2ch.net/anime/kako/1005/10051/1005125938.html オコジョさん逝かされまくり@宇野亜由美 in少女漫画板 http://comic.2ch.net/gcomic/kako/986/986626335.html 【トモコの】しあわせ荘スレ【^∇^】 http://cocoa.2ch.net/charaneta/kako/1034/10340/1034008731.html コジョルー0さい ttp://palparks.pobox.ne.jp/ru0/
3 : 超懐かしいアニメだけどみんな覚えてるかな?
4 : 即落ちしそう
5 : やはり無理か・・・
6 : 家にまだしゃべるヌイグルミ現役「シャーシャー」とか言うコジョピー(笑
7 : このアニメを思い出すとファイナルファンタジーアンリミテッドを思い出す。逆もまた然り。
8 : 懐かしいなおい
9 : あげ
10 : 当時はママン病が大流行で大変でしたなぁw
11 : そうだったっけw
12 : オコジョさん懐かしい!小さい頃よく見てたよ DVD集めようかな
13 : 需要無いのは分かってるがBDで出してください DVDーBOXでもいいです
14 : DVDはまだ購入可能だ。 販売開始9年ぐらいたつけど廃盤にならないのもすごいね。
15 : というかDVDなんて売ってたのね
16 : k
17 : 最近見て笑い転げた 良作アニメだなぁ
18 : まぁ最初はハレグゥファンの嫌がらせにあったけど・・・
19 : オコジョ!オコジョ!OKOJO!
20 : おここじょ
21 : オジョコ
22 : オコジョさんはハム太郎に負けた。しかしそれを知っているのはオコジョさんだけだった
23 : 長谷川の出番が少ない…
24 : 劇場版とOVAと二期と実写化まだですか?
25 : 4期分もやったのに2期だなんて・・・
26 : アニメ見た後に原作読んだときのガッカリ感が凄い
27 : コジョルーが可愛すぎて死んでしまいたい
28 : さあ皆さんも37話「ちょろりとコジョルー」見ましょう。悶絶必死 コジョルー抱き枕カバー商品化まだですか?
29 : コジョルーは可愛いが単体ではダメ。周りのフォローがいる しかしオコジョさんは単体でも動ける。 結論として オコジョさん>>>>>>>>>>コジョルー
30 : >>29 な・・・んだ・・・と?! コジョルーの守ってあげたい属性理解できんとは。。 ジャンプ力全くねーんだぞ?る?って言うんだぞ? コジョルー>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>オコジョさん おk?
31 : 冷静に考えろよ。コジョルー一匹だけで話始まるか? オコジョさんは一匹でも動くし行動できる コジョルーはちょろりにすら劣る オコジョさん>>>>>>>>>>>>>>ちょろり>>コジョルー(笑)
32 : コジョルー(笑)だ。。。と。。?! コジョルー一匹だけで全然話始まる。つかもはやメインヒロインのポジションすぎだろ。 あの声優さんなに、くぎゅう超えてるよまじで。 コジョルー>>>>超えられない壁>>>>>>>ちょろり>>おこじょさん
33 : しあわせ荘のオコジョさんて書いてるやつはにわか オコジョさんとコジョルーを平仮名で書いてるやつも
34 : シャーシャー
35 : ゆうたくんかわいい
36 : 唐揚げ食い過ぎた
37 : 首に巻いたり抱きしめたりしちゃダメですか?
38 : 今は動物アニメと言えばジュエルペットの時代になっているが あれも完全にオコジョ番町編のプロトタイプになっているな
39 : なつかしいな〜
40 : コジョピーとセックスしたい
41 : 薄汚いネズミになって鼬のRにしゃぶりつきたい 狩りが出来なさそうなタッチンならやれそう
42 : ちょろりとフェレット番長の目の前でオコジョ番長をRしたい オコジョ番長は結構泣き虫だから最初は暴れてても押さえつけて無理矢理挿れたら大人しくなって泣き出すんだろうなペロペロ
43 : コジョピー以上にRしたいキャラが今だ存在しない件
44 : コジョピーに狩られたいなあ とにかく密着したい
45 : コジョピーちゃんの頭には何で葉っぱ生えてるの?
46 : コジョピー→DQN ツチヤ→コミュ障 サエキ兄妹→池沼 ちょろり→パシリ 漫画家→火病 タッチン→ガチホモ ふたご→基地外 コジョルー→池沼 しあわせ壮やべぇ
47 : コジョピーとタッチンどっちがセックス上手いん?
48 : コジョルーがシャーシャー言うのが可愛い
49 : ここはとある小さな村の、人間、動物、共学の学校である。 オコジョ番長「進路ー?」 ゆうた「卒業した後どうするかだよ」 トモコ「私は進学するよ!」 ママ「私は調理師の専門学校に」 ゆうた「僕も進学しようと思ってるんだけど…」 オコジョ番長「……」 ちょろり「おやびんはどうするでやんすかー?」 オコジョ番長「え、えっとぉ………」 トモコ「まさか、まだ考えてないの?;」 オコジョ番長「……」 オコジョ番長完結編はこんな感じがよかったと妄想。
50 : 皆が着々と準備を進め、中には既に決まっている者もいる中で、オコジョ番長はまだ進学について何も考えていないのであった。 「はーっははー!」 ガチャッ!! みんな「フェレット番長!」 フェレット番長「この時期になってまだ何もしていなかったとはなぁ。じゃあお前は晴れて、フ・リー・ター!だなwwww」 オコジョ番長「フリーター!!?」ガーン!!「おっお前はどうなのだ!!?」 フェレット番長「ふっふっふ、俺はもう、内定貰ってらぁぁぁ!!」ビシィッ オコジョ番長「何ィ!?」 トモコ「フェレット番長、就職先決まったんだ」 ママ「じゃあ私と遊び呆けましょう」←専門学校決定済 フェレット番長「まっ、フリーターが嫌なら精々頑張るんだな!はーっははー!……」 バタンッ
51 : オコジョ番長「ツチヤー!!俺はどうすればいいのだ!?」 ツチヤ「まず、自分がどうしたいか、よく考えて決めるんだ。先生とも相談して」 オコジョ番長「ツチヤはー!?」 ツチヤ「大学に…」 …… オコジョ番長「と、ゆー訳で。俺も大学ってとこに行きたいのだ!」 サエキ先生「うーん、今まで勉強していなかったオコジョ君が、進学するのは無理があるんじゃないかなぁ;模試だって受けてないし…」 オコジョ番長「そうなのか?」 サエキ先生「他にも道は色々あるから、もう一度よく考えてみることだね」 …… オコジョ番長「どーすっかなぁ…」 フェレット番長「よっ。お悩み中か?」 オコジョ番長「フェレット番長……」
52 : フェレット番長「はははははは、お前のアタマで進学は無理だろwwww」 オコジョ番長「何だと!!」 フェレット番長「そもそも今になるまで何もしてこなかったくせに何言ってやがる」 オコジョ番長「うぅ…、それは;」 フェレット番長「でも、就職するならまだ間に合うぜ。求人見てみろよ」 オコジョ番長「本当か?俺にも、できることはあるのか…?」 フェレット番長「俺だって内定取れたんだ!頑張れ、オコジョ番長!」 オコジョ番長「おう!」
53 : オコジョ番長は就職活動をした。 月日は流れ、秋も深まる中… オコジョ「やったーーー!!就職先が決まったのだー!」 オオーー!! ゆうた「本当!?」 トモコ「どこに決まったの?」 オコジョ番長「近所の工場なのだ。俺も春から社会人なのだ!」 ママ「おめでとう、オコジョ番長」 ゆうた「おめでとー!」 ツチヤ「よかったな」 オコジョ番長「にゃっはっはっはww」 サエキ先生「これで先生も一安心だ」
54 : あけおめコジョピーちゃん。 ↓つづき しかし… 「ええーーーーっ!!!!??」 オコジョ番長「内定……取り消し…!?;」 サエキ先生「ああ。会社の業績の悪化でね…」 オコジョ番長「ほっ他に!他にまだ会社はあるのかっ!!?」 サエキ先生「残念だが、ウチに来てる求人は全てうまってしまってるよ」 オコジョ番長「そんなぁ…」 サエキ先生「だ、だだけどっ、それは先生たちが何とかするから、今回のことは残念だけどっその……そんなに気に病むことはないさっ;」 オコジョ番長「………」 季節は冬。 オコジョ番長は、内定取り消しの知らせを受けた。 苦労して、頑張って就活をしたオコジョ番長、それはとてつもなく酷な宣告であった…。
55 : …… フェレット番長「…で、それ他にも誰かいるのか?」 オコジョ番長「俺と同じ会社受けた人らは全員……。……お前は無事だったんだな…」 フェレット番長「あ、ああ。そりゃあ;」(ヤベェ、何て言葉かけたらいいんだろう) オコジョ番長「……」 フェレット番長「ざ、残念だったな;でっでも先生たちが何とかしてくれるって言ってくれt」 オコジョ番長「ヘンな同情なんていらねぇ。お前に俺の気持ちがわかるか」 フェレット番長「なっ!何だよその言い方!」 オコジョ番長「うるさい!どーせ先生だって口だけだ!今更無理だろっての」 フェレット番長「お前なぁ!!」 オコジョ「…………あんなに、頑張ったのに……ウゥ……グスッ…どうして」ポロポロ フェレット番長「!」 オコジョ番長「…ヒック、……ちくしょう…ウッ…、ちくしょう!」グスン フェレット番長「オコジョ、番長…」
56 : 職員室 ガチャン サエキ先生「うーん、やっぱり駄目かぁ…。でもまだ諦めないぞ。オコジョ君のために」 ピッポッパ プルルルル…プルルルル… サエキ先生「あ、もしもし、───高等学校なのですが、」 サエキ先生は、様々な企業に電話をかけていた。 面接の許可を貰うため…。 …… トモコ「オコジョ番長、元気無いね…」 ママ「仕方ないわよ…」 ゆうた「オコジョ番長、からあげ食べる?」 オコジョ番長「……今日はいらないのだ。食欲が無いのだ」
57 : 夜の街 ザワザワ オコジョ番長「……チッ」ツカツカ フェレット番長「よっ、何やってんだ。こんな時間に制服でうろついてるなんて不良だなーw」 オコジョ番長「だまれ。俺は今イラついてるのだ」 フェレット番長「少しは気持ちを落ち着けたらどうだ?あれからずっと何日も落ち込んでるかイラついてるか…、そんなんじゃ周りの奴らもたまったもんじゃねぇ」 オコジョ番長「けっ。……お前こそ何をしているのだ?俺は買い物に来ただけなのだ」 フェレット番長「別に。友達の家から帰るとこさ。……なぁ、気分が晴れないならカラオケでも行くか?」 オコジョ番長「今からか?ま、まぁお前がそう言うなら行ってやらないこともないのだ」
58 : オコジョ番長『あったまからつま先までの衝撃のイナズマ〜俺たちの耳をくすぐる音のイタズラ〜ぁ』 フェレット番長「ノリノリじゃねぇか」 オコジョ番長「ふぅ〜、カラオケは久しぶりなのだ」 フェレット番長「……あのさ」 オコジョ番長「お?」 フェレット番長「さっきサエキを見たぞ。あいつ、どっかの会社の人と話してた」 オコジョ番長「えっ」 フェレット番長「きっと、面接の許可を貰うためだろうな」 オコジョ番長「サエキ……俺の、ために」 フェレット番長「そうだ。お前が一人でくさってる間に、あいつは色んな人に頭下げに行ってんだ」 オコジョ番長「……」 フェレット番長「いつまでもふてくされてんじゃねぇ。気持ちを切り替えてシャキッとしろ!お前だって番長だろ!」 オコジョ番長「フェレット番長……、ごめん、俺は馬鹿だった…」 フェレット番長「前進あるのみだ!」 オコジョ番長「ああ、そうだな」
59 : 俺はみてるよ
60 : >>59 ありがとう オコジョ番長「はぁー、疲れたぜ…」 フェレット番長「少しはすっきりしたか?」 オコジョ番長「ま、まぁな」 サエキ先生「オコジョ君!!」 オコジョ番長「さ、サエキ…;」 サエキ先生「こんな時間に何をしている!!早く家に帰りなさい!!」 オコジョ番長「あはは悪ィ、今から帰っからさ」 サエキ先生「まったくみっともない…。時間が時間だし二人とも捕まらないように気を付けるんだぞ」 二人「はーい」 サエキ先生(オコジョ君が前のように笑ってた。何があったか知らないがよかった) オコジョ番長(サエキ…。こんな時間まで俺のために)
61 : 月日は流れてゆく。 センター試験が過ぎ、そろそろ私立大学の入試が始まる頃。 オコジョ番長「やっぱり、無理だったのかな…」 ゆうた「まだ諦めちゃだめだよ!きっと見つかるよ!」 オコジョ番長「だと、いいけどな……」 オコジョ番長が再び諦めそうになったその時。 サエキ先生「オコジョ君!!」 オコジョ番長「え…」
62 : サエキ先生「ちょっと来なさい!!」 オコジョ番長「ななな何なのだ!?ひっ引っ張るなぁぁぁ」 職員室。 サエキ先生「見つかったんだよ、面接をしてくれるところが!」 オコジョ番長「本当なのかーっ!?」 サエキ先生「村の小さな飲食店なんだけどね。ちなみにそこのオーナーさんもオコジョで」 オコジョ番長「店長がオコジョ?雌か?」 サエキ先生「ああそうだが…」 オコジョ番長「それって、俺が自分で一回訪ねたところだ!」 サエキ先生「そうなのか!?」 オコジョ番長「そん時は断られて…」
63 : 回想 小さな飲食店 ※店長は24話で出てきた雌オコを想像してください。 オコジョ番長「ここで働かせて下さい!!」 店長「うーん、いきなりそう言われても;」 オコジョ番長「お願いします!!何でもします!!」 店長「えーと…、あなた飲食のバイトとか経験あるの?」 オコジョ番長「い、いえ…」 店長「じゃあ尚更無理ねぇ。悪いけど帰って頂戴。今ウチは新しく社員を雇うつもりは無いの」 回想終了。 サエキ先生「オコジョ君も色々とやっていたんだね…。そういえばあのオーナー、そんなようなことを言ってたかも…」 オコジョ番長「とにかく、面接を受けさせて貰えるんだな!?」 サエキ先生「ああ、頑張るんだぞ」 オコジョ番長「サ…サエキ、サエキのおかげだ…、グスッ…あ゛り゛がどぉ゛〜〜」号泣
64 : それからしばらく、オコジョ番長に内定の知らせが届いた。 ゆうた「オコジョ番長おめでとう!!」 ママ「よかったわね、オコジョ番長」 サエキ先生「一時はどうなることかと思ったが、よかったよかった」 オコジョ番長「俺にできないことは無いのだ!!」 フェレット番長「へっ、前は悔し泣きしてた癖によく言うぜ」 オコジョ番長「う、うるせー!!」 フェレット番長「ま、お互い春から社会人。頑張ろうぜ」 オコジョ番長「おう!!」 ツチヤ「おめでとう」 ……
65 : 三月一日。 人間、動物、共学の学校でも卒業式が行われた。 『以上をもちまして、平成──年度、──高等学校卒業式を終了します。一同、起立』 ガタガタ‥ 『礼!』 『卒業生が退場します』 在校生の吹奏楽部の演奏と拍手に見送られながら、卒業生が退場していく。 オコジョ番長も送り出される一人である。 オコジョ番長「……っ」 体育館の外。 オコジョ番長「……ヒック、…グス…」 ママ「よしよし、よく我慢してたわね」 オコジョ番長「ばんちょうが……みんなのまえで、ないてたら…カッコつかねぇからなぁ……ウッ、ク……グスン」 フェレット番長「男が卒業式ごときで泣いてんじゃねぇぞ!」 しかし、そう言いながらも涙声のフェレット番長。頬に涙のあとがあることにも皆気づいていた。 ゆうた「僕も、オコジョ番長を見てたらなんか……グス」 トモコ「うわぁぁぁぁん;;」 ツチヤ「……」
66 : 教室。 サエキ先生「これが最後のHRだね。こうしてみんなと会うのもこれが最後だけど、先生から特に言うことは、無い!」 みんな(えー………) サエキ先生「こんなところで長々と話をされてもどうせ忘れるだろう。そんなものより、君たちが本当に覚えておくべき物や言葉は、これまでの三年間の中で皆がそれぞれ手にしているはずだ。僕の話なんか聞くより、仲間と少しでもお喋りをしておきなさい。以上!」 みんな「……」 サエキ先生「ツチヤ君、最後の号令よろしくぅ!」 ツチヤ「起立」 オコジョ番長「サエキ!」 サエキ先生「ん?」 オコジョ番長「これはみんなからの寄せ書きだ!ありがたく受けとれ」 サエキ先生「おおお…ありがとう、ありがとう」 ママ「サエキ先生。私たちは先生の元気で明るいお人柄に何度も励ましていただきました。今日までのご指導およびご鞭撻、本当にありがとうございました」 みんな『ありがとうございました!!』 サエキ先生「〜〜〜っ、みんな……卒業おめでとう!!」
67 : 外。 トモコ「先生!写真撮ろ!」 サエキ先生「ああいいぞ」 トモコ「私化粧崩れてない?」 サエキ先生「はっはっは大丈夫だよ」 ママ「撮るわよ」 ピピッ トモコ「ねぇオコジョ番長とフェレット番長も、」 …… ゆうた「ねぇ、この後どうする?」 オコジョ「打ち上げだー!!」 トモコ「焼き肉食べに行こーよ!」 ちょろり「いいでやんすね!」 アハハハハ‥ …… 誰もいなくなった教室に、サエキ先生が一人。 黒板にびっしりと書かれたメッセージ。 先生大好き 今までありがとう 3ーB最高 へんなのー etc… サエキ「みんな……、こんなの」 サエキ「消せないじゃないか……」
68 : ※↑サエキを呼び捨てにしてしまった。 オコジョ番長は学校を出る。もうそうそう来ることもないでだろう、編入以来通ったこの学校を。 いや、学校を卒業した今、オコジョ番長は番長では無くなった。 馴染んだ学生服も、今日でお別れ。 毎日顔を会わせることが当たり前だったクラスの仲間も、この打ち上げが終われば、もう会うことがままならなくなる者もいる。 だが、人は出会いと別れを繰り返し、成長していく。 出会いの数だけ別れがあり、この別れの後にはまた新たな出会いが待っている。 コジョピーの人生の旅は、まだまだ序章にすぎない。 コジョピー「あばよ!」 オコジョ番長・完
69 : 私の妄想にスペースを使ってすいませんでした。 コジョピーちゃんは今でも俺の嫁。 では。
70 : たのしかった
71 : コジョピー→水分が多くあっさりとした淡白な味で、クセが無く初心者でも飲みやすい。喉が渇いてゴクゴクいきたい時にどうぞ。 コジョルー→女性特有のフローラルな香りが特徴で、初心者から上級者まで幅広く人気がある。後味もすっきり。 ちょろり→まったりとした独特の味わい。ややクセがあるものの愛好者も多く、ある程度経験のある者に是非おすすめしたい。 タッチン→強い香りと濃厚な味。クセが強く安易におすすめはできないが、ハマれば病み付きになるかも。中級以上の者なら試す価値はある。 以上、おしっこソムリエの感想でした。
72 : >>70 ありがとうね
73 : 双子とコジョルーは時々うざい 悪気なく相手が嫌がることをするのはともかく、その後の加害者意識が無く絶対に謝らないところが コジョピーは強気っ子でエロいからRしてぇ〜って思うけど、双子やコジョルーはイラッとするだけ
74 : イク時に頭の葉っぱが木になるコジョピーちゃん
75 : タッチンって早漏っぽい
76 : >>69 サエキ先生の隠れファンか?原作からするとあり得ないくらい素晴らしい先生になってるw
77 : >>76 ただの基地外変態ペロリストケモナーだよ サエキとかの人間も好きだけど ちなみに俺はアニメしか見てない
78 : オコジョ番長とフェレット番長落書きしてみた http://up3.viploader.net/ippan/src/vlippan256289.jpg 喫煙オコジョ
79 : コジョピーちゃんとデートしたい
80 : コジョピーちゃんはもし四肢がなくなったら性欲処理はちょろりに頼むのかな
81 : 正面から見たオコジョとかフェレットの形の卑猥さは異常
82 : オコジョ番長→CB400 フェレット番長→マジェスティ ちょろり→ZRエボ コジョルー→ちょろりの後ろ
83 : オコジョさんスレここしか無いからまたSS書こうかな…
84 : 塚原先生になってオコジョ番長の全身を検査したい 前立腺の直腸診したい
85 : このスレってPink
86 : コジョピー「コジョルーの中すげぇ締まるぜ…、くっ…出すぞ////」 コジョルー「やぁん、コジョピー…中は駄目ぇ////」 コジョピー「へっ、わかってら」ズルッ‥ドピュドピュ コジョルー「ひゃっ、“せいし”またいっぱいかかっちゃったぁ…。かけちゃやだって言ってるのに」 コジョピー「ふぅ…。あ?うるせぇなぁ。だったら中に出させろよ」 コジョルー「それはもっといや」 コジョピー「ちっ。さて、次はちょろりのところでも行くのだ」
87 : オコジョ番長になる夢を見た >>86 の続きは要望があれば書くかもしんない
88 : 続きオナシャス!
89 : おk 今夜辺りからぼちぼち投下する 超スローペースになると思う
90 : ちょろり「はあぁ…おやびん勘弁してほしいでやんす〜;」 コジョピー「ツベコベ言ってねえでさっさとやれ」 ちょろり「はむっ……ん、…んく、…んく////」チュプチュプ コジョピー「ふぁ…っ、ああーちょろりの口は最高だなぁ////」 ちょろり(もうこんなの嫌でやんす…)
91 : コジョピー「んぁ…出そ…、ちょろり、出すぞ/////」ズルッ ←口から引き抜いた ちょろり「え…」 ドピュッドピュッ ちょろり「ひょえっ、おやびーん…;」 コジョピー「顔射顔射〜wwへへ、エロっww」 ちょろり「おやびん汚いでやんす〜」 コジョピー「ああ!?汚いだと!?生意気な奴め、次はもっとすっげー厭らしいことさせるからな!」 ちょろり「うううう……;;」
92 : 塚原先生の頭の中 http://up3.viploader.net/ippan/src/vlippan258935.jpg
93 : コジョピー「そろそろまた新しい刺激が欲しくなってきたのだ」 コジョピー「マメダヌキいっとくかなぁ。でもあいつガチホモっぽいんだよなー。俺が攻められそう…」 コジョピー「まぁやってみるか。目指すはここの奴ら全員を俺の性奴隷にするのだ」 …… コジョピー「おーいマメダヌキ」 タッチン「ん?何だノラオコジョ」 コジョピー(こいつはガチホモだから色仕掛けでいくか…)
94 : コジョピー「なぁ、お前に相談したいことがあるんだ…」 タッチン「なんだいきなり深刻そうな顔して」 コジョピー「聞いても…俺のこと変な奴だなんて思わないでくれよ…///」(どうだこの演技力!) タッチン「あ、ああ。よくわからんがとにかく話してみろ」 コジョピー「最近、俺の体が変なのだ…。こうしてお前の近くにいると何だかドキドキして体が熱くなってきて…お前のことを考えると切なくなって、なのに…」 コジョピー「ここは、こんなになってしまうのだ…////」フルボッキ タッチン「おっおい何見せてんだよっ//////」ドギマギ コジョピー(コジョルーの妄想で勃たせてるだけだぜww) コジョピー「はぅぅ…何だかムズムズするのだぁ。マメダヌキ、お前が責任をとってしずめろー//////」 タッチン「そっそそそそんないきなり////////」
95 : コジョピー(慌てる素振りしながりもしっかり俺の股間見やがって。やっぱ変態だなこいつ) タッチン「あの、どうすればいいんだ…//////」 コジョピー「その手で…握って///」 タッチン「よし…さ、触るぞ////;」ニギ‥ッ コジョピー「はぅ…っ、扱いてみてくれ////」(こいつ手震えてやがるw) タッチン「ああ…/////;」シュッ‥シュッ‥ コジョピー「ふぁぁ…あっ、マメダヌキ〜…/////」(おおっ、なんつー厭らしい手つき。ガチホモも悪くねぇなあ。こいつならすぐテクニシャンになりそうだぜ)
96 : こんなときになんだけど オコジョさんってひな祭りネタが意外とないよね
97 : SS放置ごめん スマホ規制解除されたら書く もう誰も見てないだろうけどね ちょろり信者は病気 コジョピー信者は変態 コジョルー信者はキモオタ タッチン信者はガチホモ
98 : まってる
99 : 4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/03/30(金) 02:26:35.23 ID:e7rxGTCH(2) ああ!オコジョさんオコジョさん! 38℃の真夏日で蒸れたあなたのかわいい金玉を嗅ぎ倒したい!あわよくば栗を煎る機械でこんがり焼いてハフハフしながら秋の情景を感じたい! ↑勃起した
100 : 規制解除キター 今夜からSS書きます コジョピーちゃんペロペロペロリング
101 : スマホからSS書いてた者だけど、昨日また規制かかったみたい。 投下するって言ったのにごめん。誰が見てるのかわからないけど。 もし続き書いてくれる人が現れたらこれほど嬉しいことはない。
102 : 見てる でも俺は合作より個人の作品が見たいからゆっくり待つ
103 : まったりした作風が好きだったが 視聴率的には良くなかったんだよな 元々難しい作品だったな コジョピーの役作りをどうするかとか 現場の苦悩する雰囲気が垣間見えた 当時やってたでじこのラジオでも 氷上「しゃ〜」 沢城「シャーって言うな!!」 って会話があったなあ
104 : 視聴率的に良くなかったの? 一年間続いたのに?
105 : コジョピーは非童貞かな タッチンは童貞っぽい
106 : 今思えば沢城さんの声を聞いた最初のアニメだった・・・ 実際に名前を知ったのはローゼンだけど うろ覚えだけど一人親離れし損ねたオコジョがいたの覚えてる 最終話近くで巣に戻ってきたんだっけか
107 : いたっけ?
108 : もう10年前か・・
109 : みゆきちだったのか
110 : コジョピーのエロ画像あったらほしい
111 : チッ、エロ画無いんかよお 11話のねずみどのの話がエロゲすぎてやばい
112 : スマホ規制があまりにも解除されないし誰も書いてくれる気配無いから、放置したやつPCからやってみる コジョピー「ああーーーーっイク!!////」ドピュッドピュッ タッチン「うひゃあっ////」 コジョピー「ふぅ・・・」(おえっ、何やってんだろ俺) タッチン「こんなにいっぱい出るのかよ・・///」 コジョピー(なにいってんだこいつ)「こっこれからも、こんなの・・・してくれるか?////」全力演技 タッチン「えっとその・・・お前が望むなら/////」 コジョピー(wwwwwwwwww)
113 : 次の日 ジュプッジュプッ・・ ピョンキー「ああっ痛い!いやぁっアアアアーーッ!」」 コジョピー「へへへ処女は最高なのだ///」 ピャンキー「くそ・・っ、こんなやつに・・」ボロッ・・ ピョンキー「いや・・見ないでぇ」グスッグスッ コジョピー「なははは、俺をなめてるからこうなるんだぜ。くっ・・あうう////」ドクッドク・・ コジョピー「やべ、気持ちよすぎて中に出しちまったw」 ピョンキー「はぁ・・・はぁ・・・」グッタリ ピャンキー「てめぇっ!!」 コジョピー「傷だらけの癖にいつまでも睨みやがって。可愛げのねぇ奴なのだ。とりあえずヤッとくか」 ピャンキー「や、やめてくれ・・」 コジョピー「いまさら何言ってやがる」
114 : ピャンキー「・・・・・・・・・」 コジョピー「気失いやがった。激しすぎたかなw」 ピョンキー「っ・・・」ガクガク コジョピー「これから俺が呼んだら来いよw嫌がったりこれ誰かにバラしたらこんなものじゃすまさないのだwにゃはははは」 コジョピー「さーて、今日もコジョルーと一発かますのだw」
115 : 続き コジョルー「はぁ・・っアッ!コジョピーぃ・・///」 コジョピー「おめーも素直にイイ声出すようになったじゃねえか///」 コジョルー「やぁ・・んっ違う・・のぉ、ヒャアァ!////」 コジョピー「淫乱だなー。この姿をちょろり達に見せてやりたいぜ。くっ・・コジョルー、出すぞ!///」ドピュッドピュ! コジョルー「ひゃ!・・いやぁ、顔が・・・」 コジョピー「中が駄目ならせめてぶっかけるぐらいいいだろ。あー気持ちよかった。またやらせろよ」 コジョルー「う、うん」
116 : コジョピー「今んとこコジョルーとピョンキー、あと女といえば」 コジョピー「ヒャッホーだな。あいつはどうやってヤるかなあ・・。・・よし、決めた」 ヒャッホー「ひゃっほー!久しぶりー!」 コジョピー「おう」 ヒャッホー「あれ?コジョピーだけ?」 コジョピー「たまにはいいだろ」 ヒャッホー「私はいいけどねー。とりあどっか行く?」
117 : あーPCだる。書く気起きねー こんなんでよければちまちまがんばります・・
118 : 続き コジョピー「その・・・実はだな」(さてと俺の演技力の見せ所だぜ!) ヒャッホー「なーにぃ?」 コジョピー「今日こうして会ったのは、お前に言いたいことがあって」 ヒャッホー「うん」(どうしたのかな、いきなりしんみりしちゃって) コジョピー「・・・やっぱ後にするのだ。まぁ俺の部屋にでも来」 ヒャッホー「えーーー気になるじゃない!途中まで言いかけてやめないでよー!」 コジョピー「いやそのやはりまだ心の準備がというかっ;」 ヒャッホー「いーの言って!私はせっかちなんだから!」 コジョピー「うう・・;」
119 : コジョピー「じゃ、じゃあ言うぞ!その・・」 ヒャッホー「うん・・」 コジョピー「ヒャッホー、おめーのことが好きだ!」 ヒャッホー「・・・!!」 コジョピー(なーんてなwwwwwwwwwwwwwwこれが今回の作戦なのだwww) ヒャッホー「そんな、コジョピーが私のことを////」 コジョピー「ああ」(効いてる効いてるwwwwこういう女は扱いやすいのだwwwwww)
120 : コジョピー「俺とつきあってくれ!」 ヒャッホー「でも種族も違うし・・・ホントに私なんかで、いいの?///」 コジョピー「何言ってやがる。種族が違っても俺の愛は真剣だぜ」 ヒャッホー「ありがとう。私でよければ、よろしくおねがいしますっ////」 コジョピー「よっしゃー!!」(やっべwwwwwちょっと可愛く見えてきちまったぜwww) コジョピー「じゃあ、目を閉じてくれ」 ヒャッホー「えっ!?それって・・その、いきなりそんな/////」 コジョピー「せっかちなんだろ?それとも、やっぱりいきなりは嫌だったか?」 ヒャッホー「嫌・・・じゃないよ////」 コジョピー「よし」 ヒャッホー「・・・・////」ドキドキ コジョピー「・・・・」 クチュ・・・ ヒャッホー「ンッ・・ン、ぁん・・・////」 チュプ・・・、クチュ、クチュ・・ コジョピー(あーだる。さっさとヤりてーーーーーーーーーーーーーー)
121 : ヒャッホー「ンン〜・・・・・っぷは、はぁ・・・はぁ・・・////」 コジョピー「ふぅ、こんなキスしちまったら、後はどうなるかわかるよな?」 ヒャッホー「待ってよぉ、私まだ・・・その///」 コジョピー「男は急に止まれないのだー!」ガバッ!! ヒャッホー「きゃああ////」 コジョピー「なんだ、ちょっと濡れてるじゃねーか。興奮してるんだろ?俺もうこんなになっちまってるのだ///」ビンビン ヒャッホー「ひゃ!!おっきい!なにこれ////」 コジョピー「なんだ、おめー知らねぇのか?」 ヒャッホー「しっ知ってるけど・・・初めて見たし////」 コジョピー(ウブな反応、たまんねーなぁwww)「ほら、触ってみるのだ///」 ヒャッホー「うん////」ニギニギ・・ コジョピー「んはぁ・・、いきなり結構大胆だな////」 ヒャッホー「こ、こうすれば気持ちいいの?////」シュ・・シュ・・ コジョピー「あぁ、んっ・・・そうだ、気持ちいいぞ〜///」
122 : コジョピーの妹ペロペロ
123 : 読んでたら結構おもろいな。続きはよ 若干文章力が一世代前なのはご愛嬌ってところか とりあどっかいく?とか初めて聞いたわ
124 : 一世代前?? 続きいきます コジョピー「口でやれるか?」 ヒャッホー「えっと・・うん、どうやるの///」 コジョピー「おめーが思うようにやればいい」 ヒャッホー「いいの?じゃあ・・・///」 ペロ・・ コジョピー「おお・・」 レロレロ・・ ピチャ・・ッ コジョピー「そうだ、そんな感じなのだ。んぁ・・、次は咥えてみるのだ///」 ヒャッホー「・・はむっ///」 ズチュッ チュプチュプ・・ コジョピー「はぁぁっ、いいぞおヒャッホー///」(こいつもすぐ上手くなりそうだぜw)
125 : ヒャッホー「んくっ・・んくっ・・///」 コジョピー「ふああ、ヒャッホー・・もう出そうだ、出すぞっ///」ドクッドクッ・・ ヒャッホー「ひゃ・・!!ンンッンン・・ッ///」ゴクン コジョピー「はぁ・・はぁ・・、良かったのだ。さあ次は本番だぜ」 ヒャッホー「ほんばん?」 コジョピー「おめーも一緒に気持ちよくなるのだっ」ガバッ!! ヒャッホー「きゃあ!こ、コジョピー///」 コジョピー「へへ、ほらちょっと濡れてるぞー」サワ・・ ヒャッホー「やぁぁ、そんなとこ・・!ひ・・ぁ///」
126 : ヒャッホー「あ・・ぁ・・んっ、きもちいぃ///」 コジョピー「おう素直なのはいいことだ」 ヒャッホー「でもまだ私怖いよぉ・・////」 コジョピー(可愛いwwwww)「大丈夫なのだ、俺にまかせろ」 ヒャッホー「うん・・///」
127 : ちゃんと想像するとしっくりくるとこが面白いな 続きたのしみにしてるよ
128 : ありがとう。 コジョピー「挿れるぞ」(キターーーーーーーーーーーーーーー)ズ・・ズ・・ ヒャッホー「んん・・んっ、いぁ・・///」 コジョピー「大丈夫か?」(キツくていい感じなのだwwww) ヒャッホー「平気、続けて///」 ズ・・ッミチミチ・・ ・・プツンッ ヒャッホー「ッッッーーーーーー!!!いっ・・・・・たぁ///」
129 : ヒャッホー「えへ、やっぱり痛いよコジョピー・・少し待って」 コジョピー「おう」(たまには優しくwwwww演じるwww俺wwwwwww) ヒャッホー「ふぁ・・熱いのが、中で脈打ってる///」 コジョピー「恥ずかしーこと言うな」 ヒャッホー「ははは・・・あ、もう平気かも///」 コジョピー「もういいのか?じゃあ動くぞ」 ズッ・・ ズチュ・・・ズチュ・・・ ヒャッホー「はぁ、アッ・・ん!も・・もっと///」 コジョピー「なに?おめー結構淫乱の素質あるなw」 ヒャッホー「そんなんじゃな・・っ、ひゃああ////」 ズチュ・・、ズチュ・・、 ジュプッ・・ジュプッ・・ コジョピー「くっ、ヒャッホー・・気持ちいいぞ///」 ヒャッホー「あ・・あ・・ッ、アン!コジョピぃぃぃ////」
130 : あかん笑いがとまらんwwwwwwwww 脳内のクズっぷりが秀逸 また続き楽しみにしてるで
131 : ありがとーもうちょっとがんばるぜよ てかヒャッホーのシーン長すぎ そもそもこのSSオチ考えてないしどーしよ コジョピー「俺の本気はこんなもんじゃないぜ」 ジュプッジュプッ ジュプッ!! ヒャッホー「ひぁあぁッ!!あああっんッ!だめぇ・・!!////」 コジョピー(初めてのくせにこの激しさwwwwすげえwww) ヒャッホー「ぉかしくなっちゃぅょぉぉぉぉぉぉ/////」 コジョピー「はぁ、はぁ、ヒャッホー・・中に出していいか?」 ヒャッホー「え・・」 コジョピー「種族違うから心配ねーよ」(多分wwwww) ヒャッホー「う、うんわかったよ////」コクコク コジョピー(合意の中出しwwwwwwwこいつは最高の肉便器になるぜwwwwwwwww) コジョピー「うぅ・・そろそろ出すぞ、くっ・・ああああ/////」 ヒャッホー「ひゃああっ・・ああああああ、イクーーーーーーッ!!コジョピーーーーーーーーー/////」 ドビュルル・・ッ! ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ! ドクン・・
132 : コジョピー「はぁ・・・・はぁ・・・・、ふう・・」 ヒャッホー「はぁ・・はぁ・・・////」 コジョピー「ありがとな、疲れたか?」ナデナデ(ちょwwwwwwwこんな気遣いしたら本当に好きみたいじゃねーかwwwww) ヒャッホー「少しね・・。ねぇ、最後にもっかいキスして?」 コジョピー「ん?おう」チュ・・ ヒャッホー「ん・・・・・・・・・///」 コジョピー「・・・・・、これでいいか?」 ヒャッホー「ありがとう////」 コジョピー(もしかしてこいつ本気でオちた?wwwwwwww俺ひっでーwwwwwwwだからってヒャッホーを恋人にはしたくねーがwwwwww) コジョピー「じゃあまたな」 ヒャッホー「うん、またね///」
133 : その後も、 チビマモ「なっ!!ちょ・・っおめー何考えてんだ!!///」ジタバタ コジョピー「騒げば他の奴ら(=大家の息子のペット)に聞こえるぜ?惨めな姿を晒されたくなかったら大人しくするのだ!」 チビマモ「くっ・・、この!うわっそんなとこアッーーーーーーーーーーーーーーー」 ・・・ フェネック「何すんのよ!このーーーっケダモノ!!」 コジョピー「いかにもケダモノだが?シャーーーッ!!」 フェネック「いやあああああああああああ!!」 オコジョさんはしあわせ壮の動物たちを次々に犯していったのだった。 コジョピー「ふふふ、ついに俺は全員を性奴隷にしてやったのだ!」 コジョピー「さーてと、肉便器一号のコジョルーと今から記念すべき50回目のセックスでもするのだ」 コジョピー「にゃーーっはっはっはっはっはっはっはwwwwww」 しかし、オコジョさんの暴走は長続きはしなかった。 ちょろり(全員を性奴隷!?コジョルー!?これはどういうことでやんす!??)
134 : なんてワクテカな流れなんだwwww ちょろりにバレたwwwww各肉便器のリアクションが楽しみすぎるな。 内容は卑猥だがこれは素人とは思えないシナリオ力だな。ファンになりそうだぜwww
135 : ほめすぎだろwwwwwwありがと 不定期遅筆だけど頑張る ちょろり(おやびんにそういうことされているのはあっしだけじゃなかったんでやんすか!?) ちょろり(もしかしてコジョルー以外も・・・・。おやびんがそんなお方だったなんて信じたくありやせんが、これは調べる必要がありそうでやんす) ・・・ コジョルー「なぁに、お話って?」 ちょろり「コジョルー。おやびんに、何か変なことされてやせんか?」 コジョルー「!!」 ちょろり(明らかに動揺していやす) コジョルー「なにも・・」 ちょろり「嘘でやんす!!今の反応は怪しいでやんす!正直に答えるでやんす!!」 コジョルー「なにもないよぉ・・」 ちょろり「さてはおどされて口止めされているんでやんすね?大丈夫でやんす。今は話を聞くだけでやんす」 コジョルー「・・・・・・」 ちょろり「さぁ、もう一度聞きやす。コジョルーはおやびんに何か変なことされてやせんか?」
136 : コジョルー「無理やり、えっちなことされたの」 ちょろり「やはり・・。いつから、どんな風に?」 コジョルー「少し前から何度も。最初は、気持ちいいこと教えてやるって言われて」 ちょろり「今もでやんすか?」 コジョルー「うん」 ちょろり「おやびん、何てひどいことを・・」 コジョルー「助けて」 ちょろり「え?」 コジョルー「私、もう嫌なの・・グスッ・・ヒック、」 ちょろり「・・よしよし、辛かったでやんすね。話してくれてありがとうでやんす。コジョルー、実はあっしもおやびんの被害者でやんす」 コジョルー「へ・・?」
137 : ちょろり「あっしが渋ると殴られやす。言いなりになるしかできやせんでした」 コジョルー「そんな、他にもいたなんて」 ちょろり「もしかしたら他にも被害者がいるかもしれやせん」 コジョピー「おーいコジョルー、ってなんだちょろりもいたのか」 ちょろり「あ、おやびーん。すいやせんがあっしはこれで失礼しやす。じゃあ」(ここは平常を装いやしょう。コジョルー、ごめんでやんす。解決法を考えやすから・・) コジョルー「またねー」 コジョルー「おーう。・・・ちょろりが都合よく消えたことだし、コジョルー、今日も一発頼むぜ」 コジョルー「う、うん」(ちょろり、今は耐えるから、いつか私を助けてね・・)
138 : オコジョさんがコジョルーを犯しているころ。 ちょろりは一人、動いていた。 しあわせ壮の動物一人一人に聞いていたのだ。 タッチン「お前を見てるとドキドキする、責任とれとか言われて。いやむしろ嬉(ry」 ・・・ ピョンキー「私、Rされたの・・・」 ピャンキー「あのオコジョめ!くそっ!」 ・・・ チビマモ「あいつってホモだったんだな。いきなり俺を捕まえてさ、大人しくしろーって言われてそのまま・・」 次々浮かび上がるオコジョさんの悪事。 ちょろりは発狂しそうだったが、それどころではないと気持ちをしずめ、皆を救う方法を考えていた。 ちょろり(おやびん、あっしは残念で仕方ありやせん。あっしや他のひとたちにこんなことをするまでは、おやびんはあっしの理想の男でした) ちょろり(今までついてきやしたが、理想の男の姿は偽りだったんでやんすね) ちょろり(何より皆を傷つけたこと、許されない行為でやんす。今日限り、あなたはあっしのおやびんではありません。その腐った心を改めると約束してくるまで) オコジョさんによって傷ついた者たちの反撃が始まろうとしていた。
139 : シリアスな展開になってきたな。 次が楽しみすぎて毎日チェックしてしまってるわ。 コジョルーの切ないボイスが脳内で再生されてしまったぜ。反撃まってるぜーwwww
140 : いつもありがとお 期待されてるとそれはそれで、書きながら「こんなんでいいのかな・・」とか思ってしまう小心者の俺だが頑張るよ ちょろり(とは言っても、どうすれば) ちょろりは今すぐにでもオコジョさんをぶん殴りたい気持ちであったが、力でかなわない相手にそうもいかない。 『助けて。私、もう嫌なの・・』 しかしこのまま多くの者たちを泣き寝入りさせてはいられない。 皆を救いたい、そしてオコジョさんにも、自分が尊敬していたあの頃の姿を取り戻してほしかった。 ちょろり(現場をおさえたいでやんすが、あっしのご主人デジカメなんて持っていやしたかねぇ・・) R現場をおさえるため、ちょろりは人間の道具を使うことを考えているようだ。 漫画家「ただいまー。ちょろり〜〜、遂に私もアイフォンよ〜〜」 そんな中、ちょろりのご主人の漫画家が携帯を変えたようである。
141 : 漫画家「ふふ、二年間お疲れ様〜っと」ゴトッ ちょろり(あ!今引き出しににしまったそれは、昨日まで使っていた携帯電話とやらでは) ちょろり(そういえば携帯電話にはカメラがついていやした!あっしも撮影されたことがありやす!) ちょろり(使えるかもしれやせん・・) ・・・ ちょろり「今日皆に集まってもらったのは、大切な話があるからでやんす」 フェネック「大切なお話?」 チビマモ「そういやあのオコジョがいねーな」 ちょろり「おやびん、いや・・あのオコジョのことでやんす。実はここにいる全員、オコジョの卑猥な暴行の被害者でやんす!」 コジョルー「る!」 タッチン「え・・・!」 ザワザワ ピョンキー「私達だけじゃなかったの?」 チビマモ「じゃあホモじゃなくてバイかよ」 タッチン「俺以外にも?ってことは俺は遊ばれてただけ!?あああああああああああああああああああ」
142 : コジョピー「おーいコジョルー!コーージョーールーー!ちっくしょうどこ行きやがった」 コジョピー「ちょろりもマメダヌキもいねえし。なんなんだこりゃあ」 ・・・ ヒャッホー「ひゃっほー!みんな何やってんの?コジョピーは?」 ちょろり「あ!お久しぶりでやんす。・・君にも聞いておきやしょう」 ヒャッホー「なにを?」 ちょろり「オコジョに、何か変なことされてやせんか?」 ヒャッホー「変なこと?別にされてないよ」 ちょろり「そうでやんすか。よかったでやんす」(外の者には手を出していないんでやしょうか) ヒャッホー「でもねー、実は私今コジョピーと付き合ってるんだ。今日は会いに来たの//」 一同「え!!」
143 : ザワザワザワ ちょろり「皆落ちついてくだせえ!これもオコジョの口実かもしれやせん!」 ヒャッホー「口実?それどういう意味っ?私は本当に」 ちょろり「話を聞くでやんす。じゃあオコジョとどれぐらいの関係でやんすか?」 ヒャッホー「どれぐらいってその・・いくとこまでいったよ///」 ちょろり「・・・落ちついて聞いてくだせえ。ここにいる全員、オコジョと関係を持っていやす」 ヒャッホー「ええ!?な、何それ!」 ちょろり「言いにくいでやんすが、あなたもオコジョに遊ばれているのかもしれやせんね」 ヒャッホー「嘘・・そんな、そんなぁ!!何なの、これは嫌がらせ!?そんなこと言うなら証拠見せてよ!」 ちょろり「わかりやした」ズルズル、パカッ チビマモ「なんだよ、携帯電話じゃねえか」 ちょろり「見てくだせえ」ピッピッ 一同「!!!」
144 : 携帯の画面には、正にオコジョさんがコジョルーと激しく交わっている現場の画像が表示された。 ヒャッホー「・・・・・・」 ちょろり「それと」ピッ 次に表示されたのは、ちょろりがオコジョさんのものを口で処理している画像。 あまりの生々しさに、一同唖然。 ちょろり「さっきのはあっしが撮影、これはコジョルーに撮ってもらったものでやんす。どうでやんすか?」 ヒャッホー「・・・泣きそうだよ、もう」 ヒャッホーは、本気で愛してくれているはずだった相手に裏切られた。 真実を知ったショックは人一倍であろう。 タッチン「俺も(ry」 ヒャッホー「でも、それ以上に許せない・・!!」 チビマモ「ああ。で、復讐しようって訳だな?ちょろりよ」 ピャンキー「あいつは思いっきり痛い目にあわせてやらなきゃ俺の気がおさまらねーぜ!」 フェネック「そうよ!あんな奴みんなでやっつけてやりましょう!」 タッチン「そしてあいつを俺だけのものに(ry」 ワーワーガヤガヤ ちょろり「ちょっと待ってほしいでやんす!!」
145 : ちょろり「皆の気持ちはわかりやすが、あっしはまだ、あのオコジョは根っからの外道ではないと思っていやす」 コジョルー「る?」 タッチン「どういうことだよ」 ちょろり「あのひとは、欲がたまたま悪いほうに働いてしまっただけでやんす。間違いは誰にでもあり、あのオコジョは少し他人より大きな間違いをしてしまっただけでやんす」 チビマモ「どうだか。甘いこと言ってるとますますあいつは調子にのるぜ?」 ちょろり「復讐といいやすか、あっしも懲らしめるぐらいはしたいでやんす。でも、きっとまっすぐな心を取り戻してくれやす!そしたらみなさん、あのオコジョのことは許してやってくだせえ」 一同「・・・・・」 これはちょろりの、今までおやびんと慕ってきたオコジョさんに対するせめてもの良心であった。 今の世の中じゃ、甘いと言われるかもしれない。でもまだどこかで、オコジョさんのことを信じているのだ。
146 : 今日はいつもより進んだ。 少し前のナレーションが合ってないとか、ちょろりの考えや発言がめちゃくちゃかもしれないけど許してください。 常に思いつきで書いてるから・・
147 : いや完璧だろ、やはりおれの目に狂いはなかった。やっぱりこれくらい書ける力もってるよな。 皆が真面目に討論の中でのタッチンの立ち位置がすげーわ。そして無駄なツッコミ入れないあたりが素人くささを感じさせないな。 別にわざと褒めてるわけじゃねーんだぜ! つーかまじおもしれぇwww
148 : グロには走らないよね?
149 : ほめすぎだろまぢでwそーゆーネタなの?w そんなに言われたの初めてだわ グロは今んとこ考えてない 今日はしんどいからちょっとだけ コジョルー「私からもお願い」 ちょろり「えっ・・」 コジョルー「私も、すぐには許せないかもしれない。でも、もう一度なら信じる」 ちょろり「コジョルー・・・ありがとうでやんす。みなさんも、どうかやり直すチャンスを与えてやってくだせえ!これが解決したら、今回のことは水に流して、またみんなで仲良くしやしょう!!」 一同「・・・・・」 ちょろり「お願いでやんす!!」 ちょろりの熱意に、一同は反論できなかった、いや、しなかったのかもしれない。 チビマモ「まっまあ、そこまで言われちゃ、断らねーけど?」 ピョンキー「私は少し、時間がかかりそうだけど・・はい」 ピャンキー「しゃーねぇな。とんでもねえお人よしだぜおめーは」 タッチン「俺への愛を本物にしてやるぜ・・」 チビマモ(さっきからなにいってんだこいつ) ちょろり「みんな、ありがとうございやす!ありがとうございやす〜!」 全員が認めたかどうかはわからない。 ただ、ちょろりの気持ちは少なからず皆に伝わったはずである。
150 : さぁ。笑わせてくれるのか泣かせてくれるのかどっちだ なんだかんだで肉便器ENDか。また続きまってるで。
151 : ちょろり「それで、みなさん協力してほしいでやんす」 ヒャッホー「協力?」 ちょろり「あっしやコジョルーのように、みなさんのその・・行為の最中を隠し撮りして証拠を残したいでやんす」 作戦を確実なものにするため、ちょろりは証拠を多く残したかった。 チビマモ「そういうことなら構わないぜ。どんな言い逃れしやがるかわかんねーからな。ちょっと恥ずかしいけど・・」 ヒャッホー「うん、いいよ」 ピャンキー「俺も協力する。男とヤッてたなんて写真で残せば後から後悔するだろーなあいつw」(とりあえず気は失わないようにしよう) ピョンキー「私は、そういうのはちょっと・・」 ピャンキー「えっ、何でだよ」 フェネック「何言ってんのよ!そんなところ普通は撮られたくないに決まってるでしょ!」 ちょろり「もちろんそうでやんしょう。だから無理にとは言いやせん」 タッチン「俺のは100枚ぐらい撮っ」 こうして作戦は練られ、その後着々と証拠ができていった。 ヤることしか頭にない今のオコジョさん相手に、ちょろり達の動きは十分すぎるものであったのだから。 ・・・ ちょろり「はぁ・・・はぁ・・・///」グッタリ コジョピー「ふう〜良かったのだwテクニシャンちょろりだなwwまた頼むぜ〜」(いつでもヤりたい放題、最高だぜwwwwwwここの奴らはもうみんな俺の支配下なのだwwww) コジョピー「にゃはははははははははwwwww」 ちょろり(オコジョよ。その高笑いも、もうすぐ終わりでやんすよ・・)
152 : 続きキタ ところどころにある///がいいよなぁ。口調が原作通りすぎてたまらんwww 続きさんきゅー
153 : いつもありがとう あとちょっとで終わりかな その日の夜。 オコジョ「グーーグーー」 ちょろり(よし、ぐっすり眠っていやすね) 人間が寝静まった静かなしあわせ壮で、一同は遂に行動に出る。 妹「全く、話を聞いたときはいきなり何って思ったけど、あの画像見たらぶったまげたわ。兄さんにも、あんたらの行動にも」 ご近所の動物園にいるはずの、藤林杏似のオコジョさんの妹。 ちょろり「ここまで足をはこんでいただきありがとうございやす」 妹「感謝しなさいよ〜?あと、人間が動き出す朝には戻らないと」 ・・・ ちょろり「おいオコジョ!起きやがれ!」ユッサユッサ コジョピー「・・・んん・・、おー?」 ちょろり「やっと起きたか、このエロオコジョめ」 コジョピー「って!!おめー誰に向かって口きいてやがる!俺を起こすとはいい度きょu・・あれ?」 体を起こそうとしたが、なぜか動かない。 コジョピー「なっ・・・なんじゃこりゃーーーーーーーーーーーー!!!?」 知らぬ間に、自分の体が手足を大きく開いた状態でテーブルにガムテープで固定されていたのだ。
154 : コジョピー「ふぬぬぬぬ!くっそー何しやがるーー!!シャーーッシャーーーッ!!」 手足、胴体、しっぽをがっちり固定され、辛うじて動くのは首から上だけである。 ちょろり「何しやがる、はこっちの台詞でやんす。ねえみんな?」 コジョピー「おっおめーら、何しにきた!これはどういうつもりだー!!」 タッチン「ばれないとでも思ってたのか?」 チビマモ「身に覚えが無いとは言わせねーぜ!」 コジョピー「何の話だ!!」 フェネック「これでも見なさい!」 オコジョさんの前に、証拠写真が入った携帯を出す。 コジョピー「は?何だそりゃあ」 コジョルー「よいしょ」パカッ、ピッピッ コジョルー「る!この写真、私!」 コジョピー「!!!!!!!!!!!!」 続きはまた夜に。
155 : まさかの杏似わろたwww オコジョさんのシャーシャーもワロタwwww クライマックス突入だよな。終わるのが悲しいぜ。
156 : 終わったらまた新しいの書くつもり。 さて今夜は頑張るぞ。 コジョピー「い、いつの間に!?」 ちょろり「いつの間に、ということは認めるんでやんすね?」 コジョピー「だが、おおお俺はコジョルーと付き合」 ヒャッホー「最低・・」 コジョピー「ヒャッホー!!?」 ヒャッホー「俺の愛は真剣だ、なんて信じた私がバカだったよ」 ちょろり「苦しい言い訳が通じると思っているんでやんすか?」ピッピッ ちょろり「これはあっし、これはタッチンでやんすよね?」 次々に画像をスクロールさせていく。 コジョピー「くっ・・・」 ちょろりヒャッホー、チビマモ、フェネック・・全員お前の被害者でやんす!!」 コジョピー「うう・・うわああああああああああ」 タッチン「逃げられねーぜ?」 チビマモ「こんのヤリチンオコジョ!!」 ピョンキー「あなたのしたことは重大よ」
157 : ピャンキー「やっちまえーーーーーー!!」 ガッシボカッ コジョピー「きゅうーーーーーーーーー・・・」チーン チビマモ「ふぅ、これで少しはすっきりしたぜ」 ピャンキー「まっ、こんなもんだろ」 ヒャッホー「私達も中々えげつないねw」 ちょろり「このオコジョに比べればマシでやんすよ」 アハハハハ コジョピー「・・・・・・・・・・・・・」 妹「トーゼンの結果よ」 コジョピー「・・・え」
158 : 妹「ホントサイテー。兄さんがそんなことしてたなんて」 コジョピー「お前っ、どうしてここに!?」 妹「そんなことはどーでもいいのよ。あんたのしたことを・・」グッ!!! コジョピー「ヴ・・・ッ!!」 妹「今から私があんたにしてやるわ」ギュッギュ!! コジョピー「ああああああ!!!あーーーーーーーーーー!!痛い痛い痛い痛い玉タマ踏んでる!!!」 妹「はははっ惨めぇー」シュッシュッ・・ コジョピー「ふぁあ・・あう!何しやがる〜っ///」 オコジョがオコジョに足コキという前代未聞のエロシーンを、皆見世物を楽しむかのように眺めている。 今のオコジョさんにとってこれ以上の屈辱はなかろう。 タッチン(あいつが大勢の目の前で女の子に足コキされてるなんて!!)シコシコシコシコシコシコシコ 妹「他人の穴にすぐぶちこんでた癖に自分の穴は細いのねー。細い穴にはこれぐらいが丁度かしら?あっははは〜」 と言いながら取り出したのは、槌谷の部屋にあった綿棒。 コジョピー「うわ、てめっやめろ!それが兄にすることかー!?」 妹「今更何言ってんだか。ほら棒の頭が入りそうよ」ズプ・・ コジョピー「う・・うぐっ・・アアッ!あう・・ん////」
159 : 妹「ほーら気持ちよくなってくる?」 ズプ・・ッ ジュプッ・・ジュプッ・・ コジョピー「ひぁ・・あ、ああ!やめろぉぉ////」 妹「前も同時にやってあげる」シュッシュッ 綿棒を挿れたまま足コキを再開する妹。 こんなテクニックをどこで身につけたかは不明である。 チビマモ「だっせーwあのオコジョがこんな姿になるなんてな」 フェネック「いやーんw」 コジョルー「ねえちょろり、どうして私には見せてくれないの〜?」 ちょろり「こっ子供には少し早いでやんす!」 コジョピー「ふぁああああああっ////」 ドビュルルル・・ッ ドピュッ!ドピュッ! ビュクビュク・・ 妹「あーイッちゃった〜w厭らしい兄さんw」 タッチン(俺もイクううううううううう)ドピュッドピュッ チビマモ(イタチってどいつもこいつもさぁ・・・・) コジョピー「ハァ・・ハァ・・、きゅうーーーーーーーー」 妹「楽しんだー?最後の射精」 コジョピー「は?最後って・・」 妹「ねえ、例のもの持ってきて」 ちょろり「はい、こちらでやんす」 コジョピー「は・・はさみ?」 妹「あんたにしょーもない行動させたこのキンタマはもういらないわよね?」 コジョピー「」
160 : 妹「ちょろりさん、兄さんに目隠しよろしく」 ちょろり「はいでやんす」ギュッ コジョピー「待て待て待て待て待て待てーーーーーー!!!!冗談も大概にしろーーーーー!!!」ガクガクブルブル 妹「は?強姦魔に待てなんて言う権利ないから」 コジョピー「死ぬ死ぬーーーーーーーーーー!!!!!」 チビマモ「銀牙でタマ噛み千切られた犬は普通に生きてたし大丈夫じゃね?ww」 コジョピー「知るかーーーーーーーー!!!!!シャーーーーッ!!シャーーーーーーッ!!!」 妹「さーてとっ」チョキンチョキン コジョピー「キャーーーーーーーーーッッッッ」 妹「はーい、5−−−4−−−3−−−2−−−」 妹「いーーーーーち」 コジョピー「キャーーーーーッッッキャーーーーーッッキャーーーーーーーーーーーーッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ジョオオオオオオオ オコジョさん、失禁。 コジョピー「・・・・・あれ?」
161 : 妹「ふぅーー、ジョーダンよ。さすがの私もそんなことできないっての」 コジョピー「じょ・・う・・だ・・ん?」 妹「目隠しはもう外してあげて」 コジョルー「怖かった?」 コジョピー「くっそーーーてめえらの馬鹿ーー!!」 ちょろり「これに懲りたら、もうあんなことはしないでくだせえよ?」 コジョピー「もうしねえよぉぉ、はやくほどいてくれー」 妹「はいはい」 ベリッベリッ みんながオコジョさんの体を拘束していたものを外す。 コジョピー「怖かったのだ・・・恐ろしすぎるぞおめーら。ん?」 起き上がったオコジョさんが、ここで自分の体やテーブルが濡れていることに気づく。 コジョピー「何じゃこりゃ」 タッチン「おめーの小便だろ」 コジョピー「え・・」 コジョルー「おしっこ!」 ちょろり「自分が失禁したことに気づかなかったんでやんすか?」 コジョピー「ぇ・・、ぁ・・・・・えっと・・・これはそのぉ////////」カァァァ チビマモ「だっっっせええええええええwwwwwこれはケッサクだなwwwwww」 コジョピー「黙れーーーーーっっ////////」 ピャンキー「とにかく、次こんなことしたらマジでタマおとすぞ?」 コジョピー「もうしないのだ〜、だから許してくれ・・」シュン コジョルー「る。みんなにごめんなさいってしたら、許してあげる」 コジョピー「・・・ごめんなさい」
162 : ちょろり「あは、それでこそあっしのおやびんでやんす」 コジョピー「ちょろり〜!みんなも、こんな俺を許してくれるのか?」ウルウル ちょろり「はい。だから約束でやんすよ?」 ピャンキー「こいつがどーしてもって言うから許してやるよ。もうすんなよな」 ヒャッホー「もうしないって約束してくれるなら信じてあげる」 ピョンキー「またみんなで仲良くしましょう」 コジョピー「あ・・ありがとぉぉぉぉぉぉぉぉ、ごめんな、ごめんな〜〜」号泣 妹「解決に協力できてよかったわ。じゃあ私、そろそろ帰るわ」 ちょろり「おつかれでやんす、夜道に気をつけてくだせえ」 妹「ありがと。兄さん、またね。たまには遊びに来なさいよ」 コジョピー「けっ、行かねえよーだ!」 チビマモ「とりあえず小便片付けろよw」 コジョピー「わっ、わかってらぁ////」 これにて一件落着。 その後のオコジョさんは心を改め、のんびりと生活している。 ちょろりの思いは通じたのだ。以前の尊敬するおやびんの姿が、そこにはあった。 ちょろり「おーやびん、今日は何して遊びやしょー?」 コジョピー「そうだなぁ、たまには外でも行くか!」 コジョルー「わーい」 ここはしあわせ壮。 動物たちが、今日も平和に時をすごしている。 おわり
163 : 以上です。読んでくれたみなさん、毎度感想やお褒めの言葉をくれた人、ありがとう。 スマホ規制で放置してたし、途中からナレーションが増えたりキャラの発言もおかしいところあるかもしれないけど常時思いつきで書いてるってことで許して。 とりあ完結できてすっきりした。また新しいの書きたいと思ってみたり では失礼。 おまけ タッチン「なぁ、改めて俺と付き合わないか?///」 コジョピー「誰が付き合うかこのホモダヌキ!!」 タッチン「そんなー俺はあれ大歓迎だったんだぜ実は。好きだあああああああ///」ハアハア コジョピー「キャーーーーーーーッッ!!!」(こいつに手を出したのは間違いだったのだああああああ)
164 : あっ、ひとつ言い忘れたけど、俺はコジョピーが嫌いなわけじゃないよ。むしろ一番好きだ ちょっと悪役にしてみたかっただけ コジョピーちゃんは俺の嫁
165 : 気持ちよく〆てくれて感謝 まさかの妹足コキからの未遂失禁よかったぜ 銀河読むシュールな図想像したらおもしろかった。 おれの嫁はコジョルーだけどな 次作たのしみにしてるよ
166 : 最後までありがとうね じゃあ新しいの書き始めようかな 今回は番長編で 多分非エロかな またこれからしばらくスペース借ります >>158 の コジョピー「ああああああ!!!あーーーーーーーーーー!!痛い痛い痛い痛い玉タマ踏んでる!!!」 タマ踏んでるって書こうとしたのに余計な一文字が入ってるなw 他のも誤字脱字あるかもしれない
167 : 扁桃炎やばくて昨日からガッコ休んでるからたまたま昼間も書いてるだけで、基本的に平日は書けるの夜 またしばらくしたら超遅筆に戻ると思う ほなはじめます 公式の設定をいじくり回すかもしれないけど許してね オレは番長、オコジョ番長 強いぜ悪だぜハートが熱いぜ 俺に歯向かう奴らには キックだパンチだ噛みつきだ なんてな。 お前は自分で言うじゃないか、 番長だ。最強のオコジョだ。俺に出来ないことは無い。 だったら大丈夫だろ?余裕だろ? お前が俺の前からいなくなるなんて、許さねえからな。 わかってんだろーな、オコジョ番長。 ・・・ ここはとある小さな村の、人間、動物、共学の学校である。 オコジョ番長「あっちい〜、扇風機扇風機」 季節は夏。体育を終えた後で、教室に戻った男子らが着替えている。 ゴオオオオ オコジョ番長「ふう〜〜、何でこの学校にはエアコンが無いのだぁ」 「はーっはっはっは!」 ガチャ!! 全員「フェレット番長!!」
168 : オコジョ番長「うぉあ!?着替え中に入って来んな!」 フェレット番長「動物の癖にエアコンだと?笑わせてくれるぜ!」 オコジョ番長「何ィ!!」 槌谷「ん?ちょっと待って」 オコジョ番長「何だよ」 いつもなら恒例の言い争いが始まるところだが、槌谷の一言でそれが制止される。 槌谷「オコジョ番長、それ・・」 槌谷が目にしたもの、それは扇風機の風になびく毛の中に見えた、皮膚の班点である。 さらに槌谷が毛を掻き分けると、皮膚には痣のようなものがいくつもあった。 ゆうた「な、なにこれ!どうしたの?」 フェレット番長「おめー変な物でも食ったんじゃねーの?」 オコジョ番長「おう、これか?実は結構前からあるのだ。変な物を食ってはいないと思うが・・まあ痛くも痒くもねーし、きっとそのうち治るのだ」 トモコ「ねえ着替え終わったー?女子入っていいー?」 オコジョ番長「おーう、5秒待ってくれー。・・・よし、いいぞー」 その後、いつもと変わらず次の授業が始まった。 だが槌谷は気になった、オコジョ番長の体の班点や痣・・。 そして隣のクラスのフェレット番長も、同じことを考えていた。 そういえばここのところ、少し体調が悪そうだったような、と。
169 : オコジョ番長「はぁ・・・はぁ・・・」 コジョルー「るる。オコジョ番長、様子が変」 キツネ先生「ん?どうした、大丈夫か?」 トモコ「オコジョ番長、顔色悪いよ?」 ママ「保健室行く?」 オコジョ番長「ああ、そうさせてもらうのだ・・」 ・・・ 昼休み。 トモコ「先生、オコジョ番長は??」 サエキ先生「ん〜、少し熱があるみたいでね、今日は帰したよ」 ゆうた「ええっ?そんな、大丈夫かな」 フェレット番長(あいつが早退?珍しいな) サエキ先生「まぁきっと、あのオコジョくんだから大丈夫だろう。そんなに心配することはないさ」 槌谷「・・・・・」
170 : 翌日以降、オコジョ番長は普通に学校に顔を出した。 まだあまり体調は優れないようだったが。 フェレット番長「おめー大丈夫なのかよ?病院行ったのか?」 オコジョ番長「病院?そっそんなもの俺には必要ないのだっ」 フェレット番長「嫌いなだけだろ・・。まっ、おめーの体なんか知ったこっちゃねーが、俺に変な病気うつすなよな」 オコジョ番長「なっ!ひとを菌のかたまりみたいな言い方すんな!!」 ・・・・どうして俺は、この時もっと強く言ってやらなかったんだろう。 まさか、あんなこととは縁のカケラも無さそうだったこいつが・・・ ・・・ 数日後 期末テストも終わり、もうすぐ夏休み。 皆の心も浮かれる。 この日も変わらぬ日常が幕を開けるはずだった。 フェレット番長「よっ、オコジョ番t・・、!!?」 オコジョ番長「ハァ・・ハァ・・、お、おう」 フェレット番長「お、おまっ・・どうした!?大丈夫か!?」 いつものように登校中だった、しかしそこで見たのは、顔面蒼白で呼吸を荒げ、今にも倒れそうなオコジョ番長の姿だった。 コジョルー「おはよー。あ、あれ?オコジョ番長どうしたの!?」 オコジョ番長「ハァ・・ハァ・・さっきまでは、こんなことなかったんだが・・、貧血・・なのかこれは・・」 フェレット番長「歩けるか!?苦しいのか!?」 遂に地べたにペタリと座り込んでしまう。 オコジョ番長「気持ち悪い・・のだ」 コジョルー「るるる、どうしよう、どうしよう」 フェレット番長「と、とにかく学校まで・・!」 フェレット番長はオコジョ番長をおんぶし、周りの異様な視線に目もくれず走り始めた。
171 : ガチャッ!! コジョルー「大変大変!」 教室がざわめく。フェレット番長がオコジョ番長を席に座らせると、そこにはすぐに人だかりができた。 トモコ「フェレット番長、これは・・?」 フェレット番長「道でものすごく辛そうにしてたからおぶってきた。貧血っぽく見えるが・・」 オコジョ番長「・・・・・・・・」 コジョルー「オコジョ番長、これ」 コジョルーが自販機で買ってきた飲料水を渡そうとした。 オコジョ番長「・・・吐きそう。頭が痛いのだ・・」 槌谷「トイレ、行く?」 フェレット番長「俺が連れてく!さぁ、肩つかまれ」 オコジョ番長「おう・・・」 フェレット番長「大丈夫か?」 オコジョ番長「・・・・」 フェレット番長「・・じゃねえよな」 オコジョ番長「なあ、もしこのまま・・」 フェレット番長「何だよ」 オコジョ番長「俺が・・死んだらどうする?」 フェレット番長「ばっ、馬鹿なこと言ってんじゃねえ!」 オコジョ番長「はは・・・」
172 : 10分後。 ガチャッ オコジョ番長「いやーすまんすまん」 ママ「オコジョ番長、大丈夫なの?」 オコジョ番長「ちょっとえずいてしまっただけなのだ。もう大丈夫なのだ」 コジョルー「ほんとう?」 心配そうな顔で見つめるコジョルー。 オコジョ番長「ああ。ありがとうな、コジョルー、フェレット番長」 フェレット番長「お、おう・・//」 サエキ先生「おはようみんな!そろそろ一限目が始まるぞ、準備しなさい」 トモコ「は〜い」 オコジョ番長「そうだな。さてと、教科・・書・・・」フラ・・ ドサッ ゆうた「オコジョ番長っ!!?」 サエキ先生「お、オコジョ君!?」 ガヤガヤガヤ 再びざわめく教室。 サエキ先生「大変だ!!保健室、いや病院、救急車だ!!!」 朝の学校に、チャイムとともにけたたましくサイレンが響く。 オコジョ番長は、塚原医院救急部に運ばれた。 物凄く長い話になりそう。こーゆーの慣れてないから上手く書けないかも。 じゃあまた夜に。
173 : ※このSSでは塚原医院がくそでかい病院になってます。オコジョ番長には両親がきちんと存在しています。 中心はオコジョ番長、フェレット番長、コジョルーです(多分)。 あなたは私のこと、どう思ってる? 気が強くて、いばりんぼうで、意地っ張りで、ヘタレ。 でも何だかんだで、優しいところもある。 私のこと好き? 例えあなたが私を嫌いでも、私はあなたが好き。 ラブ?ライク?難しいことはわからない。 でもどんなことがあっても、どんな姿になっても、それは変わらない。 だから、まだ、いかないで。 ねぇ、オコジョ番長。 ・・・ 都「上が60、下が35」 血圧計を見て、都が焦った表情で読み上げる。 オコジョ番長「60って、やばいよな・・俺は別に、普通なのに」 サエキ先生「何を言っているんだい!さっき倒れたのに普通なわけないだろう」 医者の塚原がやってきた。 皮膚の斑点と痣を見ると、間をおかずに言う。 塚原「すぐに血液検査をしよう」
174 : 俺は見てる
175 : あの塚原がオコジョに萌え萌えする様子一切なしで都に準備の指示を出す。明らかにただごとではない雰囲気だ。 どれぐらい前から痣や斑点があるのか、最近の体調は、などの問診の後、何度も電話をかける。 病院内の色々な場所に問い合わせをしているようだった。 サエキ先生(これじゃあまるで重体患者みたいじゃないか) そんな不安がよぎるほどの速さで、血液検査の準備がされた。 ・・・ 都「このガーゼでしっかり押さえていて下さい」 血液を採取し終わると、塚原はあわただしく廊下へ出て行った。 オコジョ番長「サエキ・・学校に戻らなくていいのか?」 サエキ先生「そんなこと気にしなくていい!しっかり押さえておきなさい」
176 : >>174 ありがとう 10分程して、ガーゼを離す。 オコジョ番長「うわぁ、まだ血がとまっていないのだ」ダラッ・・ サエキ先生「普通の注射でこんなに出血するものなのか?特に太い針を刺したようには見えなかったが」 塚原が戻ってきた。今度は何人もの医者を引き連れていた。 サエキ先生「これは一体何事なんだ」 皆一様に焦っている表情。 それにまだ、オコジョ番長の腕からの血は止まらない。 サエキ先生「じゃ、じゃあ僕は待合室で待っているからね」 オコジョ番長「ああ・・」
177 : しばらくして、オコジョ番長が診察室から出てきた。 サエキ先生「どうだった?」 腕からの血はまだとまっていないようで、怪我でもしたかのように包帯が巻かれている。 オコジョ番長「俺、入院するらしいのだ。今から親に連絡するから、サエキは学校に戻ってくれ・・」 オコジョ番長は都が押す車椅子にちょこんと座り、エレベーターの奥へ消えていった。 しばらくして、オコジョ番長の母が息せき切らして病院にやってきた。 そして何故か、フェレット番長とコジョルーの姿も。 母「あなたたちは?学校はどうしたのよ?」 コジョルー「私達、オコジョ番長の友達・・」 フェレット番長「学校は早退しました」 母「そんなっ・・」 フェレット番長「別にいいんっすよ。あいつが心配で授業なんて頭に入らないっす」 母は、オコジョ番長のいる診察室の奥へと消えていった。が、すぐにドアが開く。 母「あなたたちのことを言ったら、あの子が一緒にいてほしいって。いいかしら?」 フェレット番長「あ、ああ。もちろんっす」 二人も診察室の中へと招かれた。
178 : 塚原が片手にカルテを持ちながら、真剣な眼差しで座っている。 そして、はっきりと部屋に響き渡る声で、言った。 塚原「オコジョさんは、白血病の疑いがある」 フェレット番長(?・・・) コジョルー(はっけつ・・びょう?) 塚原「白血球の数が異常で、赤血球、血小板は正常値を大きく下回っている。すでにいつ危篤に陥ってもおかしくない危険な状態だ」 オコジョ番長「白血病・・・だと」 塚原「この斑点や痣は出血の跡。血が固まりにくくなっているためだ。これではいつ脳内出血や肺出血に見舞われるか分からない。ただちに血小板を輸血をしないと数日中に・・・」 な、何を言っているんだこの医者は。 そのカルテ、別人のじゃないのか? 既にすすり泣いているコジョルーを横に、番長二人にはそんな思いが頭をよぎる。
179 : 塚原「しかも、オコジョさんの場合は病気がひどく進行している。かなり前から症状を感じていたのではないか?」 オコジョ番長「・・実は、冬ぐらいからしょっちょうフラフラすることがあったのだ。微熱が出たり、歯を磨くと血がすごかったり。あと変なできものが背中にいっぱい出来たこともあったのだ。でも毎晩夜更かししたり、からあげ食いまくったりしてたせいだと思っt」 フェレット番長「どうして何も言わなかったんだ!!!!!!!」 思わず大声で怒鳴り、オコジョ番長の肩を激しく揺さぶった。 オコジョ番長「うわぁぁキレるなぁ。父ちゃんや母ちゃんやみんなに心配かけたくなかったのだっ」 母「どうして私も、こんなになるまで気付けなかったのかしら・・」 母は悲しみと悔しさの混ざった表情でそう呟く。 塚原「安心したまえ。白血病は治りうる病気だ。タイプによっては短期入院と飲み薬でOKなものもある。現に多くの患者さんが完治して社会復帰しているんだよ。オコジョさん、一緒に頑張ろう!」 塚原はできるだけ安心させようとしてか、最後の励ましだけは強い口調だった。 フェレット番長(そんなこと言っても、白血病で死んだ有名人とかいるじゃねえか・・) そう思ううちにフェレット番長の中で、津波のように熱いものがこみ上げてきた。 フェレット番長「くっ・・・」 しゃくり声をあげそうになったその時。
180 : オコジョ番長「だってさ☆」クルッ 椅子を回してフェレット番長の方を見る。 オコジョ番長「二人ともなーに泣いてんだよ。先生がこう言うんだからきっと大丈夫なのだ。全く早とちりで困るぜ」 フェレット番長「なっ・・!」 塚原「ああ、その意気だぞオコジョさん」 オコジョ番長「俺はまだ検査があるから、今日はもう帰れ。お見舞いにからあげよろしくな〜w」 フェレット番長「そ、そうか。じゃあ、また今度な」 コジョルー「おだいじに・・・」 オコジョ番長はまるでいつも学校からの帰り道で別れるかのように手を振った。 今生の別れが迫っているかもしれない状況にしては、あまりに普通すぎる風景だった。 永遠の別れ。 一切ドラマチックな盛り上がりも無く、何気ない日常のような感じでなされるのだろうか。 フェレット番長、コジョルー、そしてオコジョ番長は、今まで生きてきて初めて何かを知ろうとしていた。 フィクションではない現実の世界が三人の目の前に立ちはだかっていた。
181 : 今回は一気にきたな、楽しく読ませてもらったわ 相変わらず構成がうまいな。ちゃんと雰囲気が伝わってくる。 つかコジョピー白血病確定なのかww 今後の展開がすごいきになるな。 あまり無理せずに少しずつでもいいから続けていってくれることを祈る
182 : ありがとお。かなり長くなると思うけどしくよろw 正直貴方の感想やコメントが一つの楽しみになりつつある 扁桃炎が治るまではがっつり書けそうだけど、もしいきなり俺がいなくなったら規制くらったか入院したかのどっちかだと思ってw 次の日の放課後。 フェレット番長とコジョルーは再び塚原医院を訪れた。 オコジョ番長の入院した科は見慣れた内科や外科とは全く違うオーラが漂っていた。 何回も自動ドアをくぐり、分け入るように奥へ。 くぐるたびに空気の綺麗さがどんどん上がっていくのがわかる。 そして行き着く先には、二人が今まで経験したことのない異様な雰囲気だった。 すれ違う人がみな頭に帽子やバンダナを巻きつけているのだ。 さらに奥にはもうひとつ仕切りがあり、その向うにはガラス窓で閉ざされた無菌室が静かに並んで、見舞い客と思しき人が専用電話で中の患者と会話している。 コジョルー「こんなの、実際に見たの初めて・・」 フェレット番長「ああ・・」 ナースに案内されて一室へ。 ドアの隙間から、点滴を何本も付けたオコジョ番長がこちらに背中を向けて、窓辺に立って外を眺めているのが見えた。 すすり泣く声が部屋に響いている・・。 震える小さな肩は、あのいつものオコジョ番長のものではなかった。
183 : フェレット番長「あいつ・・・」 フェレット番長は思わずドアを閉める。 急に熱いものがこみ上げて、ぼろぼろと涙が目からこぼれた。 コジョルー「るる?どうしたの、大丈夫?」 だがしばらくして、不意にドアが開く。 オコジョ番長「おう、どーしたぁ?何やってんだドアの前で」 フェレット番長「え・・」 オコジョ番長「遠慮せず入って来りゃあいいのに。というかいきなり泣いてんじゃねーよ」 フェレット番長「うっうるせー!お前だって・・っ」 と言いかけたが、途中でとめた。 コジョルー「オコジョ番長、その・・調子は?」 オコジョ番長「ん?いやぁ、今のところはまだ何ともないのだ」 フェレット番長「そういや、他に誰か来たか?」 オコジョ番長「クラスの奴らが来てくれたのだ。みんな心配してくれたが、それよりからあげ持ってきてくんねーかな〜」 フェレット番長「病人のお見舞いにからあげは持ってこねぇよ、普通」
184 : オコジョ番長「でも、本格的に治療が始まったらもう食べられないかもしれないな・・」 コジョルー「じゃあ私、明日持ってくる!」 オコジョ番長「おお〜そうかそうか!それは楽しみなのだ〜」 笑顔で目を輝かせるオコジョ番長の姿は、以前のまま。 とても重病人には、見えなかった。 フェレット番長「そんなもん持ってきて大丈夫なのかよ」 コジョルー「大丈夫。隠して持ってくる!」 フェレット番長(おいおい) しばらくして、二人は病院を後にした。 コジョルー「オコジョ番長、あんまりショック受けてなかったね」 フェレット番長「あ、ああ。そうだな・・。あのさ」 コジョルー「るん?なーに?」 フェレット番長「・・やっぱり何でもない。じゃあ俺はこっちだから」 コジョルー「うん、またね」 ・・今のが永遠の別れになるかもしれないということもありうる。 フェレット番長は、そう思うとたまらなく不安だった。
185 : さらに翌日、土曜日。 昨日と同じように何度も自動ドアをくぐる。 相変わらず外とはまるで別次元のような空間である。 低い空調の音が永遠と思えるくらい続いている。 二人はそのままオコジョ番長の病室へ。 コジョルー「オコジョ番長!からあげ、持ってきた!」 そう言ってドアを開ける。が、病室は空だった。 「うわああああああああああああああああああ!!!!」 二人「!?」
186 : コジョルー「るるる!?な、なに?これ、オコジョ番長の声?」 廊下の向かいにある処置室と書かれた扉の奥から聞こえてきた。 扉の目隠しカーテンの隙間から中が見える。 医者が、模型用プロペラに鋭い針がついたような器具をオコジョ番長の胸に突き刺そうとしているのだ。 オコジョ番長「痛い、痛い、痛い、痛いいいいぃっ!!!」 もがくオコジョ番長。 グルグルと針をねじ込み、針の真ん中に開いている穴に、細長い注射器のようなものが勢いよく突きこまれる。 フェレット番長「う・・・」 注射器のピストンを高速で勢いよく引っ張り、抜く。 それを何本も注射器を変えて繰り返され、その度にオコジョ番長の胸から何かが吸い出された。 オコジョ番長「ううっ!・・ううううっ、痛い、痛いのだ・・」 ・・・
187 : 病室。 入室を許されたフェレット番長らが中に入る。 オコジョ番長「よお!コージョル〜、からあげ持ってきてくれたか?」 何事もなかったかのようなオコジョ番長の様子に、唖然とする二人。 コジョルー「るる、オコジョ番長、なんともないの?」 オコジョ番長「ちょっとグリグリ〜って胸の真ん中に針を刺されたのだ。別に大したことないのだ」 見ろ、という感じでオコジョ番長は自分の胸元を見せる。 白いガーゼが医療用のテープをバッテン印に貼って固定されていた。 フェレット番長「うわ・・ほ、本当に何ともないのかよ」 オコジョ番長「俺にかかればこれぐらいどうってことねえwそれよりからあげが食えないほうが辛いのだ♪」 「マルク(骨髄穿刺)っつー検査さ」 二人「え?」 続きは夕方か夜に。病院行ってくる
188 : 点滴うってきた。明日の朝からも点滴まぢ萎え 最近SS書くしか楽しみが無いwちょっとだけ再開する 二人が振り返ると、大人のオコジョと、もう一人同年代ぐらいの女のオコジョが立っていた。 オコジョ番長の家族だろうか。 フェレット番長(というか、この狭い空間に稀少なオコジョが四人も) 父「白血病は骨髄の病気だ。だから骨髄の中身を直接注射器で取り出して調べるらしい。それによって治し方を決めるんだろう。午後には検査の結果が分かる。ちなみにこれから何度かやるんだぞ」 オコジョ番長「!・・・そ、そうか」 ぎこちなく平常を装うのが痛ましい。 妹「ところでさー、あなたたち兄さんの知り合い?」 アクセを身につけ、つけまバサバサのギャル(ただしオコジョ)が二人に話しかけた。
189 : フェレット番長「まあ、友達ってとこ」 コジョルー「学校、一緒」 妹「ふぅん。あら、その耳につけてるの可愛いわね。耳、穴あいてんの?」 コジョルー「ううん」 オコジョ番長「おい俺を置いてけぼりにしてんじゃねーぞ」 妹「あっはは、ごめ〜ん」 こうして話す姿は、やはり重病人のものには見えない。 オコジョ番長「しっかし、この輸血の点滴が邪魔だー」 オコジョ番長の鎖骨の辺りに大きな絆創膏が張られ、そこからチューブが生えて、赤黒い輸血バッグの管につながっていた。 オコジョ番長「すげーんだぜ、普通の点滴って腕に刺すだろ?でも俺のはさ、いきなり押さえつけられて錐みたいなのを刺し込んで心臓のそばの太い血管に直接繋ぐのだ。 まあつフェレット番長には無理だろーなぁw」 浮かれているような口ぶりでそう話す。 でもフェレット番長とコジョルーは、オコジョ番長の頬に涙の跡が残っているのに気付いていた。 目が陽射しで少し潤んでいるようにも見えた。
190 : コジョルー「ねぇ、これ」 不意にコジョルーが鞄から何かを取り出した。 コジョルー「お守り」 オコジョ番長「おお!」 妹「わざわざ兄さんのためにありがとう」 オコジョ番長は嬉しそうに、それを受け取る。 フェレット番長「入院なんてしてたら暇だろうから、俺も今度何か買ってきてやるよ」 オコジョ番長「お、おまえらー・・ありがとな〜〜」ウルウル フェレット番長「じゃあ、俺らそろそろ帰るわ」 妹「じゃあ、がんばんなさいよ兄さん」 コジョルー「じゃあね」 オコジョ番長「おーう、またなー」 三人はいつものように手を振って、病室を出た。
191 : すぐ外の廊下に、父と塚原が立っていた。 暗く浮かない顔の塚原。そして父はオイオイと袖を涙でぬらし、口も聞けない様子だった。 塚原「検査の速報が出たのでお知らせする」 妹「父さん・・な、何なのよ一体」 父と妹、そして家族ではないがフェレット番長とコジョルーもカンファレンスルームに招かれた。 そこには既に、今にも泣きそうなオコジョ番長の母がいた。 塚原「本当は患者さんも一緒ならいいのだが、状態が悪すぎるので・・ご家族の方のみに先に説明させていただく」
192 : 小さな応接間のような部屋の正面にホワイトボードと白い垂れ幕。 机の上にカメラの付いた顕微鏡とプレパラート、プロジェクターが置いてあった。 塚原「オコジョさんは、白血病の中で最も悪いタイプだ」 フェレット番長(最も悪いって、そんな・・) 塚原「『急性巨核芽球性白血病』というもので、昨年一年間に国内では四人しか報告されていない。残念ながら予後はかなり厳しい。現代医学でも救命しづらい最悪のタイプだ」 塚原はプロジェクターを動かし、垂れ幕に映像を写す。 顕微鏡の丸い視野の中にたくさんの赤や青のボールのようなものが映っている。 塚原「これは、先ほどオコジョさんの骨髄から取り出した、今そこのプレパラートに乗っかっている骨髄の中身の映像。中に写っている青いいびつな形の細胞、これは全部『巨核芽球』という白血病の細胞だ」 そこには、いかにも悪そうなグチャグチャな形の青い細胞が寄り集まっていた。 塚原「なお、こちらが正常な骨髄」 別の写真が提示される。 オコジョ番長のものとは違い、整った形の美しい細胞ばかりであった。
193 : 塚原はスムーズに説明を進める。 今まで数え切れない患者や家族に絶望的な結果を伝えてきたのだろう。 青いモンスターがオコジョ番長を食い荒らしている・・。 想像して、フェレット番長は震えた。 母「どうして、どうして!?だってあの子はまだっ・・」 父「そんな、俺より早く、死・・」 妹「や、やめてよ父さん」 嗚咽と号泣に包まれる部屋。青いモンスターの大群は白い幕の上で一同をあざ笑っているようだった。 フェレット番長は、自分の胸に顔をうずくめたコジョルーの背中を抱きしめる。 雫の冷たさをたくさん胸に感じた。
194 : 妹「先生、骨髄移植はできないんですか・・?」 塚原「もちろん骨髄移植は一番有効な治療法だ。しかし、その前に抗がん剤で骨髄から体中に出てしまった大量の白血病細胞を殺して病状を安定させなければならない。これを寛解というんだが・・・このタイプは、今までのデータから見て抗がん剤の効きがあまり良くない」 妹「そんな・・・」 塚原「それに骨髄移植を行ってもこのタイプは生存率は20%。ドナーがいなかったり、細胞を殺せなかったりして移植が行えなければ、残念ながら、ほぼ0%。だがもちろん、こちらも最善を尽くす。頑張りましょう」 塚原は、わんわん泣き続ける父の肩を叩いた。 塚原「とにかく、あらゆる手を使って、『寛解』に持ち込む必要がある。ご家族の方は、ドナーになれるか検査をさせていただきたい」 ・・・
195 : 帰り。 フェレット番長「何だよ、これが21世紀の最新医学なのかよ」 コジョルー「る・・?」 フェレット番長「何でもできちまう時代なのに、こんな誰もが知るような病気で生存率ゼロって、何なんだよっ!ありえねえよ!!」 コジョルー「やっ、フェレット番長!やめてよぉ」 気が付くとフェレット番長はコジョルーの肩を揺さぶっていた。 フェレット番長「わ、悪ィ・・」 ・・・ フェレット番長の家。 フェレット番長「何で、何で!!」 もう終わりだ、あいつがいなくなる。
196 : いつも言い争いばかりしていて、すぐに喧嘩になって。 俺よりもチビの癖に生意気で、何故か頭に葉っぱがついてて。 だけどやっぱりいい友達で。 そんなあいつ一人、俺は救えないんだ。 何も出来ない俺は、とてつもなく無力だ。 フェレット番長「うぅぅ、うっ・・う・・」 フェレット番長は我慢していたものがはちきれるように、泣き声をあげた。 ・・・ 月曜日。 カンファレンスルームに招かれたという出来事を話したコジョルーと、フェレット番長。 トモコ「オコジョ番長が、そんなに」 ゆうた「グスンッ、そんなぁ・・」 ママ「どうしましょう・・」 槌谷「・・・・・・」 教室の空気が絶望に包まれる。 ちょろり「あっし、少し調べたんでやんすが」 一同「え・・?」
197 : ちょろり「白血病のことでやんす。骨髄移植というのは、骨髄の中にある血を作る元になる細胞を移しかえる治療法で、正式には造血幹細胞移植といいやす」 フェレット番長「何だよ、いきなり」 ちょろり「それは主に三種類。一つ目はドナーの生の骨髄を注射で吸い取って直接移しかえる方法。 二つ目は末梢血幹細胞移植といって、ドナーに特殊な薬を打って造血幹細胞を血液中に引き出して、機械で選別したものを移植する方法。 そして三番目は臍帯血移植といって、赤ちゃんのへその緒の血を入れる方法でやんす。そこにも骨髄と同じ造血幹細胞が入ってるんでやんす」 皆黙ってちょろりの話に耳を傾ける。 ちょろり「どれも抗がん剤が効いて『寛解』という状態を経なければ成功しやせん。一つ目はドナーが見つかりにくく、骨髄バンクで合うのは数万人に一人とされていて、おいそれとは出来ないんでやんす。二つ目は家族にドナーになれる方がいた場合。 三つ目の臍帯血移植はいつでも実施できやすが、造血幹細胞の量が少ないために成人では成功率が低く、小さな子供の患者に行われていやす」 ちょろりは概ね塚原の言ったことに追随しているようだった。
198 : 楽しませてもらってるから足跡くらいは読んだら残させてもらうさ これは完全にオコジョ番長らしい話になってるな。 しっかし重たさは原作以上だわ。ここまできたらただの貧血でしたじゃスマンだろwww まーでもそこをどういうふうに持っていくかが見どころだと思うから楽しみだぜ
199 : ちょろり「それと、身内だとドナーになれる確率がすごく高いんでやんす。きっとご家族の方なら大丈夫でやんすよ」 そうか そうなんだ・・ 俺とあいつは、全くの赤の他人。 赤の他人じゃない家族ならきっと。 コジョルー「オコジョ番長、今は元気だし、体力もあるよね」 ちょろり「ええ。それに、白血病は今すぐ闘うというよりは気長に治していく病気でやんす」
200 : いつの間にか続きが。 ちょろり詳しすぎだろwwwwwwww この作品頭脳キャラそいうえばあまりいなかったなとふと思った。 ちょろりだとしっくりくるが、まりもーのイメージがいかんせん!
201 : >>198 ほんといつもありがとう。 なんか鬱っぽくてごめんね。聞きかじり知識と妄想でどこまでいけるか・・ そして凄く期待されてるように感じるんだけど、多分オコジョ番長らしく笑えるオチにはできないかもしれない。 前回、前々回のSSみたいに綺麗にいくかどうかわからん 今夜はもうちょいだけ書いたら寝る。明日の昼間は書けないかもしれない。
202 : なんか俺一人で先走ってたな。 ずっと心が地に着かない感じだった。 不意に視野が狭くなって、一人で号泣してたのが馬鹿みたいだ。 病気と闘うのは、俺じゃなくて、あいつ。そしてあいつの家族。 俺とは無関係に事はどんどん進んでいる。 そして、ちゃんと行く末はあるんだ。 フェレット番長(ちょろりに支えられるなんてな) ・・・・だけど、もしドナーが合わなかったら。 放課後、いてもたってもいられなくなったフェレット番長は、近くの神社へ向けて走り出した。
203 : 先日、コジョルーがお守りを買った神社だ。 正月に友達と来る、ぐらいにしか思ってなかったこの場所。 正直ご利益のごの字も考えたことのない、むしろありもしないものを祀ってるだけで人がわんさかやってくるという半分お笑いみたいな場所と思っていた。 罰当たりだったこれまでの自分を土下座して悔いたい気分だった。 コジョルー「あれ、フェレット番長」 フェレット番長「え?お前、どうしてここに」 これは偶然なのか。すぐ後ろには、コジョルーの姿があった。 コジョルー「不安だから・・。私には、これぐらいしかできない。オコジョ番長、死なないよね?」 フェレット「・・ああ。あいつが死ぬわけねえ。いや、死なせねえ」 二人は何度も鐘を鳴らし、力一杯手を合わせて祈った。 今までの生涯で最も真剣に神に祈った瞬間だろう。
204 : あいつが良くなりますように ドナーが見つかりますように 死にませんように 元気になりますように またあんな言い争いができますように 一緒に学校へ通えますように 一緒に遊べますように あいつの笑顔が見れますように 二人「・・・・」 オコジョ番長の治療は、明日から本格的に始まる。 化学療法といって、たくさんの抗がん剤を点滴で落とし込む。 嘔吐、下痢から、胃腸の潰瘍、腎不全、肝不全、心不全に至るまでいろいろな辛い副作用が襲い掛かるという。 副作用だけで死んでしまうこともあるのだ。
205 : その時フェレット番長の携帯が鳴った。 フェレット番長「もしもし」 オコジョ番長『よお、俺だ。オコジョ番長だよ。公衆電話なう』 フェレット番長「何だ、おめーか」 オコジョ番長『何だとは何だ。ってそれより、なぁ〜またからあげ買ってきてほしいのだ〜。抗がん剤が来る前によお。病院食はまずくて嫌になるぜ』 あまりの呑気ぶりに、フェレット番長は少しイラッときた。 フェレット番長「そういうところの食事はそれなりに理由があるんだろ!」 オコジョ番長『何だよー、怒るなよ〜。死んじゃうのだー』 フェレット番長「ったくしょーもねえ電話かけてんじゃねーぞ。また何か持ってくから、せいぜい滅多に出来ない入院生活でも満喫しとくんだなw」 軽すぎるオコジョ番長を軽くあしらって、すぐに通話をきった。 ・・しかし、死んじゃう、という言葉が、フェレット番長の心に重くのしかかった。
206 : >>201 ちょろり、アニメじゃたまにインテリキャラになってたからw じゃ、また明日ー
207 : 点滴二回目行ってきたー。では続き 終業式の日、フェレット番長とコジョルー、そしてクラスの面子は塚原医院に向かった。 二人はもう何度も訪れているが、相変わらず外とは違いすぎる病院内の空気には慣れなかった。 ナースセンターへ向かい、このフロアの見舞い客専用の帽子とマスクを貰う。 オコジョ番長は既に免疫力も危険な領域に達しているのだ。きっちり装着しなければ。 オコジョ番長「おうみんなー。あっ、からあげ!」 フェレット番長「し、仕方なく持ってきてやったよ」 相変わらず元気だ。・・・これのどこが死にかけなのか。 ママ「あの、ベッドに戻った方が」 オコジョ番長「ははは、これぐらいヘーキなのだ」 コジョルー「だめ!誰か来たら枕もとの空気清浄機のそばにいなきゃいけないんでしょ?」 オコジョ番長「ちえっ、何でいコジョルーまで」
208 : この個室のベッドはビニールカーテンが上半身ぶんだけ囲ってあった。 頭の側の壁は一面が巨大な空気清浄機の吹き出し口の穴がポツポツあいており、ゴーゴーとうなるような音を立ててひたすら風を吐き出している。 これにより、免疫力のおちた患者の細菌感染を防ぐ仕組みになっているのだ。 ゆうた「オコジョ番長、具合はどう?」 オコジョ番長「ん?いやぁ、今にところはまだ何ともないのだ。でも今日から抗がん剤が始まるんだ。抗がん剤って知ってるか?」 ゆうた「うん。ちょろりに聞いたよ・・」 一同「・・・・・・」 不安や心配でいっぱいの一同をよそに、オコジョ番長はベッドの上に胡坐をかいて、呑気そうにからあげをパクパクと食べていた。
209 : オコジョ番長「うめーーー」モグモグ 槌谷「あの、こんなの食べて大丈夫なの?」 フェレット番長(持ってきた俺も俺だが・・) オコジョ番長「いいんだよ糖尿とかじゃねーし。だが、納豆や乳酸菌入りヤクルトはやばいらしい。よくわかんねーが、免疫落ちてるのと関係があるみたいなのだ」 フェレット番長「マジかよ」 オコジョ番長は入院してからも相変わらず健康な者のように食欲旺盛だった。 貧血も輸血で、熱も抗生物質の投与でおさまっている。 ところどころにある痣や斑点が気になる以外は・・。
210 : オコジョ番長の鎖骨の部分には穴が開けられ、ビニールの管が生えている。 それは途中から三つに分岐し、一つは血小板と書かれた袋に繋がっていた。 学校で習った。血小板がないと血が止まらなくなる。 もう一つは無色透明のなぞの液体。舌をかみそうな名前の薬だった。 残りの一つははどこにもつながっていない。これが抗がん剤が入るところである。 それぞれの点滴袋は外付け速度調整装置の機械とセットになっており、点滴が落ちるたびにピッピッと電子音が鳴る。 ちょろり「ひょえーっ。だ、大丈夫でやんすか?」 オコジョ番長「こんなの言うほど大したことないのだ」 皆、見るからに痛々しい点滴と、オコジョ番長の様子に戸惑っていた。
211 : 訂正:皆、見るからに痛々しい点滴と、オコジョ番長の様子のギャップに戸惑っていた。 トモコ「あの、やっぱりあんまり食べない方が・・」 オコジョ番長「何でなのだ?」 トモコ「抗がん剤って、副作用で吐き気がひどかったり、戻しちゃったりって聞いたし・・」 あのトモコも、心配そうな顔でオコジョ番長に言う。 オコジョ番長「そうみたいだなー。でもその辺は、割りとひとによるみたいだぞ。薬との相性もあるんだってよ」 トモコ「そうなんだ」 そう聞いて、少しほっとしたようだ。
212 : オコジョ番長「これからどんどん色んな抗がん剤が打たれるけどなあ・・。頑張らなければ。ふぅ」 フェレット番長「まっおめーなら」ポンッ フェレット番長はオコジョ番長の方を軽く打った。 フェレット番長「からあげがあれば殺しても死なないから平気だろ」 ・・・ほとんど効かないかもって医者が言ってたけど。 フェレット番長(そんなことねーよな・・。こんなに元気なんだから) やがて、看護婦が明るいオレンジ色の液体の入った袋を持ってきた。 あれが、抗がん剤。
213 : どれくらいあいつを苦しめることになるんだろう・・。 一心にからあげを食べるオコジョ番長。オレンジの液体が一滴一滴、オコジョ番長の体に入り始める。 ゆうた「あの・・僕、そろそろ帰るね」 ママ「じゃあ私も、失礼させてもらうわ・・」 オコジョ番長「何だ、もう行くのか?」 トモコ「トモコも帰るね。じゃあまた来るから」 三人は不安気な顔で、病室を後にした。 ・・・ 点滴終わり。 オコジョ番長に変化は無い。 オコジョ番長「どーした、おめーら」 槌谷、ちょろり、コジョルー、フェレット番長は黙ったままオコジョ番長を見つめている。
214 : フェレット番長「いや、その」 オコジョ番長「そんなすぐには何も起こらないぞ。ったく早とちりだなあ」 ちょろり「へへ、そうでやんすよね・・」 オコジョ番長「この薬は一日おきにやるらしいのだ。夜にも別の薬もやるのだ」 オコジョ番長は治療のスケジュール表を見せてくれた。 抗がん剤をやる日にマークがずらっとついている。 コジョルー(こんなにやるんだ・・) 今はまだ何ともないが、いずれはこれに苦しめらめるのだろうか。 槌谷「僕も、帰るよ」 ちょろり「あっしも失礼いたしやす」 オコジョ番長「槌谷も帰るのかよー」 槌谷「また、来るから」
215 : フェレット番長「・・・」 コジョルー「・・・」 オコジョ番長「ふぅ」 気の抜けたようなため息を一つつき、二人の方を見る。が、すぐにまた視線を落とした。 オコジョ番長「おめーらは、まだいて大丈夫なのか?」 フェレット番長「あ、ああ・・」 コジョルー「うん」 オコジョ番長「そうか」 さっきまでの元気はどこへ行ったのだろうか。 病室が一気に静かになった。
216 : フェレット番長「どうしたんだよ。まさか具合でも・・」 オコジョ番長「いや・・」 よく見ると、そう答えるオコジョ番長の肩がかすかに震えていた。 オコジョ番長「・・グスッ・・・」 フェレット番長(こいつ、・・泣いてr) コジョルー「オコジョ番長!!!」 オコジョ番長「!!」ビクッ! 黙ったいたコジョルーがいきなり声を荒げた。
217 : 二人は驚いた。しかしそのままコジョルーは言い続ける。 コジョルー「さっきみたいに、ああやっていつも人の前では平気な振りして!辛いなら辛いって、悲しいなら悲しいって言えばいいでしょ!」 オコジョ番長「な、何なのだいきなり」 予想外のコジョルーの迫力に、オコジョ番長も思わずしり込みする。 コジョルー「からあげからあげって、抗がん剤が怖いから好きなもの食べて現実逃避したかったんでしょ!?それに、私見た。オコジョ番長が、マルクっていうの受けてるとき、イタイイタイって言って泣いてたの」 フェレット番長「そ、そうさ!入院した次の日だって、外見ながら泣いてたんだろ!」 オコジョ番長「そっそれはぁ・・・」 コジョルー「今度から、痛いときには痛い、苦しいときには苦しい、怖いときなら怖い、悲しいときには悲しいってちゃんと言うの!わかった!?」 オコジョ番長「ううう・・;」
218 : フェレット番長「何なら俺たちだけにでもいいから!でねえともうからあげ買って来てやんねーぞ!」 オコジョ番長「わーわかったから怒らないでくれぇ。今度からそうするのだ」 フェレット番長「なら良い」 オコジョ番長「いきなりキレんなよな・・。じゃあさっそく、小便したくなってきたなあ。毎日点滴が何リットルも入ってるから、早くてしょうがないのだ。それに量まで計らなきゃいけないのだ。めんどくせー」 オコジョ番長は病室の隅から大きなカップを持ち出した。 オコジョ番長「医者が、『腎臓にクる薬だから』って言っててよ。毎日量を計ってノートに記録しなければいけないのだ」 フェレット番長「へえ・・」 生々しいなおい、と思いながらも返事をする。 オコジョ番長「フェレット番長、手伝ってくれ」 フェレット番長「・・・え」 しばらくおちます。
219 : さいかーい。ところでコジョピーってケモショタに入るんかな? ガラガラと点滴を引きずりながら二人は廊下のトイレへ向かう。 オコジョ番長「点滴が重いから行くだけで疲れるのだ・・。おめーもこっちに来るのだ」 フェレット番長「え、あ・・おう」 一緒に個室の中に招かれる。 フェレット番長(マジかよ・・) オコジョ番長「このカップを持て。ほら、さっさとするのだ」 フェレット番長「わ、わかったよ。さあ・・早く、しろよ///」 ふと前を見ると、綺麗な毛並みに包まれた下半身が目の前に。 カップの中に、ゆっくり注がれる。 その刺激が伝わり、何故か足の裏がこそばゆくなった。
220 : オコジョ番長「ふぁ・・・・」 何だか変な感触・・。 狭い個室の壁が迫ってくるような。そして、まるでシェルターのように閉じられていく。 二人だけを残して、世界が沈んでいく・・。 やたら、長い。 フェレット番長「・・・・・・・」 オコジョ番長「おい、終わったのだ。計ってくれ」 カップの目盛りの数字をノートに書き込む。 スポイトで小瓶の中に入れ、あとは健康診断の検尿そのままだ。
221 : トイレを出る。 フェレット番長は頭がくらくらした。 オコジョ番長「ん?どうかしたか?」 フェレット番長「何でもねえよ・・・」 オコジョ番長「おめーも医者に見てもらえよwここに入院すれば俺と一緒なのだ」 一緒、という言葉にドキリ。 フェレット番長(心の病院行ったほうがいいのかなあ・・) 二人は病室に戻った。
222 : オコジョ番長「何か、だるくなってきたのだ。少し寝るのだ」 コジョルー「ねえ、私まだいてもいい?」 オコジョ番長「別にいいが、暇だと思うぞ」 フェレット番長「気にすんな、別にいいんだ」 オコジョ番長はあっというまにスースーと寝息を立てて、眠り始める。 清浄機の音だけが響く部屋で、二人は静かに話をした。 たわいの無い会話。 オコジョ番長と出会った時のことや、こんなとこがダメだとか、だけど沢山いいところもあるとか、何で頭に葉っぱが生えているんだとか、妹が可愛かったとか。 夏休みは無理でも、体育祭や文化祭は一緒に過ごせるだろうか。 退院したら、また前のように皆で学校に通って、勉強して、遊んで、プリ撮って、カラオケ行って・・。 フェレット番長「・・だから絶対、戻ってこいよな」 コジョルー「うん、早くよくなって」 この思いが、届きますように。
223 : しばらくして、オコジョ番長は目を覚ました。 しかし、異変が。 オコジョ番長「ハァ、ハァ・・何なのだこれは」 コジョルー「オコジョ番長?」 オコジョ番長「・・苦しい」 コジョルーはオコジョ番長の背中をさする。 だが息遣いはますます荒くなるばかり。 フェレット番長「今楽にしてやるから。看護師さん呼ぶか?」 フェレット番長はオコジョ番長をゆっくり押し倒して寝かせ、ナースコールのボタンを押そうとした。 だがオコジョ番長は震える手でフェレット番長の手を掴む。
224 : オコジョ番長「いいんだ、フェレット・・番長。これが多分・・副作用、なのだ・・、これが、普通・・」 額を冷や汗でいっぱいにしながらそう言った。 オコジョ番長「うー、うー・・うううう・・っ」 フェレット番長「大丈夫だ、治してるんだからな。きっとこれから良くなっていくんだ」 フェレット番長はオコジョ番長の手を強く握り返す。が、オコジョ番長の握力が急速に弱まっていくのを感じた。 手足がガタガタ震え、息をするたびにハアハアと声をあげる。 オコジョ番長「苦しい、苦しい、くるしい・・・のだ」 コジョルーもオコジョ番長の肩をさする。 コジョルー「大丈夫、大丈夫。私たちがついてるから」
225 : フェレット番長は手を握り続けていたが、それ以上のことはできなかった。 目の前で地獄へと落とされていく親友を、ただなすすべもなく見守るしかない自分。 ベッドの脇の壁にコジョルーが買ったお守りが架けられている。 あの月曜日以来、フェレット番長とコジョルーは毎日神社に病気平癒を祈り、今もまたオコジョ番長の手を握り締め、体をさすりながら神社の神様に祈っている。 なのに・・ オコジョ番長「おめーら・・出てってくれ」 フェレット番長「えっ・・」 オコジョ番長「俺・・もの凄い大声出しそう。暴れそうで、狂っちまうのだ・・。見られたくねえ・・・出てってくれ」 フェレット番長「そんな・・」
226 : 二人が戸惑う中、オコジョ番長はさらに大きなうめき声をあげる。 オコジョ番長「ああっ、あぁぁぁ!!吐きそう、くる、しい・・ぃ」 痙攣のように両足が震えだし、嘔吐をしそうな仕草をする。 オコジョ番長「うぅ、うううううう・・っああああああああ」 コジョルーが大急ぎで洗面器を持ってきて、オコジョ番長の口元にやった。 だがオコジョ番長はそれをぶん取ると、 オコジョ番長「出てってくれ!!!!」 二人をベッドから追い払うように手で遠ざけた。 オコジョ番長「出てけよ・・・お願いなのだ・・」 オコジョ番長の大きな目から、ぼろぼろと涙があふれ落ちるのを二人は見た。
227 : ・・・ フェレット番長はその日、神社へ行こうか行くまいか迷っていた。 自分には元々大して信仰心はない。ご利益なんてオカルトじみた話は正直バカみたいだと思っていた。 それがオコジョ番長の入院で、初めてそういうことを願う気持ちが理解できた。 でもお守りは、ただ苦しむあいつの横でぶら下がっているだけだ。 この世には、苦しいときにすがりつけるものなんて無い・・。 それでもやはり、コジョルーと共に参道まで来てしまった。 形だけ手を合わせる。 礼もせずに拝殿から立ち去ろうとすると、携帯がなった。 フェレット番長「もしもし」
228 : オコジョ番長『おーうフェレット番長。オコジョ番長だぜ〜』 フェレット番長「はあ!?」 いつものオコジョ番長の声が伝わってきた。 フェレット番長「っておめー、もう大丈夫なのか!?」 オコジョ番長『それがだな、制吐剤ってのを打ったらあっというまにおさまったのだ。最初から打ってくれって思うぜ。まだ体がだるくて飯は残しちまったがな。で、今もまた抗がん剤をやってるのだ』 フェレット番長「そ、そうか。よかったな・・」 フェレット番長は思わずムッときた。 でもひょっとして、これが神様のご利益なのか、とも思った。 罰当たりだな俺。後でもういっぺんお祈りしなおしておこう。
229 : オコジョ番長『それで本題だが、サエキが夏休みの課題を持ってきやがったのだ。だからおめー、やったら持ってきて写させろよな』 フェレット番長「あー!?おめーなぁ・・」 オコジョ番長『いいだろ別に。どうせ他人に写させてもらったやつをさらに俺に貸すだけだろーが』 フェレット番長「・・はい」 オコジョ番長『んじゃよろしくな〜。あ、それと』 フェレット番長「何だよ」 オコジョ番長『・・・父ちゃんと母ちゃん、俺と型が合わなかったらしいのだ。妹も他の身内も全部ダメだった。骨髄バンクでもドナーになれそうなひとは一人もいねえって。じゃあまた明日な』
230 : オコジョ番長は早送りのように喋り、ガチャ切りのごとく電話が切れた。 ・・・・え? 今、何て言ったんだ? そう聞き返す間もなく、電話は既にツーツーという音に変わっていた。 コジョルー「今の、オコジョ番長?」 フェレット番長「ああ・・。あいつ、・・・ドナー、見つからなかったって」 夕日に照らされた鳥居の下で、そこだけ時が止まったかのように、二人は無言で立ち尽くしていた・・。 今日はここまで。おやすみ
231 : カップを持ってくれ あたりで前回の仕様を思い出しちまってフイタwww あと公衆電話なうが地味に面白かったわ。 それとコジョルーが切れたとこが好きだな。 原作の雰囲気を維持しながら全く違うということで今後の展開がまったくよめない。 そのあたりが醍醐味だな。 次回も楽しみにしてるぜ
232 : >>231 ちょっとキワドイの書きたくなったんだw それとたまにはマジメにキレるコジョルーもいいかなって 原作の雰囲気とかはあんま意識してないんだけど 扁桃炎治りそうだし明日からガッコ行くと思うから昼に書けなくなるかも 遅筆になるけどこれからもよろしく http://viploader.net/ippan/src/vlippan279671.jpg 兄妹(夏毛注意) 番長編に妹が出てないから衝動的に落書きしちまった後悔はしていない
233 : 夏休みになってからも、二人は変わらずオコジョ番長のお見舞いに通った。 この日は先に、あの妹が来ていた。 オコジョ番長「やっぱ個室はいいよなぁ」 チャンプロードを読みながら呟く。 妹「イタチに単車は無理よね」 オコジョ番長「うるせーそんなこたわかってる。というかおめーのプリ載ってるぞ、ほら」 妹「まぢで!?うわホントだ」
234 : 妹「そういえばこの間ね、長谷川君にゼファー乗せてもらったわよ」 オコジョ番長「長谷川?」 妹「ホラあの、兄さんがすごい人間って呼んでたあれ」 オコジョ番長「何だとーーーーっ!!俺が入院してる間にてめーだけいいことしやがって!!」 妹「あははは。夜やかられてやばかったからねw」 オコジョ番長「アホ。でもゼファーか。くぅ〜、いいなあ」 本当、どこが重病人の会話なのか。 二人は思った。兄妹って似るんだなと。 妹「じゃあしっかり治して早く退院しなさいよね。みーんな心配してるんだから。あゆと湘南聴いて元気出すのよ。じゃあ私、そろそろ帰るわ」 CD数枚を置いて、妹は病室を後にした。
235 : 妹「はぁー・・」 次の旧車檜は兄妹で行けないのね。 オコジョって珍しいから余計な男(動物)も寄ってくる。 でも兄さんはそういう奴らから、さりげなく私を守ってくれた。 妹(兄さんがいないと不安だなんて、私もブラコンね) そういえば、まだ兄さんが入院してるってこと、知らないひともいるのよね。 妹は携帯を出し、オコジョ番長のブログの編集ページを開いた。 この兄妹は別々にデコログでブログを作っていたが、いざという時のため、編集パスを共有していたのだ。
236 : そして、一つの公開記事を書いた。 入院 実の妹から久々の更新 放置してた理由、そして何故私が更新したのか、それはね いきなりだけど兄さんが入院したの まだ知らなかったひともいると思うからこの記事に書く みな白血病って知ってるよね 兄さんが、それなんだって しかも病院のせんせに、一番悪いやつっていわれた 私も詳しくはよくわからないし、とにかく聞いたときはまぢびびったし泣いたけど 絶対治してまた元気な姿で戻ってくるから みんな応援したげて ぶらこんの妹より yonda,comment plesae
237 : 再び病室。 オコジョ番長「なぁ、俺さ・・ちょっとでも治ってるのかな」 フェレット番長「なっ何言ってんだよ。当然だろ」 コジョルー「るる、きっとこれから良くなる」 以前はベッド周りに上半身分だけビニールカーテンがかかっていて、頭から空気清浄機の風を送るだけの構造だったが、今はより厳重に変えられていた。 見舞い客は部屋の中には入れるものの、ベッドの周りは完全にビニールカーテンで覆われて隔離されている。 抗がん剤による骨髄抑制という副作用のせいだった。 今点滴している抗がん剤は、骨髄を治す目的なのに、骨髄に残っている正常な細胞もやっつけてしまい血液自体がつくられなくなってしまう。 正常な白血球も死に、免疫力が弱まって危険な感染症にかかりやすくなる。 そのためここで命を落とす患者も多いという。
238 : 本当に医学は進歩してるのか・・。 フェレット番長は抗がん剤が点滴台に吊るされるたびに怪訝に思っていた。 オコジョ番長「こないだは制吐剤が効かなくて、吐きまくったぜ・・。体が慣れちまうらしいのだ。血小板の輸血でアレルギーみたいなのが起きて蕁麻疹が出ているし」 一見、愚痴をはく顔は前と変わらない。 だが手の指先をうずうずさせ、体を掻きたいのを必死にこらえているようだった。 毛の下の皮膚には、その蕁麻疹ができているのだろう。 オコジョ番長の顔から日に日に精気が失われていくのを二人は実感した。 それでもなるだけ以前と同じように振る舞おうとしているのか。変わらぬ日常を保とうとしているのが、この二人には痛ましかった。
239 : 辛いときには辛いって言えっていってるのに・・。 オコジョ番長「・・個室は楽だが、少しだけ外へ出たい気がするんだよな。ここにいると壮大な時間の無駄遣いをしている気になるのだ」 フェレット番長「何言ってんだ、駄目だ!おめー治りたくねえのか!?」 オコジョ番長「だって退屈なのだーー。部屋の中すらロクに歩けな」 フェレット番長「あーそうそうそういえば!おめーの好きそうな漫画いっぱい買ってきたぜ、ほら!」 オコジョ番長の発言を必死に遮り、気を紛らわすために持ってきた漫画を渡そうとしたが、 フェレット番長「あーーーしまったああ!!一階のロビーに袋ごと置き忘れてきたああ!!」 オコジョ番長「・・・・・・;」 フェレット番長「ちょっと取ってくるから、コジョルー!こいつが変な気起こさないかしっかり見張っとけ!」 コジョルー「う、うん」
240 : オコジョ番長「ちえっ、何だよ変な気って。失礼な奴」 コジョルー「る」 二人きりになる。 オコジョ番長「なぁコジョルー、・・俺が、死んだらどうする」 急にオコジョ番長はコジョルーの目をじっと見てポツリと呟いた。 コジョルー「何言ってるの・・」 妙にしんみりとした、そして現実感のある言い方に、思わずドキリとする。 コジョルーは知らないが、入院直前に死にそうだった時、フェレット番長に言ったのと同じ台詞。 コジョルー「そもそも、オコジョ番長は治るんだから、そういうこと考」 オコジョ番長「そう思ってるのか?」 コジョルー「当然でしょ!」 オコジョ番長「ふーん・・」
241 : オコジョ番長はビニールテントの向こうから顔を寄せた。 コジョルー「な、なに・・」 オコジョ番長「俺は死ぬぞ」 コジョルーの目をじっと見つめる。 オコジョ番長「ごめんな。もう俺はおめーの目の前からいなくなってしまうのだ」 オコジョ番長は、少し残念そうに微笑んだ。 オコジョ番長「だから、そろそろちゃんと別れの挨拶しとかなきゃいけないのだ。コジョルーにも、フェレット番長にも。父ちゃん、母ちゃん、妹にも。槌谷、サエキ、ちょろり、あと他の沢山の友達に・・」 コジョルー「や、やめて・・。オコジョ番長は治るって言ってるでしょ。ここでちゃんと点滴して、ゆっくり寝てれば治るんだから」 オコジョ番長「一応、言っとかなきゃと思ってさ」
242 : オコジョ番長「コジョルー。ひとの命って、必ず終わりが来るんだぜ」 コジョルー「・・・・」 オコジョ番長「もしかしたらそれはずっと先かもしれない。だけど全員、どこかに終わりはあるんだ。どんなに楽しいことがあっても、それを出来なくなる時が来る。プリ撮るのもカラオケもチャンプロード買うのも、湘南の曲聴くのも旧車檜行くのも、 からあげを食うのも人生最後ってのがあるだろう。友達との遊ぶ約束を楽しみにしてても、突然永遠に会えなくなる時が来るんだ。絶対にな」 コジョルー「・・・・」 オコジョ番長「何というかだな、俺がこの世でそれを体験できるのはここまでっていうか?きっとそういう運命だったのだ。だからこの世での楽しいことは、ここで打ち止めだな」 コジョルー「・・・・」 オコジョ番長「これからは天国でからあげを食いながら、みんなを待つことにするのだ。天国でも俺が番長になって、みんなを驚かせてやるぜ〜」
243 : コジョルー「私は、やだ・・」 しばらく黙っていたコジョルーが、俯いて方を震わせながら呟く。 コジョルー「やだ・・やだ・・」 オコジョ番長「あ、そんな、おめーもいつか来るんだぞ。フェレット番長や、みんなもな。今は少し別れるだけで、いつかまた一緒に」 コジョルー「ばか!!!!!!!!!」 コジョルーは二人を隔てるビニールテントをバンバン叩いた。 コジョルー「そんなの絶対嫌なんだから!!!ずっと一緒なんだから!!!」 ビニールテントにすがりつき、むせび泣く。 オコジョ番長はあたふたした。
244 : オコジョ番長「お、おおおおいコジョルー、何なのだぁ、おめー最近情緒不安定だぞ?;」 コジョルー「ちょっとでも離れたら許さないんだから!!!そんなこと言うんだったら、オコジョ番長なんか地獄に落ちちゃえ!!!」 泣き崩れたコジョルーの涙がビニールテントの表面で雫になった。 するとオコジョ番長は、コジョルーの顔のそばに自分の顔を静かに近づける。 オコジョ番長「なぁ、コジョルー」 コジョルー「なに・・?」 オコジョ番長「・・・キス、しようか」 続きは夜に。
245 : しかしもう245か このままだと350こえそう とりあさいかい〜
246 : コジョルーはドキンと心臓の拍動が一発大きく伝わるのを感じた。 コジョルー「おかしなこと言わないでよ。そんなことしたら感染しちゃう・・」 オコジョ番長「医者が言っていた。どんなに抗生物質打ったり、部屋の中の菌を殺しても、体の中のウイルスや細菌は隠れ方がうまくて殺せないのだ・・」 ビニールテント越しの、見慣れない眼差しが体を焦がしていく。 オコジョ番長「最後は自分自身に殺されるなんて嫌なのだ。それにこうすれば、おめーも泣き止んで笑顔になってくれるだろ♪」 コジョルー「な、何言って・・・・そんな・・私///」 涙を手で拭きながら慌てふためくコジョルー。 そのとき既に、オコジョ番長はビニールテントのカーテンを全開していた。 今まで二人を隔てていた透明な境界は、波打ったファスナーとともにベッド脇でたわんでいる。
247 : 不意打ちを食らったような気分だった。 ビニール越しではなく、生身の唇が、一切の遮蔽物なしでそこにある。 手足の指先まで伝わる、強い鼓動。 かつて見た事がないその眼差しが、ブラックホールのように強い引力を生む。 それはこの世で課せられた仕事をやり終えようとしているひとりの成熟した古老の眼差しか・・・・そしてなぜか生まれたばかりの純粋な子供のそれにも似ていた。 氷漬けと金縛りをコジョルーに同時に喰らわせ、声帯の動きも凍結させる。 オコジョ番長「・・・コジョルー、俺を天国へ行かせてくれ」 オコジョ番長の呟きと同時に、二人の体温が重なった。
248 : 表皮を通して中枢から血のもたらす温もりと柔らかみが、コジョルーの唇にジリッと蝋燭のように灯る。 小さなビニールテントの、小さな二人、さらに小さな世界でたくさんの蝋燭が灯る。 病んだ血が火を送り、やがてこの炎は、少しずつ大きくなっていく。 オコジョ番長はまるで最初からシナリオに書いてあるかのようにコジョルーの肩に手をかけた。 重なる互いの灯火。 正しい蝋燭、巨核芽球の歪な蝋燭、全てがコジョルーの肩を包む。 やがて身体全体を包み込んでゆく無数の灯火。 病んだ火と正しい火が互いの熱を交換し合っている。 コジョルーの体にちょろちょろまとわりついていた微細な火が、一斉にオコジョ番長に飛び移るのを感じる。 そして、炎たちに導かれるように、気付いたらコジョルーはオコジョ番長の唇に炎を移していた。 唾液といっしょに、大勢の微細な炎も入っていった。
249 : オコジョ番長「コジョルー、泣き止んだ?」 コジョルー「・・・・・・」 オコジョ番長「・・・さよなら」 目の前のオコジョ番長が消えていくように感じて、コジョルーは手を伸ばした。 その時。 フェレット番長「はぁ、はぁ、お・・おまたせ!」 オコジョ番長はビニールテントのチャックを閉め、布団の中に潜り込んだ。 フェレット番長が袋を抱えて戻ってきたのだ。 コジョルー「・・オコジョ番長」 ベッドサイドに凛と立つコジョルー。そして、
250 : コジョルー「絶対に死なせない」 宣言するように言った。 コジョルー「あなたは絶対に死なない。守ってみせる」 何も知らないフェレット番長が、?の表情を浮かべている。 常時流されている気流で大きな袋がわさわさと鳴く。 空気清浄機の轟音と、点滴の速度調節器の規則正しい電子音だけが部屋に響いていた。 ・・・
251 : 月の光が木漏れ日のように真っ暗な地面を照らす。 二人の鼬が鳥居から神殿まで、杜の中を往復している。 一歩一歩、踏みしめるように歩く。あの、プロジェクターで見た青いいびつな細胞を、一つ一つ潰すように。 地面に足を置くたびに、細胞が破裂して、消えていく。 手を合わせるたびに、溶けるように一斉に消えていく。 無限ともいえる闇の中をまるで柱時計の歯車のように回り続けた。
252 : ・・・ オコジョ番長「なあフェレット番長、手、握ってくれ・・・」 フェレット番長「大丈夫だ、心配しなくていいぞ」 涙目でベッドに横たわるオコジョ番長の手を、フェレット番長はぎゅっと握った。 あの「マルク」がまた行われたのだ。 一ヶ月に一回、時にはそれ以上、定期的にやられる検査。 オコジョ番長は看護師に取り押さえられる。一応局所麻酔を効かせるようだが、その麻酔の注射自体が非常に痛いようだ。 オコジョ番長「あああっ!!」 吼えるような叫び声とともに、オコジョ番長の目から涙の筋が流れる。
253 : オコジョ番長「フェレット番長、どこ、どこなのだ・・」 苦痛に目を固くつむりながら首を振ってフェレット番長を探す。だが、その首も看護師に押さえられてしまう。 フェレット番長「ここにいる!!大丈夫だ!!」 さらに力強く手を握った。 オコジョ番長「フェレット番長・・っうう、ううう!!」 針をグイグイと胸骨にねじ込められ、漫画に出てきそうな巨大な注射器が思い切り打ち込まれる。 グサリ、という効果音が本当に聞こえてきた。 グイッ、グイッと注射が引かれ、濃い茶色い液体が勢い良く吸い出される。 オコジョ番長「!!・・ッッ!!・・!!!!」 フェレット番長はオコジョ番長の右手だけをぎゅっと握り続ける。左手は看護師達に取り押さえられていた。 ・・・
254 : オコジョ番長「フェレット番長、怖いのだ・・」 「髄注」と呼ばれる新しい検査がはじまった。 背中に針で穴を開けて、脳と脊髄の周りを流れる脳脊髄液という体液を取り出して白血病細胞がないか調べる検査である。 脳と脊髄は抗がん剤が回ってこない部位なのでこのような検査を組むのである。 その後、その穴から直接抗がん剤を注ぎ込むのだ。 背中を丸くして丸出しでベッドに横向きに寝かされるオコジョ番長。 フェレット番長「大丈夫、今度は大丈夫さ」 フェレット番長が正面でしゃがんで見守る。 医者がオコジョ番長の腰の辺りの背骨と背骨の間のくぼみを目掛けて、管のようになっている特殊な針をゆっくり刺し込んだ。
255 : 医者「見ないほうがいいですよ」 フェレット番長も内心恐怖でいっぱいだった。マルクはビジュアル面で恐ろしいが、こっちは精神的にくる検査だ。 オコジョ番長の手前必死にこらえていた。 ・・少しでもずれて脊髄に刺さったら、こいつは一生、車椅子。 刺さったままの釘の真ん中の穴から、水道の蛇口のようにポタポタと液がこぼれ落ち、それを医者が試験管に受け止める。 さらに管柱のようなものを取り付けて目盛りを計っている。 オコジョ番長「変な感じ、やだ、何か出てるのだ。怖い・・、何なのだ?何やってるのだ?」 オコジョ番長の手が震えている。 その手をフェレット番長は両手で握る。オコジョ番長の、そして自分の震えを止めるように。
256 : 次に別の注射器で、同じ穴に抗がん剤を打ち込む。 今度は人の手ではなく、タイマーのようなものに注射器をセットして抗がん剤を入れている。 非常にゆっくりとしたスピードだ。 フェレット番長「これをやらないと脳に白血病が回るんだってよ。動くなよ、耐えるんだ」 オコジョ番長の手は不安そうに震え続けていた。 医者達はいったん処置室の外へ出て、オコジョ番長とフェレット番長は静かな部屋で二人きりになる。 オコジョ番長はすがるようにフェレット番長の腕にしがみついている。 オコジョ番長「なあ、いつ終わるんだ?」 オコジョ番長「まだなのか?」 オコジョ番長「怖い、怖いのだ・・」 オコジョ番長「背中が、痛い・・のだ、・・・ううう」 なかなかゼロにならないタイマー。徐々に弱々しく涙まじりになるオコジョ番長の声。 大丈夫、大丈夫、大丈夫・・・とオウムのようにしか返事ができなかった。
257 : ・・・ オコジョ番長「フェ、フェレット番長・・・頭、頭が・・っ目が痛いのだ・・!」 髄注が終わると、副作用による猛烈な頭痛が襲う。 オコジョ番長「トイレ、・・どこ、どこだ」 フェレット番長「こっち、こっちだ!」 抗がん剤の副作用による腸の粘膜障害も深刻を極めていた。 オコジョ番長「ハァ、ハァ、痛い・・痛い・・痛いぃ・・っ」
258 : 息荒く再びベッドにもぐりこむ。 オコジョ番長「コジョルー・・が、二人に見えるぞ。大変だなあフェレット番長・・コジョルーが二人も・・」 そしてほどなく同じことの繰り返し。これが24時間休みなく続く。オコジョ番長はあっという間にゲッソリと痩せ、衰弱していった。 まばたきするだけでも激痛が走るらしく、目を閉じたまま手探りで誰かを探すオコジョ番長。 オコジョ番長「フェレット番ちょ・・、コジョルー、・・どこ、どこなのだ・・」 ・・・
259 : 暗く湿った神殿の前で祈るたびに脳裏に浮かぶ記憶。 再び参道へ出て、鳥居のところまで戻る。 コジョルー「る?」 そこに人影が並んでいた。 トモコ「フェレット番長!コジョルー!」 そこにはトモコと、槌谷、ちょろり、ゆうた、ママ、双子、漫画家などクラスの面子と、担任のサエキ先生が来ていたのだ。 フェレット番長「お、おめーら・・!」 ゆうた「あは、みんな集まっちゃった」 ママ「私達もお百度参りをやろうと思って」 ちょろり「あっしも一緒にお祈りするでやんす」 漫画家「ったくー無理すんじゃないわよ。私も手伝ってやるわ」 サエキ先生「こんな夜に二人でお百度参りは危ないぞ。みんなでやろう!」 槌谷「・・・」コックン 双子「へんなのーー」
260 : 二人は心強くなった気がした。 大勢の影が境内を往復し始める。 足音は大きくなり、手を叩く音が何倍にもなった。 細胞が潰れる量が比例して速くなるようなイメージが浮かんだ。 ・・おめーは、必ず俺が助けるから。 ・・オコジョ番長、私が助ける、絶対。 地面を強く踏みしめ、勢いよく拝殿の前で手を叩く。 木の間の満月と、梟の二つの光る目だけがそれを見ていた。 今夜はここまで。じゃ
261 : 執筆乙。 イラストは自分でかいたのかね?妹と相まってうまいじゃないか。いいねぇ。 すこしずつ病状進んでいってるな。そろそろドナーが出てくるあたりな気がしてくるんだがどうだろな。 あくまで予想なんで気にせず思ったとおりに書いてくれ。 キスしてくれのあたりがどきどきだが、比喩的なろうそくのところががいまいちわからんかったwww やっちゃったのか!? 双子姉妹のへんなのーは懐かしかったぜ。 ちらっと長谷川登場させるあたりがにくい演出だぜ。ゼファーとかwww
262 : 感想がもう嬉しくて嬉しくて、わざわざPCつけなおしたw ありがとう。気が向いたらまた何か描こ ドナーは出てこない、けどまあ見てて すまない。俺比喩的なのは不得意だった。正直自分でもあやふや 体温とか細菌とか、とにかく交わりあってる感じ?あとやらせたつもりはないw ゼファー、その辺は俺の趣味ってことで 一つ聞きたい。 オコジョ番長は、最終的に助かった方がいい?
263 : コジョルー「はぁ・・っアッ!コジョピーぃ・・///」 コジョピー「おめーも素直にイイ声出すようになったじゃねえか///」 コジョルー「やぁ・・んっ違う・・のぉ、ヒャアァ!////」 おれの脳内じゃこれがリフレインされてたんだがなwwww >>助かったほうがいい? 超難問きたな オコジョ番長「みんな・・・今まで・・・あり・が・・と・・n」 最後の言葉を言い残し、オコジョ番長は静かに息をひきとったのだった。 この結末は普通に脳内じゃ再生されてるんだが、デッドENDにしてもびっくりだったら嬉しいわ。 まー正直、まじで?って思わせるようなENDならなんでもいいな。 ひそかに夢オチ期待してるんだけどなww
264 : 全部なりゆきに任せます
265 : 著者意思尊重だね
266 : 意見ありがとお ハッピーエンドにしてって言われるかなと思ってけどそうでもなかった 今いろいろ考えてるけど、もし死ぬエンドでも暗くならないようにはしたい 書きながらもうちょい考えてみるねー 夢オチはないww >>263 前回の引きずりすぎだろwwwwww あと>>236 に誤字 ×→yonda,comment plesae ○→yonda,comment please 夜にまた来る。ほなねーん
267 : かくよー 長い夏休みも、あっという間に過ぎていった。 新学期が始まっても、オコジョ番長は学校にいない。 一見変わらぬ学校生活。 だが、いるべきところにいるべきひとがいない。 皆、心のどこかにぽっかりと穴が開いたような気持ちだった。 ゆうた「オコジョ番長、今も治療しているのかな」 トモコ「いつになったら戻ってくるのかなぁ。このままだと留年しちゃうよ、オコジョ番長・・」 槌谷「・・・」コックン
268 : 体育祭が終わり、季節は秋へと向かう中。 塚原「残念ながら・・・」 カンファレンスルームで、塚原は血液データを見せながら言った。 塚原「オコジョさんは寛解にはいたりませんでした」 フェレット番長とコジョルー、そしてオコジョ番長の家族達は、皆真っ白に燃え尽きたように、何も喋らず、動かなかった。 塚原「白血病細胞は減ったが、顕微鏡で見るとまだ5割も残っている。本当は見えてはならないのだ。沢山の白血病細胞が抗がん剤をかわして、全身で増殖を続けていると思われる」 何度もこういう話をすることは経験しているのだろう。 塚原は慣れた口調でつづけた。 塚原「今までの当院での治療成績から見て、骨髄移植をしても失敗するだろう。残念ながら余命は・・・」 余命宣告が出る。 二人にはそれはまるで、駅のアナウンスのように乾いて聞こえた。 塚原「もって、年末まででしょう」
269 : その時オコジョ番長の父が、スイッチが入ったかのように動き出した。 父「もう、退院させます・・。ありがとう、ございました・・」 父はプルプルと小さな手を震わせながら、 父「お世話になりました・・・」 塚原に深く頭を下げた。 フェレット番長はその頭を下げた姿を見て、ようやく体が動き出した。
270 : フェレット番長「ちょっと、あいつのところ・・行ってくる」 ふらっと立ち上がる。 コジョルー「わ、私も・・!」 涙は出なかった。 出口のドアの方へ、焦点の合わない目で歩き始める。 塚原「お待ちください。当院では実験的な治療も行っている。新しい治療法を、試してみないかね」 父「新しい、治療法?」 ドアノブに手をかけたフェレット番長も、コジョルーと共に立ち止まった。
271 : 塚原「『複数臍帯血移植』という、近年アメリカで実験的に行われた最新の治療法だ。赤ちゃんのへその緒の血液の中には、骨髄にあるのと同じものが沢山入っている。骨髄の代わりに、二人分のへその緒の血をオコジョさんに移植するんだ」 塚原の説明によると、なんとドナーが合う合わないの心配をしなくてもいい、年齢制限もない、いつでもできるという夢のような治療法だった。 塚原「一人分のへその緒の血を移植する『臍帯血移植』という治療法は今までも行われてきたが、量が少ないので小さな子供の患者しか成功できなかった。しかし二人ぶんの臍帯血を使って量を増やすことで、 成人の難しいタイプの白血病でも成功しうるかもしれないという研究結果が出ている」 フェレット番長は何度も思った医学の進歩を否定する考えを大急ぎで取り消した。 コジョルー「それで、それでオコジョ番長は助かるの・・?」 父はまたわっと泣き出し、家族を抱きしめた。 今度はフェレット番長とコジョルーも、思い切り何もかもかなぐりすてて泣き声をあげた。 成功率は20パーセント、という声は聞こえなかった。
272 : オコジョ番長「これって、モルモットだよな」 オコジョ番長は新しい治療の同意書にサインしようとして、手を止めた。 オコジョ番長「俺、最近毎日、明らかに普通の医者じゃない人に取り囲まれてるの知ってるだろ?」 そう言うとおり、最近妙に身の周りが忙しかった。 珍しいタイプなせいだろうか、オコジョだということもあるのか。 オコジョ番長を見ながら大学教授や学生らしき人が来てノーパソを打ったり、ノートを必死にとっている。 変な注射も打たれたり、時々カメラまで回されて。 オコジョ番長「もっと増えるのかな・・・」 そう言いながら、弱々しくため息をついた。
273 : フェレット番長「その代わり、おめーは最新の治療を最優先で受けられるんじゃねーか」 コジョルー「それで、オコジョ番長、助かるかもしれない」 二人のその励ましの言葉に、オコジョ番長はすこしムッとした視線で答えた。 だがフェレット番長はそれを無視した。 オコジョ番長「外出てーなー・・」 フェレット番長「何言ってんだ。治すのが先だ」 オコジョ番長「・・そうだな・・」
274 : ファアアアアア・・ッ オコジョ番長「長谷川の、ゼファーの音かな・・」 フェレット番長「心配しなくても、その長谷川とやらと単車は逃げねーさ」 オコジョ番長「俺が逃げそうだよ・・」 オコジョ番長は悲しげな目で俯いた。が、新しい治療法という道がある今、フェレット番長はいつも通り強気で出る。 フェレット番長「どこへ逃げるって言うんだ。ほら、サインしたらさっさと寝ろ」 オコジョ番長「なぁ、ほら、足見ろよ」 おもむろに布団の下から足を出して二人に差し出すオコジョ番長。
275 : オコジョ番長「細いだろー、はは」 病的という言葉が正に当てはまる痩せ細った足。 オコジョ番長「羨ましいだろ、コジョルー。ギャル雑誌のモデルより細くなってしまったかもなー」 二人「・・・・・・」 やつれた笑顔を二人に向ける。 が、すぐにだるそうな表情に戻り、目を閉じた。 オコジョ番長「なぁ」 フェレット番長「何だ」 オコジョ番長「外、出ようぜ」
276 : フェレット番長「なっ、なな何言ってんだ!」 オコジョ番長「歩けなくなる前に外に出たいんだよ・・」 フェレット番長「だからっ、治すのが先だろ!」 コジョルー「オコジョ番長、だめ・・」 オコジョ番長「やだーやだー出たいのだ!今のうち、ちょっとだけ。な?」 フェレット番長は目を伏せていた。 今のこいつは外気に触れたらおしまい。 免疫も弱まりこのビニールテントの中の世界でしか生きられない命なのだ。 オコジョ番長「なあなあ、おめーら聞いてんのか?いーいーだーろー少しぐらい」 ・・ダメだ、そんなこと言ってもダメなもんはダメなんだ!
277 : ・・オコジョ番長、お願いだから、まだまだ、もっと私のもとにいて。 オコジョ番長「なぁー、コジョ・・ルー」 コジョルー「オコジョ番長!」 ハア、ハアと辛そうに肩で息をするオコジョ番長。 消えそうな眼差しで二人を見上げる。 オコジョ番長「コジョルー、フェレット番長・・外へ出よう、早く・・・」 その眼差しは、思わず全てを肯定してしまうほどの力を持っていた。
278 : コジョルー「・・・ダメ」 しかし、先にコジョルーが小さく呟いた。 フェレット番長「そうだよ、そんなんで外へ出れるわけないだろ・・。息をするのも苦労してるのによ」 目を合わせないようにして立ち上がる。 フェレット番長「とにかく、外出なんてありえねえから。医者に怒られるぞ。おめーには最新の治療法っつー武器があるんだ」 フェレット番長はあえて冷たく突き放した。 フェレット番長「治れば、前と同じように遊んだり、学校にも行けるさ。じゃ、俺らその辺で飯食べてくるから。行こうぜ、コジョルー」 コジョルー「る」 くるりと背中を向け、早足でドアに向かうフェレット番長をコジョルーも追う。 オコジョ番長「いやだ」 その声に、二人の足が止まった。
279 : オコジョ番長「嫌だ、出たい、出たいのだー!!」 オコジョ番長はビニールテントをボンボン叩いた。 オコジョ番長「すぐそこに外が見えるのに行けないなんて地獄だ!今すぐ行きたいのだ!!」 フェレット番長「な、何わがまま言ってんだよ!子供じゃあるまいし!」 オコジョ番長「だっておめーら言ったじゃねーか!『痛いときには痛い、苦しいときには苦しい、怖いときなら怖い、悲しいときには悲しいってちゃんと言え』って!!俺は、悲しいんだぁ!!」 フェレット番長「そうは言ったってな、おめーは今外出たら死んじまうんだよ!!」
280 : オコジョ番長「わかったのだ・・」 元通り横になり、布団をかぶるオコジョ番長。 オコジョ番長「もういいのだ。俺は今から寝るから、飯でも何でも食いに行ってこいよ」 そのまま寝息を立てはじめる。 二人は少しそれを確認した後、静かにドアを開け、昼食を食べに出ていった。 ・・・
281 : フェレット番長「あ・い・つ・・・・!!」 昼食から帰ってきたフェレット番長は震えていた。 コジョルー「オコジョ番長、そんな・・・」 ビニールテントのチャックが全開だった。 カラッポの部屋。 鎖骨下から胸の大血管に刺さっていたはずの長い針の先から布団の上に液がこぼれ、オレンジのしみを作っている。 そして、その周りには血だまり・・。 赤い血痕をたどると、廊下の奥の非常階段のドアが開いていた。 今夜わここマデ。 扁桃炎治って学校復活したからこれから平日の執筆は夜のみ。んな
282 : ほんとにやりたいように書いてくれると一番ありがたいな。 すこしずつオコジョ番長が自分の死に対する実感も持ってくるあたりを丁寧に描いてるね。 こういう作品は筆者が読者になにを伝えたいかを読み取らなきゃいけないな。 友情なのか、それとも・・・
283 : じゃあ自由にやらせてもらうよ。マジで?っていう感じにはできないかもしれないけど・・ 何だか書いてる俺以上に色々考えてくれてるような。本当ありがたい。 また夜に書きに来る。 http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/campus/1339518673/1-100 大生にオコジョさんスレ立てたからよかったら足運んで
284 : 馬鹿野郎!何てことするんだ・・!! あの点滴の針は、心臓の近くの大血管に直接刺さっているはずだった。 そんなものを抜いただけでも・・ あげく今は血小板が少なく、血が止まりにくい。 医者やナース達が大慌てで病院内を探し回っている中、二人は外へ向かった。 フェレット番長「俺はパチ屋見に行くから、お前は駅の方に」 コジョルー「待って!」 走り出しそうなフェレット番長を、コジョルーは止める。 コジョルー「学校・・」 フェレット番長「・・ああ」
285 : 二人は学校を目指した。 見慣れた地元の道。大して距離は無いはずなのに、今は異常に長く感じる。 息を切らしながら、ひたすら走る。 ・・おめーは ・・あなたは 絶対に死なない、 ・・俺が ・・私が 守る。 二人「!!」
286 : コジョルー「オコジョ番長!!!」 学校近くの道。 夏にオコジョ番長がフェレット番長におぶられたのと同じ場所で、胸を真っ赤に染めた白い毛の動物が横たわっていた。 フェレット番長「オコジョ番長、オコジョ番長!!しっかりしろ!!」 二人の声に、オコジョ番長の目がかすかに開く。 オコジョ番長「ああ・・何だ・・今日、休みじゃねえか・・・」 フェレット番長「馬鹿!しっかりしろ!」 オコジョ番長「番長が・・休みの日まで学校行くなんて・・やってられ・・ね・・ぇ」 オコジョ番長はそのまま力を失った。
287 : コジョルー「オコジョ番長、死んじゃだめーーー!!」 コジョルーは目を閉じたオコジョ番長を揺さぶる。 コジョルー「私より、早く死ぬなんて許さないんだから・・・」 ・・・ オコジョ番長は直ちに塚原医院に戻され、ICUへ入れられた。 一時、心臓が停止寸前に陥ったが、止血処置と大量の輸血でなんとか乗り切った。 しかし、その後襲ったのは40度もの高熱。 免疫力の無い状態で外に出たのはそれだけでやはり致命的であった。 様々なウイルスが、細菌が、死神のようにオコジョ番長の命を奪おうとしているようだった。
288 : 心電図が叫ぶように鳴り、人工呼吸器がポンプの音を荒々しく立てる。 シャンデリアのような点滴とスパゲッティのようなコードやチューブの中にオコジョ番長の小さな体は埋もれていた。 意識が無い状態が続き、それが数週間。その間、白血病自体の治療も中断。 気配が戻るのを感じた。 ベッドサイドにいたフェレット番長は、顔を覆うぐらい大きな透明のマスクの下で、オコジョ番長の目が少し開くのを見た。
289 : オコジョ番長「フェレット、番長・・コジョルー・・」 二人「・・・」 オコジョ番長「ごめん・・な」 フェレット番長はすぐに涙を手で拭った。 フェレット番長「ったく、この大馬鹿野郎!!どーやったら重症なのに病院抜け出して外行く気になれるんだよ!心臓まで通ってる針外してまで」 オコジョ番長「・・寝てたら、学校のみんなが、迎えに来たんだ」 フェレット番長「え?」 オコジョ番長「それで・・呼ばれてるような気がして」 コジョルー「・・夢?」 オコジョ番長「さあ・・。でも、言われた・・早く戻ってきて・・って」 二人「・・・」
290 : オコジョ番長「だから、ちょっと待ってって言って、俺・・点滴外して」 そこまで話すと、再び部屋が機械の音のみになる。 次に口を開いたのは、コジョルーだった。 コジョルー「みんな、そう思ってる」 オコジョ番長「え・・」 フェレット番長「そうだ。みんな、みーんなお前が帰ってくるのを望んでいる。クラスの奴も、おめーの担任も、もちろん、俺たちも・・」 そう言うと、マスクの下の顔が笑顔になった。 オコジョ番長「そうか・・いい友達に恵まれて、俺は幸せだ・・。みんなに、謝らなきゃな・・」
291 : オコジョ番長「こんなことなって、いっぱい心配かけて、ごめんって。・・それと、コジョルー」 コジョルー「る?」 オコジョ番長「こういう運命だとか・・俺を天国へ行かせてくれなんて言って、ごめんな・・。俺は、おめーに言いたいことができた・・」 その瞬間、コジョルーの目から涙がこぼれた。 オコジョ番長の手をぎゅっと握る。 コジョルー「私も、言いたいこと、ある。でも、待つから・・。絶対、戻ってきて・・オコジョ番長」 オコジョ番長「ああ・・」 オコジョ番長はゆっくり目を閉じ、また眠りについた。
292 : コジョルーは、迷い歩いて来たものが、やっと何かに到達した感じがした。 特別な歓喜や異常な高揚は起きなかった。 何故なら、それはとても自然なものだったから。 フェレット番長「お、おめーら何の話してんだ?」 コジョルー「・・何でもない。二人だけの、お話」 フェレット番長「はあ?何だよそれー。まっでも、絶対戻ってきてくれって思ってるのは、俺も同じさ」
293 : 面会時間が終わる。 オコジョ番長は再び分厚いICUの扉の向こうへ。 オレは番長、オコジョ番長 強いぜ悪だぜハートが熱いぜ 俺に歯向かう奴らには キックだパンチだ噛みつきだ なんてな。 お前は自分で言うじゃないか、 番長だ。最強のオコジョだ。俺に出来ないことは無い。 だったら大丈夫だろ?余裕だろ? お前が俺の前からいなくなるなんて、許さねえからな。 わかってんだろーな、オコジョ番長。
294 : あなたは私のこと、どう思ってる? 気が強くて、いばりんぼうで、意地っ張りで、ヘタレ。 でも何だかんだで、優しいところもある。 私のこと好き? あなたが私を好きと思ってくれるなら、言ってくれるまで待つよ。 ラブ?ライク?今ならわかるよ。 どんなことがあっても、どんな姿になっても、それは変わらない。 だから、まだ、いかないで。 ねぇ、オコジョ番長。 今夜はここまで。またあした
295 : まっさきに向かう中にパチ屋がいいね これでコジョピー復活シナリオとか俺じゃ絶対無理wwww うまくザオリクしてくれるのか、それともうまくぬっころしてくれるのか気になって仕方がないじゃないか!
296 : あっちではおRぺろぺろしてきてやったぜ
297 : オコジョ番長がパチ打ってるのは想像できないけどw 今んとこならまだどっちでもできる 考えながら書くよ 大生スレも足運んでくれてありがとー もう300・・。こりゃ400こえるわ じゃ夜来る
298 : 書くよー。いやしかし昨日の読み返すと粗が目立つ その日がやってきた。 新しい治療への準備を開始する日だ。 オコジョ番長の病室には朝から白衣の人間がずらりと並んでいる。 今までは塚原と数人の看護師や技師の集まりでやっていたが、いまや「医師団」といってもいいくらいの集団が形成されていた。 塚原がその場にいる白衣の研修医や学生向けに専門用語で説明を始める。 研究も兼ねているのだろう。まさに最先端医学の未知の世界っぽい空気だ。 ほぼ実験に近い治療であることと、オコジョを守りたいという塚原の思いにより、ここからの医療費は全て病院が負担するという。 フェレット番長は、あれからやたら調べ物をしているちょろりが言っていたのを思い出していた。
299 : ちょろり「前処置、移植、生着 という手順を踏みやす。 前処置というのは、今までの抗がん剤治療よりもずっと多い、致死量に近い大量の抗がん剤を流し込み、体内をめぐる無数の白血病細胞に斬りこみやす。 そして、原発事故に匹敵する量の放射線も浴びせやす。 この時、正常な骨髄もとばっちりで完全に死滅し、骨髄がカラッポになりやす。オコジョ番長は一時的に自力で血が作れない身体になってしまうということでやんす。 すると白血球も滅び、免疫力がゼロになるので無菌室へと入りやす。 次に、この死滅した骨髄をフォローするために『複数臍帯血移植』が行われやす。 移植といっても手術は行いやせん。 用意された二人分の臍帯血を点滴などで入れるだけでやんす。 白血病といえばよく移植がクローズアップされやすが、実は『前処置』がどれだけ効くかが重要なのでやんす。 そして、体内に入った臍帯血は骨の中に入りこみやす。 それに入っている骨髄と同じ細胞(造血幹細胞)がオコジョ番長の新しい骨髄になるんでやんす。 造血幹細胞はやがて新しい健康な血液を作り始めやす。 これを生着といい、ゴールでやんす・・」 治療のスケジュール表が渡される。 全過程およそ1ヶ月半。投与日を示す矢印や傍線が薬の名前と共にカレンダーにズラッと記されている。 激しい治療に耐えられるかどうかの検査は済んでいた。 採血、CTスキャン、レントゲン、MRI、負荷検査、脳波、心電図から検尿、検便、視力検査、皮膚科の検診、さらに虫歯の有無まで 。病院中を駆けずり回るように丸1日かけてあらゆる科を回った。 当然あの激痛を伴う「マルク」もやった。
300 : スケジュールを見ながら、フェレット番長はちょろりの顔が曇っていたのを思い出す。 ちょろり「でも、ゴールに至るまでの死亡率は非常に高いそうでやんす。 最初の山は治療関連毒性というものでやんす。超大量の抗がん剤と放射線によって今までよりも遥かにきつい副作用が襲い掛かりやす。 次にやってくる山は、新しい骨髄がオコジョ番長の身体を攻撃する『移植片対宿主病』という症状でやんす。 これは急性と慢性があり、慢性は腎不全や呼吸不全が一生涯続くことがありやす。 そして感染症はいつ襲い掛かるか分からない危険な山でやんす。 これらのいくつもの山により、多くの患者が全身の臓器にダメージを受けて死の転帰をたどりやす・・・・」 オコジョ番長のベッドサイドに抗がん剤の入ったパッケージが並べられた。 今まで打たれた量の数倍の量。赤い字で「劇薬」と派手に書かれている。 輸血用の赤い血液や抗生物質もセットになって、まるでシャンデリアのように点滴台に吊るされる。
301 : 妹「ちょっと、何あれ・・。点滴の色、青ってまぢありえないんだけど」 「ノバントロン」という濃青色の抗がん剤を見た妹が呟く。 白血病の闘病ブログでは有名で、よくネタにされる薬である。 オコジョ番長「小便まで青くなるらしいぜ」 妹「はは、やばw」 今現在は、寛解目的に使った抗がん剤の副作用も抜けている。 免疫力も一時的にしろ常人並みになり、ビニールテントも外されて普通に会話ができる。 オコジョ番長は白血病を起こした骨髄以外は健康体そのものだ。
302 : ・・何で、このオコジョ番長が病気なんだ? 誰がどう見ても五体満足じゃねーか。 なのにデータの数字の上げ下げだけで死にかけの重病人かよ。 何なんだよ白血病って。 本当に、この悪い骨髄さえなければ、今頃は普通に学校行ったり、旧車檜を楽しみにしたり、フードコートで俺らと喋りながらからあげ食ったりしているんだろう。 ったく、おめーがこんなんなっちまったせいで俺の成績もうなぎ下りだぜ。元々良くねえけど。
303 : オコジョ番長はストレッチャーに乗せられ、地下の放射線部へと向かう。 妹、そしてフェレット番長とコジョルーも入口の扉までつきそう。 看護師や医師に囲まれピリピリした空気だ。 オコジョ番長「コジョルー、フェレット番長・・」 寝ていたオコジョ番長は首を上げて呼びかける。 オコジョ番長「これ終わったら、ちょっとだけおめーらに甘えさせてくれ」 オコジョ番長は黄色い放射線マークのついた鉄扉向こうへと消えていった。 都「全身放射線照射を受けると、生涯を通して子供を作れなくなります」 ・・あらかじめ、そう説明を受けていた。
304 : オコジョ番長「・・・・・」 火葬場のように殺風景な放射線治療室で、オコジョ番長は薄汚れた暗い天井を見上げる。 棺桶のような窮屈な箱に寝かせられた。 肩、脇の下、指の間まであらゆる隙間に大小の鉛の袋がみっちり詰め込まれ、完全に身動きできなくなる。 鉛の入った目隠し。 世界が暗転する。 入棺のように閉められる蓋の音。 極限まで暗黒の世界。 鍵がかかる音。 技師が部屋を出る音。 たった一人、取り残された感覚。
305 : 突然、泣き叫ぶようなブザー音。 オコジョ番長の耳をつんざく。 見えない何かが、四方八方から一斉に手を伸ばし、 オコジョ番長の身体を焼き焦がすように射抜いていった。
306 : オコジョ番長は放射線治療室から出てくると、急に具合が悪くなっているようだった。 大量に放射線を浴びると、放射線宿酔といって一時的に乗り物酔いのようになることがあると塚原から聞いていた。 病室。 身体を丸め、頭まで布団の中にもぐるオコジョ番長。 二人がそばに来ても、反応はない。無言で背を向けている。 コジョルー「オコジョ番長・・」 コジョルーが、静かに布団に手をかける。 起こさないように、ゆっくりとそれをめくった。
307 : コジョルー「大丈夫?」 オコジョ番長「・・・・」 コジョルー「起きてる?」 オコジョ番長「・・・・なぁ」 ようやく、オコジョ番長が口を開いた。 オコジョ番長「もうすぐ、俺はまたビニールテントに入ってしまうんだろうな・・」 抗がん剤の効果が現れ始めれば、またビニールテント越し。 直接触れることすらできなくなる。 オコジョ番長「そして無菌室に入ったら、ひとりぼっちで・・」 コジョルー「・・・・」
308 : オコジョ番長「寂しくなるなぁ」 弱々しく、呟く。 その瞬間、背中に温かみを感じた。 気が付くと、コジョルーはオコジョ番長に背中から抱きついていた。 ごめんちょっと短いけど今夜はここまで。あー、難しいwんなまたあした
309 : 今、アニメのオコジョ番長見たら 何でこんなもん書いてんだろ俺 てなった それだけ ほな
310 : おれは医学知識皆無だからなんともだが、前処理の説明は読んでてそうなのかと楽しかったわ。 その後の順を追っての説明もリアルすぎて熱いわ。 とうとう治療開始の流れか。ドロドロになっていく感が悲しいが、気合いれて執筆よろしく。楽しみにしてるわ
311 : 聞きかじりだし、いつの情報かもわからないからあてにしない方がいいと思うw 今思ったんだけど、ちょろりじゃなくて漫画家にさせればよかった。番長編の漫画家って色々解説とかやらされてたし 毎回感想くれると短い文でも嬉しい。意欲につながる また今夜来る
312 : 見てる
313 : >>312 ありがとう 服越しの体温、小さな手 確かに認識できる。 そこにコジョルーがいる。 心臓の音が聞こえる。呼吸の音が聞こえる。 コジョルー「私も寂しい。でも、ちょっとだけ。だってオコジョ番長、すぐに帰ってくるって思ってるから」
314 : オコジョ番長「・・・・」 コジョルー「オコジョ番長、私に言いたいことができたって言ってたよね。私、待ってるから・・、帰ってきたら、聞くから。だから絶対・・」 コジョルーはオコジョ番長の体を優しく撫でる。 オコジョ番長「・・・ああ」 寄り合う二人を、フェレット番長は優しく微笑みながら見ていた。 ・・・ 前処置は、おそろしいほど何事もなく進んでいった。 大量の放射線や致死量寸前の抗がん剤という毒劇物がつぎつぎ投与されているとは思えないスムーズな進み具合だ。 単調な日々が見る間に過ぎていく。 命の綱渡りをしているとは思えない順調さだった。
315 : オコジョ番長の体調はよく、食事も摂れる。熱も出ていない。 医者によると、前処置で死んでしまう患者も多いという・・。 漫画家「こういう時、大抵やばいフラグが立ってんのよね」 コジョルー「・・なら私がつぶす」 漫画家「え?」 ・・・
316 : それからしばらくののち。 オコジョ番長は、血液データで白血球数が正常値の10分の1以下となる。 免疫力は常人の1割を切り、いよいよ無菌室へ行くことになった。 そこで移植がおこなわれる。 今までの病室と同じフロアだが、かなり奥まった場所。 途中の廊下が自動ドアで区切られた先が、これから当分過ごすはずの無菌病棟。 不思議に体調が良好のオコジョ番長が、医師団に囲まれながらそこまでいく。 看護婦が車椅子を用意したがいらないと言った。
317 : 自動ドアが開き、ふわっと風が出てくる。 外の空気が入らないように無菌病棟は気圧が高くしてあるゆえだ。 これからコジョルーとフェレット番長は、オコジョ番長とは空気すら別々のものを吸うことになる。 オコジョ番長に触れた分子が、一つ一つ、二人の体を抱きしめていった・・・。 自動ドアを挟んで正面で向き合う。 オコジョ番長「移植されるやつ、B型とAB型らしいぜ」 フェレット番長「あ、Bって俺と同じ血液型じゃねーか」 オコジョ番長「もしB型の骨髄になったら、血液型占いはおめーと同じ運勢かぁ」
318 : 以前なら心のどこかで嬉しく思いながらも「何か文句あんのか!?」と言って、喧嘩になるところだったが、 今は、その思いを素直に表現できるようになった。 フェレット番長「はは、そうだな」 だから、微笑んだ。 コジョルー「ねえ、オコジョ番長・・」 オコジョ番長「お?」 少し顔を赤くしながら、オコジョ番長の目をじっと見つめ、話しかけるコジョルー。 見つめ合った二人の胸が高鳴る。
319 : コジョルー「何度も言うけど、・・絶対、またこっちに戻ってきてね」 オコジョ番長「・・もちろん、あったりめーだ」 互いに手を繋ぎ、しばらくたたずむ。 コジョルー「前、オコジョ番長からだったから・・今度は、私から」 ・・そして自然と顔が近づく。 が、途中でとまった。 オコジョ番長「まー待て待て、今はやばいだろう、色んな意味で//」 コジョルー「あ・・ごめんね。戻ったら、しよう」 オコジョ番長「おう」
320 : フェレット番長「ちょ、おめーら」 ぽかんとしながら二人を見ていたフェレット番長が、そこでようやく口を挟む。 フェレット番長「なんかこないだから妙だと思ってたが、いつからそんな・・」 フェレット番長は少しショックを受けているようだった。 オコジョ番長「そっそれはおめーのは関係のないことだ//」 フェレット番長「何ィ!?じゃあ俺の目の前で二人の世界に入り込むな!」 オコジョ番長「うっせー!!んじゃ、そろそろ行くのだ」 オコジョ番長は元気に手を振って、ステンレスの自動ドアの向こうに医師団とともに消える。 ドアに大きく書かれた「立入禁止」の赤い文字が、一人と二人を隔てた。 昨日よりさらに短いけど今日はここまで。ごめん。 明日は休日だけど昼は書けないかも。オケでオコジョさんの歌全部歌ってくるわw
321 : 大丈夫見てる
322 : ちょ、おめーら 少しショックを受けているようだった。がにやっとしちまった。 少し が 地味に だとちょっとコメディ風になっちまうか。とか適当に考えながら読んでる。 コジョピーのうたの間奏部分の語りをしっかりな。まりもーwww パ...パラダイス.... あたりが堪らなく好きだ
323 : >>321 ありがとお >>322 コメディ風? とりあ今から歌ってくるわー笑 また夜来る 夜中にまたオコジョ番長の落書きしてた。むずい http://viploader.net/ippan/src/vlippan280365.jpg あの世界には動物用のプリ機もあるんだろうなと妄想 http://viploader.net/ippan/src/vlippan280366.jpg http://viploader.net/ippan/src/vlippan280367.jpg
324 : うまいね
325 : >>324 ありがと 秋が深まり、季節は冬へと近づく中。 塚原医院の無菌病棟、とある一室は異様な空気だった。 上半身だけ起きているオコジョ番長の周りを、白衣にガウン、大きなマスク、帽子で目しか地肌が見えない完全フル装備の医師団が取り囲んでいる。 無菌室の面会用窓の外では、フェレット番長とコジョルー、オコジョ番長の両親と妹、そして槌谷などの学校の面子が見守っていた。 中のオコジョ番長とは備え付けの専用電話で会話ができる。 ちょろり「あれでやんすかね、移植されるのは」 トモコ「何だか緊張するね・・」 一人の看護師が、赤いドロッとした液体の入ったパックを掲げている。 あれが、オコジョ番長の新しい命。
326 : ゆうた「オコジョ番長。僕、医学部目指すことに決めたんだ」 オコジョ番長『何?おめーが!?』 ゆうた「うん。沢山勉強して、ここにいる人たちみたいになりたい」 オコジョ番長『そりゃあすげーな。一度宣言したんなら、諦めずに頑張れよ』 オコジョ番長の「命」は、静かに点滴台につながれる。 緊張する空気が一斉に走る。 午前10時00分 「複数臍帯血移植」開始。 栓が外され、真っ赤な臍帯血がチューブを走る。 スルスルと生き物のようにオコジョ番長に向かい、鎖骨下の針から心臓近くの太い血管へ駆け込んでいく。 何も言わずに見つめ続ける医師団。記録係の看護師だけがひたすらペンを走らせていた。
327 : 面会用廊下の皆を見つめ続けるオコジョ番長。 ゆうたは窓にへばりつくようにして、興味深そうにそれを眺めていた。 トモコ「ど、どんな感じ?」 オコジョ番長「どんなって・・別に何ともないぞ」 外で見守る者の緊張とは不釣合いに、見る見るうちにカラッポになっていくパック。 ママ「え?もう、終わり?」 トモコ「あ、あれ?これでおしまいなのー??」 槌谷「・・・」 午前10時10分 「複数臍帯血移植」終了。 数枚写真を撮った後、ものものしい数の医師団はあっさりと無菌室から出て去っていく。 あとに残されたのは呆然としているオコジョ番長たち。
328 : 漫画家「・・なんかさ」 微妙な空気の中、漫画家が言う。 漫画家「すごく、地味ね」 恐らくその場の誰もが思っていたことであろう。 オコジョ番長『だよな・・』 槌谷「・・・」コックン 漫画家「医療漫画の主人公が外科医ばかりなのも納得だわ。ワンパターンでマンネリって思ってたけど、これじゃあしょうがない」 妹「もし兄さんが心臓移植だったらもっと盛り上がったかもしれないのにねー」 オコジョ番長『んなこと言われても・・』
329 : オコジョ番長『でも、新しい治療ってのはこんなものなのか♪これなら全然苦しくないのだ』 トモコ「あははは、私も緊張して損しちゃったかもー」 ちょろり「でも、生着までは油断できないでやんすよ」 オコジョ番長『きっと大丈夫なのだ。前処置もうまくいってたしな。俺が本気を出せばこんなもんさ!』 明るいオコジョ番長の様子で、皆の緊張はとけ、その場は一気に和やかになった。 ママ「それでこそオコジョ番長よ。早くここから出られるといいわね」 ただ、二人を除いては・・。 フェレット番長「そう、うまくいけばいいが・・」 皆に聞こえない声で、ポツリと呟く。 コジョルー「・・・・」
330 : その日の夜、オコジョ番長は口に痛みを覚えるようになった。 今までよりずっと激しい副作用が、ようやく今やって来たのだ。 ・・・ オコジョ番長「・・・!!・・!!」 防音窓の向こうで声は聞こえない。何かを叫んでいる。 フェレット番長は受話器でオコジョ番長に呼びかける。 しかしオコジョ番長は枕もとの受話器すら取れない。 猛烈な口内炎を起こし、声をあげるたびに口元を押さえていた。 少し口をあけるだけでも、針山を突っ込まれたような痛みが走る。 数分に一回、昼夜関係なく上から下から出す。 制吐剤も下痢止めも効かない。 口をあけると激痛が走るにもかかわらず、叫び声を上げるオコジョ番長。 その度に針で刺されたように背中をのけぞらせる。
331 : オコジョ番長の手には苦痛緩和用のモルヒネの注入ポンプのスイッチが握られている。 スイッチを押せばモルヒネが流れこみ、苦痛が緩和されるのだが、中毒を防ぐために一日3回しか使えない設定になっている。 オコジョ番長は、夜明け前にすでに3回分押してしまっていた。 オコジョ番長「・・・!!」 オコジョ番長は泣けなかった。 涙がこぼれるたびに激痛が走るからだ。 目を押さえ、顔をボンボンと枕にぶつける。 涙に血が混じっている。 激しい結膜炎を起こしているのだ。
332 : ベッドサイドのペンとノートに力なく手を伸ばし、途中でエチケット袋に嘔吐しながら、文字を書いて二人に示す。 『みぐるしいだろ』 弱々しくほとんど判別できない字。 コジョルーが、すぐにメモ帳に返事を書いた。 『全然見苦しくない』 オコジョ番長は20分かけて返事を書く。 だが、その字は判読不能だった。 今度はフェレット番長が、『俺たちがついてるから大丈夫』と書いた。 オコジョ番長は笑おうとした・・が、口元を動かすたびに激しい痛みが走るのだった。
333 : 真夜中。 突然、オコジョ番長の全身に激しい悪寒が走る。 何がおきたのか分からない。 ひとけのない真っ暗な無菌室。明かりは医療機器の小さなランプだけ。 なのに何故か、部屋一面にキラキラとまばゆい光が舞っている。 背中を走る猛烈な痺れ。強烈な短い周期の痙攣。 遠のく五感。薄れ行く意識。 ガクガクと震える指で、オコジョ番長はひたすらナースコールを押した。 ちょっと休憩。しばらくしたらまた再開する、と思う
334 : さいかい 医者と看護師が駆けつけ、直ちに体温計をとりつける。 42度。 熱湯をかぶったように顔を真っ赤にして、視線も合わず、ぐったりとしているオコジョ番長。 医師が瞳孔を確認すると、左右の大きさが揃っていないと叫ぶ。 意識がないまま、ビニールテントのついた特殊なストレッチャーに乗せられ、大急ぎで検査室へ。 塚原「脳炎か」 都「肺も真っ白です!」 深夜の病院はどよめき、大騒ぎになった。 病院中の医者を無制限に集める「ハリーコール」という院内放送が鳴り響く。 緊急施行されたCTスキャンの装置の丸い筒の中で、異常な脳波がオコジョ番長に痙攣を起こさせている。
335 : 容態急変の知らせを受けて駆け付けた、オコジョ番長の家族、そしてフェレット番長とコジョルー。 そこで見たのは、壊れた空気人形だった。 オコジョ番長は喉に穴を開けられ、人工呼吸装置の半透明のパイプがつなげられていた。 装置の蛇腹のポンプがプシュー、プシューという音を立てて動くたびに、機械のように胸を膨らませてはしぼむ。 そこにいるのは最早オコジョ番長ではなく、パイプで連結された人工呼吸装置の一部・・。 塚原「すでに瞳孔が開いている。ほぼ、脳死状態だ」 医師団一同は暗い顔で、頭を下げた。
336 : 脳波のグラフは平坦な線が続いていた。 検査画像には、頭蓋骨の中で炎症で腫れて今にも破裂しそうな脳が写っている。 無菌室では空気中の病原体は殺せても、体内に潜んでいるものまでは殺せない。 そのウイルスが、骨髄で白血球が作られる前で免疫力がゼロなのを見計らい、抗生物質すらかわして、脳に炎症を起こした。 このウイルスは健康な人でも大抵持っている非常に弱いウイルスで、赤ちゃんの頃の授乳のときに母親から感染すると塚原は説明した。 オコジョ番長の目は開いたままだった。 だが、その澄んだ黒い瞳は、もう家族や親友の存在を認識することはできない。 喜び、感動、悲しみ、悔しさ、沢山の思い出が、 そして病気になったことも、オコジョ番長の脳細胞から消え去ろうとしている。
337 : 翌日、滅多に出ない無菌室への入室許可が出た。 マスクとガウンをかぶり、面会者一人ずつ順番に入って、少しだけなら直接オコジョ番長に触れてもいいらしい。 そしてそれは、それほど時間が迫っているということを示していた。 フェレット番長の番がくる。 ゆっくりと静かに無菌室へ入り、ベッドの傍らに用意された椅子に座った。 フェレット番長「なあ、オコジョ番長」 シーツが前に入った家族やクラスメイトの涙でグッショリ濡れていた。 プシューッ、という人工呼吸装置の音が返事のように返ってくる。
338 : フェレット番長「俺らが出会った時のこと、覚えてるか?」 フェレット番長「初対面から番長争いしてたよな、俺ら。てか俺から喧嘩売ったんだっけ」 フェレット番長「最初は敵だと思ってたよ。でもいつの間にかそう思わなくなった。結構共通点が多かったのかもな、同じイタチだし」 フェレット番長「まあ、喧嘩ばっかしてたし、結局仲良いんだか悪いんだかって感じだったな」 フェレット番長「今思えば、何であんなつまんねーことで争ってたんだろうな。本当は俺、おめーのこと親友って思ってるぐらいに、好きっていうかその・・だから」 フェレット番長「こんなことになるなら、もっと・・おめーと仲良くして、時間を大切にすればよかった・・」 フェレット番長「失いかけてからしか気付けないなんて・・・俺は、おめーより大馬鹿野郎だ・・っ」
339 : シーツをギュッと握り、顔を下に向けるフェレット番長。 素直になれなかった、大切さに気付けなかった自分に、後悔した。 だが過ぎた時間はもう取り戻せない。 濡れたシーツに、さらに涙が染み込んでいった・・。 その後、コジョルーの番がやってきた。 同じように、ベッドの傍らに用意された椅子に座る。 コジョルー「オコジョ番長」 シーツ越しにオコジョ番長の体に手を当て、呼びかけた。
340 : コジョルー「約束、守ってくれなかった。絶対帰ってきてって言ったのに」 コジョルー「言いたいことができたっていってたけど、私はそれを、聞けないみたいだね」 コジョルー「そういえば、私も言いたいことあるっていったよね。オコジョ番長が先に言ってくれるまで言わないつもりだったけど、それは無理みたいだから言う」 コジョルー「気が強くて、いばりんぼうで、意地っ張りで、ヘタレだけど、優しいところもあって、男らしい」 コジョルー「私は、そんなオコジョ番長を、好きだってことに気付いたの。これが、私からの言いたいこと」 コジョルー「世界中の誰よりも、あなたが好き・・・」 コジョルー「・・せめて、無菌室に入る前の約束ぐらいは、果たしてもいいよね」
341 : オコジョ番長は気管に直接人工呼吸装置の管を繋がれており、顔の上には何もなかった。 騒がしい胸元にくらべ、唇は静寂の中にあった。 コジョルーは立ち上がり、天井の虚空を見あげた。 コジョルー「さようなら。愛してる・・・」 そしてオコジョ番長の顔の上に覆いかぶさり、・・・・ 約束を果たした。
342 : 塚原「脳の腫れが取れてきている・・!!」 医師団は検査画像を見て再び驚いていた。 塚原「脳波も反射も正常に戻りつつあるぞ。全く、研究段階の治療はなにが起こるかわからんなぁ」 都「本当ですね。一体何の薬剤が功を奏したのやら・・」 院内はその話題で持ちきりだった。 無菌室の面会用廊下で全員が驚いていた。 ゆうた「凄い・・!僕、絶対お医者さんになるよ!」 フェレット番長とコジョルーは抱き合って涙を流していた。 今度は嬉し涙だ。
343 : コジョルーがオコジョ番長と口づけを交わした、その時。 詳細不明の、平癒の祈りが込められた最強のからあげを口移しでこっそり与えたのだ。 コジョルーは、久しぶりに笑顔になった。 最後の別れの台詞は、必要がなかったようだ。 その後すぐ、嬉しい結果がやってきた。 検査の結果、オコジョ番長はフェレット番長と同じB型になったそうである。 塚原「白血球の数が0から500になった。非常にゆっくりだが、新しい骨髄が働き始めている」 苦しかった日々の成果が見え始めたのだ。
344 : 父「おお、あいつが、あいつの目が開いた!!うわああああ!!あああああ」 狂ったように叫ぶ父。 廊下でオイオイ泣いている両親の声を尻目に、二人と妹は無菌室内への専用電話の受話器を上げ、コールを鳴らす。 オコジョ番長は仰向けのままゆっくりと手だけ動かして、無表情のまま枕もとの受話器を取って耳に当てた。 オコジョ番長『・・・』 フェレット番長「オコジョ番長、起きろー」 トントンと窓を叩く。
345 : コジョルー「オコジョ番長ー!」 妹「兄さん。ほら、チャンプロード買ってきてあるわよ」 続けて二人が呼びかける。 妹はチャンプロード最新号の表紙を見せた。 オコジョ番長は三人の方にちらりと目を向ける。 フェレット番長「おーい、どうしたー?」 しかしその視線は、かつて見たことが無い程の冷たさで、三人を突き刺した・・。 オコジョ番長『・・誰だ?』 今夜はここまで。 詳細不明の平癒の祈りが込められた最強のからあげって何だよwまぢごめん。じゃあまた
346 : まさかの脳死状態からの復活劇。 平癒の祈りが込められた最強のからあげ効果ワロタwwwww あと、ゆうたの医者宣言が軽く前作のタッチンを思い出したwww 絵頂きます。なんかのアイコンにでも使わせてもらっていいかな。 それと自宅と携帯ともに規制くらったorz
347 : ありえなすぎる展開でごめん。そのへんはオコジョ番長ってことで。 えっ何で??w あんなアナログな落書きを使ってもらえるなんて、嬉しい。ありがとう。 両方規制か。萎えるな。なら無理に毎回感想書いてくれなくていいよ。ロムってくれてると思いながら書くから。 出かけることになったから、今日も昼は書けない。また夜来る。
348 : 代行スレのみなさんに助けを借りながらでも感想は書きたい それなりに楽しみにしてるもんでな!また夜執筆まってるで。やっぱ終盤は楽しいわ
349 : 【ケモノ】これってケモショタに入るのか教えてくれ http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1339940959/
350 : >>348 こんなもんにそこまで・・ ありがとう。 >>349 俺がさっき立てたんだよこれwwwwwwコジョピーはケモショタと言っていいのか長年の疑問なんだwwww ほなそろそろ書こうかな
351 : オコジョ番長『おめーら誰だ、番長って何だ』 フェレット番長「なっ何言ってんだよ・・」 妹「兄さん、まさか・・」 コジョルー「そんな、やだ・・やだ、オコジョ番長!!」 コジョルーは無菌室の窓をガンガンたたき、受話器で叫ぶ。 ガラス窓の中のオコジョ番長は、警戒した様子で外の者を睨んでいる。 父「おい!親がわからんのか!お前の父ちゃんだぞ!」 母「あなたの母さんよ。お願い、返事をして・・」 オコジョ番長『シャーッ!』
352 : 戸惑う医師たち。 塚原「患者の精神が不安定なので・・」 と、塚原はフェレット番長たちを追い出しにかかる。 そしてそのまま、全員無菌病棟の外のエレベーターホールまで追い出された。 フェレット番長「くそっ!!何でなんだよ・・!」 妹「せっかく、いい感じになってきたと思ってたのに・・」 嬉しい結果の後なので、尚更ショックが大きかった。 コジョルーは床にしゃがみ込み、うずくまって泣いていた。 ・・約束、やっぱり守ってくれるんだって思ったとこだったのに。 また、こんな・・。 どうして。 そう思っていた時。 塚原「皆さん、聞いてください」 再び塚原に声をかけられた。
353 : 塚原「あれは、脳炎の後遺症の記憶喪失だと思われる。脳細胞が多かれ少なかれダメージを受けたため、記憶が戻るかどうかは、わからない」 母「そんな、わからないって・・」 塚原「だが、何かきっかけがあれば記憶が戻ることも考えられるし、時間の経過と共に少しずつ戻ることもありうる。もう少し様子を見てみよう」 そうだ・・ まだ諦めるのは早い。 可能性はゼロじゃないんだよね。 塚原の言葉を聞いて、コジョルーは決意した。 何が何でも記憶を取り戻させて、約束を守ってもらう。 そしてまた、私たちの時間の続きをはじめるんだ、と。
354 : それは他の者も同じだった。 いつまでも落ち込んで泣いてなどいられない。 フェレット番長「あいつをあのままになんてさせねえ。少しでも可能性があるなら、俺は諦めない」 妹「そうよ。兄さんは、中身もあの兄さんでなきゃいけないんだから」 その日から、オコジョ番長の記憶を取り戻すため、新たな戦いが始まったのだった。
355 : オコジョ番長は、まだ無菌室にいた。 ナースセンターの無菌室内監視カメラを見せてもらっているフェレット番長とコジョルー、そしてオコジョ番長の家族。 面会用廊下窓のカーテンを閉め切り、外の窓のブラインドも下ろして、部屋の電気を全部消し、面会を一切拒絶しているオコジョ番長。 だが・・ 妹「ほら見て」 オコジョ番長の耳には、イヤホンが。 妹「私、試しに医者に頼んで湘南とかAKのCD持ち込んでもらったの。そしたら、日に日に聴く時間が長くなってるんだって」 フェレット番長「本当か!」 妹「ええ。記憶がなくなっても、結局脳の構造は同じってことね」
356 : 妹「夜聞こえる単車の音にも反応してるみたい」 フェレット番長「そうか。なら次はあいつの好きそうな漫画とか、チャンプロード見せてみようぜ!」 父「へっ、記憶がなくなっても変わんねーな」 その時、コジョルーは不意に、モニターの中のオコジョ番長と、自分が、面会用窓を貫いた固い糸で結ばれているのを感じた。 コジョルー(やっぱり、オコジョ番長は、オコジョ番長・・) 記憶がなくても、そこにいるのは自分が世界で一番愛しているひとであることに変わりはなかった。
357 : ・・・ その後しばらくして、オコジョ番長は無菌室から一般病棟の個室に戻った。 相変わらず記憶は戻っていないが、自分が記憶をなくしたことを自覚したらしく、あの時よりも皆に対する警戒心は解けている。 オコジョ番長「俺は、学校で番長だった?」 フェレット番長「そうだぜー。番長といえば俺らだろってな感じでな、恐れられてたのさ」 オコジョ番長「本当かよ。一体俺はどんな恐ろしいことをやってたんだ・・」 トモコ「あのー、話盛りすぎなんだけどー;」
358 : クラスの面子が病室におしかけ、今までの話をしたり、写真やプリを見せていた。 オコジョ番長「この写真のが俺か?」 一枚のプリを手にとって言う。 コジョルーとフェレット番長と共に、オコジョ番長が写っていた。 コジョルー「夏の、換毛前ぐらいの」 オコジョ番長「かんもうって何だ?」 どうやらオコジョ番長は、オコジョが換毛することも忘れたようである。 妹「私達は夏になると毛が生え変わって茶毛になるのよ。そんなことも忘れちゃったの?」 オコジョ番長「うわっ動物のくせにケバい娘が来たのだ」 妹「誰がケバい娘よ!私はあんたの妹だっつってんでしょ!」
359 : オコジョ番長「すまん、そうだったな・・」 以前よりしおらしくなった兄の姿を見て、妹はそれ以上何も言えなかった。 フェレット番長「しかしなついプリだな。いたちんこって、これオコジョ番長が書いたんだぞw」 コジョルー「何か、思い出さない?」 オコジョ番長「・・ごめん」 皆それぞれ色々と試すが、なかなかうまくいかず、悩む。 オコジョ番長「とりあえず、からあげ食いたい」 フェレット番長「あ、ああ・・」 ・・好物がからあげ、ということは、昨日一口食べて思い出したようだったが。
360 : 都「オコジョさん、リハビリの時間ですよ」 都がオコジョ番長の病室を訪れる。 オコジョ番長「えーーー、めんどくせ・・」 都「何言ってるんですか。筋力落ちて、立つだけで精一杯なのに」 父「そうだ、少しだけでも歩いた方が・・」 オコジョ番長「じゃあまずからあげ買ってきてくれー」 父「うーん、・・わかった。待ってろ、買ってくるから。食ったら5分だけ歩こう」 父は、病気になってからは完全に甘やかし状態になっていた。 都「ちょっとお父さんまで・・。このままだと一生歩けなくなりますよ! 筋肉だけでなく骨や関節も脆くなってるのに」
361 : 父「・・なあ、ほんの2分、いや2秒だけ。ベッドサイドに立つだけでいいからよ」 オコジョ番長「いやなのだー」 その時、 黙って見ていたフェレット番長の中で、何かが切れた。 フェレット番長「お・ま・え・な・・・」 ドスのきいた声で言うフェレット番長から陽炎のようなオーラが吹き出している。 異変に気付き、ビクッと反応するオコジョ番長。 オコジョ番長「なっ何なのだ・・?何か文句あんのかっ!?シャーッ!」
362 : フェレット番長「な・に・が、文句あんのか、だ!!」 オコジョ番長「ひっ・・!」 フェレット番長は布団を強引にはがし、 フェレット番長「立てーーーーーーーーー!!!!!!」 オコジョ番長「キャーーーーーーーーッッッ!!」 わきの下に肩を入れて無理矢理起立させた。 オコジョ番長「痛い痛い!痛いのだーー!!」 フェレット番長「うるせー!!今やらなかったら、てめーは一生このままだー!!そんなことなってたまるかーーー!!!」 今日はスローペースだった。じゃ、また明日。
363 : チャンプロード押しやなwwww ここで次は記憶喪失とかどんだけ。この作品エロゲで出して欲しくなる。 妹の絵書いてくれたおかげで妄想しやすいわ。ケバい言われてもすごい違和感ないもんな。 つか主オコジョ好きすぎじゃねーかwww おれもかなり好きだが負けざるを得ないわ。
364 : 押してる訳じゃないんだけどwオコジョ番長は基本的にヤンキーかなって思って趣味とかはそっち寄り オコジョ番長でエロゲとかあったら最高だなw あの7話ぐらいで出たコジョピーの妹は番長編に出てないけど、俺のイメージで勝手にちょいヤンな感じのケバい子にした うん、好きだよ。銀牙伝説、クラナド、けいおん辺りも特に好きだけどオコジョさんが一番かな。 人間とケモノ両方の萌え・エロを兼ね備えた最高のアニメ じゃ、また夜書きに来る
365 : ・・・ フェレット番長「ほら、まだゴールじゃねえぞ!」 オコジョ番長「も、もうダメなのだ・・」 フェレット番長はオコジョ番長に廊下で歩行訓練をさせていた。その横でコジョルーが眺める。 オコジョ番長は手(前足)を地面につけてへたりこんでいる。 フェレット番長「四足歩行でもいいから進め!」 オコジョ番長「うぅーー・・・」 フェレット番長「トイレぐらい自分で行けなくてどうするっ!」 オコジョ番長「無菌室の頃は風呂もトイレも何でも手元にあってよかったのに・・」
366 : フェレット番長「文句を言わず歩け!」 コジョルー「オコジョ番長、頑張って」 二人に言われ、四足歩行でゼイゼイ息をしながら、オコジョ番長は進み始める。 オコジョ番長「あ・・無菌室の廊下なのだ」 トイレの手前で廊下が二つに分かれていた。 奥に、あの時オコジョ番長と二人が別れた無菌病棟の隔離扉が見える。 オコジョ番長「戻りたい・・、死ぬまであそこで暮らしてぇ」 遠い目で扉を見つめるオコジョ番長。 オコジョ番長「誰にも邪魔されず、疲れずに、からあげ食って、そのまま死にたい・・」 フェレット番長「なーに言ってんだ!!」
367 : オコジョ番長「お、怒んなよぉ・・」 フェレット番長「そっちは違うだろ!行くのはあっち!!」 フェレット番長はトイレの方の廊下を指差した。 コジョルー「もう、絶対、戻っちゃだめ・・」 オコジョ番長「ん?」 コジョルー「絶対絶対、だめなんだから・・」 泣きそうな顔で、コジョルーが言う。 オコジョ番長「どうした、娘・・いや、コジョルーって名前だったか?俺にはよくわからんが、そんな悲しい顔をしないでくれ。俺まで、悲しくなっちまうぞ」 コジョルー「・・うん、ごめんね。じゃあ、頑張って。オコジョ番長が頑張ってくれたら、私も悲しくない」
368 : フェレット番長「ほらほら、歩け。ゴールはまだ先だ」 オコジョ番長「ああ、よーし・・」 ・・・ それから、オコジョ番長には巨人の星ばりにギプスをつけてスパルタ猛特訓・・ させられる間もなく、あっという間に二本足で立って、ふらつきながらもなんとか歩けるようになった。 元々運動神経は良いので、筋力アップも早いようだ。 オコジョ番長「トイレぐらいは余裕で往復できるぜ」 妹「あら、随分回復したのねえ。結構早かったじゃない」 オコジョ番長「おう。この二人のおかげなのだ」 と言いながら、フェレット番長とコジョルーの方を見る。 フェレット番長「そりゃあ、どういたしまして」
369 : どきどき
370 : オコジョ番長「それにしても・・、どうして二人は、ここまでしてくれるんだ?毎日学校の帰りに寄ってさ、記憶も無くなった俺なんかのために・・」 妹「うん。確かにありがたいし、私も親も感謝してるけど、大変じゃない?」 フェレット番長「そんなの決まってんだろ」 オコジョ番長「え?」 フェレット番長「おめーは、俺の・・大切な、//」 フェレット番長は少し顔を赤らめながら、照れくさそうに視線をそらす。 フェレット番長「一番大切な、友達だから・・・・・・・・・って何くさいこと言ってんだ俺は!///」 頭を手でわしゃわしゃとして、すぐにいつもの強気そうな顔に戻った。 フェレット番長「おめーが戻って来なきゃ、俺もおもしろくねーからな!さっさと復活しろってこった!」 オコジョ番長「お、おう・・。記憶が無くなる前の俺は、いい友達に恵まれてたんだな」 フェレット番長「そうだぞ!感謝しろよな!//」
371 : 本当はもっと素直に表現したかった。 失いかけて、どれだけ大切な存在かわかった、と。 けれど、やっぱり小っ恥ずかしくなってしまうフェレット番長であった。 コジョルー「私にとっても、オコジョ番長は大切なひと」 コジョルーが静かに話し出す。 コジョルー「最初は友達・・だったけど、途中からは変わった。私にとってオコジョ番長は」 オコジョ番長「・・・」 コジョルー「世界で一番、好きなひと」 そのストレートな言葉に、オコジョ番長はドキッとする。 そして微かに、記憶を無くす前の自分にも、そういうひとがいたのではという感覚がした。
372 : フェレット番長「や、やっぱりそういうことだったのか・・」 堂々の告白にやや困惑気味のフェレット番長をよそに、コジョルーは続ける。 コジョルー「例え記憶が無くなっても、好きだって気持ちは変わらない。それに、まだ記憶が戻る可能性だってある」 オコジョ番長は思った。 きっと自分は記憶を失う前、この人が好きだったのだろうと。 でも、完全にそれを思い出せないうちは確信が持てない。 だから今はまだ、何も言わない。
373 : オコジョ番長「そうか・・。ごめんな、君のことを忘れてしまって。いや、この娘だけじゃない。友達や家族も・・」 自分のことを大切に思ってくれているひとが沢山いる。 だけど自分はそのひとたちのことがわからない・・。 コジョルー「ううん、謝らないで」 妹「そうよ、これは仕方がないことなんだから」 フェレット番長「まっ、だから何が何でも全部取り戻してもらうけどな」 オコジョ番長「ああ・・だから、もう少しだけ、俺のことを待っててくれ」
374 : ・・・ ある日、オコジョ番長が病室でパソコンをしていた。 暇つぶしにと父が持ち込んだものらしいが、ノートパソコンでも、オコジョにとっては結構な大きさだ。 その分、バイクの動画などを大画面で楽しめるとオコジョ番長は言っていたが。 オコジョ番長「ん?これは・・」 たまたまクリックしたブログ、『ぎゃるイ汰チのblog』。 オコジョのJK1! 人間こえるギャル目指す☆ 動物の子絡んで〜 と、トップに書かれている。
375 : オコジョ番長「トップのこの写真・・あの俺の妹だって名乗るケバい娘じゃねーか。どれどれちょっと覗いてやるか」 それは、オコジョ番長の妹のデコログだった。 一番最近に更新された日記を開く。 no title 今日も病院行ってきた〜 兄さんもかなりよくなったみたい あの友達のおかげ まぢ感謝 ふぇれ番くんとこじょるさん本当ありがとうっ 兄さん、いい友達にめぐまれてよかったね てか堂々と兄さんに告白するこじょるさんなww 私は知ってたから何も言わないけど、ふぇれ番くんちょっとびびってたってww はやく兄さんの記憶が戻って、元気になってまた遊び行きたい笑 じゃ 今日はこのへんで yonda,comment please
376 : オコジョ番長「これ、この前の・・俺のこと、か?」 他の記事にも、このようにオコジョ番長や病院のことが記されている。 ・・じゃあ、記憶無くなる前の自分のことも書かれているのでは。 そう思い、オコジョ番長は古い記事から目を通すことにした。 一番古い日記は夏ごろのもので、記事をリセットしたというものから始まっている。 その数日後、オコジョ番長が倒れた日から、病気のことを書いた日記が始まっていた。 今夜はここまで。またあした。
377 : ここでブログ伏線が生きてきたね。納得の演出だ。 相変わらず「/」と「w」の使い方がいいね。いい感じ。 これで記憶復活でハッピーハッピーフェイスになるのか。それとももう一山くるのか・・
378 : ありがとう。今回は前回より//とかwは控えめにしてるけどね。 さて書こう 七月某日の更新。 緊急事態 ど-も 昨日は学校終わりドンキ行って つけまいっぱい、とカラコン期限切れるからリピ買い(・ω・´) どっちもいたち用て種類少ないのよね笑 人間はいいよなあー それより今日、大変なことがおきた 兄さんが、学校で倒れて→病院 まぢびっくりしたて ここんとこ体調悪そうだったな.. まだ詳しいことは聞いてないケド、またわかったら更新する んな yonda,comment please
379 : 白血病 昨日の更新で兄さんが倒れて病院運ばれたって書いたけど 今日聞いたら 白血病。 みんな知ってるよね? 既に泣きそうなんだけど ありえない でも兄さんはあんましょっく受けてなさそうだったな.. 強いね とりあこれからこんな更新ふえると思う じゃ yonda,comment please
380 : オコジョ番長(俺は、夏からずっと入院しているのか・・) さらに読み進めていく。 何で.. 兄さんが入院してから、二人の友達がずっと見舞いにきてくれてる フェレット番長くんとコジョルーさん 兄さんと同じ学校だって 兄さんは元気そうで、ぜんぜん病気って感じじゃない ほんと強いな- 私だったらふつ-に泣く マルクってゆ-検査はすごい痛そう 胸に針っていうか注射器みたいなん刺すの やばない?
381 : んで今日、家族で病院のせんせに話された 名前は忘れたけど、兄さんは最悪のタイプらしい もうほんと、何でなん?不幸すぎるでしょ そろそろ本格的に抗がん剤とかの治療がはじまるらしい 副作用とかきついって聞く ものすごく心配 んな、また yonda,comment please オコジョ番長「う・・・」 マルクの部分を何度も読み返す。 オコジョ番長は、フッと脳裏によぎった。
382 : その時の恐怖、苦痛・・ 完全には思い出せないが、体がすくむ。 どこかであの感覚が残っていたのだ。 オコジョ番長「ううう・・、くそ」 でも、それ以上は思い出せなかった。 モヤモヤした恐怖をぬぐうように、また別の記事をクリックする。
383 : 抗がん剤 いきなり副作用がきたらしい 私は見てないけど、いつも来てくれるこじょるさんから聞いた 苦しむ兄さんに、出でってくれ言われたらしい こじょるさんとフェレ番くんは私以上に兄さんを見てくれてるのよね 兄さんは私の前ではいつも明るくて、入院してから泣いてるとこなんて見たことない 強いなーと思ってたけど、ホントは強がってるだけだって二人に言われた やっぱり、辛いんだよね それと、私と家族の骨髄は兄さんと会わなかった 骨髄バンクにもドナーになれそうなひと、いないって んな yonda,comment please
384 : みんなありがとお ど-も 数日ぶり 前回コメント30件over みんな兄さんのこと心配してくれてありがと- 単車の話聞いて楽しそうにする兄さんは、相変わらず重病人になんか見えない でも今は、ベッドの周り全部にビニールカーテンで覆われてる それだけ免疫力がやばいってことだよね あと今日兄さんのブログ更新したのは私です あのブログの更新が、また始まる日を信じて・・ yonda,comment please
385 : オコジョ番長(俺の、ブログ?) そんなものがあったのかと思い、オコジョ番長はこのブログのブックマークを一つ一つ確認していく。 そして一番下の、『番長のからあげらぶろぐ』をクリックした。 するとそこのトップ画には、自分と思わしきオコジョの顔写メが。 オコジョ番長(これ、俺だよな・・) そのブログの更新は、『入院』という夏ごろの記事を最後にとまっている。
386 : 入院 実の妹から久々の更新 放置してた理由、そして何故私が更新したのか、それはね いきなりだけど兄さんが入院したの まだ知らなかったひともいると思うからこの記事に書く みな白血病って知ってるよね 兄さんが、それなんだって しかも病院のせんせに、一番悪いやつっていわれた 私も詳しくはよくわからないし、とにかく聞いたときはまぢびびったし泣いたけど 絶対治してまた元気な姿で戻ってくるから みんな応援したげて ぶらこんの妹より yonda,comment plesae オコジョ番長(これが、さっき書いてあった、妹がやった更新ってやつか?)
387 : 他の記事にも目を通す。 友達と遊んだこと、妹と旧車檜に行ったこと、学校行事のこと。 何一つ覚えていないことが、楽しそうに綴られていた。 ここのところ体調が悪い、というのも書かれている。 オコジョ番長(俺には、こんなに沢山、友達がいたんだな。しかも記憶がなくなる前と今と、好きなものとか全然変わってないじゃねーか) オコジョ番長はほっとした。 それと同時に、みんなに申し訳ないという気持ちが強くなった。 ある程度目を通したところで、再び妹のブログに戻る。
388 : no title ど-も 日に日にやつれていく兄さんを見ているのが辛い マルクは相変わらず痛そーだし、副作用もやばい 頭痛、吐き気、下痢.. 痛い痛いって苦しんでて、目も向けられない 私には祈るしかできない はやくよくなって yonda,comment please
389 : 痛みや副作用のことが書かれた記事を見ると、ほんの少しだけ、感触が蘇る気がした。 オコジョ番長「うぐぐ・・」 頭を押さえ、目を伏せる。 つかみどころのない恐怖、だが少し、消えた記憶に手が伸び、触れているような・・。 オコジョ番長(ちくしょう・・・)
390 : 新しい治療 今日も病院行ってきた 寛解にはいたらなかったって言われた あんなに苦しんだのに.. でも、新しい治療法があるらしい まだ可能性はあるってことよね そして今日、兄さんが何を思ったか病室を抜け出した そのせいでICU入り 免疫力無いからやばいことなってるらしい ばか 何やってんの!!て感じ ふぇれ番くんとこじょるさんが、兄さんを助けてくれた あの二人にはいつも感謝 ホントありがとう! んな yonda,comment please
391 : no title こじょるさんと話してた 兄さんは夢のなかで、みんなに、早く戻ってきてって言われて、で点滴抜いて病室を抜け出したって言ってたらしい まぢびっくりするよね でも、早く戻ってきてって思ってるのはみんな同じ それと、こじょるさんは、兄さんが好き ていうか好きってことに気付いたらしい 尚更Rないね、兄さん もうすぐ新しい治療も始まる yonda,comment please
392 : オコジョ番長「あの娘・・」 脳裏に浮かぶ、 自分のことを世界で一番好きだと言ってくれた、あのひと。 オコジョ番長(というか俺、この二人に、ずっと、ずーっと助けられてたんだな) 苦しい時も、悲しい時も、夏からずっと、あの二人はついていてくれていた。 そして、あの男には一番大切な友達、娘には世界で一番好きだとまで言ってもらって・・。 オコジョ番長「・・・グスッ」 ぐっと、熱いものがこみあげた。
393 : 申し訳ない気持ちと、二人への感謝。 嬉しかった。 オコジョ番長(俺はやっぱり、この娘が・・) そう思いながら、さらに記事を読み進める。 放射線 新しい治療が始まる 今までの数倍の量の点滴 中身が青の点滴とかまぢありえないよね
394 : それと、今日は放射線 きっとこれまで以上に苦しくなるんだろうな.. 放射線の治療を終えた兄さんは早速しんどそうだったし その兄さんを、後ろから抱きしめるこじょるさんを見て あの子らは、私よりも兄さんの近くにいるんだなーって、ぼんやりと思った yonda,comment please その時、病室のドアが開く。
395 : フェレット番長「よっ、オコジョ番長・・って」 コジョルー「どうしたの!?オコジョ番長」 パソコンを見ながら泣いているオコジョ番長に、近づく二人。 オコジョ番長「・・・グスッ、・・うぅぅ」 フェレット番長「おーい、大丈夫か?」 コジョルーが画面を覗き込む。 そして、 あの時のように・・ オコジョ番長の背中を、優しく抱きしめた。 今夜はここまで。今回文章量の割りに内容スカスカ・・。でわ
396 : いやいやブログ内容よかったで。 番長のからあげぶろぐってシュールさに思わずにやっとしたり。 妹が奮闘してるね。そろそろちょろり先生の活躍もみてみたい では続きまってる
397 : 今読み返すと誤字脱字多すぎ。ごめん ちょろりたんの活躍は・・このSSではもう無いかも。前回は動き回ったけど今回は出番少なかった 長かったこのSSも今週末ぐらいには終わるかなー じゃあまた夜来る
398 : まってるよ〜
399 : ありがと。書くよお オコジョ番長「・・!!!」 その瞬間、頭と体の奥深くで、ビリビリと衝撃が走った。 服越しの体温、小さな手 確かに認識できる。 心臓の音が聞こえる。呼吸の音が聞こえる。 そこに、『コジョルー』がいる。 今まで途切れていたものが、次々と繋がっていき、 それと共にポッカリと大きく開いていた穴が、あたたかいもので一気に満たされていく感じがした。
400 : オコジョ番長「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁん」 こみあげていた想いが、一層大きく波のように押し寄せ、それが涙となってあらわれる。 オコジョ番長「・・・コジョルー」 コジョルー「え?」 オコジョ番長「コジョルーじゃねえかぁ・・」 涙を流しながら、オコジョ番長の顔に笑顔が浮かんでいる。 コジョルー「オコジョ番長、・・もしかして」 フェレット番長「ああ・・。おい、俺がわかるか!?」 オコジョ番長「ふぇ、フェレット・・番長、俺の知ってるフェレット番長・・。はは、久しぶりだなぁ」 その言葉を聞き、二人も同時に笑顔になった。 そしてまた、嬉し涙を流した。
401 : フェレット番長「馬鹿、久しぶりって、何言ってんだよぉ。毎日会ってただろ」 オコジョ番長「『知ってるフェレット番長』に会うのは久しぶりなんだよ」 オコジョ番長は、今まで誰一人として親しい者のことはおろか、名前すら忘れてしまっていたのだから。 コジョルー「私のことも、わかるよね・・?」 オコジョ番長「ああ・・。なあ、前に俺、おめーに言いたいことができたっていったよな」 コジョルー「うん。今なら、言える?」 オコジョ番長ははっきりと頷くと、涙を拭い、コジョルーの目を見つめた。 その眼差しは、あの時・・二人で秘密の口付けを交わす直前と同じだった。
402 : ちょっと風呂入ってくる。
403 : オコジョ番長「コジョルー、好きだ。今なら言える・・俺はおめーが」 コジョルー「・・うん」 オコジョ番長「おめーが、大好きだ!もう、絶対に離れない・・」 そして、今度はオコジョ番長の方から、コジョルーを抱きしめた。 正面から抱き合う二人を見て、顔をやや赤らめながらそっと退室するフェレット番長・・。 フェレット番長「ひゃー///だからそういうのは二人だけでやれよな」 再び病室内。 コジョルー「やっと、約束守ってくれたね、オコジョ番長」 オコジョ番長「待たせて、ごめんな・・。俺が先に言うつもりだったのに、待たせすぎて、おめーに先越されちまった」 涙を流しながら、互いの体温、鼓動を感じ合う。 コジョルー「ううん。・・ありがとう」
404 : 二人はまた、唇を重ね合った。 今度は何も邪魔するものはない。 高鳴る胸、上昇する体温。 互いの熱を交換し、息が苦しくなるまで、交じり合う・・。 コジョルー「ン・・ンン・・・///」 オコジョ番長「・・っ、・・ぷはっ//」 いつの間にか涙は止まっていた。 離れた二人の間に、透明の糸がひいている。
405 : そのまま自然にオコジョ番長の手は、コジョルーのセーラー服の中へ。 オコジョ番長「いいか?」 コジョルー「待って・・」 しかしコジョルーの手が、それ以上動作を進ませなかった。 コジョルー「続きは、退院してから・・ね?」 中に入った手が、静かに外へ。 オコジョ番長「・・そうだな」 ・・・ フェレット番長(もう入っていいかな)
406 : その後。 ゆうた「オコジョ番長、僕たちのことわかるっ?」 オコジョ番長の記憶が戻ったという知らせで、再びクラスの面子が病室に集合した。 オコジョ番長「ああ。まだ完全じゃねえが、だいぶ記憶は戻ったのだ。おめーらのことも大体思い出したぜ」 トモコ「よかったー!!凄いよ、オコジョ番長」 ちょろり「あっしも、あっしも嬉しいでやんす・・うぅぅ」 感極まって泣き出すちょろり。 ママ「早く記憶が戻ってよかったわね」 槌谷「・・・」コックン
407 : 母「あらみなさん、お疲れ様」 オコジョ番長の母が、挨拶をしながら病室に入る。 ゆうた「あっ、オコジョ番長のお母さん。こんにちは」 トモコ「オコジョ番長、もうすっかりよくなったねー!」 オコジョ番長「おう!もうどこも悪い気はしないのだ」 ママ「そろそろ、退院できそうですか?」 誰の目にも、もう完治したかのように映ったオコジョ番長の姿。 母「・・・・・」
408 : しかし、そのやり取りを聞いた母の表情が曇った。 母「・・ええ、あとはこの数値さえよくなってくれれば・・」 医者から渡された検査結果を見て呟く。 ・・・肝臓の数値が、急に異常値だらけになっていたのだ。 今夜はここまで。あっさりした展開でごめん。このSSの後半の失速の激しさ・・ んなまた明日
409 : 終盤にくると毎日読んでるおれとしては感慨深いものがあるな。 自然とセーラー服のなかに・・ はじまるか!と思ったらおあずけとかオナヌー待機ロム民涙目。 そして肝臓の数値がっ!どうなるのかわくわくてかてかしとくね
410 : ずっと俺のSSなんかにつきあってくれてありがとう ちょっとネタバレだけど、ちゃんと最後にそーゆーシーンも考えてあるよw ほな書きます
411 : 肝臓の数値異常を受けて、オコジョ番長の腹部に穴を開けて肝臓の細胞を直接切り取って検査する手術が行われることになった。 局所麻酔なために、オコジョ番長の意識はずっとある。 オコジョ番長「怖いのだ・・」 そう呟くオコジョ番長の姿は、マルクや髄注をしていた頃のものそのままだった。 フェレット番長「大丈夫さ。きっとすぐ終わる」 フェレット番長もその時と同じように励ます。 オコジョ番長「フェレット番長、手術中も一緒にいてくれ〜」 フェレット番長「何だおめー、えらく弱虫になっちまったな」 オコジョ番長「うぅー・・俺にも甘えたい時があるのだぁ」 フェレット番長「そもそも手術室は一般者立入禁止だろ。じゃあ、頑張れ!」 分厚い鉄扉が勢いよく閉まる。 扉に耳を当てるフェレット番長。 オコジョ番長の泣き声が、微かに聞こえた。
412 : 「肝中心静脈閉塞症」 塚原は新しい病名を宣告した。 塚原「肝臓の血管が壊死して詰まる病気だ。原因は前処置の時の抗がん剤の副作用・・」 オコジョ番長の家族、そしてフェレット番長とコジョルーは塚原の話を聞いて愕然とした。 塚原「実はオコジョさんの白血病細胞は非常にしぶとく、普通の骨髄移植の患者さんよりも大幅に抗がん剤を増量せざるを得なかった。 そのせいで肝臓を痛めたのでしょう。まだ症状は出ていないが、オコジョさんの肝臓はもうボロボロになっている。 いずれ体中に毒素が回り、あと数日で昏睡状態に陥ると思われる。 もう、苦痛を和らげるだけの対症療法しかないだろう」 妹「そんなっ、良くなったと思ってたのに・・」 コジョルー「もう、治らないの・・?」
413 : 頭を抱え、机に突っ伏す父。 母もショックと絶望で言葉を失う。 フェレット番長「俺の肝臓をあげます!!肝臓移植してください!!血液型も一緒だ!!」 叫ぶフェレット番長。 しかし、塚原は頑として首を縦に振らなかった。 塚原「抗がん剤の影響は他の臓器にも出ている。今肝臓を治しても、肺、心臓、腎臓、膵臓とドミノのように次々に悪化していくだろう」 フェレット番長「俺の内臓を全部やるから!俺なんか死んでもいいですから!!」
414 : 塚原「・・・当院はホスピス病棟も備えておりまして」 フェレット番長「何だよ!!何で死ぬことが前提なんだよ!!ここは病院だろ!!治すところじゃねえか!!今までやってきたのは何だったんだよ!!!」 フェレット番長は塚原に飛びかかりそうになった。 「いいよ、もう」 全員一斉にその声のほうを向く。 オコジョ番長がドアを開けて立っていた。 オコジョ番長「もういいよ、フェレット番長・・」 オロオロするフェレット番長や家族。 父「お、お前・・」
415 : オコジョ番長「もう治らないってわかったんだから・・。それより俺、もう一度、学校に行きたい」 フェレット番長「な・・何言ってんだよ」 オコジョ番長「すぐに死ぬって訳じゃないんだろ?だから、今のうちにさ」 フェレット番長「・・・」 オコジョ番長「な?」 数秒の沈黙が走る。 父「・・わかった」
416 : 父「退院しよう」 フェレット番長「・・・」 コジョルー「・・・」 誰も、何も言わなかった。 オコジョ番長が、頷く。 父「お世話になりました」 オコジョ番長「今まで、ありがとうございました・・」 その言葉と共に、全員、塚原に深々と頭を下げた。 ・・・
417 : ・・・ 冬休みが近づくある日の早朝。 オコジョ番長と家族が、病室で荷物の片づけをしていた。 壁に貼られたバイクや自分達の写真が剥がされ、積まれたチャンプロードやCDなどを紙袋に詰める。 コジョルーが持ってきて壁にかけられていたお守りも外され、元の真っ白な病室へと戻った。 オコジョ番長は入院着を脱ぎ、制服に袖を通した。 妹「久しぶりね、兄さんの学ラン姿」 母「そのまま学校行くなんていうから荷物も持ってきたけど、本当に大丈夫?」 オコジョ番長「おう、心配すんな」
418 : 都から最後の検査結果を渡された。 肝臓や腎臓、肺、異常だらけの中で唯一、骨髄のところに「正常」の文字が。 ・・・白血病は治っていた。 塚原「白血病や悪性リンパ腫自体で死ぬ人は、今の日本にはもういない。多くが治療の時に命を落とすのだ」 塚原は言った。 オコジョ番長と家族は、病室を出る。
419 : つらいマルクを受けた処置室の前を通る。 無菌室への通路を分ける。 カンファレンスルームを過ぎる。 そして血液内科の病棟を出る。 廊下、エレベーター、病気を宣告された診察室と、どんどん外へ向かって進んでいく。 誰もいない早朝のだだっ広い玄関ロビーを通り過ぎる。 母「先生、長い間ありがとうございました」 オコジョ番長「ありがとうございました」 塚原「ええ。お大事に・・」 医師団が玄関ロビーまで見送る。全員深々と頭を下げた。
420 : 都「先生、本当にこれでよかったんですか?」 塚原「ああ、患者が選んだんだから。それにきっと、あれはオコジョさんやその友達に神様がくれた最後のプレゼントさ。それぐらい楽しませてあげようじゃないか」 都「・・そうですね」 ・・・ 玄関の自動ドアが開く。 オコジョ番長「ううーっ、寒いのだ・・。息が白いぜ」 妹「ここに来た時は夏だったわよねー。こんなに長い間、兄さんは戦った。だからもう、休んでもいいのよね・・」 父「ホラ、友達が迎えに来てるぞ」 見ると、駐車場に制服姿のフェレット番長とコジョルーが。
421 : オコジョ番長「お・・おめーら」 フェレット番長「よっ」 コジョルー「一緒に、学校行こ!」 オコジョ番長「・・ああ」 オコジョ番長は母から学生鞄を受け取る。 オコジョ番長「んじゃ、行ってくるのだ!」 母「行ってらっしゃい」 妹「気をつけてね〜。さて、私も学校行かなきゃ・・」 二人に並ぶオコジョ番長の影。 家族は久しぶりに、オコジョ番長が友達と楽しそうにする姿を見た。 小さな三人の影が、朝日に向かって歩いて行った。 今夜はここまで。次か、次の次ぐらいには終わるかな。じゃ
422 : なんと死亡通告きちゃったな。 ここからどんなミラクルをみせくれるのか はたまたリアルを追求するのか見ものだわ。まさに二択。 神「ええい、直しちゃえ!とりゃw」 オコジョ番長「治ったのだーwww」 俺の文章力じゃこれが限界だわwwwww クライマックス楽しみにしてるで。
423 : wwwwwww でも俺も前、平癒の祈りが込められた最強のからあげとか意味わからんやつで奇跡の復活させたしなw じゃあ書くよー
424 : フェレット番長「体調はどうだ?」 フェレット番長が軽く問う。 オコジョ番長「大丈夫だぞ、今は何ともないのだ」 フェレット番長「そうか」 ・・本当に、つくづつ思う。 どう見ても、あと数日の命かもしれないなんて信じられねえよ。 俺のは想像もできないぐらい苦しんで、何度も生死の境をさまよって、記憶まで失って。 それでも全部取り戻して、白血病だって治ったらしいじゃねえか。 なのに、なのに! こんなのって、ねえよな・・。
425 : オコジョ番長「・・おい、おいフェレット番長!」 フェレット番長「えっ!?あ、ごめん。何か言ったか?」 オコジョ番長「何だよボーッとしやがって。だからさ、こうしてまた学校に行けるのはおめーのおかげだなって。寝たきりだったら俺は多分、そのまま何もせず死んでた」 フェレット番長「あ、ああ」 オコジョ番長「どーせ死ぬってわかったなら、悔いは残したくないのだ。やりたいことやって、思いっきりはしゃいで、楽しかったって言いながらRるぐらいに」 そうか・・。 その通りだよな。 この前は弱虫なんて言っちまったけど、こいつ、俺よりずっとつえーや。 お前そう言うなら、俺らはお前に悔いが残らないように、お前が生きている時間を全力で一緒に楽しもう。
426 : 教室。 キーンコーンカーンコーン サエキ先生「おーい予鈴だぞ。そろそろ一限目の準備をしなさい」 トモコ「は〜い」 ママ「ねえ、オコジョ番長が退院するらしいわよ」 トモコ「えっ?まだ治ってないんじゃ」 ゆうた「肝臓が悪くなったとか言ってたよね」 ママ「私もよくわからないんだけど・・」
427 : 「俺がどうかしたか?」 全員「!!?」 ドアの外から聞こえた声に、全員が一斉にそちらを注目する。 ガチャッ!! オコジョ番長「オコジョ番長様の、お帰りだぜぇーーー!!!」 全員「オコジョ番長!!!」 そして全員が驚きの声をあげた。 ドアの下についたドアから入ってきたのは、まぎれもなく皆が知る元気なオコジョ番長の姿である。 オコジョ番長「よっ」
428 : コジョルー「る♪」 続いてコジョルーの姿も。 トモコ「オコジョ番長!退院するって本当だったの!?」 ゆうた「病気はもう大丈夫なの?」 オコジョ番長「ああ、今朝退院したのだ。病気のことは、また後でゆっくり話す。にしても久しぶりだなぁ〜。一限目は何だ?」 今はもう細かいことは抜きである。 そのオコジョ番長の姿を見て、皆ほっとした。 長い間欠けていた部分が埋まるような安心感。 この学級の本来の姿がようやく戻ってきたのだ。
429 : その日の午前、オコジョ番長は何もかも心から楽しむような様子だった。 普通ならだるいと言ってしまいそうな授業まで、全力で楽しんでいるかのようだ。 久しぶりの学校だからか、いや、それだけではない。 そんな中、オコジョ番長は決めていた。 退院した理由、自分の体のこと、 もう、あとほんの少ししか生きられないだろうということ。 皆に、全てを話すと。
430 : ・・・ 昼休み。 おもむろにオコジョ番長が教卓の上に向かう。 オコジョ番長「みんな、聞いてくれ!」 ザワザワ・・ トモコ「みんな!!オコジョ番長が、話をしたいみたいだよ!聞こうよ!」 トモコの呼びかけにより、教室は静かになった。 漫画家「んー?」 オコジョ番長「少し、みんなに話しておきたいことがあるのだ」 ゆうた「どうしたの?オコジョ番長」 槌谷「・・・」
431 : オコジョ番長「実は俺が退院したのは、病気が治ったからじゃない」 ママ「え・・」 不意打ちを食らったような顔をする一同。 それにその言葉は、次に絶望的なことを言われるであろうという予想も容易にできるものだった。 オコジョ番長「白血病は治った。だが、薬の副作用ってやつで俺の体は骨髄以外、もうボロボロなのだ」 トモコ「それって・・」 ちょろり「嫌だ!聞きたくないでやんす!!」 耳を押さえ、既に目に涙をためながら、叫ぶちょろり。 ちょろり「嫌でやんす!!嘘でやんす!!そんな、そんなぁ・・!!」
432 : ちょろりがそのように取り乱す姿など、誰も見たことがなかった。 コジョルー「ちょろり・・・」 その場にいる全員の心に、痛く突き刺さった。 オコジョ番長「聞けーーー!!!!」 しかしオコジョ番長が、ちょろりを上回る大声でそれを制止させる。 オコジョ番長「俺だって、こんなこと話すのは辛い!でも、何も言わず俺がいきなり死んだらどう思うんだよ!?話したほうが、俺のためにも、みんなのためにもなると思って言うんだ!!」 ちょろり「・・・・すいやせん」 オコジョ番長「まあ、そうやって悲しんでくれる友達を持てたことを、今は感謝してる。・・で、俺は医者に言われた。肝臓がやられてて、他の内臓も駄目。これはもう治せないんだ」 静かに続けるオコジョ番長。 オコジョ番長「俺は、・・もうすぐ死ぬのだ」
433 : 全てを悟ったかのように、優しく微笑みながら言った。 ママ「そん・・な、うぅ・・っ」 ゆうた「グスッ・・オコジョ番長〜」 途中から予想はしていた。 だがやはり、ショックであることは変わりない。 トモコ「いきなり言われても私、わかんないよぉ。どうしたらいいの・・っ」 オコジョ番長「どうにも、ならないのだ・・」 トモコ「うわぁぁぁぁぁんっ」 オコジョ番長「ごめんな、みんな」 槌谷「・・・」 片手を目の辺りに当て、顔を伏せる槌谷。 あの槌谷でさえも、誰が見てもわかる程ショックを受けている様子だった。
434 : 槌谷は思っていた。 どうしてもっと早く、こいつの体の異変に気付いてやれなかったのだろう。 いや、夏に倒れる前から体調が悪そうだということには気付いていた。 その時からもっと何か言ってやっていれば、今こんなことにはなっていなかったかもしれないのに・・。 「みんな、泣いてんじゃねえーー!!」 槌谷「その声は・・」 ガチャッ!! オコジョ番長「フェレット番長・・」 暗い空気を壊すように、フェレット番長が教室に入り、オコジョ番長の横に並んだ。
435 : フェレット番長「こいつがおめーらに話したのは、みんなにも、自分自身にも悔いを残したくないからなんだよ!!」 今度は全員がフェレット番長の言葉に耳を傾ける。 フェレット番長「こいつは言った。どーせ死ぬってわかったなら、悔いは残したくない。楽しかったって言いながらRるぐらいにってな!!」 全員「・・・・」 フェレット番長「なら俺らにできることは、こいつに、そして俺らにも悔いが残らないように、こいつが生きている時間を全力で楽しむことだと俺は思う!」 ガタ・・ その言葉を聞いて、立ち上がるコジョルー。 コジョルー「私も、そう思う。だからもう、泣くのはやめよう!」 涙を手で拭いながら、コジョルーは皆に言い放った。
436 : ママ「・・・そうね、あなたたちの言う通りだわ」 漫画家「やれやれ、私も同意するわ」 トモコ「確かに、悲しんで泣いてるだけなんて、もったいないよね」 ゆうた「僕たちも、オコジョ番長が生きている時間を、全力で楽しもう!」 その呼びかけで、教室の雰囲気が少し明るくなった。 皆が思った。泣いてるなんて、もったいないと。 槌谷「・・・」コックン オコジョ番長「お、おめーら・・ありがとうな〜!」
437 : ・・自分であれ他人であれ、死を受け入れるのは容易いことではない。 だがオコジョ番長は思ったのだ。 例え死が明日に迫っていたとしても、泣いて、絶望しているだけでは、その死に悲しみの感情しか抱けない。 だからどうせなら、大切なひとの傍で、生まれてきてよかった、短くても最高の人生だったと思いながら逝きたいと・・。 今夜はここまで。 死とかそういうの、こんな自分のSSなんかで扱っていいのか・・。 じゃ
438 : あぁ逝っちまうな・・ リアルタイムでいつ危篤になってもおかしくない育ての親の見舞いとか色々やってるだけに 今回のこのSSはすごい親近感があったんだわ。 特に口内炎がのくだりのところとか一緒だった。まー白血病とかそんなんじゃないけどね。 まーおれ話はおいておいて、結末楽しみにしてる。
439 : えっまじで?なんというタイムリー しかしそうなると、所詮SSとはいえ俺がとんでもなくいいかげんなこと書いてるんじゃないかと心配になる 本当は白血病ってこのオコジョ番長みたいに半年とかで治らないっぽいし 詳しいことはわからないけど、平癒を祈る ほな書くよ。今日は土曜なのに昼来れなかった
440 : ↑あ、日付変わってるからもう昨日か 放課後 オコジョ番長「誰かカラオケ行こうぜ〜、コジョルーとフェレット番長も来るぞ」 コジョルー「る♪」 ママ「いいわねえ、久しぶりに行こうかしら」 トモコ「トモコも行く行くー!」 あっという間にオコジョ番長の周りには人だかりができた。 ゆうた「槌谷くんも行く?」 槌谷「・・・」コックン 皆、オコジョ番長と少しでも長く一緒に過ごしたいのだ。
441 : オコジョ番長「行くぞー!」 ちょろり「あっ、待ってくだせえ〜;」 元気が有り余ってるかのように廊下を走り出すオコジョ番長。 みんなが後を追う。 「廊下を走るな〜!」と言っているサエキ先生の姿が一瞬横を通り過ぎた。 型にとっておきたい。 皆が久しぶりに見るオコジョ番長の、心底楽しそうで元気な姿。 つかまえて後ろから抱きしめたかったが、速すぎる。 ・・・その人生も。
442 : ・・・ オコジョ番長・コジョルー『ああカミサマお願い一度だけのMiracle timeくだ〜さい、もしすんなり話せればその後はどうにかなるよね』 コジョルー『ふわふわタ〜イム♪』 オコジョ番長『ふわふわタ〜イム♪』 ジャジャッジャジャッ デーーン オコジョ番長「って、番長の俺にこんな歌を歌わせるなーー!」 コジョルー「る」 フェレット番長「きっちり歌ったくせに何言ってんだよw」 オコジョ番長「それはだなっ、おめーがけいおんにハマッってた時があったから俺もたまたま歌詞を覚えていたというか」 フェレット番長「ハマッてねえ!かじってただけだ!」 オコジョ番長「へっ!ムギちゃんムギちゃんいってた癖によく言うぜ」
443 : 言い合う二人の姿にも、安心感のようなものがあった。 こんな二人の姿を見るのも、皆にとっては久しい。 ママ「あの二人、変わってないわね」 槌谷「というか、フェレット番長はムギちゃん派だったんだ」 ゆうた「え」 槌谷「いや、何でもない」 トモコ「あっ、次トモコの曲〜」 こんな時間が変わらずいつまでも続いていきそうな気がしてしまう・・。 トモコ『君と同じ未来を〜ずっと一緒に見たいたい〜、同じ星を同じ場所で見つめていようよ♪』
444 : その後。 騒がしいゲーセンの中に、一同の姿はあった。 『3、2、1、』カシャッ!! 『こんな感じに撮れたよ』 オコジョ番長「ちょろり写ってねえぞw」 ちょろり「ああっ、本当でやんすー」 トモコ「はい次みんな変顔ね〜」 『3、2、1、』カシャッ!! ・・・
445 : ゆうた「僕ね、今まで何も考えずにこうしてみんなと遊んでたけど・・」 出来上がったプリを見ながら、ゆうたが言う。 オコジョ番長「おう」 ゆうた「実はこの当たり前のような時間にも終わりがあって、何と言うかその、かけがえのないものなんだなって、今日思った」 オコジョ番長「言ってることが陳腐すぎるぞお前w」 オコジョ番長が少し意地悪そうな笑みを浮かべながら返した。 ゆうた「だって本当にそう思ったんだもん」 オコジョ番長「でも、その通りだな。俺だって今、それを物凄く痛感してる」 ゆうた「・・・・・」
446 : その言葉に、ゆうたは思わず黙ってしまった。 オコジョ番長「・・ん?あっ、悪ィ悪ィ。俺は別にそういうつもりで言った訳じゃないのだ。暗い顔すんなって」 ゆうた「こめんなさい、そうだよね」 残された時間を、一緒に全力で楽しむと決めたのだ。暗い顔なんてしてちゃいけない。 ゆうたは思った。 ゆうた「じゃあ、今日はそろそろ帰ろうかな」 オコジョ番長「おう、俺も帰るか」 フェレット番長「今日はもう解散だな」 ママ「そうね。みんな、また明日」 トモコ「ばいばーい」 双子「へんなのーー」
447 : ゆうた「・・・」 それでもやはり、オコジョ番長の元から離れると、色々と暗いことも考えてしまう。 はっきり、もうすぐ死ぬと言われてしまったのだから。 槌谷「どうしたの?」 ゆうた「・・やっぱり僕、悲しいよぉ。グスン・・オコジョ番長が、もうすぐ死んじゃうなんて・・嫌だよ〜〜!!」 槌谷「ゆうたくん・・」 ゆうた「うわぁぁぁぁぁんっ」 オコジョ番長の前では見せないようにと抑えていたものが溢れ出すように、ゆうたは泣いた。
448 : 槌谷「僕も、悲しい」 ゆうた「え・・?」 槌谷「きっと誰だって、悲しい。だけどオコジョ番長はああ言った。だから、泣くのは絶対、オコジョ番長の見ていないところでね」 そう言う槌谷の目も、潤んでいるように見えた。 ゆうた「・・うん」 オコジョ番長「・・・・・」 しかしオコジョ番長は、そのやり取りを影で聞いていた。 泣いているゆうたの姿が、オコジョ番長の心にも沁みた。 オコジョ番長「・・やっぱり、みんなに無理なこと言っちまったかな。俺が逆の立場だったら、ぜってー今のゆうたみたいになっちまうだろうなぁ」 ・・・
449 : それからオコジョ番長と皆は、これでもかと言う程に遊んだ。 放課後も休日も毎日、ある意味忙しい日々。 オコジョ番長の妹の頼みで開かれた旧車檜にまで行った。 オコジョ番長と顔を合わせている時は、みんな笑顔だった。 その瞬間だけは、暗いことを全て忘れることができる。 冬休みに入ると、すぐに一同泊りがけでディズニーランドにまで行ったそうな。 その間オコジョ番長の体調には変化がなく、ずっと元気そうであった。 ただ、飲む薬の数は増えていった。 抗生物質などではなく、どれも苦痛を緩和するための痛み止めなどである・・。
450 : ある日の昼。 オコジョ番長「おーいこっちだ」 フェレット番長が電話でオコジョ番長に学校近くに呼び出された。 行ってみると、そこには既にコジョルーもいる。 コジョルー「るん♪こんにちは」 フェレット番長「何だよ、俺ら三人だけか。しかも制服着て来いだなんて」 冬休みなのに、何故か三人とも制服に、学校用の鞄。これはオコジョ番長が言ったのだ。 オコジョ番長「ちょっと、三人だけで学校に行きたくなったのだ。今まで毎日騒がしかったしな。さっ、行くぞ」 オコジョ番長の行動に疑問を感じながらも、フェレット番長は二人に続いて歩き始める。 今夜はここまで。次回で終わりかな、いややっぱり次の次かもw一昨日と同じこと言ってるwじゃ
451 : けいおんネタだしてきたな。終盤のサビをちょいすするとはなかなかに。 何気に槌屋がけいおん厨の臭いをだしてるなwww さて学校で何するのかな。やり残したことシナリオ爆走中だね。では、また待ってる。
452 : ごめん、書けない。明日からテストなんでちょっと忙しい。提出物がやばい そしてテスト中はあまり書けないかもしれない かわりに落書き http://viploader.net/ippan/src/vlippan281943.jpg プリ風 http://viploader.net/ippan/src/vlippan281945.jpg 元 みずほちゃんがケバいのは俺の趣味だ そしてこんなの描くならSS書けとは言わないでw ほな
453 : 時間あるとき書いてくれたらそれでいいさ 絵ほんとうまいのな。げとげと 開始待ってるで
454 : やっぱり絵が上手いなー
455 : ありがとーー嬉しい 今夜も書けそうにない 気持ちと時間の余裕があるときに書きたいんだ・・ 最後にはエロシーンもあるからそこは気合い入れてゆっくり書きたいし ごめん。ほなまた
456 : 俺はいつだってゆっくりと待つよ
457 : ありがとう、ちょっとだけ書く フェレット番長「部活連中しかいねえじゃねーか」 とは言え、年末が近いのでそれすらも少ない。 吹奏楽部の楽器の音が微かに聞こえる。 オコジョ番長「だろーな」 オコジョ番長についていくまま、一同は教室に向かった。 ガチャッ コジョルー「るる、さむーい」 暖房のついていない真冬の教室は、息が白くなる寒さである。
458 : フェレット番長「なあ、来たのはいいけど何するんだよ」 手袋を外しながらフェレット番長が言う。 オコジョ番長「別に。死ぬ前に、もう一度学校が見たかっただけなのだ」 フェレット番長「縁起でもねーこと言うなよな・・」 オコジョ番長「ここは、俺にとって一番思い出の詰まった場所だ」 フェレット番長「・・そうか」 オコジョ番長は鞄から冬休みの課題を取り出す。 オコジョ番長「まーせっかくだし、宿題の消化でもするかー。言ったとおり持ってきたよな?」 コジョルー「る。持ってきた」 フェレット番長「写させろってか?残念ながら俺もまだやってない」 オコジョ番長「うっ・・」
459 : 槌谷の机の上にドリルなどを広げ、全員で課題をやり始める。 が、結局集中できずに一時間足らずでやめてしまった。 フェレット番長「言いだしっぺが一番最初にダレてどーすんだよ」 オコジョ番長「まっ宿題はいつでもできる」 フェレット番長「はあー・・」 自分から言い出したくせに、と二人は呆れ気味だ。 オコジョ番長はまた鞄から何かを取り出した。 ドサッと机に置かれたのは、大量のプリ。 オコジョ番長「それよりホラ、これを見ろ!今までこんなに撮ったんだぜ」
460 : フェレット番長「うわっ、改めて見るとすげーな」 コジョルー「いっぱーい・・」 オコジョ番長「これとか懐かしいよなぁー」 その中の一枚を手に取る。 オコジョ番長とフェレット番長二人が写っており、その中の『おそろ』と書かれたプリを指差す。 フェレット番長「おお、一年の冬ぐらいのだったか?」 オコジョ番長「そうそう、俺らこれ撮った日の朝さー・・」
461 : 回想 フェレット番長「おいお前!!何で俺と同じ色のカーディガン着てるんだよ!」 学ランの裾から見えるカーディガンを指差してフェレット番長が言う。 オコジョ番長「何ィ、てめーこそ!!かぶってるからグレー着るな!!」 フェレット番長「それはこっちの台詞だーー!おめーの白い体にグレーは似合わないぜw」 オコジョ番長「けっ!てめーの趣味なんざ知るかよっ」 二人「ぬぬぬぬぬ・・!!」 ちょろり「あわわわ〜;」 槌谷「ユニクロのカーディガンごときで何を・・」 回想終了
462 : オコジョ番長「色がかぶってるとか言って喧嘩したよなーw」 フェレット番長「そうそうw今思うとめちゃくちゃしょーもないよな」 オコジョ番長「でも、何でだろうなー。結局放課後になればこうやってプリ撮ってるんだよな」 そのプリの二人は確かに、学ランの下に同じライトグレーのカーディガンを着ている。 コジョルー「二人とも、仲良し」 フェレット番長「だな」
463 : お、執筆なされとる。 ばんばん死亡フラグがたってますなwww お馴染みのさりげないネタも健在。今回はユニクロww 無理しない程度にまたよろしくな。
464 : 指定のセーターが無い学校だとリアルにユニクロのカーデ着てる子多いw 明日の昼また書けたら書く また描いてしまった http://viploader.net/ippan/src/vlippan282224.jpg http://viploader.net/ippan/src/vlippan282222.jpg 元 提出物消化のために机に向かってたはずなのに、つい・・
465 : ↑ってかネックウォーマーまでしてるのに下半身は丸出しって ほな
466 : 今日もちょっとだけ オコジョ番長「ほー。前のおめーだったら『別に仲良しじゃねえー!』とか言いそうなのにな」 フェレット番長「俺もちょっとは素直になったのさ」 オコジョ番長「何だよそれwあ、それとこないだのディズニーの写真も出来たのだ」 再び鞄に手を突っ込み、今度は数十枚程の写真を取り出した。 コジョルー「わ〜!見せて見せてー」 フェレット番長「おめーどんだけ持ってきてるんだよ」 と言いつつも、フェレット番長も机に置かれた写真に手を伸ばす。
467 : ・・よく見ると、ディズニーの時のものではない写真が混ざっていた。 オコジョ番長「なあ、この写真、おめーら二人に全部あげるのだ」 フェレット番長「えっ?」 オコジョ番長「家族が欲しいって言った分は家に置いてきたし、俺にはもう必要のないものだからな」 コジョルー「そんな、いいの・・?」 オコジョ番長「俺が持っていても仕方ねえだろ。ついでにこのプリもよかったら全部貰ってくれ」 フェレット番長「あ、ああ。わかった」 コジョルー「うん・・」 二人は少々戸惑いながらも、言われるがまま写真を分け合う。 その写真にはどれも、心から楽しそうに笑うオコジョ番長の姿が写っていた。
468 : アニメでこのシーンだったら泣くわおれ。 続きまたよろしくな。
469 : ありがと 金曜にテスト終わるからその日の午後か深夜には終わらせたい あともうちょっと 最後までよろしゅう
470 : さて、終わらすか 写真や写メ、プリ、ブログの過去の記事を見ながら、三人は沢山の話をした。 フェレット番長「これ俺らの修学旅行の時のだ」 オコジョ番長「おお、沖縄かー。俺も行きたかったなー」 フェレット番長「おめーもいればよかったのになあ。でも、この前ディズニー行ったんだし、今を楽しんでるからいいだろ」 オコジョ番長「まっそうだけだな」 フェレット番長「で、これが体育祭で、・・」 まさに時間が過ぎるのも忘れて。 真冬の寒さも、忘れてしまうほどに。 コジョルー「ねえ、もう外暗い。部活の子たちも帰ってる・・」 オコジョ番長「ヘーキヘーキ、もうちょっとだけ」 ・・・
471 : コジョルー「見つかったら、怒られちゃうね・・」 フェレット番長「おめーがもうちょっともうちょっとばかり言うからだぞ」 不満げに言いながらも、顔は微笑んでいるフェレット番長。 オコジョ番長「別に帰りたきゃ帰っていいぞ」 フェレット番長「そうは言ってねえよ」 辺りは既に夜の闇、ひとけも感じられない。 真っ暗な教室に蝋燭の光だけが灯り、大きな膝掛けを三人で一緒に体にかけた姿をぼんやりと照らしている。 この時だけはこの学校の杜撰な警備に感謝した。 オコジョ番長「・・二人には、感謝してるぞ」
472 : フェレット番長「何だよ、いきなりあらたまって」 オコジョ番長「思い返せば、夏からずっと助けてもらってたからな」 オコジョ番長は前を向いたまま、しんみりと話す。 オコジョ番長「入院してる時、いつも支えてくれた。俺がずっと戦えたのは二人が近くにいてくれたからなのだ。こうしてまた学校に戻ってこれたのはフェレット番長のおかげだし、記憶が取り戻せたのはコジョルーのおかげだろう」 何度も心が折れそうになった。一度は俺はもう死ぬぞとまで言った。 最後には絶望的な結果を告げられてしまったが、この二人の支えのおかげで、今の自分があることは確かなのだ。 コジョルー「私達は、私たちがやりたいようにやっただけ」 フェレット番長「おう、その通りさ」 オコジョ番長「え?」 コジョルー「だって・・世界で一番、大切なひとだから」
473 : その言葉を聞き、頬を少し赤くしながら俯くオコジョ番長。 オコジョ番長「そういうのはもっと、こっそりと言うもんだろ//」 コジョルー「照れてる?」 オコジョ番長「なっ・・、照れてねえーー!!」 フェレット番長「バカ、声がでかい!」 オコジョ番長「う・・・。だが、俺は本当に感謝してるんだ」 その言葉に続くように、オコジョ番長はコジョルーとフェレット番長の頬に、軽くキスをした。 コジョルー「わ・・・」 フェレット番長「えっ・・」 オコジョ番長「・・ありがとうな、いなくなっちまう俺を許してくれ」
474 : 暗いまっくす。 これはやばい展開。 逝っちゃダメだオコジョ番長!
475 : フェレット番長「んな、ななな何すんだよおお/////」 オコジョ番長「おい、おめーも声でかい」 顔を真っ赤にしながらフェレット番長は叫んだ。 フェレット番長「男同士で、気色悪いだろっ!////」 オコジョ番長「なーにムキになってんだよ。気にすんな、俺はおめーが実はソッチだってことは百も承知なのd」 フェレット番長「誰がじゃーーーー!!」 オコジョ番長「だから、声でけえって」 フェレット番長「・・・、あのな」 パッと切り替えて、落ち着いた様子で話し出す。 オコジョ番長「何だ」
476 : 無理にでも楽しい雰囲気つくるオコジョ番長切ないね。
477 : フェレット番長「お前、許してくれなんて言ったが、俺はいつまでも受け入れられずに嫌だ、死ぬな、なんて言わない」 オコジョ番長「・・・」 フェレット番長「俺はおめーがいなくなっても悲しくなんてない。いや、少しは悲しいが別に俺はこれからも変わらず普通にやっていく」 その言葉が本心なのか、強がりなのかはオコジョ番長にはわからない。 瞳が蝋燭の灯火で潤んで見えたが、険しい表情を崩さずにフェレット番長は続ける。 フェレット番長「だけど、これだけは許してくれ。・・俺はお前を、絶対に忘れない!!」 コジョルー「フェレット番長・・」 オコジョ番長「・・・」
478 : お前だけは忘れないって聞くとループもの思い出しちゃうな。 ここでまさかの未来へ薬取りに行くとかなったら激アツだな。ないか
479 : オコジョ番長は無言でフェレット番長にぎゅっと抱きついた。 フェレット番長はほっとしていた。 あんな大見得を切ったのに、泣いてしまった自分を、見られずに済んだから・・。 数十秒、数分、フェレット番長が離れるまで、オコジョ番長はずっと抱きしめていた。 ・・・ オコジョ番長「腹減ったなあ」 フェレット番長「昼から食べてないからな」 コジョルー「私も」 オコジョ番長「からあげ持ってきたから、みんな食えよ」
480 : >>478 ずっとレスありがとう。遅筆ごめん ループもの? 未来wwそれおもしろそうだけど、もうそんなの書く力がない・・ いったんおちる
481 : 主かなりお疲れのようだな・・ コジョルーお別れターン待ってるで
482 : 長々と書きすぎてもう今考えてる以上に引き伸ばそうと思えない・・ そしてやっぱり今夜中に完成できないかも とりあエロシーンくるよ
483 : 二人がからあげを受け取る。 フェレット番長「からあげかよ。しかも冷たい」 オコジョ番長「無いよりマシだろ」 冷え切ったからあげにかじりつく。 オコジョ番長「冷えてもうめ〜」 楽しそうななオコジョ番長は、二人にとっては宝物のように映った。 写真に残るものとは違う、完全に素の姿。 それはオコジョ番長がいなくなっても、二人の記憶の中で、生涯キラキラと輝き続けることだろう。
484 : 訂正:楽しそうなオコジョ番長は、二人にとっては宝物のように映った。 フェレット番長「ふぅー」 からあげを食べ終えたフェレット番長は、そのまま槌谷の机の上でごろんと横になった。 フェレット番長「腹いっぱいになったら、なんか眠気が・・」 コジョルー「こ、ここで寝ちゃ駄目!」 オコジョ番長「いいんじゃね、別に。この学校色々と杜撰だから、朝までここにいても誰も気付かねえだろ」 コジョルー「そうかなぁ・・」 そのまま寝息をたててしまうフェレット番長。 オコジョ番長「なんて言ってたら、本当に寝ちまいやがったぜ・・」 フェレット番長「スー・・・スー・・・」
485 : おもむろにオコジョ番長が立ち上がる。 オコジョ番長「なあ、コジョルー」 コジョルー「なあに?」 オコジョ番長「一つ、まだ果たしてない約束があったな」 コジョルー「え?・・・あっ」 その言葉を理解した瞬間、コジョルーの顔がほんのりと赤くなる。 オコジョ番長「どうしたい?おめーが決めてくれ」 コジョルー「・・約束は、守って//」 オコジョ番長「おう//」 オコジョ番長はフェレット番長を揺さぶり、叩き、完全に眠っていることを確認する。 そして、三人を照らしていた蝋燭の炎を吹き消した。
486 : フェレット番長からやや離れ、窓に近いところに移動する二人。 今二人を照らすのは、月の明かりだけである。 オコジョ番長が腰を下ろす。 オコジョ番長「こっちに来いよ」 コジョルー「うん///」 コジョルーはオコジョ番長の正面に座った。 高鳴る二人の胸。 触れてもいないのに、それを何となく互いに感じ取る。 表情は、暗くてよく見えない。
487 : クチュ・・ コジョルー「ン・・・ッ///」 オコジョ番長「・・ん、・・ぁ///」 月に照らされた二人の影が重なる。 もう三度目だ。唾液と共に、互いの熱、様々な物を交換し合う。 抱きついている腕から、鼓動を感じ、湿った舌が絡み合い、二人の欲と体温を上昇させていく。 苦しくなるまでそれは続いた。 クチュ・・、クチュ・・ オコジョ番長「ん・・くぅ、・・っっぷはぁ///」 コジョルー「はぁ・・、はぁ・・前より、激しい///」 オコジョ番長「ちょっとからあげの味がしたぞ」 コジョルー「私も・・」 そんな会話を混ぜつつも、オコジョ番長の手は、あの時のようにコジョルーのセーラー服の中へ・・
488 : コジョルー「待って」 しかしまた、それをコジョルーが制止した。 コジョルー「先に私から、やらせて///」 オコジョ番長「え、え?」 コジョルーの手と顔は、オコジョ番長の下半身の方へ。 少し戸惑うオコジョ番長。 コジョルー「おっきい///」 子供のような目線は、オコジョ番長の熱をもった象徴を興味深そうにじっと見つめている。 独特の香がコジョルーの鼻腔を撫でた。 オコジョ番長「あんまり見るな///」 コジョルー「さわってもいい?///」 オコジョ番長「お、おう・・///」
489 : サワ・・ オコジョ番長「ふぁ・・///」 コジョルーの小さな手が、オコジョ番長の雄の象徴に触れる。 シュ・・シュ・・ オコジョ番長「アア・・、んは・・ぁ////」 コジョルー「きもち、いい?///」 オコジョ番長「いいぞ・・コジョルー///」 それはオコジョ番長の溜まっていた性欲を思い出させるのには十分な刺激。 幼い少女のようなコジョルーにそれをされるのは、少し罪悪感や背徳感のようなものを覚えたが、その感情すらも徐々に快感に侵食されていくのであった。
490 : コジョルー「お口で、やってもいい?///」 オコジョ番長「じゃあやってくれ///」 オコジョ番長の言葉に頷きながら、コジョルーは先端が湿った象徴から手を離す。 今度は顔を近づけ、やや躊躇いがちに、舌でペロッと先を舐めた。 オコジョ番長「はぅ・・、そこは///」 レロレロ・・、ピチャ コジョルー「る、る・・・///」 オコジョ番長「ひぁっ、コジョルー・・!ううぁ///」 ぎこちなさはすぐに無くなり、小さな口でソレを咥えるコジョルー。 咥えたものが口内で、はっきりとわかるように脈打っている。 チュプッ・・、チュプ・・ピチャ・・ッ オコジョ番長「くぁ・・ぁ!コジョルー、もう・・出そうなのだ///」 コジョルー「る・・、るるる・・////」
491 : ごめん、中途半端だけど今日はここまで。 明日は久々に朝からバイトだから寝る・・ 続きは明日の夜に。じゃ
492 : エロシーンキタ━(゚∀゚)━! 主エロシーン書くのうまいわあ。 しっかりと王道シチュ絡ませてくるあたりはさすがの一言。 ///がくると妙にリアリティが出るな。 つかかなり引っ張ったからシーンきたらなんか感動しちゃったわ。 る・・・るるる・・・・/// が笑いとまらんwwwww 続きまってるで
493 : バイトやめてきたったwwwwwww ありがとーう。 ああ、ここにたどり着くまでこんなにかかるとは自分でも思ってなかった。 じゃあ書く
494 : オコジョ番長「うぅぅああああ////」 ドビュルル・・ッ ドピュ!・・ドピュ!・・ドク・・ そのまま口の中で、射精した。 コジョルー「ンンッ・・はぁぁ///」 口からやや白っぽい液を垂らしながら、コジョルーは上目遣いでオコジョ番長を見る。 オコジョ番長「・・飲んだのか?」 無言で頷くコジョルー。 オコジョ番長「まずいのか?」 今度は首を横に振った。 だがその表情は少し歪んでいる。
495 : オコジョ番長「無理しなくてよかったのに。じゃあ次は俺の番だ・・」 コジョルー「うん//」 再びコジョルーの服の中へオコジョ番長の手が伸びる。 コジョルー「ひゃあ・・・///」 オコジョ番長「脱がしていいか?///」 コジョルー「寒い・・。でも、捲るぐらいならいいよ///」 もう片方の手が、防寒着のカーディガンごとセーラー服を捲り上げ、コジョルーの体を教室の冷たい空気に晒した。 真っ白な毛並みに月の光が反射して煌き、さっきの手は、コジョルーの胸の辺りをやんわりと捉えている。 コジョルー「やっぱり恥ずかしい・・///」 何もかも初めてのコジョルーは、これだけで顔を真っ赤にさせている。 オコジョ番長「綺麗だぞ///」
496 : ※ケモノの乳首って腹についてるんだよな。なんかえろくない・・ コジョルー「ぁ・・、ん///」 指で乳首をなぞられ、くすぐったさと快感の間のようなものを感じて、小さく声を発する。 オコジョ番長「俺も初めてだから、よくわからないのだ・・///」 そう言いながらもオコジョ番長の手の動きは徐々に激しくなっていく。 コジョルー「んん・・っ、アッ、あん・・///」 その手がコジョルーの下半身に伸びる頃には、幼い容姿や仕草からは想像できない程発せられる声が艶っぽくなっていた。 オコジョ番長はそのギャップにかつてない程の興奮を覚えた。 恐らく誰も見たことが無い、コジョルーの姿であろう。
497 : コジョルー「オコジョ番長、だめぇ///」 オコジョ番長「へへ、そんな声出してちゃ、だめって言われてもとめられねえな///」 スカートで隠れたオコジョ番長の片手の指先は、じっとりと湿った感触をとらえている。 ゆっくりと机の上に押し倒されていくコジョルーの体。 隠れていた下半身も、全て露となってしまった。 スカートの裏地にも、少し液が付着している。 コジョルー「やぁぁん・・っ////」 オコジョ番長「ぐしょぐしょだぞ///」 コジョルー「言わないでっ////」 ここまできて、二人の緊張はまたさらに一段と高まる。 オコジョ番長「そろそろ、いいよな・///」 コジョルー「うん、今なら・・大丈夫///」
498 : コジョルーが微かに震えているように見えた。 オコジョ番長の顔も緊張からかやや険しくなる。 だが意を決したように体勢を変え、コジョルーのその部分に自分の象徴を近付けた。 コジョルー「いいよ///」 オコジョ番長「じゃあ、いくぞ」 まだ未成熟なお互いの部分がゆっくりと触れ合う。 そしてそのまま、少しずつ交じっていく・・。 コジョルー「ひぁ・・んっ///」 ズプ・・ズプ 少し進むと、中で壁にあたった。 オコジョ番長「ん・・?」 コジョルー「つ、貫いて///」 オコジョ番長「いいのか?やるぞ?」 コジョルー「うん・・っ」
499 : そのまま、オコジョ番長は進めた。 ミチッミチ・・ コジョルー「アッ、いぁ・・っ」 プチ・・ッ・・・・ コジョルー「ッッッッいたーーーーーい・・!!!」 その瞬間と共に、やや大きな声をあげながら、繋いでいたオコジョ番長の手をギュッと強く握る。 オコジョ番長「大丈夫か!?」 コジョルー「やっぱり、痛い・・///」 大きな目が涙ぐんでいる。 ある程度予想はしていたが、オコジョ番長も少し戸惑った。
500 : オコジョ番長「一回抜くか?」 コジョルー「ううん、でも少し待って///」 オコジョ番長「おう//」 コジョルーは痛みの中で、オコジョ番長の熱と鼓動を感じ、思っていた。 オコジョ番長は普段は強気だが、こういう時はあまり無茶をせず、いたわってくれる。 そんなところがらしいといえばらしい。 根は優しいオコジョ番長だ。 コジョルー「そろそろ、大丈夫・・だと思う///」 オコジョ番長「よし・・じゃあ、動くぞ///」
501 : 眠い・・。今夜はここまで。 途中他のこととかしたりしてあまり進まなかった。 前作のヒャッホーのエロシーンはさくさく書けたのに、ナレーションが増えると遅筆になってしまう。 もう完結近いのにペース落ちまくりっていう じゃあ
502 : ,..-''"``ヽ、 ,..-'""``ヽ、 ,...---――‐-..,/ ,.ヘ ヽ / ,..、 `´ ' ,/´`i l ! ,.....! ヽ ノ ! l \ `ヽ l ヽ -,..-‐-、 ,..:=::ヽ彡 / \, `7:◯::::::ヽ /::○:::::::l_,,._l゙゙i_ 」゙i_ `''!::. o :::゙i !:::. o :::! L 」 ヾ_Z l:::... ..:::::ノ ___ ヾ:::.. ..::::ノ Ll ゙l‐- ヾ、;;:: -'" '、::ソ ゙''ー'' -‐‐メ ,.ゞ‐- 、 .,..、 .,. ーメ ゙i、、_  ̄  ̄ __,....イ ,ィ /ー- `二''――┬┬─_''二ニ-‐‐| /;l ,.イ / ,. ̄二‐+-+-二__ | ヽ ̄;;;;;;ソ/;;;;l/!` / ,.'´ ,..-、、``´´,..-、 `ヽ | l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l / i i ※ ! i | l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l / 丶 \ / ノ | ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;l / |\ \、,,、/ /| | ヽヘ;ィ;Nヘ! i 丶 | \、、、、/ .| .| ヽヘ;ィ;N | ヽ | i /| | | / ヽ i | ./ | | | / ヽ i i / | / / / vvv vvv | / / .| i / / . | i/ / . | i / .| i / | i / 丶 // 丶 / ^ー--..._______________________.....-ー^ \ 丶 / / ~ー-^ ~ー-^
503 : ↑特に意味は無い じゃあちょっとだけ書く ズ・・ッズチュ・・ コジョルー「あ・・ああっ、ン///」 オコジョ番長「くっ・・キツいぜ///」 手を強く握ったまま、まだ残る痛みに耐えるコジョルー。 強張った入り口が、オコジョ番長の象徴を締め付ける。 血がほんの少しスカートの裏地に付着しているのが見えた。
504 : コジョルー「あ・・あっ、熱いよぉ・・///」 ズチュ・・ズチュ・・ ジュプッ オコジョ番長「う・・うぁ、アア・・ッ///」 それでも、ゆっくりと、動きを続ける。 やがて、徐々に痛みの感覚も快感に支配されていく。
505 : 書く コジョルーから発せられるのが、トーンの高い快楽の声へと変わっていった。 コジョルー「ふぁぁ・・・!アッ・・ぁ・ぁ・///」 オコジョ番長「すげ・・っコジョルー!気持ちいいのだ///」 コジョルー「ひゃあ、あああ!ンン・・ッオコジョ番長、もっと///」 暗い無音の夜の学校、その教室に響く淫らな水音と、二人の声(と一人の寝息)。 オコジョ番長の動きは速く、大きくなっていく。 ジュプッ・・ジュプッ、ジュプッ コジョルー「あ・・あん!!・・ヒャアァッ!激しいよぉぉ///」 オコジョ番長「ハァッ・・あっ、ああ・・う///」
506 : コジョルー「やぁ・・ぁ・・ッ、フェレット番長、おきちゃう!・・んぁあ///」 オコジョ番長「う・・あぁ、そりゃちょっと、やばいな・・///」 しかしそう言って抑えられる程、二人に理性は残っていなかった。 本能のまま快楽を求め合い、乱れていった。 コジョルー「あああっンッ!!ひゃあ、ふぁぁぁあーー!!////」 ジュプッジュプッ ジュプッ!ジュプッ! オコジョ番長「く、くぅ・・!すげえ締め付け・・、コジョルーー////」
507 : 待たせた分エロシーンが濃密だwwww 力はいってるな。 死の宣告中なのにそんなにがんばっていいのかオコジョ番長!って っつこんじゃじゃだめなのかね! あかん。真面目に読むとおもしろいwwwwww
508 : つかコジョルーのAAが見れる日がくるとはおもわなんだ。 かわえーなー
509 : ちょっと力はいってるよ笑 つっこみたくなるし自分でもそう思うけど最後の最後なんで頑張らせてあげてw http://www.paw.hi-ho.ne.jp/mistletoe/AnimeAA/okojo.htm オコジョさんのAAはここ もうちょいしたらまた少しだけ書く
510 : コジョルー「あぁぁぁぁ!!オコジョ番長ーー!////」 結合部からしたたる液が、机やコジョルーのスカートを汚していく。 押し寄せる快感の波に、もう逆らうことはできない。 熱いものが交じり合い、さらに温度を上げていく。 オコジョ番長「ああッ・・うう、もうとめられないのだー!!///」 コジョルー「ンッ、あ!!・・やぁん!、ああああーー////」 ほとんどが快楽に侵食された思考の中、わずかに残った部分でコジョルーはまた何かを思っていた。 もし、オコジョ番長が病気にならず、あのような生活がなかったとしたら・・。 今も変わらず平凡な毎日を過ごしていたであろう。
511 : 不自由なく過ごしているのに事あるごとにだるいめんどくさいつまらないと贅沢な愚痴をこぼし、とりあえず友達とオケ行ってプリ撮って、たわいもないメールばかりしているような退屈な生活。 今の時間がどれだけかけがえのないものかということにも気付けずに。 あの生活とその結果を悲しく思うのはひととしてあるべき感情であり、誰にも否定はできない。 だがそれがあったからこそ、今の自分がある。 きっとこれは、私達に与えられた試練だったのだ。 身近すぎて気付けなかった様々なものに、気付くことができたのだ。 ・・考えているうちに、行為にも終わりが近づいていた。 体の奥深くから、じわじわと強いものがこみ上げてくる。 コジョルー「あっああっ!!ひぁ・・ッ!!オコジョ番長ッ、もう、イク・・っ////」
512 : オコジョ番長「ううっ、あッ!!コジョルー・・そろそろまた、出そうなのだ・・!///」 ジュプッ!ジュプッ! ジュプ!!ジュプ!!ジュプ!! 最後の最後で、一層激しくなるオコジョ番長。 もう二人を抑制するものは、何も無かった。 コジョルーの中で、ものが大きく脈打つ。 オコジョ番長「うううっ!!コジョルー、出る、出るのだ・・、くぁあっ!うぅぅぅぅ・・・!!////」 コジョルー「ふあぁっ!イク・・ッ!!オコジョ番長ぉぉ!!あああああああーーー////」 ドビュルルル・・ッ! ドピュッ!ドピュッ!ドピュ・・ッ ビュク・・ビュク・・ 深く交わり合い、最後まで繋がったまま、二人は同時に果てた。 コジョルーの中に注がれたものは、放射線治療の影響で既にあるべき能力を失っている・・。
513 : 今夜はここまで。エロはこれで終わり。明日には終わる・・はず。じゃ
514 : ・・・ 行為を終えた二人が、フェレット番長の横に戻り、寝転がっている。 硬く冷たい机の上で、三人で一つの大きな膝掛けを布団にしながら。 コジョルーの頬にはまだほんのりと赤みが残っていた。 オコジョ番長「約束、全部守れたかな・・」 コジョルー「うん、これで全部」 オコジョ番長「そうか・・・」 虚ろな目で天井を見つめるオコジョ番長。 やがて体力を使い果たしたかのように、瞼が落ちてゆく。 コジョルー「オコジョ番長、大丈夫?」 オコジョ番長「ああ・・、でもちょっとだけ・・、疲れてしまったのだ・・・・」
515 : test
516 : 書く オコジョ番長は微笑んでいた。 膝掛けの中のオコジョ番長の手を握るコジョルー。 さっきと違い、それを握り返すオコジョ番長の力は、今にも離れそうなぐらい弱々しい。 オコジョ番長「よかった・・・約束、守れて・・。あ、そうだ・・」 オコジョ番長は携帯を取り出すと、コチコチと何か字を打つ。 それを終えると、手から滑るように、携帯はオコジョ番長の頭の横に落ちた。
517 : やっとかける。 ドビュルルル・・ッ! ドピュッ!ドピュッ!ドピュ・・ッ ビュク・・ビュク・・ ここの効果音やばいよな。すげーわ。SS界じゃこれは普通なのか。 エロ感謝。 クライマックス開始だな。どうなるか。
518 : オコジョ番長「俺は、幸せだった」 コジョルー「何言ってるの・・」 手を一層強く握り締める。 コジョルーの問いに返事は無かった。 オコジョ番長「・・・・・」 コジョルー「オコジョ番長、待って・・。まだ・・」 オコジョ番長「・・ああ・・・」 コジョルーは体を起こし、手を握ったまま、オコジョ番長の目を見つめる。 オコジョ番長「・・なぁ、コジョルー」 コジョルー「なぁに?」 オコジョ番長「結婚しようか・・」
519 : コジョルー「うん。しよう・・」 それを聞くと、オコジョ番長は再び微笑んだ。 オコジョ番長「こんな、俺なんかを好きでいてくれて・・ありがとうな」 コジョルー「ううん・・そんなこと言わないで」 コジョルーの涙が、オコジョ番長の顔に落ちる。 もう泣かないと、決めていたのに。 オコジョ番長「コジョルー・・・愛してる。・・だからもう一度、おめーの笑顔を見せてくれ」
520 : >>517 やばいかな?人によって違いはあれど、よくある擬音だと思うよ。 じゃあ書く ttp://id55.fm-p.jp/485/kemoss/ 俺が書いたやつ、まだ全部じゃないけどまとめてるからよかったら覗いてください
521 : それを聞いて、コジョルーはもう片方の手で急いで涙を拭う。 何度も涙を拭いながら、コジョルーは精一杯の笑顔を見せた。 コジョルー「私、ちゃんと笑えてる?」 オコジョ番長「ああ・・笑えてる・・。最高の、笑顔だ・・・」 オコジョ番長の瞼が、再び落ち始める。 オコジョ番長「コジョルー・・」 コジョルーの手を握り返していたオコジョ番長の手の力が、すっと抜け、 微かな微笑みを崩さないまま、オコジョ番長は静かに目を閉じた。 オコジョ番長「ありがとう」
522 : 深夜の学校で、一つの灯が、消えた。 コジョルーは動かなくなったオコジョ番長を抱きしめる。 まだ温かみの残るその体に顔をうずくめ、泣いた。 この夜が、三人で過ごす最後の時となった。 それを知っているのは、コジョルーと、無音の暗闇を照らす月だけだった。 ・・・ 翌朝、オコジョさんの家。 妹「兄さん、昨日は帰ってこなかったわね」 父「心配すんなって、友達の家にでもいるさ。ったくー連絡ぐらいよこせよなあいつも」 ザッザッ・・ その時、落ち葉を踏みしめる音が外から聞こえた。
523 : 妹はそれに気付かず、そういえばデコログの更新通知が来ていたなと思いながら携帯をいじっている。 その更新通知は深夜に届いており、表記されているブログタイトルは、『番長のからあげらぶろぐ』。早々確認する。 妹(兄さんが夜中に更新するなんて珍しいわね・・) no title ありがとう さようなら 妹(えっ・・?何これ・・) その時すでに足音に気付いていた母は、木の巣穴の入り口から外を覗いている。 母「あの子が帰ってきたわ」 妹「兄さん!?」
524 : 糊を付けかけのつけまをほっぽって、妹は母と共に木の巣穴から顔を出す。 だが木の下にいたのは、オコジョ番長を背負ったフェレット番長と、コジョルー。 母「どうしたのかしら、あれ」 全員が木の下に駆けつけた。 フェレット番長「おはようございます・・」 母「あなたたち、どうしたの」 妹は、すぐにさっきのブログ内容が頭によぎった。 だらんと力の抜けたオコジョ番長の腕を握る。 生きた者とはとうてい思えない程、冷たかった。 フェレット番長「死んだよ」 妹「う・・そ・・」 父「な、何ィ!?」 ・・・
525 : オコジョ番長は、一旦巣穴に連れこまれた。 フェレット番長とコジョルーも一緒である。 フェレット番長「すみません・・」 妹は冷たくなったオコジョ番長にしがみつき、声をあげて泣いている。 普段化粧を気にしている妹だが、今は完全にふっ飛んでいるのだろう。 父「何でっ、どうしてこうなったんだよお!!俺たちが死期も看取ってやれないなんて・・!!」 母「あなた落ち着いて!!この子たちに八つ当たりしたってしょうがないでしょ!」 取り乱す父を取り押さえる母。 父「す、すまん」 コジョルー「ごめんなさい、ごめんなさい・・」 母「いいえ、あなたたちのせいじゃないわよ。それに」 母がオコジョ番長の顔を覗き込む。
526 : 母「見てあげて、この子の顔を」 父「これは・・」 そのオコジョ番長の顔は確かに灯の消えたものだった。 しかし一同には、ほんの少しだけ、もしかしたら錯覚なのかもしれないが、安らかな微笑みを浮かべているように見えた。 父の目からも涙がこぼれ出す。 父「・・そうか。お前は、最期まで幸せだったんだな」 母「ええ、きっとそうよ・・。ねえ、あなたたち」 二人の方に振り返る母。 フェレット番長「は、はい」 母「入院してる間も沢山お世話になったわね。今までずっと、この子と一緒にいてくれて感謝してるわ」 フェレット番長「いえ・・」 コジョルー「私達も、いっぱい、大切なものを学びました」 母「それはよかった・・。この子の生きている時間は短かったけど、いい友達に囲まれて、幸せだったと思う。本当に、ありがとう」
527 : 父「それに、コジョルーさんだったか?」 父がオコジョ番長の胸に手を置き、その顔を見つめたまま話し出す。 コジョルー「はい」 父「この息子の恋人・・だったのか?」 コジョルー「え、えっと・・・そう、です」 予想外の質問に、コジョルーはドキッとした。 まさかオコジョ番長の父親に言われるとは。 父「こんな息子を好きになってくれて、ありがとうな。彼女ほって死んじまうなんて、とんだ馬鹿野郎だよこいつは」 コジョルー「いえ、・・私より早く死んじゃっても、オコジョ番長はオコジョ番長ですから」
528 : 父「そう言ってもらえて、きっとこいつも喜んでいるな。君たち、そして沢山の友達が、こいつにとって一番の宝物だったんじゃねえかな」 フェレット番長「・・俺らも何かの役に立てたのなら、よかったです。ありがとうございます」 コジョルー「ありがとうございます」 その日の夜、オコジョ番長の通夜が行われた。 クラスメイト全員で、オコジョ番長の冥福を祈った・・。 ・・・
529 : ・・みんなは、友達を大切にしているか? いつも喧嘩ばかりしているけど、まあ何だかんだで仲良し、なんていう友達もあるだろう。 そいつがもしいなくなったら・・。 失いかけてからしか大切さに気付けないなんて、哀れなもんだよな。 友達に限った話じゃねえ。親しい人について考えてみてくれ。 そいつと過ごす時間は、当たり前のようでかけがえのないものだ。 いつ終わりが来るかわからないぞ。 だから、何気なく過ごしている周りの人との時間、そして存在を、大切にしてほしい。 さて、あいつがいなくなってしまった今、あの学校の番長は俺だけになってしまった。 でも立ち止まってなんかいられねえ。気合い入れて行くぞ。 見守っててくれよな、オコジョ番長。
530 : ・・私は、ずっと気付けなかったものが沢山あった。 大切なものは平凡な生活の中にある。 だけど、それが当たり前になっちゃうから、気付けないの。 私はオコジョ番長のことが好きだってことにすら・・。 それはこんな生活があったから生まれた気持ちだったのかもしれないけどね。 みんな、今の時間を大切にしてる?全力で生きてる? そうすれば後から悔やむことはない、とは言い切れないけど、少なくはなるよ。 それに、好きな人ができたら、迷わず気持ちを伝えて。 いいかげんな気持ちじゃだめだけどね。 私にとってオコジョ番長は、世界で一番、好きな人。
531 : 十数年後。 コジョルー「いってらっしゃい、気をつけてね」 子供「うん、いってきまーす!」 あれからもう十年以上。 私の中では、いまだに鮮明に記憶に残ってる。 でも奇跡ってあるんだよ。 私が産んだのは、あなたの子供。 そして私が世界で一番愛しているのは、オコジョ番長、あなただけ。 未練がましいと言われちゃうね。 だけどこれからも、ずっと・・。 ・・・ 子供「今日から私も華のJK!よーし、行くのだ!」 ここはとある小さな村の、人間、動物、共学の学校である。 おわり
532 : 以上。一ヶ月近くもつきあってくれてありがとう。いつも感想とか本当に嬉しかった。 オチは俺の能力じゃこれが精一杯・・。そしてもうこんな長いSSを書くことは無いだろうw ちょっと疲れたんで数日は休憩。でもまた何か書きた(ry では失礼。
533 : お・・・面白かったああああ! 乙!
534 : 感動のラストだったな!読んでる途中エピローグで子供でてきて終わりそうかなって思ってたわ。 ちゃんとエロもうまくつなげたな。 長い間執筆乙。おれもこんなに長いエピソードじっくり読んだの初めてで勉強になったわ。 オコジョ愛しっかり伝わったぜ!主は日本一のオコジョ厨だと誇るべし。 乙した!
535 : >>533 >>534 感想ありがとお。 まぢで長かったw 日本一てwでも放送から10年たつオコジョさんでこんなSS書くのは俺ぐらいか とりあ>>520 のホムにまとめとく ほな
536 : 避難所なんてあったんだ http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/anime/2222/1100696513/
537 : _,..,,_ /丶 r':::ゞ ^ -丶/...,,,_ ,..,_ /~^'‐-,,,___ ,,_ lヾ ,i'〇'lヽ\ /丶i, ~^'‐-,,,___/ /ヽ ,,, ~^7'‐-..,,,;l,,二--' ,,.。i()'l, /~^'‐-,,,___ / / ヽ∧/l  ̄7~^二= ~'~ ''-'l__,,,___ ~^'‐-,,,.___/ / / / ):::lヽ7 ‐''''''l^~ ,,.-'''^ヽ, /='‐-ニ;;. / / / l ( l 」 i/l/l/,‐~ ~^'‐-,_ ./ / / / l 'i / 7 l ̄ l;;;;;;;//'~ / / / / 'l 'i,/ l;;;;;//' / / / 'l ヽ l;;;/ / ヽ./ / 人 l/ / __ ,/ / __l l___ ,/ 丶 l__ _ / / 人 l l l // / / ヽ, l .l l / / 7w' l__l ,l / / / /ヽ ,il ノ..........::;;/ / / / / ,i' ~i,_ _,,,-‐'‐;;;;/''^ / / / / / ,il,,,/ l ~/~ / / / / / / / ,ilト' ,l i' / / / / / il' 7w' / / / / / /' / / / / ヽ/ ./ / _ _ ./ / l_l l_l /ヽ / / / / ./ / `
538 : またSSかきたいんだけど、どうしよっかな 今考えてるのは入れ替わりネタ(コジョピーとコジョルーの中身が入れ替わるとか)でエロいの書くか、前回の続きでオコジョ番長が死んだあとコジョルーに子供ができる話か どれにしても前回ほど長くはしない もし見てる人がいたら意見ください エロSSのリクとかもあればできる範囲で受ける まーレス無くても気が向けば不意に何か書くかも
539 : おやびんより大きくなるでやんす  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ,,..-‐-.,,___,,,...-‐‐‐-...,,,__,,..-‐-..、 /:: lヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::^/ ::ヽ l : lゞ:::::::;;;;;;:::::::::::::::::::::::::;;;;;;:::::::/l ::l ヽ:::::::::;il〇 ヽ::::::::::::::::;il〇 ヽ:::::::::/ ゝ::;il'^-,,,,-li;:::::::::::::;il- ,,,,-^li;:::イ -‐‐‐‐--l,__:~''‐--‐':~ ,, ~:'‐--‐~__;;;l--‐‐‐‐- ,,,,,,,,----l'-ニ=- /\ -=ニ--'l----,,,,,,,, l:::::: l .... l :::::::l /:: l:::::::::l ::::ヽ、 /: l::::::l :::::ヽ、 /: ヽ;/ :ヽ __/ ヽ__ ,ゝ└ _,,.-‐'~ ~^ー-,,_ ┘く  ̄l/'v':: :::l 'ヘl ̄ .l:::: ::::l l::::: ::::::l |:::: :::::::| |:::: :::::::| |:::: :::::::| |:::: :::::::| |:::: :::::::| |:::: :::::::| |:::: :::::::| |:::: :::::::| |:::: :::::::| |:::: :::::::| |:::: :::::::|
540 : l::::: ::::::l |:::: :::::::| |:::: :::::::| |:::: :::::::| |:::: :::::::| |:::: :::::::| |:::: :::::::| |:::: :::::::| |:::: :::::::| |:::: :::::::| |:::: :::::::| |:::: :::::::| |:::: :::::::| |:::: :::::::| |:::: :::::::| |:::: :::::::| |:::: :::::::| |:::: :::::::|
541 : |:::: :::::::| |:::: :::::::| |:::: :::::::| |:::: :::::::| |:::: :::::::| |:::: :::::::| |:::: :::::::| |:::: :::::::| |:::: :::::::| |:::: :::::::| |:::: :::::::| ,,,....-, |:::: :::::::| ,,..-‐^~::::r'' |:::: :::::::| ,,r':::::::::::::;-' |:::: :::::::| ,,-'~::::::::::::::i' |:::: :::::::| ,,,-'^::::::::::::::::;-'~ |:::: :::::::|-'^~::::::::::::::;;;;- l::::::: :::::::l;;;;;;;;;;;;;;;;-'^ l:::::: ::::::/;;;;-‐'' ヽ:::: ::::/ /^ー--...,,,____,.........,,,___,,,.-ヽヽ, ~ー-‐'^ ^ー-‐''~
542 : ちょろり焼いてたべたい
543 : このまえSSかいてた者です。 また書きたくなったから今夜からちまちまいく 前回の続編っぽいもの。長くはしない 誰も見てなくても書くんでしくよろw
544 : オコジョ番長はもういない。 あれからしばらく・・。私たちは変わらず毎日を過ごしている。 いつまでも泣いていても仕方がない。 だけど、心の片隅にはいつもあなたがいるよ。 大丈夫、私は元気にやっているから と言いたいところだけど・・。
545 : コジョルー母「コジョルー、早く起きなさい」 コジョルー「・・・・」 コジョルー母「遅刻するわよー」 コジョルー「・・・だるい・・」 朝。 前までならすんなりと起床していた時間。 だがここのところ、コジョルーは体調がおかしかった。 しかし学校を休む程ではないと思い、異常にだるい体を何とか起こす。 コジョルー「気持ち悪い・・」
546 : 朝食もほんの少ししか入らなかった。 コジョルー母「あら、もういいの?もしかしてしんどい?学校、休む」 コジョルー「胸焼けがする・・。大丈夫、動き出せばおさまる。じゃあいってきます」 化粧をする気力が起きず、耳の飾りと愛用のグリーンのカラコンだけを装着して学校に向かった。 ・・・ 体の不調は朝だけではない。 授業中もだるさや眠気が続き、熱っぽく感じることもある。 空腹になれば朝のように吐き気やむかつきに襲われる。 コジョルーの変化は皆の目にも明らかであった。
547 : トモコ「コジョルーさん、ここのところ、ちょっと変だよ」 ママ「聞いても、大丈夫とか平気としか言わないし。オコジョ番長がいなくなって、不安定になってるのかしら・・」 トモコ「そこまで辛そうには見えなかったけど、やっぱり無理してるのかなー」 ゆうた「少なからずはあるだろうね・・」 一方、フェレット番長はオコジョ番長の妹にこのことを相談していた。 夏以来、たくさん関わってきたおかげで、オコジョ番長がいなくなってからもそれなりに親しい関係であった。 妹「なるこどねぇ。精神的に疲れて、ホルモンがおかしくなってるとか・・、うーん私にもよくわかんないけど」 フェレット番長「そうなのかなー。それにこの前なんか話してたらいきなり泣き出して、何て言うか情緒不安定なんだよな。見た目にはわからないけど、相当ダメージ受けてんのかな」 妹「一回コジョルーさんともちゃんと話がしたいわ」
548 : ・・・ 三学期の半ば、続く体調不良。 家族の心配も募る。 情緒不安定、意味もなく苛立ったり、泣いたりしてしまう。 肌荒れ、吐き気、いつもだるく疲れやすい体。 そして、遅れすぎている月経。 ある日、コジョルーは薬局にいた。 学校帰りなのか、制服のままである。 その手には、妊娠検査薬・・。
549 : 妹「あら、コジョルーさん」 コジョルー「!!?」 聞き覚えのある声で、コジョルーは手に持った検査薬をさっと棚に戻す。 妹「学校帰り?」 コジョルー「う、うん。ちょっと親に頼まれたものを買いに来たの」 咄嗟に変な嘘まで言ってしまった。 妹「そうなんだ?最近体の方はどう?」 コジョルー「平気。心配しないで。またね」 妹「あっ!ちょっと!」 オコジョ番長の妹の呼び止めも聞かず、逃げるようにコジョルーは立ち去った。
550 : 一時間後。 再び、さっきと同じ場所にコジョルーの姿はあった。 今は、普段外出には使わないようなジャージと黒のパーカーに身を包んでいる。 ・・心当たりは、あるといえばある。 だけど、オコジョ番長は、もう子供を作れない体って言われてた。 これは念のため。あるはずのないっていうのを確信させるためのものなんだから・・。 そう強く言い聞かせ、こんなものを買う自分を誰にも見られないように顔を伏せたまま、コジョルーは妊娠検査薬をレジへ運んだ。
551 : そう、あるはずがない。 だって医者がそう言ってたのだから。 もしこれで予想外の結果にでもなろうものなら、世の中は間違っている。 そんなことを考えている自分を早く安心させたい。 今度、ちゃんと病院にも行かなければ。 あの塚原先生のところに。 しかしそのコジョルーの思いは、妊娠検査薬に裏切られた。
552 : 今夜はここまで、またあした
553 : 書く コジョルー「そんな、こんなことって・・。私、どうすればいいの・・!」 頭が真っ白になる。 すぐに事態を飲み込めるはずがなかった。 何も考えられない、だが涙が出た。 最近すぐに泣いてしまったり、感情が抑えられなかったり、情緒不安定な自分を自覚していた。 それもこれのせいだったのか。 使用済みの検査薬を巣穴の外に隠し、コジョルーは事態から逃げるように眠りについた・・。
554 : ・・・ 翌日。 まだ昨日のことは飲み込めない。 ただ吐き気と体のだるさが、そのことを頭から離さなかった。 コジョルー「・・・もしもし」 妹『もしもし〜どうしたの?』 妊娠したかもしれない、そう言おうとした。 ・・言おうとしたが、言えなかった。 妹『ん?』 コジョルー「あ、えっと、昨日は急に帰っちゃってごめんね。何だか私、呼び止められたのに走って帰ったから、気になってて」 妹『あら、そんなこと?別に気にしてないわよ〜。今度またゆっくりお話しましょう』 コジョルー「うん。じゃあ、それだけ・・。またね」 また、嘘をついてしまった。 その日もコジョルーは、学校から一人で下校する。 向かったのは、塚原医院。
555 : 受付「保険証の提示をお願いします」 コジョルー「・・あっ」 そういえば保険証は家に置いてある。 ここまできてそれを思い出した。 コジョルー「すみません、また来ます・・」 ・・・ その頃。 コジョルー母「あら、随分落ち葉が溜まっているわね。たまには外も掃除しなきゃ」 ザッザッ・・ コジョルー母「あら、何かしらこれ」 溜まっていた落ち葉のしたから出てきたのは、使用済みの妊娠検査薬。 コジョルー母「こんなもの誰が捨てたのかしら」 コジョルー「ただいま・・」 コジョルー母「おかえりなさい。ねえコジョルー、ちょっと」 コジョルー「なぁに、ママ」
556 : 拾った妊娠検査薬をコジョルーに差し出す。 コジョルー「!!」 コジョルー母「今こんなものを見つけたんだけど、まさかあなたのものじゃあ・・」 コジョルー「・・・・」 ここまで来て、もう逃げられない。 コジョルーは母からそれを取り、一目確認すると コジョルー「私の」 小さく、そう呟いた。 コジョルー母「えっ・・」 コジョルー「これは、私のなの」 コジョルー母「嘘・・。そんな、何言ってるのよ」 落ち着いているように見えるが、コジョルーの母は明らかに動揺していた。 コジョルー「ママ、ごめんなさい・・・」 コジョルー母「と、とにかく、着替えなさい!すぐに病院に行くわよ」
557 : 再び、塚原医院。 コジョルー母「失礼します」 都「こんにちは。あら、あなたは確かあの時の、コジョルーさん」 都はコジョルーのことを覚えていた。 オコジョ番長が入院している時にいつも出入りしていたのだから。 コジョルー「私を診察してください。私、赤ちゃんが出来たかもしれない・・」 都「え・・?」 コジョルー母「あ、あの・・すみません」 都「ええ、わかりました。ではお母さんは、外でお待ち下さい」 ・・・ モニターには確かに、コジョルーが宿した新しい命が写っている。 思わずお腹に手を当てる。 都「これが、あなたのお腹の中の赤ちゃん。九週目に入ったところですね。妊娠三ヶ月です」
558 : コジョルー「三ヶ月??私、その・・そういうことがあったのは12月の30日に、一度だけ・・」 都「妊娠の週数というのは、前の月経があった日を一日目と数えます。だから12月だとすると、ちょうど計算が合うんですよ」 コジョルー「はい・・」 都「ちゃんと日を覚えてるってことは、好きで結ばれたんですね?」 コジョルーは、さっきの曖昧な返事と打って変わり、はっきりと頷く。 都「相手にはちゃんと言いましたか?」 その言葉に、コジョルーは胸が締め付けられた。 相手は、世界で一番愛しているそのひとは、もうこの世にいない・・。 コジョルー「相手は・・・オコジョ番長です」 都「まあ・・・!」 都も、塚原を通してオコジョ番長の死は耳にしていたのだ。 コジョルー「それに、オコジョ番長はもう子供は作れないって・・」 塚原「そのことについては私が説明しよう」 都「せ、先生!!いつの間に!?」
559 : 塚原「確かにオコジョさんは、放射線治療の影響で生殖機能は大幅に失われた。普通なら自然に妊娠なんてありえない程にな。だが機能が完全に失われたわけではなかったもかもしれない。 元の数百分の一でもそれが残っていれば、子供が出来る確立は・・・0.000001%だったとしても、0%ではない」 これは奇跡。 普通ならありえない。0.000001%のことが、そうそう起こるはずがない。 特別な何かがあって、この結果に至ったのだろうか。 都「・・医者として説明しておきますね。妊娠しても出産を望まない場合、人工妊娠中絶手術が受けられます。母体に負担をかけないためには、妊娠12週目、できるだけ早く手術を受けることが望ましいです」 しかし、この結果を素直に喜ぶことはまだできない現実があるのだ。 まだ高校生。さらに父親はいない。 今子供ができて、育てることができるのか。 誰もが無理だと思うのは当然のことだろう。 しかし、そんなものを押しのけてしまう女の本能が、コジョルーにも芽生えていた。 コジョルー「先生。産んだら、だめですか?」
560 : 都「・・・」 コジョルー「17歳で、父親もいなくて、それで産んだら、罪にな、・・る?」 都「・・・いいえ。子供を産むのは何歳でも罪になりません。だけど子供を産んで、育てられなかったら、罪になるんじゃないかしら」 コジョルー「・・・はい」 都「あなた一人で、育てられますか?あまり時間はないけど、よく考えてください。あなたはまだ未成年。辛いだろうけど、親ともちゃんと話し合ってください。」 コジョルーは母と共に、塚原医院を後にする。 コジョルー母「・・・」 コジョルー「ママ・・」 コジョルー母「・・・」 コジョルー「ママ・・、ねえっ!!」
561 : 無言で歩き続ける母の服の袖を掴む。 コジョルー「何か言ってよ・・、怒るなら怒って」 パンッッ!!!! 母の手のひらが、コジョルーの頬を強く打つ。 その母の表情は、怒り、悔しさ、不安、様々なものに満ちていた。 コジョルー母「どうして・・」 今にも泣きそうな顔で、コジョルーを抱きしめる。 コジョルー母「コジョルー・・・どうしてっ・・・」 コジョルー「・・・・・・」 そして、何度も何度もコジョルーの頭を撫で続けた。 色々なものが入り混じり、コジョルーの胸に、深く刺さった・・。
562 : くっそこれじゃ14才の母じゃん おやすみ
563 : ノリで書き始めたけどなんかノらない・・ どーしよ
564 : コジョルー父「冗談だよな?」 二人「・・・」 コジョルー父「だろ?」 コジョルー母「いいえ・・」 コジョルー父「ありえないよ、よりによってこいつが」 母が、妊娠証明書と書かれた紙を差し出す。 そこに、はっきりと示されたコジョルーの名前。 コジョルー父「・・何だよこれ。冗談にしちゃ手が込みすg」 コジョルー母「今三ヶ月に入ったところで、病院の先生が、手術するなら急がなきゃならないって言ってたわ・・」 コジョルー父「警察にはもう届けたのか?何かあったんだろう?合意の上でそんな、・・こんな訳ないだろう」 母以上に動揺するコジョルーの父。 冬だというのに、顔には汗がはっきり確認できる程滲んでいる。
565 : コジョルー「違う・・」 父「ん??」 コジョルー「ママにも聞かれたけど、私、無理矢理とかそういうのじゃない」 父「・・そう言えと脅されたのか?」 コジョルー「違う!!・・違う・・」 震える父の手。 今にも爆発して発狂してしまいそうな怒りを押さえ込んでいろように見える。 コジョルー父「っ・・・おい、一体誰だ、・・どこのどいつだ・・」 コジョルー「・・・オコジョ番長」 コジョルー父「よし今すぐここに呼び出s」 コジョルー「何言ってるの!!!死んじゃったひとを呼べるわけないでしょ!!」
566 : そう言われ、ハッとする父。 しかし、すぐにまた話し出す。 コジョルー父「何ィ?オコジョ番長って・・お前、あの子と何があった」 コジョルー「死ぬ間際、ほんの少しの間、付き合ってた・・かどうかはわからないけど、両想いだった」 あちらの両親と違い、コジョルーの両親はこの関係については初耳だった。 コジョルー父「お前は、同級生をこんな目に遭わせて勝手に死んでしまうような男と付き合ってたのか」 コジョルー「そんな言い方しないで!!」 コジョルー父「相手がお前のことを本当に大切に思っていたならこんなことになる訳ないだろ!!」 コジョルーの肩を掴み、激しく揺さぶる父。 その姿は、去年の夏、塚原医院の診察室でのフェレット番長の姿に重なった。 コジョルー「パパは何もわかってない!!!パパなんかに絶対わかんないんだから!!!」 たくさん涙をこぼしながら、コジョルーは叫んだ。 父の手を振り払い、そのまま外に飛び出す。 それを止めようとした母の手まで引っかいて、コジョルーは走り去った。 コジョルー母「痛っ・・」 コジョルー父「ほっとけ!!!!!あんな奴もう娘じゃない!!!」
567 : それから父はうずくまって泣いていたが、しばらくすると、スイッチが入ったかのように立ち上がる。 コジョルー父「出かけるぞ」 コジョルー母「えっ?」 父は乱れたワイシャツとネクタイを正し、よばに置いてあったスーツをはおる。 コジョルー父「向こうの親に会いに行く。こういうのは先手必勝だ、行くぞ!」 コジョルー母「ちょっとあなたっ」 母は、コジョルーに黙って行くのは・・と言おうとしたが、今の父に何を言っても無駄であろう。 ・・・ 気が付くと、コジョルーは街に来ていた。 様々な光が輝く夜の街。絶え間なく人が行きかっている。 妹「あれ?コジョルーさんじゃない。何やってんの?」 声の方向に振り返ると、制服姿のオコジョ番長の妹が。 その後ろにはフェレット番長と、バイクにもたれかかった長谷川もいる。 フェレット番長「・・コジョルー、何かあったのか?」 コジョルー「・・・」 コジョルーは涙をぬぐい、妹とフェレット番長に真実を告げた・・。 ・・・
568 : おやすみ
569 : 見た
570 : オコジョ番長の家。 父「いきなり何を言い出すかと思えば・・。そんなこたぁー俺らに言われても困っちまうぜ」 コジョルー父「な・・っ!」 母「ちょっと!」 父「だって証拠がねえだろ。例えあいつがそのコジョルーちゃんと恋人だったとしてもな」 コジョルー父「うちの娘が嘘をついてるとでも言うのか!!」 コジョルーの父はオコジョ番長の父に今にも飛び掛りそうだったが、コジョルーの母がそれを必死に止める。 コジョルー母「あなたも落ち着いて!」 コジョルー父「これが落ち着いていられるか!!」 ・・・ ブオオオォ・・ドドドドド・・ 長谷川のゼファーが、オコジョ番長の家の前で停止する。
571 : 妹「ありがとう長谷川くん。また遊ぼ」 長谷川「おう。また連絡くれ」 タンデムシートから、妹とコジョルーが飛び降りた。 三人乗りだとかいう突っ込みは無しで願いたい。 長谷川「じゃあな」 カチャッ、フォアアアアアアアン・・ 走り去るゼファー。 ショート管のサウンドが、暗闇の中へ消えていった。 コジョルー「・・パパの声だ。私の親がここに来てる」 妹「どうやらそのようね」
572 : 遅筆すまん 妹がコジョルーを連れ、巣穴に入った。 妹「ただいま」 母「おかえり。あら、あなたは・・コジョルーさん」 コジョルー「こんばんは・・。ごめんなさい、私のせいでこんなことになって」 コジョルーの父が、妹の方を見る。 コジョルー父「・・女の子を夜遅くまでほったらかし、それにふしだらな格好。自由に育ててらっしゃるんだなあ、あんたのとこの子は」 父「何だと!」 嫌味を含んだ口調で続けるコジョルーの父。 コジョルー父「亡くなった息子さんも不良だったんだろ?いかにも考え無しに女性を孕ませそうn」 父「てめえっ!!大概にしやがれ!!」 コジョルー「やめてよ、パパ・・」 今にも再び泣き出しそうなコジョルー。 妹がコジョルーの父につかつかと歩み寄る。
573 : 妹「ちょっと、あんた何様?いくら何でも失礼じゃないですか?」 コジョルー母「そうよ、あなた少し頭を冷やして!」 人間のギャルと同じように盛りまくった大きな瞳でコジョルーの父を睨みつける。 妹「あなたが私たちの何を知ってそんなこと言えるんですか?」 父「だ、だがコジョルーはここの息子が相手だと言った!」 妹「ええ、聞いたわ。コジョルーさんから直接ね」 視線を逸らす妹。動物らしからぬ派手なピアスが顔の横で揺れる。 父「けどそれは何の証拠もねえ!」 妹「・・父さんにも言っておくわ。確かにコジョルーさんが言ってたってだけじゃ、そう思うわよね。事態が事態だもん。けどコジョルーさんは、人様に迷惑をかけるような嘘をつく子じゃない。父さんや母さんだって、そんなのわかるでしょ? 兄さんが入院してる時、ずっと助けてもらって、いっぱい話もしたじゃない」 父「・・・」 母「・・・」 ・・その通りだ。 この子が、そんな嘘をつく訳がねえじゃねえか。 あんなに優しくて、そして最後まで一途に好きになったひとを愛していた、純粋な可愛い女の子。 きっと「子供ができた」なんて打ち明けるのも、怖くてたまらなかっただろうな。 俺はそれを踏みにじった。自分らのことしか考えてなかった。 もしこいつ(妹)がこの時間に帰ってこなかったら、俺は今頃あの嫌味な向こうの父親をぶん殴って、まともに話もしないまま追い出してたぜ・・。
574 : 妹「不毛な争いなんて、兄さんも望んでいないはずよ・・。って、私なんかが偉そうに言うのもおかしいけどね」 コジョルー父「・・さっきは、あんなことを言ってしまってすまなかった。また、何かあれば来る」 父「ああ、こっちもできることはしたい。元はといえば、うちの息子のせいだから・・」 コジョルー一家はオコジョ番長の家を後にした。 寒く、暗い夜道を三人で歩く。 コジョルー母「ねえ。相手の子って、どんな子だったの?私たちにも教えて」 優しい声でコジョルーに問う母。 コジョルー「オコジョ番長はね、気が強くて、ちょっと怒りっぽいかった。でも案外ヘタレっていうか、いつも威張って強がってても、繊細なところもあるの」 母「何だか可愛らしいわね。私、てっきり怖い人なのかと」 コジョルーは少し首を振る。 コジョルー「ううん、全然そんなことないよ。そして、やる時ばっちりやってくれる。何だかんだで、心の中はとっても優しいひとだと私は思う。いつも、みんなの中心・・」
575 : 遠くの夜空を見ながら、コジョルーは思い出していた。 オコジョ番長と過ごした記憶。 壮絶な闘病生活。 そこで二人だけの秘密ができたり、様々なものを学んだ。 コジョルー「私にとっては今でも、世界で一番、大好きな男の子」
576 : 母「そう・・」 コジョルー「それにね、元々オコジョ番長は、生涯子供が作れないってお医者さんに言われてた。放射線治療っていうもののせいで。だからこれは、奇跡・・」 母「・・・」 ・・はっきりとは聞いてないけど、この子は今、多かれ少なかれ産みたいって思ってるはず。 一見大きな過ち、だけど見かたを変えれば、亡くなった彼がこの子が言う通り奇跡を起こして、残してくれたものなのかもしれない。 そして、誰しもが持つ母性、女の本能。 私だって子を持つ親、よくわかる。 もっとも、私の結婚や妊娠や出産は今のこの子の歳より何年も後、というか今の社会においての一般的な歳だった訳だけど。 この子は17歳。とはいえ自立できない歳ではない。 だけど・・、やっぱり今の私に賛成はできないわ。 ・・・
577 : 数日後。 人間、動物、共学の学校では、一つの大きな噂が立っていた。 井澄「ねえ、コジョルーさんっているでしょ、オコジョの」 繭美『誰、それ』 DQN女「B組のだろ。知ってる知ってる、妊娠したってマジなんかヨ?」 井澄「マジなんだって。大人しくて可愛い子だったのにびっくりよねー。しかも相手がオコジョ番長とか何とか」 DQN女「あの亡くなった子だよな。うっわーどうすんだろ」 フェレット番長(チッ。いつかこんな日が来るんじゃないかとは思っていたが、恐れてたことが現実に) それはコジョルーにとっては不愉快なものでしかない。 しかし事態が事態、時間が解決してくれる、などという甘いものではなかった。
578 : 一方、別の学校。 ギャル友「ねえ、死んだあんたのお兄ちゃんが女の子妊娠させてたってホント?」 妹「・・ええ。本当よ」 ギャル友2「えーっ、やっばー。相手の子かわいそー・・」 妹「・・・」 放課後。 妹「ねえ、そっちの学校でも、やっぱ変な噂立ってる?コジョルーさんのこと・・」 コジョルー「・・うん」 妹「ごめんなさい!!私のせいなの!」
579 : コジョルー「え?」 いきなり謝罪され、キョトンとするコジョルーとフェレット番長。 フェレット番長「どういうことだ」 妹「私、デコログに、この前コジョルーさんの親がウチ来てた日のこと書いちゃったの・・」 フェレット番長「はあ!?何考えてんだよ!」 思わず声を荒げるフェレット番長。 しかしコジョルーがそれを制止する。 コジョルー「待ってフェレット番長。怒らないで話を聞いてあげて」 妹「私、コジョルーさんの助けになることがあればと思って、みんなならどうする?って書いて・・。けど冷静に考えたら、こうなることがわからなかった訳ないのに」 フェレット番長「・・・で、今その記事はどうなってんだ?」 妹「まずいと思って書いた次に日に消したわ。けど私のブログ、更新通知とかしてる子かなり多いから・・。本当、ごめんなさい!!」
580 : 鞄の中で鳴っている携帯も無視し、二人に頭を下げる妹。 その姿はいつもの悪羅ギャルな雰囲気が完全に消えている。 フェレット番長「うっかりじゃ済まされないぞ。こんな噂、学校の奴らの親とかにまで広まったら、コジョルーだけじゃなくて、その家族や君らも・・」 コジョルー「フェレット番長、もういいよ」 フェレット番長「だ、だがしかし」 コジョルー「ねえ、そんなに落ち込まないで。事実なんだからどうせいずれはバレることだろうし、私もこれぐらい覚悟してたから」 妹はその言葉で、伏せていた目をゆっくりコジョルーの方に合わせた。 妹「コジョルーさん・・」 コジョルー「暗い顔してるなんてあなたらしくない。ねっ、カラオケ行って元気出そ?」 いつもの笑顔で、妹の手を取るコジョルー。 大きな瞳に光が当たり、グリーンのカラコンの模様がはっきりと映っている。 妹「・・ありがとう、コジョルーさん」
581 : 気分ノらないからちょっと遊んでみる まとめ
582 : しくった上げちまった とりあ俺が書いてる今回と前回のSSの、俺の中での設定 ・主役、メイン オコジョ番長:死亡、当時高二、ヤンキー、ケモショタ フェレット番長:高二、オコジョ番長の親友だった、ツンデレ、ホモ? コジョルー:高二、17歳、ケモロリ、大人しい系、死に際のオコジョ番長とセクース→妊娠、それが噂になってこれから色々とやばげ ・家族ら オコジョ番長の親:放任主義だがスジは通している、早婚、元ヤン 父 30代中盤、公式のようなニートではない、中卒、ガテン系 母 30代中盤、派手、ちょっとキツめ、専業主婦 オコジョ番長の妹:高一、学校は別、悪羅ギャル、ケバい、デコログ、長谷川と仲良さげ、出番増えそう コジョルーの親:歳もそれなりの普通の両親 父 40台後半、娘に厳しそう、普通に大卒、スーツ着てる、オコジョ番長一家をDQN扱い 母 40台前半、地味目、夫のブレーキ役 ・サブ 塚原:医者、オコジョ厨、変態的なシーンを書く隙がない・・ 都:女医 サエキ先生:公式ほど屑ではない、元気のある普通の教師 槌谷、チョロリ、トモコ、ママ、ゆうた、漫画家、双子:クラスメート、大体公式通り 繭美、井澄:隣のクラスの子、悪い意味でコジョルーの噂が気になっている 長谷川:高三、ヤンキー、学校は別、カワサキ・ゼファー400に乗っている
583 : ・・・ フェレット番長「てか、マジでオケ来ちまったし」 さっきのコジョルーの発言から、一同はカラオケに行った。 妹「いいじゃない。今日は私がおごるわよ」 コジョルー「えっ、そんな・・」 とコジョルーが遠慮がちに言う。 妹「いいのいいの。お詫びがわり。って軽すぎか;」 コジョルー「ううん。というか気にしてないってば」 フェレット番長「そういやこの面子は初めてだな。今までは・・」 フェレット番長が言いかけ、途中でやめる。 その時皆の脳裏には同時に、元気だった頃のオコジョ番長の姿が浮かんでいた。
584 : フェレット番長「・・何か物足りねえな、あいつがいないと」 『一番は俺な〜!』 聞きなれた、だがもう二度と聞くことはできない声が、今にも聞こえてきそうな気がしてしまう。 コジョルー「・・・」 妹「・・ちょ、ちょっと、オケ来てまでしんみりしないでよね!ホラ早く曲いれなさいよ!」 フェレット番長「あ、ああそうだな。じゃあ一番俺でいいか?」 デンモクがフェレット番長の元に。 妹「ねえあれ歌ってよ!『勇気100%』!」 フェレット番長「は?」 妹「かなり前に兄さんと一回歌ってたじゃん。聞きたい!」 フェレット番長「そーだっけ?まあいいが」
585 : ピッピッピ 画面に表示される『勇気100%(ya-ya-yah)』。 フェレット番長は思い出した。 確かにオコジョ番長と歌ったことがある。一回ではない。 キーの高いYa-Ya-yahバージョン、あいつの声にはぴったりだった。 フェレット番『がっかりしてめそめそしてどうしたんだい、太陽みたいに笑う君はどこだい、Wow Wow』 俺の記憶に残っているのは、あいつの声が混ざったもの。 だが今は、あまり好きではない自分の声だけが一室に響く。 何故好きじゃないかって?だってちょっと老けてるだろ? フェレット番長『胸を叩いて冒険しよう〜』 『ヘイ!ヘイ!』・・ハイトーンボイスが頭の中ではっきりと響いた。 俺は全力で歌った。あいつのことばかり考えてると、悲しくなるから。 フェレット番長『抱きしめながぁーーらーーー!』 負の感情を追い払うように。 フェレット番長『僕たちが持てる輝き永遠に〜、忘れないでねーー!!』
586 : 放置まんすー ・・・ フェレット番長「・・・」 妹「ありがとー。じゃあ次私でいいかしら?」 フェレット番長「・・ああ」 コジョルー「フェレット番長、どうかした?」 一曲目を歌い終わったフェレット番頭は浮かない顔をしていた。 ・・・ちくしょう、生前のあいつの姿が頭の中に染み付いて離れねえ。 数ヶ月前のことが、昨日の出来事のように蘇ってきやがる。 フェレット番長「いや、別に・・」 って、あいつAKの曲いれやがった。女の癖に!(失礼)
587 : 妹『・・畜生畜生、今も今も、胸を締め付ける曲が流れるRADIO』 あいつ、よく歌ってたなこれ。 声や見た目は違うが、この子の歌い方の癖、マイクの持ち方とか、 あいつに、そっくりだ。・・ And I Love You Soを歌う妹の姿も、生前のオコジョ番長の姿の重なってしまう。 悲しい気持ちが蘇ってしまう。 しかしそれと同時にフェレット番長は、この数ヶ月感じることのできなかった安心感のようなものを、ほんの少しだが感じていた。 その正体を完全に把握することは、自身にもできなかったが。
588 : 俺は見てる
589 : あざす はっきり言ってネタにつまっている
590 : 宇野あゆみにはいくら入ったんだろう
591 : ずっと書いてなくてごめん 忙しい いや、だるい もし誰かが続きを書きたいならやってくれてかまわない まあ多分それはないだろうからまたやる気次第で再開すっかも
592 : る♪
593 : 再放送してくれないかなぁ 前期OPが懐かしい
594 : 今見ると泣けるよね
595 : コジョルーの噂は、この小規模な学校の中で同学年には知らない者はいないほどまでに広まっていた。 心配そうにしてくれる子もいるが、やはり冷たい視線も突き刺さる。 そして、そんな噂が生徒の間だけでとどまるわけがなかった。 サエキ先生「コジョルーさん、ちょっと」 コジョルー「る?」 サエキ先生「今から職員室に来てもらえるかな。少しお話があるんだ」 ・・・ キツネ先生「コジョルーさん。最近、あなたに関する大変な噂が耳に入ったのですが」 コジョルー「噂ならホント、です」 もう、この目の前の教師が何を言うかなどわかっている。 コジョルーは聞かれるまでもなく答えた。 コジョルー「私のおなかには、赤ちゃんがいる」
596 : 制服の上から、自分のお腹に手をあてるコジョルー。 コジョルー「このこと、ですよね?」 キツネ先生「ええ・・。その確認がしたかっただけです。本当なんですね」 コジョルー「・・はい」 すぐにコジョルーは解放された。 あれ以上は何も聞かれず、どうこう言われることもなく。 それがかえって不気味だ。 フェレット番長「おう」 職員室の前には、鞄を持ったフェレット番長の姿。
597 : フェレット番長「何の話だったんだ?」 コジョルー「別に・・。噂はホントなのかって聞かれただけ」 マフラーを巻きながらコジョルーは答えた。 フェレット番長「それで、本当だって言ったのか?」 コジョルー「うん。嘘つけることじゃないし」 フェレット番長「まーな」 二人にも何となくわかる。 こんな確認だけで終わる話じゃないだろう。 生徒が妊娠、学校にとって、それはどのようなことなのか。 他の生徒、親、世間・・。 考えなくても、わかる。
598 : .
599 : もう最終回から10年か 今でも一番好きなアニメ
600 : 600ゲット
601 : 10年も経つだと…俺も老けたわけだ
602 : コジョピー犯したい
603 : カラアゲ保守
604 : おいおまえらー蛇年だぜー? 蛇なんてこの俺様がきっちり倒してやるぜ!しゃー!
605 : さびれたおもちゃ屋で オコジョ番長と コジョピーと 空揚げ咥えたコジョピーの ぬいぐるみゲットしたぜ
606 : ちなみにそこは尾道だったんだけど ほこりをかぶったオコジョ番長を見つけて買おうとしたら 店番をしていたおばあさんが 久々に物が大量に売れたので 手が震えて計算できなくなって 隣の店の人が出てきて計算してくれた
607 : ニコ堂のおこじょさん全部消されちゃったよ!!!!!
608 : 真のオコジョさんファンならDVD全巻持ってるでしょ
609 : オコジョさん食べたい
610 : オコジョー
611 : ひさびさにDVDみよかな
612 : 今見ても面白い名作
613 : 今7話まで見たが面白すぎワロタwww コジョピー君かわいすぎ 何でもっと評価されないんだろ
614 : コジョピーって人間年齢で何歳ぐらいなんだろ
615 : 勿論年齢を教えて欲しい
616 : ttp://i.imgur.com/UIXSPhH.jpg 今手元に無いから巻数は知らないけど
617 : >>616 おお!ありがとうございます! 50代ってwwコジョピーは以外にもおじいちゃんだったのかww 時折ちょろりやコジョルーに見せる面倒見の良さは年齢ゆえか
618 : 26話見た 「こいつは俺が守るぜ!!」ってコジョルーをサエキから庇うコジョピーの漢気に惚れた 俺もコジョピーに守ってもらいたいなぁ
619 : 漫画家って作中で「漫画家」としか言われてないけど本名が気になる
620 : ちょろりってこのアニメで一番かわいいのに何故か作中では不遇だよね 飼い主から散々ひどい扱いされるわ、仙堂にはビンタされるわ、ペットショップ店長には「(オコジョに比べたら)こいつはどうでもいいわね」とか言われるとか ちょろり好きな人はいないんだろうか
621 :2013/09/04 >>618 同志よ((
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