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2012年2月エロパロ570: ガンガン系漫画でエロパロ (204)
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ガンガン系漫画でエロパロ
- 1 :09/11/17 〜 最終レス :12/01/31
- いつの間にか落ちたみたいなので立ててみました
- 2 :
- ガンガンとエロは食い合わせが悪いな
度を越えさせといて消しにくるからな
- 3 :
- とりあえずトライピースのナナコは神
- 4 :
- 私はガンガンWINGに連載されていた機工魔術師で希望
昔、ガンガンマイナー総合版にも作品があるし。
- 5 :
- >>4
パラケルススktkr
- 6 :
- >>3
男、男
- 7 :
- >>6
嘘百合という手がある。
相手もいる。
- 8 :
- 保守
- 9 :
- 保守
- 10 :
- 保守
- 11 :
- 毎日保守せんでも
- 12 :
- 保守
- 13 :
- 過疎である……
- 14 :
- 浮
- 15 :
- 妖狐×僕SSのカルタって可愛いよな
- 16 :
- 可愛いよね
- 17 :
- 人いないな
- 18 :
- 保守
- 19 :
- エロくするにはガンガンは厳しいな
- 20 :
- 消されるからな
- 21 :
- 「最強無敵ド根性一家」できぼん
- 22 :
- 保守
- 23 :
- オリキャラありの陵辱系なら、なんとか……
- 24 :
- ほしゅ
- 25 :
- とりあえずjoker系いいな
失楽園とかプラナスガールとか
- 26 :
- >23
お願い
- 27 :
- 保守
- 28 :
- やおいとかでもおk?(巷のエロパロは女体化混じりのやおいCPで成り立つジャンルも多いので)
- 29 :
- 荒れそう
- 30 :
- ONLINE系は不許可か?
- 31 :
- >>30
どうぞ
- 32 :
- 保守
- 33 :
- シグナルスレも落ちたし、松沢スレも落ちたな。
- 34 :
- 屍姫スレも落ちてしまった。こっちで希望。
オーリとお胸さまで。
- 35 :
-
Gファンタジー
結賀さとる ES
戒×瑠璃
旧市街 ガルドと呼ばれる街。
その片隅に有る元々は廃墟だった家に、少年と少女が暮らしていた。
「挿れるよ?」
「う、うん、」
ベッドの上で自分と向き合うのは、腰の辺りで切り揃えられたストレートの長い黒髪の少女。
その少女の脚を抱え、少年は告げる。
二人は共に一糸まとわぬ姿だった。
少女の声は緊張しているのか震えている。
もう既に幾度か体を重ねているのだが、少女はまだ慣れないようだ。
かく言う自分もまだ慣れてはいない……そう考えると少年は少し怯んでしまう。
「ど、どうしたの…?」
自分の脚を抱え、入り口に宛がったままじっとしている少年を不思議に思い、声を掛ける少女。
「あ…ご、ごめん、ちょっと考え事をしてたんだ…」
体を重ねようとしているというのに、余計なことを考えすぎだ。
「それじゃ、いくよ瑠璃」
「うん…いいよ、戒……」
少年の名は戒=玖堂。
三ヶ月ほど前まで巨大コングロマリット「アシュラム」の特殊能力者部隊の一員だった少年だ。
少女の名は瑠璃=久石。
同じ「アシュラム」特殊能力者部隊の一員だった少女。
- 36 :
-
三ヶ月前
瑠璃の幼馴染みで、戒の同僚でもあった大樹が行方不明になり
「クローフ」という反アシュラムの組織が関わっていることを知った二人は、仲間の神露=ベルヴェディアと三人で
大樹を助けに向かった。
だが、大樹を助ける事は出来ず、その上そこで戦闘になり、瑠璃は重傷を負ってしまったのだ。
アシュラム本部に帰還した戒は、瑠璃に重傷を負わせた男マキシムの言った“奴(大樹)が生き延びていたら俺が鷺宮にされるぜ”
という言葉から、最悪の結果が待っているだろう事は理解しつつも、大樹の事を調べ続けた。
「……瑠璃に、なんて言えばいいんだ…」
腕を骨折する重傷だった瑠璃は、現在病院に入院している。
調べて出てきた絶望的な答えを、戒は彼女に告げなければならない。
彼女は幼馴染みである大樹に想いを寄せている。だからこそ伝えるのが辛い…
かといって伝えなければ、瑠璃はこれからも無茶をして大樹を探し続けるだろう。
今回の一件でも彼女は大怪我を負っているし、最悪、されていたかもしれない…
だからこそ隠すことは許されない。
瑠璃の病室の前で戒は大きく深呼吸をすると部屋の中へと入った。
「こんにちは、瑠璃」
「こんにちは。久しぶりね、戒」
自分に笑顔で挨拶をする瑠璃に戒は内心辛いものがあった。
彼女の笑顔をこれから絶望へと変えてしまうのだから…
ふと彼女の手を見ると、怪我も既に完治したようで痛々しかった包帯もとられている。
「手、直ったのか?」
「うん、もう大丈夫だって先生が言ってたんだ」
瑠璃の怪我は右腕と、左の掌の粉砕骨折だった。
それがこの短期間で全快するなんて、流石はアシュラムの医療技術だ。
「でも、ドジだな私」
「何かあったのか?」
「え? 怪我のことだよ。何もない所で躓いて、手の骨を折るなんて」
何の…ことだ…? 躓いて手の骨を折った?
「ち、違うだろ瑠璃っ! 僕たちは大樹を助けに行って…ッ!」
「き、急にどうしたの? 大声出して……」
思わず大声を出してしまったが、無理もないことだ。
瑠璃の言っていることがおかしいのだから…
しかし、続いて彼女の口から飛び出した言葉に、戒は愕然とすることになった。
「それに……大樹って……誰…?」
その後、戒と瑠璃の話は全くかみ合わなかった。
まるでここ暫くのことを全て忘れてしまったかのように。
いや、本当に忘れている。
大樹のことに到っては最初から存在自体がなかったことになっている。
更にアシュラムのデータベースにも大樹のことが載っていない…消されていた。
一体、どうなっているのだろうか?
尽きない疑問と異常な事態に、能力者部隊の責任者である曳士=鷺宮を訪ねた戒は、彼から聴かされた。
「精神治療と心理療法で瑠璃から大樹と、ここ暫くの間の記憶を消した」と。
診断の結果、このままでは彼女の心が壊れてしまうのでやむを得ない措置、とのことだった。
「それと戒。明日から君には瑠璃とパートナーを組んでもらう」
「瑠璃と、ですか?」
「そうだ。暫く彼女は不安定になるかもしれないからな。君が支えてあげてくれ」
「………はい」
- 37 :
-
翌日より、戒と瑠璃はパートナーとして常に二人で任務に就いたが、戒は納得していなかった。
瑠璃とパートナーになったことがではない。
彼女のことは寧ろ自分の方から支えてあげたいと思っている。
納得がいかないのは彼女の記憶が消されたことに付いてだ。
もっと他に方法があったのではないか?
その不満は次第に疑念へと変わり、やがて、ある任務でのことが切っ掛けとなって
アシュラムへの不信感を覚えた戒は、今まで調べもしなかったアシュラムの悪い噂について調べ始めた。
そして、辿り着く。
世間から迫害を受けて地下に隠れ、怯えて暮らす特殊能力者を保護するための組織だと信じて
今まで頑張ってきた「アシュラム」の実態に…
“僕は曳士さんの道具じゃない”
戒はアシュラムを抜ける覚悟を決めたが、戒の動きを掴んでいた曳士は彼を拘束するよう命令を出していた。
“抵抗するようならばしてもいい”という指示と共に…
「戒っ、一体何があったの…?」
自分にも戒を拘束するように命令が出ていた瑠璃は、彼女の部屋に駆け込んできた彼に聴いた。
「瑠璃っ、何も言わずに僕と来て欲しい」
今は説明している時間がない、自分を信じてついてきて、そういう戒の言葉に瑠璃は戸惑う。
アシュラムに追われている、追われるような何かを戒がした、その戒が信じてついてきてと言っても無理がある。
だが、同時に彼は犯罪を犯すような人ではないとの確信も持っている。
自分が退院してからずっと、自分を支え続けてくれたのだから…
「……分かったわ…」
どうしようか迷う瑠璃だったが、最後は戒を信頼する気持ちの方が勝った。
「ありがとう……瑠璃」
瑠璃が同意してくれたので、彼女と共に光流の所に行こうとする戒。
しかし、戒の行く手を遮るように追っ手の数は増える一方。
これ以上脱出が遅くなると手遅れになり捕まってしまう。
そうなれば自分だけではなく瑠璃にまで危害が及ぶ。
考えた末、戒は脱出することを決めた。
(光流、ごめん……でも、必ず助けにくるから!)
アシュラムを抜けた戒と瑠璃は、ガルドへと逃れ共に暮らし始める。
一つ屋根の下で暮らす二人が互いを意識し、想いを寄せ合うようになるまで、それほど時間は掛からなかった。
だが、たとえ瑠璃を好きになっても、戒は彼女に好きだと伝えることは出来なかった。
大樹のことがあるからだ。
記憶を消されてしまった瑠璃は、大樹のことを覚えていない。
あれほど大樹のことを好きだった瑠璃。そんな彼女に自分が告白するのは躊躇われたからだ。
しかしそれは、彼女からの告白によって終わりを告げた。
「戒のことが好き」
その言葉を聴いた戒は……彼女を、瑠璃を抱いた。
大樹のことを覚えていない瑠璃。んでしまった大樹。
大樹が瑠璃のことを好きだったかは分からない。瑠璃の片思いだったかもしれない。
いずれにせよ二人の恋が成就することは、もはやない…
“それなら、自分が彼女を…瑠璃を幸せにする”
そう決意した戒には、もはや躊躇う理由などなかった……
- 38 :
-
こうして現在に至る。
「あ…はぁっ……入って、きてる……私の中に……戒が……」
瑠璃の膣口に肉棒を潜り込ませ、ゆっくりと挿入していく。
愛液でたっぷり満たされた膣は、引っ掛かることもなくすんなりと戒自身を受け入れていく。
初めての時はこうはいかず、瑠璃に痛い思いをさせてしまったものだ。
竿の中程まで挿れると、戒は腰に力を入れて勢い良く貫いた。
「ああぁっ…!!」
ズブゥッ、と肉棒が根元まで挿入されると、瑠璃は大きく喘いで戒の体にしがみつく。
同じように瑠璃を抱き締めると、そのまま顔を近づけて彼女の唇を塞いだ。
「んむっ…んう…ふっ…んん」
舌を差し入れて口腔を舐めていると、瑠璃もされるがままではなく、舌を差しだして絡めてくる。
二人が互いに舌を絡め合って深く口づけ合うと、くちゅくちゅと唾液の音が聞こえた。
体を一つに繋げ、抱き締め合ってキスを交わす二人の間に隙間はない。
文字通り結合していた。いや、溶け合っていた。
戒はゆっくり唇を離すと、瑠璃の顔を見つめる。
頬は朱に染まり、瞳は潤い、とても色っぽい印象を抱く。
顔の距離がほんの数センチなので、唇を離したと言ってもまだ二人の唇を銀色に輝く唾液の糸が繋いでいる。
「きれいだよ瑠璃……とてもきれいだ」
愛しい恋人が愛し合うときにだけ見せる表情に戒は見惚れてしまう。
「戒……んっ…」
もう一度軽く口づけた後、少しだけ腰を動かす。
「あっ…」
戒にしがみついたまま小さく声を出す瑠璃。
その反応に戒は続けて腰を動かし、抽挿を始めた。
「瑠璃…このままいくよ」
「う、うん……… あっ…あはぁっ……あぁっ…」
肉棒にざらざらとした襞が絡みつき、気を抜くとすぐにでも果ててしまいそうになる。
戒はグッと堪えると、続けて膣壁を擦り上げ、彼女の奥に肉棒を突き立てる。
「あっ……ふぁっ! あ、んんっ、深い……っ、私の奥に、戒がいるのが……わかるよっ、」
瑠璃は戒の背中に腕を回して彼の体を抱きながら言った。
「瑠璃、君の中…すごく温かい……」
答えながら瑠璃の艶やかな髪を撫でる。
触り心地の良いさらさらとした彼女の長い髪が、戒の指の間を擦り抜けていく。
- 39 :
-
戒は更に奥へと突いていき、深く深く交わる。
「んあぁ、はうぅ…っ、んん、戒……もっと強く抱いて…っ、戒に抱かれるの…っ、嬉しい…から……っ、ああっ、あんっ、ふぁぁっ……」
瑠璃の言葉を受け少しづつ腰の動きを速くして、肉棒全体を使って抽挿する戒。
優しく包み込んでくれる彼女の膣壁は、撫でるように伸縮して肉棒を刺激してくる。
ぬるぬるした膣内はとても気持ち良く、戒はもっと感じようと大きく激しく突き上げていく。
「あんっ、んんっ、はぁんっ、ふ、あっ……あぁっ、戒っ、気持ち良いよ、戒っ……あぁっ、もっと……もっと突いて…っ!」
子宮まで貫きそうな戒の突き上げに、髪を振り乱しながら喘ぐ瑠璃。
動きが激しくなってくると、二人の結合部から聞こえるぐちゅっ、ぬちゅっ、という水音も大きくなってきた。
小さな部屋に響く瑠璃の喘ぎと、荒い息づかいを聴きながら、戒は一度肉棒を引き抜くと再び奥まで挿れる。
それを幾度か繰り返すと、抜き差しされるたびに膣内に溜まっている愛液が肉棒に押されて溢れ出し、
瑠璃と戒の内股や脚を濡らしていく。
「ああッ! いいッ、いいよ戒ッ! 私…ッ、私……おかしくなりそう…ッ……んぁぁッ!!」
その動きによりいっそう大きな声を上げて喘ぐ瑠璃。
煽り立てるような彼女の声に戒は肉棒を膣内に埋没させると、ぎりぎりまで引き、奥まで挿れ、
またぎりぎりまで引くという動きに変え、彼女と激しく睦み合う。
「戒…っ、戒…ッ、」
再度変わった彼の動きに、瑠璃は必にしがみついて、自分と愛し合っている少年の名を呼ぶ。
自分と交わり、快楽を感じている彼を見ていると、愛しさと嬉しい気持ちが沸き上がってくる。
「瑠璃ッ、瑠璃…ッ!」
自分を呼ぶ彼女に答えるように、戒も愛する少女の名を呼ぶ。
世界で一番大切な少女の名を。
ただひたすらに、これ以上はないと思えるほど深く繋がる二人。
こうしていつまでも繋がり、愛し合いたい二人だが、やがてそのときは訪れる。
「あ、あぁぁっ……んんッ……いく……私、いっちゃう……ッ」
限界であることを伝えてくる瑠璃。
証明するかのように、彼女の膣内は戒の肉棒を締め上げ始めた。
「瑠璃……僕ももう、限界だ…ッ、君の中に出すよ…ッ」
彼女に聞く戒だったが返事は待たずに、腰に力を入れてきつくなってきた膣内を貫き最奥まで挿入した。
返事は聴かなくてもわかっていたし、何より戒自身“瑠璃の中に出したい”と思っている。
「あぅッ、ふぅぅッ、あぁぁ…ッ」
一番奥で小刻みに動き子宮口を小突く戒。
射精を促すように、瑠璃の膣がギュッと締め付けてきた。
戒は最後に力いっぱい突き上げると、子宮口を押し上げ先端を子宮の中にまで入れてしまい、そこで全てを解き放った。
ドクンッ! ドクン ドクン……
「あぁぁぁぁ〜〜ッッ!!」
精液が子宮に注ぎ込まれたのとほぼ同時に、一際甲高い絶頂の声を上げて背を仰け反らせる瑠璃。
戒は瑠璃の体を強く抱き締めると、ぐいぐいと腰を押し上げ、彼女の子宮に精液を注ぎ続ける。
「あぁぁ……戒の精子が……私の中に、入ってくる……あぁっ……嬉しい……」
胎内に流れ込んでくる戒の精液を感じながら、瑠璃は戒と抱き締め合う。
「好きよ、戒……大好き……」
「僕もだよ瑠璃……愛してる…」
どれほど愛を確かめ合っても足りない。
だから何度でも、いつまでも愛し合う。
最後に深く口づけを交わした二人は、ベッドの上で繋がったまま眠りについた……
- 40 :
-
翌日、戒と瑠璃がガルドで知り合った勇基=篤川と明日香=篤川、その二人が家に来ることになっていたのだが
朝早くに起きてしまったため、勇基と明日香が来るまでまだ時間があった。
朝からするつもりはなかったのだが、戒が瑠璃に何気なくしたキスが切っ掛けとなり、そのまま二人はセックスをしてしまう。
「はぅっ……あぁっ……はっ……っああ……」
仰向けに床に寝た瑠璃の脚を開かせ、戒は彼女の膣に肉棒を挿入して抽挿を繰り返す。
朝の日の光が窓から差し込んで、部屋全体が温かくなっている。
なので、セックスをしている二人には、体温の上昇と共に暑いとすら感じられた。
「あっ、はぁん…っ、んっ、はぅぅ……っ、あぁぁ…っ」
戒は喘いでいる瑠璃に伝えた。
「瑠璃っ、そろそろっ、出すよっ、」
「はぁっ、ああっ、う、うんっ、いいっ、よっ、」
戒は息も絶え絶えに答えた瑠璃の腰を抱き寄せて、肉棒を根元まで挿入する。
瑠璃も引き寄せられてから戒の腰の後ろで足を絡める。
その瞬間、彼女の膣内が締まり肉棒から精液が吐き出された。
「あぅっ、あぁぁぁっっ!!」
瑠璃の子宮は吐き出された朝一番の戒の熱い精液を迎え入れていた。
一度始めると周りが見えなくなってしまう二人は、時間を忘れて愛し合う。
何度も何度も愛し続ける二人は、約束の時間がきていることにも気づかない……
「やべーな、すっかり遅くなっちまった」
襟足を伸ばした髪型が特徴的な少年、勇基=篤川は義妹の金髪のショートカットの可愛らしい少女、明日香=篤川と歩いていた。
「勇基ちゃん、起こしても全然起きないんだから!」
最近知り合った戒と瑠璃との約束があったのだが、寝坊をしてしまい遅れてしまったのだ。
いくら明日香が揺すっても、全く反応を示さず、最後には叩き起こしてやっと起きた。
その頃には約束の時間を十分くらい過ぎていたので、大慌てで出掛ける用意をして飛び出してきたのだ。
「とにかくっ、一緒に戒くんと瑠璃ちゃんに謝るんだよ?」
「わかってるって、」
戒の家に着くと玄関のドアを開け呼びかける勇基。だが、誰も出てこないどころか返事すらない。
悪いとは思うものの、このまま玄関に突っ立っていても仕方がないと思った勇基は、無断で上がらせてもらうことにした。
「ち、ちょっと勇基ちゃんっ、勝手に入ったらダメだよ!」
というものの、明日香も勇基に続いて入ってしまう。
そして勇基は、声の聞こえてきた部屋のドアを開けて、謝りながら中に入った。
「戒っ、瑠璃っ、ちょっと遅くなっちまった、悪ィ! それと無断で入って悪……い……」
部屋の中を見た勇基の目に飛び込んできたのは……
「あっ……んッ……あぁっ……戒っ……きもちっ……いいっ……」
「僕もだよっ、瑠璃っ、」
長い髪を床に広げて全裸で仰向けに寝て喘いでいる瑠璃と、その瑠璃の上に覆い被さっている同じく全裸の戒。
彼らも勇基に気づいて、そのままの体制で固まってしまう。
「わ、わ、わ、悪い、すまんッ!」
引き返そうとする勇基だったが、最悪のタイミングで明日香まで部屋に入ってくる。
「どうしたの、勇基ちゃん…?」
「わッ! バカっ、見るなっ!」
「見るなって、何を………」
明日香の目と、戒と瑠璃の目が合う。
その目は裸で抱き合う二人を捉え、しっかりと隙間無く繋がっている下半身を明日香の脳裏に焼き付ける。
瞬間、緊張に張り詰めた瑠璃の体がビクンと震え、膣がギュッと収縮したため、
それに反応した戒は、勇基と明日香が見る前で瑠璃の膣内へと射精してしまった。
「あぁッ! んんッ……ッッッ〜〜!!」
思わず声を出すまいと口を押さえた瑠璃だったが、彼女の行動が、逆に何がどうなったかを物語っていた……
- 41 :
-
「すまん! 本当に申し訳ないッ!」
床に額を擦りつけて謝罪する勇基に、「もういいから」と気にしないように言う戒。
一方、瑠璃は羞恥心で顔を真っ赤にしたまま俯いて黙り込んでいる。
明日香は明日香で一人考え、妄想していた。
(か、戒くんと、瑠璃ちゃんの、あ、あそこが繋がって、瑠璃ちゃんが“ああッ”って言って、き、気持ちよさそうで、わ、私もジュマくんと、そうなるのかな、)
その後、誤魔化すように本題を話したのだが、四人共に話が頭に入らなかった……
- 42 :
- 終りです。
ES、久々に読んだので書いてみた。
- 43 :
- 乙!偉大なる第一作投下ありがとう!
瑠璃は結構好きなキャラだったので、生存IF&ラブラブは嬉しい限りです!
- 44 :
- あげ
- 45 :
- 保守
- 46 :
- 保守
- 47 :
- あげ
- 48 :
- あげ
- 49 :
- ガンガンウイング
湾岸二課 ガルフトリガーより
丹原志郎×綿貫リコ
薄暗い密閉空間で、少年と少女が体を寄せ合っていた…
「あ…ッ! だ、ダメ……っ…動いちゃ…っ…ダメ…っ…!」
腰下まで届く長い黒髪を頭の上、左側で纏めサイドポニーにした少女は、動こうとする少年を制しようともがく。
「そんなこと、言われても…っ、もう…っ、我慢の限界なんです…っ」
少年は少女の制止を聴かなければと思うものの、心も体も言うことを聞かない。
*
それは一体、どれほど有り得ない確率だったのだろうか?
潜入捜査をしていた湾岸二課の捜査員…丹原志郎と綿貫リコは捜査対象に見つかりそうになり、近くの部屋に逃げ込むと
クローゼットの中に隠れた。
が、この部屋に入ってきた捜査対象がクローゼットの鍵が開いていたことに気づき、扉の鍵を鍵を閉めてしまったのだ。
当然二人は出られなくなってしまう。
幸いにも捜査対象の方は二人には気づいていないようで、そのまま何もせずに部屋を出て行ってしまった。
足音が遠ざかっていき聞こえなくなってから、二人は脱出を試みるが扉はビクともしない。
志郎は内側から力尽くで破壊する事も考えたのだが、音で気づかれてしまうので断念。
そして、狭いクローゼットの中で志郎が身を捩った瞬間……それは始まってしまった。
- 50 :
-
「ひぁ…っ!」
「ど、どうしたんですか綿貫さん?!」
いきなり悲鳴のような声を上げたリコに驚く志郎。
同時に下半身…股間に違和感を覚える。
「あ、当たってる…っ、志郎のが…っ、」
リコに言われて気づく。違和感の正体に。
志郎の下半身…ズボンのジッパーが開いており、肉棒が外にはみ出してリコの股間に当たっているのだ。
史郎本人は気づいてもいなければ意識してもいなかったのだが、この狭い空間で女の子と二人きりになり
身体もくっついていたので自然に反応して硬くなっていたのだ。
おまけに彼女のズボンがここに隠れる時に引っ掛けたのか太股までずり落ちている。
これで彼女が着ている制服のスカートが全体を覆うタイプの物ならばまだ良かったが
生憎とチャイナドレスのようにスリットの入ったスカートだ。
その為、腰の辺りのスリット部から捲れて股間がさらけ出される状態になっていた。
勿論、志郎はトランクスを履いているし、リコもパンツを履いている。
だが最悪なことに志郎のトランクスから肉棒がはみ出ていて、リコの下着もズボンに引っ張られる感じで少しずれていたので
肉棒が直接彼女の股間に当たっている形だ。
「す、すみません…っ、」
「い、いいよ…っ、仕方がないからね…っ…でも動かないでよっ、絶対に動くんじゃないわよっ!」」
「は、はい、」
状況的には仕方がないとは言え、自分の肉棒がリコの股間に当たっているのが分かると
どうしても意識してしまう。
体は正直なもので、いくら考えないようにしても肉棒は“女”に反応してムクムクと硬く大きくなっていく。
「ん…っ」
直接膣に当てられているリコにも志郎の肉棒が大きくなったのは当然伝わっているので
ぐっ、と膣に感じる圧力が増した事に勝手に声が出てしまった。
慌てた志郎は今にもリコの膣に入ってしまいそうになっている肉棒を、体を動かして彼女の股間の下へ移動させる。
「あぅ…っ!」
しかし密着している状態で動かす事になるので、膣が擦られてしまい伝わってくる快感にリコは喘いでしまう。
「し、志郎…っ、動かないでって言ったでしょ…っ!」
自分の恥ずかしい声を聴かれてしまったリコは誤魔化すように抗議した。
「で、でも、綿貫さんのアソコに当てたままでいる訳にもいきませんし…っ、」
「うっ、……そ、それも…そうね、」
言い訳にしか聞こえなかったが、事実なので納得するしかないリコ。
ただ、「アソコに当てた」と言葉にされてしまい、実際当てられ感じてしまった事で
彼女の体もまた“女”としての反応をし始めた。
- 51 :
-
(や、やだッ、何コレ…? あ、あたし…っ、何で…)
じわじわと濡れ始めたリコの膣。我慢しようとしても次から次へと奥から滲み出してくる。
やがてそれは限界を超えて膣口から溢れ出し、陰毛を濡らし伝いながら滴り落ち始めた。
リコの膣から滴り落ちる愛液は、当然彼女の股間の間に位置している志郎の肉棒に掛かり濡らしていく。
「わ、綿貫さん…これって……?」
「い、言わないで…っ……分かってるから…っ!」
愛液に濡らされた肉棒は、まるでそれを待っていたかのように更に硬度を増して、ビクビクと痙攣を始めた。
鈴口からは先走りと思われる汁が出てきて、次第に体が熱くなってくる。
鼻孔を擽る女の匂いが…リコの匂いがクローゼットの中を満たし、志郎の理性さえも崩壊させていく。
「ひぅっ!」
志郎は僅かに腰を上げるとリコの素股に肉棒をくっつけて、前後に動かし始めたのだ。
「あ…ッ! だ、ダメ……っ…動いちゃ…ダメ…っ…!」
「そんなこと、言われても…っ、も、もう…っ、我慢の限界なんです…っ」
「ひぃん…っ、ああ…っ、や、やめっ、やめて志郎…っ、」
いきなり肉棒をくっつけられて股間を擦られる事になったリコは、訪れる快感を我慢して必に抵抗し抗議する。
だが、体の奥から溢れ出してくる愛液は更に量を増して志郎を焚き付けていく。
「だ、だったら、何なんですかこれは…ッ! 綿貫さんの愛液が僕の肉棒を濡らして…っ……綿貫さんの方こそやめてください…っ!」
「そ、そんな…っ、そ、そんなこと…っ…言ったって…ッ」
先に反応したのは自分かも知れない……だが自分は彼女の膣から肉棒をずらして必に堪えていたのだ。
そのまま何もなければ何とか我慢することは出来た……しかし、彼女はそんな自分の肉棒に愛液を垂らしてきて…
これでは我慢しろと言う方が無茶だ。
「し、ろうッ、やめて…ッ…う…ッ…あうっ……ああッッ!!」
ビクンッ、と体を震わせてリコの抵抗が止んだ。
「あ……は……っ…」
イってしまったようだ。彼女がイったことが分かった志郎も一度動きを止め、リコの股間に沿って肉棒を移動させていく。
その間も彼女の膣からは愛液が止めどなく溢れ続けている。そして無意識にソコへと辿り着く。
- 52 :
-
「あ、あぁ…あ…っ……なにする…・つもり…?」
その動きに再び感じ始めたリコは先程と違う志郎の行動に困惑するが、答えは直ぐに返ってきた。
辿り着いたソコ…リコの膣口に肉棒を押し当てていた志郎は、(こんな事しちゃダメだ)と思いながらも
本能が女を…リコを求めてしまい、思いとは逆に彼女の膣に肉棒を突き立て亀頭を潜り込ませてしまう。
このような状況とは言え、冷静であろうと心掛けていた史郎だったが、結局性欲を抑える事は出来なかった…
ちゅぷ…っ
「ひあ…ッ!」
突然訪れた異物が侵入してくる感触に、リコは志郎に肉棒を挿れられたのだと気づいた。
「ダメッ! ダメェ…ッ!!」
懇願する彼女に志郎は無情にも腰を前に突き出し、ゆっくりと挿入していく。
ズブズブズブ…
「ひぅぅ…ッ……あ、あぁぁ…ッ…ッ、」
ダメと言う彼女の膣内は、まるで志郎を待っていたかのように愛液で溢れかえり、すんなりと志郎を受け入れていく。
膣内を押し広げて入ってくる肉棒を感じながら、リコはもう抵抗が無意味である事を理解させられた。
抵抗するなら志郎が言ったように、自分も自分に対して我慢しなければならなかったのに
不可抗力とは言え、逆に彼を焚き付けてしまったのだから…
もっとも、我慢しようと思って我慢出来るものでもなかったので、彼女が全面的に悪いのでもない。
二人が性交をする事になってしまったのは、偶然が重なった故の必然なのだ。
- 53 :
-
竿の中程まで挿れたところで急にキツくなったので、そこで志郎は一度停止する。
「あ、あたし…っ、初めて…だから…っ、」
リコはか細くさえずるような声で動きを止めた志郎に言った。
“初めて”それを聴いた志郎は一瞬迷う。(このまま挿れてしまっていいのか?)(止めなければ!)と…
しかし、リコの長い髪が頬を擽り、髪から漂ってきた香に…彼の背中は押されてしまった。
「………綿貫さんっ、ごめんなさいッ!!」
志郎はそのまま腰を突き込み、リコの奥深くまで一息に貫き通す。
下手にゆっくりと入れて痛みを長引かせたら、受け入れて貰う彼女に申し訳ない。
それならば痛みは一瞬の方がいいと判断したのだ。
ズブゥッ!!
「ひぎぃ…ッ!? あぅぅぅーッッ…ッ………ッ……い、痛…いィ…っ…」
薄暗いクローゼットの中なので見えないが、根元まで挿入され隙間無く繋がっている二人の結合部からは
赤い血が流れ、足を伝っていくのが分かった。
志郎はリコを抱き締めたままジッとしている。下手に動こうとしたらリコが痛そうにするからだ。
彼女に動いていいか聞こうにも、自分が犯してしまっているこの状況では聞きづらい…
でもこのまま動かない訳にもいかないので、痛みを与えないようにゆっくりと動かしてみる。
ず…ずぷ…っ…ず…
「い…っ、あぁ…っ……あ……はぁ…っ…ああッ…っ…んんっ…」
十数回抽挿を繰り返してみたが、リコの喘ぎ声からは痛い辛いといった感じはしない。
どちらかと言えば気持ち良さそうな、心地良さそうな喘ぎだ。
自分自身リコの肉壁と擦れ合わせるたびに、言葉に出来ない快感が体を貫いていく感じがする。
「綿貫さん……痛く…ないですか…?」
意を決して聞いた志郎に、彼女はこくこくと頷きを持って答えた。
答えを聴いた志郎はホッとする。自分の欲望のままにリコとセックスをしてしまっていると言うのに
痛い思いをさせていたらそれこそ申し訳ない。
リコもこうなってしまった以上、気持ち良くしてほしいと思っていた。
処女を奪われた挙げ句、ただ痛かったでは納得がいかない。
なので志郎が欲望に任せて激しく突き込んだりせず、優しくゆっくりとした動きで
気遣いながら抽挿している事は彼女の心証を良くし、且つ正しく“気持ち良くさせようとしている”と伝わっていた。
- 54 :
-
「んんッ……あ…ッ……はぁッ……ああ…ッ…あ…っ……ああん…ッ」
クローゼットの扉の隙間から差し込む光で、頬を紅潮させて気持ち良さそうに喘ぐリコの顔がハッキリと見えている。
リコの膣に肉棒を出し入れするたびに聞こえる ぐちゅッ、ぐちゅッ、という水音が何故か心地良い。
「綿貫さん……僕……気持ち良いです…」
素直な感想が口を突いて出てしまう。初めてする女の子とのセックス…気持ち良くて幸せな気分になってきた。
一度深くリコと身体を繋げてしまうと、(して良かった)と思え不思議でならない。
狭い空間で密着して抱き合っているので、リコの温もりを直に感じられる。
口から漏れる甘い声と吐息が耳に吹きかけられ、ゾクゾクとした感触が体を駆け抜けていく。
リコのサイドポニーに纏められた艶やかな長い髪が揺れ動き、志郎の頬を擽る。
(いい匂い…だなぁ)
ぐちゅ…っ、ずぷ…っ
「あっ…あたし…も…っ、あぁ…っ、ひぅぅ……き、気持ち…っ…いい……あは…ぁ…っ」
喘ぎながら息も絶え絶えに答えるリコ。
(可愛いな…)
昨日まで、いや先程までそう考えた事は無かった。確かに綿貫リコは美少女だ。
普通に街を歩いていても思わず振り返る男も多いだろう。
でも自分に取って彼女はあくまで同僚であり友人である、それ以上でも以下でも無い。その筈だった。
志郎は気持ち良くなりたいが為に、我慢出来ずしてしまった行為だというのに
いつの間にか“綿貫リコ”という少女そのものを求めている自分に困惑していた。
何故彼女をこんなに可愛く、そして愛おしく思い始めているのか自分でも良く分からない。
ただセックスによる快感以上に、胸の奥が熱くなっている事の方が気になり、更に彼女を求めてしまう。
そんな志郎の想いを反映するかのように、彼は無意識にリコの腰や背に腕を廻し彼女の身体を引き寄せた。
「あッ! しろ…う……ああッ! んん〜…ッッ!」
抱き締めた事でより身体が密着し、リコの膣の奥深くまで肉棒が入っていく。
子宮の入り口をノックされる感触に、彼女は堪らず大きな喘ぎを漏らす。
彼女を抱き締めたまま深い所で抽挿を繰り返す志郎。
絡みつく肉の襞に必に擦りつけると、リコの柔襞も徐々に志郎を締め上げ始め
膣内が狭まり出し入れしにくくなってくる。それでも力を振り絞って腰を動かす志郎。
- 55 :
-
ぐぢゅッ、ぐちゅッ、じゅぶッ、じゅッ、じゅぷッ
「はあッ、あはッ、あんッ、んぅッ…ら、らめッ、しろッ、あ、あたし…ッ…おかしく…なりそ…ッッ!」
腰を打ち付け深く抉るように突き入れると、リコの膣からは止めどなく愛液が溢れ出し
二人の結合部から奏でられる隠微な水音がハッキリと聞こえる。
リコは口から涎を垂らしながら、襲ってくる快感によがり狂う。
「か、可愛い…可愛いです綿貫さん……んん…っ」
「ひゃあん! ああんッ! し、しろ…ッんむぅ…ッ!?」
志郎は喘ぐリコに顔を寄せ、口から落ちる涎を掬うように舌で頬をなぞると、そのまま彼女の唇を塞ぐ。
「んっ…んふぅ…っ…あむ…っ……んん…」
普通ならば好きでもない男とキスをする事は絶対に無いリコ。ましてやファーストキスだ。
しかし、散々志郎に膣内を突かれ蹂躙され、服の上から胸をまさぐり揉みし抱かれ身体が火照り
快楽に酔ってしまった彼女は拒否する所かアッサリと受け入れる。
寧ろ自分の方からも志郎の舌に絡みつき、互いの口内で絡ませ合い、貪るような口づけをしてしまう。
「んむッ、ぴちゅ、はむ、んん…ッ…・んんんッ」
二、三分の間唇を貪り合っていた二人はやがてどちらからともなく唇を離す。
その間も絶えず腰を動かし、刻み付けるような抽挿を繰り返していた志郎はそろそろ限界に来ていた。
リコの膣も更に狭まってきているので、彼女もまた限界が近いようだ。
「綿貫さん…ッ! 僕もう…そろそろ…ッ…出そうです…ッ!」
「あ、あたしも…ッ! もうダメ…ッ!」
一突き一突きするたびに射精しそうになるのを我慢し、大きく腰をグラインドさせ最奥を突き続け
そして彼女に告げた。
「このまま…ッ、綿貫さんの中にッ……出しますッ…」
「ッッ!? だ、ダメッ! 中は…ッ、中はダメェ…ッッ!」
- 56 :
-
志郎が自分の中に出そうとしている事を知ったリコは、僅かにだが冷静になりそれを拒否する。
だが志郎はどうしても中に出したかった。
彼女に…リコに自分の精子を受け取って貰いたいのだ。
決して強引な性格ではない志郎だが、今この時ばかりは違った。
心も体も彼女を求めてしまっている今、ブレーキなど掛けられないし掛けるつもりもない。
“綿貫リコの中に出す”
これはもう既に決定している事だ。
とにかく彼女に精子を受け取ってほしいのだ。
何故そう思うのか分からないし、独り善がりで自分勝手だとは思うが…
「綿貫さん…ッ、綿貫さん…ッ、綿貫さんッ!! …うくッ…」
志郎は彼女の名を呼びギュッと力強く身体を抱き締め、一際深く肉棒を突き込む。
「いッ、イヤァァッ! ダメッ…ダメェェ…ッ!!」
イヤイヤと左右に首を振るリコ。サイドポニーの長い髪が振り乱され志郎の顔をパシパシと叩く。
嫌がるリコに心の中で(綿貫さん、ごめん!)と謝り、より確実に子宮へ届ける為に志郎はグッと腰を押し上げ
リコの子宮口をこじ開けるように数回グリグリと捏ねると、込み上げてきた熱いモノを一気に解放した。
「うぁぁッッ!!」
ドクン!
「ひあぁッ!?」
鈴口から勢い良く噴き出した精液はそのまま子宮へと入っていく。
ドクン ドクン ドク…
「あぁぁぁぁ―――ッッッ!!」
志郎の熱い精液を注ぎ込まれたリコは身体を硬直させて絶頂の声を上げた。
ドク ドク ドク ドク……
「あぁ…ッ…あぁぁぁ…ッッ……あはぁぁぁ…ぁぁぁぁ…ッッ…あたしの…ッッ…中に…ッ…入って…ッッ…」
相当な量が出ているにもかかわらず、射精は中々止まらない。
リコは子宮に流れ込んでくる精液の熱さを感じながら、口を大きく開き身体を硬直させたまま小刻みに震えている。
あれ程中に出されるのを拒否していたリコは、ただジッとして志郎の精子を受け入れていく。
口の端からは涎が溢れ、目からは涙が流れ落ちた。
「くッ、綿貫さんっ、全部っ、受け取ってくださいっ、」
どく…どく……どく…
「あっ…んんん…っ」
リコの身体を抱き締め最後の一滴まで注ぎ込む志郎。
あれだけ嫌がっていたのに彼女はジッと自分の射精を受け入れている。
そう思うと嬉しさと申し訳なさが交互に訪れた。
志郎は射精が止まった後も挿入したまま、大切なものを扱うような手付きで彼女の背中や髪を優しく撫で
初めてのセックスの余韻に浸っていた…
- 57 :
-
「あふぅ…ん…っぁぁ……ダメだって…言ったのに」
「す、すみません…」
未だ繋がったままでいる二人の結合部からは、リコの子宮に収まり切らない分の精液が逆流して溢れ出している。
クローゼットの中は汗の匂いと体液の匂いが充満して、リコとセックスをしたのだという事を実感させられた。
「中はイヤだって言ってんのに……こんなバカみたいに出して…何考えてんのよ」
「で、でも……綿貫さんの中に出したくなって……受け取って貰いたくて…」
言い訳をしながら志郎はリコの髪を撫で続け、彼女を宥めながら唇を近付けそっと口づける。
ここまでしてしまったので今更だという思いも有り、リコも黙って受け入れた。
「ん…んむ…はふ…ふぁ…んちゅ…んん…っ」
口づけを終え、とろんとした表情の彼女を見つめていると、深々と突き刺さっている肉棒が再び硬くなる。
自分の中で大きく膨らみ脈打ち始めた肉棒を感じたリコは「ん…っ」と小さな声を上げた。
「いい…ですよね?」
そう言ってもう一度しようとする志郎に無言で頷くリコ。
無言の返事を聴き再び腰を動かし、セックスを再開させた。
二度目も中に出した志郎だったが、今度はリコも大人しく射精を受け入れるのだった……
- 58 :
-
二度目の行為が終わるとそれを待っていたかのように無線連絡が入った。
連絡してきたのは志郎のバディ(相棒)である天宮くるりだ。
「対象は私が拘束した。丹原そっちは終わったか?」
「お、終わったって、……何がですか?」
「セックスだ。無線で丸聞こえだったぞ。お前とリコが“そういう仲”だとは知らなかったが…うん、仲が好いのは良い事だ。うんうん」
「・・・・・・・ええェェ―――ッッ!!?」
今頃気づいたが志郎の無線のスイッチが入りっぱなしになっていたのだ。
当然の事だがくるりには勿論、リコのバディ如月マサトや湾岸二課の課長、長谷部泰隆にも無線を通じて筒抜けになっていた。
「な、何…? 何なのよ」
無線で話をしていた志郎が突如大声を上げた事に驚いたリコは、何が有ったのか聞く。
「…………い、今までの…全部…聴かれてました…」
「……は…? ……全部って……エッチを? くるりに?」
「は、はい…」
「ま、まままっ、まさか長谷部さんにもッ?!」
「た、たぶん、」
「・・・・・・・・・・イヤァァ―――ッッ!!!」
憧れの長谷部課長に全部聴かれていた事に慌てたリコは、悲鳴を上げながら思いっ切りクローゼットの扉をぶち破ると
混乱している志郎の襟首を引っ掴んで全速力で駆け出した。
その後、くるり達と合流した二人は「あれは事故だった」と説明するものの、くるりには
「丹原、リコ……分かったから、これからは堂々と付き合え」
と交際を隠していたと勘違いされ、長谷部には
「丹原君も綿貫さんも水くさいですね。私達は仲間なんですから、付き合っているなら付き合っていると言ってください」
といつも以上の笑顔を浮かべる長谷部は更に「せっかくです。今日から綿貫さんと丹原君はバディとして任務に当たってください」
そう言って二人は祝福されてしまった。
「このチンチクリンめェーッッ!! アンタのせいだからね!!」
「す、すみません…。で、でも責任は取ります!!」
「アンタに責任取れる訳が無いでしょうがァーーーッ!!」
こうしてみんなに誤解されてしまった志郎とリコはバディとなった事で常に行動を共にするようになる。
これが切っ掛けとなったのか、その後二人は時折抱き合うようになった。
二人きりになった時、どちらからともなく身体を求めてしまうようになり
一緒に居る時間が増えた事と、肉体関係を持つようになった事で互いに意識し、深い関係になっていく。
半年も経つ頃には毎日のように身体を重ねる程の仲になっていた。
勿論…
「志郎、前に言ってたわね責任がどうのって」
「え? あっ、はい」
「取って貰っちゃおうかなぁ?」
「も、勿論取りますよ、」
「じゃあ取って……んっ、」
身体だけではなく、心も繋がり結ばれたのは言うまでもない……
- 59 :
- 終わりです。
- 60 :
- >>43 おまけ漫画が唯一の救いですからね。
- 61 :
- ぐっじょぶです、いいものをありがとう!
どんどん職人が増えてくれると嬉しいね
- 62 :
- 斬郎汰を誰か頼む!
斬郎汰×泉とか、巳道×泉とか…
- 63 :
-
ガンガン 幕末風来伝 斬郎汰より
斬郎汰×子々
- 64 :
-
街道を歩く小柄な少年を見る一人の美女の姿が有った。女は気配を消し、木の上から少年を興味深そうに観察する。
少年は長く伸びた頭髪を後ろで一つに纏め、自身の身の丈よりも大きく長大な刀を縄で縛り、肩から提げていた。
顔立ちは幼く、一見何処にでも居そうな子供だ。しかし女は知っている。
少年が只の子供ではないと言う事を…
「あれが疼夜様が昔、弟同然に接していた坊や……血袴の斬郎汰」
下ろすと膝まで届く頭の上で一つに纏められた女の艶やかな長い髪が風に靡く。
「フフ、かわいい坊やだこと…」
額には鉢巻を巻き、忍び装束のような着物を着た
先程から少年を見続けている色っぽく妖艶な美女は呟き、その美しく整った顔に笑みを浮かべる。
「気に入ったわ♪」
女の名は子々…日本を力で統一しようと目論む疼夜配下の精鋭である近衛十二支の一人。
子々は主である疼夜の全てが知りたくなり、独自に調べていた。
疼夜に惹かれ集った近衛十二支を含む彼の配下の者達は、皆彼に心酔している。
故に中には疼夜の事を独自に調べてみたくなる者も居た。
“自分達を纏め上げる力を持った疼夜様は一体どのような御方なのか”と
彼女…子々もそんな人間の一人だ。
そして調べていく内に疼夜には弟のような存在が居る事が分かったのだ。
気になった子々は現在任務に就いていないという事も有り、少年を捜した。
そして遂に見つけたのだ。
その少年…斬郎汰を…
- 65 :
-
夜…森で炭焼き小屋を見つけた斬郎汰は火をおこし、焚き火を焚いていた。
辺りは一面暗闇に包まれており、今夜は月も出ていないため、焚き火の灯り以外光源は無い。
その時…先程までは無かった筈の、不意に感じた人の気配と共に暗闇の中に光が現れた。
「こんばんは」
「……ああ、こんばんは」
現れたのは膝まで届く長い髪を頭の上で一つに纏めた…灯籠を手にしている怪しげな美しさを持つ女。
「となり…よろしいかしら?」
「……いいよ」
女がいきなり現れた事に警戒していた斬郎汰だったが、気が一切感じられない女に警戒を緩める。
しかしこんな夜更けに女が一人で森の中を歩いているのは変だ…。
そう思いながらも敵意が有る訳ではない彼女を拒絶するのもおかしく、取り敢えずは受け入れ様子を窺う事にした。
すると女は斬郎汰の隣まで近付き、手に持った灯籠を左から右へスーッと動かした。
彼女が灯籠を動かすと、不思議な事に周囲に幾つもの灯籠が、ポッ ポッ と火を灯すように現れる。
(凄い奇術だな…)
周りが暗いため、煌煌と光る灯籠の灯りがとても綺麗に見え、斬郎汰は思わず目を奪われてしまう。
「私(わたくし)は子々」
彼女は尚も灯籠を動かしながら自分の名を名乗った。
「オレは斬郎汰っていう…ん……??…………あ、あれ…?…」
名乗られた以上、自分も名乗ろうと思った斬郎汰が彼女に自分の名を告げた時
「…なん…だ…これ…?」
依然灯籠を見続けていた彼を突如目眩が襲った。
目眩と共に感じる倦怠感、意識が混濁し身体がふらつく。
(な、なんだ、これ?!)
急な事に戸惑いながらも視線を上げた彼の目に映るのは、妖しく微笑み彼を見つめる子々の姿。
「フフフ、この子々の得意技“傀儡の術”…の前座ってとこかしら。綺麗でしょ?」
その言葉からこれが子々のやった事だというのは分かったが、斬郎汰は腑に落ちない。
何せ彼女と会うのはこれが初めてだ。
恨みを買った覚えもなく、彼女の気に障るようなことを言った訳でもないのに…何故こんな事をするのか?
考えている間にもどんどん目眩は酷くなっていく。
「幻覚を見せておくとね“傀儡”がより強力にかかるのよ♪」
「お前…なんで…こんなこと…」
「私…坊やのこと気に入ったのよ」
「なん…だって…?」
(オレの事を気に入ったのに、どうしてこんな事をするんだ…?)
その言葉に全く訳が分からず混乱してしまう斬郎汰。
斬郎汰の顎に手を添えた子々は、彼の顔を自分の方に向けさせる。
勿論これから仕上げをするためだ。
「さあ、最後の仕上げ……私の目をごらんなさい」
見てはいけないと思う物の、全く言うことを利かなくなった彼の身体は子々の誘導に従ってしまい
彼女の目を真正面から見てしまう。
「大丈夫よ。本当に“傀儡”のようにしたりはしないから。お人形とじゃ楽しくないし…」
「それじゃ…どうしようって…言うんだ」
「目眩も何も無く、坊やの意識だけを完全に覚醒させたまま、身体の自由だけを奪ってしまうのよ」
子々と見つめ合っていると、程なく斬郎汰の意識がはっきりとしてきた。
代わりに身体の自由が利かず指一本動かせなくなってしまった。
身体に力が入らず完全に脱力した状態だ。
完璧に術がかかった事を確認した子々は、斬郎汰を抱き上げると炭焼き小屋の中に入り
彼の身体を床に横たえ、持っていた灯籠を小屋の隅に置いた…
- 66 :
-
「本当に…何する気だよ」
床に寝ている自分を見下ろし微笑む子々に斬郎汰は問うてみた。
子々が自分をそうとしているのではない事は彼女の行動
及び敵意も気も感じられない事から大体分かってはいる…
それなら彼女が一体何をしようとしているのか分からない。
もっとも、子々が斬郎汰“と”しようとしている事は彼には想像も付かない事なので
彼が分からないと思うのも仕方がないと言えば仕方がない。
「うふふ、良い事よ」
「良い事…?」
「そう……。とっても気持ちの良いこと…」
そう言うと子々は、身動き出来ずに仰向けで寝ている斬郎汰の側に腰を下ろし
彼に顔を近付ける…その距離僅か数センチ。
「な、なんだよ、」
男と女の関係というものに興味を抱いたことも無ければ、良く分かりもしない斬郎汰だったが
ここまで至近距離に近付かれ、子々の身体から漂ってくる良い匂いに、思わずドキッとしてしまう。
斬郎汰の近くに居た異性は母以外では姉のように慕っていた深雪だけ、しかしそれは“女”という対象ではなく
飽く迄も“家族”であり“姉”である。
深雪の温かさや匂いは側に居て気持ち良く、そして落ち着く物だったが…こんな“匂い”は初めてだ。
子々の匂いは“女の匂い”…男という生き物は女に反応する生き物。
如何に斬郎汰と言えど男である。初めて嗅ぐ女の匂いはとても良い匂いに思え
嗅いでいるだけで熱病に魘されるように頭がクラクラしてきた。
- 67 :
-
「ねえ坊や……坊やは接吻をした事は有るかしら?」
「接吻…?」
接吻…口づけ…。斬郎汰は生まれてこのかた一度もした事がない。
する相手がまだ居ないからというのも有るが…
「無いよ…」
「興味はおあり?」
「………どんなものかって思った事はあるけど…」
「フフ だったら…。……チュッ…」
「んッ…!」
子々の形の良い紅い唇が斬郎汰の唇に押し付けられた。
ほんの数秒触れ合った唇は直ぐに離され、また触れ合うような距離に戻る。
軽く触れ合わせただけだというのに目を白黒させて驚く斬郎汰。
(かわいい…。ホントかわいいわ…)
欲望に火が着いた子々は、もっと色々したくなってきた。
子々は一目で斬郎汰を気に入ったのだが、ここまで可愛いと余計そそられ
いけない気持ちになってくる。
「な、なにするんだ…っ?!」
「フフ、興味がおありのようだったから、教えて差し上げたのよ♪ ……そしてこれが…んっ、」
「んんっ!」
抗議の声を上げる斬郎汰に再度口づけた子々。
今度は彼の唇を舌でこじ開け口の中に入れ、彼の舌を絡め取り深く口づける。
- 68 :
-
ぴちゃぴちゃと唇と舌が触れ合っている。
軽く触れて終わりなどではない…明らかにさっきとは違う接吻だ。
唇が触れ合う時間も長く、舌を絡ませられ、唾液まで送り込まる。
子々の湿った唇の感触、息遣い、香り、自分の舌に絡まる彼女の舌…
(接吻って…こんなに…気持ち良いんだ)
その全てが斬郎汰を魅了し、頭の中を蕩かしていく。
口の中に溜まった子々の唾液を飲み込むと、何とも言えない美味しい味がした。
触れていた唇が離れる。
「ん……これが大人の接吻…。さ、今度は坊やが私に接吻をする番でしてよ」
「だ、誰がそんなことッ…ッッ! う、…な、なんだ?! か、身体が、勝手に…んっ?!」
今度は斬郎汰の方から子々に口づけた。
無論、これは子々の“傀儡の術”によって操られている身体が、彼女の言葉に従って動いているのだが…
斬郎汰は子々がしたのと同じように、子々の口内へと舌を入れ彼女の舌に絡ませた。
「んっ、あむっ、ちゅぱっ」
斬郎汰は子々が教えた通りに舌を絡ませてきた。
ぬめった感触が舌や口の粘膜から伝わり子々の身体が熱を帯びてくる。
子々に飲ませようとするかのように唾液を送り込む。
彼女は応えるように送り込まれた唾液を飲み下し、自分からも斬郎汰の口に舌を入れ、彼と舌を絡ませ合う。
全てが先程とは真逆である。
「ちゅぱ、ちゅ、ちゅるっ、」
(フフ…私との接吻、お気に召したようね)
子々の思惑通りになり、斬郎汰との口づけが気持ち良い事も相俟って、どんどん気分が昂揚してくる。
互いの口内を何度も往復し、唾液を飲ませ合い、長いようにも短いようにも思える数分間の口づけを終え
ほぼ同時に唇を離した。
二人の口の間を繋ぐように唾液の糸が伸び、銀の橋が架かる。
子々はそれを辿るように軽く斬郎汰に口づけ唾液の橋を消し、円を描くように自分の唇を舐めた。
紅く艶っぽい唇が更に彼女を艶めかしく感じさせる。
「ちゅる……ふう……。ウフフ坊やの接吻、とても上手だったわ」
「……オレ、接吻がこんな気持ち良いなんて知らなかった…」
「お気に召しまして? でも、これからする事は……もっと気持ち良くってよ」
- 69 :
-
子々は斬郎汰の服を脱がせ、彼を生まれたままの姿にしてしまうと首の下辺りに人差し指で触れる。
彼女の方は服を着たままだ。
「オレを裸にして…一体どうするんだ…っ」
“傀儡の術”を掛けられたままなので抵抗する術は無く、服を脱がされるのを黙って見ているしかなかった斬郎汰は
自分を裸にし、舐めるように身体を見ながら喉の下に指を当ててきた子々に問うた。
「ウフフ…。言ったでしょう? もっと気持ちの良い事をするって」
それに答えながら、子々は斬郎汰に触れている人差し指を つ―…っ と首筋から下へゆっくりとなぞっていく
その瞬間、彼はゾクッとした感触に襲われ鳥肌が立つ。嫌な感触ではなく寧ろ気持ち良い感じだ。
子々も子々でビクンと震えた斬郎汰に嗜虐心を煽られ、虐めたくなってしまう。
「かわいい…」
虐めたくなるのを我慢して彼女は斬郎汰の身体に顔を近付け、唇を落とした。
「う…ッ!」
自分の胸板に落とされた彼女の唇の感触にゾクッとするが、指で擽られるよりも更に気持ち良いと感じた。
子々は胸に唇を落とした後、舌で彼の乳首を舐めそのまま上に移動させていき、首筋に舌を這わせる。
「う…あ…ッ…」
身体を這い回るねっとりとした子々の舌の感触に、斬郎汰の口からは声が漏れてしまう。
「フフ、どう? 坊や…」
「な、なんか、いい…っ」
首筋を舐め耳を甘噛みした後、腹、下腹部へと舌を這わせていき、最後に股間へと行き着く。
もう既に斬郎汰の股間の一物は天を目指してそそり立ち、何かを求め彷徨うようにビクビクと痙攣していた。
少し剥け掛けてはいたが、まだ皮の被っている一物を見ながら子々はそれを右手で掴む。
「坊や…。坊やの皮、この子々が剥いて差し上げるわ」
これから自分の中に迎え入れる為に一物の皮を剥くことにした子々。
皮を被ったまま入れても中で剥けそうな感じはするのだが、やはりきちんと剥いてからの方が良い。
「か…わ…? か、皮って…。む、剥くの…か?」
一方、斬郎汰の方はこんな経験は初めての為、どうして自分の一物の皮を剥こうとしているのか分かっておらず
自分の一物を握る子々を見た。
そんな彼を一瞥した子々は
「少しばかり痛くってよ…」
言うやいなや、一物の皮を一気に下へと引っ張った。
「ぐあァ…ッ!」
その瞬間訪れた痛みに声を上げた斬郎汰を見ながら、子々は自分の手の平の中にある彼の一物をにぎにぎと揉む。
刺激を与え、痛みを快感が上回るようにする為だ。
皮を剥かれた事で現れた生まれて間もないピンク色の亀頭は、彼女の手により快感を与えられ
皮を被っていた時よりも硬く大きくなっていく。
「うう…っ」
「まだ痛みは有るかしら?」
「ちょっと…痛い…。けど、凄く…いい感じがする…」
徐々に快感が痛みに勝ってきているようだ。子々は手の動きを揉むだけから上下に動かすものに変え一物を扱き
空いている左手は着物の裾の中へ入れて自らの股間を触り、斬郎汰と自分を同時に愛撫していく……
- 70 :
-
暫くすると斬郎汰の亀頭の先端からは先走りの汁が、子々の股間の割れ目からは愛液がそれぞれ出てきて
交わる為の準備が整う。
子々は斬郎汰の一物から手を離し、自らも愛撫を止めると立ち上がり
彼の身体を跨いで自分の服の裾を腰まで捲り上げた。
「坊や…、ごらんなさい…」
斬郎汰の目の前に立ち、股間をさらけ出している子々。
初めて見る女の秘所…灯籠の灯りに照らされた愛液で潤う割れ目はてらてらと妖しく輝き
見ているだけで何かが身体の奥から湧き上がってきそうになる。
「すごく…綺麗だ…」
そう、そこはとても綺麗だった…。もし“傀儡の術”に掛かっていなければ、甘い蜜に誘われる虫のように
子々に引き寄せられたに違いない。そう思わせる程に…
「ウフフ…素直な子は好きよ」
斬郎汰の一物がビクンビクンと痙攣している。それに視線を向けた子々の割れ目もヒクヒクと蠢き
互いの性器はその時を今か今かと待ち侘びているようだ。
「さあ坊や…。これから坊やの一物が私の割れ目…膣に入って、私と坊やは一つになり…交わるのよ」
「子々と…交わる……」
「そう……」
子々は斬郎汰の目を見ると一言告げた。
「斬郎汰はこの私…子々と交わるの」
- 71 :
-
子々は腰を下ろしていき、自分の割れ目に斬郎汰の一物を添えると
ゆっくり腰を落として一物を飲み込んでいく。
ずぶずぶずぶ…
「はあっ…あぁぁぁ…」
「うぁぁ…っ…」
受け入れる準備の整っていた子々の膣は、凄く滑りが良く
十二という歳の割には比較的大きい斬郎汰の一物は、引っ掛かる事もなくすんなり奥へと入って来た。
腰を落としきり全て飲み込んであげると、一物は膣の中でビクビクと痙攣を繰り返し
子々の膣という…自分が入るべき場所に入れた事を喜んでいる。
「あっ、あっはぁ…っ。坊や…どう? 気持ちが良いでしょ…?」
「う…っ…く…ッ」
温かくぬめった子々の膣肉は、大切な物を包み込むように一物を迎え入れ、程好い感じに締め付けている。
ぬるっとした愛液とざらざらの襞が一物に絡みつき、全身を痺れるような快感が貫く
未知の気持ち良さと心地良さに触れている彼は言葉も出ない。
そこは気持ち良いの一言で語れるような場所ではないのだ。
「ッ……ッあ…」
「お気に召しまして…?」
答えはなくとも分かる…言葉も出ないほど気持ちが良いという事だろう。
斬郎汰の反応に満足した子々は落としきった腰を少しずつ上げる。
ぬろぉ〜っ と咥え込まれていた一物が顔を覗かせたが、抜けるギリギリまで上げた腰を再び下ろすと
またずぶずぶと食べられていく。
それを数回繰り返して斬郎汰の反応を確かめた後、子々は本格的に上下運動を始めた。
- 72 :
-
斬郎汰がまだ十二である上に、これが初めての性交という事もあって長くは持たない事は分かっていた。
しかし子々は斬郎汰と時間を掛けて交わりたいと思っている。
それを反映するかのような…急がず焦らずゆっくりとした交わりは続く。
ぐちゅ じゅぷ 一物が膣壁と擦れ、淫らな音が聞こえる。
堪った水が掻き出されるような音だ。
結合部ではぬめった体液が溢れて滑りを良くし、身体も脳もただ快感を伝え気分を高めさせていく。
次第に息が荒くなり汗も浮んで熱でも有るかのように身体の芯から熱くなってきた。
「あァ…っ、あふぅ…っ…はァっ……いい…っ、坊や、坊や…いいわぁ…。わた、くしぃ…、こんなに気持ち良いのは…、初めてぇ、」
身体の相性が良いからというのも有るかも知れないが、それだけでは説明できない気持ち良さ。
(な、なんて気持ちが良いのかしら…。この私が翻弄されるなんて…)
虐めてやろうという考えを改め可愛がってあげたのは正解だったようだ。
自分の中にある亀頭の先端が子宮口を小突いている。
彼がこのままココで達すれば、ばらまかれた精子は自分の子宮に入っていくだろう。
男は女の中に出す時が一番気持ち良い瞬間らしい。
(ここまで私を良い気持ちにさせたのだから、御褒美に中で出させてあげてもいいわね)
彼女は近衛十二支になる以前は忍び(くの一)として仕事をしていた為
性技には精通していたが一度たりとも中に出させた事はない。
それでも彼女は“斬郎汰になら出させてあげてもいい”と考えたのだ。
「くっ、うぁ、お、オレも、…ねっ、子々…っ、子々…ッ!」
声を震わせ彼女の名を呼ぶ斬郎汰。
下腹部…股間の一物の奥から何かが込み上げてきて爆発しそうになっている。
知識も経験も無い彼だがこれが爆発すれば終わってしまう事は何となく分かった。
「子々っ、なんか、何かッ出そうだッ…ッ」
「ぼうやっ、わたくしの…っ、中に出しても…ッ、よろしくてよ…ッ!」
子々は限界がきた斬郎汰に出したければ出していいとだけ伝え
自信もまた絶頂へと上り詰めていく。
そして彼女が腰を下ろしきった瞬間……。 ビュクッ!
「うぁぁぁ…ッ!!」
ビュクビュク…
限界を迎えた斬郎汰の一物の先端から、白く熱い白濁液が飛び出した。
「あはあぁぁッッ!ぼうやぁぁぁぁ―――!!」
子々は子宮に飛び込んできた熱い精を感じながら絶頂の声を上げて背を仰け反らせる。
膣壁が放たれた精液を子宮に届けようと蠕動し、斬郎汰の一物から最後の一滴まで搾り取っていった…。
- 73 :
-
「んん…っ、」
射精が終わると同時に斬郎汰の一物を膣から抜いていく子々。
彼女の股間の割れ目からは白い液体が糸を引いて滴り落ちている。
ふと斬郎汰に目を向けると、彼は性交の疲れか“傀儡の術”の負担からか気を失っていた。
「フフフ、良かったわよ坊や…」
そう良かった…。子々は初めて心の底から気持ち良くなれた交わりにとても満足出来た。
今まで一度足りとも良かったなどと思えなかった彼女は、彼とはこれからも関係を続けたいと思うのだが
一つだけ残念に思う事がある。
それは……彼が自分の主である疼夜の敵だと言うこと。
子々が調べた限りでは斬郎汰は間違いなく疼夜に楯突く人間なのだ。
「疼夜様の敵である以上…このまま何もしないと言う訳にはいかなくってよ」
如何に気に入ったとは言えそれとこれとは別。
本来ならばあの世に行って貰うところなのだが…
「坊やは一生涯、この子々のお人形として側に置いてあげますわ」
彼女は気に入った可愛い坊や…斬郎汰をすのは勿体ないと思い
“傀儡の術”の倍掛けによって決して逆らったり出来ないようにして自分の傍らに置いておく事に決めた。
***
術を掛ける為に斬郎汰を起こそうとする子々。
「目を覚まして直ぐ私のお人形になる運命だと知ったら、どんな顔をするのかしらね」
術を掛ける前に斬郎汰がどんな顔を見せてくれるのか気になった彼女は
彼に自分がどうなるのかを教えようと考え妖しく微笑む。
「起きなさい坊や…」
声を掛けて見る物のまだ起きないので子々は彼の身体を揺さぶろうとしたが…
「………坊…や…? あ、あら?」
彼は自分から目を覚ました。
「え? え…?」
突然目を覚まし起き上がった彼を見る子々は動揺を隠せなかった。
目を覚ました事…それは良い、起こす手間が省けたのだから。
だが一つだけおかしい事がある…。彼が“身体を起こしている”のだ。
“傀儡の術”によって身動き一つ出来ない筈だと言うのに…
「ど、どういうこと? 何故動けるの?」
「……」
そして彼女は見た…斬郎汰の身体から気が溢れ出し、その気が鬼神の形になるのを…。
- 74 :
-
彼が起きたのは子々が言った“疼夜”の名前に身体が反応したからである。鬼神が現れる程の気が放出されているのも同じ理由…
とは言う物の寝ている状態での事なので彼に疼夜の名が直接聞こえた訳ではなく、子々が疼夜の名を口にした事も分かっていない。
「こ、これが、血袴の斬郎汰の鬼神…ッ!」
彼女は先程まで呼んでいた“坊や”ではなく、忌諱され付けられた通り名…血袴の斬郎汰と叫んでしまう。
今目の前に居る鬼神の気を纏う彼は、とても“坊や”と同じ人間には見えない。
姿形が同じだけの別人のようだ。
「……」
感情のない瞳を子々に向ける斬郎汰。
「ひっ!!?」
その目を見た子々は小さく悲鳴を上げて尻餅を着いた。
彼女の体勢を第三者が見たら誘っていると勘違いする者も居るだろう。
目の前の少年もそんな彼女に反応を示す。
股を開いて尻餅を着き、自分を誘っているかのような彼女を見た斬郎汰は…小さく呟いた。
「オレは…子々と交わる」
「……へ?」
子々には全く分からなかったのだが、斬郎汰に掛けられた“傀儡の術”は鬼神の形をした闘気放出と共に破れていた。
しかし、術の掛かっていた時点での命令はまだ生きていたのだ。
それは彼女が斬郎汰と交わる前に言った一言…「斬郎汰はこの私…子々と交わるの」この言葉を命令として捉えていたのである。
斬郎汰は尻餅を着いたままの子々の目の前に腰を下ろすと、彼女の腰の帯…その結び目に手を掛け、帯を解く。
しゅるる、しゅる…ぱさっ…
「ぼ、ぼう…や…?」
子々は斬郎汰の突然の行動に呼び方がまた“坊や”に戻る。
無理もない。恐ろしい気を放ったかと思えば行動がコレなのだから。
帯を解かれた事で子々の着物がはだけるが、斬郎汰は構わず彼女の着物を脱がせていく。
はだけた服を左右に広げると、柔らかく触り心地の良さそうな大きな胸がさらけ出された。
胸の膨らみよりも少し上には華のような形の墨が彫られている。
桜色の乳首と、同じ色の乳輪…そして透きとおるような白い肌。
彼女の美しい肢体は最早完成された美の形。
しかし、十二の斬郎汰には細かい事はまだよく分からない。
いや、綺麗だという事が分かっていればそれで十分だろうか?
斬郎汰は彼女の腕から服の袖を抜き、服を脱がせ、暗器の仕込まれた手袋も脱がせ
最後に靴も脱がせてしまい、彼女を生まれたままの姿に…全裸にさせた。
残されているのは額の鉢巻きくらいだろう…
- 75 :
-
斬郎汰に着物を脱がされ裸にされた子々は、彼に脚を開かされ、脚の間に身体を割り込まされた。
限界まで開かされた子々の股間の真ん中にある割れ目が ぱっくり、と口を開き
先程交わった時に放たれ斬郎汰の精液と子々の愛液が混ざり合った液体が とろり…、と溢れ出てくる。
液体を垂れ流す割れ目を見て、斬郎汰の萎んでいた一物はもう一度子々の膣に入ろうと硬度を取り戻し大きく膨らむ。
一物は入れられる時を待つように痙攣し始めており、それを早く割れ目に挿れようとする彼に
折り曲げ立てられている彼女の膝は、下から抱えられるように持ち上げられた。
斬郎汰は子々の股間に己が股間を近付け、口を開いて待っている膣に一物を ぴとっ、とくっつけた。
くぱぁっ と開かれた膣口が亀頭に吸い付く。
「ぼ、坊や、」
「いくぞ…子々…」
膣口に当てられた一物を感じながら、か細い声で斬郎汰を呼ぶ子々。
つい先程まで妖しく微笑みながら斬郎汰を可愛がっていた彼女の姿は無く
瞳を潤ませ戸惑うその様子は、狼に捕らえられた哀れな子兎。
応じるように斬郎汰も彼女の名を呼ぶと腰を前に出し、一物を割れ目の中へと潜り込ませ
くちゅ…
「あッ!」
子々の膣を一番奥まで一息に貫き通した。
ずぶぅぅぅッ!
「ひぎぃぃぃッッ!!」
鬼神の闘気を纏った斬郎汰は飛躍的に力が増している。
その状態での凄まじい突き込みの衝撃を受けた子々は、悲鳴を上げて背中を浮かせた。
「あ゛…ッ、あ゛…ッ…ッッ、」
彼女は目をカッと見開き口も大きく開け、小刻みに身体を震わせている。
膣内に溜まっている混ざり合った体液が潤滑液となり滑りを良くしていたのと
既に一度交わっていた事で、中がしっかりとほぐれていた為幾分マシではあったが
一度目にこの衝撃を受けていたら、彼女は気を失っていたかも知れない。
斬郎汰は一物全体を子々の膣内に埋没させたまま動きを止め
抱えていた膝を離すと、上半身を彼女の身体の上に倒して腰に手を廻し
ゆっくりと一物を抜いていき……再度力強く突き挿れた。
ずぶぅッー!
「アア゛ァッ―ッ!!」
再び訪れた衝撃に大きな声で悲鳴を上げる子々。
そんな彼女を気にすることなく、今度は止まらずに腰を打ち込み始めた。
- 76 :
-
ずぶッ! じゅぼッ! ぐじゅ!
「あぐッ!はァッ!ひぐぅッ!あ゛ッ…ッ! ああ゛ッッ!!」
強く激しい…気遣いの欠片もない斬郎汰の突き込みに、よがり狂う子々。
膣内を抉り込むような動きで出し入れされている肉の棒に絡みつく彼女の肉襞が
強引な抽挿に引っ張られ、強く擦られる。
彼女は肉と肉が擦れ合う摩擦に、膣肉が削り取られていくような感じさえした。
「は、激しッ…ッ…ッッ…!こ…ッ、こんなッ…!こんなァァァッ…ッッ…んあ゛ッ…あああ゛ッッ…」
斬郎汰は耳障りの良い子々の喘ぎを聴きながら、床に寝ている彼女を抱き起こそうと
彼女の腰に廻した手に力を入れた。
「はァッ…ッ! ぼ、ぼうや…ッ…」
抱き起こされた子々も斬郎汰の背に手を廻し、彼に身体を委ねる。
強い衝撃を受け続けている子々だが、多少辛くとも与えられる快感の方がより強く
自分の方からも彼を求めた。
ぐじゅッ ずちゅッ ぐじゅッ
「あ゛ッ、ひぎッ、かはッ…ッ!」
更に早く、そして強くなった突き込みに身体が跳ね、後頭部で一つ括りにされた子々の長い髪が右へ左へ大きく揺れる。
斬郎汰の小さな手では掴みきれない彼女の熟れた大きな胸も、ゆっさゆっさと上下に揺れ、交わりの激しさを物語っているかのようだ。
ぎしぎしと音を立てる床に、結合部から流れ出る混ざり合った体液と、彼女のきめ細やかな柔肌に浮き出た汗が飛び散る。
頭も身体も熱も持ち、頬を真っ赤に染めて涎を垂れ流し、辛くとも心地良く…気持ちの良いひとときに蕩けきっている子々。
斬郎汰と子々の身体の相性があまりにも好すぎる為、どのような交わり方でも気持ち良くなってしまうのだ。
「子々…そろそろ…いくぞ」
水気とぬめりを持って擦れ合う一物と膣襞は、最上の喜びの瞬間へと二人を押し上げていく。
迫り来る絶頂を感じた斬郎汰は子々の深部へ力強く突き入れる。
ずぶぅぅッ
「あ゛ァァッ!」
亀頭は子々の最奥まで届いたが、それでもまだだと言わんばかりに
奥へ奥へ…一寸でも深く入れようと腰を押し上げる。
斬郎汰の射精を子宮に受けたい子々も同じように腰を押し付けた。
「子々…ッ」
「ひぎッ!アアぅ…ッ! ぼう…や…ッッ!」
二人の身体が僅かな隙間も見出せないくらいに深く深く繋がったその時…
ドクンッッッ!!
「あはァァッ!」
止めていた堰を切ったかのように、信じられないほどの大量の精が子々の子宮へ注ぎ込まれた。
ビューッ、ビューッ、びゅく…びゅくぅッ…!
その量は先とは比べ物にならず、瞬く間に子々の子宮を満たしていく。
「坊やァッ!ぼうやァァァァァ―――ッッ…ァァァ…ッッ!!!」
熱い精を子宮に受けた子々は斬郎汰に遅れて絶頂に達する。
開き切った目と口から涙と涎を垂れ流し、大きく反り返らせた身体が ビクンビクンッ と震えると
彼女の一つ括りの長い髪が弧を描いて宙を舞い、浮かんだ汗が飛び散った……
- 77 :
-
斬郎汰が精を出し切ると子々は身体から力が抜けてしまい、眠気に襲われた。
彼女はこんなに激しく交わったのだから疲れて当然だと思い、原因を作った斬郎汰に目をやる。
今まで見えていた鬼神は影も形も残って居らず、彼もまた一度目と同じように眠ってしまった。
まだ膣に一物を挿れられたままなのだが、下手に起こしてまた今のような突き込みをされたら
流石に体力的に保たないと考え、彼女は斬郎汰を抱いたまま床に仰向けになり
彼を身体の上に乗せたまま目を閉じると、深い微睡みの中へと沈んで行った……
***
「…ん……んんっ…。……わた…くし…」
夜明け近くになり、深い眠りに就いていた子々は目を覚まし
目覚めたばかりのぼーっとする頭で昨夜の事を思い返す。
「…私……坊やと交わって…。それで疲れて…眠ってしまったのだったわね…」
記憶の整理を終えた子々は未だ自分の身体の上で眠っている斬郎汰を見る。
「ウフフ…。良く寝ているわね」
すぅー…、すぅー…、と寝息を立てている斬郎汰を見て微笑みながら
子々は彼の頭に手を置いて優しく撫でる。
「かわいい寝顔だこと…」
子々の胸を枕にして、気持ち良さそうに寝ている斬郎汰の顔には笑みが浮かんでいる。
「一体どんな夢を見ているのかしら?」
斬郎汰の寝顔を見ながら、彼の頭を撫で続けていると…
「……子々…」
「……!」
「ずっと………いっしょに…」
「……」
「オレと…いっしょに……」
「……坊や…」
寝言で彼女の名を呟き、ずっと一緒に居て欲しいと言ったのだ。
「坊や…。私の夢を見ているの?」
眠っている彼がその問いに答える事はない。
そして…
「あ…っ、」
そして眠ったままの斬郎汰に寝返りでも打つような感じで、枕にされていた子々の胸の乳首が
彼の口に含まれ、そのまま ちゅうちゅう と音を立てて吸われてしまったのだ。
「あ…あ…、んっ……あ…」
当然母乳が出る訳ではない物の、斬郎汰はお乳を吸い続ける。
それを引っ剥がす訳にもいかないし、そのつもりもない子々は、両手で彼の身体を抱き締めると
背中を撫でながら呟いた。
「大丈夫よ……私が、この子々が……ずっと側に居てあげるわ…」
そう呟いて自然に浮かんだ子々の微笑みは、妖艶な美しさを持つ彼女の雰囲気とは真逆の
慈愛溢れる優しい微笑みだった…
それから一年と少しの時が過ぎる…
- 78 :
-
とある街道で馬が引く荷台に乗せてもらえないかと交渉をする少年と女が居た。
「おじさま、山向こうの町に行くのでしたら私達を乗せて行って下さらない?」
色気たっぷりの女が馬の持ち主と思われる男に誘惑するように話し掛ける。
女は別に誘惑する気など無いが、彼女の妖艶な美しさが嫌でもそう感じさせるのだ。
「か、かまわねえだよ、後ろに乗ってくれたら良いべ、」
(え、えれェ、べっぴんさんだべ…っ、)
“絶世の”が付く程の美女に頼まれた男は簡単に承諾する。
「助かったわ」
「お、おめーさんら、名は?」
あっさりと乗せることを決めた馬の持ち主の男は、女と少年に名前を訊く。
「私は子々。それでこの子は…」
「斬郎汰!」
女…子々と、少年…斬郎汰は男に名を告げた。
“一緒に居て”寝言ではあったが彼女を求めてそう言った斬郎汰に情が移ってしまった子々は、彼を放って置けなくなった。
ましてや操り人形にする事など出来なくなってしまう。
その結果、近衛十二支を離脱し疼夜を裏切る事を選択した彼女は、斬郎汰と二人で旅をする事になったのだ。
旅を始めた頃は(疼夜を裏切ってしまって本当に良かったのだろうか?)と何度も考えさせられた物の
幾度も幾度も斬郎汰と交わり、彼の見せる笑顔や思い、過去の事、鬼神の事など知れば知るほど情が移り
やがて(これで良かったのだ)と思うようになっていく。
そして気がつくと彼に想いを寄せるまでになっていた。
斬郎汰の方も何度も子々と交わって心の交流をしていき
ずっと自分の側に居て、温かく包んでくれた彼女に好意を抱くようになったのだ。
互いに想いを寄せ合う二人は共に交わりを通じて気持ちを伝え合い
言葉にするまでもなく堅く深い愛情で結ばれ、一年と少しの時を共に過ごし、そして現在に至る。
- 79 :
-
「斬郎汰!!! 覚悟!!!」
「わっ!」
馬引きの男に名を告げた直後、斬郎汰は突然少女に斬り掛かられた。
咄嗟に躱す斬郎汰に尚も斬り掛かる少女。少女の手には鎌が握られている。
彼に取ってはこれを躱し続けるくらい簡単な事だが、そこへ少女を止めようと割って入る者が居た。
“ドシュッ”
斬郎汰に斬り掛かる少女の身体は細い糸で雁字搦めにされ、身動きが取れなくなってしまう。
「ああッ! な、なにこれッ?!」
二人の間に割って入り、その糸を放ったのは無論子々だ。
「いきなり斬り掛かってくるなんて…。貴方何者?」
斬郎汰も子々も少女とは面識が無い、だから恨みを買われる覚えが無いのだ。
もしや疼夜の手の者かとも考え警戒しながら問う子々に、少女は敵意剥き出しにして答えた。
「私は江戸御家人、都築清久が娘“都築泉”! この名に覚えがあるだろう血袴の斬郎汰ッ!! 父様母様の敵、覚悟しろッッ!!」
一気に捲し立てた少女…都築泉だったが、斬郎汰と子々はやはり聞き覚えがない。
(えッ? 子供――?)そして泉も斬郎汰と名乗ったのが、子供である事が分かると
自分が人違いをしてしまった事に気づく。彼女は助けを求めるかのように自分を糸で縛っている子々に目を向けた。
目を向けられた子々も状況から泉の勘違いである事に気づく。
泉の反応から疼夜配下の者という可能性も消えた。
よって自分に助けを求めている泉に子々は手を差し伸べるように訊いてみる。
「ひょっとして…お嬢ちゃんの勘違いかしら?」
「………そ、そうみたいです……」
「だからーゴメンって謝ってんじゃない」
「冗談じゃないやい! 最初の一撃躱せてなかったら今頃血の海だぞーっ!!」
勿論あの程度の攻撃を躱せない彼ではないが、納得いかない物は納得いかないのだ。
「斬郎汰なんて紛らわしい名前してんのが悪いのよ!」
怒る斬郎汰に泉はそう言い放つ。
「坊やもういいでしょ。泉ちゃんもこうして謝っていることだし、」
このままでは何時まで経っても言い合いが終わらないと思った子々が仲裁に入る。
「ううー…。分かったよ…」
子々に言われて渋々と許した斬郎汰を見た泉に
「斬郎汰って子々さんには弱いのね」
と言われた斬郎汰の顔は真っ赤になった。
「う、うるせえやい!!」
***
こうして斬郎汰と子々は泉と出会い、彼女も二人の旅に加わる事となった。
「フフ…坊やと二人きりの旅も良かったけど…こうして賑やかなのも良いわねぇ」
言い争う自分の恋人と、新たに旅の仲間になった少女を見ながら
楽しい旅になりそうだと子々は微笑むのだった。
- 80 :
- 投下終了
>>62 この続きで巳道×泉を考え中です
- 81 :
- 夜麻作品のエロパロ見たいよー
イリア絡みのやつ
昔あったスレは神だったのにな………
- 82 :
- GJ! Sっぽい子々が攻められるのは逆に新鮮だな
- 83 :
- GJJ!
- 84 :
- あ、書き込めた!
>>80
すごく遅くなってしまってごめん!
ありがとう〜
まさかリクエストに応えてもらえるとは思ってなかったので、
すごい嬉しい!
子々が出てくるとは思わなかったけど、おもしろかった〜
次は泉頼みますよ
投下後すぐに読んだんだけど、
何度やってもカキコができなくて、こんなに遅くなってしまった
ごめんね
- 85 :
- SS投下します
ガンガン 椎名くんのリーズニング・ファイル
椎名央×霧島伊津子
- 86 :
-
ぼくはその日、いつもより大分早く目が覚めた。
本来ならまだぐっすり寝ている時間なんだけど……昨日あんな事があったからだろうな。
昨日、ぼくと同じ九星学園1年でクラスメイトの霧島伊津子さんが自未遂をした。
なんとか止めることは出来たけど、止めに入ったぼくまで危うく落ちそうになったのは流石に怖かったな…。
何でも中学時代につきあっていた同じくクラスメイトの林田くんの弟の後追い自みたいな感じだったけど
僕にはそうは思えない。
「霧島さん、大丈夫かな…?」
昨日の今日だから心配だ。
まだ早いけど、霧島さんを迎えに行ってみよう。
「えっ 霧島さんもう出かけたんですか!?」
「え…ええ」
霧島さんの家に着いたぼくがチャイムを鳴らすと、霧島さんのお母さんが出てきた。
ぼくが霧島さんを迎えに来たって言ったら、もう登校したって言われたんだ。
でも、この時間でも早過ぎるくらいなのに…。
「ついさっき、5分くらい前に同級生だっていう男の子が迎えに来てくださって」
「同級生の男の子?」
林田くんかな? それに5分くらい前なら追いつけるかもしれない。
「あの…思い出しましたわ 確かあの子は中学も同じだった駒沢くんとかいう子だったと…」
「え゛っ!?」
おばさんの言葉を聴いたぼくは思わず走り出していた。
イヤな…イヤな予感がする!!
- 87 :
-
全速力で駆け学校に着いたぼくは、霧島さんと駒沢くんがプールの方に歩いて行くのを見かけた。
追いかけたけど、ぼくに気づかない二人はプール用具室に入ってしまう。
こんなところに入るって事は、なにか他人に聴かれたくない話しでもしているのかも…
そう考えたぼくは、とりあえず二人が出てくるまで待つことにした。
扉の前で待っていて後をつけてきたみたいに思われたら嫌だから、少し離れた所で二人を待つ。
二人が用具室に入って10分くらい過ぎたとき、用具室の扉が開いた。
(え? 林田くん!?)
出てきたのは霧島さんでも駒沢くんでもない……林田くんだ。
でも、どうして林田くんが?
隠れながら見ていたぼくには気づかず
林田くんは用具室の扉を閉めると急ぎ足でその場を離れていった。
さっきからしているイヤな予感がますます強くなったぼくは、まだ用具室の中に居るだろう二人が
何をしているかに拘わらず、とにかく扉を開ける事にした。
(鍵が壊れてる!?)
壊れているというよりも、壊されている感じだ。
だけど考えていても仕方がない。そう思い扉を開けようとしたんだけど、扉は中々開かない。
鍵が壊れているからドアが閉まっている筈がない。
中から閉められているんだ!
こうなったら助走を付けて一気にぶつかってみよう!
「せーのッ!!」
“ばんッッ”
思いっ切り助走を付け、身体ごとぶつかると漸く扉は開いた。
部屋の中に入ったぼくの目に飛び込んできたのは……胸から血を流して目を見開き倒れている駒沢くん。
(こっ…駒沢くん んでる!?)
駒沢くんはすでに事切れているようだった。
(待てよ…じゃあ霧島さんは――!?)
横を向いたぼくの目が捕らえたのは……手首から血を流して倒れている長い髪の女の子の姿……霧島さんだ。
霧島さんはブラウスを破られ、ブラジャーが丸見えになっていたけど、今はそんなこと気にしてる場合じゃない。
「霧島さん!!」
霧島さんに駆け寄り確かめると、まだ息があるようだ。
でもかなり危険な状態には違いない。手首を切られているのか出血が酷く止まらない。
このままでは失血してしまう!
部屋を見渡し、ガムテープを発見したぼくはそれで霧島さんの腕を縛り、少しでも出血を抑える。
「なないで霧島さん!!」
もうんでいる駒沢くんはどうすることも出来ないけど、霧島さんはまだ助かる可能性があると考えたぼくは
彼女を背負い用具室を出ると、全力で走って用務員室に駆け込み、霧島さんを見た用務員さんに
急いで救急車と警察を呼んで貰った…
- 88 :
-
結果的に手首を切られてからすぐだったのと、応急処置で出血を抑えたのが功を奏し霧島さんは一命を取り留めることが出来た。
“もう少し発見するのが遅かったら手首からの出血でショックしていた”
お医者さんからそう言われた時は、今日早起きした自分を褒めてやりたい気分だったな。
そして駒沢くんをし、霧島さんをそうとした犯人は、あの状況からは一人しか居ない……林田くんだ。
ぼくは林田くんをプールの用具室に呼び出し、ぼくが見ていたことを彼に告げた。
実際には見てはいなかったけど、状況から組み立ててそれを元に話しをしたんだ。
「でもわからないんです。どうして霧島さんをそうとしたのか…」
そういうぼくに彼は言った。
「くっ…くく…そうさみんなオレがった! 霧島も 駒沢も 進も!!」
霧島さんはまだ目を覚ましていないけど、時間の問題だ。
だから逃げられないと悟った林田くんは全てを語った。
1年前ヤクザと揉め事を起こして色々とまずいことになっていた事。
双子の兄である進さんが九星学園への推薦合格を決めていた事。
自分と進さんの立場が逆だったらと思い、進さんをして入れ替わった事。
それを駒沢くんに見られていた事。
「事あるごとに駒沢はオレをゆすってきた、おまけに霧島までがオレの正体に気づきやがった!」
{お願い昇 自首して! そのためなら私なんだってする}
{なんでもだと? じゃあ――じゃあんでくれ。そしたら考えてやるよ――自首}
{昇… いい…わ}
「何が自首だ! 昔ちょっとつきあってやったくらいで恋人面しやがってヘドが出る!!」
吐き捨てるように言う林田くん。
「だから駒沢も、霧島も、オレの生きる邪魔をするやつらはみんなしてやろうと思ったのさ!」
「林田くん…」
「けど…こんなことなら霧島も駒沢みたいに速攻でしてればよかったぜ…クソっ…」
全てを話した林田くんは、ぼくが予め連絡を入れて置いた警察に、人と人未遂の容疑で逮捕され、連行されていった……
- 89 :
- 翌日、霧島さんの意識は無事に回復。
数日間の検査入院の間ぼくは毎日見舞いに行き、彼女を励まし続けた。
もちろん退院した後も霧島さんの家に毎日迎えに行って、一緒に登下校するようにもなり
以前はそれ程付き合いが有った訳じゃなかったけど、今ではもう何でも話せる友達になっていた。
そしてある時“全て話して”霧島さんにそう言われたぼくは、包み隠さず事件のことを話した。
当事者、それも林田くんとつきあっていたこともある霧島さんには話して置くべきだと思うし
親しい仲になった彼女に隠しておくのもなんか嫌だ。
ぼくの話しを聴いた霧島さんは当然ショックを受けたようだったけど、逆に吹っ切れたようでもあったなぁ
それでも心配だったぼくは、霧島さんを遊びに誘ったり、一緒に出かけたりと
少しでも心を癒せればと行動した。もちろんりえも協力してくれて
霧島さんは徐々に元気を取り戻していった。
そんなある日、放課後に霧島さんの家に誘われたぼくは、彼女の部屋で言われたことに耳を疑った。
「あのね、椎名くん」
「どうしたの霧島さん?」
「うん……実はね…」
少し言い淀む霧島さん、けど意を決したのかぼくを見て言った。
「私と……私とセックスしてほしいのっ!」
「え…えーッ!? な、なんでっ!?」
「…前に……昇にされそうになった日、用具室に入った時に昇が駒沢くんに言ったの“霧島を犯そう”って」
「…!」
そうか…林田くんはそうやって駒沢くんに霧島さんを迎えに行かせたんだ。
けど駒沢くんもまさかそれが自分がされる計画の一環だなんて思ってもみなかっただろうな…
「本当は私をすのが目的だったけど…」
「酷い…」
「それで思ったの…もし、いつか本当に強姦されたらって 好きでもない男の人に犯されたらって 初めてを奪われたらって…」
震えながら話す霧島さんの言葉からは、その時感じた恐怖や、いつか起こるかも知れないという
漠然とした不安が伝わってくる。
「そんなのいやっ!」
不安に耐えかねたのか霧島さんは叫ぶように言った。
「霧島さん…」
「だから私、初めては信頼出来る人と、してもいいって思える人としたいの…」
そうだよね…。キスとかもそうだけど、初めては納得のいく相手と
してもいいっていう相手としたいよね。それはぼくも何となくだけどわかる。
それがぼくっていうのは嬉しいけど……いいのかな?
いつか好きになる人とするときのために取って置かなくて。
「でも…椎名くんが嫌ならいいの…無理を言うわけにはいかないから…」
霧島さんは笑うのを失敗したような微妙な笑みを浮かべる。
その表情を見てなんとなくわかった。
今しないと、霧島さんはきっと不安に押し潰されるって。
だったら、ぼくが返す言葉は一つしかない。
「わかったよ霧島さん。ぼくで良かったら」
「ありがとう……椎名くん私……私嬉しい…っ!!」
返事をしたら霧島さんに抱きつかれた。
こ、こんなに喜んでくれてぼくも嬉しいけど、好きな相手とする訳じゃないのに、何でここまで喜ぶんだろう?
それにしても女の子って良い匂いがするんだなぁ。
温かいし柔らかいし……ぼく、今まで女の子に興味が無かったけど…
こうして女の子と抱き合うのって、なんか……いいな。
- 90 :
-
「け、けど、ぼくも初めてだから上手く出来るかわからないなぁ」
することになったのはいいけど、今度はぼくが不安になってきた。
ぼくは緊張して震えながら、畳の上に敷かれた布団の上でぼくと向き合って座っている霧島さんの制服を脱がせていく。
なんでも今日は霧島さんの両親は用事で出かけていて帰りが遅いので、安心してできるし時間もたっぷりあるらしい。
そんなの聴いてもちっとも落ち着かない…
ブレザーを脱がし、ブラウスのボタンを一つ一つプチプチと外しながら
誤魔化すように話しかけるけど、霧島さんは自分の服を脱がせていくぼくの手を見て
恥ずかしそうに黙り込んでいる。
うう、やりづらい…。ぼくも霧島さんもお互いに初めてだから余計にそう思ってしまう。
ボタンを全て外しブラウスを脱がせてしまうと、白いブラジャーに包まれた二つのふくらみが顔を覘かせた。
ぼくは迷わずブラジャーのホックに手を掛けて外してしまい、桜色の乳首を頂点に持つ、二つの乳房を外気に曝させた。
これで霧島さんの上半身を守る物は全て無くなったことになる。
「き、霧島さん、む、胸…結構大きいし、きれいだ、」
口の中に唾が溜まってきてそれを飲み込みながら言った。声が上擦ってしまう。
女の子のいい匂いが、霧島さんの匂いが、益々強くなってきた。
それにしても…女の子の胸なんて初めて見るけど、ほんときれいだ。
こういうことって普段から考えた事なかったけど
こうして、いざ本当にするってなったら、ぼくも男なんだなと実感させられる。
さっきまでは何ともなかったのに、今は霧島さんの身体を触りたくなってるから。
「は、恥ずかしいから、そんなにジロジロ見ないで、」
ぼくの考えとは逆に、霧島さんは布団に着いていた手を離し、胸の前で交差してふくらみを隠し顔を俯かせる。
俯く霧島さんの左肩から髪が一房、身体の前にさらりと垂れ落ちた。
これからするっていうのに矛盾した行動だけど、霧島さんらしいと言えば霧島さんらしいか。
ただ、霧島さんがそういう反応をしてくれたことで、ぼくの方は少し落ち着きを取り戻せた。
- 91 :
-
「ダメだよ霧島さん、胸を隠したら」
ぼくは胸を隠す霧島さんの手を掴んで退かせる。
今度はガード出来ないよう、邪魔するように胸の前に垂れ落ちた髪を手の甲で除けて
そのまま双丘に手を乗せ、ひと揉み
「ひゃぁんっ!」
弾力のあるふくらみがぼくの手の平の中で“むにゅっ”と形を変え
“びくん”と身体を震わせた霧島さんの口から声が漏れる。
柔らかいなぁ……女の子の胸ってこんな柔らかいのか。
前にクラスの子にエッチな本を見せられた時、「おっぱいはロマンなんだ!」 とか言ってたけどわかる気がする。
胸を揉むのってマッサージするのと同じようなものだと思う。
でもマッサージされてる方が気持ちいいってのはわかるけど、マッサージしている方が気持ちいいなんて…
これは夢中になりそうだ。
「ふぁ…ぁっ、ひゃうん!」
まぁ霧島さんの反応を見る限り、霧島さんも気持ちいいんだろうけど。
乳房を揉みし抱きつつ、さっきと違ってぷっくりとしている桜色の乳首も摘んだり押したりしてみる。
「い、いやぁ、摘んじゃ…っ…だめェっ」
そんなこと言われたら余計に触りたくなるのが人間だよ。
でも、胸を揉まれるのってそんなに気持ちいいのかな?
ぼくは胸を揉み続けながら、身を捩る霧島さんに訊いてみた。
「霧島さん気持ちいいの?」
「い、いい、けど…っ…変にっ なりそう……んっ」
潤んだ目でぼくを見てそう答える彼女。
息遣いも段々激しく熱い物に変わってきて、本当に気持ち良さそうだ…
仮にぼくが霧島さんに胸を揉んでもらったら……気持ちいいかなぁ?
そうだ、試しに揉んでもらおう。
そう考えたぼくは彼女の胸から手を離す。
- 92 :
-
「……え…?…あれ?」
急に手を離されて戸惑いの声を上げる霧島さん。
「あ、ごめんっ、ちょっと待ってね、」
「え、ええ、」
一言断って自分の制服のボタンを外していくぼく。
霧島さんはというと、ぼくを見ながら首を傾げている。
上半身裸で小首を傾げる霧島さん……可愛いなぁ…
ぼくは上着とカッターシャツ、次いでにシャツを脱ぎ捨て、霧島さんと同じく上半身裸になった。
「お待たせ。それじゃあ、霧島さん 今度は霧島さんがぼくの胸を揉んでみて」
「い、いいけど……でも、どうして?」
「うん、さっき霧島さんが胸揉まれて気持ちいいって言ってたから、気になって」
男が女の子の胸を揉むのは普通だけど、その逆ってあんまりないから自分でも変に思うけどね。
霧島さんは左手でぼくの背中を支えるように抱くと、右手をぼくの左胸に当ててきた。
手の平が凄く温かいな。
そして彼女は、ぼくの胸板を捏ねるように指を動かしてきた。
「どう? 椎名くん」
「う、うん、ちょっと…く、くすぐったい、」
けど、霧島さんが感じていたような見た目で分かる程の快感は得られていない。
彼女の手の平は温かく、くすぐったくて気持ちいいんだけど……“快感”と呼べるかと言われたら微妙。
少なくともイけはしないと思う。やっぱり女の子ほどは感じないのか…
でも、この体勢は恥ずかしいなぁ。
霧島さんは今、ぼくの身体の左側に座っているんだけど。
彼女の腕に抱かれて胸を揉まれていると、自分が女の子になったような気分にさせられる。
ぼくは小柄だし、背も霧島さんの首までしかないから尚更だ。
- 93 :
-
そんなことを考えていた時だ、霧島さんはぼくの胸から手を離して両手で身体を抱きしめてきた。
ぼくも彼女も上の服着てないから、彼女の柔らかいふくらみがぼくの胸に直に押し付けられて…
「ど、どうしたの?」
誤魔化すようなぼくの問い掛けに答えない彼女は、じっとぼくを見つめてから目を瞑った。
うう、心臓がバクバク言ってる……
「き、霧島さん、」
ぼくがいくらこういう事に疎いって言っても、流石に分かる。
つまり、その……キスしてって事だよね。
で、でもキスはダメだよ。キスは好きな人としないと。
キス以上の事をしようって時に変だとは思うけど、ぼくはそう思うんだ。
「キスは…その…好きな人と」
「…うん……」
ぼくの言葉を聴いても霧島さんは目を閉じたまま待っている。
ほんとに聴いているのかなぁ?
「あの…だから」
「うん、だから……椎名くんと…」
「……え…?」
えっと…あれ?
今のって……告白? 霧島さんがぼくに?
「椎名くん……キス…して」
「え? う、うん、」
有無を言わさない霧島さん。これはキスしないと…ダメかな?
そう思ったぼくは、訳の分からないまま霧島さんの背に手を回して
彼女の唇を自分の唇で塞いだ。
「ん…」
軽く触れ合わせるだけだけど、初めてする女の子とのキスは甘酸っぱくて良い味がした。
- 94 :
-
「キス…気持ち良かった…」
頬を赤らめて恥ずかしそうにしてるけど、嬉しそうに微笑みながらぼくにそう言う霧島さん。
うわぁー、可愛いなぁ。
「ええっと…霧島さんはぼくが好きなの?」
言ってて自分でも自惚れてるように感じるけど、この状況では訊くしかない。
すると霧島さんは
「うん……椎名くんも私の事…抱いてくれるっていうことは、その、」
そう言ってぼくを見る。
ここで漸くぼくと霧島さんの考えていた事の違いに気づいた。
ぼくは(霧島さんはぼくが信頼出来るから抱いてって言ってるんだ)って考えてたんだけど
霧島さんの方は“ぼくも霧島さんが好きだから、セックスに応じてくれた”と考えていたみたい。
というか……霧島さんはぼくの事が好きだったんだ…
そう考えたら何だかぼくもドキドキしてきた。
でも、胸がときめくって事は……ぼくも霧島さんが…
「ぼくもだよ……ぼくも霧島さんが好きだよ」
気づかされた、ぼくも霧島さんが好きなんだ。
そうか、だから彼女とのセックスに応じたんだ。
お人好しって言われるぼくだけど、セックスという特別な行為を“不安に押し潰されそう”
という理由だけでする事は無い筈だ。
仮に同じ事をりえに言われても、確実に断る。
これは断言できる。実際想像してみてそうなんだから。
宥め、慰める事はしても性交に応じたりはしない。
だけど、霧島さんの場合を想像すると違った。
頼まれたらOKして、頼まれなくても“そんな仲になれたら”って感じにさせられる。
事実、彼女とこういう事になって嬉しいと感じてるし。
ぼく自身が気づいてなかっただけで、いつの間にか霧島さんの事を好きになっていたんだ。
一度自分の気持ちに気づいてしまうと、今度は早く愛し合いたいって気持ちになるから不思議。
ぼく、こんなこと一度だって考えた事ないのに…
恋をするって、やっぱり特別な事なんだな。
「霧島さん…脱がせてもいいかな?」
ぼくは彼女のスカートに手を掛けて言った。
「いいよ」
「………えっと、どうやって脱がせるの?」
了解を得たぼくは脱がそうと思ったんだけど、制服のスカートの脱がし方が分からない。
そもそもスカートなんて触らないからなぁ。
すると“くすり”と笑って、霧島さんは自分で脱いでいく。
ちょっとかっこ悪いなと思いながら、ぼくも自分のズボンとトランクスを脱ぎ捨て全裸になり
同じく全裸になった霧島さんを仰向けに寝かせて、足の間に自分の身体を割り込ませ膝を抱えた。
- 95 :
-
「挿れるよ? 霧島さん」
「うん…」
霧島さんの股間の性器はもう既に潤いを帯びていて、愛撫しなくても中に入れそうだ。
ぼくの肉棒も硬くなって先走りの汁が出ている。お互いに準備万端。
ぼくは先端を霧島さんの股間に近づけ、そっと割れ目に当ててみた。
「んっ」
「いくよ?」
「…うん」
そして腰を前に出し、ゆっくりと挿入を開始。
「んっ! んぁぁぁ…ぁっ!」
ぼくの肉棒がずぶずぶと割れ目の中に入っていく。
思った通り、愛液で潤っている膣内はすんなりとぼくのモノを受け入れて
互いの負担を最小限にとどめてくれているみたいだ。
それでも霧島さんの口からは喘ぎというより、苦痛に満ちた声が出ている。
「痛い?」
「す、少し、あぁっ!」
「もうちょっとで、奥まで入るから、我慢して」
奥に挿入していくと引っ掛かりを感じた。
それが何かは理解しているけど、ここでまごついていたら余計に苦痛が長引く
瞬時に結論を出したぼくは、そのままのスピードで最奥へと突き挿れた。
ずぶずぶずぶ…みち…ッ
「ッッ…アッッ!!」
引っ掛かりを強引に通り抜けると、最奥まで一気に入ってしまった。
挿れるのと同時に、霧島さんは痛みに声を上げながらぼくの身体に強くしがみついて
痛みを紛らわすかのように、背中に指を立てて掻きむしるように引っ掻いた。
「痛ッ!」
爪は切られていたけど、力一杯引っ掻かれたら流石に痛い。
でもそれは霧島さんの痛みに比べたらまだマシなんだろうな。
結合部から流れ出る愛液には、多分紅い鮮血が混じっていると思う。
力一杯抱き締め合ってるから見えないけど…
「〜〜ッッ…い、痛い…ッッ!!」
「大丈夫ッ! 大丈夫だよ霧島さん! もう奥まで、根元まで入ってるから!」
ぼくはじっとしたまま動かないようにして、霧島さんの頭や背中を撫でて落ち着かせる。
実はぼくの方もまずいんだよ。
ギュッと膣が締まって、ぼくの肉棒が締め上げられているんだ。
これじゃあ、そんなに長くは持ちそうにないな。
霧島さんの膣内は温かくてぬるぬるしてて、凄く気持ちいいから時間を掛けてゆっくりしたいけど…
- 96 :
-
「霧島さん、もう動いても大丈夫かな?」
ある程度彼女が落ち着いてから訊いてみた。
「う…ん、動い…て……でも、ゆっくり…ね」
「分かった、それじゃ…ゆっくりいくよ」
ず…
「あっ…あうぅ……ひあぁっ」
ゆっくりとした動きで腰を前後させ、肉棒を出し入れしていく。
それに合せる…というか自然にその動きに合う感じで霧島さんも喘ぐ。
さっきよりマシになったけど、霧島さんの膣は痙攣するように締め付けたり
蠕動したりと容赦なく肉棒を責め立ててくるから、気持ち良すぎて堪らないけど
その分、直ぐにでも射精しそうになって、堪えるのが一苦労だ。
「どう? 霧島さん……気持ちいい?」
「あふぅ…うん……気持ちいい…」
「ぼくも」
「あっ、椎名っ…くん…」
「何?」
「い、伊津子……伊津子って…呼んで」
「……分かった じゃあ、霧島さ……伊津子も、央って呼んでよ」
「うん…あ、あき…ら…」
「伊津子…」
話しをしながらもぼくは腰の動きを止めず、伊津子の膣内を擦り続ける。
ほんとはもっと強弱を付けたり、色々としてみたいけど、伊津子に苦痛を与えたくないし
勿論ぼくも持たないから、徐々に慣らしてからにしよう。
「はぁぁ…っ! あぁん…っ! んっ、んんっ…あき…らぁ」
「伊津子…!」
いくらゆっくり抽挿してても、やっぱりそんなに持ちそうにないな。
限界が近い事が分かったぼくは、深いところを重点的に攻めて、子宮口を突いたり
その周りに擦りつけたりしながら、伊津子と二人で快楽に酔いしれる。
それにしてもセックスって気持ちいいなぁ…。
「伊津子、もうぼくっ、出そう…!」
「あッ、央ッ…な、中にッ…ッ!」
ギュウギュウと強くなる締め付け。もうダメだ。
イク寸前までこの快感を味わって、最後は膣から抜いて伊津子の身体に掛けようって考えてたけど…
伊津子もこう言ってるし、せっかくだからお言葉に甘えて中に出させてもらおう。
ぼくはもう出そうになってる肉棒を最奥まで挿れてしまい、伊津子と深く繋がると
背中に回した腕に力を入れて、強く抱き締めた。
伊津子もぼくの背に回した手に、ギュッと力を入れてきた。
そして……
「んッ んッ あぁうッ あぁ…ッ! あぁぁッ…ッッァァァ〜〜〜ッッ!!!」
ドクッ
伊津子が上げた絶頂の声が耳に届くと同時にぼくも達し、そのまま射精。
出続ける精液の全てを伊津子の胎内に解き放った。
ビクビクと肉棒が震えて射精するたびに、身体から力が抜けていくみたいだ。
出し切った後は何か凄い脱力感が襲ってきたよ……結構体力使うんだな…
- 97 :
-
セックスが終わってからは特に何もしないで二人して布団の上でじっとしてた。
伊津子もぼくも、疲れて何もする気が起きなかったからなぁ。
まあ、汗びっしょりなのと、匂い付けたままで居る訳にもいかないから
ある程度体力が回復した後、シャワーを借りて洗い流させてもらったけど。
その後、恋人になった以上挨拶はしておこうと思って、伊津子の両親が帰ってくるまで待たせてもらい
挨拶したんだけど、予想してたのと違ってアッサリと交際を認めてくれたんだ。
「娘との交際は認めん」「お願いします、ぼくは本気なんです!!」ってなるって考えてたんだけどな。
実際は「椎名くんなら安心だ」「伊津子を宜しくお願いしますね」だった。
伊津子に理由を訊いたら納得出来たけどね。
「私を助けてくれた椎名くんなら良いって言ってたわ」
「う〜ん、そう言ってもらえるのは嬉しいけど、プレッシャーを感じるなぁ」
「大丈夫よ、しいちゃんなら」
「うん、それに央なら結婚も認めるって言ってた」
「け、けけけ結婚ッ!?」
ぼくの前を歩く伊津子とりえは、好き放題言いながら笑ってる。
将来的にはそうなるかも知れないけど、結婚なんて言われると更にプレッシャーが……
うう、ぼくの気も知らないで楽しそうに笑う二人がうらめしい…
「ほら央、早く行かないと遅刻するわよ」
「分かってるよ〜!」
ま、とりあえず今は遅刻しないように走る事だけを考えよう。
終わり。
- 98 :
- >>97 椎名くんとはまた懐かしいですね GJ!伊津子かわいい!
>>84 巳堂×泉 まだ書けていないので、気長にお待ち戴ければ幸いです
- 99 :
- これはGJ!!
こんな下に埋もれているなんて勿体ないage
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