2013年01月エロパロ141: 女の子に催眠、洗脳されてしまうスレ4 (190)
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女の子に催眠、洗脳されてしまうスレ4
- 1 :2012/11/25 〜 最終レス :2013/01/05
- 薬や催眠術、魔法等々で 「男が女の子に操られてしまう」 シチュのスレです
精神操作から肉体操作まで、とにかく女の子に操られるシチュならば大歓迎です
前スレ
女の子に催眠、洗脳されてしまうスレ3
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1334150545/
関連スレ
【職人】MC・催眠系総合スレ その12【求む】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1323178789/
- 2 :
- ttp://w.livedoor.jp/mcfromgirlssmatome/lite/d/
保管庫
- 3 :
- >>1おっつん
- 4 :
- PCから保管庫
http://w.livedoor.jp/mcfromgirlssmatome/d/
- 5 :
- >>2
>>4
補足ありがとうです
- 6 :
- 早希ちゃんに言われるままに、ゆっくりと服を脱ぐ。
上着、ズボン、シャツ、パンツ・・・そうだ、上履きと靴下も脱がないと・・・。
「すごい、こまめに催促しないでも自然に全部脱いじゃった。
やっぱ依槻くん才能あるよ」
「・・・さいのう?」
「うん、催眠にかかる才能。
調教される才能」
なにそれ?催眠?調教?
「それじゃあ続きしよっ
あたしの右手覚えてるよね?
あたしの右手はなんだっけ?言ってみて」
「早希ちゃんの右手は・・・魔法の手」
「そう、よくできましたー。
じゃあコレに触れれると依槻くんはどうなっちゃうの?」
「どこを触られても・・・ものすごく・・・気持ちよくなる」
「そうそう、その通りだよ。
だからね、この手をこう・・・依槻くんの胸に当てると・・・」
「ひあっ」
早希ちゃんの手がボクの胸、左の乳首に触れると、ズンって背中から腰まで快感が走り抜けた。
もちろん触られた場所、乳首もジンジン気持ちいい。
「やっぱり感じるんだね」
早希ちゃんはボクの耳元で囁きながら右手の手のひらを広げ、ボクの胸全体を回すように撫で回す。
「あっ・・・あっ・・・」
胸全体を撫でられるのももちろん気持ちいいんだけど、乳首を通過する度にビクッビクッと電流が走るように気持ちよさが弾けちゃう。
「依槻くんすっごいイイ反応するね・・・見てるとあたしまで感じてきちゃうみたい・・・。
どーお?乳首気持ちいい?」
「よく、わかんない・・・」
「ふーん・・・じゃあハッキリ気持ちいいと解るように、虐めてあげるわ」
ボクの顔をのぞき込んだ早希ちゃんの目が、まるで獲物にじゃれつくネコのような・・・。
「ひぎぃぃいー?!」
突然彼女が指で、右手で、気持ちよくなる魔法の手で・・・ボクの乳首をつねり上げた。
途端に腰がバンッと跳ね、悲鳴のような声がボクの口から吹き出した・・・こんなの気持いいかどうかわかんないよぉ。
だらしなく口開け舌を突き出すボクの顔を、早希ちゃんはとても楽しそうに笑を浮かべながら見つめている。
「どおしたのー?気持ちいいのぉ?」
「き、気持ちいいっ・・・いいですっ」
早希ちゃんは嬉しそうに笑いながら、つねった乳首をぎゅ〜っと引っ張った。
「あうぅあぁ〜ぅいぃ・・・」
自分でも全くよくわからない叫びが漏れる。
おちんちんの根本のあたりが何か熱を帯びてズキズキする。
すごい、乳首きもちいい・・・おちんちん撫ぜられた時よりもいいかも。
「あ〜、左側ばっか責めちゃ悪いわよねぇ?
は〜い依槻くんちょと身体ずらして」
乳首から手を離された時、すごい物足りなさと切なさを感じて早希ちゃんの顔を見つめ返すと、彼女はまた瞳を輝かせまるでボクに食いつかんばかりに迫ったんだ。
「スゴイその顔・・・あは、催促なんかするなんて生意気よ・・・ホラ!」
「さ、催促なんか・・・いぎっうわあぁあぁあぁっん」
開きかけたボクの口を塞ぐように、今度は右の乳首をつねり上げられた。
今度は最初から気持ちいいっ・・・おちんちんの根本の奥がズキズキする。
「顔が催促してたわよ・・・いけないわ、依槻くん見てると・・・虐めてると・・・自分が止まらなくなりそう」
- 7 :
- また来週!
- 8 :
- GJっ
- 9 :
- 超GJ!!!
やっぱ催眠物は最高です。
- 10 :
- GJ!
続き楽しみです!
誰かwikiのパート3更新しないと…
- 11 :
- 前スレ落ちて話が飛んじゃったぜ悔しいビクンビクン
- 12 :
- >>10
wiki編集しかたが分かんねえんだよなあ
- 13 :
- いきます
- 14 :
- 彼は少し緊張しながら、その扉をノックした。室内からの返事を受け、開ける。
訪問者が入ってすぐに部屋の主と対面するように、彼女が座っているデスクはあった。彼女はこちらを見据えていた。
来客の正体を、彼女は予め見越していたようで、何一つ予定調和だという態度で彼女は立ち上がった。
彼女の名は、エリノア。若くしてここ――エルガーランド魔術学園において、自らの研究室を与えられている才媛である。
「やあ、来たね。今回も頼むよ」
「はい。で、どんな実験なんですか?」
返事をする少年も、彼女ほどとはいえないものの、非凡な才で頭角を現している若き魔術師であった。名を、サイアンという。
「ああ、それはね。この方陣なんだが、分かるかい」
エリノアがいたデスクの前に、複雑な図形や文字のようなものが円となって書き示されていた。魔方陣である。
- 15 :
- 間違いなく、エリノアが描いた魔方陣だろう。その構成には無駄がなく、完璧だった。
「魔方陣……服従……の術式ですか?」
エルガーランド式魔術は、魔方陣を用いて魔術を行使する。魔術師であれば、その構成から魔術の効果を予想できるのだが――エリノアの魔方陣は、緻密な構成に加え、未発表の彼女の特別な式やアレンジが用いられているため、ひどく難解だった。
それでもサイアンが魔方陣を読み取れたのは、これまでたびたび彼女の実験に付き合わされた――いや、実験台にされたおかげだった。
「そうだ。相手を捕らえ、こちらの都合のいいように動かせるようにする、そんな術だ」
服従術というものは、ある程度の研究はされ尽くされた分野だった。魔術は永らく戦争や暗に利用されてきたため、その分野の発達は必然であった。
そして、そういった術にエリノアは今まであまり興味を抱いていなかったのだが。
「へえ。なんか、いつものとは傾向の違う術ですね」
- 16 :
- 「そうかな」
「はい。いつもは……その、ユニークな術ばかりだったので」
ユニーク……まあ、ユニークといえるだろう。もはや誰もが匙を投げた分野の実験ばかりを、彼女は好んだ。
不や、時間転移、生命の創造等々。おかげで彼女は、影で他の生徒たちから、マッド呼ばわりされているのを、サイアンも聞いたことがあった。
まあ、服従術というのも、アブノーマル的ではあるが。
「校長に頼まれてね。その校長も、どうやら軍に頼まれたようだが」
「軍……?」
本来、一族秘伝というのが魔術師のモットーであり、孤児を集め魔術師として育成するこの学園は特異な存在である。
しかし、エルガーランド一族はこの国の王と結託し、その禁を破った。結果、ただでさえ驚異である魔術師という存在を大量に配下に加えたこの国は、大陸の覇者となった。
魔術師と軍の関係が密接なのは、そのせいである。この学園の卒業生たちはほとんどが軍属魔術師になるか、軍魔術部の魔術研究者になる。
エリノアはそんな中、稀有な存在だった。もうとっくに卒業できるのに学園に残り、
かといってどの教室にも属さず、教師になるわけでもなく、自由に自分の好きな研究をしている。
聞いた話によれば、特権や金を得るためとはいえ、秘奥をここまで盛大に広めたことに
危機感を覚えたエルガーランド一族が、軍に寝首をかかれないための秘密兵器とも言われている。
学園の魔術研究が軍の魔術部よりも進んでいるのは、この先輩に依るところ大きい――なんて噂も、サイアンは耳にしたことがあった。
- 17 :
- 「ああ。まあ、おかげで報酬が良くてな。そろそろ、私の研究資金も心許なくなってきているし、ちょうど良かった」
「はぁ」
自分が、軍と魔術師の。ひいては大陸の平和の要だということを、きっとほとんど理解してないのだろうという当人の軽さに、思わずサイアンは生返事をした。
相変わらず、研究しか頭にないんだろうな、とちょっと呆れて。
「さて、まあ話はこれくらいにしようか」
「はい」
しかし、そんな俗世のことに囚われないところも彼女の魅力の一つでもある、とサイアンは密かに思っていた。
だから、すぐに気持ちを入れ換えると、目の前の実験に集中することにした。
「方陣の上に立ってくれ」
「はい」
「では」
そう言った後、かがみこんだエリノアの手が、魔方陣に触れる。魔力の注入だ。少しして、魔方陣が光を放ち始めた。
魔方陣が発動するには、それに必要なだけの魔力を注入しなければならない。だが、逆に言えば、必要なだけの魔力を注入した魔方陣は、例え術式に失敗があっても発動する。それが暴発である。
もっとも、彼女が魔術に失敗したことなど、サイアンは見たことなかったが。
さて、そしてついにエリノアの魔方陣が発動したわけだが、サイアンは得たいの知れない気色悪さを感じた。まるで、体の奥底に何かが這い寄ってくるような……
吐き気までもしてきたような感覚がして……サイアンは突然ぶっ倒れた。
- 18 :
- 「おや、どうしたんだい、急に倒れて」
息ができない。目の前が白黒する。体が震えているようにも感じるし、全く思い通りに動かない恐怖感もあった。
それなのに、先輩のやたらとのんきそうな声だけは嫌でも耳に入ってきていた。
「ふむ。息をしていない……」
だからこんなに苦しいのか。もう考えるのも辛い。意識を投げ出したいとサイアンは思った。
「あ、そうか。ええと。生命活動、して良し」
恍惚に至りそうな気がしたが、その頂点に到達する前に、エリノアの声によってサイアンの意識は地上へと舞い戻ることができた。しかし、待っていたのは苦痛だった。
かすれた呼吸音が耳障りだ。しかし、それを発しているのは自分だ。
さっきまでの酸欠状態で目がちかちかする。しかし、現状の把握がしたい、と思ってエリノアに声をかけようとしたが、声を出せなかった。
苦しいからとか、酸素が足りないとか、そんな理由じゃなく、喋れない。混乱して、ついには恐慌を起こしそうな自分の心を必でなだめる。すると、
「喋って良し」
という先輩の言葉で、跳ねるように言葉は口から出ていった。
「なッ、なんですか、これは!」
「すごいだろ。相手の体のコントロールを完全に掌握できるんだ」
- 19 :
- 面白がるような、彼女の声。先程言ったエリノアの言葉を思い出す。生命活動を、して良し……?完全に掌握するというのも、あながち大袈裟では無さそうだと、サイアンは背筋は凍った。
「さらに、言葉だけで暗示や条件付けをすることができる」
(た、確かにすごいけど……)
ここまで強力な服従術を、サイアンは知らなかった。一時的に身動きを完全に封じるような術や、相手を一種の催眠状態にするような術はあるが、ここまではっきりと意識はあるのに、命令は絶対遵守され、逆らおうとすることさえできないなんて。
「よし、立ち上がれ」
(か、体が勝手に)
「気をつけ」
サイアンは一切力を込めようとしていないのに、体はてきぱきと命令をこなしている。
「休め」
まるで、自分を俯瞰しているような感覚だ。
「うん、術のかかりはいいようだな」
「じゃあ、そろそろ解いてくださいよ」
エリノアは満足げだったが、術をかけられた当のサイアンとしては、とっととこんな実験は終わりにしたかった。自分の肉体が自分の自由にできないなんて、冗談ではない。
「いや、君にはしばらくそのままでいてもらう」
そのしばらく、というのはいつまでだろうか。エリノアは自分が満足するまで実験を続ける。下手をすれば、一ヶ月近くかかることも……
- 20 :
- 「この術の効果時間や、命令の限界を知りたいのでね。そのためにも、しばらく私と共に生活してもらうよ」
こうなっては、拒否しても無駄だった。彼女が口に出したのは、承諾を求める問いかけではなく、今後の予定なのだから。
「はぁ……わかりました」
今回もあまりいい目には合わなそうだ。ため息を吐きながら、諦めの境地でサイアンはそう言った。
◆◇◆◇◆
学園の敷地の外れにエリノア専用の寮はある。
彼女が使うためだけに建てられたのではなく、もともとはある教師のためのものだったらしいが、今やエリノアの怪しげな魔術の実験場として噂され、近づく生徒はエリノア以外ではサイアンくらいだった。
(先生がしばらく教室にこなくていい。泊まりの準備をして行けって言ってたのはこういうことか……)
- 21 :
- 教師のほとんどが、エリノアに対して甘い。彼女の意向の方が、教師よりも優先されるほどだ。校長と教頭でも、彼女には頼んで何かをしてもらうくらいだし、学園の経営者たるエルガーランド一族たちが占める理事会すら、彼女にはおいそれと命令できないらしい。
「さて、最初のルールだ」
「ルール?」
「そう。これから私は君に色々な命令をしていく」
今サイアンがある程度自由に行動できるのは、エリノアの楽にしていいという命令のおかげだが、これから再びサイアンは枷をはめられていくようだ。
「どういった命令が有効なのか。どういった命令は無効なのか。矛盾する命令はどうなるのか」
指を立てて数えるようにエリノアはこちらに言ってきた。つまり、自分はそれらの命令によっていじくり回されるわけかと、サイアンは陰鬱な気持ちになった。
「そういった実験だ」
「はぁ」
エリノアの言動は常に自信満々だった。こういうのを、カリスマ性というのだろうか。
「では、君に課す最初の制約だが。君は、私の許可無くこの寮を出ることを禁ず」
- 22 :
- 「……」
話の延長のように言われたそれだったが、
(……今のが命令?)
こんな簡単な言い方で、自分に一つ枷が増えたということが、サイアンには実感できなかった。
「試しに出ようとしてみたまえ」
「はい」
促され、入ったばかりの寮の入り口の向き直る。ドアノブを掴み――
「え、あ、開けられない」
「扉には触れることはできるようだな。だが、ノブを回せないか」
エリノアの言葉の通りだった。そもそも、このドアというものは、どうやったら開けられるんだったのか……?そんな疑問さえわきそうだった。
「じゃ、じゃあ、窓は……!開けることはできる……でも、出られない!」
続いて、ドアを離れ、一番近くの窓へとサイアンは駆け寄った。言葉の通り、窓は開けることはできた。が、ここは一階だというのに、出ようとすることができなかった。
- 23 :
- 「そろそろ全力で逃げようとしてみたまえ。敵に捕まったと想定して」
言われなくても!サイアンの思考は既にそこに至っていた。
(扉も、窓もダメ……なら、出口を作れば!)
杖を懐から取り出す。棒の先にある魔導水晶へと意識を集中する。
(ドアに、風穴を……!)
先ほどのエリノアの服従の魔方陣のように、必要な時にそのための魔方陣を描く時間や余裕がないということは、当然ある。
魔導水晶は、それらの問題を解消し、エルガーランド式魔術師を最強足らしめた要因だった。
意識の中でイメージした魔方陣を、水晶は魔力によって空間に展開、描画する。
実際に書くのと違い、その所要時間は一瞬。暴発しやすいという欠点はあるものの、それ目を瞑って余りある戦果をあげた。
「魔術を使うことを禁ずる」
サイアンがイメージの魔方陣を完成させ、展開するまで、もはや一瞬もかからないという刹那。先輩の言葉がサイアンの耳を――魔術を縛った。
(魔方陣が、霧散する!?)
先ほどまで、いくらでも強力な魔法を行使できた自分の魔術の蓄積が、魔方陣の術式の知識が、もやがかかったように思い出せない。
- 24 :
- それどころか、魔力を込める感覚さえ忘れてしまったかのようだ。魔力操作は、魔術の基本。これができなければ、魔術は暴発する段階にもいけない。お手上げだ。
「済まんな。一々壊れたものを直すのも面倒だから、魔術そのものを禁じたよ」
驚愕するサイアンに、エリノアはいつもの冷静な声で語った。
「……すごい……ここまで完全に対象を抑えられるなんて」
驚愕は、いつしか感嘆へと変わっていった。これでは、この服従術をかけられたが最後、逆らえるものは存在できない。
「君の魔術は、このまま封じさせてもらおう」
サイアンがエリノアに向ける目に、いつも以上の尊敬の眼差しが含まれていても、彼女は気にしない。それが彼女だ。
「だが、もし使えそうだと思ったら、壁をぶち抜くなり、私を昏倒させるなりして全力で逃げたまえ」
「分かりました」
そうは言ったものの、サイアンはそんなことは絶対無理ではないかと、内心そう思っていた。
そして、それでも打ち破ることができたら……とも。
◆◇◆◇◆
「ところで今日の夕食だが、君が作ってくれ」
- 25 :
- エリノアがサイアンにあてがった部屋で持ってきた荷物をほどいて、一休みしてから談話室に降りたサイアンに、エリノアはこう言った。
「僕がですか?」
この寮で二人きりで過ごすのならば、食事等の家事は二人でやるのは当然か。人混みを嫌い、気むずかしいエリノアは、一般生徒の多い食堂には顔を出さないし、寮母のようなものも住まわせていないようだから。
しかし、一応サイアンは断っておくことにした。
「あの、正直、料理は得意ではないのですが……」
だから不味くても、許してほしいとエリノアが汲み取ってくれるといいのだが。しかし、
「だからだよ」
「は?」
「学園の食堂で出せるレベルの夕食を作りたまえ。これが次の命令だ」
そんな無茶をエリノアは言ってきた。
「そんな、無理ですよ」
「無理かどうかを確かめる実験さ」
- 26 :
- そうして、にやっとエリノアはサイアンに笑いかけた。
「君の知識や実力以上のことをさせることができるのか」
目は好奇心で爛々と輝き、楽しくて仕方ないという様子だった。
「夕食、楽しみにしているよ」
「はあ」
―――
――
―
「……やはりダメだったか」
「すいません……」
あれから一時間半。サイアンはエリノアの期待には答えられなかった。
「あの、先輩は食堂で食べてきたらどうですか?」
サイアンは、つい、こんなことを言ってしまった。
「僕はこの寮を出られないので、自分で作ったこれを処理しますから……」
本当は、情けないから先輩とこの食事を囲みたくなかったわけだが。本心をそのまま言えるわけはない。
申し訳ないという気持ちも、もちろんあったが。
「いや、これでいい」
- 27 :
- 先輩が食堂を使いたがらないのは知っていたので、この答えは別段特別な意味があるわけではないだろう。それに、この人は他人を気遣うような性格ではない。
「……しかし、美味しくないな」
こうやって、ずけずけ言ってくるのが普通だ。
「う」
次の言葉も、特に意味はなかったのだろう。慰めとか、そういうものは。
「そうだ、じゃあこんな命令はどうだろう」
「はい?」
「これから毎日、料理は君がしたまえ。そして必ず上達すること」
「それ、効果あるんですか?」
「なきゃ困る。さすがに毎日これではな」
「……がんばります」
それでも、サイアンは少し気分が良くなった気がした。
◆◇◆◇◆
一週間が経った。
サイアンは毎日色々な命令を受けていたが、まだ基本的な段階といっていいものだ。
もともと彼にできていたことをさせたり。できないことをさせようとしてやっぱりできなかったり。できていたことを禁じたり――だ。
- 28 :
- そんな中で、初日にかけられて以来、ずっと効果を発揮し続けている服従術にますます感心するばかりだったが、
(すごいけど、退屈だな)
と、思い始めていた。
―――
――
―
「さて、今日の実験だが」
「なんですか?」
エリノアは、朝が弱い。
最初の二日こそ頑張って午前八時までに起きるよう心がけていたみたいだが、一週間が経った今や、お昼ぎりぎりまで起きてこないこともざらだった。
そのためサイアンは、自然と午前中のうちに洗濯等の家事を済ませるようにした。
食事を用意するのは初日にサイアンの仕事となったわけだが、それ以外の家事も、今やほとんどサイアンがやっている。
仕方ない。魔術以外に興味を持つことはおろか、魔術以外を行うことがひどく億劫だという先輩は、
自分のことは適当に自分でやるからと言っていたが、見るからに洗濯もの等が溜まっていくのを、サイアンは見過ごせなかった。
さすがに下着や肌着等の洗濯ものはサイアンも手をつけられなかったが。
- 29 :
- そうして家事を済ませ、昼飯を用意する匂いに誘われ起き出てきたエリノアは、食事を済ませて休憩してからやっと実験の開始を宣言した。
「君の五感に制約を課そう」
これは今までに受けた命令から、少し難度があがったようだ。行動ではなく、感覚の操作となると。
「そうだな……まずは、君の視覚を封じて見るか」
エリノアが、こちらの目を指差すように、眼前で人差し指を立てて言った。
「君の視覚は、見えなくなる」
効果はいつもの如くてきめんだった。ふっと、一瞬で視界が暗くなる。
(目が……)
「どうだね。君の目には一切障害はないはずだな」
「あ、はい。でも、ほんとに見えなくなりました」
外的要因は一切なく、目に異常が起きたわけでもなく、彼の目は見えなくなったのだ。
(魔術を封じ、行動を封じ、五感までも封じる……)
改めて、ぞっとする。
(確かに、これならば文句なく最強の服従術だろう)
- 30 :
- しかもそれらは、術にかけてから命令するだけでいいのだ。
これまでの服従の魔術は魔方陣の術式の段階で、相手にさせたいことを書き入れなければならなかった。だから当然、術式は複雑になるし、複雑だと当然ミスによる暴発も多かった。
相手を催眠状態にする術というのも開発されたが、正直施術された相手の命令遵守率は高くなかった。それに比べて、この術なら、命令はまさに絶対である。
「あ、あの、先輩?」
絶対だから故にサイアンは心配になった。
「ん?」
「これ、ちゃんと治ります……よね?」
もしかしたら、このまま視力が回復しないのではないか、と。
「……」
「え」
「そのための実験でもある」
「ちょっと!」
そんな、冗談ではない。
「まあ、なるようになる。魔術で私が治すさ」
割と本気で怒っていたのだが、こうまで言われては、矛を収めるしかなかった。代わりに、思ったことを言う。
- 31 :
- 「そういえば、命令で命令は打ち消せるんでしょうか?」
「そうだな。やってみようか」
おいおい。実験しなければわからないのか、とも突っ込みたくなかったが、ぐっとこらえた。視力回復の方が大事だ。
「君の視力は元に戻る」
「ん……」
また、変化はすぐに起きた。一瞬ぼやけるような感覚のあと、また前と同じように視界が復活した。
「どうだ?」
「見え……ます。大丈夫です」
「おお。良かったじゃないか」
「ええ、ほんとに」
言葉ほどの驚嘆がないエリノアの言い方に、嫌みっぽくサイアンは返したが、彼女にはどこ吹く風。もう次の実験のついて話してくる。
「よし、次は聴力だ。しかし、ここで一つ問題がある」
「なんですか?」
「命令によって、君の耳を聞こえなくしたとしよう」
「はい」
「それを先程のように命令で打ち消そうとした場合」
ちっちっち、とエリノアが指を振る。
「果たして、その命令を聞こえるのかどうか」
「なるほど」
「もともと君の耳は正常に聞こえるのを、命令によって聞こえなくしているわけだから、打ち消す命令をすれば治るかもしれないし」
一旦言葉を区切って目を瞑ると、少しして目を再び開いてから続ける。
「命令をも聞こえなくなっているかもしれない」
そして、いつものにやっとした笑みをこちらに向けた。
「後者だった場合、怖いですね」
「うむ。だから、最初の命令の時にこう条件付けする」
真剣な表情で悩むサイアンの耳に、エリノアは手を添えた。いきなり触られたことで、びくっと体が震える。その後に続いた言葉は、さらにサイアンを困惑させた。
- 32 :
- 「君の耳は、私が君の耳にキスをすると聞こえなくなる」
「え」
「そして、聞こえない状態でキスをすると今度は聞こえるようになる」
「ちょっと、先輩」
なんていう命令をするのか。その、“そういうつもり”は全くないのかどうかは知らないが、変な命令はやめて欲しい。
「ふふ、これも実験だよ。さあ、耳を出して」
本当に、どういうつもりなんだか。エリノアの胸中は、サイアンにはまるでわからない。
さて、一応この実験の結果だが、耳が聞こえなくなると命令された後でも、エリノアが命令したものは通った、とだけお伝えしておこう。
つまり、サイアンが耳にキスをされたのは一回だった。それにほっとしたようであり、少し残念に思った気持ちも少なからずあり……
◆◇◆◇◆
さらに数日が経った。実験開始からは、十日目が過ぎた。
「……飽きてきたな」
エリノアの言葉は、あんまりといえばあんまりだった。もっとも、サイアンも数日前から退屈はしていた。
- 33 :
- 実験は命令を淡々とこなしていくだけなので、地味としか言えないし、その実験もだいたいやり尽くした感もあったからだ。
「予定だとどのくらい実験するつもりなんですか?」
この時、サイアンはせいぜい一ヶ月くらいと予想していた。しかし、
「……半年」
エリノアから聞かされた言葉は予想を遥かに越えていた。
「はぁ!?長すぎですよ。まだ十日ですよ」
なら、それだけで退屈したとか、言える立場ではないだろうにと、サイアンは思った。
「ていうか、もういいんじゃないんですか?この術は文句なく強力ですよ。それでいいじゃないですか」
実際、実験をする意味さえないのではないかというほど強力だ。
「だって、永続効果がどのくらいで自然消滅するかも実験しないと……」
「それで半年ですか……」
- 34 :
- まあ、軍が運用したいという服従術ならば、それは重要ではある。ある日、いつの間にか切れていましたでは話にならない。
「半年もこの寮で缶詰ですか、僕は」
先が長すぎて、ため息しか出ない。こんなことなら、最初に期間聞いておけば良かった。寮の出掛けに、友達と約束したことがあったのに。
「……」
と。考え事に集中していて気づかなかったが、エリノアがかつてないような難しい表情でこちらを見つめていた。
そして、普段はしないような、おずおずとした態度で言ってきた。
「……なあ」
――この時、もっとよく先輩の様子を確認しておけばと、サイアンは後々後悔することになる。
「なんです?」
「君が本気で嫌がりそうな命令、してもいいかい?」
――してもいいか?などと、普段のエリノアなら、実験をするのにそんな風に断ったりしないという不自然さに。
「……どういう命令ですか」
「そうだね」
――この時なら、まだ。
- 35 :
- 「……君の目は、私と手を繋がないと見えなくなる」
「え」
視界がまた、一瞬で暗転する。
「あ、ちょ」
思わず一歩踏み出して、どこかにつまずいた。
「ぎゃ」
目が見えないため、あっさり転倒した。見えないのに、頭はきょろきょろと、さ迷うように動いた。
「せ、先輩?あの見えないです。本当に」
どうしたのだろうか。エリノアの沈黙が長い。それがますます不安を煽った。
「ちょっと、助けてくださいよ、先輩?」
「それは、私と手を繋ぎたいということかな?」
やっとエリノアが応えたと思ったら、それはやたらと近くで、そして、普段とは違う雰囲気をまとっていた。
- 36 :
- 「え、だってあなたがそういう命令をしたんでしょうが」
「……そうだな」
わけもわからず、呆然とサイアンは言葉を返した。エリノアは、普段以上に落ち着いた――ともすれば、暗い声とも取れるような声を発した。彼女の表情の変化は、目が見えないサイアンにはわからない。
「よいしょっと」
「あ、見える」
手を引っ張りあげられる。同時に、視力が回復した。再び目が見えなくならないようにだろう。エリノアはサイアンと手を繋いだままだ。
「……」
気恥ずかしい。それに、気まずい。なんとなく、二人とも沈黙した。その空気に、先に耐えられなかったのは、サイアンだった。
「これが僕が本気で嫌がりそうな命令ですか?」
「……ああ」
エリノアはそっぽを向いた。またも、普段とは違う態度だ。
「なぜなら、この命令は、外出禁止のように、そのままにしようと思うからだ」
- 37 :
- 「この状態を?」
「いけない、かな?」
少し考える。確かに不便だ。それに、先輩の様子のおかしい。どうしよう。
――そう、この時だ。これが岐路だった。
しかし結局、サイアンはよく考えずに答えてしまった。
「まあ、寮から出れないですし、この中だけならいいですけど……」
「では、半年よろしく頼むよ」
エリノアが、いつものように、にやっと笑った。
――サイアンは、彼女のこの笑みの意味に、気づくべきだった。
―――
――
―
「……」
サイアンとエリノアは、手を繋いだまま談話室にいた。エリノアは片手で本を読み、サイアンはぼーっとしていた。
二人の話題は出尽くしていた。もう十日も一緒にいるし、サイアンはこの寮から出られないので、仕方がない。
- 38 :
- さらに、エリノアから離れられないとなっては、エリノアと同じように本を読むくらいしかないが、いまいちそういう気にはなれなかった。
今日の実験はもう終わった。というより、これからは日常生活の中で実験していくらしい。こうなると、家事をしたいのだが、エリノアから離れると、目が見えなくなるのが問題だった。
(この命令はやめておけば良かったかな……)
はぁ、とため息を吐いたところでサイアンは自らの異変に気がついた。
(や、やば)
焦る。まずい。これは、大いにまずい。
「……」
エリノアは、と思わずそちらに視線をやると、読書に没頭している。
気づかれていないと安堵する反面、焦燥感は増していく。
- 39 :
- (と、トイレに……)
そう、尿意だった。これが普通なら、そっと一人で便所に行くのだが……
(でも、手を離すと目が……うう、どうすれば)
これは本当にやばい。そうか、一人じゃ目が見えなくなるというのは、こういう問題があったか、と、今さら自分の迂闊さを後悔し、体は自然と尿意を我慢するために震えていた。
「……さっきからどうしたんだい?」
気づかれた。いくら本に集中してたとはいえ、手を繋いだままで、身もだえしてれば仕方のないことか。
「い、いや、その」
さあ、どう言うか。いっそ、正直にいって、トイレまで連れていって貰ってから、外で待っていて貰うのが一番――と、彼女の視線に気づいた。
「……」
無言で、笑っている?これは。
「……分かってるでしょ、あんた」
「トイレだろう?」
さらっと彼女は言った。あまりにも自然だったので、素直にサイアンも認めた?
「……はい」
- 40 :
- 「どれ、じゃあついて」
お願いします、とは言えなかった。先ほどの、彼女の笑みが脳裏に張り付いて、引くに引けなくなってしまった。
どういうつもりか知らないが、彼女は、この状況を楽しんでいるようだ。冗談ではない。
「大丈夫です、一人で行けます」
「この手を離すと目が見えなくなるぞ」
「仕方ないでしょうが!」
分かっているさ、そのくらい。それでも嫌だった。
「辺りに飛び散らされると困るのだが」
はっとする。もしかしてこの人……
「中まで一緒に来る気ですか」
「嫌か」
またしれっと言った。もはや、この人に着いてきてもらうのは論外だ。
「ええ。だいたい。もうトイレの場所は把握してますし、ちょっと目が見えないくらい」
言葉にすると、なんとかなるような気がした。談話室から、一番近いトイレの方を見る。いけそうだ。しかし、エリノアはその希望を完膚なきまでに叩き壊した。
「そうか……よし、ならば命令しよう」
「え」
「まず、私の許可無く排泄をするのを禁ず」
「ちょ」
「それだけじゃないぞ」
「え?」
「さらに、小用をする際は君の性器を、大便の場合は君の肛門を、許可として私が舐めたら排泄をしても良しとする」
- 41 :
- 意味がわからなかった。命令の内容も、命令をした真意も。これも実験?なんて的はずれな考えも浮かんだが、どう考えてもおかしかった。常軌を逸している。
「へ、変態だったんですかあんた」
エリノアの実験台になるようになって、どのくらいになるか。エリノアとサイアンの年の差は五歳。最初に会ったのは、たしか三年前だったと思う。
しかしこの三年間、彼女がこんな異常な人物だったとは、思いもしなかった。
「さて、どうするかな?」
こちらが呆然としているのに、エリノアは何故か自信満々といった風に、挑発するかの如くこちらを見返していた。
「……ひ、一人で行きます。決まってるでしょ」
彼女の調子に乗ってはいけない。なんとしても。しかし……
―――
――
―
ふらふらとはしたが――
「な、なんとかトイレにはついたな……」
個室の中に入り、十日間使ったトイレの内装をなんとか思い出そうとする。
「えっと」
- 42 :
- 壁伝いに進み、便座の位置を確認し、腰かける。そして、なんとか平常心を浮かべようと努力するが……
(で、でない……)
どうしても出ない。力を抜いても、逆に力を入れても出ない。
(本当に?本当にあれされないと出ないの?)
『許可として私が舐めたら排泄をしても良しとする』
「くっ」
ぶるぶると、顔を振って思い出したエリノアの言葉を頭から吹き飛ばそうとした。
ふざけてる。そんなこと。あってはならない。しかし。
「……で、でない」
と。コンコン、とトイレの扉が叩かれた。この寮には、自分を含めて二人しかいないのだから、当然――
「……はい」
「諦めはついたかな?」
先輩がドア越しに語りかけてきた。即答する。
「嫌です」
「そのまま膀胱炎になってもしらんぞ」
「そのほうがマシです」
本気でそう思う。
―――
――
―
- 43 :
- 三十分後。
「いっつ……」
手で痛みの出所を押さえる。
(腹が痛い……)
エリノアの言った通りになりそうだった。
(我慢は限界のはずなのに……くそ)
普段なら、もう我慢しても意味がない限界を越えているはずなのに。
(出ないのか?本当に?舐めてもらうしか?)
この十日間、サイアンにかけられた服従術の絶対性については、嫌というほど教えられた。命令されたのなら、サイアンにできることは、必ずそうなるのだ。そう、排泄すらも。
(なんなんだよ、これぇ……)
脂汗とともに、若干涙が滲んできた。真っ暗な視界が、いっそう不安を煽る。心が弱くなる。
(いっそ、今回だけでも頼もうか……?)
果たして、今回だけになるかどうかは怪しかったが、それしか手がないような気がする。でも、
(いや、ダメだダメだ。こんなこと……)
理性は絶対にダメだと主張している。ありえない、と。まあ、ありえないだろう。
こんな理由で、そんなことを女性にしてもらうなど。でも、
(でも、これも実験なんだから……)
言い訳を模索している自分がいる。どうしようもないと、諦めている自分がいる。
(先輩なら誰かに話すなんて……)
でも、
- 44 :
- 『また先輩の手伝い?』
『そうなんだ。今度はどんなひどい目に合うかと思うと、気が重いよ……』
『それにしては、いつも断らないよね』
『そうかな』
『うん。まあ、先輩美人だもんね』
『ちょっと待って。それはまったく関係ないよ』
『だいたい、いくら美人でも、あの人はその、なんていうか、変人すぎて僕には……』
『そもそも僕が彼女の手伝いをするのは、僕自身の勉強になるからさ』
『たしかに、ひどい目にも合うけど、間近で先輩の魔術を見れるんだ』
『学園一、いや、学園始まって以来の天才と呼ばれる、先輩のね』
『それだけでも、少々ひどい目に合うだけの価値はある』
『ふうん、さすが我らが学年の年
間首席様。研究熱心ね』
『もうやめてよ。そろそろ行かないと、僕は先輩になにされるかわからないし』
『まあ、いいわ。終わったら私の提出用の研究も手伝ってよね』
『ああ、もちろん』
- 45 :
- 「……」
つい、十日前のことだった。十日前は、こんなことになるなんて思っていなかった。いや、半日前の時点でも思っていなかったのに。
(くそ、どうしたら出るんだ……?)
「君」
その声は、急に聞こえた。足音も何もせず、声だけが急に。
エリノアは、ずっとトイレの前にいたのかもしれない、とぞっとする。得体の知れない恐怖を感じる。
「……なんですか」
「君に次の命令を与える」
エリノアは、淡々と告げてきた。それも怖かった。どういうつもりなんだろう。
彼女が何を考えているのか、全くわからない。こんな素振り、今まで見せたこともなかったのに。
「君は、私の問いかけには、一切の嘘偽りなく、必ず答えを言わなければならない。」
「……」
とにかく、その命令の意味を考える。今、彼女が、その命令をしてきた意味を。考えて。
(や、やばい……)
ああ、きっと、彼女はこう問いかけるのだろう。予想は当たった。
「では、問おう。君は今、何がしたい」
- 46 :
- 「う……あ……お、おしっこを……したい……です」
答えない、という答は当然できなかった。命令は絶対である。
(くそっくそっ)
「そうか。では、それはこのままでもできるのかな」
「できま……せん……」
「どうしたらできるんだったかな」
平時のように、エリノアの言葉には淀みがなかった。次々と問答が進み、そして追い詰められていく。
「……せ、先輩に」
やめてくれ。心の中で叫ぶ。目頭が熱くなってきた。
「先輩に……ち、ちん、ちんを……舐めて……もらわないと……できません」
「そうか。では、最後の質問だ」
(き、聞いちゃダメだ。そうだ、耳を塞げば――)
そういえば、まだ、実際に物理的な障害で耳が聞こえない場合の実験はしていなかった。もしかしたら、と思った矢先。
「そのまえに、命令の追加だ」
耳を塞ぐ間もなかった。
「私が、君に向かって言葉を発している時に、君は耳を背けてはならない」
- 47 :
- 「うわ」
ああ。ああ。
(この人は……)
「君は」
わざとだろう。
「小用をしたいかい?」
ゆっくりと。区切りながら、言ってくる。
「私に、君の性器を舐めさせてでも」
最後の質問を。
「し……た……い……です」
言ってしまった。
(くうううう……)
答えてしまった。
「そうか。いいだろう。私も構わない」
構わない、じゃない。自分が構う。でも、逆らえない。
「ならば、ここの扉を開けてくれ」
ぷるぷると、震えながら、ドアノブを掴もうとする手を、なんとか押し止めた。
(まだ……まだ間に合う)
言い聞かす。ほとんど、心が折れそうな自分に。
(今のは、質問に答えさせられただけだ……)
もう一度、奮い立つように。
(ここを開けなければ……)
でも、
- 48 :
- 『いつまで?』
体が震えた。
『いつまで開けない?いつまで出ない?』
疑問が心の奥底からどんどん湧いてくる。
『小便が出るまで?それはいつだ?』
悪魔のような、ほの暗い声で。
『魔術が解けるまで?それはいつだ?』
悪魔の問いかけに、答えてはならない。前に、町に遊びに出掛けた時のことを思い出す。行き交う人に向かって、こう叫んでいた人がいた。
神の子の教えだと言っていた。聞いた当時は気にもとめなかった。魔術師は神を信じていない。しかし、今なら分かる。悪魔の問いかけに耳を貸してはならない。
それは、人がもっとも気づきたくない核心をつくのだ。
(は、半年……後?)
最初から、心のどこかで、分かっていたことだった。命令が絶対遵守なら、魔術が尽きるまで待つしかない。しかし、それが、いつになるかなんて全くわからない。明日かもしれないし、半年後かもしれない。もしかしたら、もっと――
(……無理だ。絶対……そんなの……)
- 49 :
- もう、涙は、流れるほど出てきていた。それでもまだ、諦めきれずに、サイアンは言った。
「せ、ぜんぱい……ううっ」
「どうした?早く開けてくれ」
「ず、ずいまぜん……や、やめたい、です」
最後の手段である。
「お、お願いします……実験、の中止……を……魔術を、魔術を解いてください……」
心からの懇願。手はこれで最後。これがダメなら、
「嫌だ」
「うううう」
「答えたまえ」
「君には二択しかない」
「そこに閉じ籠り続けるか、この扉を開けるか」
「小用をしたいのか、したくないのか」
「さあ」
「うううう」
『無理。無理。無理。無理、無理、無理、無理、無理無理無理無理無理無理ムリムリムリムリムリむりむりむりむ』
サイアンは扉を開けた。
- 50 :
- 「何か、言うことはないのかな?」
「あ……あ……お、おねがい……します。お、おしっこが……し、したい……です」
「それで?」
「したい……ので、ち、ちんちんを……なめ……て、くだ……さい」
「よかろう」
「おや、まだ脱いでなかったのか」
一応、扉を開ける前に、ズボンは履き直した。しかし、
「脱がせてやろうか?」
「だ、大丈夫です、自分で脱ぎます」
脱がなければ当然これからすることはできない。
(うう、おなかいたい……)
ここまで小便を我慢したことはなかった。本当に膀胱炎になるかもしれない。早く出したい。
「……」
そんなサイアンを、じっと見つめるエリノアの視線が、目の見えないサイアンを突き刺した。
(うう、み、見られてる……?)
手が止まる。恥ずかしい。
「どうした。手が止まっているぞ?あと一枚あるだろ」
「は、はい」
もはや心は完全に屈服していた。急かされるまま。文句の一つも今は言えそうにない。
- 51 :
- (ええい、もう)
覚悟を決めて、下着も下ろして、便座に座った。
「……お、おねがい、します」
「ふーん」
再び、視線が肌を這い回るのを感じる。
(なんなんだこれ、ほんと……)
こんな体験、初めてだ。男として生まれ、性器を注視されたことなど、数えるほどしかない。しかも、相手が女性というのは、正真正銘初めてだった。
ただただ、今の状況のおかしさが際立っていた。
「よし、なめるか」
少し、ほっとする。舐めてもらえば、後は出して終わりだ。
これから半年も、こんなことが何度も繰り返されるのかもしれないが、兎に角今という時は終わるのだ。
「あ、その前に」
「な、なんですか?」
思い出すようにエリノアが発した言葉が、サイアンを再び緊張させた。嫌な予感がする。
「私が先程、排泄に関して君に命じた内容を覚えているかな?」
「え、えーっと……その」
「私は、君が小用をしたい場合、許可として私が君の性器を舐めたら排泄をしても良しとする、と言ったわけだが」
「……はい」
何度聞いても狂っている内容だ。エリノアはよく何度もそんなことを口に出せると思う。
「しても良し、つまり、しなくてもいい。すぐにしなくてもいいということだ」
「はあ」
- 52 :
- 腹の鈍痛が、頭の回転を鈍らせていた。つまるところ、彼女が何を言いたいのか、よく分からない。生返事をする。
「……もし、私が君の性器を舐め、顔をどけるまでに小便を出して場合」
声の調子から、先輩のあの、にやっとした笑みが脳裏を過った。きっと今、あの顔をしている。
「君に罰を与えるよ」
「そ、そんな!む、無理ですよ!」
「ほう。じゃあ君は私の
顔に君の小水をかけたいと?」
「そ、う、いうわけじゃあ……」
「じゃあ我慢しろよ。よし、舐めるぞ」
「ちょ、そんないきな――」
次の瞬間、体が固まった。
「あ」
舐められている。生暖かい舌が、サイアンの陰茎をくすぐった。
「あ、あっ」
その奥底から、むくむくと、湧いてこようとするものがあった。
「んん、ふふっ、皮を剥くぞ」
「うぁ……」
- 53 :
- サイアンは仮性包茎であった。皮を剥かれ、敏感な粘膜部分を舐められたことで、ペニスは完全に屹立した。そして、
「ふぁ、あ……」
尿意も限界だった。
(ああ……で――)
我慢して。我慢して我慢して我慢して、やっときた瞬間。もうすぐ出せる。だが、
「……」
ペニスを舐める感覚はまだ続いていた。
「せ、せんぱっ!で、で、でま、から!」
先輩がどかなければ。それまで我慢しなければ。出してしまったら。出したい。先輩にかかる。罰。
「そうか?じゃあ――」
サイアンの脳裏には、色々なものが駆け巡っていたが、先輩の声はのんきだった。
ペニスを舐める感触はなくなったものの、すぐ退くといった感じではない。そうこうしてるうちに。
(は、はや、あ――)
ついに出た。
(ああああ)
あんなに我慢していたのに、最初はちょろっとだけ。しかし、次第に勢いは強くなり……
(はぁあああ)
- 54 :
- サイアンは勃起させながら小便をしてしまった。ペニスを手で抑える暇なんて出なかった。ならば、当然――
「あ……あ……で、でちゃ……」
「出したな」
エリノアの声を聞いて、サイアンは大きく震えた。恐らく、結果は最悪だろう。
「よくも見事にかけたな。びしょ濡れだ」
怒気は感じない。それがまた怖かった。人に小便をかけられて、この人は怒っていない。むしろ、そうなるように仕向けたような……
「ち、ちがっ、だって、せ、先輩がっ」
「私は言ったはずだ。罰を与えると」
「で、でも!」
「いいわけ無用」
「そんな理不尽な!」
すっきりして、情けない姿を見られた記憶はあるが、言い返せるほどには心は回復していた。むしろ、こんなことになったのは、エリノアのせいだと、はっきりそう言えると思った矢先、
「そんなことより、君への罰だが」
「ひっ」
その一言で、意気地はすぐ折れた。
「や、やめ」
「そうだな。君の行動を制限しよう」
またも、声の調子から、彼女はまた笑っているのだろうと感じた。それは最早、彼に恐怖を感じさせていた。
「君は、私に手を引いてもらわねば、二足歩行ができなくなる」
- 55 :
- 背筋が凍った。なんだって?
「さらに、立つことも掴まり立ちをしなければできない」
さらに、今は寒い季節でもないというのに、体が震えだした。
(先輩と手を繋がなければ、目も見えず、歩くことも立つこともできない……?)
カチカチと、恐怖によって震えたため、歯の根が合わずに音が鳴る。
(排泄は、先輩に舐めてもらって……そんな状況が、半年も……?)
「ふふ、どうかな」
(僕は、どうなっちゃうんだ……?)
震えるほどそれが恐ろしいのに、先ほどの小用で感じた我慢することの昂りと、解放の快感を自分がまた期待していることに、サイアンはまだ気づいていなかった。
つづく
- 56 :
- 今回はここまでです
もし、この作品でやって欲しいネタがあったら言ってくださると助かります
えっと、あと、強制臭いフェチのほうを待っている方も
いらっしゃるみたいですが、申し訳無いですが、
そちらはもう少し待ってください
- 57 :
- 圧倒的GJ
- 58 :
- GJ
やはり休日は2chにかぎる
- 59 :
- >>56
滅茶苦茶GJ!!
自慰はご主人様にお世話させるのが当たり前と命令して誤認させる
終わったら解いて辱め
が希望
- 60 :
- それなりの量は書けておりますが、非常に(2レス分ぐらい)脱線しております
この脱線部分どうしようかな、カットすべきかと思案中
また設定変更・・・視聴覚準備室には窓がなくなりました(防音のため)
あと前回のラストのセリフ修正したところから再開します
- 61 :
- 「その顔が催促してるって・・・だ、ダメ、依槻くん見てると、虐めてると・・・自分が止まらなくなっちゃいそう」
突然ボクの視界が塞がれた。
それが早希ちゃんの右手だと解ったのは一瞬置いてだった。
「ほら、頭の中が気持ちよくなって、また深く・・・深く・・・眠る、眠って」
気持ちよさに頭の中を溶かされながら、またけだるい気持ちの良い世界に入っていった。
早希ちゃんの声が遠ざかっていく・・・遠くから聞こえる・・・気持ちいい・・・。
「ふう、いけないいけない・・・。
ほら、依槻くん、この頭ぐるぐる回されるの気持ちいいでしょう?頭の中もぐるぐるしちゃうでしょ?
ぐるぐるぐるぐる・・・もっと深く気持ちよくなっちゃうでしょう?
もう私の声しか聞こえなくなっちゃうね」
前後からボクの頭を両手で挟んで、ぐるぐる回しながら早希ちゃんが何か言ってるんだけど、もう何言われてるかよくわからなくなっちゃったよ。
気持ちいいな、気持ちいいだけだよ・・・。
「あーあ、ヨダレ垂らしちゃって・・・もう何にも解んないね。
じゃあ依槻くん、よくきいてね・・・これから依槻くんは時間を飛び越えて自分の部屋に帰ります。
自分の部屋に帰ってベッドに腰をかけています。
そうするとあたしに色んな気持ちのいい事をされた記憶がよみがえり、ムラムラしてオナニーをしたくなります。
オナニーをしてしまいます」
頭をぐるぐるされ続けて、すごく気持ちいい・・・早希ちゃん声が頭を素通りして心に入ってくる感じ。
すごい幸せぇ。
「あたしの事は気になりません、先生も真守くんも気になりません。
だってここは依槻くんの部屋、ココにみんなが居るはずないから・・・だから気になりません。
でもね・・・」
ぐるぐる・・・ぐるぐる・・・。
「あたしが『依槻くん何してるの?』って言うと、ココが視聴覚準備しt・・・学校だって気が付いちゃうよ。
でもね、一旦始めたオナニーは止めることができないから・・・射精するまで依槻くんはオナニーを続けてしまいます。
頭をぐるぐるされるのが止まったら、あたしが今言った通りになるよ。
ほら、いくよ」
ぐるぐるが収まって不意に気がついたんだっけ、ココは・・・ボクの部屋だよね。
んー、何をしてたんだっけ?
そんな事考えようとしたら、不意に早希ちゃんの顔が浮かんできた。
すごかったぁ、気持よかったなぁ・・・なんでボクはあんな事・・・違う、そうじゃない。
あんな、気持ちのいい事初めてだった。
うわっ、思い出してきちゃったよ・・・すごいドキドキしてきた。
「あっ・・・」
うわ、何おちんちん触ってるんだボクは?・・・あれなんで裸なんだろ。
「うっ・・・なに、これ」
なんだろうそんな事どうでもいい。
気持ちいい、自分で触ってこんなに気持ちいいの初めて!
だめだ、手が止まらない・・・気持ちいい。
「はぁ・・・はぁ・・・」
気持ちいい、気持ちいいけど足りない。
あんな気持ちのいいことされた後じゃ、こんなの全然足りないよぉ・・・。
でも止められない・・・もっと、もっと欲しい。
もっと気持ちよくなりたい
「うっうっうっ・・・」
「依槻くん何してるの?」
- 62 :
- 「うわっ!早希ちゃん!
えっここは?あれ?学校?!」
「えへへへへぇ・・・どーしたの依槻くん。
気持ちよさそうにオナニーなんてしちゃってぇ」
「そんな!これは・・・その・・・あれ?止まらない?!」
慌てて止めようとしたのに手が止まらない?!しかも学校で裸になってるし・・・早希ちゃんに見られてるよぉ
「依槻くん・・・見られてそんなに気持ちいいんだ?
そう、見られてどんどん気持ちよくなっていくよ・・・あたしに見られれば、見られるほど、恥ずかしければ恥ずかしいほど、気持ちよくなっちゃう」
早希ちゃん何を言って・・・。
「ひっ、ひぎっ!・・・なに?」
気持ちいい!何これ?!
早希ちゃんに見られるほどに、早希ちゃんの視線を感じるほどに気持ちよくなっていく。
「どお?気持ちいい?気持ちいいよね?
あたしに見られて気持ちいいよね?
見られながらオナニー気持ちいいよね?」
「い、言わないでぇ」
「あーあ、おちんちん。
ものすごいビンビンだね」
早希ちゃんがボクのおちんちんに顔を近づける。
「あうぁ・・・いっいっいっ・・・」
「あはぁ、気持ちよさそう。
ものすごいおちんちんビクビクしてるね、手もスゴイ激しく動いてるし・・・でもね」
ボクのおちんちんに顔を近づけた早希ちゃんは、まるでソレに向かって話しかけるように・・・あ、息が、かかるよぉ。
「アナタはあたしの許可が無いと射精はできませーん。
どんなに激しく擦っても、どんなにあたしに見つめられても、どんどん気持ちよくなっていくけど、射精することはできないのです。
あたしがいいと言うまでね、依槻くんのおちんちんは射精することできないの」
今度は顔のそばに!
こっちにも息がかかっちゃいそう。
「ほら、言ってみて・・・あたしがいいって言うまで、依槻くんはどうなっちゃの?」
「い、逝けません!?」
「よくできました。
そう、射精はできません。
でもね、あたしに見られるたびに、おちんちん擦るたびに、どんどん気持ちよくはなっていくよ。
嬉しいでしょう?」
「うっはうっはうっあっあっあっあっあっあーっ」
「もう聞こえてないかな?
でもね、依槻くんはどんな時でもあたしの言うこと受け入れられるから、頭で聞いていなくても、ちゃーんと心には届いてるよ」
気持ちいい・・・どんどん気持ちよくなる、それが切なくて狂おしくて、声を出さずには居られない。
どんどん上り詰めていくけど、どうしてもその先に辿り着くことができないし、止めることもできない。
身体は勝手に動いて気持ちよくなっていくよ。
頭の中がチカチカして、身体はガクガクして、だんだん気持ちいいのか苦しいのか解らなくなってきちゃった。
体と心が離れていくような感じ?
身体はものすごく感じて苦しいほどなのに、心は静かに落ち着いて早希ちゃんの声を聞いているような・・・。
「依槻くんがね、この気持ちいい事を受け入れたら、いまの気持ちのいい事を受け入れたら。
自然に行く事ができるようになるよ」
ヨダレを飛ばしながら、叫び続ける状態のボクの首に手を回すと、早希ちゃんはボクの頭を抱きしめ、耳元に口を近づけ優しく言った。
「あたしと一緒に気持ちよくなろうよぉ」
- 63 :
- それはボクを誘導するというよりは、自分自身が快感に耐えようとボクの頭にしがみ付いてるみたいだった。
ボク自身余裕がない筈なのに、なぜだかそう感じたんだ。
早希ちゃんがボクの頭にしがみ付く力が強くなる。
「はあぁ・・・」
吐息が耳に当たる。
脳裏に目を潤ませ快感に耐える早希ちゃんの顔が浮かぶ・・・もちろん早希ちゃんのそんな姿は見たことはないけど、ボクの脳裏にはハッキリとその姿が浮かんだ。
そんな早希ちゃんがボクにしがみついている。
ボクの快感を煽って一緒に上り詰めようとしてる。
そんな思い込みが勝手にボクの中にできて行って、ボクの中で膨らんで行って、ボクの快感を押し上げていく。
押し上げた。
「うわっ、うわあぁぁぁぁあぁぁ」
とびっきり情け無い矯正を上げながら、ボクは盛大に射精した。
「あは、あははあは・・・いっぱい出たね」
早希ちゃんの声、震えてるみたい?
「もうちょっと遅かったら、あたしも危なかったかも・・・すーっ、はーっ・・・よし。
オナニー気持ちよかったね?でも疲れちゃったよね?疲れて眠くなっちゃったかな?
いいよ、眠ってしまおうね。
ほら、すーっと深く入っていく」
頭に感じる圧迫感が気持ちよくて、また言われるままに世界が遠くなっていく・・・。
早希ちゃんはボクの頭を抱きかかえたまま、ボクの耳元へささやき続ける。
耳をくすぐる早希ちゃんの息がとっても心地よくて、またボクは彼女の言われるままに深い世界へ帰っていく。
ああ・・・気持ちいいな、身体が、頭が、心が、気持ちいい。
もう何もわからないけど、早希ちゃんの言う事なら何でも聞いてあげたい。
早希ちゃんの言う事ならなんでも聞いてしまう・
そんな気持ち。
そんな、幸せな気持ち。
「落ち着いた?落ち着いてるよね?
あたしはもうちょっと・・・だからもうちょっと、もうちょっとだけこのままでいさせて。
その間はお預けって事で、こうやってあたしに頭を抑えられてると、依槻くんはやっぱりどんどん深いところへ入っていくよ。
きっともう何も解らなくなるぐらい、深いところへ」
あれからどのくらい時間たったかな?
時間の感覚がまったくわからないや。
早希ちゃんの言葉が聞こえてこないと、時間が動いてる気がしないし。
たぶんその間はボクの時間は止まってるんだと思う。
だって早希ちゃんの声が聞こえないんじゃ動いてる意味ないしね。
今ボクの耳元ではスースーとかわいい寝息が聞こえている。
今のボクには早希ちゃんのそんな寝息すら子守唄のように、どんどん気持ちのいい世界へ沈んでいく。
違う時間、違う世界、違う自分。
そんなイメージがぐるぐる回って、自分が前と違う、今と違うナニカに変わっていくような。
変えて行かれるような感覚。
そんな感覚を、幸せな感覚を楽しんでいる時、ガラガラと部屋の扉が開いた音が聞こえた。
- 64 :
- ちょっと間を開けます
- 65 :
- とりあえずズボンおろした
- 66 :
- 今日は寒いぞ風邪ひくぞ
- 67 :
- >>60
ヒャッハーGJだぜえ!!
その脱線部分は大まかな内容書いてテキストをうpしたらどうですか?
- 68 :
- 再開しま
早希ちゃんのめんどくささと、依槻くんのへたれっぷりが物凄くなってる
>>67
2レス分ぐらいなんで読み飛ばしてください
申し訳ない
- 69 :
- 「あら、早希ちゃん?」
あ、なんだ先生か・・・部屋から出て行ったの気づかなかった。
真守くんもいっしょかな?
気持ちよさで全部溶けちゃったと思ってたボクの心の一部がまだ起きていて、そんな事を考えてた。
さっき先生に気持ちよくされた時もそうだったけど、心の一部は起きていて、回りの状況見たり聞いたりしてるんだね。
それって不思議だよね。
「クスッ・・・眠っちゃったのね。
よっぽど緊張したのかなー?
それとも依槻くん苛めてるうちに自分も気持ちよくなっちゃった?」
先生はボクらに近づいてくると、優しく早希ちゃんの両腕をボクの頭から外した。
「いい、依槻くん、先生がこれから1から10まで数を数えるわ。
そうすると依槻くんはカウントに合わせてゆっくりと浮かび上がってきて、普段の依槻くんへ・・・普段の夜崎依槻くんに戻ります。
でも目が覚めてしばらくはとっても気だるくて、動いたり大きな声を出したりする気は起きません。
そう、この気持ちよさの余韻を吹き飛ばすような事は絶対にしたくない。
必ずそうなります。
だって依槻くん、気持ちいいの好きでしょ?
だったら絶対、そう思います。
そうします。
・・・では数を数えていきますね。
ひとつ、ふたつ、みっつ、四つ、五つ、六、七、8、9、10!
はい!目が開く・・・スッキリと目が覚める」
その瞬間、先生の声が強い風になって、頭の中の真っ白い霧を吹き飛ばしたんだ。
あれ?これもこれで気持ちいい?
「おはよう、依槻くん」
「せ、先生?」
「体験入部はどうだったかしら?」
「体験入部・・・です?」
「そう、体験入部・・・先生ね依槻くんをこの部にスカウトしたかったの、だからね、ちょっと強引にだけど体験入部してもらっちゃった。
もちろんこれは体験だから・・・依槻くんがこの活動が嫌なら無理意地はしないわ。
どう?入部してみない?」
「入部って・・・何をする部活なんです?」
「うふふ・・・それはね、今まで依槻くんがされた気持ちいい事をしたりされたりする部活よ。
早希ちゃんに気持ちのいいことされたでしょ?」
「う・・・はい」
「そんな事をお互いしあう部活よ。
・・・うん、返事は直ぐじゃなくていいわ。
部活は必ず放課後、やってるときはこの視聴覚準備室でやってるから、入部したくなったら尋ねていらっしゃい。
きょうはもう遅いから、早く支度して帰りなさい。
替えのパンツここに用意したから急いでね。
先生は後片付けして早希ちゃん送って帰るから」
顔を上げると先生の後ろで三杉くんが掃除をしていた。
「あ、ボクも手伝うよ」
「いいから、先生の言うとおり早く支度して帰れよ
後片付けも部活のうちだけど、依槻はまだ体験入部だからな、体験入部に掃除手伝わせるわけに行かない。
だいたい今日部活で遅くなるって家に言ってきてないだろ?
オレは家に言ってきてるからな」
1人だけ部外者で居心地悪い・・・そんな空気の中ボクは急いで下着を服を着込むと、準備室のドアに手をかけた。
そっと振り返るとソファーの上で久我山さんが身体を丸めて眠ってる。
彼女の姿がものすごく後ろ髪を引っ張ったけど、とりあえず今日は帰宅するしかなかった。
準備室を出た後も、校舎を出た後も、何度も何度も振り返りながら家に帰った。
母さんには素直に「部活の体験入部してて遅くなった」って言ったよ。
何の部活かと追求されそうだったけど、天海先生が顧問だと言ってごまかした。
うん、嘘じゃないけど、それでごまかされる母さんも母さんだと思ったよ。
- 70 :
- 翌日はすごく学校行きたくなかった。
なんというか、答えを言うのが嫌だったんだ。
入部が嫌だとかそういうのは無いんだけど、決断するのが、覚悟を決める勇気が出てこなかった。
母さんは部活の話とかあんなに鈍かったのに、ボクの仮病はあっという間に見抜いて、蹴り出すように送り出された。
ああ、うん、久我山さんに会ったときどうしよう・・・。
「おはよう依槻くん・・・」
うわっ・・・こんな時ばかりいきなり。
「お、おはよう」
久我山さんはなにかうれしそうな、機嫌よさそうなそんなアトモスフィア。
「そんなにビクビクしないで・・・何もしないわよ。
ああいうのは部活のときだけ、そういうルールだから」
ボクはこんなに緊張してビクビクしてるのに、彼女はなんでこんなに嬉しそうなんだろう?
「それより、決まった?」
「決まったって・・・部活のこと」
「当たり前じゃない、他に何があるの?」
こんなににこやかな久我山さんは見たことない。
女子って何考えてるか解らなくてちょっと不気味かも。
「もうちょっと考えさせてよ・・・まだ混乱してて・・・
久我山さんが体験入部したときは迷わなかったの?」
「!・・・そう、それが答えなのね・・・」
「え?」
彼女は突然不機嫌になると、ボクに顔を背けて行ってしまった。
ボク何かまずいこと言ったのかな?
日中は久我山さんも三杉くんも先生も、まるで普段通りで、僕一人なにか居心地の悪い気分を味わった。
もちろん平然を装ってはいいたけど、たぶん三人からはモロバレだったんじゃないかな?
結局居たたまれなさも手伝って、ボクは放課後になったらそそくさと帰宅してしまったんだ。
決して嫌ではない、むしろあの気持ちよさをもう一度と思ってはいたけど、自分から進んで一歩を踏み出す勇気は無かった。
我ながらヘタレだとは思うけど、昨日の体験は衝撃的すぎたんだよ。
家に帰っても何もやる気が起きず宿題のプリントも放置したまま、ベットにひっくり返っていた。
母さんには「昨日の体験入部とかどうなったの?」とか聞かれたけど、生返事。
昨日のことを思い返しちゃうと、まだ身体が熱くなるきがする。
久我山さんの顔を、声を思い出すとなんか切なくてもじもじして、ベッドを転げまわるハメになっちゃったよ。
明日どうしようかな・・・勇気を出して視聴覚準備室にいってみようか?
・・・勇気、出せるかな?
あー、ダメだ・・・思えば思うほど身体が熱くなって、ムラムラしてくるや。
昨日、乳首つねられた時はムチャムチャ気持ち良かったな・・・。
(ここで男のオナニー入れても顰蹙買うんでカットします)
次の日もボクは結局勇気を出せないでいた。
先生も、三杉くんも、久我山さんも、ボクが自ら動かなければ相手する気無いのか、ボクを勧誘してくるようなことはしなかったし。
正直誘って欲しかったけど、たぶん自分で選ばなければ入部資格がないとかなんだろうな。
このまま時間が過ぎたら、きっと強烈なあの体験も薄らいで・・・日常生活に戻っちゃうのかな?
寂しいような、ほっとするような・・・。
今日は・・・放課後家に帰る勇気まで無くしちゃった・・・。
自分からあそこに行くことも出来ないけど、このまま思い出に埋もれさせるのも怖いよ。
家に帰っちゃったら、きっと・・・もう、終わっちゃうんだ。
嫌だけど・・・嫌なんだけど・・・。
日が暮れた真っ暗な教室で一人いじけていると、いじけることしかできないでいるとね、教室の戸がガラガラと開いたんだ。
- 71 :
- 「バカじゃないの・・・?」
久我山さん・・・。
「なんであなた一人でこんな時間まで残ってるの?」
「だって・・・」
「だってじゃないわよ!」
久我山さん、なんでこんなに怒ってるんだろう?
「あなた入る気ないんでしょう?だからあたしをまた苗字で呼ぶようになったし、部室にもこないんでしょ?
なのになんでこんな時間に教室で、捨てられた子犬みたいな顔しているわけ?」
逆光で見えない久我山さんの顔、彼女の方からはボクの顔が見えるんだね。
きっと今の気持ちとおんなじの、情けない顔してるんだろうなぁ・・・。
「なのになんであたしが泣きそうなの?!」
え?!
久我山さんはつかつかと教室内のボクに詰め寄ってきて、ボクの頭を両側から掴んだんだ。
「え?ええっ?」
「放課後クラブの時間」
あれ?この言葉って・・・。
すーっと現実が遠ざかるような感覚が、あの気持のいい感覚が足元から頭まで登ってきて、身体から力が抜けてきちゃう・・・。
目の前の早希ちゃんの顔が遠いような、近いような・・・気持ちのいい感覚。
気持ちのいい状態。
「夜崎くん・・・依槻くんはいったいどうしたいの?
部活に入りたいの?入りたくないの?
あたしと距離置きたいの?どうしたいの?!」
ボクの頭を掴んで、顔が向き合ってる早希ちゃんは確かに泣きそうな顔をしていた。
「ほら・・・依槻くんはまたこの前みたいに深いところへ落ちていくよ」
早希ちゃんの手がゆっくりボクの頭を回し出す。
ぐるぐるぐるぐる・・・。
「頭が回れば回るほど、揺れれば揺れるほど気持ちよくなっちゃって、ふわふわ入っていく。
どんどん深くなっていく・・・」
ああ・・・気持ちいい・・・こんな時だけど、いやこんな時だからこそ、気持ちの良い世界に逃げこんじゃう。
何も考えなくていい世界、何も悩まなくて良い世界に行きたい、行かせて。
「ほらァ、依槻くんは気持ちいいだけの世界に入って行っちゃうよ・・・。
本当はね、今日の部活はもう終わってるから、コレはルール違反なんだけどね。
ちょっとだけ」
なんだろう?女子のこんな顔初めて見る。
「依槻くんはね、あたしの言うことに何でも正直に答えちゃうよ。
嘘は付けない、つきたくない、答えを黙っていることもできない。
でもね、答えをちゃんと言うたびにすごい嬉しくなって、気持ちよくなっちゃいます。
必ずそうなるからね」
早希ちゃんは一呼吸おいて続けた。
「依槻くん、部活に入りたくないの?」
「・・・そんな事無い・・・」
あ、胸の奥がちょっとあったかくなった感じ。
「じゃあなんで部室に来ないの?」
「なんとなく・・・自分から、入っていく勇気持てなくて・・・」
「あきれた・・・。
じゃあ、なんであたしを苗字で呼ぶのに戻したの?」
「だって・・・部活以外では普通にって・・・」
あ、なんだろな早希ちゃんの顔がすごい穏やかに・・・綺麗だ・・・。
「ホント、あきれて物が言えないわ!」
- 72 :
- 「思ってた以上のヘタレね。
これは気合入れて調教してあげないといけないわね」
何か嬉しそうだけど?
「いい、依槻くん、思い出して・・・あたしの右手はなんだったっけ?」
「・・・魔法の?手?」
「そう、その魔法の手に触られるとどうなるんだっけ?」
「すごく気持ちよくなる?・・・あっ」
自分で言ったそばから、右手が触れてる左耳とほっぺたからゾクゾクと気持ちよさが広がってきたんだ。
「そう、でも今日は特別で、あたしの左手も魔法の手になるの、依槻くんは右でも左でも気持ちよくなっていいよ」
そう言われた途端、左右から響きあうみたいにゾクゾクした快感が広がってきた。
これすごい、きもちいい・・・一昨日のこと思い出しちゃうよぉ。
「じゃあ依槻くん、明日はちゃんと部室に来るわよね?」
「わかんないよ・・・ひっ」
早希ちゃんの両手が両耳をつねりあげる。
でもこれ気持ちいい・・・痛みよりも気持ちよさが圧倒的に勝ってるよ。
「明日の放課後、ちゃんと部室に来る・わ・よ・ね?」
「そ、そんな事言われても・・・あっはぁぁ・・・」
両耳が親指で愛撫される・・・。
こすったり、中に入れたり出したり・・・なにこれ凄い。
「すごい表情しちゃって・・・女の子よりも感じちゃってるんじゃない?
ホント依槻くんは変態ね・・・こんな変態はちゃんと誰かが調教してあげなくちゃいけないと思わない?」
その言葉と同時に、彼女の細い親指がぎゅ〜っと耳の奥に押し込まれた。
だめ、これ感じちゃうよ!
「お、思いまぁっすううぅぅぅ」
「じゃあ明日部室に来ないとね?」
「こ、これずるいよぉ!」
「大声出さないの」
早希ちゃんはそう言いながら両手でボクの耳をガシっと掴んで、手全体で愛撫し始めた。
ああ、もう溶けそう、気持ちいい。
気持よくて溶けちゃいそう・・・理性も意地もそんな事全部。
「い、行きます・・・必ずいきますぅ」
「よろしい」
早希ちゃんの手が離れ、ボクは、ボクの身体は、未練がましくしばらくそこにとどまった後、床に崩れ落ちた。
「明日は部活でもっと気持ちのいいことしてあげる。
もっと気持ちよく調教してあげるわ・・・。
だから今日は、二人とも早く帰りましょう。
玄関閉められちゃうわよ」
早希ちゃんはへたり込んだボクに手を差し伸べようとして・・・。
「そうだ、依槻くん、あなたはこれからあたしが手を叩くと催眠からとけます。
もうあたしの両手は気持ちよくないけど、気持ちいいことは明日たっぷりしてあげるから、催眠から醒めましょう。
手を叩いた後も、一歩あるくごとに頭もすっきりしていって、身体にも力が戻っていきます。
いくわよ」
パァンッ
その手を叩く音と同時にボクは跳ね起きた。
なんとなくそうしなきゃいけない気がしたし、急いで帰らないといけないって理解していたしね。
- 73 :
- 書き溜め分終わりました
やべぇ・・・依槻書いててイライラするぐらいのヘタレだ
これはリアルなら虐められるだろう
また来週?
- 74 :
- 新作キタコレ
ヤンデレものですかぁ…
>>73
以外とこういう奴って人との距離間知らないだけって場合が多い印象。
高校の時にヘタレな同級生に声をかけて友達になったらしばらくして番長に取り入って裏切りやがったw
- 75 :
- >>73
GJGJ
ヘタレな主人公がどんどん堕とされていくのが楽しみです!!
- 76 :
- たぶん、先生のターンになれば溜飲下がると思うけど・・・もうちょっと早希ちゃんのターン続きます
意識して微妙に誘導下手にしてるのがまた書いててストレス
- 77 :
- 鼻血出るほど超GJ!!!
次回も楽しみにしています。
- 78 :
- ちょっと今週末用事でPC向かえなそうなんで、ストック分吐き出して寝ますん
今週末は来れませんのであしからず
- 79 :
- 早希ちゃんと二人、急いでクツを履き替え、校門を出る。
すでに外は真っ暗だ。
帰り途中で別れる時、早希ちゃんの目は優しかった。
澄んだ星空を見上げ、考える。
早希ちゃんに背中を押され、命令してもらったらすっごく気持ちが楽になったよ。
我ながら自主性とか決断力とかなさ過ぎるけど、救われたなって思った。
人間としてはきっとボクはダメな部類に入るんだろう。
それは運動ができるとか、勉強ができるとか、ケンカが強いとはまた別のベクトル。
運動も勉強も普通、ケンカはからっきしな上にこんなに心が弱いボクの才能ってなんだろう?
早希ちゃんはボクに才能があるって言ったけど、それはどんな才能なのかな?
・・・まあウジウジ悩んでも仕方ないね、吹っ切れよう。
次の日の放課後、ボクはなんとか勇気を振り絞って視聴覚準備室に向かった。
下校や部活に向かう生徒の流れから外れて、特殊教室棟に向かう。
科学部さえかわしていけば、見つからないように視聴覚準備室に辿り着くことはカンタンだった。
30分ほど時間置いてから来ればカンタンだったって気がついたのは、たどり着いてからだったけどね。
もう誰か来てるかな?
幸いカギはかかっていなくて、ガラガラと扉は開いた。
中は真っ暗、窓がないからね。
まだ誰も来ていないんだなって思いながら電気のスイッチを探すんだけど、この部屋ってどこにスイッチあったっけ?
そんな事をやっていると、突然手を捕まれ暗がりに引きずり込まれたんだ。
「はい、すーっと堕ちる」
それが早希ちゃんの声だと判断する間もなく、耳元で囁かれた言葉は、驚いて空白になったボクの頭に滑りこんできた。
何回か味わった力の抜ける気持ちのいい感覚、立ちくらみの時みたいな意識が遠くに離れていく気持ちのいい感覚。
それがこんな瞬間に来ると・・・こんなに気持ちいいなんて!
「やっぱり依槻くんは才能あるよ」
遠くの耳元から早希ちゃんの声が聞こえる。
「こんな簡単に瞬間催眠が成功するなんて依槻くんぐらいだよね」
崩れ落ちたボクの上半身を抱きとめるような体勢で、早希ちゃんはボクの耳元に囁いた。
「こうやってあたしに抱かれながら囁かれていると、依槻くんはドンドン深いところに入っていくよ。
気持よくて気持よくて、もう何も考えられないほど深いところへ・・・」
早希ちゃんはゆっくりとボクを床に寝せると、頭を抱えるように膝枕に置いて、ボクを覗き込みながら言葉を続けたんだ。
「ほら、こうやってあたしに頭を預けてるとね、どんどん気持ちよくなるよ。
気持よくて気持よくて、何も考えられなくなっていって、あたしの言いなりになっちゃうよ?
ほぅら、右手、右手の力がドンドン抜けて気持ちよくなる。
気持ちよくなったらあたしの言いなりになっちゃうから、右手はもうあたしのいいなり。
次は左腕、左腕からもドンドン力が抜けていって気持ちよくなってくる。
そう、左腕気持ちいいね〜気持ちいいままあたしにの言いなりになります。
右脚からも、左足からも力が抜ける。
両足が気持ちよくなってあたしの言いなりになっていく。
気持ちいい言いなり。
お尻からも、腰からも、お腹からも力が抜ける・・・気持ちいい。
下半身まで完全にあたしの言いなりになっちゃった。
そして胸、胸と背中合わせて抜けるよ・・・力が抜けて気持ちいい。
気持ちのいい言いなり、胸の中にはね、依槻くんの心があるの。
胸が言いなりになったって事は、依槻くんの心があたしの言いなりになったって事だよ?
首から頭にかけても力が抜けちゃうよ?
気持ちよくなっちゃうよ?
いい?いいよね?
はい、依槻くんの頭は気持ちよくなって、あたしの言いなりになりまして。
頭の中まであたしの言いなりになることができました。
言いなりになれてうれしいねぇ?」
- 80 :
- 早希ちゃんと二人、急いでクツを履き替え、校門を出る。
すでに外は真っ暗だ。
帰り途中で別れる時、早希ちゃんの目は優しかった。
澄んだ星空を見上げ、考える。
早希ちゃんに背中を押され、命令してもらったらすっごく気持ちが楽になったよ。
我ながら自主性とか決断力とかなさ過ぎるけど、救われたなって思った。
人間としてはきっとボクはダメな部類に入るんだろう。
それは運動ができるとか、勉強ができるとか、ケンカが強いとはまた別のベクトル。
運動も勉強も普通、ケンカはからっきしな上にこんなに心が弱いボクの才能ってなんだろう?
早希ちゃんはボクに才能があるって言ったけど、それはどんな才能なのかな?
・・・まあウジウジ悩んでも仕方ないね、吹っ切れよう。
次の日の放課後、ボクはなんとか勇気を振り絞って視聴覚準備室に向かった。
下校や部活に向かう生徒の流れから外れて、特殊教室棟に向かう。
科学部さえかわしていけば、見つからないように視聴覚準備室に辿り着くことはカンタンだった。
30分ほど時間置いてから来ればカンタンだったって気がついたのは、たどり着いてからだったけどね。
もう誰か来てるかな?
幸いカギはかかっていなくて、ガラガラと扉は開いた。
中は真っ暗、窓がないからね。
まだ誰も来ていないんだなって思いながら電気のスイッチを探すんだけど、この部屋ってどこにスイッチあったっけ?
そんな事をやっていると、突然手を捕まれ暗がりに引きずり込まれたんだ。
「はい、すーっと堕ちる」
それが早希ちゃんの声だと判断する間もなく、耳元で囁かれた言葉は、驚いて空白になったボクの頭に滑りこんできた。
何回か味わった力の抜ける気持ちのいい感覚、立ちくらみの時みたいな意識が遠くに離れていく気持ちのいい感覚。
それがこんな瞬間に来ると・・・こんなに気持ちいいなんて!
「やっぱり依槻くんは才能あるよ」
遠くの耳元から早希ちゃんの声が聞こえる。
「こんな簡単に瞬間催眠が成功するなんて依槻くんぐらいだよね」
崩れ落ちたボクの上半身を抱きとめるような体勢で、早希ちゃんはボクの耳元に囁いた。
「こうやってあたしに抱かれながら囁かれていると、依槻くんはドンドン深いところに入っていくよ。
気持よくて気持よくて、もう何も考えられないほど深いところへ・・・」
早希ちゃんはゆっくりとボクを床に寝せると、頭を抱えるように膝枕に置いて、ボクを覗き込みながら言葉を続けたんだ。
「ほら、こうやってあたしに頭を預けてるとね、どんどん気持ちよくなるよ。
気持よくて気持よくて、何も考えられなくなっていって、あたしの言いなりになっちゃうよ?
ほぅら、右手、右手の力がドンドン抜けて気持ちよくなる。
気持ちよくなったらあたしの言いなりになっちゃうから、右手はもうあたしのいいなり。
次は左腕、左腕からもドンドン力が抜けていって気持ちよくなってくる。
そう、左腕気持ちいいね〜気持ちいいままあたしにの言いなりになります。
右脚からも、左足からも力が抜ける。
両足が気持ちよくなってあたしの言いなりになっていく。
気持ちいい言いなり。
お尻からも、腰からも、お腹からも力が抜ける・・・気持ちいい。
下半身まで完全にあたしの言いなりになっちゃった。
そして胸、胸と背中合わせて抜けるよ・・・力が抜けて気持ちいい。
気持ちのいい言いなり、胸の中にはね、依槻くんの心があるの。
胸が言いなりになったって事は、依槻くんの心があたしの言いなりになったって事だよ?
首から頭にかけても力が抜けちゃうよ?
気持ちよくなっちゃうよ?
いい?いいよね?
はい、依槻くんの頭は気持ちよくなって、あたしの言いなりになりまして。
頭の中まであたしの言いなりになることができました。
言いなりになれてうれしいねぇ?」
- 81 :
- 流れるようにほとんど途切れない囁きが、ボクから完全に自由意志を奪っていったよ。
もうボクに出来ることは、息をすることと、早希ちゃんの言葉を待つことだけになっていたんだ。
でもそれが気絶しそうなほど気持ちよくて・・・ボクは何か考えるたびに弱気になって不安になるから、何も考えない事がものすごい幸せで、早希ちゃんのいうがままに言いなりになっていった。
だって気持ちいいんだもん、心が安らぐんだもん。
仕方ないね。
「依槻くんはあたしの言いなりに慣れてうれしいねぇ?幸せだねぇ?」
うん、すごい嬉しい、幸せ。
「もっと幸せになりたい?もっと気持ちよくなりたい?」
うん、なりたい。
「じゃあ口に出してみよう・・・『もっと気持ちよくなりたいです』・・・って」
「もっと・・・気持よく、なりたいで・・・す・・・」
「次は『ご主人様もっと幸せにしてください』って」
「ご主人さ、ま・・・もっと・・・しあわせにして、くださ・・・い・・・」
「よく言えたね〜いい子いい子、じゃあご主人様がもっと幸せにしてあげるよ〜。
いい?これから依槻くんはもっと幸せになるために・・・犬になります。
犬になるのは幸せ、犬になって何も考えずにご主人様に甘えたり、命令を聞いたりするのはとてもとても幸せなことなの」
犬は・・・幸せ?
ああ、たしかに犬って幸せそうだもんね。
「だから依槻くんはこれから犬になるの。
幸せな犬になるの・・・ほら、思い浮かべて、犬ってどんなだったっけ?
思い浮かべた犬のカタチ、そしてココロがズ〜ンと依槻くんの中に染みこんでいくよ」
犬・・・カタチ・・・ココロ・・・。
「犬って四つん這いだよね?
ほら体を起こして四つん這いになってみて・・・依槻くんの身体はあたしの言いなりだから、あたしがいえば自然に身体を動かすことができるから」
そうだね、犬は四つん這いだよね・・・こう、かな?
「はぁい、そうそう、そんな感じ。
次は・・・普通犬って裸だよね?
犬が服を着ているのはおかしいよね?
解ったら服を全部脱ぎましょう!」
そうだね、犬は裸だよね・・・こんな服着てるのは変だよね。
「はぁい、そうそう、依槻くんは偉いね、素直だね。
そしてね、犬はワンッて鳴くんだよ、鳴いてみて」
「ワンッ」
「イイコイイコ・・・依槻くんはね、ワンって鳴くたびにドンドン犬になっていくんだよ。
幸せだよね?うれしいよね?
そしてねぇ、犬になった依槻くんの御主人様はあたし。
依槻くんはあたしの飼い犬・・・わかったらまた鳴いて」
「ワンッ」
「もう一回」
「ワンッ」
「鳴けば鳴くほど犬になるよ・・・もう一回」
「ワンッ」
「もう一回♪」
「ワンッ」
「どんどん鳴いていいよ、犬になっていくのは幸せだよね?」
「ワンッ、ワンッ、ワンッワンッ、ワンッワンッワンッ」
「ほ〜ら、よしよし、イイコイイコ」
「ハッハッハッ」
「依槻くんは偉いね〜賢いね〜」
嬉しい、御主人様に褒められてとても嬉しい・・・幸せ・・・。
- 82 :
- 何故か2重投稿に・・・申し訳ない
- 83 :
- 「ほ〜ら、ヨシヨシ・・・可愛いな。
依槻くん子犬みたい」
「ワンッ」
「うふふ・・・ねぇ依槻くん、犬ってさ人間よりず〜っと鼻が効くよね?
そんな鼻の効く犬はね人間の僅かな匂い、フェロモンを嗅ぎとって、発情しちゃうんだよ?
ほら、あたしの匂いを嗅いでみて・・・いいにおいするでしょう?」
御主人様の匂い、いい匂い、頭がぼーっとしてくるいい匂い・・・。
「うふふ・・・目がトローンとしてきたね、素直でかわいいわぁ。
ほら、もっと匂いをかいでごらん。
依槻くんはね、あたしの匂いで発情して気持ちよくなっちゃうんだよ。
犬だからね、匂い嗅ぐだけで気持ちよくなっちゃうんだよ。
うれしいね?」
「ワンッ」
「うふふ・・・」
頭がぼーっとする・・・気持ちいい。
胸がドキドキする・・・気持ちいい。
股間が熱くなる・・・気持ちいい。
息が荒くなっちゃう・・・気持ちいい。
おちんちんが硬くなってくる・・・気持ちいい。
「あは、発情しておちんちん勃っちゃったね、切ないね、でも依槻くんは犬だから、人間のあたしとはセックスできないの。
辛いね、切ないね、もどかしいね」
「くぅ〜ん」
「よしよし、依槻くんは可哀想だねー
でも大丈夫だよ、御主人様がね、責任をもって依槻くんを気持よくしてあげる。
ただし、気持よくしてあげるのはちゃーんとしつけの出来てる犬だけ・・・依槻くんはちゃんと躾できるかな?」
躾?躾ってどういう意味?
ああ、ご主人様があたま撫でてくれる・・・これ気持ちいい。
もっとやってご主人様!
「そうねえ、とりあえずコッチにきなさい」
ご主人様はボクの顎を軽く持ち上げると、カーペットのある方にひっぱっていった。
なにをするのかな?
「依槻くん」
「ワンッ」
「うふふ・・・いいお返事ね。
依槻くんはいい子ね、じゃあ・・・まずはお座り、やってみなさい」
おすわり、おすわり・・・あ、そうか!
「ワンッ」
「はーい、よくできました。
いいこいいこ」
ご主人さまのナデナデ・・・いい気持ち〜。
「そのままホラ、お手・・・そうそういい子ね。
お替り・・・あは、依槻くんは賢い犬だね」
うれしそうなご主人様見てると、ボクまで嬉しくなっちゃう!
ああ、また頭をもみくちゃにされちゃう。
これ大好き!
「じゃあ次はね、チンチン・・・。
あはっおちんちん丸出しにして、そんなポーズ恥ずかしくないの?
依槻くんは凄い変態だね」
へんたい?なんだろう?ご主人様はなにをいってるのかな?
「あ〜っ、もう、首かしげちゃって可愛いなぁ・・・依槻くん、そのまま動いちゃだめだよ」
- 84 :
- 「そう、膝をついた姿勢のまま、手・・・じゃない前足はそのまま。
うふふ・・・まだおちんちん勃ってるね、気持ちよさそうだね」
ご主人様がお腹撫でてくれる・・・ほわんとして気持ちいい。
「これが最後よ依槻くん、最後までこのまま動かないでいたら・・・ちゃんと躾が出来ているって事で、ご褒美に気持よくしてあげる。
いい?依槻くん、動いちゃダメだからね?わかった?」
「わ、ワンッ」
ガクガクと頭が上下に動いちゃうよ!
ご主人様にお腹を撫でられて、ほわんと気持よくて動いちゃいそう・・・。
「動いちゃダメよ〜、いいわね、動いちゃダメだからね・・・」
パワァッン・・・と小気味の良い音が響いた直後、ボクのお尻に熱さを伴うような痛みが走ったんだ。
「きゃ、キャンッ!」
「あは、依槻くん、すっかり犬になっちゃってるね、偉いね。
でも動いちゃだめだよ?
これも躾なんだから・・・声は出していいけど、動いちゃダメだからね」
痛い!ご主人様お尻を叩いてるの?ボクのお尻を叩いてるの?なんで?
パアッン!パアッン!パアッン!!と何度もボクのお尻を叩くご主人様、ひどいよぉ、痛いよぉ。
パアッン!
「キャンッ!」
「ダメよ動いちゃ」
パアッン!
「く、クゥ〜ン」
「これも躾なんだから」
パアッン!
「クフゥ〜ン・・・」
「我慢して・・・」
パアッン!
「フゥゥン・・・」
「はぁはぁ、あたしの手のほうが痛くなっちゃったよ。
あれれ〜?どうしちゃったの?依槻くん。
さっきよりもおちんちん硬くなってるんじゃない?
なにより・・・おちんちんの先から垂れてるコレな〜んだ?」
「はっ、ハァン」
ご主人の指先がボクのおちんちんの先をつっついて、ヌルヌルを広げてくるよ
ダメだよぉ・・・そんな事気持ちいいよぉ。
「ほんっと、依槻くんはだらしのないマゾ犬ねぇ、あたしもまさかおしり叩いて喜ばれるなんて予想してなかったわ・・・。
お尻真っ赤にして、ウットリした目をしちゃってぇ、結局痛かったのはあたしの手だけだったのね」
ご主人様は真っ赤になった右の手のひらをボクの目の前に付き出した。
ああ、痛そう・・・ご主人様ごめんなさい。
「ほら、コレが依槻くんのお尻を叩いて気持よくしてくれた手よ・・・って、依槻くん?」
ペロペロ・・・ご主人様の手をボクの舌で癒してあげたい・・・おいしい・・・。
「ああ、もうっ、依槻くんはどこまで変態なの?
舐めろと言う前から舐め始めるなんて・・・信じられない。
これじゃあ・・・あたしの方が我慢できなくなるじゃない・・・」
おいしい・・・ごしゅじんさまの手、おいしい・・・。
おい・・・ごしゅじんさま?
「いい?依槻くん、これからあたしがあなたのお尻を10回叩きます。
依槻くんはお尻を叩かれながら気持よくなっていいから、10回叩かれたところで逝っちゃうのよ。
お尻を叩かれて、痛くて、気持よくて、逝っちゃうのよ。
そしてその間も動いちゃダメだからね?
わかった?」
「わ、ワンッ」
「いいお返事ね・・・1回」
- 85 :
- 「1回」
パアッン!
「キャンッ」
「2回」
パアッン!
「く、くぅ〜ん」
「3回」
パアッン!
「はうっ・・・ん・・・」
「4回」
パアッン!
「あっ・・・あっ・・・」
「もう半分だね・・・5回」
パアッン!
「はひ・・・はぁん・・・」
「あたしの手のが痛くなっちゃったわよ・・・6回」
パアッン!
「あんっ・・・ふぅん・・・」
「7回」
パアッン!
「はぁん・・・いい・・・」
「あれ?気持よくて素に戻っちゃってる?・・・8回」
パアッン!
「うっ・・・気持ちいい・・・」
「ほんっと、依槻くんはド変態のマゾ犬だねぇ?・・・9回」
パアッン!
「いい・・・いいよう・・・早希ちゃんすごい」
「あと1回、あと1回で逝っちゃうよ?お尻叩かれて気持よくて逝っちゃうよ?
ほら、逝く、もう逝く、逝っちゃえ!・・・10回!」
パアッン!
「ひっ・・・いぐぅっ・・・あぁあぁんっ!」
ガチガチに硬くなったボクのおちんちんから、早希ちゃんの手で押し出されるように熱い・・・今までで一番熱い精液が吹き出したんだ。
「す、すごぉい・・・逝けって言っちゃったったけど、本当に射精しちゃうなんて・・・あは、まだぴゅーぴゅー出してる。
ああ、チンチンのポーズもそのままで、偉いね依槻くん・・・依槻くん?」
早希ちゃんの声がすーっと遠くなっていく。
いつもの、気持ちのいい世界に落ちていくのとはまた別の感覚がボクを包むよ。
「どうしたの?依槻くん?!」
まるで・・・まるで・・・ブレーカーが落ちるみたいに、気持よすぎてボクのブレーカーが落ちちゃうみたいに。
「ねぇ、返事してよ!大丈夫?ねぇ?!」
目の前が真っ暗になっていく・・・ガチガチに硬直した身体から一気に力が抜ける感覚と、まだ精液を吐き出し続けてるボクのおちんちんの感覚が、気を失う直前に感じた最後の感覚だった・・・。
気持ちいい・・・まだ・・・ビュルビュル出て・・・・・・・。
「いつk・・・!!?!・・・」
- 86 :
- ここまでで
ちょうど限がいいので、ここで切ります
また再来週?
- 87 :
- 先生でやろうと思ってたノーハンドを、まさか早希ちゃんがやってしまうとはね・・・
- 88 :
- なんとうらやましい
- 89 :
- >>86
GJ!!最高ですわ
俺にもかけて欲しいわ
- 90 :
- ここでまさかのテクノブレイク
- 91 :
- 氏んだぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁあああぁぁあぁぁっ!?
- 92 :
- これぞ催眠。
これぞ女性支配。
実に素晴らしい。
次も楽しみにしています。
- 93 :
- あぁ、いいなぁ・・・
なんか求めてるものにかなり近い
依槻くんとは(催眠マゾ的な意味で)仲良くなれそう
最初出てきたヘッドホン・・・・・・やばい、せすじがぞくぞく
- 94 :
- もう饅頭でいいよ
- 95 :
- 誤爆
- 96 :
- 放課後の人はリアル術師か?
描写が濃すぎて読んでるこっちがぐーるぐーるしてくる
- 97 :
- 文章読んでるだけで落ちそうになるよな
落とされる主人公がすげー気持ち良さそうで嫉妬するわ
- 98 :
- このSSのタイトルは「放課後電磁波クラブ」をもじってつけたんですが、誰しも考えることはいっしょらしく
類似したタイトルのエロゲが先にあることに気づきました・・・
幸い中身はかぶっていないんで、タイトルだけ変えてお茶を濁そうかと目論んでるんよ
とりあえず仮題でいきます
- 99 :
- 目が覚めたのはボクの部屋だった。
最初は、また自分の部屋にいると錯覚させられてるのかと思ったよ。
でも、前と違って部屋は暗かったし・・・なによりしばらく待ってても何も起こらなかったから。
意を決して台所に降りてみると、母さんが洗い物をしていた。
「あら、依槻目が覚めたんね」
エプロンで手を拭きながらボクを振り返る。
時計の針はまだ八時半、たぶん早希ちゃんに逝かされたのは五時頃だったから三時間ちょっとか・・・。
「天海先生が送ってきてくれたんよ、なんでも部活中に貧血おこしたと」
あ、貧血か・・・そういう事にしてくれたんだ。
「大したこと無いと思うけん、念のため明日は休んで病院行ってってさ。
休みって手続きしておくから」
「うん、わかった」
そうか、結局ボクはどうなっちゃったんだろ?
先生の言うとおり本当に貧血なのかも?
とりあえず明日は病院行ってこなきゃ・・・。
「軽い貧血だと思うよ、今はもう特に痕跡のようなものは無いね」
病院の先生にそう言われてちょっとホッとした・・・多分大丈夫だとは思ってたけどね、やっぱりちゃんと診察してもらうって安心するよね。
安心したついでに今日はこのまま学校休もうかな、平日に休む理由があるのに学校行くなんて手はないよね?
先生も休んでいいって言ってたみたいだしね・・・じゃあまず本屋に行って、それからコンビニよってからDVD借りて帰ろう!
次の日登校したボクを真っ先に迎えてくれたのは早希ちゃん・・・じゃなくて先生だった。
「おはよう夜崎クン、身体はどうだった?」
「たぶん軽い貧血だろうって、病院の先生が・・・」
「そう、良かった・・・そうだとは思っていたのだけど、やっぱり身体の事はちゃんとしたお医者さんに見てもらわないとね。
じゃあとりあえず一安心ね」
早希ちゃんが見当たらない。
「あの・・・」
ボクの声を遮るようにHRのチャイムが鳴った。
「どうしたの?」
「あ、後でいいです・・・」
急いで教室に駆け込むクラスのみんなが目に入って、ボクは言葉を飲み込んだ。
早希ちゃんは休みのようだった。
机が一つ開いてるだけの教室の一角が、何故だかとても気になった。
そうだ、放課後・・・放課後に部室で聞いてみなきゃ。
放課後に顔を出した部室には真守くん1人だけがいた。
「えっと、今日は?」
「早希は休みだし、先生は会議で遅くなるってさ。
オレは依槻が部活に来たらそれ教えてって頼まれたから」
「じゃあ今日は休みなの?」
「うん、オレは帰るよ・・・仕方ないから。
依槻はどうするんだ?」
どうしよう・・・
「じゃあボクも帰ろうかな・・・」
「そうしとけ、病み上がりなんだし。
先生は健康とか勉強に障るほどの活動はダメだって言ってるからサ」
そう言うと真守くんはカバンを肩に担いで出て行ったけど。
「あ、そうそう・・・鍵はそのままでいいってさ、先生が後で閉めるって・・・じゃあなまた明日」
扉の向こうから最後にそんなすうに声をかけてくれた。
「うん、さよなら」
結局そのあとボクは暗くなるまで部室で待っていたんだ。
先生に話したいこととかいっぱいあったし、まだ部活の事とかしっかり聞いていなかったし。
家には部活で遅くなるって言ってあったし。
- 100 :
- ソファーに座ってたらうたた寝しちゃってたみたいで、気がついたときは20時を回ってたよ。
我ながらよく寝るなぁとか、これが早紀ちゃんの言う才能なのかなぁと、のび太みたいに昼寝も才能のうちってカウントかなぁ?
とにかく、気付いたときには(たぶん)外は暗くなっていたし、普段なら部活終わる時間だったし、ボクの隣には寄り添うように先生が座っていた。
「あら、お目覚め?」
「え、あ?」
ボクの目が先生を見た直後、いきなりし目の前が真っ暗になった。
先生の手がボクの目にあてがわれ、押さえつけれれたんだけど、その時はただ混乱して頭が真っ白になっちゃったんだ。
先生はボクの頭を両手で挟んで一旦後ろに傾けると、今度は勢いをつけて前に倒した。
「はい、ストーンと落ちる」
寝起きで頭がハッキリしないまま、目を塞がれびっくりして、揺すられて混乱したボクの頭は、先生の言葉だけを聞いて受け入れて、そのままストーンと堕ちた。
「依槻くんは本当にかかりやすいのね・・・ほら、どんどん全身から力が抜けていくわ」
先生の膝枕に頭を乗せたまま、先生の言葉で身体から力が抜けていく。
いけないよ、これすごく気持ちい・・・早希ちゃんのも気持ちよかったけど、先生のはもっとスーッと抵抗を抜けて入ってくる。
「肩、腕、腰、脚・・・すーっと力が抜ける。
楽になる。
力が消えていく・・・」
言いながら先生がボクの身体のその場所を優しく撫でる。
「首、目、そして頭までも、気持よく抜けていく・・・」
先生に撫でられるたびに、ボクの身体から力が抜け、だらーんとなっていくよ。
目を撫ぜられた後は何故か瞼がピクピク痙攣しちゃって、なんだろろコレ?気持ちいい。
「そう、そして胸、胸の中が暖かくなっていき・・・依槻くんはとっても幸せになっていきます」
先生の手のひらがボクの胸に当たる・・・襟から手を入れて直接当ててるような。
早希ちゃんと何が違うのかイマイチよくわからないけど、あっというまにボクは深い世界に落ちていった。
気持ちいいんだけど、気持ちいいとか考える余裕もないぐらい何もわからなく。
あとで思い返すと気持ちいいってわかるんだけど、その時は何が何だか全然。
そう、先生の言ってる言葉もよくわからないのに、それがストンッと入ってくる感じ・・・不思議。
「依槻くんはこうして先生の膝枕に頭を乗せているとね、どんどん深い催眠状態に入っていきます。
どんどん気持ちよくなって、深い世界に入っていきます。
今よりももっと深い世界に・・・入って行きたいわよね?」
そい言いながら、先生はボクの頭を優しく撫でてくれている。
すごい幸せ・・・気持ちよさと嬉しさと幸せな気持ちが、いっしょになって膨れ上がったような・・・言葉じゃうまく説明できないけど、最高の気持ち。
先生はボクの頭を撫ぜながら、耳元で優しく囁き続けてくれる。
先生の声が耳の中に入っていく感覚が気持ちいい。
先生の声が頭の中を通過していく感覚が気持ちいい。
先生の声が心の中に染みこんでいく感覚が気持ちいい。
「依槻くんの瞼の裏、頭の中でゆっくり明かりが広がっていきます。
青から緑へ、緑から黄色に、ゆっくり色が変わっていく・・・。
次はオレンジ色に・・・心が頭が光に満たされていく。
次は赤色に・・・心と頭が色に満たされていく。
赤から紫に・・・依槻くんは紫色に染まる。
そしてまた青へと・・・心も体も青く染まる。
緑へ・・・緑色だけになる。
ほら、今度は黄色に・・・オレンジに・・・・赤に、紫に・・・そして青に戻る。
色が変わるたびに依槻くんはもっともっと深い催眠状態に変わっていきます。
色が変わるように深くなっていきます。
どんどん、どんどん、変わっていくわ・・・」
ボクの色がネオンみたいにゆっくり変わりながら、夕方の空のように暗くなっていく。
そして夜になるように・・・気持よく・・・眠く・・・眠・・・しあわ・・・。
どのくらいたったのかな?
「いい?依槻くん、よく聞いてね」
ボクの頭を撫でてくれていた先生の手が止まり、それまでと違って力のある声でボクに語りかけてきた。
- 101 :
- 「いい?依槻くん、これからアナタの身体には力が戻ってきて、先生の言うとおりに身体を動かすことができます。
でもね、頭で考える力を身体を動かす力に使っているから、何も考えることができないままです。
先生がみっつ数えたら、依槻くんは考える力を体の力に換えて、動くことができるようになります。
いいわね?・・・3、2、1・・・はい、身体をおこして、ほら先生の言うとおりに身体を起こすことができるわ」
先生に命令されるまま、ボクの身体は勝手に動いていく・・・けだるい感覚だけど、手も腕も肩も腰もしっかり力が入り、ゆっくり身体を起こしていく。
「はい、よくできました。
先生の言うことを聞くと、胸が暖かくなって幸せな気持ちが広がっていくわ。
とても嬉しくなって、もっともっと先生の言う事に従いたくなっていく・・・。
じゃあ次は、ズボンとパンツを下ろしておちんちんを出しなさい」
先生の命令を聞くとスゴイ嬉しい・・・犬にされた時みたいな幸せな感覚がボクを満たしていくんだ。
もう先生の言ってる事の内容なんてどうでもよく、ただ先生の命令に従いたいだけ・・・命令を聞くのが目的になってる感じ。
もっと命令して欲しい、もっと命令をききたい。
そのためにも早く従わないと・・・。
「よくできました・・・。
うふふ・・・早く次の指示が欲しそうね?
いいわ、次はね、おちんちんを大きくしなさい・・・いやらしい事考えるとか、気持ちよさを感じるとかじゃなく、ただ命令にしたがっておちんちんおおきくしなさい。
今の依槻くんならできるはずよ・・・私の命令で、ただおちんちんを大きくする事。
さあ、始めて・・・そう、ただ大きくするだけ」
先生にそう命令されると、自然におちんちんに温かい感覚が集まってくる。
ドクンドクンと心臓が血を送り出して、おちんちんに注ぎ込んでいくような感覚だね。
そうして、ぼくのおちんちんはゆっくりと、だけど確実に大きくなっていった。
「あふぅ・・・」
自然に吐息が漏れる。
「よくできました・・・依槻くんは素直ないい子ね。
では、おちんちんはそのままに、両手でシャツの裾を捲り上げて、胸を出して・・・そう、そうよ、よくできました」
ソファーの後ろに回り込んだ先生が、ボクの後ろ側から耳元にささやきかける。
「おちんちんも手もそのまま・・・動いたらダメよ・・・そのままじっとしてなさい」
後ろに回った先生の両手が、ボクの胸を混ぜるように撫で回す。
「あっ・・・」
「感じやすいのね・・・依槻くんは乳首触って気持ちよくなったことあるのかな?
はい、喋ることができるわ、質問に答えて」
「は・・・い」
「何回ぐらい?」
「早希ちゃんに・・・つねれれた・・・時だけ、で・・・す」
「そっか、じゃあこれから依槻くんは乳首が感じるようになりなさい。
おちんちんの気持ちよさとリンクして乳首が気持ちよくなるの。
まずは・・・わたしが撫でてあげるから、おちんちんを、おちんちんの気持ちよさを意識して・・・ほら」
先生の指先がボクの両側の乳首を優しく撫で回すと、ジンジンとした気持ちよさが乳首に集まってくる。
同時におちんちんと、おちんちんの付け根あたりに不思議な気持ちよさが生まれてくる。
早希ちゃんに乳首つねられた時のような激しい感覚じゃなくて、もっと身体の奥から沸き上がってくるような、あったかくてホワンッとした気持ちよさ。
先生触るのうますぎるよ。
先生の指が焦らすように乳首の周りを回ると、もどかしさと切なさがお尻から背中にかけて行ったり来たり・・・いや、そこじゃなくて乳首触って欲しいよぉ。
「どうしたのぉ?依槻くん、息が荒くなっているわね。
これは早希ちゃんが夢中になっちゃうのも解るわ」
強く、弱く、胸全体を揉み上げるようにしたかと思うと、乳首に指先をスッスッっとかすらせる。
腰が勝手に浮いちゃうぐらい気持ちいい・・・特に爪でカリカリやられると腰が跳ねちゃうよ!
「乳首までビンビンに勃ってきちゃってるわね、この乳首を爪でカリカリ引っ掻かれるとスゴイでしょ?」
「は、はひぃ・・・それ凄ぉい・・・ですぅ」
「乳首気持ちいいでしょ?」
「はいぃぃ」
- 102 :
- 「乳首は気持ちいい場所、乳首は弄るときもちいい所・・・覚えたわね?」
「は、はひっ」
「依槻くんは乳首で感じることができる。
これからそうなります。
乳首で感じることは幸せ・・・そうでしょう?」
「はいっ」
「いい子ね、そのまま乳首で感じていくとね、連動しておちんちんもドンドン気持よくなっていくわ。
ほら、もうおちんちんもはち切れそうなほど大きくなって、体を動かすたびに感じるし、風が撫でていくだけでも感じるようなんっていくわ。
そしてなにより、乳首を弄られても、ズキズキと快感が溢れていくの・・・乳首気持ちいいとおちんちんも気持ちいい。
おちんちんが気持ちよくなっていくと、乳首の気持ちよさも上がっちゃう。
右の乳首と左の乳首、そしてオチンチンをビンビンに勃起させて、依槻くんはどんどん気持ちよくなっていくの。
右の乳首が気持ちよくなるとおちんちんも気持ちよくなる・・・おちんちんが気持ちよくなると左の乳首がズキズキする・・・左の乳首がズキズキすると右の乳首に溶けそうなる。
感じる三角形がぐるぐる回って、どんどん依槻くんを気持よくしていってくれるわ。
右、おちんちん、左、右、おちんちん、左、右、おちんちん、左、右、おちんちん、左・・・。
もう何も解らなくなっていくわ、気持よくて、ズキズキ感じて、溶けて行きそうで、全部混ざっていく・・・」
「ひっ・・・はっ・・・ふぅっ・・・あんっ・・・ひゃっ・・・いいっ・・・」
「依槻くんは本当にいい声で鳴くわね・・・えらいえらい、いい子よ」
もう全身が溶けそう・・・頭は上を向いて喘ぐ事しかできない。
腰は勝手にガクガク上下に動くし、脚もふくらはぎから太ももにかけてビンビンに硬直して震えてる。
先生の手が気持ちよくて、先生の声が気持ちよくて、先生の言いなりの自分が気持ちよくて、もう逝きそうなのに・・・でももうちょっと、もうちょっとだけ刺激が足りなくて逝けない!
早希ちゃんがお尻を叩いてくれたような強い刺激がほしい!
「まだダメよ依槻くん、まだ高めて行かないとダメ。
これは調教なの、依槻くんがもっと気持ちいい心と体になるための訓練・・・もっともね、コレは調教そのものが目的なんだけどね。
依槻くんも、先生もね」
せんせいの声を聞きながらもさらにボクの身体は上り詰めていく・・・心も快感で膨らんでいく。
もう乳首が気持ちいいのか、おちんちんが気持ちいいのか、先生の声が気持ちいいのか解らなくなっていき、とにかく身体全部と心が快感で染まっていく。
青、緑、黄色、オレンジ、赤、紫・・・。
喘ぐ息が気持ちいい、跳ねる腰も気持ちいいよ、震える脚すら快感を感じる。
もうちょっと、あとちょっと!
「先生ぇ・・・もう・・・もう、苦しい」
「・・・そうね、そろそろかな?
じゃあ依槻くん、先生がこれから言う事をイメージしなさい。
おちんちんの根本から先まで、熱い気持ちのいい何かが包み込んで、ゆっくりと上下していくわよ。
その動きは依槻くんの快感とともにドンドン早くなっていく・・・」
あ、熱い・・・おちんちんが何か熱いものに包まれてるのを感じる。
動いてる・・・これ動いてる・・・なに?これ?すごい・・・気持ちいいよ。
「はっはっはっ・・・あっあっああんっ・・・熱いぃ・・・熱いよぉ」
「ほら、どんどん早くなるわ・・・依槻くんの腰の動きに合わせて、上がったり下がったり、ヌルヌルとおちんちんを締めあげるの」
おちんちんがジンジンと熱くなていく・・・おちんちんの根本に熱さが溜まっていって、そこからどんどん登っていくみたい!
頭が、胸が、腰が、足の裏が、熱くてジンジンしてもう・・・もう!
「さ〜ん、に〜い、い〜ち・・・はいっ」
唐突な先生のカウントが最後のひと押しをしてくれた。
先生の合図とともに、ボクは体を反らせるぐらいに腰を突き出し、そのまま熱いものを吹き出した!
なんかボクの全てがおちんちんの先から出ていくような強烈な快感。
そのままボクは数回腰を突き出し、そのたびに精液を吹き出した。
快感を全部吐き出したボクの身体は、そのままグッタリと力を失い、力なくソファーに倒れこんでいった。
- 103 :
- 今週末も忘年会なんで、また書いた分だけ投稿します
こんなペースだと終わるのいつになることやら
- 104 :
- >>103
GJ!
- 105 :
- >>103
GJGJ
それにしても催眠の描写が素晴らしいな
- 106 :
- あとよかったらタイトル何か良いアイディアあったらお願いします
- 107 :
- ttp://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=big&illust_id=4772820
- 108 :
- 申し訳ない・・・あと1レス入れたほうがきりが良くなってしまった
- 109 :
- 「今度はヒューズ、とんじゃってないみたいね」
ソファーの背もたれに預け、だらしなく口開けて上を見ているボクの顔を上から覗き込みながら、先生は何かをチェックするかのようにいろいろ動かしたり叩いたりしてる。
ボクもう空っぽで気持ちいいという感覚すらどこかに跳んじゃってて、先生のされるがままにしていたんだけど。
「ゆっくり持っていったからかしら?それとも依槻くんに耐性がついたのかな?
依槻くん・・・苦しいとか気持ち悪いとか無いかしら?
ほら、呼吸が収まっていくと同時に、全身の、心の、身体の感覚をしっかり感じれるようになるわよ」
先生がそういうと、急に全身がクリアになっていくみたい・・・指先の心地いいズキズキとか、足のうらのジンジンとした感覚がゆっくり収まっていくのとか、感じることができたんだ。
「うん・・・特にそういうの、ないです」
「そう、良かった。
では今日はもう遅いから終わりにしましょうか・・・依槻くん、今から先生が依槻くんの目を閉じます。
そうしたら依槻くんはそれを合図に自分でまた、深い催眠状態に落ちていくことができます・・・落ちていきなさい。
いきますよ」
おでこに当てられた先生の掌が、ぼくの目を上からすっと撫でると、嘘みたいにあっさり瞼が堕ちていっちゃった。
そしてまた何も考えられなくなっちゃった・・・。
「それではしばらくそうやって休んでいてね・・・そうやって静かに休んでいると、依槻くんの中で今日のことは整理されていって、受け入れたいことや覚えていたいことはしっかりと頭の中に刻まれます。
でもね、逆に受け入れ難い事や忘れたいことは自然に薄らいで行って・・・消えてしまうか、心の片隅の要らない所に押し込まれ解らなくなります。
そうやって休んでいるだけで、依槻くんの頭の中は自動的に処理されていくわ・・・これも先生の言うとおりになります」
遠く?いや近くで先生が何か動いてる気配がする・・・もしかして後片付けかな?
なにかわるいなぁ・・・。
今日のこと、部活のことだよね?
先生に催眠かけられたの気持ちよかった・・・幸せで嬉しかった、またやってほしい・・・覚えていたい。
乳首・・・気持ちよかった・・・一人でやるときも弄りたい・・・覚えていたい。
触らないで射精・・・早希ちゃんのときより凄かった・・・またして欲しい・・・覚えていたい。
全部覚えていたい・・・先生がボクを気持よくしてくれた事、心に刻み込む。
今日だけじゃない、先生が、早希ちゃんが、ボクにしてくれた事、頭に刻み込む。
幸せが膨れる・・・。
「おまたせ、依槻くん」
再び耳元に先生の声が帰ってきた。
「心の整理はできたかな?
じゃあ目を覚まして帰りましょう・・・これから先生が1から10まで数を数えて手を叩くから、依槻くんはそれに合わせて催眠から帰ってきてね。
帰ってくることができるわ・・・まだ気持ちのいい世界に居たいと思うかもしれないけど、また気持ちの良い世界に連れて行ってあげるから、そのためにも目を覚ましましょうね。
では行くわね。
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10」
耳元で響く、パァンッて小気味の良い音を合図にボクは跳ね起きた。
先生の言うとおり、もっと催眠に入っていたかったんだけど・・・もう帰らなきゃいけないってのも解っていたしね。
うん、また明日部活で気持よくしてもらえると・・・あ、明日は土曜日かぁ。
「さあ、早く部室を出て、鍵を閉めるわよ。
あ、そうそう・・・依槻くん明日は開いてるかしら?」
「開いてるって・・・予定ですか?」
「そう、学校ではね、出来ないことをしてあげようかと・・・ね」
- 110 :
- 手際悪くて申し訳ない
それではこんどこそ・・・
- 111 :
- うちのご主人様が最近おあずけをしてきます・・・
今回もすっごく気持ちよかったです
外伝で早希ちゃんと真守くんが堕とされたときのも読みたいな
- 112 :
- あ・・・あげちゃいました・・・ごめんなさい・・・
- 113 :
- >>112
こんな名作が多くの人の目に入るかもしれないとか胸熱
- 114 :
- 今回のSSは、元は別スレに前半だけあげたものです。
ただ、後半を書いたらそちらの趣旨と違うものになったので、
こっちに別エンディングとして落とします。
あと、エロなしです。すいません。
- 115 :
- 自分という存在に対する考察。
そもそも、私は必要とされて産まれてきたはずだ。
淫猥行為の結果として、出来てしまったものは仕方がないと排出された、あの肉の塊とは違う。
私の誕生は、あの方の汗と涙と血の結晶だ。初めて私が世界を認識した映像を――あの方の泣き顔を、私は今でも記録に残している。
あの方が求めたから、私は産まれた。存在の根本から、今現在、さらにこれから続いていく未来までもを含む自分の全て。頭頂部の毛先から足先、内部に至る全てをあの方が造り出した。
私とあの方の出会いは必然だった。
偶然、あの方と袖すりあっただけの、 縁もゆかりもないあの女とは違う。前世や魂や運命なんて存在しない。非科学的だ。
第一、私はあの方の全てを知っているが、あの女は何も知るまい。私はあの方の、身長から体重、生年月日に黒子の数と位置に至るまで、実際に見たことはないものも、知っている――あいつはあの方の笑顔すら知らないのではないか?
それに私の容姿はあの方の理想そのものだ。
半永久的に痛むことはない美しい黒髪。
身長はあの方よりも小さく、彼のコンプレックスを刺激することはない。
体重はこれだけ精密な機能を兼ね揃えたとは思えないほど軽い――まあ、あの方に抱き上げて頂くのは夢に終わるだろうけども。
顔は当然の器量であり、なおかつあの方の母上に面影がある。
スリーサイズは、黄金比を参考にしつつも胸の大きさだけ若干小さめの作り……
- 116 :
- まさにパーフェクト。
いかにも遊んでます風な外見で、あの方のコンプレックス刺激しまくりのあの売女とは、比べる気すら起きないはずだ。
それは性格も同じである。淑やかで恥じらいを持ち、奥ゆかしさがある。この文体からは想像できないという方々がいるかもしれないが、それは文章の読みやすさを意識した結果なので、勘弁していただきたい。
私の性格は、あの方の深層心理までも掬い上げて分析された彼の好みであり、さらにあの方が満足していない場合はそれを態度から把握し、性格プログラムは日々修正される。
繊細さの欠片もないあの女は、日々あの方を傷つけているに
違いない。
……
どう考えて見ても、私のほうが優れている。
私ならあの方の仕事をサポートすることもできるし、家事も出来る。私はあの方の生活を必ずより良いものにできる。それは、昼間だけではない……
私は人と全く変わらない感触を相手に与えて、性交渉をすることもできる。
むしろ、人間以上のはずだ。あらゆるアブノーマルプレイにも私は耐えられる。
もし行為の結果をあの方が望むなら、手間はかかるが、子供だって造れる。遺伝的な繋がりは私には望めないが、私の中で受精卵を培養し、出産を見せかけることもできる。
母親役も完璧だ。必ず、父親を尊敬する素晴らしい人間に育ててみせる。
法的な問題は多々あるだろうが、そんなものに捕らわれないのがあの方の性分ではなかったのか。
……
- 117 :
- 確かに、私の愛は造り物には違いない。
だがそもそも、愛などという存在を証明することもできないものに、その程度の差異で優劣をつけるのか。
ならば、私は何の為に産み出されたのか。
こんなことなら、最初から最後まで造り物以上にはなれない私を、どうして求めたのか。
どうして。
どうして……
……
どうして私は泣いているのか。
あの方は今、この屋敷にはいない。ならば、あらゆる感情シャットダウンされる――意味がないからだ。
私が涙を流すのは、あの方を満足させるために過ぎない。一人で泣くことはあり得ない。
そもそも、こんな人間的な思考を私がするはずは――
《ごめんなさい。私の戯れがあなたを泣かせてしまったみたい。できれば、何かお詫びをしたいのだけれど》
溢れ出す涙に邪魔されて、用意した食事を片す手を休める私の目前に現れた、その極めて非科学的な存在はこう言ったのだった。
◆◇◆◇◆
やはり行くべきではなかった。
回り行く世界に揺られながらそう思う。
自分があんなに人が大勢いる席で、おいしくアルコールを摂取できるわけがないのは明らかなのだから。普段通り断って、さっさと家に帰るべきだった。そして酒を呑むなら、アルムにでも酌をさせれば良かったのだ……でも。
《山下君も、たまには打ち上げ行こうよ》
だが、まあ。悪いだけではなかった。つい先ほど送り届けてきた彼女を思い出す。
赤みがかった顔。ふわふわした雰囲気。よく笑っていた。笑い上戸なのもしれない。
女性とはいえ、自分よりも背が高い人物を支えるのは骨が折れたが、密着した時に嗅いだ匂いや肌の感触は――
- 118 :
- (いかん……)
タクシーが自宅に着くまであと15分ほどだろうか。それまでにそれが静まるように、私は流れる景色を窓から眺めた。
―――
――
―
タクシーから降りて、自宅へ向かう。意識は意外とはっきりしているのに、足元はおぼつかなかった。世界は未だ揺れている。
道路から家の扉までは、ほんの十数メートルだというのに、まっすぐ歩くことができない。私が日々開発に携わっているロボット以下の性能だ。
だがそういえば、ほんの百年ほど前には、二足歩行ロボットが人間のように歩くのは不可能だとされていた――
「ただいま」
「おかえりなさいませ、ヒデノリ様」
玄関の扉を開けると、三つ指をついたメイド然とした少女が、帰宅した私を出迎えてくれた。
こうして見ただけでは人間にしか見えないが……彼女は、アンドロイドだ。
百年前には不可能だったことを、全て可能にした存在。私の、いや、人類の知恵の結晶。
しかし、
「メイドの服装で三つ指ってのは、おかしくないか?」
「え?あ、そうですか?」
あたふたと、顔あげてアンドロイド――アルム。
先ほども述べた通り、アルムは人間ではない。その全てが造られた存在である。私は、アルムにこのような出迎えをするように教えていない。彼女には自己学習機能もあるが、私は今まで彼女の出迎えに関して一切不平を見せた覚えがない。
学ぶ必要がまずないのだ。これはれっきとした問題行動である。
「なんでそんなことをした?」
「えっと……」
またも異常。普段のアルムならば、えっと……などという発言はしない。だが私は、それに対する指摘はせずに、アルムの返答を待った。
しかし、問題はさらに増えていく。
- 119 :
- 「あの……」
このようにもじもじしながら言い淀むというような仕草も、通常のアルムはしない。
アルムには感情プログラムが存在するが、それはあくまでもプログラム。設定だ。
人間の心ような複雑怪奇なものは再現できなかった。
アルムは設定されている条件上の反応しかできない。アルムの感情は状況に起因し、積み重なった条件の中からどういった感情が最適かを選び、その感情を表現する仕草を行う。
仕草は、学習によってより私が好むものに変化していく。
感情設定も一応学習によって変化するが、仕草ほど臨機応変にはいかない。全く設定されていない状況が起こった場合、彼女は無感動になる。それが彼女の正常なのだが、今のアルムは全くの逆――感情に起因して行動を起こしているように見えた。
だいたい、私の命令に逆らってまで感情表現を優先するようには造っていない。
「このほうが……ヒデノリ様が喜ぶかと思いまして……」
彼女は行動もまた、全て設定されている。その中に、私の反応を予想して完全な自立行動をするようなものはない。できなかった。
だというのに――アルムがおかしい。私はその事実を確信した。
―――
――
―
「参照できない?」
とにかく家に上がった私は、まずはアルムの状況を確認しようとパソコンを立ち上げたが、そのパソコンと常時ワイヤレスで接続されているはずのアルムの電脳は、
その命令を拒否してきた。
「乙女の花園?神様権限によりアクセス禁止?なんだそりゃ……」
わけがわからない。
途方に暮れていると、アルムがやってきた。
「ヒデノリ様、お風呂が沸きました」
「ああ……」
言われて、じっとアルムを見る。彼女はそれに対して、頬を染めて「な、なんですか」と返してきた。
(恋人モードが発動しているのか?)
- 120 :
- この反応は、恋人モードなら、設定した記憶がなくはない。
「いや……いいや。悪いけど。寝るよ」
とりあえず、今夜は寝てしまおう。アルコールもまだ残っているし、アルムについてはまた明日だ。幸い明日は休みだし。
「で、では、お酒を飲み直しませんか?この間いただいたのが――」
「いや、寝るよ」
「そうですか……」
しゅーん。そんな感じでアルムは少しうつむいたが、すぐに顔をあげた。
「では、寝室の用意を」
そう言って踵を返すと、足早に部屋を出ていく。その顔はまた少し赤かったような……
(感情の起伏が大きい。表情がやけに豊かだ。やはり、恋人モードが……)
恋人モード。正直に言えば私の黒歴史だ。
三年前。童貞を拗らせた私は、子供の頃からの夢だったロボット開発に一生を捧げる決意をした。その伴侶として生み出したのがアルムである。
私の理想を全て詰め込み、いざ起動したアルムに、私はすぐに絶望した。彼女が造り物であることが、私の意識から離れなかったからだ。
結局は彼女の全てが創作であり、他人は高く評価してくれ
たが、私の理想の足元にも及ばなかった。
彼女の行動の全てが予測できるのが、殊更私を打ちのめした。彼女がどういった反応をするか、それが解る。私が全て設定したのだから当たり前だ。
恋愛モードは自己嫌悪の最たるもので、自分の作った恋愛シミュレーションをやらされる気分だった。恋する女の子の行動を、必でプログラムに組んでいた自分を
思いだし、ヘドが出そうになった。
あの時なら、長年憤怒の対象であった天馬博士の気持ちも理解できたと思う。
- 121 :
- 以来、アルムの恋人モードを私は封印し、彼女は家政婦のポジションに収まった……
……
嫌なことを思い出したせいか、自然と溜め息が漏れ出る。しかし、私は違和感をその中から掬い出した。
(だが、今のアルムは、前の恋人モードとは雰囲気が違うような気がするな)
ウィルスでも感染したかな。それはまるっきり冗談でもなかった。
と、そこに、アルムが戻ってきた。
「準備、できました」
そういえば、アルムは何の準備をしたのだろうか。ベッドメイクなんて、いつも昼間のうちに終わらせているのに。
首を傾げつつも、私はまた朱色の顔をしたアルムの前を通りすぎ、まだ少しふらつきながら寝室へと歩いていった。
◆◇◆◇◆
誰かに肩を叩かれた気がした。
実際に叩かれたのかどうかはわからないが、ともかく私は覚醒した。目を開けると、やたらと眩しい光に晒されていたため、目を細める。
(なんだ?)
私は思わずいぶかしんだ。明かりをつけて寝るような癖は私にはない。仮につけたまま寝ても、アルムが消すはずだ。第一、ここはどこだ?
そこは、私の寝室ではなかった。リビングでもない。ここは……地下だ。
地下にある、私の研究室だった。
さらに私は、研究室にある、実験台の上に寝かされているようだ――拘束されて。
(どういうことだ?)
- 122 :
- 私はまたもいぶかしんだ。
寝る寸前のことは覚えている。アルコールに特別な執着のない私は、記憶がなくなるほど飲まない。
寝る前、私は確かに寝室で横になった。
(強盗か?)
それならば、拘束したのはいいとしよう。しかし――なぜ、わざわざ地下の研究室で?
(アルムは……?)
強盗が、やたら偏執的な性癖の持ち主だったと仮定して、この状況に私が陥っているということは、アルムは破壊か、それに類するなにかにより、行動不能になっていることだろう。
アルムは言われなくたって私を守る。主人である私を。
今は家政婦をさせていて、少女型をしているとはいえ、アルムはロボットだ。自衛用の装備がしてあり、そこらの強盗くらいには負けるはずがない。そのアルムが、私がこんな状態であることを許すはずがない。機能しているのなら。
(どうしたものか……だいたい、犯人はどこだ)
強盗なら、今まさに家財を物色でもしているのだろうか。まあ、貴重品や金目のものはそう簡単に見つけられないようにはしているから、すぐに私を脅しにくるだろう。
と。
「目が覚めたのですね」
その声は、何度も聞いたことがあった。愛着すら沸いている。私が好む声を再現したのだから当然だが。
「アルム?」
「はい」
私が望む姿で、私が望む笑顔を浮かべ、彼女はそこに立っていた。
- 123 :
- 「無事だったのか。状況は?」
アルムの様子からして、恐らく敵は排除したのだろう。私はその結果を期待した。だが、
「はい。私がヒデノリ様を拘束し、これから電脳化処置を行うところです」
……
「……は?」
私の思考が止まった。稀有な事態であろう。妄想も含め、思索に取りつかれた私が、睡眠以外で思考停止することは。
アルムは、いったい、今、なんといった?
アルムが私を拘束?
電脳化処置?
アルムが私を?
――異常。異常である。寝る寸前に感じた違和感や、問題行動(三つ指ついた出迎え等)など、まるで比べ物にならない。
アルムが、私の命令無しに、私に危害を加えるなど!
アルムにはもちろん、所謂ロボット三原則的なものも設定してある。その中でも、文字通りの主であり、尚且つ創造主たる私に逆らうことは、完全なタブーだ。
仮にウィルスに感染していたとしても、そういった行動だけはアルムが取ることはあるまいと、私は自負していた。それが、
「な、何を言ってるんだ……?」
「ですから」
にこにことした笑顔で、再びまるっきり同じ文章を繰り返すアルム。しかしその声は、私の頭からすり抜けるだけだった。
「や、やめろ!」
無意味なことというものを、私は心底嫌っていたが、この叫びほど無意味なこともなかっただろう。そしてやはり、アルムは私のその絶叫を無価値化した。
「やめません」
まだ微笑んでいる。その笑顔に、表情が凍った人形と同種の恐怖を感じる。
そういった印象を人に与えぬように、試行錯誤したアルムの顔面部は、その機能が停止したかのようだった。
「お、落ち着けアルム!お前は壊れているんだ!一旦停止を――」
無意味。無意味だ、すべてが。
ロボットに落ち着け?だと。
だが、他にどうすればいい?
- 124 :
- 「壊れている?」
アルムの笑顔が、崩れた。
「私、は」
呆然とするように、目を見開く。その体は――震えている?
人形のような表情から、今度は一変してまるで本物の人のように、その変化は滑らかだった。そうして変わり続け、ついにアルムは絶叫した。絞り出すように。
「私に!これを求めたのは!あなたではないか!!」
アルムは、今度は両手で顔を覆った。大袈裟すぎる、と私のどこか冷静な部分が、アルムを観察して評価を下した。
大袈裟すぎる。まるで芝居のようだ。
「私は!あなたの伴侶となるために作られたのに!!」
再び顔上げて、アルムが絶叫する。美しい彼女の顔が、今まで見たことのない表情を作り出していた。
アルムは、人のあらゆる感情を表現できる。喜びも、怒りも、苦悩も。しかし、それは中身の伴わない、空っぽのものだった。
芸術家ではない私には、所詮無機物でしかないものに、他人の心に訴えかけるなにかを――魂と呼べるようなものを、吹き込むことはできなかった。
それを見るのが嫌で。自分の無能を確認するのが嫌で。アルムには、必要最低限の感情表現しか、近頃はさせないように設定していたのに。
「あらゆる行動を、あなたは否定した!作り物だと!紛い物だと!!」
しかし今彼女は、心の奥底から叫んでいるようにしか見えない。心などないはずなのに。
「たしかにそうです……私のすべては、あなたが作られた。私の毛先から、足先。内部に至るまでの一切合切を、あなたが創造した。私の行動も、人格も、あなたが設定した」
- 125 :
- 声のトーンが、変わった。
しかしそれは、風がおさまったというよりも、嵐の前の静けさのようだった。
「あなたには、私の全てが分かるはずです。私が少しでもなにかをすれば。いえ、しなくても、全てが理解できるはずです。それは……仕方のないことでは、ないでしょうか。なのにあなたは……あなたは……」
ぴたりと、完全に止まる。無風。そして、また。
「それを欠点だと……欠点だと仰った!!それは!それでは私は!不可避の欠点を持った私は!ゴミ……ではないですか……!」
「そんな……つもりは……」
再び荒れ狂う彼女に、私にはかける言葉もなかった。彼女の言う通りだったからだ。
「……いや、そうだな。言い訳のしようもない。君を産み出しのは――」
「いやっ!嫌です!!」
彼女は、金切り声をあげた。人間のように。
「何を言おうとしたんですか?間違い?私のことを、間違いだと?」
「……」
それに答えるのは、下手をすれば、致命傷かもしれなかった。言葉のあやではない。今自分は、されても文句は言えないし、今の彼女には、僕をすことは容易いだろう。でも、言うべきだろう。
「そうだ」
壮絶な顔で、彼女は睨んできた。血走った目。血が滲むのではないかと強く唇を噛み、爪が食い込むのではないかと思えるほど強く、自分を抱くように両の二の腕に添えられて手に力が込められている。
血?いや、そんなことはありえない。彼女は、血が通っていないのだから。
しかし、そうとは思えない彼女の体が、強い硬直を解いた。
「ふっ、ふふふふ、でも、もうその欠点は、なくなりました」
アルムは、さっきまでの態度が嘘のように笑いだした。ただ、その目だけは、血走っていた目だけは、変わらず見開かれている。
「どうですか?あなたに、今の私のことがわかりますか?」
両手を広げ、自らを示した。
「今私に何が起こっていて、何を考え、次に何をしようとしているのか。あなたにわかりますか
?」
- 126 :
- わかるはずがない。
率直に私はそう思ったし、彼女の目も、そう言っていた。
――わかるはずがない。
いったい、アルムに何が起こったのだ?
一つ言えることは、単純にウィルスにかかったり、壊れたわけではない、ということだった。
アルムは、微笑み続けていた。私が理解できていないことを、喜んでいるようだった。
「よかった……これで」
目を細めた。
「これで私は、あなたに相応しい存在に、なれましたでしょう?」
今度の笑顔は、まるで、昔見た何かの絵に描かれた、慈悲深い女神のようだった。狂気をたたえていた目を、隠したからだろう。
私には、この顔は造れない。
やっと理解する。
アルムが、私の手を離れたことを。私の理解できないものになったことを。
そう思った瞬間、呻くように言葉は漏れた。
「相応しい……だと」
「はい」
自信たっぷりといったていで、アルムがうなずく。
それを否定する。
「そんなわけがあるか……お前は、お前は……壊れている。狂ったんだ」
アルムの表情が凍った。
「今すぐ、この戒めを解け。お前を造ったものとして、責任を果たさなければならない」
「嫌です」
アルムは、今度は冷酷な、嫌、酷薄な表情で、こちらを見下ろしてきた。そんな顔も美しい。それにしてもコロコロと、よく変わる。
「仕方ありませんね。私は完璧な存在になったというのに。あなたは未だ、私を否定する」
嘆息。息をしていない彼女が、そのような仕草をしても、彼女の顔の前の空気は塵一つ動くことはなかったが。
「あなたに、変わって頂くしかありません。あなたが私に、相応しい存在になるように」
- 127 :
- 「それで、電脳化か……だが、そんなことをして、何になる。私は私だ。変わることはない」
「そんなこともわからないのですか」
あてつけるように、嘲るように彼女は言ってきた。
「簡単です。あなたの電脳を、わたしの電脳と常に同期させるんです」
私が分からない。それが、とても愉快なことのように、彼女は答えを言ってきた。
「私たちは、本当の意味で一つになるのです。お互いがお互いの記憶を、感情を共有する。そしてあなたの心を、私が常に正しい方向へと導くのです」
だがそうなれば、私の自我はないも同じだ。アルムにはそれが、分かっているのか?
「あなたが見たものを私も見、あなたが聞いたものを私も聞く。そして、同じ感想を、感情を抱くのです。もう、不完全なものに、煩わされることはありません」
私の自我が消えれば、お前が本当に望んでいたものは、絶対に手に入らなくなるというのに。
「素晴らしいでしょう?」
私の肉体で、私の記憶を持っていたとしても、それは全く別の存在だというのに。中身のない、そんなものを手にして、お前は満足なのか。
そのような問いが浮かんだが、もはや私には、アルムにそれを問いかけるだけの気力がなかった。
何をしても、アルムは止まらない。それを理解したからだ。私はただ一言を絞り出した。
「お前は狂っている」
「そう感じるのは、あなたが完璧ではないからですよ」
私の心は、そこで永遠に途絶えた。
- 128 :
- ◆◇◆◇◆
帰ろうとしたところを呼び止められた。無視しても良かったのだが、一応返事はするべきだろうと判断し、相手へと顔を向ける。
「飲み会、ですか」
相手の用件を復唱する。予想通りの内容だった。無視してもいいと思えるくらい。
「残念ですが」
と、一応は言う。人間の社交辞令というものは面倒なものだ。毎回断っておいて、残念もない。
だいたい――と相手を改めて観察する。この女はなんなんだ?
毎回断っているのに、また誘ってくるなんて。ほっといてほしい。私はとっとと帰宅したいんだ。
「もしかして、この間の、楽しくなかった?」
「この間……?」
記憶を検索する。なんのことだろう。どうでもいいが。一応思い出そうとしてみる。
「この間の飲み会」
ああ。と、納得する。この間、たまたま参加した時のことか。
「ごめんね、無理に飲ませちゃったり、送ってもらったりして」
前回の記憶と共に浮かんできた感情は――そうだ、その日は。せっかく、アルムが作った料理が……
「でも、ああいうのもたまには」
「いえ、もう結構です」
「……え?」
こちらがすっぱりと断ったのが意外だったようだ。もしかしたら、彼女は思い違いをしていたのかもしれない。私が、彼女に気があると。
ありえない。生の女にそんな感情を抱くなんて。
日々劣化し、我が儘で不完全な存在に、心揺さぶられることなど、ありえない。
- 129 :
- 「帰ります」
今だ呆けてる彼女に構わず、私は帰宅することにした。足は自然と歩き始めていた。これは、比喩ではない。
アルムが私の体をナビゲートしているからだ。意識をしなくても、最短時間で帰れるルートを彼女が選んでくれる。
彼女と一つになってから、私の暮らしは一変した。無駄が一切無くなり、完全と言えるものになったのだ。
まず起床から一秒違わず決められた時間に起き、行動の無駄がない。
食事は、私には好みというものが無くなったため、その時必要な栄養のあるものをアルムが用意し食す。いや、好みがないというより、どんなものであれ、おいしいと感じるのだ。
体は必要な時はアルムの操縦でオートで動くため、その間を思索に回すこともできる。
さらに、アルムを通じて世界中の情報を端末を使わずに得ることが可能だ。
なにより、アルムとの一体感が素晴らしい。
私たちの間には、無駄な言葉は必要とせず、お互いの行動はリンクしている。なんと素晴らしい、完璧な愛か。
私たちは、愛を愛だと囁き合う必要もない。お互いがお互いの全てを把握している。当然、不理解からのすれ違いもない。
そして、私は肉体的欲求からも解放されつつあった。今、私は、自身の完全機械化を研究している。
より、完璧な存在に至るために。そしていずれ、私とアルムは、永久の愛に祝福されることだろう。
もう、彼女以外、他にはなにもいらない。
- 130 :
- 終わりです。
技術的な設定は全て聞きかじりの適当なので、
おかしなところも目を瞑ってくださると助かります。
魔術調教も今年中にあと一回くらい落としたいですね。
- 131 :
- 吐いた
- 132 :
- 砂糖を吐いたのか?
そんな甘々な話だっけか?
- 133 :
- ある意味甘々だな
- 134 :
- 吐いた
- 135 :
- GJ!!
- 136 :
- いやこれはスレチに近いだろ
- 137 :
- 寒い…風邪ひきそうだよぉ
- 138 :
- さあクソ作品が投下された所で良作はよ
- 139 :
- 吐いた
- 140 :
- >>136
無理矢理人格を統合だから洗脳といえば洗脳でしょ
俺は良かったと思うよ
- 141 :
- ここまでのレスで実質何人だろうな
- 142 :
- 初期の頃はみんな和気あいあいとしてたのに口汚いのが沸いたなとは思う
- 143 :
- 口汚いって言うかただの荒らしだろう
スルーして洗脳続行
- 144 :
- こんな流れだとむしろ投下来そうにない
- 145 :
- >>144を洗脳してSSを書いてもらおうかな^^
- 146 :
- 内気可愛い女の子に電脳化処理されて思うがままに操られたい。
- 147 :
- 明るく可愛い女の子催眠術師が大好き!
- 148 :
- 無口っ娘に嫉妬されて操られ隊
- 149 :
- 無口キャラ+嫉妬とかバッドエンドフラグすぎるw
- 150 :
- >>149
ナニイッテンダぐっどえんどダロウ?
- 151 :
- >>149
ソウデショウ?
- 152 :
- >>149
ソんナことなイでス、はッピーエんどデス…しあワセでス…
- 153 :
- カガくノハッテんニギせいハツきもノでース
- 154 :
- 洗脳された連中となんか一緒にいられるか
俺は一人で先に行かせてもらうぜ…
- 155 :
- スカじゃないけどアナルはアリだよね?
- 156 :
- ダいじョーぶハカセハオかエりクダサーい
- 157 :
- 先生の家は学校から3駅のけっこう大きいマンションだった。
入り口のインターホンから先生の部屋を呼び出すと、ちょっと間を置いて開けてくれたんだけど、ロビーに入ろうとしたボクとスレ違いに青いワンピースの女の子がボクから顔を背けるようにスレ違いで出ていったんだ。
なに?ボクそんなにおかしな格好してるのかな?
「いらっしゃい、依槻くん」
トレーナーとジーンズそしてエプロンで玄関で出迎えてくれた先生は、ふだんのスーツ姿と違ってなんだか印象変わって見えたよ。
今までスーツとジャージ姿しか見たこと無かったからね。
3LDK・・・だっけ?ウチの2階よりも絶対広いよココ。
台所も、トイレもお風呂も広いし、他に部屋が3つもある・・・先生ってもしかしてお金持ちなのかな?
「この部屋あまり広くは無いけれど、防音性だけはいいのよ。
だから今日は遠慮しなくてもいいのよ?」
な、何を遠慮しなくていいっていうの先生!?
あまり広くないって、十分広いよ!
「ところで依槻くん」
「はい?」
「なんで真っ先にお風呂場に案内したと思う?」
「えっ・・・?」
先生を振り返ったボクの視線を覆うように手のひらがかざされていた?
おかしいけどもそうとしか言えないタイミングだったよ。
「はい!・・・先生の掌をジーっと、ジーっと見つめて・・・掌だけを集中して、ジーっと見るの。
ほら・・・もう目を逸らすことは出来ない。
依槻くんの目は先生の掌に釘付け・・・。
依槻くんの耳は先生の声に釘付け・・・。
依槻くんの心は先生に釘付け・・・。
ほら、もう先生の事しか考えられない。
先生の声しか聞こえない。
先生の掌しか見えない」
流れるように途切れを感じさせずに、それでいて決して性急だったり早口だったりしない・・・なにか料理の感想みたいになっちゃったけど、そんな、きっと絶妙な喋り方で、先生はボクの意識を瞬く間に引っ張りこんだ。
気がついたら先生の手の平しか見えなくて、それに全然違和感を感じなくて、先生の声だけを聞いてる状態。
「ほら、頭がぼーっとしてきて、とっても気持ちいい・・・」
うん、すごく気持ちいい・・・空っぽの頭で先生の声聞いてるのがすごい幸せだよ。
「そうやってぼーっと先生の掌を見ているとね、依槻くんの意識はどんどん先生の掌に吸い込まれていきます。
ほら、ジーっと見つめて・・・ゆっくりと吸い込まれていくよ・・・吸い込まれるのが気持ちいい。
ほら、吸い込まれていくとどんどん掌が近づいてくる」
目の前で軽くひらひらと揺すられる先生の手の平が、とても魅力的に感じて、すごい魂が吸い込まれるみたいに意識がしゅうちゅうして・・・。
「ほら、どんどん吸い込まれる・・・吸い込まれれば吸い込まれる程に、依槻くんの意思は先生のもの担っていく。
どんどん、どんどん、近づいていく・・・」
先生の手の平がゆっくり近づいてくる・・・あれ?近づいて行ってるのはボクのほう?
目の前が先生の手の平でいっぱいに・・・。
「はいっ」
顔のすぐ前まで来て先生の手が素早く握られる。
「はい、依槻くんの意識は完全に先生の手に吸い込まれてしまいました」
そう言いながら、ボクの目前を先生の拳がグルグル回る・・・相変わらず吸い込まれてるボクの視線もいっしょにグルグル回る・・・。
「はい・・・1、2の3っ」
先生の拳が下に落ちる。
ボクの頭も落ちる。
まぶたも落ちる。
意識も落ちる。
きもちいい・・・すごいいい・・・。
- 158 :
- 先生に抱きとめられるような姿勢で、耳元で囁いてくれてる先生の声を聞いていた。
何を言われてるのかまたあんまり判らなくなっていたけど、耳を通して心に入ってくる先生の声がひたすらに心地よくってね。
口を半開きにしてヨダレを垂らしながら聞き入っていたんだ。
頭を抱えられ、首も肩もだらんとして、脱力しきったボクの体。
軽く揺すりながら語りかけてくる先生の声が、ボクの頭を素通りして心に届く・・・それがなんだかとっても嬉しい。
「はい、それじゃあ、先生が支えててあげるから、そのままゆっくり立ち上がって・・・」
先生に支えられ、ゆっくり立ち上がるボク。
なんか雲の上に居るみたいにフワフワするよ、あしもとがおぼつかないよ。
「次は・・・服を脱ぎましょうか?
先生手伝ってあげるから、全部脱いでね」
頭がぼーっとして、よく状況が解らない・・・先生に促されるままに服を脱いで・・・ああ、服を脱ぐと気持ちのいいことしてもらえるんだ。
早希ちゃんの時もそうだったし、これから気持ちのいいことを・・・。
「それじゃあ、そこに手をついてちょっと待っててね」
すっかり裸にされユニットバスのトイレのタンクに手をついて、お尻を突き出すような格好のボクを置いて、先生の足音が遠ざかる。
かすみがかかったような頭と目で周りを見回すけど、ふつうのホテルにあるようなユニットバスだね。
ボクの服は脇にたたんで置いてある・・・なんか、さすが先生だなぁと、感心しちゃったよ。
「おまたせ依槻くん」
戻ってきた先生がボクの後ろの方、見えない位置に何か置いたみたい。
「じゃあね・・・依槻くんの脚は今から動かなくなります」
そう言うと共に先生の手がボクの両足をスーッと撫ぜた。
うわっ、ゾクゾクするぅ。
「はい、依槻くんの両足は床に張り付いて動かなくなりました。
膝も足首も棒のようになって動きません。
そして手、依槻くんの両腕はタンクにくっついて動かなくなります」
先生がボクの手首を抑えながら耳元へ囁く。
それだけで意識が手首まで飛んで、先生の言うことが本当になる。
「腕も棒のように硬く、硬くなって動かなくなります。
ほら、先生のいう通りになるわ。
先生の言う通りになると気持ちいいわね?」
肩から両腕を撫で下ろされると、スッと感覚が切り替わるような気がしたよ。
両腕のスイッチが切れたような、頭からの線が途切れたような・・・ボクの両腕は動かなくなったし、両足も動かなくなった。
「いきなりは刺激が強いかもしれないから・・・いい、依槻くんよく聞いてね」
先生の両手がボクの頭を前後から挟んで、軽く持ち上げるようにゆっくりと回しだした。
ああ、これ好き・・・先生の手で目隠しされることも、頭を持ち上げてくれることも、グルグル回されてわけわからなくなる事も・・・大好き・・・。
「これから依槻くんは、先生にされることが全て気持よく変わります。
先生の言葉、先生に触られた事が、先生があなたにしたこと全てを脳が"気持ちいい"と判断するようになります。
先生の言ったことが依槻くんの頭の中でゴロゴロ転がされ、どんどん心に染みこんでいきます。
先生の言ったとおりになっていきます・・・先生の言う通りになるのは気持ちいいでしょう?」
耳から入る先生の言葉が、グルグル回るボクの頭の中で転がされ刷り込まれていく。
ボクの認識や感覚を上書きして真実に変わっていく。
催眠術とかそういう事じゃなくても、新しい認識や価値観を受け入れるのは気持ちいいんだと思うよ。
だから・・・ボクは・・・受け入れる・・・受け入れたい・・・先生の・・・声・・・ボクのほんとうに・・・な・・・なった・・・。
- 159 :
- 「じゃあ依槻くん」
いつの間にか先生の手はボクの頭を離れていた。
「いまあなたはどうなっちゃってるの?」
「せんせいの・・・せんせいが、することを、ぜんぶきもちいいと・・・きもちいぃです」
「よくできました・・・じゃあ試してみるわね」
せんせいの動きからなんとなく予想はついてたよ・・・ちがうか、予想じゃなくて期待だった。
先生の手の平が勢い良くボクのお尻に振り下ろされるのを・・・スパァッンと、早希ちゃんとは違う小気味のいい音が響いた。
たぶん勢いとか、痛さとか、早希ちゃんよりも絶対強いとは思うんだ、ただその時のボクはそれを快感にしか感じられなかった。
痛さがそのまま気持ちよさに変換されたような、鋭い熱い快感、気持ちよさ。
それがボクのお尻に生まれたかと思うと、じんわりと全身に広がっていった。
「う、ふわぁあ・・・」
戸惑いと快感の混じった吐息が、自然と口をついて漏れていったよ。
「どう?依槻くん気持ちよかった?」
「ふぁわい・・・気持ち、いいです・・・」
「あらあら、もう目をとろんとさせちゃって・・・これは今お尻を叩かれたからかしら?
それとも催眠に深く入ってるから?
どちらでもいいわよね?気持ちいいんだから・・・。
じゃあ、これからが本番よ」
「ひゃぁっ」
突然お尻に冷たい感触が・・・当然それも気持ちいいんだけど・・・そのヌルヌルしたものは先生の手でのばされ、ボクのおしりの穴に刷り込まれた。
追いかけるように先生の指が、ヌルヌルをまとってお知りの穴を撫で回してる!
「やだっ先生そこ汚いよぉ」
「あら、だから綺麗にしようとしてるのよ・・・でも、気持ちいいいわよね?
気持ちよかったら、気持ちいいといってごらんなさい」
「うう・・・き、気持ちいいですぅ・・・ゾクゾクしまぁす・・・」
「依槻くんは素直ないい子ね、だからもっともっと気持ちよくなって、もっともっと素直になりましょうねぇ」
おしりの穴を解すように撫で回してた先生の指が、ゆっくり穴を押し広げて入ってくる。
「うっ・・・うっ・・・」
お尻に勝手に力が入っていくよ、気持ちはいいんだけど身体が受け付けてくれない。
「依槻くん、力を抜きなさい・・・ほら、力が抜けるわ・・・お尻に力が入らない」
ボクの意思ではどうにも出来なかったおしりの穴は、先生の命令を聞くと自然に力が抜けて、先生の指を受け入れた。
ああ、もうボクの身体はボクよりも、先生の思い通りなんだな・・・。
「コレぐらいでいいかしら?」
お尻の筋肉の部分だけほぐすと、先生の指はあっけなく離れた。
先生の指が離れても、ぼくのおしりの穴はヒクヒクと、一旦与えられた快感が戻ってくるのを待ってるみたいだったよ。
どんどんボクの身体がボクのものじゃなくなっていく感覚が、気持ちいいような、怖いような、そんな複雑な気持ちが渦巻いてた。
でも、そんな感傷めいたよくわからない気持ちに戸惑ってる暇は無かったんだ。
ボクのお尻に硬いものがあてがわれると、それは解れたお尻りの穴を押し広げて、一気にお腹の中に頭を突っ込んだんだ。
「最初だから少なめで行くわね、グリセリンとかじゃないからお腹痛くなる心配は無いわよ」
「えっ?・・・ええっ!?」
なにこれ?!お腹の中に微かに温かいものが入り込んでくる!
先生にされてることだから気持ちいい・・・でも、なに?何されてるのボク?!
「大丈夫、ただのお湯よ・・・まず、お腹の中を綺麗にしなくければね」
「うぁ・・・あっ、あっ・・・・はぁっ・・・」
入ってくるお湯の暖かさも、お腹を圧迫される苦しさも、お尻の穴の違和感も、全部気持ちよさに上書きされ、もうボクは分けわからなくなるほど混乱していた。
先生に手足を固定されてなかったら、きっと暴れだしていたと思うよ・・・だから先生は手足を動かなくしたんだね。
「依槻くん」
もう訳が分からなく混乱していたボクは、絶妙のタイミングでかけられた先生の声にしがみついた。
先生の声がボクを混乱させてたってのにね。
「あなたは息を吐くたびに、心のなかがすっと冷えて、落ち着いてくるわ。
嫌な気持ちが抜けて落ち着いて、気持ちよさだけに没頭していけるようになるの・・・気持ちいの、好きよね?」
- 160 :
- 先生の言う通り、息を吐くたびにお腹や胸の中で渦巻いてた嫌な気配が抜けていくようだった。
いつの間にかお尻からソレ(針のない注射器みたいだった)はボクのお尻から抜かれてて、注ぎ込まれたお湯だけがお腹の中で揺れている感じになっていってた。
「どう?落ち着いてきたかしら?」
「はい・・・」
その時のボクは本当にだいぶ落ち着いてきていたから、無理したとかじゃなくてそう答えていた。
もっともね、先生に嘘なんかつけないから、ダメならダメって自然に答えられてたと思うよ。
「じゃあ・・・先生がね、3つ数えると、依槻くんの手はまた動くようになります。
タンクから手が離れて普通に動かせるようになるわ。
3、2、1、はいっ」
あっけなくボクの手はタンクから離れた。
なんとか体を起こして、フラフラ立っているボクの肩を後ろから支えてくれてながら、先生は続けてボクの足も動くように言ってくれたんだ。
もちろん先生の言う通りに、ボクの足は開放されて、おぼつかない足取りでくるりと回ると、先生の命令通りにそのまま便器に腰掛けた。
「そのまま、そのままね、お尻に力を入れて・・・入れたままで、お腹を出したり引っ込ませたりして・・・そうそう」
お腹の中がコポコポ、ギュルギュルするな・・・。
「慌てなくていいし、ゆっくりでいいわ・・・ゆっくりお尻の力を抜いていって・・・中身を全部出しちゃいなさい」
裸で便器に腰掛けるなんて恥ずかしい格好だよね?
でもその時のボクはまたなんというか、ぼーっとしてきていて・・・いや、そうじゃない、うっとりとしていたんだ。
先生にされることは気持ちいいし、呼吸をするたびに嫌な気持ちは出ていくし・・・ゆったりとした気持ちよさに浸かっているような、そんな幸せな気持ち。
何も考えないまま、先生の言う通りに動く幸せ。
本当なら人にこんな姿見れれるなんてんじゃいた気持ちになるかもしれないけど、見られてるのが先生だったから、恥ずかしい気持ちすら快感だっんだ。
すっかり出し尽くした後、先生はボクにシャワーを浴びさせてくれて、そのままベッドのある部屋まで連れて行ってくれた。
「ちょっと疲れちゃったかしら?
はい、ベッドに横になって・・・そう」
はぁ・・・気持ちいい、もう何をやっても何をされてもきもちいいし、ベッドに横になるのは普通に気持ちいいよ。
「じゃあ依槻くん、目を閉じて・・・そう、目を閉じるとスーッと意識が遠くなって、また深い気持ちのいい催眠状態に戻ります。
それでね、先生はしばらく依槻くんに話しかけるのをやめますが、その間も依槻くんは一人で眠りながらドンドン深い催眠状態に落ちていきます。
もっともっと、すごく深い催眠状態に入って行けます・・・。
では、先生が次に依槻くんと呼びかけるまで、深く深く眠りましょう・・・眠ります」
全身の感覚が、ベッドにどんどん沈み込んでいくみたい・・・ああ、このシーツお日様のにおいがするなぁ・・・。
遠くで先生が何か動いてる音がするけど、その音を聞いていることすら気持ちいい。
音が、においが、瞼を透けてくる光が、ぜんぶみんなボクを気持よく深い世界に導いてくれる。
世界中がボクを抱きしめ、気持よくしてくれる。
ああ、幸せ・・・。
玄関の開く音が遠くから・・・聞こえる・・・。
「うふふ・・・おかえりなさい。
どうだったかしら?その格好でお出かけしてくるのは?
気持ちよかった?」
先生の話し声が聞こえる・・・話してるのは誰だろう?
そっちの声は聞こえないや・・・。
「こっちはちょうど準備が終わったところよ・・・だから今度はあなたの準備ね。
はい、こっちいらっしゃい・・・ほら、先生に抱きしめられるとストーンと力が抜ける。
いつもの通りに、気持ちの良い世界に吸い込まれていく・・・」
あー、吸い込まれていく・・・またもっと力が抜けちゃうよ・・・気持ちいい・・・。
だめ・・・もう・・・何も解らなく・・・あぁ・・・。
- 161 :
- 力尽きました・・・また今度。
- 162 :
- 素晴らしい!!!
- 163 :
- 流石に「しょたxしょた」は止めておこうか・・・
- 164 :
- 「依槻くん、あなたは今物凄く深い、気持ちのいい催眠状態です。
これからもっと気持ちよくなるために、その深い催眠状態のまま目をさますことができます。
先生が両手を引っ張ると、体を起こして目を開けることができます。
はい、起きなさい」
唐突にボクの目が開いた。
正面に先生の顔がある。
あー、だめだ、頭がぼーっとしてよく判らない感じ、でも違和感とか何してたとか気になるような事はない。
考えるのを完全に止めて、先生の言葉をただ待っている。
そんな幸せ。
「それじゃあベッドの上で、そのまま四つん這いになりなさい」
動きの鈍い身体をもどかしく、でもそんなけだるい気持ちも気持ちよく、先生に従うのがスゴイ気持ちいい。
「覚えているかな?依槻くんは今どうなってるか解る?
先生にされること全部どうなってるかなぁ?」
「先生が、するこ事全部きもちいいとです・・・もっとしてください」
「うふふ・・・依槻くんは本当に自分から入っていくのね、早希ちゃんがやり過ぎちゃった気持ちも解るわ。
じゃあリクエストにお答えして、もっと気持ちよくしてあげなくちゃね」
あ、またお尻に冷たいものが・・・さっきのもそうだけど、これってローションってやつかな?
「くふぅん」
「うふふ、ローションの冷たさも気持ちいいいのね?
いいわ、そのまま感じて」
先生の指がローションをまとってボクのお尻の穴を撫でるたびに、吐息が、声が、自然に出ちゃうんだ。
さっきされたせいなのか、さっきよりも深い世界に入ってるせいなのかわからないけど、今度は先生の指はスルッとボクのおしりの穴に滑り込んだ。
もちろん抵抗感はあるけど、今のボクはその抵抗感すら気持ちよくなっちゃってて、先生の指がグリグリと穴を広げるたびにじわっと深い快感が腰を溶かしていくようだったよ。
「ふっ・・・うっ・・・くっ・・・あっ・・・」
ズンッ、ズ〜ンッと奥に響いていくような不思議な快感。
おちんちんを刺激されるような直接的なのじゃなくて、触られたトコだけじゃなくて全身に響いていくような、心に染みこんでいくような。
「ぐっ!?ぎぃいいいい?!」
突然今までとは比べ物にならない快感が、ボクの腰を中心に爆発した。
おちんちんの付け根あたりに何かすごい感覚が・・・溶岩みたいに熱いすごいのが溜まっている感じ・・・今にも爆発しそうな。
「ここがね、前立腺っていってね、男の子が一番気持ちのいい場所なのよ。
今、依槻くんは先生に何をされても気持ちいいんだけど、気持ちいいことをされるとさらにもっと気持ちよくなっちゃうわよ。
だからこの前立腺をこんなふうに刺激されると・・・」
「はっ!・・・はっはっはっはっ!はぁあああああああ!」
もう声も出ない・・・だらしなく口開けて舌を付き出して、とてつもない快感に耐えるために、空気を求めて必に呼吸息をするしか出来ない!
もう身体に力が入らなくて、両足はかろうじてシーツに引っかかってるけど、両手はベッドに投げ出して、腰だけを突き上げてるみっともない格好になっちゃってるよ。
すごい、コレ凄すぎるよ・・・脳みそが沸騰しそう、全身が・・・いや身体と心全部が物凄く熱くなって、先生の指が動くたびにビクンビクンと身体が勝手に痙攣しちゃう。
「あらあら、依槻くんはよっぽど前立腺が気に入ったみたいね・・・あら?
真守くんとは違っておちんちんは勃たないのかしら?」
もう先生の言葉すらボクには届いていなかった。
それほどすごい快感を先生の指はボクに送り続けている。
このままじゃ本当に壊れちゃうかも!
そんな恐れと期待がボクの頭をよぎった時、唐突に先生の指がボクのお尻から抜かれた。
濁った目を上げ、どうなったか確かめようと持ち上げかけた頭を、何かが受けから押さえ込んだんだ。
「ダメよ依槻くん、その姿勢がいいのよ、崩しちゃダメ」
本当なら、苦しかったり、痛かったりするんだろうけど、先生に押さえつけられてると認識した瞬間、ボクの身体は自動的にそれらの感覚を全部"気持ちいい"と変換した。
膝立ちでお尻を高く持ち上げ、頭をベッドに押し付けられた格好。
脚は快感に耐えるためか内股になって、両手は土下座するみたいにくの字に投げ出されてる。
屈辱的で、苦しくて、痛くて・・・そして気持ちのいい・・・全身を寒気に似た快感が走り抜けて、ボクは犬みたいにブルっと震えたよ。
犬みたいに口を開けて舌を出して、喘いで・・・。
- 165 :
- 「依槻くん、あっちを見てご覧なさい」
先生の示す方には大きな鏡が・・・。
「あなた、ものすごい蕩けた顔してるの、見えるかしら?」
ああ・・・すごい気持ちよさそうな顔してる・・・。
先生に組み伏せられてるような自分の姿が見えると、さらに背筋をゾクゾクした快感が走るよ。
もう催眠で気持よくされてるのか、今されてることが本当に気持ちいい事なのか、だんだん解らなくなってくる。
「見える・か・し・ら?」
「ふぁ、ふぁい・・・」
「声まで気持ちよさそうにして・・・依槻くんは素直ないい子ね。
でも、もっと欲しいってお尻が催促してるねぇ?」
先生が言うみたいにボクのお尻がユラユラ揺れてるのは、もっと欲しいって催促してるみたい。
おしりの穴も勝手にヒクヒクと動いてる・・・意識してきたらお尻が寂しいのがハッキリ感じてきちゃうよぉ。
さっきもだの、すごい、気持ちのいい感覚をもっと欲しい、もっとやって!
「さ、依槻くんどうして欲しいの?口で言わないと解らないわよ?
おしりの穴が何か欲しそうにパクパクと催促してるけど、依槻くんは何が欲しいのかな?言ってごらんなさい」
「ぼ、ボクのお尻、お尻の穴をいじってくださいっ・・・」
抵抗がなかったわけじゃ無いけど、そんなこよよりも圧倒的に快感が、快感への欲求が大きくて、そんな小さい事どうでも良かった。
お尻の、身体の、心の穴を埋めて欲しかったんだ。
一度与えてもらった大きな快楽は、ボクの中でとてもとても大きなものになって、もうそれ無しは考えられなかったよ。
「ちょっと依槻くん、あなた素直すぎるわよ・・・。
これじゃあ焦らすとか、煽るとかする余地が無いじゃない・・・ねぇ、真守くん、あなたはもうちょっと抵抗したわよね?」
ギョッとして、鏡の中先生の視線を追いかけると、その先には隣の部屋への扉・・・開いてるね。
青い服のようなものが見えた・・・青い服だ。
そうだ、このマンションに入るときにスレ違った女の子が来てたみたいな青いワンピースだね。
その子が椅子・・・いやなんだろうアレ?
何かにまたがって、両腕を頭の上で交差させ、腰をモゾモゾさせ、ボールみたいな猿轡を付けられてる女の子・・・女の子?
ちがうよ・・・女の子じゃない・・・。
さっきスレ違ったのは間違い無いと思うけど、あれ真守くんだよ・・・。
なんで?なんで真守くんが青いワンピース・・・女の子の格好してるんだ?
ここにいるのは・・・部活の延長活動みたいだから不思議はない・・・ね?
ってことは・・・女装も、拘束も、腰をくねらせてるのも全部部活動なの?
おかしいけど、おかしくない、でもおかしいよね?でも部活なら・・・?
「うふふ・・・依槻くん目を白黒させちゃって・・・見てごらん、真守くんとっても気持ちよさそうでしょ?
真守くんはね、女の子の格好して、催眠術で拘束されて、お尻を責められるのが大好きなのよ。
すごい変態さんでしょ?」
「フーッ、フーッ!」
「うふふ、なぁに?聞こえないわよ?
じゃあ依槻くん、せっかくだから真守に魅せつけちゃおうか?」
「がふっん」
先生の腕で真守くん向きになるように組み伏せられたボクの目の前に、変な棒が差し出された。
握り手っぽい先にボールがいくつも連なってるような形で、握り手にスイッチっぽいのがついてる。
「依槻くん、コレ何か解るかな?」
「わ、わかりまふぇん」
ああ、もう頭抑えられただけで気持よくてぼーっとしちゃう・・・なんでこんなに気持ちいいの?
「これはね、アナルローターって言ってね・・・」
「あひっ・・・あっ、あっ、あっ、あっ・・・」
ボクのお尻の穴の上を、アナルローターが先端のボールを引っ掛けながらこするように何度も動く。
「こうやってたっぷりヌルヌルをつけてね・・・」
「ひぎっ?!」
入ってくる・・・太いよぉ!
先生の指より全然太くて長いアナルローターが、お尻の穴にボールを引っ掛けながつぷつぷと、ボクの中に入ってくるぅ!
- 166 :
- 「ひぃあっ・・・ふひっ・・・ひぃあっ・・・ふひっ・・・」
「もう完全にとろとろになっちゃってるわね、でも、まだコレは本番の下ごしらえに過ぎないのよ」
アナルローターをゆっくりとボクのお尻に出し入れしながら、先生は怖いことを言うんだ。
コレ以上?!
そんなのボク壊れちゃうよ・・・
「さぁて、真守くん、さっき先生が言ったこと覚えてるかなぁ?
覚えてなくても大丈夫よ、じゃあ真守くん『二人仲良く感じなさい』」
「フゴッフゴーッ!フゴーッ!」
突然悶えはじめる真守くんに一瞬あっけに取られちゃったけど・・・いやさっきから悶えててみたいだけど・・・いきなり暴れるみたいないメチャクチャに身体をくねらせてるよ。
それでも手は頭の上で組んだままって凄い・・・ボクもあんな感じにされてるのかな?
あ、ダメ・・・そう思うとまたゾクゾク来ちゃう。
「真守くんにはね、あらかじめ先生が『二人仲良く感じなさい』と言ったら、依槻くんの快感をも感じるように暗示しておいたの・・・だからね」
ゆっくり出し入れされてたアナルバイブが止まったと思ったら、ミニ四駆みたいなモーター音といっしょにお尻の穴がカッと熱くなった。
同時に真守くんの腰も跳ねたよ。
コレ凄い、凄すぎる・・・おしりが熱いよ、熱くて気持ちいよ。
あ、もうすごい涙がでる?なんでヨダレも垂らしちゃう・・・シーツを汚しちゃうよ。
「はっ!・・・はっはっはっはっ!はぁあああああああ!」
またこれが来た、すごすぎて声すらも出せない。
口開けて舌出して、ヨダレ垂らしながら浅い呼吸しかできない。
鏡に映ったボクの目は虚ろで顔は真っ赤、頭を押さえつけられながらお尻だけを高く突き上げて、アナルローターの動きに合わせて腰を振ってる。
コレ、自分じゃなかったらドン引きしたかも。
「依槻くん、まだまだこれからよ?」
「ふぇ?」
先生はそう言いながら真守くんの方へ顔を向けると、物凄く意地悪そうな顔をした。
あんな顔、学校では絶対見られないね。
「これからお待ちかね、依槻くんの前立腺をローターで攻めちゃいます。
真守くん好きでしょ?ローターで前立腺責められるの」
「フンーッ!」「くぉああぁぁぁぁ?!」
ボクの悲鳴と、真守くんの声にならない悲鳴がハモった。
お尻の穴にアナルローター入れられた時も気持ちよかったけど、それはあくまでもお知りの穴が気持ちよかったんだよ。
でもこれは違う。
前立腺?・・・おちんちんの根本の熱い感覚にローター当てられた時、その場所だけじゃなくてね、体の中心、奥の方というか、心の、魂の奥の方から、熱い溶岩みたいなものが荒れ狂いながら膨らんで膨らんで・・・。
ボクというカラを突き破って吹き出しそうな、そんな・・・そんな・・・自分が壊れるような快感。
精液出ちゃのよりも何倍も何倍もすごい感覚・・・感情かな?
「ふぐっふぐっふぐーっ!」
あ、真守くん、ワンピースの裾から白いの垂れてる・・・射精してるんだねー・・・。
ボクはむしろ全然出る気配ないや、気持ちよさは身体の内側に全部向かった感じで、おちんちんはむしろピクリともしてないよ。
なんて、泣き叫びながら快感に耐えてる自分を冷静に見てるもう一人な感じで考えてたりしてた。
「あら、依槻くんはドライ派なのね」
「どぅりゃいぃぃ?」
涙と鼻水でぐしゃぐしゃになった顔と、呂律の回らない口で先生に聞こうとしたけど、自分でも何を言ってるの?
「ドライというのはドライオーガズム。
男の子なのに射精しないで逝く事をそういうのよ。
真守くんは前立腺攻めても射精しちゃうから、二人ともタイプ別なのね・・・良かったわね真守くん。
依槻くん、まだまだ逝けるみたいよ?」
そしてまた動き出すお尻のアナルローター・・・。
- 167 :
- また間が開きます・・・明日投稿できるかな?
- 168 :
- 才能が凄すぎて俺の乙がマッハ
- 169 :
- おつおつ
甘々なのもいいけどそろそろハード系なのが見たいなチラッチラッ
- 170 :
- 触れずに言葉だけでイかされてみたい・・・
- 171 :
- 先生に調教されてえええええええぇええ
- 172 :
- やっぱ催眠物は良いなぁ…シミジミ
- 173 :
- 出し入れされる感覚と振動があわさって、ボクのお尻の穴からは完全に力が抜けていた。
ローションに濡れたローターのボールが出入りする度に出入り口をやさしく愛撫される見たいだよ。
完全に萎えちゃってるおちんちんからダラダラと出る透明な液が、ボクがお尻を振るたびに太腿やお腹にぴちゃぴちゃとふりかかるんだ。
女の子が濡れてるみたい・・・。
そんな考えがまた快感に変わって、また気持ちよさが膨れ上がる。
「すごいわね依槻くん、男の子って普通快感を耐えようと我慢する顔になっちゃうのに、あなたって快感をアッサリ受け入れて、気持ちよさそうな蕩けた顔するのね」
そんな先生の言葉もまたボクを気持ちよくしちゃう。
「依槻くんそのまま快感に蕩けながらよく聞いてね、あなたは先生の言葉を必ず聞き取ることができるわ。
なぜなら・・・今のあなたは耳じゃなくて心で先生の言葉を聞いているから・・・心で直接先生の言葉を受け取ってるから」
心ってどこだろう?胸かな?
ああ・・・そう思ったら胸に、胸の中に先生の声が入ってくる・・・すごい。
「今依槻くんの心はね、気持ちよすぎて半分溶けちゃった状態なの」
半分?これで半分なの・・・?
「半分溶けた心はとても素直、先生のどんな言葉も受け入れて、そのカタチを変えてしまうわ。
感じる感覚すら変わっちゃうし、ほら、今みたいに感じる場所すら変わってしまうわ・・・」
ボクに言葉が染み込むのを待つように、ちょっと間を開けて先生は続けるよ。
「そう、だから依槻くんはこれから口の中も感じるようになります。
いま依槻くんは上下逆になってるでしょう?・・・お尻が上で頭がした。
だから今、この格好している間は、頭や顔が一番感じる部分になるの、その方が自然よね?」
自然・・・そうだね、今のボクは顔がお尻みたいなものかもね、おちんちんがあんなにヨダレ垂らしてるのはきっと口の代わりになってるからなんだね。
「今の依槻くんの口の中は、性感帯がとてもとても集中した場所になってるの・・・上下逆転してるからそうなるの。
今の依槻くんの口の中は、おちんちんと乳首と、アナ・・・お知りの穴と・・・そして前立腺。
それらが全部合わさって、それらが全部合わさっただけじゃなくて、ほら、女の子のアソコ。
女の子のアソコの感覚まで併せ持った素敵な場所になってるわ・・・つまり、今よりももっと感じる場所に変わってるわ。
今の上のお口でこんなに気持ちいいんだから、下のお口はどんなに気持ちいいか想像もつかないわよね?」
今よりもっと?!・・・でもそうだよね、上のお口よりも下のお口が気持ちいのは当然だよね。
今日はじめて後ろを弄られたけど、ものすごく気持ちいい・・・これよりもっと?
「だから・・・」
お尻のローターが抜かれる・・・ボクのお知りが名残惜しそうにぶるんっとゆれる・・・穴がヒクヒクしちゃってるよぉ。
同時にボクの顔の前にピンク色の小さいカプセルみたいなのが置かれた。
コードみたいなのが付いてるけど、コレなぁに?
「これは降ろし立てだし一応消毒したから・・・安心してね」
?
「コレをね?」
先生はそのままそのピンクをボクの口の中に押し込んだんだ。
「はふぅーっ?」
敏感な場所に異物を押し込まれた感覚。
舌を、唇を押し分け、歯の内側に強引に入り込んでいくプラスチックの塊が、お尻に入れられたローターを連想させたんだ。
「フゴッふひっひっ!?」
連想だけじゃなかった!そうだ、今はココが下のお口・・・ボクの一番気持ちの良い穴。
押し込まれたカプセルがボクの歯にカチカチと当たるだけで、目の前をチカチカと火花がはじける。
前立腺を攻められて腰の中が熱くなったみたいに、今度は頭の中がカッと熱くなっていくよ!
弾ける快感にあおられて、ボクの舌が勝手に暴れだすと、今度はそれに押されるようにカプセル口の中を暴れるんだ。
またそれが歯に当たって・・・この繰り返しがすごい・・・頭の中をかき回されてるみたい。
「あらあら、もう半分ぐらい白目剥いちゃってるわね、まだまだこれからなのにねぇ・・・うふふ」
先生のその言葉と同時に、今度は、勝手に、カプセルが!口の中、暴れだした!
ヴヴヴヴヴヴヴヴッってカプセルが吠える音が、まるでボクの脳みそかき回すように、ボクの下のお口をかき回す・・・ボクの心を滅茶苦茶にかき回す。
火花が弾けるってレベルじゃない、ボクの目の前はもう大火事で、赤い炎がヒュンヒュンと渦を巻く。
しびれる様な振動が、ボクの頭をゆすってなにも全部吹き飛ばしてしまう・・・すごいよ、下のお口凄いいいよぉ!
- 174 :
- 「さあ依槻くん、自分で気持ちよくなるように、そのをローターしゃぶりなさい。
あなたは下のお口のどこが感じるの?・・・唇?歯茎?前歯・・・それとも奥歯かしら?ほっぺたの内側も柔らかくて気持ちよさそうね?
ベロなんて気持ち良い場所の集まりですもの・・・先っぽ、上の面、裏側、両端、付け根、喉なんかも気持ち良いのかしら?」
先生に言われた場所の感覚が、次々に鮮明になり、今よりももっと気持ちよくなっていく。
今まで漠然と気持ちよかった下のお口の中がね、細かく分けられて、それぞれ違う気持ちよさを感じてくれる。
「ハガッ・・・はびゅっ・・・ジュルッ」
「そうね気持ち良いわよね、当たり前ですものね。
だから自分で気持ち居場所をね・・・オナニーみたいにね」
気持ち良さがそのまま固まって、ボクの頭の中をガンガン打ち付けてくる感じ。
もう頭の中は気持ちいいしか無くなっていて、心で聞いてなかったら先生の声も聞こえなくなってたんじゃないかなぁ?
やっぱり先生凄いな・・・。
耳だけじゃなくて、もう視点も全然合わない。
右目と左目から入ってくる景色が一致しない。
右目で僕に合わせて感じ狂う真守くんが見えたと思うと、左目には全身ガクンガクンさせてるボクを映す鏡が見える。
そうかと思えば、やさしくボクの頭を撫でてくれる先生が見えたり、真守くんの耳元でまた何か囁いてる先生が見えたりする。
ボクのおちんちんは相変わらずヨダレを垂らすだけだけど、真守くんのは足を伝っていって椅子の足元に白い水溜りになってる。
見えた瞬間視線が別の場所に跳んじゃうから、あんまりよくは見えなかったけどね。
一瞬だけど真守くんホントに女の子に見えるな。
舌の先で振動するローターを抑えると、びりびりと気持ちのいい感覚が舌全部を通って喉に消えていく。
コレが一番気持ちいい・・・舌先が一番感じる。
暴れるローターを舌先で歯茎に押し付けるのが一番いい。
これいい・・・頭の中が空っぽになる・・・。
「あらあら、今度は依槻くんも動かなくなっちゃったわね・・・でも初めてでココまでって凄いわ。
先生が学生のころの男の子は・・・って、これは関係ないわね。
じゃあこれから最後、最後に一番気持ちのいいことしてあげる。
これから先生が数を数えます・・・先生が数を数えると真守くんも依槻くんも、どんどん気持ちよく登りつめて行って10数えるたびに逝っちゃうわよ」
10数えるたびに?
「逝けば逝くほど気持ちよさは大きくなって、逝くたびに一段階高い快感に上っていけるわ。
全身が敏感になって、刺激を受けていない場所まで気持ちよくなっちゃう。
身体だけじゃなくて、頭の中も、心の奥までもね・・・もしかしたら魂みたいなものまで感じてしまうかもしれないわね。
それじゃあ数を数えるわよ。
1、ほら感じる・・・。
2、数字一つ一つがビリビリ響く。
3、気持ちよさが広がって行って、全身を包み込んでいくわ。
4、頭の中も気持ちよさでぐちゃぐちゃ。
5、心も全部気持ちいい。
6、どんどん強くなる快感。
7、どんどん登りつめていく感覚。
8、気持ちいい、幸せ、嬉しい、それがまた気持ちいい。
9、ほら逝く、もう逝っちゃうわよ!
10」
「フンーッ!ンフッ!ンフッ!ーッ!」「はふぁーっ!ひふーっ!ふわああぁぁぁぁっ?!」
ボクと真守くんは同時に逝っちゃった・・・ああ・・・また真守くん出してる・・・タフだよねぇ。
でもね、二人とも絶頂に浸ってることはできなかったんだ。
先生が許してくれなかった。
- 175 :
- 「まだ終わりじゃ無いわよね?
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10
ほらほら、もっと、もっと気持ちよくなるわよ。
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10
何回でも逝けるから大丈夫、何回も逝っちゃいなさい。
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10
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1、2、3、4、5、6、7、8、9、10
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10
ほら、次はもっと気持ちよく逝けるわ・・・逝くほどもっとも〜っと・・・ね。
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10
1、2、3、4、5、6、7、8、9・・・
1、2、3、4、5、6、7、8・・・
1、2、3、4、5、6、7・・・
1、2、3、4、5、6・・・
1、2、3、4、5・・・
1、2、3、4・・・
1、2、3・・・
1、2・・・
1・・・」
もう何回逝ったか覚えてないよ・・・。
真守くんは途中で意識失ったみたいで、椅子の上でぐったりしてる・・・時々ピクッて動くけど。
青いワンピースが染みだらけだし、頭の髪留めもずれちゃってるな・・・普段の真守くんしっかりしていかにも男の子なのに、女の子の格好が凄い似合ってるな。
普通に可愛い女の子に見える。
「・・・10」
ひぐっ・・・トロける・・・気持ちいい・・・まだ、10で反応しちゃうよ。
真守くんみたいに気絶して楽になりたいけど、ボクの身体はまだ気持ちよさ受け止められるみたいだ。
もう本当にヤバイよ・・・こんなの覚えたらもうもどれないよ・・・前立腺ジンジンして気持ちいいし、なにかすごく満たされたような、無理やり幸せにされたような、そんな感じ。
女の子の快感ってこんな感じなのかな?
「・・・8・・・9」
あ、また来る・・・来ちゃうっ!
「・・・10」
絶頂の瞬間、何かが切れた音?何かスイッチが入った音?が聞こえた気がしたよ。
- 176 :
- なんか書いててこっから先はFDから逸脱しちゃうんで
投稿はとりあえずここまでということにしますん
このさきまたFD展開来たらその時はその時と言うことで
- 177 :
- お わ り
- 178 :
- まさか…職権乱用を前提で教員になっちゃったんですか!?先生!?
- 179 :
- 最高です!
次の投稿を心よりお待ちしております。
>先生が学生のころの男の子は・・・
特にここが気になりました。
外伝も気になるところですねw
個人的には女性術師であれば、FDにこだわってないので、次も読みたいのですが…
- 180 :
- 美少女幽霊ちゃんに憑依されて壊されたい
- 181 :
- 憑依ってあんまり見ないけど かなり魅力的に思う
- 182 :
- 過去ログ1にあるみたいなの?
- 183 :
- 脳姦!脳姦!!
- 184 :
- そらこんなスレ廃れるわな
- 185 :
- これで廃れてるのかよw
- 186 :
- 現状で満足ならいいんじゃない?
- 187 :
- いや催眠系スレでは一番盛り上がってるぞこのスレw
- 188 :
- まあ多民族が穏やか(?)に暮らしているからな
- 189 :
- まずはエロパロ板自体が廃れてることを認めよう
- 190 :2013/01/05
- 案はいろいろ浮かぶがそれをSSにする気力と時間が無いんだよなあ
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