「ヒトの糞便から飲料水とエネルギー生成」英研究チームが装置開発めざす http://111.89.136.85/app-def/S-102/wp/wp-content/uploads/2012/03/img1.jpg ヒトの糞便から飲料水とエネルギーを取り出すプロセスの一部は、装置の中のバクテリアが 担うことになる (Image courtesy of Imperial College London) インペリアル・カレッジ・ロンドン、マンチェスター大学、ダラム大学ら英国の研究チームが、ヒトの 糞便をリサイクルして飲料水と水素燃料を生成する装置の共同開発を行うとのこと。このプロ ジェクトは、ビル&メリンダ・ゲイツ財団*から研究助成を受けており、開発途上国における安全な 飲料水とエネルギーの確保をめざすとしています。 * マイクロソフト会長のビル・ゲイツと妻メリンダによって2000年に創設された慈善基金団体。 世界の貧困解消・衛生支援プログラムなどへの助成活動を行っている。 装置は持ち運び可能で、僻地の家庭にも設置できるようにします。多孔質の骨格材の内部に バクテリアと金属ナノ粒子を担持させたフィルタを使用してヒトの糞便をろ過すると、フィルタ内の バクテリアと微粒子が糞便と反応し、リサイクル資源が作りだされます。生成された資源は、 すぐに使うことができ、貯蔵して後から使うこともできるといいます。 プロジェクトの初期段階では、下水道インフラのない開発途上国向けに独立型トイレ装置の 開発を実施。下水道インフラが整備されている地域では、この技術を下水処理システムに つなぐことにより、家庭での導入コストを最小化できるようにします。 長期目標としては、様々な種類の有用資源をまとめてリサイクルできる装置の開発をめざし ます。糞便からリサイクルされる資源には、発電に利用できる電解質、エネルギーとしての メタン、肥料としてのアンモニアなどがあります。現在実用化されている装置については、多くても 1〜2種類の資源のリサイクルしかできないと研究チームは言います。 インペリアル・カレッジ・ロンドン材料部門の Martyn McLachlan博士は次のようにコメントして います。 「将来、英国の家庭では1日1〜2回の排泄行為によって、クリーンな水・エネルギー・肥料を 簡単に自足できるようになるでしょう。開発途上国への影響は、より重要です。そこでは、清潔な 飲み水の確保は生命にかかわることであり、自立したエネルギーが経済成長を支えることに なるのです」 研究チームは、2013年までに実証試験用のプロトタイプを完成させる計画です。 SJN/Blogos 2012年03月19日 23:12 http://blogos.com/article/34460/ Device for harvesting energy and water from human waste gets green light Colin Smith/Imperial College London News and Events14 Mar 2012 http://www3.imperial.ac.uk/newsandeventspggrp/imperialcollege/newssummary/news_14-3-2012-10-34-45 Dr Martyn McLachlan, Department of Materials at Imperial College London http://www3.imperial.ac.uk/people/martyn.mclachlan ※触媒の種類やリン資源の取り扱いについては記述がありませんでした。 関連ニュース 【岡山】「脂分が少なく、低カロリーで身体に良い」・・・下水を再利用して「バーガー」を開発 http://anago.2ch.net/test/read.cgi/dqnplus/1308234877/l50 【医療】胃腸の疾患に"糞便微生物移植"が有望。 ーヽ( ・∀・)ノ●(⊃*⊂)´・∀・`) http://anago.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1321441987/-100 【国際】世界で最も高価なコーヒーは「猫の糞便」から 画像あり http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1298655105/-100