前スレのas as について大体分かった。 例えば同じA is as tall as Bでも、「AはB同様に背が高い」と「AはBと背丈が同じ」と2通りある。 それで「同様に背が高い」の場合だと背の高いBを引き合いに出してAも同じくらい高いと言ってるんだけど、 決して同じ身長と言ってるわけではないからいくらかAがBより若干高かったとしても良いわけ。(例えばAが193cm、Bが191cm) だから≧(同等以上)になる。 これだとA is as tall as anyがA≧anyになる説明も付くし。 そして「背丈が同じ」の場合はそのままの意味で=になるんだと思う。 数値で表されるものでこっちの意味で使う場合はピーターセンの言うようにぴったり一致でないと駄目なんだろう。 だからA is not as tall as B が「同様に背が高い」を否定する場合は≧の反対で<になるわけだし、 「背丈が同じ」を否定する場合は≠になるわけでAとBは身長が同じではないってだけでどちらが背が高いかは不明。 同じことがA is as old as Bにも言えて、「AはB同様高齢である」の場合はA90歳、B87歳でも良くて、 「AはBと同い年である」の場合はAの年齢=Bの年齢でないと駄目なわけだ。 以上からピーターセンの説明も田中の説明もどちらも間違いではないことになる。
http://corpus.byu.edu/coca/ ------------------------- Seriffe appeared in the doorway. He was as tall as Jean-Pierre -- just a few inches shy of the top of the doorjamb. Certainly his shoulders filled the space. ------------------------- A man is watching them. His face is a severe shade of red. He has small eyes and a small, pinched mouth. He is as tall as a doorway. They recognize him from the photo albums shelved in the living room, from the wedding photo hanging in the hallway. ------------------------- Imagine an insect as small as a fat grain of rice killing a tree that towers 70 feet above the forest floor. That's as high as a sevenstory building. It's as tall as the biggest dinosaur. ------------------------- The room had been freshly painted and the furniture had not been put back in place. A chest of drawers, as tall as Paul, had not been put back against the wall where it plainly belonged but stood catercorner a few feet away. -------------------------
44 :
The flame was larger now, as tall as a child, hot and blue, and a figure was taking shape within it.------------------------- At twenty, young Vance Robert was as tall as his father had been, six-one, and built just like him. ------------------------- The barn doors were twice as tall as Nathan. ------------------------- She walked past him into the nearest bedroom. She was as tall as he was, and rail thin. She also had the blondest hair he had ever seen. ------------------------- The dog had not fled at my approach, not even when I dunked my foot. Watching me from the corner of its eye, it shuffled forward a couple of steps. The true size of the thing was remarkable; had it raised itself on its hind legs, it would have been as tall as I. ------------------------- Madeline, a leggy redhead, almost as tall as he was, at six feet, whisked her shapely self to his door with no measurable delay. ------------------------- It was true - the mannequin was precisely as tall as he. -------------------------
○:ミントンが数式として許容しても良いとする比較表現 ?:“その場で即座に「正しい」”と認めるわけにはいかないとする比較表現 ○(1) A is bigger than B: A > B ○(2) A is smaller than B: A < B ? (3) A is not bigger than B: A ≦ B ? (4) A is as big as B:A = B ○(5) A is not as bid as B: A < B ○(6) A is less big than B: A < B ? (7) A is no bigger than B: A ≦ B ・ただし(6)は、「式自体は問題ないものの、less bigという言い方は極めて不自然です。」 ・(4)となると「その主要な機能は決して、A=Bと伝えることではありません。(中略) ・単純にA=Bと言いたければ、英語にはもっといい方法があります。」 (ミントン『ここがおかしい日本人の英文法V』) >>22 >こういうのって結局複数のネイティブに感覚を聞くのが一番な気がするけど、 ・「ネイティブスピーカーは、日本人から(7)」は「A ≦ Bのことかと問われれば確かにその通り だと認めるかもしれませんが、しかしその前に必ず少し考え込む時間があるはずです。そして、 しばらく考え込んでしまうのは、このパターンの主要な機能がA ≦ Bという式に含まれる情報を 機械的に伝えることではないという認識があるからです。」
>>60 >・ただし(6)は、「式自体は問題ないものの、less bigという言い方は極めて不自然です。」 less ... thanは格式体の表現なんだからただ単にお堅い文章に触れていないだけかと
67 :
>>39 >Bolingerっていう人の説 Mary is as tall as Jane (is). ≒Mary is not shorter than Jane (is ). (Bolinger,D.1972.Degree Words.) ※柏野健次『英語語法レファレンス』で引用。 >>41 >Bolingerって人が唱えてるとして、向こうではそれが一般なのかどうか。 As a linguist, Bolinger is as great as Jespersen. (言語学者として、ボリンジャーはイエスペルセンに勝るとも劣らない程偉大である。) ※最もこの表現は、話し手が聞き手に対して“Jespersenが英文法の学者として大巨匠である” という知識を既に持っていること(既知の旧情報)を前提にしてこそ成り立ちます。いわば Jespersenを「比較の基準」、比喩的に言うと天秤おける“分銅”として用いることによって 成り立つ比較構文であるわけです。(ミントンの解説を自分流にパラフレーズしました。) Dick is as wise as James. ※これも、少なくとも話し手と聞き手の間ではJamesについては共有する知識(既知の旧情報) があり、Jamesを「比較の基準」として用いることによってDickを「話題」にして「評言」して います。実はJamesはチンパンジーであるとすれば、“Dickには猿並みに知恵しかない”と皮肉 っている修辞的な機能がこの談話では用いられているわけです。
>>67 なるほど、つまり、asの後に数量表現が来たときに、 no less thanのような意味になるのと同じ感じなんですね。 そうなると、単純な同等比較の局面でも同じようなことが言えるのかどうかは、 また違うレベルの問題のような気もします。
72 :
A is as 〜as B. でA=Bであれば、B is as 〜as A.という文が成立するはずです。 しかしそうではありません。 ○(1)Many motels are as comfortable as hotels. ? (2)Many Hotels are as comfortable as motels. (2)は不自然です。なぜなのかは柏野先生『英語語法リファレンス』p435やミントン先生を 参照すれば分かります。要するに(1)は「一般常識」に異議を唱える修辞的表現であるわけ です。 因みに『…リファレンス』にはソースが明示されていませんが、(1)は下記の文献から引いた 一文です。 J.Eastwood,J.(2005) Oxford Learer's Grammar.p.287 この例文を掲示するに当たって次のように説明がなされています── “We use a positive statement with as...as ... to say that things are equal.
>>71 そうですね。ミントンは「単にAとBの大きさが同等である」という場合には (1)より(2)や(3)の表現を使うと言っています。 (1) A is as large as B. (2) A and B are the same size. (3) A is the same size as B.
>>72 “We use a positive statement with as...as ... to say that things are equal. とあるように英米の文法書でも学習者用ではとりあえずequalと説明されて終わってるわけですよね? だとしたら神経質に突き詰めなければイコールで理解しておいても支障はないような気もします。
80 :
>>79 そんな認識で終わるなら、このスレつか文法学習の意味は無い must とhave to はイコールとか、mayは「〜よい」で広く使えるとか、sholudは「べきだ」had better「したほうがいい」とか そのレベルでハイいいよ、というのと変わらん
81 :
>>79 そんな認識で終わるなら、このスレつか文法学習の意味は無い must とhave to はイコールとか、mayは「〜よい」で広く使えるとか、sholudは「べきだ」had better「したほうがいい」とか そのレベルでハイいいよ、というのと変わらん このスレはもっとに内容を詰めて議論するスレだw
>>79 “a positive statement ”がミソになると思います。 “等しいということを肯定的に言明する”時に“as...as ... ”という表現を 使うわけです。例文としてあげているホテルを比較基準においてモーテルだって 快適な所が多い、とホテルとの同等性を強調するわけですね。 その説明に続けてすぐにイディオム(idiom)表現の例を出していますが、これこそ まさに比喩を駆使した同等性の強調です。 as hard as iron (=very hard ) as light as a feather (=very light ) いわば「鉄」が硬いものの象徴であり、「羽」が軽いものの象徴であるという共通認識 (既知の旧情報)に基づいた比較表現です。下記もそうですが(2)とは言えないわけで、 ですから、この同等性の強調は、数式で表されるA=Bという単なる情報を伝えている わけではありません。 (1) Bill is as busy as a bee. ×(2) A bee is as busy as Bill.