2013年01月エロパロ535: 【侍道】アクワイア作品でエロパロ【忍道】 (281) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

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【侍道】アクワイア作品でエロパロ【忍道】


1 :2011/04/24 〜 最終レス :2012/12/30
侍道4も出てるし、アクワイアゲーのキャラでエロ妄想しましょう

2 :
素直な先生は就職先でことごとくエロい目に合わされてもおかしくない
呉服屋
→外国商人に着物の着方を教えてくれと言われ、客の前で着替えさせられる
 そのまま「よいではないか」プレイに移行
すし屋
→もちろん女体盛りされる
賭場
→賭場の用心棒が博打を知らなくてどうする、と言われて賭け事に挑戦するが、
 借金を作って体を売らされる
語学所
→講師に、エロい言葉を教える教材代わりにされる
 実演もあり
道場
→弟子が帰った後の夜の道場でぢぢいに迫られる
 道場の持ち主であるぢぢいには逆らえず、されるままの先生

3 :
先生はいざ切れたら居合で一閃、首を落として平然としていそうじゃね?

4 :
4の先生は素直だからなあ
見ず知らずの浪人に紹介された仕事にあっさり就いて、
その後はその仕事が向いてないと分かっていても続けている
で、またその浪人に別な仕事を紹介されると素直にそっちに行ってしまう
弟を探すために仕事しないといけない
でも自分では良い仕事が探せない
よって多少理不尽な目にあっても耐える
そこへ浪人が再び登場し、別な仕事を紹介される
良い機会なので転職するが、そっちでもまたエロい目に会う
…という展開を妄想したんだ

5 :
尻もちついて「誰か…」とか言いつつパンツ見せてくるローラは痴女

6 :
三姉妹を逆に拷問してMに目覚めさせたいぞ

7 :
アキバズトリップについてもココでいいのかね?

8 :
アクワイア総合スレだろうし、アクワイア作品なら何でもOKじゃね?

9 :
ローラに俺の団子2兄弟と串を咥えて欲しいです

10 :
「お嬢ちゃん、俺の団子も咥えてくれよ。あぁ〜〜〜ん」
ってかw

11 :
先生以外で抜けそうなやついないんだけど

12 :
先生かわいいよ先生
でも夜はぢぢいと道場にふたりっきりだよ

13 :
それにしても4はクソゲーでしたね

14 :
そこまででもないだろ。売上も悪くないし。
システム的な方面では確かにガッカリが多かったが、
アクワイアに技術力を期待していた奴がそもそも居ないしw

15 :
過去スレって無いの?

16 :
>>15
これがそうかも
2chエロパロ板SS保管庫
「ゲームの部屋」→「アクワイア作品の部屋」
http://red.ribbon.to/~eroparo/

17 :
侍道4は、先生みたいな正統派の可愛いキャラをメインにも用意すればよかったのに
ロリと残酷三姉妹と裏表のある女じゃなぁ…あれ、もう一人いたような

18 :
先生って、けっしていわゆる可愛い系じゃないだろ・・

19 :
顔立ちが整っていて、素直で、太鼓叩くような変なとこもあるから可愛いと書いたが、
確かに正統派ってのは誤解を招く言い方だったな、スマン

20 :
先生見た目はどの作品でも綺麗なんだよな。
1、2、3と顔はブサイクだったで4になっていきなりかわいくなったからびびった。

21 :
先生って響きだけでエロいから困る

22 :
アキバズトリップのネタで何か一本行きたい
…だが情報が

23 :
拷問耐え切って三姉妹に逆襲する主人公のSSください!

24 :
ほしゅあげ

25 :
テレポ最強

26 :
カシュオーン

27 :
パラメキア

28 :
なんーでやねん

29 :
エロプロ

30 :
等倍

31 :
一応エンディング見たから書きたいけど、今規制くらって書き込めない
語りたいゲーム出るたびに規制されてる気がするわ

32 :
よし、保守は任せろ

33 :
俺もいるぜ!

34 :
>>32-33
そんな2人に近づいていき一気にストリップアクション…

35 :
瑠衣も可愛いが、鈴の方に萌えてしまった俺はどうしたらいい。
サブキャラの筈サブキャラの筈サブキャラの筈!

36 :
ttp://www.axfc.net/uploader/File/so/63323.txt
DBP
規制ェのせいで投下出来ないのでテキストうpした
あらすじ書いてたら長くなりそうだったのでセリフ無し進行だけど勘弁な
エンド後ネタバレで双子が寝取る話です

37 :
>>36
GJ
NTR ktkr
一つツッコミを入れるとカゲアシの末端も孕んで産むだけならできるようなので
眷属を維持する程度なら母者のようにとっかえひっかえで無くても良いと思われ
多分母者は男運なかっんだろな
しかしエロ的にもリョナ的にも良い素材だなこれ

38 :
>>36
何故か見れない…NIROの陰謀か何かか…。
まあエロはともかく、リョナものは読者層が違うと思うから注意が必要だよね。

39 :
ちょっと質問させて下さい
今、瑠衣と主人公のSSを書いてるんだけど、主人公の一人称って俺と僕、どっちだと思いますか?

40 :
主人公=プレイヤーなゲームだし好きな方でいいと思うよ。
実際外見で判断すると僕だけど、戦闘中の声やたら低いから俺でも違和感ないし

41 :
主人公の一人称は俺だろ
俺が君を守る、って選択肢あるし
まあ別に普段は僕ってことにしても良いとは思うけど

42 :
あぁ、そういえば俺が君を守るって選択肢ありましたね。
外見+無口+オタクキャラってことで僕って印象がありました。
ありがとう、ちょっくら書き直ししてきます

43 :
ヲタクキャラなら一人称は拙者で呼称は○○氏(うじ)
語尾は○○でござる〜とか偽侍風でござろうJK

44 :
>>36
見られないっす・・・再UPキボン

45 :
規制とけたっぽいんで普通に投下しなおします。>>36をちょっと修正したやつ。

46 :
 瑠衣はカゲヤシに妖主と認められ、ナナシの下へ転がり込んできた。
 ナナシは結局大学には行かず、ダブプリの御付のマネージャーとして生活し
ていくことに。さらに瑠衣と一生添い遂げる覚悟で、瑠衣の血を以って完全に
カゲヤシ化することにした。
 実家を出て、忙しいながらも瑠衣と二人きりで生活していくうち、血の影響
か、瑠衣は毎晩激しく体を求めてくるようになった。
 今までに無い強い性欲に戸惑う瑠衣に、むしろ嬉しいと言って毎日失神する
まで瑠衣を犯すナナシ。そのうちに瑠衣の全身の感度は上がり続け、ナナシが
相手なら野外でも日中でも喜んで抱かれるようになった。
 そんな瑠衣を見て、ふとナナシは不安にかられる。瑠衣は妖主として、これ
から何人もの男に抱かれて子を産むことになる。それは覚悟していたが、その
中にセックスのやたら上手い奴が居たら……瑠衣はナナシに愛想を尽かしてし
まうのではないか? 俺たちのセックスは激しいが、何をやっても瑠衣がすぐ
に絶頂してしまうので、最近マンネリを感じている。このままでは、他の男に
獲られてしまうかも……ストレスをぶつけるようにさらに激しく瑠衣を抱き、
瑠衣もそれにしたがって理性をすべて飛ばし、端整な顔をだらしなく蕩けさせ、
獣のような喘ぎ声を上げてセックスに没頭する。やはりこのままではいけない。
そう思ったナナシは行動を起こすことにした。要はこれから先どんなことがあ
ろうと瑠衣が俺の事を忘れられない位に惹きつけられれば良い。性的な意味で。
 そろそろお付になって半年が経とうとしているが、瑠衣とダブプリとの仲は
あまり良いとはいえない。外面こそ瑠衣に服従しているが、心からの忠誠には
程遠かった。とはいえ、お付として何くれとなく世話をしているうちに瀬那も
舞那もナナシには打ち解けてくれた。セックスの練習をする相手としてはこの
二人以上は考えられない。なんだか最近はナナシに対するガードも緩くなって
来て、思い上がりでなければ『フラグがびんびんに建っている』状態だ。
 舞那が暑いと言ってスカートをパタパタさせ、思わず注視すると実はアンダ
ースコートだったり。そのアンダースコートをガン見していると顔を真っ赤に
してそっぽを向いてみたり。
 瀬那は普段はお茶ばかり飲むくせに、わざわざナナシがスポーツドリンクに
口をつけた直後に少し飲ませて、と言ってこれ見よがしに飲んでいるところを
見せつけ、あまつさえ間接キスを意識してしまって赤くなるナナシを見つめて
かすかに微笑んでみたり。
 瑠衣の事が嫌いなのにそれでも自分を慕ってくれている二人を手篭めにする
なんて、という良心と、そもそも方策を思いつかないという問題で悶々として
いた。
 そんなある日、瀬那から何を悩んでいるのかと逆に心配されてしまう。とは
いえ、ここで「将来瑠衣が他の男に抱かれるのが嫌」と言ってしまうのもはば
かられた。瀬那は人間的な思考が嫌いだと思ったのだ。このまま隠し続けるの
ならば、いっそ、瀬那と舞那に嫌われてでも修行を積んでやる……と自棄を起
こしたナナシは、近づいてきた瀬那の唇をいきなり奪った。驚きと共にナナシ
を突き飛ばす瀬那。ナナシは、瑠衣がすっかり肉欲の虜になってしまってつま
らないから瀬那と舞那の体を手に入れるための考え事をしていたのだ、と説明
する。瀬那の顔に失望と怒りが浮かび、そんな人じゃないって思っていたのに、
と呟きがもれる。 瀬那も全力で武力を以って抵抗したが、当然ナナシにかな
うはずも無かった。服を全部脱がされ、荒縄で手足を拘束される。瀬那にとっ
ては不幸なことに、ダブプリの活動が一週間休みになる初日に捕まってしまっ
たのだ。ナナシを元気付けようと、瀬那と舞那で旅行を計画していたのだった。
二人の気持ちを踏みにじってしまったことに罪悪感を覚えつつも、再度唇を奪
うナナシ。噛んでしまったら妖主の血を体に入れてしまうため、瀬那が抵抗す
ることは出来ず、舌を差し入れられてじっくりと口内を愛撫される。妹の『夫』
であるナナシだったが、カゲヤシの社会通念上では、瀬那とも関係を持つこと
自体は特に禁忌とされてはいない。

47 :
 ダブプリのお付として、エージェントだった時に得た度胸と対人折衝力で仕
事の出来るところを見せつつ、妖主の夫でも偉ぶったりはせず自然に自分たち
を構ってくれるナナシに、瀬那も舞那も惹かれていった。だからさっきのナナ
シの言葉が八割本当でも未だに信じられず、血がどうのと言う以前に、本気で
抵抗する気がどうしても沸かない。好きな男に優しく抱きしめられて、じっく
りと口内を味わわれる快感が、荒縄で縛られているにも関わらず瀬那の体をほ
ぐしていった。
 そんな瀬那の反応に調子に乗ったナナシは、さらに大胆な行動に出る。私物
のデジタルビデオカメラで、瀬那の『調教』を撮影しようというのだ。まずは
下着の上からまさぐられ、羞恥に顔を赤くする瀬那。乳首が立った、瀬那はい
やらしい、と軽く言葉責めをしてやると、硬かった瀬那の表情が崩れ、泣き始
めてしまった。今失望してしまったが好きだった男、でも嫌いな妹に取られて
しまった男に抱かれ辱められ、我慢の限界が来てしまった。クールでいつも動
じなかった瀬那の始めての一面にナナシは動揺したものの、愛おしさがあふれ
てくるのをとめられなかった。
 胸はブラのホックをはずすだけにし、次は下着の上からクリトリスを責める。
瀬那の涙をキスでぬぐいながら引っかくようにコリコリと刺激し続け、同時に
瀬那の可愛いところを褒めちぎって懐柔を図る。20分も続ける頃には瀬那の表
情はとろけきりショーツに大きなシミを作っていた。
 これは行けると荒縄を解くナナシ。その瞬間に逃げ出そうとする瀬那だった
が、何度も絶頂していたために数歩で膝が落ちてしまい、あっさりとナナシに
捕まる。今度こそ下着まで脱がされ、ニーソは脱がさずに濡れそぼった性器を
撮影されながらナナシにいじられる。
 元からカゲヤシの血の影響でナナシの子供が欲しくてたまらなかった瀬那は、
ナナシのクンニでついに快楽を認めてしまった。本気汁を垂れ流しながら、愛
液をすすられるたびに絶頂する瀬那。処女を奪ってやるから広げろという命令
に、ためらうことも無く腰を浮かせて両手で穴の位置を示した。
 カゲヤシ化してから極悪なまでに雌を喜ばせる形になったナナシのそれは、
瀬那に対しても例外ではなかった。生まれながらのカゲヤシには、処女膜と言
うものが無い。傷が即座に癒えてしまうカゲヤシなのだから当然といえば当然
だが、そうである以上、カゲヤシの女は初体験の時に得た快感の大きさで、そ
の後の男に対する態度に大きな変化があるといわれる。
 瑠衣もそうだった。前以上にべたべたするようになり、時折町を歩いている
と男を物色するような目で辺りを見ていることがある。ナナシが指摘するとそ
んなことは無いと否定するのだが、その晩のセックスの時に強引に聞き出すと、
ついうっかり、わざとではなく、男を目で追ってしまうと吐いた。だからこそ
瑠衣を手放さないために自分の色に染め上げようとして、今色々と試している
所だが。おそらく瀬那もまた、無意識に男を目で追うようになるのだろう。自
分でやっておいてなんだが、いつも冷静で、しかしナナシには無防備なところ
を見せてくれる瀬那が他の男を追うようになるというのは酷く不快な想像だっ
た。
 ……いっそのこと瀬那も……いや、今考える事じゃないか。
 普段のクールさが印象に残っている分、瀬那を自分の手で乱れさせるのは楽
しくて仕方が無かった。だらしなく舌を出してよだれが垂れるのにも気づかず、
脚も腕もナナシに絡みつかせてぴったりと密着し、ナナシの棒を根元まで咥え
て、ピストン運動をするのではなく括約筋を締めたり脚の開きを変えてしゃぶ
るように膣の中をうごめかせて快感に浸っている。

48 :
 ふと、ピンと来るものを感じて、ナナシは瀬那の頭を撫でてみた。優しく、
まるで娘をあやすように撫でると瀬那は、耐えられない、と言う風にナナシの
胸に顔をうずめ、眠るように体の力を抜いて放心したように目の焦点を遠くに
飛ばして絶頂してしまった。
 ダブプリのお付をしている時は、舞那が肩をもめとかお茶淹れろとかわがま
まを言って、瀬那はそれをたしなめつつもナナシが肩をもんでやったりお茶を
用意すると照れたように笑いながらそれを受け入れていた。瀬那もまた、ナナ
シに甘えたかったのだろう。今自分が何をしているのかはとりあえず棚に上げ、
瀬那を愛しいと思う気持ちのままに優しく抱きしめ、キスをする。やっぱり君
は優しい、と言って、瀬那も涙をこぼしながら微笑んだ。
 今度は瀬那からも舌を伸ばしてくるディープキスだった。外見に反して、子
犬のように無邪気に舌を伸ばしてナナシを求めてくる瀬那。今の過剰にくっつ
いて離れない抱きしめ方と合わせて考えると、瀬那はされるよりも自分からくっ
ついて甘えたいタイプなのだろう。今日はもう思い切り瀬那を甘やかすことに
したナナシは、とにかくめいっぱい触りまくることした。
 頭を撫で、耳たぶをはみ、乳首をこね回し、背中をなで上げ、アナルに指を
はわし……そのたびに、奥までくわえ込んだままの瀬那の膣の中が生き物のよ
うにうねり、ナナシに未知の快楽を与えてきたが、何とか耐えた。瀬那のほう
もナナシの唇や首筋、胸や乳首に嬉々として舌を這わせ、好き、好き、と連呼
しながらナナシに奉仕する喜びに浸っていた。
 もはやセックスと言うよりじゃれてくる瀬那の相手をしているという雰囲気
になってきたが、瀬那の頭を撫でながら、そろそろ腰を動かしたいと言うと、
瀬那が恥ずかしがりながら拒否した。今でも気が遠くなるくらい気持ち良いの
に、もっと気持ちよくなってしまったらどうなるか分からなくて怖いし、それ
にみっともないところを見せてナナシに嫌われたくない、と言う瀬那。ナナシ
が普段クールな瀬那が自分の前でだけ乱れてくれたらもっと瀬那のことを好き
になるかも、と言って口説くと、瀬那は上目遣いに本当かどうか念押しして、
不安そうな面持ちでおずおずと腰を振り始めた。
 3分もしないうち、部屋の中は瀬那の喘ぎ声で満たされることになった。し
がみつくように抱きついたままの体勢で、腰から下を大きくくねらせて、下腹
部同士があたる大きな音をパンパンと響かせ、それに混じって瀬那の本気汁が
泡立つじゅぽじゅぽという音がする。夢中で腰を振る瀬那が可愛かったのでま
た頭を撫でてやると、腰の振りをまったく止めないままに絶頂した。うっとり
と目を細めたその表情は、そこだけを見れば瀬那にしては珍しい満面の笑みだ
と思ったかもしれないが、細めた目蓋の奥に輝く瞳は、もっと犯して欲しい、
もっと構って欲しいという愛欲の色をありありと浮かべている。いつしか瀬那
は、単純な前後運動だけでなく、横方向にグラインドさせたり、膣全体にぎゅっ
と圧力をかけたり、子宮口でこっちの亀頭を愛撫したりと、処女とは思えない
技を駆使し始めていた。瑠衣との日々の性活で鍛えられたナナシもさすがに限
界が来て、お互いに強く抱きしめあいながら膣内射精した。
 さらに何度か抜かずにセックスしてお互いに落ち着いた頃、もう怒りも消え
た瀬那が首をかしげて訊いてきた。どうしてあんな事を言って私を襲ったのか、
と。ナナシは少しためらったが、瀬那の珍しくむくれた顔につられてしゃべっ
てしまった。

49 :
 将来瑠衣が他の男と子作りをした後も、瑠衣の心をつなぎ止めたい。そのた
めのセックスの修行だと。すると瀬那は、そんなことは簡単だという。いい考
えがあるから乗って欲しい、と言った。
 瀬那の指示とは、まず瀬那と同じように舞那も犯してくれと言うものだった。
さすがにためらうナナシだったが、舞那も私と同じようにナナシのことが好き
だから、むしろあの娘のためにお願い、と言った。ただし、私の時のように心
を傷つけるような事を言うのはやめてあげて、と。
 舞那を呼び出すのは簡単だった。そもそも、休みのついでに旅行に誘うと言
うのが瀬那の用事だったのだから、帰ってこない瀬那を心配して舞那が出てく
るのは当たり前だった。
 部屋に入って早速、瀬那はどうした、と詰め掛けてくる舞那。まあまあ、と
適当にいなして、先ほど撮影した動画を舞那に見せる。そこには、最初は嫌が
りながらもすぐに快楽に素直になって、あられもない姿を見せる双子の姉の姿
があった。すぐ後ろに姉を犯した張本人が居ると言うのに、どうしてもその動
画から目が離せない舞那。棒立ちになってデジタルビデオカメラを食い入るよ
うに見つめている舞那を、ナナシは後ろからそっと抱きしめた。
 や、やめてよ。
 勃起しきったそれを押し当てながら抱きしめても、顔を赤くしてぽつりと呟
いただけで、むしろこちらに体重をのせ、身を任せてくる。ステージ衣装でか
つ、瀬那と舞那の普段着でもあるダブプリの衣装で存在を大いに主張する片方
の胸をもみながら、もう片方の留め金が乳首辺りに来る変わったサスペンダー
を引っ張り、パシ、と乳首あたりに当たるように離してやる。そこまでされて
も、舞那は液晶の向こうに見える双子の姉の痴態をうっとりと眺めていた。瀬
那がフェラする所では、姉と比べて不思議とあどけない感じがする普段の顔か
らは想像もできないほどに色っぽく舌なめずりをし、ついに瀬那が腰を振り始
めたシーンでゆらゆらと舞那の腰が動き、後ろから尻の間に挟むように押し当
てたナナシの棒を刺激する。片手は胸をもみながら、もう大丈夫だと判断して
舞那のチェックのスカートの下にナナシの手が入り込み、舞那の股間をまさぐっ
てやると、既にショーツだけでは水分を吸収しきれず、太ももまでもがじっと
りと濡れていた。
 舞那は普段エッチな話する時はあまりいい顔しないくせに、触られただけで
ぐちょぐちょにするんだ?
 と言ってやると、はじかれたように顔を上げ、後ろのナナシを見つめてくる。
 アンタだから、ナナシだからこんなになってるの。
 うれしいよ、と言ってきつく抱きしめてやると瀬那と同じように目を細め、
ナナシの胸に顔をうずめて、ほお擦りのように顔をこすり合わせてきた。
 瀬那が子犬なら舞那は子猫と言ったところか。服を脱がすのももどかしく、
チェックのスカートをめくりあげてショーツを脱がす。舞那はコルセットのよ
うになっている部分をはずし、上はブラウス一枚になった。瀬那ならここから
愛撫が始まるところだったが、舞那はすでにぐっしょりと濡れていたから、も
はやクンニすら必要ではなく、ナナシのベッドの上でこちらに尻を向けて四つ
んばいになっている舞那の穴めがけて、思い切り突き入れた。
 ぬぷりと熱い粘膜の感触がして、舞那の膣内を思うさま蹂躙していく。双子
だけあって膣の感触はそっくりで、舞那もまた名器だった。
 膣のうねりを感じながら、少し乱暴に突きほぐしていく。膜が無い上に強靭
な体を持つカゲヤシだけあって、舞那も一突き目から十分感じているようだっ
た。調子に乗って指でアナルをなぞってやると、ひゃっと叫んで、顔を真っ赤
にしてこっちを睨んでくる。どうやら相当弱そうと言う感じがしたが、まだ触
るのは無理だろうと判断し、ナナシは覆いかぶさるように舞那の上に四つんば
いになり、抜けるように白い首筋や耳につつ、と舌を這わせた。その間も休む
ことなくピストンを続けていると、さっきまでは首や耳がくすぐったいと言っ
ていた舞那の口からは、あー、とかひぃ、とか意味のない喘ぎ声しか出てこな
いようになっていた。

50 :
 反応を探っていると、奥のほうが感じていた瀬那と対照に、舞那はクリトリ
スや入り口近くの膣内のほうが感じるようだった。バックという体位を最大限
生かして一番気持ちいいところを突いてやると、もはや叫び声とさえいえる、
舞那の喘ぎがいっそう高く響き渡る。さすがアイドルとはいえ歌手だけあって
発情した喘ぎ声も、聞いているだけで興奮してくる音楽のようだった。
 腰を振ることも忘れて、ただナナシの肉棒から与えられる快楽に夢中な舞那
をチャンスと見て、滴り落ちてくる舞那の愛液を指にたっぷりとつけ、ナナシ
は舞那のアナルに指をぐにゅり、と突き刺した。その瞬間、んごおおお、とも
はや奇声とさえ言える発音で叫びながら、舞那が背中を思い切りのけぞらせ、
ナナシが腸内を確かめるように指をうごめかすと、その動きに合わせてついに
舞那自らが腰を振り始めた。
 普段はお馬鹿系とさえ見える舞那の牝の部分むき出しの一面に触れて、一気
に射精感が高まっていくナナシ。抜こうとした直前、舞那は子供が出来てもい
いから膣内に出すようにとせがんで、バックの状態から後ろにいるナナシの腰
を逃がさないよう脚で挟み込んで、思い切り膣を締めてくる。さすがに耐え切
れず、ナナシは舞那の膣に精子をぶちまけた。
 よほど深く絶頂したのか、舞那はうつろな目をしてベッドにうつぶせに寝た
まま精液が膣から垂れるままに任せていた。普段とは違うその姿に興奮してし
まったナナシは自分の精液があふれ出るその膣に、復活したばかりの棒を思い
切り突きこんでやった。半分以上眠っているのか、舞那は飛び起きたりはせず、
突かれるに身を任せて、膣を締め付けたり緩めたりを反射的にやってナナシに
快楽を与えていた。
 そんなことを何度かやった後、瀬那が玄関からひょっこり入ってくる。全裸
のナナシと、スカートがまくり上がりブラウスは乱れて、今まさに膣内射精さ
れている舞那の姿を見て、さすがナナシ、とにこやかに入ってきた。
 さすがに驚きを隠せず、どういうことなのか説明を求める舞那。
 瀬那は変にもったいぶったりもせず、素直に教えてくれた。
 ナナシは瑠衣が他の男との交わりに夢中になって捨てられるのを恐れた。だ
から、瑠衣もまた他のカゲヤシの女にナナシを取られる可能性を恐れるべきな
のだ、と。つまり、瀬那舞那の二人とセックスするほど仲がよければ、独占欲
から反抗して瑠衣もナナシから目を離すことが無くなる、と言うことだ。
 いいのかなあと思いながらも、実際に双子丼をおいしくいただいてしまった
以上後に引けるはずも無く、頬を染めてにっこりと笑う瀬那と、バックで膣内
射精されて放心している舞那を見つめることしかできないナナシだった。

51 :

 ダブプリの休みは一週間だが、一応ナナシの予定を聞いてから予定を決める
くらいの余裕ある計画だったそうで、三日目に出発することに決定した。ナナ
シにとって意外だったのは、瀬那が終始笑顔だったことだ。舞那から聞いた話
によればステージ前にケバブを食べる時くらいしかにっこり笑うなんて事は無
かったはずだが、舞那が服を着たままでセックスしてしまったのでシャワーを
浴びに行っている間、ナナシに寄り添って腕まで絡めてくる甘えぶりだった。
普段どおりのクールな口調のままにべたべたと引っ付かれて、旅行の予定を楽
しそうに話すそのきらきらした瞳は、見ているだけで吸い込まれそうになるほ
ど魅力的だ。瑠衣の目をナナシにむける作戦のため、と瀬那は言うが、ついう
っかり本気になってしまいそうなほどに今の瀬那は可愛かった。
 舞那がシャワーを浴び終えて出てくると、まずナナシの腕を抱きしめるよう
にして体をあずけている瀬那を見てたっぷり5秒は固まった後、姉さんずるい!
の一言が飛び出した。さらに瀬那が、腕はもう片方開いているからいいでしょ
う、と返すと、カゲヤシの敏捷性で体が霞んで見えるほどに高速で動き、腕と
言うよりはむしろ胴体に直接抱きついてきた。ほっぺを膨らませて瀬那のほう
を睨む目つきは小さい子供がおもちゃを取り上げられた時のようにも見え、押
し付けられた豊かなふくらみと、シャワー上がりで立ち上る舞那のいい匂いと
のギャップが、またもナナシの琴線に直撃した。
 そんなナナシの様子を穏やかな瞳で見ていた瀬那は、舞那に諭すように語り
掛けた。そもそも、ナナシは瑠衣の夫なのだから私に嫉妬するのは筋が違う、
と。舞那にとってその説得は効果覿面だったらしく、びくりと全身を震わせ無
言のままにナナシの胸に顔をうずめてしまった。
 しかし瀬那は続けてこう言った。ナナシは瑠衣が将来他の男と子を作ること
を受け入れている。だから、私たちが肉体関係を持つことも責められるいわれ
はない。今の反応を見る限り、ナナシは私たちにも十分脈ありなんだから正々
堂々と寝取ってしまえばいいだけ。
 おいおい、とナナシは思ったが、態度に出すよりも早く舞那ががばっと顔を
上げて、そっか、さすが姉さん! と納得し、ナナシに体の柔らかい部分を押
し当てて動かして来るので、顔が勝手ににやけるのを止められなかった。逆側
の瀬那はと言えばナナシの腕を優しく抱きながら、まるで長年連れ添った恋人
のような自然さでナナシの肩に頭を預けて、妹が胸を押し当てたり首筋をなま
めかしく舐め上げたりするのを全く無視しているかのように、眠るように目を
閉じて満足げな微笑みを浮かべている。
 ナナシは相談する人選を間違えたか、とちらりと思ったが、されるがままに
双子の感触を堪能しながら、既に篭絡されてしまったのかもしれないな、と苦
笑した。

52 :
終了。舞那の公式絵の可愛さは異常
でもゲームだと瀬那ペロペロしたい

53 :
うお、GJですじゃ…。
あげてくれてThanks!!
思ったんだが…カゲヤシ同士のセックスって、やっぱ…
着衣セックスが基本だったりするのかな。
まあ…ゲームの購入特典のイラストはヤバゲなものが多かったけどな
(カゲヤシの生命的に)

54 :
GJでごさるよ
ほむ、雑魚カゲヤシもので何か書いてみようかしら

55 :
JKV!JKV!!
彼女達の親(血を与えてくれた人)は誰なんだろうな。
まあ周りの娘たちはリーダー(ピンク髪)からと予想するがね。

56 :
なぁ
もし処女膜があったらセックスした時カゲヤシ化するんじゃね?


57 :
>>56
それは処女膜を破った時の出血で男がカゲヤシ化ってこと?
血液をどの程度与えればカゲヤシ化するかによるよね。
純血に近ければ近いほどそれほど量与えなくともカゲヤシ化できるみたいだけど
末端の血を飲んでたおっさんの様子を見る限り…末端まで行くとかなり効率が悪そう。
ゲームが違うけど某○トロプラスの吸血鬼ゲームでは戦闘用ヴァンプを作るのに
一般人が吸血鬼化したものを「素材」として、それをまるっと3人分使うだったかな。
ごく僅かで血液系の特効薬になる吸血鬼酵素…そんな設定を思い出した。

それともカゲヤシは処女膜も再生するのかってことかな?

58 :
>>57
処女膜破ったときの出血で、カゲヤシ化であってる。

ちなみに、処女膜の再生うんぬんは各自の思想に準じればいいと思う。

59 :
ここってエロなしでめもKですか?主人公と瑠衣のエロなしssが一応完成しそうなんですが……

60 :
>>59
いいと思うよ

61 :
>>60
どうもです。では、明日か明後日に投下しますので、よろしくお願いします

62 :
人いるかわからないですが、一応主人公×瑠衣のエロなしss投下しておきますね。
瑠衣カゲヤシend後の設定です

63 :

「お帰り、瑠衣……」
「ただいま」
 カゲヤシ達と一緒に、瑠衣が秋葉原の地を去ってから約三カ月が経過した予備校の帰り道。
 俺は瑠衣とようやく再会を果たすことが出来た。瑠衣のメイド姿という、うれしいおまけ付きで―――
「お待たせ! 待たせちゃったね」
 出会った頃と同じ服装に身を包んだ瑠衣が、息を弾ませながら俺の前に現れた。
 これから俺は、瑠衣と一緒に秋葉原を回ることになった。が、ずっとメイド服のままでいるのはやっぱり恥ずかしい……とのことで、瑠衣は近くの更衣室で着替えに行って戻ってきた所、なのだが―――
(うん。メイド服もすごく可愛いかったけど、瑠衣はこの服装がやっぱり一番似合ってて可愛いな)
 沈黙を保ったまま、俺は目の前に立っている瑠衣のことをぼんやりと眺め、そんな感想を抱いた。
 俺の視線に気づいた瑠衣は、首を傾げながら
「ど、どうしたの? 黙ったままぼんやりしちゃって。あっ、もしかして着替えるの遅かったから……怒ってる?」
 そう言って、ごめんね、と今にも謝り出しそうな瑠衣の表情に、俺は慌てて首を横に振るう。
「ま、まさか! そんなことで怒ったりするわけないだろ?だって―――」
―――瑠衣のことをずっと待っていたこの三カ月に比べたら……。もしかしたら、もう会えないんじゃないかと思ってたこの三カ月間に比べれば全然大したことないしさ―――
 そんな言葉が喉の奥から声となって出そうになり、俺はぐっと寸前で言葉を押し込む。
 そんな言い方をしてしまったら、瑠衣の性格上、ほぼ確実に「ごめんね……」と悲しそうな顔を浮かべるだろうから……。

64 :
「……? だって?」
「……だって、なんというか……そう! 瑠衣のメイド姿がすごく、可愛いかったからさ。今の俺、もうなんでも許せちゃうって感じだから!」
 咄嗟にそんな言葉が出てしまった。ハッと我に返り、頬がみるみると熱を帯びていく。
 いかん、結果的に瑠衣を悲しませることはないだろうが、かなり恥ずかしいことを言ってしまった……。
「え、えっ……!? あ、うぅ……」
 瑠衣の方も、頭からぷしゅう〜という擬音が出てきそうなくらい、頬を朱に染めていた。ちらちらと上目遣いで、俺の顔を見ながら
「ほ、本当に、似合ってた?」 と、か細い声で尋ねてくる。
「あ、あぁ。すごく……可愛いかった、よ」
「えへへ……そう言って貰えると着た甲斐があった、かな」
 そう言って瑠衣は、はにかみながら可愛いらしい笑みを俺に向けてくれた。三カ月ぶりの瑠衣の笑顔……駄目だ、嬉しくて思わず涙が出そうになってくる。
 三カ月。たかが三カ月だ。ゲームやアニメのキャラ、いや、リアルでだって大切な人に数年、数十年会えない人だっているというのに……俺はたった三カ月間。瑠衣に……大切な人に……会えないことで、どこか空しい毎日になっていた。
 それだけ、彼女が今の俺にとって大きな存在になっていたんだと、俺は改めて自覚する。
「さ、行こうよ! 私たちの街へ!」
 満面の笑顔と共に、瑠衣は俺の手を握った。彼女の小さくて真っ白な手から、ほのかな暖かみが伝わってくる。
 夢じゃない。瑠衣が今、俺の前にいる。自分がいる場所へ、秋葉原へ帰って来てくれたんだ。今なら……彼女に伝えることができる。


65 :
―――伝えよう。この三ヶ月間、言いたかったことを。瑠衣に、俺の気持ちを伝えよう。
 そう思うと、俺は無意識に声を上げていた。
「る、瑠衣! ちょっと待って!」
 俺の静止の声に、瑠衣はピタリと歩みを止めた。
「……? どうしたの?」
 愛らしい瞳が、俺の方を不思議そうな様子で振り返った。
「……うん。あの、瑠衣に……伝えたかったことがあったんだ。瑠衣と離れていた間ずっと、ずっと言いたかったこと―――」
「い、言いたかったこと? ……なに?」
 瑠衣は、戸惑いと不安が混ざったような口調で聞き返してきた。
俺は、そんな彼女の耳元へと、すっと唇を寄せ―――
『瑠衣のことが、好きだ』
 小さな、しかし、精一杯にハッキリとした声でそう呟く。
 不思議と緊張や恥ずかしさという感情は生まれなかった。いや、逆に緊張のしすぎで、逆に冷静になったのかもしれない。
 瑠衣は最初、何を言われたのかわからない、といった様子で目をパチパチと瞬かせていたが
「なっ、なな……!? い、いきなり、なな何言って……!! え、えと……。えぇっ!?」
 数十秒経って、俺の言葉の意味をようやく理解したらしく、雪のように白い頬を真っ赤に染めて狼狽えた。
「えっと、あの、その……」
 しどろもどろになりながら、瑠衣は二、三歩ほど俺が居る場所から離れ、顔を伏せた。……どうやら完全に混乱してしまっているらしい。
 暫しの沈黙の後、瑠衣はか細い声で
「……あ、あの。急に、ど、どうして……」
 と、上目遣いで尋ねてくる。
「急に、じゃないさ。瑠衣がこの街からいなくなってから、ずっと、伝えたかったんだ。俺の、気持ち……。それに―――」

66 :
 言葉が途切れた。これは……本当なら言うべきではないのだろうか。……いや、彼女とのこれからを考えるなら、言っておくべきだろう。
「正直に言うと、な。俺……本当はわからなかったんだ。『瑠衣からもらったカゲヤシの血が、瑠衣を守らせようとしているだけ。従えているだけだ』って君の母さんに言われたとき」
「………え?」
 瑠衣が、『カゲヤシの血』という言葉に反応して顔を上げる。恥ずかしそうだったついさっきまでの表情から一転して、瑠衣は表情を曇らせていた。
「あの時は、むきになって否定したけど、本当は自分でもわからなかった。俺はどうして、こんなに瑠衣を守りたいと思うんだろう?って……完全に君の母さんの言葉を覆せる答えが見つけ出せなかった……」
「じゃ、じゃあ君は……母さんが言ったように……私の血のせいで、……なか、よく?」
 顔を青ざめさせながら、震えた声でそう言うと、 
「……ち、違うよ!?」
 瑠衣は突然、声を張り上げて叫んだ。
「私と君は……そんな、血とか、当主とか、そんなもので、出来た絆じゃない!!」
「瑠、瑠衣……!?」
 予想していたものより、ずっと取り乱した瑠衣の姿に、俺は面食らう。
「違う……絶対、違うよ!!」
 今にも泣き出してしまいそうな声で必に否定し、瑠衣は顔を伏せてしまった。
俺はそんな瑠衣の姿に耐えかね、彼女の手をぎゅっと優しく握った。
「瑠衣、落ち着いて……。落ち着いて、俺の話を聞いてくれ」

67 :
 宥めるように言って、俺は瑠衣の顔を伺うが、返事は返ってこない。
「確かに、最初はカゲヤシの血の作用があったのかもしれないんだ。出会ったばかりの時は何故か瑠衣のことが、とにかく気になって…忘れられなくて……頭から離れなかった。まるで、何かに取り憑かれたみたいに……」
 瑠衣の手がビクッと怯えるように震えた。俺は思わず、握る手の力を強めて
「でも、瑠衣がいなくなってしまったこの三カ月でわかったんだ。こんなにも、瑠衣を守りたいっていう気持ちが、カゲヤシの血がどうとか、瑠衣が当主だから、とかそんなものじゃない。瑠衣が憧れだって言ってた、人間的な繋がりからきてる気持ちなんだってことが、さ」
 瑠衣は沈黙したまま何も反応を示さなかったが、俺は構わず話続ける。
「瑠衣は俺と一緒にいるとき、いろんな表情を俺に見せてくれた……。
人間とカゲヤシの共存のために、自分の身を顧みないで、平気で無茶をする瑠衣。
料理の仕方を必に勉強する瑠衣。
クレーンゲームを真剣に楽しむ瑠衣。
景品が取れたとき、子どもみたいに喜んで笑顔を向けてくる瑠衣」
 俺の脳裏に、目の前に立つ少女が見せてくれた表情がひとつひとつ反芻される。どれも愛おしくて、胸の中が暖かくなる、彼女の魅力的な表情―――。

68 :
「俺は、そんな瑠衣の素敵な表情を守っていきたかったんだよ。瑠衣が秋葉原のみんなの情熱や行動力、楽しむ姿に惹かれたように、俺は瑠衣の、そんなたくさんの姿に……笑顔に惹かれたんだと思う」
 そこまで言うと、俺はふうっとたっぷりの空気を、肺の中へと流し込み
「俺は瑠衣の笑顔がどんなやつよりも、大好きだ。カゲヤシの血とか関係なく、ただ、瑠衣のことが好きな一人の男として、君を守っていきたいんだ……」
 ぐっと腹に力を込めて、言いきった。
―彼女は、どんな反応を示すだろうか?納得、してくれるだろうか?それとも……拒絶されるだろうか?
期待と不安が綯い交ぜになる中、俺は初めて、瑠衣の細い肩が小刻みに震えていることに気づいた。
「―――瑠」
「……がとう」
 慌てて俺が声を掛けるよりも前に、瑠衣は小さな声でぽつりと呟き、ようやく顔を上げた。瑠衣の目元には、透明の液体が輝きを放つように浮かびあがっていた。
「……あり…がとう。ごめん……。あんな、取り乱して……。もしかしたら、キミに、拒絶、されるんじゃないかって、思って……。馬鹿、だよね? 私……キミは、そんな人じゃないって、わかってたのに……。ごめん……ごめんね……」
「瑠衣……。いや、俺の方こそごめん。誤解させるような言い方しちゃって」
 俺が謝罪すると、瑠衣は静かに首を横に振るった。
 透明の雫が頬に流れ落ちていくのを抑えようと、瑠衣は目元を細い指先で拭いながら、たどたどしく言葉を紡ぐ。
「私ね……この三カ月間、大変なこともたくさんあったけど、嬉しいこともたくさんあった……。少しずつだけど、カゲヤシの皆が人間のことを、本当に、少しずつだけど、理解してくれて、でも……」
 目元を拭っていた手を、瑠衣は自身の柔らかく膨らんでいる胸に、そっと添えて、瞳を閉じた。
「夜になると、胸の中に冷たい何かが流れてきて……不安で、とっても寂しくて……心細くなって……」
「……瑠衣」


69 :
「けど、またこの場所に、秋葉原に来れると思ったら……今までの冷たいものが嘘みたいに消えて、胸の中が暖かくなったんだ……。何より―――」
 瑠衣は、涙で潤んだ瞳を隠すこともせず、俺の瞳と向き合う。
「キミに、また会うことが出来るから。キミの優しくて、暖かい目で、私を受け入れてくれるキミの心に触れることが出来るから―――」
 そう言って彼女は
『私も、キミのことが大好き』
 涙で濡らした頬をにっこりとさせて、最高に素敵な笑顔を俺に向けてくれた。
「―――瑠衣」
 思わず、彼女を抱きしめてしま
「「リア充爆発しろおぉ―――――!!」
 うよりも前に、盛大な叫び声が間に割って入った。
 俺と瑠衣は、ビクンと飛び上がり、慌てて声の方へ顔を向けると
「ノ、ノブくん……。ゴンちゃん……」
 ノブくんがこれでもかというぐらいニヤついた顔で、ゴンちゃんはさらにそのニヤついた顔でカメラを構えて立っていた。後ろには、ヤタベさんとサラさんも微笑みながら、立っていて
「お、おじさん……。鈴まで……」
 さらに、マスターと鈴が控えていた。
い、一体いつの間に、というか……。


70 :
「ったくよぉ……。白昼堂々と『これなんてエロゲーの告白シーン?』な展開を見せつけやがって、まったくぅ……」
「う、うん。本当に……もう、な、なんか見てるこっちが恥ずかしくなったね……」
「―――で、みんなどうしてここに?」
 思わず声が、低くなった。
「そんな睨むなって。今日、俺たちに会いに来るって言ったのに、中々来ないもんだから、様子見に来てやったんだろ? そしたら、瑠衣ちゃんと良い感じだと思ったら、気まずい雰囲気になるし、かと思ったら告白タイムが始まるわで、出ていくタイミングがなかったんだよ」
 うおぉぉぉぉぉぉぉぉーーーやっぱり、全部見られてたのか!?
 最悪だ、恥ずかし過ぎる、一度にたい……まじにたい……今にたい……。うわぁ……。
 どこかに穴があったら入りたい衝動を必に堪えて、俺はちらっと瑠衣の方を一瞥する。
瑠衣も恥ずかしさのあまりか、頭から湯気を出して完全に茹で蛸状態で顔を伏せていた。
 そんな俺たちの様子に、
「やれやれ……。娘が男を連れてきたときの父親の心境というのは、こんな感じなんだろうかね? ねぇ、ヤタベさん?」
 マスターがうなだれながら額を抑えてヤタベさんに尋ねる。
ヤタベさんは柔和な笑みを浮かべたまま、
「あはは、多分そうなんでしょうな。まぁ、彼が相手ならたぶん、いや、きっと大丈夫でしょう」
 そう言ってヤタベさんは、そうだろう?と同意を求めるような目を、俺に向けてきた。
 なんだか、かなり照れくさい……。
俺は、黙って首を縦に振ることしか出来なかった。


71 :
 そんなやりとりをしていると、鈴が瞳をうるうるとさせながら、俺と瑠衣の前にやって来て、瑠衣の両手を握った。
「良かったね、瑠衣ちゃん……」
「も、もう……どうして鈴が泣きそうな顔になってるの〜?」
 ようやく恥ずかしさから立ち直った瑠衣が、そう言うと
「だって、だってぇ〜本当に良かったって……思ったんだもん…うぅ……」
 ついに鈴はドッと泣き出してしまった。そんな友人の姿に、瑠衣は困ったように笑みを浮かべながら、ありがとう、と感謝しているようだった。
 鈴は、涙で溢れ返った瞳を今度は俺の方へと向け
「瑠衣ちゃんを泣かせるようなことしたら、私、ぐすん、絶対許さないですからね!」
 鼻をグスグスと鳴らしながら、そう宣言した。
俺は苦笑を浮かべて、頭を掻きながら
「ごめん、早速泣かせちゃったんだけど……」
「うぅ……さっきのは、なかったことにしてあげます」
「……サンキュー」
 胸の中に、何か暖かいものが流れ込んでくるのを感じた。……みんなと出会えて良かった。俺は心底そう思う。
「それにしても、告白するんだったらな。もっとこう大声で「好きだーーー!!」って宣言した方が良かったんじゃないか?最近のエロゲなんて、そのまま押し倒すなんて当たり前―――って、痛あぁ!!サ、サラさん!?」
「さぁ、そろそろ引き上げるとしましょう。お二人の貴重な時間を無駄にしては、申し訳ありませんからね」
「そ、そうだね……」


72 :
 サラさんの言葉に各々が頷き合い、ぞろぞろとみんなが引き上げていく。ノブくん一人が納得してなさそうな感じだったけど。
「それでは、行ってらっしゃいませ。ご主人様、お嬢様」
 最後に残ったサラさんが、そう言って丁寧に頭を下げた。
「あっ、いけません……」
 サラさんは頭を上げると、何かを思いついたような声を上げ
「ここは、『行ってらっしゃいませ。旦那さま、奥さま』の方が良かったですかね?」
「―――旦那!?」
「―――奥!?」
 サラさんはふふっ、と悪戯っぽく笑いながら、一礼してみんなの所へささっと行ってしまった。
 残された俺と瑠衣は、しばらくお互い顔を真っ赤にして呆然と立ち尽くし
「なんというか、やっぱり、サラさんにはかなわないな……」
「……そうだね」
 俺と瑠衣は、困ったように顔を見合わせて、頷き合った。
「えへへ……」
 瑠衣が、突然笑い出して、
「私、やっぱり人間が、この街の人たちが、好き……いつか絶対、カゲヤシと人間、みんながこんな風に笑い合えるようにしたい……ううん。絶対にしてみせる。だって―――」
 瑠衣が俺の手を握る。
「今の私には、私のことを、どんな人よりも好きだって言ってくれる恋人が――キミが――いるから」
 愛らしい笑顔を、俺に向けた。
「うん、今の瑠衣なら絶対出来るよ」
 彼女の笑顔に応えるように即答して、俺も笑みを浮かべた。……瑠衣なら絶対出来るさ。俺が、ずっと君の笑顔を守るから。
でも―――
「でも……今日ぐらいは、な?」
「うん!さぁ…だいぶ待たせちゃったし、そろそろ行こう!」
―――街が、私たちを待ってるよ!
 俺と瑠衣は、活気に包まれた秋葉原の街の中へ駆け出した。
〜 fin 〜


73 :
い、以上です……。読みにくい文章で申し訳ないっす!
主人公と瑠衣に幸あれ〜

74 :
>>73
良い話だった!
なんていうか爽やかな読後感だ
GJ

75 :
こういうのは悪くないなぁ


76 :
「ひょっとして貴女たちが聡子の言ってたJKVなのかしら〜?」
「そのコードネームを知っているとは…まさかNIROのエージェント…」
「ん〜、NIROには協力してあげてるけど…エージェントじゃあないわよぉ」
つまりはNIROの協力者であると言う事か…それならば今のうちに消すなり、引きこもらせるなりしてしまわないと。
「まあいいわ、NIROの協力者である以上はカゲヤシの敵。丁度いい日和だしここで血を吸ってあげる。行くわよ」

「あっ?」「えっ?」
最初に向かった二人の間をその女がするりと抜ける。
…それと同時に二人のブラウスとスカートがスゥっと地面に落ちる。
「んっ?」「ふぇ?」
その間にも私の前に居た眼鏡の知的な少女と、短髪ボーイッシュな少女に向かうと、その唇にキスを行う。
「ふむ〜いいわねぇ、チェリーはやっぱりいいわね〜」
その直後にはその二人の制服も、先の二人のように地面に落ちる。
もちろん破れ目どころかホックの一つ、ボタンの一つすら壊すことなくである。
それと同時に引き抜かれた制服のリボンによって少女たちの手は自由に動かせない程度に後ろへ回されているのである。
一瞬にして4人が戦闘不能にされると言うのは初めての経験である。
「これだけ日差しが弱いと、服を脱がせても炭化しないのねぇ〜。雨が降ってくる前に片付けちゃいましょうか」
(あの四人を倒した程度で余裕ぶっているとは…あの四人はこの五人の中で一番最弱…)
慎重に間合いを取る…。
この日差しの下であれば消滅する事もない、カゲヤシとしての能力を十分に発揮すればこの女だって…
皆は不意を突かれたからであって、私はそんなヘマは…
そう思った瞬間…何かが飛んでくる。
「くっ」払いのけるかそれとも…?
結局反射的に受け止めることを選択してしまった。
掴んだ衝撃でふたの空いていたそのボトルから中身が噴きだす。
かすかに甘い香りを放つ「それ」の中身が顔へと振りかかる。
そして「それ」に気を取られた「一瞬」を見逃されるはずもなく…次に目に入った物は棍棒のような物。
ガツッ
その棍棒のような物で殴られた?衝撃で意識を失った。
遠くで携帯電話の発信音が聞こえる。

77 :

次に私が目を覚ました時には、ローションで湿った服を失った代わりに、その身はロープで拘束されている。
何とかほどけないかと身を捩じらせるが…ロープの締め付け具合により魂胆は潰えた。
縄が大事な処を下着越しに刺激してくるように絶妙な具合で縛ってあるのだ…。
他の四人も同じような状況である。
あまりこういう経験のないボーイッシュは顔を赤らめている。
逆に眼鏡ッ子はマゾ気質だったのか…喜んでるよ…。
今いるのは何処かのホテルの中だろうか、
二人並んで眠れるような、いや、そういう事をする為の大きなベットが一つ。
あのドアの向こう側にはそういうお風呂もあるのだろう。
つまりそういうホテルの一室であるらしい。
「目が覚めたかしらチェリーちゃんたち〜」
さっきの女が部屋に入ってくる。後ろには般若のお面を付けたスーツ姿の男達。
「私たちをNIROに引き渡すの?」
顔だけをそちらへ向け、疑問に思った事を話しかける
「え、なんで?そ〜んな勿体ない事するわけ無いじゃない。
可愛いチェリーちゃん達をあんな所に渡す義務は無いわ。
それがカゲヤシだろうが、宇宙人だろうが、未来人だろうが、異世界人だろうが、超能力者だろうが、…ね。
と言う事で皆可愛がってあ げ る…」

数日後自警団アジトにて…
「あ、聡子さん、メールのJKVの事なんですけども。自警団でも探してはいるんですけど」
「ああ、ナナシ君、そのJKVの事だけど…全く出現報告を聞かなくなったの…あの依頼はもういいわ?」
「え、本当ですか?まあ良いですけど。」
「秋葉原から出て行っちゃったのかもしれないわね、ナナシ君が探してるって聞いて」
「そんな、いかにも「僕が変態」みたいな事言わないで下さいよ」

JKVにナナシが脱がす前に師匠に出会っちゃったらこうなるのかな…。
テケトーに書いたので脳内補完でお願いするっス。

78 :
保守

79 :
何か投下しようか?

80 :
頼む

81 :
忍道たのむわ
2出るし

82 :
侍道4は3よりずっとおもしろかったと思う。
どうでもいいけど2の先生はポータブルだと大分美人。

83 :
アキバで何か投下してもよろし?

84 :
確認取るまでもなくOKに決まってるじゃないよ

85 :
保守

86 :
保守

87 :
人いる?
保守のついでに、アキバのエロなしSSを今度投下してもいい、かな?

88 :
おけ('A`)b

89 :
すいません、>>87なんですけどNIROルートでの瑠衣と主人公の最後の戦闘ってどんな感じに始まるのか教えて頂けないでしょうか?

90 :
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1748413.jpg
ほい

91 :
>>90
ありがとうございます

92 :
アキバ多いんだな…まあアクワイアにしては格好の素材だから仕方ないが…
前のスレじゃ、侍道2のおぼろを凌辱する話があったな。
主人公も切れ長な目の奴が容易に想像できていいできだったんだが…

93 :
保守。今書いてるからもう少し待っててくれ〜

94 :
補修しながら待ってる

95 :
一応、投下出来る部分だけ投下させて頂きます
カップリングはナイロルートのナナシ×瑠衣で、ナナシが瑠衣をさないで、助ける的な話になります
今回エロはないですが、次回はエロ展開になると思います
では……

96 :
 強い太陽の光が降り注ぐ公園。そこに、青年と少女の荒い息遣いが響き渡っていた。
「はぁ……、はぁ……」
 青年――ナナシは軽く乱れた衣服を直しながら、目の前の少女――文月瑠衣を見据える。
 ナナシと違い、瑠衣の服装は乱れに乱れ、ずり落ちかけたスカートからは、下着が覗かせていた。状況が状況なら、思わず顔を赤くし、鼻の下を伸ばしてしまいそうな姿だった。が、
今のナナシは、これっぽっちもそんな気持ちにはなれなかった。これっぽっちも……。
 瑠衣は、服装の乱れも気にせずに、ナナシへと猛然と駆け寄り――白い傘を勢いよく振り下ろしてきた。
「うぐっ……!!」
 もろにそれを受けたナナシは、呻き声と共に後ろへ飛び退いた。
 人間の状態ならまだしも、カゲヤシ化している今の状態なら大した痛みはない。その筈なのに……。
「くっ……」
 痛かった……。殴られた箇所が、ではない。刃物で突き刺されるような痛みが――心の中でじわじわと拡がっていく。
 ――これで、いいのか?
 突然、知らない声が耳の奥でそう問いかけてくる。
 やらなければ、彼女に……される。いいんだ、これで――。
 心の中で、答えを返すように呟いた。
 と――。

97 :
「はぁ……、はぁ……」
 苦しそうに息を吐き出しながら、ナナシはガクッと膝を着いてしまう。
 足に、力が入らない。いつもより全然動いていない筈なのに、身体が鉛のように重かった。
(くそっ、息が……呼吸が、スムーズに出来ない……なんでだ?)
 問いかけるように、自身の足を見下ろしていると
「はぁっ!!」
 瑠衣が再び、風を斬るような速さで傘を振り下ろしてきた。
 紙一重でなんとかそれをやり過ごすも、ナナシは完全に無防備な体勢をさらけ出してしまう。
 いくらでも追い撃ちをかけられる、瑠衣にとっては絶好の攻撃のチャンスだった。その筈なのに――
「……っ!?」
 瑠衣は傘をゆっくりと下ろし、攻撃の手を止めてしまった。
「くっ……」
 ナナシはそのスキを逃さず、疾風のような速さで瑠衣のスカートに掴み掛かった。
「あっ……!?」
 不意をつかれたかのような瑠衣の驚く声。それとほぼ同時に――。
 ――ビリビリビリッ……!!
 衣服の破れる音が、公園に響き渡った。
 真っ白な太ももと下着をあらわにされた瑠衣は、目を見開きながらそのまま地面に倒れこむ。

98 :
 ――綺麗な足だな……。
 瑠衣が地面に倒れこむ瞬間、不謹慎とも、場違いとも思える感想を無意識に抱いてしまう。だが――素直にそう思ったことだった。
この数週間で、色んなカゲヤシのスカートやズボンを脱がしてきたけど、そのどんな奴よりも彼女の足は綺麗だった……。
 しかし、そんな美しく白い足も、太陽の光が容赦なく降り注ぐとみるみる色が変色していく。
「うっ……あぁっ…………!!」
 瑠衣の押ししたような悲痛な叫び声。必に焼けるような痛みから耐えているようだった。が、彼女は他のカゲヤシのようにジタバタと暴れるようなこともせず、歯を食いしばるようにじっと痛みに耐え、そして、傘へと手を伸ばす。……まだ、諦めていないのだ。
 そんな彼女に、ナナシはにじり寄る。
 手が勝手に震えだしていた。
 ――本当に、これでいいのか?
 また、さっきの声が頭の中で響いてきた。
 ナナシは、必に首を横に振るう。
 ……彼女が望んでいることだろう? いいんだ、いいんだよ。これで――。
 唇を噛みながら、誰ともわからない声にそう言い返す。
 瑠衣のコートをガシッと乱暴に掴んだ。
 と――。

99 :
 瑠衣の細い指先が、ナナシの両の手首に捻じ込まれた。……物凄い力だった。恐らく、最後の抵抗……なのだろう。
 この掴んだ衣服を左右に引っ張れば、瑠衣は――――。
 ナナシはそう思った途端、ふいに、目の前の少女の笑顔が頭の中でチラついた。自分に向けてくれたどこか無邪気な……あの、笑顔。
 思わずぎゅっと瞳を閉じる。
 彼女が、望んでいることなんだ――。
 そう自分自身に言い聞かせ、両の手に力を込めた。
 ――その瞬間だった。
 ナナシの手首を握っていた手の力がストン、と弱まる。
 諦めてしまったのか――。そう思ったナナシは、ほぼ無意識に瞼を開けてしまう。
 止せばいいのに……。憎しみが宿った瞳で睨まれるだけなのに……。つらくなるだけなのに……。
 わかっていても、目が勝手に瑠衣の顔へ向いてしまう。そして――動けなくなった。
 彼女は睨むどころか、どこか穏やかな表情をナナシに向けて――。
 あ・り・が・と・う
 声には出さず唇の動きだけで、そう伝えてきた。
 瑠衣が、にっこりと微笑む。目尻を光らせながら――。

100 :
 ナナシは、全身が竦みあがった。それと同時に、
 ――本当に、これでいいと思ってるのかっ!?
 再び頭の中で問いかけてくる――、
 ――いいと思ってるのかよっ!? 俺!!
 自分自身の声――。
 いいわけないだろうっ!!
 弾かれたように、ナナシは叫び返した。
「――くそっ!!」 
 瑠衣を突き飛ばすように、掴んでいた彼女のコートを手放した。
 再び地面に倒れ伏した瑠衣は、困惑の表情を浮かべる。
 ――どうして?
 そう問いかけるような眼で、ナナシを見上げる瑠衣。
 そんな彼女に、ナナシは無言で拳を振り上げ――。
(……ごめん、瑠衣)
 ――彼女の肩に叩きつけた。
 ――ドサッ!!
 瑠衣は声もあげず、脱力したようにその場で崩れ落ち、動かなくなった。
 ナナシは身動きひとつ取らなくなった瑠衣を、そっと抱き起こす。
「……ごめん。やっぱり、俺には……出来ない……」
 君をすこと、なんて――。
 意識のない瑠衣に向かって、そう囁く。
 ふと、ナナシは瑠衣の顔を見た。
 安らかに眠っているような瑠衣の顔が、瞳に飛び込んでくる。
(こんな顔で……眠るんだな……)
 ――綺麗、だな。
 先ほどと同じような感想を抱いたナナシは、暫く瑠衣の寝顔に見惚れていた。

101 :
 やがて――。
 ポタ……ポタ……。
 ナナシの眼から雫が流れ始めた。
 思い知らされてしまった……。瑠衣の――哀しみも、疲れも、すべてが解き放たれた寝顔を見て、自分がどれだけ彼女を苦しめていたのかということを……。
 自分が中途半端な行動を取ってしまったがために、彼女を追い詰め、人との共存という彼女の夢を絶たせてしまった……。そのうえ、彼女の叔父まで……。
(全部……全部……俺のせいだ……!!)
 ナナシは思わず、瑠衣のことをぎゅっと抱きしめる。
 気絶させるときに、思い切り殴ってしまった箇所を優しくさすりながら
「瑠衣、ごめん……ごめん……!!」
 嗚咽と共に、彼女に聞こえることのない謝罪を何度も、何度も繰り返した。
 そして――。
 君は、絶対になせない――。
 そう決意し、涙を拭う。
 遠くから、エージェント達の声が聞こえてきた。
 ナナシは、瑠衣を抱きかかえて立ち上がる。……もう迷いはなかった。


102 :
今回はここで失礼します
次回はエロくなると思いますので……(;・ω・)
自分ナイロルートやってないので、所々変かもしれないですが……目をつぶって頂けると助かります
そして下げ忘れた……orz

103 :
どう言うハートウォーミングアップな話になるか続き期待してまつ…
しかしナイロルートはセツナいのぉ…。
ふと思い立った…
手の中に残った女カゲヤシのパンツをクンカクンカする変態ナナシ君の話とか
誰得ですよね…。
(主人公が女モデルならあるいは…)

104 :
保守、人いないな……

105 :
久々に侍道2やったけど、京次郎さんが女だと初めて気付いた
その瞬間エロ妄想が脳内を駆け巡った

106 :
先生カワユス

107 :
和ゲの方のえろぱろきたいあげ

108 :
喪巣忍者を眠らせ、手足を縛り、喪巣忍者を犯すゴウや、血祀法する前に喪巣忍者を犯すゴウってあり?

109 :
喪巣忍者に拘束されて憂さ晴らしに使われたい

110 :
>>108
有りに決まってるじゃないか
さあさあ投下するんだ

111 :
>>108
有りだが嫌う人もいるだろうからな…
あまりに非道いようなら余所のスレへ持って行った方が良いかもな。

112 :
>>108
人を選ぶような描写については、最初に注意書きをすればおkじゃね
タイトルを付けてNGワード設定できるようにすればなおよし

113 :
浮上

114 :
アキバズトリップで良ければ書くけど、需要ある?

115 :
何故無いと考えるのか

116 :
ご、ごめんなさい……
というか、すぐに書き込みきてびっくりした
なんだかんだで人いるのね

117 :
すまん、ちょっと高圧的だったかな?
人がいるっていうか
2chビューア使えば更新されたのすぐに確認できるんだよ

118 :
鈴ちゃんだったら逃げてるレベルだよね…。
で、物陰に隠れてビクビクしながらそっちの方を見てる感じ。

119 :
>>117
あぁ、なるほどそんなものが……
とりあえず瑠衣ちゃんとナナシでよければ書きますので、よろしく

120 :
人いるかな?
あんまり時間経つのもあれなんで、寸止めだけど出来た所まで投下してもいいでしょうか?

121 :
おk

122 :
 秋葉原防衛戦――。
 カゲヤシと呼ばれる、人を襲う吸血鬼たち。そのカゲヤシ殲滅を目的とした組織、NIRO<ナイロ>。
 そして、カゲヤシの中でも人間との共存を望む少女カゲヤシ――文月瑠衣を先頭とした少数のカゲヤシと、そんな彼女によって命を救われた青年――ナナシを始めとしたアキバを愛する住人により結成された穏健派。
 それらの三勢力による、秋葉原の街を舞台とした戦いが終結して早くも数ヶ月の月日が流れた。
 時が経てば、流行や街に流れる話題、建物なども変わっていく。
 そしてそれは、ナナシの身体にもいえることである。
 文月瑠衣の血によってカゲヤシと同じ構造と化していた彼の身体も、時が経ったことにより、人間の身体へと戻りつつあった。
(……うん。カゲヤシの身体も良かったけど、やっぱり人間の身体も良いもんだな。太陽の光を浴びても肌は全然ヒリヒリしないし)
 青い空から降り注がれる太陽の光。それを浴びながら、ナナシはそんなことを思う。
 今、彼はアキバのジャンク通りを上機嫌で歩いていた。
 なにせ、これから想い人である瑠衣とデートなのだ。自然とテンションが上がってしまう。

123 :
 秋葉原防衛戦を終え、なんだかんだで彼女と恋人のような関係になってから早数ヶ月――今日は恋人同士として一歩先に進みたい、などと考えたりしていた(もっとも、前回も前々回のデートもそう思って、結局キスすら出来なかったのだが……)。
 今日こそ、キスぐらいは……!! と意気込みながら歩を進めていると、『CAFE TOMATOMATE』と書かれた看板とトマトの置物が見えてくる。
 その近くに備え付けられた椅子に、見慣れた黒髪の少女がちょこんと座っていた。
「瑠衣、ごめん。お待たせ」
 ナナシは明るい調子で、彼女に声をかける。
 しかし――。
「…………」
 返事が、なかった。
 あれ? と思いながら、もう一度声をかけるがやはり反応はない。
 ナナシは怪訝な表情を浮かべると同時に――。
(も、もしかして、少し遅れたから……瑠衣、怒ってる?)
 と、思った。とたんに、背中から冷たい汗が流れてくる。
 ほどなくしてから、瑠衣はようやく弾かれたように顔をあげ、ナナシの存在に気づいた。

124 :
「え? あっ、ナ、ナナシ……。え、えっと……」
「ご、ごめん瑠衣……。もしかして待たせたから……怒ってる?」
「へっ? あっ、ううん、ぜんぜん怒ってないよ? そんなに待ってないから! ごめん、少し考えごとしてて……」
 慌てふためきながら、そう言ってくる瑠衣。
(……? なんか、今日の瑠衣……様子がおかしいような?)
 彼女の反応を見て、ナナシは妙な違和感を胸の内に抱く。
 が、怒っていないという瑠衣の言葉に、とりあえず安堵の表情を浮かべた。
「そ、そっか。それなら良かった。じゃあ、行こうか?」
「うん」 
 瑠衣は頷きながら、椅子から立ち上がった。二人は肩を並べて、歩き出す。
 中央通りに出たところで、ナナシが訊ねる。
「さて。瑠衣、今日はどこに行きたい? またゲーセンにでも行く? それとも、先に昼にしておく?」
「…………」
「……瑠衣?」
「あ! う、うん。え〜と…………ご、ごめん。なんだっけ?」
 ハッと我に返り、申し訳なさそうに応える瑠衣。
 先ほどのことといい、なんだか今日の瑠衣は心ここに在らずといった様子だった。……体調でも悪いのだろうか?
「瑠衣、大丈夫か? なんか様子がおかしいけど……具合でも悪い?」

125 :
「えっ? う、ううん。いつも通りだよ、大丈夫」
 言って、瑠衣は笑みを向けてくる。しかしそれも、どこか無理をしているようなぎこちない感じの笑顔に思えた。
 ナナシは心配そうに、彼女を見つめる。といっても、あんまりうるさく訊ねて瑠衣に嫌な気分になられても困る。ナナシは「そうか」と頷くだけで、それ以上はなにも追求しないでおいた。
 話を本題に戻そうとすると、
「ねぇ、ナナシは――」
 瑠衣が先に口を開いた。
「ナナシは、大丈夫なの? 身体の方……」
「え? 俺の身体?」
「うん。ほら、だから、その……私の血の影響で……」
 どこかはっきりしない口調で言う瑠衣。だがナナシは『血』という言葉を訊いて、彼女の真意を即座に理解し「あぁ」と思い出したかのように声を漏らす。
「うん、大丈夫だよ。もうほとんど人間の身体に戻ったみたい。たぶんここで師匠とかその下僕に服を脱がされたりしても、全然大丈夫なんじゃないかな?」
 冗談を混じえながら、ナナシは二ッと瑠衣に笑いかけた。
 が――。
「……そう、なんだ」
 返ってきたのは、寂しい反応だった。しかも瑠衣はくすりと笑うどころか、見る見るうちに表情を曇らせてしまっている。

126 :
 ナナシは焦った。
(え? あ、あれ……? 俺、もしかしてかなり、外した……?)
 気まずさに、思わず顔を引きつらせる。
 そんな彼の様子を雰囲気で感じ取ったのか、瑠衣はハッとして、
「あ、ええと、そっか! ナナシ、やっと人間の身体に戻ってきたんだね! ……本当に良かった!」
 先ほどの暗い反応を訂正するかのように、大げさに明るい口調で言う。
「じゃあ、今日はナナシが人間の身体に戻れたお祝いに、私がお昼ご飯おごってあげる!」
「え? いや、でもまだ完全に戻ったわけじゃ――」
「ほらほら、早く行こう?」
 ナナシの言葉も訊かずに、瑠衣は彼の腕をぐいぐいと強引に引っ張っていく。
 先ほどとは打って変わって明るい様子で振る舞っている瑠衣だが――。
(瑠衣……。やっぱり、今日はなんだか……変だ……)
 ナナシは彼女に対する違和感を拭うことが出来なかった。

127 :
 もっとも、そんな違和感も時間が経つと薄らいでいき、日が暮れる頃にはすっかり忘却の彼方へと行ってしまった。
 時計の針はすでに七時をまわっている――楽しい時間というものは、早く過ぎ去ってしまうということを痛感しながら、ナナシは瑠衣と彼女の自宅へ戻ってきていた。
「え、えっと……それじゃあ、瑠衣。俺……」
 別れ際の挨拶。
 内心では、帰る前にキスぐらいしていこう――なんて思っているのだが……言い出せない。
 ごにょごにょと言いよどんでると、
「……待って、ナナシ」
 瑠衣が神妙な顔つきで声をかけてきた。そして――。
「あ、あのね……。帰る前に――キス、したいかな……?」
「うぇっ!?」
 思いがけない瑠衣からの申し出に、ナナシは奇妙な声をあげてしまった。しかし、願ってもいない展開だった。まさか、瑠衣からキスをせがんで来てくれるなんて……。
「え、えっと……いい、よ……」
 ナナシは、なんとかそれだけの言葉を絞り出す。
「じゃあ、目を閉じて――」
「あ、あぁ……」
 瑠衣の要求どおりに、目蓋を閉じる。と、同時に――あれ? なんかこの展開、前にもあったよな? などと頭の片隅でうっすらと思う。

128 :
 だが、瑠衣の顔が近づいてきたのを感じて、そんな考えすらも一気に吹っ飛ぶ。
 心臓が飛び出そうなくらい、早鐘を打っていた。
 緊張した面持ちで、唇に柔らかいものが来るのをナナシはひたすら待つ。
 十秒が経過した。二十秒が過ぎ、やがて三十秒…………。
 中々待っているものは、やって来ない。
 一分経過……。
(…………?)
 ナナシは眉をひそめる。
 さすがにその頃になると、緊張していた心は疑惑へと変わっていた。……もしかしてこれ、この前と同じパターン? 『えへへっ、騙されてんのー』って悪戯っぽく笑われるオチか?
 そう思ったナナシは、ゆっくりと目蓋を開ける。
 が――。
「…………ッ!!」
「……え? る、瑠衣?」
 予想外の光景に、ナナシは驚愕する。
 視界に映った瑠衣は、笑っているでもなく、頬を染めているでもなく――血の気が引いたように真っ青な顔で口元を両手で押さえ、わなわなと震えていた。
 押さえている口元からは――赤い液体が垂れているのが見えた。
「瑠衣、口から出てるそれ、血じゃ――」
「ご、ごめっナナシ……わっ私、とんでもないこと……!!」
「へっ? お、おい……?」

129 :
「ごめん、ナナシ……! 本当にごめんなさい……ッ!!」
「えっ、ちょ……!?」
 必に謝ってくる瑠衣に、ナナシは動揺する。何がなんだか全然わからなかった。
 ただ――ぼろぼろと涙を流し始め、今にも身体を崩しそうな彼女を目の当たりにして――このまま帰るわけにはいかない、と思わずにはいられなかった。
 ※ ※ ※
「――――落ち着いた?」
「……う、うん。ごめん、取り乱しちゃって……」
「いや、気にするなって。あっ、でも、家に誰もいないってのはびっくりしたけど」
「……今日は叔父さん、急な用事でちょっと出掛けてるから……」
「そう、なんだ。じゃあ俺の家族と同じだな? よく、急な用事でいなくなったりするんだ」
「へぇ、そうなんだ?」
「うん」
 瑠衣の部屋――肩が触れるか触れないかの微妙な距離。壁を背にして座り込み、当たり障りのない会話を行う二人。
 ナナシはちらっと瑠衣の横顔を盗み見る。
 とりあえず瑠衣が泣きやみ、落ち着きを取り戻しことにホッと安堵していたが――。
(さて、どうしよう……)
 このまま和やかな雰囲気で、先ほどのキスまでの流れを無かったことにしたい所だが――やっぱり、そうもいかないだろう。

130 :
 どんな風に話し始めるべきか悩んでいると、先に瑠衣の方から切り出してきた。
「ナナシ、その……さっきは、本当にごめん。私……」
「あ、いや、謝ることないって! 別に俺、怒ってないっていうか――」
 実際、よくわかってないから――と心の中で付けたし、頬を掻く。
 すると、瑠衣はどこか疑うような瞳でナナシを見つめる。
「本当に? だって、私……キミを、またカゲヤシの身体にしようとしてたんだよ?」
「……え?」
 じゃあ、さっき唇から血を流してたのは、キスのついでに血を飲ませるためだったのか……?
 瑠衣に言われて初めて気づき、ナナシは目を丸くする。
「……気づいて、なかったんだ……?」
「うん、まったく」
 ごまかすように、瑠衣に笑いかけた。だがそれを見て、瑠衣はますます罪悪感に囚われてしまったらしく、「ごめん……」と顔を伏せてしまった。
 ナナシは、あわわっ、とうろたえる。そして同時に、新たな疑問が浮かんだ。
 彼女が唇から血を流していたこと、泣き出してしまったことの理由はなんとなくわかった。では何故――。
「どうして、俺に血を飲ませようと……?」
「そ、それは……!」

131 :
 瑠衣は躊躇するように言葉を切り、口を閉ざしてしまった。
 しばしの沈黙を経てから、
「血の、影響が無くなったら、ナナシが……私の、こと――――」
 ――嫌いになるんじゃないか、と思って……。
 振り絞るような声で、瑠衣はようやくそれだけを口にした。
 ナナシは驚いたように目を見開き、パチパチと瞬かせる。一体全体、どうしてそんな考えが……? そう思い首を捻るが、すぐに彼女がそんな不安を抱いた理由に見当がついた。脳裏によぎったのは、彼女の母親の顔と数ヶ月前に言い放ってきた言葉だった。
 恐らく……。
「もしかして、瑠衣……。妖――君のお母さんが前に言ったように、俺が血の影響で親しくしてくれたって……思っちゃったか?」
 ナナシは優しい口調で問いかけた。返事はなかった。しかし、図星であるということは瑠衣の顔を見れば明らかだった。
 思わず、ふうっと大きく息を吐き出してしまう。瑠衣のことを嫌いになるなんて、今更……絶対に、あるわけないのに……。
 そう思いながら、
「――――あっ!?」
 ナナシは、瑠衣のことをそっと抱き寄せた。
「大丈夫だって。血の影響が無くなっても、俺は瑠衣のことを嫌いになったりしないから、絶対」

132 :
 自分のウソ偽りない気持ちを、声にのせて彼女に告げる。
 少しの沈黙。
 やがて、瑠衣はナナシの胸に顔を埋め、震えた声で話し始めた。 
「……うん、そうだよね。母さんの前でも種族なんて関係ないって言ってくれたし、キミがそんな人じゃないってわかってたはずのに……。
 けど、もうじきキミの身体が元に戻ると思ったら――その時が来ると思ったら……急に、不安になって……体が勝手に……。でも、ぜんぜん疑わずに目を閉じてるキミを見たら、やっぱり出来なくて……」
 瑠衣の話す声に、嗚咽が混ざり始めてくる。
「ごめん、ナナシ……。騙すようなことして……。それこそ、キミに嫌われるだけなのに……。何、考えてたんだろうね……? 馬鹿だ、私――本当に、最低だ……ごめんなさい……」 
「瑠衣……」
 泣きじゃくりながら自分自身を罵る瑠衣を見て、ナナシは胸が締めつけられるように苦しくなる。ひどく弱々しく思えた彼女の背中を、優しくさすった。
 最低――などとは、思わなかった。
 瑠衣が不安な気持ちに駆られるのは、しょうがないことだとは思う。自分と瑠衣は、悔しいけど……やっぱり人間とカゲヤシという種族が違う生き物で……。

133 :
 だから、それが原因で不安になるのは痛いほど理解できた。
 思えば瑠衣の両親も――その種族の違いが原因で、良好だったであろう関係があっさりと壊れてしまったわけだし……。
 けど――。
(……俺と瑠衣まで、そんなことになるのは絶対に嫌だ……)
 ナナシは、意を決したように口を開く。
「あのさ、瑠衣……。もし良かったら、その……なんていうか、俺はいいよ?」
「えっ……?」
「だからさ。瑠衣が望むんだったら俺、別にカゲヤシの身体になっても……」
 囁くように言うと、瑠衣がハッと息を呑んだのがわかった。
「ナナシ……? な、何言って……?」
「いや、確かに人間の身体も良いけど、カゲヤシの身体だって悪くないっていうか。別に不自由しないしさ? 身体能力は高くなるし、傷の回復は早くなるし、寿命は長くなるし……だから、瑠衣が不安に思うなら俺は――」
「で、でも――!」
 弾かれたように瑠衣はナナシから体を離し、彼を見つめた。
「せっかく、人間に――元の身体に戻れたんだよ? それなのに、私の勝手なワガママで……」
「いや、だけど、瑠衣は俺にカゲヤシでいてほしいみたいだし……」
「そ、それは……」

134 :
 言葉を詰まらせ、瑠衣は顔を俯かせる。そんな彼女に、ナナシは笑みを向けた。
「いいんだって。俺は本当にどっちの身体になったって、気にしないし。周りの人だって、責めたり非難したりする人はいないと思う。それに、瑠衣の不安が取り除かれて、元気になってくれるなら……喜んでカゲヤシになるって」
「ナナシ……」
 彼の名を呼び、瑠衣は目を見開く。やがて、葛藤するかのように両の手をぎゅっと握った。
 しばしの沈黙を経てから――。
「本当に……いいの?」
 消え入りそうな声で、瑠衣は確認するように訊ねる。
「もちろん」
 ナナシは即答した。迷いなどあるわけない。それに――血の味がするとはいえ一応――瑠衣と、キスできるわけだし……。
 若干の下心を含ませながら、笑んでみせた。
 瑠衣はそれを呆然と眺め、また泣き出してしまう。
「……ありが、とう」
 嗚咽とともに彼女は涙を溢れさせながら、お礼を言ってくる。
 涙を流してはいるが、先ほどとは違い――不安などが一切消えた涙であることが見ていて伝わってきた。
 ナナシはしばらく、そんな彼女を暖かい目で見つめていた。
 やがて――。
「ナナシ……。じゃあ、目を――閉じてくれる?」
「うん……」

135 :
 言われた通りに目を閉じるナナシ。真っ暗になった視界の中で、瑠衣の唇をじっと待つ。
 約二十秒後。彼女の細めの手が両の頬にさわったかと思うと――それは、きた。
『んっ……』
 互いの声が重なるとともに、柔らかくて暖かいものが唇に触れた。
 あまりの暖かさに、全身が心地良さに包まれていくような気がした。
 思えば――瑠衣とは二回ほど唇を重ねたけど、一回目はほぼ意識がない状態で、二回目は互いに命の危険にさらされた切羽詰った状態で、だった。
 こうして落ち着いた状態で――恋人同士のようなキスをしたのは、今回が初めてとなる。
(キスって……こんなに気持ち良いものだったんだ……)
 そんな感想を抱いていると、瑠衣の舌が自分の口内へと侵入してきた。彼女の舌をつたって液体が口内に注がれていき、鉄の味が広がっていく。
 ナナシはそれを舌で絡めとるように受け取り、コクコクと喉へ流し込む。
 瑠衣の血が――さきほどまで彼女の体内を巡っていたものが、自分の中へ入ってくる。そう思うと、奇妙な興奮を感じていた。
 胸が張り裂けるように、熱くなっていく。

136 :
 それは、自分の身体がカゲヤシへと変化している反動なのか、それともキスによる興奮のためなのか――ナナシには、わからなかった……。
 ほどなくして、瑠衣がゆっくりと唇を離した。
 どこか夢心地な状態で、ナナシは閉じていた目蓋を開けると、
「……は、初めてだね。こんな風にキミと、ゆっくりキスしたの……」
 そう言って、頬を朱に染め恥ずかしそうに微笑んでいる瑠衣の顔が映った。どうやら、彼女も自分と似たようなことを考えていたらしい。
「そう、だね……」
 ナナシが頷くと、
「ごめん、ナナシ……。いつも、キミには迷惑ばかりかけて――ワガママばかり言って……」
 また瑠衣の表情に、影がさす。どうやら、まだ気にしているらしい。
 ナナシは微笑みながら、
「気に、するなよ」
 安心させるような口調で、言う。それと同時に、全身がどんどん熱くなっていく……。身体から湯気が出ているんじゃないかと思うぐらいに……。
「……ありがとう」
 瑠衣は笑顔を浮かべて、お礼を言った。その後に「――――だよ」と声には出さず口だけ動かして、何かを告げてきた。いや、実際には彼女はしっかり声を出していたのかもしれない。しかし、ナナシにはもう聞こえなかった。

137 :
 彼女の――キスの余韻で少々荒くなっている息遣いに、上気した頬。涙で濡れた目元。そして、素敵な笑顔。
 それらを目の当たりにして――ナナシの中で、プツリと何かが切れたような気がした。
「――えっ?」
 ナナシはほぼ無意識に、瑠衣のことを押し倒してしまっていた。
「え? な、ナナシ……?」
 戸惑うような瑠衣の声。自分の下で不安そうな、怯えるような彼女の表情を見て、ナナシはようやく我に返る。ほんの少しだけ回復した理性を使って、
「ご、ごめっ瑠衣……な、なんか……身体が熱くて、おかしくて……」
 振り絞るように、なんとかそれだけの言葉を口にする。
 胸の中がとにかく、熱かった。その熱さが、ナナシから思考を根こそぎ奪い取っていく。ある一つの考え――願望を除いて。
(こ、この感じ……前にも……)
 ナナシには、覚えがあった。
 それは二回目に瑠衣の血を得たとき――妖主の血を吸血して異常な力を手に入れた瀬嶋に対抗するため、彼女の血を得たときだ。
 あの時も異常に胸が熱くなり、脳がひとつの願望に支配された。それは、瀬嶋を倒すこと――瑠衣を渡さないためにも、自分が生き残るためにも、この街を守るためにも、と。
 そんな願望に支配された脳と強化された身体が合わさることで、とんでもない力を発揮し、結果的に状況を打破することに繋がった。
 今は、その時と感じが似ている。

138 :
 もちろん今のナナシに、誰かを倒したい相手などいない。
 けれど願望なら、ある。
 瑠衣を……目の前にいる少女を自分のものにしたい、という願望が――今、彼の頭の中を支配しようとしていた。
 恋人同士のようなキスに、自分たち以外の誰もいないというこの状況。それらが余計、彼をそのような行為に至らせたのかもしれない。
 しかし……。
(さすがに了承もなしに、こんなことするのはマズイ……)
 そう思い、目蓋をぎゅっと閉じて残った理性で必に堪えようとする。
 と――。
「いいよ……」
 思いもがけない瑠衣の言葉が、耳に飛び込んできた。
 ナナシはハッとして思わず目を見開く。彼の視界に映った瑠衣の表情には、さきほどの怯えや不安の色は一切なかった。代わりにあるのは――耳まで真っ赤にさせて、彼の行いを受け入れようとする微笑み。
「そ、その……キミがしようとしてること……く、詳しくは、知らないけど……えっと……」
 うわずった声であたふたと言い、やがて、瑠衣はナナシの瞳をじっと見つめる。

139 :
「ナナシは、私のワガママを聞いてくれたから……。だから……今度は私が、キミの望むことを叶える番だよ。きっと……」
 赤面しながら、そう告げてきた。
 ナナシはゴクリ、と生唾を呑み込む。
 本当に……。
「本当に……いいの?」
 先ほどとは、立場が逆になった問いかけ。
 そして――。
「も、もちろん」
 キミとなら、私――。
 そう、言ってくれた。迷う素振りも見せず、笑顔で。
 胸の中がさきほどとは違う意味で熱くなり、包まれたような気がした。
 同時にもう、限界だった――。
 ナナシは躊躇うことなく瑠衣の身体に覆いかぶさり、引き寄せられるように彼女の唇に自らの唇を押しつけた。


140 :
ここまでで失礼します
ダラダラと長い上に、寸止めで申し訳ない……
次回、エロパートになります

141 :
いいじゃないか
後編期待してるよ

142 :
後編早く来ないかなー。

143 :
素晴らしGJ
はやく続け

144 :
すいません
もう少々お待ちください……)汗

145 :
>>144
気長に待っとるよ

146 :
おい、>>144 はまだか?
そろそろさむいぜ

147 :
たぶん、明日か明後日に投下できると思います
長らく待たせて、すいません

148 :
まだかなぁ?

149 :
すいません、お待たせしました
今から後半投下させて頂きます

150 :
 瑠衣との通算四度目の、キス。そして血の味のしない初めてのキスは――とてつもなく激しくて、熱いものになってしまった。
 欲望を抑えることをやめたナナシは、惑うことなく瑠衣の唇の間に舌を差し入れ、彼女の口内をむさぼるように蹂躙していく。
 そんな激しい舌の動きに合わせるように、右手が自分の意思を無視して、瑠衣の太ももの辺りを揉むように触っていく。まるで、彼女の身も心も、自分のものへと変えていくかのように――。
「……ん、んッ!」
 ナナシの舌と手の動きに、ピクリと反応を示す瑠衣のくぐもった可愛らしい声。
 それを皮切りに、口内を味わっていた舌を奥へと向かわせた。
 どうすればいいのかわからず、震えた子犬のように引っ込んでいる彼女の舌へ、そっと自分の舌を忍ばせる。
 手始めに、舌先でトントンと優しくつつく。と、まるで誘われるかのように、瑠衣の舌が恐る恐ると前に出てきた。ナナシはその機会を逃さず、獲物を捕らえるようにすばやく舌を絡みつかせ、彼女の舌を自分の口内へと強引に引きずり出していく。
「んうぅッ……!? んはぁ、ふっ、んんっ……」
 とたんに瑠衣は戸惑うような喘ぎ声をあげ、ぴくぴくと身体を震わせた。
「あふっ……、んっ、はぁっ、んあっ、ぁ……」
 激しい舌の動きに、だんだんと瑠衣の目の焦点が合わなくなっていく。
 やがて――ナナシの激しい舌の絡みつきに魅入られてしまったのか、彼にされるがままだった舌を瑠衣は次第に、自ら積極的に絡ませ始めた。 
 ちゅく、ちゅる、ちゅぱ、ずずっ……――。
 舌を絡ませ合う口内で、淫らな水音が飛び舞う。互いの唾液を交えさえ、飲ませ合うように官能的な動きを演じる舌の絡みつきに、言葉に表せないほどの心地良さがふたりの胸を満たしていく。 

151 :
 どれくらいそうしていたのだろう――ほんの数分の出来事なのに、随分長い時間のように感じた。
 しばらくして、ナナシがそっと唇を離すと、名残惜しいかの如く互いの唇に銀色の糸がひかれ、そして、消えていった。
「はぁっ、はぁっ……」
「瑠衣、大丈夫……?」
 虚ろな瞳を浮かべる瑠衣を、ナナシは心配するように見つめる。
 彼女との激しい口付けのおかげで、ナナシの方は思考を奪われるような熱さがだいぶ治まり、瑠衣を気遣えるぐらいの理性を取り戻していた。
 もっとも――眼前で荒い息を吐き出して頬を上気させている少女の姿に、やっぱり劣情を抑えられそうにはなかったが……。
「う、うん……だいじょ、ぶ。ナナシ、は……?」
「少し、落ち着いたよ……」
「そ……、よかっ、た……」
 おぼろげながらも瑠衣はしっかりとナナシに言葉をかえし、薄く微笑んできた。それを見届け、ナナシは次の行動に移ろうとして――。
「……ん?」
 右手が何かを掴んでいることに気づいた。何だろう? と思って、自分の肩の辺りへそれを持ってくる。黒い生地の……スカートだった。しかも、今の今まで履かれていたかのような、暖かさのある……。
(へ? こ、ここ、これって……そういえば、さっき手が勝手に動いてたけど、ま、まさか――!?)
 ナナシは反射的に、視線をパッと足元に向けた。
 すると、先ほどまでスカートで隠されていたはずの、瑠衣の透き通るような白い太もも、そして可愛らしいショーツ――それらが惜しみなく晒されているのが、瞳の奥に飛び込んでくる。
 ナナシは固まり、釘でも打たれたかのようにそこから目を動かすことができなかった。代わりとばかりに、自分の男の部分がむくりと動いてしまう。

152 :
 そんな彼の姿を、ぼんやりとした眼で視界におさめた瑠衣は、
「ナナ、シ……? ――って、きゃあっ!?」
 惚けていた様子から一転、スカートを脱がされていたことにやっと気づき、ナナシの視線の先をすばやく両手で隠す。
「うわっ、わわ、ご、ごめん……! 手が、勝手に……!」
 彼女の短い悲鳴を聞き、無意識に脱衣テクを発動してしまったことを、ナナシは慌てて詫びる。
 今からそういうことをしようとしていたとはいえ、前置きもなくいきなり脱がされるとは思っていなかったのだろう。瑠衣の顔は、耳まで真っ赤だ。
 うー……と恨めしそうな眼で見つめてくる瑠衣に、ナナシはひたすらあわあわと焦りを覚える。
が――その、恥じらいながら両手で下着を隠している彼女の姿に、だんだんと……男の本能が、ムラムラとかきたてられてしまう。
「も、もう……! ひど――んっ!?」
 文句の一つも言おうとしていた彼女の口に、自分の唇を押しつけて塞いだ。
今度は舌を入れずに触れ合うだけのキスだったけど、それだけで瑠衣はポーっとして、言葉を失ってしまった。
 やがて、押し付けていた唇をそのまま滑らせるように下へ移動させていき、瑠衣の首筋にチロっと舌を這わせる。
「ひゃっ!? んんっ……」
 直後にあげた瑠衣の戸惑うような声に、ナナシの心拍数がドクンッドクンッと跳ね上がっていく。
「瑠衣。あの、そろそろ……」
 今度はしっかりと一声かけてから、ナナシは瑠衣のコートを掴む。
 彼の声に瑠衣はハッと息を呑み、少しの間を置いてから、
「う、うん……」
 恥じらいと緊張がない交ぜになった表情で、コクリと頷いた。

153 :
 それを合図に、ナナシは瑠衣の服を鍛え抜かれた脱衣テクを使って、丁寧に脱がせていく。コート、赤いネクタイ、黒のベスト……そして、残りは白いシャツ一枚を残すのみとなった。
身体の線が、くっきりと浮き彫りになる。無論、控えめに膨らむ二つの山もハッキリと……。
 ついつい胸へと目が行ってしまうナナシ。すると突然、瑠衣がクスリと小さく笑うのが聞こえてきた。
(……?)
 ナナシは不思議に思い、彼女の顔を一瞥する。
依然として恥じらいの色を顔に浮かべている瑠衣だったが、何故か可笑しそうにクスクスと笑みを浮かべていた。
「……瑠衣?」
 どうしたんだ? と、ナナシは目で問いかける。
 それを感じ取った瑠衣は、
「あ。う、うん……。なんだか、不思議だなって思っただけ……。服を脱がされるって、嫌――というか、ハッキリ言って怖いことでしかなかったんだけど……なんでだろう? 今はそんなに悪くないっていうか……。む、むしろすごく嬉しいというか……。え、えっと……」
 な、なに言ってるんだろうね? 私――そう言って困り顔で笑う姿に、ナナシは胸がきゅっと苦しくなった。
 彼女が言わんとしていることは、わかる……。
 瑠衣はつい最近まで、脱衣テクを武器としたNIROのエージェント達に監視され、追い回されていた。
そうでなくとも、カゲヤシである彼女は服を着用しないで太陽の光を浴びでもしたら、灰となってんでしまう身体だ。
服を脱がされる、という行為に人並み以上に恐怖の念を抱くのは、当然のことだろう。
(もしかしたら、NIROの連中に服を脱がされかけたりして……怖い思いをしたこと、あったのかな……)
 自分の知りえない瑠衣の過去を思い、ナナシの表情に自然と影がさした。
 すると――。

154 :
「え? あっ……ち、違うよ!? こういうことをされるのは、もちろんキミが初めてだから……!」
 そんな彼の表情を見て、瑠衣が大慌てで口を開いた。
どうやら、ナナシの表情が曇った理由を『他の奴と、こういう関係になったことがあるのか……』といった具合に、読み取ってしまったらしい。
 彼女の慌てっぷりと勘違いっぷりに、ナナシは思わず吹き出しそうになってしまう。
「大丈夫だって、そんなことわかってるよ。だって――ファーストキスの相手も、俺なんだもんな?」
「んー。そっちだって、おんなじでしょ?」
 からかうようなナナシの物言いに、瑠衣は小さく頬をふくらませた。赤い双眸から、拗ねるような視線が送られてくる。
 が、次第にその瞳が気に病むような色へと変化していき、 
「……ご、ごめんね? 変なこと言って……」
「いや、ぜんぜん変じゃないよ。……俺も、そう言って貰えて嬉しいから」
 負い目を感じているような瑠衣の言葉に、ナナシは首を振って笑んだ。
 そして、止まっていた手の動きを再開する。彼女のシャツのボタンに手をかけ、流れるような手つきでそれを外していき――。
「……瑠衣」
「う、うん。いいよ……」
 そっと、前をはだけさせた……。
「……ッ」
 自身の身体を隠すものがブラジャーとショーツのみになってしまったことで、瑠衣は再び羞恥心で一杯の表情になる。
 対して、ナナシは露わになった彼女の肌に、ただただ見蕩れていた。
 瑠衣の肌は脱がしたシャツに負けないくらい透き通るように白くて、そして、とにかく……とにかく綺麗で……。
「んッ……」
 瑠衣が小さく声を漏らした。
 手が、自分の意思を待たずに彼女の胸へと向かい、二つの膨らみを隠しているブラを掴んでいた。断りもせずにそれを、グイッと押し上げてしまう。

155 :
 と――少々小振りながらも、形のよい柔らかそうな乳房と桜色の突起が、焼きつくようにナナシの瞳へと映し出された。
「…………!!」
 胸を晒されたことにより恥ずかしさが頂点に達したのか、瑠衣は顔を真っ赤にしてぎゅッと目を閉じる。
「……は、恥ずかしぃ……」
 口にした本人ですら聞きとれるかわからない本当に小さな声で、ぽつりと呟く。しかし、ナナシはそれをしっかりと聞き逃さなかった。
 少し悪戯っぽく笑って、言う。
「すごく、綺麗だ……瑠衣……」
「んむぅ〜……ば、ばかっ……」
 消え入りそうな声で瑠衣はそう言い返し、
「……ありがと」
 と最後に付け加え、微かに笑んだ。
(うっ……だ、駄目だ……。本当に、かわいい……)
 そう思いながら、ナナシはまるで吸い寄せられるかのように瑠衣の胸に顔を近づけ、膨らみの頂点へ口付けを行う。
「ひゃッ!? んんッ……!」
 とたんに身体を揺らし、可愛らしい声をあげる瑠衣。
その声がもっと聞きたくて、ナナシは口に含ませた桜色の突起に無我夢中で舌を這わせた。
口付けをしていないほうの乳房には、そっと右手を忍ばせて優しく触れる。
「あッ、んッ、あぁッ……!」
 もたげ始めた乳首を甘噛みし愛撫する度に、瑠衣は喉の奥から甘い呻き声を漏らす。それが耳を通して、ナナシの心を熱く興奮させていった。
 頃合いをみて、ナナシは愛撫する箇所を移動させる。
唇を押しつけていた胸のふくらみに手持ち無沙汰になっていた左手を這わせ、右手で愛撫していたほうの乳房に今度は唇を吸いつかせる。
「んぁッ……!?」
 刺激される箇所が変化したためか、瑠衣の声が一段と高くなった。
ナナシはその声に触発されるように、舌の動きをさらに激しくしていく。最初はどこか遠慮がちに揉んでいた手の力も、指が沈んでしまうぐらい強くなっていた。

156 :
 そして――。
 …………ぴちゃっ。
 そんな擬音が聞こえてきそうな、液体の感触。それが、瑠衣の内股へと無意識に這わせていた右手の指先から感じとれた。
 ナナシはその液体の出処を探るように、指先を上へ上へと滑らせていき――すでに湿り気を帯びているショーツの上へと到達する。
「ひッ……!?」
 戸惑うような、瑠衣の高い声。
「瑠衣……。下着、湿ってる……」
「ば、ばかっ……! そ、そんなこと――んぁッ……!」
 否定しようとするも、ナナシが指先を軽く上下に動かすだけで瑠衣は何も言えなくなってしまう。
「あッ……、んッ、くッ……はぁッん」
 胸の愛撫以上に高い声をあげ、徐々に溶けていくような瑠衣の表情に、ナナシの興奮度がさらに高まっていく。
指先を動かす速度が自ずと速くなっていき、それに呼応するように瑠衣の下着から溢れ出す蜜の量も増えていく。
「――ひゃあんッ!?」
 たまたま探り当てた小さな突起を刺激したとたん、瑠衣は今までとは違う高い声をあげ、強い反応を示した。
 その彼女の反応にナナシは驚くとともに、 
(あ……。ここが瑠衣の一番敏感な場所、か……)
 そう思い、そこを重点的に刺激しようと指を動かす。
 が――。
「い、いやッ! そ、そこは……!!」
 焦るような様子で放たれた声とともに、瑠衣は下着の上を弄るナナシの手を両手でぎゅっと掴んできた。
 その思わぬ反応にびっくりして、ナナシは慌てて指先の動きを止めた。
だが、すぐさま「あっ……」と、どこか切なそうな彼女の声が耳に飛び込んできた。
 瑠衣の顔をちらっと見やる。拒絶の声とは裏腹に、瑠衣の瞳にはすがるような、物欲しそうな色が浮かび上がっていた。
普段の瑠衣からは見られない男の本能を誘い出すかのような赤い瞳に、ナナシは「うっ」と喉が鳴り、

157 :
「あぁッ――!?」
 突き動かされるように、指の動きを再開していた。敏感な場所を容赦なく責めたてていく。
「あッ、あんッ! はぁん……!」
 再び聞こえてくる可愛らしい喘ぎ声。瑠衣の自分の手を掴む力がぎゅっと強くなったが、もう、指の動きを止められなかった。
 ぐちゅ、ぐちゅっという水音が聞こえてきそうなほど、指先と下着がぐっしょりと濡れた頃になって――。
「ああッ! ナナシ、ナナシぃ……! わ、私ッ……も、もうッ……もう……ッ!!」
 首を小さく横に振りながら、うわ言のように自分の名を呼び、限界を訴えてくる瑠衣。
そんな彼女に、胸が苦しくなるくらいの愛おしさが込み上げてくる。
 やがて――。
「んああぁ――ッ!!」
 声にならない叫びとともに、瑠衣は背中を弓反りに跳ね上げ、全身をビクビクッと大きく震わせた。
長い黒髪が軽く宙に浮き、ほどなくしてパサリと音を立てて床に着く。
 ナナシは、その一連の動きを呼吸をするのも忘れ、ただ魅入っていた。
「はぁ……、はぁ……」
 ぐったりとした瑠衣の荒い息遣いに、ハッと我に返る。
「る、瑠衣……! 大丈夫か……!?」
 今更のように慌てふためき、ナナシは濡れていないほうの手で瑠衣の頬に触れ、呼びかける。
 瑠衣が薄く目を開いた。頬に置いた自分の手をそっと握りしめ、
「う、うん。だいじょ、ぶ……だよ……。なんだか、ふわふわ、してて……すごく、心地いい感じ……」
 たどたどしくそう呟き、蕩けるような表情を浮かべてにっこりと微笑んだ。
 その応えにホッと安心するのも、束の間――。
(る、瑠衣……。なんか、すごく色っぽい……)
 ナナシはその瑠衣の微笑みに、目を奪われる。

158 :
普段の年相応の少女らしい表情とは違い、どこか大人の女性が醸し出す色気のようなものが含まれた、微笑み。かといって、彼女の魅力的な可愛らしさも損なわれてはおらず――。
 なんだか、とにかく……色々と、破壊力が凄かった……。普段の瑠衣からは想像もできない妖艶さと、変わらないに可愛さに、頭がクラクラとしてくる。
 と――。
「うっ……」
 自分の股間に付いているモノが、はちきれてしまいそうなほど悲鳴をあげていることに、ようやく気づいた。
「瑠衣、ご、ごめん……。俺、ほんと……我慢、出来ない……」
 自然と荒くなってしまう息とともに言い、ナナシは既に役目を失っているほど湿り気を帯びた瑠衣のショーツに手をかけた。
そのまま勢いにまかせ、膝の辺りまで下ろしていく。
覆うものをなくした瑠衣の薄く茂る秘所は、うっすらと水滴を滴らせ、ポタポタと床を濡らしていった。
 その光景を見て、ナナシのモノがビクッと、また一段と強い反応を起こす。
「……ッ」
 一方、瑠衣は小さく声を漏らしただけで抵抗も戸惑いもせず、なすがままにナナシの行いを見つめているだけだった。
一度絶頂を迎えたから、恥ずかしさが薄れたんだろうか? そんなことを思いながら、ズボンのチャックを開けて限界まで高ぶっている自分のソレを取り出すと――。
「…………!!」
 さすがに、反応があった。
 瑠衣は顔を真っ赤にして、目を丸くさせながら自分のソレをじっと見つめてくる。恥ずかしさ、戸惑い、不安、そして……好奇心。色々と複雑な感情が含まれた瞳で……。
(ぐっ……。う、う〜ん。こ、これは……確かに、恥ずかしい、かもな……)
 ナナシはバツが悪そうに、頬を掻いた。脳裏に浮かぶのは、先ほどスカートやブラジャーを脱がされたとき、羞恥心で一杯になっていた目の前の少女の顔だった。

159 :
自分も似たような境遇になって、初めてわかる――好きな人に、そういう場所を見られるのはとてつもなく恥ずかしいことだ、と。
「あ、あの……瑠衣……」
「へっ? あ! え、えぇ、ええっと……」
 ナナシに声をかけられ、瑠衣は若干パニックに陥ってしまう。
 心を落ち着かせようと必に息を吐き出し、やがて、もじもじとした様子で問いかけてくる。
「あ、あの……ナナシの、ソレが……私の、ところに……?」
「……あ、あぁ。そうだよ」
 頷くと、瑠衣はより一層顔を真っ赤にさせた。つられるようにナナシも頬をカーっと上気させる。
苦笑を浮かべながら、自分の股間のモノを瑠衣の濡れそぼった秘所へと向けた。
 互いの雄と雌の部分が、引き寄せられるように近づき、口付けを行うように触れ合い――。
「瑠衣……。な、なんていうか……最初は、痛いかもしれないけど、でも……優しく、するから……!」
 上擦った声で、約束するように宣言するナナシ。さすがにここまでくると、恥じらいや興奮よりも、緊張の度合いのほうが勝っていた。
互いに初めて同士――自分はちゃんと、瑠衣を気持ち良くさせてあげられるだろうか……? という緊張が胸を締めつける。
 が――。
「う、うん。ありがとう……信じてるよ、ナナシ」
 気後れもせずに、瑠衣はそう言ってきた。
微かにだが、肩を震わせているのが見えた。本当は、緊張と不安で胸が一杯のはず――にも関わらず、瑠衣はそれらの感情を必に押しし、自分を勇気付けようとしてくれているのだろう。
 彼女のそんな優しさにどうしようもない愛おしさを感じながら、ナナシは一度大きく息を吐き、
「いくよ……」
 小さな声を合図に腰に力を入れ、入口で止まっていた自分のモノを、瑠衣の中へゆっくりと沈めていく。

160 :
 ぬめり気を帯びた細い道。それが、ナナシのモノを優しく迎え入れるように広がっていった。
「んッ、んく……ッ!」
 だが、やはり初めてのためか、だんだんと思うように進んでいかなくなってしまう。
「瑠衣、力を、抜いた方がいいよ」
「ぅ、うん……」
 表情を強張らせる瑠衣の顔を目にして、ナナシは焦りながらも事前に得ていたその手の情報(例の如くエロ本、エロゲー、エロ同人誌などから――全部、とあるイケメンおたくの友人から渡されたものである)を参考に、瑠衣にアドバイスを送ってみる。
瑠衣は指示された通りに、大きく深呼吸をして全身から力を抜いていく。
 それを見計らいナナシは再び腰に力を入れ、中途半端な位置で止まっていた自分のモノを進ませようとする。と、思いのほか、ソレは一気に奥へと沈み込んでいってしまった。
「んあッッ!? くッ……! んッ……!!」
 とたんに瑠衣の呻き声が、ナナシの耳を突き刺すように聞こえてくる。先ほどまでのどこか耳をくすぐるような甘い声とは違う。苦痛の色がはっきりと感じ取れる声だった。
「んッ、ぅッ……んんッ……!!」
(瑠衣……!)
 見ると、瑠衣は目尻から大粒の涙をタラタラと流してしまっていた。必に痛みから耐えるように両の目蓋をぎゅっと固く閉じ、声を抑えようと懸命に唇を結ぼうとしている。
見ているだけで胸が詰まるその表情に、ナナシは背筋が冷たくなった。
 初めてはすごく痛いとは聞いていたけど、まさか……こんなに辛そうだなんて……。
 ナナシは瑠衣を大切に想う気持ちから、反射的に腰を離してしまった。
 だが――。
「だ、ダメぇ……! ナナシ……ッ!!」
 瑠衣は絞りだすような声でそう言い、追い縋るようにナナシの両の肘をぎゅっと掴んでくる。
「ぃ、いや、行かないで……、離れないで……! お願い、だから……!!」

161 :
 小さく首を横に振りながら、哀願するように訴えてくる瑠衣の姿に、ナナシは目を見張る。
その必な様子に、戸惑いの色を隠せなかった。
 そんな彼に向かって、瑠衣は涙を流しながらも懸命に笑みをつくり、擦れた声で言う。
「だいじょ、ぶ、だよ……。痛く、ないから……ぜんぜん、痛くッ、ないから……! だから……!」
「瑠衣……。け、けど……!」
「お願い、ナナシ……! キミは、私の、ワガママ……聞いて、くれた。だから、今度は……私が……――んッ!!」
 再び痛みに歪む瑠衣の顔を、ナナシは心配そうに見つめる。
が、瑠衣はすぐに「えへへ」っと笑顔を浮かべてきた。無理をしているのがばればれなその笑顔に、ナナシは泣きたくなるぐらい胸が苦しくなる。
 ぐっと、唇を強く噛みしめた。どうする……、どうするんだ……? という自分自身への問いかけが、頭の中を駆け巡る。
 短い時間で、必に悩んだ末――。
「――わかった」
 小さくそう呟き、腰に再び力を入れ始めた。 
 どちらにしても瑠衣を苦しめることになるのなら、せめて彼女の気持ちを尊重してあげようと思ったのだ。
 なにより、小さく首を横に振って、哀願するように訴えかけてきた姿が――。
<血の、影響が無くなったら、ナナシが……私の、こと――嫌いになるんじゃないか、と思って……>
 そう振り絞るような声で告げてきた、先ほどの心細そうな姿と重なってしまったから。ここで退いてしまったら、瑠衣を拒絶してしまうことになりそうだったから……。
 ナナシが自分のモノを再び押し進めたのを感じ取ると――。
『ありがとう』
 ――声には出さず口パクで、瑠衣はそう伝えてきた。すぐに痛みで顔を歪めてしまったが、唇を動かしたときの彼女の顔は本当に嬉しそうだった。
「んッ……、くぅッ……!」
「…………ッ!」

162 :
 押し進めていた自分のモノが、ようやく根元まで沈み込んだ。ここまで来たら、もう引き返すこはできない……。
「瑠衣、少し、だけ……動かす、よ……」
 言って、慎重に、ゆっくりと、少しずつ腰を前後に動かしていく。細い手に掴まれている自分の両の腕から、ぎりりっと爪を立てられるような鋭い痛みが走った。
 が、ナナシはそんな痛みも意に介さず、少しでも瑠衣の苦痛が快感で和らぐようにと彼女の胸へと手を這わせ、揉みしだいていく。
 すると――。
「んぅッ……、くッ……、はぁはぁ……あぁんッ!」
 腰を前後させる度、痛みを堪えているようだった瑠衣の声に、少しずつ変化が現われ始めた。
「んあッ、あんッ! はぁはぁ……ナナシ……ああッ! ああんッ!」
 瑠衣のあげる声が苦痛を抑えるようなものから、胸や秘所を愛撫していたときと同じ――いや、それ以上に艶かしい声音へと変わっていく。
痛みを乗り越え、大人の“女”へと羽化させていくような、快楽によがる悦びの声へと――。
「うっ、ぁ……」
 その声に反応するように、ナナシの身体にも変化が起きた。
緊張や不安、瑠衣に痛みを与えている罪悪感などで、あまり感じることができなかった挿入による快感。それが、瑠衣の艶っぽい声に呼び覚まされるかのように、ドッとナナシの全身を駆け巡ってくる。
(や、ヤバッ……!)
 あまりの気持ちよさに頭の中が霞んでいき、突き動かされるように挿入の速度が増していく。
「あッ、あッ! ナナ、シ……あぁッ! ナナシぃ……ああッ! ああぁんッ!!」
「る、瑠衣……瑠衣……ッ!」
 互いの名を夢中で呼び合いながら、めくるめく快感に酔いしれるふたりの青年と少女。
 やがて、限界まで高ぶったナナシのモノに、抑えようのない放出感が襲いかかってくる。

163 :
「瑠衣ぃ……、うぁ……ッ!!」
「あああぁ――――ッ!?」
 ナナシは瑠衣を愛しく想う気持ちを込めて、白い液体を彼女の胎内へと勢いよく解き放つ。
それを受け取った瑠衣は、液体のあまりの熱さに叫び声をあげ、全身をぷるぷると震わせていた。
 身体からドッと力が抜け落ちていき、ナナシは瑠衣と繋がったまま彼女に覆い被さるように倒れ込んだ。
「はぁ……、はぁ……」
 蕩けるような瑠衣の荒い息遣いが、耳元で聞こえてくる。
 ほんの少しだけナナシは顔を上げ、間近で彼女の顔を見つめると、
「ナナシ……お腹……あったかい……」
「瑠衣……」
「……大好き、だよ」
 押し倒してしまう直前、声を出さずに何かを告げてきたときと同じ、唇の動き――今度はちゃんと、声も聞き取ることができた。
 そうか、瑠衣はあのとき、そう言ってくれていたのか……。
 ナナシは返事をかえすように、瑠衣の唇にそっとキスをした。
 幸福感に包まれた、今までの人生で一番幸せな口付け、だった。


164 :
 ※ ※ ※
(う、うう〜ん……)
 情事の後――。
 ナナシと瑠衣、ふたりの間には長い沈黙が流れ落ちていた。
だが、決して気まずい沈黙ではない。むしろ、心地良さすらも感じる穏やかな、無言の時間だった。
 瑠衣は素肌の上にフード付きのコートを羽織り顔を俯かせ、対するナナシはそんな彼女の横に座りポリポリと頬を掻いている。
「…………」
「…………」
 両者の頬は、どちらも赤に染まっている。興奮が冷め、冷静になったふたりの心を一杯にしたのは、どうしようもないぐらいの恥ずかしさと照れ、だった。
ちなみに頬の赤さの度合いは、ナナシより瑠衣の方が二割ほど増しである。
彼女の方は、恥ずかしい場所をナナシに見られ触れられ――さらには普段の彼女なら絶対出さないような声をたくさん聞かれてしまったのだから、そうなるのは致し方ないことだろう。
 それにしても……。
(キスぐらい出来ればいいと思ってたのに、ま、まさか……瑠衣と、やれちゃうとは……)
 人生って何が起こるかわからないもんだ、と思いながら『あぁ〜神様、ありがとうございます』などと柄にもない、気持ち悪い台詞を胸の中でひとり呟くナナシ。
 そんな彼の耳に、「あっ」と何かを見つけたような瑠衣の声が飛び込んでくる。
その声にナナシがふと横を見ると、瑠衣はいつの間にか顔を上げ、自分の腕をじっと見つめていた。
「どうした?」
「ナナシ、そこ……血、出てるよ……」
「え?」
 言われて、瑠衣の視線の先に目を向けた。
確かにシャツの肘部分から五箇所、もう片方の肘も合わせて計十箇所ほど、小さな赤黒い円が浮かび上がっていた――瑠衣と繋がったとき、彼女が追い縋るようにずっと掴んでいた場所である。

165 :
「ご、ごめん……! なんだか無我夢中でそこ、握っちゃって……」
「あ、い、いや、全然痛くないから気にするって」
 それに、たぶん――と付け加え、ナナシはシャツの袖を捲り上げていく。
「ほら、やっぱり」
「あっ……」
 思った通り、シャツを赤く染め上げていた傷口はすでに塞がっていて、軽く痕が残っているだけである。
この残っている痕も、あと数分もすれば跡形もなく消えるのだろう。普通の人間では考えられない回復力――彼の身体が再びカゲヤシと化したことの証明である。
「ナナシ、ほんとに……」
「うん。これでまた、瑠衣とおんなじ身体になったな」
 ナナシのおどけた口調に、クスリと微笑を浮かべる瑠衣。
 しかし、次第にその笑顔に影がさし、瑠衣は顔を俯かせてしまう。
「なんだか本当に、ごめんね……。今日の私、ナナシにひどいことしてばっかり……。さっきも、結局……最後の方は、私のワガママみたいになっちゃってたし」
「へ? そ、そんなことないって、俺だって――」
 慌てて瑠衣の言動をナナシは否定しようとする。と、ほぼ同時に、自分の犬歯がカゲヤシ化の影響で鋭利になっていることに気づき――。
(あ、そうだ!)
 ナナシは面白い悪戯を考え付いた、悪餓鬼のような表情を浮かべた。にんまりとしながら、瑠衣の顔を覗き込む。
「――じゃあさ、瑠衣。もうひとつ……俺のワガママを聞いてくれたりしないかな?」
「え……?」
 瑠衣はきょとんとした顔でナナシを見つめる。が、すぐに真剣な表情を浮かべ、
「うん、いいよ。何でも言って? ナナシが望むことだったら、何でもしてあげる!」
 力強い意志が込められた声とともに瑠衣はそう答え、首を縦に振ってくれた。
 思わず抱きしめたくなるぐらい嬉しいことを言ってくれる瑠衣に、ナナシはうんうんと頷く。
「よし、それじゃあ――」

166 :
 わざとらしくコホン、と咳払いをする。
 そして……。
「――瑠衣の血、吸わせて」
「…………へっ?」
 ナナシの口から出された要求に瑠衣はポカンと口を半開きにし、やがて、少しずつ顔を引きつらせていく。
 血を、吸う。すなわち、吸血行為――ナナシは以前からそれを一度でいいから、やってみたいと思っていた。
別に血を吸いたいわけではないが、その行為自体にちょっとした憧れのようなものを抱いていたのである。
ヴァンパイアものの漫画やアニメ、映画で思わずエロスを感じさせられてしまうその、魔性の行為に。
 なので――。
「では、さっそく……」
「え? あ、ちょ、ちょっ、ちょっと……!? だ、だめ……!」
 瑠衣は慌てて大きく首を横に振った。顔には動揺の色がはっきりと浮かんでいる。
「ナナシ、ど、ど、どうしちゃったの……!? ま、まさか……私の、血のせいで……?」
「あぁ、違う違う。別にカゲヤシ化のせいで、血が吸いたくてしょうがないってわけじゃないから。ただ、首筋に口付けして血を吸うっての一回やってみたかったんだ。それにほら、カゲヤシ化を定着させるには、瑠衣の血を頻繁にもらわなきゃいけないしさ。だから――」
「あ……なんだ。そういうことなら、良かっ――っじゃなくて! え、え、ええと……」
 ナナシの言葉にホッと安堵するも、今度は顔を真っ赤にして瑠衣は口ごもる。
照れと羞恥心に染まっている彼女の表情に、ナナシは悪戯っぽく笑う。
さっきはそれとは比べものにならないぐらい、たくさん恥ずかしいことをしたというのに――やっぱり、血を吸われるというのは、キスとかとはまた違った恥ずかしさを感じさせるらしい。
「な? いいだろう? カゲヤシ同士なら血を吸っても引きこもりにはならないはずだし、瑠衣のお母さんも血を吸われても全然平気だったし。頼むよ、瑠衣!」

167 :
「で、でで、でも…………」
「一回だけだから! それに万が一、吸血に目覚めちゃっても瑠衣にしかそんなことしないから!」
 ナナシの口頭による怒涛の攻撃に、瑠衣は「う〜……」と顔を俯かせ、やがてちらりと上目遣いで彼を見つめる。
「ほ、ほんとに、私にしか……しない?」
 瑠衣の問いかけに、ナナシはコクコクと首をものすごい勢いで縦に振るう。
 すると……。
「な、なら……いいよ……。私も、な、何でもしてあげるって言っちゃったし……」 
「いい!? よし、んじゃ――」
「え、ちょっ!? ま、まだ、心の準備が――――あっ!?」
 尻込みして逃げ出しそうな瑠衣を、ナナシはすばやく抱き寄せた。
瑠衣は抵抗するように「ちょっ、待っ、だめ……!」と手足をバタつかせていたが、再びカゲヤシ化した彼の腕力には敵うわけもなく、次第に大人しくさせられてしまう。
 ようやく抵抗が弱くなったところで、ナナシは瑠衣の白い首筋に唇を寄せ――。
 ……かぷっ。
「ああ――ッ!!」
 口付けとともに歯を突き立てると、とたんに瑠衣は色っぽい声をあげて背筋をゾクゾクッと震わせた。
 う〜ん、やっぱり吸血行為ってまた違ったエロさがあるなぁやっぱ――そんな感想を胸に抱き、ナナシは瑠衣の血をちゅうちゅうと美味そうに吸いとっていく。
「んくっ、んくっ……」
「あっ、あっ……ナナ、シ……ぁっ……」
 小刻みに震えながら彼の名を呼んだかと思うと、瑠衣は先ほどまで抵抗させていた細い腕をそっとナナシの背中に回してきた。
 それを感じ取り、ナナシも瑠衣を抱きしめる力をぎゅっと強める。
 この子とずっと、こんな風に寄り添って生きていきたい――。
 そんなことを願いながら、好きな子のために人間から吸血鬼になった青年はどこまで強く、その少女のことを抱きしめ続けた。
   <了>
  

168 :
以上です
1ヶ月近く間を空けてしまい、すいませんでした……
次回書くときは、間を開けないようにします……(´・ω・;)

169 :
乙!
だがもう風邪引いた

170 :
ところでカゲヤシって風邪引いたりするのかな…
人間のかかる病気には掛からない?

171 :
>>169
風邪引いちゃいましたか、申し訳ない……
そして、それは風邪の看病をする2人のSSフラグですね?

172 :


173 :


174 :


175 :
乙〜

176 :
過疎ってんなー

177 :
>>168ですが、SSまた書きますか?
需要があれば……

178 :
聞く必要はない
モリモリ書いてほしい!

179 :
>>177
頼んます。
エロ有り無しはどちらでもよいので。

180 :
了解しました
では、共存ED後を書いたので次はカゲヤシED後のメイド瑠衣ちゃんでいかせて頂きます

181 :
アキバズトリップのゲーム性自体は好きじゃないが、ストーリーは好きだ

182 :
駅前で抱き合うシーンは終始ニヤニヤしまくってたよ、俺

183 :
初プレイで瑠衣と逃げる選んだらすごいニヤニヤしたわ

184 :
そこら辺のイベントで燃えて萌えたのは良い思い出
もう半年近くか…早いなぁ…

185 :
なんだかんだで良いゲームだったと思うよ
俺がカレーパン買うようになったのは確実にこのゲームのせい

186 :
なんでカレーパンがアイテムとして使用出来ないんだろうな

187 :
過疎っているので、近日中に区切りのいいところまで投下させて頂きます

188 :
まだ?

189 :
俺もちょっと書いてくる

190 :
期待してます〜

191 :
aげ

192 :
天誅弐の彩女SS書いてるけどはかどらないあげ

193 :
待ってるさげ

194 :
ふじょう

195 :
不浄の穴

196 :
a

197 :
神降臨祈願

198 :
前置き
天誅弐の彩女がれいぽされてるのでダメならNGで
エロは薄め 妄想
 冷たい木床に頬を擦り付けながら彩女は肩を固める男の無骨な手の感覚に実践経験の少なさを思い知った。
不意打ちとは言え、刀を抜く間も無く腕を捻り上げられては、里の免許皆伝を女の身で得た快挙も疑われる程の、恥ずべき事態だった。
男はそのまま刀を抜き、帯、そして着物を切り裂いていった。
はらりと纏うものが落ちると外気に晒された肌が微かに震え、背後の男は喉を鳴らして彩女の顔横に刀を突き立てながら髪を掴んで口を開く。
「この着物の様になりたくなければ大人しくしていろ」
微かに視線を男のほうに向ければ仮面の奥に獣欲に塗れたぎらつく瞳とかち合った。
「くっ・・・・・・」
悔しげに歯をかみ合わせ彩女は睫を伏せて体をまさぐる手の感触に唇を噛んで耐えた。
うなじを撫で、肩を滑り、床で潰れた乳房を揉み込み、白くなだらかな腹部を這って行く。
生き物のような手の動きに彩女は息を飲んで耐えることしか出来ない。
さすがに秘裂に指が触れるとびくりと体を震わせた。
未だ未通女の彩女にとって男女の褥の事は恐怖ですらあった。
知らない、無知が為の恐怖は時に刀よりも鋭い。


199 :
「お前、未通女か?くノ一の癖に珍しい奴だな。おい」

自身ですらいたずらにいじることのない秘裂を無遠慮に暴く男の指に腹立たしさを覚えた。
何より寒さが、肌の感覚をおかしくしているように思えてくるからだ。
後ろで布擦れの音が聞こえる。
彩女は身構えてぎゅっと目を瞑った。
――これは兄様だ。あたいの大好きな兄様だ。
男がひたりと肉幹を当てる。
腰を押さえつけられそのまま挿入されるや体を引き裂かんばかりの痛みが全身を襲った。
「く、うぅーーッ!」
狭い膣道を抉り込むように突き進む侵略者に為すすべもなく体が小刻みに震えた。
きゅうきゅう締め付けやがって、と男が呟き腰を更に進める。
まだ肉の薄い彩女の尻たぶに男の茂みが当たる。
どっと汗が噴き出し、唇を噛んで耐える。
「痛いのは最初だけだ。何度もくわえ込みゃあ嫌でもよがる様になるぜ。
どうだ、女になった気分はよ?」
顔を掴み男が問いかけると、彩女は潤んだ目で短く息を整えてぼろぼろと大粒の涙を流し、
男はそれを見て底意地の悪い笑みを仮面の奥でこぼした。


200 :
「…ッ、抜いて、い、……痛くて、苦しい…よお…」
小さな唇から赤い舌がちろちろと覗く。
そんなに痛いか可哀相にと男は奥を亀頭で小突いた。
「ひうっ!」
痛みに力が入る。
男のいたずらな動きに逐一反応してしまう。
下腹部の鈍痛はまだ和らがず、ただただ終わるのを待つ。
ずくずくと痛みに連動した腰つきに彩女は瞼を閉じた。
勢いが強くなる度彩女のまなじりに溜まる涙が散る。
「……お前何やってんだ」
どくどくと肉楔が肉欲の迸りを彩女の最奥に叩き付けると、彩女は涙を一筋流した。
「っち、交代か。
ここに忍び込んだ雌ガキに男の味を教えてやってたんだ」
男が息を吐きながら萎えかけたものを抜き出すと赤が混じった精がくぷりと垂れた。
「奥に押し込んで皆で可愛がってやろうぜ」
うつろな目をしたまま半ば引きずられる様に彩女は暗闇に消えた。

彩女からの連絡が途絶えた為に力丸は朱嶽寺に急いだ。
屋根上で様子を伺っていると、見張りの男が下卑た笑いを漏らしながら何かの回数などを他の男と話している。
力丸はもしや、と予感めいたものを感じ取った。
…彩女はまだ生きているのではないか。
力丸は体を翻し男達を仕留めて着物を剥ぎ取り着替えると朱嶽寺の最深部へと足を進めた。
進む毎にむせ返る臭いに力丸は眉を顰めた。
覚えのある臭いが立ちこめ、濡れた肉と肉とがぶつかり合う異音を奏でる部屋を見つけた。
「もっとしっかりしゃぶれ!」
「出るっ・・・!」
襖越しにも部屋の熱気が伝わる。力丸はゆっくりと襖に手をかけた。
そこには着物を剥がれ、髪も顔も体も汚濁に塗れうつろな目をした彩女が敵に犯されている最中であった。
思わず襖を掴む手に力が入る。
力丸は性臭に塗れた部屋を塗りつぶすように血風を吹かせた。


201 :
以上です 残念すぎて申し訳ない
後で気づいたけれど彩女に朱嶽寺ステージはなかった

202 :
あげ

203 :
れいぽ彩女ハァハァ…GJ!!短いながらも良かったぜ!

204 :
神期待上げ

205 :
誰か秋葉書いてくれないかな

206 :
瑠衣ちゃんとナナシでいい?

207 :
十分wwwww
最高ですwwww
R-18でも
普通のでも感謝します^^

208 :
まだかなー(´・ω・`)
いつでも気長に待ってますwww

209 :
あげ

210 :
最近暇だの(´・ω・`)
てかアキバなんでこんなにssないんだろ
マイナーだからか

211 :
まったく無いわけではない分、まだいいと思うけどな
SSなんてないマイナーゲームなんて腐るほどあるぞ

212 :
ですよね
pixivでも見てこようかな

213 :
アキバもなぁ…発売後ももう少し展開してくれればねぇ
ラジオやってドラマCD出した所で終わっちゃったから…
R−18展開だったらもっと変わってたのかねぇ…?
名無しのカゲヤシは何故あんなに早くリポップするのか
脱がした服はナナシが回収するとして…
下着類は一緒に焼失なのか、それとも街に残っているのか…ナナシが持ち帰るのか。

214 :
アキバのSSってシリアスよりギャグ風味にしたほうがいいのかな?

215 :
物語の根幹を成す所だとシリアスっぽいけど
色々ネタはギャグっぽいからなぁ…。
(ストリップアクションなんて…)

216 :
ギャグ安定でいいっしょ
アキバにシリアスは合わない気がするし

217 :
フワッとした奴らの話だからな

218 :
Nルートだけはギャグなんか絶対入ってないけどね
あのあと瀬嶋を怨んでます

219 :
悪人の瀬嶋が1人勝ちでヒロインの瑠衣がんじゃうルートだからなぁ……
自分もナイロルート大嫌いですわ

220 :
多分Nルート好きな人はいない
俺は友達がナイロって言った瞬間ボディーブローきめることを心づけてる

221 :
「ナイロン」や「ナイロビ」と言おうとする度に腹パンチを受ける友人。
…何かエロくしようと思ったんだが無理だった…。

222 :
間をとってリョナルートか…新しいな

223 :
それに俺少林寺拳法の3段(´・ω・`)

224 :
全脱衣アクションをマスターしたら師匠が
「ストリップアクション:下着類」を教えてくれるとかあったら…R−18だな…。
イヤンのポーズ中(カゲヤシであれば消滅中)に脱衣可能。
勿論アイテムの中に下着が残る(JKの下着セット、オタクのパンツ等)

225 :
室内で瑠衣ちゃんと

226 :
ナナシが

227 :
部屋の中だからって油断すると…

228 :
いやいけるだろ
部屋暗くしてカーテン閉めれば

229 :
普通に夜にやれば良いじゃないか…まったく。
JKVを青姦したいね。公園あたりが良いかな。

230 :
そうか夜とゆう案があったか
JKVかぁ
何人かマゾがいそうです(´・ω・`)

231 :
先生は好きだけど恋愛方面に発展しそうにないしな
どちらかというと姉っぽいし
2のポータブルで先生に女忍者の滑降させたなあ
足がエロかった
そういや2に先生の姉と幼少の先生がいると聞いたが本当だろうか
あったことないんだけど

232 :
>>228
部屋を暗くする必要はあるのかw

233 :
大あり
理由、わからん(´・ω・`)

234 :
>>231
強いていうなら4じゃね
「私の貞操を奪ったんだ。責任はとってもらうぞ」
「私とお前は恋仲なんだ。いつでも手合せは受け付けるぞ」
とか真顔で言いそう
先生は4でめちゃくちゃかわいくなったな。あとさよも

235 :
喧嘩番長のエロが皆無で悲しいです
4の空手少女きゃわわ

236 :
今ここ見て思ったけどアキバの多さがはんぱない

237 :
何か問題が?

238 :
いやはやアキバ好きだからうれしいなと

239 :
つまり忍道2ちゃんはよ
ってことだな!!

240 :
それにつながっちゃうの?wwww

241 :
侍道4は夜這いシステムもあるのにどうも妄想が広がらんな
拷問姉妹もどうもそういう目で見れない

242 :
アキバズトリップのコミカライズキタコレ…
まさかの展開?

243 :
ノベライズ来いよと言いたいわ
あの絵じゃないと価値半減

244 :
>>241
せっかく先生に夜這いできるのに、仲が進展しないのがなんとも
自宅があって先生(に限らず一度夜這いした相手なら誰でも可能でもいいが)を招きいれられて
朝まで過ごせたら最高だった

245 :
そこでこそ伴侶システムだよな
4でも継続してりゃいいのに

246 :
そういえば3の先生は子供ができない体って設定があったな
じゃあ江戸時代の先生は生まれ変わり的なあれなのか
3の主人公と奇跡が起きて子供が宿った的なあれなのか

247 :
アキバズトリッププラスとかwww
もう一度ダブプリペロペロ

248 :
買うしかないな

249 :
まあ割と安いしね
しかしラブプラスやらダンボール戦機に戦場のヴァルキュリア3、悪の女幹部とかAkkord:Bsusvierやら全作が産廃になる完全版商法多いね

250 :
ストリップアクションに磨きがかかっていたりはしないのかな?

251 :
キャラの体格がちゃんと設定されてくれたら普通に抜ける出来になるのになあ

252 :
優さんの強化をしてほしい…

253 :
JKVの強化をして欲しい(OPのアニメシーンを)
もうCORE強化してもいいからさ…

254 :
JKV初見結構苦戦した…なぜだいきなりhardでやった影響か

255 :
多人数に囲まれると結構つらいゲームだからな…。

256 :
忍道2は出さないのかなぁ?

257 :
JKVに取り囲まれてアレやコレやされると聞いて

258 :
もうJKVはいいよ
それより瑠衣をにゃんにゃん――

259 :
今のうちに鈴は貰っていこう…

260 :
誰か優さんをもらったげて!!おれはいらないから!!

261 :
師匠!

262 :
ほしゅあげ
アクワイアスレ復活してたのか。
いつか投下しようかね。

263 :


264 :
ほしゅ

265 :
プラス発売記念あげほしゅ

266 :
発売おめでとうでござる

267 :
黒髪の瑠衣もいいけど白髪の瑠衣もいいな

268 :


269 :
ほしゅ

270 :


271 :


272 :


273 :


274 :


275 :


276 :


277 :
アキバ投下していい?

278 :
ぜひ頼む

279 :
おお、楽しみ

280 :
もう年末か保守

281 :2012/12/30
カゲヤシを倒したとして服は手元に残る…
じゃあ下着は?
「白のワンポイントリボンか…」
手元に残ったショーツを丸めて腰のポケットに入れる。
着ていた服は服屋に売るとして……
コインロッカーの周りに人が居ない事を確認してその扉を開ける。
中からあふれ出すのは女性物の下着。
全てカゲヤシが残したものだ。
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