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2012年07月戦国時代277: 司馬史観と戦国時代 (893)
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司馬史観と戦国時代
- 1 :2006/07/07 〜 最終レス :2012/07/07
- 家康不人気は司馬遼太郎の影響かと
- 2 :
- 戦国時代関係の著作(長編小説)
* 戦雲の夢
* 尻啖え孫市
* 国盗り物語
* 功名が辻
* 城をとる話
* 関ヶ原
* 新史太閤記
* 夏草の賦
* 城塞
* 覇王の家
* 播磨灘物語
* 箱根の坂
短編集等
豊臣家の人々
真説宮本武蔵
果心居士の幻術
大阪侍
鬼謀の人
最後の伊賀者
言い触らし団右衛門
おれは権現
花房助兵衛
- 3 :
- >>1
当たり前だろw
- 4 :
- >>2
果心居士の幻術
/ ` / /´-‐ァー-ヽ \
. / /下7 ..///.:.::/ .:.:ト、 ヽ
/ └イ_j/ .://;へ、/!.:.::/:.}ヽ ',
,' ///!l .::j.:lイ仔くヽ/,.イ,.ム:.', l
, '〈/f`| l ::l`' ゞゾ '´ rャjノ::.l:. | 右京太夫見参 !!
| l:l :!:{、| l ::| マソハ: |:: |
| l:l::i个| l ::l! l⌒ヽ′} .:}:.l:: l
| lハ:l::{::', ::::{、 ヽ.ノ /.:/::.l:: l
l !:|:::',::',::ヽ:::ヽ\._ /.:/::::/l::;!
. ',::{:{、:::ヽ\:\;ゝ `「:フ´!::::/;:::/ 〃
. ヾハj>''´ ヽ ト、_..上くイ::::{ {::{/
/⌒ヽ、\ ` \-ー ̄\ヾ
/ ヽ \\ \´ ̄`ヽ、
- 5 :
- 司馬史観って司馬遼太郎の小説を史実と混同している人の事だと思っていた。
- 6 :
- 司馬史観の影響力も功罪半ばだな。
司馬があそこまで悪し様に仙石を描かなかったら
ここまで嫌われることもなく、地味な存在だっただろうに。
司馬の仙石像を実在の仙石と混同してる香具師が大杉。
- 7 :
- 川尻秀隆とか金森長近みたいな空気キャラになってただろうな。
- 8 :
- >>6
四ヶ月以上前の文章をもう一度そっくり書いてる辺り、よほど仙石贔屓なんだね。
- 9 :
- それはコピペと言うんじゃないの
- 10 :
- 司馬自身より小説を史実だと勘違いしている人間が問題なんでしょう。
だから「司馬史観」なんてバカにされるんだよ
- 11 :
- 川尻秀隆は信忠の小説読めばカッコよく書かれたりしている
- 12 :
- 豊臣家の人々読んですごく面白かったんだけど
アイツ本当はこんなやつじゃないよって人いる?
個人的史観の場合「〜とおもう」
と つけておくれ
- 13 :
- >>10
>だから「司馬史観」なんてバカにされるんだよ
司馬史観は馬鹿にして言われてる言葉じゃないよ
- 14 :
- 【一豊を英雄に仕立て上げる為の】巧妙が辻の嘘八百
http://live14.2ch.net/test/read.cgi/nhkdrama/1151562977/
- 15 :
- >>13
「司馬史観」ビジネス界でならばいざしらず、
史学界では「ひと昔前の歴史小説バカ」の称号でつが??
- 16 :
- というか「司馬史観」自体は単に司馬遼太郎の小説世界における現実の
歴史の再構築やその発展についての一つの体系的な見解、つまり本来
文学者やその作品を研究対象として見る場合に使用する用語であって、
それ自体に史実と比べた正誤だの善悪だのは存在しないと思うのだが。
- 17 :
- ”1905年〜1945年の日本はダメ”史観じゃないの。
- 18 :
- >>16
というよりも、同じく国民的作家である池波正太郎、山岡荘八、吉川英治らに
「史観」なる称号が付与されず、司馬自身の作品世界を離れて国家国民を云々する
イデオロギーがもてはやされるのが問題では? 史観という以上、唯物史観や皇国史観
に代わるオプション(国家的な選択肢)として語られる危険性だろう。
文献史学を蔑ろにして、偽史(稗史)を国民的紐帯にしようとする歴史認識の貧困かと。
そもそも>>17の言うように、ダメ史の中に司馬みずからが関東軍戦車隊将校として
責任を負わなければならない史実を描けないまま、戦国と幕末に英雄像をもとめる歴史への
向かい方に欺瞞を感じるし、一次史料を読まずに編纂史料に典拠した歴史小説に何があるのかと。
- 19 :
- 「土佐では関が原が300年続いた」とか、
「土佐郷士は長香宗部の一領具足の末裔」とか、
ありていに言って、土佐郷土史を少しかじった程度でも見抜ける
でたらめが多いと思う。
- 20 :
- 司馬史観が一回はまると抜けるのが大変なんだよな。
警抜な視点が多いんで、つい真に受けてしまう。
- 21 :
- 反動で司馬の小説自体を叩き出す中二病みたいな奴が多くて困る
- 22 :
- >>21
確かにな。「史実と違うから云々」とか言い出すし。
「おいおい、小説だろ」って言いたくなるわな。
- 23 :
- >>21-22
うん?歴史小説でも「史観」なんだろ?
だったら史料批判の領域でも批評されてしかるべきだな、時代小説じゃねんだから。
それと、こいつは国家のあり方だの日本人論まで語ってくれてるわけで、
フィクションをもとに語った(おふざけ)とは思えんのだがな。
- 24 :
- >>23
別に司馬遼太郎程度の主張なら、大抵の連中は小説内でのたまわっているよ。
他の作家は単に受け入れられてない、というか、全然あとに残らないだけの
ことであって。
司馬史観っていうが、単に司馬遼太郎の歴史に対する視点に共感した人間が
そう言っているだけのことであって。
- 25 :
- 昭和の評価と、家康と江戸時代、秀吉の評価。
この三点については、司馬遼太郎のいうことは疑ったほうがいい。
- 26 :
- >>24
じゃあ、おまいは「司馬遼太郎の小説をしみじみ語ろう♪」とかのスレを好きに立てれよ。
ここは「司馬史観と戦国時代」の真実性or虚妄性・虚構性をあばくスレ、な・の・だぁ!
- 27 :
- これも300年続いた徳川による儒教の弊害か
- 28 :
- >>26
事実と違うことを指摘するのはいいが、かといって、書いたの小説なんだから、
嘘つきとか倫理上問題あるとかって方向にもってゆくなということさ。
なんかしらんが、すぐ叩きにもってゆく傾向があるからな。
- 29 :
- 司馬の罪の部分はよく語られるけど功の部分って
やっぱ日本及び日本人をかっこよく書いたことなのかな?
- 30 :
- 実際の秀吉なんかただの無能なのにな
- 31 :
- で、戦国時代について司馬の書いてることで
具体的にどういうあたりが間違ってるの?
俺はほとんど司馬小説読んだことないからわからんが
- 32 :
- 無能秀吉をやたらと持ち上げ天才扱いする一方
家康や三河人に対しては悪意のある非謗中傷の嵐
やれ家康は英雄らしくない、爽快さがない、地味だ、飛躍ができない、
独創性がない、物真似ばかり、吝嗇だ、臆病だ、偽善者だ、人間妖怪だ
やれ三河人は田舎者だ、閉鎖的だ、保守的だ、陰湿だ、狭量だ
関ケ原や大坂の役の家康を悪逆非道の謀略家として描き
家康や三河人の気質が江戸幕府の統治体制にあらわれているとし
進歩を恐れ発明を禁じ、法度と身分制度で社会をガチガチに締め付けた結果
日本人を矮小化させた罪が家康にあるなどと妄言を吐く司馬遼太郎
- 33 :
- なんか怖い人がいます
- 34 :
- 関ヶ原も城塞も覇王の家も読んだがそこまで悪意を感じなかったけどな
- 35 :
- >>30無能がどうやったら天下獲れるんだよ?
- 36 :
- >>34
うーん、でも32で書いてあることは確かに全部どっかで読んだな。
とにかく、家康の評価にマイナスのバイアスがかかっていることは間違いない。
ただ、それ以上に秀吉に対するプラスのバイアスが酷い。
秀吉の悪事のすべてを「陽気だから」の一言で全部許してしまうのは、さすがに
いただけない。
でも、「箱根の坂」とか主流から外れているのは、いい感じだな。
- 37 :
- 秀吉に関しては司馬の影響は少ないんじゃないの?
新史太閤記が出たからって別に秀吉ブームが起きたわけじゃないし
- 38 :
- ちなみに俺は池波に出てくる両雄(家康、秀吉)が好きだなあ。
陽気だけど陰湿でもある人たらし秀吉、陰気だけど誠意には誠意で答える律儀な家康。
- 39 :
- >>37
秀吉には大阪者のコンプレックスが大量に注ぎ込まれているから、
司馬遼太郎の影響だけではないけどな。
むしろ、坂本竜馬とか斉藤道三とかの、司馬遼太郎が発掘した人物の
方が人物像=司馬作品になってしまってかえって誤解が多いかも。
- 40 :
- >>39
大阪のコンプレックスとは?kwsk
- 41 :
- 短編だと大阪のダメ人間とかもよくでてくるな
- 42 :
- >>40
なんていうか、大阪人にとっては太閤=阪神なんだよな。
で、家康=巨人って感じ。
- 43 :
- 秀吉についても天下を取ってからはボロクソ書いてるね
朝鮮出兵についても
- 44 :
- >>40
当方大坂在住の家康ファンだけど
確かに大坂では家康=巨人的な敵視の仕方はあるな
小中と軽く歴史の授業とかあるけど戦国時代もさらっと流すだけかと
思ったら方広寺のとこだけは国家安康、君子豊楽の件だけは必ず豊臣寄りで語ってくれる。
高校入ってからも歴史好きって奴が居たから話してみたら単なる秀吉厨だったし
女子に突然「○○君(俺の名前ね)って歴史好きなん?」
って聞かれてちょっと談笑して、誰が好きかって話になって「徳川家康」って言ったら
この世の者とは思えないような目で一瞬見られた。
この他家康が天下取ったから東京が首都になってしまった。秀吉がそのまま大坂で
維持してたら大坂が首都だったのに。とかいう馬鹿なこと言ってる奴も大勢居るし
東京人を妙に敵視したりもするし大阪人の東京コンプレックスは凄いよ
- 45 :
- 秀吉は晩年に関しては誰も擁護できないからな
ただ羽柴秀吉時代は便利なキャラだからいろんな作品に登場させてるね
- 46 :
- >>44
阪神ファンて半分くらいはアンチ巨人で出来上がっている感じじゃない。
(まぁ、最近はすこしましになったのかもしれんけど)
秀吉ファンも半分以上はアンチ家康で出来上がっているみたいなんだよね。
司馬遼太郎もそうで、秀吉ファンであることがそのままアンチ家康に直結
しているみたいだし。
大阪者の精神風土の一部にそういうのがあるんかな。
- 47 :
- でも司馬の家康も悪達者ぶりがかっこいいけどな
- 48 :
- 決定版 司馬史観がわかる本 源平・戦国史観編
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4891726814/250-2486064-5920263?v=glance&n=465392
- 49 :
- 覇王の家とか読んだけど
そんなに家康を悪く書いてあったっけ?
- 50 :
- 司馬をどうこう言う椰子は売名史家のウケウリ。
史料自体読んだことあんのか?史料とて疑わしいのよ。
あたりまえだが現存する史料では漠然的にしか考察できんのよ。
ましてや小説としては、それでもかなり史料に沿った構成だと思うよ。
否定するにはそれだけの確固とした根拠が必要。だったらおまえはどう考察するの?
結局、突き詰めた確定要素なんて無いんだから個人史観にどうこう言うのは
ナンセンスだし、逆におまえも言われるんだよ。
- 51 :
- 『城塞』は終盤になると家康がかなりひどい風に言われてた覚えがあるけど。
夏の陣あたり(だったと思う)から家康の知恵に対して「犯罪的」という形容が使われるようになったのにはちょっとビックリした。
「家康はもっとやり方を変えるべきだった。そうすれば今のように悪人的印象を与えることもなかったのに」みたいなことも2、3回言ってたと思う。
小説なんだから主観や脚色が入るのは当然だけど、司馬の場合はその味付けの部分が大衆に少なからず受け容れられてしまったから話がややこしい。
- 52 :
- 「小説における脚色」としては吉川英治氏の「三国志」で導入部丸々
創作したこととか有名だけど、司馬の場合個人の主観でえらく過激な
言葉を使うからなあ。「これ以上ない」とか「天才としか思えない」
とか。
- 53 :
- 表現の仕方による印象は確かにあるな。意図的ともいえるしな。
でも司馬以前に、歴史の教科書や授業、ましてや大河ドラマの類を
見て史実と受け止める人が絶対数としては圧倒的に多いわけだし、
大まかな歴史として華やかさや面白さがあるのは秀吉だし、その豊家を
滅ぼしたというところに家康=悪というイメージが自然と作られたという方が
実際じゃないの。
- 54 :
- >>32
また腐れ朝鮮人の話のすり替えか偽名をやめて日本から出て行け!
お前ら朝鮮人は日本にいる事自体が、お・か・し・い・の
- 55 :
- 同じタイプの大久保と頼朝は結構評価してるのにね
- 56 :
- >>55
まぁ、司馬遼太郎もある意味、秀吉厨なのかもしれん。
- 57 :
- 家康は評価してるってwよく読めよ。
ただ、嫌いなだけなんだよ。
ちなみに俺も関東在住だが家康は嫌い。
つーか普通好きになるか?あーゆー気質を。
- 58 :
- >>57
君が嫌いなだけでしょ。
人情家だし、他人に手荒なことしないし、重要なこと以外は我を通して
他人と衝突しないし。別に嫌うような理由もないと思うけどね。
自分の趣味のために他人の財産湯水のように使いまくったり、子供可愛さ
にとち狂って甥の家族全員ぶち殺したりするやつよか、よっぽどいいわな。
- 59 :
- ふと思ったんだが、三英雄の中で家康だけ幕末的な気質を持っているような気がする。
しかも、どっちかというと志士の側にたって影でものすごく有能な働きをするみたいな。
まぁ、江戸幕府を開いた張本人なのだから当然といえば当然かw
- 60 :
- >>58
確かに、信長や秀吉ほど派手に残酷なことはしない。
でも、ねちねちやってんだよね色々。
ひょっとして山岡荘八の小説読んだ?
- 61 :
- >>60
ねちねちって何をよ。
- 62 :
- 信康と築山殿のこととか、秀吉死後の後の豊臣家からの許可のない縁組とか、
大阪の陣の前の難癖つけとかだと思う。
っていうか、秀吉の陽気さはあくまで見掛けだけだと思うぞ。自分が有利な立場に
なければ、頭下げるのをいとわないってだけだろ。
逆に優位に立ったら、その後の酷薄さは尋常じゃないしな。
信長の延暦寺焼き討ちは仏教勢力に対して容赦のない姿勢を一番最初に大規模に
見せつけた事件だから、戦国の魔王というとまず信長の名前が挙がるけど、秀吉だって、
延暦寺ほどの規模ではないけど各仏教宗派の総本山とかを焼き討ちしてるぞ。
全部合計すれば殺した坊主の人数は信長を超えているかもしれない。
- 63 :
- 司馬遼太郎も含めて、家康の悪口はテキトーなのがおおいからな。
- 64 :
- >>57
司馬が家康のこと嫌いだけど評価してるのは読めば分かるよ
でもなんかホントは評価したくないんだってのが司馬の文章からにじみ出てる
- 65 :
- なんつうか、すごいんだけど認めたくない…。でもやっぱすごい。
みたいな、いうなればライバル的な見方で家康を見てるよね。
- 66 :
- 司馬遼太郎は好き嫌いハッキリしてるよね
評価はしてるけど嫌い
徳川家康
島津久光
西郷隆盛
福沢諭吉
酷評の上に嫌い
前田家
海江田信義
大楽源太郎
大好き
織田信長
豊臣秀吉
真田家
勝海舟
坂本龍馬
児玉源太郎
- 67 :
- >>66
久光は全く評価してないと思うがそれと嫌いに乃木と伊地知コンビが入ってない
- 68 :
- 前田家嫌ってるっけ?
城塞だと利長をかなり評価してないか?
利家についてもそんな悪くは書いてないでしょ
- 69 :
- よ上杉厨
- 70 :
- 司馬は信長が大嫌い
司馬の信長や尾張人に対する評価は悪意に満ち満ちている
信長を残虐、非道、非情、暴力的、自信過剰、高慢、無礼、他人の感情に無理解、
嫉妬深い、執念深い、猜疑深い、狭量、人を道具としか見ていない
などと基地外のように描き
尾張人を戦に弱い、忠誠心が薄い、粘り強さが無い、団結力が無い、
派手好きで軽薄、すぐ利益に目がくらむ
などといわれもない誹謗中傷を繰り返す
信長が不人気なのは司馬遼太郎のせいである
もし信長が不人気だったらこう言われるのかな
- 71 :
- >>70
司馬作品をあんまり読んだことなさそうだな。
- 72 :
- >>67
伊地知を忘れていたw
あれもクソミソに書かれてるなw
久光は一応評価してると思うけど
教養があって頭もよいが斉彬と比較するからパッとしないって風に
決して暗愚ではない、むしろ聡明だと言うように繰り返し書いてるよ
>>68
城塞では裏切り者を強調して書いてない?
本多政重と小幡の会話での本多の悪役ぶりには思わず吹いたよ
利家は裏切りで栄達して、今度は家康に媚び売って生き延びたという解説になってた気がする
利長は保身の為に主家を裏切った薄情者って風に書かれている
徳川を恐れて本多政重に媚びる下りは酷すぎる気がしたw
- 73 :
-
信長というのは近世の開き手なんです。
近世という重い扉を信長が開いた。
近世の扉が重いというよりも、その扉を開けることを拒んでいる中世の力の方が強いわけですが、
その中世の力を打ちくだいて、まず打ちくだいてから、近世の扉をギィーと開けようとしたところに、信長の大きな意義があったと思います。
司馬遼太郎
- 74 :
- 利家は関ケ原と城塞じゃちょっと書き方が違うように感じたな
利長は父以上の能力や器量があるけど、それを隠しひたすら自家保全に尽くした
みたいな書き方してあったような
- 75 :
- >>66
西郷どんはどっちかっていうと人としては好きだけど評価はしてないじゃないの
- 76 :
- 物語小説は読まないからよく知らん
- 77 :
- 司馬は晩年の秀吉については否定的だったと思うよ。
朝鮮征伐のことなんか、かなり非難していた。
- 78 :
- >>77
朝鮮征伐なんて肯定するのが難しいわな。
国内統一 → 海外進出は一般的な流れとはいえ、あれだけ
質量ともに優秀だった戦国武士を送り込んで負けているんだ
から。
- 79 :
- >>76
知らんならスレに書く必要すら無いわけだが。
- 80 :
- >>78
肯定するのが難しいのには同意だが、アレは国力を考えず、
勝っても特に益のない遠征を、政権が磐石でない時に行う、
という正直一政治家として失格レベルの失政。
勝ちとか負けとかそういう問題じゃない。むしろ勝ってても
泥沼残党狩りに移行しただろうから発動した時点で駄目。
- 81 :
- >>80
まぁ、戦争の場合は勝ったら評価が正反対になる
可能性が高いからな。
- 82 :
- 司馬良太郎個人の意見と
小説内の語り手「司馬汨セ郎」の意見を
分けるべき。
悪人として造形した『城塞』の家康を、小説内の語り手「司馬汨セ郎」が悪く形容するのは小説的技法。
本人が、家康をどう考えていたかは、むしろ講演集などを読むべきだろう。
『坂の上の雲』内の評価も同じ。講演会では、さすがに逆のことは言わないが、別のニュアンスで語っていることが多い。
- 83 :
- >>82
どっちかっていうと、歳をとるにつれて家康や江戸時代への
評価が上がっていった感じがするけどな。
- 84 :
- 創作作品には、より率直な家康観が出てると思う。
『覇王の家』は家康を凡人武将として描いた上に、その後書きでは
「家康の唯一の功績は、江戸に衛生観念を普及させたこと」程度と
書いているし。
- 85 :
- >>84
『覇王の家』はある意味、家康像に迫っているとは思うけどな。
ただ、それを描いているわりには、評価面では「たいしたことない」ものと
してあっさり無視してみせるところあたりがなかなか香ばしい。
- 86 :
-
司馬
「三成という人は、人間眼が非常に狭いところがある。
だいたいものをモラルで考える人は、人間理解が浅いところがあるんです。
つまり非常に好き嫌いの強い人とか、ものを善悪で考える人というのは、相手の人間が分からなくなりがちですが、
三成という人は、家康という人の偉大さといいますか、あの大きな器量、そうしてその大信望というものを過小評価しようとしていますね」
- 87 :
- 司馬氏に家康のむかつき具合を書かせたら、右にでる者はいないね。
僕が印象に残っている家康むかつき描写ベスト3
三位 自分が服用する薬を煎じるのが趣味の家康。しかし家臣が風邪を引くと『いかんな、医者にみてもらえ』と。
二位 長生きの幻術師がいると聞いて召し、『何故長生きができるか』とは聞かず、
食生活や睡眠時間などを聞いた。召された幻術師は、いざ幻術をみせようとすると、『それはよい(いらん)』と退らせた。
一位 大坂の陣にて攻めるにあたり、寄せ手を死を覚悟した士気盛んな城兵にぶつけると負けはしないにせよ、寄せ手の被害も甚大。
そこで和議のデマを流布させた。
『ひょっとしたら助かるかも』と死を覚悟してた城兵たちに生に執着が戻った瞬間、一言『寄せよ』と。
番外 生涯、あんなに世話になった忠勝の息子を捨て駒として起用して討死させた。
小説とわかっていても、むかつくわなw
- 88 :
- どれもあまり酷く見えないのだが。
三位→普通、家臣が病気になっても主君は薬調合せんだろ。
二位→現実主義なだけでは・・・。
一位→むしろ優れた戦術家に見える。
- 89 :
- 趣味で薬調合されたらそっちの方が家臣にとっちゃ迷惑だろ。
例え本人自身には効果上がってたとしても上司の素人治療とかマジ勘弁。
- 90 :
- むかつくかどうかは人それぞれだよな
「さすが家康」と感心する人もいるだろう
- 91 :
- 二位は小話で普通にありそうな話だとおもうけど
- 92 :
- 弱者の方にシンパシーを感じるように
人物設定するのは普通でそ?
- 93 :
- 加増する約束を反故にしたみたいな言い方して、「歯茎が臭い」とか
言い出すとか、「驚愕すべきことに徳川家臣団は安土桃山文化にまっ
たく参加していない」とか、家康が健康管理に気をつかっていてもあ
くまでも自分だけのためにしか使わなかったとか、信康を自害させて
その原因を作った重臣を処罰しなかったのを「異常だ」とか言うとこ
ろあたりは、基本的に悪意があるんだろうなとしか思えんなぁ。
- 94 :
- 信康自害の黒幕は実は家康
という説があるとWikipediaに書いてあるけど本当か?
- 95 :
- 黒幕つうか単なる信康に対する家臣団のわだかまり&裏切り疑惑で
家康が処分した、って説だった気がする。
- 96 :
- 家康という男の驚嘆すべきところは、こういう事件があったにもかかわらず、
酒井忠次と大久保忠世の身分にいささかの傷も入れず、かれらとその家を徳川家の
柱石として栄えさせつづけたことであった。忠次も忠世も、家康のそういうところを
知っていたために右のように深刻な皮肉をいわれながらも、反乱も脱走もせずに
徳川家の股肱としてはたらきつづけたのであろう。家康が、その妻子を自害させた
ことよりもむしろこのことが、家康のふしぎさをあらわすものかもしれない。
家康という男は、人のあるじというのは自然人格ではなく一個の機関であると
おもっていたのかもしれない。かれの三十七歳のときの事件である。
本来なら、信長も、いま目の前にいる老臣の酒井忠次も、家康にとってはわが子の
仇であったが、それを仇であるとおもったときには自分は自滅するということを
家康は驚嘆すべき計算力と意志力をもって知っており、片鱗もそう思わないようにしていた。
片鱗も――というのは、片鱗でもそうおもえば、人の心というのは感応して酒井忠次にもひびく。
忠次はすぐさま、明智光秀になるにちがいない。忠次も有能な男であり、光秀にいたっては
天下の逸材であった。そういう男であればあるほど、そういう感応力が高く、感応すれば
じっとしていることはしない。家康の身にも本能寺ノ変はおこりうることであった。
(一面、片鱗だに思わねば、信長にとって光秀は宝をもちこんできてくれるよき家臣で
ありつづけただろう。酒井忠次もおなじだ)
と、家康はおもっている。げんに酒井忠次とその酒井家は、家康やその後の徳川家に
対して必要かつ十分な忠誠心を持続しつづけた。
家康という人物は、決して自分自身を自由で気随な状態において解放してみたことは
ないようであった。人のあるじというものほど本来、不自由なものはないということを、
この男は年少のころから知っており、自分をそう規制してしまっているのにちがいなかった。
かれは、永井伝八郎という若者を、ひそかに他の家来以上に愛している。
――あれは信康の形見だ。
とおもえば、こころの内側が湿ってくるような思いまでするのだが、しかしこの場合、
――伝八郎というのは、そうだ。
ということさえ、家康は口に出すことを自分に禁じているほど、かれは自分の自由を
制限していた。彼によると、人のあるじというのは、どうやらそういうものであるらしい。
- 97 :
- 家康にもむろん好悪はあった。しかしそれを生涯おさえたということはなまの人間に
できることではない。この男はどうやら自分を抽象化するという奇妙な訓練を自分に
課していたか、それとも徳川家康という名をもった虚空の抽象的存在が、この男の欲望と感情を
管理しぬいてゆくという、そういうぐあいに自分の仕組みをつくりあげたか、どちらかであろう。
本来、どれほどの創造力ももたず、むろん天才でもなかったこの人物が、乱世のなかで
多くの天才たちと戦ってゆくには、こういう自分をつくりだすほか手がなかったのかもしれなかった。
「上杉謙信や武田信玄のような人物にも、重大な欠点がある」
と、あるとき、そういう意味のことを家康は言った。聴いたのは本多康重(家康の小姓からあがって、
関ヶ原ののち、岡崎五万石)である。それを『故老諸談』の筆者が書きとめた。
「信玄がその一族であり家臣である海野頼平や望月幸義をほろぼし、また謙信が長尾義景を討った。
これらのことはみな疑心により生じたことで、生かしておけばかならず股肱になるべきだのに、
まずいことをしたものである」
で、家康は自分の場合を説く。かれの父の広忠は若くして非業に倒れた。そのあと一族や
累代の郎党がちりぢりになり、敵方に仕えた者も多い。家康が三河を統一するにつれて
かれらはおいおい帰参した。それらの大部分が三河一向一揆のときは本願視方に味方して
ふたたび背き、家康をさんざんにてこずらせたときには家康は旧家臣に追われて
一騎で逃げたこともあったが、平定後、この男のおもしろさは、それらをすらすらと
旧の知行でうけ入れてしまったのである。
家康の武運がひらけてくるにつれて、かれらはみな忠実な家臣になり、それぞれ軍忠を
はげむようになった。家康は「素知らぬ体」をし、いっさい彼らの古傷に触れるような
ことを言わずに使った。『故老諸談』にある家康のことばを原文どおりに写すと、
われ、素知らぬ体をし、能く使いしかば、みな股肱となり、勇功を顕わしたり。
ということになる。法螺ではなかった。実際、この人物は、
「素知らぬ体」
という奇妙な態度を生涯つづけた。奇妙としか言いようがないであろう。人の主というものほど、
家臣に対して怨恨や憎悪、偏愛や過褒、さらには猜疑を持ちやすいものはなく、古来、
それなしで生涯を終えた者はまれであり、家康の身近な人物では織田信長はとくにそうであった。
家康は信長のような卓然たる理想をもたず、日本の社会に何をもたらそうという抱負など
かけらもない男だが、自己を守るために自己を無私にするという、右のような部分では
信長よりもはるかに異常人であるといえた。
- 98 :
- 信康が死んだ原因のひとつである酒井忠次を殺さなかった件について
「異常」と評したのはむしろ褒め言葉だと思う。他の件に関しては全
面的に同意だけど。秀吉を創造者、家康を体制家とおいて、「まあで
も体制家というのはどうしようもないところがありますよね」とか書
いてるエッセイがあったし。
でも晩年は考え方変わったよ。
「この国のかたち」を読むとえらく江戸時代のことを高く評価してるし
信長、秀吉のやったことを家康が引き継ぎ、完成させた。鎖国はその後
の徳川家がやったことで家康とは関係ないって書いてるし。
あと、評価はしてるけど嫌いに井上馨や大隈重信も追加だな。
山県有朋はむしろ酷評の上に嫌いの範疇か。
好きだけど評価は微妙なのが西郷隆盛、江藤新平、石田三成
- 99 :
- 良くも悪くも司馬遼無くして今日の日本史は無いからなぁ
武将の評価も司馬遼寄りになるんだろうな
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